【瀬戸の花嫁】木村太彦総合4【ズシオ・アーティ】at EROPARO
【瀬戸の花嫁】木村太彦総合4【ズシオ・アーティ】 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:35:50 Sm8B/UQX
汚された太陽8

「誰か!!誰か助けて!!」
燦はドアを叩きながら必死に声を張り上げた。
しかしその声は部屋の中をこだまするだけで、外にはまるで聞こえない。
「あー、残念だけどさ、この部屋は防音加工バッチリだから外には聞こえないよ。
ましてやここ三階だし。
ドアを開けるのもこのカードキーが必要だから、逃げるのは無理だよ」
羽賀は部下たちも持っていたカードをポケットから出し冷徹に言い渡すが、それで諦めれることではない。
「誰か!!誰かー!!」
燦は必死に外部へ助けを求め、ドアが開かないものかと電子キーなども夢中で操作するが
ドアは無情にも燦を開放してはくれない。
「ねー、もう時間の無駄だからさー、さっさと済ませちゃおうよ」
「それにさ、仮に出られたとしてそんな格好で街中に出るの?」
その言葉に燦は自分があられもない格好であることに気づき、胸や尻の部分を手で隠した。
「あらあら、さっきあれだけ見られたのに今更いいじゃん、もう」
燦はもはやこの部屋からは脱出不可能であることを否応なく悟り、動きを止めた。
「さ、気は済んだかな?
じゃあ続きを・・・」
「い、いやじゃ!!
こんといて!!」
それでも燦は必死に抵抗の意思を見せる。
例えそれが無駄であっても。
「やれやれ・・・おい、あっちのベッドにお連れしな、そろそろ本番行くからよ」
「ハイ」
羽賀は部下の二人に司令を下しベッドに向かう、部下二人はそのまま燦に迫っていった。
「い、いや!!」
燦はドアからさらに部屋の角へと移動した。
部下二人が迫るとまた、同じように部屋の角へと移動する。
「あのさあ、こっからもう出られないんだから諦めたら?
そんなことしたって時間稼ぎにもならないよ?」
「う、うるさい!!
いや、いや、こんといて!こんといて!」
燦は必死に逃げながらも部屋の壁を必死に調べる。
どこかに抜け道や、外部へ声を伝える手段はないものかと希望を捨てずにいた。


351:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:36:33 Sm8B/UQX
汚された太陽9

そんな彼女の必死な姿を、部下たちは面白がるように見つめていた。
ただ捕まえるだけでは面白くない、好きなだけ無駄な抵抗をさせジワジワと追い詰めるほうが
彼らにとっては面白く好都合だった。
「ほらほら早く逃げないと捕まえちゃうよー」
「いやじゃあ!いやじゃあ!」
部下二人は追いつかない程度に速度を調整しながら早歩きで燦を追い詰め始め、燦は泣きながら必死に逃げた。
部下二人は燦が怯え逃げる様を存分に味わいないながら、卑屈な笑みを浮かべる。
「永澄さん!!助けて!!助けてー!!」
燦は必死に助けを求めるが当の本人に声が届くはずもない。
それでも彼女は最愛の人の名を叫ばずにはいられなかった。
「おい!そろそろお遊びはそれぐらいにしとけ!」
「は、はい」
羽賀の言葉に部下の二人は本気で燦に迫り、あっという間に燦は捕まってしまう。
「いやあーーー!!」
腕を掴まれた燦は腰が砕け座り込んでしまうが、二人に両腕を掴まれたままベッドで待っている
羽賀の下へ無理やりに引きづられていく。
「もう、もうやめて・・・」
「あーらら、最初の勢いはどこへやら。
って感じかな。
がっかりだぜ。
アンタはもうちょっと粘ってくれると思ったのにな」
「本当だぜ。
俺らも楽しみにしてたのに。
久々に骨のある女だと思ったのに」
燦は涙を流し恐怖の色でいっぱいだった。
そんな彼女に部下二人は勝手な言い分を告げる。
彼らは気が強く自分たちに抵抗して楽しませてくれる女性を探しており、
そのターゲットとして相応しいと踏んで燦を狙ったのだった。
「まあいいさ。
泣き叫ぶ女ってのもそれなりに楽しいからね。
今までの女は全部金で尻尾も腰も自分で振ってくるようなのばっかだったし。
ギリギリまで強気で抵抗してくれるような子が一番理想だったけど」
羽賀にとってはそれでも良かった。
今までの女性のほとんどは抵抗するどころか金に目が眩み進んで羽賀へ体を委ねた。
燦のように嫌がってくれるだけでも貴重な存在であることに変わりない。


352:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:36:53 Sm8B/UQX
汚された太陽10

「よしじゃあ行きますよ羽賀さん。
せーの」
部下二人のうち片方が両足から靴下と靴を脱がせ足を掴み、片方が両腕を伸ばさせて掴み、燦をベッドに放り投げた。
「きゃ!」
勢いよく投げつけられた燦は、巨大なベッドに勢いよく弾み、そんな彼女に影が迫る。
「はーい、いらっしゃーい」
羽賀は寝転んでいる燦を見下ろし、卑屈な笑みを浮かべた。
その姿に燦は恐怖心が溢れ出す。
「いやあーーーー!!!!やああああ!!!」
迫る羽賀に、燦は絶望の悲鳴をあげた。
四つんばいになり逃げようとするが、素早く部下の二人もベッドに上がり、燦の腕を掴み
押し倒す形をとる。
燦は足をバタバタさせるが、羽賀がマウントポジションを取ることでその抵抗は無意味なものとなる。
「さーて、じゃあ始めよっか」
「やあああああーーーーー!!!」
燦は死に物狂いで顔を横に振り、抵抗する。
何の意味もないことは言われなくても分かってる、でもそんなことで割り切れるような恐怖でなかった。
「永澄さん!!永澄さーん!!」
燦は半狂乱するように叫び始める。
だがそれで容赦をするような羽賀ではなかった。
遂に燦の体にその醜悪な手を伸ばす。

353:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:38:53 Sm8B/UQX
とりあえずここまでです。
全体文はある程度完成しているので、明日には最後まで完走できるものと思われます。
こういうのが苦手な方、お目汚ししてしまい申し訳ないです。

354:名無しさん@ピンキー
08/05/01 21:40:49 Sm8B/UQX
すみません、444の通し番号が23になってますね・・・
間違えました。
次からはミスしないように心がけます。

355:名無しさん@ピンキー
08/05/01 22:57:41 b4RjZ1Fh
藤代「保守じゃない?」

356:名無しさん@ピンキー
08/05/01 23:22:10 /ZJQQeRf
>>452続きwktk
でもオリキャラ出す場合オリキャラ注意って書いたほうがいいかも


357:名無しさん@ピンキー
08/05/02 21:39:42 QQEYK4sK
うぎゃー、446と447の間に入れるものを一つ抜かしてしまってました。
何たる失態・・・
今日には完走する予定でしたが、もう少し加筆したいので今しばらくかかるのでよろしくです。

358:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:36:45 lGPLKb5x
とりあえず完成したので投下します。
ただ抜けた部分から投稿しようと思うとまたややこしくなりそうなので、通し番号も含めて最初から通して投下します。
ややこしいことをしてしまって申し訳ない・・・
1だけ少し加筆しました。

359:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:37:44 lGPLKb5x
汚された太陽1

「燦ちゃん、幸せかい」
「もちろんよ、永澄さん・・・」
満潮永澄、瀬戸燦の二人は燦の自室で(元々は永澄の部屋だったが)肩を寄せ合いひっそりと時を過ごしていた。
何をするわけでもない、何を話すわけでもない、ただ二人でいるだけで気持ちが満たされていく。
今時恋愛小説でも出てこないようなシチュエーションに二人は満足していた。
二人は彼氏彼女、恋人同士などという間柄ではない。
既に二人は夫婦なのである。
しかし夫婦という関係性でありながら、二人がこのように気兼ねなく触れ合う関係に至るまでには
長い長い時間がかかった。
二人の婚姻はほとんと成り行きによるものが大きかったため、二人は手探りで関係を構築する他なく、
それまではどこか互いに一歩踏み出せないままでいた。
今のような直接的なスキンシップなどはもってのほかである。
しかし源義魚の仕掛けた事件により二人の絆は一気に強くなった。
雨降って地固まるではないが、あの事件をきっかけに二人は、特に永澄は燦への思いを自分の中で確固たるものにした。
今まで曖昧にしていた、周囲のペースに促されていた燦との関係を自ら明確にしたのだ。
それに伴い永澄のことを敵視していた瀬戸内組のメンバーも、永澄の真の強さを認めることで
彼への敵意を抑え、二人はようやく気兼ねなく共にいられることとなった。
「じゃあ、もう遅いし部屋に戻るよ」
「え・・・わ、分かった」
スクっと立った永澄の言葉を了承しながらも燦はどこか不満そうな表情をしていた。
何か物欲しそうな表情に永澄は答える。
「燦ちゃん、前も話したけどさ・・・」
「ううん!別にええよ。
永澄さんの気持ちは私も嬉しいし、これからも時間はあるきん」
「ありがとう・・・」
二人はお互い微妙な笑顔でその場を後にした。
上手くいったと思われた二人の関係、それにはちょっとした弊害もあった。
永澄が燦のことを大事に思う気持ち、それが少々行過ぎてしまったのである。
今まで近づきたくても近づけなかった、どう近づけば良いのかまるで分からなかった
二人の関係が急に近づき過ぎたため、逆にお互い定位置で止まらなければならないことに気づかず
すれ違ってしまったようなのである。
そして永澄自身は二人でいることだけで幸せと感じる今を大事にしたいと考えた。
人間は慣れる生き物である。
その時どれだけ嬉しくとも、それが当たり前になればそれはもう価値がなくなってしまう。
なので永澄は少しずつ段階を踏まえようと考えたのである。
二人でいることが普通になれば、次はもう一つ進んだステップに行けばよい。
それも慣れればまた次のステップへと、そうすることで一つ一つを大事にしていきたいと考えているのだ。
源義魚事件前、二人は些細なことでケンカをしてしまった。
燦を傷つけてしまったことを悔いた永澄は、事件解決後燦のことを大切にしようと強く心に決めたのである。
だが決して悪意はないのだが、まるで腫れ物に触るかのような永澄の態度に、燦はどこか物足りなさを感じていた。
永澄が去った後、燦の部屋には悲しい沈黙が残る。
「キスぐらい、してもええんよ・・・」
燦は物寂しそうな唇に指を当て小さく呟いた。
永澄は既にファーストキスをある人物を済ましてしまっている。
そのこと自体は誰のせいでもないため燦は気にはしていなかった。
しかし自分の最初は永澄でありたい、その気持ちだけはいつまでも変わることはない。
互いの気持ちを確かめ合ったのにも関わらず、今一歩踏み込んだことをしてない。
行為や結果を求めることに意味はないかもしれないが、確かな証が欲しいと思うのも無理はなかった。
だが燦自身はそれほど不満に思っているわけではなかった。
先ほど自分で言ったように永澄が自分のことを大事にしてくれているということに
違いはないのだし、その気持ち自体は彼女にとって嬉しくないはずはないのだ。
時間はいくらでもある、少しずつ、少しずつにでも歩み寄れれば良い、二人はそう思っていた。
あの日が来るまでは・・・


360:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:38:07 lGPLKb5x
「ねーねー、君瀬戸さんだよね」
「はい?」
廊下で声をかけられた燦は声の主へと振り向き、見慣れない男子生徒に目を配る。
「いやー、ようやく話せた。
俺、三年の羽賀ってんだけどさ、俺君とずっと話したいと思っててなかなか出来なかったんだよねー。
何か知らないけど妙に君の周りって忙しそうだったからさ」
「は、はぁ」
燦は困ったような返事を返した。
会話の内容自体が燦にとって何も言いようがないこともあるのだが、いくら先輩だからとはいえ
馴れ馴れし過ぎる態度に加え、どこかこの男に嫌悪感を感じていたのだ。
源義魚、あの男に何かが似ていると。
「でも本当可愛いよねー、前に誰かとコンサートとかもやってたじゃん?
あれもさー、実はよく覚えていないんだけど良かったよ、うん」
「はぁ、どうも・・・」
やはり燦は気のない返事を返すことしか出来なかった。
もう良い、こんな実のない話をいつまでもする意味がない。
初対面で素っ気なくするのは彼女の道理に反するが、こういうことはきっぱりと言うべきだと考える。
そして何より燦は永澄たちのいるクラスに早く帰りたかったのだ。
「あの・・・特にこれといった用がないのなら私・・・」
燦はお辞儀をしてそのまま去ろうとした、すると
「あーら、そう。
水をかぶると下半身が魚みたいになっちゃう人の話とかしたかったんだけどなー」
「!!」
羽賀の言葉に燦は思わぬ反応を見せ、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてしまう。
「でもまあ仕方ないや、誰か他の人に~」
羽賀も振り返りその場を去ろうとするが、
「ま、待って!待ってください!!」
燦は羽賀の腕にしがみつき、彼を制止する。
「へえ、少しはお話してくれる気になった?」
「・・・はい」
羽賀は意地の悪そうな笑みを浮かべ、予想通りの反応だと言わんばかりにニヤニヤと笑顔を浮かべた。
「んじゃーさー、休み時間ももう終わっちゃうし、この紙に書いてある通りの場所に今日の放課後来てくんない?
そう遠くはないし、多分迷うこともないと思うよ。
まあゆっくり来てくれればいいよ、時間は気にしなくていいから。
そこでならゆっくり話せるからさ、誰の邪魔も入らずにね」
羽賀は小さなメモ用紙を燦に渡すと悠々と去っていった。
これは明らかに脅迫である、のこのことついていくのは危険なのは燦も理解していた。
(あの人、どこまでか知らんけど魚人族のことを知っとる。
これは私のミスじゃ、私一人で落とし前付けな、瀬戸内組の名折れじゃ!
あの人の目的が何であれ、私一人でカタを付ける!)
燦は悪寒を感じながらも、強い決意を固めるのだった。
永澄にしてもそうだが、一般人に魚人族のことを知られるのはとんでもない問題である。
燦は羽賀本人のことは個人的に気に入らなかったが、またしても自分の不注意で一般人を巻き込んでしまった。
その責任だけは果たそうと心に決めていたのだった。


361:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:38:49 lGPLKb5x
うわいきなりミスった・・・
上は2になります。

362:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:39:14 lGPLKb5x
汚された太陽3

「ごめん永澄さん、私ちょっと今日は用事があるきん、一人で帰るわ」
「え?そんなこと言ってたっけ?」
思わぬことに永澄はおうむ返しに返事をしてしまう。
「本当にごめん、でもちょっとホンマ急に出来てしまった用なのよ」
「うん、それはいいんだけどさ・・・」
「永澄さん?」
事情は悟られてないはずなのに妙に不安げな永澄の姿に、燦もどこか疑問を感じていた。
「燦ちゃん、俺また夫として失格なことしちゃった?」
永澄は正直に自分の不安を燦に打ち明けた。
「んーーんんん!!全然そんなことない!!」
そんな風に感じさせてしまいたくない。
燦は一生懸命に首を横に振り、周囲を気にしながら永澄の耳元に口を近づけた。
「永澄さんは最高の夫よ、私、ホンマに永澄さんのこと愛しとる。
でもホンマにあかん用が出来たのよ、だから・・・」
燦が必死になって弁解している、その姿に永澄は笑顔を取り戻す。
「そっか、分かったよ燦ちゃん。
じゃあ気をつけてね」
永澄は嬉しそうな顔をしながらも、直球な燦の言葉にどこか照れを含んだ表情を浮かべる。
「うん、ありがとう永澄さん」
燦は急ぎ足で教室を抜け出していった。
「あれ、何だよ永澄、燦ちゃん一人で帰っちゃったじゃないか。
さてはお前、何か怒らせるようなことしたんじゃないか?」
「バカ、そんなんじゃないって」
永澄の悪友、通称サルが永澄をからかうが、
燦の思いを確信している永澄にとって不安なことは何一つなかった。
(ごめん永澄さん、もし永澄さんが事情を知ったら何で相談してくれなかったんだって
怒るかもしれん。
でもこの件だけは、父ちゃんや組の力を借りず自分だけで解決したいんよ!)
燦は決意を胸にメモに記された場所へと向かった。

363:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:39:34 lGPLKb5x
汚された太陽4

「いらっしゃーい、瀬戸さん」
羽賀の渡したメモに記された場所へと辿り着いた燦は、同じ磯野第八中学校の制服を来た男子生徒二人に迎えられた。
「思ったより早かったね、そんなに急ぐこともなかったのに」
「あんたらにとってはたいしたことじゃなくても、私にとってはとても大事なことなんよ。
早くあの人に会わせてもらえるやろか」
燦は自分でも驚くような攻撃的な言葉で話しかけた。
「おー、何か気合入ってんね。
まあ、そのほうが面白くていいけどさー」
二人に誘導され燦はある建物に入っていく。
子会社より一回り小さく、看板も何も立っていない不気味な建物に燦は招かれていく。
エレベーターで三階まで上り、ある部屋に辿り着く。
生徒の一人がカードキーのようなもので部屋を開けた。
その部屋は広い割に家具は少なく、ソファーとベッド、中途半端な配置のテーブルと椅子が数個、
パソコンやモニターが数台、そして何より
窓もなくドア以外に外部へ通じる物がない。
どこか閉鎖的な雰囲気が漂う密閉されたような空間。
何かの遊技場だろうか、それにしては何か異様な雰囲気。
何とも異様な部屋に招かれ、ドアを閉められた燦は警戒心を強くする。
燦はあの羽賀という男は只者ではないのかもしれないと今更ながらに感じていた。
そして中央のソファーには当の本人、羽賀が座っていた。
「いやあ、瀬戸さん。
本当に来てくれたんだね」
羽賀はソファーから腰を上げ、燦の元へ向かう。
「来てくれないかと思ったよ、俺、なんか君には嫌われているんじゃないかと思ってさ」
羽賀のチャラチャラした態度に燦はイラつきを覚えるが、ぐっとこらえていた。
「来ないわけないやろ、あんたは私の秘密を知っとるみたいやしな」
燦は低い声で答えた。
「秘密?ああ、あのことね。
まあそんなことはいいじゃん、とりあえず何か飲まない?」
羽賀は首を捻ると、生徒の一人が冷蔵庫へ向かって歩き出した。
「大抵は何でもあるよ、好きなのいいなよ。
そうだ、お酒飲める?
結構面白いのがあってさ」
「結構よ、それより用件は・・・」
「まあまあ、そんなあせらなくてもさ、気楽にやろうよ」
「気楽やて!?」
羽賀の言葉に、燦は激昂する。
「あんたがどう思っとるか知らんけどな、あんたの握っとる秘密は私にとっては生きるか死ぬかのことじゃ!!
それで人を呼んでおいて、その態度はなんや!!
ついでだから言わせてもらうけどな、私はあんたのそのチャラチャラした態度が気に食わなくていかんのじゃ!
とっととこの場を去りたいんや、はよせい!!」
燦は生まれて始めてに近いほど他人に対し怒りをぶつけていた。
これほどまでに他人に対し怒りをぶつけるとは、本人も驚いていた。
しかし瀬戸内組の決まりとして、人に人魚である秘密を知られることは死と同じことなのである。
そのことで呼び出しておいて、一向に話が進まないことに燦は怒りを抑えることなど出来なかったのだ。
「やれやれ、思った以上に熱くなりやすい人なんだねえ。
まあいいや、そこまで本題に入りたいならそうしようか」
羽賀は相変わらずニヤニヤしながらソファーに再び腰を掛け、余裕たっぷりに話を進めた。

364:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:40:31 lGPLKb5x
汚された太陽5

「どうしたんだ永澄?
さっきから変に元気ないじゃないか」
「え?いや別に・・・」
永澄の悪友、サルは元気のない永澄に疑問を感じそれを正直に投げかける。
「何だよー、やっぱ燦ちゃんがいないからなんじゃないのか?」
「そういうことでは、ないんだけどさ・・・」
永澄自身この気持ちは何なのかよく分からなかった。
燦がいなくて寂しい、その気持ちは否定できないかもしれない。
しかしそれは寂しいであって、不安ではない。
そしてその不安は肥大化し、永澄の表情に隠せないほど現れていた。
あのときの燦はやはりどうにもどこか変だった、もしかしたら・・・
「すまん、サル!
先帰っててくれ!!」
永澄は振り返ると一目散に反対の方向へ走り出した。
「え、おいどうしたんだよ!!」
「忘れ物だ!!
多分追いつけないから気にせず帰っててくれ!!」
永澄は全力で学校への道を戻る。
「あいつ・・・まさか本当に何かあったのか?」
永澄のいつにない真剣な姿にサルも何か不穏なものを感じていた。


365:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:40:52 lGPLKb5x
汚された太陽6

「まあ座りなよ」
ひとまず落ち着いた燦は、自分でも少々熱くなりすぎたことを実感し、羽賀と向き合うように座った。
他のメンバーもその辺にある椅子に腰をかける。
燦の真面目な顔に対し、羽賀はあくまで態度を変えなかった。
「さて、ええと・・・ああ俺の用件だっけ。
まあ結論から言うとさ、君と同居している満潮だっけ?
あいつと別れて俺の女になってよ」
「!!」
ある程度予想はしていたが、ストレートに告げられた言葉に燦は言葉を失う。
お金よりも何よりも、永澄への思いを断ち切られること、それが彼女にとって最大の
恐れだったのだ。
「そ、それは・・・」
強気だった燦も言葉に詰まる、人魚の秘密は守らなければならない、
しかし掟を守るための彼との婚姻、いや、もう掟も何も関係ない。
燦は誰よりも何よりも永澄のことを愛しており、彼女にとっての最優先事項になっていたのだ。
本来なら燦は二人の関係はあくまで親戚であり、別に特別な関係ではないと言い切るところなのだが、
燦はその言葉の衝撃にそこまで思考が回らなかった。
もっとも人魚のことを知っている羽賀がそんなことを知らないわけはないとも言えるのだが。
「断ると言ったら、秘密をバラす・・・と?」
燦は恐る恐る疑問を投げかけた。
はっきり言ってこの状況をどうにかできる訳はない、しかし何か他の交渉手段があるかもしれない。
何か解決の糸口を探すためにも、燦は情報を引き出そうとした。
とにかく燦はこの羽賀のことをほとんど何一つ知らないに等しいのだ。
「うーん、まあ別にそれはどうでもいいんだけどね」
「え?」
思わぬことに燦は素っ頓狂な声を出してしまった。


366:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:41:11 lGPLKb5x
汚された太陽7

「まあぶっちゃけいうとさ、俺別に女に困っているわけでもないのよ。
金は腐るほどあるし、擦り寄ってくる女なんてゴマンといる。
でもそれじゃあつまんないじゃん?」
羽賀の言葉に燦は呆気に取られていた。
「んでさ、俺の最近の趣味はカップルとかを引き裂くことなのよ。
片方、特に女の方へ声かけてさ、どれくらい金を詰んだら尻尾を振るかっての実践したってわけ。
そしたらどいつもこいつもさっさと尻尾振るどころか、足の裏だって舐める勢いなんだぜ?
もうつまんなくってさ。
まあたまには最後まで抵抗してくれた子もいたけどね」
予想以上に下劣な羽賀の様子に燦は呆気に取られるが、そんな燦の様子など気にも留めず羽賀は話し続ける。
「そこで目に付いたのが君ってわけだ。
転校してきた詳しいいきさつは知らないけど、君はまああの満潮ってのとできてるわけでしょ?
親戚なんてのは大嘘なんてことはバレバレだし。
わざわざ転校して同じ家に住む
までするってことはきっとよっぽど縁の深い間柄なんだろうなーと思ってさ。
さらに君の周りって妙に騒ぎが起きてるし色々調べさせたわけ、そしたら何か普通の人間とも
違うみたいだしさ、こりゃー面白そう、ってなもんよ」
燦にとっては非常に重要な人魚の秘密を面白そうに話す羽賀、燦は再び怒りがこみ上げてきた。
「この人魚のことはさ、別に脅そうと思って用意したわけじゃないのよ。
そこのパソコンや俺の自宅に証拠の画像や動画なんかはあるけど、まあぶっちゃけ
何か面白そうだったから調べただけだし、そうでもしないと君は俺の話聞いてくれないと思ってね。
確認したいけど、君はいくら金を詰まれても満潮と別れる気はないんだよね?」
燦は何も答えずただ鋭い視線を送っていた。
「なるほど、答えるまでもないってわけか。じゃあ」
羽賀は二人に視線を配ると、二人が燦の元へ近づき、彼女の腕を掴み立たせ、羽賀が迫る。
危険が迫る、そう感じた燦はより一層表情を強張らせる。
その表情に気づいた羽賀はある忠告をする。
「あそうだ、一つ断っておくけどさ、もし1時間経っても俺たちからとある場所へのの連絡がなかったら
例の証拠画像やら動画やらを一斉に無差別にアップロードするようになってるからよろしくね」
「!」
思わぬ展開に燦は言葉を失った。
いざとなれば超音波で全員を気絶させ、証拠をすべて回収して事なきを得ようと思っていたのだが・・・
「あら?やっぱその顔は何か企んでいたの?
おー怖、もしかしたら俺ら全員何かされたてかもしれなかったってわけか」
図星だった燦は顔に見えるほど余裕を失っていた。
相手がここまで用意していたとは。
羽賀のチャラチャラした雰囲気から、偶然携帯で写メールを撮影できたくらいのことだと思っていたのだ。
場合によっては瀬戸内組の名を使うことも考えていたが、下手をすると瀬戸内組とて危ういかもしれない。
燦はこの羽賀が只者ではないことを悟り、瀬戸内組のこと考え言えなくなってしまった。
無論最初に決意したとおり、組の力は借りずに解決したいと心に決めたからでもあるのだが。


367:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:42:03 lGPLKb5x
汚された太陽8

「こっちに連れてきな」
羽賀は燦をソファーから離れさせ、少し広い空間に誘導させる。
羽賀は立たされた燦に近づき、いやらしい視線を向けた。
「俺の物になりたくないってんなら、力ずくでもいただくまでさ。
もっとも俺はそっちの方が好みでね。
君ならきっといい感じで抵抗してくれると信じてのことなのさ」
「は、下衆野郎の考えそうなことじゃな。
でもな、いくら私を好きにしたところで心だけは絶対に支配できへんよ!!」
「ぷ、ははあはははは!
こりゃいいやー、いまどき漫画でも使われないような古風な台詞回し!
いやいやいいいよー、上等上等、俺こういうの待ってたんだからさー!!」
燦の言葉を羽賀、そして男子生徒二名も嘲笑する。
燦は顔をゆがませながらも、その嘲笑に必死に抵抗する。
腕を掴まれ、足も軽く踏まれ身動きの出来ない燦、そんな彼女を
羽賀は舐めるようにじっと見つめた。
「さーて、どんなもんかな」
羽賀は顔から首元、そして胸元、腰周り、そして膝にまで少しずつ視線を配り、彼女を辱めた。
強気だった燦も今の自分がされていることを想像し、思わず目を伏せる。
「へー、結構よさげじゃん」
羽賀は満足そうに語ると、他の二人も同じようニヤニヤと燦の体を眺める。
そして羽賀は次に燦の表情を確認した。
羞恥に耐え、必死に顔を強張らせている、そのことを確認した羽賀は一瞬のうちにことを起こした。
目を伏せている彼女に、羽賀は顎を素早く彼女にとって正面になる場所へ動かす。
突然のことに彼女が目と口を開けた瞬間を見計らい彼女に口付けをした。
「んん!!」
思わぬことに燦は苦悶の声を出す。
羽賀は容赦なく彼女の口内へと侵入し、彼女の舌を犯し始めた。
燦は必死に舌を奥へと引っ込ませようとするが、所詮逃げることは不可能であり、羽賀は
燦の舌を散々に追い掛け回すと、執拗に舌を絡めその味を味わった。
「んんーー!!ふううんんーー!!」
燦は必死に顔を動かし逃れようとするが、顎は羽賀がしっかりと固定していて動かない。
散々に舌を犯した羽賀は、次に燦の口内の皮膚を侵略し始めた。
まるで燦の全てを残らず汚すように。
時折燦は芳賀の舌を追い出そうとするが、近づけば逆にまた舌を犯されるだけだった。
続いて羽賀は燦の歯茎までにもその魔手を伸ばす。
燦は理不尽な暴力に怯えるように耐えるほかなかった。
そしてようやく燦の口は開放される。
「・・・はぁはぁ」
唾液が滴り落ち、燦は呼吸を荒くする。
ほんの数分の出来事だったが、燦にとっては地獄のような時間だった。
そして燦からは唾液だけでなく、涙もこぼれ落ち始める。
「おやあ、まさか始めてだった?」
羽賀の言葉に燦はさらに涙を浮かべた。
羽賀の言うとおり彼女はまだファーストキスをしていなかったのだ。
無論その相手はただ一人、永澄のためにと思っていたことは言うまでもないが・・・


368:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:42:56 lGPLKb5x
汚された太陽9

「アハハハ、こりゃ傑作だ。
できてて一緒に住んでいるってのにまだキスもしてなかったってか。
こりゃいいや」
嘲笑する羽賀の言葉、しかしそれは燦に聞こえてはなかった。
それだけ彼女のショックは計り知れないほど大きいものだったのだ。
(バカ、永澄さんのバカ・・・
だから、だから早くして欲しかったのに・・・)
燦は始めて永澄を呪っていた、いや呪っていたのは運命だろうか。
彼の優しさをこのような形で踏みにじった運命を。
「いやー、俺てっきりもうすることしてるとも思ってたしさ、
ということはひょっとしてこっちも初めてなのか、こいつはいいやー」
羽賀はさらにポケットから小型ナイフを取り出した。
その光に気付いた燦はハッとするが、それより早く
ビリビリ!!
「キャ!」
制服を引っ張り上げ、羽賀は燦の制服を引き裂き、乱暴に彼女からはがした。
同じようにスカートもホックの部分を無理やり破壊し、引き剥がす。
燦は呆気なく下着姿となり、思わず軽い悲鳴を上げてしまう。
こんな男に屈してはなるものかと誓っていた燦だったが、このようなことをされても
無言で耐えるなどはそう出来ることではない。
まだよく耐えたほうである。
「へー、結構いい体してんじゃん。
服のうえからだと分からないものだねー」
「ホントっすね、コイツなかなか胸大きいっすよ」
「お尻も可愛いー、小さくてプリッとしてますよ。
足も綺麗だー」
燦は男たちの下衆な視線に必死に耐え、耳まで真っ赤にしながらも言葉一つあげなかった。
だがそんな悲壮な燦の心など露知らず、羽賀たちは燦の生の体に口々にいやらしい言葉を向ける。
「羽賀さん、ちょっとだけならいいでしょ?」
「ああ、そうだな。本番に行く前に少しだけ遊んでみるか」
そう言い終えると羽賀は燦の胸元に顔を近づけ、わざと鼻息を荒くしながら燦の臭いを
かぎ始めた。
部下の二人も触れないよう髪や首筋に顔を近づけ燦の臭いを味わう。
「うう・・・いやじゃ、こんなの・・・」
羞恥と生暖かい鼻息が肌に触れる嫌悪感を感じながら燦は必死に耐えるが、
子供のときならいざ知らず、思春期を迎えた現在、今までろくに生の肌を
露出させたことなどなかった燦にとっては耐え難い苦痛でしかなかった。
「それじゃあこっちの具合もどうかなー」
羽賀はブラジャーの部分からお腹、下腹部へ、そして燦のパンツの間にまで顔を近づけた。
足を閉じることも出来ず、何一つ隠すことも出来ない燦。
さすがに耐えかね、その羞恥が限界に達したその瞬間。
「この!!」
燦は自分を拘束している腕や足の力が弱まった隙を突いて手足を振りほどき、ドアへと走りぬけた。
しかし電子製のドアは力ずくでは開かず、逃げることは出来ない。



369:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:43:24 lGPLKb5x
汚された太陽10

「誰か!!誰か助けて!!」
燦はドアを叩きながら必死に声を張り上げた。
しかしその声は部屋の中をこだまするだけで、外にはまるで聞こえない。
「あー、残念だけどさ、この部屋は防音加工バッチリだから外には聞こえないよ。
ましてやここ三階だし。
ドアを開けるのもこのカードキーが必要だから、逃げるのは無理だよ」
羽賀は部下たちも持っていたカードをポケットから出し冷徹に言い渡すが、それで諦めれることではない。
「誰か!!誰かー!!」
燦は必死に外部へ助けを求め、ドアが開かないものかと電子キーなども夢中で操作するが
ドアは無情にも燦を開放してはくれない。
「ねー、もう時間の無駄だからさー、さっさと済ませちゃおうよ」
「それにさ、仮に出られたとしてそんな格好で街中に出るの?」
その言葉に燦は自分があられもない格好であることに気づき、胸や尻の部分を手で隠した。
「あらあら、さっきあれだけ見られたのに今更いいじゃん、もう」
燦はもはやこの部屋からは脱出不可能であることを否応なく悟り、動きを止めた。
「さ、気は済んだかな?
じゃあ続きを・・・」
「い、いやじゃ!!
こんといて!!」
それでも燦は必死に抵抗の意思を見せる。
例えそれが無駄であっても。
「やれやれ・・・おい、あっちのベッドにお連れしな、そろそろ本番行くからよ」
「ハイ」
羽賀は部下の二人に司令を下しベッドに向かう、部下二人はそのまま燦に迫っていった。
「い、いや!!」
燦はドアからさらに部屋の角へと移動した。
部下二人が迫るとまた、同じように部屋の角へと移動する。
「あのさあ、こっからもう出られないんだから諦めたら?
そんなことしたって時間稼ぎにもならないよ?」
「う、うるさい!!
いや、いや、こんといて!こんといて!」
燦は必死に逃げながらも部屋の壁を必死に調べる。
どこかに抜け道や、外部へ声を伝える手段はないものかと希望を捨てずにいた。


370:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:44:03 lGPLKb5x
汚された太陽11

そんな彼女の必死な姿を、部下たちは面白がるように見つめていた。
ただ捕まえるだけでは面白くない、好きなだけ無駄な抵抗をさせジワジワと追い詰めるほうが
彼らにとっては面白く好都合だった。
「ほらほら早く逃げないと捕まえちゃうよー」
「いやじゃあ!いやじゃあ!」
部下二人は追いつかない程度に速度を調整しながら早歩きで燦を追い詰め始め、燦は泣きながら必死に逃げた。
部下二人は燦が怯え逃げる様を存分に味わいないながら、卑屈な笑みを浮かべる。
「永澄さん!!助けて!!助けてー!!」
燦は必死に助けを求めるが当の本人に声が届くはずもない。
それでも彼女は最愛の人の名を叫ばずにはいられなかった。
「おい!そろそろお遊びはそれぐらいにしとけ!」
「は、はい」
羽賀の言葉に部下の二人は本気で燦に迫り、あっという間に燦は捕まってしまう。
「いやあーーー!!」
腕を掴まれた燦は腰が砕け座り込んでしまうが、二人に両腕を掴まれたままベッドで待っている
羽賀の下へ無理やりに引きづられていく。
「もう、もうやめて・・・」
「あーらら、最初の勢いはどこへやら。
って感じかな。
がっかりだぜ。
アンタはもうちょっと粘ってくれると思ったのにな」
「本当だぜ。
俺らも楽しみにしてたのに。
久々に骨のある女だと思ったのに」
燦は涙を流し恐怖の色でいっぱいだった。
そんな彼女に部下二人は勝手な言い分を告げる。
彼らは気が強く自分たちに抵抗して楽しませてくれる女性を探しており、
そのターゲットとして相応しいと踏んで燦を狙ったのだった。
「まあいいさ。
泣き叫ぶ女ってのもそれなりに楽しいからね。
今までの女は全部金で尻尾も腰も自分で振ってくるようなのばっかだったし。
ギリギリまで強気で抵抗してくれるような子が一番理想だったけど」
羽賀にとってはそれでも良かった。
今までの女性のほとんどは抵抗するどころか金に目が眩み進んで羽賀へ体を委ねた。
燦のように嫌がってくれるだけでも貴重な存在であることに変わりない。


371:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:44:25 lGPLKb5x
汚された太陽12

「よしじゃあ行きますよ羽賀さん。
せーの」
部下二人のうち片方が両足から靴下と靴を脱がせ足を掴み、片方が両腕を伸ばさせて掴み、燦をベッドに放り投げた。
「きゃ!」
勢いよく投げつけられた燦は、巨大なベッドに勢いよく弾み、そんな彼女に影が迫る。
「はーい、いらっしゃーい」
羽賀は寝転んでいる燦を見下ろし、卑屈な笑みを浮かべた。
その姿に燦は恐怖心が溢れ出す。
「いやあーーーー!!!!やああああ!!!」
迫る羽賀に、燦は絶望の悲鳴をあげた。
四つんばいになり逃げようとするが、素早く部下の二人もベッドに上がり、燦の腕を掴み
押し倒す形をとる。
燦は足をバタバタさせるが、羽賀がマウントポジションを取ることでその抵抗は無意味なものとなる。
「さーて、じゃあ始めよっか」
「やあああああーーーーー!!!」
燦は死に物狂いで顔を横に振り、抵抗する。
何の意味もないことは言われなくても分かってる、でもそんなことで割り切れるような恐怖でなかった。
「永澄さん!!永澄さーん!!」
燦は半狂乱するように叫び始める。
だがそれで容赦をするような羽賀ではなかった。
遂に燦の体にその醜悪な手を伸ばす。


372:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:45:17 lGPLKb5x
汚された太陽13

「やっぱり、靴はないよな・・・」
どうしても気になり学校に引き返した永澄は燦の下駄箱を見て肩を落とす。
やはり燦は既に学校を出ていると見るべきだろう。
やはりどうにも心は晴れない。
「教室も覗いてみるか・・・」
永澄は無駄かと思いながらも教室へ向かった。
どうしようもない不安な気持ちをごまかすためにも、何かをせずにはいられないのだ。
ガラララ
永澄は誰もいなくなり静まった教室へ辿り着いた。
しかしやはり燦の姿はあるわけはなく、永澄はとりあえず燦の机へ向かう。
「何もあるはずないよな・・・」
やはり何があるはずもない、永澄はまるで手がかりを得れないことに落胆する。
もはや永澄に残されたのは取り越し苦労であることを願うだけだった。
「あの・・・」
突如聞こえた声に永澄は後ろを振り返る。
そこには当クラスの委員長がいた。
「委員長、こんな時間まで何を?」
「え、だって私日誌とか書かないといけないし毎日この時間くらいまではいるんだけど・・・」
「あ、そうなんだ・・・」
いつもHRが終わって普通に帰っている永澄が委員長の業務のことを知るはずもなかった。
だが今はそんなことはどうでも良いことだった。
しかし委員長はどこかそわそわし、何か言いたげでいえなさそうな顔をしていた。
「委員長?どうしたの。
何か探し物?」
永澄の問いかけにハッとした委員長は戸惑いながらも話し始めた。
「あの、ちょっと瀬戸さんのことで気になることがあるんだけど・・・」
「!!」
その言葉に永澄は思いのほか反応し、委員長に詰め寄ってしまう。
「燦ちゃんが!!燦ちゃんが!!
どうしてったいうんだ!!」
「え、ちょ落ち着いて!!」
「いいから、答えてくれ!!」
永澄は怯える委員長の様子など気にせず詰め寄ってしまう。
「せ、瀬戸さんが羽賀先輩と一緒に休み時間話してるの見てて・・・
そのときの瀬戸さんの様子がちょっとおかしくて、その・・・
ちょっと取り乱していたと言うか・・・」
「取り乱していたって・・・落ち着いてもっとよく話してくれ!!」
「落ち着くのはあなたよ!永澄君!!」
慌てる永澄を止めたのは燦の母、瀬戸蓮の声だった。
「おか・・・いや瀬戸先生」
その声に永澄はようやく落ち着きを取り戻す。
一癖も二癖もある瀬戸内組の人たちはどうにも苦手な永澄だが、唯一の良心と言えるこの人の
言葉にはどこか落ち着かせてくれる何かがある。
「まったく、女の子に手荒なことしちゃダメじゃない」
「すみません・・・」
いつになく取り乱していた永澄は自分でもそんな自分を戒めた。


373:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:49:34 lGPLKb5x
汚された太陽14

「何しとるんじゃあぼうふらぁ!
HRはとっくにおわっとるぞ」
今度は燦の父、豪三郎が現れ、永澄はギョッとする。
やはりこの人だけはどうにも慣れない
「お、おとうさ、じゃない瀬戸先生・・・
そんなすごんで出てこなくてもいいじゃないですか」
相も変わらずの迫力、やはり永澄はこの人が苦手である。
「あの・・・それじゃあ私お邪魔みたいだし、話すことも全部話したから行くね。
あ、先生、日誌は机の上に置いておきましたから、たまにはちゃんと見てくださいね」
「おーう、ご苦労さーん」
お邪魔だという空気を感じ、委員長は逃げるようにその場を去った。
委員長に限ったことではないが、何か永澄と瀬戸親子が揃うと異様な雰囲気になり、外部の人間は居心地が悪くなるのだ。
「それで?
何の話しとったんじゃ、えらく騒いでいたようじゃが」
「それが・・・ちょっと厄介なことかもしれん」
豪三郎の問いに蓮は怪訝な表情を見せた。
「厄介って、じゃあ羽賀先輩のあの噂は本当なんですか?」
「ええ・・・」
「なんじゃ、なんじゃ、二人で納得しとらんとわしにも説明せんかい。
何じゃ、その羽賀ってのは」
毎度のこととはいえ、自分の娘のこと以外眼中にない夫に蓮は溜息をつく。
「あんた、仮にもこの学校の教師やっちゅうにあの羽賀のことも知らんのか?
羽賀満じゃよ、母親はPTA会長、父親は様々な政界にも精通している羽賀グループの一人息子」
「・・・でそのボンボンがなんじゃって?」
毎度のような蓮の説教に豪三郎は頭をかきながらぶっきらぼうに言葉を返す。
「昔から噂が絶えない人なんです。
そんな金持ちなのにこんな普通の市立中学にいるのも気になるんですが、
自分の家の立場をいいことに、障害とか、婦女暴行事件とか、犯罪まがい、いえ犯罪だろうと平気でやって
本来なら問題行動、少年院行きになってもおかしくないことを何度もやっているのに家の権力で全て解決してるって。
金持ちの集まる学校に行かなかったのも、庶民相手ならどうとでもなるということで餌が豊富な環境を選んだとか。
俺たちのイッコ上の人だし、あくまで噂だったんで信憑性はないと思ってたんですが・・・」
「・・・で!!
そのボンボンがどうしたっちゅうーんじゃ!!」
言葉で説明されることを嫌う豪三郎はイライラしながらいきり立った。
永澄はやはり萎縮し、恐る恐る話す。

374:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:50:48 lGPLKb5x
汚された太陽15

「委員長の話では、今日の休み時間燦ちゃんと一緒に話していたそうで・・・
聞くところによると、どうやら燦ちゃん取り乱していたそうなんです・・・」
「なんじゃ?
いくらそいつがきな臭いゆうても、そんなまさか。
大体うちの燦に限ってそんな妙なのにホイホイ着いてくかい、ガキじゃあんめえし」
燦を誰よりも愛し信用している豪三郎は楽観的な発言をするが、蓮の表情は暗い。
「いや、ありうるわね・・・」
「おかあさん、何か?」
「ウチのもんの報告によると、ここに来て私らのことを嗅ぎまわっている奴らがおるって報告があったんよ。
私ら魚人族が人間世界に深い根を張っていることを知っているのかおらんのか・・・
でも面白いから、どんな命知らずかと思って流しておいたんやけど、もしかしたらこのことで燦に・・・
嗅ぎまわっている連中も人間にしては手際が良くて、並の相手ではないということらしいんやけど、
羽賀グループの回し者やったらそれなりに納得がいく・・・」
「・・・もしその調査を指示していたのが羽賀先輩で、人魚のことを知っているって燦ちゃんが聞いたら・・・
まさかそれで・・・」
「最悪の事態やけど、可能性はあるわね・・・」
「そんな・・・じゃあ燦ちゃんは!!
燦ちゃん!!」
蓮の言葉に永澄は顔が真っ青になる。
自分が感じた悪寒が最悪の形で現実になる、そう思うだけで永澄は取り乱し始める。
「落ちついて!!」
蓮は携帯電話を取り出すと、素早く通話をし始めた。
「私や!例の嗅ぎまわっていたグループの足取りは掴めとるんやねえ。
今すぐにそのシマに行く、私らもすぐ行くからウチのもんを先に向かわせて!!
あと羽賀満が現在どこにおるかも早急に掴みたい、そちらを最優先に情報を収集して
こちらに回して!!」
蓮は携帯で指示すると、不安そうな表情で形態をしまう。
「さあ、私たちも行くわよ!!」
「はい!!」
いつまでもオロオロしてはいられない、永澄は一刻も早く燦の安否を確認するため蓮と同行する。
(燦ちゃん頼む!
無事でいてくれ!!)
永澄は祈るように心の中で強く願うのだった。


375:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:51:21 lGPLKb5x
汚された太陽16

「じゃあ、まずは」
羽賀は燦の胸を下着の上からそっとさすり始めた。
肉体にギリギリ触れるか触れない程度のところで燦の胸をなぞり、じわじわと恐怖感を煽る。
本来なら直ぐにでも直接揉み始めるところだが羽賀は焦らずゆっくりと、そして徹底的に燦を辱めようとしていたのだ。
「うう・・・」
身動きも出来ない燦は、顔を強張らせ必死にその恥辱に耐える。
すると羽賀は再びナイフを取り出すと、燦のブラジャーを切り取り、その麗しい乳房を露にさせる。
「おおー」
部下の二人は歓声を上げ、羽賀も卑屈な笑みを見せた。
「へへ、やっぱり生のおっぱいだよなー」
「いやあ・・・み、みんといて」
今自分はあられもない姿を見られている。
物心ついて今まで異性に見せたことのなかった姿を好きでもない男に見られているのだ。
そして・・・
「ひ!!」
突然のことに燦は悲鳴を上げる。
遂に羽賀の手が直に燦の胸をそっと触れ、そのまま揉み始めたのだ。
「あははは、おもしれー!!
やっぱこうじゃなくっきゃなー!!」
燦の反応を羽賀は本当に楽しそうに観察していた。
今まで彼が相手にしてきた女性たちのほとんどは、多少の羞恥はあっても無防備であったり、興味も旺盛だったため
燦ほど怯える反応を見れることはなかなかなかったのである。
「おおー、なかなかの揉み心地。
年下だし正直ちょっと不安だったけど、思ったよりぜんぜんいいぜ」
羽賀は図々しくも両手で燦の胸を揉みしだき始め、その強さも少しずつ上げていく。
燦は歯を食いしばりその陵辱に耐える。
もうこれくらいでは反応を楽しむことは出来ない、そう悟った羽賀は次の行動に移る。
「じゃあこれはどうだ」
今度は燦の乳頭をつまむと、少し引っ張りあげてみる。
「ひい!!い、痛い!!」
胸を触られたこと自体ほとんどなかった燦にとっては快楽を感じる暇はない、もはや苦痛でしかなかった。
そして今度は燦の乳首を舌で舐め、吸い上げてみる。
「や、やあーー!!気持ち悪い!!」
燦は苦痛とは違う嫌悪感を感じ始め、羽賀もそれに感づいた。
「おや?さっきとまでとはちょっと違うんじゃない?
早くも感じ始めちゃった?」
「そ、そんなことない・・・」
「へー、どうかなー」
羽賀は燦の乳首を指でピンとはねる。
燦はなおも喘ぐような声を発するが、確かに苦痛や恐怖の悲鳴とは異なっていた。
苦痛なのか、それとも快楽なのか。
自分でも理解し得ない感覚に、燦は身をよじる。
「じゃあ、前座はこれくらいにして・・・」
羽賀はマウントポジションを維持しつつ、腰の部分から少しずつ足の部分へ移動していき、
足を封じながら彼女の秘部に目をやった。
そして遂に下着の上から直接指で触れ始める。
「や、やめてーー!!」
燦にとって一番大事な箇所を侵され始め、燦は悲鳴を上げる。
だが羽賀は止めるはずもなく、燦の秘部をずっとさすっていた。
そして燦の下着の真ん中の部分に手をかけ
「じゃあ、そろそろ・・・」
そういうと同時に羽賀は部下二人に目で合図をする。
すると二人は腕の拘束を解いた。
なぜかと考える間もなく燦はすかさず下着の両端を掴み、最後の衣服を守ろうとする。
下着を取られたら燦を守る物は何もなくなる。
燦は必死に力を込める、が単純な力比べでは男子の方に分があるのは必然であった。
どうあっても下着が少しずつ下がっていき、燦の肌が露になっていく。


376:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:53:10 lGPLKb5x
汚された太陽17

「ほーら、もっと頑張りな。
さもないと大事な部分が丸見えになっちゃうよー」
羽賀は余裕を持ってまるでバカにするように燦に言い放った。
言うまでもないかも知れないが、羽賀はわざと腕を自由にさせ、最後の抵抗を楽しもうと最初から企んでいたのだ。
「それそれ」
羽賀の力では下着を剥ぎ取るのは簡単だった、しかし簡単に済ませては面白くない。
じわじわ恐怖を味合わせるためにわざと力を抜いているのだ。
それに気づかない燦ではない。
「いやじゃ・・・もういやじゃ・・・」
燦は弱々しい声で理不尽な陵辱に必死に耐えていたが、これから起こるであろう恐怖に
精神的にも相当なダメージを受け、羽賀もそのことに気づいた。
(こんなもんか・・・)
そう悟った羽賀はついに事を起こした。
「ほりゃー!」
羽賀は引きずり下ろそうとした燦の下着を逆に上半身の方へと引っ張り上げ、布地を彼女の秘部へと
食い込ませる。
「ひ、ひううう!!」
思わぬ事態に燦は不可解な悲鳴を上げてしまう。
予想外の行動に加え、今までまともに触ったこともない秘部に予想外の刺激を加えられてしまった。
さらに先ほどまでジワジワと刺激を与えてきた羽賀が、ここにきて突然強い刺激を与えてきたことも大きかった。
「あ、っせーの!!」
羽賀は遂に下着も引きずり下ろし、彼女の肢体が完全に晒されることになってしまった。
「いやあああああぁぁぁぁーーーー!!!!!み、見ないでぇぇぇーー!!」
燦は今まで出したこともないような悲鳴を上げる。
その姿は先ほどまでの羽賀たちに対する態度とは程遠かった。

377:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:54:57 lGPLKb5x
汚された太陽18

「ほおー、こっちもそれなりに発育されてるもんだな」
「コイツ発育はなかなかいいみたいっすね」
「なかなか綺麗なもんじゃん、へへ、初物って感じしますね」
しかし羽賀たちはそんな燦のことなど気にも留めず口々に勝手な感想を口にする。
自分のあられもない姿を異性に見られている、そんな絶望感が燦を襲う。
残すのは彼女の最後の純潔、それすらも奪われるのは時間の問題なのだろうか。
「じゃあご賞味させていただくか」
羽賀は容赦なく燦の秘部を触れ始め、好き勝手にいじり始めた。
「うう・・・」
燦への羞恥は限界に来ていた。
「何だ?いやいや言いながらも結構濡れてるじゃねえか。
瀬戸ちゃん、アンタ思ったより清純じゃねえんだなあ」
「ええ、マジっすか?
おいおい、そりゃあねえだろうよ」
「キスも今日始めてだったような子がそれはないですよねー。
最近の若いもんは淫乱じゃのー」
羽賀たちはバカにするように好き勝手に言い出し、燦を言葉で陵辱する。
燦はこれ以上ないほどに恥辱を味わい、彼らに抵抗していたのは事実である。
しかし心とは裏腹に体は苦痛とは別のものを感じていたのは確かだった。
「さて、それじゃあ・・・」
羽賀は次に舌を使って燦の秘部へと侵入を開始した。
屠るように舌を這わせ、徹底的に汚し尽くす。
燦は生温かく気持ち悪いものが這いずり回るような感覚に身を捩じらせた。
再び部下の二人は燦の腕を拘束する。
もし自由にさせていたら羽賀の頭を殴っていたかもしれない。
それだけは絶対にさせてはいけないと理解しているのだ。
かつて抵抗した女性が羽賀を殴ってしまったことがある。
そのとき羽賀は逆上し、その女性を言葉では現せないほどの目に合わせてしまったことがある。
そうさせないためなのだが、部下二人は別に燦自身を心配しているわけではない。
そうなってしまうと自分たちが陵辱する楽しみがなくなってしまうからなのである。
ただでさえ抵抗してくれる貴重な存在であれば尚更である。
あくまで彼らは自分のことだけを考えていた。


378:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:55:22 lGPLKb5x
汚された太陽19

「ああ!!
気持ち悪い!!やじゃ!こんなのはもうやじゃあ!!」
燦の叫びはフロア内に響くだけで誰の耳にも届かない。
いやその悲鳴を楽しむ者はいても、耳を貸すものは誰もいないというのが正しいか。
(バカバカ!!永澄さんのバカ!!
だから早くして欲しかったのに・・・
よりによってこんな奴らに・・・)
燦は心の中で永澄を責めていた。
こうなる前に永澄にしてもらいたかったと常々思っていた。
結果的なことではあるが、永澄のことを責めずにはいられない。
そして・・・
「あああ!!」
燦は絶頂に達し体はグタっとなる。
好きでもない男に弄ばれ、無理やりとはいえこうも簡単に絶頂させられる。
そんな自分がショックでもあった。
「バカ・・・永澄さんのバカ・・・」
燦は呟くように弱々しい声を発していた。


379:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:56:28 lGPLKb5x
汚された太陽20

「ああーもしもし?
お疲れのところ悪いかもしれないんだけどさ、自分だけ気持ちよいまま終われるとか
思ってないよね?」
そう言いながら羽賀はズボンのチャックを外し、ある物を取り出した。
それは今から燦を地獄に突き落とすことを理解させるには十分過ぎるほどおぞましい姿をした物だった。
「ヒイイィィィィ!!」
そのおぞましい姿に燦は狂いそうになるような恐怖に見舞われた。
次に何が起きるのか、何をされるのか、それを想像するだけで背筋が凍る。
「まあまあ、痛いのは最初だけだから心配しなさんな。
すぐに慣れるって、他の子も結構早くに感じてたよ」
「イ、イヤじゃ!!それだけは絶対にイヤじゃ!!
助けて永澄さん!助けて!」
燦はまたも永澄に助けを求めた。
「満潮ねえ・・・」
永澄の名前を聞いた羽賀はあることをひらめいた。
「よし分かった、じゃあこうしよう。
今から満潮に電話して、その場で別れるように言ったらこの場は開放してあげるよ」
「な!」
思わぬ言葉に燦は驚きを隠せなかった。
恐怖と恥辱を散々に味わった後での残酷な選択。
燦の純潔は今この瞬間の選択にかかっているのだ。
「まあさ、あんな地味な男と付き合ってても面白くないっしょ。
俺らのほうが金もあるし面白い遊びいっぱい教えてやっからさ。
悪いこと言わないからあんなつまらないやつのことは・・・」
その言葉を聞いた燦は、確かに心臓が高鳴る音を聞いた。
彼女の最愛の男満潮永澄。
確かに彼は平凡で、これといって取り柄もなく、自分の彼氏として紹介するときに
自慢できることはあまりないかもしれない。
しかし彼は自らの理解を超えた状況にも負けず、今にも命を奪われそうになったときにも屈しなかった。
自分が非力な人間であり、魚人には敵わないと分かっていても、
どれだけ自分が傷ついても、自分への思いを貫いてくれた。
そのときの嬉しさといったらなかった。
そのときほど永澄に嫁げたらどれだけ幸せかと思ったことはなかった。
燦にとって、永澄は、永澄は・・・


380:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:57:13 lGPLKb5x
汚された太陽21

「えーと、じゃあ携帯は・・・」
「羽賀さんどうぞ、さっき制服の中から見つけたんで持っておきました。
もう番号は表示してあります、後はプッシュ一つでコール出来ますよ」
「おう、サンキュウー。
じゃあ今から電話かけるからさ、まあ別れるにしてもしないにしても少し喋りなよ。
色々話したかったみたいだしさ、餞別ってやつ。
勿論何か話したら即秘密は公開しちゃうけどね」
羽賀は携帯をプッシュし、永澄へコールすると燦の耳元に携帯を近づけた。
羽賀にとってはもう二人を引き裂くこともそれほど大したことではなかった。
この状況で燦は永澄に悟られることなく会話を終えれるのか、そういった好奇心がある程度のこと
なのである。
しかし燦は落ち着き払った顔で羽賀に言い放つ。
「必要ない・・・」
「は?」
「必要ないって言ったんじゃ!」
怯えていた燦だったが、ここにきて最初にやってきたときのような彼女の迫力を取り戻した。
「永澄さんがつまらない男じゃて!?
確かに永澄さんには自慢できるところなんてのは乏しい人かもしれん!
けどな、永澄さんは極道の男たちに今にも殺されそうになっても己を貫いた勇気ある人なんよ!
自分の力ではどうしようもなくても、心は絶対に折れん人や!!
それをあんたらは何じゃ!!
たった一人の、しかも年下の女の子相手にこんなところに呼び出したうえに数人でしか相手できへんのか!
情けない!!
そんなあんたたちに比べたら永澄さんの方が数億倍もマシ、いや比べるまでもない!!」
燦の言葉に羽賀たちは一瞬呆気に取られた、しかしすぐに冷徹な表情を浮かべる。
燦はそれに気づかないまま
「それにこの瀬戸燦、永澄さんへ嫁ぐ事を心に決めた!
さっきまでは怖かったことを認めるけどもう負けへん!!
何をされようと、永澄さんへの思いを断ち切られたりはせえへんのじゃ!
任侠と書いて、に・・・」
「あ、っそう。
そりゃ良かったね」
燦のお決まりの決め台詞は言い終える前に羽賀の冷徹な言葉と行動によって遮られた。
羽賀は燦の言葉を聞く前に携帯を放り投げると彼女へとその欲望を無慈悲にもねじり込んだのだ!!


381:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:57:40 lGPLKb5x
汚された太陽22

「------!!!!!」
悲鳴、絶叫、それらとも異質な燦の声。
不意を突かれたことにより、その痛みは燦の想像をはるかに超えた。
「はいはい、君の美しい美談はいいからさ。
別に俺らにとって君が満潮のことをどう思うとは関係ないのよ。
まあ最後に面白い虚勢が見られたのは、ちょっとした収穫だけどね!」
そう言い終えると羽賀はさらに強く燦を責め立てる。
肉体が苦痛として認識するレベルをはるかに超えていたため、燦の肉体は痛みを感じることが逆に出来なかったのだ。
「っつはあ!!はあはあ!!」
苦痛に呼吸もままらなかった燦はようやく呼吸を取り戻した。
それが逆に彼女が苦痛を認識し始めたことでもあった。
どうにも出来ない苦痛が彼女をどこまでも追い詰める。
「おお・・・やっぱり、女は初物に限るぜ・・・」
燦の狭い膣内に侵入した羽賀だったが、燦の中は思うほど進まず羽賀を拒むようだった。
「随分と嫌われたもんだな、なかなか進めやしない。
へへ、だがそうでなくっちゃ面白くない!!」
それでも羽賀は力任せに燦へさらに付きたてた。
無茶なほど突き立てられたことで燦にはさらに激痛が走り、逆に羽賀は快感を得てほくそえむ。
「ああーーー!!痛い!!痛い!!
痛いーーーーー!!」
燦の叫びを聞いた羽賀はさらに腰を振る速さを増していった。
燦の叫びが羽賀の興奮を駆り立て、羽賀はさらに快楽を求めて腰を振る。
その強さに比例するように燦も泣き叫び、その声を聞いてさらに羽賀は勢いに乗る。
互いの行為は肥大化していき、燦の苦痛、羽賀の快感は増していく一方だった。
「ほら、そろそろギブアップか?
もしここで俺に泣いて許しを乞いたら少しは優しくしてやってもいいぜ!?
生意気な口を聞いてしまってすみませんでした、ってな!」
羽賀はそのサディスティックな本性を露にし始めた。
彼は普段は揚々とした性格だが、本番に入ると猛獣のようになる性癖の持ち主だったのだ。
「おら!何とか言いやがれよ!!
さっきまでの威勢のよさはどうした!
このアマ、何とか言いやがれってんだ!!」
羽賀に対し燦は叫び声もあげず、苦痛に耐える声を少し漏らす程度になっていた。
まるでどこか落ち着き払ったようなその態度に羽賀は苛立ちを覚えた。


382:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:58:12 lGPLKb5x
汚された太陽23

(永澄さんの・・・バカ・・・
あなたが甘いからこんなことになってしまったんよ・・・
永澄さんのバカ・・・永澄さんなんか・・・永澄さんなんか・・・
でもそんな永澄さんが私は、大好き・・・)
苦痛の中燦は永澄への思いを強く確認する。
結果的にこうなってしまったのは残念だが、永澄の燦への思いは本物でまごうことなく本物である。
そして燦自身、こんな状況になりならがも永澄への思いが揺れ動くこともないことに、
自分の永澄への思いも実感していた。
それを確認した燦は心の強硬さをさらに強くする。
「悲しい人じゃな・・・」
「何?」
「そうやって金や暴力や力ずくでしか人と付き合えんような人間は、
絶対に誰からも愛されることは出来ん!!
アンタはすごい力を持っているかもしれんが、そんなんでは、アウ!!」
「何、生意気言って嫌がるこのメスがぁあ!
女なんてのは男に相手してもらってなんぼの存在じゃねーか!!
ましてやテメェみたいな化け物ごときが人間様に!!」
「アンタのために何人の人間が体を張ってくれる!?
アンタに何かあったら何人の人間が本気でアンタの身を心配をしてくれる!?
その二人もそうや!!
どうせ金と欲でしか繋がってない間柄なんじゃろう!!」
燦の言葉に激昂した羽賀はさらに腰を強く振り、またも燦の乳房も刺激し始めた。
まるで職人が麺などをこねるかのように力いっぱい荒々しく。
乳頭にも容赦なく爪を立て、燦へ刺激を与える。
それでも燦は屈せず、涙でボロボロになりながらも羽賀への抵抗を続けた。
「永澄さん!私はこんな人に絶対負けへんよ!!
私は永澄さんを本当に愛しとる、貴方の嫁になれることを本当に嬉しくおもとる!!
だから!だから私を・・・」
「何妄想してやがる!!
何が愛だ!薄気味わりい!
そんな貧乏人の幻想なんぞに俺が負けるか!!」
いつの間にか羽賀と燦の精神的なぶつかり合いになっていた。
だが皮肉にも燦の心を硬くしたのは羽賀である。
彼が本性を現し始めたことで燦は逆に余裕を持ち始めたのである。
「クソ!!
早く降参しやがれよ!!」
「いやじゃ!!いやじゃ!」
調子に乗り腰を振っていた羽賀にも余裕がなくなり始めていた。
燦に詫びを入れさせる前に自分が果てることは彼のプライドが許さない。
何とかして降参させるために羽賀は恐怖を煽らせようと必死になる。
「ホラ、出すぞ!!
中に出しちまうぞ!!
嫌だろ!?早く許しを・・・」
「嫌じゃ!!何があっても負けん!!
私は瀬戸内組の・・・いや、永澄さんの妻の瀬戸燦じゃきん!!」
「ちくっしょー!!」
そう言い終えると同時に羽賀は燦からモノを引き抜き、熱い精を燦の下腹部に放った。
燦を屈服させることなく自分が先に限界に来てしまった。
今までどんな女性でも大抵本番に行く前に中に出されると聞いた途端に
命乞いをするように死に物狂いで謝り倒し始めた。
そんな負け知らずな羽賀にとってこれはとてつもなく屈辱的なことであった。
「ハアハア、クソが!!」


383:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:00:40 lGPLKb5x
汚された太陽24

「永澄・・・さん・・・
私負けへんかったよ、あなたに嫁げるまで私・・・」
燦は息も絶え絶えになりながらも、永澄への思いを守ったこと、羽賀に屈しなかったことを誇りに思っていた。
「あーらら、羽賀さん負けちゃいましたねえ」
「珍しいこともあるもんだ」
「け!」
羽賀は自分を拒む女性を相手にするときは毎回部下を含めた三人で勝負をしていた。
もし自分に許しを請いたら羽賀の勝ち、容赦なくそのまま精を打ち放つ。
そして羽賀一人が飽きるまでその女性を弄ぶ。
逆に最後まで屈しなかったら羽賀の負け、羽賀は中では出せず、部下二人が相手にすることが出来、二人が中に出すことも許される。
羽賀に回るのは二人が満足した後である。
そのため二人に出番が回ってくるころには大抵の女性は心身共に汚され、抵抗はおろか声すらも出ないほどになってしまっていることが多かった。
彼らも羽賀同様自分たちに抵抗する女性を求めていた。
なので二人は燦が泣き言を言うようになってガッカリしたのだ。
そして
「ハイハイ、よく我慢してくれたよ。
じゃあ今度はこっちの相手をしてね」
「!」
部下の二人は燦の様子など気にも留めないまま彼女を無理やり四つんばいにさせた。
「じゃあ、芳賀さん。
次は俺らでもいいですか?」
「ああ、好きにしな」
「へっへー、待ちくたびれたぜ!!
なーに、メインはやっぱり羽賀さんにしてほしいですから安心してくださいよ」
男たちもズボンのチャックからそれぞれのモノを取り出し燦に迫らせる。
「じゃあお疲れのところ悪いけどこれ咥えてくれるかな」
「ヒ!!」
部下の一人のモノが燦の顔面に近づく。
その醜い物体が間近にまで迫るおぞましさと、想像を絶する悪臭を鼻に受け燦は思わず吐きそうになる。
「ほらほら、俺のももう早くして欲しいって言ってんだからさ。
さっさと頼むよ」
部下の一人は容赦なくそのモノを燦の顔に近づける。
「い、いやじゃ!!
そんな気持ち悪いもの誰が・・・」
「んだとこらぁあ!!」
その言葉に怒った部下の一人は燦の口を無理やり開かせ、強引に燦の口にねじ込んだ。
疲れ果てていた燦は満足に抵抗できず、容易に口内への侵入を許してしまった。
「ふむーーー!!」
口の中いっぱいに広がる異物感と間近にまで迫った悪臭に、燦はさらに吐きそうになってしまう。
だがそんなことも気にせず部下の一人は自分のモノを動かし快感を得る。
「ふぐるむうう!!むぎゅるぐううーー!」
「あー、気持ちイー。
何で嫌がる女の子に無理やりフェラさせるのってこんなに気持ちいいんだろう。
くぐもった声も最高ー」
部下の一人は燦のことなど気にせず容赦なく燦の口の中を陵辱する。
燦はもはや抵抗する意思すらなく、ただされるがままだった。


384:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:01:13 lGPLKb5x
汚された太陽25

「じゃあ俺は後ろを開拓しようかなー」
もう一人の部下は燦の尻の穴を舐め始める。
「ふぐ!!」
新たな性感帯を刺激され、燦はまた自分でもおかしな声をあげる。
「まだちょっと早いかなー。
まあいいや、面倒だしさっさとやっちまうか」
そう言うともう一人も部下も自分のモノを燦のアナルへと突き刺した。
「ほぎゃうう!!」
まだ開きかけの箇所に無理やりねじり込まれ、先ほどとは比べ物にならないほどの苦痛を感じる。
本当に引き裂かれるかと思うような激痛が燦を襲う。
前後より突き刺された燦はもうボロボロになりかけていた。
まるで気が狂いそうになる。
(永澄さん・・・永澄さん・・・)
燦は心の中で何度も彼の名を呼び、何とか自制心を保っていた。
そんな彼女の必死さなど露知らず、部下二人は自分の欲望の赴くまま燦を弄んだ。
そして容赦なく燦の体を汚していく。
「ふむう!!」
燦の口内で汚らしい精が放たれ、燦の口内が汚された。
「あが・・・はあはあ」
口の中に出された精を必死に吐き出し、燦はなおも続いている後ろからの陵辱にも
耐えていた。
「はうう!!」
アナルにも熱い精が放たれ、ようやく燦は開放された。
徹底的に陵辱された燦は、力尽きたかのようにベッドの上に寝転ぶ。
だが悪魔の惨劇はまだ終わらない。


385:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:03:32 lGPLKb5x
汚された太陽26

「じゃあラストいこうか」
「え!!」
開放されたと思った燦だったが、羽賀により再び仰向けにさせられる。
羽賀は燦の膝を抱え、再び燦への陵辱を開始した。
「ああ!!ううう!!」
再び燦を羽賀のモノが突き刺し始める。
最初のときほどの痛みではなかったが、まだ二度目でしかなくまだ苦痛しか感じられない。
散々陵辱を受けた燦は抵抗することも出来ず、部下二人は拘束する必要はなかった。
二人はニヤニヤとその光景を眺める。
「もう、何度やっても同じじゃきん・・・
絶対にアンタなんかに屈したりはせえへん・・・」
息も絶え絶えで燦は言葉を発する。
もはや彼女を支えるのは精神力のみ、既に燦は精神力で正気を保っていた。
「ああ、それはもういいよ。
正直別にお前のことなんて本気で欲しいと思ってたわけじゃなし。
単純に引き裂けるかどうか試しただけだからな!!」
そういうとさらに羽賀は強く攻め立て、燦はさらに痛みで喘ぐ。
「さっきはどっちが先に折れるか試してたけどよ。
もうそんなのはどうでもいいさ。
せっかくだしここはお前の中に俺の熱いのをたっぷりくれてやるよ」
「!!」
その言葉に燦は青ざめる。
先ほど痛みのためになりふり構わないような強固な態度が取れた。
だが皮肉にも多少体が慣れてしまい、今のように落ち着いてしまったこと。
そして精の奔流の恐ろしさとおぞましさを体感し、中に出されることの恐ろしさを認識してしまった。
その宣告に燦には最後の恐怖が芽生える。
「ハハハ、ようやく良い顔をしてくれるようになったな。
へへ、どんどん俺の中で溜まってるぜ。
たっぷりくれてやるからな」
「・・・」
一度開通させられたことで燦の中は先ほどよりに滑らかになっており、羽賀はスムーズに
ピストン運動する。
痛みすらも感じた先ほどとは違い、そのエクスタシーは先ほどの比ではなく、
したすぐなのにも関わらず早くも射精の予感を羽賀にさせる。
今度は気兼ねなく、そして早く果てようとしているため当然射精も早くなる。
燦は恐怖に顔を強張らせながらも必死に無言の抵抗をしていた。
「どうした?最後に残す言葉の一つもないのか」
(永澄さん・・・永澄さん・・・)
燦はとにかく永澄のことだけを心の支えにし恐怖に打ち勝とうとした。
羽賀のことなど耳も貸さない。
「け、気にいらねえ。
余裕ぶっこきやがって、お前の中に存分に出すって言ってるんだぜ?
いいのかよ!」
羽賀はいらついたように燦を問い詰めるが、それでもやはり燦は答えない。
(永澄さん、ゴメン・・・
私の初めてをあなたにあげることが出来なくて・・・
でも、私の心だけは、絶対に最後まで守るきん・・・許して・・・)
「覚悟は出来てるってか!
分かったよ、じゃあ遠慮なくそろそろいくぜ!!」
限界を感じた羽賀はラストスパートを駆け始める。
その激しい動きに呻きながら燦は最後の言葉を発した。
「な、永澄さーーん!!」
「燦ちゃん!!」
燦の悲鳴と永澄の声、そして力ずくで破壊されたドアの轟音はほぼ同時だった。


386:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:04:58 lGPLKb5x
汚された太陽27

「くそ!!このクズ野郎!!
殺してやる!!ぶっ殺してやる!!」
永澄は一目散に羽賀に殴りかかり、燦の中への放出は危機一髪免れた。
永澄は下半身丸出しのみっともない格好の羽賀に馬乗りになり、顔面を殴り始めた。
しかし三発ほどでその手を政が止める。
「お止めください、永澄さん」
「ちくしょう!何で、何で止めるんだよ政さん!!
コイツが、この野郎が燦ちゃんに何をしたか分からないはずないだろう!!」
永澄は涙を流しながら政の腕を振り解こうとするが、永澄の力では不可能であった。
「コイツは!燦ちゃんにあんな酷いことを・・・」
永澄は殴るときもずっと持っていた携帯を握り締め、涙を流す。
先ほど燦から発せられたコールは瀬戸内組の車内にいた永澄への携帯に繋がった。
燦からの着信を受けた永澄は彼女の声を確認しようしたが返事はなく、
しばらくすると彼女の怒号のような声が聞こえてきた。
そしてその直後、永澄にとっては地獄のような音声が流れ始めた。
苦痛に叫ぶ燦の声、聞きなれぬ男たちの嘲笑するような笑い声。
燦がどんな目に合っているかは見ずとも理解できた。
永澄はその携帯をすぐにでも切りたかったが、燦の永澄への思いが聞こえてき、彼女も戦っている
ことを確認すると逃げるわけにはいかないとそのままにしておいたのだ。
そのおかげで逆探知で燦の居場所を発見することも出来た。
羽賀が調査させていたグループでは羽賀のいそうな場所をピックアップすることは出来ても、
限定することは出来なかった。
目星をつけて一つずつしらみつぶしに向っている途中、運良く着信を拾えた事で燦の居場所を
確認できたのだ。
携帯自体はもう着信を切っても居場所を特定できたので構わなかった。
しかし永澄はあえて切らずに最後まで耐えながら聞いていた。
燦も自分のために必死に戦っている、なら自分も、彼女に負けないように戦うのは当然だ。
永澄は打ち震えながらもその現実から目を逸らさず戦っていたのだ。
燦の悲痛な叫びと自分への思いを貫く姿。
そんな彼女を辱め、陵辱した羽賀達に、永澄は怒りを抑えることなど出来るはずもなかった。
そしてその怒りが最高に爆発する。

387:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:05:19 lGPLKb5x
汚された太陽28

「この!!」
腕は動かせないと悟った永澄は立ち上がると足で羽賀を踏みつけようとする。
「駄目でさぁ!!」
政は無理やり永澄を引っ張り、羽賀から引き離した。
羽賀は永澄の一撃と、任侠の男たちが突入してきた光景にとっくに気を失っていた。
部下二人も同様である。
「離して!!離してくれよ!!
どうして!!どうしてそんな落ち着いていられるんだよ!!
俺は今すぐコイツら全員を八つ裂きにでもしないと気がすまない!!」
「永澄さん!!
あっしもおやっさんも、今の永澄さんと同じかそれ以上の気持ちです!
しかし、コイツはいくらなんでも相手が悪い・・・
あの羽賀グループの子息となれば、もしもの場合いくら瀬戸内組でも永澄さんを庇いきることは
難しいんです!!」
「そんなの関係ないさ!!
今ここでコイツにこれ以上何も出来ないくらいなら死んだほうがマシさ!!
ここで引き下がって生きていくくらいなら、ここでコイツが死ぬまで殴って俺は笑顔で死んでやる!!」
「バカ言っちゃいけやせん!!」
これまでにないほどの政の声に永澄はようやく動きを弱める。
「死んでもいいなんて・・・そんなバカなこと間違っても言わないでくだせぇ・・・
ここでアンタが死んだら、燦お嬢はどうなるんです・・・
あの燦お嬢を放って、一人だけあの世へ逃げる気ですかい!?」
「逃げるだって!?
何が逃げてるって言うのさ!!」
「いいえ逃げてます!!
永澄さん、アンタは死を恐れないという謳い文句で死を正当化しているだけです!
でもそれは燦お嬢を守れなかった自分の責任が大きすぎて、それから開放されたいと思っている
だけじゃねえんですかい!!」
政の言葉に永澄は完全に動きを止めた。
全てが政の言うとおりだとは思ってはいない。
本当に逃げるなんてことは考えていなかった。
ただ悔しくて、悲しくて、歯がゆくて、自分が情けなくて・・・
どうしようもない感情の波を、溢れ出る憎悪を抑えれなかったのである。


388:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:06:43 lGPLKb5x
汚された太陽29

「それに何より、お嬢はどうなるんです・・・
ここで永澄さんに死なれたら、お嬢は今後どうなるんです・・・
お嬢を、今のあのお嬢を、一人ぼっちにする気ですかい?」
政の言葉に永澄はハッとする。
そうだ、もし自分が死んだら燦はどうなる?
ただでさえショックを受けている状態で、それに追い討ちを掛けるような
ことをしてはいけない。
永澄は自らのいたらなさを感じ始め、力が抜けていく。
政は永澄の腕を離すと、サングラスで隠れた目を歪ませながら言葉を続けた。
「ここでこいつらを八つ裂きにしたところで、お嬢は喜びやせん・・・
お嬢は、永澄さんの手が汚れることなど、望んでや、いやせん・・・」
政も表情が沈み、顔を落とす。
政だって悔しくてたまらない、それでも感情を抑え込み罵倒されながらも永澄を制したのだ。
そんな政の気持ちが分からない永澄ではなかった。
「政さん・・・」
「こいつらとその親どもにはあっしらがキッチリけじめつけさせます。
だから永澄さんは、お嬢を・・・」
「燦ちゃん・・・」
永澄は漣にコートをかけられ小さく震える燦を見た。
そんな姿に永澄は強く心を打たれ、自分のふがいなさを憤る。
「ぼうふらぁ・・・」
「ハイ・・・」
豪三郎の低い声が永澄を呼ぶ。
普段なら手を繋ごうというものなら刀で切りかかってくる男だ。
こんなことになっては肉片も残さず粉々にされてもおかしくはない。
しかし永澄は不思議と恐怖を感じず、整然とした態度でいた。
むしろこの場で塵も残さず葬られても構わないと思っていた。
燦を大事にする、そう心に強く誓ったはずがこの結果。
その贖罪は計り知れない、永澄はそう感じていたのだ。
「お前、燦と二人で今日明日とお前んとこで燦を元気付けや。
親御さんにはワシらから話しつけとく」
「え?」
思わぬ言葉に永澄は素っ頓狂な声をあげる。
普段二人でいることすら許さないこの人が、ましてやこんなことになって永澄に
そんなことを頼むとは。
「わしとて、お前も含めてそのガキどもを血祭りに上げないと気が済まん!
じゃが、政の言う通りここでそんなことをしたところで、燦は喜びやせん!!
それに・・・今の燦を少しでも元気付けられるとすれば、お前だけじゃあ・・・」
豪三郎は震えながら怒りを押し殺した声で永澄に話す。
その姿に永澄は自分の不甲斐なさを思い知った。
そうだ、何を甘えている。
先ほどの政の言葉をもう忘れたのか?
彼女を不幸にしてしまったから罰を受ける、そんなことでは彼女は救えない。
自分に出来ること、罪を償うというのならそれは彼女を救うことではないか。
永澄はまたしても死という逃げを考えてしまった自分を戒めた。
そしてこんなことになっても怒りを抑え込んでいる豪三郎の姿に心を打たれる。

389:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:07:35 lGPLKb5x
汚された太陽30

「おとうさん・・・」
「お前に父親呼ばわりされる覚えは・・・!
うおわああああーーーーーー!!!!」
そう言うと豪三郎は走り去っていった。
可愛い愛娘を汚された彼の心の傷は永澄のそれにも負けない。
永澄もそれを分かっていた。
「永澄君、あの人なら大丈夫よ。
舎弟連中連れて羽賀グループの中の私らと同業者の特に汚い連中相手に憂さ晴らしに行っただけだから。
まあその程度の連中にならお礼参りということで問題にもならないしね」
「はあ、それって大丈夫なんですか?」
永澄は豪三郎がやり過ぎやしないかという心配を少し覚える。
普通の人間が魚人族とぶつかったらどうなるのか。
相手は羽賀グループの人間とはいえ、永澄は多少の不安を感じた。
しかし今は何より、理不尽に汚された燦のことが・・・
「永澄君、私からもお願い・・・
燦を、燦をよろしくな・・・
私らは車で待ってる、燦が落ち着いたらでええから・・・」
「はい・・・」
「永澄君、無理を承知で言うけど、そんなに自分を責めんでな。
今回のことは、早いうちに手を打っておかなかった私のほうに責任があるんやから・・・」
蓮は顔を歪ませるとその部屋を去っていった。
彼女もまた永澄同様に今回のことをを悔やんでいた。
なぜ早く手を打たなかった?
なぜ源義魚の時と同じような失態を繰り返してしまった?
蓮の悔しさ、そして悲しみは永澄にも理解できた。
しかし今は何より・・・
部屋には静寂と二人が残された。
「燦ちゃん・・・」
「永澄・・・さん」
ようやく会えた二人。
学校が終わってからほんの数時間しか経ってないのに、なぜか数日ぶりに会えたような
錯覚に陥る。
それほど二人は互いを求めていたのだ。
二人は自然に抱き寄せ合い、静かに泣き始めた。
「会いたかった・・・
会いたかったよ、永澄さん・・・」
「ゴメン・・・本当にゴメン燦ちゃん・・・
俺がバカだったせいで・・・」
二人は静かに、そして深く悲しみの涙を流し続けるのだった。

390:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:08:52 lGPLKb5x
汚された太陽31

二人が家に帰ると豪三郎の言うとおり満潮家には二人を除いて誰もいなかった。
どこまで事情を聞かされたのか分からないが、ルナも含め両親も了承してくれたのだろう。
以前までは夢にまで見た二人っきり、しかし二人はその状況を素直に喜べず、どうにも言いがたい雰囲気の中にいた。
用意してあった食事を済ませ、居間でくつろぐ。
適当にテレビは流すが内容は二人ともまるで見ていない。
二人に会話はほとんどない、しかし燦はこれまでにないほど永澄に密着し、永澄も
そんな燦を自然に腰に手を回し抱き寄せていた。
二人に照れや恥じらいは一切ない、言葉もいらなかった。
そしてそのまま夜もふけていく。
「そろそろお風呂入ろうか・・・」
「うん・・・」
湯を沸かすと燦が先に入った。
永澄は今日始めてこの家で一人となる。
それがほんのわずかな時間であっても、永澄は静寂が支配する部屋に永遠に取り残された気分になった。
永澄の頭の中では様々な思惑が飛び交っている。
どうすれば彼女を笑顔に出来る?
どうすれば自分は、彼女の夫として彼女を癒やせれる?
どうすれば、どうすれば彼女を救える?
それだけを自問自答し、答えの出ない疑問だけを自分にぶつけていた。
そして永澄はハッと気が付いた、燦が風呂に入って30分は経っているではないか。
女の子の風呂は長いといっても、これは・・・
「まさか・・・」
永澄を悪寒が走った、燦に限ってそんなことはないと思うが、万が一ということもある。
永澄は浴室に急ぎ、ドアをノックした。
「燦ちゃん!!燦ちゃん!!
どうしたんだ!起きてる?大丈夫かい!!」
永澄は必死に語りかける。
寝ていることなどあるとも思っていなかったが、そうであって欲しいという彼の願いも込められていた。
自ら命を絶っているよりは良い・・・
しかし何の返事もない。
こうなったら・・・

391:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:09:41 lGPLKb5x
汚された太陽32

「燦ちゃん!!」
後で痴漢だの覗きだの言われるかも等と言っていられない、永澄は浴室のドアを開ける。
すると燦は自然な様子でスポンジで体を拭いていた。
「燦ちゃん?」
思わぬことに呆気にとられる。
だが燦の様子はどこかおかしい。
腕の部分は引っかいたように赤くなっており、何より燦は涙を流していた。
「燦ちゃん・・・」
「永澄さん・・・
落ちひん、汚れが全然落ちひん・・・
汚された私の・・・汚れが全然・・・全然!!」
そういうと燦は力いっぱいスポンジでお腹の部分をしごき始めた。
お腹の部分も腕と同じように赤い跡が出来始めている。
様子がおかしい、どころではない。
永澄は危険を察知し燦を止める。
「燦ちゃん、落ち着いて!!
何も、何も汚れてなんかない!!
燦ちゃんは全然綺麗だ!だから・・・」
燦のしていることの意図は永澄も理解できる。
彼女はあの男たちに汚された部分を洗い落としたいのだ、記憶と共に。
しかし物理的にどうしようとそんなこと出来るはずもない、燦は絶望に打ちひしがれるだけだった。
永澄は燦を抱きしめ、自分もまた泣いてしまう。
何度泣いても変わらない、そうであっても泣かずにはいられなかった。
そして二人は自然と見詰め合う。
「永澄さん、私もう我慢できひん・・・」
「俺もだよ、燦ちゃん・・・」
二人はそう言いながら二人の初の口付けを交わした。
記念すべきの二人のキス、それは涙が交わり潮の味がする切ないものだった。

392:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:10:01 lGPLKb5x
汚された太陽33

そのまま二人は今の永澄の部屋に向かった。
燦の希望で永澄の部屋になったのだ。
二人は自然に服を脱ぎ、布団へと吸い寄せられていく。
燦は布団に寝そべり、永澄を迎える体勢を取る。
永澄も自然に燦に覆いかぶさるように肌を密着させていった。
「んん・・・むふぅう」
二人は自然にディープキスをし始めた。
お互い優しく、しかし情熱的に相手の舌を味わう。
(永澄さんのキス・・・最高じゃきん)
二人は一旦口を離す、そして永澄は自然に燦の乳房に軽く口付けを開始した。
「ああ・・・永澄さん・・・
遠慮せんでもっとええよ・・・」
その言葉に永澄は燦の乳頭を甘噛みし、燦に刺激を与える。
「ああ!!永澄さん!!」
もはや遠慮はするだけ無駄だろう、永澄はそのまま下腹部、そして燦の秘部へと舌を這わせ、そのまま刺激を開始する。
「燦ちゃんのここ、凄いことになってる・・・」
「そ、それは照れるきん・・・」
さしもの燦もその部分のことだけは恥ずかしい。
永澄とのことを望んでいたこととはいえ、さすがに恥ずかしがらずにはいられなかった。
「大丈夫、すごい可愛い。
だからいくよ・・・」
永澄は激しく燦に秘部に吸い付いた。
獣のようにしゃぶりつき、むさぼる。
もう、彼女を誰の手にも渡さない。
そんな彼の強い思いが現れるようだった。
燦もそんな永澄の思いを一身に受け止め、その快楽に身を委ねた。
「ああ!!」
燦は絶頂し、幸せそうな笑みを浮かべながら肩で息をする。
最愛の人、永澄にしてもらえるということだけでこうも簡単に果ててしまう。
燦は自身のことでありながらも驚きを感じていた。
「燦ちゃん、良かった?」
「うん、最高じゃ・・・」
燦にはようやく少しだけ笑顔が戻った。
「これが永澄さんが初めてだったらもっと良かったのに・・・」
ドクン
その言葉に永澄は心臓を射抜かれたような衝撃に見舞われる。
何気ない一言がその場の空気重くする。
忘れかけていたこと、いや忘れようと必死だったことを思い出してしまい、
二人は気まずくなったのだ。
「大丈夫!!
あんなのは初めてのうちに入らん!!
あんなの全然気持ちよくなんかなかったし、あんな連中のことはもう・・・」
「さ、燦ちゃん・・・」
燦は永澄のことを思い無理に元気付けようとしているのが丸分かりだった。
そんな燦を見て、永澄はどうしようもないようなくたたまれない気持ちに襲われる。
「あんなの全然気持ちよくなんかなかった!!
全然!!全然!!
気持ち・・・よくなんか・・・」
そう言いかけて再び燦の目には涙がたまり始めた。
忘れようと、否定しようと必死になればなるほどそのことが逆に重くのしかかる。
「燦ちゃん!!」
永澄は再び燦を強く抱きしめた。
もうどうすればいいのか分からない、強く彼女を愛しても過去の事実は消えない。
彼女に付けられた心の傷は永遠に癒えない。
そのことを理解していても、出来うる限りのことだけはしてあげたい。
その思いだけは決して変わることはなかった。

393:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:10:55 lGPLKb5x
汚された太陽34

燦は永澄の抱擁を解かせると、布団へと寝そべり永澄に腕を広げた。
「ゴメン、永澄さん・・・
でも私、もう我慢できんきん・・・
だから、永澄さんして・・・
そうでないと私・・・」
「燦ちゃん・・・俺だって・・・」
燦に言われるまでもなく永澄とてもう我慢できない。
永澄は燦の下腹部へと腰を沈め始める。
「いくよ」
「うん・・・」
永澄はゆっくりと燦との交わりを開始した。
「ああ!!永澄さん!!」
まだ慣れない燦は痛みとも快楽とも取れない声を上げる。
彼女にとってまだこの未知なる刺激をどう感じているのか自分でも理解していなかった。
「燦ちゃん、動くよ」
「うん・・・お願い」
その言葉に永澄はゆっくりと腰を動かし始めた。
やはり遠慮はしてしまう。
「永澄さん!!ええよ!!
もっと強く!!激しく!!私を!!」
燦の言葉に答えるように永澄はさらに腰を強く振った。
嵐のようなエクスタシーが二人を魅了する。
「燦ちゃんの中、すごい・・・
暖かくて、俺のに強く纏わりついて・・・」
「ああ、熱い!!
永澄さんええよ!!最高じゃ!!」
二人は一心不乱に乱れる。
二人が思いを確認しあってから、いやもしかしたら成り行きとはいえ婚姻を定められた
時からであろうか。
二人の中で潜在的に願っていたことが今現実になっている。
そんな嬉しさも相まって、快楽はさらに二人を魅了する。
そして
「燦ちゃん、俺もう・・・」
永澄には限界が訪れ始め、永澄は自分のモノを引き抜こうとする。
「ダメ!!そのままで!!」
燦は足を絡め、腕を背中に回し永澄を引き離せないようにする。
「燦ちゃん!!でも!!」
「ええんよ!!
もう私のも永澄さんのもどんな始めても他の誰かに奪われるのは嫌や!!
永澄さんの始めても!!私の始めても!!残された全てを私たちの物にしたいんよ!!
だから!!」
燦の言葉に永澄も決意する。
彼女がそこまで望むなら、自分もその全てを、その行為の果てに待つ結果も受け入れよう。
「分かった燦ちゃん!!
じゃあいくからね!!」
「うん!!」
気兼ねがなくなった永澄はさらに腰を強く打ちつけ、ラストスパートをかける。
そして遂に燦の中で果て、永澄は燦の体の上に倒れこむ。
「ありがとう、永澄さん・・・
私は幸せ者じゃ・・・」
燦は永澄の首に手を回し、強く自分に抱き寄せる。
「燦ちゃん、俺絶対に君を離さないから・・・」
永澄もその決意を強くした。


394:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:11:40 lGPLKb5x
汚された太陽35

しかしそう簡単にはいかなかった。
燦は時折あの事件の悪夢で泣きながら目を覚ますことが度々あった。
あの地獄のような空間、耳をつんざくような嘲笑する笑い声、そして怒号。
それが少しでも脳裏に甦ると、燦は子供のように取り乱し泣きじゃくってしまう。
「いやあああ!!もういやあああ!!!
助けて!!助けて永澄さん!!」
「燦ちゃん落ち着いて!!
大丈夫だから!!俺はここにいるから!!」
永澄が必死に彼女を抱き寄せてもなかなかそれは収まらない。
もはやこれは一生彼女の心から離れることはないのだ。
夢でなくとも、ふとしたことであの事件を思い出し、絶叫し号泣してしまう。
燦は誰かに触れられるだけでまた拘束され陵辱されるのではないかと一瞬とはいえ過剰に反応し、
それは永澄が相手でもそれなりに差はあるものの例外ではなかった。
二人は気兼ねなくキスをすることも、交わることも出来なくなってしまった。
どうしても最初燦は不安と怯えたような表情をしてしまうのだ。
二人は夫婦であるのに。
例えどれだけ二人が深く愛し合っても、どれだけ互いの心の傷を埋めようとしても、その傷を癒やすことは容易に出来ることではない。
たった一回のこと、それだけで二人の関係は大きく揺れ動き、埋めようのない傷跡を残した。

395:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:12:26 lGPLKb5x
汚された太陽36

また元凶である羽賀本人には、結局厳重注意というだけで処分は済まされてしまった。
二人は一生癒えることのない傷を負わされたのにも関わらず、羽賀にとってはほぼ無傷、
いや家の力を過信していた羽賀は相手にして良いものと悪いものの判断が付くようになり、
的確にターゲットを絞るようになった。
今でも羽賀は目についた女性を手に掛け、多くの涙を流させている。
永澄は抗議をしたが、さしもの瀬戸内組でもこれ以上手を出すことは出来なかった。
永澄も、蓮が申し訳なさそうに謝る姿を見てはそれ以上何も言えなかった。
今でも燦は学校に通う際、もし羽賀に出会ったらと思うと足がすくみ、
自分のクラスから離れた校内を歩くことが出来なくなってしまった。
一度だけ校内で二人が出会ったことがあった。
目が合ったことで燦は当然のように怯えたが、羽賀は別に気にすることなく他人の振りをしてその場を去った。
もう羽賀が燦に手を出すことはない、しかし互いに受けた傷はまるで違うことは一目瞭然だった。
永澄はそんな燦をことを出来うる範囲でカバーするようになり、二人は校内でも共にいる時間が増えることになった。

396:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:12:53 lGPLKb5x
汚された太陽37

その後二人の関係は一見すると深まったように見えた。
また雨降って地固まるではないが、二人でいることが自然となり、
無論公共の場などでは自重するが、二人のときは自然に肌を寄せ合う。
そしてひとたびチャンスが訪ればすぐさま互いを求め合った。
毎晩のことになるのは言うまでもない。
二人は周囲に気を配っていはいるが、どうしても声は漏れてしまう。
永澄の両親はそれを容認し、ルナも気を使って今はこの家にはいない、
「永澄さんのココ、凄い・・・
こんなにも膨れ上がって・・・」
「燦ちゃんのココだって、凄いことになってるよ・・・」
燦が永澄にまたがり、二人は互いの秘部を貪るように求めていた。
(ああ・・・美味しい・・・
体の構造は同じやのに、何で人が違うだけでこんなに・・・)
燦は計らずともあの事件のことを思い出してしまった。
もう思い出すのはやめよう、そう思っても行為をしているときにはあのときのことが
脳裏をよぎってしまう。
もはやそれは一生消えることのないことであるのは燦も理解していた。
二人の絆がこれまでにないほど強固なものになったのは間違いない。
だがそれは埋めようのない傷を必死に癒そうともがいている二人でしかない。
そんな二人に真の安らぎは訪れるのか、それは誰にも分からない。


397:名無しさん@ピンキー
08/05/03 13:18:02 lGPLKb5x
長くなりましたが以上です。
他の作品でも主にこんなジャンルの救いようのないパターンでいつも書いてます。
この作品の場合だとバッドエンドが上手く構想できなかったので、割合半々くらいになりました。
色々ミスってしまったりして申し訳なかとでした。
それにこの手のジャンルが苦手な方、お目汚ししてしまってすんません。

398:名無しさん@ピンキー
08/05/03 14:33:20 d2d9+lpx
>>496
すげぇ…昼間っからよみふけっちまったよ
GJ!!

399:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:39:22 Y84U0oBU
>>496GJGJ!!
最近投下多くていいね

400:名無しさん@ピンキー
08/05/04 01:53:46 uFcdCJGS
>>496
GJGJ!!

何故だ・・・涙が出てきたぞ・・・
いやこれは心の汗だ!決して泣いてなd(ry

401:しろまる
08/05/04 10:11:10 4gJGyznW
抱き枕持ってないのにカバーを
買ってしまった勢いで初投下させて頂きます
拙い文章ですがよろしくお願します

402:しろまる
08/05/04 10:13:09 4gJGyznW
「人魚の香り」

「母さんさ、最近おれの布団洗ったりした?」
ある日の事満潮永澄は母に問い掛けた。
ソレを聞き永澄の隣にいた燦は一瞬身を硬直させる。
 「いえ、洗ってないわよ。どうして?」
 「なんかいつもと違ういい匂いがするんだよな、
  甘い香りって言うか・・・」
首を捻りながら永澄は、気のせいかな?とつぶやく。
その横では燦が頬を染めあることを思い返していた。


 ー少し前の日のこと、珍しく燦は家に一人だった。
留奈は仕事で家に居ない事も多いし、
永澄は三河とサルの家に遊びに行っている。
義父や義母、巻もなにやら用事があると言うことで
家を出ていた。
 「今頃、楽しんどるじゃろか永澄さん。」
永澄とサルが久々に遊ぼうかと話していて、
「三河も来るか?」と誘ったところ
口では不満を漏らしつつも嬉々とした表情で
 「仕方ないから行ってやるだなも~。」
と答えたのだ。なんだかんだと言いつつもの仲良くなった
永澄と三河を見て燦は微笑んでいた。
ただ心の何処かで今日という日を残念がる自分もいた。
 (ホンマは永澄さんと二人っきりになりたかったんじゃけどなぁ・・・。)
 (まあ、また今度があるきん!しっかりせんと!)
そう心に喝を入れて勢い良く立ち上がる。
しかし今はやる事も無いためどうしたものかと考え、
 「あ、そうじゃ!永澄さんの布団干したげよ。」
燦はいい事を思いついたという顔をして
嬉しそうに屋根裏部屋に向かった。


403:しろまる
08/05/04 10:16:25 4gJGyznW
屋根裏部屋に着いた燦は早速布団に近づき、
ふとかすかに漂うある匂いに気がついた。
それが永澄の匂いだと即座に理解すると
燦の胸がドキリと高鳴り鼓動が早くなり
燦は自分の視界が桃色に染まるのを感じた。
瞳を潤ませ息を荒げた燦は永澄の布団をじっと見つめる。
そして熱に浮かされたように燦は
永澄の布団の上にうつ伏せで寝転がり
顔を埋めて息を大きく吸い、
そうして布団にしみついた永澄の匂いを堪能する。
 「はぁ・・永澄さんの・・・匂いじゃ・・。」
 「ええ匂い・・・永澄さん・・永澄さん・・。」
何度も永澄の名を呼び燦はさらに顔を赤くさせ、
無意識のうちに自身の秘所に手を伸ばしていた。
「あっ、あん、永澄さぁ・・ん・・。」
片方の手で秘所を弄り、もう片方の手で胸を揉みしだく。
頭の中で誰よりも愛する夫である永澄の事を思い浮かべながら、
燦はその行為を激しいものにしていった。
「永澄さん・・あっ、気持ちええ・・よ・・ひぅ!」
くちゅくちゅと音をたて燦は指を必死に動かす、
しばらくすると秘所からは愛液が溢れ永澄の布団をじわじわと濡らす。
それだけではなく燦の口から垂れる涎や体から流れる汗も
永澄の布団に染みを作っていった。
 「あぅ、はぁ、・・・んあぁ・・!」
自分の中で何かがせりあがってくる感覚を感じながら、
乳首にも刺激を与える。
 「あぁ・・ひぅ・・な・・が・澄さぁ・・ん・・・。」
自分の理性が快楽に呑まれてゆく中でも
燦は永澄の名を呼ぶことを忘れなかった。
 「はっ、あぁ・・ひぁ・・あ、あああああああっ!!」
一際大きい声を上げ燦の身体がビクンと震える。
「はぁ、はぁ・・私の・・永澄さん・・。」
絶頂に達した燦は、しばらくの間快感の余韻に浸った。
が段々と冷静になっていく内に
この状態は、結構まずいのではないのだろうかと思いはじめた。
 「たた、大変じゃぁ。私なんて事を・・・!」
顔から火が出るとは正にこの事なのだろう、
燦はわたわたと慌てふためく。
 「こんなん永澄さんにバレたら・・・。」
 「・・・バレたら・・・・。」
彼は興奮するだろうか?
自分の匂いだと気づいてくれるだろうか?
布団からする自分の残り香を嗅ぐ永澄の姿を想像する。
そのイメージに燦はゾクゾクと身体を震わせ、
はあぁと甘い息を吐く。
 「私も、エッチになってしもうたなぁ・・・。」
頬を染め苦笑いをすると、燦は再び布団の上に寝転がり自慰を
始めたのだった。


404:しろまる
08/05/04 10:17:34 4gJGyznW
「燦ちゃん、燦ちゃん?」
何所かポーっとした表情でにまにましている燦に
永澄は心配そうに声をかけた。
 「ふえぇ!?あ、な、永澄さんどうしたん?」
 「いや、燦ちゃんがなんか様子が変だったから・・・
 顔も赤いし・・・大丈夫?」
自分を心配してくれる永澄の優しさに
心地よさを感じながら燦は、
 「大丈夫じゃきん、永澄さん。少し嬉しいことが
  あったんよ。」
 「そうなの?」
 「うん!」
はにかみながら笑顔で答える燦に
永澄は思わず見惚れてしまう。
 (永澄さんがいい匂いって言ってくれたきん。)
燦は口には出さず心の中でそう囁く。
 「永澄さんもとても、いい匂いじゃったよ。」
そう小声で呟いた燦の表情はとても幸せそうだった。


405:しろまる
08/05/04 10:18:30 4gJGyznW
~蛇足的そのころの永澄さん~

「よっしゃ、またオレの勝ちだな!」
「くっそ~!また負けただなも!!おいサル!
 何故僕がまけるだぎゃぁ?」
「はっ、殿!殿は些かガードをしなさすぎではないかと・・・。」
「くっ、よし分かった!満潮永澄もう一度対戦するだなも!!」
「おっしゃ、何度でも相手になるぜ。」
(くっくっくっ、サル分かっておるだなも?
 僕が負けそうになったら・・・。)
(心得ております、殿。しかし殿も悪ぅございますなぁ。)

「よし、これで終わりだ!!」
「させるかぁ、サルゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「はっ、殿ぉぉぉぉ!!」
ーブツン

「あっ、こらコントローラー抜くとか卑怯だぞ!」
「わははは、勝てば官軍なんだなも~。」
「その卑劣な作戦、流石は殿にございます!!」

 そんな平和な休日の一日。

   ~おわり~

406:しろまる
08/05/04 10:24:12 4gJGyznW
以上です。
あんまりエロくなくてすみません
精進したいと思います、では。

407:名無しさん@ピンキー
08/05/04 11:41:27 eeFZADom
むぅ……アニメが終わって半年以上ここにきて投下が増えて嬉しいんだなも

408:名無しさん@ピンキー
08/05/04 14:59:17 tAShgiod
>>500
政さんの抱き枕ですかww

409:名無しさん@ピンキー
08/05/04 19:19:07 f82aOLAQ
三河ワロタw

410:名無しさん@ピンキー
08/05/05 01:09:54 g0RHWUcn
>>505
GJ!エロいじゃないか!

411:名無しさん@ピンキー
08/05/06 04:01:52 mKqfRi6d
>>496
俺は鬱な話もおいしくいただけるから楽しめたよ

>>505
三河はもうネタキャラで確定だなw

412:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:30:38 DiBMiRhZ
保管庫の管理人さん 更新乙です!

413:名無しさん@ピンキー
08/05/06 21:22:05 DRwE8pJE
なんという投下ラッシュ
皆さんGJです!保管庫管理人さんも乙です!!

414:名無しさん@ピンキー
08/05/06 23:41:25 6LJaHZrO
>>505GJ!
燦ちゃんはエッチな娘じゃのうw

415:名無しさん@ピンキー
08/05/07 01:09:18 PAHETLbG
そろそろ不知火明乃嬢が読みたいであります

416:名無しさん@ピンキー
08/05/07 03:47:08 t1ovYhlc
「いや…止めてよ明乃さん……」
「怖がるな…私にすべて任せればいいんだ…」

こんなショタレイプ系明乃SS希望

417:名無しさん@ピンキー
08/05/07 08:36:24 I9TRfqHn
>515
アニメから考えるとその役は巡なんじゃないのか?

418:名無しさん@ピンキー
08/05/07 22:17:57 A3nng3Iz
剣士長×明乃で

419:名無しさん@ピンキー
08/05/07 22:50:20 ecy5fAUs
なかなか良い趣味だ
親友の妹を大切に思う余り手を出せない剣士長と、男らしく手を出してほしい明乃ってのキボン

420:名無しさん@ピンキー
08/05/07 23:05:31 A3nng3Iz
明乃の誘い受けですね、わかります。

421:名無しさん@ピンキー
08/05/08 12:14:05 M3FWZzWi
漫画版で永澄に告った明乃をみると
エロ澄さんにむちゃくちゃにされたいように思えてしょうがない

422:名無しさん@ピンキー
08/05/09 23:26:01 H0IzVnEf
政さんはどうした

423:名無しさん@ピンキー
08/05/10 00:49:35 zaEcRLMl
義魚と明乃だったら簡単にエロになるな

424:名無しさん@ピンキー
08/05/11 01:42:24 tKfUukgG
ここまでラストアマゾネス無し

425:淫らで淫乱なママンはお好きですか?� 1
08/05/11 19:42:51 S6CTEgV4
注 父母息子近親相姦
  鬱ではありません。

永澄の母親は、ロープで後ろ手に縛られて息子の部屋である薄暗い屋根裏部屋で彼女の愛する夫と全裸で向い合っていた。
部屋の隅には母の日の為に、息子が用意していたのか赤いカーネーションが置いてあった。
妻はこわばった微笑みを僅かに浮かべてカーネーションを眺めると自分の足の下に敷いてある布団を見つめる。
それは1年程前に買った永澄と自分のための布団セットだった。
妻は初めて使用した日のことを思い出していた。
あれから何度、この上で息子に抱かれて眠っただろうか……
今日は出張だったはずの夫が妻の表情に気が付いたのか不満そうにチッと舌を鳴らす。
今頃、息子の永澄は自分の部屋で待つ母親を想像しながら、こんな事態を知らずに呑気に湯に浸かっているだろう。
「おいっ!」
夫が語気荒く呼び掛けると妻の青ざめた顔が夫の方を向く。
夫の目が覚悟は出来ているだろうな、と鋭い眼差しで妻を見つめた。
妻は視線を僅かに逸らしてから、今度は自虐的な微笑みを浮かべて横を向く。
ついに永澄との禁断の行為が夫に知られてしまったのだ。
でも仕方がない……全ては自分が招いた事だと、妻は背筋を伸ばし剥き出しの乳房を揺らすと、まっすぐ夫の目を見た。
「永澄の奴に俺とのセックスを見られるのが、そんなに嫌なのか?」
「…………………」

許されない秘め事が露見した時、夫は一切、妻を責めなかった。
妻も一言も言い訳をしなかった
重い沈黙のあと夫は一つの事を要求した。
『永澄の目の前で俺とセックスをしろ!』
夫の要求に妻は反対したのだが、自分よりも息子を選ぶような態度に怒りに我を忘れた夫は、強制的に妻の服を剥ぎ取ると息子の目の前で穴という穴を犯しまくってやると宣言したのだった。
妻は、その時の光景を思いだし身震いする。
後ろから羽交い絞めにされ狭いトイレに押し込められた。
抵抗する間もなく夫に尻を持ち上げられ、どこに持っていたのかイチジク浣腸を深く射し込まれたのだった。
妻は風呂に入ったばかりの永澄に気付かれないようにと必死に声を押し殺して耐えた……
やがて下腹部にどうしようもなく高まる圧力に我慢の限界が来たのだった……
屈辱感に打ちのめされたあと、前も後ろも念入りにウォシュレットで洗浄され、夫に赤子にようにアソコも尻穴も拭かれたのだった。
やがて永澄の部屋に連れ込まれた時には、すでに反抗する気力も萎えていたのだった。

426:淫らで淫乱なママンはお好きですか?� 2
08/05/11 19:46:34 S6CTEgV4
夫の怒りは、当然のことだろう。
実の息子に妻を寝取られたようなものだ。
事実を知った時、夫はどんな気持だったのだろうか……
妻は夫を裏切ってしまった激しい罪の意識に苛まれながら夫のなすがままになっていた。
夫に目隠しをされた妻は、夫の指示で、素直に布団の上に横たわる。
ロープで縛られた腕が痛いのか呻いていた。
夫の手が妻の顎に触れ横に向いた顔を上へと向かせてそのまま首筋、胸へ臍と辿り、妻の秘部に触れる。
妻は短い息を漏らし乳房が僅かに震えた。
「もう濡れていやがる、この嫌らしい売女めっ!」
「……………」
その通りかもしれない…
なじられながらも妻は、夫の突き刺さるような視線だけで淫らな快感を感じてしまっているのを自覚していた。
息子とのセックスをすることで見事に開花してしまった敏感な躰は妻の意思とは関係なく反応して濡れていく。
夫の指が乱暴に股間を這いずり回る感触に妻の躰が疼き、中が少しずつと湿ってくるのだった。
でも、それはあなたの指だから……
妻は胸の中で呟いた。

目隠しをされた妻の目から涙があふれ頬を流れると夫は鼻先で笑った。
「ふふん!」
夫は洗濯したての白いシーツに上に横たわる妻を眺める。
初めて抱いた時よりも若干丸みを帯びたが、小柄で整った艶かしい肢体は、線の崩れも、たるみもなく今も若々しく変らない、いや初めて抱いた時よりも美しくなっているような気すらした。
乳房も一回り大きくなり歳を取る事を知らないようにゴム毬のような弾力を保っている、そして夫は自分の弛んだお腹を眺めると、無駄な贅肉のない妻の躰に溜息をついた。
しかしこれほどまでに艶かしいエロスを醸し出す女だっただろうか?
夫は後ろを向いて、隠し持っていた小型ビデオを妻へと向けセットをしたのだった。

「入れるぞ」
高らかに宣言すると大きく勃起したモノを無気味に揺らせ夫は乱暴に覆い被さった。
妻は最後の抵抗とばかりに太ももを閉じて犯されることを拒む。
「あ、あなた…止めて…」
「ほ~ 永澄には自分から股を開くくせにっ」
「違う、あなたが乱暴な事するからよ」
「五月蝿い!」
「あ…た、助けてぇ…�h�hっ」
力では妻が勝てるわけなく、ついに太ももを無理矢理にこじ開けられると前戯なしに逞しいペニスを入れられた。
「あっあっ…痛っ!」
まだ十分に潤滑してない膣の中に無理矢理侵入される痛みに妻の身体が震え悲鳴をあげそうになるが必死に耐え抜ぬくのだった。
「お前が、こんなに淫乱だったとはな!」
挿入に反応して結合部から溢れて来る粘液を見た夫の冷たい声が響き
妻は悲しく哀願した。


427:淫らで淫乱なママンはお好きですか?� 3
08/05/11 19:49:29 S6CTEgV4
「あなた…あっ…んんっ……許して……私はどうなってもいいから永澄はそっとして…ふっぅぁっ…あげて……」
「ダメだ、あいつも同罪なんだよ!」
「違います、私が誘惑したんで……」
「黙れぇ! 大体アイツが、あの時、海で溺れたりしなければ俺達は普通の家族でいられたんだ!」
「……………!」
妻を実の息子に寝取られた夫の激しい怒りを感じて妻の身が竦む。
そうだ、確かにあの時から家族は激変してしまった。
姿を海の生き物に変える、いや人の姿に変化することの出来る海から陸に来た、人間ではない人間以上の者達……
そして連続して起こる数々の非常識極まりない出来事……
そもそも息子と契ってしまたったのも彼等の作った魔法薬を、間違って母子で飲んでしまった為だった。

夫は傍らに置いてあったタオルで妻の口に猿ぐつわを結ぶ。
「むぅう �h…んん」
目隠しをする時の夫の目に走った殺意にも似た激しい憎しみの色が脳裏に浮かぶ。
恐い、恐い…助けてぇ…永澄!
……妻は夫に激しい恐怖を感じた。
「ギシ……」
そして幽かに梯子が軋む音がする。
「おぅ、変態息子があがってきたな」
夫は、挿入したまま妻の背中と尻の谷間に手をまわして強引に妻を抱きかかえると何故か身体を回転させ妻を上にする。
んっ…ぐぅぬぅう…あっあっあっ!
夫の指が後ろの穴にめり込み、膣に挿入された夫のモノが捩じれる感覚に妻の艶かしい躰が悶える。
「クゥ…さすがにきついな、おっ、こんな時にも感じてるのか、さすが息子とセックスをするだけのことはあるな」
夫は中指の第二間接まで妻のアナルにズブブと入れ、異物感に身体を震わせいる妻を見て揶揄したのだった。

「ギシ…」
再び梯子が軋む音がする。
ああっ永澄が、あがって来る!
妻でも女としてでもなく母親として怯える。
息子が両親のこんな場面を見たらなんと思うだろうか?
永澄、ダメこないで!
夫は床に開いた出入り口から結合部が見えやすいようにする為か妻の両足に自分の足を絡めて使って妻の股を大きく開いていく。
丁度、永澄が廊下から梯子を上がり出入り口に顔を覗かせた瞬間、目の前に父母の結合され粘液が滴り落ちる股間が目の前に晒されることになるのだった。
「�h�hっ…ぅぅ…」
息子の表情を想像して妻の喉から低く嗚咽が漏れるのだった。

「くぅ…お前の膣、前より良く締まるようになったんじゃないか」
「………………」
夫は上がって来る息子にさらに見えるようにと妻の内股に手を入れて広げる。
あっ…ひぃ…嫌…止めて…お願い!
妻は心の中で叫ぶ!
私は愛する夫と息子を同時に失うの………


428:淫らで淫乱なママンはお好きですか?� 4
08/05/11 19:52:09 S6CTEgV4
「…………?」
夫の息と、猿ぐつわをされた妻の乱れた息が屋根裏部屋に静かに響く…
どうしたのだろう?
もうとっくに息子は部屋にあがっている筈なのにと妻が訝しげに顔を動かす。
そして妻は、ふとさっきまで冷静だった夫の鼓動が高く打ち、息がひどく乱れているのに気が付いたのだった。
妻が身体を動かすと夫が鋭い口調で命令をした。
「歯を食いしばれ!」
「む…ぅん」
「…俺の胸に強く顔を押しつけろ」
「むぅう?」
「声を出すな…ハァハァ…お仕置きだ…きついぞ」
「……」
「俺がいいって言うまで唸り声も喘ぎ声も出すなよ!」
「………」
興奮の為か息を荒げながら夫が止めの一言を言う。
「お前が素直に言うことを聞けば永澄を許してやってもいい」
「!」
息子は、もうとっくにこの部屋に上がっている筈なのに気配がしない。
夫はあの子に何かしたのだろうか?
しかし他にどうしようもない妻はコクリと頷いて夫の胸に涙で濡れた顔を押し付けた。
お願い、あなたへの愛は変らない、永澄もあなたも愛してる……
妻は夫の胸の中で妻猿ぐつわをした口で言葉にならない声で空しく呟いた。
「…!」
突然、夫の手が妻の後頭部を掴み強く自分の鎖骨あたりに押しつける。
「いいな覚悟をしとけよ!」

「………!!」
なっ!
えっ??
なんなの…?
妻は突然、尻を撫で回す嫌らしい感触に驚き身体強張らせる。
その手は尻の谷間に撫で回すと後ろの穴を確かめるように触れ、妻の躰がビクと怯え震える。
「おっ…くぅ…締め付けてくる!」
夫が興奮した叫びを上げるが妻はそれどころでは無かった。
誰っ?
この部屋には、夫と、夫に挿入されたまま夫の身体にうつ伏せに乗っている自分、そして上がってきた筈の息子しかいない筈だ。
永澄よね?
あっいや、止めて…指の跡が残りそうなぐらい強く、お尻を掴んでいる!
妻は尻を撫で回す手の嫌悪感に必死に身をよじる。
「むぅうう!」
止めて、離してー
「おっと、暴れるな! 永澄がどうなってもいいのかぁ、えぇ?」
ぐぅ…なんて…ひどい……でも…
そう血を分けた実の息子とセックスをする……どう考えても母親たる自分が汚らわしく異常なのだ。
酷いのは自分の方なのだ……
「むぅ…ぅむう……�h�h」
妻は、泣きながら息を乱し空しく耐えるのだった。


429:淫らで淫乱なママンはお好きですか?� 5
08/05/11 19:54:27 S6CTEgV4
相変わらず執拗に尻を弄る手、そしてもう片方の指でアナルをほぐすように蠢いている。
んーんー…�hぅう
妻は身に起こりつつある恐怖に心の中で叫び続けた。

何が起こっているのよ
一体誰なの?
永澄じゃないの?
恐い!
ああ…なんてこと!
やぁ、尻の谷間を広げるように力を込めてる!
ヒィッ!
嫌っ…後ろの穴に何かが当たってる。
アッーアッーアッ…や…め…て
筋肉をこじ開けねじるのように、そのまま中に侵入しようとしてくる!
いやっなにこれ?
弾力があって熱くて固い?
この感触は、ひょっとしてアレ?
�hっ�hっ…な、永澄はどうしたの?

「よし、いいぞ、そこでくたばっている息子にも見えるようにしてやれ」
な、なんですってぇ!
夫の身体の上で苦しそうに躰を悶えさせる妻は、夫の言葉に驚愕して今度は本気で陸に上がった魚のように必死で身体をくねらせ逃れようとする。
「おっと、永澄がどうなっていいのか? 大人しく後ろの穴も犯されてろ!」
あ、あなた! 永澄! 永澄! 
永澄に何をしたのっ!
ひ、酷い…!
「むっぅうっ!…ぬぐぁうずむううっ!」
「黙ってろっと言ったよな」
「�hう…」
徐々に腰に体重がかかるの意識しながら息子がどうなっているか判らなくなった妻は、激しい恐怖に襲われる。

これが禁忌を犯してしまった罰なの?
愛する夫に強姦され、どこの誰とも知れない男にアナルを犯させ息子に見せつける?
そして息子がどいう表情をして自分達を見てると思うと妻は目から涙が溢れ出すのを押さえる事が出来なかった。
「おい、さっさと入れろよ、ちゃんと浣腸してあるから安心しろ、俺が出したらこの女を自由にさせてやる、永澄、ちゃんとその腐った目を開いてろよ、愛しい愛しいママが誰とも判らない男に犯される様をよぉ」
夫が妻の耳元で残酷に囁く。
そ、そんな嫌、嫌ぁー
助けて!
あなた、止めてお願い!





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