正義のヒロインを嬲るPart2at EROPARO
正義のヒロインを嬲るPart2 - 暇つぶし2ch100:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:41:44 e1Qx6HMs
初めまして。
変身ものではない強い格闘系で書いてみようと思います。
よろしくお願いしますね。

101:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:46:30 e1Qx6HMs
―近未来、ジャンヌ星ではナポレ王体制の下、平和と非罪で統一された富国であった。
小惑星であったが豊富な資源、食物により、平民一人一人が幸せに満ち溢れ、また代々のナポレ王も
心優しき王であった為、誰もが不自由のない暮らしをする事が出来た。
周囲に敵星もなく、誰もが安泰と思われていた星に、遠く離れたムーン星のリタ王が目をつけた。
近星を既に征服したリタ王が、遠く離れたジャンヌ星に目をつけたのは、女だった。
偶然にも、ジャンヌ星で生まれた女が、征服した星に移住して来ており、そのあまりの美しさにリタ王は
ジャンヌ星の制圧に踏出したのだった。

小惑星と、数々の星を征服し豊富な民と軍部を揃えた大星集団、戦えばどちらが勝つかは明白で
あった。
リタ王とて、無駄に戦いをし、美しい女たちを死なせてしまっては、元も子もない。
できれば戦いを避けての、自主降参をさせようと企てた。
ナポレ王に、リタ王の遣いが入った。
「ムーン星の男集1,000人の相手を選ばせてもらいたい」
星交間交渉だと、表面上は友好的関係を求めた遣いに対して、ナポレ王は断固拒否をした。

それから間もなく、ムーン星の勢力が、ジャンヌ星に襲い掛かった。
ジャンヌ星周辺に配下されたスターゲート防衛軍壊滅の知らせは、ほんの数時間でナポレ王へと
伝わって来た。
「すまん、席を外す。しばらく、頼むぞ・・・・・・」
側近のマサンにそう伝えると、ナポレ王は城を後にした。

―ムーン星ではリタ王が、吉報を今か今かと待っていた。
軍が、星に攻め入った報告を受けてから、やがて丸一日が過ぎていた。
「あんな小星に一日かかるとは・・・・・・俺が指揮をしていれば、半日で制圧してやるものだが」
若く精力的なリタ王は、王を引く継ぐまでは軍部総隊長として、数々の難敵星の制圧に貢献していた。
ただの勢いだけではなく、頭脳派としても類稀な才能を発揮していた。

102:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:10 e1Qx6HMs
そこへ遣いの兵が戻って来た。
その姿を見るなり、リタ王はニヤリと笑みを浮かべた。
(ふん、やっとか・・・・・・まあいい、ジャンヌ星の若い女と、領土は全部頂き、男共は皆殺しだ)
「王・・・・・一次突入のサハサ軍隊が全滅しました・・・・・二次のビルタ軍隊も、劣勢におかれています」
兵は慌てた様子で伝えた。
それを聞いて、驚いたリタ王は腰掛けていた王座から、思わず立ちのめって兵に詰め寄った。
「なんだと!あの小星に、我が軍が負けるはずがなかろう。それにビルタ達が劣勢だと!そんな
バカな話があるわけがない。どこにそんな対抗する軍がいたと言うのだ!」

兵はしばらく口を包んでいたが、細々と口を開いた。
「・・・・・そ、それが・・・・・・ひとりの女に・・・・・・」
「女だと?どう言うことだそれは。女に負けたとでも言うのか?」
「は、はい・・・・・・その女の振りかざす剣の様なものの光で、我々の軍が一瞬のうちに消えて・・・・・
私も目の前で起った事が信じられませんでした。どんな攻撃も、その剣によって跳ね返され、
歯が立ちませんでした。このままでは・・・・・・」
「もういい、下がれ!いったん送った軍は引き返させろ。だが、出来る限り、その女の特徴を記して
来い。その剣とやらも見たい。出来れば映像として撮って来い!」
「わかりました」
兵は再び戻って行った。

リタ王の焦りは増して行った。
だが一つの事が脳裏に浮かんだ瞬間に、その焦りは恐怖へと変わった。
―『聖母マリアのソード』まだリタ王が幼い頃に、父親から聞いた伝説的な話であった。
昔、ある小惑星に挑んだ星々が、次々に消滅した。
その星には、捨て子を守り育てる聖母マリアと呼ばれる女がいた。
聖母マリアは、神が創り出した奇跡であった。
男女問わずに、誰もが魅了される美しいマリアは、年齢を重ねても微塵も変わらぬエルフ的な身体を与えられていた。
そして星への危害を感じると、戦女神の姿へと変え、その剣により、子供たちを守っているとの事だった。

103:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:47:39 e1Qx6HMs
もちろん、幼いとは言え、リタ王がそんな伝説が、実際に存在すると信じたわけではなかったが、
今、それが現実になっているのではと脳裏から離れなかった。
そんな国に攻め入っては自軍崩壊である。
だが、リタ王はもう一つの事を脳裏に浮かべていた。
(美しき聖母マリアか・・・・・女神・・・・・・本当に存在するのならば、拝みたいものだ。そして・・・・・・)
そんな淫想を考えつつ、リタ王は退陣を命じた軍からの報告を待つ事にした。


リタ王は、ビルタより報告を受けたレポートを開きながら、撮られた映像を見ていた。
レポートは一度目を通しただけだが、映像は繰り返し、繰り返し、もう何度見たかも覚えていない。
空中に浮かぶマリアに、近づく軍機、そして鋭く剣を振りかざすマリアによって、一瞬の光と共に
軍機が消滅する映像だ。

映像は離れた場所からのもので多少の映像の乱れはあるが、マリアの全身は、しっかりと、とらえていた。
(素晴らしい・・・・・・これが伝説と言われた聖母マリア・・・・・・戦女神の姿か・・・・・・)

背丈は180cm程度に見えた。軍装の気配はまるでなく、身体にフィットした白いボディスーツ姿をしている。
肩の部分までで、両腕は完全に露出していたが、雪肌のせいか、全身が白くボワリと幻想的にも見えた。
足首までスーツに包まれていたが、それより下の両足は、繭の糸の様なもので巻かれていた。
そして背中まで達する、艶やかな黒髪は風に靡き、全身の白さとは非対称と相成って、よけいに
神秘さを浮かび上がらせた。
首から、金色に光るものを下げていたが、映像では、はっきりと見えなかった。
何より正義に満ち溢れ、軍機を鋭く睨む、その勝気なマリアの表情がたまらなかった。
言葉などでは言い表せない、いかなる男も圧倒させ、身震いさせる美貌であった。

104:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:01 e1Qx6HMs
―この世に存在するとは思えない。
リタ王の想像を遥かに超えた美しさだった。
羽が生えていれば、天使と間違えても、おかしくはないと、リタ王は思った。

そしてマリアの持つ剣は、銀とも白とも言えぬ、不思議な光源を発していた。
剣は全長150cm程の鋭いもので、マリアが振りかざすと、その光源が、剣先を電光石火で拡がり、
光に包まれた、周囲の軍機を瞬間的に、消し去るのだった。

軍機が消え、青空が広がると、マリアは哀れむ様な表情をして、地上へと消えて行き、映像は途切れた。
(これでは勝てる訳がないな・・・・・・全勢力で向かっても一網打尽だ・・・・・・さて、どうするかな・・・・・・)
そう苦笑いするリタ王だが、頭の中では策を考える余裕など無かった。
(聖母マリア・・・・・・なんとしても俺のものにしたい・・・・・・一生に一度でいい、あんな女を抱いてみたい・・・・・・)
あの圧倒的な強さと美しさ、そして軍機を睨む気高き正義感に包まれたマリアを全裸に剥いで、思う存分に
調教したい。
あの全身を包むスーツの中に、どんな秘められた肉が潜んでいるのか。
戦女神を泣かせ、屈服させ、完全に自分のものにしてしまいたい。
肉の奥底に自分の精を流し混み、身篭らせるのも良い・・・・・・。

そんな淫想をしていると、いつしかリタ王の下半身がモゾモゾと膨らんでいった。
すでに数え切れない美女と呼ばれる女を抱き、今の若さで、既に女に対しては飽きさえも来ていた。
今では最高級の女を抱く時にくらいしか反応しないリタ王にとっては、淫想だけでこんなになるのは
初めてだった。
映像を見ただけのマリアに、はやくも、これだけ魅了されているのである。

105:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:48:23 e1Qx6HMs
(だが・・・・・・)
今のムーン星に、マリアに太刀打ち出来るだけの軍備はあるとは思えず、新規開発も期待できるとは
思えなかった。
リタ王は映像をいったん止め、レポートに再び目を通し、夜を通して、思想にふけっていった。

軍を退散させてから数日が経過したが、ジャンヌ星、いや、マリア側から攻撃を仕掛けてくる様子は
微塵も感じなかった。
リタ王が予想した通り、マリアは無駄な戦いをするつもりはないらしく、一安心をした。
そこでリタ王は、普段のマリアの様子を探るために、忍兵を送った。
だが、数日が経過しても音沙汰はなかった。
今度は忍兵二人を送り、一人に、忍兵を観察させて報告を待った。

戻って来たのは、予想通り、観察を命じた忍兵だけだった。
「星へ入ると、すぐにマリアがいまして、一瞬の光を放ち、忍兵は消滅しました。こちら側の作戦を、
予め予期していたとしか思えません」
これにはリタ王も焦った。
(予知能力があるとでも言うのか・・・・・・)
リタ王は、古びた部屋にある、父親の残した書物を読みふけった。

『聖母マリアのソード』に関する記述の書物が、一つだけあった。
それによると、マリアは防衛本能を察知する働きがあり、星に存在する邪心を読む事が出来ると言う。
つまりは、ジャンヌ星の中に入ってしまえば、マリアに探知されると言う驚きの記述であった。
―完全なまでに、策は潰えた。
もはや聖母マリアに付け入る隙は、微塵もなかった。
それが余計にリタ王の淫心を揺さぶる。
(くそっ、なんとしてもマリアをものしてやる・・・・・・何か手はないものか・・・・・・)
忍兵を送り込み、聖母マリアが育てる子供を人質に取る、そんな筋書きが不可能となった今、マリアを
抱く事はおろか、生の姿を拝む事すら無謀と言える、そんな状況に陥ってしまった。

106:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:49:52 e1Qx6HMs
それから一月の間、寝ても覚めてもリタ王の脳裏には、映像で見たマリアの美貌と身体が、一時も
離れる事はなくなっていた。

そんな折、新しく制圧した小星より、女が連れられて来た。
どれも選りすぐりの美女だちだった。
女たちは皆、慰み者の運命を歩む事になる。
そのため、覚悟を決め、搬送中に舌を噛み自害する女も少なくなかったが、新しく開発した機器に
より、自害本能を消失させる事に成功している。

リタ王の前で、一人一人紹介されるが、自分の女にする考えなどなく、流れ作業で進んだ。
最後の女の紹介で、リタ王が初めて口を開いた。
「今までの女とは肌色が違うな」
兵にせかされ、女は返答を強要された。
「私はスケルゥ星より、環境学を学ぶために、移住して来ましたので・・・・・・他の方とは系統が異なり
ます」
「そうか・・・・・・行っていいぞ・・・・・・」

一人になったリタ王は、ブツブツと一人で考え事を始めた。
そしていつしか、微笑を交えたかと思うと、高らかに笑い始めた。
(ふふふ・・・・・・いいぞ・・・・・・ほんのわずかだが、隙間が開きやがった・・・・・・)
リタ王は、すぐに早急の調査を、配下に命じたのだった。

107:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:50:24 e1Qx6HMs
報告を待つ間、リタ王はエルフについて調べていた。
―『エルフ』
女系のみで、小惑星に生息したヒト型の生物。生誕については謎に包まれている。
怪奇な能力を持っていたとされる。
特徴としては、老う事のない身体のため、成長のピークを迎えた後は、その身体を維持する。
平均寿命は千年とされている。

―絶滅
ナーム星の戦闘部隊100余名を乗せた空中軍艦が不時着し、エルフたちは彼らを介抱したとされる。
しだいに戦闘部隊とエルフたちの間に、愛が芽生えた。
エルフは、その処女を捧げた相手を心から愛し、懇親となって生活をしたと言う。
だが、彼らの子を出産すると間もなく、エルフとしての能力を失い、寿命を向かえて逝った。
愛するエルフを失い、発狂した一人が、次々とエルフを襲い、制止に入った仲間との殺し合いに発展したと言う。
その愚かな姿を目のあたりにしたエルフたちは絶望し、次々と自害し、平和だった小惑星に残ったのは、
生き残った男たち数人であったと言う。

その他、エルフの特徴には、蘇生能力、心読能力などもあると書かれていた。
(なるほど・・・・・・戦うこと以外の能力には、秀でていたと言うわけか・・・・・・)
リタ王の考えてでは、マリアは戦う能力に加え、エルフの全ての能力をも兼ね揃えた、まさに無敵の
能力を持って、誕生したのだろうと確信していた。
(神は、エルフを聖母として復活させたわけか・・・・・・)
その後もリタ王は、マリアに結びつきそうな資料を、ただひたらすらに調べ尽くしたのだった。

108:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:20 e1Qx6HMs
リタ王が、待ちに待った報告が来たのは、命を下してから1週間後だった。
「それで、どうだったんだ?」
冷静を装うリタ王だったが、さすがに汗ばんでいた。
「はっ、可能な限りの星を調べましたところ、ジャンヌ星の出生者は、16名おりました。その中で
幼い時期に両親を失った者や、別れていた者は、調べた限りでは4名おりました」
「4人か・・・・・・思ったより少ないな・・・・・・まあいい、その4人を全員連れて来い。そして残りの奴らには
マリアについて、何でも良い、知りうる事を全て吐かせるんだ。喋らすためなら、金銭でも土地でも、褒美を与えても良い。
どうしても喋らぬ者がいたら、無用で拷問にかけて構わぬ」
「はっ、かしこまりました」
そう言うと、使者は急ぎ足で扉から出て行った。
「外せ・・・・・・ひとりになって考えたい」
リタ王は周囲を追い出し、王室でひとり篭って、再びマリアの映像を鑑賞して物思いにふけった。

(4人か・・・・・・その中にマリアによって育てられた奴がいれば・・・・・・さすがにこれは神に願うしか
なさそうだ・・・・・・いなければ、新たに星を制圧して探すしかないな・・・・・・)
その4人の中に、ひとりでもマリアによって育てられた者がいれば、それはマリアにとっては我が子同然。
いや、子供を守るために、神より命を受給したのならば、それはマリアの使命そのもの。
何を犠牲にしても、守ろうとするに違いないだろう。
そうなれば、こっちのものだった。

伝説にもなっている事から、マリアは永遠の命を宿しているのではないかと予測できた。
そして老いをしらぬ肉体、それは今のマリアの美しさを、永遠に保持する事でもあった。
蘇生能力があることから、回復・治癒もあっと言う間だろう。
そう考えると、なんと素晴らしい身体なのかとリタ王は思った。
もしマリアが奴隷になったらと思うと、想像するだけでもゾクゾクした。
(後は、神が俺に味方をするか、マリアに味方をするか、だな・・・・・・)

リタ王の前に、その運命を握る4名と、残り12名からの調書が書かれたレポートが揃ったのは、5日が
過ぎた、雨の激しい夜だった。

109:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:51:46 e1Qx6HMs
次なる星の制圧を検討する、戦略会議に参加し終えたリタ王は、急ぎ足で移動機に戻った。
城へ着くまでの間、調書レポートに目を通した。
そこには12名全員が質問に答え、虚偽の気配は、なかったと記されていた。
長年平和が続く星であるため、実際に、マリアの存在を知る者はいなかった。
どれも、伝説として聞いたり、幼い頃の昔話として聞いていたりと、中身のないものばかりだ。
(平和ボケした星だ……無理もないか……)
その中で、親をなくした孤児を育てている、美しい女についての証言が、唯一の収穫と言っていいものだった。

証言した男は、収穫した食物を配送する仕事をしていたらしいが、一度だけ、大量の食物の注文があり、
その施設へ運んだと言う。
その施設にいた女が、驚くほどの美人だったので、印象に残っていたと書いてある。
施設では、そこにいた兄妹が、どこかの星へ旅立つ送迎パーティーをするようだったと書いてあるが、
残念ながら、その女こそが、聖母マリアである事は知らなかった様で、レポートは、そこで終わっていた。
(兄妹か……)
リタ王は、これから城で会う、4名の詳しいプロフィールを確認した。

1人目は70歳を越えた老人だった。犯罪暦があるなど、プロフィールを読む限り、マリアに育てられた可能性は
薄いとリタ王は思った。
2人目は10歳の幼い子供だった。ジャンヌ星を訪れた商人夫妻が、たまたま交通事故の現場に直面し、唯一助かった子供を
引き受けたと書いてある。
(これも違うな……)
レポートは1枚に2名ずつ書かれており、残りの2名を確認するためにレポートをめくるのだが、手が微塵に震えるのを
リタ王は止められなかった。
そしてリタ王は、残りの2名を確認した。

110:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:23 e1Qx6HMs
レポートに目を通したリタ王の手が震えた。
手だけではなく、全身が僅かに震えていたのかもしれない。
これまで幾多の難星を制圧して来たリタ王だったが、これほどの興奮はなかっただろう。
それほどまでの衝撃であった。
そして、笑いを堪えきれぬリタ王は、機内であるにも関わらず、声を上げて笑った。

―『ベールとアイム ベールが兄、アイムが妹』
ようやく震える手を、ぐっと堪えたリタ王は、二人の詳しいプロフィールを確認した。
兄のベールは24、妹のアイムは23。年は一つ違いである。
アイムが生まれてすぐに、研究職をしていた両親が、実験中の事故により亡くなっている。
「キボウ」と言う名の、星をあらゆる攻撃から守る装置の、実験中だったとされている。
まだ幼い二人は、ナポレ王の口利きにより、ある施設に預けられて育ったとされているが、
その場所や、育て親については、不明とされていた。
ベールが1歳、アイムにいたっては0歳なのだから、まさに親と言える存在に違いはなかった。
ベール、アイムは、共に両親の研究の完成を目指し、星内でも一番の優秀なスクールで学び、
そのスクールの推薦で二人は、現在ではムーン星の支配下になっているワクリル星にある、
平和研究学で飛び抜けた研究開発環境のあるスクールへ移ったとされている。
ベール、アイムは揃って優秀で、ワクリル星でも、それぞれトップクラスの成績を収め、
現在は二人とも卒業し、研究者としてスクールに残っていた。
周囲の証言では、二人は、後数年したらジャンヌ星に戻って研究をしたいと話していたと言う。


111:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:52:58 e1Qx6HMs
城に到着したリタ王は、すぐさま4人への接見を行った。
無関係と思われる老人と子供には、簡単に事情を聞いただけで、土産と称し一市民としては生涯困ることが
ないであろう財を持たせて帰星させた。
「次を呼べ」
これまでにない程の緊張感を高めたリタ王の元へ、先に連れて来られたのは妹のアイムであった。
(美しい……)
リタ王だけでなく護衛をしてる者や側近までもが眼を奪われる美しさだった。

母国であるジャンヌ星が、ムーン星の標的にされている事は既知であるらしく、眼光は鋭く、嫌悪感を
あらわにしている。それが敵国である王の前だとしても全くひるまず気の強い性格だと誰もが思った。
「アイムです。兄と共に、ジャンヌ星よりワクリル星へ研究目的のため来星しております」
言葉に緩みや脅えのない、まっすぐで強い口調だった。
資料を目に通しつつも、リタ王はマリア以来、久しく心を奪われたアイムの身体をチラチラと眺めつつ質問をした。
「私の星が君の星との有効的星交渉をしているのは知っているかな」
「いいえ、制圧目的で攻撃をしかけ全滅をしたとは聞いておりますが」
「ほう。それは誰から聞いたのかな」
「兄です」
話をしながらもアイムの長く白い両腕が美振動しているのがわかった。怒りを押し殺している様だった。
(マリアの前にこいつで楽しめそうだな。それにしても素晴らしい美貌だ……これ程の女は、星に1人いるか、いないかだ)

112:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 01:53:28 e1Qx6HMs
アイムは半袖に、フィットしたズボン姿だったが、そこからでも豊満な胸の膨らみがわかった。
袖から出た腕は白く、マリアをも彷彿とさせる白さだった。
「君はこれまでに男に抱かれた事はあるのか」
リタ王の言葉に、周囲の者たちが淫声を上げて薄笑いを浮かべた。
「ありませんッ。そんな事を聞くためにここまで呼んだのですかッ」
呆れ返った様に強い口調で言ったアイムはそのままリタ王に背を向け、扉の方へ歩き出した。
「これで帰らせて頂きます。これ以上、話をする必要はありませんッ」

リタ王は扉の横にいる護衛に視線を向けると、アゴを少し上げ合図をした様だった。
その合図に合わせて、扉へやや駆け足で歩いて来た、怒りと強気に満ち溢れた美貌のアイムの両腕を掴むと、
誰もが圧倒されてしまいそうな艶やかな唇に、薬をかがせた。
「ああッ!……」
悲鳴を上げたアイムは、一瞬の抵抗も及ばず、そのままガックリと意識を失い、護衛に抱かれ別室へと連れて行かれた。

「ふふッ、よし、次は兄の方を呼べ」
策略通りに進んだ事を喜び、リタ王は余裕の笑みを浮かべながらアイムの兄であるベールを呼ぶよう命じた。
(マリア……もうすぐだ……待っていろよ……)
リタ王の淫らな思惑は計画通り、着々とマリアに忍び寄っていた。

113:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:01:57 4uUwd3Ua
支援?

114:花見川さつき ◆fAWtUibwFQ
08/01/20 02:11:51 e1Qx6HMs
眠くなってしまったので、とりあえず今夜はここまでです!

『聖母マリアのソード』―coming soon!

115:名無しさん@ピンキー
08/01/20 02:32:12 UqsC7VsD
全裸待機

116:名無しさん@ピンキー
08/01/20 17:46:03 81avSlOS
続きwktk
かなり長編になる悪寒

117:名無しさん@ピンキー
08/01/20 18:03:33 KlhknwlB
なんであんたらはageるんだ?

118:名無しさん@ピンキー
08/01/22 00:58:54 t9dOtd4c
またお前か

119:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:12:40 8u8rJNnb
エルシオン待ち

120:名無しさん@ピンキー
08/01/24 08:35:09 52wjIVwN
>>114
GJ!続きに期待

121:名無しさん@ピンキー
08/01/26 07:18:43 b2mz1OCD
ほす(´・ω・`)

122:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:05:25 sdBGQIhr
皆様、明けましておめでとうございます。新年最初のSS投下します。幕間で、Hシーンは無いですが、どうぞ



~一方、遂に墜ちたリップとココノは~

「それでは、こちらが浴場になります。えっと…」
と首をかしげるココノ。そう、今はスイートリップから七瀬凛々子へと戻っている性か、
どちらの名称で答えれば良いか迷っている様だ。それが可笑しかったのか、微笑みながら
「どちらでも良いですよ。ココノさんが呼びやすい方で呼んで貰って構いませんよ。」
と、微笑みながら返す。
「では…凛々子さん。こちらが浴場になりますので、こちらで身を清めてお待ち下さい。
メッツァー様もそろそろ帰還なされる頃ですので」
と、想い人の名前を聞いただけなのに胸が高鳴る凛々子。
「ふふ…ではごゆっくり…私は凛々子さんの新しい着替えをお持ちしますので」
「着替え?」
と、不思議そうに返す凛々子。
「ええ、これから同じくメッツァー様に仕える身になりますので。それ相応の格好をして
もらいますので」
という言葉を聞いて顔を赤らめる凛々子。それを察したのか、少し苦笑いを浮かべながら
ココノが
「大丈夫ですよ。そんな卑猥な格好では無いので。基本的には私と同じ服装になります」
それを聞いて安堵したのか、小さくため息を吐く凛々子
「ふふ…では…」
と、浴場から離れていくココノ。そして、粘液や汗でべとべとになった身体を洗うべく、
凛々子も足早にシャワーへと向かうのであった。
そして数分後、シャワーを浴び、湯船に浸かっていた凛々子の元に、同じく一糸纏わぬ姿
で浴場へ入ってくるココノ
「すみません。私も汗をかいたので、ご一緒に汗を流させて貰いますね」
そして、シャワーを浴びた後、同じく凛々子と肩を並べて湯船に浸かるココノ、そして、
何気なくココノが凛々子へと問いかける
「…凛々子さんは、メッツァー様のどこに惚れたんですか?」
「教導学園でメッツァー様と初めて会った後、他の男性には無い優しさを感じて、段々好
きな気持ちが出てきて…それで敵として私の前に現れた時はショックだったけど、それで
も学園生活の時の優しさが忘れられなくて…私も聞きたかったんですけど、ココノさんは
どうして?」
一瞬、ココノが昏い表情を見せる、しかし、湯気の性か、凛々子は気付かなかった


123:SS初級者 ◆S2RjfIBJZA
08/01/30 02:06:57 sdBGQIhr
「私は以前、アップルナイツという騎士団に所属していて、ゼーロウの軍勢との戦闘に敗
れ、ゼーロウへと連れて行かれて、陵辱の限りを尽くされていました。それこそ、死にた
くなるくらいに。その時、ゼーロウに幹部として就任したメッツァー様が出した案があっ
て、実験的に、捕らえられていた私がメッツァー様に預けられました。最初、私は相手が
変わっても、陵辱されるだけと思っていましたが、メッツァー様は違いました。時には陵
辱もありましたが、優しく接してくれていたメッツァー様に、いつの間にか惹かれていっ
て、気付いたら、今の自分になっていました。」
「そうでしたか。」
と、その話を聞いて、どれだけ凄惨な思いをしたのかと考え、気が下がった凛々子を察し
たのか
「長湯になりましたね。そろそろ上がりましょうか」
と笑顔で話しかけるココノに頷く凛々子であった。
そして、脱衣所で、ココノは早々に着替えを始めたが、凛々子はどうしても着替えの手が
進まない。これを着る事によって、完全に今までの生活と別れる事になるのを分かってい
るだけに、手が進まないのだ。先に着替え終わったココノがそれを察したのか
「凛々子さん。大丈夫です。メッツァー様は絶対貴女を大事にしてくれます。だから、勇
気を出して一歩を踏みだして下さい。」
と微笑みながら語りかける。その微笑みを見て、勇気付けられたのか、意を決して着替え
始める凛々子。そして数分、最後に帽子を被った凛々子を見て
「良かった。ぴったりです」
と、笑顔を零すココノ。そして、鏡へと通される凛々子。そして…
「これが…私?」
スイートナイツの衣装も大胆とは感じていたが、それ以上に赤と黒を基調とした魅惑さを
感じる大胆な衣装に身を包んだ自身を見て、胸が高鳴る。
「お似合いですよ。凛々子さん…それでは改めまして、これからもよろしくお願いします。
共にメッツァー様の為に頑張りましょうね」
と、笑顔で挨拶をするココノ。それにはにかみながら
「こちらこそ。よろしくお願いします。」
と返す凛々子であった。
「ふふっ、それではメッツァー様が間もなく帰還されますので、お迎えに上がりましょう」
「はい。ココノさん」
と相づちを打って、魔法陣へと向かう2人であった。
 

以上です。短いですが、死亡フラグを立たせない為にも投下しておきます。
何分、最近忙しくてSS作成出来ないのが残念ですが、地道に作っていきますので、どうかよろしく

124:名無しさん@ピンキー
08/02/02 18:10:17 IqMyKU2a
全世界紛争廃絶を訴えて武力介入を繰り返す4人のマイスターヒロイン物マダー?

125:名無しさん@ピンキー
08/02/02 18:27:37 ntnK+Nba
今は無き初代凛々子に乾杯
そして新しい凛々子コンニチワ
URLリンク(www.uploda.net)

SS初級者氏に支援の意味を込めメッツァー制服に身を包む凛々子です。
絵心が無いのでコラですが。

126:名無しさん@ピンキー
08/02/02 21:35:21 11jfxMSG
下半身だけスーツの破かれたゲキイエローが排尿しているイラストを暇なので書いております・・・そんだけ。

127:名無しさん@ピンキー
08/02/02 23:27:17 qfbpXUMv
・・・そんだけ?ほんとにそんだけ?

128:名無しさん@ピンキー
08/02/02 23:51:48 11jfxMSG
本当にそんだけ。

129:名無しさん@ピンキー
08/02/03 21:43:25 /xJeKonR
うpだろうここは

130:名無しさん@ピンキー
08/02/05 07:50:15 0FOF56wq
黄色だけにおしっこかこの野郎

131:名無しさん@ピンキー
08/02/08 00:32:59 lkw01H5q
最近のモバ二次は十字架磔が頻発して時代だ…

132:名無しさん@ピンキー
08/02/11 16:37:54 /RTqSmmb
保守

133:名無しさん@ピンキー
08/02/11 21:23:20 nxAf96SI
携帯から画像うP出来るん?

134:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:30:39 aFXQ54rz
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

135:名無しさん@ピンキー
08/02/15 23:12:48 nad9Iezf
ほしゅぅぅぅ~

136:名無しさん@ピンキー
08/02/18 02:32:54 MIP8Shz5
ほす

137:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:46:42 9HkOL+8H
投下ペースがかなり空きましたが>>91-96の続きを投下します。


138:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:47:24 9HkOL+8H
 
「アイシクルブリット!」


 凛とした叫びとともに、蒼く輝くエネルギー弾が飛来する。
「!」
 ホルスは驚きに目を見開き、中空へ飛び上がった。
「今の術は─」
 ジュデッカは、攻撃が飛んできた方向に視線を移す。
 路地裏の向こう側─オレンジ色に輝く夕陽の照り返しを受けて、白いバトルコスチュームに身
を包んだ美少女騎士が立っていた。
「瞳子ちゃん!」
 蛍が喜びに目を輝かせる。
 エルシオンは無言で彼女の元へ駆け寄った。
「新手か。やれやれ、この町には一体何人の神聖騎士がいるんだか」
 ホルスが空中で舌打ちする。
 股間で巨大な肉棒がだらしなく揺れていた。
「あの、瞳子ちゃん、わたし─」
 言葉が出てこなかった。
 エルシオンに負担をかけないために、勢い込んで戦場へ向かったというのに。無様に敗れたうえ
に、当のエルシオンに助けてもらうとは。
 自分自身が情けなくて、瞳子の顔をまともに見ることもできない。
「あなたはそこで休んでいて」
 クールに告げて、エルシオンが背を向ける。
「……役に立てなくて、ごめんね」
 蛍は嗚咽まじりの声で謝った。きつく閉じた瞳の奥から熱いものがこぼれ落ちる。悔しさと惨め
さが少女の胸を灼いていた。
「蛍」
 エルシオンが告げる。
 背を向けたままで。
 いつも通りのクールな声で。
「ん?」
「よく頑張ったね」
 瞳子の声に優しさがにじむ。
「瞳子ちゃん、わたしは、そんな……」


139:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:49:22 9HkOL+8H
 
「マギの強さは心の強さ、でしょう。あなたの心は今日、少しだけ成長したの」
 瞳子が言葉を継ぐ。
「でも……」
「今日はここまででいいの。いつかきっと、あなたはもっと強くなれる」
「選手交代かい? ま、誰が来ても同じだけどね」
 ホルスが空中で翼を羽ばたかせた。


 ざぁぁっ……


 木枯らしの音を響かせ、無数の羽毛が射出された。羽毛の弾丸を放つ、ホルスの最大術『フェザ
ーラッシュ』。
「神具召還」
 エルシオンが虚空に向かって右手を突き出した。しなやかな手に握られたのは、黄金の刃を備え
た聖剣。
 だが─
「っ!?」
 エルシオンの瞳に愕然とした色が浮かんだ。
 蛍も同様に驚きの声を漏らした。
 優美な柄の先にあるはずの、黄金の刃─それが半ばから消失している。
「なんだよ、その剣? 折れているじゃないか」
 ホルスが嘲笑した。
 前回の戦いで、アスモデウスの魔剣によってエルシオンの剣は半ばから折られてしまった。今の
彼女には武器がない。完全な丸腰だ。
「くっ」
 眉をしかめて、聖剣を地面に放り捨てる。猛ダッシュで横に跳び、間近に迫った羽毛群をかわし
きった。
 爆音とともに地面の一部がえぐれ、吹き飛ぶ。
「第二段階マギ開放」
 エルシオンは両手で複雑な印を結び、叫んだ。
「くっ、さっきの神聖騎士よりもマギが高いのか!?」
 美少女騎士の気が高まったのを感じてか、ホルスの表情に警戒色がまじる。
 すらりとした手が高々と突き出された。
 上空にいるホルスへと狙いを定め、
「ジャイロブラスト─」
 叫んだ瞬間、エルシオンの表情が凍りついた。


140:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:50:48 9HkOL+8H
 
「瞳子ちゃん?」
 ジュデッカは怪訝な気持ちでエルシオンを見つめる。
 術が、発動していない。
「まさか─いえ、やっぱり」
 蛍は愕然とうめいた。
「戦えるだけのマギが、まだ回復してないの?」
 エルシオンは無言だった。


        *


 術が、使えない─


 瞳子の胸に絶望感が広がっていく。
 前回の戦いでマギを限界近くまで消費してしまい、まだ十分に回復していない。
 万全の状態でないことを承知したうえで戦いに臨んだはずだった。しかも今回の相手はアスモデ
ウスに比べれば、数段力の劣る敵だ。なんとか戦えると思って、助太刀に駆けつけたのだが……
 上級術が発動しないほどにまで、マギが低下しているとは思っていなかった。
「くっ、ジャイロブラストが使えないなら……」
 思考を切り替え、別の呪文を唱えだす。
 そうはさせじと、ホルスが翼を羽ばたかせた。両翼を畳んで滑空しながら、猛スピードで降下す
る。
 自らの肉体を一個の弾丸と化し、まっすぐに突き進む。さらに魔人の全身が薄い緑色の輝きに包
まれた。
 マギエネルギーをまとって特攻するつもりなのだ。
「フリーズレイ!」
 氷の散弾がホルスを捉え─
 すべての散弾がはじき返される。
「くっ!」
 やはりランクの低い呪文では決定打にはならない。
 輝く弾丸と化したホルスが間近に迫る。
 攻撃態勢に入ったままのエルシオンは、回避行動をとるのが遅れた。
 避けられない─
 歯を食いしばった瞬間、全身がバラバラになるような衝撃を覚えた。十数メートルも吹き飛ばさ
れ、地面にたたきつけられる。


141:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:51:42 9HkOL+8H
 
「ぐっ……!」
 エルシオンは苦痛を無理やり押し殺して、立ち上がる。体中の骨が軋むように痛んだ。
 と─
「コスチュームが……!」
 ぱっと閃光が散り、白いバトルコスチュームが消失する。もはやコスチュームを象るだけの魔力
も残っていないのだ。

 天空高校の制服姿に戻ったエルシオン─いや、月読瞳子は呆然と立ち尽くした。
「はははは、こりゃあ傑作だ。ただの女子高生が魔人様と戦うつもりなのか」
 ホルスは哄笑を響かせて着地した。
 無防備に、無警戒に近づいてくる。
 だが瞳子には戦う術がない。魔人の言うとおり、マギが尽きた神聖騎士は単なる女子高校生にす
ぎないのだから。
「踊れ、我が羽」
 呪文とともに、無数の羽毛が浮遊した。
「くっ……!」
 瞳子は長い黒髪を振り乱し、羽毛群から逃れようと走る。スカートをひるがえし、白い太ももが
あらわになるのもかまわずに駆け抜ける。
 ─その眼前に魔人が出現した。
「っ!」
 瞳子の動きが止まった。
「……なんてスピードなの」
「君が遅すぎるんだよ」
 ホルスの嘲笑がどうしようもない敗北感を瞳子に与える。
 圧倒的な移動速度だった。運動能力があまりにも違いすぎる。しょせん、神聖騎士に変身してい
ない状態では魔人にかなうはずもない。
「さあ、鬼ごっこは終わりだ」
 無数の羽毛がロープのようにひとつながりになり、手首にまとわりついた。同じように両脚に絡
まり、縛り上げる─
 あっというまに四肢を拘束され、瞳子は磔となった。
「う、動けない……!」
「いいザマだね」
 翼の先についた鉤爪がスカートをめくりあげた。もう一方の鉤爪がショーツの上から秘部をなぞ
る。


142:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:52:14 9HkOL+8H
 
「あっ!」
 デリケートな箇所への刺激に瞳子の頬が紅潮した。唇が震え、恥辱の喘ぎをもらす。爪の尖端が
布地を軽く押し込み、鋭敏な秘裂をゆっくりと撫であげた。
 上から下へ。
 下から上へ。
 鋭敏なクレヴァスに甘痒い感触が走り、背筋がゾクゾクとなった。
「うっ、くっ……」
「ふふふ。感じてきたようだね」
「だ、誰が、お前なんかに」
 瞳子はおぞましさに顔を背けた。宙を舞う羽がいっせいにまとわりつき、白い肌を、豊かな膨ら
みを、締まった臀部を……なぶっていく。
 いつしか腰の奥が熱くなり、甘い陶酔感が体の芯にひろがっていた。
「ううう……」
 呼吸が荒くなるのを止められない。瞳子は内ももを摺り合わせ、切なげに喘いだ。
 ぐい、とひときわ強く爪が股間に食い込んだ。
「ああああっ!」
 瞳子は抑えきれない悲鳴を上げた。
 鋭い爪の先に、分泌された蜜液が付着している。いつのまにか濡らしていたのだ。
「ビショビショじゃない。本当は犯されるのを期待していたんだろ?」
「ち、違う……きゃあっ!」
 爪の先がさらに奥へと押し込まれる。布地ごと秘唇を貫かれ、体が痙攣した。
「なんだ、意外にあっさり入ったね。ひょっとして処女じゃないの」
「…………」
 ホルスの残酷な言葉に唇をかみ締めた。アスモデウスによってバージンを散らされた記憶が脳裏
をよぎる。
「どうなのさ? 初体験の相手は彼氏? それとも……」
「どうだっていいでしょう」
 瞳子が気丈に魔人をにらみつけた。
「ふん、まあいいか。君が非処女ってことに変わりはない。見かけによらず、ヤリマンなんだね」
 ホルスが嘲笑した。
「正義のヒロインならもう少し清純であって欲しいもんだよ」
「ふざけないで!」
 プライドを傷つけられて瞳子が叫ぶ。度重なる嘲弄で、頬にカッと血が上っていた。
「今度は僕を満足させてもらおうかな」
 四肢を拘束している羽毛がうごめき、瞳子の体に圧力をかけた。両脚をひきすえられ、無理やり
ひざまずかされる。屈辱だった。


143:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:52:46 9HkOL+8H
 
「さあ、しゃぶれ」
 ホルスの肉棒が唇に押し付けられた。
「ん……」
 先走りの粘液が付着し、可憐な唇を汚した。塩気の強い、ひどい匂いだった。
「誰が、お前のなんか─うぐっ!」
 抗議の声を上げかけたところで、たくましい怒張が口内に無理やり押し入ってきた。野太い肉根
が半ばまで侵入する。
 堅い亀頭で喉奥を突かれ、吐き戻しそうになった。
「うっ、ぐぅっ、むむむ」
 あまりの苦しさと圧迫感で瞳の端に涙が浮かぶ。
(調子に、乗らないでよ)
 瞳子は大きく口を開き、根元までペニスを飲み込んだ。魔人とはいえ性器は急所に違いない。思
いっきり歯を立ててやれば、ダメージを与えられるはずだ。
「噛むなよ」
 瞳子の心中を読んだのか、ホルスが鋭く告げた。
「少しでも歯を立てたら殺す。君だけじゃない。あっちのコも殺す」
「っ……!」
 魔人のペニスを噛み砕いてやろうとしていた瞳子は、その一言で動きを凍りつかせた。
 視界の端に、力なく座り込むジュデッカの姿が映る。
(蛍……)
 胸に、苦い思いが込み上げた。
 元はといえば、今回の出来事は瞳子の態度が原因だった。少なくとも瞳子自身はそう思っていた。
 蛍に対して決して投げかけてはいけない言葉を発してしまった。
『足手まとい』という言葉を。
 それがどれだけ蛍を傷つけるか、分かっていたはずなのに。
(あたしのせいだ)
 瞳子は悔恨をかみしめる。
(あたしが心無い言葉を浴びせたから、蛍は無茶をして一人きりで戦った。あたしがあんなことを
言わなければ、蛍はもっと冷静に行動できたはずなのに……)
「分かったかい、お嬢さん」
 ホルスはいったんペニスを引き抜き、告げた。
「返事は?」
「……分かりました」
 屈辱を噛み締め、瞳子は小さくうめく。蛍を守るための、屈辱的な屈従。
「じゃあ、しゃぶってもらおうか」
「くっ……!」
 瞳子は無言で魔人のペニスを口に含んだ。


144:神聖騎士エルシオン18  ◆CSwCzse3V2
08/02/19 14:53:28 9HkOL+8H
 
 苦味のある体液が舌の上に広がっていく。かすかに眉をしかめながら、少女はフェラチオを開始
した。
 くびれた肉エラに舌を這わせ、先走りの液を舐め取っていく。ぴちゃり、ぴちゃり、と猫がミル
クを舐めるような音が小さく響く。
「いいね、その悔しそうな顔。実にそそるよ」
 ホルスが勝利の雄たけびをあげた。
 唇をOの字に広げ、おぞましい肉柱を必死でしゃぶりあげる。上目遣いに見上げると、ホルスは
惚けたような顔で美少女の奉仕を受け入れている。情けない気分で涙が出そうだった。
 頬をすぼめて魔人の男根をこすりたてる。口内で野太いペニスが力強く脈打った。
「ううっ、出るよ!」
 ホルスが叫んで肉棒を引き抜いた。


 びゅくびゅくびゅくっ!


 極限まで膨張したいちもつが上下に跳ねる。同時に、大量の樹液がほとばしった。白濁したスペ
ルマはシャワーのように降り注ぎ、瞳子の顔や制服を汚していく。
「うっ、けほっ」
 栗の花に似た匂いに何度もむせかえる。
「嫌、汚い……」
 汚濁の体液に全身を染められながら、瞳子は屈辱に身を震わせていた。
 ホルスの肉茎は、放出後もまるで萎えていない。
「上の口の次は、下の口を味わわせてもらおうかな、ふふふ」
 ホルスが無慈悲に宣告した。
 さらなる凌辱を予感し、瞳子の視界がドス黒く染まっていく─


                        【続く】


145:名無しさん@ピンキー
08/02/19 15:49:51 8J1IjNSf
GJ! 続きを期待

146:名無しさん@ピンキー
08/02/19 22:02:17 lgySgZgE
おおキタキタ!GJ!!
ただもうちょっとエロに入るまでに、
てんで弱くなってるエルシオンを戦闘でいたぶって欲しかったかなーって希望をしてみたり

147:名無しさん@ピンキー
08/02/20 20:07:40 ioYP+CYn
エルシオンキタ━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━ !!!
じじじジュデッカの破瓜待ち。゚+.(・∀・)゚+.゚

148:名無しさん@ピンキー
08/02/21 06:55:13 6a7GV6Ku
女子高生の姿でなぶられるエルシオンハァハァ

149:名無しさん@ピンキー
08/02/22 03:33:49 0WAk7nGG
age

150:名無しさん@ピンキー
08/02/27 04:16:31 HRDrtb4d
ほしゅ

151:名無しさん@ピンキー
08/02/29 09:49:29 ZNSiqzr8
マリアの人はどうしたのかな
期待してるんだか…

152:名無しさん@ピンキー
08/03/03 00:33:32 km/UkPmW
ホッ

153:名無しさん@ピンキー
08/03/03 02:30:48 G9ZI9wo3


154:名無しさん@ピンキー
08/03/04 13:23:24 UdnDDQ7p
エルシオンの続きに期待

155:名無しさん@ピンキー
08/03/06 22:55:38 46NF25yg
age

156:名無しさん@ピンキー
08/03/08 18:06:18 jZQqenWI
息せき切って駆けつけたヒロインの眼前に
「探してたのはこいつか?」
とかいってぼろぼろになった相棒を無造作に投げ出す妄想だけでご飯三杯はいける。

157:名無しさん@ピンキー
08/03/08 19:21:03 Gt0CeZR7
10杯はいけるな

158:名無しさん@ピンキー
08/03/12 15:02:30 jzmUhws+
瞳子を羽根で全身焦らして焦らして焦らしまくって、哀願の叫びを上げさせて欲しい

159:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:00:30 X5xRrOdj
瞳子に刻まれた刻印が気になる…
エロス

160:名無しさん@ピンキー
08/03/13 08:15:17 4F4Juvf6
敵の子を孕んでしまった場合は

161:名無しさん@ピンキー
08/03/13 11:22:35 fv+4n3Vk
これだけかっちりと作り込んだ連載の流れで瞳子の孕ませなんかがあったらかなり凄いな
ついにあのヒロインがここまで!みたいな感じがあって興奮するよ

ここまで何とか戦ってきた瞳子が膨れ上がった自らの腹を絶望的な気持ちで見下ろす…

作者さんには気が向けば番外編でも良いんで書いて欲しいシチュですな

162:名無しさん@ピンキー
08/03/13 19:59:22 42nTUdhu
陣痛イイッ!!

163:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:12:49 s6j+CFi6
エルシオン作者HP掲示板に

しばらく商業に専念しますので、サイトの更新を一、二ヶ月停止します。
五月くらいには再開できるといいな、と思ってマス
(エルシオンの続きも書きたいけど、なかなか時間が取れない……orz)

164:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:15:48 BWKi9BBq
商業活動、頑張っていただきたいものだな

165:名無しさん@ピンキー
08/03/13 21:58:31 q/OSF2cr
まあ気長に続きを待ちましょう!

166:名無しさん@ピンキー
08/03/13 22:06:33 zfVxsowM
残念だが、商業仕事のほうが忙しいとなると流石に仕方が無いわなぁ…

167:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:01:34 lkY7ES4u
あれで商業できるなら、俺にもできるな……

168:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:39:39 r4hKpjEo
やれば?

169:名無しさん@ピンキー
08/03/13 23:49:07 lkY7ES4u
分かりやすいレスwwwwwwwwwwwwww

170:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:00:47 G8YpwSmJ
商業活動ってエルシオンの二次元ドリームノベルズ化か?

171:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:35:54 Tn0ODKrE
ID:lkY7ES4uの作品に期待

172:名無しさん@ピンキー
08/03/14 15:07:25 4CSu5VKj
>>170
ブログによると確かにもともとはそこに応募するために書いていたらしいけど
別の出版社(多分あそこ)からお呼びがかかって商業的にはお蔵入りになったので
加筆しつつここに書き込んでいたらしいから現在契約している出版社での2作目でないの

>>黒儀式氏
続きは気長に待ってます。商業頑張ってください。

173:名無しさん@ピンキー
08/03/15 01:16:48 ZErLgEdL
エルシオン、寸止め状態の切りの悪いところでお預け状態だからなあ。
商業の方が大事なのは当たり前だし急かしはしないけど、可能な限りなるべく早く続きを期待したいっす。

174:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:09:16 sEuDp/Qm
>>167
せっかくだからこのスレに小説書いてくれ

175:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:35:16 Z3ms6aCv
ホワイティスワンことギリギリぷりんまだー?

176:名無しさん@ピンキー
08/03/15 21:14:27 +LDSBrVo
このスレで外伝的なことを書いてくれたら間違いなく売り上げ上がる希ガス

177:名無しさん@ピンキー
08/03/16 12:12:13 TFBOnd+Z
◆CSwCzse3V2氏のサイトはどこにあるん?

178:名無しさん@ピンキー
08/03/16 13:29:10 rQHtz8pU
鳥で検索かけろ

179:名無しさん@ピンキー
08/03/19 08:54:12 DGf0lMDp
#1



180:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:00:33 8LVXMyGR
トリップで検索かけたけどヒットしなかったよ

181:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:09:58 0peXd7d7
出たよ?
サイトが直接ではなく、リンク集だったけど。

182:名無しさん@ピンキー
08/03/20 14:11:18 wh1iumPJ
本人のサイトもヒットするよ。本人のサイト上に鳥が書いてあるからな。

183:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:34:24 YFJhqh9A
話の流れきって悪いんだけど、気丈系ヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのと、
気質的に戦いに向いてない(でも戦わないといけない)ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのと
皆さんはどっちが好みでしょうか。


184:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:35:08 b9lIFZrl
>>183
あえて言おう


両方だと!

185:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:41:46 xuiWi8Tb
気質的に戦いに向いてないヒロインがエロイ目に遭って必死で快楽に耐えるのでも
気丈系ヒロインが苦痛や恐怖でおびえながら戦うのでも、問題ないな

186:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:04:01 PSa7atDF
>>183
好みは後者
でも、どっちでもいけるぞ

187:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:09:04 E1j1dTBs
俺は>>185の後者が好み

188:名無しさん@ピンキー
08/03/21 00:18:14 qdsTTkKI
では>>185前者に一票投じようか

189:名無しさん@ピンキー
08/03/21 02:14:06 4z3RQ54i
お前等…コンビで出せば問題無いだろうに

190:名無しさん@ピンキー
08/03/21 02:46:00 OgxlDi0j
なるほど。
1話目で>183の組み合わせで出て気丈な子がエロエロな目に合うと。で、2話目では「もうあの子をあんな目にあわせたくない…」って思いつめた
戦いに向いてない方の子が必死で前線に出て、あっさり捕まってエロられるわけだな。
もちろん後方では心が折れかけた気丈系ヒロインが、再び嬲られる恐怖と戦いながら(以下省略されました)


191:名無しさん@ピンキー
08/03/21 04:49:53 fYJSPsq1
俺は強くて自分の力に自信あるヒロインに圧倒的な力の差を見せつけて「そ、そんな・・・私の力が通用しないなんて・・・」ってなって
いやぁぁぁ!!とか言いながら恐怖にまみれて逃げ出したところをすぐに追いかけて捕まえたい。

192:187
08/03/21 05:28:32 YwPkuhc4
>>191
そ れ だ !

193:名無しさん@ピンキー
08/03/21 11:56:00 FvyESyHc
鬼才現る

194:名無しさん@ピンキー
08/03/21 12:30:10 rqTyaE8y
俺は強くて自信あるヒロインを一般人が罠にはめて物理的に捕らえ(人質等精神的はNG)
「この手枷取れたら殺す」なん言うヒロインを嬲るのがいい。

195:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:07:47 p/3xEfjS
敗れたヒロインが気絶から目を覚ますと…、ってのが多いけど、気絶しているヒロインへの行為を詳細に書いたのも読んでみたいな。
気絶したヒロインをアジトに拉致して、拘束台に固定させるとか、目を覚ましてから拘束の準備を始めるとかね。

196:名無しさん@ピンキー
08/03/21 16:47:09 fYJSPsq1
某サークルのDOAの同人で気絶した霞をそのまま犯すってのがあった。
んで意識を取り戻して立ち上がった時にどろっとマ○コから精子が流れ出てきて・・・
結構好きなシチュだったな(・ω・`)

197:名無しさん@ピンキー
08/03/24 00:06:21 s6bQT7pv
おれは前半でヒロインが自分の超能力(武器)や必殺技を使って敵を得意げに倒し、
後半はそれを熟知した敵が何らかの手を使って、ことごとくそれらが封じてしまい、
ヒロインが???となって焦る、というシチュに弱いです。

またヒロインの有利な設定が、逆にピンチに追い込まれる要素になるというところまで
書いてくれたら、その書き手を神としてあがめます(笑)。


198:名無しさん@ピンキー
08/03/24 11:48:07 ffT51dyJ
最近そのシチュを正確に再現したのってガンダム00ぐらいのモンだな

199:名無しさん@ピンキー
08/03/25 00:31:17 NrBs6OSi
いや能力見破られて対策とられると同性能の機体を支給されハンデなしで実力差がはっきりするとは全然違うだろうよ

200:名無しさん@ピンキー
08/03/25 01:51:54 +BHqRoBO
エスカレイヤーでFM77にサブリミットエスカレーションが効かなかったみたいな感じかい?(´・ω・`)

201:名無しさん@ピンキー
08/03/25 12:02:25 Ui7S4e1q
敵側の新兵器と戦う。

全てに置いてヒロインを凌駕する新兵器に劣勢に追い込まれる

起死回生で決め手の必殺技を放つが全く効かないまたは簡単に破られる

ショックと動揺で愕然とするヒロインをボコボコにし絡めとる触手。

惨劇の宴開幕

って流れも何気に王道

202:名無しさん@ピンキー
08/03/25 12:35:06 T1HgmtK7
俺的には>>201に「窮地にパワーアップして新必殺技で倒したと思ったら手傷を負わしただけ」を追加で完璧だな。


203:名無しさん@ピンキー
08/03/26 19:58:18 s7zRQixR
捕らえたヒロインの「力」の秘密を暴く、とかいって淫らな手術を始めるのがイイ!
グロい解剖手術じゃなくて、服を剥いて凌辱目当てのヤツね。

204:名無しさん@ピンキー
08/03/26 21:10:29 vEP+kQSU
「さて、調査を開始しようか」
「ど、どうして服を脱がすの!?」
「丸裸にしないとコスチュームの防護フィールドのせいで正確な調査ができないのさ」
「あ、ああっ、いやっ、やめてっ」
「ふむ、なかなかかわいらしい下着じゃないか…これは自前かね、それとも自動生成されるのか?」
「じ、自前に決まってるじゃない! だから脱がさないで…」
「断る。嘘をついているかもしれんしな、コスチュームとの相違性を確認するためにも是非脱がさなければ」

こんな感じでしょうか、わかりません!

205:名無しさん@ピンキー
08/03/26 21:18:43 MoV5S5GE
>>204


206:名無しさん@ピンキー
08/03/26 22:42:53 wAt6AMS7
ヒロインの顔と素性が割れてる場合は
寝ているヒロインに敗北して怪人に犯される淫夢を見せるのも面白そうだよね

毎日とは言わず定期的に淫夢をヒロインに見せ精神や心を淫らに開発しながら不安を煽り、自分は敵に負けて犯される事を望んでると錯覚させ悩むヒロイン

長い期間繰り返して開発したヒロインに勝利して犯した際は素直になるのは間違いなし

207:名無しさん@ピンキー
08/03/27 01:00:48 qz22FHVy
>206
それ、学校とかにも人間に変身できる奴等が潜入してる気がするw


208:名無しさん@ピンキー
08/03/27 01:04:17 KKsDUEv9
>>206
つ機動少女プリティギア

209:名無しさん@ピンキー
08/03/27 02:32:47 3g3EoOk4
>>206
俺は高飛車で素直じゃないヒロインの方が好きだw

210:名無しさん@ピンキー
08/03/27 04:15:38 kJODmTgq
>>203 >>202
変身物じゃなく格闘娘タイプだけど、リアルバウトハイスクールってのに
かなり近い展開があった 残念ながら流石に未遂に終わったけど

211:名無しさん@ピンキー
08/03/27 06:21:21 D6M/mhE5
脱がしたら負けだろ

212:名無しさん@ピンキー
08/03/27 08:02:17 G+O6xYR7
リアルバウトハイスクールなんて懐かしい名前だなぁw
6月から一騎当千のアニメ第三期が始まるからスレに書き込もうと思ったら
いつの間にかなくなっていた(苦笑)

>>206
」顔と素性が割れている」という点で
アニメなら「プリキュア」とか漫画なら「マイティハート」とか
そんなのが頭に浮かんだw


213:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:30:13 uN+JQriT
無敵のヒロインが最強の敵になすすべなくやられるってのが好きなんだが、

「無敵」の部分に説得力を持たせようと思うと、SSでは難しいんだよな。

古い話でスマンが、初代マジンガーZの最終回とか、仮面ライダーストロンガー
のデルザー軍団編の最初の方とか。あのシチュで兜甲児やストロンガーが
女性だったら最高にエロいんだが、無敵の戦闘シーンを1回や2回描写したぐ
らいでは、あの興奮は出ない……(^^;

214:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:45:10 CXbMMCat
>>213
まず、おにゃのこが化け物(怪人なり)に襲われてエロい目にあうSSを書く。
で、エロい目にあった後、颯爽と現れて化け物を倒すヒロインの描写を書く。

これを数話繰り返した後、そのヒロインがフルボッコされた挙句、
化け物にエロい目に合わされるSSを書けば、そんな感じになる。


215:名無しさん@ピンキー
08/03/27 15:56:55 dGz/NcA8
そしてそれを書いてるうちにヒロインに情が移ってエロイ目にあわせるのに忍びなくなる。

216:名無しさん@ピンキー
08/03/27 16:34:50 yWgbWEIi
お姫様系ヒロインって希に敗北しただけでも屈辱なのに
その上に辱めを受けくらいならと自ら舌を噛んで死のうとする位にプライドが高いヒロインが居るけど

そう言うタイプほど快楽によって徐々に支配され堕ち壊れていくよね大抵

217:名無しさん@ピンキー
08/03/27 22:10:36 3g3EoOk4
そういう趣向が受けるんだろうな。俺もそういうの好きだし。

218:名無しさん@ピンキー
08/03/28 15:43:41 16mrsfQO
婦警さんや女スパイがヒロインの場合はヤクザやマフィアに捕まって
新薬の実験と言う名目で超強力な媚薬を打たれ調教され心を壊され屈服だよね

219:名無しさん@ピンキー
08/03/29 01:45:28 MIyj+9GF
>>202
なぜかアルカイザーが浮かんだ罠

220:名無しさん@ピンキー
08/03/29 15:39:22 WdHHZt/P
「女神戦隊Vレンジャー」なるものを今日知った。



221:名無しさん@ピンキー
08/03/31 16:33:39 OtB47Hls
敵に犯された後で基地に帰還したヒロインを浄化治療と称して博士や同僚たちが輪姦する話を

222:名無しさん@ピンキー
08/03/31 17:19:49 l08VVgNG
>>221
それってなんて神楽シリーズ?

223:名無しさん@ピンキー
08/04/03 16:27:38 GF5F0VuK
雑談でもしようぜ保守

224:名無しさん@ピンキー
08/04/04 01:23:28 KIUEj0Q4
強敵に犯されたヒロインが妊娠してしまい、葛藤の末に「この子に罪はない」と出産を決意、エピローグでシングルマザーに

225:名無しさん@ピンキー
08/04/04 10:55:35 ZPYC1zD6
生まれた子供は実は強敵の記憶を持ってて、ある程度成長したら牙を剥くと。

226:名無しさん@ピンキー
08/04/04 11:21:47 FaBQCCIf
下克上の為の手駒としてヒロインを調教する野心家の幹部はよくいるが、
大首領が、もし野心家の幹部がヒロイン倒すと功績が巨大すぎる、と他の幹部をヒロイン
討伐に向かわせる。
しかしことごとく返り討ちにあい首領に忠実な幹部は軒並み戦死。
野心家の幹部によるクーデターが勃発、ヒロインは諸般の事情で幹部と共闘して大首領打倒を目指すことに。
戦いのさなかなぜか二人の間に愛が芽生える。
戦いに勝利し大首領に就任するが、プライベートではヒロインのケツにしかれる幹部。
とかあるのかなあ。自分で妄想しても何故共闘して何故愛が芽生えるのかという
肝心要の部分が思いつかない……。

227:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:44:42 2F8khXE0
たとえば、ヒロインの両親の仇がその首領で、その敵討ちを野心家幹部が手伝う、というか、とどめを譲る。
断末魔の攻撃がヒロインを襲う瞬間に、とっさに野心家が彼女を庇う。
なぜヒロインを庇ったのか、自分の行動に驚いている野心家だが、そのヒロインが野心家の昔の恋人とよく似ているということが原因だ、と理解する。

崩れゆく秘密基地。
とどめに、ヒロインの所属する組織が、広域破壊兵器を使用、基地のほとんどを消滅させる。
逃げ遅れたヒロインと野心家は、かろうじて基地の地下シェルターに避難する。

瀕死の野心家を看病するヒロイン。
うなされる彼のうわごとから、彼の悲壮な過去を知ってしまう。

自分を捨て石にした組織よりも、自分を助けた野心家に惹かれていくヒロイン。

野心家が目を覚ます。
自分を助けてくれたヒロインを自分のものにしたい野心家は、「新しい組織の幹部になって、俺の右腕になれ」とヒロインを口説く。

しかしヒロインは、「私は正義の味方。残念だけど、悪の組織には組みしないわ」とその勧誘を断る。


でも、とヒロイン。

「プライベートでのおつきあいなら、喜んで」

と交際を了承する。



ヒロインが所属する組織にもどる。
一度疑惑を持ってしまうと、組織の黒い部分がどんどん目に付いてしまい、事実自分たちの組織が汚れた組織だということを知ってしまう。

調べていることが組織にバレ、捕らわれてしまうヒロイン。
捕らわれる間際に、恋人のケータイにヘルプを送る。

そのメールを受け取った野心家は、新しく作った組織を総動員して、ヒロインを捕まえた組織と全面対決する。


野心家の目の前に現れたのは、組織に洗脳され、偽りの正義のために戦わされるヒロインの姿だった。


「どうやら、俺様が『逆洗脳』をしてやらんといかんようだな!!」

野心家は、この際だから彼女をさんざん犯し倒して洗脳を解き、同時に自分の腹心にしてやろう、と凄惨なスケベ笑いをするのだった。



みたいな?

228:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:49:08 qQgGZ57O
素直にプリマヴェールやスイートナイツやれよ………

229:名無しさん@ピンキー
08/04/05 08:36:25 ObQ8OMwu
ちょwwwww
最後の最後でそれかよwwwww

230:名無しさん@ピンキー
08/04/05 13:44:08 XHg+VHy4
途中までいい話だなーと思って読んできたのに……
最後で笑っちゃったじゃないかw

231:名無しさん@ピンキー
08/04/12 03:43:17 oyxbk92L
ほしゅ

232:名無しさん@ピンキー
08/04/12 17:38:29 wIs9yaEH
【新曲】われらヒロイン陵辱隊

・ブラックのユニホームに身を包み、一心不乱に破壊のみ。ただただヒロインを陵辱するため。
 迂闊に近づくヒロインを捕まえては陵辱だ!!。この前は危うく逆転されそうに
 なったけど、もうあんなへまはしない。われらはヒロイン陵辱隊。

 みんなで毎日10キロの山道を走り込み、つらい訓練に耐えてきた。戦闘員・養成学院の
 学生から選ばれた総勢70人。エリートの卵さ。「卑怯者!!」などとブーイングを浴びれば、逆に
 それが勲章だ。

 全世界のヒロインに「歓迎しない」と言われても関係ない。だって悪人だから
 陵辱しても問題ない。明日が楽しみだ。きょうも世界の街をひた走る。ああ、われらは
 ヒロイン陵辱隊。


233:名無しさん@ピンキー
08/04/12 19:08:58 BcbBLxkC
>232
毎日新聞乙

234:名無しさん@ピンキー
08/04/12 22:25:37 kQNjsmtq
変身後のコスチュームの損傷は変身解除後にフィードバックする派?しない派?
薄氷を踏むような勝利の後変身を解くとぼろぼろで肌も露になり人目を避けながら帰宅する
ヒロインって萌えるんじゃね? と思うけど話の展開的にはしないほうが楽そうだと思う。

235:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:30:58 6fNZj2Fw
時間が経てば経つほど、服が破れていく。
そしてその、恥ずかしい服を着ている羞恥心が、ヒロインのスーパーパワーの源で、
最後に全裸に近い姿になったとき、必殺技が使えるのだ。

ってアニメなら好きだったが。

236:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:36:22 mq0BGNPc
それなんてペタリコン?

237:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:40:50 b0I1E/M/
それなんてアルティメットガール?

238:名無しさん@ピンキー
08/04/13 05:31:37 Z13VKt4a
それなんてマイティハート?

239:名無しさん@ピンキー
08/04/13 05:42:34 +SAxawc2
それなんてスーパーバトルスキンパニック?

240:名無しさん@ピンキー
08/04/13 15:02:06 v3Ikl28l
最近は責め甲斐ありげな変身・武闘系ヒロインがアニメにいないな
けっこうまえだとウィッチブレイドくらいか・・・

241:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:48:42 KKXKwq5a
上げ

242:名無しさん@ピンキー
08/04/19 19:04:19 Eok255gd
ヒロインの首をつかんで持ち上げるシチュは結構好きです。そのまま首の骨を折ってしまえば片がつくところを
あえて絞め落とせば敵の力の誇示になる上、その後の陵辱展開にもつながるし。

243:名無しさん@ピンキー
08/04/19 22:47:22 KKXKwq5a
俺も好きだわ
あとベアハッグとか大好物
ヒロインが必死になって巨大な敵の背中を殴ったり、突っ張ってもぎはなそうとするんだが
ビクともしないで次第に力尽きたヒロインの手がぱたり…って垂れ下がる…
なんてご飯何杯でもいけるよ

244:名無しさん@ピンキー
08/04/19 23:33:43 0jPb7ELS
>>235
それは田中圭一の漫画『ハンラ・ウーマン』ですよ。

245:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 前書き
08/04/20 01:20:36 WySaIOrz
「ブラフマン」↓という漫画の女の子を陵辱するSSを書いたので投下します。
URLリンク(ja.wikipedia.org)(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

巫女さんなので、前にちょっと聞いてシスタースレを教えて貰いましたが、内容的にはこっちかなと思ったので。
3回に分けて投下します。とりあず今日の分はエロなしです。すみません。
堕とす感じでなく単純な陵辱。基準がわかんないけど結構きつめかな?
後半はややグロっぽくもなりますので、そっち系の耐性のない方はこれもすみません。

最初にキャラ紹介。名前だけ登場のキャラもいますが。
なお、リンクはkonozamaから単行本の表紙絵です。イメージの助けになれば

246:「ブラフマン」佳弥陵辱SS キャラ紹介
08/04/20 01:23:39 WySaIOrz
久那巳 佳弥(くなみ かや)
URLリンク(ec1.images-amazon.com)
金銀妖瞳の丸顔巫女さん。“彼等”退治がお仕事の戦う中学生
悪霊送還の他にも探知・読心・念話・念力・瞬動・時間戻しと無闇にオールマイティーな超能力者

柊 織葉(ひいらぎ おりは)
URLリンク(ec2.images-amazon.com)
佳弥の先輩で原作のヒロイン。中免(推測)でリッターバイクYZF-R1を乗り回す女子高生
態度は飄々として捌けているが「佳弥もつぐみ(下記)もあたしの妹」と臆面なく言い切る熱血お姉ちゃん

柊 和刃(ひいらぎ かずは)
織葉の弟。佳弥の同級生。頻繁に柊家を訪れる佳弥が気になるも照れが先立つお年頃

橋本 茜(はしもと あかね)
織葉を「おるちゃん」と呼ぶ高校のクラスメート。戦闘力皆無のため、いつも見せ場でカヤの外

“彼等”
異界からやってくる悪霊(?)。憑依能力があり、リープス(下記)を乗っ取って暴れる元気者もいたが、
大半は意味もなくふらふら出現しては佳弥にポコポコ強制送還されている。このSSでは主役補正w

乃木坂 鳴(のぎさか めい)
原作の主人公。変身ヒーロー“ブラフマンシステム”1号機。いらないので出番なし

乃木坂 号(のぎさか ごう)
鳴の双子の弟でブラフマン2号機。ただし鳴とはつぐみを取り合って敵対中。もちろん出番なし

麻生つぐみ(あそう つぐみ)
URLリンク(ecx.images-amazon.com)
鳴と号の義妹。ついでに織葉にも勝手に妹扱いされている天才ょぅι゛ょ。残念ながら出番なし

リープス
号が作る人造人間シリーズの総称。つぐみを連れ去ろうと出現しては鳴にボコられる。やっぱり出番なし

247:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 1/11
08/04/20 01:26:39 WySaIOrz

「ここは、貴方の在る場所ではありません」
少女の瞳が光を放つ。左は金色、右は碧。身を包むは白赤の巫女装束。
気圧されたように幽鬼が退く。その動きもすぐに、蛇に睨まれた蛙のように止まる。
「在るべき場所に戻りなさい」
カッ!
光は少女の全身に広がり、迸って幽鬼を貫く。
ドォンと、視えるべき者にしか見えぬ火柱があがり、異界の住人は消え去った。

「……ふぅ」
小さく息を吐く少女。身に纏ったオーラが消えると、少女はちょこんと小柄。
パチパチパチパチ……。
一人分の拍手が鳴って、電柱の陰から高校の制服が現れた。
「いやー、いつもながらお見事お見事」
「そうでもありません」
制服姿のツインテール少女、柊織葉の誉め言葉に、穏やかな微笑みを返す巫女服の娘は、名を佳弥という。
「謙遜しなさんな、世界の平和を守る正義の味方が」
「世界の平和……にはあまり影響はないかと」
「んじゃ天○州の平和?」
「どうでしょう? 統計を取ったわけではないですし」
物騒なのか呑気なのかよく判らない会話に、
「おるちゃ~ん」
間延びした声が割り込んだ。
織葉と同じ高校の制服、ストレートロングの黒髪にヘアバンド。
「なんだ、茜か」
親友の登場に、至って素っ気ない織葉。
「なんだは酷いよ~、勝手に帰っちゃうし~。あっ、佳弥ちゃんと一緒だったんだね」
「こんにちは茜先輩」
「こんにちはぁ。あれ?佳弥ちゃん、服?」
「あ、戻してませんでしたね」
パッと白が黒に。佳弥は一瞬で、巫女装束から黒を基調とした中学校の制服姿になった。


248:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 2/11
08/04/20 01:28:06 WySaIOrz

「いつもながら、手品だねー」
感心した声を出す茜。彼女と織葉は、何度か佳弥の「仕事」に居合わせた事がある。
「……」
「先輩、どうしました?」
考え込んだ織葉に佳弥が小首をかしげる。
「それってさあ、あんたの時間を戻してるんだよね?」
「私と、私の周囲ですね」
「ってことは、やる度にあんたの時間が、周囲よりも遅れていくってこと?」
「細かく考えると色々ですが、概ねそうなりますねー」
「……」
無言のまま、織葉が仏頂面になる。
「? おるちゃんなに怒ってんの。話がわかんない」
「茜はいーよ、どーでも」
「ひどーいー。佳弥ちゃん説明して?」
「えーと、ですね……」
少し考えた佳弥。
「つまり先輩は、ですね」
つと視線を落とす。
「私の胸が大きくならないのはこの“着替え”のせいだと言いたいみたいです」
「それは言ってない」
「えー? よくわかんないけど胸ならおるちゃんも大差なへぎゅっ!」
最後まで言わず、茜は織葉に殴られた。

「まあ、あまり人間離れしないよーに」
こほんと咳払いひとつでまとめる織葉。
「心がけますが、相手がありますので……」
「なんだかいっぱい出るもんね。毎日お仕事してない?」
「まあ、社に帰ると大概は……」
「なにそれ」
織葉が眉を顰める。


249:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 3/11
08/04/20 01:29:13 WySaIOrz

「神社だから出ないってわけじゃないんだ」
「と、いうかですね。元から“彼等”が出やすい所に社を建てているわけです」
「あー、聞いたことあるよ。幽霊が出るから神社で対策するんだって」
「対策なんだから普通封印~、とか結界~とかあるんじゃないの?」
「結界はありますけど、対策、ということなら……」
佳弥はそこで言葉を途切らせたが、
「あんたが対策? やな感じだねー、それも」
織葉が引き取った。
「そんな事いったら神社から離れられないよー」
「本当は……学校に通っているのも私の我が儘かも知れません」
「「……」」
先輩二人が顔を見合わせる。
「……とりあえず、さ」
織葉が佳弥の方を向く。
「はい?」
「今夜はウチに泊まっていきな」
「……はい」
織葉の“呼び出し”はいつも、相手の負担を和らげようとする行動であることを佳弥は知っている。
笑って頷いた。

「おるちゃんあたしも~っ!」
「あんたはバイオリンの稽古でしょ」
「うえ~~~~ん」

織葉の家は、○王州運河の近くにある。
ボロ家。
「おじゃまします」
「和刃ーっ、今夜ご飯3人分ねー」
引き戸を開けるとすぐに居間。
織葉は先に帰宅していた弟に声を掛けた。


250:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 4/11
08/04/20 01:30:20 WySaIOrz

「なんで? 今日親父も爺ちゃんも……っ!」
「こんばんわ柊くん」
「……」
「なにそっぽ向いてんのよ。そーいうことだから。わかった?」
「……買い物行ってくる」
二人とすれ違いで玄関を出て行く和刃。佳弥とは目を合わせなかった。
「ごめんねー。いつも態度が悪い弟で」
「今日は柊くんが食事係なんですか?」
柊家は母親が早くに亡くなったため、織葉と和刃が交代で食事を作っている。
「ん。あれで結構マトモなもん作るから」
「楽しみです」

「あ、ガーリックですか」
「ふっ、あんたも茜もバタートースト派なのはわかってるけどね」

織葉の部屋で、さっそくお店を広げる女の子二人。
「そうですね。でもコ○゜ンはどちらもおいしいですから」
なんでもない会話が流れていく。
「そいでさぁ、アレなんだけど」
「アレ?」
「カレラだかタルガだか」
「?」
首を傾げる。織葉と違って、車ネタには疎い佳弥である。
「やっぱ放っておくとマズい代物なわけ?」
「そうですね……まあ色々」
視線を宙に泳がせる。
「場所に根付いたり、人に憑依したり。そうなると還すのも大変ですし」
「ああ、リープスに取り憑いたことあったっけ?」
「その節はお世話になりました」
佳弥がへこっと頭を下げる。


251:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 5/11
08/04/20 01:31:48 WySaIOrz

「まあ、あたしは鳴を運んだだけだし」
「先輩がバイクに他人を乗せたのを見たのは、あれが初めてですから」
「まーねー」
織葉はさらっと流したが、視線も横に逸れた。
「でも、やっぱあーなると厄介なわけ?」
「ですね……実体がなければ送還すれば済みますが、憑依されると物理的になんとかしないと」
「殴り合いになるわけだ」
「概ね……そうなると、たぶん乃木坂さん達の方が向いてます」
「鳴はともかく、弟くんにモノ頼みたくはないわね」
「号さんも、良い人ですよ。御本人は」
「そうかも知れないけどねー」
佳弥の言葉に織葉が顔をしかめたとき。

ヴーン、ヴーン、ヴーン。
「先輩、電話鳴ってますよ」
「う、おじいじゃない事を祈る……茜?」

「どしたの、こんな時間に……え? いいの? ちゃんと許可とった?」
織葉の声色に少し驚きが混じる。
「ふーん。今どこ? んじゃ迎えに行くから駅で待ってな。いーから。んじゃね」
電話を終えた織葉が立ち上がった。
「茜先輩、こっちに来るんですか?」
「うん、親に泊まりのお許し取ったってさ」
壁に掛けていた上着を羽織る。
「迎えに行ってくる。悪いけど待ってて」
「気をつけて」
佳弥は一緒に行くことを考えたが、織葉はバイクだろう。
果たして、織葉が部屋を出て間もなく、外からエンジン音。
「乗って帰って来てくれると、いいんですけど」
織葉の愛車YZF-R1は2代目だが、先代も含めて茜が乗った事はない筈だ。
遠ざかるリッターバイクの轟音を聞きながら、佳弥はため息をついた。

252:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 6/11
08/04/20 01:32:53 WySaIOrz

「あ、おるちゃーん♪」
茜が手を振る。
「みっともないからやめなさいって」
夜といっても駅前に人通りは少なくない。
織葉は指でこめかみを押さえながら近づいた。

「出迎えご苦労♪」
「よくお許し出たわねー」
「いっつも断ってるから、今日泊まらないとおるちゃんに絶交されるーって泣いたの」
「うげ。なにソレ」
「まあまあ、嘘も方便だよ」
「おじいに伝わったら洒落にならないからやめて」
早逝した母と不在がちな父に替わって彼女を育てた織葉の祖父は、なかなか厳格である。

「だってさあ、いっつも佳弥ちゃんばっかり泊めて」
バイクを押す織葉と並んで歩きながら、茜は反論する。
「あの娘は……一人だし」
「乃木坂くんも?」
「鳴はウチに泊まったことなんてないっ! ちび(←つぐみ)だけっ!」
「えー、乃木坂くんの家に泊まった事は?」
「それもないって」
「この間つぐみちゃんが料理を……」
「あれは晩ご飯を作って置いて帰った」
「あ、ご飯作りにいったんだ?」
「ぐ」
誘導尋問だったのか、茜がニンマリと笑う。
「いやまあ、なんつーか、流れで?」
あからさまに目を逸らす織葉。
「ふーん」
にこにこ顔の茜。


253:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 7/11
08/04/20 01:33:57 WySaIOrz
「乃木坂くんとおるちゃんって、仲いいよね」
「そうかね」
「つぐみちゃん、おるちゃんに懐いてるよねー」
「どうだか」
「おるちゃんは乃木坂くんの事……」
「やめてよ」
茜の追及は、少し厳しい口調で遮られる。
織葉は、心なしか押しているバイクに身を寄せたように見えた。

先代のR1は、彼女が中学校時代に憧れていた先輩の形見だった。
全損したそれに替わってつぐみが調達した今のR1にも、エンジンパーツの一部が流用されているという。
いずれにせよ茜が知る限り、織葉がR1に乗せた他人は乃木坂(兄)ただ一人である。
それはやはり特別な意味があるのではないかと、茜は思っているのだが。

「ん?」
「なあに?」
「なんか、静かすぎない?」
「夜だもん、この辺人通り少ないし」
「そりゃそうだけど……」
「ほら、もうすぐコンビニだから、寄っていこうよ」
「あ、そうだ、あんたの分ご飯ないから。コパ○はあるけど」
「バタートースト?」
「ガーリック」
「えー」
店の前にバイクを置いて、二人は店内に入る。
「何買おっかなあー♪」
お菓子の棚に直行していく茜。
だが、織葉は店内の様子に違和感を覚える。
「ねえ?」
「なによさっきから」

「どうしてお店なのに、誰もいないの?」

254:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 8/11
08/04/20 01:34:45 WySaIOrz

「……先輩?」
織葉の部屋で正座していた佳弥が、ふと顔を上げる。
彼女は、かなり離れた場所の異変を感知することができるが、それには精神集中が必要となる。
今のはそこまで明確ではない、ほんの微かな予感、もしくは悪寒。
「……」
むろん、そういったものを軽んじる性質は佳弥にはない。
状況を探ろうと、思考を織葉と茜が通るであろう方角に向ける。
どんどん!
「ぅおーい、おりはぁ、ちょっといいかぁ?」
が、その時、ノック替わりに廊下を踏み鳴らして、和刃が織葉の部屋を訪れた。
「ハンバーグ作るけど、ソースは和風とデミグ……っとっ」
「お帰りなさい柊くん」
「う、久那巳……織葉は?」
「茜先輩を迎えに行ってます」
「へ? 橋本先輩も来るなんて聞いてねぇぞ?」
「柊くんが出た後に電話が……!」
会話の途中で、佳弥の背筋に今度こそ悪寒が走った。
「ど、どうした……」
「ごめんなさい柊くん。私も少し出ます」
「え、ああ…」
会話を早々に切り上げ、台所に戻る和刃を追い越して玄関へ。
もはや詳しい状況を探索している余裕はない。
「先輩……」
先ほど感じた織葉の位置を頼りに、佳弥は瞬間移動を仕掛ける。

和刃と会話していた時間が、およそ40秒。
部屋から玄関への移動、靴をつっかけて外に出るまで、およそ1分。

その僅かなタイムロスが、命取りとなった。


255:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし) 9/11
08/04/20 01:36:10 WySaIOrz

「先輩……いない?」
瞬間移動で到達した先は、駅から運河に向かう途中の公園。
薄暗い園内には、人の気配がしない。
”先輩? 先輩! どこですか!”
佳弥は、ある程度の距離であればテレパシーで意志を伝える事ができる。
むろん軽々しくできる事ではないが、織葉は佳弥の能力を理解してくれていた。
だが、今回、佳弥の呼びかけに返答はない。
思念の届く範囲の外にいるのか、それとも……
「織葉先輩! 茜先輩!」
張り上げた声も、夜の公園に空しく響く。
そして、待ち人の代わりに。
「……」
”彼等”と呼ばれる、異界の幽鬼が寄ってきた。

「……今は貴方に関わっている場合ではありません」
少女の目が鋭くなる。
暗闇、黒い制服、黒のストッキング、黒い靴。
黒一色の中で、金色の左瞳と、紺碧の右瞳が対として輝く。
「在るべき場所に、還りなさい!」
ドォン、光の柱と共に、幽鬼は元居たであろう世界へ消え去った。
「……先輩……」
佳弥が、再び織葉達を探そうと踵を返した時。
一筋の閃光が、少女を照らし出した。
「!」
反射的に振り向いて、強烈なライトに目を焼かれる佳弥。
「っ……これは……先輩の!?」
轟音と共に突っ込んでくる二輪車。
暗闇から現れたフォルムは、紛れもなく織葉のR1。

そして、その鉄の塊から、異能の少女は”彼等”の気配を感じ取っていた。


256:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし)10/11
08/04/20 01:36:56 WySaIOrz

物に憑依した”彼等“は物理的に破壊する必要がある。
そして、今の間合いであれば、佳弥の力でそれを行う事は可能であった、筈だった。
だが、機械を相手にする戸惑いと、それが織葉の大切にしているバイクである事実が、佳弥の決断を鈍らせる。
「くっ!」
一瞬の迷いのうちに至近距離に迫るR1。
佳弥は、横っ飛びで空のバイクを避けた。
いや、避けたつもりだった。
「!」
前方から目標を失ったR1は、ハンドルすら切らず、そのまま直角に進路を変えた。
「ぐぁっ!」
咄嗟に力場を作ってディフェンスした佳弥だが、200kg近い鉄の塊に直撃されて吹っ飛ぶ。
折れた枯れ枝のように飛ばされた少女に、全速力の追撃が迫る。
「恰っ!」
着地と同時に地面を蹴って、再度後方へ跳躍する佳弥。
再び迫るヘッドライトに、もう一度地面を蹴ろうとして、
「!?」
着地する地面が、予想よりも下方にあった。
いつのまにか、階段上に追い込まれていたのだ。
「きゃっ」
佳弥は超能力者ではあるが、身体能力は乃木坂兄弟のように人間離れはしていない。
足を踏み外し、そのまま階下の広場まで転がり落ちる。
「っ…」
上半身を起こす少女。
「中学の制服にしては短すぎる」とPTAから批判のあるスカートが捲れ上がり、
破れたストッキングから、白い太股が露出している。
ドゥルルルル……
上方からエンジン音。やがて階段上に現れるR1の姿。
「……仕方ありません」
立ち上がり、見上げた佳弥の瞳に力が込もる。
瞬時に、少女は正装の巫女姿に変化していた。


257:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『敗北』(エロなし)11/11
08/04/20 01:37:38 WySaIOrz

その時。
”か……や……”
微かな思念が、異能の少女に届く。
「先輩っ!」
むろん、眼前のR1からではない。。
(……先輩の家!?)
織葉の思念は弱く、遠く、そして、
”に……げ…て……”
闇に飲まれるように消えていった。
「先輩っ! しっかりしてください先輩っ!」
叫ぶ少女の、頭上から迫る巨大な影。
「く……はぁぁぁ…」
珍しい気合いの声と共に、佳弥の足下から何かが跳ねる。
それは、なんの変哲もない小石。だが。
「!」
少女の目がカッと見開くと同時。
ゴゥオオオオオオンン!!!
凄まじい音と閃光、そして熱風。
石を弾丸替わりにした一撃を燃料タンクに受けて、
小柄な佳弥の背丈ほどもあるリッターバイクが、空中で爆散した。

「熱っ……先輩……」
降りかかる火の粉を払うこともおろそかにして、佳弥は再び精神を集中する。
織葉の思念は、既に感じられない。
「先輩……どうか……間に合って……」
叫びにも似た悲痛な祈りと共に、佳弥は柊家に向かって跳んだ。

だが。佳弥が草履も脱がずに織葉の部屋に駆け上がった時。

既に織葉は、この世界の住人では無くなっていた。


258:名無しさん@ピンキー
08/04/20 01:38:47 WySaIOrz
とりあえずここまで。
次からエロになりますのでご容赦を。明日投下しますです。

259:名無しさん@ピンキー
08/04/20 01:45:23 RIANZjvJ
ブラフマンか・・・。
4巻くらいまで読んだはずなのに、全く内容を思いだせん。
コミックを掘り起こしてからSS拝読します。

260:名無しさん@ピンキー
08/04/20 03:33:15 N/15oDR8
ベターマンの全身膀胱超能力怪人かと思った

261:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 1/13
08/04/20 12:43:04 jLCWj9dq

部屋の奥で、織葉がうずくまっていた。
佳弥の気配に気づいてか、ゆらっ、と立ち上がる。
「…せ、ん…ぱい……」
すらりと伸びた手足も、少し細すぎる身体も、部屋を出た時の織葉と変わらない。
「なん…で…」
だが、異能の少女には容易に理解できる、その気配。

振り向く織葉。
曲がった背筋と、だらりと垂れた腕。
その容貌。
眼球は以前の2倍大に膨れあがって濁り、左右の瞳があらぬ方向を向いている。
頭皮は半ばが骨化して、まるで額から頭蓋骨が溢れ出たかの如く。
顔面上部から額にかけても皮膚が剥がれ、ひび割れた石仮面を被せた、いや内部から押し上げた様相。

佳弥が敬愛する先輩は、完全に“彼等”に取り込まれていた。

「……」
無表情に近づいてくる織葉。呆然と見つめる佳弥。
倒す事は難しくない。
だが、織葉が佳弥の心に占める割合は、あまりにも大きかった。
瞬間移動で逃げる事はできる。だが、そうなれば二度と二人が逢う事はないだろう。
相手を無力化して機会を待つ。それは難しい、”彼等”には空間転移能力がある。
織葉の時間を戻しても、憑依されていては意味がない。織葉と呼べる自我が残っているとしての話。

無造作に歩み寄る織葉に、ただ後退する佳弥。
トン。
その背中が、漆喰の壁に触れる。

追いつめられた佳弥。目の前に迫る織葉。そして。
不意に織葉は背を屈め、佳弥の唇を奪い取った。


262:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 2/13
08/04/20 12:44:04 jLCWj9dq

「っせんぱっ!…っ!?」
危害を加えられることは予期していた佳弥だが、これは想定外であった。
驚きに開いた口に、織葉の舌が滑り込んでくる。
「ぅっ…くっ…ぁ…」
織葉の舌は、通常では有り得ない程伸びて佳弥の口腔内を舐め回すと、
少女の舌を、巻き付くように絡め取った。
ぐちゅっ。
唾液が交わる音がする。
そのまま舌を引き出されて、織葉よりも身長の低い少女の顔は、必然的に上を向く。
織葉…今は"彼等”に憑依されているが…は、その佳弥に覆い被さるような態勢で、
首筋を両手で抱え込み、小さな唇を音を立てて吸い上げる。
「ふぁっ…はぁっ…っ…ぁ…」
佳弥の舌を巻き込んだまま、内部を這い回る織葉のそれ。
異能故に他人を避けて生きてきた少女の短い人生に、当然キスの経験などない。
初めて唇に感じる他人の唇と、口腔を他人に嬲られる感触。
背筋に走るものは、悪寒と同時に僅かな性感。
それは、憑依されているとはいえ憧れの先輩に抱きすくめられているという意識が生み出すものか。
「……っ」
とにかく、振りほどかなければ。
佳弥は腕力では織葉に及ばず、しかも今の彼女には全く加減がない。
念動力を発現させようと精神を集中する佳弥。
「……!? 先輩?」
その時、佳弥は、唇で接触している織葉から、微かに彼女自身の心を感じた。
(まだ……心が残っている?)
だが、次の瞬間にはその気配は感じ取れないほど小さくなり、全てを闇が覆う。
気のせいか、それでも佳弥は、自らを嬲る相手に敬愛する先輩の心を探す。
「んくぅっ!」
だが、それは織葉にとっては都合の良い無抵抗でしかない。
怪物の形相をした少女は、佳弥の頭部を抱きすくめ、容赦なく唇を貪っていった。


263:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 3/13
08/04/20 12:44:58 jLCWj9dq

「あ…かはぁ…ぅく…せ…ん…ぱ…ぁうぁぁっ!」
敏感な歯茎や上顎の裏を舐め回される刺激に集中を乱されながらも織葉に呼びかける佳弥。
だが、巻き取られた舌を容赦なく締め上げられて心が乱れる。
「んんっ…くっ…くふぅ…」
乱した息を整え、また乱されつつ、そして、微妙に高まっていく自分の中の感覚に戸惑いながら、
先輩を救う機会を伺う少女は、織葉の両手が自分の巫女服にかかるのも、敢えて無視して集中する。
一方、織葉の、意外と器用で料理が得意な手は、佳弥を逃がさないように抱きすくめながら、
白と緋色に染め分けられた巫女装束をするすると緩めていってしまう。
「っぅ…うぅ…ぁ…ふ…っ! ぷはっ!」
そして、織葉は佳弥の舌を解放した。
酸素不足に喘ぐ佳弥の目の前から織葉の顔が離れ、下方に消える。
キスを途切らせた織葉は、すっと頭を下げる。
「はぁ…っ…先輩っ! 目を覚まし…ふぁあっ!?」
一呼吸で息を整えた佳弥の呼びかけはしかし、別な種類の刺激に中断された。

長い口犯の間に、佳弥の巫女装束は、織葉の手で服としての役割を喪失させらていた。
白衣は肩から外れかけて身体の前面が大きく開口し、
胸元を押し広げられた襦袢の間から、控えめな乳房の膨らみが露わになっている。
緋袴の結び目は前後とも解かれ、前はだらしなく身体から離れて垂れ下がり、
後が紐に引っかかることで、辛うじて滑り落ちるのを防いでいる。

そんな、無防備な状態にした佳弥の、織葉はまず乳房に吸い付いた。
「あっ、やっ」
年相応、よりも少し遠慮がちな、なだらかで柔らかな膨らみを、
寄せ集めるかのように舐め上げ、ごく薄く色づいた先端部を口に含む。
「ひゃんっ」
一瞬、身体に電流が走る。が、次の瞬間、織葉は後輩の乳首を強く噛む。
「くぁああんっ!」
僅かにのけぞった背中が今度は丸く曲がる。
相手の頭を引き剥がそうと抱えた両手が、激痛に空を掴む。


264:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 4/13
08/04/20 12:45:37 jLCWj9dq

佳弥の抵抗を封じた織葉は、再び無遠慮に胸一帯を舐め回しながら、右手を襦袢の中に滑り込ませた。
「っ」
冷たい掌の感触が露出した腹部を撫で下ろし、指先は滑り降りて裾よけの上に達する。
佳弥は腰を引いて逃れようとしたが、織葉は左手を袴の脇から差し入れ抱き寄せる。
押し返そうにも、他人に密着された経験が殆どない佳弥は、相手の腕から逃れる術を知らない。
間もなく、白衣と襦袢の前はすっかり開放され、胸から臍にかけての白い肌が電灯の明かりに晒された。
「ひぅっ!」
右手が裾よけの薄い生地をまさぐり、佳弥の身体の中心線を探し当てた。
初めての感触に少女が身を硬くする。
両脚を懸命に閉じ、織葉の身体に当てていた手を、裾よけに回して下着を抑える佳弥。
だが、直後。

織葉の指は、薄い裾よけの生地を貫き、ぴったりと閉じていた少女の秘裂を割り広げ。
なんの準備もできていない、佳弥の女の部分に突き立った。

「ひぐぅぁあああああぅああああっんんんっっっ!!」
少女の悲鳴が響いた。
口と胸を侵されて多少の性感を与えられていたとはいえ、佳弥のそこは全く濡れてなどいない。
逆に触れられた緊張に固く閉ざそうとしていた入口を、強引に突破されたのだ。
その痛みは、下腹部に錐を刺されたに等しい。

「あ、ぐっぁあっ!」
痛みに耐えかねて振り回した手が、背中の壁にあたる。
白い手の甲が壁材に擦りむけて、赤い線が走る。
腰をよじると、体内に突き刺さった織葉の指が更なる激痛を発生させる。
「は、ぁぐ…だ…め…やめて…くださ……うああああうっ!」
話の通じる相手ではないのも忘れて懇願する佳弥の身体から、織葉は乱暴に指を引き抜いた。
痛みと緊張で、佳弥の女性は異物をきつく締め付けていた。
それを一気に引き抜かれる感触は、腹の内部から秘肉を引きずり出されるかのよう。
抜き出された指は、奪われた純潔の証で赤く塗られていた。


265:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 5/13
08/04/20 12:46:51 jLCWj9dq

「う…あ…ぐあんんっっ!!」
体内の異物感が消える間もなく、再び突き立てられる中指。
織葉は、相手の苦痛など気にする様子もなく出し入れを繰り返す。
本来ある通路を開く作業である筈の行為も、今の少女の状態では単に肉の壁を掘り返すようなものだ。
膣口から流れた血がどろっと内股を伝い、白い下穿きに朱い染みが広がる。
「んぎぃっ! ひやぅっ! い、いやっ! あぐっ!」
日頃は冷静な佳弥も、続けざまに与えられる激しすぎる感覚に、身をよじって取り乱す。
ショートカットの柔らかそうな髪が、首を振る度に頭から外れそうなほど揺れる。

一方、上半身への責めも止むことはない。
右から左、左から右へと、織葉の顔が佳弥の胸を移動して、未成熟な乳房を舐め回す。
大量の唾液が、生き物のように少女の肌を伝う。
それらは重力に引かれて落ちながら、意志を持つかのように蠢いた。
佳弥は唾液が伝う箇所に、微弱な振動と、肌に浸透しようとするかのような感覚を覚える。
先ほどまで嬲られていた口腔内の唾液も、自らのものとは明らかな異質感を保って存在している。
「う…ぷっ」
それに気がついた佳弥は、生理的な嫌悪感に唾液を吐き出そうとするが、
織葉の体液はそれを拒絶し、逆に奥に入り込んでしまう。
「ひゃんっ」
胸から腹部を流れる唾液の川が臍に流れ込む。
吸われていない側の乳首にも唾液が絡みつき、微弱な電流のような刺激を加える。
まるで何枚もの舌に同時に身体中を舐め回されているような錯覚。
「うぅ…ぁはぁ…はぁ…はぁ…」

秘所への苛烈な刺激はしつこく続いていたが、
それでも、何度も往復を繰り返すうちに多少動きが滑らかになったのか、
或いは痛みに慣らされたか、少しだけ佳弥の呼吸が落ち着いてきた。
嬲られながら、徐々に体勢を変えて背中を壁から外す。
「あくぅ…ふぁ…はぁ…ん…はっ!」
佳弥は、織葉の指が浅くなった瞬間を狙って、後方に跳躍した。


266:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 6/13
08/04/20 12:48:07 jLCWj9dq

一瞬、目標を見失って動きを止める織葉。
「ぐっ!」
飛び退った動きにより、傷つけられた部位に再び激痛が走る。
落ちそうになった腰をなんとか立て直して、姿勢を正した佳弥。
「はぁ…はぁ…!?」
その背中を、何者かの腕が捕らえた。
「あ、茜先輩っ!?」
後ろを振り仰いだ佳弥の眼に映ったのは、織葉が迎えに行った筈の茜。
それは既に、のんびり屋で脳天気な明るい先輩ではなかった。
濁った瞳。石化した皮膚。真っ直ぐで長い黒髪は、前半分が抜け落ちている。
彼女もまた“彼等”に憑依されていたのだ。

「あがっぅぁっ!」
抗う暇もなく茜の左手が、今度は佳弥の口に突っ込まれる。
舌を押し分け、無理矢理喉の奥に指が入り込む。
「がっ……うぐ……げ」
右手で佳弥を抱きすくめながら、更に奥まで手を差し込む茜。
「うえっ、うぷぅぁあぐっっっ!」
咽頭部を指で掻き回されれば嘔吐感を発するのは人間の反射である。
がぼっと少女の喉から、体の中身が逆流する。
茜が手を引き抜いた。
「げえっ! …けほっ、けぼっ、がっ」
身体をくの字に折り曲げて、佳弥は嘔吐した。
胃の内容物が、畳の上にボタボタと溢れ落ちる。
「けほっ……ふぁっ!?」
茜は苦悶する佳弥の下半身に手を伸ばした。
外れかけた緋袴の脇から、破瓜の血に濡れた内股に手を掛ける。
「っ、たっ」
結果として、足を掬うような形になった。前傾していた佳弥の身体は容易くバランスを崩す。
崩れ落ちる佳弥。


267:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 7/13
08/04/20 12:48:54 jLCWj9dq

茜は、倒れる佳弥の白衣の襟首をつかんで引き寄せようとしたが、
織葉の手で緩められきった白衣は、もはや少女の身体を支えられない。
するりと衣擦れの音がして、白い身体が、衣から抜け落ちる。
白衣と襦袢は陵辱者の手に残り、畳に崩れ落ちた少女の上半身は、生まれたままの姿で俯せた。
蛍光灯の白い光に、なだらかな肩と、美しい背中の稜線が映える。
普通の男なら、そういう趣味がなくとも息を飲むであろう、幼くも美しい裸体。
しかし茜は、なんの感慨も表情に浮かべないまま、佳弥の背中にかがみ込む。

無造作に袴の後ろに手をかけて、佳弥の足方に引っ張り降ろすと、
半ば以上脱げかけていた緋色の行灯袴が、簡単に脚から抜け落ちてくる。右の草履が、巻き添えで脱げる。
薄い裾よけの生地は、少女の腰のラインをかえって浮き上がらせ、
割れた布の間から覗く白い太股。そこに流れる、数筋の鮮血。

その裾よけも、茜の手ですぐに捲り上げられ、
厚みはないが丸い形の良いお尻が露わになる。
茜は双丘を乱暴に掴むと、割れ目をめいっぱいに広げた。
「あっ……や……」
小さく震える菊門に、他人の指が触れる感触。
佳弥は先輩の手から逃れようとして、
「あぐっ!」
髪を掴まれて呻く。
いつのまにか、織葉も側に近づいてきていた。
ツインテールの少女は、佳弥の頭を一度引っ張り上げると、そのまま畳に押しつける。
「ん……んんっ……」
自分がついさっき戻した嘔吐物に顔を埋められる佳弥。
鼻をつく胃酸の匂いと共に、微かに感じるガーリック。
30分ほど前に織葉と食べた菓子パンの耳が、僅かに固形と留めていた。

(……やっぱり、バタートーストが良かったです……)
挫けた少女の心に、ちらりとそんな感想が浮かんだ。


268:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 8/13
08/04/20 12:51:29 jLCWj9dq

無論その間も、茜は手を休めない。
両手で尻をもみほぐしながら、親指で閉じた肛門を弄ぶ。
同時に身を乗り出すように覆い被さり、綺麗な背筋に舌を這わせた。
「んあぁ…かはっ…」
織葉はというと、嘔吐の溜まりから佳弥の顔を引き上げて、
汚物にまみれた少女の顔を舐め上げる。
「う…くぅ…」
苦痛と嫌悪感に眼を細める佳弥。
だが、織葉はその頬に手を掛け、指で瞼をこじ開けた。
「ぐっ……うあぁ?」
目の前に迫った織葉の、今や醜悪な塊と化した瞳。

そして織葉は、佳弥の眼球を舐め上げた。

「ひぃぁっ!」
金色の左瞳に、紺碧の右瞳。
美しい宝石を掬い取るかのように、織葉の舌が這い回る。唾液が眼窩に流れ込む。
そのおぞましくも妖しい感触に、佳弥は身を震わせた。
どこまでも滑らかな背中の皮膚が、今は鳥肌に粟立つ。
それらを舐め取るように、背筋には茜が舌を這わせる。
右手は佳弥の排泄器官を捉えたまま、左手を胴に回して蛇のように巻き付く。
「あぁ…だめ…いやぁ…」
二人がかりで陵辱される少女の抵抗は、もはや弱々しい。

たっぷりと佳弥の眼を味わった織葉は、鼻筋をひと舐めした後、再び佳弥の口元を狙う。
「んむ……くぅぁぅ」
唇を結んで拒絶する佳弥だが、抱きつく茜に体重を掛けられたまま、
首が折れそうなほどに顔を反らされては堪らず口が開く。
待ちかねたように、織葉は唇を唇で塞いだ。


269:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 9/13
08/04/20 12:52:23 jLCWj9dq

「んくっ!」
口腔内の攻防は、簡単に決着した。
再び、織葉の舌が佳弥のそれを捕らえて振り回す。
そのまま、通常では有り得ない長さに伸びきった舌に嬲られる佳弥。
口内に残っていた嘔吐物が舐め取られ、代わりに他人の唾液が注入される。
「くぷっ、かはぁ…」
織葉の唾液は、またも独立した生物のように腔内を動き回る。
背中を舐め回す茜の口から溢れる体液もまた、同様である。

織葉の右手が、佳弥の乳房に伸びる。
同時に、茜の右手は菊門から佳弥の身体の前方に移動してくる。
「ふああっ!?」
上下の敏感な部分を同時に触られ、佳弥は悲鳴をあげる。
特に、茜に責められている下半身からは、指を突き立てられた時のような痛みではないが、
敏感な肉壁を嬲られる強烈な刺激が伝わってくる。
「ああ…あぅ……ぅうんっ…はぁっ…」
織葉に口を塞がれながらもなお止まらない喘ぎに、甘い色が混じり始め、
破瓜の血に染まった体の奥からは、血とは違う液体が染み出しつつあった。

力が抜けてきたのを見て取って、二人は佳弥の身体を引っ繰り返す。
腰をわずかに覆っていた裾よけが、はらりと体から離れる。
少女が身につけているものは、白足袋と草履の片方だけになった。
「は、あ、…や…」
仰向けにされたことで羞恥心を刺激された佳弥は、
足を閉じ、両手で胸を隠そうとするが、織葉が手を、茜が両脚を押さえつける。
そのまま織葉は佳弥に天から口づけ、茜は少女股間に顔を埋めた。
畳の上で、半ば大の字に裸体を開かされ、口唇と秘唇を吸い上げられる佳弥。
「くぅんぅあっ!」
これでは異能の力を発現する精神集中など望むべくもない。
為す術もなく、刺激に身をよじらせた。


270:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 10/13
08/04/20 12:53:56 jLCWj9dq

織葉と茜の唾液は、少女の神経を刺激しながら、体の奥深くに潜り込んでゆく。
口腔から流し込まれる織葉の唾液が、度の強い酒のように喉を焼き、
秘裂を嬲る茜の唇から溢れ出たそれは、肉襞を伝い、差し込まれた舌と共に佳弥の膣内に進入する。
「んんっ、ぁあっ、あんっ!」
先刻、織葉の指によって傷つけられたその部分に茜の体液が染み入ると、じんっ、と痺れに似た感覚が走った。
下腹部がかあっと熱くなり、無理矢理に窄孔された激痛が徐々に麻痺していく。
それは佳弥の苦痛を和らげると同時に、性感を高める障害を取り除く事になった。
「あっ、ふあっ、ひゃふっ、んんっ!」
佳弥の内部に大量に唾液を流し込んでおいて、今度は少女の裂け目を舐め回す茜。
膣口から尿道口へ、探るように小刻みに舌が這い回る。
明らかに快楽が混じった喘ぎ声を漏らす佳弥。
そして、茜の舌は、度重なる刺激に充血していた淫核を探り当て、
「ぅゃううんんんっ!」
唇を貪っていた織葉の顔が外れるほど、佳弥の身体が反り返った。

「うぁ…や…ぇ…はぁ…ぁ…?」
一時的に織葉の唇から解放され、開けた佳弥の視界に、黒っぽい影が映った。
「……」
他の二人と同様に濁った目で、佳弥を無表情に見下ろしているのは。
「……ひいらぎ、くん……」
織葉の弟、柊和刃。
こうなった以上、予想して然るべき事態ではある。
が、佳弥が目一杯の笑顔で挨拶しても、拗ねたようにそっぽを向いてばかりだった和刃。
織葉つながりで少しだけ親しい同級生の惨状は、彼女に衝撃を加えた。

その和刃は、今は淡々と、佳弥の裸体を見つめて近づいてくる。
「や……やぁ……」
織葉と茜にさんざん辱められ、また憑依されている時点で性別など意味はないにも関わらず、
異性に裸を見られている事を、佳弥は意識してしまう。
体を隠すこともできず羞恥に身を染める少女の傍らで、和刃は学生服のベルトに手をかけた。


271:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 11/13
08/04/20 12:54:53 jLCWj9dq

「!」
和刃の行為を予測して、この場で唯一の男性から背けようとした佳弥の顔を織葉が両手で挟み込む。
親指が瞼にかかり、閉じたい筈の目も大きく開かされる。
「うぅんっ!」
二度目。
偏執的とも言える眼球への愛撫。
織葉の唾液に揺れる佳弥の視界のなかで、少年が服を脱いでいく。
すとっ、とズボンと下着が同時に落ちると、和刃のソレは既にそそり立っていた。

「あ、ひゃうぅっ!」
敏感な肉芽をひとつ強く吸ってから、茜は体をずらす。
空いたスペース、佳弥の足の間に、和刃が滑り込む。
「んんっ」
体を捻る少女。
茜はその左脚を抱えると、佳弥の横に添い寝するように体を倒し、
少女の脚を左腕に引っかけたまま、その手を乳房に這わせた。
結果、佳弥の左脚は膝を胸につけるストレッチのような姿勢を強いられる。
和刃は、広く空いた佳弥の両足の間に半膝で座り、
左手で同級生の右脚を持ち上げて自分の太ももに乗せる。

「こ…んな…」
おしめを替える赤ん坊のようなポーズで、
しかし秘所に近づいてくる男性器を目の当たりにする佳弥。
その視界を、織葉が遮った。
「ふあぅ!」
佳弥の両手を押さえつけたまま、上から覆い被さり、右の乳首に吸い付く。
茜も指と口の両方で、左胸への愛撫を開始する。
「く…ふぅ…ぁん…、んんんん!」
懸命に堪えても、堪えきれない嬌声。
二人の動きに形を変える小さな膨らみの先端で、ぷっくりと自己主張を行う突起物。


272:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 12/13
08/04/20 12:56:14 jLCWj9dq

ぐっ。
上半身を責め立てる二人に妨げられて見えない部分に、佳弥はそれを感じた。
「いやぁっ!」
必死で逃れようとしたつもりが、何の抵抗にもなっていない。
大きく開かされた両脚はびくとも動かず、その付け根に裂けた割れ目を、指で押し広げられる感触。
そして、その部分を二人の先輩に散々弄り回された佳弥には、
「あ…ぁあ……」
クラスメートのものであろう硬い感触が、自分のどこに押し当てられているのかも、はっきりと自覚できた。
「ひ、ひいら…く…や…うああああっ!」
ゆっくりと、確かめるように、佳弥にめりこんでくる肉棒。
その太さは、織葉の指の数本分に相当する。
「くはぁっんっ!」
織葉に掻き回された傷口が開き、茜の体液によって麻痺していた痛みがぶり返す。
和刃の挿入は激しくはなかったが、それは別に佳弥を気遣ったものではない。
少年の欲望は遠慮なく少女の膣内を埋めていき、指では届かない最深部にまで到達した。
「あぐぅっ…」
行き止まりを突かれる感覚。佳弥の顔がゆがむ。
ずいっ。
「うあぅぐぅっ!」
不意打ちで引き抜かれる男根。
胎内の肉が引きずり出されるような悪寒。
ずぶっ。
「がっ!」
今度は、一気に突き込まれた。織葉と茜の体重を跳ね除けて、少女の体が弾ける。
「ひぅっ、あんっ、ぐっ、つぅっ! あああうううっ! んあんっ!」
二度の往復で進路を確保した和刃は、腰の動きを連続させる。
翻弄される佳弥。

肉の壁に打ち込まれる杭のような男性器。
茜が、乳房への愛撫は右手で継続しながら、その結合部に顔を寄せてきた。


273:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『喪失』 13/13
08/04/20 12:56:44 jLCWj9dq

「あ、くっ、ふぇっ? ひぃぅっ!」
少女の、女の裂け目の上端から舌を這わせ、挨拶代わりにクリトリスにキスひとつ。
そして茜は、和刃が掘り返すのも気にせずに、少女の小陰唇を舐め回し始めた。
「うぅ? あっ、くっ、うっ!」
男の動きは止まらない。
茜の舌は、時に和刃の肉棒にも巻き付き、血を舐め取って膣内に唾液を送り込む。
内側を掘り返されると同時に、外側を舌に嬲られる強烈な刺激群。

やがて茜の体液の効果か、穿孔の痛みはオブラート越しのようにぼんやりしてきて、
対照的に、敏感な部分を擦られる刺激は、直接脳に伝わって感覚を支配し始める。
「あ…あうっ、んんっ、くふぅっ! ふあっ、ああんっ!」
くちゅっ、くちゅっと、結合部から音がする。
破瓜の血でも、茜の唾液でもない液体が、佳弥の体から分泌されていた。

「あっ、ああっ、こん…なっ、やっ、はぁっ、だめっ」
茜の指と織葉の唇による両の乳首への刺激も続いていたが、
今の佳弥は女の部分を和刃に蹂躙される感覚に支配されていた。
そこは既に充分に潤い、奥の壁に先端を突き立てられる痛みすら快感に変わる。
「あふぅっ、うあ…、いや、やめ、うぅ…せんぱ…ひい…く…あか…ねせん…んんっ」
動きを早める和刃の腰と、合わせるようにピッチをあげる織葉の唇、茜の指先と舌。

「おり…ん…は…せん、いっ、あっ!あっ、あ…か…ねっ…んぱ…ひいらぎ、くぅんんっ」
何を呼びかけるのか、懇願なのか、陵辱者達の名を唱える少女。
三人は意に介さず、それぞれの行為を強める。
「きゃふっ、んっ、そこはっ!、あんんっ!どうしてっ、や、こんなっ」
和刃は往復の幅を狭めて佳弥の特定の場所を擦り、織葉は乳首を甘噛みしながら舌を小刻みに動かす。
「んああ…、あっ、はあっ、あ、あん、あ、な、あ、ああ…あ…あ…」
そして茜が、少女の神経が最も集中する肉芽を舐め上げた。
「ひあああああっっんんんんんっ!!」

少女が、初めて経験する快感の頂に到達するのと同時、和刃は佳弥の最深部に白濁を解き放った。

274:名無しさん@ピンキー
08/04/20 12:57:41 jLCWj9dq
というわけで続きです。残りは夜に。でも、この板はさるさんとか連投規制はないのかな?

275:名無しさん@ピンキー
08/04/20 19:15:22 apYt2pQn
>>274
どうだろ?今まで規制がかかる程の連投なんかこのスレじゃなかったからなぁw
しかし凄い力作がきたもんだな…
日曜の朝から悶々としっぱなしだよw
作者さん乙でした!

276:名無しさん@ピンキー
08/04/20 19:18:56 h1QNzVru
正直、俺はブラフマンのキャラって好きじゃないんだよな。
ヒロイン含めて、無駄にスペック高くてスカした性格していて、女カズマ(風の聖痕)みたいなのが多いし。

だから、逆にこのSSが楽しみw

277:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 1/10
08/04/20 20:13:33 jLCWj9dq

「んぅ…はぁ…はぁ……ぁ…」
一瞬白く染まった意識が、佳弥に戻ってきた。

吐いた息の熱さに、自分がどういう状態であったかを自覚する、その息が醒める暇もなく、
「う…ぁ…んああっ!?」
佳弥の身体が持ち上げられた。
織葉と茜が、両側から少女を抱え上げ、上半身を起こしたのだ。
「んふぅっ!」
ぐじゅっと音がする。
佳弥は、まだ和刃と繋がったままだった。
畳に尻をついた少年の上にのしかかるように、二人の態勢が入れ替わる。
「は、あうっ」
いったん浅くなった挿入が、馬乗りになった佳弥の自重で沈み込む。
結合部から溢れ出す白い粘液。
二人の少女に誘導された佳弥は、肉棒の上に腰を落として自ら奥を突かれる形になった。
「くふぅぁああんんっっ!!」
背中がよじれる。
和刃は、佳弥の腰に手を添えて、下から突き上げを開始する。
「っ!、あんっ、あっ、あふっ!」
跳ね上げる腰の動きは、乗っている少女の重みを感じさせない。
加えて、突き込まれる度に腰が落ちる佳弥の体重が繋ぎ目にかかる。
絶頂を経てさっきよりも敏感になった膣内を、和刃の剛直が激しく往復した。

「ああんんっ、くぅん!、んんっ、……ふぐぅ!?」
止まらない喘ぎ声を漏らす佳弥の口に、織葉の指が差し込まれた。
長くて細い指が、歯の裏側を擦り、ピンクの舌をねぶって、喉と唇までの間を往復する。
「ぐ、むぐぅ…ふ…んっ、くっ!、ふぅっ!」
思うように呼吸ができないまま乱れる佳弥。
下からは和刃に突き上げられ、上は口腔内にとどまる織葉の手に頭を制され、
行き場のない背筋が腰の上下動に合わせて伸び曲がる。


278:「ブラフマン」佳弥陵辱SS 『崩壊』 2/10
08/04/20 20:14:27 jLCWj9dq
その背中に、茜が張り付いた。
抱きかかえるように両脇腹を抱え、肩胛骨の間に口づける。
「ん、んん」
上下の唇を犯される刺激に埋もれ気味ながら、しっかりと反応する佳弥。
茜はそこから一気に背骨を舐め下ろし、激しく上下動する腰に、
そしてそのすぐ下で揺れる小さなお尻にとりつく。
律動により激しく揺れる丸い尻肉を両手で鷲掴みにする茜。
そのままぐいと左右に桃の実を切り開き、小さな菊の花を露出させる。
「んくっ、あ、あえ、う」
やめて、と言おうとして織葉の指に閉ざされ、僅かな隙間から喘ぎのみ漏らす佳弥。
つつっと、指がお尻の崖を這い降りてゆき、肛門を撫でる感覚を予期させられて、
べろん。
佳弥の排泄口に走ったのは、指先でなく濡れた舌の感触だった。
「うひゅあぐっ! っ? えっ?」
また、混乱を来す佳弥。その原因は、背中を這う茜の舌と、
「や、な、なへられ、て」
お尻にも人間の舌の感触。
そしていつしか、咥内を嬲る指の質感も、先程の舌による陵辱と同等になっていた。
「あ、ゆ、指っ、うぐっ、がっ、舌……に?」
ちらと下方に目をやると、自らの小ぶりな乳房に伸びる織葉の左手。
その5指の先端は、それぞれが赤くざらついた舌へと変化して、べたりと胸にへばり付いてゆく。
背中を舐めながら後ろの門を攻める茜の指も、いつしか同様に全てが舌状の触手となっていた。
「くあああああんんっっ」
それらが、一斉に佳弥の身体を舐め回し始めて、彼女は身をよじった。
突き上げられて跳ねる太股を押さえつける和刃の指も同じ、織葉の唇は佳弥の胸に吸い付いて、
体位的に届かない和刃の本物の舌を除く、つごう32枚の舌が全身を這い回る感触は、
先程までの陵辱を数段上回る強烈な刺激となり、
しかもそれら各々から分泌される唾液は悉く意思を持って蠢く堕淫の雫。

「ぐっ、うっ、ううんっ、んっ、んああっっ!!!!」
もはや突き上げられているのか、自ら腰を動かしているのかも判然としない佳弥が、
二度目の絶頂に導かれるまでに、そう時間はかからなかった。


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