07/12/02 00:59:09 2/G4yazl
人減ってるし、迷ったが、
なんかあのまま終了は寂しいので、立てた。
3:名無しさん@ピンキー
07/12/02 22:29:07 sQMFMNY5
あげ
4:名無しさん@ピンキー
07/12/03 22:41:47 1QeVp9vi
>>1乙and職人様降臨期待age
前スレは容量オーバーか?
落ちたわけじゃないよな…
時間あれば書きたいんだが…
2月くらいまでは忙しくてムリぽ
5:名無しさん@ピンキー
07/12/03 23:12:22 BMdlMmqY
>>1乙
まったり過疎は零パロクオリティだ
6:名無しさん@ピンキー
07/12/07 07:40:45 yqmfwD+j
>>1
お疲れ様です。
誰か、SSの読める保管庫を~
7:名無しさん@ピンキー
07/12/09 13:46:15 YzjECmmg
新スレになったというのに
人居ねーな…age
8:名無しさん@ピンキー
07/12/09 21:14:11 ZxWusVaQ
いや、居ることには居るんだけどさ……
9:名無しさん@ピンキー
07/12/10 00:07:31 2dsZe3oK
読み手の人数に対して書き手の数が少ない印象
10:名無しさん@ピンキー
07/12/11 06:10:59 mK9otAVR
…大分古いゲームだしな
11:名無しさん@ピンキー
07/12/11 19:42:57 lm7Ui8wK
古いのが理由とは言わんが、今までのが読めないと、活気づかせる意欲が削がれまする
12:名無しさん@ピンキー
07/12/11 19:58:40 x7k5mpJy
HDDあぼ~んしてログ無くなっちゃたんだよねぇ・・・
誰かまとめてうpしてくれないか
13:名無しさん@ピンキー
07/12/15 04:43:28 mg+EEG/D
ほっしゅ
14:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:08:00 jY5+aMj5
・・・何だ、この終末感漂う活気の無さは。
15:名無しさん@ピンキー
07/12/16 00:48:32 GiUiT0C5
俺も保管庫大希望。
私は震えている。肌を刺す冷気に。これからの行いに恐れ慄き―息を潜めて、手をかざす。姉の肌の触れるか触れないかの距離で止まり―掌から伝わる熱で距離を測りながら―私はもう一度確認する。いいの?
―うん、澪になら……
言葉が途切れる前に唇で塞ぐ。それ以上聞きたくなかった。これからの私たちの行為を正当化してしまいそうで―私の罪の意識が消えてしまいそうで怖かった。
私は手は姉の肌を辿る。私の指先で姉の肌はより一層強く熱を帯び出す。姉の身体が綻び、液が溢れ、私は徐々に中へと誘われ―何度も何度も押しては、戻す。
その間、ずっとキスをしていた。吐息も、言葉も吸い込む。今はただ触れることで姉を感じたかった。それでも、それでも聞こえる。私と、姉の息遣いが。水温が。私の罪を訴える、声が。
―ねぇ、澪。あの日私が崖から落ちたのはわざとだって気づいてたんでしょ?
―ずっと、一緒に。
ああ、お願い、これ以上―耳を塞ぎたくとも手を止めることが出来ない。それでは姉を感じることが出来ないから。
だから、代わりに目を硬く硬く閉じる―開いても、閉じても視界は暗いままだけど―目蓋がぎゅっと瞑ることでこの声がどこかに霧散することを期待して。
これは、私の、私だけの罪なのだ。姉を守ろうとして失った目、そのせいで罪悪感に苦しむ姉を肉体で捉える妹の咎、なのだ。だから、だから、お姉ちゃん―どうかあやまらないで!
頬から熱いものが流れ落ちる。その先にあるはずの姉の裸身に伝い、姉の熱を醒ましてくれるのだろうか。それを確認するため、私は再び手を、姉を感じられる残り少ない方法で―
こんな重苦しい双子SSが沢山読みたいれす。
16:名無しさん@ピンキー
07/12/16 02:10:04 /2ovvkR2
>>15
とりあえず俺の心の保管庫に10回保存した
17:名無しさん@ピンキー
07/12/16 03:08:46 LUgYNPyQ
>>15
たまんねぇ・・俺は20回保存した。
18:名無しさん@ピンキー
07/12/16 11:49:49 GiUiT0C5
起きて読み返してみたら何と誤字の多いこと!
気が向いたら保守代わりに書きたいんで、どうかこのスレ続いて欲しいです。
そのための職人降臨を!そして、そして…保管庫を!!
19:名無しさん@ピンキー
07/12/16 21:45:30 NyVjoh7p
組み合わせか。
じゃあ、俺は、
1.怜×深紅
2.深紅×兄
3.澪×蛍
あたりをリクして寝るか。
20:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:07:19 hv+C08by
■炬燵
「あったかいね、お姉ちゃん。」
「あったかいね、澪。」
「ねえ、お姉ちゃん。」
「なあに、澪。」
「炬燵の中でわたしのスカートの中に足をもぐりこませてくるの止めてほしいの。」
「あったかいんだよ、澪。」
「しかも爪先でそういうことしないで。」
「気持ちいいでしょ?」
「めちゃくちゃ気持ちいいよ? だから止めてって言ってるの。」
21:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:15:40 hv+C08by
■鍋
炬燵に当たっている繭。と、澪が湯気の立つ鍋を両手で持って登場。
「ごめん、お姉ちゃん! ちょっと炬燵の上、片付けて。」
「わ、なにそれ?」
「キムチ鍋だよ。今夜の夕飯。ね、お願い。あたし手がふさがってるから、炬燵の上のものどかして?」
「わ、キムチ鍋大好き。わかったよ、澪。」
炬燵から体を起こす繭。
「・・・で、なんであたしのスカート捲るの?」
「なんとなくだよ、澪。」
「ちょっと! 人が両手ふさがってると思って・・・! やだ、ちょっとどこを触って。」
「お鍋がこぼれるからじっとしててね、澪」
「やー、もーお、ちょーっとぉーっ!」
22:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:22:28 hv+C08by
■年賀状
「年賀状書くの大変だよね。」
「・・・あたしはそんなに書く相手もいないし。」
「うっ・・・。お姉ちゃん、もうちょっとクラスのみんなと仲良くしなよ・・・。」
「あたしは澪がいればいい。」
「また、そういうことを言う・・・。って、あれ? でも一枚作ってあるじゃない。」
「作ったけど、ちょっと出せないことに気がついたんだよ。」
「どれどれ? いや、こういうものは気持ちだから・・・って、きゃーっ! こっこっこっ、こ、これ、いつ、とったの!?」
「昨日の夜だよ。」
「やーん、ばかーっ! 誰に出すつもりなのよ、これ!」
「出さないよ? 出せるわけないじゃん、郵便屋さんに澪の恥ずかしい場所、全部見られちゃうもん。」
「それは作る前に気がついてよ・・・。」
23:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:32:24 hv+C08by
■カイロ
並んで路地を歩いている澪と繭。
「うー、寒い。」
「へへー。あたし平気。」
「なんで? あ、カイロ?」
「うん。さっき入れてきたの。」
「ずるーい・・・。ちょうだい。」
「え、や、どこに手を・・・。うきゃーっ! お姉ちゃん、手、冷たいよ!」
「お、暖かい。」
「や、違う違う、そんなところに入ってるわけないでしょ!」
「澪。意外と、この辺、ボリュームあるね。」
「何よ、それ、失礼な! ってか、こんな人通りのあるところで何してるの! やばいってば、ほんとに!」
24:名無しさん@ピンキー
07/12/17 21:44:54 YOqEVKVj
乙WWWワロタwやっぱ澪繭、繭澪は最高だなw
もっと二人を頼むよ!
25:名無しさん@ピンキー
07/12/18 19:40:07 5sZS0nEM
新スレあったのか!
>>18
>>15みたいなのもっと見たいよ。長編で!!
>>20-23
こういうノリ懐かしいな。千歳澪繭スレの頃を思い出す。
>>9
俺は逆に書き手より読み手が少ない気がする。
26:名無しさん@ピンキー
07/12/18 23:18:52 CoIB2AdM
とんとんとんとん。
ぐつぐつぐつぐつ・・・。
台所で深紅が夕食を作っている。
あたしはそれを居間で待っている。
なんだか幸せな時間。
このままこの子と、ずっと二人で暮らしていけるなら。
それも悪くないかもしれない・・・、なんて思ってしまうくらい。
でも、たまには何か手伝わないといけないかな?
いつもまかせっきりじゃ、さすがに気が引ける。
そう思って何の気なしにキッチンに近づいたときだった。
「・・・♪」
・・・歌? 深紅が歌ってるんだろうか?
珍しいな、と思い、思わず足音を忍ばせた。
深紅は私が近づいていることに気づいてないようだ。
何の歌を歌っているんだろう・・・。
「・・・にしてやんよ♪」
・・・?
「・・・わたしに歌わせてね♪」
・・・。
「みっくみっくに、しーてやんよ♪」
・・・・・・。
そこで深紅の手がぴたりととまった。
ぱっと振り向く。
そこにわたしの顔を見つけた深紅の顔は、それこそ、名前に負けず劣らず、真っ赤にそまった。
==========================
・・・。以上、本スレのねたから。
27:名無しさん@ピンキー
07/12/19 06:48:10 A/Y3g1kq
おっ!投下されてる。
>>15
あなたがそれを書くんですw
保管庫一応5スレ目までは読めるじゃんw
>>20
馬鹿繭久しぶりに見たわw
やっぱ和むわw
>>26
深紅可愛いよ深紅
28:怜×深紅 ―冬の情景―
07/12/20 13:24:22 i/6Qn87I
公園の入り口にあるアーチ状の柵に腰掛け、手袋に包んだ手で作る
ファインダー越しの情景。闇に沈む家々の窓からは暖かな明かりが漏れて、
何処からともなく夕食の支度を感じさせる香りが運ばれてくる。
街路樹の葉は散り、時折そっと流れる冷気に路肩に積もった枯葉が、
カサカサと身を擦り合わせた。
「今日は、やけに冷え込むわね……」
私は一人ごちて、ダークグレーのコートの襟元を手で押さえた。
そして「だけど」と呟いて、今度は空を見上げる。
それこそ肌が切れる程に空気が冷えて澄み切った夜空は、完全なる闇に
覆われて、それ故に瞬く星々のその輝きを引き立てていた。
うっとりとその光の粒達に魅入るのも束の間、私の手はやはり襟元を
強く合わせるようにして握られた。
―もしかして、どこか別のところに寄ってるのかしら?
それとも、別の道から帰ったとか? 怜さんは結構根性無しなんだから、
寒さに負けてそろそろ帰ってしまうわよ―
ここに着てからまだいくらも経ってない内に、私は立てた襟の下でブツブツと
ぼやいた。寒いロマンチックより、暖かな鍋のほうが歓迎。―なんて言ったら、
世の殿方は皆愛想を尽かすかしら。でも、それを聞いても可笑しそうに笑って、
私らしいと言ってくれた奇特な人もいたんですけれどね。
少し回想に耽っていたところで、遠目に見える街灯の明かりの下に、
見慣れた色のコートとマフラーの組み合わせを見つけた。
途端に、寒さも忘れて喜んでいる自分に少し苦笑したりして。
「あら、怜さん?」
ほんのり暖かみのある白色のコートに深い紅のマフラーを巻いた彼女こそが、
こんな寒空の下に、私を引きずり出させるに至った原因。
まだ少女と呼んでもいい歳なのに、ミトンの手に下げたスーパーの買い物袋が
とても似合ってたりなんてするものだから、知らず、私の顔は綻んでしまう。
「どうしたんですか、何かありました?」
「可愛い新妻のお出迎え」
本当に珍しそうな顔をして覗き込む深紅に、私はにんまりと笑ってそう言った。
深紅は一瞬目を丸くした後、少し目を逸らして「何言ってるんですか、もう……」
と小さく呟く。寒さのために色づいた頬の赤みが、少し濃くなったのを見逃さずに、
私はその反応に満足した。でも、本当にそうしたかったからなのよ?
29:怜×深紅 ―冬の情景―
07/12/20 13:25:17 i/6Qn87I
「帰っても、まだ寝てるかと思ってましたよ」
「せっかくのお休みだもの、あんまり寝て過ごしたら勿体無いじゃない」
「とか言って、さっきまでずっと寝てましたよね」
「それは~、お昼の後に深紅とベッドで 仲 良 し してたから♪」
「~~っ」
「あら、もしかして深紅ちゃん、私にずっと寝られてて寂しかった?
ごめんねぇ~、ほら、だから迎えに来たし。明日もお休みだから……今日も、
長い夜になりそうね?」
「知りませんっ」
「ごめんってば~。あ、今日の夕食は何かしら?」
「ありません」
「ちょ……ねぇ、ごめんねって。嘘、冗談だから。お願い、許して……ね?」
「……そんなに楽しそうな顔で言われても、許せません」
「だって、怒った深紅がとっても可愛いんですもの」
「だからっ、そういうこと言うのがですね……」
「「あ」」
いつものようなやり取りをして家路につく、その途中、ひらりと舞い落ちたものがある。
私達は同時にそれに気付いた。
「道理で、冷える訳ね……」
街灯の明かりを通して見る闇に、雪はくるりくるりと夜の中に舞い踊りながら地に降りてくる。
その様は、まるで天使の羽のように見えて幻想的な光景だった。
「怜さん」
「ん?」
傍らから呼びかけられて、少し低い位置にある深紅の顔を見下ろすと、
買い物袋をそっと差し出していて、私は条件反射でをれを受け取っていた。
深紅から荷物持ちを頼まれることは稀で、珍しいなと思っていると、
「深紅?」
空いた私の腕に、コートの布地を通して微かに伝わる温もり。
「えへへ……」
両手で私の腕に縋りつきながら、恥ずかしそうに笑う深紅がとても愛しくて、
私は少し顔を傾けて、その髪にキスをした。
「……帰ろっか」
「はい。……怜さん?」
「なあに、深紅?」
「今日は、あの、寒いですから……夜、その……温めて下さいね……」
「ふふ、温まり過ぎてもいいなら……ね?」
耳元で囁くと、深紅は俯いたまま、その頭を腕に擦り付けてきた。
私は気付けば、身を切るような寒さをもう気にしていなかった。
ただ、腕から伝わり、胸の奥にそっと灯った温もりを心地よく感じることだけに
意識を傾けていた。
温もりを与え、与えてくれる誰かが居れば、苦手な寒さも歓迎できる。
何故なら、寒いほどに身を寄せて、それを分かち合えるから。
それはかつて知ったこと。そして失って、忘れかけていたこと。
でも、今はまたそれを感じられる。それはとても幸せなこと。
音もなく舞い落ちる雪に彩られた夜、少し緩めた歩調で私達は家路を辿った。
30:名無しさん@ピンキー
07/12/20 21:31:42 QfOMeT/t
じんわりした
31:名無しさん@ピンキー
07/12/21 07:54:43 FiaOTkOD
べべべべべベッドで仲良しシーンを!!!
32:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:25:18 e8WHZdBA
人、少ないね……
33:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:22:20 n8/FPkbm
クリスマスだな…
来てくれると信じてる
34:名無しさん@ピンキー
07/12/26 00:33:41 bU75uOQe
>>28
いまさらだが超GJ!!
ほのぼの怜深紅に癒されるわ~…
35:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:36:48 qhhH1/Yk
支援age
36:名無しさん@ピンキー
07/12/29 00:00:45 dodN4+mU
保守代わりに>>15をリサイクルしました。
私は震えている。肌を刺す冷気に。これからの行いに恐れ慄き―息を潜めて、手をかざす。姉の肌の触れるか触れないかの高さで止まり―掌から伝わる熱で距離を測りながら―私はもう一度確認する。いいの?
―うん、澪になら……
言葉が途切れる前に唇で塞ぐ。それ以上聞きたくなかった。これからの私たちの行為を正当化してしまいそうで怖かった。
私は掌で姉の胸を包み―口づけを続けながら―その下に隠された鼓動を感じる。とくんとくん。姉が生きている証。あの日、私は姉を助けることが出来たのだ!この喜びは今も私の大きな救いとなっている。
そのまま指を胸の先端の方に向かわせる。そこは震えていた。指の間で掴み、震えを止める。硬いしこりと、若干の瑞々しい感触が伝わる。指の腹で押しつぶした。私の口内で姉の舌が一瞬激しく動く。きっとその鼓動も大きく跳ねたことだろう。
それを確かめるためにもう一度掌で胸全体を覆う。思った通りに鼓動の間隔は速くなっていた。とくんとくん。その音に続く形で胸を揉む。柔らかい。それだけでなく、手のちょうど真ん中あたりのしこりの感触もずっと続いていた。
「んん……」くぐもった声が私の重なった唇のわずかな隙間から漏れる。姉は何かを言いたげだった。そして息苦しそうだった。それでも私はキスを止めない。今はただ触れることで姉を感じたかった。吐息も言葉も吸い込んで―姉の身体だけを。
それでも、それでも私は先ほどからずっと聞こえる音から意識を逸らし続けることが出来なかった。行為の始まりから終わりまで纏わりついてくる音がある。私と、姉の息遣いが。水温が。私の罪を訴える、声が。
―ねぇ、澪。あの日私が崖から落ちたのはわざとだって気づいてたんでしょ?
―ずっと、一緒に。
ああ、お願い止めて―それなのに心の片隅で私ではない私の声が応えるのだ。ずっと一緒だよ。儀式を始めよう。蝶になるための二人の儀式。
―あなたが紅い蝶になるための!
はっとする。唇を放し、息を整える。荒さを増した私たちの吐息が触れる。この寒気の中、その息は白く揺らめいていることだろう。私の闇はそれすらも塗りつぶしてしまう。だけど、鮮やかな紅ならばそれすらも打ち破ってくれるはず。
37:名無しさん@ピンキー
07/12/29 00:01:13 dodN4+mU
そう、これは儀式なのだ。姉を―妹を―蝶にするための。あなたが望むがままに。
続けなくてはいけない。私の手は再び動き姉の肌を辿る。脇腹を、背中を、太腿を滑る。今度は唇も使う。舌で姉の輪郭をなぞる。耳の端から首筋―ふくらみの先端、腰、足の指の間まで全て。闇の中で姉の形が浮かんでくるようだった。
指先と唇で姉に熱を与えて―紅く染め上げる。硬く閉じた羽は唇を通して息を吹き込ませる。
それは難しいことではなかった。暗闇の中であろうと、私の指と唇はもう姉を知っていたから。そのなめらかで暖かい肉体に幾たびも触れることで。
ゆっくりと降りていった手が辿りついた淡い茂みの更に向こうも私は知っている。そこは濡れている。液は私を導く。奥へと中心へと。そこは波だ。私を包み込んでは押し寄せる。引き離す。何度も何度も。
その間は私の内で囁き続ける声が途切れ途切れになる。姉の湿りを帯びた啜り声のためだ。何て甘く切ない声なのだろう。それに比べて私の呟きは―ごめんなさいごめんなさい―とても暗く陰鬱な気持ちにさせる。聞きたくない。そうするためには姉の声をより強く、確かに。
指をより深く沈みこませる。そして力を込めて押した。波にさらわれたりしないように。ああ―姉の今までで一番大きな喘ぎが放たれる。中から指を引き抜いて姉の身体を両手で掻き抱く。姉の体温が私の方に流れていく。その熱で私は溶け、姉へと伝い、一つに。
その刹那――確かに見えるのだ。暗闇の中、燃え盛るような紅の色が。舞い散る紅い蝶が。それはあの日から黒く濁った穴の中に取り残された私をいざなってくれる。私が向かう方向を、私が行くべき先を。
蝶は私の目となって―私に教えてくれる。私たちにはこの道しか残されていないのだと。そして、最初から私たちの間には一つの想いしかなかったのだと。わだかまりも憎しみも憐憫も罪悪感も無く――ただ、愛だけが。
それを確かめるために私はきっと何時までも紅い蝶の残像を追い求めるのだろう。
だからこれからも私は待ち続ける。暗さの中、独りで震えながら。姉との儀式を。
38:名無しさん@ピンキー
07/12/29 00:03:13 T0sWp6dd
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
私は震えている。肌から直接冬の風が刺し込んでくる。震えて震えてこのまま崩れてしまいそうだ。だけどその心配は無い。これから澪が私に熱を与えてくれるから。
澪もまた震えていた。肌寒さだけではない。何時も行為の前に澪は怯えるように身を震わせる。澪は今も追われてるのだろう。闇に、あの村の呪いに。それは私のせいで、私のために起きたこと。
やがて澪が手を上げた。指先がわずかに私の肌をかすめる。零れそうな声を慌てて抑える。静寂を突き破るのは澪であるべきだ。私は澪の後に続くべきなのだ。私は澪の目となってその道を教えるだけ。私は何時だって澪の前では弱くなる必要がある。
「いいの?」さあ、澪が待っている。私の導きを。震えながら。怖がらないで。今から教えてあげるから。儀式を通してこの身をあなたの手で紅く染まらせて。
でもね、澪。今度はあなたが置いていったりしないでね。どんどん前へ行かないでね。私はあなたの目になるから、あなたは私の足となって……一つになってずっと一緒に。ずっと。
―私たちはこれから紅い蝶になる。
そして私の唇は紡いだ。始まりの言葉を。
39:名無しさん@ピンキー
07/12/29 00:05:31 dodN4+mU
以上。長編のつもりで書いたがぜんぜん長くないな…
これからも水を含んで重苦しくなった衣服のような双子の話を沢山読みたいでつ。
40:名無しさん@ピンキー
07/12/29 01:33:49 CnMjKc8Q
紅と漆黒で塗りこめられたような狂おしい姉妹愛って素敵やん
>>39
GJ!
41:名無しさん@ピンキー
07/12/29 06:41:00 uobf7AL7
>>39
俺は朝からとんでもないエロスを感じてしまった!GJ!
42:名無しさん@ピンキー
07/12/31 23:30:17 SvLzX3Cr
ほっしゅ
43:名無しさん@ピンキー
08/01/01 07:52:14 3m7BXL+w
あけおめ
44: 【だん吉】 【221円】
08/01/01 11:42:31 icHj/g4k
スレの反映を願って!
45:名無しさん@ピンキー
08/01/01 12:02:44 QiQ1Ico0
投下が増えますように
46:名無しさん@ピンキー
08/01/02 11:29:35 HEvTBTRC
>>39
遅レスだけどこの雰囲気大好きだ。
47:名無しさん@ピンキー
08/01/05 21:35:49 nZiRpepT
ああ、零のエロが読みたいな保守
48:名無しさん@ピンキー
08/01/09 18:47:08 NZTfHGrU
怨霊でも繭にでもいいから中田氏される澪が読みたいな・・・保守
49:名無しさん@ピンキー
08/01/10 15:00:08 VdcB3BXu
じゃあ俺は
怨霊(千歳)でも繭にでもいいから中田氏"する"澪が読みたいな・・・保守
50:名無しさん@ピンキー
08/01/10 16:10:36 zD+R8N2K
>>49よう兄弟
51:名無しさん@ピンキー
08/01/13 11:19:24 Dwmnvi+R
>>49
それにはまず、澪にちんちんはやさないとだめなんだよな・・・。
どうするんだ、これ。
童貞のまましんだ男の霊でも憑かせるか?
52:名無しさん@ピンキー
08/01/13 11:27:42 XYCH5//K
男の双子の霊、憑かせればいいじゃん。
あ、それだと繭にもついちゃうなw
53:名無しさん@ピンキー
08/01/13 16:25:17 BhbXn5Vw
実は裏儀式とは姉に×が生え、姉が妹をはめたおす儀式である。
54:名無しさん@ピンキー
08/01/14 09:13:39 sRnsg+Lx
零にでてくる儀式は惨いけど、生贄が女だからなんかエロいよな
縄やら全身に刺青やら
55:名無しさん@ピンキー
08/01/14 10:16:03 b2gvvVXK
そういや、儀式に出てくる双子って同性ばっかりだな
たまには姉弟とか兄妹って組み合わせは無かったんだろうか
56:名無しさん@ピンキー
08/01/14 16:59:08 3UikF8R/
妹の首を絞める兄
姉の首を絞める弟
何か普通に事件だな、いまいち美しくない
57:名無しさん@ピンキー
08/01/15 01:04:06 bbGiIxIQ
紅い蝶の双子は
元々はひとつだった命=一卵性だからだろう。
一卵性の双子で男女は数個事例があるだけでほとんどあり得ない域。
58:名無しさん@ピンキー
08/01/15 12:51:49 DKzvoldq
一卵性だとどうやっても同じ性別になると思うんだが
性染色体的には同性で体だけなんらかの障害で異性の形質を持って生まれるんだろうか・・・
あれ?ふたなりフラグ?>>53実現可能?
59:名無しさん@ピンキー
08/01/15 19:54:16 lCILcAfi
何か一卵性の異性ってのは無理っぽい流れなので
普通に兄妹で首を絞めあってもらおう
真冬「すまない、深紅。」
両の手が肉を締め上げ骨が軋む音が聞こえる。
深紅「にぃ……さん……。」
私は霞のかかった頭で、何も考えずただ兄さんの顔を眺めているのでした。
あぁ、こんな結末なんだ……。
60:名無しさん@ピンキー
08/01/16 00:08:01 tWdUs/wc
深紅はそんな夢、時々見てうなされてそうだ…
そこを怜さんに百合百合してもらってそう
61:名無しさん@ピンキー
08/01/16 20:47:11 k63pvOv9
ここでその百合百合を↓
62:名無しさん@ピンキー
08/01/17 20:24:11 5Nyw3mFL
保守!
63:名無しさん@ピンキー
08/01/17 21:07:38 kIze+xEr
>>61
ああ…文才が欲しいよ
64:名無しさん@ピンキー
08/01/18 00:18:52 hRxJOewD
紅い蝶の、射影機効かないボスが怖すぎて先に進めない(´;ω;`)
65:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:59:49 ZKum4pZq
そいつはひたすらダッシュで横をすり抜けるんだ
66:名無しさん@ピンキー
08/01/19 08:28:47 tmngTwRi
二の刻(?)の、門くぐった後のボス。
迫ってくるデカブツは射影機効かないし、焦って回復が遅れてしまった……
>>65
すり抜ける場所があったかは覚えてないけど、頑張るよ(`・ω・´)
67:名無しさん@ピンキー
08/01/19 12:30:01 wvGN2xbq
黒澤家の触れると即死のおっさんか
部屋に入ったらすぐ走り出さないと通せんぼされるから気をつけろ
参考:URLリンク(yaminagi.oneoffice.jp)
68:名無しさん@ピンキー
08/01/19 16:18:41 tmngTwRi
>>67
thx!
逃げれば良かったのか。てっきり倒せるとばかり。
未だに戦闘の要領を得てないから、今から行き先不安……
69:名無しさん@ピンキー
08/01/19 18:47:53 P4JawGPq
それはこのスレでする話題か?
70:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:03:57 GHNFknkv
「第一関節!第一関節までだから!」
「ちょっ!やめて下さい、怜さん!」
71:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:35:00 ZjWCKroM
>>70
こら、インラン、未通娘に無茶すんなwww
72:名無しさん@ピンキー
08/01/20 10:07:55 CFRXhCNI
「大丈夫!指程度の太さなら膜破れないから!」
「あっ!そんなっ、奥っ・・・!」
73:名無しさん@ピンキー
08/01/20 18:32:13 gSYsr2sf
怜さん何してんすかw
そして、続きをどうぞ
74:名無しさん@ピンキー
08/01/21 01:28:28 5SxuHF+S
続き
深紅『っやぁ…飛ばさないでください…
鼻糞』
75:名無しさん@ピンキー
08/01/30 00:44:24 tJJwSH8Y
ほっす
76:名無しさん@ピンキー
08/01/31 00:55:23 PCJJyKZ0
こっちは静かだなぁw
77:名無しさん@ピンキー
08/01/31 08:51:48 RdKoLIQv
過疎過ぎ吹いたw
78:名無しさん@ピンキー
08/02/03 20:49:57 yGqOfXXZ
移転に気づかんかった・・・
新作の発表あったんだな
79:名無しさん@ピンキー
08/02/04 20:02:42 y2NXWwPj
そんなこんなで、新作発表記念でおめでたいってことで久し振りに投下したいと
思います。
タイトルは『雫 ~しずく~』、っていっても某葉っぱは関係ありません─い
や、ネタ的には一部関係なくもないですが、主にさおりん的に(謎)。
80:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:03:34 y2NXWwPj
わたし、天倉澪は、実はそれなりに色々と物事を考えて行動しています。
考え無しにいつも劇写、劇写でパパラッチ、お姉ちゃんこっちむいてお姉ちゃん
ちょっとどいて、パシャパシャパチリ……なんて、どこかの激写ボーイみたいに心
の趣くままに自由気儘にそんなことをやっているわけではありません。
例えば、今だってそうです。まさに現在進行系であいむしんきんぐなう、なので
す。曰く『人間は考える葦である』、なんて良い言葉なのでしょう、昔の偉い学者
さんが今、じゃなくて昔いいこと言った感動した、わたしは今本当に心からそう思
い─。
「みお」
─思うのです。
ビバ、アッシー君。人は考えるアッシーである、なんて素晴らしく含蓄と薀蓄を
含んだ─。
「みぉ……」
「……」
「……」
「……」
「……」
なんていう風に色々と考えているうちに、私の手を握ったお姉ちゃんが、その指
先を遠慮がちにくいくいとひっぱってわたしの注意を促してきました……が。
だが、しかし。
わたしはあえて、無視するッ!
81:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:04:31 y2NXWwPj
─そう言えば、人間には三大欲求というものがあると以前保険体育の時間に先
生が言っていたような気がします。
生きるために必要なエネルギーを採りたいという『食欲』、子孫を残すために必
要な……いわゆるムニャムニャムニャをしたいっていう『性欲』、それと眠い眠い
眠たくてたまらないからお布団の中で二度寝モードとかお昼を食べた後の授業って
いかに起きているようみせるのかが至上命題なんだよねっていう『睡眠欲』。どれ
も生物としての本能に根差し生きていく上で欠かすことの出来ないものだから、人
のあらゆる行動の根幹にあるものなんだそうです……多分。先生がそう言ってまし
たから。
で、そこからまた色々様々に小難しい多種多様な欲求が出てくるらしいんですけ
れど、その中に『食欲』とは切っても切り離せない欲求と言うか、つまり飲んだり
食べたりしたらどうしても自然の摂理にしたがって水が上から下に流れるように、
川が山から海に流れ出ていくように、人間は流されやすいのもやっぱりそういう理
由からなんだろうかっていうかなんていうか重力には逆らえないっていうか─。
「ねぇ、澪……」
「……」
─重力に魂じゃなくて水分が引かれて、くいくいって引っ張られて逆らえない
から─
「……」
「……」
「……」
「みぉ……」
「……なに、お姉ちゃん」
─逆らえませんでした。
82:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:05:34 y2NXWwPj
わたしは、わたしの隣でとある理由から『地面にしゃがんでいる』お姉ちゃんの
手を軽く握り返すと「大丈夫、ちゃんと握ってるから」と言って安心させます。た
だし、顔はあさっての方向に向けたままで。
「うん、ありがとう、澪」
少し恥ずかしそうな、細い声。
いつもの不安そうなものとは少し違う声の色。
思わず「いや、恥ずかしいのはこっちもだから!」と言いたくなる心の中の叫び
をグッと堪えつつ。
「うん、だからなるべくはやく……してね」
「うん……がんばる」
この場合「がんばってね、お姉ちゃん」と返してあげるのが人として、妹として
正しい道なのでしょうか安○先生?
「……」
「……」
「……」
「……ん」
─しょろ
─しょろしょろ
お姉ちゃんが小さく息をはくのと一緒に、水(のようなナニか)が細い所から少
しずつ出てくるような音が聞こえ─。
しょろ─しょわあぁぁぁ
83:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:06:29 y2NXWwPj
─だ、だからですねっ!
人が人としてある限りどうしても避けられない現象、自然現象というものが世の
中には存在するわけで、それがどんなことであってもなかっても出物ハレ物ところ
かまわずというか、もうちょっと空気読んで欲しいのにだからと言ってどうなるわ
けでもないというか、それで我慢して病気になったりするのももっと困るし、とい
うかこの状況でもしももしももしも「もう我慢できないよう、うえええええん」な
ことになってしまったりしたらそれこそお母さんお父さん御免なさいしないといけ
なくなってしまうわけじゃないですか。
だから仕方無いんですっ!
わたしのせいじゃないんです、お姉ちゃんのせいなんです!
だって、だってお姉ちゃんが「もう我慢できそうにないよ、澪ぉ……」って泣き
そうな声で言って、怖いから手を繋いだままじゃないと出来ないなんて駄々こねる
んだもん!
そんなの絶対ダメ、見張っててあげるからそこの草むらで一人でしてきなさいっ
ていったら、本当に泣きそうな顔で、いつもよりも三倍増しなほどに困り顔になっ
て「だって、だって……みお……だって」なんて言うんだもん、脚と脚をすりあわ
せながら言うんだもん、いったいわたしにどうしろと!
「澪、あのね」
しょわしょわわわ─
84:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:07:29 y2NXWwPj
本当は『キコエナーイ』したいのに、どうしても聞こえてしまうこのジレンマ。
素数を算えるとか九九を算えるとか、小難しいことよりももっと単純なことを考
えていた方が外界の音をシャットアウトできるものなんでしょうか、教えてくださ
い何時でも何でもアドバイスプリーズオーケイな檻の中の白髪キラ・ヤ○ト声のお
兄さん!
「なに、お姉ちゃん」
「……してるから」
(そんなこといちいち言わなくてもいいから! あんたはトイレレッスン中のおこ
ちゃまですかいっ!)
だいたいこの村自体おかしい、おかしすぎると思いません?
いや、幽霊とかがいるのはこの際もうどうでもいいんです、ええもう本当に。何
が一体おかしいって、だってどこにも無いんですもん『トイレ』が!
ぶっちゃけ、ありえない!
なんで、どうして?
もしかしてここは昔のフランスですか、道に壺にためたアレやソレをえいやって
捨てちゃう公衆衛生の『え』の字もないような村なんですか? もしかして口に出
すのも憚られるような『×』ってまさかまさか、村の人がみんなそこに行ってポイっ
て壺の中身を捨てたりしているからはばかられるんですか、っていうかそう言えば
昔はトイレのことを『はばかり』とか『せっちん』とか呼んでいたから、やっぱり─。
しょわ、しょろちょろろ─
ろろ、ろ─
85:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:08:23 y2NXWwPj
─やっぱり。
やっぱりお姉ちゃんも安心したからかなぁ。
だって、ようやく会えたんだから。
くるりと振り返ると見える、古い大きな家。
この家─石灯篭の明かりにほの紅く照らされた、今さっき出てきたばかりの家
の扉。
お姉ちゃんがいなくなってからさんざんっぱら追いかけて駆けずり回って、趣味
の悪い双子の人形に延々とツープラトンアタックされたり、あの顔色の悪いお姉ちゃ
ん似のちょっとキモい血まみれ衣装の女の人に追いかけ回されたり、お兄ちゃんを
返せなんて濡れ衣もいいところの理由でやっぱり追いかけ回されたり─でも、あ
の娘はどっちかっていうと追い回していたのは自分の方かなぁむちゃくちゃ可愛かっ
たなぁ、射影機で写すと「きゃぁ」って悲鳴をあげたりして思わず99式で延々い
ぢめてしまったのも今となっては良い思い出─って、話がそれました。
それでようやくこのお化け屋敷から出てきて一安心しちゃったから。
(空気読んでよ、なんて怒るのはやっぱりよくないよね)
はぁと軽く溜息をついて、しかたないなぁって苦笑して。
くいくいっ
「ん?」
気がつくと、いつの間にかしゃがみポーズから復帰した(ちゃんとパンツも履い
た)お姉ちゃんが、わたしの手を軽く引っ張っていました。
「もういいの?」
わたしの問いに恥ずかしそうにコクンと肯くお姉ちゃん。
なんだかやけに素直で可愛い仕草に思わずごまかされそうになるかもしれないけ
れど、そっちの繋いでなかった方の手をわたしの服にこすりつけようとするのは止
めてね、お姉ちゃん。
「……みお」
いや、すねてもダメだから。そっちの角を過ぎた小さな橋があった川で手を洗う
までダメだから。
今さらだけれど、怖いから、危ないからといってもこの歳になって他人─家族
であり双子であったとしても。ずっとずっと昔は確かにトイレまでも一緒に入って
いた記憶が間違いなくあったとしても─のすぐ隣でおしっこをして、その音を聞
かれるというのはいくらなんでも恥ずかしすぎると思う双子の妹、天倉澪なのでし
た、まる。
めでたしめでた─。
86:『雫 ~しずく~』
08/02/04 20:09:22 y2NXWwPj
─ぶるっ
(ぅ……こ、これは。
お姉ちゃんの、もらっちゃったよぅ……はぅぅぅ)
間の悪いことに、というか、これでもう絶対に『空気読んでよ』とはお姉ちゃん
には言えないのがはっきりしたこの瞬間。
はい、わたしも……したくなってしまいました。
とほほ。
「お姉ちゃん」
「ん?」
「ちょっとここで待っててくれる?」
そう言ってわたしがお姉ちゃんから離れてそこの草むらに行こうとした時。
ガシっと、妙に力強くお姉ちゃんに手を掴まれてしまったのです。
(……って、なんで?)
「……」
「……」
「……」
「……」
「……あの、お姉ちゃん」
「なに?」
「手、離し」
「大丈夫だから」
「へ?」
私が重ねるようにして握っていたお姉ちゃんの手はいつの間にか、するりと、握っ
ていた指を互いに搦め合わせるように変えられていて。
「だいじょうぶだから。今度はちゃんと私が澪の手をずっと握っててあげるから、
大丈夫だよ」
「いや、わたし別に」
「あ、でも、その写真機はちゃんと澪が持っててね。もしも幽霊が出たら危ないか
ら─私使えないし。
だから澪のぱんつ、私が脱がしてあげるね。大丈夫、お姉ちゃんにまかせて」
「ちょ……ま……」
「お姉ちゃん頑張るから、ね、澪」
そう言って微笑んだお姉ちゃんの顔は─。
おわり
87:名無しさん@ピンキー
08/02/04 20:10:39 y2NXWwPj
本当は、もっと百合々々しくもエロいお話になる予定だったんですが……。
なんでこうなっちゃったんだろう。
88:名無しさん@ピンキー
08/02/05 00:31:24 DhIyVGyl
「澪……電波届いた?」
「四六時中、不必要なくらいね。」
89:名無しさん@ピンキー
08/02/05 02:15:42 HxRqpnQM
>>86
変態姉ちゃんハァハァ
当然この後恥ずかしがる澪に「手伝ってあげる」とか言ってエロいマッサージでお漏らしさせるんだろうな
90:名無しさん@ピンキー
08/02/11 14:29:11 Mb/mny0e
あげ
91:名無しさん@ピンキー
08/02/11 22:39:11 IIX01S5z
保健体育、じゃないかな。
92:名無しさん@ピンキー
08/02/12 22:22:19 NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)
93:名無しさん@ピンキー
08/02/13 00:31:33 Wd68TMbz
新作の主人公のパンツは見れるのだろうか…
94:あ
08/02/18 00:36:51 oS7McuLo
あげ
95:怜×螢※欝エンド(1)
08/02/18 02:15:26 6XZbSOu+
「私たち。死ぬのかな。」
左腕に寄り添う温もり。
螢は隣にいる女に視線を落とした。
もともと白い肌がさらに青白く澄んで、
今にも消えてしまいそうだった。
色の薄い唇と相まって、人形のようだ。
「少し休んだ方がいい。」
思わず手を伸ばし、彼女の頬に触れた。
怜の手が螢のその手に重ねられる。
彼女は目を閉じて、差し伸べられた手に、
顔を摺り寄せた。
螢は思わず怜の肩を抱き寄せた。
彼女の黒髪に、鼻先を埋めると、塗れた髪の匂い。
柔らかい、女の体の感触。
こんなときに、とも思う。
でも、こんなときだからなんだろうか。
自分の中で、うずくものがあるのを感じた。
抱きすくめられても、怜は反応を示さなかった。
ただ、少し、疲れて見える。
支えてやるだけだ、と自分に言い聞かせ、
両手でその体を抱きすくめる。
「ん……。」怜の唇から、かすかに声が漏れた。
螢の体の奥で、黒い塊が頭をもたげた。
怜が顔を上げる。
生気のない瞳が、螢を見上げた。
驚くほど自然に、
螢はそんな彼女の額に唇を押し当てた。
それから、頬に。それから顎にキスした。
再び目が合う。螢はゆっくりと、
彼女の顔に自分の顔を寄せた。
怜は拒否しなかった。
それどころか、唇が重なるのと同時くらいに、
彼女の舌先が、螢の唇を割って、差し込まれた。
螢はその舌に自分の歯を軽く当てて、挟み込み、
自分の舌先を触れさせた。
怜の舌の裏側をなぞるようにしながら、
自分の舌を相手のそれに絡めた。
そうして暫くの間、大人の男と女、
かって知ったる者通しで、互いの舌を、
しゃぶりあった。
やがて唇が離れると、上気した顔の怜は螢の首に腕を回し、
耳元に口を近づけると、こう囁いた。
「あたしの部屋に行こう……?」
死んだ親友の愛した女性から漏れた、誘いの言葉。
螢はしかし、ためらいなく彼女のあとに続いて、
深紅の部屋を出た。
96:名無しさん@ピンキー
08/02/18 06:38:04 LzpALHt6
おっ?
来てる?
97:名無しさん@ピンキー
08/02/18 07:06:17 ShIJj4R8
怜ビッチ過ぎワロタ
98:名無しさん@ピンキー
08/02/18 08:38:06 gFRWhDqj
あんなエロイ恰好した美人未亡人に
「もうつかれた・・」なんて寄り掛かられたいww
99:名無しさん@ピンキー
08/02/18 22:19:01 po5KhtgE
あれ?怜って結婚してたっけ
100:怜×螢※欝エンド(2)
08/02/18 22:59:16 6XZbSOu+
部屋に入るなり、彼女を背後から抱きすくめた。
向き出しの首筋から、肩にかけて舌を這わせながら、
夢中で乳房を揉みしだく。
荒々しいが、しかし十分な優しさをもって、
柔らかな体をまさぐる。
ほう、という静かなため息が彼女の口から漏れる。
「まって、脱ぐから。」
熱を帯びた声音で、暗闇の中、彼女がささやいた。
螢が彼女の体を離す。お互いに服を脱ぐ。
もどかしい気持ちを抑え、上半身、裸になり、ベルトに手を掛ける。
ベルトをはずして、ジーンズのファスナーをおろすと、
押し込められていたものが、薄いボクサーブリーフを押し上げた。
ジーンズを脱いで顔を上げると、怜もパンツを下ろすところだった。
背を向けていたので、肉の薄い背中と、細いウェストが見え、
それからその下に白く丸い尻が見えた。
待ちきれず、その後ろ姿を抱え込む。
「きゃ、や、まだ……。」
黒髪に鼻先をもぐりこませ、ベッドに押し倒す。
硬くなったものを、その背中に擦り付けた。
「待って、ちゃんと脱ぐから……。」
むき出しの胸に彼女の手が添えられ、
体を押し戻される。
覆いかぶさる体の下に、怜の頭の影がもぐりこむ。
それから自分の下着の両脇に、彼女の指先が差し込まれるのを感じた。
螢がベッドの脇に体を起こすのと同時に、
ボクサーブリーフが引きおろされる感覚。
一度その中に納まったものの先端が引っかかる。
だが、彼女はなれた手つきで螢の下着の中に手を差し入れ、
太い幹に指を絡ませて軽く握ると、それを薄い布地の外に取り出した。
その上でもう片方の手で、太ももを過ぎて膝下まで、
彼の下着を下ろした。それは床に落ちた。
101:怜×螢※欝エンド(3)
08/02/18 22:59:50 6XZbSOu+
「硬い……。熱い。」
腹の近くの暗がりで彼女の声。
螢がベッドの脇に立ち、マットレスの上に腰を下ろした怜が、
その股間を覗き込む体勢。
彼女の指が、するりと自分のものに絡められる感触。
ぞくり。
螢の体にゆるい痺れが走る。
さらにもう片方の手が、下から陰嚢を包み込む感覚。
さらに深い痺れ。
二、三度、彼女の手の中で軽く幹をしごかれる。そして。
はく……。ぬぷ。
暖かく、潤いのあるものに、螢のものが包まれた。
「う、あ。」
意味のない声が螢の口から漏れる。
体を軽く折って、螢は自分の下腹部で揺れる、
怜の頭にそっと手を載せた。
怜は歯に当たらないように唇でその先端を誘導しながら、
一息に螢のものを咥え込んだ。
丸い先端が、上顎を滑りながら、喉の奥に入っていく。
十分に奥まで入ったところで、
唇と、舌と、上顎で締め付け、ゆっくりと味を楽しむかの様に、
口の中から引き抜いてゆく。
そうして彼女は、単調なリズムで、頭を揺らし始めた。
口の中に入ってくる、男のものの舌触り。
最後にこれを味わったのは、いつだったっけ?
思い出せない。
今ここにある肌の感触以外、何も思い出せない。
口がふさがっているので、鼻から息を抜くと、
口に含んだそれから唾液に沁み出した、乾いた皮膚の匂いがした。
男の体の匂いだ。
ああ、すごく久しぶりな気がする。
無意識に両手を螢の体に添えると、ひどく硬い、
太ももの筋肉に当たった。
指を這わせると、しっかりとした質感。
思わず左手を回し、彼の尻に手を這わせた。
(男のカラダだあ……。)
性欲に濁った満足感が、彼女の体を満たした。
102:怜×螢※欝エンド(4)
08/02/18 23:00:36 6XZbSOu+
怜がひとしきりしゃぶって、顔を上げたときには、
螢のものは十分に硬く、太く、大きくなっていた。
ちゅぽっ……。
湿った音を立てて取り出されたそれは、
温い部屋の空気の中でさえ湯気を立てそうなほど熱を帯びて、
窓からの明かりの中、唾液にぬれて光って見えた。
彼は怜をベッドに押し倒し、その体に覆いかぶさった。
体を動かすと、硬く屹立したままの股間のものが、
自分の内腿と左側の下腹部を叩いた。
怜の体の後ろに左手を差し入れ、抱きしめながら、
右手は形のよい乳房に乗せた。
親指と、そのほかの四指で柔らかくその膨らみを挟み、
先端の突起に舌を這わせる。
舌先で円を描くようにその周囲を舐めた後、
口に含む。含んだ口の中で、硬くなったそれを転がす。
「あん。」
あえぎ声とともに、怜の腕が、彼の体に絡みついてくる。
ちゅく。ちゅっ……。
夢中で乳房を愛撫した。
その間にも、彼女の手は彼の体を撫で回す。
最初は背中を這っていた指先は、次第に一方の手がわき腹をとおり、
下腹部を抜けて、未だ硬いままの彼のものに達した。
怜は左手で彼の体を抱き寄せながら、右手で彼のものを柔らかくしごいた。
しっかりとその部分を握られたまま、螢は愛撫を続けた。
次第に彼の舌は、怜の体を下に下りていく。
柔らかい乳房の丸みを通り過ぎ、肉の薄いアバラの上を抜ける。
引き締まった腹筋の上を舐めてゆく。
彼女の体に回した左腕は、今は細い腰をしっかりと抱いている。
そして右手で、相手の太ももの内側をそっと撫で上げながら、
彼女の股間の暗がりへと手を割り込ませて行った。
怜は何度もその場所に触れられたことのある女のしなやかさで、
上手に足を開き、彼の手を導いた。
螢はまっすぐその場所にたどり着き、柔らかな肉の襞でできた筋に、
中指をあてがう。
すでにそこは、しっとりと潤いを帯びていた。
襞をわけて、その隙間に指先をもぐりこませる。
その割れ目の中に指を差し込んだまま、亀裂の中を下方向になぞっていくと、
あるところでちゅぷっと音を立てて、指先が沈み込んだ。
103:怜×螢※欝エンド(5)
08/02/18 23:01:11 6XZbSOu+
そこはすでにとろとろに溶けていた。
螢は指先にそこからあふれ出るものを十分になじませてから、
その深みの少し手前にある部分に指先をあて、
軽くまさぐった。
「あ、はあ……。」
怜の反応が変わる。彼のものを握る右手に力がこもる。
螢は探り当てた。硬いしこりがあるのをそこに見つけた。
彼はそれを、たっぷりとぬめりを馴染ませた指先で、
丁寧に転がした。
「あ、あん、や、は……。」女の湿ったあえぎ声が、
部屋に響いた。
螢はさらに中指を先ほどの深みに戻し、深く差し入れ、
指の腹側にゆるいカーブを作って、内側をかいた。
「あん、あ、あっ。」
じゅく、じゅくっ。くちゅっ。
その場所は、いまや十分な滑らかさで彼の指を受け入れていた。
それを確かめた上で、螢は体を起こした。
怜が察して、彼のものから手を離した。
怜の細い脚の間に体を潜り込ませる。
膝でにじり寄り、腰を近づけ、これ以上ないほど硬くなった自分のものに、
手を掛ける。
そして彼女の入り口にその先端をあてがったところで、
少し躊躇した。だが。
「やだ、はやくう……。」
子供のような細い声が、目の前の女の口から漏れた。
「早く入れてえ……。やめちゃやだ……。」
彼は自分のものの先端で、彼女の正しい入り口を確かめたあと、
ゆっくりと腰を沈めた。
「入った。」確かめるように彼は言った。
「うん、入った。」独り言だったのだが、彼女が答えた。
そのまま体を前に倒して、彼女の体を抱きすくめる。
腰を動かす。自分のものが彼女の中を出たり入ったりする。
ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ。
ベッドがきしむ音。
あ、あ、あ……。
彼女のあえぎ声。
彼の頭の中をその二つの音だけが満たした。
104:怜×螢※欝エンド(6)
08/02/18 23:01:37 6XZbSOu+
短いあえぎ声に合わせて彼女の呼吸が肩口に感じられる。
途切れ途切れの呼吸の中でも、彼女は彼の体に腕を回し、
きつく抱きしめ、耳元に舌を這わせてくる。
熱い吐息が耳元と、肩を焦がす。
その感覚に彼女の中に差し入れたものが、
より硬さを、太さをまして、彼女を突き上げる。
怜の体が上に逃げないように押さえつけ、
彼は腰を動かし続けた。
怜は自分の中に彼のものが何度も押し入ってくる感じに、
これまでにない満足感を感じていた。
突き上げられるたびに、意識が自分の体から、
頭一つ分飛び出してしまいそうな感覚を味わっていた。
そのたがの緩んだ意識の中で、ぼんやりと部屋の中を見回していた。
その中で、彼女ははっきりと見た。
ゆれる、螢の肩の向こう、少し開いた戸口の暗がりの中に。
一人たたずみ、二人の痴態をじっと見詰める、
男の瞳を。
(優雨─?)
他の男に激しく突き上げられながら。
ああ、彼が見ている。彼女はそう思った。
螢の動きがいっそう激しさを増した。
もうすぐ達するのを、彼は感じた。
同時に、腕の中の女が、すでにどこかに意識を飛ばしているのも。
うつろな目で、ぼんやりと自分の肩越しに、あらぬ方向を見ている。
死の恐怖におびえながらの行為。
ああ、これはたまらなく、心地いい……。
二人は行き着くべきところまで、行き着き、
そして落ちた。
死の眠りの中に。
105:怜×螢※欝エンド(終)
08/02/18 23:02:07 6XZbSOu+
翌朝。
灰色の光の中で彼女は目覚めた。
ぼんやりと体を起こす。
続いている、雨の音。
体中に、黒い墨のようなものがこびりついていた。
さほどの驚きもなく、ああ、これは昨夜自分を抱いた男のなれの果てだ、
と感じた。
指先で、下腹部を探り、自分のその場所を開いて見る。
黒く濁った液体が、どろりと染み出してきた。
そうか、と彼女は思った。まずは彼を連れて行ったんだね。
何となく、そう思った。
螢を連れて行ったのは、あの女ではない、と思う。
つまり、次は……。
じゃあ、あたしも行こうか。
ぼんやり、そう思った。
もう、いいや。
あんなに怖かったのに。
でも、その恐怖に負けて、他の男に抱かれた、これは罰だ。
そう思うと、不思議なほどすんなりと、それを受け入れることができた。
螢には申し訳ないことをしたと思う。
でも、最後にすごくいいことをしてあげたんだから、と投げやりに考える。
彼のものがまだ、体の中に差し込まれている感じがした。
気だるい死の予感を感じつつ。
彼女は再び体を横たえた。
そして遠からず訪れる、自分を終わりに導く眠りを、静かに待つことにした。
106:名無しさん@ピンキー
08/02/18 23:21:44 hwulgHM8
そんなエンディング認めんw
107:名無しさん@ピンキー
08/02/19 19:46:56 aktVgalr
>>105
エロいし雰囲気あるし引き込まれた。GJ
零はゲーム中もずっと死の影があるから淫靡なんだよなあ。
108:名無しさん@ピンキー
08/02/19 21:09:21 mQz9po3Y
ちょ、うめぇな!!なんとも零っぽいSSだ
そして螢はやっぱこうでなくっちゃなww
109:単発
08/02/21 23:54:28 SQOBNcL3
【世話の焼ける姉】
うちのお姉ちゃんは外ではおとなしくて上品でいい子で通っていますが、
家にいるときは、ぜんっっっっぜん違います。
昨日の夜もね。
「おねーちゃん。」
「んー?」
「ご飯できたよ。」
「んー。」
「おねーちゃん。」
「んー。」
「食べちゃおうよ。冷めるよ。」
「食べるー。」
「早くね。」
「ちょっと、おねーちゃん!」
「んー?」
「あたしもう、食べ終わっちゃうんだけど!」
「えー。先食べないでよう。」
「だって、来ないんだもん! もう、冷めちゃったよ!」
「うーん、もう……。」
ぷつっとテレビの音が消えて、リビングの方でごそごそと体を動かす音が聞こえて。
それからひょい、と台所の入り口に顔を出して。
「こっちで食べていい?」
リビングの方に持っていく、って言うんです。
「だめ。おねえちゃん、零すでしょ。」
「零さないから。」
「いーから、もう、座って。早く。」
「うーん。」
ごとごとと椅子を引いて、ようやく席に着く。
「澪。魚冷めてる……。」
「来ないんだもん!」
「うー。ね、おかあさん、あ、じゃないや、」
「おかあさん!? 今の、なに、あたしのこと!?」
「ごめん、間違えた!」
「なんであたしがおねえちゃんのおかあさんになるの!」
「ごめん、お茶が欲しかったの! 間違えちゃった!」
「もー、ほんと、ちゃんとしてよ、おねえちゃん!」
こんなお姉ちゃんですが、誰か優しい方、もらってあげてください。
現在彼氏、大、大、大、募集中です。
え、あたし? あたしはお姉ちゃんがひとり立ちしてから考えます。
よろしくお願いします。
110:名無しさん@ピンキー
08/02/22 19:47:43 DfI9HHkm
んな事言いつつ姉は自分でもらってやる気まんまんの澪かWW
111:後発
08/02/23 21:40:10 Yg+xrvuB
【世話の焼ける姉2】
え? い、いえ、そんなことないです。
ホントにお姉ちゃんには幸せになってほしいと思ってます。
って、あ。
さっきの話だけじゃ、逆に貰い手がなくなっちゃいますかね?
じゃ、じゃあ、いいところの話も。
先日のバレンタインのこと。
「あれ? お姉ちゃん、何してるの?」
「んー? ちょっと。」
「珍しいね。お姉ちゃんが料理なんて。あ、また、お菓子?」
お姉ちゃんは料理は全くだめなんですが、
なぜかお菓子だけは上手に作れるんです。
クッキーとかケーキとか。
たまにしか作らないけど、でもお姉ちゃんの作るお菓子は、
どれもめちゃくちゃおいしいです。
「んー? まあ、お菓子って言うか、チョコ?」
「え。えええええ!? もしかしてバレンタイン?」
「そう。」
「だっだっだっ、誰にあげるの!?」
「えみちゃん。」
「……は?」
「えみちゃん。あんたのうしろの席の。」
「……おねえちゃん、それはちょっと。」
「頼まれちゃった。彼氏にプレゼントしたいんだって。」
「……ああ。あ、あー、ねー。そういうことか。なんだ。」
「なに。」
「なんでもない。えーでもそれはどうなのよ。」
「何が。」
「そういうのって自分で作らないと意味ないんじゃないの?」
「去年作っていって、へたくそって馬鹿にされたんで、今年は見返したいんだって。」
「あー。なるほどねー。えみこらしいなあ。」
「材料はもらってるから、じゃあ、あたしが作るよ、って。」
「大変だね。」
「ぜんぜん。楽しいし。」
「お姉ちゃん、それだけお菓子作り上手なのに、何で普通の料理はだめなの?」
「うーん。多分、自分が普通のご飯、あまり食べられないからじゃないかなあ。」
お姉ちゃんは、ごはん、あんまり食べません。
その代わり、いつも何かお菓子を食べてます。
お菓子の袋を持たせておくと、リスみたいにぽりぽり、ぽりぽり、
一人で全部食べちゃうので、油断ができません。
「好きなヒトとかできて、その人が作って、って言ったら?」
「うーん。」湯せんにかけたチョコをかき回しながら、
お姉ちゃんは困ったような顔をしました。
「どうだろう。逆に三食全部ケーキにして、あたし色に染めちゃおうかな。」
「それは可愛そうな気もするけど。」
112:後発
08/02/23 21:41:35 Yg+xrvuB
///
それから少しして。
「あ、チョコ固まったの?」
「うん。」
「……うわー。綺麗に作ったね。」
普段はぶきっちょで大雑把だけど、
自分の興味があることにはホントに凝り性なんです。
多分、お姉ちゃんが本気で何かをしようとしたら、
実はかなり優秀なんじゃないかと思うときがあります。
「これならえみこも鼻高々だろうね……。」
「はい、これはあんたに。」
「……。え。あ、あたし? 何これ。くれるの。」
「もらった材料が多くて、チョコがあまったんで。」
お姉ちゃんはえみこのチョコを綺麗にラッピングしながら、
そういいました。
「可愛い妹にも作ってあげようかな、と。」
星型のチョコの上には、ショートボブの女の子の顔と、
「いつもおいしいご飯をありがとう。」
というメッセージが、ホワイトチョコで書いてありました。
「あ、ありがとう。」
あたしがそういうと、お姉ちゃんは顔を上げて、
にこりと微笑みました。
「こちらこそ。ごめんね、いつもわがまま言って。
おなか減らないから、残しちゃうこともあるけど、
でも、澪の作るご飯はおいしいよ?」
ホント、天使かと思うくらい、ステキな笑顔なんで、
一瞬妹のあたしでも、ぐらっときました。
双子のあたしたちは、顔は同じだけど、
でも、やっぱりぜんぜん違うんです。
みんなはきっと、お姉ちゃんのこんな顔、
見たことないと思います。
外では無表情だし、笑わないし、無口だし。
クラスの中でも、きっと無愛想、
とか思われているんでしょう。
でも!
あたしは知ってるんです! うちのお姉ちゃんは、
本当はすごく優しいし、それに可愛いんです。
もー、いや、仮にですよ?
もしお姉ちゃんに誰もいいヒトができなかったら、
そのときはあたしがお嫁にもらってもいいくらいです。
さあ、こんな可愛い女の子が、今現在、完全フリーです!
どうですか、お客さん!
求む、三食ケーキでオッケーなヒト!
113:名無しさん@ピンキー
08/02/24 08:09:48 nwsL+84d
今度はのろけかww
114:名無しさん@ピンキー
08/02/24 19:57:17 iX1jGEVm
なんという姉自慢
これはこっちが赤面しざるをえない
115:名無しさん@ピンキー
08/02/24 20:20:49 1+g6Djx/
うむ
本当の姉の笑顔は心底邪悪だがなw
116:名無しさん@ピンキー
08/02/27 00:34:21 8D+09vUV
「怜さん……。今日も雨ですね。」
「そんな事より。深紅、そろそろこれ解いてくれない?」
「駄目です。」
117:名無しさん@ピンキー
08/02/28 00:55:18 Uu389rXi
「ねえ、深紅、おしっこ・・・」
「駄目です。」
118:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:52:47 3h8pCj6q
ゆさゆさ。
「ちょっ!深紅、揺らさないで!」
「嫌です。」
119:名無しさん@ピンキー
08/03/02 23:42:13 5PgTgbmI
なんだそれ
120:名無しさん@ピンキー
08/03/04 00:18:56 jKXytL3o
天倉 螢
こんばちわ鏡華さん。
天倉 螢です。
……どうも射影機が効き過ぎたようです。
霊を封じると言うは本当に難しい。
この責任の一端は私にも有るでしょうし、
何かしら責任を果たさないといけないでしょう。
とりあえず襲い方はぎりぎり及第点。
もし本気で成仏したいのなら私が封じる、と言うのも有りでしょう。
かつて浅沼 切子さんの姿勢上の問題を指摘し、
模範的な撮影をする事で封印した私が。
もし怨霊レベルで切子さん並か、
それ以上になる気が有るのなら教えましょう。
その代わり私は弱いですけれど。
成仏したいと言う旨のメッセージを貴女から届き次第、
時間を割き九〇式フィルムとか携えてお伺いします。
柏木氏や娘さんの為、
短期間で成仏したいのなら検討してみてください。
端から見てヘタレ臭いのも確かなので無視しても一向に構いません。
私も余り霊力はありませんし。
長文乱文失礼致しました。
121:名無しさん@ピンキー
08/03/04 10:05:52 Ea/7muMv
>120
どこの詩温ですか
122:名無しさん@ピンキー
08/03/05 08:11:14 pbBYgYOb
モトネタが分からんのだが、有名なん?。
123:名無しさん@ピンキー
08/03/05 09:57:44 8H6K7F1Q
矯正してあげてもいいのガイドライン
124:名無しさん@ピンキー
08/03/05 17:42:30 nslIY0Rb
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(outsideseek.com)
125:名無しさん@ピンキー
08/03/13 15:07:17 npwNGcp3
>>124
螢、あかんそれドロップやない、マルチや!
126:名無しさん@ピンキー
08/03/16 22:38:20 nW5YCZ4a
>>120
今さらだが吹いたwww
127:名無しさん@ピンキー
08/03/24 13:55:01 +OJRWTis
姿勢上の問題www
128:名無しさん@ピンキー
08/03/28 14:08:13 xdtJAYwK
実際、あの姿勢は腰に悪そうだよなw
129:名無しさん@ピンキー
08/04/03 23:46:19 h2IuPsXl
保守
130:名無しさん@ピンキー
08/04/08 18:05:37 z6AjySNV
ほしゅり
131:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:56:54 Al/lX6RC
「怜さん……今日も保守ですね。」
132:名無しさん@ピンキー
08/04/13 19:37:05 WP2N3iOp
怜「私の体も随分放置されてるから、保守してほしいな♪」
133:名無しさん@ピンキー
08/04/14 21:10:19 O4INH85w
繭「澪・・・。寂しいよ・・・。保守してよ・・・。」
134:名無しさん@ピンキー
08/04/14 22:45:08 +uenDVms
過疎ってるのでずいぶん前にでたふたなり澪さんでも。続きは―無い
祭りが始まる。双子の姉が妹を殺す呪いの儀式が。
しかしそれは誤って伝えられ伝承だった。語られなかった真実の姿。澪はそれを身をもって感じていた。
股間のあたりの熱い疼き。今でも衣服を貫きそうなほどにそそり立った慣れない器官。
一方の繭は台の上に寝転び、気だるげに、それでも瞳に淫らな輝きを灯して澪のそこを見つめていた。
やっとひとつになれる。姉の視線はそう語っていた。
澪は混乱の渦から逃れられないでいた。しかし、これが儀式の本来の姿なのだと。そのために自分の身体に変化が生じたのだということははっきりと感じていた。
しかしそれで納得できる訳ではない。己の性器が姉を犯す、その事実を受け入れることが出来なかった。
「澪―」じれったげに姉が呼ぶ。「怖いのならあなたが下になって」
逆らえずに澪はうなずき姉と位置を交代する。背中にあたる台は冷たかったものの姉の体温がわずかに感じられた。手すりも何もないため心細い。このまま虚の淵へと堕ちて行きそうだった。
「じっとして。私に全てを任して」
どうなるのだろう。不安から澪は答えられなかった。構わず繭は澪の衣服に手をかけ、澪が引き止める間もない内に引き摺りおろした。たちまち窮屈さから開放された澪の性器が飛び出す。
澪は驚きで目を見張った。覚悟していたもののやはりそれは完全なる男の生殖器官であった。屹立したそれははっきりと示していた。姉への欲情を。その全てが受け入れがたかった。
「澪、大きいね」繭は愛しく澪の性器をなで上げる。
わずかな刺激でも思わず澪の口から嬌声が漏らすほどの快感だった。姉の手は柔らかく、熱した器官にはほどよい冷たさだった。
「もっとちゃんと愛してあげたいけど時間がないの…ごめんね」
繭は申し訳なく断ってから今度は己の下着を下ろし、澪の上に跨る。
この姿勢だと澪の目には姉の割れ目の間が覗き見える。澪はそこから目を離せなかった。
スカートのせいで暗くて見えづらいがわずかなピンク色の肉が澪の屹立した陰茎を誘うがごとく、ひくひくと蠢いている。つっと割れ目の間から一滴の雫が零れ、澪の太ももを汚した……
135:名無しさん@ピンキー
08/04/15 01:07:58 lixCm9Wg
わっふるわっふるわっふるわっふるわっ・・・・・・ふぅ。
ところで某ニコ動で零シリーズのプレイ動画が流行ってるらしいな
旧作も地味に売れてるようだし新作でも盛り上がって欲しい
136:名無しさん@ピンキー
08/04/15 09:01:25 FZedX/CN
>>135
おっおま!ちょっ!生殺しかよ!
生殺しかよおお!
本当は続きもちろんあるんだよな・・?な?
しかし澪、処女に無理させてやるなWW
137:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:31:06 FOs+bBQB
もっとちゃんと愛してあげたいけど時間がないの・・・のあたりで全俺が萌えた
って書いたら本スレに誤爆したorz
138:名無しさん@ピンキー
08/04/17 02:31:45 ejjeyQZa
>>137
ドンマイw
しょうがねぇ、俺が続きを書いてやろう
繭の秘所から立ち上る魅惑の香水
その匂いに澪は己の一部を更に興奮させる…
澪「へ…へっくし!!」
己の一部とは、そう…鼻孔
澪「へっくし!!へっく……んンっ」
…
……
………
澪「ごめんお姉ちゃん…でちゃった…」
繭「いぃよ、時間はたっっっぷりあるから…」
つぅーー
澪の鼻から流れ落ちる一筋の光
繭「出したのは鼻水かよ!!」
正直スマンカッタ
139:名無しさん@ピンキー
08/04/19 21:25:07 pK+G3z+l
>>138
せっかくだが嬉しくねぇなぁコレwww
140:あ
08/04/25 01:19:48 dnzm4BXe
あけま
141:名無しさん@ピンキー
08/04/26 02:04:01 XYqdStov
過疎だなw
ふたなり物書こうと思うけど需要あんのかな
142:名無しさん@ピンキー
08/04/26 09:20:54 s5ewlZSr
なぜふたなり
しかし期待。
143:名無しさん@ピンキー
08/04/26 11:57:00 PFYkmViw
>>141
ふたなりが主食ですが何か?
今日は暖かいからパンツ脱いで待ってるね
144:名無しさん@ピンキー
08/04/26 12:09:52 XYqdStov
じゃあ是非
145:姉→妹 1
08/04/26 21:30:18 Q9MqFqz+
「ねえ、少し休んでいかない?」
「え…?」
澪は怪訝な顔をした。
「足がね…、さっきから歩き通しだから…」
私が自分の足元を見下ろすと、澪は申し訳なさそうな顔をして頷いた。
「そうだよね。ゴメン、気がつかなくて…。じゃあ、ちょっと休もうか」
私達は、背中合わせになって屋敷の床に腰を下ろした。
ごめん、澪…。
実は、足が痛むというのは嘘で、「休みたい」と言った本当の理由は別にあった。
何かに導かれるようにして、私達はこの地図から消えた村に迷い込んでしまった。
その際一度意識を失い、気がついたら私の身体に変化が起こっていた。
原因はわからない。恐らく、この廃村に渦巻く怨念や呪術的な何かが作用したのだろうが…。
私はそっとスカートを捲くって、自分の股間を覗き見た。
大きな男性器がショーツから顔を出している。
その光景を目の当たりにして、軽い眩暈に襲われた。…信じたくはなかったが、やはり現実だった。
私の女性器の前に陣取るようにして、睾丸と陰茎が生えている。
きついショーツの中で、歩くたびに腿と腿に擦られる内に、こんなに大きくなってしまっていた。
情けない事に、これ以上この疼きに耐えられそうもなかった。
「もう、フィルム残り少ないし…もうちょっと節約しないと…」
幸いというか、妹はまだ私の変化に気がついていない。
こちらに背を向けている間に、これ…何とかできないだろうか。
「…そうだね」
適当な相槌を打ちつつ…。私はこっそりショーツを膝までずり下ろし、自分の陰茎を観察した。
男の人のって、実物は初めて見るけど…。なんだかすごくエッチな感じがする…。
右手でそっと触れてみる。熱い…。
私は指を、性器に満遍なく走らせた。
あっ…。この裏とかの辺りが、気持ちいいような…。
五本の指に摘まれたそれは、ぴくんぴくんと跳ねながら、どんどん上向いていく。
これ、誰か他の人にやってもらったら…最高だろうなぁ…。
「私思うんだけどね。ここの屋敷で昔…」
私は妹の話など全然聞いていなかった。
「へえ、そうなんだ…はぅ…ふぁ…」
平たく言うと、オナニーに夢中だったのだ。拙い手付きではあったが。
弄っている間に妄想はどんどん膨らみ、
裸の澪が私の陰茎を扱いている…という鮮明なヴィジョンまで脳裏に浮かび始めた。
ああ…澪…。
「…それに、ラジオから聞こえた声とか…拾った日記に書いてあった事を考えると…」
私は、背中を通して伝わる澪の温もりや息遣いに欲情を覚えた。
肩越しに振り返った。
細いうなじに視線が釘付けになる。窓から射す月明かりに、青白く細い首筋が浮かび上がった。
かわいい、私の妹…。
艶々の肌、柔らかそうな唇、くびれた腰、澪の全てが私を魅了して止まない。
コレのせいで、私、頭の中まで厭らしい男の人と一緒になってしまったの?
でも、やっぱり我慢出来ない…。
いや、我慢する必要などないのかも…。
妄想を現実にしていけない道理があるだろうか。
私はこんなにも澪を愛している。その決意表明として、多少強引な手段を用いても…。
146:姉→妹 2
08/04/26 21:31:38 Q9MqFqz+
「ねえ、お姉ちゃん聞いてる?さっきから、なんだか…」
澪が振り返ろうとするのと、私が背中に飛びつくのは殆ど同時だった。
「きゃ、おね…」
何か言いかける澪を無視して、一気に床に押し倒す。
「なに?どうしたの!?」
…目の前に澪のお尻がある。股間のモノが一層昂るのをはっきり感じた。
私は躊躇なくスカートに指をかけ、下着ごと引き下ろした。
「ひゃあっ!」
「ごめんね、澪…」
私はお尻の肉の間に顔を埋めて、澪の女の子の部分に口付けした。
「~~~~ッ!?」
澪が両足をバタつかせて、必死に抵抗し始めた。
私は両手を使って体重をかけ、何とか足を抑えようとしたが上手くいかない。
「もう!暴れないでよ!」
ぱちいん、と気持ちいい音が何回も響いた。
あ…、私ったらなんてこと…。
頭に血が上った私は、思わず澪に手を上げてしまった。
正確には、澪のお尻に。
私の掌の形が赤くしっかり両方にプリントされている。
「っん…うぅ」
妹は急に大人しくなってしまった。
そういえば、私と違ってやんちゃな澪は、小さい頃お母さんによくこうやってお仕置きされてたっけ…。
うふふ、未だにこれに弱いのね。その様子があまりにも可愛くて、私は思わず嫌らしいニヤニヤ笑いを浮かべてしまった。
「澪。またお尻ペンペンされたくなかったら、お行儀良くしていなさい」
「ふ、ふぁい…」
思いもかけず、澪の意外な弱点を見つけてしまったかもしれない。ふふふ…。
「お、ねえちゃ…」
「なにぃ?」
舌を縦横に動かして澪の性器を湿らせていく。
ツンとした香りが、私の鼻の奥を刺激した。
たっぷり含ませた唾液が、澪がこれから味わう痛みを和らげてくれればいいけど。
「汚いよ…そんな所…」
「澪の身体のどこにも、汚い所なんて無いよ。ほら、ここだって」
「あゎっ!お、お尻やめてっ…」
さて…。私は口を離した。ツーっと女陰と口の間に糸が垂れた。
私のモノはもう十分すぎるほど硬くなっている。
澪も、こんなものでいいよね?私は経験ないからわからないけど…。
「そろそろ、入れるよ?」
澪は組んだ手に顎を乗せて、夢見心地といった風だ。
「え…いれる…?」
寝そべった澪の両脇に手をついて、覆いかぶさった。
「これで、本当に一つになれるね…」
私は手で陰茎を導いて、そこに押し当てた。胸が期待で膨らむ。
「いくよ」
そう言って、下半身を押し付けた。
147:姉→妹 3
08/04/26 21:32:36 Q9MqFqz+
「うっ!?」
「あっ…!」
一瞬の後、私達双子は揃って短い悲鳴を上げた。
「痛い痛い痛いっ!!!お姉ちゃん何してるのっ!?」
すごい。想像してたよりずっと気持ちいい。
私は身を震わせた。
澪の身体にこんな凄い部分があるなんて、全然知らなかった。
損したなあ…。もっとはやく澪のことわかってたら。
「もっと、奥まで…だから、もうちょっと我慢して、ね?」
「何言ってるの…いたっ!痛いってばぁ!」
肉壁がきゅうきゅう締めてくる。大好きな妹に温かく包まれている。
「おねっ、ちゃ…何を…」
「ん…ほら、見せてあげる」
私は澪の胴をしっかり抱いて、ごろんと寝返りをうった。
さっきと上下が入れ替わった形だ。
この姿勢だと澪からは結合部がはっきり見える。
「なッ、なにこれ?どうして!?怖い!お願い、これ抜いて!」
そんな。折角一つになれたのに、澪は嬉しくないの?
違うよね、初めてだからちょっと驚いてるだけだよね。
「大丈夫、怖くないから…」
私は腰を振り、澪の奥を打ち据える。同時に、服の下に手を入れて左右の胸をこね回す。
形のいい乳房の先端が、硬く突き出ているのがわかって嬉しかった。
「痛いから、そこ触らないでっ!動くのも止めてぇ!」
声が震えてる。澪、泣いてるの?
「もう、もっと自分に素直になって。喜んでるの、わかるんだから」
「そんなっ…!」
澪はまだ何かしら叫んでいたが、私の劣情がこんな中途半端に収まるはずも無く。
「澪!みお、みお、みお!」
足の鈍い痛みも忘れて、ひたすら腰を突き上げ、私の上で澪がひぃひぃ喘ぎ跳ねた。
頭の中が、白くフラッシュする。
「もう、限界かも…このまま出していい?」
「えぇっ!だめ、お姉ちゃん!ダメだよっ!手、離して!」
腰に回った手を引き剥がそうと懸命になる澪。
でも、私は澪を逃がしたりしない。最後の絶頂のとき、二人が繋がってないと意味が無いもの。
「うっ、くるっ!」
「ダメだってばああ!」
「澪!愛してるっ!」
突き上げる快感に頭が真っ白になった。
「わあああああんっ!お姉ちゃんのバカッ、ばかあ…!」
澪が泣き声をあげる中、私は思いの丈を中に流し込んでいく。
私の陰茎から、断続的にだが十秒間は(いや、もっとかも…)射精がたっぷりと続いた。
虚脱感と満足感がごっちゃになって押し寄せ、私は深く息を吐いた。
そして。
可愛い妹は部屋の隅で、うずくまって泣いている。
パンツを上げてすらいない。床には、血と精液で小さな溜まりが出来ていた。
「ねえ、いい加減機嫌直してよ…」
「…」
顔を少しだけ上げて、ジロリと私を睨みつける澪。
鼻の頭から眉間にかけて顔が真っ赤になっている。
小さい頃、大泣きした澪はいつもあの顔をしていた。
私は流石に気まずくなって、顔を伏せた。
空気が重い。…今更ながら、大変な事をしてしまったのかも。
でも、こんな状況だったら誰でも同じ事をしたと思う。
こんな可愛い娘と、薄暗い場所で二人っきり。
一線越えてしまうのも、無理ないと思う。
ああ、初めてのSEX、気持ちよかったなぁ…。
なんて事を考えていると、私の愚息が、性懲りも無く鎌首をもたげてきた。
148:姉→妹 4
08/04/26 21:36:26 Q9MqFqz+
「ね、澪?」
「…?」
「もう一回、やらない?」
「~~~~~ッ!」
射影機を投げつけてきた。
間一髪、首を竦めてかわす。…射影機は後ろでガチャンと音を立てた。
澪、あれ投げちゃ不味いんじゃないの…?
でも、ま、いっか…。今の私にはあんなオンボロカメラより大事な事があるのだ。
「澪、一回目は誰でも痛いんだって。でもホラ、回数を重ねれば気持ちよく…」
「バカ!」
澪が片手を振り上げた。
しかし、その手が宙で止まった。
「…?!?」
澪が自分の手を見上げて、身体を震わせる。
私もその視線を追うと…。そこには見知らぬ女の子が居て、澪の手を捕まえていた。
「ひいっ!」
その娘とはまた別の幼い女の子が、澪の体を取り押さえる。
そして、彼女らは私を見た。澪も怯えた目つきを私に向ける。
ひょっとして、手伝ってくれるの?
こくん。
やっぱり、私達は祝福される仲なんだ。
顔が自然に綻ぶのがわかった。
「はぁっ―、はぁっ、みお―、気持ちいいよぉ―はふっ、ひっ」
澪は無言のまま、私にされるがままになっている。
すっかり諦めてしまったようだ。
でも、決して何も感じてないわけじゃない。
それは、時折洩れる喘ぎ声や、上気した顔でわかった。
「好きっ!みお、大好き…。二人で赤ちゃんつくろう…!」
対面座位で向き合う私と澪。
性交は、これでもう五回目だった。私のモノは衰えを知らない。
多分、儀式の成就までこの絶倫状態が続くのだろう。
願わくば、永遠にこのままであってほしい。
女の子達の霊も、私達を見て興奮したのか、お互い貪るように口付けを交し合っている。
「私達もキスしよっか?」
「…」
澪の顔は、さっきの顔射でベタベタだった。
でも、気にしないし気にならない。だって澪のこと愛してるから。
「ほら…」
私は両の耳を押さえて、澪の唇にむしゃぶりついた。
そのまま口の中まで舌を挿入する。
ぴちゃ、くちゃ…。
(あ…)
舌と舌が絡まった。
澪と目と目が合う。
ゆっくり、澪の手が私の顔に伸びて…。
私の耳を、同じように押さえた。
下界から遮られて、私達は同じ世界を共有した。
深い接吻の音しか聞こえない、二人だけの愛の世界。
澪が応えてくれた…。
「澪…!」
「おねーちゃ…」
至福に包まれながら、私は本日五回目の精を放った。
149:姉→妹 ラスト
08/04/26 21:37:56 Q9MqFqz+
二人してゴロンと転がる。屋敷の床はひんやりとして冷たい。
火照った身体には気持ちよかった。
「ね…今度はあの子達も混ぜてやってみようか…」
澪は、上目遣いにこちらを見て、こくんと頷いた。
「澪…」
私は肩を思いっきり抱きしめた。
二度と離さない。どこにも行かせない。
だって私の妹だから…。たった一人の、血を分けた妹。
「大好き…」
150:名無しさん@ピンキー
08/04/26 21:40:28 Q9MqFqz+
勢いで書いたから誤字脱字あったらゴメン(´・ω・`)
新作発表と聞いてghmスレから飛んできたけど、紅蝶プレーしたのかなり昔だから
キャラの性格とか崩壊してるかもわからんね
151:名無しさん@ピンキー
08/04/27 00:23:24 kO1La1Fs
>>150
繭が「愚息」って言ってるの想像して不覚にも吹いたけどGJ
美少女双子のスパンキングプレイの素敵さはもっと世界に広まるべきだよね!
152:名無しさん@ピンキー
08/04/27 00:33:26 JjkIKrdx
乙
癖のある文体だけど結構面白かった
何より過疎り気味なスレで新作来たことが嬉しい
153:名無しさん@ピンキー
08/04/27 06:57:24 lQoG0Xm6
久々にGJ
繭の自重しないっぷりがよかった
最後が気に入ったぜ
154:名無しさん@ピンキー
08/04/27 07:43:41 Lrfg139C
繭、妹好きすぎだろwww
双子少女ということは、もしかすると人形も混ざってくるかもしれんね。
155:名無しさん@ピンキー
08/04/27 13:35:57 2Gc92Tgc
>>150
GJ。ghmって何かと思ったらwii零のディレクターの会社なんだね。
とりあえず萌えを期待してるw
156:名無しさん@ピンキー
08/05/03 12:06:07 wDqBwEcI
新作発表あったから人居るかと思ったが居ないね
と言う事で書き逃げするか!w
157:長いかも…
08/05/03 12:42:29 wDqBwEcI
「ごめんなさい…お姉ちゃん。ごめんなさい」
「…澪、どうしたの?」
「…ううん、何でもない」 遠く色褪せた記憶…だが罪の意識は色褪せず澪と
呼ばれたこの少女の胸の奥に深く突き刺さっていた。
「綺麗だね。ここは変わらない」
「…うん」
澪は珍しくはしゃぐ姉、繭を見つめる。
空から差し込む天然のスポットライトを浴びてまるで
何処かの絵画に描かれている妖精の様に見える。
「本当に、綺麗だね…」
「うん」
「澪…私の澪…」
二人が水上地方へ行く三日前。眠っている澪を見つめ
繭は静かに微笑んでいた。
「ごめん、なさい…おね、ちゃん。ごめ…さい」
悪い夢を見ているのか、澪は頻りにうめいていた。
「澪…」
子供をあやす様にゆっくりと一定のリズムで澪の胸を叩く。
暫くするとうめきが穏やかな寝息へと変わった。
それを確認すると繭は自分の膝を静かに触れる。
包帯が巻かれている。子供の頃に負った大怪我が元で
未だに走ったりすれば痛みが走る。だが、繭にはその
痛みは辛い物ではなかった。大切なモノを手に入れる
為の代価…痛みを感じる度にそれを感じていた。
158:長いかも2
08/05/03 17:55:21 wDqBwEcI
穏やかな寝息を立てている澪の唇にそっと触れる繭。
感触を確かめるかの様に少しだけ押す。柔らかい。
遊ぶ様に何度もそれを繰り返す。満足したのか今度は鎖骨を
指でなぞり、更に下…年齢に不相応な膨らみを持つ双丘
へと手を伸ばす。柔らかさは唇の様だった。
繭は澪の着ていたパジャマのボタンを外して行く。
下着は着けてなく、形の良い乳房が露になる。繭は
触れるか触れないかの距離でなぞり上げる。次第に澪の
呼吸が荒くなっていく。時折あえぎ声の様な物を上げ
体は小さく痙攣を繰り返していた。間違いなく感じている。
眠っているのは確かだ。が、どうやら眠りは浅いようだ。
繭は興奮している自分を感じていた。澪の唇にそっと
口付けをする。そして執拗な胸への愛撫。やはりなぞ
る程度だが既に乳首は目に見えて分かるほど立っていた。
そこもなぞり上げる。と同時に澪の体が大きく跳ねた。
「イッたんだね、澪…寝てるのに。私で、イッたんだ」
心底嬉しそうに笑う繭。軽い征服感を感じていた。
澪の上に立てる瞬間。澪は繭を下になど見てはいないだろう。
だが、繭は少なくとも同じ高さに居ると感じた事は無かった。
そして、この瞬間だけは澪は自分の物だと感じられた。
…そう、この行為自体は初めてでは無かった。
159:名無しさん@ピンキー
08/05/03 21:21:01 BBtQBkdd
・・・。
え、おわり!?
160:長いかも3
08/05/04 02:30:06 sXGwOLhW
言えない。寝てたなんて言えない…
で、続き↓
澪本人は気付いているだろうか? 始めの頃はそう
考えていた。だが、繰り返す度にそんな考えも次第に
薄れていき、今では罪悪感より楽しみの方が勝っていた。
最愛の姿形をした人形。罪悪感が無くなった理由は
これだった。お気に入りの人形で遊ぶ繭は幼い少女の
様だ。邪心はない。有るのは純粋な愛しいと思う心。
「ねぇ、澪…好きよ。誰よりも、何よりも…だから、
私に全部頂戴?」
勿論答えはない。ただ静かな寝息が聞こえてくる。
繭は澪のズボンを下着と一緒に下ろす。両足を持ち
上げ秘部を露にする。
そこに舌を這わせると、又も澪の体はビクンと跳ねる。
先程迄は息が荒くなるだけだった。だが、遂には
小さな声が漏れ始める。
「ぁ…は、はぁ、はぁ、ん」
イヤらしく音を立てながら愛液で溢れた秘部をすする。
唇が淫核に触れる度に大きくなる声に、繭は笑うと皮
を剥き直に吸い、舐めた。
「っあ!」
完全に目を覚ました澪は自分の置かれている現状と
目の前の姉が何をしているのか、それが理解出来なかった。
「おね、ちゃん?」
「あ、澪…起きたの? おはよう」
一切悪びれた様子もなく無邪気な笑顔を見せる繭。
その笑顔に、ゾッとする恐怖を感じた。
161:長いかも4
08/05/04 04:11:55 sXGwOLhW
「何で…な、何してるの? お姉ちゃん」
「何って…澪と遊ぼうと思って」
冗談ではない。それは繭の顔を見れば確かだった。
だが、逆にそれが澪の恐怖心を掻き立てる。
「さ、澪。続きしてあげる」
「え、いやぁ!」
両足を高く持ち上げられ、澪は体勢を崩し倒される。
見上げた先には、自分の秘部に顔を埋める繭がいた。
「やめ、お姉ちゃん…あぁん! うぅ、や、ダメェ!」
言葉とは裏腹に澪の秘部はしとどに濡れていた。
淫唇に這わせられた舌が前後する度、辺りにイヤら
しい音が響き渡る。
「んぅ、は、あん! やぁ、あ、あぁ!」
その音に操られるかの様に、澪は体を快楽に震わせる。
淫唇を掻き分け、繭の舌は中へと入って行く。入り口
辺りで執拗に出し入れされる舌の感覚に、澪の意識は
完全に下半身へと注がれる。
繭は左手で足を押さえながら、右手は淫核を刺激する。
より一層激しくなる快楽の波に、澪は抗う事も出来ず
ただ体を震わせ喘ぐだけだった。
「ええいお、いおひいい?」
「やぁん! そんな事しながら喋らないでぇ!」
「ねえ澪、気持いい? 良いよね。こんなにヒクヒク
澪のここ、喜んでくれてるし」
繭は愛しそうに澪の秘部を愛撫し続ける。
澪は頭の中が真っ白になって行くのを感じた。絶頂…
学校で友人達から聞いた事があった。澪は今それを感じ
ようと、そうなろうとしていた。
体が感じている。もう直ぐ、そう…
「だめ、止めて…私、くる、来ちゃうのぉ! や、あ
やだ、やだやだやだぁ!」
叫ぶように声を上げ、みおの体は一際大きく跳ねた。
162:長いかも5
08/05/04 11:50:15 sXGwOLhW
「んにゃあ! はぁ、はぁはぁ…」
一度果ててからは絶え間無くイカされ続けた。
既に息は絶え絶えで、澪はベッドに体を預けていた。
そんな澪の隣でベッドに腰掛けている繭。静かに澪の
髪の毛を優しく触れる。
力が入らず指一本も動かせない状況で、澪は繭を見
つめていた。何でこんな事したのか、だがそれは聞け
なかった。喉まで出掛るがそこから先は出ない。
白く霞んだ思考の中で困惑の鎖から抜け出せないで
いると、繭は優しくキスをして来た。有り得ないのに
何処か安心出来る感触。澪はそのまままどろみの海へと
堕ちていった。
「おやすみなさい。澪」
その一言を最後に、澪の意識は断たれた。
「おはよう澪…って、どうしたの? 顔真っ赤だよ?」
「そ、そうかな? 何でもないよ」
「…なら良いけど、風邪じゃないなら」
澪は照れた様に笑いながら洗面所へ向かい、服を脱
ぐと浴室へ…シャワーを浴びながら溜め息を吐く。
「私、又あんな夢を…」
そう、昨日の夜の事は澪の中で夢になっていた。
始めの頃は躊躇いながらも繭を問い詰めたが、意外な
程あっさりと否定された。全くいつも通りの様子に
悩んだ末澪は自分の夢だと言う結論に至った。
「あんな、夢を…ん!」
恐る恐る自分の指を秘所に沿える。夢の中で感じた
あの感覚が蘇ってくる。
澪はいけないと思いつつ指を止める事は出来なかった。
「んぅ、あ、はぁ、んぁ!」
シャワーの勢いを強くして、出来るだけ声を聞こえ
ない様にする。
「あぁ! …ぇちゃん。あん、お、ねえちゃん!」
昨日の繭の顔と指や舌が体を這う感覚を思い出す。
シャワーの水滴が体を打つだけで快楽に変わる。直ぐ
に澪は登り詰めて行く。指に絡み付く淫唇の間に指を
埋め、擦り上げる。ぬるりとした物が指に絡み付くの
を感じられた。
「あ、あ、あぁ、んやぁ…はぁ、イク、イッちゃう!」
体を震わせて澪は果てた。立っていられずにその場でへたり込む。
「私、どうしちゃったんだろう…」
163:長いかも6
08/05/05 00:36:11 vi+oYveT
「…ん? あれ、お姉ちゃん?」
日の光を反射してきらきら光る河の水面を見つめて
いた澪は、我に帰り辺りを見回す。回想のメインであ
る繭の姿が無い。聞きたい事があった。その為にここ
に来たのだ。二人の思い出の地に。
「お姉ちゃん! どこ?」
呼び掛けるが返事はない。と、その時だった。澪の
視界の端に紅い、何かが見えた。飛んでいる…良く見
ればそれは、血の様な色をした蝶だった。
「気持ち、悪い…」
緑の映える視界の中に、まるで染みの様に映る紅い蝶。
その染みを目で追う。だが、自分の意思ではなかった。
勝手に追う。それはまるでその蝶を映した映像をモニ
ター越しに見ている様だった。そして、その映像の中
で澪は確かに繭の姿を見た。
「え…何で?」
繭を見付けた澪は反射的に飛び出していた。
いつの間にかいなくなっていた蝶など気にも留めず
走り続けた。
何で急に居なくなったの? どこへ向かっているの?
何で止まってくれないの?
色々な事が疑問として浮かんでは消えていく…だが
一つだけ消えない疑問があった。
「お姉ちゃん…何で走れるの?」
走りながらそんな事を思う。澪は必死に走っていた。
確かに距離は縮んでいる。だが、先程から何度も転び
そうになるくらいに足元が悪かった。繭はそんな場所
を危なげもなく足を引きずりながら走っていた。それ
でも後数mと言う所まで近付くと、突然異様な気配に
包まれる。それと同時に澪の体の中から何かが溢れてきた。
覚えがある感覚…たまに見る夢から覚めた時に感じ
た…そう、これは快楽だった。不意を突かれて膝から
崩れ落ちる。
「んん、な、んで…いきなりこんな、あぁ!」
原因不明な快楽の波に打ちのめされ、体を抱きかか
える様な格好で、荒く呼吸を繰り返していた。
164:長いかも7
08/05/07 08:17:27 mjYoYs5V
下腹部が熱を持ち、体の全てを犯して行く。快楽に
支配された体を持て余し、ここが外だと言う事も忘れ
地べたを這い擦り回っていた。
「んんっ! はぁ! ふぅん、あ…誰か、たすけ、てぇ」
体の許容量を上回る快楽に、苦痛しか感じなかった。
視界がぼやけ始め、何も考えられなくなって行く。
そんな時だった。頭の中に、とても優しい声が響いた。
「…大丈夫よ。私が、守って上げる」
安心出来るどこか懐かしいその声に、澪は意識を取
り戻していく。気付けば体は軽くなりあの快楽の波も
全て消えていた。
澪が顔を上げると、そこには着物を着た女が屈みな
がら澪に微笑みかけていた。
「あなた、は?」
そう問掛けた直後、又もあの蝶が視界に入ってきた。
澪は無意識に視線を移した。闇夜の中だと言うのに鮮
明に映る紅。何故か今度は気味の悪さではなく、綺麗
だなと感じた。
そして、ふと正気に返り女の方へ視線を戻す。が、
既にあの女は消えていた。辺りを見回しても後ろ姿も
見えない。結構な時間蝶に見惚れていた様だ。とそこ
で礼を言って無い事に気付く。澪は慌てて女を追い掛
ける。
遠くの高台に明かりが見えた。澪はそこで人に聞こ
うと坂道を上っていく。途中辺りを見回してみるが、
鬱蒼とした木々が行く手を阻む壁の様に立ちはだかっ
ていた。まず人が入り込める様子ではない。そして常
に何処からか視線を感じていた。気味の悪い雰囲気に
足取りが重くなる。だが止まる事は無かった。道がこ
こしか無いのならきっと繭もここを通った筈だと考え
たからだ。
ようやく高台に着く頃には、澪の息も上がっていた。
しかし辺りには誰も居ない。確かに人の気配や声を聞
いた筈だった。
不思議に思い辺りを見回す澪、その目に衝撃の光景
が映る…。
165:長いかも8
08/05/07 18:15:06 mjYoYs5V
「お、お姉ちゃん!」
高台の上、大きな岩の台の様な物の上に繭は横たわ
っていた。しかし、澪が驚いたのはそんな事ではない。
問題はその繭の体に纏わり付くおびただしい数の紅い
蝶だった。
「お姉ちゃん! や、どこか行って!」
必死に追い払う澪。しかし蝶は一旦は離れるも、又
直ぐに繭の体に舞い戻ってしまう。
澪は追い払う事を諦め、繭を抱きかかえ高台から離れ様とした。だが、繭は澪
を引っ張った。何が起きたか分からず、大した抵抗も
出来ずに繭に覆い被さるように倒れ込む。何が起きた
か分からず澪をは目の前の姉の顔をただ見つめていた。
「おねえ、ちゃん? ほ、ほら起きて。ここから離れ
ないと危ないよ?」
澪の呼び掛けに繭は虚ろな視線だけを返す。
そこでようやく澪は異変に気付いた。蝶に襲い掛ら
れていたと思っていたが、繭の顔を見るとそうは見え
なかった。そして澪はこの顔をした繭を知っていた。
夢の中での繭の顔だった。
「おね…んんぅ!」
何かがおかしい。頭の中で逃げろと声がする。
キスをされた。唇を吸われ、舌で口の中を犯されて
行く。そしてその侵蝕は頭の中まで到達し、澪の思考
は停止した。
視界に映る物は血の中に浮かぶ繭の恍惚とした顔だ
った。
「澪…気持ち良いよぉ。もっと私を感じさせて、私を
感じてぇ!」
澪自身には何が起きているかはもう分からなかった。
ただ、体の至る所から快楽を送り込まれていた。
「んぁあ! お姉ちゃん! 気持ち良いよぉ! もっ
と、もっとしてぇ!」
「澪、私の澪…澪の全部私に頂戴?」
「うん、良いよぉ、アゲル、私の全部お姉ちゃんにアゲルから…ぁあ!」
血の海の中に浮かぶ二人は、まるで子宮の中に戻っ
たかの様だった。
「澪…ひとつに、なろう?」
166:名無しさん@ピンキー
08/05/07 18:21:42 mjYoYs5V
さて、一区切り着いたよ!
と言うか、書き逃げの長さじゃないよ…
勢いだけで書いたから見苦しくてスマン
続くようにも完結なようにも取れる終り方で締めたが…どうだろw
167:名無しさん@ピンキー
08/05/07 18:40:17 krkKjv1Z
素晴らしいの一言に尽きる!
168:名無しさん@ピンキー
08/05/09 23:13:04 TklSu48v
おお完成してたのか
数日前から書き込むタイミングが分からなかったw
エロ描写が最高なのでぜひ続きを書くべき
169:名無しさん@ピンキー
08/05/10 00:50:18 +wuinJ4D
>>167
サンクス
久しぶりだったから不安だったが…
そう言って貰えると嬉しい
>>168
スマンブランク長過ぎて時間掛ったorz
…社で書いてたきりだから4、5年振りか
うん、書いてて楽しかった
どうせ新作でるまでまだ掛りそうだし
暇潰し程度で良ければ書くよ
170:長いかも9
08/05/12 11:25:46 LoMhlqt1
「…お! ねぇ、大丈夫? 澪」
お姉ちゃんの声が聞こえる…。
霞む視界の中で澪はそんな事を考えていた。
ふらつきながら起き上がる。はっきりしてきた
思考と視界…だが、それにより現実を突き付けられる。
「ここは…」
空は暗い。そして自分のいる場所を見て全てを悟った。
…夢ではない。
それはこの村に迷い込んだ事だけではない。一番重
要なのは気を失う前の事だった。
「澪、大丈夫?」
心配そうに話しかけてくる繭。だが今の澪は姉に対
する不信感で一杯だった。
淫らな夢を見る自分は汚れているのではないか?
そんな事を考えるほど澪は頻繁に見る姉との淫夢に悩
んでいた。
だが、今回の事で澪はそれらが夢ではないと確信した。
何時もなら深い眠りによって消えていた証拠。だが、
今その証拠は澪の体自身に残っていた。
下腹部が熱い。間違い無くあの行為での余韻だった。
思い出すと体温が上がって行くのを感じた。
「澪? どうし…」
「触らないで!」
止まる時間。初めての拒絶。
繭は今だ信じられないと言う顔をしていた。
「お姉ちゃん、何でずっと私に嘘吐いてたの? 私に
何もしてないって、夢でも見てたんじゃないかっ
171:長いかも10
08/05/12 20:27:02 LoMhlqt1
…途中で切れたorz
台詞頭から
「お姉ちゃん、何でずっと私に嘘吐いてたの? 私に何もしてないって言ってたじゃない! 夢だって…」
言葉を吐き出している途中で、繭の様子に怯む澪。
言い様の無い迫力に息が詰まりそうになる。
「やだなぁ澪、私嘘なんて吐いて無いよ? 何か悪い
夢でも見てたんだよ。ね、そんな逃げないでよ」
繭が一歩踏み出す度に、澪の心臓が暴れる様に強く
鼓動を繰り返す。
危ない。そんな気はするのだが何故か澪の足は持ち
主の言う事を聞かなかった。まるで目の前に居る繭に
操られついるかの様だ。
指先一つ動かせないまま、ついに繭は目の前に立っ
ていた。
「澪…楽しい夢、一緒に見よう? ずっと…ずっと…」
「あ、ぅ…」
繭の指先が頬に触れる。異様な冷たさに、体温が奪
われていく様だ。
―もう、ダメかな…こんな訳が分からない場所で、私お姉ちゃんに…
諦めが全身を包む。そんな時だった。
―大丈夫。
又もあの声が頭に響く。弾かれる様に澪は後ろへ跳んだ。
「っ! 澪、どうして逃げるの? …約束、破るの?」
繭の手から逃れた澪はそのまま逃げるつもりだった。
だが、背中に掛けられた一言に足を止める。
「ねぇ、約束…」
―逃げて!
頭に響く声と耳に響く声。澪は混乱していた。
「ねぇ澪…」
―お願い。
「ここに居て…」
―逃げて!
「うるさい!」
頭の中が一杯になり、ついそう叫んでいた。
頭の中からも耳からも何も聞こえなくなった。
「分からない。私には何も分からないけど、私は今の
お姉ちゃんは…嫌い」
澪はそれだけ言うと家並みが広がる村へと続く道を
下って行った。
172:長いかも11
08/05/12 23:11:18 LoMhlqt1
「私…あれで良かったのかな?」
結果的に逃げて来たのだが、姉との絆はそう簡単に
切れるものではない。
姉に後ろ髪を引かれながら、澪はとある一軒の家の
前に来た。
下町風な家並み…それよりも大分古びた感じの家だ。
澪は少し戸惑ったが迷い込んだ手前道を聞きたかった。
「とにかく帰り道聞かないと…すみません!」
玄関を開け中に呼び掛ける。しかし、幾ら待っても
返答はない。仕方なく玄関を閉めようとした所で、中
から小さな物音がした。
澪はもう一度呼び掛ける。が、やはり返答はない。
「…泥棒?」
澪はつい一歩踏み出した。と、突然玄関が凄い勢い
で閉まってしまう。慌て戸口を振り返るが戸はびくと
もしなかった。鍵が掛ってるとか引っ掛かってる等の
様子ではない。言葉通りだ。物理的な力は意味を成さ
ない。まるで一枚の大きな鉄の板を触れている様だった。
「な、何でこんな…っ! 誰!?」
突然背後に現れた女。戸が開いたと同時に玄関に飛
込んできた。
「あ、あの…どちら様ですか?」
混乱して訳の分からない質問をする。しかし、女の
方は青い顔をしたまま震えていた。
「あの…お願いします。逃がして下さい」
女は澪にすがる様に懇願して来た。澪は困った顔で
戸口に目をやる。
「あの、よく分からないですけど私も閉じ込められて
しまって…」
「そ、そんな…」
女はその場で崩れ落ちる。そこで澪は女の格好がお
かしい事に気付いた。
服やスカートは破れ、衣服としての意味を成して無い。
その姿はまるで…。
「どうしてそんな格好に?」
澪の質問に女はビクッと反応するだけで、答えは返
って来なかった。
そんな沈黙が包む雰囲気の中、外に複数の人の気配
がした…。
173:あ
08/05/13 06:43:02 1UeDS7fc
あげ
174:長いかも12
08/05/13 07:54:48 OzjlmlES
「いけない! 奴らだわ…とにかく隠れて」
「え、えぇ!?」
先程まで落ち込んでいた女だったが、人の気配に跳
び上がると家の中に戻って行く。一方突然の事に驚く
澪は慌てふためき、その場から動く事は出来なかった。
次第に近付いてくる気配、澪は女の後を追い掛け家
の中へ向かった。
だが、如何せん初めての来る場所だ。何処に隠れた
ら良いかなど分かる筈もない。焦る澪。
「この廊下を通って一つ目を左よ。仏間が有るから、
急いで!」
女の言う事を信じ、澪はその仏間へと駆け出した。
仏間に着くと戸を閉め、息を殺して辺りを見回す。
隠れる場所を捜すと、隣の部屋の屏風が目に入る。
澪はそれの後ろに隠れた。―そして待つ事数分。複
数の人間が襖を通して隣の部屋に入って来た様だ。
―確か隣の部屋には女の人が…。
澪がそんな事を考えていたその直後。隣から女の叫
び声が聞こえて来た。
「いや! 近寄らないで! けだもの!」
「何だ何だ、大人しくなったかと思ったのによ」
「良いじゃねーか、そっちの方が楽しめる」
「あっ! んんぅ! やめてぇ! あぁ、ん…ます、みさん」
そこでようやく澪は女が襲われている事に気付いた。
そして、何故あんな格好だったのかも。
「はぁぁあ! あの人は、あん! はぁ…何処に居る
んやぁ! ダメぇ! あぁ、はぁん!」
声だけと言う状況がやけに生々しく伝えて来る。
澪は気付くと襖の前に居た。
既にボロボロで向こうの部屋も簡単に見える。
そして、自然と視線は隣の部屋へ向けられた……。
175:長いかも13
08/05/13 09:05:28 OzjlmlES
そこで澪が見た物は…
「あん…あはぁ! んっんっんんぅ、んぁ! ああぁぁ!」
男二人に挟まれて、上下に揺れているあの女の姿だった。
澪は胸の高鳴りがより一層強くなるのを感じた。
―無理矢理、だよね? でも…気持ち良さそう。 襖の向こう側で繰り広げられる淫欲の宴の空気が隙
間から漏れてきている様だった。そして、澪はそれに
当てられたのか体が熱を持つのを感じた。
「くっくっくっ! 二本挿しも大分慣れて来たな」
「あぁ、良い具合いだ。どうだ? 気持ち良いか?」
「良い…あん! 気持ち良い。前も後ろも良いのぉ!」
男達の太い物が掻き回すように女の秘部と菊門に出
入りする。挿し込まれる度に女の体は歓喜に震えてい
る様だった。
「ひひひ、男の事気にしてたのは始めの頃だけだな。
奴が聞いてたら何て言うかな」
「聞いてたらって、聞こえてるだろ、直ぐそこだもんな」
男達の会話で、女の顔は正気に戻る。
「そんな…ま、すみさん、が? い、いやぁ!」
「うわっ急に暴れだしやがった」
「いや、離して! 離してよ!」
「ちっ! 大人しくしやがれ、このアマ!」
男は女を張り倒すと、傍観していた男に縄を持って
来させ、女を縛り上げた。
「ったく、手間取らせやがって」
女は大きく足を開く形で縛られ、腕は後ろ手に組ま
されまともに抵抗が出来ない状態だ。
「まぁ、たまには抵抗出来ないままやるのも良いだろ」
「あぁ、違いねぇ」
「いやぁ、止めて…聞かれたくないの、彼には…お願
いしますから」
「へへ、だったら声を我慢するんだな」
「あ、あぁ…いやあぁぁぁぁぁ!」
176:名無しさん@ピンキー
08/05/13 21:53:19 c3EsXmqB
GJ!!!!!澪カワユス
繭澪オンリーかと思いきやこんな展開が待ってるとは…
続きwktk
177:長いかも14
08/05/14 01:47:34 Ev7/GQWu
「あぁん、はぁ、うぅん…ダメぇ! …ダメ、なのに
ぃ、あぁ! 気持ち良い、のぉ」
始めこそ抵抗していた女だったが、既にその抵抗も
弱く陥落寸前だった。
アダルトビデオを見た事もない澪は、初めて見る他
人の性交に少なからず興奮を覚えていた。
だが、以前の澪なら嫌悪感で一杯になっていた筈だ。
友人のその手の話も笑ってやり過ごす程イヤらしい話
し等は苦手だった…だが、今の澪は何かが違った。
繭の度重なる指技に快感を開発された体は、澪の意
思とは関係無く熱を発する様になっていた。
今も澪は半ば熱に浮かされて、自分の意思ではなく
本能が澪を襖に縫い付けている。
「アハァ! 良い、良いのぉ…チ○ポが、お腹の中で
ゴリゴリしてるのぉ! お尻も中、熱くてぇ…両方溶
けちゃいそう!」
女がトロけた様な顔であえいでいる。それを見て、
澪は次第にその姿を自分に置き換えて行く。
そこで繭の事を思い出す。体を這う指先…敏感な場
所に触れる熱い舌。
「ん…おね、ちゃん」
熱にうなされながら、澪は恐る恐る自分の秘部に指
を運ぶ。触れた部分から全身に電流が走る。
「う、くぅ!」
予想以上の感覚に声が出そうになる。それを必死に
呑み込むと、もう一度ゆっくりと指で触れた。
始めは弱く、敏感な部分を避けてゆっくりと割れ目
を擦り上げる。本来ならくすぐったいだけだが、出来
上がった今の状態では十分だった。
「ふ、うぅ、んん! あ、気持ち、良い…私、変なの
かなぁ?」
隣の部屋の様子を見ながら、次第に指の動きも激し
くなってくる。
「もっと、もっとしてぇ! どうなっても良いからぁ!
壊して、コロシてぇ!」
「私も…欲しい。あん、して、欲しい…んんぅ!」
隣の部屋で女が果てると同時に、澪の体も小さく震えたのだった。
178:長いかも15
08/05/14 08:24:02 Ev7/GQWu
隣の部屋から男達が出て行く。澪はその気配を感じ
ながら、湿り気を帯た指先を見つめる。
冷静になった思考回路で自分の醜態を思い出し、自
己嫌悪に陥る。
「私、お姉ちゃんを否定した癖に何やってるんだろ」
ため息を吐きながら、ポケットティッシュを取り出
し指先を拭く。そんな時に隣に居る女から声が掛った。
「…ごめんなさいね。あんな所聞かせてしまって」
複雑そうな感じで、女は小さく話し始める。
「そうだ言い忘れてたわね、私は須堂美也子…あなたは?」
「あ、私は…澪です。天倉澪」
「そう、いきなりでごめんなさい。あなたに…澪さん
に頼みが有るの…彼を、真澄さんを探して欲しいの。
真澄さんなら、きっとここから出る方法を…」
「…美也子さん?」
突然途切れた会話に、澪は恐る恐る問いかける。
しばらくして、美也子は声を殺して泣いている事に
気付いた。
「美也子さん…あの、元気だして下さ…っ!」
突然背後から何者かに引き倒される澪。相手を見る
と、全身傷だらけの男だった。その酷さに息を呑む。
「や、離して下さい!」
抵抗する澪の両方の腕を片手で押さえ付ける男。も
う片方は口に当てられた。
「静かにしてれば手荒な事はしない。大人しくしてる
んだ。良いね?」
見た目とは違い随分と穏やかな声だった。澪は静か
に頷くと男口から手を離す。
「どうか、したの? 今声が」
美也子にそう聞かれるが男は黙って首を横に振るの
を見て、澪は「何でもないです」と一言返した。
「そう、なら良いの。あ、ごめんなさいね。話しの途
中で…それに、こんな状況で…顔を合わせて会い辛くて」
「いえ、それは分かりますから、それで、私は何を?」
見知らぬ男に押さえ付けられた奇妙な状況で、話は続いた。
179:長いかも16
08/05/15 00:01:57 QS/1uzOH
「さっきも言った様に、澪さんには真澄さんを探して
欲しいの。彼はこの村の事を調べていたわ。きっとこ
の家から出る方法を知っている筈」
「真澄さん…ですか。分かりました」
「私は二階を調べてみる。澪ちゃんは一階をお願い」
美也子はそう言うと、部屋から出ていった。そこで
ようやく二人は動き出す。
「すまない。僕はこんな状態だから驚かれると思って」
男はそう言うと素直に澪に対する拘束を解いた。正
直な所こんな展開になるとは思っても見なかった澪は
呆気にとられてしまう。
「あの、貴方は?」
「槙村真澄。そう、君が探している男さ。そしていき
なりで悪いが頼みがある」 男は…真澄は澪に驚く暇も与えずに話を進める。
「僕は見ての通り既に死んでいる。この村に巣食う化
け物に殺されたんだ。だが問題はその後だった。僕は
化け物に魂を操られ、美也子をこの手に掛けてしまっ
た。しかし美也子はそれがショックだったのだろう。
あれ以来霊体のままでこの家を歩き回っていた。僕の
姿は見えず声も届かない。美也子は閉じ込められたと
言っていたがそれは間違いだ。彼女は自分で自分を閉
じ込めているんだ」
「…え? 閉じ込めてって、あんな酷い事されている
のに?」
信じられないと言った風な顔で真澄に問いかける。
「それは…話すと長くなるけど、良いかい?」
澪は躊躇わずに頷く。それを見て真澄はゆっくりと
口を開く。
まずこの村の話を聞いて澪は驚いた。結論から言え
ばこの村に迷い込んだら普通には出られないらしい。
そして真澄はその普通では無い方法を探して村を索走
していた。だが、その途中で化け物に殺されたそうだ。
そして気付いたら目の前に事切れた美也子がいた。出
られなくなったのはそれからだった…と。
180:長いかも17
08/05/15 20:52:40 QS/1uzOH
「真澄さん…真澄さん何処? 何処なの?」
「それで、私はどうすれば?」
すると、真澄は仏間の方を指差す。澪がその先を見
ると、何やら古めかしいカメラの様なものが落ちていた。
「これは?」
「色々な資料を見たんだけど、どうやらそれは霊を徐
霊出来るらしいんだ」
澪は苦笑いを浮かべながら「そんなまさか…」と、
真澄を見る。しかし、真澄は真面目な顔を崩さない。
「色々な物は触れる。けど、それだけは触れないんだ。
だから、それには何かある。試す価値は有る筈だよ」 真顔でそう言われたら試さない訳にはいかない。
「でも試すって誰に…」
澪が最後まで言い切る前に、真澄が立ち上がる。
「え、ちょ…真澄さん?」
戸惑う澪をよそに、真澄は澪の前に立つ。
「僕は美也子を手に掛けた。消えるとしたらまず僕だ」
真っ直ぐな迷いの無い顔。その有無を言わさない雰
囲気に澪は、迷いながらもカメラを構える。しかし指
が震える。何度も迷い、そして…ついに指がシャッター
を切った。
眩い光が部屋中を照らす。光が収まった時、真澄の
姿が消えかけていた。
「それで、美也子…を」
完全に消える直前、真澄はそう言い残した。
静まり返る部屋。何処か胸に空しさを残し、澪は動
き出したのだった。
181:名無しさん@ピンキー
08/05/15 23:42:52 PkcxwAAp
予想外にゲームの流れに合わせてキャラが登場してるな
これは紗重・八重・千歳たんのエロも期待していいのだろうか
182:長いかも18
08/05/16 16:23:54 0ejt6VHc
あれから少し調べて、今澪が持っているカメラは射
影機と言う名前の物だと言う事は分かった。後、霊を
消す事が出来るのも。そして澪は、今も霊を徐霊する
為に、美也子の居るであろう二階へと向かっていた。
家全体が重苦しい雰囲気に包まれていた。まるで澪
を拒絶するかの様に。
二階に着き、澪は辺りを見回す。耳を澄ますと家が
軋む音が聞こえてきそうな気すらする程古い。
部屋は奥まで続いている様で、慎重に歩みを進める。
周り込む様な造りが、更に澪を緊張させた。
二部屋移動した所で突然背後の襖が音を立てて閉まる。
開けようとしたが、玄関の時の様にびくともしない。
澪はまさか紙と木枠で出来た襖に全力で挑む事になる
とは夢にも思わなかったであろう。勿論それでも開く
筈はない。諦めて隣の部屋へ移動する。ここが一番奥
だ。ふと床に目をやると一冊の手帳を見付けた。澪は
それをパラパラと捲って行く。と、あるページで手を
止めた。
『今日、真澄さんを探していたら、突然三人組の男に
襲われた。真澄さんに助けを呼んだが返事はない。ど
うして助けてくれないの? 何処に居るの、真澄さん』
又捲る。
『今日も家から出られない。そして男達が今日も来た。
男達は満足するまで私を犯して行く。この地獄はいつ
まで続くのだろう…』
『ほぼ毎日男達に犯されている。そして、私は何時か
らかそれを待ち望む様になってしまった。こんな私を
真澄さんが見たら、きっと嫌われる』
『今日は後ろ穴まで犯された。そして、感じてしまった…もう既に私の中で真澄さんが消えかけている。どうすれば良いの?』
『快楽に溺れる日々。しかし、私は飽きられたのだろうか? 最近男達が来てくれない。何か新しい刺激があれば…』
そして、澪は最後のページを読む。
『今日、女の子がこの家に迷い込んで来た。そうだ、この子を使えば男達が又来るようになるかもしれない…』