07/12/31 15:04:56 LZj3Tg+n
「……明けましておめでとう、右京」
「明けましておめでとう、良牙」
日本人らしく、年越しの瞬間に見合ってお辞儀する。
「……誰かと一緒に新年を迎えるなんて、久し振りだなぁ」
「うちもやわ。その誰かが好きな相手で、よかったわ」
赤くなった良牙に、右京が軽くキスをする。
「巫女さんのバイトは早朝から昼過ぎまでで、そう大きな神社でもないから、
ちょっと仮眠して5時ぐらいに出るわ。良牙もついて来てや」
「その後で、天道道場まで連れて行けよ……って、うわっ」
右京は良牙を抱きしめ、そのまま布団へ倒れこんだ。
早朝4時ごろ。良牙はすっと目を覚まし、右京を起こす。
「……ん、ああ、お早う良牙。ええ夢見られたわぁ。初夢は2日の夜に見る夢やから、もっとええ夢見よっと」
「どんな夢だったんだ?」
「ナイショ。そこのクローゼットに借り物の巫女さんの服吊り下げてるから、あんたちょっと出してんか。
うち、も一回シャワー浴びてくるわ。禊せんとな」
ささっと着替えて軽く朝食をとり、二人は手を繋いで出発する。
「良し、右だな! 行くぞ右京!!」
「アホ、そっちは左やっ!!」
おあとがよろしいようで……では皆様、よいお年を。
(ひとまず完)