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『デーモンブレス戦記―仮面の女幹部ジェロシアの正体―』 (後編)
ガリッ……
ジェロシアの柔らかい肉をセイブレスが切り裂くことはなかった。その剣先は彼女を避けて地面を削る。
「もう、何が何だかわかんねぇよ……」
そういって涙をこぼしつつ、膝を折り、朔はその場に崩れるように座りこんだ――――
朔にとって姉は、美亜は決して恋愛の対象ではなかった……
しかし、性的な、あけすけな言葉を使えばオナニーの対象として彼女がいた。
……朔がはじめて美亜に会ったとき、彼は小学二年生、彼女はすでに中学の二年生であった。
朔の眼に何よりも先に飛び込んできたもの、それは美亜の胸であった。
母よりも大きな乳房、いまだ成長途中ではあったが、それでも、その大きさは群を抜いていた。
中学でウシ乳だとか、ホルスタインなどと揶揄されていても決しておかしくない、そんな胸だった。
「私、美亜っていうの。お父さんとあなたのお母さんが結婚することになったから、
今から私たちは姉弟になるの。だからお姉ちゃんって呼んでくれたら嬉しいな」
凝視してしまっていた彼女の胸元から慌てて眼を上にむけると、そこには中学生らしからぬ大人びた美しい顔があった。
少女らしさはすでにほとんどなく、妖しげな大人のフェロモンをプンプンと出している。
朔はその時、ただただドギマギして「朔……」と自分の名前をつぶやくのが精一杯だった……