【瀬戸の花嫁】木村太彦総合4【ズシオ・アーティ】at EROPARO
【瀬戸の花嫁】木村太彦総合4【ズシオ・アーティ】 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
08/03/04 12:35:46 dmNLa45O
ルナ
「下僕、奉仕なさい」
「げ、下僕のくせに、ちょっ、そんっ、あっ、だめっ」

明乃
「や、優しくして・・・」
「そこは、いやっ、だめっ、恥ずかしいっ」
「や、やめないでっ」

サン
「永澄さんの為に勉強したきん」
「ここをこうすると、どう、ひもひいい?」

こんな感じなんだよ

201:名無しさん@ピンキー
08/03/04 20:55:35 OEoMKVrY
>>224
お前とはいい酒が飲めそうだ

202:名無しさん@ピンキー
08/03/04 21:11:29 Yh9XxbOD
だめだそれは人魚用の酒っ…!

203:名無しさん@ピンキー
08/03/04 23:18:10 ox/YIUqG
養命酒かw

204:名無しさん@ピンキー
08/03/05 16:54:25 Kd0CLLDb
瀬戸オンリーが楽しみなんだが、参加サークル40も来るのか?
冬コミでどんだけあったのか知らんが

205:名無しさん@ピンキー
08/03/05 20:30:06 h9ihrHBr
永澄×燦が鉄板過ぎて妄想広げる余地が実はそれほどなかったりするしなw

206:名無しさん@ピンキー
08/03/05 22:58:49 SWFJZswq
あと藤代と巡もちらほら…

207:名無しさん@ピンキー
08/03/05 23:59:18 EA/UfusP
永澄の場合最終話で漢になったから、余計他の娘と絡ませると可哀想になる。
藤代と巡の時のように、新しい組み合わせの開拓者は現れないものか…

208:名無しさん@ピンキー
08/03/06 00:19:08 Pr1sDm3N
いっそのことガチで永澄×政な801(ry

209:名無しさん@ピンキー
08/03/06 13:07:25 5yQxu+Hd
>>232
該当スレで(ry

永澄と明乃とか政と明乃とか三河と明乃とかヨシウオと明乃とか剣士長と明乃とか
新しい組み合わせなんて色々あるだろ

210:名無しさん@ピンキー
08/03/06 22:19:52 Vq8jfJNA
>>233
お前さんの明乃への想いはわかったw

>>228
俺も楽しみにしてるんだが、参加サークルのリストでもあればなぁ。

211:名無しさん@ピンキー
08/03/07 00:11:01 3Ct7/agu
>>228
今知った。今日締切とは

212:名無しさん@ピンキー
08/03/07 00:34:23 aum6S3rr
フタを開けたら半分が永澄×政本というw

213:名無しさん@ピンキー
08/03/07 05:19:53 MOYQgmhV
>>233
なら、俺と明乃で魚一発!

214:名無しさん@ピンキー
08/03/07 12:02:21 O7HCRUpe
>>236
それはそれで瀬戸らしいw

215:名無しさん@ピンキー
08/03/07 22:18:03 Wz/LUEUO
絶対嫌だw

216:名無しさん@ピンキー
08/03/07 22:27:37 aum6S3rr
そして残りの半分が三河×秀吉本という(ry

とまあ冗談はさておき
ノーマル本でも最後のオチが永澄×政ネタ、ってのは結構あるだろうねw

217:名無しさん@ピンキー
08/03/08 02:16:36 tBgnxOOf
豪三郎×永澄本はないのか?

218:名無しさん@ピンキー
08/03/08 22:46:37 bp6MrwBq
マジ勘弁

219:名無しさん@ピンキー
08/03/09 07:59:31 AFIXjCcd
むしろ豪三子で

220:名無しさん@ピンキー
08/03/09 13:30:07 CcfglVkC
燦八×永澄なら見たい

221:名無しさん@ピンキー
08/03/10 00:16:36 0wGhXUTB
燦八×ルナだろ

222:名無しさん@ピンキー
08/03/10 21:42:30 pPCcOKv0
お前らが三拍子揃った特殊性癖なのはよくわかったw

ここはオーソドックスに
永澄と燦のうれしはずかしドキドキ初体験マダーしておく

223:名無しさん@ピンキー
08/03/10 22:28:01 Sa2kxS7V
この流れなら言える









巻×藤代

224:名無しさん@ピンキー
08/03/10 23:24:51 gtIF3MuP
>>247
ちっちゃいままか?大きくなってからか?

225:名無しさん@ピンキー
08/03/11 03:46:30 kMi5v37c
>>248
どっちでも燃えるな

226:名無しさん@ピンキー
08/03/11 23:46:12 bRmTs/pL
おっきくなってもちっちゃい!ふしぎ!

227:名無しさん@ピンキー
08/03/12 22:37:09 +EtDW9rV
藤代×巻は萌える

228:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:11:19 mATn28zF
俺はバックが一番だ

229:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:18:20 mATn28zF
誤爆しちゃったけどまぁいいや

明乃っちの悩ましい胸をモミモミしながら後ろからパンパンしたいよ~
まわりんの後ろから腕を掴んで奥まで味わいたいよ~

230:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:33:38 95ag0aDz
永澄×政はガチ

231:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:12:10 S1fWVzXW
永澄と燦の子供ができる過程から子供の設定まで考えてる俺はもう駄目だ…


232:名無しさん@ピンキー
08/03/14 01:23:40 tjiBsT1E
それを詳細に文章化するんだw

233:名無しさん@ピンキー
08/03/14 18:53:51 VTNeCx/I
永澄夫婦の子供はきっと泣く→超音波攻撃が出来るに違いない

234:名無しさん@ピンキー
08/03/14 19:27:38 g8XWxMWy
じゃあ藤代と巡の子供は?

235:名無しさん@ピンキー
08/03/14 19:56:46 GjgcyQbR
おおおおお巡りさんの乳首が大ピンチじゃああああああ!!

236:名無しさん@ピンキー
08/03/14 23:50:56 VTNeCx/I
ワロタw

237:名無しさん@ピンキー
08/03/15 02:34:20 qz8w8URA
巡の正義感と藤代のハングリー精神を合わせもった最強の子供が生まれそうだw

しかしあの二人が仲良く子育てしてる姿が思いつかないぜ…

238:名無しさん@ピンキー
08/03/15 11:11:13 U4fu/bcq
数年後、藤代と巡の間に出来た子供に会いに遊びに来た永澄と燦。

子供「ばぶ~?」
燦「可愛いなぁ、目ぇとか巡ちゃんにそっくりじゃ」
永澄「本当、巡の小っちゃい頃そっくり。こんにちは、お名前は?」
子供「!?」
がぷり
燦「わぁ、魚人の姿は藤代さんにそっくりじゃ…って永澄さんが小っちゃいサメにかじられとる~っ!!」
パカッ(携帯開く音)
藤代「あぁ、この人はお嬢を狙う悪い奴でぇ?見付けたら食べていいって教えてるから?」
巡「ぷぴぴ~こらっ!子供に変な事教えない!!」
永澄「つうかあんたまだ待ち受け俺かよ!!」



SSというか4コマだな

239:名無しさん@ピンキー
08/03/15 12:48:00 LFf8H4cJ
和んだw

240:名無しさん@ピンキー
08/03/16 00:29:20 z/F3l10B
〉〉256
妄想はしてるけど方言がネックになって…なんかいい方法ないですかね?

241:名無しさん@ピンキー
08/03/16 01:42:43 THsPnFz3
>>262
組の幹部と警察官の夫婦か…
収入には困らなそうだな








食費は恐ろしくなりそうだけど

242:名無しさん@ピンキー
08/03/16 16:13:05 pmtKxUX2
>>262
ノリ突っ込み燦ちゃんかわいいな


243:名無しさん@ピンキー
08/03/17 22:58:33 5Wvb0WQr
保守

244:名無しさん@ピンキー
08/03/18 23:18:35 Q6pooWZL
巻×藤代
藤代×巻

どっちがいいか

245:名無しさん@ピンキー
08/03/18 23:46:05 MNmeYF6w
巻×藤代で!

246:名無しさん@ピンキー
08/03/19 19:57:53 FEhhRKYn
SSが読めるならどっちもヘイカモンです。

247:名無しさん@ピンキー
08/03/21 18:30:26 SU3GVoOw
瀬戸内任侠伝てほんとに開催されるの?
告知サイトが何の更新もなくて不安なんだが

248:名無しさん@ピンキー
08/03/21 22:37:12 p4AT64xi
自分も心配なんだが、
個人とかサークルとかで開催するのってこんなもんなのか?

249:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:26:57 i4OiWxw5
さっき、とりあえずいつごろ更新再開されるのか聞こうとメール送ったらエラーで戻ってきた(゚Д゚;)
まさかイベント詐欺フラグじゃなかろうな
だいたいこれ主催者は誰なの

250:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:32:14 tt51/TnB
告知サイト自体は基本こんなもんだと思うけど
普通オンリーイベントが開催されるようなジャンルなら
周辺のファンサイトやサークルサイトで大いにその話題で盛り上がってるものだからなあw

251:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:46:26 i4OiWxw5
そうなの?
オフで新刊出したりする人なんかは早めに案内来ないと入稿できないんじゃないか
とか思うんだが
せめて連絡できるメアド載せてほしいわ・・・
待つしかないのかー
一般じゃなくてサークル参加予定だから余計不安

252:名無しさん@ピンキー
08/03/23 04:03:44 I9iIU1Ue
瀬戸花の小説サイトとか誰か知らない?

253:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:15:11 tsDrNjuH
それよりも燦ママ×藤代はまだか

254:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:57:13 O9JgJy+9
それより永澄×ルナだろjk

255:名無しさん@ピンキー
08/03/24 00:57:10 BQasB+K0
永澄と燦で書いているけど、全然エロまでいかねー

256:名無しさん@ピンキー
08/03/24 02:17:36 w3SMNqWM
>>277
接点無いがなw

257:名無しさん@ピンキー
08/03/24 02:20:41 w3SMNqWM
あ、永澄ママじゃなくて蓮さんか 間違えた

>>279
非エロでもいいんじゃないか?読んでみたいぞ

258:Stoic
08/03/25 01:16:43 XCTw6/Qp

「ていうかさぁ……」
日曜日の昼下がりのことである。
ソファーの上で胡坐をかき、ボリボリと煎餅を噛み砕きながら、留奈は何気なく口を開いた。
その隣に座り、休日の昼特有のぐだぐだなTV番組を見るとはなしに眺めていた燦は、ふいに目
の前に差し出されたピンクの湯のみに、条件反射でお茶を注ぎ足す。確かこの湯のみは、前に
燦と留奈と永澄母と、3人で日用品の買い物に行ったときに購入したものだった。
燦はそのときの楽しいショッピングのことを思い出しながら、自分用のブルーの湯のみにも同
じようになみなみとお茶を淹れた。
ほこほこと湯気が立つそれを、音を立てて啜って、喉がじんわりと焼けるような味と香りを楽
しむ。
「おいしい」
ほう、と息をついて隣をみやると、猫舌の留奈はふーふーと必死にお茶に息を吹きかけていた

少しだけ口をつけてみるが……やはり熱かったらしい。諦めてちゃぶ台の上に湯のみを置いた
。そしてまた忙しく煎餅を齧りはじめる。
バリボリ。食べかすがぼろぼろと、留奈の口の端から床に落ちていく。
「留奈ちゃん、あとでちゃんと掃除しよな」
「わーってるわよ。そんなのアトよ、アト」
急いた応えに首をかしげる。留奈は、本当にどうでもよさそうに、視線をテレビにやっている

「前から聞こうと思ってたんだけどさぁ……」


「アンタ、下僕とキスとかした?」

燦が口に含んでいた熱湯は、余すところなく居間の床にぶちまけられた。


Stoic.


259:Stoic
08/03/25 01:19:07 XCTw6/Qp

満潮永澄と瀬戸燦は夫婦である。
お互いの気持ちは、秋口に起こったとある事件のお陰でしっかりと確かめ合った。
即ち。満潮永澄の瀬戸燦に対する曖昧だったままの決意が、確固とした言葉として示されたの
だ。
それは、宙ぶらりんだったどこか歪な二人の関係にきちんとした納まりを与えた、とても喜ば
しい事変だった―少なくとも、燦にとっては。
そのことに浮かれて…気付きすらしなかった。気にも留めなかった。留奈という、二人を最も
身近にしている第三者の言及によって初めて、ああそういえば、と思ったほどなのだ。
―永澄と燦は二人きりになったことがない。

たとえば朝。廊下でばったりと出会うとき、燦の肩には寝ぼけ眼の巻がいるし、朝食の卓には
永澄の両親がいて、時間が合えば留奈とその付き人も席に着く。
登校時には猿や、何故か三河海、または銭形巡が横に並ぶし、学校なんて論外だ。少ない休み
時間を一緒に過ごそうと永澄を探しても、何故かどこかに消えていて、ボロボロになって戻っ
てくるなどということは既に茶飯事だった。(もっとも、最近ではあまり酷い怪我はしなくなっ
ていたが。)
休日は永澄と過ごすことが多いが、二人きりというわけではない。親友である巻は燦の傍を離
れることは稀だ。それでなくとも、二人きりになろうとすれば、どこからか瀬戸内組の者が訪
ねてきては賑やかしていく。
もちろん、そんな日常は楽しい。
隣に彼がいることも、純粋に嬉しい。

「そ……そういうことは、まだ私らには早いと思うよ?」

熱い頬を軽く押さえながら、そう留奈に告げると、留奈はさも呆れた、というようにため息を
ついた。
「何よ、別にキスくらい欧米じゃ赤ん坊でもやってるじゃない。
 アンタら好きあってんでしょ? もっとこう、恋人らしいことしたいとか思わないわけ?」
「こ、こいびと」
慣れない単語に、かーっと燦の体温が上昇する。
「いつも夫婦だなんだとうるさい割りに、なんで恋人くらいで照れてんのよ…」
あまりの燦の照れように、留奈まで顔を赤くする。
「ううん、えーと、それはそうなんじゃけど……それとこれとは別というか」
「言っとくけど、恥ずかしさレベル的には夫婦の方が上なんだからね。一般的には」
「そ、そうなん!?」
「アンタね……、ああ、なるほど」
どうやら、燦にとっての『夫婦』の定義は、巷に溢れかえる熱愛的なカップルのそれではなく
―そう、例えば燦の好む任侠映画に出てくる夫婦(めおと)のような、一本芯の通った親愛関
係を指すようである、と、留奈は合点した。
「なんというお子ちゃま……。こ、こんなのに負けたっていうの、私様はっ」
何に負けたのか、とは考えないことにした。
「もういいわ。燦みたいなお子ちゃまには、この話は早すぎたみたいね!」
それだけを言い捨てて、この話はオシマイとばかりに湯のみに手を伸ばす。
勢いよくお茶を飲みこんだせいで、あまりの熱さに悶絶する留奈を横目に、燦は自分の湯のみ
を小さく啜った。


260:Stoic
08/03/25 01:23:37 XCTw6/Qp
先ほど留奈に言ったことはけして嘘ではない。
だが、言っていないこともあった。

それというのも。
永澄は、最近、なんとはなしに自分を避けている気がするのだ。
ふと目が合うと逸らされるし、何らかの拍子に手が触れるとまるで腫れ物でも触ったかのよう
に引っ込められた。
かといって嫌われているわけではないらしい。原因を問おうにも人前で尋ねることはなぜだか
憚られた。
そして、先述のとおり、二人きりになる機会も少ないため、結局原因はわからずじまいのまま。
否、本当は、機会ならあったのかもしれない。
ただ、返事を聞くことで今の生活が壊れてしまうことが怖くて、目を逸らしていただけで。

思いは通じた。二人は夫婦で、日常を仲良く過ごしていく。
燦がずっと欲しかったものだ。
これ以上の幸せなんてない。

それはまるで、自分に言い聞かせるように。
喉をせりあがってくる、ちりちりとした焦燥のようなものを、熱いお茶で飲み下した。

(つづく)


冒頭のみ投下。中途半端ですまん。続きはもうちょっと。
>>281 反応してくれてありがとう。

261:名無しさん@ピンキー
08/03/25 01:31:04 aGhUvUYm
これは長編になりそうな予感!

262:名無しさん@ピンキー
08/03/25 02:18:24 Ma8gNDZg
おおktkr
燦ちゃんがじれてくる感じがいいね
夫婦ってのも燦ちゃんらしい考えかただし期待

263:名無しさん@ピンキー
08/03/25 21:51:54 JK99okhA
こりゃ長い戦いになりそうだw(エロ澄さん的に)

続き楽しみにしてるよ~

264:名無しさん@ピンキー
08/03/26 01:07:51 yrTbGgYO
>>284
281だけどこれは楽しみ
上でも言ったけど、エロ書けないなら無理に書か無くてもいいと思うし
もやもやしてる燦ちゃん萌えたw

265:名無しさん@ピンキー
08/03/26 22:23:08 7xAeUeyT
OVA決定で本スレに燃料投下されてるから
もうすこしにぎわうといいなここも

266:名無しさん@ピンキー
08/03/27 18:29:22 SoyRtoNi
おお、久しぶりに来て見たらなんだか長編ムードでwktkだwwwww
これは暫く投稿は控えるべきか

267:名無しさん@ピンキー
08/03/27 19:20:04 jH+pWR8B
>>290
そんなことはないぞ。むしろ投下すべきだ
いや投下して下さい

268:名無しさん@ピンキー
08/03/27 19:35:50 SoyRtoNi
>>291分かった!
ところで蕗×巻など需要あるか?

269:名無しさん@ピンキー
08/03/27 23:39:47 KDnGn3JM
OVA発売決定と聞いて真っ先にエロパロに来ますた

>>292
是非!!

270:名無しさん@ピンキー
08/03/28 01:42:21 LU6g/WSU
>>284
おお面白そうなのが落ちてるじゃないですか
キャラに違和感ないしGJです
続きに期待してます

271:にっぷし
08/03/28 02:23:30 lA05MRXp
DVD最終巻届いたんだぜ見ちゃったんだぜ最高だったんだぜ記念。
突発1レスものSS行きます。参照:第二十五話、燦と永澄が喧嘩したときの巡。

些細な経緯から瀬戸燦と満潮永澄が喧嘩をした翌日の学校でのこと。
トイレで顔を合わせた燦に、銭形巡は喧嘩の原因を率直に尋ねた。
いつもの正義感に基づいた職務質問ではなく、軽く相談相手になろうという気持ちで。
巡の問いに、少し唇を尖らせていた燦は、ぐぐっと溜めてがーっと吠えた。

「靴下じゃあ!!」

裂帛の気迫でもって斬新な台詞を吐いた燦に、巡が「靴下ぁ!?」と復唱して硬直する。
脳内にインプットされた一万件の軽犯罪ファイルにも該当するデータが見つからない。
しかしその時、警視総監を目指す少女の脳天に電気が走った!

   ピッピー 『状況考察アビリティ:LV1 風紀委員の勘』 ピキピー 

<巡考察 in>
 燦ちゃんと永澄くんは、一つ屋根の下で暮らしている……!
 そして靴下がらみで喧嘩をした……温厚な燦ちゃんが怒るほどの何かがあった……!!
 これらの情報から考察される解は…………ッ!!!

 共に生活していれば、洗濯物の処理の問題が当然出てくる。
 そして燦ちゃんは、永澄くんの靴下に対する行動で怒った。
 それは即ち、燦ちゃんが脱いだ靴下に永澄くんがイタズラをしたということ……!
 では、どんなイタズラを? 
 そんなのは決まっていた。犯人は思春期の男の子。することは唯一つ。
 ―憧れの女子のリコーダーを舐める男子生徒という都市伝説の如く、

 『永澄くんは! 燦ちゃんの靴下の匂いを嗅いでいるところを見られた!!』

 これだけ綺麗な燦ちゃんと生活しているのだから、間違いがあっても不思議じゃない。
 むしろ燦ちゃんの精神的なショックを考えると、下着でなかったことが幸いな程だった。
 そう。燦ちゃんは流石に下着を永澄くんや永澄くんのお父さんと一緒に洗うのが嫌で、
 洗濯籠から除外していたに違いない。だからこそ永澄くんは靴下に手を伸ばした。
 それこそが捜査の盲点。検索ワードが不適切になってしまった原因!!

 ここに考察は完了した。……真実はいつも虚しい。
 永澄くん……少し歪んでしまったけど、キミも男の子になったんだね。
 巡が靴下の正しい使い方、教えてあげようか?

 その問いに答える者はなく、夕陽は虚しくコンクリートジャングルを照らすのだった。完。
<巡考察out>

考察を終えた巡は、思春期の少年の情動に思いを馳せながら、綺麗な笑顔を浮かべる。
菩薩のような笑みを浮かべたまま、巡は燦に救いの言葉をかけた。

「でも永澄くんならすぐに謝ってくるんじゃない?」
「そーじゃろかー」
「そうだよ、ホラ元気だして! 燦ちゃん!」
「うん、ありがとう巡ちゃん」

巡の励ましに、燦が笑顔を取り戻す。
二人は笑顔を交わして、女子トイレを後にするのだった。

そしてその後。
「永澄くん永澄くん。……はいこれ。巡の靴下。イザというときに使ってね。……脱ぎたてだゾ?」

犯罪抑止のために巡が渡した生暖かい靴下を手に、永澄がボーゼンとするのだが別の話。
靴下に石を入れてブラックジャックにしていたため、義魚の銃を叩き落せたのはもっと別の話。
やたら感謝された巡が自宅で自分の靴下の前に正座して、頭を捻り続けるのはもっともっと別の話。

272:にっぷし
08/03/28 02:25:10 lA05MRXp
投下終了です。
エロくならないでごめんです。ノシ

273:名無しさん@ピンキー
08/03/28 11:47:00 klQwocEB
瀬戸らしくてGJ!!
考察アビリティ噴いたw

274:名無しさん@ピンキー
08/03/28 22:25:46 LwQyjp1c
>>295
ワロタw

最近人増えたようで嬉しい限りだ
エロ有りはもちろん、エロ無しでもどんどん読みたいぞ

275:名無しさん@ピンキー
08/03/30 02:24:10 hFoTB6YI
保守

276:名無しさん@ピンキー
08/03/30 03:46:34 7i4SJyk8
保守するくらいなら萌えでも語ろうぜ

277:名無しさん@ピンキー
08/03/30 14:49:17 q56wceFY
職人様方が来ていらっしゃる!
思春期少年の変態行動の容疑をかけらてる永澄さんワロスw

278:名無しさん@ピンキー
08/03/30 15:06:35 ZnGiBXCe
今オナ禁してんだけど、一つ屋根の下に燦ちゃん、ルナちゃん、巻がいたら我慢できないよな

279:名無しさん@ピンキー
08/03/30 15:39:36 P1XVFqWL
とりあえず、留奈が永澄を寝取るシーンはすごい破壊力だよな。
あのふとももすりすりは軽く意識が飛ぶ。ママーママーパパ? ママーノシ

280:名無しさん@ピンキー
08/03/30 15:55:40 q56wceFY
正直な話、サザエのつぼ焼きとか大好きな俺としては自分を抑えられる自信がない。>巻

281:名無しさん@ピンキー
08/03/30 19:44:22 3q9q985G
>304
焼いて食う気かw

282:にっぷし
08/03/30 23:31:10 P1XVFqWL
投下します。2レスもの。非エロです。ごめんなさい。
アニメ版第二十六話、戦いが終わって翌朝の食卓にみんな揃うまでの話。
ごめんなさい。すごく普通の話です。箸休め的に楽しんでいただければ幸いです。

283:にっぷし 1/2
08/03/30 23:32:15 P1XVFqWL
義魚邸での激闘を終え、帰宅した翌日。
窓越しに響く小鳥の囀りとカーテンの隙間から射す朝の陽射しに、瀬戸燦は目を覚ました。
ぱちっと瞼を開き、少し驚いたように目をしばたたかせて、ゆっくりとパジャマに包まれた上体を起こす。
早朝の空気は陽射しの明るさの割りにまだ冷たいが、燦は少しも気にせずに周囲を見渡した。

慣れ親しんだ部屋。慣れ親しんだ寝具。部屋に漂う空気さえ、今ではもう自分の色に染まっている。
元は永澄の部屋だった六畳一間は、拉致の精神的なショックや薬物の後遺症が心配された部屋の主に、
深く安らかな睡眠を与えていた。活力に満ちたすっきりとした目覚めに、燦自身も驚いてしまう。

燦が佇む静かな部屋には聞き慣れた小さな寝息。囁くように可愛らしいそれは、巻のものだった。
普段なら時折豪快な寝言や歯軋りが混ざるのだが、今日は熟睡しているようでその気配はない。

(昨日はみんな、大暴れやったきん。熟睡してても無理ないわ。―ありがとうな、巻ちゃん)

くすっと笑うと、燦は胸にそっと手を当てて深く息を吸いこんだ。
温かで、安らいだ気持ちが、胸の中にじんわりと広がっていく。

「……そうか。帰ってきたんやね、私」

わかっていても、言葉で確認したくて、小さくつぶやく。
小さな喧嘩から始まった、取り返しのつかない離別。そうなりかけた昨日の出来事に思いを馳せる。
だけどみんなで闘った。闘って、勝ち取って、そうしてここに戻ってきた。戻ってこれた。
元の鞘。自分の居場所。ここにいられることが、燦には瞳が潤んでしまうほどに嬉しかった。

巻を起こさないよう気をつけて、制服に着替える。
部屋の扉を開くと、微かに聞こえていたまな板を叩く音がはっきりと聞こえてきた。
階段と廊下を伝って聞こえてくる音は、まるで見えない帯がひらひらと伸びてきているようだった。
人魚の耳にも心地良いその音を辿り、キッチンに向かっているエプロン姿の女性に声をかける。

「おはようございます、お母様」
「おはよう燦ちゃん。まだ早いけど、もういいの?」
「はい。おかげ様で、ぐっすり眠れましたから」

昨日の事情を詳しく知らない永澄の母は、いつものように朗らかな笑顔を浮かべている。
それが日常へ戻ってこれたことを、これ以上ないほど強く燦に確信させた。
すごいなぁ、と感嘆せずにはいられない。母親は、家を守る女は、やっぱり偉大だ。

昨夜だって彼女は、疲労困憊で帰ってきた燦たち四人をそのまま眠ることを許さずに風呂に入れた。
その効果は温かく解れた身体で眠りについたことで、疲労が取れやすくなっただけに留まらない。
燦は身体に染み付いた香の匂いを、永澄、留奈、巻は戦いで強張ったテンションをそれぞれ洗い流し、
眠る頃には全員がいつもの一日の終わりのような気分になって、ばたばたと電池が切れたように眠っていった。

迎えてくれる誰かだけが与えられる安心は、どんな人魚技も及ばない力を持っているように燦には感じられた。
いつか自分もこんなふうになれるのだろうか。そんなことを思いながら、髪を薄桃色のリボンでキュッと纏める。

「お手伝いします」
「ええ。じゃあ、お願いしようかしら」

キッと戦場に立つような覚悟で言う燦に、未来の義母は見守るような優しい微笑みを返した。
慣れ親しんだ義母との朝食の支度。しかし燦にはそれが全く新しいもののように感じられていた。
今までは主に花嫁修業として自らに科していた特訓に、そわそわと温かな気持ちが芽生えてしまう。
これまでも共同作業の楽しみはあったが、それとは別に食べる相手のことが気になって仕方がなかった。
自分が作った料理を食べる相手。自分の料理を一番食べて欲しいと思う相手。
自分の料理を食べて喜ぶ姿を想像するだけで料理をする手に力が入り、心の中がキラキラと輝いていく。

(………………永澄さん)

小さく心で名前を呼んだ瞬間、ドキンと胸が高鳴った。頬に熱が走り、耳まで赤くなる。
味噌汁をかき回す手を止めて俯く燦に、隣からさりげない声がかけられた。

284:にっぷし 2/2
08/03/30 23:32:53 P1XVFqWL
「燦ちゃん? 朝食の準備はもう大丈夫だから、永澄起こしてきてくれる? あの子朝弱いから」
「ふぇ? あ、はい、わかりました」

ハッと我に返った燦は手を洗ってエプロンで拭くと、エプロンを脱いでぱたぱた駆けていった。

(ふぁあ、あかん。なんか今日、私えらい変やわー顔熱いー)

ううーと瞼を閉じて頬をぴたぴた叩いた燦は、スリッパを脱いで屋根裏部屋に続くハシゴを登る。
まだピンクのリボンでポニーテールにしている頭を、ぴょこりと出して部屋の様子を伺った。
すかぁ。すぴぃ。むにゅむにゅ。どう聞いても眠ってる音に、ちょっと安心して部屋に入る。
だらしなく布団を抱えて眠る永澄のいつもの寝姿を、燦は優しい微笑みで見つめ続けた。
特別かっこいいわけではない顔は、眠っているためどこまでも無防備に緩んでいる。
そんな冴えない寝顔さえ愛しく思えてしまう自分が、どうにも温かくってむず痒かった。

小さな窓から射す光が埃を輝かせ、ゆっくりとした時間の流れを伝えている。
寝息に合わせて上下する胸板は、燦が昨日、涙を流しながら身を寄せたものだった。
抱擁を交わした時のことを思い出し、白い頬に赤みがさし、胸がきゅうっと締めつけらる。
しかし胸の痛みは穏やかに流れる時間の中で柔らかくほぐれ、身体全体にうっすらと熱が灯った。

(……永澄さん、私、おかしぃなってしもたかもしれん……)

熱に浮かされたような頬、甘く潤んだ瞳で、燦は永澄の寝顔に心の中で語りかける。
永澄の身体に影を落とすように近寄った燦は、瞳を一瞬だけ唇に向けたが、すぐにそらした。
それは違う気がした。きっとまだ早くて、取り戻した日常を別の形で壊してしまう気がして。
咽喉をごくっと鳴らしたあと、桜色の唇を永澄の頬に近づけていった。

(……ありがとうな、永澄さん。私、助けたんが永澄さんでホンマに良かった思ってるんよ……?
 こんなん永澄さんからしたら不謹慎な物言いかもしれへんけど、どうか堪忍したってな……)

静かな屋根裏部屋に、ちゅっ、と可愛らしい音が響く。
ゆっくりと身体を起こした燦は、両手を太腿の上でぎゅっと握り、耳まで真っ赤になって俯いた。
ピンクのリボンでポニーテールに結んだ頭からもくもくと湯気が出そうな勢いで羞恥する。

ばくばくと早鐘を打つ心臓を深呼吸して落ち着けると、燦はパッと顔を上げた。
その顔はまだ少しだけ赤みが差していたが、表情はいつもの元気な燦に戻っている。

(……私、きっと立派なお嫁さんになるきん。永澄さん、ずっとずっと側で見とってね。
 そのために、とりあえずはお母様に頼まれたことをせんといかんきん!)

グッと拳を握り締めて気合を入れた瀬戸内組組長瀬戸豪三郎が長女、瀬戸燦は、未来の亭主に声をかけた。

「―永澄さん! 起きて!! 朝じゃきん! はよ起きへんと朝ごはんなくなるでー!!」

人魚特有の綺麗な声を大きく響かせ、元気いっぱい盛大に布団を捲り上げながら。

「うわぁぁっ!? ……うあ、あれ、燦ちゃん?」
「えへへ。おはよう永澄さん。元気に起きなあかんよ? 今日もいい天気じゃきん!」
「―あ、えっと……あははっ………………うん。おはよう、燦ちゃん」

驚いて飛び起きた永澄は、燦を姿に、昨夜の経緯を思い出して落ち着きを取り戻した。
じっと見つめ合うと、二人とも顔が真っ赤になってしまい、慌てて視線をそらす。
どこかくすぐったそうに朝の挨拶をする永澄に、燦もはにかんだ笑顔で応えた。
一緒に屋根裏部屋から降りると、まだだいぶ眠そうな留奈がのそのそと起きてくる。
ぞんざいな挨拶をしてくる留奈に二人で苦笑。燦は巻を起こしに行き、留奈と永澄は先に一階に下りる。

燦が巻と共に一階に下りると、永澄は超戦士になった後遺症が今頃表れてマッチョになっていた。
その隣では留奈が物凄い疲れた顔をしていて、肩に猫を乗せた父親と母親も軽く引いている。
椅子を増やして五人掛けになったテーブルで、巻も含めてみんなそろって「いただきます」をして―

そしてまた、いつもの日々が始まった。

285:にっぷし
08/03/30 23:34:08 P1XVFqWL
以上です。ありがとうございました。ノシ

286:名無しさん@ピンキー
08/03/30 23:58:32 RF54N6PD
>>307
ラブラブっぷりに悶えた…GJ

287:名無しさん@ピンキー
08/03/31 00:03:06 OLsB/nZb
>>307
GJ!!
初々しい燦ちゃんかわいいなー
ママンも良いね!

288:名無しさん@ピンキー
08/03/31 00:44:53 dFnGmRr7


289:名無しさん@ピンキー
08/03/31 20:56:48 hvmh3Jvm
>>309
いいね~燦ちゃんかわええ


…どうでもいいが>>262を読んでから、藤代と巡の搾乳プレイが浮かんだ俺は終わりだと思う

290:名無しさん@ピンキー
08/04/01 00:35:25 cETN83Nh
>>313
それいいな!

と思った俺も沈

291:名無しさん@ピンキー
08/04/01 17:46:38 4r3Jj7XM
>>313->>314
エロパロ的におk

292:名無しさん@ピンキー
08/04/01 22:19:39 gIoJunyH
>>309で感動して少し涙でそうになってたのに>>313のせいで吹っ飛んでしまった

藤代的には食欲と性欲を一辺に満たせて一石二鳥だなw

293:名無しさん@ピンキー
08/04/02 18:37:03 pQS2q8iq
巡と藤代ってそんなに交流あったの?
漫画しか見てないけど、アニメかドラマCDで?
アニメ化前のドラマCDは持ってるけど、そんな話もなかったと思うけどなぁ・・・

294:名無しさん@ピンキー
08/04/02 19:30:14 OwoyRk4F
たいして無かったと思うよ

14巻見て永澄ママが凄く可愛かったんだが、あれ母親なんだよな…

295:名無しさん@ピンキー
08/04/02 23:28:17 lbUdJNQG
>>317
原作では皆無に等しいけど、アニメではちょこちょこ仲良く会話してる
巡が所属する陸上部の顧問って設定も勝手に作られた
何巻かのコメンタリかなんかでも監督だか誰だかが「藤代と巡をカップルっぽく演出しよう」とか言ってた

それにまんまと引っかかったのがここの人達
自分も含め…な

296:名無しさん@ピンキー
08/04/02 23:49:24 Bn4PrMLj
まあ巡と藤代とか永澄母→政とかアニメ独自設定がなにげに多いよなw

297:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:21:35 30n0uKl2
>>328
永澄ママもいいけど燦ママもかぁいいお

298:名無しさん@ピンキー
08/04/03 01:00:06 cToSsLQo
>>320
それがほとんどいい具合に働いてるのがよかった。
OVAでもサーたんとかユピテルとかの扱いをアニメ独自な感じにして欲しいと思うんだよな。

299:にっぷし 靴下の使い方 0/3
08/04/03 01:09:28 MD0Sxffn
1:20くらいに投下はじめます。非エロです。ごめんなすって。>>295の続きです。
ラスト二行の『もっと別の話』と『もっともっと別の話』を一つのSSにしました。
お好きな方だけお付き合いください。

300:にっぷし 靴下の使い方 1/3
08/04/03 01:21:22 MD0Sxffn
(豪三郎先生の声で) ハイ>>295続きぃ

「その言葉、忘れんなやぁ!!!」

雄叫びと共に超巨大ウツボを屠った瀬戸豪三郎が、脱いだ羽織を永澄に放る。
それを受け取った満潮永澄は、そういえば今日他に託されたものがあったことを思い出した。

『……はいこれ。巡の靴下。イザというときに使ってね』

あの時は全く意味が解らなかったが、イザという時があるとすれば、それは今ではないだろうか。
ポケットをまさぐり、黒いソックスを取り出す。どう使うのか一瞬思考を巡らせた永澄は、
豪三郎から受け取った羽織に袖を通すと、転がっていた瓦礫から手頃な石を掴んで走り出した。

                     魚 (←区切りでごぜぇやす)

「―こんなウゼェ女だとは思わなかったぜ、もう死んでくんねぇ!?」

正気を取り戻し、啖呵を切った燦に、義魚が豪華な装飾を施された拳銃を向ける。
そこに永澄が燦を庇うようにして割って入った。

「女の子になに向けてんだよ……! 燦ちゃんに、なに向けてんだよぉぉッ!!!」
「永澄さん! いま英雄の詩を―」

永澄に力を与えようと、人魚古代歌詞『英雄の詩』を唱えようとする燦。
だが、遅い―義魚はニヤリと笑った。詩で力を与えるまでの間隙を狙うべく引鉄を引こうとする。
―しかし。

がしゃっ

拳銃が弾き飛ばされ、大理石の床に音高く跳ねる。
呆然とした義魚は、どこか焦点の合わない瞳で赤く腫れた手の甲を見た。
ゴツッと音を立てて、永澄の手に握られていた即席のブラックジャックが落ちる。
ただの人間に出し抜かれて硬直する義魚。そして燦の英雄の詩が発動して―決着が訪れた。

                     魚 

十字架のシルエットを浮かべる瓦礫の下で寄り添う燦と永澄。下では留奈や豪三郎が騒いでいる。
戦いの余韻と愛しい人の触れ合いに浸っていた永澄は、ふと思い出して歩き出した。
銃を叩き落した即席のブラックジャックを拾い、石を取り出して、ただの使用後の黒ソックスに戻す。

「永澄さん、それなに?」
「ああ、これは巡が持たせてくれたんだ。イザというときに使ってくれって。おかげで助かったよ」
「はぁー、さすがお巡りさんじゃー。なんでもお見通しやんねー」

婚礼衣装のような白いドレス姿で、いつものように天然の感心と笑顔を浮かべる燦。
それを見て、永澄は本当に大切なものを取り戻すことができたのだと実感する。

(……靴下、これからはちゃんと裏返して洗濯に出さないとな)

永澄はそんなことを思いながら、手を繋いで皆の元に降りて行った。

                     魚


     『翌朝ぁ』 (←チビッこっぽい声で)


川に架かる橋で潜水艦に乗った永澄を敬礼で送り出した翌日、銭形巡は困惑していた。
やたら逞しい超戦士状態のガッチリした幼馴染、満潮永澄から深い感謝と共に靴下を返されたからだ。
しかもその隣には彼が昨日連れ戻したであろう、親戚にして同居人の少女、瀬戸燦の姿もある。

301:にっぷし 靴下の使い方 2/3
08/04/03 01:22:16 MD0Sxffn
「ムゥ、巡、これに危ないところを助けられた。深く感謝する」
「巡ちゃんありがとー。ちゃんと洗ってきたきん。安心してな」

薄い水色の小さな紙袋に入った靴下を、呆然としたまま受け取る。
巡にはさっぱりわからなかった。
『靴下を貸したことを感謝された』ことがではない。
『燦と共に返しに来た』ということが、だ。

本来燦に隠して発散されるべき情動への対処法として、巡は永澄に靴下を渡した。
なのに燦が一緒に、それも笑顔で返しに来ている。なぜ? Why?
二人が仲直りできたことは本当に嬉しかったが、過程がさっぱりわからない。
巡は放課後まで頭を捻っていたのだが、いっこうに解答が得られなかった。
燦と永澄の二人はいい笑顔すぎて、尋ねることができない雰囲気。
巡は結局この謎を自宅に持ち帰ることにした。

茜射すフローリングの部屋で、ホワイトボードと靴下を前に正座する。
ホワイトボードには永澄、燦、巡の写真と靴下のやりとりを示す矢印。燦と永澄の間は『?』だ。
解明できない謎に硬直する巡。しかしその時、警視総監を目指す少女の脳天に電流が走った!!

   ピッピー 『状況考察アビリティ:LV2 幼馴染の勘』 ピキピー 

<巡考察 in>
  くっ……今回は難問だわ。巡は永澄くんに使用後の靴下を渡した。
  その目的は、永澄くんが燦ちゃんの使用後の靴下を嗅ぎたくなったときの衝動を抑えること。
  犯罪を抑止するためのアイテムとして、永澄くんだけ呼んで渡した、本来秘されるべきものだ。
  その時の文言も、特に問題はないように見受けられるが、考察材料として提示しておこう。
  『永澄くん永澄くん。……はいこれ。巡の靴下。イザというときに使ってね。……脱ぎたてだゾ?』
  なぜそのアイテムを、仲直りを果たした燦ちゃんと一緒に、二人とも笑顔で返しに来たのか……。
  これは難解な問題になりそうだった。

  ああ、それ以前に大切な前提が一つ。それは二人が仲直りしたということだ。
  巡の靴下を使用した問題とは別に、恐らくはそれ以前に、
  『靴下の匂いを嗅いでしまったことを永澄くんが謝り、それを燦ちゃんが許した』
  『燦ちゃんが二度としないようにお願いした』という一幕があった前提で考察して構わないだろう。

  よろしい。では考察だ。

  永澄くんは『助かった』と言った。それはつまり靴下を使用した―嗅いだということ。
  ではどんな状況で巡の靴下を嗅げば、燦ちゃんに笑顔で受けいれられるというのだろう。

  一度は謝罪した永澄くんだったが、思春期の衝動は理性の壁を容易く崩してしまうもの。
  洗濯籠に置かれた燦ちゃんの靴下を見て、永澄くんは思わず手を伸ばしてしまう……だがそのとき、
  電流が走るような目覚めと共に、巡の忠告と巡から託されたものを思い出した!
  ややあって不穏な気配に脱衣所の扉を開く燦ちゃん。そこには靴下を嗅ぐ永澄くんの姿が!

  「永澄さんっ!? もうしないって言ったのに―」

  愕然とする燦ちゃん。無理も無い。約束を舌の根も渇かぬうちに反故にされたように見えたのだから。
  けれど永澄くんは、私が託したものの意味をちゃんと理解していて―

  「違うんだ燦ちゃん! 見てくれ! これは巡の靴下なんだああああああ!!!」

  こう真正面から燦ちゃんの疑いを払拭したに違いない。
  巡の靴下が今日自分が着用したのものと違うことくらいは、すぐに燦ちゃんもわかるだろう。
  だが―

  「ほよ? 確かに私んじゃないね……でも、なんでなん永澄さん。なんでそこまで靴下に執着するん?」

  次は当然この質問が来る。永澄くんの使用後の靴下に対する異常な執着。
  それは健全な女子中学生である燦ちゃんには到底理解できないものだからだ。

302:にっぷし 靴下の使い方 3/3
08/04/03 01:24:33 MD0Sxffn
  対する永澄くんも、ことここに到ってははぐらかすことなんかしない。
  真っ直ぐに燦ちゃんの瞳を見据え、強い意志でもって自分の歪んだ性癖をカミングアウトする。

  「オレは本当なら燦ちゃんの匂いを直接嗅ぎたいんだ! でもそれは中学生のオレ達には早すぎる!!
   だからその代わりに脱いだ服から、中でも一番強く匂いが残ってそうな靴下を選んで嗅いでいたんだ!
   そしてそうしているうちに、いつしかオレは靴下に対して強い思い入れを持つようになっていったんだよ!」
  「な、なんじゃってえええええええええ!!!」

  自分が女性の使用後の靴下の匂い愛好家になった経緯を話し、永澄くんは更に言葉を続ける。
  そう。一番大切なのは、もう燦ちゃんの靴下を嗅がなくていいということを説明することなんだから。

  「だけどもう大丈夫なんだ燦ちゃん! オレは確かに靴下の匂いを嗅ぐのが三度のメシより大好きだが、
   これからはこの巡の靴下を嗅ぐことで乗り切る! これはそのために巡から託されたものなんだああ!!
   オレはもう燦ちゃんの靴下の匂いは嗅がない! だからもうオレ達が喧嘩する必要はないんだああああ!!」

  ドーンと効果音が出るほどの勢いで喋る永澄くん。ここに状況の説明は終わった。
  ここまでなら、まだ巡が以前、靴下を託す前に想像した展開からそうは逸脱していない。
  永澄くんは燦ちゃんの靴下を嗅ぐことの代用品として、巡が渡した靴下を使用した。
  永澄くんはそれで満足したし、燦ちゃんに説明することで、彼女との約束を守っていることも説明した。
  『巡の靴下が燦ちゃんに見つかる』というイレギュラーはあっても、辛うじて修正が効いている状態だ。
  これで燦ちゃんが納得すれば、二人は喧嘩せずに仲直りした関係を維持できる。

  ―だが、それでは足りないのだ。説明がつかなくなってしまうのだ。
  永澄くんと燦ちゃんは、『二人で巡に靴下を返しに来た』
  それは以下の条件が揃わなければありえない。
   A.『燦ちゃんが巡の靴下のことを知っている』
   B.『燦ちゃんと永澄くんの二人が仲直りを続けられている』
   C.『永澄くんが、もう巡の靴下を必要としていない』

  現在はAとBの条件が揃った状態だ。Cの条件がまだ揃っていない。
  今まで考察した状態から、どう事態が推移すれば、Cの条件を満たすことができるのか。
  それはきっと―……

  「な、永澄さんが、に、にに匂いフェチ……ッ!!」

  薄い栗色の髪をさらりと揺らしてくらりとする燦ちゃん。
  巡の靴下を眼前で両手でヌンチャクを構えるが如く広げる永澄くん。
  だが時折任侠映画のヒロインみたいに格好良い燦ちゃんは、ここで覚悟を決めて立ち上がるのだ。
  突如暗くなる周囲。カッとスポットライトが彼女を照らし、ヒラヒラと夜桜が背に舞い落ちる―

  「そうか……わかったで永澄さん……。けどな、もうお巡りさんの靴下を嗅がなくてええよ……。
   私の靴下嗅がしちゃる……。永澄さんの趣味は理解できんでも、受け入れることだけはできる……。
   ここで女見せたらな、瀬戸内人魚の名折れじゃきん! 任侠と書いて、人魚と読むきん!!」

  気合を入れて宣言し、腹の据わった笑顔を見せる燦ちゃん。

  「燦ちゃん……っ! ありがとう! こんな、こんなオレのために……ッ!!」
  「ええんよ。永澄さん。……さあ、思う存分嗅ぐとええ……でも、こっち見んでね。少し恥ずかしいきん。
   ……これでもう、お巡りさんの靴下はいらんね……これはきちんと洗って、お礼言って二人で返そ?」

  自分の至らなさに膝を落としながらも、燦ちゃんの献身に感涙する永澄くん。
  そんな永澄くんに、燦ちゃんは洗濯籠から自分の靴下を取り出して差しだし―……
  巡の靴下は晴れてお役御免になったのだ。これによって条件Cはクリアされ、ここに考察は完了した。
<巡考察 out>

巡は当初の自分の予想と違う展開になりながら、予想より遥かに深く信頼関係を築いた二人に脱帽した。
偶然見られたことが発端とはいえ、まさか性癖をカミングアウトして受け入れられるという解決があるとは。
笑顔で靴下を返しに来た二人はまるで夫婦のようだった。それを思い出し、巡は自分の考えの狭さを恥じる。
欲望は必ずしも秘されるべきものではなく、認め合うことでより深い絆を産むこともあるのかもしれない。
また一つ大切なことを教えられた―。その思いと共に、銭形巡は夕陽が沈む窓に向かって敬礼をするのだった。

303:にっぷし 靴下の使い方 4/3
08/04/03 01:25:44 MD0Sxffn
以上です。ありがとうございました。
いいかげん少しくらいエロ入れないとまずいよーな気がしてきました。
だけどその前に最低でもあと一つはギャグネタやりたいんでさぁ。許してくだせえ。
添え物として楽しんで頂ければ幸いです。では。ノシ

304:名無しさん@ピンキー
08/04/03 12:21:43 kccjjptM
>>327
おもろいからおk
ケンシ○ウ状態のセリフが脳内で再生されて吹いたw

305:名無しさん@ピンキー
08/04/03 21:09:53 WM3oM/8H
巡想像力たくましいなw
もっとギャグ話キボン

306:名無しさん@ピンキー
08/04/03 21:32:49 WIschjET
巡脳内でどんだけ特殊性癖なんだ永澄w

307:名無しさん@ピンキー
08/04/03 22:52:50 xXCtOOH3
>>327GJ!!


308:名無しさん@ピンキー
08/04/04 02:50:19 QH55mgOk
>>327
ちょw巡w永澄をなんだと思ってるんだw


それはともかくGJ

309:名無しさん@ピンキー
08/04/04 17:01:39 WAdFofns
不知火さん×巡はまだかね

310:名無しさん@ピンキー
08/04/07 00:19:12 YX/LxXAX
>>333のせいで一気に過疎ったな

311:名無しさん@ピンキー
08/04/07 00:47:57 B+EhXmEs
巡×明乃なほうがいいよな常考

312:名無しさん@ピンキー
08/04/08 02:08:36 27Uzyh5M
たまに来ると新作が投下されててウレシス


でも欲をいえばエロがほしいいです

313:名無しさん@ピンキー
08/04/09 14:37:31 wh7PiXXA
政さんのエロ分が足りないぞ

314:名無しさん@ピンキー
08/04/09 15:43:31 A/3HWyjm
>>337
後で話し合おう母さん

315:名無しさん@ピンキー
08/04/09 21:53:09 8r0Og/5u
満潮夫妻こんなところでなにやってんすか

316:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:13:32 Z5qMnEbF
満潮パパン&ママンのエロキボン

317:名無しさん@ピンキー
08/04/10 00:45:19 a1pnHbI+
>>340
永澄誕生物語ですか?

318:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:27:06 6Se9OgKa
生生しいなw

319:名無しさん@ピンキー
08/04/10 23:33:11 IriWWcrS
燦ちゃん誕生物語も是非w

320:名無しさん@ピンキー
08/04/11 18:42:52 3MDjovG/
むしろ今の夫婦でw

321:名無しさん@ピンキー
08/04/11 23:43:41 FBQJVWFM
新作マダー?

322:名無しさん@ピンキー
08/04/12 19:13:54 9ymPi3gG
>>284さんの続きも、
>>292さんの巻×蕗も、
にっぷしさんが>>327で言ってる新作も、
もちろん他の職人さんの話も全部読みたいんだぜ

だからそろそろSSを…

323:名無しさん@ピンキー
08/04/12 21:35:20 oZe8+B2x
アニメの義魚のとこにいたオデコを出してた人魚がスゲー可愛かった。
だけどSSにしようとすると、アニメ終了後義魚が抜けて金回りが悪くなったグループの男が
小遣い稼ぎにくすねた香(燦に使ったやつ)を売ったり性犯罪に使ったりして
瀬戸内組のシマを荒らしちゃって、男女まとめて掴まっちゃって、男はリンチされ、
女は手酷く輪姦された挙句に風俗に沈められるという話くらいしか浮かばない……。
瀬戸内組に黒い仕事させるのはあんまり良くないよなぁ。没だ。

324:名無しさん@ピンキー
08/04/13 01:33:31 OiSqrzbX
>>347
すげーなぁ…
俺は義魚の正室の座を奪い合う女の子達の陰険な戦いぐらいしか思いつかないよ

325:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:21:26 12BkBROr
義魚の足のとこにいた人魚脚の子が可愛かったなぁ

326:ほしゅ小ネタ
08/04/15 21:56:50 IDX5D386
~永澄と燦の初夜~

燦「ふつつかものですがよろしくお願いします」
永「うん、こちらこそよろしく…」
燦「永澄さん、その…今から子供…つくろな?」
永「うん…(やっとこの日がキター―!!)」
燦「恥ずかしいきん…じっとみんといて…」
永「あっゴメン…」

燦「さ!卵産んだきん、後よろしくな、永澄さん!!」
永「えっぶっかけ!?」

327:名無しさん@ピンキー
08/04/15 22:25:22 JuuxFfwq
>>350
色々と想像して吹いたw

328:名無しさん@ピンキー
08/04/16 02:16:24 Xod38MGq
浮気ENDだなw

329:名無しさん@ピンキー
08/04/16 08:56:56 XaJ9rDpv
政さんと浮気とかしそうだな

330:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 1
08/04/16 22:35:19 H5u4AYhx
注 母息子近親相姦  

「う~むぅ、どうしよう」
ある日の夜、満潮永澄は栄養ドリンクのような瓶の前で唸りながら悩んでいた。
それは異性には強烈な惚れ薬と働き、同性には徹底的に嫌われるという、あの魔法薬だ。
瀬戸燦の母親である蓮から、まだ余っているからと何本か渡されたのだった。
あの学校全体を巻き込んだ大騒動に懲りていた永澄は、一旦丁寧に断わったのだが。
「もし燦と二人の時に飲んだらどうなると思う?]
「あっ…」
「…………しかし…俺は、もうこんなもんの力を借りなくても…」
「じゃぁ…捨てるかな?」
「あぁっ、い、一応持って行きます」
瓶を豊かな胸に押しつけるように抱えて流しに持っていこうとする蓮に永澄は思わず叫んでいた。
「まぁ、もてるようになるだけだから後は永澄君次第よ」
「え……………はい」
「あ、私には、こんなもん使わなくても、いつでもいいからね?」
「え、ぅわ~ ありがとございま~す」
蓮の流し目に慌てて退室した。
そうして、つい捨てるのが勿体いないと思ってしまった永澄は、魔法薬を持って帰ってきてしまったのだった。
今日、明日と父親は仕の出張で帰ってこない。
留奈も仕事だ。
母親は、なんとかなるだろう。
問題は巻だが人間化してなければデレるだけだし大丈夫に違いない。
両親の元へ行っている燦がそろそろ帰ってくる筈だ。
「こ、今夜だけ…」
魅力的な少女達との同居に永澄は、この歳にありがちな溢れるリビドーを自慰をすることで必死に耐えてきた。
それでも爆発しそうになる事がある。
魔法薬という効果が確実にある物を目の前にして誘惑を我慢するのは難しい。
永澄は必死に自己正当化をする。
散々な目にも遭っているのだ、少しぐらいイチャイチャ気分を味わっても罰は当たらないだろう。
そう、ちょっと寄り添って恋人気分を味わうだけだ。
まだ14の少年が誘惑に勝てる筈もなく、永澄は決心して数本の瓶を持つと身体を浄めるため風呂へと向ったのだった。
風呂上がりに飲む予定だったが、これからの燦との事を妄想して我慢し切れず震える指で蓋を開け一瓶を一気に飲む。
「ふ~ぅ」
永澄は、飲んだ途端に自分が情けなくなり浴室に入ると身体も洗わず湯舟に飛び込んだのだった。

331:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 2
08/04/16 22:40:03 H5u4AYhx
「な~がすみ」
ノックする鈍い音がして母親の声がする。
永澄の頭の中は魔法薬の事で一杯になり母親の事を失念していた。
「あ、しまった!」
しかし夕飯も終わったし、母親に会わないように部屋へ戻れば良いだけだ。
それに母親に対しての効果はもう判っている。
「もう! 返事をしなさい」
浴室のガラスドアがいきなり開き永澄は慌てる。
「わ~ 母さん! なんだよ~」
「燦ちゃんと巻ちゃん、今日、向こうへ泊まるって」
「え……」
「ねぇこれ、のん――」
母親の言葉を最後まで聞くことなく、そんなこと風呂からあがってからでもいいじゃないかと永澄はズブズブと湯の中に沈み込んだのだった。
湯の中で息を止めながら永澄はホっとしていた。
「これで、いいんだ」
納得した永澄は息が苦しくなって湯から顔を出す。
すると母親はまだ、そこにいた。
「あっ、不味い」
そうか薬の効果か無理矢理、背中でも洗おうというかもしれない。
しかし母親の表情が変だった。
「…お母さ…ん…」
突然、母親が理想の女性に見えてしまい永澄の声が掠れる。
「なんで…」
無言で服を脱ぎ始めた母親の足元には、空になったあの瓶が転がっていた。

あの薬は異性には異常に好かれ、同性に異常に嫌われる。
でわ、母子とはいえ異性同士で飲んだら…
その相乗効果はどうなるだろうか?
しかも効果はエスカレートしていく。
永澄は風呂に浸かっていながらも冷汗を顔に流しゴクリと唾を飲み込む。
それに、ここは風呂場……
これは洒落にならないかもしれない。
ヤバい!
なんとかして逃げなければならない。
前回、飲んだ時は理性は失わなかった、おかしくなったのは周りの人間だった。
あの時は燦の母親でさえ永澄の虜になりそうだったのだ…
もしあのまま蓮の言うままになっていたら、結果を想像して母親を見る。
そこはこの世で最高の母親がいた。
母親は、少女のように頬を赤く染めうっとりして自分の事を見つめている。
自分も母親をうっとりと見ているのに違いない。
そう、今回は影響を受ける側でもある。
「だ、大丈夫だ!」
前回の時、母親は永澄の事を理想の息子として反応しただけだ。
そう今の自分も理想の母親として見ている。
しかし、なんで母親は服を脱いでいるのだ。
いやいや背中を流す為だきっと。
でもなんで自分の股間は反応しているんだ。
いや、これは生理反応だ!
永澄は魅力的な母親の肢体から視線を外そうとするが失敗してしまった。


332:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 3
08/04/16 22:45:11 H5u4AYhx
「はーはー…母さん」
永澄の鼓動が高まり息が乱れる。
母親の手がブラにかかり恥ずかしそうに外していく。
柔らかい乳房がためらうように揺れ姿を現わす。
その歳にも係わらず重力に逆らうようにツンと上を向き、いかにも弾力がありそうな白く美しい乳房に永澄は感嘆の声をあげる。
自分の母親の胸がこんなに大きく美乳だったとは…
淡い乳輪に囲まれた乳首には、まだ余分な色素が沈着していなく可愛く震えている。
そして無駄の肉のついてない意外とスレンダーな肢体は美しい曲線を描き、生来の童顔と相まって高校生の姉と言っても通用するかもしれない。
母親は弾力のある乳房を揺らし、そこだけは大人びている豊かな腰から淡いブルーのショーツを降ろしていく。
ショーツから足を抜く為に静かに片足を上げていくと肌の張りの良さを強調するかのように肌の下の筋肉が艶かしく動くのだった。
やがてタオルで前を隠した母親は、凝視する息子の視線に、はにかむような表情をして広い浴室に入ってきたのだった。
「ながすみ…はぁ…なんて愛しい息子」
母親の声でなく女の声で呼ぶ。
そこには、この世で最高の母親である女が見事な肢体を晒していた。
「来て、永澄も全てを見せて」
母親の悩ましげな声に永澄は抗う事ができなく前も隠さずに湯舟からあがり母親が用意した椅子に坐った。
「大きくなって…」
母親はタオルに石鹸をしみ込まると永澄の背中に胸をゆっくりと当て抱き締める。
「あ…母さん…ん…」
背中に当たる固くなった乳首と柔らかくまろやかな乳房に永澄は喘ぐ。
理性があるのに母親の淫らな行為に抗えないのだ。
「はぁ…なんで、こんなに愛おしいの…」
母親は、興奮に固くなった乳首を意識して強く永澄の背中に押し付け彼のしっかりした肩に頬ずりをする。
「ハァ…ハァ…私の息子…」
既に限界まで大きくなったペニスをタオルで包み丹念に洗いはじめる。
永澄の股間が泡まみれになると、その細く力強い指で根元から上へとしごき、もう片手で袋を包み込む。
「…なが…すみ…あんたが、こんに素敵なんで思わなかったわ」
耳元で囁かれる艶やかな言葉に永澄は身体を震わせてたわいなく射精した。
目を欲望に染めた永澄が身体をまわして母親と向きあう。
顔を赤らめ恥ずかしそうに坐った母親は股間を隠していたタオルを取りツヤツヤした赤茶色をした恥毛が茂る股間を見せつけるように股を大きく広げた。


333:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 4
08/04/16 22:51:23 H5u4AYhx
「見て…永澄が…はぁ…生まれてきたところよ」
色香を漂わせる声で言われ永澄の呼吸が乱れる。
母親のたおやかな指が蠢き、その永澄が生まれたところをゆっくりと開いていった。
柔らかくプッニュゥとした二つの脂肪の固まりが縦に大きく開き、赤く充血した内側を曝け出す。
永澄が食い入るように見つめると母親の顔が急に驚いた顔になり小さく叫び声をあげる。
「きゃぁっ 私、な、なんてことを!」
一瞬、正常に戻ったような顔をした母親だったが股を閉じら落胆した永澄の反応を見ると、すぐに妖しく笑う。
「永澄が、穴があく程みるからよ、おほほほ、エッチな穴があるけど」
品良く下品な事を言った母親の手が悩ましい乳房を下から持ち上げる。
「吸いたいの?」
永澄が頷くと、からかうように笑う。
「まだダメ」
永澄は息を飲み込み素直に従った。
「良い子ね、さぁ足を広げて今度はお口で綺麗にしてあげるわ」
永澄が足を広げると桶に汲んだお湯で丁寧に石鹸を流し落とした。
「はぁ~ 息子の息子…」
母親は両肘と両膝をタイルに付きカエルのように這いつくばると永澄の股間へと顔をうずめる。
固いタイルに乳首が当たると顔をしかめて呟く。
「ごめんね…」
「えっ…」
母親の掠れるような声に、反った優美な背中に触れようとした永澄の手が止る。
今にも舌を出しペニスの根元を舐めようよしている母親の目から涙が流れていた。
「ハァハァ…身体が止らないの…ダメなのハァハァ…どうしてぇ…」
明らかに助けてと悲鳴を上げている母親に永澄は叫ぶ。
「俺の……せいだー あの薬が…ご免よ、ご免よ」
「薬…あっ…そう…なの……」
驚いたことにすぐに母親の目に理解の色が浮かんだ。
「い…いのよ……永澄…あなたのせいじゃないわよ」
「母…さん!」
「…い…いの…よ、勝手に飲んだ私…も…いけないわ…」
「どうして…許せるん…だー」
「嬉し…いから…」
すんなり出た言葉に母親自身が静かに驚いていた、息子との背徳的で嫌らしく淫らな行為に悲鳴をあげている理性の隣に興奮し悦んでいる自分がいる。
息子の全てを自分の物にする。
息子に全てを与える。
禁じられた異常なる母親の願望
それは薬のせいだけではなく、こんなアクシデントさえなければ絶対に一生気が付かなかっただろう。
自分の奥底にあるドロドロした暗くおぞましい母親の欲望。
誰にもあるのかもいしれないし、ないのかもしれない。
浴室のタイルに這いつくばり無理な体勢で、逞しくなった息子の顎の線を見上げている母親。
わざわざ恥辱的な行為をする事でさらに禁忌を犯す事に悦びを覚えるのだ。
「そう…」
魔法薬のせいだけじゃない、ただあの薬が絶対に開けてはいけない扉を開けてしまっただけ…

334:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 5
08/04/16 22:57:07 H5u4AYhx
それは永澄も同じだった。
母親の全てを手に入れる。
母親に全てを与える。
しかも若い娘のような姿態な母親を自分の物に出来るのだ。
麻痺していく理性の中で永澄は呻いた。
これが相乗効果の結果!
しかも、自分達は魚人ではなく人間なのだ。
母と息子の間で許容量を超えて過剰に効いたらどうなるか、事前に想像ぐらい出来ただろうに……
「母さん…」
永澄が、母親の細いウエストをしっかりと掴み不安定な格好をした母親の身体を固定した。
母親は手を使わず鼻の上に永澄の萎んだペニスを載せて、猥雑そうに濡れた唇で根元にキスをする。
そしてピンク色した舌で袋の皺を伸ばすように舐めまわす。
永澄のペニスがみるみる回復し彼が喘ぎ声をあげると母親は嬉しそうに
息子の名を呟く。
「私の永澄…」
「あっ…くぅ…俺の母さん…」
永澄が再び喘ぐと唾液まみれになった袋から口を離しペニスの先端をペロペロ舐めてから舌舐めずりをすると。
「はぁ…美味…しい…どう? 気持いい?」
「うん…すごくいいよ…母さんの舌技」
息子の声ににっこりと微笑むと唾液を口から垂らし母親はペニスを浄めるかのように丹念に舐め始めた。
その目には既に涙はなく、ただ理想の息子に奉仕をする悦びに輝くのだった。
そして牝獣のごとく涎を垂らしペニスを両手で掴み、頬張ろうとすると永澄が母親を抱き起こす。
「ハァハァお母さん次ぎは俺が悦ばしてあげる、俺を欲しくない?」
「欲しいわっ…もう、どうかなちゃうくらい欲しいわ」
母親は息子の申し出に歓喜の声をあげるが、永澄の手が母親の股間に触れようとすると首を振る。
「もう受け入れる準備ができているわよ」
二本の指で大陰唇を開いていくと粘液が滴り落ち充血したヒダが息子の為にヒクヒクと蠢き、粘液が溢れ出る膣の入り口が永澄を誘う。
「ほら、もうぐちょぐちょでしょう」
永澄のペニスをしゃぶっているあいだに自分の手で性器を愛撫していたのだった。
愛する息子をいつでも迎え入れる為に。
「母さんずるいよー俺が弄りたかったのに~」
どうりで腰が艶かしく動いていたわけだ。
「だって早く永澄を入れたかったのよ」
駄々をこねる不満気な息子に微笑んで、あとでいくらでも好きにしていいと呟く。
そのまま、椅子に坐る永澄の太ももに跨がり腰を降ろしていく。
息子のペニスを初めて入れるのは正面を向いてお互いに抱き合うのが相応しい。
肉棒が柔らかい大陰唇に当たり押し広げるように侵入していった。


335:淫らで淫乱なママンはお好きですか? 6
08/04/16 23:01:48 H5u4AYhx
母親はうっとり�゙ちゃんそう言って俺の目を真直ぐに覗き込んだ。
その視線に何か恨みがましいものがあるのを感じてしまい、俺は知らない内に留奈ちゃんになにかしたんだろうか?
「本当に……わからないの?」
「う、うん」
「…………」
留奈ちゃんは俯き軽く溜息をしてから深呼吸をした。
「はぁ~ 最近のアンタは私様の下僕として相応しく無い行動と言動が多いから、根性を叩き直さなきゃダメだわ」
「そ、そんなあ~ せめて服を着させてよ~」
「ダメよ、さぁ、身も心も私様の物になると誓うのよホーホホホホホ」
「で、出来ないよ、オ、オレは燦ちゃんの物だから」
「そんな言葉は聞き飽きたわよ」
「か、勘弁して~」
「そんな事を言っていられるのも今のうちよ」


336:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 5 
08/04/28 23:15:51 AShFjJtI
「ふふ、これ、なんだと思う?」
と言いながらクルっと俺に背を向け壁際にあるロッカーの上から背伸びをして何かを取り出そう……出そう…と…
「………留奈ちゃん俺が取ってあげようか?」
「う、五月蝿いわね!」
ガタゴトと椅子を引っぱりだして、彼女がようやっと手にしたのは、小型のビデオカメラだった。
「ホーホホホホ さっきのキスばっちり撮ったわ、下僕ぅどう?」
「なっ!」
留奈ちゃん、なんで、こんな事をっ!
「燦に見せちゃおうかなァ~」
俺が全裸に近い状態で拘束されていることの是非はともかく、さっきのキスで留奈ちゃんのことを愛しく感じられていただけに余計、落胆して腹が立ち気が付いたら俺は大声で怒鳴っていた。
「き、汚いぞっ、留奈ちゃんが、こんな事をする人間だったなんて思わなかったよ!」
「私様は人間じゃないもん~ 第一主人が下僕に何をしてもいいでしょっ!」
「そぉゆう問題じゃないだろぉー!」
「うっ…」
「俺、留奈ちゃんは卑怯な事はしない娘だと思ってたのに、見損なったよぉお!」
「五月蝿いわね、ア、アンタ達がいけないんだらぁっ」
「……!」
本気で怒ってしまった俺の言葉に、留奈ちゃんは目を涙で一杯にして叫んだのだった。
「え……アンタ達?」
……俺と燦ちゃんの事?

「だから、だから、私様はっ!」
そう言い放って涙を手でぬぐった留奈ちゃんは意を決したように唇を噛み締め、いきなりセーターを脱ぎ始めた。
「うっわっ ちょっと、な、な………なな…何を?」
留奈ちゃんは俺の叫びを無視して、黙ったまま制服のネクタイを外す。
「留奈ちゃん何を考えてんだよ~」
ミニスカートの留め金を外し始め―
「ちょっ、ちょっとストップ!ストップ!」
―俺の制止も空しくスカートはストンと床に落ちて麗しの太ももが露になる。
うっぁ……相変わらずいい太ももしてるなぁ、いやいや、そういう問題ではないだろう!
「ダメだよ 留奈っ…ちゃん」
俺は大慌て留奈ちゃんの下半身から目を逸らしたのだが……
俺の鷹のような目はパンツいやショーツの下にうっすらと透けている物をしっかり確実に捉えてしまっていた。
「うっ……留奈ちゃん止めてくれ」
俺は自分の股間に大人しくしろと言い聞かせる。
こんな目にあっているのだ少しぐらい見てもいいじゃないかという欲望に耐えてなんとか目をつぶり念じた。
反応するな立つな、立つなー 燦ちゃんの事を考えるんだ、今は興奮していい事態じゃないからな、し、鎮まれっ、ああ、我が分身よっ!



337:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 7 
08/04/28 23:19:02 AShFjJtI
上は6

「ちゃんと私様を見なさいよっ、でないとこのビデオを燦と政に見せるわよっ」
留奈ちゃんは、なんか半ばヤケになったかのように叫ぶ。
「ちょっと待て!」
燦ちゃんはともかく、何で政さんなんだよ~
俺が抗議をしようと目を開くと彼女は、大きすぎる男物のワイシャツのボタンを外しているところだった。
……男物のワイシャツ?
えっええ?
俺は驚いて目を見開く。
そう留奈ちゃんの着ているワイシャツは男物だった。
袖をまくりあげたダボダボの白いワイシャツ……サイズが合わないのが実に可愛く似合ってる。
あれは、ひょっとして、そう多分俺の物に違いない。
「る、留奈ちゃん、それ……」
俺の表情にようやっと気が付いたかというように笑った。
そのまま留奈ちゃんは床に落ちたスカートの輪の中から数歩、踏み出すと俺の目の前に立ち、両手を腰につけて俺の方へ上半身を屈ませた。
その小悪魔という言葉が相応しい彼女の仕種に俺は、目を逸らすことが出来なくなってしまいワイシャツの事も聞くのを忘れてしまっていた。
「どうやら、燦より政に知られる方が堪えるようね」
「ち、違う、誤解だ~」
そして俺は彼女の思い詰めたような視線と身体から心を逸らす事が出来なくなってってしまった。

「な、なにをする……つもりなんだよ…」
俺の声が掠れる。
「判らないの?」
開いた俺のワイシャツの隙間からから覗く弾力の良さそうな可愛い膨らみに目がいき俺は思わず呻く。
「うう…留…奈ちゃ……ん」
ああっ……
ブラの上から僅かに乳首がポチっと盛り上がってるのに、俺は気が付いてしまい我が分身は、とうとう制御を外れてしまいムクムクと自己主張を始めてしまった。
「ホーホホホホホホホ、偉そうな事を言っても、どうやら私様の素晴らしい身体に、釘付けね!」
俺の呻き声に、どうよっ、というように勝ち誇って留奈ちゃんは笑った。
なんで俺の股間は、こんな状況で立つんだよ~

そう確かに留奈ちゃんの身体は健康的でエロくて可愛いかった。
華奢だが美しく整った若い肢体、趣味の良いシンプルな下着が逆に若々しく健康的な美しい肌に映えているし、ショーツからうっすらと透ける恥丘は見る者を激しく劣情へと誘う。
黒のニーソの縁も、太ももにムチっと色っぽく食い込んでおり、彼女のすらっと伸びた足の美しさをさらに強調している。
歌で鍛えている為だろうかウエストはキュッと引き締まり絶妙な曲線を描いた。
さらに特筆べきは、成長期故のアンバランスさが幼さの中にも大人のエロスを醸し出しつつ、手の平に丁度良く収まりそうな控えめな胸が、私様を揉んで舐めて~ と俺を誘い……
はっ! 
ヨダレがぁああー
…い、いかんいかん、寸評なんてしてる場合じゃなかった、だが俺の頭の中と股間はエロでショート寸前だったのだぁ!


338:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 8 
08/04/28 23:21:28 AShFjJtI
俺は、留奈ちゃんの肢体に反応しまくる己の肉体を押さえ込むように、何度目かの質問を絞り出す。
「留奈ちゃん、こんな事してどうゆうつもりなんだよっ」
そうなんだ……
いくら留奈ちゃんでも、こんな破廉恥な誘惑をする筈はない。
…いったいどうしたんだよ? 
なんかあったのだろうか……

留奈ちゃんは複雑そうな表情を一瞬見せたが俺の言葉を無視する。
「下僕は変態だからニーソを付けたままの方がいいよね」
……え? ちょっと良いかも~ 違う、そうじゃないだろう、しっかりしろよ永澄!
「ダメだよ…留奈ちゃん、こんなことしちゃっ 俺、本当に怒るよ」
「ふんっ…なによ、みんなアンタがいけないのよっ」
俺の組んでいた足を、不機嫌そうに一ケリで外して……あっ
「わ~ 見ないで、お願い」
股間を凝視ししてしまった留奈ちゃんは一瞬凍り付いたように動きが止り、真っ赤になった顔を逸らしたのだった。
「下僕の変態!」
「し、仕方がないでしょ、早くロープを外してよ、聞いてるのっ」
「五月蝿いわよ!」
留奈ちゃんは美しい足を振り上げて俺の股間に押し付ける。
「ぎゃぁああ……や、や、止めてぇえええええー」
「なにが、止めてよ、こ、ここは、こんなにビンビンにして悦んでんじゃないよ」
「こ、これは、その男の生理現象というやつで、痛いよ留奈ちゃん」
「へ~ 生理現象ね……男ってイヤねっ」
ああっなんということだ、足の指で俺の大事なとこを……あっん…
「さ、先ちょはダメェエ!」
「おほほほっほ、私様の身体の魅力に恐れ入りなさい」
くぅ…このままではいけない!
「はぁはぁはぁ、止めて留奈ちゃん……こんな事するの留奈ちゃんらしくないよ、くぅう…あっ……お、俺、留奈ちゃんの事、嫌いになるよ」
「いいわよっ」
「……えっ」
「嫌いになっていいって言ってんのよっ 大体、私様らしいって何よ!」
「くぅ……あっダメ」
尚も彼女は悪魔のごとく俺のモノをしつこく攻め立てる。
くぅううう……
「留奈ちゃん、止めてぇええええ、潰れる~」
俺の悲鳴に、ようやく股間から足を退けてワイシャツをハラリと脱ぐ。
悩ましい程、存在力のある白い肢体にドッキとして俺の鼓動がさらに激しくなる。
「もっともアンタに私様を嫌いになる権利なんてないけどね」
そう言って、俺の前に膝を付き、さらに身を屈める留奈ちゃんの腰は、なんとも表現しようもない程、悩ましくエロかった。
うむ!
これだけでイケそうだ………ぅああっ。 
こ、こんな事態に、こんなこと考えてしまう俺って……やはりエロ澄なのかぁー。



339:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 9 
08/04/28 23:22:41 AShFjJtI
俺が自虐し葛藤している間に留奈ちゃんの手が俺のパンツに触れ脱がそうとし始めていた。
「ぅわっちょぉっとぉ~なにをっ!」
「下僕、ちょっと腰を上げなさいよ」
「ダメ、出来ないよそんなこと!」
しかしグルグル巻きに縛られていては、さしたる抵抗も出来るわけがない。
「留奈ちゃん、止めてぇくれよ~」
「あのね、アイドルの私様が自ら脱がさせてあげようというのよ」
「いや、そいう問題じゃないからぁ」
「あっそ、こうするわよ」
「うっ」
……おまけにハサミで切るわよっと言われたら、脅しだけだと判っていても、そう抵抗できないよな。
ちょっとした攻防が続いた後、抵抗空しくパンツを脱がされてしまい留奈ちゃんの目の前に俺のモノがバネ仕掛けのようにボヨ~ンと飛び出して露になったのだった……
「……………」
留奈ちゃんが『ヴッ』と言ったきり、しばし重い沈黙が続く……
やがて至近距離で反る程直立しユラユラ揺れる俺の分身を呆然とした表情で見つめていた留奈ちゃんは冷汗を浮かべながら目を逸らしてボソと呟く。
「げ、げ下僕にしては、り、立派じゃない……」
同様しているのか声が引きつり酷く震えている。

留奈ちゃんはちょっと躊躇してから汚い物か危険物のように恐る恐る俺のモノに触れた。
まぁ、ある意味、危険物だよな……
わ~わ~ キレイな細い指が俺のモノを掴んでぇえ!
「あっ…留奈ちゃん…ダメ…やぁん!」
そして、やおら唇を近付け始めた。
「へ? うわっ……ち、ちょっとっ待って! そんな事しちゃダメぇえ!」
このわけの判らない状況に慣れてきて半ば諦めつつあったが……いやそうじゃないな彼女の行動力と魅力に抵抗できなくなってきたが、俺はさすがに驚いて止めようとした、
そいう事をするのは、まだ5年くらい早いじゃないなか?
しかし彼女の可憐な唇は、ゆっくりと確実に接近してくる…
ああっ…アイドルルナが口で……ピンク色の舌を出して俺のを!!
「ダ、ダメだぁ! いやぁ、止めてぇ 留奈ちゃん!」
うぉっ、ペロっと舐めたぁあああ!
「あぅっ…くぅ…!」
「うぇ…変な味……ふん」
そ、そりゃそうだろうな。
顔をしかめた留奈ちゃんは、そのままスクっと立ち上がり俺に背を向けたのだった。


340:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 10 
08/04/28 23:24:33 AShFjJtI
はぁはぁはぁ……はぁはぁ………
俺、もうエロおかしくなりそうだった。
もし今すぐロープを解かれたら我慢できなくて獣のように彼女を押し倒してしていたどろう。
「はぁ……留奈ちゃん…もう止めようよ、こんな事、絶対おかしいよ アイドルは、こんな馬鹿な事しちゃいけないんだ!」
俺の言葉にブラに手をかけようとした留奈ちゃんがちょっと振り向く。
その顔は、なにを言ってのよアンタはというような表情をしていた。
「下僕って、アイドルはオナラしないとかトイレにいかないとか思い込んでいる人?」
「い、いや、そんなことは……ないけど」
まさか小学生でもあるまいし、それに実際に一緒に生活していて彼女の実態を知った今となっては、そんな事を考える余地なんてありませんよ。
大体、今留奈ちゃんがしている事とは次元が違うよ。
「そう? ひょっとしてアイドルのルナには性欲なんか無いって思ってないでしょうねっ」
「せ、性欲って……」
留奈ちゃんの本当の姿を知っていてもなお、彼女の口から出るには余りに生々しい言葉に俺は黙ってしまった。
そして俺は自分の股間を改めて見る。
はぁ……確かにこんなになってちゃ、なにを言っても説得力ないよな………
でも、一体『何が』あの留奈ちゃんをここまでさせているのだろう?

そして背を向けたまま、留奈ちゃん思いきり良くブラを外して俺の方を見もせずに後ろへ投げる。
「………………あっ…むぅ」
俺は口で見事に脊髄反射でキャッチ………
うっぅ…俺、何をやってんのぉーよぉー
しかし………ゴクリ。
俺は、そのほんのりとした生々しい生暖かさと匂いに生唾を飲み込んでしまい、これから目の前で起こることを考えて興奮の為に息が上がっていくのを押さえる事ができなかった。
「フンフン~フン~♪」
留奈ちゃんは鼻歌を歌いながら白いショーツに手をかけて滑らかな動作で足元まで降ろした。
軽く伸びをした後、ショーツを残した片足をヒョイと上げ、人指し指に引っ掛けて抜いたのだった。

はぁはぁ……これは、本当に現実だろうか………
俺は、ふと現在起こっている事が、なんか夢の中のような出来事のような気がしてきて、一連のエロい動作を見つめていた。
留奈ちゃんの染み一つない美しい背中……
折れそうな程、細くきゅっと引き締まったウエスト……、
無駄な贅肉のない白桃のような小さめのプリリィーッとしたお尻に張りのある見事な太もも…
思わず触れて揉んでみたくなるじゃないかぁ!
いやいや、そうじゃないだろう俺!
……しっかり意識を保つんだ満潮永澄、俺に燦ちゃんがいるんだー!
しかし俺の頭のどこかにあった筈の理性は、目の前に立つ留奈ちゃんの、いやLUNARの放つエロ…いや本物の魅力の前に既になんの力も無くなっていたのだった。


341:淫らでエッチなアイドルはお好きですか? 11 
08/04/28 23:26:24 AShFjJtI
それでも俺は、消えようとしている理性を繋ぎ止めようと必死に振り絞る。
「もう、止めようよ、なにがあったか判らないけど、今ならまだ引き返せるよ」
しかし俺の声にゆっくりと振り向き、堂々と裸体を晒した留奈ちゃんの恐い程の真剣で強い眼差しは、俺の心を貫き麻痺させはじめていた。
「下僕は、本当にまだ引き返せると思うの?」
留奈ちゃんは本気だ……
ゴクリと生唾を飲み込んだ俺の頭の中に性欲という言葉が淫媚に響き渡る。

留奈ちゃんは、脱いだショーツを指でクルリと一回転させてから髪留め外して俺を見下ろす。
「どう? アンタの憧れのアイドルルナのカラダよ、ホーホホホホホ崇めなさい称えなさい!」
俺の前に立ち、髪をおろした留奈ちゃんは大人びて見えて背中がゾクリとした。
へ~
……思っていたよりは胸もあるし形も良いし弾力もありそうで白く滑らかな肌は触り心地が良さそうだ、燦ちゃんのように柔らかく豊満な乳房もいいが、これはこれで良いよな……
はっ……
気が付くと俺は留奈ちゃんの美しく魅力的な肢体をじっくりと観賞している。
ははは……俺はこの異常な状態に順応してしまい楽しみ始めていた。
しかも燦ちゃんと比べたりして、俺って最低な男だな。

頭を振っている俺の姿に可愛くクスクスと笑い、留奈ちゃんは指に引っ掛けていたショーツを丸めて俺の頭に載せる。
「似合うわよ下僕、ホーホホホホホホ」
酷い……
あっ…アソコの毛は控えめだな、鱗の色を同じだ。
あぅ…美味しそうな乳首が目の前にぃ………
はぁはぁはぁあっ……ぅうおー お、俺はもうダメだぁー
目の前にある乳房を揉みくちゃにしたい、乳首にしゃぶりつきたい!
すると乳房を見つめる俺の熱い視線に気が付いたのか留奈ちゃんはムッとして、口を開いた。
「わかってるわよっ! どうせ私の胸は発育が悪いわよ!」
いやそんなことは言ってないって。
そして赤く染まった頬を膨らませつつ胸を隠すもんだから……くぅ、可愛いよぉ~
その恥じらうような動作が物凄く可愛いく抱きしめたくなってしまう。
「い、いや、そ、そんなことは……」
「ふん!」
そんなに睨まないで欲しい、俺が悪いような気がして来る。
「いや、本当だよ、年相応にあるよ、いや、以上あるよ」
「…………」
「わ~…ホントだよ~」
留奈ちゃんの握った手が、また高くあがる。
「ぶ、ぶたないで……燦ちゃん…他の連中が大き…すぎ……」
この時、初めて留奈ちゃんの全身が小刻みに震えているのに俺は気が付いた。



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