07/12/11 06:36:56 oW56ebs7
>>178
らんま1/2のすばらしき保管庫希望 @2ch
URLリンク(green.ribbon.to)
掛け合い漫才職人さん,乙です。
良右が一番好きなカップルだし、アニメでは仄かにそういう雰囲気があって良かったな。
クリスマス編を楽しみにしてます。
しかしビューティフル・ドリーマーw
180:名無しさん@ピンキー
07/12/11 13:48:36 tm6xMmKk
あざーすww
181:名無しさん@ピンキー
07/12/11 18:58:39 MKoJlqUJ
職人さんうまいよww
良右好きだけどネタ考えられなくて作れなかったから嬉しい
でもここだと色んなCP好みの人が見に来るから一つのCPを
長く連載するのはちょっとかな・・・ω・`
個人サイトだったら大歓迎だけどw
折角だから是非色んなCPに挑戦してみるのはいかがかと…
乱あ・良ら・ムシャ・良あ(かり)とか色々あるみたいだしねw
182:掛け合い漫才 師走編3・小夏 1/4
07/12/11 19:53:22 Wal4A6bz
えー、ちょっとお久し振り。人がおってよかったわぁ。
スレ占拠するんもなんやし、誰か小ネタでええから投下していかへん?
荒らしでなければ、なんでもええからな。連載終わったら、他のも書いてみましょか。
ある日、ある夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
今夜の『うっちゃん』は、飲み会の二次会の団体客で賑わっている。
「小夏っ、3番テーブルのお客はん、6枚焼けたでっ(しぱっしぱっ)」
「はいっ、右京さまっ。お待たせしました、ミックス6枚です」
右京も小夏も大忙しだ。忘年会、新年会、花見シーズンや夏休みなどには、
お好み焼き屋『うっちゃん』は書き入れ時なのである。屋台の出店もよく動く。
「毎度おおきに、ありがとうございましたぁ。またおいでやす」
「わっはっは、美人が二人もいて、気分がいいねぇ。その若さで店持ちなんて、大したもんだ。
酒が置けないってのが困りものだけどねぇ」
「あらー、お上手。はいこれ、割引券です。来月末まで使えますさかい、よろしゅう。
今月23日から来月3日までは、休ませてもらいます。またごひいきにー」
「ふーーーーー、やっと店閉められるわぁ。商売繁盛、笹もって来いやな。
小夏―、掃除と片付けと店閉めのあとは、風呂入れてから明日の仕込みしといてな。
うちはレジ閉めするわ。あんたの晩飯は残りもんのお好み焼きで充分やろ」
「はっ、有難うございます右京さま。15分で済ませます、右京さまはごゆっくり」
「10分で出来るか挑戦してみ。ついでに、うちの分のまかないでも作ろっと」
相変わらず小夏は、こき使われていた。
183:掛け合い漫才 師走編3・小夏 2/4
07/12/11 19:54:51 Wal4A6bz
「……せやけど最近、良牙も来ぉへんなぁ。どぉこほっつき歩いてんやろ。
乱ちゃんやあかねちゃんも、ちょくちょく寄ってくれるのに」
響良牙。私の主人、久遠寺右京さまの男友達。の、はず。
ちょくちょくちょくちょく閉店間際にやって来ては、右京さまとだべるヒマな男。
内容は掛け合い漫才に近いのだが、気に食わない。
と言っても、揃って恋仲ではない、ツレだダチだという。私には似たようなもの。
幼い頃から化け物のような継母たちに苛められ、恋人どころか友人もいない。
……そんな私がようやくたどり着いた、暖かい理想郷。それが、ここなのに。
響良牙。永遠の迷子、彷徨える日本人。
おそらくは彼も、右京さまに好意を抱いている。少なからず。
彼もまた、友人の、女性の、姉貴分の、家庭の、母親のぬくもりを求めて、ここへ寄りつく。
迷子も辛かろう、もてないのも悔しかろう。でも、私よりはマシだ。
「………きっと、あかりさんという方と、逢っておられるのでしょう」
そうだ、彼女がいるくせになにを甘っちょろい、響良牙。
ここは私の、私と右京さまの……。
184:掛け合い漫才 師走編3・小夏 3/4
07/12/11 19:56:50 Wal4A6bz
「せやなあ、あいつもあかりちゃん連れてきて、うちに会わせたらええのに。
あかねちゃんのこと諦めたんなら、そうゆうてくれれば応援したるわ」
……あの、右京さま。さばけすぎですよ、貴女は。
仮にも先日、貴女を聖夜のデートに誘った男なんですよ。
「ん? 妬いてるんか小夏。安心せぇ、うちには乱ちゃんがおるさかい。
そら小夏のことも嫌いやないで、せやけどな」
「右京さま、その鍋は、空です」
「……あぁ、おおきに。ちょっと働き詰めで、ぼうっとしてたわ」
ああ、憎い憎い響良牙。けれど貴方を追い出せば、きっと右京さまは困るでしょう。
帰って来るな、帰って来るな。
がららっ。ああ、またか。
「ただ……今晩は。すまん、また来たぞ。
片付け中のとこ悪いが、いつもの1枚焼いてくれ」
「ああなんや、良牙か。しょーもないなー、毎度こないな時間に。
はいはい、おねーちゃんが愛情こもったうっすいお好み焼き、作ったるからな。
もう、チャパティみたいに薄いの」
「インド料理屋かよ。カレー味のお好み焼きってのは、ないのか?」
185:掛け合い漫才 師走編3・小夏 4/4
07/12/11 19:58:20 Wal4A6bz
私はいつものように、外の掃除に出る。はいはい、ごゆっくり。
「はいよ、1丁あがり。……なぁ良牙、あかりちゃんはどうしてんねん。
いっぺんここに連れてきて、うちに紹介したりぃな。水臭いで」
「なっっっ、仮にも女友達のいる店に、連れて来られるかっ。
ごごごご、誤解されたらどーするっ。小夏もいるし、いや男だが」
「ええやないの、他の女にもてる男が、自分のカレやっちゅうんも。
乱ちゃんかてそーやし、行き過ぎたらあかんけどな」
「なっっっっ、からかうなっ! えいくそっ、このお好み焼きは固いぞ」
「ああこら、それはお皿と湯呑みや! アホ、かじるんやないっ」
あの、聞こえてますよ右京さま。それはまさか、乱馬さまのことではなく……。
「なぁホラ、『クリスマスの東京デートスポット』ちゅう雑誌、買ってきたで。
これでも読んで、デートスケジュールでも練っとりや。
……一緒に行くんが、あかねちゃんか、あかりちゃんか、うちかは知らへんけど」
「必ず迷子にはなるだろーが、な。はははっ」
……ああ、早く帰れ、響良牙。
(まだ続きます)
186:名無しさん@ピンキー
07/12/12 00:54:31 5qXhm6QS
投下ありがとう
187:掛け合い漫才 師走編4・お好み焼き 1/4
07/12/14 21:36:37 I/hwwrb5
今年もあと、半月ほどでんなぁ。
さて今回も特に意味のない話やけど、続けていきまひょか。
ある日、ある夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
二人は人気のなくなった店内で、カウンター越しにだべっている。右京と良牙である。
「……なぁ、すごーくつまらん事かも知れんが、聞いていいか」
「何や? ほんまにつまらんかったら、はたくで」
「……お好み焼きの、大阪風と広島風って、どっちがどうなんだ?」
良牙の質問に、右京が呆れ気味に答える。
「えっらい基本やな。うち、その質問、お客さんに数千回聞かれたわ。
ええか? 関西風はこう、パンケーキ状や。小麦粉を溶いた生地の中に具が『混ぜて』ある。
で、広島風はやな、こう! こんな具合に『焼きそば』が入ってて、『重ねて』あるの。
うちは関西人やけど、一応広島風のも扱ってるで」
「……そーか……長年の疑問が解けた。聞いてみるもんだ」
右京は胸を張り、語り出した。
「そもそも、お好み焼きの発祥は中国や。『煎餅(ちぇんぴん)』っちゅう流し焼き料理がもとなんよ。
山東省から天津に伝わり、屋台の軽食として広まったんや。これは折ってオープンサンドにするもんやけど。
韓国のお好み焼きである『チヂミ』ゆうんがいつ出来たかは、ちょっと知らんわ。
一方日本では、千利休が『麩の焼き』なる茶菓子を作らせたんやが、これは味噌を塗っとった。
これらを起源として、いろんな料理やお菓子が発生したんや」
「ほほう」
「江戸後期にできたらしいんが『明石焼き』なる、たこ焼きの原型。
もうひとつが『文字焼き』、のちの『もんじゃ焼き』や。
明治・大正のころには、箸に巻いた『どんどん焼き』やら『キャベツ焼き』が生まれ、
ウスターソースを塗った『一銭洋食』として庶民の軽食になっとった。
大阪にはこの頃、コンニャクや肉を入れて醤油を塗った『ベタ焼き』や『チョボ焼き』として伝わり、
昭和10年頃によーやく『お好み焼き』と『たこ焼き』が成立するんや」
お好み焼きを語らせたら、右京は止まらない。
188:掛け合い漫才 師走編4・お好み焼き 2/4
07/12/14 21:37:48 I/hwwrb5
「広島風お好み焼きが成立するんは、終戦後から昭和30年代や。
戦争や原爆で焼け出され、さらに山間部から離村してきた人が都市部で始めたんが、
手っ取り早い軽食の屋台やったわけやな。女性が多かったそうやけど。
誰が元祖ちゅうわけやない、貧乏な中、みんなで苦労して作り上げたんが、お好み焼きという料理なんや」
良牙が豚玉を食べながら、感心する。
「……すごいな。流石はプロだ」
「そ。そしてうちの究極の目的は、究極至高のお好み焼きを作る事や。
この道を極めた者が作ったお好み焼きは、その注ぎ込まれた熱い『気』によって、
百年の間冷めず腐れんというで。うちはある寺で、実物を見たこともある」
「ほんとかよ。お前の話ではお好み焼きが成立して、まだ70数年のはずだろーが。
まあ、お好み焼き職人が格闘でも強いってのも、妙な話だが……世間は広く、道は長く奥深いものだ」
番茶を啜りながら、良牙がふと、右京に質問した。
「……で、右京よ。お好み焼きと乱馬と、どっちが好きだ」
「……即答でけへん。いつぞや押しかけ女房したときは、つい禁断症状が出て、
乱ちゃんをお好み焼きにしてしもたし……」
「筋金入りか……ええいつっこまん、つっこまんぞ」
「それにな、子供の頃に乱ちゃんが、玄馬のおっちゃんにこう聞かれたそうや。
『お好み焼きと右京と、どっちが好きだ』ってな」
「ほう、それで?」
189:掛け合い漫才 師走編4・お好み焼き 3/4
07/12/14 21:41:28 I/hwwrb5
右京は目を閉じ、拳を握る。
「……うちは、お好み焼きに負けた。
まぁちんまいガキやし、色気より食い気に負けるんも無理あらへん。
それ聞いたおっちゃんは、乱ちゃんの許婚にしたうちを捨てて、屋台盗んで逃げくさりよった。
いたいけな幼児を騙しよって……」
「最悪だな」
「……多分、うちがかくもお好み焼きにこだわるんは、
『うちがお好み焼きになったら、乱ちゃんに好いてもらえる』っちゅー思いが、
心の底にあったからかもせぇへん。ほんまに乱ちゃんは、罪な男やわ」
良牙は新しい豚玉を焼いてもらい、二人の会話は続く。
「……あかねさんや小太刀はアレだが、シャンプーも一応料理は上手いしなぁ。
乱馬を餌付けするのはいいかも知れん」
「あっちが中華料理なら、うちは日本の家庭料理や。
乱ちゃんと暖かい家庭を持って、究極のお好み焼きを目指し、
三代遊んで暮らせるだけの財産を築いたる。それがまぁ、うちの生涯の目標やな」
「……壮大なよーな、小市民的なよーな目標だな。
俺は乱馬に勝ち、あか……あかねさんと結婚する。それから先は、知らん」
「ちぃとは人生設計を立てんかい、人生航路の迷子になるで。
大体結婚ちゅーんは『人生の墓場』や、特に男にとってはな。
しっかりした娘選ばんと、将来絶対苦労するで。保険金詐欺とか。
悪いのにひっかかると、包丁で刺し殺されて五体バラバラや」
一言良牙が言えば、数倍になって右京の言葉が返って来る。小気味よいほどだ。
190:掛け合い漫才 師走編4・お好み焼き 4/4
07/12/14 21:43:09 I/hwwrb5
「あかねさんがそんな恐ろしい事するかっ、あかりちゃんだってそうだ。
……だが、小太刀やシャンプーならやりかねんな。中国人は時々人肉喰うし。
お前も乱馬をお好み焼きの食材にして、客に出したりしねーだろうな……」
「ああ、実はその豚玉の肉な……」
「悪い冗談はやめいっ、気持ち悪い」
右京が笑う。良牙も笑う。
「豚いうんは、西洋では人間の代わりに医学解剖に使われとったゆうしな。
ユダヤ人やイスラム教徒は、汚れたもんやゆうて食べへんで」
「中東か。俺は海外に行くと、数年は日本に戻れんだろーしなぁ……いや、中国へは行ったが。
世界中を食べ歩きで放浪しても、楽しいかも知れんな」
「……ところで右京、お前、手が直接鉄板の上に乗っているが……
熱くないのか? 俺だって火傷しちまうぞ」
「ああこれ? うち、皮膚が熱に強いんよ。お好み焼きの修行の成果やろ。
少々の傷は、お好み焼きのソース塗っといたら治ってまうしな」
ふと、良牙が気付く。
「……お前、食べたら絶対お好み焼きの味がするな。無論、食的な意味でだが」
「アンパンマンみたいやなぁ、あはははは」
(意味もなく続く)
191:名無しさん@ピンキー
07/12/15 03:20:56 cTOGQTB1
カバオとドキンちゃんが脳裏を過ぎる
192:掛け合い漫才 師走編5・武器と格闘 1/4
07/12/19 20:47:27 ATpYfzWK
そらまー、右京の声優の鶴ひろみはんはドキンちゃんやけどな。
良牙の中の人がメロンパンナの中の人と離婚しとるし。あんまり関係ないか。
ある日、ある夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
二人は人気のなくなった店内で、カウンター越しにだべっている。
「よっこいせっ、と。やれやれ、すっかり寒くなって、熱いおしぼりと番茶がありがたい」
「どうもじじむさいなぁ、良牙じいさん」
「ほっとけ。今日の土産は、鹿児島名物・桜島大根だ」
でんっとカウンターに、巨大な丸い大根が置かれる。
「似とるけど違うで、これは京都名物・聖護院大根や。懐かしいなぁ。
しかし、ようこないなでっかいもん、土産にしようなんて思うたな」
「鍛えているから軽いもんだ。リュックサックもだがこの番傘、特別製で30kgはあるぞ。
なるべく丈夫にと頼んだら、ビル用の鉄骨を使って作ってくれた」
「やりすぎやっ。まぁうちかて、この巨大ヘラが25kgぐらいはあるか。
鉄板置いた屋台引いとったら、自然と腕力つくんよ」
「ひとつ、腕相撲でもしてみるか? 俺は強いぜ」
ぐっと力こぶを見せる良牙に、右京が苦笑する。
「いくらうちでも、あんたには負けるやろ。パワーだけなら乱ちゃんより上やろし。
うちとシャンプーやったらええ勝負やったわ。白熱したで。
あかねちゃんはうちより少し弱いけど、それでも時々負けるわ」
「あかねさんは、無差別格闘・天道流だったな。早雲のおじさんはともかく、
かすみさんやなびきは、戦闘とはほど遠いが」
193:掛け合い漫才 師走編5・武器と格闘 2/4
07/12/19 20:49:22 ATpYfzWK
「うちかて、お好み焼き久遠寺流やで。ばっちり戦闘にも対応可能。
小ヘラを投げつけ、天カスやメリケン粉に火薬仕込んで爆発させ、鉄板リングに押し付けて、
セメント入り生地とゴム入り焼きそばで動きを封じ、この大ヘラでやき入れるんや」
「食いもんを粗末にするなっっ」
「まぁ、中距離での戦闘が主体やし、懐に入られるとやばいかな。
あんたはどーいう戦法やの? 良牙」
「元来打たれ強いし、岩やコンクリートぐらいは軽く砕けるぞ。
コロンばーさんに鍛えられて『爆砕点穴』を会得したり、謎の土木修行者から『獅子咆哮弾』を伝えられたりしてるし」
「仮にも乱ちゃんのライバルや、強ぅないとな。いまいちチャンスに弱そうやけど」
「あとは番傘でぶん殴ったり、置物で押し潰したり、ベルトに気を込めて斬りつけたりといったところか。
バンダナを投げてカッターにする技もあったが、乱馬と以前戦った時、
誤ってあかねさんの髪をばっさり切ってしまってな……以後、封印している」
右京が非難がましい目つきになった。
「あかねちゃんがショートカットなんは、それでか。
事故とは言えなんちゅうことさらすねん、おなごの髪を切るやなんてっ」
「う、うむ……すまん。右京も料理人のわりに、髪は長いな。赤みがかった黒髪だ」
「うちも女の子やもん。大体、女が男を殴るんはええけど、逆はあかん」
「それって女尊男卑じゃねーのか、女フェミニストめ。俺は殴らないけどよ」
194:掛け合い漫才 師走編5・武器と格闘 3/4
07/12/19 20:51:47 ATpYfzWK
「……ところで、『獅子咆哮弾』て、気が重い人しか使えんのやろ?
その土木修行者のおっちゃんも、不幸そうやったの? 『最強伝説コーラサワー』みたいな」
「黒沢だろ。いや、うーん、どう見ても工事現場の看板に描いてある、
あの『ご迷惑をおかけします』のキャラクターだったんだが……しかもディフォルメした丸っこいの」
右京が、よくある工事現場の看板を思い出す。
「……ああ、アレかぁ。そら何かの精霊やったんと違うか? もしくは幽霊とか」
「幽霊は、重い『陰気』の塊だろうしなぁ。あり得なくはないか、出会ったのも洞窟の中だし」
「うちのクラスに五寸釘っちゅー、呪いが趣味のくら~い奴がおるんやけど、
そいつになら使えるかもせえへんなぁ。それとも『気が弱い』からあかんやろか」
「俺はそこまで暗い奴じゃねーよ」
お好み焼きを食べつつ、今宵も掛け合い漫才は続く。
「……ところで右京よ。さっき言ってたが、お前はなぜかシャンプーと同じぐらい強いよな。
ムースの野郎はシャンプーより弱いから、お前はムースに勝てるってことか?」
「どうやろねぇ、あいつは暗器使いで卑怯やしな。男のくせしてねちねちとしつっこいし。
うちとスタイルが似てなくはないけど、勝負してみんとわからんわ」
「卑怯さで言ったら、小太刀や八宝斎のじーさんもか。
あいつら、乱馬や玄馬のおっさんと共倒れしてくんねーかなぁ」
「いやいや、卑怯さでゆうたら、早乙女父子もかなりのもんやで。師匠が師匠で父親が父親やし。
良牙は単純やから、すぐ策に引っかかって負けとるやないの」
「そうそう同じ手には引っかからんわい。……もしかして俺は、単に『運が悪い』だけなのかも知れん」
「なるほど、天に見放されてたら、勝てるもんも勝てへんわなぁ。きゃははは」
195:掛け合い漫才 師走編5・武器と格闘 4/4
07/12/19 20:53:38 ATpYfzWK
なにやら二人の話題が盛り上がっている。色恋よりも格闘か。
「すると、うちらの知り合いの中で、最強は誰なんやろ。乱ちゃん除いて」
「乱馬や俺に勝てるレベルで、最強っつーとなあ……。
コロンばーさんに八宝斎のじーさんは別格だが、麝香王朝のハーブって奴も強かったな。
パンスト太郎なんて奴もいたし、ルージュって女は闘神・阿修羅に変身するとか聞いたぞ」
「うちが知らんのばっかりやな。上には上がいるもんや」
「一番となると、やっぱりコロンばーさんかな。負け知らずだ。
すでに女性、ばーさんという時点でいろいろ強い。人間かどうか怪しいが」
「数千年生きとる妖怪やっちゅー噂もあるで。まあ、良牙に『爆砕点穴』教えたんも、
乱ちゃんに『火中天津甘栗拳』や『飛竜昇天破』教えたんも、あのばあちゃんやしな。
八宝斎のじじいと本気で戦わせてみたいわ」
しばらくして良牙が、ふっと思いついた。悟りと言っても良いかも知れない。
「……いや、一番強いのは、かすみさんかも知れんぞ」
「……せやな、あの菩薩みたいなお姉ちゃんには、誰も勝てへんで。守銭奴のなびきちゃんかてギブアップやろ。
戦わんのが一番強いんやなぁ。……ああ、『老子』やんけ」
(『聖夜編』へ続く)
196:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:58:04 WtB2i8WD
延長戦に突入して十数年。
なびきは乱馬とあかねを道場に呼び出した。
「あかね。乱馬くん。ちょっとここに座りなさい」
「なんだよ、改まって」
「あんたたち、いつまで延長戦続ける気?」
「お姉ちゃんだっていまだに独身じゃないの」
197:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:58:35 WtB2i8WD
そう、かれらはいまだに皆独身なのだ。
シャンプーや右京は乱馬以外の男に興味を示さず、
良牙とあかりもその性格故、少しも進展しない。
「私はいつでも準備できてるわよ。あとは理想の男が現れるのを待つだけなの」
「そんなこと言ってる間にすぐ三十路だぜ」
「お姉ちゃんの理想っていったい…どんなタイプよ」
198:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:59:10 WtB2i8WD
「やっぱ顔もそれなりに良くて、お金持ちじゃないとね。
それから、いつも何かに夢中で、私はそれを少し手伝うの。
それで、私の好きなものをよく知っていて、頻繁にプレゼントしてくれる人」
「なんだ、ぼくのことではないか」
「九能…てめー、どっから沸いて出た!」
「人をボーフラみたいに言うな!」
脈絡なく天道家に九能が出現する。
これもまたいつものことだ。
199:名無しさん@ピンキー
07/12/19 20:59:44 WtB2i8WD
「でも、確かに九能先輩の言うとおりだわ」
「そうだ。ぼくはボーフラではない」
「誰がボーフラの話をしとるか!」
「ちがうの?」
「おめーの理想の男の話だろうが!」
乱馬がものすごい勢いでつっこむ。
200:名無しさん@ピンキー
07/12/19 21:00:17 WtB2i8WD
「天道なびき、おまえの気持ちはよくわかった。
しかし生憎だがぼくはおさげの女と天道あかね以外と結婚する気はない!」
「そうよ、だいたいそれじゃ私は小太刀と姉妹になっちゃうじゃない」
「乱馬くん、義姉妹にまで手を出す気?」
「…って、何姉妹だよ!」
「おまえがあの変態妹をどうしようが構わんが、
二股をかけるような男に天道あかねをまかせるわけにはいかんな」
201:名無しさん@ピンキー
07/12/19 21:01:35 WtB2i8WD
「なんでおれが不倫することが前提になってんだよ。
それにてめー、人のことが言えるか!」
「二股とは人聞きの悪い…ぼくは両方と効率よく付き合いたいだけだ!」
「それを二股というんだろーが」
「乱馬と姉妹になりたくなんかないわよ!」
「当然だ。ぼくは両刀ではない」
ちなみに九能はいまだにおさげの女=乱馬であるということを知らない。
202:名無しさん@ピンキー
07/12/19 21:02:10 WtB2i8WD
「その姉妹の話はもういいっての。話を戻せよ」
「それで、いつまで延長戦続ける気?」
以下、無限ループ。
こんな調子で時は過ぎ、永遠に繰り返すのである。
203:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:41:42 17qLfx/w
実際、ここ見てるのって1人か2人くらいなんじゃないか…
204:名無しさん@ピンキー
07/12/20 04:42:30 pz/SDcOb
見てても書き込まないやつもいるだろ。
俺もこれが初めてだし。
205:名無しさん@ピンキー
07/12/20 16:55:57 ebVzkgbI
ノシ
好みのカプ書いてくれる神をじっと待っている俺のような奴もいるかもしれん
206:名無しさん@ピンキー
07/12/21 00:29:21 5ODy/hjV
>>205
うん私もそう。じっと息を潜めて待ってるy
207:名無しさん@ピンキー
07/12/21 22:25:04 ih+KqcYT
ノシ
職人さんには頑張ってほしい
208:名無しさん@ピンキー
07/12/22 17:53:33 Stkll8kV
ノシ
同じくROM人間
いつも職人さんの神作品に萌えさせていただいてますorz
209:掛け合い漫才 聖夜編1・聖夜前夜 1/4
07/12/23 00:57:38 mqzvhz81
まあま、皆さんぜひとも参加してや。息潜めんと、好きなカプゆうてみ? もしくは自分で書くとか。
さあて、大詰めに備えて、今のうちに投下しとこか。
12月23日、天皇誕生日の夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
二人は人気のなくなった店内で……だべっていなかった。
「ああ、そ。あかねちゃんにもあかりちゃんにも、フられてもうた、と。
で、うちとイヴを過ごそう、と」
「………(ずーん)」
「そこで沈むなっ、うっとうしいっ。店を『獅子咆哮弾』で壊されたらかなわんわ。
分かった分かった、この可愛い久遠寺右京が、デートしたるさかい」
良牙は店の片隅の席で、ずしーんと『重い気』を纏っている。
「……す、すまん。うう足が立たん、気が重い……結局あかりちゃんには会えなかったし……」
「しっかりせんかい。うちかて、乱ちゃんがあかねちゃんと、ちゅーか天道一家と過ごすゆーて、
それなりに傷ついてんのやで。押しかけたってもええけど、迷惑やとも思うし……」
「……そーだな」
「せやから、うちかてホンマは不本意やけど、あんたが頭下げて頼んどるから、
こーして貴重な女子高校生の聖夜デート権を、しぶしぶながらあげとるんやろーが。
感謝せいっ、こーのモテナイ君がっ」
……右京さま、頬が緩んでますよ。満面の笑顔ですよ。
「すまん、恩に着る。一人でカップルまみれの町内をうろつくよりは、
お前がいた方が百万倍マシだ。……今夜は食欲ないから、お好み焼きはいい。寝る」(ごそごそ)
「はいはい、乱ちゃんとデートしよ思って調べといたデートコース、
来年の下見がてらに回ったるな。ははっ、楽しみや」
210:掛け合い漫才 聖夜編1・聖夜前夜 2/4
07/12/23 01:00:12 mqzvhz81
良牙は、寝袋に潜り込んだ。
「ほな小夏、明日から正月三が日明けまで、この店は休むさかいな。
今年いっぱい、ご苦労さん。はい、今月の給料100円と、年末ボーナス500円!」
「ああっ、なんともったいないっ。これでお好み焼きが、1枚丸ごと買えます!」
「かかか、来年もあんじょう気張ってや。里帰りは……抜け忍のあんたは、でけんか。
伊賀か甲賀の忍者村で、アルバイトでもしとり」
「……そうします。右京さまは、良牙さまとごゆっくり」
「ごゆっくり、てなぁ。そううまい事いかへんやろ、あいつは。
ま、正月になったら戻って来ぃや。おせちにお雑煮もあるで」
「はっ……お世話になりました、右京さま」
小夏は寂しげな笑みを浮かべたまま、去っていった。
「……なぁ……」
「あらびっくり、起きてたんか良牙」
「なんか、小夏に悪い気もしてきたな。あいつも男だろ、一応」
「あいつがええっちゅーから、これでええんよ。
もしあんたがうちを誘わんかったら、うちは小夏とイヴを過ごしとったで。
カップル相手に、お好み焼きの屋台引いて町歩いてな」
右京が、へっ、と自嘲する。
「……そうか。すまん、腹が減って眠れん。悪いがお好み焼きを焼いてくれ」
「まいどあり。クリスマス用にイチゴ&生クリーム入りのクレープ風お好み焼きと、
鶏の脚焼き包みお好み焼きがあるで。どれにする?」
「無理矢理お好み焼きにせんでもいいと思うが……じゃあ、鶏の脚で」
211:掛け合い漫才 聖夜編1・聖夜前夜 3/4
07/12/23 01:02:41 mqzvhz81
良牙はいつものように、カウンター席に戻る。
「しかし、右京とデートか。こーしてカウンターでだべるのと、大して変わらん気もするな」
「ここではうちが主人で、あんたは客。デートやったら二人とも客。
だべるんもええけど他の人らに迷惑にならんよう、気ぃつけんとな」
「まぁいい女なんだろーが、こうたびたびだべってると、
親しみがありすぎてなんだな、男友達と遊ぶような感じだ。
……まぁ俺の男友達なんて乱馬しかいないが、別に遊ぶほど仲良くないし」
右京が、かちん、と来る。
「へーん、失礼な男や。女らしくしたうちを見て、腰抜かすなっ。
知り合いに見つかってもあれやし、ちょっとこの辺から外れたとこ連れてったる。
……せやけど、はぐれたらあかんで。うち一人で町中歩くんはイヤや」
「そうだなぁ……この手錠でもお互いの手首にはめとくか?」
良牙はリュックサックから、ずるりと大きくて悪趣味な手錠を取り出した。
「そんな犯罪じみたアクセサリーはいらんわっ、どこの土産やのん。
足首にはめたら、いつぞやの二人三脚の二の舞やし」
「といって、俺に迷うなってのは無理な話だ」
「首に鎖でもつけて、引きずって歩いたろか。変なビデオの撮影みたいやな」
良牙はまだ手錠をもてあそんでいる。
「大体、あんたの馬鹿力やったら、少々の鎖はぶっち切るやろ。
迷子になったら、うちをフったと解釈して、ボーイハントしてしまうでっ」
「いや、この手錠は中国伝来の特別製でな。コロンばーさんがくれた。
引っ張ればゴムのように伸びて切れず、ワイヤーより遥かに強い」
212:掛け合い漫才 聖夜編1・聖夜前夜 4/4
07/12/23 01:05:01 mqzvhz81
「そんなもん持ち歩くんやないわい、危ないわぁ、二重の意味で」
「武器にもなるし、乱馬の動きを封じてフルボッコできるかとも思ってな。
だが、卑劣かなぁとも思って、リュックサックにしまったまま忘れていた」
「メイド・イン・チャイナやし、ろくな効果がないわ、そんなん。
ゴムみたいに伸びるんやったら、乱ちゃんは自在に動けるやないの」
「……それもそうか。鍵はもらわんかったし、外せないもんな。
一応リュックサックに戻して、家に帰れたら部屋に置いておこう……(カチッ)
…… あ れ 」
「ん? どないしたん?」
「……み……右手に……手錠、が」
リュックサックに仕舞おうとして、誤って右手に手錠がはまったようだ。良牙は泣きそうな顔をした。
「……きゃはははは、どないすんのやドアホ! ノータリン!!
そんなんぶら下げてうちとデートするんか、百年早いわ、おととい来い」
「いつ来ればいいんだっ! でぇーい、笑うなっっ」
「おっと危ない、振り回すな……(カチッ)…… あ ら 」
手錠のもう片方の輪が、右京の左手首にはまった。
「うちの左手が!!」
「お、俺の右手が!!」
さーて、どないしましょ。
(24日に続く)
213:名無しさん@ピンキー
07/12/23 02:27:29 UJjO4wzr
>>290
文才があれば喜んで投下するんだけど…orz
ってかネタがないw
好きなのって言ったら良ら(女)とかムシャかな??
214:名無しさん@ピンキー
07/12/23 09:17:10 jTaH8242
掛け合い漫才やってる人となりきりスレで右京役やってる人って同一人物?
文体が似てる
215:名無しさん@ピンキー
07/12/23 09:56:21 vjHaoImq
>>212
フルボッコwwwww
216:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:54:48 mDtRXT0X
続きが早く読みてえ!
良右好きだから楽しみだ
217:天道かすみ
07/12/24 00:53:35 uX1iaafc
乱馬くん、一度でいいから七面鳥の丸焼きを食べてみたいって言ってたけど、
今年もそれはできそうにないの。ごめんね。
でもそのかわり猫飯店に北京ダックを注文しておいたわ。
楽しみにしておいてね。
あら。どうしたの?急に黙りこんで。
あっ。
安心して。
皮だけじゃなくてお肉も無駄なく使わせてもらうわ。
218:名無しさん@ピンキー
07/12/24 00:56:44 +DwRQwXq
((((;゜Д゜)))
219:名無しさん@ピンキー
07/12/24 01:33:31 c6OzJWRg
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)!?
220:掛け合い漫才 聖夜編2・聖夜当日 1/4
07/12/24 08:32:06 AQPC/G8V
さようならムース? いいいや、違うダックやろな?
……ほな、朝から投下。どうも小ネタを仕込みたくてかなわんわ、シリアスはよう書けへん。
12月24日、午前三時。
お好み焼き屋『うっちゃん』にて、例の二人は。
「……は、外れん。すすすすすすすすすまん、右京っ」
「もー、ええわ。これつけたまんまでも、うちはかまぁへんでぇ……あぁ、眠ぅ(くらっ)」
右京がぐらつくと、手錠の枷がゴムのように伸び、すぽっと手首が抜けた。
「…… あ れ 」
「ああ何や、手枷もゴムみたいに伸びるんやな。
擦ったり握ったりして、熱くしたのんが良かったんやろか。くてっとしとる」
ふー、とお互い大きく息をついた。疲れた。
「ほんなら、うちは昼ごろまで寝るさかい、あんたは寝床でじっとしとり。
外出たら迷子になって、来年まで出会えへんやろうから。デートは昼からな」
怒る気力も失せたのか、右京は大あくびしながら二階へ。
良牙はとりあえず、風呂を借りて冷や汗を流す。しばし迷子になったが。
「あああああ、無駄に疲れた。もう中国製品は信用せんぞっ。
……しかし、右京の手首、細かったな……肩幅も小さいし」
男装すれば美少年、女装すれば黒髪の美女。久遠寺右京16歳、娘盛りである。
「ほんとに、あいつと明日……じゃねぇ、今日、デートする、のか」
221:掛け合い漫才 聖夜編2・聖夜当日 2/4
07/12/24 08:34:33 AQPC/G8V
午前10時。響良牙は、お好み焼き屋『うっちゃん』の中で迷子になっていた。
「ここは一体、どこなんだぁああ!?」
とてとてとて、と二階から寝巻きの右京が降りてくる。
「……も~~、静かにせんかい良牙。早起きしてもうたわ、お早う」
「おお、お早う右京。午前中に会うのは久し振りだな」
「せやね。んー、ちょっとそこどいてんか、顔洗うさかい」
どうやら、洗面所の近くだったようだ。右京はじゃばっと顔を洗い、髪を梳かす。
「……しかし、案外お前の店というか家は、奥行きがあるな。
風呂場から出たら迷ってしまった。数時間ほど眠りはしたが」
「もともと町家やったんを、誰かが小料理屋にしとってな。
それが閉店した際、うちの親父名義で買い取ったんよ。親父もお好み焼きで稼いで、小金持ちやったし」
「ふーむ。借家ではなく、持ち家とはなぁ」
ごしごしと右京が顔をタオルで拭く。
「ふー、目が覚めた。良牙も顔洗っとき、髭剃りはないけど」
「ああ、俺はちと、お湯で洗わせてもらおう。……で、どうする?」
「どうするって、店は休み……ああ、せやせや、デートやったな!
おーっし、おめかししたるから待っとり! あんたもちょっとはパリッとした恰好せい」
「……といっても、俺は着替えたところでこんなもんだぞ。
家に帰れば多少の着替えは置いてあるが、場所が分からんし」
「まぁ、あんたはそれでよし。荷物や番傘は置いとき。
ほな、顔洗ってこざっぱりしてれば、顔はええんやしカバーされるやろ」
そう言うと、右京は再び二階へ上がった。
222:掛け合い漫才 聖夜編2・聖夜当日 3/4
07/12/24 08:37:22 AQPC/G8V
そして、お昼前。右京はいつもの職人服ではなく、ビシッと勝負服を着た。
頬は紅潮し鼻息は強く、自信と気合いに満ちている。『猛虎高飛車』が撃てそうだ。
「いよーっし、準備はええか、良牙!!(ぱしん)」
「おう、まずは昼飯だな。カネはある程度銀行から下ろしてきたが……。
しかし、そうしていると凄い美人だな、右京」
「いっつも美人や、ドアホがっ。ほんなら、行くで良牙!!(ぐいっ)」
「わわっ、引っ張るなっ」
右京は良牙の腕をぐいぐい引っ張り、都内のデートスポット巡りに出発する。
たまに良牙が迷子になって、浅草寺に参ったり靖国神社に参拝したり、
千代田区で警官に職務質問されたり、秋葉原でオタクに萌えられたりはしたが。
しかし、バイタリティ溢れる二人には、少々のアクシデントもアトラクションだ。
風林館高校の生徒らしき人々も見かけたが、誰も右京だとは気付かない。
普段は男子学生服を着ているからなのか。
「……なぁ、なんで普段から女子生徒の格好しねぇんだ?
学校の奴らも、みんなお前が女だって事は知ってるんだろ」
「10年も男で通してると、スカート履くのがむずがゆいんよ。下がスースーして動きにくいし。
水着やズボンやったらええんやけどな」
やがて右京は大きなデパートに入り、クリスマス特売の食材を買い出した。
冬服やお正月用品、家電製品のセールにも、主婦に混じって突撃する。
一応、良牙の手を握ったままで。
223:掛け合い漫才 聖夜編2・聖夜当日 4/4
07/12/24 08:41:09 AQPC/G8V
かくして、聖なる夜(イヴ)が来た。良牙は沢山の荷物を持たされている。
「……はー、面白かった。荷物持ちには最適やな、怪力良牙」
「大した重荷でもないが、デートに来とんのか買出しに来とんのか、どっちだっ。
結婚もせんうちからやけに所帯じみよって、割烹着が似合うぜ」
「あーら、あんがと良牙。日も暮れてきたし、これから夜の部や。しっかりエスコートしてんか。
あいにくホテルには行かず、晩飯食べてご帰宅やけどなぁ」
日は落ちて、街はイルミネーションの光に包まれる。
「夜……か。今更ながらカップルどもがうろちょろし過ぎて、落ち着かん。
かえってお前と一緒だと、目立たんですむな」
「うちらも一応、今はカップルのはずやろ。
……わー、クリスマスのイルミネーション、きれーやなぁ。
神戸のルミナリエの方がもっと綺麗やけど、今年は赤字でクリスマスにはやらんそうやな」
「あれは、震災の復興記念に催されたそうだな。お前のとこは大丈夫だったのか?」
「神戸周辺と淡路島が中心で、大阪も北は被害あったけど、うちんとこは別に大した被害ないで、多分」
「多分、かよ。親父さんしか親族いないのか?」
「せやって、親父は屋台引いて全国行脚やもん。家には滅多に寄り付かんし」
「そうか……震災から、何年経つっけ」
「今年で12年目、1月にあったからすぐ13年目……って、あれ?」
……うちら、何歳やったっけ。
(残り3回)
224:名無しさん@ピンキー
07/12/24 23:51:05 ejw5gd6m
一生やっとれ!
なんて言われそうな良右w
225:名無しさん@ピンキー
07/12/25 12:29:14 igXpFLQW
乱馬シャンプー!
226:名無しさん@ピンキー
07/12/25 17:49:59 7hO0YU8O
シャンプーの可愛さは異常
女乱馬も可愛いけど、いや可愛さなら最高なんだが、
中身男だからな・・・
ってことで、乱馬×シャンプー希望!!
227:掛け合い漫才 聖夜編3・聖なる夜に 1/4
07/12/25 19:10:59 /B/s3sV4
ふむ、それやったら、あかねはムースとくっつくんやろか。絶叫温泉郷ペア的に考えて。
いろいろカップリングが入り乱れるからなぁ、らんまっちゅう作品は。
その日、その夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
二人は……。
「ただいまー、って小夏はおらんのやった。ま、良牙も泊まってき」
「毎度、邪魔するぜ。鶏の脚にケーキも買ったし、二人でわびしく祝うか」
「わびしいが余計や。何なら友達呼んで合コンしてもええけど、
みんなこの日は忙しいやろしなぁ……ええやろ、良牙。とりあえず風呂浴びて着替えるわ」
「「メリークリスマース」」
二階のこたつでだらだら寝転び、みかんを食べつつクリスマスを祝う。
クリスマスだというのに、右京の寝巻きは着物だ。
聖なる夜の神聖さのへったくれもない男女二人である。テレビも点いている。
「はい、ケーキにほうじ茶。お客さんからもろうたお餅もあるけど、これは正月にな」
「シャンパンとは言わんが、紅茶かコーヒーにせいっ」
「甘いもんにはほうじ茶が合うんよ。このお茶にはミルクも砂糖も入れられへんし、
カロリーオフのダイエットには最適やろが」
ずずっとほうじ茶を啜り、鶏の脚やケーキをつつき、みかんを食べる。
「ふー、今年の年末年始は、ゆっくり過ごせるわぁ。
働き詰めやったし、それこそ温泉でも行って、骨休めせーへんとなぁ」
「温泉でなくても、ヨモギ谷ってとこへ行けば、地熱がお灸になるぜ。
ほら、俺らが乱馬をボコって、『飛竜昇天破』を会得させたとこ」
「んー、やっぱり温泉の方がええわ。絶叫温泉郷は勘弁やけど。
でもあの村、合併でどこぞの市に組み込まれて、結構観光客が来てるらしいで。
まぁ、湯量は豊富やったしなぁ。アトラクションは過激すぎたけどな」
228:掛け合い漫才 聖夜編3・聖なる夜に 2/4
07/12/25 19:13:08 /B/s3sV4
ぷち。テレビも、この時期はろくなものをやっていない。
「……あー、……暇潰しに、セックスでもしよか」
「(ぶほっ)お、お前にデリカシーはないのかっっ」
「良牙相手にデリカシーもあらへん。どーせドーテーやろ、あんた。
おねえちゃんが練習台になって、筆下ろししたってもええで~~」
「かっ、からかうなっ。お前だって、その、経験ないだろ」
右京が、にひひっと笑う。
「まーな。うちのクラスの女子は、みんな健全やな。そーゆー話は聞かんわ。
ウラではどうやら知らんけどな、あかねちゃんとか特に」
「うわああああ、やめろーっ」
「冗談やジョーダン、純情なやっちゃ。乱ちゃんにそないな甲斐性ないわ。
結婚してもしばらく性交渉なし、ちゅー感じやもんなぁ」
「話題を変えろ、話題をっ」
「ちゅーてもな……キリストっておっちゃん、一応今夜生まれたっちゅう話よね」
「そうだな。別にキリスト教徒じゃねーが」
「母親のマリアさんは処女懐胎やけど、十月十日は経てるんよね。
せやったら、神様が仕込んだんは2月14日、バレンタインデーやんか。
カトリックの受胎告知日ゆうんは春分ごろやそーやけど」
「お前は……」
良牙がこたつに突っ伏す。つっこみを入れるのも疲れる。
「ま、古代ローマの冬至の祭りを、キリスト教が取り込んだお祭りやしな。
日本式なら、カボチャ食べてゆず湯に入ってたらええねん、冬至には」
229:掛け合い漫才 聖夜編3・聖なる夜に 3/4
07/12/25 19:16:45 /B/s3sV4
「しかし、お前はいろいろくだらん事を知っているな。パソコンもないのに」
「お金が勿体ないから、もうちょい稼がんと持たへん。ケータイは面倒くさそうやし、置き電話と手紙で充分や。
うちのネット上での宣伝は、常連のおっちゃんに頼んで、ウェブサイト作ってもろてるけどな。
代金は維持費含めて、一年間うちでの飲食無料や。安上がりでええわ」
「俺がケータイやパソコン持ってても、しょーがねえしなぁ。
使い方が分からないし、すぐ叩き壊しそうだ」
「あんたなら電脳空間でもたちまち迷子やで。ケータイ持ってても、つながらへん所へすぐ行くやろし」
「まったく、俺らが子供の頃は、あんなの少なかったのにな。
今は外に出てもゲーム機持ったガキばっかりで、ひ弱そうだ」
「そやねぇ、猫飯店もサイト持ちでmixiもやっとるそーやし、
コロンのばーちゃんもパソコンやってるで。ブラインドタッチできるし、ケータイも親指で打つとか」
「似合うよーな似合わんよーな、だな。シャンプーやムースはぶっ壊すだろうが。
……天道道場も、ネット上で門下生募集とかしねえのかな。おじさんたちは使えなさそうだけど」
「なびきちゃんがブログとアフィリエイトで稼いどるで。FXに手ぇ出したり。
エロサイトに乱ちゃんの写真やらアイコラやらも流しとるそうやけど」
「流石だな……そのうちデイトレードでもやりだすぞ」
右京がおどけて、天に祈るようなポーズをとる。
「あー、サンタクロースがパソコンとネット接続環境、タダでくれへんやろか。
月々の接続料もサンタ持ちで」
「そんな悪い子には、来ねーよサンタ」
230:掛け合い漫才 聖夜編3・聖なる夜に 4/4
07/12/25 19:18:16 /B/s3sV4
ぷち。またテレビを点け、音量をぎゅっと絞る。
「……で、良牙。あんた、年末年始はここでゴロゴロするんか?」
「お前が良ければ、そうしたいが。それなりの礼はする。
年始参りに天道道場へ行くから、それ以後はまぁ、また旅に出るさ」
「ああ、さよか。小夏の代わりのボディーガードに丁度ええわ。
うちを襲うような根性もないやろしぃ」
「うるせえ、襲うぞ」
「やってみい、歓迎したるわ」
「…………すまん、俺にはできん」
「はいはい、うちはそんなに魅力ないんやね」
「そんなことはない。俺に根性がないだけだ」
良牙は顔を赤らめ、寝袋を出して横になる。
「すまんな、右京。俺は寝るからな」
右京はその横に布団を敷き、枕を置いて横になる。
「ほな、うちも寝るわ。枕並べて、あんたの隣で」
「こ、こらっ。転がって逃げてやるっ」
「逃がさへん」
右京は、がしっと両手両足で、良牙の寝袋に抱きついた。
「大人しゅうせい、良牙」
(続く!)
231:名無しさん@ピンキー
07/12/25 19:38:44 7hO0YU8O
いや、乱馬とあかねはお似合い。
でもエロパロではシャンプーと乱馬が読みたい。
右京×良牙連載も読んでるよ。続き楽しみにしてる。
232:名無しさん@ピンキー
07/12/25 22:05:27 SynuMWx2
いよいよエロか?
233:名無しさん@ピンキー
07/12/25 22:52:35 xAEWU7h5
エロパロ的には…
右京×ムース
あかね×P
なびき×東風
九能×あかね
ひな子×校長
なんてのがありそうでなかなかないんだな。
234:名無しさん@ピンキー
07/12/26 08:19:43 Z9tzFx0x
正直乱馬があかね以外になびくのは想像できない
235:名無しさん@ピンキー
07/12/26 09:45:55 yJ6DDFu7
エロパロ板で何言うてるあるか
236:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:15:04 BaKwT26o
保守
237:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:41:30 TliumQOE
保守がてら、「らんま」の男性別お相手分類。
乱馬:あかね、シャンプー、右京、小太刀、ひな子、かすみ、なびきほか、
全美少女キャラ・美女キャラに対応可能?
良牙:あかね、右京、らんま、あかり、シャンプーほか、上に同じ
ムース:シャンプー以外眼中になし? らんまやあかねの相手は可能か?(陵辱あり?)
九能:変態紳士。あかね、らんま、なびき、今条マリ子など、相手はわりと豊富だが…
玄馬:のどかをどうやって落としたのやら…らんまとのエロはあり?
早雲:ひな子とのロマンス、かすみとの情愛は可能。らんまはどうか?
五寸釘:陵辱要員? アニメでは小金なる幽霊と恋仲っぽいことに。
八宝斎:陵辱要員? コロン(若)とのロマンスは…?
校長:変態。陵辱要員?
238:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:18:22 FysUw1z9
浮上
239:掛け合い漫才 聖夜編4・年貢の納め時 1/5
07/12/27 19:51:18 TWKD3neS
……くっ、ホンマに難しいなあエロて。愛はあるんやけど、どうもな。
二人とも処女・童貞やし、今まで積み重ねてきたもんがいろいろあるし。
ほなまぁ、行ってみよか。ぬるくてごめんなぁ。
西暦2007年12月24日、深夜。お好み焼き屋『うっちゃん』二階にて。
響良牙は、久遠寺右京に捕まっていた……。
ぎし……と良牙は、ロウ人形のように硬直している。
寝袋の上から、良牙の背中に、右京が四肢でしがみついている。
むにゅっとこう、柔らかいものを二つ感じる。あててんのか。あててんのか。
「……どうや、良牙。動けへんやろ」
おかしい、動けん。か、身体がピクリとも動かん。なぜか声も出ない。
振りほどくどころではない、指一本さえ動かせない……!!
「あほ。クリスマスイヴの真夜中に、一人暮らしの女の部屋に泊まりこんで、
なーんもなしで帰れると思うとったんかい。ウブなネンネやあるまいし」
いや待て、何かおかしい。ふつーは逆だろうが、男女の立場がっ。
まぁ右京はオトコ女みたいなもんだが、俺は男だ。こ、これはアレか、誘われているのか。
そりゃ、のこのこと右京の部屋にあがりこんでゴロゴロしてたが、待て、待つんだ右京。
「良牙ぁ、カラダが熱くなって来ぃへんか? こないだシャンプーから50人民元で買うた、
メイド・イン・チャイナのエロ薬や。ほうじ茶に混ぜといたから、効くの遅いんか」
……罠か。もう遅い、脱出不可能だ。俺は死ぬ。心臓が熱く激しく震えている。
「ええか、正月三が日明けまで、約10日間やで? その間、あんたここでどうするんや?
うちはもう、楽しんでしまうことに決めた。思いっきり、な」
ぷっつん、と俺のヒューズが、切れた。
240:掛け合い漫才 聖夜編4・年貢の納め時 2/5
07/12/27 19:52:51 TWKD3neS
俺は血走った目で、寝袋を破って振り返り、右京を押し倒した。
唇を合わせ、舌を絡ませ、唾液を啜る。腰に手を這わせ、寝巻きを肌蹴て乳房を揉む。
……こいつ、寝巻きだけで、下着つけてねぇ。
ぷは、と唇を離すと、右京が嬌声をあげた。
「そうや良牙、もう何もかも忘れてしまい。冬は過ぎ去り、春が来るんや。
乱ちゃんも小夏も、あかねちゃんもあかりちゃんも忘れてしまい。
今ここにおるのは、うちと良牙だけやで」
右京は、笑い泣きしていた。くしゃくしゃの顔、生まれたての赤子の顔。
俺も泣いていた。そうだ、今宵古い俺たちは死んで、新しい俺たちが生まれるのだ。
聖なる、性なる夜、万歳。
……それから先は、はっきりした記憶がない。
白くて、柔らかくて、濡れていて、温かい。いや、熱い。
それに甘くて、いい匂いがする。耳元で右京の声を聞き、息づかいを感じる。
生きていて、良かった。心からそう思った。
241:掛け合い漫才 聖夜編4・年貢の納め時 3/5
07/12/27 19:54:16 TWKD3neS
そして、12月25日の明け方。
「……ようやった、男になったで、響良牙」
「お前は、やっと、ようやく、女になったな。久遠寺右京」
戦いは終わった。俺と右京は、男女の仲になった。
右京に誘惑され、薬を盛られてのことだったが、とうとう一線を越えてしまったのだ。
布団に入り抱き合ったままだが、背中の汗が冷えていくのが心地よい。
「はは、どーせあんたのやし、中に出してもうちの卵子にたどり着けるか、怪しいわ。
よしんばデキてもうても、ちゃんと産道通って出て来れるんかいな」
「こんな時まで、軽口叩かんでいい。こういう時は、こう言うもんだろ」
二人で笑って見つめ合い、さっき散々言い合ったセリフを繰り返す。
「……好きだ、右京」
「うちもやで、良牙」
ああ、なんて俺は、幸せ者なんだろう。
俺は身体を起こそうとしたが、かくっと力が抜け、布団に崩れ落ちた。
242:掛け合い漫才 聖夜編4・年貢の納め時 4/5
07/12/27 19:55:53 TWKD3neS
「……た、立てん。あの薬のせいかっ」
「7日は臥所から離れられへん、てゆうてたしな。年末まであんたは寝たきりや」
「でええい、メシや風呂はまだしも、トイレの世話はされたくないっ」
「あーすごい、立ち上がりよった。……下も、勃っとるわぁ」
立つことはできたが、うまく歩けない。
下半身の一部だけ、やけに元気だ。あれだけやったのに勃起がおさまらないとは。
「えいくそ、全身の筋力が低下してやがる。ひでぇ副作用だ」
「丁度ええわ。あんたに思い切り抱きしめられたら、全身の骨が砕けてまうし。
切れて見さかいのうなっとったわりに優しかったんは、それでかぁ」
右京が明るく笑う。胸のつかえがなくなり、二人は様々なしがらみから自由になった。
「クリスマスのプレゼントとしては、なかなかのモンやったで。良牙サンタ。
ほな、正式に乱ちゃんをフって来よか。捨てた男を見返すために、うちは乱ちゃんをフってやる。
幼馴染やし、仲良しのおともだちはやめへんけどな」
「……俺もまぁ、責任とって関係を清算してくる。男としてな」
「うちも、ついてってやろか? 心配やわ」
「ガキ扱いするなっつーに……でもまぁ、そうした方が、分かってくれやすいかな」
太陽が昇り、新しい朝が来た。今日もいい天気だ。
「う~~ん、爽やかやわぁ。朝ごはん作ろか」
「……すまん右京、その前に、もう一回」
右京が、笑いのツボにはまってむせ、しばらく畳に突っ伏していた。全裸で。
243:掛け合い漫才 聖夜編4・年貢の納め時 5/5
07/12/27 19:57:27 TWKD3neS
とりあえず、シャワーを浴びて着替え、朝食をとった。純和風だ。
「すまんな、疲れているだろうに」
「ええんよ、いつも作ってるし。あんたもサバイバルしてるから、メシぐらい作れるんやろけどな」
「どの道、今は体に力が入らん。元気な部分は一か所だけだ」
右京がまた腹を押さえ、くっくっと笑い出す。
「ああ、可笑し。こないにけったいな処女・童貞喪失があるかい。
女子高校生として、女性週刊誌に投稿したろ」
「ま、しんみりするより明るい方がいい。してしまったもんはしょーがなかろう。
俺たちはまだ、法律上は未成年だし、数年したら……その、なんだ」
「はい、続きを早よう言いや」
「…………結婚、だな」
「オッケー、それまで関係続いとったら、やけどな。
……ホンマにできたら、どないしよ。大丈夫な日やけど、おろすのはイヤやで、後味悪いし」
「14歳の母よりゃマシだろ。お前は生活力とバイタリティがあるし。
勿論俺も手伝うが、十月十日経てばギリギリ18歳にならんか?」
「……せやっけ。まぁええわ、来年の事ゆうたら虎縞ビキニの鬼娘が笑ってまう。
メリークリスマス、良牙」
「メリークリスマス、右京」
俺たちはまた、口づけを交わした。
(エピローグ・年越し編へ続く)
244:名無しさん@ピンキー
07/12/27 23:02:22 NNPh5V+0
あらー乙。
245:名無しさん@ピンキー
07/12/29 06:38:16 iuSZXYiU
gj
実は何気に楽しみに待ってた
246:名無しさん@ピンキー
07/12/30 11:21:07 O46bh8xU
GJ!
漫才も面白かったよ
247:名無しさん@ピンキー
07/12/31 05:31:40 pFdM/54l
これageていいっすか。
携帯から失礼。
>>237から一番面白そうだった久能×あかねに挑戦
「天道あかね…私の乱馬様と、け、け、婚約だなんて、何と憎憎憎しい事でしょう!
しかし、祝言を延期させたのが貴方の運のツキ。私、結ばれるべき者達が結ばれ、且つ天道あかねにお仕置きをする、残忍な方法を思い付きましたわ!待ってなさい、天道あかね。オーッホホホ!」
─…満月の輝く深夜、久能家の屋敷から響く高らかな声が静寂を切り裂いた。
翌日、午後3時。
今日買い物に付き合ってくれる約束をした乱馬が居ない。そう言えば、珍しく昼食の時も居なかったな。
「乱馬?ちょっと乱馬、何処ー?」
あかねが天道家の廊下を早足に歩きながら声を張り上げる。
そんな時…─黒薔薇の花びらと共に風が運んだ一通の手紙。
「乱馬様は私の家に遊びにいらしたのですが、少々疲れてしまったみたいでお眠りになっています。良かったら、お迎えにいらして下さいませんこと?」
同封してあるのは、ソファの上に寝転がる…明らかに麻痺をしている様子の乱馬と、その隣でピースをしている小太刀の写真。
248:名無しさん@ピンキー
07/12/31 05:45:47 pFdM/54l
…何よ、コレ。
呆れたと言った顔で見詰めるあかね。はあ、と小さく溜息を吐いてまた歩き出す。
「何考えてるのかしら」とこぼしながら、久能家に向かう。
─同時刻、久能家
「お兄様!今日は乱馬様がいらしているので、昼食は奮発してみましたの。どうぞ、お召し上がりになって?」
満面の笑顔で、椅子に座る実の兄─帯刀に手料理を勧める小太刀。
それを、疑いを隠し切れないと言った表情で見遣る久能。
「おいで」と手短に飼い犬を呼び寄せ、その料理を食べさせる。味見、基い毒味と言った所か。
暫く見詰める。…特に変化は無い、寧ろ元気に走り出し始めてしまった。
「痺れ薬が入っている訳では無いのか」
「オーッホホ、そんなモノは入っていません。折角乱馬様の為に作ったのですから」
ナイフとフォークを握り締め、口を開く。
「では頂こうか。」
数十分後、久能が食事を全部食べ終わった頃。
ピンポーン。
─チャイムの音、同時に小太刀がにやりと口角を上げる。
「あら、お客様ですわ」
勝手に扉を開き、ズカズカと入って来たのは天道あかね。
249:名無しさん@ピンキー
07/12/31 06:00:52 pFdM/54l
「乱馬は何処?迎えに来たんだから、出しなさいよ」
鋭い視線で小太刀を睨む。
「天道あかね!僕に逢いに来たのか!」
抱きつこうと両手を広げあかねに近付く久能。勿論、直後に脇腹に強力な肘打ちを喰らうのだが。
─しかし、いつもより痛みは無い。何故だろう、と一人首を傾げ出す久能。
そんな事は気にも留めず、またあかねは歩き出す。
「折角だから、お兄様に案内して頂いたらどうです?天道あかね。私の部屋に居る乱馬様がお目覚めになったら…ほほほ」
わざと長髪するような台詞を残し、黒薔薇と共に消える小太刀。
本当ならあまり頼りたくは無い相手。しかしこの広い屋敷。当てずっぽうに動くのは時間の無駄だ。
仕方ない、久能先輩に…。
あかねの考えなど露知らず、久能はまだ悩み耽っていた。─…身体が熱い。熱でも有るのだろうか。
何か考え込んでいるのか。ぼーっとしている久能に話し掛けるあかね。
「久能先輩?」
その声で意識が戻る。
「ああ…何だ、天道あかね」
振り返り、あかねを見詰める。
しかし、何故か視線は彼女の形良く膨らんだ胸、ミニスカートから覗く太股。
益々、身体が火照る。
250:名無しさん@ピンキー
07/12/31 06:15:44 pFdM/54l
「アイツの部屋なら僕の部屋の近くだ、案内しよう」
腕を組みながら歩き出す久能。小走りについて行くあかね。
その間も久能は横目にあかねを見ていた。
自分の部屋の前を通り掛った時、
「ねえ、先輩のお部屋、見せて貰っても良いですか?」思いがけないあかねの言葉。
扉の間から見えた、剣道の大会で取ったと思われるトロフィーが気になったのだろう。
「あ、ああ、勿論だ。思う存分見て行くが良い、天道あかね」
片手で扉を開き、部屋にあかねを入れる。
そのトロフィーまで近付き、上体を屈ませて見詰める。
…後ろから見える太股。今にも下着が見えそうだ。
「ねぇ、久能先輩。コレって確か、スゴい大会の…」
あかねが振り向いた、その瞬間
「ぐああああ!もう我慢出来ん!」
爆発したように叫び出す久能。同時に、あかねをその場に強引に押し倒す。
「きゃ…っ、ちょっと、何!?」
驚きを隠せないあかね、反射的に相手を押し返そうとする。
しかし、相手は久能だ。幾らあかねが格闘技を学んでいるからと言って簡単に勝てる相手では無い。
焦るあかねと引き替えに、乱暴にあかねのパーカーを脱がし出す久能。
251:名無しさん@ピンキー
07/12/31 06:37:05 pFdM/54l
「ちょっと、嫌っ。やめて下さい…っ!」
必死に抵抗するあかね。しかし簡単に衣服は脱がされ白い肌に胸を包む下着のみが映える。
片手であかねの両手を固定しながら、対手で肌を撫で回す。ゆっくり、そのきめ細かさを確かめる如く指を這わす。
そして辿り着いた、背中のホックを指を掛ける。外れたことを認識した瞬間、強引にブラジャーを取り外す。
露になった乳房。此処までされてはもうあかねだって黙っていられない。渾身の力を加え、梗塞を逃れようとするもその時─
「あんっ!」
…甘い声。ビクッと震える身体。
久能の指先が、あかねの桃色の突起に触れたのだ。
敏感な部分なのか、高く大きい嬌声。艶やかな、表情。
あかねは羞恥に頬を真っ赤に染めている。
久能は指の腹で、突起を回すように遊び続ける。
あかねは下唇を噛み締めるも、身体は正直なようで「あっ…ん、ぅ…」と時折声を漏らしながら両肩を終始プルプルと震わせている。
そして、両手の手の平で乳房を揉みくだし始める。舌で突起を舐め転がしたりしながら、愛撫を楽しむ。
身悶えながらあかねは、普段と様子の違う久能に恐怖心を抱いていた。
「久能先輩、どうしてこんな…」
252:名無しさん@ピンキー
07/12/31 06:50:12 pFdM/54l
「オーッホホホ、それは私が今日の昼食に強力な媚薬を仕込んでおいたからですわ!」
扉の前に現れた、小太刀。
「あんた、最初から久能先輩にあたしを襲わせる気で…!」
愛撫を施され続けるあかねを見下し嘲笑しながら、小太刀は話を続ける。
「因みに、この部屋には私の部屋に繋がっている隠しカメラが設置されています。
乱馬様はまだ眠っていらっしゃいますが、あんまり大きい声を出すと起きてしまわれますわよ。オーッホホホ」
胸で呼吸を繰り返しつつ、精一杯の力を込めて睨む。
…視界の間近に、自分の肌を舐め回す久能を捉えながら。
「そんな無様な格好では、全く威圧感など有りませんわ。ああ、汚らわしい汚らわしい!」
高笑いを響かせながら部屋を後にする小太刀。
…乱馬に、見られてしまうかも知れない。
そう思うとあかねは気が気で無かった。
しかし、自分の力では久能に対抗する事は出来ない。
それに、久能に罪は無いのだ。
ギュッと目を瞑り、必死に声を堪えながら思考を巡らせる。
その時、自分の身体に触れる一切の感触が消えた。
─終わった、のか?
そう思って、恐る恐るゆっくりと瞼を開いた瞬間。
253:名無しさん@ピンキー
07/12/31 07:02:44 pFdM/54l
目の前に現れたのは、血管が浮き出る程膨張した肉棒。
─あかねは目を見開いた。見た事無い、こんなの。…怖い。
「コレを口にくわえ舐めるんだ、天道あかね」
明らかに我を失った久能。
無理矢理あかねの上体を起こし、有無を云わさず口内へ肉棒を突っ込む。
─…嫌…っ!
そう思うも頭を両手で押さえられてる為、動けない。言葉を発する事など出来る訳が無い。
すると次の瞬間、あかねの頭を激しく前後に振りださせた。
喉咽の奥まで届く。…苦しい…!
「おおっ、気持ち良い。気持ち良いぞおお天道あかね!」
口の中で、コレでもかと云うくらい更に膨らんで行く。
苦痛に表情を歪めるあかね。
「…せんぱ…、くるひ…っ!」
254:掛け合い漫才 最終話・年越し 1/4
07/12/31 14:58:08 LZj3Tg+n
……続きは?
まあともかく、最終話を投下します。長らくありがとうございました。
2007年12月31日の夜。お好み焼き屋『うっちゃん』にて。
二人は二階の右京の部屋で、こたつに入りながらだべっている。
「よーやく良牙も、筋力が戻って来たなぁ。下もおさまって」
「くそう、スキモノめ。人の体をもてあそびやがって」
テレビでは、紅白が始まろうとしている。
「もーすぐ2008年や。今年もいろいろあったなぁ」
「最後にこーゆー大事件もあったしな。ははは」
「小夏に暇出してもええけど、ウェイトレスとしては有能やしな。
追い出すんも何やし、しばらく置いといてみよか。自分から出て行くかもせえへんけど」
「俺が定住するかどうかも、分からないがな。外に出れば必ず迷うから」
「どうせすぐ戻ってくるやろ、あんたは」
右京が台所から、どんぶりを二つ持って来た。
「はい、年越し蕎麦。変な薬は盛ってへんで。
今年はおせち、よそから取ったわ。さしものうちも腰が痛いさかい」
「大掃除は年明けだな、こりゃ。福の神が怒るぜ」
「あんたが客引きしたらええんよ。小夏と一緒で、顔はマシな方なんやから」
ずぞぞぞ、と蕎麦を啜る。蕎麦湯もうまい。
「大体、年越し蕎麦は、歳末の忙しい時のためのファーストフードや。
おせちも正月休みに働かんでええように、作り置きしたご馳走やし」
255:掛け合い漫才 最終話・年越し 2/4
07/12/31 14:59:49 LZj3Tg+n
「正月は神社で巫女さんのバイトがあるんやけど、処女やないとあかんのかな、あれ」
「処女喪失したからやめます、ってのもアレだろ。初詣でがてら行ってみろよ。俺も行くから」
「彼氏連れてバイトする巫女さんは、流石におらんやろ。
天神さんのバチが当たるわ。あんたは試験とかないけどなぁ」
「うちは乱ちゃんや小夏と、あんたはあかねちゃんやあかりちゃんと、
しっかり関係清算せーへんとな。特にあんた、ホンマに大丈夫?」
「一人では無理だ、一緒に来てくれ」
「はいはい、うちがついとるからな」
しばらくだべり、紅白にツッコミを入れる二人。
と、良牙が何かを思い出し、真剣な顔をする。
「……それで、一つ右京に、伝えておかねばならん事がある」
「? 何や?」
「ちょっと、風呂場に連れて行ってくれ」
風呂場で裸になると、良牙はシャワーを「水」にしてひねり、Pちゃんに変身する。
「……ああ、あんたも『呪泉郷』ゆうとこに行ってたんか。
今更大して驚かへんわ、可愛いやないの、『Pちゃん』。しばらく待ってや、お湯にするさかい」
右京が「湯」にしたシャワーをかけ、良牙を人間に戻す。
「……以上だ。まぁ、予想通りの反応だったな」
256:掛け合い漫才 最終話・年越し 3/4
07/12/31 15:02:13 LZj3Tg+n
「あかねちゃんとこのPちゃんは、あんたやったんやねぇ。
可愛がられとったし、それで惚れとったんか、ひょっとして」
「まぁ、そうだ。女に免疫のない俺が、ブタの姿とは言っても、
抱きしめられたりキスされたりすればフニャフニャする。
あかりちゃんに好かれたのも、彼女が大のブタ好きだったせいだし」
「……しっかり豚玉食べてたやん、あんた」
「つっこみどころはそこだけかよ」
「わりとな。ま、浮気したらかっさばいて豚玉の具にしたるから、
しっかり二人をフって来ぃや、この猪八戒。……そういや今年、イノシシ年やったな」
「どわぁれが八戒だ。さっさと男溺泉に入って変身体質を治し、水泳でも楽しみたいものだ」
二人はついでにシャワーを浴びて、こたつに戻り新年に備える。
「……どこにあるんやっけ、『呪泉郷』て。熱海行かずにそこ行けばよかったやん」
「中国奥地、青海省はバヤンカラ山脈にあるのだが。俺にはどの辺りなのやら見当もつかん」
「やっぱり『西遊記』やんか。乱ちゃんが孫悟空であかねちゃんが三蔵法師、
沙悟浄はうちかムースやろか? 『悟浄歎異』、おもろいで」
「道案内がいねーと、絶対迷ってシベリアあたりに行ってしまうな」
「それより方向音痴を治す方法を考えんかい。水泳できても道に迷って、
オーストラリアあたりに泳ぎ着いてしまうやろ。お茶碗持つ方が左で、お箸は右やで」
「右左ぐらいわかるわいっ。流石にオーストラリアまでは遠すぎる」
だべりは続くよ、どこまでも。テレビでは紅白も終わり、「ゆく年くる年」になっている。
「……あ、除夜の鐘や。年越しの時ぐらい、煩悩は払おうか」
「もう煩悩は尽きてきた。風呂も浴びてさっぱりしたしな」
ちっ、ちっ、ちっ、ちーん。
257:掛け合い漫才 最終話・年越し 4/4
07/12/31 15:04:56 LZj3Tg+n
「……明けましておめでとう、右京」
「明けましておめでとう、良牙」
日本人らしく、年越しの瞬間に見合ってお辞儀する。
「……誰かと一緒に新年を迎えるなんて、久し振りだなぁ」
「うちもやわ。その誰かが好きな相手で、よかったわ」
赤くなった良牙に、右京が軽くキスをする。
「巫女さんのバイトは早朝から昼過ぎまでで、そう大きな神社でもないから、
ちょっと仮眠して5時ぐらいに出るわ。良牙もついて来てや」
「その後で、天道道場まで連れて行けよ……って、うわっ」
右京は良牙を抱きしめ、そのまま布団へ倒れこんだ。
早朝4時ごろ。良牙はすっと目を覚まし、右京を起こす。
「……ん、ああ、お早う良牙。ええ夢見られたわぁ。初夢は2日の夜に見る夢やから、もっとええ夢見よっと」
「どんな夢だったんだ?」
「ナイショ。そこのクローゼットに借り物の巫女さんの服吊り下げてるから、あんたちょっと出してんか。
うち、も一回シャワー浴びてくるわ。禊せんとな」
ささっと着替えて軽く朝食をとり、二人は手を繋いで出発する。
「良し、右だな! 行くぞ右京!!」
「アホ、そっちは左やっ!!」
おあとがよろしいようで……では皆様、よいお年を。
(ひとまず完)
258:名無しさん@ピンキー
07/12/31 16:54:32 p7NiZ0gP
乙!!
まだ読み終わってないけど取りあえず書き込み。
この話は終わりでも、また書いてくれたら嬉しい。
よいお年を!!(´∀`)
259:名無しさん@ピンキー
07/12/31 21:43:18 Wi+8K8wX
やっと終わったか
260:名無しさん@ピンキー
08/01/03 11:25:44 bA08EHXr
乙かれ~
また新しい作品を期待してるよ
261:最悪な一日
08/01/04 01:10:51 aLZ3q97c
あああ
しまった。
財布をどこかに落としてしまったらしい。
今日は大事な日だというのに。
どう乗り切ろう。
知らないふりをしようか。
「九能ちゃん、昼休みに体育館の裏ね」
「あ、ああ」
しまった。
つい返事をしてしまったではないか。
仕方がない。わけを話そう。
このぼくがこのような失態とはまことに恥ずかしい限りだが、このさい仕方ない。
・・・いや、待てよ?
あの女のことだ。
弱みを見せては・・・考えすぎだな。
262:最悪な一日
08/01/04 01:11:52 aLZ3q97c
「すまないが、明日にしてくれないか?」
「あら、どうして?」
「今日は金がないのだ」
「そう。お金を持ってないの。残念だわ」
そうだ。わかってくれればいいのだ。
わかってさえ・・・ん?
なな、何!?
天道なびきは制服の肩ひもをはずしはじめた。
「おい、何の真似だ」
今度はブラウスのボタンをはずしだした。
いったい何を考えているのだ。
「こんな光景、人に見られたらどうしてくれるのだ」
「じゃあ、元に戻せばいいじゃないの」
むむむ・・・
許せ!おさげの女、天道あかね。
今からほかの女に触れる、いや、着衣を正すだけだ。
「わかってるわよね?」
ぼくが天道なびきのブラウスに手をかけたそのとき・・・
263:最悪な一日
08/01/04 01:12:52 aLZ3q97c
「 き ゃ ぁ ぁ あ あ あああああ!!!!!
だれかーーーーー!!! 助けてーーーーーーー!!!!!」
それはこっちの台詞だ!
「あかねーーー!!乱馬くーん!!ウッちゃーーーん!!校長ーーーーーー!!!」
なぜダディーまでも!
「なんだ、なんだ」
「あれ、九能じゃないか」
ま、まずい。
このままではこれから先の高校生活が危うい。
こうしている間にも人がどんどん集まってくる。
264:最悪な一日
08/01/04 01:13:52 aLZ3q97c
「九能のやつ、天道あかねには勝てないとわかって、か弱い姉のほうに手を出したのか」
「うわー、最低」
「ちちち、違う!違うのだ!」
「じゃあ天道なびきのその格好はどういうことなんだ!?」
これにはほんの少しばかり深いわけがあって・・・などと説明しても
この学校の生徒のことだ、(聞く耳持たーん!)だろう。
ああ、もう終わりだ・・・
「どうしたのよ?新年会の出し物の練習してただけなのに。ねえ?」
なんじゃそりゃ、その陳腐なフォロー、よくぞ思いついた!
いかん、ここで借りを作ってしまってはきっとまたあとで搾り取られるに違いない。
しかしこの状況・・・素直に従うほかはない。
「ああ、そうだ。ぼくはおさげの女と天道あかね以外の女には興味はない」
265:最悪な一日、その裏
08/01/04 01:14:52 aLZ3q97c
さて、この一部始終をこっそりと眺めている者がいた。
「たまにはこういう目にあって当然だぜ。
いつもいつも人の盗み撮りを・・・売るほうも売るほうだが買うほうも買うほうだ。
おっと、これは返しておかないとな」
気配を消し、朝に盗んだ財布を九能の鞄に戻しに向かった。
(終)
266:名無しさん@ピンキー
08/01/04 13:19:51 h4IpnwqS
海千拳
267:名無しさん@ピンキー
08/01/04 13:54:01 VLoc35oJ
良牙Xシャンプーを読みたい!
268:名無しさん@ピンキー
08/01/05 19:28:48 hFhpu2q6
シャンプーには乱馬だろ
269:名無しさん@ピンキー
08/01/05 23:31:09 Oz5nzlzC
ハーブのちちを揉みたい
揉み揉みしたい
270:名無しさん@ピンキー
08/01/05 23:42:24 cWcsP91o
ハーブが舎弟にやられちゃうとか
271:名無しさん@ピンキー
08/01/07 03:05:10 UuZIZL/s
人が少ないので、「らんま」の女性キャラ解析。
らんま:声は林原めぐみ。スレイヤーズのリナ、コナンの灰原、エヴァの綾波レイと同じ。
九能、良牙はじめ全男性キャラに対応可能。妊娠問題は、麝香王朝の伝説から可能と思われる。
無論、百合(?)も可能。頭を打って完全な女性の性格にさえなれる。鏡のコピーらんまなら乱馬とも付き合える。
頑張ればふたなりにもなれるのではないか?
元気でエロく気前よく脱ぎ、男ならエロゲ主人公状態。つくづくエロパロ向きの体質ではある。
あかね:声は日高のり子。犬夜叉では桔梗、タッチでは南。
乱馬、良牙、九能などに求愛される。可愛くて乱暴でがさつで不器用で身持ちの固いツンデレ。
ずん胴というほどずん胴でもないが、選択肢は純愛か陵辱かの二択しかないのだろうか?
初期の長髪あかねもなかなかよい。
かすみ:声は井上喜久子。ベルダンディー。ひぐらしでは園崎茜。
天然かつ最強の菩薩。東風、乱馬あたりとならフラグが立つが、基本的に年上好み。
少年ならば、「やさしいおねえさん」にはなるだろう。
なびき:声は高山みなみ。バーローにして第5期の鬼太郎。
九能や乱馬などとフラグは立てられるが、カネは求めてもカラダは売りそうにない。
むしろ人を売り飛ばし、仲違いさせ、それによって財を成す「死の商人」。
なかなか男前、いや女丈夫ではある。心の底では優しいのかも知れないが。
シャンプー:声は佐久間レイ。ペイオース、マイメロディなど。
らんまと双璧をなすお色気要員で、気前よく脱ぐ。猫→お湯(風呂)→全裸の流れは秀逸。特に酒風呂。
乱馬には何をされてもよい覚悟があり、ムースも「さほど嫌いではない(どーでもいい)」。
初登場の時には良牙が近くにいたが、お互いさして気にも留めていないようだ。利用はするが。
直情径行であるが策略と誘惑を好み、エロパロ向きの性格をしている。根は純情かも。
右京:声は鶴ひろみ。DBのブルマ、GSの美神、アンパンマンのドキンちゃん、きまぐれオレンジロードの鮎川まどかなど。
変身体質ではないのでいまいち影が薄いが、男装の麗人・和服美女・関西弁少女・常識人代表(?)として活躍。
乱馬が大好き。また姐御肌なためか、良牙のような弟的ヘタレや、つばさ・小夏といったオカマに縁がある。
商売敵、たこ焼き屋の明神隼人はどこへやら。
後期には乱馬を巡る争いから、シャンプーや小太刀と同類になっていくのがなんとも。
272:名無しさん@ピンキー
08/01/07 03:20:17 UuZIZL/s
小太刀:声は島津冴子。三宅しのぶにしてフォウ・ムラサメ。
変態で毒々しく悪趣味で根もひねくれているが、純情といえば純情か。顔も悪くはない。
乱馬をストーキングし、部屋には巨大な写真すらある。他の奴とどう絡めればいいのやら。
そもそもギャグ要員な気もするのだが。
ひな子:声は冬馬由美。ウルドにしてディードリット。
外見は子供、中身も子供。しかしれっきとした教職者。気を操り、八宝斎も敵わないほど強い。
アダルトチェンジはしばらくしか持たないのが難点で、闘魚を使えば危険。
早雲とのロマンスはあったが、長続きはしそうにない。わりとエロパロ向きなんだが。
あかり:アニメ未出演。突如現れた良牙の恋人。良右派にとっては青天の霹靂、眼の上のコブ。
かよわき正統派美少女なので、なんというか、扱いに困る。
他にも若コロン、ハーブ、マリ子、ルージュなど、「らんま」の美女・美少女キャラクターはまだまだいる。
発掘してみるのも面白かろう。
273:名無しさん@ピンキー
08/01/08 21:15:20 fzggORfP
なぜあかりをそこまで除け者にするんだ?
良右を支持してるのはわかるがあかりが好きな人もいるんだから気を付けろ
274:名無しさん@ピンキー
08/01/09 05:15:45 NMSG9+3T
絡めるの良牙だけだからなぁ、普通にいけば。
原作でも後になって出たし、思い入れとかある人もあんまりいないからじゃね?
…良牙×あかり書いた事ある身としては複雑だが。
275:名無しさん@ピンキー
08/01/09 11:26:29 /PlZZ4EY
あかりの存在意義が意味不明だろ?
漫画は既に末期症状だったけどな
高橋留美子が結婚して男の性格をもう少し分かっているなら
もう少しまともな漫画になったと思うがね
乱馬の未熟さは異常だったしね
あれは小学生の男の子レベル
純情以前に性欲が無いガキ
最後のほうは乱馬の異常なまでの自己中な性格が気持ち悪くなったし
あんな男いねえっつーの
うる星のあたると言い、乱馬と言い両極端すぎるんだよね
余りにも乱馬の性格が極端すぎるために、日常とのギャップが埋められず飽きられちゃったとしか思えないね
はっきり言ってエロ抜きでもここの職人のほうが上手いシナリオを考えそうだ
276:名無しさん@ピンキー
08/01/09 11:50:25 vaLDydOX
らんまってさ。
高校生の男が女になるっていうだけでもハードなエロ設定なのに
これで思春期の男のリアルな心情を描いたら完璧な18禁漫画だろ。
少年誌掲載かつゴールデンでアニメ化された作品であることを忘れちゃいけない。
つーかそこまで求めるんなら素直にエロ漫画読めよバカ。
277:名無しさん@ピンキー
08/01/09 12:47:24 BMibCUDD
>>275
育った環境が普通じゃないんだから乱馬はおかしくて普通だろ
278:名無しさん@ピンキー
08/01/09 14:16:21 ZUepC3RI
たまに自己感想みたいなのを書き込む奴、変なのばかりだな・・・
独り善がりな批評なんざ誰も関心無いよ。
こんなだから誰も書いて投下しようとは思わなくなったのさ
279:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:59:51 ilyJT65A
どうでもいいがアニメ版めぞんで産気づいてた女があかねに似てないか。
280:名無しさん@ピンキー
08/01/11 00:07:07 1+9jsime
声は女らんまだがな。
281:名無しさん@ピンキー
08/01/13 03:26:12 YRIwYYtX
読み返したら、タッチー×なびきがいいと思った。
282:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:25:41 NdDEaQ+l
タッチ南?
283:名無しさん@ピンキー
08/01/18 11:48:54 eLc6wGTd
ひさしぶりに乱馬×あかねが見たい
284:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:58:19 fDufKamV
>>283
久しぶりに書き込んだお前に萌えた
285:名無しさん@ピンキー
08/01/21 02:43:34 lC8e5P2z
ほ
286:名無しさん@ピンキー
08/01/24 00:47:15 jdgqEv4H
このスレはもう死んでいる
287:名無しさん@ピンキー
08/01/24 02:50:57 fqSI94dx
ぶべらあげ
288:名無しさん@ピンキー
08/01/27 03:33:00 eeAICbwQ
乱馬と久能のBLで決まりだな(笑)
289:名無しさん@ピンキー
08/01/28 23:40:14 lW8S8nsj
>>288
相合い傘の回にそういうのあったなぁ
290:名無しさん@ピンキー
08/01/28 23:42:54 RmM+CBSz
YT
291:名無しさん@ピンキー
08/01/28 23:43:26 RmM+CBSz
YT
292:名無しさん@ピンキー
08/02/03 15:46:03 NGigDOsN
ほ
293:名無しさん@ピンキー
08/02/03 19:28:49 B4w+oO09
,. - ─ ─
r'つ)∠── \
★〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__ ヽ
,.イ ,イ \ヽ, }
ヾイ /{ { ヽ、ト、 \ ノ
{ .ト{\ヽ', メ __\ } /
ゝ |"ひ) \ イびゞ \ ヽ- 、 猫飯店から>>294への差し入れです。
ノ ト、"´,. ー ノ ///\
/. { ゝ / レ// } ( ( ) ( ) )
{ ヽ ヽ⌒> / レ´TT ( ) ( ) ( ノ
V{ \ └ ´ / ,.イ/ / ____...................____
,-、 f^ヽ >ー┬|/ ! ,.イノ ,, -ー" _,,.. _,,._ ,,.._ ,,.._ _,,.. ゙ ヽ、
{ ヽ:::;ム マミ、: : \ ム: : :∨ / /,,r"i/ ,r"i/,,r"i/,,r"i/,,r"i 、 ヽ
\ ヽ,ム ∨ヘ : : \ /: /ヘ: : :ヘ / ./ /#; / /#.; / /#; / ,/#; / ,/#; / .," i |
,.- 、 \ ヽ〉 ヽ \: : :\://ヘ: : :| i i. /#; / ,/#; ./ /#; / ,/#; / ,/#; / .,' / /
ヽ、 \ | 〉 \ lヽ./^)、 : : |: : ! ヘ. |〃/ ,|〃/ ,|〃/ .,|〃/ , |〃/ .,"..;;/ /
丶、`¨ / ァ'´ /: : ヽr:| : ハ ヽ ヽゝ' `ヽゝ~ ヽゝ' ~ヽゝ' ~ヽゝ' " /
`) l ,.イ、ヾニ二7イ |.ィ ゙ ー-- 、、... _ ____ ,,,,, .... --―"
⊂二´.. _ __/ / ` ー-、_|/、__jニフ
ヾー--='彡- ' /´:j:_}::::/一`
`ーr'´ ,f-':j´:||`′
/ヾ二トr‐_Tj-トイ : l:!┐
294:名無しさん@ピンキー
08/02/06 13:29:56 XDjdyhxF
, -.――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:|
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;|
/Vl.,,、 | ー' | ` - ト'{ 同志>>293 アーンして♪
/#; /━━━━( ̄ ̄ ̄i .「| イ_i _ >、 }〉}
,/#; / .,'━━( ̄ ̄ ゙̄ii | `{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、 .!-'
|〃/ .," ( ̄ ̄\' | | ='" |
ヽゝ' " ''T\ '' / i゙ 、_ ゙,,, ,, ' {
( ,r' 丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ
゙i ( ''"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-
| |゙i ヽ、oヽ/ \ /o/ |
295:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:13:41 LK0FdwZ/
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)
296:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:26:56 hr0pdQJo
↑ブラクラ
297:名無しさん@ピンキー
08/02/16 08:56:12 b2vTsTCq
hosu
298:名無しさん@ピンキー
08/02/17 13:57:39 e8Zl94I0
二人のらんまの回から、二人がいちゃいちゃするSSを見たくなった
299:名無しさん@ピンキー
08/02/18 20:49:13 fUFqIi0Y
恐ろしく今更ではありますが、「掛け合い漫才」の方、神。 GJでした。
300:名無しさん@ピンキー
08/02/21 11:56:39 fiArXwzN
300
301:名無しさん@ピンキー
08/02/21 21:38:27 SebOUQje
保管庫ってなくなちゃった?
302:名無しさん@ピンキー
08/02/25 21:44:05 8DgYJxWk
あ
303:名無しさん@ピンキー
08/02/28 01:33:18 YMi5e3Jp
良牙Xシャンプーのエロ小説を読みたい!
304:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん
305:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん
306:名無しさん@ピンキー
08/03/03 01:44:59 pcIHR9ag
>>305
403で繋がらない…
307:名無しさん@ピンキー
08/03/03 10:06:13 sL2Ihk6Z
>>306
普通につながるが?
308:名無しさん@ピンキー
08/03/03 10:20:32 Kpr/GPsa
>>306
氏ねよ馬鹿
309:名無しさん@ピンキー
08/03/06 01:16:31 G+j/LPEq
BBSPINKからだと直接入れないのかな?!
310:名無しさん@ピンキー
08/03/06 16:40:09 g8qYKOx8
だれかーーーーーーかいてほしいよ
311:ヒロシ
08/03/06 20:30:16 g8qYKOx8
いつものようにらんまと他愛のない話をしながら
ヒロシが後を付けてトイレに向かうと…
「???」
トイレに入りかけヒロシが違和感を感じた。
「こ、ここ女子トイレじゃないかっ!」
「そうだけど、って!ヒロシ何入ってきてんだよ」
「つーからんまこそ、なんで女子トイレ入ってんだよ」
「俺は今日生理だからな。男子トイレにゃ汚物入れねーだろ」
「!!」
と言って、らんまは個室に入って行った。
『そ、そうか、らんまのやつ完全に女になったんだっけ。
女になったってことは、そりゃ生理もくるわな…』
個室のドアがちらっと開き、
「おい、いつまで女子トイレにいるんだ?このスケベ」
と言ってらんまはクスっと笑った。
ヒロシの顔が真っ赤に染まり慌てて、女子トイレを飛び出た。
以前、男の乱馬に生理になるのか?と、興味で聞いたことがあったが
『男の俺にそんなもんくるわけねーだろ』
と、跳ね返された記憶が、なんだか懐かしく消えていく。
『なななんか急にドキドキしてきたっ』
312:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:12:26 ke2uygtB
ほす
313:名無しさん@ピンキー
08/03/20 01:37:26 sM79TWFk
何で最近投下無いんだろ…
314:名無しさん@ピンキー
08/03/20 21:24:16 yeQMKNVh
>>313
昔このスレでよく書いてたけど、最近はなんか書けなくなっちゃった……
でも、他の人の作品読みたくてチェックだけしてる。
個人的には乱馬×右京希望。
315:名無しさん@ピンキー
08/03/27 13:23:33 USnWN2Ow
ふにゅ?
316:名無しさん@ピンキー
08/03/28 16:27:25 qMdD4/Mk
age
317:名無しさん@ピンキー
08/03/29 13:37:18 xypcmN4M
らんま×良牙希望!
318:名無しさん@ピンキー
08/03/29 13:39:56 1StOwFfe
らんま×良牙はなんか生々しすぎて俺は駄目なんだよなあ
人にも好みが色々あって面白い
319:名無しさん@ピンキー
08/03/29 22:15:21 G2hBSlOs
>>257
いまさらながらGJ!
オチも「良(良牙)し、右(右京)だな!」
と細かいとこも上手すぎるw
エロなしでも最高だった!
320:名無しさん@ピンキー
08/04/04 15:10:23 ABZI1OB9
ほしゅ
321:名無しさん@ピンキー
08/04/09 19:09:21 cNiXblWC
ほす
322:名無しさん@ピンキー
08/04/13 15:15:52 Voxrk4ZW
ほしゅ
323:名無しさん@ピンキー
08/04/14 16:16:53 8Pz6GH3O
乱馬は男キャラにも通用するし、女キャラともできる。
更に発展すれば、ツンツン、デレデレ、攻め、受け、レズ、ホモと無差別に格闘できる万能性。
本当に便利だな、さすが元祖TS主人公。
324:名無しさん@ピンキー
08/04/16 12:06:40 3uC73bCn
柔軟な体でどんな体位にも対応できるし、頑丈な体だからハードなSM行為も大丈夫。
325:名無しさん@ピンキー
08/04/16 12:12:02 L1K/Vu6x
らんまー
326:名無しさん@ピンキー
08/04/24 19:40:39 2ggZcX6J
ほしゅ
327:名無しさん@ピンキー
08/04/28 02:18:10 zu7eT8Qi
保守
328:名無しさん@ピンキー
08/05/02 23:45:17 WBR0wSQl
ほ
329:名無しさん@ピンキー
08/05/03 00:20:09 gBHze6ea
し
330:名無しさん@ピンキー
08/05/05 11:57:15 eQMR9TrF
ゅ
331:名無しさん@ピンキー
08/05/08 17:15:52 NbRe8YOn
浮上
332:名無しさん@ピンキー
08/05/10 05:17:31 LKqXuq/O
ho
333:名無しさん@ピンキー
08/05/14 14:20:17 N7W05Jnu
九能となびきが良い
334:名無しさん@ピンキー
08/05/20 23:37:58 1t85Bx+G
なびき「九能ちゃん、今日も私が必要なわけ?」
九能「せっかくこの僕が来てやったんだ、天道なびき」
なびき「仕方ないわねぇ、10000円で相手してあげる」
九能「ふっ、やはり貴様も僕が必要なんだな・・・」
二人は夜な夜な麻雀に明け暮れました
335:名無しさん@ピンキー
08/05/22 11:58:05 G7B9ueE7
>>334
ショートでもいいから書いてくれると嬉しい。
336:名無しさん@ピンキー
08/05/23 00:42:11 UFKwQ3HM
なびきがドSの乱なびがおもしろかったなぁ。
なびきが乱馬のちんこふんずけてたやつ。
またあの作者さんのSSを読みたいなぁ。
337:響良牙
08/05/26 17:13:54 dhGTfn3j
おいらんま、乳首が立ってるぞ。
なるほど。ここがお前の性感帯ってわけか。
ふははは。いやらしい声出しやがって。
本当にお前は淫乱だな。
このままクリトリスに爆砕点穴でもかましてやろうか。
何か言いたげだな?なに?俺は男だぁ?
こんな淫らな格好で喘いでいるお前のどこが男だというんだ?
それに俺に色仕掛けを仕掛けてきたのはお前の方じゃないか。
ますますいじめたくなってきたぜ。さて本番といくか。
それっ。ううっ。なかなか締め付けやがる。
あれ?よく見たら血が出てるじゃないか。お前、バージンだったのか。
何?しかも童貞だと?ククク。
変態だから経験豊富だと思ってたが俺よりウブだったんだな。
童貞より先に処女を失った気分はどうだ?
おらおら。スパンスパンスパンスパン。
はっはっは。お前の生意気で幼い顔が歪んでいく様は最高だぜ。
スパンスパンスパンスパン。うっ!
あまりにも気持ちよくて中出ししてしまったぜ。
338:名無しさん@ピンキー
08/05/27 02:35:18 K2e9u5h/
淫らんま1/2
339:名無しさん@ピンキー
08/06/02 00:47:00 EJzX18aV
ほす
340:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:32:39 UcU3zvxo
シャンプー!
猿の干物が留守の間に今日こそおらの気持ちを受け入れてもらうだ!
いつもより積極的に行くだぞ!
何言ってやがる!?
シャンプーの胸、こんなに柔らかっかただな…。
おい、よせどこ触ってるんだ!
おらもう我慢出来ないだ!
だから、あ!ちゃ、ちょっと!
嫌い嫌いと言いつつもおらのこと愛してくれてるだな
此処もこんなに濡れておらの事を待ちわびているだ。
あ、そこは駄目だって…あ…んん…
おらのも興奮してこんなに硬くなっただ。
い、入れるだぞ…。
ああっ!
ふう…
シャンプーの体の中、暖かいだな。
あっ、あっ、あっ、あっ…ムース…てめぇ…人の話を…
シャンプー…おら達の子供を作るだ…
中に出すだぞ…はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、んっ!!!
はぁ、はぁ…な、なんてことを…
341:名無しさん@ピンキー
08/06/13 21:02:42 s3gK4y9U
テスト
342:名無しさん@ピンキー
08/06/20 15:20:54 QxQBRuqj
格闘新体操であかねが怪我をせずに小太刀と戦った場合
「ふう」
新体操部部室
あかねは軽く息を漏らす これから聖ヘベレケ女学院のエース黒薔薇の小太刀と一戦交えるのだ 既にウォーミングアップは完了し シンプルな黄色のレオタードにも着替え終わっていた。後はリングに上がるだけだ
あかねは不安だった 家が道場であるため幼い頃から修行し一般女子高生と比べればあかねはかなり強い部類に入るだろう しかし今度の戦いは新体操との複合競技である 良牙との特訓で道具はそこそこ使えるようになったがそれでも不安はあった
「あかね」
そんな中新体操部員が声をかける
「今日の試合なんだけど…」
「大丈夫 必ず勝つから」
「いや、そうじゃなくて ルールなんだけど」
「あっ」
昨日まで特訓に励んでいたため あかねは詳しいルールを聞いていなかった
らんまがここにいたなら 呆れたことだろう (らんまは家で寝ている)
「忘れてたわ 説明お願い」
「うん えーとね…」
説明がおわる といっても2分ほどしかかからなかったが
「つまり、道具を使った攻撃のみ有効となるわけね」
「そう、素手での攻撃は禁止」
「普通の武道とは全く逆ね」
「あ・あとね…」
新体操部員が付け足す 何故か少し恥ずかしそうだ
「ん?」
「ありなのよ…その…急所攻撃」
「急所? えーと」
あかねは思考をめぐらせる。人体急所については早雲からそこそこ教わっている 眼球、人中、水月など 水月などはともかく、基本的に眼球への攻撃は格闘技では禁止されている
「道具に急所、本当になんでもありのルールね。つまり目潰しとかしてもいいってことね?」
「えっいや目潰しはさすがにだめよ。そうじゃなくて・・その、股間…」
「ええっ」
股間といえば男性最大の急所である 男子格闘技が主流の世の中では基本的にタブーとされている
「ほら、格闘新体操って女子の種目でしょ。だから反則に入ってないのよ」
「な・なるほどね」
あかねから冷や汗が流れる 格闘技を続けている以上あかねもアクシデントで急所にクリーンヒットをもらったことはあった
らんま曰く「男に比べれば大して痛くねーよ」とのことだがそれでも痛い物は痛い 恥ずかしさを忘れて股間を押さえて転げ回ったものだ
「普通はね」
新体操部員が続ける
「ルールにはないけど、コレはタブーになっているの。 私も見たことないし、でも今回の相手は黒薔薇の小太刀でしょ」
「たしかに…」
あかねは声を低くする
「正々堂々」闇討ちを仕掛けてくる女だ ルールで認められているとなればなおさらだろう
「あかね・・」
不安そうな声を出す新体操部員
「心配しないで 急所なんて簡単にもらうもんですか! じゃあ行くわね」
「う、うん 頑張ってね」
そしてあかねは控え室をでてリングへ上がっていった
343:名無しさん@ピンキー
08/06/21 14:10:41 btWYBrJI
続きwktk
344:名無しさん@ピンキー
08/06/23 08:30:53 kwudcB62
続き!続き!!
345:名無しさん@ピンキー
08/06/23 14:25:07 nJnR7kUn
342の続き
パシィ
乾いた音が体育館に響く
女二人は一度距離をとりにらみ合う
二人の戦いは開始から10分ほどがたっていた
両者クリーンヒットはなくほぼ互角の戦いに観客は沸き上がっていた
しかし、
「オーホッホッ なかなかやりますわね 天道あかね」
「くっ」
あかねは自覚していた。ここまでの戦いはほぼ互角のようだが全ての技術において小太刀の方が上まわっている 小太刀はまだ余力を残しているのに対してあかねは疲労していた
(長期戦になったら勝ち目はない、一気にきめる!)
あかねは新体操部員にむかって叫ぶ
「棍棒」
「はい! 行けー あかね」
投げ渡される棍棒
ここまでの戦いであかねは自分に一番あった武器は棍棒だということに気づいていた 棍棒での近距離戦ならば普段の格闘技に最も近いスタイルで戦うことができる あかねは小太刀に向かっていった
(リボンさえかわして懐に潜り込めば 勝機ははある!)
しかし、小太刀はリボンを振るわない
「読めましたわ天道あかね いいでしょう 貴方の得意な棍棒でギッタギタにしてさしあげますわ」
実力で劣るのは自覚していたあかねだが ここまで言われると腹が立った
「やれるもんなら、やってみなさい ヤァアアー」
気合いとともにあかねの連打が繰り出される
しかしその必死の連打を小太刀は全てさばいていく
「その程度で私を倒そうなどとは片腹痛いですわ」
拳と蹴り混ぜ合わせて撃つのが本来のあかねの連打だ しかし武器での攻撃でないため蹴りを出すことはできない そのためそこに隙ができる 小太刀はそれを見切った
「はあっ」
あかねの脇腹を棍棒が襲った あかねは小さな悲鳴を上げ、よろける 追い打ちとばかりに押しつぶすような胸への打撃、さらに顔面への攻撃
たまらずあかねは後退し、乳と顔をおさえる
「うぅ」
ハァハァと荒い息をつくあかね 潰された乳房がジワジワと痛む
「オーッホッホ あまりに弱いと可哀想になってきますわ 今ギブアップするなら優しく場外に落としてさしあげますわ」
「だれが、ギブ…アップなんて…するもんですか」
再び向かっていくあかね しかし先ほどと同様歯が立たない 胸、腹、顔に次々反撃を喰らいながらジリジリと後退してロープ際まで追いつめられてしまう
「くっ はぁあ」
あかねが棍棒を振る しかし小太刀は完全に見切りそれをあかねの手から払い落とした
足下に転がる棍棒
「これでおわりですわ」
武器さえも2対1となり勝利を確信した小太刀 2本の棍棒があかねを襲う
その瞬間
「!」
小太刀が驚く あかねは残った1本の棍棒を上に高く投げた
そして襲いかかる2本の棍棒を両手で止め払い落とす
「しまった」
あかねが使ったのは以前父に教わった護身術である 今までなかなか使うことができなかったが勝ちを確信したため小太刀には隙ができていた そこを突いたのだ
(指も手もすごく痛い でもうまくいった)
あかねは先ほど反撃を受けたときからこの技を使おうと隙をうかがっていた 棍棒を1つ落とされたのは計算外だったが相手の武器は両方落ちた
そして先ほど投げた棍棒が落ちてくる
「やぁぁぁぁああああああ」
それをキャッチしそのまま切り裂くように小太刀に振り下ろした
346:名無しさん@ピンキー
08/06/24 00:09:49 eqdS3pgJ
棍棒で顔は痛い…
347:名無しさん@ピンキー
08/06/24 15:40:02 SkULkuNY
345の続き
これで流れが変わる あかねはそう考えていた しかし
「きゃっ」
あかねは軽く悲鳴を上げる あかねに衝撃が走った 棍棒があかねの股間に叩きつけられていた
小太刀は先ほど叩き落としたあかねの棍棒を足の指でつかみ股間攻撃を放ってきたのだ
あかねの攻撃は乱れ、小太刀の頬に軽くヒットしただけだった
実際、この急所攻撃は 棍棒を足の指先でつかんだだけのものだったので さほどのダ
メージはなかった しかし予想外の痛みと驚きであかねは数秒硬直してしまう
そこを小太刀がついてきた
バシィイ
近くにいた観客には音が聞こえただろう
再び小太刀の股間蹴りが炸裂する 今度は棍棒を足の甲に乗っけた全力の蹴り上げである
その威力にあかねの両足は一瞬地面から離れる
「!!!!!!!!!!!」
あかねは声にならない悲鳴を上げ、前のめりに倒れかかる しかし棍棒を手に戻した小太
刀のさらなる追撃、顎へのアッパーが入り今度は後ろに倒れ込みリングに激しく頭と背中を打ち付けられた
顎、頭、どちらも大変大きなダメージだっただろう しかし今のあかねにはそれすら些細な物だった
あかねは股間をおさえ汗だくになり息をするのも苦しそうに喘ぎ、痙攣し、涎を垂らす これ以上ないほどの無様な姿だった
あかねのサポートをしていた新体操部員は目の前の惨事に震え自分の股間をおさえる
観客席からは女子の「かわいそー」という声や男子の「あいつ男じゃなくて良かったなー」
という声が聞こえてくる 女子のあかねでさえあの状態なのだ 男子だったら確実に気絶
していただろう
「……」
しかし攻撃を決めた小太刀の顔は優れない 普段であればこのような無様なあかねを見れば高笑いとともに散々罵るだろう
小太刀が気にくわない理由 それはこのコンボ 「敵の棍棒を1本おとす→自分の2本の棍棒で攻撃→落ちた棍棒での急所蹴り」
というのは小太刀の必殺技であり誰にも破られたことはなかったのだ しかしあかねはこちらの棍棒を払いおとし、さらには反撃までしてきたのだ
先に股間蹴りがヒットしクリーンヒットはさけたものの、頬にはまだわずかに痛みが残っていた
格闘新体操には10カウントや時間制限はなく リングアウトかギブアップもしくは完全に戦闘不能になるまで続けられる
あかねの意識はまだ残っており また骨折などもしていないため戦闘不能とはみなされなかった
普通これほどのダメージを受けたならギブアップするだろう しかしあかねはちがう間違いなく続行してくるだろう
格闘新体操はダウンした相手を攻撃することも認めている 小太刀は今までの相手は股間攻撃の後リボンで場外へ投げ飛ばしていた
たいていの場合気絶しているし、そうでなくてもすぐにギブアップするのだが、気絶確認を待ったり、悶絶した相手がしゃべれるようになるまで待つのも面倒だからだ
今回あかねは気絶もしておらずギブアップの意思もない しかし今だに苦しみ悶えているあかねを場外に出すのは小太刀にとって容易なことではあった しかし
(このままでは私の腹の虫が治まりませんわ 徹底的に、完膚無きまでに叩きのめして差し上げなければ)
小太刀はロープにもたれかかり、両手で股間を押さえるあかねを眺めながら どうあかねを料理したものかと考えていた
348:名無しさん@ピンキー
08/06/25 22:44:38 Bm+sl3FQ
小太刀こわいようう
349:名無しさん@ピンキー
08/06/25 23:02:49 QFTWXlFT
小太刀こわい…
あかねがんばれー!
350:名無しさん@ピンキー
08/06/26 00:49:00 Vvvnh9jt
347の続き
1分ほどたっただろうか 痛みが少し薄れたあかねはやっと思考する力を取り戻した
(股間が痛い あんな攻撃をされるなんて…)
まだ股間を押さえる手を離すことはできない 押さえたところで痛みは抜けないが 押さえずにはいられない
周りを見渡すとロープにもたれかかっている小太刀と目が合った
「ぷっ」
小太刀はバカにした笑いを浮かべる
「くっ」
怒りを示すあかね
リングを見渡すと所々に濡れたあとがある
(あれは……わ、私の涎)
あかねは自分の状況を振り返ってみる
数分前急所攻撃を受け、汗だくで、股間を押さえ、涎をまき散らしながら
のたうちまわったのだ しかも多くの観客の前で 観客の中には自校の生徒もいるのだ
それに気づくとどうしようもなく恥ずかしくなった
(早く立ち上がらないと)
これ以上無様な姿は見せられないと 股間から手を離しリングのロープを掴み必死で立ち上がろうとした
しかし、さらされたレオタードの股間を見てあかねはぎょっとした 股間にシミができている
かき続けた汗のせいで、あかねのレオタードの背中や腋の下にはシミが広がっている
しかし股間のシミは汗と言うにはあまりにも不自然であった
(攻撃を受けたときに、その衝撃で…)
わずかな臭いがあかねの鼻に届く
あかねは自分のレオタードが黄色だったこを幸運に思った
もし白の物を着ていたのなら、あかねの痴態が観客席からでも見えただろう
(遠くからなら分からないはず)
「あ、あかね」
新体操部員が震えた声を出す
バレたか?と思いとっさに股間に手を持っていくあかね
部員が続ける
「もう十分だよ これ以上は」
「大丈夫よ あんな攻撃全然効いてないわ」
致命的なダメージを受けたことは誰が見ても明らかである しかしあかねは続行の意思を
見せる
部員が何か言おうとする前に小太刀の方に向き直った
「いかがでしたか? 私の必殺コンボのお味は?」
「必殺、あれが? ほとんど失敗していたじゃない 棍棒を私に落とされて 本当は蹴りだって一発で決める予定だったんでしょ」
虚勢を張るあかね 未だに足は震え ロープにもたれかかっている 股間の痛みが引いてきたことで 強打された顎や頭の痛みがよみがえってきた
しかし、小太刀の必殺技が失敗したことも、股間蹴りは一発で決める予定だったことも
事実である
小太刀は図星をつかれ、さらに苛立ちを強める
(カチンと来ましたわ 絶対にあの女の口からまいったと言わせてやりますわ)
あかねは考えていた
(このダメージじゃ絶対に勝てない もう少し動けるようになるまで逃げなきゃ)
あかねはリボンを手に取る 遠距離から牽制しながら時間を稼ぐつもりだ
(体が回復して また近距離戦に持ち込めば…)
棍棒の打ち合いには負けたが、あかねは素手で小太刀の武器を落とせる 相手に隙がなけ
れば決めにくいが、小太刀は怒りで冷静さを欠いているので隙ができる可能性は高いかも
しれない
あかねは逃げに徹することを決めた
351:名無しさん@ピンキー
08/06/26 22:32:20 Vvvnh9jt
350の続き
距離をとり、リボンを構えるあかね 対して小太刀はフラフープを手にする
お互い距離を取ったまま攻撃の動きを見せない
疑問を浮かべるあかね
(なんで小太刀は攻めてこないのかしら?)
現在あかねはかなり体力を消耗した状態にある 相手の小太刀としては一気にたたみかけ
るのが普通だろう しかし小太刀は不敵な笑みを浮かべたまま一向に攻める気配を見せない
(何かたくらんでるわね)
そう感じたあかね 痺れを切らし小太刀を牽制してみる
リボンを鞭のように振るうあかね しかし小太刀はそれをフープの回転で防いだ
2,3回攻撃を繰り返すがやはりフープに弾かれてしまう
その後、睨み合いを挟みながら何度か攻撃を仕掛けるあかね 小太刀はすべて易々と防ぐ
が、やはり攻撃の姿勢は見せない 大きな動きを見せない試合に、会場はシラけたムードが漂っていた
攻撃を続けるうちにあかねの体力は徐々に回復してきた
会場のシラけたムードに居心地が悪くなり、再び攻撃を仕掛けることを決めるあかね
先ほどまでの牽制ではなく ダメージを目的とした強いリボン攻撃を仕掛ける
しかし、小太刀は先ほどと同様にフープで防ぐ
(やっぱり遠距離攻撃じゃダメージを与えられない 接近戦しかない)
もっともその接近戦での連打ですら先ほど敗北しているのだが、あかねにはそれしか無か
った
見方の新体操部員に武器の交換をつげようとした時 小太刀が口を開いた
「やっと回復したようですわね 待ちくたびれましたわ」
「なんですって」
「手負いのあなたを倒したところでおもしろくも何ともありませんわ」
だから回復するのを待っていたと小太刀は言う
馬鹿にした物言いにカチンとくるあかね 気丈にも言い返す
「そう、ありがとう じゃあお礼にそっちから攻撃して良いわよ」
ここで小太刀に先手を譲るのは危険であることはあかねも理解している
しかし、馬鹿にされたまま黙っていることはできなかった
「では、お言葉に甘えて とうっ」
小太刀は手にしていたフープを投げた
開脚ジャンプでかわすあかね フープは股下数センチの所を通過していった あかねの
耳にブーーンという音が聞こえる フープが高速で回転しているようだ
(もし直撃したら)
想像するあかね 背中を寒い物が駆けめぐった
しかしフープを投げた今、小太刀は丸腰である ここぞとばかりに攻めるあかね
リボンの鞭が小太刀に迫る しかし小太刀はそれを軽やかにかわす
何度も攻撃を繰り返すあかねだが、小太刀は器械体操の床運動のような軽やかで優雅な動きですべてかわしていく
苛立つあかね、そこに味方からの声が響く
「あかね後ろ!!」
「えっ」
振り返るあかね なんと眼前に飛来するフープが迫って来ていた
「きゃあ!」
避けられず顔面にフープを受け、体勢を崩すあかね フープは小太刀の手元に戻っていく
(ブーメランみたいに…)
「ふんっ」
再びフープブーメランを投げる小太刀 体勢を崩しながらもギリギリで避けるあかね
首をひねり飛んでいったフープを目で追う 案の定フープはしばらくすると方向を変え戻ってくる
「そう何度も食らうもんですか」
背中に迫るフープに備えて体勢を整えるあかね しかし
「甘いですわ」
小太刀が言う 次の瞬間あかねの腹に新体操用のボールが直撃する もちろん投げたのは小太刀である
フープに注意をおきすぎて小太刀本人への警戒を忘れていた 腹を押さえ膝をつくあかね さらに戻ってきたフープが背中に直撃する
「がぁあ」
悲鳴を上げるあかね フープはそのまま小太刀の所に戻り ボールもバウンドして小太刀
の手元に戻る この「フープ→ボール→戻ってくるフープ」というのも
小太刀の得意コンボの一つであった
352:名無しさん@ピンキー
08/06/30 22:17:03 99p3nhE3
続きまだー?
353:名無しさん@ピンキー
08/07/01 00:33:20 32mOVnwB
「ふんっ」
さらに小太刀の攻撃が続く だがあかねは段々と小太刀の攻撃に慣れてきたようだ
ダメージを受けたにもかかわらず、クリーンヒットを免れている フーノの軌道とボール
が来るタイミングを読んでいるようだ また、ボールもフープも軽く、やわらかいため、
当たった瞬間は痛いが、体の芯に残るようなダメージはない あかねは反撃のチャンスを
うかがいつつ逃げる
なおも小太刀の攻撃は続く、あかねはギリギリで直撃を避けながら手にしているリボンを
握りしめ、反撃のタイミングを伺っていた
「どうしたの 全然当たってないわよ」
小太刀を挑発するように言うあかね 実際には何度もフープやボールが体をかすめ、その
たびに痛みが走るのだが、全く平気なような口ぶりで話す
「ぐっ」
悔しそうに顔をしかめる小太刀、しかし内心はそうではなく むしろ計画通りと考えてい
た
(やせ我慢ですわね 調子にのっていられるのも今のうちですわ)
「ひゃあ ぐ ああ やぁ」
あかねが小さな悲鳴を連続で発する
数分後、試合の流れは徐々に小太刀の方へ傾いていった 執拗に連続で繰り出されるフー
プとボール攻撃を避け続けるあかねは徐々に疲労していった あかねの動きが鈍り、ヒッ
トの回数が増えていく あかねは一撃一撃を避けるためにどうしても大きな動作を取
らなくてはならない それに対し、小太刀はフープを投げるだけである どちらが疲れる
かは分かり切っていた さらに軽いながらもダメージは蓄積し、あかねの体を蝕む
反撃を許さない連続攻撃の前にあかね追いつめられていく
小太刀のフープが飛ぶ 避けようとするあかねだが膝が震え、うまく動くことができず
胸元、丁度乳首の上にクリーンヒットを受ける 高速回転によりかなりのダメージとなった
「ぐうっ」
完全なクリーンヒットだったためフープは後ろへはいかず、その場に落ちる
あかねは乳首は吹っ飛んだのではないかと思うほどの痛みを感じた
胸を押さえ悶えるあかね
間髪を入れずにボールがあかねの顔面を捕らえる 二連続のクリーンヒット ついにあか
ねは背中から大の字に倒れた
「オーッホッホ 寝るのはまだ早いですわよ」
あかねの隣まで近づき仁王立ちをした小太刀が言う 手にはボールが握られている
「くっ」
必死で立とうとするが、もはや脚に力が入らず 手で支えながら上半身を少し起こすのが
精一杯だ その様子を見て小太刀は満足そうに笑う
あかねは結局小太刀のコンボに翻弄され、反撃の一つも入れられず、避け続けるだけで体
力を使い果たし、今は立つことすらままならなくなっている
この状態にすることが小太刀の目的であり、それに成功した小太刀は大変小気味が良かった
反対にこれはあかねにとっては大変屈辱的なことであった
「もう貴方に勝ち目はありませんことよ さあ私に許しを請いなさい」
「だ・誰が…あんたなんかに」
「そうですの なら仕方ありませんわね」
そう言うと小太刀はボールを振りかぶる
「そのブサイクなお顔をさらにグチャグチャにして差し上げますわ」
354:名無しさん@ピンキー
08/07/03 04:52:23 0Taie3LV
陵辱系はちょっと・・・
355:名無しさん@ピンキー
08/07/03 20:06:16 ooJ21bl2
至近距離からのボール攻撃だ あかねはとっさに顔を腕で覆う しかし
「ゲエエエー」
次の瞬間あかねの絶叫が響く 小太刀が攻撃したのはあかねの腹だった
無警戒の腹にボールを叩きつけられたあかねは悲鳴とともに口から反吐をもらし、自らの顔を汚す 小太刀は跳ね返ったボールをキャッチし再び振りかぶる
「まだまだですわ!」
腹を押さえ苦しむあかねに小太刀の追撃が入る
今度こそボールが顔面にメリ込む
「ブヒィイ」
豚の鳴き声のような悲鳴を上げるあかね
鼻は潰れ、鼻血を出し、口は半開きで反吐を漏らし、目は虚ろだ 完全にグロッキー状態
である しかし小太刀の攻撃はまだ続く
「とどめですわ!!」
三度目のボール攻撃 全力で投げられたボールはあかねの股間に叩きつけられた
「ガァァアアー」
女子高生の声とは思えないような悲鳴を上げ、あかねはのたうち回った
股間を手で押さえ、身を捩り、悶え苦しむ 体が痙攣したようにふるえ 汗が吹き出す レオタードは汗まみれで腋下からはわずかに臭気すら発していた 先ほどまで立つことす
らできなかったあかねだが余りの痛みに体は弾けるように動き無様な醜態を晒していた
小太刀はあかねの醜態をみて心の底から満足したという表情を見せる 先ほどまでは
絶対ギブアップさせると意気込んでいたが、あかねの醜態を見た後ではそんなことは
どうでも良くなり、むしろどのように敗北させてやろうかと考えていた
(このまま場外に突き落とすのはおもしろくありませんわ やはりリング上で気絶しても
らいましょうか)
そして小太刀は完全な勝利のためにあかねが立ち上がるのを待つ
しかしあかねはグロッキー状態で転げ回っている 回復までには相当時間がかかりそうだ
(観客もただ待つのは退屈でしょうね…)
そう考えた小太刀はボールを手に踊り始める 新体操だ
しなやかで躍動的な動きで観客を魅了する小太刀 風林館高校の生徒達でさえその美しさ
に見入ってしまう その演技の傍らではあかねが悶えている
小太刀の演技はあかねの「無様さ」を引き立てていた