07/12/16 00:48:32 GiUiT0C5
俺も保管庫大希望。
私は震えている。肌を刺す冷気に。これからの行いに恐れ慄き―息を潜めて、手をかざす。姉の肌の触れるか触れないかの距離で止まり―掌から伝わる熱で距離を測りながら―私はもう一度確認する。いいの?
―うん、澪になら……
言葉が途切れる前に唇で塞ぐ。それ以上聞きたくなかった。これからの私たちの行為を正当化してしまいそうで―私の罪の意識が消えてしまいそうで怖かった。
私は手は姉の肌を辿る。私の指先で姉の肌はより一層強く熱を帯び出す。姉の身体が綻び、液が溢れ、私は徐々に中へと誘われ―何度も何度も押しては、戻す。
その間、ずっとキスをしていた。吐息も、言葉も吸い込む。今はただ触れることで姉を感じたかった。それでも、それでも聞こえる。私と、姉の息遣いが。水温が。私の罪を訴える、声が。
―ねぇ、澪。あの日私が崖から落ちたのはわざとだって気づいてたんでしょ?
―ずっと、一緒に。
ああ、お願い、これ以上―耳を塞ぎたくとも手を止めることが出来ない。それでは姉を感じることが出来ないから。
だから、代わりに目を硬く硬く閉じる―開いても、閉じても視界は暗いままだけど―目蓋がぎゅっと瞑ることでこの声がどこかに霧散することを期待して。
これは、私の、私だけの罪なのだ。姉を守ろうとして失った目、そのせいで罪悪感に苦しむ姉を肉体で捉える妹の咎、なのだ。だから、だから、お姉ちゃん―どうかあやまらないで!
頬から熱いものが流れ落ちる。その先にあるはずの姉の裸身に伝い、姉の熱を醒ましてくれるのだろうか。それを確認するため、私は再び手を、姉を感じられる残り少ない方法で―
こんな重苦しい双子SSが沢山読みたいれす。