【SO・VP】 トライエースSS総合スレ5 【ラジアータ】at EROPARO
【SO・VP】 トライエースSS総合スレ5 【ラジアータ】 - 暇つぶし2ch400:代償
08/04/16 00:45:44 WFUCIuz9
「私も、ラッセンでどんな生活してたのかとか。それだけよ」
セレス的には、平穏な生活という他愛無い話題だったと言いたかったのであろう。
だがしかし、ラッセンという単語は彼女の現在の伴侶にとって激しくNGワードであった。
何故なら、
ラッセン(ぽく)
領主(ぽく)
前の旦那(ちーん)
という脳内展開がなされてしまうからである。
「…へえ。………前の旦那がどうしたって?」
引っ込めかけていた黒いものが勢いよく噴出し、笑顔が壮絶に引き攣っている。
「ちょっ…何でそうなるの!?待ってよ!あの人のことはもう……」
「 ア ノ ヒ ト だ あ ? 」
心底どうしようもない男だと言わざるをえない。
「冗談じゃねーぞ」
兜を乱暴に投げ捨てる。
いくら嫁が猛獣調教のゴッドフィンガーでも、旦那は射殺処分相当レベルの珍怪獣である。
無造作に伸びた髪からのぞく血色の目がぎょろりとセレスを捕らえる。
「忘れさせてやる」
「ちょっ」
乱暴に引き寄せようとしたが相手が身を引いたため、胸元の布だけが裂けて手の内に残った。
反射的に胸元を覆う彼女の肩を捕らえて抱き寄せ、鼻先で睨みつける。
「思い出だぁ?ふざけんなそんなもん全部消せよ。つーか俺が今潰す」
生前は『こんな女を娶らなくちゃならねえなんてな』と同情と嘲笑対象だった男が死ぬほど憎い。
生きているなら今すぐにでもブチ殺しにいってやるのによ――!!と思う程に。
既に消えていて危害を加えられないその存在に、腹の奥から煮えたぎる。
「いいかわかってねえようだから教えてやるぞ」
ギリギリまで顔を近づけてから、彼女の身に叩き込むかのごとくはっきりと言い放つ。
「お前は俺のもんなんだよ。何もかもだ!!余計なモンはとっとと捨てちまいやがれ!!」
この俺様暴言に、セレスの表情がすっと曇って冷気を帯びた。
「物扱いしないで」
その言葉とほぼ同時。
容赦ない膝蹴りがアドニスの某所に打ち込まれた。
それは剣を置く彼女に護身術としてアドニスが教えこんだ、必殺の殺人技だった。とても男性限定的な意味で。
結果、己に使用される回数がどう見てもダントツ一位です本当にありがとうございました。
悶絶してぶっ倒れるしか術はない。

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08/04/16 00:48:43 WFUCIuz9
「てめ…お前のモノでもあるんだぞこれは…」
「ええよく知ってるわよ。不必要なくらいタフな息子さんよね」
M属性なら瞬間昇天ものの冷ややかな視線が降り注ぐ。
このクソ女、嫁になって本物の鬼女に昇格しやがった……。
「俺はどうなってもいい‥‥息子にだけは手を出す‥‥な‥‥‥‥」
バターンと床に沈む夫を無視して、付き合ってられないわとばかりにため息をつく。
「もう乱暴なんだから。これお気に入りなのに…繕わなきゃ…針仕事苦手なのに」
そんな嫁の豊満な胸の揺れを察知して、まだ終わらねー!とばかりに夫は復活する。
「捨てちまえよ。じゃなきゃ雑巾にでもしろ。服なんざいくらでも新しいの買えばいいだろ」
「そんな勿体無いことできないわ」
「金なら持ってきてやる。だから浮気だけはすんじゃねぇ」
「そういう問題じゃ」
「当然別れてもやんねーからな!!ざまあみろ!!」
語気を荒げると、ほとほと呆れ果てたといった顔をされた。
「もー…どういう反応すればいいのよ私は…」
「知るか!」
誰に似合わないだの不釣合いだの言われようが知ったことではない。
手放すつもりなど毛頭ない。
自分にこんな手をして触れてくる女は何処にもいないのだ。誰が放すか!
片腕で乱暴に抱きしめる。
「抱くぞ。文句ねえな」
「何言ってるの皆が」
予想通り血の気を引かせて拒絶しようとしたので、有無を言わさず唇を塞いでやった。
「んっ、んふ…。んんっ」
息継ぎのために離しても、抗議の声をあげられる前に再度強引に吸い付く。
「やっ!待っ、こんな所で‥!」
抵抗など無視して壁際に追い詰め、押さえつけた。
首筋に舌を這わせ、布ごしに柔らかく白い膨らみを揉みしだく。
数ヶ月間焦がれていた肌はとても甘く感じる。
止まれるわけがない。
「や…っ」
女の匂いと感触。柔らかな唇。息遣い。小さな抵抗。欲情するなという方が無理だ。
「待って、お願い後にしましょ?久しぶりなんだからゆっくりじゃないと……」
「好き勝手しといてんなこと言える立場か?あぁ?」
「そんな」
「気ぃ立ってんだ大人しくしとけ」
「…」
多少のねじれはこの際気にしない。

402:代償
08/04/16 00:49:24 WFUCIuz9
「ここじゃなきゃいいんだな?」
逃げられないよう肩をきつく抱いたまま寝室まで直行する。
「痛い!!やめてよ本気でいやだってば!ちょっとっ!!」
ベッドの上へ乱暴に押し倒すと邪魔な衣服を剥ぎ取りにかかる。
脱がす手間も面倒だ。苛立ちから力任せに布を裂く。
「ちょっ!やだっ!」
全身で拒絶されても構わずに事を進める。
脱がせかけの半端な着衣が余計に色づいて見えたが、端麗な顔立ちは焦りと恐怖で歪んでいる。
「やだってば……!こんなのやだ、…いや!!」
「何でやなんだよ。なんも後ろめたいことねえんだろ」
ぐっと顔を近づける。
「なら全部くれよ。俺に」
自分でもずるい言い方だと思った。
「……」
戸惑う表情が好きなのでつい困らせるのをやめられない。
口ごもってしまったのを確認し、返事を待たず続けようとすると、
「で、でも…お願いちょっとだけでいいから…待ってよ」
消えそうな震え声で懇願された。
「ねえ……っ、アドニス……!」
いつまでも抵抗されていると流石に癇に障る。
切れやすい血管がブチッと音を立てた。
「うるせえってんだろが黙ってろ!!そんなに嫌なのかよっ!!」
破裂音に似た怒声が響き渡る。
それをモロに浴びたセレスは反射的にぎゅっと目を瞑った数秒後、抑揚のない呟きを漏らした。
薄く開いた両眼からは光が失せている。
「わかったわよ。もう…知らない。好きにすればいいじゃない」
それだけ伝えると、そっぽを向いてしまった。
許可が出たのに、逆に手を止めざろう得ない。
…。
拗ねやがった。
……しまった。ヤバい。やりすぎた。
この女、こうなるとハンパなく面倒くさい。
「…おい。こっち向けよ」
慌てて呼びかけても、案の定思い切り顔をそらせてこちらを見ない。
白いうなじと胸元が艶かしいが、この状態では顔を埋めるわけにもいかない。

403:代償
08/04/16 00:50:06 WFUCIuz9
「いいから早く終わらせて。我慢してるから」
言葉に棘があってムッとする。
「人形みたいにしてればいいんでしょ」
だがそれは、吐く本人をも傷付ける棘であることを知っている。
「誰もんなこと言ってねーだろ!おい顔そらすな」
「何よ顔なんて。あなたは女なら別に、私なんかじゃなくたっていいんでしょ」
とんでもないことを言い出した。
糸が切れてしまったようで、彼女の口からは不満が留まることなく溢れ出す。
「私…だって、ずっと心配してたのに。ケガしてないか、また何か抜けたことして首飛んでるんじゃないかとか」
余計なお世話だ。
「私に飽きて他の人のところへ行ってしまったんじゃないか、とか」
待て。それは俺の悲しいまでの非モテを知ってていってんのか。
「やっぱり私じゃだめだったんだ…とか……」
はぁ?
の連続としか言い様がない吐露だったが、態度に出すのは押し留める。
意外だった。何だこいつ。そんなに不安だったのか。
どうせどーんと構えていると思っていたからこそ癪だから連絡しなかったのに。
夫婦関係は彼女の方がずっと余裕を持っていると思いこんでいた。
俺の手綱持てるトンデモ女なんてお前くらいじゃねーかボケ。何故それを理解しようとしない。
こっちだって待たす女など初めてなんだ。気の使い方がわからないのだ。
それ以上に、自分が彼女でないと駄目だという事実が伝わっていなかったのに驚いた。
「やっと帰ってきてくれたと思ったら、身に覚えのないこと大声でまくし立てられたって、
 一体どうすればいいのかわかんないわよ」
声がやり場の無い感情に震え、凍えている。
できた女だとばかり思っていたが、彼女もまた弱い部分を持ち、些細なことで揺れ動く脆い人間なのだろう。
だめだ。
これ以上怒らせたら実家のディパン(は崩壊したからゾルデ)に帰るとか言い出す雰囲気だ。
勝負あり。黒子がこちらに白旗をあげる。
陥落を余儀なくされた。
舌打ちしてから抱きかかえる。
「わかった!わかったから機嫌直せ!顔見せろよ」
「知らない…」
「首おかしくすんぞ」
「おかしくなった方が気が晴れるんじゃないの」
ひどく悲しげなくせに、自嘲気味にそんなことを言う。
「おい…!!」
流石にこちらにも青筋が浮かぶ。甘言を弄するなど自分にできるはずもない。
危険だ。これ以上こじれるとお互いに引けなくなる。
もうこれは奥の手を叩きつけるしかない。

404:代償
08/04/16 00:50:39 WFUCIuz9
覚悟を決めたアドニスは大きく息を吐いてから、
「セレス!」
何ヶ月ぶりかで妻の名前を呼んだ。
「…なによ」
反応して顔がこちらを向くが、淡く潤んだ瞳が睨みつけてくる。
「わかった!ああクソわかったっつってんだろ!!いつまでもんな顔してんじゃねーよ」
「誰のせいよ…」
「俺だ馬鹿野郎!いいから一体何ヶ月ぶりだと思ってんだよちゃんと俺を見ろ!おいセレス!」
当惑しているのがわかる。感情がごちゃついて思考停止状態なのだろう。
「…ほんとに、ずるい人。こんな時だけちゃんと名前呼んで…」
「わかった。これからは根性でいくらでも呼んでやる。だから速攻で機嫌直せ」
顔はこちらを向いたものの、目は以前合わせようとしない。
ああもう面倒くせえ!
これでも喰らえこのひねくれ女とばかりに額と額を押し付け、至近距離でもう一度名を呼んだ。
「セレス!」
ああ糞畜生言わせるのか
俺にこれを言わせるのか
「―――悪かった!今度からはちゃんと連絡入れればいいんだろこの糞豚野郎が!!」
彼女に対して初めて非を認めた。
はたから見るとその必死さは、おいたをした後に必死でご主人様のご機嫌をとる駄犬そのものな気がしなくもない。
しかしてその懸命さが効いたのか、それとも内心哀れになったのか。
行き場に困って泳いでいた女の視線が目の前の相手の元にゆっくりと戻る。
「してない、私。浮気なんて絶対にしてない。信じて…」
「だー!わかってるっつーの!そんなんテメェのお堅さ思い知らされてる俺が一番よく知ってるわッ!!」
「そう…って、え?」
一瞬呆気にとられた後、悲しげな顔が一気に怒りで燃え上がる。
「ちょっとっ!!な…何よそれ!?これだけ怒鳴り散らしておいて!!」
「仕方ねーだろが!嫁が他の男どもにちやほやされてんの見たら普通むかつくだろ!俺は悪くない!!」
実際には勿論ちやほやのちの字もされていない。
独占欲の強い男の嫉妬フィルターは恐ろしい程にどうしようもなかった。
「……」
いろいろ言いたげな顔つきをしていたセレスだったが、やがて諦めのため息を漏らす。
「そうよね。こういう人だったわ……」
「あんだよ」
「ううん。もういいの。何だか馬鹿らしくなってきちゃった」
みもふたも無い結論をはじき出された。

405:代償
08/04/16 00:51:30 WFUCIuz9
波乱が去ると気まずい雰囲気だけが残される。
触れようと手を伸ばすと身を退かれてしまった。
「…嫌か」
大きく頷かれる。
非情なお預け宣言にがっくりと項垂れたが、
「でも、一回だけね」
意外にもお許しが出た。
「だよな。お前だって本当は待ちわびてたんだろ?」
二ヤついて顎をつまみ上げたら、
「っていうか…もうどうしようもなさそうなんだもの」
視線をそのまま真下に落とされ、またため息をつかれた。
そっち見んな。
「…仕方ねえだろ。男なんだからよ」
「あーはいはいそうねその通りよ」
嫁、全力で投げやり。
「…」
激しく仕方なさげに口付けを求めてきたのでそれに応じつつも、気が治まらないため、
とりあえずもう一度だけ念押ししておく。
「男がほしいなら俺にしとくんだな」
「まだ言うのね……‥」
タチの悪い嫉妬深さに辟易しながらも、嫁は瞳にちらりといたずらっぽい光を宿した。
「――でも私には男でもあなたでも、結局同じことだと思うけど?」
「何だと?」
何を言い出すのかとぎょっとするアドニスを確認すると、
「私の男はあなただけだもの…。ね。同じでしょ」
仰天顔をした自分の男ににっこりと笑いかけた。
「びっくりした?」
「てめ…っ」
「ふふ。お返し」
癪だがここは耐え忍んでおく。
再度互いの視線が絡まると、引き寄せられるように距離が縮まった。
「…触れてほしいのも抱きしめてほしいのも。あなただけよアドニス」
唇が接触する寸前での会話は互いの心臓に穏やかに響く。
「抱いてほしいのもか?」
「愚問ね」

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08/04/16 00:52:33 WFUCIuz9
頭が冷えると、今の彼女にとって、苛立った男が無理に迫ってくるのはさぞ怖かっただろうと気付く。
少しばかりはひどいことをしたと思う。
その一方で、裂けた衣装からこぼれる久しぶりの白い肌に劣情をかきたてられる。
光の加減でできる陰影がまた艶かしい。
とにかく触れたい。ただそれだけが脳内を支配する。
ずっと我慢してきた。
早くこの女が欲しい。
「ん…」
しばらくは水音だけが甘く小さな音を立てていた。
口内で十分交わると、そのまま潤んだ目からこぼれようとしていた涙を舐めとる。
そうしてもう一度白布の上へ身体を寝かせた。
何の抵抗もしなくなったことに安堵する。
両肩に手が置かれると、片方は後頭部に、片方は背中にするりと伸びた。
どうやら機嫌はなおったようだ。
だが、下手に欲望に走ると行為後に荷物をまとめられる恐れもある。
今日は念のため優しくしておくのが最善という判断の下、もう一度口付けた。
「あなたも脱いで…?」と請われたので素直に応じておく。
旦那が体を離したその隙をついて、嫁もいそいそと脱ぎ始めた。
あっコラッ!お前はいい俺が脱がすから!と言いたいところだが今回は我慢しておく。
馬鹿旦那の恨めしげな視線をモロに浴びつつも、セレスは最早ボロ切れと化した服を
やれやれといった顔つきで自身から剥がしていく。
あらわになっていく自分の為だけの造形美は嬉しいのだが、一連の流れにより、嫁を持つ心労をしみじみ感じた。
先に脱ぎ終えていたセレスから、少々苦笑気味の笑顔を湛えられたまま、手のひらを差し伸べられる。
とって、腕にかき抱く。理想的な曲線を描いた体が手の内に納まる。
相変わらずの肉感的な姿態だ。
自分の厚く硬い胸に柔らかな双球が押し当てられて軽く悦に入ったが、
肌が交じり合うと、相手が小刻みに震えているのに気付いた。
「コラ何で俺の腕ん中きて怯えてんだよ」
「そういうわけじゃないけど。さすがに、久しぶりだし…」
顔にかかる長髪を耳にかけつつ、言葉を濁す。
もちろんそれもあるだろうが、一番の原因は先程までの乱暴極まりない言動の所為なのは言うまでもない。
伝わってくる鼓動も荒い。
「…お願い優しくしてね」
不安げに呟かれると多少の罪悪感と気まずさを感じる。
「――わかってる。すぐによくしてやる」

407:代償
08/04/16 00:53:55 WFUCIuz9
これはまず少しほぐさなければと思い、もう一度最初からの気分で、赤い髪を撫で付け、ゆっくり顔をうずめる。
この女は口付けられるのと、髪をいじられるのがとても好きだ。
高い所で結わえて一つにしてあった髪をするりと解く。
いつもきっちりしている彼女にこれを出来るのは、本人の他には自分だけである。
肌や布地の上に流れた長い紅糸を一房束ね、口付けてから表情をのぞくと、案の定照れて目を泳がせている。
髪の毛など血も感覚も通っていないのに、これの一体何がいいのか、実は未だによくわからない。
けれども喜んでいるのは確かなので、抱く前には必ず同じことをしている。
そのまま耳の裏の皮膚へ辿り着き、耳朶を甘噛みしてから頬、首筋へと舌を流す。
浮き出た鎖骨が嫌に艶かしい。
柔らかい。白い。自分を当然のものとして受け止め、いざなってくる。
何の香りもつけていない清潔な肌の匂い。
既に理性が吹き飛びそうなのに、吐息をついて後頭部を抱かれたので、胸の谷間で軽く窒息させられる。
優しくしてとかほざきながら狂わせる気かと思う。
張りのある双球の先端を摘み、指で擦り上げ舐めつけて、丹念に愛撫する。
自分の大きな手でも包み込みきれない量感を味わう。
指の合間からは真珠色のなめらかな柔肌がこぼれている。
無骨な指を深く沈めてしまう程に柔軟な双球に酔いしれる。
嗚呼……小難しいことはこの際どうでもいい。
で か い 
なんという満足感。なんという弾力。なんというフワフワ。
「くっ…!」
心底からこう思わざるを得ない。
やっぱ斬らなくて良かった………!!
「…あの。……ア…アドニス?」
「あぁん?」
「…大丈夫…?」
あまりにも陶酔しすぎていた為、気がつくと持ち主に訝しまれていた。

408:代償
08/04/16 00:54:28 WFUCIuz9
熱っぽさをはらんでゆく視線が多少不安げに見えたので、ごまかしも兼ねて、唇を軽く啄ばんでやる。
「ん…」
口付けは何度受けても嬉しいらしい。安堵により体の力が抜けたのがわかった。
二の腕を持ち上げて脇にも舌を流し、上半身のすべてをたっぷりと撫で上げれば、柔肌がゆっくりと色づいていく。
「う、ん…っ」
腰に添えていた片手を内股へとなだらかに移動させると、しなやかな裸体に多少の緊張が戻る。
茂みを柔らかく撫でつけ、つうと割れ目をなぞると、面白い程にびくりと反応した。
最初は指で。
入り口の周辺と花弁を撫で回した後、とろとろと溢れる蜜で潤っているのを確認して、慎重に挿れてゆく。
緩やかな抜き差しを繰り返し、慣れてくるのを見計らって時折鉤状にしたり回転を加えたりしてみた。
数ヶ月ぶりだがいつもと同じ行為。
「……」
感じている。
不安と悦の入り混じった切なげな表情が、豊かな双丘の向こうに見える。
さらに早く挿入可能な状態に持っていきたくなって、舌と唇での愛撫に移ることにした。
じゅる、くちゅ…と、わざと音を立てて舌技を駆使する。
「…あ、やだ…もう…っ。…んんっ」
嬌艶な喘ぎ声を耳に受けると、流石に自身の方が苦しくなってきた。
太ももに定評のあるディパン王家の女、その二本の脚に挟まれているとなると、いっそうだ。
普段から前戯には時間をかけているのでもう少し余裕を持って行為にふけりたいところだが、などと思っていると、
「も、いいのよ……」
察しているのかそんなことを言ってきた。
そうしたいのはやまやまなのだが、ちゃんと濡れてもいないのに突っ込んで苦痛に歪まれてはうれしくない。
無視をして濡らすための愛撫をぴちゃぴちゃと続けつつも、
悪い癖で、気遣いを逆手にとってつい訊いてしまう。
「何だよもう欲しいのか?」
「……欲しい…」
下からの熱にうかされながらも必死で答えてくる。
今日はずいぶん素直だなと思っていたら、
「私は………あなたを、いつも、…ほしいと思ってるわ」
なんか物凄いことを言い出すので耳を疑ってしまった。
「……おい。てめ、わかってて言ってやがるだろ。ちょっとは空気読め」
「いや。あなた勝手なんだもの。私だって好きなこと言う」
この野郎………と眉間に皺を寄せると、頬に手を添えられた。
「できるだけでいいからそばにいて…」
既に自分が投げかけた性的な意味合いを軽く吹っ飛ばした所で会話をしている。
メチャクチャなくせにまっすぐに視線を注いでくるから、硬直してしまいすぐに返せない。
男を二人しか知らないせいだろうが、選んだ男に時折子供のように純真な想いをぶつけてくる。

409:代償
08/04/16 00:55:02 WFUCIuz9
まったく、ああ言えばこう言う――落ち着いてるふりをしていつだって斜め上をかっ飛んでいく。
血なのだろうか。…血なのだろうな。
勘弁してほしい。
求められたのが軽く挑発のように感じて、つい真顔になり答える。
「…そうやって挑発してやがれ。嫌だっつってもくれてやるからな」
獰猛な旦那を溶かす小さな微笑みが注がれる。
「ちょうだい」
言い合いはともかく目を閉じて身を委ねられたのが大変ありがたかった。
痛いくらいの限界がきている。
濡れた花弁の内に自身を押し当て、少しずつの挿入を開始した。
「んっ!」
まだ少し強張っていた身体がびくりと反応したが、
「大丈夫…」
気遣われる前にぎゅっとしがみついてきた。
そこそこ収まってから息をつき、緩く律動を始めた。
熱を帯びた秘肉が優しく絡んできて、だんだんと締め上げてくる。
溢れる蜜に促されてさらに奥へと侵入してゆく。
「ひあっ、あ…あんああっ……、んんっ」
喘ぎにも色が増す。
淫らに開脚した脚ががくがくと揺さぶられる。
結合部が熱い。既に互いにじっとりと汗ばんで、淫蕩な空気を漂わせている。
「ああぁ、はあっ。はっ…」
こぼれる吐息と喘ぎがアドニスの耳をくすぐる。自分のモノで女が感じている、その事実がより高揚させる。
息を整える暇など与える気もない。
腰を使うと、
「ああ…ん―…っ」
期待通りのひときわ高い喘ぎ声が響いて口角がつり上がる。
ニヤつきながら仰け反って無防備になる首筋に顔をよせる。
既に心も身体もまったく拒絶を示さず、むしろ奥深くへ誘いこんでくる。
何度も貫いたのに新鮮な交わり。
久しぶりだからなのか、交わる度にもっと深いところへ囚われていくのかはわからない。
本当によくわからない女だ。いつまでも捕らえどころがない。
そこがいい。
「あっ、ああ…っ」
しがみついてくる女が心から嬉しげなのは、決して思い込みではない。
熱い吐息と共に呟かれた。

410:代償
08/04/16 00:55:42 WFUCIuz9
「逢いたかった…」
おかしな世界へ誘いこむ扇情的な表情が、より濃く甘くなる。
その一瞬、直感的にヤバいと感じたが、どうすることもできなかった。
達して中で放つ。
脈打つのを制止などできず、中でドクドクと注いでしまった。
しばらくは抱き合ったまま互いに荒い息をしていた。
「ちっ…」
舌打ちをする。先に達してしまうのはあまり好きではない。
身体を離すと、後悔しているアドニスに反して、セレスは旦那終了のお知らせにホッと息をついている。
…。
ムカつく。
出せればいいというものではない。
共に昇りたいのだ。
「楽になってんじゃねーぞコラ。まだこれからだ」
色づいた裸体に再度のしかかり、片胸の膨らみを鷲掴む。
「あんっやだ…ばかっ一回だけねって言ったじゃない」
「ナシだナシ!それかまだ一回目の続きだ」
「もう…!」
「うるせーテメェまだ全然イってねーだろガタガタぬかすな」
「……」
約束を破る気満々の旦那に、嫁はジト目のまま眉根を寄せている。
数ヶ月ぶりだってのに鬼かお前は!いや鬼だが!!
とは思うものの、この状態で無理に事を進めると三行半の実刑確定のため、面倒だが同意を得なければならない。
「んなツンツンすんじゃねえよ…久しぶりなんだからよ。いいだろセレス」
懐柔しようと耳元で囁いたのが予想外だったらしく、セレスは小さな悲鳴を飲み込んでぎゅっと目を瞑った。
むしろこちらが驚いて目が点になる。
その凝視から逃れようと慌てて逸らした横顔が、耳まで真っ赤になっている。
はっと気付いた。
そうか。こいつは名を呼ばれることに慣れていないのだ。
……。
これは面白い。
熱した耳たぶの裏で出せる限りの甘い声で頼み込む。
「なあセレス…いいだろ」
「ちょっ…」
「セレス」
「やめ」
「せーれーすー」
「もうっほんとにあなたはっ!遊ばないでよ!」
ニヤニヤしていたら盛大に平手打ちを食らった。

411:代償
08/04/16 00:57:01 WFUCIuz9
派手に手形がついたが、セレスの頬もこれでもかと赤くて、痛みより可笑しさがこみ上げる。
「ったく、ほんっとどうしようもねーなテメェは。そんなに俺がいいのかよ?」
からかう反面、気持ちは何か心地よいもので満たされている。
そんな自分と相反して、嫁は思いっきり三白眼になって今にも噴火しそうだが。
「…いいわ。何よ。悪いの?」
「ムキになんなって」
面倒くさいので口を塞ぐ。
――やっぱ、こいつといるのは悪くねえなどと思ってしまっている。
もう一度指で犯したくなって、引き抜いたばかりのそこへそっと忍び込ませた。
十分に濡れているのですんなりと受け入れられる。
「…」
嫁は少々眉をひそめたが、観念したのか、旦那の身勝手ぶりを諦めたのか、抵抗はしてこなくなった。
指を動かす度、卑猥な水音とともに溢れかえる熱に惑わされ、表情が色艶を増す。
「んんっ、あ、ふああっ…」
自分の指の動きに合わせて反り返ったりよじったりする。
昔から魅惑的に視線を誘う太ももを満足いくまで撫で回し、足の付け根に向けて順々と跡をつけていった。
「ああっん、あっ、やあっ……っ、」
悩ましげに乱れゆくのがたまらない。
ただでさえ柔らかい身体の、さらに柔らかい箇所をすべて揉みしだいて堪能する。
「うん…っ、や…そこ…っ。ああ…っ!」
身悶えて、切なげな吐息がかかる。
後頭部と背中に回される腕の温もりと、
その豊かな胸に埋もれていると、帰ってきたことを実感する。
寝乱れる姿に相変わらずいい女だなどと満悦しながら
沸き起こる乱暴な衝動をこらえつつ、耳元に舌を這わす。
嬌声は肉体的な快楽だけでなく、好きな男に抱かれて最上の空間を彷徨う女のものなのは間違いようもなく、
それがさらなる昂りを誘う。
「うう…っあっああん、は…んっ、アドニス」
熱でうかされた表情は本当にそそる。
「…んだよ?」
訊き返すとうわずった吐息を漏らしながら、ぎゅっと抱きついてきた。
「好き………」
間違っても同じ言葉など吐いてはやらないが、
「…んなこた知ってら」
一言くらいはぼそっと返してやる。決して上手い言葉ではないが。
それでも返事があったことに安心して彼女は微笑む。

412:名無しさん@ピンキー
08/04/16 00:57:33 5AlP8rHi
支援

413:代償
08/04/16 00:58:04 WFUCIuz9
照れ隠しに事を早め、両脚を割ってもう一度挿入した。
「ああ…ん…っ」
指とは明らかに体積の違うそれは彼女をゆっくり満たした後、緩く律動して少しずつ攻め立て始める。
「んっ、んん」
片足を肩にかけると、
「ひゃん…っ!」
より深く咥え込まされた身体が跳ねて、耐え切れずにぶるるっと震えた。
「はっ、ああ、……ん…ああっああっ!!…はぁ、はっ……」
突く度に発されるあられもない嬌声が耳を刺激し、そして弾む豊かな乳房が視覚的にも興奮を呼ぶ。
だんだんと激しく腰を使うと、応じるように喉からの音が高くあがる。
片胸の頂きと結合部の上にある芽を同時に押し潰してやると、ついに軽く達したのがわかった。
同時にこちらからも思わず呻きが漏れる。
「く…っ、おい、んな締めつけんなよ…っ」
「はあ、はっ、そ…んなこと、言われても…っ。あっ」
突き続けていた腰を繋がったままで少し休めていると、相手はじらされたと感じたらしい。
「や…!まだ…!も…っと、して……っ」
ねだられるのは好きだ。たまらない快感を煽る。
言われずともなのだが、せっかくなので「仕方ねえなあ」などともったいぶってみた。
「そんなにいいか?」
「……」
紅の頬をしたセレスが首を縦に振るのを見届けてにんまりと笑い、求めに応じてさらに覆い被さる。
すっかり淫らになった身体がさらなる恍惚を欲し、自身の腰をも揺らめかす。
そんな凄艶につられ、いつの間にか突き上げ方が激しさを増していた。
「ああっ、あん、あああ‥あっ!!…―いやっ待っ、ダメ!だめっ!だめえぇっ…」
濃厚な悦楽に翻弄され、泣きそうな声を上げながら必死でかぶりを振っている。
己の手の内で恍惚に惑う女を楽しみ、その顎をつまんでからかった。
「相変わらずお前の口走る“ダメ”は“イイ”としか聞こえねーなぁ」
目の前で、ほてった頬がさらに赤くなる。
「ばかっ!!もうっ何でそう意地悪……なの…っ!」
―――お前が可愛いからに決まってるじゃねーか、このばか
決して言葉などにはしてやらないが、顔面を押しのけようとする手のひらさえ、愛おしい女。
また喧嘩に発展しそうな空気を、弁解もせず、快楽で押し流す。
二人で夢中になって互いに溺れ、獣のように貪り与え合って、
狂おしいほどの熱と想いがとめどなく溢れては交わり、滴る。
繋いだ手が汗ばんでいる。
魂を区切る肉体さえ邪魔に思う。
もっと欲しい。

414:代償
08/04/16 00:58:38 WFUCIuz9
「ア…ドニス…ッ!」
余裕のない淫美な震え声で名を呼ばれて、限界が近いと知る。
一緒に。と言うのだろう。
「はあっ、んんっ‥…はっ、…好き…、ん!あああっ!」
抱きしめれば縋りつかれ、さらに縺れて絡み合う。
「…はあっ、ああっ、あ、うれ…し、はあっ、はっ……」
一瞬、目が合った。
動きも喘ぎ声さえもない小さな間がおかれた後、耳元で甘たるく囁かれる。
「好きなの…」
頬が触れる。
正気ががくんと揺らぐ。
腰をつかむと何度も強く突き上げ、彼女を連れて一気に高みへと昇りつめる。
「ああっ!やっ、あん!あっああっいやあっ!!  ―――っ……!!!」
彼女の中で爆ぜ、果てた。
昇りつめると荒い息をしたまま、何の遠慮もなく中で出せる喜びを感じつつ引き抜く。
秘所からこぼれる白い液体が彼女の肢体を伝いゆく。
この瞬間。
かつて自分の首を落としやがった女を下にしているという征服感と、それでいてこの女を愛おしいと思う感情、
大事な女だという普段は絶対に認めたくない想い、それらが不思議なほど溶けあってたまらない。
飽和しているのを感じる。
くたりと力の抜けた女の身体を強く抱きしめる。
行為を終えたばかりの心中に凶悪な独占欲が渦巻いている。
俺のものだ。
誰が獲りにきやがろうが絶対に渡すつもりはない。
されるがままに口付けの雨を降らされていたセレスが、うつろな目でつぶやく。
「満足した……?」
「冗談だろ。まだだ」
「…」
「空になるまで搾り取ってくれよ」
本気で呆れ果てたといったセレスの顎を、ニヤつきながらつまんだ時だった。

415:代償
08/04/16 00:59:09 WFUCIuz9
こそこそした気配が家の中へと侵入してきたことに気付く。
「セレス伯母様?」
「…大丈夫ですか…?」
廊下の向こうから、やっと耳に届く程の小声が忍び込んできた。
アドニスを刺激しないように女二人がこっそりと様子を見にきたのだろう、
どちらもひどくセレスを心配しているようだ。
「はーい!」
自分を押し退け、慌てて起き上がろうとしたセレスを力任せに押し戻す。
「駄目だ」
まだ繋がっていたい。
「ちょっ…アドニス…」
「このまま三日三晩喘いでもらうぞ」
「いい加減にして。皆が来てるのよ」
「ほっとけ」
真面目な顔で迫る。
「お前は俺だけ見てりゃいいんだよセレス」
口が恥ずかしげもなく本音をだだ漏らす。
半目の嫁は静かに眼を閉じ、ふう、とため息をついた。
「言う事きいてりゃキリがないわね…」
刹那。
かっと見開かれた双眸に閃光が走る。
気づいた時にはもうガードの余地はなかった。
「あ ん ま り 調 子 に 乗 っ て ん じ ゃ な い わ よ」
ドゴッ!!
気持ちのいい効果音と共に、横っ面に思い切り鉄拳を喰らい、吹っ飛ばされていた。
「おま………せめてビンタにしろよ…」
間違いない。剣を捨てた分、拳やら蹴りやらがやたら強力になってきている。
「え、だって。息子には手を出すなって言ったじゃない」
答えになっていない。
「あーもうこんなところにまで」
鏡に映る無数の小花に愚痴をこぼしつつも、
ささっと身体を拭き箪笥から服を取り出し身につけ、髪を整える。
最後に夫の頬に軽い口付けを落として微笑んだ。
「お昼よ。あなたの好きなもの手早く作っておくから。早く着替えてきてね」
その後は『お待たせ!ごめんなさい!』と声を上げながら、お嫁様はあわてて出ていってしまった。
……久しぶりに“あの女”にも逢った気がする。
取り残された夫はベッドの上でばったりと倒れた。
「な……」
認めたくはない。
「な ぜ 殺 た し」
認めたくはないが、明らかなるカカア天下である。






416:代償
08/04/16 01:00:22 WFUCIuz9
女達の笑い声(8割方クリスティ)が壁の向こうから聞こえる。
澄んだ月夜。
『皆に顔を出してよ』と何度か呼ばれたものの不機嫌を理由にガン無視を決め込んでいた。
よって、帰宅したばかりの夫はこの時間までほぼ放置プレイを受けている。
「よっ大将。メシ食ったか?機嫌直ったか?首ぐらついてねーか?」
カーテンのそよぐ窓から汚らしいヒゲ面が現れた。
「イージスか…丁度いい。チョップの礼だ。死ぬかくたばるか殺されるか好きなの選べ」
「いい年して八つ当たりは勘弁しろよ」
氾濫するどす黒い殺気を夜風と共にさらりと流される。
「ところでお前ファーラント置いてきたんだって?可哀想なことすんなよ」
「うるせぇ!知るかあんな電波ゆんゆんの仮説大好き野郎!……って、何で知ってんだ」
「さっきローランドんとこへこっちに向かってるって手紙来たんだよ」
セレスの元へ送ると誰かさんに破り捨てられそうなのを察知しての措置だろう。
「もうかなり近くまで来てるみたいだから迎えに入ってくるわ」
「迎えだぁ?何だよキメェなあんなん迎えが必要な年じゃねえだろ」
「あーいや、正確に言うと……」
心の底から面倒臭いと言わんばかりの巨大なため息が吐き出される。
「…エルドが 大 喜 び で迎えに行っちまったから止めに行ってくる」
「………」
生前自らの手で仕留められなかった獲物を前に、フル装備かつ闇夜よりも黒い笑顔で疾走するドチビの姿が目に浮かぶ。
…二度と戻ってくるな。
むしろ行き先間違えてツナギの男に公衆トイレにでも引きずり込まれろ。
「そういうわけだからよ、無駄な心配させるといけねーから女達には朝になったら伝えておいてくれ。
 俺ら四人で何とかしてくるから」
「ケッ。ほっときゃいいのにご苦労なこったな。用件はそれだけか?ならとっとと消えやがれ」
不貞寝続行体勢に入ると、背後でぼそりと呟かれた。
「水は方円の器に随う…とはよく言ったもんだ」
「…今なんか言ったか」
「水が器の形状によって姿を変化させるように、人も交友や環境で変わるって例えさ」
カナヅチとはいえ名を馳せた智将、小難しいことを口走りやがる。
「何が言いたい…」
「いやいやお前なんぞどうでもいいんだけど、セレスがさ。笑顔がすげー柔らかくなったなーって」
感慨深げにうんうん頷いている。
「愛の力は偉大だなあ」
…なんだ。何なんだその反応は。

417:代償
08/04/16 01:00:54 WFUCIuz9
「…おいカナヅチてめえまさか」
威嚇を受けてもヒゲ面の英雄は微量すら動じない。
「睨むなって。そんなんじゃ全然ねえからよ。
 ほら俺もとりあえずは生前ディパンの兵士だったしさ、一応な。
 王女様だったセレスのことはどうしても気にかかっちまう仕様なわけよ」
そういえばそんな設定だった気もする。
「ま、そうは言いつつも、こんな半端なこと言ってると、忠誠心の塊みたいな当時の同僚どもに殺されそうだけどな」
「…本当にそれだけだろうな」
「心配か?ははっ美人の嫁をもらうと気苦労が絶えないってヤツか。 ざ ま み ろ 」
今すぐ持てる力のすべてで樽の水に漬けてやりたい。
「てかよ、そんな常時気にかけてなくても大丈夫だって。彼女にはお前しか映ってねえよ。
 お前戻ってきてから笑顔の輝きが全然違うってさっき皆で言ってたところだ」
「…フン、当然だ」
来客は軽く苦笑すると窓から離れる。
「じゃあな。明日の夜には戻るから、夕飯は俺ら六人分も頼むって伝えてくれよ」
「…」
何だかしこりが残る
言うだけ言って去ろうとした魔術師の横顔に、そのモヤつきを投げかけた。
「ケッ…お気楽なこった。いいのかよ。
 俺みてーなのと一緒になっちまったの見逃してたら、またあの世逝った時その同僚どもに確実にボコられるぜ」
去りかけたイージスの動きが止まって、しばしの沈黙が訪れた。
「…こりゃ驚いた。何だ。多少は気にしてんのか。美女と野獣なこと」
「答えろ!」
やれやれといった表情のまま、杖で肩をぽんぽん叩く。
「ま、正直すげーことになっちまったなぁって気はすっけど。今の俺がどうこう言える立場じゃねえな。
 それに――落花流水の情をかき回すわけにはいかねえだろ?」
アドニスが日本語でおkという顔をするので苦笑して説明する。
「枝から散り落ちた花は水に浮かんで流れたいと思い、水は花を乗せて流れたいと思っている。
 早い話互いに想い合う仲だってことだ。四文字で説明するとラブラブってこと!」
「な…っ」
「ま、それでもボコられちまうってんなら仕方ねーんじゃねーの?甘んじて受けるさ」
淡い月明かりに照らされた男がニヤリと笑う。
「…」
「おっと、追いつけなくなっちまう。そんじゃあな。無用心だから窓閉めとけよ。
 お前のことだから正当防衛の名の下に嬲り殺してもいい泥棒でも待ってるんだろうけど、今はセレスがいるんだからよ」
「うるせぇ!消えるならとっとと消えろ!沈めるぞ!!」
「泣かせたらエターナルフォースブリザードな~」
言うだけ言って、本格的に噛みつかれる前に身を翻して行ってしまった。

418:代償
08/04/16 01:01:53 WFUCIuz9
舌打ちする。かなり意外な伏兵だった。
あんな奴がセレスを見守っていたなんてまったく気付かなかった。
バカじゃねーのかおせっかい野郎。
…。
布の上に拳を乱暴に落とすと、衝撃でベッド自体が震える。
そんなこと言われなくてもわかっているのだ。
花はもう、どう頑張ったところで、枝には戻せないのだろう。

星を撒く満月の光が夢のほとりへといざなう時刻。
女達の談笑も消えた。
不貞寝を継続していたらセレスが入ってきたので背を向ける。
「まだ怒ってるの」
「ケッ」
「というか、さっき誰かと話をしていなかった?」
「気のせいだ。いいから窓閉めろ」
言われなくても、といった感じで窓に近づいていき、
「きれいな満月」
と呟いてから窓を閉めた。
背中の向こうで、ベッドの端に座ったのがわかった。
「もう、感じ悪いわよ?そんなに心配しなくても数日後にはお別れなのよ。みんなあなたの話聞きたがってるわ」
髪をなでてくるので舌打ちをして振り払う。
「勝手にしろ」
「勝手にする」
頭の回転が速いので突き放そうとしても即座に切り替えしてくるのがムカつく。
そっと背中に絡みついてきた。
白い手が伸びてきて自分の手の甲に重なる。
この豚野郎…と思いつつも、とりあえず不満をぶつける。
「だいたいだな…あんな連中、たかが数回一緒に戦ったくれーの間柄じゃねーか」
「数回一緒に戦った、大切な仲間達よ」
「ザンデ流とカナヅチと、あと聖水の親父か。ここらはともかく…
 ローランドの野郎としり…………シェルは敵じゃねえかよ。
 あのギャーギャーうるせー姪だって、所詮お前の死因になる致命傷与えた女の娘だろ。よく話なんぞする気になるな」
「アドニス‥‥‥」
文句を言う時だけ非常に滑舌が良い、そんな手のかかる旦那にそっと疑問を投げかける。
「それを言ったら私達はどうなるの?歴史に残る一騎打ちをした気がするんだけど」
「俺らはいいんだよこういう間柄になっちまったんだから!関係ねえ!」
「そうよね、もう関係ないわよね昔のことなんて」
顔は見えないが、にっこりと破顔したのがわかる。
うまく誘導されたようで癪に障る。

419:代償
08/04/16 01:02:34 WFUCIuz9
「ねえアドニス」
甘えて背中に顔を埋めてきた。
「みんな、鈍感な私達がうまくいくようお膳立てしてくれた人達よ。大事にしなきゃ」
「お断りだ」
「奇跡みたいじゃない私達がこうしているなんて。そうでしょ?
皆が遠まわしに手引きしてくれたからこそこうしていられるんじゃない」
「だが断る」
「私達だけだったらお互い嫌われてると思い込んでて話し合うこともせず、今頃どちらかは骨だけになってた」
子供丸出しの返答をしていたが、その台詞だけには律儀に反応して、ごろりとセレスの方へ身体を向ける。
「どちらかだと?ふざけんな違うだろ。テメェだ」
「そうね」
苦笑しつつ、放置してある空になった食器に目を移して微笑む。
「どうだった?」
「ケッ」
認めたくはないが非常に美味かった。
「…食べてほしい人のこと考えながら作るといいって、教えてもらったから」
可愛いことを言われてしまうとどうもつまってしまう。
料理の腕前はずいぶんと上達していた。確かにがんばったのだろうと思う。
もう『頼むから食えるもん作ってくれよ』とからかっても、
憤慨されて『今に見てなさいよ』とおたまを投げつけられることもないのだろう。
食えるもんを出されるのはありがたいが、少し寂しい。
女が家にいろなんて言うつもりはさらさらないけれども、
多分これが、本来彼女が焦がれ、なりたかった姿なのだろうと思う。
でも
「……」
どうしても時折、あの女がよぎる。血腥い戦場で凛と咲いていたあの赤い花を。
この刃で絶対に手折ってやるつもりだったそれを、そうすることで永遠に自分のものにするはずだったそれを、
うまく、諦めきれない。
拭い去ることができない未練を持て余す。
結局どう取り繕うとも心のどこかで焦がれているのだ。
あの真紅に――――
あれが自分の前に現れてくれることはもう二度と無い。
深い深い奥底で静かに眠ってしまった、いや、眠らせてしまった。
彼女が目覚めるのは多分以前と同じように、力を求められた時。何かを助けたり、守ったりする時なのだろう。
そしてそれはまず無い。その前に自分が剣を振りおろしているだろうから。
…そう。結局、自分があの女の枷なのだ。

420:代償
08/04/16 01:03:07 WFUCIuz9
そろそろいい加減にしろ、と自分を戒める声がする。
こうさせたのも、こうなるのを許したのも自分であるというのに、我ながら勝手が過ぎるのを感じざるを得ない。
何もかもが今更だ。
殺すか、受け入れるか。どちらかしか選べなかったのだ。
そして殺したところで、動かなくなった彼女を見て自分が何を思うかなど目に見えていた。
あの時点で既に選択肢は一つしかなかった、それだけのことだ――。
記憶の中にいる金髪の戦乙女が勝手に現れて、優しく微笑んだ。
舌打ちする。
そうだ。
自分も変わってしまったのだ。
刃か、鞘かで、鞘を手にしたのだろう。
この渇望は鞘を選んだ代償、彼女が差し伸べた手をとった代償――微笑まれるための代償だ。
守らなければならない者を得て、守ることの本当の意味を知ってしまったのだろう。
矛盾しているのは百も承知だが、それでも時折とても逢いたくなるのも覆せない事実。
整理などつれられるはずもない。
このモヤつきは死ぬまで続くのだろうと思うと正直気が滅入る。
「なあに」
顔をまじまじと見つめていたらよりそってきた。
糞ったれが。誰のせいでこんなに悩んでいると思ってやがる。
心の中でそう毒づきつつも、認めたくないのだが、正直たまらなく可愛い。
「…てめぇが何考えてやがんのかさっぱりわかんねえ」
「そうかしら。……どこが、わからない?」
セレスを押しのけ、身体を起こしてぼそりと呟く。
「俺でよかったのかよ」
「勿論」
即答には迷いの欠片もない。それがくすぐったくて、ついまた背を向けたくなる。
「昔は近寄るのも嫌なんだと思ってた。ましてやこんなふうに寄り添えるなんて、今でもたまに信じられない」
告白される台詞の一つ一つに愛情を感じて非常にこそばゆい。
聞かなければよかった。
適当に流し聞くフリをしつつ赤い髪を一束つまんで弄ぶ。それを見て、優しく笑っている。
「私はなんだかんだいっても勝手だからね。自業自得な面も大きいし。解放されても相応の人生しか望んでいなかった。
 戦いの運命から離れて、亡霊みたいな静かな生活…激しい運命から放たれる代わりに、希望も持っていなかった。
 こんな風に誰かのそばで幸せでありたいって願える日がくるなんて思わなかった……」
口を塞いでやりたいと思い始めた矢先、急に相手の声のトーンが落ちた。

421:代償
08/04/16 01:03:36 WFUCIuz9
「あなたこそ私で良かったの」
突然問いかけられて内心で焦る。
「別に……俺には選択権なんてねーからな」
彼女と違って、気の利いた返答などできない。
そんな伴侶の回答にセレスは苦笑いを浮かべつつ、
「そうね……剣を持ってない私なんかじゃね」
自嘲して軽く俯いた。
ぎょっとして思わず目を見開く。
嫌な女だ。がっつり察してやがる。
落ち着かない沈黙の後、セレスはふと天井を仰ぎ見て、幾分か晴れやかを装った声でこう告げた。
「やっぱり、私――もう一度剣を持とうかしら?そしたら前みたいにそばにいれるしね」
その態度に、彼女に断腸の思いで剣を置かせた夫は軽い苛立ちを覚え、咄嗟に拒絶を叩きつけてしまう。
「おい――やめろ。そんなフラついた心構えで適当なこと吐いてんじゃねえよ」
叱られて、瞬時に表情が暗く翳る。
「そんなつもりじゃ…」
二人の間に音を立てて亀裂が走ったのを否応なしに感じた。
動揺で言葉が見つからずに沈黙が続く。
「…いつまでもそんな顔してんじゃねえ」
それでも何とか言葉を吐くと、セレスは少し寂しげな微笑みを浮かべ、間を埋めるように再度寄り添ってきた。
「…私、あなたのそばにいていいのよね?」
当然だろう。
「聞くんじゃねえそんなこと」
だが口からはぶっきら棒で曖昧な答えしか出てこない。
どうしてこんな時にまでつれない素振りしかできないのか、己に苛立つがどうしようもない。
「…私はかわいい女じゃ決してないけど」
不安を隠し切れない様子だが、
「誰よりもあなたのことが好きよ…」
照れの入った小声で囁いてきた。
フン、と鼻を鳴らす。
だから捨てないでとでも言いたいのだろうか。
別れる気などないとさっき言ったばかりだというのに。
「そんな蚊のなくような声じゃ聞こえねえな」
調子に乗ったわけではないのだが、重くなってしまっていた場の雰囲気をはぐらかすためにそう言う。
怒るかと思ったが、この状況下のせいもあり、性根が真面目なセレスは真に受けてしまったらしい。
その陰りの無い緑色の瞳で真っ直ぐに見上げてくる。
「愛して……います」

422:代償
08/04/16 01:04:19 WFUCIuz9
仰天して一瞬石化してしまった。
初めて敬語を使われた気がする。
気持ちとは裏腹に、照れ隠しでメチャクチャに罵倒してやりたい欲望がわきでてくる。
必死で葛藤していると、
「いいの。答えなんかいらない」
と先手を打たれてしまった。
そう言われても、何となく負けた気がして気に入らない。
かといって自分もだといえるような性格でもない。
何か別のことを、何か、言わなければ。
「突然わけのわからねーこと言い出すんじゃねえよ!!死ねッ!!」
言った。
互いに閉口する。
うわーすげえ。有り得ないだろ俺。脳内で冷静な自分がツッコむ。
「ごめんなさい。私も調子にのりすぎね」
怒鳴られた嫁は作り笑いの貼り付いた顔を逸らしてしまった。
消えてしまいそうに寂しげだ。
彼女なりに頑張っただろうに、己の最悪な旦那っぷりに腹が立つ。
まずい。まずすぎる。
これ以上の不協和音を奏でたら本気でオワタルート直行の刑が待っている。
慌てて背後から抱きしめて繋ぎとめた。
「…別に謝るこたあねえよ」
腕の中に納まっている女から一気に肩の力が抜ける。耳に届いた一言に安堵したのだろう。
旦那のごつい腕に指を添えて、嬉しげに鈴の音で笑う。
「あなたの大きな手、好き」
正気が揺らぐのを奥歯を噛み締めることで凌ぐ。
何なんだこいつ。
頼むから突拍子もなく可愛いことをいうのはやめてほしい。
「…さっきね」
「あ?」
「さっき。私が投げやりに、好きにすればって言った時。やめてくれて、宥めてくれてうれしかった。
 意地張っちゃってごめんなさい」
「…」
一瞬意味がわからなかった。
いや、あの終了寸前の状況に陥ったらそうする他ねえだろ…常考。

423:代償
08/04/16 01:05:06 WFUCIuz9
「よくわかんねーが、そこはテメェ的にはうれしいところなのか?」
「だって。本当にあのまま無理矢理されるのかと思ったもの。
 怖かったし…つい、やっぱりその程度の存在なんだって悪い方に考えちゃって、泣きそうだった」
「………」
何故そうなる。納得がいかない。
アドニス的には初夜からずっと大事にしているつもりなのに。あくまでアドニス的にはだが。
さらに強く抱き寄せて自分の方に顔を向けさせる。
「コラ。テメェの中でどこまで見境のねえ発情ザル設定なんだ?俺は」
「そういうわけじゃないってば。ただ帰ってきたばかりだったし仕方ないのかなって…
もう、うれしかったって言ってるんだから素直に受け入れてよ」
やはりそうだ。
以前から気付いてはいるのだが、嫁から求められている物事のレベルが全般において、かなり低い。
明らかにいろいろ期待されていない。
求められすぎると振り払いたくなるが、求められなさすぎるのもおいちょっと待てである。
眉間に皺を寄せていると頬を撫でられ誤魔化された。
しかし驚いた。あんなでかい剣豪快に振り回してた分際で、案外繊細な女だ。
下手な男よりずっと男前な性格だと思っていた。
好きだの何だの言うのも、自分の名をしっかりと呼んでくるのも、不安からきていることにやっと気づいた。
自分と同じく駆け引きができる女でもない。
彼女なりに関係を円滑に繋ぎとめるために一生懸命やっているのだろう。
理解してしまうと、この数ヶ月、自分を待っていた彼女の心情が手を取るようにわかり、少々いたたまれなくなる。
いかん、本気でいかん。このままではダメダメ旦那の烙印を押される。
いや既に特大のを押されている気がする。
つーか何か基本的に噛み合ってない。
これはまずい。
男として、伴侶として安心させてやらなければ。
そうだ一言でいいのだ、これを言えばこの女は絶対に喜ぶ。
ただいま、と。
「た」
ただいま。
「た?」
畜生…………言えねえ…………………
「明日は少しくらいは連中と話をしてやってもいい…」
結局そんな無難な言葉しか与えてやれない。
「そうしてくれるとうれしいわ」
それでも彼女はいいと言ってくれる。

424:代償
08/04/16 01:05:59 WFUCIuz9
だが夫婦になった以上、その優しさにいつまでもぶら下がっているわけにはいかない。
決意して、優しく束縛を解いて離れようとしたセレスを再度抱き寄せた。
「待て!俺も、何か言ってやる。聞いていけ」
「へ?」
その爆弾宣言は、嫁を喜ばせるよりもむしろ心配させた。
「…無理しなくていいのよ?あなたそういうのに向いてないんだから」
「うるせー男ナメんじゃねーぞ」
「いやナメるとかそういう話じゃ…あーはいはいそれじゃ聞いてくわよ……」
かくして。
己で招いた流れで勝手に溝にハマリ、アドニスは愛の言葉を紡ぐなどという一世一代の大作業に入った。
ある意味人生最大の難関ktkrといった具合である。
なんせ彼女の想いを受け入れた時の台詞さえ、
『俺も(テメェと同じく頭が)イカれてるってこったこれでいいか豚野郎』などという男なのだ。
しかしここで退くわけにはいかない。
だが、何を言えばいいのだろう。
「何でもいいわよ」
明らかに旦那の焦燥を感じている嫁から横やりが入る。
かといって、たとえ筋肉の塊だったとしても俺はお前のことを とか本音を言っても絶対ボコられるだけであろう。
何を言えばいい。
一体、何を――。
――………。
沸点の低い頭がだんだんイライラしてくる。
面倒くせぇ。何故俺が。何でこんなことに。
だいたいこいつが無駄に心細そうなツラを晒すから悪い。
“落花流水の情”であることなんぞわかりきってるじゃねえか。
そうだ。
一言言っておかなければ。
「いいか耳かっぽじってよく聞けやこの豚野郎」
気がつけば趣旨の違えた結論を唸り声で搾り出そうとしている。
やれやれやっぱりトチ狂ったかと先読みしている嫁に向かって言い放った。
「お前がここにいるんなら、たとえ刺されようが抉られようが俺はぜってーここに戻ってくるんだ!!
 無駄な心配してんじゃねえぞ!!わかったかボケ」
途端。
セレスの呆れ顔が瞬時に色を変え、丸くなった瞳が驚きに染まる。
その表情を確認した次の瞬間、アドニスは自分が何を口走ったのか理解した。
後悔の大波が襲ってくる。
今、俺、ものすごく似合わない台詞をゲロってしまっ…た、よう…な……

425:代償
08/04/16 01:06:43 WFUCIuz9
「…ぷっ」
硬直時間が解けたのはセレスの吹き出しが合図だった。
「テっテメェ!!そこで笑うか!!」
「あはははごっごめんなさい、でもあなたの顔ったら」
嫁はスイッチが入ってしまったかのように笑い転げている。
笑わせたかったわけではない。
アドニスは羞恥と怒りで溶鉱炉のように熱していたが、その爆笑が別の感情を隠すためだということはわかっていた。
「あーこのアホいちいち潤んでんじゃねえよバカヤロー!!軽く流せっつーの!!泣きたいのはこっちだ!」
「だって、うれしいんだもの…」
狂ったように笑ったまま、首に抱きついてくる。振り払おうとしても絶対に離れない。
赤い髪が鼻をくすぐる。
ため息まじりに天井を仰ぎ、観念してひっぺがそうとする手を止めた。
「やっぱ、お前なんだよな……」
「え?」
「何でもねえよ」
そのまま唇を奪って舌を絡ませる。
息継ぎの合間につぶやく。
「帰ってきたんだなと思っただけだ」
年貢の納め時がきた。そう相手の体温を感じながら思う。
そろそろ現実を受け止めよう。
こうやって抱きしめているだけでも、いや抱きしめているだけの時間の方が大事になってきているこの現実を。
不安も不満も未だ大きい。ただそれはこの女だからだ。
どうでもいい相手ならすぐ別れてそれきりにするだけの話。
選んだ女だから惑うのだろう。
大丈夫だと確信する。
帰ってきていざ彼女と向かい合ってみると、ホッとした。
その声、その姿、浮かべる笑顔でわだかまりが一気に溶けてしまった。
心底、認めたくないのだが―――
自分が本当に大事なのは斬鉄姫ではなく、このセレスという女らしい。
宿敵だった彼女だけではなく、言葉を交わしたり、睨みあったり、ずっと隣にいた女だ。
つまりはそういうことだったのだ。
…認めたくはないし、死んでも口になど出してやらないが。
「何だよお前。ひょっとして俺がどっかトンズラこいちまうとか余計な心配してやがったのか?」
図星と言わんばかりに目を伏せるセレスの額に人差し指を突きつける。
「らしくねえな。だったら普段から離れてもちゃんと戻ってくるようにしときゃいいじゃねえか。しっかりしろよ」
二度と剣を持ちたくないというのであればそうすればいい。
変わるというなら、そうなりたいというのであれば、好きな様になればいい。

426:代償
08/04/16 01:07:08 WFUCIuz9
「ったくよー、縮こまってるお前なんぞ張り合いなくてつまらねえんだよ!
 逆境でも無意味に踏ん反り返ってムカつく程図太いのがお前だろ!」
「…酷い言われ様」
「おおそうだな。俺もずいぶん素直な正直者になっちまったよなー」
挑発的にニヤリと笑う。
セレスはしばらくふくれていたが、ずっと不安げだった面持ちに数秒後、夫と同じ類の笑みを浮かべた。
「何よ。言ってくれるじゃないの。別に言われなくても放してあげるつもりなんてないわよ。絶対にね」
「望むところだ」
肩に顎を乗せ、後頭部をぽんぽんと叩いた。
戸惑うこともあるだろう。
でも
「…正直に言うわね。ずっと不安だった。剣を持ってない私なんて、あなたには…それにやっぱり私は、生前あなたを…」
受け入れてやる。
「だー!まだそれ引きずってんのか!!ほんっとテメェは豚野郎の分際でいつまでもうじうじしつけえな~!
 テメェの目の前にいんのは誰なんだよ?俺だろ?その俺が気にすんなっつってんだから気にしてんじゃねえよボケ!」
変わらずに想っててやる。
そう思えるようになった。
「…ありがとう」
唇からこぼれた小さな礼とともに、再度首に手を回してゆっくり寄りかかってきた。
甘い香りが漂ってきて、多少平静を失う。
「まあだから。何が言いたいかっつうと。テメェがどうなろうが知ったこっちゃねえぞと。関係ねえぞと。
 別に俺はかわんねえぞと。…好きな様にやれよと」
「うん」
さらに強く抱きついてくる。
うん、ねえ…。
ずいぶんと懐かれたもんだな、と少々気が抜ける。
「うれしい…」
幸福で満たされた呟きが耳をくすぐる。
ぐっとつまる。こういうのは苦手だ。胸が変にしめつけられる。
別に、俺は悪くない。どこもおかしくない。
俺はどうもこいつに弱いんだ。ただそれだけのことだ。
口付けたままここぞとばかりに体重をかけ、ゆっくりと押し倒した。
「ん…。ちょ…っと」
胸元に指を忍ばす。
「お前がでけぇ声で鳴かなきゃいいだけの話なんだろ」
拝み倒す前に『またこの男は……』という顔で眉をよせられてしまったので、拒否される前にすごむ。
「わかってる!ゆっくり!優しく!すりゃいいんだろっ!つまんねえが仕方ねえ妥協してやる」

427:代償
08/04/16 01:07:41 WFUCIuz9
目を丸くした後、怪しんで顔を覗き込んでくる。
「………本当ね?」
「嘘つきゃ顔見せなくなるんだろ」
口を尖らせて愚痴ると、下に寝かせた女の表情が緩む。
「ばかな人」
「うるせー豚野郎」
安心しきった微笑みを浮かべてくすくす笑っている。
確かに以前よりずっと明るい笑顔で、たくさん笑うようになった。
俺を選んで何故そうなる。
変な女だ。
理解し難いその柔らかな微笑みを絶やさぬまま、セレスは窓の方に目をやった。
「…覚えてる?初めて一緒になれたあの日も、今日みたいな満月だった」
「あぁ?そうだったかぁ?くだらねえこと覚えてやがんなテメェは」
もちろん覚えている。
結局あの後は二人とも眠れるわけもなく、かと言って言葉を交わす気にもなれず、
満ちた月の下でぎこちなく横になっていた。
同じ布の下で寝ている。
だんだん信じられなくなってくる。
いつもの都合のいい夢でも見てるだけなんじゃねーか俺、という気になってきたので
隣りで天井を見ている女の頬を撫でてみると、紛れも無い人の体温が伝わってきて、現実を実感する。
少し戸惑ったような視線もそろそろとついてくる。
間をつめてみても何の拒絶もなく、髪を撫でてもまた少し距離が狭まるばかりで。
奇跡と信じていたそれは実はあまりにも身近で二人を手招いていた。
長い夜の果て、暖かい光が密やかに降り注ぎ始める頃、
腕の中にいる女からの安らかな寝息が耳に届く。
――そうだ。
あの時の気持ちをどうして忘れてしまっていたのだろうか。
無理やり押さえつけなければ手に入らないと思っていた奇跡が目の前で起こっているのに。
認めたくはないが生きてゆく上でもうこれ以上の幸運は二度と訪れないだろうと、
認めたくはないがもう何もいらないとすら思わされたその出来事を――。

428:代償
08/04/16 01:08:12 WFUCIuz9
あの時から片方が欠けるはずだった未来は常に交じり合い、跡には一つだけの轍を刻み続けている。
結局。
こいつなら勝てなくてもいい、
こいつがいれば何だっていい、
そんな恐ろしい状態にまで突き落とされてしまった。
まったく、こっちはいつ愛想をつかされるかとひやひやしてるのに。
当たり前みたいに人を変えていくくせに、
ちょっと連絡しないぐらいのことで傷つきやがって。
むかつく。
むかつくから、本音など生涯口になど出してやらない。
いつまでもそうやって存在のすべてで俺を惑わしていい気になってやがれ。
いつまでもそうやって、
俺のそばで、
俺を求めていろ。
そうさ冗談じゃねえ幕が降りるまで
くたばるまで素直になってなどやるもんか。
どうせ今回も俺の方が先に死ぬんだろうが
絶対忘れることのないように俺を刻んでいってやる。
ばーか。
ざまあみやがれ。
「おかえりなさい……」
耳元で吐息まじりに囁かれるのは、自分だけが聞ける優しい音をした甘い言葉。
「……あなた」
そうやって気付かない間に溶かしてしまう寸法なのだろうが、そうはいくものか。
初めて関係を持った夜から少しも変わらないのは、長いまつげがふちどる瞳から注がれる視線。
いつものように不器用に逸らしつつ、内心では彼女という存在のすべてに大きくため息をついている。
悩んだだけ無駄だった。
我慢などせず、とっとと帰宅すればよかった。
変わってゆく彼女に惑ったところで、どうせ気持ちは変わらない。
こうやってやっと一つわかりあえて、道はずっと続いてゆくのだろう。
急いでどうなるものでもないようだ。

微笑む口元に引き寄せられて気付くのは、結局はずっとその存在に捕らえられている真実。
視線を逸らせ、己の陥った現状にため息をつく。


まったく
せっかくつながった首にも
首輪が巻かれてるときた





429:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:09:22 WFUCIuz9
以上になります
読みたいって言ってくれた&待ってくれた方々、本当にありがとうございました
遅くてすいませんでした

430:名無しさん@ピンキー
08/04/16 01:42:40 wYhNaIDP
>>429
投下乙!!全裸で待ってて良かったw
テンポいいしネタが濃ゆくて面白かったww甘い部分もたまらんですwww
セレスはツンデレ暴れ旦那を上手い事懐柔してるようだなあ
さてもっかい読んでくる

431:名無しさん@ピンキー
08/04/16 06:31:46 4IYMfNlQ
かか神よ、ありがとう本当にありがとう!!
夢中で読んじゃったよ物凄い面白かったよ
正直な話、随所に仕込まれたネタで何回吹いたか分からんw

432:名無しさん@ピンキー
08/04/16 09:41:07 Za4NWUAu
age

433:名無しさん@ピンキー
08/04/16 16:57:45 EFBTMoPr
ギャグ色濃くなってんじゃんなんだこれwリアルでコーヒー2回吹いたじゃねーかwwGJ!

あとチョイ役だったがリシェルが清楚美人設定なのは高く評価する

434:名無しさん@ピンキー
08/04/16 19:28:35 BWxBThKg
待ってたよ…待ってたよ!!
セレスよりファビョニスの狂犬っぷりに萌えてしまった。
ひ●にゃんw
超GJ

435:名無しさん@ピンキー
08/04/16 20:03:22 IVSX+p0p
おぉ、GJ!!!

餞別に込められた女性陣の集団嫌がらせに全米が泣……いや笑った

436:名無しさん@ピンキー
08/04/17 09:12:03 7eT1pR8G
アドニスがおっぱい星人になってて非常に近親感を覚えた
でも黒刃菌ムカつくw乙



俺もこんなかわいい嫁が欲しい…orz

437:名無しさん@ピンキー
08/04/17 11:07:38 wudZ1qBD
そういやエインフェリアセクハラ四天王ってアドニスと他は誰なんだろう
堅物そうなエインフェリアばかりで想像がつかない……

438:名無しさん@ピンキー
08/04/17 11:30:51 oDUY9jf/
一見悪の魔法使い
その実純情駆け落ちマンな奴がいたろう・・・

439:名無しさん@ピンキー
08/04/17 11:53:15 wudZ1qBD
>>438
あいつのことか!
でも彼は奥さん一筋なイメージが……あぁ、奥さん限定でセクハラってことか!

440:名無しさん@ピンキー
08/04/17 13:02:08 7eT1pR8G
俺はシルメリアが連れ歩いてたエインフェリアだけじゃなくて
ヴァルハラにいる連中とか
エインフェリア界全体で言ってるのかと解釈したが
>セクハラ四天王

不動の一人とかテラヒドスw

441:名無しさん@ピンキー
08/04/17 13:17:47 oDUY9jf/
しかしVP2は「女性の」魔法使いがいないのが不満たらたら。
逆に弓使いは大半女性だし、性差ありすぎだ。

442:名無しさん@ピンキー
08/04/17 13:19:56 oDUY9jf/
セクハラ大魔王といえば
ヘタレストーカー君でFA
量産ホムンクルスに歪んだ愛情ぶつけまくり。

しかしヴァルハラの某赤い彗星も大概だけどなwww

443:名無しさん@ピンキー
08/04/17 13:38:47 J5PW4etU
か、神ありがとう!ものすごく笑ってものすごく萌えさせてもらった。
まさに珠玉のSSだったよ。

セクハラ四天王…思い浮かばんな。
ザンデか?言動はともかく半裸だし。

444:名無しさん@ピンキー
08/04/17 14:05:36 fJgfFfsJ
なんというセレスは俺の嫁byファビョニスなSSなのだろうwwwwwGJ!!

445:名無しさん@ピンキー
08/04/17 17:21:39 3zTb0d4H
かかか神よ生まれてきてくれてありがとうGJ!!
こんだけ長文ならさぞかし時間もかかったんだろうな
職人の愛(キャラやシステムやらのゲーム全般に対しての)を感じたよ
本当に乙でした

446:名無しさん@ピンキー
08/04/17 18:03:43 Vbm2oY9Z
しかし今度のVPには時代的にレザードは絡まないのか・・・

残念だwww

447:名無しさん@ピンキー
08/04/18 01:35:43 3FZKIDvU
ファビョニスGJ!!!!!期待以上の作品だ!ギャグで吹いたwww

448:名無しさん@ピンキー
08/04/18 04:07:16 QhhE3dGA
ヨシュアとマーヴェルたんの話きぼん

449:名無しさん@ピンキー
08/04/18 20:23:26 aO6Jclsj
相も変わらずやりたい放題だなこの職人は
だがそれがいい
GJ

所で鬼畜ルートの方は本気でお蔵入り?正直結構待ってたorz
以前も書いたが、エロ部分だけでもお願いしたいのだが無理か

450:名無しさん@ピンキー
08/04/18 22:19:18 ne1miVs+
仲間がいたので便乗ですいませんが私もずっと待ってましたorzエルドルート
これだけ書ける職人さんだと思うとがっかり倍増です…
できたらお願いします
この通りです

451:名無しさん@ピンキー
08/04/19 16:32:15 3JNNRsMl
何かしらんが鬼畜も大歓迎
投下できるならぜひ読ませてくれ
他の職人さんも待ってます

452:名無しさん@ピンキー
08/04/19 20:20:08 7zQXWdfm
誰も結婚してるなんつー超展開につっこんでなくてワロスww
今回も俺のクレセントが黒くて良かった!!長文乙!!

そしてエルドルート待ってた組三人目の俺が通りますよ
今、ネット回っても2エインフェリアのエロSSなんてとんと見つからないんで
そういう意味でも切望してます
さすがに無理にとはいえないが

453:名無しさん@ピンキー
08/04/20 02:34:12 LOTmXyPJ
いっそ3P…と一瞬だけオモタ
神小説を読みながらボディパされつつ逝ってくる…λ

454:名無しさん@ピンキー
08/04/20 18:44:18 fgRzmRsQ
ボディパの前にイカスミソードで真っ二つなキガス

455:名無しさん@ピンキー
08/04/20 20:35:03 D4zDjeIw
これだけ気合の入ったSS投下後に
お願いするのもどうかと思って我慢していましたが
エルドルート切望待ってた組4人目ですノシ
全裸土下座でお願いします


456:名無しさん@ピンキー
08/04/21 07:29:21 qAS6Lqdr
おまいら今回の投下が挫折の詫びだったって知ってんだろ
勘弁してやれw

457:名無しさん@ピンキー
08/04/22 16:28:35 R8OArv6e
だってずっと待ってたんだよ…泣きそうだ

458:名無しさん@ピンキー
08/04/22 17:20:59 sonVXl5t
あんだけの力作投下してくれた書き手さんに、なおもクレクレすんのはみっともないと思わんか?
おまいさんがずっと待ってようが泣こうが、知ったこっちゃあるまいよ
つか、泣いてワガママ通そうって子供くさい精神年齢なら、この板見ない方がいいと思うんだぜ
どうしても見たいってんなら、建設的に自家発電マジオススメ
そんで書いたらここに落とすんだ。少なくとも4人くらいは喜ぶかもしれんぜ
あの人に書いて欲しいってのはわかるが、いい加減しつこい。

459:名無しさん@ピンキー
08/04/22 17:49:21 R8OArv6e
ごめんなさい自重します

460:名無しさん@ピンキー
08/04/22 21:46:47 dR0JB6TW
とりあえず俺から言えるのは…

マターリやろうや。

で、神に引き続いてSSをUPするエインフェリアはおらぬか。

461:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:07:51 oyjZUUQU
ファビョニスです、投下じゃないのに何度も出てきて真面目にスマソ
俺がいろいろと半端なことを書いたせいで結局スレの皆さんにご迷惑をかける形になり、申し訳ない
年内としかお約束できない上かなり微妙な鬼畜欝カオスですがエルドルート完成させて投下させてもらいます
どうも200KB近くなりそうですが、ご容赦ください
なので鬼畜ルートの話はどうか終わりにしてください

セクハラ四天王は>>440さんの解釈のつもりで使いました、わかりづらくてすいません
お詫びレスの最後ですいませんがお礼を言わせてください
「代償」へのレスをくだかった方々&投下中に支援くださった方、本当にありがとうございました
では

462:名無しさん@ピンキー
08/04/22 23:57:48 cWJCF4iB
気長にお待ちしてますノシ

ネタ満載なのに妙にリアルでワロタ>ニダも食わない夫婦喧嘩

463:名無しさん@ピンキー
08/04/23 00:08:58 fBVb66U+
了解した
職人もこう言ってることだし終了してまた次の投下時に盛り上がろうぜ


ところでSO1,2リメイクものはまだなのか…
自家発電したいがSSは難しいなあorz即挫折

464:名無しさん@ピンキー
08/04/23 09:56:48 B7Hl4JwI
おいおいマジかいな…いや、すげーうれしいけどさ>鬼畜ルート
まあファビョニスがやるって決めたんなら何もいわないでおくよ
ティッシュ大量に用意して俺も気長に待ってます

インアン発売日決定まだか

465:名無しさん@ピンキー
08/04/24 17:26:44 wobSF63X
PCぶっ壊れてやっと直ったところになんというネ申キタ─
気温が20度超え始めたので全裸で気長に待ってます

さてもう一回読んでくるか

466:名無しさん@ピンキー
08/04/26 10:54:16 7+L/VPUg
首もげ野良亭主wwwwww

467:名無しさん@ピンキー
08/04/26 23:00:46 M1P+dC1s
神が来るまで保守代わりにフィレスのソロ(?)でも置いときます。
嫌な方、「フィレスソロ」をNGワードでお願いします。

468:フィレスソロ
08/04/26 23:01:32 M1P+dC1s
 ユグドラシルでの戦闘の際、敵の攻撃によって戦場から弾き出されてしまったフィレスは、ため息を付きながら敵がいなさそうな場所に腰を

下ろした。
「…は~あ、アリーシャもルーファスもラブラブよねー。」
 ため息を付きながらこのダンジョンに来るまで時の二人を思い出す。
「懐かしいな…。アタシもあんな時があったわねぇ。」
 過去に思いを馳せながらフィレスは、生前の夫との事を想う。
(ふふふ、あんな事もあったわね。)
 二人で家臣の目を盗んで城を抜け出し、遠駆けに行った事。
 そして、初めてのキスと、想いを交し合った事。
(あの時にクリスを授かったのよね…。)
 ロマンティックな思い出とは裏腹に、久しぶりに情欲に火がついたフィレスは、我知らず服の上から胸をまさぐっていた。
「んっ…!」
(いけない…こんなの、誰かに見られたら…。)
 そう思いながらも、一度始めた事はなかなか止められない。
 夫の姿を思い浮かべながら、双丘をやわやわともみしだく。
「ハァ……ッ…!」
 そうして体に触れているうちに、かつて彼がフィレスに囁いた言葉が甦ってくる。
『フィレス、もっと俺を感じて…。』
 同時にあの日の情事を思い出し、更に体が熱く火照る。
 胸の先端に触れ、そこを軽く擦ると自分の体が喜んでいるのがわかった。
「アアッ!」
 それだけで下腹部は甘く疼き、切なさが湧き上がる。
 堪えきれず、パンティの中へ手を伸ばせば、既に触れて欲しくてたまらなくなっている彼女の敏感な部分がぷっくりと己を主張していた。
「ふ…ああん…。」
 初めはそっと。だが全身を走り抜ける快感の波にそこに触れる指の動きが激しくなる。
「ンッ…クゥッ…あ…ハァッ!」
 同時に呼吸も次第に荒くなり、抑えようとしても口からは快楽の喘ぎが突いて出る。
(シ…フェル…寂しいよ…シフェル…。)
『足を開いて、フィレス…。俺を受け入れてくれ。』
 彼を想うと同時にまた彼が彼女の耳元で囁いた言葉が蘇る。
 邪魔になったパンティを下ろし、足を開けば、熱くなった秘所と冷たい外気が混ざり合い、新しい快感が生まれた。
 それが更に彼女を追いつめてゆく。
「は……あッ…。も、ダメ…。」
 先程から間断なく訪れる快楽の波が、彼女の目の前を白く染め、脳裏にあった夫の姿も遠くする。
 そして…一際激しく指を動かすと、凄まじい衝撃が彼女を襲った。
「あはぁぁぁぁぁっ!」
 ビクビクと体を数回震わせ、フィレスは一人で達してしまった。
「あ…ああっ…。シ…フェル…。」
 そのまま壁によりかかって余韻に浸る彼女の目に、彼女を探しに来たらしい仲間の魔術師の、白いフード姿と目が合ったのはその時だった。

終わり


最後の仲間は誰でも良かった。
でも元敵同士だと気まずいよね、って事で。

469:名無しさん@ピンキー
08/04/27 12:30:03 fvlkn7nf
>>468
GJでした
白いってとゼノンか
青かったら気まずいどころじゃないwそれはそれでみたいが

470:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:20:19 Hco48KPy
SO1もSO2もやったことあるんだけど、
恋愛要素が増えてるならリメイク買おうかなと思ってるんだが
やった人がいたらどんなかんじか教えて欲しい

SO1はロニキスとイリアが好きだったよ


471:名無しさん@ピンキー
08/04/29 18:57:21 dJBps4NI
>>468
乙!!

472:名無しさん@ピンキー
08/05/01 10:28:23 qznmOyxc
>>468
GJ!!

>>470
ロニキスとイリア好きならリメイクはやる価値あるんじゃないかな?
結構この二人の恋愛絡みのPA増えてたよ。続き物のPAもあったし…
EDのプロポーズは萌えた

473:名無しさん@ピンキー
08/05/04 14:10:13 G0diIR1w
>>470
ニコニコでプレイ動画あったよ
・・・ロニキスとイリアの絡みはあるかは覚えてないけど

474:名無しさん@ピンキー
08/05/09 17:48:29 LUmIaWhC
>>472-473
お礼が遅くなったけど、返答ありがとう

購入することにしたよ


475:名無しさん@ピンキー
08/05/13 23:59:07 tvapQ6at
突然だけどもうSO3の保管庫見れないからさ
>>342URLリンク(www9.atwiki.jp)をまとめて
保管依頼してもいい?

476:名無しさん@ピンキー
08/05/17 21:39:12 ebDZxF8c
医院で内科医

477:名無しさん@ピンキー
08/05/19 20:58:56 K1tgSZWQ
ただいままとめ中
それにしても初期のSO3スレはいろいろとすごいな

478:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:23:00 Z6Msy3ma
>>477
GJ

479:名無しさん@ピンキー
08/05/19 21:34:15 K1tgSZWQ
ごめん、少しずつまとめてるからまだ時間かかるよ
5月中には保管依頼できるようにします

480:名無しさん@ピンキー
08/05/19 22:10:17 Rpb5v5rW
無理しない程度に頑張ってください。
専ブラ使っていなかった頃のログが読めない自分には非常にありがたいです。

481:名無しさん@ピンキー
08/05/19 22:29:19 K1tgSZWQ
>>480
俺は>>475の過去ログサイトの奴まとめてるだけなんだ
だから読むだけなら>>475に全部あるよ

482:名無しさん@ピンキー
08/05/19 22:54:49 Rpb5v5rW
そうだったのかーーーーーーーーぁ
もう読めないと思ってたorz


483:名無しさん@ピンキー
08/05/22 03:48:33 DYN/jtYl
あげ保守

484:名無しさん@ピンキー
08/05/27 20:16:42 c4hm8NiJ
まとめ期待あげ

485:481
08/05/31 22:30:51 jjeTOwGg
5月中にまとめるって言ったけど無理でした
すいません…
今7スレまでまとめたのでもう少しお待ちください

486:名無しさん@ピンキー
08/06/01 00:10:22 amEefU5Z
乙!フラッシュチャリ夫!乙!

487:名無しさん@ピンキー
08/06/01 01:45:55 X0jx/8dn
GJです!無理せずに頑張ってください!

488:名無しさん@ピンキー
08/06/04 05:28:05 xavqX3Cs
保守

489:名無しさん@ピンキー
08/06/07 15:08:44 fWac0pvu
今更だけどSO3のスレって11も行ったんだ
すごいな

職人さん達帰ってきてくれ…orz

490:名無しさん@ピンキー
08/06/11 19:16:47 yIqfhtF1
発売が発表されたものの、対応機種が未定となっていた『スターオーシャン4』が、Xbox 360で発売されることに!
発売時期は2009年予定。

スレリンク(gamenews板)

491:名無しさん@ピンキー
08/06/12 19:49:46 GalQyANc
痴漢の宣伝くせぇwwww


それはおいとくとしてもキャラ微妙じゃね?何というかタッチが……。

492:名無しさん@ピンキー
08/06/12 20:30:20 n+ya6pnU
西園寺さんかわいいです

493:名無しさん@ピンキー
08/06/13 15:42:22 qVw2pump
インフィニットなんとかが箱○って聞いたときから
箱○な気がしてたけど・・・・・・箱○かぁ・・・
インフィニットで、評判聞いてSO4に反映させてく感じかな?

インフィニットと一緒に買うかなぁ

>>490
そうか?少なくとも3よりは好きだな



494:名無しさん@ピンキー
08/06/13 17:53:48 tFEfvbyJ
インアンは9/11か
職人さん待ってるよー

495:名無しさん@ピンキー
08/06/14 01:05:01 rGGotz7M
まとめ期待あげ

496:名無しさん@ピンキー
08/06/14 17:55:11 P+/qmcDc
VPの設定資料集ももうすぐじゃね?
ネタ浮かんだらよろしく

497:481
08/06/15 01:22:09 myysNzUT
まとめ終了!
保管依頼も終了!

と言うわけで俺の仕事は終わり
結局1ヶ月もかかってしまった…
ホント待たせてすいません

498:名無しさん@ピンキー
08/06/15 01:27:53 9UTk9w0Q
乙!
あんたはやっただけえらい!!
俺なんか全然関係ないことしてたしw
スレリンク(anichara2板:957番)

499:名無しさん@ピンキー
08/06/15 07:13:44 UyaSXsm+
>>498
お前は一体何をやってるんだwwwwww


500:名無しさん@ピンキー
08/06/15 10:24:28 rEdqNMcL
>>497
よくやった
感動した

501:名無しさん@ピンキー
08/06/15 14:50:35 h3oqdZM2
>>497
ロダを見たらURLが間違ってますとか出るんだが、俺だけ?

URLリンク(www3.uploader.jp)

502:名無しさん@ピンキー
08/06/15 16:10:57 9UTk9w0Q
あら本当だ。
ファイル消えてる??

>notice
>URLが間違っているか、またはユーザーが存在しないためアクセスできません。
>この件に関するお問い合わせは一切お受け付けしておりません。ご了承ください。


503:481
08/06/15 18:53:55 myysNzUT
消えてないはずなんだが何故かうpした俺もDL出来なかった

と言うことで何回か試した
パスを「SO333」にするとDL出来た
「SO3」にするとDL出来ない
「111」にするとDL出来た
パス無しでもDL出来た
もう一度「SO3」にしたがDL出来ず

パスを「SO3」にすると何回やってもDL出来なかった
しょうがないのでパス無しでうpしなおしたよ

504:名無しさん@ピンキー
08/06/15 22:44:13 BOW5tcd8
携帯でも見れるの?まとめサイト

505:名無しさん@ピンキー
08/06/16 08:45:53 C27PErj4
サイトじゃないよ。

506:名無しさん@ピンキー
08/06/16 11:12:55 yeobZ4uv
まとめ読んで思ったけどアルネルって結構少ないのな
なんかもう少しメジャーなイメージだった

507:名無しさん@ピンキー
08/06/16 14:52:44 C27PErj4
アルネルはサイトがたくさんあるよ。女性が好むんじゃない?勿論男も好きな人はいるだろうけど主人公の方が自己投影しやすいとか

508:名無しさん@ピンキー
08/06/16 16:18:32 zL7LO8Kw
ここに投下してくれる職人の好みにもよるしな
ってか外回りしてすぐ見つかるメジャーな組み合わせなんて逆にうらやましいよ…

509:名無しさん@ピンキー
08/06/16 16:39:38 DWCa0Rst
フェイソフィよりフェイマリの方が多いのはなぜだ!

510:名無しさん@ピンキー
08/06/16 17:58:14 EYIA3fXo
ちびレナスはそもそも数が少ないからなんとも……

511:名無しさん@ピンキー
08/06/17 07:56:13 qOt/Tksq
もしも、VP2のアリーシャが男だったら

~幼年期
アリ男「んん・・・・ん」
シルメリア「どうしたの?さっきから柱に体をこすり付けて・・・・楽しいの?」
アリ男「ぬふぅうぅ」
みたいな性の目覚めから観られ続け

~少年期
シルメリア「いつも思っていたんだけど、毎晩ベッドの中でナニごそごそしてるの?」
アリ男「あれは、そのっ・・・・・・おまじない・・・・」
シルメリア「ふーん、じゃ私も一緒にしてあげようか?」
みたいな経験から
シルメリア「あなた、その年でおねしょしたのw」
アリ男「lこれは、おねしょじゃないもん」
シルメリア「じゃあ、何よ?」
アリ男「これは、夢s・・・ゲフンゲフン ごめんなさい、やっぱりおねしょだと思う」
シルメリア「でしょう?」

といった屈辱的経験もつむわけだ、トラウマになるわけだ。      

512:名無しさん@ピンキー
08/06/17 08:05:23 qOt/Tksq
そして青年期に突入すると我等がアリ男も一匹の雄になってシルメリアのその変化に気づくわけだ
監禁状態から来る退屈に耐えられず女中さんに手を出し、事に及ぼうとするときも
そ こ に シ ル メ リ ア が い る わ け だ

アリ男「ほっほっほほぁ」
女中「・・・・・・・」
シルメリア「にぇ、そこばっかり攻めないでココも弄ってあげたら?」
アリ男「ウン」
女中「ああぁ・・・いいぃ、もっともっとして下さいませ!!!」
シルメリア「何ぼさっとしているのよ!!!次はソコ」
女中「ひぃ、そんな・・っ・・・ところまで」
シルメリア「やればできるじゃなぁい、この調子でつづけるわよ?」

といった性の手ほどきを受けながら見られる喜びにも目覚めてしまうわけだ!!!
うまやらしい!!!そう思わないか諸君

513:名無しさん@ピンキー
08/06/17 14:52:40 MrsGnZ71
TSはちょっと…

514:名無しさん@ピンキー
08/06/17 15:00:38 px8oN3G7
気持ち悪い

515:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:18:55 h1yotg2h
>513-514の引きっぷりにワラタw


516:名無しさん@ピンキー
08/06/17 20:47:40 yRxpJtWZ
なんかすごいまとめが出来てるな
俺の負の遺産までばっちりあるし・・・

517:名無しさん@ピンキー
08/06/17 21:23:02 ScXoySxJ
>>516
やぁ俺(´・ω・)人('A`)

たまに思い出して悶絶する

518:名無しさん@ピンキー
08/06/17 23:08:54 Mo2iiiqb
昔の自分の文は見る度にトラウマフラッシュバックしていまうw

519:名無しさん@ピンキー
08/06/18 08:15:07 L1AHuo3r
あるあるwありがたいんだけど恥ずかしいよなw

520:名無しさん@ピンキー
08/06/19 14:52:07 clHV0p2D
なんだこんなに職人いんのかよ
恥ずかしがる必要なぞ皆無!!なんか書いてくれよー

521:名無しさん@ピンキー
08/06/19 21:43:12 JmXiByJz
なんかってなにさー

522:名無しさん@ピンキー
08/06/20 09:48:02 hvKbHwIn
フェイトとシーハツ4人組

523:名無しさん@ピンキー
08/06/20 11:52:36 O4tOawH5
VPなら何でも

524:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:45:32 /wMPqvzh
>>509
デレデレの甘えっ子よりもツンツンのたかびーお姉さんの方が萌えるからだ!

525:名無しさん@ピンキー
08/06/20 16:06:12 O5IOrGQB
マリアは別にツンって感じじゃない気がするんだがな俺的に


526:名無しさん@ピンキー
08/06/20 16:20:37 oIIrzlVQ
俺的にはマリアはクーデレみたいな印象があるな

527:名無しさん@ピンキー
08/06/20 22:13:48 xcieBKJJ
フェイマリの新作きぼん

528:名無しさん@ピンキー
08/06/21 02:32:14 mzYFnHjo
>>527 エロ要素がなくてもいいなら製作にうつる

529:名無しさん@ピンキー
08/06/21 10:29:38 lxtl5Lmd
どうぞ

530:名無しさん@ピンキー
08/06/21 14:29:00 ClGvM9by
口づけまでいってくれたらとってもうれしい

531:名無しさん@ピンキー
08/06/21 16:01:34 X69BOOys
wktk!wktk!

532:名無しさん@ピンキー
08/06/24 21:38:56 zOKk5/Ut
VPの設定資料集、描きおろしのエインフェリア尻三姉妹が
とてもエロかったそうで


533:名無しさん@ピンキー
08/06/24 22:36:37 SSk8SX5j
おうよ
脱いでないのにエロいんだ

534:名無しさん@ピンキー
08/06/25 21:06:19 lRyV6PmL
>532
尻三姉妹以外のエインフェリアもエロくてよかったぞ。

535:名無しさん@ピンキー
08/06/26 00:32:51 zs7Py+4g
下乳もばっちりあったな

536:名無しさん@ピンキー
08/06/26 12:59:18 WbHFg+U0
そんなエロい公式絵をバネに誰かSSを

537:名無しさん@ピンキー
08/06/26 17:46:17 7W3jkLCc
そんで結局設定資料集に黒刃の読み仮名ついてたん?w

538:名無しさん@ピンキー
08/06/27 02:49:44 CYYwOTRH
なかった
アドニスは考察で幼稚だの女好きだのフルボッコ

539:名無しさん@ピンキー
08/06/28 00:11:15 nK8DID51
クレア物が見たくなってきたんだが、あの人が来そうでヤだな…

540:名無しさん@ピンキー
08/06/28 09:34:22 f007obud
>>539
おいまさかアノ人のことを言ってるのか?bから始まる


541:名無しさん@ピンキー
08/06/29 02:23:09 h7/TnDxE
シャウエッセンさん?

542:名無しさん@ピンキー
08/06/29 10:23:34 WE0BFgVC
バームクーヘンさん?

543:名無しさん@ピンキー
08/06/29 12:21:36 cMY1twIx
鎌倉ハムさん?

544:名無しさん@ピンキー
08/06/29 12:30:21 2jJLXVmR
おいおいbで始まるあの人といったら
バインバインのオペラを出せと魔神ぐり子に執拗にねだった担当編集
しかいないじゃないか

545:名無しさん@ピンキー
08/06/29 16:02:29 VPjG8gps
ところで
アーリイ様ってシスコンなの?

546:名無しさん@ピンキー
08/06/29 22:00:45 /a7y49zk
そのケは多いに有りそうだ
しかし次女と三女はシスコンではないので空回りしてそう

547:名無しさん@ピンキー
08/06/29 22:20:05 39L6ugtm
仲良くしようと思って妹達に接するも
「何よ、アーリィ!」だの
「…何の用だアーリィよ。」と言われて涙する長女様が浮かんだ。
「私だって…私だってなぁッ!!」(仲良くしたい時もあるんだよォォォッ!!)
となるんですね。わかります。

548:名無しさん@ピンキー
08/06/29 22:54:00 C39Gwpjt
アリーシャがきっと気遣ってくれるよ

549:名無しさん@ピンキー
08/06/30 10:50:53 ZHnMIOhE
Sに見えて、内面ドMって事ですね

550:名無しさん@ピンキー
08/07/02 03:17:19 68mEhQZQ
初めて投下します
アルベル←スフレの一人踊り
需要なくてもキニシナイ!文章下手でもキニs(ry
でもちょっとかわいそうなことになってるので、
アルスフはおkでも途中無理ぽくなってきたらスルーしてください

551:550*スフレ一人→アルベル1
08/07/02 03:18:57 68mEhQZQ
「あ…アァッ…」

静かな部屋に、艶かしい、しかしまだあどけない声が響き渡る。
ベッドに横たわる身体は火照って汗ばみ、褐色の肌には銀の髪が纏わりつく。
細く、まだ幼い指先は、自身の一番敏感な場所をただ、撫で回すばかり。
そして、出所不明のぬるり、とした液体が、熱を加速させていく。
  これが『濡れる』ってことなのかな…
浮ついた頭で考えられるのはそれだけ。
あとは、愛しいあの人に、あんなことをされたり、こんなことをしたり…
その想いが、指の動きを更に活発にさせる。
それは、ひたすら淫らで純情。

外の喧噪からできるだけ隔絶しようといわんばかりに、カーテンは真っ昼間から閉じられている。




552:550*スフレ一人→アルベル
08/07/02 03:20:05 68mEhQZQ
その少女ースフレにしてはやけに珍しく、昼間から宿に籠りきりだった。
具合でも悪いのだろうか、とフェイト達は心配し、スフレの様子を伺いに行こうとしたが、
「スフレちゃんだって乙女なんだから」
などとソフィアに言われては、放っておくしかない。
昼食を摂り終え、各々が買い出しやファクトリーに向かい出す。

「あの、アルベルさん」
不意に呼び止められ、プリン頭が振り返る。
「何だ糞虫」
アルベルは不機嫌そうにソフィアを見た。
(この人はいつもこうだ。あほとかクソとか、こんな人のどこがいいんだろ!)
内心毒づきながらも、ソフィアは表情を崩さない。
「これ、スフレちゃんがこの間ファクトリーに置き忘れていったんです」
そう言って、ソフィアは癒しネコを差し出す。
「で?」
アルベルが更に不機嫌そうになる。
「アルベルさんにあげるんだって言ってましたけど、無くしちゃって、ずっと探してたみたいなんです」
「…で、俺にどうしろと」
釣れた。
「はい!」
「あ?」
ソフィアは癒しネコを無理矢理アルベルの腕の中に押し込めた。
そして、
「じゃ、私リジェールさんと待ち合わせしてるんで!」
言うが早いか、ソフィアは満面の笑みで立ち去った。そそくさと。
「ま、待ちやがれっ…」
  だからどうしろと
自分の腕の中に鎮座しているこのネコが妙に憎たらしい。
「…ちっ……行きゃぁいいんだろーが…」
スフレの部屋に向かうべく、アルベルは仕方なしといった風に足を進めた。
いつもより、幾分か小さい歩幅で。




553:550*スフレ一人→アルベル
08/07/02 03:21:16 68mEhQZQ
アペリスの神々がいるというのならば、これは神の悪戯心によるお遊びなのか。


「あぅぅ…あっぁぁっ…すごいよぉっ…イイっ…よぉっ…!」
スフレはもう、無我夢中だった。
沸き上がる快感を、制御もできずにただ、秘所を指で犯すばかり。
「はっあぁぁっっ…はぁんっ…あっ…あるっ…」
自分の妄想の中で、自分を陵辱している想い人の名が口を衝いて出る。
「あるべるちゃっ…あるっ…べるちゃぁんっ…」
その名を口にした途端、下腹部全体が急激に熱くなる。
どうやら出所が判明した液体が、奥から大量に流れ出す。否、吹き出す、と表現した方が正しいだろう。
自分を犯す手は最早止まらない。
何が待っているのかは分からない。だけど、いきたい。

  ガチャリ
何の前触れもなく、部屋のドアが開いた。
「おい、クソガキ…」
子供に気遣いなど無用と思ったのだろうか。
ノックもせずにドアを開けたと同時に耳に飛び込んできたのは

「あるべるちゃぁっぁぁぁあぁあぁぁっっ!!」

アルベルは、我が目和が耳を疑った。無理もないだろう。
  まだほんのガキだ。
  いくら耳年増とはいえ、ガキがそんなことをするわけがない。
  
本当はわかっている。
自分の名を叫ぶ嬌声が、何を物語っているか。
だがしかし、認めたくない。
どうしよう




554:550*スフレ一人→アルベル
08/07/02 03:22:27 68mEhQZQ
初めて迎えた絶頂に、スフレは朦朧としていた。
時折身体が軽く痙攣を起こす。
秘所は未だじんじんと熱を持っていて、少し触れれば意識せずとも身体はピク、ピク、と反応する。

ふと、ドアの方を見遣った。

朦朧としていた意識が、急速に覚醒した。

「あっ…アルベルちゃんっ…!?」
さっきまで、散々妄想に付き合わせた人物が、目の前にいて、自分のことを見つめている。
スフレは羞恥と絶望でいっぱいになった。
何かでごまかさないと、そう思い、何とか言葉を紡ごうとする。
「あ、あの…アタシ…「俺は…」
言いかけた所で、アルベルに遮られた。
怒鳴られると思ったので、アルベルの静かな口調に、些かホッとする。

「ガキを相手にする趣味はねぇ」

冷たく言い放たれたその言葉に、スフレの表情は凍りついた。

アルベルは乱暴にドアを閉めると、踵を返して早々に立ち去った。

冷たいのはいつも通りなのだ。
ただ、もう少し、何か言ってくれるのかと期待してしまった。
妄想の中で自分を抱いていた、あの彼を期待してしまった。
ポロリ と、大粒の涙が、エメラルドグリーンの瞳から零れ落ちた。




555:550*スフレ一人→アルベル
08/07/02 03:23:35 68mEhQZQ
「なんだってんだ、畜生。ガキが、人をオカズにしやがって!」
ぶつくさと呟きながら、アルベルはペターニの喧噪の中を歩いていた。
「あんな、クソガキが…」
  ―女の表情を、見せるなんて
幼いのに、やはり女であるのか、それとも、幼いが故の妖艶さか…
スフレが自分に向ける、その前の、絶頂の余韻に浸っていたであろうときの、あの顔が脳裏に焼き付いて離れない。
もし、もっと前に遭遇していたら、良がっている最中の、別の…

(あークソッ!!やめだ、やめ!!)
アルベルはおかしな方向に働きそうだった頭を力一杯左右に振る。
「…モンスターでも、狩るか…」
そして、癒しネコを小脇に抱えたまま、街の外へと歩みを進めた。

556:550
08/07/02 03:30:27 68mEhQZQ
補足
スフレ初めてのオナニー

以上です
続きは考えてあるんですがまだ書いてないです
何しろこの時点でお腹いっぱいw
読んでいただきありがとうございました

557:名無しさん@ピンキー
08/07/02 04:26:55 piEe3lFv
投下乙
悪くないが全体的に描写と分量が少ないせいか、かなり物足りない感じ。

あと俺だけかもしれんがSO3は繋がりの少ないパーティキャラ同士ってどの組み合わせも違和感あるんだよな。
SO2ではそんな事ないんだが・・・これは単純に主人公以外のカップルEDやPAの有無の差なんだろうか?

558:名無しさん@ピンキー
08/07/02 04:32:46 SJOOtzdZ
後半二行は凄まじく余計だな
違和感あるからなんだって言うのかね?

559:名無しさん@ピンキー
08/07/02 10:06:37 piEe3lFv
いや、ただ原作でもう少し仲間同士の繋がりがあってもよかったよな、ってだけだよ。
クォーク組は身内についてあれこれ言ったりしてるけど、他の連中は淡泊なもんだし。
パーティキャラ同士のカップルEDが無いからってPAまで無くしてしまう事なかったのにな。

560:名無しさん@ピンキー
08/07/02 10:16:00 0dnDY4Je
>>550
おおっ久しぶりの投下だ
乙!次は本番を!

561:名無しさん@ピンキー
08/07/03 21:58:33 DDDJEdKx
>>538
絵以外はダメダメだったらしいな、資料集

562:名無しさん@ピンキー
08/07/06 00:58:17 m0xocZZP
以前エロ要素を含まないフェイマリを製作すると言った者だが作品が出来上がったので投下します。
初の投下となります。


563:名無しさん@ピンキー
08/07/06 00:59:45 m0xocZZP
清々しい青空のもと、フェイトとマリアは手を繋ぎながら緑豊かな自然の中を散歩していた。
特に会話などないが隣に愛する人がいる、それだけで二人には幸せだった。
その途中、フェイトは歩き続けながら自分の隣を歩くマリアに常々考えていたことを打ち明けた。
「ねぇ、僕たちって付き合ってるんだよね?」
「じゃなきゃこうして手を繋いで出かけないわよ」
今になってそんな事を聞かれたマリアは、盛大な溜め息を吐くと呆れた声で答えた。
「じゃあさ…」
フェイトは歩みを止めマリアに視線を移して言葉を続ける。
「どうしてキスさせてくれないんだよ?いつもふれあう直前になると逃げたして」
「それは…」
マリアも足を止め、言葉を濁しながらフェイトから視線を逸らした。
そんなマリアの様子に気を悪くしたのか、フェイトは堪らず言ってしまった。
「正直僕のことが嫌いなんだろ?」っと。
その瞬間乾いた音が響き渡った。
「…ッ」
痛みに堪らずフェイトは頬を押さえた。
マリアがフェイトの頬を叩いたのだ。
「人の気持ちもしらないでそんなこと言わないで……ッ!!」
マリアは目に涙を貯めてフェイトを怒鳴った。
「ごめん…」
今になって自分が言ってしまった言葉がどれだけマリアを傷つけてしまったことに気が付き謝った。
たが顔をあわせずらいのか、顔を逸らしながらであるが。
気まずい空気が二人の間を漂う中、マリアが小声で呟いた。
「………の…」
「え?」
「大切な人に愛される程その人を失った時のことが怖いの…あの時みたいに……」
幼い頃両親と共に幸せな日々を送っていた最中の戦争の激化。
それによる両親の死。
それが未だにマリアを苦しめていたのだ。
“死んだら悲しい思いをしなくて済む”
そんなことすら考えるようになった。

564:名無しさん@ピンキー
08/07/06 01:02:56 m0xocZZP
そんなマリアの心情を悟ったフェイトは優しく微笑むとマリアを抱き締めた。
「大丈夫、僕はマリアを残して死なない。約束す「何を根拠にそんなこと言えるのよ!無責任なことは言わないで!!」
あまりにも勝手なフェイトの言い分に苛立ったマリアは声を荒げ、フェイトを突き飛ばそうとした。
だが到底フェイトの力には敵わない。
それでもマリアはフェイトの腕を振りほどこうと必死に抵抗したがフェイトは更に強く抱き締めた。
「いた…ッ」
マリアが痛がるが構わずフェイトは話した。
「確かに根拠のない約束だ。でも僕がマリアを失う時があるかもしれない。そしたら僕もマリアの気持ちを理解することができるんだろうけれど絶対そんなことありえない。」
「どうしてかしら?今すぐにだって死ぬかもしれないわよ。」
幾分か冷静さを取り戻したマリアは落ち着いた様子で言葉を返した。
その事に内心ほっとしたフェイトは続けて話す。
「僕が命の限り君を守り抜く。君のためならこの命も惜しくない。でも僕はマリアより先に死ぬつもりはないよ。マリアを幸せにすることができなくなるからね。もう悲しい思いは僕が絶対させない。だから信じてもらえないかな?」
マリアをそっと離し、フェイトが優しく微笑んだ。
マリアは顎に手を当て、暫く考えた後に答えを出した。
「貴方1人じゃ到底無理ね。だから私がフェイトを支えるわ。何があってもね。でも私だってフェイトより先に死ぬつもりはないわよ。貴方にいっぱい幸せにさせてもらうもの。約束忘れないでね。」
マリアはニコッとフェイトに今までにない満面の笑みを向けて答えた。


565:名無しさん@ピンキー
08/07/06 01:05:45 m0xocZZP
「マリア……」
フェイトはマリアの可愛らしい笑顔に思わず惚けてしまった。
「まぁ暗い話しはそれぐらいにしておいて、キスしたいの?」
唐突にマリアは意地悪な質問をした。
「えっ?」
予想外のことにフェイトは顔を真っ赤にさせ、思わず聞き返してしまった。
「ふふっ、君ってほんとにわかりやすいのね。」
「べ、べつにいいだろ…!」
フェイトはむきになって言い返し、顔を逸らした。
だが、マリアはフェイトの両の頬に手を当て自分の顔と向き合わせた。
「じゃあ目を瞑ってくれるかしら?」
フェイトに目を瞑るよう促す。
マリアの大胆な行動に戸惑いながらもフェイトはゆっくりと瞳を閉じた。
マリアは完全に瞳を閉じたことを確認するとフェイトの顔に近づきそっとキスを落とした。
おでこに。
「おっおでこ?」
てっきり口だと思っていたフェイトは驚きを隠せなかった。
「口が良かったのかしら?」
「いや、べつにいいんだけどさ…」
明らかに言葉とは裏腹にがっかりしているフェイトを見てマリアは笑みを浮かべた。
「さっそろそろ戻らないとみんなが心配するわ。行きましょ。」
そう言ってマリアは落ち込んでいるフェイトにすっと手を差し伸ばした。
“まぁ…こんなのもいいかな”っと内心思いながらフェイトはマリアの手を掴んだ。

fin

566:名無しさん@ピンキー
08/07/06 01:08:28 m0xocZZP
以上となります。
これを機会に精進したいものです。
ではありがとうございました。

567:名無しさん@ピンキー
08/07/06 01:38:27 dHIjIDas
GJ!!!

568:名無しさん@ピンキー
08/07/06 15:20:04 V3wa2H/N
キテタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

569:名無しさん@ピンキー
08/07/08 10:12:33 eVPKmtMB
エロは?><

570:名無しさん@ピンキー
08/07/08 10:31:54 uoeJqJ35
一言でいうと
「マリアは~」「マリアが~」「マリアを~」が多すぎる。
文章としてこなれていない。

一度、書き上げた自分の文章を声に出して読み上げて見ることを勧めます。
大方の違和感はそれで気づくものです。
推敲のイロハ。

まだ荒削りなのは否めませんが将来に期待。

571:名無しさん@ピンキー
08/07/08 19:09:30 vlTEM4UI
>>570
勉強になりました。
今後はアドバイスを生かして製作すると同時に小説を読むことからも始めたいと思います。
ありがとうございました。

572:名無しさん@ピンキー
08/07/12 01:21:02 hRWEEVOD
静かだね

573:名無しさん@ピンキー
08/07/13 07:59:01 30pxeDhq
そろそろ人口調整の時代なのさ

574:名無しさん@ピンキー
08/07/14 22:16:02 gG37pl13
インアンもここで扱うの?

575:名無しさん@ピンキー
08/07/18 10:27:56 /4ZuJ90z
過疎だしいいんじゃないか?

576:名無しさん@ピンキー
08/07/18 14:15:06 9lZW2+SM
インアンきたらスレタイ変えなきゃな
過疎だし今から考えとく?

577:名無しさん@ピンキー
08/07/19 03:30:16 dmyG3U+w
変えるもなにも、トライエース総合でいいじゃないか。

578:名無しさん@ピンキー
08/07/19 14:42:36 otAY/+rs
【】の中だろ

579:名無しさん@ピンキー
08/07/20 05:19:21 uPefuBtJ
シンプルに
【SO・VP】トライエースSS総合スレ6【RS・IU】
でいいんじゃない?

580:名無しさん@ピンキー
08/07/21 01:03:15 m1mQlEhy
その前にこのスレが消化されるかどうかを心配したほうがいいな

581:名無しさん@ピンキー
08/07/21 02:17:30 DP4mlnCm
さすがに完全新作がくるんだから大丈夫だろう
ファビョニスも年内にはきてくれるらしいしな

582:名無しさん@ピンキー
08/07/22 16:47:53 gHvPYRGG
>>580
その心配は書き込みがないまま一ヶ月以上経過してるようなスレですべきだな。
ここはまだそのレベルには程遠いし、さすがに悲観しすぎ。

583:名無しさん@ピンキー
08/07/22 20:34:10 g9CF21db
多分ただの煽りかと

584:名無しさん@ピンキー
08/07/24 07:55:41 T4yHNRIi
VPDSでは復讐を建て前にレナスをストーカーできるんですよね

585:名無しさん@ピンキー
08/07/24 21:51:06 j3Sjz8Z4
インアン 9/11
咎 10/2
SO4 来年

何の心配もいるまいて

586:名無しさん@ピンキー
08/07/26 00:44:14 fS0bofCL
つかトライ/エース何をそんなに焦ってるんだwて思わんばかりの日程
立て続けすぎて箱もDSもない自分はお金タリマセン

587:名無しさん@ピンキー
08/07/26 01:17:44 ajwoHYxI
SO3のおっぱいランキングってどうなの?

588:名無しさん@ピンキー
08/07/26 22:03:12 VheBV35N
 爆     巨    豊   普   控    無
ソフィア ミラージュ クレア ネル マリア スフレ

ソースは俺の脳内

589:名無しさん@ピンキー
08/07/27 12:48:15 aljmWoDt
DSしかねーから咎しかできないorz
がんばって金ためて箱買わなきゃ…
インアンでたらここも客層がけっこう変わりそうだな

590:名無しさん@ピンキー
08/07/27 13:33:09 YDT8Iq3H
またトライエース恒例の「改造対策とバトルに力入れすぎてシナリオは地雷」なのかな。
オチで主人公が死んだりヒロインが死んだり命の恩人が惑星ごと死んだり世界が丸ごと死んだりしないといいんだが。

591:名無しさん@ピンキー
08/07/28 17:12:23 dPgwqjHP
マリアのおっぱいは意外にある派推参!

592:名無しさん@ピンキー
08/07/29 00:49:20 xQs3dEu7
箱なんだよな
どうすっかな~

593:名無しさん@ピンキー
08/07/29 00:50:30 vAK67B1P
PS3だと信じて買った俺涙目

594:名無しさん@ピンキー
08/07/29 11:22:28 BN/sxnRd
移植待てばいいじゃん
いつになるかわからんがな

595:名無しさん@ピンキー
08/07/30 17:12:46 wdIT4AFP
どれで出ても構わんが、3Dなら主観視点は必須。
クレアを視姦できずに血の涙を流したのは俺だけだ。

596:名無しさん@ピンキー
08/07/31 01:05:41 iJG4/sWF
インアンと咎の発売日が近すぎるのはどういう戦略なんだ?

597:名無しさん@ピンキー
08/07/31 18:02:58 Ux0jkTaH
クレアさんのパンチラでごはん何杯までいけるかね

598:名無しさん@ピンキー
08/07/31 22:16:27 sArBAtm8
朝昼晩、どんぶり飯三杯づつイケる。

599:名無しさん@ピンキー
08/08/01 15:27:16 H/sDfXhk
咎は延期になりそう
何となく

600:名無しさん@ピンキー
08/08/01 19:31:40 AiLnx/Dr
クレアさんの着替えをたっぷり覗きたい
息を殺しつつニーソとか一枚一枚脱ぐ様を……うおおおおお

601:名無しさん@ピンキー
08/08/01 19:34:21 nR4A0YTH
クレアさんもクリムゾンブレイドなんだよな・・・
つまりネルに匹敵する個人戦闘力があるということに。

602:名無しさん@ピンキー
08/08/01 19:54:12 AiLnx/Dr
命が惜しくなくて、特攻する奴いそう
俺みたいに

603:名無しさん@ピンキー
08/08/01 20:04:34 nR4A0YTH
なんとなく、個人戦・暗殺術に長けたネルに対して
広範囲無差別殲滅戦を得意とするイメージがある>クレアさん

604:名無しさん@ピンキー
08/08/01 20:07:43 AiLnx/Dr
パパンがああだし、タイマンも強そうではある
でも施術士よりなんかなーよくわからんけど

605:名無しさん@ピンキー
08/08/01 20:12:26 f84uEf12
プロレス技に施術を組み合わせた殺法。
パワーボムやジャーマンのインパクトに合わせて…

606:名無しさん@ピンキー
08/08/01 20:13:50 AiLnx/Dr
クレアさんに幸せ投げされるなら…俺…

607:名無しさん@ピンキー
08/08/01 22:51:03 VIv5+0ar
クレアさんにキン肉バスターされたい

608:名無しさん@ピンキー
08/08/01 23:47:27 dgzccz+L
本スレいけよw

609:名無しさん@ピンキー
08/08/02 20:03:39 m/fLOLql
このスレはクレアたん愛に乗っ取られました
次回からのテンプレは
【クレアたん】 トライエースSS総合スレ6 【その他色々】
で宜しくw

610:名無しさん@ピンキー
08/08/02 20:26:08 wR6Gn2uM
ゲームキャラ板のスレは過疎っているというのになんだこの人気

611:名無しさん@ピンキー
08/08/02 21:55:13 JOVVL72W
しかしクレアたんSSはこない罠

612:名無しさん@ピンキー
08/08/02 22:38:03 lSmwTNeo
相手役に困る

613:名無しさん@ピンキー
08/08/03 00:46:48 51Z2Uaym
じゃあ自慰で

614:名無しさん@ピンキー
08/08/03 01:45:24 jtpF73h9
淫乱なクレアさんの着替えのぞき
あるいはその逆で

615:名無しさん@ピンキー
08/08/03 10:22:57 rF6a03Ql
フェイトやアルベルとかでいいよ
エロSSで男なんぞ所詮添え物

616:名無しさん@ピンキー
08/08/03 21:06:15 +vV5altX
>>612
無論相手は腹黒鬼畜のフェイト様

617:名無しさん@ピンキー
08/08/03 22:08:51 bYUyn5Xk
むしろ名もない一兵士で

618:名無しさん@ピンキー
08/08/04 01:42:59 w8bsPos4
名もない沢山の兵士のお相手でもおk!

619:名無しさん@ピンキー
08/08/04 01:58:59 HiAH4iCY
仕方ないからアドレーでも許す

620:名無しさん@ピンキー
08/08/04 01:59:43 aA+NP0+I
それはちょっと待て…

621:名無しさん@ピンキー
08/08/04 02:03:53 KMcb7x1q
じゃあ俺で

622:名無しさん@ピンキー
08/08/04 08:27:21 DKQs4Qsx
クレア様の相手はネル様に決まっておろうが・・・

623:名無しさん@ピンキー
08/08/04 11:50:18 E0g6XfvI
いや俺で

624:名無しさん@ピンキー
08/08/04 19:56:32 nuXoLbz6
しょうがねぇ。コピペだけどネタ落としとくわ。おまえらならコレだけで抜けるだろ?

A)クレアにチングリ返しされた状態でアナルに舌をねじ込まれながらネルに「へぇーそういうのが気持ちいいんだ」と罵られながら射精。

B)クレアが朗読する官能小説を聞きながらファリンに乳首を舌で転がされながらローションたっぷりのオナホールで弄ばれて射精。

C)四つん這いにされた状態でクレアにアナルを丹念に舐められながら手コキされてるのをタイネーブに「何こいついやらしい」っていう冷たい目で見られながら射精。

D)クレアに顔面騎乗位された状態でソフィアに「こんなに膨らんでるよ~?」とやらしい言葉をかけられながら足コキされて射精。

E)クレアにねっとりとディープキスされながら玉を揉まれつつ、マリアに優しく乳首を吸われながら激しく手コキされて射精。

F)マジックミラー越しにクリフに見られながら、クレアに極太ディルドでバックからアナルを犯されて射精。

G)クレアに前立腺マッサージされてチンポが敏感になった状態で、ミラージュに言葉責めされながら足コキで射精。

H)額にバイブを取り付けられた状態で、クレア子に眼前でバイブオナニーされながらミスティ・リーアにローションパイズリされて射精。

I)クレアとスターアニスに「あたしの方が気持ち良いでしょ?」と言われながら交互にフェラされてどっちがいいか決めかねたまま射精。

J)クレアに「私のこと想像しながらこういうことしたことある?」と言われながら手コキされた状態で、マユに顔面舐め回され射精。

625:名無しさん@ピンキー
08/08/04 20:04:13 nuXoLbz6
オオウ改変ミス。もう死のう。

626:名無しさん@ピンキー
08/08/04 20:53:53 VgRTfS1I
しょうがねぇ。↑のコピペにクレアたんが受けに回るシーンが無いからネタ落としとくわ。おまえらならコレだけで抜けるだろ?

A)マングリ返しした状態でアナルに舌をねじ込みながら「へぇーそういうのが気持ちいいんだ」と罵られながらイくクレアたん。

B)官能小説を朗読させながらストーリと同じシチュで責められてイくクレアたん

C)四つん這いにされた状態でクレアのアナルを丹念に舐めながら「変態だね」って言葉責めされてイくクレアたん

D)目隠しをされた状態でフェイトに「こんなに濡れてるよ~?」とやらしい言葉をかけられながらイくクレアたん

E)フェイトにねっとりとディープキスされながら、優しく乳首とクリを責められてイくクレアたん。

F)マジックミラー越しに光牙団員に見られながら、バックからアナルを犯されてイくクレアたん

G)媚薬で全身が敏感になった状態で、フェイトに言葉攻め+寸止めされて悶えるクレアたん

H)バイブを取り付けられた状態で、職務をさせられるクレアたん

I)「どっちが気持ちいい?」と聞かれながら前とアナルを犯されるクレアたん

J)フェイトに「あんな大きな声を出して僕の名前を呼びながら毎晩何してるんですか?」と言われながら正直に言うまでイかせてもらえなくって必死に懇願するクレアたん

627:名無しさん@ピンキー
08/08/05 12:51:34 1lI/h419
クレアたんで盛り上がってるこの隙に
俺はネルとミラージュさんとレナスとアーリィ様をもらっていく


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