【魔法陣グルグル】衛藤ヒロユキ総合【第3章】at EROPARO
【魔法陣グルグル】衛藤ヒロユキ総合【第3章】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/07/14 21:14:42 nig/KOlN
乙。

もしかして立たないんじゃないかと思ってたから
一安心したよ。

3:名無しさん@ピンキー
07/07/15 00:11:16 CwVYBKXg
>>1乙。
このスレが賑わいますように。

4:名無しさん@ピンキー
07/07/15 02:24:30 xB7PWt6s
>>1
いま前スレ読んできた
かわいい作品おおいね
いいね!

5:名無しさん@ピンキー
07/07/15 14:59:05 rVwgoiTz
>>1乙です

どうかこのスレにも神職人がきてくれますように。

景気づけに一枚
URLリンク(www.uploda.net)

6:名無しさん@ピンキー
07/07/15 16:21:37 4AY+D3Eq
乙です
って前スレでほとんど発言してない僕が言ってもいいのだろうか

7:名無しさん@ピンキー
07/07/15 16:59:09 X2RZBq5R
この板って即死判定あるん?

8:名無しさん@ピンキー
07/07/15 21:22:25 XRge3dsN
サルにさわる

9:名無しさん@ピンキー
07/07/16 12:30:03 1MUw/xHP
サルにさわると即死です!

10:名無しさん@ピンキー
07/07/16 16:49:39 riFDVqtX
トマジュジュかトマレピアきぼん

11:名無しさん@ピンキー
07/07/16 19:08:43 y6ZvfqaW
エロパロ保管庫に前スレ分の収蔵をお願いしに行った方がいいのかな?

12:名無しさん@ピンキー
07/07/16 21:26:39 g3wllwBy
やっぱり・・・ニケククがいいなぁ・・・・


13:名無しさん@ピンキー
07/07/16 21:44:19 VljoKQfZ
景気付けにコピペ。


ワッハッハッ よく来たな勇者よ!
オレ様の強力な○○○を見て思いきり○○○た後は○○○を味わうがよい!
このオレ様がお前らの○○○を○○○てくれるわ!!

14:名無しさん@ピンキー
07/07/17 00:37:08 m0DxT+wg
ニケクク!ニケクク!

15:名無しさん@ピンキー
07/07/17 04:15:31 +2DWXLIt
ジュジュクク

16:名無しさん@ピンキー
07/07/17 11:31:17 8SCNIh2T
>>11
頼む。
ぼくにはとてもできない

17:名無しさん@ピンキー
07/07/17 22:13:05 KNEzd3wC
>>13 こんな感じ?

ワッハッハッ よく来たわねニケ君!
ジュジュ様の強力なひとりエッチを見て思いきりシコった後は「ふえら」を味わうがよい!
このジュジュ様がニケ君の「せーえき」を飲み尽くしてくれるわ!!


18:名無しさん@ピンキー
07/07/18 18:51:14 hMT3/frx
みんな知ってると思うけど・・・・
12巻57ページ一番上左のコマの妖精が持ってる手紙の内容が作者からの文章になってる・・・・


19:名無しさん@ピンキー
07/07/18 19:38:01 2V9C2XiO
KOTOSIMO
OWARIDESU
RAINENMO
YOROSI
KUNE

ETO

20:名無しさん@ピンキー
07/07/18 21:04:53 hMT3/frx
13巻105ページ2段目左の攻略本(?)もよくわからない文になってる・・・
BOKUMOZETTAIHAGERUTIWARETETAKEDODAIJYOBUDESITAGADODUNARU?
僕も絶対禿げるちわれてたけど(?)だいじょぶでしたがどうなる?
って書いてありますネ


21:名無しさん@ピンキー
07/07/19 00:36:43 4jeV1nSc
エロ関係なくてごめんなさい

22:名無しさん@ピンキー
07/07/21 16:07:36 c5FZvn5w
誰か書いて欲しいお

23:名無しさん@ピンキー
07/07/21 18:03:36 32lSGTjp
触手系幻獣のモンスターにククリが……
駄目だな

24:名無しさん@ピンキー
07/07/21 19:42:58 CBcctmrz
ククリたんの体じゅうの穴という穴すべてに触手が入り込み陵辱する。
もちろん、あのデリケートな穴にも・・・・・・ハァハァ

25:名無しさん@ピンキー
07/07/22 00:52:00 EywqDvQC
風邪引ひいたけど薬が苦くて薬を飲もうとしないククリにしかたがないから口移しで薬を飲ましてそこから…っていうのはどうっすか?

26:名無しさん@ピンキー
07/07/22 00:56:43 EywqDvQC
というかそういうのを作って欲しいです…

27:名無しさん@ピンキー
07/07/22 01:40:03 EywqDvQC
相手はもちろんニケで


連レスすみません

28:名無しさん@ピンキー
07/07/22 04:43:49 zTC2HWFf
>25 は許さないが ニケなら許可だ。

29:名無しさん@ピンキー
07/07/22 20:14:23 NwZtngrL
ニケクク!ニケクク!ニケクク!
神作者待ちです

30:名無しさん@ピンキー
07/07/22 20:38:10 XhN/7d4N
>>23-24
オレはククリたんのお尻の穴から入り込んだ触手が腸や胃を逆流して
ククリたんのお口から出てくる・・・というシチュに萌える

同人でいえばこんな↓感じ
URLリンク(www.uploda.net)

31:名無しさん@ピンキー
07/07/22 20:45:15 NwZtngrL
さすがにそれはひくぜ……
まあ、たったわけだが

32:名無しさん@ピンキー
07/07/22 21:30:54 WMrqoH9l
>>30
なんだか怖い・・・・いやはや

33:名無しさん@ピンキー
07/07/22 22:30:54 XhN/7d4N
じゃあその逆で、口から入ってお尻の穴から出てくるのは?
逆流じゃないから、大丈夫な人多くね?
URLリンク(www.uploda.net)

34:名無しさん@ピンキー
07/07/22 22:41:04 WMrqoH9l
>>33
ん・・・これならまだ平気かも・・・さっきみたいに鳥肌たたなかったし

35:名無しさん@ピンキー
07/07/22 23:53:47 IpwxPdcX
胃カメラみたいな感じ?

>>24
もちろん毛穴もですよね

>>25
萌える
ククリたんに萌えまくってるのに、
ククリたんを独り占めしたいんじゃなくて、ニケにククリを独り占めしてほしい
なんか不思議な感じ

36:名無しさん@ピンキー
07/07/23 01:06:11 QLtv90Yv
レイドがククリを監視してるのをニケが見つけてそれを気づいてないふりして
エロに持って行ってレイドをいぢめるっつーのはどうっすか


なんか変な文章だな 

37:名無しさん@ピンキー
07/07/23 06:43:20 V8TR7YdM
アラハビカで分からないふりしてトマに淫語メールを送りつけまくり誘うジュジュ…はどうですか?

38:名無しさん@ピンキー
07/07/23 07:16:45 6HXTG9gS
【キタキタおやじは力をためている!】

39:ククリ
07/07/23 08:11:18 dgEk0Wnk
わき毛アターック!

40:名無しさん@ピンキー
07/07/23 08:40:44 mxQWZO/Y
ルンルン待ち

41:名無しさん@ピンキー
07/07/23 10:52:02 QLtv90Yv
せなげボンバー!

42:名無しさん@ピンキー
07/07/23 18:12:21 QLtv90Yv
ギップルとグリエルのSSなんてのをYouTubeのグルグルのアニメ見てて思ったんだが
どうでしょうか?

43:名無しさん@ピンキー
07/07/23 18:14:09 QLtv90Yv
連レス(?)すみません
なんか思いついたもんで

44:名無しさん@ピンキー
07/07/23 19:43:21 L/3bjOAW
トマジュジュの組み合わせは
やっぱりジュジュ攻めが主流?

45:ジュジュ
07/07/23 21:01:25 wFBtECup
あたし やるきない

46:名無しさん@ピンキー
07/07/23 22:19:22 xEAWCK9i
>>25の話に期待

47:名無しさん@ピンキー
07/07/24 02:13:59 Zw4StoNt
ルンルンケベスベスに期待

48:名無しさん@ピンキー
07/07/24 15:43:07 Y6e6BPqd
漫画見てて思ったこと
パンチラはええのう ウッシッシ
と5~6回思いました

49:名無しさん@ピンキー
07/07/25 20:59:25 IeHbjUVX
露出度アップでうれしいぞカワイイゾ
魔法とおしり!

これには全く同意です

50:名無しさん@ピンキー
07/07/25 21:04:24 7I7isBP4
>>49
俺も同意です。

51:名無しさん@ピンキー
07/07/25 21:08:49 IeHbjUVX
>>50
10年に一人の逸材のおしりだからな
ニケ裏山

52:名無しさん@ピンキー
07/07/26 14:45:59 zoUe3eoj
スルメとミルクティー・・・案外合う!!

53:名無しさん@ピンキー
07/07/26 21:00:42 oGqcZ9XE
いくらシレン好きだからって三度笠はねーよ衛藤w

54:名無しさん@ピンキー
07/07/27 03:00:46 IUdMqKON
12巻P34一番下右以降三度笠はどこに消えたのだろう・・・

55:名無しさん@ピンキー
07/07/28 13:01:23 IL0mSuc5
衛藤はそこらへんの細かい所は気にしないよ

神作者ー

56:名無しさん@ピンキー
07/07/30 13:39:16 OTuu2d3E
ここ伸びないね~
投下主が来ないとこんなもんか

57:名無しさん@ピンキー
07/07/30 15:50:02 XT/UPgJ5
URLリンク(www.sala.or.jp)
URLリンク(www.taremeparadise.com)
URLリンク(moe2.homelinux.net)
URLリンク(homepage1.nifty.com)

これじゃエロパロもなにも・・・

58:名無しさん@ピンキー
07/07/30 17:57:07 Kc5X+N03
どなたかーーーー

神作者ーー


59:名無しさん@ピンキー
07/07/31 15:23:31 AomOS8Qb
だれかーーー



神作者ーーーー!

60:名無しさん@ピンキー
07/07/31 21:55:11 HleNLeYG
うおーーーーーー!


ウニョ作者ラー!

61:名無しさん@ピンキー
07/07/31 22:13:43 GXsLHy9f
神、神って馬鹿の一つ覚えみたいに連呼してんなよ。
端っから「神レベル未満の職人は不要」みたいな空気になっちゃったら
並の神経の書き手は投下以前に書く気なくしちゃうんじゃないかい?
投下してくれるだけで神様です、とか言うなら
それはいくらなんでも神の価値を低くしすぎだと思うが。

>>60
いくら夏だからって、辛い物を食べすぎたらいかんよ。

62:名無しさん@ピンキー
07/07/31 23:29:55 HleNLeYG
>>61
君も一つぐらい青トウガラシ(バーサーカーペッパー)を食わんかね。
何、心配する事はない。良い匂いだろ?

63:名無しさん@ピンキー
07/08/01 13:31:55 eHhIkLny
活気付けにSS投稿希望
最初だからハードル低いし誰かがんばれ!

64:名無しさん@ピンキー
07/08/01 17:02:22 Lp8Rzib1
誰か~書いてくれ~ 俺には文才がない。

65:名無しさん@ピンキー
07/08/01 20:12:38 469MBx5i
>>63
そうか、最初だからハードルが低いのか・・・

じゃああと3日誰も投下しなかったら考えてみようか。

でもマヂで、可能な限り期待しないでくれ。

66:名無しさん@ピンキー
07/08/02 01:30:43 3oHOYkrP
おk、正座して待ってます。

67:名無しさん@ピンキー
07/08/02 02:17:18 1MQPV/Go
俺は三角倒立で待ってます。

68:名無しさん@ピンキー
07/08/02 22:21:30 R8syGeb4
誰もマダー?なんて言うなよ!

69:名無しさん@ピンキー
07/08/03 07:48:39 IVk9TlWP


      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) <            ?
            \_/⊂ ⊂_ )   \________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  山分みかん  |/

70:名無しさん@ピンキー
07/08/04 16:01:20 cXzIxe0u
山分みかんにグルグルらしさを感じた

71:65
07/08/04 19:46:37 NBEEcsHo
一応頭の中で話はできたけど・・・

ジュジュが7歳くらいのときの話で、ジュジュが神のお告げの最中に、みんなの前で
おしっこ漏らしちゃうっていう恥辱プレイ的な話。

お漏らしだけでエロはないけど、需要ありそうかな・・・

72:名無しさん@ピンキー
07/08/04 19:53:23 ydwMtQUe
ぜひぜひ

73:名無しさん@ピンキー
07/08/05 13:59:35 IWhPX+5P
なんだニケククじゃないのか

74:名無しさん@ピンキー
07/08/05 15:14:29 3zpCiC03
三角倒立のかいがあったぜ

75:65
07/08/05 17:03:45 P6sw6zVj
なんか微妙な雰囲気だけど、とりあえず書き始めることにします。
今晩あたりにはUPできるかな?

76:あ名
07/08/05 21:11:42 P6sw6zVj
それでは約束のSS、投下を開始します。

77:あ名
07/08/05 21:14:12 P6sw6zVj
----- プラトーの働きにより 大地裂ける時 鳥があらわれ
信じるものを 聖なる理想郷アナスタシアへと運ぶであろう -----

その日、プラトーの教会は、最高の盛り上がりをみせていた。
なにしろ伝説どおり、大地裂ける時、鳥があらわれたのだから・・・

事の始まりは一週間ほど前、プラトー本殿の目の前で謎の大爆発がおこり
裂けた大地の煙の中から「鳥」と名乗る者があらわれたことで始まった。

彼はいかにも神の使いといった風な衣装をまとった超絶美青年であったので
誰もが彼をうたがう事すらなく伝説の鳥だと信じ込んでしまった。
ただ一人、プラトー教のルナーであるジュジュをのぞいて・・・

自らを鳥と名乗る青年は、教会の神官たちにより最高の待遇で迎えられ、
毎日贅沢の限りをすごした。
そして青年は次の降神祭の日に信者たちをアナスタシアへ運ぶかわりに、
信者たちの持つ全ての財産を教会へ差し出すことを要求した。

信者たちは聖なる理想郷アナスタシアへ行けるのなら、現世に財産など持っていても
意味がないということで、皆が嬉々として財産を渡す準備に奔走した。

78:あ名
07/08/05 21:14:51 P6sw6zVj
ただ青年には一人、邪魔な者がいた。
そう、降神祭で毎回神のお告げをもたらすルナー、ジュジュの存在である。
青年はジュジュのお告げで、自分がニセモノだとバレることを最も恐れていたのだ。

そこで青年は降神祭の3日前に、ひそかにジュジュの食事に病原菌をしこませ、
ジュジュを高熱で降神祭に出られないようにした。

そして降神祭の当日、信じる者をアナスタシアへ運ぶ、約束の日がやって来た。
ジュジュの体調は最悪で、高熱でうなされ、もはや神のお告げどころではなかった。

しかし、ジュジュはどうしても降神の儀式を敢行することにこだわった。
想像していた『鳥』とあまりにかけ離れた青年の出現にジュジュは疑念を持ち、
神の真のお告げがそれを打ち砕いてくれると信じていたからである。

プラトーの働きにより 大地裂ける時 鳥があらわれ、
信じるものを 聖なる理想郷アナスタシアへと運ぶであろう・・・

プラトー教の伝説の『鳥』が出てくるその一節が大好きだったから
まだ7歳の幼い子供であるジュジュには荷が重過ぎるルナーの重責にも
耐えてこれたのだ。

79:あ名
07/08/05 21:15:49 P6sw6zVj

その大好きな一節を、世俗にまみれた青年の行いに潰されるのが許せなかった。
ジュジュは毎日贅沢の限りをつくす青年が『鳥』でないことを確信していた。

だから苦しい病魔と闘いながらも迷うことなく、その言葉は少女の口から発せられた。
「お父様、私今日の降神祭のお告げに出席するわ」

もちろん父は大反対したが、一度言い出したらきかないジュジュの性格にまけて
半ばジュジュの気迫に押し切られる形で、降神の儀式の準備が開始された。
もちろん、それが大失態につながることをジュジュは予測できなかった。

「ただいまより降神の儀式をおこなう!」
神官長の言葉に、青年は青ざめた。
(何故だ?ルナーは今立つことすらままならない病状にあるはず)

青年の動揺を隠せないまなざしと、信者たちの熱い視線に見守られながら、
ジュジュはよろめきつつも二人の神官に体を支えられて壇上に姿をあらわした。

「彼女は今、その身に神を降ろすために半分眠った状態にあります。
 決して音を立てないようお願いします」
その配慮が逆に事態を悪化させることになった。

80:あ名
07/08/05 21:18:06 P6sw6zVj
静まり返った教会に、その異様な音が響き渡った時、人々は最初
何が起きたのか分からなかった。

しかし、壇上のジュジュの様子がおかしいのと、彼女の足元にできた水溜りが、
そこで何が起きたのかを明確に物語っていた。

ジュジュは高熱で紅潮した顔をさらに赤らめて、その場にガクガクとくずおれた。

どうしようもない放水音が、静まり返った会場に響き渡り、なまあたたかい水溜りが
ジュジュを中心にその面積を広げていく。

なかば高熱にうなされていたジュジュは、そのせいで自分の下半身から訴えかけてくる
尿意に気づかなかったのだ。

明らかな動揺のざわめき声が教会内で起きるのを意識しながら、
ジュジュは顔を真っ赤にして恥辱に耐えるしかなかった。

(ダメ!今はこんな事をしている場合じゃないのに!・・・)
ジュジュの意思に反し、神聖なルナーにあってはならない事態は進行し続けた。

81:あ名
07/08/05 21:20:34 P6sw6zVj
顔を赤くして座り込み、全てを出し尽くした少女に、顔を険しくした神官長が
歩み寄りジュジュの頬をはった。

「なんということをしてくれたんだ! ・・・だからあれほど反対したのに!
こんな事をされては、二度とお前をルナーとして人々の前に立たせられないぞ!」
怒りと絶望に震えた声で、幼いジュジュに容赦なく厳しい言葉を浴びせかける。

(そう、こんなことをしている場合じゃないのに!私ったら・・・)

「ハハ、とんだルナーがいたもんだ。ただの小便小娘ではないか!
早くこの娘を部屋へ戻して、おしめを取り替えてやったほうがいいぞ」
青年は内心ホッとしながら、ジュジュを見下すように言った。

「ニセモノの『鳥』のくせに!」
ジュジュがくやしまぎれに思わず口に出してしまったために、周囲の人々に
新たなざわめきがうまれた。

「おれがニセモノ? ニセモノはお前のほうじゃないか。
お漏らしをして座り込んでいるお前を見れば、どちらがニセモノかは明らかだろ」
青年は哀れみさえ浮かべた表情で勝ち誇ったように言った。

82:あ名
07/08/05 21:22:19 P6sw6zVj
確かにこの状況では、どちらの言葉に説得力があるか、言うまでもなかった。

「最後でいい・・・」
ジュジュが尿溜りの中から、覚悟を決めた表情で立ち上がった。

「もうルナーをやめてもいい! だから・・・
 ルナーをやめてもいいから、今日だけは、私に最後の神の言葉を伝えさせて!」

半ば強引にトランス状態に入りかけるジュジュは、瞳の色が急速に金色に変化し始めた。

「だれか早くこの娘をつまみ出せ!」
慌てた青年が、ジュジュの強引な神のお告げを阻止しようと神官たちに命じた。

しかしジュジュを捕まえようとした神官の手は空をつかんだ。
ジュジュが教会の巨大な十字架を背景に宙に浮かび上がったからだ。

「ジュジュ様の最後の『神のお告げ』、あたしは聞いてみたいわ」
「お、おれも聞いてみたいぞ」
人々の中からそんな言葉が出始めた。

83:あ名
07/08/05 21:25:05 P6sw6zVj
----- プラトーの働きにより 大地裂ける時 鳥があらわれ
信じるものを 聖なる理想郷アナスタシアへと運ぶであろう -----

神が降りたジュジュが口にしたのは、プラトー教のお馴染みの一節であった。

「な、何を言い出すかと思えば、プラトーのお決まりのセリフじゃないか!
神はやはりこの私が『鳥』であることを証明してくれたのだ!」

青年は拍子抜けしたように、安心しきった声で言った。
しかし、その神の言葉には続きがあった。

----- ただし、鳥は決して自らを鳥と名乗らない。偽りの鳥があらわれたとき、
信じる者は大きな犠牲を支払うことになるだろう -----

ジュジュの口から出たのは、青年の主張を真っ向から否定するものだったのだ。

「う、嘘だ!みんな騙されるな!この小便小娘は自分で嘘をついているだけだ!」

しかし教会の十字架を背に宙に浮かび上がり、神が降りた証の金色に変化した瞳を
たたえた神々しいジュジュの姿を見れば、立場が逆転したのは明らかだった。

84:あ名
07/08/05 21:27:39 P6sw6zVj
(エピローグ)

・・・そして少しの沈黙の後、青年は信者たちから袋叩きの目にあった。

これだけの説得力のある神のお告げを聞いたからには、人々は皆ジュジュを信じ、
ジュジュがルナーを続けることを、信者たちのほうからお願いすることになった。

後に分かったことだが、『鳥』を名乗った青年は、各地で人々を騙しては金品を
騙し取る、有名な詐欺師であったということだ。

こうしてシュギ村は神のお告げにより、詐欺師に騙されることを免れたのだった。





85:あ名
07/08/05 21:47:08 P6sw6zVj
投下してからなんとなく後悔し始めた あ名です。
思いつきだけで書くと、やっぱりうまくいきませんね・・・

>>73さん、ニケククじゃなくてすみません。
>>66-67さん、ご期待に添えられるものではなかったかもしれませんが
「最初だからハードルが低い」ということで許してください。

それでは失礼いたします。

86:名無しさん@ピンキー
07/08/06 00:00:24 CuEMnaDC
ええ話や…三角倒立のかいがあっ(ry

87:名無しさん@ピンキー
07/08/06 23:56:26 Le/Xh1rs
乙。
次はニケククでもククリ単独でも頼むよ。


88:名無しさん@ピンキー
07/08/09 19:29:23 GECdGETf
>>87
ニケ単独は?

89:名無しさん@ピンキー
07/08/10 00:09:56 UeghEmDb
>>88
アリだろ

90:名無しさん@ピンキー
07/08/11 12:10:42 b0rwCDxn
ククリクリクリクリトリs

91:名無しさん@ピンキー
07/08/12 19:14:12 1ZetdkLK
さあ次の作者は今この板に居る君だ!

92:名無しさん@ピンキー
07/08/12 19:53:08 p8pH7XMm
このスレ的に言うと「勇者様」?

93:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:50:03 d17FFwnP
俺が書き込まないとこのスレ消えてなくなる気がした

94:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:54:43 FLEpBCzo
大丈夫、俺が毎日見てるから。

95:名無しさん@ピンキー
07/08/15 12:24:46 dMTDoSj+
大丈夫。俺も毎日三角倒立で見てるから

96:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:20:37 gF/F0ROx
俺も(ry

97:名無しさん@ピンキー
07/08/18 17:57:58 dtlqA9mw
俺と94と95しか居ないことが発覚した

98:名無しさん@ピンキー
07/08/18 18:34:46 cjC5S3E7
>>97
一応わしもいますぞ

99:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:33:21 lNoWBqAI
あと少しで100ですね~

100:名無しさん@ピンキー
07/08/18 23:40:20 ywmamOtO
100げと?

101:名無しさん@ピンキー
07/08/19 00:08:46 C/4kt1sy
>>100
そうみたいですね~

102:名無しさん@ピンキー
07/08/19 15:25:37 YR+Sku1r
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる

103:雄獣厨
07/08/19 22:22:24 XtwN9X6W
            (⌒_,,_⌒)
           (=゚皿゚= ) 「くくり」を使って短文を作りなさい
          /    \   
          ||  ||      
          ||  ||
     __ //_ //___
    /  //  //      /
   /    ̄     ̄      //
   || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||  ||
   || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||  ||
   ||    教卓         ||  ||
   ||                ||

104:名無しさん@ピンキー
07/08/19 22:42:32 JC92hNKm
う~ん・・・・・
ミルク栗まんじゅう!
(みる くくり まんじゅう)
・・・・・・・短文じゃねぇな

105:名無しさん@ピンキー
07/08/20 14:03:54 cHFwfy9v
そくくりあ
(即クリア)

106:名無しさん@ピンキー
07/08/21 03:38:18 UYlbbMYk
文句、繰り返す。
(もんくくりかえす)

107:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:33:58 IDOR9sNq
このスレは1001でしめくくりになる

108:名無しさん@ピンキー
07/08/24 01:21:12 F8CNUaAH
この話題はいつ締め くくり されるのだろうか


109:名無しさん@ピンキー
07/08/25 15:06:30 eFqUssqO
すごく…クリリンです…

110:名無しさん@ピンキー
07/08/25 21:01:44 AQY7hFt8
このまま短文作りで1000までいったら悪夢だなw


111:名無しさん@ピンキー
07/08/26 10:51:44 YAoltdqg
そこまで長く繰り返されるとそれはそれで

112:名無しさん@ピンキー
07/08/26 19:35:19 rH1/Bce4
>>111
さりげなく「ククリ」登場でワロタ

113:名無しさん@ピンキー
07/08/27 05:49:21 rmJeigiB
ククリと言えばそんな名前の刀があったよね
正確にはクックリ刀

114:名無しさん@ピンキー
07/08/27 10:02:18 LmxNonxA
焼く栗
(やくくり)

115:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:13:56 1bCyiSMB
炊く?栗ご飯(会話の時のような口調で)

116:名無しさん@ピンキー
07/08/31 23:00:40 XJglmrdC
何だか書き込みをためらわれるような雰囲気になってしまったことをお詫び申上げます。


117:雄獣厨
07/09/02 20:08:50 sbCrC+hM
ちょっとした思い付きで書きたくなってたまらなくなった。スマソ。


フルサ国の昼下がり。姫・クリリスは退屈していた。
以前2人の勇者達が自分を救い出しこの国から去ったその後、
家庭教師、食事、村の民に戯れることに国王から許されないなど
普段の王家生活と変わらぬ毎日を過ごしていたからだ。
あ~ぁ、どうしてママったら嫌いだって言ってるのに無理矢理ニンジン食べさせようとするのかしら?
ニンジンやピーマンくらい食べなくったって生きていけるじゃない。
勉強しろ部屋片付けろってうるさいし、こんなのだったら、まだ前のようなことのほうがマシだったわ。
だって、毎日こんな口うるさい毎日に突然ドキドキスリルのあることが起こったんですもの。
またあんな風にスリルがあって楽しいことはないのかしら…
クリリスは窓に肘を付きため息をつきながら外の景色を見ていたとき、ふと脳裏に何かよぎった。
そうだ、家出しちゃおう!そうすればいつもママにうるさく言われることもないし
とびっきり自由にどこでもいけるわ!うん、きっとあの勇者たちみたいな楽しい自由な旅よ!
物事にそうだと思ったら、すぐさまにはに支度をしないクリリス姫ではなかった。
部屋に何棹とも並べてあるタンスの一つをあけ、がさがさとお気に入りの服を手探りで荒らし始めた。

118:名無しさん@ピンキー
07/09/02 22:28:43 LTiygs9t
>>117
おぉ!!期待

119:名無しさん@ピンキー
07/09/02 23:24:15 viQOC4E4
>>117
すっごい期待してますよ!


120:名無しさん@ピンキー
07/09/04 21:37:40 Uhbjehq3
クリトリスかと思った…

121:名無しさん@ピンキー
07/09/05 04:20:26 M598l+cp
小さそうだ

122:名無しさん@ピンキー
07/09/06 11:12:43 yqXhwUz8
んで、>>117の続きマダー?

123:雄獣厨
07/09/06 18:38:54 MhlG7YXf
お気に入りのドレス、人形、漫画、お菓子など、トランクにぎゅうぎゅうに詰め込むと
あらかじめ用意しておいたフック付きロープを手頃な物に引っ掛け窓から垂らす。
クリリスは右手でロープを掴み、左手でトランクを持ちするすると落ちないように
足で壁に付け後退するように下りていった。
「よし、脱出成功!これで退屈な毎日とはさよならだわ。さてと、これからどこをどう行こうかしら」
しかしこの勇者などの冒険者のように自由奔放だが危険と隣り合わせな旅が
いかに恐ろしいものか、知る由もないクリリスであった。

そしてそれは城を出てから小一時間後に的中した。
「はぁ、なんだか疲れちゃったわ」
いつもは軽食を運びに執事がティータイムにお茶とおやつを持ってくる時間だ。
しかし今は、見知らぬ城の外。こんなフィールドには小鳥しかいない。
クリリスは突然の思いつきで行動したことに少し後悔し始めた。
しかし、クリリスはふとその景色を振り返る。なぜかその道はいつしか見覚えのある道だった。
頭の中で記憶を辿るり、思い出した。二人の勇者が自分を城に連れ戻した帰路だ。
そういえばその前に何か楽しいものがあったような気がする…。そうだ、あの洞窟!!
クリリスは記憶を頼りに、来たことのある道を歩き、やがてたどり着いた洞穴へ入っていく。
そこにあったのは黴臭いジメジメした通路とは全く似合わないほどの可愛らしいドアがあった。

すんません、そろそろ次で限界です…orz

124:名無しさん@ピンキー
07/09/06 21:03:05 yqXhwUz8
おお!

125:名無しさん@ピンキー
07/09/09 03:07:22 uxxZ/pXj
がんばって~応援してるよ!

126:名無しさん@ピンキー
07/09/13 17:32:18 ZdxIB5iI
見てくだされ~
これぞ珍しいキタキタ保守DE・SU・ZO~

127:名無しさん@ピンキー
07/09/17 20:32:02 WtU5CcW3
がんがれ~

128:名無しさん@ピンキー
07/09/20 00:13:56 4AV6dJx+
ほっしゅ♪

129:名無しさん@ピンキー
07/09/23 09:17:57 V2sTiZSb
hosyudesuzo~

130:名無しさん@ピンキー
07/09/25 14:00:09 28DfMQAA
ほしゅ

131:名無しさん@ピンキー
07/09/25 17:12:32 vgj/1r5j
補修?のんのん保守。

132:名無しさん@ピンキー
07/09/27 14:58:16 ltJhXn4e
この勢いのなさを見ていると、「次に来たら圧縮で消えてました」ってのがありそうで怖い。

133:名無しさん@ピンキー
07/09/27 22:15:56 5e0CVVmr
がんがれ。とにかくがんがれ

134:名無しさん@ピンキー
07/09/27 23:51:06 wNO/XEEN
SS置き場見たけど、ニケククは経験済みがデフォ?

135:名無しさん@ピンキー
07/09/28 08:13:29 ui+OYKC1
とりあえず保守wktk☆

136:雄獣厨
07/10/01 10:06:25 QMPCRsz8
そんなおかしなギャップを気にしないクリリスではなかった。
ドアを開けるとそこには白いレンガの壁にファンシーなグッズと飾り、
そして漫画、ぬいぐるみなどが山のようにばら撒かれている部屋があった。
何だか無性に懐かしい部屋だ。その部屋にも一瞬クモのような人形のようなものが
脳裏から残照をよぎり何もかも懐かしくて切ないような気がした。しかし…
「…やっぱりここにしようっと!!」
そんな切ない思いはそう長く続くことはなく、クリリスは部屋にあったソファーに横になり少し休むことにした。
小腹が空いたら、手持ちのお菓子とその隣の部屋にあった食料庫から食材を取り出し
小規模な流し台で簡単な料理を作ってつまみながらそこにあった漫画を読む。


間空けてスマソ。てかクリリス知ってる人いるかなぁ…orz

137:名無しさん@ピンキー
07/10/02 01:20:42 fPZxk4ht
クリリスってあのアニメに出てた奴でしょう?
とりあえずwktk & 保守

138:611
07/10/03 01:28:50 mylZWWWz
前スレの611です。話はできたけど
雄獣厨さんの話の途中なので
投下するのは待ってたほうがいいのかな?とりあえず待ちます

139:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/03 01:31:33 mylZWWWz
上げてしまった・・・スマンorz

140:雄獣厨
07/10/03 17:31:15 0HCaeGvC
>>138
はじめまして。
私のはかなり時間がかかりそうなので先にどうぞです。
こちらこそご迷惑お詫びします。orz

141:名無しさん@ピンキー
07/10/08 03:05:01 NfptU5RR
なんという放置プレイ

142:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:03:19 KjZ231dQ
>>140
それではお先に投下します。
といってもまだ途中までしか書き上げてないけど

前スレに書いた話の続きです。
前スレ知らない方にすごく簡単に説明すると
ククリはひょんなことから野外露出するはめになってしまい
そのために恥ずかしいことの中に快感があることを知ってしまった。
このことを前提に読んでいただけるとありがたいです。

143:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:04:55 KjZ231dQ
 旅の途中、森の中で一息つく金髪の少年と
亜麻色の髪をした三つ編みの少女。
 以前あったエッチなできごとは
まるで無かったかのように旅を続けている。 
ただ、少女のローブの内側を除いては・・・

「よし、じゃそろそろ行こうか。」
「うん、勇者様。」
そういって腰掛けていたキノコから立ち上がるククリ。
「あ~、やだ~も~。」
おしりに薄黄色いキノコの胞子のようなものがついてしまい、
しかたなくパンパンと手で払いのける。

 しばらくして森を抜け、草原になり
遠くに目的地の町が見え始めた頃
(ビタビタビタッ)
(ん?何の音だ?)
そう思い後ろを振り向いたニケの目に
信じられない光景が映る。

144:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:05:26 KjZ231dQ
「あっ・・・あっ・・・あ~」
 そこにはローブの下から水を滴らせるククリの姿。
裾につかないようにローブを膝上まで持ち上げ、
そこから見える白いすねには
股から垂れてきた幾筋かの液体の跡が見える。
 滴る尿はじわじわと道を濡らし
丸く湿った茶色い円ができる。

 なんとも言えない空気が漂う中
尿が滴る音がしなくなったの確認したかのように
ニケが口を開く。
「我慢してるんだったら言ってくれれば・・・」
「違うの、我慢してたとかじゃなくて
 ・・・その、突然出ちゃったの」
そういうとまたポタポタッと数滴尿がたれ
「ほら、もれちゃうでしょ・・・あっ」

 ふと我に返るククリ。
勇者の前でお漏らししてしまった客観的なことに気がつき
恥ずかしさで頬を真っ赤にそめる。 
 その姿を見てニケも事の大きさに気がつき
なんとも味の悪い空気が流れる。
「とりあえず、町でお医者さんに診てもらおうよ」

145:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:06:34 KjZ231dQ
 ついた町の病院にて。
「ああ~それはね、森の途中で
 笠が茶色と黒のキノコにさわったでしょ?」
「はい、上に座ってました」
「あのキノコは動物に食べられないようにねぇ
 粘膜を麻痺させる胞子を撒くんですよ。
 おしっこが漏れちゃうのはそれが原因ですね」
「それで、あの~早く治したいんですけど
 どうしたらいいですか?」
「とにかく中に入った胞子を出すこと。
 おしっこたくさんするとそのうち直りますよ」
「あの、普段もらさないようにするにはどうしたら・・・」
「1時間おきぐらいにトイレにいくことですね。
 眠ってる時はおむつでいてください」
「えっ、おむつですか・・・恥ずかしいなぁ」
「おむつしない方法もありますよ」
そう言うと管のような器具を取り出し
「このカテーテルという管を尿道に通して・・・」
「おむつで大丈夫ですっ!」

146:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:07:55 KjZ231dQ
 それでもおむつを買ったりするのは恥ずかしいので
宿屋で厚手のタオルを借りることにしたククリ。
寝巻きの下がタオルで膨らんでいる姿はちょっと恥ずかしい。
その日の夜。
「そういえば勇者様あとでお医者さんに
 呼ばれてたけど、あれなんだったの?」
「えっ・・・え~と
 ま、もしもの時は気をつけろって感じの
 ちょっとした説明だよ」
「ふ~ん、そうなんだ~」

 だが、そのちょっとした説明が
ニケの言いにくかった疑問を口にすることになってしまう。
「なぁ、ククリ。なんであの時、
 パンツ履いてなかったんだ?」

(あっ、やっぱり気付かれてる)
「それは、その、あの、今日は暑かったでしょ?」
「え、そんなに暑かったかなぁ?」
「とにかく暑いときは汗かいちゃうでしょ。
 それで背中の汗がパンツにたまっちゃうのが 嫌だったの。」
「ふ~ん、そっか~。てっきりククリが
 変な趣味に目覚めたのかと思っちゃたよ」
「も~、何考えてんのよ~!」
ケラケラと笑うニケと顔を赤くして怒るククリ。
「じゃ、おやすみ~」
「うん、おやすみ~」
ふっとロウソクの明かりを消し寝入る二人。

(ホントは勇者様の言う通りなんだけどね)

ニケが寝息を立て始めたのを確認して
そっとタオルの中に手をいれ
もうひとつの変な趣味を始めてしまう。

147:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:10:40 KjZ231dQ
 股間の気持ち悪さで目が覚めるククリ。
窓の外はまだ薄暗く、隣のベッドのニケは熟睡している。
(今のうちに洗って着替えちゃおっと)
 さすがにおしっこを含んだままのタオルを
そのまま返すわけにもいかないし、
股間を洗うためにも洗面所に向かうククリ。

(着替え持ってくるの忘れちゃった)
しかたなく洗面所で寝巻きの下を脱ぎ
湿らせた股間を丸出しでタオルを洗い始める。
(こんな姿見られたら・・・)
洗面台の目の前の鏡には上だけ着ている自分の姿。
もし他人に見つかれば、おねしょしたんだとすぐにばれてしまう。
そんな想像が少しづつ体が火照らしていく。

(あ~~~・・・)
洗ったタオルでもらした場所をぬぐう。
火照った体に、冷えたタオルが気持ちいい。
自然とタオルを持たない方の手が上着のすその下から
ツンッとたった乳首へ伸びていく。

148:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:14:11 KjZ231dQ
(そういえば、頻繁におしっこしなきゃいけないんだっけ)
その考えが、ククリに間違った洗面台の使い方をさせる。
石でできた洗面台の上にのぼりしゃがんでそっと股を開く。
目の前の鏡に卑猥な自分のアソコが映る。
洗面所にハァハァという自分の吐息だけが聞こえる。

(なんか・・・熱い・・・)
パサッと床に上着が落とされる。
目の前の鏡には一糸まとわずしゃがんだ自分の姿。
自分の真っ赤な顔に恥ずかしくなり視線を落とすと
そこには頬と同じくらいに赤なっている
充血してちょっと大きくなったアソコの突起が見える。
もし見つかれば、もう言い訳が聞かない。
だがもうそんなことはどうでも良くなり
ただ快感を求めるためだけに股間に力を入れる。

(き、気持ち・・・いい~~~!!!)
勢いよくシャーッと音が響く。
鏡の中にはこんな所でこんないけない行為を晒している
恥ずかしく情けない自分の姿。
そんな姿と声を出せないもどかしさが快感を増幅させる。

(まだ、熱いよ~・・・)
行為を終え、快感の余韻に浸る。
ボーッとして何も考えられない。
とりあえず部屋に戻らなきゃ。
洗面台に水を流しておしっこを流し、
スリッパを履いて自分達の部屋へ向かう。

149:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/09 21:21:34 KjZ231dQ
続きはできるだけ近いうちに
書き上げてからまた投下します。

150:名無しさん@ピンキー
07/10/09 21:51:12 N63kq/Lm
これは期待。
>「おむつで大丈夫ですっ!」 辺りで「ただし魔法は尻から出る」を思い出してちょっとワロタw

151:名無しさん@ピンキー
07/10/11 02:09:23 bjELkCln
二人は経験済みですか?

152:名無しさん@ピンキー
07/10/11 04:21:06 cnhnoaxs
Bまで

153:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/14 00:33:19 fwCpFTEG
>>151
それは、これからですよ。ムフフ

時間が無くてなかなか書き上げられませんが
できたところまで投下します。

154:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/14 00:35:54 fwCpFTEG
(んあ~・・・)
目を覚ますと、窓からはは夜明け前の薄明るい白い光が見える。
(あれ?ククリがいないなぁ。ま、いいか)
隣のベッドにククリがいないことを確認して
もう一眠りするために、ゴロッと横になり布団をかぶる。
 しばらくすると廊下から人が歩くスリッパの音が聞こえ
カチャッとドアノブが開き、そっとドアを閉める音がする。
(ククリが戻ってきたのか)
そう思いそっと目を開ける。
 
(!!!・・・・・)
 首にタオルをかけ、畳まれた寝巻きを
抱きかかえるように持っている姿が見える。
起きている事がばれない様に、薄目にして息を潜める。
 ベッドに近づくにつれて、窓から挿す淡い光が
スッリパを履いた足、太もも、生えていない割れ目、
寝巻きを抱きかかえる両腕、膨らみかけの胸、
そして少し赤らんだ顔を順々に照らしていく。
 ベッドの横まで来ると、タオルと寝巻きをそっと置き
ベッドの上に四つん這いで上がりヨチヨチと前へ進む。
つぼみのようなお尻の穴と白い光と混ざり
程よく薄紅色に染まったアソコが見える。
 3、4歩進んだところで膝立ちになり
前に垂れた長い髪の毛をパッと両手で後ろに掻き揚げる。
一瞬、透き通るような白いきれいな背中を晒す。
 いつものローブを身につけ、もう一度ローブの中から
髪を両手で掻き揚げるように外に出す。
そのまま寝転び布団をかぶってそっと床につく。

155:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/14 00:36:45 fwCpFTEG
「勇者様~、もう朝だよ~。ねぇ勇者様~」
 ハッと気付き目を開けると、
そこには髪を三つ網にしたいつものククリの姿が。
「あ・・・おはよ~」
(あれ・・・夢だったのかなぁ)

「どうしちゃたの?何か考えちゃって」
「いや~・・・なんでもない。(ん!)」
 前かがみになって勇者の顔をのぞいていたため
少し前に垂れたローブの襟元から
ニケの視線にククリのカワイイ乳首が入ってしまう。

「じ、じゃあ、準備しよっか」
あわてて目を逸らし、着替え始めるニケ。
(あれ夢じゃなかったんだぁ・・・あ、やば)
ヒヤッとした感じに気付きそっとパンツの中に手を入れると
そこにはネバッとした感触が。

156:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/14 00:39:50 fwCpFTEG
 次の目的地へ向かうために、町を後にする二人。
「ククリ、何やってんだ?」
「これなら突然出ちゃっても汚れないでしょ」
ローブの裾を上げるために裾の端の方を結び
右腰の下のあたりに結び目を作る。
裾は膝上10センチくらいまで上がり
右腰の結び目の方はもう少しでももと腰の境目まで見えそうだ。
「その~、言いにくいんだけど」
「何?勇者様」
「パンツは履いて・・・」
「だって~仕方が無いでしょ」
顔を赤らめ視線をはずし、まるでアソコを隠すかのように
ローブの裾を下げるように押さえる。
「じゃあ見えちゃわないように前歩かないとな。
 よし、行こうか」
そう言って、なんだかぎこちなく前を歩き始めるニケ。
頭の中には朝の出来事が思い出される。
(あ~、もぉ~見てぇぇぇ~!)

157:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/14 00:43:08 fwCpFTEG
投下しようと思ったら
いきなり人大杉になっててちょっとあせった

また近いうちに書いて投下します

158:名無しさん@ピンキー
07/10/14 09:50:04 +n/xwikS
続きwktk

159:名無しさん@ピンキー
07/10/17 17:09:38 DC7EbVOv
期待

160:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/18 22:48:04 LiripsE6
ワクテカしてくれる方までいるのはうれしいかぎりです。

なかなかまとまった時間が取れないので
小出しになっちゃいますがとりあえずできた分投下します。

161:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/18 22:49:49 LiripsE6
(でも、もっと・・・見てほしい)
 見られるのは恥ずかしい。
だが勇者に見られることを想像する自分がいる。
ローブの裾を押さえる指がそっとローブの中に伸びる。

(気持ち・・いい・・)
 前を行く勇者に気付かれないように
優しくさする様にアソコを撫ぜる。
もし、後ろを振り向かれたらという思いが
よりいっそう興奮を駆り立てる。

(んんっ!・・・あっ)
 少しイキそうになり、
思わず杖を落としてカランッと音を立ててしまう。
その音がニケをこちらに振り向かせる。
(あっ、落としちゃった)
まるで悪戯が親に見つかりそうになった子供のように
ちょっと慌てて杖を拾おうとする。

162:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/18 22:51:52 LiripsE6
(く、く、くぉぉぉ!!)
 ニケの目に杖を拾うククリの姿が飛び込む。
斜め後ろに落とした杖を少し前かがみになり
腕を伸ばして取ろうとするその格好は
ローブをほんの少し上に持ち上げてしまう。
 持ち上げられたローブは白くふくよかな
ククリのお尻の下の方を、一瞬、露出させる。
立っている角度が違えば
ギリギリでアソコも見えてしまいそうだ。

 杖を手にしたククリもそのことに気がつき
ハッとした表情でローブの後ろを隠すように押し下げる。
それを見たことを悟られないように、急いで前を向き直すが、
「・・・・・見た?」
「・・・えっ?な、な、何のことかな?あはは~」
振り返り生返事をしてごまかそうとするが
明らかにごまかしきれていない雰囲気があたりを包む。
「ま、いいから、いこいこ」
まるで今のことが無かったかのように再び前を歩き始める。

(まさか・・・まさかなぁ~。でも)
 歩くニケの脳裏に昨日ククリを診た
医者に言われた説明が思い出される。
そしてその内容が、ニケの股間に不穏な動きを生み始めてしまう。

163:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/18 22:59:41 LiripsE6
次回か次々回ぐらいの書き込みで終わりまで投下する予定でいます。
これから山場に入るつもりです。
ではまた近いうちにまとめて投下します。

164:名無しさん@ピンキー
07/10/18 23:38:29 P75EJsV1
いいところでwww
これは神の予感。

165:名無しさん@ピンキー
07/10/22 22:16:48 V6R0YVLl
ほっしゅッシュ

166:名無しさん@ピンキー
07/10/25 06:03:00 vDB6Ug65
今、携帯からだと前スレが見れるが、神作品が多数あるな。
保管庫に保管されないかな。

167:名無しさん@ピンキー
07/10/25 10:33:21 xlmgzAQ0
ここで頼めばいいのかな?
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

168:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/27 00:32:16 Qxm0fq8T
前回から1週間も空けてしまったorz

次回の書き込みで最後まで投下する予定です。

169:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/27 00:33:57 Qxm0fq8T
 いろんな思惑が巡る中、目の前に川が現れる。
橋は無いが、地図とそれまで来た道の関係から
表面に所々顔を出している石の上を飛んで渡るようだ。
「杖、オレが持つよ」
「うん・・・ありがと」
 まださっきのことを気にしているらしく
少しうつむきながらそっと杖を渡す。

 先にピョンピョンと身軽に向こう岸まで渡り
それを待っていたかのようにククリが川を渡り始める。
裾がめくれないように片手で前を押さえるが
離れた石にそっと足を伸ばす度に
スッと裾が持ち上がり白い太ももをチラつかせる。
 川の中央あたりで、周りの石よりも背が高く
飛ばないと渡れない場所にさしかかる。
ククリがそっと、こちらを見つめる
(あ、見えちゃうとアレだもんね)
その意図を汲み取りそっとククリに対して背を向ける。
頭の中には飛んだ時にギリギリまでローブが持ち上がる
ククリの姿が自然に想像され、さっき以上に股間を硬くさせる。
 しかしその想像以上のものが
次の瞬間、ニケの目に飛び込んできてしまう。

170:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/27 00:35:27 Qxm0fq8T
「あっあっ、落ちちゃうー!」
叫び声にハッと振り向くとバランスを崩しかけ、
必死に落ちないようにするククリの姿が見える。

「上の、上にある木の枝に掴まるんだ!・・・あ」
 ニケの声に反射的に頭の上のほうにある枝を両手で掴む。
落ちる心配もなくなりホッとするのもつかの間、
なんとなく異変を感じ視線をゆっくり自分の足元に下ろす。
(あ~~~ん、どうしよ~~~~~!)
体を後ろに反った状態で上にある枝を掴んだために
ローブの裾がへその下辺りまで持ち上がってしまう。
そっと視線を上げると向こう岸で呆然とこちらを見つめるニケ。
 なんとか割れ目を隠したいが手を離す事はできないし、
ちょっとでも動くと川に落ちてしまいそうだ。
だからと言って助けを呼べば
大好きな人に間近で恥ずかしい場所を見られてしまう。
(そうだ、こうしてっと)
 体をひねりなんとかニケの視線にからアソコを隠そうとするが
(あ、これだとおしりが、あっあっダメ~!)
 ついにバランスを崩してしまい枝から手が離れてしまう。

「勇者様~助けて~!」

171:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/27 00:38:06 Qxm0fq8T
「あっ、危ない!」
 必死に片方の足を少し離れた隣の岩場に伸ばし、
両手を今来た後ろの足場だった石に
頭を倒立するようにしてしがみつく。
 見てくれと言わんばかりに天日に晒される肛門とアソコ。
今朝見た淡い朝の光の中にあったモノとは違い
太陽の光が照らすククリの大切な場所は
下の川を泳ぐ魚の新鮮な赤身のように引き締まっていてみずみずしい。
 
「今いくから!」
「はやく・・・あ~~~」
 足のある位置が高いせいで、消え入りそうなあ~という声と共に
ローブが頭のほうにスルスルと落ちてきてしまう。
背中と足で影になってしまってはいるが
川面から反射する光がちらちらとかわいい乳首と
恥じらいに耐えようとする赤い顔を写す。

「はやく・・・ダメ落ちそう」
「すぐいくから、もっと力を入れるんだ!」
 あと3歩ぐらいの所まで来たニケの言葉が
更なる悲劇を生んでしまう。

172:611 ◆LlbyCslnPI
07/10/27 00:40:04 Qxm0fq8T
(・・・出ちゃった・・・)
 足の間からこちらに近づいてくる
逆さまに見える勇者の姿を裂くかのように
シャーッと薄黄色い一本の筋が流れ落ちる。
 今朝、宿屋の洗面台でしていたことが思い出される。
おしっこをする時にパクッと開いている尿道。
そしてそこから泉のように流れるおしっこ。
そんな自分だけしか知りえないはずだった卑猥な姿を 
今、勇者の目の前の実演してしまっている。

(もっと・・・見て・・・)
 止めようと思えば止められそうだが
出すことの気持ち良さがそんな思考すら
思い浮かべることを許さない。
そして出せば出すほど、見られれば見られるほど
その快感が高まっていく。幸か不幸か出される尿のせいで
ニケは近付くに近付けなくただじっと見つめることしかできない。
その位置関係がよりいっそうククリの気持ちを高揚させる。

(もう・・・ダメ)
 おしっこを絞り切る様に出し尽くした体は
もう自分の体の重みを支えることもできず、
突っ張っていた膝は折れ、横たわるように水面に近付いていく。

173:名無しさん@ピンキー
07/10/28 00:46:05 ksNl5ls/
リアルタイムktkr

174:名無しさん@ピンキー
07/11/02 03:50:57 4S4W8Qla
妖精村殺人事件③
~そして誰もいなくなった~

175:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 02:49:53 W6YRAPT+
また1週間も空けてしまった・・・

長らくお待たせしましたが、今回で最後まで投下します。

176:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 02:51:31 W6YRAPT+
「なぁ・・・ククリ・・・」
「うっ・・・うっ・・・いや・・・」
 森の中にうずくまるククリの嗚咽が聞こえる中、
それを打ち消そうとニケが困った顔で声をかける。
川に落ちてすぐにニケが引っ張り上げたが
びしょ濡れになってしまったローブは
発達しかけのククリの体に張り付きそのラインを強調させる。
 ニケが次の言葉をかけかねていると 
泣き顔のまますくっと立ち上がり突然森の奥へと走り出していく。
「おい、どこ行くんだよ」
少し追いかけ後ろからぐっと腕を掴む。

「いやっ!離して!こないで!」
「そんなこと言ったって」
「だって、あんな姿で・・・絶対私のこと嫌ってるでしょ!」
「そんなことないよ」
「それに・・・」
「それに?」
「ローブの下に何も付けない変態だって思ってr、いや!んっ!・・・」
無理やりククリの体を抱き寄せ
ぶちまけるククリの思いを吸い込むかのように
ククリの口を自分の口で無理やり塞ぐ。

177:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 02:53:14 W6YRAPT+
(そろそろ、いいかな)
最初は抵抗するそぶりさえ見せたが
それも無くなり、落ち着き表情がトロッとしたのを見計らって
ニケがしゃべり始める。
「あのさぁ、昨日お医者さんから聞いたんだ。
 あのキノコは座ったぐらいじゃこうならないって。
 胞子を触った手で直接触らないと・・・」
「やめて、恥ずかしいっ!」
ニケの腕の中で悶える様に顔を背ける
「それに、今朝前かがみになった時に
 ローブの下に何も付けてないのも見えて知ってたし」
「・・・私のこと嫌いじゃない?」
うつむく顔から上目遣いでニケのほうを見つめる。

「オレ、戦闘の時に失敗したりダメな所あるけど
 いつもオレの傍にククリは居てくれるだろ」
「うん」
「それと同じ。ダメな所も含めて、ククリのことが好きなんだよ」
おもむろにじっとククリの目を見つめる。

「だから、今までこうして一緒に旅をしてきたんじゃないか」
さっきとは違う種類の涙がククリの頬を伝う。

178:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 02:59:09 W6YRAPT+
「・・・うれしい」
とどまることなく涙があふれ続ける。
抱きかかえるニケの体と心が
水に濡れたククリの冷えた体と心を温める。
「あ、このままだと勇者様も湿っちゃう」
濡れたローブを気にしてそっと体を離す。
「いいよ、気にしなくたって。それに寒いだろ?」
「う~ん、でも~」
「じゃこうしようよ」

「キャッ・・・あ~んエッチ~」
ついに心に火が点いてしまったニケ。
ローブの裾に両手をかけて剥ぎ取るようにローブを脱がす。
一度バンザイしたククリの両腕は
ふくらみかけの胸をサッと隠し、
アソコを見られないように少し前かがみの状態で後ろを向く。
背中とお尻についた水滴がアクセサリーのようにきらめく。
「こうすれば濡れないし、さっきより温かいだろ」
恥らうククリを後ろからそっと抱きかかえる。

「あ~そんなことしたらダメだよ~」
抱きついたニケの両手が
ククリの両腕の中に隠されている胸に侵入する。
「そこは、つまんじゃ・・・ふうんっ」
胸をさする手がチョコンと勃った乳首を探り当て
軽く捻じるよう何度もつまんだ指先をこすりつける。

179:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 03:02:45 W6YRAPT+
「はぁ・・そこも・・・ふぅ~ん!」
胸を弄る片方の手が、体をゆっくり這いながら
ククリの秘所へと伸びる。
ツンと充血したクリトリスを指で転がし
更にその少し奥から分泌されてくる液が
クチュクチュといやらしい音をたてる。

「私だけ・・・裸で・・・恥ずかしいよぉ」
「・・・わかったよ」
すっとまとわり付く手がほどかれ
パサリと地面に何か落ちる音がする瞬間
また後ろからガバリと腕が巻きつく。
さっきまでまさぐる手と腕からしかしなかった
肌の感触を体の後ろでも感じる。温かい。

「バカ~・・・あ、そんなに擦り付けないで。きゃっ」
 下半身の硬いものをお尻に押し付け
強引に足も絡めようとするが
その行為がククリを仰向けに地面に転ばせてしまう。
「もう、我慢できないよ」

(大きい・・・)
ククリの目の前にはサンダルだけ身に着けた
引き締まったニケの肉体が現れる。
その股間からは、いきり立ち
脈を打つたびに震えるニケの肉棒が見える。
獣のように息が荒い。
「いくよ、ククリ」
「あっ、まって。ゆっくりし・・・んんっ」

180:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 03:10:23 W6YRAPT+
(すごいっ、絞まる!)
「あ、痛い、もっと優しく・・・」
観念したかのように、顎の下あたりで両手を軽く握り
いまからされることから目を避けるように顔を横へ向け、そっと股を開く。
優しくククリのわき腹を両手で掴み
待ち受けんばかりに濡れた鮭肉色のククリの秘穴に下半身を突き立てる。
ククリの秘所がニケの肉棒をくわえ込んでいくように納まっていく。

「痛い、ダメ~」
「あっ、ごめん。・・・じゃあスマタでやろう」
「スマタってなんな・・はぁ~、んんっ」
ククリの痛がる声に、はっと我に返りそっとアソコから肉棒を抜く。
愛液にまみれ、いやらしく照り出される肉棒の裏を
ククリのクリトリスに押さえつけるようにして
激しく腰を前後に揺らす。

「はぁ、痛く・・ないだろ?」
「気持ちいい・・・もっと、あっ、ああっ」
森の中に二人の激しい吐息と潤滑液がこすれあう音が響く。

「んっん~っ、いく~っ」
「オレも、もう我慢が・・・」
「ふ、ふんんっ!」
「ううっ!」
ビクンとククリの体が跳ね上がるように動き
ニケから放出される白い飛沫がその体を汚す。
その汚れを気にすることなく覆いかぶさるようにククリを抱きしめる。

181:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 03:12:33 W6YRAPT+
「・・・幸せ」
余韻に浸り抱きしめあう二人の耳に
さっきまで気にならなかった川の流れる音と
木々が風でざわめく音が聞こえ始める。
「痛くしちゃって、ごめんな」
「いいの気にしないで。それに・・・」
「それに?」
恥ずかしそうに目をそむけるククリ
「ちょっとづつ、慣らしていけば・・・」
「・・・むふふふ~」
「いや~、えっち~」

「さてと、そろそろ体洗って、いこっか」
「うん、なんだか生臭いしね」
お互い全裸であることも気にせず
仲良く手をつないで川へ向かっていく。


魔王を倒すために一緒に旅をする二人から
一緒に旅をするために魔王を倒しにいく関係になった二人。
そんな愛し合う恋人同士の旅はこれからも続いていくのであった。

                        
                          ―完―

182:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/04 03:17:25 W6YRAPT+
駄文に長々と付き合っていただきありがとうございました。
今、最初に書き込んだ日付を確認したら
もう一ヶ月近くもたってしまっていて、なんともはやι

言い訳になりますけど文章を書き始めると
もっとこうした方がいいかな?っていう感じで
どうも推敲しすぎちゃうんですよ

また機会があったら全部完成させた状態から
一気に全部投下するようにしたいですね

183:名無しさん@ピンキー
07/11/04 03:38:59 PUhQr0uq
乙、神作品でした。>>177がくさすぎる(ギップル的な意味で)w エロもよかった。
またの機会を楽しみにしてます。・・・自分も何か書いてみようかな?w

184:611 ◆LlbyCslnPI
07/11/07 00:29:32 rDygKBIQ
>>183
ありがとうございます。
ギップルだそうかとも考えたんですけど
お笑いになっちゃうから自重しましたw

185:名無しさん@ピンキー
07/11/08 02:57:55 bhmptAP3
予告


ニケ×レイド

186:名無しさん@ピンキー
07/11/17 14:50:48 roLfhz43
そろそろ保守しておくか

187:185
07/11/18 01:35:57 i03kwp3g
あの・・・反対意見がないようなら、実行しますよ?

188:名無しさん@ピンキー
07/11/18 05:31:06 i2rZMawe
おけおけ

189:名無しさん@ピンキー
07/11/18 09:49:02 0LDnkO60
いやいや、801板でやれよ

190:名無しさん@ピンキー
07/11/18 10:28:08 esfl/RLv
>>187
投下するなとは言わんが、俺は801は特に苦手なんで、
ここに投下するなら透明あぼん指定させてもらうからコテかタイトルは必須で頼む

しかし、どうせならそういうのを嫌がる奴がいる所よりも、
むしろ大好物って奴等しかいない所でやってあげるべきでは?
まあ、向こうで受け入れてもらえれば、という前提あっての話だが

魔法陣グルグルで801
スレリンク(801板)

191:名無しさん@ピンキー
07/11/20 22:32:02 sNvgo0zn
けいかい

192:名無しさん@ピンキー
07/11/22 22:31:00 RSxHSJB1
ヒーラリヒラリラ呉

193:保守のついでに小ネタでも(1/2)
07/11/22 23:02:21 wCM3oAXx
 最近、勇者さんとククリさんの様子が変なんです。
 夜な夜な起き出したかと思うと、二人で小一時間ほどどこかに行ってしまうんです。
 そのことをジュジュさんにも話したら、顔を赤くして、
放っといてあげたほうがいいわよ、と何やら意味深なことを言われてしまいました。
 何か知っているようなんですけど、それ以上なにを聞いても頑として
教えてくれませんでした。

 ある日、ぼくはこっそり二人を尾行してみることにしました。
 物音を立てないよう気をつけながら抜け出していった二人は、テントから
少し離れた場所の茂みの中に入っていったんです。
 どうやら二人は、そこで何かをはじめたみたいです。
 暗さと茂みを覆う草のせいでよく見えなかったので、ぼくは近くの木陰に隠れて
二人の声に聞き耳を立ててみました。
 すると、ククリさんの声が聞こえてきたんです。
 やや上擦った声で「勇者様ぁ、そこぉ」だとか「気持ちいい」とか、
心なしか荒くなった息遣いが……
 次いで、勇者さんが「ここ? こっちのほうが好きなんだろ」と
意地悪をしているような、からかうような調子で言いました。
 ククリさんの声や息遣いは、勇者さんの調子に合わせて、熱く荒くなっていきます。
 俄然、興味が湧いたぼくは、二人に気付かれないようにしながら近付いてみました。
一歩一歩に神経を使って、慎重に二人のいる茂みに近付いていきます。
 そのとき、夜空を覆っていた雲がわずかに途切れ、その切れ間から月の光が
射しました。茂みの中に浮かんだ二人の影は、地面に寝そべった一人の上に、
もう一人が座っているように見えたんです。
 いったい、あの二人は何をしているんでしょうか?
 ますます掻き立てられた好奇心を抑えられなくなったぼくは、
思いきって疑問の真相をこの目で確かめてみることにしました。
 二人のいる茂みに手を突っ込んで、がさっと掻き分けました。
「ト、トマ!?」「トマくん!」
 勇者さんとククリさんが、揃ってぎょっとした顔で、突然現れたぼくを見ました。
 あの影の通りの関係で、二人は身体を重ねていたんです。
「な、何をしてるんですか?」
 我ながら間の抜けた質問だなぁ、と今になって思いますが、興奮しきっていた
このときのぼくには、これが精一杯でした。
「な、何って、なぁ?」
「み、見ての通りよ」
 二人とも揃って、照れた笑顔を浮かべています。
「見つかっちゃったし、トマにも手伝ってもらおうぜ」
「えっ?」
 勇者さんの発言に、ククリさんは顔を真っ赤にしました。
そして、ぼくのほうを恥ずかしそうに見て、
「い、いい? トマくん」
「ぼ、ぼくは構いませんけど……」
「じゃあ、来て。勇者様と一緒に、お願い」
 ぼくは誘われるままに茂みへと入ると、ククリさんの傍らに座りました。
隣にいる勇者さんの見よう見真似で、同じことをククリさんにしていきます。
ぼくの手が、指先がククリさんの肌を刺激するたびに、さっきと同じ嬌声をあげていました。

194:保守のついでに小ネタでも(2/2)
07/11/22 23:03:57 wCM3oAXx
「なかなかやるじゃん。トマ」
 ククリさんの身体に手を這わせながら、勇者さんがぼくに言いました。
「そ、そうですか? 初めてなんで、勝手がよく解らないんですが」
「なあ、ククリ。トマ、結構うまいよな?」
「う、うん。初めてだなんて信じられないくらい」
「じゃあさ、トマとオレ、どっちのが気持ちいい?」
「えっ? そ、それは……」
 勇者さんの意地悪な質問に、ククリさんは俯きながら、
「ゆ、ゆうしゃさまのほう」
「あ、当たり前ですよっ! 初心者のぼくと勇者さんを比べて、ぼくなんかに
勝ち目があるわけないじゃないですか」
 ククリさんがそう答えると確信していたように勇者さんは笑いました。
「それにオレはククリの気持ちいいとこ、もう全部知ってるしな」
 その台詞で、ぼっと火がついたように顔を真っ赤にしたククリさんは言葉を失って、
顔を伏せてしまいました。
「あれ? オレ、なんかマズイこと言った?」
「し、知らないっ!」

 それから小一時間した頃。
 ぼくたち三人はジュジュさんを残してきたテントに向かって夜道を歩いていました。
「ごめんね。トマくんにまで、あんなこと手伝わせちゃって」
「オレも、ついノリで頼んじゃったけど、悪かったよ」
「いえ、いいですよ。あのくらいのことなら、これからはいつでも言ってくださいね。
ぼくでよければ手伝いますから」
 二人が夜な夜なテントを抜け出して、いったい何をしていたのかというと、
筋肉痛で困っていたククリさんのマッサージをしていたのでした。
 踊りながら魔法陣を書く、というのは見た目よりずっと身体に疲労が溜まると
ククリさんは言っていました。
勇者さんは、そんなククリさんを思いやって、毎晩自分から申し出て、
マッサージをしてあげていたのでした。

 三人の先頭を歩いていた勇者さんが、テントの近くまできて、
「ジュジュが寝てるから、起こさないようにそっと、な」
「うん」「はい」
 ぼくたちは足音を忍ばせて、テントに向かいました。
 勇者さんがテントの入口を開けたとき、なぜかその動きが止まりました。
まるで見てはいけない何かを見たような感じで、開けた入口を閉じたんです。
 テントに入ろうとするぼくとククリさんを押し止めて、今しがた三人で
静かに入ろうと申し合わせた場所まで遠ざかってくると、
「も、もう少し散歩でもしてこようぜ」
 勇者さんが、不自然な笑顔でそう言いました。
「どうかしたんですか?」
「ジュジュちゃん、寝てたんじゃないの?」
 勇者さんは、ぼくたちの問いかけに、いいから、と言うだけで
強引にぼくたち二人を引っ張ってテントから離れていきました。
 いったい、どうしたというんでしょう?
 ぼくの知らない事は、まだまだたくさんあるみたいです。

195:名無しさん@ピンキー
07/11/24 06:06:37 2Hv+jK64
トマカワイス保守

196:名無しさん@ピンキー
07/11/26 06:22:57 eUhZTFKm
ぼうぎょ

197:611 ◆LlbyCslnPI
07/12/03 00:28:02 b54Z++IE
保守も兼ねてなんとなく考えているネタ
(書くかどうかは別)

・ククリがケムケムに脱がされて…
・両手をケガしたニケがククリにいろいろ…
・目をケガしたククリがニケにいろいろ…
・ダンジョンの中の仕掛けでビキニスタイルのククリのスカートが…
・闇のお姉さんが捕まって助かったと思ったら…

198:名無しさん@ピンキー
07/12/03 09:41:06 phBL67Ih
【勇者は何かを期待している】

199:名無しさん@ピンキー
07/12/05 10:01:03 wLL6wyql
久々にアニメ見たらビケインがかわいすぎる

200:名無しさん@ピンキー
07/12/05 19:39:09 YtR04HXy
そのときのククリちゃんは幼すぎる

201:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:05:35 zwTno0vI
ぼくにはとてもできない

202:名無しさん@ピンキー
07/12/14 16:07:38 dtvf5+zM
>>201
何をだよw

203:名無しさん@ピンキー
07/12/15 21:31:04 HHgviGFG
>>199
村人はどうしてビケインに村娘救出を求めなかったのかいまだに気になって仕方ない
普通真っ先に仙人に助けを求めるだろう。村人が仙人の存在を知らなかったのかもしれないが、
ビケインの方はは村人がモンスターに悩まされているを知っていたはずで、だったらちょろっと
アジトに殴りこんで解決してやることもできたはずた
そうなっていれば手軽においしく村娘の身代わりに触手陵辱輪姦されるビケインたんの妄想ができたというのに

204:雄獣厨
07/12/15 22:19:17 vwhay3CB
その前にビケインって女?

205:名無しさん@ピンキー
07/12/18 13:40:58 K2r4zSum
>>203
村人は「藁にもすがる思い」と言って見るからに怪しいキタキタ親父や
子供のニケとククリにまで頼みこんでおきながら、ビケインを頼りに
しなかったってことは噂程度すら知らなかったんだろうな。

ビケインのほうは魔物の存在じゃなく(ニケの?)強い力を感じてやって来て、
たまたま二人のピンチを救う形になっただけなんじゃなかったっけ?
それ以前に、光魔法の使い手で仙人とはいえビケインが魔物と戦う力を
持っていたのか疑問。
二人のピンチに攻撃魔法を使わなかったり、
光魔法を覚えたてのニケにまったく手を貸そうとしなかったり、
ビケインには攻撃魔法や戦いが苦手っぽいイメージがある。

206:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:15:47 cArWIIG2
緊急保守

207:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:55:09 IBJGE+RM
保守age

208:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:16:19 Zi6TioQ4
支援

209:名無しさん@ピンキー
07/12/30 02:38:12 JBZQC4kC
ある日、レイドが

210:名無しさん@ピンキー
07/12/30 04:39:04 dM7OWwBw
(人間で言う)かっこいい魔法しか使えなくなった

211: 【豚】 【894円】
08/01/01 21:17:07 UpscMk3k
ククリちゃんに

212:名無しさん@ピンキー
08/01/02 00:43:17 JSiK0n+1
レイープ

213:名無しさん@ピンキー
08/01/02 05:04:33 of2ULhIi
された

214:名無しさん@ピンキー
08/01/02 19:15:01 JSiK0n+1
お菓子照る

215:名無しさん@ピンキー
08/01/05 03:01:09 YVnpcRCZ
通りすがりですが保守します

いい作品ばかりなので頑張ってください

216:名無しさん@ピンキー
08/01/05 03:40:19 GZVPyszN
ニケ×レイド



書いてもいいですか?

217:名無しさん@ピンキー
08/01/05 03:53:09 Zf49r7Bn
いいえ




大いに結構です

218:名無しさん@ピンキー
08/01/05 04:14:49 AGlxAu/a
>>216
少し上のレスも読めないのか

219:215の通りすがり
08/01/05 21:08:08 YVnpcRCZ
再び通りすがりです。

「801板でやってくれ」

と、ありましたね。

220:名無しさん@ピンキー
08/01/06 06:37:38 2fKtlxHB
ニケ×レイドの801は勘弁だが、
ククリを巡っての一騎打ちでマジ決着!なんてのなら読んでみたいかな。
むしろエロなんかいらないから、その分ギャグとシリアスてんこ盛りで。

原作でニケvsレイドの最終決着がドタキャンになった分ずっと消化不良かかえてんだよね。
ある意味、魔王ギリとの戦いより恋敵との決着のほうが恋愛イベント的に
ずっと重要でおいしい見せ場満載だと思ってたんだがなぁ。
衛藤(担当編集?)はそうは思わなかったようで。

221:215の通りすがり
08/01/06 12:01:31 /Tpr20SV
またまた通りすがりです。
何か楽しくなってきたので、文句出るまで居座ります。オイッ!∑(゚Д゚;)

>>220
エロパロ板ですし、エロは要るかと思われます……。
ただ、ストーリー的に面白い物になりそうだな、って気はしますね……。

というか、小説を書いた経験のある者として、妄想を膨らませてしまったという……。

エロパロが初めての上、物書きとしてもまだまだ初心者なんですが、書いても宜しいでしょうか……?

222:名無しさん@ピンキー
08/01/06 13:29:53 2fKtlxHB
いや、全部の作品に関してエロ抜きでいいって意味じゃなくてだな。
「ニケとレイドの決着」ってのに限って言えばエロ要素なくても見たいってことで。

それとエロパロ板だからって必ずエロを入れないといけないみたいな掟はないよ。
ここの前スレにも「どちらかというとエロ無しのほうがよかったかも」
という評価を受けた作品があるくらいだし。

要らぬお節介かもしれんが書き手志望の初心者なら、
下記のスレの1にある【過去ログまとめ】に目を通しておくと勉強になるかも。


SS書きの控え室 73号室
スレリンク(eroparo板)
※現行スレは悪い意味で混沌としているので読む価値なし。むしろ読まない方がいい。

223:名無しさん@ピンキー
08/01/06 13:35:56 2fKtlxHB
肝心なことを書き忘れたけど、書きたいネタができても
わざわざ住人にお伺い立てる必要はないよ。
むしろ何も言わずに完結まで書きあげて、これから投下しますってスタイルのほうが
好まれるって意見を読み手の控え室でよく見る。
かくいう俺もそのクチだな。

書いてくれるならwktkしながら待ってるよ。

224:213の通りすがり
08/01/06 17:11:29 /Tpr20SV
>>222-223殿
このような初心者に丁寧なご説明、ありがとう御座います。

では、少し勉強してから、頑張って書いてみようかと思います。
案が固まってから、また来ます。

225:名無しさん@ピンキー
08/01/07 22:01:51 Kp1AUKZ6
ヨンヨン上昇!

226:名無しさん@ピンキー
08/01/15 23:55:22 Mjh0Uvin
ピッ ピンクボム…!オ、オレはっ…!

なっ 何するのレイド!!やめてぇ~ 勇者様助けて!

227:名無しさん@ピンキー
08/01/17 00:18:37 RZEd1X+y
「待て!そこまでだ!!」








【キタキタおやじが現れた!】

どうする?
 たすけてもらう
 たすけをよぶ
 しりでグルグルをかく
 ぬぐ


228:名無しさん@ピンキー
08/01/20 20:03:38 hChqkBUA
ぬぐ

229:名無しさん@ピンキー
08/01/21 10:11:36 YCnfcaR1
ミノチラ

230:名無しさん@ピンキー
08/01/22 22:39:50 ZiyFsT1N
ケベスベスを呼ぶ

231:名無しさん@ピンキー
08/01/23 05:28:50 pb3uXB95
キタキタ親父のすぽーんは見たくないぞ。

232:名無しさん@ピンキー
08/01/23 07:23:50 2MWZIomS
や~!!こないでぇ

233:名無しさん@ピンキー
08/01/23 15:44:11 3O4HWgef
>>231
すぽーんはジュジュ様だけです。

234:名無しさん@ピンキー
08/01/24 01:24:31 CjNCO+YL
今日明日にもニケ×ククリ投下させていただきます
期待なさらず…

235:名無しさん@ピンキー
08/01/24 18:14:31 JdjeWLqW
【勇者は何かを期待している!】

236:名無しさん@ピンキー
08/01/25 00:07:12 LtQAun4j
お待たせしました。
ニケ×ククリです。
>>25さんのネタを勝手ながら拝借して書きました。ごめんなさい。
ちなみにエロでは無いです↓

237:名無しさん@ピンキー
08/01/25 00:15:41 LtQAun4j
魔王ギリを倒すため、旅に出た勇者ニケと魔法使いククリ。
新大陸を目指して旅を続ける二人であったが―…



「勇者様、ごめんなさい…」

ククリは今にも泣き出しそうな顔で、仰向けになっている自分の横に座っているニケに言う。

「気にするなって。せっかくだ、今日は一日ゆっくり休もうぜ」

長旅の疲れか、体調を崩してしまったククリにニケは労りの言葉をかける。
外はあいにくの曇り空で、ギップルのテントの中は薄暗く肌寒かった。

ニケがククリの額に触れる。

「ゆっ、勇者様…!?」

突然のことに、ククリの心音は跳ね上がった。

「顔が赤いな。熱も少しあるんじゃないか?」

間近にあるニケの顔。真っ赤に火照ったククリの顔から、シュウシュウと蒸気が吹き出る。

「オレ、何か食料探してくるよ。おとなしく寝てろよ」
「は、はい…!」

ニケがテントから出ていくと、ククリはそれまで詰めていた息を吐き出した。
無意識に毛布を握り締めていた指先が冷たい。

(勇者様のドアップ…!早く元気にならなきゃいけないのに、風邪もたまにはいいかも…なんてあたしったらキャー!勇者様スキスキー!!)

【ククリは我を忘れている】


238:名無しさん@ピンキー
08/01/25 00:56:21 LtQAun4j
「食料食料っと…」

ククリのために栄養のあるものを食べさせてやりたいと思うニケだったが、森中を散々歩きまわってもそれなりのものは見つからない。
日が暮れ始め、寒波もいよいよ厳しくなってきたその時だった。

「これはこれは勇者どの!奇遇ですなー!」

「げっ!何故オヤジがここに…」

逃げ出したい気持ちでいっぱいだったが、背に腹は変えられず。
藁をも掴む思いで、ニケはオヤジに全ての事情を話した。

「なんとククリちゃんが!しかし心配ご無用ですぞ!このワシがお見舞いのキタキタ踊りを踊って差し上げ…」

「ええいうっとおしい!」


【最低な客人だった】

「とにかく一刻も早く戻らないとククリが心配だな…」

しかし手ぶらのままで戻るわけにもいかず、とうとうニケは腕を組んで考え込んでしまった。



239:名無しさん@ピンキー
08/01/25 00:58:21 LtQAun4j
「勇者どの、そういえば先ほどこんなものを見つけたのですがいかがですかな?」


【オヤジは"こしみの"から"薬草"を取り出した!】


「オヤジ…それを何処で…!?」

「しかしこの薬草が欲しければワシの踊りを見ていただきますぞ」

「断る!」


【勇者は即答した】


「ほほう、ククリちゃんの病気を治したくはないのですかな?」

「う……」


【オヤジはチャンスを逃さない】


「…許せ、オヤジ!」


【勇者はオヤジを谷へ突き落とした!】


「ああああああ勇者どの~~!!キタkt…」

さすが盗賊と言うべきか、ニケは一瞬の隙をついて薬草を奪い取ったのだった。

「オレ、忘れないよ。オヤジと過ごした日々―…」


【もはや忘れようがなかった!】



240:名無しさん@ピンキー
08/01/25 01:00:30 LtQAun4j
「勇者さん大変です!ククリさんが…!」

「ククリ!しっかりしろククリ!」

出掛ける前とは一変して、ククリの病状は深刻になっていた。
額も熱く、見るからにぐったりとして呼吸も苦しそうだ。

「ククリ、薬だ。飲めば楽になるぞ」

薬草を磨り潰したものを口元にやるものの、ぼんやりとした意識の中でもはや飲み込む力もない。

(参ったな…このままじゃククリが…)

しばらく迷っていたがニケは意を決し、薬と水を口に含む。

(ごめんな、ククリ)

遠慮がちにゆっくりと唇を合わせると、なかば強引にそれを嚥下させる。

「に、苦い……!」

【勇者は主人公にあるまじきひどい顔になった】



241:名無しさん@ピンキー
08/01/25 01:02:35 LtQAun4j
「ん…勇者さま…?」

ククリが目を覚ますと、外はすでに明るくなっていた。
看病疲れか、すっかり眠りこけていたニケも意識を取り戻す。

「ククリ!もう平気なのか?!」
「うん。なんだかとっても楽になっちゃった」

顔色も良く、久しぶりにククリの笑顔を見ることができてニケは心から安堵した。
しかしそれと同時に昨夜の恥ずかしい出来事が鮮明に思い出されて、ククリの唇から目が離せないでいるのだった。

「なーに勇者様?ククリの顔に何か付いてる?」
「い、いや!何でもない!そんなことより元気になって良かったよ!あっはっは!」

(言えない…絶対に言えない…)

「勇者様」
「ん?」
「どうもありがとう」
「あ…ああ」


【ギップルはこらえている!】




242:名無しさん@ピンキー
08/01/25 01:06:30 LtQAun4j
「勇者どのー!ククリちゃーん!探しましたぞー!」

「オ、オヤジさん!どうしてここにいるの~?!」

「オヤジ…!確かにあの時突き落としたはず…!」


【勇者は身も蓋もない】


不自然なほど無傷なその姿に、ニケの脳裏に『オヤジ最強伝説』の文字が浮かんだ。

「景気づけにワシの踊りをご覧にいれますぞ~!」

「やめて~~!!」


【ククリの攻撃!】


「いや~ククリちゃんすっかり元気になって!それもこれも、ワシのこしみのにしまっておいた薬草のおかげですな~!」

「こ、"こしみの"…?」


【ククリとニケは石になった!】


こうして『こしみのファーストキス事件』は、今後勇者の心の中だけで語られる事実となったのであった―…







243:名無しさん@ピンキー
08/01/25 01:10:08 LtQAun4j
まだまだ未熟なものを投下してしまってすみません
読んでくださった方ありがとうございました
(´・ω・`)

244:名無しさん@ピンキー
08/01/25 02:08:47 frYPVEJy
GJ!
ほぼ原作のままなノリがとても良かった。
しかし、空行が多過ぎてちょっと読み難く感じたのは惜しい。

245:名無しさん@ピンキー
08/01/25 08:03:18 LtQAun4j
>>244
読んでくださってありがとうございます。
アドバイスまで頂いて大変参考になりました。
次回からは気をつけます!

246:名無しさん@ピンキー
08/01/25 18:21:28 x4fmgXse
GJ&乙
原作でもこういう描写があってもよかったなぁと思うくらいな出来ですたw

247:名無しさん@ピンキー
08/01/25 19:52:54 xr6b0Yof
GJ!

エロくなかったな いや実に自然ですた。
実際ククリちゃんが病気こいたらニケはこうするとおもう。

248:名無しさん@ピンキー
08/01/26 00:06:18 Gfn73mZ0
GJ!!

コレを漫画で読んでみたいと思えるぐらいよかったです

249:名無しさん@ピンキー
08/02/04 18:39:42 YGZX0YO7
エロくないですが、レイド→ククリネタを近々投下させていただきます。

250:名無しさん@ピンキー
08/02/05 21:35:58 Bs09GMEn
できたので投下します。
レイド→ククリで、ニケとククリがギリを封印した後の話です。
何かレイドが純情です・・・
初めて書いたので、多少変なところもご容赦ください。

251:名無しさん@ピンキー
08/02/05 21:54:57 Bs09GMEn
遠くの空に鳥が飛び立つ。
それを眺め、旅装の少年は雑踏の中で深くため息をついた。
巷間では魔王ギリが弱冠十三歳の少年少女により封印された、という椿事がしきりに取りざたされている。
そしてその少年たちのことを、彼はよく知っていた。
知らないままならよかったと思うほどに。
旅人の少年、レイドは、伝説の勇者ニケ、魔法使いククリとかつて対峙した魔性の者のひとりだった。
―そう、彼らはやったのだ、と彼は思う。
目的を遂げた彼らはそのままもとの日常に戻り、ただの敵でしかなかった自分のことなど忘れてしまっているだろう。
そしてきっと、実に当たり前のように少年と少女は恋をして、彼女は彼のものになるだろう。
思っただけで、胸が潰れるように痛んだ。
その時だった。


252:名無しさん@ピンキー
08/02/05 21:56:56 Bs09GMEn
「やっぱりレイドだ」
視界に入ってきたのは、赤みがかかった栗色の長い三つ編み。
黒いローブに赤い頬。彼が思い描いていた少女、ククリそのものだった。
そして彼女は、彼の思い描いていた通り、花のように笑う。
「こんなところで何してるの?」
「・・・旅をしている」
突然目の前に現れたククリに驚きながら、しかしそれを隠すようにレイドが答える。
現在レイドは旅をしていた。
諸国を巡行し、ただ魔法の修得や研究をする毎日を送っている。
ククリに逢うまでは、魔法にしか興味がなかったのだから、またその生活に戻るだけなのだった。
「今から宿に向かうところだ」
レイドが、ククリの背にしているほうを指すと、今度はククリが驚く番だった。
「宿って・・・、すごい建物じゃない!」
レイドが指したのは、ククリが今まで泊まったこともないような、壮麗な楼閣だった。
高層で、一体何階まであるのか見当もつかない。
きっと宿料も高いのだろう。
どういうわけか、相変わらず彼は財源には事欠かないようだった。
「ねえ、あたしもちょっと連れて行ってくれない?」
「え・・・」
弾かれたように見返すと、ククリは美しい楼閣に見入っていた。
無垢な表情を見せるところを見ると、他意はないのだろう。
おそらく、ただ純粋に楼上の風景が見てみたい、などという、それだけのものだろう、とレイドは推察する。
ただ、それだけだろう、と。


253:名無しさん@ピンキー
08/02/06 00:33:07 0bUjec25
続きマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン あとsage推奨です

254:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:42:45 SxQXVirc
「―あいつは」
ククリを自分の部屋(最も上等なものにさせた)に案内すると、窓際に立つ彼女にレイドは尋ねた。
ずっと訊きたかったことだ。
「ニケくん?・・・あたしがあんまり買い物長いから、先に行っちゃった」
「・・・そうか」
―ニケくん。今はそう呼ぶ仲にまで進展しているのかと、予想はしていたが、レイドの胸はまた痛んだ。
「あたしたち、また旅をしているの」
 そうか、とまた言ってレイドは宿の者に用意させた紅茶をククリのカップに入れてやる。菓子を添えてテーブルに置けば、呼ばれずともククリが寄ってきた。
 「あのね、レイド。あたしずっとレイドを探していたの」
 ククリが笑顔で話すと、レイドは口に付けたコーヒーで火傷しそうになった。
「つっ・・・!」
 「大丈夫!?レイド」
 「あ、ああ・・・それで・・・」
 調子を取り戻しながら、レイドの思考はぐるぐる廻る。
―自分を探していた?
あんなに酷いことをしたのに?あんなに困らせたのに?
あんなに、格好悪い別れ方をしたのに・・・。


255:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:43:34 SxQXVirc
「なんで・・・」
「なんでって、レイド、どうしてるかなって思って。もしかしたらレイド、ひとりで、さみしいんじゃないかって・・・」
純真な。あまりに純真な。
レイド自身さえ露ほどにも気にしていなかったことを、目の前の娘は本気で心配していたのだ。
実際、彼は現在ひとりであったが、そんなことは今に始まったことではないし、慣れている。
レイドはククリの純心に一驚した。
「そんな、俺、お前に色々酷いことしてきたのに・・・」
「もう、忘れたよ」
思ったことをそのままいえば、相手もそのまま言葉を返す。
「ねえレイド、よかったらあたしたちのパーティーに入らない?」
彼女の言い出すことはまるで予見が出来ない。
レイドが言葉を失っていると、無邪気にククリは続けた。
「やっぱり嫌、かな・・・。
あっ、そうだ。アラハビカはね、アナスタシアと繋がってて、毎日とっても楽しくて・・・・・・。
それで、レイドも一緒に・・・」
ククリの声はそれで途切れた。

256:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:45:00 SxQXVirc
レイドが何だか切なそうな顔をしたからだ。
今まで自分が言い続けていたことを、逆に相手に言われて、レイドは心に痛切なものを感じた。
この娘は優しい。本当に優しいのだ。
そう自分に言い聞かすレイドに、ククリはまたも見当違いな心配をした。
「レイド・・・?もしかして、ギリのことで心を痛めてるの・・・?ごめんね、ククリったら自分のことばっかり・・・」
「いや・・・」
慌てる彼女を急いで制す。
「俺は確かに魔王の命で動いていた。
だけど、途中からは・・・使命も、魔界のこともどうでもよかったんだ」
「え?そうなの?」
ただ能力を持て余していた頃は、魔族が世界を制するのも面白いなどと考えていたが、さほどの執着は端からなかった。
しかし、魔界のプリンスとしての名声はいまだ衰えることはなく、次期王との支持も高いが、そんなことに興味はない。
数千数万の魔道の臣下の支持も、自分がククリの、たったひとりの小さな少女にとっての王子様になりえなければ無価値だった。


257:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:45:48 SxQXVirc
「どうでもよかったの・・・?どうして?」
ククリはあくまで無邪気に問う。
そのきょとんとした可愛らしい仕草に、レイドはこの場に押し倒して奪ってしまいたいという欲求を抑えなければならなくなった。
いけない、と、その衝動を逃がすようにコーヒーを飲みながらレイドは思う。
ならばせめて、この思いを告白できればと。
「それは・・・、実は俺、お前のこと、が・・・」
「何これおいしーっ!」
かすれたレイドの声はククリの歓声にあっさりとかき消された。レイドが驚いて見れば、ククリはレイドの出した菓子の、ピンク色の塊を、うっとりと見つめている。
「甘くって夢みたい!なあに、これ?」
「え?えーと・・・、ストロベリー・チョコレートだったと思うが・・・」
そんなに気に入ったかと問うと、ククリは満面の笑みで頷いた。
「こんなに美味しい物があるなんて!びっくりしちゃった。レイドも、こういうのが好きなの?」
「いや・・・俺は別に。それ、お前が好きかな、と思って」
「そうなんだ!・・・あれ、でもククリが好きって何でわかったの?」
「ん・・・だからそれは・・・」

258:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:53:15 SxQXVirc

言うより先に、レイドはククリに寄っていた。
そうして唐突に彼女の頭を引き寄せて、その唇に、自分の唇を重ねたのだった。
「ん、んんっ・・・!」
それは、ククリに物を考える暇を与えなかった。
レイドの髪飾りが額にぶつかり思わず目を瞑る。
唐突のことに少女の力はすっかり抜けてしまい、歯列が開けば、その中に勢いよく濡れた舌が侵入してきた。
彼は彼女を逃がさないように頬を包み込み、しかし優しく舌を吸い上げくる。
それでいて彼の舌は全く容赦を知らず、少女の舌を味わうように舐めあげた。
くちゅ、という音が閑寂な部屋に響く中、ククリは自分の身体がドクンと反応するのを一瞬感じとった。
―やだ、あたし・・・。
ククリは必死に正気を呼び戻し、目の前の男の身体を押し戻そうと彼の胸に両手をついた。
その抵抗に気づきレイドも、理性を取り戻したようだった。
彼は名残惜しそうにしながらも、少女から唇を離した。

259:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:54:49 SxQXVirc
ククリはやっと開放された唇から小さな呟きを漏らす。
そして彼がまだ幼いと思っていた少女は、艶やかに潤んだ瞳で、切なげに彼を見つめた。何て目で見てくるんだ、とレイドが閉口していると、
「な・・・何するの・・・!」
途切れ途切れになりながらも、ククリが叫びながら訴えてきた。
「何・・・って、キス・・・」
レイドがそのままの事実を返答すれば、
「キ、キス・・・?」
目を丸くして、たちまち頬を染める。
「もしかして、こんなことも知らないのか」
「!」
レイドがどこか嬉しそうに言ってくるのに、からかわれたと感じたククリは憤怒した。
「し、知ってるもん!」
そう言い放ち、レイドから離れ、渾身の牽制をする。
さらに頬を染めて続けた。

260:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:57:12 SxQXVirc
「したことあるもん・・・ニケくんに」
その名を聞いて、レイドの胸はまた、燃えるように痛んだ。
そんな彼には気づかずに、ククリは懸命に話す。
「・・・でも、こんなのじゃなかったもん・・・」
内心傷ついたレイドだったが、彼の心はすぐに持ち直した。
少女の紅潮した顔は、やはりいじらしかったのだ。
それを眺め、レイドはからかうように笑う。
「じゃあどんなのだったんだ?」
「ええ、それは・・・」
「してみせてくれよ」
そう迫れば、ククリは狼狽し、素早くかぶりをふって受け付けない。
「俺に、勇者サマと同じキスをしてくれよ」
「やだもん・・・ニケくんじゃないとやっ!」
勇者様。いつでも彼女は勇者様のことばかり。
それが、どうしようもなくもどかしくて、今度は踵を返して拒絶を示す彼女に、レイドは手を伸ばす。
ククリは全速で扉の方へ走ったのだが、その身はたちまち彼の腕の中に捕らえられた。

261:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:58:00 SxQXVirc
「きゃっ!」
困惑する間もなく、身体とすくい上げるようにして抱き上げられた。
「や・・・」
そして、軽い彼女の身体が彼のベッドの上に運ばれるまでに、そう時間はかからなかった。
「な、なに・・・?」
状況が理解できず、身を硬くする少女に、彼はその顔を至近距離から睨んだ。
そういえば、以前にもこのようなことがあったと、レイドは思い出す。
あの時彼女は無防備にも下着まで見せて泣いていたと言うのに、あの時の自分は何もかもを見逃した。
もっと早くこうして置けばよかったのに、恋情を自覚するのとしないのとではこうも違うのか。
彼女の片方の三つ編みに口付ければ、ふわっとして、甘い匂いに刺激された。
そして、強く力は入れないよう気を配りながら、わざと深くのしかかると、少女はつらそうな顔をして何とか逃れようを身をよじる。
それすらも許さずに抱きしめれば腕の中で震え、それがまた、彼をさらに刺激した。

262:名無しさん@ピンキー
08/02/06 09:59:28 SxQXVirc
「レ、レイド・・・?何を・・・」
「キスが嫌なら、他のことをしてもらう」
言いながら、まずどうしてやろうとレイドは迷う。
着ている物を一枚一枚剥くのもいいし、引き裂いてやってもいい。
着たままでも構わなかった。
今度こそ泣こうがわめこうが、ただ獰猛に押さえつけ、すべてを奪ってやろう。
その体中に自分の印を刻みつけ、他の誰にも触れられないように・・・。
そう思う一方で、彼女が本気で嫌がるのなら止めようという気持ちもあった。
わかっているのだ。こんなことをしても駄目だということは。
自分が彼女をどうしようが、彼女の心は寸分の隙間もなくあの男で埋め尽くされていて、自分の入る余地などどこを探してもないということを。
部屋の出口という出口は開錠してある。
何なら、自分から出て行くのもいい。
彼女の至純さを奪うことは、どうしてもできない。
しかし、彼女がもし拒絶をしないのなら・・・。
そこで彼の思考は途切れた。

263:名無しさん@ピンキー
08/02/06 10:02:59 SxQXVirc

「レイド、ま、待って!」
レイドは頬に、一瞬やわらかい感触を感じた。
ククリが自分に口付けたのだと気づいた頃には、すでに彼女は顔を離していた。
彼女は自身の行動の恥ずかしさに耐え切れないのか、俯いている。
「し、したよ・・・キス・・・。だから、もういじわるしないで・・・」
触れるだけの、子供じみたキス。
的外れな、子供じみた言葉。
こんなことしか知らないのかと、レイドは思ったが、彼にはそれが嬉しかった。
「わかったよ。ごめんな、怖がらせて・・・」
頭をなでながら、ククリの額に軽くキスを返すと、少女は小さく声を上げる。
力を緩めて解放してやると、彼女はそそくさと出口まで駆け寄った。
「もう、レイドのばか。心配して損したわよ」
自分に向かってあかんべをしながらも、震えながら言う少女を、レイドはあらためて愛しいと思った。
ドアが閉まると、レイドは深いため息をつく。
これで、彼女はもう自分を見つけたとしてもよっては来ないだろう。
二度と会うことはあるまい・・・。
そう思った矢先、ドアが再び開いた。
視線をやれば、扉の向こうから、先ほどと同じ、長い三つ編み、黒いローブと赤い頬がこちらを見つめていた。彼は一瞬幻覚かとさえ疑ったが、彼女は多少焦りながらも、いつもの調子で口を開いた。
「あのね、レイド・・・も、もういじわるしないなら、いつでも皆のところに来ていんだからね!」

264:名無しさん@ピンキー
08/02/06 10:06:31 SxQXVirc
それだけ言うと、またドアが閉まった。

「・・・・・・」
レイドはしばし呆然としていた。
―嫌わないでいてくれるのか、こんな自分を?
彼の胸に、あたたかな、しかしやはり痛むような感覚が疼く。
「・・・蛇の生殺しとはよく言ったものだ・・・・」

キスは、ストロベリー・チョコレートの味がした。
今日も、好きとは言えなかった。












当初レイド→ククリなら寝取られでいくしかないだろうと思っていましたが、原作読むにつれてレイドにそんなことできるだろうかという疑問に襲われ結局青春になりました。
無駄に長くなってすみません。
読んでくださった方、ありがとうございました。



265:名無しさん@ピンキー
08/02/07 01:50:46 4PhxE15D
GJ。凄く良かったです。


266:名無しさん@ピンキー
08/02/07 14:26:08 0WpjHC5S
乙、レイドは不憫すぐる・・・そしてツンデレククリに萌えた

267:名無しさん@ピンキー
08/02/07 22:01:42 mogbaZ3z
つまんね

268:名無しさん@ピンキー
08/02/10 01:01:17 DvE/j5wy
>>236です。
前回はありがとうございました。
ニケククで書こうと思うのですが、ご希望ありましたらお願いします。
エロ苦手ですが微エロ程度なら大丈夫です。

269:名無しさん@ピンキー
08/02/12 18:20:08 fE6x3gRK
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

270:名無しさん@ピンキー
08/02/14 01:35:19 jwke1LnB
ここって過疎がデフォルトなのか……

271:名無しさん@ピンキー
08/02/14 14:16:02 cATj1qwS
                          ,. -―- 、
                      /し, /    _>.
                     / { \レ/,二^ニ′,ハ
                     |'>`ー',' ヽ._,ノ ヽ|
                     |^ー'⌒l^へ~っ_と',!
      __             ! u'  |      /
  /´ ̄       `!             ヽ  |   u'  , イ
  |  `にこ匸'_ノ            |\_!__.. -'/ /|
  ノ u  {                 _.. -―| :{   ,/ /   \
. / l   | __  / ̄ ̄`>'´   ノ'    ´ {、    \
/ |/     {'´    `ヽ. " ̄\ U `ヽ.    __,,.. -‐丶 u  ヽ
| / ヾ、..  }      u' 〉、    }    `ー''´  /´ ̄ `ヽ '" ̄\
! :}  )「` ノ、     ノ l\"´_,,ニ=-― <´  ヽ{  ノ(   `、  |
l   、_,/j `ー一''"   },  ノ ,  '''''""  \   ヽ ⌒ヾ      v  |
ヽ   _         /   } {. { l ┌n‐く  ヽ/ ``\        ノ
  `¨´    `¨¨¨¨´ ̄`{ 0  `'^┴'ー┘|ヾ    }、 u'   `  --‐r'′
【緊急】押し貸し詐欺にご注意ください

毎年2月中旬になると
チョコレートなどの物品を渡し、一ヶ月後に3倍などの法外な利息を請求する
いわゆる「押し貸し」による被害が多発します。
今年度もこのような詐欺が横行することが予想されますので、
くれぐれもご注意ください。

また、万が一これらの詐欺にあってしまったら、
消費者生活センターや警視庁に相談しましょう。

【消費生活センター】全国の消費生活センター

272:名無しさん@ピンキー
08/02/14 19:16:39 5X6GL3Il
エロじゃないけどw
URLリンク(www.nicovideo.jp)

273:名無しさん@ピンキー
08/02/23 00:53:41 fWOII9CA
保守

274:名無しさん@ピンキー
08/02/27 19:33:47 YSWx6ucb
ククリだって女の子なんだから、時にはパンツにシミを付けることもあるだろう・・・
だとするとあのカボパンにはどんな形のシミがつくのだろうか

275:名無しさん@ピンキー
08/02/27 22:18:51 pV9LoDhw
>>274
13巻あたりではもうククリは生理があったような気がする。なんとなく

276:名無しさん@ピンキー
08/02/27 23:08:34 YSWx6ucb
>>275
なんと!・・・あの容姿で、もう赤ちゃんが産める身体になっているとは!

277:名無しさん@ピンキー
08/03/02 14:48:47 PG56Iw0i
13歳にもなってお赤飯まだなのが問題なのか
あんな容姿でもお赤飯来てるのが問題なのか

278:名無しさん@ピンキー
08/03/02 19:15:48 YMGjGcS4
ククリちゃんよりジュジュちゃんのほうが汚すと思うけどな
しかも本人わかっていないはずだし。

279:名無しさん@ピンキー
08/03/04 06:44:09 /0ECGxs/
>>278
く そ ば か


280:名無しさん@ピンキー
08/03/06 13:20:55 uigdRw/S
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(rideonme.com)

281:名無しさん@ピンキー
08/03/06 18:51:19 sJ6p+fIo
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(rideonme.com)

282:名無しさん@ピンキー
08/03/06 19:47:10 csa35zz+
                  ┌∧┐
                  <@>
             ―  └∨┘
           /      \ || / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   M       ′|||||||||||||||||||||<  >280-281 とかげのしっぽ!
   (X)     | (|||   ( l ( ||  \_______
    (X)(X)(X)(X) ll、    C)||
  M      (X)|⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ |◯                     ≡≡≡≡
  (X)    (X) |        |◯___                ≡     ≡
   (X)(X)   |   ー― ´ ||/ヽ  \ / <≡≡≡≡≡≡≡      ≡
         |       |  ||   ヽ /ヽ            ≡     ≡
         (        | ||    ヽ  |             ≡≡≡≡
          ` ー―┬ ´ )|     ヽ |
              (_/∪ ____ヽ /
                 \       /
                    ̄ ̄ ̄ ̄


283:名無しさん@ピンキー
08/03/16 05:20:24 5X2JxgiV
    ↑ 誕生日おめでと~~~

284:名無しさん@ピンキー
08/03/17 21:16:12 DbBT8/z3
レイククってまだ需要ありますか・・・?

285:名無しさん@ピンキー
08/03/17 22:17:41 nbTiLq+t
ありあり
ところで、レイククなら種族が違うから、ククリは中出しされても安心だよね?



286:名無しさん@ピンキー
08/03/18 06:48:28 Ob0aN+JO
個人的に好きなカプだからwktkして待ってる!

287:名無しさん@ピンキー
08/03/20 00:20:20 3LsqTNHN
保守

288:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:25:28 sinIjLlI
>>285
>>286
ありがとうございます。
少しずつですがレイククで投下させていただきます。

289:名無しさん@ピンキー
08/03/20 22:52:44 sinIjLlI



どうしてこうなってしまったのかわからない。
ククリは知らない部屋のベッドの上に座っていた。
どういうわけか、身体は動かない。
辺りを見渡せば、ベッドには天蓋がついているし、カーテンはレースだし、ドレッサーには小間物まで置かれている。
おかしな感じだ。
あまりにも理想的過ぎて、これは夢ではないかとククリは思う。
しかし、意識ははっきりしているし、身体を動かそうと何度試みてもまったく動かない。
そこで、ククリは記憶を辿るだけ辿ることにした。

―確か・・・そうだ。
勇者様と喧嘩をしたんだ。
喧嘩って言うより、勇者様が悪いのよ、あれは。
だってあんないかがわしい見世物なんかに行くから・・・。
しかも、こそこそと、やかなんじ。
だからあたし、とっても頭に来て闇雲に走って、迷子になっちゃって、それから・・・。
・・・・・・それから、魔物にあったんだ。


290:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:10:41 sinIjLlI
そこからは思い出せない。
ククリはようやく気づいた。

―あの時、何かされちゃったんだわ・・・あたし。


レイドが久しぶりに登城した午後、メイドのひとりがレイドに声を掛けた。
普段はメイドなどから軽率に話しかけられることを厭うレイドだが、彼女の一言でそんなことも忘れてしまった。

―一体どういうことだ・・・?離れに向かえなどと・・・。

離れ、というのはレイドが自分の私邸の隣に設けた邸宅のことだ。
ククリを魔族に迎えた暁には、そこに住まわせようと考えて作らせた。
本望は一緒に暮らすことなのだが、まだ青いレイドには創造しただけで恥ずかしくて実行される見込みはなかった。
そのくせ、願望だけが一人歩きして、内部はどんどん飾られていくのだった。
その、役目を果たしていないところへなぜ・・・と考えながら、到着したレイドは扉を上げた。


291:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:12:22 sinIjLlI
×創造→○想像
×上げた→開けた
です。・・・すみません

292:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:20:39 sinIjLlI

別段何もない。
いつも通りの閑静な部屋が広がっている。
何なんだ。
思って次々に扉を開く。
最後は臥室だった。
そこだけが、他と違っていた。
そこはレイドが作り上げた青写真そのものだった。
つまり、完成形だったのである。
愛らしいもので埋め尽くした室内。
その中で、もっとも輝く小さな少女―ククリは本当に美しかった。
レースが幾重にもほどこされた服を着て、リボンで結われた髪には僅かに水滴が見られた。
まるで、姫だ。
レイドは、自分の理想とするその姿にすっかり見入ってしまった。

293:名無しさん@ピンキー
08/03/20 23:35:41 sinIjLlI



一方、ククリはそれどころではなかった。
レイドが室内に入ってから、身体の呪縛が解けたような感じがしたのだが、やはり思うように動かず、勝手に動こうとさえしている。
それだけではない、鼓動が早くなっていく。
レイドを見るとなぜかドキドキした。
これまでは気づかなかったが、レイドが結構きれいな顔立ちをしていることがわかる。
そんなことを考えていると、身体がだんだん熱を帯びてきた。

―やだ、あたし、どうしちゃったのかしら。
これじゃレイドのことを好きになったみたいじゃない・・。

違う、それは違うと否定する心とは反対に、ククリの身体はついに勝手に動き出し、レイドに近づいていった。




294:名無しさん@ピンキー
08/03/21 09:55:24 TUQZNkWr
続きwktk

295:名無しさん@ピンキー
08/03/23 11:03:41 HuLmyXuk
保守

296:名無しさん@ピンキー
08/03/23 22:52:26 8WL9t1kn
293の続き投下します。

297:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:00:29 8WL9t1kn

レイドは目を見張った。
ククリが切なそうな顔で自分に身を寄せてきたからだ。
何度も夢に見たことだ。
やはり素晴らしかった。
しかし、夢想と現実との間の見境がつかなくなるほど病んではいない。
「お前・・・もしかして」
レイドはククリを検分する。
そして闇の世界に伝わる傀儡魔法に思い至った。
人間の肉体を傀儡するのは難易度が高い魔法だが、ここは魔界、目の前の少女にそういうことをする者がいてもおかしくはない。
「魔法、かけられてるのか・・・?」
言うと、ククリは涙を流しだした。
「・・・そうなんだな?言え、一体どいつにやられた」
どういうつもりか知らないが、こんな風に彼女の身体に手を出すなど万死に値する、とレイドは携えている刀に手をかけた。
だが、ククリは答えない。


298:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:14:42 8WL9t1kn
言葉まで封じられているのか、操られているのか、ククリは口を固く閉ざしていた。
レイドに擦り寄るその身体は燃えるように熱い。
レイドは察した。
「まあ、おおかたは予想がつく。待っていろ。すぐ解いてやるからな」
レイドがそう言うと、ククリは淡く微笑む。
そのあどけない表情を見て、レイドは胸が熱くなると同時に、そんな少女をこのような状況にした者への憤りが強くなった。
一刻も早く彼女を解放したい一心で、部屋を飛び出そうとしたがそれは制止された。
ククリが彼を放さないのだ。
「れ・・・ど・・・、行かないで・・・」
すべては傀儡。
わかっている。
わかっているのに、レイドは切なくなった。
そんな自分を振り切るように、レイドはククリを押し戻す。
そして瞬時に手元から鎖を出現させ、彼女の両手を拘束した。
「やっ・・・!」
「辛いだろうが、魔法が解けるまで我慢してくれ」
「れいどぉ・・・」
レイドは振り向かず進んだ。


299:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:57:11 8WL9t1kn


レイドが向かったのは、推定した魔物の生息する森だった。
魔物はレイドの姿に気づくと、なぜか満足げな笑みを浮かべる。
レイドの心中など気づく様子もなく、魔物は意気揚々と語りかけた。
「レイド様、お気に召したですか、あの魔法」
「やはり貴様か・・・」
間髪をいれず、レイドは抜き身を魔物に向ける。
ようやく魔物も、レイドが殺気立った目で自分を見ているのに気づいた。
「れ、レイド様・・・?」
「今すぐあの娘の魔法を解け」
レイドの意外な要求に魔物は困惑した。
絶対に喜ぶと思っていたからだ。
王子が敵方の娘にご執心、という噂は魔界では周知されているし、そのせいで本来の使命がおざなりになっていることも少々問題になっていた。
ならば、じれったい彼にその娘を献上すれば、何かしらの功績になるのではないかという考えだったのだ。
「レイド様・・・あの娘に懸想していたのではなかったですか?」
「・・・早く解け」
「それは・・・、できない、です」
魔物は説明した。
ククリにかけた魔法は特別なもので、目的を果たさなければ解けないということ。
彼女の身体の熱は疼きから来るもので、時間が経てば経つほど苦痛を呼び起こすこと。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch