正義のヒロインを嬲るPart2at EROPARO
正義のヒロインを嬲るPart2 - 暇つぶし2ch68:名無しさん@ピンキー
07/12/27 13:17:30 cLwinLIm
んぅー!んぅー!!

69:名無しさん@ピンキー
07/12/27 21:08:23 R37o6vGQ
貴方ににとっての没ネタが、他人にとってのツボネタかもしれません、と。
何はともあれ職人さんGJ

70:名無しさん@ピンキー
07/12/30 13:35:43 OifL40kD
>>68
もしかしてその掛け声違うパッションじゃねーか?wwww

71:名無しさん@ピンキー
07/12/30 22:31:34 DWXa0bga
( ´∀`)じゃんけん・・・

( ゜д゜)o彡゜んー!んー!んー!んー!

72:名無しさん@ピンキー
07/12/31 19:24:55 /LxlPbtm
不覚にも今ジャンスポで浜田達5人を相手に逆転されつつあるビーチエンジェルの二人の姿を
苦戦しいいようにいたぶられる変身ヒロインに置き換えて勃起してしまった。

73:名無しさん@ピンキー
07/12/31 19:47:19 3u9ubzdI
浜田=ドクロ仮面だしな

74:Zh-nS
08/01/01 20:16:15 6B3OREH3
お初にお目にかかります。

ちょっと以前から温めていた構想が形になってきたので、
ここに投下させていただきます。
導入となる戦闘シーンだけでえちぃシーンなし、
しかもちょっと残虐な描写も入ってますが、
その辺はご容赦いただければと思います。

それでは、どうぞ。

75:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:19:30 6B3OREH3

 ―[1]―

 風をも切り裂く鋭い音に追随し、重たげな落下音が立て続けにその場に響く。
「グ……ルゥゥゥゥ…」
 まるで獣のような呻き声を上げながら、一人の男がガクリとその場に膝をついた。
切り裂かれた背中から、飛沫が間欠泉のように噴き出し、その身体や周囲の地面を青く染め上げている。
 周りには節足動物のそれを思わせる、黒い毛に覆われた脚が四、五本程散らばっていた。
 しばしの間、苦痛に耐えかねたように蹲っていたその男が、僅かながらにその首を上げる。
露わになったその顔は、人のものとは明らかにかけ離れたものだ。
 鋭く伸びた二本の牙。
 顔中を覆い尽くす、黒々とした毛。
 ギョロリと前方を見据える、赤く染め上げられた三つ目。
 どれもこの男が人ならざるモノである事を如実に表していた。
 散らばっていた節足も、先程まで男の背から生えていたものだ。
「ホントに往生際が悪いのね。足掻いてても苦しいだけなのに」
 冷ややかで、凛とした声が男に投げかけられる。
 男に背を向けていた声の主は、振り向きもせず悠然とその場に立っていた。
その声から、声の主が妙齢の女性である事が読み取れる。
 ライダースーツに包まれたそのシルエットは、スラリと引き締まった印象を見る者に与える。
 その手に握られ、あの節足を断ち切ったのであろう刀もまた、持ち主同様の細身の刀身を鋭く輝かせている。
 頭部全体を覆うヘルメットによってその表情を窺い知る事こそ出来なかったものの、
彼女のその立居振舞は明らかに余裕を窺わせるものであった。
「長い間逃げおおせてきたけど、そろそろ年貢の納め時のようね」
「ルゥゥ……キィィィ………」
 憎しみのこもった表情が、目の前の敵へと向けられる。
 と、次の瞬間にはその姿はその場から消え去っていた。
 一直線に相手に飛びかかろうとするその姿はまるで獣のよう―いや、獣そのものであった。
 無防備とも取れるその後姿に、今にも男の魔手が襲いかかろうとしたその時だった。
 刹那に閃く白刃。
 その一閃が、彼の首と身体とを真っ二つに寸断した。
 間髪入れず、地を蹴って宙に舞い上がった彼女の一太刀が、刎ね飛ばされた首をさらに断ち割る。
断ち割られた首が砂のように崩れ去るのを背にし、彼女はふわりと、何事も無かったかのように屋上に降り立つ。


76:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:20:47 6B3OREH3

 背後を一瞥し、倒れ伏した首なしの身体が動かぬ屍となっていることを認めると、
彼女は手にした刀をサッと血払いし、何時の間にか手にしていた鞘へと収めようとする。
 だが、直後に耳にした奇妙な音に、収められようとしていた刀は半ばで止められる。
 その音は、背後のあの首なしの胴体から発せられていた。
「……そりゃそうよね。ここまでしぶとくなきゃ、今の今まで生き延びられてきたわけがない」
 呆れたような口振りで呟きながら、彼女は目の前で起きている光景を注視する。
 うつぶせに倒れていたその背がボコボコと、断続的に盛り上がったかと思えば、
その直後にはもう背をぶち破って幾本もの節足が飛び出してきた。
 飛沫を撒き散らしながら続くその光景はまるで、昆虫の脱皮のようでもある。
 いや、もしかすればこれも脱皮そのものなのかもしれない。
 足に続いて現れ出た毛むくじゃらの胴体は、先ほどまで人間大の身体に閉じ込められていたとは思えないほどに巨大なものであった。
 その胴体に呑みこまれるようにして、抜け殻となった先ほどまでの身体が消えていく。
 そうして現出したその姿は、先ほどまでの半人半獣のものとは異なり、巨大かつ完全なる蜘蛛の形をなしていた。
「奥の手ってところかしら」
 肩をすくめるような素振りを見せると、すぐさま襲い掛かってきた大蜘蛛を迎え撃つ。
 前の二対の歩脚で責め立てる大蜘蛛に、彼女は慌てずにその攻撃を刀で受け流す。
 だが一方で、まるで槍衾のようなその攻勢に、反撃の糸口が見出せないのも確かな事実であった。
 人の姿を失った分、その動きは今まで以上に人知を超えたものとなっていた。
 せめぎ合いが続く事しばし。
 この膠着した状態を打ち破ったのは、攻め手であった大蜘蛛の方だった。
 彼女の見せた一瞬の隙を突き、折りたたまれていた一対の触肢が素早く伸ばされ、
彼女を遥か後方へと弾き飛ばす。
 予想外の攻撃にフェンスへと叩きつけられ、苦しげな呻きが漏れ聞こえてくる。
 握られていた刀も、弾き飛ばされた際の衝撃で手から離れていた。
 何とか態勢を立て直し、今度は腰の後に納められていた小柄を引き抜いて構えるが、
今の攻撃で負ったダメージのせいか、思うように動く事が出来ずにいた。
 そんな彼女をよそに、徐々に大蜘蛛がその距離を一歩、また一歩と縮めていく。
 「くっ……!」
 自由の利かない身体に歯噛みしつつも、目の前の敵をキッと睨みつけるように見据える。
 そんな彼女の目の前で、奇妙な光景が繰り広げられたのは正にその時だった。
 炸裂音と共に、大蜘蛛の体表にいくつもの火花が飛び散る。
 不意を突かれたかのように、大蜘蛛はジリジリと後方へ退く。
「あんまり無理しちゃダメよ、ルキ」
「サティ……!?」

 空から降ってきたその声に、彼女のバイザーの奥の目が驚きに見開かれたように見えた。


77:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:22:48 6B3OREH3

 ―[2]―

 頭上からの声を耳にし、ルキと呼ばれた彼女が思わず顔を上げる。
 その目に映ったのは、パラシュートでふわりふわりと降りてくる一人の少女―サティの姿だった。
 サティもまたルキと同様にライダースーツとヘルメットに身を固めていたが、ルキと違っていたのは、
真っ赤に染め上げられたグローブとブーツ、そして身体の側面を走る二本の赤いラインの存在であった。
 その両手にはそれぞれハンドガンと、大ぶりなナイフが握られている。
 手にしたナイフを器用に使い、邪魔になったパラシュートをその背から切り離すと、
軽い身のこなしでルキの目の前に降り立つ。
「何で……ここに?」
「あなたのたっての頼みで一人で任せたけど、やっぱり心配になってね。
だからあたしの方をすぐに片付けて、助太刀に参らせてもらったの」
「折角の助太刀には感謝するけど……生憎サティの出番は無いかも」
「言った筈よ、無理しちゃダメって。見た感じ強がりにしか聞こえないようだし、
ここはあたしに任せておいた方が得策よ」
「いいから……本気を出せばあれ位は……」
「……じゃぁ本気が出るまで、あたしがアレを引きつけておくっていうのはどうかしら?」
「………分かった」
 ルキのその言葉を聞き終わるか終わらぬ内に、サティが一歩前へと歩み出る。
 彼女の目の前には、既に態勢を立て直していた大蜘蛛の姿が。
「ちょっとの間、相手になってもらってもよろしくて?」
 まるで挑発するかのようなサティの口振りに、大蜘蛛が猛りながら飛び掛ってくる。
 突き立てられようとした幾本もの歩脚を、まるでダンスを踊るかのような軽やかなステップで掻い潜ったかと思えば、
右手のハンドガンが立て続けに火を噴き、大蜘蛛の身体に無数の弾痕を残していく。
 その一撃一撃も決定打に至らないのを見るや、今度は歩脚を狙って弾を撃ち込んでいく。
歩脚の付け根や関節に、容赦なく撃ち込まれていく銀色の弾。
 それでも大蜘蛛の動きは止まらず、なおもサティに一撃を与えんと突っ込んでくる。
 たちまち、不利な状況へと追いやられてしまう。
 だがそれさえも、サティにとっては想定内の事態だったらしい。
「ルキ……そろそろ準備は出来たかしら」
 先ほどと何ら変わらぬ涼しげな声を受け、それまでしゃがみ込んでいたルキがゆらりと立ち上がる。

「……ありがとう。いつでも大丈夫だから」
 覇気に満ちた声が、夜の闇に響いた。


78:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:25:23 6B3OREH3

 立ち上がりと同様、ゆらりと伸ばされた右手に、転がっていた刀が吸い寄せられるように飛び込んでいく。
「――はっ!」
 再び手の内に戻った刀を、気合と共に薙ぎ払う。
 その瞬間、ルキの身を包んでいたライダースーツに変化が現れる。
 スーツ同様の黒色だったグローブとブーツは一瞬にして白銀の輝きを放ち、
サティ同様、身体の側面を銀色の二本のラインが走る。
 そして薙ぎ払われた刀もまた、その刀身に仄白い光を纏わせている。
 これがルキの言うところの”本気”なのだろうか。
 変化を遂げたルキの全身から、溢れんばかりの気迫が漲っているのをサティは感じ取る。
「じゃぁ、後は頼むわね」
 落ち着き払った様子で、ルキを見遣るサティ。
 そのサティを追い詰めていた大蜘蛛もまた、背後からの凄まじい気迫を感じ取っていた。
素早くルキの方へと向き直るや、奇声を伴って再度飛び掛ろうとする。
 だが、その暇さえもルキは与えなかった。
 光の如き速さで間合いを詰めるや、瞬く間に白刃が閃き、前の二対の歩脚をバラバラに切り裂いていた。
 何が起きたか分からず、突然襲い掛かってきた苦痛に大蜘蛛が吼える。
「……そろそろ頃合ね」
 その光景を見守っていたサティが、手に持っていた懐中時計の蓋を閉じる。
「ルキ、ちょっと後ろに下がってちょうだい」
「またいいところを掻っ攫うつもり?」
「ちょっとした仕掛けをしておいたの。巻き込まれると危険だから」
 落ち着き払った様子で答えるサティに、ルキは訝りながらも後へ飛び退く。
 と同時に、まるで内側から爆ぜるかのように、大蜘蛛の残りの歩脚が弾け飛ぶ。
 その原因が、先ほどサティが撃ち込んだ弾が内部で炸裂した事を、すぐにルキは悟った。
 残りの歩脚をも失い、もがき苦しむ大蜘蛛が発する悲痛な叫びが、暗闇へと吸い込まれていく。


79:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:26:40 6B3OREH3

「……随分と派手な仕掛けね」
「なかなか面白い趣向でしょう」
 無言のままのルキに、サティはクスリと笑いながら言葉を継ぐ。
「さしずめ、あたしの仕掛けに感心して言葉も出ない、ってところかしら」
「……そう思うなら、どうぞご自由に」
 そう吐き捨てるや、ルキは歩行能力を失った大蜘蛛に向かって一目散に駆け出す。
 八本の歩脚を失い、動く事もままならない大蜘蛛は、向かってくる敵に対してなす術も持たない。
 だがそんな相手にも容赦なしと言わんばかりに、地を蹴って高く跳び上がったルキは、
刀を大上段に構え、止めの態勢に入る。
「でゃあぁぁぁ――っ!」
 闇をも震わす気合と共に、ルキが大蜘蛛へと躍りかかる。
 先ほどルキを弾き飛ばした触肢も、”本気”を出した今の彼女の前には何の役にも立たなかった。
 振り落ろされた刃が触肢を寸断し、その勢いで頭部をも叩き割る。
さらに刃から発せられた目に見えぬ波動が、頭部に連なる胴体までも真っ二つに寸断する。
 断末魔の吼え声を上げる間もなく、二つに分かれた胴体が先ほどの人型の頭部同様、
砂のように崩れ落ちていく。
 その屍が全て砂と化したのを見届けつつ、未だに輝きを放ち続ける刀を鞘に収める。
 それと同時に、銀色に変化していたグローブやブーツも、元の黒一色へと戻っていく。
「ルキ、お疲れ様」
「こちらこそ」

 役目を終えた剣士は、振り向くやサムズアップをしてみせる。
 目の前の戦友への、感謝と労いの念を込めて。


80:Zh-nS
08/01/01 20:30:06 6B3OREH3
とりあえず、今回の投下分はここまでです。
今回付けたタイトルは仮のものなので、次以降変わってるかもしれません。

次の投下分にはえちぃシーンも入るだろうと思いますが、
Part-0が意味するように今回の分も含め、まだ序章的な部分なので
陵辱とかはもうちょっと先になるかもしれません。

それでは、また。

81:名無しさん@ピンキー
08/01/01 20:50:09 bfFGonC5
あけましておめでとう!
新年早々に新人さんキター!
なにやらいわくありげな裏設定の匂いがプンプンするので、それらの解説から次回は始めて欲しかったり
どことなく仮面ライダー555を彷彿とさせられて俺の好みだったよ
GJ!

82:名無しさん@ピンキー
08/01/04 17:31:15 QHU4WY+f
激しく期待
>>81
その辺が少しずつ明かされてくのがいいんジャマイカと思ってる俺がいる

83:名無しさん@ピンキー
08/01/09 15:06:24 GIYhk97Q
新作期待で保守

84:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 14:06:35 1N7RJyK3
新年一回目の投下となります。
>>40-46の続きです。

85:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 14:20:32 1N7RJyK3
理由は分からないのですが……
なぜか長文にすると書き込めないので、時間を置いて投下します。サーセン

86:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:12:46 1N7RJyK3
あらためて……>>40-46の続きです。


 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍─神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は─
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り─
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。


87:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:20:06 1N7RJyK3
二つ目以降のレスを長文にすると、なぜか書き込めないので(理由は分かりませんが)
このお話は後日まとめて投下します。
それでは。

88:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:29:38 xFUbXjP7
ちょwwwせっかく脱いだのに・・・・

89:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:37:15 4ZtqyA3y
今FOXが長文、AA取締りしてるらしい。
頭の空白を取れば大丈夫って書き込みを見たが如何?

ちなみに規制されてる所とされて無い所がある。

90:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:39:47 1N7RJyK3
 >>89
 情報ありがとうございます。空白抜きで投下してみます。





91:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:41:11 1N7RJyK3
 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍─神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は─
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り─
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。


92:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:41:44 1N7RJyK3
 風と炎と。
 二つのエネルギーが中空でぶつかりあい、衝撃波が吹き荒れた。
 と、
「ううっ……!」
 苦悶の声を漏らしたのはホルスのほうだった。風のバリアで完全に防ぎきれなかった攻撃が、魔
人の体を焼き焦がしたのだ。
「なかなかのパワーだ……!」
 忌々しげに地上のジュデッカをにらみつける。
「わたしのほうが、マギが高いみたいだね」
 蛍は長大な弓を取り出し、かまえる。
 先ほどの攻防で実感した。相手のマギはせいぜい二、三万といったところだろう。対する彼女の
マギ数値は五万五千。


 このままパワーだけで押し切れる─


 蛍の中に闘志が湧き上がった。
「いっけぇぇぇっ!」
 炎の散弾を連発し、ホルスを追い込んでいく。ありったけのマギをつぎこみ、次から次へと炎の
弾を量産した。
 ワシの魔人は翼を広げ、空中を自在に旋回し、攻撃のことごとくをかわしてみせた。幾度となく
放たれた『ファイアブリット』が、そして『ブレイズキャノン』が虚空へむなしく消えていく。パ
ワーが低いとはいえ、スピードのほうは侮れない。
「このっ、チョコマカとーっ!」
 蛍は苛立ちを隠せずに叫んだ。
「戦いの場で感情をむき出しか。パワーは高くても、戦士としての資質は三流だね」
「うるさいっ」
 怒声まじりに、さらに炎の弾丸を放つ。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 まるでイタチごっこだった。
 だが一連の攻防の中で、ジュデッカは勝利を確信する。
 先ほどから一方的に攻撃を続けているのはこちらのほうだ。たとえ魔人が逃げ続けていても、い
ずれは避けきれなくなり攻撃をまともに受けることとなるだろう。
 そうなればパワーで上回るジュデッカの勝ちだ。


93:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:42:58 1N7RJyK3
「えぇぇぇぇいっ、ブレイズキャノン!」
 もう何度目になるのかも忘れたが、蛍が全力のマギを込めた攻撃を撃ち出す。
 ─そのとき異変は起きた。
「えっ……!?」
 蛍が戸惑いに瞳を見開いた。


 急激に─力が抜けていく。


 両腕がだらりと下がり、ガクガクと膝が笑う。四肢に力が入らず、ジュデッカはその場にへたり
込んだ。
「おやおや、どうしたのかな、神聖騎士」
 ホルスは嘴を歪め、笑みを形作った。
「ガス欠のようだね」
「そんな、どうして!」
 愕然と叫んだ。
「実戦で、全力で長時間戦った経験がないのかな? まるで素人のようじゃないか」
 上空からホルスが嘲笑する。
「僕は攻撃を避け続けるだけで、あとは君が自滅するのを待つだけだった。楽な戦いだよ」
「…………」
 今までの訓練で自分のマギ総量を量ったことは何度もある。だが実戦でどれくらい魔力が保つの
か─こればかりは実戦経験を積んで、体得していくしかない。
 蛍には、マギを限界まで使用した『実戦経験』が皆無だった。
 もっと慎重に戦うべきだったのに。
「こんな初歩的なミスを……」
 蛍は痛恨の思いで呻く。自分ひとりでの、初めての実戦に舞い上がっていた。
 視界が蜃気楼のようにかすんだ。意識が徐々に遠のいていく。
(わたしは、なんて未熟なんだろう)
 悔恨が心の中をドス黒く染め上げた。
「そろそろ反撃の時間だね」
 ホルスの両翼が大きく広がる。


 ざぁっ……


 木枯らしにも似た音とともに、魔人の翼から無数の羽毛が撃ち出された。鋭く尖った刃を備えた
羽毛の弾丸が、四方からジュデッカに向かって降り注ぐ。


94:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:43:57 1N7RJyK3
 羽毛の刃がジュデッカの全身を覆うバトルコスチュームを切り裂いた。マギの減少とともに防御
力が低下している衣装は、ひとたまりもなくズタズタにされてしまう。
「きゃあっ」
 衝撃で大きく吹き飛ばされ、蛍は悲鳴を上げた。
「全段命中、だね」
「くっ……!」
 愉快げなホルスの声を聞きながら弱々しく立ち上がる。
 司祭風のローブはあちこちが破れ、半裸同然だった。コスチュームの破れ目から未発達のなだら
かな肢体がのぞき、白い肌がさらされている。なかば以上露出した右の乳房は桃色の乳首までがあ
らわになっていたが、手で隠す余力さえなかった。股間の辺りも衣装の大部分が剥ぎ取られ、可愛
らしいショーツが見えている。
「いい格好だよ、神聖騎士。このまま殺すのは簡単だ。もう一度今の攻撃を放てば、君はもう防げ
ない」
 ホルスが笑った。
「馬鹿に、しないで」
 呼吸を荒げながらも、ジュデッカは気丈な顔で魔人を見上げた。
「馬鹿にしているわけじゃない。事実を告げているのさ。君のマギは極端に低下している。防御力
も半減している。この状態で僕の最大術『フェザーラッシュ』は防げない」
「くっ……」
 ジュデッカは悔しげに奥歯を噛み締めた。
 死んでも認めたくはないが、確かに魔人の言葉は事実だ。ホルスがもう一度先ほどの術を使えば、
ジュデッカに勝機はない。


 殺される─


 今さらながらに恐怖感が込み上げた。ホルスはおびえる少女の様子を楽しむように、嘴の端を吊
り上げる。
「だけど君みたいな可愛いコをただ殺すなんて勿体ないからね。存分に楽しませてもらうよ」
「楽しむ……?」
 不吉な予感を覚え、少女の四肢がこわばる。


95:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:44:32 1N7RJyK3
「踊れ、我が羽たちよ」
 ホルスが呪文のように告げた。


 ざぁぁぁっ……


 広がった両翼から無数の羽毛が射出され、自らの意志を持つように乱舞する。羽毛群はひらひら
と降下していき、少女騎士の周囲を浮遊した。
「これ……は……?」
 ジュデッカは驚きの声を上げた。一枚一枚の羽毛が空中に舞いながら、少女の肌にまとわりつい
たのだ。
「さあ、彼女を楽しませてやれ。僕の分身たち」
 ホルスの号令とともに、無数の羽毛が露出した肌へと殺到した。
「はっ、あぁぁぁぁっ!」
 ジュデッカの悲鳴が甲高く響く。
 まるで筆で掃くように─滑らかな肌を、小ぶりな乳房を、可愛らしいへそを、キュートなヒッ
プを、そして乙女の秘処をもなぶっていく。
 羽毛は一枚一枚が己の意思を持っているかのごとく、独自の動きを見せた。鋭敏な箇所を絶妙の
タッチでさすり、くすぐり、撫でる。
「んっ……う」
 少女の口から艶かしい喘ぎが漏れた。
 性的に初心な蛍だが、年頃の少女としての性感は備えている。あらゆる性感帯を同時に弄られ、
なぶられて、否応なしに反応が昂ぶっていく。
「はあ、あああっ……!」
 背筋に電流のような痺れが走った。右の乳首がコリコリに勃起している。ショーツ越しにさすら
れた秘裂からは愛液がしたたり、太ももの辺りまで垂れ落ちている。
(やだ、わたし……戦いの場所で、こんないやらしい……)
 頬が赤熱するのを感じながら、蛍は喘ぎ続けることしかできなかった。
「やれやれ、随分とエッチな正義の味方だね。悪の魔人に責められるのがそんなに気持ちいいのか
い?」
「ふざけないで……はぁぁぁ、だめぇ」
 乳首を集中的に撫でられ、ジュデッカの声はたちまち力を失った。白い乳房が紅潮し、痙攣する
ように震えている。
「そろそろ止めといこうか。最後は僕の手でバージンを散らしてあげるよ」
 ホルスは翼を閉じて地面に降り立った。ズボン状の衣装を脱ぎ捨てると、下腹部から隆々とした
肉根があらわれる。
 赤黒い先端部は先走りの粘液によってテラテラと濡れ光っていた。


96:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:45:11 1N7RJyK3
「ひっ……!」
 間近で目にした男の象徴に、ジュデッカは息を呑み込んだ。
(あんなモノで犯されたら、壊れてしまう─!)
 脳裏に、アスモデウスによって純潔を散らされた美少女の姿がよみがえる。清らかな秘処を無残
に貫かれ、最後にはヨガらされた美しい相棒。
 自分もあんなふうに狂わされるのだろうか……と不安が込み上げる。同時に妖しい快楽の予兆に、
腰の芯がじわり、と熱くなった。
 ホルスは巨大な肉茎を揺らしながら、一歩一歩近づいてきた。
 蛍は動けない。疲労困憊のうえに、羽毛群の嬲りによって体に力が入らないのだ。
 地面にへたり込んだジュデッカの前に、ホルスが仁王立ちをした。
「しゃぶれ」
 火照った亀頭が頬に押し付けられる。信じられないほど固く、熱い切っ先が頬をぐりぐりと押し、
さらにスライドして唇にあてがわれた。
「んっ……」
 キスも未経験の唇におぞましい男根が押し付けられ、蛍の小鼻が膨らんだ。
「いやっ、汚い……!」
「なにが汚いんだ。これから君を女にしてくれる大切なモノだぞ」
 ホルスが小馬鹿にしたように告げた。
「さあ、敬意を込めて口づけするんだ。そしてお願いしろ。『私の処女を奪ってください』とね」
「そんなこと言えるわけないでしょう!」
「なら、このまま生殺しにしてあげようか?」
 ふたたび羽毛が舞い踊り、ジュデッカの全身をなぶっていく。
「くぅっ……うあぁぁぁっ!」
 じっとりとした責めに少女はひとたまりもなく嬌声をあげた。
 快楽の中に、理性が蕩けていくようだった。
「このまま嬲られるより、ひとおもいに貫かれたいだろう? 違うかな」
「わ、わたしは─」
 かすれた声でうめく。
 どうすればいいのか分からなくなっていた。正常な思考が混濁し、次第に妖しい愉悦に染まって
いく。
 このままでは魔人に対して、凌辱を懇願することになってしまう。
(そんなのゼッタイ駄目……! 助けて─)
 ジュデッカの瞳が絶望に見開かれる。
(助けて、瞳子ちゃん!)


「アイシクルブリット!」


 凛とした叫び声が響き渡ったのは、その瞬間だった。



                        【続く】


97:名無しさん@ピンキー
08/01/12 20:37:58 gEQsI+bT
ついにキタ-!GJ!
しかしエルシオンとジュディッカって歪なコンビですな
頼らないエルシオンに、頼りっぱのジュディッカ
攻防一体をできる真のコンビになるっていうエピソードかな?
しかしそうだとするとホルスまんま噛ませだよww

98:名無しさん@ピンキー
08/01/12 21:02:10 xFUbXjP7
太陽神の名が泣くなwホルスwww

99:名無しさん@ピンキー
08/01/14 15:01:39 CpZlZH+P
汚された記憶が蘇りトラウマモードが発動し劣勢になるエルシオンって展開の可能性も。そして新戦士登場って感じに

でもジュデッカの貞操も散る日が来ると思うと今から楽しみ。

100:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:41:44 e1Qx6HMs
初めまして。
変身ものではない強い格闘系で書いてみようと思います。
よろしくお願いしますね。

101:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:46:30 e1Qx6HMs
―近未来、ジャンヌ星ではナポレ王体制の下、平和と非罪で統一された富国であった。
小惑星であったが豊富な資源、食物により、平民一人一人が幸せに満ち溢れ、また代々のナポレ王も
心優しき王であった為、誰もが不自由のない暮らしをする事が出来た。
周囲に敵星もなく、誰もが安泰と思われていた星に、遠く離れたムーン星のリタ王が目をつけた。
近星を既に征服したリタ王が、遠く離れたジャンヌ星に目をつけたのは、女だった。
偶然にも、ジャンヌ星で生まれた女が、征服した星に移住して来ており、そのあまりの美しさにリタ王は
ジャンヌ星の制圧に踏出したのだった。

小惑星と、数々の星を征服し豊富な民と軍部を揃えた大星集団、戦えばどちらが勝つかは明白で
あった。
リタ王とて、無駄に戦いをし、美しい女たちを死なせてしまっては、元も子もない。
できれば戦いを避けての、自主降参をさせようと企てた。
ナポレ王に、リタ王の遣いが入った。
「ムーン星の男集1,000人の相手を選ばせてもらいたい」
星交間交渉だと、表面上は友好的関係を求めた遣いに対して、ナポレ王は断固拒否をした。

それから間もなく、ムーン星の勢力が、ジャンヌ星に襲い掛かった。
ジャンヌ星周辺に配下されたスターゲート防衛軍壊滅の知らせは、ほんの数時間でナポレ王へと
伝わって来た。
「すまん、席を外す。しばらく、頼むぞ・・・・・・」
側近のマサンにそう伝えると、ナポレ王は城を後にした。

―ムーン星ではリタ王が、吉報を今か今かと待っていた。
軍が、星に攻め入った報告を受けてから、やがて丸一日が過ぎていた。
「あんな小星に一日かかるとは・・・・・・俺が指揮をしていれば、半日で制圧してやるものだが」
若く精力的なリタ王は、王を引く継ぐまでは軍部総隊長として、数々の難敵星の制圧に貢献していた。
ただの勢いだけではなく、頭脳派としても類稀な才能を発揮していた。

102:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:10 e1Qx6HMs
そこへ遣いの兵が戻って来た。
その姿を見るなり、リタ王はニヤリと笑みを浮かべた。
(ふん、やっとか・・・・・・まあいい、ジャンヌ星の若い女と、領土は全部頂き、男共は皆殺しだ)
「王・・・・・一次突入のサハサ軍隊が全滅しました・・・・・二次のビルタ軍隊も、劣勢におかれています」
兵は慌てた様子で伝えた。
それを聞いて、驚いたリタ王は腰掛けていた王座から、思わず立ちのめって兵に詰め寄った。
「なんだと!あの小星に、我が軍が負けるはずがなかろう。それにビルタ達が劣勢だと!そんな
バカな話があるわけがない。どこにそんな対抗する軍がいたと言うのだ!」

兵はしばらく口を包んでいたが、細々と口を開いた。
「・・・・・そ、それが・・・・・・ひとりの女に・・・・・・」
「女だと?どう言うことだそれは。女に負けたとでも言うのか?」
「は、はい・・・・・・その女の振りかざす剣の様なものの光で、我々の軍が一瞬のうちに消えて・・・・・
私も目の前で起った事が信じられませんでした。どんな攻撃も、その剣によって跳ね返され、
歯が立ちませんでした。このままでは・・・・・・」
「もういい、下がれ!いったん送った軍は引き返させろ。だが、出来る限り、その女の特徴を記して
来い。その剣とやらも見たい。出来れば映像として撮って来い!」
「わかりました」
兵は再び戻って行った。

リタ王の焦りは増して行った。
だが一つの事が脳裏に浮かんだ瞬間に、その焦りは恐怖へと変わった。
―『聖母マリアのソード』まだリタ王が幼い頃に、父親から聞いた伝説的な話であった。
昔、ある小惑星に挑んだ星々が、次々に消滅した。
その星には、捨て子を守り育てる聖母マリアと呼ばれる女がいた。
聖母マリアは、神が創り出した奇跡であった。
男女問わずに、誰もが魅了される美しいマリアは、年齢を重ねても微塵も変わらぬエルフ的な身体を与えられていた。
そして星への危害を感じると、戦女神の姿へと変え、その剣により、子供たちを守っているとの事だった。

103:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:39 e1Qx6HMs
もちろん、幼いとは言え、リタ王がそんな伝説が、実際に存在すると信じたわけではなかったが、
今、それが現実になっているのではと脳裏から離れなかった。
そんな国に攻め入っては自軍崩壊である。
だが、リタ王はもう一つの事を脳裏に浮かべていた。
(美しき聖母マリアか・・・・・女神・・・・・・本当に存在するのならば、拝みたいものだ。そして・・・・・・)
そんな淫想を考えつつ、リタ王は退陣を命じた軍からの報告を待つ事にした。


リタ王は、ビルタより報告を受けたレポートを開きながら、撮られた映像を見ていた。
レポートは一度目を通しただけだが、映像は繰り返し、繰り返し、もう何度見たかも覚えていない。
空中に浮かぶマリアに、近づく軍機、そして鋭く剣を振りかざすマリアによって、一瞬の光と共に
軍機が消滅する映像だ。

映像は離れた場所からのもので多少の映像の乱れはあるが、マリアの全身は、しっかりと、とらえていた。
(素晴らしい・・・・・・これが伝説と言われた聖母マリア・・・・・・戦女神の姿か・・・・・・)

背丈は180cm程度に見えた。軍装の気配はまるでなく、身体にフィットした白いボディスーツ姿をしている。
肩の部分までで、両腕は完全に露出していたが、雪肌のせいか、全身が白くボワリと幻想的にも見えた。
足首までスーツに包まれていたが、それより下の両足は、繭の糸の様なもので巻かれていた。
そして背中まで達する、艶やかな黒髪は風に靡き、全身の白さとは非対称と相成って、よけいに
神秘さを浮かび上がらせた。
首から、金色に光るものを下げていたが、映像では、はっきりと見えなかった。
何より正義に満ち溢れ、軍機を鋭く睨む、その勝気なマリアの表情がたまらなかった。
言葉などでは言い表せない、いかなる男も圧倒させ、身震いさせる美貌であった。

104:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:01 e1Qx6HMs
―この世に存在するとは思えない。
リタ王の想像を遥かに超えた美しさだった。
羽が生えていれば、天使と間違えても、おかしくはないと、リタ王は思った。

そしてマリアの持つ剣は、銀とも白とも言えぬ、不思議な光源を発していた。
剣は全長150cm程の鋭いもので、マリアが振りかざすと、その光源が、剣先を電光石火で拡がり、
光に包まれた、周囲の軍機を瞬間的に、消し去るのだった。

軍機が消え、青空が広がると、マリアは哀れむ様な表情をして、地上へと消えて行き、映像は途切れた。
(これでは勝てる訳がないな・・・・・・全勢力で向かっても一網打尽だ・・・・・・さて、どうするかな・・・・・・)
そう苦笑いするリタ王だが、頭の中では策を考える余裕など無かった。
(聖母マリア・・・・・・なんとしても俺のものにしたい・・・・・・一生に一度でいい、あんな女を抱いてみたい・・・・・・)
あの圧倒的な強さと美しさ、そして軍機を睨む気高き正義感に包まれたマリアを全裸に剥いで、思う存分に
調教したい。
あの全身を包むスーツの中に、どんな秘められた肉が潜んでいるのか。
戦女神を泣かせ、屈服させ、完全に自分のものにしてしまいたい。
肉の奥底に自分の精を流し混み、身篭らせるのも良い・・・・・・。

そんな淫想をしていると、いつしかリタ王の下半身がモゾモゾと膨らんでいった。
すでに数え切れない美女と呼ばれる女を抱き、今の若さで、既に女に対しては飽きさえも来ていた。
今では最高級の女を抱く時にくらいしか反応しないリタ王にとっては、淫想だけでこんなになるのは
初めてだった。
映像を見ただけのマリアに、はやくも、これだけ魅了されているのである。

105:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:23 e1Qx6HMs
(だが・・・・・・)
今のムーン星に、マリアに太刀打ち出来るだけの軍備はあるとは思えず、新規開発も期待できるとは
思えなかった。
リタ王は映像をいったん止め、レポートに再び目を通し、夜を通して、思想にふけっていった。

軍を退散させてから数日が経過したが、ジャンヌ星、いや、マリア側から攻撃を仕掛けてくる様子は
微塵も感じなかった。
リタ王が予想した通り、マリアは無駄な戦いをするつもりはないらしく、一安心をした。
そこでリタ王は、普段のマリアの様子を探るために、忍兵を送った。
だが、数日が経過しても音沙汰はなかった。
今度は忍兵二人を送り、一人に、忍兵を観察させて報告を待った。

戻って来たのは、予想通り、観察を命じた忍兵だけだった。
「星へ入ると、すぐにマリアがいまして、一瞬の光を放ち、忍兵は消滅しました。こちら側の作戦を、
予め予期していたとしか思えません」
これにはリタ王も焦った。
(予知能力があるとでも言うのか・・・・・・)
リタ王は、古びた部屋にある、父親の残した書物を読みふけった。

『聖母マリアのソード』に関する記述の書物が、一つだけあった。
それによると、マリアは防衛本能を察知する働きがあり、星に存在する邪心を読む事が出来ると言う。
つまりは、ジャンヌ星の中に入ってしまえば、マリアに探知されると言う驚きの記述であった。
―完全なまでに、策は潰えた。
もはや聖母マリアに付け入る隙は、微塵もなかった。
それが余計にリタ王の淫心を揺さぶる。
(くそっ、なんとしてもマリアをものしてやる・・・・・・何か手はないものか・・・・・・)
忍兵を送り込み、聖母マリアが育てる子供を人質に取る、そんな筋書きが不可能となった今、マリアを
抱く事はおろか、生の姿を拝む事すら無謀と言える、そんな状況に陥ってしまった。

106:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:49:52 e1Qx6HMs
それから一月の間、寝ても覚めてもリタ王の脳裏には、映像で見たマリアの美貌と身体が、一時も
離れる事はなくなっていた。

そんな折、新しく制圧した小星より、女が連れられて来た。
どれも選りすぐりの美女だちだった。
女たちは皆、慰み者の運命を歩む事になる。
そのため、覚悟を決め、搬送中に舌を噛み自害する女も少なくなかったが、新しく開発した機器に
より、自害本能を消失させる事に成功している。

リタ王の前で、一人一人紹介されるが、自分の女にする考えなどなく、流れ作業で進んだ。
最後の女の紹介で、リタ王が初めて口を開いた。
「今までの女とは肌色が違うな」
兵にせかされ、女は返答を強要された。
「私はスケルゥ星より、環境学を学ぶために、移住して来ましたので・・・・・・他の方とは系統が異なり
ます」
「そうか・・・・・・行っていいぞ・・・・・・」

一人になったリタ王は、ブツブツと一人で考え事を始めた。
そしていつしか、微笑を交えたかと思うと、高らかに笑い始めた。
(ふふふ・・・・・・いいぞ・・・・・・ほんのわずかだが、隙間が開きやがった・・・・・・)
リタ王は、すぐに早急の調査を、配下に命じたのだった。

107:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:50:24 e1Qx6HMs
報告を待つ間、リタ王はエルフについて調べていた。
―『エルフ』
女系のみで、小惑星に生息したヒト型の生物。生誕については謎に包まれている。
怪奇な能力を持っていたとされる。
特徴としては、老う事のない身体のため、成長のピークを迎えた後は、その身体を維持する。
平均寿命は千年とされている。

―絶滅
ナーム星の戦闘部隊100余名を乗せた空中軍艦が不時着し、エルフたちは彼らを介抱したとされる。
しだいに戦闘部隊とエルフたちの間に、愛が芽生えた。
エルフは、その処女を捧げた相手を心から愛し、懇親となって生活をしたと言う。
だが、彼らの子を出産すると間もなく、エルフとしての能力を失い、寿命を向かえて逝った。
愛するエルフを失い、発狂した一人が、次々とエルフを襲い、制止に入った仲間との殺し合いに発展したと言う。
その愚かな姿を目のあたりにしたエルフたちは絶望し、次々と自害し、平和だった小惑星に残ったのは、
生き残った男たち数人であったと言う。

その他、エルフの特徴には、蘇生能力、心読能力などもあると書かれていた。
(なるほど・・・・・・戦うこと以外の能力には、秀でていたと言うわけか・・・・・・)
リタ王の考えてでは、マリアは戦う能力に加え、エルフの全ての能力をも兼ね揃えた、まさに無敵の
能力を持って、誕生したのだろうと確信していた。
(神は、エルフを聖母として復活させたわけか・・・・・・)
その後もリタ王は、マリアに結びつきそうな資料を、ただひたらすらに調べ尽くしたのだった。

108:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:20 e1Qx6HMs
リタ王が、待ちに待った報告が来たのは、命を下してから1週間後だった。
「それで、どうだったんだ?」
冷静を装うリタ王だったが、さすがに汗ばんでいた。
「はっ、可能な限りの星を調べましたところ、ジャンヌ星の出生者は、16名おりました。その中で
幼い時期に両親を失った者や、別れていた者は、調べた限りでは4名おりました」
「4人か・・・・・・思ったより少ないな・・・・・・まあいい、その4人を全員連れて来い。そして残りの奴らには
マリアについて、何でも良い、知りうる事を全て吐かせるんだ。喋らすためなら、金銭でも土地でも、褒美を与えても良い。
どうしても喋らぬ者がいたら、無用で拷問にかけて構わぬ」
「はっ、かしこまりました」
そう言うと、使者は急ぎ足で扉から出て行った。
「外せ・・・・・・ひとりになって考えたい」
リタ王は周囲を追い出し、王室でひとり篭って、再びマリアの映像を鑑賞して物思いにふけった。

(4人か・・・・・・その中にマリアによって育てられた奴がいれば・・・・・・さすがにこれは神に願うしか
なさそうだ・・・・・・いなければ、新たに星を制圧して探すしかないな・・・・・・)
その4人の中に、ひとりでもマリアによって育てられた者がいれば、それはマリアにとっては我が子同然。
いや、子供を守るために、神より命を受給したのならば、それはマリアの使命そのもの。
何を犠牲にしても、守ろうとするに違いないだろう。
そうなれば、こっちのものだった。

伝説にもなっている事から、マリアは永遠の命を宿しているのではないかと予測できた。
そして老いをしらぬ肉体、それは今のマリアの美しさを、永遠に保持する事でもあった。
蘇生能力があることから、回復・治癒もあっと言う間だろう。
そう考えると、なんと素晴らしい身体なのかとリタ王は思った。
もしマリアが奴隷になったらと思うと、想像するだけでもゾクゾクした。
(後は、神が俺に味方をするか、マリアに味方をするか、だな・・・・・・)

リタ王の前に、その運命を握る4名と、残り12名からの調書が書かれたレポートが揃ったのは、5日が
過ぎた、雨の激しい夜だった。

109:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:46 e1Qx6HMs
次なる星の制圧を検討する、戦略会議に参加し終えたリタ王は、急ぎ足で移動機に戻った。
城へ着くまでの間、調書レポートに目を通した。
そこには12名全員が質問に答え、虚偽の気配は、なかったと記されていた。
長年平和が続く星であるため、実際に、マリアの存在を知る者はいなかった。
どれも、伝説として聞いたり、幼い頃の昔話として聞いていたりと、中身のないものばかりだ。
(平和ボケした星だ……無理もないか……)
その中で、親をなくした孤児を育てている、美しい女についての証言が、唯一の収穫と言っていいものだった。

証言した男は、収穫した食物を配送する仕事をしていたらしいが、一度だけ、大量の食物の注文があり、
その施設へ運んだと言う。
その施設にいた女が、驚くほどの美人だったので、印象に残っていたと書いてある。
施設では、そこにいた兄妹が、どこかの星へ旅立つ送迎パーティーをするようだったと書いてあるが、
残念ながら、その女こそが、聖母マリアである事は知らなかった様で、レポートは、そこで終わっていた。
(兄妹か……)
リタ王は、これから城で会う、4名の詳しいプロフィールを確認した。

1人目は70歳を越えた老人だった。犯罪暦があるなど、プロフィールを読む限り、マリアに育てられた可能性は
薄いとリタ王は思った。
2人目は10歳の幼い子供だった。ジャンヌ星を訪れた商人夫妻が、たまたま交通事故の現場に直面し、唯一助かった子供を
引き受けたと書いてある。
(これも違うな……)
レポートは1枚に2名ずつ書かれており、残りの2名を確認するためにレポートをめくるのだが、手が微塵に震えるのを
リタ王は止められなかった。
そしてリタ王は、残りの2名を確認した。

110:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:23 e1Qx6HMs
レポートに目を通したリタ王の手が震えた。
手だけではなく、全身が僅かに震えていたのかもしれない。
これまで幾多の難星を制圧して来たリタ王だったが、これほどの興奮はなかっただろう。
それほどまでの衝撃であった。
そして、笑いを堪えきれぬリタ王は、機内であるにも関わらず、声を上げて笑った。

―『ベールとアイム ベールが兄、アイムが妹』
ようやく震える手を、ぐっと堪えたリタ王は、二人の詳しいプロフィールを確認した。
兄のベールは24、妹のアイムは23。年は一つ違いである。
アイムが生まれてすぐに、研究職をしていた両親が、実験中の事故により亡くなっている。
「キボウ」と言う名の、星をあらゆる攻撃から守る装置の、実験中だったとされている。
まだ幼い二人は、ナポレ王の口利きにより、ある施設に預けられて育ったとされているが、
その場所や、育て親については、不明とされていた。
ベールが1歳、アイムにいたっては0歳なのだから、まさに親と言える存在に違いはなかった。
ベール、アイムは、共に両親の研究の完成を目指し、星内でも一番の優秀なスクールで学び、
そのスクールの推薦で二人は、現在ではムーン星の支配下になっているワクリル星にある、
平和研究学で飛び抜けた研究開発環境のあるスクールへ移ったとされている。
ベール、アイムは揃って優秀で、ワクリル星でも、それぞれトップクラスの成績を収め、
現在は二人とも卒業し、研究者としてスクールに残っていた。
周囲の証言では、二人は、後数年したらジャンヌ星に戻って研究をしたいと話していたと言う。


111:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:58 e1Qx6HMs
城に到着したリタ王は、すぐさま4人への接見を行った。
無関係と思われる老人と子供には、簡単に事情を聞いただけで、土産と称し一市民としては生涯困ることが
ないであろう財を持たせて帰星させた。
「次を呼べ」
これまでにない程の緊張感を高めたリタ王の元へ、先に連れて来られたのは妹のアイムであった。
(美しい……)
リタ王だけでなく護衛をしてる者や側近までもが眼を奪われる美しさだった。

母国であるジャンヌ星が、ムーン星の標的にされている事は既知であるらしく、眼光は鋭く、嫌悪感を
あらわにしている。それが敵国である王の前だとしても全くひるまず気の強い性格だと誰もが思った。
「アイムです。兄と共に、ジャンヌ星よりワクリル星へ研究目的のため来星しております」
言葉に緩みや脅えのない、まっすぐで強い口調だった。
資料を目に通しつつも、リタ王はマリア以来、久しく心を奪われたアイムの身体をチラチラと眺めつつ質問をした。
「私の星が君の星との有効的星交渉をしているのは知っているかな」
「いいえ、制圧目的で攻撃をしかけ全滅をしたとは聞いておりますが」
「ほう。それは誰から聞いたのかな」
「兄です」
話をしながらもアイムの長く白い両腕が美振動しているのがわかった。怒りを押し殺している様だった。
(マリアの前にこいつで楽しめそうだな。それにしても素晴らしい美貌だ……これ程の女は、星に1人いるか、いないかだ)

112:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:53:28 e1Qx6HMs
アイムは半袖に、フィットしたズボン姿だったが、そこからでも豊満な胸の膨らみがわかった。
袖から出た腕は白く、マリアをも彷彿とさせる白さだった。
「君はこれまでに男に抱かれた事はあるのか」
リタ王の言葉に、周囲の者たちが淫声を上げて薄笑いを浮かべた。
「ありませんッ。そんな事を聞くためにここまで呼んだのですかッ」
呆れ返った様に強い口調で言ったアイムはそのままリタ王に背を向け、扉の方へ歩き出した。
「これで帰らせて頂きます。これ以上、話をする必要はありませんッ」

リタ王は扉の横にいる護衛に視線を向けると、アゴを少し上げ合図をした様だった。
その合図に合わせて、扉へやや駆け足で歩いて来た、怒りと強気に満ち溢れた美貌のアイムの両腕を掴むと、
誰もが圧倒されてしまいそうな艶やかな唇に、薬をかがせた。
「ああッ!……」
悲鳴を上げたアイムは、一瞬の抵抗も及ばず、そのままガックリと意識を失い、護衛に抱かれ別室へと連れて行かれた。

「ふふッ、よし、次は兄の方を呼べ」
策略通りに進んだ事を喜び、リタ王は余裕の笑みを浮かべながらアイムの兄であるベールを呼ぶよう命じた。
(マリア……もうすぐだ……待っていろよ……)
リタ王の淫らな思惑は計画通り、着々とマリアに忍び寄っていた。

113:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:01:57 4uUwd3Ua
支援?

114:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 02:11:51 e1Qx6HMs
眠くなってしまったので、とりあえず今夜はここまでです!

『聖母マリアのソード』―coming soon!

115:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:32:12 UqsC7VsD
全裸待機

116:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:46:03 81avSlOS
続きwktk
かなり長編になる悪寒

117:名無しさん@ピンキー
08/01/20 18:03:33 KlhknwlB
なんであんたらはageるんだ?

118:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:58:54 t9dOtd4c
またお前か

119:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:12:40 8u8rJNnb
エルシオン待ち

120:名無しさん@ピンキー
08/01/24 08:35:09 52wjIVwN
>>114
GJ!続きに期待

121:名無しさん@ピンキー
08/01/26 07:18:43 b2mz1OCD
ほす(´・ω・`)

122:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:05:25 sdBGQIhr
皆様、明けましておめでとうございます。新年最初のSS投下します。幕間で、Hシーンは無いですが、どうぞ



~一方、遂に墜ちたリップとココノは~

「それでは、こちらが浴場になります。えっと…」
と首をかしげるココノ。そう、今はスイートリップから七瀬凛々子へと戻っている性か、
どちらの名称で答えれば良いか迷っている様だ。それが可笑しかったのか、微笑みながら
「どちらでも良いですよ。ココノさんが呼びやすい方で呼んで貰って構いませんよ。」
と、微笑みながら返す。
「では…凛々子さん。こちらが浴場になりますので、こちらで身を清めてお待ち下さい。
メッツァー様もそろそろ帰還なされる頃ですので」
と、想い人の名前を聞いただけなのに胸が高鳴る凛々子。
「ふふ…ではごゆっくり…私は凛々子さんの新しい着替えをお持ちしますので」
「着替え?」
と、不思議そうに返す凛々子。
「ええ、これから同じくメッツァー様に仕える身になりますので。それ相応の格好をして
もらいますので」
という言葉を聞いて顔を赤らめる凛々子。それを察したのか、少し苦笑いを浮かべながら
ココノが
「大丈夫ですよ。そんな卑猥な格好では無いので。基本的には私と同じ服装になります」
それを聞いて安堵したのか、小さくため息を吐く凛々子
「ふふ…では…」
と、浴場から離れていくココノ。そして、粘液や汗でべとべとになった身体を洗うべく、
凛々子も足早にシャワーへと向かうのであった。
そして数分後、シャワーを浴び、湯船に浸かっていた凛々子の元に、同じく一糸纏わぬ姿
で浴場へ入ってくるココノ
「すみません。私も汗をかいたので、ご一緒に汗を流させて貰いますね」
そして、シャワーを浴びた後、同じく凛々子と肩を並べて湯船に浸かるココノ、そして、
何気なくココノが凛々子へと問いかける
「…凛々子さんは、メッツァー様のどこに惚れたんですか?」
「教導学園でメッツァー様と初めて会った後、他の男性には無い優しさを感じて、段々好
きな気持ちが出てきて…それで敵として私の前に現れた時はショックだったけど、それで
も学園生活の時の優しさが忘れられなくて…私も聞きたかったんですけど、ココノさんは
どうして?」
一瞬、ココノが昏い表情を見せる、しかし、湯気の性か、凛々子は気付かなかった


123:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:06:57 sdBGQIhr
「私は以前、アップルナイツという騎士団に所属していて、ゼーロウの軍勢との戦闘に敗
れ、ゼーロウへと連れて行かれて、陵辱の限りを尽くされていました。それこそ、死にた
くなるくらいに。その時、ゼーロウに幹部として就任したメッツァー様が出した案があっ
て、実験的に、捕らえられていた私がメッツァー様に預けられました。最初、私は相手が
変わっても、陵辱されるだけと思っていましたが、メッツァー様は違いました。時には陵
辱もありましたが、優しく接してくれていたメッツァー様に、いつの間にか惹かれていっ
て、気付いたら、今の自分になっていました。」
「そうでしたか。」
と、その話を聞いて、どれだけ凄惨な思いをしたのかと考え、気が下がった凛々子を察し
たのか
「長湯になりましたね。そろそろ上がりましょうか」
と笑顔で話しかけるココノに頷く凛々子であった。
そして、脱衣所で、ココノは早々に着替えを始めたが、凛々子はどうしても着替えの手が
進まない。これを着る事によって、完全に今までの生活と別れる事になるのを分かってい
るだけに、手が進まないのだ。先に着替え終わったココノがそれを察したのか
「凛々子さん。大丈夫です。メッツァー様は絶対貴女を大事にしてくれます。だから、勇
気を出して一歩を踏みだして下さい。」
と微笑みながら語りかける。その微笑みを見て、勇気付けられたのか、意を決して着替え
始める凛々子。そして数分、最後に帽子を被った凛々子を見て
「良かった。ぴったりです」
と、笑顔を零すココノ。そして、鏡へと通される凛々子。そして…
「これが…私?」
スイートナイツの衣装も大胆とは感じていたが、それ以上に赤と黒を基調とした魅惑さを
感じる大胆な衣装に身を包んだ自身を見て、胸が高鳴る。
「お似合いですよ。凛々子さん…それでは改めまして、これからもよろしくお願いします。
共にメッツァー様の為に頑張りましょうね」
と、笑顔で挨拶をするココノ。それにはにかみながら
「こちらこそ。よろしくお願いします。」
と返す凛々子であった。
「ふふっ、それではメッツァー様が間もなく帰還されますので、お迎えに上がりましょう」
「はい。ココノさん」
と相づちを打って、魔法陣へと向かう2人であった。
 

以上です。短いですが、死亡フラグを立たせない為にも投下しておきます。
何分、最近忙しくてSS作成出来ないのが残念ですが、地道に作っていきますので、どうかよろしく

124:名無しさん@ピンキー
08/02/02 18:10:17 IqMyKU2a
全世界紛争廃絶を訴えて武力介入を繰り返す4人のマイスターヒロイン物マダー?

125:名無しさん@ピンキー
08/02/02 18:27:37 ntnK+Nba
今は無き初代凛々子に乾杯
そして新しい凛々子コンニチワ
URLリンク(www.uploda.net)

SS初級者氏に支援の意味を込めメッツァー制服に身を包む凛々子です。
絵心が無いのでコラですが。

126:名無しさん@ピンキー
08/02/02 21:35:21 11jfxMSG
下半身だけスーツの破かれたゲキイエローが排尿しているイラストを暇なので書いております・・・そんだけ。

127:名無しさん@ピンキー
08/02/02 23:27:17 qfbpXUMv
・・・そんだけ?ほんとにそんだけ?

128:名無しさん@ピンキー
08/02/02 23:51:48 11jfxMSG
本当にそんだけ。

129:名無しさん@ピンキー
08/02/03 21:43:25 /xJeKonR
うpだろうここは

130:名無しさん@ピンキー
08/02/05 07:50:15 0FOF56wq
黄色だけにおしっこかこの野郎

131:名無しさん@ピンキー
08/02/08 00:32:59 lkw01H5q
最近のモバ二次は十字架磔が頻発して時代だ…

132:名無しさん@ピンキー
08/02/11 16:37:54 /RTqSmmb
保守

133:名無しさん@ピンキー
08/02/11 21:23:20 nxAf96SI
携帯から画像うP出来るん?

134:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:30:39 aFXQ54rz
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

135:名無しさん@ピンキー
08/02/15 23:12:48 nad9Iezf
ほしゅぅぅぅ~

136:名無しさん@ピンキー
08/02/18 02:32:54 MIP8Shz5
ほす

137:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:46:42 9HkOL+8H
投下ペースがかなり空きましたが>>91-96の続きを投下します。


138:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:47:24 9HkOL+8H
 
「アイシクルブリット!」


 凛とした叫びとともに、蒼く輝くエネルギー弾が飛来する。
「!」
 ホルスは驚きに目を見開き、中空へ飛び上がった。
「今の術は─」
 ジュデッカは、攻撃が飛んできた方向に視線を移す。
 路地裏の向こう側─オレンジ色に輝く夕陽の照り返しを受けて、白いバトルコスチュームに身
を包んだ美少女騎士が立っていた。
「瞳子ちゃん!」
 蛍が喜びに目を輝かせる。
 エルシオンは無言で彼女の元へ駆け寄った。
「新手か。やれやれ、この町には一体何人の神聖騎士がいるんだか」
 ホルスが空中で舌打ちする。
 股間で巨大な肉棒がだらしなく揺れていた。
「あの、瞳子ちゃん、わたし─」
 言葉が出てこなかった。
 エルシオンに負担をかけないために、勢い込んで戦場へ向かったというのに。無様に敗れたうえ
に、当のエルシオンに助けてもらうとは。
 自分自身が情けなくて、瞳子の顔をまともに見ることもできない。
「あなたはそこで休んでいて」
 クールに告げて、エルシオンが背を向ける。
「……役に立てなくて、ごめんね」
 蛍は嗚咽まじりの声で謝った。きつく閉じた瞳の奥から熱いものがこぼれ落ちる。悔しさと惨め
さが少女の胸を灼いていた。
「蛍」
 エルシオンが告げる。
 背を向けたままで。
 いつも通りのクールな声で。
「ん?」
「よく頑張ったね」
 瞳子の声に優しさがにじむ。
「瞳子ちゃん、わたしは、そんな……」


139:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:49:22 9HkOL+8H
 
「マギの強さは心の強さ、でしょう。あなたの心は今日、少しだけ成長したの」
 瞳子が言葉を継ぐ。
「でも……」
「今日はここまででいいの。いつかきっと、あなたはもっと強くなれる」
「選手交代かい? ま、誰が来ても同じだけどね」
 ホルスが空中で翼を羽ばたかせた。


 ざぁぁっ……


 木枯らしの音を響かせ、無数の羽毛が射出された。羽毛の弾丸を放つ、ホルスの最大術『フェザ
ーラッシュ』。
「神具召還」
 エルシオンが虚空に向かって右手を突き出した。しなやかな手に握られたのは、黄金の刃を備え
た聖剣。
 だが─
「っ!?」
 エルシオンの瞳に愕然とした色が浮かんだ。
 蛍も同様に驚きの声を漏らした。
 優美な柄の先にあるはずの、黄金の刃─それが半ばから消失している。
「なんだよ、その剣? 折れているじゃないか」
 ホルスが嘲笑した。
 前回の戦いで、アスモデウスの魔剣によってエルシオンの剣は半ばから折られてしまった。今の
彼女には武器がない。完全な丸腰だ。
「くっ」
 眉をしかめて、聖剣を地面に放り捨てる。猛ダッシュで横に跳び、間近に迫った羽毛群をかわし
きった。
 爆音とともに地面の一部がえぐれ、吹き飛ぶ。
「第二段階マギ開放」
 エルシオンは両手で複雑な印を結び、叫んだ。
「くっ、さっきの神聖騎士よりもマギが高いのか!?」
 美少女騎士の気が高まったのを感じてか、ホルスの表情に警戒色がまじる。
 すらりとした手が高々と突き出された。
 上空にいるホルスへと狙いを定め、
「ジャイロブラスト─」
 叫んだ瞬間、エルシオンの表情が凍りついた。


140:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:50:48 9HkOL+8H
 
「瞳子ちゃん?」
 ジュデッカは怪訝な気持ちでエルシオンを見つめる。
 術が、発動していない。
「まさか─いえ、やっぱり」
 蛍は愕然とうめいた。
「戦えるだけのマギが、まだ回復してないの?」
 エルシオンは無言だった。


        *


 術が、使えない─


 瞳子の胸に絶望感が広がっていく。
 前回の戦いでマギを限界近くまで消費してしまい、まだ十分に回復していない。
 万全の状態でないことを承知したうえで戦いに臨んだはずだった。しかも今回の相手はアスモデ
ウスに比べれば、数段力の劣る敵だ。なんとか戦えると思って、助太刀に駆けつけたのだが……
 上級術が発動しないほどにまで、マギが低下しているとは思っていなかった。
「くっ、ジャイロブラストが使えないなら……」
 思考を切り替え、別の呪文を唱えだす。
 そうはさせじと、ホルスが翼を羽ばたかせた。両翼を畳んで滑空しながら、猛スピードで降下す
る。
 自らの肉体を一個の弾丸と化し、まっすぐに突き進む。さらに魔人の全身が薄い緑色の輝きに包
まれた。
 マギエネルギーをまとって特攻するつもりなのだ。
「フリーズレイ!」
 氷の散弾がホルスを捉え─
 すべての散弾がはじき返される。
「くっ!」
 やはりランクの低い呪文では決定打にはならない。
 輝く弾丸と化したホルスが間近に迫る。
 攻撃態勢に入ったままのエルシオンは、回避行動をとるのが遅れた。
 避けられない─
 歯を食いしばった瞬間、全身がバラバラになるような衝撃を覚えた。十数メートルも吹き飛ばさ
れ、地面にたたきつけられる。


141:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:51:42 9HkOL+8H
 
「ぐっ……!」
 エルシオンは苦痛を無理やり押し殺して、立ち上がる。体中の骨が軋むように痛んだ。
 と─
「コスチュームが……!」
 ぱっと閃光が散り、白いバトルコスチュームが消失する。もはやコスチュームを象るだけの魔力
も残っていないのだ。

 天空高校の制服姿に戻ったエルシオン─いや、月読瞳子は呆然と立ち尽くした。
「はははは、こりゃあ傑作だ。ただの女子高生が魔人様と戦うつもりなのか」
 ホルスは哄笑を響かせて着地した。
 無防備に、無警戒に近づいてくる。
 だが瞳子には戦う術がない。魔人の言うとおり、マギが尽きた神聖騎士は単なる女子高校生にす
ぎないのだから。
「踊れ、我が羽」
 呪文とともに、無数の羽毛が浮遊した。
「くっ……!」
 瞳子は長い黒髪を振り乱し、羽毛群から逃れようと走る。スカートをひるがえし、白い太ももが
あらわになるのもかまわずに駆け抜ける。
 ─その眼前に魔人が出現した。
「っ!」
 瞳子の動きが止まった。
「……なんてスピードなの」
「君が遅すぎるんだよ」
 ホルスの嘲笑がどうしようもない敗北感を瞳子に与える。
 圧倒的な移動速度だった。運動能力があまりにも違いすぎる。しょせん、神聖騎士に変身してい
ない状態では魔人にかなうはずもない。
「さあ、鬼ごっこは終わりだ」
 無数の羽毛がロープのようにひとつながりになり、手首にまとわりついた。同じように両脚に絡
まり、縛り上げる─
 あっというまに四肢を拘束され、瞳子は磔となった。
「う、動けない……!」
「いいザマだね」
 翼の先についた鉤爪がスカートをめくりあげた。もう一方の鉤爪がショーツの上から秘部をなぞ
る。


142:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:52:14 9HkOL+8H
 
「あっ!」
 デリケートな箇所への刺激に瞳子の頬が紅潮した。唇が震え、恥辱の喘ぎをもらす。爪の尖端が
布地を軽く押し込み、鋭敏な秘裂をゆっくりと撫であげた。
 上から下へ。
 下から上へ。
 鋭敏なクレヴァスに甘痒い感触が走り、背筋がゾクゾクとなった。
「うっ、くっ……」
「ふふふ。感じてきたようだね」
「だ、誰が、お前なんかに」
 瞳子はおぞましさに顔を背けた。宙を舞う羽がいっせいにまとわりつき、白い肌を、豊かな膨ら
みを、締まった臀部を……なぶっていく。
 いつしか腰の奥が熱くなり、甘い陶酔感が体の芯にひろがっていた。
「ううう……」
 呼吸が荒くなるのを止められない。瞳子は内ももを摺り合わせ、切なげに喘いだ。
 ぐい、とひときわ強く爪が股間に食い込んだ。
「ああああっ!」
 瞳子は抑えきれない悲鳴を上げた。
 鋭い爪の先に、分泌された蜜液が付着している。いつのまにか濡らしていたのだ。
「ビショビショじゃない。本当は犯されるのを期待していたんだろ?」
「ち、違う……きゃあっ!」
 爪の先がさらに奥へと押し込まれる。布地ごと秘唇を貫かれ、体が痙攣した。
「なんだ、意外にあっさり入ったね。ひょっとして処女じゃないの」
「…………」
 ホルスの残酷な言葉に唇をかみ締めた。アスモデウスによってバージンを散らされた記憶が脳裏
をよぎる。
「どうなのさ? 初体験の相手は彼氏? それとも……」
「どうだっていいでしょう」
 瞳子が気丈に魔人をにらみつけた。
「ふん、まあいいか。君が非処女ってことに変わりはない。見かけによらず、ヤリマンなんだね」
 ホルスが嘲笑した。
「正義のヒロインならもう少し清純であって欲しいもんだよ」
「ふざけないで!」
 プライドを傷つけられて瞳子が叫ぶ。度重なる嘲弄で、頬にカッと血が上っていた。
「今度は僕を満足させてもらおうかな」
 四肢を拘束している羽毛がうごめき、瞳子の体に圧力をかけた。両脚をひきすえられ、無理やり
ひざまずかされる。屈辱だった。


143:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:52:46 9HkOL+8H
 
「さあ、しゃぶれ」
 ホルスの肉棒が唇に押し付けられた。
「ん……」
 先走りの粘液が付着し、可憐な唇を汚した。塩気の強い、ひどい匂いだった。
「誰が、お前のなんか─うぐっ!」
 抗議の声を上げかけたところで、たくましい怒張が口内に無理やり押し入ってきた。野太い肉根
が半ばまで侵入する。
 堅い亀頭で喉奥を突かれ、吐き戻しそうになった。
「うっ、ぐぅっ、むむむ」
 あまりの苦しさと圧迫感で瞳の端に涙が浮かぶ。
(調子に、乗らないでよ)
 瞳子は大きく口を開き、根元までペニスを飲み込んだ。魔人とはいえ性器は急所に違いない。思
いっきり歯を立ててやれば、ダメージを与えられるはずだ。
「噛むなよ」
 瞳子の心中を読んだのか、ホルスが鋭く告げた。
「少しでも歯を立てたら殺す。君だけじゃない。あっちのコも殺す」
「っ……!」
 魔人のペニスを噛み砕いてやろうとしていた瞳子は、その一言で動きを凍りつかせた。
 視界の端に、力なく座り込むジュデッカの姿が映る。
(蛍……)
 胸に、苦い思いが込み上げた。
 元はといえば、今回の出来事は瞳子の態度が原因だった。少なくとも瞳子自身はそう思っていた。
 蛍に対して決して投げかけてはいけない言葉を発してしまった。
『足手まとい』という言葉を。
 それがどれだけ蛍を傷つけるか、分かっていたはずなのに。
(あたしのせいだ)
 瞳子は悔恨をかみしめる。
(あたしが心無い言葉を浴びせたから、蛍は無茶をして一人きりで戦った。あたしがあんなことを
言わなければ、蛍はもっと冷静に行動できたはずなのに……)
「分かったかい、お嬢さん」
 ホルスはいったんペニスを引き抜き、告げた。
「返事は?」
「……分かりました」
 屈辱を噛み締め、瞳子は小さくうめく。蛍を守るための、屈辱的な屈従。
「じゃあ、しゃぶってもらおうか」
「くっ……!」
 瞳子は無言で魔人のペニスを口に含んだ。


144:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:53:28 9HkOL+8H
 
 苦味のある体液が舌の上に広がっていく。かすかに眉をしかめながら、少女はフェラチオを開始
した。
 くびれた肉エラに舌を這わせ、先走りの液を舐め取っていく。ぴちゃり、ぴちゃり、と猫がミル
クを舐めるような音が小さく響く。
「いいね、その悔しそうな顔。実にそそるよ」
 ホルスが勝利の雄たけびをあげた。
 唇をOの字に広げ、おぞましい肉柱を必死でしゃぶりあげる。上目遣いに見上げると、ホルスは
惚けたような顔で美少女の奉仕を受け入れている。情けない気分で涙が出そうだった。
 頬をすぼめて魔人の男根をこすりたてる。口内で野太いペニスが力強く脈打った。
「ううっ、出るよ!」
 ホルスが叫んで肉棒を引き抜いた。


 びゅくびゅくびゅくっ!


 極限まで膨張したいちもつが上下に跳ねる。同時に、大量の樹液がほとばしった。白濁したスペ
ルマはシャワーのように降り注ぎ、瞳子の顔や制服を汚していく。
「うっ、けほっ」
 栗の花に似た匂いに何度もむせかえる。
「嫌、汚い……」
 汚濁の体液に全身を染められながら、瞳子は屈辱に身を震わせていた。
 ホルスの肉茎は、放出後もまるで萎えていない。
「上の口の次は、下の口を味わわせてもらおうかな、ふふふ」
 ホルスが無慈悲に宣告した。
 さらなる凌辱を予感し、瞳子の視界がドス黒く染まっていく─


                        【続く】


145:名無しさん@ピンキー
08/02/19 15:49:51 8J1IjNSf
GJ! 続きを期待

146:名無しさん@ピンキー
08/02/19 22:02:17 lgySgZgE
おおキタキタ!GJ!!
ただもうちょっとエロに入るまでに、
てんで弱くなってるエルシオンを戦闘でいたぶって欲しかったかなーって希望をしてみたり

147:名無しさん@ピンキー
08/02/20 20:07:40 ioYP+CYn
エルシオンキタ━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━ !!!
じじじジュデッカの破瓜待ち。゚+.(・∀・)゚+.゚

148:名無しさん@ピンキー
08/02/21 06:55:13 6a7GV6Ku
女子高生の姿でなぶられるエルシオンハァハァ

149:名無しさん@ピンキー
08/02/22 03:33:49 0WAk7nGG
age

150:名無しさん@ピンキー
08/02/27 04:16:31 HRDrtb4d
ほしゅ

151:名無しさん@ピンキー
08/02/29 09:49:29 ZNSiqzr8
マリアの人はどうしたのかな
期待してるんだか…

152:名無しさん@ピンキー
08/03/03 00:33:32 km/UkPmW
ホッ

153:名無しさん@ピンキー
08/03/03 02:30:48 G9ZI9wo3


154:名無しさん@ピンキー
08/03/04 13:23:24 UdnDDQ7p
エルシオンの続きに期待

155:名無しさん@ピンキー
08/03/06 22:55:38 46NF25yg
age

156:名無しさん@ピンキー
08/03/08 18:06:18 jZQqenWI
息せき切って駆けつけたヒロインの眼前に
「探してたのはこいつか?」
とかいってぼろぼろになった相棒を無造作に投げ出す妄想だけでご飯三杯はいける。

157:名無しさん@ピンキー
08/03/08 19:21:03 Gt0CeZR7
10杯はいけるな

158:名無しさん@ピンキー
08/03/12 15:02:30 jzmUhws+
瞳子を羽根で全身焦らして焦らして焦らしまくって、哀願の叫びを上げさせて欲しい

159:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:00:30 X5xRrOdj
瞳子に刻まれた刻印が気になる…
エロス

160:名無しさん@ピンキー
08/03/13 08:15:17 4F4Juvf6
敵の子を孕んでしまった場合は

161:名無しさん@ピンキー
08/03/13 11:22:35 fv+4n3Vk
これだけかっちりと作り込んだ連載の流れで瞳子の孕ませなんかがあったらかなり凄いな
ついにあのヒロインがここまで!みたいな感じがあって興奮するよ

ここまで何とか戦ってきた瞳子が膨れ上がった自らの腹を絶望的な気持ちで見下ろす…

作者さんには気が向けば番外編でも良いんで書いて欲しいシチュですな

162:名無しさん@ピンキー
08/03/13 19:59:22 42nTUdhu
陣痛イイッ!!

163:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:12:49 s6j+CFi6
エルシオン作者HP掲示板に

しばらく商業に専念しますので、サイトの更新を一、二ヶ月停止します。
五月くらいには再開できるといいな、と思ってマス
(エルシオンの続きも書きたいけど、なかなか時間が取れない……orz)

164:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:15:48 BWKi9BBq
商業活動、頑張っていただきたいものだな

165:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:58:31 q/OSF2cr
まあ気長に続きを待ちましょう!

166:名無しさん@ピンキー
08/03/13 22:06:33 zfVxsowM
残念だが、商業仕事のほうが忙しいとなると流石に仕方が無いわなぁ…

167:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:01:34 lkY7ES4u
あれで商業できるなら、俺にもできるな……

168:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:39:39 r4hKpjEo
やれば?

169:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:49:07 lkY7ES4u
分かりやすいレスwwwwwwwwwwwwww

170:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:00:47 G8YpwSmJ
商業活動ってエルシオンの二次元ドリームノベルズ化か?

171:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:35:54 Tn0ODKrE
ID:lkY7ES4uの作品に期待

172:名無しさん@ピンキー
08/03/14 15:07:25 4CSu5VKj
>>170
ブログによると確かにもともとはそこに応募するために書いていたらしいけど
別の出版社(多分あそこ)からお呼びがかかって商業的にはお蔵入りになったので
加筆しつつここに書き込んでいたらしいから現在契約している出版社での2作目でないの

>>黒儀式氏
続きは気長に待ってます。商業頑張ってください。

173:名無しさん@ピンキー
08/03/15 01:16:48 ZErLgEdL
エルシオン、寸止め状態の切りの悪いところでお預け状態だからなあ。
商業の方が大事なのは当たり前だし急かしはしないけど、可能な限りなるべく早く続きを期待したいっす。

174:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:09:16 sEuDp/Qm
>>167
せっかくだからこのスレに小説書いてくれ

175:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:35:16 Z3ms6aCv
ホワイティスワンことギリギリぷりんまだー?

176:名無しさん@ピンキー
08/03/15 21:14:27 +LDSBrVo
このスレで外伝的なことを書いてくれたら間違いなく売り上げ上がる希ガス

177:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:12:13 TFBOnd+Z
◆CSwCzse3V2氏のサイトはどこにあるん?

178:名無しさん@ピンキー
08/03/16 13:29:10 rQHtz8pU
鳥で検索かけろ

179:名無しさん@ピンキー
08/03/19 08:54:12 DGf0lMDp
#1



180:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:00:33 8LVXMyGR
トリップで検索かけたけどヒットしなかったよ

181:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:09:58 0peXd7d7
出たよ?
サイトが直接ではなく、リンク集だったけど。

182:名無しさん@ピンキー
08/03/20 14:11:18 wh1iumPJ
本人のサイトもヒットするよ。本人のサイト上に鳥が書いてあるからな。

183:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:34:24 YFJhqh9A
話の流れきって悪いんだけど、気丈系ヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのと、
気質的に戦いに向いてない(でも戦わないといけない)ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのと
皆さんはどっちが好みでしょうか。


184:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:35:08 b9lIFZrl
>>183
あえて言おう


両方だと!

185:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:41:46 xuiWi8Tb
気質的に戦いに向いてないヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのでも
気丈系ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのでも、問題ないな

186:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:04:01 PSa7atDF
>>183
好みは後者
でも、どっちでもいけるぞ

187:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:09:04 E1j1dTBs
俺は>>185の後者が好み

188:名無しさん@ピンキー
08/03/21 00:18:14 qdsTTkKI
では>>185前者に一票投じようか

189:名無しさん@ピンキー
08/03/21 02:14:06 4z3RQ54i
お前等…コンビで出せば問題無いだろうに

190:名無しさん@ピンキー
08/03/21 02:46:00 OgxlDi0j
なるほど。
1話目で>183の組み合わせで出て気丈な子がエロエロな目に合うと。で、2話目では「もうあの子をあんな目にあわせたくない…」って思いつめた
戦いに向いてない方の子が必死で前線に出て、あっさり捕まってエロられるわけだな。
もちろん後方では心が折れかけた気丈系ヒロインが、再び嬲られる恐怖と戦いながら(以下省略されました)


191:名無しさん@ピンキー
08/03/21 04:49:53 fYJSPsq1
俺は強くて自分の力に自信あるヒロインに圧倒的な力の差を見せつけて「そ、そんな・・・私の力が通用しないなんて・・・」ってなって
いやぁぁぁ!!とか言いながら恐怖にまみれて逃げ出したところをすぐに追いかけて捕まえたい。

192:187
08/03/21 05:28:32 YwPkuhc4
>>191
そ れ だ !

193:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:56:00 FvyESyHc
鬼才現る

194:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:30:10 rqTyaE8y
俺は強くて自信あるヒロインを一般人が罠にはめて物理的に捕らえ(人質等精神的はNG)
「この手枷取れたら殺す」なん言うヒロインを嬲るのがいい。

195:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:07:47 p/3xEfjS
敗れたヒロインが気絶から目を覚ますと…、ってのが多いけど、気絶しているヒロインへの行為を詳細に書いたのも読んでみたいな。
気絶したヒロインをアジトに拉致して、拘束台に固定させるとか、目を覚ましてから拘束の準備を始めるとかね。

196:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:47:09 fYJSPsq1
某サークルのDOAの同人で気絶した霞をそのまま犯すってのがあった。
んで意識を取り戻して立ち上がった時にどろっとマ○コから精子が流れ出てきて・・・
結構好きなシチュだったな(・ω・`)

197:名無しさん@ピンキー
08/03/24 00:06:21 s6bQT7pv
おれは前半でヒロインが自分の超能力(武器)や必殺技を使って敵を得意げに倒し、
後半はそれを熟知した敵が何らかの手を使って、ことごとくそれらが封じてしまい、
ヒロインが???となって焦る、というシチュに弱いです。

またヒロインの有利な設定が、逆にピンチに追い込まれる要素になるというところまで
書いてくれたら、その書き手を神としてあがめます(笑)。


198:名無しさん@ピンキー
08/03/24 11:48:07 ffT51dyJ
最近そのシチュを正確に再現したのってガンダム00ぐらいのモンだな

199:名無しさん@ピンキー
08/03/25 00:31:17 NrBs6OSi
いや能力見破られて対策とられると同性能の機体を支給されハンデなしで実力差がはっきりするとは全然違うだろうよ

200:名無しさん@ピンキー
08/03/25 01:51:54 +BHqRoBO
エスカレイヤーでFM77にサブリミットエスカレーションが効かなかったみたいな感じかい?(´・ω・`)

201:名無しさん@ピンキー
08/03/25 12:02:25 Ui7S4e1q
敵側の新兵器と戦う。

全てに置いてヒロインを凌駕する新兵器に劣勢に追い込まれる

起死回生で決め手の必殺技を放つが全く効かないまたは簡単に破られる

ショックと動揺で愕然とするヒロインをボコボコにし絡めとる触手。

惨劇の宴開幕

って流れも何気に王道

202:名無しさん@ピンキー
08/03/25 12:35:06 T1HgmtK7
俺的には>>201に「窮地にパワーアップして新必殺技で倒したと思ったら手傷を負わしただけ」を追加で完璧だな。


203:名無しさん@ピンキー
08/03/26 19:58:18 s7zRQixR
捕らえたヒロインの「力」の秘密を暴く、とかいって淫らな手術を始めるのがイイ!
グロい解剖手術じゃなくて、服を剥いて凌辱目当てのヤツね。

204:名無しさん@ピンキー
08/03/26 21:10:29 vEP+kQSU
「さて、調査を開始しようか」
「ど、どうして服を脱がすの!?」
「丸裸にしないとコスチュームの防護フィールドのせいで正確な調査ができないのさ」
「あ、ああっ、いやっ、やめてっ」
「ふむ、なかなかかわいらしい下着じゃないか…これは自前かね、それとも自動生成されるのか?」
「じ、自前に決まってるじゃない! だから脱がさないで…」
「断る。嘘をついているかもしれんしな、コスチュームとの相違性を確認するためにも是非脱がさなければ」

こんな感じでしょうか、わかりません!

205:名無しさん@ピンキー
08/03/26 21:18:43 MoV5S5GE
>>204


206:名無しさん@ピンキー
08/03/26 22:42:53 wAt6AMS7
ヒロインの顔と素性が割れてる場合は
寝ているヒロインに敗北して怪人に犯される淫夢を見せるのも面白そうだよね

毎日とは言わず定期的に淫夢をヒロインに見せ精神や心を淫らに開発しながら不安を煽り、自分は敵に負けて犯される事を望んでると錯覚させ悩むヒロイン

長い期間繰り返して開発したヒロインに勝利して犯した際は素直になるのは間違いなし

207:名無しさん@ピンキー
08/03/27 01:00:48 qz22FHVy
>206
それ、学校とかにも人間に変身できる奴等が潜入してる気がするw


208:名無しさん@ピンキー
08/03/27 01:04:17 KKsDUEv9
>>206
つ機動少女プリティギア

209:名無しさん@ピンキー
08/03/27 02:32:47 3g3EoOk4
>>206
俺は高飛車で素直じゃないヒロインの方が好きだw

210:名無しさん@ピンキー
08/03/27 04:15:38 kJODmTgq
>>203 >>202
変身物じゃなく格闘娘タイプだけど、リアルバウトハイスクールってのに
かなり近い展開があった 残念ながら流石に未遂に終わったけど

211:名無しさん@ピンキー
08/03/27 06:21:21 D6M/mhE5
脱がしたら負けだろ

212:名無しさん@ピンキー
08/03/27 08:02:17 G+O6xYR7
リアルバウトハイスクールなんて懐かしい名前だなぁw
6月から一騎当千のアニメ第三期が始まるからスレに書き込もうと思ったら
いつの間にかなくなっていた(苦笑)

>>206
」顔と素性が割れている」という点で
アニメなら「プリキュア」とか漫画なら「マイティハート」とか
そんなのが頭に浮かんだw


213:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:30:13 uN+JQriT
無敵のヒロインが最強の敵になすすべなくやられるってのが好きなんだが、

「無敵」の部分に説得力を持たせようと思うと、SSでは難しいんだよな。

古い話でスマンが、初代マジンガーZの最終回とか、仮面ライダーストロンガー
のデルザー軍団編の最初の方とか。あのシチュで兜甲児やストロンガーが
女性だったら最高にエロいんだが、無敵の戦闘シーンを1回や2回描写したぐ
らいでは、あの興奮は出ない……(^^;

214:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:45:10 CXbMMCat
>>213
まず、おにゃのこが化け物(怪人なり)に襲われてエロい目にあうSSを書く。
で、エロい目にあった後、颯爽と現れて化け物を倒すヒロインの描写を書く。

これを数話繰り返した後、そのヒロインがフルボッコされた挙句、
化け物にエロい目に合わされるSSを書けば、そんな感じになる。


215:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:56:55 dGz/NcA8
そしてそれを書いてるうちにヒロインに情が移ってエロイ目にあわせるのに忍びなくなる。

216:名無しさん@ピンキー
08/03/27 16:34:50 yWgbWEIi
お姫様系ヒロインって希に敗北しただけでも屈辱なのに
その上に辱めを受けくらいならと自ら舌を噛んで死のうとする位にプライドが高いヒロインが居るけど

そう言うタイプほど快楽によって徐々に支配され堕ち壊れていくよね大抵

217:名無しさん@ピンキー
08/03/27 22:10:36 3g3EoOk4
そういう趣向が受けるんだろうな。俺もそういうの好きだし。

218:名無しさん@ピンキー
08/03/28 15:43:41 16mrsfQO
婦警さんや女スパイがヒロインの場合はヤクザやマフィアに捕まって
新薬の実験と言う名目で超強力な媚薬を打たれ調教され心を壊され屈服だよね

219:名無しさん@ピンキー
08/03/29 01:45:28 MIyj+9GF
>>202
なぜかアルカイザーが浮かんだ罠

220:名無しさん@ピンキー
08/03/29 15:39:22 WdHHZt/P
「女神戦隊Vレンジャー」なるものを今日知った。



221:名無しさん@ピンキー
08/03/31 16:33:39 OtB47Hls
敵に犯された後で基地に帰還したヒロインを浄化治療と称して博士や同僚たちが輪姦する話を

222:名無しさん@ピンキー
08/03/31 17:19:49 l08VVgNG
>>221
それってなんて神楽シリーズ?

223:名無しさん@ピンキー
08/04/03 16:27:38 GF5F0VuK
雑談でもしようぜ保守

224:名無しさん@ピンキー
08/04/04 01:23:28 KIUEj0Q4
強敵に犯されたヒロインが妊娠してしまい、葛藤の末に「この子に罪はない」と出産を決意、エピローグでシングルマザーに

225:名無しさん@ピンキー
08/04/04 10:55:35 ZPYC1zD6
生まれた子供は実は強敵の記憶を持ってて、ある程度成長したら牙を剥くと。

226:名無しさん@ピンキー
08/04/04 11:21:47 FaBQCCIf
下克上の為の手駒としてヒロインを調教する野心家の幹部はよくいるが、
大首領が、もし野心家の幹部がヒロイン倒すと功績が巨大すぎる、と他の幹部をヒロイン
討伐に向かわせる。
しかしことごとく返り討ちにあい首領に忠実な幹部は軒並み戦死。
野心家の幹部によるクーデターが勃発、ヒロインは諸般の事情で幹部と共闘して大首領打倒を目指すことに。
戦いのさなかなぜか二人の間に愛が芽生える。
戦いに勝利し大首領に就任するが、プライベートではヒロインのケツにしかれる幹部。
とかあるのかなあ。自分で妄想しても何故共闘して何故愛が芽生えるのかという
肝心要の部分が思いつかない……。

227:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:44:42 2F8khXE0
たとえば、ヒロインの両親の仇がその首領で、その敵討ちを野心家幹部が手伝う、というか、とどめを譲る。
断末魔の攻撃がヒロインを襲う瞬間に、とっさに野心家が彼女を庇う。
なぜヒロインを庇ったのか、自分の行動に驚いている野心家だが、そのヒロインが野心家の昔の恋人とよく似ているということが原因だ、と理解する。

崩れゆく秘密基地。
とどめに、ヒロインの所属する組織が、広域破壊兵器を使用、基地のほとんどを消滅させる。
逃げ遅れたヒロインと野心家は、かろうじて基地の地下シェルターに避難する。

瀕死の野心家を看病するヒロイン。
うなされる彼のうわごとから、彼の悲壮な過去を知ってしまう。

自分を捨て石にした組織よりも、自分を助けた野心家に惹かれていくヒロイン。

野心家が目を覚ます。
自分を助けてくれたヒロインを自分のものにしたい野心家は、「新しい組織の幹部になって、俺の右腕になれ」とヒロインを口説く。

しかしヒロインは、「私は正義の味方。残念だけど、悪の組織には組みしないわ」とその勧誘を断る。


でも、とヒロイン。

「プライベートでのおつきあいなら、喜んで」

と交際を了承する。



ヒロインが所属する組織にもどる。
一度疑惑を持ってしまうと、組織の黒い部分がどんどん目に付いてしまい、事実自分たちの組織が汚れた組織だということを知ってしまう。

調べていることが組織にバレ、捕らわれてしまうヒロイン。
捕らわれる間際に、恋人のケータイにヘルプを送る。

そのメールを受け取った野心家は、新しく作った組織を総動員して、ヒロインを捕まえた組織と全面対決する。


野心家の目の前に現れたのは、組織に洗脳され、偽りの正義のために戦わされるヒロインの姿だった。


「どうやら、俺様が『逆洗脳』をしてやらんといかんようだな!!」

野心家は、この際だから彼女をさんざん犯し倒して洗脳を解き、同時に自分の腹心にしてやろう、と凄惨なスケベ笑いをするのだった。



みたいな?

228:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:49:08 qQgGZ57O
素直にプリマヴェールやスイートナイツやれよ………

229:名無しさん@ピンキー
08/04/05 08:36:25 ObQ8OMwu
ちょwwwww
最後の最後でそれかよwwwww

230:名無しさん@ピンキー
08/04/05 13:44:08 XHg+VHy4
途中までいい話だなーと思って読んできたのに……
最後で笑っちゃったじゃないかw

231:名無しさん@ピンキー
08/04/12 03:43:17 oyxbk92L
ほしゅ

232:名無しさん@ピンキー
08/04/12 17:38:29 wIs9yaEH
【新曲】われらヒロイン陵辱隊

・ブラックのユニホームに身を包み、一心不乱に破壊のみ。ただただヒロインを陵辱するため。
 迂闊に近づくヒロインを捕まえては陵辱だ!!。この前は危うく逆転されそうに
 なったけど、もうあんなへまはしない。われらはヒロイン陵辱隊。

 みんなで毎日10キロの山道を走り込み、つらい訓練に耐えてきた。戦闘員・養成学院の
 学生から選ばれた総勢70人。エリートの卵さ。「卑怯者!!」などとブーイングを浴びれば、逆に
 それが勲章だ。

 全世界のヒロインに「歓迎しない」と言われても関係ない。だって悪人だから
 陵辱しても問題ない。明日が楽しみだ。きょうも世界の街をひた走る。ああ、われらは
 ヒロイン陵辱隊。


233:名無しさん@ピンキー
08/04/12 19:08:58 BcbBLxkC
>232
毎日新聞乙

234:名無しさん@ピンキー
08/04/12 22:25:37 kQNjsmtq
変身後のコスチュームの損傷は変身解除後にフィードバックする派?しない派?
薄氷を踏むような勝利の後変身を解くとぼろぼろで肌も露になり人目を避けながら帰宅する
ヒロインって萌えるんじゃね? と思うけど話の展開的にはしないほうが楽そうだと思う。

235:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:30:58 6fNZj2Fw
時間が経てば経つほど、服が破れていく。
そしてその、恥ずかしい服を着ている羞恥心が、ヒロインのスーパーパワーの源で、
最後に全裸に近い姿になったとき、必殺技が使えるのだ。

ってアニメなら好きだったが。

236:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:36:22 mq0BGNPc
それなんてペタリコン?

237:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:40:50 b0I1E/M/
それなんてアルティメットガール?

238:名無しさん@ピンキー
08/04/13 05:31:37 Z13VKt4a
それなんてマイティハート?

239:名無しさん@ピンキー
08/04/13 05:42:34 +SAxawc2
それなんてスーパーバトルスキンパニック?

240:名無しさん@ピンキー
08/04/13 15:02:06 v3Ikl28l
最近は責め甲斐ありげな変身・武闘系ヒロインがアニメにいないな
けっこうまえだとウィッチブレイドくらいか・・・

241:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:48:42 KKXKwq5a
上げ

242:名無しさん@ピンキー
08/04/19 19:04:19 Eok255gd
ヒロインの首をつかんで持ち上げるシチュは結構好きです。そのまま首の骨を折ってしまえば片がつくところを
あえて絞め落とせば敵の力の誇示になる上、その後の陵辱展開にもつながるし。

243:名無しさん@ピンキー
08/04/19 22:47:22 KKXKwq5a
俺も好きだわ
あとベアハッグとか大好物
ヒロインが必死になって巨大な敵の背中を殴ったり、突っ張ってもぎはなそうとするんだが
ビクともしないで次第に力尽きたヒロインの手がぱたり…って垂れ下がる…
なんてご飯何杯でもいけるよ

244:名無しさん@ピンキー
08/04/19 23:33:43 0jPb7ELS
>>235
それは田中圭一の漫画『ハンラ・ウーマン』ですよ。

245:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 前書き
08/04/20 01:20:36 WySaIOrz
「ブラフマン」↓という漫画の女の子を陵辱するSSを書いたので投下します。
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

巫女さんなので、前にちょっと聞いてシスタースレを教えて貰いましたが、内容的にはこっちかなと思ったので。
3回に分けて投下します。とりあず今日の分はエロなしです。すみません。
堕とす感じでなく単純な陵辱。基準がわかんないけど結構きつめかな?
後半はややグロっぽくもなりますので、そっち系の耐性のない方はこれもすみません。

最初にキャラ紹介。名前だけ登場のキャラもいますが。
なお、リンクはkonozamaから単行本の表紙絵です。イメージの助けになれば

246:「ブラフマン」佳弥陵辱SS キャラ紹介
08/04/20 01:23:39 WySaIOrz
久那巳 佳弥(くなみ かや)
URLリンク(ec1.images-amazon.com)
金銀妖瞳の丸顔巫女さん。“彼等”退治がお仕事の戦う中学生
悪霊送還の他にも探知・読心・念話・念力・瞬動・時間戻しと無闇にオールマイティーな超能力者

柊 織葉(ひいらぎ おりは)
URLリンク(ec2.images-amazon.com)
佳弥の先輩で原作のヒロイン。中免(推測)でリッターバイクYZF-R1を乗り回す女子高生
態度は飄々として捌けているが「佳弥もつぐみ(下記)もあたしの妹」と臆面なく言い切る熱血お姉ちゃん

柊 和刃(ひいらぎ かずは)
織葉の弟。佳弥の同級生。頻繁に柊家を訪れる佳弥が気になるも照れが先立つお年頃

橋本 茜(はしもと あかね)
織葉を「おるちゃん」と呼ぶ高校のクラスメート。戦闘力皆無のため、いつも見せ場でカヤの外

“彼等”
異界からやってくる悪霊(?)。憑依能力があり、リープス(下記)を乗っ取って暴れる元気者もいたが、
大半は意味もなくふらふら出現しては佳弥にポコポコ強制送還されている。このSSでは主役補正w

乃木坂 鳴(のぎさか めい)
原作の主人公。変身ヒーロー“ブラフマンシステム”1号機。いらないので出番なし

乃木坂 号(のぎさか ごう)
鳴の双子の弟でブラフマン2号機。ただし鳴とはつぐみを取り合って敵対中。もちろん出番なし

麻生つぐみ(あそう つぐみ)
URLリンク(ecx.images-amazon.com)
鳴と号の義妹。ついでに織葉にも勝手に妹扱いされている天才ょぅι゛ょ。残念ながら出番なし

リープス
号が作る人造人間シリーズの総称。つぐみを連れ去ろうと出現しては鳴にボコられる。やっぱり出番なし

247:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 1/11
08/04/20 01:26:39 WySaIOrz

「ここは、貴方の在る場所ではありません」
少女の瞳が光を放つ。左は金色、右は碧。身を包むは白赤の巫女装束。
気圧されたように幽鬼が退く。その動きもすぐに、蛇に睨まれた蛙のように止まる。
「在るべき場所に戻りなさい」
カッ!
光は少女の全身に広がり、迸って幽鬼を貫く。
ドォンと、視えるべき者にしか見えぬ火柱があがり、異界の住人は消え去った。

「……ふぅ」
小さく息を吐く少女。身に纏ったオーラが消えると、少女はちょこんと小柄。
パチパチパチパチ……。
一人分の拍手が鳴って、電柱の陰から高校の制服が現れた。
「いやー、いつもながらお見事お見事」
「そうでもありません」
制服姿のツインテール少女、柊織葉の誉め言葉に、穏やかな微笑みを返す巫女服の娘は、名を佳弥という。
「謙遜しなさんな、世界の平和を守る正義の味方が」
「世界の平和……にはあまり影響はないかと」
「んじゃ天○州の平和?」
「どうでしょう? 統計を取ったわけではないですし」
物騒なのか呑気なのかよく判らない会話に、
「おるちゃ~ん」
間延びした声が割り込んだ。
織葉と同じ高校の制服、ストレートロングの黒髪にヘアバンド。
「なんだ、茜か」
親友の登場に、至って素っ気ない織葉。
「なんだは酷いよ~、勝手に帰っちゃうし~。あっ、佳弥ちゃんと一緒だったんだね」
「こんにちは茜先輩」
「こんにちはぁ。あれ?佳弥ちゃん、服?」
「あ、戻してませんでしたね」
パッと白が黒に。佳弥は一瞬で、巫女装束から黒を基調とした中学校の制服姿になった。


248:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 2/11
08/04/20 01:28:06 WySaIOrz

「いつもながら、手品だねー」
感心した声を出す茜。彼女と織葉は、何度か佳弥の「仕事」に居合わせた事がある。
「……」
「先輩、どうしました?」
考え込んだ織葉に佳弥が小首をかしげる。
「それってさあ、あんたの時間を戻してるんだよね?」
「私と、私の周囲ですね」
「ってことは、やる度にあんたの時間が、周囲よりも遅れていくってこと?」
「細かく考えると色々ですが、概ねそうなりますねー」
「……」
無言のまま、織葉が仏頂面になる。
「? おるちゃんなに怒ってんの。話がわかんない」
「茜はいーよ、どーでも」
「ひどーいー。佳弥ちゃん説明して?」
「えーと、ですね……」
少し考えた佳弥。
「つまり先輩は、ですね」
つと視線を落とす。
「私の胸が大きくならないのはこの“着替え”のせいだと言いたいみたいです」
「それは言ってない」
「えー? よくわかんないけど胸ならおるちゃんも大差なへぎゅっ!」
最後まで言わず、茜は織葉に殴られた。

「まあ、あまり人間離れしないよーに」
こほんと咳払いひとつでまとめる織葉。
「心がけますが、相手がありますので……」
「なんだかいっぱい出るもんね。毎日お仕事してない?」
「まあ、社に帰ると大概は……」
「なにそれ」
織葉が眉を顰める。


249:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 3/11
08/04/20 01:29:13 WySaIOrz

「神社だから出ないってわけじゃないんだ」
「と、いうかですね。元から“彼等”が出やすい所に社を建てているわけです」
「あー、聞いたことあるよ。幽霊が出るから神社で対策するんだって」
「対策なんだから普通封印~、とか結界~とかあるんじゃないの?」
「結界はありますけど、対策、ということなら……」
佳弥はそこで言葉を途切らせたが、
「あんたが対策? やな感じだねー、それも」
織葉が引き取った。
「そんな事いったら神社から離れられないよー」
「本当は……学校に通っているのも私の我が儘かも知れません」
「「……」」
先輩二人が顔を見合わせる。
「……とりあえず、さ」
織葉が佳弥の方を向く。
「はい?」
「今夜はウチに泊まっていきな」
「……はい」
織葉の“呼び出し”はいつも、相手の負担を和らげようとする行動であることを佳弥は知っている。
笑って頷いた。

「おるちゃんあたしも~っ!」
「あんたはバイオリンの稽古でしょ」
「うえ~~~~ん」

織葉の家は、○王州運河の近くにある。
ボロ家。
「おじゃまします」
「和刃ーっ、今夜ご飯3人分ねー」
引き戸を開けるとすぐに居間。
織葉は先に帰宅していた弟に声を掛けた。


250:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 4/11
08/04/20 01:30:20 WySaIOrz

「なんで? 今日親父も爺ちゃんも……っ!」
「こんばんわ柊くん」
「……」
「なにそっぽ向いてんのよ。そーいうことだから。わかった?」
「……買い物行ってくる」
二人とすれ違いで玄関を出て行く和刃。佳弥とは目を合わせなかった。
「ごめんねー。いつも態度が悪い弟で」
「今日は柊くんが食事係なんですか?」
柊家は母親が早くに亡くなったため、織葉と和刃が交代で食事を作っている。
「ん。あれで結構マトモなもん作るから」
「楽しみです」

「あ、ガーリックですか」
「ふっ、あんたも茜もバタートースト派なのはわかってるけどね」

織葉の部屋で、さっそくお店を広げる女の子二人。
「そうですね。でもコ○゜ンはどちらもおいしいですから」
なんでもない会話が流れていく。
「そいでさぁ、アレなんだけど」
「アレ?」
「カレラだかタルガだか」
「?」
首を傾げる。織葉と違って、車ネタには疎い佳弥である。
「やっぱ放っておくとマズい代物なわけ?」
「そうですね……まあ色々」
視線を宙に泳がせる。
「場所に根付いたり、人に憑依したり。そうなると還すのも大変ですし」
「ああ、リープスに取り憑いたことあったっけ?」
「その節はお世話になりました」
佳弥がへこっと頭を下げる。


251:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 5/11
08/04/20 01:31:48 WySaIOrz

「まあ、あたしは鳴を運んだだけだし」
「先輩がバイクに他人を乗せたのを見たのは、あれが初めてですから」
「まーねー」
織葉はさらっと流したが、視線も横に逸れた。
「でも、やっぱあーなると厄介なわけ?」
「ですね……実体がなければ送還すれば済みますが、憑依されると物理的になんとかしないと」
「殴り合いになるわけだ」
「概ね……そうなると、たぶん乃木坂さん達の方が向いてます」
「鳴はともかく、弟くんにモノ頼みたくはないわね」
「号さんも、良い人ですよ。御本人は」
「そうかも知れないけどねー」
佳弥の言葉に織葉が顔をしかめたとき。

ヴーン、ヴーン、ヴーン。
「先輩、電話鳴ってますよ」
「う、おじいじゃない事を祈る……茜?」

「どしたの、こんな時間に……え? いいの? ちゃんと許可とった?」
織葉の声色に少し驚きが混じる。
「ふーん。今どこ? んじゃ迎えに行くから駅で待ってな。いーから。んじゃね」
電話を終えた織葉が立ち上がった。
「茜先輩、こっちに来るんですか?」
「うん、親に泊まりのお許し取ったってさ」
壁に掛けていた上着を羽織る。
「迎えに行ってくる。悪いけど待ってて」
「気をつけて」
佳弥は一緒に行くことを考えたが、織葉はバイクだろう。
果たして、織葉が部屋を出て間もなく、外からエンジン音。
「乗って帰って来てくれると、いいんですけど」
織葉の愛車YZF-R1は2代目だが、先代も含めて茜が乗った事はない筈だ。
遠ざかるリッターバイクの轟音を聞きながら、佳弥はため息をついた。

252:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 6/11
08/04/20 01:32:53 WySaIOrz

「あ、おるちゃーん♪」
茜が手を振る。
「みっともないからやめなさいって」
夜といっても駅前に人通りは少なくない。
織葉は指でこめかみを押さえながら近づいた。

「出迎えご苦労♪」
「よくお許し出たわねー」
「いっつも断ってるから、今日泊まらないとおるちゃんに絶交されるーって泣いたの」
「うげ。なにソレ」
「まあまあ、嘘も方便だよ」
「おじいに伝わったら洒落にならないからやめて」
早逝した母と不在がちな父に替わって彼女を育てた織葉の祖父は、なかなか厳格である。

「だってさあ、いっつも佳弥ちゃんばっかり泊めて」
バイクを押す織葉と並んで歩きながら、茜は反論する。
「あの娘は……一人だし」
「乃木坂くんも?」
「鳴はウチに泊まったことなんてないっ! ちび(←つぐみ)だけっ!」
「えー、乃木坂くんの家に泊まった事は?」
「それもないって」
「この間つぐみちゃんが料理を……」
「あれは晩ご飯を作って置いて帰った」
「あ、ご飯作りにいったんだ?」
「ぐ」
誘導尋問だったのか、茜がニンマリと笑う。
「いやまあ、なんつーか、流れで?」
あからさまに目を逸らす織葉。
「ふーん」
にこにこ顔の茜。


253:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 7/11
08/04/20 01:33:57 WySaIOrz
「乃木坂くんとおるちゃんって、仲いいよね」
「そうかね」
「つぐみちゃん、おるちゃんに懐いてるよねー」
「どうだか」
「おるちゃんは乃木坂くんの事……」
「やめてよ」
茜の追及は、少し厳しい口調で遮られる。
織葉は、心なしか押しているバイクに身を寄せたように見えた。

先代のR1は、彼女が中学校時代に憧れていた先輩の形見だった。
全損したそれに替わってつぐみが調達した今のR1にも、エンジンパーツの一部が流用されているという。
いずれにせよ茜が知る限り、織葉がR1に乗せた他人は乃木坂(兄)ただ一人である。
それはやはり特別な意味があるのではないかと、茜は思っているのだが。

「ん?」
「なあに?」
「なんか、静かすぎない?」
「夜だもん、この辺人通り少ないし」
「そりゃそうだけど……」
「ほら、もうすぐコンビニだから、寄っていこうよ」
「あ、そうだ、あんたの分ご飯ないから。コパ○はあるけど」
「バタートースト?」
「ガーリック」
「えー」
店の前にバイクを置いて、二人は店内に入る。
「何買おっかなあー♪」
お菓子の棚に直行していく茜。
だが、織葉は店内の様子に違和感を覚える。
「ねえ?」
「なによさっきから」

「どうしてお店なのに、誰もいないの?」

254:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 8/11
08/04/20 01:34:45 WySaIOrz

「……先輩?」
織葉の部屋で正座していた佳弥が、ふと顔を上げる。
彼女は、かなり離れた場所の異変を感知することができるが、それには精神集中が必要となる。
今のはそこまで明確ではない、ほんの微かな予感、もしくは悪寒。
「……」
むろん、そういったものを軽んじる性質は佳弥にはない。
状況を探ろうと、思考を織葉と茜が通るであろう方角に向ける。
どんどん!
「ぅおーい、おりはぁ、ちょっといいかぁ?」
が、その時、ノック替わりに廊下を踏み鳴らして、和刃が織葉の部屋を訪れた。
「ハンバーグ作るけど、ソースは和風とデミグ……っとっ」
「お帰りなさい柊くん」
「う、久那巳……織葉は?」
「茜先輩を迎えに行ってます」
「へ? 橋本先輩も来るなんて聞いてねぇぞ?」
「柊くんが出た後に電話が……!」
会話の途中で、佳弥の背筋に今度こそ悪寒が走った。
「ど、どうした……」
「ごめんなさい柊くん。私も少し出ます」
「え、ああ…」
会話を早々に切り上げ、台所に戻る和刃を追い越して玄関へ。
もはや詳しい状況を探索している余裕はない。
「先輩……」
先ほど感じた織葉の位置を頼りに、佳弥は瞬間移動を仕掛ける。

和刃と会話していた時間が、およそ40秒。
部屋から玄関への移動、靴をつっかけて外に出るまで、およそ1分。

その僅かなタイムロスが、命取りとなった。


255:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 9/11
08/04/20 01:36:10 WySaIOrz

「先輩……いない?」
瞬間移動で到達した先は、駅から運河に向かう途中の公園。
薄暗い園内には、人の気配がしない。
”先輩? 先輩! どこですか!”
佳弥は、ある程度の距離であればテレパシーで意志を伝える事ができる。
むろん軽々しくできる事ではないが、織葉は佳弥の能力を理解してくれていた。
だが、今回、佳弥の呼びかけに返答はない。
思念の届く範囲の外にいるのか、それとも……
「織葉先輩! 茜先輩!」
張り上げた声も、夜の公園に空しく響く。
そして、待ち人の代わりに。
「……」
”彼等”と呼ばれる、異界の幽鬼が寄ってきた。

「……今は貴方に関わっている場合ではありません」
少女の目が鋭くなる。
暗闇、黒い制服、黒のストッキング、黒い靴。
黒一色の中で、金色の左瞳と、紺碧の右瞳が対として輝く。
「在るべき場所に、還りなさい!」
ドォン、光の柱と共に、幽鬼は元居たであろう世界へ消え去った。
「……先輩……」
佳弥が、再び織葉達を探そうと踵を返した時。
一筋の閃光が、少女を照らし出した。
「!」
反射的に振り向いて、強烈なライトに目を焼かれる佳弥。
「っ……これは……先輩の!?」
轟音と共に突っ込んでくる二輪車。
暗闇から現れたフォルムは、紛れもなく織葉のR1。

そして、その鉄の塊から、異能の少女は”彼等”の気配を感じ取っていた。


256:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし)10/11
08/04/20 01:36:56 WySaIOrz

物に憑依した”彼等“は物理的に破壊する必要がある。
そして、今の間合いであれば、佳弥の力でそれを行う事は可能であった、筈だった。
だが、機械を相手にする戸惑いと、それが織葉の大切にしているバイクである事実が、佳弥の決断を鈍らせる。
「くっ!」
一瞬の迷いのうちに至近距離に迫るR1。
佳弥は、横っ飛びで空のバイクを避けた。
いや、避けたつもりだった。
「!」
前方から目標を失ったR1は、ハンドルすら切らず、そのまま直角に進路を変えた。
「ぐぁっ!」
咄嗟に力場を作ってディフェンスした佳弥だが、200kg近い鉄の塊に直撃されて吹っ飛ぶ。
折れた枯れ枝のように飛ばされた少女に、全速力の追撃が迫る。
「恰っ!」
着地と同時に地面を蹴って、再度後方へ跳躍する佳弥。
再び迫るヘッドライトに、もう一度地面を蹴ろうとして、
「!?」
着地する地面が、予想よりも下方にあった。
いつのまにか、階段上に追い込まれていたのだ。
「きゃっ」
佳弥は超能力者ではあるが、身体能力は乃木坂兄弟のように人間離れはしていない。
足を踏み外し、そのまま階下の広場まで転がり落ちる。
「っ…」
上半身を起こす少女。
「中学の制服にしては短すぎる」とPTAから批判のあるスカートが捲れ上がり、
破れたストッキングから、白い太股が露出している。
ドゥルルルル……
上方からエンジン音。やがて階段上に現れるR1の姿。
「……仕方ありません」
立ち上がり、見上げた佳弥の瞳に力が込もる。
瞬時に、少女は正装の巫女姿に変化していた。


257:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし)11/11
08/04/20 01:37:38 WySaIOrz

その時。
”か……や……”
微かな思念が、異能の少女に届く。
「先輩っ!」
むろん、眼前のR1からではない。。
(……先輩の家!?)
織葉の思念は弱く、遠く、そして、
”に……げ…て……”
闇に飲まれるように消えていった。
「先輩っ! しっかりしてください先輩っ!」
叫ぶ少女の、頭上から迫る巨大な影。
「く……はぁぁぁ…」
珍しい気合いの声と共に、佳弥の足下から何かが跳ねる。
それは、なんの変哲もない小石。だが。
「!」
少女の目がカッと見開くと同時。
ゴゥオオオオオオンン!!!
凄まじい音と閃光、そして熱風。
石を弾丸替わりにした一撃を燃料タンクに受けて、
小柄な佳弥の背丈ほどもあるリッターバイクが、空中で爆散した。

「熱っ……先輩……」
降りかかる火の粉を払うこともおろそかにして、佳弥は再び精神を集中する。
織葉の思念は、既に感じられない。
「先輩……どうか……間に合って……」
叫びにも似た悲痛な祈りと共に、佳弥は柊家に向かって跳んだ。

だが。佳弥が草履も脱がずに織葉の部屋に駆け上がった時。

既に織葉は、この世界の住人では無くなっていた。



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