正義のヒロインを嬲るPart2at EROPARO
正義のヒロインを嬲るPart2 - 暇つぶし2ch40:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:21:54 3JFd6KMm

 月光で淡く照らし出された夜の公園に、二つのシルエットが対峙していた。
 魔力と魔力がぶつかり合い、閃光が交差する。
 衝撃波とエネルギー弾が衝突し、耳をつんざく爆音が鳴り響く。
「なかなかやるね」
 ワシの翼と頭部を持つ魔人が、けたたましい声を上げた。
「なら本気でいくよ、神聖騎士。この僕のスピード─捕らえられるものなら、捕らえてみるがい
い」
 音速に匹敵するスピードで上空を駆け回り、羽毛の弾丸を降らせてくる。
 若草色のバトルコスチュームをまとった女騎士は、軽やかなステップワークで羽毛の散弾をかわ
してみせた。
「……まだ、あんたの名前を聞いてなかったっけ」
 鮮やかな朱唇が、笑みを含んで告げる。
「僕はホルス。風を操る鳥人さ」
「奇遇じゃない、私も風の術が得意なの」
 女騎士が紅の髪をかきあげた。鋭いシャギーの入った前髪の間から、切れ長の瞳が小さく笑う。
「……人が名乗ったんだから、君も名乗りなよ」
「私は神聖騎士ディーテ。まあ、覚えなくてもいいよ。どの道、あんたは消えてなくなる」
「消えてなくなるだと」
「そ。私にやられて。今ここで、ね」
 女の口元に笑みが浮かぶ。
「こ、この僕を愚弄する気か! 栄えある魔人軍の一員である、この僕を!」
 ホルスは激昂とともに急降下した。
 風を切り、音さえも切り裂き。
 凄まじいスピードで肉弾と化す。
「許さないぞ、女! ズタズタに切り刻んだ後で、死ぬまで犯してやる! 女に生まれてきたこと
を後悔するくらいにね!」
「脅し文句までワンパターンか。三流だわ、あんた」
 ディーテはふん、と鼻を鳴らした。
 音速のダイビングを、彼女はほんの数歩さがっただけであっさりと避ける。
「僕の攻撃が当たらない……!?」
「あんたの動きは直線的過ぎる。読みやすいのよ」
 女岸が告げた。
「いくらスピードがあっても、当たらなければ意味がないでしょ」
 翼の角度、風の流れ、視線の動き─
 あらゆる要素を見極め、ディーテはホルスの体当たりをかわし続けた。
 一向に攻撃が当たらない魔人は、次第に焦りをにじませ始める。



次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch