07/07/31 01:50:11 AdLidWJG
ホントは関連スレで事足りる様な気がしないでもなかったが、どうもスレタイが分かりづらかったんで立てた。
スマン。
3:名無しさん@ピンキー
07/07/31 02:41:51 tKsXCFCU
乙。携帯からだとtxtに纏めるとかロダにあげるとか出来ないから助かる
4:名無しさん@ピンキー
07/07/31 11:21:54 Yw0PnsxN
LR違反なんで削除依頼出しといた
5:名無しさん@ピンキー
07/08/01 02:06:45 bz6yVyl/
前に落ちた、スレがない作品投下スレの後継的スレと考えて良いのかな?
6:名無しさん@ピンキー
07/08/01 17:33:34 ffoernGZ
>>5
良いんじゃない?
こういうスレが無きゃ無駄なマイナースレを立てる馬鹿が際限無く増えるし。
7:名無しさん@ピンキー
07/08/02 00:40:13 iAnrJR3F
>>4
えー、LR違反なの?
8:名無しさん@ピンキー
07/08/02 01:31:43 x0tHJLsS
>>1がスレ立てするときに調子に乗って【ターゲット属性】に実在人物を
含めちゃったからLR違反になってしまった。
LR抜粋
>以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。
>実在する人物(アイドル等)を元にした創作 →えっちねたロビー等
このスレの主旨自体は賛成なんだけどね、残念。
9:名無しさん@ピンキー
07/08/03 13:11:18 dp3THVcM
立て直す?
10:名無しさん@ピンキー
07/08/03 21:00:27 yScc+Z5h
立て直すなら、削除されてからのほうがいい。
「故意の重複」は削除しない、って判断を最近削除人がしてたから。
それ以前に、削除人がこのスレを削除するかどうかが疑問だな。
そのまま使えってスルーされる確率が高いと俺は思ってる。
どちらにせよ、削除人の反応を待ってからだな。
11:名無しさん@ピンキー
07/08/03 23:07:53 z0JtiqtD
なんか削除スルーッポくね?もう4日経ってるし。
ローカルルール違反っても目くじら立てるほどじゃなさそうだし。
普通につかっても問題ないだろ。
12:名無しさん@ピンキー
07/08/05 23:18:41 SJSkrGxM
>>11
削除依頼スレを見たけどスルーされてるね。
スレリンク(housekeeping板)
>>1の【ターゲット属性】にある「実在人物」は禁止として
このスレは使っていけばいいと思う。
13:名無しさん@ピンキー
07/08/09 00:40:07 bNfzTvQf
LR違反だが単発スレの防止にもなるし、削除人も板の為になると踏んだんじゃない?
どんどん使ってけば良いと思うよ。あえてage
14:名無しさん@ピンキー
07/08/09 00:53:06 swkukyr/
>>13
だが残念ながら単発スレ立てる奴はLRなんぞ読まないのが現状なんだよな
15:名無しさん@ピンキー
07/08/12 06:31:17 dSVS7dyj
立て直す必要はないし、削除スルーなら圧縮のときに落としたら?
>>1にある「追い出されたスレ」の完全重複だし(+LRに触れない+ここより
守備範囲が広い)、そっちのスレでは、次スレに移行するときに
もっと分かりやすい名前に変えるということになっているから>>2
ただの乱立スレ
16:名無しさん@ピンキー
07/08/20 21:16:06 OKTf0V8D
スレから追い出されたSSを投下するスレ
それ、タイトルがやだなぁ。
ウチは異常者に荒らされてスレ潰されちゃった類だから。
17:名無しさん@ピンキー
07/08/23 23:15:05 EzPki5Vj
そもそも追い出される以前に最初からスレがないような作品だってあるわけで。
ここは「スレが無い作品のエロSSを書くスレ」の趣旨で使って
シチュが特殊とかそういうのはあっちで書くようにしたら住み分けできないかな?
18:名無しさん@ピンキー
07/08/24 19:36:40 dnvmOr6t
賛成。
じゃあ
「シチュエーションが特殊・ネタバレ含みで本スレには投下できないなど」の
個別スレはあるが投下先がないSS投下(一次創作含む)は向こう
マイナー作品やレトロ作品など今現在専用スレがない作品のSSはこっち
ってことにするか?
19:名無しさん@ピンキー
07/08/26 16:33:11 7HEohB0l
それでいいと思う。
あっちをうpろだスレとして使って、こっちはスレのない作品スレとして使えば。
こっちも次スレまで行ったらスレタイから「うpろだ代わり」を外して
もっと分かりやすいスレタイとテンプレにしたらいいんじゃないだろうか。
20:名無しさん@ピンキー
07/09/03 23:52:23 gnq334Gb
削除されないのを信じて投下してみる。
元ネタはサターンのギャルゲー「ROOMMATE~井上涼子~」。
内容は超ライトな調教…と言うか公開オナニー。
では。
21:井上涼子の場合①
07/09/03 23:54:16 gnq334Gb
年頃の二人が、ひとつ屋根の下。「間違い」が起きたとして無理はないと思う。いや、それは「間違い」なんかじゃない。寧ろ「必然」だ。お互いを知れば知る程に惹かれ合い、いつしかお互いに愛し合う。それを誰が止められるだろう。
そうして、僕と涼子は結ばれた。
年頃の二人が、ひとつ屋根の下で、しかも恋人同士。「間違い」が起きたとして無理はないと思う。
きっと、それは「間違い」なのだろう。でも、僕と涼子にはやはり「必然」だ。お互い愛し合えば愛し合う程に虜になり、いつしか肉欲に溺れてゆく。しかもそれを咎める者は誰もいない。
そうして、今夜も二人の時間が幕を開ける。……淫らな交わりの時間が。
22:井上涼子の場合②
07/09/03 23:57:09 gnq334Gb
「…んっ…ん…んん……っ」
いつもの様に、僕と涼子はリビングでキスをする。ソファーで隣り合わせに座って、自然と身体を近付けて唇を重ねるのが、風呂上がりの僕らのセオリーだ。
「……はぁ…っ」
そっと唇を離し、涼子は切なげな声を漏らす。頬をほのかに赤く染め、瞳を潤ませたその表情が堪らない。
「…涼子…いいかい」
彼女のまだ少し濡れた髪を撫でながら、耳元に囁き掛ける。
「…………あ…はい…」
視線を少し泳がせながら小さな声で返事をする。これが、涼子の同意の合図だ。
僕はソファーから立ち上がり、リビングの照明を暗くした。それに合わせる様に涼子もソファーから離れ、そのまま床に静かに腰を下ろす。その気配を背中に感じつつ、僕は引き出しの中の物を手にした。
僕は目を閉じて座る涼子の首筋に手を廻し、カチャカチャとそれを括り付ける。そうして首輪を付けた涼子の姿に、僕の中の何かが弾けて消える。首輪の先の鎖を握り締め、少し低い声で言う。
「……さァ、立つんだ涼子」
「…………はい…御主人様…」
涼子も僕と同じだ。普段の理論的な彼女は影を潜め、夜の顔が姿を現す。ルームメイトの境界線が崩れ去り、男と女―いや、牡と牝の関係になる。
23:井上涼子の場合③
07/09/03 23:59:28 gnq334Gb
「涼子、まさかそのままでスル訳じゃ無いよな?」
僕は鎖をクッ、と手元に引き寄せた。
「脱げよ」
短い言葉に威圧的なニュアンスを込める。
「……はい…」
言われるがまま、涼子は自ら衣服を脱ぎ始めた。パジャマも下着も畳まれる事も無く、そのまま床に脱ぎ捨てられてゆく。
「これで…いいですか…」
薄い明かりに照らされて、涼子の肢体が僕の眼前に晒される。
少し茶色掛かった長い髪。
巨乳という訳では無いが充分な膨らみを称える両胸。
その先端で既に硬さを増しているピンク色の乳首。
テニスによって健康的に引き締まった身体。
外観の印象よりも少し濃い恥毛。
恥じらいつつも、視線に曝されて感じている微妙な表情。
その全てがこの鎖に繋がれ、僕の思うがままに出来る。その征服感が欲望を膨張させていく。
「さ、いつもの様に言ってみな」
膨張した欲望に比例し、僕の口調は荒くなる。
「…ご…御主人様……私の身体を…好きに…して下さい………何でも…するか…らぁ…」
隷属の台詞は、最後には懇願に変わっていた。よく見ると、両胸の先端は先程よりも一段とピンと張っている。涼子が欲情し始めているのは明白だ。
「何でもするんだな?」
一瞬の沈黙の後、
「…はい…」
涼子は小声で答えた。
「よし……じゃあ、イク所を見せて貰おうか」
「えっ……?」
涼子は一瞬何を言われたか判らない、といった表情を浮かべたが、直ぐに僕の言葉の意味を理解して視線を泳がせる。
すかさずグイッ、と手に持った鎖を引き寄せて僕は言い放つ。
「返事は『はい』だろう?」
自分の立場を思い出し、涼子は目を閉じて口を開く。
「……はい……御主人様…」
24:井上涼子の場合④
07/09/04 00:01:21 b7obn4fi
僕は再びソファーに身を沈め、涼子に視線を送る。その彼女は、目の前に座り込んで、ゆっくりと股を開く。自らの秘唇に涼子の細い指先が滑り落ちる。涼子はその既に濡れた入口を暫くなぞった後、人差し指を沈めて行く。
―クチュッ…。
「はぁんッ……!!」
切ない声を上げる涼子。
「そのまま続けて、涼子…」
「……あ……は…いっ……ン…ご…御主人…様ぁ…」
涼子は潤んだ瞳で僕を見た後、再び薄く瞼を閉じて中指も自らの躯に誘う。
―グチュ…グチュッ…。
「…あんっ……あ…あァ…ンッ…」
押し寄せる快感を堪えようと、開いた両脚を内側に縮こませる涼子だが、途切れ途切れに喘ぐ声は徐々に艶っぽさが増して行く。
「…あッ……んっ……ご…御主人様ッ……ご…主人……さまぁ…っ…」
僕が命じるまでも無く、涼子は空いていた左手で自らの乳房を揉み上げ、そして譫言の様に「御主人様」と繰り返す。
涼子の頭の中の僕は、今どの様に彼女を犯しているのだろう。
涼子は普段は理屈っぽい、とまでは行かないが、知識や経験に基づいて話したり行動するタイプだ。この年頃の娘にありがちな「その場が良ければOK」という事はまずない。
そんな比較的真面目な彼女が僕の目の前で、本能のままに自らを慰めて快感に溺れている。その事実は僕をより興奮させるに充分だった。
「……気持ちいいのかい、涼子」
「あぁん………いいっ……きもち…いいで…す……ご主人…様……あッ」
涼子は吐息混じりに答える。
「じゃあ、もっと良くなりな」
僕のその言葉を待っていたかのように、涼子は乳房を愛撫する左手の指先で硬くなった乳首を摘む。
「ああァァンッ」
一際高い声で鳴く。
グチュ…クチュクチュ……。
「あ……あん……あぁンッ…」
…チャリ…チャリ……。
涼子が愛らしい声で悶える度に、首輪の鎖が擦れて音を立てる。それが涼子の耳にも届いているのだろう、自らを慰める指遣いが段々大胆になってゆく。
25:井上涼子の場合⑤
07/09/04 00:09:28 b7obn4fi
「いいよ、涼子……涼子の可愛い声、もっと聴かせて…」
僕は涼子にそっと囁く。まるで優しく愛撫する様に。
「…あっ……ご…主人さ…まぁ……あぁン……あッ…あぁ…」
段々良くなって来たのか、内側に少し閉ざしていた太腿が自然と開かれ、涼子のはしたない指遣いがはっきりと見て取れる。赤く充血したクリトリスを弄る指先が堪らなく淫靡だ。
「…涼子…そんなに気持ちイイの…?」
「…はい…ッ……きもち…いい……いいの…ぉッ……」
薄目を開けてこちらを見ながら、涼子が僕の言葉を肯定する。
涼子の表情には淫靡な色が浮かび、髪が汗でその顔に絡み付いている。その口元からはうっすらと唾液を垂らし、秘唇を愛液でテカテカと光らせている。汗ばむ肌は桃色に染まり、すっかり発情しているのを僕に見せ付けている様なものだ。
グチュ…グチュグチュ……ジュクッ…グチュグチュッ………。
…チャリ……ジャラジャラ……チャラ……。
涼子の奏でる水音と金属音が絡み合う。
「…あぁん…っ…も……ダメ……イッ…ちゃう…ぅ」
涼子はその時が目の前に迫っているのを告げた。そして僕の方に縋る様な視線を向ける。僕と涼子の目が合うが、僕は敢えて何の反応もしないでいた。
「……あっ…あァッ……イ……イク…ッ…御主人…様ぁ……あン」
涼子は僕の言葉を求めていた。だが、敢えて焦らす。支配しているのは、僕だからだ。
「……ご…主人様…ぁ……イカせて…下さい……お願い…します……あん……イ…イキ……たい…です…ぅ…ッ」
涼子があられもない言葉で悶え、達するのを望む。陰唇を苛める指先は自らを激しく弄ぶ。愛液がポタポタと床に落ちる。
そんな涼子を、僕は何も言わずにひたすら見つめ続ける。視線で、全身を舐め回す様に。
「……あぁ…ご主人…様ぁ……そんなに……見つめられたら…私……私…っ……あっ……あ…あん…もっと……見て…み…見て……下さい…ッ……ぁン……私の…あっ…わ…私の……は…恥ずかしい……とこ…ぉ……ッ」
恥じらいは直ぐに悦楽となり、言葉に現れる。涼子の心と身体の全てが淫らに乱れていた。
「も……イク…っ…イッちゃ…ぅ……御主人様に…見られ…ながらっ…あ…あぁ…ご……ご主人…さまぁ…ッ」
涼子は腰を浮かして、濡れた秘唇を見せ付ける様な恰好になる。見られる事で興奮が高まるのを、涼子の本能が知っていた。
「……あっ……あっあッあッ…イク…イクっ……イク…ッ……イ…イクぅっ……!!」
一際高い声を上げながら、涼子は全身をビクンビクンと痙攣させて果てた。陰唇からは愛液が後から後から溢れ、涼子の指も床もぐっしょりと濡らしていた。
26:井上涼子の場合⑥
07/09/04 00:11:37 b7obn4fi
「イッたんだね、涼子」
「ハァ…ハァ………あ…ハァ…ハァ…ン……」
涼子は呼吸が乱れ、まともに返事も出来ない状態だった。達した後の虚脱感で、そのまま床に横たわっている。
僕はそんな涼子に近付き、顎にそっと手を伸ばした。こちらに向けさせた表情には、まだ恍惚の色が残っている。
「自分だけ勝手にイクなんて……はしたないな、涼子は」
「…そん…な……だって、御主人様が…見せろ、って」
「…いやらしい指遣いだったな………普段からあんな風にしてるんじゃないの……?」
僕は反論の隙を与えない。涼子が困惑していくのが手に取る様に判る。
「そんな……違うの…私、そんな……」
「気持ち良くなりたくて……止められなかったんだね…」
「…違うの……だって…あなたが」
僕はグッ、と涼子の手首を掴んで、こちらに引き寄せた。
「…あなた、じゃ無くて『御主人様』だろう?……涼子は悪い子だな……」
「…ご…ごめんなさい……御主人様……」
そのちょっとした言葉の揚げ足を取り、僕は涼子を追い詰める。
「この手が悪いんだな………お仕置きが必要だね、涼子」
僕は懐から首輪と揃いの、黒い手枷を抜き出して涼子に見せた。
「……さぁ……反省の時間だよ……涼子……」
27:名無しさん@ピンキー
07/09/04 00:12:58 b7obn4fi
以上です。
もしかしたらこの続きで、緊縛した涼子を犯すSSを書くかも…。
28:名無しさん@ピンキー
07/09/04 23:55:56 7q7qTC/O
>27
井上涼子のSSが読めるとは嬉しいです。
いっしょに住んでいる感じが出ていて興奮しました。
緊縛した涼子を犯すSSも読みたいです。
あとお風呂でエッチも勝手に希望。
ゲームではお風呂のシーンに興奮したのでw
29:名無しさん@ピンキー
07/09/08 14:03:15 XiSZvrK4
ほぜん
30:名無しさん@ピンキー
07/09/10 04:16:10 WNCDigzU
GJ
涼子ナツカシスw
31:エルフたん ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:02:35 nwvFHKYK
ちょっとお借りします
今から投下
32:エルフたん1 ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:04:00 nwvFHKYK
深い深い森の奥。
陽は落ちて鈴虫の大合唱が始まる頃、私は巨木の上に建てられた
ツリーハウスに明かりを灯す。
昼間に眠り夜に起き出すそんな生活。
「んっー…圧縮近いし今夜も頑張るぞ」
両手を上げて伸びをしながらツリーハウスの窓から下を見下ろす。
地面には茶色くなった雑草とホームレス達の青いテント群。
実はここは深い深い森なんかじゃなく都内某所の公園なのだ。
魔力によって私の住まいのツリーハウスは人間には見えない状態なのだが、
地面に降りればそこには人間達の生活が広がっている。
私はパソコンの電源を押しミネラルウォーターに口をつける。
「…俗っぽい生活にもだいぶ慣れちゃったな」
光を放つモニターを見つめながら呟く。
電気を樹上に引く技術は青テントの住人から真似た。
私がエルフの里を飛び出してどのくらい経ったろう。
人間の男と恋に落ち、都会に出て来て別れ、公園に住みついている。
時々変装して働いてあとはこの家に引っ込んでいる気ままな毎日。
でも不規則に過ごしたくなくて、夜起きたらまずネットのとある掲示板の
情報のまとめをしている。
「あれ、今日はまだ12時前かぁ。
集計出てないよね。」
今夜は早めに目が覚めてしまったらしい。
私は久々に掲示板に並ぶ作品をじっくり読んでみることにした。
数十分後。
私は自分の熱い身体を両手で抱きしめ葛藤していた。
「すっごい好みのエッチなSSだわ。」
そう、私の見ている掲示板はエッチな小説がたくさん置かれているところ。
深夜のアニメにハマった時にネットで検索しまくり辿り着いたのだ。
18才未満は閲覧禁止だそうだが私は年齢なんてとっくにパスしている。
久しぶりに身体が疼く。
両足の付け根の奥が熱くなり、むずがゆい。
久しぶりにしちゃおうかな。
33:エルフたん2 ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:06:52 nwvFHKYK
薄地のワンピースをめくりショーツを脱いだその時。
「こんばんは~」
背後の窓際から声を掛けられた。
私は慌てて足首に引っかかっているショーツを机の下に爪先で押し込む。
振り返ると一匹の野良猫がビニール袋持って窓際に座っている。
いつもの馴染みのヤツだ。
私は服のシワを整えるフリをしてノーパンのまま窓際へ歩く。
スースーするが恥ずかしくはない。
だっていつも部屋ではノーブラだからコイツには胸は透けて見えてるだろう。
「秋の名物、松茸だよ~」
見た目は普通の猫なのにペラペラ人間語を喋る。
この公園に住んでからの知り合いだがコイツの本当の正体はまだわからない。
「ありがと。いつも悪いわねぇ。」
窓際に着くと私はビニールを受け取った。
私達は食べ物を交換したり雑談したりする関係だ。
「んじゃ、ボクは集会があるから今日はもう行くね。
ソレ、楽しんでねっ」
「あっ。もう行っちゃうの?」
猫は後ろを振り向かずに枝をぴょんぴょん跳ねてあっという間に闇に消えた。
「楽しんでってどういう意味?高級品だからいろんな料理作っててこと?」
ビニール袋を開けて中に入っている松茸を覗く。
どこから採ってきたのか、形も香りも申し分ない。
あれ?中に一本だけ真っ白い松茸がある。
何だろうと手にとってみると、それは松茸のシルエットなんだけれど感触が
やたら、ぷにぷにと肉感的だった。
「全部真っ白でツルツルしてるけど毒キノコにもこんなの無いわよね」
さすがに私も森で暮らしていた知識は忘れていない。
手に持ったまま15センチ程の謎のキノコを見つめる。
するとだんだんキノコのが変化してきた。
カサの部分がキュッと締まり全体的にピンク色になってきたのだ。
コレって…。
アレに似てるかも…。
そう男性の…。
頬が熱くなりキノコから目を外しモニターを見る。
するとたまたま開いていたSSの台詞が飛び込んできた。
「……おちんちん入れてください。
ぶっとくて、気持ちいいおちんちんを
あたしのいやらしいココにぶち込んで…」
34:エルフたん3 ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:10:12 nwvFHKYK
目で文章を追った瞬間私はまた身体が疼くのを感じた。
足の間が湿ってくるのがわかる。
乳首が反応して布にこすれて痛い。
「さっきの続きしちゃおうかな…」
私はモニターの前に座りワンピースの肩紐を外した。
豊満ではないが痩せた体なので胸はいちおう有るように見える。
「はぁ…」
私は片手で胸を揉みしだいた。
乳首もつまみ少しひっぱったり先端を撫でる。
時々SSを読みながらいじると私の秘部は触ってもいないのに露が溢れてく
るのがわかった。
膝に掛かったワンピースをめくり胸をいじっていた片手を伸ばす。
もう片手は変なキノコを握ったままだ。
「本物のチンポ握ってるみたいに見えちゃう…」
左手で誰かのおちんちんを握りながら右手で自分のクリトリスをいじる。
頭の中ではさっきのSSのおちんちんをねだる場面をなぞる。
「はぁっ…くちゅくちゅいってる…」
私は膣の中に指を伸ばした。
すると膣内は蜜で溢れ、指では物足りないとばかりに吸い付いてくる。
「んっ…すっごい圧迫感…もっと奥をこすりたいよぉ」
指を三本に増やしてみたが元々細い指だし、どうやっても奥までは届かない。
「…ふぅ」
指を引き抜き人差し指を親指の先に押し付け離すと
粘り気のある透明な露が糸をつくる。
うーん。
コレ入れたいなぁ。
私は起きた時のままの乱れたベッドに戻り仰向けに倒れ込む。
左手で握ったキノコはツルツルしてるけど乾いていて滑りが悪そうだ。
私は口元に持っていき少しづつくわえ舌で湿らした。
んんっ。本物ぐらいの大きさ…。
あの猫がきっと魔法を使ったんだわ。
十分湿らし、私は秘部にモノの形をしたキノコを当てた。
色は艶々したピンク色なので最早キノコとは言い張れないが。
「んっ…」
ゆっくり入り口に差し込み奥に押してゆく。
恋人と別れてどのくらい経ったろう…。
あれ以来人間とは交わっていない。
入れてみると大きさがかなり生々しく本物に近かった。
1人で自分を慰めることはあったけど…こんな感触久しぶりだ…。
「ああっ…」
声が出てしまう。
キノコの大部分が入ると膣壁はぴったり吸い付きキノコを離さない。
35:エルフたん4 ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:13:32 nwvFHKYK
キノコの根元を掴み抜いたり差したり動かしてみる。
するとクチュクチュという音が次第に大きくなり太ももからお尻に
幾筋かの露が垂れていった。
「あっ!あん、気持ちいいっ!」
私は夢中でキノコを出し入れしてしまった。
奥まで差してかき回したり、膣の入り口をツンツンつついたり…。
だんだんキノコ全体に私の愛液が絡まりだんだん手が滑るようになってしまった。
「あっ!」
とうとう滑ったはずむで手がキノコから離れてしまった。
持ち直そうとしたその時。
「っ!あれ?」
なんとキノコが勝手に動き出し激しくピストンを始めたのだ。
「やっ…あぁ…なにこれっ!」
抜こうと思って手を伸ばしたが奥までズップリ突き刺され体の力が入らない。
ぐちゅぐちゅ、ぴちゃぴちゃ。
休む間もなくピストンされる感じが何者かに
犯されているようで私はますます感じてしまう。
自分でおっぱいを揉みながら
「いやぁ…やめてくださいっ…」
なんて叫んでみる。
もしも。万が一。
こんなバイブみたいなモノを突っ込んで喘いでいるところを人間なんかに見られたら…
そう思った瞬間私の身体を快感のしびれが走り腰や背中に力が入った。
「あっあぁ…イッちゃう…突っ込まれたままイッちゃうよぉ!」
身体をひくつかせ私はイッてしまった。
イク瞬間、私の膣は締まりキノコをぐっと捕まえる。
しかしキノコは私がイッたのにはお構いなしで変わらずピストンを続けていた。
「やっ…やだ、なんで止まんないのっ…あっ」
くぅっ。絶対、あの猫、明日とっちめてやる…
イッた時の愛液が増えた分、キノコが突っ込まれると、グチュ、ズブっと
下品な音がする。
抜きたいけれど、悔しいことに気持ちの良い場所を
ガンガンに攻めてこられ私は意識を手放しそうになった。
瞼を閉じたその時、キノコはピストンを止めメリメリとひたすら奥に侵入
しようとしてきた。
「ちょっと…ヤダ…」
私の声を無視してキノコは前進し、根元部分までズッポリと入ってきてしまった。
36:エルフたん終 ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:15:48 nwvFHKYK
さすがにこの状態で突かれたら痛いかも…
両手に力をこめてグーをつくり身体を強ばらせる。
するとキノコはピストンせずにそのまま全体がブゥンと震え始めた。
振動は膣内全てを刺激して、私の意識を飲み込もうとする。
「これも気持ちいいかも…」
うっとりと目を細め揺れに身を任せていたが、急にキノコは回転を加え
子宮に向かって上下してきた。
「あっ…あんっ!やだぁ!壊れるっ!」
ビックリして叫んだが、私の身体は壊れるどころかいやらしい汁を
滴らせ喜んでいた。
「んっ…!」
一瞬キノコが膨らんだかのように感じた時、私はイッてしまった。
「はぁっ…」
二度目の絶頂を迎えた後私は疲れ果て、キノコを差し込んだまま眠ってしまった。
「くしゅんっ!」
翌朝、胸丸出しの半裸で寝たせいかくしゃみで目が覚めた。
いつの間にかキノコは消えているがシーツは湿っている。
私は立ち上がりパソコンに向かった。
掲示板には更新されていないのを心配する声が書き込まれていた。
ごめんなさいと詫び、今夜作業しますと書きいったん電源を落とす。
もしも今エルフの顔馴染みに会ったなら、
なんて俗っぽいことをしているんだと嘆かれるだろう。
でも私はこんな暮らしが気に入っている。
実はまた機会があれば人間の男と暮らしてもいいと考えることもある。
「銭湯で一番風呂してこようかな」
私は伸びをしてパソコンから離れた。
37: ◆7vOaeI6EXw
07/09/10 16:16:36 nwvFHKYK
以上で終了。
ありがとうございました。
38:名無しさん@ピンキー
07/09/10 17:02:43 a8i6gGPs
GJ (:つ ≡3
39:名無しさん@ピンキー
07/09/11 07:44:26 eD3mCyZi
上里予公園かw
赤い靴ならぬ、白いキノコ。女の子は死ぬまで……と一瞬思った
gj!
40:名無しさん@ピンキー
07/09/11 21:57:16 d0ov97an
男の子がふたなりの女の子に調教されるオリジナルの話を、ここに書き込んでも大丈夫でしょうか?
41:名無しさん@ピンキー
07/09/11 22:58:17 Xl8ZcaRE
おk
42:名無しさん@ピンキー
07/09/12 01:02:57 qP0jI+sg
いいけど、ふたなりは専用スレあるぜ?
43:名無しさん@ピンキー
07/09/12 01:32:00 J/EtrsEO
ふたなりっ子が出てくるなら、ふたなりスレで歓迎されると思うけど。
自分、ふたスレ住人なんで読みたいっす。
44:名無しさん@ピンキー
07/09/12 01:53:32 7b9KBX3B
ふたなりが出ますが、内容的にショタ調教が中心になると思うので、どこのスレでも微妙にスレ違いになりそうなので。
とりあえず安心して書いていきます。ある程度、量がまとまってから書き込もうと思います。
45:名無しさん@ピンキー
07/09/12 02:10:30 qP0jI+sg
まあ、ショタ総合スレは多分避けたほうがいいしな(あそこ荒れやすい)
46:43です
07/09/12 02:42:09 J/EtrsEO
>>44
そっか。ではこのスレで楽しみに待ってます。
47:名無しさん@ピンキー
07/09/14 05:09:52 v8RtX8wj
>>46
ありがとうございます。
ふたなり好きの方のお気に召すかはわかりませんが……。
とりあえずは一編が完成しました。
濡れ場の描写が詳細なものを読むのが好きなせいか、
大したことはしていないのに長いです。
しかも濡れ場が始まるまでも長いです。
短く纏められたらと思うのですが……どこを削ればいいかわからずこうなってしまいました。
それでは、この場をお借りして書き込みさせて頂きます。
48:児里かなう 1/17
07/09/14 05:10:55 v8RtX8wj
【エロ内容】SM ふたなり
【ストーリー内容】鬼畜
【ターゲット属性】ショタ
ボクは産まれてからずっと、庶民として生活してきた。
だから、例えば漫画とかで見るような、広大な土地に建つそこらの学校よりも大きな洋風のお屋敷なんて、現実にはないと思ってた。トラックだって通れそうな扉が開くと、普通の家一軒分の広さがあるホールが出迎えてくれる個人の家なんて、空想だって。
赤い絨毯が敷き詰められた2車線級の廊下を通って、メイドさんの案内に従って応接間へ入れば、金色の長髪が綺麗な、その家のお嬢様が待っててくれたりして。
「やっと来たわね。児里かなう君?」
「は、はい!」
どこか遠くから聞こえたような声に、ボクはハッとした。
いけないいけない、これは空想なんかじゃない。ボクは現実に、現実には有り得ないと思ってたほど豪華なお屋敷へ来てるんだ。
黒いソファーに座ったお嬢様が、入り口に立つボクへ微笑みかけてくれてる。
「履歴書は私も見ておいたわ。私と同じ歳なんですってね?」
「は、はい」
「高等部の……いえ、あなたの場合は高校一年生と言うのかしら?」
「は、はい」
「学業があるのなら、この夏季休暇の間だけなのね?」
「は、はい」
友達の叔父さんの友達の近所の人づてに紹介された、住み込みのお手伝いのアルバイト。
同い年の可愛い女の子が居るお金持ちの家でなんて話は、半信半疑だったけど……。
「聞いてた通りね。同じ歳の男なんて思えないわ。背も低いし、初等部の女の子みたい」
「は、はい。……て」
それ、気にしてるんですけど……。友達に言われると怒るんだけど、この子には怒れない。同い年のはずなのに、じっと見つめられてるだけでなんだか威圧されちゃう雰囲気。
わ、目も青い。ウェーブのかかった長髪はブロンドだけど、ハーフかな。日本人的な可愛さっていうか綺麗さもある。釣り目がちでちょっときつそうだけど。
でも、こういう子に限って実はでれ~っとしたとこがあったりして。
49:児里かなう 2/17
07/09/14 05:11:28 v8RtX8wj
どんな仕事をやらされるんだろ? 執事みたいな感じかな。
ある日いつものようにバルコニーへボクがお茶を持っていくと、お嬢様が照れるんだ。
『い、いつもありがとう、児里』
『どうしたんですか? お嬢様がお礼を言うなんて』
『私だって……礼くらい言えるわよ! かなうのこと……好きだし』
『え? 今なんて?』
『好きだって言ったのよ! ……バカ!』
「ダ、ダメです。お茶が零れちゃいますよ」
夕日をバックに二人の顔のシルエットが重なって……というところで、「……そう思うならどいてくださると嬉しいのですが」幻の風景が儚く消えた。
応接間の入り口に立っているボクのうしろに、いつの間にかティーセットを持ってきたメイドさんが立っていた。
「す、すみません」
わああ、空想して声まで出してたなんて!
顔が熱くなるのを感じながら、ボクには小さくなるしかできない。
お嬢様はメイドさんが持ってきたカップに口をつけてから、こっちを見て苦笑する。
「予定通り、明後日から頼むわ。それからあなた、立ち仕事の方が好きなのかしら?」
「は、はい。あ、じゃなくて座る仕事も……なんでも大丈夫ですけど」
「そう? 椅子に座るのは苦手なように見えるわよ?」
「あ……」
そ、そっか、座って良かったんだ。
結局ボクは入り口に立ったまま、メイドさんが持ってきてくれたお茶を飲む余裕もなく、面接を終えてしまったのだった。
面接の恥事件から一週間。
ようやくボクはこのお屋敷での仕事と生活に、慣れていける自信がついてきた。
仕事は基本的にあちこちの掃除が中心。要は普段のお手伝いさん達だけでは間に合わないところを綺麗にする、夏の大掃除要員だったわけ。
住み込みだから部屋のひとつはボク用に使わせて貰えてるし、基本的に仕事のときはひとりだし、思ったより気楽にやれてる。もちろん、まだ緊張することはあるけど。
50:児里かなう 3/17
07/09/14 05:12:46 v8RtX8wj
広い廊下に均等に並ぶ西洋風の鎧の像を磨くのが、昨日からのボクの仕事だ。
頭から足の爪先、篭手の指のあいだまで、傷まないよう丁寧に布で拭いていく。退屈な作業なんだけど、一度やり始めると夢中で汚れを落としてるのが不思議。
「真面目にやってるじゃない、かなちゃん」
像の頭を拭こうと背伸びをしてると、メイドさんのひとりが声を掛けてきた。
ここで仕事してる中ではボクが一番年下だから、ボクは皆に敬語を使っているけど、今はもう同僚みたいなものだから、向こうからは軽い口調で話してくれる。
ボクの呼び方は変えて欲しいけど……。
「かなちゃんじゃないですよ。それより見てください。顔も映るんですよ、これ」
「アンティークの置物だからあんまり綺麗にし過ぎても変なんだけど……。あ、仕事、そこまででいいよ。お嬢様が呼んでるから」
「え、ボクをですか?」
一瞬、耳を疑った。今までなかったことだから。
なんの用だろう? ここで仕事をしててわかったことがある。非現実的な環境が実在しても、現実にはそうそう空想みたいなことは起こらないってこと。だからきっと現実的な用事なはずだ。
部屋にゴキブリが出たとか、なにか失敗を怒られるとか……。
「やだなあ、どっちも苦手なのに……」
「どっちもってなにが?」
「な、なんでもないです」また声に出しちゃった。「すぐ行ってきます」
「はい、頑張ってきなさいよ」
ボクの身長に合わせてメイドさんが軽く膝を曲げて、ぽんぽんと頭を撫でるように叩いてくる。ムッとするけど、怒ると余計からかわれるんだよね。年上の女の人って……。
ちょっと道に迷っちゃってから、ボクはお嬢様の部屋の扉をノックした。
「あの、児里ですけど」
「入りなさい」
お嬢様の部屋に入るのは初めてだ……。
ボクは大きく深呼吸をしてから、「失礼します」重い扉を開けた。
51:児里かなう 4/17
07/09/14 05:13:40 v8RtX8wj
部屋に入った瞬間、ハーブのような香りがボクを包み込んだ。
白い壁には黒で幾何学模様が描かれていて、モノトーンな雰囲気が出てる。部屋一面に敷かれた絨毯は鮮やかなダークレッドだ。
学校の教室の倍くらいの広さの中に、壁や絨毯と同じ白黒赤系統の配色でまとめられた家具が堂々と居座っている。天井も廊下より一段高くて、ボクの身長の3倍近くありそう。
室内で雨が降るわけもないのに天蓋がついたベッドの端に、お嬢様が座っていた。
「あの、用事って……?」
面接のとき以来、まともに会うこともなかったから、また緊張してしまう。
このお屋敷の広さのせいで、1日中全然顔を合わせないことだってあるんだから。
「まずはお座りなさい。……今日は座れるわよね?」
「は、はい」
くすっと笑うお嬢様から目を逸らしながら、ボクは離れた位置のベッドの端に座ろう、としたんだけど、「なにをしてるの!」突然、怒られて跳び上がった。
「す、すみません!」
ベッドに座っちゃダメだったの?
でも、椅子は机の前にひとつしかないし……。
「あなたはそこに座りなさい」
お嬢様が指差したのは、お嬢様の足元の絨毯の上だった。
そっか、椅子に座らないといけないってわけじゃないか。
ボクは言われた通り、絨毯の上に体育座りをした。だけど黒いワンピースを着たお嬢様を足元から見上げてると、なにかが不自然な気がしてくる。……なんとなくだけど。
「男のクセに髪を伸ばしてるのね?」
唐突にお嬢様は手を伸ばして、ボクの髪のあいだへ撫でるように指を差し入れてきた。
ど、どういうこと? 体と頭が一辺に限界を超えて、機能停止してしまう。。
「栗色で綺麗だし、流れもいいわ。ショートよりは長いわね。セミロング……の手前、ミディアムくらいよね。目も大きくて可愛いわ」
「あ、あのー……?」
褒められてるのか、男としてバカにされてるのか……。
52:児里かなう 5/17
07/09/14 05:14:16 v8RtX8wj
お嬢様は黙って、値踏みをするような目でボクを眺める。
ほ、本当になんなんだろ?
女の子とふたりっきりでこうしてると思うとだんだんドキドキしてきて、行き場のない視線が泳いでしまう。お嬢様は足を組んでるから、ワンピースの裾から太ももが覗いてるんですけど……。
「決めたわ。これを両手に着けて頂戴」
満足した様子のお嬢様が放り投げて渡してきたのは、金色の細い腕輪だった。浮き彫りで飾られてるだけの、シンプルなデザインだ。
よくわからないけど、とりあえず着けてみる。
これ、手錠みたいな着け方するんだ、変な腕輪。
「その服は私服よね? あなた用の制服も明日には間に合うわ」
「え、ボクにも制服が―」
「着けたら立って、両腕を背中に回しなさい」
口を挟もうとしたボクを遮って、マイペースで命令してくる。
今のは結構ムッとしたけど、一応はこの子がボクの雇い主みたいだし……それに綺麗な子だし……我慢して言われた通りにしておく。
「いいわ。そのままうしろを向いて、動かないで」
「はあ……」
つい生返事しちゃう。なにかの遊びのつもりなのかな?
この腕輪も制服なのかな。それとも、ボクへのプレゼントだったりして。
お嬢様に背中を向けたまま首を傾げてると、金属のカチャカチャした音が聞こえてきた。
まだなにかくれるのかな、なんて思ってると、カチャンッて留め金を合わせたような音が2回。両方の腕輪になにかをつけた?
瞬間、ぐいっと腕を引っ張られた!
「わ、わっ!?」背中からベッドに倒れてしまう。「な、なにするんですか!」
「本当の仕事を始めて貰うのよ」
足を組んで座る姿勢を変えないままのお嬢様が、急に冷たい雰囲気になった気がした。
ボクは立ち上がるのに腕を動かそうとして、「え、あれ、なんで?」両腕が背中に回ったまま戻せなくなってるのに気付いた。
「本当の、仕事って……?」
53:児里かなう 6/17
07/09/14 05:14:55 v8RtX8wj
両腕を動かすと金属の鎖が触れ合うような音が邪魔をする。
左右の腕輪が離れないように繋がれちゃってるんだ!?
腕が巧く使えないせいで、仰向けに倒れたまま起き上がれない!
そんなボクを見下ろしながら、お嬢様はベッドの上を探ってなにかを拾い上げてる。
「大人しくしておきなさい。今、これも着けてあげる」
お嬢様が突然始めたわけのわからないことにまだ頭が追いつかなくて、ボクは抵抗するのも忘れて、それも着けられてしまった。
く、首輪? 猫用みたいな赤い首輪がなんでボクの首に?
鈴までついてて、ボクが動くとチリンって鳴ったりしちゃってる。
「おまえにはね」
ぞっとする微笑みを、お嬢様が浮かべた。
「私達のペットになって貰うのよ」
「ペ、ペット……ボクがですか!?」
まさか、そんな空想みたいなことが現実に起こるわけが。
それもこんな、凄くタチの悪い空想みたいなこと、あるわけない……はず、だよね?
「そう、ペットよ。どういうペットかは……わかるわよね?」
「わっ、そ、そんなとこ!?」
お嬢様がズボン越しのボクの股間に手を乗せたとき、はっきり理解できた。
なんだかボクには理解できない状況になろうとしてるってことが。
「ダ、ダメなんですよ、そういうとこ触ったら!」
手は止まらないで、ズボンのチャックが下ろされてく。
「それ、ダメですってばあ!」
なんとかお嬢様の手を止めようとして、不自由な体勢でじたばた暴れてみる。
すると、青い両目の睨みがボクを突き刺した。
「うるさい、黙ってじっとしてなさい!」
「は、はい!」
反射的に言うことを聞いちゃう。
話し慣れてない人に強気に出られたら、メチャクチャでも言い返せないんだもん……。
「あ、あ、あ……」
ズボンと下着が膝まで降ろされてくのをどうしようもなく見守りながら、ボクは自分の視界の端っこがぼやけてくのを感じた。
54:児里かなう 7/17
07/09/14 05:15:31 v8RtX8wj
ボクの大事なとこはお嬢様の手で暴かれてしまった。
冷房の効いた室内の空気に、あそこが直接冷やされる。
「あら、生えてないわ。本当に子供ね」
サラッとひどいこと言わないでください!
「ちゃんと睾丸はあるのね。もしかしたら私達と同じかと思っていたけれど……」
「やめっ……んっ……!」
人差し指であそこの付け根から撫で上げられちゃう。
お、女の子に……ていうか、他人にそんなとこ触られちゃうのも初めてだよぉ。
「つ、つんつんしないでください。ふあッ!?」
背中がゾワってした!
「おまえは声も女の子ね。ペニスも睾丸もあるけれど、小さいし……この皮は剥けるのかしら? 勃たせてご覧なさい」
ピンっと指で弾かれて、あそこと心が両方痛んだ。
それはボクは確かに男らしくない外見かもしれないけど、それなりに男のプライドっていうのも持ってるつもりなのにぃ……。
ふにゃって柔らかい状態のまま触られる自分のあそこが、なんだか凄く情けない。
「あら、これくらいでもう泣いているの?」
「な、泣いてません!」
涙が出ちゃっただけだけど、うう、それってやっぱり泣いてるって言うのかも。だってこれじゃ襲われてるみたいで……同い年の女の子を怖がってるなんて、認めたくないけど。
こんなときにあそこが元気になる余裕なんてあるわけないよ。
やっと諦めてくれたのか、ボクのそこから手が離れる。
「仕方ないわね。経験はあるの?」
「な、なんの……?」
「セックスに決まっているでしょう」
「セッ……!」
いらいらした表情のお嬢様に恥ずかしそうな様子は全然ない。
ボクは聞かれただけで顔から湯気だって出そうなのに。
「そんなの……ないです……」
「そう、良かったわ」
妖しい微笑みを浮かべたお嬢様が、仰向けになってるボクの胸に座ってきた。
ボクの顔の方を向いた姿勢を取って、今度はなにをする気なの……!?
55:児里かなう 8/17
07/09/14 05:16:12 v8RtX8wj
黒いワンピースのスカートを広げて、ボクの上に女の子座りをしてるお嬢様。
冷ややかな目なのにどこか興奮してるみたいに見える。
お嬢様はドキっとするような舌なめずりをして、スカートの裾を両手でつまんだ。
「目を逸らしてはダメよ」
「え……あ、あの……?」
まさか……と思う間もなく、スカートが徐々にめくられていく。
そ、そんなことしたら下着が見えちゃいますよ。
白い肌の太腿がどんどんと露わになっていって、ついに左右が繋がった。
―ゴクッ。
自分の唾を飲み込んだ音が、頭の中に大きく響く。
ウ、ウソでしょ?
最初に見えたのは、ふわっと繁ったブロンドの陰毛だった。
「下着は……」穿いてなかった……の?
お嬢様、もうあそこの毛がたくさん生えちゃってるんだ……。
本で見たことあるのと違って金色だから濃くは見えないけど、でもそのせいで、半分まで出てきたお嬢様のあそこがよく見えちゃう。
ふっくらした唇のような盛り上がりが創る割れ目。
お嬢様の呼吸に合わせて、開いたり閉じたり。
内側の薄い唇も開くと、赤く色付いた奥の方が一瞬見えて、また閉じる。
こ、これが、女の子のあそこ……。濡れてるみたい……。
本でしか見たことなんてないけど、確か大陰唇とか小陰唇とか。
それで、もう少し上の方にはクリトリスっていうのがあるんだよね……。
「あ、れ?」
めくり上がっていくスカートの下から、お嬢様のあそこのほとんどが現れた。
……と、思うんだけど。
クリトリスがあるはずの場所から、やけに太いモノが伸びてるような……。
「ふふ、よく見ておきなさい」
言われなくても、もう目が放せない。恥ずかしいけど……。
ゆっくりスカートがめくられてくけど、なかなか太いモノの先は出てこない。
なんなんだろう。他のとこより濃い肌色で、血管が走ってるのが透けてて。
も……もしかして!?
56:児里かなう 9/17
07/09/14 05:17:04 v8RtX8wj
太い幹の中心に一本浮き上がった筋。
エラを張ってさらに一段太くなってる先端はつるつるした紅色に染まってて、頂点の切れ目には透明の液体が玉になっていた。
「おちんちんンンン!?」
「そうよ。私達にはね」
お嬢様は片手をスカートから離して、あそこ……女の子の割れ目を2本の指で広げた。
「ヴァギナとペニスがあるのよ」
「え、えええええ!」
そ、そんな人が現実に居るの?
しかもお嬢様のお……おちんちん、とんでもなく大きいんですけど……。
下手したらボクの手首より太そうだし、先っちょなんておへその上まで反り返ってるし。
なんで男のボクのあそこのは……で、女の子のお嬢様のはこんなおちんちんなの!?
「どう、気に入ったかしら?」
お嬢様は立派過ぎるそれをつかむと、ボクの顔へ向けてきた。
「ひっ!? やや、やめてください!」
き、気に入るわけないよ!
大砲を向けられてるみたいなプレッシャーで体が固まっちゃう。
先っちょに溜まってた透明の玉が、つーって糸を引いてボクの首元に……。
「や、やだやだやだやだ! 気持ち悪いィ……!」
「そうかしら? じゃあ、これはなに?」
「ぃううっ!」
ぎゅってあそこを握られた。
お嬢様が身をよじって、ボクのあそこを冷たい目で見てる。
「私のペニスに興奮したのかしら?」
「そ、そんな……い、いたぃっ!」
おちんちんじゃない方のとこを見たからです!
そう言いたくても強く握られたあそこが痛くて声が出せない。
「完全に勃起……」言葉の途中でぷっと吹き出して、「してるのね、これで」
「ひどぃ……です……!」
「かなうのモノは色も薄いわね。あら、まだ剥けてない……手でしないとダメかしら」
呆れたようなお嬢様のため息。
「ああああっ!? やっ……なにっ……!」
同時に、ボクのあそこを激痛が襲った!
「いああぁぁっ、ああああううぅ!」
57:児里かなう 10/17
07/09/14 05:17:39 v8RtX8wj
壊されるんじゃないかってくらいの痛さに、ボクにはもう強がることもできなくて、ただ泣き叫ぶしかない。首元の鈴の音がお嬢様と一緒にボクを笑ってるみたいに聞こえる。
「そんなに痛いの? まあいいわ、今はやめておいてあげる」
やっと放してくれても、ジンジンって痛みは治まらない。
お嬢様がこっちへ向き直って見下ろしてくると、ボクの体が震えちゃう。
こ、怖い……。
巨大なおちんちんが、ボクの顔の方に迫ってくる……!
「あ……あ……ん、んんうぅぅ!」
「さあ、口を開けて。私のペニスを舐めなさい。それがおまえの仕事よ?」
ぴったり閉じた口にぬめぬめした硬いモノが押し付けられてる。
お嬢様のおちんちんを舐める……? ボクが!?
「んんん……!」
ボクが拒んでも、紅い先っちょが唇の合わせ目を左右に往復する。
うえぇ、ぬ、ぬるぬるしたのをつけられてるぅ。
「口を開けなさい!」
「やっ、うっ……」
首を横に振って嫌がってみせたら、鼻にぴったりくっつけられた。
嫌でも匂いを直接嗅がされちゃう。
鼻からボクの中へ入っていく、汗がこもった生温かくて生臭い匂いと、青っぽい匂い。
「く、臭いぃ……!」
「なんですって?」
―パシン!
「あうっ!」
ほっぺたを、叩かれた……?
「私に奉仕させようというのは、おまえを選んであげたからなのよ。ペットなら喜んで主人に奉仕するべきでしょう? それを、おまえはなんて言ったの?」
お嬢様の声はいつもと同じで綺麗だけど、怒りを隠さずに圧し掛かってくる重さがある。
悪いのはそっちだって怒り返したいけど、怖くて、怖い……。
「ごめん……なさい」
「謝るだけで許されると思うの? ペットなら、態度で表しなさい」
「うう……」
叩かれたほっぺたにおちんちんを擦り付けられる。
気持ち悪いぬるぬるが口にも、顔にも塗り広げられて……もうやだよぉ……。
58:児里かなう 11/17
07/09/14 05:23:57 v8RtX8wj
「ボクは、ペットなんかじゃ……」
―バシンッ!
強く、叩かれた。
さっきと反対側のほっぺたが痺れて、じんって熱くなる。
「やるの? やらないの?」
手を振り抜いたままの格好で、お嬢様はボクに抑揚のない声で追い討ちをかけてくる。
いくら女の子のだからって、おちんちんなんて舐めたくない!
舐めたくないけど……。
「ひっ……うっ……」
涙はずっと止まらないし、喉が勝手にしゃくり上げるようになっちゃう。
こんな泣き方したの小学生のときくらいなのに……。
泣きながら見上げたら、お嬢様と目が合った。
「や、やり……ます」
こんなの、言う通りにするしかないよ……。
目を逸らして喉を落ち着かせようとしてると、そっと体を起こされる。
ボクの顔を覗き込んできたお嬢様の顔は、優しかった。
「最初からそう言えばいいのよ」
嬉しそうなその表情は、ボクと同い年の、子供っぽさの残る女の子の顔だった。
こ、こんなことされてるのに、可愛いって思っちゃった……。
そうだよね、顔は可愛いし、ハーフだから普通と違う美人さがあるし。
なのに、なんで……。
「さあ、おまえの初仕事よ。奉仕をなさい」
なんでおちんちんがあって、しかもこんな性格なの……?
お嬢様は自由に動けないままのボクを絨毯の上に戻すと、自分はベッドの端に座って大きく足を広げた。ちょうどお嬢様の足のあいだにボクが居る状態。
跪くボクの正面には、お嬢様の巨大なおちんちんがそびえ立っている。
巨根って言うんだよね、こういうの……。
白い肌のすらってした脚。
ブロンドに守られる奥で赤い粘膜をぬめ光らせる、女の子の秘部。
その上端から場違いな威圧感を放つ、血管の浮いた太い……おちんちん。
袋はついてないから……男のと違うんだ。
おちんちんだけど女の子のだから、男のボクが触っても変じゃない……と思う。
59:児里かなう 12/17
07/09/14 05:24:50 v8RtX8wj
でも……。
でも舐めるのはやっぱり変かも……。
「ううぅ……」
顔を近付けると青臭い匂いがまとわりついてくる。
気のせいか匂いがきつくなったみたい……。先っちょに染み出てる粘液の玉が大きくなってるせいなのかな。せめていい匂いだったらまだ我慢できるのに。
ボクがひとりエッチしたときのと同じ匂いがする……。
「まずはキスをなさい」
頭を撫でられる、優しく。
でも、言う通りにしないとその手で叩かれそうで、ボクは……。
―ちゅっ。
軽くおちんちんの先端に唇を触れさせた。
粘液の玉が唇とのあいだでぷちゅって潰れて、口の端から顎へ垂れていっちゃう。ほっぺたにつけられたのも、まだ乾いてない……。
「んっ……離れちゃダメよ。そのまま口を開けなさい」
嫌だけど、逆らえない。
上唇と下唇のあいだで粘液が糸を引くのがわかる。
けど、もうやめるわけにいかない。
ゆっくりゆっくり口を開いてくと、おちんちんの周りのもわっとした空気が入ってくる。
その生温かい空気が舌の上を流れると、衝動的に逃げ出したくなるくらい気持ち悪い。
「ふぁ……は……ぁ……」
匂いを嗅ぎたくなくて、口で細く息をしておく。
粘液の糸が、唇にぷつんって衝撃を残して切れた。
「さあ、舌を出して。私のペニスを舐めるのよ、かなう」
やだ、やだ、やだ。
けど……。
そうだ、女の子の体の一部なんだから。
こんなの、指を舐めるようなもの……。
―ぴちゃっ。
「はぁ……あ……」
ボクの舌が、お嬢様のおちんちんに、ついに触れてしまった。
休んでいた味覚が一気にしょっぱい味を感じ取る。硬いゴムみたいな弾力を持つ先端と、それより柔らかいボクの舌とが、粘液と唾とを擦り合わせて交換していく。
変な味……卵の白身みたいにぬるってしてるクセに少し塩っぽい味がして。
まずいっていうか臭い……臭い味だよぉ……!
60:児里かなう 13/17
07/09/14 05:25:44 v8RtX8wj
「ふあっ! ひゃんっ!?」
突然、ボクのあそこになにかが触れた。
「じっとしてなさい。今日は初日だから、おまえも気持ち良くしてあげるわ。ありがたく思いなさい? いつもだったら私はここまでしてあげないわ。慣れないかなうのためを想って、こうしてあげるんだからね」
「あ、そんなっ……足でなんて……ひうっ!」
お嬢様の足だ。
広げたままの右足を器用に折り曲げて、ボクのあそこを踏むみたいに強く押してくる。
「ほら、舌が止まっているわよ」
頭をつかまれて、お嬢様のおちんちんの根元に顔を引き寄せられた。
これ、なんか変だよ。こんなにひどいふうにされてるのに……。
―ちゅっ、ぴちゃっ、ちゅっ。
恥ずかしい音を立てておちんちんなんて舐めさせられて、情けなくてたまらないのに、なんでボクのあそこまで硬くなっちゃってるの……?
「んんっ、あむっ……はぁっ、んん……んぅっ……」
太い幹を横から唇で挟んだり、筋に沿って舐め上げたり。
―ちゅばっ、くちゅっ、ちゅぷうぅっ!
塗り広がってる自分の涎を、音を立てて吸い込んだり……。
「はふっ……んっ……ひゃんっ! ん……れうぅ」
くぷくぷって粘液を湧き立たせる先っちょの穴を、舌で大きく舐め上げたり。
それから、それからその穴にキスをして、ちゅううぅっって吸い上げたり。
涎と粘液が混ざって溢れちゃって、口の周りがびちゃびちゃになっちゃってる。
ど、どうして?
怖いからやってるだけなのに、どうしてこんなにボクはいろいろできてるの?
「あはっ、いいわ……。その調子よ……ああっ……!」
ボクがおちんちんにご奉仕するたびにお嬢様が悦んでるから?
えっちな声で喘がれるとドキドキして、もっと聞きたいって思って……。
「きゃっ、ひんっ! じょ、上手じゃない」
巨根の根元から先っちょまでつーって舐め上げると、びくびくって幹全体が震える。
61:児里かなう 14/17
07/09/14 05:26:32 v8RtX8wj
出てくる粘液も色に白いのが混じり出して、量も増えてる。
味も……しょっぱくて臭い味が濃くなってる。
口の中がぬるぬるだらけになって気持ち悪いのに、や、やめられないよぉ。
「ご褒美を……あっ……あげるわ。もっと、奉仕……なさい!」
「あっあっ……ふあっ……んんううぅっ!」
ボクのあそこが熱くなってきて、膝立ちの姿勢のまま腰が退けちゃう。
そ、そっか。
女の子を気持ち良くできてるからっていうのもあるけど、ボクがお嬢様のおちんちんを舐めるたびに、ボクのあそこも足で刺激されてるから……ご奉仕できちゃってるんだ。
―ぺろ、ぺろ、ぺろ、ぺろ。
「ひあっ、あんんっ! お、お嬢様ぁ……足……凄い……あ、あむうぅ」
おちんちんのすべすべした部分に何度も舌を往復させると、お嬢様の足がボクのあそこをお腹とのあいだに挟んで擦り上げる。
あそこの奥がどくんって響いて、ボクは目の前のおちんちんに唇を押し付ける。
「かなう……もっと……もっとなさい! ああっ、私の……こんなに……!」
お嬢様が足の指先でボクのあそこを掴んで揉み解すと、ボクは唇でおちんちんの先を揉むみたいにしながら、舌を穴の部分にぐりぐりしちゃう。
もう、なにがなんだかわかんない……!
とにかく気持ち悪くて、気持ち良くて……。
臭くてしょっぱくてにちゃにちゃして、怖くて髪を撫でられて……。
悔しくて情けなくて、嬉しくて優しくて……。
「かなう……かなう! その小さな……んあっ……お口、は……は、あぁ……私の、ペニスを……咥える、穴……なのよ!」
突然、頭を両手で掴まれた!
お嬢様の腰も浮いて、巨根がボクの口にぴったり狙いを定める。
「咥え……? うゆっ! ひゃむんんううっ!?」
口を開けてしまった瞬間に、手首くらいありそうなそれがムリヤリ捻じ込まれてくる。
反射的に口を大きく開けたけど……む、無理だよぉ!
62:児里かなう 15/17
07/09/14 05:27:09 v8RtX8wj
「はぐうううぅぅ……んぐっ……ぐぐっ……!」
限界まで丸く穴を作っても、お嬢様の太過ぎるおちんちんは、カサの部分で止まってしまう。な、なんだかさっきより大きくなってませんか……?
それでもお嬢様はボクの頭から手を放してくれない。
「ああんっ、入らない……のね。でも、いいわ……そ、そのお口……犯してあげる!」
―じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!
強引にボクの頭が前後させられちゃう。
「んぐぐっ! ぷぱっ……ぷふっ……ぐぶううぅぅ、ん!」
大きく出してる舌の上を巨根のカサが滑って、口を塞がれては解放される。
―ぐちゅっ、じゅぱっ!
動きに合わせて、ボクの唇とおちんちんのあいだで粘液と涎が大きな音を立てて泡立っては、びちゃびちゃ飛び散っちゃってる……。
口、犯されてる……?
ボク……女の子のおちんちんに……?
ビクッビクッてボクの舌の上で、臭くて大きいモノが跳ねる。
なんだか、ボーっとしてきちゃった……。
「ふあ、おひんひん……? ぷあっ、あふうっ……んぶうぅっ……」
「かなう……イクわよ……かなう……! 私の、精子……飲みなさい!」
「んぐううっ!」
おちんちんがカサの部分ギリギリまで口の中に入ってきて、一瞬、動きが止まる。
―ドクン。
「うぐっ!? ぷゆううっ! ぐううううううぅぅぅぅぅんんっ!?」
―ビュクンビュクンビュクンビュクンビュクン!
喉の奥に噴射される強烈な衝撃がボクを襲った!
「イってるわ、あはあああぁぁぁぁああぁっ! イクううぅぅぅう!」
「んぐっ、んぐううっ! んく、くぷ……んく、んぐぐぅ……!」
口の中いっぱいに液体が注ぎ込まれてきて、すぐに入り切れなくなったそれは、唇とおちんちんのあいだから勢いよく逆流していく。
一瞬遅れて舌が濃い塩辛さを感じ取る。
透明のと全然違う、はっきり存在感のある青臭い味……!
63:児里かなう 16/17
07/09/14 05:27:51 v8RtX8wj
いっぱいに溢れた粘液はおちんちんを吐き出しても喉に絡みついてる。
「んぐっ……こくん……」
固まりかけのゼリーみたいにドロドロした粘液が、勝手に喉を滑り落ちる。
味が濃くて、生温かくて、量が多くて重い……。
出したままの舌から長く糸を引いて垂れていくのが、重みでわかっちゃう。
こ、これって……精子……?
「う、うえぇ……ぷっ、うぷっ!?」
口の中に残ってる真っ白な精子を吐き出そうとしてると、顔に同じ粘液が飛んできた。
お嬢様のおちんちん、まだ射精を続けてる……!
「あっ、やっ……。お嬢様ぁ……ダメ……ぷあっ、んくんっ」
喋ってたら口に飛び込んできて、また飲んじゃった……。
「おまえもイキな……さい!」
「ひあっ!?」
思いっきりボクのあそこが踏んづけられた!
お嬢様に弄くられていつのまにか溜まっていた熱が根元からこみ上げてきて、腰が勝手に大きく震えた。そのあいだも頭から白い粘液が降り注いでくる。
「やああっ、で……るぅ! あ、あ、あああ……!」
―ビュクッ、ピュッ、ピュッ。
お嬢様の足の下で、ボクのあそこは数回跳ね踊って、赤い絨毯に白い粘液を落とした。
女の子の精子をかけられながら、ボクまで射精しちゃうなんて……。
力が抜けてボクが床に倒れ込んでも、まだお嬢様のおちんちんは精子を噴き出してる。
女の子の精子って、おしっこみたいにたくさん出るんだ……。
「ふふふ、精子で真っ白になっちゃったわね……。かなうのペニスは情けないわね。あれだけしか出せないで、もう終わりなの?」
「んんぅ……や……は、あ……」
柔らかくなったあそこを足でグリグリされるの、気持ちいい……。
ぼやけた視界に見えるのは、あちこちに飛び散った白い固まり。
少しでも身動きすれば、体中から粘液がねとつく音がする。
64:児里かなう 17/17
07/09/14 05:30:02 v8RtX8wj
舌の上にはまだ精液が残ってるし、ほっぺたの裏側にも喉の奥にも絡みついたまま。
濡れて重くなった前髪の先には白い玉が滑ってる。
顔も、ほっぺたを重い粘液が伝い落ちてくのがわかる。
服だってあちこち肌に張り付いてるし……体中べとべとする。
口から逆流したのが鼻からも出ちゃってるかも。青臭い匂いしかしない……。
どうしよう……。
女の子のでも、おちんちんなんて舐めて良かったのかな……?
ペットって、どういうことだろう……。お嬢様は、なんで……。
疲れちゃった……。
「ん……んく……」
臭い味の精子を唾と一緒に飲み込みながら、ボクはゆっくり目を閉じた。
*****
深夜のテンションというものは、
ときどき加速のオーバースキルを発動させてくれますね。
だからといって徹夜するのは阿呆のやることでしたが……。
それではスレ汚し、失礼致しました。
65:名無しさん@ピンキー
07/09/14 07:56:48 xLmOAnik
GJ!
続きに期待してます。
66:名無しさん@ピンキー
07/09/14 23:50:45 w7z1xHki
GJ!ト言ワネバナラナイデショー
67:名無しさん@ピンキー
07/09/15 01:56:25 WdwMBAsq
面白かったです、GJ!
金髪でお嬢様で気が強くて巨根なんて最高ですね!
もちろんかなう君も可愛くて良い。
お口犯しちゃうシーンが良かったです。
68:名無しさん@ピンキー
07/09/15 10:25:47 PUwmmvX7
良い感じだったが、巨根ってまた萎える要素を何故強調するのだろう。
普通じゃだめなのかねぇ。
69:名無しさん@ピンキー
07/09/16 09:32:41 2YWl/g36
つ 自分の萎えは他人の萌え
逆も然り
70:児里かなう-2 0/17
07/09/18 03:44:47 pwPSUgQz
>>65-67
GJコメントありがとうございます。
人を選び過ぎるかなと思っていましたし、
やはり反応があると嬉しいものですね。
特に濡れ場のシーンは描写が巧くいっているか不安でもあるので。
口を犯されるシーン、
お気に召して頂けたようで本当に嬉しく思います。
>>68
気に入らない要素もあったようですが、
良い感じと言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
萎える要素等については、
>>69でコメントしておられる方の通り、
自分の萌えが人の萎えになることもあり、
その逆もあるのだと思っています。
もちろん、属性のない人も目覚めさせる文章が書ければ、とは思いますが。
というわけで、
おそらくますます人を選ぶような内容になっていくでしょうが、
続きができたので書き込みさせて頂きます。
次のもう1シーンと一緒にするつもりだったので、
濡れ場……というほどの場面はありません。……と、思います。
マニアックなシチュエーションでもスレ違いにならないと思うと、
ついついマニアックなシーンを余計に入れてしまいますね。
71:児里かなう-2 1/17
07/09/18 03:45:47 pwPSUgQz
【エロ内容】SM ふたなり 微エロ
【ストーリー内容】鬼畜
【ターゲット属性】ショタ
気が付いたらボクは、枕元でリンリン鳴る目覚まし時計にチョップしていた。
ふかふかのベッドの上で体を起こすと、お日様の匂いがふわっと立ち昇る。
朝起きたらお屋敷の部屋に居る生活にも慣れてきた。ボクが使わせて貰ってる部屋は、広さも内装もホテルにそっくりな作りになってる。それも少し高級そうなホテルに。
「ふわ……あふぅ」
ぼーっとあくびをしながらテレビをつける。
昨日はいつ寝たんだっけ? お嬢様のおちんちんを舐めて……え?
ま、待ってよ。あんなの現実なはずないよね? だいたい女の子におちんちんが生えてるわけないし、ほとんど初対面のボクにお嬢様があんなことするわけないし。
「変な夢……」
あんな夢見るなんて、そ、そんな願望があるわけじゃないのに。
ボクは男だから、ああいうのはされる方の側だもん。そういう夢だったら良かったのに。
『好きよ、かなう。あなたのモノだったら汚くはないわ』
なんて言われちゃったりして。
『ダ、ダメですよ、お嬢様。綺麗なお口なのに……』
『あなたに汚されるのなら、汚くないの……んっ』
「あっ、お嬢様、いけません……!」
『ううん、かなうをイかせてあげたいの』
「そんなにしたら……ボク、もう……!」
「お・は・よ・う! セイ少年!」
「うひゃあああああああ!?」
なに、なに、なに!?
お嬢様じゃない人の大声にいきなり耳元を襲われて、ボクはベッドから転げ落ちた。いつのまにか持ってた枕が、クッションになってくれたけど。
「キミ、やはり正体は女だろう? ナニに枕を押し付けるのは、女の子のやり方だぞ?」
「さ、紗夜音さん。なんの話ですか!」
「ナニの話」
侵入者は転んだボクを、腕組みして見下ろしていた。
紗夜音(さやね)さんはチーフメイドをしていて、ボクが会ったことのある中ではお嬢様の次に、このお屋敷では偉い人だ。ちょっぴり変な人だけど……。
72:児里かなう-2 2/17
07/09/18 03:46:26 pwPSUgQz
赤みがかった髪をポニーテイルにしていて、あと……胸がおっきい。
白と黒のコントラストが効いたメイドさんの服が、胸の部分で膨らんで、腰の部分できゅって締まって、お尻のとこでまた大きく膨らむ、モデルの人みたいなドキドキする体型。
サバサバした大人の女の人って感じ。
「ノックくらいしてくださいよ!」
「したんだぞ、何回も。三三七拍子を2回だから、合計26回だ」
う、それは、気付かなかったのかも。
変な夢見たからって朝からあんなえっちな空想に夢中になっちゃうなんて、ボクって最低かも……。ごめんなさい、お嬢様……反省です。
ボクはベッドに座って、改めて顔を向けた。
「朝からなんの用なんですか? 仕事、まだの時間でしょ」
「ああ、まあね」紗夜音さんは肩をすくめて、「気付いてないのか?」
「なにをです?」
ボクが首を傾げると、呆れたようなため息をつかれた。
部屋の中を見回しても変なところはないし、なんのことだろ?
紗夜音さんはわざとらしく首を横に振って、やれやれって仕草をする。
「わからんならいいよ。先に顔洗ってこい、アンテナ立ってるぞ」
「はあ……」
なんだかわかんないけど、言われなくてもそうするつもりだったし。
手で髪のクセを確かめながら、紗夜音さんを置いて洗面所に入る。
それにしても、部屋に専用の洗面所とトイレがついてるなんて。これでシャワーがついてたら、完全にホテルの部屋だよね。
綺麗に磨かれた鏡に、パジャマ姿に首輪のついた、眠そうなボクの顔が映ってる。
頭のてっぺんからはいつもの寝癖がピンって跳ね上がってた。髪を切れば女の子に見えるなんて少しは言われなくなるかな? でも、ボクが短髪にしても似合わなそう……。
顔を洗って、歯を磨いて。寝癖は今日も完全には直らないけど、変じゃない程度にして。
それじゃあトイレに……あれ?
なんか変じゃなかった?
73:児里かなう-2 3/17
07/09/18 03:47:02 pwPSUgQz
「あーーーーーっ!」
首に、首に、首に! 赤い首輪がついてる!
反射的に手首も確かめるけど、腕輪はなかった。首輪にも鈴はなくなってる。
でも、だけど、この首輪は間違いなく、お嬢様にムリヤリつけられてしまった物だ。ということはあれは夢じゃなくって、ボクは本当にお嬢様のモノを……?
「ウソ、でしょ……」
口の中に溜まった唾を飲み込む。
喉の奥へ落ちた液体には、味も匂いも、粘り気も感じられない。
「ウソじゃないぞ、ペットちゃん?」
気付いたら洗面所の入り口に紗夜音さんが立っていた。
壁に寄りかかる格好で、ニヤニヤとボクを見下ろしてる。
し、知ってるんだ。ボクの昨日のことを、紗夜音さんも。なんで!?
「お嬢様とグルなんですか!? あんな……あんなこと!」
「グル? まあ、グルかな。皆でキミみたいな子を探してたからな」
皆でって……どれくらいの意味の『皆』なの?
ちょっと待ってよ! もしかしてこのお屋敷って、ただのお金持ちの家じゃないの?
こんな動物みたいな首輪外したいのに、なんで取れないの!
「無理だよ、鍵がついてるから。切るのも無駄だ。その首輪、中にワイヤーが入ってんだ。鍵はお嬢様しか持ってないしさ」
一歩一歩紗夜音さんが近付いてくる。
ボクは後退りをしながら、睨み上げてやる。
「そ、そういうのって……こういうのって犯罪でしょ!」
「うーん、違うな」肩をすくめて、「バレなきゃ犯罪にはならない」
「隠すのも犯罪です!」
「隠したのがバレたらな」
ボクの背中が壁に当たって、これ以上逃げられなくなる。
紗夜音さんが、ボクの両脇の壁にドンって音を立てて両手を置いた。
「ひっ……」
「いいか、逆らってもいいことはないぞ? 特に逃げようなんて思って、もし成功しても、そのあと不幸になるのはキミだけじゃない。お嬢様次第だ、が……大事な忠告だからな」
74:児里かなう-2 4/17
07/09/18 03:47:35 pwPSUgQz
壁とのあいだに挟まれた状態にされてる。
首を真上に向ければ、鼻がくっつきそうなくらい近くに紗夜音さんの顔があった。
ボクより頭ひとつ分は高い身長に覆われてる。右も左も腕で塞がれてて、逃げ場なんてなくて……また視界の端っこが滲んできちゃう。
「脅かしですか!? お嬢様も紗夜音さんも、お、おかしいです!」
だけど……。
最悪な場合になっても、紗夜音さんは普通の女の人なんだから。お嬢様にさせられたようなことをやらされたりはしないよね。
「脅かしじゃない、忠告だ。まあそう怖がらない。逆に言えば、ここを逃げ出したりしなければ、そんなことには絶対にならないんだ。キミ自身へのお仕置きはするけどな」
顔がさらに近付いてきた。
お、おでこと鼻の先がホントにくっついちゃってますよぉ。
「キミの聞き分けがなかったり、言うことを聞かなければ、素直になるように躾ける。あたしはキミの教育も、仕置きも、任されてるんだ」
「そ、そんなの」ホントにペット扱いじゃないですか……。
「要は聞き分けが良ければいいんだ」
やっと顔が離れてくれたかと思うと、紗夜音さんはエプロンのポケットからなにかを取り出した。チリンって軽く高い音が響く。
昨日、ボクの首輪についてた鈴……?
「ちゃんといい子をできれば、あたしもキミに悪いペットの証をつけなくて済む」
チリン、チリンって鈴を揺らして鳴らしてる。
悪いペットは鈴をつけられて……どう、なるの?
「お仕置きって……?」
「お嬢様にどんなご奉仕をさせられたか、覚えてるか?」
ま、またお嬢様のおちんちんを舐めさせられるのがお仕置き? あんなのもう二度としたくないし、忘れたいのに……。
唾を飲み込むボクに、紗夜音さんは意地悪そうにニヤッて笑う。
「あれと同程度じゃ、お仕置きの『お』の字にもならない」
もっとひどいことをされるのが、お仕置きなんだ……!?
75:児里かなう-2 5/17
07/09/18 03:48:08 pwPSUgQz
ボクは唇を引き結んで、立ちすくむしかできなかった。
冗談だよ、とは言ってくれないよね……。
「そうと決まったらぼーっとしない!」
紗夜音さんが無理に腕を引っ張ろうとしてくる。
無言で抵抗してみたけど、簡単にボクの体は引きずられちゃう。
「もう新しい生活は始まっているんだ。さっさと制服に着替える!」
ベッド横のクローゼットの前で解放されたけど、逃げられないよう真後ろに立たれてる。
制服……? 昨日、お嬢様が言ってた、ボクの制服がもう入ってるの?
服を脱がされるんじゃなくて、着ろって言われるのなら……。ボクはいつも使ってる作りつけのクローゼットを開けてみた。
「えっ?」
中のハンガーにメイドさんの服が、何着分も掛かってる。
他の人の制服と間違えたの? え、ボクが掛けてた服がない!
「これ、女の人の服ですよ! それにボクの服は!?」
ボクの部屋だし、昨日までここにあったのと同じクローゼットだよね?
なんで、なんで? 慌てて引き出しの方を確かめてみてもボクの下着はなくて、代わりに入ってるのは……淡い色をした丸っぽい布と、くしゃくしゃの布とかがたくさん。
「それがキミの服だよ。このブラとパンツ……じゃないショーツに。と、ガーターもだ」
引き出しを閉めようとしたボクを制して、紗夜音さんが下着を1セット取り出す。
ベッドの上に広げられたのは、半月型の膨らみがふたつ並んだのと、三角形の柔らかそうなの。それと、生地でできた4本のベルトがぶら下がってる輪状のもの。
ブラジャーと、ショーツと……3つ目のはガーターベルトっていうの?
「ボ……ボクは男ですよ! こんなの着られませんよ!」
「着るんだ」
「む、無理です」
頭に血が昇った勢いで睨んでみるけど、まるで気にされない。つい目を伏せちゃうけど……それでも着ようとしないでじっとしてたら、大きなため息が聞こえた。
76:児里かなう-2 6/17
07/09/18 03:48:39 pwPSUgQz
「まあ、躾けがあたしの仕事だしな」肩をすくめて、「趣味でもあるが」
言ってから、紗夜音さんはえり元から自分の胸に手を入れる。
わ、大胆……! こんなときでもドキってしちゃうボクって……。
一瞬目を逸らしちゃったからよくわからないけど、黒い棒を取り出したみたい。なんだか知らないけど、あんなところに直してるなんて。
「だからさ」棒を握る手の指が動く。スイッチ?「早速これを使えて、嬉しいぞ」
シャッて音がして、黒い棒から太い紐みたいなのが飛び出した。
黒光りするそれは、紗夜音さんの身長くらいの長さまで伸びてる。なにかのコードみたいにも見えるけど、なんだろ?
「これがなにか、わからないか?」
紗夜音さんが勢いをつけて振りかざす。
寒気がしてわかった。
鞭なの!?
「やっ……!」
―ヒュンッ。
空気が鳴って、衝撃。
―ピシャンッ!
「ぃあぁぁあああっ!」
ホントに打たれた……!
体をかばう暇もなく、肩からお腹まで一直線の一撃が走った。
フラッシュみたいな一瞬の痛みが服越しの肌に突き刺さって、それが消えると打たれた一線が痛いより熱いっていうような疼き方を始める。
「あっ……あ……いたっ!」
熱いところを触るとズキンって疼きが響いて、ポロポロ涙が止まらなくなっちゃう。
「さ、紗夜音さんまで……うっ、ひくっ……こんなの……ひどいこと……」
「ああもう、泣くなよ。その顔と声で泣かれると……」
―ヒュウンッ!
「もっと虐めたくなるじゃないか!」
「やっ……やああああああああああっ!」
―ビシイイィィィッ!
鞭がまたボクを打った!
あんなに痛かったのに、さっきよりずっと強く。
激痛のせいで勝手に出ちゃう悲鳴で息が切れるより早く、また空気が鳴る音。
―ビシィ! ピシャッ、ビシャンッ!
激痛……そのあと激痛……また激痛!
し、死んじゃうよぉ!
77:児里かなう-2 7/17
07/09/18 03:49:12 pwPSUgQz
「ひあっ! いたっああっ! 助け……ひうっ! あぅっ……あ……ぁ……!」
肺の中の空気が全部出ていって声が出なくなっても、鞭は止まってくれない。
足がガクガク震えて、右から叩かれたら左に、左から叩かれたら右によろけちゃう。
「ほらほら、キミが着替えると言うまでやめないぞ!」
「ひっ……ひきゅっ……!」
喋る余裕なんてないのに……。
体中痛くて、今どこを打たれたのかもよくわからなくって。
脚とかは痛くないのはわかるし、首から上にも当たってないから……。
ボクは両腕で上半身を守る。
「こっちがお留守になったぞ!」
涙でぼやけた視界に見えた。
紗夜音さんの鞭が、下からボクに襲い掛かってくるのが。
―ピシャアアアァンッ!
「ひきゃああぁぁあああぁぁあぁあああっ!?」
そんなとこまで鞭で打つなんて!
ボクの脚のあいだ……あそこに太い針を刺されたみたいな激痛に、意識が跳んじゃう。
一瞬、音も光も感じられなくて真っ暗になったけど、頭への衝撃ですぐに目が覚めた。
後頭部がクローゼットに当たったんだ……。
そのまま力が抜けて、ボクは横向けに床に崩れた。
い、痛い……!
あそこがじんじんして焼かれたみたいに……。
「ふあっ……はぁっ……ん……ふぁ……」
全力疾走をしたあとみたいに苦しくて、体のあちこちが休みなく疼く。
治まらないあそこの鋭く熱い痛みに、思わずボクは下腹部を張るように力をこめた。
力を、こめちゃった。
―ちょろろ……。
「あっ……」
じわってあそこが温かくなって、下着が中から蒸れてく感触。
やだ、やだ、やだ……!
ボク……お漏らししちゃってる……!
すぐに両手であそこを押さえるけど止められなくて、逆に勢いが良くなっちゃう。
―しょぉぉおおお……。
溜まってたおしっこが、ボクのあそこを通ってどんどん流れ出てく……。
78:児里かなう-2 8/17
07/09/18 03:50:16 pwPSUgQz
「あっあっ……ぁ……あ……」
さっきトイレに行きそびれちゃったからだ……。
あそこの付け根の奥の膀胱がしぼんでくのは気持ちいいけど、押さえた手の下でパジャマも下着もびちゃびちゃに濡れていってるのは、凄く気持ち悪い……。
「あれ、もしかしてお漏らしか?」
ぎゅって目を瞑っても、紗夜音さんの呆れたような声は聞こえてきちゃう。
あそこへの一撃を最後に鞭は止めてくれてるけど、まだ出てるの、きっと見られてる。
これじゃボク、ホントに子供みたい。
恥ずかしいよぉ……!
「ううっ……えっ……えうぅっ……」
おしっこはやっと止まったけど、子供みたいな泣き声が止まらなくて。
だって、手まで温かいおしっこでびしょ濡れになってて。
たくさんだったからきっと水溜りもできてて……。
匂いだってもう隠せない。
部屋中おしっこ臭くなってる……。
もう高校生になったのに、男なのに。
最低だよ、ボク……。
「さ、最初にしちゃあ、やり過ぎたかな」
ちょっと慌てたような声が聞こえて、髪を撫でられる。
まぶたを開けてみたら、ボクを覗き込む紗夜音さんの顔があった。
あれ、そのうしろに誰か立ってる……?
「そうでもないわ。ペットの躾けは最初が肝心ですものね」
ぼやけてよく見えないけど、金色の長い髪?
それにこの声……お嬢様!?
「お嬢様! いついらしたんですか」
髪を撫でてくれてた紗夜音さんの手が離れた。
「今よ。一番のところは見逃してしまったようね。ぐずったの?」
「いえ、少しもたついただけで。一度で済ますつもりだったんですが……つい」
「それはかなうが悪いわね」
紗夜音さんとお嬢様がボクのことで話してる。
ボクはまだ体が痛くて、あそこが気持ち悪くて、恥ずかしくて……動く気になれない。
お嬢様にまで見られたなんて……見られてるなんて……。
79:児里かなう-2 9/17
07/09/18 03:50:53 pwPSUgQz
「こいつが誘ったんでしょう?」
お嬢様らしいぼやけた人影が近付いてきて、硬い感触の物がボクのお腹に当てられる。
これ、きっと室内用の靴の感触だ。
足でボクのパジャマの上着を、めくり上げてるんだ……。
「回数は多かったみたいだけれど、手加減したわね?」
「そんなには……。服の上からですから」
「そう? でもちょうど良かったわ。昨日は後片付けもせずに寝てしまったものね?」
ボクのお腹を出したままにして、お嬢様の足が目の前に移動してきた。
そのまま、ボクの口に近付いてきて……?
「私の足についたおまえの汚い精子もそのままでね!」
「んぐ……うぐぅ!」
半開きになってた口に、靴の爪先を押し込まれた!
いくら室内用っていっても……汚いよぉ!
手はびしょびしょのあそこから離せないし……口の中で暴れる足のせいで、首を振って嫌がることもできない。
「自分で自分のモノの掃除もできないで! 今日は自分の着替えもできないの!?」
「くんんっ……けふっ……! んぐ……んんううぅぅうう!」
苦しい……!
硬い爪先を舌で押し返そうとしても、舐めるみたいになっちゃうだけで……。
昨日の夕方までは、ボク、普通のアルバイトだったのに……。
「お、お嬢様、初日からそこまで怒ることは……」
「昨日だってだいぶ加減してやったわ。まだ甘やかせというの?」
「いえ……ですが順序があります」
静かになって、ボクの口の中の足も動きを止めた。
紗夜音さんが助けてくれてるの……?
「わかったわ。躾けをあなたに任せたのは、私だものね」
口から出た靴が、一度ボクのほっぺたを撫でて離れる。
ボクの涎がついたの、拭ったんだ……。
「それで、この後始末はどうするつもり?」
「そうですね……。自分でさせましょうか?」
「逆よ。このまま着替えさせなさい」
二人でなんの話をしているの……?
80:児里かなう-2 10/17
07/09/18 03:51:29 pwPSUgQz
「このままというと、拭かずにですか?」
「そうよ、ペットにはぴったりの香水だわ。だけどすぐ乾いてしまうわね……」
床に倒れているボクには足の動きしか見えないけど、お嬢様が動いて、それからなにかが水の上に落ちた音がした。ボクのおしっこの水溜りに、なにかを投げ入れたみたい……。
「よく吸わせてから穿かせなさい、半日は持つわ。まだ鞭は使うのかしら?」
「いえ……もう大丈夫だと思います」
「そう、ならいいわ」
お嬢様の足がボクの視界から出ていく。
「朝食前に粗相の匂いを嗅がされるとは思わなかったわ。紗夜音、任せたわよ?」
「はい、お嬢様」
不機嫌そうな足音が遠ざかっていって、部屋からお嬢様の気配がなくなった。
ホントにボクのこと、ペットとしか扱わなくなったんだ……。
そのまま部屋の中が静かになると、生温かく濡れた両手の気持ち悪さとおしっこの匂いだけが、ボクの感覚の全部になっちゃう。
もう声も出したくないくらい、情けなくて最低の気持ち……。
「ふー……キミとは別の意味で15歳とは思えないわ、お嬢様も」
しばらくしていつも通り明るい紗夜音さんの声が聞こえて、体が起こされた。
クローゼットに背中を預けた姿勢にされちゃう。
紗夜音さんはボクの顔を覗き込んでくるけど、目を合わせる気になれないよ……。
「まあこれで、逆らっても余計恥をかくだけだってわかっただろう?」
声をかけられても、うつむいたままなにも言えない。
そうしてたら頭に手を置かれた。
それから、優しく撫でられちゃう。
「今からでも言う通りにすれば、これ以上はぶたないぞ」
言い方は穏やかだけど……。
じゃあ、言う通りにしなかったら……?
そっと顔を上げてみたら、間近で目が合った。
「着替える気になったか?」
「……はい」
しゃくり上げそうな喉で、ボクはそう返事をしてしまった。
81:児里かなう-2 11/17
07/09/18 03:52:08 pwPSUgQz
紗夜音さんに支えられて、なんとかボクは立ち上がれた。
ズボンと下着が水を吸って重くなってるのがわかっちゃう。
お嬢様が居なくなって、鞭もやんで、やっと気分は落ち着いてきたけど。
これからやらなきゃいけないことを思うと、また泣きたくなってくる。
でも、ひどいことされたくないもんね……。
「あ、あの、お風呂で着替えてきます」
女の子の服に着替えるところなんて、見られたくない。
体も洗わなきゃ、汚いし……。
ズボンからおしっこが染み出て、ぽたぽた落ちてる。
脚をつーって水滴が伝い落ちてくのも、気持ち悪くて肌がぞわぞわする……。
下着があそこに張り付くのを我慢しながら、ボクは部屋を出ようとした。
なのに、紗夜音さんが立ちはだかってどいてくれない。
「ダメだ。さっきのお嬢様の話、聞いてなかったのか? そのまま着替えるんだ」
「そ、そのままって……」おしっこで汚れたままですか……?
「そうだ」
はっきり言えなかったボクに、紗夜音さんはきっぱり頷いた。
「鈴をつけられなかっただけ運が良かったんだぞ? さあ、あたしも手伝ってやるから」
「ひ、ひとりで着られます。出ててください!」
「初めて着るんだろう? それとも……着たことあるのか?」
「な……ないですっ!」
「じゃ、手伝いが要るじゃないか」
そんなぁ……。
人に見られながら、おもらししたまま体も洗えないで、女の子の服に着替えるなんて。
そんな最低なことできるわけないのに……ないけど……もう鞭はやだよぉ……。
「わかったか、わかったな? わかったら、まず服を脱いで裸になれ」
「裸……」
最後の望みをかけて、すがるように見上げてみる。
紗夜音さんは、首を横に振るだけだった。
「わかりました……」
諦めるしかないみたい……。
ボクは震える指で、パジャマの上着のボタンを外した。
82:児里かなう-2 12/17
07/09/18 03:52:45 pwPSUgQz
頭から脱いだ上着はベッドに置いておく。
夏なのに全然日焼けもできてないボクの上半身が、紗夜音さんの視線に晒される。
あ、れ?
あんなに鞭で叩かれたのに、どこも腫れてない。赤くなってるだけ。
手加減って、こういうことなの……?
「なにしてる。さっさと脱げ」
「は、はい」
そうだ、これから下も脱がなきゃいけないんだ……。
ズボンに手を掛けて、ボクはうしろを向いた。
「こら、背中を向けるな」
「うぅ……」
すぐに怒られて、嫌だけど前に向き直る。
びしょびしょになったズボンが張り付いて脚を抜き難いけど、裏返しにしちゃいながらもなんとか立ったまま脱げた。
―びちゃっ。
ズボンを足元に落としたら、ちょっと水飛沫が跳んじゃった……。
下着はもう染みどころじゃなくて、水に浸したみたい。
それ以上は自分から動く気になれない……。
「パンツも脱げ。脱いだら両手は尻に回せ」
紗夜音さんの声、だんだんイライラしてきたみたい……?
ボクはまぶたを閉じて、息を吸って。
思い切って、下着を脱いだ!
解放されたあそこが飛び出るみたいに揺れて、蒸れてた肌が冷房の風に冷やされる。
昨日はお嬢様……今日は紗夜音さんに見られちゃうなんて……!
脱ぎ捨てた下着は、ズボンと同じにべちゃって音を立てた。
「見ないでください……」
恥ずかし過ぎて、顔が熱くなっちゃってる。
裸になったあそこを手で隠そうとしたら、紗夜音さんが足でドンって大きな音を鳴らす。
ボクはびくってしちゃって。
言われた通りに、両手をお尻に回しちゃった……。
「よーしよし」
満足そうな紗夜音さんの声が、すぐ近くに来る。
ボクは目を瞑ってるから見えないけど、絶対見られてる。
おしっこで蒸れて湯気だって立ってるかもしれないあそこに、息がかかってるもん……。
全部見られちゃってるよぉ……!
83:児里かなう-2 13/17
07/09/18 03:53:20 pwPSUgQz
「なるほど、確かに小さいし皮被りだな」
「そ、そんなこと……」口に出して言わなくていいのにぃ……。
「無駄毛が全然ないな、キミは。肌も白いし、細身。いい太腿もしている」
「あっ、やっ……!」
太腿を撫でられて、くすぐったくて身震いしちゃう。
こ、このまま変なことされたりしないよね……?
「じっとしてろ。よし、服を着る前にキミに教えておくことがある。目を開けろ」
「は、はい……」
まぶたを開いたら、顔を左右から手で挟まれた。
ボクに目線を合わせてしゃがんでくれてる紗夜音さんが、真っ直ぐこっちを見てる。
じーっと見られてたら……うう、目が泳いじゃう。
「いいか?」
紗夜音さんの片手が動いて、ボクの胸の方へ。
人差し指と親指で、ボクの乳首をつまんで……!?
「ひゃんっ!?」
―くりゅくりゅ。
つ、つねられて、ひねられてる。
痛いみたいな、痛くないみたいな、ちょっとくすぐったいみたいな……。
変な感じがするよぉ。
「キミは今日から男の子じゃない」
「あっ、紗夜音さ……んんっ!」
「キミは、メスだ」
―ぎゅっ。
「ひあっ!」
強く潰すみたいに力をこめられて、変な痛みに背中が仰け反っちゃう。
結構痛いのに、痛い感じと違って……な、なにこれ。
ううん、それより紗夜音さん、ボクのことをメスって言ったの……?
「それから……」
今度は下の方へ紗夜音さんの手が降りていく。
「これはチンポじゃない。クリトリスだ」
「あくっ、んっ!」
ボクの柔らかいままのあそこを、指でピンって弾かれた。
チ、チン……て、紗夜音さんがそんな下品な言葉を使うなんて……。
それにボクのあそこがクリトリスって……?
ボクのあそこはお……おちんちん、なのに。
クリトリスって、普通の女の子についてるはずのモノの名前だよね……?
84:児里かなう-2 14/17
07/09/18 03:53:57 pwPSUgQz
「で、だ」
紗夜音さんの手があそこから離れて、横からボクのお尻に回ってくる。
「ま、まだあるんですか?」
「これが一番大事なんだよ。キミの尻の……ここ!」
「え、あっ……ダメでっ……あっ!」
お尻の穴を触られた!
お尻の谷間に沿って、上から下に滑り落ちてきた指が、そこで止まって。
な、なんでそんなとこ触るの!?
「汚いですっ……あっ、やっ、やあっ……!」
後ろからお尻の穴を揉むみたいに指で押されてる。
トイレとお風呂以外じゃ、自分でも触ったりしないとこなのにぃ……!
ぐにゅぐにゅ、されて……。
気持ち悪い、気持ち悪い……気持ち悪いよぉ……!
「ここはキミの……」耳元で囁かれる。「マ・ン・コ、だ」
指が、強く押しつけられた。
―つぷっ!
「ひああああっ! は、入っ……!? あっ……んぅ……」
すぐに、指は離れてくれたけど。
一瞬だけ、ちょっと広げられて、指の先が入っちゃったみたい……。
やだ、やだ、触られたとこ、ムズムズするぅ……!
「いい感触だ。ああ……我慢できん」
お尻を押さえるボクに見せつけるように、紗夜音さんが指を口に含む。
お、お尻の穴を触った指……汚いのに!
「さ、紗夜音さん……?」
お尻まで触ったりするなんて、その指を舐めちゃうなんて。
紗夜音さんって、凄い変態の人だったんだ……!
唇から涎の糸を引きながら指を抜いてるのは、えっちだけど……。
ちょ、ちょっとあそこがピクってしちゃって、ボクは両手をつい前へ戻しちゃう。
そうしたら紗夜音さんも脚のあいだを押さえて、うしろを向いた。
「おっととと、今勃てたら治まらなくなるな……。ふう」
深呼吸をして落ち着こうとしてるみたい。
立てたら治まらないって……なにが立ったらなんだろ?
うう、でもそんなことより、まだお尻の穴に感触が残ってて、気持ち悪いよぉ……。
85:児里かなう-2 15/17
07/09/18 03:54:32 pwPSUgQz
ずっと裸だから早く服も着たいけど、着せられるのは女の子の服だし……。
ベッドの上を見れば、さっき脱いだパジャマの上着と、女の子の下着が散らばってる。
あれ、三角形の……ショーツがなくなってる。
「さて、それじゃあ着方を教えてやろう」
紗夜音さんが深呼吸を終えたみたい。
ボクを横目にベッドの上から下着のひとつ、ガーターベルトを拾い上げた。
「ガーターは、パンツを穿く前に着けておけ。腰で留めるんだ」
言われた通りに腰の位置までガーターベルトを通して、背中側で長さを調節させられる。
変なの……。
「それから、パンツ……ショーツだ」
紗夜音さんが、床へ視線を落とした。
つられてボクも見てみたら、視線の先にあったのは水溜りだった。
見ないようにしてた、ボクのおしっこの水溜り……。
匂いだって、まだ部屋にいっぱい残ってる。
トイレと同じ、臭い匂い……。
ボクはすぐに目をそむけたけど、紗夜音さんが水溜りからなにかを拾ったのはわかった。
「まずこれを穿け。お嬢様の言い付けだからな」
紗夜音さんが手渡してきた物は、びしょ濡れの布切れだった。
なに、これ……。
ショーツ、みたいだけど。
さっきお嬢様が、水溜りに投げ入れたのって……!?
「こ、こんなの……穿けませんよ!」
女の子の下着ってだけで嫌なのに、おしっこでびしょびしょになったのなんて!
「気持ちはわかる。だが、穿け」
「でも……!」
「穿け」
同じ言葉をゆっくり繰り返されて、睨まれた。
紗夜音さんがいくら怒ったって、いくらなんでも……だけど……。
「ひどい……です……」
こんな物を穿くのまで仕事なの?
広げたショーツに足を通して、情けないけど……引き上げてく。
濡れてるせいで引っ掛かりながらも、ボクは女の子のショーツを、穿いちゃった……。
86:児里かなう-2 16/17
07/09/18 03:55:15 pwPSUgQz
あそこに湿った布地がぴったり張り付いて、きっと形が浮き上がってる。
ガーターベルトも……こんな、変態みたいな格好……やだなのに……。
また、視界がぼやけてきちゃう。
「ほら、いちいち泣くな。最後はブラだ。着け方をよく覚えろよ」
紗夜音さんが今度はブラジャーを手渡してきて、ボクはいやいや胸に当てさせられる。
ボクの胸は膨らんでなんてないのに……。
ストラップを肩に通して、腕を回して背中でホックを留めさせられて。
両肩のストラップの長さを調節すれば、ボクの胸に女の子のブラジャーが乗っかった。
胸をこんなふうに締め付けるなんて、なんだか変な感じ……。
これで女の子の下着、3つとも着けちゃった。
絶対変態だよ、こんなの……。
紗夜音さんはボクを見て、満足そうに腕組みしてるけど。
「へえ、ぴったりだな。見てみろ」
「い、いいです、そんなの」
「いいから見ろ!」
強く言われたら逆らえない。
ボクはムリヤリ、クローゼットの前に立たされた。
クローゼットの扉の裏側は、ほとんど全身が映る大きな鏡になってる。
そこに、女の子の下着姿のボクが映っていた。
「えっ……?」
ドキッて、した。
な、なんで、ボクなのに。
ボクじゃないみたいに……。
ううん、ボクによく似た女の子に見えちゃった……一瞬、だけだけど。
薄い胸が半月型のブラジャーで守られてて、腰には下向きの三角がふたつ並んだみたいなガーターベルトが巻かれてて。そのベルトから垂れたクリップのあいだに、濡れたショーツが張り付いてる。
どれも薄い桜色のレース地で統一されてて、悔しいけど、ボクに……。
「似合ってるじゃないか。男の服より、よっぽどキミに合ってるんじゃないか?」
そこまで思いたくはないけど……!
それにショーツの不自然な膨らみは、やっぱり、ボクが男だって証だもん。
87:児里かなう-2 17/17
07/09/18 03:55:55 pwPSUgQz
女の子の、お嬢様のおちんちんよりは目立たないかもしれないけど……。
ショーツから染み出した水滴が太腿を垂れ落ちていくのも気持ち悪くて、なのに鏡で見たらなんだかえっちな感じがして……赤い首輪も目立ってるし……。
こんなふうに思ってたら、ボクまでおかしくなっちゃうよぉ。
「よし、かなう。もうひとつあたしから命令だ」
ボクのうしろ、頭の上から鏡越しに、紗夜音さんが視線を合わせてきた。
まだ命令があるの?
紗夜音さんがボクを名前で呼ぶなんて珍しいけど……。
もう恥ずかしいこと、したくないのに……。
「今日からあたしのことは、紗夜音お姉様と呼べ」
「えっ?」
お、お姉様?
「呼べって……そう呼べばいいんですか?」
「そうだ。言ってみろ」
紗夜音さんは頷いて、鏡越しにボクへ微笑んでる。
お尻を触られたりするよりはずっとマシだけど……。
こ、これはこれでなんだか恥ずかしいよ?
でもこんなことで嫌がって怒られたくなんてないし……。
「さ……紗夜音お姉……様」
「もう一回」
「紗夜音……お姉様」
「はい、をつけろ」
「は、はい……紗夜音お姉様」
何回も言わせないでください!
鏡の中で真っ赤になってるボクの顔のうしろで、紗夜音さんがにやーって笑ってる。
へ、変な趣味でもあるのかな。ないわけがないって気もするけど……。
「よし、あたしへの返事はいつもそれだ。わかったか? わかったら返事!」
「あ、はい! ……さ、紗夜音お姉様」
「よーし、じゃあさっさと残りを着ていくぞ」
ベッドの上に、メイドさんの服やストッキングが新しく広げられていく。
あれもボクが着せられるんだよね……。
ムリヤリおちんちんを舐めさせられて、鞭で打たれて。
お漏らしを見られて、そのおしっこで濡れた女の子の下着まで着せられて……。
このままボク、男扱いも人間扱いもされなくなっちゃうの……?
88:名無しさん@ピンキー
07/09/18 09:01:59 7UZe+E0Q
GJ!あなたが神か
89:名無しさん@ピンキー
07/09/18 18:26:27 ALdWy3Nx
GJ!
自分ショタは今一つだったんだけど、これはイケル!
最終的に、かなうがどうなるのか楽しみ。
90:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:41:22 5pjr0d0A
GJです!
続き待ってます。
91:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:44:45 FdJTx1Fv
GJ
なんだか何かに目覚めてしまいそうだ。
92:姉さんFan@2000rpm
07/09/19 22:24:39 4tJCyIzL
漏れのツボに嵌りまくり!!
GJっす
93:名無しさん@ピンキー
07/09/22 21:59:59 rNIkOIU9
あげ
94:児里かなう-3 0/20
07/09/26 02:02:15 ecJbFqcj
>>88-92
GJコメントありがとうございます。
筆が進まないときは頂いたコメントを読み返したりなど、
大変励みにさせて頂いています。
本来は属性に今ひとつだった方に気に入って貰えたり、
なにかに目覚めそうだと言って貰えるのはやはり嬉しいですね。光栄です。
それでは、ある程度続きが書けましたので、投稿させて頂きます。
95:児里かなう-3 1/20
07/09/26 02:03:21 ecJbFqcj
児里かなう-3 0/0
【エロ内容】SM ふたなり
【ストーリー内容】鬼畜
【ターゲット属性】ショタ
ピンク色の床のタイルが、柔らかな照明の光を跳ね返してる。
壁には花畑の大きな絵が掛けられてて、棚には本物の花が活けられた花瓶が置いてある。部屋の中に甘い香りが舞って、まるで額の中に本当の花畑があるみたい。
今ボクが居るのは、ちょうどボクの家のボクの部屋と同じくらいの広さの……トイレ。
それぞれの部屋にもトイレがあるのに、それとは別にあちこちにこんな個室があるんだよね。鏡付きの洗面台もついてるからかな、メイドさん達は化粧室って呼んでるけど。
「んっ……。ふぅ」
用を足して、ボクは便座から立ち上がった。小さい方だけど、座ってしなさいって紗夜音さんに言われたから……。
女の子のショーツなんて嫌だけど、ちゃんと穿き直しておく。
うう、乾いたのはいいけど染みになっちゃってる。
それにびしょびしょのときはわからなかったけど、女の子の下着って肌触りがすっごく……すべすべしてて。歩くときも生地で撫でられてるみたいで、気になるよぉ。
これからずっとこんな格好しなきゃいけないのかな……。
「ボク、女の子じゃないのに……」
自動で流れる水を確かめてから洗面台に向かえば、鏡には首輪付きのメイド服のボク。
頭にはフリル付きのヘアバンド。紗夜音さんはカチューシャって言ってたっけ。
体には、上着とスカートが別々になってる、ツーピースとかいう黒いドレス。これも肩のとこに白いフリルの大きな飾り付き。
それと腰からは、白いエプロンがスカートの上に垂らされてる。これもやっぱりフリル付きで、しかも背中で大きなリボンを作って留めさせられてる。
正面の鏡に映ってるのはそこまで。
ボクは自分の体を見下ろしてみた。
ふんわり広がってるスカートは凄く短くて、ガーターベルトが白いストッキングを吊るしてるとこも隠せてない。黒くて革っぽい靴が一番まともかも。デザインは女の子用な感じだけど……。
96:児里かなう-3 2/20
07/09/26 02:03:58 ecJbFqcj
だいたいこのスカートなんて、穿いてる意味あるのかなって思うくらい。
他のメイドさん達は足元近くまであるロングのスカートなのに、ボクのは脚の付け根の少し下程度の丈なんだもん。立ってるだけでもストッキングとのあいだに太腿が出ちゃってるし、ちょっとしゃがんだりしたらすぐ下着が見えちゃう。
こんなのきっと、女の子でも恥ずかしい服だよね……。
でも、朝にこの服を着てからは、紗夜音さん以外の人に会わなかったのにはホッとしちゃった。仕事はひとりで掃除するだけだったし、ご飯もボクの部屋に持ってきてくれたし。
午前中なんて、まだ乾いてなかった下着を見られたらどうしようって思うと怖くって、誰かの気配がした気がするたびに物陰に隠れたりして、凄く疲れちゃったもん……。
でも、いつもなら仕事中に誰にも会わないなんてことないのに、どうしてだろ。
「こら、小便だけじゃなかったのか? いつまでかかってるんだ」
「あっ、はい。すぐ出ます!」
紗夜音さんの声だ。
ボクは急いで手を洗って、トイレを出ようとして振り返る。
「わっ!」さ、紗夜音さんが居た。「中まで入ってこないくださいよ!」
鍵を掛けちゃダメなんて言われて嫌な予感はしてたけど、ホントに入ってくるなんて!
「終わってるんじゃないか。それに恥ずかしくないだろ、トイレでしているところなら」
「恥ずかしいです! どこでだって、その、見られたら……」
意地悪な言い方をされて、ボクは最後まではっきり言い返せなくなる。
お漏らしのことなんて、早く忘れてくれればいいのにぃ……。
「とにかく終わったのなら行くぞ」
「うう……はい」
「こら、返事の仕方が違うぞ」
「あ、えっと……は、はい、さ……紗夜音お姉様」
この呼び方も、やめさせて欲しいのにぃ……!
夕飯も終わって、あとは最後の仕事が残るだけらしいけど。
ふ、普通の掃除だけだよね?
97:児里かなう-3 3/20
07/09/26 02:04:33 ecJbFqcj
変なこと、もう今日はさせられたりしないよね……?
廊下に出てボクは指示を待つけど、紗夜音さんはなかなか歩き出さない。
な、なんでボクのこと、じっと見下ろしてるんだろ? 早く仕事を終わらせて着替えたいのに……女の子の服、着るのも見られるのも、もうやだ!
逃げ出したくなるのを我慢してうつむいたら、紗夜音さんがボクの前にしゃがみこんだ。
「な、なんですか?」
「いやな」
正面からボクのスカートを見てる。まさか覗いたりなんてしないと思うけど……。
ボクがスカートを押さえようとすると、それより先に紗夜音さんの手が……?
あっ、ダメ!
「やあああ! 見えちゃいますってばあ!」
スカートをめくって、ボクのあそこに顔を近付けてる!
めくられてるのを元に戻そうとしても、紗夜音さんの方がずっと力が強い。
ボクが女の子の下着なんて穿いてるとこ、なんで何度も見たがるの!?
「ちょっと確認するだけだ。じっとしてろ」スカートの下から声がするよぉ。「ああ、これ、模様じゃなくておしっこの染みが残ってるのか」
「そ、そういうこと……言わないでください!」
「独り言だ。よしよし、わかったわかった。ほら、放したぞ」
紗夜音さんが立ち上がって、手を放されたボクのスカートは元通り下着を覆い隠す。
スカートめくりして、わざわざ染みまで確認するなんて……紗夜音さん、ひどいです!
ボクが抗議の目を向けると、紗夜音さんは肩をすくめた。
「パンツ見られたぐらいで、そう真っ赤になるなって。香りを確かめただけだ」
「香り?」
香りのするものなんてボク、着けてたっけ?
一瞬なんのことかわからなくて首を傾げたボクに、紗夜音さんが困ったみたいに微笑む。
あ……に、匂いのことなの?
「かぐわしきアンモニアの香りってところ、だな」
「か、嗅がないでください!」
匂いまで確認するなんて、ひどいひどいひどい!
98:児里かなう-3 4/20
07/09/26 02:05:09 ecJbFqcj
朝以外は紗夜音さんもなにもしてこなかったから、ちょっと安心してたのに。掃除の仕事に集中して忘れることができてた情けなさとか悔しさが、また湧き上がってきちゃう。
「おっと、そんなすぐ涙目になるなよ」
「な、なってません! 涙目になんて……」
呆れたみたいに言われて、ボクは慌てて目をこすった。
あ、こすった指が濡れてる……。で、でも、あんな意地悪されれば涙だって出るもん。
ボクは涙を拭ってから、念のためにスカートを押さえておいて、紗夜音さんを見上げる。
「仕事、残ってるなら早く終わらせましょうよ」
今日の仕事が終われば、あとはお風呂に入って寝るだけ。
明日は明日で不安だけど、とにかくもう、眠るあいだだけでも全部忘れちゃいたい……。
「そうだな、そろそろ行くか。だが、早く終わるかどうかはわからんぞ」
「え?」
どういう意味だろ……。
ボクが聞き返そうとして口を開くより早く、紗夜音さんは廊下の奥へ歩き始める。
もう遅い時間だけど、掃除のキリがつくまではやめたらダメってことかな?
「あの、紗夜音さ……紗夜音お姉様」
紗夜音さんのうしろについて歩きながら、背中に呼び掛けてみるけど。
「なんだ?」
「あ、いえ……」やっぱり、聞くのが怖いかも……。
朝に変なことされながらだったからよく覚えてないけど、ボクのことを男の子じゃなくてメスだって言ってたし。ボクのあそこはクリトリスで、お尻はま……な、なんとかって。
なんだか嫌な予感、してる。
ま……なんとかって、おまん……女の子のあそこのことだよね。それって、お、おちんちんが入るとこなわけだよね。紗夜音さん、ボクのお尻の穴を触ってたけど……。
う、ううん、そんなわけないよね。
ペット扱いされるようになったからって、首輪をつけられてるからって、えっちなことばっかりさせられるとは限らないんだから。きっと大丈夫……きっと。
99:児里かなう-3 5/20
07/09/26 02:05:46 ecJbFqcj
ボクは首を振って、悪い方の考えを頭から追い出しておいた。
赤い絨毯の上を進んでいく背中を見失わないように、追い掛けるのに集中する。
紗夜音さん、足が速いよ。ボクは短いスカートが気になって歩き難いのに……。ストッキングも脚がスースーして落ち着かないし。もう、早く着替えたいよぉ!
ボクが腕を畳んで少しでも服を隠しながら歩いてると、紗夜音さんの足が止まる。
突き当たりにあったのは、地下への扉だった。
「この奥だ。足元、気をつけろよ」
紗夜音さんは扉を開けて、階段を地下へ降りていく。
良かったぁ……お嬢様や紗夜音さんの部屋に行くんじゃなかったんだ。この奥はワイン蔵があるだけだもんね。わざわざそんなとこで変なことなんて、するわけないよね。
階段が終わると、天井も壁も石造りになってる通路に出る。
明かりもまばらで、なんだかゲームに出てくるダンジョンって感じ。埃っぽい匂いの中に、ちょっとだけワインの香りも混ざってる。
1階の廊下より狭くて暗くて。息苦しくなりそうだけど、それでもちゃんと冷房は効いてる。石の天井にも、どこにも送風口は見当たらないけど……?
きょろきょろしてたら、爪先が石床のデコボコに当たった。
「わっ!」
転んじゃう!
目を瞑った次の瞬間、ぽふって柔らかいものが受け止めてくれる。
「足元に気をつけろと言っただろう」
頭のすぐ上から紗夜音さんの呆れた声。
じゃあ、ボクを受け止めてくれたこのむにゅむにゅしてるのは……紗夜音さんの胸?
「わああっ、ごご、ごめんなさい!」
「静かにしろ」
慌てて飛び退いたボクに、紗夜音さんは気にする素振りも見せない。別のことに気を取られてるみたい。歩くのをやめて、石壁をこんこん叩いて回ってる。
「どこだったかな……」
なにを探してるんだろう。
でも、初めて女の人の胸を触っちゃった。それもすっごくおっきいの……。
100:児里かなう-3 6/20
07/09/26 02:06:22 ecJbFqcj
ボクの胸を締め付けてるブラジャーも、ホントはあんな膨らみを支えるための物なんだよね。そっか、紗夜音さんも、ボクにさせたみたいに毎日下着をつけたりしてるんだ……。
「よしっ、ここだ!」
「あ、ご、ごめんなさいっ!」えっちなこと考えてちゃってました!「あ……」
紗夜音さんの大きな声にビックリしてつい謝っちゃった。
きょとんとしてる紗夜音さん。
ボクが頭の中だけで考えてたことを怒ったわけじゃないみたい。当たり前だけど。
「キミはさっきからなにを慌ててるんだ? いいからこっちに来い」
「は、はい。……紗夜音お姉様」
胸に視線が行っちゃわないようにボクは下を向いて、紗夜音さんに近付いた。
正面にあるのは、通路の石壁。それだけ。特に汚れてるようには見えないけど。
ボクは首を傾げちゃう。
「ここを綺麗にすればいいんですか?」
「綺麗に? どこから出た発想だ」紗夜音さんも首を傾げた。「まあいい。見てろ」
石壁に空いてる穴に、紗夜音さんの指が入れられる。
カチャンって音がした。鍵を開けたときみたいな音?
違う、この音はホントになにかの鍵を開けたんだと思う。だとしたら……。
「もしかして……隠し扉とかじゃないですよね?」
近所の山へ探検しに行ったときみたいな、ワクワクする気持ち。でもそれと、なんだか暗過ぎて怖いっていうのと、頭の隅っこで……嫌な予感も。
嫌な予感? ううん、気のせいだよね。
「ははは、でかい屋敷なら必ず隠し部屋でもあると思ってるのか?」
見上げるボクを見下ろす紗夜音さんは、笑いながら石壁を押した。金属が擦れる甲高くて短い音が鳴って、片側を支点に壁が滑っていく。
開いた壁の奥は真っ暗だ。だけど通路とは違う広い空間があるみたい。これって……?
驚いたボクが見返すと、紗夜音さんは肩をすくめた。
「その通りだ」
101:児里かなう-3 7/20
07/09/26 02:07:13 ecJbFqcj
あとを追ってボクも隠し部屋へ入ると、紗夜音さんが明かりのスイッチを入れた。
オレンジ色の弱い光が薄く部屋の中を照らし出す。
まだ目が慣れてないからよくわからないけど、お屋敷のボクの部屋よりは広そう。
「ここ……なんなんですか? わ……声が」
ボクの声が壁や天井に反響して、思ったより大きく聞こえた。
硬い床を蹴るボクの足音も、部屋の中に響いてる。
「あれ……シャワーですか?」
少しずつ室内が見えてきて、すぐ近くの壁に掛かってる物がわかった。
「お風呂、なんですか? ここ……サウナとか」
紗夜音さん、なんで返事してくれないんだろう。どこに居るかもわかり難いのに。
壁や床、天井はやっぱり石でできてる。お屋敷の部屋にしては珍しく天井が高くない。
あれ、天井になにかついてる。
滑車……かな。なにに使う物なんだろ。
考えてみたら、見つけ難いように部屋を隠してるなんて変だよね……?
シルエットしかはっきりしないけど、部屋の隅っこには物がごちゃごちゃ置かれてる。
近付いてみようとしたら、照明が一段階明るくなった。
「え……?」
はっきり見えるようになった隅っこの物の中で、一番大きな物がボクの目を引く。
横向きの三角柱を数本の足が支えてる、木製の変な置物。
友達のえっちな本に載ってた、三角木馬っていうのに似てる気がするけど……?
「さ、紗夜音さん! この部屋って!?」
もしかして、変なことをするための部屋なの!?
慌てて部屋を出ようとして見回しても、どこにも扉がない。
ボ、ボク、どこから入ったんだっけ?
「心配しなくても、今日はその大道具は使わんよ」
紗夜音さんが、居た。
でも、いつのまにかメイドさんの服を足元に脱ぎ捨てて、格好が変わってる。
黒光りする革の水着みたいな服。
あ、ああいうえっちな服って、ボンテージっていうんだっけ……?
102:児里かなう-3 8/20
07/09/26 02:07:50 ecJbFqcj
「さ、紗夜音さん。その服は……?」
足元も、ヒールの高い靴に履き替えてた。
床をコツコツ鳴らしながらゆっくり近付いてくる。
「夕飯前に着込んでおいた。さすがにドレスの下に着るには着心地は良くないなあ」
ボンテージの胸元をつまんで煽ぐ紗夜音さんの体から、ボクはつい目を逸らしちゃう。
服以外はいつもと同じサバサバした雰囲気だけど。
でも、それがなんだか余計に怖い。今の状況、絶対普通じゃないよね……。
「しかし」
―ヒュン。
聞き覚えのある、空気の鳴る音。
「やはりこの格好になると、気分が変わるな」
紗夜音さんの手の動きに合わせて、地面を叩く音が響く。
鞭だ!
「ま……またボクになにかするんですか!?」
安心できるって、安心していいって思ってたのに!
威嚇するみたいに紗夜音さんは鞭を鳴らしながら、距離を詰めてくる。
「やけに素直だったが……なにもされないと思ってたのか?」
「だ、だって、普通の仕事ばっかりだったじゃないですか、服以外は……だから」
なにかされるかもって気も、もちろんしてたけど。
でも、だけど、昨日の夜や朝のことは、なにかの間違いだったんじゃないかって。
「もう終わったんじゃないかって……変なことされ、るっ!?」
すぐ足元を鞭が叩いた!
飛び退きたかったけど、動いたら今度はボクの体に鞭が飛んできそうで……。
動けないでいたら、近くまで来た紗夜音さんに顎をつかまれた。
そのまま、くいって顔を上げさせられちゃう。
「えっ、あの……」
「つくづくキミはおめでたいな。壊すつもりはないが、甘やかすつもりもないぞ?」
「こ、壊す……?」
壊れるかもしれないことをするってこと?
な、なにが? ボクが……?
「一度身の程は教え直しておかないとな。さっきもあたしの呼び方を間違えただろう?」
紗夜音さんの指先が、ボクの唇を優しくなぞっていった。