少女ファイトでエロパロat EROPARO
少女ファイトでエロパロ - 暇つぶし2ch152:名無しさん@ピンキー
08/01/29 01:28:13 kZRdLBAF
学とミチルが付き合うようになってから、はや一ヶ月が経過しようとしていた。
当初ミチルは、部員たちに冷やかされるのでは?と心配していたのだが、
それは男女別々のバレー部員の中でも、入学当時からかなり仲のよかった二人のこと。
すんなりと納得してしまう部員の方が多く、学の冷やかしに全く動じない度胸も相まって、
ただのミチルの杞憂で終わってしまっていた。
今日も校舎を出てすぐ他の部員たちと別れ、ミチルと学は二人きりで帰路へつく。
『付き合う』ことになってから、特に用事のない時は二人きりで帰るようにしているのだが、
ミチルと学の間に流れる空気は、付き合う前も後も何も変わらないものであった。

「それでですね、その時練さんがですね…」

しかも、帰宅まで話す内容は9割方練のことなのである。
もともと学とミチルは私生活での接点(趣味や嗜好など)がバレーを除けばほとんどない。
仲がいいのは小学生の時幼馴染だったことが大きな理由で、それがなければ、
ただの優等生と不良。お互い最も親しくない部類の相手になるだろう。
最も、この付き合い自体、『練を守るため』に始めたものなのだから、この会話の選択は間違っていないのかもしれない。
部活中の練の様子、部活中に何を話したか、部活内の関係はどうか……。
学が口にする内容は、どれも練の現在を知るには必要不可欠なものであり、
『練を守る』という付き合いの主旨には決して反していないだろう。

が、しかし……。

(な~んか『付き合ってる』って感じじゃねえよな、俺たち……)

次第に、そんな状況に不満……というほどではないにしろ、疑問を覚えてしまう自分がいることにミチルは気付き始めていた。
二人きりの時、学がする会話、時折見せる笑顔、これからの目標、そのどれもかれもが練さんが、に始まり、練さんに、で終わるのだ。
分かっていたことではある。否、知っていたことではある。
学がどれだけ練に憧れていたのか。その理由も、切っ掛けも、全部ミチルだけが知っているのだ。

だけど、それでも……。

「私も、練さんみたいに、あんな風に…」

隣でただ、練のことだけを話されるのは、面白くない。
―そう、ミチルは感じ始めていた。


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