キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4at EROPARO
キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4 - 暇つぶし2ch300:お正月投下 3/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:42:28 MP3XDCcx
「おい加賀、クラスの女子も来てるぜ。しかも丁度5対5だ。正月早々ラッキーだな。」

確かにラッキーだ。しかしオレは、はっきり言って他の女子にはあまり興味が無い。気になるのは、新宮だけだ。
フェミニンなショートカットに、今日はうっすらメイクをしている。
服装は、体にフィットする黒のハイネックで、胸のラインはふっくらとまるい曲線を描いている。決して大きくは無いものの、女性的な優しい曲線をしている。
ボトムスは、赤系のチェックのミニスカートを、黒のぴったりとしたズボンに重ね穿きして、いわゆるパンツ オン スカートにしている。
上下ともぴったりした服で合わせ、収縮色の黒で統一することでシャープな印象を与えている。全体として地味な印象も、ワンポイントで採用したチェックのミニで、明るく軽やかな印象に仕上げている。センスの良さが光るコーディネートだ。
他の着膨れした客の中で、新宮の切れのあるスケーティングは、鮮やかで華がある。スケートを意識したファッションからも、彼女は相当上級者であることは一目瞭然。思わず見惚れてしまう。

301:お正月投下 4/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:44:14 MP3XDCcx
ゆるりと弧を描き、新宮がこっちへ滑ってくる。
「加賀くん、一緒に滑ろう。 加賀くんはスケート初めて?」

外周につかまったまま、離れられないオレを見れば、初心者なのは一目瞭然。だが、いつまでもつかまりっぱなしでもしょうがない。新宮も見てることだし、思い切って手を離す。
開発途中のロボットのような足取りで、滑るのではなく、ガッガッと氷りを削りながら、歩いてリンクの内側に進む。

「怖がって前屈みになると滑らないよ。背筋を伸ばして、踵で滑る感じ。」

今にも倒れそうなオレの手を、新宮の手が掴む。
ごく自然、ごくごく自然に手を繋いでいる。
こいつは正月早々ついてる! ああ、初詣行ったかいが有った。

「そうそう上手上手、うまいよ加賀くん。」

うわっヤバい! 間近で見る新宮超かわいい!!
スケート場の寒さも忘れるほどドキドキしてきた。

どうもオレは昔から、こう楽しくなると、ついつい調子に乗り過ぎてしまう悪い癖がある。
コツが掴めたので、新宮にカッコイイとこを見せようと、一人で滑ろうとした瞬間。



天地は逆転し星が瞬き、視界が真っ暗になった。
後頭部に走る激痛で、オレは派手に転んで頭を打ったのだと分かった。

302:お正月投下 5/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:46:37 MP3XDCcx
ようやく視界が回復したオレは、新宮も横で倒れていることに気付いた。

「大丈夫か新宮?」

だが彼女は、苦しそうに足を押さえている。

「痛っ、足捻っちゃったみたい。」

駆け付けたクラスメイトたちに手伝ってもらい、新宮をリンクの外へ運び出す。
スケート靴を脱がすと、既にかなり腫れている。

「これは医者に見せた方が良いな。ごめん新宮。」
「うん、大丈夫だよ加賀くん、大したことないから、心配しないで。みんなも、せっかくスケートに来たんだから、どんどん滑ってよ。」

新宮は明るく笑顔を作ってみせる。が、無理をしているのは誰が見ても明らかだ。

「う~ん、まあ明美がそいいうんじゃ、私達は滑ろっか。加賀、お前が悪いんだから責任持って医者に連れて行け。」
「おう、任せておけ。新宮はオレが責任持って医者に連れて行くから。」

と言いつつも、あまりに薄情なクラスメイトたちに、かなり憤慨する。
まだ三賀日で医者は休みだが、不幸中の幸い。受付のお姉さんの話では、すぐそこの病院が丁度当番医らしい。早速新宮を連れて医者に向かう。

303:お正月投下 6/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:49:48 MP3XDCcx
「しかし、みんな冷たいよな。」
「いいよ、多分ただの捻挫だし、10人でぞろぞろ行くほどの怪我じゃないよ。加賀くんが付き添ってくれたら十分だから。」

足を負傷して、一人では歩けない新宮は、しっかりオレと腕を組んで、ゆっくり一歩ずつ歩いている。

密着。しかも、ちょっと胸が当たってる。
不謹慎かもしれないが、最高に幸せだぁ~。
薄情なクラスメイトたちよ、二人っきりにしてくれて、ありがとう。


病院は本当にすぐ近くに在った。とはいえ、片足を怪我した新宮には遠く感じられただろう。
診断はやはり捻挫。骨に異常は無いそうなので、取りあえず一安心した。

「・・・うん。オレ新宮を送って先に帰るから。じゃあな。」

院外に出て、携帯で仲間に先に帰ることを告げる。
それから精算を済ませ、新宮の所に戻る。

「ごめんね、治療費まで立て替えてもらって。」
「お年玉全部財布に入れて来て良かったよ。保健証持ってくれば、差額は戻ってくるそうだし。
じゃ、タクシー呼んで来るから。」
「ちょっと、大げさだな。タクシーなんてもったいないよ。私の家駅から近いし、電車で帰ろ。」

304:お正月投下 7/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:51:59 MP3XDCcx
確かに、いくらお年玉で懐が暖かいとはいえ、あまり出費がかさむのは正直痛い。
結局電車で帰ることになったが、出費が云々よりも、新宮と密着していられる方が嬉しい。
新宮も痛み止めが利いてきたのか、明るく話かけてきて、ちょっとしたデート気分。後であの神社にお礼参りに行かなければ。


新宮の家は、駅に面した住宅地に在った。まだ新築らしいきれいな家だ。

「ただいまー。・・・
あれ? 誰もいない???
まあ上がってよ加賀くん。」

家まで無事に送り届け、オレの役目も終わったかと思ったが、思いがけず家に上がることになってしまった。
本当に新年早々ラッキーだが、女子の家に上がるのは少し緊張する。しかも二人っきりとなると、かなりドキドキしてしまう。

「なんか、みんな親戚の家行っちゃって、夜まで帰って来ないみたい。加賀くんゆっくりしてってね。」

それから、二階にある彼女の部屋に行った。女の子の部屋に入るのは、かなり緊張したが、彼女の部屋は思ったほどは女の子っぽく無かった。
ぬいぐるみとか、そういった女子っぽいアイテムは無く、カーテンと枕だけはピンクなのが、飾らない彼女らしいといえば彼女らしいと思った。

305:お正月投下 8/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:57:09 MP3XDCcx
取りあえず、新宮を奥のベッドまで連れていく。やっぱり女子の部屋で二人っきりというのは、妙にそわそわして落ち着かない。

「冬休みは何してたの? 紅白とか見た?」
「冬休みも、いつもの5人で遊んでたよ。オレは格闘技見てたから、紅白は見てないな。」

新宮は、いつもと同じ自然体。とは言え、やはり男のオレを部屋に入れるのは、もちろんその気が有るからだろう。と思うがもしかしたら、家まで送ってくれたから部屋に入れただけかもしれない。
一体どっちなんだ???

「私も最近は洋楽ばっかり聴いてるから、日本の新しい曲あんま分かんないんだけどね。」
「そうなんだ。オレもロックしか聴かないから、洋楽ばっかりだな。」
「ロック好きなんだ。私もガンズ・アンド・ローゼズとか持ってるよ。」
「ガンズか!? 新宮メタルなんか聴くのか、意外だな。」

予想外の共通項を発見して、なんか嬉しくなってしまった。新宮とは同じクラスで、けっこう話もしていたけれど、ロックを聴く人だとは、今まで全然気付かなかった。

306:お正月投下 9/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:00:03 MP3XDCcx
「私はクラシックとかジャズにロック、自分が気に入ったのは、ジャンル関係無しで何でもかな。それじゃ、ガンズのCDかけようか?」

新宮が立ち上がろうとしたので、オレも慌てて立ち上がる。

「いいよオレがやるから。新宮は怪我してるんだから座ってな。」

と言った矢先、新宮はバランスを崩して倒れる。支えようとしたオレも一緒に、体ごとベッドに倒れ込む。

「ごめん加賀くん、大丈夫?」
「うん平気、何とも無いよ。」

大丈夫なのだが、胸が!胸が当たってる!!
オレが受け止めようとして、大勢を崩してベッドに倒れ込んだので。新宮が上になり、おっぱいがオレの胸に当たっている。や、柔らかい。

「加賀くんて、優しいよね。ねえ、しばらくこうしててもいい?」

新宮は体をオレに預けて、ピッタリ体を密着させてくる。
おっぱいが! おっぱいが気持ちいい!!

「文化祭の時も、加賀くん手伝ってくれたよね。あの時は嬉しかったな。
加賀くん、いつも私のことフォローしてくれて、優しいよね。こうしてると、とっても安心する。」

こ、これは。
やっぱり、新宮はオレに気が有るのか?
今まで、全然ん気付かなかった。新宮は前からオレのこと好きだったのか?

307:お正月投下 10/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:02:24 MP3XDCcx
「新宮、オレも新宮のこと好きだ。」

両腕で新宮を抱き締める。
細い体。おっぱいは大きい方では無いが、柔らかくて気持ちいい。
夢中で新宮の体を抱き締めて、おっぱいをグイグイ押し付ける。

「か、加賀くん。あ、当たってる。」

オレは夢中で抱き締めた。
当たってる。新宮のおっぱいが当たって気持ちいい・・・。

と、そこでようやく気が付いた。新宮が当たってるといったのは、おっぱいのことでは無く、勃起したオレのチンポのことだ。
おっぱいの気持ち良さに興奮したオレは、勃起して、チンポをグイグイ新宮に押し付けていた。

不味い、ここで嫌われてしまったら元も子も無い。オレは慌てて両手を放した。

「あ、ごめん。あのこれは、体の生理的な反応で、意思とは無関係に勃ってしまうもので・・・。」

「いいよ。男子がエッチなのは普通だから。


ねぇ、フェラチオしてあげようか?」

思いがけない新宮の申し出に、オレは目を円くする。

「勘違いしないでね。誰にでも簡単にする訳じゃないから。
私、ファーストキスだってまだなんだから。
でも、加賀くんにだったらフェラしてもいいよ。」

308:お正月投下 11/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:07:53 MP3XDCcx
こ、これは!

これはまさか、あの絵馬のご利益なのか?!
キスもしたこともない女の子がフェラしてくれるなんて、そんな夢のような話、そうとしか思えない。

「ほ、本当にいいのか?」「いいよ。ズボン脱いで。」

新宮は体を起こして離れると、ベッドサイドで待機する。

新宮のフェラチオなんて、本当に夢のようだ。
オレは立ち上がり、ベルトを外そうとするが、焦ってなかなか外れない。
やっとの想いでベルトを外し。急いでズボンを脱ぎ、一気にパンツも脱ぎ捨て、股を開いてベッドに腰かける。
新宮は、驚いて目を円くしている。

「勃起したのは凄いな。
弟の勃ってないのなら見たこと有たけど。」

新宮が徐々チンポに近付く。
チンポのすぐそばまで顔を寄せ、右手の指先でチンポを触り、竿を軽く持ってみる。
そのままチンポに顔を寄せて、亀頭へ、唇を近付ける。

「ああ、やっぱ緊張するな。加賀くん、私、頑張るからね。」

再びチンポと向かい合い、新宮の口が、チンポへと近付いてゆく。
段々と近付いていき、チンポの手前まで口を寄せると。静かに目を閉じて、唇をわずかに突き出す。
そしてそのまま、ゆっくりと、唇をチンポにつけた。

309:お正月投下 12/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:10:30 MP3XDCcx
新宮明美のフェラチオ。
まだキスもしたことの無いその口を、オレのチンポへくっつけている。
新宮明美は、ファーストキスをするよりも先に、オレのチンポにファーストフェラをしている。
新宮の唇に最初に触れたのは、他の誰の唇でも無く、このオレのチンポだ。
ああ、なんて感動的なんだ。オレは最高の幸せ者だ。

新宮は、目を閉じたまま。ディープキスでもするように、チンポの先に唇を押し付けている。そして唇で揉むように、もぞもぞとその唇を動かしている。
敏感な先っぽでうごめく、柔らかな唇。その感触は、快楽に変わる。
休むこと無く、新宮の唇は動き続け、オレのチンポを愛撫している。
ああ、堪らない。新宮は目を閉じたまま、オレのチンポとディープキスを交わしている。
最初に唇をチンポに着けたまま、うごめく唇を強く押し付けて、絶え間なく、熱烈な愛撫が続いている。
チンポと密着した唇は、未だにチンポとディープキスを交わしたままだ。
唇でチンポを揉むような、唇だけをもぞもぞ動かす、唇だけのフェラチオ。
堪らない。チンポも悦んでいる。
柔らかな唇が、チンポを愛撫し続ける。
新宮はまだチンポとディープキスを交している
ああ、堪らなく気持ちいい。

310:お正月投下 13/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:14:51 MP3XDCcx
「こんな感じでいいの?
フェラチオって、どうやればいいのか、よく分からないんだけど。」

ようやくチンポから離れた唇から、彼女の声が聞こえて来る。

「ああ、凄く良かったよ新宮。ファーストキスよりも先にファーストフェラ。最高だよ、感動した。」

「そんな、感動なんて大げさだな。でも、喜んでもらえたなら嬉しいな。加賀くん、私、頑張るからね。」
再び新宮は、チンポに唇を着ける。
しかし今度はすぐに離し、舌の先でチンポを舐め始めた。

舌の先が、チンポの先や裏筋を舐める。
大きく舌を突き出して、舌の動きでチンポを刺激する。
今度は目を開けて、右手の指先で竿を押さえながら、舌の先で繰り返しチンポを舐める。
ああ、なんてエッチな光景だろう。新宮のかわいい舌が、オレのチンポを舐めている。
完全に勃起しきった、反り返るオレのチンポを、新宮明美は舐める。
モザイクなど当然ない。新宮の顔も、勃起したチンポも、当然くっきりとみえる。ああ本当にエッチな光景だ、改めて新宮明美にフェラチオされているのだと、感動がこみ上げてくる。

311:お正月投下 14/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:17:30 MP3XDCcx
「どう加賀くん? 気持ちいい?」

チンポ持ったまま、新宮はオレに問いかける。

「凄くいいよ。新宮はフェラチオ上手だね。」

「ちょっと、誤解しないでね。本当に私、初めてなんだから。」

「分かってるよ、なんか慣れて無い感じのフェラだもん。でもスッゴい気持ちいい。」

慌てる新宮。ぎこちないフェラは、どう見ても初心者。初めてなのは疑うまでもないが、むきになって否定する新宮が可愛い。

「どうすればいいの? やり方分からないから、どうすれば気持ちいいのか教えて。」

新宮は、本当に一生懸命フェラしてくれる、本気で感動してしまう。これまででも凄く気持ち良かったのだが、少し刺激が足りないのも事実だ。
新宮にもっとずっぽりチンポをくわえてほしい。
新宮の口にチンポを突っ込んで、柔らかな唇でチンポしゃぶってもらって、たっぷり口内発射してみたい。
それが、オレの本音だ。


「チンポをくわえてみて。
チンポくわえたまましゃぶってみてよ。」

「分かった、くわえればいいのね。」


新宮の開いた口が、オレのチンポにしゃぶりつく。
ずっぽりと、新宮の口が、亀頭をすっぽり飲み込んでいる。

312:お正月投下 15/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:19:56 MP3XDCcx
「そう、そうやってチンポをくわえたまま、唇をチンポに吸い付けてしゃぶってみて。」

新宮の口の中の空気は吸い込まれ、唇がチンポにぴったりと貼り付く。
口をすぼめて、唇をチンポに吸い付けながら、新宮はくわえたまま、ゆっくりチンポしゃぶっていく。

「そう、その調子。そのまま動かして、ずっぽりチンポをしゃぶって。」

柔らかな唇は、亀頭に密着し。新宮の唾液で濡れた唇は、表面を滑るようにオレの亀頭をしゃぶっていく。
ゆっくりと、吸い付きながら、亀頭の表面に唇をスライドさせて、亀頭全体を愛撫する。
静かに頭を動かし、その動きに合わせて、新宮の唇はオレのチンポを舐めていく。

ああ、何て気持ちいいんだ。新宮はずっぽりチンポくわえて、フェラチオしている。濡れた唇が亀頭を滑ると、そこからチンポに快楽が広がる。わずかに頭を動かして、亀頭全体を愛撫している。
揉むような唇の動きは健在で、新宮は口でチンポ含みながら、亀頭と熱烈なディープキスを交している。
堪らない、新宮の口が、オレのチンポとセックスしている。堪らない、快感と射精感が次第に込み上げてくる。

313:お正月投下 16/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:22:50 MP3XDCcx
「ああ、気持ちいいイキそうだよ。もうちょっと早くしゃぶってみて。」

すると新宮は、口をチンポから離して、オレの顔を見上げる。

「イキそうになったら、そのまま口の中に出していいからね。」
「マジで口に出していいの!? 感動だなぁ。」
「フェラチオなんてできるの、加賀くんのこと好きだからなんだよ。
いいよ、口に出しても。私、頑張るから。」

新宮が、再びチンポに口を付ける。そしてまた、亀頭を揉むように唇をうごめかせ、チンポと熱いディープキスを交わす。
そのまま、唇を密着させたままチンポを口の中に含んでいき、またチンポの先まで戻していく。
先っぽからカリまでを、柔らかな唇が往復する。
さっきよりも大胆に、大きな動きでチンポをしゃぶっている。
キスもしてない新宮の唇が、こんなにも一生懸命フェラチオしている。ああ、堪らなく気持ちいい。

唇の動きが加速していく。
より大胆にチンポにしゃぶりつき、チュプ、チュプと、湿った音をわずかに立てながら。新宮明美は、オレのチンポを情熱的に愛撫する。

ああ、堪らない。気持ちいい。
こみ上げてくる射精感に耐えてきたが、そろそろ限界だ。

314:お正月投下 17/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:26:15 MP3XDCcx
「新宮、口の中に出すぞ。」

新宮はチンポをくわえたまま、オレの顔を見上げてうなずく。より激しく吸い付き、スピードは加速する。
うごめく唇が、チンポを熱烈に愛撫する。


ああ堪らない。新宮の唇、最高に気持ちいい。
オレは新宮明美の口の中に射精する。

ドピューッドピューッドピューッドピューッ

繰り返し何度も射精する感覚。おそらく新宮の口の中には、大量のザーメンが出たことだろう。

新宮は口をすぼめたまま、チンポから口を離す。

「大丈夫か新宮?」

新宮は縦に首を振ってうなずく。

「ちゃんと精子飲んだよ。」

「精液、飲んでくれたのか?」

「うん、加賀くんの精子だから。」

まさかごっくんまでしてくれるとは、本当に感動した。
もちろん、オレは新宮明美と付き合うことになった。
オレも真剣に新宮のことが好きにってしまい、熱烈交際が始まった。


それにしても、あの絵馬、本当に利いんだな。
キスもしたことの無い口でフェラされるだけでなく、彼女までできたのだから、ご利益有り過ぎだ。
これからは、足を向けて眠れない。毎年お参りに行かねば。

315:お正月投下 18/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:28:49 MP3XDCcx
一年後
オレは明美と二人で、またあの神社に初詣に来た。
二人の交際が順調なのも、すべてこの神社のお陰だ。

「しかし、明美も大胆だよな、キスもしたこと無かったのに、いきなりフェラチオだもん。あの場合、普通キスをしてからフェラチオなのに、フェラから始めるなんて、本当に大胆だよなぁ。」

「あれは、だって、正彦が絵馬に、キスもしたこと無い口でフェラされたい、て書いてたからだよ。正彦はそうゆうの好きだと思って、頑張ったんだから。」

「え! お前あの絵馬見たのか!?」

「見たよ、私は加賀くんとラブラブに成りたいって絵馬に書いたんだけど。他の人はどんな願いを書いるのか見てみたら、正彦の絵馬を見つけちゃった。これは絶対に神様の御導きだと確信したよ。うん、絶対にそう。」


なんだ、そうだったのか。
まあ、キスもして無い女の子が、いきなりフェラチオなんて言い出す筈が無い。明美があの絵馬を見ていたのなら、納得はいく。

でも、結局はあの絵馬がきっかけになった訳で。それを偶然オレに惚れてた新宮が見つけ、偶然スケート場で会って、偶然怪我をして、偶然が重なって付き合うことになった。

やっぱり、あの絵馬のご利益なのかもしれない。

316:5発目投下 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:38:25 MP3XDCcx
『絵馬のご利益』
>>298-315
あけましておめでとうございます。m(_ _)m
今年もこのスレが良いスレであります様に

>>290 年越し投下お疲れさまです。続き期待しております。

317:名無しさん@ピンキー
08/01/04 03:26:44 GNlw918k
>>316
一番槍GJ!!
エロに行く展開が急だったのが気になったが、
そこを差し引いてもGJすぐる。
今からスケートしに行ってくるわノシ

318:名無しさん@ピンキー
08/01/04 03:47:21 XcalMGSL
乙!
ちょっと絵馬に願い事書いてくる

ノシ

319:名無しさん@ピンキー
08/01/06 11:17:19 B5cZl0ia
ファースト保守

320:名無しさん@ピンキー
08/01/07 13:53:54 Yom28YV0
GJ保守

321:名無しさん@ピンキー
08/01/09 08:26:21 GaAMdt5A
保守

322:名無しさん@ピンキー
08/01/11 10:11:28 0WiFA1l+
普通に書き込めた

323:名無しさん@ピンキー
08/01/12 06:34:13 PxWq0kJW
ここ、土日は人減るから俺が守るわ

324:名無しさん@ピンキー
08/01/12 12:36:16 NGvkUKRM
連休中は保守れないので頼んだ

325:名無しさん@ピンキー
08/01/13 02:44:35 smXgIrqU
この時間だが保守

326:名無しさん@ピンキー
08/01/13 09:02:02 EfxT1QcC
フェラをしてからキスが常識

327:名無しさん@ピンキー
08/01/14 23:16:03 WBcjgxZF
???「保守の役目。私に任せていただこう」

328:名無しさん@ピンキー
08/01/14 23:32:08 OTbO9B4m
「ま、まさか、おまえは~ッ!!」

329:名無しさん@ピンキー
08/01/16 06:34:11 QEcXmaQQ
>>327
レーツェル乙

330:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:01:03 5PkQyQ2M


331:名無しさん@ピンキー
08/01/21 08:24:52 CTskDm5w


332:名無しさん@ピンキー
08/01/22 14:51:02 uLvjCIUc


333:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:18:41 jt82x9S1
らき☆

334:名無しさん@ピンキー
08/01/25 17:06:40 nTtMQsoa
大昔は「祈る」を「のむ」といっていたらしい

335:名無しさん@ピンキー
08/01/26 23:47:36 ANiUX/re
保守

336:名無しさん@ピンキー
08/01/29 15:46:14 zMNPXn2M
今日は俺が

337:今日はオレが
08/01/30 22:51:08 yrU2bfV/
保守

338:名無しさん@ピンキー
08/02/01 13:35:57 kiUMO8o/
2月突入☆

339:名無しさん@ピンキー
08/02/02 10:56:47 rX9Kwva3
あしたは節分だから、
キスもしたことのない女の子が恵方巻きにかぶりつくSSが
投下されるはずだ

340:名無しさん@ピンキー
08/02/02 13:29:20 GGv1BDH8
帝都育ちで恵方巻きに縁なく、食品業界の工作には辟易気味だが、
キスもまだな娘さんに太くておっきいのを咥えさせる、
という点についてのみは同意せざるを得ない

341:名無しさん@ピンキー
08/02/03 23:57:37 fcDNJOIi
規制解除されてる間に俺が

342:名無しさん@ピンキー
08/02/05 13:40:42 XO2ZZR1R
保守しなきゃ!今、保守しなきゃなんにもならないんだ!!

343:名無しさん@ピンキー
08/02/08 23:45:50 AmKRmru7
保守

344:名無しさん@ピンキー
08/02/11 05:28:24 HT0wxGPA


345:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:04:17 /gkQxvYt
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

346:6発目投下 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:44:21 LXxaRJzx
こんな時間に投下。
本当はもっと早く投下したかった。

総数14ページです。

347:バレンタインデー投下 1/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:46:44 LXxaRJzx
『小沢直紀のー、おまかせーラジオー。続いての曲はローリングストーンズの・・・』


カーステレオのスピーカーから流れるラジオに、何となく耳を傾ける。
週末を利用して、妻と二人、一泊の温泉旅行に出掛けて来たが。渋滞に捕まり、さっきからずっと動いたり止まったりを繰り返す、ノロノロ運転が続いている。
ハンドルを握りながら、退屈な時間が過ぎ去ってゆく。
スイスイと走り去る、対向車線の車を見ながら、ただ何となく、退屈なラジオを聞いている。
助手席の妻も、退屈そうに窓の外を眺めている。


『午後、零時をお伝えします。ピ、ピ、ピ、ポーン。
小沢直紀のー、おまかせーラジオー。続いてのコーナーは、リスナーからのお手紙を紹介します・・・』


正午か、予定ではそろそろ目的地に着く時間だ。地元の郷土料理を食べてから、ゆっくり観光するつもりだったが、これではいつ目的地につくか、まるで分からない。
先の見えない渋滞に、イライラを通り越してうんざりしている。

「事故かな、工事かな? ここまで流れないと、うんざりしてくるね。」

妻の言葉に、自然と笑みがこぼれる。

「ああ、そうだな」

10年も付き合っていると、不思議と考える事が似てくる。

348:バレンタインデー投下 2/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:48:55 LXxaRJzx
『ええ、次のお便り紹介したいと思います。ラジオネーム、ピンクの妖精さん、20才の女子大生ですね。
「小沢さんこんにちわ、もうすぐバレンタインデーですね。今の彼氏とは付き合って半年、今年は思い切って、彼にチョコと一緒にフェラチオをプレゼントしたいと思います。」
いいですねー、彼氏とラブラブですねー・・・』


さして聞く気の無かったラジオが、耳に留まった。

「バレンタインフェラか、懐かしいね、幸司。」

退屈そうだった妻のさおりも、喜々とした顔で話しかけてくる。

バレンタインフェラ。今から10年前、俺とさおりが付き合うようになったのも、バレンタインフェラがきっかけだった。



10年前、俺はまだ高校三生。
毎年大会では1、2回戦止まりの、公立高校の野球部の部長を勤めていた。
新入生の三澤さおりは、マネージャーとして野球部に入部してきた。
ぱっと見た印象は、背が低くて可愛い子だと思ったが。用具の手入れ、掃除、スケジュールや選手の体調管理に至るまで、何でもそつなくこなす優秀なマネージャーだった。
後輩ながら、さおりのことを、頼れるマネージャーだと思っていた。

349:バレンタインデー投下 3/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:51:03 LXxaRJzx
彼女のことを意識するようになったのは、彼女が入部して一ヶ月くらいたってからだった。
何か、他の部員と自分との接し方が違うように思えたからだ。
自分自身には特に親切に接してくれるような、そんな気がしたが、それは自分がキャプテンという特別な立場にあるからかもしれない。それに自意識が強過ぎるだけで、実際は他の部員と変わりなく接しているだけかもしれない。
そう思い、普通の野球部員とマネージャーという関係が続いた。

そして、高校球児達にとっては運命の夏。
三年のオレにとっては、最後の甲子園出場を賭けた、地区予選が始まった。
結果は0対5の惨敗。一回戦での敗退だ。
小学校から続けてきた野球だが、それが最後の試合となってしまった。

結局、自分が部長を勤めた期間には、練習試合でこそ勝てたものの、公式戦では一勝も上げられなかった。
そんな悔しさもあって、夏の大会で三年はみんな引退したが、オレだけは暇を見て後輩達の練習を覗きに行った。
練習の邪魔にならないよう、ベンチから様子を見て、直ぐに引き上げてしまうが。そんな時に話し相手になってくれるのが、大抵の場合三澤さおりだった。

350:バレンタインデー投下 4/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:52:42 LXxaRJzx
さおりは何かと気の利くマネージャーだから、先輩が遊びに来れば、退屈させないように気を使ってくれたのだろう。
マネージャーの仕事をテキパキ片付け、あるいは後回しにして、話し相手になってくれた。
初めて見た時から、可愛い子だと思っていたが。接するうちに、次第に三澤さおりに対して好感を持つようになっていった。
野球部の練習を覗く目的も、後輩の様子を見るのが半分、三澤さおりと話したいのが半分、という感じになっていた。
しかし、さおりも忙しいマネージャーの仕事の合間に、話し相手になってくれているのだからと、遠慮して10分程度で引き上げてしまうことがほとんどだった。


そして卒業も間近に迫った2月14日。
進学組は受験の追い込みで必死になっているが、既に就職の内定しているオレは、別の意味で緊迫していた。
2月14日バレンタインデー。男子は皆、落ち着かない一日だ。
クラスの男子は皆どこか不自然で、敢えてその話題には触れようとしない。
いつもは、塊って話をしている同級生も、なぜか一人で窓の外を眺めている奴がいたり。休み時間の度にトイレに行く奴がいたり。明らかに不自然だった。

351:バレンタインデー投下 5/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:54:30 LXxaRJzx
そんなクラスの男子を、冷静に眺める余裕があった。
正直言って、クラスの女子にはまったく興味が無かったからだ。
自分にとって、気になっていたのは放課後だ。三澤さおりからチョコを貰えるかどうか、それだけが気になっていた。

昼休みも終わり、午後の授業も終盤に差し掛かると、段々と緊張は増していった。
授業を終え、野球部の練習するグランドに向かい、努て自然に振る舞おうとする。
まあ、今にして思えば、逆にそれが不自然だったのだが。
ベンチに向かいながら、グランドを隈無く見渡す。だが三澤さおりの姿は、どこにも見つからない。ユニフォームを着た野球部員十数名と、手に袋を下げた、制服姿の二年マネージャーだけだった。
部室か用具室にでもいるのだろうかと思いながら、ベンチの後輩達に話しかける。

「国分先輩こんにちわ。これ、バレンタインのチョコです。」

二年のマネージャーが袋から取り出したのは、アルファベットの刻まれた、指先ほどのチョコレートだった。

「ありがと。」

明らかに義理と分かるようなチョコを頬張り、辺りを見渡す。

「さおりなら居ませんよ、頭痛いから帰るって言ってました。」

352:バレンタインデー投下 6/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:56:03 LXxaRJzx
「別に三澤を探しているわけじゃないよ。」

そう言った後で、二年マネージャーがクスクス笑うのを見て、墓穴を掘ったことに気が付いた。
それじゃ三澤が居ないから帰る、では更に墓穴を掘ることになるので、何食わぬ顔でそのまま雑談を交した。
何か肩透かしを喰らって、がっかりしながら家路についたが、校門を出て少し行った所で、不意に女の子の声に呼び止められた。

「国分先輩。」

直ぐに分かる聞き覚えのある声は、三澤さおりの声だった。

「あれ、三澤。頭が痛いから先に帰ったって聞いたけど、大丈夫なのか。」

彼女のことを心配しながらも、内心ではオレを待っていたのではないかと、ドキドキしていた。

「あっ、それは仮病なんです。本当は、先輩が来るのを待っていました。」

予想した通り、さおりはオレが帰るのを待っていた。
しかも真面目なさおりが仮病を使って部活を休み、学校ではなく帰り道で声を掛けてくるということは。
次に起きる展開は応々にして予測できるが、それを表に出さないように、努て平静を取り繕おうとした。

「オレが来るのを待っていたのかい、何かオレに用事でも有るのかな。」

353:バレンタインデー投下 7/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:57:41 LXxaRJzx
さおりは手提げ袋の中から、白いリボンのかけられた、ピンクの小さな包みを取り出し、それを差し出した。

「私、入部した時から、ずっと先輩に憧れてました。これ、受け取ってください。」

オレは有頂天になって喜び、その包みを受け取った。
だが、その後に続く言葉に愕然とさせられた。

「先輩お願いします、フェラチオさせてください。」

あの時は、余りのショックに思考が停止した。まったく予測しなかった突然ことで、どうすれば良いのか分からず、ただ呆気にとられていた。

「私、まだキスしたことありません。だから、ファーストフェラは国分先輩にって、ずっと前から決めていました。」

さおりは恥じらいながら、頬を赤く染めていた。
オレはさおりのことを、賢くて気の利く女の子だと思っていた。しかし、まさかあんな馬鹿な噂を、信じているとは思いもしなかった。

その当時、うちの学校には一つの噂というか、都市伝説があった。

『キスをしたことのない女の子がフェラチオをすると、その相手と両想いになって、幸せに成れる。』

話の種に、冗談で囁かれていた噂話だが、まさか本気で信じているヤツがいるとは、まったく思いもしなかった。

354:バレンタインデー投下 8/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:59:29 LXxaRJzx
真面目で、地道にマネージャーの仕事をこなす、オレが知っていたさおりとは、まったくかけ離れた行動だった。
そんな馬鹿な迷信を信じるような子だとは思えなかったが、その頃はオレもエッチしたくてしょうがない年頃だ、これはチャンスと思った。
その半面、明らかに嘘と分かるような噂を利用するのは、彼女を騙すようで後ろめたい気もした。
エッチなことはしたいけど、先輩としてそんなのは迷信だと教えてやるべきか。
しかし断ってしまうと、彼女を傷つけてしまうかもしれない。彼女のことは好きだから、付き合いたいとわ思っている。彼女を受け入れてやった方が良いのか。
しかし、好きだからこそ、騙すようなことはしたくない。
オレは考えあぐねたが、さおりは考える時間を与えてくれなかった。

「ダメですか。」

すがるような目で見つめられ、思わず、いいよ、と答えてしまった。

「良かった。断られたらどうしようって、凄くドキドキしました。」

純粋に喜んでいるさおりを見ると、罪悪感にさいなまれたが、さおりの方から話を持ち掛けたのだから、別にオレは悪くない。そう開き直って、彼女をオレの家に案内した。

355:バレンタインデー投下 9/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:01:32 LXxaRJzx
「ただいま。」

オレはぶっきらぼうに帰宅を告げる。

「お帰り、今年はチョコ貰え・・・。」

出迎えに来た母は絶句した。
無理もない、毎年義理チョコ2つか3つといった息子が、バレンタインにいきなり女の子を連れて帰って来たのだから。

「野球部のマネージャー、三澤さん。」

簡潔にさおりを紹介する。二人が初めましてと挨拶を交わしたところで、さおりを二階のオレの部屋に案内する。

「お邪魔します。」

と言って、さおりは付いてくる。
あの頃は女の子と付き合ったことなど無かったから、内心ドキドキしっぱなしだったが、それを悟られないように、そっけ無い態度で平静を装っていた。

部屋に入り、二人きりになると、おもむろにズボンを脱いで、トランクスを下ろす。
さすがにさおりも、いきなり局部を見せられて、かなり当惑していた。
オレとさおりの関係は、野球部元キャプテンと後輩のマネージャーだ。ここは一つ、男らしいところを見せなければと思い、大胆に脱いでチンポを晒したが、さすが二人きりになった途端いきなりでは、戸惑うのも無理はない。
しかし脱いでしまった以上、後戻りは出来ない。オレはさおりに指示を出した。

「触ってみて。」

356:バレンタインデー投下10/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:03:22 LXxaRJzx
さおりの手が、まだ勃起してない小さいチンチンに、恐る恐る触る。
初めて女の子にチンチンを見せるのは恥ずかしかったが、触られることに次第に興奮を覚えた。これからエッチなことをするのだという実感が徐々にわいてきた。
さおりの指がチンチンを摘み、袋を撫でる。興奮したチンチンは、少しずつ膨らんでいった。

「気持ちいいですか。」

緊張して、少しうわずった口調でさおりが尋ねる。さおりにも勃起くらい分かるのだろう、次第に大きくなるチンチンを見て、オレが段々興奮して来たと思ったようだ。

「うん、気持ちいい。」

それを聞いたさおりは、大胆にチンチンをいじり始めた。
さおりの指先が強く亀頭を擦る。

「痛っ。」

さおりは慌てて手を離した。

「ごめんなさい、大丈夫ですか。」

不安気に、さおりはオレの顔を見上げた。

「ちょっと痛かったけど、大丈夫。先っぽは、渇いたまま擦ると痛いんだ。」

オレは生唾を飲み込んでから、高鳴る胸の鼓動を抑えて、ゆっくりと言った。

「渇いていると痛いから、口で舐めてみて。」

さおりは緊張した面持ちで頷いた。

「わ、分かりました。」

357:バレンタインデー投下11/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:06:11 LXxaRJzx
いよいよフェラチオが始まる。
そう思うと鼻息が荒くなってしまうが、さおりには悟られないよう、必死で平静を取り繕う。
さおりの指が、まだ半勃ちのチンポを摘み上げ、それに顔を寄せていく。
それを見ているだけでも興奮し、チンポはピクピクしながら、大きさを増していく。
さおりの口から舌が伸びる。それが先端部分を舐め始めた。
チンポに快感が走る。ぺろぺろと舐める舌の動きに合わせて、欲情は加速的に高まっていく。
激昂したチンポは、完全に勃起した。

「国分先輩、気持ちいいですか。」

さっきの事もあってか、不安そうにさおりは尋ねる。

「スゴく気持ちいいよ。三澤にも分かるだろ、チンポがこんなに勃起してるよ。」

オレは腰を突き出して、さおりに勃起したチンポを見せ付ける。

「先輩、私ずっと先輩のこと好きでした。国分先輩のこと大好きです。」

さおりの唇が、チンポの先にキスをする。そのまま唇はチンポの表面を舐めながら、すっぽりと口に亀頭を含む。
頭を前後に振りながら、しっぽりと、上唇が亀頭を舐め、下唇がカリ裏を刺激する。
チュプ チュプ と湿った音を立て、さおりの唇は、何度も往復しながら、繰り返しチンポをしゃぶる。

358:バレンタインデー投下12/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:07:44 LXxaRJzx
マネージャーという裏方の仕事を、地道にこなしている、真面目で大人しい女の子。
オレはそれまで、さおりをそんな風に思っていた。
しかし、恋愛に関しては、かなり情熱的で大胆だ。
いきなりフェラチオさせてくれと願い出て、初めてのフェラで、ずっぽりチンポをしゃぶっている。
ねっとりと唇を吸い付かせながら頭を振り、夢中でチンポにしゃぶり付いている。
予想以上に激しいフェラチオに、チンポはビンビンに反応し、初体験の快感に、かつて無いほど、硬く大きく勃起していた。

「三澤、凄く気持ちいいよ。」

飲み込みの早い、器用な子で、マネージャーの仕事も直ぐに覚えたが、チンポの扱いも飲み込みが早い。初めてとは思えない、気持ち良さのフェラチオだ。
さおりは更に大胆にチンポにしゃぶり付いて、舌を絡ませてくる。濡れた唇はぴったりと吸い付き、繰り返しチンポの上を這う。

快感が込み上げてくる。
今まで経験したことが無い欲情が沸き起こり、息は上がり、鼓動は早くなる。
チンポに宿る欲情は、解放されたいと雄叫びをあげる。
その瞬間、悦楽が訪れる。
精液が送り出される感覚。ビクンビクンと脈を打つ、射精の感覚が、悦楽と共に訪れた。

359:バレンタインデー投下13/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:09:22 LXxaRJzx
口内射精。
キスの経験も無い女の子に、フェラチオさてることだけでも大胆なことなのに。いきなり口内発射というのは、いくら何でも厳しいだろう。
しかしまだ若かったオレは、快感を我慢しきれなかった。しまった、と思ったが、もう出てしまったものはどうしようもなかった。

往復運動を繰り返していた、さおりの頭が止まった。
一回では終らずに、チンポは繰り返しビクンビクンしている。
オレは欲望を抑えられず、さおりの頭を押さえ付けて、口の中に繰り返し射精した。あの時の快感は未だに忘れられない。
さおりも、自分からフェラチオさせてくれといっただけあって、男がその精液をどう処理してほしいのか分かっていた。

「飲んだのか。」

はあはあ、と口で息を整えるさおりに、オレは尋ねた。

「はい、私先輩のことが大好きなんです。お願いします、私を彼女にしてください。」

オレはもちろんOKした。
ここまでしてもらって、断れる筈がない。寧ろ此方から頼みたいと思ったくらいだ。
元々さおりには気が有ったのに、さおりの気持ちが分からず、男なのになかなか告白できずにいた、自分の意気地の無さが恥ずかしいと思った。

360:バレンタインデー投下14/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:11:37 LXxaRJzx
『小沢直紀のー、おまかせーラジオー。さて次のコーナーは・・・』

カーステレオのスピーカーからは、退屈なラジオが流れている。

あれから10年。
助手席には、オレの妻になった、さおりが座っている。
車は相変わらず、渋滞のノロノロ運転が続いている。
しかし、たまには狭い車内で、妻と二人きりというのも、意外と悪くない。

「どうしたの、ニヤニヤして。」

さおりは微笑みながら、オレの顔を覗き込む。

「バレンタインフェラのこと思い出してさ、さおりと結婚できて幸せだなあって思ったんだ。」

「私も。幸司と結婚できて幸せよ。」




『キスをしたことのない女の子がフェラチオをすると、その相手と両想いになって、幸せに成れる。』

あの噂も、あながち嘘とは言い切れない。
オレとさおりが付き合い始めたことは、あっと言う間に野球部に広まった。
そしてあの噂も、さおりから口コミで女子の間に広まり。後輩から後輩へと語り継がれながら、他校へと広まっていった。
あれから10年たった、2018年の今では、バレンタインフェラとして全国的に広まり、定着している。



しかしこの噂、最初に言い出したのはオレであることを、まだ妻には話していない。

361:6発目投下 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:14:49 LXxaRJzx
『バレンタインデーフェラ』
>>347-360

わたーしチョット、最後の手段で決めちゃう~♪
バレンタインデーフェラ♪

362:名無しさん@ピンキー
08/02/13 06:14:15 zskX50Vu
>>361
一番槍GJ!!
今までで1番好きだったぜ。

オチに吹いたww

363:名無しさん@ピンキー
08/02/15 02:43:16 4cdOXYTi
>>361がGJなのはひとまず置いておくとして、肝心の14日に投下どころか書き込みが何もなかったのは何故なんだぜ?

364:名無しさん@ピンキー
08/02/15 12:13:36 ySBNzWi9
バレンタインくらいは、嫁や彼女に付き合ってやれる
甲斐性を持った紳士達が集う良スレって事だろ。…多分。

365:名無しさん@ピンキー
08/02/16 14:03:32 dKb/0vUt
>>362
(´;ω;`)ブワッ

366:名無しさん@ピンキー
08/02/16 14:04:05 dKb/0vUt
364だったorz

367:名無しさん@ピンキー
08/02/19 12:56:18 pLBPnvk5


368:名無しさん@ピンキー
08/02/22 13:13:31 63xIZCmD


369:名無しさん@ピンキー
08/02/26 16:26:54 inLatclr


370:名無しさん@ピンキー
08/02/29 01:59:43 92hUcxnJ
捕手

371:名無しさん@ピンキー
08/03/02 16:23:43 or4jDbmx
3月☆ゅ

372:名無しさん@ピンキー
08/03/05 04:59:01 i61EGiuV
保守

373:名無しさん@ピンキー
08/03/06 20:44:42 la1gqn0F
保守

374:名無しさん@ピンキー
08/03/08 22:14:26 jI9mL+S8
ほしゅ

375:名無しさん@ピンキー
08/03/09 21:20:11 zg6o0vMc


376:名無しさん@ピンキー
08/03/11 22:47:36 I0q+jgvb
保守

377:名無しさん@ピンキー
08/03/14 18:53:25 E/dkcCrg
白い日☆

378:名無しさん@ピンキー
08/03/15 23:44:49 47htIufD
ほす

379:名無しさん@ピンキー
08/03/17 13:38:45 Y7KEALum
保守

380:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:19:53 L07bw7Wo
保守

381:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:42:05 pauSpOL6
キスもしたことのない女の子の舌でケツの穴を奥まで舐られたい
そのまま手でチンポを優しくさすられながら射精に導かれたい
別にキスしたことのない女の子でなくてもいい


382:名無しさん@ピンキー
08/03/22 09:39:30 UB3KoJ0o
>>381
最後の一行だけでスレ違い

383:名無しさん@ピンキー
08/03/24 12:01:43 tLjfsgbs



384:名無しさん@ピンキー
08/03/26 02:18:22 T9hG8yy8
おにーさま、ひどいっ!

なんにもしらない、小学生のあたしに、

さも親切そうに、「声をきれいにするおクスリだよ」って嘘をついて、

おにーさまの、おっきくてびくびくいってるオチンポをあたしのおくちにつっこむんですね?!

そうしてなんどもなんどもあたしの喉を、ごつんごつんと突きまわして、あの、臭くてどろっとしたセーエキを

たっぷりと喉に塗り込むんですねっ!?

ひどいです、おにーさま!

わたしの大切なファーストキス、おにーさまのオチンポに捧げろっていうんですか?

ああっ、だめっ、おにーさッんぐっ!! ングーーーーーーーーーッッ!!!

んぶっ、んぐ、んぼおっ、じょぼっ、じゅぶうーーーーーーーっっ!!

ぼふぁあっ、き、きす、あたしのファーストキス、オチンポに奪われちゃったっ!!

ふぁんぐっ、ぶちゅうっ、ぶばっ、ちゅぶっ!!

んぶはっ!! だ、だめえっ、オチンポ大きくて、あごが壊れちゃうっ!!

おにーさまっ、やめてっ、あたしのお口に、ザーメン出さないでぇっ!!





「・・・妹よ、ベッドに縛り付けた俺を解放してくれるんなら、今すぐにでもやめてやるんだけど?」




・・・・・・もう、おにーさまったら、ノリが悪いですわねぇ?
こうやって可愛い妹がおにーさまの性欲処理をして差しあげてるのに、それを楽しめないなんて。
罰として、ノルマ5発にしますから、がんばってくださいね?

この日のために、ビデオ見ながらたくさん練習したんですから、たっくさん美味しいザーメン、あたしに飲ませてください!!









こんな保守。

ちなみにこの妹(キモウト)、兄のオナニーしたコンドームを回収して、精飲は経験済み。

385:名無しさん@ピンキー
08/03/26 12:59:54 xAOoLl9i
はいはいこのレスをチェック、と

386:名無しさん@ピンキー
08/03/31 22:46:46 iu4z/73D
保守

387:名無しさん@ピンキー
08/04/04 00:27:36 42xEpG+J
捕手

388:名無しさん@ピンキー
08/04/09 20:11:47 qnx8Z6he
ho

389:名無しさん@ピンキー
08/04/13 18:04:52 XKO7QIvf
syu

390:名無しさん@ピンキー
08/04/19 15:26:39 2miNDIu6


391:名無しさん@ピンキー
08/04/21 07:51:16 /BS8A+jx
捕手

392:名無しさん@ピンキー
08/04/24 18:18:15 hTiJuPoh
ほしゅ

393:名無しさん@ピンキー
08/04/26 12:15:44 HT6lKYbX
ほしゅほしゅ

394:名無しさん@ピンキー
08/04/28 12:05:46 ueVJA3HP
ファーストキスもまだだけど…

……保守してあげるね

395:名無しさん@ピンキー
08/05/03 14:45:58 10IsdWWo
誰もこないな。保守

396:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:46:43 jdHXq6vE
「ねえねえ、保守ってどうするの?」
妹よ、一体何を見ているのだ。
そこは18歳未満禁止の場所だぞ。
「お兄ちゃんの履歴をたどったんだけどぉ?」
俺は18歳以上だから良いのだ。
「『キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4』かぁ、こんなのが好きなの」
その質問に正直に答えると兄の威厳が下がってしまうので勘弁してくれ。
「一番最近のは、あっ・・・・・・」
黙り込まないでくれ、ごっつう気まずい。
「あ、アハハ、こ、声がキレイになる薬だって・・・・・・うわっ、すごっお。あの、ねえ、お兄ちゃんは、これ見ながらシたの?」
そんなこと聞かれても困る。
「・・・・・・もしかして、い、妹のアタシにされるの想像してた、とか?」
ノーコメントだ。
「でも、最近は書き込みないねぇ」
うむ、残念なことであるな。
「あのさ、あの・・・・・・あのね」
お前が言いよどむなんて珍しいな。
「アタシもキスしたこと・・・・・・無いんだ」
そうか、まあ俺が小学生の時もキスなんてして無かったな。
「もうバカぁ! 保守のしかた教えてくれるなら、アタシがほんとにシてあげようかって言ってるの!」
な、何を言い出すんだ、妹とキスなんか出来るわけ無いだろう。
「フェラよ! フェラ! 誰がお兄ちゃんなんかとキスするもんですか!」
妹よ。そういうことは大声でわめく事ではないぞ。俺の社会的信用がヤバイ。
それにキスより、フェラの方がよっぽど過激だぞ。そういうことは毛が生えてからいえ。
「生えてるわよ! 今時の小学生の発育の良さを舐めんじゃないわよ!」
む、それはスマン。
「よろしい。では、ズボンを脱ぎなさい」
ああ、って今、不思議な流れになってないか?
「60行内に収めないといけないのっ、ちんたらやってらんないわよ」
妹よ、そういうメタな事を言い出すのはどうかと思うぞ。
「うるさいわね。オチンポ大きくして、ウダウダ言ってんじゃないわよ!」
これは男の生理現象で、こら脱がすな。
「くっさぁぁ、ちゃんと洗ってるのコレぇ!」
ま、マジマジと見るんじゃない。口を開けてどうするつも、うをっ。
「ふぐんふぁ、わひね」
物を口に入れながら喋るでない。歯が当たるでは無いか。
「きもひいい?」
何を言っているのかわからんぞ、しかし、この刺激は、うっ、で、出る。
「うげー、変な味ぃ、下で柏餅食べて口直ししないと。お兄ちゃんの分ももらうね」
ちょっとまて、お前への報酬は、保守の仕方だった筈。楽しみに取っておいた○○屋の味噌餡を取られるのは納得いかん。
「しかたないなぁー。じゃあ、次にSSが投稿されたらまたしてあげるから、それでどう?」
うーむ、よかろう。
連休中であるし、明日辺り、ヒマな職人が降臨せんもんかなぁ・・・・・・。

397:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:09:55 n2upGzUb
GJ!

398:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:30:30 RD98n66H
潔癖すぎて男と付き合ったことのない美人なお姉さんOLが
後輩にHなことされそうになって
「キスだってまだしたことないのに」ってポツリと言ったが為に
口を犯されるような話を希望…。

399:名無しさん@ピンキー
08/05/06 14:11:44 yDn6DWC5
幼馴染物が増えて欲しい。

400:名無しさん@ピンキー
08/05/06 18:43:39 o/LPiBr3
敷居を上げたくはないが、純愛ものが一番だぜ。

401:名無しさん@ピンキー
08/05/08 19:49:11 kSQu3FeZ
ここは二次物でもいいのかな?

402:名無しさん@ピンキー
08/05/09 06:24:59 b46qW2uq
問題なす。

403:286
08/05/13 01:45:14 mj+SNILw
えーと、納期は破るのは最低だけど夜逃げするのは最悪だとエライ人が……とか
言い訳してても始まらないので投下します。
>>289の続きになります

404:鐘の音
08/05/13 01:47:19 mj+SNILw


 結局、二人とも新年の数分前には食べ終えた。やはり刻みすぎた葱が、まだ沢山浮いている麺つゆを、
今年は全部飲んでやろうかと昌平が思案していると、やおら優奈の手が動いて、テレビの電源を
バツンと落とした。
 昌平が目を上げると、彼女は答えた。「折角だし、騒がしいテレビはどうかと思って」
「これほど静かな正月番組もないぞ」
「茶々入れないでよ。たまには除夜の鐘の生演奏に聞き入るの」
 そう言って丼を炬燵の中央に押しやると、座ったまま静かに目を閉じる。

 チリチリとテレビの冷える音が収まると、昌平の部屋は今度こそ鐘の音のみに支配された。彼は暫く、
優奈の微かに紅い頬骨の辺りを見つめていたが、やがて手持無沙汰に籠の蜜柑を一つ取る。
 いつになく丁寧なわたを取りなどしてみたが、優奈が再び目を開けたのは、それをすっかり食べ終えて
からだった。

 彼女も蜜柑籠に手を伸ばしたのを見て、昌平は言う。「そんなに信心深いとは知らなかったな」
「そうね」蜜柑の臍に親指を差し当て、けれどそのまま力は入れずに、優奈は答えた。「去年のクリス
マスは、キリストさまに酷い目に合ったしね」
「趣旨を違えて神罰が下ったんじゃないか?」
「あはは、まあそうか」
 そう言って漏らしたくつくつとした笑いに、とりあえず翳りは見られない。

 彼女が自分から話を振ったのは、別に意外でも何でもなかった。実のところ、ここ数日優奈は自分から
進んで失恋話を冗談にしている。が、それが何ら前進の証で無いことは、先述した通りである。
 ……でも、本当にそうなのか?

「ん?去年だって?」
「あれ、気付いてなかったの?」顔を上げて、優奈は言った。「今さっき、明けたよ。おめでとうございます」
「明けましておめでとうございます。テレビ消されたから気づかんかったよ」
「真上に時計が乗ってんじゃない」彼女は笑った。「私が年越しでお祈りしている間、一体何を見てたのよ」
「……仏の音の下、来年の世界の平安を願って静かに瞑想していたと、」
「しっかり蜜柑剥く音がしてたわよ」

 それにどう返そうかと─例えば、お前の顔を見ていたと正直に白状してみるとか─数瞬、思案した
結果、碌な言葉が浮かばないので、昌平は後ろに倒れてごまかした。だが、そのままでは曲げた足に
無理があるので、ほとんど無意識に膝を伸ばす。と、再び二人の脚が絡まった。

「……失礼」
「……ん、いや、いいよ。この炬燵狭いし」
「重ねて失礼」
「えっ……ああ、違う違う……」
「本来ならば、こんなちっぽけな炬燵で私めが貴女と御一緒するなど以っての他にてございますれど、
何分今宵は冷えますゆえ、どうか御容赦の程を……」
「だーー、ごめん、ごめんなさい。……もう、正月早々帰る家もない娘をいじめないでよ」
 馬鹿言うな、水島昌平が水戸瀬優奈をいじめることなんてあるもんか。ただもう、こっちは齢一桁の
糞ガキレベルで、ごまかすだけでも精一杯なんだから。
「ああ、この二十年、清く正しく貞淑に生きてきた哀れな子羊は、年明け早々罪悪感で一杯だ」
「あーもう、こんにゃろめ」

405:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:48:24 mj+SNILw

 だがそんな彼の心情を、仏は煩悩と切って捨てたか、家なき娘は鐘の音とともに反撃してきた。
「馬鹿。……大体、人が寝てる間は堂々と股座に足突っ込んどいて、よく言うよ」
 
 いや待て、と飛び起きかけた昌平は、次の瞬間、膝小僧を炬燵へしたたかに打ちつけた。反動で
飛び跳ねた二つの丼を、優奈の両手が慌てて押さえる。
 畜生炬燵め。お前唯一の証人のくせに、持ち主の俺を裏切るつもりか。
「うっわ、何もう。びっくりした」 そう言いつつも、優奈は唇の端を吊り上げた。
「っ痛ー。くそ、まて、あれはお前が寝ぼけて勝手に……」
「ええ、ええ、勿論そうでしょうとも。外は今年一番の荒れ模様、哀れな小娘が家主に返す言葉など、
イエスの他にはありませんとも」
「今年一番も何も元旦じゃねーか。それにあんだけ寝こけておいて適当なこと言うなよ」
「そりゃ半分眠ってたけど、人の足がスカートの中に入ってれば大抵は気付くわよ。まあ、もう去年の
ことだし、子羊に噛まれたと思って忘れてるから気にしないで」
「……既にジンギスカンにされた気分だ」

 言って逃げるように立ち上がると、昌平は二つの丼を抱えて流しに向かった。ここは優奈も、空気を
読んだのか手伝いには来ない。
 しかし、戻ってきた彼が子炬燵の脇で膝を抱えてうずくまると、彼女は流石に気まずそうな声をあげた。
「いや、ちょっと、そんなやめてよ。本当に気にしてないってば」
「あー……。」一瞬迷って、昌平は嘘を言った。「いや、タイミング的に嫌味なのは認める。でも、マジで
ちょっと火照っちゃっただけ。」
「そんな、」
「ホントだよ。まあその、何だ、また足先がムラムラしてきたらお邪魔させてもらうから安心してくれ」
「……さよですかい。でも襲うときは手順を踏んでお願いね。危険日なので」
「合点承知」

 最後は軽口に戻ったものの、強引に下ネタで纏めたせいか、その後は何となく会話が途切れた。
その沈黙を、昌平はさほど重いとは思わなかったものの、新たな会話の糸口もみつけられずに、
あとはじっと鐘の音を数える。


 そして何分たったか。少なくとも鐘突きが二十を超えたあたりで、優奈が出し抜けにポツリと言った。
「あのさ、ものすごく失礼なこと言っていい?」
「なんなりと」
「私、あなたが私のことを好きなのかと思ってる」

 なんとまあ。少なくとも、炬燵を出ていたのは正解だった。この角度だと、彼女は昌平を耳の後ろの
辺りまでしか覗けない。
「あー、橋爪か」
「うん、杏ちゃん」件のルームメイトだと、優奈は認めた。「六月頃に。でも、その後、他の人からも何度か
言われたことはあったかな」

 驚かなかったと言えば嘘になる。しかしそれ自体は、特段不思議なことでも無かった。面と向かった
告白こそしなかったが(例の幼馴染の事情を知ってそれをする奴は、単なるマゾか修羅場好きだと
断言できる)、酒の席等で聞かれた際には、昌平は無理に隠したりしなかった。
 但し、キリマンジャロの方はどうやら無駄金だったらしい。

「でも、所詮人の噂だし、信じたのは結局私の傲慢だと思う。もっとも、あの頃は祐樹のことでいっぱい
いっぱいだったから、正直あまり深く考えなかった。そんなこともあるのかな、て」
 間違いが二つある。信じたのは正しい判断であり、幼馴染でいっぱいいっぱいなのは今も全く同じ
だろう。
 だが、使えない突っ込み所は分かっても、合いの手の入れ方が解らない。昌平は押し黙ったまま
だったが、幸い、彼女はそれでも後を続けた。

「それでさ。今朝になって、ぐずぐずしててもしょうがないって決心つけて、まあこれ以上はぐずりようが
なかったんだけども、とにかく空港へ向かったところで、今度はお天道様にまで振られたでしょ。この
嵐の中、ホテルの空室を探しまわるのも憂鬱だし、いっそお寺でビバーグしてやろうかと思ってた
時にね。突然、思い出してさ。」

406:鐘の音
08/05/13 01:49:24 mj+SNILw

 なるほど、これは確かに失礼な話だ。しかしちっとも怒る気になれないのは何故だろう。彼女が
突然話し始めた理由を、未だ量りかねているせいか。或いは、優奈の声が恐ろしいまでに平板な
せいか。

「少なくとも、断られることはないんじゃないかって。その後、どうなろうが構わないと思った。とにかく、
あったかそうで、一人じゃない場所なら、後のことはどうでもいいって。本当に、酷い女だよね」

 違う、怒れないのは単に俺が馬鹿すぎるせいだ、と昌平は認める。要するに、それでもこの娘が
自分を頼って現われてきたことが、自分は堪らなく嬉しいのだ。

「九ヵ月来の友達を、恋心をダシに利用してやろうとか、意地汚いにも程がある。本当に、何だ。
これじゃ裕ちゃんが振るのも当然だ」

 そしてもう一つ、昌平は認めた。事態がとうとう、のっぴきならない所まで来た事を。

 「本当に、どうしようもない女だよ。多分、貴方がそうやって、気を使ってくれる価値は、ないんじゃ
ないかなあ。……我慢してるくらいなら、抱いちゃえばいいよ」

 *

 ヤケを起こした女が自分をペシミスティックに安売りし、それを包容力溢れる男が窘め諭す。
昌平は特別、昼ドラ好きではないが、そんなのが安いメロドラマの定番として、ありふれているのは
知っている。
 だが、それは所詮テレビの世界だ。優奈は昼メロ女のように単純ではないし、自分は包容力どころか、
寝ている娘の股座に足を突っ込む男である。

 そんな彼に何ができる。黙って抱きしめてみせるのか、ふざけんなと怒ってみせるのか。いずれにせよ
昌平がやるにはオスカー並の演技力が求められるに違いない。
 或いは、素直に喰ってしまうのか。

 いつまでも固まっているわけにはいかず、昌平は炬燵の方へ振り返った。自分がどんな顔をしている
のか、酷く気にはなったものの、幸い彼女は俯いて、こちらの方を見ていない。
 代わりに、こちらからもその表情を窺えない。

 何をするのか、全く決められないままに、昌平の体は勝手に炬燵側へと擦り寄っていった。無音の
部屋に、衣擦れの音だけが流れていくが、優奈の体はそのままの姿勢で動かない。
 炬燵を反対側へと回り込んで、彼女の斜め後ろに腰を下ろす。「さてどうする、覚悟を決めろ水島昌平」
と自分を一喝したところで、叱り飛ばすならわざわざ回り込む必要がないことに気が付いた。
 役に立たない頭を尻目に、彼の体は独自の判断を開始している。

 まあいい、どうせ叱り飛ばすなんてガラじゃないんだと肯定的に考えて、昌平は優奈にゆっくりと手を
回した。少しでも身じろぎする素振りを見せたら、そこで撤退するつもりだったが、彼女の体は魂が抜けた
様に、力なく昌平の胸に収まっていく。

 だぶだぶの半纏で着膨れていたせいか、抱き締めてみると優奈の体は見た目以上に小さかった。
回した腕が際限なく沈んでしまう気さえして、彼は慌てて抱く力を緩める。
 胡坐をかいた昌平へ横向きにもたれる形で、優奈は体を預けていた。呼吸に合わせて小さく胸が
上下する他は、何一つとして身動きしない。全てを任せた娘のささやかな重みと、微かに香る甘い香りが、
おもむろに昌平の男を刺激する。

 こんな状況下でも反応するとは、全く、我ながらどうしようもないな。そう嘆息してみても、収まらない
ものは収まらない。未だ鳴り響く除夜の鐘に、煩悩滅却効果を期待して、昌平は俯いた顔へ左手を
向ける。
 顎にそっと指を添え、上向きに力を込めていくと、彼女の首はやはり抵抗しなかった。ここで、
ハラハラと涙でも落としていようものなら、「バ~カ」と頬っぺたをつねってやる、つもりだったの
だけれども。

407:鐘の音
08/05/13 01:50:41 mj+SNILw

  十数分ぶりに覗き込んだ表情は、いつも通りの柔らかい笑みだった。

 至近距離にて、優に十秒は睨めっこ勝負を続けた後、困惑したまま昌平は言った。
「えーと。俺、釣られた?」
「ううん。なんで」
「いや、……その。なあ」
「やっぱり、こういう時は目を真っ赤に腫らして泣き崩れてた方がいいのかな」
「いや、そんなことはないんだけれども」
「とりあえず、『僕の胸でお泣き』と差し出したこの両手をどうしてくれる、と」
「うん、まあそうかなぁ」

 呆気にとられて、昌平は聞かれるままに間抜けな返答を繰り返す。それを聞いた優奈は、
彼の腕の中でころころと笑った。
 
「あー、水戸瀬優奈さんよ」腹を括って、昌平は言った。「お前は幼馴染に振られてヤケを起こし、
あろうことか俺なんぞに自分を安売りしようとしてたんだぞ。分かってんのか?」
「んー、まあきっと、そういうことなんだよねぇ」半ば、逆切れされるのを期待して言った彼の言葉に、
しかし優奈は平調で返した。
「でも正直、ここんとこ考えるのに疲れちゃって、自分でもよく分かんないかも。ただ、この一週間、
水島が私のために頑張ってくれたことには本当に感謝してる。今日のことも。で、弱った頭だと、
うまいお礼がこれぐらいしか思いつかないと言いますか……」
 そこで一旦、誤魔化すように微笑んだ後、

「自分でも、気持ち悪いこと言ってるって解ってる。お前、気味悪いから今すぐ出てけって言われたら、
すぐにそうするよ。安心して、私にもまだ、コンビニ探して夜明かしする知恵ぐらいは残ってるから。
明日の朝、凍死体が発見されて、刑事さんがここの戸を叩くような事態にはなりません。
 冗談はともかく、私としては、ほら、どうせ使い道の無くなった体だし。当て付けとかじゃ無しに、
貴方が有効活用してくれるんなら、是非ともどうぞって。そんな風に思ってる。」
 淡々とそう言って、最後に「あはは、これをヤケっていうのかねぇ。当事者じゃ分かんないや」と、
付け足す様に笑った。

 ここにきてようやく、昌平は悟った。
 ヤケを起こすどころの問題では無い。こいつは、一週間前のぶっ壊れた状態と、殆ど何も変わって
いないのだ。トラウマから出来るだけ遠くに逃避するべく、己は全てに達観したのだと自分自身に
必死に言い聞かせる防衛機制。それが未だに、彼女の心を全面的に支配している。一見、回復した
ように見えたのは、ただこの一週間で、悲しんだり、凹んだり、自暴自棄になることさえも疲れて
しまって、結果的に普段のキャラクターが前面に出てきたということに過ぎない。

 こんなものは、とてもじゃないが昌平の手には負い切れない。何しろ、彼と彼女の友人が協力する
こと一週間、何の成果も上げられなかった代物なのだ。これをどうにか出来るのは、きっともう、
時間だけなのかもしれない。

 だが、おかげで今後の方針は固まった。慌てず、焦らず、刺激せず。彼女の周りの、穏やかな生活
を取り戻すのだ。事の是非など一先ず置いて、自分を彼女のいつも通りの場所に置く。そこで彼女が、
ゆっくり癒えるのを待っていこう。
 それでも、望みがゼロだった今までに比べれば、実に格段の進歩じゃないか。

408:鐘の音
08/05/13 01:51:28 mj+SNILw

 昌平は声に出して言った。「なるほど、分かった」
「え、そこで水島が分かっちゃうの?」
「うむ。もう何というか、これ以上の抵抗は無意味だってことが」

 彼女の中の自分の立ち位置─邪気の無いむっつり。そして、下心満々の親身な友人。
 それを意識して、昌平は内心、苦笑する。結局、自分は今いい思いをしたいがために、この
結論に持って行ったんじゃなかろうか。

 昌平が腕に抱きなおすと、優奈は楽しげに笑って言った。「あはは、とうとう馬脚を現したな、
このムッツリめ」
「うるさい。言っとくけど、さっきの炬燵の件は本当にそっちのせいだからな」
「はいはい。でも、すぐに足どかさずに、楽しんでたのは事実でしょ」
「……お前、本当に寝てたのか?」

 凡そ、前進とは言い難い。この事が、後にしこりになるかもしれない。しかし、後退しなければ
今はいいのだ。壊れた彼女のしたいようにさせてやろう。ここで拒んで優奈が家を飛び出して、
万が一にもその話が広まって、橋爪達と彼女の間で問題になるような事があってはいけない。
 昌平が襲いかかったという話であれば、少なくとも問題は別になる。

「水島はね、ほら……えーと、いい意味で単純だから」
「俺の愚考はすべてお見通しってことですか」
「そうじゃないよ。でも、そだな。すぐアップアップするまで頑張るから分り易いっていうか……」
「よく分からんが、馬鹿にされてるのは分かった。ついては、今の俺の考えを当ててもらおうか」

 我ながら、大した尽くしっぷりだと思わなくもない。しかし、それでも今後を思って何故かやる気
になってしまうのは、今現在、目の前に美味しい餌をぶら下げられているっていう事と、

「いい加減、この馬鹿会話を打ち切って、する事したいぞこの野郎、かな。
 ……それから多分、何か、私のための事。」

 こいつがやっぱりいい女だってことなんだ、と昌平は思った。



 いつの間にか、除夜の鐘は止んでいた。
 さしもの三大宗教も、自分の煩悩には匙を投げたか。膝の上に乗せた優奈から、大きな半纏を
剥ぎ取りつつ、昌平がそんなことを思っていると、突然彼女が、あっと言った。

「どした?」
「いや…、その、今更大変申し上げにくいのですが」ポリポリと頭を掻きつつ、半笑いで彼女は言った。
「結局は、私だけの問題なんて言えないし。最低限、告知するのは女の義務だと思うので一応。
バリバリ、危険日です」
「…………あ゛」
「いやもう、ほんとうに、すんません。つーか、折角のヤケなんだから忘れときゃいいのにねえ。
ここまで来たら、もう生でやっちゃおうか?」
「んなわけにいくか」

 畜生、この馬鹿と、彼は自分に毒付いた。避妊を忘れて失敗する奴の気持ちは本気で解らんと、
常々思っていた昌平だったが、今回は全く、雰囲気に流されて失念していた。大体、危険日安全日
の問題じゃないのに。これは悲しい童貞の性か、などと言って許される問題では無い。
 何が俺は尽くすタイプか、だ。やはり自分は、やることしか考えていないんじゃあるまいか。

「あうぅ……ごめん!一先ず今日のところはゴム付きで満足して頂いて、」
「んなもん常備してるわけ無いだろ。童貞なめんな」
「えっ……と、あの、男の人の小銭入れの中に、入ってるもんじゃないの?」
「……橋爪の論説は、話半分に聞こうな」
 そう言うと、昌平は一度、ギュッと名残惜しげに抱きしめてから、優奈を膝の上から下ろす。

409:鐘の音
08/05/13 01:52:06 mj+SNILw

「ちょ、ちょっと。そういうわけにはいかないよ」
「いや、物理的障害はどうしようもないだろ」
「ぐ、ぐぬぬ。私、いまから買出しに行ってくる」
「コンビニへたどり着く前に遭難するぞ、本気で。お寺さんにでも売ってれば別だがな」
 そして、唸る優奈を尻目にしながら、ごそごそと炬燵へ入り込む。

 ま、正直いい落ちがついたなと、昌平は思った。優奈を拒むこともなく、自然にフラグは回避され、
その場はいつもの自分達らしい、馬鹿げた空気で満たされた。これで後は、今の限界に近い性欲を
彼女に隠れて始末できれば万事解決だ。そう思って、昌平はさてどうしたともんかと、炬燵の蜜柑を
取り上げる。

 だが、次の瞬間、優奈は彼の想像の斜め上を行く行動を取った。

「こんにゃろ、処女だからって馬鹿にすんなよー」
 そう言ってぱっと立ちあがると、彼女は子犬のような機敏さで、素早く昌平の反対側へと回り込んだ。
それから、炬燵布団を勢いよく跳ねあげると、その内側へ豪快にダイブする。

「……!!」
 人は本気でびっくりすると、その瞬間、声は出なくなるものらしい。そして、昌平が「おいっ!」と、
かなり本気で叫んだ時には、彼女の両手はすでに太股を捕えていた。
「馬鹿、やめろ、危ないって!」
 そう言って何とか炬燵から出そうとするものの、本当に危ないので昌平自身は動くことが出来ない。
策に困って、何とか炬燵を丸ごと上に放り上げられないかと、天板に手をかけた時、彼の股座から
優奈の顔がひょっこりと現れた。

「ふっふっふ、この妖怪コタツムリから逃げようとは百年早いわ」
「お前、電熱器に髪でも絡んだらどうすんだ。死ぬぞ」
「そんなんで死んでたら日本の子供はみんな越冬出来ないわよ。おっと、炬燵を剥ぎ取ろうたって
そうはいくか!」
「布団を無理に引っ張るな馬鹿。ボロだから破れる」

 炬燵越し不毛な争いを続けること数十秒、しまいには優奈が昌平の腿に手をついて笑い出して、
その攻防戦は終了した。
 ズボン越しとはいえ、自分の股間に顔を埋めて笑いこける娘を前に、彼は特大の溜息をつく。
 彼女にも。自分にも。

「お前、ほんとにもう。自分の年を考えろよ」
「あー、可笑しい。こんなに笑ったの久し振りだわ。水島もやってみる?」
 こうしてお前の股座でいいならな。なんて言うと、今は本気で洒落にならない。
「俺なら今頃背中をこんがり焼かれてる。つーか、本当に大丈夫なのか?」
「へーきへーき。余裕あるし、これちゃんと防護柵みたいなのついてるし。あ、でもちょっと暑いな。
目盛り下げてくるね」
 そう言って、ぱっと炬燵に潜航すると、優奈は中でコードをごそごそとやって、数秒後にはまた
ひょいと顔を出す。なんか、昔見た動物番組でこんなのいたな、などとどうてもいいことを昌平は
思った。確か、プレーリードッグ、だったっけ。

「さてと、それじゃ、そろそろ参りまするよ」
「はい、お願いしまするよ」
「あはは、さすが敗者は聞き分けがよろしい」
 そうとも、もうさすがに限界さ、と昌平は声に出さずに心内で言った。優奈と二人っきりの部屋で、
思いっきり馬鹿やって、いちゃいちゃして、そういうのがずっと、俺の憧れだったのだ。これが、
お互いの不幸の積み重ねが生んだ、単なる偶然のイミテーションだったとしても、一体それが
どうしたというのだ。

 そうだ。人は、時にはヤケだって必要だ。

410:鐘の音
08/05/13 01:52:55 mj+SNILw


 優奈の細い指先が、ジャージの前開きを探っていく。やがてファスナーにたどり着くと、そこは既に
内側から力強く押し上げられていた。優奈は一瞬、戸惑うような動きを見せたものの、すぐに指を
当て直して、それを一息に引き下ろす。
 拘束が解けると、それはトランクスの布を被ったまま、ポンと外側に飛び出した。これには流石に
びっくりして、優奈はひゃっ、と両手をよける。

「はい、落ち着いて、ゆっくりね~」
「くっそー、余裕こいてられるのは、今のうちだけだかんね」

 昌平の軽口にそう言い返して、優奈は再び男のものと対峙する。が、トランクスの前開きをすべて
外しても、今度は独りでには出てこない。
 ん、と気合を入れ直して、優奈は下着の内に手を入れた。しかし、それを優しく引っ張り出そうと
したところ、先の部分が折り目に引っ掛かって出てこない。

 逡巡することしばし、股間から目を上げて優奈は言った。「えと、あの。出せないんだけど」
「もうちょっと強く引っ張ってみたら?」
「え、いいの?」
「こっから出すくらいには大丈夫」

 そう言われて、彼女は再び指をかけると、今度は少しずつ力を入れていく。引き上げる力に従って、
幹の部分が僅かにしなると、彼女は再び不安げに目線を上げた。その仕草がなんとも可愛い、と
昌平は思い、そして思わず緩みかけた口元を引き締める。 

 だが、そんな変顔で頷かれた優奈は、それ自体には特に反応することもせず、至って真面目に
作業へ戻った。そして、再び慎重に荷重を上げていき、十秒ほど後にビョンと下着から取り出した。

 その反動に吃驚して、優奈は言う。「あ、あの、大丈夫?」
「大丈夫だって。そこまで壊れ物みたいにしなくても平気だよ」
「うーん。でもさ、ここって急所なんでしょ?」
「いや、それはどちらかと言えば玉の方っていうか。こっちはほら、なんたって女に突っ込む方だし」
「ああそっか。初めての子はこれで出血するんだもんね」
 彼女は納得とばかりに、ポムと一度、昌平の腿を叩くと、今度は両手で幹を支え持つ。、

 眼前十センチにそそり立つそれを、優奈はしばし、マジマジと見詰めた。その表情は、決心が
付きかねているというよりは、どこか興味本位の色がある。傘の部分で微かに感じる娘の吐息と、
幹に感じる彼女の指の感覚で、昌平はすでに十分気持ち良くもあるのだが、このまま放置プレイ
ではさすがに切ない。
 しかし、焦れたと素直に伝えるのも、それはそれで悔しい気がするのは、やっぱり自分の経験値が
低すぎるせいなのか。

「あー、何かご感想でもありますか?」
「そうねぇ。やっぱり、あんまいい匂いとは言えないかな」
「……畜生、ちょっと傷ついた自分がムカつく」
 それにころころとした笑いを返してから、真顔に戻って優奈は言った。
「えーとさ……うん、ぶっちゃけた質問していい?」
「おう、初心者なんだからドンといけ」
「うう、同類に言われるとなんか悔しいぞ……えと、これ、最初は舐めるの?銜えるの?」
「………………俺は銜えてくれた方が嬉しい」
 たっぷり十秒は詰まった彼に、優奈はやはり小さく笑ってから、「素直な回答、ありがとう」とだけ
言って、後は思い切りよく頭を落とした。

「はむ…んぐ、れるれるれる……」
 勢いに任せて、優奈はエラの辺りまで一息に飲み込んだ。そこでしっかり唇を結び、舌先でくるくると
先端部分を舐め回す。
 こうして手順だけ書き出すと、一見して手慣れているように思えるものの、その動きは当然ぎこちない
ものだった。顔の位置は一定して動かず、舌の方も等速円運動を続けるだけで単調だ。歯を当てること
なく唇を閉じたのはさすがと言えるが、それだけで吸うような動きは見られなかった。この不自然な
アンバランスさは、例によって橋爪当たりに知識だけ吹き込まれた結果だろう。

411:鐘の音
08/05/13 01:53:47 mj+SNILw

 しかし、だからと言って昌平の興奮が小さいかと言えば、現実はその真逆であった。直接的な性感こそ
小さいものの、初めて感じる口内の熱さ、ざらついた舌の感触、そして股間を埋める愛しい栗色の髪が、
彼の官能を倍加させていく。

「れむ……んるぅ……っぷは、はあ」
 暫くして、優奈はやや苦しげに口を離した。特別深く銜えていたわけでは無いので、恐らくは息を止めて
いたのだろう。両手に剛直をしっかりと握りしめたまま、彼女は二度、大きく深呼吸すると、再び顔を
上げて言った。
「えと……どう、かな」
「あー、気持ちいいぞ」
「嘘。だって、感じたらもっとピクピクするって、」
「……橋爪が言ったの?」
 彼が半眼でそう遮ると、優奈はぐっと言葉に詰まる。

 その隙に、昌平は彼女の頭にポンと手を置いて言った。
「いいか、奴が振りまく机上の空論は一先ず忘れろ」
「でも水島よりは、杏ちゃんの方が実践に基づいてると思うけど……」
「ぐっ……。いや、そもそもこういう事に一般論を持ち出すのがおかしな話であって、」
「はいはい、貴方色に染まります。じゃあ、次はどうするの?」
「……とりあえず、もう一度銜えて」
「ん」

 優奈は再び、傘の部分をすっぽりと唇の中に収めると、そこから上目遣いに彼の方を窺った。その
淫らな光景に、昌平は生唾を飲みつつも、声だけは平静なふりをして彼女に言う。
「もう少し、深くいけるか……そう、無理はせんでいいぞ。あー、呼吸はちゃんと鼻からしろよ」
「ふぇと。はむ……んくっ……。ほう、かな?」
「ん、そう。後、舌だけじゃなくて、口の他の部分にも当ててくれると……あー、うんいい」
 いざ行為が始まると、優奈は彼の言葉に素直に従った。その普段と裏腹な従順さが、昌平の口に、
ついつい正直な欲望を喋らせる。

 ふと悪戯心を起こして、彼は言った。
「こっちにも当ててみたり、出来るか?」
「ほっへた?」
「そう、頬っぺた」
 すると優奈は、「んぁ」と小さく頷いて、男のもの口から取り出し、ペタリと頬に押し付ける。ゆっくりと
頬擦りしながら、昌平を見上げて、彼女は言った。
「あれ、違った?」
「……そのままそのまま」
 本当は、頬肉を内から突いてみたい、などと思っていた彼だが、この姿も捨て難い。拭わずに吐き
出されたままの剛直には、彼女の唾液がねっとりと纏わりついていて、それが白い頬との間で
微かな水音を立てている。

 酷く淫靡な光景だった。ずっと高嶺の花だった少女が、股蔵で自分のものに顔を寄せる様は、
現実感が薄くてどこか不思議な感じさえする。だがその視覚刺激は、昌平の興奮を等比級数的に
増加させていく。

 腰元に軽い疼きを憶えたところで、彼は優奈の頭を軽く持ち上げた。それから軽く身じろぎして、
彼女との位置を調節すると、今度は自分から彼女の口元に挿し当てる。その動きに、優奈はやはり
抗うことなく、昌平のモノを飲み込んだが、傘に舌を絡めたところで、あっと小さな声を洩らした。

「どした?」
「なんか、んぁ…」傘を舐め上げながら、優奈が言った。「さっきと味、変わってきたかも」
「あー……、それはだな、」
「ふぁ、いまピクってひた。……んぐ、ね、ね、感じてきた?」
 そんなことで嬉しそうにはしゃぐな馬鹿、と昌平は心の中で独り言ちる。
 顔のニヤけを抑えきれんだろうが。

412:鐘の音
08/05/13 01:54:32 mj+SNILw

「これ、先走りってやつだよね?……ふっふっふ、所詮童貞などお姉さんの手にかかればこんなものよ」
「……お口が留守ですよお嬢さん」
「ひゃぼっ……!」
 剛直をマイクに当然喋り出した優奈の頭を、昌平はやや強引に押し下げる。一瞬、照れ隠しにしては
やり過ぎたかと思ったものの、彼女はすぐに憎まれ口を返してくれた。
「……ん゛ー、ほのー、ひちく(鬼畜)ー」

 だがその言葉とは裏腹に、優奈は頭を戻そうとしなかった。そのまま深い位置で、彼女は口の動きを
再開させる。
「んぶっ……んちゅ…れる……はん…」
 剛直で容積が狭まったせいか、彼女の舌が蠢くたびに、昌平のモノが口の内部に接触する。特に、
彼女が裏筋へ舌の根を当てると、傘が上顎の深い部分で擦られて、強い刺激をもたらした。
 外音を降りしきる雪に遮られた静かな下宿で、男の吐息が段々と荒くなってる。

 と、こめかみに痛みを感じて、優奈は疑問の声を上げた。
「んちゅ……じゅちゅ……んー?」
「ごめん。続けて」
 腰に溜まり始めた快感で、思わず両手に力が篭っていたのだろう。何か間違えたかと疑問の声を
上げかけた彼女を、しかし昌平は素早く制す。
 握力よりもその声の低さに驚いて、優奈は銜えたままそっと目線を持ち上げた。昌平の方もしまった
とは思ったものの、口から出たものは取り消せない。彼女に下から覗きこまれて、気まずげに口の端を
引き上げる。
 しかし、その余裕の無い苦笑いで、彼女もようやく男の状況が分かってきた。

 顔を戻すと、一度口から剛直を外し、やや硬い声で優奈は言った。
「えと、要望とかあったら、全然言ってくれていいから。私、ホントに聞きかじりの知識しか無いし」
「うん」
「あ……あと、その。出したくなったら、いつでもいいよ」
 それから、返事を待たずに銜え直すと、勢いよく抽送を開始した。

「んぶ……んんっ……んく……あむ……」
 唇が傘の返しに掛かるまで引き抜き、舌を当てながらつかえるまで下ろす。少し角度が付いている
せいか、上顎に当たって半分程までしか飲み込めない。が、その分動きには勢いがあって、亀頭が
口蓋と力強く擦れ合う。
「ぢゅる……あむ……んが……」
 しかし、このまま最後までは行けそうにない。数瞬、躊躇った後、彼は一旦優奈の頭を自分の腹側に
引き寄せた。

「んん・・・・・んぶぅっっ!?……っあぶ……」
 剛直と口との角度が無くなり、いきなり奥まで入ってくる。結果、直前と同じ勢いで動いていた優奈は、
喉奥を不意打ちされる形となって、思いっきり目を白黒させた。
「動きはゆっくりでいいから……ん。…そうだな、もうちょっと強く吸う感じで。解るか?」
「ぅん。……あむ……っぢゅるるっ……んく……」

 言われるまま、一心不乱に吸い上げている優奈の頭を、昌平はゆっくりと動かした。ギリギリまで
引き抜いて傘の吸引を楽しみ、またじわじわと挿し入れて舌の歓迎を味わう。そして奥を突かない様に
気をつけながら、その深さを少しづつ増していく。
 主導権がこちらに移ったことで、肉体的な快感は何倍にも膨らんだ。これまでも精神的な興奮は
十分に大きかったが、やはり素人の彼女の奉仕はどこかツボを外したものだったのだ。それが、
自分の思い通りに動かせるようになって、昌平はいよいよ我慢が効かなくなってきた。

413:鐘の音
08/05/13 01:55:12 mj+SNILw

「ちょっと動かずぞ」
「あぶっ……はん……んぅくうぅぅ……」
 浅く銜えさせた状態で、優奈の顔を若干傾ける。それから少し斜めに頭を落とすと、剛直の先端が
内頬を突いた。 柔らかい女の頬肉が、いきり立った男のモノで内側からグっと突き上げられて、
その整った顔立ちを不自然に歪める。
「はぶうぅぅっ……んぐっ……」
横向きにつっかえ棒を入れられた形となって、優奈は自分からは動けない。代わりに、昌平は頭を
掴む手を下にずらして、突かれた頬肉を押し込むように揉んだ。先端が軟肉と強く擦れて、絶妙な
性感を送り込む。

「んぐぐぐ……んちゅ、れる……ふぐっっ!」
突然、優奈の頭がガクンと揺れた。押し寄せる快感に耐えかねて、昌平の腰が殆ど無意識に跳ねた
のだ。結果、頬奥に当てていた剛直がずれて、再び彼女の喉奥を襲う。
「すまん」
そう言って昌平は頭を戻すが、しかし腰の小刻みな動きは止まらない。口の中の一物は、不規則な
引き攣けを繰り返し、初めての彼女も本能的に終わりが近いことを悟る。
 浅い抽送を受けながらも、何とか息を整えると、優奈は最後に昌平の方を仰ぎ見た。そして涙で
潤んだ視界越しに、多分物凄い余裕のない顔をしている男を見据えて、何とか笑みらしい表情を
浮かべてやる。

「……すまん」
 もう一度、先と同じ言葉で謝ってから、昌平は彼女の頭を掴み直した。それから、終わりに向けての
激しい抽送を開始する。
「あ゛んんっっ……んがっ……ふうぅんっ……!」
 咽頭を容赦無く襲う膨らんだ亀頭が、優奈の呼吸の自由を奪った。ここに来て、彼女に昌平を愛撫
する余裕は全く無い。しかし代わりに、反射的にえづく喉奥が、突き込まれた剛直を扱き上げる。
 その刺激は、経験のない昌平にとって、とても耐えられるものでは無かった。

「んぐう゛うぅ……っ…がっ……はぐうううっ!」
「……っっ、出すぞ」
 上がった息の合い間から切り出す様に言うと、昌平はギュッと優奈の頭を抱き締めた。腰を
折るようにして抱え込んだおかげで、傘の位置がほんの少し、浅い位置で停止する。その隙に
上がったえづきを飲み込もうと彼女が喉を開いた瞬間、剛直が精を吹き上げた。
「んくぅ……っひゃぐっ!?……れるぅ」
 喉奥を叩いた初弾にびっりくして、優奈は舌を鈴口に押し当てる。続けて放たれた第二以降の
迸りは、のたくる舌に遮られて口の隅々にまで撒き散った。



 それから十数秒、昌平の一物が完全に動きを止めるまで、二人はそのままの姿勢で静止していた。
狂ったような恍惚が徐々に昌平の頭から引き始め、ようやく押え込んだ腕の力に気付きかけた頃に、
優奈が小さく身じろぎする。
「ほむ……んんんーちゅる」
 口に昌平のものを溜めたまま、彼女はゆっくりと頭を上げた。零さないように窄めた唇が、剛直の
汚れもきれいに拭って、傘との間に白いアーチを形作る。そのあまりに淫靡な光景に、思わず
昌平が固まっていると、優奈は仕方ないなあと言うように目を閉じた。
「あ、おい」「んく、んっく、……はふ」
 それが昌平を待っているのだと気付いたのは、少しばかり遅かった。慌ててティッシュを探すも、
彼の右手がちり紙を引く抜いた時には、優奈は思い切りよく飲んでいた。しかし粘性の高い精液は、
一息で容易には飲み干せず、その後は少し顔を上げる様にして、二度三度と喉を鳴らしていく。
それからパチリと目を開けて、少し意地悪そうな笑みで昌平を見た。
「……これ、ごっくんって一気には飲めないよね」

414:鐘の音
08/05/13 01:55:56 mj+SNILw

 涙の残る目でそんなことを言われても、昌平にはおよそ返すべき言葉が見つからない。そんな
彼の表情を、優奈は暫く頭をもたげたまま楽しそうに見ていたが、やがてぱったりと太ももの上に
伏せった。
「はふ。さすがにちょっと疲れたかも」
「す─、」 すまんと言いかけて、さすがの彼もそれは無いと言葉を飲む。「その、ありがと、う?」
「あはは、どういたしまして。でも何故に疑問形?」
 そして再び昌平が押し黙った隙に、優奈は頭を股座に戻す。
 達したばかりの剛直は、若干柔らかくなっていた。だが、それを彼女が口に含んだ瞬間、全体が
ビクンと引き攣って、先の残滓が染み出してくる。傘を銜え、幹の部分をゆるく握りながら吸うと、
中にはまだ結構な量が残っていたようで、彼女はもう一度、それを唾液と一緒に飲みこんだ。

「れむ………んっぐ、んく、ほむ?」
「水戸瀬、ほんとにありがと。もういいよ」
 予想外の健気な"お掃除"に、再び反応しそうになって、昌平は彼女の顔を上げさせた。そのまま
体を少し引いて、娘の頭を自分の股座から引き離す。
 すると、意外そうに優奈は言った。「え、まだ一回しかしてないよ? いいの?」
「いいも何も。そんなに無理すんなって」
「……喉を思いっきり突いた挙句、全部飲ませた奴がそれ言うか」
「え゛、あ゛、いや」 半眼で言われて、昌平は思わず狼狽する。「その……悪かった。ぶっちゃけ、
途中から気遣いとかぶっ飛んでた」
 しかし彼が真顔で謝ると、優奈はそれが本意では無かったようで、逆に気まずげな笑みで茶化そう
とした。「あーいやいや、まあそこまで楽しんで頂けたなら……なんというか、お粗末さまでした?」
「いえいえ、こちらこそごちそうさまでした」
 それに昌平が乗っかる形で、二人は一緒に頭を下げる。それから、一緒に吹き出した。

「全く。俺らは何をやってんだろうな」
「直前まで情事に耽ってた男女の会話じゃないね」
 そう言うと、優奈は炬燵の中で器用に体を反転させた。頭を昌平の太股の間に置いて、逆さまに
こちらを見上げる形で仰向けになる。その頬には、まだ少しだけ涙の痕残っていた。

 それを無意識に指でなぞると、彼女はくすぐったそうに目を閉じた。
「やっぱ、苦しかったよな?」
「まあ、正直言うと途中で死ぬかと思ったよ」 ゆるく目を瞑ったまま、優奈は言った。「でも、本当に
水島は気にしないでいいの。その……どちらかというと、ありがたかったから」
「有り難かった?」
 昌平が聞き返すと、彼女は目を閉じたままうん、と頷いた。
「なんかね、苦しいのが、凄くザマミロって思った」
「それは、」 一瞬迷ってから、昌平は訊いた。「あいつに? それとも自分に?」
「ううん、そんなんじゃなくて。ただ、思いっきり、ざまあみろって、頭の中が叫んでた」
 そこでゆっくりと目を開ける。代わりに、昌平は炬燵の上の蜜柑籠へ視線を移した。
「ザマーミロって」 優奈は言った。「ざまあ、みろって。久々に、すっとした」
「……そうか」

 短く返して、彼は目線を戻さないまま、蜜柑を一つ剥き始めた。もしかしたら、優奈はずっと自分に
怒って欲しかったのかもしれないな。そう思ったが、しかし何も言わずに、昌平はただ蜜柑の皮と
その白綿を丁寧に剥いた。彼がわざわざ怒って見せなくても、その目的は、多分、もう十分に
果たされていた。
 再び開かれた優奈の瞳は、とっくに新しい涙で溢れていた。

415:鐘の音
08/05/13 01:56:25 mj+SNILw

「っごめん、ごめんね……!」
 小さくしゃくり上げながら、彼女はようやく、昌平に対して謝った。お詫びに自分の体を差し出すと
言っても、そのこと自体には一切の詫びを入れなかった娘が、彼に泣きながら謝罪した。
「ごめんなさい…私、ホントに酷いことっ……!」
「ま、それに乗っかって手篭めにする男も大概だけどな」
「っ、ちがっ……」
「ところで、口直しいらないか?」
 そう言って、昌平は丁寧にわた取りした蜜柑を一房、優奈の口に押し込んで黙らせる。

 これで、ようやく先に光が見えてきた、と昌平は思った。彼女が泣いて謝ったのは、要するに彼の
心情を慮ることが出来た証拠だ。自分の痛みを無視出来る代わりに、人の痛みも鑑みなようとしない
ハリネズミのような心理状態から、彼女の心は回復してきている。
 そして普段の彼女は、人一倍、心の機微に敏感な性質なのだ。

 尚も言葉紡ごうとする娘の口を、次々と蜜柑で封鎖しながら、昌平は言った。
「大体、ちょっと失恋したくらいで、お前が脛に傷のあるビッチになんかなれるわけないんだよ」
「あむぐく……ふがっ」
 軽く咽るほどの量を口に詰められて、優奈もようやく喋るのを諦める。昌平は過食を強いられて
必死なその顔に手を伸ばして、目尻の涙を拭ってやった。少なくとも、その最後の幾滴かは、
彼が押し込んだ蜜柑のせいに違いない。それが先の泪を押し流してくれればと、昌平は願った。

 最後の一房を苦労して飲み込んだ優奈に、彼は唇の端を上げて言ってやる。
「どうだ、人に剥いてもらった蜜柑はうまいだろ?」
「……アレの味が混ざってて、よくわかんない」
 昌平は笑った。それで顔のイヤラシイにやつきを誤魔化せたかどうかは、正直なところ自信は
無かった。


 *

 翌朝、昌平は空港の待合席で、優奈の搭乗手続きを待っていた。新年の朝は、日本晴れとは
いかなかったものの、昨夜の雪はきれいさっぱり収まっていて、飛行機は朝一から飛んでいた。
優奈を昌平の下宿に閉じ込めてくれた低気圧は、残念ながら年越し叶わなかったようである。
おかげで、空港は早朝だと言うのに、昨日帰省を阻まれた人々でかなりごった返し気味だった。

 あの後、優奈を炬燵から引っ張り剥がしてから、二人は再度一つの炬燵に入り直した。
それからは普段通りの馬鹿話をして、或いはお互いにうとうとしたりしながら、新年最初の
夜を一緒に明かした。朝、顔を洗いに炬燵を出た時には、昌平は体の節々が痛かった。

 結局、二人ともそれ以上体を寄せることはしなかった。昌平の性欲は十五分もすれば戻って
しまったし、迫れば優奈も断らないのは解っていたが、それでも彼は我慢を通した。もっとも、
例によって狭い炬燵で絡む足だけは、意地でも自分からは離さなかったのだけれど。

 待つこと十分、売店で買った缶コーヒーがそろそろ温まる頃になって、優奈がようやく
手荷物カウンターの人垣の向こうから姿を見せた。時計を見ると、飛行機の出発時間まで
もう二十分を切っている。
「結構ギリだったな」
「田舎の空港だからって舐めてたわ。ゲート通過は十五分前だっけ」
「ああ。行くか」
 言って、二人は徐に歩き出した。帰省と言っても、冬期休暇は短くて、ほんの一週間足らずである。
その後はまた大学で毎日のように顔を合わすのだから、特に構えるような別れでは無い。
 しかし、今まで学友の見送りなど、昌平はせいぜい最寄駅までしかやったことが無い。

416:鐘の音
08/05/13 01:58:12 mj+SNILw

 ゲートの傍に立つ厳つい警備員の表情が解るところまでやってきて、優奈がこちらを振り返る。
「じゃあ、うん……」
「また一週間後な。二度と変な男の家に転がりこんだりしないように、ゆっくり実家で休んで来い。
今度は無事に出てこれないかもしれないぞ」
 昌平がおどけて言ったので、優奈も笑って冗談で返す。
「あれは無事だったっていうのかなあ……」

 しかし、そこで彼は一歩前へ踏み込んだ。優奈の手首を素早く掴むと、上体を傾けて頭を落とし、
─渾身の力で捻じ曲げて、彼女の耳元に口を寄せる。

「ああ、次は無事じゃ済まさない。まともな飯を食いに出て、帰ってきたら風呂入れて、その後
布団の上に押し倒す。キスして裸にひん剥いて、しっかり準備して抱くからな。お前が俺の
下宿に来るって事は、なし崩しじゃなく完全な合意だと看做すから」

 一息に言って、体を戻す。頬を撫ぜる優奈の髪の誘惑に抗うには、相当な努力が必要だった。

 焦点が合うと、優奈は少し驚いたような表情をしていた。だが、一度瞼を下ろし、そしてもう一度
開かれた二つの瞳は、もうしっかりと意志の光を湛えていた。

 昌平を正面から見据えて、彼女は言った。
「ありがとう。本当に、私にはもったいない友達だよ」
「もったいないから、ぜひその関係を再考してくれ」
「うん。それをちゃんと、考えてくる」
 いつの間にか握手になっていた右手は、昌平の方からゆっくりと離した。


 一時間後、昌平はお寺の境内を歩いていた。初めは、帰りがけに初詣をと思っていたのだが、
参拝を待つ長蛇の列と、昨夜、炬燵寝で痛めた体の節々が、昌平に針路変更を決めさせた。
 それに、この寺には去年、ちょっとばかりの借りがある。

 新年のお寺も人がいないわけでは無かったが、やはり普通の人間は初詣へと流れたようで、
どこか寂しい印象は拭えなかった。しかし雪の上には、昨夜訪れた人々の足跡が作ったらしき
道がある。昌平はそれをたどって歩を進め、目的の場所へたどり着いた。

「これ、か……」
 見事な鐘だった。昌平は仏閣建築のぶの字も知らないが、その威容は一見の価値ありと
素直に思った。この地に下宿してもうすぐ二年になるが、訪れたのは今日が初めてになる。
 昨夜、優奈と二人っきりの静かな部屋で、ヤケに大きく響いていた除夜の鐘がこれだった。
百八の煩悩を払うと言われるそれは、結果を鑑みるに効果があったかどうかは疑問である。が、
事あるごとに絶妙なタイミング鳴ってくれたその鐘に、昌平は今や、妙な縁を感じていた。
 それで、ふと、願かけするならこっちだと思ったのである。

 鐘楼の周りには、幸い誰もいなかった。それをいいことに、昌平は石段を登って鐘の下へ行き、
手袋を外して触れてみる。
 一月の冷気を纏う厳かな青銅は、昌平の右手に残る火照りを一息に奪った。

417:286
08/05/13 02:04:11 mj+SNILw
以上です。

すみません、箱根駅伝どころじゃありませんでした。
正月って意外に短い。とかそういう問題じゃない。
時事ネタだし時期を逸したと投げてたんですが、GWにふとファイル見つけて、やっちゃいました。

折角(?)遅刻したので、一応、キスマダというお題に現代恋愛で敢えてガチ勝負してみたつもりです。

418:名無しさん@ピンキー
08/05/14 02:04:25 E128qef6
あんた最高だよ!
待っててよかったよ!

419:名無しさん@ピンキー
08/05/14 02:35:24 DAeuSEZs
素晴らしい

420:名無しさん@ピンキー
08/05/14 10:32:09 wdzVwhA5
>>417
あんたはその勝負に勝ったよ!

エロも話もしっかり楽しませていただきました。GJ!

421:名無しさん@ピンキー
08/05/14 11:47:24 Rrj6cIK9
>>418
ずっと待っててよかった。GJすぐる。
ハートも満たされるようなハッピーエンド続編なんか期待したくなる神っぷり。
とにかく感情移入できる作品だったから、あっという間に読み切ってしまったぜ。

とりあえず、もう服着てもいいかな?

422:名無しさん@ピンキー
08/05/14 11:48:23 Rrj6cIK9
安価ミスった…orz
λ...<しゃぶってくる

423:名無しさん@ピンキー
08/05/15 04:12:02 c9onMz9d
GJ!
幸せに終わって本当にうれしい
・・・やっと俺の冬が終わった

424: ◆k4Av.kXE.M
08/05/16 20:40:29 ZEEMESls
投下、黒いです注意。

425:先輩ハ後輩ノ物 ◆hzfGxHJVZk
08/05/16 20:41:18 ZEEMESls
床にペタンと尻餅をついた先輩が、涙に濡れた目で俺を見上げている。
俺は息を荒く弾ませながら、ズボンをトランクスごと脱いでいった。

こうなった経緯を説明しよう。
俺は、今年入ったばかりの新入社員。新人だと言うのに(新人だからか)、碌に仕事の仕方すら教えられない内から、こき使われている。
今日も、仕事を押し付けられて、夜遅くなり会社に残っているのは、先輩と俺だけになってしまった。
先輩。春日ゆき先輩。
俺の5年前に入社した、専務の娘であり……正真正銘のお嬢様だ。
ふわふわの髪。会社の制服に包まれながらもメリハリの効いたボディ。なにより、おっとりとしていて優しく包み込んでくれる感覚。
今日も、わざわざ俺の仕事に付き合って残業してくれた(教育係のチーフは、さっさと帰りやがった)。
やっと、仕事が終わった俺は、開放感から浮かれて。今思うと随分と馬鹿なことを口走った。
「春日先輩は、彼氏とかいるんですか?」
本当に馬鹿だとは思うが、俺はそう尋ねながら先輩に彼氏がいるだなんて思っていなかった。
女子高育ちで、短大出だという先輩は、男とは無縁ですごしてきたと信じて疑ってなかった(ある意味、それは正しかったのだが)。
そして、身のほど知らずにも、俺が初めての彼氏に立候補してやると意気込んでいたのだ。
「はい。企画部の貴之さんと……。お、お付き合いさせてもらってます」
頬を真っ赤に染めて、そう言う先輩は、とても可愛らしかったけれども。
俺は、勝手に信じていた女に裏切られ、崖から突き落とされたような気分になっていた。
「き、企画部の貴之って、社長の息子の?」
一方的な恋慕の情は、打ち明ける前に砕け散り。しかも相手は、社長の息子で頭脳明晰、美形様と来たもんだ。
俺は、自分の中で黒いものが吹きあがるのを感じた。
先輩への好意は悪意へ、恋慕は欲情へと姿を変え。俺は先輩を、俺を裏切った女をただ滅茶苦茶にしたいという気持に突き動かされた。
「じゃあ先輩は、アイツとセックスしてんのかよ」
当然投げかけられた、汚い言葉に先輩はきょとんとし。
「え? えっ?」
何を言われたか、理解できていない先輩の体に手を伸ばす。
今までずっと、見つめてきた、その大きな胸を制服越しに揉みしだく。
「もう、アイツのチンポをこの馬鹿でかい胸で挟んだり、マンコに入れてアンアン喘いだりしてんのかって聞いてんだよ!」
「い、いやぁぁ~~」
正気に戻った先輩が、俺を跳ね除けようとするが。お嬢様は本当に非力で、俺は思う様、夜毎に妄想していた体を撫で回した。
「やめてようぅ、ひっく、わ、私、そんなことしてな」
バシッ!
親にも叩かれたことが無かったであろう顔を俺は、はたいた。
「嘘つくんじゃねぇ! いい年こいた大人が付き合っていて、何にも無えわけないだろ!」

426:先輩ハ後輩ノ物 ◆eSuXezjSBE
08/05/16 20:41:52 ZEEMESls
俺は、酔っていた。筋違いの復讐に、惚れた女を暴力で支配する暗い官能に、そして先輩の体の服越しでも感じ取れる柔らかい感触に、俺

は酔っていた。
「ほ、本当、ぅ、うぅ、私、お付き合い、始めたばかりで、まだキスも……」
それを聞いて、俺は自分を突き動かしている暗い衝動が、より高まるのを感じた。
「他の男と付き合ったことは?」
「無い……です。私ずっと女子校育ちで、だから」
震えながら答える先輩は、もう手に届かない高値の花でも、憧れの先輩でもなく。
狼の前でおびえる、子ウサギにすぎなかった。
「じゃあ、俺が初めての男になるわけだ」
「ひっ!」
先輩が、恐怖の表情で俺を見ている。
もう、ほんの10分前の、あの暖かい関係には二度と戻れないだろう。
だが、それでも良かった。
どうせ手に入らないのなら、俺の手で汚してしまいたかった。
俺以外の誰もが、目をそむけるほど無残に、徹底的に。
「お、お願いします。処女は、バージンだけは、お願いします。お願いします」
つい先ほどまで、やさしく俺の面倒を見ていてくれた声が、必死になって俺に懇願している。
その事実に俺は股間をたぎらせながら、精一杯優しい声で嘘をつく。
「ああ、いいぜ。俺は先輩のファーストキスをもらえれば満足だよ」
先輩が戸惑った表情を浮か。俺が考え直したら大変だと思ったのか慌てて頷く。
「は、はい。私のファーストキスを○○君にささげます」
俺は先輩を突き飛ばした。
尻餅をついた先輩の目の前で、俺はズボンを脱ぎ捨て―今にいたると言うわけだ。

427:先輩ハ後輩ノ物 ◆eSuXezjSBE
08/05/16 20:42:30 ZEEMESls
恐怖と驚愕に、目をそむけることも忘れ、眼前の俺の息子を見つめる先輩。
その視線の所為で、俺の息子はますます元気にいきり立っている。
「なんで、約束、ちが、助け」
涙が伝っている柔らかい頬に、清楚なお嬢様の顔に、俺は、チンポを押し当てる。
優しく面倒見が良い先輩の綺麗な頬に、獣欲にかられた恩知らずな後輩の、俺の身勝手な復讐心で、おぞましい欲望の証が塗りたくられて

いる。
その背徳と快楽の、なんと素晴らしいことか。
「ああだからさ、先輩のファーストキスの相手は、俺のチ・ン・ポ」
そうだ。こんなことをすれば、こんな酷いことは、一生先輩の心に傷となって残るだろう。
今後、他の男とキスをするたびに思い出す。初めてのキスの無残な経験を、俺という男のことを。
先輩は、もう一生キスできないかもしれない。そして、それは俺の望み。
俺は、先輩の口元にチンポを持っていくが、薄紅色の門は固く閉ざされ、中に進入することが出来ない。
「先輩。俺はいいんですよ。無理矢理、下の唇に突っ込んで、そっちのファーストキス、いやバージンを貰っても」
そういうと先輩は、体を震わせ。
観念したのか、目を閉じて、唇をかすかに開いた。
だが俺は、そこにチンポを捻り込んだりはしなかった。
それじゃあ、駄目なんだ。
「目を明けろ、ちゃんと見て、自分から咥えるんだ」
ああ、先輩の恐怖と葛藤が、伝わってくる。
だけど、先輩に選択肢は無い。
「早くしろよ。それとも」
先輩は、その小さな口を精一杯大きく開いて、俺のチンポを咥えた。
女の子の大切なファーストキス。きっと年頃になったときから、様々な想像を巡らせ、輝かしい未来に思いをはせていただろう。
好きでもない男に、ましてやチンポに奪われるなんて、考えもしなかった筈だ。
俺は、先輩の暖かい口の粘膜と、熱くぬめった舌の感触。そして何よりも先輩の大切な物を奪い、汚した達成感、嗜虐心で即座に射精を開

始した。
慌てて、口を離そうとする先輩の髪をつかみ、喉の奥へと、精液を二度、三度と浴びせ掛ける。
咳き込み、吐きだそうとする先輩の口の中、歯がこすれて激痛が走るがそんな事はどうでもよかった。
例え、噛み千切られても(この後に及んでも、俺は、お人好しな先輩が故意にそういった事をしないと確信していたが)先輩の口の中を陵

辱し、俺の精液を先輩の胃の中に流し込みたかった。
どのくらい時間がたっただろうか。何度、先輩の口に欲望を吐き出しただろうか。
俺が、チンポを先輩の口から抜き出した時。
先輩の目は虚空を見つめ。鼻からは、鼻水と逆流した精液が溢れ出し、頬は涙と塗りつけた先走り汁で、ぐちょぐちょに濡れ、口からはヨ

ダレと精液がこぼれ出ていた。
おそらく、親に見せたって、今の先輩を先輩だとは分からないだろう。
先輩にあこがれていた奴らも、先輩の友達も、世間の誰だって、今の先輩の顔を見たら、汚いものを見たと目をそむけるだろう。
だが、俺にとっては、世界中で俺にとってだけは、今の先輩の顔が、征服され、蹂躙されつくした女の顔が、一番の宝物。
俺は、呆然としている先輩の服に手をかける。
「先輩、やっぱり処女も貰うよ」
絶望に歪む先輩の顔を見て、俺は、下半身に再び欲望がたぎるのを感じていた。

428: ◆q2/HRS.XTk
08/05/16 20:42:56 ZEEMESls
398氏。希望と違っていたらゴメン。
もう一作、糖化?

429:初めてのキス ◆q2/HRS.XTk
08/05/16 20:44:08 ZEEMESls
「んっ」
いけない、声が出てしまった。
私は、慌てて向かいの席に座っている新人君の方をうかがう。
すでに社内に残っているのは新人君と私だけだ。
私は、今年で2X歳になるOL。この新人君の教育係で、今日も残業中だ。
新人君は、真面目ないい子だけど。入社するまでずっと女子校育ちだった私は男の子に免疫が無くて、変に意識してしまう。
ちょっと子供ぽい顔つきに反して、大学では、野球をやっていたという新人君は中々に逞しい体つきだ。
もし無理矢理、襲われたら……抵抗できないだろう。
泣き叫ぶ私を新人君が、組み伏せ。まだキスをしたことも無い口に、男の物を―って、いけない、いけない。
気分転換に覗いた、エッチなスレの影響で変なことを考えてしまう。
そこに載っていたのは、お嬢様な先輩OLを逆恨みした後輩が襲う話。
こんな後輩と一緒にしたら、新人君が可哀想だ。
大体、私なんて、お話の中の先輩OLみたいにお嬢様と言うわけでもないし、美人というわけでもない。
ありふれたOLにすぎない。
唯一、変わった点があるとすれば、この性癖ぐらいだろうか。
小学生の頃。
帰り道に落ちていた大人の雑誌。
一緒にいた皆と、いやぁねぇと話し合いながらも興奮して、好奇心を押さえきれずに家に帰るや、すぐさま引き返して拾いにいったのだ。
ドキドキしながら、服の中に隠して持ちかえり。部屋の中で夢中でページをめくったその雑誌には、フェラチオ特集と書かれていた。
女教師が、ナースが、女子校生が……そしてOLが、男の人の物を舐めて、口に含んで、しゃぶる写真が満載されていた雑誌。
肝心の、男の人の部分はモザイクがかけられていたものの、小学生の私には、あまりにも衝撃的で。
いつしか、手はスカートの中に入りこんで。私は初めての自慰行為にふけった。
それ以来、私は定期的に男の人の物を自らの口に含む妄想で自慰をするようになったのだ。
そんな知識を先に身につけてしまった為か、実際の男性とは、全然縁が無いのだけれども。
何せ初めて、まともに緊張せず話せた男性が新人君なんだから、自分の初心さ加減が嫌になってしまう。
……新人君もあんな雑誌見たりするのかな。
ふと浮かんできたそんな言葉を頭を振って振り払う。何を考えているんだ私は?
……新人君もあんな雑誌を見て、オチンチンをしごいているのかな。
だけど、振り払えば振り払うほど、言葉はからみついて湧きあがってくる。
……もしかして、新人君。私の口にオチンチンを突っ込む想像をして、白いの出してるのかな。

430:初めてのキス ◆q2/HRS.XTk
08/05/16 20:44:29 ZEEMESls
「そんなわけないじゃい。馬鹿!」
真面目で好青年の新人君が、私なんかに興味あるはず無い。きっと彼女がいるだろうし、私なんか教育係として色々と注意しているし、む

しろ煙たがられているはずだ。
「す、すみません。何所か間違っていましたか!?」
気が付いたら、向かいで仕事をしていたはずの新人君が、すぐ側に立っていた。
書類を持って、途方にくれている。どうやら出来あがった書類を見せに来たらしい。
「ご、ごめんなさい。違うのよ、こっちの事でっ」
慌てて、書類を受け取ろうとしたら。肘が湯呑に当って、倒してしまった。
中に入っていたお茶が、新人君のズボンの中央にシミをつくる。
「きゃっ、ごめんなさい!」
私は、さらに慌てて、ハンカチを取り出すと新人君のズボンをふき取る。
「「あっ」」
私の手の中、ハンカチとズボンと下着越しに、新人君の物が見る間に硬く、大きくなっていくのが感じ取れる。
「……すみません」
一瞬、呆然としてしまったけれど、顔を真っ赤にして謝る新人君の声に、私は我に帰った。
「わ、私が悪いんだから、気にしないで。ほら、おと、男の人は、そういうのしょうがないっていうしっ!」
自分でも何を言っているのか分からない慰めの言葉が、止めとなったようだ。
新人君は、涙を浮かべると、
「乾かして来ます!」
と言い残して、部屋から走り去っていった。
一人になった私は、無意識のうちにまだ感触の残っている手を口元に近づけ―ミシっという音が、その時、どこからか響いた。
周囲を見渡すが、誰もいない。会社に残っているのは新人君と私だけなんだから当たり前だ。
同僚OLから聞いた怖い話を思い出してしまい。先ほどまでとは、違ったドキドキが私を包む。
心細くなった私の足は、新人君を求めて歩き出していた。

431:初めてのキス ◆q2/HRS.XTk
08/05/16 20:45:11 ZEEMESls
新人君が、何所にいるかはすぐにわかった。給湯室の明かりがついている。
そういえば、あそこには旧式のストーブが置いてあったはずだ。今更だけど、ドライヤーを貸したほうがいいだろうか。
そんなことを考えながら、近づいていくと。
「……! ―先輩っ!」
新人君が、私の名前を呼んでいた。
苦しそうな、切羽詰った声。もしかして助けを求めている?
私は急いで給湯室に駆け込んだ。
「どうしたのっ! 何かあったの! 大丈夫!」
扉を開けた、私の目の前。下半身を丸裸にして、一生懸命、手でオチンチンを擦っている新人君が居た。
私がはじめて見る(幼い時、父の物を見たかもしれないが、あやふやな記憶の彼方にいってしまっている)、モザイク無しの男性器。
「すみません! すみません! 俺、ずっと、先輩のこといいなって思って、憧れてて、それでっ、さっきのでたまん無くなって! スケ

ベな妄想で、頭の中一杯になっちゃって! すみません! すみません!」
私に気づいた新人君は、下半身裸のまま、土下座して謝り続ける。
嘘、でしょ?
私で、私なんかで?
もし、新人君が女慣れした「男」だったら、私は嫌悪や恐怖を感じていたかもしれない。
でも、今の私は(完全に主導権を握っている安心感もあっただろうが)、新人君がとってもいじらしく、可愛らしく感じられた。
私は、泣きながら謝り続ける新人君のそばにいくと。手を伸ばした。
「ごめんなさいね。私が……刺激しちゃったのね」
手に熱い感触。
「せ、先輩!?」
新人君が、慌てている。だけど、私はもう止まらなかった。私は普段の自分では絶対に出来ないような事をして、絶対に言わないような事

を言う。
「私の所為だから。責任、とらないとね」
すでに新人君のオチンチンは、臨戦体勢に入っていた。
身を起こして、目を白黒させている新人君のオチンチンに顔を近づける。
むわぁ、と青臭い匂いが鼻孔を陵辱する。
鈴口から、濃い先走りが漏れ出ている。その場所へ、私はゆっくりと伸ばした舌を近づけ。

432:初めてのキス ◆q2/HRS.XTk
08/05/16 20:45:51 ZEEMESls
クチュリ、ドピュッ、ピュピュッ

舌先が触れた瞬間。新人君の体が激しく振動し、勢い良く飛び出した精液が、私の口の周りと床に飛び散った。
「うっ、あっ、ああ、せ、先輩ぃ」
だけど、新人君の物は、まるで劣えず。むしろより、大きくなったように見える。
私は、あの、昔拾った雑誌に書いてあったように舌を這わせて、新人君の精液を拭い取ると、亀頭の全てを口の中に含んだ。
歯が当らないように注意をしながら、舌先で亀頭の裏側を刺激しつつ、唇に力をこめ、締めつけながら、頭を前後に動かして、竿を唇で摩

擦する。
口の中で、新人君が喜んでいるのがわかる。
ブジュッ、ンプッ、ングング、ブチョッ、ングゥ、チュバッ、チュボッ。
獣は、服従の印にお腹を見せるというけど、男の子の急所を握っている実感。
私の舌先一つで、男の子を手玉に取っている実感がして、ゾクゾクする。
私は、上目遣いに新人君の様子を伺いながら、オチンチンをしゃぶり続ける。新人君と目が合い。
その時、ひときわ激しく、新人君のオチンチンが口の中でひくつき、喉の奥へと精液が叩き付けられる。
思わず、私は口を離して、咳き込んでしまった。
「ンクッ、ケホッ、ごめんね。飲んであげられなくて、これで満足できた?」
新人君がとろけた顔から、怒った顔になった。
「先輩・・・・・・俺・・・・・・!」
それを見て私は、正気に戻った。
なんてことを、こんなのセクハラですら無い。淫乱な変態女、丸っきりの恥女だ。
もう新人君と顔を合わせられない。辞表を出そう。
私は、無言で逃げ出そうとして、新人君に腕を掴まれた。
もしかして・・・・・・私を?
そうされても仕方が無い。むしろ私の方が挑発したのだ。
「俺、先輩の事好きです! 付き合っている奴が居ても奪い取りたい! 相応しい男になりたいです!」
そういうと、新人君は私の唇に顔を―
「だ、駄目。私、さっき! き、汚いからっ!」
私は、夢想だにしなかった事態に、慌てて新人君を止めようとするけど、新人君は止まらなくて。
「汚くありません。先輩は全部綺麗です!」
そんな、照れる。じゃなくって、ついさっき新人君のをお口に含んだばかりっ!

あっ。

これが、私のファーストキス。


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