男主人・女従者の主従エロ小説 第二章at EROPARO
男主人・女従者の主従エロ小説 第二章 - 暇つぶし2ch20:名無しさん@ピンキー
07/08/14 05:19:34 BoXc61Tf
男主人・女従者に当たるかどうか微妙ですが、場所を借りさせていただきます。
ファンタジー
怪我人と看護師
エロ未到達

 こんにちは。ニーナです。
 今日は田舎も田舎の超ど田舎の、町と呼ぶのもはばかられるごくごく小さくて質素な町に来ています。
 道も舗装されていないし、お洒落なブティックなんかも当然見当たりません。
 だけど私は大丈夫。
 なにを隠そう、私は超エリートな看護師なので、お洒落にもお化粧にも全く興味が無いからです。
 嘘です。嘘をつきました。
 興味はあるけど手を出す勇気が無いだけです。
 だって今更お化粧なんかしたところで、同僚に「あらニーナ、あなたって女装癖があったのね」なんていわれるだけなのは目に見えているからです。
 もう何もかも諦めました。私は仕事に生きるのです。
 車が上下にガタガタと揺れます。
 資料の地図が正しければ、私の目的地は川沿いの水車小屋に隣接するレンガ造りの二階建て。
 大変な怪我をして体が不自由な友人がいるので、住み込みでその人の面倒を見てくれと言うご依頼です。
 男の人の家で住み込みなんて嫌でしたが、私の一月の給料を軽く越える特別手当に目がくらんで引き受けてしまいました。
 まぁ、大変な怪我をしているなら襲われる心配もないでしょう。
 なにより私は体は小さいけど力は凄いと同僚からも評判で、私の倍の体格の男性くらいだったら軽々と持ち上げられる力持ちです。
 それにしても、田舎町の町外れには本当に何もありません。
 果たして私が来るまでの間、その大怪我をした男性はどうやって暮らしていたのでしょう。
 きっとこの依頼をしてきた男性が、苦しむ友人のお世話をしていたに違いありません。なんと美しい友情でしょう。私は愛とか勇気とか希望とか友情とか、そういった鳥肌もののお話が大好きです。

 そんな妄想に一人浸っていると、ようやくレンガ造りの家が見えてきました。
 あれは果たして家なんでしょうか? 私にはただの廃墟に見えます。
 っていうか、屋根に盛大に大穴が開いています。これでは大変な雨漏りです。漏るというより、雨が普通に吹き込んでくるんじゃないでしょうか。住人の神経を疑います。
 ひょっとしたらとんでもない貧乏人で、食べる物にも困る暮らしをしているんじゃないでしょうか。
 だとすると、この依頼の特別手当は何処から出ているんでしょう。依頼を持ってきたご友人でしょうか。
 まぁ、私は私の口座にお給金さえ入っていればそれで満足なので、お金の出所については詮索しない事にしましょう。
 私は車から軽やかに降り立つと、とてつもなく陰鬱な空気を発散している廃墟のドアの前に立ちました。
 呼び鈴は何処でしょう。
 見当たりません。表札もありません。本当に誰か住んでいるのか疑問になります。私は何か間違えたんでしょうか?
 しまった、ここは田舎町です。呼び鈴なんてハイテクな物があるなんて、都会的な私の思い込みです。
 きっとこの町ではノックが主流なのでしょう。私は早速、ガッチリとした扉を拳でどんどんと叩きました。
 驚きました。扉は鉄です。って言うか電子ロックです。物凄く近代的です。そのくせ窓は壊れて開いています。本当に防犯する気あるんでしょうか。
 っていうか電子ロックの前に呼び鈴を付けやがれと思います。私は非常に腹立たしく思います。
 腹立たしく思った瞬間、家の中で物凄い音がしました。何かがひっくり返ったような、そんな音です。
 私の怒りが天罰を与えてくれたのでしょうか。
 やっぱり神様は存在します。



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