【貴方なしでは】依存スレッド2【生きられない】at EROPARO【貴方なしでは】依存スレッド2【生きられない】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト100:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 07/11/12 23:08:53 lzZ1ZIxC 「……」 時計を見る。 17:00。 デートは、すっぽかされたらしい。 私は、ため息をついた。 不思議と、あの男の子に怒りは沸いてこなかった。 あの日、自分の家の前で立ち尽くしていた男の子は、<姉>の恋人。 ボーイフレンドというような軽い関係でないことは、一目見ただけで分かった。 彼女の人生を、丸ごと変えてしまうような、関係。 この一ヶ月、いいえ、三週間? くらい前から、私の<姉>は変わった。 私の住む家に怯え、悩み、恨む。 私と言う存在が心の半分を覆い、それがどうしようもないくらいそれが苦しくて、憎む。 そんな娘が、突然堂々と振舞い、艶やかに笑い、そして私を見なくなった。 私が、目の前に立てば、彼女は前と同じく挑戦的な瞳で睨みつけてくるが、 そうでなければ、前のようにわざわざ探し出してまで睨むことはなくなった。 この間は、どこかの児童施設でピアノを弾いていたらしいことを、クラスメイトから聞いた。 私に全然関係のないところでピアノをまた始めたということだ。 異変。私はそれを敏感に察知した。 <姉>が私を見ずにはいられないように、私も<姉>を見ずにはいられない。 二人は、互いを、互いの傷口のように思っていた。 痛みと苦しさの源。 だから、触らずにはいられない、確かめずにはいられない。 醜い傷がそこにあるということを、確認せずにはいられない。 龍ヶ崎彩と、石岡綾子。 両親の再婚で双方が望まぬのに<姉妹>になってしまった二人は、 互いが互いを、心の傷として認識していた。 だけど、石岡綾子は、私の傷口であることを止めようとしていた。 突然に。 唐突に。 そして、私は、その事実に、戸惑っていた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch