08/02/15 23:15:45 16OnXk4D
>>217
レイプに絶対反対なのか、大変だという意見に絶対反対なのかドッチだ
224:名無しさん@ピンキー
08/02/16 07:30:27 /zw/QbjC
>>223
ノーマルスーツに反対なんじゃね?
225:名無しさん@ピンキー
08/02/16 09:16:14 vp22rh5N
つまりアブノーマル派か
226:名無しさん@ピンキー
08/02/16 10:05:03 pJWsMuhZ
「大佐、ノーマルスーツは脱いでイッてください」
227:名無しさん@ピンキー
08/02/16 10:26:04 x5ho6Vd1
>>220
たとえば現在でも、防弾ケブラー繊維はアイスピックとかは刺さるけど
ナイフとかの斬撃は通らんですよ?
まあそれは置いとくとして、実は俺半脱ぎH大スキなんすよ。
ノーマルスーツの股間部分だけ切り裂いてズップシ・・・とか想像してみたんだけど
・・・うーん、いまひとつ?
228:名無しさん@ピンキー
08/02/16 11:16:44 WJN42uKj
いやいやいや、おまいの気持ちはよーくわかるぞ
胸はだけて下だけビリっと破けたノーマルスーツを想像しておっきするのは自然の理
さぁ、早くエディタを開いて文章を書く作業に戻りたまえ
229:名無しさん@ピンキー
08/02/16 11:17:57 5r0l4wQC
>>228
そんな能力ありません><
230:名無しさん@ピンキー
08/02/16 11:36:25 pHeCpjDe
ジオン娘はノーマルスーツもいいが軍服がベスト
しかし軍服で出撃するのは赤いキチ〇イだけと来てる
231:名無しさん@ピンキー
08/02/16 12:31:24 /zw/QbjC
>>230
ジオン地上軍なら結構いそうだけどな
アフリカとかは特に
232:名無しさん@ピンキー
08/02/16 12:43:45 UWrIkk25
パイロットスーツって対衝撃とかある程度あるんだろ
よく着込まずに行けるよなと、空想にしろ
233:名無しさん@ピンキー
08/02/16 13:59:54 WJN42uKj
というか、空気漏れとか万一したらどーすんだよな、って話だよな
…帰ってきたらカミーユやテム・レイ状態の少佐が…。
234:名無しさん@ピンキー
08/02/16 14:37:13 pJWsMuhZ
>>227-228
いいねぇ必要最低限のトコだけ破ってって
でもきっとパイロットスーツの股間部分には排泄用の処置がしてありそうだ
そこをパックリと開けてずっぽりとね…
>>231-232
ハマーン様も軍服で出陣されているぞ
ジオンの軍服じゃないオリジナルだがね…。
アフリカやアジア戦線なんかだと下着いっちょで乗ってる女パイロットとか居そう。
熱いのにクーラー壊れたとか言う状況で
235:名無しさん@ピンキー
08/02/16 15:28:24 seUe94qX
08小隊のはぐれザク小隊のトップさんがまさにそれ。
連邦だとカレンっつーか、08小隊ではノーマルスーツ着てるヤツのほうが少ないな。
真面目にノーマルスーツ着てるのはノリスとアイナくらいか?
序盤でシローがノーマルスーツを暑がってたけど、
メットまでかぶっちゃえば外気温なんて屁のカッパだろうに。
236:名無しさん@ピンキー
08/02/16 17:40:10 pHeCpjDe
ノーマルスーツのヘルメット外した時、女性らしいきめ細かな髪がハラハラと靡くのが好き
そんだけで俺は写生できる
いや、負傷した敵兵に応急処置する為に胸はだけたら弾力あふるる二つの肉丘がとかはもっと好きですが
237:名無しさん@ピンキー
08/02/16 17:42:00 5r0l4wQC
(;´Д`)ハァハァ
238:名無しさん@ピンキー
08/02/16 18:05:22 seUe94qX
そういやノーマルスーツの下ってTシャツ一枚がデフォだよな。
ブラはしてるのかな…
ノーマルスーツの女性はみんなノーブラなのかな…ジュルリ
239:名無しさん@ピンキー
08/02/16 18:22:14 pJWsMuhZ
連邦→エウーゴの女性兵士のミニスカ+タイツ(;´Д`)ハァハァ
240:名無しさん@ピンキー
08/02/16 18:23:18 5r0l4wQC
そういえばリリアたんはエゥーゴに所属したとか・・・(;´Д`)ハァハァ
241:名無しさん@ピンキー
08/02/16 18:48:17 pJWsMuhZ
パイロットスーツの下はのーぶらのーぱんがデフォです、
きっと…。
そーいえば…セイラさんが出撃のGに耐え切れなくてオシッコ漏らしたって話があったような気が…。
アイナとかも初めての時は…
242:名無しさん@ピンキー
08/02/16 18:55:48 6FYslvnb
>>235
シローのスーツは宇宙服としての機能がオミットされてたんじゃないか
243:名無しさん@ピンキー
08/02/16 21:13:49 kYNu3fYO
>>240
マレットの部下の事なら詳しく聞かせてもらおうか。
244:名無しさん@ピンキー
08/02/16 21:16:46 5r0l4wQC
>>243
URLリンク(aquablue.tuzikaze.com)
で見たんだがどうなんだか・・
245:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:29:23 BUCEU//q
炎天、アフリカの平原をMSの巨体が闊歩する。
2機のRGM-79Cジム改と一両の駆逐戦闘車が1個班を形成し、それを各1機のRX-77Dガンキャノン量産型がバックアップする。
2個班は各1機のRGM-79Nジムカスタムに搭乗する分隊長によって指揮され、更に各分隊後方には、最近ロールアウトしたばかりのRMV-1ガンタンクⅡ先行量産型が1機ずつ随伴している。
計2個分隊計16機にも及ぶ大部隊は、両分隊の中心に随伴するホバートラックによって情報交換や通信の中継を行っていた。
また、上空には地上のMS部隊を火力支援する為に数機の戦闘ヘリが編隊を組み、敵目標に即座に致命打を与えるべく大型の爆弾を搭載した大型爆撃機や、偵察機も高高度から監視していた。
更にMS部隊の後方14kmの地点には、移動指揮所兼MSドックとなる大型のホバー陸戦艇が待機し、これにも火砲が搭載されている。
部隊全体の指揮はこの陸戦艇によって統括され、これに搭乗するエイガー少尉こそ、中部アフリカ・ジオン残党拠点捜索撃滅作戦の指揮官である。
そしてこの若者こそ…
『いいな!絶対に油断するんじゃないぞ!ジオンの奴らは…特にあの狼マークの奴らは、人の皮を被った化け物だ!そう思って一匹残らず叩き潰せ!!』
三年前の1年戦争地球戦線において、幾度もフェンリル隊に煮え湯を飲まされ、恥じをかかされた人物であった。
「小隊長、その話でしたら…」
サーフェイス1、ジムカスタムのマリーニ曹長が「またか」といった表情で呆れながら言ったが、無線のエイガーの声は完全に取り乱した声色で続けた。
『三年前俺は、自ら設計した最強のガンダムタイプ「6号機マドロック」で、北米最大のジオン軍拠点、キャリフォルニアベースの奪還作戦に参加した…俺はたった1機で並来る敵MSをなぎ倒し、1個大隊を壊滅に追いやった
ジオンの連中に白い悪魔と恐れられたアムロ・レイは、俺が仕込んだんだ』
「うわまたかよ」
「もういいよ」
「あー、もう…」
恐らく部隊配備後20回目となるエイガーの語りに、兵士達からウンザリした溜息が漏れた。
しかし、フェンリル隊に愛機を破壊され、その後もここアフリカで何度も翻弄され続けたエイガーには、もはや歯止めは存在しない。
こうなっては彼が満足するまで、延々と指揮を忘れ語り続けるのみだった…恐らく彼の目には狂気が宿り、薄ら笑いすら浮かべるその表情は宇宙世紀以前の西暦時代のアジアで「ヤンデレ」と呼称されるに違いない。
『俺が、臆病風に吹かれHLVで宇宙に逃げ延びようとするジオン野郎共を吹き飛ばす為、キャノン砲に諸元を入力したときだ…あの狼マークのエンブレムを着けた、悪魔のような敵が現れた…
そのMAは山よりでかかった、そいつが1個師団も現れ、一斉に俺に襲い掛かってきやがったのさ!』
なお、実際に彼のガンダム6号機を巧みなトリックで撃破したのは、ゲラートの操る改造旧ザク1機である。
これは連邦史上最初で最後、『MS-05に撃墜されたRX-78』という前代未聞の大失態であり、マドロックの機体ナンバーもろとも公式記録からは完全に抹消されている。
『俺はキャノン砲もビームライフルのエネルギーも、バルカンさえも撃ち尽くすまで戦い、最後は素手で殴り合った!壮絶な戦いだったぜ…だが奴は、あの狼野郎は卑怯にも地元の村娘を人質にとり、俺を脅迫しやがった!
「この婆さんの命が惜しければ、MSを捨てて投降するんだな!」そして俺は遂にマドロックを捨て、婆さんの命と引き換えに奴らを見逃してやったんだ…』
「さっき小娘って言いましたよ」
「前の時は爺さんだったぜ」
当然だがエイガーの真偽入り混じる戦争体験談は兵士たちからは概ね無視されているが、旧ジオン公国軍に『ミッドナイトフェンリル』という悪名高い特殊作戦部隊が存在し、各地の戦場でブラックリストトップに名を連ねていたのは事実であり
実際に、ここアフリカにおいて、ジオン残党に襲撃された連邦軍部隊の間で、狼のエンブレムマークをつけたMSの姿が何度か目撃されている。
246:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:29:54 BUCEU//q
そしてつい最近、ここアフリカのジオン討伐隊にエイガーが配属になって数ヶ月後の事だった。
突然連邦軍の駐屯地にアムロ・ピッツァ(地球連邦軍の英雄、アムロ・レイの名を借りた大手ピザショップ)の出前が、それも駐屯地駐留兵士全員分のピザが配送され、その支払いが全て『エイガー少尉宛』とあったのだ。
配属されたばかりのエイガーには何の心当たりも無く、配達員を彼が直接問い詰めると、配達員は注文を受けた時にメッセージを預かっていると、メモ書きを読み上げたのだ。
内容はこうだった…『ガンダムでザク1に負けた連邦のパイロットさんへ。ピザでも食べて元気出してねwww』
明らかにフェンリル隊による心理作戦の一環であったが、その日以来、フェンリル隊を追うエイガーの不毛な戦いが、ここアフリカで再び始まったのだった。
『くくくっ…上層部の馬鹿共が手前のガキをこんな最前線に配備しやがったおかげで、ようやっと奴らに復讐する機会がめぐって来たぜ』
今作戦は本来、エイガーの提案したものではなく、討伐隊に配属されていた連邦軍幹部の子息が誘拐された事による、所謂報復であった。その為これだけの戦力を短期間の内に用意できたというわけである。
ちなみに上の通信は陸戦艇の通信士の個人的判断によって記録から消去され、連邦軍本部には知られずに済んだようだ。
『だが気の毒にな、ジオンの狼野郎共は捕虜にした連邦兵の皮を生きたまま剥ぎ、骨まで食っちまうんだ…誘拐された連中も今頃は…
お前達もそうなりたくなきゃ、狼のエンブレムを見つけたら、鉛弾を全弾お見舞いして確実に息の根をとめろ…それができなきゃ、次に殺られるのはお前らの方だからな!』
エイガーの部下達は、この脅しも聞き飽きているが、後半は概ねその通りであった…
士気も練度も高くなく、実戦経験もないボンボン育ちの兵士達にとっては、フェンリル隊は非常に危険な存在といえた。
「…ん?サーフェイス2進行方向2km、電索に感」
サーフェイス1及び2の中間地点に位置する、索敵センサーを満載したホバートラックから通信が入り、一瞬全MSパイロット達に緊張が走った。
ミノフスキー粒子濃度はメートル波レーダーは元より、物体の正確な形状を観測可能なミリ波レーダーすら使用可能な程希薄だった。
「破棄された車両のようです…熱源なし、完全に停止してます…」
『サーフェイス2、1600m前進せよ…サーフェイス1は現在地で全周警戒待機』
「サーフェイス1了解」
「サーフェイス2了解」
サーフェイス2分隊長のイワノフ上級曹長は、指揮下の「チャーリー3」「チャーリー4」両班、及び各班をサポートするガンキャノン2機と共に前進を開始した。
また誘導兵器による伏撃を防止する通常処置として、航空機によるミノフスキー粒子散布を行ったのだが、これが逆に彼らの仇となってしまった。
1500m前進して、平原にポツリと放置されたエレカの姿がチャーリー3の光学カメラでもハッキリと捉えられた。
イワノフ上級曹長はチャーリー4に停止命令を出し、チャーリー3のジム改2機と駆逐戦闘車1両のみを前進させた。
2機のジム改及び駆逐戦闘車は、お互いの死角をカバーする様に展開し、エレカと周辺を均等に警戒しながら前進した。
訓練で何度もやった捜索要領であり、またパイロットも緊張してはいたが、どこか「訓練と同じ」という甘さを捨てきれていなかった。
やがてチャーリー3はエレカの側にたどり着き、駆逐戦闘車が180mm対MS砲をエレカに向けて援護する形で、ジム改2機がエレカの中を覗き込んだ。
「…おお!動いてる、生存者確認!」
その通信はすぐさま500m後方のジムカスタムに搭乗するイワノフに届き、彼はその旨をホバートラックの中継で陸戦艇のエイガーに報告すると、すぐさまチャーリー3に生存者の身柄確保を命じた。
エイガーは一瞬嫌な予感がしてイワノフを止めようとしたが、イワノフはエイガーの返事を待つ事なくチャーリー3に命令してしまったのだ。
「チャーリー3了解…」
右翼を守るマリオが連邦製90mmブルバップMGの銃口をエレカに向け、スピーカーで警告を行った。
「10秒待つ、両手を上げて車両から降りろ!」
10…9…8………10秒経過してもエレカの乗員が降りてくる気配はなかった。
しかたなく左舷のルイージーが近づき、巨大なマニピュレーターでエレカの屋根を掴むと、ミシミシと力任せにひん剥いてしまった。
そして中にいた人物の姿に、チャーリー3の全員が驚愕した。
「んんんんっ!!!んんんんんっ!!!」
「ぬぐぐぐっぐうっ!!むぐぐぐっ!」
エレカの中で縛られ、全裸に剥かれて猿轡をされていたのは、昨日誘拐されたジムカスタムパイロット2名だったのである。
247:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:31:03 BUCEU//q
「生存者の身元を確認…誘拐された2名です!」
『何だと…?』
エイガーの嫌な予感は見事に的中した。
ルイージーが2名をエレカから引きずり下ろそうと片膝をついた途端、援護体制をとっていたマリオの頭部メインカメラが、粉々に吹き飛んだのだ。
マニング軍曹のザク1は、MMP80-90mmMGを長砲身改造したフェンリル特製狙撃銃を抱え、囮のエレカから3km程離れた小高い丘の上で腹ばいのまま照準を合わせた。
MS05-ザク1は人類が初めて実戦配備したMSであり、その性能は当然ながら最も旧型のそれであった。
しかしその低出力故の放熱量の低さ、軽量故の防音性は隠密行動や狙撃任務においては、むしろメリットとして活用され、実際にザク1を狙撃に特化した「ザクスナイパー」と呼ばれる現地改修型も少数ながら存在した程だ。
マニングのザク1もこうした部隊マイナーチェンジの一つであり、駆動部の防音処置やアンチレーダー装置を完備し、更に機体の頭から排熱をカモフラージュする特殊コートを被っていた。
また、アクティブセンサーに頼らず目視照準によって正確な射撃を実現する為の、様様な戦術も考案され、マニング軍曹はその点ずば抜けた才能を発揮した…所謂囮である。
エレカと自分の現在位置との距離は判っているし、敵がどの位置で停止するかも大体決まっているわけであり、狙撃距離は常に一定であったし、周辺の風速データも既に収集済みだった。
連邦軍のセオリーとして作戦行動の際、馬鹿の一つ覚えの様にミノフスキー粒子をばら撒けば、マニングのザクは正に見えない殺し屋と化す。
後は、高倍率の光学スコープで照準を合わせ、引き金を引けば、フェンリル隊特製の90mm特殊徹甲弾が、ジム改1機を一瞬で役立たずのガラクタに変えてしまうのだった。
「え…あ!?」
頭部パーツを破壊され、一瞬で全ての索敵システムがダウンしてしまったコクピットの中で、マリオは呆然とした。
「畜生狙撃だ!2時方向!」
ルイージはすぐさま防御体制を取り、エレカの2名と大破したマリオを守る様にシールドを構え、90mmブルバップマシンガンをマニングの隠れていた丘の中腹に向け乱射した。
しかし3kmという長大な射距離と、狙撃に特化していない照準システムでは有効弾等到底得られず、それはけん制にもならなかった。
「おちつけ馬鹿!狙撃者の座標を正確に…ぐわ!」
マニングが次に標的としたのが、強力な火砲を積んだ戦闘車両だった。この車両に搭載されていた対MS砲も、敵の位置が判らなければ無用の長物である。
正確無比な狙撃によって駆逐戦闘車は駆動履帯を破壊され、大型砲故に回転砲塔を搭載できなかった戦車は完全に戦力外となる。
唯一対抗できる戦力も撃破されてしまうと、いよいよ残されたルイージはパニックを起こした。
「Mother Fucker!!!!!!!!!!!」
完全に恐慌状態に陥ったルイージーは、次々とスペアマガジンの弾を吐き出して応戦したが、当初の目標を達成したマニングは、さっさとその場を撤収し、丘の反対がわに移動してしまう。
狙撃は基本的に2発以上同じ場所に留まらないのが鉄則であり、それ故高レベルな狙撃手の正確な位置を特定するのは、極めて困難である。
「くそ!くそ!くそ!にがさねぇぞジオン野郎め!」
マシンガンの弾が尽きると、ルイージーはバックパックのラックから360mmハイパーバズーカを取り出し、肩越しに構えて発射体制をとった。
「ぶっ殺してやる!」
バズーカの爆音でようやっと事態を把握したサーフェイス1分隊長は、後方のエイガー少尉に状況を報告すると共に指揮下のチャーリー4及び2機のガンキャノンに、交戦中のチャーリー3を支援するよう命じた。
通信を聞いていたエイガーは頬を吊り上げ、白い歯をぎしぎしと軋ませて唸った。
「見つけたぜ狼野郎…もう逃がさねぇ…」
3年間追い続けた愛しき宿敵を前に、エイガーは背筋にゾクゾクと痺れるような感覚を味わいながら、狂喜の笑みを浮かべていた。
248:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:32:12 BUCEU//q
マニングの狙撃と平行して、フェンリル隊の心理作戦は第2段階に移行した。
正体不明の敵に狙われているという不安から、勢力数不明の敵に包囲されているという恐怖へ…
「ほらほら、さっさとしなよイロ男」
「わかってますよサンドラ少尉、あんたのケツはしっかり守りますぜ」
砂色の巨体を陽光に照らすYMS-16Mザメル。
その後方では、マット軍曹の搭乗するMS-05ザク1が、せっせと砲弾を運んでいた。
長距離砲撃戦用重MSであるザメルは、単独でも680mm砲を運用可能であるが、その巨砲に装填される砲弾もまた巨大であり、再装填時のタイムロスを減らす為にもMSのサポートを受けるのが好ましい。
「弾種対MS榴弾、最大装薬、瞬発触発…距離7000!」
ガコンと鈍い音が響き、折たたみ式の砲身がまっすぐに伸びて固定される。
その黒い砲身の先、実に7000m先には、盛大にマシンガンの火花を散らすジム改の姿が捉えられていた。
「そいじゃ、一発派手にいきますかv」
サンドラ少尉の愛機であるドム・トローペンが整備中の今、久々の出撃となった彼女は、妙に嬉しそうに声を裏返した。
ザメルは680mm砲の巨大な砲身を先だけ丘の天辺から伸ばす形で機体を固定し、高倍率光学カメラを内蔵した直接照準器を潜望鏡の様に伸ばした。
レーダーにはザメルの姿は殆ど映らず、不意の砲撃に応戦する事はまず不可能だった。
サンドラが女性としては少々太い指でトリガーを引くと、耳を劈く凄まじい轟音が鳴り響き、凄まじい衝撃によって周囲の砂塵が舞い上がった。
ザメルの砲撃初弾は僅かにずれて外れ、ルイージーは幸いにも木っ端微塵の憂き目に会う事は無かったものの、突然目の前の地面に爆音と共に穿たれた大穴と、頭上に降り注ぐ土砂の雨に、彼の口は開いてふさがらなかった。
「は…はひ?」
爆発音の後、約10秒後にゴオンという砲撃音が響き、バズーカーを構えたまま固まっていたルイージーは、自分が強力な長距離砲の照準に晒されている事にようやく気づいた。
そしてその砲撃音は後方のサーフェイス2分隊長、ミノフスキー粒子によってセンサー類が麻痺し始めたホバートラック、更にはその後方で指揮を取るエイガー少尉の耳にまで届く。
今やエイガーの語った虚構は、討伐隊隊員達の間で事実として誤認され、恐怖は一瞬にして全員に伝播してしまった。
我々は、強大な敵に包囲されている!!…と。
「く…!敵…どこだ!」
「サーフェイス…助…てくれ!…狙われてる!」
「…ガー隊長、…を!」
「…ン野郎…来い!ぶっ……やる!」
パニックに陥った隊員達の絶叫が重なり合ってスピーカーを劈く。
どれもこれもミノフスキー粒子の影響でぶつ切りにされ、混沌としていた。
だがエイガーは、普段病的なまでにフェンリル隊に執着していたエイガーだけは冷静だった。
なぜなら、彼だけはフェンリル隊の手口に“慣れて”いたからだ
『全員黙って俺の指示に従え…サーフェイス2!次の砲撃の瞬間を確実に捉え、敵の正確な方位を報告しろ!ホバートラックはパッシブソナー感度最大で砲撃音を観測、敵距離の測量を行え!』
敵の発した音を観測するパッシブソナーは、ミノフスキー粒子下に置いても影響を受けない索敵方式であった。
元々砲撃戦のプロフェッショナルであったエイガーは、長距離砲の発射音の過大性を即座に見抜き、利用したのだ。
249:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:32:40 BUCEU//q
「お次はひっくり返してやろうかねぇ…次弾装填弾種榴弾、装薬最大、信管延期!」
延期信管は着弾後、若干の時間を経て着火する信管で、強固な陣地や建造物の破壊に用いられる。
680mm砲から再び放たれた砲弾は、恐怖にかられて逃げようとするルイージーの足元の地面に深くめり込み、極浅い深度で炸裂した。
自分の立っている地面が、突然火山の噴火の如く吹き飛び、バランスを崩したジム改はサンドラの言葉通りひっくり返ってしまった。
ルイージーはコクピットのディスプレイに額を打ち付け、それで完全に伸びてしまう。
エレカに閉じ込められていた二人はもっと悲惨だった。
ジム改の機体に遮られ、衝撃波や弾片に身を引き裂かれる事はなかったものの、頭から大量の土砂をもろに浴び、エレカのシートまで完全に埋まってしまったのだ。
おまけに凄まじい爆音によって三半規管を狂わされ、まるでプロボクサーにパンチを浴びせられたかのごとくグロッキー状態になってしった。
エレカの調査に来たチャーリー3は、これで完全に戦闘不能となり、討伐隊はほんの数分でジム改2機と駆逐車両1両を失う被害をこうむってしまう。
しかし、彼らもただやられっぱなしではなかった。エイガーの咄嗟の判断で統率力を取り戻したサーフェイス2は、2発目の砲撃を完全にトレースし、方位を割り出していた。
「敵の砲炎を確認!…距離、およそ7000m!」
『よし、チャーリー各機、後退路を予測し散開、航空機隊と連携し敵を包囲殲滅しろ!』
「ぐ!連邦の奴ら、こっちのケツに食いついてきましたぜ!」
サンドラとマットが潜んでいた岩場に最初に接近したのは、小隊の左側に展開していたサーフェイス1分隊のチャーリー2と、それを援護するガンキャノン1機だった。
90mmブルバップマシンガンのAP弾を、鹵獲した連邦製大型シールドで何とか凌ぎながら、マットの旧ザクはザメルを援護した。
間合いに入られてはザメルの長距離砲も、単なる物干し竿だ。こういった点でも、長距離砲撃戦MSの単独運用は適切ではないと言える。
幸いマットの旧ザクはフェンリル隊のテックチーフ、ミガキによって凶悪な増加装甲が成され、接近戦用の00バックスチールボール弾を使用するショットガンを装備していた為、撃ち返すだけならば問題はなかった。
だが所詮は旧型MS、終戦後に生産されたジムの改良型相手には分が悪すぎる。
「引き時かねぇ、もうちょっと暴れたいとこだけど」
ボーイッシュなショートブロンドの下で目を細め、シュンとしてもらすサンドラ少尉をせかす様に、マットはショットガンのポンプを荒荒しくストロークする。
「好い加減にしやがれ、この盛り女!欲求不満ならこの俺が帰って相手してやる!」
「あんだと!?その言葉、わすれんじゃないよ!」
「うお!?」
マットの旧ザクは、盾とショットガンを構えたまま不意に宙に浮いた。ザメルが後ろから旧ザクをひょいと持ち上げたのだ。
「うお!このアバズレ本気か!?」
「はん、上官に対する不敬罪で軍法会議もんだけどねぇ…イロ男に免じて許してやるさね!」
マットは剥げ頭の天辺からどくどくと脂汗を流しながら、自分の口の悪さを後悔した…
全身マッシブに鍛え上げられた女ランボーにレイプされる自分を思い浮かべただけで、マットの顔はみるみる青ざめてしまった。
ザメルは長距離砲と厚い装甲を施した重MSながら、ドム系同様の熱核ホバーによる高速機動が可能であった為、逃げに回ればジム改の機動力でも早々追いつけるものではない。
おまけに、フェンリル隊の心理作戦の第3段階が発動し、チャーリー2はサンドラ達を追跡することすら不可能になってしまったのだ。
…心理作戦の第3段階…部隊内の裏切り者による疑心暗鬼。
250:フェンリル隊、終わらず…
08/02/16 23:33:09 BUCEU//q
討伐隊のサーフェイス1分隊には、2機の量産型ガンキャノンが分隊火力支援として配備されていた。
量産型ガンキャノンは両肩の短砲身速射砲で、MS分隊と共に行動しながら火力支援を行う、いわば歩く迫撃砲である。
分隊運営を行う上で非常に重要な役割を担い、ゲリラ戦では通信用車両、指揮官機、そして分隊火力支援機の順で狙われると言われている。
またこの手の機体は前線の状況を直接確認しながら、煙幕や閃光弾等、妨害用弾頭を敵前面に撃ち込むなど、ガンタンク等長距離砲撃戦用MSにはできない使い勝手の良さも持ち合わせている。
サーフェイス1の前面に突出し、偶然にもソフィ少尉とマット軍曹の2機に接触したチャーリー2の後方にも、この量産型ガンキャノンが1機随伴しており、2機のジム改は盾を構えるマット機にマシンガンの制圧射撃を与えながら、ガンキャノンのパイロットに指示を送っていた。
「リィ上等兵!発煙弾発射用意!」
「航空機隊、こちらサーフェイス1・チャーリー2…爆撃支援を要請、敵目標はレッドスモークの後方50m!」
『航空機隊了解、対MS爆弾を用意して急行中…到着は20秒後だ』
「了解!」
「リィ上等兵、急げ」
「…わかっています」
リィ上等兵…つい最近討伐隊に配属された、巨漢のアフリカ系男性である。
あまり口数の多いほうではないが、努力家で人当たりも良く、周囲からは比較的信頼されていた…
そう、あのフェンリル隊のリィ・スワガー軍曹である。
サイド1出身の彼は、厄介なジオン訛りも無く、連邦にするには持って来いの逸材であった。
「今だ、撃てスワガー!」
逃げるザメルへの追撃を一時中断し、航空機爆撃の衝撃波に備える為に岩陰に隠れるジム改2機。しかし…
「…はい?」
「何してんのスワガー…?」
彼らの後方カメラが捕らえたのは、両肩のキャノンの砲口を自分達に向けるガンキャノンの姿だった。
「すいません、私ジオンなんです」
ドズン…鈍い音と共に、周囲が赤一色に染め上げられる…
もくもくと立ち上った赤い煙幕が、空高く舞い上がって風になびいた。
『目標を確認…投下!』
「裏切ったなスワガー!」
「赤いのは、らめぇぇぇっ!」
サーフェイス1分隊長、マリーニ曹長が最後に受け取ったチャーリー2からの通信であった。
彼が駆けつけた頃には、ジオン軍残党と量産型ガンキャノンの姿は既に無く、友軍の誤爆によって完全に破壊されたチャーリー2のジム改2機と、辛うじて脱出に成功したパイロット2名が呆然と立ち尽くすのみであった…
251:245
08/02/16 23:34:46 BUCEU//q
エロまで書けなかった、次こそは…
後ジオフロ知らん人向けにこんなリンクを用意。
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(aquablue.tuzikaze.com)
252:名無しさん@ピンキー
08/02/16 23:57:18 /zw/QbjC
乙。エイガーいい具合にぶっ飛んだなww
そしてサンドラ×マットフラグかwwww
253:名無しさん@ピンキー
08/02/17 02:24:25 TxawkkP9
乙です~
>「赤いのは、らめぇぇぇっ!」
思わずお茶吹いたww
エイガー色々と壊れすぎててワロタw
254:名無しさん@ピンキー
08/02/17 13:18:48 tEYd8VB/
乙
ゲームたまにやる自分としては嬉しいものですな
…よかったねシャルロッテ、新しいザクが貰えて
255:名無しさん@ピンキー
08/02/19 10:21:19 V0u2S4GW
「あーたーらしい、ザクがきた きーぼーーのーザークーだ」
256:名無しさん@ピンキー
08/02/19 10:38:12 GAbB32k4
ザクか・・・
ふと思ったんだが、このスレの住人のフェイバリットMSはなんだろうな。
一つだけ、一番好きなのを上げてみて欲しいな。
俺はZ+ C1型だ。
257:名無しさん@ピンキー
08/02/19 11:18:00 Ke2h8czn
Zガンダムにきまっとる
子供のころはmk2派だったんだけどねw
258:名無しさん@ピンキー
08/02/19 12:51:45 3O20oDhi
量産型ゲルググ(指揮官機)かな
基本的にシャアとシーマ専用機以外のゲルググは全部好きだが
シーマ様は好きだがシーマ専用機のあの色だけはダメだ
259:名無しさん@ピンキー
08/02/19 15:34:49 +ujh4ugi
ハリネズミのように武装したケンプファーを愛しております
後ろから撃たれたら爆発しそうなノズルの多さが素敵
260:名無しさん@ピンキー
08/02/19 15:40:26 0m4+yWx/
メッサーだな。タックル用に作られたトゲ付きのシールドってのがツボだ。
261:名無しさん@ピンキー
08/02/19 15:59:53 ZvaMgQQu
F90(1号機)のどノーマル
262:名無しさん@ピンキー
08/02/19 17:32:17 sOW/97uU
グフカス。ガトリングカッコいいよガトリング。
263:名無しさん@ピンキー
08/02/19 17:39:35 V0u2S4GW
うーん…永遠の名機ザクⅡ
俺はコイツと添い遂げるッ!!
264:名無しさん@ピンキー
08/02/19 23:46:59 vdbc6R7n
鍛えたザクで勝ちまくり パーツを増やして次の都市へ♪
それはそうと、俺はグフだな。
あの盾がいい。
265:名無しさん@ピンキー
08/02/20 09:20:49 rfr7cktN
また渋いところを突く人がちらほらいるのう・・・
266:名無しさん@ピンキー
08/02/20 10:30:32 l25RrxOd
ザク、もちろんJ型
あとMS-09と09/TROP
267:名無しさん@ピンキー
08/02/20 10:36:06 DHIPaYfl
ジムストライカー
268:名無しさん@ピンキー
08/02/20 10:37:42 i24QdcMR
久々にこのスレ来たが
30話以降はまだ見れないのかな?
早く読みたいぜ
269:名無しさん@ピンキー
08/02/20 12:10:59 ozlU2SqH
ISAP氏ならアクシズの脅威やっててVOEに対する新たな愛を磨いている真っ最中だ、気長に待とうぜ
270:名無しさん@ピンキー
08/02/20 12:54:23 i24QdcMR
>>269
いや、南極も途中までの保管で今までが全部見れんのです
271:名無しさん@ピンキー
08/02/20 20:05:48 XskfC0N6
>>236
一瞬実写調かつ萌えるガンダムヒロインイラストを236が描いてるのを妄想した。
272:名無しさん@ピンキー
08/02/20 22:52:39 ndE24wan
>>270
南極に補完されてる総集編の「30話」っていうのが
実際の連載の第115回まで(7スレ目の途中まで)
このスレが13スレ目なので7スレから12スレまで
6スレを読み倒さないとリアルタイムにおいつけないんだコレが
もしよかったら、html形式で7スレから12スレまで
まとめてうpしようか?
といっても明日から出張なんで、うpは土曜日になっちゃうけど
273:名無しさん@ピンキー
08/02/21 12:22:08 EgxG65q9
一番セクシーなMSはギャン高機動型で決まり
反論は認めない
274:名無しさん@ピンキー
08/02/21 13:32:12 hDBlXM5y
ギャンKのほうがエロくね?
275:名無しさん@ピンキー
08/02/21 18:37:28 mftaeJDl
>>273-274
キュベレ…ゲフンゲフン…
Rジャジャを押すぜ
276:名無しさん@ピンキー
08/02/21 20:37:37 /sChpjsG
ガルバルディα
277:名無しさん@ピンキー
08/02/22 10:50:13 ZsE3Lmgh
ここで出たからじゃないが、MK-IIIかな。アナハイムの。
278:名無しさん@ピンキー
08/02/22 19:10:48 asDzklGg
・ゼクアイン
・ケンプファー
・ブルーディスティニー一号機
……見事な青つながり
279:名無しさん@ピンキー
08/02/23 04:46:58 F0R8STZ3
リ・ガズィ
280:名無しさん@ピンキー
08/02/23 11:22:00 iFEf6Zz6
>>278
そのつながりで行くと量産型νガンダムとかも好きそうだな
281:名無しさん@ピンキー
08/02/23 12:06:03 B5Oenvs+
F90(2号機)
282:名無しさん@ピンキー
08/02/23 18:13:54 fkO+e3YM
はいはいゾゴジュアッジュ
283:名無しさん@ピンキー
08/02/23 19:56:10 8K8IRudd
>>281
どれだ、2Pカラーかマーズカスタムかそれとも再々整形バージョンか
284:名無しさん@ピンキー
08/02/23 20:50:17 B5Oenvs+
>>283
スマン。てっきり流れが青つながりだったのでつい。
285:名無しさん@ピンキー
08/02/24 02:20:28 hRZx7Lhb
キャノン兄さんが好きです
286:名無しさん@ピンキー
08/02/24 17:35:07 tjsYQ3lr
(#^ω^)ビキビキ
類似スレが勃ちました
287:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:14:01 ZDEUb1t9
あ、本当ですね。
スレを立てる前にはちゃんと検索が原則のはずですが‥‥‥
困ったものです。
>フェイバリットMS
νガンダムです。
288:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:14:59 ZDEUb1t9
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第197回
(C)2002,2003,2004,2005,2006,2007,2008 ISAQ > ISAP PRESENTS.
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
URLリンク(www.eonet.ne.jp)
289:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:16:00 ZDEUb1t9
闇に包まれる宇宙空間を、切り裂いているのは一筋の宇宙戦艦の航跡の光である。
エゥーゴは、ティターンズの『サイド2毒ガス注入作戦』を阻止すると、間髪を置かずに
旗艦である強襲宇宙巡洋艦アーガマに対して地球圏へ向かう命令を下していた。
現在、アーガマは半舷休息を保ったまま月と地球の間の宙域を航海中だ。
僚艦として、既に歴戦の風格を持つサラミス改級巡洋艦アララトが付き添う。
彼等が不在の間の月面都市フォン・ブラウン市はサラミス改級シナイが防衛を担当し、
アイリッシュ級1番艦アイリッシュと2番艦ラーディッシュがフォローに入る段取りだ。
敵であるティターンズが着々と力を付けて、確固たる足場固めをしている現在、
本来なら旗艦アーガマを単独で地球圏に向かわせるようなメリットはない。
だが、彼等はどうしてもこのタイミングでこの作戦を行わなくてはならなかったのだ。
「最近のエゥーゴは、守りに気を遣い過ぎると思わんか?」
アナハイム・エレクトロニクス社重役であるウォン・リーが、腕組みをしたまま言う。
彼は、アーガマ艦内ブリーフィング・ルームの固めのソファに身体を沈めた。
東洋系の細い目とこけた頬から、不満そうな表情を見て取るのは容易である。
尊大な態度は、まるでウォンがアーガマの艦長であるかのようにしか見えない。
290:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:17:00 ZDEUb1t9
だが、ウォンはそもそも軍人ではなく“死の商人”の企業の一役員でしかないのだ。
本来なら、民間人がエゥーゴの旗艦に四六時中乗船しているのは異様だ。
しかし、相変わらずスポンサーに頭が上がらないのがエゥーゴの情けない実情である。
ウォンの前に座るクワトロ・バジーナ大尉が、慎重に言葉を選びながら言った。
「エゥーゴ・イコール反乱軍のイメージが強くなるだけの作戦は良くない」
それでなくとも、彼等が相手をしているのはれっきとした地球連邦軍である。
世間一般の基準では、正規軍に抵抗しているエゥーゴこそ“反逆者”と見えてしまう。
無論、後世の歴史家も認めている通り彼等エゥーゴの活動は正当な主張だ。
だが、その主張をする為に銃を構えてしまったことが彼等の悲劇なのである。
クワトロのセリフをつまらなそうな顔で聞いた後で、ウォンは苦々しく口を開いた。
「ところで、大尉は《アクシズ》が何の為に動き出したか知っているのだろう?」
ブライト・ノア大佐は、クワトロの隣で驚いたような顔で肩を震わせる。
「さあ‥‥‥?」
軽く首を振るクワトロの態度が、まるで機械のようだからウォンはこう言うしかない。
「アクシズの情勢について、ジオンにいたクワトロ大尉が知らん訳があるまい」
291:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:18:00 ZDEUb1t9
クワトロが元ジオン公国軍人だという事実は、エゥーゴ上層部では誰もが知るものだ。
ただこの時点では、彼の本当の正体を知っているのは数人といったところである。
だから、ブライトはクワトロが“赤い彗星”シャア・アズナブルだったとは知らない。
もし、知っていたらブライトのクワトロへの態度は変わっていただろうか?
彼が艦長を勤めた、第13独立部隊所属艦ペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースは、
7年前の一年戦争当時には何度も彼、シャア・アズナブルと死闘を演じていたのだから。
サングラスで表情が読めないクワトロは、抑揚のない口調でウォンに答えた。
「確かにウォンさんの言われる通り、私は以前アクシズにいた時期もありましたが
この数年は皆さんが知っている通りで、一切の通信はしていません」
─旧ジオン公国の意志を継ぐ者達の中に“アクシズ派”と呼ぶべき人々がいる。
彼等は、アステロイドベルトにある小惑星基地アクシズへ逃れたジオン残党であり、
数多い旧公国軍の生き残りの師団の中では、最大勢力と言っていい。
彼等はザビ家の生き残りである、ドズル・ザビの娘ミネバ・ザビを総帥としており
幼いミネバを補佐する摂政としてハマーン・カーンという20歳の少女がいる。
実質的には、このハマーン・カーンこそアクシズの指導者だと認識すべきであろう。
292:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:19:00 ZDEUb1t9
彼等は、今も虎視眈々と地球連邦軍への反旗を翻すべく力を蓄えているとされている。
「ふん‥‥‥タテマエは別にいいのだよ」
ウォンが鼻を鳴らした途端、部屋の壁の巨大スクリーンが呼出音と共に点いた。
画面に映った壮年の実業家風の男に、ウォンとクワトロが殆ど同時に頭を下げる。
彼こそエゥーゴ最大の支援者アナハイム社の会長、メラニー・ヒュー・カーバインだ。
ちなみに、社長であるジョン・カバナンは特にエゥーゴ寄りの立場ではない。
むしろ、資料によれば彼はティターンズの地球至上主義の支持者だ。
万が一メラニーの身に何かがあった場合、ジョン・カバナンは援助を打ち切るだろう。
その時点で、エゥーゴはルオ商会を凌ぐ最大の資金源を失う事になってしまう。
スポンサーがいなければ、エゥーゴは弾丸一発を撃つことさえ出来ない。
実は、エゥーゴを倒す為にはメラニーを暗殺してしまえばいいというのは皮肉である。
そんな作戦を考案しないティターンズはまだ正気を保っているということか。
画面に映ったメラニーは、スクリーン越しにクワトロを見つめて言った。
「元ジオンの残党が拠点にしているアクシズのフネが地球圏に向かったらしいな」
火星と木星の間に小惑星が無数に存在している宙域を、アステロイドベルトと呼ぶ。
293:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:20:05 ZDEUb1t9
アクシズは、ジオン公国が資源採掘のためにその宙域に領有していた小惑星だ。
先日、そのアステロイドベルト付近から艦が地球圏に出撃したのが観測されている。
何が目的なのかは定かではないが、残念ながら遊覧飛行などではないだろう。
「はい」
言葉少なくクワトロが頷くと、メラニーはその視線を難しそうな顔のウォンへ向ける。
「大尉が彼らと接触をして、エゥーゴと手を結ぶように仕向けるのか?」
「はい。アーガマを使えば可能かと」
ウォンは、アーガマの高い戦闘能力がアクシズへの牽制になると理解しているのだ。
重々しく頷いたメラニーは、不意にクワトロのサングラスの奥まで覗き込む。
「‥‥‥クワトロ大尉、君の本心はどうなのか?」
その瞬間、クワトロが全身になんともいえない不快感を纏ったように見えた。
「かつてのザビ家の生き残り、ミネバを立てる残党に、志があると思えますか?」
クワトロの口調は、隣に座るブライトが思わず顔を向けてしまう程に凍り付いている。
「うぅむ、ダメで元々だ。やってみる価値はあると考えよう」
ティターンズへの対抗策ならなんでもやるべきだと、メラニーは通信を打ち切った。
294:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:21:04 ZDEUb1t9
ミルクを溶かし込んだようなすべすべと白い肌に、しゅるりと黒ずんだ縄が巻き付く。
手を背中に捻り上げられると、メロンのように豊かな乳房がぷるぷる揺れた。
既に十分勃起している桜色の乳首が、乳房の先端でぷるんとその存在を主張している。
ぎゅっと目を閉じたリベカ・マレリーは、睫を震わせながら喘ぐ。
「ああ、痛い‥‥‥っ」
胸を付き出すように背を反らされるから、乳房が殊更に強調されてしまう。
彼女は両手を背で重ねさせられ、二つ折りにして巻き付く縄に両手を捕らえられた。
手首をしっかりと固定された後、縄は前に回されて二重、三重に妖しく胸縄を掛けらる。
その次には首縄が掛けられ、一直線に胸元へ縦に繋がれて双乳が絞り出された。
「ぅぅうん‥‥‥ううう」
両手で掴んでも十分余ってしまうリベカの爆乳が縄で激しく絞り出された。
「まったく、何を食ったらこんなチチに育つんだか」
感心したような口調を装いながら、彼はリベカの乳を後ろからぐにぐにと揉み込む。
「や、やめてぇ‥‥‥」
両手を縛られてしまうと、こんなにも抵抗する気力が挫けてしまうとは予想外だった。
295:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:22:30 ZDEUb1t9
相手に反抗する手段を奪われてしまうというのが、こんなにも心細いものだったとは。
リベカの雪のように白い肌に、きりきりと屈辱の縄が食い込んでいく。
「こんな大きなチチしていて、恥ずかしくないのかよ」
力を込めて双乳を揉み嬲りなあがら、彼はリベカの魔乳を中心部へと寄せ付ける。
ぱっと手を離すと、ぷるんっと乳房は跳ね返るように外側に向かって揺れた。
「ああ、ヒドイよぅ」
リベカは、細い肩先を喘がせながら、ただ天井を見上げて呟くしかない。
「何がヒドイだ。ちょっと縛られただけでこんなに興奮しやがって」
火照った耳元でニヤニヤと指摘されると、リベカの頬が更に真っ赤に染まった。
「こ、興奮なんて、してない‥‥‥してないったらぁ」
自分でも信じられないが、リベカは彼の指摘する通り官能を燃え上がらせられている。
肌に吸い付くような縄の感触と、乳房を絞り上げられる異常な圧迫感。
その息苦しさが、痛くてきついはずなのに、何か身を委ねたくなってしまう。
何本もの腕で、彼に抵抗出来ないように全身を抱き締められているような、甘い感覚。
それは、決して不快なだけの感触ではなかったからこそリベカを戸惑わせるのだ。
296:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:23:32 ZDEUb1t9
しとやかな肩をはぁはぁと上下させる、リベカの無駄な抵抗を彼は背後で嘲笑する。
「興奮してないんだって?」
彼の大きな手が、まるで乳搾りでもしているかのように彼女の乳首を揉んだ。
きゅきゅっ、きゅきゅっ、と絞り上げられてリベカは「ああ」と熱い息を吐いた。
彼は、張りがあってマシュマロのような柔らかさの隆起をねっとりと揉み解すのだ。
「こうやって、縄で絞り出されたオッパイをイジられて興奮してないんだって?」
「ああぁんっ」
彼の意地悪な囁きに、リベカはせつなそうな声でぷるぷると首を左右に振る。
抵抗出来ないリベカの乳房に対する、彼の玩弄の仕方は悔しいくらいに的確だった。
縄をぎゅんっと食い込ませ、根元からキツく絞り出された白い乳房を鷲掴む。
「そらそらぁ!」
楕円を描くようにゆさゆさと乳房を揺すり、指先で乳首をこりこりっと抓むのだ。
「はぁ、はぁぁぁぁん」
ふわふわのウェーブの掛かったリベカの髪が、宙に広がって彼の鼻先を叩いた。
くりっ、と乳首をチャンネルのように回されるたびにリベカの喘ぎ声が上がる。
297:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:24:30 ZDEUb1t9
乳房を揉み込まれる動きに合わせて、リベカの裸身が左右に淫靡なダンスをした。
「か、感じ、感じてなんか‥‥‥ああああ」
胸の丘全体が次第に快感のピンク色に染まり、内側から蕩けるように柔らかくなる。
全身から力の抜けたリベカの表情は、快楽に漬け込まれて妖しく緩んでいた。
「ああああ、いやぁぁぁ」
「まだ感じていないんだって? どれどれ」
馬鹿にしたように笑いながら、彼の右手がリベカの乳房からすぅっと下半身へ伸びる。
緊縛されたリベカではその手が股間を蹂躙しようとする動きを止める事が出来ない。
乱暴に動く彼の指が、彼女の秘処でくちゅんっといやらしい音をたてた。
「おいおい、こりゃあ大洪水じゃないか」
彼は、リベカの耳たぶをこりっと噛みながら呆れたような口調で呟く。
そのまま、舌先を伸ばして彼女の耳の穴の中でくちゅんくちゅんと水音を立てた。
「‥‥‥いやぁぁ‥‥‥ぁぁぁぁ」
リベカには、耳の中で聞こえる音が自分の割れ目が立てている音のように聞こえる。
それは自らの屈服を実感させられてしまう、被虐的な快感が押し寄せる音だった。
298:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:25:31 ZDEUb1t9
「─‥‥‥っていうSM調教プレイをしてみようと思うんだけど、どうかなぁ?」
テオドール・チャーチワード少尉の部屋で、バスタオル一枚のリベカが無邪気に言う。
ふわふわと空中を漂うリベカは、ちょこんと正座した姿勢のまま首を傾げた。
「僕は、その話がまだ続いていたことに驚きだよ。リベカ」
はあ、と額を抑えるテオドールはそれでもなんとか愛しの恋人を嗜めようとする。
「だいたい、僕はSM趣味はないから緊縛用の縄なんて持ってないよ」
至って当然のテオドールのツッコミに、リベカは空中を泳いでベッド脇へ移動した。
バスタオルの下から、ぷりんとしたお尻がはみ出しているのがやっぱり可愛い。
リベカは、サイドボードから何やら取り出すとそれをテオドールに差し出した。
「じゃーん! 調教用ロープぅぅぅ」
「その四次元ポケットみたいな口調は止めようよっていうかそれ作業用ロープだよ!」
「そうだよ、アストナージさんから貰ったの」
「18mm級の頑丈なナイロンロープじゃ身体中傷だらけだよ!」
当然だが、軍艦に調教用の女の汗を十分に吸った麻縄なぞ積んであろうはずもない。
キョトンと指を頬に当てて微笑むリベカの前で、テオドールは大きくため息を吐いた。
299:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/02/24 18:27:03 ZDEUb1t9
─次回、エマさんのえろシーン
300:名無しさん@ピンキー
08/02/24 18:28:00 MZeAWThI
GJ
301:名無しさん@ピンキー
08/02/24 19:35:06 24Bc/bB0
GJ
>「─‥‥‥っていうSM調教プレイをしてみようと思うんだけど
リベカ、バカかわゆすw
302:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:11:43 D+wEJe20
リベカ妄想乙ww
303:名無しさん@ピンキー
08/02/25 02:46:33 7YCUBjYm
今回も投下、乙であります!
オアシスを発見!補給を急げ!
304:名無しさん@ピンキー
08/02/25 04:58:05 F1ZPxZju
ツッコミ体質のテオがカワユスw
305:名無しさん@ピンキー
08/02/25 11:06:53 pErnodGE
>次回、エマさんのえろシーン
気の抜ける書き方に吹いたw
ところで、PSPギレンにマニティさん出てきてますが・・・
・・・
えー。誰これ(´・ω・)
306:名無しさん@ピンキー
08/02/25 11:14:35 uq6IUMM1
やたっ!次回は久しぶりのような気がするエマさんのえちシーンだー!
307:名無しさん@ピンキー
08/02/25 22:43:16 37aFO6s2
>>305
エロパロ板では、萌えフィルタをとおして物事を見るのがキホン
アレはマニティたんのニセモノだ
308:名無しさん@ピンキー
08/02/27 13:07:04 XI8TW5Yo
まあ、類似スレが立つのも仕方ないかもな
書き手が少なすぎて、ほぼ独占状態
VOE以外のSSを読みたい奴が類似スレ立ててもおかしくはないわ
いっそここは専用スレにして、それ以外の宇宙世紀ものは類似スレに投下ということにすればどうだろうか?
きっと荒らしも減るお(^ω^)
309:名無しさん@ピンキー
08/02/27 14:00:54 02bbV5x3
イメージ検索しても出てこないんだぜ。
>>305
さあ早く画像をうpするんだ。
310:名無しさん@ピンキー
08/02/27 17:32:47 nphWFY1z
>>308
何度もそういう提案がなされてるんだけどねぇ
こいつら話聞かないから
311:名無しさん@ピンキー
08/02/27 17:46:12 BMWaE5kD
俺は空気読めないちゃんだから質問するんだぜ
お前らの中でのケルゲレン子の性格はどれか
1とりあえずツンデレ
2実は隠れヤンデレ
3普通に奥手
4致命的に天然
5キレると田舎訛り
6アイナ様ハァハァ
7地球に巣くう虫は駆除すべきだと思います
312:名無しさん@ピンキー
08/02/27 18:58:57 WBQ2pM1M
>>311
4だろう。個人的にはノリスの身の回りの世話を甲斐甲斐しくやって欲しいな。
父娘みたいなほのぼのな関係なのよ。
けど周りから突っ込まれたらノリスを意識して、ついだお茶をぶっちゃかして
ノリス涙目。ケルゲレン子も涙目。
エロ的にはそっからズボンについたお茶拭こうとして(ry
313:名無しさん@ピンキー
08/02/27 18:59:10 GTkAssME
>>311
7
真面目で融通利かないと思う
314:名無しさん@ピンキー
08/02/27 19:27:43 Hbr4eVpg
5だな。ジオン訛りの更に凄いのが飛び出すんだぜきっと
315:名無しさん@ピンキー
08/02/28 12:54:46 9xNiSInB
お
316:308
08/02/28 12:58:26 9xNiSInB
何でこのスレの住人って、こんな傲慢なの?
少しは他の人の意見も聞くものだお!!(#^ω^)
317:308
08/02/28 13:09:14 9xNiSInB
VOE以外の小説が読みたい人は、このスレじゃないもう片方のスレに行くお(^ω^)
このスレの連中はハマーン軍だお!!(#^ω^)
反乱起こすお!!我々はグレミー軍だお!!(#^ω^)
このままこのスレが続いたら、UC小説が滅んでしまうお!!(#`ω´)
グダグダ独占オナニー小説から、UC小説を守るんだお!!!!!(#^ω^)/
318:名無しさん@ピンキー
08/02/28 13:20:10 A+5mWnFW
勝手にやっとけ
319:名無しさん@ピンキー
08/02/28 13:50:45 5/F+DwRp
塚グレミー軍って最後フルボッコだったようなwwww
320:名無しさん@ピンキー
08/02/28 15:33:53 gtzaK6xT
アクシズもエウーゴも最終的には、っちゅー話だよ
321:名無しさん@ピンキー
08/02/28 16:08:47 JQxmnjGZ
このスレもだいぶ釣り耐性がついたのう
322:名無しさん@ピンキー
08/02/28 17:21:44 HkoyzMh1
>>317どの
グレミーで思い出したがその昔、彼がプルツーとやる同人誌があってのう。
それ自体はよくあるんだが、なんでか彼は声優名で呼ばれとった。
柏倉さん、となあ。
それで彼の声優がちびまる子ちゃんのはまじと知っておじさんは驚いたものじゃよ。
ふぉふぉふぉ。
323:名無しさん@ピンキー
08/02/28 17:38:54 f4Hy5xOQ
書き手は、読者の希望に応える為に書くのか
自分の書いた話が他人に受けるかどうか、確かめる為に書くのか
どっちだと思いますか
俺はむしろケルゲレン子の下着の色に興味がある
324:名無しさん@ピンキー
08/02/28 17:47:53 12NN7qCm
_ ∩
( ゚∀゚)彡 純白! 純白!
⊂彡
325:名無しさん@ピンキー
08/02/28 18:43:49 x1oOD4BT
>>323
薄い水色に一票
326:名無しさん@ピンキー
08/02/28 18:48:25 9W/97oDX
ジオンらしく緑系だな
奇をてらってライムとかどうよ
327:名無しさん@ピンキー
08/02/28 18:51:43 x1oOD4BT
>>326
なら薄緑色(アッガイたんのバックプリント)でどうだ
328:名無しさん@ピンキー
08/02/28 19:10:33 lupaQkQu
OD(オリーブドラブ)やカーキ…
もしくは白…
飾り気の無い超シンプルなショーツ
ただし…いつも新品で染み一つ無い
…とか
329:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:43:16 HNn5MVUR
狙撃任務を終えたマニングが集結地に到着した時には、既にサンドラのザメルとマットのザク1も、連邦軍に成りすましたリィのガンキャノン量産型も到着していた。
そこはキンバライド基地から、東へおよそ100km離れた位置にある荒廃した無人の都市で、1年戦争アフリカ戦線の熾烈な戦闘において住民に見捨てられた、20平方kmにも及ぶ廃墟郡だった。
4年前ならば、そこは住民達の憩いの場として多くの市民達が訪れたであろう、大きな公園跡で、今は整備する者もおらず、錆付いた市長の胸像だけが砂塵に晒されていた。
ゲラートはその像を見上げる様に直立し、隊員達の搭乗するMSが集結するのを一人待ちつづけた。
リィとマニングはそれぞれ市街地戦仕様のザク2F2とグフB3に乗り換え、横一列に並ぶ各々のMSの後に続き、右腕マニピュレータを掲げて敬礼のポーズを取った。
ゲラートは振り返り、インカムのマイクで隊員達全員に出撃前の激励を送る。
「各員準備は完了したようだな…貴様らならば、この困難な任務を見事遂行し、全員帰還してくれるものと確信している。貴様らはあの1年戦争を乗り越え、3年もの間敵の目を掻い潜り数々の修羅場を生き延びてきたツワモノぞろいだ。
ここで死ぬことは、この私が許さん…もう1度…いや、何度でも言おう…全員、生きて任務を遂行し、帰還せよ!」
ゲラートのこの言葉は、今まで様様な任務で散々使われた決り文句であった。
しかし、その言葉は決して建前などではなく、その都度彼は、本心から全ての隊員達の身を案じ、同じ言葉を吐き続けてきたのだ。
そして、それはフェンリル隊全員が心得ている事であり、誰一人としてそれを疑う事など無かった。
「ブルーチーム了解!」ソフィのドムに引き連れられ、シャルロッテとニッキのザク2改がホバー走行で路地に消える。
「グリーンチーム了解!」レンチェフとマニングのグフカスタムの後を追い、リィのザク2F2が待機位置に向かった。
「レッドチーム了解!」ル・ローアのグフカスタムが先行し、サンドラのザメルに続いてマットのザク1が殿を務めながら、大通りの奥に向かう。
330:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:43:56 HNn5MVUR
ゲラートは高性能な通信装置を積んだ指揮車両に乗りこむと、連邦軍がまず目標にするであろうこの広場から正反対の位置にある、街の北側に走り出した。
「ミノフスキー粒子濃度20%…電波通信、未だ良好です!」
隊員達から「ケルゲレン」と呼ばれ親しまれる黒髪の女性隊員が、指揮車両の通信機を抱えて健気に報告する。
終戦間際、フェンリル隊がキャリフォルニアベースの防衛に当っていた時、戦傷者診療所に保護され、持て余されていた女性兵士を気の毒に思ったゲラートが、身元不明のままオペレーターとしてフェンリル隊に引きったという経緯だが
過去に何か酷いショックを受けたようで、アジア方面から撤退してきた部隊に混じっていたのが見付かった時には、既に自分について多くの記憶を失った、記憶喪失の状態であった。
彼女の唯一の所持品であるジオン軍女性兵士の制服には、恐らく彼女が搭乗していたであろうザンジバル級巡洋艦「ケルゲレン」の名が刺繍されていたが、ケルゲレンはラサ地区での打ち上げ成功の通信を最後に、行方不明となっている。
記憶は失ったとはいえ、ケルゲレンは身元も判らぬ自分を受け入れてくれたフェンリル隊に精一杯尽くし、指揮を執るゲラートや戦闘で矢面に立つ隊員達に的確に情報を伝え、その恩に答えていた。
ゲラートはケルゲレンからの情報を聞き、鋭い視線を敵の予想進路上に向け、低い声でつぶやいた。
「ミノフスキー粒子濃度の上昇が、敵の接近を知らせてくれる…」
果たしてその通り、2時間後にはミノフスキー粒子の濃度は急激に上昇を初め、レーダーや電波通信は完全に麻痺してしまった。
331:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:44:40 HNn5MVUR
MS隊16機の内、ジム改3機大破、ガンキャノン量産型1機造反という損害をこうむった討伐隊は、フェンリル隊が故意に残した痕跡を追跡しつつ、編成の再編を行い、追撃の準備を整えていた。
遂にフェンリル隊の姿を捉えたエイガー少尉は、今までにない程的確に判断し、部下の隊員達を驚かせる程だった。
普段は何かにつけて「ジオンの人食い」「狼の化け物」「人の皮を被ったケダモノ」だとトチ狂った話しかしない彼だが、いよいよ宿敵を前に、彼の脳細胞は最大限活性化され、不気味な薄ら笑みを浮かべる様は、何かがとり憑いたようであった。
「偵察機からの報告…進行方向50km先の無人の旧市街地を最後に、敵MSの熱源はロスト」
「本部には『ジオン残党の潜伏拠点を特定』とだけ報告しろ…保護した新兵二人の事は言うなよ」
「はぁ?」
しかしエイガーの嘘の報告は通信士を困惑させた。敵の反応が消えたとはいえ、確認もせずその無人都市をジオン軍残党の拠点とするのは時期尚早も甚だしく、また折角救出に成功した幹部の子息2名の名を伏せるのも不自然極まりない。
そう、エイガーにとっては“フェンリル打倒”こそが唯一の目的であり、ジオン軍残党の拠点捜索も、やたら圧力をかけてくる上層部の言いつけも“お題目”に過ぎなかったのだ。
「いいからそう報告しろ…(クククッ、精々利用させてもらうさ…今度こそ奴らの息の根を止める為にな)」
2時間後、エイガーの元には、更に10機のジム改と4機のジムカスタムが増援として送られてきた。子息を誘拐された上層部が手を回して無理矢理用意したのだろう。
エイガーの目論見通りであったが、一つだけ彼の気に入らない事があった…
「ジオン軍?ボコボコにしてやんよ」
自慢気に配備されたばかりのジムカスタムの両腕をババババッと振り回しながらスピーカーで馬鹿騒ぎする新兵達…上層部は誘拐された馬鹿の息子を救出する為に、馬鹿を送ってきたのである。
対してエイガーの部下達は先刻の奇襲に恐怖心を煽られ、それが悪い方に転んでしまったようだ。
「あの街の何処かに、奴らがうじゃうじゃ隠れてやがるんだ…」
「捕まったらエイガー隊長が言ってた見たく、俺達も皮を剥がれて食われちまう!」
「いやだ、死にたくねぇよぉ…!」
パイロットの手の震えが操縦桿を通し、MSの腕部にまで伝わる程だった。
エイガーはその様を見て米神を抑えた。
対ゲリラ戦では『敵を過小評価する』者も『恐怖に駆られて暴走する』者も役には立たない。
『敵の戦力を慎重に予想し、冷静な判断が出来る』者のみが戦力として価値があるが、そういった事が可能なベテラン連中は中々回ってこないのが現状だった。
332:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:45:12 HNn5MVUR
更には、先ほどの戦闘において発覚した「友軍内部の内通者」の存在も問題だった。
リィ上等兵の裏切りが討伐隊隊員達の精神に重大な影響を与えたのはまず間違い無く、チームワークが重要になる市街地戦闘において「自分の背中を守る仲間が信用できない」という状況は非常に問題だった。
部隊の規模が大きくなり、新しい人員が外部から新たに補充されたとなれば、当然エイガーの部下達は素性の判らない彼らに疑いの目を向けるであろう。
噂ではトリントン基地を襲撃したジオン軍残党の何名かは、連邦軍仕官に変装していたとの事だ。
先ほどの襲撃の際は、各班長を中継し指示を送ることが出来た為、悪戯に損害を大きくする事はなかった。しかし、今度の戦闘は各MS間の間隔が狭くなる市街地戦闘である。
現場で指示をする班長と隊員達は近くなるが、逆に後方で戦況を統轄する指揮官との通信は、ミノフスキー粒子や地形の影響をもろに受け、正確性や迅速性に欠けて来るだろう。
必然的に各班は班長の判断のみで行動する事が多くなり、エイガーの目は届きにくくなる。終戦後に入隊したばかりの新兵ばかりを配属した彼らに、フェンリル隊を相手にする事ができるのか…
だがそれでもエイガーは、この飢えた狼の檻とも言える廃都市に新兵達を放り込むのに、何ら抵抗を感じなかった…
フェンリルを潰す…今の彼には、それしかないのだ。例え如何なる損害を出そうと、この作戦の後に自分が処罰を受けることになろうと関係無い。
「にがさねぇ…俺をコケにしやがったジオン野郎は、一匹残らずひねり潰してやる…」
そう、彼ら討伐隊が抱える最大の問題点とは、指揮官であるエイガー自身の破綻した人格だった。
「各機前進!敵を発見し、殲滅しろ!一匹たりとも逃がすな、生かすな、容赦するな!ジオン兵は全て敵だ。奴らは人間ではない、人の皮を被った畜生だ!そう思って全て叩き潰せ!」
エイガーの絶叫がインカムを通し、兵士たちの耳を劈くと、彼らは都市の中央部に向かう路地に班ごとに隊列を組み、脚を踏み入れていった。
333:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:45:55 HNn5MVUR
シャルロッテとニッキのザク2改が通路を挟み、向かいの建物の影で息を潜め、ジム改3機が通過するのを見守る。
まずは敵分隊の動きを偵察し、その初期目標を予測する。
ジム改3機とジムカスタム1機が通り過ぎると、ニッキの溜息がインカムを通してシャルロッテの耳に届いた。
「敵の増援は予想していたが、予想通りでも嬉しくないな」
「それでもやるだけやるのよ、ニッキ少尉は私の盾になって戦いなさい、男でしょ」
「ふざけてるのか?」
「さぁどうかしら…足手まといのあなたが居なければ、私もソフィ少尉も心置きなく戦えるものw」
フェンリル隊に配属になってからこの調子である。プライドの高いシャルロッテは、同時期にやってきたニッキに何かとライバル心を抱き、初陣に至ってはザクの操縦権を巡ってゲラートに直訴した程だ。
そして今回彼女が気にしているのが、同じチームに配備されたソフィの事だ。できればシャルロッテは、尊敬するこの女性仕官に対し良い所を見せたかったし、その後イロイロお楽しみを期待してもいたが、それもニッキが居れば興ざめである。
「遊んでないで敵を追跡なさい。いつ攻撃命令がでるか分からないわよ」
後続の部隊が無いか確認の為に、後方を迂回して来たソフィのドムから通信が入る。
ホバー走行のドムは、どうしても防音性に欠ける為、市街地戦では中々その強力な機動力を生かすことはできない。
今回ソフィは大きなハンデを背負う形になってしまたが、シャルロッテにしてみれば、これは不謹慎ながら絶好のチャンスであった。
ソフィ少尉が敵に囲まれる
↓
危ないところを私が助ける
↓
ついでにニッキ少尉戦死で大尉に昇進
↓
ソフィ少尉私にぞっこん
↓
『怖いの、今夜は側に居て』
「はい、私がんばります!」
「何をだよ…行くぞ」
334:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:46:23 HNn5MVUR
都市の北部を東西に走る陸橋は高さが10m程あり、又街の東側は戦闘によって多くの建物が倒壊し見晴らしが良い為、北東部に陣取っていたサンドラのザメルは、敵部隊を鴨撃ちにできる位置に居た。
「ったく、人使いの荒い女だぜ」
「黙って弾運びな色男、種馬なんだろう?」
「下品な口をきかねぇでくだせぇ」
「あんたが良く言うよ」
マットのザクはバックパックに資材運搬用の大型ランドセルを背負い、せっせとザメルの後に随伴した。
どうやら弾薬を山ほど積載しているようで、本来軽量であるはずのザク1は、1歩歩くたびにビシビシとアスファルトにヒビを走らせた。
「…底ぬけねぇだろうな、この陸橋…」
「アタシのザメルが走ってるんだ、あんたのザク1くらい問題無いさね…もっとも、さっきみたいに抱き合って走ったら分からないねぇ」
「…う」
最初の攻撃の際、危うく敵に追いつかれそうになったマットは、ザク1ごとサンドラのザメルに、所謂“お姫様抱っこ”の状態で集結地まで運ばれた。
強面で利かせる彼が、そんな様をニッキやシャルロッテに見られたのは一生の不覚だろう。
「ふふふ、早くぶっぱなしたいねぇ…なんせミガキ自慢のデカイ得物だしねぇ…」
ザメルの後部には、折りたたみ式の680mm砲に代わり、何やらシートに包まれた筒状の物体が据え付けられていた。その口径は明らかに680mmを超え、代わりに口径長は短くなっている。
また、そのシートの端からは、どうやら弾丸を送り込む為の蛇腹のような物が見え、それが背部の弾薬ラックに伸びて固定されていた。
「…(正気かあのアマ、あんなもん撃ったらひっくり返るぞ)」
マット軍曹の受難はまだまだ続く。
335:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:46:50 HNn5MVUR
「マニング、狙撃位置につきました」
マニングのジムカスタムは90mmライフルを抱え、街の中央広場を見下ろせる位置に建つ市役所の屋上に陣取っていた。
狙撃任務であれば自慢の狙撃仕様ザク1が好ましかったが、今回は不意の遭遇戦が予想される市街地戦であるため、マニングもレンチェフ同様、格闘戦能力の高いグフカスタムに搭乗した。
「結構…これから連邦のゴミ虫を狩るからな、しっかり確実に殺してくれ」
マニングの通信に応えたのは、かつての司令官であったレンチェフであるが、彼はあいも変わらず辛辣かつ虫唾の走るような言葉で殺戮を肯定化した。
「…」
正直良い気分ではないだろうが、マニングに選択の余地など無く、また同じチームに配属された以上、上官である彼の言うことは絶対である。
唯一の救いが、この作戦が無謀な総力戦等ではなく、フェンリル隊としての意義ある作戦だった事だろう。
「何か言いたそうだなマニング…」
「御話の途中申し訳ありませんが、敵です」
レンチェフの言葉を遮るように、斥候であるリィのザク2F2から敵発見の通信が入った。マニングは何となく胸を撫で下ろしたい気分であった。
この寡黙な曹長とは階級が近いせいもあるが、何故か気が合うのだ。
上官に持つなら、レンチェフ少尉よりかはリィ曹長の方が良かった…何度かそう思ったほどだ。
純粋に戦闘能力としてならレンチェフの執念とも言うべき格闘戦闘力は凄まじかったが、彼の熾烈過ぎる性格は“指揮官”としては致命的であった。
それに対してリィは的確な情報分析と、第三者的視点からの戦況判断が可能な、より指揮官向けの性格である。それに何より、リィ曹長は無意味な殺戮を好まない。
「?」
マニングが横目でリィの方を見ると、ザク2F2は右腕の人差し指をマニングに立てて見せ、頭部パーツと左右逆方向に振って合図を送っていた。
「『気にするな』…ですか」
マニングはインカムを外してそうつぶやき、南に向かう大通りの先から、2時間前までゲラートが立っていた広場の中心に連邦軍MSの1個班チームが姿を現したのを確認する。
最初の目標に照準を合わせ、彼は時を待った…
336:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:47:25 HNn5MVUR
司令部であるホバー陸戦艇を待機させる為に、街の中央広場確保を初期目標として前進してきたのは、ジム改3機とジムカスタム2機によって新たに再編成されたチャーリー3だった。
彼らが中央広場を制圧後、そこを拠点として陸戦艇による火力支援や総指揮等を無人都市全体に行うというセオリー通りの作戦である。
実際この班の戦力は、他の4班に比べ新鋭機ジムカスタムが1機多い5機編成となっており、中央広場から5方向に伸びる大通り…都市中央を東西に貫くメインストリートと、中央広場から北東、北西に向かう路地、そして彼らが南から侵攻して来た通り…
それぞれ4方向を1機ずつ確保する為に、強力な配備となっていた。
彼ら4機の内、ジムカスタム1機と2機のジム改に搭乗しているのはエイガーの部下であり、また最初の襲撃の際チャーリー3を失ったサーフェイス2分隊のメンバーであった。
彼らはチャーリー3が襲撃された際の慌てふためき様と、ザメルやザク1からの狙撃の様をすぐ間近で見ており、フェンリル隊に対する恐怖心という点では、他の分隊より危険な要因を含んでいる。
「くそ…!各機警戒を怠るな!」
新編成チャーリー3の班長であるイワノフ上級曹長は、額から嫌な脂汗がどくどくと流れ、それが首を伝って胸元に落ちていく度に、びくびくと震え上がった。
彼は配属以来、1度も戦闘を経験していなかった…そして彼が最初に遭遇した相手が、ジオン軍最狂最悪と噂されるゲリラコマンド(かなり尾ひれがついている)、あの「ミッドナイトフェンリル」だったのは不幸としか言いようが無いだろう。
「…(畜生!奨学金に目がくらんで入隊して、除隊の機を逃したと思えばこの様かよ!こんな所で死にたくねぇ…)」
「目標地点に到着。班長、指示を」
「各機所定の位置に付け、怪しい物を見つけたら即座に報告しろ!誰も勝手な真似はするな!」
3機のジム改はそれぞれ、東西に伸びるメインストリートと北東への路地の角に展開し、銃口をその先へ向けて監視を行った。
副班長のジムカスタムがそれに習い、北西へと伸びる路地についた所で、イワノフは「第一目標確保」を意味する赤い信号弾を上空に向け発射すべく、ランチャーの内蔵された90mmブルバップライフルを空に向けた。
今正に、イワノフがトリガーを引こうとした瞬間、白い奇跡を描く飛行物体が三つ、向かいの市役所の窓から放たれて広場に飛来した。
経験の浅い彼の頭は一瞬にして真っ白になった。
「!!!!!!!!!!(敵?どこから?どうする?攻撃?どのくらい?逃げるのか?戦うのか?畜生、死にたくねぇ!)」
広場の中心に落ちたそれは数秒の後、甲高い爆音と共に炸裂し、周囲一帯を真っ白な煙幕で覆ってしまった。
それは、予め広場の中心部に照準を合わせていた迫撃砲から放たれた、WP(発煙弾)だった。
「円周防御!各機状況を報告しろ!」
イワノフがインカムに向かって絶叫した。ついに彼の恐れていた事が起こったのだ…フェンリルが、牙を剥いている…
337:フェンリル隊、終わらず…
08/02/28 21:47:49 HNn5MVUR
「セドリック損害無し!視界ゼロ!」
「ニコライ損害無し!敵影確認できません!」
「アミード損害なし、…パッシブソナーに感!」
3機のジム改の内、高性能パッシブソナーを搭載していたアミードの機が、MSの駆動音を感知した。
途端にチャーリー3全機に緊張が走り、各機はあちこちと、自分担当の警戒方向に銃口を忙しなく向けた。
「この音響パターンはMSです、間違いありません!数は…10、20…30…45!!まだ増えるぞ!」
アミード機のパッシブソナーセンサーのディスプレイに、青で表示されるMSの影は、見る見るうちに数を増やし、総勢54機もの未確認機が彼らの周囲700m四方を包囲してしまった。
当然この中には友軍機21機も混じっているだろうが、それでもこちらの総兵力を超えているのは間違い無かった。
「敵に包囲されただと!?」
「どうなってんだこの数は!」
「班長、どうすれば!?」
「やっぱりこの街は奴らの巣だったんだ!」
「黙れ!」
イワノフはインカムで怒鳴りつけ、自身もパニックに陥りそうになりながらも部下達を静止せんとした。
だが彼の努力は全くの無駄に終わってしまう事になる。
『あ~、あ~、連邦軍兵士諸君、聞こえるか』
突然真っ白な煙幕の無効から、大音響スピーカーによる男の声が聞こえてきた。
明らかにジオン訛りのある中年男性の声だ。
『君らは完全に包囲された。無駄な抵抗は止め、投降したまえ。我々は無意味な流血は好まない…』
それは、録音されたゲラートの音声であった。
ゲラートの声は更に続けた。
『が、我々も“食料に困っている”…君らが“食材を提供してくれる”と言うのなら、我々も喜んで歓迎しようww』
市役所の上で狙撃姿勢をとっていたマニングのグフカスタムは、ゲラートの音声が終了するのと同時に、白煙の中に向かって狙撃ライフルの引き金を絞った。
突然白煙の向こうか鳴り響く狙撃銃の爆音と、飛来した90mm弾。
しかも先頭のジム改を直撃したそれが、真っ赤なペンキをタップリ含んだペイント弾であったのは、先ほどのゲラートの言葉にビビリまくっていたチャーリー3を恐怖のどん底に叩き落とした。
彼らは恐怖のあまり“MSが血を流さない”という根本的な事実を忘れ、ただ目の前に飛び散った血糊のような赤い液体に悲鳴をあげた。
「ひぎゃあああああああああ!!!!」
「いやだ、食われるのはいやだああああああああああ!!」
元サーフェイス2のセドリック、ニコライがでたらめな方向に向かって90mmMGを乱射し始めた。敵の位置も判らなくては何の意味もない行為だった。
フェンリル隊に帰還したリィによってもたらされた新情報『フェンリル隊は同族食いの人でなし』というデマは、彼ら本人によって利用されてしまったのだ。
338:名無しさん@ピンキー
08/02/28 21:49:32 HNn5MVUR
ケルゲレン子は墜落のショックで記憶喪失になってしまいました。
異論は認めない。
339:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:25:37 CH3YP1c+
キタキタキターー!!!
>>338乙です
偉い人推薦のバカにワロタw
あとシャルの頭の中にもw
それにしてもザメルを更に魔改造・・・
ナニが積まれてるのかこの上なく気になります
340:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:34:42 lwv8JN6A
GJだが、>>335でグフカスがジムカスになってるな。
341:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:05:58 p3l9ottA
>「ジオン軍?ボコボコにしてやんよ」
>自慢気に配備されたばかりのジムカスタムの両腕をババババッと振り回しながらスピーカーで馬鹿騒ぎする新兵達…
これはかろうじてこらえたが
>上層部は誘拐された馬鹿の息子を救出する為に、馬鹿を送ってきたのである。
冷静すぎる解説にやられたw どいつもこいつもアホスwwwww
342:名無しさん@ピンキー
08/02/29 00:23:58 K3TSC2sq
じゅるり
シャル×ソフィに期待せざるを得ない
343:名無しさん@ピンキー
08/02/29 00:51:47 fKUqP4+7
シャル鬼畜ww
344:名無しさん@ピンキー
08/02/29 10:18:54 JVnvNpC0
∧_∧
( ・ω・)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
345:名無しさん@ピンキー
08/02/29 13:02:52 frD+7pjZ
後世に名を残す変態が今ここに舞い降りる↓
346:名無しさん@ピンキー
08/02/29 15:08:49 YCI2BBd9
/ ̄\
( 凸 )=つ≡つ ジオン軍?ボコボコにしてやんよ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
347:名無しさん@ピンキー
08/02/29 15:14:47 Hh4OZJYy
頭の形がアッガイだぞ?
348:名無しさん@ピンキー
08/02/29 18:22:42 kxe/T8tR
┌┐
( 凸 )=つ≡つ ジオン軍?ボコボコにしてやんよ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
349:名無しさん@ピンキー
08/03/01 11:40:52 l0y41lVq
こ、こいつ、進化したやがる・・・
350:名無しさん@ピンキー
08/03/01 13:14:45 43BtgSdQ
俺もその改変をやろうとしたが、
ジムカスのカメラアイは凸型じゃないだろw
351:名無しさん@ピンキー
08/03/01 17:17:40 M8YueuM7
俺にはもうレオパルドンにしか・・・・
352:名無しさん@ピンキー
08/03/01 18:49:49 xystTtjQ
>>350
AAでジムカスタムは無理だな
微妙なV字型のカメラアイなんて、どう表現すんだよ
353:名無しさん@ピンキー
08/03/01 19:00:02 fv4Jk+/5
できた。
l
< 十 >=一≡一 ジオン軍?ボコボコにしてやんよ
(っ ≡つ一=一
/ ) ババババ
( / ̄∪
354:名無しさん@ピンキー
08/03/01 19:01:42 jrm04toL
鹵獲された!?
355:名無しさん@ピンキー
08/03/01 19:02:36 2Bc7OWYQ
ギャンが連邦に下ったのか
356:名無しさん@ピンキー
08/03/02 00:09:21 ZLV6012B
┌┐
( V )=つ≡つ ジオン軍?ボコボコにしてやんよ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
357:名無しさん@ピンキー
08/03/04 20:19:51 xudPSPg/
保守
358:名無しさん@ピンキー
08/03/07 21:05:51 //Cg6bDR
hosyu
359:名無しさん@ピンキー
08/03/09 21:37:01 9CMfIm2+
360:名無しさん@ピンキー
08/03/10 03:39:37 Eu7L/mie
↓童帝
361:名無しさん@ピンキー
08/03/10 19:18:52 PiP+LJ8A
書き込めない
362:名無しさん@ピンキー
08/03/12 17:55:14 s9kPhxIT
ほす
363:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:47:08 88XfS+cp
363なら全員に玉責め
364:名無しさん@ピンキー
08/03/13 01:49:26 ImgiVMQs
市街戦文章化むじい
ブラックホークダウン見直すかな
365:名無しさん@ピンキー
08/03/14 15:51:04 VGSir3Nl
NHK高校講座 日本史でZのサントラが使われてた・・・
366:名無しさん@ピンキー
08/03/14 16:05:17 8bwngp9J
前ピンポンでΖの曲流れてたな・・・
367:名無しさん@ピンキー
08/03/15 01:29:56 Srfb9Jft
最近ジオフロSS投下してる者ですが、ISAP氏連載やめちゃうんですか?
私は長期連載作品を気にしたりしませんので、満足行くまで続けると良いと思いますよ。
実力のある書き手がいるスレの方が、書いてて楽しいので。
368:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:03:25 VF10dnlS
歴代のヒロインってことなんだがろうが保管庫はあるのか?
南極条約はほとんど更新停止状態だし。。。
369:名無しさん@ピンキー
08/03/15 09:42:19 06HCia3D
ギレンをやってるんだろう。>ISAP氏
370:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 19:56:59 T/KryYZY
>>367
すみません、色々と考えて連載を止めるつもりでした。
毎回、「本当に止めよう」と思っているとちょうど声をかけてくれる方がいて
なんだか運が良いんだか悪いんだか判らない私です。
ただ、貴方の作品を楽しみにしている皆さんの、何かのお役に立てるのなら
もう少しだけ、頑張って続けてみようと思います。
(もっとも、私は実力のある書き手ではないので心苦しいのですが‥‥‥)
私も、貴方の作品はいつも楽しみにしています。
ジオフロでは、エイガー少尉&マドロックが好きで好きで仕方ありません。
砲術エキスパートの癖にヘタレのエイガー君はもっと評価されてもいいと思います。
371:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 19:58:05 T/KryYZY
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第198回
(C)2002,2003,2004,2005,2006,2007,2008 ISAQ > ISAP PRESENTS.
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
URLリンク(www.eonet.ne.jp)
372:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 19:59:09 T/KryYZY
アイリッシュ級1番艦アイリッシュは、月面都市アンマン上空から次第に離れつつある。
出港とは行っても、ここは空気もなく重力も小さい月面の宇宙港だ。
簡便という意味では、自動操縦にまかせっきりにしていても全く問題ない程である。
それでも、アイリッシュ艦長代行マニティ・マンデナ少佐はブリッジに控えていた。
船乗りとは、古臭い習慣を頑固に守り続ける事を美徳とする人種だ。
出港や入港に艦長が立ち会うというのは、義務を通り越し、既に儀礼と化している。
「異常はないようね」
緊張しているのか、マニティの指は地球連邦軍正式のグレーの制帽の庇から離れない。
寸分の隙もなく整然と着こなされた制服は、彼女の性格を反映しているようだ。
「当然かと」
傍らには、同じく地球連邦軍正式の軍服をきっちり着込んでいる黒人の少女が立つ。
言葉はマニティに反応しているが、その瞳は前方を見つめたまま離れない。
チョコレートを溶かし込んだような肌に、黒水晶のような瞳のアフリカ系美少女は、
実質的なアイリッシュの司令塔、副長のエマニュエル・クリル中尉だ。
マニティは、気が付くといつもこの少女が隣にいるような気がしてならない。
373:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:00:05 T/KryYZY
三交代制を引いている艦内である以上、二人のシフトは自ずとズレるはずなのだが?
ひょっとして、エマニュエルはほとんど休憩を取っていないのではないか。
そう考えると、胸が締め付けられる様な痛みを感じずにはいられない。
エマニュエルが忙しい理由─それは、マニティが頼りないからに他ならないのだ。
軽い電子音が鳴ると同時に、アンマンのロズウェル港からの通信が入った。
『こちら、ロズウェル管制塔』
「こちらアイリッシュ。ブリッジの艦長代行、マニティ・マンデナ少佐です」
マニティは、性格通りにケチのつけようもない海軍式の敬礼をする。
余談だが、旧世紀からずっと軍隊の敬礼には「海軍式」と「陸軍式」の2種類があった。
陸軍は、戦闘空間が広大な野外の為、敬礼は肘を目線の高さまで上げる。
一方、海軍は狭い艦の通路を想定して、脇を閉めて縦に敬礼を行うのが基本である。
要するに、「海は縦型」「陸は横型」と認識していれば間違いない。
『あと300秒でラーディッシュが出港します。速度は落さずにどうぞ』
「了解です」
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュは、今回もこのアイリッシュと同行する予定だ。
374:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:01:05 T/KryYZY
ふと、管制官がマニティの顔をしげしげと見て不思議そうな表情になった。
『そういえば、艦長代行は随分と資料写真とお顔が違いますね』
管制官の言葉に、ああ、とマニティは困ったように微笑むしかない。
地球連邦軍を裏切る直前、データベース上の自分のプロフィールは当然改竄している。
軍に残っているマニティの写真は、実物とは似ても似つかない顔だ。
もっとも、もとから顔見知りのガディ・キンゼー中佐などには無意味でしかない訳で
所詮は気休め程度の効力しか持ち合わせていない“偽装”ではあるが。
ちなみに、これはエゥーゴに入る際に余裕があった者はみんなやっているのだが、
単なる暴走で加入したカミーユ・ビダン少尉や、止むに止まれず加入することになった
ブライト・ノア大佐・ファ・ユイリィ軍曹、退役済だったジュナス・フレイズ大尉は
残念ながら個人情報の殆どがティターンズに知れ渡ってしまっている。
カミーユやファなぞ、ハイスクールの通知表まで調べ上げられているありさまだ。
『意外にお美しくて、驚きましたよ』
リップサービス程度に思っておくべきセリフだろうが、まあ悪い気はしない。
にこにこと微笑むマニティの横顔を、エマニュエルがキッと無言で睨み付ける。
375:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:02:04 T/KryYZY
視線に気付いたマニティは、慌ててその身を正すとエマニュエルにそっと問い掛けた。
「‥‥‥こ、こんなことくらい、その、えーと、私一人でやっておくけど」
入出港時の立会いなど、所詮は入国管理官へのポーズでしかない。
どうせ、この艦の運行に関しては何の役にも立っていないマニティだ。
これくらい一人でこなして、有能な副長であるエマニュエルを休ませてやるべきだろう。
「艦長代行一人で、ですか?」
マニティの遠慮がちな言葉に、黒人の少女は胡散臭そうな目を向けて来る。
あくまで無愛想なその瞳に媚びるように、マニティは愛想笑いをした。
「わ、私なんて、こんなことくらいでしか役に立てないしね」
その瞬間、エマニュエルはマニティを刺し殺しそうな表情になる。
精一杯気を遣ったつもりなのに、殺意すら向けられてしまう理由がさっぱり判らない。
怯んでしまうマニティをしばらく睨んだ後で、エマニュエルは吐き棄てるように言う。
「‥‥‥情けない」
そんなことくらい、言われなくても判っているマニティである。
だが、このアイリッシュにとって必要なのはエマニュエルであって自分ではない。
376:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:03:08 T/KryYZY
既に何回も、上層部に自分を艦長から外して欲しいという申告を送っているのである。
後任にはこのアイリッシュを隅から隅まで把握しているエマニュエル副長を推薦し、
場合によっては彼女の部下になって、使われてもいいとさえ伝えていた。
だが、いつまで待ってもエゥーゴ上層部からは許可の返事は来ない。
マニティは、アイリッシュのお飾り艦長代行のままつらい日々を過ごすしかないのだ。
目の端に涙を浮かべるマニティから、エマニュエルは苛々と視線を逸らす。
ちなみに、あまり知られていな事実だが、アイリッシュはエゥーゴ艦隊の戦艦の中で
もっとも装備が充実しており、補給関係で困ったこともないという特徴を持つ。
それは全て、元“事務屋”のマニティが如何なく手腕を発揮した結果だ。
膨大なリストの中から必要な物を見つけ、それを的確な交渉で計画的に調達する彼女は
アイリッシュのクルーに、武器弾薬で苦労というものをさせたことがない。
フォン・ブラウンの港の片隅に納品先不明で放置されていた最新鋭メガ粒子砲3門を、
様々な書類から捜し当てて買い付けた時など、港職員から絶賛を受けている。
そんなマニティ艦長代行を、副長であるエマニュエルはどう評価しているのだろうか。
そっと涙をぬぐったマニティは、なるべく背筋を伸ばして出港作業の続きに戻った。
377:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:04:04 T/KryYZY
エマ・シーン中尉は、アイリッシュに続いて出港したラーディッシュの艦内にいた。
半舷休息状態の艦内で、三交代のエマはちょうど自由時間に入ったばかりだ。
艦長でも作業員でもないパイロット達は、出港に際して何もやることはなかった。
それに、軍艦とはいえ訓練ばかりでは息が詰まり大事な時に役に立たない。
いつでもピンと張り詰めている糸ほど、いざという時には切れ易いものだ。
だからこそ、エマも自由時間の過ごし方にはとても気を遣っている。
最近のお気に入りは、ベッドに寝転がって古本のミステリーをチビチビ読むことだ。
枕元にバーボンでもあれば文句はないのだろうが、そもそもエマは酒は飲まない方だし
パイロットがいざという時に酔っ払って出撃出来なければ目も当てられない。
軍艦では、ギムレットにはまだ早すぎるなどと粋を装う余裕はないのだ。
「この人も殺されちゃったかぁ」
エマは、ふんふんと感心したように頷きながらペーパーバックのページをめくった。
背表紙に印刷されているのは、正解率1%などと無意味に仰々しい煽り文句だ。
無重力でも、室内を漂うのは精神衛生上良くないから、身体はベッドに固定している。
些か不便ではあるものの、やはりブランケットの柔らかい感触は悪くない。
378:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:05:12 T/KryYZY
しばらくそうしていた後で、エマはペーパーバックを閉じるとサイドボードに置いた。
固定式ではないから、本はぷかぷかと空中に浮き上がって漂ってしまう。
「‥‥‥どうしてるかな、カミーユ」
ペーパーバックを見つめるエマの瞳が、何かを懐かしむように細められた。
エマは、8月末のクワトロ回収作戦後から正式にラーディッシュへ配置転換されている。
カミーユと会話をしなくなってから、一ヶ月半にもなるだろうか。
元々、エマはアーガマからラーディッシュに貸し出される事が多かった。
その理由は不明─と言いたい処だが、エマもジュニアハイスクールの生徒ではない。
艦長であるヘンケン・ベッケナー中佐がその原因だと薄々感づいている。
「ヘンケン艦長、かぁ」
地球連邦軍出身であり、一年戦争にも従軍経験のあるベテラン軍人だ。
若くしてサラミス改フジ級輸送船スルガの船長を務めたのだからエリートに違いない。
ラーディッシュでも、クルーの全員から殆ど盲目的と言えるくらいに全面的な信頼を
受けているのも、こうやって長く乗船していれば実感として判る事実だ。
客観的に見て、ヘンケン・ベッケナーは評価に値する軍人である事は間違いない。
379:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/16 20:06:16 T/KryYZY
(第198回・終)
380:名無しさん@ピンキー
08/03/16 20:12:05 gIaCeK/a
GJ
381:名無しさん@ピンキー
08/03/16 20:19:09 ucaPggdA
いつも乙です
しかし次回予告が外れてショボーン…エマさんのえろシーンが…
正直ここまでのものを見せられてしまうとVOEのない日曜日が考えられないんですよね…。
382:名無しさん@ピンキー
08/03/16 21:05:21 9jQPByfS
お疲れ様です。
さっそく>>305を反映しているあたり心憎いw
こういう対応力と諸々の知識(とそれを調査できる能力)というのは
必ず上達に結びつくように思いますので、「描く」コト自体は続けた方が得だと思いますよ!
連載終了を選ばれたら非常に残念ですが、それでも何か別な物を「描く」コトには挑んで欲しく。
あと今はまだ顕在化してませんが、マニティさんの実務能力は好きですねw
補給を欠かさないってのは重要ですよ。楚漢戦争で活躍した蕭何みたく。
それからこの前ですね、自分がISAPさんから受けた影響が、また別な人に伝播して
その人が連載期間実に一年五か月ほどの対策を完結したコト、ひとまず報告しておきます。
どう取るかはご自由ですが、何かを懸命にやるコトは決して悪い影響のみを
広げるとは限らないとは思いますね。
とにかく如何なる判断を下されようと、命ある限り最後までお付き合いしますよ。
383:名無しさん@ピンキー
08/03/16 21:53:25 Bpq3bStd
実はマニティ激ラブなエマニュエル
上層部にはマニティはすげー有能(事実ではある)ってべた褒め
マニティを艦長から外したらアイリッシュ沈めて自分も死ぬと脅迫している
あと凄いツンさんなんでマニティに毒づいた事を自室で酷く後悔して、
シャワー室でマニティ想いながら激しいオナニーをしている
夢はいつかマニティをお姉さまと呼ぶ事
「制帽が曲がっているわ…レビル将軍がみておられるわよ」
と直して貰う事
384:名無しさん@ピンキー
08/03/17 00:10:18 xmc7hvjU
題して、「レビル将軍が見てる」
…いや、ないな
385:名無しさん@ピンキー
08/03/17 11:09:57 A5BmE5ci
PSPギレンのマニティさんは改竄済みだったのですね!!
おそらく耐久が本人の数値で、それ以外はエマニュエルの人のパラメータなのか。
台詞もエマニュエルの人が当ててると考えると妙に笑えて楽しいですな。
386:名無しさん@ピンキー
08/03/18 21:04:20 ahjldY0A
ISAPさん帰ってキター
ぜひとも止めずに続けて欲しいものです。
ところでアクシズ未プレイの俺に
偽マニティがどんなのか教えてくれ
387:名無しさん@ピンキー
08/03/19 10:12:55 UHuOKCvQ
見た感じきっついハイミスで、決め台詞は
「私を軽視した報いです!」
やたら軽視されることに敏感なお方。
ハイミスなのは偽造書類に基づくイメージ画像で
エマニュエルさんが「お姉さまを軽視するとは許せん!」的な
アテレコをしていると考えると笑える。
388:名無しさん@ピンキー
08/03/20 01:41:15 YAYlAxxf
そういやマニティさんのあの顔って出典なんだろう?
どこかで見た事あるんだけど・・・
それより本放送時にエゥーゴパイロットとして再登場予定とアニメ誌に載ってた
一話でカミーユ殴ったカラテ部の先輩が居るのにワロタ。
他に居なかったのかョ。
389:名無しさん@ピンキー
08/03/20 10:53:38 L3KHjfjU
PSPギレンのマニティさん
URLリンク(www.borujoa.org)
390:名無しさん@ピンキー
08/03/20 13:32:56 hJ0JAU9J
>>389
さんくす!
なんかカテジナさんみたいだのぅ
こんなのボクらのマニティさんじゃない(´・ω・`)ショボ゙ーン
391:386
08/03/20 18:24:29 ZsjbgPrd
>>387>>389
ありがトン。確かにイメージ違うなww
きっとマニティさんだけどマンデナさんじゃないんだよ。うん。
392:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:01:32 6GF+G9/n
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第199回
(C)2002,2003,2004,2005,2006,2007,2008 ISAQ > ISAP PRESENTS.
機動戦士ガンダム Voice Of The Earthまとめリンク
URLリンク(www.eonet.ne.jp)
393:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:02:33 6GF+G9/n
エマ・シーン中尉の身体は、カミーユ・ビダン少尉の腕の中にすっぽり入ってしまう。
無駄な肉のないスマートな肢体のエマが、特に華奢な訳ではない。
17歳の瑞々しい少年の身体が、意外に逞しいだけのことだ。
「ん‥‥‥」
力の加減を知らないカミーユは、エマの身体を思いっきり抱き締めるのが常だった。
時に、背骨が折れてしまうのではないかと思う程に、その抱擁は強い。
少年の腕の中で、エマは苦しそうに息を吐いてその身体を震わせる。
元ティターンズのエマは、それなりに訓練の日々を送って来ていた。
同世代の女性達よりは、運動神経も身体能力も良いつもりだ。
それでも、女性としての根本的な軟さだけはどうしても克服することは出来ない。
ハイスクールの空手チャンピオンのカミーユに、力ではとうてい適わないのだ。
「‥‥‥ふふ」
唇の端から苦笑が漏れて、エマの全裸の肩が静かに美しく上下した。
エマは、カミーユに強く抱き締められるのが決して嫌いではない。
まあ、もうちょっと加減というものを学習してくれれば、更に文句はないのだが。
394:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:03:33 6GF+G9/n
カミーユが彼女を強く抱いたから、二人の身体はベッドに向かって倒れ込んでしまう。
半舷休息の艦内は、人口重力が形成されているから当然ながら勢いが付く。
二人の身体は、マットのスプリングを確かめるが如く数回ベッド上で跳ねた。
エマの白い乳房が、ぷるんぷるんっと揺れてその先端の乳首も揺れる。
その拍子に少年の手が名残惜しげに離れ、エマとカミーユの身体の間に空間が出来た。
「エマさん‥‥‥っ」
カミーユは、その距離を許さないかのように彼女の唇を奪いに来る。
そういえば、いつまで経っても7歳年下の少年は彼女を呼び捨てに出来ない。
それを嗜めるべきかどうか迷うエマの口の中に、カミーユの舌が器用に入り込んで来る。
「ぅんん‥‥‥」
エマは、数ヶ月前に処女を捧げたカミーユ以外に男性経験はない。
カミーユも似たような物だったはずだが、さすが天才、テクニックの向上が目覚しい。
いつの間にか、エマはカミーユの愛撫に翻弄されるようになってしまっている。
こんなところまで、その万能な才能を発揮せずとも良いものを、と思わないでもない。
カミーユは、その手をエマの乳房にかぶせるとゆっくりと揉み始めた。
395:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:04:32 6GF+G9/n
部屋の空調が若干暖かめだからだろうか、エマの肌は既に軽く汗ばんでいる。
「あ、ああんっ」
「エマさんの胸、イイですよね‥‥‥」
カミーユに乳房を揉みほぐされ、エマは思わず小さな嬌声を上げてしまった。
「きゃうっ‥‥‥!」
何がイイんだか判らないが、それにしても褒められれば嬉しいエマ・シーンである。
「乳首、固くなって来ました」
いちいち解説を加えてくるカミーユの指が、エマの乳首へと触れた。
そして、勃起しつつある突起を指の腹で撫でるようにくりくりっとマッサージする。
「ど、どうですか? エマさん」
「あ‥‥‥あはぁ、‥‥‥い、いい‥‥‥わ、カミーユ」
くすぐったさと心地良さが同時に胸に広がり、エマは自分の吐息が熱くなるのが判った。
パイロットが着るノーマルスーツは、意外と身体の線が出てしまうものだ。
エマは、ティターンズに属していた時から大きめの自分の胸を疎ましく思っていた。
訓練中に、ふとゆさゆさ揺れる自分の胸の膨らみを意識しまったことも何回かある。
396:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:05:33 6GF+G9/n
そんな乳房も、こうやって丁寧に愛撫されていると愛しくなって来るのが不思議だ。
むしろ、こういう関係になってからはバストが大きめで良かったと思うエマである。
男というものは、胸の大きい女性に惹かれてしまう動物らしいから。
「んっ‥‥‥く‥‥‥。‥‥‥ふっ、はぁぁ」
「エマさん、感じてますか」
カミーユがエマの乳首を軽く抓むと、彼女の身体にびくんっ!と電気が駆け抜ける。
「あぅぅうん」
少年は、嵩に掛かったように両手を駆使して、エマの乳首を刺激し続けた。
「あ、ああああ、ダメ、ダメよぅ‥‥‥カミーユぅ」
「ここをこうすると、どうですか?」
「あ、はぁぁ、あああぁぁぁん」
エマが可愛く悶えるから、我慢出来なくなったカミーユは彼女の乳首を口に含む。
「きゃんっ!」
震えるエマの胸にカミーユが襲い掛かり、エマは反射的に上半身を反らした。
柔らかくて湿ったカミーユの舌が、エマの乳首にねっとりと絡み付いて吸い始める。
397:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:06:33 6GF+G9/n
ちゅくちゅく、という音がカミーユの口元から響くから、エマは赤面してしまう。
「ダメ、感じ‥‥‥感じすぎる‥‥‥からぁ」
指で丹念に刺激された後の乳首は、自分の身体と思えないくらいに敏感だ。
頭の中が痺れてしまったエマは、その両手でカミーユの身体をぎゅっと抱き締めた。
柔らかい身体に魅了された、少年は彼女の豊かな乳房に頬擦りをする。
そっと伸ばされたエマの腕が、カミーユの頭を愛しそうに抱え込む。
そして、まるで幼子に乳を飲ませるが如くカミーユの頭を自らの胸元に押し付けた。
カミーユは、はぁはぁと呼吸を荒くしながら、より一層エマの乳首を吸う。
「や、やん、やんやん‥‥‥やぁぁぁぁ‥‥‥」
カミーユの手が、エマの乳房を根本から絞るように強く揉みしだいた。
ずんずんと尖って来た彼女の乳首は、カミーユの口に含んで転がされてしまう。
「噛みますよ、乳首」
「え!? ダ、ダメ‥‥‥ああああん!!」
宣言通りにカミーユに乳頭を歯を立てられ甘噛みされ、エマの身体が突っ張った。
「あっ、ああぁぁあ! や、は、はぁぁぁ‥‥‥!」
398:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:08:02 6GF+G9/n
上体を激しくクネらせてエマが喘ぎ、漆黒の黒髪がシーツの上で乱れ舞う。
白い肌がすっかり上気し、大粒の汗で一杯になっているのがなんとも艶かしい。
「エマさん‥‥‥」
全裸のカミーユが身体を伸ばすようにして、エマの唇に唇を合わせて来る。
「んん‥‥‥っ」
カミーユの舌が伸びて来たから、エマはそれを自然に受け入れてそして夢中で吸った。
お互いに生まれたままの姿でするキスは、普段のキスより数倍も淫靡だ。
いや、むしろ挿入行為そのものと比べてもいやらしいと感じてしまうことすらある。
キスは物語で知っていたようなロマンチックなものではなく、逆にエロチックだ。
エマがそれに気付いたのは、カミーユとこうやって夜を過ごすようになってからだった。
ぼうっとした瞳で自分を見つめるエマに、カミーユは少しの間魅了される。
一呼吸置いた後で、カミーユは右手をエマの股関へと伸ばしてそっと触れた。
「は、あぁっ‥‥‥!」
エマが、きゅっと目を閉じて全身を突っ張らせるように痙攣する。
濡れているとカミーユが口の中だけで呟き、その囁きにエマは耳まで真っ赤になった。
399:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:09:16 6GF+G9/n
汗ばんだ肌の上をカミーユの手が焦らす様に滑るのも、エマには快感になってしまう。
カミーユの指が、慣れたものだと自慢するかのようにエマの割れ目に差し込まれる。
「ふぁぁぁっ」
悔しいくらいに慣れた動きは、エマの気持ちいいトコロを判っている指だ。
カミーユの指がエマ自身の割れ目を抉じ開け、熱い内壁に触れて来る。
「あああ!」
ぞくぞくぞくっと彼女の身体が震え、乳房がゴムマリのように弾んで、髪の毛が舞う。
エマの中に入れた指を、カミーユは一本、更にもう一本と増やしていく。
そして、三本になった指を巧みに動かして、エマの感じ易い媚肉を愛撫し続ける。
「ひゃぁ、はっ、はぁぁぁぁ!」
「ここ、イイですよね?」
「ダメ、そ、そんなとこ‥‥‥!」
「‥‥‥イイんですね? エマさん」
カミーユのよく動く指がくちゅくちゅと抜き刺しされる度、エマは嬌声を上げた。
じっとりと噴き出して来る汗が、常夜灯の光の中でぬるぬると光るのが美しい。
400:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/03/23 19:10:06 6GF+G9/n
カミーユは身体を起こすと、エマの漆黒の恥毛に覆われた丘をそっと見つめる。
エマは毛深い方ではないから、ヘアは慎ましく、普段なら風に揺れる程だ。
だが、今は垂れ流される愛液に濡れ、しっとりと股関を守るように張り付いている。
カミーユは、エマの左足の腿の部分に手をかけて、足を開かせようとした。
「‥‥‥やぁぁ」
口を閉じたエマが拗ねたように首を振るが、カミーユは強引に彼女の脚を割る。
そのまま間髪を入れず、カミーユはエマの女性自身を擦り上げた。
「‥‥‥ひゃああぁ、ぅうんっ」
胸元で手を揃えたエマが、びくっと身体を震わせながら喘ぎ声を上げる。
エマの割れ目の中に差し込まれたカミーユの指が、くちゅくちゅっと動き続けた。
白い肌をぴくぴくと痙攣させ、エマは嬌声を隠すように顔を倒してシーツに埋める。
「んんんんん‥‥‥!」
シーツを口で咥えたエマが、抑え切れない快感の声を漏らした。
カミーユが指を動かすたびに、猫がミルクを飲むような音が淫らに響いて来る。
エマが身体を横に倒したから、重力に従って垂れた乳房が、たぷんたぷんと揺れた。
401:名無しさん@ピンキー
08/03/23 19:11:33 6GF+G9/n
(第199回・終)
そういえば、いつの間にか次回は連載200回です。
402:名無しさん@ピンキー
08/03/23 19:13:41 eX9feDK1
gj
403:名無しさん@ピンキー
08/03/23 19:29:57 +4tDCcCl
GJです。200回ってすごいなぁ
404:名無しさん@ピンキー
08/03/23 21:03:38 FDZU7iUo
いや、本当にお疲れ様です
色々あるなかでの連載続行…頭が下がります。
405:名無しさん@ピンキー
08/03/24 16:49:59 gG8IAvqT
ISAPさんお疲れ様ッス!
これからもがんばって下さいね
地味にウォルトン君のその後は気になりますなぁ
406:名無しさん@ピンキー
08/03/26 00:05:48 zh0mTYpL
はやく・・・
エマさん
続きを・・・
407:名無しさん@ピンキー
08/03/26 00:34:31 6Y/h3lsu
お疲れ様です。継続は力なり、ですね。
199回も続けられたその姿勢にいつも活力を戴いております。
エマさんの胸への思惑が可愛らしいw
まだカミーユLOVEなところを見ると、ヘンケン艦長の春は遠いか?
>>405さんも言われてますが、ウォルトン君のその後もそろそろ見たいですね。
正確にはエリスとの絡み。地球編での濡れ場はVOEの中でかなり好きでしてw
貧乳+強気という素材を上手く活用しつつ距離が縮まる、この板ならではのお話でしたねアレは。
……欲をいえばジュナスとベルにも進展が欲しいですが。
408:名無しさん@ピンキー
08/03/26 09:18:48 xwM74MMN
開始されて早ン年、いまだに本編童貞のジュナス君がアワレです、
先生…はやくベルたんとのセクロスが見たいです…(AA略
409:名無しさん@ピンキー
08/03/26 14:23:43 7ty95Oov
ゲーツキャパ×ナナイないかなあ
410:名無しさん@ピンキー
08/03/27 17:29:31 TNBdSvUk
たっぷんたっぷん
411:名無しさん@ピンキー
08/03/28 03:55:17 7fHxyc0d
ISAP氏に5日遅れのGJを捧げつつ、DAT落ち回避age
412:名無しさん@ピンキー
08/03/28 20:00:10 W6BV3gUW
ISAP氏GJ!!!
と同時にJの三人娘+姫 のSSをリク
413:名無しさん@ピンキー
08/04/02 00:58:22 Zeq5V40B
エロパロだと何日で落ちるのかな?
414:名無しさん@ピンキー
08/04/02 14:19:29 KwdW5can
>>409
カイレポのときだと淫行にならないか?
415:名無しさん@ピンキー
08/04/02 22:01:15 fvb82zxo
淫行といえば、グリプス戦役のこの時期プルは何をしてるんだろ
416:名無しさん@ピンキー
08/04/02 22:02:39 Zeq5V40B
グレミーに調教されてるんだろ
417:名無しさん@ピンキー
08/04/02 22:03:36 TiqyhruA
アクシズにて…
①勉強中
②ミネバの遊び相手(TVに出てこないところで)
③その他
418:386
08/04/03 06:51:03 19WSCgY9
お風呂に決まっている
419:名無しさん@ピンキー
08/04/03 23:00:46 rx3I1Xce
>>418
たしかにそのとおりだ(*´▽`*)ウットリ
420:名無しさん@ピンキー
08/04/04 09:40:58 2z3eJnkv
>>418
全くもって異論のさしはさみようが無いな
421:名無しさん@ピンキー
08/04/04 19:24:05 fvnr3XJN
そして名前が残っていたことに気付いた…
恥ずかしい。穴があったら入れたい。
422:名無しさん@ピンキー
08/04/04 19:36:24 VteZfHH1
>>421
・バスク
・コレン
・バニング
・ノリス
好きな物をどうぞ。
423:名無しさん@ピンキー
08/04/04 19:37:32 soYH9RSR
>>422
ラル大尉が居ないぞっ!?
424:名無しさん@ピンキー
08/04/05 12:55:32 xokMAqwI
殺伐としたスレに職人の降臨マダー?
425:名無しさん@ピンキー
08/04/05 22:00:24 5L4WGSw7
全裸で待機ch
426:名無しさん@ピンキー
08/04/09 09:57:14 ilQJf0Bn
半裸で待機。
427:名無しさん@ピンキー
08/04/09 10:04:13 vvcMFfsb
着衣で待機
428:名無しさん@ピンキー
08/04/09 20:56:07 AKw6xv8D
俺の息子は着衣
429:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:18:06 YUOccyGg
オレは黄金聖衣
430:名無しさん@ピンキー
08/04/11 15:56:38 LTIFXH53
俺は黄金戦士
431:名無しさん@ピンキー
08/04/11 22:59:49 IwDY0ysI
俺は黄金ナット
432:名無しさん@ピンキー
08/04/12 11:35:11 UktHjjfc
私のMSはフルアーマー黄金改
433:名無しさん@ピンキー
08/04/12 14:12:34 8UWtxxW1
ゴールドラ○タン
434:名無しさん@ピンキー
08/04/12 19:26:15 UIxZkJQ9
あーしたにーかけてーゆーくー
おれたちのねがいが~
435:名無しさん@ピンキー
08/04/13 11:39:59 ducwYmHI
ゆーくぞおーごんせーんしー
ゴールドラ○タ~ン
このスレの平均年齢がなんとなくわかった春の休日
436:名無しさん@ピンキー
08/04/13 11:42:28 utjDkvIq
ゴトラタンと読んでしまった
437:名無しさん@ピンキー
08/04/13 17:30:00 uQhCe0sx
変形前のライタンってサイコロガンダムと形が似てるよな。
438:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/04/13 18:58:03 L1YF2pDP
そういえば、そうですね。
好きです、サイコロガンダム。
サイコハロとか素敵すぎます。
>>434
>>435
届いているか聞こえるか、遥かメカ次元~♪
439:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/04/13 18:59:02 L1YF2pDP
ガンダムMk-Ⅱが反撃しようとした瞬間、マラサイのバリュートがいきなり開く。
『何ぃぃっ!? オートマチックだとぉぉぉ!!!』
驚愕したカクリコンのバリュートを、ガンダムMk-Ⅱのビームライフルが撃ち抜いた。
「‥‥‥もっと離れていれば、撃たれなかったのにっ!!」
カミーユは、そこで戦闘を切り上げてガンダムMk-Ⅱを戦闘空域から離脱させる。
バリュートを失ったカクリコンのマラサイが、大気の摩擦で火を噴き始めた。
『うわあぁぁーーー!!』
殆ど同時に、ジェリドの乗るマラサイのバリュートも高度設定で自動展開する。
ジェリド機は大気圏突入可能だが、落下途中でカクリコンを助ける事は出来ない。
『カクリコォォーンーっ!!』
絶望したジェリドの叫び声が空しく響き、カクリコンの機体が溶解していった。
『アメリアァァァァーーー‥‥‥ァァッッッ』
カクリコンの最期の絶叫と共に、彼のマラサイが流星のように燃え尽きる。
『カミーユっ! 許さんぞっ カミー‥‥‥・─ザザッ』
ジェリドの怒声が雑音と共に断ち切られ‥‥‥戦闘空域はようやく静寂を取り戻した。
440:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/04/13 19:00:02 L1YF2pDP
アメリアという名前は、いつだったか三人で食事をした時に聞いたことがある。
確か、カクリコン・カクーラー中尉の地球にいる恋人の名前だった。
地球に降りてゆくカミーユとジェリドを、エマは見えなくなるまで目で追っていた。
アーガマは最全速で地球の重力から離れ、空域から遠ざかりつつある。
敵味方双方共に、降下する者は降下し、後退する者は後退を終えたようである。
エマのリック・ディアスとフランセスのプロトZX-1は、アーガマ甲板で立ち尽くしていた。
クルーも虚脱感に襲われているのか、二人の機体に近付く整備工もいない。
「─置いてかれちゃった‥‥‥か」
コンソールをちらっと見たエマは、地球に降下したMSは68機だと知った。
最初に揃った全84機の内、11機が撃墜され5機が降下不能となってしまったのである。
つい先程までビームとバーニアに彩られていた宇宙を、エマはぼんやりと見つめた。
今の自分は、随分と情けない顔をしているのだろうな─と思う。
ティターンズに所属している時の自分は、誰にも頼らずに一人で生きていられた。
たった一人でも生きていけるという、自信と誇りがあったと言い切れる。
しかし今の自分は、肌を重ねた17歳の少年との一時の別れに心をかき乱していた。
441:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/04/13 19:01:01 L1YF2pDP
カミーユ・ビダンに出逢わなければ、こんな想いを抱く事はなかったはずだ。
そうだとすれば、誰かと心を重ねるという事は弱くなるという事なのだろうか。
誰かを好きになるという事は、本当の自分ではなくなってしまうという事なのだろうか。
「‥‥‥強く‥‥‥ならないと‥‥‥」
不意に、隣に立つプロトZX-1からフランセスの呟きが聞こえてきてエマは驚く。
まるで自分の心の中を読み取られでもしたかのようで、エマの心臓が波打った。
もっとも、それじゃフランセスが破壊されたプロトZX-1の右腕を見つめて言ったセリフだ。
敵対したパプティマス・シロッコの驚異的な戦闘能力を彼女は思い出していた。
今の自分程度の強さでは、まだまだ駄目だとフランセスは悔しく思う。
強くならなくてはいけない‥‥‥誰にも負けないくらいに強くならなくてはいけない。
そうでなければ、大切な親友を、愛しく思う人を護る事なぞ出来はしないのだから。
「そうね‥‥‥、─強く、なりましょうね」
静かに目を閉じたエマは、シートにもたれかかって小さく呟く。
せつなく細められたフランセスの瞳が、遙か遠くを見つめるように微かに揺れた。
次第に離れてゆく水の星、地球は、いつもと変わらず蒼く静かな輝きを放っていた。
442:ISAP ◆ISAPgGZZNI
08/04/13 19:02:02 L1YF2pDP
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第200回!
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