正義のヒロインを嬲るPart2at EROPARO
正義のヒロインを嬲るPart2 - 暇つぶし2ch2:名無し@ピンキー
07/12/10 00:30:41 +caxT0i2
前スレ
正義のヒロインを嬲る
スレリンク(eroparo板)

3:名無しさん@ピンキー
07/12/10 00:37:49 xrzhuJKD
>>1

4:名無しさん@ピンキー
07/12/10 01:09:33 p+z1m19P
>>1
乙です

5:名無しさん@ピンキー
07/12/10 02:32:55 WRpAFXFm
>>1
乙っ

6:名無しさん@ピンキー
07/12/10 22:18:53 IjBNmdIz
>>1
職人の方々、今スレでも期待してます。

7:名無しさん@ピンキー
07/12/10 22:54:43 gj5xaYw1
乙カレイヤー

8:名無しさん@ピンキー
07/12/10 23:07:09 4qEwi6EZ
青い地球を護るため胸の鼓動が悪を討つ
乙カレイヤー

思い出せなかった・・・

9:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:20:11 kQv/IxNo
スレ立て乙です!では!投下致します!

10:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:20:53 kQv/IxNo
「はぁ…!はぁ…!」
荒い吐息が聞こえてくる。そう、媚薬付けにされ、気が狂いそうになりながらも理性を保
とうとしているリップの吐息だ。秘部に常に媚薬を吐き続ける生物を取り付けられ丸一日。
イこうとしても、それまでの快感は得られず、目は虚ろになり、少しでも快感を得ようと
常に大腿を摺り合わせ続けてきたが、そろそろ限界が見え始めてきた。その時
…ガチャ…
重苦しい鉄の扉が開かれる。
「誰…?」
と、弱々しい声で扉を開けた主を迎えるリップ
「ご機嫌よう。スイートリップ。具合はいかがかしら?」
入ってきたのはメッツァーの副官ココノであった
「ココノ…さん…メッツァーは?」
「…メッツァー様は所用の為、ロアへと赴きました。その間、貴女の調教は私が行います。
ただ…」
「ただ?」
リップは怪訝そうな顔でココノを見やる
「その前に貴女とお話がしたくて…」
と、そのままリップの居るベッドに近づき、近くの椅子に腰掛ける。
「何故、貴女はメッツァー様に想いを寄せているのに、それに抗うのですか?」
「!?」
核心を突かれたのか、すぐに反論出来ないリップ、そして
「私は…」
「愛と正義の魔法戦士…だからですか?」
と続きを予想していたかのようにココノが紡ぐ
「私も…最初はそうでした。闘いに敗れ、ゼーロウに捕まり、色々な人に陵辱を受けまし
たが…」
と、昔を思い出したのか、ココノの表情が哀愁のこもったものになる。
「メッツァー様だけは違いました。他の人にはない優しさがありました。それに少しずつ
惹かれていった私は、自ら彼に忠誠を誓いました。メッツァー様の為なら死んでも良いと
…」
リップは言葉が出なかった。リップも、学園に潜入したメッツァーとの楽しい学園生活を
思いだし、ココノの言葉と重ね合わせていたのだ。
「貴女は、その愛と正義を守る為に、自分の好きな人への想いを犠牲にするのですか…?」
「それは…」
「メッツァー様は貴女を欲しています。それは、貴女の力、容姿だけでなく。貴女そのも
のを欲して居ます…なんか、ちょっと妬けちゃいます」


11:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:23:02 kQv/IxNo
と、ココノは自嘲気味に微笑む。
「ココノさん…私は…」
と、次の言葉を言わせないかの様にココノはリップの口を塞ぐ
「ん…むぅ…」
と、ココノが口を離す。
「ココノさん…」
潤んだ瞳でココノを見やるリップ
「その言葉の続きは…メッツァー様の前で…」
とだけ言い、またリップの口を塞ぐ。しかし、今度は口を塞ぐだけでなく。舌を口内に差
し入れようとしてくる。それを恐る恐る迎え入れるリップ。
「ん…ちゅう…ちゅば…はぁ…」
淫らな水音が部屋を支配する。主導権を握ったココノは自身の乳首とリップの乳首を摺り
合わせ、大腿部を優しく手で愛撫する。それを甘んじて受けるリップ
「むぅ…ちゅっ…ちゅば…」
と、ココノが口を離す。その際舌と舌を結ぶ唾液の糸がたまらなく淫靡に感じてしまうリ
ップであった。
「ふふ…リップさんの唾液、美味しかったですよ…」
潤んだ瞳でココノを見上げるリップ、媚薬の所為か、どうしようも無くなっているのだ。
「コレはもう要りませんね…」
といい、リップの下腹部に寄生している生物を取り、処分するココノ。そして、リップの
秘部を見やる。
「ふふ…凄く綺麗で美味しそう…」
と良い、舌で一舐めするココノ
「!!」
その途端背筋を駆け上がる甘い痺れ、今まで快感を得られなかった為か、それだけでイき
そうになる。
「リップさんだけ快感を得るのはずるいです…」
と言い、自身の服を脱ぎ、下半身を露わにするココノ
「!?」
途端、驚くリップ。そう…男にしかない逸物がココノの股間にそそり立っていたのだ。
「ふふっ…さっきサキュバスに一時的に生やしてもらったの。さぁ…しゃぶって下さい。」
もはや媚薬とココノの愛撫という快楽の炎に灼かれたリップは、自分が魔法戦士である事
を忘れ、おそるおそるココノの逸物へと手を伸ばす。そして、躊躇することなくそれを咥
える。
「ん!積極的ですね…では私も…」
と、ココノもリップの秘部を責め始める。淫靡に絡み合う女同士のシックスナイン、ココノ


12:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:26:50 kQv/IxNo
はクリ○リス、尿道を…リップは亀頭や筋を丹念に責めていく。
「ん…ふぅ…リップさんのクリ○リス、ぷっくりふくらんで可愛いです。ここもピンク色
で凄く綺麗です。」
「んはぁ…ココノさんのコレも、脈打って凄いです…ん…なんか可愛いです…」
「ふふ…サキュバスに頼んで、メッツァー様と同じ大きさの物にして貰ったんですよ
「メッツァーの…」
とココノは首を振る
「リップさん…『メッツァー様の』です」
様の…その言葉を聞いて心臓が高鳴るリップ。しかし、最後の理性がその言葉を口に出さ
せない。そう、言ってしまったら、どこまでも墜ちて行きそうな気がするからだ。
「…」
「まだ…迷っているのですか?想いを取るか、正義を取るか…」
その言葉をかき消す様にココノの逸物へむしゃぶりつくリップ
「んん!」
ココノの背筋に快感が走る
「そんな…激しいです…ならこっちも」
と、舌をリップのヴァ○ナにいきなり突き入れる。
「!!!」
声にならない悲鳴を上げるリップ。どうやら久しぶりにイった様だ
「ふふっ、そこまで気持ち良かったんですか?こんなに潮まで吹いて」
この責めで主導権を取り戻したココノは、言葉で責める。
「ふふ…次は一緒にイきましょう」
その言葉に呼応するかの様にココノの逸物をしゃぶり始めるリップ。それに対応して秘部
を責め始めるココノ…時に丹念に愛撫し、時に激しく責め立てる2人。そこから得られる
快感は想像以上だったのか…程なくして2人とも限界が近づいて来る
「んはぁ…そろそろイきます…リップさんのお口、気持ちいい…」
「私も…んん!またイっちゃうよ…ふぁあ…」
「2人で一緒に…イきましょう!出ちゃう…んんん!!!!!」
「ふあああああ!!!!!!」
と、獣の様な咆哮と共に絶頂に達する2人。ココノの精液がリップの口内を、顔を、髪を、
リップの愛液がココノのそれらをそれぞれ蹂躙してゆく…
「はぁ…はぁ…」
2人の息づかいが聞こえる。
「ふふっ、リップさんの愛液、美味しかったですよ」
「…ココノさんの精液も…」
「リップさん、私の精液にまみれて…美しいです…」


13:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:28:38 kQv/IxNo
と、陶酔した表情で言い、そして、リップの頬に着いた自分の精液を舐め取って行き、
「リップさん…自分の愛液、舐めますか?」
と問うと、リップは無言で頷く。それを確認して、互いの口内に残った愛液、精液、そし
てそれぞれの唾液を舌で絡め合わせ、ディープキスで交換してゆく。
「ん…ちゅ…れろっ…こくっ…ん」
「ん…美味しいです…」
「はぁ…はぁ…」
「ふふっ…本番はこれからですよ…」
とココノは淫靡に微笑む。リップも口にはしない物の、身体は次の行為を期待して、胸を
高鳴らせてしまっている。
ちゅく…
「ん…」
逸物をリップの秘部にあてがうココノ
「ふふ…挿れる前から、リップさんのここ…熱くてとろとろですよ…」
「…」
言葉こそ出さないものの、次の行為を期待してしまっているリップは、自然と顔を赤らめ
てしまう
「では…行きますよ…」
という宣言と共に、逸物がリップの秘部へと沈んでゆく。
「んはぁ…」
と、逸物を迎え入れる歓喜の声を上げるリップ
「ん…リップさんのここ、熱くてぬるぬるで気持ちいい…」
「ふぁ、ココノさんのも熱くて固いです…」
そしてココノは丹念に、円を描くようにしてリップの秘部への挿入を繰り返す。
「ふぁ…ダメぇ…さっきイったばかりで…感じちゃうぅ…またイっちゃうよぉ…」
「くぅ…私も、そんなに締め付けられたらまたイっちゃいます…」
それでも主導権はココノにあった。ただただ感じるリップと違い、挿入をしながらも、リ
ップの表情を見ており、少しでも違和感のあった所を執拗に責め立てるココノ。これによ
り、余裕を見せ始めるココノ
「ふふ…リップさんはここが気持ちいいんですね…」
と、亀頭をごりごりとそこへ摺り合わせる
「んあああ!だめぇ!そこは…んん!ごりごりしないでぇ!またイっちゃうよぉ…!」
「ふふ…リップさん可愛い…」
「ふぁ…んん!」
と、再度リップの口を塞ぐココノ
「んちゅう…れろ…ちゅばっ…ぴちゃ…」


14:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:29:21 kQv/IxNo
酸素を求めてか、激しく舌を絡め合わせるリップ
「ちゅば…んん…そろそろ私もイきますよ…」
と、腰を激しく打ち付け始めたココノ
「ふぁ…!もう…私もイっちゃうぅぅ!!!ふぁぁぁぁ!!」
「もう…私もダメ…イきます…!んん!!!」
どぴゅう、びゅるる…
白い奔流がリップの膣へ流れ込む…
「ふあぁ…熱…い…はぁ…はぁ…」
肩で息をしながら語るリップ
「ふふ…リップさんの膣、気持ちよかったですよ…」
とココノはリップの髪を優しく梳きながら言う
「ココノさんのも…気持ち良かったです…」
「メッツァー様の…です…」
と、ココノは優しく語りかける。
「…メッツァー………様……の…」
と、陶酔した表情で語るリップ。それを聞いて満足したのか、ココノも
「はい」
と、屈託のない笑みで返した。
「では、メッツァー様がお戻りになったら、直接お会いすることになりますので、まずは
湯浴みに行きましょう。」
と言い、秘部から逸物を抜き出すココノ、その途端、魔力が切れたのか、逸物が消滅して
いく。そして、ごぼぉ…
と、溢れ出す精液…
「あ…勿体ない…」
と、股を閉めるリップ
「ふふ…では、湯浴みに行きましょう。凛々子さん…」
「はい…」
と、2人で牢から出て行くのであった。


15:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/12 00:32:26 kQv/IxNo
と、ここまでです。以前投下した後、どれを先に投下すればいいかで迷い、時間が掛かりました。済みません

16:名無しさん@ピンキー
07/12/12 12:37:21 trVp+qrG
お疲れ様です!GJ!

17:名無しさん@ピンキー
07/12/12 12:50:29 BTDJV3T6
GJ

18:名無しさん@ピンキー
07/12/12 12:51:30 BTDJV3T6
ついでに19以下の即死回避行動

19:名無しさん@ピンキー
07/12/12 12:52:08 BTDJV3T6
これで即死は無いから安心

20:名無しさん@ピンキー
07/12/12 14:21:59 trVp+qrG
即死回避って30じゃなかったっけ?
変わってる?

21:名無しさん@ピンキー
07/12/12 14:57:51 BTDJV3T6
>>20
エロパロ情報スレの人が最低20位無いと落ちるって言ってたが…

22:名無しさん@ピンキー
07/12/14 07:53:22 wixZLU9G
即死回避に書き込みしようとしたらアクセス制限に弾かれた……
まぁ、生きてるからいっか。

23:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:22:04 r18vR6ff
>>1
スレ立て乙です。
前スレの続きを投下します。

24:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:22:57 r18vR6ff

 魔力の強さは心の強さ─
 だから、心を強く持ちなさい。


 それは、神聖騎士として目覚めたばかりの瞳子に、夜神百合子が最初に教えてくれたこと。
(心を強く……)
 聖剣を握り締める手に汗がにじむ。
 目の前の敵は、自分を圧倒的に上回るマギ数値の持ち主だ。
 だからこそ、強く。
 そして鋭く。
 まっすぐに魔人を見据え、瞳子は剣を掲げる。


「砕けろ─ジャイロブラスト!」


 天空から召還した氷の龍が、地表の魔人へと降り注いだ。両腕に、両脚に、体全体に─凄まじ
い負荷がかかり、背筋が灼熱した。
「ぐっ……くっ……」
 食いしばった歯から苦しい呼気が漏れる。息ひとつするだけで、瞬きひとつするだけで意識が遠
く、吹き飛びそうになる。
 体内で荒れ狂うエネルギーを、エルシオンは必死で制御した。
 マギのコントロールを誤れば、氷龍はばらばらに砕け散り、敵ではなく術者へと襲い掛かること
となる。
 トロメアとの特訓では、一度も成功したことのない上級の術だった。
 だが今─エルシオンの操る氷嵐の龍はうなりを上げ、動きを多少乱しながらも、まっすぐにス
サノオへと向かっていく。
「できた……初めて」
 瞳子が叫んだ。
 蒼きマギエネルギーをまとい、氷の嵐が爆風を伴い、スサノオの頭上で炸裂した。
「くっ……おおおおおおっ!」
 魔人の咆哮が響き渡る。
 同時にジャイロブラストが炸裂し、すさまじいエネルギー流が吹き荒れる。爆圧とともに周囲の
大地がクレーター状に陥没した。


25:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:23:57 r18vR6ff

「馬鹿な、小娘が……」
 魔人の口から驚愕の声がもれる。張り裂けんばかりに瞳を見開き、エルシオンをにらみつける。
「これほどの術を!」
 スサノオの顔にびっしりと浮かぶ、焦燥の汗。両腕を掲げて氷龍を受け止めるが、受けきれずに
手のひらが凍りはじめる。
「いける! このまま押し切って─」
 瞳子が勝利を確信した瞬間。


 ずあっ……!


 蒼い光芒がはじけ、爆風と爆炎が辺りを包み隠した。
「はあ、はあ、はあ……」
 体中から力が抜けて、エルシオンはその場に膝を落とす。
 全身が鉛のように重かった。ほとんどのマギを使い果たしてしまったらしく、四肢に力が入らな
い。
「やったか……!」
 黒煙に覆われた前方へと視線を向けた。
 オレンジ色の爆炎がゆっくりと晴れていく。
 その向こうに、かすかに見える巨大なシルエット。
 エルシオンは紫の瞳を丸く見開いた。
 呼吸が、止まる。
「くくく、驚かせてくれる」
 現れたのは、余裕さえ伴った哄笑だった。


        *


 激しい凍傷を追ったのか、右腕がドス黒く染まっている。
 だが傷らしい傷はそれだけだった。
「小娘がとんでもないことをしてくれたな。おかげで右腕の感覚がないぜ」
 スサノオの口元が歪んだ。
 憤怒と嘲笑の中間のような笑み。


26:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:25:14 r18vR6ff

 瞳子は愕然と目の前の魔人を見つめた。
「ぜ、全力のジャイロブラストが効かない……!?」
 がしゃん、と聖剣が地面に落ちた。


 勝てない。


 敗北感が心を漆黒に染め上げていく。
 高揚していた戦意が急速に薄れ、四肢から力が抜けていく。
「さあ、相棒も動けなくなったことだし、さっきの続きといこうぜ、トロメア」
「い、いや……」
「相棒を守りたいんだろ? あっちから先に犯してやろうか」
「…………!」
 トロメアはすべてを諦めたように肩を落とした。
 自ら四つん這いになり、下半身を高く掲げる。ところどころが裂けた紅のコスチュームから、雪
白の尻肉が露出していた。
「ど、どうか、私を犯してください……!」
 百合子は恥辱に唇をかみ締めながら、屈従の言葉を口にする。魔人が犯しやすいように豊かな尻
を差し出した。
 むっちりと脂の乗った臀部を見下ろし、魔人は舌なめずりをする。
「いい心がけだ」
 スサノオは左腕一本で百合子の腰を抱え込んだ。
 スリットの入ったスカートをまくり上げ、びり、びり、と股間部分の布地を破り去る。大きく露
出した尻肉へと、みずからのペニスを押し付けた。
 怒張しきった切っ先が、菫色の窄まりへとあてがわれる。百合子は観念したようにギュッと目を
閉じた。
 次の瞬間、
「はぁぁぁぁっ!」
 人妻の哀切をともなった悲鳴が響き渡る。
 堅い切っ先が未通の入り口を割り裂いたのだ。
 百合子が、夫にすら許したことのない禁断の場所だった。


 ずるり、ずるり……


 生々しい肉の音が鈍く響いた。


27:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:27:27 r18vR6ff

 神聖騎士の肛門を丸く押し広げながら、魔人の肉刀が押し込まれていく。直腸内部を拡張しなが
ら、野太いモノが突き進んでいく。
「ああっ、痛い! 痛いっ!」
 トロメアは首を左右に振って絶叫した。
 艶やかな黒髪が乱れ、汗の珠が飛び散った。
「我慢しろ、もう少しだからな─ふんっ」
 スサノオは呼気を吐き出し、下半身を思い切りぶつけた。その一押しで、魔人の肉茎が肛穴の奥
まで埋め込まれる。
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
 深々と貫かれた瞬間、トロメアは可憐な絶叫を上げた。
 びくん、びくん、と尻の双丘が痙攣し、荒い呼吸がこだまする。
「くくく、後ろの処女を失った感想はどうだ? 亭主にも許したことのないアナルセックスだ」
「痛い……抜いて、抜いてぇ」
 百合子の瞳に涙がにじんでいた。
 性経験が豊かな人妻とはいえ、初めて許したアナルセックスの衝撃はすさまじいものだったらし
い。
「苦しいの、だからお願い……」
 許しを請うように、すらりとした肢体を左右に揺らし続ける。
「ふん、さっそく味わわせてもらおうか。なに、すぐにこっちの穴でも感じるようにしてやる」
 魔人は左手一本で百合子の尻を鷲づかみにし、ゆっくりと抽送を開始した。


 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!


 初めての肛交とはいえ、スサノオの動きに容赦はなかった。
 膣性交と同じ勢いで、肛門をえぐり、直腸内を激しく擦り上げる。
「うぐ、うぐぅ……!」
 百合子の朱唇からもれるのは、貞淑な人妻とはほど遠い、獣のような唸り声だけだった。
「どうだ! どうだ、神聖騎士! 亭主も、こんな交わりは教えてくれなかったろう!」
「いやぁ! こんなの……痛い!」
 トロメアの朱唇から苦しげな嗚咽がこぼれた。
 魔人はまっすぐなストロークを続けながら、微妙に腰を揺すり、あるいは乳房や性器に指を這わ
せ、じっくりと官能を刺激していく。
「うっ……はぁぁっ!」
 豊かな性感を備えた人妻は少しずつ少しずつ、肛姦の魔悦になじまされていく。間断なくアヌス
を貫かれているうちに、やがてトロメアの様子に変化が起きた。
 痛みを訴えていた声が、しだいに甘い鼻声へと変わっていく。直腸内部がこなれ、ペニスの感触
に慣れてきたのか、百合子の表情から苦痛の色が薄れていく。


28:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:30:08 r18vR6ff

「くくく、少しずつ感じてきたんじゃないのか。アナルセックスの快楽に」
「ち、違うわ」
 トロメアは汗まみれの美貌を左右に振った。
 菊穴を貫かれた女体は、全身から濃厚な牝の匂いを発散していた。
 半開きになった唇から、断続的に甘やかな嬌声がこぼれている。
「違わんね。お前は自分からケツを振っているだろうが。そら、お仲間も呆れ顔だぞ」
 スサノオが顎をしゃくり、エルシオンを指し示す。
「見ないで、瞳子……」
 トロメアの顔が苦悶に歪んだ。
「お願い、私を見ないで!」
「くくく、見せてやればいい。仲間の前で惨めに犯され、あまつさえ牝犬のようにイカされるとこ
ろをな!」
 スサノオの哄笑が響き渡る。
 魔人の腰のピッチが一気に上がった。
 肛腔を貫かれながら、女騎士の肢体が妖しくくねる。
「ああ、駄目! イク! イクうぅぅぅっ!」
 なまめかしい喘ぎ声とともに百合子はがくん、と脱力した。半開きになった唇から唾液が一筋、
こぼれ落ちる。
「はあ、はあ、はあ……」
「相当良かったようだな、思いきりイクとは」
「非道な……」
 トロメアはもはや動くこともできない。
 性の愉悦で全身を細かく痙攣させている。
「非道? 違うな、お前が淫乱なだけだ」
 余裕たっぷりにスサノオが告げる。
「ここで殺してしまうには惜しい。お前は主への貢ぎ物としよう」
「貢ぎ物……?」
「我らが本拠である天魔宮へと案内する。きっと魔将軍様たちもお喜びになるぞ」
「こ、殺しなさい。あなたたちの手先になるくらいなら─」
「そうはいかないな。お前ほどの圧倒的なマギをこの場で消してしまうには惜しすぎる。それに
─」
 ぬらりとした視線が、トロメアの肢体を這い回った。
「お前の体ならば、我が主もさぞかしご堪能いただけるだろうしな」
「まだ私を辱める気なの……外道!」
 トロメアはキッとした顔でスサノオをにらみつける。
「行かないで、百合子さん! あたし─」
 エルシオンは最後の力を振り絞り、立ち上がった。
 このままでは百合子が連れ去られてしまう。
 本当の親がいない瞳子にとって、愛する母同然の女性が。
 永遠に、消え去ってしまう。


29:神聖騎士エルシオン15  ◆CSwCzse3V2
07/12/14 22:31:21 r18vR6ff

「邪魔だ、小娘」
 スサノオは無造作に刀をつかみ、一閃した。
 たっぷりとマギの籠もった衝撃波がエルシオンを直撃する。
「きゃあっ」
 避けることも、防ぐこともできず、美少女騎士はなすすべもなく吹き飛ばされた。
「さようなら、瞳子。私は─」
 爆炎の中にすべてが飲み込まれていく。
 オレンジにかすむ景色の中で、魔人と女騎士のシルエットがかすんでいく。
「待って、待って……!」
 瞳子は喉をからして叫んだ。
 その悲鳴はむなしく響き渡り─
 やがて炎が晴れると、その場にはエルシオンだけが残された。
「いや、いやぁぁぁっ!」
 半狂乱になって、未熟な美少女騎士は絶叫する。
 力なくその場にへたり込み、泣きじゃくる。
「おかあ……さん……」
 最後にもれた言葉は、とうとう一度も百合子に告げられなかった言葉。
 百合子のことを実の母親のように─
 実の母親以上に慕う想いを告げる言葉だった。



 ─浴室の中で、瞳子の嗚咽がいつまでも響いていた。
「力が足りないから……百合子さんを護れなかった」
 唇をかみ締めてうめく。
「力が足りないから……あたしは敗れて、犯された」
 両腕で、みずからの裸身を抱きしめる。
 白い肌に爪が痛々しく食い込んだ。
「強く、なりたい─」
 凛とした瞳は強く……ただ強く、虚空だけを見据えている。



                        【魔人スサノオ編・終わり】


30:名無しさん@ピンキー
07/12/14 22:57:44 ii16/bgH
おお!GJです!
しかし頼りにしている必殺技の初陣が大切な人を喪う戦いにおいて通じなかったとは皮肉ですな
そして連れ去られた百合子が魔将軍達によってたかって
苛烈な調教なんぞを受け続けているとか想像してみるとたまりませんよ!
続きは気になるのですが、なにしろ忙しい師走、無理も言えないですのでのんびり待たせて貰います。

31:名無しさん@ピンキー
07/12/15 01:12:44 ZpehDQ11
GッJッ!!!!
トロメアもエルシオンも切ねぇーー
そして、エロイ!
魔人に連れ去られた百合子がどうなったか、気になるぞ
しかし、瞳子は健気でいい子だな~
続き気長に待ってますんで、無理はしないで下さい


32:名無しさん@ピンキー
07/12/15 10:09:53 ailidjnB
保管庫どこ?

33:名無しさん@ピンキー
07/12/15 20:10:26 hSXR5WR2
GJ! 
連れ去られるとは、さらにエロイ展開が期待できますね。


34:名無しさん@ピンキー
07/12/15 23:01:12 99Rc276l
まあ洗脳魔堕ちで魔人リリス化で再登場かもだが

35:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:58:20 AgtwV6Np
い、今夢に見たことを全て話すぜ…
闘いに敗れた魔法少女が組織に連れて行かれて、培養カプセルみたいな物の中で額にクリスタル埋め込まれて洗脳される夢をみたぜ!
だれかSS書いてくれんかなぁ…

36:名無しさん@ピンキー
07/12/16 15:44:30 pgT2Sx0l
>>35
で、主人公の魔法少女の前に敵となって現れて圧倒的な強さを見せつけ、
仲間を殺せないと反撃出来ずに意識朦朧となったヘタレ主人公の回想で
(守り抜いて頂戴、人間の尊厳を。頼んだわ○×ちゃん…)
「うわあああっ!!○ガンティッ×!!」となりそうな気が(ry

37:名無しさん@ピンキー
07/12/20 19:42:09 OUMkmJb8
だいぶ昔にモモイダーの単行本を望んだ人…出てたぞ

38:名無しさん@ピンキー
07/12/22 22:07:12 sDthpv/x
つ保守

39:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:20:24 3JFd6KMm
>>24-29の続きを投下します。

40:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:21:54 3JFd6KMm

 月光で淡く照らし出された夜の公園に、二つのシルエットが対峙していた。
 魔力と魔力がぶつかり合い、閃光が交差する。
 衝撃波とエネルギー弾が衝突し、耳をつんざく爆音が鳴り響く。
「なかなかやるね」
 ワシの翼と頭部を持つ魔人が、けたたましい声を上げた。
「なら本気でいくよ、神聖騎士。この僕のスピード─捕らえられるものなら、捕らえてみるがい
い」
 音速に匹敵するスピードで上空を駆け回り、羽毛の弾丸を降らせてくる。
 若草色のバトルコスチュームをまとった女騎士は、軽やかなステップワークで羽毛の散弾をかわ
してみせた。
「……まだ、あんたの名前を聞いてなかったっけ」
 鮮やかな朱唇が、笑みを含んで告げる。
「僕はホルス。風を操る鳥人さ」
「奇遇じゃない、私も風の術が得意なの」
 女騎士が紅の髪をかきあげた。鋭いシャギーの入った前髪の間から、切れ長の瞳が小さく笑う。
「……人が名乗ったんだから、君も名乗りなよ」
「私は神聖騎士ディーテ。まあ、覚えなくてもいいよ。どの道、あんたは消えてなくなる」
「消えてなくなるだと」
「そ。私にやられて。今ここで、ね」
 女の口元に笑みが浮かぶ。
「こ、この僕を愚弄する気か! 栄えある魔人軍の一員である、この僕を!」
 ホルスは激昂とともに急降下した。
 風を切り、音さえも切り裂き。
 凄まじいスピードで肉弾と化す。
「許さないぞ、女! ズタズタに切り刻んだ後で、死ぬまで犯してやる! 女に生まれてきたこと
を後悔するくらいにね!」
「脅し文句までワンパターンか。三流だわ、あんた」
 ディーテはふん、と鼻を鳴らした。
 音速のダイビングを、彼女はほんの数歩さがっただけであっさりと避ける。
「僕の攻撃が当たらない……!?」
「あんたの動きは直線的過ぎる。読みやすいのよ」
 女岸が告げた。
「いくらスピードがあっても、当たらなければ意味がないでしょ」
 翼の角度、風の流れ、視線の動き─
 あらゆる要素を見極め、ディーテはホルスの体当たりをかわし続けた。
 一向に攻撃が当たらない魔人は、次第に焦りをにじませ始める。


41:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:23:09 3JFd6KMm

「くっ、僕のマギは三万を超えているんだぞ。どうして……」
「私が前に戦ったアスモデウスってやつは、三十万を越えていたわよ」
 女騎士が不遜とさえ言える態度でうそぶいた。
「じゃあ、そろそろ消えてもらおうかしら」
 すらりと伸びた繊手の先に、エメラルドの輝きが灯った。
「マギ開放・ウィンディブレス!」


 ごおっ!


 風圧の奔流が魔人に迫り─
「う、うわあああっ!」
 ホルスは悲鳴を上げて、天空へと飛翔した。
 翼を広げ、全速力で戦場を離脱していく。
「あらら、逃げられちゃったか」
 ディーテはぺろりと舌を出して、つぶやく。月光の照り返しを受け、若草色のコスチュームが淡
く輝いていた。


        *


「瞳子ちゃん……」
 天空高校の廊下で出会ったとたん、蛍は顔を青ざめさせた。
「おはよう、蛍」
 冷静に、冷静に、と自分自身に言い聞かせながら、瞳子は挨拶を送る。
「あ、あの……」
 蛍は唇を震わせ、立ち尽くしていた。
「どうしたのよ、蛍。挨拶くらい返してくれてもいいでしょう」
「わたしのこと、怒ってないの、瞳子ちゃん?」
 蛍の声がかすれる。人形を思わせる大きな瞳に涙がにじんでいた。
「わたしがちゃんとしてれば、しっかり戦えていれば……瞳子ちゃん、あんな目に遭わずにすんだ
のに……」
「やめて、蛍」
 瞳子は親友の言葉をさえぎった。
「あたしが敗れたのは未熟だったからよ。犯されたのも、その報い」


42:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:24:39 3JFd6KMm

『犯された』という言葉を発した瞬間、体が我知らず痙攣した。
 アスモデウスとの戦いから一夜が明け、多少なりともショックから立ち直ったつもりだった。
 だが悪夢は、瞳子の心を確実に蝕んでいる。唇をかみ締め、嗚咽が漏れないように食いしばりな
がら、彼女は平然を装い続けた。
「だから─あなたが気にすることじゃない」
 蛍は泣きそうな顔で叫ぶ。
「でも、わたしがもっと強かったら!」
「いい加減にして」
 瞳子は、氷のように冷たい視線を相棒に向けた。
 蛍はびくん、と体を硬直させ、言葉を止めた。
「あなたがいたらどうだっていうの? あなたがいたところで戦局は何も変わらない。うぬぼれな
いで」
「瞳子ちゃん……わたし、そんなこと……」
「役立たずなのは今に始まったことじゃないでしょう」
 こんなことを言うつもりはなかった。
 いつものように、いつもと何も変わらず、友人として接するつもりだった。
 だがあふれ出る感情が、瞳子の口から鋭い言葉をほとばしらせる。
「足手まといなのはいつものことよ。中途半端な同情はやめて。迷惑なのよ」
「迷惑……」
 蛍の瞳にみるみる涙がたまっていく。
 明るい笑顔は見る影もなく曇り、力なくうなだれる。
「そう……だよね。ごめんなさい、瞳子ちゃん」
 唇を震わせながら、蛍は背を向け、廊下の奥へと走り去っていった。
「……蛍」
 相棒の姿が見えなくなると。瞳子は苛立たしげに壁を殴りつけた。
 拳の皮が裂け、血がにじむ。


 ─自分の感情が、うまくコントロールできない。


(最低だ、あたし)
 瞳子は深くうつむき、悔恨にうめいた。
 と、
「どうした、瞳子。そんなところでボーッと突っ立って」
 廊下の真ん中で立ち尽くしたままの瞳子に、一人の男子生徒が声をかけてきた。
 クラスメートの立花花太だ。


43:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:25:26 3JFd6KMm

「悩みでもあるのかよ? なんなら、俺が相談に乗ってやってもいいんだぜ、ん?」
 にっこりと笑いながら、花太が肩に手を置いた。
 刹那、


 ─どくん。


 心音が激しく高鳴った。
「さ、触らないで!」
 瞳子の体がびくん、と震える。
 大慌てで花太の手を振り払い、飛び下がった。
 はあ、はあ、と荒い息をつき、両肩を上下させる。
「なんだよ、瞳子。人をレイプ魔みたいな目で見るなよ」
 花太が驚きと呆れの中間の表情で鼻白んでいた。
「うう……」
 瞳子は、自分の顔から血の気が引くのを自覚する。
 上下の歯がガチガチと震えて止まらなかった。
 恐ろしかった。
『男』が体に触れただけで、あのときの記憶がフラッシュバックする。


 キスも知らなかった清純な唇に、無理やり押し付けられた汚らしい口づけ。
 大股に広げられ、動かない脚。
 股間に押し当てられた、熱く、堅い感触。
 処女の印を無慈悲に破り裂いた、男の象徴。
 そして─無垢な子宮を汚した魔人の子種。


 凌辱の記憶が、瞳子の身と心を激しく揺さぶる。
「いやっ、いやぁっ!」
 頭を抱え、その場にしゃがみこんだ。
「お、おい、瞳子……?」
「いやっ、来ないで! 触らないでっ!」
 子供のようにわめき散らし、瞳子は叫んだ。
 恐ろしかった。
 男が、恐ろしかった。
 たまらなく─恐ろしかった。


44:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:26:35 3JFd6KMm

「はあ、瞳子ちゃんとどう接すればいいんだろ」
 蛍の口から何十回目かのため息がもれる。
 朝の挨拶以来、一言も口を利いていなかった。
 瞳子は、自分のことをどう思っているのだろうか。
 魔人アスモデウスとの戦いで、全く役に立たなかった自分を。
 いや、アスモデウス戦だけではない。
 今までにも、何度となくエルシオンの足を引っ張ってきた。そしてそのたびに、エルシオンが苦
境に立たされてきた。
(全部、わたしのせいだ)
 思い返すたびに、胸が苦しく詰まる。
(わたし……瞳子ちゃんのパートナーでいる資格、ないのかな)


 軽蔑されたかもしれない。
 見切られたのかもしれない。


 考えれば考えるほど、不安でたまらなかった。
 と、そのときだった。


 ─どんっ。


 額の裏に、重く衝撃が響く感覚。
 強烈なマギがどこかで開放されたときの、独特の感覚。
 蛍は慌てて駆け出した。
 校門の前まで走ると、ちょうど瞳子が走ってくるところだった。
「瞳子ちゃん、この気配は……!」
「あなたも感じたのね、蛍」
 瞳子がうなずいてみせる。
「魔人の反応よ」
 クールな表情が今は曇っていた。
 蛍にもその理由は分かっている。
 瞳子は、昨夜の戦いで大量のマギを消費してしまった。たった一夜では回復など望むべくもない。
 今、魔人に向かっていっても戦いになるかどうか……
 もしかしたら神聖騎士に変身することさえできないかもしれない。


45:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:27:24 3JFd6KMm

「こんなときに─」
 瞳子が唇をかみ締めた。
 と、
「大丈夫だよ、瞳子ちゃん」
 蛍が顔を上げた。
 心の中には暗い恐怖と─そして堅い決意が同居していた。
 
「今度は、わたしが戦うから」
「蛍……」
「見てて。わたし一人で勝ってくる」
「あなた一人でどうにかなるわけないでしょう。まだ半人前なんだから」
「わたしも、強くならなきゃ」
 蛍が小さく微笑んだ。
「瞳子ちゃんと一緒に戦えるように」
「待ちなさい、蛍─」
 瞳子が止める暇もなく、蛍が飛び出していく。


 ─そう、これはわたしの戦いだ─


 強い決意を心に刻み、戦場へと走る。心臓の鼓動が痛いほどだった。独りで戦うことへの恐怖感
が足をすくませ、体を震わせる。
 萎えそうになる決意を奮い立たせ、蛍は走り続けた。マギをたどっていくと、オフィス街の路地
裏にそいつはいた。
 ワシの翼と頭部を備えた、異形の魔人。
「見つけた─」
 かすかに声が震える。
 一人で魔人と対峙するのは始めてだ。
 いつも……いつでも、側には瞳子がいた。
 無敵のエルシオンが、いつも蛍を助けてくれた。
 だが今、彼女はひとりだ。大切なパートナーは、初めてといっていいほどに打ちのめされ、乙女
の純潔さえも汚されてしまった。
 とても戦えるような状態ではない。
 身も、心も。
 だからこそ、今回は蛍一人で戦わなければならない。


46:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:28:29 3JFd6KMm

「僕は魔人ホルス。栄えある魔人軍の一員だよ」
 魔人が甲高い声で告げた。
「君一人かい? この街には、他にも神聖騎士がいるはずだけどね」
「わ、わたし……一人よ」
 蛍が一歩前に出た。
 拳を握り締め、大きく息を吐き出す。
「わたし一人で十分なの、あなたを倒すくらいはね」
 つぶらな瞳でまっすぐに魔人を見据えた。
 いつも瞳子がそうしているように。
 クールに魔人を見据えつける。
 魔人ホルスはおどけたような口笛を吹いた。
「へえ、言ってくれるじゃないか」
「魔力世界へ精神接続! マギエネルギー封印解除!」
 蛍の呪文が朗々と響き渡る。
 天高く宝具を掲げ、魔人の前で変身のキーワードを開放する。
「武装顕現! ナイトシルエット!」


 そして─
 蛍の戦いが、いま始まる。



                        【続く】


47:神聖騎士エルシオン16  ◆CSwCzse3V2
07/12/23 00:29:05 3JFd6KMm

次の投下は来年になると思います。
それでは(少し早いですが)よいお年を。


48:名無しさん@ピンキー
07/12/23 01:56:40 PY5HloTk
GJ!
前スレでは過疎荒れスレすれすれだったところに颯爽とした登場で盛り上げて頂き、
今もまた新スレでの投下本当にお疲れ様でした!
来年もまた元気な投下をされるのを祈っています
それでは少し早いですがメリークリスマス&よいお年を!

49:名無しさん@ピンキー
07/12/23 22:17:36 JpfjPoYl
久しぶりに来たら続編が~ひたすらGJです

50:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:17:24 GbKTW7f9
あら~。重なっちゃった…(苦笑)クリスマスプレゼントでSS投下しようと思ったら…
取りあえず、重なりますが、投下したほうがいいですか?

51:名無しさん@ピンキー
07/12/25 00:20:56 62U9+SCP
>>50
ぜひぜひ
お待ちしとります

52:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:28:30 GbKTW7f9
それでは投下します

~異世界ロア~

ヴォン…魔法陣が唸りをあげる
「フッ、懐かしいな。あちらの世界と違って空気が澄んでいる。」
と、故郷の空気を肌で感じるメッツァー。と、背後にふと気配を感じて振り返る。
「お久しぶりです…メッツァー様。主の命を受け、お迎えに上がりました」
「フェリセス…」
妖艶な雰囲気を纏った彼女の名はフェリセス・レクシア。彼女もまた元・近衛騎士団だっ
たが、ゼーロウに捕獲された後、調教を受け、快楽へと墜ちた堕天使である。一度はメッ
ツァーに仕えたが、以前のプリンセスティア攻略作戦に失敗し、基地を脱出する際、フェ
リセスの妹、エレニスと共に行方知れずになっていたが、その後、姉妹共々エルウィンに仕えている事が発覚。メッツァーは、フェリセスを処そうかと考えたが、エルウィンの手
前もあるため、渋々、フェリセスをエルウィンに譲るという形で許した経歴がある。
「それでは、エルウィン様がお待ちですので、ご案内致します。」
「うむ」
その後半刻、2人は何も語る事無く足場の悪い道を進んでゆくと、見慣れたエルウィンのア
ジトの入り口が見えてくる。そして、今までそこの入り口を守っていたエレニスの姿は無
く、替わりに立っていたのは、スイートリップやキッスの教師であり、近衛騎士団の上司
でもある沙倉愛梨、スイートルージュであった…
「ほう…」
メッツァーは品定めするような目でルージュを見やる。
「お待ちしておりました。メッツァー様。中でエルウィン様がお待ちですので、どうぞお
進み下さい。」
と、節目がちに応対するルージュ。恐らく、長らく争ってきたメッツァーに、快楽で墜と
されたという羞恥心でもあったのかもしれない。
「うむ」
と、一言だけ答え、アジトの中へと進むメッツァー。そして、広間前の扉で
「メッツァー様、それでは中へどうぞ。私はこちらで待機しておりますので」
とフェリセスが答える。それを聞き、無言で広間へと入っていくメッツァー
「よう。メッツァー、今日は何用だ?」
と、気さくに声を掛けてきたのはエルウィン・ヨアキム・トランシルヴェール。
ロアでは公に、クイーングロリアによって処刑されたとされるトランシルヴェール家
の元第一王子だ。メッツァーも、近衛騎士団の成り立ちに詳しいエルウィンなら何か情報
を持っていると考え、ここへ赴いたのだ。
「ああ、取り急ぎ、調べたいことがあってこちらへ赴いた。エルウィン、単刀直入に聞く
が、スイートシャドウについての事を知らないか?」


53:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:29:21 GbKTW7f9
スイートシャドウという単語に、エルウィンが珍しく顔を顰める。
「スイートシャドウについて?何故だ?よもや彼女があちらの世界に居るとでも?」
「ああ。その通りだ。」
「ふむ…珍しいな。彼女はトランシルヴェール家、そして近衛騎士団の暗部。」
「暗部?」
「そう、暗部だ。ちょっと話が長くなりそうだ。場所を移して話すか?」
と、エルウィンが問うと、メッツァーは丁寧に謝絶する。
「そうか、分かった。では俺の知っている範囲で良いのなら教えよう。スイートシャドウ
は、先にも言った通り、トランシルヴェール家の暗部、つまり、お家や騎士団に取って、表沙汰になったら不味い様な仕事を専門に行う者に襲名させる冠銘だ。それ故、他の騎士
団と違い、単独行動になり、余程の事が無い限り、表での活動は行わない。トランシルヴ
ェール家や騎士団が表で輝かしい活動を行っている裏では、その経緯の闇を処理する者も
いるって事だ。ま、光あるところにまた同等の闇もあるって事だな。」
「そうか、だとしたら何故彼女はこちらの世界に居るのだ?しかも、俺との戦闘はいわば
遭遇戦に近いような形だった。」
「ここからは俺の推測だが、そちらの世界で、何かが起こる、もしくは既に起こっている
のでは無いのか?それでそちらの世界へと赴き、偶然お前と戦闘になった…」
「うむ、それは俺も今考えてた。しかし、そんな彼女が赴く程の事が起こっているとは思
いもしなかったな。」
「まあ取りあえず、彼女がそっちにいるのなら気を付ける事だ。トランシルヴェール家や
騎士団の闇を1人で処理する様な女だ。戦闘力は、今まで戦ってきた魔法戦士達とは比較
にならないぞ」
「そうか…分かった。情報提供、感謝する。」
「ああ、それじゃ、気を付けろよ。お前にはまだ死んで貰っては困るのだからな」
「ふっ、その言葉、そっくりお前に返そう。」
と、不敵に笑い合う2人、そしてメッツァーは、エルウィンのアジトを後にするのであっ
た。

~一方、麻由希、絢子は~

悔恨を残したままバスルームを出た麻由希は、気持ちの晴れぬまま、絢子にダイニングへ
と通される。そこで黙って椅子へと腰掛ける。
「どうしたの?元気が無いわね…もしかして、昨日の事でも思い出してたの?」
と、見透かす様に訪ねる
「…はい…あそこまでこてんぱんにやられたの…久しぶりだった上に、憧れの先輩が捕ま
っちゃって…あそこで絢子さんが助けに入ってくれなかったらと思うと…」


54:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:30:00 GbKTW7f9
と、肩を抱いて震えだす麻由希。それをそっと後ろから抱き寄せる絢子
「そう、辛かったのね。」
突然の抱き寄せに驚く麻由希、そして、麻由希を離した後、絢子が言葉を繋ぐ
「びっくりした?ゴメンね。私にも麻由希ちゃんと同じ位の年齢の妹が居てね。それで悩
んでたり、葛藤してたりする時にこうやって抱き寄せるの…」
「そうなんでしたか」
「…麻由希ちゃん…辛いときはね。泣いても良いのよ。辛いことを溜めちゃうより、発散
しちゃった方が良いときもあるのよ。」
絢子の言葉は麻由希の心を見抜いたのか、麻由希から涙がこぼれ出し、そして、しゃくり出す。それをそっとまた抱き寄せる絢子
「ううっ…う…ひっく…うううっ…」
泣きじゃくる麻由希に胸を貸し、いつまでも優しく頭を撫でる絢子であった。
そして数分後、ひとしきり泣いて落ち着いたのか、絢子から離れる麻由希
「…落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
「ふふっ…私の胸で良かったら、いつでも貸してあげるわ」
と優しい笑顔で語りかける絢子に、同性ながらドキッとしてしまう麻由希であった。
「さて!朝ご飯にしましょうか!」
と。今までの鬱屈とした空気を振り払うかの様に声を上げる絢子
「はい!ごちそうになります!」
と元の明朗さが戻った声で返す麻由希であった。
そして朝食後、麻由希が意を決した様に絢子に話しかける。
「お願いします!スイートリップを救う為に、力を貸して下さい!」
と、にわかに表情を曇らす絢子。そして
「ごめんなさい。私には別命で、指令が下っているの…それで、その命を遂行するために
こちらの世界に来ている以上、麻由希ちゃんの方まで手が回るかどうかは分からないわ…」
「そうですか…すみません…」
「けど、自信を持って。麻由希ちゃん。貴女なら必ず、スイートリップを助け出せるわ。
それに私も、今行っている指令と重ならなければ、必ずそっちにも行くわ!だから、スイ
ートキッスと一緒に頑張るのよ!」
香那葉の事を一瞬、頭の中に過ぎるも強い意志を込めて返答する麻由希であった。
「じゃあ、私は行きますね。」
「そう。じゃあ、ここでお別れね。私立教導学院の方は、私の家を出て大通りをまっすぐ
行くと、和泉公園があるから、そこを横切って行くと、駅があるから、そこから電車に乗
って一駅先よ。じゃあ、頑張って、リップを助け出すのよ!」
「はい!色々とありがとうございました」


55:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:30:57 GbKTW7f9
と、強い意志の込もった声で、絢子邸を後にする麻由希であった。
そして道中…
「はぁ…絢子さん、素敵な人だったなぁ……良い匂いだったし…」
とうっとりした表情で歩いてゆく麻由希。
「それに胸…私より大きかったなぁ…」
と、少し落ち込む麻由希、しかし、今までの悔恨は振り切れた様だ。
「あ、ここが和泉公園…ここに入っていけば良いのね」
と、公園内に入っていく麻由希。そして歩くこと数分
「…なんか…人気が全くないわね…なんか嫌な予感がするわ…」
と、戦士としての第六感が警告する。そしてその予感は奇しくも的中する。
「いやあぁぁぁ!!!」
と、女性の悲鳴が響き渡る。それを聞きつけ、即座に走り出す麻由希。そして現場に到着
し、素早く物陰に隠れて様子を伺う。どうやら、女性が、トカゲの様な化け物数匹と、イ
ソギンチャク型の化け物に襲われかかってる。
「何…あれ…って!今はそんなこと言ってる場合じゃない!」
と、勢い良く踊り出る麻由希
「待ちなさい!!!」
と、声を張り上げる麻由希。どうやらその声で化け物達はこちらに意識を向けた様だ。そ
の間に女性は逃げ仰せたらしい。
「なニもノダ…おンなだ…」
と、カタコトの言葉を発してくるイソギンチャク型の化け物。そして、無言で取り囲んで
くるトカゲ型の化け物達、その数は10匹以上は居るであろうか
「ふんっ!あんた達に名乗る名なんて無いわよ。行くわよ!スイートマジカルセンセーシ
ョン!!」
麻由希の周りを激しくも優しい光が包み込んでいく。これが麻由希と言う1人の女性から
女神近衛団の戦士に生まれ変わらせる瞬間だ。
「愛と正義の魔法戦士!スイートパッション。クイーングロリアの笑顔に掛けて、あなた
達を滅します」
そのかけ声が合図だったのか、一斉にトカゲの化け物が襲いかかってくる。それらの攻撃
を軽く交わしながら、次々とトカゲの化け物を屠ってゆく。
「ふん!舐めないでよね。私だって魔法戦士なんだから!!」
しかし、段々と雲行きが悪くなってきた。次々と屠っている筈の化け物が増え続け、さら
には後方のイソギンチャクの化け物も、針を飛ばして援護射撃を行ってくる。
「くっ!ウザイわね!なんで次から次と出てくるのよ!」
と毒づくパッション。このままでは数で押されかねないと判断した麻由希は、頭を潰しに、
一気にボスであろうイソギンチャク型の化け物に斬りかかる


56:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:32:06 GbKTW7f9
「てえぇぇぇい!!!」
と、渾身の力を込めて剣で斬りつけるパッション。
ずんっ!
確かに手応えはあった…しかし…斬りつけた筈のイソギンチャクの化け物の身体に剣が埋
もれているだけであった
「うそ…」
この動揺が一瞬の隙になってしまった。それを見逃すはずの無い化け物は、ここぞとばかりに針をパッションの瑞々しい肌に突き刺してくる。
「くっ…こんなもので…え…」
と、途端に、体中の力が抜け、痺れ始めてくる。
「ゲげゲ…かカッたな…」
と、歓喜の声を上げ、次々と触手を絡めて来るイソギンチャク型の化け物。そして唯一の
武器である大剣も奪われてしまう。
「くっ…離しなさい!」
と、もがくも、この触手、尋常じゃない力を持っており、易々とパッションを持ち上げて
しまう。そして、おもむろにイソギンチャクの口の部分を開いてゆく
「ま…まさか、食べられちゃうの…」
「ゲゲゲ…クいはしねェよ。ちガういミでくウがな」
と、一気にパッションのへその下辺りの部分まで飲み込む化け物
「ゲゲゲ…なんて濃密なマナだ…久しぶりの上物だ…」
と、飲み込んだパッションの脚、下腹部をイソギンチャクの化け物の体内の無数の繊毛で舐め上げる。流石にこれはパッションも顔を顰める
「くっ…なんて気持ち悪い…」
「ゲゲゲ…すぐに良くなる。そのうち俺無しじゃ居られなくなるぐらい可愛がってやる
ぜ。」
と共に、トカゲの化け物も舌を伸ばし始めるが…
「バカ野郎!これは俺の獲物だ、てめえらは下がってろ!」
と、触手を手近なトカゲの化け物に差して絶命させる。コレを見て渋々下がっていく化け
物達
「邪魔して悪かったな。お前は殺したりしねェから安心しな」
「ふ…ん、悪びれる位なら離してくれないかしら」
「そう言うなって、良くしてやるんだからよ」
の言葉とともに、イソギンチャクの化け物の体中のイボから薄ピンク色の気体を出し始める。それを見たパッションは息を止める。
「へへっ、そう抗うなって。これは単なる媚香だ。って、息止めてやがる。それじゃ、我
慢比べと行きましょうか」


57:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:32:44 GbKTW7f9
と、脚や下腹部への愛撫を再開する化け物。
「へへっ、なんて綺麗な脚だ。舐めてて美味いって思うの久しぶりだぜ。オマ○コも良い
形だ。クリ○リスもぷっくらしてやがる」
と、口汚い罵りを受けようと、耐えて我慢して、3分が過ぎようとしていた。
「げげ、快楽にも耐性あるんだな…だが、そろそろこれでどうかな?」
と、細い触手を一気にへその穴へ突き刺す化け物
「!!!」
と、痺れが脳天を突き刺し、のけぞるパッション、不覚にもその時、呼吸をしてしまった。
一度我慢していた物を再度こらえるのは難しく、荒く呼吸をしてしまうパッション
「はあっ!はあっ!はあっ!」(何コレ…凄く甘くていい匂い)
「ケケケ、やっと吸ったか。これでもう逃げられんよ。」
この言葉を境に急にからだが燃え上がり始めるパッション。そして、今までは単なる気持
ち悪かっただけの愛撫が、急に狂おしく感じられる様になる
「くあ…い…一体何をしたの!?」
と、感じつつも聞き返すパッション
「ケケ、お前は俺の媚香を吸って、身体の感度が跳ね上がってるんだよ。もう俺無しじゃ
生きられない身体にしてやる」
「いやぁ…やめて…」
と、さっきの威勢は無くなり、以前の、メデューサの陵辱を思い出してしまい、萎縮して
しまったパッション
「へへ、随分しおらしくなったじゃねーか。まあ、すぐにお前の方から求めてやるように
するよ」
と、手持ちぶさただった触手群が一斉に襲いかかる
「いやぁぁぁ!」
と、魔法戦士としての矜持を忘れ、叫ぶパッション。そんな悲鳴をお構いなしにパッショ
ンの腋、胸、耳へと絡みついてゆく触手達…
「くはぁ…ぬるぬるだめェ…んん…ひゃん!」
と、また、へそを刺激する触手
「けけ、いい声で鳴く様になってきたじゃねーか」
と、数本の触手が乳房に巻き付き、扱き始める
「!ダメェ!胸はダメェ!!」
と叫ぶも遅かった。先のメデューサに刻まれた忌まわしきものが込み上げてくる。
ぷちゅうう
と、高らかと音を出しながら、射乳してしまうパッション
「んん!!…いやぁ…」
「ケケケ!!お前、ミルク出るのか!?一体どこで子供産んだんだ?最近のガキは淫乱だ

58:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:33:23 GbKTW7f9
な!」
と、下卑た声で嗤う化け物
「まあいい、じゃあ折角だから頂こうかな」
と、巻き付いてた触手群を離し、替わりに出てきたのは、大きな口を開けた触手が2対。
その口の中は無数の繊毛で覆われている
「なに…それ…」
と、恐怖のまなざしで見るパッション
「ケケ、乳責め専用ってとこかな。コレでイかなかった女は居ないぜ?」
と、恐怖心を煽る為か、ゆっくりと触手を胸へ近づけていく…
「いやぁ…」
と、力なく抗うパッション…そして
「!!!!!!!」
と、気を失いそうになるくらいの快感が胸から脳へ届く。
「ケケ…軽くイったな?これから胸でイきまくらせてやるぜ!」
と、胸を責め立てる化け物。乳首を、乳輪を、乳房を、乳腺を…執拗に嬲り続ける繊毛、
そして終わることないミルクの吸い上げ
「……!・・・!」
すでに言葉にならない叫びを上げるパッション。胸全体が性感帯になったかのようだ。
「ケケケ、こんなに乱れるなんてな…ほら!コレも咥えろ!」
と、パッションの目の前に出されたのはまた特殊な触手。これからこの媚香の強い香りが
する。この匂いに陶酔したのか、自発的に咥え始めるパッション、そして激しく吸い立て
始める
「ケケケ!随分素直になったな。素直な子にはご褒美だ!」
と、数本の触手がパッションの頭上へと登ってゆく、そして
どぴゅう!どぐっどぐっ!
降り注ぐ精液の嵐。それにフェラで答えるパッション
「けけけ、赤い髪に白い精液が映えて綺麗だぜ!ケケ、そろそろイくぜ!全部飲めよ!」
どぐぅ!どぴゅる!
と、口内に精液の波が押し寄せる。それを懸命に飲み込むパッション
(だめェ。この精液、甘くて美味しい…!)
と、絞り出す様に触手から精液を吸い上げるパッション
「ケケケ!お礼だ!胸でイかせてやる」
と一気に胸を責め立てる化け物。
「んひゃあああああああああ!!!!!!!」
と、咆哮を上げながら絶頂へと達するパッション、そしてひとしきり絶頂した後、眠る様
に意識を失うパッションであった。


59:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/25 00:35:14 GbKTW7f9
「ケケケ、巣に帰ったらもっと可愛がってやるぜ。」
「…残念だけど…それはさせないわ…クレセントカッター!!」
と、一筋の弧が化け物へ襲いかかる。そして、パッションにまとわりついた触手を切り払

「こっちにも居るわよ!デスパイア!!クレセントカッター!!」
と、本体自身にも別の方向から光の弧が襲いかかり、本体を切り裂く。この裂傷で、パッ
ションを離してしまう。
「ぐぎゃあ!畜生!ひとまず退散だ!覚えてろ!」
「どこへ逃げると言うの?貴様の逃げる場所は既に存在しない…」
と、デスパイアの正面に立ったのは、怒りの形相に震えたスイートシャドウであった。
「ゲゲゲ…」
「大人しく滅しなさい!!バニシングジャベリン!!!」
と、詠唱とともに魔法陣が天空に描かれ、そこから三本の光のジャベリンがデスパイアを
襲う
「グゲゲゲェェーーー!!!」
と、串刺しになったデスパイア…更にジャベリンが燃え上がる
「グギャアァァァ!!!!熱いィィィ」
そして、次の瞬間には、大音響と共に閃光が迸り、爆発がデスパイアを包み込んでゆく。
そして、その後には、デスパイアが生きていたと言う証拠すら消し飛ばしていた。
そして、三者が一斉にパッションへと駆け寄る
「酷い…ここまで陵辱されるなんて…」
と、ピンク色のコスチュームに身を包んだ子が語る
「ミント…取りあえず、回復魔法をお願い…」
と、泣きそうな表情でミントにお願いするシャドウ
「ええ、このままじゃ可哀想ですもの…ピュリフィケーション」
と、聖なる光とともに、身体の汚れが完全に消え去る。
「美咲、あなたはこの辺りの争いの証拠隠滅をお願い。その後、私の家に来て」
「うん」
と、駆けだしていく美咲
「じゃあミント、この子を私の家に運ぶの手伝って…」
「ええ…分かったわ。じゃあ行くわよ」
と、2人でパッションを抱え、その場から立ち去るのであった。

ここまでが今回のSSです。コレが私からのクリスマスプレゼント?です。ノロに掛かった所為でカキコが遅くなったのは内緒です。

60:名無しさん@ピンキー
07/12/25 00:49:10 62U9+SCP
>>52-59
乙でした
デスパイアと聞いて世界を間違えたかと思ったw
お身体お大事に、よいお年を。

61:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
07/12/26 03:03:09 1X5ko5Qi
いや、大丈夫ですよ。ただ…△の魔法戦士シリーズにassault氏が参入したので、いつかこんなクロスオーバーしてみたいと思い、書いてみました。

実は、ここでパッションが連れて行かれてデスパイアに散々犯された後、デスパイアと同化させられてしまうという没ネタが…まあ、そっちは気が向いたらアップしてみますw

62:名無しさん@ピンキー
07/12/26 12:16:43 KG9xHdW8
w=)ノ<魔法戦士達に触手挿入ニョロ

63:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:13:50 o1k01LfL
保守あげ

64:名無しさん@ピンキー
07/12/26 22:03:22 d5roQky2
もっかいあげとく

65:名無しさん@ピンキー
07/12/26 23:18:24 shk+PBaW
保守&職人さんいつも乙です。

66:名無しさん@ピンキー
07/12/27 00:08:01 ThHgxVbe
職人GJ!
その没ネタをキボンするのは私だけでは無いはず…期待して待ってます!

67:名無しさん@ピンキー
07/12/27 03:14:21 02gCpEGw
パッションはいいねえ

68:名無しさん@ピンキー
07/12/27 13:17:30 cLwinLIm
んぅー!んぅー!!

69:名無しさん@ピンキー
07/12/27 21:08:23 R37o6vGQ
貴方ににとっての没ネタが、他人にとってのツボネタかもしれません、と。
何はともあれ職人さんGJ

70:名無しさん@ピンキー
07/12/30 13:35:43 OifL40kD
>>68
もしかしてその掛け声違うパッションじゃねーか?wwww

71:名無しさん@ピンキー
07/12/30 22:31:34 DWXa0bga
( ´∀`)じゃんけん・・・

( ゜д゜)o彡゜んー!んー!んー!んー!

72:名無しさん@ピンキー
07/12/31 19:24:55 /LxlPbtm
不覚にも今ジャンスポで浜田達5人を相手に逆転されつつあるビーチエンジェルの二人の姿を
苦戦しいいようにいたぶられる変身ヒロインに置き換えて勃起してしまった。

73:名無しさん@ピンキー
07/12/31 19:47:19 3u9ubzdI
浜田=ドクロ仮面だしな

74:Zh-nS
08/01/01 20:16:15 6B3OREH3
お初にお目にかかります。

ちょっと以前から温めていた構想が形になってきたので、
ここに投下させていただきます。
導入となる戦闘シーンだけでえちぃシーンなし、
しかもちょっと残虐な描写も入ってますが、
その辺はご容赦いただければと思います。

それでは、どうぞ。

75:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:19:30 6B3OREH3

 ―[1]―

 風をも切り裂く鋭い音に追随し、重たげな落下音が立て続けにその場に響く。
「グ……ルゥゥゥゥ…」
 まるで獣のような呻き声を上げながら、一人の男がガクリとその場に膝をついた。
切り裂かれた背中から、飛沫が間欠泉のように噴き出し、その身体や周囲の地面を青く染め上げている。
 周りには節足動物のそれを思わせる、黒い毛に覆われた脚が四、五本程散らばっていた。
 しばしの間、苦痛に耐えかねたように蹲っていたその男が、僅かながらにその首を上げる。
露わになったその顔は、人のものとは明らかにかけ離れたものだ。
 鋭く伸びた二本の牙。
 顔中を覆い尽くす、黒々とした毛。
 ギョロリと前方を見据える、赤く染め上げられた三つ目。
 どれもこの男が人ならざるモノである事を如実に表していた。
 散らばっていた節足も、先程まで男の背から生えていたものだ。
「ホントに往生際が悪いのね。足掻いてても苦しいだけなのに」
 冷ややかで、凛とした声が男に投げかけられる。
 男に背を向けていた声の主は、振り向きもせず悠然とその場に立っていた。
その声から、声の主が妙齢の女性である事が読み取れる。
 ライダースーツに包まれたそのシルエットは、スラリと引き締まった印象を見る者に与える。
 その手に握られ、あの節足を断ち切ったのであろう刀もまた、持ち主同様の細身の刀身を鋭く輝かせている。
 頭部全体を覆うヘルメットによってその表情を窺い知る事こそ出来なかったものの、
彼女のその立居振舞は明らかに余裕を窺わせるものであった。
「長い間逃げおおせてきたけど、そろそろ年貢の納め時のようね」
「ルゥゥ……キィィィ………」
 憎しみのこもった表情が、目の前の敵へと向けられる。
 と、次の瞬間にはその姿はその場から消え去っていた。
 一直線に相手に飛びかかろうとするその姿はまるで獣のよう―いや、獣そのものであった。
 無防備とも取れるその後姿に、今にも男の魔手が襲いかかろうとしたその時だった。
 刹那に閃く白刃。
 その一閃が、彼の首と身体とを真っ二つに寸断した。
 間髪入れず、地を蹴って宙に舞い上がった彼女の一太刀が、刎ね飛ばされた首をさらに断ち割る。
断ち割られた首が砂のように崩れ去るのを背にし、彼女はふわりと、何事も無かったかのように屋上に降り立つ。


76:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:20:47 6B3OREH3

 背後を一瞥し、倒れ伏した首なしの身体が動かぬ屍となっていることを認めると、
彼女は手にした刀をサッと血払いし、何時の間にか手にしていた鞘へと収めようとする。
 だが、直後に耳にした奇妙な音に、収められようとしていた刀は半ばで止められる。
 その音は、背後のあの首なしの胴体から発せられていた。
「……そりゃそうよね。ここまでしぶとくなきゃ、今の今まで生き延びられてきたわけがない」
 呆れたような口振りで呟きながら、彼女は目の前で起きている光景を注視する。
 うつぶせに倒れていたその背がボコボコと、断続的に盛り上がったかと思えば、
その直後にはもう背をぶち破って幾本もの節足が飛び出してきた。
 飛沫を撒き散らしながら続くその光景はまるで、昆虫の脱皮のようでもある。
 いや、もしかすればこれも脱皮そのものなのかもしれない。
 足に続いて現れ出た毛むくじゃらの胴体は、先ほどまで人間大の身体に閉じ込められていたとは思えないほどに巨大なものであった。
 その胴体に呑みこまれるようにして、抜け殻となった先ほどまでの身体が消えていく。
 そうして現出したその姿は、先ほどまでの半人半獣のものとは異なり、巨大かつ完全なる蜘蛛の形をなしていた。
「奥の手ってところかしら」
 肩をすくめるような素振りを見せると、すぐさま襲い掛かってきた大蜘蛛を迎え撃つ。
 前の二対の歩脚で責め立てる大蜘蛛に、彼女は慌てずにその攻撃を刀で受け流す。
 だが一方で、まるで槍衾のようなその攻勢に、反撃の糸口が見出せないのも確かな事実であった。
 人の姿を失った分、その動きは今まで以上に人知を超えたものとなっていた。
 せめぎ合いが続く事しばし。
 この膠着した状態を打ち破ったのは、攻め手であった大蜘蛛の方だった。
 彼女の見せた一瞬の隙を突き、折りたたまれていた一対の触肢が素早く伸ばされ、
彼女を遥か後方へと弾き飛ばす。
 予想外の攻撃にフェンスへと叩きつけられ、苦しげな呻きが漏れ聞こえてくる。
 握られていた刀も、弾き飛ばされた際の衝撃で手から離れていた。
 何とか態勢を立て直し、今度は腰の後に納められていた小柄を引き抜いて構えるが、
今の攻撃で負ったダメージのせいか、思うように動く事が出来ずにいた。
 そんな彼女をよそに、徐々に大蜘蛛がその距離を一歩、また一歩と縮めていく。
 「くっ……!」
 自由の利かない身体に歯噛みしつつも、目の前の敵をキッと睨みつけるように見据える。
 そんな彼女の目の前で、奇妙な光景が繰り広げられたのは正にその時だった。
 炸裂音と共に、大蜘蛛の体表にいくつもの火花が飛び散る。
 不意を突かれたかのように、大蜘蛛はジリジリと後方へ退く。
「あんまり無理しちゃダメよ、ルキ」
「サティ……!?」

 空から降ってきたその声に、彼女のバイザーの奥の目が驚きに見開かれたように見えた。


77:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:22:48 6B3OREH3

 ―[2]―

 頭上からの声を耳にし、ルキと呼ばれた彼女が思わず顔を上げる。
 その目に映ったのは、パラシュートでふわりふわりと降りてくる一人の少女―サティの姿だった。
 サティもまたルキと同様にライダースーツとヘルメットに身を固めていたが、ルキと違っていたのは、
真っ赤に染め上げられたグローブとブーツ、そして身体の側面を走る二本の赤いラインの存在であった。
 その両手にはそれぞれハンドガンと、大ぶりなナイフが握られている。
 手にしたナイフを器用に使い、邪魔になったパラシュートをその背から切り離すと、
軽い身のこなしでルキの目の前に降り立つ。
「何で……ここに?」
「あなたのたっての頼みで一人で任せたけど、やっぱり心配になってね。
だからあたしの方をすぐに片付けて、助太刀に参らせてもらったの」
「折角の助太刀には感謝するけど……生憎サティの出番は無いかも」
「言った筈よ、無理しちゃダメって。見た感じ強がりにしか聞こえないようだし、
ここはあたしに任せておいた方が得策よ」
「いいから……本気を出せばあれ位は……」
「……じゃぁ本気が出るまで、あたしがアレを引きつけておくっていうのはどうかしら?」
「………分かった」
 ルキのその言葉を聞き終わるか終わらぬ内に、サティが一歩前へと歩み出る。
 彼女の目の前には、既に態勢を立て直していた大蜘蛛の姿が。
「ちょっとの間、相手になってもらってもよろしくて?」
 まるで挑発するかのようなサティの口振りに、大蜘蛛が猛りながら飛び掛ってくる。
 突き立てられようとした幾本もの歩脚を、まるでダンスを踊るかのような軽やかなステップで掻い潜ったかと思えば、
右手のハンドガンが立て続けに火を噴き、大蜘蛛の身体に無数の弾痕を残していく。
 その一撃一撃も決定打に至らないのを見るや、今度は歩脚を狙って弾を撃ち込んでいく。
歩脚の付け根や関節に、容赦なく撃ち込まれていく銀色の弾。
 それでも大蜘蛛の動きは止まらず、なおもサティに一撃を与えんと突っ込んでくる。
 たちまち、不利な状況へと追いやられてしまう。
 だがそれさえも、サティにとっては想定内の事態だったらしい。
「ルキ……そろそろ準備は出来たかしら」
 先ほどと何ら変わらぬ涼しげな声を受け、それまでしゃがみ込んでいたルキがゆらりと立ち上がる。

「……ありがとう。いつでも大丈夫だから」
 覇気に満ちた声が、夜の闇に響いた。


78:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:25:23 6B3OREH3

 立ち上がりと同様、ゆらりと伸ばされた右手に、転がっていた刀が吸い寄せられるように飛び込んでいく。
「――はっ!」
 再び手の内に戻った刀を、気合と共に薙ぎ払う。
 その瞬間、ルキの身を包んでいたライダースーツに変化が現れる。
 スーツ同様の黒色だったグローブとブーツは一瞬にして白銀の輝きを放ち、
サティ同様、身体の側面を銀色の二本のラインが走る。
 そして薙ぎ払われた刀もまた、その刀身に仄白い光を纏わせている。
 これがルキの言うところの”本気”なのだろうか。
 変化を遂げたルキの全身から、溢れんばかりの気迫が漲っているのをサティは感じ取る。
「じゃぁ、後は頼むわね」
 落ち着き払った様子で、ルキを見遣るサティ。
 そのサティを追い詰めていた大蜘蛛もまた、背後からの凄まじい気迫を感じ取っていた。
素早くルキの方へと向き直るや、奇声を伴って再度飛び掛ろうとする。
 だが、その暇さえもルキは与えなかった。
 光の如き速さで間合いを詰めるや、瞬く間に白刃が閃き、前の二対の歩脚をバラバラに切り裂いていた。
 何が起きたか分からず、突然襲い掛かってきた苦痛に大蜘蛛が吼える。
「……そろそろ頃合ね」
 その光景を見守っていたサティが、手に持っていた懐中時計の蓋を閉じる。
「ルキ、ちょっと後ろに下がってちょうだい」
「またいいところを掻っ攫うつもり?」
「ちょっとした仕掛けをしておいたの。巻き込まれると危険だから」
 落ち着き払った様子で答えるサティに、ルキは訝りながらも後へ飛び退く。
 と同時に、まるで内側から爆ぜるかのように、大蜘蛛の残りの歩脚が弾け飛ぶ。
 その原因が、先ほどサティが撃ち込んだ弾が内部で炸裂した事を、すぐにルキは悟った。
 残りの歩脚をも失い、もがき苦しむ大蜘蛛が発する悲痛な叫びが、暗闇へと吸い込まれていく。


79:GRIMOIRE(仮) Part-0
08/01/01 20:26:40 6B3OREH3

「……随分と派手な仕掛けね」
「なかなか面白い趣向でしょう」
 無言のままのルキに、サティはクスリと笑いながら言葉を継ぐ。
「さしずめ、あたしの仕掛けに感心して言葉も出ない、ってところかしら」
「……そう思うなら、どうぞご自由に」
 そう吐き捨てるや、ルキは歩行能力を失った大蜘蛛に向かって一目散に駆け出す。
 八本の歩脚を失い、動く事もままならない大蜘蛛は、向かってくる敵に対してなす術も持たない。
 だがそんな相手にも容赦なしと言わんばかりに、地を蹴って高く跳び上がったルキは、
刀を大上段に構え、止めの態勢に入る。
「でゃあぁぁぁ――っ!」
 闇をも震わす気合と共に、ルキが大蜘蛛へと躍りかかる。
 先ほどルキを弾き飛ばした触肢も、”本気”を出した今の彼女の前には何の役にも立たなかった。
 振り落ろされた刃が触肢を寸断し、その勢いで頭部をも叩き割る。
さらに刃から発せられた目に見えぬ波動が、頭部に連なる胴体までも真っ二つに寸断する。
 断末魔の吼え声を上げる間もなく、二つに分かれた胴体が先ほどの人型の頭部同様、
砂のように崩れ落ちていく。
 その屍が全て砂と化したのを見届けつつ、未だに輝きを放ち続ける刀を鞘に収める。
 それと同時に、銀色に変化していたグローブやブーツも、元の黒一色へと戻っていく。
「ルキ、お疲れ様」
「こちらこそ」

 役目を終えた剣士は、振り向くやサムズアップをしてみせる。
 目の前の戦友への、感謝と労いの念を込めて。


80:Zh-nS
08/01/01 20:30:06 6B3OREH3
とりあえず、今回の投下分はここまでです。
今回付けたタイトルは仮のものなので、次以降変わってるかもしれません。

次の投下分にはえちぃシーンも入るだろうと思いますが、
Part-0が意味するように今回の分も含め、まだ序章的な部分なので
陵辱とかはもうちょっと先になるかもしれません。

それでは、また。

81:名無しさん@ピンキー
08/01/01 20:50:09 bfFGonC5
あけましておめでとう!
新年早々に新人さんキター!
なにやらいわくありげな裏設定の匂いがプンプンするので、それらの解説から次回は始めて欲しかったり
どことなく仮面ライダー555を彷彿とさせられて俺の好みだったよ
GJ!

82:名無しさん@ピンキー
08/01/04 17:31:15 QHU4WY+f
激しく期待
>>81
その辺が少しずつ明かされてくのがいいんジャマイカと思ってる俺がいる

83:名無しさん@ピンキー
08/01/09 15:06:24 GIYhk97Q
新作期待で保守

84:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 14:06:35 1N7RJyK3
新年一回目の投下となります。
>>40-46の続きです。

85:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 14:20:32 1N7RJyK3
理由は分からないのですが……
なぜか長文にすると書き込めないので、時間を置いて投下します。サーセン

86:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:12:46 1N7RJyK3
あらためて……>>40-46の続きです。


 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍─神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は─
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り─
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。


87:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:20:06 1N7RJyK3
二つ目以降のレスを長文にすると、なぜか書き込めないので(理由は分かりませんが)
このお話は後日まとめて投下します。
それでは。

88:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:29:38 xFUbXjP7
ちょwwwせっかく脱いだのに・・・・

89:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:37:15 4ZtqyA3y
今FOXが長文、AA取締りしてるらしい。
頭の空白を取れば大丈夫って書き込みを見たが如何?

ちなみに規制されてる所とされて無い所がある。

90:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:39:47 1N7RJyK3
 >>89
 情報ありがとうございます。空白抜きで投下してみます。





91:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:41:11 1N7RJyK3
 日高蛍(ひだか・ほたる)が神聖騎士として覚醒したのは一年半前のこと。魔人に立ち向かう者
たちの本拠地である『神殿』で訓練を積み、やがて実戦に出るようになった。
 最初の実戦から今まで、蛍は瞳子とともに戦ってきた。比類なき強さを誇るエルシオンは頼れる
相棒であり、彼女の美しさは蛍の憧れだった。
 その瞳子に『足手まとい』だと断じられたとき、心を引き裂かれるような衝撃を感じた。


 瞳子に見限られたくない。
 そのためには自分の力を示すしかない。
 一人前の戦士としての、自分の力を。


 蛍─神聖騎士ジュデッカは悲壮な決意とともに、魔人ホルスと対峙する。
 ワシの翼と頭部を備えた、鳥人タイプの敵だ。
(見ていて、瞳子ちゃん。わたし、ひとりで勝つから)
 湧き上がる恐怖を押さえ込み、闘志を燃やす。
「第一段階マギ開放っ」
 蛍は魔力を高めて、勢いよく叫んだ。虚空で印を結んだ両手の前に、オレンジ色の輝きが生み出
される。
「ファイアブリット!」
 炎の輝きは無数の散弾と化し、四方から魔人を襲った。
「そんなスローな攻撃で!」
 ホルスは翼を広げて飛び上がった。


 ごうっ!


 炎の散弾の大半が地面に着弾し、盛大な爆炎をまき散らす。
 そして残った散弾は─
 軌道を変え、空中のホルスを追撃する。
「追尾型の魔力弾だと!?」
 魔人は驚きの声を上げた。
 無数の炎弾がワシの魔人へと迫り─
「マギ開放・ウィンディウォール!」
 瞬間、ホルスが魔力を放出した。
 風のバリアが形成され、炎の散弾を受け止める。


92:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:41:44 1N7RJyK3
 風と炎と。
 二つのエネルギーが中空でぶつかりあい、衝撃波が吹き荒れた。
 と、
「ううっ……!」
 苦悶の声を漏らしたのはホルスのほうだった。風のバリアで完全に防ぎきれなかった攻撃が、魔
人の体を焼き焦がしたのだ。
「なかなかのパワーだ……!」
 忌々しげに地上のジュデッカをにらみつける。
「わたしのほうが、マギが高いみたいだね」
 蛍は長大な弓を取り出し、かまえる。
 先ほどの攻防で実感した。相手のマギはせいぜい二、三万といったところだろう。対する彼女の
マギ数値は五万五千。


 このままパワーだけで押し切れる─


 蛍の中に闘志が湧き上がった。
「いっけぇぇぇっ!」
 炎の散弾を連発し、ホルスを追い込んでいく。ありったけのマギをつぎこみ、次から次へと炎の
弾を量産した。
 ワシの魔人は翼を広げ、空中を自在に旋回し、攻撃のことごとくをかわしてみせた。幾度となく
放たれた『ファイアブリット』が、そして『ブレイズキャノン』が虚空へむなしく消えていく。パ
ワーが低いとはいえ、スピードのほうは侮れない。
「このっ、チョコマカとーっ!」
 蛍は苛立ちを隠せずに叫んだ。
「戦いの場で感情をむき出しか。パワーは高くても、戦士としての資質は三流だね」
「うるさいっ」
 怒声まじりに、さらに炎の弾丸を放つ。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 攻撃を放つ。
 魔人が避ける。
 まるでイタチごっこだった。
 だが一連の攻防の中で、ジュデッカは勝利を確信する。
 先ほどから一方的に攻撃を続けているのはこちらのほうだ。たとえ魔人が逃げ続けていても、い
ずれは避けきれなくなり攻撃をまともに受けることとなるだろう。
 そうなればパワーで上回るジュデッカの勝ちだ。


93:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:42:58 1N7RJyK3
「えぇぇぇぇいっ、ブレイズキャノン!」
 もう何度目になるのかも忘れたが、蛍が全力のマギを込めた攻撃を撃ち出す。
 ─そのとき異変は起きた。
「えっ……!?」
 蛍が戸惑いに瞳を見開いた。


 急激に─力が抜けていく。


 両腕がだらりと下がり、ガクガクと膝が笑う。四肢に力が入らず、ジュデッカはその場にへたり
込んだ。
「おやおや、どうしたのかな、神聖騎士」
 ホルスは嘴を歪め、笑みを形作った。
「ガス欠のようだね」
「そんな、どうして!」
 愕然と叫んだ。
「実戦で、全力で長時間戦った経験がないのかな? まるで素人のようじゃないか」
 上空からホルスが嘲笑する。
「僕は攻撃を避け続けるだけで、あとは君が自滅するのを待つだけだった。楽な戦いだよ」
「…………」
 今までの訓練で自分のマギ総量を量ったことは何度もある。だが実戦でどれくらい魔力が保つの
か─こればかりは実戦経験を積んで、体得していくしかない。
 蛍には、マギを限界まで使用した『実戦経験』が皆無だった。
 もっと慎重に戦うべきだったのに。
「こんな初歩的なミスを……」
 蛍は痛恨の思いで呻く。自分ひとりでの、初めての実戦に舞い上がっていた。
 視界が蜃気楼のようにかすんだ。意識が徐々に遠のいていく。
(わたしは、なんて未熟なんだろう)
 悔恨が心の中をドス黒く染め上げた。
「そろそろ反撃の時間だね」
 ホルスの両翼が大きく広がる。


 ざぁっ……


 木枯らしにも似た音とともに、魔人の翼から無数の羽毛が撃ち出された。鋭く尖った刃を備えた
羽毛の弾丸が、四方からジュデッカに向かって降り注ぐ。


94:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:43:57 1N7RJyK3
 羽毛の刃がジュデッカの全身を覆うバトルコスチュームを切り裂いた。マギの減少とともに防御
力が低下している衣装は、ひとたまりもなくズタズタにされてしまう。
「きゃあっ」
 衝撃で大きく吹き飛ばされ、蛍は悲鳴を上げた。
「全段命中、だね」
「くっ……!」
 愉快げなホルスの声を聞きながら弱々しく立ち上がる。
 司祭風のローブはあちこちが破れ、半裸同然だった。コスチュームの破れ目から未発達のなだら
かな肢体がのぞき、白い肌がさらされている。なかば以上露出した右の乳房は桃色の乳首までがあ
らわになっていたが、手で隠す余力さえなかった。股間の辺りも衣装の大部分が剥ぎ取られ、可愛
らしいショーツが見えている。
「いい格好だよ、神聖騎士。このまま殺すのは簡単だ。もう一度今の攻撃を放てば、君はもう防げ
ない」
 ホルスが笑った。
「馬鹿に、しないで」
 呼吸を荒げながらも、ジュデッカは気丈な顔で魔人を見上げた。
「馬鹿にしているわけじゃない。事実を告げているのさ。君のマギは極端に低下している。防御力
も半減している。この状態で僕の最大術『フェザーラッシュ』は防げない」
「くっ……」
 ジュデッカは悔しげに奥歯を噛み締めた。
 死んでも認めたくはないが、確かに魔人の言葉は事実だ。ホルスがもう一度先ほどの術を使えば、
ジュデッカに勝機はない。


 殺される─


 今さらながらに恐怖感が込み上げた。ホルスはおびえる少女の様子を楽しむように、嘴の端を吊
り上げる。
「だけど君みたいな可愛いコをただ殺すなんて勿体ないからね。存分に楽しませてもらうよ」
「楽しむ……?」
 不吉な予感を覚え、少女の四肢がこわばる。


95:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:44:32 1N7RJyK3
「踊れ、我が羽たちよ」
 ホルスが呪文のように告げた。


 ざぁぁぁっ……


 広がった両翼から無数の羽毛が射出され、自らの意志を持つように乱舞する。羽毛群はひらひら
と降下していき、少女騎士の周囲を浮遊した。
「これ……は……?」
 ジュデッカは驚きの声を上げた。一枚一枚の羽毛が空中に舞いながら、少女の肌にまとわりつい
たのだ。
「さあ、彼女を楽しませてやれ。僕の分身たち」
 ホルスの号令とともに、無数の羽毛が露出した肌へと殺到した。
「はっ、あぁぁぁぁっ!」
 ジュデッカの悲鳴が甲高く響く。
 まるで筆で掃くように─滑らかな肌を、小ぶりな乳房を、可愛らしいへそを、キュートなヒッ
プを、そして乙女の秘処をもなぶっていく。
 羽毛は一枚一枚が己の意思を持っているかのごとく、独自の動きを見せた。鋭敏な箇所を絶妙の
タッチでさすり、くすぐり、撫でる。
「んっ……う」
 少女の口から艶かしい喘ぎが漏れた。
 性的に初心な蛍だが、年頃の少女としての性感は備えている。あらゆる性感帯を同時に弄られ、
なぶられて、否応なしに反応が昂ぶっていく。
「はあ、あああっ……!」
 背筋に電流のような痺れが走った。右の乳首がコリコリに勃起している。ショーツ越しにさすら
れた秘裂からは愛液がしたたり、太ももの辺りまで垂れ落ちている。
(やだ、わたし……戦いの場所で、こんないやらしい……)
 頬が赤熱するのを感じながら、蛍は喘ぎ続けることしかできなかった。
「やれやれ、随分とエッチな正義の味方だね。悪の魔人に責められるのがそんなに気持ちいいのか
い?」
「ふざけないで……はぁぁぁ、だめぇ」
 乳首を集中的に撫でられ、ジュデッカの声はたちまち力を失った。白い乳房が紅潮し、痙攣する
ように震えている。
「そろそろ止めといこうか。最後は僕の手でバージンを散らしてあげるよ」
 ホルスは翼を閉じて地面に降り立った。ズボン状の衣装を脱ぎ捨てると、下腹部から隆々とした
肉根があらわれる。
 赤黒い先端部は先走りの粘液によってテラテラと濡れ光っていた。


96:神聖騎士エルシオン17  ◆CSwCzse3V2
08/01/12 15:45:11 1N7RJyK3
「ひっ……!」
 間近で目にした男の象徴に、ジュデッカは息を呑み込んだ。
(あんなモノで犯されたら、壊れてしまう─!)
 脳裏に、アスモデウスによって純潔を散らされた美少女の姿がよみがえる。清らかな秘処を無残
に貫かれ、最後にはヨガらされた美しい相棒。
 自分もあんなふうに狂わされるのだろうか……と不安が込み上げる。同時に妖しい快楽の予兆に、
腰の芯がじわり、と熱くなった。
 ホルスは巨大な肉茎を揺らしながら、一歩一歩近づいてきた。
 蛍は動けない。疲労困憊のうえに、羽毛群の嬲りによって体に力が入らないのだ。
 地面にへたり込んだジュデッカの前に、ホルスが仁王立ちをした。
「しゃぶれ」
 火照った亀頭が頬に押し付けられる。信じられないほど固く、熱い切っ先が頬をぐりぐりと押し、
さらにスライドして唇にあてがわれた。
「んっ……」
 キスも未経験の唇におぞましい男根が押し付けられ、蛍の小鼻が膨らんだ。
「いやっ、汚い……!」
「なにが汚いんだ。これから君を女にしてくれる大切なモノだぞ」
 ホルスが小馬鹿にしたように告げた。
「さあ、敬意を込めて口づけするんだ。そしてお願いしろ。『私の処女を奪ってください』とね」
「そんなこと言えるわけないでしょう!」
「なら、このまま生殺しにしてあげようか?」
 ふたたび羽毛が舞い踊り、ジュデッカの全身をなぶっていく。
「くぅっ……うあぁぁぁっ!」
 じっとりとした責めに少女はひとたまりもなく嬌声をあげた。
 快楽の中に、理性が蕩けていくようだった。
「このまま嬲られるより、ひとおもいに貫かれたいだろう? 違うかな」
「わ、わたしは─」
 かすれた声でうめく。
 どうすればいいのか分からなくなっていた。正常な思考が混濁し、次第に妖しい愉悦に染まって
いく。
 このままでは魔人に対して、凌辱を懇願することになってしまう。
(そんなのゼッタイ駄目……! 助けて─)
 ジュデッカの瞳が絶望に見開かれる。
(助けて、瞳子ちゃん!)


「アイシクルブリット!」


 凛とした叫び声が響き渡ったのは、その瞬間だった。



                        【続く】


97:名無しさん@ピンキー
08/01/12 20:37:58 gEQsI+bT
ついにキタ-!GJ!
しかしエルシオンとジュディッカって歪なコンビですな
頼らないエルシオンに、頼りっぱのジュディッカ
攻防一体をできる真のコンビになるっていうエピソードかな?
しかしそうだとするとホルスまんま噛ませだよww

98:名無しさん@ピンキー
08/01/12 21:02:10 xFUbXjP7
太陽神の名が泣くなwホルスwww

99:名無しさん@ピンキー
08/01/14 15:01:39 CpZlZH+P
汚された記憶が蘇りトラウマモードが発動し劣勢になるエルシオンって展開の可能性も。そして新戦士登場って感じに

でもジュデッカの貞操も散る日が来ると思うと今から楽しみ。

100:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:41:44 e1Qx6HMs
初めまして。
変身ものではない強い格闘系で書いてみようと思います。
よろしくお願いしますね。

101:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:46:30 e1Qx6HMs
―近未来、ジャンヌ星ではナポレ王体制の下、平和と非罪で統一された富国であった。
小惑星であったが豊富な資源、食物により、平民一人一人が幸せに満ち溢れ、また代々のナポレ王も
心優しき王であった為、誰もが不自由のない暮らしをする事が出来た。
周囲に敵星もなく、誰もが安泰と思われていた星に、遠く離れたムーン星のリタ王が目をつけた。
近星を既に征服したリタ王が、遠く離れたジャンヌ星に目をつけたのは、女だった。
偶然にも、ジャンヌ星で生まれた女が、征服した星に移住して来ており、そのあまりの美しさにリタ王は
ジャンヌ星の制圧に踏出したのだった。

小惑星と、数々の星を征服し豊富な民と軍部を揃えた大星集団、戦えばどちらが勝つかは明白で
あった。
リタ王とて、無駄に戦いをし、美しい女たちを死なせてしまっては、元も子もない。
できれば戦いを避けての、自主降参をさせようと企てた。
ナポレ王に、リタ王の遣いが入った。
「ムーン星の男集1,000人の相手を選ばせてもらいたい」
星交間交渉だと、表面上は友好的関係を求めた遣いに対して、ナポレ王は断固拒否をした。

それから間もなく、ムーン星の勢力が、ジャンヌ星に襲い掛かった。
ジャンヌ星周辺に配下されたスターゲート防衛軍壊滅の知らせは、ほんの数時間でナポレ王へと
伝わって来た。
「すまん、席を外す。しばらく、頼むぞ・・・・・・」
側近のマサンにそう伝えると、ナポレ王は城を後にした。

―ムーン星ではリタ王が、吉報を今か今かと待っていた。
軍が、星に攻め入った報告を受けてから、やがて丸一日が過ぎていた。
「あんな小星に一日かかるとは・・・・・・俺が指揮をしていれば、半日で制圧してやるものだが」
若く精力的なリタ王は、王を引く継ぐまでは軍部総隊長として、数々の難敵星の制圧に貢献していた。
ただの勢いだけではなく、頭脳派としても類稀な才能を発揮していた。

102:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:10 e1Qx6HMs
そこへ遣いの兵が戻って来た。
その姿を見るなり、リタ王はニヤリと笑みを浮かべた。
(ふん、やっとか・・・・・・まあいい、ジャンヌ星の若い女と、領土は全部頂き、男共は皆殺しだ)
「王・・・・・一次突入のサハサ軍隊が全滅しました・・・・・二次のビルタ軍隊も、劣勢におかれています」
兵は慌てた様子で伝えた。
それを聞いて、驚いたリタ王は腰掛けていた王座から、思わず立ちのめって兵に詰め寄った。
「なんだと!あの小星に、我が軍が負けるはずがなかろう。それにビルタ達が劣勢だと!そんな
バカな話があるわけがない。どこにそんな対抗する軍がいたと言うのだ!」

兵はしばらく口を包んでいたが、細々と口を開いた。
「・・・・・そ、それが・・・・・・ひとりの女に・・・・・・」
「女だと?どう言うことだそれは。女に負けたとでも言うのか?」
「は、はい・・・・・・その女の振りかざす剣の様なものの光で、我々の軍が一瞬のうちに消えて・・・・・
私も目の前で起った事が信じられませんでした。どんな攻撃も、その剣によって跳ね返され、
歯が立ちませんでした。このままでは・・・・・・」
「もういい、下がれ!いったん送った軍は引き返させろ。だが、出来る限り、その女の特徴を記して
来い。その剣とやらも見たい。出来れば映像として撮って来い!」
「わかりました」
兵は再び戻って行った。

リタ王の焦りは増して行った。
だが一つの事が脳裏に浮かんだ瞬間に、その焦りは恐怖へと変わった。
―『聖母マリアのソード』まだリタ王が幼い頃に、父親から聞いた伝説的な話であった。
昔、ある小惑星に挑んだ星々が、次々に消滅した。
その星には、捨て子を守り育てる聖母マリアと呼ばれる女がいた。
聖母マリアは、神が創り出した奇跡であった。
男女問わずに、誰もが魅了される美しいマリアは、年齢を重ねても微塵も変わらぬエルフ的な身体を与えられていた。
そして星への危害を感じると、戦女神の姿へと変え、その剣により、子供たちを守っているとの事だった。

103:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:39 e1Qx6HMs
もちろん、幼いとは言え、リタ王がそんな伝説が、実際に存在すると信じたわけではなかったが、
今、それが現実になっているのではと脳裏から離れなかった。
そんな国に攻め入っては自軍崩壊である。
だが、リタ王はもう一つの事を脳裏に浮かべていた。
(美しき聖母マリアか・・・・・女神・・・・・・本当に存在するのならば、拝みたいものだ。そして・・・・・・)
そんな淫想を考えつつ、リタ王は退陣を命じた軍からの報告を待つ事にした。


リタ王は、ビルタより報告を受けたレポートを開きながら、撮られた映像を見ていた。
レポートは一度目を通しただけだが、映像は繰り返し、繰り返し、もう何度見たかも覚えていない。
空中に浮かぶマリアに、近づく軍機、そして鋭く剣を振りかざすマリアによって、一瞬の光と共に
軍機が消滅する映像だ。

映像は離れた場所からのもので多少の映像の乱れはあるが、マリアの全身は、しっかりと、とらえていた。
(素晴らしい・・・・・・これが伝説と言われた聖母マリア・・・・・・戦女神の姿か・・・・・・)

背丈は180cm程度に見えた。軍装の気配はまるでなく、身体にフィットした白いボディスーツ姿をしている。
肩の部分までで、両腕は完全に露出していたが、雪肌のせいか、全身が白くボワリと幻想的にも見えた。
足首までスーツに包まれていたが、それより下の両足は、繭の糸の様なもので巻かれていた。
そして背中まで達する、艶やかな黒髪は風に靡き、全身の白さとは非対称と相成って、よけいに
神秘さを浮かび上がらせた。
首から、金色に光るものを下げていたが、映像では、はっきりと見えなかった。
何より正義に満ち溢れ、軍機を鋭く睨む、その勝気なマリアの表情がたまらなかった。
言葉などでは言い表せない、いかなる男も圧倒させ、身震いさせる美貌であった。

104:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:01 e1Qx6HMs
―この世に存在するとは思えない。
リタ王の想像を遥かに超えた美しさだった。
羽が生えていれば、天使と間違えても、おかしくはないと、リタ王は思った。

そしてマリアの持つ剣は、銀とも白とも言えぬ、不思議な光源を発していた。
剣は全長150cm程の鋭いもので、マリアが振りかざすと、その光源が、剣先を電光石火で拡がり、
光に包まれた、周囲の軍機を瞬間的に、消し去るのだった。

軍機が消え、青空が広がると、マリアは哀れむ様な表情をして、地上へと消えて行き、映像は途切れた。
(これでは勝てる訳がないな・・・・・・全勢力で向かっても一網打尽だ・・・・・・さて、どうするかな・・・・・・)
そう苦笑いするリタ王だが、頭の中では策を考える余裕など無かった。
(聖母マリア・・・・・・なんとしても俺のものにしたい・・・・・・一生に一度でいい、あんな女を抱いてみたい・・・・・・)
あの圧倒的な強さと美しさ、そして軍機を睨む気高き正義感に包まれたマリアを全裸に剥いで、思う存分に
調教したい。
あの全身を包むスーツの中に、どんな秘められた肉が潜んでいるのか。
戦女神を泣かせ、屈服させ、完全に自分のものにしてしまいたい。
肉の奥底に自分の精を流し混み、身篭らせるのも良い・・・・・・。

そんな淫想をしていると、いつしかリタ王の下半身がモゾモゾと膨らんでいった。
すでに数え切れない美女と呼ばれる女を抱き、今の若さで、既に女に対しては飽きさえも来ていた。
今では最高級の女を抱く時にくらいしか反応しないリタ王にとっては、淫想だけでこんなになるのは
初めてだった。
映像を見ただけのマリアに、はやくも、これだけ魅了されているのである。

105:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:23 e1Qx6HMs
(だが・・・・・・)
今のムーン星に、マリアに太刀打ち出来るだけの軍備はあるとは思えず、新規開発も期待できるとは
思えなかった。
リタ王は映像をいったん止め、レポートに再び目を通し、夜を通して、思想にふけっていった。

軍を退散させてから数日が経過したが、ジャンヌ星、いや、マリア側から攻撃を仕掛けてくる様子は
微塵も感じなかった。
リタ王が予想した通り、マリアは無駄な戦いをするつもりはないらしく、一安心をした。
そこでリタ王は、普段のマリアの様子を探るために、忍兵を送った。
だが、数日が経過しても音沙汰はなかった。
今度は忍兵二人を送り、一人に、忍兵を観察させて報告を待った。

戻って来たのは、予想通り、観察を命じた忍兵だけだった。
「星へ入ると、すぐにマリアがいまして、一瞬の光を放ち、忍兵は消滅しました。こちら側の作戦を、
予め予期していたとしか思えません」
これにはリタ王も焦った。
(予知能力があるとでも言うのか・・・・・・)
リタ王は、古びた部屋にある、父親の残した書物を読みふけった。

『聖母マリアのソード』に関する記述の書物が、一つだけあった。
それによると、マリアは防衛本能を察知する働きがあり、星に存在する邪心を読む事が出来ると言う。
つまりは、ジャンヌ星の中に入ってしまえば、マリアに探知されると言う驚きの記述であった。
―完全なまでに、策は潰えた。
もはや聖母マリアに付け入る隙は、微塵もなかった。
それが余計にリタ王の淫心を揺さぶる。
(くそっ、なんとしてもマリアをものしてやる・・・・・・何か手はないものか・・・・・・)
忍兵を送り込み、聖母マリアが育てる子供を人質に取る、そんな筋書きが不可能となった今、マリアを
抱く事はおろか、生の姿を拝む事すら無謀と言える、そんな状況に陥ってしまった。

106:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:49:52 e1Qx6HMs
それから一月の間、寝ても覚めてもリタ王の脳裏には、映像で見たマリアの美貌と身体が、一時も
離れる事はなくなっていた。

そんな折、新しく制圧した小星より、女が連れられて来た。
どれも選りすぐりの美女だちだった。
女たちは皆、慰み者の運命を歩む事になる。
そのため、覚悟を決め、搬送中に舌を噛み自害する女も少なくなかったが、新しく開発した機器に
より、自害本能を消失させる事に成功している。

リタ王の前で、一人一人紹介されるが、自分の女にする考えなどなく、流れ作業で進んだ。
最後の女の紹介で、リタ王が初めて口を開いた。
「今までの女とは肌色が違うな」
兵にせかされ、女は返答を強要された。
「私はスケルゥ星より、環境学を学ぶために、移住して来ましたので・・・・・・他の方とは系統が異なり
ます」
「そうか・・・・・・行っていいぞ・・・・・・」

一人になったリタ王は、ブツブツと一人で考え事を始めた。
そしていつしか、微笑を交えたかと思うと、高らかに笑い始めた。
(ふふふ・・・・・・いいぞ・・・・・・ほんのわずかだが、隙間が開きやがった・・・・・・)
リタ王は、すぐに早急の調査を、配下に命じたのだった。

107:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:50:24 e1Qx6HMs
報告を待つ間、リタ王はエルフについて調べていた。
―『エルフ』
女系のみで、小惑星に生息したヒト型の生物。生誕については謎に包まれている。
怪奇な能力を持っていたとされる。
特徴としては、老う事のない身体のため、成長のピークを迎えた後は、その身体を維持する。
平均寿命は千年とされている。

―絶滅
ナーム星の戦闘部隊100余名を乗せた空中軍艦が不時着し、エルフたちは彼らを介抱したとされる。
しだいに戦闘部隊とエルフたちの間に、愛が芽生えた。
エルフは、その処女を捧げた相手を心から愛し、懇親となって生活をしたと言う。
だが、彼らの子を出産すると間もなく、エルフとしての能力を失い、寿命を向かえて逝った。
愛するエルフを失い、発狂した一人が、次々とエルフを襲い、制止に入った仲間との殺し合いに発展したと言う。
その愚かな姿を目のあたりにしたエルフたちは絶望し、次々と自害し、平和だった小惑星に残ったのは、
生き残った男たち数人であったと言う。

その他、エルフの特徴には、蘇生能力、心読能力などもあると書かれていた。
(なるほど・・・・・・戦うこと以外の能力には、秀でていたと言うわけか・・・・・・)
リタ王の考えてでは、マリアは戦う能力に加え、エルフの全ての能力をも兼ね揃えた、まさに無敵の
能力を持って、誕生したのだろうと確信していた。
(神は、エルフを聖母として復活させたわけか・・・・・・)
その後もリタ王は、マリアに結びつきそうな資料を、ただひたらすらに調べ尽くしたのだった。

108:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:20 e1Qx6HMs
リタ王が、待ちに待った報告が来たのは、命を下してから1週間後だった。
「それで、どうだったんだ?」
冷静を装うリタ王だったが、さすがに汗ばんでいた。
「はっ、可能な限りの星を調べましたところ、ジャンヌ星の出生者は、16名おりました。その中で
幼い時期に両親を失った者や、別れていた者は、調べた限りでは4名おりました」
「4人か・・・・・・思ったより少ないな・・・・・・まあいい、その4人を全員連れて来い。そして残りの奴らには
マリアについて、何でも良い、知りうる事を全て吐かせるんだ。喋らすためなら、金銭でも土地でも、褒美を与えても良い。
どうしても喋らぬ者がいたら、無用で拷問にかけて構わぬ」
「はっ、かしこまりました」
そう言うと、使者は急ぎ足で扉から出て行った。
「外せ・・・・・・ひとりになって考えたい」
リタ王は周囲を追い出し、王室でひとり篭って、再びマリアの映像を鑑賞して物思いにふけった。

(4人か・・・・・・その中にマリアによって育てられた奴がいれば・・・・・・さすがにこれは神に願うしか
なさそうだ・・・・・・いなければ、新たに星を制圧して探すしかないな・・・・・・)
その4人の中に、ひとりでもマリアによって育てられた者がいれば、それはマリアにとっては我が子同然。
いや、子供を守るために、神より命を受給したのならば、それはマリアの使命そのもの。
何を犠牲にしても、守ろうとするに違いないだろう。
そうなれば、こっちのものだった。

伝説にもなっている事から、マリアは永遠の命を宿しているのではないかと予測できた。
そして老いをしらぬ肉体、それは今のマリアの美しさを、永遠に保持する事でもあった。
蘇生能力があることから、回復・治癒もあっと言う間だろう。
そう考えると、なんと素晴らしい身体なのかとリタ王は思った。
もしマリアが奴隷になったらと思うと、想像するだけでもゾクゾクした。
(後は、神が俺に味方をするか、マリアに味方をするか、だな・・・・・・)

リタ王の前に、その運命を握る4名と、残り12名からの調書が書かれたレポートが揃ったのは、5日が
過ぎた、雨の激しい夜だった。

109:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:46 e1Qx6HMs
次なる星の制圧を検討する、戦略会議に参加し終えたリタ王は、急ぎ足で移動機に戻った。
城へ着くまでの間、調書レポートに目を通した。
そこには12名全員が質問に答え、虚偽の気配は、なかったと記されていた。
長年平和が続く星であるため、実際に、マリアの存在を知る者はいなかった。
どれも、伝説として聞いたり、幼い頃の昔話として聞いていたりと、中身のないものばかりだ。
(平和ボケした星だ……無理もないか……)
その中で、親をなくした孤児を育てている、美しい女についての証言が、唯一の収穫と言っていいものだった。

証言した男は、収穫した食物を配送する仕事をしていたらしいが、一度だけ、大量の食物の注文があり、
その施設へ運んだと言う。
その施設にいた女が、驚くほどの美人だったので、印象に残っていたと書いてある。
施設では、そこにいた兄妹が、どこかの星へ旅立つ送迎パーティーをするようだったと書いてあるが、
残念ながら、その女こそが、聖母マリアである事は知らなかった様で、レポートは、そこで終わっていた。
(兄妹か……)
リタ王は、これから城で会う、4名の詳しいプロフィールを確認した。

1人目は70歳を越えた老人だった。犯罪暦があるなど、プロフィールを読む限り、マリアに育てられた可能性は
薄いとリタ王は思った。
2人目は10歳の幼い子供だった。ジャンヌ星を訪れた商人夫妻が、たまたま交通事故の現場に直面し、唯一助かった子供を
引き受けたと書いてある。
(これも違うな……)
レポートは1枚に2名ずつ書かれており、残りの2名を確認するためにレポートをめくるのだが、手が微塵に震えるのを
リタ王は止められなかった。
そしてリタ王は、残りの2名を確認した。

110:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:23 e1Qx6HMs
レポートに目を通したリタ王の手が震えた。
手だけではなく、全身が僅かに震えていたのかもしれない。
これまで幾多の難星を制圧して来たリタ王だったが、これほどの興奮はなかっただろう。
それほどまでの衝撃であった。
そして、笑いを堪えきれぬリタ王は、機内であるにも関わらず、声を上げて笑った。

―『ベールとアイム ベールが兄、アイムが妹』
ようやく震える手を、ぐっと堪えたリタ王は、二人の詳しいプロフィールを確認した。
兄のベールは24、妹のアイムは23。年は一つ違いである。
アイムが生まれてすぐに、研究職をしていた両親が、実験中の事故により亡くなっている。
「キボウ」と言う名の、星をあらゆる攻撃から守る装置の、実験中だったとされている。
まだ幼い二人は、ナポレ王の口利きにより、ある施設に預けられて育ったとされているが、
その場所や、育て親については、不明とされていた。
ベールが1歳、アイムにいたっては0歳なのだから、まさに親と言える存在に違いはなかった。
ベール、アイムは、共に両親の研究の完成を目指し、星内でも一番の優秀なスクールで学び、
そのスクールの推薦で二人は、現在ではムーン星の支配下になっているワクリル星にある、
平和研究学で飛び抜けた研究開発環境のあるスクールへ移ったとされている。
ベール、アイムは揃って優秀で、ワクリル星でも、それぞれトップクラスの成績を収め、
現在は二人とも卒業し、研究者としてスクールに残っていた。
周囲の証言では、二人は、後数年したらジャンヌ星に戻って研究をしたいと話していたと言う。


111:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:58 e1Qx6HMs
城に到着したリタ王は、すぐさま4人への接見を行った。
無関係と思われる老人と子供には、簡単に事情を聞いただけで、土産と称し一市民としては生涯困ることが
ないであろう財を持たせて帰星させた。
「次を呼べ」
これまでにない程の緊張感を高めたリタ王の元へ、先に連れて来られたのは妹のアイムであった。
(美しい……)
リタ王だけでなく護衛をしてる者や側近までもが眼を奪われる美しさだった。

母国であるジャンヌ星が、ムーン星の標的にされている事は既知であるらしく、眼光は鋭く、嫌悪感を
あらわにしている。それが敵国である王の前だとしても全くひるまず気の強い性格だと誰もが思った。
「アイムです。兄と共に、ジャンヌ星よりワクリル星へ研究目的のため来星しております」
言葉に緩みや脅えのない、まっすぐで強い口調だった。
資料を目に通しつつも、リタ王はマリア以来、久しく心を奪われたアイムの身体をチラチラと眺めつつ質問をした。
「私の星が君の星との有効的星交渉をしているのは知っているかな」
「いいえ、制圧目的で攻撃をしかけ全滅をしたとは聞いておりますが」
「ほう。それは誰から聞いたのかな」
「兄です」
話をしながらもアイムの長く白い両腕が美振動しているのがわかった。怒りを押し殺している様だった。
(マリアの前にこいつで楽しめそうだな。それにしても素晴らしい美貌だ……これ程の女は、星に1人いるか、いないかだ)

112:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:53:28 e1Qx6HMs
アイムは半袖に、フィットしたズボン姿だったが、そこからでも豊満な胸の膨らみがわかった。
袖から出た腕は白く、マリアをも彷彿とさせる白さだった。
「君はこれまでに男に抱かれた事はあるのか」
リタ王の言葉に、周囲の者たちが淫声を上げて薄笑いを浮かべた。
「ありませんッ。そんな事を聞くためにここまで呼んだのですかッ」
呆れ返った様に強い口調で言ったアイムはそのままリタ王に背を向け、扉の方へ歩き出した。
「これで帰らせて頂きます。これ以上、話をする必要はありませんッ」

リタ王は扉の横にいる護衛に視線を向けると、アゴを少し上げ合図をした様だった。
その合図に合わせて、扉へやや駆け足で歩いて来た、怒りと強気に満ち溢れた美貌のアイムの両腕を掴むと、
誰もが圧倒されてしまいそうな艶やかな唇に、薬をかがせた。
「ああッ!……」
悲鳴を上げたアイムは、一瞬の抵抗も及ばず、そのままガックリと意識を失い、護衛に抱かれ別室へと連れて行かれた。

「ふふッ、よし、次は兄の方を呼べ」
策略通りに進んだ事を喜び、リタ王は余裕の笑みを浮かべながらアイムの兄であるベールを呼ぶよう命じた。
(マリア……もうすぐだ……待っていろよ……)
リタ王の淫らな思惑は計画通り、着々とマリアに忍び寄っていた。

113:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:01:57 4uUwd3Ua
支援?

114:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 02:11:51 e1Qx6HMs
眠くなってしまったので、とりあえず今夜はここまでです!

『聖母マリアのソード』―coming soon!

115:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:32:12 UqsC7VsD
全裸待機

116:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:46:03 81avSlOS
続きwktk
かなり長編になる悪寒

117:名無しさん@ピンキー
08/01/20 18:03:33 KlhknwlB
なんであんたらはageるんだ?

118:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:58:54 t9dOtd4c
またお前か

119:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:12:40 8u8rJNnb
エルシオン待ち

120:名無しさん@ピンキー
08/01/24 08:35:09 52wjIVwN
>>114
GJ!続きに期待

121:名無しさん@ピンキー
08/01/26 07:18:43 b2mz1OCD
ほす(´・ω・`)

122:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:05:25 sdBGQIhr
皆様、明けましておめでとうございます。新年最初のSS投下します。幕間で、Hシーンは無いですが、どうぞ



~一方、遂に墜ちたリップとココノは~

「それでは、こちらが浴場になります。えっと…」
と首をかしげるココノ。そう、今はスイートリップから七瀬凛々子へと戻っている性か、
どちらの名称で答えれば良いか迷っている様だ。それが可笑しかったのか、微笑みながら
「どちらでも良いですよ。ココノさんが呼びやすい方で呼んで貰って構いませんよ。」
と、微笑みながら返す。
「では…凛々子さん。こちらが浴場になりますので、こちらで身を清めてお待ち下さい。
メッツァー様もそろそろ帰還なされる頃ですので」
と、想い人の名前を聞いただけなのに胸が高鳴る凛々子。
「ふふ…ではごゆっくり…私は凛々子さんの新しい着替えをお持ちしますので」
「着替え?」
と、不思議そうに返す凛々子。
「ええ、これから同じくメッツァー様に仕える身になりますので。それ相応の格好をして
もらいますので」
という言葉を聞いて顔を赤らめる凛々子。それを察したのか、少し苦笑いを浮かべながら
ココノが
「大丈夫ですよ。そんな卑猥な格好では無いので。基本的には私と同じ服装になります」
それを聞いて安堵したのか、小さくため息を吐く凛々子
「ふふ…では…」
と、浴場から離れていくココノ。そして、粘液や汗でべとべとになった身体を洗うべく、
凛々子も足早にシャワーへと向かうのであった。
そして数分後、シャワーを浴び、湯船に浸かっていた凛々子の元に、同じく一糸纏わぬ姿
で浴場へ入ってくるココノ
「すみません。私も汗をかいたので、ご一緒に汗を流させて貰いますね」
そして、シャワーを浴びた後、同じく凛々子と肩を並べて湯船に浸かるココノ、そして、
何気なくココノが凛々子へと問いかける
「…凛々子さんは、メッツァー様のどこに惚れたんですか?」
「教導学園でメッツァー様と初めて会った後、他の男性には無い優しさを感じて、段々好
きな気持ちが出てきて…それで敵として私の前に現れた時はショックだったけど、それで
も学園生活の時の優しさが忘れられなくて…私も聞きたかったんですけど、ココノさんは
どうして?」
一瞬、ココノが昏い表情を見せる、しかし、湯気の性か、凛々子は気付かなかった


123:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:06:57 sdBGQIhr
「私は以前、アップルナイツという騎士団に所属していて、ゼーロウの軍勢との戦闘に敗
れ、ゼーロウへと連れて行かれて、陵辱の限りを尽くされていました。それこそ、死にた
くなるくらいに。その時、ゼーロウに幹部として就任したメッツァー様が出した案があっ
て、実験的に、捕らえられていた私がメッツァー様に預けられました。最初、私は相手が
変わっても、陵辱されるだけと思っていましたが、メッツァー様は違いました。時には陵
辱もありましたが、優しく接してくれていたメッツァー様に、いつの間にか惹かれていっ
て、気付いたら、今の自分になっていました。」
「そうでしたか。」
と、その話を聞いて、どれだけ凄惨な思いをしたのかと考え、気が下がった凛々子を察し
たのか
「長湯になりましたね。そろそろ上がりましょうか」
と笑顔で話しかけるココノに頷く凛々子であった。
そして、脱衣所で、ココノは早々に着替えを始めたが、凛々子はどうしても着替えの手が
進まない。これを着る事によって、完全に今までの生活と別れる事になるのを分かってい
るだけに、手が進まないのだ。先に着替え終わったココノがそれを察したのか
「凛々子さん。大丈夫です。メッツァー様は絶対貴女を大事にしてくれます。だから、勇
気を出して一歩を踏みだして下さい。」
と微笑みながら語りかける。その微笑みを見て、勇気付けられたのか、意を決して着替え
始める凛々子。そして数分、最後に帽子を被った凛々子を見て
「良かった。ぴったりです」
と、笑顔を零すココノ。そして、鏡へと通される凛々子。そして…
「これが…私?」
スイートナイツの衣装も大胆とは感じていたが、それ以上に赤と黒を基調とした魅惑さを
感じる大胆な衣装に身を包んだ自身を見て、胸が高鳴る。
「お似合いですよ。凛々子さん…それでは改めまして、これからもよろしくお願いします。
共にメッツァー様の為に頑張りましょうね」
と、笑顔で挨拶をするココノ。それにはにかみながら
「こちらこそ。よろしくお願いします。」
と返す凛々子であった。
「ふふっ、それではメッツァー様が間もなく帰還されますので、お迎えに上がりましょう」
「はい。ココノさん」
と相づちを打って、魔法陣へと向かう2人であった。
 

以上です。短いですが、死亡フラグを立たせない為にも投下しておきます。
何分、最近忙しくてSS作成出来ないのが残念ですが、地道に作っていきますので、どうかよろしく


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