08/11/13 00:13:40 8y7BcJV3
「…どうした?」
喉の奥から出来るだけ優しく声を搾り出した。
「…ぃっく…何でもない…茜は皆…と
中華料理を食べに行ってるよ…元気にして…る…」
何でもないなら何故泣いてるんだ?俺が何か悪いことでもしたのか…?
「…」
「…やっぱり…辛いよな。
すまん!あの時は…本当にすまなかったと思ってる!好きなだけ俺を殴ってくれ!」
「…何謝ってんだ?」
「開水壺のこと怒ってるんじゃないのか?」
全く見当違いだったのからんまの顔が揺るんだ。
「違うよ。…お前が茜の事を気にしてると思ったら
急に胸が苦しくなってさ。…どうしたんだろう俺」
「なんの事を泣いてるか知らんが、俺はお前を気にしてここに来てるんだぞ。」
「ほ、本当に?」
「だから、俺に出来る事があったら何でも言ってくれ」
「じゃあ…」
照れながら、らんまはそっと俺の手を握ると、目の前で観賞した。
日頃岩を砕いてばかりいる為、ゴツゴツした汚い手だ。
「手を綺麗に洗うこと。爪に土が入ってるぞ。
ちょっと…手伝って欲しい事があるんだ…」