07/12/23 01:05:01 mqzvhz81
「そんなもん持ち歩くんやないわい、危ないわぁ、二重の意味で」
「武器にもなるし、乱馬の動きを封じてフルボッコできるかとも思ってな。
だが、卑劣かなぁとも思って、リュックサックにしまったまま忘れていた」
「メイド・イン・チャイナやし、ろくな効果がないわ、そんなん。
ゴムみたいに伸びるんやったら、乱ちゃんは自在に動けるやないの」
「……それもそうか。鍵はもらわんかったし、外せないもんな。
一応リュックサックに戻して、家に帰れたら部屋に置いておこう……(カチッ)
…… あ れ 」
「ん? どないしたん?」
「……み……右手に……手錠、が」
リュックサックに仕舞おうとして、誤って右手に手錠がはまったようだ。良牙は泣きそうな顔をした。
「……きゃはははは、どないすんのやドアホ! ノータリン!!
そんなんぶら下げてうちとデートするんか、百年早いわ、おととい来い」
「いつ来ればいいんだっ! でぇーい、笑うなっっ」
「おっと危ない、振り回すな……(カチッ)…… あ ら 」
手錠のもう片方の輪が、右京の左手首にはまった。
「うちの左手が!!」
「お、俺の右手が!!」
さーて、どないしましょ。
(24日に続く)