少女ファイトでエロパロat EROPARO
少女ファイトでエロパロ - 暇つぶし2ch159:名無しさん@ピンキー
08/02/15 22:37:37 CvnjqQ2l
>>157の続き

(こ……これって……なんなの?)
一体、どうしてこういう展開を迎えているのか? 目の前一杯に奈緒の顔が迫って来たかと思えば、
唇が得も言われぬ感触に包まれた。徐々に状況を理解した。唇を奪われている。女同士でキスし
ている。私と奈緒が。
(ふ、ふざけないで!)
カッとなった。頭に血が上った。親友だから、奈緒だからこそ心の闇を吐露した。慰めや同情なんか
いらない。ただ聞いてさえもらえれば良かった。奈緒ならきっと、分かってくれる。そう思っていた。そ
れなのに……こんなことをするなんて。あんまりだ。
急いで唇を引き剥がそうとする。
『馬鹿っ!』
そう吐き捨てて、引っ叩いてやるつもりだった。
だが、奈緒がそれより早く厚子の肩を掴み、そのまま引き倒した。腰掛けていた飛び箱の下には体
操用のマットが放置されていたおかげで怪我をするようなことはなかったが、先程とは逆に、厚子の
顔から血の気が引いた。
奈緒が、冗談やおふざけのつもりで、こんな行為に及んでいるわけではないということを悟ったからだ。
「な、何を……するつもりなの?」
声が震える。闇が急速に勢いを増し、目の前にいるはずの奈緒の表情さえ判別できない。それが否
が応でも不安を掻き立てる。相手の本心が読めない。目的が分からないというのは、こんなにも怖い
ことだったのか。
「さっき言ったでしょ。『世の中には、もっと楽しいことが一杯ある』って。私がそれを今から厚子に教え
てあげるの」
淡々と、いつもと変わらぬあっけらかんとした口調で奈緒が言う。そしてそれをすぐさま、実行に移した。
厚子の右の耳朶を軽く軽く甘噛みし、次いで舌先を耳の穴に差し入れる。穴の淵をザラザラとした舌が
這う『ジョリッ』という音が、やたら大きく聞こえた。
背筋を冷たいものが駆け抜けていく。
「嫌ァッ!」
パニックになった。気が狂いそうだ。全力で奈緒を払いのけようとした。
冗談じゃない! 冗談じゃない! 冗談じゃない!
(私は……私は、こんなこと知りたくも無い! 望んでなんかないっ!)
パアァンッ!
乾いた音が闇に響く。一瞬、何が起きたのか分からなかった。激しい電流に打たれたような。頬が熱い。
叩かれたのだ、と脳が理解した。奈緒に。心がそれを受け入れようとしなかった。この期に至ってもまだ
信じられない。あの……奈緒が。
だが、


「手間を取らせないで。暴れると、余計に苦しい思いをするだけなんだから」



奈緒の抑揚のない冷たい言葉が、それが真実であると告げていた。





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