ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α7at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α7 - 暇つぶし2ch40:ウチのメイドは欠陥品
07/12/07 01:06:16 YzXHF7Bb
なんだ、夢か・・・しかし、懐かしい夢だったな・・・
そう、俺は目が覚めるとベッドに寝ていた。
夢の中のように朝飯抜きなどと起こされることもない。
「・・・ったく・・・いくら休みの日でも寝過ぎでしょ、これは。」
一晩中寝かせ無かったヤツが何を言うか。
「だって・・・せっかくこの指輪もらった日だったし・・・」
「御姉様、充電が切れるまで続けるのは止めてください・・・」
そうそう、結局二人がかりで運ぶハメになったんだぜ?
「・・・反省してます・・・」
今、オレはこうして楽しく生きている。
最高の人生の伴侶と共に。
そう、要するにそう言うことだ





1年かけて去年のクリスマスから書いていた。
後悔はしていない。
・・・長さ以外は

41:名無しさん@ピンキー
07/12/07 02:57:55 kJzHSdKE
朝チュンでもGJ出来る事例が在ることを此処に証明します

42:名無しさん@ピンキー
07/12/07 03:01:48 VhdK0mnm
>>40
GJ




AMIDA可愛いよなAMIDA

43:名無しさん@ピンキー
07/12/07 20:56:38 LC215a9i
流石キサラギ、遂にメイドロボ分野にも参入したか!

なんて思ってしまう俺レイヴン

44:名無しさん@ピンキー
07/12/08 02:07:30 iLHA8yUY
ACは台詞がネ申

45:名無しさん@ピンキー
07/12/09 22:24:38 bC2r8Y0b
如月と言うと、愛と正義の戦士を思い出す。彼女はサイボーグだったか。

46:名無しさん@ピンキー
07/12/10 00:47:21 abui85JW
初代はアンドロイドだよ

最近リメイクされたほうのは知らんけど

47:名無しさん@ピンキー
07/12/11 13:17:15 NTMBJv+5
OCNの規制が長引いてる影響かな…カキコ少ないね。

そういう俺もOCNなんで、現在携帯からカキコorz

48:名無しさん@ピンキー
07/12/12 11:23:03 dDHgFOjt
キサラギがガサラキに見えたorz

49:名無しさん@ピンキー
07/12/14 01:22:48 2JX6u8Sw
@巴のマスター氏、今回の大規模規制に巻き込まれたんだろうか・・・
ラストが気になってしょーがねーーー!

50:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:46:00 M6DLB+TC
トモエマスターじゃないけどマジでocnはどうなってるんだろ
腹立つなあ

51:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:58:02 M6DLB+TC
トモエマスターさんじゃありませんが、
OCNが死んでるので、外からです。
こんなの書いてみました。投下させていただきます。
といっても、私の創作ではなく、古典なので、ご存知の向きも多そうですけど。
作者脳内の妄想キャスティングは成海璃子で。


  

「他人の星」


 私たちの住む地球は水と緑と、そしてたくさんの宝物を持つ生命の星。宇宙の宝石。
 地球は狙われています。遠い宇宙からの侵略者に。

 青白く光る流れ星のような発光体がゆっくりとゆっくりと落ちてくる・・・SAP(サップ)本部に
そんな連絡が入ったのは、12月のある夜でした。肌のすり切れるほど寒い、そんな夜でした。
 早速、SAP本部でその発光体の落ちてゆく方向を解析し、アオモリ・ケン隊員とムラタ隊員が
SAPビハイクルで急行しました。
 何しろ宇宙からの円盤かもしれません。もしそうだとしたら、警察の手には負えません。
そう、われらが地球防衛機構・SAPの出番です。

52:名無しさん@ピンキー
07/12/15 13:59:02 M6DLB+TC
「たしかにこの山の方角だったんだよなあ、ケン」
 ムラタ隊員がケンに話しかけました。
「そうですね・・・アーッ!ムラタ隊員、見てください!」
 ケンが指さした方向には真っ白い煙があがっています。もしかすると、宇宙人の円盤が墜落して
出た煙かもしれません。
「よし、ケン、すぐ行くぞ!」
 二人はSAPビハイクル全速でUFO墜落の現場へと向かいました。
 が、煙の出どころは深い森で、車では入れません。こんな夜中では歩いて入っても、
見つけるどころか出られなくなってしまうでしょう。

「しょうがないなあ、また明日、サイクロコプターで出直すか」
 そう言って回れ右しようとしたムラタ隊員にケンが言います。
「ムラタ隊員!あれを!」
「ン?・・・・・・ンンンン!!??」
 まるで夢を見ているようです。とれも信じられません。
 ドライアイスを敷いたような白い煙の中から、こんな真夜中のひとけのない森から、
女の子が出てきたのです。

53:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:00:29 M6DLB+TC
「き・・・君・・・」
 しかも驚いたのはそれだけではありません。その女の子、いっさい何も身につけていません。
つまり、完全な裸だったのです。
 年齢は16〜7歳ぐらいでしょうか。すき通るように白く凹凸の少ない身体は、ほくろひとつなく、
不自然なほどにつるつるの肌をしていました。
「き・・・君は誰だ。こんなところで一体、何をしていたんだ・・・」
 そう言いながらムラタ隊員は右手で腰のSAPガンを確認していました。そう、円盤墜落の現場から
出てきた不審な人間、となれば宇宙人かもしれないと疑うのがSAP隊員なのです。

 ところが、その少女は全く動じた様子もなく、
「君たち・・・SAP隊員だね?」
と、抑揚のない声で言います。 
 それにはあえて答えず、
「とにかく、われわれと一緒に基地まで来てもらおう」
と、今度は少しすごむような声でケンが言うと、驚いたことに、その少女は
「アオモリ・ケン隊員・・・ケン隊員は君かい?」
と、やはり平板な口調で逆に質問してきました。

54:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:02:13 M6DLB+TC
(やはりこの少女、あの墜落した円盤から来たな。俺の名を知って、わざわざ俺かどうか確かめてきた。
・・・ということは、俺がウレタンマンエースだということを知ってて言っているに違いない・・・)
 さあ、どうしましょう。ケンはとりあえず、自分がケンだとは認めずに少女の反応を見ようとしました。
 
 が、かたわらのムラタ隊員のほうが
「何だ、君は。どうしてケンの名まで知ってるんだ」
と、その裸の少女に問うてしまいましたから、少女はかすかな笑みを浮かべて、
「そう・・・」
と、小さな声でつぶやくように言いました。
 そして、そのまま左手を挙げて、ケンに人差し指を向けると、何とその指先から白い霧のような
気体を発射したのです。

 シュワワワ・・・
「ゴホッ、ゴホッ・・・」
 不意打ちをくらって、ケンが意識を失いました。
「こ・・・こいつ・・・」
と、ムラタ隊員がSAPガンを発砲しました。
「ズガン!ズガン!」
 ところが、銃弾は少女の身体にたしかに命中しているのに、少女はまったくびくともしません。
血すら流していません。いったい、この少女は何ものなのでしょう。
「く・・・くそっ・・・」
 ムラタ隊員もいつしか意識が薄れていきました。

 そして少女は、夜の森の入り口で倒れたままのケンの左上腕に手をのばしました。すなわち、
ケンのウレタンバッジへ。・・・

55:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:03:53 M6DLB+TC
「ケン隊員!ムラタ隊員!応答してください!応答してください!ケン隊員、ムラタ隊員・・・」
 SAP秘密基地の作戦室内で、リカ隊員が何度も何度も二人を呼び出しています。
 しかし、気絶したままの二人からは、もちろん何の応答もありません。
「隊長・・・」
 リカ隊員が不安気にモノホシ・ダイ隊長の方を見ました。
「何かあったのかもしれないな。・・・あの墜落した未確認飛行物体と関係があるのか
断定はできないが・・・」
 ダイ隊長は、自ら言葉を選ぶような慎重な様子で言って、
「しかし、この闇夜ではかえって捜索は混乱してしまう。朝になって、みんなが揃ったところで、
SAPの全力を挙げて、二人の捜索と墜落した飛行物体の調査を開始する!」
と、リカ隊員に処置方針を告げました。


56:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:05:03 M6DLB+TC
 朝になり、SAPメンバーが集まってくると早速、ダイ隊長は、
「コナカとアオキはSAPイーグルで、俺とマツイ、リカはSAPコンドルで出動だ!」
と指示を出し、自らが先頭になって作戦室から走り出ました。

 さあ、SAP極東基地の誇るスーパー戦闘機の出動です。伊吹山麓の秘密基地から昨夜の墜落現場まで、
SAPの誇る最新鋭ジェット機ならアッというまです。

「あっ!あそこだ!あそこに二人が倒れているぞ!」
 アオキ隊員がケンとムラタ隊員をいち早く見つけだし、すぐに救出しました。
 幸い、二人ともケガはありません。ただ、催眠ガスのようなものを嗅がされたのか、
アオキ隊員とコナカ隊員が何度も頬を叩いても、なかなか目覚めません。

 一方、隊長機はというと、その間に墜落した円盤を発見し、その機体を回収していました。

57:名無しさん@ピンキー
07/12/15 14:06:29 M6DLB+TC
「どうでしょう、博士」
 ダイ隊長が一ノ瀬博士にききました。

 ここはSAPの作戦室です。ケンもムラタ隊員ももう目を覚ましてここにいます。
 回収した円盤の機体の分析結果はどうだったのでしょうか。

「やはり、これは宇宙から来たものだなあ、モノホシ君」
 一ノ瀬博士が分厚い丸メガネを光らせ、白いヒゲの奥からモゴモゴと答えました、
「これは地球の鉄鉱石や銅に成分は似ているが、地球にない技術で加工してある金属のようだ」
「そしたら、ケンとムラタ隊員が会ったという女の子も、宇宙人ってことかしら!?」
 リカ隊員が口をはさみました。

(いや・・・厳密に言うと、宇宙人ではないな・・・)
 ケンは一人、心の中でリカ隊員に訂正を入れました。
 
 人間にはわからないだろうが、俺にはわかる。あの娘・・・表っかわは全く人間と区別がつかないが、
あれは間違いなくロボットだ。
 あの娘、かすかだが、たしかに金属の匂いがした。この円盤の機体と同じ金属でできているんだ。・・・

「ねえ、ケン!」
 リカ隊員の声に、われに返ったケンは
「あ・・・ああ。そうかもしれないな」
と、曖昧な声で答えました。

 あの娘・・・いや、あのロボットは、俺の正体を知って、俺のウレタンバッジを盗みに来たんだ。
あれがないと俺がウレタンマンエースに変身できないことを知って。・・・
 クソッ。きっと取り返してやる。・・・

58:名無しさん@ピンキー
07/12/15 15:51:47 4wj+SFaD
モノホシ隊長ならウレタンマン・オレだろうに

59:名無しさん@ピンキー
07/12/15 16:40:47 kbhqA4I0
期待のGJ!

60:名無しさん@ピンキー
07/12/16 00:14:45 a1MuqNcn
盗まれたウルトラアイ+アンドロイド0指令かはたまた
…巨大化すんのかなぁ…
まぁそれはともかく続きが楽しみ

61:名無しさん@ピンキー
07/12/16 11:42:58 PV38AgDn
文体は特殊だけど、みょうに雰囲気がある不思議。おっさん遺伝子のなかのカールチューンが呼び起こされてるんだろうか。

62:名無しさん@ピンキー
07/12/16 20:16:12 TQaBBwSO
規制に引っ掛かって散々でした。
書き込めると良いのですが…。

63:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:21:42 yDRKgEaX


 SAP(サップ)基地でアオキ隊員がおかしな電波に気づいたのは。その日の夜のことでした。
「隊長!先ほどから変な電波が宇宙に向けて発信されています」
「なにっ」
 モノホシ・ダイ隊長がコンピュータに走りよりました。
「宇宙に向けて信号電波を発信するというと、われわれ地球防衛機構が宇宙ステーションに出す
以外にはありませんが・・・」
「違うのか」
「ハイ。発信地はどこの基地でもありません。市街地の中からです」
「なにっ」
 アオキ隊員の目の前のモニターを見ると、たしかに発信地はSAPの施設とは関係のない、
町の中となっていました。
「四条・・・河原町か。まさに街のまん中だな。・・・どうだ、怪電波の解読はできそうか」
 ダイ隊長が等と、アオキ隊員は、
「ハイ。小一時間で何とか」
と言いながら、もう手はその作業を始めていました。

 そのとき、おもむろにケンが
「隊長!発信地の確認には私が行きます!」
と名乗り出ました。
「そうだったな。ケンはその不審な宇宙人の顔を見ているんだったな。よし、行ってもらおう」


64:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:22:36 yDRKgEaX

 ケンが私服に着替えて出て行って、四十分も経った頃でしょうか。アオキ隊員が得意げに
「隊長!見てください!これが電波の内容です!」
と、コンピュータのモニターを示しました。
 ダイ隊長、リカ隊員、マツイ隊員ら、みんなが一斉にのぞきこむと、画面には奇妙な文が
示されていました。
「コチラ、サキ。ニンムカンリョウ・・・ムカエヲオネガイシマス・・・はて、何のことだろう」


65:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:24:22 Y6NQMKUa

 電波の発信地となっていたのは、四条河原町界隈にあるちっぽけなネットカフェでした。
なるほど、正体不明の宇宙から来た者でも住みつける場所といえば、現代の日本では
ネットカフェがうってつけなのでしょう。

(たしかにこの店だ・・・しかし、あの娘、どこにいるか・・・しかたない。できるだけ
このテは使いたくなかったんだが・・・)
 ケンはカウンターにいる長髪の若い男の店員にSAP手帳を出し、
「SAPの者だ」
と告げると、人さし指を口にあて、低い声で
「今、極秘の捜査をしている。ちょっと教えてほしいんだが、私の来たことは誰にも言わないで
ほしい」
と念を押しました。
「16〜7ぐらいの若い娘で、やや背が高くて、やせていて、髪の長い娘なんだ。どこかの部屋に
入っていないか」
 ケンが言うと、カウンターの男は黙ってそっとレジ横のブース表を指さしました。

「18号室だな。よし・・・ありがとう!」
 ケンは急いで暗い通路を走りました。店内は会社帰りのサラリーマンやOLらしき人々で混み合って
います。そこに集まる人々は、まるで何も知らないのどかな顔で本棚のマンガを物色したり、
ベンダーのジュースを注いだりしていました。



66:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:25:30 Y6NQMKUa
 18番ブースの戸を引くと、はたしてあの夜の少女が振り返りました。
 今日はもちろん裸ではありません。どこから手に入れたのか、学校の制服らしきものを着ています。
だから一見すると、ごく普通の真面目な女子高生にしか見えません。

「来たんだね・・・」
 少女はおかしいぐらいに冷静です。
「さあ、ウレタンバッジを返してもらおう」
「それはできないよ。だって、ぼくの任務だもの」
 なぜか少女は男の子のような言葉でそう言いました。

「おまえはどこの星から来たんだ?」
「エメロン星雲ブラックホール第三惑星、クック星・・・」
 ケンにも聞いたことはない星です。
「ぼくたちの星の政府の計画は完璧だったんだ。だけど、ただ一つ不安要素があった。
それがウレタンマンエース、君の存在なんだよ」
「だから俺が変身できないように、ウレタンバッジを盗んだというわけか」
「そう。それがぼくの任務なんだ」
 まるで悪びれる様子もなく、淡々とした口調で自分の任務をケンに説明しました。



67:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:27:01 yDRKgEaX

「クック星人の目的というのは何だ。地球の侵略か」
ケンの問いに、少女は首をかしげ、少し考えるような顔で
「ううん。侵略ではないんじゃないかなあ」
と、首を横に振りました。
「じゃ、目的は何だ」
「地球そのもの、かな」
「!?」
 ケンには最初、意味がわかりませんでした。
「鉄鉱石、ボーキサイト、石炭・・・ぼくたちがほしいものが地球にはたくさんあることが
わかったんだ。だから、ぼくの生みの親であるクック星科学・エネルギー省ではこの星を
手に入れることにした」

 その言葉を受け、うーんと考え込むようにして、ケンは静かに答えました。
「・・・つまり、侵略や植民地化しなくても、結果的に資源が手に入ればいいんだろう」
「そういうことだね」
 ケンは今度はやや安心した顔になり、膝をくずして座り、静かな声で
「ならば平和的な話し合いという方法があるじゃないか。そんなたくさんは提供できないが、
多少の資源なら公式の貿易ルートを開いて、おまえたちと取り引きできる可能性はあるはずだ」
と言いました。
 互いに文明人の住む星と星が、何も最初から戦うことはない。平和な輸出入なら問題ない、
とケンは思いました。俺とこの娘だって、宇宙人とロボットという違いはあっても、遠い星から
この地球に単独で来ている者同士、境遇に大きな違いはない。争わないですめば、そのほうがいい。・・・


68:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:28:18 Y6NQMKUa

「それは無理・・・」
「えっ!?」
「だって、もうクック星の惑星破壊弾道ミサイルは発射されてる頃だもん」
 何ということでしょう。クック星人はいきなり地球を破壊するつもりなのでしょうか。
「地球を・・・いきなり壊して。その後、鉄鉱石のかけらを拾い集めようってわけか」
 ケンがうめくように言うと、少女は眉を下げ、すまなそうな表情になったものの、
「この星のためにがんばってる君には悪いけど、ぼくにとって命令は絶対なんだ」
と、そこは譲りません。

「だけど、君は宇宙人だから、この星がなくなっても生きられるよね?」
 どうしてか、少女は今度は心配げな顔つきでケンのことをうかがっています。
「おまえはどうなんだ」
 ケンがふてくされた調子で言うと、少女は
「ぼく?ぼくは、ちゃんと迎えに来てもらうことになってるよ。この星が宇宙から消える前にね」
と言って、左手に小さな機械を掲げました。
 文庫本ぐらいの大きさの真っ黒い金属のいたが、少女の小さな手の中で光っています。
「今、このケータイで、科学・エネルギー省に通信してるところなのさ」



69:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:29:10 Y6NQMKUa

「コチラ、サキ。ムカエハマダカ。ムカエハマダカ・・・だそうです」
 SAP基地では、アオキ隊員がコンピュータに向かって、怪電波の解読をしている最中です。
「ムカエハマダカ・・・どういうことだ」
 ムラタ隊員が独り言のようにつぶやきました。
「ケンのやつ、うまくやってるのかな」



70:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:30:03 Y6NQMKUa

「そうか。こいつがクック星との連絡ツールなんだな。よしっ!」
 いきなりケンは跳ね上がるように立って、少女の左手首を力まかせに掴みました。
「あっ!やめてっ!何するんだっ!」
 少女が叫びましたが、ケンは力ずくで少女の手からその通信機をもぎ取りました。
「これは押収する!ただし、俺のウレタンバッジを返してくれるなら、これも返してやっていい」
「それは・・・ダメだよぉ。ぼくには使命があるんだから」
 少女がくちびるをとがらせて言うと、ケンは
「ならば、これはしばらく預かっておく!」
と、そのまま踵を返し、カウンターを素通りして階段を駆け下りました。
「待って!」
と、冷静さを失った少女が叫ぶのに一切耳を貸さずに。


71:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:34:15 Y6NQMKUa

「他人の星」の投稿者です。
「巴御前」が終わらないうちに割り込んじゃって、すんません。
拙い落書きではありますが、原典をご存知の皆様も、
あたたかく見守ってやってください。

訂正:63の下から8行目
   (誤)隊長が等と
   (正)隊長が問うと


72:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:40:52 Y6NQMKUa
また「他人の星」の投稿者です。
間違いではありませんが、未変換に気づいたので、訂正させていただきます。
何度もすみません。

訂正:68の下から2行目
   (誤)真っ黒い金属のいたが
   (正)真っ黒い金属の板が


73:名無しさん@ピンキー
07/12/17 19:49:54 Qt5LV34v
GJです
諸事情あるでしょうから割り込みにはあたらないでしょw

74:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:41:26 RQifm9ip
ネーム欄にタイトルいれときゃ混乱はなかろ。そこはかとなく漂う昭和の香りに続きを期待。

75:名無しさん@ピンキー
07/12/17 20:46:17 FXm0US5g
GJ。続きが楽しみだ。

76:名無しさん@ピンキー
07/12/18 20:13:01 UMv89UQ4
京都キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!

77:名無しさん@ピンキー
07/12/19 13:37:51 4sRsjsG2
ひとつ教えてくれ
ここの保管庫はいまどこに?

78:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:28:47 H52u5uk/


「おお、ケン。戻ったか。どうだった?」
 マツイ隊員が問うと、ケンは
「これです。これがクック星という星との通信手段のようです」
と、少女から奪い取った携帯ツールを差し出しました。
「なにっ」
 モノホシ・ダイ隊長が驚いてそれを手に取りました。
「すると・・・この電卓みたいな機械を使えば、星からの応答も受信できるというわけだな」
「早速やってみましょう」
 いろいろいじってみましたが、液晶モニターには何も映りません。
 が、二時間ほど経った頃、突然、機械の液晶が青白く光りました。

「おお、何か数字みたいのが出てきたぞ!」
 コナカ隊員が嬉しそうに声を裏返しました。
「どうだ、アオキ。解読できそうか」
 ダイ隊長に問われ、アオキ隊員は
「ええ。地球のデジタル信号に似た数字変換の信号ですね。先ほどの『サキ』からの信号と
同じパターンで解読できそうです」
と、冷静に答えました。

79:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:30:08 H52u5uk/


 また一時間ほどして、アオキ隊員が
「できました!」
と言って、コンピュータから暗号の解読分をプリントアウトしました。
「どうだ」
 興奮した調子で、ダイ隊長がアウトプットされた紙を引ったくりました。ケンをはじめ、
ムラタ隊員、マツイ隊員、コナタ隊員、リカ隊員らも覗きこみます。

「ム・・・ムム・・・」
 隊長が面食らったように眉をひそめ、腕組みをしました。
「何かしら。これ・・・」
 リカ隊員が首をかしげて読み上げました。
「ムカエハダセズ。アシカラズ。ケントウヲイノル・・・って、これ、どういうこと!?」
 まわりの隊員の顔をキョロキョロと見まわすリカ隊員の肩にポンと手を置いて、ケンが
「・・・裏切られたってことだよ。自分の星にね。いや、最初から裏切られていたのかもしれん」
と、低い声で悔しそうにつぶやきました。
 それは、何ともやり切れないといった風の、苦虫を噛みつぶしたような顔と声でした。


80:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:31:23 H52u5uk/

 それから半日以上が経った頃だったでしょうか。外ではもう日が暮れかけていました。
 不意に沈黙を破って、作戦室の電話が鳴りました。
「ハイ、作戦室です。えっ、凱旋で?ケン隊員にですか。ハイ・・・ハイ・・・」
と応答していたリカ隊員がケンのほうを向いて、受話器の口をふさぎながら
「ケン。電話よ。女の子の声で・・・何だかよくわからないけど、『例の店にいる』って・・・」
と小声で伝えると、ケンの顔色が変わりました。
「貸せっ!リカ!」
 乱暴に受話器をもぎ取ると、
「もしもしっ。俺だっ。俺だっ!もしもしっ!」
と、割れんばかりの大声で受話器に向かって叫びましたが、電話はもうとっくに切れていました。

「あの店だなっ。よしっ!」
 ケンはヘルメットとSAPガンを手にとると、何も言わずに作戦室から飛び出しました。
「オイッ!待てっ、ケン!どこに行くんだ!」
 ダイ隊長が慌てて呼び止めても、もうケンは作戦室から飛び出して行ってしまった後でした。

81:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:35:23 H52u5uk/


「他人の星」の投稿者です。
ご高評をくださった方、ありがとうございます。
今日が起承転結の転です。
「一気に」・「後腐れなく」を目標に、
今週中ぐらいに終わる予定です。
というか、SS自体は10月ぐらいにできてたんですけど。
内容的にどうしても今頃の時期にアップしたかったんで、
割り込みも規制過疎も承知で投稿した次第でありました。

82:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:39:14 H52u5uk/
たびたびすみません。

また微訂正です。

79の3行目
(誤)暗号の解読分
(正)暗号の解読文
80の3行目
(誤)凱旋で
(正)外線で

83:名無しさん@ピンキー
07/12/20 15:34:54 UxJBsaig
ウルトラセブンのマゼラン星人の話そのまんまですね

84:名無しさん@ピンキー
07/12/20 15:59:04 0sZCU+rK
でも俺は好きだせ、そういうの

85:名無しさん@ピンキー
07/12/20 20:52:52 vsnUujT+
おっとここはエロパロ板だぜ
もちろん本番はこれからさ

86:名無しさん@ピンキー
07/12/21 08:43:06 71Z+3TPz
>>77
どっかに保管庫があったのだが更新停止した

87:名無しさん@ピンキー
07/12/21 13:00:55 fxgGV1K4
スレタイ・作品毎のレス番号を整理して保管庫の管理人に送れば更新してくれるらしい<更新止まってるスレ

88:名無しさん@ピンキー
07/12/21 15:51:22 /V80LAgz
単に、体に機械部品を装着しただけの娘はロボ娘とは言わない。
デモベ的に言えば、水銀の血潮が流れてこそ「ロボ娘」だと思うのですよ。

頭だけになっても活動できたり、剥がれた皮膚の下には金属やセラミックの光沢がなきゃな。

89:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:43:02 JmHY6M8L


 SAPビハイクルで高速を飛ばし、山科から国道を西へ。東山五条から東大路通を北へ。八坂神社前の
祇園で曲がって、四条通を対岸の河原町へ。
 12月も下旬にさしかかると、街は肌につきささるような底冷えです。厚い雲がたちこめた、
星のない夜でした。
 ちょうど週末なので、周囲にはたくさんの若い男女づれがコートやマフラーをはおり、楽しそうに
行き交っています。

 ケンはほこりくさい雑居ビルの階段を駆け上がると、昨夜と同じ若い店員に、
「SAPの・・・者だ。昨日の・・・娘は、どこの・・・部屋だ」
と、息を切らして問いました。
 店員がまた黙って指さしたブースは昨夜と同じ番号です。


90:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:44:43 JmHY6M8L

「やあ・・・」
 不思議と、そこはかとなくやさしさの漂う声で、ケンは目のやり場に困ったような笑顔を少女に
向けました。
「?」
 昨夜とは違ったケンのやさしげな声に、少女は面食らったようなキョトンとした顔をしていました。

「おまえが俺を呼び出したってことは・・・これを返してほしいということだろう?」
 ケンが右手に少女の携帯通信機を掲げ持つと、少女は無言でコックリとうなずきました。
「俺のウレタンバッジは返せない、しかし自分の通信機は返してほしい・・・って、それはちょっと
自分勝手なんじゃないかなあ」
 少女はしょんぼりとうつむいて、何も答えません。

「返してやってもいいぞ、これ」
 少女がピクリと顔を上げました。
「たしかにウレタンバッジを返してくれるなら、な」
「で・・・でも、それは・・・ぼくには任務があるから・・・」
「任務、任務か。・・・誰のための、何のための任務なんだろうなあ、サキ」
と、ケンははじめて少女の−ロボットの名前を呼びました。膝を崩し、ポケットからセブンスターを出すと、
それに火をつけながら、
「クック星の弾道ミサイルで地球がこっぱみじんになって・・・おまえも一緒にバラバラにふっとんで、
後でクック星人に部品を拾い集めてもらうつもりかい」
と、つきはなしたように言いました。



91:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:46:24 JmHY6M8L

「ち、違うよ。ぼくは・・・ぼくは、迎えの宇宙船で帰るんだ。クック星に」
「迎えは、来ない」
 えっ、と声なき声を上げ目を見開いた少女に、ケンはもう一度、
「迎えは来ないんだよ、サキ」
と、乾いた声で言いました。
 それは、あわれんでいるようにも、もてあそんでいるようにも、どっちとも聞こえる妙なトーンでした。

「サキ・・・おまえは見捨てられたんだ。いや・・・最初から見捨てられていたんだ」
 ケンが内ポケットから基地でプリントアウトした通信記録を出して、少女にそっと渡しました。
少女はケンの目をみつめたまま、黙って紙を受け取りました。

 どういうことでしょう、ロボットなのにその少女の目はうるんでいるようです。放心したような生気の
ない顔で、幾度も幾度も、たしかめ直すようにプリントアウトに目を走らせました。

「・・・地球には捨て石という言葉がある。おまえはクック星の人間にとっては、しょせん捨て石
でしかなかったんだ」
 ケンの言葉は厳しさをゆるめません。
「考えてもみろ・・・なぜクック星の学者が、クック星人ではなく、ロボットのおまえを地球によこしたか。
なぜ操縦式の往復円盤ではなく、一方的に発射して叩きこむだけの片道円盤でおまえを打ち込んできたか・・・」
「・・・・・・」



92:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:48:58 JmHY6M8L

 ケンは不意に笑い声をたてました。笑っているのか泣いているのかわからない、不思議な笑い声でした。
「昔な、この星で実験ロケットを飛ばすとき、地球に帰って来られないからって、人じゃなく、
ライカというメス犬を宇宙に飛ばしたことがある。ライカは、自分の運命も知らずにロケットで
宇宙に飛ばされて行った。・・・おまえはライカだな、サキ。・・・ハハッ、おかしいや。
おかしくって、目から鼻水が出てきやがる・・・」
 かすれ声でそう言いながら右腕で双眸をこすったケンは、静かに少女の手を握り、
「サキ・・・」
と、その名を呼びました。少女の手はひんやりとした感触の、しかしやわらかく無力な小さな手でした。
何も言わず、ケンの目をただみつめています。

「俺は宇宙から来て、ひとりぼっちなんだ。サキ、おまえも、いまや母星に捨てられ、ひとりぼっちに
なった。でも、これからはもうひとりぼっちじゃない。俺が・・・俺がおまえを守っていく。
一緒に・・・一緒にこの星で暮らそう」

 少女は返事をするかわりに、かたわらの学生カバンを開き、ケンのウレタンバッジを取り出しました。
ケンの拳を開かせ、バッジを乗せると、その上にそっと自分のてのひらを重ねました。
 そのとき、何も言わない少女の瞳からすーっと流れたのは、たしかに


93:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:50:00 rwsp0QFB

 少女は返事をするかわりに、かたわらの学生カバンを開き、ケンのウレタンバッジを取り出しました。
ケンの拳を開かせ、バッジを乗せると、その上にそっと自分のてのひらを重ねました。
 そのとき、何も言わない少女の瞳からすーっと流れたのは、たしかに一筋の涙でした。


94:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:51:15 rwsp0QFB
「他人の星」の投稿者です。

重要なシーンのつもりだったのに、
コピペでミスしました。orz

95:名無しさん@ピンキー
07/12/21 20:49:55 foLc+/2c
GJ!
サキに死亡フラグが立ってる気がする……orz

ところで、SAPと言われると頭が痛くなる俺。
R/3なんてなぁ……

96:名無しさん@ピンキー
07/12/22 00:36:09 MmPpIBWV
ところで、ビハイクルと言われると頭が痛くなる俺。

97:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:26:15 iyFpnvQj

「すぐ戻る!」
 その一言だけ残して、ケンは駆け出しました。
「エーーーース!」
 叫び声とともにバッジを突き上げたケンが閃光に包まれました。
 ウレタンマンエースの登場です。

 さあ、もう時間はありません。宇宙へ。一刻も早く弾道ミサイルを破壊しに飛ばなくては。地球の
ために。そして少女とケン自身のために。


98:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:27:08 iyFpnvQj

  光の星に 願いをこめて
  必ず守る この地球
  ゆくぞ変身 ウレタンバッジ
  いいぞがんばれ ぼくらのエース
  ゆけゆけ勇者 宇宙のエース
  エース エース ウレタンマンエース


99:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:28:20 iyFpnvQj

 エースは宇宙空間を月の軌道近くまで飛んできました。すると、ものすごいスピードで地球に
向かってくる巨大な金属のかたまりが見えました。これがクック星のミサイルに違いありません。
 弾道ミサイルはエースの身体の何倍もある巨大なものです。この大きさなら、たしかに地球を
吹き飛ばすだけの力があるかもしれません。
 慎重に・・・慎重に外壁を壊し、内部機構へ。起爆装置が見つかれば、何とかなるかもしれません。

 ついにウレタンマンエースは見つけました。この起爆装置さえ外してしまえば、あとはもうただの
巨大な金属です。おそらく海に落っこちて沈むだけでしょう。

 よし。これでよし。・・・
 エースは再び地球へ、あの少女のもとへとマッハの速度で飛びました。


100:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:31:56 iyFpnvQj

 少女はうらぶれた雑居ビルを出ました。下ばかり見ながら、ふらふらとしたおぼつかない足どりで
夜の街へと出ました。
 河原町の街角ではたくさんのネオンサインがまぶしくまたたいています。先ほどから舞い始めた雪に、
街の灯がぼやけて見えました。あちこちの店から陽気なクリスマスキャロルが聞こえてきます。

 人通りの激しい表通りをゆらゆらと歩いた少女は、鴨川の川べりにたどり着きました。鱧(はも)の季節
には納涼床が華やぐ川辺も、今は人の姿がまったくありません。
 少女の肩に冷たい雪が降り積もってきました。

 少女はブレザーを脱ぎ捨てシャツのボタンを外して、シャツも脱ぐと、自らの腹部を押しました。
 音もなく、パカリと少女の細い腹部が開きます。少女は機械のつまった自分の腹部内をいとおしむように
まさぐり、奥の赤色のボタンに手を触れました。
「カシャン」
 固い音をたて、何かの装置が起動したようです。
 カチ、カチ、カチ、カチ・・・
 時計の針を打つような不吉な音がしました。

 カチ、カチ、カチ、カチ・・・
 少女はふっきれたような、悟ったような表情で、河原にペタリと開脚正座の格好で座りこみました。
少女の姿を包みこむように、静かに雪が舞い落ちています。
 少女の頬にまた光るものが走りました


101:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:33:12 iyFpnvQj

 ケンはエースからケンの姿に戻ると、すぐにまた、あの雑居ビルへと飛び込みました。あのネットカフェの
18番ブースへと。

「・・・・・・」
 18番ブースには、少女の持っていた紺色の学生カバンだけがぽつりと置き去りになっていました。

「サキ・・・・・・」




102:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:34:38 iyFpnvQj


 I just want you for my own
 More than you could ever know
 Make my wish come true
 All I want for Christmas is you・・・

 街角は何もなかったように華やかなメロディーが流れ、恋人たちが楽しそうにショーウインドウの
クリスマスケーキをのぞきこんでいます。
 先ほどからの雪が都大路を白く染めつつありました。

 ケンは街角の恋人たちには目もくれず、ただただ少女の姿を探し求めて街を彷徨しました。
 河原町を。寺町京極を。今出川を。百万遍を。祇園を。
 夜が更けて、人通りが少なくなっても、それでもなお。

 サキ・・・どうしてだ。どうして、他の星でも強く生きていこうと思わなかったんだ。俺だって
同じひとりぼっちじゃないか。・・・

 ケンのまぶたに白い雪が舞い落ち、花見小路の格子戸がにじんで見えました。



103:名無しさん@ピンキー
07/12/22 12:35:53 iyFpnvQj

Fin

104:名無しさん@ピンキー
07/12/22 13:51:08 cAu8jCX3
GJ

105:名無しさん@ピンキー
07/12/22 16:03:40 lA2L5GHz
GJ!
この時期の京都って雪降るの?

106:名無しさん@ピンキー
07/12/22 17:28:54 OvA2E47P
30分ものの本の量とおんなじくらいにまとめたか。銀色の巨人ヒーローがイメージできる佳い出来でした。お疲れ。

107:名無しさん@ピンキー
07/12/22 18:28:28 vkz4apn8
URLリンク(www18.atwiki.jp)

108:名無しさん@ピンキー
07/12/23 05:01:19 pBbIht0P
このスレ的に、「戦闘妖精雪風」の雪風とのファックはあり?

109:名無しさん@ピンキー
07/12/23 05:33:09 3CgxKMB8
雪風が女のコで別作品のカーリーみたいに女のコボディ持ちで相手が深井零ならあるかもな(言って見ればあの神林作品では『猫』なのだが)

しかし糞萌えアニメの萌え仕様のパンツにアレは認めないと言うより認めたくないな
ボディは知的な大人の女であって欲しい

何よりも作中雪風はストイックであり女声なんぞで話されては興醒めだろう

そして何よりも雪風は零以外の人間はゴミ同然でその零すらコックピットから放り出した怖いAIである(別解釈は幾つか存在する)し性別も定かではない


どうしてもその路線が好きならZOEのAIのエイダかドロレスがいいんじゃないの
彼女達ならまだ優しいだろうしな

で……もちろん小説版の話だよな?
他の神林作品読んだ上で聞いてるんだよな?

110:名無しさん@ピンキー
07/12/23 11:55:11 Q1wl4LAu
>>105
絶対に降らないということはないがあまり降らないでしょう

>>103
お疲れさまでした。
冬の京都・雪のクリスマスという舞台装置が活かされていたような
いなかったような。そこはよくわかりませんがw
久々に「盗まれたウルトラアイ」を見たくなった。

111:名無しさん@ピンキー
07/12/23 13:06:32 T5FCRK4w
ふと思ったがここの住人は元々セクサロイドが廃品かき集めて作った戦闘ロボ(当然萌え要素皆無)に自分のAI移して戦う的なものは受け付けるん?
聞いてみただけでこのスレには投下できそうにないが

112:名無しさん@ピンキー
07/12/23 14:05:11 RLdzeucf
>>111
確か鉄コミニュケイションのアンジェラがそんな感じでなかったか
ポン刀持たせたセクサロイド同士を戦わせて、人間の見世物にされていた

113:名無しさん@ピンキー
07/12/23 14:07:21 gfNO1eBB
萌えると思ったら投下すればよろしい。そこまで堅苦しいスレでもないわけで。

114:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:30:12 OHvzUBsm
>>108
>18>19

115:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:21:02 H8MmFP5Q
>>113
俺みたいに電波は大量に受信するが
自信がないから投下するのが怖いってやつじゃない?

116:名無しさん@ピンキー
07/12/24 09:13:05 Gg3nSatR
まあ創作っつー娯楽を楽しめと。自信やら評判やらは二の次で。
しかしまあある程度自分で納得できるものにしてから投下するのが望ましくはある。

117:名無しさん@ピンキー
07/12/26 21:39:00 M+useQKk BE:865620397-2BP(1000)
hssh

118:名無しさん@ピンキー
07/12/28 02:14:22 AUZv3nhw
メイヴちゃんはあれはあれで好きだ。

DVDが糞つまんなかったのがいけない。

119:名無しさん@ピンキー
07/12/28 21:23:00 96S4zvou
「月光のカルネヴァーレ」のネタは、ここだと板違い?

120:名無しさん@ピンキー
07/12/29 22:07:49 MbnVuZNw
>>119
エロゲだと直球はル・ル・ル・ルだな

121:名無しさん@ピンキー
07/12/31 11:47:57 4PxHuKRl
>>120
メカバレシーンある?

122:名無しさん@ピンキー
07/12/31 13:51:14 T4cb2COL
コミックボンボン版のロボットポンコッツに出てくるナースが

実は過去にボディをダッチワイフに改造され散々、犯された後に飽きたと言う理由で捨てられ
ヒロインの父親に拾われ現在に至ると言う忌まわしい記憶とトラウマを抱えていて

その忘れたい過去を偶然、知った何者かが
淫乱人形が社員に居ると知ったら町の人や社長はどう思うかな?と脅して呼び出して・・・・・・

って感じなのを妄想した事がある

123:名無しさん@ピンキー
07/12/31 15:50:42 I4e60yCu
>>121
無い
ロボット物としての考察は面白い作品だけどあんまり即物的ではないな

124:名無しさん@ピンキー
08/01/02 08:42:29 klEiDHwH
アケマシテ
ホシュ

125:名無しさん@ピンキー
08/01/02 09:54:04 YOdjxqmk
あけましてホシュたん乙!




……ちょ、ホシュたんが「ホシュ」以外の言葉をっ!?
これが技術の進歩か!?

126:名無しさん@ピンキー
08/01/02 10:27:56 Z/ZmU+mp
マスター、今年もよろしくお願いします。
年末にC整備していただいたおかげで清清しく新年を迎えることができました。
パーツ交換も多かったようですから、出費がかさんだのではありませんか?
え? お年玉ですか。
まあ、ありがとうゴザイマス。

せっかく新品に交換したのですから、初物で姫始めなんていかがですか?
『初めて』なんて私も久しぶりの感覚なのでドキドキしているのですけど
まるでAIまでヴァージンになったようです
ねえ、マスター。 今年も私だけに独り占めさせてくださいね

127:名無しさん@ピンキー
08/01/04 23:32:02 qVlPrgDd
ハァハァ

128:名無しさん@ピンキー
08/01/05 02:32:48 AG5LY8DB
うん。やっぱり人工知能は弱ヤンデレに限りますな

129:名無しさん@ピンキー
08/01/05 03:51:40 UM2/LKjn
ヤンデレというか、どこか人間とは違った価値観を持ってるとそれっぽいよね。

130:名無しさん@ピンキー
08/01/05 04:44:01 KSLA1xKB
アシモフのロボット3原則ものは、すべてヤンデレではないかとおもう
今日この頃

131:名無しさん@ピンキー
08/01/05 08:03:49 ATfwBZJj
そんなレスするとまた例の暴走メイドロイドが自演始めるぞ
ん?誰だこんな時間にうわやめr






ご主人様が危険です

132:名無しさん@ピンキー
08/01/05 10:06:47 UM2/LKjn
炊飯器!炊飯器!助けて炊飯器!! (><;)

133:名無しさん@ピンキー
08/01/05 11:22:52 18Lg9SpP
年末の規制解除騒ぎの一連のやり取り見てて思ったんだが、
運営の◆79EROXuCc女史って実はロボ娘なんじゃないかと…

134:名無しさん@ピンキー
08/01/05 13:05:53 uOE/Oryg
洋物ドラマが元ネタってどうかな?
「バトルスター・ギャラクティカ」のナンバー6で
いっちょどうかと

135:名無しさん@ピンキー
08/01/05 13:21:31 67oIR/nw
実際に登場するわけはないと思うけど、エジソンの母の番宣が気にかかる
「家事機能つきのバービー人形と結婚したかったんだ」

136:名無しさん@ピンキー
08/01/05 13:42:18 Q7NDlu9a
ロボット女子をネガティブな視点で捉えている(それがさも当然の
前提であると考えている)っぽいのが非常に不快だ、アレは

137:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/06 11:47:42 p0/H/zei
前スレ、埋まりましたね…それにしても、最後のレスが切ない…

138:名無しさん@ピンキー
08/01/06 12:20:52 UorTAnfC
マスターからの指示や命令があると嬉々として働く。
それがロボ娘。

さあ、おまえらのロボ娘を錆付かせる前に投下するんだ!!!

139:名無しさん@ピンキー
08/01/06 12:33:45 v64j6ct0
PSOのクエストだとマスターの後を追うアンドロイドがいるよね。
あれはマスターの「自由に生きろ」という命令に対する反逆になるわけだが……

140:名無しさん@ピンキー
08/01/06 12:42:56 K9Jd4Vh0
それが最初で最後の反逆だったのさ
・。:゚(。ノω\。)゚・。

141:名無しさん@ピンキー
08/01/06 13:07:02 Cncg1Bfs
後を追うのもまた自由のうちじゃないか

142:名無しさん@ピンキー
08/01/06 13:22:39 p0/H/zei
後を追い、自ら”命”を断ったロボ娘の残骸を偶然拾った少年。 当然、その少年はそんな経緯を
知らない訳で、自分の趣味と実益を兼ねてロボ娘をレストアしてしまう。

あれ?なんかこんな話、どこかであったような…

143:名無しさん@ピンキー
08/01/06 13:48:24 UorTAnfC
コロ介なりぃw

144:名無しさん@ピンキー
08/01/06 17:43:56 osvveZ4G
マスター、ジョイントが錆びました、オイルを注してください
マスター、ウイルスが侵入しました、ワクチンソフトをバージョンアップしてください
マスター、人工外皮の劣化が深刻です、メンテナンスしてください
マスター…言語認識に問題でりる、返事しないます…

マスター……
ますた……




主人の死を認識できなかったロースペックロボ娘

145:名無しさん@ピンキー
08/01/06 20:37:16 T9UJ/Ftc
20XX年 10月12日 22:30 某市…
震度6、マグニチュード7の直下型地震によって倒壊した建物の瓦礫の上で、一体のロボットが高性能集音マイクと振動センサーに何かの反応を感知した。
そのロボットは赤外線暗視CCDカメラをドーム状の本体から伸ばし、瓦礫の隙間から奥の状態を確認した。
12秒後、ロボットは市立小学校の校庭に設けられた災害対策本部に、生存者確認の信号を送った。
返答はすぐに返ってきたが、その内容はロボットの満足行く物ではなかった。
『Code.10004175 現場ノ状況ニ置イテ判断シ、行動セヨ』
ロボットは人命救助用としては高度なAIを搭載しており、地震発生から数時間足らずの現在において、その返答が至極正当である事は理解できた。
到着した自衛隊もレスキューも人数が足りず、独自の判断で救助活動を開始した民間用ロボット達も自分の主人達を搬送するのに追われている。
少数投入された救助用ロボットだけでは、明らかに手が足りなかったのだ。
「はぁ…」
その人命救助用多機能ロボット『チエ』にはAIの他に、被災者を安心させる為の発声システムも内臓されており、有名声優が入れた軟らかな少女の溜息がスピーカーから漏れた。
「安心して、すぐに助けてあげるからね」
小型スピーカーを瓦礫の隙間に向けてそう言うと、やがて彼女の集音マイクははっきりと、生存者の弱弱しい声を認識した。
「……うん、がんばる」
CCDカメラに映る瓦礫に挟まれた10歳前後の少女は、涙にまみれた顔で精一杯笑顔を作り、チエに返した。
しかしその他センサーが感知した少女の体温や脈拍、血圧等を総合しても、後30分で死亡する事はほぼ間違いなかった。
チエが全力で救助活動を行ったとしても、少女を瓦礫の下から助け出すのに1時間はかかる。
「……名前は?」
「小春」
「かわいい名前ね」
電気ノコギリやジャッキ、ウインチ等をフル稼働させて瓦礫を撤去しながら、チエは小春に声をかけ続けた。
脳波の弱くなった人間の生存率が著しく落ちるのは、チエのAIにもインプットされて知っていたからだ。
「おねぇちゃんの名前は?」
「チエだよ」
「チエおねぇちゃんはロボットなの?」
「そうだよ。救助用ロボット、アサカタイプ1005」
小春の体温は時と共に低下し、脈拍も弱っていく。
それを冷酷な数値としてしか認識していないチエには、悲しいかな、人間の様に『焦る』という概念がなかった為、淡々と作業を続ける他なかった。
「……ママに会いたい」
「きっと会えるよ」
「……………」
「小春、返事をして………小春……」

1時間後、瓦礫の下から回収した少女の遺体をトレーラーに乗せ、チエは対策本部へと帰還した。






「知ってるかコハル、人間はすぐに死ぬ」
「そうなんですか!?嫌です、そんなの!」
ポカポカ陽気の空の下、キャタピラ付の炊飯器のお化けと、人間そっくりに作られたメイド人形が、公園のベンチに並んで腰掛け(乗っかって)、天然オイルの缶を啜りながら雑談していた。
「家の馬鹿主人もいつかくたばる、おまえのエロジジイも直ぐにおっ死ぬ」
「そんな事言わないでください!ご主人様とお別れなんて、嫌ですぅ……」
めそめそ泣き出す(真似をする)最新型のメイド人形に対し、炊飯器のお化けは更に続けた。
「泣こうが喚こうが、いつか死ぬんだよ。私もお前もそれで独りぼっちだ。で、お前はどうする?」
「そうですねぇ……何としてでも生きてもらいたいですね。ほら、今は医療技術も発達してますし」
「……ガキが」
「ちょ、やめ…あんっ!こんな場所でぇ!んんっ!だめぇぇ、皆見てますぅ!」
炊飯器のお化けがCCDカメラをスカートの中に突っ込むと、途端にメイド人形の黄色い悲鳴が、子供達の喧騒に紛れて響き渡った。
ロボは今日も平和である。
そして、明日も平和であれば良いと願っていた。

146:名無しさん@ピンキー
08/01/06 20:44:14 UorTAnfC
炊飯器キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

147:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:10:13 K9Jd4Vh0
>>145
お前は最低だ・・・俺の涙腺を枯らす気か!?


・。:゚(。ノω\。)゚・。

148:名無しさん@ピンキー
08/01/06 22:48:39 /Z9sw0eL
炊飯器期待

149:名無しさん@ピンキー
08/01/07 08:41:10 dNLUuaxV
戦闘用ロボット少女と人間の男性との報われる事の無い恋
遠く離れた激戦地に従軍する事になり離れ離れになるロボット少女と男性。再会する事を約束した二人の想いを引き裂く敵対組織の猛攻

捕まったロボット少女に待ち受けていたのは武装を全て没収されたロボット少女が壊れてスクラップになるまで陵辱専門の拷問メカによって一方的にレイプされるのを大衆にショー形式で見せる残虐な仕打ちで

場合によっては人間男を夜のベッドの上で相手をする事も任務の一つになる事もあるのでロボット少女のシリーズはある程度は人並みに感じたり絶頂する様に作られている為に

悶え喘ぎ苦しみ悶絶し絶頂するロボット少女。時間が立つに連れ

冷却用の水がまるで涙の如く頬を伝い男性の事を思い出しながら「すみません。約束は果たせそうもありません」と心の中で謝りながら圧倒的な暴力と陵辱に晒され

数週間後に男性はスクラップ(殉職)になって変わり果てたロボット少女と再会し泣き崩れる
も奇跡的にメモリーは無事だったので別ボディにメモリーを移植し男性の傍らには才色兼備な女性ロボットが幸せそうな笑顔を見せていた

150:名無しさん@ピンキー
08/01/07 20:01:53 QfDiOQ3z
URLリンク(blog.livedoor.jp)
ついに俺らに世間が追いついたぞ!

151:名無しさん@ピンキー
08/01/07 20:08:54 ve2h25eI
俺の今の気持ちを漢字一文字で表すとだな














152:名無しさん@ピンキー
08/01/08 23:55:22 kX7buVXN
「DIE往生」COMIC LO 2008年2月号

153:名無しさん@ピンキー
08/01/09 02:12:14 cimaFypp
時代が追い付くのはあと40年か…

orz

154:名無しさん@ピンキー
08/01/09 20:46:44 z3GVx65d
URLリンク(japanese.engadget.com)

まぁ酢でも飲め

155:名無しさん@ピンキー
08/01/09 21:36:49 CWf5s0LS
酢を素のまま飲むのはちょっとアレじゃないか?w
   ↑ギャグじゃないよ

156:名無しさん@ピンキー
08/01/09 23:59:33 8rLTNkSJ
酢吹いたwww

157:名無しさん@ピンキー
08/01/10 16:27:45 nJuZk+AW
最初酢を燃料したロボットかと思った

158:名無しさん@ピンキー
08/01/12 11:08:27 rcdW/vh2
ショタロイドにメイド女装させ、人工ペニスをいつでも遠隔勃起できるように改造してスーパーに買い物イかせたい

159:名無しさん@ピンキー
08/01/12 11:14:29 dYLmW9ZW
吹きすさぶ風が良く似合う
9人の戦鬼と人の言う
だが我々は愛のため
戦い忘れた人のため
涙で渡る血の大河
夢見て走る死の荒野

160:名無しさん@ピンキー
08/01/12 11:57:39 VQvBefbY
>>158
スレチだけど
URLリンク(x51.org)

161:名無しさん@ピンキー
08/01/12 17:00:05 WnpNt5Lj
>>160
こんなとこでx51に出会うとは…

162:名無しさん@ピンキー
08/01/13 04:13:57 l/cIqzNI
そのリンク先の、「リモコンのボタンを銃で撃って、破壊される前に信号が送信できるか」という考察にワロタ
バカなことを考えるやつもいたもんだ……

x51だから信頼性は皆無だがw

163:Deus ex machina.
08/01/13 21:27:53 eKU5PBxz
その日メリーは、世界政府機構の医療センターで覚醒処置を施されるサエコに、初めて対面した。
ホログラムではなく、強化ガラス越しに初めて目にする人間の姿に、メリーのAIも興味を示さざるを得なかった。
軍人ロボットである彼女にとって人間とは、この地球上で後にも先にも「戦争」という行為を行った唯一の有機体である。
また覚醒後は、彼女はサエコのお目付け役として行動しなければならない。つまりは人間という生物を予想され得る全ての危険から保護しなければならないのだ。
メリーは冷凍カプセル内で覚醒しようとしているサエコの体を隅々までスキャンし、その構造がデータベースと99.98%一致する事を確認し、尚も細かく凝視し続けた。
中でも彼女の注意を引いたのが、サエコが左手に握り締めていた紫色の物体だった。
「あれは何だ?」
メリーの問いに医療施設を管理する専門のAIが即座に返答をよこす。
『被子植物門 双子葉植物網 シソ目 シソ科 ラヴァンデュラ族 学名:ラヴァンデュラ イブリダ』
「ラベンダーか」
『その通りです、メリー』
枝先に小さな花が無数に密集した花序を持った植物は、眠って夢を見ている間だけメリーに深い意味を感じさせる植物だった。
だが稼動中の今の彼女にとっては、単なる雑草に過ぎない。彼女にはそれが何となく悲しかった。
「…家族が持たせたのか」
『記録には残っていません……まもなく目覚めます』

サエコの眠りは唐突に終わりを迎えた。
覚醒しかかった意識に飛び込んでくる無数の声、声、声。
『……凍………血……開始……』
『体細胞…性化…%』
『血圧……以下……脳波正常…神経伝達速度、異常無し』
閉じた瞼を通して眼球を射抜く、数百年ぶりの光にうめくサエコの魂の慟哭が、言の葉と成ってカプセル内に木霊した。
「…………ママはどこ…」
ロボットの作り上げた世界で、人間が発した最初の言葉であった。


550年ぶりの目覚めから数時間後、意識もはっきりとし始めたサエコはベッドに仰向けに転がり、真っ白な天井を眺めながら、ここはどこなのか、今はいつなのか、なぜ誰もいないのか、そしてなぜこの部屋は証明もないのに明るいのか等をぼんやり考えていた。
考える…人間の生きた脳細胞が活動するという事象。それが今この世界においてどれ程重大な意味をもっているのか、サエコはまだ知らない。
彼女以外の全ての人間が残らず死滅してしまったのは、深刻な内臓疾患を患って余命を宣告された彼女が、冷凍睡眠処置によって命を未来に託してから、半世紀後の事だった。
結局彼女の病を治す治療法を開発したのは、人類の後を継いで文明を保存したロボット達だった。もちろん、その治療法を実際に施すのは彼女が初である。
そしてサエコの最後の記憶は…カプセルのケース越しに見た、泣き崩れる両親の姿だった。
「…ママ……」
ふと懐かしい匂いに気づいて横に寝返り、彼女の寝転ぶベッドのすぐ横、部屋の造りと同じ白一色の小さな机の上に、花瓶に生けられたラベンダーを見つける。
確かにそれは、冷凍処置を受ける寸前に母親が彼女の手に握らせた物に間違い無かった。
気圧の変化による「プシュ」っという音と共に白い壁が開き(そこにドアがあった事自体、サエコは気づかなかった)、姿を現したのは、褐色の肌に厳しい軍服を纏った、長身の女性であった。


164:Deus ex machina.
08/01/13 21:30:59 eKU5PBxz
メリーはサエコの病室にやってくると、半身を起こした彼女が、自分を奇異の目で見ている事に等気づかない、
と言った素振りで横の椅子に腰掛け、彼女の健康状態等を小型の携帯端末(丁度サエコが見覚えのある携帯電話程の大きさだ)で確認しながら、軍人らしい冷めた表情のまま口を開いた。
「おはようございます、サエコ」
「…はぁ?何だよあんた。それコスプレ?ありえねぇし」
サエコの年相応の崩れた言葉を「ノイズ」と認識、彼女の言葉を無視してメリーは続けた。
「まだ無理はしないでください。あなたの体は長い冷凍睡眠から目覚めたばかりで、神経系や呼吸器系、循環器系に」
「おめぇ誰だっつってんだよ!」
サエコの声質から苛立ちを感知したメリーは、手元の端末でサエコの手首に繋がっている点滴を調整し、鎮静剤の量を若干増やした。
感情が高ぶりつつあったサエコはそれで若干落ち着いたものの、上体を伏せ、肩を震わせるように呼吸を荒げた。
メリーの言う通り、500年以上も使わなかった肺や横隔膜は、呼吸するのも一苦労な有様だった。
「…私はメリーです」
「羊かよ」
「NO、私はロボットです」
途端にサエコは顔をあげ、せっせと端末を打ち続ける目の前の美女を凝視した。
テーブルの下で組まれたセクシーな脚のつま先から、タイトに締まったウェスト、自分の物より遥かに女性らしさを強調された胸や、滑らかなうなじ、頭の天辺まで眉間に幾つも皺寄せて眺め回す。
確かにここまで完璧すぎるスタイルを持った女は、普通そうそう居ない。しかしそれでもサエコには、それを笑い飛ばせるだけの自信があった。
「嘘つくなよ軍オタコスプレ女、社会科ねみーからE-だけど知ってっから。ロボット人殺せねーし軍隊にはいねぇから」
サエコの言葉は全くその通りであった。彼女の居たの時代でさえ、人間と見紛う程の精巧な外観と、チューリングテストをパス出来る程の人工頭脳を持ち合わせたアンドロイドは存在していた。
そしてそれは、使用する人間たちにもある種の危機感を抱かせ、結果、各国は戦争規定に新たな条文を盛り込む事となった。
『如何なる国家も組織も、戦略戦術問わず、高度な人工頭脳を有した無人・遠隔・自律・通常兵器の開発・所持・使用を禁ずる』
そしてそれは等のAI達を律する「三原則」の第1条とも合致していた。
よって今サエコの目の前に存在する軍人ロボットである『メリー』は、存在そのものがナンセンスなのだ。
だが、メリーの次の言葉は、そんなサエコの常識を根底からひっくり返し、そして驚愕させるのに十分過ぎた。
「YES、サエコ。あなたの言う通りです。私も他全てのロボット同様、人間に危害を加える事はありえません…なぜなら、私が保護すべき対象であるあなた…サエコ以外、もはやこの世界に“人間が存在しない”からです」
「………はぁ!?」

165:Deus ex machina.
08/01/13 21:32:07 eKU5PBxz
その後、サエコはメリーからロボット世界のデータベースに残った人類の末路を全て聞かされた。
彼女が眠りについてから50年足らずで、人類が残らず地上から姿を消してしまった事。
また、その原因が何故か記録に残っておらず、いかなる痕跡も残っていない事。
そして…残されたロボット達が500年かけて文明を保存し、この星のあらゆる場所を調査観測したにも関わらず、生体として残った人間が、サエコ一人である事を…
「サエコ、急な事で気が動揺しているのは、あなたのバイタルサインから良く分かります」
この言葉はサエコを心底苛立たせた。
「(こいつ、やっぱ人形かよ)」
「ですが我々はロボットである以上、主人である最後の人間…あなたの生命を守り通さねばなりません。でなければ我々も、その存在意義を失ってしまいます」
メリーの言葉は終始冷静沈着であり、表情も実に冷酷であった。
「うるせぇよ」
「YES、音量を調整します」
実際にメリーの声は7dB程絞られた。しかしそれは完全に、“人間の感情を理解できていない”事を意味していた。
サエコは米神を押さえ、必死にこみ上げる物を抑え様とした。
「サエコ、具合が悪いのですか?血圧及び発汗に」
「ババァはどこだよ」
「ババァ?」
メリーは即座にデータベースを検索し、サエコの言葉の意味を理解しようとした。
こういう時彼女は決まって例の癖が現れる…
「ババァだよ!いつも口うるせぇクソババァ!このクソ花飾ったババァだよ!」
メリーは必死にサエコの言葉と視線の動きをトレースし、何度も反復再生して分析を繰り返す。
「ババ…あ?…ではなく…私………花は私が…あなたの…」
メリーの目が大きく見開かれ、瞳が上下左右に素早く振動を始める。言語もはっきりせず、口と目以外の全ての動きが停止した。
人間という不条理に、軍人という専門職である彼女のAIが追従しきれないのだ。
「はっ?てめえかよ!キメェまねすんな!!」
遂に感情を押さえきれなくなったサエコは激昂し、テーブルに飾られたラベンダーを花瓶ごと引っつかんでメリーに向かって投げつけた。
行動に支障をきたす程に混乱していたメリーだが、危険に対して自動で反応する自律防御システムが働き、彼女の腕は瓶が顔に命中する前に、それを受け止めていた。
花瓶は割れなかったものの、中に入っていた水と生けられていたラベンダーは飛び散り、メリーの頭に、テーブルに、床に撒き散らされた。
「うぜぇ…マジうぜぇっ!……」
声を怒らせ肩を震わせるサエコの姿に我に返った(思考を一時保留した)メリーは、その場に自分が居る事がサエコのストレスとなると判断し、無言で席を立った。
そして退出する間際、床に落ちたラベンダーを回収しようと腰を屈めたが、その指先が触れる寸前に、またサエコの悲鳴のような叫びが響いた。
「勝手にさわんな!うせろっつってんだよ!」
「……」
ドアの「プシュ」っという開閉音が響き、メリーは部屋から出ていった。
再び部屋に独り残されたサエコは、ドアの向こうにメリーの冷たい背中が消え失せたのを確認した後、ベッドからのそのそ這い出す。
「う…あっ!」
彼女の下半身の筋肉は未だ言うことを聞かず、そのまま床に転がってしまう。
だが、それでもサエコは弱った両腕で必死に這い進み、先ほどメリーが拾おうとしたラベンダーの花に手を伸ばした。
やっとの事でそれを掴むと、鼓動の静まらぬ胸元でぎゅうっと握り締め、目許を歪めて咽び泣いた。
「うぅぅぅうぅっ!うぐぅぅぅ!!マァマァ~~~ッッ!!!!」

166:Deus ex machina.
08/01/13 21:36:40 eKU5PBxz
「……」
後ろでドアの音がする。メリーは無言のまま廊下を進んだ。
やはり表情は冷たいが、何故か彼女の指先は何かを摘むように擦り合わされていた。
「……(なぜあんな真似をした)」
何故…何故ラベンダーの花を拾おうとしたのか。
床の掃除なら専門のロボットが定時に行うので、今すぐ彼女が部屋を片付ける必要は無い。彼女は『軍人』として設定されており、『清掃員』ではないからだ。
それ以前に何故、彼女は態々ラベンダーの花を、サエコの手に握られていた花を花瓶に生け、部屋に飾ったのか?
「……(無意味な事だった筈だ)」
無意味であると自分で判断しながら、何故かメリーの指先のセンサーは、名残惜しいようにラベンダーの感触を擬似再現し続けるのだった。

「嫌われてしまったようだね」
「デック」
通路の十字路で腕を組み、壁に背をもたれて待っていた政治家ロボットのデックは、少々不適に笑みを浮かべて言った。
メリーはそんな彼に冷たい流し目を送り、若干苛立ちの篭ったような口調で返す。
「やはり理解できんな。何故私なのだ…私は母親に等なれんぞ」
母親…メリーのAIはその時ようやく、サエコの言葉、「ババァ」の意味を探り当てた。
「君は僕との子供の母親になるんだから、今の内に慣れなくてはね」
「笑えない冗談だ(サエコにはもう、母親が居ないのだな)」
メリーはデックの絡みを流しながら、先ほどの行動が何故、サエコを怒らせたのか、何となく理解できるような可能性を得ていた。
「…(明日はもう少し、慎重に選択してみるか)」

167:163
08/01/13 21:38:03 eKU5PBxz
前スレに投下してから随分経ってしまいましたが、続きはまだ細々と書いております。


168:名無しさん@ピンキー
08/01/13 23:17:52 WRiqaHWy
いつだったか雑談で話題に上った話だったな
世界に惹き込まれたよw
GJ

投下前に誤字は見直そうぜww

169:名無しさん@ピンキー
08/01/14 10:51:08 PtJpENw1
懐かしいなぁ。世界観は好きだぜ
誰かまとめてくれないかなぁ

170:名無しさん@ピンキー
08/01/14 18:29:46 LABtWha3
α6タソ、安らかに眠れ……

171:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/16 00:27:13 5ET2d9/9
久々に投下します。

172:絆-1 (1/5)
08/01/16 00:28:29 5ET2d9/9
『本日の ご来店 まことにありがとうございました。 20:30をもちまして 本店は…』

 抑揚のない女性の声で、店内に閉店の放送が流れ始めた。金曜は正社員達が我先にと
 帰宅するが、数少ない平日のバイト要因である和美は淡々とレジを締める作業を始める。
「すまんね、和美ちゃん…最近はこの業界も人手が足りなくてさ」
「私も頑張って生活費かせがないと、年を越せないですから」
 冴えない銀縁のメガネをくいと指であげ、レジ締めの手順を手際よくすすめていく。店先に
 立ってから一年が過ぎようとしている今、同期の店員はもう誰一人として残っていなかった。
 初めの内はスズメの涙程しか出なかった給料も、今ではすっかりこの店の稼ぎ頭といっていい
 金額になっている。
「和美ちゃん、年末はどうやって過ごすんだい。実家に戻るの?」
 手順の最後、Enterキーを押そうとしていた彼女の指が、ぴたりと止まる。
「…年末は特に予定、入ってません」
 にこやかな表情で和美に語りかけていた店長の表情が、見る見る青ざめていく。
「す、すまん! 和美ちゃん、君は確か…そんなつもりでは」
「気になさらないで下さい。もう慣れてますから」
 Enterキーが弾かれるように、彼女の指で押し込まれる。いつもより固く、大きな音が響き
 渡ったが、店内に流れている蛍の光のメロディーにすぐさまかき消された。
「…」
 すまなさそうな目つきで背中を丸め、自分を見つめている店長を尻目に薄紫のエプロンを
 脱いだ和美はレジ裏の小さなスペースに丸めてあったダウンジャケットを無言で羽織った。
「お疲れ様でした」
 店長の顔を見ずに小さな声で挨拶をすませた彼女は、足早に店先を出た。正直、店長の迂闊な
 言葉回しは全然気になっていない。何故なら、彼女の心は既に別の店へと先走っていたからだ。
(…メールをチェックする暇もなかったけど、きちんと届いてるのかしら)
 PCやドールの専門店が立ち並ぶメインストリートの人ごみを避けるかのように、和美は勤めて
 いる店の脇道へ素早く逃げるように走り込んだ。

173:絆-1 (2/5)
08/01/16 00:29:56 5ET2d9/9
 大きなビルディングが整然と並ぶメインストリートとは違い、雑居ビルが無秩序に立ち並ぶ
 通称、『裏街道』。かつて『電気街』と呼ばれたこの道は、今や見る影もないぐらい寂れている。
 シャッターが閉まっている店舗がやたらと目立つのは、20:40という時間だけのせいではなかった。

 ”都合により、○月△日をもちまして閉店いたします”
 ”■月×日より、店舗移転いたしました。移転先は…”

 閉まっているシャッターの内、ほぼ半分にはこういったビラが貼り付けてあるのだ。不意に
 びゅうっと音を立てて吹き荒れた冬の強風に煽られ、ちぎれかけていたチラシが吹き飛んだ。
「…っ」
 ちぎれとんだビラが、和美のほほにはりついた。思わず顔を伏せると、渇いた音をひびかせて
 また違う方向へビラが飛んでいく。少し間を置き、顔を上げた先に小さな店のショーウィンドウが
 光を放っていた。建て付けが悪い扉を軋ませ、ショーウィンドウとは裏腹に薄暗い店内へ足を
 踏み入れる。
「いらっしゃい」
 ニットの帽子を被った初老の男が、じっと和美の顔を見ている。
「こんばんわ」
「…例の頼まれもの、入ったよ」
「よかった、ちゃんと覚えててくれたんだ」
「あたしがお前さんとの約束破った事、今までなかったでしょ」
「それもそうね…で、どれぐらいのものが入ったの?」
「そう慌て成さんな、今出してくる」
 男は椅子から立ち上がり、店の奥に消えていった。暫くすると、店の奥からガラガラと何かが
 崩れる音が断続的に聞こえてくる。こうなると時間がかかるのよね…溜め息をついた和美は、
 背後の棚に陳列されている商品を眺めた。
(よくもまぁ、こんな怪しげなものばかり置いてるわね…)
 表にあるアダルトソフト専門店でも陳列できないような、”大人のおもちゃ”の数々。PCの
 USBポートにつなぐと、ゲームのキャラクターに連動して動く1/12の女性型ロボット。
(そういえば、この前来た時と置いてる場所が変わってるような…)
 数年前から配置が変わっていなかったUSBポート接続のバイブの位置が、かなり右の方に
 寄っている。残されたホコリの跡を目で追いかけていくと、見慣れないダンボール箱が置いて
 あった。
(…?)

174:絆-1 (3/5)
08/01/16 00:31:02 5ET2d9/9
「ようやっと見つかったわい、きちんと整理しとくんだった…っと、どうした?」
 いつのまにか、数個の紙袋を抱えた男が和美の後ろに立っていた。
「驚かさないで。この店のものなんて、私の興味ないものばかりだもの」
「それにしては、えらく熱心に見ていたじゃないか」
「…これはちょっと例外よ」
「ほほう、そいつに目をつけるとは…お前さんも好きものよのう」
 男は紙袋をカウンターの上に置き、和美の横からダンボール箱を手にとった。
「1週間程前に仕入れたばかりなんだが、鮮度と品質は保証する」
「御託はいいわ。中身を見せて頂戴」
「やれやれ…年寄りをせかすもんじゃない」
 男がダンボールの梱包を丁寧に解き、中身をそっと和美に見せる。
「これは…」
「フェフェフェ…どうだ?」
「流石ね…でも、こんなの何処から仕入れたの?」
「そんな無粋な事を聞くとは、お前さんらしくないのう」
「…今日はあまり手持ちがないから、これだけ渡しておくわ。残りはいつもの口座へ振り
 込んでおくから。いいわよね?」
 財布から札を数枚取り出し、男の手に握らせる。犯罪ではないが、表の店ではとてもじゃ
 ないが出来ない取引だった。
「そいつのデバイスドライバはいつもの場所に暗号化してアップしてあるから、それを使う
 といい」
「ご丁寧にどうも。じゃ、あたしはこれで…よいお年を」
「ほほっ、そういえばそんな季節だったかの。それじゃ、よいお年を」
 予定よりも少し増えた荷物を両手に抱え、和美は店を出た。アルバイト先を出た時と
 比べ、随分と冷え込んでいる…と思った瞬間、目の前にはらりと白い花びらのようなものが
 舞い落ちた。
「雪…」
 和美の白い吐息と舞い落ちる白い花びらが混じり、幻想的な雰囲気を醸し出している。彼女の
 口元がふと緩む。
「…早く帰らなきゃ」
 街灯に照らされた和美の影が走り出した反対方向に伸び、やがて消えた。

175:絆-1 (4/5)
08/01/16 00:32:33 5ET2d9/9
「ただいま」
「お帰りなさいませ、和美様」
 和美より少し背丈が低い黒髪の少女が、ワンルームマンションの玄関をくぐった和美を迎えた。
「春海? 駄目じゃない、ちゃんと寝てなきゃ!」
「私は大丈夫で…あっ」
 春海と呼ばれた少女の右膝がかくんと折れ、靴を脱いだばかりの和美の身体へ寄りかかる。
「ほら、立ってられないじゃない…って、足の震えが酷くなってる!」
「私の身体は問題ありません、それよりも和美様の方が疲れていらっしゃいます」
 和美に身体を支えられた春海は、あくまでも無表情だ。しかし、折れた右足はぶるぶると
 小刻みに震え、とてもではないが彼女の体重を支えられるようには見えない。
「…夕食をご用意いたしましたので、どうかゆっくりとお召し上がりくだ…」
「だめよ、あなたの身体を治して上げるのが先」
「ですが」
「つべこべ言わないの…ほら、私の背中につかまって」
「…申し訳ありません」
 和美は彼女の肩をかかえ、自室のベッドへ春海の体を横たえた。踵をかえして玄関に戻り、
 工具とPCが乱雑にちらかっている机の脇へ荷物を置く。机の上には、春海が作ってくれたで
 あろう夕食が、なんとか確保したスペースに鎮座している。ご飯、味噌汁、ハンバーグ、野菜
 炒め…だが、何かが違う。
「春海、あなた…手を見せてみなさい」
「問題ありません、和美様」
「いいから見せなさい!」
 和美は春海の両腕を強引に引き寄せ、手の平から指をじっくりと見つめた。
「申し訳ありません」
「いいから、親指から小指まで一本ずつ動かしてみなさい」
 言われた通り、春海は両手の指を一本ずつ曲げ、伸ばした…筈だった。
「やっぱりおかしいと思ったわ。あなたが味噌汁をこぼしたりハンバーグを崩したり、あまつさえ
 盛りつけがぐっちゃりとなるようなヘマは絶対しないもの」

176:絆-1 (5/5)
08/01/16 00:33:19 5ET2d9/9
 まともに動く指は右手の親指と中指、左手は人さし指と薬指だけだった。他の指は痙攣しながら
 不規則な速度で曲がり、曲がりきった後は中々伸びてこない。一番酷いのは左手の親指で、
 いつまで待っていてもピクリとも動かない。
「いつからこんな状態だったの」
「三日前です」
 気付かなかった…というよりは、気付く暇がなかったというべきか。ここ最近、特に三日前から
 帰宅が深夜になり、夕食を食べる元気もなかったのだ。当然朝食も抜いていたから、春海の
 異常に気付く事ができなかったのだ。
「ごめん、春海…あたしのせいだわ」
「そんなことはありません、和美様」
 よく見れば、肘の関節も微妙だが震えているように見える。このまま放っておけば、彼女の
 腕は直に動作しなくなってしまうだろう。
「機材はそろったんだから、早くなんとかしないと」
「…駄目です。和美様が必要な栄養を摂取されることが最優先です」
 震える右脚をおさえながら、春海はベッドから立ち上がろうとする…が、立ち上がった瞬間に
 右膝は敢え無く折れ曲がり、ベッドへ尻餅をつくように倒れ込んでしまう。
「和美様、私は…」
「あー、もう! 言い出したら聞かないんだから…わかったわよ、食べるから大人しくしてなさい!」
「承知いたしました、和美様」
 和美が帰宅してから初めて笑みを浮かべた春海は、安心したかのようにベッドに横たわった。
(まったくもう、誰の人格をモデルにしたんだか…)
 盛りつけが乱れ、崩れかかったハンバーグを頬張りながら、和美はあのダンボールの中身のことを
 考え始めていた。


(続く)

177:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/16 00:34:21 5ET2d9/9
今回はここまでです。

178:名無しさん@ピンキー
08/01/16 01:16:25 uPi0AOs/
あの段ボール中身なんだよ畜生
眠れなくなっちまったじゃねーか!










指示をくれ大佐

179:名無しさん@ピンキー
08/01/16 01:50:14 XyvYVVVb
ダンボールをかぶり、正座し、次の投下を待つ









全裸で

180:名無しさん@ピンキー
08/01/16 07:51:44 uPi0AOs/
179のIDすげぇ

181:名無しさん@ピンキー
08/01/16 08:18:30 bzC0xa22
なんという超電磁

182:名無しさん@ピンキー
08/01/16 12:28:36 5tsBnDi8
これは楽しみな話がきてますよっとw
wktkして待ってます

183:名無しさん@ピンキー
08/01/18 08:22:37 +f/w0nR4
ホ..ホシ.Y

184:名無しさん@ピンキー
08/01/18 18:56:05 eOhjbiTq
ん、どうした、ホシュタン?
ホシュタン? ホシュタン?


ホシュタンンンンーーーーーーンッ!

185:名無しさん@ピンキー
08/01/18 21:33:48 m/jUk2IW
[バッテリーを充電して下さい]

186:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:48:13 f6t8MSzn
っ[DC高圧]

187:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:16:41 gkMINbzK
つ【オキシライド乾電池】

188:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:20:13 E95RBvJy
つ[ボタン電池]

189:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:49:00 CTGuW/eP
つ【006P】

190:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:50:44 WjJoCiFu
つ【ミノフスキーイヨネスコ式核融合炉】

191:名無しさん@ピンキー
08/01/19 02:11:24 bZtXgvay
つ【常温対消滅機関】

192:名無しさん@ピンキー
08/01/19 10:49:44 G3tTutqs
つ【手回しダイナモ】


193:名無しさん@ピンキー
08/01/19 10:56:36 0oVPiBr2
>>192
むう、脳内に手回しダイナモを自分で回して充電する
永久機関なホシュたんの姿が…

194:名無しさん@ピンキー
08/01/19 11:05:01 G3tTutqs
>>193
エネルギー保存の法則から考えるとありえない、と科学者たちは言うだろう。
だが、彼らは重要なことを忘れている。

そう、ダイナモを一生懸命回すホシュたんの姿を見ている俺たちのことだ。
その萌えパワーによって、ホシュたんは充電しているのである!


……なんか、芸で飯を食う芸人みたいだなw

195:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:43:41 FlLsXa0K
>>190>>191

オーバースペックだろ…常識的に考えて……

196:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:19:19 SAXjtI1n
ホッ!!! シュッ!! ホッ!!! シュッ!! ホッ!!! シュッ!! ホッ!!! シュッ!!

197:名無しさん@ピンキー
08/01/19 23:22:01 G3tTutqs
元気になりすぎたじゃないかw

198:名無しさん@ピンキー
08/01/20 10:29:43 V06JFRuE
現実的に考えて
固体高分子燃料電池

199:名無しさん@ピンキー
08/01/20 11:08:56 190aFION
つ【eneloop solar charger】

200:名無しさん@ピンキー
08/01/20 13:42:37 U3S/G52v
あなたが落としたのはこの第一世代型Vコンバータですか?
それとも第二世代型Vコンバータですか?

いや、あの、PS2です…

正直者ですね、あなたには両方を差し上げましょう

いやサターンもドリカスもいらねーからプレステ返せオイ

201:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/20 22:48:52 kf8P53RB
>>172-176の続きを投下します。

※前回投下時、タイトルの話数をミスってました。申し訳ありません…orz

202:絆-2 (1/5)
08/01/20 22:50:06 kf8P53RB
 和美は夕食を済ませ、食器の片づけもそこそこにして行動を開始した。食器を洗わせろとしつこく
 食い下がる春海をなだめすかし、ベッドの端に座らせる。上着を脱がせ、頚椎のカバーを外して
 メンテナンス用ケーブルを接続し、PCのメンテナンスソフトを起動した。
「うわ…」
 起動直後に無数のアラートが表示され、不具合が発生している箇所がずらりと並んだウィンドウが
 自動的に表示された。人工筋肉、磁性流体ベアリング、有機センサー…ありとあらゆる消耗品に
 何らかの異常が発生していることを示すメッセージが和美の目に飛び込んでくる。ある程度予想
 していたとはいえ、あまりの交換部品の多さに和美は思わず頭をかかえた。仕入れてきたパーツで
 果たして間に合うのだろうか?
「和美様…?」
 声に気がついて顔を上げると、春海が和美の顔をじっとのぞき込んでいた。
「ん、大丈夫…じゃあ始めるわよ。右腕の電源をカットして。」
「かしこまりました。右腕部への電源供給停止。右腕フィードバック回路、閉鎖」
 春海の右腕から力が抜け、だらりと垂れ下がった。同時に右腕の肌色が生気を失い、どんどん
 白みを帯びてくる。
(いつみても、これだけは慣れないわ)
 バイオマテリアルを駆使して作られている人造皮膚は、余程の事がない限りは人間と見分けが
 つかない程のリアルさをもっていた。人間の皮膚がもつ微妙な半透明感と艶を巧みに再現し、
 柔軟さまで再現されている。だが、電源供給が断たれると半透明感と艶は失われ、シリコン製の
 安物と同じような質感になってしまう。春海のメンテナンスを幾度となくこなしてきた和美だが、
 人造皮膚の生々しい変わりようには馴染む事ができていない。
「センサー系も完全にカットしたわね」
「問題ありません、和美様」
 和美はPCのテレメータを慎重に確認したあと、念のために春海の右腕をペン先で軽くつついてみた。
 弾力を失った人造皮膚は、風を引いたゴムのような感触を伝えてくる。

203:絆-2 (2/5)
08/01/20 22:51:43 kf8P53RB
「OK,これから間接ユニットの接合部にアクセスするわ」
 和美は傍らに置いてある小さな工具箱の中から、医療器具に似た形のナイフを取り出した。柄の
 後端にある小さなスイッチをスライドさせると、ナイフの刃先が甲高く小さな音を発しはじめる。
「高周波振動ナイフ、作動に問題なし…っと。痛かったらいってね、春海」
「和美様、私に”痛み”という概念はありません。センサーで収集された数値は…」
「無粋なことは言わないの」
 少しむすっとした表情を作り、春海の目を見つめる和美。春海のセンサーを動かしているドライバは
 数年前に開発が終わり、以後は細々としたマイナーアップデートが繰り返されているだけだ。
 センサーの値を五感に変換し、感情を司るロジックを制御するためのドライバーソフトは未だ
 リリースされていない。自作を考えた事もあったが、ソフトウェアについては流石の和美もお手上げ
 だった。とはいえ、「あれ」を彼女に実装するにはドライバの構造についても精通しておく必要がある。
「右腕肩間接ユニット…切開するラインは…」
 オンラインマニュアルに示されている指示に従い、水性のサインペンで春海の肩にラインを描き
 入れると、右腕が身体に”接続されて”いるという事を嫌でも意識させられた。
「切開開始」
 熱したナイフをバターに突っ込んだかのように、高周波振動ナイフの刃先が春海の肩口へずぶりと
 埋まっていく。先程書き入れたラインを外さないよう、
「…」
 ゆっくりとナイフを動かし始める。肩の上側から背中側へ回り、脇へとナイフを進めた。ちらりと
 PCのモニタへ目を移す…センサーの数値は正常値を示している…このまま続けて、脇下の人造皮膚を
 切断するため、春海の腕を持ち上げた。それにつられ、春海の右胸が僅かに持ち上げられる。
(大きい…)
 ボディサイズのデータによれば、春海のバストは88cmのDカップ。和美の胸と殆ど変わらないが、
 自分以外の女性の胸をここまで間近に見る機会は中々ない。淡いベージュ色のブラに支えられた
 乳房は均整のとれた形を保ち、その先端は…先端は…確か、この前一緒に風呂へ入った時は、奇麗な
 ピンク色の…

204:絆-2 (3/5)
08/01/20 22:52:42 kf8P53RB
「…様…和美様?」
「はっ!?」
「ナイフの動作が停止して60秒経過しました。何か問題が発生したのでしょうか」
「いや、なんでもないのよ」
「了解しました」
(駄目よ和美…集中、集中!)
 ミスると内部の機構を破壊する可能性もある作業だ、こんな事ではいけない…現実に引き戻された
 和美は複雑な気分を抑え、作業を再開した。
(変な妄想のループに入るとこだったわ。私、疲れてるのかしら)
 自分は一体、あの妄想の先に何を期待していたのだろうか? ドロイドとはいえ、正常に稼働している
 箇所は人間の女性そっくりな春海の身体…乳房もその例外ではない。しかし、”女”であるあの部分は?
 中学生になったころの思い出が頭を過りかけた瞬間、ナイフの先端が肩口を一周し終えた。
「間接ユニット周囲の切開完了。続いて上腕部の切開に移る…」
 腕と並行に引いたラインに沿い、ナイフを滑らせる。上腕の表と裏に切れ目をいれた後、和美は
 肩口の切れ目に指を滑り込ませた。
「開けるわよ」
 ぺりぺりと乾いた音を僅かに響かせながら人造皮膚をはぎとると、春海の腕を動かしている人工筋肉の
 束が現れた。
「如何でしょうか、和美様」
「これは…駄目ね」
 本来は桃色である筈の人造筋肉が、解凍の失敗した肉のように赤黒く変色していた。
「この分だと他の筋肉もだめかなぁ」
 三角筋に相当する人造筋肉を取り外し、更に上腕二頭筋・烏口腕筋・烏口腕筋の状態を順に確認する。
「他の部分も駄目。差異はあるけど、どれもこれも劣化して使い物にならないわ」
 春海に使われている人工筋肉は付与される電力によって引き起こされる化学反応を利用するため、
 定期的に内部へ封入されている薬剤を交換する必要があった。しかし、今回は薬剤だけではなく、
 化学反応を引き起こす触媒となる素材そのものが劣化しているのだ。このような事態を全く想定
 していなかった訳ではないので、買い置きも含めて交換用パーツの予備は揃えて有る。しかし、
 片腕だけでもこの惨状だ。他に警告が上がっている箇所は一体どうなっているかわかったものではない。

205:絆-2 (4/5)
08/01/20 22:53:50 kf8P53RB
「和美様…」
「駄目になったもんは仕方ないわ…こうなったら徹底的にやるだけよ」
 意を決した和美はオンラインマニュアルの項目を幾つかプリントアウトし、春海の身体へ次々と
 切開ラインを書き入れていく。
「あと二日は動けなくなるけど…ごめんね、春海」
「いえ、私は構いません。でも、和美様はきちんと睡眠をとってください」
「うん、わかった」
 春海の小言を聞き流しながら、各部電源カットと回路閉鎖を指示していく。
(ここまでばらすなら…アレを組み込むいい機会だわ)
 必要な箇所の切開を手早く終え、間接ユニットの切り離しにとりかかった。腕が、腰が次々と春海の
 上半身から取り外されていく。両腕のフレームと人造筋肉に作業机が占拠されてしまったので、下半身は
 床のカーペット上へ直置きすることにした。
「さて、と」
 和美は作業机の上に置かれている人造筋肉をライトで照らし、触媒の劣化具合をチェックした。
 明らかに色がおかしくなっているものは問答無用で交換し、カラーサンプルと比較して微妙なものは
 専用のテスターで数値を確認する。その結果、いくつかの人造筋肉はユニット毎の交換が必要で、
 そうでないものも触媒を交換しなければならなかった。
「こりゃまいったわね…」
 どう考えてもパーツが足りない。肘、膝まではフォローできるが、そこから先を駆動するためのパーツが
 揃わなかった。完全に動作しない訳ではないが、完全な状態には程遠い。
「和美様、どういたしましょう」
「筋肉はありあわせので何とかするしかないわね。あと、腰椎ユニットもちょっと弄らないといけない
 から、先にそっちの方を片づけるわ」
「了解いたしました」
 半分嘘だ。腰椎ユニットは確かに警告が出ていたが、下半身を分解しなければいけないような状態では
 ない。しかし、”アレ”を装着するには、必ず弄る必要があった。

206:絆-2 (5/5)
08/01/20 22:54:49 kf8P53RB
 和美はカーペットに腰を降ろし、春海には見られないよう、彼女に背中を向ける格好で作業を開始する。
 春海の下半身を座布団の上に移し、例のダンボール箱をその横に置いた。
(まずはパンツを脱がさないと…)
 臀部を床から持ち上げ、パンツに手をかけた。下半身を分解するのは3年ぶりだろうか? 前回は感じる
 ことさえなかった胸の高鳴りを抑えながら、下着をおろしていく。
「…!」
 そこには、あるべきものが存在していなかった。
(やっぱり思い出しちゃった…)
 膝をゆっくりと左右に押し広げると、つるりとしたノッペラな股間が和美の目に晒される。
 それをじっと見つめていると、和美が中学生の頃の思い出が明瞭に脳裏へ再生され始めた。

(続く)

207:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/20 22:55:43 kf8P53RB
今回はここまでです。

あれ?タイトル正常だった…? orz

208:名無しさん@ピンキー
08/01/20 23:41:54 fkCubM/Q
メンテナンスシーンがリアルだ……GJ!


209:名無しさん@ピンキー
08/01/21 00:04:32 V06JFRuE
メンテシーンに

210:名無しさん@ピンキー
08/01/21 00:05:31 V06JFRuE
フルボッキ

211:名無しさん@ピンキー
08/01/21 09:54:39 6PQLHwRC
続き期待age

212:名無しさん@ピンキー
08/01/22 12:37:03 738nZ0X9
ホッ!! シュッ!! ホッ!! シュッ!! ホッ!! シュッ!! ホッ!! シ




y

213:名無しさん@ピンキー
08/01/22 13:15:37 vSz2nswo
柿崎いいいぃぃぃ!

214:名無しさん@ピンキー
08/01/22 21:47:50 LJBbv7P0
マクロス?

215:名無しさん@ピンキー
08/01/23 12:41:18 9m7yRcxB
エロパロ板 過去ログ倉庫
URLリンク(ninjax.dreamhosters.com)

216:名無しさん@ピンキー
08/01/25 01:15:21 uqHoIuhr
エロパロ板 過去ログ倉庫
URLリンク(ninjax.dreamhosters.com)

217:名無しさん@ピンキー
08/01/27 17:28:26 wuDFVvZh
ASIMO×先駆者で一つ

218:名無しさん@ピンキー
08/01/27 17:49:02 9S6M2jqm
逆じゃないのか

219:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:23:19 jOQ25mrs
巴を完結させるべきだと思う

220:名無しさん@ピンキー
08/01/30 08:51:41 iVw5MIH+
お前らん家のロボ娘自慢は充分聞き飽きた
















お前らのロボ娘にマスター自慢を伺いたいですよ?

ロボ娘雑談御題・ロボ娘の「ニンゲンのここに萌えましたw」

221:名無しさん@ピンキー
08/01/31 00:09:50 EFzN4qGK
実際問題としてお前ら、ロボ娘にどう好かれてるんだ?
お前らがロボ娘に萌えてるのは百も承知だがな、相手の気持ちが解らなきゃ一方通行の自己満足に過ぎないんだぜ
ロボ娘が人間に惹かれる理由とやらを知りたいんだぜ?

222:名無しさん@ピンキー
08/01/31 00:27:55 HXI/38nn
(炊飯器が何かを言いたそうにこちらを見ている)

223:名無しさん@ピンキー
08/01/31 21:38:58 dE/lHqNd
毎日が新鮮なんです。
規則正しい生活なんですけれど、毎日が違うんです。
わたしが同じ顔をして笑っていても、不機嫌?って訊いて来たり。
昨日は機嫌がいいようだねって言ってたのに。
どうしてそれが解ってしまうのか解りません。
パラメーター変動も情動シミュレーターもしていないのに。

……もっとマスターの事、知りたいです。だから……そばにいさせて。

224:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/31 21:57:34 bVWkGppt
空気を読まずに>>202-206の続きを投下します。

225:絆-3 (1/5)
08/01/31 21:59:29 bVWkGppt
 その日、学校から帰宅途中の和美の胸は、今までにない程の鼓動で揺らされていた。
「お…女の子に…あたしのお腹に、あんなのが入ってるなんて…」
 学校の性教育の授業で初めて見た、男女の性器。保険の先生が、腰~太股の人体模型を使って
 丁寧に説明してくれた。最初は一部の男子生徒が先生をからかっていたが、先生が説明を進めて
 いく内に、皆真剣に聞き入るようになっていた。性器の外観、構造、そして子供の作り方。
”へぇ、男の子のおちんちんってあんな風になってるんだ”
”あれが大きくなるなんて信じられない
”しかもあれ、あたし達の股間に入るんだって…嫌だわぁ”
 友達全員が男性器の話題で持ち切りになっていたとき、和美は配布された解説書に目を奪われていた。
(わたしの股間に…こんなものが入ってる…)
 それは、女性器の図解だった。股を開いて正面から見た図、そして断面図。和美はその形状の
 複雑さ、そして神秘的な機能の事で頭が一杯になっていたのだ。自分の身体の下腹をそっと撫で
 ながら、子宮の模式図をじっと見つめる。”胎児のゆりかご”という、精巧なシステムが自分の
 中にもあると思うと、彼女の背筋がぞくっとした。
 (家に帰ったら…確かめてみよう)
 学校から帰宅した彼女はそのまま自室に駆け込み、ドアの鍵をしめた。
「ふぅ…」
 溜め息をついた和美は鞄を椅子に置き、ベッドの端に座り込む。
「…」
 深呼吸を数回繰り返し、心を落ち着かせてから立ち上がると、スカートの裾をめくりあげた。
 そのままパンツのサイドに手をかけてスルリと脱ぎ捨て、手鏡を片手に床へ座る。
「私の…」
 合わせていた膝をゆっくりと開き、手鏡で自らの股間を映し出してみた。
「…よく見得えないや」
 膝の開き方が中途半端だったせいか、太股の間に走る縦スジが鏡に映し出されているだけだ。
 割れ目の中央付近には何かが詰まっているように見えるが、小さ過ぎて確認が出来ない。
「図解だとあんなに中身がよく見えてたのに…」

226:絆-3 (2/5)
08/01/31 22:01:12 bVWkGppt
 鏡を持っていない方の手を割れ目にかけようとしたが、その手が途中でぴたりと止まる。
(…本当にあんなのが…あたしのお腹に入ってるのかしら)
 二枚の扉を目の前にして、彼女の心にはある種の恐怖心が芽生え始めていた。
「…そうだ…春海ならきっと…」
 彼女の頭に、一人のメイドの姿が浮かび上がった。メイドロボの彼女なら、私の疑念にきっと
 答えてくれる筈だ。そう思った瞬間、ドアをノックする音が和美を現実へ引き戻した。
「和美様? どうかされましたか?」
 あわててパンツを履き直す和美。
「な、なんでもないの!」
 服装を素早く整え、ドアの鍵を開ける。少し間をおいて、ドアの向こうから黒髪の少女が
 顔を覗かせた。
「御返事が聞こえるまで、初回のノックから1分12秒を要しています。体調に何か異常が…」
「大丈夫よ、うん」
「お顔の色に変調が見られます。通常時と比較すると、赤味成分が23.87%増加していますが」
「あ…その…ほら、今日は走って帰ってきたから、体温が上がっちゃったのよ、きっと」
「…確かに心拍数も平常時より高い傾向が見られます」
「汗もかいたし…そうだ! お風呂! お風呂に入りたいな」
「入浴には少々時間が早いかと思われますが」
「汗かきっぱなしだと、気分が悪いわ」
「…申し訳ありません、ただいますぐに準備を」
「ちょっと待って!」
 踵を返し、立ち去ろうとした春海の肩を掴む和美。
「なんでございましょう?」
「…わたしの背中、流してくれないかな」
「お湯の温度はこれぐらいでよろしいでしょうか」
「うん、熱過ぎず温過ぎず…丁度いいわ」
「ありがとうございます」
 和美の身体を流しながら頭を軽く下げ、笑みを浮かべる春海。試作品の塊である彼女には、それまでの
 ロボットにはない様々な技術が用いられていた。

227:絆-3 (3/5)
08/01/31 22:03:47 bVWkGppt
 大宮電工株式会社会長、大宮 重太郎。人間の肌触りだけでなく、関節駆動に人工筋肉を用いた
 汎用アンドロイドが大ヒットしたおかげで、今や納税額ベスト100の頂点を極める男に成り上がった。
 彼画が発案した製品の中でも特に売れたのが、一般家庭向けメイドロボだ。人間に圧迫感を感じさせない
 サイズ、柔軟な動作。そして最新のソフトウェア技術を駆使した、当時の同型ロボットと比較しても群を抜いた
 コミュニケーション能力。それらの最新試作パーツのテストベッドとなっていたのが、大宮家のメイドを
 勤める”春海”だった。
「笑顔、すごく自然になったわね。なんだか本当に嬉しそう」
「そう見えますか? お母様が先日試作された、表情の遷移ロジックが功を奏していると思われます」
「お母さん、笑顔には本当にこだわってるものね」
「わたしも和美様にお褒め頂いて、嬉しく思います…もっと和美様のお役に立ちたいです」
「ふふふ…」
 数ヶ月前から春海のAIには、”欲望”がプログラミングされていた。単純な受け答えだけではなく、
 自らの欲求に従って動作し、知識を手に入れ、自身の思考ルーチンを構築していく。単純な受け答えから
 行われる学習ではAIが成長する方向性が限られてしまう…しかし、自分の欲望を満たすという”禁断の
 リンゴ”を得た彼女は、無限の可能性を得たのだ。
「なぜ笑うのですか? 私は何かおかしなことを申しましたか…教えてください、和美様」
 作られたばかりの頃と比べると、彼女の挙動はかなり人間らしくなってきているが、こちらが意味深な事を
 少しでも見せた途端に教えを乞うてくる。その様は言葉を覚えた手の子供のようであり、悪い気分はしなかったが。
「ねぇ、春海」
 湯船につかり、身体を洗っている(これも春海が和美に教えて欲しいと懇願したことだ)春海に
 話しかけた。
「いかがされましたか?」
 シャワーで身体の泡を洗い流しながら春海が答える。
「ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな」
「和美様がおっしゃられることなら、なんでも」
「じゃあ…そのまま立ち上がって」
「こうですか」
 シャワーのお湯をとめ、中途半端に泡が身体に残った状態で春海が立ち上がった。
「そうそう。次は…こっちに歩いてきて」
「かしこまりました」
 湯船の前まで春海が歩を進める。
「ん…そこで止まって」
 和美の言う通り、春海は湯船の前で立ち止まった。丁度和美の視線の先に、春海の股間が位置する状態だ。
「そこでじっとしてて…泡が邪魔だわ…」
 股間にこんもりと付着していた泡に、和美が手で湯をかけて洗い流した。そして泡の切れ目から、先程和美が
 鏡で見た割れ目がその姿を現す…筈だったのだ。
「嘘…」
 あるべきものがない。少なくとも和美の中では、春海の股間にも自分と同じものがついている筈だった。
 しかし今和美の目の前にあるのはつるりとした肌のみである。股を閉じている状態なので、ほんの少しであるが
 割れ目のようなものが出来ていた。
「春海、股を開いて!」
「こう、ですか?」
 肩幅より少し広い程度に足を開く春海。股間の割れ目は消え失せているが、和美は春海の股間を何度も何度も
 凝視し、指で触れ、擦った。

228:絆-3 (4/5)
08/01/31 22:10:20 bVWkGppt
「どうされたのですか、一体…」
「一体も何もないわよ! なんで…なんでないのよ!」
「おっしゃられている意味がわかりません」
 和美は湯船から勢いよく立ち上がり、春海と同じように股を開いた。左手で大陰唇を開き、右手でそれを
 指さして叫んだ。
「これよ!」
「それは女性器ですが、それがどうかされたのですか」
 自室で己の身体に感じた恐怖は、既に微塵もなかった。春海の、自分についてないのは当たり前だと言わん
 ばかりの口調に、和美の頭の中で何かが切れた。
「どうかされたのって…なぜあたしにはついてて、春海にはついてないの!?」
「それは、和美様は人間であり、私が人間ではないからです」
「違う…違うの! あたしが言いたいのはそんなことじゃないの!」
 疑いようのない事実。春海はアンドロイドで、和美は人間だ。両親からも常々聞かされていたことだし、
 今更それを否定するつもりはない。
「アンドロイドだからって…身体はあたしと同じで…なのに付いてないのって…」
「申し訳ありません、何故和美様が怒られているのか…わたくしには理解不能です」
「嫌だ…やだよ! そんなの…」
 和美はふらふらと後ずさり、湯船の淵にへたりこんだ。彼女にとって春海は、少なくともアンドロイド以上の
 存在だったのだ…つい先程までは。
「和美様…」
 その想いが、想いを寄せていた本人に否定された。

 『春海は人間ではない』

 言葉尻だけを捉えていた事実が、和美の心に大きくのしかかり始めていた。

「和美様」
 春海の視線が、和美の股間で止まっていた。和美は大股を開いたまま湯船に座り込んでいたので、彼女の
 秘所が何にも邪魔される事なく、春海の光学センサーの有機樹脂フィルタに映り込んでいる。
「これ…は…?」
 春海は湯船の際へしゃがみ、放心状態で座り込んでいる和美の股間を覗き込む。本来なら和美を慰める
 べきであったが、この時の春海は女性器に対する興味の優先度が勝っていたのだ。
「似ていますが…違う…」
 それを全く知らない訳ではなかった。データベースには女性器の構造や説明が収められており、春海はそれらの
 データと、光学センサに捉えている実物を事細かに比較しているのだ。画像とは違うあざやかなピンク色の
 体組織、別の生物のように蠢く小陰唇と膣口。そこからはバルトリン腺液がわずかに零れ、湯によるものとは
 明らかに違う輝きを放っている。今まで未使用だった欲望が、彼女のAIを突き動かした。

(知りたい。人間の女性器の全てを。)

 次の瞬間、春海の手は和美の股間へと伸び、その指先が和美の秘部に添えられる。
「ん…んん」
 突然下半身から伝わってきた未知の感触に反応し、和美の身体は大きく痙攣した。
「あっ!!」
 和美の表情が歪み、腰が引ける。
「も、申し訳有りません!」
 春海が慌てて手を引っ込める…が、その手首と掴まれた。春海が驚いた表情を浮かべ、和美の顔を見上げる。
「…待って」
「和美…様?」
「もっと見て…触ってよ…同じものがあなたにもある筈なのよ…だって、春海…あなたは…あたし…の…っ!」

229:絆-3 (5/5)
08/01/31 22:26:51 bVWkGppt
 和美の言葉は、そこで途切れた。彼女の身体が大きくのけ反り、振り乱された髪がばらりと後ろに垂れる。春海の
 指先が、和美の割れ目をそっと撫で上げていた。
「…ぁあんっ!」
 風呂に響く、淫靡な喘ぎ。春海の聴覚センサがその声を余す事なく捉え、AIに伝える。
「和美様…」
「ん…ぁ…もっと近くで…見て…」
 春海は立ち上がり、言われるままに和美へ近づいていく。湯船に入って再びしゃがみこむと、風呂場の照明を
 てらてらと反射している大陰唇が春海を待ちかまえていた。
「…これが…人間の…」
 両手を添えて陰唇の隙間へ指を差し込み。そのまま左右に開くと小陰唇が顔を出した。その上部に陰核であろう
 組織を包み込んでいる鞘が見えている。
「んっ…くっ…!」
 春海が指を動かす度、和美は股間から容赦なく押し寄せる快感に脳を揺らされていた。下半身、特に下腹部から
 しみ出るような熱さが広がり始めている。
「女性の殆どがクリトリス包茎と言われておりますが…」
 和美の陰核は、微妙に鞘からその頭を覗かせていた。春海は小陰唇を片手で器用に開き、もう一方の手で陰核を
 覆っている鞘をつまむ。
「包茎って…あぁん! んぁ゛っ!!」
 親指と人さし指で鞘をつまみ、エンドウ豆を出すようにしごく。プリプリと陰核が振れるのに合わせ、和美が
 悲鳴にも似た喘ぎ声を上げる。
「んっ! うあ゛っ! ひぃ!」
 春海にとって、全てが新鮮な情報だった。人間とはこのような反応を示すのか…彼女のAIは今や、その殆どの
 タスクが欲望によって動かされている。そうこうしている内に、陰核がその姿を現してきた。春海は黙ったまま、
 陰核に顔を近づける。
「春…海…」
 涙を流しながら、和美は春海の顔を見た。自分の秘部を見つめるその姿を見た途端、彼女の欲望もついに堰を切った
 かのごとく溢れ始める。
「欲しい…欲しいよぉ…春海ぃ…」
「和美様…」
「あなたの口で…私を…」
「…かしこまりました」
 春海は僅かにうなずき、一瞬の間をおいてから和美の蜜壺へ接吻を交した


(続く)

230:某四百二十七 ◆mjGnt7G.D2
08/01/31 22:27:22 bVWkGppt
今回はここまでです。

|彡サッ

231:名無しさん@ピンキー
08/01/31 22:42:48 jWZHbg1B
ヒューヒュー
おいらwkwktktkしてきたぞ

232:名無しさん@ピンキー
08/02/02 17:32:19 SJPckvta
レズロイドktkrww
期待でドキがムネムネなんだぜ



>>マスター自慢
私の旦那様は最初、すっごく頑固方だったのですが、ロボトm…素直になるオマジナイを施した途端とっても物分かりがよくなられたんです。
これって俗に言うツンデレってやつですね

皆様も試してみてはいかがでしょう?

233:名無しさん@ピンキー
08/02/03 15:20:31 eY6drWaX
失礼します。

URLリンク(alice.biglobe.ne.jp)

↑アンドロイドじゃ、ないのかもしれませんが

234:名無しさん@ピンキー
08/02/03 15:57:39 +oxYFAr+
ほほう・・・結構らしく喋るな
あと10年もすれば、人間と変わらない声やイントネーションで喋るロボットも出来そうだ

235:名無しさん@ピンキー
08/02/03 16:45:09 01i9u5ti
これは凄い
一人のキャラのみに絞ってるからここまで出来るもんなのかな

236:名無しさん@ピンキー
08/02/07 08:27:25 5FAwojsO
保守


最近過疎ってるなあorz

237:名無しさん@ピンキー
08/02/07 12:25:04 SVEg1x9O
しかたがない
ウチのロボ娘の原子力ゼンマイを巻いて来るか

238:名無しさん@ピンキー
08/02/09 03:56:39 QKDfCaY4
保守小ネタ
初投稿なので、大目に見てください

239:小ネタ
08/02/09 03:58:06 QKDfCaY4
 きっかけは雑誌の読者応募企画だった。

 それは、とある人気シミュレーションゲームの最新作の主題歌の歌手を読者投票で
決めようという、良くあるタイアップ企画のひとつに過ぎなかった。

 事実、応募期間中にネットなどで話題に上った名前は現役のアイドルや歌手(原作
アニメには女性ファンも多かったので男性アーティストの名前も多く挙がっていた。)
がほとんどを占め、多くの関係者もそれを想定していた様だった。

 だが、集計の結果はそんな大方の予想を覆すものであった。

 『HIROKO.M』

 「彼女」は、原作シリーズ製作10周年記念作品の主題歌を歌った歌手であった。
 その作品は第1シリーズの監督が演出を手掛けており、作品自体がシリーズの中でも
人気のある部類であったので、ある意味妥当とも言えなくは無い結果ではあった。

 しかし、その投票結果は製作関係者を大いに困惑させるものでしかなかった。

 なぜなら

 「彼女」は人間ではなかったからである。

 当時、バーチャル・アイドルという概念はおろか自立型二足歩行ロボットの実用化の
目途さえ立っていなかった時代に、アンドロイドどころかAIですらない、とんど実験的
に作られた音声合成ソフトによる人工の歌声、それが彼女の正体であった。


240:名無しさん@ピンキー
08/02/09 03:58:48 QKDfCaY4
 当初、製作会社はこの事を理由に1位当選を無効、次点の人気タレントを起用しよう
としていたが、そのタレント本人が「自分も同じバーチャル・アイドルであること」、
また「同じ事務所の先輩であること」を理由に辞退したことを皮切りに、ファンの間か
らは無論、の事製作スタッフの中からも「彼女」を推す声が上がり、原作アニメの配給
会社からの「ファンの気持ちを汲み取って欲しい」というコメントが決定打となって、
今回の壮大な計画がスタートしたのである。

 もちろん、「彼女」の復活には様々問題が横たわっていた。
 まずは、技術的な問題である。なにせ十数年も前のプログラムである、当時とはハー
ドウェアそのものの規格が変わっており、「彼女」を走らせることの出来るマシンなど
現存しているはずも無く、企画はいきなり暗礁に乗り上げてしまった。
 もちろんエミュレータを使う案も出されたが、「彼女」自身がほぼワン・オフとして
作成されており、さらにそれをエミュレートするプログラムを用意することはシステム
を一から構築するようなものであった(また「彼女」の所属していた事務所からは「自
分の筐体を使ってくれ」というバーチャル・タレントが続出していた様だが、これも技
術的な問題から却下されていた様である)。

 ところが、この問題に意外な方向から解決の手が差し伸べたれた。

 応募企画を行った出版社へ「当時の実機を持っている」という投書が送られてきたの
である。
 実は、この計画はすでにネット上で話題となっており、ファンの間で当時の機材の捜
索が有志で行われていたようで、投書をした長野の会社経営者は「東京からいきなり若
者が訪ねてきて土下座をされたときは驚いたが、話を聞いて協力したいと思った。」と
コメントしており、当時の加熱ぶりが窺われよう。
 また、同時にネット掲示板において現役のプログラマー達によるエミュレーションソ
フトウェア開発や、エンジニアによる代替機器開発が行われており、当初挙がっていた
障害が次々と(しかも無償で!)解決していったのである。

 こうして、有形・無形によるファン達の協力によって「世界初のバーチャル・シンガ
ー復活劇」は無事完了し、ゲーム発売・主題歌CD発売へと至ったのである。

 なお、現在「彼女」の移動用筐体が有志によって開発が進められているという話が囁
かれているが、真偽のほどは定かではない。

241:名無しさん@ピンキー
08/02/09 04:01:10 QKDfCaY4
過去ログを漁ってて、急にETERNAL WINDが流れてきたので思いつきでやりました。


242:名無しさん@ピンキー
08/02/09 08:58:45 EsdJqXb7
近未来に有り得る話だよなw
是非とも過去ログ読んでこのスレに馴染んでくれ
次回作も楽しみだ

243:名無しさん@ピンキー
08/02/09 11:02:56 75UXxQmI
例えば現在でも古いホビーパソコンMSXなんかはMSXアソシエーションなるものが発足し
当時のソフト資産を管理・保存・再運用しようという運動が行われているな
その運動の影にはこの作品に出てくるファンの様な有志によるソフトやハードの提供も行われたんじゃないかな
作中になんとなく漂うリアル感に胸がキュッっとなったぜw

244:名無しさん@ピンキー
08/02/09 15:51:17 b8IKqd+y
>>240の一節を読んで

雪の降る週末の信州、
独りのリュック背負ったヲタが上諏訪駅に降り立ち、
寒々とした諏訪湖岸を、傘も差さずにメモ片手に歩き回って
雪まみれになりながら、ついに探し当てた精密機器製造会社の経営者宅玄関前に立つ。

「ここか……果たして、話を聞いてくれるだろうか」
と不安を抱きつつ、インターホンのボタンを押す切羽詰まった心情、

というのが思い浮かんだ。

で、怪訝な顔で迎えた奥さんにとにかく上げて貰った口下手なヲタが、
初対面の社長に訥々と事情を語り、
最後にがばっと土下座して、涙ながらに「どうかお願いします!」と協力を乞う、と。

245:名無しさん@ピンキー
08/02/10 01:55:01 LZapacnp
ETERNAL WIND Vo:HIROKO.M

まるで悲しみのカケラだわ 街を閉ざすガラス色の雪 明日を探す瞳さえも 曇らせて行くの 闇の彼方

見知らぬ力に流されて 心がどこかへはぐれてく はりさけそうな胸の奥で 鼓動だけが確かに生きている

光る風の中 聞こえて来る あなたの声  「Pray don't break a peace forever 」 その輝きを信じてる


蒼くけむる水平線を この眼はまだ覚えているから まぶたを閉じれば帰れるの 暖かな時間 思い出たち

繰り返す過ちがいつも 愚かなイキモノに変えてく 傷付くだけの生き方でも 涙はそうよ 決して見せないわ

光る風の中 微笑んでる 貴方が居る 「Pray don't break a peace forever 」 そのまぶしさを見つめてる


激しい痛みは誰のため? それがやっとわかる気がするわ めぐり逢いはそう奇跡なの 幾億の星がさまよう空

さよならが教えてくれたの 貴方の本当の優しさ 誰よりも大事な人だと 胸を張って言えるわ いつの日も

光る風の中 微笑んでる 貴方が居る 「Pray don't break a peace forever」 そのまぶしさを見つめてる

「Pray don't break a peace forever 」 熱い瞳に焼き付けて



これを聞くとあの輝かしき頃を思い出す 著作権違反だろうが元ネタを知らない世代のために歌詞をつける
まさに健気なロボ娘魂があふれ出る内容である「この平和が永遠に続くことを願う」しかしいつも祈りは破られるのだ


246:名無しさん@ピンキー
08/02/10 15:22:02 aPAw//IX
F91とロボ娘の関連がいまひとつピンと来ないんだけど、一連のネタ展開っつー解釈でよろしいか。


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