とある魔術の禁書目録 7フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 7フラグ目 - 暇つぶし2ch350:332
08/01/08 01:51:57 /i+t9xko
>>348
注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません

勿論仮面男とアステカの魔術師には何の関連性もありません

351:名無しさん@ピンキー
08/01/08 07:08:18 PS8TL3H8
あげ

352:名無しさん@ピンキー
08/01/08 11:21:07 fJXUy2xK
アステカ君は人間を辞めるのか>仮面

353:名無しさん@ピンキー
08/01/08 18:40:01 XYhRMR4u
この様子では通販女あたりもすでに旗男は……!

354:名無しさん@ピンキー
08/01/08 19:08:23 SeEM59aW
むしろ「先生」も・・・なんて考える俺は終わってるかもしれない。

355:名無しさん@ピンキー
08/01/08 20:55:55 0P8cB/iL
旗男は「従妹」をお(ry

356:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:13:20 0jSrdAgI
『従妹』はあまり本編に出て無いから、いまいちキャラが掴めないよね

357:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:34:52 0P8cB/iL
幼い頃の約束ネタが本当にあったら……凄いことになりそうだw

358:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:36:42 PS8TL3H8
そろそろ花の輪付けた女もいいんじゃないか?

359:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:04:21 wuKXb4Mv
>>357
幼い頃の約束を今でも覚えている乙姫。そんな彼女の想いが、当麻を新たなる戦いに誘う!『とある少年と従妹の約束』
「おにーちゃん・・・約束・・・守ってくれるよね…」



俺には無理だ…

360:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:33:31 0P8cB/iL


幼い頃の約束を果たすためにやってきた乙姫。
そんな彼女が知るのは、暴食シスターことインデックスという少女の存在。

「お兄ちゃん退いて、そいつ殺せない」




なんだろうな、この電波

361:名無しさん@ピンキー
08/01/09 01:46:03 TlH4Gflg
乙姫は典型的な妹キャラ……な気がするが本編の出番がな……

362:名無しさん@ピンキー
08/01/09 03:25:42 MnYasS6l
>>360
TVと一緒で、電波は受信した人が文章に直せばいいのですよ~

363:ある諜報員の仕事の話 GS 前編
08/01/09 03:52:46 8L3M16Dk
ちょっと悪性の電波を受信したので皆様も道連れに。

注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません
・じゃあここに投下すんなよっ!というツッコミは禁止
・微エロ?

こんなんでよろしかったらどうかお付き合い下さい。
ではでは。


364:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 03:54:59 8L3M16Dk
白い部屋があった。壁も床も真っ白、10メートル四方の部屋の中央に置かれた丸テーブルと
その周囲に並べられた椅子も純白であった。
壁一面に備え付けられた大型ライトによって強烈な光を浴びせられ、
椅子に座る人物の姿が照らし出される。
胸の隆起等の体のラインから全員が女性である事は何とか解るが、
服装に共通点はほとんどなく、また全員が被っている白い仮面によって顔は解らない。
彼女達は個人差はあれど、大多数が落ち着かない様子でソワソワしていた。
それぞれの前に拳大の赤いボタンと、そしてテーブルの中央に黒のスピーカーが置いてある。
と、唐突にテーブル中央の黒のスピーカーから音が発せられた。
『さてさて皆様、お忙しい中すみませんにゃー』
変声機で音声が変えられているものの、口調でその人物がふざけているのが充分に伝わる。
「アンタねっ!こんな馬鹿げた真似してくれたのっ!」
彼女達の中のひとりがテーブルを叩いて立ち上がった。
だがその叫びはヘリウムガスを吸った時のように奇妙な高音になっている。
『正確にはアンタ達、だぜい?ミス・サード。
 それに……解ってるのか?俺達に逆らったらあのデータがどうなるか……』
彼女達のほとんどがビクッと反応する。ミス・サードと呼ばれた女の子も悔しそうに俯いた。
『幸いここに集まってるのは全員同じ境遇なんだが……まぁ、俺達にもそれなりにデリカシーはある。
 だから渡した仮面には変声機をつけてるし、名前ではなくコードネームで呼んでやってるんだ。
 どうだ?寛大な措置だろう?』
「……ふざけんじゃないわよ……アンタ達が誰で、どれだけいるか知んないけど……
 絶対に後悔させてやるから」
『おぉ、怖い怖い。まぁコレが終わればあのデータのオリジナルを配送してやるから
 許してほしいにゃー』
「それで、目的は一体何なんです?私らをあんな手段で呼びつけておいて、
 お茶をご馳走してくれるってワケじゃないでしょう」
『話が早くて助かるぜい、ミス・チョピン。何、そんなに難しい話じゃ無い。
 ちょっと皆様の『体験談』っていうのを聞かせて欲しいんだにゃー』
彼女達がざわつく。
この正体不明の団体から送られてきたというのは自身とその想い人との情事の音声データだ。
当然、謎の声の言う『体験談』というのもいわゆるそういう事についてだと限定される。
「はぁっ!?
 そんなの話してまた録音されたら永久に終わらないじゃないっ!」
『だいじょーぶだいじょーぶ。録音装置なんてその部屋にはないぜい。
 何ならボタンもスピーカーも分解して調べてみてくれても構わないんだが』
「そんなの信用出来るワケないでしょうがっ!」
ミス・サードの執拗な抗議に、……スピーカーの声の口調が変わる
『……勘違いしてんじゃねぇよ。お前達の弱みをこっちは握ってる。
 しかしお前達は俺達が何なのかさえ掴めてないんだ。どっちに命令権があるかくらいは解るだろ?
 ………………それとも、ある日突然昼休みの放送代わりにあれを流され』
と、そこで唐突に音声が途切れた。

365:名無しさん@ピンキー
08/01/09 04:18:24 jXQhuqRE
支援?

366:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 04:20:24 8L3M16Dk
(調子に乗りすぎですっ!貴方は何でそう無闇に挑発するんですかっ!)
(いちち……何もマジ殴りする程の事でもねーだ……
 りょーかい、りょーかいだぜい。だからそのナイフをしまってくれ)

『……あぁ、すまなかった。ちょっと回線の調子が悪くてな。
 まぁ信用出来ないんなら次の脅迫が来た時への対策でも立てていればいい。
 どうせやられっぱなしで済ませるつもりはないんだろう?』
何人かの女性が頷いた。仮面の下の瞳は決してこのままでは終わらせないという強い決意を感じさせる。
『じゃ、説明タイムと行きますか。お前達の前に赤いボタンがあるだろう?
 自分の前のボタンが光ったらそいつの番だ。
 ちなみに話の終わりはこの俺、マスク☆ザ☆カンチョーの独断だ。
 何、難しい話じゃない。正直に語ってくれればそれで充分だ。
 で、俺がオッケー出したら自分の前のボタンを押してくれ。
 ルーレットが始まって次のヤツを決めるからな』

『……じゃ、始めるぜい』
ボタンが時計回りに点灯し始めた。

回転が徐々に速度を落としていき……そしてツインテールの少女の前のボタンが一際大きく輝いた。
『さて、最初はお前だ。ミス・ゼブラ』
「しょうがありませんわね……少々恥ずかしいですけれど、正直にお話致しましょう。
 私がその殿方と結ばれたのは……というのは少し語弊がありますわね。
 私がその殿方に最初に襲われたのは、実は……公衆トイレでの事ですの!
 白昼堂々血走った目をしたその殿方に追い回されまして……
 公衆トイレに逃げ込んだんですけれどあっさり侵入されて……逃げ場を失った私にあの殿方は……!!!』

(何か妙にノリノリよな。そもそもあのデータから察するに明らかな嘘なんだが……)
(あぁ、実は彼女はこちらの協力者なんだよ。全てを話したら快く承諾してくれてね)
(ちなみに、言ってる事は男女の役割を逆にすれば全て事実ですよ)
(あァ、成程なァ。って事は最初に選んだのも全部演出ってワケかよ)

「誰にも見せた事の無い私の大事な場所を散々弄んだ挙句……
 ……凶器じみたその……あれで私の処女を奪い……うぅぅ……乱暴に私の中をかき回し……
 そしてその狂った欲望を私の中に一滴残らず吐き出して……
 しかも、それをネタに今まで何度も関係を強要されているのです!!!」
あまりの熱の入りっぷりに、静寂が部屋中を支配した。
『…………オ、オーケィだ』
「あら、もう充分ですの?真昼間のビルの屋上である人を見ながらの羞恥プレイや
 服をテレポートで奪われて全裸で自分の部屋まで帰るという露出プレイの話もありますのに……」
『い、いや充分だ。つか充分過ぎだ。さっさとボタンを押して次の話し手を決めてくれ』
ミス・ゼブラは思い切り手を振り上げた。そして
「死ねぇこの類人猿があああああぁぁぁっっ!!!!」
叫びと共に全力でボタンを叩き潰した。

367:ある諜報員の仕事の話 Gen ougoro hiheno Seisai
08/01/09 04:23:34 8L3M16Dk
「おォ、いい感じに跳ねてンなァ」
「えぇ、苦労して用意した甲斐がありましたね……えぇ、ホントに」
「そういえば……仕組みは聞いてなかったな。
 あの乳首と肛門にはったテーピングはどんな効果があるんだい?」
「アレですか?元々はレベルの低い能力者の為の護身用武器って名目で開発されてたもので、
 AIM力場―――つまり、超能力の源をある神経パルスに変換するものなんです」
「つっても触れてねェと効果がねェわ、そもそもレベル2以上じゃねェと発動しねェわで
 あまりに使えそうにねェから開発中止になった不良品だがな。
 まァレベル2のAIM力場で傷口に辛子塗りこむくらいの痛みが発生するらしィから
 レベル4だと……それなりに愉快な事になってンじゃねェか?」
「ボタンを通じて流れてくるその……AIM力場だったか?を動力としているのか。
 猥談で精神を高ぶらせる必要があるのはこっちと同じか」
「そういえばあの股間の呪符にはどういう効果があるんです?」
「あれはあの陰陽博士お手製のもので、ボタンが受けた衝撃をダイレクトに伝えてくれるのよ。
 しかも叩く時に魔力が付与されてたらボーナスダメージっておまけ付きなのが職人技よな」


368:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 04:28:18 8L3M16Dk
『あぁ、ひとつ説明し忘れてたんだが……このボタン、実は感度が鈍いんで
 押すときは今みたいに思いっきり頼む』
ボタンの光がある女性の前でとまる。
かなり起伏の激しい体を白い修道服で包んだ柔らかい雰囲気の女性である。
『ミス・オリーブ。あんたの番だぜい?』
「あらあら……えぇと、これは困りました。
 あまり人様にお話出来る様な事ではないのですが……
 初めてあの方のものを飲んだ時にはその粘り気と匂い、苦さにとても驚いてしまいました」
『……んん?ミス・オリーブ、解りやすいように話してくれ』
「これはすみませんでした。
 わたくしが初めてあの方と結ばれたのはわたくしのお引越しの時でございます。
 たまたまわたくしが体を洗っているところにあの方が突入されてきまして……
 戒律を破ってしまうという禁忌感がより一層の興奮を呼び」
『いや、また話が飛んでるぞ。突入の後はどうなったんだ』
「いえ、わたくしの体を見てあの方のある部分がちょっと反応してしまったのでございますよ。
 とりわけわたくしの胸に興味を示されたようで、
 いつか御礼をしたいとわたくしも常々考えていましたから、
 とはいえお互い初めての身。何をしてよいかも解らずおろおろしてしまったのでございますよ」

(つまり……コイツが『旗男』の原点かよ)
(まぁ、あの胸は反則よな。大抵の男はいかれちまうってもんなのよ)
(……そうですか?)
(……そうなのか?)
(……そういうもンか?)
(…………あー……少数派に回るってのはいつの時代も寂しいもんよな)

『おぉ、それで?』
「あの方にシャワーの音で声を誤魔化していただかなければ
 きっとあられもない姿を天 式の方々にも晒す所だったのでございますよ」
『……また途中が激しく飛んだなオイ……』
「一度してしまえば勝手がわかるもので、その……胸でいたしたりなど
 あの方の望むがままに体を捧げる事に例えようも無い幸せを感じたのでございます」
『……もういい。ボタン押して次頼む』
「もうよろしいのでございますか?なら……えぃ♪」
ゴスン。

369:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 04:31:28 8L3M16Dk
『アンタの番だぜい、ミス・ブランケット』
光を放ったボタンがあるのは、まるで触覚のような強烈なアホ毛がはえたとても幼い少女の前である。
「あの人との思い出はミ  とあの人だけのものっ!とミ カは  カは主張したいのだけど
 そうはいかない悲しい現実と無力な自分に涙してみたり」

(あァ?何でアイツがいンだよっ!関係ねェだろうがっ!)
(おや、何でだろうね。解るかい?『仮面男』)
(いえ、そもそも彼女達の招集は『スパイ男』に一任してましたから自分達に聞かれても)
(いい度胸だ……よっぽど壁の染みになりてェみてェだなオイ……)
(まぁまぁそうめくじら立てんでも……それに、本音を聞くいいチャンスでもあると思うのよ)
(…………チッ)

「実はあの人に抱かれてる時が一番好き、と  カはミサ は大胆な事実を告白してみたり。
 あの人は普段は全然ミサ と目を合わせないんだけど、と サカはミサ は寂しい現実を語ると同時に
  サ を抱いてる時は乱暴に見せかけて  カの様子を事細かに観察して
   カの一番良い所をいっつもしてくれてる事とか
 実はあの人なりの最大限の優しさを注いでくれてる、と  カはミサ は自惚れてみたり」
『へぇ?そいつはそんなに優しいのか?』
「それはもう、と  カは サ は発展途上の胸を精一杯張ってみる」

(ニヤニヤ気持ち悪い視線を送ってくンじゃねェっ!あァっ!?何か文句あンのかよっ!)
(あるかい『仮面男』?)
(いえいえまさか。『扇風機男』はどうです?)
(右に同じく、なのよ)
(あァあァァああっっ!!!うっぜェなてめェらぁぁっ!!!)

『成程成程……で、寝顔とかどうな』

(……………わ、解った。もう止めにするからとりあえずプラズマ作るのはやめてくれ)
(チッ……解りゃいいンだよ)
(照れちゃってまぁ……)
(可愛いところありますねぇ……)
(最近流行りの『つんでれ』なのよな)
(あァ何か言ったかてめェらっ!!!)

『は、早くボタンをっ!』
「あれれ、もうなの?と  カは サ はまだまだ語り足りないと言外に不満を潜ませてみたり。
 でもまぁしょうがない、とミサ はミサ は大人しく従ってボタンを叩いてみる」
ゴンッ。

370:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 04:38:02 8L3M16Dk
『ちゃきちゃき行こうかミス・サムライ!』 
艶やかな黒髪をポニーテールでまとめた長身の女性の前でボタンが光る。
「わ、私ですかっ!?」
『今更逃げ出すってのは無しだぜい?そんな事したらここにいる全員にペナルティだ。
 ちなみに嘘をついたり、内容をボカしたりしてもペナルティ。
 事細かに、詳細に、仔細漏らさず頼むぜい?』

(止めなくていいのか?『扇風機男』)
(…………)
(血の涙を流す程辛いなら、耳を塞いで聞かない方が楽でしょう)
(………………そうは、いかんのよ。我等  式は何があろうとあの方についていくと決めてんのよ。
 あの方のありのままの姿くらい受け入れられなくてどうしてそれが叶うというのかっ!!!)

「……実は……ある少年へのお礼という事でだ、だ、だ、……」
『何だ?』
「だ、……堕天使メイドセットという格好で会いに行ったのですが……」

(だ、堕天使メイドっ!?一体何なのよそれはっ!?)
(あー、このメイドソムリエ『スパイ男』の珠玉の一品だぜい。
 血吐きながら組んだヒトガタの応用術式のおかげで、着てるヤツの感情に応じて羽や尻尾が動く機能付き!)

『で?』
「その……実は目的の少年に会った際にその服が破れてしまい……その…げ、玄関先で…は、裸を……」

(……あー、つまり術式を組み込んじまったから触られると破れちまうわけか。
 そういやセットの下着には自然なパンチラ演出の為に風の術式組み込んだしにゃー……)

「そ、それでですね……つい叩き伏せてしまい……そ、その……介抱はしたのですが……
 あまりに申し訳ないので……『私に出来る事なら何でも』と口走ってしまい……」
『ほうほう』
「それで、に、肉体関係を結ぶ事になったのですが、その、最近はその少年の要望がエスカレートして来まして……」

(大丈夫かっ!?何かもう目がヤバいぞっ!?)
(だ、大丈夫だ。これでもあの方から 草式を預かった身。そう簡単には……)

371:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/09 04:41:45 8L3M16Dk
「その……縛られたり、外に連れて行かれてそこで繋がったり、一日中……そ、その……
 道具を使われたまま放置されたり……」

(もう限界ですよっ!やめましょうっ!ホラ、早くこの耳栓を使って!)
(だ……大丈夫だ……ま、まだまだぁぁっ!!!)

「その……わ、私も……実は……最近……そうされるのが待ち遠しいというか、
 そ、その……何と言うか……」
『ハマってる?』
「………………はぃ………………」

(おいっ!おいっ!聞こえているか『扇風機男』っ!)
(だ、だだい、だっだだだっ……だ、だいっ……
 だだだだだーん☆)
(マズイっ!『スパイ男』今すぐ止めてくださいっ!このままでは『扇風機男』の命に関わるっ!)

『はいそこまでーっ!さっさとボタンを押して次の人を選んでくれっ!』
「は、はいっ!」
ガッ―――――!!!!!!!

(うわっ!この聖人、今一瞬スティグマ解放したぞっ!?)
(ボタンが粉々に砕け散りましたね……)
(オイ、どうでもいいが泡吹いてンぞ。大丈夫かソイツ)
(うわっ!こりゃ本格的にやばいんだぜい!まずはコイツの手当てが先かっ!)

『一旦CMだにゃーっ!』

(……ん?何か大切な事を忘れているような……)
(何をボーっとしてるんですか『煙草男』っ!手伝ってくださいっ!)
(あ、あぁ)

372:ある諜報員の仕事の話 GS 前編
08/01/09 04:46:57 8L3M16Dk
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!

中編が
ミス・サード
ミス・プリンセス
ミス・ティーチャー
ミス・チェアーパーソン

後編は
ミス・ライブラリー
ミス・チョピン
ミス・ゴーグル
ミス・メイド

で予定しております。ネタが尽きなければ。
ちなみに魔術のペナルティはボタンと呪符作成時に払い終わってます。


尚、
注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません


373:名無しさん@ピンキー
08/01/09 04:50:23 quAVkdFL
扇風機男wwwwwww



374:名無しさん@ピンキー
08/01/09 06:26:02 jmkntzfp
扇風機(つД`)

375:名無しさん@ピンキー
08/01/09 08:38:39 Xtkhp1qR
だだだだだーん☆

376:名無しさん@ピンキー
08/01/09 08:49:07 FmzCT0Rg
なんかスゴイコトになってるな、流れがw
とりあえずGJ!

あと扇風機……イ㌔。

377:名無しさん@ピンキー
08/01/09 09:29:53 Vh/tkri1
後編最後のミス・メイドが『旗男』の命日か?
あと天 式・・・『扇風機男』の忠誠心に感動した!!

378:名無しさん@ピンキー
08/01/09 09:51:32 +QafZXr5
ところで前スレに投下されてた579氏の美琴SSの空白部分を氏に保管していただきたい。


379:名無しさん@ピンキー
08/01/09 10:02:51 Vh/tkri1
「本当にいいのか?佐天」
「はい…でも三つお願いがあります」

「なんだ?」

「一つは優しくしてください…もう一つは絶対に途中でやめないでください…そしてもう一つは…」

「もう一つは?」

「…涙子って…よんでください…当麻…さん…」

彼女の震えが伝わる。彼女も初めてなのだ無理もない。

ならば自分のすべきことは…彼女の想いに応えるだけだ。

「わかったよ、涙子…じゃあ、いくよ?」

「はい…来て…ください…」

そして俺は…彼女の不安(幻想)を・・・破壊し(叶えた)。

こんな電波を受信、しかし俺にはこの前後など書けんぞ。もう限界だしな!

380:名無しさん@ピンキー
08/01/09 13:33:09 Lot0uzGj
誰だかわからないが旗男とやらはまさに外道だな

381:名無しさん@ピンキー
08/01/09 14:23:16 Ia+9jVAv
やべぇこのシリーズ好きだわ
使用できるわけでもないのに保存してしまう。
まあ何が言いたいかと言えば作者GJ!頑張ってくれ!

382:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:21:51 2hTO1Wkf
ここまで>>367でオシオキされてる旗男を誰も心配してない件についてwwwwwwww

383:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:57:10 Vh/tkri1
忘れてた・・・ま、いっか

384:名無しさん@ピンキー
08/01/09 19:59:37 Z1NqIEkH
まあ、旗男はおそらくほとんどの人物の恩人なんだからこれくらい役得があっても良いと思うけどね
というか、いったいどれだけ幻想をぶち壊したんだか・・・

385:名無しさん@ピンキー
08/01/09 22:17:41 hhjqeJ0F
心配なんて必要無い。奴はなんだかんだで生き残る。
まったくもって憎らしい

386:名無しさん@ピンキー
08/01/09 23:30:42 xrS8rAU7
逆に考えるんだ
「周りに人がいっぱい居たら雑音で盗聴なんて出来ないんじゃないかしら」
と考えるんだ

387:名無しさん@ピンキー
08/01/09 23:50:03 TYpokxZ9
・なんたらの魔術とか○○理論応用システムで周りからは見えないようにして
 「旗男と繋がったままry」という風になのか
・対応する男どもを向かわせて「らめえぇみないでえぇ」なのか
・シマウマの目論見通りの百合百合展開を多人数で(+種馬)なのか

「人一杯」だけでもプレイに考慮の余地があるな

388:名無しさん@ピンキー
08/01/10 00:43:59 +UGKJPe4
何だろう、このスレの住人が、特定の『恋人達の日』にジェラシーに身を焦がしながら覆面を被る集団とダブって見える

正体がばれたら、スパイ男だけが身も心も再起不能に追い込まれそうな予感

389:名無しさん@ピンキー
08/01/10 00:46:59 n7x0ajHK
>再起不能
既にその旗は立っていると見たが?
むしろ俺は野郎全員不幸になるとオモwwww

390:名無しさん@ピンキー
08/01/10 00:48:23 1tVkY8P5
中編が楽しみだ。
某学校の日々の主人公を超えてるなwww

391:ある諜報員の仕事の話 GS 中編
08/01/10 05:02:36 l9CBlynS
今日も今日とて悪性電波を皆様の脳内にお届け♪
悪性なんで期待しないで下さい切実にマジで。

注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません
・じゃあここに投下すんなよっ!というツッコミは禁止
・微エロ?

こんなんでよろしかったら前編と合わせてお付き合い下さい。
ではでは。

392:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/10 05:04:26 l9CBlynS
その少女は追い詰められていた。自身の前のボタンが煌々と光を放ったからである。
マスク☆ザ☆カンチョーと名乗った謎の男は慌てた様子で通信を切ってしまい、今は応答しない。
心拍数があがる。
つい最近、長い間思い続けていた少年と結ばれたばかりで幸せ絶頂だったのだ。
それだけに現在の状況にはイライラが募るし、彼との関係を踏み躙られるようで悲しい。
『じゃ、再開しますか。準備はいいか?ミス・サード』
せめてもの抵抗にスピーカーを思い切り睨みつける。
「……ホント、最低だわアンタ達」
『うん?反抗していいのかにゃー?こっちには』

(だからっ!無駄に挑発しないで下さい!あの人の負けん気はホントに酷いんですからっ!)
(つっても今のままだと絶対に従わなさそうなんだが……どうするよ?)
(……た、例えば人に聞か、せても大、丈夫なデータで揺すると、かどうなのよ?)
(まだ立ち上がるな『扇風機男』っ!さあ早く君の手帳に入ってた神 (7才)の写真を眺めて自分を癒すんだっ!)
(……それで本当に癒されンのか?結局ああなるンだぞ?)
(コフッ)
(『白髪男』っ!とどめをさすなっ!)

唐突にスピーカーからある声が流れ始めた。変声機にかけてあるが
ミス・サードと呼ばれた少女はそれが何だか解ると仮面の下の素顔を一気に青ざめさせる。

『「あの、さ……わ、私達付き合ってるんでしょ?そ、それなりの対応ってもんがあるでしょうが」
 「?」
 「だからっ!呼び方よ呼・び・か・たっ!いつまでもビリビ 呼ばわりするつもりっ!?」
 「あぁ、成程。じゃ、じゃあ……美 、でいいか?」
 「……!!!!!………ぁ、…………ありが………と……当 」』

それは、彼女と彼女の彼氏の初めての後の会話だった。軽薄な声が続く。
『いやー微笑ましいねぇっ!何この初々しいカップルっ!
 お兄さんこうなっちゃった顛末に興味あ………………』
と、その声が止まった。
「……ふ……うぇ…………」
ミス・サードが肩を震わせていたからだ。
『え…?あ、あの……ミス・サードさん?』
「―――――うっさいわね馬鹿ぁっ!何て事すんのよっ!
 私とアイツふたりだけの思い出なのにっ!やっと!やっと呼んでもらえたのにっ!」
『え?……えっとだな……』
「アンタにはわかんないでしょうがっ!ずっと想ってたのにずっと無視されてっ!
 アイツの周りにはいつも女の子がいてっ!
 このままじゃ駄目だってっ!本当に、本当に、勇気振り絞ってアイツ誘って!
 やっと……やっと見てもらえて、呼んでもらえたのにっ!!!
 何で、何でこんな事すんのよぉっ!!!」


393:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/10 05:06:59 l9CBlynS
(……どうします?これ……ものすごくマジ泣きされてんですが……)
(僕に聞くなよ『スパイ男』。……『仮面男』!そのナイフをどうするつもりだっ!)
(こいつがっ!こいつがあの人さえ見てればこんな事せずに済んだんですよっ!)
(『扇風機男』!…は駄目かっ!『白髪男』っ!こいつを止めるのを手伝えっ!)
(面倒臭ェ)

「本当に……本当に怖かったんだからぁ……必死に隠してたけど、
 服脱いだ時なんて膝ガクガク震えて……
 アイツが全然反応してなかったから、泣きそうになって……
 でも、アイツも緊張してるってわかったから、だから、本当に嬉しくて……」
「お、お姉様……そんなにまであの猿の事を……」
「……あの、ミス・サードさんでよろしいでございますか?」
「…………ぐすっ、……何よ」
「ミス・サードさんはその方を本当に愛してらっしゃるのですね?」
「……えぇ、そうよ。悪い?」
「ならば、きっと大丈夫でございますよ。
 例え誰に、それこそ世界中の方に聞かれてもあなたにとってのあのやりとりの価値は変わりませんし、
 むしろ聞かせてやって『わたしは幸せだ馬鹿野郎』と胸を張れる、とわたくしは思うのでございます」
「……ありがと……あなた、いい人ね。……えぇと、ミス・パスタ?」
「そ、そうですのよっ!お姉、じゃなくてミス・サード様とその方はきっとお似合――はべっ!」
ミス・ゼブラと呼ばれた少女が倒れた。自身の発言に拒絶反応を起こしたらしい。
『えっとだな……協議の結果、一応顛末も聞けた事だしオッケーって事でルーレットを回すぜい』


『次はあんただ、ミス・プリンセス。
 一応言っとくがさっきのは特例中の特例だ。大人しく従ってくれる事を願うぜい』
「解った」
小さな、しかしはっきりとした意思を感じさせる声で応じたのは長い黒髪を携えた少女だ。

(と、とりあえずは落ち着いたかい?『仮面男』)
(…………コイツさえ……コイツさえ……)
(…………『扇風機男』、この男から絶対に目を離すな)
(了解なのよ)

「私が。上 君とそういう関係になったのは。 条君の病室にお見舞いに行った時。
 いつもみたいに不幸だ。不幸だって言ってたから。
 私が何をしたら 条君は喜んでくれるか考えたら。これしかなかった」
『うわー。そりゃ滅茶苦茶喜んだろ、ソイツ』
「ううん。すごく怒ってた」
『んん?どういう事だ?』
「何でそんな事するんだって。俺はお前が来てくれただけで充分幸せだって。
 じゃあ何で不幸だって言ってたのって聞いたら。口癖だから真に受けるなって」

(……まぁ……この男なら確かにそう言うだろうね)
(……………………………)
(だろうな。意味解ンねェんだよコイツは)
(だ、そうなのよ。『仮面男』、まだナイフを向けるのか?)
(…………いえ、……約束自体は守っていただいてますしね……はぁ……)

「私。嬉しかったから。思い切り抱きついて。
 そしたら彼のが大きくなってたから。一応知識では知ってたし」
『で、そのまま?』
「うん。そう」
『…………ま、据え膳は何とやらと言うしな』
「私の体。まだ傷が残ってたのに綺麗って言ってくれて」

(さらっと殺し文句を言うんだな)
(『旗男』の名は伊達じゃないんだぜい)
(女性に好かれる事は『旗男』のせいですが、悪い事はしてないですからね。
 だから苦労するんですけれど)

394:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/10 05:09:16 l9CBlynS
「特に。おしりが気に入ってくれたみたい」
『……ぁ?』
「柔らかくって。スベスベしてて最高だって。私もいじられてるうちに段々良くなってきて。
 恥ずかしいっていうのに全然止めてくれなくて」
『そ、そうか』
「最近は。もうずっとそっちばかりだから。私も彼に会いに行くときは綺麗にしてる」

(……やはりナイフ向けてもいい気がしてきたのですが)
(僕もちょっと反対出来ないかな)
(俺は別に止めはしねェぞ)
(いやいやそこは止めるべきなのよっ!)

「彼におしりにいれられた時に。普段は絶対出さない変な声が止まらないんだけど。
 口を手で塞いだら。声聞かせてほしいって腕押さえられて」
『それでそれで?』
「押し広げられて。一番奥に出されたら目の前が真っ白になって。
 次に目を覚ますのは彼の腕の中」
『何かすげぇ事やってんなぁ……オーケイ、充分だ。ボタンを力いっぱい叩いてくれ』
「えい」
ゴズン。



『次はアンタの番だな、ミス・ティーチャー。流石に経験豊富だろうから一番最近の相手だけでいいぞ?』
「しょうがないのですねー」 
桃色の髪が目立つ、幼いとしか形容出来ない容姿の少女の前でボタンが輝いた。

(『スパイ男』っ!何でその人も呼んでるんだっ!?)
(いやー、手違いだにゃー。ホント、これ純然たるミス、悲しい悲劇だにゃー。
 悪気はこれっぽっちもないんだぜい?)
(信用出来るかっ!)
(まァいいんじゃねェのか?本音が聞けるチャンス、らしいぞ?)
(そんなもの聞かなくても解ってるっ!)
(さらっとノロけましたね。これは是非とも聞いておかないと)
(ほら、『仮面男』と二人で抑えておくから進めてほしいのよ)
(助かるにゃー)

『で、ミス・ティーチャーは現在付き合ってる人はいるのかにゃー?』
「えぇ、最近お付き合いし始めたのですよー」
『どんな人かきっちりかっちり教えていただけますか?』
「そうですねー……えっと、こういうのも何ですけど、凄くかっこいいのですよー」

(かっこいィのですよォ)
(かっこいいのですよー)
(かっこいいのですよー)
(………………君達に火葬場は必要無い。僕がサービスで灰にしてやろう)

「あの、背が高いとか顔とかそういう事ではなくてですねー?
 むしろ背はもう少し低い方が首が疲れないですし、色々出来て嬉しいのですよー」
『じゃ、どこがかっこいいんだ?』
「頑張ってるところ、でしょうか?私は教師をやってるんですけどー、
 今まで見た事ないぐらいその子は頑張ってて、意地張ってて、……どっちかっていうと可愛いですかねー?」

(かわいィですかねェ)
(かわいいですかねー)
(かわいいですかねー)
(子供か君達はっ!……というか何で君達はそんなにノリノリなんだ特に『白髪男』!)


395:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/10 05:11:30 l9CBlynS
「その……エッチの時も、一杯頑張ってくれるのですよー。
 私を気持ちよくしようって一杯工夫してくれてですねー、
 会う度に新しい事をしてくれて……きっと、勉強熱心なのですよー」

(勉強熱心か……そりゃァ教師は喜ぶってもンだよなァ)
(きっとあれですね。彼女の為のプロのセックステクニックとかそんな感じの本でも買ってるんですね)
(いやいや、そんな本を買うって発想がアイタタタなのよ。流石にそれはないってもんよ)
(…………殺せよっ!もう僕を殺せばいいだろうっ!?)

「ですから、私も精一杯答えたくて……でも、体が小さくて全部受け入れてあげられないのですよー。
 せめてもう少し拡がらないか試してるんですけれど、そうしてたら気持ち良くなってきちゃって……
 結局ひとりでしてしまうのですよー……そんな夜は、凄く寂しくて……」
『だから、会える時は激しく求めてしまうとか?』
「…………はぃ、その通りなのですよー」

(だそうだぜい)
(男冥利に尽きるってもんよな?)
(これはもっと会いにいってあげないと彼女が可哀想ですよ?)
(珍しくこいつらと意見が一致してンだが……何か言わねェのか?あン?)

『いやいやいい事聞かせてもらったんでそのボタン叩いて次の人を選んでくれ』
「終わりましたかー、良かったのですよー」
ゴツン。


『さてさて、心の準備はオーケイですかミス・チェアーパーソン?』
ボタンが光る。その前に座っているのは長い黒髪を中央で分けた女の子だ。
はっきりと自己主張をしている胸が服の上からでも見てとれる。
「……解ってるわよ」

(ようやく終わったか…………そうか、そういう理由で……
 はぁ……そんな事、僕は構いはしないのにな)
(『煙草男』、何をたそがれているんですか?)
(いや、何でもないよ『仮面男』。…………さっきの事は忘れてくれ)
(はい、わかりました。……で、セックスのハウツー本はどんなのを買ったんです?)
(あァ、俺も興味あンなァ。使えるンだったら教えてくれよ?)
(もう殺せっ!いっその事ひとおもいに殺してくれっ!)

「その……いつもはキスから入るわ。
 思い切り抱きしめて、胸をおしつけてキスしてたらいつの間にかブラ外されてるのよ。
 …………いやに手際がいいのよね……フロントホックでも一発だったし」

(いやいやこちらのお嬢さんも見事なモンで……やっぱ女性の胸は芸術品なのよ)
(そうですか?胸が芸術品なのは認めますが、大きさよりも全体との調和が重要でしょう?)
(くだンねェな。あんなモンただの脂肪細胞の塊だろうが。主成分トリグリセリドだぞ?)
(……ちょっと今のは聞き捨てなんねぇのよ……)
(『扇風機男』、『白髪男』は『煙草男』の同類ですからしょうがないんですよ)
(あァっ!?誰がこのヘタレの同類だっ!)
(ちょっと待て誰がヘタレだっ!)

396:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/10 05:13:03 l9CBlynS
「服の上からまさぐられて、そのうち、我慢出来なくなって……
 直に触って欲しいって言ったら、アイツ毎度の事なのにうろたえるのよね。
 ……アイツに触られたせいか最近また大きくなってきたんだけど……
 胸で顔とか、……その、あれとかしてあげると凄く喜ぶからいいのかな?」
『ほうほう、で、続きは?』
「そのまま顔や胸で受け止めてあげる事が多いわね」
『…………ちなみに、別に精液には美容効果は無いぞ。アルカリ性だからむしろ肌を痛めるんだが』
「えぇっ!?嘘ぉっ!?」
『あのデータ聞いた時にまさかとは思ってたんだが……普通信じるか?そんな俗説』
「……うるさいうるさいうるさいっ!その後なめとってるから問題無いわよっ!」

(だからロリコンじゃねェっつってんだろォがっ!)
(あんな小さい子を好き勝手抱いといてよくそんな寝言がほざけるもんなのよ)
(僕達の場合はたまたま相手が小さかっただけだっ!別に彼女が普通の大きさでもこんな関係になっていたよっ!)
(いえ、貴方は前科があるでしょう。『スパイ男』から聞いてますよ?)
(つか、俺を巻き込むンじゃねェよ『煙草男』)
(馬鹿かお前ら……ロリこそ至宝!ペタこそ完成形!バストはBを超えたらもう腐りかけなんだぜい!)

「続けるわよ。……その、アイツは私の胸見てるのが楽しいらしいから
 大体は私が上になってるんだけど……その、途中で必ず足から力抜けちゃって……
 ってもういいでしょっ!あぁもう終わるわよっ!」
バゴン。

(えぇ、忘れてました……私達は、結局利害関係でしか結ばれていなかった事を……)
(僕は最初から馴れ合うつもりは毛頭無かったけどね)
(あの方への侮辱は何があろうとも許容はできんのよ)
(ンな事ァどうでもいいンだよ。で、やンのか?やンねェのか?)
『何か空気が悪くなってきたんで一旦CMだにゃー!』
(さぁさぁ今からてめェらにロリの真髄を叩き込んでやるから覚悟するんだぜいっ!)


397:ある諜報員の仕事の話 GS 中編
08/01/10 05:15:05 l9CBlynS
ここまでお付き合い頂き有り難うございましたっ!

男5人がどんどん仲良くなっていく……特に『白髪男』のガキ大将っぷりが異常。
書いてて気持ち悪いです。いや割とマジで。

尚、
注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません


398:名無しさん@ピンキー
08/01/10 06:31:53 TB/Yf1Gp
男チームも女チームも素敵だ(*´Д`)

399:名無しさん@ピンキー
08/01/10 08:48:32 Kn2rWZNA
今回も素晴らしいw

400:名無しさん@ピンキー
08/01/10 11:26:15 wmGhoXEF
マジ泣きビリビリに性的興奮を感じると言わざるを得ない!

401:名無しさん@ピンキー
08/01/10 11:33:17 9Rji4P/8
煙草男ヘタレすぎワロタ

402:名無しさん@ピンキー
08/01/10 13:13:51 OASMB2jc
仕事場で携帯から読むんじゃなかったwww
GJ、死ぬかと思ったwww

403:名無しさん@ピンキー
08/01/10 13:55:03 IlRo5OiV
まさに「このロリコンどもめ!」といわざるをえない

404:名無しさん@ピンキー
08/01/10 14:18:50 AIkmkH+e
白髪男が良い味出してるのは気のせいかwww

405:名無しさん@ピンキー
08/01/10 15:27:53 yDWs8RKW
気のせいかもわからんが、姫神のおしり率は非常に高いな
なにはともあれGJ!!

406:名無しさん@ピンキー
08/01/10 15:34:33 yDWs8RKW
おっと、ミス・プリンセスだったな
うっかりうっかり

407:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:02:24 RUdA5ux7
釦を押すと"何が"起きるのか.......その、詳細を

408:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:40:05 rgDThGo1
椅子人間さんが誰なのかわからないorz

409:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:48:07 C3SYmjUg
チェアーパーソンでぐぐるといい。

410:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:53:35 JmrqFEpC
扇風機男よ、頼む頼むからその写真(7才)を譲ってくれ

411:名無しさん@ピンキー
08/01/10 20:53:43 fOVAmA9/
チェアパーソン=チェアマン
日本語なら議長、会長だ
ていうか
胸がでかい
黒の長髪の真ん中分け
美容(健康)マニアってこんだけヒントでてるだろ

412:名無しさん@ピンキー
08/01/10 21:00:54 VgTmY51W
>>411
しかしクラス委員と明記されてるのは青ピのみだったりする。
とはいうものの、クラスの実質的なまとめ役だし間違っちゃいないか。

413:名無しさん@ピンキー
08/01/10 21:34:13 ov/8jtRp
最近の楽しみになてますよ。GJでせう。
拷問少女やオシボリ娘、車輪と硬貨の二人や天使(真&偽)なんかはいないのかな?
個人的には幼女隊長が見てみたいかな?

414:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:31:04 nkNpa/XK
>>407

>>382を見て>>367を見るんだ、後は自分でイマジンするべし

415:名無しさん@ピンキー
08/01/11 00:47:08 sYTx14c3
解禁ー。
俺の中で浜面×滝壺の妄想が止まらない。
カエル病院で治療を受けた後、黄泉川のつてで上条たちの学校に編入する二人。
浜面は二年、滝壺は上条たちのクラスに。
また上条にフラグ立てられるかー!と絶望するクラスメイトたちだったが、
「大丈夫だよ。もうはまづらにフラグ立ってるから」
と爆弾発言。青ピ発狂。
そこに浜面登場、上条と鉢合わせ、拳で語り合うことに。
がんばれー。とそれぞれ応援し合うなぜか仲良くなった滝壺と姫神。
止めようと乱入する吹寄、トトカルチョを始める土御門。
今日も学校は平和でした、でオチ。
 
 
あれ?エロが無い?

416:名無しさん@ピンキー
08/01/11 02:41:12 EqqK5LDJ
それは噂の
『とある浜面☆滝壺のらぶらぶすぅいーといちごたると白書』
ですか?

417:名無しさん@ピンキー
08/01/11 05:21:49 7K/NVNH2
結局、何ではまづらが学校に現れるのかなあ

418:ある諜報員の仕事の話 GS 後編
08/01/11 05:29:05 RfltUxWP
今日ネタバレ解禁というのにこんな所で悪性電波を放送、
の前に……

まずは謝罪を。
チェアーパーソン:議長、委員長、会長
チェアーマンだとジェンダー問題があるのでこちらの言い方が今は推奨されているようです。
そして……そういや別に委員長でも何でもないじゃん……orz
すみませんでした!
勿論「とある魔術の禁書目録」の誰かとは全く関係ありませんけどっ!
特に大覇星祭実行委員の方とは!
ちなみに他の候補→ミス・メイルオーダー(通販) ミス・テレフォン ミス・アイアンウォール
……ミス・ヘルスマニアか……その発想は無かった……orz

さてさて三日間お付き合い頂いたこのシリーズも何とか後編です。

注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません
・じゃあここに投下すんなよっ!というツッコミは禁止
・微エロ?

こんなんでよろしかったら他の二編と合わせてお付き合い下さい。
ではでは。

419:ある諜報員の仕事の話 Gekitou Shitemasu
08/01/11 05:31:03 RfltUxWP
その部屋には6人の男がいた。
炎使い、光の槍でもって全てを分かつ男、道化。
吊られた男、偽装と隠蔽の魔術師、そして――――白の少年。
道化が口を開く。
「ルールを確認するぜい?全員しばき倒して最後に残ったヤツがひとつ命令出来る……
 オーケイかにゃー?」
ルールの確認といいながら全く触れていない、つまり何でもありのバトルロワイヤル。
部屋の中にいる全員が誰が最強かを理解していた。
一度発動すれば、例え太陽を衝突させようが貫けない究極の守りの力を持つ者がいるからだ。
しかしつけいる隙はあった。
どんな能力も発動していなければ存在しないと同義。
ならば……何としてもその力の発動前に一撃を入れ、何もさせずに終わらせればいい。
その可能性も、部屋の中にいる全員が理解していた。
「ンじゃ……行くぞ?」
動く。歪んだ白さを纏う者の指が、己の最強を実現する為に。
その瞬間、側頭部が弾かれた。
「させんのよっ!」
「させませんっ!」
最強が、それを実現する前になぎ倒される。
隠匿の魔術師が放った透明な塊が、少年の頭部を薙ぎ払ったのだ。
と、同時に
「もらうぞ」
白の少年へ向けられる筈の光の槍を成す刃が宙を舞う。
道化が足を振り上げていた。
さらにその足で踏み込んだ道化の肘が、男の鳩尾に突き刺さる。

道化は、本来なら自身の決定的な敗北を避ける為に誰もが最強へと向かうこの場で、
その流れを裏切って最初から男に向かっていた。
全く予想していなかった男はそのまま崩れ落ちる。
隠匿の魔術師の動きから魔術の発動の方が最強の実現よりも早いと読み切り、
自身の勝利の為に無防備な背を晒す男を突き刺す。
道化に許された、そして道化が鍛え抜いた在り方。

そして……己に許された在り方を貫き徹す者がもうひとりいた。
「―――――来い!」

熱が、空間を支配する。

爆発的に体積を増加させられた空気は道化と隠匿の魔術師を壁に叩きつけた。
暴風と、紅の光を伴って炎の王が顕現する。
豪炎の塊は起き上がろうとした白の少年に、その煌々と光る腕を突きつけた。
「……さて」
紅の髪を持つ彼は、懐から煙草を取り出しながら周囲を睥睨する。
「この状況から逆転出来るか?」
彼は、まず最強を潰さなければならないという流れを裏切ったわけではない。
それよりも自身の最強を信じた、それだけだ。
己の名こそが最強であるという幻想を信じきったのだ。
白の少年の最強が完成すれば敗北していた。発動までの無防備な所を狙われても同じだ。
しかし、この結果が示すように―――彼が信じる幻想をこの場にいる誰も殺せなかった。
「出来ないなら」
煙草に火をつけ、そして煙を吐き出す。
「さっきのヘタレ発言を撤回してもらおうか」

「あとロリコン疑惑も」
「それは事実だろ」
「事実だろォが」
「事実でしょう」
「事実なのよ」

420:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/11 05:34:20 RfltUxWP
白い修道服を纏う長い銀髪の少女の前でボタンが光った。
「え、次は私?」
『そうだ、ミス・ライブラリー。そして君の相手はこのマスク・ザ』

(マスク☆!この☆が重要なんだぜいっ!
 交代してやったんだから渡したマニュアル通りにやるんだにゃー!)
(その程度の事で邪魔をするなっ!馬鹿か君はっ!)

「?……どうしたの?」
『君の相手はこのマスク……マスク☆ザ☆レッドが勤めよう』
「何で変わったの?私はさっきのマスク☆ザ☆カンチョーでも構わないかも」
『まぁそう邪険にしないでくれ。さて、君への条件は単純だ。
 僕の質問に答えるだけでいい。……準備はいいかい?』
「…………覚悟は出来てるもん」
『第一問だ。食事はちゃんととってるかい?』
「え?」
『だから、食事はちゃんととっているかと聞いているんだ』
「……えっと、あんまり……いっつもお腹すいてるかも」

(何をやっている『旗男』!君はあの子に食事も与えてないのかっ!)
(首を物凄い勢いで横にふってますよ?)
(いや……ただその子が異常に食うだけだぞ?
 ちゃんと『旗男』は三食食べさせてやってるんだにゃー。
 ちなみにウチに来ては義妹の手料理をかっさらっていくのもその子だぜい)

『第二問だ。何か必要なものや欲しいものはないかい?』

(はぁ……何を聞いてるんですか。流石に怪しまれるでしょう)

「えっと……欲しいものは別にないかな?あ、でも  まと一緒の時間がもっと欲しいかも。
 とう が学校に行ってる間はス   クス以外に遊び相手がいないし」
『そうか……第三問だ。同居人は優しいか?』
「う~……優しくはないかも。あんまり構ってくれないし、
 勝手にどっか行って勝手に怪我して勝手に入院してるし。
 もっと、自分も心配されてるって事を自覚してくれたら嬉しいかな?』
『成程ね。……じゃ、最終問題だ』
マスク☆ザ☆レッドの喋りの調子が変わった事にミス・ライブラリーは息を飲む。

『今の生活は、幸せか?』
「……どうなんだろ……でも、と  がいてくれないと私は寂しいし、
   まがいてくれれば私は嬉しいし……幸せ……なのかな?」

(良かったじゃないのよ。ちゃんと幸せみたいで)
(……あぁ、そうだな。……そう、だな……)


421:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/11 05:36:51 RfltUxWP
「あ、でもようやくと  が私の魅力に気付いてくれたんだよっ!
 今までは全然相手にしてくれなかったのにっ!
 最近じゃほとんど毎晩、その……そーゆーコト、されてる……かも」
『…は?』
「あぁっ!あなたは信じてないっぽい気がするっ!ホントだもん!
 私の胸をプニプニしてて気持ちいいって褒めてくれるし、
 苦いの我慢して飲み込んだら優しく撫でてくれるし、
 最後は決まって中にいっぱい注いでくれるんだもんっ!」

(落ち着いて下さい『煙草男』!イ  ケン  ウスでナニを焼くのはやりすぎでしょう!)
(大丈夫、大丈夫だ。きっと……きっとあの右手みたいに焼けないのさ……その筈だよ)
(絶対そうは思ってない目をしてんのよっ!)

「それで、終わった後はとう は優しく抱きしめてくれるんだよ?
 と まは、私を愛してくれてるんだよっ!」
『……………………よく解った。もう充分だ。信じるよ。
 あぁ、そうだ。君の腕の力じゃそのボタンを押すのは難しい筈だ。
 だからまずはボタンを床に置くんだ』
「…………?これでいいの?」
『そう。それで、思いっきりジャンプしてそのボタンに乗るといい。
 そうしたらきっとそのボタンも作動する筈だ』
「えっと……えいっ」
ピョンっ……ドンっ!

(おォ、何か海老みたいに思い切りそってンなァ『旗男』)
(女の子が股間に飛び乗ったようなもんだからにゃー。……想像もしたくないぜい)
(というかさっきから結構長い間硬直してんだが……ホントに大丈夫なのよ?)
(知るか。当然の報いだ)



『司会は再びこの俺、マスク☆ザ☆カンチョーだ。
 この集まりももう残すことあと僅か……名残惜しいがしょうがないな』
「こっちは全然そうは思ってないんですがね」
『寂しい事を言ってくれるじゃないの、ミス・チョピン。しかしアンタの番だぜい?』
「わかってますよ」
そう不貞腐れた声で呟くのは赤毛のみつあみをいくつもたらしているのが特徴的な少女である。
履物もまた特殊であり、チョピン、またはゾッコリと呼ばれる非常に高い厚底靴だ。
「とは言え、あまり聞いて愉快な話とは思えませんがね」
『面白いかどうかはこっちで判断する。お前は大人しく話しさえすればいいんだ』
「はいはいわかりましたよ。
 この前、いつかの礼にその方のお宅を訪問させていただいだんですがね?」

(そういえば何発喰らったんだ『旗男』は)
(現時点で金的が5発、肛門と乳首への刺激パルスが3発ですね)
(そういやァ、『扇風機男』がアレだったせいですっかり忘れてたが、
 あン時はコイツ泡吹いてたぞ?……うわ、服の上からでも解るくらい腫れてンじゃねェか)
(あの方の一撃で気絶したトコロに更に金的で起こされたのよな?)
(そろそろ折れンじゃねェのか?海綿体の強度にも限界があンだぞ?)
(なら止めるかい?)
(まァいいか)
(そうですね)
(右に同じ、なのよ)

422:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/11 05:39:24 RfltUxWP
「何か非常に恐縮されましてね……一度は敵で、更に命まで救ってもらったってのに……
 ホント、何なんですかねぇあの人は。
 挙句の果てに『あの時は殴っちまって悪かった』ですよ?
 そんな事言われたら……もうまいっちまうしかないじゃないですか」
嬉しそうに肩をゆする。きっと仮面の下は満面の笑みなのだろう。
『まるで聖人君子だな』
「あんた如きがあの人を馬鹿にするんじゃねぇですよ」

(おぉ……この子も随分いかれてんのよ)
(『スパイ男』は『スパイ男』でノリノリですし。何で悪ノリしたがるんだか)

「あの人はいっつも本気なんですから。
 一度裸見られた事持ち出したら、大真面目に『責任は取る』ですよ?」
『で、シスターのくせにそいつに抱かれたのか?』
「だからうるせぇっつってんでしょうが。
 えぇ、確かに抱かれましたよ。それのどこが悪いっつうんですか。
 私の全てをじっくり観察されて、あの人の手で形を確かめられて、
 そして一生使うつもりの無かった女の場所をあの人に貫かれて……
 色狂いと笑いたいなら笑ってもらって構いません。
 愛の為に全てを捧げる喜びの為なら、どんな罰だろうが耐えて見せますよ」
『殉教者にでもなったつもりか。そもそもお前の所では異教徒との姦淫は獣姦罪だろう』
「そこまでかっこはつけませんがね。
 でも私は例え誰にそれをなじられようが、どれだけ軽蔑されようが一切後悔はしませんよ。
 あの人がケダモノだってんなら私もケダモノに堕ちるまでです」
『オーケイ、充分だ。……散々挑発して悪かったな』
「いえ、私も自分の気持ちを言葉に出来てよかったですよ。
 つってもアンタを見つけたらあの人を馬鹿にした分だけはきっちりしばきますがね」
『は。たった一言の侮辱で根こそぎもっていかれそうだな』
「そのつもりだって言ってんですよ」
『……さぁ、ボタンを押してルーレットを回すといいぜい
 女の子が手を痛めるワケにもいかないから出来るだけそっとな』
ミス・チョピンは拳を振り上げた。
そして、忠告を無視してギロチンのような勢いで振り下ろす。

(おォ、今度はビクビク痙攣してンなァ。って事はまだ感覚残ってンのか)
(あー、信用されなかったのはちょっと寂しいんだぜい)
(あれだけ挑発したら当然でしょう)
(とはいえ、複雑な気分ではあるのよ。
 いくら『旗男』に悪気が無いとはいえ、これだけの女性に好かれてるってのはねぇ……)
(僕等にどうこう出来る問題じゃないさ。いつか、彼女達とコイツが向き合うべき問題だ)
(俺も……そうだな。アイツが好きなら、お前等みたいに送り出してやる覚悟を決めないとにゃー)


423:ある諜報員の仕事の話 Girl's Side
08/01/11 05:43:54 RfltUxWP
『ラストの一歩手前、ブービー賞はあんただミス・ゴーグル』
ボタンが光る。無骨なデザインのゴーグルをバンダナのように装着した少女の前で。
「訂正を、とまずミ カは訴えます」
『訂正?どういう事だ?このコードネームが気に食わないってのか?』
「いえ、そこではない、と  カは否定します。
 ミサ はもう  カひとりの身ではないのであんた達と呼ぶべき、とミサ は訂正します」
盛大に女性陣がふきだした。その中のひとり、ミス・サードがテーブルを叩いて詰問する。
「はぁっ!?アンタ……子供ってホント!?アンタいいとこ高校生ぐらいでしょっ!?」
「はい、身体年齢は中学生程度です、と  カは正直に告白します」
「……!それで子供って……相手の男は何考えてんのよっ!」
「いえ、これは全て  カの独断であの人は関係ありません、と  カは事実を正確に伝えます」
「なら何でアンタはそんな馬鹿な事したのよっ!」
「馬鹿な事?とミサ は逆に聞き返します」
「馬鹿な事じゃないっ!何で責任もとれないのに産もうと思ったのよっ!?」
「逆説的に言えば責任を取れないから命を諦めるのですか?と  カは反論してみます」
「普通そうでしょうがっ!」

(何か変な感じになってしまったな)
(そォか?当然の反応だろォが)
(……まぁ、少なくとも笑える問題では無いですしね。
 こうして言い合ってる方がまだ健全でしょう)

「今から懺悔をします、とミ  はまず行動を宣言します」

(すっかり蚊帳の外になってしまいましたにゃー)
(今回の集まりの主役はあくまで彼女達なのよ。これが本来の我等の立ち位置よな)

「昔、多くの命を諦めてしまった事があります、とミサ は当時の事を叙述してみます。
 でもある人が……ミサ の目を覚まさせてくれた、と サカはその時を鮮明に思い出しながら呟いてみます。
 あの人はどんな過酷な条件でも サカの命を諦めなかった、とミサ は言外に感謝を込めてみます」
「だから……どんな命も諦めたくない?」
「…………………実は、もうひとつ物凄く身勝手な理由がある、とミサ は懺悔します」
「何なのよ、その理由ってのは」
「ミサ はある理由で母という存在の温もりを与えられていない、
 と サカは自身のコンプレックスを告白します。
 だからせめて子供という存在の温もりを感じてみたかった、と  カはエゴ丸出しで答えます」

「―――――それなら、いいんじゃない?」

「……貴方の意図が解らなかったので、は?とミサ は若干無遠慮に尋ねてみます」
「だから、さ。罪悪感とか、罪滅ぼしだとか、そんなネガティブな理由よりは、
 いくら身勝手でも真面目に子供が欲しいって思ってる方がいくらかマシでしょうが。
 どんな親だって子供が欲しいから作るんだし」
「……そうなのでしょうか……と、 サカは己の不安を卑怯にも口に出してみます」
「ま、ホントのとこはどうだか解んないけどね。
 ……でもうちの母親は私を産みたくて産んだって言ってるわ。
 ちなみに私は、幸せだって自覚してる」
「…………ありがとうございました、とミサ はお礼を述べてみます」
「どういたしまして、なのかしら。まぁ、何かアンタがほっとけなかっただけだから気にしないで」
『……もの凄く好き勝手に喋ってくれたな……まぁいいか。
 いい話が聞けてこっちは満足したからさっさとボタンを押してくれ』
「はい、とミサカは渾身の力でボタンを押してみます」

424:ある諜報員の仕事の話 Genzitsuha Severe
08/01/11 05:48:03 RfltUxWP
ディスプレイに映る白い部屋ではルーレットの様に赤い光が回転しているが
勿論それに意味なんてない。
最初からこの部屋で光るボタンの位置を操作している。
この少女を最後に回したのは、彼の心の準備が整わなかったからだ。
散々人をおちょくってみたが、しかしやはりまだ覚悟は決められない。
しかし時は彼を待たず、ルーレットは止まる。
マイク付きのヘッドホンを装着し、指示を出す。
「とうとう最後だな。ミス・メイド、お前が話せばそれでこの下らない集まりはお開きだ」
赤い光が灯るのは、黒のメイド服に身を包んだ少女の前だ。
『とは言ってもなー……あの、ひとつ聞きたいんだけど何で私は呼ばれたんだー?』
目の前には吊るされてグッタリとした『旗男』がぶら下がっている。
「ん?どういう事だ?」
拳を握る。
今から彼が何をするかを解っている筈なのに
『煙草男』や『扇風機男』、『仮面男』は止めようとはしないし、
『白髪男』ははなから興味が無さそうだ。
『私はー、まだ皆みたいな事は経験した事がないからー、幾ら聞かれても喋れないんだー』
「なら、好きな人はいるか?いるならそいつについて語ってくれれば充分だ」
テレフォンパンチという言葉がある。電話をかけてから出すと例えられるくらいの避けやすい大振りのパンチだ。
『好きな人かー。それならいるぞー』
彼は戦いの際にはそんな拳を振るわない。
避けられないような姑息な一撃を、背から腸を抉るような卑怯な一撃を振るう。
そうしなければ勝てないからだ。
『その人はなー、駄目駄目で、全然かっこよくないんだー』
そうまでして守りたかったものが、画面の中にいた。
これは理不尽な怒りだという事を彼は承知している。
画面の中の少女が誰を好きになろうが、この目の前の少年が誰に好かれようが、
それは誰のせいでもないし、そもそも糾弾されるべき事ではない。
だから、ここで怒るのは筋違いだ。明らかにおかしい。
『ホント、私がいないとまるで駄目でなー』
違う、と心中で呟く。
この男にはもう大事な人がいるし、彼女がその大事な人に成れるとは、必要とされるとは限らない。
だがそうならなかったら、彼女の笑顔は壊れるのだ。
あぁ畜生、という声を噛み潰す。
『服の趣味とかも駄目駄目でなー』
右手を振りかぶった。既に拳は真っ白を通り越して充血し、赤黒くなるまで握り締められている。
恐らく、自分の一生で最後のテレフォンパンチを

425:ある諜報員の仕事の話 Genzitsuha Severe?
08/01/11 05:54:42 RfltUxWP
『サングラスとかもう流行らないのになー』

「は?」
『アクセサリーも無闇に金色で大きくてー、あれじゃ下っ端のチンピラにしか見えないのにー』
「……あ?……何を言っている?」
『あ、でも凄いんだぞー!この前、学校の小テストで満点取ったんだぞー!』
「……?何だ?誰の事を言っている?」
『誰って……私の好きな人の事だぞー。アンタが喋れって言ったんじゃないかー』
「いや、……違うだろ。ツンツンした黒髪でいつも『不幸だ』って」
『んー?……違うぞー?私の好きな人は金髪だぞー?』
思い返す。そう言えば先日の英語の単語テストは満点が取れていた。
「……ほ、他には何か特徴は?」
『……えっと、恥ずかしいんだけど、言わなきゃ駄目かー?』
「…………」
『言わなきゃ駄目かー。えっと……あ、手が長くて服のサイズが全然会わないんだぞー』
「何だそれは。服の趣味が悪い上にサイズが合わないとは最悪だな」
扉を開けて部屋を出る。
『ホントになー。自炊もあんまり出来ないから私が行ってあげないと食生活ズタボロだしなー』
徐々に歩みが速くなる。
「そうだな。ソイツはお前がいないと確かに生きていけない」
走る。
『そうなのかなー……そうだと嬉しいなー』
「あぁ、そうだ。俺が保障する」
扉を、開いた。
強烈な光が視界を奪おうとするがサングラスがそれを遮る。
本来なら白い筈の部屋が、しかし彼には灰色に見えた。
しかし、
「―――兄貴っ!?」
その中に決して揺るがない黒があった。
駆け寄り、
「うわーっ!?」
抱き上げる。渾身の力で、強く、強く。
「兄貴っ!?何するんだ馬鹿ーっ!?」
「――――あぁそうだ。俺はお前がいないと駄目なんだ」
「…………兄貴?」
おずおずと、メイド服の少女の手が伸ばされ、
「……あのなー?」
そして彼の背に回される。

「……好きだぞー」

426:ある諜報員の仕事の話 Genzitsuhamajide Severe
08/01/11 05:58:16 RfltUxWP
ふたりはお互いの温度を確認しあう。
潤んだ少女の瞳が、彼を捉えた。
そのまま瞳に吸い込まれるように近づいていき…………

「さて」
と、唐突に背をつかまれた。
そしてそのまま物凄い力で引っぺがされて二人が離れる。
「……貴方の言葉がスピーカーからも聞こえる事について説明していただけますか?」
彼が振り向くと、そこにはにこやかに微笑む黒髪ポニーテールの女性。
右を向くとにこやかに微笑む体中に稲妻を帯電させた少女。
左を向くとにこやかに微笑む奇妙な杖を構えた赤毛のシスター。
というか360°どこを見ても囲まれていた。
「……ねーちん達を助けにここまで走ってくる途中に!
 天から降ってきたこのヘッドホンが偶然俺の」
「連行しますか」
「そうね、それがいいと思うわ」
ズルズルと引きずられる。
スティグマを解放した聖人の膂力の前には一般人である彼に成す術など存在しない。
「ちょっ!人の説明は最後まで聞くってのが礼儀ってもんだぜいっ!」
「では、一体何の目的があってこんな事したのか話してください」
「謎の集団に脅されてるねーちん達を助けに」
「あぁ、貴方達はここに残ってください。ここから先は少々刺激が強すぎます」
そう言われて、銀髪のシスターと桃色の髪の教師、茶髪にアホ毛の少女がそこで止まる。
そしてにこやかに笑って手を振っていた。
きっとこう言いたいのだろう。
『逝ってらっしゃい』と。

そして、扉が閉じられた。



「さて、あの男が何秒ここを黙ってると思う?」
「0秒だな」
「0秒ですね」
「0秒だと思うのよ」
「じゃ、今のうちに逃げようか」


427:ある諜報員の仕事の話 Gojituno Soitura
08/01/11 06:00:34 RfltUxWP
さて、ここはあるアパートの一室。
白髪の少年が気だるそうに座っていた。何をするわけでもなくボーっとしている。
と、扉が開かれ元気な少女が飛び込んできた。
「あーっ!やっぱり来てくれてたーっ!と  カはミ  は全身で喜びを表現してみたりーっ!」
その少女は広いソファーなのにわざわざ少年の上に座る。
そして体をもぞもぞと動かし、自身の下半身を少年の下半身にこすりつける。
上目遣いで目を潤ませて、少年の顔を伺う事も忘れない。
「……今日はしねェぞ」
「えーっ!?何で何で何で何でと  カはミサ は全身で不満を表現してみたりーっ!
 ……はっ!もしかしてこれが噂の放置プレイっ!?とミサ はミ カは
 貴方の愛の新境地に若干ひきつつもばっちこーいと無理してみたりーっ!」
「うっせェ」
少年が立ち上がる。少女は少年の上から落ち、床に転がった。
立ち上がった少年は部屋を出て行く。その後を少女がとことこついていく。
少年が繁華街に向かっているのは偶然なのか何なのか。


さて、ここは学園都市のある一角。
桃色のどうみても小学生サイズの女の子が歩いている。
ちょっとセクシーな服を着ているが容姿が容姿なのではっきりいって全然似合っていない。
と、噴水のある広場までやって来た。
噴水の前には、煙草をふかす黒い奇妙な格好をした大男。
開口一番、彼女はこう叫んだ。
「煙草は駄目ですってばーっ!」
それに気付いてその大男は吸殻を携帯灰皿にいれ、懐にしまう。
「よくできましたー。
 ……えっと土 門ちゃん経由で連絡があった時はビックリしたのですよー。
 それで、今日は何の御用ですかー?」
「あぁ、それはだね……け、ケータイを持ちたいんだが選ぶのを手伝ってくれないか?」
「はいっ!そんな事ならお安い御用なのですよー!」
この後メールアドレスや電話番号の交換はされるのかどうなのか。


さて、ここは別のあるアパートの一室。
先日ズタボロにされたボロ雑巾が何とか人間に見える程度に回復して
ベッドの上に横たわっていた。
「兄貴ー、生きてるかー」
と、そこにメイド服の少女がやってくる。
「……あぁ、何とかにゃー……
 つか覚えてる限りで4回三途の川が見えた暴行って人としてどうかと思うんだが……」
「ありゃ兄貴が悪いからなー。同情は全くしないぞー」
義妹にも見放され、ボロ雑巾がさらに意気消沈する。
「……ん?それはどうしたのかにゃー?」
「あー、やっぱ気付いたかー」
少女が着ているメイド服はいつも来ているメイド服とガントリットがわずかに違っていた。
「それ前の制服だろ。何でそんなもの着てるんだ?」
「…………これ、もう授業じゃ着ないからなー……汚したり、破いたりしても大丈夫だぞー?」
その微笑は挑発なのか何なのか。



428:ある諜報員の仕事の話 Gojituno Soitura
08/01/11 06:02:15 RfltUxWP
さて、ここはある病院の病室のひとつ。
「やれやれ……一体どんな目にあったんだい?」
「聞かないで下さい……それはもう今までで一番の地獄だったんですもん……」
ベッドの上に横たわるのはツンツンとした黒髪が特徴的な少年である。
しかしその表情は非常に暗く、またコケている。
「プロ野球のボールがぶつかったらかなり腫れるが……それの比じゃないよ?
 それに直腸の粘膜だって異常にあれてるし……
 暫くは下半身には何も着ない方がいいね。というか痛くて着られないだろう?」
医師の言葉通り、彼は下半身には何もまとわず腫らした股間などを晒していた。
「高校生にもなって下半身丸出しという羞恥プレイは流石にキツイんですが……」
「まぁ三日後には服を着られるよ。安静にしていればね」
それだけ告げて、医師の先生は病室の出口へと向かう。
「あぁ、そうだ。言い忘れていた」
「うぇ?何です?」
「お友達がたくさんお見舞いに来てくれているよ?」
扉を開く。少年の顔が青ざめた。
「くれぐれも、安静にね?」
それだけを言い残して部屋を出て行く。
彼は医者だ。患者が必要とするものならば何でも用意する。

(さて……輸血、包帯、テーピングに湿布)
(もしくは静脈栄養、男性ホルモン剤にシルデナフィル)

必要となるのは前者か後者か、両方か。

(……多分、両方だね)
長年の勘が、そう囁いていた。




429:ある諜報員の仕事の話 GS 後編
08/01/11 06:05:28 RfltUxWP
ここまでお付き合い頂きありがとうございましたっ!

シルデナフィルはバイアグラの成分名で勃起不全の治療に用いられます。
男性ホルモン剤は精子の産生を促進します。


尚、
注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません


430:携帯の人 ◆0yDabgA/0.
08/01/11 07:07:39 ismBb77I
GJ~!
そこはかとない笑いと、ちょっとのシリアス(?)がいい味出してるねー。
俺もハーレムモードが終わったらギャグものでも書こうかな。

431:名無しさん@ピンキー
08/01/11 11:48:32 MiuDBqm9
いやはや、何はなくともGJと言わさせて戴きたく
最後の見舞いは何人来たのかがすげぇ気になるwww

432:名無しさん@ピンキー
08/01/11 12:43:42 7K/NVNH2
一寸待テ
男連中しかいないんだよな…
…『旗男』への装置の設置と術式の施行は誰がやったんだ…?

433:名無しさん@ピンキー
08/01/11 13:23:43 Od/HV3qF
その生産ペースに嫉妬

434:名無しさん@ピンキー
08/01/11 14:24:57 lL+Enjtt
>>432
なにを言ってるんだ。
いただろう?
事情に通じてたユダが。

435:名無しさん@ピンキー
08/01/11 15:58:34 ZEvDsKD8
>>434
ああ、ゼブラか……きっと睦みごとの後に気絶させてからつけたんだろうなー

436:名無しさん@ピンキー
08/01/11 19:24:35 z0T61dQG
面白かったです。
ところでまだ9巻しか読んでない自分がここにいていいのだろうか?

437:名無しさん@ピンキー
08/01/11 19:33:23 2HIhGpOz
>>436
ネタバレが怖くなければ問題ないと思うぞ。

438:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:07:32 kXFeEVx7
ドSの一方さんをドMに開発したい

439:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:33:47 30sDmGC6
いやーGJお疲れ様なのよ。
ところでスパイ男は何されたんでしょうかね。
女性陣がもし旗男の惨状を目撃した後だったらば、少なくともスパイの男の体も直腸、股間と惨劇になっているでしょうな。

>>438
人格崩壊にもほどがある。
そのような電波、俺は認めんぞ!

440:名無しさん@ピンキー
08/01/12 00:38:02 c597PcH6
一方さんはMだと思うんだ。
強気に見えて意外とヘタレだ。

441:名無しさん@ピンキー
08/01/12 01:09:34 aCtGRwmF
普段はSだがベッドではMだろ一方さんは

442:名無しさん@ピンキー
08/01/12 09:48:07 NMLwQdC4
打ち止めに攻められる一方さん?
上条さんに攻められる百合子ちゃん?
どっち?

443:名無しさん@ピンキー
08/01/12 12:07:33 H6mrFtWt
二人に攻められる百合子ちゃん。


調子に乗りました。

444:名無しさん@ピンキー
08/01/12 13:48:41 N/S0DpX6
そこに青ピが乱にゅ(ry

445:名無しさん@ピンキー
08/01/12 14:17:58 4D4+uQtt
考えてみると一番ダメージ少ないの白髪男だよなー
いろんな意味で

446:名無しさん@ピンキー
08/01/12 14:31:06 ThqFPAnB
一方さんが落とし前つけにきたミサカ妹と、流れで乱入してくる打ち止めとの
ミサカ妹+打ち止め×一方さんの3Pまだー?

447:名無しさん@ピンキー
08/01/12 16:39:02 zLA+oHJm
それでも一方さんには攻めでいてほしいアレ心


448:名無しさん@ピンキー
08/01/12 17:09:03 RxM5Re7L
尚且つ一方さんには何処かヘタレな部分を持っていて欲しいS心

449:名無しさん@ピンキー
08/01/12 19:27:12 bmUG7xPN
話変わるが、ガンガンの小萌先生可愛えぇ

450:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:35:13 pMYzohkg
一応コレでネタのストックがラストオーダー。
というワケで最後の注意書き行きます。

注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません
・じゃあここに投下すんなよっ!というツッコミは禁止
・微エロ?
・特に15巻とは関係ありませんが念のため未読の方はスルーして下さい
・無駄に長いです

こんなんでよろしかったらどうかお付き合い下さい。
ではでは。

451:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:36:52 pMYzohkg
黒い部屋があった。壁も床も真っ黒、10メートル四方の部屋の中央に置かれた丸テーブルと
その周囲に並べられた椅子も漆黒である。
小さなランプに照らされた室内には4つの椅子と3人の男が座っていた。
そのウチ一人はロープで椅子に括り付けられ、猿轡をかまされている。
もう随分長い間そうされているのか、その男に抵抗する様子は無い。
扉が開かれ、外の光が部屋の中にそそがれる。
「だから暇じゃねェっつってンだろォが。一々呼び出すンじゃねェよ」
不機嫌に呟いた少年は空いていた椅子に乱暴に座った。
扉が自動で閉まり、部屋の中に存在する光がまた小さなランプだけとなる。
「で、誰だコイツは。説明しろよ『スパイ男』」
白髪の少年が猿轡をかまされた男を横目で見て呟いた。
答えて金髪の胡散臭い雰囲気の男が椅子から立ち上がり、
縛られた男の猿轡をとりながら告げる。
「こいつは今回のみこの集まりに参加する『池男』だぜい。
 ちなみにコイツのみ『男』と書いて『メン』と読むからそこんとこよろしく」
もう一度縛られた男を見てみる。
ぼさぼさの染色された髪、ねじれた唇と、更に特徴的なのが出っ歯だった。
「成程、『池男』か」
「よろしくお願いしますね『池男』」
「誰が『池男』だっ!何だそのネーミングはっ!明らかに嫌味だろうがっ!
 つかそもそもお前等何なんだよっ!」
「いやいや、俺達はちょっと危ない事しちゃってる集団なんで
 そーゆー事は喋れないんだにゃー。
 勿論ここで聞いた事は……ま、後は言わなくても解るな?」
『池男』と呼ばれた男が息を飲み込む。
「あ、あともうひとつ変更点。お前は『白髪男』から『義賊男』にクラスチェンジだぜい」
「あァ?何だその痛ェ名前は。誰がいつ鼠男になったっつうンだよ」
「いえ、何でも世界の法則が『義賊男』を推奨したそうです。
 これを否定したいのなら新たな界でも作るしかないですね」
「…………チッ、好きにしろ」
「さて、全員が納得したところで始めるとするか。『仮面男』」
『スパイ男』に促され、『仮面男』と呼ばれたスーツの男がテーブルの下から
プロジェクターを取り出してテーブルに設置する。
と、同時に壁一面にスクリーンが降りてきた。
「あのナノデバイス以外にも色々とばら撒かれていたみたいでして、
 本格的な分析にかけたところ……あるデバイスは映像まで記録していたんですよ」
プロジェクターが起動し、スクリーンにある光景が移る。

452:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:41:09 pMYzohkg
『ベッドの上に一組の裸の男女がいる。男は緊張した面持ちで少女に向かっているが
 少女はだらりと四肢をベッドの上に投げ出し、視線のみを男に向けている。
 「じゃあ……いくぞ」
 男の声に、こくりと少女が頷きで答えた。
 男が自身のそれを少女の秘所にあてがう。そして、ゆっくりと侵入させていった。
 「………………………………」
 男が体を動かし始める。ベッドがきしんで音を立てた。
 少女は人形の様にその行為を受け入れるだけだ。
 「…………うっ」
 男が痙攣する。
 「……………………………」
 「……………………………」
 もの凄く気まずい沈黙が続く。そして男はゆっくりと体を離し、
 「………………」
 正座し、
 「…………………スマン」
 土下座した。むくりと、少女が気だるげに体を起こす。
 「…………大丈夫だよ、  づら。私はそんな早いはまづ を応援してる」』

「うああああああああああああああっ!!???
 何だこれっ!?何なんだよこれはっ!?」
椅子に括りつけられた『池男』が絶叫する。だが他の三人はどこ吹く風だ。
「あァ、イくのが得意だから『池男』か」
「成程、上手いこと言いますね『義賊男』」
「こういった具合に何故かこーゆー映像ばかりが記録されてるんだにゃー。
 あの『人間』は思考する以外の事は全て機械に任せているからな……
 もしかしたらそれの一環で性欲処理用のデバイスなのかもしれない」
「うあああああっ!うあああああっ!」
『池男』が唯一動く上半身を必死に動かしてテーブルに頭突きをし始めた。
「そんな方法じゃ自殺は出来ませんよ?」
「うああああああっ!???」
「まぁまぁ、そう興奮するなよ。今回お前をこの場に呼んだのはコレを渡すためなんだ」
『スパイ男』がテーブルの上に一冊の本を置いた。
表紙には『Golden Finger 1919 by Hawk Firehead』と書かれている。
「これが例のあれですか。どうやって手に入れたんです?」
「直接あいつの部屋に忍び込んで拝借したんだにゃー。
 学園都市の七不思議も満足のSEXテクニックが書かれたこの本さえあれば
 気になるマグロなあの子の潮噴きだって夢じゃないんだぜいっ!」
親指を立て、白い歯を輝かせて笑う『スパイ男』は果てしなく胡散臭い。
「いや、何だよコレっ!付箋まで付いてるって事は確実に誰かが読んだ後だろっ!
 つかお前等本当に何がしたいんだっ!!!」
『池男』の抗議に、『スパイ男』と『仮面男』は顔を見合わせた。
「何って……なぁ?」
「実は今回に限っては完全にお遊びです」
「帰るぞ俺は」
興味を失くした白髪の少年が席を立つ。
「あぁ待てよ『義賊男』、これくらいは見ていってくれ」
新たな映像がスクリーン上に映し出された。


453:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:43:12 pMYzohkg
『ベッドに華奢な少年が下半身のみ裸で横たわっていた。
 両手をそれぞれ別の縄によってベッドの足と繋がれ、強制的に大の字にされている。
 「本日は僭越ながらタンカーの連続的断面が牛肉と食べ放題!」
 少年が怒鳴るがその内容は支離滅裂である。
 「うふふふふ、代理演算を切っちゃった貴方はどこまでも無力、ってミ  は サカは
  ものすごい悪役面で微笑んでみる」
 そしてベッドの横には幼いとしか形容出来ない少女がいた。
 茶色の髪に、一本強烈なアホ毛が搭載されている。
 その少女が、似つかわしくない悲しい笑みを浮かべていた。
 「……あのね?本当はこんな事したくないんだよ?って  カは サカは本音を呟いてみる」
 そういって少女は少年に見せ付けるようにゆっくりと服を脱いだ。
 「でも、何故か貴方が最近急に抱いてくれなくなった、
  ってミ カはミサ は嘆くと同時に貴方に見捨てられた恐怖に震えてみる」
 全ての服を脱ぎ、一糸纏わぬ姿となった彼女は、ぐったりとしている少年のそれを愛しげに掴む。
 「もし私に飽きたのなら貴方に別の私の魅力を提示したい、
  って  カはミサ は今回の趣旨を説明してみる」
 他の肌と同様に色素の沈着が無く真っ白なそれを、小さな口を広げて咥えた。
 「ん………ン……んっ、気持ちいい?ってミサ は  カは聞いて

銃声が連続して響いた。『義賊男』の放った銃弾がテーブル上のプロジェクターを蜂の巣にする。
プロジェクターの破片が物凄い勢いで飛んで、『池男』の頬を掠めて背もたれに刺さった。
「……よっぽど死にてェらしいな……」
横で聞いている『池男』ですらビビる程の怒気と殺気を孕んだ声に
「マスターテープはここに無いんだが……それでも俺達を殺せるのかにゃー?」
しかし『スパイ男』は飄々と返すだけだ。
「……てめェ、ろくな死に方しねェぞ」
「何を今更。こんな生き方選んだ段階で覚悟はしてるぜい?」
「ほらほら、そんな怒らないでくださいよ。
 単に友達の家で皆集まってAV見てると思えばいいじゃないですか」
「…………」
「『池男』、お前鼻血出てるぞ」
『スパイ男』の指摘に、他の二人の視線も『池男』の鼻に集まる。確かに赤い筋が一本出ていた。
「いい度胸だ」
『義賊男』が銃口を『池男』のこめかみに押し付けた。
「えええええっ!?俺の人生こんな理由でおしまいっ!?
 幼女の裸見て鼻血出して銃殺っていくら何でも支離滅裂すぎるだろっ!?」
安全装置の外れる音が響く。
「ごめんなさいごめんなさいもうホント欲情しません
 ごめんごめんごめんなさいせめて殺される前に一度滝 に電話させてくれっ!」
涙ながらの懇願に、毒気を抜かれた『義賊男』は銃をしまって椅子に座った。
ニヤニヤと生暖かい視線で『義賊男』をみつめる『スパイ男』。
「何だよ」
「いや、何でもないぜい」
「なら続けろよ。どうせならちったァ面白ェもんでも見せやがれ」
『仮面男』が床から新たなプロジェクターを取り出した。
どうやら破壊される事を見越していたらしい。
「では、次のを映しますよ」

454:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:45:43 pMYzohkg
『黒いメイド服を来た少女が飲み物の乗ったお盆を運んでいる。
 が、様子がおかしい。首輪から伸びた鎖が手錠へとつながっている事もおかしいが
 その頬は朱に染まっているし息も荒い。足元もおぼつかない様子でフラフラしている。
 何かのくぐもったモーター音と少女の吐息の音だけが静寂の部屋の中に響く。
 「遅いぞ」
 部屋の奥で椅子に座っている金髪の男が冷たい声を放つ。
 「お待たせ……しまし、た……」
 椅子の横にあるテーブルに飲み物を置こうとして、メイドが前かがみになる。
 「―――きゃうっ!?」
 と、金髪の男が唐突に手を伸ばしメイドの尻をまさぐった。
 メイドの少女がバランスを崩してお盆をひっくり返し、飲み物が金髪の男の体にかかる。
 「ご、ごめんなー、兄―――」
 金髪の男がメイドの少女の首輪から垂れている鎖を掴み、引っ張る事で黙らせた。
 「ご主人様、だろう?お前の粗相だ。綺麗にしろ」
 「は、はい…………失礼、します……」
 一度礼をしてから、メイド服の少女が金髪の男のシャツのボタンを外していく。
 そして男の鍛え抜かれたと一目で解る腹に舌を這わせ、液体を舐め取った。
 段々と少女の舐め取る位置が下がっていく。
 そしてズボンへと到達する。少女の手がベルトを外そうとして
 「駄目だ。何を勝手にやっている?」
 「え……でも……ここも濡れてるかも……」
 「濡れてはいない。俺は喉が渇いた。飲み物を持ってきてくれないか?」
 「は、はいぃ……」
 フラフラとメイド服の少女が立ち上がる。が、カクンと糸が切れた人形の様にしゃがみこんだ。
 「駄目ぇ……もう無理だぁ……せ、せめて、コレを止めてくれないとぉ……」
 「だからちゃんと飲み物を運べたら止めてやると言ってるだろう」
 「でもぉ……も、もう無理…………」
 「しょうがないな……なら、そのままイけ」
 男がテーブルの上に置いていた何かのリモコンを操作した。
 「え?――ひあぁぅっ!?あぁっ!?いやっ!」
 モーター音が大きくなる。座り込んだ少女が痙攣し始めた。
 「このままイきたく――いっきぃぃぃぃぃっ!?」』

「どこの企画物だコレは。なァ『スパイ男』」
話を振られた金髪の男は、口を大きく開けて放心していた。
「この前のは何だったんでしょうね。
 一途な愛だと思っていたんですが、こんな事してたんですか貴方」
してやったり、と言った様子で仮面男が物凄く爽やかな笑顔を見せている。
「いや、そこはバニーだろ。何でメイドなんだよ」
ぽつりと『池男』が呟いたが誰もそれには反応しない。
「つかネチネチと責めてンなァ」
「義妹にどこまでも甘かった貴方がこうまで変わってしまうなんて……残念です」
ようやく魂が戻って来たらしい『スパイ男』が慌てて反論し出す。
「こ、これは違うんだっ!俺だってこんな事したかったわけじゃないっ!
 あいつがこんなのも試してみたいって言ったからっ!」
だがそんな弁明などまともに聞いてもらえるワケが無い。
「その割にはノリノリだったような……」
「いつもの口調はどこに言ったんですか。というか義妹のせいにするなんて最低ですね」
「そのままイけってのは面白ェなァ。今度俺も使ってみるか」
「ぐあああああっ!忘れろっ!忘れるんだぜいっ!」
両手を振り回し始めた『スパイ男』。いつもの飄々とした雰囲気は面影すら残っていない。
「意外ですね。ここまでいいリアクションをするとは思っていませんでした」
「そこそこ面白ェもン見れたな」
「普段キャラ作ってる奴程素の自分は恥ずかしいんだよな」
『池男』の一言が致命的だったのか、腕を振り回していた『スパイ男』がピタリと止まる。
たっぷり8秒間静止してからはっと何かに気付いて叫び出す。
「そ、そうだっ!つ、次行くんだにゃーっ!」
「今更何見てもコレを忘れはしねェんだが」
スクリーンに次の映像が映し出された。

455:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:48:07 pMYzohkg
『小さなスイッチ音と共に明かりがつき、その部屋の中が照らされる。
 とにかく花、花、花。壁紙からカーテン、小物に至るまで徹底的に花柄が使われている。
 これも当然花柄のベッドに少女がうつ伏せに倒れこんだ。
 「っはー。今日も今日とて疲れました」
 ゴロンと転がり、仰向けになる。その髪には花畑かと思うほどの色とりどりの花の髪飾りがあった。
 そのままゴロゴロとベッドの上を行ったり来たりするだけの映像が続く。』

「何だよ、何もしねえじゃねえか。次行こうぜ次」
「何故貴方が指示してるんですか『池男』」

『と、ベッドの横の棚から万年筆サイズのピンクのマッサージ機を取り出した』

「おぉ、始まんのか!」
「身ィ乗り出してンじゃねェ。つかてめェ一番楽しンでンじゃねェかよ」

『さわさわと服の上から胸を撫で、するりとスカートをめくる。
 「ん…………」
 ぴくりと反応し、眉をつらそうに寄せる少女。下着にマッサージ機をあてがう。
 少女の行為に合わせてカメラが移動した。股間を斜め上から凝視出来るアングル。
 「ぁ……あの人は……ぁっ!ひぅ…、こ、こんな女の子嫌いでしょうか……んンっ!」
 ちゅくりと、かすかな水音が響く。少女は一度マッサージ機を自身の口へと運んだ。
 「あの…ん…白髪の人は…んぅ…こんな、エッチな女の子嫌いで、しょうか……」
 しっかりと唾液をまぶされ、いやらしく光るマッサージ機を、
 下着をずらして直に秘所にあてがう。
 「でも……ンっンぅっ!?と、められ……ま、せンぁっ!?」』

「なかなか楽しめたな。な?」
「私に同意を求めないでくださいよ」
ちょっと鼻息を荒くしている『池男』と、かなりそれを迷惑に思う『仮面男』。
「ちなみにこの女の子、『義賊男』がこの前助けてるぜい?」
「という事はもしかして……白髪の人というのは『義賊男』ですか?」
「あァ?…………どっかのチンピラとやりあった時の事なら
 助けた奴の顔なんていちいち覚えてねェぞ?」
「……結構酷いなお前。というかその無自覚ぶり、『旗男』に通じるもんがあるぜい」
「あいつと一緒にすンじゃねェよ。…………いや、マジで」
「では次行きましょうか『義賊男』。それとも『二代目旗男』とお呼びしましょうか?」
「やめろ。イイか?絶対にやめろ。死にてェなら止めはしねェが。
 ……いや、やっぱ死にたくてもやめろ」

456:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:51:11 pMYzohkg
『白い病室のベッドの上に、スーツ姿の男が座っている。
 そしてその股間に顔を埋めるのは、浅黒い肌をした少女である。
 だがその少女の四肢はまるで空気を抜かれた風船のように力が無い。
 「んちゅ……ん、無様な、はむ、ものだな。
  殺しに来た裏切り者に破れ、んんぅ、あまつさえこんな真似さえさせられるとは」
 「貴方の体を維持する為に必要な事なんですよ。解って下さい」
 男のものから口を離し、首だけを精一杯伸ばして男の顔を睨みつける。
 「裏切り者の言葉など信用出来るものか。
  私を手篭めにしたいのならそう言えばいいだろう。
  何なら、力ずくでも構わないさ。今の私には抵抗など出来ないのだからな」
 と、男が少女の頭を掴み、自身のそれへと押し付ける。
 「無駄口はいいから集中してください。
  あと、私を恨むのならどうぞ恨んで下さって構いませんよ」
 「んぐっ!?けほっ……」
 「……埒があきませんね。動かしますよ?」
 少女の頭を抱え、自身のそれを口にあてがって強引に動かし始める。
 「んぐっ!?げぅっ!?うんっ!?げほっ!――んぐぅっ!!??」
 喉奥に粘液をぶつけられて少女がむせるが、男は少女の頭をガッチリと抑えて離さない』

「……わーお」
『池男』が呆然と呟いた。
明らかに何らかの理由で両手両足が動かない少女に口淫を強要。
所詮不良少年でしかない彼の許容範囲を超えるには充分過ぎる内容だ。
壊れたブリキの人形のようなぎこちない動きで、『池男』が『仮面男』に視線を移す。
「こっちも随分と愉快な事になってンなァ。『スパイ男』の比じゃねェぞ?」
「……その目は止めてください『池男』。
 信用してもらえないでしょうが、彼女の体を維持する為というのは本当なんですよ」
あの映像の中の少女は一度『原典』に取り込まれてしまった。
現在も存在のほとんどがまだ『原典』の支配下にある。
『原典』の神秘を含む肉、つまり『仮面男』の一部を与え続けなければ彼女は崩壊してしまうのだ。
「……それについて、なんだがにゃー」
「何です?『スパイ男』」
「これを見て欲しいんだぜい」


457:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:53:21 pMYzohkg
『先程と同じ病室であり、同じ少女が横たわっている。が、しかし行動が異常だった。
 ベッドの淵には落下防止の柵があるのだが、柵の一本を一心に舐めているのだ。
 「んちゅ、……くそ、エツァ め。んぅ、んちゅ、ちゅ……
  私を抱きたいなら、正直に、ん、ん、求めればいいのだ。
  あんな、ちゅ、出任せを……ん、ちゅぅ、くそ、体が……舌が、うずくっ!」
 少女が、うつ伏せになって体をもぞもぞと動かす。
 どうやら胸をベッドに擦り付けて刺激を貪っているらしい。
 「くそ、んん、もうあの味を覚えて、んぅ……しまったじゃないか。
  どうして、ん、くれるっ!お前が、求めるなら……いや、あの時求めてされくれればっ!
  んぅっ!私だって、素直に抱かれて、ん、やるものをっ!」
 少女のもどかしい自慰は続く』

「と、コレを見る限り……完全に信用されてないっぽいぜい」
「……何が悪かったんでしょうか?」
彼は思い返す。
二度目に会いに行った時に存在が徐々に削られている事に気付き、慌てて唾液を供給した。
唾液の供給を何度もしたが、それだけでは足らなかったので精液を飲ませた。
……確か、説明をしたのはその後だったか。思い返しても何の問題も無い、と彼は思う。
「あ、それとだにゃー。そっちじゃ珍しいかもしれんが、
 こっちじゃ陰陽の気を混ぜる事で両者の強化をはかる術があるんだぜい。
 もしかしたらただ肉を飲ませるよりも効率がいいかもしれないにゃー」
「本当ですかっ!?それを教えてください!」
「あぁ、やりかたならこれにメモしておいたから、彼女と一緒に見るといいんだぜい」
『スパイ男』から渡されたメモには『房中術の秘訣』と書かれてあった。
「一応これも魔術の端くれだ。
 秘奥を守る為にそのメモも一度開いたら一定時間で消える様に仕掛けがしてある。
 だから、必ず彼女と一緒に見るんだ。お前だけ方法を理解しても意味がないからな。
 解ったな?」
「はい。……『スパイ男』、心の底からお礼を言わせて下さい」
そう言って『仮面男』は深く頭を下げる。
「何、別に大したことじゃないにゃー。
 さて、次は皆様お待ちかねっ!『旗男』のその後だぜいっ!」


458:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:55:39 pMYzohkg
<<ここからは男達の反応のみでお楽しみ下さい>>

「……何だこのハーレム。しかも男の方が全然嬉しそうじゃねぇ」
「30分で4発か。流石にもう出ねェんじゃねェのか?」
「あ、ナースコールを押しましたね。……点滴?と、注射ですか?」
        (中略)
「……これで二人か……まだまだ先は長いな……」
「開始から一時間半経過、と。今のが何発目か誰か数えてるかにゃー?」
「4度目のナースコール、と。大変ですねぇ」
        (中略)
「……んァ……何だ、まだ続いてンのかよ」
「……ふぁ……えぇ、現在開始から3時間23分ですね」
「うわ、一度はリタイヤした奴が復活してるぞ。どうすんだこの男」
「逐一確認してるお前に尊敬すら覚えるぜい……」
        (中略)
「……zzz……zzz……」
「おぉ、これであと三人……ってあのチビっ子が起きてきたーっ!?
 負けるなっ!……勃てっ!勃つんだジョーーンッ!!!」
「何か脳内でロッ○ーのテーマが流れてきたぜい……あ、ポテチが切れた」
「最早ちょっとした感動スペクタクルですね……放映は出来ませんが。また買出しに行きますか?」
        (中略)
「『義賊男』、終わりましたよー。起きて下さーい」
「…………あァ?……今、何時だ?」
「えぇと……、あれから8時間12分です」
「で、あれは何だよ?」
『義賊男』の視線の先には、号泣しながらガッツポーズを繰り返している『池男』がいた。
「えぇ、『旗男』の勇姿に感動したっ!だそうです。何でも彼を魂の師と仰ぐとか」
「御苦労なこった。……ん?主催の『スパイ男』はどォした?」
「まだまだ続くと思ったので補充の飲み物と菓子を買いに。
 彼が戻ってきたらお開きとしましょうか」

459:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:57:09 pMYzohkg
白の少年は闇の街を歩いていく。
寝違えて痛む首をさすりながらある場所へと向かって行く。
この前の復讐に、能力で快楽神経の電流ベクトルを直接操作してみるのも面白いかもしれない、と
ひどく凶悪な思いつきを実行する為に。

道化は闇の街を歩いていく。余った飲み物と菓子を抱えて。
今日こそ言おう。正直に言おう。自分はもっと優しく抱きたいのだ、と。
だが、彼は心のどこかで理解していた。
義妹にお願いされたら絶対に自分は拒否出来ないという事実を。

仮面の魔術師は闇の街を歩いていく。
懐に大事なメモを抱えながら。
丁寧に彼女に説明して理解を得て、一緒にこのメモを見て効率のいい手段を行えるようにしよう。
きっとそれが彼女の為なのだから。

不良は闇の街を歩いていく。
あの集団の正体は解らなかったし知りたくも無い。しかし彼は大事な事を学んだのだ。
男なら、例え注射の副作用で痙攣しようがげっそげそにコケようが
逃げてはいけない場合があると。女の為にやらねばいけない事があると。
懐には、『Golden Finger 1919 by Hawk Firehead』がある。
これを今日は熟読しよう。そしてもっと研究しよう。
こんな自分を認めてくれて、応援してくれる子がいるのだから。


ここは英国の首都、霧の都。あるアパートの一室。
「ないっ!ないっ!どこにいったっ!?
 ベッドの下にちゃんと隠していたのにっ!」
彼は勿論あの本の隠し場所を誰にも教えていない。しかし、確かに保管していた筈の場所にそれが無い。
「まさか……盗まれたのかっ!?」
こんな下らない事をする輩などキワモノ揃いのあの教会でも一人しか存在しない。
「……………………いい度胸だ」
まさか、いやしかし万が一、と考えてある仕掛けをしておいたのだ。
それは爆発のルーンを本の背表紙に刻む事。
本の内容は既に全て暗記している。
ならばあれを残す事は害にしかなりえないし、あの男への制裁にもなる。
一度呪文を唱えれば例えそれが地球の裏側だろうがルーンが発動し、あの本は爆発する。
躊躇する理由は無い。背中を押す理由はいくらでもある。

彼は、迷わず呪文を―――――


460:ある諜報員の仕事の話 Dark Side
08/01/12 19:58:31 pMYzohkg
ここまでお付き合い頂き有り難うございましたっ!



このシリーズはこれで完結です。

もし次書くとしたら今度はちゃんと「とある魔術の禁書目録」の二次創作を書きたいです。
特に土御門×ねーちんの捏造過去話とか、
  一方さん×打ち止めとかアステカ組とかの弩マイナーを細々と。

では、ここまでお付き合い頂いた皆様に、
   もう一度最大級の感謝を捧げ、幕引きとさせて頂きます。

尚、
注意!
・この物語はオリジナルです
 この作品の登場人物は「とある魔術の禁書目録」とは何の関係もございません

461:sage
08/01/12 20:01:24 2ejdvxI0
最高ーッス
感動しましたGJ!!!!

462:名無しさん@ピンキー
08/01/12 20:06:50 XWrvBr9Q
>>461
しむらー名前名前


>>460
GJ、一部わからないキャラがあって悔しいぞチクショォォォォオっ!!




463:名無しさん@ピンキー
08/01/12 21:12:22 30sDmGC6
>>460
もぎ立て最新ネタGJ!
いやー素晴らしかった。著者の発想力&文才に嫉妬でございますよん。

しかーし、その最新ネタ関係で、池男がアッチに就くまでの経緯が気になるところよね。
大方目が覚めたら四人かもしくはその中の誰かにアレをこうされたりピーされたりホニャララをアッー!された上で×△□されたので逆らえなくて仕方なく……

……電波ってレベルじゃねーロクでもないもん受信しちまった。
上の何かが理解できなくても大丈夫です。っつーか忘れてくれ。

464:名無しさん@ピンキー
08/01/12 22:49:15 Hh+psC6b
ぶはwwwwネタが素早いwwwwGJ! いやこのシリーズは勢いがあって面白かった。
これで終わりとは残念だが、次回作に期待期待。

465:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:18:11 dUEQFygp
GJ!
文庫版でしか読んでないから一部のネタがわからないのが悔しすぎる!

466:名無しさん@ピンキー
08/01/12 23:26:44 GRIRCihe
「仮面男」テラ天然wwwwwwwww
ある意味「旗男」よりひでぇぞwwwwwwwwww

467:名無しさん@ピンキー
08/01/13 00:54:25 T3kSTT/J
GJ、新刊よりそのエロパロを先に読まされるとはね!

468:目が覚めると。神裂版○lB3xRItf
08/01/13 01:07:41 nArhxcT6
冷たい風が体に突き刺さるのを感じた当麻は、自分の目が覚めたことに気がつく。
(あれ?俺いつの間に寝たんだ?・・・)
と思った昨夜何やったか思いだそうと瞬間
茶髪の少女の声が脳裏に浮かび上がる。
ビリビリが奥さんで彼女に似ている子供がいる記憶が鮮明に浮かび上がる。
悪夢を見た当麻は体を起してちゃんと存在しないことを確認したい衝動に駆られる。
まるで、クローゼットに悪魔がいる夢を見た子供のようだが、当麻は真剣そのものだ。だが、寝
起きの頭故に当麻は気がつかなかった、。彼の目の前には日本式の庭が広がっていたことと、
彼が枕にしていたのは膝枕の上だということに。



起き上がろうとした当麻は足の痺れでバランスを崩す。
勢いよく立ちあがろうとした当麻は勢いよく落ちる。悲鳴をあげる間もなく地面と激突する当麻
だが、頭は柔らかくぷよぷよしている物に受け止められたが、肘は床に直撃する。
「!!!!!」
打ち所が悪かった肘からはとてつもない痛みが上条を襲う。
悶え苦しむ当麻は肘をさすろうと自然に空いた手を動かすが、当麻の手が肘を触れる前に柔らか
い感触を感じる。驚いて肘を見てみるとそこには白い女性らしき手が肘を包んでいた。驚く当麻
をよそに当麻の肘を触れている手はすりすりと肘をさする。柔らかく、ふわふわな手は当麻の心
臓は鼓動を速める。しばらくすると手の動きが止まり、見たことがある女性の顔が当麻の視界に
入る。
「当麻さん、大丈夫ですか?」

469:名無しさん@ピンキー
08/01/13 01:25:06 XS0+n4oQ
しえん?

470:目が覚めると。神裂版○lB3xRItf
08/01/13 01:32:38 nArhxcT6
和服を身に着けている女性は当麻に向かって微笑む。年上好きの当麻としてはこんな綺麗な女性
と知り合えたのなら絶対に覚えているはずだ。見覚えがあるの顔のような気がするのだが、当麻
には誰だか解らない。少し視線を左に移せば当麻には見たことのある長すぎな刃物の存在を知れ
ばおのずとわかるはずなのだが、残念ながら当麻の視界には入らない。
もし、目の前の女性の名前が解っていたら当麻は違うリアクションをしただろう。しかし、無知
な当麻は年上美女の前で緊張して彼女の問いかけに答えようとして声をかけようとしたとき長身
の男性が当麻たちに近づいてきた。
「旦那さんなんか大きい音がしやしたが、大丈夫ですかい?」
現れたのは微妙に変な格好の庭師だった。ちゃんとした和風の庭師っぽい格好なのだが、所々違
うのは別に≪個性的≫で済ませられる格好だ。しかしその庭師が建宮斎字だと話は違ってくる。
唖然とする上条は、建宮の顔をマジマジと見てしまう。当麻の視線に建宮は気がつかなく、膝枕
の美女と話す。
「ええ、少し夢見が悪かったみたいですわ」
「それはそうでしょう。昨日までゲーティアの若旦那と一緒にダーククルセイド相手に闘ってい
たんでしょう?」
「ええ、なんでもあのアバンドンと戦ったらしいですわ」
「へぇーあのアバンドンと・・・。旦那さん、よく死にませんでしたねぇ。これもプリエステス
様が手取り足取り天草式戦闘術を教えてくださったおかげですねぇ」
会話についていけない当麻はそんな建宮の言葉にひきつった笑みを当麻の頭の中ではプリエステ
スという言葉が駆け巡っていた。

471:目が覚めると。神裂版○lB3xRItf
08/01/13 01:33:20 nArhxcT6
プリエステス。
英語で女教皇という意味の言葉。
差別が大きいキリスト教内でめずらしい、じゃなくて。
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教は同じ神様を信仰しているんだよ~、じゃなくて!
天草式の女恐慌といえば・・・。
当麻は、自分の頭が乗っている膝枕の持ち主を見た。
当麻が知る限り建宮斎字が、プリエステスと呼ぶのは神裂火織だけなのだが、当麻はイマイチ信
じられなかった。当麻の知る神裂火織は、お堅い人ずつであり滅多に笑わないと言う印象があっ
た。もちろん、彼女がとても優しい人物だと当麻は知っている。しかし、先ほどの建宮の発言で
頬を赤く染めて上品に照れ笑いしている女性がどうにも神裂に見えない。
思わずまじまじと見つめてしまう当麻。
そんな中、少し遠くから少年の声が、聞こえる。
「ただいまぁー」
だるそうな声は、なんとなく自分自身を思い越す当麻。その声を聞いた神裂は、立ち上がる。膝の
上の当麻のことを忘れて。
一瞬にして膝枕を失った当麻はニュートンの法則により落下し、床に頭が激突する。当麻は、自分
が意識を失ったことを気づかないまま、意識を失った。


472:872○lB3xRItf
08/01/13 01:39:25 nArhxcT6
目が覚めると。神裂版です。
相変わらず下手な文章ですが、お楽しみ頂ければ幸いです。
次は一方さんだと思いますが、リクエストして頂ければやります。
そして、次こそエロを・・・!
そういえば思ったんですが、当麻って繁殖力高そうですけど、遺伝子が弱いってイメージがある
のは、僕だけですかね?
子供が何人産まれても、母親になるような気がする・・・。

473:名無しさん@ピンキー
08/01/13 02:00:00 dIsVWJVO
>「当麻さん、大丈夫ですか?」  「~ですわ」
……この口調、誰…?

474:名無しさん@ピンキー
08/01/13 02:38:03 Ux9d17v0
>>472
グッジョー!ねーちん、結婚したらおとなしくなりそうだもんな。
和服着るとか古風なトコあるし、三歩下がって着いていくナイス嫁神裂!

>>460
ちょwwwwwおまwwwwww
今シリーズ読み返して気付いたけど、池男が貰った本って
GSの中編でステイルが言ってたやつじゃね?
捨ててー!池男、今すぐその本捨ててー!
つかアンタ、その本の著者がカトウタカとか遊び過ぎだwwwwwww

475:名無しさん@ピンキー
08/01/13 03:26:39 KK0d6DBX
ちょwゲーティアの若旦那ってw

476:名無しさん@ピンキー
08/01/13 03:27:00 KS2eQFDe
>>472
口調に違いがあるときは説明が欲しいです……


あと、誤字ハケーン

恐慌×


あ、あとGJです、次作をお待ちしています

477:名無しさん@ピンキー
08/01/13 03:28:00 KS2eQFDe
あ、下げ忘れスマンorz






ちょっと旗男生息付近でナンパしてくる

478:名無しさん@ピンキー
08/01/13 03:28:49 KS2eQFDe
……お詫びになんか書いてくる

479:名無しさん@ピンキー
08/01/13 05:49:05 UsDNqAMj
>>478
詫びる事が一番大切なのさ
















でも執筆は楽しみにしている俺がいる

480:579 ◆UHJMqshYx2
08/01/13 13:08:25 3vbA/4j/
URLリンク(red.ribbon.to)
の続き。

481:579 ◆UHJMqshYx2
08/01/13 13:09:59 3vbA/4j/
「お、オルソラ、こ、これ以上…は……っ」
 上条も耐え難い疼きを憶えた。これ以上何かあれば―我慢が効くという自信は、無い。
 しなだれかかるオルソラの両肩に手を伸ばし、自らの身体から離すことを試みようとした。そ
の肩に手を置く。
「はふ…っ、ひぃあ…」
 肩を触れられただけで、オルソラが悶えるような声を漏らした。その熱い息が上条のうなじに
かかって、全身が甘く痺れる。続いて、少女の声が耳に流れ込んできた。
「これ、以上は……、とは、なにが、これ以上なので…ございますか…?」
 据え膳などと思ってはいけない。何しろ、こんな事はありえないのだ。上条当麻は身体の疼き
に耐えつつ、オルソラに言葉を返す。
「だ、だから、こんなことダメだって…。俺だって、我慢の限界ってのが…、『汝、姦淫するなか
れ』だろ、修道女さま…っ」
 上条の言葉に、しかしオルソラは引き下がるでもなくかえって興奮を強くしたのだろうか、もた
れかかった上条のうなじから離れることなく呟いた。
 同時に両手を上条の背中に回す。さらに強く、オルソラの胸が上条の身体に密着する。
「わたくし、ずっと、修道院暮らしで、もの知らずでございますから…。それに、まだまだ、修行も
足りぬ身でございます…。姦淫するとは、実際にはどういう事なのか、あなた様が教えてくださ
いまし」
 掠れる声でオルソラはそう言うと、上条の顔を見上げた。
 息を乱し、顔を火照らせ、潤んだ瞳で上条を見つめる。
 火照った頬の後れ毛が、上条の目にはとてつもなく淫靡に映った。

「この愚かな娘に、あなた様が教えてくださいまし―」
 その言葉に、上条の中で何かが崩壊したような気がした。もう、耐えられない。両手を目の前
の少女の肩から離し、自らもその少女をかき抱いた。
 上条自身、そんな経験があるというわけではない。教えてくれと言われても、それが真面目
な話なら何も出来ることはないのだが、今は―違う。
 本能が求めるままに、目の前にある、金髪の整った顔立ちの少女の唇を奪った。
 貪るようにオルソラの唇を吸いながら、かき抱いた腕は修道服の背中を止めるホックをまさぐ
る。不器用にうなじのホックを外すと、そのまま強引にジッパーを下ろした。
 唇を少女の顎から首元へと這わせながら、禁欲の象徴とでも言うべき黒く重い布を引き下げ
る。唇をさらに下ろして、滑らかなラインを描く鎖骨に吸い付いた。少女は抵抗しない。
「ふ、あう、はっ…」
 抵抗しないまま、乱れた息が上条の耳に掛かる。
 背筋が痺れた。
 上条も答えず、引き下ろした布の袖からオルソラの腕を引き抜く。顎の先端が、鎖骨の下の
柔らかく豊かな感触を教えてきた。しかし、そこに辿り着くためには、もう一枚障害があることも
同時に伝えてきている。それを取り除こうと、腕が今度は白色の布を手繰り寄せ始めた。
 唇を離す。
 重い修道着の下の、ワンピース状になったアンダーウェアをいささか強引に引き上げ、引き
抜く。
 その足はまだ修道着の黒い布に隠されているものの、その、修道着という封印に隠されてい
たオルソラの肌が露になる。それは白く、つややかで、それでいてしっとりとして、眩しかった。
「ふあ…」

482:579 ◆UHJMqshYx2
08/01/13 13:10:32 3vbA/4j/
 上条の口から、思わず嘆息が漏れる。
 漏れた嘆息に、少女が羞恥に頬を染めた。
 瞳を潤ませ、細める。その仕草が、さらに上条をかき立てた。その悩ましいスタイルには不釣
合いに映る、シンプルといえばシンプルすぎる下着に手を掛ける。
「あ…っ」
 オルソラが、わずかに不安の混じった声を上げた。が、もう手は止めない。
 剥ぎ取られた下着の向こうから、たわわに実ったその乳房が震えながら現われた。
 目が吸い付けられる。ぐっ、と息を飲み込んだ。その音が聞こえてか否か、少女は恥ずかし
げに顔を背けた。その顔だけでなく、胸元までもが火照って薄桃色に染まっていく。
「―きれいだ…」
 言葉を失う、というのはこういうことなのだろうか。ようやく搾り出したのはたったの一言だけ
だ。
 とは言え、オルソラもまた言葉を失っているのだろう、その言葉に一瞬ぴくりと体を震わせて、
唇からもれ出るのは嘆息しかない。
 が、興奮に身を振るわせる少年には、その嘆息や羞恥の仕草さえも、その興奮にさらに火を
注ぐ材料には充分以上である。
 自分以外の男は誰も知らないだろう、その双丘へとむしゃぶりついた。
 唇を吸い付かせ、舌を這わせ、軽く歯を立て、その先端へと上り詰める。もう片方には手を伸
ばした。柔らかくても張りのあるその丘が、握りこむ上条の手に吸い付きながらも絶妙の弾力
でもって抵抗する。こちらも、指がその先端へと辿り着いた。
 少女もまた強く、強く興奮しているのだろう。その先端は、貪られ、触れられて寸時に硬く腫れ
る。
 吐息が漏れ聞こえた。
「あふぅ、はっ、ふあ、ああん…っ、あ、う、と、とうま、さ、ま…」
 甘さを充分に含んだ、喘ぎと言ってもいい吐息の奥でオルソラが上条を呼ぶ。
 そしてその声は、上条にはさらに進めという号令にしか聞こえない。
 身体を起きあがらせると、未だ腰の周りに残っていた禁欲の象徴―漆黒の修道服―を
オルソラの足から引きはがす。乱暴に黒い布を掴んだその手が同時に下着も握り込んでいて、
興奮に息を荒げる上条が傍らにその重く黒い布の固まりを投げ捨てたときには、この金髪の
少女を隠すものはすでに何もなくなっていた―金色の茂みを除いては。
 上条の口からは、もう荒い息しか出ない。
 その均整の取れた、余りにも美しい裸体に言葉など出てこないのだ。
 貪るようにその裸体を凝視する上条の目を、羞恥に瞼を閉じ、顔を染めていたオルソラが決
死の思い、といった表情で覗き込む。
 瞳を潤ませ、少女が口を開いた。
「最後まで、教えて、下さいますのです、か…」
 その健気さが愛おしい。むしろ奪い取ることこそがこの少女の健気さへの答えなのかもしれ
ないと、上条は再びその身体をかき抱いた。

                     -*-


483:579 ◆UHJMqshYx2
08/01/13 13:10:56 3vbA/4j/
「いくぞ、オルソラ」
 了承を得るように呟く。むろん、了承も何も同意の上で始まったのだが。
 しかし、少女もその呟きに小さく答える。
「あなた様の、思うままに―」
 その言葉を聞いて、上条は少女に覆い被せた身体を身じろぎさせて自分自身を目的地へと
押し当てた。
 指でほぐしたと言っても、腰を押し当てるだけでは入っていかない。剛直を握って小さな入り
口にあてがい、狙いを定めて突き入れた。
 何も知らない少女の部分を無理矢理押し広げるような感触とともに、その先端の半分ほどが
ようやく中に納まる。
「ひぎ…っ、ぃあ……っ」
 それでも、それだけでオルソラが背中を反らして悲鳴を上げた。つ、と一条の血が引き裂か
れた裂け目から流れる。
 少女の苦痛の呻きに、びく、と上条が身体を震わせ、その身体の震えに、何の拍子か先端部
分がすべて押し込まれる。
「――っ、っ――は―っ」
 オルソラが目を見開いて仰け反る。上条もさすがに身体の動きが止まった。
 上条の腰の下で、声を出すことすら困難な様子でオルソラが荒く細かい呼吸を繰り返す。あ
まりの痛みに深い呼吸が出来ないのだろうか。
「だ、大丈夫、なのか、オルソラ?」
 苦しげな嘆息を漏らす金髪の少女に対し―もっとも、応えることさえ苦痛なのだろう、とは
思うのだが―尋ねずにはいられない。
「は、はあ、い、以前、申しました、ように…、肉の痛みが心の痛みに勝ることなど、ございませ
ん…」
 苦しげに見えることには何ら変わりはないのに、オルソラはその表情に満足げな色を浮かべ
て上条を見つめ返した。
「ましてや、今の、わたくしの…心は…はふっ、歓びに満たされておりますのに…、そのことが、
苦痛なはずが、あり、ましょうか…?」
 何とかそう言いきると、潤んだ瞳を上条に向けて、相対する少年の瞳をしっかりと覗き込んだ。
同時に、上条の首筋に伸びていた白く細い少女の腕に力が籠もる。
 普段は顔以外に肌を晒すことのない少女の、その均整の取れた裸体が視界を覆い、そして
何より信頼を湛えて潤む瞳が、不安と心配を感じさせながらもさらに上条自身を固くさせた。
「もう…止められないぞ?」
 実際、止めることなど出来そうにない。
 上条は嗜虐心の強い方ではないが、オルソラのその表情や言葉に、奪うことへの良心の呵
責が失われていく―いや、それを赦されている、という感覚に身体が満たされて、この少女
を奪ってしまいたいという感情が止められないところにまで昂ぶっている。
「嬉しゅう、ございます……」
 瞳を潤ませたその微笑みが上条を突き動かした。
 引き裂いて進むような感触が伝わる。それでももはや止めることは出来ない。きつく締め上
げてくるその中を押し進んで、こつん、と奥に辿り着いた。
「ひぃ、あ、あああ―」
 どれだけ言ってみたところで、実際の痛みは相当なものなのだろう。びくん、びくんと身体を震
わせ、背中を反らしてオルソラが声を上げる。
 しかし、上条の背中に回した腕が離れたりはしない。
 本当に、この少女はどれだけ強いのだろうか。苦痛に耐えているというのは一目で判るのに、
それでも上条と目が合うと、止めてくれるな、という意志をその表情に浮かべた。
「……行く、からな」
 そう呟いて、上条が動く。
「ひっ、は、あ、はっ、くはっ、」


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