【裏切りと】悪の女とH 第5期目【愛の狭間で】at EROPARO
【裏切りと】悪の女とH 第5期目【愛の狭間で】 - 暇つぶし2ch350:346
08/02/01 01:02:59 7B28PImN
>>348-349
長い上に大して面白くないと時間の無駄じゃないか
もう少し短ければ話は別だか・・・俺だけじゃないと思うがなあこんな感じに思う奴・・・

351:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:48:10 Nq4oz6NW
>>350
文章からゆとり臭がする

それはさておき面白いかどうかは結局個人の趣味次第なんだから
初めの方を読んで雰囲気や設定から自分で判断するのが一番だと思う

352:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:48:46 Fwoqvk73
>長い上に大して面白くないと時間の無駄じゃないか
これは思うことはよくあるが
自分で読まない以上は中身に文句を言う資格はない。

それを>>346のような形で他人に依存しつつ文句だけはいっておくというのは
姑息で不様

353:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:52:10 +/ZIYpv4
お前さんエロパロ板に向いてないよ。
読み始めて文章や展開が肌に合うかどうか考えて、
最後まで読むかどうかも自分で決めれ。
あと、否定的なレスはスレにとって無益なので控えたほうが良いかと。

ついでに言うと、このスレに投下されてる程度のSSは
他のスレに比べてそれほど長いとは言えん。

354:名無しさん@ピンキー
08/02/01 01:53:31 +/ZIYpv4
マジレスカコワルイ上にリロード忘れorz
>353は>>350宛ね。


355:名無しさん@ピンキー
08/02/01 11:56:53 qJINJPgQ
SSを読みに来ているのに長いのは嫌とな

356:名無しさん@ピンキー
08/02/01 18:21:27 zy+2q1MR
訃報(ドラゴノーツのネタバレ)






ガーネット少佐のご冥福を祈ります。
…せっかくの爆乳で軍服で褐色で露出度の高い悪の女将校だったのに。

357:名無しさん@ピンキー
08/02/01 19:31:42 pxQb2niT
スパイ子を殺した時点で「ああ、これは遠からず死ぬな」とは思ったが
やはり寂しいな…

…俺の地域では17話は来週放映だが、
少佐退場と聞いて既に生気が抜けてしまった

358:名無しさん@ピンキー
08/02/02 00:24:37 b2W6RDxm
ライアーソフトのマスクド上海はこのスレ的に期待…かどうかはわからんが
悪女さんはいろいろ出てきそうだし悪女さんとのエロシーンも複数ありそうな気配。
まあ悪女さんエンドは難しそうだし微妙なところだが。

359:名無しさん@ピンキー
08/02/02 01:32:18 70k/XnMr
>>358
窮奇がエロくてサディスティックでかなり好みだ。こういうエロ姐さん系に俺は弱い。

360:名無しさん@ピンキー
08/02/03 01:53:45 vjN6FvpT
誰かガーネットさんでエロやってくれよー

361:名無しさん@ピンキー
08/02/04 01:39:14 5BDmaTms
ガーネットさん死んじゃったのか・・・
撮りたむてまとめて見る派だから、かなり見る気が失せちゃったorz

362:名無しさん@ピンキー
08/02/04 02:46:12 ODHH2/Bs
>>346
長いから分かるとかありえないな、お前が書いた本人だろ?自分のSS目立たせる為に被害者ぶるの止めろ。

それよりさっさと新作投下しろクズ

363:名無しさん@ピンキー
08/02/04 03:21:02 NMUI0sbY
>>362
お前は名探偵か?それともエスパーか?さすがだな、レスを書いたのは誰か全部分かるなんて。
それと最近はツンデレブームまだ続いてんのか?変わった催促文句だな。

364:名無しさん@ピンキー
08/02/04 06:44:28 84B3Bblr
まあ、無残な死に方でなく幸せそうな感じだったのは
せめてもの救い

365:名無しさん@ピンキー
08/02/04 14:12:23 naVBhy2U
まぁマイナージャンルだし、そろそろこのスレも潮時か

366:名無しさん@ピンキー
08/02/05 14:02:59 5DtBnS4g
早いところは春休みだな~

367:名無しさん@ピンキー
08/02/05 23:03:26 50eJBKN0
身体能力で上回る悪女がヒロインに敗れるスレ
スレリンク(eroparo板)

こういう悪女系スレって定期的に立つけど、なぜこのスレか屠るスレにいかないんだろうな。

つい最近も

【悪の組織】裏切り者の末路【女幹部陵辱】
スレリンク(eroparo板)
高飛車な悪女が屈辱的な姿になるエロパロ
スレリンク(eroparo板)

みたいなの立ってはすぐ削除されてるし(チェックしてる俺も俺だが)。
「H」も「屠る」もどっちとも一日のレス数が多いわけじゃないし、投下しほうだいだと思うんだが。

368:名無しさん@ピンキー
08/02/05 23:13:22 iAnZ/J/W
>>367
どのスレも存在を知らなかったww

369:名無しさん@ピンキー
08/02/05 23:17:59 KvXWNVYO
需要があるのかないのか解らんジャンルだな。
その連立っぷりをみると。

370:名無しさん@ピンキー
08/02/06 00:21:09 QfWQ2xXb
個々で秘密基地を結成してるんだよ

371:名無しさん@ピンキー
08/02/06 02:58:45 hsrRze39
転載したからまとまるだろ

372:名無しさん@ピンキー
08/02/07 01:15:04 giPpuBmo
リンに会いたい

373:名無しさん@ピンキー
08/02/09 14:30:58 p9VlURTV
昨年のこの時期は大にぎわいだったのになぁ
榊さんちと法律事務所の乱を思い出した今日この頃

374:名無しさん@ピンキー
08/02/10 01:54:00 /stbZEH6
寂れてきたこのスレ

375:名無しさん@ピンキー
08/02/10 01:59:00 9n2mAaaf
悪の女系全般が寂れてるな

376:名無しさん@ピンキー
08/02/10 05:08:44 OteXO1hr
寂れてないぞ、一時期凄すぎただけだ。まあ、職人は何人か居なくなっただろうな
あの時はラッシュだったからな、職人が我先にと毎日のように投下してたし・・・

377:名無しさん@ピンキー
08/02/10 05:54:48 sQnONQde
このスレ的には、悪女とやればいいのか?
純愛でも駆け落ちでも、悪女を手篭めても、S悪女に調教されても

378:名無しさん@ピンキー
08/02/10 19:19:49 AcAD8wUg
>>377

悪の女と犯るならなんでもいいんじゃないか。
ただ、非エロもそれなりにあるし、屠るスレの需要以外をこのスレで全部引き受けているようにも思える。


379:名無しさん@ピンキー
08/02/11 01:38:03 neD961jh
ガンダム00のネーナがいい悪女

380:名無しさん@ピンキー
08/02/11 16:14:02 UnoNEdsA
ローゼンメイデンの水銀燈は最高だ

381:名無しさん@ピンキー
08/02/12 22:25:35 1MOBf8X4
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

382:名無しさん@ピンキー
08/02/13 18:18:00 WH+inoHx
↑単なる業者

383:名無しさん@ピンキー
08/02/13 20:57:42 /4e3zXKO
あちこちに書き込んでるね、そいつ

384:名無しさん@ピンキー
08/02/13 21:14:04 oimyZJMX
なんという悪女

385:名無しさん@ピンキー
08/02/15 22:49:07 WCebKXFB
特撮系やらファンタジー系などひととおりのシチュの悪の女SSが投下されたが、
時代劇系ってまだ読んだことない気がするな。悪い姫とか悪いくの一とかっての。

386:名無しさん@ピンキー
08/02/16 03:03:41 1pICfK9b
悪いお局

悪い女女衒

387:名無しさん@ピンキー
08/02/16 06:53:14 sdMTF5Jd
さいとうたかをの雲盗り暫平に悪い姫様がでてくるな

388:名無しさん@ピンキー
08/02/16 11:12:08 pJWsMuhZ
悪い姫様って言うと…
「パンが食べられないならケーキを食べたらいいじゃない」って言って
ブチキレた民衆に革命起されて公開輪姦されるとか…?

389:名無しさん@ピンキー
08/02/16 21:41:49 k/U4Dq/z
URLリンク(news23.org)

390:名無しさん@ピンキー
08/02/16 21:56:18 zxy5iMqk
>>388
個人的な好みとしては
アントワネットよりポリニャック夫人みたいなタイプがいい
ベルばらの話ですが

391:名無しさん@ピンキー
08/02/17 20:12:20 yze3MJLS
>>388
爆れつハンターのバルバラ様だな

392:名無しさん@ピンキー
08/02/19 23:57:44 wN9BR/Zw
チャンピオンで連載されてる手代木版星矢(LC)で、
パンタソスっていう太股を露出させた冥衣を来た敵が出てきたので期待してる。

393:名無しさん@ピンキー
08/02/20 01:48:30 Z4AxtIyo
パンタソス?

夢の神々の一人か
ヒュプノスタナトス編でもやってるのかな
モーフィアス(モルフェウス)とかもいるんかな

394:名無しさん@ピンキー
08/02/20 19:03:11 HR6N7WBQ
転載だがこれか。
確かにエロい…
URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)
URLリンク(ranobe.com)

395:名無しさん@ピンキー
08/02/20 19:16:51 ZFeY8WV0
車田の絵とかけはなれてて噴いたw

396:名無しさん@ピンキー
08/02/21 00:51:59 iQQ/IIZt
801同人誌みたいだろ?

オフィシャルなんだぜ、これ

397:名無しさん@ピンキー
08/02/21 04:13:21 AMrC2lMT
車田には期待できんから
需要があればそういうのでもいいのかもしれん

しかし392の期待の悪女ってのはどうなんだろう
スレ違いになりそうなので別にいいけど

398:名無しさん@ピンキー
08/02/21 07:29:48 O20yYXGS
車田には期待できないだと?
お前にはシャイナさんの魅力がわか(r

と、車田ファンの俺が涙目になりながら言ってみる

399:名無しさん@ピンキー
08/02/21 08:44:55 AMrC2lMT
今の車田には期待できんから

と訂正しとこうか

星矢の女キャラの中ではへびつかい座が好きだったな

400:名無しさん@ピンキー
08/02/21 10:07:24 nSVA2MKR
蟹座の俺涙目

401:名無しさん@ピンキー
08/02/21 13:27:56 +zRBBHQt
蟹座の奴こそ>>394の漫画読むと幸せになれるのに

そういや車田版星矢はアテナが別な意味で悪女だったなー
毎回突っ走って迷惑かけるし。「馬になりなさい!」が忘れられん。

402:名無しさん@ピンキー
08/02/21 21:59:59 lPVPVmBI
シャイナさんをバカにすると許さんぜ!
そして401に同意。アテナはシャイナさん以上に悪女w

403:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:12:13 rWwO9RCy
たしかに最近の星矢はLCもGも蟹復権を目指してるように見えるな。特にLCの蟹師弟はカッコよすぎ。

そしてパンドラ様を忘れるとはおまえら何事だ。

404:名無しさん@ピンキー
08/02/21 22:42:45 lPVPVmBI
女は殴れないと言った星矢が躊躇なく殴り殺したシャイナさんの妹分か…。

405:XXXR
08/02/24 12:02:28 6oA4p6fG
ゴーオンジャー放送開始記念・・・と銘打って、久しぶりのガンレンジャー投下。
スレの活性化に役立つと良いが。

406:XXXR
08/02/24 12:09:39 6oA4p6fG
お台場にあるゲームセンター、スウィートドリーム。
レトロなピンボールから最新の格闘ゲームまで網羅した、豊富な品揃えが売りだ。
交番が近く、まめに警官が巡回に来るため治安も良く、賑やかながらもどこか落ち着いた雰囲気を醸し出している。そんな入りやすさもまた、人気の秘訣か。
しかし、そんな事は彼女には関係ないらしい。

407:XXXR
08/02/24 12:10:44 6oA4p6fG
「こういった所は、あまり好きではないな……」
所在なさげに視線を動かす燕を見ていると、何だか大介も悪いことをしたような気がしてくる。
燕は明らかにここにはそぐわないタイプの人間であったし、それは大介もわかっていた。ここに誘ったのは、やはり失敗だっただろうか?
いや、あれはきっと気に入ってくれるはずだ。大介は気を取り直して、燕を案内する。

408:XXXR
08/02/24 12:11:43 6oA4p6fG
ちょうど中央にある小さなドーム。「360°ロボッツ」と、大きく書かれている。
「これがお前の言っていた、面白いゲームというやつか?」
「ええ、これです」
360°ロボッツは、その名の通り、全方向から襲ってくるロボット達を次々と倒していくゲームだ。ドームの中は足下も含めて全てモニターになっており、その難易度はあらゆるシューティングゲームの中でも間違いなくダントツであろう。


409:XXXR
08/02/24 12:13:12 6oA4p6fG
「いつかの助言のお礼だったか? あれはお詫びのつもりだったのだが」
「いや、あれのおかげでホント助かったんですよ。これくらいのことはさせてください」
そう言いながら大介は足下のハッチを開け、中から一つのコントローラーを取り出す。
「これ、使ってみてくれません? 最近追加されたんです」
それは日本刀の形をしていた。
「ふむ、なるほどな。そう言うことならば・・・」
燕はそれを受け取ると、ドームの中央に立つ。大介は外に出ると、燕の目を盗んで、こっそりとコイン投入口にブレスをかざした。


410:XXXR
08/02/24 12:14:52 6oA4p6fG
ウー! ウー! ウー!
とたんにサイレンの音が鳴り響き、画面には「WARNING!」の文字が現れる。
「何だこれは」
「隠しモードですよ。かなり難しいです」
文字が消えると一面にわらわらとロボットが現れる。大介が「頑張って下さいね」と言ってハッチを閉めたと同時に、それらは一斉に襲いかかってきた。

一方、ハッチを閉めて燕を待つ大介に、仲間達が声をかけてきた。
「あれ、大介君じゃない」
「オー、大介さん。来たんだったらアイサツくらいしてくださいヨ」
真っ先に話しかけてきたのは、羽柴佐里奈女史。次にビリー。後ろにいた信長と千里も、軽い挨拶をしてきた。そして最後に、華美が話しかけてくる。
「今日は朝から大学で特訓じゃなかった?」
「ああ、さっき終わったとこ。今は佐々木さんにここを案内してる」
そう言って大介は背後の360°ロボッツを指差す。そちらに近づいた羽柴女史は、ふと気付いた事実に驚愕した。

411:XXXR
08/02/24 12:15:47 6oA4p6fG
「ちょっと! シュミレーションモード起動しちゃってるじゃない!」
「「「「ええええええええええええええ!!!!」」」」
「あ、すみません。やっぱマズかったですか?」
ゲームセンター、スウィートドリーム。その裏の顔は、正義の味方ガンレンジャーの秘密拠点である。スタッフルームには秘密の入り口があり、そこからかつて徳川幕府が造った巨大地下空間を改造した秘密基地にアクセス出来る。
当然置かれているゲームも普通の物ではない。ほとんどのゲームは、コイン投入口にブレスをかざすと戦闘訓練用のシュミレーションモードが起動する様になっている。
中でも360°ロボッツは実践を忠実に再現しており、通常モードでもガンレンジャーの適正がある人間を捜す役割を担っている。大介と華美も、これで前人未踏のハイスコアを叩き出した事が、スカウトのきっかけだった。
「今始めてからどれくらい!?」
「まだ2、3分ですけど」
「早く止めなさい! もうブッ倒れてもおかしくないわ!」
「いや、大丈夫ですよ。佐々木さんだし」
真顔で言った大介の台詞に、全員が固まる。
「そんなに凄いのか? 佐々木さんって」
「本人の前じゃないから言いますけど……バケモノです」
「バケモノ?」
「はい。これは剣道サークルの皆さんから聞いた話ですが……」
そして大介が語った燕の身の上は、とても現代日本の話とは思えなかった。

412:XXXR
08/02/24 12:19:40 6oA4p6fG
燕は剣術道場の一人っ子として生まれ、幼い頃から剣道を学んだ。
そして小学生になる頃には、すでにどの門下生よりも強かったらしい。中学生になる頃には、師範である実の父すらも歯が立たなくなってしまった。
これだけでも凄いが、恐ろしいのはここからだ。自身の家の流派だけでは飽き足らなくなった燕は、次々と剣術道場に入門し、どこの道場でも一週間足らずで師範を打ち倒すまでに成長してしまった。
ついには新手の道場破りと勘違いされ、どこの道場にも入門を拒否される様になる。

そうやって中学生活を過ごし、高校生になった燕は、今度は様々な格闘技のジムに、異種格闘技戦を申し込む。
が、それも1年ほどで飽きてしまい、次は竹刀片手に町の不良に片っ端から喧嘩を吹っ掛け始める。
3年になると早々に特待生として進学先を確保し、暴力団の事務所に毎日のように殴り込みをかけた。その時に警察からもらった感謝状の数は、両手でも数え切れない。
「これが、佐々木さんの19年です」
「「「「「……」」」」」
言葉を発する者はいなかった。皆様々な「佐々木さん」を思い描いたが、それらは皆一様に、ヒトとは思えぬ姿をしていた。


413:XXXR
08/02/24 12:21:14 6oA4p6fG
「……確かに、バケモノね」
「……いるんだ。そういう人って、ホントに」
「……Monster」
そんな中、刑事である信長と千里は、思い当たる事があったのだろうか。他とは違う反応を見せる。
「あ、佐々木燕か。思い出した」
「知ってるの?」
「どんな人? っていうか、人?」
「いや、一度顔見たことあるけど全然普通の……」
そう言いかけた時、360°ロボッツのハッチが開く音に、華美達はびくっと音を立てて振り返る。
「いや、なかなか歯ごたえのあるゲームだな。気に入った」

414:XXXR
08/02/24 12:23:17 6oA4p6fG
そして、彼らは固まった。
先ほどから驚いてばかりの彼らだったが、今はこの上もなく驚愕の色に染まった顔をしていた。
何にそんなに驚いているのだろう。こんなにも早く出てきた事だろうか? それとも、ハイスコアランキングの一位に、新たに「TUBAME」と記されていたからだろうか?
「ん、何だ、大介の知り合いか?」
いや、きっと現れた「佐々木さん」が、ビリーが想像した巨漢でもなく、羽柴女史が想像した狂人でもなく、華美が創造した手足が16本ある慎重50メートルの生物でもなく、
「初めまして。佐々木燕だ。よろしく」
身長180センチほどの、長い黒髪を翻す、理知的な風貌の、すらりとした四肢の、上気した頬も艶やかな、

すこぶるつきの、美女だったからだ。

415:XXXR
08/02/24 12:25:58 6oA4p6fG
とりあえずここまで。できれば次はもっと早く投下したい。

相手を傷つけるもの全てを破壊し尽くそうとする過保護な女と、あえて痛めつけて鍛え上げようとするスパルタンな女。
さて、あなたのお好みはどちら?

416:名無しさん@ピンキー
08/02/24 16:54:50 B88b3Sih
迷うなあ

417:名無しさん@ピンキー
08/02/24 18:08:46 V9Jbhmhj
俺は後者で。

418:名無しさん@ピンキー
08/02/26 16:48:36 DJgiLMix
俺は前者

419:名無しさん@ピンキー
08/02/27 16:57:46 qbH5IOzX
どっちもいける

420:名無しさん@ピンキー
08/02/27 17:34:25 NNfM3PRi
>>415
本音は前者だけどあえて訓練では後者

でも実戦では本音爆発ってパターンがツボ

421:名無しさん@ピンキー
08/02/28 22:58:35 7lQCSMGt
プロットと設定を書き込んでそれを誰かにSSに
してもらうっていいですか?

422:名無しさん@ピンキー
08/02/28 23:00:28 J9ZijOaE
書き手に了承があった上で
リクエストやクレクレでうざくならない範囲ならいいかもしれんね

423:名無しさん@ピンキー
08/02/29 01:36:50 SJ9mJuPf
エサを撒くのは勝手だ。
だがそれに喰いつくかどうかも勝手だしゴミ撒き散らかすんじゃねーと考える人間もいることも知っておくことだな。
要はお前さんの撒くエサがどれだけ美味そうかということだ。

424:名無しさん@ピンキー
08/03/03 02:31:37 I7FmSnox
URLリンク(www.r-banana.com)

ナースレンジャーのウーマンドクター裕子ってどうよ?
ラジオにゲスト出演してるけど

425:XXXR
08/03/06 01:49:11 zksoTyoM
ガンレンジャーの続きもまだなのだが、先週のドラゴノーツ見て悪女妄想が止まらなくなったので、ちょっと書いてみた。
タイトルは、「ドラゴノーツI・F」

426:XXXR
08/03/06 01:50:24 zksoTyoM
トアがいなくなった。
突然現れた、雰囲気の変わったギオ。タナトスの後継者を名乗るアイツが、トアを連れて行ってしまった。
ギオの話が本当なら、トアの命はもう長く無いらしい。それが本当かどうかを彼女に確認する暇はなかったけれど、心当たりならあった。
三人で暮らしていた頃、トアがいることに気付かずに、うっかり脱衣所に入ってしまった事があった。その時はすぐにそこを出て、後で彼女には土下座して謝ったが、実はその時、彼女の背中に赤い模様が光っているのを見てしまった。
何故だかそれはとても良くないものの様な気がして、その時はトアに聞くことが出来なかった。そのまま半ば忘れかけていたのだが、ひょっとしてトアの寿命と何か関係があるかもと思い、今回勇気を出してハウリングスターたちに聞いてみた。
どうやら俺の勘は正しかったらしい。

427:XXXR
08/03/06 01:51:15 zksoTyoM
スティグマ。
それはそう呼ぶものなのだそうだ。ドラゴンの死期が近いことを示す印らしい。
今更ながら、あの時何も聞かなかった事が悔やまれる。そうすれば、俺にだって何か出来たかもしれないのに。
トアを、守れたかもしれないのに。

「お前にトアは救えない」

あの時ギオが言った言葉だ。
全くその通りだ。俺はずっと、誰一人として守れた事は無い。父さんも、母さんも、アイも、カズキも、トアも。
ライナさん辺りにこんな話を振ったら、多分シャトルが大気圏に突っ込んで燃え尽きそうになった時の事や、ドラゴンスレイヤーでオストルムを倒した時の話を持ち出して、励まそうとするだろう。
けれどあの時、俺はギオに乗っていた。やると決めたのは俺だけれど、成功したのはギオが頑張ってくれたからだ。それくらい、俺にだってわかっている。


428:XXXR
08/03/06 01:52:37 zksoTyoM
けれどもう、ギオはいない。
トアもいない。
今の俺に、一体何ができる?
俺は決して頭は良い方じゃない。運動もそうだ。そりゃあ、一年前よりは少しはマシになっただろうけれど、ずっと鍛錬を積んできたドラゴノーツ隊の人たちには敵わない。せいぜい、ジークリンデに腕相撲で勝てる程度だろう。
「……ジン! ジンってば! 返事しなさいよ、小さい男!」
噂をすれば。丁度ジークリンデが声をかけてきた。カミシナ・ジンが気がつくと、どうやら丁度目的地に着いたところの様だ。
「ああ、ごめん。ちょっとぼうっとしてた」
「しっかりしてよね。いっくら最愛の彼女と離ればなれになったからって。腑抜けのお守りはご免だわ」
相変わらず口が悪いが、多分彼女なりに心配してくれているのだろう。ジンは謝罪を繰り返しながら、ドアを開けて車を降りる。

ゴン!

「……やっぱり腑抜け。肝っ玉まで小さい男」


429:XXXR
08/03/06 01:53:30 zksoTyoM
「全く、何でこんな所に、わざわざこんな物に乗って来なくちゃ行けない訳?」
ジークリンデが車を降りながら文句を言う。車とは言っても、それは普段彼女が乗り慣れたリムジンではなく、大きなトレーラーだった。地面まで距離があるので、アマデウスに手伝ってもらっている。
一方、それをすっかり忘れていつも車から降りるときの感覚で動いてしまったジンは、見事に地面に激突した。
ジークリンデの白い目から発せられる視線と、先ほどからずっと黙っているアマデウスの、どうしたものかと言いたげな生暖かい視線が痛い。どちらかと言うと、アマデウスからの視線の方が。
「……行こう」
とにかくそっちは見ないようにして、ジンは歩き出す。アマデウスにここで待機するように指示した後で、ジークリンデもそれを追った。
「で、何処へ行くのかとか、誰に会うのかとか、まだ全っ然聞いて無いんだけど?」
「ちょっと待ってくれ。確かこの辺りなんだけど……」
トレーラーを止めた大通りから路地へ入り、丁度ビルの日陰になっている場所に出る。そこには中ぐらいの大きさの、少々古めのマンションがあった。
「何なのここ」
「あの山小屋に住む前に、一月くらいここで暮らして事があるんだ」
ジンはそのころの事をかいつまんで話しながら、中へと入って行く。


430:XXXR
08/03/06 01:55:04 zksoTyoM
最近のマンションには普通、入り口に何かしらの認証装置があるものだが、ここにはそう言った物は無い。建物の中も、何処か薄汚れていたり、所々電球が切れていたりする。環境、セキュリティ、立地条件のどの方面から見ても、お世辞にも良い物件では無いだろう。
ただし、ジンの様なお尋ね者には住み易そうだが。
彼にしてみれば、この様な場所ばかり転々とする日々を送っていたので、珍しくも何とも無いのだが、ジークリンデはそうでもないようで、先ほどから興味深そうにきょろきょろと見回している。
そうしているうちに、一つのドアの前に着いた。
これもまた古ぼけたドアだ。恐らくここの住人に会いに来たのだろうが、どうにもこの向こう側に人が住んでいるという雰囲気が感じられない。
もっと違うもの、そう、空き家を見た時に何となく感じる、あの感覚に似たものならばあるのだが。
「ホントにここに人なんか住んでるの? 表札が無いけど」
「それは前から無かったけど、まだいるかな……」
ジンは不安げに何事か呟きながら。ジンは手を挙げ、ノックの体勢をとる。叩こうとして、しかし、その手は止まった。


431:XXXR
08/03/06 01:56:11 zksoTyoM
さっき車の中で悩んでいた事が、また頭をかすめる。
そう、俺は結局、自分じゃ何も出来ない。
必死に考えて、そして思いついたこのやり方だって、今までと変わらない、他人におんぶにだっこの方法だ。
ギオを捨てたら、今度はトア。カズキは俺の事をそう言ったけれど、正しくその通りだろう。そしてトアが駄目になったから、今度はこの向こうにいる存在に頼ろうとしている。
けれど。
きっと、俺に出来る事なんて、これくらいしか無いから。
だから、これを全力でやる。最後まで、誰かの背中で、全力で戦う。
わがままだと、自分の事しか考えていない男だと、みんなが思うだろう。
でも、今だけそれは忘れよう。
今はこうやって、悩んでいる時間すら惜しいから。
そして腹をくくったジンは、ドアをノックした。


432:XXXR
08/03/06 01:57:00 zksoTyoM
しばらくの沈黙の後、何の前触れもなく、ゆっくりとドアが開いていく。
「お前か。一体何の用だ?」
あれ? と、ジークリンデは疑問を感じた。何だろう、この声は何処かで聞き覚えがある。
しかし、それを深く追求する間も無く。
「頼む! 力を貸してくれ!」
ジンは出てきた相手に向かい、いきなり深々と頭を下げる。彼の後ろにいたジークリンデは、その時やっと相手の顔を見ることが出来た。
黒いズボンと、大胆に胸元を開いた紫色のワイシャツ。どちらも身体にぴったりと張り付いている。
それらに包まれているのは、褐色の肌。そして、母性への渇望から生まれた豊かな胸部と臀部。
髪は薄い紫。きつい目つきと肉厚の唇が、何とも言えない色気を醸し出す。

そう。そこにいるのは間違いなく、一年前火星で死んだはずの、ガーネット・マクレーンだった。

433:XXXR
08/03/06 02:04:19 zksoTyoM
とりあえず「もしギオがトアを無理矢理さらっていたら・・・」って感じ。
突貫作業だから、見辛かったりしたらすまない。続きを書くかどうかは・・・本編の今後次第かな。
ちなみにタイトルのI・Fは、「イフ」の他に「インビジブル・フューチャー」の略といういみがある中二病設定。

いや、ほんと本編もこんな感じになれば良いのに。マジで。

434:名無しさん@ピンキー
08/03/06 02:14:23 /DkokhuO
GJ!

435:名無しさん@ピンキー
08/03/06 03:45:14 VIbYx116
GJ

そういえば今年の戦隊は女幹部がそのものずばり性の偶像たるAV出身者なわけなんだがこのスレ的にどうなのよ

436:名無しさん@ピンキー
08/03/06 03:53:46 5wrchtd2
あんま好きじゃないなぁ
腐っても子供向けの番組だし

437:名無しさん@ピンキー
08/03/06 12:58:11 bUDwqZGb
カーレンジャーでもそういうキャスティングしてなかったっけ?
特オタってわけじゃないから詳しくないけど。

438:名無しさん@ピンキー
08/03/06 15:13:11 xiHPD5TA
ギンガマンにも居たな。
害水大臣ケガレシアは次の日曜に活躍するらしいので期待している。

439:名無しさん@ピンキー
08/03/07 21:21:13 ATEWU4pR
マスクド上海買った人いる?
何名か敵女いるけど……

440:名無しさん@ピンキー
08/03/08 09:53:03 27rCFJK3
敵女目当てで買うなら地雷

441:XXXR
08/03/09 12:01:22 akXDDjvq
本日もスレの活性化を祈って、ガンレンジャーの続きを投下。
・・・といっても今回は前振り。本物で言うAパートといった所。続きはマッハ全開で執筆中だから、もうちょっと待ってくれ。

442:XXXR
08/03/09 12:02:32 akXDDjvq
「やーい! やーい! 泣き虫ワタルー!」
「返してほしけりゃここまでおいでー!」
「……ん?」
学校からの帰り道。種子島大介が遭遇したのは、数人の少年少女にはやし立てられながら、涙を流して追いかける子供の姿だった。
「おいこら! 何やってんだお前ら!」
大介が怒鳴りつけると、子供達は散り散りになって走り去ってしまった。
「あ、おい! 待て! 待てってば! ……あ~、えーっと……」
大介は少々気まずそうに後ろを振り返る。そこには、一人残された少年が俯いていた。


443:XXXR
08/03/09 12:04:47 akXDDjvq
「えっと、ワタル君だっけ? ごめんな。余計なことしちゃったみたいで」
近くの公園のベンチに座り、二つ買った缶ジュースの一方をワタル少年に渡す。ワタルが口を付けるのを見ると、大介も一口飲み、ふうっと息をついてから、おもむろに口を開けた。
「突っ込んだこと、聞いちゃうけどさ。いっつも、あんな感じ?」
コクリ、と、ワタルは頷く。と、何かに気付いた様で、ズボンのポケットから小銭入れを取り出した。
「ああ、いいよいいよ。オレのおごり。その代わり、そっちの事情とか、教えてくれないかな?」
ワタルは首を傾げる。何故そんな事を聞くのか? と尋ねたいようだ。
「いやさ、お兄さんその道では君の先輩みたいなもんだから。何か力になりたいなっと思って」
だめ? と今度は茶目っ気を込めて大介が首を傾げる。
その仕草は壊滅的に似合っていなかったが、何とかワタルは警戒を解いてくれたらしく、ぽつり、ぽつりと語り始めた。


444:XXXR
08/03/09 12:05:54 akXDDjvq
元々ワタルは気も弱く、勉強も運動も少々苦手な少年であり、クラスでの立場はそんなに良いものでは無かったらしい。特に体躯が小さい事は、以前からよくからかわれていたようだ。
しかしそれが明確なイジメになったのは、今年新しい学年に上がってすぐ、クラスでディベートを行った時のことだった。
「……ごめん、ディベートって何?」
「一つテーマを決めて、二つの意見に別れて話し合うんです。その時は国語の授業で、エッセイの一文をどう解釈するかっていうのがテーマだったんですけど……」
話し合いは長引き、それにつれて生徒達のボルテージも上昇していった。
ワタルもまたいつになく熱くなってしまい、女子の一人と激しい論争になった。結局その時は、先生がワタルの意見を支持した事で一応の決着をみたのだが。
「その女の子と、女の子の友達が、君をいじめるようになった訳だ。で、君が強く出られないでいると、いじめっ子がだんだん増えていって……今じゃあの通り、と」
「何でわかるんですか?」
「まあ、そこまで聞けば大体ね。イジメのきっかけって、結局どれも似たり寄ったりだし」
イジメというのは、大抵の場合いじめられる側の何かが、いじめる側を不快にさせた、というのがきっかけである。
「何か」は何だって良い。何かしらの事件があって犯人と疑われてしまったり、クラスのリーダー格と対立したことで結果的に大勢の人間を敵に回してしまったり。
もしくは、普段の態度が気に食わないという理不尽な理由でヤキを入れられたりするのだ。
「君の場合は2番目のパターン。オレの場合は3番目だったね。オレってあの頃は、あんまり人と話さないネクラ小僧だったし」
そうして大介は、今度は自分の話をする。


445:XXXR
08/03/09 12:08:21 akXDDjvq
本を読んでばかりで、話すときはほとんどが年長者相手だったこと。おかげで大人受けは良かったが、同級生には疎まれる様になり、やはり女子のグループを発端としてイジメが始まった事。
少し悩んだが、何をされたのかも具体的に話した。
「まあ今考えると、同い年の奴らを馬鹿にしてる様に見えてたんじゃないかな。お前らなんかと話してられっか、みたいな」
「それで、大介さんは、今も?」
「いや、今は大丈夫。高校じゃあ楽しくやってるよ。同級生にも、友達たくさん出来たし」
まあ色々あったけどね……と、小声で付け足す。
結局自分はイジメの泥沼から自力で脱出する事は出来ず、追いつめられた挙げ句にとんでもない行動に走り、学園中をひっくり返す大事件を起こしてしまった。
それによって発端となったイジメも注目を浴び、中心になっていた少女が急に宗旨替えした事もあって、イジメグループはあっけなく解散になった。
これが、事の顛末だ。
「けどさ、あの時は結局最後まで、自分じゃ何もできなかった」
大介はジュースを飲み干し、立ち上がって缶をゴミ箱に捨てる。そのままワタルに向き直り、中腰になって視線を合わせた。
「ワタル君はさ、どうしたい?」
「えっ?」
「今の状態はいや? いじめられるのは、いや? もしそうなら、これから言う事、よく聞いてほしいんだ」
大介は、半年前、自分が初めて変身した時のことを思い出していた。
あの時、自分は何を考えていただろう?
そうだ。目の前で苦しんでいる人たちを見て、かつての自分を重ね合わせていた。
助けたいと、そう思ったから。何もできないままでいるのは、もういやだったから。だから自分は、ヒーローになる事を選んだのだ。
大介は息を吸い、力を込めて言った。

「泣いたって、だめだ。
 やめてって言ったって、聞いちゃくれない。
 でも、だからって、そこであきらめちゃだめなんだ。
 泣くよりも、言葉にするよりも強く、自分の気持ちを、みんなに見せつけるんだ。
 怖くても、勇気を出して、動き出すんだ。戦うんだ。
 ……そうじゃないと、なんにも変わらないんだよ」


446:XXXR
08/03/09 12:09:26 akXDDjvq
一方、時間は遡り、大介に怒鳴られていじめっ子達が逃げ出したすぐ後の事。
一人の少女が町を走っていた。年は小学生ほどと思われるが、それを一瞬疑ってしまうほどに背が高く、大人びた顔つきをしている。目つきの悪さが大きくマイナスだが、それでも文句なしの美少女だった。
少女は角を曲がった所で、人にぶつかる。しかしそれで止まる事は無く、黙って去ろうとする。
「こら!」
しかしその時、少女の服の襟が後ろから掴まれる。見ると、掴んでいるのはぶつかった女性だった。実際には相手は学生服を着ていたが、少女が大人と認識するには充分だった。
「ごめんの一言くらい、あってもいいんじゃない?」
そのまま女性は、自販機の近くにあるベンチへと少女を引っ張って行く。
それほど力を込めている様には見えないが、抵抗してもその手が解ける事は無く、仕方なく少女はその女性に従った。


447:XXXR
08/03/09 12:10:25 akXDDjvq
華美と名乗った女性は、自販機から飲み物を二つ取り出して一つをこちらへ投げてきた。
「えっと、メグミちゃんでいい?」
「あ……うん」
とりあえず折角だからと渡された飲み物を見ると、それはちいさなペットボトルに入った、この自販機で一番安いミネラルウォーターだった。
華美は自分の飲み物を開け、美味しそうに飲んでいく。そちらはジュースだ。
「さてと……」
さっさと飲み干してゴミ箱に投げ込むと、華美はおもむろに口を開く。
「さっきさ、何であんなに急いでたのかな?」
メグミは答えない。しかし華美には、もう大体察しは付いていた。
大介の怒鳴り声は彼女にも聞こえていたし、先ほど曲がり角の向こうを見たら、彼は何やら俯いた少年に話しかけていた。
大介が思わず怒鳴ってしまいそうな状況など、華美にしてみれば簡単に想像できる。
「まあ、別にいいけどさ」
そう、これは自分で気付かなければいけない事だ。
だから、自分があまりどうこう言ってはいけない。
「けど、一つだけ言っておく」
それでも、一つだけ。

「そのうち、わかる時が来る。だからその時、自分が今までやってきた事とか、これからしなきゃいけない事とかについて、よく考えなさい」

それだけ言うと、華美はそのまま踵を返してその場を去った。


448:XXXR
08/03/09 12:11:15 akXDDjvq
「う~む」
「何? 唸っちゃって」
駅前の大きな書店。大介と華美は、大介のいつもの特訓の後にそこで待ち合わせて、本日発売のマンガを買っていた。
「いや、ついさっきね、ガラにも無くお説教なんかしちゃってさ」
「へえ、そうなの」
「うん。それでさ、何だかのめり込んじゃって、色々言い過ぎたんじゃないかなって」
大介はため息をつきながら、レジへ行く途中にあるCDコーナーへと足を向ける。さっと見回すと、新曲コーナーにあったものを一枚手に取った。
「ふうん。私は逆かな」
「何、そっちもなの?」
「うん、私の方はさ、もっと色々言っておくべきだったんじゃないかなって」
「そっか……。お互い、まだまだ人に偉そうな事言えるほどじゃないみたいだねぇ。……あ、これお願いします」
「そうね。多分私には、そんなの一生無理だと思うけど。……あ、これも一緒で」
そして会計を済ませると、この日はそのまま別れたのだった。


449:XXXR
08/03/09 12:12:32 akXDDjvq
翌日。授業を受けていた二人は校内放送で職員室へ呼び出される。もっとも
「理由はわからんが早退させろと偉い人が言ってきた」
と言ういつものやつだったので、早々に帰り仕度を済ませ、ブレスで基地の羽柴女史に連絡を取る。
「もしもし、羽柴さん?」
「ああ、もう準備できてる?」
「はい。それで、今回は何処に?」
「私立大成小学校に出現。無差別破壊によって、校舎の一部が損壊して、子供達が閉じこめられてるわ」
「……何ですって!」
大介が急に大声を上げる。
私立大成小学校。それは、昨日出会ったワタル少年の、胸の名札に書かれていた学校名だった。


450:XXXR
08/03/09 12:18:55 akXDDjvq
普通に戦隊っぽい話を目指して、失敗した。やっぱりあれは悪が輝く黄金律だと思うんで、目標なんだが。
って言うかいじめっ子の心理がわからん。いじめられる方ならわかるんだが。何故かって? ・・・聞くな。あとテキトーにパクってきたワタルとメグミっていう名前の出所についても聞くな。

あとケガレシアについてだが、俺は別に良いと思う。っていうか歓迎。
個人的には最近の及川奈央のたたき上げっぷりは尊敬すらしてる。このままゴールデンにも出られる女優になるか、特撮悪女の常連とかになってくれると嬉しい。

451:名無しさん@ピンキー
08/03/10 04:03:59 ROAY9zx5
GJ!
良い感じに読みごたえがあって俺は好きだ。

>>423
文体からみると初期スレから居ると思うけど・・・。もし違うならこれだけ
最近みんな向こうのスレに削除依頼でたスレのSSが転載されたからかわからないけど、発言が過激になってない?
人がまとまって住人が増えるのはいいけど、スレにはそれぞれ今まで作り上げた雰囲気があるからあまり壊れてほしくないなぁ・・・。
質問系のスレに対応するのはいいけど新しい住人とかは、わからないからスレする訳だし「うざい」とか余計なことだと思う。

長文スマン。

452:名無しさん@ピンキー
08/03/10 06:32:22 P0wN8rRY
ここしか見てないから向こうとか削除依頼とか分からんが
良い雰囲気は良い職人をたくさん呼び寄せるもんだ。
でも教えてちゃんとか初心者は半年ROMでいいと思うよ。

453:名無しさん@ピンキー
08/03/11 00:56:50 IW9FO7B+
昔はそれでうまくいってたけど、
このごろは全体的に様子がちょっと変わってきたような気がする。

454:名無しさん@ピンキー
08/03/11 10:23:01 l4sLQHr2
なんで、このスレじゃないんだ、GJっっっ!!!

素直クールでエロパロPART8
スレリンク(eroparo板:190番)-192



455:名無しさん@ピンキー
08/03/14 11:04:33 rE6Roon+
グッドジョブ

456:名無しさん@ピンキー
08/03/17 01:14:07 +PPPBYjg
保守

457:名無しさん@ピンキー
08/03/20 04:34:12 F4MO2vnM
こっちのスレも、屠るスレもまとめが止まってるのう

458:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:48:18 v6KnzZmi
今、悪の組織は地下活動暗躍中か…

459:名無しさん@ピンキー
08/03/22 01:37:18 gRKDJCrx
悪の組織だって年度末は忙しいとしたものさ

基本的に負け続けで投資の回収が難しい経営体質。
少子化に加え市場は冷え込み関連グッズの売り上げは伸び悩み、
出資も滞って決算期の幹部会は責任の押し付け合い。

だが首領の世界制服ペーパープランと帳尻を合わせるために
鶴の一声で来年度の計画がさらに上積みされていく悪循環。

悪業界だってラクじゃないのよ・・・

460:名無しさん@ピンキー
08/03/23 22:31:28 /u3rafgs
ペッパーランチが何だって?

461:名無しさん@ピンキー
08/03/24 22:53:44 5NZnxKIY
>>459
悪の組織の下っ端を
各学校会社にもぐりこませるための準備も忙しそうだしな。
新入学入社のこの時期は最大のチャンスだ。

462:XXXR
08/03/25 04:54:46 kZTaXrVO
「なあ、燕」
「何だ、大介」
「何で昔の人って、十二月を師走って呼んだんだろう?」
「国語の時間に習わなかったか? 普段はゆったりと構え、他の模範となるべき師ですら、走り回るほどに忙しい。だから師走だ」
「それってさ、昔はツケの請求とかを年末にやってたから、金稼ぎに走り回ってたんでしょ。今は断然三月の方が忙しいって。うん、絶対そうだ。カレンダーとかは三月の所に師走って書くべきだよ」
「お前がこの時期忙しいのは、進級するのに単位が足りなくて、点数稼ぎに走り回っているからだろう。むしろ師は追いかけ回されて良い迷惑だと思うが?」
「うっ、うるさいっ! 出撃ばっかりで出席日数が足りないんだ、しょうがないじゃないか」
「そうやって言い訳か。まあ、この話題自体、作者の言い訳のためだがな……」
「まあ、作者も四月から新天地で再出発だからね。色々忙しいんでしょ。今月誕生日だったのに、従姉妹しか祝ってくれなかったみたいだし」
「一人祝ってくれれば十分だろうに……まあそんな訳で、今回はドラゴノーツI・Fの投稿だ」
「千里の道も一歩から。うちの作者の拙作が、その一歩の礎くらいにはなれる事を祈って」

463:XXXR
08/03/25 04:56:06 kZTaXrVO
一年前 火星

ジンはギオに会おうと、コントロールギアに乗って火星へと再突入を試みた。
激しい炎を避けるため、機体を浅いクレパスの中に着陸させたジンは、そこに倒れている人影を目にする。
それは、ぼろぼろの軍服を身に纏ったガーネットだった。
ジンは慎重にそちらへと近づき、恐る恐る声をかける。
「……大丈夫か?」
「はっ」
鼻で笑われた。満身創痍の状態で尚、彼女のジンに対する態度は高圧的だった。
「これが大丈夫に見えるかい? それに、お前に言われる筋合いはないよ、坊や」
そうは言われても、ジンとしてはこの状況で他にかける言葉も思いつかない。かと言ってさようならという訳にもいかず、どうにも困り果てた彼は、視線を逸らす。
するとそこに、折れた剣がある。彼女が使用していた日本刀だ。
吸い寄せられる様に、ジンはそちらへと近づく。ガーネットは辛そうに首を動かし、それでもまだ鼻で笑った。
「どうした? それでアタシを斬ってみるかい? ご覧の通り、今だったら坊やでも殺せるかもしれないよ?」
彼女は笑う。ジンを嘲笑う。その口から血を吐きながら、それでも、まだ。
「アタシが憎いだろう、坊や。あの二人を殺したのはアタシだ。そのアタシをどうしたい?チャンスじゃないか。さあ、殺せ。殺すんだよ」
ジンの脳裏には、この刀に斬り捨てられたアキラの姿が浮かんでいた。そう、確かに彼女はアキラを殺し、マキナの死の遠因を作った。しかし。
「……何してる?」
ジンは、それ以上動けない。視線は、ガーネットを捉えたまま。その手は、中途半端に上げられたまま。
何故か、そこから動けなかった。
「殺せって言ってるんだよ! 早く!! 早く殺せ!!!」
彼女は嘲笑う。それは心からの余裕の笑いだった。たとえ彼女がすでに死にかけであろうと、この場でイニシアティブを取っているのは彼女だった。何より彼女は、死を恐れてなどいない。もしもこの場でジンが迷い無く刀を振るったとしても、彼女は笑うのだろう。
いや、その時こそとびきりの笑みを浮かべるに違いない。
けれど、そんな彼女が。
何かをやせ我慢しているような、何かに対して強がっている様な、そんな気がして。
だからこそ、ジンは動けないのだ。


464:XXXR
08/03/25 04:57:22 kZTaXrVO
そうやって動けずにいる内に、彼も段々と冷静になってきた。
ガーネットを見る視線も、彼女の様子を観察するようなものになっていく。
じろじろと、割合不躾な感じに彼女を見る。現在の彼女の格好はいつにもまして扇情的だったが、何故だか下心のようなものは湧いて来なかった。
そして、ふと彼女と目が合う。
その瞬間、ジンには急に、彼女という人間、彼女というドラゴン、否、彼女という女性の、ほんの一端が理解できた様な気がした。
ああ、そうか。
彼女は死ぬのが怖くないのでは無くて、死にたいのだ。
生きるのが怖いのだ。
愛した男がいない世界で、どうやって生きていけば良いのかわからなくて、それが怖いのだ。
そう感じたら、心の中に少なからず燻っていた暗い何かがすっと消えていった。
刀を地面から引き抜き、側に落ちていた鞘に収める。
それを持って彼女に近づくと、隣に腰を下ろし、彼女との間に刀を置く。
そして、ようやく口を開いた。
「えっと……なんか、ごめん」
「何故謝る?」
「アーシムに……お前を愛している奴なんていない、みたいな事、言っちゃったから……」
「……」
またもやその場を沈黙が支配する。
上を見れば、まだ炎は激しく燃えている。と言うより、待っていて収まるのだろうか?
どうやってギオに接触しようかと、そんな事をつらつらとジンが考え始めた時、ガーネットが口を開いた。
「……気にするな」
意外な返事だった。


465:XXXR
08/03/25 04:58:37 kZTaXrVO
「多分、お前達の言った事は……正しい」
「でも、あんた……好きだった……んだろ? その、アーシムの……事……」
ジンもたどたどしく言葉を返す。
「ああ……好きだった……愛していた……」
ガーネットもジンから視線を逸らし、上を見上げる。これで、お互い相手に視線を向けずに話している形になった。こっちの方が良いような気がしたのだ。
「けれど……それはどうやらあの人には伝わっていなかったらしい……あの人にとって、私は道具か何かだったんだろうさ……」
ガーネットの目つきは、段々と何処か遠くを眺めるものに変わっていく。
「私は、どうすれば良かったのだろうな……」
「言えば良かったんじゃ……ないか?」
唐突に、ジンの中に言葉が生まれ、彼はそれを衝動に駆られるまま口にした。
ガーネットは、一瞬だけ、ちらりと視線をジンに向ける。
「あんた、好きだって、愛してるって口に出した事、あったのか? 多分、足りなかったのはそれじゃないかな。……そりゃあ、言ってもアーシムには届かなかったかもしれないけど……それでも言うべきだったと、俺は思う」
その言葉を聞いた時、ガーネットの中で、何かが揺れた。
それが何なのか彼女にはわからなかったし、すぐに忘れてしまった。
けれど、それは彼女の運命を変えたのだ。
「……お前が言うと説得力があるな」
「何でそう思うんだ?」
「お前いつもそればっかりじゃないか。トアー好きだー、トアー愛してるーって。……前から聞きたかったが、お前らあんな事大声で言ってて恥ずかしくないのか?」
「……うるさい……」
ジンが少し顔を赤らめ、そっぽを向く。それを視界の隅に捉えていたガーネットは、少しだけ笑った。
「あ、そうだ、それと……」
ジンがまたも口を開く。話題を逸らしたいという目的もあったが、これはどうしても彼女に伝える必要があった。
ガーネットもその辺りを感じ取ったのかは知らないが、また視線をちらりとこちらへ向ける。


466:XXXR
08/03/25 04:59:55 kZTaXrVO
ジンは、ギオにコントロールギアを切り離された時の事を思い返していた。直後に発生した激しい衝撃波に揺さぶられたものの、彼はしっかりと見ていた。
コクピットから放り出されたアーシムを、必死に庇おうとするガーネットの姿を。
「……きっと……最後には届いたんじゃないかな……あんたの、愛」
「……ふんっ。坊やに慰められてもね……」
ガーネットは少々無理矢理気味にツンとした表情を浮かべ、よっと声を上げて起き上がる。
「おい、大丈夫なのか?」
「アタシらの耐久力を、アガシオンみたいなまがい物と同列に扱うんじゃないよ。さてと、どうしたもんかね。とりあえず、服を変えるか……」
そう呟くと、彼女の体が光り……

服が、消えた。

ジンは数秒固まり、何とか目の前の景色を把握すると、顔を真っ赤に染め、奇声を上げて背を向ける。
「な、な、何てカッコしてるんだよ!」
「ん? ああ、悪いねぇ。……そう言えば坊や、お前、男だったねぇ。いや、あまりにも女々しいもんだから、忘れてたよ。あははっ」
ガーネットはジンの反応を見て、大声で笑う。
その顔にはほんの一時、まるでいたずらが成功した子供の様な、先ほどまでは無かった活力を滲ませていた。
しかし、背を向けていたジンは、それを見る事は無かった。


467:XXXR
08/03/25 05:01:09 kZTaXrVO
結局その後、平静を取り戻したギオは自力でジンと合流し、別の場所で待機していたトアと合流した彼らは、ライナやジークリンデに連絡を取ること無く、地球へと帰還した。
その後の彼らの動向を、ISDAは把握していない。
いや、彼らに似た面々の目撃情報はあったのだ。
しかし、彼らは四人連れだった。
何でも、紫のワイシャツに黒のズボン、ハイヒールのブーツを履いた、とんでもなくグラマーな女性がいるらしい。
その女性に関しては心当たりも無く、また目撃情報自体も酷く曖昧だったため(目撃者は皆男性で、鼻の下を伸ばして件の女性の事ばかり語っていた)、ISDAは他人の空似と判断し、その四人組を探す事は無かった。
そしてその後一年間、カミシナ・ジン達は隠遁生活を送る事になる。

468:XXXR
08/03/25 05:27:00 kZTaXrVO
「今回はここまでです」
「次回は、私たちが活躍する、ガンレンジャーの投稿を予定している。
……それにしても、ガーネットの口調が安定していないな」
「軍人口調とアバズレ口調が混じり合った喋り方も、ガーネットの魅力の一
つって、作者は思ってるからね。再現しようと、色々試行錯誤したらしいよ

「その結果失敗しているがな」
「そんな事より、何でオレたち今回こんなメタ的な発言ばっかりな訳?」
「今の私たちは作者の分身だ。だから作者の考えている事がわかるし、作者
の作品が読める。それが証拠に、ガンレンジャーの今後の展開を知っている
お前は、私に敬語を使わない……」
「……」
「……」
「……何で赤くなるんだよ」
「う、うるさい。お前もだ、馬鹿者。と言うか、これは秘密にする必要があ
るのか? 多分みんなこの展開には気付いているぞ」
「だめ。バレバレな秘密をいつまでも引っ張るのは、戦隊のお約束だから」
「それも作者の言葉か? さて、それでは最後に」

>>451氏
「ありがたいお言葉だ。作者に変わって礼を言う」
「もちろんいつもGJと言ってくれる皆さんもありがとうございます。これか
らもそう言ってもらえる作品を目指して、作者共々頑張って参ります」

>>454氏
「これは作者宛なのか? あの男の自意識過剰ではないのか?」
「まあ何にせよ、しばらく見ない間にそんな展開になってたって知って、
作者はびっくりしたみたい」
「しかも行った頃にはもう、あちらの悪女熱は冷め気味だったからな。悔し
かったようだ」
「まあ、これも褒めてもらってるのかな? ありがとうございます」

「さて、オレたちの仕事は、これでおしまいだ」
「……な、なあ、大介……」
「何だ?」
「今の記憶が消えないうちにだな……その……キ……キ……」
「おっと! 時間切れだ。じゃあな燕、また本編で」
「あ、お、おい、大介ー! ……くっ今は我慢か……」


469:名無しさん@ピンキー
08/03/25 18:36:51 Q5jqSHdF
グッドジョブ

470:名無しさん@ピンキー
08/03/26 17:57:58 28wLURa1
グッドジョブです

471:名無しさん@ピンキー
08/03/29 01:50:05 Dc4y4z+k
ローゼンメイデンの水銀燈はどうよ?

472:名無しさん@ピンキー
08/03/31 01:31:38 55uqBdgC
>>471
好きだけど、別にここで語らなくても…って気が
マイナー志向で行きたいとかではないんだけど

473:名無しさん@ピンキー
08/03/31 04:40:09 oo/52mfz
あくまでフツーはスポット当たらないような悪役がメインだからな

474:名無しさん@ピンキー
08/03/31 23:55:44 WKgjY97P
あと数分で4月 4月といえば新入学&入社
悪の組織のトンネル会社(?)にも、将来有望な
ピッチピチのフレッシュギャル(死語)なんてのが入社したりするのだろうか?

475:名無しさん@ピンキー
08/04/01 01:53:05 /oO5EopP
エロエロな女戦闘員が幹部に昇進とかもいいな

476:名無しさん@ピンキー
08/04/01 02:23:57 F7ekaovP
>>473
どこにメジャーなのがいけないとかあるんだろう?

477:名無しさん@ピンキー
08/04/01 18:32:44 47y6zYdc
作品専用スレがあるならそっちでってことじゃない? 屠るスレだったらシチュが万人受けしないので
無用の軋轢を避けるために投下するという理由になるだろうけど。

478:名無しさん@ピンキー
08/04/02 22:34:50 PizH/5q8


479:名無しさん@ピンキー
08/04/03 15:51:54 5Kwvomgi
すまないが、詳細を希望
URLリンク(monster-girl.homelinux.net)

480:名無しさん@ピンキー
08/04/03 16:21:10 /OEZkEvL
画像右上の発売予定日見るべし
その二行下も見るべし

481:名無しさん@ピンキー
08/04/03 22:55:24 pGlphanf
>>479
まさかこのスレでその画像を見るとは思わなかったww

482:名無しさん@ピンキー
08/04/03 23:18:14 k2hmlOvn
すげー欲しいって思ってしまった。2DDで128枚はねぇよw
それでも、フロッピー時代のエロゲ後期は10枚越えるフロッピーを入れ換え入れ換えやってたんだよなぁ・・・
あの頃は今より確実に悪の女、敵の女が出てくるエロゲがあってよかった。
ワンダーパラレルウォーズのⅠ、Ⅱとかはこのスレ的に結構オススメ。

483:名無しさん@ピンキー
08/04/04 21:39:07 IVy9xqW+
123 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:2008/03/28(金) 12:40:46 ID:3D4VXFM+
URLリンク(maniax.dlsite.com)
ちょっと気になる

484:名無しさん@ピンキー
08/04/04 23:41:56 47rQ/84Q
>>424
戦隊ヒロイン陵辱ゲームだからクリア不可の完全脇役
キャラは良かったけどボスとのHが1度あるだけなんでドクター目当てだとガッカリ

485:名無しさん@ピンキー
08/04/06 09:36:07 Cl2N5bV+
すまん、俺も479詳細を知りたい。
表示の内容でググって見たがさっぱり情報が入らないんですよ。


486:名無しさん@ピンキー
08/04/06 13:06:45 G2/m3Jp5
>>485
半二次の「モンスター娘」スレに投下された、エイプリルフールネタ。
画像の人外ねえさんが出てくる同人エロゲ(開発中)を作っている職人が投下したと思われ。
(制作中のエロゲ自体はたぶん悪女と無関係)

487:名無しさん@ピンキー
08/04/06 18:23:20 Cl2N5bV+
>>486
Thancks!!!
絵柄かなり好みなんで、もし発売されたら購入しよう。
悪女と関係有ったら簡単なレビューをここに報告しとくぜ。

488:486
08/04/06 18:50:14 W8RD/3c2
>>487
ただ、スレの性質上かなり人外度が高いので、異形性器に耐性がない場合は要注意。
いちおう他の画像(No_1783.jpgとかNo_1882.gifとか)も見ておいたほうが無難だよ。
(この他の画像は>479のアドレスを.net/まで削ってアップローダのトップへ
→「ファイル検索」→「蟲娘」で検索。)

スレ違いスマソ


489:名無しさん@ピンキー
08/04/06 22:18:01 CG+sBxb9


490:名無しさん@ピンキー
08/04/07 13:29:42 9i3FIgHZ


491:名無しさん@ピンキー
08/04/07 22:44:28 9zdGMGSM



492:名無しさん@ピンキー
08/04/08 09:29:57 D0r3cmrk


493:名無しさん@ピンキー
08/04/08 10:21:35 R6A+FNfA


494:名無しさん@ピンキー
08/04/08 10:54:55 jqN4jXwr


495:名無しさん@ピンキー
08/04/08 10:57:48 teiAXzzU


496:名無しさん@ピンキー
08/04/08 12:07:12 qnVxRJP2


497:名無しさん@ピンキー
08/04/09 00:46:22 C+gwnDE7


498:名無しさん@ピンキー
08/04/09 01:28:03 OSUIvye9


499:名無しさん@ピンキー
08/04/09 10:48:21 2skLxj4R


500:名無しさん@ピンキー
08/04/09 12:00:07 wKbBi0gS


501:名無しさん@ピンキー
08/04/09 16:13:24 +rQQuy25
ツンデレな悪の女が見たい

502:名無しさん@ピンキー
08/04/09 18:10:25 zqdHKXs0
「べ、べつにあんたのために露出度が高いわけじゃないんだからねっ!」
こうですか?わかりません!

503:名無しさん@ピンキー
08/04/09 18:13:41 c3FV0ltM
正義サイドがピンチになると
「か、勘違いしないでよね。あんたを倒していいのはこの私だけなんだから!」
とか言って助けてくれるんだろうけど、なかなか萌える台詞が思いつかないのう。


504:名無しさん@ピンキー
08/04/09 23:40:38 IEPtXqaM
ツッコミ役の副官に弄られる女幹部とか

505:名無しさん@ピンキー
08/04/10 02:02:22 vyo4C52j
っかしいなあ……今書いてるの、何で普通に戦隊ものやってるんだろう
そして何故俺は、全50話のプロットまで作っているのだろう

最初は、ただの女幹部とレッドのエロだったはずなのだが……

506:名無しさん@ピンキー
08/04/10 02:53:42 ZS3gNlH1
>>505
なんという俺の黒歴史w

507:名無しさん@ピンキー
08/04/10 03:30:24 BoXze5b2
むしろブルーあたりと幼馴染で、
バリバリの悪幹部をこなしているが心の奥では今もまだブルーに憧憬の念が残っていたり
その日の小競り合いが済んで戦隊が引き上げた時にブルーだけ一人その場に残ってて
女幹部と「あの頃のおまえは」「しょせん昔のことね」などとクールに言葉を交わしたり
毎回レッドにおいしいとこをもっていかれるブルーを内心やきもきして見てたり
なのでブルー以外が手柄を上げられないように戦闘員の人数配分などをいじったり、
じつは上司の気持ちをうすうす気付いてるお調子者の副官が、わざと女幹部の女心とは逆の指令を出して
「違うでしょ!」と怒る女幹部に「この方がまともな布陣のはずですよ」と正論でツッコんできて、
いい返せず結局ブルーに手柄を立てさせられなくてやきもきしたり、それでもなんとか頑張って小変更をこころみたり
ある時には大ケガしたブルーのために秘薬を持って下宿を訪ねるも、戦隊の女が看病に来てて中に入れず
こっそり薬だけ置いて帰るとか
じつはその前の回(重傷のブルー不在)、女幹部が戦闘員を使って鉱山を襲ったのが
その秘薬のための原料を手に入れるためだったとか
それで組織としての計画と違う行動としたせいで上層部に呼び出され立場が苦しくなるとか。
でもって一時ヒラの戦闘員にまで降格し、ブルーに「悪の組織なんてそんなものなんだぞ」と笑われるが
ブルーのためにした行動のせいでこうなったとは言いたくても言えないとか。
でもヒラ降格の女幹部が格闘に慣れてなくて戦隊女と女どうしバトルでコテンパンにやられてるところを
ブルーがさりげなくストップをかけてくれて、夜寝る前とかにそのことを思い出してブルーの優しさに酔ったりとか
けっこう話が進んでもブルーは女幹部との関係を仲間に隠したままなので、なんとなく秘密恋愛っぽくて戦いの日々が楽しかったりとか
でもとうとうバレてしまって、ブルーが裏切り者の疑惑をかけられ、身の潔白を証明するために
次にあったときにみんなの前で関係を明かにした上で、幹部女とは敵でしかないと言いきってしまい
秘密の関係が終わりを告げたことに失恋に似た感情をおぼえたり、
でも「昔のあいつはこんなヤツじゃなかった、とてもかわいい、いい子だったと今でも思っている」とは言われたので
その言葉をひそかに大事に胸にきざんでいたり、更正してブルーと付き合えたら、と心ゆらぐものの、
ついつい「貴様との過去の想い出など恥でしかない」などと心にもないことを言ってしまったり、
ブルーがそれを魔に受けて、「もうあの頃のあいつはどこにもいないんだな」と睨まれ、帰って一人になったあとで号泣したり。

って最近の戦隊物ってブルーは女なんだっけ?

508:名無しさん@ピンキー
08/04/10 07:05:55 mFVAwH7P
・・・すごい漢だ。

509:名無しさん@ピンキー
08/04/10 12:47:22 x4dZipm5
妄想を小説化する機械があったら最初に507に使わせたいなw

510:名無しさん@ピンキー
08/04/10 13:57:25 4dvrmnwx
>>509
ドラえもんでも持ってなさそうだなwww











いや、気ままに夢見る機なんてのがあるから、案外持ってるかも。

511:名無しさん@ピンキー
08/04/10 14:38:46 7s2ld6FV
それこそプロットだけ書いて
これを小説にして欲しいですと頼めばいいんじゃない?

512:名無しさん@ピンキー
08/04/10 16:17:49 4SyPSqyP
ただしキャラクターがイメージと違っちゃっても文句は言いませんと一筆……必要ないか。
文句言わない人は初めから覚悟の上で頼むし、文句言うやつは一筆書いても文句言うだろうから。

513:名無しさん@ピンキー
08/04/10 20:16:07 E5OaQ3g1
ブルーと女幹部と言うから黒百合さまのことかと思ったじゃないか・・・

あの方なら、そんな軟弱なことにはならんだろう。
真っ向唐竹割にご自分の意志を貫き通していただけるに違いない。

514:名無しさん@ピンキー
08/04/11 00:20:17 ey5VRwAc
妄想だけなら2レスは消化できそうな振りが来てたな

515:名無しさん@ピンキー
08/04/13 19:36:24 7Cgo9y5r
姉ポルノスレで悪女談議してる。
オレは悪女萌えの前に姉萌えなんでかなり(*´Д`)ハアハアできますた。

516:名無しさん@ピンキー
08/04/13 20:01:54 7Cgo9y5r
違った。弟が怪人だった・・・orz

忘れてくれ。

517:名無しさん@ピンキー
08/04/13 22:57:57 Qj11HLRC
URLリンク(www.nicovideo.jp)

パワーレンジャー ヒロイン集

518:名無しさん@ピンキー
08/04/17 02:02:58 Z69D8lgG


519:名無しさん@ピンキー
08/04/17 04:11:31 lXqH3MLL
キングゲイナーのアデット・キスラーとか好きだったなー
途中で仲間になってしまったが

520:名無しさん@ピンキー
08/04/18 18:23:29 qMdGaiE0
オレは悪女には仲間になって欲しいよ派なんで、大歓迎だった。

521:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:14:26 67eVt5L8
仲間になってからも存在感のあるキャラだったな

522:名無しさん@ピンキー
08/04/19 01:30:24 bCG0tgUY
敵の頃のボンテージ衣装のが良かったけどな

523:名無しさん@ピンキー
08/04/19 03:58:39 b0yUG5D/
仲間になったあとの服装も、エロくて良かった。

524:名無しさん@ピンキー
08/04/22 18:00:53 wyMnjkey
ガオガイガーのプリマーダが好きなんだが

525:名無しさん@ピンキー
08/04/25 00:14:31 jOyfu6C4
>>524
プリさんもいいが、ピルナス最強。
最凶にして最恐且つ最胸

526:名無しさん@ピンキー
08/04/25 19:33:59 CmN1PKaL
パルス・アベルは悪幼女とでも呼ぶのだろうか?幼悪女?

527:名無しさん@ピンキー
08/04/25 23:32:57 mQUQg/qO
悪ロリとか?

それはそうと、ありゃマントの下はどう見ても全裸だよなぁ

528:名無しさん@ピンキー
08/04/26 17:01:55 q8qfh4dl
あの中からはごつくて太い物が沢山出てくるんだよな>アベル
ピサ・ソールがちょっと可愛いかと思ってたが断末魔で絶望した
>>525
ピルナスは最期の風船人形みたいに成った所がよく分からなかった
何なんだろうアレ

529:名無しさん@ピンキー
08/04/27 07:07:15 xgPDzA74
寝起きにドジっ娘悪女ってワードが浮かんできた。
誰かこれでかいてみないか?

530:名無しさん@ピンキー
08/04/27 09:54:35 mlnyYFNX
>>529
>ドジっ娘悪女

3人組の中の人たちの高齢化対策で

「実写にしてしまえば、後はどんな声でも気にならなくなるはずだ」

っていうムゴい処置が進行中の作品のことか?

531:名無しさん@ピンキー
08/04/27 14:37:56 EFHd8Pdc
悪役主役よモテモテよ?

532:名無しさん@ピンキー
08/04/27 21:28:15 jPWRxOOk
今なら戦場のヴァルキュリアのセルベリアが旬かな。

533:名無しさん@ピンキー
08/04/29 22:08:01 IrbZVAyl
HP-5000市ね

534:名無しさん@ピンキー
08/04/29 23:28:10 JAXYCj+y
今更?

535:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:03:09 xzNmgIHV
529のイメージは能力は一級品なのにうっかり仲間の怪人とかを攻撃しちゃたり、ヒーローの攻撃で脱げたりする感じかな お仕置きとかでなくエロい失敗したり

536:名無しさん@ピンキー
08/04/30 00:55:25 kzGD+ZS9
>>529
サフィーネかなやっぱ

537:名無しさん@ピンキー
08/04/30 20:01:55 uxus1LGL
魔装機神か
サドもマゾもできる便利な悪女だった

538:名無しさん@ピンキー
08/04/30 22:38:36 mQgd4lQy
でも意外と純情なとこもある一途な19歳か。

539:名無しさん@ピンキー
08/05/01 13:02:32 28x5ra93
往年のアニメ、ゲンジ通信あげたまの九鬼麗なんかも
ドジ系悪女かな

>>538
未成年だったんか…


540:名無しさん@ピンキー
08/05/01 13:59:07 tvFuYdXg
第一章にいたっては十七歳くらいという凄い設定になる

541:名無しさん@ピンキー
08/05/01 17:35:27 xlp8rWx8
しかもゲーム内の人物辞典で「サドでマゾでニンフォマニア」って書いてある。
コンプリートボックスではセリフ編集も出来たな。

542:名無しさん@ピンキー
08/05/01 20:24:45 28x5ra93
ドジ系といえば不二子ちゃんみたいな、味方ヒロインだったり敵悪女だったりするキャラはどうなんだろう

>>541
今思えば凄いキャラだなw
任天堂の機種でよくOK出たな

543:名無しさん@ピンキー
08/05/02 03:20:32 sf7/zzLA
サドでマゾの悪女といえば
メルヘヴンのキャンディスもそうだったな。

544:名無しさん@ピンキー
08/05/03 03:27:47 oVvcBV3N
ヘルシングに出てきた女キャラも好きだな
狙撃銃使ってた奴とか日本刀使ってた奴とかサングラスかけてた女?とか

545:名無しさん@ピンキー
08/05/03 20:43:33 mWHfRLtz
キュレイア様とかも、ドジっ子系悪女になるのかな?

546:XXXR
08/05/04 18:19:19 OZZYDuQ0
随分遅くなったけれど、ガンレンジャーの新作を投下。
戦闘シーンが難産だった・・・。

547:XXXR
08/05/04 18:21:40 OZZYDuQ0
私立大成小学校。
裕福な家庭の子息が主に通うお受験校であるが、現在は凄惨な現場と化して
いた。校舎の一部は崩れ、逃げ遅れた生徒達は、分断された状態で各所に取
り残されている。
そんな中の一つ。元は階段の踊り場であったと思われる場所に、二人の子供
がいた。言うまでもなくワタルとメグミである。
イジメの主犯格であるメグミが、今日もワタルを人気のないここへ呼び出し
た時、丁度怪人の襲撃が起きたのだ。幸い瓦礫は上手く二人を避けるように
積もったらしく、二人にも大きなケガはない。しかし二人は瓦礫に閉じこめ
られてしまっており、唯一、子供が上るには少々高めの場所に、小さな穴が
開いているのみであった。
「……」
「……」
二人は何も言わず、それほど広くはない空間の両端に腰を下ろし、体育座り
で互いを見る。いや、正確にはメグミの視線がワタルを睨み付けている一方
で、彼のそれは微妙に逸れていたのだが。
「何よ」
「いや……」
どう考えても睨まれているワタルの方が文句を言うべきなのだが、メグミの
眼力に気圧されてしまっていた。目はどんどん逸れていき、やがて視界に例
の穴が見えると、そこから漏れる光をぼうっと眺め始める。
それでも、時折ちらっとメグミの方に目を向けていた。
「何?」
「いや、だから……」
「だから、何?」
「だから、その……」
「その、何?」
「その、えっと……」
「えっと……えっと、何なのよ!!」
突然メグミは声を張り上げ、ワタルに飛びつくと、襟を掴んで揺さぶり始め
る。
「何よ! どうせ、こうなったのはあたしのせいだとか、思ってるんでしょ
! わかってるのよ! どうせなら、はっきり言いなさいよ!」
「そ……そんな事思ってないよ!」
「じゃあ何なのよ! そっぽ向いちゃって!」
「……あれ……」
ワタルが指差す方には、例の小さな穴がある。彼はさっきからずっと、あの
穴について考えていた。時折メグミを見ていたのは、穴の大きさと彼女の体
格を、比べていたのだ。
そして、ワタルは一つの結論を出した。
「多分……ぼくなら、あそこから出られる」


548:XXXR
08/05/04 18:25:21 OZZYDuQ0
ワタルとメグミが言い争っていた頃、外は酷い有様だった。
校舎の一部が崩れ落ち、所々から火の手が上がっている。一方で、まだ無事
な校舎からは、子供達が先生に連れられて避難していた。
「ギ……ギギ……ギ」
「ギギギ」
そんな子供達の所へ、不格好な形状の怪人が近づく。『ガラクタ』という通
称のとおり、スクラップで造ったボディに失敗作のOSを組み込んだ、ロボ
ットタイプの雑兵怪人だ。
「ギギ……ギッギィ!」
「ギギ!」
他よりも若干出来の良い固体に率いられ、ガラクタは子供達へと向かって行
く。果敢に庇おうとした先生を投げ飛ばし、その手はゆっくりと一人の少女
に近づく。
ダァン!
「ギー!!」
と、その時。一発の光線が、ガラクタの肘を撃ち抜いた。振り返った彼らの
目に映ったのは、真っ赤な戦闘服を身に纏う、鮮やかな人影。
「そこまでだ」
レッドが静かにそう言った途端、ガラクタ達は一斉に逃走態勢に入る。
「遅い」
ダン! ダン! ダン!
重低音と共に、彼の愛用のマグナムタイプの銃から光弾が撃ち出される。そ
れらはガラクタの頭部を次々に貫き、元のスクラップへと戻していく。
「Hey come on! come on!!」
DADADADADADADADADADADADADADADA!!!
一方でブルーは、ガトリングタイプの銃を用いてガラクタの一団を一掃し、
近づいてきた相手にはその高速回転する銃身を押し付け、ミキサーの様に砕
いていく。
「12時、3時、7時の方向に目標補足」
パシュッ パシュッ パシュッ
「ギッ……」 「ギギ……」 「ギィ……」
「目標、撃破」
隠れてやり過ごそうとしたガラクタたちは、屋上に陣取ったホワイトが、ス
ナイパーライフルを用いた正確な狙撃で、確実に撃ち抜いていた。
敵は確実に減っている。しかし、ヘルメットの中の彼らの顔には、焦りが見
てとれた。それもそのはず。この場には、絶対にいるはずの存在がいない。
そう、この襲撃事件の首謀者であるはずの、シャドウビーストと呼ばれる中
級個体の姿が、ここには影も形もなかったのだ。


549:XXXR
08/05/04 18:26:24 OZZYDuQ0
ワタルは慎重に瓦礫を上り、上にある穴を目指す。下ではメグミが何か騒い
でいたが、悪いけれど無視させてもらう事にした。
自身の一挙手一投足に、細心の注意をはらう。右手をゆっくりと上げ、数カ
所の出っ張りを一つずつ確認し、頑丈な部分を探す。見つかったら、次は右
足。次に左手、左足。
少しずつ上を目指しながら、ワタルはまた他の事を考えていた。昨日出会っ
たお兄さんが語ってくれた言葉についてだ。

『泣いたって、だめだ。
 やめてって言ったって、聞いちゃくれない。
 でも、だからって、そこであきらめちゃだめなんだ。
 泣くよりも、言葉にするよりも強く、自分の気持ちを、みんなに見せつけ
るんだ。
 怖くても、勇気を出して、動き出すんだ。戦うんだ。
 ……そうじゃないと、なんにも変わらないんだよ』

泣いたってだめ。なら泣かない。
やめてなんて言っても無駄。だったら言わない。
そしたら何をする? 何ができる?
これをする。これができる。
あの穴から外に出て、助けを呼んで帰って来る。あの子を、メグミを助ける
ために。
散々いじめられたけれど、だからってここで瓦礫に潰されてしまえばいいと
は思えない。
外は多分、ここでじっとしているよりも危険だろう。それでも行く。行かな
きゃいけない。たとえ怖くても。
勇気を出す。動き出す。戦う。
今が、その時だ。
何かを、変える時だ。

そんな事を考えている内に、穴に辿り着いた。既に沢山の傷が出来てしまっ
た両手で穴の縁を掴み、足場を蹴るようにして、勢いよく穴の中へと入って
行く。
穴は思っていたよりずっと狭く、ワタルの体躯でも少しきつかった。当然な
がら鉄骨やガラスの破片がそこかしこから飛び出しており、彼の体を容赦な
く引っ掻く。
もはや全身傷だらけのワタルだったが、それでも進み続けた。
やがて出口が見えてくると、ワタルは障害物にも構わずスピードを上げ、つ
いに脱出に成功する。
見回した外は、予想通り、いや予想以上の惨状だった。周囲に人影は見えな
かったが、僅かな期待を込めてワタルは叫ぶ。
「誰か! 誰かいませんか!?」
瞬間。
ワタルの目の前の空気が、いきなりグニャっと歪んだ。歪みは広がり、人型
になり、段々と緑色に変わっていく。
「はあ~い。お姉さんのこと呼んだぁ? ボクぅ」
「あ……ああ……あ……」
そこには、緑のレザースーツに身を包んだ怪人が佇んでいた。


550:XXXR
08/05/04 18:27:52 OZZYDuQ0
「あははっ、かわいい~! どうしたのかな? こんな所で」
ワタルの目の前に突如現れた異様な風体の女性は、妙に高いテンションで彼
に話しかけてきた。根拠は無いが、ワタルは確信していた。この女性こそが
、今回の事件の首謀者に違いないと。
「まあいいや、こんな可愛い子が残ってたなんて、ラッキー!」
女性は楽しそうに笑いながら、ワタルに手を伸ばす。この女性は、いったい
自分をどうする気なのだろう。ワタルには、その手がいつものいじめっ子た
ちの手と重なって見えた。いつもなら、ここで諦めてしまうだろう。
「……と……おして」
しかし今日のワタルはいつもとは違った。
「急いでるんだ。早くしないと、あの子が大変な事になっちゃうんだ。だか
ら……だから通して!!」
ワタルは女性に対して、屹然と言い放った。
「……」
それを聞いた女性は、とたんに不機嫌そうな顔になる。
「かわいく……ないな~。そういう態度は、お姉さん嫌い」
女性は腰に提げた鞭を手に取る。
「まあもうケガしてるみたいだし、今更増えても問題ないよね」
そう言って鞭を振り上げる。顔には先ほどまでとは、また違った笑みが張り
付いていた。ワタルは女性の横を走り抜けようとするが、あっと言う間に鞭
に絡め取られてしまった。「さ~て、言うこと聞かない悪い子には、どんな
オシオキしちゃおっかなぁ~!」
「う……うう……」
転んでしまったワタルに、女性はゆっくりと近づく。彼女の鞭が再び振り上
げられた。
「さ~て、可愛い声を出して……キャッ」
彼女の振り上げた腕に、二つの光線が当たる。ワタルが振り向くと、そこに
は二人の男女が、見たこともない銃を構えていた。
「そこまでよ、このショタコン女」
女性の方は知らなかったが、
「ワタルくん、大丈夫だった?」
自分の方に近づいて来た、男性の方は知っていた。
「大介……さん? どうして、こんな所に……」
昨日自分の話を聞いてくれた、大介さんだった。
「そんな事より、後はきみだけ?」
「ま……まだ一人。女の子がいます……」
「わかった。いくぞ、ハナビ!」
「オッケー!」
二人は手にした銃を捻るように折りたたみ、左手首に装着した。そして両手
を突き出し、引き金を引く。
「「変身」」
一瞬光に包まれ、それが収まった時には二人の姿は変わっていた。
「……うわ……カッコイイ……」
そう、まるで、テレビの中のヒーローの様な姿に。
「それで、その子はどこ?」
黒い姿になった大介さんが、ワタルに話しかけてくる。
「えっと……こっちです」
ワタルに案内され、ブラックは穴の中へと飛び込んでいく。
「ちょっと、その子はアタシが……」
そう言う女性の前には、グリーンが立ちはだかる。
「あんたの相手は私よ」


551:XXXR
08/05/04 18:29:30 OZZYDuQ0
穴の底で待ち続けるメグミは、段々と不安に襲われていた。
果たしてワタルは帰ってくるのか? という疑問である。あれだけ虐めた相
手だ。おまけについさっき、ずいぶんと酷いことを言ってしまったばかりで
もある。普通に考えれば、外に出た時点で自分の事など見捨て、そのまま逃
げるだろう。
そうだ、自分がやってきた事は、それくらい酷い事だったのだ。こういう時
に見捨てられてもしょうがないくらい、それくらい相手が怒るような事。
きっと、自分がこのままここで死んだって、自業自得なのだ。
けれど、最後に見たワタルの顔を思い出す。目がいつもとは違った。力強く
て、その……何だか……かっこよかった……のだ。あれは言ったことを破る
目じゃない。そんな気がする。
何だか、涙が出てきた。何でだろう? 何で泣いてるんだろう? 
こんな所に一人ぼっちだから? 
ワタルがなかなか帰ってきてくれないから? 
それとも、この後に及んでワタルに期待する、自分が酷い女だって気付いて
しまったから?
そういえば、ワタルが泣いてる時、私はいっつも隣で、ワタルの事バカにし
て、笑ってたっけ……。
「……ぐすっ……ワタルぅ……」
一人穴の底で、メグミは泣いた。何で泣いているのかわからなかったけれど
、とにかく、泣きたくなったから泣いたのだ。


勢い良く穴に飛び込んだブラックは、そのまま落ちて行く。行きと同じく、
途中様々な障害物があったが、特殊スーツを着たブラックにも、彼に庇われ
ていたワタルにも、ケガは無かった。
底に辿り着くと、ブラックは見事な着地を決める。見渡してみると、空間の
隅に丸くなった女の子がいた。
「ぐすっ……ぐすっ……ワタルぅ……なにやってんのよぉ……早くもどって
きてよぉ……」
どうやら泣いているらしい。ブラックにしてみれば、この状況で女の子が泣
いているのは当然だったが、ワタルにはとても意外に思えた。
「あの……メグミ……ちゃん?」
思わず、話しかけるのにも及び腰になってしまう。そう言えば、名前を呼ん
だのは初めてだったかもしれない。
「ぐすっ……ワタル?」
メグミが顔を上げる。案の定、涙でぐしゃぐしゃだ。失礼かもしれないけれ
ど、何だか可愛いなと、ワタルは思った。
「ワタルぅ……おそいよぉ……ぐすっ……何やってたのよぉ……」
「うん。ごめん……遅くなってごめんね……」
「ワタル……」
「なに?」
「私もごめんね……いっぱいひどいこと言ってごめんね……ひどいことして
、ごめんねぇ……」
「それはいいよ。もういいから、はやくここから出よ。ねっ?」
「ぐす……あと……一つだけ……」
「うん、何?」
「……ありがと……」
「うん、どういたしまして」
泣き続けるメグミの背中を、ワタルはまるでお兄ちゃんの様に、とんとんと
優しく叩いてあげている。その光景を、ブラックは所在なさげに立ちながら
、しかし優しい眼差しで見ていた。


552:XXXR
08/05/04 18:31:37 OZZYDuQ0
一方こちらはグリーン。現在女怪人と睨み合いを続けている。
相手は潜入工作型怪人。非常に人に近いボディに、特殊なスーツや装備を着
ける事で武装しているタイプだ。その名の通り、武装を取れば人と大差ない
外見を利用して、潜入工作を行うのが主な任務だ。
見たところ、今回の敵は女性型のボディに、ウロコ模様の緑スーツ。手には
真っ赤な鞭。顔に半球を二つくっつけた様なゴーグルを装備し、二つの半球
の中では、カメラアイが左右バラバラにぐるぐる動き回っている。大方、カ
メレオン型の怪人か。
「ねえ、あんた。何でこんな派手なやり方した訳?」
とりあえず、疑問に思った事をぶつける。相手はそれを聞くと、何とも楽し
げにニヤァっと嗤った。
「よくぞ聞いてくれましたって感じかしら?」
カメレオン女は、笑みを浮かべたまま話し始める。
「見ての通り、アタシは潜入工作型。ウチの組織のお得意先が依頼してきた
、とあるお偉いさんの孫娘の誘拐が、アタシのミッション、アタシの生まれ
てきた意味。だけどさあ……」
カメレオンは鞭を振り上げ、勢い良く振り下ろす。鞭は一気に伸び、グリー
ンの背後の木を破砕した。
「つまんないじゃんそんなの! せっかくこんな事できるのにさあ! なん
でそんな地味~なお仕事しなきゃなんないワケ? アタシさあ、何か生まれ
た時から大好きなんだよねえ! 破壊! 殺戮! 暴力サイコー! ぶっ壊
すのが大好き! 弱っちいのを好き放題にしてやるのはもっと好き!」
グリーンはただ立って、カメレオンの話を聞いている。
「あんただってさあ、ちょっとはわかるでしょ? 暴力って楽しいよね? 
ぶっとばしたらスカッとすんぜ? きゃははははははははははグヘッ!!」
ドガンッ!
突如跳んだグリーンは、まるでそれ以上は聞きたくないとでも言うように、
カメレオンの腹を思い切り殴った。
「ええ、そうね……今うざったい奴をぶっとばしたら……ちょっとだけ気分
良くなった」
得物たるキャノン砲を転送。両手に装備すると、本来の用途はまるっきり無
視して、まるでハンマーのごとく振り回す。
「大ッ嫌い。私はあんたらみたいなのが大ッ嫌いなのよ! オラ! オラ!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁ!!!」
ドガンッ! バギッ! ズン! ガンッ!
そして飛んで行くカメレオンに向かい、
「とぉどめだぁあ!!!! どりゃああ!!!!!」
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
キャノン砲をようやく、そして盛大にぶっ放し、カメレオンは季節はずれの
花火と化した。


553:XXXR
08/05/04 18:41:39 OZZYDuQ0
度重なるグリーンの攻撃によって一帯には激しい衝撃が襲い、戦いの舞台と
なっていた瓦礫の山が音を立てて崩落していく。その中から、二人の子供を
抱えたブラックが飛び出して来た。
「どう、そっちは」
「うん、大体終わった」
グリーンと軽い挨拶を交わしつつ、メグミをゆっくりと横たえる。ワタルは
ブラックの肩から降りると、彼女の手を取り、すぐ隣に座った。
「やっぱりと言うか、かなり弱かったわ」
「そうか」
黒こげになって倒れるカメレオン怪人を見て、グリーンは吐き捨てる様に言
い放った。
通常の怪人と比べ、隠密行動に重点を置いている潜入工作型怪人は、戦闘能
力には限界がある。精々ガラクタと通常怪人の中間がいい所だ。
つまりこのカメレオン怪人は、その程度の戦闘力で粋がっていたのである。
「それどころかコイツ、潜入工作用としては完っ全に人格形成に失敗してた
。はっきり言って雑魚よ。総合能力ならガラクタ以下。こんなのを導入した
所を見ると、今回の作戦はあいつらにとって、失敗しようがどうなろうが、
どうでもいいものだったみたいね」
「ひどい言い草だな。ご機嫌斜めか? 何かあった?」
「……別に」
普通潜入工作型の活動は、目立たず騒がず、仮に自分たちと出会っても、倒
すなどと考えず、逃げることを第一とするのがセオリーだ。今回のように真
っ向から向かって来るばかりか、見つけて下さいと言わんばかりの大規模破
壊活動など、愚の骨頂である。
「ぐ……ぐぐぐ……ぐはっ……」
カメレオンの声に、二人は振り向く。その声はうめき声のようにも、調子の
悪い機械が出す雑音のようにも聞こえた。
怪人の意地か、その体を何とか動かし、ゆっくりと立ち上がっていくカメレ
オン。肌は焼け、所々破れて、中の機械が見えている。その姿はかなり痛々
しい。立ったところで戦えるとも思えない。それでも一応ブラックとグリー
ンも構えるが……そこまでだった。


554:XXXR
08/05/04 18:55:12 OZZYDuQ0
……シャキン……
そんな静かな音が聞こえた直後、カメレオンはばったりと倒れ、今度こそダ
メージが限界を超えたのか、大爆発を起こす。その後ろから現れたのは、あ
の銀色の幹部怪人だった。
「ヨロイ……」
それぞれの武器を構えようとする二人に対して、ヨロイはまあ待てと言いた
げに、手で動作をした。
『今日は戦闘の意志はない』
変成器越しの声が響く。
『今回の一件は、全てこの女の暴走によるものだ。こちらとしても意図して
行った訳ではない。私は落とし前をつけるために来た』
そう言いながら二人の横を通り抜け、ワタル達に近づいて行く。
「あ、ちょっと!」
グリーンの制止にも構わず、ヨロイはワタルに近づくと、片膝をついて目線
を合わせ、彼の頭にぽんっと手を置いた。
『すまないな……ずいぶんと怖い思いをさせてしまった……』
意外な発言に、二人は何も言えなくなる。ワタルも同様だったらしく、ただ
ふるふると首を横に振っていた。
『そちらの少女も、聞こえていないだろうが、悪かった。申し訳ない』
律儀に頭を下げると、こちらに向き直り、
『今回のことは全てこちらのミスが原因だ。NOMを代表して、私が謝罪する。
それと、奴を倒してくれた事は、今回限り礼を言おう』
こちらにも深々と頭を下げた。
『それでは、これで失礼させてもらう』
そしてヨロイは立ち上がり、やって来た方向から去ろうとする。そしてブラ
ックの横を通った時、ブラックが何事か囁いた。
「………………………………………」
『………………』
それを聞いたヨロイは立ち止まり、また歩き出す。それはほんの短い時間の
出来事であり、すぐ近くにいたグリーンも、気付く事はなかった。


555:XXXR
08/05/04 19:04:43 OZZYDuQ0
数日後。校舎の一部が壊れたものの、残った部分を用いて、大成小学校の授
業は早くも再開される事となった。
「やーいやーい、泣き虫ワタルー」
「ほーらほーら、すてちまうぞー」
今日もワタルは筆箱を取られ、泣きながら必死にいじめっ子達を追いかけて
いた。先日取られた物はとうとう返してくれなかったので、何とか誤魔化し
て新しく買ってもらったばかりの物だ。
いじめっ子達の足は速く、ワタルではなかなか追いつけない。泣きながら走
っているものだから、息が上がるのも早い。このまま今日も返してもらえな
いのだろうか。今度は親になんと言い訳しよう。そんな弱気なことをワタル
が考え始めたその時。
「こらぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
どかっ
威勢の良いかけ声と共に登場した少女が、いじめっ子の一人に跳び蹴りを見
舞った。
「あんたたち、何やってんの!」
そう言ってどんっと仁王立ちするのは、あのメグミだった。
ぽかぽかぽかぽかっ
そのまま有無も言わさずいじめっ子達にゲンコツを喰らわせると、何か言お
うとしていたやつらも黙ってしまった。
「どうせ筆箱でしょ。そこに置いて、さっさとどっか行きなさい! 
それともぉ……」
メグミが自身のゲンコツにはあ~と息をかけると、彼らは筆箱を放りだし、
訳がわからないと言いたげな顔で逃げ出して行く。
「いい? 今日からこいつをいじめる奴は、私が相手になるからね!!」
いじめっ子達の背中にそう叫ぶと、今度はワタルに向き直り、その手に筆箱
をしっかりと握らせた。
「ほら、取り返したよ」
「……ぐすっ……ぐすっ……ありがと……」
「ああもう、あんたも、これくらいで泣くんじゃないの!」
「そんな事……言ったってぇ……」
「だから泣くな! あたしを助けるって言った時の迫力はどうしちゃったの
よ! あんなのよりよっぽど怖い目に会ったじゃない! その時のあんたは
、今みたいに泣いたりしてなかった! 今更いじめっ子くらい何よ!」
「でも……」
「ああーもう!! いい!! こうなったら私がワタルをきたえる!! 一
人前の男にしてやる!!! ワタル! とりあえず今日から、放課後にラン
ニングするよ!」
「え……えぇ~……」
「ええ~じゃない! 強くなって、あんな奴ら見返してやんなさい!」


「あらまあ……」
「あははっ……」
その様子を塀の上から、華美と大介が見守っている。メグミとワタルの二人
がどうなったのか心配だったので、こっそり様子を見に来たのだ。
「まああの調子なら、大丈夫そうね」
「そうだな……良かったよ。オレみたいにならなくて」
何の気無しに言った大介の言葉。かなり小さいものだったが。華美には聞こ
えてしまった。
そうだ、本当に良かった。あんな事にならなくて。


556:XXXR
08/05/04 19:07:04 OZZYDuQ0
華美の記憶の中、二人が通っていた、小学校の屋上。
そこにいるのは、訳もわからずにわめき続ける自分。そして、フェンスの向
こうで、寂しそうな、けれどどこかさっぱりしたような微笑みを浮かべる、
大介。
やがて大介の手はフェンスから離れ、彼の体はゆっくりと背後へ落ちて行く
。走り出した自分もまた、フェンスの向こうの青空へと身を躍らせ……
「……ビ……ハナビ!」
ふと気が付くと、大介が訝しげな顔でこちらを見ている。どうやら少し心配
させたしまったようだ。
「大丈夫か?」
「う……うん! 大丈夫、大丈夫」
「そっか。なら良かった」
そう言って笑う大介。その笑顔を見て、華美の顔にも自然と笑みが浮かぶ。
「あの、本校に何か御用ですか?」
その笑顔が、ぴしりと固まった。眼鏡を掛けた教員と思われる女性が、こち
らを見ている。例の事件でまだぴりぴりしているのか、塀の上の不審者二人
に対して、疑惑の眼差しである。
見れば、別の教員が屈強なガードマン達を連れてくる所であった。
「あ……な、何でもないんです!」
「そう! 何でもないんです……それじゃっ!」
未だ笑顔が張り付いた顔でそう言うと、二人は猛スピードで去っていった。


557:XXXR
08/05/04 19:09:27 OZZYDuQ0
深夜の大鷲大学。道場の扉を開けた大介の前には、いつもの人影。
「ちゃんと来てくれたんですね」
「ああ」
ゆっくりと振り返る、長髪美人……佐々木燕である。
「なぜ、わかったんだ?」
「結構前から、ちょっと疑ってました」
「ほう、何故だ? けっこう誤魔化せていたつもりだったが」
「オレの特訓内容です」
「特訓内容? 何か問題があったか?」
「いえ、何も。ただ的確過ぎたんです」
大介は話しながらも、自身のこれまでの特訓を回想する。
「あなたはオレに、ただ避けることだけを教え続けた。その理由は理にかな
っていましたけど、たしかあなたには、オレの戦闘スタイルは蹴りだと話し
ていたはずです。なのに、どうやって『蹴りを当てるか』を、あなたは全く
教えてはくれない……。無論、何か考えがあるのかもしれない、そうも思い
ました。けれど、ふっと思いついちゃったんです」
大介は懐に手を入れる。
「あなたはオレの本当の戦い方を知っている……オレの本当の武器が銃だっ
て、知ってるんじゃないかって」
そして小銃を取り出した。
「そう思って言動を観察してみれば……本当は隠す気なんて無いでしょ?」
「演技は苦手なんだよ……」
そう苦笑した燕は、手に小刀を持っている。
大介は小銃を変形させ、左手首に装着した。
「変身」
燕もまた、小刀を抜き放ち、構える。
「……変……身」
二人の体は光に包まれ、ブラックへ、そしてヨロイへと姿を変えた。
「さあ来い。どれだけ成長できたか、確かめてやる」
「お願いします」
そう言ってブラックは礼の構えをとる。
「やめてくれ。もう師匠でも弟子でもない。先輩でも後輩でもない。ただ、
男と女……戦士が二人だ。敬語はやめろ」
その言葉を聞き、数秒沈黙するブラック。しかしやがて得物たる二丁拳銃を
取り出し、攻撃的なものへと構えを変える。
「わかった。行くぞ」
「その前に一言」
「何だよ」
「……この一ヶ月はとても楽しかった」
「……オレもだ」
お互い、そのマスクの下で一瞬の微笑み。そしてまた、唇を引き締める。
「始めようか!」
「おう!」
そして、深夜の決闘が幕を開けた。


558:XXXR
08/05/04 19:16:14 OZZYDuQ0
今回はここまで。
前にも書いたけれど、戦隊で普通にありそうな話を目指してみた。うまくい
っているか不安だが・・・
次回はドラゴノーツI・Fの予定。

ところで話は変わるが、
好きなヒーローと悪女の組み合わせとかってあるか?
俺はビーストウォーズのブラックウィドー&シルバーボルトと、
仮面ライダー剣の睦月&虎姐さん。
・・・何となく方向性が見えるな。


559:名無しさん@ピンキー
08/05/04 22:36:56 +ajtLMQU
GOOD JOB


560:名無しさん@ピンキー
08/05/05 02:57:39 b9Qmz4JO
浣腸液かぁ…過激だな

561:名無しさん@ピンキー
08/05/05 04:32:52 w7vKT60/
GJ!

562:名無しさん@ピンキー
08/05/06 01:12:12 Ny+31KKR
>>544
それブラックラグーンじゃね?

563:名無しさん@ピンキー
08/05/06 01:20:34 bUOi3N73
いや、ヘルシングで合ってると思う。

狙撃銃使ってた奴→リップヴァーン
日本刀使ってた奴→由美江
サングラスかけてた女→ハインケル

ちなみに俺が好きなのは筋肉質な悪女のゾーリン姐さんです。
考えてみれば前々スレくらいでマッスル悪女のSSが数本投下されてた時もあったよね。

564:名無しさん@ピンキー
08/05/07 08:47:44 QRIZf5PL
ゾーリンは嫌いじゃないんだが、中尉仲間の伊達男やら魔弾やらと比べるとパンチが足りない

565:名無しさん@ピンキー
08/05/07 18:08:19 1gdyPsy2
女山賊のSSを書いてるんだがこのスレの範囲内?
組織ものでもないしヒーローも出ないんだが

566:名無しさん@ピンキー
08/05/07 18:41:24 HGfoegO2
明確に悪党やってなくて舞台が現代でないなら、こういうスレの方が受け入れられ易いかも。

◆ファンタジー世界の戦う女(女兵士)総合スレ 6◆
スレリンク(eroparo板)
古代・中世ファンタジー・オリジナルエロパロスレ2
スレリンク(eroparo板)

567:名無しさん@ピンキー
08/05/07 18:43:25 SzuzCDnd
>>565 悪の女だからおk

568:名無しさん@ピンキー
08/05/07 19:25:22 1gdyPsy2
悪党ではあるしファンタジーな要素があんまり無いんでここにします
投下するところ決まってモチベ上がったよ。近いうちに仕上げて持ってくる

569:名無しさん@ピンキー
08/05/10 01:57:54 0OkTyuU7
保守

570:名無しさん@ピンキー
08/05/10 19:57:45 bBMqQpWC
こんなスレにいままで気づいていなかったとは・・・

571:名無しさん@ピンキー
08/05/11 02:41:22 E2jqYpue
ファンタジー世界で、悪の帝国の女将軍とか女悪魔とかは
どっちのスレ向きなんだろう

572:名無しさん@ピンキー
08/05/11 04:01:09 eDP6KcB5
>>571
どっちって……どこを指してるん?


悪の女とラブラブなら、ここに投下して欲しいなぁ…。

573:名無しさん@ピンキー
08/05/11 06:17:59 ua70XWyX
まあ出来がよけりゃどちらに落としてももう一方でも晒されるのがエロパロ板

574:名無しさん@ピンキー
08/05/15 15:10:08 +tU32vvT
まとめにもあるけど、ファンタジー風の作品もいくらかあるね


575:名無しさん@ピンキー
08/05/16 17:37:46 xxuoyPz0
>悪の帝国の女将軍

FF6のセリスとか
ラングリッサー2のイメルダとか…?

前者はちと違うか

576:名無しさん@ピンキー
08/05/16 18:28:53 wVLPdI7U
前者は駄目だ。高笑いとか邪悪さとかそういう方面が絶望的に足りない。
いや、普通のヒロインとして見るなら悪く無いというか好きだけどこのスレ的には違うと思う。

577:名無しさん@ピンキー
08/05/17 02:30:27 2yaopoki
FFなら、セリスよりもⅣのバルバリシアとかⅦのキャハハとか
Ⅹのユウナレスカとか、この辺りじゃないか?

578:名無しさん@ピンキー
08/05/17 10:34:18 Uv3K+d9S
Ⅹのユウナレスカは自分なりの正義をもって行動してるから微妙じゃね?
Ⅶのキャハハ女は同意だけど

そんなことより一番の悪女はⅨのブラネ様

579:名無しさん@ピンキー
08/05/17 12:01:53 WCLsDxHI
FF8のイデアとアルティミシアは見た目的には大好きだ
メンタリティならアデルだけど…

580:名無しさん@ピンキー
08/05/17 17:25:14 17OoNIhJ
7のスカーレットは良かったな。
リメイクされたらすげーエロくなりそう。

581:名無しさん@ピンキー
08/05/18 00:30:40 WYrBQOI5
>>580
ガハハを縛ってヒールで踏みつけてるところしか想像できん。

あの2人は凸凹コンビとして1セットでないといかん気がする。

582:名無しさん@ピンキー
08/05/18 11:11:39 PjEecgIQ
ガハハとかキャハハとかFF7やってないと絶対に分らないなww

583:名無しさん@ピンキー
08/05/18 17:36:59 6EIbfMZ7
Ⅶインターナショナル版までやったのにさっぱり思い出せない俺涙目www

584:名無しさん@ピンキー
08/05/18 17:56:57 TygiukSc
>>583
新羅の幹部でキャハハと笑う女とガハハと笑う男だよ
決して素の喋り方は関西弁の彼でもなければ
クァークァックァッと笑ってジェノバの細胞を自身に打ち込んだマッドサイエンティストでもないし
ましてやほひほひ笑って車に轢かれた奴であるわけがない

585:名無しさん@ピンキー
08/05/18 23:37:48 oZMadPPY
イリーナの出番を…

586:名無しさん@ピンキー
08/05/19 17:00:05 +9q5Ko9I
イリーナはスレ違いになるんだろうな

587:名無しさん@ピンキー
08/05/19 18:24:47 4G3/Zu5r
敵側でも自分なりの正義で行動しているキャラはスレ違いだろうな(悪ではあるが上官への愛を貫くキャラとかは別として)

588:名無しさん@ピンキー
08/05/20 23:09:37 YScDfzKQ
>>587
つまりエマさんは駄目でレコアさんはおkと

589:名無しさん@ピンキー
08/05/20 23:38:06 ZM8bZrCv
レコアもなんか悪女じゃない感じがする・・・やっぱシーマ様の前では全てがかすむ。

590:名無しさん@ピンキー
08/05/20 23:58:21 D1Dy5d2t
という事は…
ハマーン様は違うな…
キャラ・スーンやイリア・パゾムは…

591:名無しさん@ピンキー
08/05/21 00:17:56 HEqJjsxj
・・・なんか・・・ずるい・・・

592:名無しさん@ピンキー
08/05/21 02:53:10 qagZu79J
敵サイドにいるから悪女とも限らんな
ララァやフォウは敵サイドだけど悪女ではなく、悲劇のヒロインの部類
カテ公まで行くと悪女というより狂女って感じだな
エニルはどうだろう…

593:sage
08/05/21 09:04:02 gyuIQXWw
ところで、このスレ的には微妙かもしれんが、個人的には、「正義のヒロインが悪の組織の手で
調教されて堕ち、悪の女幹部としてコスチュームチェンジして再登場する」話と、「悪の女幹部が
ヒーロー側との恋に落ちて正義(性技かもw)に目覚め、味方になる」話は、ベクトルこそ違えど
同じように萌えるシチュだと思うのだが、いかがであろーか?

594:名無しさん@ピンキー
08/05/21 09:12:15 gyuIQXWw
sage間違えた・・・吊ってくる

595:名無しさん@ピンキー
08/05/21 11:27:24 qagZu79J
後者は別にアリといえばアリ
ザーラ様とか、特別正義には目覚めてない(というか興味ない)が
最後は味方になったりしたしな

596:名無しさん@ピンキー
08/05/21 11:32:40 S9OvJgg0
悪墜ちは専用スレがあるし

597:名無しさん@ピンキー
08/05/21 13:11:02 LjfKBT/a
後者は大好物。

598:名無しさん@ピンキー
08/05/21 13:36:11 hbtaadA/
もう二度ともどれない脳改造(ショッカー怪人)とかあるじゃん。
悪堕ちメインじゃなく、そういう脳改造済悪女が活躍する話ならどっちなのかな。

599:名無しさん@ピンキー
08/05/21 19:35:34 NuPoLo6i
>>598
今はあるかどうか知らないけどそれも専用スレがあったはず
探してみると幸せになれるかも

600:名無しさん@ピンキー
08/05/21 20:30:32 Oi3wY/0f
前者だとNTR的な感覚になるな
むしろ正義のヒーローが悪の女の調教によって
堕とされる方がいい

601:名無しさん@ピンキー
08/05/22 18:43:02 JpwGHnb+
絵板過疎ってるねえ

602:名無しさん@ピンキー
08/05/22 19:26:55 BnyVMbZ+
>>596
アドレス教えてくれ
検索にかからないや

603:名無しさん@ピンキー
08/05/22 19:54:15 jvZ842Pu
スレリンク(eroparo板)
これかな?

604:名無しさん@ピンキー
08/05/22 21:02:11 BnyVMbZ+
おお、ありがとう
一応悪でもかけたんだけど……見逃したかな
助かった

605:名無しさん@ピンキー
08/05/24 01:24:20 9LwNLh0Z
悪の女幹部で逆レイプもの投下します。

606:名無しさん@ピンキー
08/05/24 01:36:53 9LwNLh0Z
『欲望の沼!女幹部ケイト 淫肉の宴』


「えーと、十一人かぁ。イケメンがこれだけズラリと並ぶと目移りしちゃうなぁ」
そういって頬を緩ませ、ジロジロと一列に並んだ男たちを品定めしている女がいた。

猫を連想させる可愛らしい顔立ち、歳は二十を過ぎているようにはみえない。
顔だけでなく肉体も同様で、誰もが羨むような肌の張りや艶があり、若さが全身に満ち溢れていた。
そして―そんな美しく瑞々しい肌を彼女は惜しげもなく晒していた。
彼女が身に着けているのはわずかに胸と股間だけを隠す黒革のベルトと膝下まであるブーツだけである。
胸も十代とは思えぬほどに発達し、巨乳を通り越して爆乳といってよい、
そんな大きな胸をベルトでギチギチに締め上げているものだから、谷間はあまりにも深くエロティックである。
腰もくびれ、割れ目だけを隠した大きなお尻も肉感的でありながらキュッと引き締まっている。

若さと抜群のプロポーションを兼ね備えた女の名はケイト。ブラックレディースの大幹部である。


ブラックレディースは女性完全優位の理想世界を創りあげようと世界中で暗躍する秘密結社である。
構成員は全てサイボーグ化した女性であり、
彼女達の戦闘力と狡猾な作戦には各国の警察や軍隊も対抗することができなかった。

そんな組織の大幹部であるケイトが発案したのは世界征服にはほど遠い、欲望にまみれたものであった。


<美少年、美青年を犯したい>


そんなケイトの性的な欲求を満たすためだけに、
芸能界のいわゆるイケメンと呼ばれる若手の俳優やアイドルたちを、
部下である女戦闘員たちを使って拉致したのである。

607:名無しさん@ピンキー
08/05/24 01:50:24 9LwNLh0Z
「俺たちを誘拐して何をするつもりなんだ」
低く渋みのある声が大広間に響く。手錠を両手にかけられたイケメン男の一人が強い口調でケイトに問いかけたのだ。
「ぼくが飽きるまで犯すんだよって……キミ、なんか文句あるの?」
誰を犯ろうかとニヤニヤしながら迷っていたケイトは少し不機嫌そうに答える。

「大有りだ、身勝手に俺たちを攫って、それでセックスしたいだって?
 何様のつもりなんだ、女だからって許されることと許されないことがあるぞ」
「何様って、ケイト様なんだけどね……うるさいなぁ、こいつ。誰なの」
背後に控えている胸元がVの字に大きくカットされたレオタードを身につけた女戦闘員たちに聞くケイト。

「はい、若手で実力派俳優として有名な安須井 絆です。
 映画『五月雨過ぎに悪女の罠』でデビュー、その後も『狂女まかり通る』、『洗脳、そして―』などに出演し……」
女戦闘員の一人が安須井と呼ばれた男の経歴を嬉しそうに話し始めた。
出演作品にとどまらず、演技の特徴やゴシップ的なものまでいつまでたっても終わりそうにない。

「もういいよ、わかった、わかったから。精力的に拉致って来てくれたのはいいけどさ、
 ホント、アイドルオタクって喋らせると始末に負えないんだから」
そういってケイトは小さなため息をつく。
「も、申し訳ありません」
彼女の恐ろしさをよく知る女戦闘員は頭を垂れうなだれる。
「安須井ね。顔はイイね、ココはどうかな」
そういって、安須井の股間をグニュリとジーンズの上から鷲掴みにした。
「や、やめろ」
「結構、大きいと。こんなカワイくてスタイル抜群の女の子が握ったんだから、もっと嬉しがらないとダメだぞ」
そういって小悪魔的なイヤらしい笑みを浮かべるケイト。
「やめろ、淫乱女っ!」
グラビアアイドルの女の子たちよりもはるかに顔もプロポーションもいいケイトからの誘惑、
しかし、安須井はそんな誘惑には揺れないほど正義感の強い人間であった。

「おまえみたいなので勃つと思うか。さっさと、俺たちを家に帰すんだ」
毅然と表情を変えずに安須井はケイトにむかって言い放つ。
「ムカツク~、これってテレビや映画じゃないし、キミはただの人間だよ。何、カッコつけてるのさ」
ケイトは安須井の言葉にいっきに不機嫌になる。口をつんと前に出した仕種はなんとも可愛らしい。
しかし、目元はまだ笑っており余裕があることがみてとれる。しかし……

「おまえたち、ブラックレディースだろう。女だけで世界征服を企んでる多国籍集団の。
 聞いているぞ。どれだけイキがっても、おまえらには絶対に勝てないヤツがいるらしいじゃないか」
その言葉が引き金だった。ケイトの表情がフッと表情が消える。
「ふーん、そう。結構シークレットだと思ってたんだけど、あいつのこと知ってるんだ」
「ああ、おまえらみたいなバカで愚かな女たちに鉄槌をくだすヒーロー、ダー……アグボェッッ」

安須井の開いた口にケイトの指から一瞬にして伸びた鋭利な爪が三本刺し込まれ、そのまま脳幹を貫いた。
後頭部から血と脳漿のついた爪が飛び出している。
「そいつの名前なんて聞きたくもないよ。もう、気分が台無し、せっかく愉しもうと思ってたのにさ……」

安須井はビクンビクンと白目を剥き身体中を痙攣させている、その端正な顔立ちもひきつり歪みきっていた。

608:名無しさん@ピンキー
08/05/24 02:00:11 9LwNLh0Z
「ヒィィィッ」「うわぁぁぁっ」
「ええっ」「もったいなーい……」
拉致されたイケメンたちからは悲鳴が、
今回の作戦に参加しているアイドル好きの女戦闘員たちからはどよめきがあがる。
「うるさーい、もうっ、ホント最悪。えっとね、キミたちわかったでしょ。
 イヤとかいえる状況じゃないの。ぼくが犯りたいっていってるんだから、キミたちは素直に犯られなきゃいけないの!」
ケイトは子どものような我が侭な理屈をイケメンたちに言う。
殺されるかもしれない、その恐怖で皆は押し黙り、ケイトに目線をあわさないように下をむいて小さく震える。

「でも、従順すぎなのもイヤなんだけど。ちょっとした抵抗なら逆に燃えるんだから」

勝手きわまるケイトの言動。恐怖でイケメンたちの股間も縮こまる。
しかし、この状況でおのれのイチモツを勃たせられなければ、また……そんな思いが男たちの頭をよぎる。


そんな中、ただ一人だけ例外がいた……


GURA-KINDというビジュアル系バンドのボーカルであるトモ、本名 天王島 智である。
彼は典型的なM男であった。

スキャンダルを恐れてSMなどの風俗にこそ行かなかったが、
女王様に責められる妄想はトモが性に目覚めた小学生の頃からずっとしていた。
戦隊もので悪の女幹部の鞭にヒーローが打たれる姿がオナニーのオカズであった時期もあった。

現在、死と直面しているという恐怖はあったが、それよりも興奮の方が勝っていた。
黒革のベルトで全裸よりはるかにエロティックな雰囲気を醸し出し、
なんの躊躇もなく俳優の安須井をサディスティックに殺したケイト……

まだ少女といってもいいような顔立ちや癇癪をおこす子どもじみた部分は、
年増で高飛車な女王様が理想であった彼にはマイナスではあったが、それでも十分にそそられる対象だった。

609:名無しさん@ピンキー
08/05/24 02:11:43 9LwNLh0Z
「顔の好みってやっぱ重要だから。うつむいてないでぼくをちゃんとみてね」
ケイトは一人、一人じっくりと品定めを再開した。
「うーん、恐怖でひきつった顔のイケメンてのも結構イイなぁっ」などとつぶやく。
すっかり機嫌をとりもどしたかのようだ。

選ばれたい、選ばれたい、僕を選んで欲しい。そうトモは強く心の中で念じた。
けれどそれが顔に出てしまえば、猫のようにキマグレなこのケイトとかいう女幹部のこと、
責められることもなくあっさりと殺されてしまうかもしれない。それはイヤだった。

皆が恐怖に沈んだ顔なのに、トモだけがそんな複雑な思いを顔に出している。

それが、ケイトの目にも留まった。
「えっと、ビジュアル系ってヤツだよね、確か」
この国に来て、まだ半年くらいしか経っていないケイトはこの国の芸能界事情にそんなに詳しいわけではなかった。
「化粧してて、うん、カッコイイっていうよりカワイイ感じに仕上がってる。素の顔も悪くなさそうだし」
トモは何もいわずにケイトをジッと見つめている。心臓がバクバクと鼓動を早めている。
「なんだろう、不思議な表情してるね。そんでぇ、」
さっきの安須井と同じようにその細く美しい手で股間をギュっと握りこむケイト。
「大きいし……アハハ、ガッチガチに勃ってるじゃん」

「なぁに、ぼくのHな肉体に興奮しちゃったのかな?」
覗き込むようないやらしい上目遣いをしつつケイトはトモに言う。
「いや、その……」視線を逸らすトモ。逸らした先は彼女の深すぎる胸の谷間。慌てて視線を横にやる。


「いいね、初々しいねっ!ぼくより年齢も上だし、童貞って感じでもなさそうなのに。面白いっ、最初はキミにしようっ」
ケイトは嬉しそうに微笑み、トモを拘束する金属製の手錠を鎖に一瞬手をやった。
そうするといかなる魔術か、トモの両腕を縛っていた手錠の鎖部分が簡単に切れてしまった。


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