【貴方なしでは】依存スレッド2【生きられない】at EROPARO
【貴方なしでは】依存スレッド2【生きられない】 - 暇つぶし2ch100:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:08:53 lzZ1ZIxC
「……」
時計を見る。
17:00。
デートは、すっぽかされたらしい。
私は、ため息をついた。
不思議と、あの男の子に怒りは沸いてこなかった。
あの日、自分の家の前で立ち尽くしていた男の子は、<姉>の恋人。
ボーイフレンドというような軽い関係でないことは、一目見ただけで分かった。
彼女の人生を、丸ごと変えてしまうような、関係。
この一ヶ月、いいえ、三週間? くらい前から、私の<姉>は変わった。
私の住む家に怯え、悩み、恨む。
私と言う存在が心の半分を覆い、それがどうしようもないくらいそれが苦しくて、憎む。
そんな娘が、突然堂々と振舞い、艶やかに笑い、そして私を見なくなった。
私が、目の前に立てば、彼女は前と同じく挑戦的な瞳で睨みつけてくるが、
そうでなければ、前のようにわざわざ探し出してまで睨むことはなくなった。
この間は、どこかの児童施設でピアノを弾いていたらしいことを、クラスメイトから聞いた。
私に全然関係のないところでピアノをまた始めたということだ。
異変。私はそれを敏感に察知した。
<姉>が私を見ずにはいられないように、私も<姉>を見ずにはいられない。
二人は、互いを、互いの傷口のように思っていた。
痛みと苦しさの源。
だから、触らずにはいられない、確かめずにはいられない。
醜い傷がそこにあるということを、確認せずにはいられない。
龍ヶ崎彩と、石岡綾子。
両親の再婚で双方が望まぬのに<姉妹>になってしまった二人は、
互いが互いを、心の傷として認識していた。
だけど、石岡綾子は、私の傷口であることを止めようとしていた。
突然に。
唐突に。
そして、私は、その事実に、戸惑っていた。

101:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:09:23 lzZ1ZIxC
(オネエチャンがいると、私は私でいられない)
それは、ひとつ年上の<姉>ができた日に思ったことだった。
理由は、はっきりしていた。
彼女と、彼女の<母親>が、パパを取ったから。
ママが死んでから、私一人だけを見つめてくれていたパパが、
突然、他の人のことも見るようになってしまったから。
そして、その女が、ママに似ていたから。
そして、その娘が、私に似ていたから。
それは、私の心をかき乱した。
(―どうして、なぜ?)
疑問は、その答えを知っていたからこそ消えなかった。

パパには、ママが必要だった。
パパにとって、世界中で一番必要なのはママ。
でも、それは、別に変なことじゃない。
パパは、男と女としてはママが一番だけど、こどもとして、私は別格。
ママは、男と女としてはパパが一番だけど、こどもとして、私は別格。
毎日キスをして、毎日いちゃいちゃする両親は、
産まれたときから見慣れていれば、別に気にはならない。
もちろん、こどもだから、時には二人の仲に嫉妬したりすることもあったけど、
こどもにとっては、両親が不仲よりもずっとずっと好ましい。
父親と母親の仲が良く、互いに愛し合っていること。
それは、そこから産まれた自分が無条件で愛されることの下地になる。
こどもは、家庭で育つ。
小さなときは、世界の全てがそこにあった。
幼稚園に行き、小学校に通うようになって少しずつ世界が広がっても、
その中心は、父親と母親と自分が生活する家庭だ。
だから、家庭と言う基盤が揺るぎないもの、と疑いもなく信じられるこどもは、
とても幸せだった。
とてもとても、幸せだった。

102:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:09:54 lzZ1ZIxC
だから、パパが再婚したとき、私は、私の世界が崩れてしまったように思った。
本当に崩れてしまったのかもしれない。
パパがいて、ママがいて、私がいて、
一生懸命にピアノを習って、ママが誉めてくれて、パパが誉めてくれて。
……私は、そんな私でいられなくなった。
ママに良く似た名前の、ママに良く似た感じの女の人は、ママじゃない。
その女の人と一緒にいるパパは、私のパパなのだろうか。
わからない。
わかっているけど、わかりたくない。
パパが、ママと一緒に寝ていた寝室で、その女の人とセックスしていた。
白くて大きなお尻。太腿、胸。
私の何倍もボリュームのある、熟れた女体。
ママのような裸の女の人の上にのしかかり、夢中でそれを貪るのは、
私の大好きなパパだった。
父親が、母親以外の女の前で男になる。
それは、私にとって何よりもショックだった。
パパが、ママの前で男の人でいるのはいい。
ママが、パパの前で女の人でいることを望んでいたから。
パパが、ママとセックスするのは全然構わなかった。
でも。
パパが、ママ以外の人とそれをするのは、私にとって
吐き気がするくらいに嫌悪感のあるものだった。
そして、私は、昔の私でいられなくなった。
義母になった人をののしった。
義姉になった人をののしった。
意地悪をした。
傷つけた。
追い出そうとした。
優しい、いい子でいられなくなった。
ママが可愛がってくれた、優しい、いい子でいられなくなった。

103:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:10:25 lzZ1ZIxC
「彩ちゃんは、いい子ね。ママはとっても嬉しいわ」
ママは、いつもそう言って私のことを誉めてくれた。
頭を撫でながら。
家の中―こどもにとって世界の半分以上の存在─で、「そういう子」でいられるということは、
そのこどもの中身が本当に「優しい、いい子」ということだ。
そして、ママのいない家の中で、「そういう子」でいられなくなった私は、
中身が「優しい、いい子」でなくなってしまったのだ。
きっと。
「オネエチャン」に嫌味を言うたび、意地悪をするたびに、私は私でいられなくなる。
ママが頭を撫でてくれた、いい子の彩ちゃんが、どんどんなくなっていく。
それを、止められない。
「オネエチャン」を見るたびに。
長い髪。上品な雰囲気。優しい笑顔。
一つ年上の女の子が持っていたのは、私が持っていたはずの「優しい、いい子」だった。
だから、私は─。

「……」
ずずっ、という音にびっくりして私は我に返った。
ストローが、紙コップの底を吸ってしまった音。
ミルクとシロップをたっぷりと入れたアイスコーヒーは、いつの間にかなくなっていた。
ぼうっとしていたのだろう、それに気がつかなかった。
まわりの人が笑ってないだろうか、と恐る恐る見渡す。
誰も私のほうを見ていない。
ほっとため息をついて、私は立ち上がった。
帰ろう。
いつの間にか、あたりは暗くなっていた。
時計は、20:00を過ぎていた。
4時間も、ここに居たことになる。
(帰ろう)
私は立ち上がった。

104:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:10:55 lzZ1ZIxC
振られたことは、新鮮だった。
男の子には興味がなかったけど、<姉>の恋人は、
ほとんど反射的に誘惑をした自分よりも、<姉>を選んだ。
それが、不思議と嬉しかった。
「……オネエチャン」
言葉にして、心の中の傷に、そっと触れる。
痛い。
だけど、我慢できなくはない、と思う。
少なくとも、<姉>は、私という傷以外のものに目を向け始めた。
それは、良いことなのだろと思う。
冷静に考えれば。
「優しい、いい子にならなきゃ」
不意に出たつぶやきは、私を驚かせた。
「……そうね」
自分で自分に答える。
帰ったら、―祝福してあげよう。
<姉>とあの男の子との恋は、きっと素敵なものなのだから。
ママが生きていたら、きっと微笑むような。
だから、私は、それを祝福してあげたい。
昔の「優しい、いい子」だった私だったら、きっとそうしたから。
「……いいお休みだったかも」
学校から帰ってから何もなかった4時間。
その何もない、カフェでコーヒーを二杯飲んでぼうっとしたことの贅沢。
ちょっと穏やかな気持ちになれた時間だけで、私はとても満足だった。
<姉>に対する気持ちが、何か、変われるきっかけになったような気がするから。

─でも、やっぱり駄目だった。
家に帰ったとき、私は、やっぱり私でいられなかった。

105:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:12:09 lzZ1ZIxC
「―お帰りなさい。今、卵サンド作ってるけど、食べる?」
帰宅したとき、姉はキッチンで言葉どおりのことをしていた。
卵のサンドウィッチは、私の大好物だった。
好き嫌いは多いというつもりはないけど、食欲がなかったり、
コンクール前の緊張したときは、それしか喉を通らなかったりする。
<姉>は、何度もそれを作らされていて、
実際、料理上手の彼女が作る物は絶品だった。
ママが作ったもののように。
私は、ちょっと息を止めて心の中で十数えた。
<姉>の作ったサンドウィッチが、ママの味がするのは、
彼女が私の思い出に挑戦しているわけではない。
私が、味の好みにうるさく注文と駄目出しをしたから、
必然的にママが作ったものにそっくりになったからで、つまりは、私の為したことだた。
そして、私は、いつもそのことさえ気に入らなくて<姉>を怒鳴りつけていた。
優しい、いい子じゃなかった。
十、数え終えた。
言わなきゃならないことは、わかっていた。
「……ありがと。夕御飯、食べてなかったの。ありがたくいただくわ」
はじめて言ったかもしれないお礼の言葉に、<姉>が驚いたように振り向いた。
私は、思わずそっぽを向いた。
でも、耐え切れなくて、ちらりと上目遣いで相手を窺った。
しばらくして<姉>は、小さく微笑んだ。
優しい、穏やかな笑顔で。
誰かから愛されているから、世界中を愛したいと思っている人の優しさで。
誰かから優しくされているから、世界中に優しくなれる人の穏やかさで。
「―ん。ちょっと待っていてね。もうすぐ卵が茹で上がるから」
「うん……」
私は、まぶしい物を見るように<姉>のことを眺め、テーブルに着いた。
てきぱきと動く<姉>の後姿をぼんやりと見つめ、何か声をかけようとした。

106:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:12:40 lzZ1ZIxC
「……オネエチャン……」
「何?」
「……なんでもない」
<姉>は何も言わなかった。
何も言わないことで、彼女が恋人と充実した時間を過ごしたことはわかった。
私が衝動的にあの男の子のことを誘惑したことさえも、
今の<姉>にとってはささいな出来事なのだろう。
(ごめんなさい、って言わなきゃ)
ありがとう、が言えたのだから、それも言えそうな気がした。
でも勇気がちょっと足りなかった。
もう一度心の中で十を数える。
うん、きっと大丈夫。
<姉>は、絶対に許してくれる。
それには確信に近いものがあった。
あ、謝るときは、椅子に座ってちゃ駄目だ。
立たなきゃ。
そう思って私はテーブルの上に手をかけて─それに気がついた。

なんだろう。
何かを包(くる)んだティッシュの包み。
無意識のようにそれに手を伸ばしたのは、好奇心と言うよりも、
<姉>に謝るという、はじめての行為に戸惑い、
それをほんの数秒でもいいから後回しにしたいと思ったからだろう。
臆病な心が、その包みを開けさせ、―そしてもっと自分を傷つけた。
「な……に、これ……」
それを目にしたとき、私は、思わず声をあげていた。
薄いピンク色のそれは、見たこともある
用途も、知識として知っている。
使用済みコンドーム。
私は、悲鳴を上げた。

107:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:13:10 lzZ1ZIxC
避妊具。
男性が精液を女性の膣内に射精しないために使う。
あの日、パパの寝室のごみ箱に入っていたもの。
パパが義母とのセックスで使っていたもの。
義母の女性器に入っていたパパが、
性欲を満たしても子どもは作りたくないので使ったもの。
成熟した男女が、性愛を楽しむための道具。
じゃあ、このゴムの中に入っている大量の粘液は……。
どろりとした、ゼリーみたいな白濁の汁は……。
─男の人の、あれ、だ。
精子、精液、ザーメン。
<姉>とセックスした、あの男の子の、あれ、だ。
それが四つも。
私は呼吸さえ忘れて絶句した。
「なぁに、どうしたの、アヤチャン?」
<姉>が振り向いた。
穏やかな笑顔で。
成熟した女の顔で。
セックスに満足しきった女の顔で。
義母に良く似た、私のママに良く似たその顔を見たとき、私は金切り声を上げた。
「あ……それは……」
驚いたような表情で何か言いかけた<姉>に、私は我を忘れた。
<姉>に謝ろうとした私を。
<姉>と仲直りしようとした私を。
優しい、いい子の私を。
「このっ! 変態っ!! 色キチガイっ!!!」
私は、コンドームを掴んで投げつけた。
怒りのあまり、叩きつけるような感じになったそれは、
狙った<姉>の顔へではなく、キッチンコンロの上に落ちた。

108:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:13:41 lzZ1ZIxC
「あっ!!」
<姉>が狼狽しきった声を上げた。
避妊具は、サンドウィッチ用の卵を茹でている鍋の中に落ちた。
ぐらぐらと煮立つ、お湯の中に。
「あああっ!!」
<姉>の悲鳴は、切羽詰っていた。
まるで、愛する人が傷つけられたかのように。
いや。
しぶきが撒き散らされるのも構わず、鍋を掴んで流しの中にぶちまけた<姉>は、
大切な人が重症を負ったときの必死さを持っていた。
もうもうたる湯気の中、私は、呆然と突っ立っていた。
水道の栓がひねられ、鍋の中身に冷水がかかる。
湯気が収まるまでの数十秒、いや一分ほどの間、私は何をしていたのだろう。
気がついたとき、<姉>が目の前にいた。
鬼のような─と言ったら、鬼が怯えるだろう─表情で。
「……死んじゃったっ!!」
「……え?」
「新治君の、精子、死んじゃった!!」
姉の手のひらの上でくたくたになっているコンドームの中身、
透けて見えるそれは、先ほどとはまた違った白濁色に染まっていた。
卵の白身が、熱を加えられて白く固まるように。
それは、好物の卵サンドのイメージと重なり、私は強烈な吐き気を催した。
だが、<姉>にとって、恋人の精液は、とても大事なものなのだろう。
「―このっ! 人殺しっ!!」
そんなことを口走ってしまうくらいに。
私は、世界がグルグルと回るのを感じた。
ふらつく足を踏みしめ、吐き気を押さえながら、私は必死でそれに抵抗した。
「そうしてやるわよっ! ……あんたの大切なものなんか、何度だってそうしてやるわよっ!!」
<姉>が身体ごとぶつかり、私たちは床に転がって互いをののしりながら掴みあった。
義母が帰ってきて、叫び声を上げて二人を分けるまで、それは激しく続いた。

109:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/12 23:14:12 lzZ1ZIxC
「……」
一時間後、私は、自分の部屋の闇の中で、こみあげる吐き気と自己嫌悪と戦っていた。
義母が私と姉を引き離したが、彼女自身、動転しきっていて、
キッチンの中は、めちゃくちゃだった。
(人殺シッ!)
<姉>の憎しみの塊のようなことばが、耳を打つ。
(シンジ君ノ、精子)
生々しい性的な単語も。
私は、暗闇の中で、暴れた。
どちらも、聞きたくもない単語だった。
私、龍ヶ崎彩が、耳にすべきことばではない。
それを、投げつけてきた<姉>に、私は限りない憎悪を抱いた。
そんな自分そのものさえ、嫌だった。
嫌で嫌で仕方なくて、私は、それをもたらした相手に復讐をしなくてはならなかった。
……復讐?
どうすれば、いいのだろう。
(……アンタノ大切ナモノナンカ、何度ダッテソウシテヤルワヨッ!)
耳の奥に、自分自身の声が響く。
そうか。
そうすれば、いいんだ。
あの子の大切な物は、なんだろう。
二つ、思い浮かんだ。
どちらも、壊してやるには……?
枕元をまさぐって、携帯電話を手に取る。かける先は、私のクラスメイト。
「……もしもし、○○ちゃん? 私、彩。……ええ、こんばんは。
あのね、貴女って、ほら、児童施設のボランティアに行ってるでしょ?
そうそう、私のオネエチャンも最近行きはじめてる。……あれ、来週私も行ってもいいかな?
うん……みんなに、ピアノ、弾いてあげたいんだ。……そう、じゃ、お願いね」
電話を切る。
私は、唇に微笑が浮かぶのを覚えた。
闇の中にいるためにそれを見られないことを、私は感謝した。
自分でも、今私の浮かべているそれが邪悪なものだとわかっていたから。


ここまで

110:名無しさん@ピンキー
07/11/12 23:31:45 t+dVfaxF
GJ!!
人殺しってこういうことでしたか、上手い。
しかし彩の内面が生々しく描写され、妹さんの攻略無くしてのENDは無さそうな状況ですね。
まあ、新治に完全に依存の基盤がある綾子にピアノの方は通用しないでしょうが。
あと新治の方に来たら新治は読めるだろうから、そこからどうやって自己を守る為に必死に彩を懐柔するか期待。
まあ、彩の欠陥部分は性に対する嫌悪感だよなー。

111:名無しさん@ピンキー
07/11/12 23:32:37 l0mtGfkJ
ゲーパロさんGod Job!

112:名無しさん@ピンキー
07/11/12 23:35:28 TrK+FcvK
GJ!
氏ね!と思っていた妹に情が移ってしまった。どうしよう

113:名無しさん@ピンキー
07/11/12 23:42:34 vH9aPxXn
GJ!
両方ともいいかんじに病んでますな。

114:名無しさん@ピンキー
07/11/12 23:55:08 fgnwTB87
GJ。
しかし、俺は楓みたいに恋愛感情以外の原因で八つ当たり的に
善人を攻撃するような自己中には怒りしか沸いてこないな。


115:名無しさん@ピンキー
07/11/13 00:43:49 d0xrC6ZL
>>ゲーパロ専用
GJ!!
妹はツンデレだったのか…デレフラグがあっさり折られたが

116:名無しさん@ピンキー
07/11/13 00:58:47 bKRwOI/+
やばい、おもしろい。けど・・・
シンジ君、頼むから円満に収めてくれー

117:名無しさん@ピンキー
07/11/13 01:55:04 9q+NVhst
綾ちゃんは精子をどうするつもりだったんですか・・・

118:名無しさん@ピンキー
07/11/13 02:18:42 LN2Y5iMk
>>117
そりゃおまえ・・・・・・





野暮なコトは聞くなよ。

119:名無しさん@ピンキー
07/11/13 08:14:24 7mIJqMD1
ゲーパロ氏GJ

120:名無しさん@ピンキー
07/11/13 23:10:42 RbpEEK6U
超GJ!!
次は父親視点が読んでみたいなー
特に綾子のことをどう思ってるのか気になる

121:名無しさん@ピンキー
07/11/14 00:59:54 2gqp161k
GJ!
もう妹はいいよ・・また姉の幸せを奪おうとしてるし・・
新治と綾子が二人っきりで幸せになればいい

122:名無しさん@ピンキー
07/11/14 01:46:40 bhLaxRwA
しかし、妹が慰問に行ってもレパートリーの問題で「綾子お姉ちゃんのほうがいいー」とか言われたりしてw
結構衝動と勢いだけで動く傾向があるから何の下準備もしないだろうし、ガキに高尚なクラシックなんぞわかる訳がねえ。

123:名無しさん@ピンキー
07/11/14 02:03:58 GETuMojL
おいおいさすがに今回のに関しては姉の方にも問題あると言わざるをえないだろうw
正直食事になるはずの場面で精子を、とか想像したらw
そこからいきなり極端に走るのが問題なんであってw
きちんとそれぞれの問題点を描写していってるあたり最後は病んでいても完全ハッピーエンド期待できそうなのが良いんだがw
まあこの物語で最後に試されるのは新治君の甲斐性だなw

124:名無しさん@ピンキー
07/11/14 02:54:42 ysfIESvv
今のシンジのヘタレっぷりを見るに、シンクロ率400パーセント超えクラスの確変が要求されるな

頑張れ、超頑張れ

125:名無しさん@ピンキー
07/11/14 04:11:32 Z0ARIsLW
修羅場キタ

126:名無しさん@ピンキー
07/11/14 09:03:16 b0n63pHT
DQN妹には死んでほしいが、ごめんなさいだけで済まされて
家族仲良しハッピーエンドになりそうだな。

127:名無しさん@ピンキー
07/11/14 09:16:36 0EmnSz8X
あや は しんじ に こころないことば をなげつけた!
あやこ をみかたにつけた しんじ にはこうかがないようだ…
しんじ は かいしょう をはつどうした!
あやこ は はつじょう した!
あや は つんでれ に なった!


しんじ はしょうりした!
しんじ は 5 かいしょうをてにいれた!
あやこ は せいしいりコンドーム をてにいれた!
あや は こいごころ をてにいれた!

128:名無しさん@ピンキー
07/11/15 03:07:52 f6frnvdZ
まあ、使用済みのゴムを大事に持ってたらひくよな。
妹の気持ちもわからんではない。
ちょっとDQN過ぎるけど。

129:名無しさん@ピンキー
07/11/15 03:54:35 4kQQTbUT
帰ってすぐ部屋に大事にしまっておいたら問題は起きなかった筈
食事するテーブルの上にそんなもの置いておいたのがちょっと・・・
まあここで和解してたとしても色々棚上げにした和解だった気がするけど
あとDQNは依存の必須条件だと

130:名無しさん@ピンキー
07/11/15 17:36:08 pGRtVTOC
>>122
あー確かに。なんで姉がガキ共にウケてるか理解してない気がする。
おもっくそクラシック弾いて「どう!?これが格の違いよ!」とかテンション上げて振り返ったら
ガキ共全員、爆睡してて妹涙目とかw

131:名無しさん@ピンキー
07/11/15 19:13:18 8n5cexxp
でもガキってミーハーだから「あの」あやちゃんが弾くってだけで
大うけだぜ、きっと

132:名無しさん@ピンキー
07/11/15 20:51:53 pGRtVTOC
大人の視点から考えればそうだろうけど、自分が子供のだった頃思い返してみるとさ
どう考えても世界的クラシック奏者なんかより、教育TVに出てる歌のお姉さん&お兄さんのが
子供にとってはヒーローなんだよな。

つまり妹がマジで姉潰したいなら、まずは子供向け番組を網羅する必要があるかと。

133:名無しさん@ピンキー
07/11/16 00:43:57 L7eOt0w5
おまいら少しは黙って待てないのか?

134:名無しさん@ピンキー
07/11/16 12:50:42 RFn65vKE
そんなこと言いながら全裸・正座で待ってる>>133はツンデレ

続きにwktk

135:名無しさん@ピンキー
07/11/16 23:49:23 L7eOt0w5
>>134
な、なぜわかった…
まさか監視されてる!?

136:名無しさん@ピンキー
07/11/16 23:57:44 Q43ClYd/
>>133
だってこのスレ書き手が他にいないしな。

137:名無しさん@ピンキー
07/11/17 00:28:33 rttXjTKh
YOU!書いちゃいなYO!

138:名無しさん@ピンキー
07/11/17 00:44:38 YoIcmtcs
とりあえずシンジくん本体は無事らしいな。
いまや龍ヶ崎家の命運は彼の双肩にかかってしまっているぞ。

139:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 20:57:20 RUBfyf+q
<私が私でいられる時>・9

私は、きっと、思いつめた顔をしていたのだろう。
いつもの坂を上がって行くとき、すれ違った子どもたちが怯えたような顔をした。
一瞬ひるみかけた心を、だけど私はどうにか立て直すことが出来た。
(新治君に会いたい)
その想いが何よりも強かったから。
それでも、新治君の家に着いたとき、私は玄関前で躊躇した。
躊躇は、罪悪感と後ろめたさで出来ていた。

昨日の夕方、私は世界を手に入れた女王のように幸福だった。
その数時間後、私は牢獄につながれた罪人のようにみじめになった。
きっかけは、<妹>との喧嘩。
外から帰ってきた<妹>と私は、最初、不思議な空気に包まれていた。
本来なら、顔を合わせた瞬間、取っ組み合っていてもおかしくなかった。
<妹>が、私への当てつけで新治君に言い寄ったのを私は知っていたし、
新治君が家にいることを選択することで、<妹>が振られたということも事実だった。
龍ヶ崎彩。
誰もが知っている天才美少女が、そのことに対してどれだけの屈辱を感じたのだろうか。
新治君の家からの帰り道、私の頭をちらっ、とそのことが掠めた。
ちらっ、と。
ほんのちょこっと、だけ。
私の頭の残りの部分は、新治君と、新治君と先ほど交わした行為のことでいっぱいで、
少しだけ浮かんだ<妹>のこともすぐに忘れ去って、その隙間も新治君のことですぐに埋められたから。
(私、新治君と、セックスしたんだ)
そのことを思うたびに、私は幸せになった。
股の間に何かが挟まったような鈍い痛みも、気にならない。
それは、新治君に私の「はじめて」を捧げた証だから。
痛みや異物感は、むしろ誇らしくさえあった。
帰り道、私はその痛みと、バッグの中に持ち帰った新治君の温もりを感じることで、
自分が世界で一番幸せな女だということを反芻していた。

140:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 20:57:51 RUBfyf+q
バッグの中のティッシュの包み。
それには、使用済みのコンドームが入っていた。
新治君が、私とセックスしたときに使ったもの。
精液が詰ったゴムの袋。
そんなものを大切に持ち帰るなんて、どんな変態女の所業なのだろう。
でも、それは、私にとって宝物だった。
大好きな人と、私の「はじめて」の証。
新治君のエッセンス。
新治君が自分の子どもを作るときに生産する、新治君の遺伝子が凝縮されたエキス。
それを考えると、コンドームに入った精子を持ち歩くことで、
私は新治君といっしょにいるような気持ちになれた。
もちろん、それは錯覚だ。
本当の新治君は一人だけ。
明日になったら、また会える。また声を聞ける。またおしゃべりができる。
でも、冷たい家への帰り道に、新治君の一部と一緒に「いる」ことは、
私の心をとても温かくした。
そう。ゼリーのように濃い粘液が入った避妊具は、
指先に触れると、まだあの男(ひと)の体温を伝えてくれる。
それが嬉しくて、私は帰り道、何度もバッグの中をまさぐった。
薄いゴム膜越しに触れる新治君の体液は、私の心の中を新治君への想いでいっぱいにし、
<妹>とか、家のこととかを、みんな追い払ってくれた。
だから、私は、石岡綾子という人間にとって敵地に等しい
龍ヶ崎の家の玄関をくぐったときでも、とても心穏やかだった。
<妹>はまだ帰ってきていなかった。
拷問を待つ時間は、拷問そのものよりも苦しいという。
でも、私は、その時間さえ、微笑んで過ごした。
宝物をキッチンの机の上に置いて眺め、時々指先で触れることで温もりを確かめながら。
だんだんと精液が冷えていってしまうのは悲しかったけれど、私の心は穏やかだった。
戻ってきたら私を責めるにちがいない<妹>のために
好物のサンドウィッチを用意してやる余裕さえあったのだ。
そして、<妹>が帰ってきた。

141:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 20:58:22 RUBfyf+q
私の様子にとまどったような感じになった<妹>は、
サンドウィッチを作っていることに対して、
珍しく─はじめてかもしれない─私にお礼を言った。
そして、さらに何か言いかけ─私をののしり始めた。
テーブルの上に置いてあった、コンドームを見つけて。
ののしりながら、<妹>はそれを掴み取り、コンロの上に投げつけた。
私は悲鳴を上げた。
コンドームは、卵を茹でている熱湯の中に打ち捨てられ、
新治君の精子は、煮殺された。
「人殺しっ!!」
私は、そう叫んだのかもしれない。
叫んだ、自分の言葉に、私は戦慄した。
新治君の、エッセンス。新治君の、一番濃密な分身。
それは、熱湯の中で、白く固まったたんぱく質に変わった。
それは─新治君の死骸。
恐怖と罪悪感に染まりきった私は、その「殺人」を犯した<妹>に掴みかかった。
でも、それは─その状況を作ってしまった自分への怒りと後悔の衝動に過ぎない。
人殺しは、私だ。
新治君の精子を、温もりを、ただのたんぱく質の塊に変えてしまったのは、私。
私の行為と、選択。
それが<妹>にその行動を取らせてしまった。
少し考えれば分かっていたことなのに。
最初、そうしようと思ったように、冷凍庫の奥に深くしまいこんでしまっていれば、
料理なんてしない<妹>や、母さんに知られることなく
大事な思い出は生きたまま保存することが出来た。
あるいは、帰り道に思いついたとおりに、
まだ温もりが残っているうちに、その精液を飲み込んでお腹の中に収めてしまえば、
大事な思い出は、私の身体の中に溶け込んでずっと消えることがなかった。
でも、私はどっちも選ぶことが出来なくて、テーブルの上に乗せたまま躊躇して、
その大事な思い出は─<妹>に殺されてしまった。
それを認めるのが恐くて、私は、<妹>に罪をかぶせた。

142:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 20:59:03 RUBfyf+q
掴みかかり、ののしり、思い出を、温もりを殺したのが相手だと自分に納得させようとした。
<妹>はののしり返し、私を否定し、そして二人は相手につかみ合ったまま転げまわった。
母さんが帰ってきて、金切り声を上げて二人を引き離すまで、
私たちは互いを憎み殺さんばかりの勢いでわめき散らした。

「……」
チャイムを鳴らすまで、何秒かかったのだろう。
私は、新治君の家の玄関で立ち尽くしたままだった。
無意識の間に、チャイムは鳴らしたのかもしれない。
昨日の晩、あの後、部屋に帰って寝るまで記憶がないように。
母さんは、私に何か言ったかもしれないし、いつものように何も言わなかったのかも知れない。
娘が─出来の悪いほうの娘が─処女をなくしていようが、男とセックスをしてこようが、
日本中に誇れる義理の娘を持った母親は何も気にしないだろう。
私だって、母さんに気にかけてもらえなくたって、構わない。
私には、もっと大事な人がいるから。
でも、私は、その人の一部を殺してしまって……。
どの顔を下げて、私は新治君に会えばいいのだろう。
ドアが開いた瞬間、私は涙をこぼしていた。
「……あ、綾ちゃん……?」
びっくりしたような新治君の顔。
それが、視界ごと歪んだ。
涙で。
そして、その涙がこぼれる前に─私は温かく包み込まれた。
「ど、どうしたの? と、とにかく、中に入って─」
肩を抱いた手から伝わる本物の新治君の温もりは、
スキン越しに触れたそれよりももっと温かくて、優しくて、私は泣き出した。
そして、私は新治君に、私の罪を告白した。

143:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 20:59:34 RUBfyf+q
「えっと、その……」
新治君は、最初、戸惑ったような表情で私を見つめた。
それから、あちこちに視線をめぐらして何か考えているようだった。
当然だ。
私は、心臓が鷲?みにされたように怯えた。
血が凍る。
全身の産毛が逆立つ。
歯の根がかみ合わない。
自分の肩を抱いたのは、寒さに耐えられなくなったから。
砂漠の遭難の果てに見つけたオアシスに、拒否される感覚。
足元の大地が腐り果て、なくなる感覚。
世界に見捨てられて、私一人しかいない感覚。
でも、嘘はつけなかった。
新治君を騙すことはできなかった。
それは、新治君を裏切ることだから。
新治君に、自分の都合のいい嘘をついたり、
都合のいいことだけを喋ることは、新治君を一番傷つけることだから。
私は、新治君を絶対に裏切らないと誓った。
それは、きっとこういう時に嘘を言わないことや、隠し事をしないことも含まれる。
だから、私は、私が新治君の精子を殺してしまったことを、彼に伝えた。
「ええと、その……」
新治君は、しばらく考えて、それから、勢い良く何かを言った。
「……え?」
「……だ、だからさ、その、膝枕してよ、綾ちゃん……」
私は、混乱した。
「ひ、膝枕?」
「うん……だめ……?」
勢い良くそういった新治君は、聞き返されて声が小さくなった。
「あ、あああっ、大丈夫よ、新治君! するわ、するわよ、膝枕っ……!」
何を言われているのか、分からないまま私は慌てて頷いた。

144:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:00:05 RUBfyf+q
「……ごめんなさい。新治君の精子は……飲んだわ。
土に埋めてあげればいいのか、他に何か出来たのか、わからなかったから、
部屋に戻った後、全部、飲んだの。お腹の中で暖めれば、火傷した精子君もきっともう痛くないと思って……。
ごめんなさい……本当に、どうしていいか、分からなかったの……」
罪の告白は、覚悟していたよりもずっと穏やかに口にすることが出来た。
太ももの上、スカート越しに伝わる新治君の体温が、そうさせていた。
膝枕。
今は、それに耳かきが加わっている。
新治君が、突然言い出したのは、その「お願い」だった。
混乱、と言っていいほどに戸惑っていた私は、
ベッドに腰掛けて、新治君の頭を膝に乗せたときに、嘘のように気持ちが落ち着いた。
大好きな人と、触れ合っている。
そして、細かな手作業。
新治君の耳の中を傷つけまいと手元に集中すると、雑念は綺麗に消えた。
新治君は、向こう側を向いて、右の耳を私に預けている。
その耳たぶは真っ赤だ。
(そうか、……そうなんだ)
不意に私は、新治君が、私を落ちつかせるために膝枕と耳かきをねだったことを悟った。
臆病で、照れ屋で、傷つきやすい男の子が、
拒否されるかもしれない、という怯えを抑えて求めたことは、自分のためのものではなかった。
(どうして、この男(ひと)は、こう……)
私の心が分かってしまうんだろう。
「あ、あの、僕、全然気にしてない…から……」
むこうを向いたまま、新治君がつぶやく。
「ありがとう……」
心の奥を見透かされていることが、すごく、気持ちよかった。
不意に私は、小さな頃、両親になんでも言えたことを思い出した。
いたずらはあまりしない子だったけど、優等生でもできないことや失敗はたくさんあった。
それを、父さんや母さんには包み隠さず言えた。
怒られたけど、嘘をつかなかったことは誉められた。
正直に言えた自分が、大好きだった。

145:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:00:37 RUBfyf+q
父さんが死んでしまって、母さんに全てを正直に言えなくなった。
ずっと忘れていた感覚。
新治君は、その大好きな私を思い出させてくれた。
胸の中のつかえが、半分くらい、なくなってしまったことに私は気が付いた。
新治君は許してくれた。
コンドームを持ち帰った変態女も、
その精子を殺させてしまった罪深さも、
結局その精子の死骸を飲み込んださらに罪深い変態女の私も、許してくれた。
─後は、私の心の問題。
とげのように引っかかっている悔悟の念は、自分一人で溶かすしかない。
それでも、鉛のように重かった心は、随分と軽くなっていた。
何よりも、先ほど感じていた世界の消失感が、今はもうない。
それだけで、今の私には、十分だった。
「……」
私の膝の上で、新治君が一瞬固まる。
そのことさえ、伝わっているのかもしれなかった。
「……ん……反対側も、……お願いしていい?」
「うん、いいよぉ」
返事と同時に、新治君は、身体をころんと反転させた。
「え、えっ……えええっ!?」
逆側と言うと、てっきり、一回起き上がって逆側に寝そべるのだと思った。
けれど、新治君は、身体はそのまま、向きのほうを変えた。
つまり、私の太ももの上で、私のほうを向いたのだ。
「……」
「……」
二人は、時間が止まったように動かなかった。
すうっ。
新治君が深呼吸をした。
私の膝の上で、私のほうを向いて。
「あっ……」
私の背筋に、電流が走った。

146:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:01:45 RUBfyf+q
新治君の顔は、私のお腹のほうを向いていて、
つまりそれは、私の二本の太ももとお腹の合わさる接点に近くて、
もっと言えば、私の股間─性器のすぐそばにあった。
新治君の深呼吸が、ふたつ、みっつ。
スカートは、冬服であっても、数ミリしかない、ただの布切れ。
その下のショーツだって。
「……し、新治君」
「綾ちゃん……いい匂いがする……」
それは、体臭そのものや、香料入りの制汗スプレーのことを言ったのかもしれない。
でも、私の耳には、それが薄い布越しに、
新治君が私の奥をかいで言っているように聞こえた。
嗅がれている。
自分の女性器の匂いを。
大好きな男(ひと)に。
私の牝の本能は、たちまちのうちに燃え上がった。
熾き火のように胸の奥を焼くとげの痛みを、つかの間忘れるくらいに。
性器の匂いをかがれていると思ったのは、錯覚ではないのかもしれない。
新治君の耳はさらに真っ赤になっていた。
私の耳も、きっとそれ以上に赤いだろう。
新治君が、顔をうずめたまま、つぶやいた。
「……あ、綾ちゃん」
「な、何、新治く…ん……」
「見て……いい?」
「……うん!」
ベッドの上に横たわり、スカートをまくられる。
蜜に濡れたショーツを見られるのは恥ずかしかい。
けれど、それを脱がされるともっと恥ずかしくなる。
新治君が、ためらう様子もなく、そこに顔を近づけて、
唇と舌で愛撫を始めたときは、もっと。

147:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:02:16 RUBfyf+q
「ひあっ……んっ……」
濡れた舌が、もっと濡れた粘膜を這う。
舐められてる。
新治君に、私のおま×こを。
女の子が、最後まで隠しておかなきゃならない大事な場所を。
私の、牝の中心を。
無抵抗で、受け入れて。
その事実が、私の身体と心を熱く甘く支配する。
経験も技巧もない愛撫は、信じられないくらいの快感を生み出していた。
昨日まで童貞で女の子が恐くて仕方なかった男の子のクンニリングス。
はじめて異性の性器を舐める、というその作業に新治君は夢中になっている。
そして、私は、自分の女の部分を貪る男(ひと)の愛撫に、
声も上げることも出来ずに悶えた。
「ひあっ……!!」
昨日まで処女だった、敏感な女の子は、二分もしないで絶頂に達した。
オナニーとは違う、ものすごい刺激。
身体の底が抜けてしまったように、私はベッドの上でぐったりとした。
「あ……綾ちゃん……」
「し……んじ……君……」
汗まみれの顔を上げた新治君の顔を見て、私は衝動的に起き上がった。
「え……」
「……新治君にも、してあげるね」
ズボンの前をまさぐる。
ベルトとチャックは簡単に解けた。
「あ、そんな……」
焦ったような、新治君の声。
でも、それは欲情も期待も含んでいて……。
「新治君も、して欲しいんでしょ?」
「……う、うん」
私は、新治君のしてほしいことがわかる。
だから、私はためらいもせずにフェラチオを始めた。

148:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:02:46 RUBfyf+q
男の子のおち×ちんを舐める。
そんなこと、もちろん、したことない。
昨日まで私は処女だったし、昨日は、性器と性器の普通のセックスだけで精一杯だった。
でも、こういうことをする、というのは私の中で自然だった。
さっき新治君にしてもらったクンニリングスと同じくらいに。
生殖器は、自分の身体の一部だけど、自分だけのものじゃない。
自分の相手のために使用する器官でもあるのだ。
だから、ヒトは、愛しい相手の性器を愛撫する。
こういうふうに。
唾液にまみれた舌と口の粘膜は、固くて熱い性器に良くなじんだ。
お湯と石鹸の匂い。
新治君は、私を待つ間、お風呂に入っていたのだろう。
私が、家を出る前にシャワーを浴びてきたのと同じように。
こういうことをすることを、二人とも望んでいたのだ。
だから、未経験のクンニリングスもフェラチオも、二人の間では自然な行為だった。
「うあっ……、あ、綾ちゃん、僕、もうっ……」
新治君がうめいた。
「……っ!!」
新治君の手が、私の頭を抱え込んだ。
「んっ、んむっ……!?」
突然のことに、私はびっくりしたけど、かろうじて口は離さないですんだ。
「あ、や……ちゃん、いくよっ、僕、もう、精子、出るっ!!」
新治君が興奮しきった声をあげた。
ああ、新治君、いくんだ。精子、出すんだ。
私の頭を固定して、腰を振り始める。
「あっ……」
乱暴なそれが、男の子のいく瞬間の衝動的なものということを私は理解した。
女の子と違って男の子の性欲は、刹那的で、支配的で、乱暴なものだ。
私のことをいつも優しく気遣ってくれる新治君も、射精の時は、どうしようもない衝動に襲われるのだ。
だから、目を閉じて、私はそれを受け入れた。

149:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:03:17 RUBfyf+q
「うあっ、いくっ! 精子出るっ!
―飲んでっ、綾ちゃん、飲んでっ! 僕の精子飲んでっ!!」
甘い悲鳴を上げて、新治君が私の口の中に射精を始めた。
その横暴さも、私は喜んで受け入れた。
熱い塊が、口の中を満たす。
新治君の射精は、長かった。
生臭い、男の子のエキスが私の唇と舌を犯す。
新治君の精液の味は、知っている。
昨日、自分の部屋で泣きながら、死んでしまった精子を飲み込んで、お腹の中に収めたから。
でも、熱湯で固まっていた白い粘液と、今、口の中に出されているものとは全然違っていた。
「んんっ……」
私は、必死でそれを嚥下する。
新治君が、「飲んで」って言ったから。
新治君は、自分の女に精液を飲んでもらうのが好きだから。
新治君が、それを望んでいるなら、それがどんな乱暴なことでも受け入れる。
熱い粘液が、喉の奥を通っていく。
お腹の中が焼けそうな、感覚。
でも、それは─。
私がはっとして目を開けるのと、新治君がぐったりと力を抜くのは同時だった。
「……はあっ……はぁっ……」
荒い息をついて、新治君が離れる。
私は、口の中に残った粘っこい汁を飲みこもうとした。
「んっ……んくっ……」
新治君は、濃い精液がたくさん出る体質なのだろう。
喉の奥にひっかかるそれを、私はようやく飲み下した。
「あ、綾ちゃん……」
新治君が、我に返ったような声を上げた。
「ご、ごめ……は、吐き出してもいいよ……」
私は首を振った。

150:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:03:48 RUBfyf+q
「ううん。もう、全部飲んじゃった。新治君の精子」
「ご、ごめん、綾ちゃん、僕、調子に乗って……」
「ううん、美味しかったよ、新治君の精子」
私は、くすりと笑って新治君に返事をした。
新治君の、今の行為の意味が分かったから。
「……新治君、今、わざと私に精子飲ませたでしょ?」
新治君が、固まった。
図星を指されて。
「え……、あ、うん。マンガとかで、そういうの見てたから。
ごめん、ごめんなさい。そういうつもりじゃなくて……」
新治君は、しおしおとうなだれながら、謝ろうとした。
「ううん。そうじゃなくて、……私のために、そうしたんでしょ?」
「……!!」
「あはっ、やっぱり」
私は、口元に手を当てて笑った。
精液を無理やりに飲まされる。
女の子にとっては、屈辱だ。
たとえ、それを受け入れる覚悟のある女の子でも、
ああいうふうに、動物的な衝動を受け止めるのは、悲しい。
まるで、自分が男の子の射精のための道具のように扱われるから。
そして、新治君は理由もなしに、そんなことをする男の子じゃ、ない。
それは、私のための乱暴だった。
「うふふ。今ので許した、って私に伝えたんでしょ? 私、というより、私の身体に……」
「……」
この沈黙は、肯定。私も、新治君の心が読める。
新治君は、私が、私自身でも溶けないで苦しんでいるトゲに気がついた。
自分でも説明がつかない罪悪感。
それは、新治君の死骸─正確には昨日の精子の死骸―を死なせて飲み込んだことの罪悪感。
謝って、許してもらった。
それ以上は、誰にも望めない。新治君にも望めない。
でも、私は、自分自身が許せなかった。

151:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:04:19 RUBfyf+q
トゲは、飲み込んだ精子の死骸の形を取って私の身体の奥にひっかかっている。
誰も、それを溶かせない。
私自身が、時間をかけて溶かしていかなければならないトゲ。
でも、新治君はそれに気がついた。
そして、わざと乱暴に、私に精子を飲ませた。
それを受け入れ、耐えるという代償行為は、贖罪だ。
そして、新しい精液を新治君の意思のもとに飲まされることは、昨晩の私の行為を上書きする。
「新治君……私のお腹の中、あったかいよ」
私は服の上からお腹をそっとなでた。
今飲み込んだ新治君の精子は、温かい、生きてる精子。
それは、私の体の奥にささったままの、自分の仲間の死骸を溶かして流し去った。
ことばだけではできない、対処法。
代償行為。
それは、ものごとの解決につながらないという人もいるけど、それはきっとちがう。
こういう代償行為でしか解決できないこともあるんだ。
私はそれを知っている。
新治君も。
だから、私は、私の大好きな人に抱きついた。
抱きついて、甘えた。
私が、新治君を傷つけないようにしているのと同じくらい、
新治君は、私を傷つけないようにしてくれている。
私が、新治君を新治君のまま好きになっているのと同じくらい、
新治君は、私を私のまま好きになってくれようとしている。
それが、何より嬉しかった。愛しかった。
─だから、私は、何があっても大丈夫だった。
新治君の温かい塊をお腹の中に収めたまま、30分遅刻して、
児童施設のボランティアに着き、リーダーの人に怒られても。
そのまま慌しい準備にこき使われても。
そして、―<妹>が、龍ヶ崎彩が来ていて、
今日は彼女がピアノを弾くと言い出しても。

152:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:04:51 RUBfyf+q
「―すごいわ、本物の彩ちゃんよ」
ボランティアリーダーは、近くの女子大の生徒だった。
興奮気味に、<妹>を眺めている。
「昨日、大曾根さんから電話があったのよ。
彩ちゃんが、ボランティアでピアノ弾きたいって」
大曾根さんは、<妹>の同級生で、このボランティアにも不定期で参加している。
その伝手を使って、<妹>はここに来た。
たぶん、私に意地悪を、復讐を、するために。
「すごいよね、あの彩ちゃんだよ。近所で見かけるけど、
生演奏は市のコンサートのときくらいしか聞いたことないわ」
「これから、ずっと参加したいって。うちらがピアノ弾かなくてもよくなったわね」
「彩ちゃんが固定メンバーで参加してくれるサークルなんて、すごいよね」
別な子も、テレビの中で見る美少女に興奮気味だ。
調律まではいかないが、弾こうとするピアノの音を丹念に確認し始めた<彩ちゃん>に
普段と違った雰囲気を感じ取ったのだろう、子どもたちも、少し騒がしい。
そのうちの一人が、私のもとに走って来た。
「綾子お姉ちゃん、今日はピアノ、しないの?」
「そうね、今日は、アヤチャンが弾くわよ」
「アヤチャンが?」
「うん。私よりずっと上手いから、聴いてごらん」
「はぁい」
子どもたちのざわめきと、学生たちのささやきが頂点に達したとき、
日本中のミーハーと、世界中のピアノ関係者が<ホワイトプリンセス>と絶賛する少女は、
にっこりと笑って顔を上げた。
「―リストの<超絶技巧練習曲>を弾きます。一曲だけですが」
おお、と息を飲むのが聞こえた。
ボランティアのメンバーには、私のほかにもピアノが弾ける人間が何人もいて交代でピアノを弾く。
そして、そういう人間にはわかる。
その曲が、どんなものなのか。
それを弾ける娘が、どれほどの技術を持っているのか。

153:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:05:22 RUBfyf+q
<超絶技巧練習曲>。
ピアノ曲としては最高難度の曲の一つだ。
史上最高の天才ピアニスト、リストがその神がかり的な演奏技術を磨くために
自ら作曲したという練習曲。
当時、全曲を原曲のまま弾きこなせるのはリスト本人のみ。
何現代においては何名かのピアニストがレコーディングに成功したが、
それは、十分に調律したピアノを使い、何回もトライしたものだ。
こんな古びたピアノで弾くものではない。
「では─」
しかし、天才少女は、その難曲も楽々とこなした。
白い指が、魔術のように動く。
安物のピアノが付いていけない音さえ、上手くカバーした。
その曲が終わった後、私はため息が漏れるのを自覚した。
周りの学生たちも。
「―いかがでしたか。次は、第九第四章を演奏します」
<妹>は、確かに私のほうを見ながら、そう言った。
勝ち誇って。
私は目を閉じて、小さく頷いた。
ピアノでは、勝てない。
それは分かっていたことだった。
目の前で聴いてみて、それがよく分かった。
でも、私は、不思議とそれを悔しいとは思わなかった。
彼女が─龍ヶ崎彩が、どれだけの才能と努力との上で存在するのかが改めて分かったから。
そして、今、新治君が隣にいる石岡綾子は、それを素直に認めることができる女の子だったから。
私は、拍手をしようとした。
呆けたような学生たちも我に返って拍手をしようとして、
「つまんなーい」
という子どもたちのことばに、拍手は、そのタイミングを失った。

154:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:05:58 RUBfyf+q
「え……?」
思いがけないことばを耳にして、<妹>は戸惑ったような表情を浮かべた。
「つまんなーい。おうたの曲、まだー?」
「おうたー!」
「アッキアキにしてあげるー、はー?」
「やー。エアーウルフがたおせない、が、いいー!」
子どもたちが騒ぎ始める。
無理もない。
最高峰のピアノ曲は、それを理解できる人間が少ないのだ。
そして子どもは残酷だ。
わからないものは、わからないという。
全身で、遠慮なく。
「そ、そうね、みんなが分かる曲がよかったわね。何にする?」
強張った笑顔で、龍ヶ崎彩が聞く。
「―ぴくるー!!」
誰かが叫ぶ。
「ぴくるー!」
皆が、わっと同意した。
「ぴ、ぴくる……?」
聞いたこともない単語に、<妹>が困惑した。
「―ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
男の子たちが歌い始めた。
「―ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
女の子たちも歌いだした。
<恋のぴくる伝説>。
第二期放映も決定した、大人気の変身魔女っ子アニメの主題歌だ。
恐竜とともに塩漬けになっていた古代魔法王国のプリンセスが、
「魔法」と「腕力」と「野性」でご近所の事件を解決する単純明快なストーリーは、
少女アニメとは思えない蛮勇を奮ったアクションシーンと、
作中で自分は鯉(=恋)だと言い張る魚のマスコットキャラ・ピラルクー君のおかげで、
女の子のみならず男の子にも人気だった。

155:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/11/18 21:06:47 RUBfyf+q
「ぴくる……」
<妹>は、呆然としている。
無理もない。
私だって、新治君に教えてもらうまで知らなかった。
覚えてしまえば、いい曲だ。
何より、男の子も女の子も同時に満足させることができる。
男の子に受けのいい曲は、女の子がつまらないし、
女の子の人気の曲は、男の子が退屈する。
その点、どちらも熱心に見ているこのアニメの主題歌は、お遊戯にうってつけだった。
「ジュラ紀かーらー、やあってきた、おしゃまなビューティー♪」
「いつもみんなにー、肉をはこぶーのー♪」
「かもん、れっつばとる、かもん、れっつばとる、べいびー!!」
「はなーぢーをふいてー、走りだしたらー」
子どもたちはご機嫌で歌いだした。
もう、彩ちゃんを、見てもいない。
そこかしこで「ぴくるごっこ」を遊び始めてしまった。
「あの……」
学生の誰かが、声をかけようとして、息を飲んだ。
<妹>は、うつむいて、肩を震わせていた。
「彩ちゃん……」
私は声をかけようとした。
<恋のぴくる伝説>は単純な曲だ。
私でさえ、新治君から借りたCDで耳コピーできる。
<リストの超絶技巧練習曲>を弾ける龍ヶ崎彩にとっては、
息を吸って吐くくらいに簡単なことのはずだった。
でも、<妹>は─。
「帰る」
一言だけ言って、立ち上がった。
「ちょっ、あやちゃ……」
ボランティアのリーダーが慌てて声をかけようとするのを無視し、
止めようとする学生たちを突き飛ばすようにして、龍ヶ崎彩は、その場を立ち去った。
そして、この日が、龍ヶ崎彩の運命を変えてしまう一日だったことを、
<妹>も、私も、新治君も、まだ知らなかった。

                    ここまで


156:名無しさん@ピンキー
07/11/18 21:11:40 953uGmPc
GJ!
子供の反応は想定の範囲内だったけど
シンジ君のところは予想外だった
もう一分の隙も無いカップルだな
残るは妹だけだが・・・・・


157:名無しさん@ピンキー
07/11/18 21:34:48 xDfpDeqa
ピクル吹いた

158:名無しさん@ピンキー
07/11/18 22:09:54 3jfoXegV
依存スレなのに、
オレの感想がハルヒ+バキに全部持っていかれたw
殺伐としてるのに、殺伐としてるシーンなのにw

でも、次の投下辺りでの妹の行動とか想像すると背筋がゾクゾクします
妹にしてみればアイデンティティの根幹の否定と、
蔑んでる姉に出来たことが出来なかったという二重の劣等感
これからどうなるのか
乙でした

159:名無しさん@ピンキー
07/11/18 23:58:16 4LbLyuYw
GJ!!
子供達凄いなオイw
ネタの豊富さに吹いたww
あれ?何か新治君に甲斐性が湧いて来てますよ?ww
心を読んで慰めるのはともかく、まさかそれに性的手段まで取るとはww
漢として一皮も二皮も剥けたなww
あと多重にショックを受けている妹ww
>龍ヶ崎彩の運命を変えてしまう一日
><妹>も、私も、新治君
この状況とナレーション的モノローグは依存的に期待せざるを得ないww

160:名無しさん@ピンキー
07/11/19 00:06:39 MC6kzdhC
ゲーパロさん、早く続き投下してくれないと、あたしさびしくて死んじゃう

新治がいい男になってる。姉はアゲマンだな。
この二人はいいね。このまま幸せになってほしい。
んにしても妹よ、子供に超絶技巧練習曲はねえよw



161:名無しさん@ピンキー
07/11/19 00:53:46 xzgxmObm
妹wwww
だから言ったじゃねぇか、姉潰したいなら子供番組網羅してこいってw

162:名無しさん@ピンキー
07/11/19 00:58:18 2S4IiT0t
妹さんは高尚なので2ちゃんなんて見ませんからw

163:名無しさん@ピンキー
07/11/19 03:55:17 ppQmqn4h
>恋のぴくる伝説
何か朝目で見たことあるネタだ
ショッキングなイラストで印象に残ってる
まさかオリ歌詞が出てくるとはw

妹さん、相手は子供なのに・・・・・・
そこまでの技術レベルにいくと
耳の肥えた人より素人や子供のほうが、かえってやり難いのかも
特にガキなんて技術より曲目が大事だしね

164:名無しさん@ピンキー
07/11/19 09:11:07 27zmB9si
>>163
×目か。あれはすごかった。

165:名無しさん@ピンキー
07/11/20 00:03:05 k2pXSwMz
>ゲーパロ専用氏
Gj!
まさかそこでピクルとはwwwww

166:名無しさん@ピンキー
07/11/20 04:12:05 339FcVh6
とりあえずゲーパロ専用がニコニコを見てるのは分かったww

167:名無しさん@ピンキー
07/11/20 10:56:41 oAPD77zj
続きは!? 続きはまだか!?

168:名無しさん@ピンキー
07/11/21 02:33:37 4TYxf7bj
むしろ俺は子供たちが始めたぴくるごっこの詳細が気になって仕方ないぜ……
想像出来ねー!

169:名無しさん@ピンキー
07/11/21 21:18:16 RB8gAj6F
wktk

170:名無しさん@ピンキー
07/11/22 09:03:27 YyD2hMPw
ゲーパロ氏GJ!
シリアスな場面なはずなのに、ぴくるが出てきて吹いたw

171:名無しさん@ピンキー
07/11/23 00:32:52 GANum0q6
またしても 折れてしまった 和解フラグ・・。

にしても深夜アニメやニコニコまで見てるとは、今のガキは進んでるなwww

172:名無しさん@ピンキー
07/11/23 06:25:26 a3yUZx6U
妹の心が折れた事で別の意味で和解フラグ立ってる希ガス。

173:名無しさん@ピンキー
07/11/23 13:14:45 s60AQcXy
ゲーパロ氏はチャンピオン紳士か

174:名無しさん@ピンキー
07/11/25 00:03:30 PNbk9Rla
ほし

175:名無しさん@ピンキー
07/11/25 04:51:05 K32VdxWT
ピクルテラカワユス(*´∇`*)

176:名無しさん@ピンキー
07/11/25 06:29:51 8Ri7KgsB
超絶技巧練習曲ってネタ曲の中でも投げやり杉自重ww
と思ったらこの曲だけマジで実在すんのかよw リストが自重しるw

177:名無しさん@ピンキー
07/11/25 17:06:04 dE3BtDOs
釣りかと思ったら実在した件w

178:名無しさん@ピンキー
07/11/25 21:02:36 OJnFCq6U
スレがゲーパロ無双になっているので、こちらも何か援護をと思ってはいるのだが
如何せん卒論がががががが

179:名無しさん@ピンキー
07/11/25 23:50:31 Ja5nu43W
いや、卒論書いてからここ見ろよw

180:名無しさん@ピンキー
07/11/26 00:22:04 Jkj/qg69
行くスレ行くスレにゲーパロ氏がSS書いてる件 いやGJ何ですけどね

なんていうか、よくここまで書けるなと

181:名無しさん@ピンキー
07/11/26 05:28:37 bpccGNtr
>>176
「練習曲」ってのは、演奏技術を磨く為に作られた曲。
だから大概難しいことこの上なしなんだが、更にリストは別格中の別格。
自身がとんでもないピアニストだったから(とは言え一流作曲家なんてものは大概演奏家としても一流なわけだが、その中でもなお別格扱いされてる)、
その練習曲なんてもう、難度が半端ない。
弾ける人がいない、ってのはまぁ最近じゃそーでもないけど、それでもいち学生が弾くなら十二分に凄いよ?
いるとすれば音大の院生クラスだろうか。

以上、スレチな話題失礼しましたm(__)m
続きwktkしてます。

182:名無しさん@ピンキー
07/11/26 20:14:40 THase6Qo
>>181
もしかしたらプロでも弾けそうに無さs・・・なんでもないです

とにかく、GJでした。

183:名無しさん@ピンキー
07/11/27 00:49:35 ZXmKAORL
ここって今でも一次おkなスレだよね?
リハビリ中だけどなんか書けたら置きに来たいんだが

184:名無しさん@ピンキー
07/11/27 01:40:20 7rBlEr8i
1次?
2次?

185:名無しさん@ピンキー
07/11/27 01:57:19 NwFfnxIV
一次創作
二次創作っていみならおkだとおもう

186:名無しさん@ピンキー
07/11/27 01:58:52 ID6AS4RM
この流れでもなんとなくわかるとおり、
ラカンパネラとかCMとかで流れてて耳に馴染んだ曲ならまだしも、
きっと子供が一度も聞いたことのないチョイスでやっちゃったんだろうなあ妹。
何それ知らない曲で面白くなーいという子供の顔が目に浮かぶ。
そりゃ、ピクルコール来るよ……。
でもまあほんとの名人がひいたらつまらない曲も凄くいい曲に聞こえたりするわけだが。

続きをwktk

>>183
むしろ一次が主流だと思われ

187:名無しさん@ピンキー
07/11/27 22:08:53 ZXmKAORL
書いても書いてもヤンデレになる罠

188:名無しさん@ピンキー
07/11/28 10:52:55 K0mq2ERy
依存とヤンデレって境界線が曖昧な感じでよく分からない。
たとえばSHUFFLE!の楓とかはどっちに該当するのかとか。

189:名無しさん@ピンキー
07/11/28 19:05:21 WC4jWLd0
原作なら依存
アニメならヤンデレだと思う

190:名無しさん@ピンキー
07/11/28 21:32:01 dGLFnDrY
>>188
男に嫌悪されるかで躊躇するのが依存、しないのがヤンデレ
嬉々として男殺しに来たり、思考から常識が完全になくなって行動に躊躇が消えたらヤンデレかな
依存は「男のためなら常識も捨てる!」だけど、
ヤンデレは「男の意見とか関係なく勝手に常識捨ててる」感じ
「依存してるから言うこと聞く」のと、「依存してるけど言うこと聞かない」とか
依存は男に依存してて、ヤンデレは男に対して抱いてる自分の気持ちに依存してる感じ、かな
ヤンデレは、結局中心が自分の内部にしかない
「恋に恋してる」状態だから、自分が思ってる男像>現実の男なんだよね
「それは本当のアナタじゃない。アナタはそんな人じゃない」ってのの最終形みたいな
と、思う

依存がヤンデレに変化するパターンもあるからややこしいんじゃね?
アニメ楓さんとか、依存が病んで行ってヤンデレたような

ところで、やんデレ が未だにトラウマだお
正ヒロイン以外、一歩譲っても後輩はヤンデレじゃなくてただのサイコホラーやん

191:名無しさん@ピンキー
07/11/29 18:58:21 H8TokwEM
おまいらなんかいい依存のネット小説知ってたら教えてくれ

192:名無しさん@ピンキー
07/11/29 19:37:46 C3Y3eNl3
>>188
依存とヤンデレってのは別物だから境界とか無いんじゃ無かろうか?
原作の楓は依存でアニメ版は依存かつヤンデレだと認識してる

193:名無しさん@ピンキー
07/11/29 23:45:25 SQL9H8Ss
ヤンデレってのは恋愛感情の終着点じゃないかと思ってる

194:名無しさん@ピンキー
07/11/30 17:09:06 hPtxxoNO
進化は後戻りできないからなぁ・・・・・・

195:名無しさん@ピンキー
07/11/30 17:35:25 a1eCSkKx
もう後戻りできない恋、とか言うと非常に依存ぽく聞こえるのになぁ・・・
ヤンデレは、やはり依存とは全くの別物

196:名無しさん@ピンキー
07/11/30 20:43:57 EAiDWTQ8
依存好きと言ったら、友人から「それってヤンデレ好きだろ」と訂正された
やはり混同されやすいというのか……無念

197:名無しさん@ピンキー
07/11/30 22:06:00 iybwYafr
その友人とは小一時間話し合う必要があるようだな

198:名無しさん@ピンキー
07/11/30 22:31:33 Fy+Xh6oS
そうかなあ?俺はヤンデレと依存ってそこまで関連性無いとは思えないんだけどなぁー
多分気違い寄りのヤンデレが横行し過ぎてそう見なされるんだろうけど

199:名無しさん@ピンキー
07/11/30 22:51:28 pjpEktLI
全部守備範囲のおれはまちがいなくICHIRO-SUZUKI

200:名無しさん@ピンキー
07/11/30 22:56:44 PPvsANHI
>>198
「好きで好きでしようがない」という点では同じだからなぁ

誰かの受け売りだが個人的になんとなく共感したイメージ
  ヤンデレは「攻め」で依存は「受け」

201:名無しさん@ピンキー
07/11/30 23:00:31 Fy+Xh6oS
>>200なるほどねえ。確かにその言い方はしっくりくるわ

202:名無しさん@ピンキー
07/11/30 23:30:44 /ofVBjRa
精神的な意味を含めて自傷なのが依存で、
相手を含めた回りを暴力的に壊すのがやんでれな印象。
依存とヤンデレは違うと思うなあ。
ヤンデレは究極的には相手はいなくていいんだけど、
依存は相手がいることが必須な感じで、つまり自分は依存もの大好き。

でも、>>200のはなんとなくわかる気がする。


203:名無しさん@ピンキー
07/11/30 23:51:28 Fy+Xh6oS
>>202
>ヤンデレは究極的には相手いなくていいんだけど

それは、末期状態というかもう追い詰められた状態で狂いきったサイコなヤンデレだけじゃない?
半分位はやっぱり相手がいないことには生きていけないっていうキャラもいるしさ
ヤンデレも更に細分化されてると思ったから完全に

ヤンデレ≠依存

とは言い切れないんじゃないかと

例えば同じヤンデレでも言葉様やshuffleの楓みたいなキャラと
ヤンデレスレにあるようなサイコキャラみたいに…
特に言葉は絶対に誠のこと傷つけなかったし

204:名無しさん@ピンキー
07/12/01 01:16:55 FbY634+e
ヤンデレは攻撃性(対自分含む)のある依存として認識してる
依存にも攻撃性がないわけじゃないけど、どちらかというと受動的なものっぽいイメージがあるし

205:名無しさん@ピンキー
07/12/01 01:33:56 PDtRDY9O
・・・たぶん線引きが難しい上にそれぞれ違う価値観を持ってると思うんだぜ。
特にこんなジャンルはな。

・・・今はそうではないけど、喧嘩するなよおまいらw

206:名無しさん@ピンキー
07/12/01 06:33:17 vIDkteOW
尽きない話ではあるよな
そもそも、統計は取れても、その平均=定義になるとは限らないし

ヤンデレは自分勝手
依存は自分勝手にしたいけど相手の都合とか考えて躊躇する、だと思う
そこら辺が攻撃性の有無になるのかね?
ヤンデレは手綱が取れれば最強なんだが、未だにそれが出来るキャラは見たこと無いなw

207:名無しさん@ピンキー
07/12/01 07:13:07 mIxRuTzH
恋する乙女は常に想像の遥か上だから
孔明でも手綱を握るのは不可能

208:名無しさん@ピンキー
07/12/01 08:55:10 FbY634+e
>>207
最終的な目標は馬鹿でもわかるが、そこに至る過程で倫理観とか尊厳とか投げ捨てるからなあ……

209:名無しさん@ピンキー
07/12/01 12:27:43 s3/eWeit
>>206
未来日記の主人公がヤンデレの手綱を取りそうではあるw

210:名無しさん@ピンキー
07/12/01 15:07:52 SDvCqJRh
>>207
むしろ、想像は出来るんだけど、暴走したら止めるための現実的手段が無い
で、暴走しないように抑えるのもほぼ不可能、と
ヤンデレが暴走し出したら対抗できるのは戦国武将くらいだろうなぁ
麻薬で痛覚トばしてるような連中が、
チェーンソーやスタンガン片手に襲ってくるんだから

>>209
いや、あれは単に今はそこら辺気にしてる暇が無いだけだと思う
いずれまたお宅訪問とかVS巻物日記の時みたいになるね

・・・まあ、
やっぱ致死レベルに攻撃的女の子はいくないので、
世界の常識としてヤンデレ<依存でおk?

211:名無しさん@ピンキー
07/12/01 22:16:51 sU9B2x5U
>>190
ありがとうすごくスッキリした。


ヤンデレと依存は地続きではあるが全然別物だと認識してるよ俺は
だけど俺がいじくってるヤンデレが必ず依存的なもんを内包するからちょっと自分の中でカオスってた

212:名無しさん@ピンキー
07/12/02 11:05:44 iOSGvc/H
このスレ的には
「私、二番目でもいいの」
が依存?

213:名無しさん@ピンキー
07/12/02 11:27:19 JbcZXy0w
>>211
まあ、ヤンデレも部分的には依存を内包したりしなかったりするからじゃね?
「卵使う卵料理」が依存で、「卵も使うけど卵メインでない料理」がヤンデレとかさ

>>212
それも含まるとは思う
ただ、ヤンデレは「自分が一番出ないと嫌!」
ではなく「順番に関係なく彼の中に自分以外が存在するのが嫌!」
なので「オレにとってはお前が一番大事」というのが通用しないのに注意
ひどいのになると他の人間(男相手でも)と目が合っただけで首絞められるからな

しかし、考えると依存とヤンデレは結構違いあるもんだね

214:名無しさん@ピンキー
07/12/02 11:57:27 ANdNIrmu
あー新治君と綾子のカップルいいなー
ふたりとも凄い可愛い。妹の問題があるのもわかるが
もっとこの二人が単純にエロくいちゃつくのを読みたい

215:名無しさん@ピンキー
07/12/02 15:52:05 cxF1QbA/
このスレはゲーパロ氏に依存してんじゃね?

216:名無しさん@ピンキー
07/12/02 16:46:13 XqoCReek
少なくとも俺がゲーパロ氏のエロパロに依存してる事は確かだ

217:名無しさん@ピンキー
07/12/02 17:27:04 cvHgdaWn
オレのナニがこのスレに依存していることも確かだ

218:名無しさん@ピンキー
07/12/02 21:22:46 LhSL89bz
>>215痛いとこつくな

219:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 22:58:09 1berHH9T
<私が私でいられる時>・10

「ふう」
掃除が終わって、一息つく。
久々に綺麗になった我が部屋を満足して見渡す。
トイレやキッチンは、先に終わらせている。
最近、何かと忙しくて、あまり家事に時間を割けなかったから、
学校から早く帰ってこれた今日は、まとめて一気に終わらせた。
終わった今、時計はもう夜の九時を指しているけど。

─今日は、綾ちゃんに会えない日。
この間、彼女が「罪」を告白した後、そういう日ができた。
正確には、その日の会話がどうとか、その後行ったボランティアでのことがどう、というわけではない。
その前の日、僕と綾ちゃんが……セックスしたということが、その状況を作った。
綾ちゃんたち<姉妹>が大喧嘩した原因、
―綾ちゃんが持ち帰った使用済みコンドームを、綾ちゃんのお母さんに見られた。
それは、綾ちゃんがセックスをして来たと言う証拠。
当然のことながら、彼女の両親にショックを与えたと思う。
そして、綾ちゃんは、外出できない日が増えた。
週末の、ボランティアも当然禁止。
お母さんが家にいるようになって、買い物や家事も綾ちゃんがやることは少なくなったらしい。
綾ちゃんが外出できるのは、お母さんがどうしてもお父さんに付いていかなくてはならない日に
買い物とかをするときだけになった。
でも、綾ちゃんは、それを全然気にしていない様子だった。
僕は、綾ちゃんとセックスした。彼女の、処女を奪った。
それは、嫁入り前の娘を傷物にしたということ。
そのことで綾ちゃんの両親が怒鳴り込んでくるかと思ったけど、そういうことはなかった。
「母さんも、義父さんも、私のことは<心配>してないから……」
綾ちゃんは、そう言って笑った。
そして、僕らはメールと、携帯電話と、頻度は減ったけど濃密さを増した逢瀬を重ねた。

220:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 22:59:51 1berHH9T
綾ちゃん。
ベッドに腰掛けてぼんやりとしていると、すぐにあの娘(こ)のことが心に浮かんだ。
それは、甘い髪の毛の匂いと、優しい微笑みと、綺麗な声を伴った姿。
あの娘のことが、好きだ。
それは、会う機会が少なくなってから、強く気が付いたこと。
綾ちゃんに会えない日は、自分の心が半分になってしまったかのように、さびしい。
綾ちゃんの声を電話で聞けると、自分の心が倍になったかのように、うれしい。
綾ちゃんからのメールが来ると、いつもどきどきして、でもすぐに心が穏やかになる。
これが、恋と言うものなのか。
僕は、戸惑いの真っ只中にいた。
女の子って、みんな恐くて嫌な存在だと思っていた。
どんなに努力したって、僕を好いてくれることがない存在。
自分の心のままに振る舞い、ある日裏切って突然にいなくなってしまう存在。
だから、近づいてはいけない、好意を寄せてはいけない存在。
そんなものだと、思っていた。
僕の母親のように。
綾ちゃんは、自分はそういう女とはちがう、と言った。
そして、彼女は、それを僕に証明し続けた。
あの日、身体と心を重ねてから。
僕は、それを半ば受け入れ、半ば戸惑っていた。
彼女の存在に、戸惑っているわけではない。
彼女のことが好きだ、ということに戸惑っているのでもない。
それは、僕の中にある、もっと生々しくて卑しい感情だった。
「……綾ちゃん」
ことばにして、声に出すと、胸がどきどきと脈打つ。
そして、股間のものも。
僕は、僕と触れ合ってくれる女の子のことを考えると、
すぐに鎌首をもちあげてくる、自分のいやらしい器官のことを、
自己嫌悪とともに睨みつけた。

221:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:00:59 1berHH9T
綾ちゃんに会えない日、僕は自慰をする。
彼女のことを考えて。
何度も、何度も。
綾ちゃんの裸が、胸が、お尻が、あそこが、鮮明なイメージで蘇り、
僕のいやらしい欲望に奉仕する。
僕は、―あの娘の裸を知っている。
彼女が、どんなにスタイルがよくて、着やせをして、肌が白いのか知っている。
おっぱいやお尻が、どれだけ大きくて柔らかいのか知っている。
彼女の性器、女性のあの部分さえ、僕は知っているのだ。
そう思うと、僕の男性の部分は、どんどん硬くなってくる。
生身の女の子の身体がこんなに蟲惑的だなんて、僕は知らなかった。
いや。そうじゃない。
それは、あの娘だから、そうなるのだ。
綾ちゃんの身体だから。
綾ちゃんの裸だから。
綾ちゃんのおっぱいだから。お尻だから。
綾ちゃんのあそこだから。
僕は、こんなにも反応してしまうのだ。
「綾ちゃん……」
そのことばが思い出させる彼女の姿に、
僕の性器は、ズボンの生地を突き破らんばかりにそそり立っている。
自慰をしたい。
彼女のことを考えながら、オナニーをしたい。
綾ちゃんの裸を、綾ちゃんの女性器を、綾ちゃんとのセックスを思い出しながら、
おち×ちんをしごいて、思いっきり精液を吐き出したい。
─その欲望は、下劣で薄汚い。
なぜって?
そのとき、彼女の唇とか、声とか、微笑とか、そういうものさえ、
僕は、僕の欲望で穢(けが)してしまうから。

222:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:01:52 1berHH9T
(綾ちゃん……)
自慰を始めると、想像は、簡単に妄想に変わってしまう。
セックスのとき、綾ちゃんと向き合ったときには絶対にしないようなことまで、
僕は、僕の頭の中の綾ちゃんにはさせてしまう。
人の欲望は、限りがない。
綾ちゃんが、僕のために差し出してくれるもの。
僕とのセックスに供じてくれるもの。
自慰するとき、僕は、それだけに満足することが出来ない。

綾ちゃんは、僕のために喜んで裸になる。
僕のことをを大好きだと言ってくれる。
僕とセックスするために、ベッドに従順に横たわる。

でも、僕は─。
自慰をするとき、

彼女を裸にさせただけに飽き足らず、卑猥なポーズを取らせたり、
彼女が言ってくれる「大好き」という声だけでなく、淫猥なことばを言わせたり、
彼女が自由にしていいと与えてくれる身体を、まるで奪い取るように淫らに貪る。

もし、綾ちゃんが、自慰をしている僕の頭の中を覗いたりしたら、
きっと、彼女は幻滅し、怯え、そして僕を軽蔑するだろう。
僕が、綾ちゃんに対して見せている顔は、僕の、ほんの一面。
それも、一番いいところ。
あとは、もっと駄目な自分。
僕が彼女に隠している本性は、きっと自慰のときのそれなのだ。
それが、とても悲しいし、苦しい。
「……」
僕は、ため息をついた。
こんなに自分の性欲を、下劣さを嫌悪していても、それでも僕の下半身は自制がきかない。

223:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:02:25 1berHH9T
ズボンの下でぱんぱんに膨れ上がっているそれは、
精液を吐き出すという目的を達成しない限り、金輪際言うことを聞かないだろう。
僕は諦めて、立ち上がった。
本棚から、お気に入りのエロ小説やエロマンガを探す。
なかなか決まらない。
本棚の中はエロ同人誌や、巴里書院のコレクションなど、
その手の趣味の人間なら垂涎のアイテムに満ち溢れていたけど、
最近は、なぜかそれらのものが色あせて見えて、
自慰に使う気になれないでいたのだが、今日は、これにお世話になろう。
(どうせなら、うんといやらしいのにしよう……)
そう思った僕は、黒い表紙の小説を手に取った。
男の子なら、一度はお世話になったことがあるという巴里書院のエロ小説の一冊。

『リアル孕ませごっこ』
舞台は王政の敷かれた西暦三千年の日本。
王様は自分の姓である佐藤の人口が500人を切ったことから、
佐藤姓の男性に、妊娠の可能性がある女性がわかる「HR探知ゴーグル」を与え、
七日間でナンパしてセックスに持ち込み、より多くの女の子に「佐藤の子供」を作らせた男を
養子として迎え、次期国王にすると発表した。
主人公は、その佐藤姓の男の子。
セックスどころかナンパもしたことがないが、どうにかして憧れの女の子に……、というお話。
<誤字を超えた超表現>
<日本語の範疇を超越した>
その表現力はあの<愛空>にも匹敵すると評され、映像化もされた。
僕のお気に入りなのは、そのメインヒロインではなく、
お話の最初のほうに出てくる、サブヒロインのほう。

ゴーグルを持っている主人公に自分から近づき、その初体験の相手を努めた彼女は、
「君が王様になったら、私を王妃してね」というちゃっかり者だけど、どこか憎めない女性だ。
晩生な主人公をリードするシーンは秀逸で、メインヒロインとの人気はむしろ逆転してさえもいる。

224:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:03:06 1berHH9T
僕は、ページをめくってその場面を眺めはじめた。

「うわあ、おち×ちん、おっきいじゃない」
ブリーフを脱がした女の子は、にっこり笑った。
ものすごく機嫌が良くて、上機嫌な顔をして僕を見ている。
「そ、そうかな?」
僕はどぎまぎとした。
いかにも挙動不審な行動だ。
「うん、けっこう大きいよ、君。ちょっと自慢していいから。他の女の子に言われない?」
そんなこと、十六年間の間、言われたことない。
「あはは、君、童貞君だったよね、そりゃ言われたことないか」
女の子はころころと笑い、僕のおち×ちんを指でちょん、とつついた。
「うん。ちゃんと洗ってきているのね。えらいえらい。
うふふ、セックスする前に、おち×ちん、しゃぶってあげようか?」
「え?」
僕の心臓が騒々しく騒いだ。
「フェラチオ。して欲しいでしょ?」
女の子は、にやりと笑った。
「そ、そんな……」
「いいわよ、恥ずかしがらなくたっても。
男の子は、女の子におちんちんしゃぶられるのが大好きだもん。
君も、オナニーするとき、フェラされるところ想像したことあるでしょ?
私がしてあげるよ。あ、でも気持ちいいからってお口の中に射精しちゃダメだぞ?」
女の子は、僕を軽く睨んだ。
「精子を出すときは、こっちにだから、ね」
短いスカートから「わざと見せてあげてる」ショーツの前を意味ありげにさする。
「ま、あたしのフェラでいきたければ、王様になって私を王妃様にしてちょうだい」
女の子はまた笑った。
「そしたら、毎日でも君のおち×ちん、しゃぶってあげるから……」

225:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:03:54 1berHH9T
僕は、性器を握る手の動きをはやめた。
モテない、冴えない主人公の男の子は、僕には容易に共感できるものだった。
このサブヒロインのような女の子も。
主人公が最初の男ではない、という設定も、お話の中では受け入れることが出来る。
相手の男は出てこないし、彼女が主人公とヒロインを助けていったり、
最後の告白のシーンも含めて、主人公を裏切らない存在であることを知っているから。
そして、セックスは、あくまでも優しくリードしてくれながら、
処女の妹であるメインヒロインよりも、ずっとエッチシーンが大胆でいやらしい。
ページをめくる手が早くなる。
もう片方の手の動きも。

「うふふ、あたしの中に精子出したいでしょ?
いいよ、あたしのおま×こ、君に貸してあげるから、
気持ちよーく、童貞、捨てちゃおっ……」

─心臓が一瞬、止まった。
フィニッシュに近い、その文章を読んだ瞬間に、浮かんだイメージ。
僕にのしかかって、そのいやらしい誘惑のことばを吐いたのは、
原作の挿絵にある女の子でも、映画でその役を演じた少女でもなく、―綾ちゃんだった。
「んんっ……」
かろうじて、手が止まった。
おち×ちんは、びくびくと震えて、絶頂を迎えられなかった不満を声高に主張する。
最近、いつもそうだ。
自慰するとき、僕は綾ちゃんにそんなことをさせてしまう。
今まで集めた、いろんなエッチな本やビデオの中のセリフや、行動を。
それは、二次元の作り話のヒロインや、お金を貰って演じる女優さんがする行為。
頭の中で、それを綾ちゃんにやらせてしまうことに、僕は激しい自己嫌悪を抱いた。
僕のことを好きになってくれている女の子に。僕にすがって生きている女性に。
その信頼と愛情を、見えないところで利用し、裏切っている。
綾子ちゃんを都合よく使ったイメージでの自慰は、そんな罪深いものだった。

226:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:04:25 1berHH9T
僕は、本を放り出した。
股間の物はおさまりが付かない。
全身が性器になったような感覚を抱え、僕は─パソコンの前に座った。
何台か並んだパソコンの、一番奥のマシーン。
ネット配線から外した、どこにもつないでいない、安全な一台。
その中に大事に保存してあるのは─。
僕は、パソコンを立ち上げ、映像ソフトを起動させた。
フォルダを選び、データを開く。
微笑む綾ちゃんが画面に映った。

「綾ちゃん……」
僕のベッドの前で立っている綾ちゃんは、恥らうように笑い、スカートに手をかける。
何の躊躇もなく、中のショーツを下ろす。
白い靴下を履いた足から、同じ色の清楚なショーツがするりと脱ぎ取られる。
もう一度、恥じらいの微笑を浮かべてこちらを見た綾ちゃんは、
スカートの裾を、ゆっくりと持ち上げた。
(見えますか。これが石岡綾子のおま×こ、です……)
言いながら真っ赤になる。
白い太ももの付け根に、淡い翳り。その下がよく見えない。
(ん……、ちょっと、待ってね)
綾ちゃんは、ベッドの上に腰掛けた。
体育座りのような格好になり、それから、足を思いっきり広げる。
スカートの中で、無防備な女性器が丸見えになる。
カメラレンズ越しに、目が合う。
綾ちゃんは照れたように笑い、それから、片手を自分のあそこに這わせた。
(んっ……)
白い指が、自分の性器を思いっきり押し広げて、中の様子をカメラに晒す。
(もっと近くで撮っていいよ。私のここ、もっと奥まで見て……)
映像がちょっとゆれる。
撮り手が、カメラのズームを合わせることも思いつかずに、身体ごと近寄ったからだ。

227:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/02 23:05:31 1berHH9T
覗き込むようにして撮り続ける。
綾ちゃんの恥ずかしい部分を。
「ううっ!!」
どんな女性のものよりも綺麗で魅力的な女の子のそこを見ながら、僕は射精した。
びくんっ。どくんっ。
何度も途中で止めた欲望は、解放のときをむかえて、おどろくくらいに激しく汚液を噴き出す。
抑えるようにかぶせたティッシュから、どんどんとそれはにじみ出てきた。
画面の中の綾ちゃんは、今度はお尻を高く掲げて、僕にそれを撮らせていた。
僕を「安心」させるための「人質」の映像。
綾ちゃんは、裸やセックスするところを僕に撮らせている。
そのことで、綾ちゃんが僕を裏切れないということを証明させるために。
そして、僕は、それを拒めなかった。
信じているのに。
信じたいのに。
僕の臆病な心は、その「人質」を手元に置きたがっていたし、
僕の下劣な欲望は、好きな女の子の裸や性器の映像を欲していた。
だから、僕は、「そんなものがなくても、綾ちゃんを信じている」
ということばが言えなかった。
綾ちゃんは、そんなことも受け入れているように、何度も僕にビデオを撮らせ、
それを笑顔のまま差し出した。
無垢、と言っていいほどの笑顔で。
それは、彼女にとっては、僕の信頼を勝ち取るために神聖な行為なのだろう。
でも、僕は、それを自慰に使っている。
僕の大切な恋人の、優しさと思いやりの結晶を。
画面を見ながら、僕は、射精したばかりの性器がまた硬くなったのを感じた。
なにか言おうとして、僕は、僕が意図していなかったことばが口から漏れたのに気がついた。
「……あのポーズの綾ちゃんが、あの女の子みたいに誘惑してくれたら……」
その、心の奥にどろりとたまった下劣でいやらしい欲望は、
好きな女の子のことさえ信じきれないでいる臆病さと、
それでも僕に寄り添おうとしている綾ちゃんを認識しているずるさとともに、
自分を大嫌いになるのに十分すぎる罪だった。
「最低だ、僕……」
つぶやいて、僕はまたため息をついた。



ここまで

228:名無しさん@ピンキー
07/12/02 23:25:52 TKA1o2bU
リアル孕ませごっこワロスwwwww愛空ってwwwwwww

gj

229:名無しさん@ピンキー
07/12/02 23:30:20 ZHM1BkD1
ついにキター!
ゲーパロ氏超GJ!


230:名無しさん@ピンキー
07/12/02 23:46:52 gLXfMrVF
GJ
おれも巴里書院読みてえ

231:名無しさん@ピンキー
07/12/03 00:57:50 RTnMQzmO
GJ
山田流秘奥義吹いた


普通に面白い話にネタを混ぜてくるゲーパロ氏がにくい

232:名無しさん@ピンキー
07/12/03 02:01:21 j0eolWBk
超GJっす

リアル孕ませゴッコにフイタww

233:名無しさん@ピンキー
07/12/03 02:04:12 yqcrEGnQ
リアル孕ませごっこw

くやしい・・・でも噴いちゃゔ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブフォ オ

234:名無しさん@ピンキー
07/12/03 15:14:39 e7d/yaOP
リアル○ごっこw
エアーウルフやアッキアキに続いて、相変わらずゲーパロ氏の蝶変換は凄いなw

しかし、その分主人公の心境との落差がセツナス
やはりこのカップルは幸せになるべき

235:名無しさん@ピンキー
07/12/03 19:31:16 TETTpqgS
URLリンク(alfalfa.livedoor.biz)
弟に依存してる姉、に脳内変換したら萌えたw

236:名無しさん@ピンキー
07/12/03 22:02:30 bs+DIsH8
まさか、この板でここまで笑わされるとは思わなかった
(いい意味で

237:名無しさん@ピンキー
07/12/04 23:59:11 F1LP5RJS
しかし、喧嘩の現場を押さえた直後にはなんもせずに、妹が逃げ帰ったとたんにこれか。
結局母親はどこまでも妹の手先なんだな。
母親主観の回にしても「だから私は悪くない」という逃げ口上としか思えんし。
そりゃ食っていくことは奇麗事じゃすまんだろうが、再婚以後姉を妹の付き人に売り飛ばして
全く姉の味方をしてこなかったのはあんた自身だろうが。無能無策な親父主観はまだかね。

238:名無しさん@ピンキー
07/12/05 13:52:24 G3+hXdBv
娘がテーブルにザーメンコンドーム放り出してたのに
なにも言わないわけないだろ

239:名無しさん@ピンキー
07/12/05 21:15:01 /xNiRi4e
孕ませごっこがないのにリアル孕ませごっことは、これいかに

240:名無しさん@ピンキー
07/12/06 00:41:02 YkzYE2O0
<誤字を超えた超表現>
<日本語の範疇を超越した>
というがごとし。

241:名無しさん@ピンキー
07/12/06 03:36:00 EYhVmTK1
そう言えば、この両親にそれなりの制裁が加えられる
可能性は超展開でもない限りなさそうだな。
あー、3人とも殺したい。

242:名無しさん@ピンキー
07/12/06 08:45:28 HybkDtRH
いや、殺したいってほどに直接的問題行為はしてないと思うんだが3人とも。
親として最低限の義務は果たしてるので、自立して関わらないようになれば問題ないレベルだし。

243:名無しさん@ピンキー
07/12/06 11:50:11 k0aKpMVP
綾子が悪いわけじゃないんだが、家族への「侵入者」って予想以上にムカつくもんだぞ
子供なら尚更だ。
大人なら大人で、その後の遺産の分け前という
更に性質の悪いドロッドロッの争いになったりするしなー

244:241
07/12/06 15:06:48 o4AdeAnX
>>242
まあDQN妹はともかく実際、両親は積極的にやってないからもっともかもな。
たださ、エンディング辺りで、
妹&母&父「あはは、今までごめんなさーい。今度から仲良くしようね」
的な展開が予想できるだけに、こうカチンと……
ま、両親には三下り半突き付る程度で充分だな。

245:名無しさん@ピンキー
07/12/06 21:27:28 XtYnl//B
三下り半 → 三行半

246:名無しさん@ピンキー
07/12/06 22:24:03 NJGrpmbw
母親は娘をいっそ女子寮かなんかにいれて
あの家から出してやるのも一つの手段だろうにと思ってしまうよ。
名前さえ奪って使用人扱いするという精神的DVを母親までもが加担した上で行うよりは、
綾子の方はのちのちまで母親に捨てられたという恨みは持つだろうけど、
娘二人を引き離す方がよっぽど両方のためなんじゃないのかとね。
遠く離れたら綾子は自分自身を取り戻せるわけだからなあ。
そうしたら母親一人に矛先が向かうだろうけど、十代の自分の娘楯にするよりは母親が我慢した方がいいだろうさ。
まあ母娘の絆がもっとしっかりしてたら、娘もお母さんのためにと我慢するための土台ができているから
新治との依存関係に陥らず読者としては楽しめないのだが。

再婚夫は所詮親じゃないから無理にせよ、母親の方はまだ十代真ん中の娘を守る義務があるわけだからなあ。
もっとも再婚夫は自分の娘の異常に気付いてやれてないから、やっぱり問題山ほど抱えた家ではあるが。

などと背景にまであーだこーだ言いたくなるほど続きをwktkしている。

247:名無しさん@ピンキー
07/12/08 01:56:24 Mujzzew1
もう綾子とシンジ君だけ幸せになれば満足

248:名無しさん@ピンキー
07/12/09 11:14:40 pqdNg269
同意
もう二人で駆け落ちすればいいじゃん

249:名無しさん@ピンキー
07/12/09 13:50:03 Aweo+FHH
おまえら落ち着け

250:名無しさん@ピンキー
07/12/11 23:42:21 V7W+0Odj
hosyu

251:名無しさん@ピンキー
07/12/13 23:33:07 e+qVqAaK
過疎っとるne

252:名無しさん@ピンキー
07/12/14 00:33:20 k4R95RTI
元々だyo

253:名無しさん@ピンキー
07/12/14 23:42:03 w0klV/aj
このスレがないと生きていけない

254:名無しさん@ピンキー
07/12/15 12:44:55 PgWKcz2c
それにしても、シンジ君は綾タンにどんなプレイをしたかった、
もしくはさせたかったのだろう・・

255:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:39:00 7xxuUfDS
<私が私でいられる時>・11

「―ぴ、ぴ、ピラルクー、ぴっくるんるん♪」
突然携帯が鳴り、僕はびっくりして振り返った。
<恋のピラルク伝説>の着メロは、綾子ちゃんからだ。
というより、こんな時間に僕に電話をかけてくるのは、彼女しかいない。
僕は、慌ててパンツとズボンを履きなおした。
「……」
どぎまぎして、手を伸ばす。
頬っぺと耳たぶが真っ赤になり、心臓がバクバクいっている。
今、頭の中でいやらしい格好をさせて犯したばかりの綾子ちゃんからの電話。
僕は、混乱しきっていた。
お、落ち着け。
し、深呼吸だ。
今、僕が、綾子ちゃんでオナニーをしたことは、言わなければわからない。
綾子ちゃんは、僕の考えていることがよく分かるけど、
それは、顔色や、ちょっとした仕草をもとに敏感に察知するということで、
それはエスパーとか、そういう類のものではない。
……最近は、ちょっと自信がないけど。
まあ、それは、ともかく。
僕は深呼吸をして、携帯に出た。
「も、もしもし」
「あ、新治君。こんばんは」
「あ、ああ、こんばんは……」
「ひょっとして、寝てた? だったらごめんなさい」
「い、いい、いや、お、起きてたよ、すぐに出れなくてごめん」
自分で分かるくらい、声が裏返っている。
「……も、もしかして、あの……その……お、オナニーとか、してたの?」
僕は、盛大にむせこんだ。

256:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:39:31 7xxuUfDS
「ちょっ! な、な、な、なんでっ、わかっ……」
日本語になってない声は、それでも綾子ちゃんには意味が伝わったらしい。
「だって、その……後ろで私の声が聞こえたから……」
「え?!」
「私の声。……こないだビデオに撮ったやつ、……だよね?」
僕は振り返った。
……電話が掛かってきた動揺のあまり、パソコンの映像ソフトを止めていなかった。
僕の家は、新築で窓は二重ガラスだし、遮音効果はかなりすごい。
雨戸とカーテンを閉めると、テレビやステレオを大音量にしても全然外に音が漏れないのだ。
だから、普段、ヘッドフォンでそういうのを聞く僕も、
ちゃんと戸締りしていると、けっこう大きな音で聞くことがある。
今日は、パソコンにヘッドフォンをつなげるのももどかしく、あれを始めちゃったから、
必然的にビデオの音はスピーカーから聞こえる形になり、
つまり、かなり大きな音量で─ビデオの中の綾子ちゃんの声が聞こえていた。

(―綾子は、一生、新治君以外の男の子とエッチしません。
こうやって、ここを見せるのも、新治君一人だけです……)

モニターの中では、綾ちゃんが、顔を真っ赤にして宣言していた。
上半身にまとっているのは、私服ではなく、ネームプレート付きの学校の制服だ。
それは、他の人に見せられない物になるように、つまり、
「もし、私が新治君のことを裏切って、
新治君がこの映像をどこかに流しちゃうときに、
これが、私のことだと皆にはっきり分かってしまうように」
下半身はソックスだけの姿で、女の子のあそこを僕の撮るカメラに晒している。
ことばとポーズを色々と変えて、何度も、何度も。
そして、綾ちゃんは、僕によくその「誓約」が聞こえるように、
カメラと僕の目を見つめながら、大きめな声ではっきりと喋っていた。
その声は、わずかながら、携帯の向こうの綾ちゃん本人に聞こえていたのだ。

257:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:40:02 7xxuUfDS
「……あっ、いっ……こ、こここっ……」
日本語どころか、人間の声の範疇を軽く逸脱するくらいに裏返った声。
「あ、あのっ……ちがっ……」
綾子ちゃんが、くすり、と笑った。
「―うふふ、オナニーしてたんだ、新治君。私の裸で」
「あああ、おおお……」
「嬉しい」
「えええっ!?」
綾子ちゃんが、携帯の向こうで微笑む気配が伝わった。
「私の裸で、そういうことしてくれてたんだ。……よかった」
「えええっ」
混乱している頭にも、綾子ちゃんの声にとりつくろった響きが全く含まれていないことは分かる。
小さな吐息は、ほっとしたような気配を確かに運んできていた。
「お、怒らないの……綾ちゃん」
僕は、恐る恐る聞いた。
身体を重ねあった間柄とはいえ、自分の穢(けが)れた妄想と性欲の標的に、
綾子ちゃんのビデオを使ったことは、軽蔑されるべきものだ。
このビデオは、綾子ちゃんから差し出された人質。
それは、取引が終わるまで、大事に保護されていなければならない。
僕は、その人質を欲望のまま犯している。
「なんで、私が怒るの?」
綾子ちゃんが聞き返す。
こちらも、恐る恐るという響きがあった。
「だって、僕は、綾ちゃんのビデオで、お、オナニーしてたんだよ……?」
「うん。……それで、なんで私が怒るの?」
「……」
「……」
かみ合わない話。
黙ったまま、お互い、深呼吸を一つする。もう一つ。もう一つ。
呼吸を合わせて十秒間。唐突に二人はお互いの言っていることを理解した。

258:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:40:32 7xxuUfDS
「もしかして、新治君、あのビデオ、エッチなことに使っちゃいけないと思っていたの?」
「もしかして、彩ちゃん、あのビデオ、そういうつもりで僕にくれたの?」
「……うん」
「……うん」
僕は、真っ赤になった。
携帯電話の向こうの、綾ちゃんも。
立ち直りは、綾ちゃんのほうが早かった。
「だって、女の子が男の子にああいうものをあげるっていうことは、
……そういうこと、でしょ?」
「う、うん」
「だから、その……あのビデオ、新治君の自由にしていい、って言ったのは、
そういうの……も、含めてのことだったのよ?」
「綾ちゃん……」
背中がぞくっとした。
久々の感覚。
忘れていた。
綾ちゃんは、「怖い」女の子。
自分の恋人がどんな覚悟で僕と向かい合っているか、あらためて思い知った。
綾ちゃんは、自分の人生を丸ごと差し出すつもりで僕と相対(あいたい)している。
それはわかっていた。
でも、最近、なんとなく互いが互いに安心して触れ合うことが多くなってきて、
僕は、綾ちゃんのそうした「恐さ」を忘れていた。
だけど、それは─。
「私、……もう、新治君の女、なんだよ。新治君だけとしかエッチしない女の子。
だから、新治君は、わ、私のビデオで、お、オナニーしても……いいんだよ!」
言い切って、微笑む気配。
背筋のゾクゾクが止まらない。
ああ。
綾ちゃんは、こういう娘(こ)だった。
綾ちゃんは、―怖い女の子。

259:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:41:14 7xxuUfDS
目的のためなら、なんでもする。自分の裸をビデオに撮らせたりもする。
目的のためなら、何でも捨てられる。自分の人生さえも。
でもそれは、─僕を安心させるための覚悟の恐さだった。
僕は、綾ちゃんと普通に喋られるようになった。
いや。
普通に、だけじゃなく、安心して喋れるようになった。
彼女に安心して話しかけ、安心して触れ、安心してそばにいられるようになった。

─それは、綾ちゃんが、「強くて怖い女の子」だから。
本当は、誰よりも「強くて怖い女の子」だから。
綾ちゃんは、僕を安心させるために、自分を縛って差し出した。
普通の女の子では絶対出来ないくらいの固さ、絶対逃げられない固さの鎖で。
綾ちゃんは、その鎖を自分で作って僕に結びつける覚悟を持っている。
そうしなければ、僕が安心できないと知っているから。
僕は弱くて臆病だから、強くて怖い綾ちゃんは、そうやって僕を安心させる。
だから、僕は、綾ちゃんとお話が出来て、綾ちゃんと触れ合うことが出来て、
綾ちゃんのそばにいることが出来るようになったのだ。
そして─。
僕は、ズボンの前が固く盛り上がってきたのを、唾を飲み込みながら見つめた。
綾ちゃんが、そうしてくれているおかげで、僕は─。
綾ちゃんに、欲情することが出来た。
綾ちゃんと、セックスすることが出来た。
僕は、僕がとうてい手に入れられないような「強くて怖い女の子」が好きだった。
僕の母親のような。
そして、その女の子が、僕だけを好きになってくれるのを望んでいた。
そんなことはありえない。あっても、きっと僕はそれを疑う。
僕より強くて怖い女の子は、いつでも僕から逃げられるから。
「逃げない」と言われても信じない。信じられない。
だから、綾ちゃんは、自分が僕から「逃げられないこと」を証明し続けている。
自分で自分を縛って、僕に差し出して。

260:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:41:45 7xxuUfDS
「……新治君?」
耳元で綾ちゃんの声がした。
「……な、何……」
かすれた声。
何分くらい、僕は黙っていたのだろう。
その間、綾ちゃんは何を話していたのだろう。
いや。
きっと、綾ちゃんは何も言わなかったのだろう。
僕の息遣いをじっと聞いて、そして、僕が何を考えているのか、考えていたのだろう。
僕が、綾ちゃんにそうしてきたように。
だから、綾ちゃんの口にした次のことばは、唐突だったけど、
僕には意味が良くつながって聞こえた。
「私も、新治君のこと考えて、……オナニーしてるよ」
「綾ちゃん……」
─鎖で縛られた人質の姫君は、花嫁のように微笑む。
彼女は、はじめから逃げるつもりも、帰るつもりもない。
だから、鎖の端を自分から陵辱者に与えるのだ。
「……私ね、オナニーするとき、新治君のこと考えながらするの
新治君にキスされたり、おっぱいを触られたり、
セックスしているときのこと、思い出しながら……」
「綾ちゃ……」
「今日も、しちゃった。……ついさっき。この電話をする前……」
僕が綾ちゃんの事を考えながらオナニーをしていたとき、
綾ちゃんも、僕の事を考えながら自慰に耽っていたのだ。
頭の中と、あそこが、かあっと燃え立つ。
「いやらしい、よね。私……」
「そ、そんなことない……よ」
僕は、また唾を飲み込んだ。
「ううん、きっと、私、すごくいやらしい女の子なんだと思う。
<妹>はそんなことしないって言ってたし、母さんもそういう感じじゃないから」

261:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:42:26 7xxuUfDS
「ぼ、僕だって、綾ちゃんのこと考えて、オナニーしてる」
突然、口をついてでてきたことばに、僕は驚きかけ、そしてすぐにそれを受け入れた。
「新治君のエッチ……」
「あ……」
「でも、それ、すっごく、うれしい」
「綾ちゃん」
「……うふふ、二人とも同じなんだね。同じくらいエッチなんだ」
「うん」
「二人とも、同じくらいにエッチっていうのは、
……きっと、すごく幸せなことなんだと思う」
「綾ちゃん……」
「私ね、あれから、母さんと何度か話をしたんだ。いろんなこと。
……母さん、今のお義父さんと離婚を考えてるんだって……」
綾ちゃんの言う「あれ」というのは、僕とのセックスと、
そしてそれが<姉妹>喧嘩の騒動の中で両親に知られたことを指しているだろう。
「離婚……」
トラウマになっているくらいに嫌いな単語が出てきて、僕はぎょっとした。
呼吸の音が、わずかに乱れる。
それだけで、綾ちゃんは気がついたようだった。
「あ……ごめんなさいっ、私……」
心の傷は、恋人の声で瞬時にふさがった。
二ヶ月前には、想像もつかなかった癒され方。
僕は、確実に何かが変わりつつある。
「いや、大丈夫。いいんだ、話、続けて……」
僕は、綾ちゃんを促した。
「う……ん。ごめんね。
それで……母さんは、私を連れて、もう一度二人でやり直すって言ってくれたの。
パートでも何でもいいから、二人だけで暮らそうって。
……本当のところ、私はどうすればいいのか、よくわからない。
母さんのこと、今、好きでも嫌いでもないの。一緒に暮らしたいかどうかもわからない」

262:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
07/12/16 22:43:17 7xxuUfDS
綾ちゃんの声は、冷静だった。
「誰かと一緒にいたい、っていうのだったら、私、新治君と一緒にいたい」
「……綾ちゃん」
「あ……」
綾ちゃんは、慌てたように口ごもった。
それから、今までよりもっと明るい口調で続けた。
「……それでね、色々話してて、なんだか、そんな話になっちゃんたんだけど、
母さんは、……今のお義父さんの愛され方がいやなんだって。
もっとちがう形の愛され方をされたかったんだって」
「……」
「母さん、言わなかったけど、それって、きっとエッチのことを言っているんだと思う」
「……え、エッチ?」
「うん。でも母さんは、色々良くしてくれている今のお義父さんをこれ以上困らせたくないから、
だまってそれを受け入れてたみたい。でも……どうしてもダメになったんだって」
「綾ちゃん……」
「だからね、エッチって、すっごく大切なことなんじゃないかなって、思う」
「……」
「私ね、男と女の結びつきって、この世で一番強いものだと思ってるんだ。
だって、家族って、最初、男の人と女の人がくっついてできるんだよ」
それは、僕の考えとまるっきり違っていて、まるっきり同じ考えだった。
「それでね、男の人と女の人って、何が特別かって、結局、エッチするのが特別なの。
親子って、エッチしないもん。兄弟姉妹もエッチしない。でも、夫婦や恋人は、エッチする」
「……そう、だね……」
僕のベッドで、僕の下になってうねる綾子ちゃんの裸体を思い出して、僕はまた唾を飲んだ。
「だから、新治君が私のこと考えてオナニーしてくれてるの、とってもうれしい。
私と同じだから。……二人が、同じだから。……私たち、すっごくお似合いなんだよ」
「綾ちゃん……」
「うふふ……。ねえ、新治君」
「な、何?」
「一緒に、オナニーしちゃおうか、今?」
「ええええーっ!?」
綾ちゃんの提案に、僕は、盛大にむせこんだ。
だけど、背中に、これ以上はないくらいのぞくぞくが走りぬけたのも感じていた。
ズボンの中で、おち×ちんが硬く硬くそそり立つ。
女の子と─それも、大好きな女の子と一緒にオナニーをする。
くらくらするほどの陶酔が僕を襲った。
「私は新治君のこと、考えて……。新治君は私のこと、考えて……。
いつもしてるオナニーを、相手に聞かせるの。
ううん、いつもいつも考えていたこと、相手に伝えて、するの。
きっと、きっと、すごく気持ちいいよ……」
綾ちゃんの微笑を、僕は携帯電話越しに「見た」。
僕の彼女は、まるで息を吸って吐くのと同じくらい自然に、
僕に自分の全てをさらけ出す覚悟を決めていた。
その強さと恐さ─僕は彼女に抗えない。
「……うん」
戦慄にも似た感覚の中、僕はそれを受け入れ、
そして二人は、互いをもっと知るための自慰をはじめた。


                        ここまで


263:名無しさん@ピンキー
07/12/16 22:55:58 plTlJIl6
>>262
お待ちしておりました!!
超GJっす

電話の二人のやり取りでお腹一杯です

綾と新治の結婚式はまだですか?

264:名無しさん@ピンキー
07/12/17 01:20:34 X3/dADKx
GJ
いつもお疲れ様です
寒くなって参りましたのでお体に気をつけて下さいね

265:名無しさん@ピンキー
07/12/17 02:10:43 9bnC4E3r
会話だけでも充分エロいし、改めて最強のヒロインだと実感した。
超絶GJ!

266:名無しさん@ピンキー
07/12/17 02:32:43 G7KgPRlB
GJ!!
最高だこの2人
幸せになってほしい

267:名無しさん@ピンキー
07/12/18 04:47:28 2pb1Aquj
恐ろしい子や・・・
綾ちゃんはほんに恐ろしい子や・・・・・・(((((; ゚Д゚)))))

268:名無しさん@ピンキー
07/12/18 22:32:44 jO1+wYvg
GJ!
ぴらるくーは二人の愛のメロディーになったか

269:名無しさん@ピンキー
07/12/19 00:27:49 n3LCXXzp
彼氏の影響でその音楽を知りました的なものかと

270:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:07:55 MuVic+Bu
この二人は本当にいいカップル
邪魔する奴は俺が出て行ってやっつける

271:名無しさん@ピンキー
07/12/20 13:26:24 sjDeDxWi
ちょんぎって捨ててやるんですね?

272:名無しさん@ピンキー
07/12/21 01:38:40 I/vGnp5e
邪魔者をちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返す>>270


273:名無しさん@ピンキー
07/12/21 19:09:42 Mc4oUvtX
グシュ ブチャ ベチャ

274:名無しさん@ピンキー
07/12/22 02:58:52 K6QvQlqA
ぽいんぽいん ぐぎっ ばろろろろ

275:名無しさん@ピンキー
07/12/22 04:15:08 Vlx6+J5I
そして邪魔者をちぎっては投げていた頃を回想する>>270

276:名無しさん@ピンキー
07/12/23 20:11:05 snV7iJZO
妹がこのまま終わるとは思えない

277:名無しさん@ピンキー
07/12/25 00:42:23 JpfIYGNR
保守

278:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:02:24 b/eKMGcw
保守

279:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:29:40 imijhGqI
保守

280:名無しさん@ピンキー
07/12/28 01:05:35 N5G8YqS+
GJ!

281:名無しさん@ピンキー
08/01/01 00:10:03 zMh35mpr
新年明けましておめでとうございます。
今年も精一杯このスレに依存していこうかと思います。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願い衣します。
                       依存スレ一同様へ

282:名無しさん@ピンキー
08/01/01 00:22:37 xlQXEJvD
明けましておめでとう!
オレはますますこのスレに依存していくぜ!

283:名無しさん@ピンキー
08/01/01 22:44:09 KLpmgFND
ここのすれって
依存したい派とされたい派どっちがおおいのかね?
俺はされたい派

284:名無しさん@ピンキー
08/01/01 23:40:54 OEkfwT3A
>>283
相互依存が好きな俺は
依存教相依存の異端派なんだ・・・

あてにならない意見ですまない

285:名無しさん@ピンキー
08/01/02 00:37:12 i7iFllY0
依存されているはずが、知らないうちに自分も依存していたっていう共依存の
形が一番美しいな、やはり。

286:名無しさん@ピンキー
08/01/02 10:40:09 UGs+yLAh
1番好きなシチュはなんかある?
俺は捨てられそうになった時の必死なとこかな。
何でもしますから捨てないで下さい的な

あとお前ら大好きだ

287:名無しさん@ピンキー
08/01/02 12:05:50 KQLuuiZf
今まで自覚してなかったけど、何かの拍子で気付いて依存度合いが深まっていくのが好みだな。
例えば、幼馴染みの世話をなんとなしにやいてた女の子がある男に告白され
→主人公が気を利かせて「俺の事には構うなよ」
→で幼馴染みが実は主人公に依存していた事に気付く
→一方の主人公も幼馴染みの存在が大切なものと自覚する


長文すまない、つい願望が入ると語ってしまう

288:名無しさん@ピンキー
08/01/02 15:07:44 OU/PFEFT
共依存の関係が、何かの出来事がきっかけで
さらにぐでっぐでに深まっていく場面が好きだなあ。

289:名無しさん@ピンキー
08/01/02 20:02:06 3EW5Osz3
>>287
>>288
ふむふむなるほど。それでそのあとは?詳しく最後まで聞かせてもらおうか…。
お互いに自分の気持ちに気付いてからの展開を特に詳しくな。いっそのことSSにして投下してくれても私は一向に構わん!


290:287
08/01/04 11:43:35 Pa3i8LdN
小過疎ってるので、神が来るまで場繋ぎを

(287続き)
でお互いが必要なのは分かってはいるが、今さら告白できない主人公に男に告白された幼馴染み
→幼馴染みの親友が主人公に興味を抱いて、幼馴染みに紹介を迫る
→追い詰められた主人公と幼馴染みは・・・

(略)

→お互い依存しあってハッピーエンド


ステロタイプですまん
で振られた男と幼馴染みの親友がくっつけばそれなんて月9の(ry)

291:名無しさん@ピンキー
08/01/05 08:33:03 ofA/lvqc
で、親友はアルコールに依存するわけだな

292:名無しさん@ピンキー
08/01/05 19:56:59 7skWUrCE
お正月なのでお屠蘇等で酔った世話焼きの幼なじみが幼児退行でもしながら、熱くなった体で絡んでくる展開はどうか?
風呂やトイレに立つだけで泣き始めたり。

293:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
08/01/06 15:54:26 42SrOrQn
<私が私でいられる時>・12

カーテンを閉める。
部屋のドアのカギを確認する。
スカートを脱いで、ベッドに腰掛ける。
さっきまで、充電器につなげておいたから電池の容量は十分。
携帯は、持ったまま、かけたままだ。
一秒でも、新治君の声から離れるのはいやだから。
ううん。
別に、声が聞こえなくてもいい。
息遣いだけでもいいし、それさえ聞こえなくてもいい。
新治君が、この電話の向こうにいるという気配を感じるだけで、私は、世界で一番幸せになれる。
その、私を世界一幸せにさせてくれる男(ひと)は、電話の向こうで緊張しきっていた。
こういう時、どうすればいいのか、私は知っている。
「吸った息を、どうやって吐いたらいいのか」と同じくらい、簡単にわかる。
身体と心を堅くしている、私の愛しい人を解きほぐすのは、私の一言。
「うふふ、新治君は準備OK?」
質問する私の声が弾んでいる。
どきどきが止まらない。
新治君に自分の秘密を教えるどきどき。
新治君の秘密を教えてもらうどきどき。
「あ、……あああ、だ、大丈夫」
「うん。私、スカート脱いだよ。新治君は?」
「ズ、ズボン下ろした……」
「えへへ、お互い下着姿なんだ」
「うん、そ、そうだね」
「お、オナニーするとき、下着着たままでするの?」
「ううん、脱ぐ……」
「あはっ、私は両方、かな。ショーツの上から触ることあるよ」
「そ、そうなんだ」

294:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6
08/01/06 15:54:56 42SrOrQn
「うん、最初の一回目は、そうやってすることが多いんだ。
でも、二回目からは、ショーツがびしょびしょになっちゃうから脱ぐの。
私、エッチな気分になっちゃうと、何回も続けてしちゃうんだ」
「そ、そうなんだ」
「新治君は、その……一度に何回もするの?」
「う、うん。やっぱりエッチな気分になりと、三、四回くらいは……」
「わあ、すごいのね」
軽い会話。
お互いの呼吸がだんだんと合ってくる。
でも、それは、本当は他人に最後まで隠しておかなければならないもの。
性は、人の最後のプライベートだ。
オナニーなんて、その最たるもの。
自慰は、自分だけの楽しみ。
誰にも教えないもの。
たとえ、もうセックスをしている恋人同士でも、
自分の部屋に帰って「する」ことを教えあったりしない。
─だから、教える。
─だから、伝える。
新治君に。
あなたが手に入れた女の子は、こんな女の子だということ。
みんな教えてあげる。
女の子が男の子に絶対に教えちゃいけない、最後のことまで。
恋人でも夫婦でも絶対に見せない、一番奥の部分まで。
だって、私と新治君は普通の恋人同士じゃない。
もっともっと、深くて、濃密な関係から。
「私、最初は、ショーツの上からなぞるの。
そうすると、すぐに敏感になってきて……んっ」
水っぽい音は聞こえただろうか。
びくん、と跳ねた身体がベッドの上で立てた音は聞こえたに違いない。
新治君が息を飲む気配を感じて、私は携帯にさらに耳を押し当てた。


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