【獣人】亜人の少年少女の絡み6【獣化】at EROPARO
【獣人】亜人の少年少女の絡み6【獣化】 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
07/12/16 06:54:25 TqH58JgM
このスレッドは、
   『"獣人"や"亜人"の雄と雌が絡み合う小説』
                    が主のスレッドです。

・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。

・過去作品はエロパロ保管庫へ。
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+過去スレ+
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み2【獣化】
スレリンク(eroparo板)
【獣人】亜人の少年少女の絡み3【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】
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2:名無しさん@ピンキー
07/12/16 06:55:34 TqH58JgM
+前スレ+
【獣人】亜人の少年少女の絡み5【獣化】
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+関連スレ+
【獣人】【獣化】 百合・純愛出張所・1
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【異形化】人外への変身スレ第二話【蟲化】
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[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ8[異形] (半角二次元板)
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女性を化け物に変えちゃうフェチ・6
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3: ◆tfGTpigCow
07/12/16 06:58:46 TqH58JgM
テンプレの関連スレは最新のものに直した……つもり、ですが、
なにぶん徹夜明けなもので信じられないうっかりミスとかあるかも知れません。
その時はお手数ですが修正お願いします。

4: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:00:50 TqH58JgM
あれ、段々と頭が……朦朧としてきた。
不快感は無い。むしろ体がふわふわ浮いているような心地良い感じがする。
「空白の拷問」から解放されて安心した反動だろうか……
ああ、今まで何も感じなかった鼻にも、何か、いい匂いがする……
……意識が……遠くなってく……。眠いんだろうか……。
ああ、豚が……交尾してる……気持ち良さそうに……。
豚……ぶた……ブタの、なきごえ……
ブゥ……交尾……ブヒ、ぶた、ぶた……
ブタの、におい……ブヒ ブギ ブゥ ブゥ……めす、ブヒ、めすぶた、こうび、ブゥ
はつじょう ブゥ ブゥ こうび めす ブヒ ブギ フゴ ブゴ
ブヒ ブヒ ブギィ もう、ねむい ブゥ ぶた 
おやすみなさ        ブヒィ


はっと眼が覚めた。なんだか酷い夢を見たような気がする。
敗北して捕らえられて拘束され、意味不明な動画と音声責めにされたことも夢ならば良いのだが……
と思ったが、依然として体は動かないし、豚の交尾や鳴き声を見ている途中まではリアルな記憶が残っている。
残念ながらそれまでの事は夢では無さそうだった。
しかし、何か寝る前と眼覚めた後で違和感が……と考えて気付く。
目の前のモニターが……ヘッドマウントディスプレイが無い。
開けた視界。広そうな部屋。しかし、そこは地下室なのか、窓一つ無くかなり暗く、結局周囲の様子はほとんどわからない。
ただ……
「お目覚めのようブヒね」
視界の中心に人影があった。……いや、それを「人」影と言っていいものなのか。
二足歩行、基本的な形は人間に近い。
しかし全身を覆う獣毛が、正面に突き出た鼻が、大きく広がった耳が……それが人間ではないことを如実に表している。
「……ボアル、か」
「『将軍』か『様』を付けるのを忘れてもらっては困るブヒね」
マイクを付けているのか、目の前に立つ二足歩行の豚が鼻を鳴らす音が耳元のイヤホンで響いた。

5: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:01:38 TqH58JgM
ボアル将軍……最近台頭し、俺達が当面の敵として対処している怪人組織、秘密結社シュバルツクロイツの上層部、
組織内では四天王と呼ばれているらしい位置に居る一人……いや、一体。それがこいつだ。
怪人と一口に言われる中でも、人と動物の中間の特徴を持つ「獣人」と呼ばれる種類。
その獣人で構成された軍隊を指揮するボアルもまた獣人であり、
自身もかなりの戦闘能力を有する……という情報を諜報員からの情報で聞かされていた。
実際に何度か目にしたこともあり、その時はことごとく逃してしまっただけでなく、
逆に奴のおかげで幾度か窮地に立たされたことも有り、
少しコミカルですらある外面に似合わぬその恐ろしさはよく知っている。
丸腰どころか拘束されているような状況でそんな奴と向かいあうのは
かなり不利……を通り越してどうしようもない事態ではあったが、
だからと言って弱気になればつけ込まれるだけだ。
「それは失礼。……ボアル……『自称』将軍」
虚勢ではあるが挑発的な俺の言葉に、ボアルは不愉快そうに鼻を鳴らした。
「将軍」を自称してはいるが、正式な軍として組織されているわけではないこの結社の構成員には
格式的な階級が厳密に定められているわけではないらしい。
それでも将軍を名乗るのは、肉体同様に肥大したボアルの自尊心がそうさせているのだろうか。
上級将校が着るような豪奢な礼服に、派手な宝石の飾りや重々しい勲章が散りばめられている、
という格好からもその傲慢さは見てとれる。
ただ、元が人間サイズの服なのか、でっぷりとしたボアルの体型には合わず、
袖が根元からばっさりと切り捨てられていて、さらに服の前面を大きくはだけている。
下も似たようなもので、布地は太腿の上までしかなく、腰の前で留めるはずのボタンも外され、
かなり長めのベルトで辛うじてずり落ちない程度に引っ掛かっている、といった風体だ。
開いたズボンの前から下着らしき布地まで見えている。ほとんど半裸と言って良いような姿だった。

「ブフン、まあいいブヒ。そんな軽口はすぐに利けなくなるブヒ。ブフフフ」
ボアルは懐から大きめの手袋を取り出し、口の端に咥えてヒヅメ状の右手をその中に器用に通す。
手を軽く振ると、中にちゃんとした人の指が入っているかのように手袋の五指がわきわきと動いた。
人類が知略の限りを尽くしても獣人や怪人を簡単に根絶できない理由の一つがこの高度で不可思議な技術である。
いかなる高性能のセンサーやソナーを総動員して
電子観測網で世界中を走査しても本拠となる施設・秘密基地は見つからず、
大規模な輸送をしている気配すら悟られずに大量の戦闘員が姿を現し、
時には質量保存則を無視して巨大化する怪人さえ居る。
現代科学の限界を超えたこの解析不能な技術や能力は何処からもたらされたのかも不明で、
怪人や獣人に固有の、超能力か魔法とでも言うべき力なのではないか、という説すらある。
その説を馬鹿馬鹿しいと一笑に付すことはできない。
元を正せば、怪人そのものが一体何処から歴史の表舞台へ現れたのか、
という最大の謎さえ未だ明らかになっていないのだから……。

6: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:02:45 TqH58JgM
「何を……するつもりだ」
左手にも手袋をはめ、動作を確認するように怪しく指を蠢かせるボアルの不気味な笑みを前に俺は言う。
「わざわざ生かしてここに連れてきた、ってことは何か用件があるんだろうな。
 色々喋ってもらいたいのかも知れないが、そう簡単に喋るつもりはないし、
 拷問されるくらいなら死を選ぶぞ」
不安を紛らわすように語る俺。声が震えたりはしていないが、普段よりほんのわずかに早口ではあったかも知れない。
自分の命が人質代わり……というのは分の悪過ぎる賭けではあるが、他にとれそうな手段も無い。
こう言って「じゃ死ねば?別に構わん」というような扱いに出るほど俺の価値が軽視されているというのなら、
どの道、適当に情報を引き出された後には用済みとなった俺は殺されるだけだろう。
拷問の苦痛を味わうくらいなら一瞬で楽になりたいというのも本心ではある。
舌を噛み切るくらいはできると思う。口を塞がれるかも知れないが、
喋る仕草を見せれば、相手としては口を自由にしないわけにはいかないだろう。
あるいは死んでも行き先が地獄で、閻魔か何かからの更なる責め苦に合うことになるかもしれないが……。
だが、ボアルはそんな悲観的な覚悟を決めつつある俺を鼻で笑った。
「ブフッ、拷問? そんなもの必要無いブヒ。オマエは自分から俺達に協力せずにはいられなくなるブヒヒ」
「何?それはどういう―」
予想外の発言に困惑しつつ聞き返そうとする俺、だが、聞き覚えのある声がそれを遮った。
「うふふ……そんなに心配しなくてもいいのよ。『リーダー』」
後ろから誰かが歩み寄る気配。首を回せない俺にはそれが何者なのか最初わからなかったが、
俺の傍らを通り過ぎ、視界の中に現れた姿を見て驚愕した。
「ピンク……!? 生きてたのか!」
数ヶ月前の戦闘で建物の崩落に巻き込まれ、そのまま消息不明となっていた女性隊員。
ピンクという呼び名はもちろん本名ではない。スーツの色がピンクなわけでもないが。
ピンク色のアクセサリーや小物にこだわり、制服や出動時の強化服にまでそれらをあしらっていて、
迷彩効果などが低下するからやめろと注意されても頑なにそれを拒み続けたことから、
いつしか「ピンク」が彼女のニックネームとなった。
頭は悪くは無いのだがどこか子供っぽく、明るく無邪気なその性格は俺達の戦隊のムードメーカーで、
……だからこそ彼女を失ったあの事件は俺たちにとって大きな衝撃だった。
死体こそ見つからなかったが、あの状況では誰が見ても生存は絶望的で、
地下や下水まで巻き込む大規模な崩壊だったので遺体がロストしてもおかしくない、という結論になり
誰もが悲しみつつもその死亡を疑わなかった。
俺の心も激しく痛み、事件直後は大いに荒れもしたが、それを怪人に対する怒りに変え、戦ってきたのだ。
それが何故、こんなところに……。
しかも……一糸纏わぬ姿で。

7: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:03:26 TqH58JgM
「ボアル様に助けていただいたのよ」
「ボアル……『様』!?」
その言葉が真実なら確かに命の恩人として感謝してしかるべきかも知れない。
俺だって彼女が生きていたこと、彼女が救われたことに少しは感謝したいくらいだ。
だが、彼女の言葉の響きはそんな程度なものとは明らかに異質だった。
今まで死闘を繰り広げてきた相手との和解、それだけでも本来なら実現し難いはずだ。
彼女の声音にはそれどころか、畏敬、いや、崇拝にすら近い感情がこもっていた。
「ええ……ボアル様はそれだけでなく、私を助けてくれただけでなく……素晴らしいことをしてくれたの」
うっとりとしているような視線でボアルを見つめ、語るピンク。
「素晴らしいことだって……?」
「そう、とても素敵なこと……知らなかった世界に私を目覚めさせてくれたの……」
かつて様々な髪型を作り出していたピンク色のリボンは今は無く、
下ろした髪と潤んだ瞳の内には、童女を思わせるような以前の彼女のあどけなさは鳴りを潜めていて、
恍惚を含んだ吐息は妖艶ささえ漂わせていた。
「それで、私はボアル様についていくことに決めた……。
 その素敵なことを、リーダーにもしてあげる。きっとリーダーも気に入るわ。
 だから……ね? ボアル様達の……私達の仲間に、なりましょう。リーダー」
「そうブヒ。悪いようにはしないブヒよ?」
……なるほど、なんとなく状況が掴めてきた。恐らく……彼女は洗脳されているのだ。
いや「洗脳」と言う表現は言葉が悪いし、一方的に決め付けるのもなんだが、
彼女がボアルに心酔してボアルを全肯定してしまうような「何か」をされたのは事実なのだろう。
そして彼女を使って、元の仲間である俺を説得、あるいは篭絡できればそれで良し。
できなかった時は、彼女に行ったのと似たような「勧誘」を俺にも行う……そういう目論見だろう。
だが……どんな手段を使われようと、自分が心を強く持っていれば恐れることは無いのだ。
まして、

『その手の洗脳手段は、本人が洗脳されていると気付かぬうちに施してこそ』

なのだから、俺が狙いを看破してしまった今、本来の効力の数割も発揮できないはずだ。


俺は余裕を取り戻し、苦笑混じりの溜め息を一回吐いてから、
「……駄目だ。ピンク。そいつらの仲間になるなんて、それは有り得ない」
自分自身に言い聞かせるように、相手に付け入る隙を与えないように、断言する。
「どうして? どうして、『仲間になれない』と、そう思うの?」
ピンクは俺に問いかけ続ける。悪いがピンク、それは無駄な努力だ……。
「当たり前だ。そいつは怪人、獣人だ。ケダモノで、豚なんだから。俺達とは違う」
正直、俺は種族そのものを嫌悪や蔑視しているわけではないが、
今は「俺達と奴らは違う」ということを明確にするために、敢えて悪し様に表現する。
「……じゃあ、あなたは何だって言うの? 獣人や豚とは違うあなたって、『何』?」
悪あがきにもなっていないと思えるような、当たり前の答えしか出ない問いを放つピンク。
いっそ哀れも思えてくるが、俺ははっきりと答えてやる。
「聞くまでも無いだろ? 俺は―」
―俺は、人間だ―

8: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:04:04 TqH58JgM
「俺は、豚だ」
……え?
人の言葉にかぶせて別のことを言う程度の低い悪戯か、と一瞬思ったが、
今の言葉は間違いなく俺の声で、俺の口から出た言葉で。
「……今、なんて言ったのかしら? もう一度言ってみて?」
「ブヒヒヒッ! 今度は『言い間違え』ないように、大きな声ではっきりと言うブヒ!」
……そうだ。言い間違いに決まっている。嫌な汗をかきながら、俺はもう一度口を開いた。
―俺は、人間―
「俺は、豚……ッ!?」
―人間、にんげん、ニンゲン!―
「豚、ぶた、ブタぁっ!?」
混乱する俺を眺めながら、目の前の二人、いや一人と一匹は冷ややかに笑っていた。
「なんだ、あなたも豚だったんじゃない。なら仲間になれないなんて事ないでしょう? 同類なんだから」
「ブヒハハハ! 歓迎するブヒ! 新入りの豚くん! ブーヒッヒヒ!」
……なんで、どうして、こんな……?
くらくらしてきた頭が完全にパニックになるのをどうにか抑えつつ、考える。
こうなったのには原因があるはずだ。何があった? 何が変わった? 何をされた?
……何をされたか、と言えば……
今さっき目覚める前、そのまた前の眠りにつく前の一連の……!
「……まさか、サブリミナルか!」
思い至った一つの事象を口に出した俺の言葉に、ボアルがチッと舌打ちした。
奴は舌も口も大きいので、より正確に言うならチッと言うよりベッとかブヘッとかそんな感じだったが。
「ブヘッ……察しがいいブヒね。つまらんブヒ。
 自分に何が起こってるのかも分からずに、恐怖と混乱で泣き叫びながら精神を疲弊させていき、
 自分から泥沼に嵌ってどんどん侵食されていくのを見るのが面白いのにブヒ……」
「ふふふ、私がして頂いた時は、丁度そのような感じだったのですよねボアル様。
 ボアル様を楽しませることができたのなら、幸いです……」
正常な思考を奪われたピンクの姿に心が少し痛むが、まず必要なのは冷静に判断することだ。
「やはり、あの動画や音声に何か仕込まれてたのか……」
「ブフフン、その通りブヒ。動画数百コマにつき一コマずつ紛れ込ませた、時間にして六十分の一秒も表示されない一瞬の画像。
 大音量で流れる豚の鳴き声の後ろに、小さなボリュームで忍ばせた暗示音声と、
 可聴領域を僅かに下回り催眠状態を誘発する低周波……エトセトラエトセトラ、ブヒ。
 有意識下では知覚も認識もできないブヒねぇ。でも無意識下には強くつよーく訴えかけていたブヒ。
 ……『オマエは豚だ』とねブヒヒーッ!!!」
高らかに鼻を鳴らしながら得意げに話すボアルに、ピンクが首をかしげる。
「あら……よろしいんですかボアル様? トリックであるとバレたからと言って
 わざわざタネを懇切丁寧に説明してあげることなどないでしょうに」
「構わんブヒ。大体、知ったところで何ができるブヒ?」
……そう。状況は最悪だった。

『その手の洗脳手段は、本人が洗脳されていると気付かぬうちに施してこそ』

……まんまと……やられた……
「そう。もう、手遅れブヒ」

9: ◆tfGTpigCow
07/12/16 07:09:00 TqH58JgM
つづく

……うわー、外がもう明るいですねウフフ。
とりあえず作品だけでその他のコメントは後で。失礼します。

10:名無しさん@ピンキー
07/12/16 07:43:20 5q4JGBsg
>>1-9
スレ立て&SS一番槍、乙!

11:前スレ860
07/12/16 14:50:24 cPBKZrfc
>tfGTpigCow氏
スレ立て乙です

そしてSSGJッス!
まだエロシーンじゃないのに発電できるぐらいビリビリきました!
これはやばいぐらい期待しちゃうwそりゃ鼻面も長くなりますねw

12:名無しさん@ピンキー
07/12/17 03:42:43 k60ldWuE
待ってたら顔が狼に!むっ

丁度そこに三匹の娘が、、、、豚と豚人に人間
順番に襲ってやる、クックックッ 

13:名無しさん@ピンキー
07/12/18 12:22:05 3rcs0XfA
狼は豚の上司だとおもう
食物連鎖的に

14:名無しさん@ピンキー
07/12/18 13:00:52 6FtTFcFf
でも数と頭で攻められると負けるかも
三匹の子豚的な意味で

15:名無しさん@ピンキー
07/12/18 14:48:45 3rcs0XfA
乳首の数か
やるなおまえwww

16: ◆tfGTpigCow
07/12/20 04:50:55 KH80adhw
「逃げようと思っても無駄なことはわかるブヒ?
 まあタネはバラしてやっても、オマエにかけた催眠の内容を全部教えてやる義理はないブヒが……
 そうブヒね。仮にここから抜け出せても、知らぬうちにここに戻ってきてしまったりするかも知れないブヒ。
 あるいは、帰ろうと思うと帰るべき場所を忘れてしまうかもブヒっ。
 万が一帰れたり、あるいは誰かが助けに来てくれたとしても、
 自分の職場にもどった途端、自分で気付かぬうちに破壊工作を行うかもねぇブヒヒ!」
ボアルがニヤニヤと豚の口の端を歪めながら言う。

言葉尻だけをとらえれば、単なるブラフという可能性も無くは無い言い方ではあるが、
実際には今口に出された暗示のうち、最低でもどれか一つ……いや恐らくは全てのものが、
俺の深層意識には既に刷り込まれてしまっているのだろう。
特に、奴らにとって邪魔者である俺達を無力化しようとするなら、
最後に挙げられた「味方による破壊工作」は一番効果的なはずだ。
「……うちの医療スタッフには心療系の技能を持つ人も居るぞ」
相手に対抗しようというよりは、わずかな希望を自分に言い聞かせるように言ってみる、が。
「へぇ、ブフフッ! それは良かったブヒねぇ。
 ……逆催眠をかけられそうになった時に、相手に危害を加えるようにセットされた暗示とかが無いといいブヒね?
 いや、そもそもここで何をされたのか言えるんだろうかねブヒ?
 口に出せない程度ならまだ良いかも知れないブヒが……相手に伝えようとした時、何が起こるかわからないブヒねぇ!?
 ブーヒッヒッヒ!!!」
「……ッ」
くそ……駄目か……

17: ◆tfGTpigCow
07/12/20 04:51:47 KH80adhw
「しかし……このまま帰して、オマエらの中で混乱が広がるのを眺めるのもそれはそれで良いブヒが、
 やはりつまらんブヒね」
ボアルはその豚の顔に浮かぶ笑みをさらに深くして口を開く。
「せっかく捕まえたのブヒ。じっくり十分に楽しんで、楽しませて……
 『お仲間』にしてあげるブヒ。『身も心も』」
言って、ボアルは手袋の指をパチンと鳴らす。手袋の中には本物の指は入ってないのに、いい音が鳴った。
鳴らした次の瞬間、再びイヤホンから甲高い音が流れ出す。豚達の鳴き声の数々が。
聞かないように……せめて意識を向けないようにしなくては、と、今更ながらどうにか精神的に抵抗しようとする俺。

だが、数十秒もしないうちに異変が起こった。
「……ん、なっ、あ……」
体が……特に股間が、熱い。呼吸が荒くなる。
……俺は、俺の体は何故か、この状況で興奮しはじめていた。
一体、どうしてだ? 確かに視界の中には全裸のピンクが居る、しかしそれに雑念を抱けるような余裕なんてない。
……いや、待てよ? 余裕云々以前に、さっきからずっと裸体を晒しているピンクに対し、
驚きこそしたものの、俺は一度も不純な想像を……例えば、ボアルを初めとする敵に陵辱されたとか……
そんな思考をかけらもしなかった……それは逆に不自然じゃないのか?
そして、今まさに、俺のものが……どんどん硬さを、増しているという、この状況ですら、
何故俺は……全裸のピンクを見ても、まだ……何も、思わない……のだろう?
それに……ピンクが、興奮の、対……象で、無い、と言……うの、なら、
今、俺は……一体、何に、対……して、こんな……

18: ◆tfGTpigCow
07/12/20 04:52:29 KH80adhw
まるで全身の血液の大部分が下腹部に集中しているかのようで、そのせいなのだろうか、頭が朦朧としてきている。
興奮しているのを隠そうとしても、呼吸はふぅふぅはぁはぁと激しさを増すばかりで、
股間はどうしようもなく勃起してしまっている。
自分の痴態を目の当たりにされている屈辱に俺は歯を食いしばるが、どうしようもできない。
そんな俺を嘲るような目つきで見ていたボアルは、その視線をピンクに向けた。
「新入りくんに、お相手をしてさしあげろブヒ。
 『仔豚』に『ご馳走』をふるまうブヒ。……いつものように、ね。ブヒヒッ!」
「はい、ボアル様……よろこんで」
俺の姿を見て自分も興奮したのか、頬を染めたピンクが嬉しそうな顔で、
裸を隠すこともせずゆったりと俺に歩み寄ってきた。

口を開けて、リーダー……あ、ううん。違ったわ、ね……
 仔豚ちゃん。はい、アーンして?」
俺は豚じゃない……と言おうとしたが、彼女が俺の顎の下に触れ、軽く撫でると、
口の周りの筋肉から力が失われてしまったかのように、俺の口は勝手に開いた。
うう……俺の体には、ボアルやピンクの言う事には逆らえない、という暗示が深く染み込んでいるのだろうか。
「はい、いい仔ね。ごほうびでちゅよー」
何故か幼児言葉を使い始めた彼女は、もう片方の手で自分の胸……乳房を下から支えるように持ち上げ、
俺の顔に近付け……って、おい、まさか。
「さあ、どうぞ!」
ぎゅむぅっ、と俺の口に、乳首を押し込んできた。

19: ◆tfGTpigCow
07/12/20 04:53:19 KH80adhw
「んむぐぅうっ!?」
ラッキーとか幸せとかそういう気持ちは無く、驚きと混乱ばかりで思考が埋め尽くされる。
「ん、ふっ……ほら、ちゃんと吸って! いっぱい飲まないと大きくなれないわよ!」
お前は一体何を言って……と口に出すことすらできない。
口が乳房で塞がっているだけでなく、彼女の言葉に反応するように……俺の口は彼女の乳首を吸い始めたからだ。
「んむぅぅ!?」
「はんっ、そう、そうよ。もっと……しっかりぃ!」
俺の顔はピンクの胸元に埋まるような格好になっているので、視界も塞がれていて、
彼女がどんな表情をしているのかは伺えないが、声からすると彼女は吸われることで感じているらしい。
上の前歯と下の前歯が、食い込まない程度に彼女の乳首を挟み込むと、口の中に温かくほのかに甘い液体が溢れた。
んなっ……未婚だったはずの彼女から何故これほど大量の……!?
と頭では思いつつも、俺の喉はごくごくと音を鳴らしながらその乳を飲み下す。
「んふぅっ! ぁフはぁっ……おいひっ、おいしいれしょっ……フぅっ、わたしの、ミルク。
 ふぁっ、一口、飲んらら、それでもう、やみつきに……フひっ、
 もう、あなたは、のみ終わゆ、まで……んブっ、くち、離せない、わよ」
よほど気持ちいいのか、彼女の息もどんどん荒くなり、鼻にかかった声は呂律が回らなくなってきたようだ。

でも、確かに……美味しい。催眠のせいか勝手に動いてしまう口や体に抵抗できず、仕方なく吸っていたが、
こんなに美味しいなら、俺の気持ちとしても、飲んでも良いかも知れない……。
などと、わずかに考えたせいか、彼女の乳を吸いたてる俺の口のペースが速くなった。
歯先で乳首を締め付けつつ、舌先で転がすように先端を刺激しながら強く吸うと、そこから噴き出す液体の量も増えてくる。
「フぅんんっ! そブ、そうよっ! ……ブぅ、一滴、残さブ、吸って、もっと、もっとすってぇ!
 わらひのっ、みゆく、ぜんぶ、ぜんブ、ぜんブウウゥゥッ、飲んれぇえ!」
……ここに来て、やっと彼女の様子がおかしくなっていることに気付いたが、何が起きているのかはわからなかった。
……俺の顎の下に置かれていた彼女の手は、こんなに骨張っていただろうか。
いや、この感触は骨張っていると言うより、まるで骨そのもののような、ごつごつとした塊が当たっているような……。
……俺が顔を埋めている乳房は、大量のミルクを噴き出し続けていると言うのに、
萎むどころか、むしろどんどん膨らんでいるような気がするのは気のせいだろうか。
柔らかく弾力のある肉のボリュームは、桃色のビロードのような毛皮とあいまってなかなか肌触りが良く……
……毛皮……?


20: ◆tfGTpigCow
07/12/20 04:53:59 KH80adhw
異常を感じているのに……しかも、もう既に満腹になりかけているというのに、
止めることもできず、俺の喉はぐびぐびとその乳を嚥下し続けている。
「ブゥうッ! 飲んれ!たくさん、のんれぇ……ブゴッ! たくさブのんれ、りっぱに、そだって!
 たくさブゥッ、のブれ、りっぱな、りっぱな……おす、おすブたに、そらって、そだってぇぇ!
 ブギヒィッ! おすブゥたに、そらって、わらひと、わらブヒと……

 ……交尾してぇえ!!!

 こうび! こうび! こブヒ! こブヒィ! ブヒィ! ブゴブヒィ! ブゴォッ! ブヒ! ブヒィイッ!!!」
……自分からは口を離せなかったが、快楽に悶えた彼女の方が大きくよろめいて動いた。
俺の口から離れた、以前より遥かに豊満な乳房は大きく揺れ、辺りにミルクを撒き散らす。

……俺は、目の前にあるものに、驚くことすら通り越して、凍り付いていた。
今まで俺の顔を埋めていた巨大な乳房と、その下の、肥大化して大きく張り出した腹。
快楽に悶えるままにぐっしょりと濡れた下腹部からの雫は、はちきれんばかりにむっちりとした太い腿をつたって流れ、
その流れた先にある足先には本来あるべき指が無く、
代わりについた二本の硬質な何かが、床を踏むたびに硬い音を立てる。手も似たような形だ。
快楽の余韻で荒い息を吐く度に、正面に突き出した鼻がぶひぶひと音を立て、大きな耳が時折ぴくぴくと動く。
……「それ」が彼女であるとはとても思えないのだが、強いて彼女らしいところを挙げるとするならば、
髪と眼と……それから、その呼び名の通りに……
目の前の二足歩行の雌豚は、綺麗なピンク色をしていた、というくらいだろうか。

21: ◆tfGTpigCow
07/12/20 05:16:36 KH80adhw
つづく

……ようやく……ようやく……やっとのことで、本番らしいパートに入れた、ぜ……
でもまだ主人公メインじゃない罠。

前回はスレ節約の意味でも、1レスに行数・文字数制限分詰められるだけ詰めようとしたんですが、
見返してみると読みにくい気がして、今回はある程度は分けてみました。どちらが良いんでしょうね。

22:名無しさん@ピンキー
07/12/20 10:09:50 6X9y6kcs
書いてくれればそれだけでしゃわせ。

23:名無しさん@ピンキー
07/12/20 12:54:46 qhKxEjej
>21
授ニュー出た!ぶひ喘ぎにリビドーを見た。

24:名無しさん@ピンキー
07/12/20 23:03:01 g21QYOKo
>>21
GJ!オレも豚乳飲みたいw

書き方はどちらでもイイと思いますぜ。作者様の書きやすいほうで。

25:名無しさん@ピンキー
07/12/21 14:22:09 5/nG6Dgv
前スレは容量の壁にぶつかった。
このスレも容量の壁にぶつかって欲しい。

26:名無しさん@ピンキー
07/12/21 18:37:24 KpVVRKvl
それなら一人一人がスレを盛り上げていかないとな
じっと神待ちモードで進まないよりは、雑談も活発でレスもたくさん付いた方が
書き手の人も投下しやすいだろうしモチベーションも上がるだろう

27:名無しさん@ピンキー
07/12/21 21:28:50 8yqT4+HZ
そういえば前に某ギャグ漫画に「急速変身病」とかいうネタが載ってたな。
体が勝手に色々な物体や生物に変身してしまう病気。
それで変身していたのはおっさんだったけど、何かのネタにならないかな。


28:名無しさん@ピンキー
07/12/22 01:03:36 NjcV5nOH
なりません。却下

29:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:47:01 gJujoEiJ
注意

・FF4二次創作。中盤までのネタバレを含みます。
 元は10年以上前の作品とは言えネタバレはネタバレなので、
 DS版からFF4に入った人や、入る予定のある人は読まないことをオススメします。
 「『ブレイク!』と聞くと涙腺が緩む」という辺りまでプレイした人なら多分平気。
 意味が分からない人は非推奨。

・しかし主役はゲーム中のメインキャラではなく、オリキャラと言うかNPCと言うか通行人Aと言うか……。

・FFを知らない人でも読めることは読める……と思う程度には書いている……つもり、ですが、
 FFでよく出てくる要素、FFの基本単語に関しては説明がなおざりで分かりにくい可能性はあります。
 完全に意味不明な単語は多分分からなくてもいいネタです。分かる人だけ分かって。

・WSC版・PS版以前の設定に準拠して書いています。GBA版・DS版の追加要素とは設定が矛盾する可能性もあります。
 すいません。未プレイなので。

・関係ありませんが俺はチョコボの嫁

・もうひといきじゃ パワーをメテオに

30:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:47:39 gJujoEiJ
「私たちはどうなろうと構いません。 しかし、クリスタルだけはミシディアに!」
バロン城の地下牢に切なる願いの声が響く。

軍事国家バロンは近年、積極的に他国への侵攻を開始していた。
しかしその目的は、領土の拡大や資源の略奪には無いようだった。
(一部の卑劣な将校が結果として私腹を肥やすことはあったが)
自然界の力を守護するといわれる輝く結晶、クリスタルを奪い取ると、
制圧した国に駐留することすらなく撤収していくのである。

とは言え、クリスタル以外は持たずに手ぶらで帰る、というわけでもなく、
魔道士の郷ミシディアから水のクリスタルを奪取する作戦の際、
抵抗した魔道士達は捕虜として移送され、このバロン城に捕らえられていたのだった。


「いい加減吐いたらどうだ? さあ、貴様らがクリスタルについて知っていることを全て話すんだ」
バロン兵が牢屋越しに、捕虜である女白魔道士を尋問する。
黒魔道士達は攻撃の術を使う可能性もあるのでどこか他の場所に移されたようだが、
治療や補助を生業とし単独での戦闘は不得手な白魔道士は、危険も少ないと判断されたのか、
特に魔法封じなどの処理が施されているわけでもなさそうなこの牢に入れられたままだった。
もっとも、会話を防ぐためか、同じ白魔道士でも別々の牢に入れられ、
他の白魔道士の姿を見ることはできないし声も聞こえることはなかったが。

「……私達の知りうる限りのことは全てお話しいたしました。これ以上語ることはありません」
今この牢に一人で入っている白魔道士は視線を合わさずに応える。
嘘は無かった。そもそも一般人はおろか、クリスタルを間近で護る任を帯びている高位の魔道士ですら、
「クリスタルとは何か」という本質を完全に理解しているわけではないのだ。
世界を支える力の象徴とも、大地の中を輪廻し循環する生命の結晶であるとも、
幻獣の力が凝縮した魔石と同種のものだとも、星の記憶の根源だとも言われ、様々な仮説が渦巻いている。
唯一確かなのは、断じて「ただの石」と呼べるような存在ではないということだ。鳥山は氏ね。

……ともあれ、彼女もクリスタルについて大したことを知っているわけではない。
それどころか、クリスタルを集めているバロン軍自体ですら、クリスタルが一体どんなもので、
クリスタルを集めることで一体何が起こるのか、理解している者は居ないと言ってよかった。
全ては有無を言わせずクリスタルの略奪命令を出しているバロン王のみが知っていることである。
「……ふっ、話す気は無い、ということか。強情だな」
だが、彼女を尋問している兵士は、彼女が知らないのではなく、知っていて話さないのだと断じた。
「違います。本当に知らな……」
釈明しようとする白魔道士。だが、兵士がにやにやとした笑みを浮かべているのを見て悟った。
この兵士は、彼女が本当に知らないのを承知で、それをわかっていながら彼女をいたぶって楽しみたいだけなのだ……と。


31:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:49:12 gJujoEiJ
「仕方ない。話さないとなればこちらも手荒な手段に訴えざるを得ないな……」
通路の方に視線を向ける兵士。すると、ずるっじゅるっ、と何か濡れた重いものが這いずるような音が近付いてくる。
やがて牢屋の陰から、半分植物で半分不定形生物のような大きな蠢く緑色の物体が姿を現した。
「な……ッ!? も、モルボル!? どうして魔物がこんな場所に!」
恐怖と驚愕の声を上げる白魔道士とは対照的に、兵士は余裕の表情を崩さない。
彼女は兵士のその不気味な表情に、人間以外の気配を感じた。
「城の中に魔物……まさか、貴方も!」
「ふん、気付かれてしまったか。運が悪いな……貴様の運が、な。
 知らずにいれば、一通り遊ん……もとい、知っている事を吐いてもらった後に、
 自由の身にさせてやることもできたかも知れないのに。
 知られてしまっては、貴様を二度と帰すわけにはいかなくなってしまったではないか。ククク……」
兵士が牢の扉を開けると、モルボルは自分の体より小さなその入り口に、
触手の塊のようなその全身を歪め、ぐにょりと軟体動物のように侵入した。
「ひ……ッ」
壁際に後ずさる白魔道士に、兵士は……兵士の姿をした何かは言う。
「怖がることは無い。このモルボルは品種改良をした特別製だ……ほら、モルボル特有の悪臭が無いだろう?
 通常のモルボルは体液やあの悪臭の中に、徐々に体力を奪う毒や、視神経を狂わせる毒など、多種の毒性を持っているのだが、
 このモルボルにはそれが無い……」
「ひィッ!」
兵士が話している間に、モルボルは白魔道士に近付き、その触手が彼女の体に絡みつく。
毒性が無いと言われても、モルボルはその巨体と力だけで十分に彼女の命を奪えるだろう。
それにぬるぬるとした触手が何本も肌に触れる不快感は筆舌に尽くしがたい。
恐怖と嫌悪から懸命に逃れようとするが、モルボルは縦横無尽に無数の触手を器用にくねらせる。
なおかつその触手の一本一本が、時には猛獣や歴戦の勇士すら絞め殺しあるいは撲殺することが可能な程の力を秘めているのだ。
半ばパニックになっている彼女は魔法を詠唱することすら忘れていたが、
仮に魔法を使用したとしても、防護魔法<プロテス>程度では何の役にも立たなかっただろう。
非力な白魔道士は簡単にその四肢を絡め取られてしまった。
「……ただ、無毒なモルボルを作ろうなどと思って開発された種では無いのだがな。
 元々は毒性を強めようという計画だったのだが、機能特化する過程で他の毒機能が退化してしまったのだ。
 全く、ルゲイエ博士のプロジェクトはいつも安定性に欠けて困る……」
白魔道士に聞く余裕があるかは知らないが、兵士は淡々と語り続ける。
「そういうわけで……その混合毒ほとんどの毒性は弱化・無効化させられているのだが、
 その反面……ごく一部の毒性が異常なまでに強化されていてね」
余裕が無くても聞こえてはいたようで、白魔道士の顔が青ざめる。
と、話のタイミングを狙ったかのように、悲鳴を上げるために開いていた彼女の口に、
モルボルの触手の内の太い一本がねじり込まれた。
「むぐぉうッ!」
口に入った触手の先端から液体が噴き出す。
どろどろとした生暖かい液体。毒性の話を聞いた彼女は必死になってどうにか吐き出そうとした。
だが、口内を占領する触手は彼女の喉の奥に容赦なく毒液を流し込み続ける。
触手を噛み千切ろうとしても、砂を詰めた革袋のように硬く弾力があり歯が立たない。
毒を飲んでしまった、という事実から、彼女は目の前が真っ暗になっていくようだった。

32:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:51:17 gJujoEiJ
が、兵士の見ている前で、白魔道士の表情は、絶望の色から、ふと、何かに気付いたような顔になって……
その後、しばらく戸惑いと困惑の色を見せた後……
「ん……んーッ! んぅぅ……ッ!」
……やがて、真っ赤になって、眼を潤ませ始めた。
「その強化された毒性の一つは、ラミアのエキスの数十倍もの誘惑・催淫効果のある媚薬。
 ……いや、『媚毒』とさえ言っていいか。
 吐息一つで人間を半狂乱にしてしまうというラミアさえもはるかに凌ぐ、というそれを受けたら、
 日に三度は交わらなければ発狂してしまうような体になってしまうだろうな」
「むぐぐーッ!!!」
白いローブの裾から伸びる足の間を、湧き水のように大量の蜜が滴り落ちる。
細い触手が腹の上辺りを縛り、締められたローブの胸元には体のラインが浮き出ているが、
その双丘の頂上に小さな突起が確認できる程に硬くなっているのも、彼女の興奮の度合いを示している。
「ああ、辛いだろう? そのまま我慢し続けていたら、本当に狂ってしまうかも知れないな?
 そうでなければ、その欲求を解放してやるのも一つだが、しかしみすみす慰み者になりたいとは思わないだろう?
 ……さあ、話してくれるなら解毒剤をやろう。全部吐くのなら、な。……どうだ? ん?」
「んぐーッ! むぐ、んむぅーッ!」
もはや本当に知っているかどうかなどということは問題ではなかった。
あること無いこと並べてでもこの状況から抜け出さなければ、自分は確実におかしくなってしまう。
頭の中に浮かんだ「……これで人生終わってもいい」と「……ウソついて……生きのびたい」の選択肢に、
彼女は迷わず後者を選んだ。ムンバBフラグ消滅。
話します。なんでも話します。だからどうか、助けてください―そう言いたかったが、
口はモルボルの触手で塞がれているのだ。
だが、涙を浮かべながら、懇願するような声を上げる彼女の態度からは、明らかに伝わっているはずだ……
「……そうかぁ。まだ話してくれる気にならないかぁ。いやぁ残念だー。
 私としてもこれ以上手荒な手段はとりたくなかったのだがー。強情を張る貴様が悪いのだよ。うむ」
この外道。

33:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:51:51 gJujoEiJ
涙を流しながら大声でどうにか暴れようと無駄な努力をする彼女に白々しい笑みを向けて、
兵士は肩の高さまで上げた片手を合図するように軽く前方に振った。
途端、モルボルが動いた。
無数の触手を持つモルボルだが、彼女の四肢を拘束して口を塞ぐためには数本しか使われていなかった。
それ以外の触手が……あと4~5人を拘束してもまだ数に余りあるであろう触手が……彼女の体に、殺到した。
右足を縛る触手と左足の触手が別方向に引かれ、無理矢理足を開かせられ、
ローブの裾が捲れ上がり、濡れた下着が露にされる。
そこに……布地を軽々と突き破って、触手が突き立った。
「……! ……!!!」
もう悲鳴は声にさえならない。
下着が破れてもう一つの穴も晒されると、もう一本の触手がその入り口を先端でぐりぐりと撫でる。
分泌される液体をそこに塗りつけるようにし、十分に濡れてほぐれたと見るや、ずずっと先端を穴の中に深く沈める。
他の触手も全身を這い回る。
着ている衣服を簡単に引き裂くくらいの力はあるのに、
敢えてそうせず、いやらしくローブの下に潜り込んでくる。こういうことを仕込まれているらしい。
媚毒に染まった彼女の肉体は、全身を強張らせたままびくんびくんと震えていた。
既に彼女は、早くも絶頂に達していて、しかもそこから戻って来られない。
快楽の波が頂点に至ったまま引いてくれないのだ。
あまりの感覚に失神しかける彼女。
意識が遠ざかるのを感じ、むしろ気を失った方が楽か、と一瞬思ったが、
今度は下半身に挿さった二本の触手から体内に大量の液体が注ぎ込まれる衝撃で強制的に引き戻される。
いや、その二本だけではない。
全身を陵辱する触手の内、多くから液体が噴き出し、顔を、手を、足を、胸を、腹を……
隈なく汚しながら、愛撫するように体表を蠢く。
見ると、その毒液は白濁していて、わずかに粘りがある。その様相からは別のある液体を連想するのを止めることができない。
媚毒にやられているとは言え、その想像で更に興奮してくる自分の体が嫌でたまらなかった。
手足の指の間や足の裏、乳首などは、比較的細めの触手が数本纏まってイソギンチャクのように絡みつき、
無数の舌が唾液を滴らせつつ肌を這い回っているような、くすぐったいのか、おぞましいのか、それとも気持ち良いのか
判断もできない程の圧倒的な感覚が押し寄せる。呼吸困難になりそうだ。
ましてや、今の彼女は口が塞がっている。激しい呼吸は全て鼻を通して行わねばならず、荒い鼻息の音が鳴る。

ふーッ、ふーッ、フーッ、フゴッ、フーッ、ブーッ、ブゥッ、ブゴッ、ブゥッ……

「むぐゥッ!?」
異音に気付いた白魔道士は、自分の視界の中で、鼻が大きく膨らんで、上向いていることに気付いた。
「私はさっき、毒性の『一つ』が媚毒、と言ったな?
 強化された毒性はもう一つあるのだ。
 その毒性は……もう、言わなくてもわかると思うが」
「んブぐぅーッ!」
悲鳴を上げる白魔道士に向かって、兵士は淡々と、しかし嗜虐的な笑みを浮かべて言う。
「そう……獣化毒。豚に姿を変える、豚化魔法<ポーキー>の魔法毒だ」

34:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:53:47 gJujoEiJ
肉体を走る快楽と同調するように、症状は悪化しているようだ。
気持ちいいと思ってしまう度に、それと同時に体が作り変えられていくのを感じる。
疲労と恐怖から一度は引いた快楽の波が、再び絶頂に向かって高まっていく。
全身がこそばゆく、体を突っ張り背を反らせる。
むずがゆい感覚と共に体の表面で何かが変わる。
目だけ動かしてみると体毛が伸びていた。
毛皮と言って良いほどの濃さの体毛が全身を覆い、
色素の薄くなった毛と皮膚に血色が透けて肌が桃色に見える。
三方から体内に大量の毒液が注ぎ込まれているのに腹がパンクしないのは、
粘膜から即座に吸収されているからのようだ。
手足が、胸が、腹が……全身がどんどん肥大化していく。
両手に一際熱い液体がシャワーのように浴びせられる。
その熱さに溶けてしまいそうな快感を感じると、毒液の染み込んだ手の指と指がくっつく。自分の意思で動かせなくなる。
弄ばれ続けた足先も、同じように既に人間の形を留めてはいなかった。
耳を嬲る触手の群れの感触は、まるで口で甘噛みされるようで……
「むブぐぅっ!んご、ブごぉっ!」
しゃぶられ、舐められ、舌を挿し入れられ……
快楽に悶える度に耳がびらびらと大きく広がっていく。
と、ずっと口の中を占領していた触手が引き抜かれた。
反動で、押し込まれていた舌がまろびでる。
「ブぎいいぃ、やめてぇ……おねがブヒ、ん……ッ! あふ、たブけて……ッ
 なんでも、言ブ。……んブゥうっ! なブでも、すブから……んブヒぃぃッ!」
呂律が回らないのは快楽のせいだけではない。口の端から垂れた舌は、妙に分厚く長く大きかった。
「そうか。ならば言うが良い。貴様がクリスタルについて知りうる全てを、な。言えば元に戻してやる。
 ただ……言うなら早く言った方が良いぞ? 変化が完了してしまっては、このモルボルの強力な呪毒は、
 そこらの解呪用のアイテムや、並の魔道士の術では、治療不可能なくらいに固着されてしまうから、な」
兵士が薄い笑みを浮かべつつそう言ったのを聞き、白魔道士は少しでも何か喋ろうと思って口を開いたが、
その前に、仕上げ、とでも言うかのように、今さっき口から引き抜いた触手から、
毒液を白魔道士の顔に大量に注ぎかけるモルボル。
液体が染み込んでいく。顔が熱い。気持ちいい……
「ブヒィ、ブヒいい……」
鼻先が上向きに持ち上がり、広がっていく。肥大した鼻は上唇と一つになり、口と共に前に突き出る。
それでも白魔道士は、どうにか兵士にそれなりのことを喋って許しを請おうとした、が……
「ブヒ、く、クいスタぅ、わ……ブゥ、ほひ、の、きおブ、が……ブゴッ、いのちの、けっしょブ、で」
長くなった舌がちょうど良く納まる大きさになった口の端からは白濁液混じりの涎が溢れ、
脳が快感に塗り潰されているのもあいまって、意味を成す言葉が出ない。
「ふん、何を言っているのか全然わからんな。
 ……ああ、もういい。そんなに喋りたくないならとっとと豚になってしまえ」
「ブゴッ!!?」
残酷に宣告した兵士の言葉に反応するかのように、下半身に挿し込まれた二本の触手がピストン運動を始める。
意思に関係無く、体が勝手に腰を振り始めていた。
頭の片隅で、その一線を超えたらもう戻って来れない、と誰かが警鐘を鳴らす。
だが、耳を、乳首を、足を、尻を、全身を触手で嬲られ、
そして、秘部の内壁をぐりぐりと責め立てる触手が一段と深く突き込まれ……
「ブぃぎいいいい!!! ブゴっ、んご、ブヒっ……ブヒィイイイイイーッ!!!」
絶頂に達した。
止まらない。快感が止まらない。止められない。
なおも全身をしゃぶりつくされ、頭の中が真っ白になっていく。
辛うじて残っていた最後の理性も薄れていく……。
身も心も堕ちた証のように、くるりと丸まった豚の尻尾が生えるその感触が最後の記憶。
後はもはや快楽以外は感じられなくなっていた……。

35:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:55:26 gJujoEiJ

 ……………………

「……あまかけブ……かぜ、ちからの、こんげブ……根源へと、われを みちブヒき……
 そを あたえたまブヘ! エブッ……えブゥナっ……エスナ!」
無駄と知りつつも、今日も白魔道士は……豚の姿の白魔道士は、自分に快復魔法<エスナ>をかけようとしていた。
無論、呪文詠唱がこれほどボロボロでは魔法が発動するわけも無い。
本来ならまばゆい光が対象を包み、石化の呪いすらも治癒する高度な術だが、今は火の粉一つほどの光さえ現れなかった。
呪文の音律がそもそも豚の鳴き声を模していると言われる、豚化魔法<ポーキー>なら詠唱できるかも知れない。
更に、豚の姿にされた者に豚化魔法<ポーキー>を使えば、反転現象が起こり、元の姿に戻せるのだ。
……しかし、この魔法は黒魔法に分類されるものであり、白魔法を扱う彼女には使用することができない……。

―魔法の一つも使えない白魔道士なんて、何の力も無い―
そのことを思い知らされて、視界が滲む。今の自分はまさに豚と変わりない。
せいぜい、かろうじて二足歩行ができて、どうにか鳴き声混じりで舌足らずの会話ができる程度だ。
涙を拭おうと思って手を上げると、顔にごつごつしたヒヅメが触れて、なおさら哀しくなる。
身を包むローブは白魔道士の証として残ってはいるが、
モルボルに白濁液をかけられたせいで染みだらけになっていて、逆に惨めだ。
かと言って、ローブを脱いで、ケダモノに近いものになった自分の裸体を晒したいとも思えない。
全裸に対して羞恥心があるだけでなく、尻尾や体毛といった豚の特徴を見られるのが屈辱で……
自分では最初気付かなかったが、小さな、しかし確かな膨らみとして、
腹部に複乳が列を成しているのを、体を洗いに来た兵士に指摘され嘲笑された時には卒倒しかけた。
すぐさま服を着て隠そうとしたが、ヒヅメとなった手では着替えることも出来ず、
結局、泣きながら懇願して兵士に着せてもらった。着る間、ずっと兵士に屈辱的な言葉を投げかけられ続け弄ばれながら。

今ではフードを目深にかぶり、顔も隠そうとしているが、大きな耳はすぐにはみ出てしまうし、
前方に突き出した鼻はどうしても隠せない。
と、その鼻がひくりと動いた。何か気になる匂いがする。豚の鼻になったことで敏感になった嗅覚に訴えかける刺激。
牢屋の隅で、全てを拒絶するように壁に向かって座っていた彼女が振り向くと、牢の扉が開いており……
そこには、かつての仲間が居た。

36:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:56:34 gJujoEiJ
つばが広く、顔を陰にしてほとんど隠してしまうとんがり帽子。全身を覆う、裾が長くゆったりとした黒いローブ。
ミシディアの黒魔道士の装束だ。
バロン国にも黒魔道士は居るが、軍国的なバロンの黒魔道士の衣装は画一的で質素であり、
精神性を重んじるミシディアでは儀式的な意味合いの文様がところどころに刺繍されている。
知らない人が傍から見ただけでは見分けが付かないだろうが、
今彼女の前に居るのは確かにミシディアの黒魔道士だった。
しかし、同郷の人間であることはわかるのだが……誰なのか、わからない。
何故なら、目の前に居る黒魔道士もまた、彼女と同じく、かつての姿とは大きく変えられていたからだ。
「あなたも……ブゥタにされてしまったのブね……」
同じ苦しみを味わっている者として強く同情する彼女。
「ブヒ、でも、あなた黒まどブヒでしょ? ブひょっとしてポーキー覚えてなブヒ? 使えないフりしてブ油断させてた?
 どブやってここまで来れたかわからないけど、やブらが見回りに来ないブちに、早ブ、にブげんに、戻っ……」
彼女は最後まで言葉を続けることが出来なかった。
目の前の黒魔道士装束の豚が、突然、彼女を押し倒したからだ。
「ブ!? なに!?」
間近に迫った黒魔道士豚の顔、その眼は虚ろで、焦点が合っておらず、意思の光を感じることが出来ない……。
半開きになった口からはよだれを垂らし続けている。
黒魔道士はその口を近付け、大きな舌でべろべろと彼女の顔を舐め回し始めた。
「ブヒッ!? やっ、やめ……んんっ、んブッ、ブゥう……」
舐められるたびに、背筋にぞくりぞくりと悪寒とも快感ともつかない感覚が走り、彼女は力が抜けて抵抗できなくなっていく。
「そいつは貴様と同じでね。いつまでも吐こうとしないから……最後に、徹底的に『調教』してあげたのだよ」
いつの間にか、例の兵士が牢の前に立っていた。いや、その兵士だけでなく、何人ものバロン兵が、
いや……バロン兵の形をした人ならざるものが、ギャラリーとして、嘲笑を浮かべた表情を牢の前に並べている。
「人間としての意識は残っている。だが、肉体は豚としての本能と調教の記憶によって完全に支配されている。
 精神は人間のまま、自分が豚として振る舞うのを、抗うこともできず、ただずっと見せられ続けるのだ。
 狂うことも、壊れることも、自分で命を絶つこともできず、な。
 ……心を完全に豚にすることもできるのだが、それではただの豚と同じでつまらないだろう?」
見れば、黒魔道士の瞳に光は無いが、その眼からは涙が、豚の丸い頬をつたい落ちている。
かつての仲間を襲う自分の体に、心が苦悶の叫びを上げているのか。
だが、そうやって苦しむ様をこそ見て、兵士たちは楽しんでいるのだ……。
「貴様も喋らずにいるならいずれこうなるが……今は久しぶりの仲間とのひと時を楽しむがいい。
 同郷にして『同類』同士、仲良く、な」

37:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 06:57:56 gJujoEiJ
「んブゥ……ブむっ!? あむ、ブゥ……ッ!」
黒魔道士が、白魔道士の口に、自分の口を重ねた。白魔道士の口内に、黒魔道士の舌が侵入してくる。
口づけ、と言うにはあまりに美しくないが、
口の中を隈なく舐め尽され、歯の一本一本の裏側までしゃぶりつくされるような、舌による濃厚な愛撫は、
彼女をどんどんと追い詰めていく……。
気付けば、白魔道士の方からも求めるように舌を絡ませていた。
目をとろんとさせた彼女は、黒魔道士と貪り合うように互いの口を吸いあう。
しばらくそれを続けていたが、変化の無いことに業を煮やした一部の兵士達が牢屋の中に入ってきて、二人を引き離した。
白魔道士は不満げな鳴き声を上げつつぼんやりとそれを見ていたが、
兵士が黒魔道士を立たせ、ローブの裾を捲り上げた時に、どくん、と胸が高鳴った。
下半身に大きく屹立した「それ」……
男の裸体を見たことなどほとんど無いが、豚化の影響なのか、一般的な男性のそれよりかなり大きいように思える。
あるいは、興奮した自分の体が、彼のそれの存在を大きなものとして感じているのだろうか。
見ているだけで、自分の下腹部がじんっと熱くなってくるのを白魔道士は感じていた。
―やっ……やだ!―
彼女自身の意思とは関係なく、白魔道士の体は勝手に四つん這いになって、尻を彼の方へ向けて上げてしまう。
兵士の一人が彼女のローブも捲り上げると、濡れた秘所が露になると同時に尻尾が揺れた。
彼だけではなく、兵士達にも見られているというのに……その羞恥心さえ、ぞくぞくと背筋を抜ける一種の快感になってしまう。
黒魔道士も両手を床につき、白魔道士に近付いて、鼻を鳴らしてその陰部の匂いを嗅ぐ。
鼻息が当たる感触に、白魔道士は身を震わせたが、次の瞬間、
べろり
と、秘所を舐め上げられた。
「ブヒィイッ!?」
それだけで意識がトびそうになるが、自分の上に覆いかぶさってきた彼の重さで我に帰る。
―だ、だめ! だめぇ!!―
心は悲鳴を上げるが、体はもう思うように動かず……
ぬぢゅっ
「ブギヒィイイッ!!」
モルボルの触手によって既に膜が破られていたにしろ、自分の体内に侵入して来たモノに対して、
痛みも不快な異物感も無く、快楽しか感じることのできない自分の体が恨めしかった。
彼が腰を振り始めると、自分の腰もそれに合わせて動いてしまう。
―嫌なのに……こんなの、イヤなのに。恥ずかしくて、はずかしくて、おかしくなってしまいそうなのに……!―
彼女は半開きの口から舌を垂らして悦びの表情を浮かべつつも、とめどなく涙を流していた。
涙を流しつつ……しかし、思った。
―なのに……気持ちいい……きもちいいよ……きもちよくてたまらないよぉ!!!―
悲しみと悦びと恥ずかしさと気持ち良さで頭の中がぐしゃぐしゃになってしまう。
そんな精神とは関りなく、互いの肉体は本能のままに、快楽の階段を登り詰めていって……
「ブヒィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!」
兵士達の笑い声をもかき消すような嬌声と共に絶頂に達した。
人間のものとは明らかに違い、長く長く続くそのオルガズムは、
家畜になった証として、二人の……いや、二匹の体を豚の本能で染め上げたのだった……

38:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 07:00:11 gJujoEiJ

 ……………………

あれから何日、何週間、あるいは何ヶ月たっただろう。
白魔道士は時間の感覚を既に無くしていた。
時折正気に戻り
「ブギぃ…もどに、もどにもどブひでぇ…」
と懇願しても、兵士達が嘲笑しながら下腹部を触る度に、体が言うことをきかなくなり、
涎を垂らしながら腰を振ってしまう。
性器を見せられるだけで自分が抑えられなくなる。
日々の餌にもあのモルボルから得られた媚薬が混ぜてあるらしく、最近では発情していない時期の方が短い。
……薬が効いてきた。体が熱い。何も考えられなくなる。
調教と開発を重ねられた体は全身が性感帯のようで、触れられただけで嬌声をあげてしまう。
今日は何人を満足させればごほうびをもらえるのかな……
昨日は兵士相手ですらなく、盗んできたただの家畜の豚とまぐわう見世物にされた。
白魔道士は嫌悪するどころか、悦びさえ感じ、何度も何度も豚と交わった。
―私は……家畜より卑しい……豚なんだ……―
「ブヒぃ……んブひぃいい……」
もう、その屈辱さえ快楽に変える体に、白魔道士は……白魔道士だった豚は、甘い鳴き声を上げた……。

                                               終

       ~追記~

しばらくして後、聖騎士セシル=ハーヴィにより、
バロン王の名を騙っていた人外の悪しきモノは討たれ、城内の魔物も一掃された。
捕虜たちも、劣悪な扱いによって不幸にも拘束中に命を落としてしまった者以外は、全員が解放された。
豚や蛙に姿を変えられ辱められていた者たちも、ミシディアの高位の魔道士の力により元の姿に戻されたのだが……
あの白魔道士は、豚としての快楽の虜となり、それ無しでは生きていられないほどの体になってしまっていた。
彼女は、自分で再び豚の姿になり、喋る豚や蛙達が暮らすミスリルの町に移り住み、
下級の娼館で、雄豚相手に破格の値段で自ら股を開く生活を続けているという……

39:FF4「バロンの闇」 ◆tfGTpigCow
07/12/22 07:08:54 gJujoEiJ
終わり

いやあ、半二次のスレ見て「そういやDS版発売だっけな」と思ってFF4発売記念ということで。
……話の妄想自体はGBA版発売前から有ったんですが、ちょうどいいタイミングかなと。
続きがなかなかはかどらないヒーロー洗脳話をとりあえず脇に置いて、気分転換に軽く書いてみようかと。

軽く書くつもりが量もかかった時間も洗脳話より上って馬鹿か俺馬ッ鹿じゃねぇのかまたはアホか。


40:名無しさん@ピンキー
07/12/22 13:04:35 DHvyVRMn
激しくGJ!!



41:名無しさん@ピンキー
07/12/22 16:58:00 fUKEJxBG
良いアホっぷりにGJ!そしてポーキーの素晴らしさに感動。

42:名無しさん@ピンキー
07/12/22 17:15:16 P0H42eCg
うん、バカっつーよりアホだな

43:名無しさん@ピンキー
07/12/22 21:48:23 +FEddT7g
アホだがそれがいいGJ!


ところでおまいら、こいつをどう思う?
URLリンク(www.cave.co.jp)

44:名無しさん@ピンキー
07/12/22 21:51:00 1lRAfI4q
GJ!特にオチがイイ!

45:名無しさん@ピンキー
07/12/22 21:54:07 fUKEJxBG
>>43
設定はツボなんだけど絵が・・・。萌え系じゃなくてリアル系にして欲しかった。
せめて敵のイラストだけでも別の絵師だったらなあ。

STG苦手だからゲーセンでは一回もやらなかったし。

46:名無しさん@ピンキー
07/12/24 17:26:33 PngPn60n
稼動開始から1000000時間以上が経過した基板で
1プレイで1000クレジット投入して999コンティニューしてもクリアできなかった場合、
あまりのヘタレっぷりに切れたポークフィレが
「死 ぬ が よ い」と言い出して鬼弾幕を仕掛けてきます
一回被弾するごとに主人公の豚度が増していき、
ゲームオーバーになると惑星イベリコの性欲処理係兼繁殖要員エンドに
クリアすると覚性脂界という新システムが追加されてイベリコ逆侵攻ルートに入ります

嘘です

47:名無しさん@ピンキー
07/12/25 16:07:58 AmSbCINp
マザー3のビーチで丸焼きになってる豚を思い出して吹いた


ところでニコニコ動画でブレス3のプレイ見ながらレイモモ書いてるんだか需要ありますか?
ブレスの本スレで構想練ってるうちに沈んぢまってどうしようもないやつがあるんだが

48:名無しさん@ピンキー
07/12/25 16:28:26 XakGG33U
需要はもちろんあるだろうけど、この場合ブレスのエロパロスレとこのスレと
どっちに投下したほうがいいんだろうな?

俺は見れさえすればどっちでもいいけどね!

49:名無しさん@ピンキー
07/12/25 17:05:20 PPi9jQHO
ブレスのエロパロスレは落ちたんじゃなかったっけ?

50:名無しさん@ピンキー
07/12/25 19:21:51 WEZh8ZMD
つか、>>47さんはブレススレが落ちたから投下先をこっちに移したいのでそ?


是非ともお願いします。

51:名無しさん@ピンキー
07/12/26 00:57:01 xPRPIOra
探したらあったぞ

ブレスオブファイアのエロSS vol3
スレリンク(eroparo板)

52:名無しさん@ピンキー
07/12/26 17:38:37 XXExY7nc
半虹が潰されてこちらも板荒らしか・・・保守上げ

53:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:20:57 QIf9s7PF
荒らしが通り過ぎるまでは回転早めて耐えた方がいいな
なんか雑談ネタかお題とかある?

54:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:22:02 VGaUpI/h
sage

55:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:23:53 VSNy1/gw
>>53
『ごはんですよ』と『アロンアルファ』ではどっちがのりか
というお題ではだめ?

56:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:50:57 xPRPIOra
>>55
なんだそのお題ww

自分の獣化妄想を言ってくとかでいいんじゃね?
上手くいけばSSになるかもww

あとは書こうと思ったけど断念したネタとかw

57:名無しさん@ピンキー
07/12/26 21:17:05 Bse+5S92
>>56
書こうと思ったけど断念したネタって、しばらく寝かせておくといい感じに熟成するんだぞ、と
去年の秋にここで流行った獣化病ネタをいまだに練り続けている自分は思うのであります。

58: ◆tfGTpigCow
07/12/26 21:28:30 XXExY7nc
>>55
食用の「海苔」と呼称される海藻及びその加工食品は、
例えば板海苔ではウシケノリ科アマノリ属に類するものが主なのだが、
「江戸むらさき ごはんですよ!」をはじめとする「海苔の佃煮」の主原料はヒビミドロ目のヒトエグサであり、
「これは厳密には『海苔』とは言えないのではないか」と、こじつけることも、まあできなくは無い

とは言え、アオサ科のアオノリ等、一般に「海苔」の指す海藻は多種に及んでおり、
時には食用に限らない海藻全般を指す言葉として用いられてきたこともある。
文化的な言語定着を考えても、「江戸むらさき ごはんですよ!」を海苔ではないと断ずるのは難しいと思われる。


対して、「糊」の方はと言うと、漢字に米偏が含まれていることや、
また「糊化」と呼ばれる現象があることからも分かるように、元々の言語的には澱粉質からなるものを指していた。
現在でも、単に「糊」と言うとデンプンのりを指し、「接着剤」と言った場合には無機系や合成系を指す場合が多い。
これは幼稚園や小学校など低年齢児に、安全性が高く安価なデンプン糊を「のり」として親しんだ者が多い、
と言うことにも起因しているのだろう。
アロンアルファはシアノアクリレート系接着剤で、微小水分との反応によってポリマー化することで接着されるものであり
澱粉質が含まれていない。
また、アロンアルファを分類する場合として連想される表現は「接着剤」という表現の方が「糊」よりも優先度が高いと思われる。

以上を持って『ごはんですよ』と『アロンアルファ』では、『ごはんですよ』の方が『のり』と言う表現に近しい、と判断するものである。
ただし、化学・文化・工業的見地からの単純な定量的・定性的比較の出来ない問題であるため、
この結論が絶対的な評価を確定させるものではないと言うことはあらかじめ注意させていただく。


……こんなことやってるからアホ言われるんだ俺

59:名無しさん@ピンキー
07/12/26 22:43:58 bxFKniIg
馬鹿な事を真剣に討論できるユーモアの持ち主は好きだぞ。
でも適当な所で続きうpしてくれよな

60:名無しさん@ピンキー
07/12/26 23:06:51 10tsqseE
ここにスネークさんとドラえもんとアカギを置いておきますね。

61:名無しさん@ピンキー
07/12/27 03:00:13 GdsRlPkS
>>57
練れば練るほど色が変わって美味くなるのか

ただ、確かに熟成することで良くなるネタは少なくないが、
「熟成」ってのも良くも悪くも「変質」だからな。どんな風に変わってしまうのかは自分でもわからん
どこまでが「熟成」でどこからが「腐敗」なのかも後にならないと判断つかないしな
まあ変質してしまうのはどちらかと言えばネタそのものではなく、そのネタに対して抱くイメージとか、自分の方の話なんだが
そのネタに対して冷めてしまうとか、勢いが無くなるとか、マイブームが過ぎてしまうとか

俺も、「このネタは結構なネタだから、後々までとっておいてじっくり腰を据えてやろう」と寝かせておいたつもりが
今になったら逆に書けない、とかそんなネタも多くて後悔
寝かせるのもほどほどに

62:名無しさん@ピンキー
07/12/27 16:20:08 X/NamOvO
あーつまりアレか
木の実を大切に地面に埋めてとっておいたのはいいけど
何処に埋めたのか忘れちまったリスっ子か。萌え

63:名無しさん@ピンキー
07/12/27 21:10:11 gDZyxs2G
>58
海藻に絡まってラッコ化

64:名無しさん@ピンキー
07/12/27 21:13:57 gDZyxs2G
おっと
>>58

65:名無しさん@ピンキー
07/12/27 22:36:58 a4Gj+VFQ
栗とリス娘


・・・ごめんなさいもう言いませんだから僕のクルミは許してアッー!

66:名無しさん@ピンキー
07/12/30 00:13:20 o5wKSA0y
某すべらない話を見てたら伊○院が出てて催眠術にかかりやすいって言ってたんだけど
それ見てたら催眠術かけられて豚になる猪獣院くんが思い浮かんだ

67: 【小吉】 【1306円】
08/01/01 01:42:26 haDNNQdK
あけおめ
大吉ならスレ住人全員望みの獣にTF。大凶なら家畜化。
豚なら・・・

68: 【豚】 【164円】
08/01/01 08:59:21 HcSjOzdm
あけおめ。

>67
ぴょん吉が出たら・・・帰る。

69:68
08/01/01 09:01:16 HcSjOzdm
新年早々、下手こいたブヒOTL

70: 【大吉】   【693円】
08/01/01 17:05:43 TuD9IQAw
あけおめ
大吉だったら何か投下する

71: 【ぴょん吉】 【1387円】
08/01/01 17:27:59 9Ev9pMDZ
>>70
新年早々、どうやら神が誕生されたようだな

72:名無しさん@ピンキー
08/01/03 02:08:25 m9hn/nye
>>29のせいでDS版FF4衝動買いしちまったじゃねーか!!
あぁ・・・なけなしの金が・・・



序盤でリディアにポーキー覚えさせて豚プレイ楽しんでるんだけどな!w

73:名無しさん@ピンキー
08/01/03 02:46:14 z2eyem8T
豚が好きな奴の気持ちが分からない奴もいるんだ
豚専スレじゃないんだぞ


74:名無しさん@ピンキー
08/01/03 02:50:32 m9hn/nye
おk
自粛する


ただ黙ってるだけじゃ神は降臨しないけどな

75:名無しさん@ピンキー
08/01/03 06:25:50 od8fYAI9
まぁまぁ。漏れは豚フェチってわけでもないが
獣フェチはみんな仲間なんだぜ。
なかよくしようや。

というわけで狼な自分は豚な君たちをくっちまっていいですか?(性的な意味でで

76:名無しさん@ピンキー
08/01/03 09:11:12 734rIMO6
お正月という事で、和装な獣人さんをいろいろ想像しています。

77:名無しさん@ピンキー
08/01/03 11:26:49 dvJDLSxQ
このスレって、竜人さんや人魚さん、虫人さん等々は対象に入るの?亜人OKならOKに見えるけど。

78:名無しさん@ピンキー
08/01/03 15:07:45 od8fYAI9
過去に投稿はあったんだが分裂した。
んで分裂したっていう「異形スレ」がおっちゃったので
NG指定できるような対応(メル欄にNGワード書くとか)してあれば
住人が対応してくれる、と思うけれど。

個人的には歓迎ですはい

79:名無しさん@ピンキー
08/01/05 12:58:45 VclH4jkf
と言うか、慢性的に書き手不足だから、ほとんど全て歓迎されるよな
ネコミミどまりとかだと微妙かも知れないがそこは描写にもよるし
せっかく書いてもらえたものにやたら文句を言うなんて贅沢!って感じだよね

「最近豚が主流になってるのがちょっと…」という意見にしたって、
積極的に書いてくれる作者さんがそういう好みなんだからしかたない
嫌なら自分で書けば良いのに…とまでは言わないけど、
積極的にネタ出す側に回れば流れなんて案外簡単に変わると思う

80:名無しさん@ピンキー
08/01/05 19:08:47 lU/wTK2h
ネタ出せるなら書くことも出来るハズと思ってしまうのは俺だけ?

獣人、獣化妄想は形にするべきだ!

81:名無しさん@ピンキー
08/01/06 00:27:10 HZ6crzat
いや、豚の流れのせいで書き手も読み手も減ったんだろ

82:名無しさん@ピンキー
08/01/06 01:17:23 sgwTptwE
去年の10月13日に前スレ808氏がブレスの作品を投下してくれたのを最後に、
それ以降しばらくの時期は一ヶ月以上新作投稿がなく、
で、前スレ860氏が11月25日に豚ネタを振った直後から
一ヶ月ちょっとで前スレが埋まってスレがここまで進んだ

読み手は元々ROMが多いっぽくて数わからないが、
…書き手減ったのか?これで?

いや、だからって豚の流れマンセーってわけではないが
自分で流れを作る試みもせずに、自分が嫌な流れだけは叩くというのはどうかと思うよ

83:名無しさん@ピンキー
08/01/06 02:24:36 ALvlqQbO
>>81
お前どんだけ豚が嫌いなんだよwwしつこいなw

84:名無しさん@ピンキー
08/01/06 07:41:47 cTV/tLJz
81が豚の流れで投下を躊躇ったならまだしも……

85:名無しさん@ピンキー
08/01/06 07:55:53 ALvlqQbO
むしろこのギスギスした流れのせいで豚好きの書き手もノーマル獣好きの書き手も投下しにくいんじゃね?
一人のワガママなROM専に文句言われそうだしな

86:名無しさん@ピンキー
08/01/06 23:57:57 LGRNy+XJ
>豚好きの書き手もノーマル獣好きの書き手も
「豚←→ノーマル」みたいに書かれると豚好きがアブノーマルみたいじゃないですか!
・・・いや、アブノーマルなんだろうか・・・やっぱり・・・
両生類好きや爬虫類好きよりも人口的には少ないのだろうか?

87:名無しさん@ピンキー
08/01/07 00:11:52 q0VUMb3o
どらごんすきでーす

88:名無しさん@ピンキー
08/01/07 00:20:09 zwz4fIwJ
版権キャラの擬たうる化とかダメですか?

89:名無しさん@ピンキー
08/01/07 00:56:49 93E0A0Ae
>>88
たうる化ってのは、ケンタウルスみたいに、下半身が馬だったり「四本足+手二本」の体型のこと?
四本足を使った動作が上手く書けるかどうかにもよるだろうけど、面白いんじゃないだろうか

90:名無しさん@ピンキー
08/01/07 02:10:09 UBly2M6+
ケンタウルスが苦手な理由をよく考えてみたら

上半身が人間なんだよな
だからだ

91:名無しさん@ピンキー
08/01/07 11:25:05 arBu7BN0
>>90
上半身獣人
下半身獣
ってのならどう?

92:名無しさん@ピンキー
08/01/07 12:27:53 LDMlgYhE
魔導物語のスキュラみたいな奴?
あいつは猫耳か

93:名無しさん@ピンキー
08/01/07 19:10:27 Zhz0I7tk
でも完全に人間でもないじゃん?
まあ作品にもよるけど耳が馬っぽかったり背中に鬣があったり

94:名無しさん@ピンキー
08/01/07 19:52:03 iF5XmvqP
顔が獣ならなんでもいいや。
ケンタウルスなら遊戯王のミノケンタウルスみたいなのとか。

>>86
獣化カテゴリではマイナーな感じがある。
その代わり熱狂的なファンがいるといった感じかな?

豚よりもっとマイナーなのもいっぱいあるけどねw

95:名無しさん@ピンキー
08/01/07 20:30:00 YMEW9IYe
ケンタウルスの話を見てて「ぷよぷよ」のドラコケンタウロスを思い出した俺はエロチャイナスキー

96:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:12:50 i8laAXbB
>>95
あれはどっちかっつーと猫耳と同じたぐいだと思うのだが……。どないでしょー。
そういえば同作品のおおかみおとこ。がキザカワユス

97:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:17:13 JQ3wg/Q5
豚はTFに嗜虐、被虐的な魅力を求める人に人気がある気がする。その趣味で絞ればかなりノーマルな動物だと思うな。

98:名無しさん@ピンキー
08/01/07 23:00:15 fchnDHxF
このスレの初期にあったケンタウルス少女と少年のSSは激萌だった。

99:名無しさん@ピンキー
08/01/08 02:25:57 Zr7iTcWl
人間分量が多い話は駄目かな?
獣3~5割くらいの。

100:名無しさん@ピンキー
08/01/08 03:34:07 EqhMX8Nw
それはそれでありと思う
かわいいは正義

101:名無しさん@ピンキー
08/01/09 01:14:36 lmXhPr4M
LOM買った
ラルクかわいい

102:名無しさん@ピンキー
08/01/09 09:32:39 9EGG7+Ln
すげぇ今更だな
しかしその判断は間違って無いて言える

103:名無しさん@ピンキー
08/01/09 14:08:31 bXEzYq+l
今更、か…

ケモ好きなくせに、アクション苦手だし買うタイミングも逃して、
クロノアを一度もやった事の無い俺ガイル…

104:名無しさん@ピンキー
08/01/10 13:48:06 uzYN7Suu
まあ時期を逃してもやりたければやればいいし
逆に獣が出てるからって無理してやらなきゃいけないもんでもないんじゃね
獣が出てるゲームとなると、なにげに
FEとかブレスとかサモンとかシャイニングとか
結構数あって全部やろうとすると大変だし
まあ獣がメインの作品となると少ないけど

ところで半虹の方でSSネタ出したいと言ってた人は結局来てないのか?

105:名無しさん@ピンキー
08/01/10 17:02:20 S/f015Te
>>104
人外変身スレの方にも来てないな…

ゲームは、PSの頃までムキになって買ってたが、
やる暇が無く積んだままのが溜まってるなorz
PS2の頃にはもう追いつけなくて買うの控えたw
確かに、何気に結構あるんだよな。

106:名無しさん@ピンキー
08/01/10 17:49:52 WwcFdkK2
鉄拳6のラスボスのデザインとかかなり良いよw

107:名無しさん@ピンキー
08/01/10 23:48:57 uzYN7Suu
で、>>77 >>88 >>99はどうなった?

…なんかこの手の、期待させておいて放置する人が多いので

・すぐに投下できる見通しがないのに「○○は有りですか?」と聞くの禁止

というのをテンプレに追加したい。正直。

108:名無しさん@ピンキー
08/01/11 00:32:30 mdD4BJ2D
>>107
レス番が全部ぞろ目なのは偶然かw

「○○は有りor駄目ですか」って聞いてから答えによっては書くつもりなら
せめてそれ聞いた後の反応がほしいよな

109:名無しさん@ピンキー
08/01/11 00:36:31 UiInZluY
このスレ的に獣人が登場する小説はNGですか?

110:名無しさん@ピンキー
08/01/11 01:21:34 MNDaasmc
スレタイにもしっかり入ってるのにどこをどうしたらNG?

111:名無しさん@ピンキー
08/01/11 03:47:53 sCj3a6lW
俺もなんか書いてみようかねぇ…。
しかしどういう文体がいいのか分からんからしばらく試行錯誤しそうだ。
そして俺もゾロ目。

112:99
08/01/11 06:48:32 mYpeT9bs
>>107
ごめんね、放置してるわけじゃないけれど、
ある程度まとまってからの方がいいかなと思って。
確かに「チームを補強します」って言ってその後
放置されるのはきっついもんね。
文章力はアレですけどちゃんと書きますので、うん。

113:77
08/01/11 17:25:22 WXt36O9l
オレっちはただのネタ振りの積もりだった。変な期待を持たせてすまん。

114:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:14:54 WcVJjcih
獣分量2割 尻尾と耳
獣分量7割 普通獣人というとこのくらい 一応人の面影がある
獣分量10割 完全な獣状態

そこらへんは適当に判断してちょうだいな

115:名無しさん@ピンキー
08/01/12 14:12:03 QB7LhQxE
俺は獣分量10割でもぜんぜんいけると自覚してしまった

だめ人間って俺みたいなのを言うんだろうな…

116:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:29:29 pxUKs+6P
そうか、俺も駄目人間だったのか
・・・と言うか人外・獣好きとしてはその程度珍しくもないと思うのだが

むしろ「獣分量10割『でもいける』」より「獣分量7割以上『じゃないといけない』」な俺の方がよっぽどキツいぜ
最近は更に獣化属性付きでないと萌えにくくなってるし

117:名無しさん@ピンキー
08/01/12 16:07:06 sfx0R44/
俺も獣分量10割が大好物だ
最初は獣人以上は不可能だったのに
ズーフィリアに到達しそうな勢い

118:名無しさん@ピンキー
08/01/12 21:55:26 2J71U5c1
耳だけ人間とか、爪だけ人間とかはかえってキモイな。
それなら全部獣のが…。スレの趣旨と違ってくるか。

119:名無しさん@ピンキー
08/01/12 22:42:27 X0l1iiyK
>>118
背中に人間の耳が生えたネズミを思い出してしまった。

120:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:14:30 pxUKs+6P
臓器・人体組織移植用の遺伝子操作生物実験のアレか

内臓も筋肉も骨格も神経組織も移植できるように~・・・と、どんどん人に近い遺伝子操作して
二足歩行の移植用動物ができてきたりとか

そして、何か大事故に巻き込まれて全身ボロボロになった重体患者が
「もう部分的な組織移植を繰り返すやり方じゃおっつかないから、脳移植で全身交換しちゃえ」
と、目が覚めたら自分が動物のような姿になってて愕然としたりとか

はたまた、神経組織が人間並に発達したことで移植用動物たちが知性を獲得して、
交流していた飼育員の情が移ったり、脱出を企ててみたり、
彼ら・彼女らに新たな種としての権利を与えようとする動きがあったりとか・・・

そんなネタを妄想したりもする

121:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:22:36 RJQdjB24
>>120
人獣細工思い出したわ。
あれは豚だし獣化ではないけど。

122:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:22:39 p3QtgZGh
>>118
オレもだ
ただ、スレタイ的には全部獣じゃ亜人じゃなくなっちゃうし
耳しっぽだけの方が亜人としてスレタイに沿った物になるんだな
…て、逆(耳爪が人間、身体は獣)かよw
確かにそれはキモイ

123:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:33:52 m0f3M4MQ
>>121
あれはタイトルとあらすじに釣られて読んだがトラウマになりそうだった

124:名無しさん@ピンキー
08/01/13 00:05:00 9Ure3DEO
人外スレに獣化SS来てるよ

125:名無しさん@ピンキー
08/01/13 01:02:08 IAko/sa1
>>120
脳みそだけ人間並に改造された、獣人世界のエロっての結構萌えるんじゃねえか?

なんかこれ思い出した。

銀牙外伝
-甲冑の戦士-雅武
URLリンク(sound.jp)

人のようにねっちりとした性技を使って、犬特有の長時間交尾と舌技のエロスを極める。


126:名無しさん@ピンキー
08/01/14 01:44:42 dJwP5l5w
>>125
こんなとこでよしひろ見るとはwwww
あまりの「漢」っぷりにあらゆるスレでよしひろ自重してた俺に謝れwwww

127:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:42:55 dQOZU3br
>>120
臓器移植された人がドナーの人と嗜好や言動が似てきたり、というのは実際にあるらしいんで
動物から内臓移植された人が無意識のうちに動物的行動とるようになってきて
徐々に獣化、って面白いんじゃね?

128:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:55:24 /Pf/3iIS
無意識に動物的行動をとるっていいよな
ハッ!と気付いたときの恥ずかしさときたらww

129:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:13:02 fxk3mncm
 筒井康隆が昔そのネタやった。

130:名無しさん@ピンキー
08/01/15 00:40:22 XbZrnhuP
>>127
ちょっとそれで妄想してたわw
東野圭吾(漢字合ってるかわからん)の変身読んで思い浮かんだ。

131:名無しさん@ピンキー
08/01/15 05:57:32 U+M4r/ZB
>>129
筒井康隆はTF的なネタをたまにやってるが何故か興奮出来ないな。


132:名無しさん@ピンキー
08/01/15 23:52:47 /5Z2ygzo
この前、本屋で「オンナノコになりたい!」という女装指南本が売ってるのを見て吹いて
ネットで調べてみたら結構売れてるっぽいのを知ってまた吹いたのだが


・・・「オンナノ『仔』になりたい!」というのはアリなんだろうか

133:名無しさん@ピンキー
08/01/16 00:06:34 HMA/A/r5
犬のなりかたみたいな児童書しかしらね

134:名無しさん@ピンキー
08/01/16 14:43:21 GZAa6OU7
>>132
誰がなるのだろう

1・人♂がケモノ♀にTS獣化
2・人♀がケモノ♀に獣化
3・ケモノ♂がケモノ♀にTS
4・ケモショタが女装


…どの場合でも萌える俺は異常

135:名無しさん@ピンキー
08/01/16 20:40:19 7Zo6D/b0
>>133
「りっぱな犬になる方法」か。小学校低学年のころ熟読してたよw

その頃かあるいはその前からTF好きだった自分は一体…

136:名無しさん@ピンキー
08/01/16 21:11:18 S9u+R5+q
俺も読んだ読んだwバカみたいな内容なのに惹くものがあったよな~

小学生の頃は雀の帽子 だかを必死に読んでた記憶があるわ

137:名無しさん@ピンキー
08/01/16 22:07:21 4y8Dazq+
わっちはピノキオのロバ化からですな 
一日二回は獣化シーン見ないとダメだったw
たしか小学校入ってすぐだったかな

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
08/01/16 22:29:56 WakohlvU
            __
           |   \
    ___――-    \
   // ̄       ̄\ |
 / │   >     < │|
| |   /\/\/\  |l  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 \|  /\_____∧ // <   ソーナンス!              
   |           //   \________             
   |│         /
   | |  |     │
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    │ │  |    │
    │ l__l   |
    |       │
  /⌒―      ―⌒\
  (__________)


139:名無しさん@ピンキー
08/01/16 22:42:42 YoZzxN+4
としょかんライオンっていう絵本に萌えた。
ほのぼのすぎてニヤげてしまった俺会社員

140:名無しさん@ピンキー
08/01/16 22:46:43 Ke8hlhYM
最近投下ないな~
やっぱりみんな忙しいんだろうな

141:名無しさん@ピンキー
08/01/16 22:51:35 M/T5iNbU
暇だったから前スレ読み返してみた。
導入部だけ投下されてた作品、続き読みたいのいっぱいあるなあ・・

142: ◆tfGTpigCow
08/01/16 23:55:48 +QsKoxRX
もう忙しいって程では無いんですがまた行き詰まり気味で……
あと、確かに豚ばかり書いてる感はあるのでやや自重。
そうでなくともこのスレに入って俺ばっかり書いてるのが、
他の人が投稿しづらい雰囲気を作ってるのかと思いまして……

143:名無しさん@ピンキー
08/01/17 00:22:06 WN22DEs2
>>142
読み手としてはそんなことないって言いたいんですけどね。
>112さんのように鋭意製作中の方もいるみたいですしね。
>81が豚のせいで書き手が減ったみたいなこと言ってたけど
そこで豚の流れが止まったけど、それから1週間たっても何もないし。

>142氏の作品のファンとしては続きを楽しみに待ってます。

144:名無しさん@ピンキー
08/01/18 14:43:28 3raGZxIJ
久々に獣人小説を読んで、俺ってやっぱり(心が)子供なんだなぁ…と痛感。
良い作品なのに、読んだら鬱になるのはどうなんだろうなぁ自分。

145:名無しさん@ピンキー
08/01/18 14:54:28 XvOYRr8w
>>144
何読んだの?

146:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:41:01 3raGZxIJ
>>145
某異世界に落ちる話の長編ものです。

147:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:37:14 TXLB3cJI
>>144
年をくっただけのガキと思わずに、心の若々しい大人なんだと思おうぜ。

……スレ違いですまん。

148:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:29:04 eHCbyUPl
それなんてスペルシンガー

149:ZのR
08/01/19 05:51:58 NWRuFzed
えっと、1ヶ月くらい前からコツコツ書いてたSSが完成したので投下したいと思います。

最近のSS見ていると科学系(実験とか)が多いので、
元々獣人種族であるというファンタジー嗜好となっております。

書き終えて一言、「最初に書きたかったことがなにもかけてねぇえええええ」

あとろくにチェック・推敲等していませんので誤字・脱字・文脈的に変なところとか
あるかもしませんが、華麗にスルーしていただけることをお願いいたします。

ああそれと、陵辱警報。

タイトル「月に啼(な)く」




150:ZのR
08/01/19 05:55:17 NWRuFzed


左腕と、なにより右足を襲った激痛にたまらず前に倒れこむ。
・・・・・・両方とも、骨をやられた・・・・・・・・っ!!
変身している間は治癒能力も上がっていて、骨折程度なら数時間で直るのだけど、
その間動けないのはどうしようもない。

「ちょっとやりすぎちゃったかな?ごめんね、おねぇさん」

声は後からした。
背後に回りこまれたうえで、素手で殴られたらしい。
屈辱に身を起こそうとするが、片腕片足だけでは思うように動くことすらもままならず・・・・・・

「・・・・・ところでおねぇさんに残念なお知らせがあります」

敗北は敗北として、うつぶせに寝たままの状態で次の満月からストレス発散の場所を考えていた私に、
こらえきれない笑みを含んだ声がふってきた

「なんと!ボクに負けてしまったおねぇさんは、今からボクに襲われてしまいます」

151:ZのR
08/01/19 05:57:37 NWRuFzed



「なっ こらやめっ うぁぁん」

「おねぇさんもかわいい声出るんだ~
でも、暴れないでよ」

「痛っ!!」

なんとか振りほどこうとしたが、折れている方の腕をつかまれてしまった。
痛みで体が思うように動かせない。

「これ以上暴れるなら、残りの手足も折っちゃうよ?」

無邪気にとんでもないことを言ってくる。
コイツなら本当にやるだろう。
でも、だからと言っておとなしくされるがままになるつもりもない。

動いてよ私の体!!


152:ZのR
08/01/19 05:58:11 NWRuFzed


「・・・・・・・・・っ!!」

むなしく体をゆする私のお尻に、硬い感触が押し付けられた。
何であるか、否応がなしに理解してしまう。
少女漫画などで知った知識しかないが、顔面に血が集まってくるのが分かる。

「あれ、もしかしておねぇさん初めて?」

意外そうな、それはもう思いっきり意外そうな指摘に、さらに顔面が赤くなるのが分かる。

満月の光に照らされると確かに下腹が疼くし、そーいった衝動も起こらないわけではないのだが、
簡単に抑えられるものだし、その・・・・・・相手も居ないし・・・・・・。

って何雰囲気に流されてるの私!!

「ま、安心してよおねぇさん、しっかりリードしてあげるから」

言葉と共に硬い感触が私の、大事なところに押し当てられた。


153:ZのR
08/01/19 06:01:57 NWRuFzed


「よく締まってとっても気持ちいいよ、おねぇさんの中」

早く・・・・・終わって・・・・・・・・

やがて、おなかの中で熱い感触がはじけた。
中に・・・・・・・出され・・・・・・・・・・・


「さて、第二ラウンドいこっか?」

え!?

「今度は趣向を変えて・・・・・・」

言葉と共に私の中に刺さったままだったモノがゆっくりと、さっきよりも太く
違う、これは・・・・・・・


154:ZのR
08/01/19 06:03:11 NWRuFzed


私の予想に違わず、野太くなったアイツの声が大きく響く。

「ふう・・・・・久々の獣化って開放感があるねぇ?」

私を掴んでいる手も、爪が伸びて毛に覆われていく。
そう、やっぱりコイツも同族――人狼――だった。
そして今まさに変身したのだ。
それも私のような元の人間形態の体型を残したような獣化ではなく、より狼に近い形態で。
しかも、元の小柄な体型の面影すらも残さず、
身長2mほどのまさにモンスターと言っていいような様相を呈している。

対する私に、コイツの独り言じみたセリフに答える余裕はない。
なにせ変身に合わせて、入れられたままだったモノも大きさを増し、
メリメリと音がしそうな勢いで内側から押し広げられているのだ。
当然先ほどの痺れではなく、文字通り身を引き裂かれる激痛が走っている。
その痛みに、私は後からのしかかられる様にコイツを背にしたまま、木にすがり付いて肩で息をするしかない。
ドクンドクンと、穿たれた所がまるで心臓にでもなったかのように脈打ち、
そのたびに痛みが走り、ただそうしているだけで脂汗に全身が濡れていく。

155:中断
08/01/19 06:05:35 NWRuFzed
・・・・・・あれ?

更新してみたらいくつか抜けてる・・・・・・・・・・ちゃんと書き込みしたのに・・・・・・

とりあえず抜けてるとこもう一回書き込みます。

まず>>150の前の2つ

156:ZのR
08/01/19 06:09:19 NWRuFzed

――暗い。

荒い息を何とか抑えつつ見上げた雲一つ無い夜空には、真円を描く銀色の月が木々の間から見えているのだけれど。

単に視界の問題ではない。
鬱葱と生い茂る木々の木漏れ月の明かりに、この「眼」があれば500m先まで見渡せるのだから。



「ねぇ」

こちらに休息も与えまいとでも言うように、声がかかった。

「もうあきらめたら? ボク、あんまり女の子に手を上げたくないし」

ボク、と言う一人称がぴったり合うような声変わりを迎えてないんじゃないかと思わせるボーイソプラノの声。
いや、声色なんてどうでもいい。
自分の圧倒的優位を疑わないその内容に、一気に全身の血が沸点を超えた。

157:ZのR
08/01/19 06:09:46 NWRuFzed


渾身の力をこめて一気に跳ね上がり、勢いを殺さずに樹の幹を踏み台にさらに跳躍。

むしろ樹のしなりをバネにしてさらに勢いをつけ、もう一度樹を蹴り方向を変えて、


「ぅ・・・・・・るぅぅううあああああああああああああ!!」

『目標』へ全体重と全運動エネルギーを乗せた飛び蹴りをお見舞いする。

鋼鉄の板すらへこませられるだろうその一撃を、しかし片手でなんなく受け止めて

「やっと出てきてくれた♪」

ソイツは笑った。

158:もう一度中断
08/01/19 06:12:05 NWRuFzed
なんか、文字数が多すぎるとはじかれてたようです(書き込みましたって表示されるのに)

すいませんでした~

気を取り直して投下続けます。

さらに>>157のあと、>>150の前

159:もう一度中断
08/01/19 06:13:14 NWRuFzed
自分が「人間」ではないことは物心つく前にはすでに気付いていた。
もっとも自分が狼人間、いわゆる「人狼」であることを明確に知ったのは
物心ついてしばらく経った後だったみたいだけど。

とにかく満月とその前後の夜、私は「狼」か「半獣」へと変身することが出来る。
・・・・・・・別にしなくてもいい。
ただ胸のうちに沸き起こる衝動を抑えるだけだから。
空腹を我慢するのに少し似ているだろうか?

ちなみに半獣形態とは、基本的に人間の体型に狼の筋肉・耳・尻尾・あとは顔と一部を除く全身が銀色の毛に覆われた状態だ。
おまけに普段は黒である私の髪も銀色に染まる。

160:もう一度中断
08/01/19 06:13:54 NWRuFzed


いつもはストレス発散とばかりにここ、学校の裏山を「半獣」の姿で思いっきり駆け回るのが
月に一度の週間になっていたのだが、今日は事情が違った。

いつものように夜がふけてから裏山へ来て、変身が終わったところで気配に気付いた。
で、気配を探ってみれば先客が居て、その先客はかなり年下の子供で、
出会いがしらに「ここは今日からボクの縄張りにするから」なんて宣言に頭にきて口論、
実力行使に及んで現在に至る・・・・・・・・・・・・・・・
なぜだろう、思い返したら頭痛がしてきた・・・・・・・・あまりの展開に。



161:もう一度中断
08/01/19 06:14:28 NWRuFzed

「いてて・・・・・おねぇさん強いねぇ、今ので腕が痺れちゃったよ」

渾身の力を込めた蹴り、それを受けた方の腕をプラプラと振り、苦笑しながら言う。

冗談じゃない!
まともに食らえば骨を粉砕・どころか腕が千切れてもおかしくない一撃だったはずだ。
こんな時間にここに居る事や縄張りと言っている事から、たぶんコイツも同族かなにかのはずだ。
たしかに私も人間形態時ですら筋力やら何やら、ただの人間と比べて遥かに高いと言う自覚があるが、
それでも半獣形態で増加した筋力で放った一撃を食らって無事で居られるはずがないのだ。


162:ZのR
08/01/19 06:15:13 NWRuFzed


グルルルルルゥ・・・・・・

全身を駆け抜ける戦慄に、思わず喉が鳴る。
そんな私に、ソイツは苦笑を浮かべたまま言い放つ

「そんなに威嚇しないでよ、・・・・・・・でもそうだね。
一度、力の上下関係をはっきりさせておこうか」

その言葉が聞こえた瞬間、ソイツの姿が消えた。
いや違う、私の動体視力の限界を超えた速度で移動したんだ。
そう気付いた時には、私の体を衝撃が突き抜けていた。

163:中断
08/01/19 06:19:30 NWRuFzed
次、>>150>>151の間

164:ZのR
08/01/19 06:21:59 NWRuFzed

なっ!!?

言うが早いか、ソイツはいきなり私の体を引き寄せると、胸に手を這わせてきた。

「や、止めろ!」

「うわぁ、おねぇさんの胸やわらかぁい」

基本的に変身したとき私は衣服を脱ぐ。
完全に狼になると体型の関係から服が破れてしまうし、半獣形態でもほぼ全身毛に覆われている上、
山の中を走り回ると木の枝などに引っ掛けて破いてしまうからだ。

その、毛に覆われているとは言えむき出しの乳房をいいようにいじられて

「ひゃん!!」


165:ZのR
08/01/19 06:22:26 NWRuFzed



「あ、先っちょ見っけ!」

毛に覆われて見えない乳首を指でつままれ、思わず声を上げてしまった。
なおもしつこくいじられる。


166:中断
08/01/19 06:27:27 NWRuFzed
次、>>152>>153の間

あとで順番一覧とか作ります。

167:ZのR
08/01/19 06:28:30 NWRuFzed

嫌だ!!止めろ!!
こ、こんな・・・・・うぅ、入ってくる・・・・・
嫌なのに・・・・・・・下腹が疼いて・・・・・・・・・っ!

「ほら、分かる?ボクのがおねぇさんの膜つついてるの」

やめっ!もうやめてぇ!!!

プツッ

確かに、聞こえた。
私の体の最後の抵抗がはじけた感覚が衝撃となって全身を走り抜ける。


168:ZのR
08/01/19 06:29:02 NWRuFzed


嫌ぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!

話に聞いていた痛みは、ない。
硬くて熱い感触が入り込んだところは、痺れたようになっていて、
ズキズキと痛むのは折られた腕と足だけ。

でも自分が汚されてしまった事実に打ちのめされる。
それなのに、下腹の疼きはまるで満たされたかのように消えていて。
その事実にさら打ちのめされる。


169:中断
08/01/19 06:30:34 NWRuFzed
次から、>>154の続きとなります。

170:ZのR
08/01/19 06:31:25 NWRuFzed

だというのにコイツは、

「うぎぃっ!も、もうやめてええええ!!」

「何言ってんの。ほら、こんなのはどう?」

私の尻尾を両手で掴みグイグイと引っ張った。
尻尾を千切られそうな痛みに腰を引くと、モノがより深々と刺さると言う寸法だ。

痛いぃ・・・もうやだぁ!!


171:ZのR
08/01/19 06:31:47 NWRuFzed

でも結局、私はその後も玩具のようにもてあそばれ続け、開放されたのは朝日が顔を出した後だった。

その頃には私の体は元の人間形態に戻っていたし骨折も治っていたが、
全身白濁にまみれ、股間はさらに血と白濁でまだらに染まっていた。

アイツは去り際、意識も朦朧としていた私に、

「また遊ぼうね、おねぇさん」

などと言い残していった。
もし私がはっきり意識をもっていたら、

「次は殺してやる!!」

と叫んだことだろう。

172:ZのR ◆5QXHO4/GJY
08/01/19 06:36:42 NWRuFzed
以上でおわりで~すorz(力尽きた)

順番としては
>>156-157
>>159-162
>>150
>>164-165
>>151-152
>>167-168
>>153-154
>>170-171

173:ZのR ◆5QXHO4/GJY
08/01/19 06:41:50 NWRuFzed
です。

途中名前も間違ってるところあるし・・・・・・・・(トリップの存在自体忘れてたし)

いろいろグダグダですいません。

ではこれで失礼します。

174:名無しさん@ピンキー
08/01/19 07:02:46 hQlV5uil
gj

175:名無しさん@ピンキー
08/01/19 09:06:29 pfr/92in
>>173
 少し前から、ココには変な(隠し?)投下規制が設定されているようです

 一行目が『改行』空白で『二十二行以上』のSSを投下しようとすると
 『書き込みが終了しました』と出ても、実際には反映されない

 ので、どうしても一行目を空白にして、なおかつ二十二行以上の
 SSを投下されたい場合は、一行目に『全角スペース』空白にして
 投下される事をお勧めします

176:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:03:59 EB2pie/Z
>>173
野性味溢れるバトルからプレイへの流れがいいな。GJ

177:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:19:46 y93dGAT4
変なって言うか、荒らし対策じゃないかな?
最近空白スペースだけとか、空白の真ん中に一行だけ煽り文の入ったやつとかを
延々とコピペし続けるスクリプト荒らしが多いから。


178:名無しさん@ピンキー
08/01/20 01:51:15 M38HgOu8
>>173
久々の狼モノ、堪能させてもらいました。
次は三人称で主人公の獣化シーンを是非。

179:名無しさん@ピンキー
08/01/20 14:06:54 b1HR4+Au
いy

180:名無しさん@ピンキー
08/01/23 01:21:19 NrmzOMIM
読み終えてオッキしてるけどとりあえずアドバイスから

投稿するときは文字数をチェックするとかしようぜ、
書き込み後一度更新して投下できてるか確認するとか
(p2やJaneDoeみたいな2chブラウザだと書き込み結果だしてからスレ更新するから見てみるといい)

でもっと激しいのおねがいしていいですか?とかいってる自分は頭オカシイ。

あ、そうそう。22日はちょうど満月だったみたいです。

181:名無しさん@ピンキー
08/01/25 18:56:41 GYw2ECpV
最近ケモノに目覚めた奴だが
投稿の基本だれか教えてくれんか?

182:名無しさん@ピンキー
08/01/25 20:37:24 m07iKZ4Z
>>181
SS書きの控え室 74号室
スレリンク(eroparo板)
と、そのまとめ
URLリンク(knoria.free100.tv)
あたりに目を通すといいかも。

183:名無しさん@ピンキー
08/01/26 09:15:14 0oZ9J8uK
>>182
すまない

184:名無しさん@ピンキー
08/01/28 22:59:39 cBp8wFf2
>>182
こんなのあったのか。
参考になるな。

185:名無しさん@ピンキー
08/01/29 14:34:12 nDlOeZW/
どちらかといえば、文章の正確さや技能を問うより前の段階で、
まず多くの人が気軽に投稿するようになってもらいたいものだけどね。
粗製乱造は困るけど、まずは書かなきゃ上手くもならないわけだし

186:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:28:06 9lj0J0kd
>>185
同意。
誰だって初めは初心者だし、ましてや趣味の共通したコミュニティなんだから、
自分が抜ける妄想を自分なりに成形するだけでGJしてくれるんだしさ。


187:名無しさん@ピンキー
08/01/30 00:03:24 h2eZjpuB
とりあえず、最低限文章としての体裁が整ってれば
あとは内容やシチュエーションのアイデア力・描写力勝負だよな


ちなみに個人的「文章の体裁」のハードルは「スイーツ(笑)並みじゃなきゃいい」くらい

188:名無しさん@ピンキー
08/01/30 02:01:28 BVf/TRii
>あとは内容やシチュエーションのアイデア力・描写力勝負だよな
それってかなりハードル上げてるんじゃ・・・

189:名無しさん@ピンキー
08/01/30 02:16:29 ckYhiREs
でも、ちょっとしたキャラ設定とかシーン単位のアイデアなら
中学生とかが考えたようなネタでも結構面白いものがポロッと出てくることがあるよ。
最後まで描きとおすとか全体の整合性を取るのが難しいわけだけど。

あとキャラの魅力は文章力よりも、書き手がどれだけそのキャラに入れ込んでるかとか
作品の中でさせたい事がちゃんと決まってるかで左右される気がする。
定番の萌え要素とか記号とか打算的に考えて作っても
計画通り他人に萌えさせるのはかなり難しい。

190:名無しさん@ピンキー
08/01/30 02:22:10 BVf/TRii
やはり一度自分用として作ってみるのが一番だと思うな。
それで感想とか貰えたら嬉しいしちゃんとしたSS書く気にもなるしね。

191:名無しさん@ピンキー
08/01/30 14:13:19 ms97kxLa
そういう意味で、書き手のモチベーション高めるには
むしろ読み手の感想が一番重要なんだよな

単純におだてりゃ良いって話ではなく、
誉めるにしろ、漠然と良かったって誉めるだけじゃ
実感や手応えがなくて逆に萎える事さえあるし。
逆に批判にしても、改善点を指摘して相手を伸ばすよう意識した批判なら
やる気を呼び起こすこともある
ファッションを誉めるようなもんだ

ROMってる人も是非どんどん投下して、一言でも良いから感想を書く。これだ
…上手くやれば、露骨にリクエストするより楽に、書いてもらいたいものを書くように
誘導する事もできるかも知れんしなー

192:名無しさん@ピンキー
08/01/30 14:38:48 izOdRULA
びくっ、、、、じつは趣向の話など数える位しかしてないのに
数年いる俺、事情で機密ならざるおえなくて投稿なくて悔しいっ

びくんびくん   

193:名無しさん@ピンキー
08/01/30 15:58:23 1t33T4e+
短いのでいいから一作書いてみようかなぁ、とは思っていますけど
モチベーションの上下が激しいんですよ。
最初は意気込んでいても数日ほったらかしにしていたら、もういいや、
と思ってしまったり…。

194:名無しさん@ピンキー
08/01/30 16:21:13 YajgElbH
導入部ポータビリティってのはどうでしょう
途中まで書いたか続ける気が薄れたのを投稿
ご自由に宣言してやる気のある人がチョイチョイ書く
またやる気なくなっても宣言でオーケー

不本意型リレー小説ともいえる
宣言した人は後の人がどうするかをたのしめればいいかと

195:名無しさん@ピンキー
08/01/30 16:31:28 7dh66fEQ
>>193
俺もそのクチだったけど、スレで書くって宣言してなんとか書き上げた。
期待してるとか言われて不安になりつつも嬉しかったな。
まあ、Mだし…。

196:名無しさん@ピンキー
08/01/30 18:02:26 OlFNsoKS
職人さんたち、冬眠してるんだよきっと!
春の発情期が来れば、またみんな書いてくれるよねっ!

197:名無しさん@ピンキー
08/01/30 20:21:41 7dh66fEQ
>>196
「わんっ!わふぅ!」
(うぉっ!雪!雪積もってるよ!
やべー雪だよ雪、最高だぜこれ)

遊んでいた。

198:名無しさん@ピンキー
08/02/01 03:02:01 H6/xefOb
エロ書こうと思ってエロシーンを妄想する→おっきする→処理する→萎える→明日にしよう

の駄目ループに入ってる俺を誰か何とかしてくれ。
妄想したネタも文章にすると自分の文章能力による劣化っぷりに萎えて
それ以降自分で使えなくなっちゃったりもするし、という躊躇いもある。

199:名無しさん@ピンキー
08/02/01 03:35:32 TH7/FJ/x
処理しないで寸止めのまま書くんだ

200:名無しさん@ピンキー
08/02/01 05:28:27 b2VQ7+/3
適当にネタとか設定とか書いて、
それを職人が作品に仕上げる
BTOみたいなかんじ

201:名無しさん@ピンキー
08/02/01 06:10:09 sO/DV4rn
>>200
書きたいけどネタがない、っていう職人しか書かないような。
今話されているのは、ネタがある人は躊躇せず小説にして欲しい、
って言うことではなかろうか。
ネタを出すだけなら雑談してて普通に出てくるし、あまり意味がない気がする。

202:名無しさん@ピンキー
08/02/01 13:29:13 /0l+USCj
ぶっちゃけこのジャンル、供給が少ない分、
供給されるものだけじゃ、とても足りなすぎて持たないから
まずほとんどの人が多かれ少なかれ自分で妄想したことがあるはずなんだよ!
(「一般的な人間♀にも萌えるのでおかずには不自由しません」
って人は別かも知れないけど)
だからそれをそれぞれ公表しあえば本来なら結構な数になるはずなんだ!

203:名無しさん@ピンキー
08/02/01 21:44:27 sO/DV4rn
話をぶった切るけど、人外への変身スレとこのスレって分ける必要ある?
向こうは変身だけでその後性交せんでもいいっぽいし、変身ないとNGだけど、スレを二つに分ける程の差かなあと思う。
結構スレの雰囲気が違うから、別に一本にすべき、と言うわけでもないんだが、投下するときに悩む、というか悩んだ。

204:名無しさん@ピンキー
08/02/01 22:17:28 b2VQ7+/3
無変身NGじゃ、ケモキャラの小説が書けんじゃないくぁ

205:名無しさん@ピンキー
08/02/01 22:26:51 M30yAIDE
獣人といっても人間→獣人になるタイプと生まれながらにして獣人のタイプがいるもんな。
あと人外スレは基本的に女の獣化が多そう。

206:名無しさん@ピンキー
08/02/01 23:03:34 sO/DV4rn
>>204>>205
いや、もちろんそのことも把握してるよ。こっちの変身は単なる一要素だしね。
むしろ、こちらのスレの方は広いから、向こうのスレの内容もカバーしてる分、
あまり区別の意味がないのでは、と言いたいんだ。
亜人スレ∋変身スレみたいな感じ。
あと↑で言ったけど、変身スレには亜人スレの内容からはみ出る部分もあって、ただ一本にするだけじゃ不十分だし。
まあ別に何か変更を求めてるわけじゃないよ。ただどうなのかなって疑問に思っただけで。

207:名無しさん@ピンキー
08/02/01 23:13:14 6mmjik0v
おい、ずーっとROMってた俺なんだが。
空気読まずにエロ無し小説落としていいか?

208:名無しさん@ピンキー
08/02/01 23:23:49 BE3eN7Zs
座して待つ。落とされるがよい!

209:名無しさん@ピンキー
08/02/01 23:25:38 6mmjik0v
了解した、しばし待たれよ。

210:名無しさん@ピンキー
08/02/01 23:37:40 6mmjik0v
昔この板で読んだヤツがネタの元だから、かぶってるネタがある。
それと、最初は暗い。
唯、俺があんまり暗いのは苦手だから、最後は大丈夫だ(と思う)。

後、今投下用に区切ってるから途中で切れるかもしれん。許せ。

211:十三分の一
08/02/01 23:44:30 6mmjik0v
  雨の、音がする
  冷たい、雨が、傷だらけの身体を打つ

・・・・ふと、気がつくと、雨の降りしきる森の中にいた。
酷く、割れるように頭が痛む。
最初、私は、自分が何処に居るのか、理解できなかった。
でも、死んだのなら、痛み等感じない筈だ、と思ったので
"生きている"
そう、思うことにした。
頭を殴られた所為だろうか、それとも、身体が雨で冷えすぎた所為だろうか・・・・
身体が全く動かない。
気がついてから、暫くすると、ようやく、身体が動くようになった。
立ち上がろうとした時、左脚に激痛が走り、バランスを崩す。
・・・・そうだった、この間、左脚の骨は、御主人様に折られたのだった。
ゆっくりと考えてみると、右手もまともに動かない。
周囲を見渡すと、少し離れた所に、丁度良い棒切れが落ちていた。
それを、痛む左脚を引き擦る様にして、拾いに行く。

拾ったその棒で、身体を支えながら歩き出す。
ふと、考える。
多分、いや、二度と、あの家には帰れない。
・・・・私は、捨てられたのだから。
私を飼い、弄った、あの人達。
散々弄って、壊れそうになった私を、まるで壊れた玩具の様に捨てた、御主人。
私の事を、まるで汚い物を見るかの様な眼で見ていた周りの人達。
捨てられる前、私は、数人の人に囲まれて、滅多打ちにされた。
数回、頭を殴られた時、私の右耳は、聞こえなくなった。
その後も、続け様に殴られていると、何回目かに、頭が爆発したかの様に、視界が真っ白になって、左目も殆ど見えなくなった。
その時、流石に私は”今回は、殺されるのだろう”、と思った。
でも、"それも、いいかもしれない"とも、私は思った。
あの人達は、私が死んだと思って、ここに捨てて行ったのだろう。



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