キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4at EROPARO
キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4 - 暇つぶし2ch250:クリスマス投下 4/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:28:02 DehupfjE
クリスマスイブは、このレストランがもっとも賑わう日であり、最大の掻き入れ時であった。その為、いつもの人数では人手が足りず、一頼も臨時で出勤する事になった。
もっとも、一頼にとっては寧ろその方が都合良く、仕事に忙殺されていた方が、余計な事を考えずに済むので有難かった。

クリスマスに正月、一頼は冬休みに彼女と過ごすプランを目一杯立てて楽しみにしていた。
苦労して人気アーティストの大晦日ライブのチケットを手に入れ、喜び勇んで彼女に渡しに行った矢先の突然の破局。チケットは彼女の手に渡される事無く、二枚とも一頼のリュックの中に眠っていた。
ネットで転売すれば、高値が付くのは分かっていたが、今更金を手にしたところで一頼の心の空白は埋まらないのを、彼自身理解していた。

彼女と過ごす筈のクリスマスイブ。福地家のクリスマスは、食卓にチキンとケーキが並ぶだけの簡素なもねだから、自室に籠って落ち込んでいた事だろう。
他のアルバイトたちは、イブに臨時出勤など真っ平御免とことごとく断ったが、一頼だけは快く引き受けた。
そのお陰で、思いがけず真理亜のサンタクロース姿を見られのは、どん底の一頼の、細やかな幸運だった。


251:クリスマス投下 5/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:31:08 DehupfjE
皿洗いに食材の用意にと、一頼は雑務に追わていたが、ふと視線を上げればそこに真理亜がいる。
真っ赤なサンタ服は、他のウエイトレスより遥かに目立つのだから、気になるのは当然の事だが。つい真理亜の働く姿に見とれてしまう。
客のいるフロアーから厨房を見られる店の造りの為、一頼からも真理亜の働く姿は見る事ができた。
きびきびと料理を運び、明るく接客する真理亜は、見ていてすがすがしい。そんな真理亜を見ていると、前向きに仕事しようという意欲が沸いてくる。

チャリン

と、スプーンの落ちる音で一頼は我に帰る。
意欲が沸くなどと思いながら、つい真理亜に見とれてしまっていた事に気がついた。
落としたのが食器でなく、スプーンだったのは幸運だった。すぐに拾おうとしゃがみ込んだが、調理台の下に入り込んでしまっていた。
仕方なく床に這いつくばって、スプーンに手を伸ばす。
と、一頼の視界隅に飛び込んで来たのは、ミニスカートのサンタクロース。
店内は暖房が利いているとはいえ12月も下旬だが、ストッキングを穿いていない素肌の脚が、一頼のすぐ側を通り過ぎる。


252:クリスマス投下 6/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:33:53 DehupfjE
サイズが小さめという、丈の短いミニスカートからは、太過ぎず細過ぎず、血色の良い健康的な太ももがのぞいている。
女性的な柔らかなラインの、きめ細やかな素肌の美しい太ももに、一頼の視線は釘付けになった。
ミニスカートのサンタクロースも、一頼の存在に気づいていないのか、お尻をこちらに向けて無防備に前屈みになる。
一頼も思わず床に顔を擦り付けて、喰い入る様に覗き込んでしまう。





ホワイトクリスマスだ


一頼にとって思いもよらぬ幸運だった。
パンチラだけでもラッキーなのに、しかもの真理亜のサンタ服純白パンチラだから感動ものだ。

と、
一頼はそんな風に想う自分が微笑ましかった。
失恋のショックも、ミニスカサンタのパンチラ一つで忘れてしまうのが滑稽で、自分で自分を笑ってしまう。
男の性というやつか。だがいつまでも落ち込んでいてもしょうがない。他の女性に興味がわくなら、自分もいつかは失恋から立ち直れると、そう思った。


「そろそろ休憩だな。福地、先に休憩入っていいぞ。」

一頼は一瞬ビクリとしたが、鈴木は一頼になど興味無いという風に忙しく働いていた。



253:クリスマス投下 7/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:36:27 DehupfjE
「それじゃお先に。」
と会釈して、一頼は休憩室へと退却した。


椅子に腰を下ろし、ほっと一息付く。
仕事中にスカートを覗いていたのがバレたかと、一瞬冷やりとしたが、誰にも気付かれなかった様だ。

それにしても、一人休憩室に居るとつい、サンタクロースからの、ちょっとエッチなプレゼントの事を思い出してしまう・・・。
真っ赤なサンタ服からのぞく、純白の下着に包まれた、女らしい丸みをおびたヒップライン。
鏡を見なくても、顔がニヤけているであろう事は、一頼自身にも分かっていた。


そんな折、ガチャリと部屋のドアが開く。

「お疲れ~。」

明るい声と共に入って来たのは、足取りも軽やかなサンタクロースだった。
一頼は慌てふためいているのを悟られまいと、必死に平静を取り繕う。

「お疲れ様です。」

軽くおじぎをする一頼の、テーブルを挟むで向かい側の椅子に、真理亜は腰を下ろした。

「イブは忙しいって聞いていたけど凄いね、予想以上だよ。」

さっきの件に関しては、真理亜はまったく気づいていない様子だ。
たが、こうして真正面に座られると、必然的に顔を合わせる事になってしまう。


254:クリスマス投下 8/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:43:31 DehupfjE
いつも交代で休憩を取っているので、こうして真理亜と一緒に休憩するのは、一頼は始めてだった。
仕事の前などに話をすることは良くあったが、こうして二人だけで面と向かって話をするのは始めてだ。
嬉しさも後ろめたさもあったが、気恥ずかしさが先に立ち、どんな顔をすれば良いのか正直困っていた。

真理亜の方は、今まであまり一頼と話す時間が無かったが、少しゆっくり話せる時間ができて楽しみだった。

「福地君、この服似合ってると思う?」

真理亜は、自分が気に入った衣装を、仕事前に一頼が誉めてくれたのが嬉しくて、ついまた聞いてしてしまった。
一頼は、仕事中に真理亜の事をジロジロ見ていたのを、気づかれたのではないかとドキドキしながら答えた。

「とっても似合ってますよ。」

自分のセンスを理解してくれる人が居るのが、真理亜には嬉しかった。

「やっぱり、今日はカップル多いね。羨ましいよ。」
気が緩んだのか、つい真理亜の本音が溢れる。
しかし、それは一頼にはとても意外な一言であった。
「真理亜さん、彼氏いないんですか?」

一頼の問いかけも、真理亜にとっては、まったく予想外のものだった。



255:クリスマス投下 9/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:45:59 DehupfjE
「えっ! 私!?
私なんて全然ダメだよ。全然モテないから。」

真理亜は、激しく手を振り全力で否定する。
嘘をついている様には見えないのだが、一頼にはどうにも信じられない。

「真理亜さんみたいなキレイなひと、男は放って置かないと思うけど。」

一頼も気が緩んだのか、『キレイなひと』と、うっかり本音を言ってしまった。
「私なんか、ホント全然モテないから。
いつもフラれてばっかで・・・
恥ずかしい話、19にもなって恋愛経験ゼロ。キスすらした事ないんだよ。」

真理亜はガックリ、とうつ向いて肩を落とす。

「フラれて、フラれて・・・
去年の12月も高校の同級生に告って、あっけなく玉砕。去年のクリスマスは、マジで超凹んでたなー。」

と、顔を上げた真理亜は、一頼に向けて、笑顔を作って見せる。

「まあ、一年も立てば、さすがに立ち直るけどね。」
真理亜の明るさに、ずいぶんと励まされた一頼だったが、その明るさの裏にそんな過去があった事に、一頼はただ驚かされるばかりだった。
今も一頼を見詰める真理亜の笑顔は、太陽の様に明るく温かいと、一頼には想えた。



256:クリスマス投下 10/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:48:50 DehupfjE
「でも、福地君はいいよね、かわいい彼女がいるんだもん。羨ましいぞ色男。」

真理亜の一言に、忘れようとしていた痛みが、再び一頼の胸を締め付ける。

「実は、ボクも一週間前に振られちゃいまして。」

できれば、今は触れずにそっとして置いて欲しいと、一頼は思ったが。真理亜に悪気は無い事は、彼にも良く分かっていた。

「えっ!ウソ?!
だって、この前お店に来た時は、あんなに仲良さそうだったじゃない。」

うつ向いて、一頼は答える。

「あの次の日ですよ、突然別れようといわれて。
あいつ、それからボクの友達と付き合い始めたみたいで・・・。」

一頼は、ここで真理亜の様に、もう立ち直ったと笑顔を作ろうとした。
しかし、失恋の痛手は一頼が考えているよりも深く、真理亜に笑顔を見せる事などできずに、ただうつ向いている事しかできなかった。

「うわっ。 友達に彼女盗られちゃったのか、そいつはキツイなぁー。」

真理亜がどんな顔で話しているのか、うつ向いたままの一頼には分からない。

「大丈夫、福地君ならきっとすぐに新しい彼女見つかるよ。」

真理亜は明るく一頼を元気付け様とするが、今の一頼には、その明るさが逆に辛く感じられた。



257:クリスマス投下 11/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:52:29 DehupfjE
「まあ、恋愛経験ゼロの私が言ったんじゃ、説得力無いか。
それに、こういう時って、慰められると、余計凹むんだよね。」

一頼の手を、一回り小さな真理亜の白い手が掴む。
驚く一頼の手ををグイグイと引っ張り、無理矢理椅子から立ち上がらせると、そのまま部屋の外に連れ出そうとする。

「ちょっと、真理亜さんどうしたんですか!?」
「いいから、付いて来て。」

そう言って真理亜が来たのは、クリスマスの飾りや季節ものの登りなどをしまっている、物置として使われている部屋だった。

「ここなら、仕事中は誰も来ないから。」

そう言って、真理亜は一頼を、部屋の一番奥へと連れて行く。

「してあげる」

真理亜の言葉に一頼は当惑する。

「ま、真理亜さん、ふざけないでくださいよ。」

一頼の目に映る、真理亜の顔はふざけてなどいなかった。真剣な眼差しが、一頼の瞳をじっと見詰めている。

「私からの、クリスマスプレゼントだから。

私じゃ嫌かな?」


真理亜自身、驚く程大胆な行動だった。
失恋の痛みに耐える一頼に、掛ける言葉の一つも無い自分を歯がゆく思い。どうにも成らない強い感情が真理亜を突き動かしていた。


258:クリスマス投下 12/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:54:45 DehupfjE
失恋の孤独感は、真理亜も痛い程知っている。今、彼女の前に居る福地一頼も、その失恋の痛みに苦しんでいる。そんな一頼を放って置く事は、真理亜にはできなかった。
まるで身体を引き裂かれ、奪い取られる様な喪失感。光を見失い、暗闇の中に一人置き去りにされる絶望感。失恋の直後は、誰でもそんな孤独感にさいなまれる
真理亜は、そんな一頼に、一人ではないと伝えたかった。言葉では伝わらない想いを、自分の温もりを、一頼に伝えたかった。


「そんな、真理亜さんが嫌な訳ありません。
でも・・・。」

一頼自身、真理亜に好意を抱いていた。それは拒む理由には成らなかったが、ただ安っぽい同情をかけられるのは嫌だった。
そんなものは自分が惨めになるだけだから、一頼はそれを躊躇った。
だが、真理亜の瞳の奥には、それとは違う、もっと誠実な光が宿っていた。

「なら、いいよね。
お互い、恋人いないフリーなんだし。
時間無いから急いで。」

真理亜の言葉に促され、一頼は思い切ってベルトの金具を外した。
性的な期待感よりも、陰部を晒け出す事が恥ずかしいと感じた。

露になった一頼のペニスに、真理亜は顔を近付け、唇で愛撫を始める。


259:クリスマス投下 13/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:57:22 DehupfjE
一頼のお辞儀したペニスを指で支え、真理亜は亀頭の先から愛撫を始める。
目を閉じて、唇で一頼の感触を確かめながら、少しずつ口を動かす。
キスの経験すらない真理亜には、無論フェラチオの経験など無かったが、本能に任せ、言葉に成らない想いを、唇に乗せて愛撫する。
一頼も、真理亜の唇の感触をペニスに感じていた。
目を閉じたまま、ゆっくり動かす唇から、真理亜の想いは快感となって伝わってくる。
羞恥心よりも性欲の方が先に立ち、一頼の股間は、徐々に硬くそそり勃って行く。
真理亜も、知識として勃起という言葉は知っていたが、次第に大きくなる一頼のペニスに戸惑いを覚えた。
亀頭はどんどん膨れ上がり、陰茎は太く硬直して行く。最早指で支える必要は無く、逞しく天に向かってそそり勃とうとしていた。
わずかの内に倍以上の大きさになったペニスに驚愕しながらも、真理亜は、一頼が自分を求めている事を強く感じていた。
かつては、男に振られた経験しか無かった真理亜だが。今、一頼は、こうして真理亜を求めている。
真理亜もまた、そんな一頼を求めた。
真理亜は、一頼の男としての象徴を、その口の中に受け入れて行く。



260:クリスマス投下 14/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 13:59:18 DehupfjE
一頼のペニスは、完全に勃起しようとしていた。
その肥大した亀頭は、真理亜の口の中へ含まれて行く。
真理亜の口の中は温かく、彼女の体温が心地良かったた。
真理亜の温もりを感じ、遂に完全に勃起した一頼のペニスは、更に激しく真理亜の愛を求めている。

口の中で、真理亜も一頼の温もりを感じていた。
勃起したペニスは、口の動きだけでは愛撫しきれないサイズになっている。真理亜は頭全体を振り、亀頭全体から竿にかけてを、唇で愛撫する。
その動きは、より強い快感となって、一頼に伝わって行く。
そして、真理亜自身も、唇に感じるフェラチオの感触に、快感を覚え始めてていた。唇で感じる、一頼の温もり。真理亜はそれを激しく求めていた。
孤独に震え、一人で居ることに怯えていたのは、一頼ではなく、真理亜自身だった。
表向きは明るく振る舞っていても、過去の失恋を未だに引きずっている真理亜だから。同じ失恋の痛みに耐える一頼に、自分自身の姿を垣間見た、だから放っては置け無かった。
何よりも、人の温もりを求めていたのは、真理亜自身に他ならなかった。



261:クリスマス投下 15/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 14:10:29 DehupfjE
真理亜は、そんな自分の弱さを分かっていた。
いつもは、そんな自分を変えたくて、努めて明るく振る舞ってきたが。今は、今だけは、弱い自分も受け入れる事ができた。

貪る様に、真理亜は一頼のペニスを求める。一頼の温もりを求めて、ペニスをその唇で愛撫する。例え恋人同士でないとしても、今だけは、一頼を愛したい、愛されたいと、強く想った。
せつない願いを込めた真理亜のフェラチオは、強い快感と共に、一頼の心に響いた。
真理亜の体温が感じられる、温かなフェラチオ。空っぽになっていた一頼の心は、熱い想いで満たされて行く。一頼も、また、真理亜の温もりを激しく求めていた。

真理亜と一頼。二人は二人共、お互いにお互いを求め合っていた。

真理亜の唇が、一頼のペニスに絡み付く。ねっとりと、濡れた唇が這う感触は、至上の快楽となって、一頼に伝わる。
一頼の真理亜への想いは、激しい射精感を伴って高まって行く。その想いが最高潮に達した時、熱い想いはスペルマと共に奔る。

真理亜の口の中に、一頼のペニスから温かい何かが溢れてくる。
一頼の精液。
真理亜は奔る一頼の精液を、その口で感じていた。



262:クリスマス投下 16/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 14:13:08 DehupfjE
真理亜は目を閉じたまま、一頼の精液を味わう。口の中全体に広げて、その温もりを感じ取っていた。
私のフェラチオで射精した一頼の精液。そう想うと、堪らなく愛おしく感じられた。
真理亜は目を開き、口のなかのスペルマを集めると、手の平にそれを吐きだした。真理亜の唇から、だらりと白濁した精液が溢れ落ちる。

「これが福地君の精液。」
真理亜は、目に見える物として一頼の精液を目にした。例え一時でも、一頼との繋りがあった事が嬉しかった。

「ホワイトクリスマスだ。

エッチなクリスマスになっちゃったね。」

と、真理亜は笑顔を作って一頼に見せた。

「真理亜さん、あの、ボク・・・。」

何とか自分の気持を伝え様とする一頼を、真理亜の言葉が遮った。

「さあ、もう戻ろう。
休憩時間終わりだよ。」

くるりと背を向けて、真理亜は部屋を後にする。
一頼もズボンのベルトを締め直し、慌てて真理亜の後を追った。



閉店後の店内はガランとしていた。
灯りを消した店内は、酷く物悲しい。祭の後は、何故こんなに寂しくなるのだろうと、真理亜は思った。
サンタの衣装も着替え、いつもの鈴木真理亜に戻る。

「それじゃ、お先に失礼します。」



263:クリスマス投下 17/17 ◆77XCej4AVc
07/12/24 14:16:02 DehupfjE
接客担当の真理亜は、閉店したら仕事は終り。だが皿洗いの一頼には、まだもう少し仕事が残っている。真理亜は、一頼の背中だけ見て、そのまま裏口へと走り去った。

余りにも酷い振られかたをすると、再び恋をする勇気は無くなってしまう。臆病な鈴木真理亜に戻ってしまった彼女には、一頼に声をかける事はできなかった。

「待って真理亜さん。」

背中越しに聞こえる一頼の声。

「今日は、どうもありがとう。」

しかし、真理亜は振り向く事が恐かった。

「私も、恋人気分が味わえて嬉しかったよ。」

そのまま立ち去ろうとする真理亜を一頼は必死で追いかけた。

「これボクからのクリスマスプレゼント。大晦日にあるライブのチケットだけど、予定空いてる?
真理亜さんと、一緒に行きたいんだ。ダメかな?」

福地一頼は、自分の事などただのバイト仲間としか思っていないと、真理亜はそう思い込んでいた。まさか一頼からデートを申し込まれるとは、真理亜には信じられない出来事だった。

「うん、私も福地君と一緒に行きたいな。」

一頼の差し出したチケットを、真理亜はそっと受けとった。
それは、真理亜にとって、何よりも嬉しいプレゼントであった。

264:名無しさん@ピンキー
07/12/24 14:18:03 oK9RLmbO
GJ!

265:4発目投下 ◆77XCej4AVc
07/12/24 14:23:42 DehupfjE
『サンタクロースのプレゼント』
>>247-263

何とかクリスマスに間に合った。
自分の年内の投下はこれで最後ですね。
それではみなさん、良いお歳を。

266:名無しさん@ピンキー
07/12/24 15:48:09 9cCu2D5V
>>265
GJ!!
クリスマスは中止になったが、サンタさんは居たんだね…

267:名無しさん@ピンキー
07/12/25 01:09:23 zm2wkHHf
今からクリスマスバイトを探してくる

268:名無しさん@ピンキー
07/12/25 05:54:26 pw3epe7L
>>265
素敵なクリスマスプレゼントをありがとう
良いお年を!
来年の投下も期待してます

269:名無しさん@ピンキー
07/12/25 20:38:26 36JA848z
>>265
あなたのおかげで良い年が越せそうです。GJ!

270:名無しさん@ピンキー
07/12/26 17:20:53 LE4/sZ2U
緊急保守

271:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:09:57 jbWMVlgS


272:名無しさん@ピンキー
07/12/26 23:17:54 7pbRMC9C


273:名無しさん@ピンキー
07/12/26 23:20:48 j9AjQT/l


274:名無しさん@ピンキー
07/12/26 23:35:42 qTQWrpjS


275:名無しさん@ピンキー
07/12/27 00:31:22 p4VOmDjj


276:名無しさん@ピンキー
07/12/27 01:48:46 9GkZp/E1


277:名無しさん@ピンキー
07/12/27 06:49:51 k1s/1O/G


278:名無しさん@ピンキー
07/12/27 10:36:32 e0eShwWv
おまいら、どんだけファミコン世代だよw
加齢臭を感じるこのスレが大好きだ

279:名無しさん@ピンキー
07/12/27 21:12:22 INeUvZht
今来たんだが・・・。

保守してくれた方、ありがとう。

280:名無しさん@ピンキー
07/12/28 09:58:00 r2oenXiD
今年も残すところあと数日だが
年越しうpを期待する俺がいる

281:名無しさん@ピンキー
07/12/29 15:07:38 /yiVQcnQ
年末保守

282:名無しさん@ピンキー
07/12/30 11:56:26 ymgA8ZAl
mamoruze

283:名無しさん@ピンキー
07/12/30 14:44:54 ZRHsEgiz
明日はどのSSでオナニー納めするか保管庫見ながら検討中

284:名無しさん@ピンキー
07/12/31 11:10:58 v39yulE9
大晦日の保守は俺だ!
年越し投下を期待してパンツ脱いでていいか?

285:名無しさん@ピンキー
07/12/31 16:11:05 140xnmJ1
キスもまだなのに108フェラかね?

286:鐘の音
07/12/31 23:58:46 989OUvKx

 出し抜けに響いたボーンという鐘の音に、水島昌平は思わず湯呑を落としかけた。

 除夜の鐘を自宅で聞いたのは初めてだった。都心から下ること三十分の繁華街、おまけに道路を
挟んで高架が構える駅前アパートで育った彼は、下宿するまで静寂とは無縁の人間だった。
その慎ましい生家は、台所から寝室に至るまで、一年中外気と外音を取り入れる構造になっており、
どんなに寂しい夜であっても、何某かの騒音が彼の鼓膜を叩いていたものだった。
 つまり、昌平にとっての寺の鐘の音は、テレビか参列の騒めきの中で聞くものであり、炬燵に鎮座
する蜜柑の群れと一緒に聞くのは、酷く不思議な感じがしたのだ。

 しかしそれだけでは、半纏の袖を温まったお茶で濡らす理由としては不十分である。

 心の中で舌打ちをして、ちゃぶ台布巾で天板を拭きながら、昌平は炬燵の反対側を窺った。すると
そこには、先程までと全く変わらず寝息を立てる、同い年の小柄な娘の姿があった。彼と同じく半纏を
着込んで、半身をしっかり炬燵の中に埋めたまま、座布団を枕にもう二時間近くも眠っている。掌の中
には昌平と同じ湯呑が握られていたが、その中身は番茶ではなくワインであった。零すといけないので
何度か片そうとしてはいるのだが、夢うつつの彼女は未だ断固として離そうとしない。
 
 ちゃぶ台布巾を端にやって、昌平は再び湯呑を取った。残りを一気に飲み干して安全化すると、
蜜柑籠の隣において横になる。すると再び、水を打ったような静けさが下宿に戻った。

─ボーン……

 そして、二回目。低くコダマする鐘の音で、昌平の意識は再び炬燵の中へと戻された。
 いや、正確には“戻された”ではない。何気なく天板を拭いている間も、彼の意識は常にそこに
あったと言っていい。

 昌平の伸ばした足先が、娘の内腿の高めの場所に当たっていた。勿論、その接触は彼が意図した
ものでもなければ、彼に帰責するものでも無い。向かいで寝息を立てている彼女が、眠ったまま勝手に
潜って絡んできたのだ。またそれは疑いなく、暖を求めた本能的な行動であって、彼女の個人的意思
など一ミリグラムも介在しない。
 しかしだからと言って、その結果に彼の個人感情が絡まないとは限らない。実を言えば、彼は
先ほどからずっとその温かい感覚に悩まされていた。

 先ほど、昌平の半纏が安物の番茶を飲ませれたのも、八割方はこの脚が原因である。慣れない
肌の感覚を覚え、その正体を悟って一瞬思わず固まった所へ、その煩悩を見透かしたようなタイミング
で、仏の鐘が厳かに鳴り響いたのだった。

 もうすぐ二十歳になろうというのに、我ながら何ともガキ臭いことだ、と昌平は思った。しかし結局の
ところ、こういうのは年齢ではなく経験が物を言うのだろう。そして自分は、その経験値が圧倒的に
足りていない。
 そこは、認めなくてはいけない。自分には、大晦日を意中の娘と炬燵で過ごせるような甲斐性など、
どこにも無かったはずだった。


 水戸瀬優奈が昌平の炬燵で丸くなっている理由は、一言で言えば偶然である。年の瀬に全国で
吹き荒れた冬の嵐は、多くの帰省便を欠航にしたが、彼女はさらに不運なことに、自分の下宿に
すら戻れなかった。というのも、優奈は正月の間、ルームシェアしていた友人に下宿を「明け渡す」
ことを約束していて、今頃その部屋はブリザードも跳ね返す程に熱くなっているはずだからだ。

 だが、それだけでは彼の下宿に転がり込む理由として十分とは言えない。大晦日に下宿に籠って
いる変わり者は、確かに昌平ぐらいだが、一晩やり過ごすだけなら場所は他にいくらでもある。
ビジネスホテルの正月料金が如何ほどのものかは知らないが、独り身の男部屋に転がり込むのに
比べれば、いろんな意味で安くつくに違いない。

287:鐘の音
08/01/01 00:05:33 1PFX4ApQ

 そして何より、これが全く彼女らしからぬ行動だということが問題だった。水戸瀬優奈は、単に
お金がもったいないからという理由で安直に異性の家に泊まるほど天然ではないし、また昌平
のような男なら心配ないと─それは、ある意味で事実なのだが─割り切れるほどすれても
いない。

 これで他人の話なら、偶然もへったくれも無い、それは女の男に対する好意に基づいた必然だと、
昌平も言い切っていただろう。だが、仮にも九カ月程彼女に片思いしてきた身として、そしてこの
一週間のドタバタの当事者として、悲しいかな、それだけは違うと断じざるを得ないのだ。



  話はクリスマスまで遡る。端的に言えば、そこで彼女は十九年越しの失恋をした。
 相手は実家の隣に住む、生まれながらの幼馴染ということだった。出入りの激しいアパートで育った
昌平には七不思議の一つだが、幼馴染というものは互いの慕情を押し隠すサダメを背負っているらしく、
優奈は足掛け二十年、その想いを密かに温めてきた。ところが、高校を出て初めて距離を持ってみた
ところ、彼女はようやく自らの失策に気づく。そこで、この帰省のチャンスに勝負をかけに出たところ、
時既に遅かったという次第である。

 しかし、その一途さと来たら、全く尋常なものではなかった。昌平などは初め、二十年もほっとける
恋慕とはいかがなものか、などと思ったりしたものだったのだが、五月過ぎに彼がひっそりと探りを
入れた際、優奈の女友達は憐みを以ってこう言った。
 「あの子のこと幼馴染への純情さときたら、そりゃもう藤沢周平も裸足で逃げ出す勢いよ。普段の
姉御肌は何かのカモフラージュなんじゃないかってぐらいにね。まあ二人が私の知り合いで、それを
応援してるってのもあるんだけど、残念ながらアンタにつけ入る隙間はなさそうね」
 名前順で席の近いコあらまあ可愛い、なーんて程度じゃ到底太刀打ち出来ないよ、と極太の釘を
突き刺して、彼女は昌平の奢りのキリマンジャロを飲んだ。因みに、この女友達とは、今優奈の下宿で
熱く燃え上っているであろうルームメイトその人である。

 ともあれ、まさかの敗北を喫した優奈は、周囲の予想通りマラリア海溝並の落ち込みを見せ、彼女に
親しい人間は時間の許す限り、その心を励まそうと努力した。無論、その中で一番力を尽したのは、
他ならぬ水島昌平である。絶好のチャンスだからには違いないが、普段は気丈な彼女が見せた呆れる
までの落ち込みっぷりには、一友人としても見かねるものがあったのだ。

 その甲斐あってか、数日後、優奈は少なくとも表面上は、いつもの自分を取り戻した。しかし流石に
地元には帰りずらいのか、帰省の日程をずるずると延ばしていると、早大晦日と相成ってしまう。

 だが、この一週間における昌平の個人的な成果は、芳しいものとは言い難かった。優奈の復活は
気持の整理によるものではなく、単にもうどうでもいいというやけっぱちからくるものだっだ。ある意味、
人によっては後釜を狙うにベストの状態と言えるのかもしれないが、激情や絶望を逆手にとって、
相手をこちらに抱き込むような妖しいダンディズムなど、残念ながら昌平には備わっていない。
 まあこうして、要所要所でコツコツポイントを稼いでいけば、今後は希望も出るやもしれぬ。そんなこと
を考えながら、優奈を含む帰省組達を、最寄駅にて見送ったのが、今から十二時間前である。

 そして現在、2007年12月31日、午後11時47分。天候にまで振られた彼女は、昌平の目の前にて、ワイン(湯呑入り)を握りしめたままコタツムリをやっていた。
 ─悲しいかな、ただのヤケであると断じざるを得ない。


288:鐘の音
08/01/01 00:21:56 1PFX4ApQ


 三回目の鐘の音に釣られて、昌平はようやく炬燵から這い出した。そして最後の瞬間、少しだけ足先を
押し付けてみようかと思った自分に軽く自己嫌悪などしながら、のそのそと年越し蕎麦の準備を始める。
といっても、昌平のすることはトッピングに葱を刻むぐらいで、あとはスーパーの既製品をそのまま温め
直すだけである。

 水道の冷たさに慄きながら、何とかまな板を流し台置くと、昌平は慣れない手つきで、トン、トンと
包丁を使い始めた。その音が、無音の室内でやけに大きく響き渡る。
 と、その音に眠りを妨げられたのか、炬燵の主が二時間ぶりに動きを見せた。「むぅー」と低く唸りつつ、
寝返りを打とうと蠢いて、ガンっと天板にぶつかった音がする。幸い、湯呑はまだ無事であるようで、
炬燵布団は二〇〇七年、ワインをがぶ飲みする機会を失った。

「あれ、今は何年?」起きぬけにしてはしっかりした口調で、優奈は言った。
「まだゆく年」
「あーぅ、えと、『ゆく年くる年』始まったら起こして」
「もう始まるぞ」

 昌平が苦笑交じりに突っ込むと、「あ゛う」と潰れた声をとともに、彼女はようやく半身を起こした。
「ふぁー……。んっ、よく寝た」
「今年はさすがにもう寝収めだな」
「うむ。あ、でも、そう言われると、やおら二度寝したくなる気持がムクムクと……」
 そう言いかけたところで、再び鐘の音が昌平の部屋に響く。

「ありゃ?ホントにもう始まった?」
「テレビじゃねえよ」ガスコンロの火をつけながら、昌平は言った。「橋向こうのお寺さんの鐘が、
なんとも贅沢なことに生で聞こえてきてんのさ」
「へえー。こんなにはっきり」
「そ。驚いたろ」
冷蔵庫に貼り付けたタイマーを回しつつ、うんうんと頷ずく娘の姿を昌平はそっと横目に盗み見る。
あういう小動物的仕草はごく稀にしか見せないので、わりと貴重だったりするのだ。
 ……馬鹿か俺は。

 火の元の管理はタイマーに任せて、昌平は一旦炬燵に戻った。それから、何やらごそごそと布団を
まさぐっている優奈の右手に、お目当てのリモコンを押し付ける。
「ありゃ、ありがと。あれ、そういえば、紅白見てたんじゃないの?なんで消したん?」
「…………いやー、お嬢さんが余りにもよくお眠りなので、騒がしいのは忍びないなと」
「なんじゃそりゃ。まあ、ありがとね」
 優奈の寝息の方が聞きたかったから、というトチ狂った台詞は、鐘の音に諭されて無事飲み込んだ。

 優奈がチャンネルを回すと、まだ紅白をやっていた。昌平は歌謡に詳しくないが、まあ知名度は
抜群の大トリが、今は亡き作詞者の歌を熱唱しているので、何とは無しに見やっていると、すぐに
冷蔵庫のタイマーが呼びつけた。
「およよ?」
「ああ、鍋、鍋。年越し蕎麦。水戸瀬の分もあるから安心しろよ」
 座ってろ、と静止して昌平は再び台所へ立つ。背中越し「あ、いや、いいよそんな……」ともごもご言って
いるのが、実はちょっと心地いい。
 と、そこで再び除夜の鐘。全くもって、自分のダメさ加減が忍ばれる。

 さっきからタイミングが良すぎやしないかと思いつつ、一人分の蕎麦を慎重に二つに分けていると、
優奈がとてとてと台所へやってきた。座ってなよと笑う昌平に、彼女は頭を掻きつつ言う。
「いやー、ね。あの鐘の音が、ね。居候しといてコタツムリしている私の煩悩に、いやに強く響くのよ」
 そこで、さらにもう一つ、ボーンと鐘が鳴る。二人は思わず顔を見合わせ、そして揃って吹き出した。

289:鐘の音
08/01/01 00:35:58 1PFX4ApQ


 それから、優奈は昌平が諦めて放置した葱を三倍のスピードで刻みきり、彼らは妙にネギダクな丼を
抱えて炬燵に戻った。いつの間にか紅白は終わって、NHKのカメラは各地のお寺を転々としている。
 蕎麦を啜る間も、寺の鐘は淡々と回を重ねていった。喋る口と食べる口が同じなために、自然、会話は
途切れがちとなる。

 寂とした部屋を、本物の鐘と、電波越しの鐘の響きが、交互に埋めていく─

290:名無しさん@ピンキー
08/01/01 00:59:52 1PFX4ApQ
明けましておめでとうございます。


年越しうpがやりたくて未完なのに上げた。今は反省している。



すみません。くる年までに肝心のエロが間に合いませんでした。
まあでも、何だかんだ言ってフェラスレで年越しする奴なんて自分しかいまいと思っていたところ、人大杉が出ました
キスマダスレを舐めてました。本当にすみません。
新年早々全力でgdgdですが、今年もよろしくお願い致します。

さて頑張って仕上げよう。駅伝には勝つぞ~。

291:名無しさん@ピンキー
08/01/01 01:18:19 Z3KAfomH
いいよいいよーGJ!
>>280を見て、1レス保守以外のSSなんて書いたことないのに挑戦してみて挫折してたのだが、実行してくれる職人がいたとは。
今年も一年、このスレにお世話になるようだ。

駅伝と言うのは箱根じゃなくてニューイヤーのほうだとだと期待して待ってます。

292:名無しさん@ピンキー
08/01/01 03:15:31 icevStGr
これは実に良い ゆくフェラくるフェラ

全裸で待つ

293: 【大吉】 【98円】 !
08/01/01 08:13:15 RTJbdjym
>>290
素晴らしいお年玉をありがとう!GJ!!
今年もスレを守っていこうぜ

294:名無しさん@ピンキー
08/01/01 17:45:19 bBcBq1rR
年越しうp乙!
本年も良いスレでありますように

295:名無しさん@ピンキー
08/01/01 20:58:23 fDqTCAEZ
今年はいい年にしたいなー

296:名無しさん@ピンキー
08/01/03 01:19:57 Ldi04bY+
>>290
年越しうpGJ。続きも楽しみにしてるんだぜ!

と、保守

297:5発目投下 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:36:41 MP3XDCcx
あけまして おめでとうございます。m(_ _)m

今年もこのスレが良いスレに成りますように。

総数18ページです。また長くなってしまいました。

298:お正月投下 1/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:38:45 MP3XDCcx
元旦
オレ、加賀 正彦 は、クラスの仲間5人と初詣に来ていた。
いつも顔を合わせているメンバーだが、気の合う連中なので、つるむのは楽しい。だから冬休み中もこうして、正月から集まって初詣に来ている。


パンパン
柏手を打ってお参りする。
今年も良い年でありますよいに。


「おい、何お願いしたんだ?」

と尋ねられたので、ありのままを答える。

「まあ普通に、良い年でありますようにだな。」
「オレはやっぱ彼女だな、今年こそ彼女! そうだ、絵馬も書くか。」

まあ、元旦から男ばかり集っている5人だからな、彼女欲しいは全員の悲願だ。
「巨乳の彼女ができますように、っと。」

やけに生々しい願いに、一同笑ってしまう。

「ならオレは、金髪美女とキスしたい。」

みんな好き勝手な願いを書きだす。オレも調子に乗って、マニアックな願いを絵馬に書き込む。

「ならオレは、『キスもしたかことのない口でフェラされたい』だな。」

すると、スパンッと後頭部を叩かれる。

「お前ら、正月から調子に乗り過ぎ。」

矢の様なツッコミ。
まあ、確かに正月から悪乗りし過ぎか。というか、正月だから浮かれて悪乗りしてしまった。
少し反省。

299:お正月投下 2/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:40:35 MP3XDCcx
三日
またいつものメンバーでスケート場に来ている。
自分を含め、全員部活もバイトもしてないとは言え、正月から一人も欠けずに全員揃うとは、本当に暇な連中だ。
スケート靴を借りて、さっそくリンクに入るが、初めてなので、なかなか上手く滑れない。

「何だよ、そのへっぴり腰は。」
「お前だって、立ってるのが精一杯じゃないか。」

クラスメイトとコントの様なやり取りが続くが、周りで滑っている人は上手い人も多い。特に一人、氷上を自由自在に滑る女の子がいる。
黒のハイネック、黒のズボンに赤のチェックのミニスカートを重ね穿きしている。学校の制服で、スカートにジャージ重ね穿きとかは、かなり萎えるのだが。この子の着こなしは、センスが良くて可愛い。
ふと、その少女と目があった。

同じクラスの、新宮 明美 だ。

向こうも気付いて、こっちに手を振っている。

「加賀くんも来てたんだ、私はクラスの子と一緒にきてるの。 」
「オレも、いつもの5人で来てる。」

良く見れば、クラスの女子も何人かいる。男連中は、いつ見てもいつものままだが。女子は私服でメイクしていると、いつもと違う雰囲気に感じられた。

300:お正月投下 3/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:42:28 MP3XDCcx
「おい加賀、クラスの女子も来てるぜ。しかも丁度5対5だ。正月早々ラッキーだな。」

確かにラッキーだ。しかしオレは、はっきり言って他の女子にはあまり興味が無い。気になるのは、新宮だけだ。
フェミニンなショートカットに、今日はうっすらメイクをしている。
服装は、体にフィットする黒のハイネックで、胸のラインはふっくらとまるい曲線を描いている。決して大きくは無いものの、女性的な優しい曲線をしている。
ボトムスは、赤系のチェックのミニスカートを、黒のぴったりとしたズボンに重ね穿きして、いわゆるパンツ オン スカートにしている。
上下ともぴったりした服で合わせ、収縮色の黒で統一することでシャープな印象を与えている。全体として地味な印象も、ワンポイントで採用したチェックのミニで、明るく軽やかな印象に仕上げている。センスの良さが光るコーディネートだ。
他の着膨れした客の中で、新宮の切れのあるスケーティングは、鮮やかで華がある。スケートを意識したファッションからも、彼女は相当上級者であることは一目瞭然。思わず見惚れてしまう。

301:お正月投下 4/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:44:14 MP3XDCcx
ゆるりと弧を描き、新宮がこっちへ滑ってくる。
「加賀くん、一緒に滑ろう。 加賀くんはスケート初めて?」

外周につかまったまま、離れられないオレを見れば、初心者なのは一目瞭然。だが、いつまでもつかまりっぱなしでもしょうがない。新宮も見てることだし、思い切って手を離す。
開発途中のロボットのような足取りで、滑るのではなく、ガッガッと氷りを削りながら、歩いてリンクの内側に進む。

「怖がって前屈みになると滑らないよ。背筋を伸ばして、踵で滑る感じ。」

今にも倒れそうなオレの手を、新宮の手が掴む。
ごく自然、ごくごく自然に手を繋いでいる。
こいつは正月早々ついてる! ああ、初詣行ったかいが有った。

「そうそう上手上手、うまいよ加賀くん。」

うわっヤバい! 間近で見る新宮超かわいい!!
スケート場の寒さも忘れるほどドキドキしてきた。

どうもオレは昔から、こう楽しくなると、ついつい調子に乗り過ぎてしまう悪い癖がある。
コツが掴めたので、新宮にカッコイイとこを見せようと、一人で滑ろうとした瞬間。



天地は逆転し星が瞬き、視界が真っ暗になった。
後頭部に走る激痛で、オレは派手に転んで頭を打ったのだと分かった。

302:お正月投下 5/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:46:37 MP3XDCcx
ようやく視界が回復したオレは、新宮も横で倒れていることに気付いた。

「大丈夫か新宮?」

だが彼女は、苦しそうに足を押さえている。

「痛っ、足捻っちゃったみたい。」

駆け付けたクラスメイトたちに手伝ってもらい、新宮をリンクの外へ運び出す。
スケート靴を脱がすと、既にかなり腫れている。

「これは医者に見せた方が良いな。ごめん新宮。」
「うん、大丈夫だよ加賀くん、大したことないから、心配しないで。みんなも、せっかくスケートに来たんだから、どんどん滑ってよ。」

新宮は明るく笑顔を作ってみせる。が、無理をしているのは誰が見ても明らかだ。

「う~ん、まあ明美がそいいうんじゃ、私達は滑ろっか。加賀、お前が悪いんだから責任持って医者に連れて行け。」
「おう、任せておけ。新宮はオレが責任持って医者に連れて行くから。」

と言いつつも、あまりに薄情なクラスメイトたちに、かなり憤慨する。
まだ三賀日で医者は休みだが、不幸中の幸い。受付のお姉さんの話では、すぐそこの病院が丁度当番医らしい。早速新宮を連れて医者に向かう。

303:お正月投下 6/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:49:48 MP3XDCcx
「しかし、みんな冷たいよな。」
「いいよ、多分ただの捻挫だし、10人でぞろぞろ行くほどの怪我じゃないよ。加賀くんが付き添ってくれたら十分だから。」

足を負傷して、一人では歩けない新宮は、しっかりオレと腕を組んで、ゆっくり一歩ずつ歩いている。

密着。しかも、ちょっと胸が当たってる。
不謹慎かもしれないが、最高に幸せだぁ~。
薄情なクラスメイトたちよ、二人っきりにしてくれて、ありがとう。


病院は本当にすぐ近くに在った。とはいえ、片足を怪我した新宮には遠く感じられただろう。
診断はやはり捻挫。骨に異常は無いそうなので、取りあえず一安心した。

「・・・うん。オレ新宮を送って先に帰るから。じゃあな。」

院外に出て、携帯で仲間に先に帰ることを告げる。
それから精算を済ませ、新宮の所に戻る。

「ごめんね、治療費まで立て替えてもらって。」
「お年玉全部財布に入れて来て良かったよ。保健証持ってくれば、差額は戻ってくるそうだし。
じゃ、タクシー呼んで来るから。」
「ちょっと、大げさだな。タクシーなんてもったいないよ。私の家駅から近いし、電車で帰ろ。」

304:お正月投下 7/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:51:59 MP3XDCcx
確かに、いくらお年玉で懐が暖かいとはいえ、あまり出費がかさむのは正直痛い。
結局電車で帰ることになったが、出費が云々よりも、新宮と密着していられる方が嬉しい。
新宮も痛み止めが利いてきたのか、明るく話かけてきて、ちょっとしたデート気分。後であの神社にお礼参りに行かなければ。


新宮の家は、駅に面した住宅地に在った。まだ新築らしいきれいな家だ。

「ただいまー。・・・
あれ? 誰もいない???
まあ上がってよ加賀くん。」

家まで無事に送り届け、オレの役目も終わったかと思ったが、思いがけず家に上がることになってしまった。
本当に新年早々ラッキーだが、女子の家に上がるのは少し緊張する。しかも二人っきりとなると、かなりドキドキしてしまう。

「なんか、みんな親戚の家行っちゃって、夜まで帰って来ないみたい。加賀くんゆっくりしてってね。」

それから、二階にある彼女の部屋に行った。女の子の部屋に入るのは、かなり緊張したが、彼女の部屋は思ったほどは女の子っぽく無かった。
ぬいぐるみとか、そういった女子っぽいアイテムは無く、カーテンと枕だけはピンクなのが、飾らない彼女らしいといえば彼女らしいと思った。

305:お正月投下 8/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 19:57:09 MP3XDCcx
取りあえず、新宮を奥のベッドまで連れていく。やっぱり女子の部屋で二人っきりというのは、妙にそわそわして落ち着かない。

「冬休みは何してたの? 紅白とか見た?」
「冬休みも、いつもの5人で遊んでたよ。オレは格闘技見てたから、紅白は見てないな。」

新宮は、いつもと同じ自然体。とは言え、やはり男のオレを部屋に入れるのは、もちろんその気が有るからだろう。と思うがもしかしたら、家まで送ってくれたから部屋に入れただけかもしれない。
一体どっちなんだ???

「私も最近は洋楽ばっかり聴いてるから、日本の新しい曲あんま分かんないんだけどね。」
「そうなんだ。オレもロックしか聴かないから、洋楽ばっかりだな。」
「ロック好きなんだ。私もガンズ・アンド・ローゼズとか持ってるよ。」
「ガンズか!? 新宮メタルなんか聴くのか、意外だな。」

予想外の共通項を発見して、なんか嬉しくなってしまった。新宮とは同じクラスで、けっこう話もしていたけれど、ロックを聴く人だとは、今まで全然気付かなかった。

306:お正月投下 9/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:00:03 MP3XDCcx
「私はクラシックとかジャズにロック、自分が気に入ったのは、ジャンル関係無しで何でもかな。それじゃ、ガンズのCDかけようか?」

新宮が立ち上がろうとしたので、オレも慌てて立ち上がる。

「いいよオレがやるから。新宮は怪我してるんだから座ってな。」

と言った矢先、新宮はバランスを崩して倒れる。支えようとしたオレも一緒に、体ごとベッドに倒れ込む。

「ごめん加賀くん、大丈夫?」
「うん平気、何とも無いよ。」

大丈夫なのだが、胸が!胸が当たってる!!
オレが受け止めようとして、大勢を崩してベッドに倒れ込んだので。新宮が上になり、おっぱいがオレの胸に当たっている。や、柔らかい。

「加賀くんて、優しいよね。ねえ、しばらくこうしててもいい?」

新宮は体をオレに預けて、ピッタリ体を密着させてくる。
おっぱいが! おっぱいが気持ちいい!!

「文化祭の時も、加賀くん手伝ってくれたよね。あの時は嬉しかったな。
加賀くん、いつも私のことフォローしてくれて、優しいよね。こうしてると、とっても安心する。」

こ、これは。
やっぱり、新宮はオレに気が有るのか?
今まで、全然ん気付かなかった。新宮は前からオレのこと好きだったのか?

307:お正月投下 10/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:02:24 MP3XDCcx
「新宮、オレも新宮のこと好きだ。」

両腕で新宮を抱き締める。
細い体。おっぱいは大きい方では無いが、柔らかくて気持ちいい。
夢中で新宮の体を抱き締めて、おっぱいをグイグイ押し付ける。

「か、加賀くん。あ、当たってる。」

オレは夢中で抱き締めた。
当たってる。新宮のおっぱいが当たって気持ちいい・・・。

と、そこでようやく気が付いた。新宮が当たってるといったのは、おっぱいのことでは無く、勃起したオレのチンポのことだ。
おっぱいの気持ち良さに興奮したオレは、勃起して、チンポをグイグイ新宮に押し付けていた。

不味い、ここで嫌われてしまったら元も子も無い。オレは慌てて両手を放した。

「あ、ごめん。あのこれは、体の生理的な反応で、意思とは無関係に勃ってしまうもので・・・。」

「いいよ。男子がエッチなのは普通だから。


ねぇ、フェラチオしてあげようか?」

思いがけない新宮の申し出に、オレは目を円くする。

「勘違いしないでね。誰にでも簡単にする訳じゃないから。
私、ファーストキスだってまだなんだから。
でも、加賀くんにだったらフェラしてもいいよ。」

308:お正月投下 11/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:07:53 MP3XDCcx
こ、これは!

これはまさか、あの絵馬のご利益なのか?!
キスもしたこともない女の子がフェラしてくれるなんて、そんな夢のような話、そうとしか思えない。

「ほ、本当にいいのか?」「いいよ。ズボン脱いで。」

新宮は体を起こして離れると、ベッドサイドで待機する。

新宮のフェラチオなんて、本当に夢のようだ。
オレは立ち上がり、ベルトを外そうとするが、焦ってなかなか外れない。
やっとの想いでベルトを外し。急いでズボンを脱ぎ、一気にパンツも脱ぎ捨て、股を開いてベッドに腰かける。
新宮は、驚いて目を円くしている。

「勃起したのは凄いな。
弟の勃ってないのなら見たこと有たけど。」

新宮が徐々チンポに近付く。
チンポのすぐそばまで顔を寄せ、右手の指先でチンポを触り、竿を軽く持ってみる。
そのままチンポに顔を寄せて、亀頭へ、唇を近付ける。

「ああ、やっぱ緊張するな。加賀くん、私、頑張るからね。」

再びチンポと向かい合い、新宮の口が、チンポへと近付いてゆく。
段々と近付いていき、チンポの手前まで口を寄せると。静かに目を閉じて、唇をわずかに突き出す。
そしてそのまま、ゆっくりと、唇をチンポにつけた。

309:お正月投下 12/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:10:30 MP3XDCcx
新宮明美のフェラチオ。
まだキスもしたことの無いその口を、オレのチンポへくっつけている。
新宮明美は、ファーストキスをするよりも先に、オレのチンポにファーストフェラをしている。
新宮の唇に最初に触れたのは、他の誰の唇でも無く、このオレのチンポだ。
ああ、なんて感動的なんだ。オレは最高の幸せ者だ。

新宮は、目を閉じたまま。ディープキスでもするように、チンポの先に唇を押し付けている。そして唇で揉むように、もぞもぞとその唇を動かしている。
敏感な先っぽでうごめく、柔らかな唇。その感触は、快楽に変わる。
休むこと無く、新宮の唇は動き続け、オレのチンポを愛撫している。
ああ、堪らない。新宮は目を閉じたまま、オレのチンポとディープキスを交わしている。
最初に唇をチンポに着けたまま、うごめく唇を強く押し付けて、絶え間なく、熱烈な愛撫が続いている。
チンポと密着した唇は、未だにチンポとディープキスを交わしたままだ。
唇でチンポを揉むような、唇だけをもぞもぞ動かす、唇だけのフェラチオ。
堪らない。チンポも悦んでいる。
柔らかな唇が、チンポを愛撫し続ける。
新宮はまだチンポとディープキスを交している
ああ、堪らなく気持ちいい。

310:お正月投下 13/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:14:51 MP3XDCcx
「こんな感じでいいの?
フェラチオって、どうやればいいのか、よく分からないんだけど。」

ようやくチンポから離れた唇から、彼女の声が聞こえて来る。

「ああ、凄く良かったよ新宮。ファーストキスよりも先にファーストフェラ。最高だよ、感動した。」

「そんな、感動なんて大げさだな。でも、喜んでもらえたなら嬉しいな。加賀くん、私、頑張るからね。」
再び新宮は、チンポに唇を着ける。
しかし今度はすぐに離し、舌の先でチンポを舐め始めた。

舌の先が、チンポの先や裏筋を舐める。
大きく舌を突き出して、舌の動きでチンポを刺激する。
今度は目を開けて、右手の指先で竿を押さえながら、舌の先で繰り返しチンポを舐める。
ああ、なんてエッチな光景だろう。新宮のかわいい舌が、オレのチンポを舐めている。
完全に勃起しきった、反り返るオレのチンポを、新宮明美は舐める。
モザイクなど当然ない。新宮の顔も、勃起したチンポも、当然くっきりとみえる。ああ本当にエッチな光景だ、改めて新宮明美にフェラチオされているのだと、感動がこみ上げてくる。

311:お正月投下 14/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:17:30 MP3XDCcx
「どう加賀くん? 気持ちいい?」

チンポ持ったまま、新宮はオレに問いかける。

「凄くいいよ。新宮はフェラチオ上手だね。」

「ちょっと、誤解しないでね。本当に私、初めてなんだから。」

「分かってるよ、なんか慣れて無い感じのフェラだもん。でもスッゴい気持ちいい。」

慌てる新宮。ぎこちないフェラは、どう見ても初心者。初めてなのは疑うまでもないが、むきになって否定する新宮が可愛い。

「どうすればいいの? やり方分からないから、どうすれば気持ちいいのか教えて。」

新宮は、本当に一生懸命フェラしてくれる、本気で感動してしまう。これまででも凄く気持ち良かったのだが、少し刺激が足りないのも事実だ。
新宮にもっとずっぽりチンポをくわえてほしい。
新宮の口にチンポを突っ込んで、柔らかな唇でチンポしゃぶってもらって、たっぷり口内発射してみたい。
それが、オレの本音だ。


「チンポをくわえてみて。
チンポくわえたまましゃぶってみてよ。」

「分かった、くわえればいいのね。」


新宮の開いた口が、オレのチンポにしゃぶりつく。
ずっぽりと、新宮の口が、亀頭をすっぽり飲み込んでいる。

312:お正月投下 15/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:19:56 MP3XDCcx
「そう、そうやってチンポをくわえたまま、唇をチンポに吸い付けてしゃぶってみて。」

新宮の口の中の空気は吸い込まれ、唇がチンポにぴったりと貼り付く。
口をすぼめて、唇をチンポに吸い付けながら、新宮はくわえたまま、ゆっくりチンポしゃぶっていく。

「そう、その調子。そのまま動かして、ずっぽりチンポをしゃぶって。」

柔らかな唇は、亀頭に密着し。新宮の唾液で濡れた唇は、表面を滑るようにオレの亀頭をしゃぶっていく。
ゆっくりと、吸い付きながら、亀頭の表面に唇をスライドさせて、亀頭全体を愛撫する。
静かに頭を動かし、その動きに合わせて、新宮の唇はオレのチンポを舐めていく。

ああ、何て気持ちいいんだ。新宮はずっぽりチンポくわえて、フェラチオしている。濡れた唇が亀頭を滑ると、そこからチンポに快楽が広がる。わずかに頭を動かして、亀頭全体を愛撫している。
揉むような唇の動きは健在で、新宮は口でチンポ含みながら、亀頭と熱烈なディープキスを交している。
堪らない、新宮の口が、オレのチンポとセックスしている。堪らない、快感と射精感が次第に込み上げてくる。

313:お正月投下 16/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:22:50 MP3XDCcx
「ああ、気持ちいいイキそうだよ。もうちょっと早くしゃぶってみて。」

すると新宮は、口をチンポから離して、オレの顔を見上げる。

「イキそうになったら、そのまま口の中に出していいからね。」
「マジで口に出していいの!? 感動だなぁ。」
「フェラチオなんてできるの、加賀くんのこと好きだからなんだよ。
いいよ、口に出しても。私、頑張るから。」

新宮が、再びチンポに口を付ける。そしてまた、亀頭を揉むように唇をうごめかせ、チンポと熱いディープキスを交わす。
そのまま、唇を密着させたままチンポを口の中に含んでいき、またチンポの先まで戻していく。
先っぽからカリまでを、柔らかな唇が往復する。
さっきよりも大胆に、大きな動きでチンポをしゃぶっている。
キスもしてない新宮の唇が、こんなにも一生懸命フェラチオしている。ああ、堪らなく気持ちいい。

唇の動きが加速していく。
より大胆にチンポにしゃぶりつき、チュプ、チュプと、湿った音をわずかに立てながら。新宮明美は、オレのチンポを情熱的に愛撫する。

ああ、堪らない。気持ちいい。
こみ上げてくる射精感に耐えてきたが、そろそろ限界だ。

314:お正月投下 17/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:26:15 MP3XDCcx
「新宮、口の中に出すぞ。」

新宮はチンポをくわえたまま、オレの顔を見上げてうなずく。より激しく吸い付き、スピードは加速する。
うごめく唇が、チンポを熱烈に愛撫する。


ああ堪らない。新宮の唇、最高に気持ちいい。
オレは新宮明美の口の中に射精する。

ドピューッドピューッドピューッドピューッ

繰り返し何度も射精する感覚。おそらく新宮の口の中には、大量のザーメンが出たことだろう。

新宮は口をすぼめたまま、チンポから口を離す。

「大丈夫か新宮?」

新宮は縦に首を振ってうなずく。

「ちゃんと精子飲んだよ。」

「精液、飲んでくれたのか?」

「うん、加賀くんの精子だから。」

まさかごっくんまでしてくれるとは、本当に感動した。
もちろん、オレは新宮明美と付き合うことになった。
オレも真剣に新宮のことが好きにってしまい、熱烈交際が始まった。


それにしても、あの絵馬、本当に利いんだな。
キスもしたことの無い口でフェラされるだけでなく、彼女までできたのだから、ご利益有り過ぎだ。
これからは、足を向けて眠れない。毎年お参りに行かねば。

315:お正月投下 18/18 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:28:49 MP3XDCcx
一年後
オレは明美と二人で、またあの神社に初詣に来た。
二人の交際が順調なのも、すべてこの神社のお陰だ。

「しかし、明美も大胆だよな、キスもしたこと無かったのに、いきなりフェラチオだもん。あの場合、普通キスをしてからフェラチオなのに、フェラから始めるなんて、本当に大胆だよなぁ。」

「あれは、だって、正彦が絵馬に、キスもしたこと無い口でフェラされたい、て書いてたからだよ。正彦はそうゆうの好きだと思って、頑張ったんだから。」

「え! お前あの絵馬見たのか!?」

「見たよ、私は加賀くんとラブラブに成りたいって絵馬に書いたんだけど。他の人はどんな願いを書いるのか見てみたら、正彦の絵馬を見つけちゃった。これは絶対に神様の御導きだと確信したよ。うん、絶対にそう。」


なんだ、そうだったのか。
まあ、キスもして無い女の子が、いきなりフェラチオなんて言い出す筈が無い。明美があの絵馬を見ていたのなら、納得はいく。

でも、結局はあの絵馬がきっかけになった訳で。それを偶然オレに惚れてた新宮が見つけ、偶然スケート場で会って、偶然怪我をして、偶然が重なって付き合うことになった。

やっぱり、あの絵馬のご利益なのかもしれない。

316:5発目投下 ◆77XCej4AVc
08/01/03 20:38:25 MP3XDCcx
『絵馬のご利益』
>>298-315
あけましておめでとうございます。m(_ _)m
今年もこのスレが良いスレであります様に

>>290 年越し投下お疲れさまです。続き期待しております。

317:名無しさん@ピンキー
08/01/04 03:26:44 GNlw918k
>>316
一番槍GJ!!
エロに行く展開が急だったのが気になったが、
そこを差し引いてもGJすぐる。
今からスケートしに行ってくるわノシ

318:名無しさん@ピンキー
08/01/04 03:47:21 XcalMGSL
乙!
ちょっと絵馬に願い事書いてくる

ノシ

319:名無しさん@ピンキー
08/01/06 11:17:19 B5cZl0ia
ファースト保守

320:名無しさん@ピンキー
08/01/07 13:53:54 Yom28YV0
GJ保守

321:名無しさん@ピンキー
08/01/09 08:26:21 GaAMdt5A
保守

322:名無しさん@ピンキー
08/01/11 10:11:28 0WiFA1l+
普通に書き込めた

323:名無しさん@ピンキー
08/01/12 06:34:13 PxWq0kJW
ここ、土日は人減るから俺が守るわ

324:名無しさん@ピンキー
08/01/12 12:36:16 NGvkUKRM
連休中は保守れないので頼んだ

325:名無しさん@ピンキー
08/01/13 02:44:35 smXgIrqU
この時間だが保守

326:名無しさん@ピンキー
08/01/13 09:02:02 EfxT1QcC
フェラをしてからキスが常識

327:名無しさん@ピンキー
08/01/14 23:16:03 WBcjgxZF
???「保守の役目。私に任せていただこう」

328:名無しさん@ピンキー
08/01/14 23:32:08 OTbO9B4m
「ま、まさか、おまえは~ッ!!」

329:名無しさん@ピンキー
08/01/16 06:34:11 QEcXmaQQ
>>327
レーツェル乙

330:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:01:03 5PkQyQ2M


331:名無しさん@ピンキー
08/01/21 08:24:52 CTskDm5w


332:名無しさん@ピンキー
08/01/22 14:51:02 uLvjCIUc


333:名無しさん@ピンキー
08/01/23 21:18:41 jt82x9S1
らき☆

334:名無しさん@ピンキー
08/01/25 17:06:40 nTtMQsoa
大昔は「祈る」を「のむ」といっていたらしい

335:名無しさん@ピンキー
08/01/26 23:47:36 ANiUX/re
保守

336:名無しさん@ピンキー
08/01/29 15:46:14 zMNPXn2M
今日は俺が

337:今日はオレが
08/01/30 22:51:08 yrU2bfV/
保守

338:名無しさん@ピンキー
08/02/01 13:35:57 kiUMO8o/
2月突入☆

339:名無しさん@ピンキー
08/02/02 10:56:47 rX9Kwva3
あしたは節分だから、
キスもしたことのない女の子が恵方巻きにかぶりつくSSが
投下されるはずだ

340:名無しさん@ピンキー
08/02/02 13:29:20 GGv1BDH8
帝都育ちで恵方巻きに縁なく、食品業界の工作には辟易気味だが、
キスもまだな娘さんに太くておっきいのを咥えさせる、
という点についてのみは同意せざるを得ない

341:名無しさん@ピンキー
08/02/03 23:57:37 fcDNJOIi
規制解除されてる間に俺が

342:名無しさん@ピンキー
08/02/05 13:40:42 XO2ZZR1R
保守しなきゃ!今、保守しなきゃなんにもならないんだ!!

343:名無しさん@ピンキー
08/02/08 23:45:50 AmKRmru7
保守

344:名無しさん@ピンキー
08/02/11 05:28:24 HT0wxGPA


345:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:04:17 /gkQxvYt
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

346:6発目投下 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:44:21 LXxaRJzx
こんな時間に投下。
本当はもっと早く投下したかった。

総数14ページです。

347:バレンタインデー投下 1/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:46:44 LXxaRJzx
『小沢直紀のー、おまかせーラジオー。続いての曲はローリングストーンズの・・・』


カーステレオのスピーカーから流れるラジオに、何となく耳を傾ける。
週末を利用して、妻と二人、一泊の温泉旅行に出掛けて来たが。渋滞に捕まり、さっきからずっと動いたり止まったりを繰り返す、ノロノロ運転が続いている。
ハンドルを握りながら、退屈な時間が過ぎ去ってゆく。
スイスイと走り去る、対向車線の車を見ながら、ただ何となく、退屈なラジオを聞いている。
助手席の妻も、退屈そうに窓の外を眺めている。


『午後、零時をお伝えします。ピ、ピ、ピ、ポーン。
小沢直紀のー、おまかせーラジオー。続いてのコーナーは、リスナーからのお手紙を紹介します・・・』


正午か、予定ではそろそろ目的地に着く時間だ。地元の郷土料理を食べてから、ゆっくり観光するつもりだったが、これではいつ目的地につくか、まるで分からない。
先の見えない渋滞に、イライラを通り越してうんざりしている。

「事故かな、工事かな? ここまで流れないと、うんざりしてくるね。」

妻の言葉に、自然と笑みがこぼれる。

「ああ、そうだな」

10年も付き合っていると、不思議と考える事が似てくる。

348:バレンタインデー投下 2/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:48:55 LXxaRJzx
『ええ、次のお便り紹介したいと思います。ラジオネーム、ピンクの妖精さん、20才の女子大生ですね。
「小沢さんこんにちわ、もうすぐバレンタインデーですね。今の彼氏とは付き合って半年、今年は思い切って、彼にチョコと一緒にフェラチオをプレゼントしたいと思います。」
いいですねー、彼氏とラブラブですねー・・・』


さして聞く気の無かったラジオが、耳に留まった。

「バレンタインフェラか、懐かしいね、幸司。」

退屈そうだった妻のさおりも、喜々とした顔で話しかけてくる。

バレンタインフェラ。今から10年前、俺とさおりが付き合うようになったのも、バレンタインフェラがきっかけだった。



10年前、俺はまだ高校三生。
毎年大会では1、2回戦止まりの、公立高校の野球部の部長を勤めていた。
新入生の三澤さおりは、マネージャーとして野球部に入部してきた。
ぱっと見た印象は、背が低くて可愛い子だと思ったが。用具の手入れ、掃除、スケジュールや選手の体調管理に至るまで、何でもそつなくこなす優秀なマネージャーだった。
後輩ながら、さおりのことを、頼れるマネージャーだと思っていた。

349:バレンタインデー投下 3/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:51:03 LXxaRJzx
彼女のことを意識するようになったのは、彼女が入部して一ヶ月くらいたってからだった。
何か、他の部員と自分との接し方が違うように思えたからだ。
自分自身には特に親切に接してくれるような、そんな気がしたが、それは自分がキャプテンという特別な立場にあるからかもしれない。それに自意識が強過ぎるだけで、実際は他の部員と変わりなく接しているだけかもしれない。
そう思い、普通の野球部員とマネージャーという関係が続いた。

そして、高校球児達にとっては運命の夏。
三年のオレにとっては、最後の甲子園出場を賭けた、地区予選が始まった。
結果は0対5の惨敗。一回戦での敗退だ。
小学校から続けてきた野球だが、それが最後の試合となってしまった。

結局、自分が部長を勤めた期間には、練習試合でこそ勝てたものの、公式戦では一勝も上げられなかった。
そんな悔しさもあって、夏の大会で三年はみんな引退したが、オレだけは暇を見て後輩達の練習を覗きに行った。
練習の邪魔にならないよう、ベンチから様子を見て、直ぐに引き上げてしまうが。そんな時に話し相手になってくれるのが、大抵の場合三澤さおりだった。

350:バレンタインデー投下 4/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:52:42 LXxaRJzx
さおりは何かと気の利くマネージャーだから、先輩が遊びに来れば、退屈させないように気を使ってくれたのだろう。
マネージャーの仕事をテキパキ片付け、あるいは後回しにして、話し相手になってくれた。
初めて見た時から、可愛い子だと思っていたが。接するうちに、次第に三澤さおりに対して好感を持つようになっていった。
野球部の練習を覗く目的も、後輩の様子を見るのが半分、三澤さおりと話したいのが半分、という感じになっていた。
しかし、さおりも忙しいマネージャーの仕事の合間に、話し相手になってくれているのだからと、遠慮して10分程度で引き上げてしまうことがほとんどだった。


そして卒業も間近に迫った2月14日。
進学組は受験の追い込みで必死になっているが、既に就職の内定しているオレは、別の意味で緊迫していた。
2月14日バレンタインデー。男子は皆、落ち着かない一日だ。
クラスの男子は皆どこか不自然で、敢えてその話題には触れようとしない。
いつもは、塊って話をしている同級生も、なぜか一人で窓の外を眺めている奴がいたり。休み時間の度にトイレに行く奴がいたり。明らかに不自然だった。

351:バレンタインデー投下 5/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:54:30 LXxaRJzx
そんなクラスの男子を、冷静に眺める余裕があった。
正直言って、クラスの女子にはまったく興味が無かったからだ。
自分にとって、気になっていたのは放課後だ。三澤さおりからチョコを貰えるかどうか、それだけが気になっていた。

昼休みも終わり、午後の授業も終盤に差し掛かると、段々と緊張は増していった。
授業を終え、野球部の練習するグランドに向かい、努て自然に振る舞おうとする。
まあ、今にして思えば、逆にそれが不自然だったのだが。
ベンチに向かいながら、グランドを隈無く見渡す。だが三澤さおりの姿は、どこにも見つからない。ユニフォームを着た野球部員十数名と、手に袋を下げた、制服姿の二年マネージャーだけだった。
部室か用具室にでもいるのだろうかと思いながら、ベンチの後輩達に話しかける。

「国分先輩こんにちわ。これ、バレンタインのチョコです。」

二年のマネージャーが袋から取り出したのは、アルファベットの刻まれた、指先ほどのチョコレートだった。

「ありがと。」

明らかに義理と分かるようなチョコを頬張り、辺りを見渡す。

「さおりなら居ませんよ、頭痛いから帰るって言ってました。」

352:バレンタインデー投下 6/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:56:03 LXxaRJzx
「別に三澤を探しているわけじゃないよ。」

そう言った後で、二年マネージャーがクスクス笑うのを見て、墓穴を掘ったことに気が付いた。
それじゃ三澤が居ないから帰る、では更に墓穴を掘ることになるので、何食わぬ顔でそのまま雑談を交した。
何か肩透かしを喰らって、がっかりしながら家路についたが、校門を出て少し行った所で、不意に女の子の声に呼び止められた。

「国分先輩。」

直ぐに分かる聞き覚えのある声は、三澤さおりの声だった。

「あれ、三澤。頭が痛いから先に帰ったって聞いたけど、大丈夫なのか。」

彼女のことを心配しながらも、内心ではオレを待っていたのではないかと、ドキドキしていた。

「あっ、それは仮病なんです。本当は、先輩が来るのを待っていました。」

予想した通り、さおりはオレが帰るのを待っていた。
しかも真面目なさおりが仮病を使って部活を休み、学校ではなく帰り道で声を掛けてくるということは。
次に起きる展開は応々にして予測できるが、それを表に出さないように、努て平静を取り繕おうとした。

「オレが来るのを待っていたのかい、何かオレに用事でも有るのかな。」

353:バレンタインデー投下 7/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:57:41 LXxaRJzx
さおりは手提げ袋の中から、白いリボンのかけられた、ピンクの小さな包みを取り出し、それを差し出した。

「私、入部した時から、ずっと先輩に憧れてました。これ、受け取ってください。」

オレは有頂天になって喜び、その包みを受け取った。
だが、その後に続く言葉に愕然とさせられた。

「先輩お願いします、フェラチオさせてください。」

あの時は、余りのショックに思考が停止した。まったく予測しなかった突然ことで、どうすれば良いのか分からず、ただ呆気にとられていた。

「私、まだキスしたことありません。だから、ファーストフェラは国分先輩にって、ずっと前から決めていました。」

さおりは恥じらいながら、頬を赤く染めていた。
オレはさおりのことを、賢くて気の利く女の子だと思っていた。しかし、まさかあんな馬鹿な噂を、信じているとは思いもしなかった。

その当時、うちの学校には一つの噂というか、都市伝説があった。

『キスをしたことのない女の子がフェラチオをすると、その相手と両想いになって、幸せに成れる。』

話の種に、冗談で囁かれていた噂話だが、まさか本気で信じているヤツがいるとは、まったく思いもしなかった。

354:バレンタインデー投下 8/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 02:59:29 LXxaRJzx
真面目で、地道にマネージャーの仕事をこなす、オレが知っていたさおりとは、まったくかけ離れた行動だった。
そんな馬鹿な迷信を信じるような子だとは思えなかったが、その頃はオレもエッチしたくてしょうがない年頃だ、これはチャンスと思った。
その半面、明らかに嘘と分かるような噂を利用するのは、彼女を騙すようで後ろめたい気もした。
エッチなことはしたいけど、先輩としてそんなのは迷信だと教えてやるべきか。
しかし断ってしまうと、彼女を傷つけてしまうかもしれない。彼女のことは好きだから、付き合いたいとわ思っている。彼女を受け入れてやった方が良いのか。
しかし、好きだからこそ、騙すようなことはしたくない。
オレは考えあぐねたが、さおりは考える時間を与えてくれなかった。

「ダメですか。」

すがるような目で見つめられ、思わず、いいよ、と答えてしまった。

「良かった。断られたらどうしようって、凄くドキドキしました。」

純粋に喜んでいるさおりを見ると、罪悪感にさいなまれたが、さおりの方から話を持ち掛けたのだから、別にオレは悪くない。そう開き直って、彼女をオレの家に案内した。

355:バレンタインデー投下 9/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:01:32 LXxaRJzx
「ただいま。」

オレはぶっきらぼうに帰宅を告げる。

「お帰り、今年はチョコ貰え・・・。」

出迎えに来た母は絶句した。
無理もない、毎年義理チョコ2つか3つといった息子が、バレンタインにいきなり女の子を連れて帰って来たのだから。

「野球部のマネージャー、三澤さん。」

簡潔にさおりを紹介する。二人が初めましてと挨拶を交わしたところで、さおりを二階のオレの部屋に案内する。

「お邪魔します。」

と言って、さおりは付いてくる。
あの頃は女の子と付き合ったことなど無かったから、内心ドキドキしっぱなしだったが、それを悟られないように、そっけ無い態度で平静を装っていた。

部屋に入り、二人きりになると、おもむろにズボンを脱いで、トランクスを下ろす。
さすがにさおりも、いきなり局部を見せられて、かなり当惑していた。
オレとさおりの関係は、野球部元キャプテンと後輩のマネージャーだ。ここは一つ、男らしいところを見せなければと思い、大胆に脱いでチンポを晒したが、さすが二人きりになった途端いきなりでは、戸惑うのも無理はない。
しかし脱いでしまった以上、後戻りは出来ない。オレはさおりに指示を出した。

「触ってみて。」

356:バレンタインデー投下10/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:03:22 LXxaRJzx
さおりの手が、まだ勃起してない小さいチンチンに、恐る恐る触る。
初めて女の子にチンチンを見せるのは恥ずかしかったが、触られることに次第に興奮を覚えた。これからエッチなことをするのだという実感が徐々にわいてきた。
さおりの指がチンチンを摘み、袋を撫でる。興奮したチンチンは、少しずつ膨らんでいった。

「気持ちいいですか。」

緊張して、少しうわずった口調でさおりが尋ねる。さおりにも勃起くらい分かるのだろう、次第に大きくなるチンチンを見て、オレが段々興奮して来たと思ったようだ。

「うん、気持ちいい。」

それを聞いたさおりは、大胆にチンチンをいじり始めた。
さおりの指先が強く亀頭を擦る。

「痛っ。」

さおりは慌てて手を離した。

「ごめんなさい、大丈夫ですか。」

不安気に、さおりはオレの顔を見上げた。

「ちょっと痛かったけど、大丈夫。先っぽは、渇いたまま擦ると痛いんだ。」

オレは生唾を飲み込んでから、高鳴る胸の鼓動を抑えて、ゆっくりと言った。

「渇いていると痛いから、口で舐めてみて。」

さおりは緊張した面持ちで頷いた。

「わ、分かりました。」

357:バレンタインデー投下11/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:06:11 LXxaRJzx
いよいよフェラチオが始まる。
そう思うと鼻息が荒くなってしまうが、さおりには悟られないよう、必死で平静を取り繕う。
さおりの指が、まだ半勃ちのチンポを摘み上げ、それに顔を寄せていく。
それを見ているだけでも興奮し、チンポはピクピクしながら、大きさを増していく。
さおりの口から舌が伸びる。それが先端部分を舐め始めた。
チンポに快感が走る。ぺろぺろと舐める舌の動きに合わせて、欲情は加速的に高まっていく。
激昂したチンポは、完全に勃起した。

「国分先輩、気持ちいいですか。」

さっきの事もあってか、不安そうにさおりは尋ねる。

「スゴく気持ちいいよ。三澤にも分かるだろ、チンポがこんなに勃起してるよ。」

オレは腰を突き出して、さおりに勃起したチンポを見せ付ける。

「先輩、私ずっと先輩のこと好きでした。国分先輩のこと大好きです。」

さおりの唇が、チンポの先にキスをする。そのまま唇はチンポの表面を舐めながら、すっぽりと口に亀頭を含む。
頭を前後に振りながら、しっぽりと、上唇が亀頭を舐め、下唇がカリ裏を刺激する。
チュプ チュプ と湿った音を立て、さおりの唇は、何度も往復しながら、繰り返しチンポをしゃぶる。

358:バレンタインデー投下12/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:07:44 LXxaRJzx
マネージャーという裏方の仕事を、地道にこなしている、真面目で大人しい女の子。
オレはそれまで、さおりをそんな風に思っていた。
しかし、恋愛に関しては、かなり情熱的で大胆だ。
いきなりフェラチオさせてくれと願い出て、初めてのフェラで、ずっぽりチンポをしゃぶっている。
ねっとりと唇を吸い付かせながら頭を振り、夢中でチンポにしゃぶり付いている。
予想以上に激しいフェラチオに、チンポはビンビンに反応し、初体験の快感に、かつて無いほど、硬く大きく勃起していた。

「三澤、凄く気持ちいいよ。」

飲み込みの早い、器用な子で、マネージャーの仕事も直ぐに覚えたが、チンポの扱いも飲み込みが早い。初めてとは思えない、気持ち良さのフェラチオだ。
さおりは更に大胆にチンポにしゃぶり付いて、舌を絡ませてくる。濡れた唇はぴったりと吸い付き、繰り返しチンポの上を這う。

快感が込み上げてくる。
今まで経験したことが無い欲情が沸き起こり、息は上がり、鼓動は早くなる。
チンポに宿る欲情は、解放されたいと雄叫びをあげる。
その瞬間、悦楽が訪れる。
精液が送り出される感覚。ビクンビクンと脈を打つ、射精の感覚が、悦楽と共に訪れた。

359:バレンタインデー投下13/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:09:22 LXxaRJzx
口内射精。
キスの経験も無い女の子に、フェラチオさてることだけでも大胆なことなのに。いきなり口内発射というのは、いくら何でも厳しいだろう。
しかしまだ若かったオレは、快感を我慢しきれなかった。しまった、と思ったが、もう出てしまったものはどうしようもなかった。

往復運動を繰り返していた、さおりの頭が止まった。
一回では終らずに、チンポは繰り返しビクンビクンしている。
オレは欲望を抑えられず、さおりの頭を押さえ付けて、口の中に繰り返し射精した。あの時の快感は未だに忘れられない。
さおりも、自分からフェラチオさせてくれといっただけあって、男がその精液をどう処理してほしいのか分かっていた。

「飲んだのか。」

はあはあ、と口で息を整えるさおりに、オレは尋ねた。

「はい、私先輩のことが大好きなんです。お願いします、私を彼女にしてください。」

オレはもちろんOKした。
ここまでしてもらって、断れる筈がない。寧ろ此方から頼みたいと思ったくらいだ。
元々さおりには気が有ったのに、さおりの気持ちが分からず、男なのになかなか告白できずにいた、自分の意気地の無さが恥ずかしいと思った。

360:バレンタインデー投下14/14 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:11:37 LXxaRJzx
『小沢直紀のー、おまかせーラジオー。さて次のコーナーは・・・』

カーステレオのスピーカーからは、退屈なラジオが流れている。

あれから10年。
助手席には、オレの妻になった、さおりが座っている。
車は相変わらず、渋滞のノロノロ運転が続いている。
しかし、たまには狭い車内で、妻と二人きりというのも、意外と悪くない。

「どうしたの、ニヤニヤして。」

さおりは微笑みながら、オレの顔を覗き込む。

「バレンタインフェラのこと思い出してさ、さおりと結婚できて幸せだなあって思ったんだ。」

「私も。幸司と結婚できて幸せよ。」




『キスをしたことのない女の子がフェラチオをすると、その相手と両想いになって、幸せに成れる。』

あの噂も、あながち嘘とは言い切れない。
オレとさおりが付き合い始めたことは、あっと言う間に野球部に広まった。
そしてあの噂も、さおりから口コミで女子の間に広まり。後輩から後輩へと語り継がれながら、他校へと広まっていった。
あれから10年たった、2018年の今では、バレンタインフェラとして全国的に広まり、定着している。



しかしこの噂、最初に言い出したのはオレであることを、まだ妻には話していない。

361:6発目投下 ◆77XCej4AVc
08/02/13 03:14:49 LXxaRJzx
『バレンタインデーフェラ』
>>347-360

わたーしチョット、最後の手段で決めちゃう~♪
バレンタインデーフェラ♪

362:名無しさん@ピンキー
08/02/13 06:14:15 zskX50Vu
>>361
一番槍GJ!!
今までで1番好きだったぜ。

オチに吹いたww

363:名無しさん@ピンキー
08/02/15 02:43:16 4cdOXYTi
>>361がGJなのはひとまず置いておくとして、肝心の14日に投下どころか書き込みが何もなかったのは何故なんだぜ?

364:名無しさん@ピンキー
08/02/15 12:13:36 ySBNzWi9
バレンタインくらいは、嫁や彼女に付き合ってやれる
甲斐性を持った紳士達が集う良スレって事だろ。…多分。

365:名無しさん@ピンキー
08/02/16 14:03:32 dKb/0vUt
>>362
(´;ω;`)ブワッ

366:名無しさん@ピンキー
08/02/16 14:04:05 dKb/0vUt
364だったorz

367:名無しさん@ピンキー
08/02/19 12:56:18 pLBPnvk5


368:名無しさん@ピンキー
08/02/22 13:13:31 63xIZCmD


369:名無しさん@ピンキー
08/02/26 16:26:54 inLatclr


370:名無しさん@ピンキー
08/02/29 01:59:43 92hUcxnJ
捕手

371:名無しさん@ピンキー
08/03/02 16:23:43 or4jDbmx
3月☆ゅ

372:名無しさん@ピンキー
08/03/05 04:59:01 i61EGiuV
保守

373:名無しさん@ピンキー
08/03/06 20:44:42 la1gqn0F
保守

374:名無しさん@ピンキー
08/03/08 22:14:26 jI9mL+S8
ほしゅ

375:名無しさん@ピンキー
08/03/09 21:20:11 zg6o0vMc


376:名無しさん@ピンキー
08/03/11 22:47:36 I0q+jgvb
保守

377:名無しさん@ピンキー
08/03/14 18:53:25 E/dkcCrg
白い日☆

378:名無しさん@ピンキー
08/03/15 23:44:49 47htIufD
ほす

379:名無しさん@ピンキー
08/03/17 13:38:45 Y7KEALum
保守

380:名無しさん@ピンキー
08/03/21 15:19:53 L07bw7Wo
保守

381:名無しさん@ピンキー
08/03/22 00:42:05 pauSpOL6
キスもしたことのない女の子の舌でケツの穴を奥まで舐られたい
そのまま手でチンポを優しくさすられながら射精に導かれたい
別にキスしたことのない女の子でなくてもいい


382:名無しさん@ピンキー
08/03/22 09:39:30 UB3KoJ0o
>>381
最後の一行だけでスレ違い

383:名無しさん@ピンキー
08/03/24 12:01:43 tLjfsgbs



384:名無しさん@ピンキー
08/03/26 02:18:22 T9hG8yy8
おにーさま、ひどいっ!

なんにもしらない、小学生のあたしに、

さも親切そうに、「声をきれいにするおクスリだよ」って嘘をついて、

おにーさまの、おっきくてびくびくいってるオチンポをあたしのおくちにつっこむんですね?!

そうしてなんどもなんどもあたしの喉を、ごつんごつんと突きまわして、あの、臭くてどろっとしたセーエキを

たっぷりと喉に塗り込むんですねっ!?

ひどいです、おにーさま!

わたしの大切なファーストキス、おにーさまのオチンポに捧げろっていうんですか?

ああっ、だめっ、おにーさッんぐっ!! ングーーーーーーーーーッッ!!!

んぶっ、んぐ、んぼおっ、じょぼっ、じゅぶうーーーーーーーっっ!!

ぼふぁあっ、き、きす、あたしのファーストキス、オチンポに奪われちゃったっ!!

ふぁんぐっ、ぶちゅうっ、ぶばっ、ちゅぶっ!!

んぶはっ!! だ、だめえっ、オチンポ大きくて、あごが壊れちゃうっ!!

おにーさまっ、やめてっ、あたしのお口に、ザーメン出さないでぇっ!!





「・・・妹よ、ベッドに縛り付けた俺を解放してくれるんなら、今すぐにでもやめてやるんだけど?」




・・・・・・もう、おにーさまったら、ノリが悪いですわねぇ?
こうやって可愛い妹がおにーさまの性欲処理をして差しあげてるのに、それを楽しめないなんて。
罰として、ノルマ5発にしますから、がんばってくださいね?

この日のために、ビデオ見ながらたくさん練習したんですから、たっくさん美味しいザーメン、あたしに飲ませてください!!









こんな保守。

ちなみにこの妹(キモウト)、兄のオナニーしたコンドームを回収して、精飲は経験済み。

385:名無しさん@ピンキー
08/03/26 12:59:54 xAOoLl9i
はいはいこのレスをチェック、と

386:名無しさん@ピンキー
08/03/31 22:46:46 iu4z/73D
保守

387:名無しさん@ピンキー
08/04/04 00:27:36 42xEpG+J
捕手

388:名無しさん@ピンキー
08/04/09 20:11:47 qnx8Z6he
ho

389:名無しさん@ピンキー
08/04/13 18:04:52 XKO7QIvf
syu

390:名無しさん@ピンキー
08/04/19 15:26:39 2miNDIu6


391:名無しさん@ピンキー
08/04/21 07:51:16 /BS8A+jx
捕手

392:名無しさん@ピンキー
08/04/24 18:18:15 hTiJuPoh
ほしゅ

393:名無しさん@ピンキー
08/04/26 12:15:44 HT6lKYbX
ほしゅほしゅ

394:名無しさん@ピンキー
08/04/28 12:05:46 ueVJA3HP
ファーストキスもまだだけど…

……保守してあげるね

395:名無しさん@ピンキー
08/05/03 14:45:58 10IsdWWo
誰もこないな。保守

396:名無しさん@ピンキー
08/05/05 23:46:43 jdHXq6vE
「ねえねえ、保守ってどうするの?」
妹よ、一体何を見ているのだ。
そこは18歳未満禁止の場所だぞ。
「お兄ちゃんの履歴をたどったんだけどぉ?」
俺は18歳以上だから良いのだ。
「『キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい4』かぁ、こんなのが好きなの」
その質問に正直に答えると兄の威厳が下がってしまうので勘弁してくれ。
「一番最近のは、あっ・・・・・・」
黙り込まないでくれ、ごっつう気まずい。
「あ、アハハ、こ、声がキレイになる薬だって・・・・・・うわっ、すごっお。あの、ねえ、お兄ちゃんは、これ見ながらシたの?」
そんなこと聞かれても困る。
「・・・・・・もしかして、い、妹のアタシにされるの想像してた、とか?」
ノーコメントだ。
「でも、最近は書き込みないねぇ」
うむ、残念なことであるな。
「あのさ、あの・・・・・・あのね」
お前が言いよどむなんて珍しいな。
「アタシもキスしたこと・・・・・・無いんだ」
そうか、まあ俺が小学生の時もキスなんてして無かったな。
「もうバカぁ! 保守のしかた教えてくれるなら、アタシがほんとにシてあげようかって言ってるの!」
な、何を言い出すんだ、妹とキスなんか出来るわけ無いだろう。
「フェラよ! フェラ! 誰がお兄ちゃんなんかとキスするもんですか!」
妹よ。そういうことは大声でわめく事ではないぞ。俺の社会的信用がヤバイ。
それにキスより、フェラの方がよっぽど過激だぞ。そういうことは毛が生えてからいえ。
「生えてるわよ! 今時の小学生の発育の良さを舐めんじゃないわよ!」
む、それはスマン。
「よろしい。では、ズボンを脱ぎなさい」
ああ、って今、不思議な流れになってないか?
「60行内に収めないといけないのっ、ちんたらやってらんないわよ」
妹よ、そういうメタな事を言い出すのはどうかと思うぞ。
「うるさいわね。オチンポ大きくして、ウダウダ言ってんじゃないわよ!」
これは男の生理現象で、こら脱がすな。
「くっさぁぁ、ちゃんと洗ってるのコレぇ!」
ま、マジマジと見るんじゃない。口を開けてどうするつも、うをっ。
「ふぐんふぁ、わひね」
物を口に入れながら喋るでない。歯が当たるでは無いか。
「きもひいい?」
何を言っているのかわからんぞ、しかし、この刺激は、うっ、で、出る。
「うげー、変な味ぃ、下で柏餅食べて口直ししないと。お兄ちゃんの分ももらうね」
ちょっとまて、お前への報酬は、保守の仕方だった筈。楽しみに取っておいた○○屋の味噌餡を取られるのは納得いかん。
「しかたないなぁー。じゃあ、次にSSが投稿されたらまたしてあげるから、それでどう?」
うーむ、よかろう。
連休中であるし、明日辺り、ヒマな職人が降臨せんもんかなぁ・・・・・・。

397:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:09:55 n2upGzUb
GJ!

398:名無しさん@ピンキー
08/05/06 12:30:30 RD98n66H
潔癖すぎて男と付き合ったことのない美人なお姉さんOLが
後輩にHなことされそうになって
「キスだってまだしたことないのに」ってポツリと言ったが為に
口を犯されるような話を希望…。

399:名無しさん@ピンキー
08/05/06 14:11:44 yDn6DWC5
幼馴染物が増えて欲しい。

400:名無しさん@ピンキー
08/05/06 18:43:39 o/LPiBr3
敷居を上げたくはないが、純愛ものが一番だぜ。

401:名無しさん@ピンキー
08/05/08 19:49:11 kSQu3FeZ
ここは二次物でもいいのかな?

402:名無しさん@ピンキー
08/05/09 06:24:59 b46qW2uq
問題なす。

403:286
08/05/13 01:45:14 mj+SNILw
えーと、納期は破るのは最低だけど夜逃げするのは最悪だとエライ人が……とか
言い訳してても始まらないので投下します。
>>289の続きになります

404:鐘の音
08/05/13 01:47:19 mj+SNILw


 結局、二人とも新年の数分前には食べ終えた。やはり刻みすぎた葱が、まだ沢山浮いている麺つゆを、
今年は全部飲んでやろうかと昌平が思案していると、やおら優奈の手が動いて、テレビの電源を
バツンと落とした。
 昌平が目を上げると、彼女は答えた。「折角だし、騒がしいテレビはどうかと思って」
「これほど静かな正月番組もないぞ」
「茶々入れないでよ。たまには除夜の鐘の生演奏に聞き入るの」
 そう言って丼を炬燵の中央に押しやると、座ったまま静かに目を閉じる。

 チリチリとテレビの冷える音が収まると、昌平の部屋は今度こそ鐘の音のみに支配された。彼は暫く、
優奈の微かに紅い頬骨の辺りを見つめていたが、やがて手持無沙汰に籠の蜜柑を一つ取る。
 いつになく丁寧なわたを取りなどしてみたが、優奈が再び目を開けたのは、それをすっかり食べ終えて
からだった。

 彼女も蜜柑籠に手を伸ばしたのを見て、昌平は言う。「そんなに信心深いとは知らなかったな」
「そうね」蜜柑の臍に親指を差し当て、けれどそのまま力は入れずに、優奈は答えた。「去年のクリス
マスは、キリストさまに酷い目に合ったしね」
「趣旨を違えて神罰が下ったんじゃないか?」
「あはは、まあそうか」
 そう言って漏らしたくつくつとした笑いに、とりあえず翳りは見られない。

 彼女が自分から話を振ったのは、別に意外でも何でもなかった。実のところ、ここ数日優奈は自分から
進んで失恋話を冗談にしている。が、それが何ら前進の証で無いことは、先述した通りである。
 ……でも、本当にそうなのか?

「ん?去年だって?」
「あれ、気付いてなかったの?」顔を上げて、優奈は言った。「今さっき、明けたよ。おめでとうございます」
「明けましておめでとうございます。テレビ消されたから気づかんかったよ」
「真上に時計が乗ってんじゃない」彼女は笑った。「私が年越しでお祈りしている間、一体何を見てたのよ」
「……仏の音の下、来年の世界の平安を願って静かに瞑想していたと、」
「しっかり蜜柑剥く音がしてたわよ」

 それにどう返そうかと─例えば、お前の顔を見ていたと正直に白状してみるとか─数瞬、思案した
結果、碌な言葉が浮かばないので、昌平は後ろに倒れてごまかした。だが、そのままでは曲げた足に
無理があるので、ほとんど無意識に膝を伸ばす。と、再び二人の脚が絡まった。

「……失礼」
「……ん、いや、いいよ。この炬燵狭いし」
「重ねて失礼」
「えっ……ああ、違う違う……」
「本来ならば、こんなちっぽけな炬燵で私めが貴女と御一緒するなど以っての他にてございますれど、
何分今宵は冷えますゆえ、どうか御容赦の程を……」
「だーー、ごめん、ごめんなさい。……もう、正月早々帰る家もない娘をいじめないでよ」
 馬鹿言うな、水島昌平が水戸瀬優奈をいじめることなんてあるもんか。ただもう、こっちは齢一桁の
糞ガキレベルで、ごまかすだけでも精一杯なんだから。
「ああ、この二十年、清く正しく貞淑に生きてきた哀れな子羊は、年明け早々罪悪感で一杯だ」
「あーもう、こんにゃろめ」

405:名無しさん@ピンキー
08/05/13 01:48:24 mj+SNILw

 だがそんな彼の心情を、仏は煩悩と切って捨てたか、家なき娘は鐘の音とともに反撃してきた。
「馬鹿。……大体、人が寝てる間は堂々と股座に足突っ込んどいて、よく言うよ」
 
 いや待て、と飛び起きかけた昌平は、次の瞬間、膝小僧を炬燵へしたたかに打ちつけた。反動で
飛び跳ねた二つの丼を、優奈の両手が慌てて押さえる。
 畜生炬燵め。お前唯一の証人のくせに、持ち主の俺を裏切るつもりか。
「うっわ、何もう。びっくりした」 そう言いつつも、優奈は唇の端を吊り上げた。
「っ痛ー。くそ、まて、あれはお前が寝ぼけて勝手に……」
「ええ、ええ、勿論そうでしょうとも。外は今年一番の荒れ模様、哀れな小娘が家主に返す言葉など、
イエスの他にはありませんとも」
「今年一番も何も元旦じゃねーか。それにあんだけ寝こけておいて適当なこと言うなよ」
「そりゃ半分眠ってたけど、人の足がスカートの中に入ってれば大抵は気付くわよ。まあ、もう去年の
ことだし、子羊に噛まれたと思って忘れてるから気にしないで」
「……既にジンギスカンにされた気分だ」

 言って逃げるように立ち上がると、昌平は二つの丼を抱えて流しに向かった。ここは優奈も、空気を
読んだのか手伝いには来ない。
 しかし、戻ってきた彼が子炬燵の脇で膝を抱えてうずくまると、彼女は流石に気まずそうな声をあげた。
「いや、ちょっと、そんなやめてよ。本当に気にしてないってば」
「あー……。」一瞬迷って、昌平は嘘を言った。「いや、タイミング的に嫌味なのは認める。でも、マジで
ちょっと火照っちゃっただけ。」
「そんな、」
「ホントだよ。まあその、何だ、また足先がムラムラしてきたらお邪魔させてもらうから安心してくれ」
「……さよですかい。でも襲うときは手順を踏んでお願いね。危険日なので」
「合点承知」

 最後は軽口に戻ったものの、強引に下ネタで纏めたせいか、その後は何となく会話が途切れた。
その沈黙を、昌平はさほど重いとは思わなかったものの、新たな会話の糸口もみつけられずに、
あとはじっと鐘の音を数える。


 そして何分たったか。少なくとも鐘突きが二十を超えたあたりで、優奈が出し抜けにポツリと言った。
「あのさ、ものすごく失礼なこと言っていい?」
「なんなりと」
「私、あなたが私のことを好きなのかと思ってる」

 なんとまあ。少なくとも、炬燵を出ていたのは正解だった。この角度だと、彼女は昌平を耳の後ろの
辺りまでしか覗けない。
「あー、橋爪か」
「うん、杏ちゃん」件のルームメイトだと、優奈は認めた。「六月頃に。でも、その後、他の人からも何度か
言われたことはあったかな」

 驚かなかったと言えば嘘になる。しかしそれ自体は、特段不思議なことでも無かった。面と向かった
告白こそしなかったが(例の幼馴染の事情を知ってそれをする奴は、単なるマゾか修羅場好きだと
断言できる)、酒の席等で聞かれた際には、昌平は無理に隠したりしなかった。
 但し、キリマンジャロの方はどうやら無駄金だったらしい。

「でも、所詮人の噂だし、信じたのは結局私の傲慢だと思う。もっとも、あの頃は祐樹のことでいっぱい
いっぱいだったから、正直あまり深く考えなかった。そんなこともあるのかな、て」
 間違いが二つある。信じたのは正しい判断であり、幼馴染でいっぱいいっぱいなのは今も全く同じ
だろう。
 だが、使えない突っ込み所は分かっても、合いの手の入れ方が解らない。昌平は押し黙ったまま
だったが、幸い、彼女はそれでも後を続けた。

「それでさ。今朝になって、ぐずぐずしててもしょうがないって決心つけて、まあこれ以上はぐずりようが
なかったんだけども、とにかく空港へ向かったところで、今度はお天道様にまで振られたでしょ。この
嵐の中、ホテルの空室を探しまわるのも憂鬱だし、いっそお寺でビバーグしてやろうかと思ってた
時にね。突然、思い出してさ。」

406:鐘の音
08/05/13 01:49:24 mj+SNILw

 なるほど、これは確かに失礼な話だ。しかしちっとも怒る気になれないのは何故だろう。彼女が
突然話し始めた理由を、未だ量りかねているせいか。或いは、優奈の声が恐ろしいまでに平板な
せいか。

「少なくとも、断られることはないんじゃないかって。その後、どうなろうが構わないと思った。とにかく、
あったかそうで、一人じゃない場所なら、後のことはどうでもいいって。本当に、酷い女だよね」

 違う、怒れないのは単に俺が馬鹿すぎるせいだ、と昌平は認める。要するに、それでもこの娘が
自分を頼って現われてきたことが、自分は堪らなく嬉しいのだ。

「九ヵ月来の友達を、恋心をダシに利用してやろうとか、意地汚いにも程がある。本当に、何だ。
これじゃ裕ちゃんが振るのも当然だ」

 そしてもう一つ、昌平は認めた。事態がとうとう、のっぴきならない所まで来た事を。

 「本当に、どうしようもない女だよ。多分、貴方がそうやって、気を使ってくれる価値は、ないんじゃ
ないかなあ。……我慢してるくらいなら、抱いちゃえばいいよ」

 *

 ヤケを起こした女が自分をペシミスティックに安売りし、それを包容力溢れる男が窘め諭す。
昌平は特別、昼ドラ好きではないが、そんなのが安いメロドラマの定番として、ありふれているのは
知っている。
 だが、それは所詮テレビの世界だ。優奈は昼メロ女のように単純ではないし、自分は包容力どころか、
寝ている娘の股座に足を突っ込む男である。

 そんな彼に何ができる。黙って抱きしめてみせるのか、ふざけんなと怒ってみせるのか。いずれにせよ
昌平がやるにはオスカー並の演技力が求められるに違いない。
 或いは、素直に喰ってしまうのか。

 いつまでも固まっているわけにはいかず、昌平は炬燵の方へ振り返った。自分がどんな顔をしている
のか、酷く気にはなったものの、幸い彼女は俯いて、こちらの方を見ていない。
 代わりに、こちらからもその表情を窺えない。

 何をするのか、全く決められないままに、昌平の体は勝手に炬燵側へと擦り寄っていった。無音の
部屋に、衣擦れの音だけが流れていくが、優奈の体はそのままの姿勢で動かない。
 炬燵を反対側へと回り込んで、彼女の斜め後ろに腰を下ろす。「さてどうする、覚悟を決めろ水島昌平」
と自分を一喝したところで、叱り飛ばすならわざわざ回り込む必要がないことに気が付いた。
 役に立たない頭を尻目に、彼の体は独自の判断を開始している。

 まあいい、どうせ叱り飛ばすなんてガラじゃないんだと肯定的に考えて、昌平は優奈にゆっくりと手を
回した。少しでも身じろぎする素振りを見せたら、そこで撤退するつもりだったが、彼女の体は魂が抜けた
様に、力なく昌平の胸に収まっていく。

 だぶだぶの半纏で着膨れていたせいか、抱き締めてみると優奈の体は見た目以上に小さかった。
回した腕が際限なく沈んでしまう気さえして、彼は慌てて抱く力を緩める。
 胡坐をかいた昌平へ横向きにもたれる形で、優奈は体を預けていた。呼吸に合わせて小さく胸が
上下する他は、何一つとして身動きしない。全てを任せた娘のささやかな重みと、微かに香る甘い香りが、
おもむろに昌平の男を刺激する。

 こんな状況下でも反応するとは、全く、我ながらどうしようもないな。そう嘆息してみても、収まらない
ものは収まらない。未だ鳴り響く除夜の鐘に、煩悩滅却効果を期待して、昌平は俯いた顔へ左手を
向ける。
 顎にそっと指を添え、上向きに力を込めていくと、彼女の首はやはり抵抗しなかった。ここで、
ハラハラと涙でも落としていようものなら、「バ~カ」と頬っぺたをつねってやる、つもりだったの
だけれども。

407:鐘の音
08/05/13 01:50:41 mj+SNILw

  十数分ぶりに覗き込んだ表情は、いつも通りの柔らかい笑みだった。

 至近距離にて、優に十秒は睨めっこ勝負を続けた後、困惑したまま昌平は言った。
「えーと。俺、釣られた?」
「ううん。なんで」
「いや、……その。なあ」
「やっぱり、こういう時は目を真っ赤に腫らして泣き崩れてた方がいいのかな」
「いや、そんなことはないんだけれども」
「とりあえず、『僕の胸でお泣き』と差し出したこの両手をどうしてくれる、と」
「うん、まあそうかなぁ」

 呆気にとられて、昌平は聞かれるままに間抜けな返答を繰り返す。それを聞いた優奈は、
彼の腕の中でころころと笑った。
 
「あー、水戸瀬優奈さんよ」腹を括って、昌平は言った。「お前は幼馴染に振られてヤケを起こし、
あろうことか俺なんぞに自分を安売りしようとしてたんだぞ。分かってんのか?」
「んー、まあきっと、そういうことなんだよねぇ」半ば、逆切れされるのを期待して言った彼の言葉に、
しかし優奈は平調で返した。
「でも正直、ここんとこ考えるのに疲れちゃって、自分でもよく分かんないかも。ただ、この一週間、
水島が私のために頑張ってくれたことには本当に感謝してる。今日のことも。で、弱った頭だと、
うまいお礼がこれぐらいしか思いつかないと言いますか……」
 そこで一旦、誤魔化すように微笑んだ後、

「自分でも、気持ち悪いこと言ってるって解ってる。お前、気味悪いから今すぐ出てけって言われたら、
すぐにそうするよ。安心して、私にもまだ、コンビニ探して夜明かしする知恵ぐらいは残ってるから。
明日の朝、凍死体が発見されて、刑事さんがここの戸を叩くような事態にはなりません。
 冗談はともかく、私としては、ほら、どうせ使い道の無くなった体だし。当て付けとかじゃ無しに、
貴方が有効活用してくれるんなら、是非ともどうぞって。そんな風に思ってる。」
 淡々とそう言って、最後に「あはは、これをヤケっていうのかねぇ。当事者じゃ分かんないや」と、
付け足す様に笑った。

 ここにきてようやく、昌平は悟った。
 ヤケを起こすどころの問題では無い。こいつは、一週間前のぶっ壊れた状態と、殆ど何も変わって
いないのだ。トラウマから出来るだけ遠くに逃避するべく、己は全てに達観したのだと自分自身に
必死に言い聞かせる防衛機制。それが未だに、彼女の心を全面的に支配している。一見、回復した
ように見えたのは、ただこの一週間で、悲しんだり、凹んだり、自暴自棄になることさえも疲れて
しまって、結果的に普段のキャラクターが前面に出てきたということに過ぎない。

 こんなものは、とてもじゃないが昌平の手には負い切れない。何しろ、彼と彼女の友人が協力する
こと一週間、何の成果も上げられなかった代物なのだ。これをどうにか出来るのは、きっともう、
時間だけなのかもしれない。

 だが、おかげで今後の方針は固まった。慌てず、焦らず、刺激せず。彼女の周りの、穏やかな生活
を取り戻すのだ。事の是非など一先ず置いて、自分を彼女のいつも通りの場所に置く。そこで彼女が、
ゆっくり癒えるのを待っていこう。
 それでも、望みがゼロだった今までに比べれば、実に格段の進歩じゃないか。

408:鐘の音
08/05/13 01:51:28 mj+SNILw

 昌平は声に出して言った。「なるほど、分かった」
「え、そこで水島が分かっちゃうの?」
「うむ。もう何というか、これ以上の抵抗は無意味だってことが」

 彼女の中の自分の立ち位置─邪気の無いむっつり。そして、下心満々の親身な友人。
 それを意識して、昌平は内心、苦笑する。結局、自分は今いい思いをしたいがために、この
結論に持って行ったんじゃなかろうか。

 昌平が腕に抱きなおすと、優奈は楽しげに笑って言った。「あはは、とうとう馬脚を現したな、
このムッツリめ」
「うるさい。言っとくけど、さっきの炬燵の件は本当にそっちのせいだからな」
「はいはい。でも、すぐに足どかさずに、楽しんでたのは事実でしょ」
「……お前、本当に寝てたのか?」

 凡そ、前進とは言い難い。この事が、後にしこりになるかもしれない。しかし、後退しなければ
今はいいのだ。壊れた彼女のしたいようにさせてやろう。ここで拒んで優奈が家を飛び出して、
万が一にもその話が広まって、橋爪達と彼女の間で問題になるような事があってはいけない。
 昌平が襲いかかったという話であれば、少なくとも問題は別になる。

「水島はね、ほら……えーと、いい意味で単純だから」
「俺の愚考はすべてお見通しってことですか」
「そうじゃないよ。でも、そだな。すぐアップアップするまで頑張るから分り易いっていうか……」
「よく分からんが、馬鹿にされてるのは分かった。ついては、今の俺の考えを当ててもらおうか」

 我ながら、大した尽くしっぷりだと思わなくもない。しかし、それでも今後を思って何故かやる気
になってしまうのは、今現在、目の前に美味しい餌をぶら下げられているっていう事と、

「いい加減、この馬鹿会話を打ち切って、する事したいぞこの野郎、かな。
 ……それから多分、何か、私のための事。」

 こいつがやっぱりいい女だってことなんだ、と昌平は思った。



 いつの間にか、除夜の鐘は止んでいた。
 さしもの三大宗教も、自分の煩悩には匙を投げたか。膝の上に乗せた優奈から、大きな半纏を
剥ぎ取りつつ、昌平がそんなことを思っていると、突然彼女が、あっと言った。

「どした?」
「いや…、その、今更大変申し上げにくいのですが」ポリポリと頭を掻きつつ、半笑いで彼女は言った。
「結局は、私だけの問題なんて言えないし。最低限、告知するのは女の義務だと思うので一応。
バリバリ、危険日です」
「…………あ゛」
「いやもう、ほんとうに、すんません。つーか、折角のヤケなんだから忘れときゃいいのにねえ。
ここまで来たら、もう生でやっちゃおうか?」
「んなわけにいくか」

 畜生、この馬鹿と、彼は自分に毒付いた。避妊を忘れて失敗する奴の気持ちは本気で解らんと、
常々思っていた昌平だったが、今回は全く、雰囲気に流されて失念していた。大体、危険日安全日
の問題じゃないのに。これは悲しい童貞の性か、などと言って許される問題では無い。
 何が俺は尽くすタイプか、だ。やはり自分は、やることしか考えていないんじゃあるまいか。

「あうぅ……ごめん!一先ず今日のところはゴム付きで満足して頂いて、」
「んなもん常備してるわけ無いだろ。童貞なめんな」
「えっ……と、あの、男の人の小銭入れの中に、入ってるもんじゃないの?」
「……橋爪の論説は、話半分に聞こうな」
 そう言うと、昌平は一度、ギュッと名残惜しげに抱きしめてから、優奈を膝の上から下ろす。

409:鐘の音
08/05/13 01:52:06 mj+SNILw

「ちょ、ちょっと。そういうわけにはいかないよ」
「いや、物理的障害はどうしようもないだろ」
「ぐ、ぐぬぬ。私、いまから買出しに行ってくる」
「コンビニへたどり着く前に遭難するぞ、本気で。お寺さんにでも売ってれば別だがな」
 そして、唸る優奈を尻目にしながら、ごそごそと炬燵へ入り込む。

 ま、正直いい落ちがついたなと、昌平は思った。優奈を拒むこともなく、自然にフラグは回避され、
その場はいつもの自分達らしい、馬鹿げた空気で満たされた。これで後は、今の限界に近い性欲を
彼女に隠れて始末できれば万事解決だ。そう思って、昌平はさてどうしたともんかと、炬燵の蜜柑を
取り上げる。

 だが、次の瞬間、優奈は彼の想像の斜め上を行く行動を取った。

「こんにゃろ、処女だからって馬鹿にすんなよー」
 そう言ってぱっと立ちあがると、彼女は子犬のような機敏さで、素早く昌平の反対側へと回り込んだ。
それから、炬燵布団を勢いよく跳ねあげると、その内側へ豪快にダイブする。

「……!!」
 人は本気でびっくりすると、その瞬間、声は出なくなるものらしい。そして、昌平が「おいっ!」と、
かなり本気で叫んだ時には、彼女の両手はすでに太股を捕えていた。
「馬鹿、やめろ、危ないって!」
 そう言って何とか炬燵から出そうとするものの、本当に危ないので昌平自身は動くことが出来ない。
策に困って、何とか炬燵を丸ごと上に放り上げられないかと、天板に手をかけた時、彼の股座から
優奈の顔がひょっこりと現れた。

「ふっふっふ、この妖怪コタツムリから逃げようとは百年早いわ」
「お前、電熱器に髪でも絡んだらどうすんだ。死ぬぞ」
「そんなんで死んでたら日本の子供はみんな越冬出来ないわよ。おっと、炬燵を剥ぎ取ろうたって
そうはいくか!」
「布団を無理に引っ張るな馬鹿。ボロだから破れる」

 炬燵越し不毛な争いを続けること数十秒、しまいには優奈が昌平の腿に手をついて笑い出して、
その攻防戦は終了した。
 ズボン越しとはいえ、自分の股間に顔を埋めて笑いこける娘を前に、彼は特大の溜息をつく。
 彼女にも。自分にも。

「お前、ほんとにもう。自分の年を考えろよ」
「あー、可笑しい。こんなに笑ったの久し振りだわ。水島もやってみる?」
 こうしてお前の股座でいいならな。なんて言うと、今は本気で洒落にならない。
「俺なら今頃背中をこんがり焼かれてる。つーか、本当に大丈夫なのか?」
「へーきへーき。余裕あるし、これちゃんと防護柵みたいなのついてるし。あ、でもちょっと暑いな。
目盛り下げてくるね」
 そう言って、ぱっと炬燵に潜航すると、優奈は中でコードをごそごそとやって、数秒後にはまた
ひょいと顔を出す。なんか、昔見た動物番組でこんなのいたな、などとどうてもいいことを昌平は
思った。確か、プレーリードッグ、だったっけ。

「さてと、それじゃ、そろそろ参りまするよ」
「はい、お願いしまするよ」
「あはは、さすが敗者は聞き分けがよろしい」
 そうとも、もうさすがに限界さ、と昌平は声に出さずに心内で言った。優奈と二人っきりの部屋で、
思いっきり馬鹿やって、いちゃいちゃして、そういうのがずっと、俺の憧れだったのだ。これが、
お互いの不幸の積み重ねが生んだ、単なる偶然のイミテーションだったとしても、一体それが
どうしたというのだ。

 そうだ。人は、時にはヤケだって必要だ。

410:鐘の音
08/05/13 01:52:55 mj+SNILw


 優奈の細い指先が、ジャージの前開きを探っていく。やがてファスナーにたどり着くと、そこは既に
内側から力強く押し上げられていた。優奈は一瞬、戸惑うような動きを見せたものの、すぐに指を
当て直して、それを一息に引き下ろす。
 拘束が解けると、それはトランクスの布を被ったまま、ポンと外側に飛び出した。これには流石に
びっくりして、優奈はひゃっ、と両手をよける。

「はい、落ち着いて、ゆっくりね~」
「くっそー、余裕こいてられるのは、今のうちだけだかんね」

 昌平の軽口にそう言い返して、優奈は再び男のものと対峙する。が、トランクスの前開きをすべて
外しても、今度は独りでには出てこない。
 ん、と気合を入れ直して、優奈は下着の内に手を入れた。しかし、それを優しく引っ張り出そうと
したところ、先の部分が折り目に引っ掛かって出てこない。

 逡巡することしばし、股間から目を上げて優奈は言った。「えと、あの。出せないんだけど」
「もうちょっと強く引っ張ってみたら?」
「え、いいの?」
「こっから出すくらいには大丈夫」

 そう言われて、彼女は再び指をかけると、今度は少しずつ力を入れていく。引き上げる力に従って、
幹の部分が僅かにしなると、彼女は再び不安げに目線を上げた。その仕草がなんとも可愛い、と
昌平は思い、そして思わず緩みかけた口元を引き締める。 

 だが、そんな変顔で頷かれた優奈は、それ自体には特に反応することもせず、至って真面目に
作業へ戻った。そして、再び慎重に荷重を上げていき、十秒ほど後にビョンと下着から取り出した。

 その反動に吃驚して、優奈は言う。「あ、あの、大丈夫?」
「大丈夫だって。そこまで壊れ物みたいにしなくても平気だよ」
「うーん。でもさ、ここって急所なんでしょ?」
「いや、それはどちらかと言えば玉の方っていうか。こっちはほら、なんたって女に突っ込む方だし」
「ああそっか。初めての子はこれで出血するんだもんね」
 彼女は納得とばかりに、ポムと一度、昌平の腿を叩くと、今度は両手で幹を支え持つ。、

 眼前十センチにそそり立つそれを、優奈はしばし、マジマジと見詰めた。その表情は、決心が
付きかねているというよりは、どこか興味本位の色がある。傘の部分で微かに感じる娘の吐息と、
幹に感じる彼女の指の感覚で、昌平はすでに十分気持ち良くもあるのだが、このまま放置プレイ
ではさすがに切ない。
 しかし、焦れたと素直に伝えるのも、それはそれで悔しい気がするのは、やっぱり自分の経験値が
低すぎるせいなのか。

「あー、何かご感想でもありますか?」
「そうねぇ。やっぱり、あんまいい匂いとは言えないかな」
「……畜生、ちょっと傷ついた自分がムカつく」
 それにころころとした笑いを返してから、真顔に戻って優奈は言った。
「えーとさ……うん、ぶっちゃけた質問していい?」
「おう、初心者なんだからドンといけ」
「うう、同類に言われるとなんか悔しいぞ……えと、これ、最初は舐めるの?銜えるの?」
「………………俺は銜えてくれた方が嬉しい」
 たっぷり十秒は詰まった彼に、優奈はやはり小さく笑ってから、「素直な回答、ありがとう」とだけ
言って、後は思い切りよく頭を落とした。

「はむ…んぐ、れるれるれる……」
 勢いに任せて、優奈はエラの辺りまで一息に飲み込んだ。そこでしっかり唇を結び、舌先でくるくると
先端部分を舐め回す。
 こうして手順だけ書き出すと、一見して手慣れているように思えるものの、その動きは当然ぎこちない
ものだった。顔の位置は一定して動かず、舌の方も等速円運動を続けるだけで単調だ。歯を当てること
なく唇を閉じたのはさすがと言えるが、それだけで吸うような動きは見られなかった。この不自然な
アンバランスさは、例によって橋爪当たりに知識だけ吹き込まれた結果だろう。


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