戦国BASARAでエロパロ 信者4人目at EROPARO
戦国BASARAでエロパロ 信者4人目 - 暇つぶし2ch750:名無しさん@ピンキー
08/05/21 00:21:39 CXUz5Ktk
>>745佐かすGJ!!
共犯てのになんだか非常にときめきましたハァハァ

そんな自分は743なんだが、ちょっと頑張って光蝶書こうと思ってきた。
いっつもSSしか書かないから書ける気がしないけどがんばる!
携帯でもがんばるよ秀吉!

751:名無しさん@ピンキー
08/05/21 07:15:15 tZ7QmP5P
どっちも切なくて泣きそうだ
GJでござる!

752:名無しさん@ピンキー
08/05/21 09:26:12 CXaV4dN0
禿萌えたけどセツナス
GJでした!

753:名無しさん@ピンキー
08/05/22 23:23:15 Z1fDS8FX

743です。本当に書いちゃいました。
きちんとしたの書いたことない上に携帯だから見にくいことこの上ないと思います。
改行てどのぐらいですればいいんだ…(´・ω・`)

とりあえず途中まで投下します。
エロはまた後ほど投下しにきます。
萌のかけらもありませんがどぞー。

754:光秀×帰蝶 1
08/05/22 23:24:13 Z1fDS8FX

もうすぐ梅雨になると、白髪のまだ少し幼さの残る青年は手にした書物を閉じ思った。
雨の日は嫌いではないが、何日もそれが続くとなると少し憂鬱になる。
それは誰もが思うことだろう。
「もうすぐ、梅雨ね」
それは青年の隣にいる少女にも言える事であった。

「帰蝶は、梅雨はお嫌いで?」
「あまり好きではないわ、じめじめしているんですもの」
帰蝶と呼ばれた少女は、自身の髪を弄りながら青年の問いに答えた。
「桃丸も雨ばかり続くと嫌でしょ?」
「そうですね、帰蝶の機嫌が悪くなるのであまり好きではありませんね」
とばっちりを受けますから、と笑いながら言うと少女は気に食わなかったのか、眉を潜めて頬を膨らませた。
「ふふ、冗談ですよ。それと、私はもう桃丸ではなく、光秀ですよ」
青年、光秀は柔らかく笑むと少女の眉間に指を伸ばした。
「ほら、せっかくの綺麗な顔に皺ができてしまいますよ?」
「もう、あまりからかわないで!」


そんなやり取りをしていたのが、数日前。



「も…光秀、お話があるの」
光秀は数刻前に帰蝶にそう告げられ、部屋にに来るように言われていた。
今にも雨が降りそうにぐずついた天気の中、光秀は足早に彼女の部屋へ向かった。

755:光秀×帰蝶 2
08/05/22 23:25:11 Z1fDS8FX

戸を開けると、少女は部屋の中央に座っていた。
「話とはなんですか?」
光秀は帰蝶にゆっくりと近付きながら尋ねた。
遠くで雷が鳴っている。そろそろ雨が降るのだろう。

「…光秀、私お嫁にいくの」

今帰蝶がなんと言ったのか、光秀には理解できなかった。否、したくなかったのだ。
幼い時からずっと供にいた少女が、自分から離れてしまうことを認めたくなかった。
自分以外の誰かが、この少女に触れることが許せなかった。
「…今、なんとおっしゃったのですか?」
「お嫁にいくの。尾張の織田家よ」
自分が混乱しているのに、彼女は酷く落ち着いているのが気にくわなかった。
自分はこんなにも想っているのに、それに気付かず他の男のものになってしまう。
許せなくて、悔しくて、悲しかった。

雨が少しずつ降ってきた。
だんだんと強さを増していく雨は、光秀の心のようだった。
今まで彼は、帰蝶をとても大切に扱ってきた。
幼なじみだから、いとこだから。
理由はたくさん付けれたけれど、一番の理由は彼女を好いていたからだ。
生まれながら白髪で、親にも家臣にも疎まれていた。
彼女だけは、普通に接してくれた。
それは、彼女も自分と同じ気持ちだからだと思っていたのに。
裏切られた
そんな思いが広がり、悲しみは怒りへ変わっていった。
雨は強く、雷も鳴りだした。

756:光秀×帰蝶 3
08/05/22 23:27:06 Z1fDS8FX

「…そう、ですか織田に…ですか」
あんな大うつけの元へ彼女は嫁ぐという。
それが余計に腹立たしかった。
未だ見たこともない織田に怒りと殺意を覚えた。
だがそれ以上に、目の前にいる少女に怒りを覚えていた。
その怒りを必死に押し殺し、勤めて平常に接した。
それも、彼女が嬉しそうに話す度に崩れていく。
「あの方の為ならなんでもするわ。どうしたら喜んで頂けるのかしら」
彼女のその言葉で、無理して作り上げた平常心は脆くも崩れ去った。

「…男が喜ぶこと、なら私も教えることができますよ」

にこり、と警戒を与えないよう笑顔で言うと
「どんなこと?私にもできるかしら、教えてくれないかしら?」
彼女は微笑みながら応えた。
「もちろん、貴女にもできますよ。只、少し練習が必要なのですが」
「大丈夫よ、お願い教えて?」
「…途中で投げ出したりしませんか?」
「ええ」
彼女の言葉に、気付かれぬ様にニヤリと光秀は笑った。
そして彼女に近付き、頬に手を添えていつもの様に微笑んだ。自分の醜い心の内を悟られぬ様に。

「…では、始めましょうか?」

そう言いゆっくりと彼女の唇に自分のそれを重ねた。




とりあえずここまで。
エロパートは次からです、エロまで長くて申し訳ないorz

757:名無しさん@ピンキー
08/05/22 23:43:38 MuaoYcjJ
GJ!
続きが楽しみすぎる

758:名無しさん@ピンキー
08/05/23 01:05:23 asFn5G0O
GJ!続きの投下を楽しみにしております!

759:名無しさん@ピンキー
08/05/23 12:32:14 V7PgD3gj
GJです!濃姫かわいいよ濃姫

改行その他はこのスレの>>880辺りから読むと多分参考になると思います。
スレリンク(eroparo板)


760:光秀×帰蝶 4
08/05/23 18:06:53 6qkhseax
光秀×帰蝶の続きです。
エロてむずい(´д`)



帰蝶が呆けている間に舌を彼女の咥内に差し入れる。驚き動かないのをいいことに、強く抱きしめ咥内を堪能した。
今まで味わうことも叶わないと思っていた彼女の咥内は、とろけるようだった。
「っ…!」
自分が何をされているのか気付いたのか、ようやく帰蝶が抵抗を見せた。だが、始めて起こった出来事に戸惑い、その抵抗はとても弱いものであった。
口を離すと、どちらのものとも解らぬ唾液で出来た糸が二人を繋ぐ。糸はすぐに切れた。
「…っ何を、するの!」
そう言う彼女の頬は、酸欠からか軽く赤みがかっている。瞳は潤み、まるで誘っているかのようだ。
「…貴女が、教えてと言ったのですよ?」
「っでも、こんなっ…」
「投げ出さないと言ったのは、貴女ですよ?」
「でもっ…」
「…夫となる方を、喜ばせたいのでしょう?」
「……」
「…大丈夫、これは練習ですから。それに、上手くできたらご褒美をあげますよ」
幼子にするように頭をゆっくりと撫でてやる。いつもの様に笑顔で言えば、帰蝶は不安そうな目をしながら彼を見つめ
「…がん、ばるわ」
と言うのだった。

光秀はその場に帰蝶を横たわせ、再度口付けをしながら器用に彼女の着物の帯を外し始めた。彼女の白い身体がだんだんと露になってゆく。
口をずらし、耳元を舐めると帰蝶の身体がぴくりと動いた。
「みっみつ、ひで…」
不安気に彼女は言い、光秀の頭に手を差し込んだ。
「大丈夫ですよ、恐いことはありませんよ」
「や、そこで喋らない、で…」
擽ったいのか、感じているのか。とりあえず感度は良さそうだ。
彼女の夫となる者よりも早く、彼女にこのように触れるのが最初だという事実に光秀は酷く優越感を感じた。
着物を左右に開くと、帰蝶は産まれたままの姿となった。
着物の上からでは解らなかったが、胸の膨らみは中々に大きい。しかし無駄な肉など一切なく、その身体はただ美しかった。
誘われるように光秀は彼女の乳房に触れた。壊れ物に触れるかの様に優しく触り、軽く揉むと確かな弾力が感じられた。
頂きには触れずにゆっくりと揉み続けると、帰蝶の口からは切なげな溜め息が零れ始めた。首筋をねっとりと舐めると、少しずつ息が荒くなる。
いつも見せる可愛いらしい少女な顔ではなく、少しずつ『女』の顔が現れてきた。彼女を自分の手で変えていることに、光秀は興奮を覚えていた。

761:光秀×帰蝶 5
08/05/23 18:09:29 6qkhseax
首筋から段々と舌を胸元へずらしていく。柔らかな乳房は、まるで高級な菓子の様に甘い味さえしそうだった。
先端をペロリと舐めると、帰蝶がとても小さく声を発した。
「声、もっと出して下さい」
「…はず、かしい」
「ふふ、周りには誰もいないから大丈夫ですよ。それに声は出ている方が男性は喜びますから」
我ながら汚い手を使っている。
光秀はそう思いはするが、もう止めることはできなかった。

彼女が気持ち良さそうにする度に、怒りはだんだんと収まってきた。
その代わりに自分の手でもっと乱れさせたい。今、この時だけでも自分しか見えない様にしたい。という欲望が光秀の中で膨れ上がりだした。
形を確かめる様に舐め、次第に舌の動きを激しくした。まるで赤子が母乳を求めているかの様に見えるが、光秀の舌は意思があるかのように動く。
「あっやぁあ…!」
軽く噛んでから強く吸うと、ついに帰蝶は喘ぎだした。
それが嬉しくて、何度も強く吸うと同時に空いたてでもう片方の乳房に愛撫をする。
「やっ変…光秀ぇっ!」
「大丈夫ですよ、それが正しい反応なのですから」
始めての行為に対する不安と、今まで感じたことのない感覚に帰蝶はただ首を左右に振るしかなかった。
背中にぞくぞくとした感覚が走り、足の付け根が疼いてきたのが自分でも理解できた。だが、その正体を知らぬ少女にとっては恐怖にしか感じられなかった。
光秀は乳房から頭を離し、再度帰蝶に口付けると手を少しずつ下方へ動かしていく。腰や下腹部を撫でると彼女の身体は小さく固まった。
「…そんなに、身体に力を込めないで下さい」
「だ、だって…」
羞恥からか、恐怖からか、彼女の目には涙が溜まっていた。罪悪感が胸を責めたが、もうこの昂りを鎮めることは光秀にはできなかった。
目元に口付け、涙を舐めとる。当然ながらそれはしょっぱい。光秀は一度帰蝶から離れ、体勢を整えた。
揃えている膝に手をかけ、優しく両に開く。今まで誰も見たことがないだろう帰蝶の秘部は、もう既に濡れそぼっていた。
「見ないで…!」
羞恥に顔を真っ赤に染め、彼女は哀願する。光秀は聞こえない振りをして彼女のそこに指を這わせた。

762:光秀×帰蝶 6
08/05/23 18:11:02 6qkhseax
くちゅ、と音を立てて帰蝶の愛液が光秀の指も濡らした。
「ふふ…濡れてますねぇ」
「ふっ…やぁ…!」
「おやおや、嫌だなんて言ってはいけませんよ?」
自分の手で彼女がこんなに濡れたことが嬉しくて、そのまま指を擦る様に動かす。
「わかります?ここに貴女は男性のモノを銜えるのですよ。私の手も貴女によってぐしょぐしょになってきましたよ」
恥ずかしさに堪えれないのか、彼女は自分の顔を両手で覆う。勿論、そのような事を光秀は許す訳がない。
「駄目ですよ、顔を隠したら…。そんなことをしたら嫌われてしまいますよ?」
そう告げると、彼女は渋々と手を退ける。光秀は満足そうに頷くと、未だ隠れている突起を擦り始めた。
「あっやっやだぁっ!」
「こらこら、違いますよ」
親指と中指で挟み、こねるように愛撫する。彼女は声をあげて震えるしかなかった。
「やっやだ、やぁあっ!」
「嫌なんて言っちゃ駄目ですよ」
「だっ、て、…ゃんっ!こ、こわ…い!」
「嫌、とか恐い、というのを、全て気持ち良い、と言ってみてください」
そうしたら、気持ち良くなりますからと言うと光秀は突起を責める手はそのままに、再び乳房を舐めだした。
「あっ…ひゃうっやぁぁあ!」
「ほら、違うでしょう?」
「ぅ…んっ気持ち…ぃっぁっあん!」
与えられる強すぎる快楽に、帰蝶は泣きながら喘いだ。

「きも…ちぃ…み…っひ…でぇ」
「そうです、もっと言って下さい」
「やらぁあ!ひもちいっあっぁぁあっ!」
乳首と突起を強く刺激すると、帰蝶は一際高い声を出して大きく痙攣した。どうやら果てた様だ。
だらりと四肢は投げ出され、荒い息だけが響く。
「ふふ…初めてなのにこんな…。素質あるんでしょうか」
光秀は彼女の愛液で濡れた手を舐める。帰蝶を休ませる事もなく、今度は身を屈めて彼女の秘部に顔を埋めた。
「み…ひでっ…」
「まだまだですよ」
女の性臭を胸一杯に吸うと、割れ目に沿って舌を這わせた。そこからは、確かに女の味がした。
舐めても舐めても蜜は零れ、どんどん床を汚していく。その間も帰蝶の口から喘ぎは止まらなかった。

763:光秀×帰蝶 7
08/05/23 18:12:35 6qkhseax
「貴女のここ…とても美味しいですよ」
「ひぅっや、ぁあんっ!」
突起を舌で突くと、彼女の身体は大きく震えた。割れ目から舌を侵入させる。始めて異物を受け入れようとするそこは、舌でさえきゅうきゅうと締め付ける。
「ん…いいですか、ここに入るんですよ」
「きゃうっやぁ…しゃべらな…でぇ!」
「もう充分濡れていますし、大丈夫ですかねぇ」
光秀は帰蝶の秘部から顔を離し、自分の着物の前を広げた。既に硬く張り詰めたそれを取り出し、秘部になすりつける。
「少し、痛いかもしれませんが、大丈夫ですからね」
何が大丈夫というのか。自分の発言の適当さに呆れながらももう我慢はできなかった。
ゆっくりと自身を埋めていく。初めてではやはりとてもきつく、先端が入るのもやっとだ。
帰蝶も声も出ないのか、目を見開き口を開閉させていた。光秀は腰を進める。
「ぃ…やぁぁぁあああああ!!」
「…っはぁ、力を抜いた方が…楽ですよ」
目をつむり、一気に貫いた。
ぶちぶち、と膜の破れる感触がして全てが埋まった。
「やぁぁぁっ痛い、痛いぃぃい!」
嫌々とするように首を振り涙を流す帰蝶。光秀は抱きしめるしかできなかった。
帰蝶の方が辛いのだろうが、光秀自身も辛かった。きつく締め付けられていて気を抜くと今にも達してしまいそうな程に、彼女の中は心地よかった。
いつまでそうしていたか、段々と帰蝶が落ち着いてきた。
「ふっ…ご、ごめん…なさい」
「大丈夫ですよ」
謝る彼女をあやす様に頭を撫でて口付けをする。しかし、光秀もいい加減限界が近かった。
「…っ動きますよ」
「え…まっまって…っ!」
一旦動いてしまったら、もう彼女の声は聞こえなかった。熱く、絡み付いてくる彼女の中に夢中になってしまうのだ。
獣のように帰蝶を求めて動いた。

幸いなことに、次第に帰蝶の声から痛みは消えていきその声は快楽を表すようになっていた。
動く度に揺れる乳房も、先程の言い付け通りに『気持ち良い』と言う彼女自身も、全てが愛おしく感じた。
「あぁぁっきもちっ気持ち良いのぉ!」
「ふっ…帰、蝶…好きだと言ってみて…下さい」
「あぅっやっす、き…好き!」

快楽に溺れている彼女にもう理性はなく、ただ叫ぶだけだった。光秀の心は満たされないまま限界が近づく。

764:光秀×帰蝶 8
08/05/23 18:15:31 6qkhseax
「ひぁっなにかくるっ!ふぁぁぁっ!」
「くっ…はっ出ますよ!」
腰を掴み、今まで以上に激しく腰を動かした。肌のぶつかる音と水音、女の喘ぎ声と男の荒い息が部屋を埋め尽くす。
「やぁっひぁぁぁあんっ!!」
「…っ…!」
帰蝶が限界を迎えると、その締め付けで光秀も彼女の胎内で果てた。2、3度震え精を出し尽くす。
「ぁ…うあ…」
帰蝶は虚ろな瞳で光秀を見つめ、柔らかく微笑んだ。まるで、愛しいものを見るかのような瞳だ。

「…、も…まる……き」
「…え?」
今彼女が何と言ったのか聞き取れずに尋ねようとしたら気を失ってしまったのか、瞼を閉じてぐったりとしていた。
光秀は彼女から自身を抜き出すことにした。起こさない様に、ゆっくりと動く。
ぽっかりと空いた穴からは、光秀の欲望と血が混ざり桃色の液体が流れ出す。まるで、幼い頃に見た桜のようだと光秀は思った。
自分と彼女の身なりを整え、光秀は頭を抱えた。
どうしてこんなことをしてしまったのか。
確かに、帰蝶に怒りを感じた。壊してしまおうとも思った。けれど、いざ行為が終わってしまうと胸には虚しさと愛しさしかなかった。
眠る彼女の髪を掬い、感触を楽しんだ。

拒まれたのならまだ吹っ切れた。なのに、理由を付けて丸め込んだとはいえ彼女は自分を受け入れてしまった。
嬉しいのに、悲しい。


「…行か、ないでください…」

そうだ、本当はこの一言が言いたかっただけなのに。
小さな呟きは雨音に掻き消され、頬を伝う涙を見た者は誰もいなかった。







収拾がつかなくなったので無理矢理終わらせましたごめんなさい。
言い訳は色々あるけど我慢…が、ま…orz

orz
そういやタイトルないし。

>>759さんの教えて下さったスレを参考に改行頑張ってみたんですが…。あれ、できてなくね?
とりあえず読んで下さった方、ありがとうございました!

765:名無しさん@ピンキー
08/05/23 19:39:12 750wFGwi
GJ!エロく、かつ切なく最高でした!

766:名無しさん@ピンキー
08/05/23 23:00:56 V7PgD3gj
萌えました!GJ!
次作わっふるしながら待ってます。

767:名無しさん@ピンキー
08/05/23 23:01:23 tli/9cw2
光濃GJ!
帰蝶かわいいよ

768:名無しさん@ピンキー
08/05/24 00:11:04 CdBidWwv
次は、初夜の時に生娘じゃなかったことを、若魔王にネチネチと
言葉攻めされながら、体の方も攻められる帰蝶キボンw

769:名無しさん@ピンキー
08/05/25 07:56:47 Oi50dQeq
>>768
実はいつか迎える妻の為に童貞を守っていた若魔王が頭を過ぎった。慣れたフリして攻めながらも心で号泣w

770:名無しさん@ピンキー
08/05/25 19:21:42 kGD74ohg
若魔王切なすぎるwww

771:名無しさん@ピンキー
08/05/25 22:18:22 U6C+oP8e
>>743
光秀も帰蝶も切ねえ・・・GJ!

>>769
若魔王、心で号泣は何か可愛いwww

772:名無しさん@ピンキー
08/06/03 23:14:14 H07HRTQN
下がり過ぎだろ。あげ

773:名無しさん@ピンキー
08/06/08 22:13:09 f6thPDeJ
あげ

誰か半兵衛×かすがの
調教モノ書いてくれ

774:名無しさん@ピンキー
08/06/13 14:54:26 ChqMLhgm
でも丸と犬の初めてはもらったけどな

775:名無しさん@ピンキー
08/06/13 21:11:12 3XDbixUL
どなたか「けんしんさまの口調がブーム君になってしまう呪い」を解いてくれる方はいらっしゃいませんか!

776:名無しさん@ピンキー
08/06/14 00:07:13 5wEOkHVQ
>>775
謙信様が喋ると何故か某トンガリ坊ちゃまが脳裏に浮かぶ自分じゃむりです。
あれ、全然違う筈なんだがな…。

ところでヤンデレ明智て書いたら怒られる?

777:名無しさん@ピンキー
08/06/14 02:41:03 svjfEH/9
>>776
むしろお願いしたい

778:名無しさん@ピンキー
08/06/17 11:04:37 QcusfTVh
明智はむしろヤンデレでは

779:名無しさん@ピンキー
08/06/17 13:16:50 AewflrNC
デレてねーよただひたすらに病んでるよ

780:名無しさん@ピンキー
08/06/17 15:58:02 ZrLs4DWS
光秀は
×ヤンデレ
○ヤンデル
と…...~φ(。。)

781:名無しさん@ピンキー
08/06/17 22:51:05 DZCdLbpl
光秀はヤンデルクイナ
と…...~φ(。。)


782:霧夢(幸村×かすが)【1/5】
08/06/19 01:50:56 3+bxJOCt
需要あるのかどうか分かりませんが、幸村×かすが書いて見ました。
でもどっちかというとかすが×幸村。微エロ。


・・・・・・・・・・・・・・・

露わになった白肌を水に沈める。
人の手の届かない霧深い山の中、小さな湖、静かに響く水音と広がる波紋。
忍である事、戦場の事、全ての鎖をほんの一時だけ解く事が出来る影の、
私の唯一の場所が此処にあった。
日が昇ろうと沈もうと一瞬もその身から緊張を解く事が許されない世界。
生と死の隣り合わせの一生。でも、此処だけは、ほんの僅かでも只の女になれる。
剣も忍び装束も全て脱ぎ捨て此処で体を洗い流すだけで開放感に満たされる。
心酔してる主の前でも見せた事のない私だけの場所が此処にあった―のに。

闖入者はその静寂な場を全てぶち壊すかの様に現れたのだ。否、ぶち壊してきた。

「…………何。」

最初は獣の遠吠えが聞こえたか思ったら、背後から雪崩の如く滑り落ちて
その男はこの湖へ向かって豪快に落ちて来た。
落ちた拍子に跳ね返った水を頭から被せられ暫し呆然としてしまう。
目の前で落ちた男は体を湖から起こすと、
犬みたいに首をブンブンと横に振って水を払って顔を上げる。
戦場で何度か見たことある。嗚呼、見間違いでなければ其の顔は。

「真田…幸村…?」
「…………はっ……」

武田の虎若子らしき男は間の抜けた顔を上げたかと思えば、人の姿をまじまじと見るなり暫しの間。
やがて口をぱくぱくと動かし、顔はみるみる内に真っ赤になっていて何何だこいつはと思ったが、
突然の出来事にすっかり頭から飛んでいたが、その時にやっと私は自身が全裸だった事を思い出した。

「は、はははははれんっ……!!ははれ、はれ破廉恥!!!うう、うわあああああああ!!」

体を隠して見るなと抗議する前に向こうが勝手に暴れ始め水の中で
バシャバシャと跳ねたりひっくり返っていた。
鎧の重みと水を吸ってしまった服の重み、更に変な暴れ方をして、幸村は半分溺れかかっていた。

「お、おいこら馬鹿!起きろ、溺れるぞ!…………ああ、もうっ…!」



783:霧夢(幸村×かすが)【2/5】
08/06/19 01:53:40 3+bxJOCt
霧山の向こうへと白い鳥が足に文をつけ、飛び立って行った。

武田の将が此処にいるならば考えられるのは奇襲。
一刻でも早く主の下に着くようにと願いを込めて見届ける。
―尤も、その将がこんな所にいるならば、
今頃その武田部隊も士気の低下やら混乱が起こっているだろうが。

この湖は上杉領の中でも険しい山と深い霧に万年囲まれた秘境に近い場所。
普通の人間は愚か、身軽な忍でもなければまず好んで来る者はいない。
それ故、私の唯一の憩いの場だったのに。
「迷っただろうとはいえ、よくもこんな所まで自らの足で来たものだ…
方向音痴ならここまでくると賞賛する。」
幸村は服もぼろぼろで、体中は木の枝や葉で出来た様な切り傷と
後は何処でどうやって打ち付けたのか分からない痣だらけ。
敵の将ならば黙って溺れ死ぬのを待ってれば得だったのに、
不意にとはいえ何故助けたのだろうと今更ながらに後悔している。
「んんっ…ん…」
「気付いたか。」
幸村がゲホゲホと口に含んだ残り水を吐き出して起き上がる。
寝ぼけ眼は私の姿を見るなり丸くした。理由あって私は未だ全裸だ。

「は……は、はれん、破廉恥いいいいいい!!!!」
「うるさい、いい加減黙れ。」
「何という破廉恥な姿を!お、おお女子がはだ、裸で!!」
「お前がこんなにしてくれて何を言う。」

破廉恥破廉恥と吼える煩い虎若子の前に黒い布切れを差し出す。
幸村が滑り落ちてきた場所は丁度脱いだ服を置いていた場所だった。
残念ながらもう無残な形で着る物はない。
「………も、申し訳ない。」
親に叱られた子の様にしゅんとなり頭を下げる。こういう所だけは無駄に馬鹿丁寧だ。
「か、風邪を引く!某ので良ければ、き、きき着るが良い!」
そう言いながら自分の着ている上着を脱いで押し付けてきた。
顔は真っ赤にして頑なに背けつつ。

汗臭い。という言葉は心に留めておいて一応有難く借りる事にした。



784:霧夢(幸村×かすが)【3/5】
08/06/19 01:55:37 3+bxJOCt
「お前、腕が深くやられているじゃないか。」
「あ、ああ、大丈夫だ。其の内止まる。」
「馬鹿を言うな。血が止まってないだろう。来い。」

背けたままの彼の手をやや強引に引いて湖畔へ連れて行く。
上着を脱いだ体はやはり傷と痣だらけで未だ血が出ている部分もあった。
「は、離せ!」
「良いからじっとしてろ。」
幸村の手を取り、体の傷口に塗るように水を取って、流す。
背中に回るとまた傷と痣が大なり小なりとついていた。
「こんなになるまで一体どんな歩き方をしたんだ?」
「……………。」
幸村は何かを我慢しているような妙な顔をして答えない。
大方、一体なんでこんな事になってしまったのか。とでも考えてるのか。
だがそれは私も言いたい。何でこんな事になったのだか。
彼から借りた上着は前が開いている為、体を流したり布切れで止血している時に
時々彼の背中に胸が僅かに触れてしまったりするとビクリと幸村は反応した。
そうでなくても治療中はずっと体は異様に固まったままで、顔は相変わらず、耳まで真っ赤だ。
あまりにも過剰すぎるその様に少々呆れため息が零れた。
「…お前の嫁になる娘は気の毒だな。」
「そ、某は嫁などいらぬ!」
本気で言ってるなら重症だ。仮にも一城を持つ武将でもあると言うのに。
そんな事を言ったらお前の大将が泣くぞ。

降って沸いた悪戯心に、幸村の背中にぴたりと自らの額と胸を軽く押し付けた。
水滴が混じって皮膚と皮膚は吸い付くように重なって、胸が背中の線に沿うように柔らかに潰れる。
背中の突然の只ならぬ感触に幸村はますます動揺して顔をますます紅潮させた。
「な、なな、何をする!!」
「女は恐いか。」
落ち着かない返答ばかりする幸村とは対照的に宥める様に静かに柔らかな言葉を返す。
言葉を吐く息も背に触れて彼はさらに体を震わせた。どれだけ免疫がないんだ。
女と手を触れた事もないのだろうか。ないのだろうな。
そう思いながら無意識に幸村の腰に自分の手を回して目を瞑っていた。


785:霧夢(幸村×かすが)【4/5】
08/06/19 01:57:18 3+bxJOCt
「一つだけ。」
「………な、何だ。」
「女を見るたびに無闇に破廉恥などという言葉を投げるのは止めた方が良い。」
「お前が思うように恥じらいを持ちながらも、想い人に馳せて努める女もいる。子種を受ける痛み、
未来の子を成す痛みにも耐える。大事に想う主を守る為、血を繋げる為にな。」

「お前はそんな女も恥知らずに見えるのか?」



「……………すまぬ。」

そう呟いた返答は暫しの静寂の間が通った後。
「その、」
「何だ。」
「女子が恐いわけでは、ない。」
「…………。」
「戦で傷つき、泣くのはいつも女と子供だ。勝とうが負けようが何処かで傷つく者がおる。
何度やってもそれはどうしても変えられなかった。」

良くある事だ。
戦火に巻き込まれ、混乱に乗じた野盗に襲われ、部落一つが消えるなど混乱の世には良くある事。
家を焼き払われ、財産は全て奪われ、子供を目の前で殺され、
泣き叫ぶ女は慰み者にされて最後は無残に殺される。良くある事だ。
それが自分にとって敵ならば悪として立派に成敗する事も出来よう。

だが現実は敵も味方もない。戦場は分かり易い弱肉強食を絵に描いた様に容赦なく目に映す。
夢と理想を抱いて初陣した彼に取っては次々と目の前で乱暴に犯されて
後は塵の様に捨てられていく女達の末路はあまりにも惨い現実だった。
男達の士気を上げる為には尤も容易で効率が良いからと差し出された事もあった。
「武士として戦うならば、お館様の上洛を成す為ならば、
その様な現実も受け入れなければならぬ事もあると言われた。 自身にもそう言い聞かせてきた。」
でも、もう限界だったと。彼の体は酷く震えていた。虎の若子は武士としてあまりにも純粋過ぎたのだ。
「迷ったのではない。逃げてきたのだ。某は、兵を、国を守らねばならぬと言うのに逃げてしまった。」

彼の背中に彫られた無数の傷と痣をもう一度見つめる。
どれだけ必死になって、夢中になってここまで逃げてきたのだろう。
抑えていた気持ちと、幾度と頭を巡る葛藤と、武士としての使命と共に。
幸村の体を伝って向き直る。覗き込んだ彼の眼は堪え涙で溢れていた。
何時の戦だったか。あの時に見た彼の姿は野原を思うがままに駆け回る虎の如く、
相手を勢いだけでなぎ倒す恐ろしくも勇ましい姿が印象的だった。
でも今此処にあるのは年相応の少年だ。
理想と現実の壁に勝てなくて。情けない自分が悔しくて、でも最後の精一杯で意地を張って。

「…男でも、泣きたい時は泣いて良いんだぞ。」
今にも零れ落ちそうな彼の眼に浮かぶ涙をそっと拭いて、頬に手をかけた。
「命が散る事に、惨い現実に涙して悲しむ武士がいるならば、
戦が終わるその時までその心を片時も忘れる事がなければ。
散っていった者も少しは報われる…きっとな。」
子をあやす母のように震える彼の体を優しく抱き締める。
「今一時なら、私で良ければ胸を貸そう。心に溜まった悲しみも怒りも全部受け止めよう。
だから、もう堪えるな。」

幸村は崩れるように私の胸へ滑り落ちた。彼の涙が私の胸を濡らした。
私は只、栗色の髪を撫でていた。
ひとしきり泣いた幸村が僅かに顔を上げた時に目が合った。
私は―静かに唇を落とした。


786:霧夢(幸村×かすが)【5/5】
08/06/19 02:02:49 3+bxJOCt
僅かに薄まった霧から覗く空をみる。そこには鮮やかな夕焼けが見えた。
膝の上で穏やかに眠る男の髪を私はずっと静かに撫でていた。

一線を越える事は無かった。二人は只、互いの体を抱き締め、
撫でては唇が触れ合うだけの柔らかい接吻を繰り返した。
飯事の様な愛撫も彼に取っては女に対しての最大限の愛し方だった。
私もそれ以上超えるつもりはなかった。
一度とはいえ逃げ出してしまった彼は武士としては失格なのだろう。
それでも、彼には人間として大事な物を持っていたから。

「そして私も、やはり忍としては失格なのだろうな……」
後ろの木にぶら下がる影に向かって言葉を投げた。

「さあ、どうだろうね。」
影は地に着いてその姿をようやく現した。
「…いつからそこにいた。佐助。」
「そんな睨まないでよ。酷いなあせっかく着替え持ってきてやったってのに。
…ついさっきだよついさっき。」
着替えまで用意して置く余裕な姿でついさっきはないだろうと睨み返すも
相も変わらず飄々としたその忍は深い眠りに着いた虎若子をひょいと拾い上げる。

「とにかく…子供の躾け位ちゃんとしろ。」
「そうするよ。家出人捜索にこんな所まで行くなんてもうこりごりだ。」

帰りもきついんだぜ、と余計な言葉が減らない忍にそっぽを向いて早く帰れと促した。
また綺麗な裸拝ませてね、という再度余計な一言に煩い帰れ殺すぞと脅せば
溜息交じりに大きな羽音が聞こえ、幸村の気配も佐助の気配もそこで消えた。

小さな湖はまたいつもの平穏な景色を取り戻す。
胸に残る幸村の涙の痕を見て、もうこれ限りで忘れようとしていたのに、あの顔が再び頭を過ぎった。
次に戦で会った時、私はもう一度剣を向ける事が出来るだろうか。
主の為にと剣を振るっている自分も、何時終わるか分からぬ戦に結局は自身を誤魔化している。
戦う度に自身を只追い詰めてるという事に薄々気付いてはいる。

それでも。

「私は……私には謙信様がいればそれで良いから。」

言い聞かせるように私は胸を押さえ、そして霧の向こうへ飛び立った。


・・・・・・・・・・・・・
「佐助。」
「今度は何だい旦那。」
「すまなかった。」
「もう黙って抜け出さないならそれで良いよ。」
馬乗りの幸村の歩調に合わせて空を飛ぶ忍は一つ大きなため息をついて呟いた。
「しっかし旦那に先越されちゃうなんて思わなかったなあ~…」
「な、何の事だ佐助。」
「どう旦那。女の子の唇は美味しかった?」
「なっ…!!なああななんあ何をさ、ささ佐助、なな、ななんでそ、……ああああっ!!」
大きな音と共に幸村は派手に落馬した。


「あっれー?少しは免疫ついたかと思ったのにねえ……」


【終】
以上です。書き始めは幸村攻めのつもりだったのですが、
幸村が主導だと話が進まなく…すみms

787:名無しさん@ピンキー
08/06/19 02:33:28 sbg6Wtra
これはいいな


788:名無しさん@ピンキー
08/06/19 05:00:59 bXCJdY8A
GJです!
かすが良い子だなぁ。
また作品読みたいので投下お待ちしてます。

789:名無しさん@ピンキー
08/06/19 17:19:52 rsRBsWZK
超GJ!!
ちょっと切なくて、甘くて萌えますた。

乙です!

790:名無しさん@ピンキー
08/06/19 20:07:06 RydqA2ql
ぐぐぐぐっじょぶでござるぁぁぁぁーーーー!!

791:名無しさん@ピンキー
08/06/19 23:17:14 qCoGlDYc
す…素晴らしい!
あれ?目から汁が…。
幸村のことただの暑苦しいヤツと
思ってたのに、ちょっと好きになっちまった。
GJでした!!1!!!

792:名無しさん@ピンキー
08/06/20 18:16:09 3I5xZxWn
かすが可愛いなあかすが
GJと言うより他がない

793:名無しさん@ピンキー
08/06/22 10:38:46 UUpAs4tf
GJと書いてゴッドジョブ!!
幸村×かすがは密かに大好きなので嬉しかったです。
次回は幸村攻めで是非とも一線を越えていただきたい!ガンバレ幸村!!

794:名無しさん@ピンキー
08/06/22 13:56:23 ysSvoAWO
かすがの台詞が泣けた
GJ!!!

795:名無しさん@ピンキー
08/06/24 17:56:22 J+018mC9
幸村いい奴だよ幸村
かすがいい子だよかすが
ぜひまた投下プリーズ!

さりげなく佐助もよかった。
この二人がくっついたら佐助どうするんだろw

796:782
08/06/24 21:50:19 77gw5Spm
予想外の反応にびっくり感動です。本当にありがとうございます。
でも今読み返したら日本語おかしい部分がちらほらと…orz
今度から書く時は少し寝かせてから出そうと思った。

幸かすは個人的に姉弟のイメージが強いのでなかなか一線越えが
形になりませんが、出来上がったらまた投下させて頂きたいと思います。

797:名無しさん@ピンキー
08/06/26 15:26:35 SuT3/DkO
幸かすGJでした!
保守ついでにあげてみた。

ところで、ヤンデレ明智を書こうとしたらただの病んでる明智になりました。
すんごいキモチワルイ!
やっぱヤンデレは無理か…。
完成したらまたきますノシ

798:名無しさん@ピンキー
08/06/27 07:55:32 k9FJQglK
>>797
大丈夫!
病んでるのがある意味光秀の醍醐味だから!
ワクテカして待ってるよ

799:528
08/06/30 03:11:40 wNJM06sK
かなり間が空きました。
改めて携帯+読みにくい事を前提に投下します。

かすが凌辱です。

800:続 性のあれこれ1
08/06/30 03:12:48 wNJM06sK
かすがは、捕らえられていた。
敵陣の真っ直中で多数の男達に乳房を揉みしだかれ、乳首を吸われ、陰核を舐め回され、膣を指で掻き回される。
一通り弄ばれ、膣を掻き回していた男がかすがの前髪をぐいと掴み、生暖かい息を吹き掛け囁いた。
「可愛い面して、女陰はぐちょぐちょだぜ…雌猫よぅ。入れて欲しくて堪らねぇんだろぉ?」
「…………」
かすがは答えない。自分の蜜が絡んだ中指を頬に押し付けられても、ふん、と男からわざとらしく顔を逸すだけ。
「ぶち込んで欲しいんだろぉ!今の状況判ってんのかぁ?!」

ばしっ。

手甲をしたままの手で思い切り頬を張られる。白い頬はみるみる腫れ上がり、切れた唇の端から一筋の血が流れて滴った。

―確かに―

こいつ等の行為に身体は反応している。乳首は隆起して女陰から蜜は滴ってはいる。

―だがな―

かすがはぺろりと舌で血を掬い上げると、目を細めて唇を窄めた。彼女を打った男を見つめる。

―私はくのいち―

媚びる様な視線におののいた男達の下卑た笑いを余所に、俯いたかすがは実にふてぶてしく目を爛々と光らせ唇を歪ませる。

―貴様等の精、ごっそり抜き取らせて貰うさ―

801:続 性のあれこれ2
08/06/30 03:14:25 wNJM06sK
「おっ、おっ、おっ…うぅっ!」
かすがの金色の髪を陰茎に絡ませながら、男は彼女の口腔に精を吐き出す。
震える陰茎をずらして亀頭を舌で刺激すれば、じわりと更に精液が迸った。ぶるぶると首を揺すり絶頂を迎えた男を尻目にかすがはすかさず彼女の乱れた姿に欲情していた男の陰茎を咥え込む。

―もっと、だ―

「くあぁっ!」
かすがの膣を突き上げていた男が同じく震えて彼女の子宮に精を吐き出した。

―まだだ、まだ…!―

じゅぽじゅぽと音を立てて陰茎を啜るかすがが、尻を突き出し白濁した液を膣から滴らせれば。また別の男が花に誘われる蜜蜂の様に女陰にむしゃぶりつく。

「おぉ、おぉ!畜生、こんなにぐちょぐちょのゆるゆるにしちまいやがって…」
わざと音を立ててかすがの膣に指を突き立てる男が、多少残念そうに呟いた。
それでも膣に陰茎を突き立て、激しく男は腰を振る。


「うおぉう!」
「くはぁっ!」
「らめぇぇっ!!」

―半刻も立たぬ内に―

白濁した液体を滴らせ、ふん、と息を吐くかすがの周りに奇妙な赤い玉を転がした男達が地に伏していた。

「貴様等の精、たっぷり受け取った」

呟いたかすがの肌は、やけに艶やかだった。男達の精を搾り取り、満面の笑みで彼女はその場を立ち去ったのだ。

802:続 性のあれこれ出題
08/06/30 03:15:07 wNJM06sK
絶倫絶倫w
いやはや、くのいちは恐ろしい。
卿等も気をつけ給え。誘って来る「女」は必ず下心があるものだw

Q2:膣は性交を重ねると、緩くなる

Q3:何度も射精すると赤い玉が出て、「打ち止め」になる

Q4:精子は栄養満点だ

忘れた頃にやってくる。それが「性のあれこれ」だ。

803:名無しさん@ピンキー
08/06/30 23:21:37 Q9JjAaQT
>>802
懐かしのボンバーマン松永乙wwwこれ○×問題ですか?
××○かな……

804:名無しさん@ピンキー
08/06/30 23:46:31 /Mj6HNbo
らめぇで鼻水出たwww

えーと〇××かな?


805:名無しさん@ピンキー
08/07/01 15:48:47 xCJSeFTq
全部×にしてみる

解答編待ってます、松永先生!

806:名無しさん@ピンキー
08/07/01 16:42:02 Ztwr4bWb
性のあれこれキテル━━━(゚∀゚)━━━!
前回すごく笑ったので心待ちにしてたでござるよw

A:○××かなあ。
前全部×だったから今回もとは思うがあえて。
解答お願いいたしまする。

807:名無しさん@ピンキー
08/07/02 01:14:35 euSNLZC/
らめぇぇワロタww
くのいち本来の姿?のかすががかっこよかったですw

自信無いけど○××かなー。教えて松永先生。


808:続 性のあれこれ 解答編
08/07/02 02:19:28 NVvvmUhP
さて、解答だ。間違えた者は…(すっ、と指を翳して)……いやいや。先ずは卿達の聡明さを称えよう。
問参を誰も〇にしなかったのは素晴らしい。順序は逆になるが、問参から解説しよう。

簡潔に言えば、これは「親父ぎゃぐ」なのだ。昔の「ぱちんこ台」は打ち止めとなると目印として「赤玉」が出た事に引っ掛けて「打ち止め=赤玉」と言う。卿等の祖父に聞いてみてはどうかね?…まぁ、その後の祖父との関係については責任は持てないが、ねw

さて、問弐については…これも×だ。女人の膣は伸縮性に実に富んでいる。性交、更には出産でも膣が広がる事は無い。卿等の居る時代には「膣圧計」なる素晴らしい器具がある。それを使えば一目瞭然。
「名器」はいつ迄も「名器」だ。

問四だが…先ず、実際精液が一回の射精でどれ位出るのかから始めよう。

「5~7㍉㍑」

がっかりしたかね?しかも成分の殆どが水分で、たんぱく質や「こらぁげん」は数㌘という有様だ。栄養価等、たかが知れるだろうww
よって、これも×だ。
正解は全部×。くだらない都市伝説に惑わされず、楽しい「性らいふ」を贈り給え(指を弾く、後には火薬の焼けた匂いと焦げた地面だけ)


機会があれば、また今度。

809:名無しさん@ピンキー
08/07/04 16:06:42 u14or2il
松永先生、またぜひ来て下さいww



そういえば、松永のSSってまだ投下されてないよな。
松永×濃姫の凌辱ものとか読んでみたい…。

810:名無しさん@ピンキー
08/07/05 00:15:35 DL4STSXp
>>809
松永先生に凌辱される濃姫を妄想しようとしたのにただの不倫ものになってしまた
欲のままに絡み合う関係とかいいかも

「魔王の妻…とは形ばかりか?欲に餓えている獣の様な目ではないか」

とかなんとかいって破廉恥なことをし始める松永先生に
夫婦だけど夜のこととか一切ないから欲求不満な濃姫は抵抗ができない

松永先生は楽しみながら、濃姫は背徳感を感じながらも快楽に負けて身体を重ねる…

みたいなことを妄想した
でもまずなんでそんな関係になったかがわからん

811:名無しさん@ピンキー
08/07/05 20:03:41 vTvuvCDS
>>808
松永先生勉強になりますた!!
すでに自分の中で松永=先生になってきてるw


>>810
松永そういうの似合いすぎるw
ありきたりだけど、人質助ける為に松永んとこ行ったけど逆に捕まって……みたいな?

812:名無しさん@ピンキー
08/07/05 23:43:04 pD2Q3Mzp
人妻三人攫って柱に縛りつけて動けなくして
それぞれに三好三人衆あてがって無理矢理やらせて
それを杯片手に膝に猫乗せて眺める松永を受信した
そして達した順番に今度は自ら味わうと

813:名無しさん@ピンキー
08/07/06 11:01:28 nm4xXGbT
>>812
ひとりだけ三郎丸にボコボコにされてるんですね。わかりま(ry

814:名無しさん@ピンキー
08/07/09 01:17:37 1tT+D46l
まつ姉ちゃんはパッと見無害そうなのに一番怖いな

815:名無しさん@ピンキー
08/07/10 01:25:07 Y7nq+liC
それは旦那をしっかり尻に敷いているからですよw

北国のアイドルやうつくしきつるぎも先生の毒牙に!

816:名無しさん@ピンキー
08/07/12 11:33:39 YvtLreIP
これも花嫁修業の一環です、と教え込むんですね。わかります。

817:名無しさん@ピンキー
08/07/13 03:12:00 1id8POYJ
>達した順番に
とか言われると、順番が気になります松永先生!

818:名無しさん@ピンキー
08/07/13 12:40:41 yeeTycVe
>>810
書こうかと色々考えたが
どうしても、団地妻に良いよる宅急便の兄ちゃんみたいにしかならなくて辞めた
おいしいと思うんだけどなー

819:名無しさん@ピンキー
08/07/13 20:20:27 ftuKoJtq
そのまま書いたらいいじゃないか。
欲望のままに行動しろって、松永先生も仰ってるじゃないか。

820:名無しさん@ピンキー
08/07/13 21:14:42 PKdgOcez
冷静に書くより、欲望のまま勢いに乗って書いた奴の方が良かったりする
ソースは俺

821:名無しさん@ピンキー
08/07/15 07:57:45 lNhIgFv+
松永先生のお言葉には背中を押されますな
とりあえず下がりまくってるのでアゲ

822:名無しさん@ピンキー
08/07/17 19:12:02 WNYYQB7b
ところでわたくしはいつまでおんせんぷれいとやらをしていれば
よいのでしょうね? このままではとけてしまいますよ

823:名無しさん@ピンキー
08/07/19 23:32:15 T0zwI54/
>>822
どうぞ、そのままこころゆくまで、
おつづけくださいけんしんさま。
ごじつでかまいません、かすがさまとのじょうじをかたってください。

824:続々 性のあれこれ
08/07/20 01:11:39 kvELOkEZ
さて、そろそろ趣向が卿達にも判って来たと思うが、敢えて出題させて貰おう。
温泉…といったらこれだろう。

825:続々 性のあれこれ 蘭丸の日記
08/07/20 01:12:46 kvELOkEZ
蘭丸、今日はお城がいちぼうできる温泉に一番乗りでした。
お城をながめながらお湯につかってたら、なんだかワクワクしてきました。
そしたらチンチンがたってきたので思いっきりシコシコしてみました。
お城を見ながらチンチンシコシコするのはとても気持ちがいいです。
シコシコシコシコしてたら、湯船に白いの出しちゃいました。すっげ~気持ち良かったです。
濃姫さまが蘭丸の次に温泉に入ったんですが、白いのはバレませんでした。

そのあと、信長さまが光秀の変態ヤローのせいで行方不明になっちゃって…。でも色々あって、濃姫さまが光秀をぶっ殺したあと、濃姫さまに赤ちゃんが出来ました。

…でも、変なの。蒼いのが言うには、信長さまと濃姫さま「せっくすれす」とかいう、一緒に寝ない事だったみたいなのに…。
コウノトリが連れて来てくれたのか、玉菜(きゃべつ)に赤ちゃんがいたのかな?
でも、赤ちゃんができたのはうれしいことです。

信長さまが帰って来るまで、蘭丸が濃姫さまとおなかの赤ちゃんをまもります。

826:続々 性のあれこれ 出題
08/07/20 01:17:52 kvELOkEZ
……無邪気無邪気。

いやはや、実に恐ろしい。自分のした事に責任すら感じない、子供のいたずら…?
よくある話だが…どうかね?

問:湯船に射精し、その後妊娠する可能性のある女性が入浴すると受精する。

827:名無しさん@ピンキー
08/07/20 03:18:30 NBuZsWO+
>>825
蒼いの自重w

精子が膣の中に入らないかぎり妊娠はありえないでしょ
湯船の精液では受精しないに一票

828:名無しさん@ピンキー
08/07/20 08:40:23 UgBA8KHe
精子の保存は確か冷たい方が良いと聞いたので×だと
多分浸透圧の関係で生存出来ないと思います

829:名無しさん@ピンキー
08/07/20 09:50:33 93ABNuLs
精子は熱に弱かった気がする。×でお願いします、松永先生!

しかし空気に触れても死滅するって聞いたけど本当か?

830:名無しさん@ピンキー
08/07/21 21:22:02 u1jEmt4W
ヒトの体温より若干低い温度(35℃前後)が最適と聞いたから、風呂の水温じゃ無理

831:名無しさん@ピンキー
08/07/22 02:20:14 BESO93su
>>824
出た瞬間全滅wwww
卿達より卿等の方がいいんじゃないかと言って見る。

832:名無しさん@ピンキー
08/07/23 13:41:26 BGoBH9I4
質問だが、いつきで本番が少ないのって皆ロリ自重してるからだろうか?


後、話題には登るのになかなか書く人が居ないあのカプ・・・
慶次×まつ..._| ̄|○<ヨミテェ

833:名無しさん@ピンキー
08/07/23 14:27:49 qsfUey2e
>>826
いやいや、これは×でしょ松永様w
…×だよね?

834:名無しさん@ピンキー
08/07/23 15:29:33 cWiN8fSL
無印上杉軍のOPの後
暗殺者の寝返りなど簡単に信用できない
そこで、上杉への忠誠心を試すためだとか言って
かすがに兵全員の相手をさせてしまう腹黒謙信様(自分には指一本触れさせない)

をこっそりリクエストしてみる

835:名無しさん@ピンキー
08/07/23 19:02:15 /JqWbwi+
>>832
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
筆頭がいつきにおイタするのとか
KGがまつにセクハラするのとか
欲望のままに欲してみる。

836: ◆Al94qE2sQg
08/07/24 19:01:45 g0iq/C3H
赤いの×濃姫ってまいなー杉?

837:名無しさん@ピンキー
08/07/25 08:39:15 FiDgxcpz
マイナーだとは思うけど読んでみたい

838:名無しさん@ピンキー
08/07/25 09:48:14 igM4T9TM
無印の時から、幸村への濃姫様の台詞はやけにエロ美しい

839:名無しさん@ピンキー
08/07/25 10:09:15 RLG3kuTt
幸村みたいな女性に免疫がない、性的な事が未体験なタイプって
一回体験して性的な悦びを知ると、今度は逆に快楽に溺れて肉体を徹底的に貪りそうな気がする。

840:名無しさん@ピンキー
08/07/25 13:11:44 U0WTusY/
幸村って濃姫のことなんてよんでたっけ?
奥方?濃殿??

841:名無しさん@ピンキー
08/07/28 02:55:54 3c7BfclY
保守

842:松永×幼濃姫(1)
08/07/28 23:28:49 abycZ+vC
松永×ロリ濃姫(帰蝶)
需要がなくても構わない!
斎藤道三と松永先生知り合いだって言うから!!

…避難所送りにしたほうがいいですか?








美濃の蝮と呼ばれる男は、旧知ではあるが友と呼ぶにはいささか苛烈な間柄である。
世間は下剋上という言葉で松永と斎藤を並べたがるが、国盗りという言葉以外に共通項などありはしない。

否、一つ。

美しいものに執着する、耽美に悦楽を覚える人種、その一点のみで二人は交流を保っていた。

ある日、松永自慢の茶器へ餓えたような視線を送っていた道三が、ふと顔をあげた。

「今日の花は菖蒲であったか」
「左様」

道三自慢の花器に活けられた花は菖蒲。
今を盛りに美しい花、そのはかなさもまた哀れ。

「花器には収まらぬが、良い花が咲いておる。お見せしよう」
「それは興味深い」

競うように持ち込んだ茶器に花器、いささか道三のものが見劣りするのは確かだった。
しかし、にわかに機嫌を良くした道三に興がわいたのもまた事実。
松永が言われるままに中庭へ歩を進めれば、菖蒲の緑の中に、ひときわ大輪の紫が見えた。
白地に踊る、菖蒲の中の菖蒲柄。

「帰蝶」

呼ばれて振り返る幼子は、絹糸のごとき髪をわずかに揺らし、こちらを仰ぎ見た。

「ととさま?」

薄く開かれたリンゴの唇に松永の喉が鳴る。

「佳い花であろう」

どれほど魅入っていたのか、したり顔の道三に松永の口の端が歪む。

(なるほど、今度は私が餓えた視線を送っていたわけだ)

「いや眼福。これは末が楽しみなことだ」
「ふふふ」

含み笑いで道三は姫君の手を引いた。
視線をそらさない松永に何を感じたか、そっと姫君は庇護者の影に隠れた。

(男の欲情を本能で解するか、末といわず楽しみな姫君ではないかね。)



843:松永×幼濃姫(2)
08/07/28 23:29:27 abycZ+vC
視界の隅で蝶々が踊る。

「松永さま」

舌足らずな貴夫人はいじらしい足取りで武士のもとへ駆けていく。
今日は薄緑の紗に揚羽の柄。父親の見立てだろうか、涼しげに美しい。
あの日以来足しげく土産を持参して通う松永に、すっかり警戒を解いた様子でなついている。
その警戒心のなさが愛おしくも愚かしい。

「帰蝶殿、今日は桃丸はどうされた?」
「桃丸?」

きょとん、と純真な瞳を丸くして、姫君は首をかしげる。
世が世ならば天子に愛でられたやも知れぬ、ぬばたまの髪はさらりと揺れる。

「桃丸ならば、ととさまの…父上の御用でおりません」
「そうかね」

年の離れた従兄殿は、この無邪気な蝶の番犬だ。
守護者の不在を簡単に暴露してしまった帰蝶の手をとり、安心させるように頭をなでた。
くすぐったそうに身をよじるしぐさに、猫を思い出す。

「今日は、とっておきの茶器をお見せしよう」
「茶器…?」

幼い瞳に、失望と好奇心が浮かぶ。
甘いお菓子や煌めく簪を期待したのだろう。
しかし、父親の陶酔然とした茶器への情熱を見知っている少女の関心を引くには十分だったようだ。

「ただし、帰蝶殿にだけ…それもごくごく秘密裏に」
「秘密?」
「私の一等大切な茶器だ。父君にも見せたことはない」
「父上も…」
「誰にも秘密に、内密にできるというなら」
「…はい!誰にも、秘密にします」
「重畳、重畳。ではこれをあげよう」

指先ほどの琥珀の飴玉を差し出すと、疑いもなく小鳥の口に放り込む。
きらきらと好奇心に輝く瞳に屑ほどの良心の痛みと…嗜虐めいた歓びの予感が松永を貫いた。
小さな手を引いて、花々の間を通り抜ける。
母屋から離れた庵…道三の持つ茶室の一つにたどり着く。
周りに人はいない。
ひっそりとしたその庵の扉が、ぱたりと閉じられた。


844:松永×幼濃姫(3)
08/07/28 23:30:11 abycZ+vC
稽古事では立ち入ったこともあるが、作法に則らずに茶室へ入り込むのは初めてのことである。
帰蝶はわずかな緊張と身の内のわずかな違和感にぎゅっと松永の手を握った。

「そこへかけたまえ」
「はい」

素直に松永の向かいに正座する。
父が常々羨ましいとこぼしている松永の茶器、それを見るために。

(…なんだか、おかしい…)

体の違和感がぬぐえないのだ。
確かに蒸し暑い季節ではあるけれど、外側からではなくて体の内側から熱い。

(でも、松永さまに失礼があっては…)

幼くとも厳しい教育を受けてきた美濃の姫君として、帰蝶はしゃんと背筋を伸ばして松永を見上げた。
おや、と、松永は口の端を持ち上げた。
主犯はこの男である。先ほどの飴は大陸から手に入れた媚薬。
肉体の快楽を知っている女であれば耐えがたいほどの焦燥を覚えるそれだが、幼すぎる姫君にはいささか効果が薄いらしい。

「…どうかしたかね?」
「ぃえっ…ぁ、」

声が裏返ったことで帰蝶はますます動揺してしまった。
動揺してこぼれた吐息が熱っぽい。
熟れた桃の様に染まる頬に、震えるまつげが影を落とす。

「熱でも?」
「ぁ、」

触れられた肌がざわりと粟立って、帰蝶は震えた。
その反応に気を良くした松永は、膝で詰め寄ってその細腕をとらえた。

「城下で流行っている病やもしれん」
「えっ」
「失礼するよ」

薄く笑った松永の笑みは帰蝶には見えなかった。
唇が重ねられ、意図するところのわからない幼子は侵入してくる舌をこばむことができなかった。

「んっ…んんっ」

苦しげに訴えられる抗議の声に、しゅるしゅると布の擦れる音が重なる。
角度を変えてその柔らかい唇を味わいながら、松永は帯をほどき終わってしまった。
簡単に止めてある数本のひもも器用に探り当ててほどくと、紗の着物の隙間から珠の肌がのぞいた。

素肌に当たる空気に帰蝶はびくりと体を震わせたが、死んでしまうのではないかと思うほど口を吸われていて、
しかも体の中には何か得体のしれない疼きがあって、思うように動かせない。

「今私が診て進ぜよう」
「は…ぁ…」

無骨だが繊細な手が、茶器を扱うように優しく姫君を畳に寝かせ、着物の前をはだけさせた。
白い肌に黒い髪が散って、その隙間から薄桃色の乳首が覗いている様は、初々しくも瑞々しい果実を思わせる。
薬のせいか口付けのせいか、とろんとした目つきで帰蝶はただ松永を見上げている。

845:名無しさん@ピンキー
08/07/28 23:50:47 abycZ+vC
とりあえずここまでー


846:名無しさん@ピンキー
08/07/29 00:33:11 5C6moANS
まさか松永×濃姫(幼)が読めるとは!

続きワッフルワッフル

847:名無しさん@ピンキー
08/07/29 13:02:50 KVBMHyoO
こ、これは…!
続きワッフルですぞ

848:名無しさん@ピンキー
08/07/29 16:10:10 sfSNHJHC
ワッフルワッフル!(*´∀`)
続きを楽しみにしております!

849:名無しさん@ピンキー
08/07/29 20:37:45 zGf4b2xd
女体化ネタがちょっと浮かんだんだが避難所行きかー…
と思ったら避難所が1000スレ行ってるじゃないか。どうしてくれる

850:名無しさん@ピンキー
08/07/29 21:31:37 aTrhwrwM

戦国BASARA エロパロ避難所 女体化5夜目
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)


851:名無しさん@ピンキー
08/07/29 22:07:58 fAfC748P
わっふるわっふる!

852:名無しさん@ピンキー
08/07/30 00:00:37 Jp0W9ONz
わっふるわっふる!
続きを全裸で待っておりまする。

853:松永×幼濃姫(4)
08/07/30 00:10:54 6SRxmNPS
大丈夫そうなので続き投下します~








膨らみと呼ぶにはささやかすぎる胸をやわやわと揉むように撫で、その肌のきめ細かさを愛でる。
くすぐったさが勝るのか、細腰をよじって逃れようとする様は猫そのものだ。
まだ閨術を教わった気配はないのに(そもそもこうして男の前に肌をさらしている意味も知らない様子なのに)
男を誘うすべを知っているようだ。松永はくつりと喉の奥で笑った。

「まつ、なが・さま、ぁ…?」

混乱から、不安げな声で帰蝶は松永の手を止めようともがく。
傷をつけないようにその手を取って口づけると、松永は優しく優しく囁く。

「やはり、卿は病にかかっているやもしれないな」
「…っぁっ、ぁん」

脇腹をなで上げ、胸の頂をつまむ。
ぎゅうと押しつぶすように力を込めれば、刺激が強すぎるのか骨細の体は雷に打たれたようにびくりと揺れた。

「体がおかしいとは思わないかね?」
「はぁっ…はぁっ…ぁぁ」

こくこくと大きく首を縦に振るたび、細い髪の毛がひらひらと踊った。
固くとがった乳首を解放し、掬いあげるように優しく撫でてやると、帰蝶はほっと息をついた。
少し無体をしすぎたかと、松永は帰蝶を膝に抱き上げた。
するりと帰蝶に絡みついていた着物が腕から抜けて、細い二の腕があらわになる。
ぐったりとのけぞった首が艶めかしくも白いので、惹かれるままに口に含んだ。

「ひぁっ!?」

なめ上げ、歯をたて、思うさま味わう。
ぞくぞくという震えの他に、しゃくりあげるような泣き声が重なって松永は動きを止めた。
帰蝶は漆の瞳を潤ませて、ほろほろと涙をこぼしている。

「何を嘆くのかね?蝮の姫よ」
「だって…松永さまは、私を食べてしまわれるのでしょう?」

その言葉の意味合いであれば、正しく松永は帰蝶を食べつくすつもりであるが。
この怯えの意味合いが違うことを、やはり正しく松永は理解していた。

「私が喰らうは卿の身の内の病のみ」
「…?」
「その熱も、疼きも、私に委ねればすべてとりさってあげよう」
「…食べたり、しない?」

先ほどの甘噛みを捕食と勘違いしたらしい。
松永は自信が薄気味悪くなるほどやさしい笑みを浮かべて幼子の髪をなでた。

「私が卿を害することは、天地が裂けようともあるまいよ」

そう、害するつもりなどない。
ただ、優しく蹂躙するだけだ。
そんな内心の声など聞こえぬ帰蝶は、場違いにも安堵の笑みを見せた。
優しい父親の友人に、間違いなどないと信じ切っている。

854:松永×幼濃姫(5)
08/07/30 00:13:06 6SRxmNPS



松永の手が行為を再開し、その薄桃の乳首を口に含んでも、くすぐったそうに身をよじるのみだ。

「ふぅっ…ぁっ、あんっ」

己の唇から洩れる息が常と違うためであろう、帰蝶は無意識に声を抑えようとしていた。
美濃の姫君としての矜持であったかもしれない。
しかし、抑えてもこぼれる艶声は成熟した男の本能をただあおるものでしかない。
あえぎ声は、抑えて漏れるものが一番飢えを誘うことを知っているかのように。

「ぁあっ…やぁ、ぁふっ」

その細腰を両手でつかめば包めてしまいそうなほどにこの器は小さい。
執拗に、固く尖った胸の頂を吸い上げ、舌で押しつぶすようにねぶると、帰蝶はふるふると首を振った。
薬の影響かもともとの感度か、帰蝶は敏感に反応しては背をしならせ、足をひくつかせた。



松永は自身の羽織を畳に敷くと、そこへ帰蝶を横たわらせた。
白い肌に汗をにじませた帰蝶は、人形めいた美しさと生々しさが合わさって倒錯的な艶めかしさを見せる。

「嗚呼、ここだ」

わざとらしくもさも見つけたかのようにその腰を抱えあげ、足を広げて固定した。
ちょうどM字に開かれた足の間には、処女独特の肌色と、子供独特の汚れない薄桃が覗いている。
まだ毛も生えそろわない恥部が、時折ひくりと動くのが目に楽しい。
顔を近づけると、吐息に反応したのか、びくりと帰蝶が震え、目が合った。
腰を固定されているので、逃げることもできずただ見下ろすことしかできない。

「見えるかね、毒が」
「ひぅぅっ!?」

松永は遠慮なくその割れ目に指を入れると、しっとりと湿った入口をぐるりと人差し指で回転させた。
そのまま手を引くと、つと糸を引いてわずかな液がてろりと光る。
帰蝶が息をのむ音がした。
再びその幼い蜜壺へ無遠慮に指を挿入し、ほのかにぬめりを帯びた内壁を探る。
予想はできていたことだが、指一本でかなりきつい。

「いかに蝮の姫君といえど、この毒は卿にはつらかろう」
「ふぇっ、ま、まつながさっ…いっ…ぁ…」
「おっと…足を閉じては治すことも叶わない。そのまま力を抜いていなさい」
「ふくぅっ…ぅ、ぁ、やだぁ…中、いやぁ…」

臓腑をかき回されるような違和感と、痛み、そして肌の内側で感じるぬるりとした何かに帰蝶は怯えていた。
毒だと言われれば毒なのだと信じてしまえるような、それほどの恐怖だった。


855:松永×幼濃姫(6)
08/07/30 00:13:44 6SRxmNPS
松永の指は繊細に、しかし依然無遠慮にぐりぐりと帰蝶の中でうごめいている。

(いや、名器名器。よく締め付けて絡むことだ)

肉壁の感触を楽しんでいた松永だったが、ぷくりと愛らしく熟れた豆に目をとめた。
幼さゆえか処女ゆえか、恥ずかしげに埋まっているそれを空いた左手でゆっくりと押しつぶす。

「ひぁっ!?」

快感に逃げようとする体を、足を抑えて固めてから口を近づけた。
口に含めばほのかに雌の匂いがして、よく回る銘酒のように松永を酔わせた。
舌先で転がしてやれば、中を探っていた松永の指をきゅうと入口が締め付けた。
反応の良さに思わず笑みがこぼれる。
指を引き抜くと、ひくんと秘所が反応した。

「…ぁっ」

帰蝶から洩れた声が思いがけずねだるような甘さを含んでいたので、
松永はずいと帰蝶の顔を覗き込んだ。
とろりと酔ったように焦点の合わない眼で松永を見上げながら、帰蝶は首をかしげた。

「まつなが、さま、」
「なんだね?」
「体が、おかしくて…」

帰蝶は戸惑っていた。
薬のせいではあるが、体の内側からむず痒い様な熱い様な何かがせりあがって不愉快なのに、
松永の指が中を這いまわっている間はそれが一切なくなるのだ。
こうして指を引き抜かれた今はまた切なくてむず痒くて仕方がない。
味わったことのない焦燥に、幼い体は我慢というものを知らなかった。

「もっと…もっと、して、下さい…」

その舌足らずなおねだりは、無邪気を形にしたような愛らしい唇から発せられたのだ。
女と呼ぶには幼い体はくたりとだらしなく男の前にさらされて、己のしていることの意味さえ理解できていない。


856:松永×幼濃姫(7)
08/07/30 00:14:21 6SRxmNPS
これほど扇情的な光景はそうはあるまい、松永はつばを飲んだ。

「少々荒くなるかもしれないが…かまわないかな?」
「…ぅ、んんっ、は、い…はぃっ松永っ、さまぁ」

再び指を入れた秘所は狭さは相変わらずだが先ほどより潤んでいる。
口が笑みの形になるのが止められない。
松永は二本目の指を滑り込ませた。

「ぁうっ…!」

帰蝶の柳眉が一瞬苦痛の形に歪んだが、刺激は疼きを納めてくれる。
背筋を貫く甘美なものが官能の歓びだと理解しないまま、幼子は貪欲にそれを求めた。
愛らしい人形が、悶え、喘ぐ姿に嗜虐的な欲望が頭をもたげる。
この経験のない花はもう指二本で限界だろうことは彼の目にも明らかだが。
薬で官能を無理やりこじ開けられた体は幼いというのに蜜をあふれさせて呑み込んでいるのだ。

(出来ない道理はあるまい)

実に無理ばかりの理論で、その実ただ嗜虐的な欲求に耐え切れず、
松永は三本目の指をねじ込ませた。

「いっ、痛い!痛いっ嫌ぁっ松永さまぁ!」

哀れにもぷくりと膨らんだ下腹部を見下ろしながら、ぞろりとその指を動かした。
痛い痛いと帰蝶は泣きながら体をよじるが、そうすると松永がじっとしていても指と肉壁が擦れてずるずると
愛液を掻きだしてしまう。松永の手を伝って、透明な蜜がとろとろとあふれてくる。
しばらくそうしてじっとしていると、痛みが治まってきたのか、帰蝶はおとなしくなった。
動くと痛むことを学んだのか、肩で息をしながら松永の様子をうかがっている。
ここに至っても助けを呼ぶという考えの至らない姫君の幼さに、改めて松永は苦笑した。

(佳い花だが、すこし無防備にすぎる…虫も寄ってくるだろうに、もっと棘をつけてやらねばなるまいな)

ずるりと一気に指を引き抜くと、帰蝶はびくりと震えた。
ものほしげに入口がひくつくので、やさしく、ぬるりとした蜜を塗り込めるようにその入口をなでてやる。

「もう少しで病も治せるが…最後の治療は少々手荒い。耐えられるかね?」
「…っ」

先ほどの痛みが脳裏に走り、体をすくめた帰蝶だったが、
予想外に目をそらしてこくりとうなずいた。

「帰蝶は…帰蝶は蝮が娘です。恐れるものなど、ありましょうや」

この場合その健気さこそが最大の問題だと、彼女に教える人間はいなかった。
頼りない小動物の威嚇に似た強がりは、猛禽類にはやさしい晩餐にしかならない。


857:松永×幼濃姫(8)
08/07/30 00:15:39 6SRxmNPS
松永は懐から絹の袱紗を取り出すと、二つに折って帰蝶に差し出した。
不思議そうな顔をする帰蝶の口に噛ませると、ゆるりと笑う。

「先ほどから唇を噛んでいる様子が、実に哀れでね」
「…っ」

上品な香をたきしめた袱紗を、小さな唇に噛ませたまま、松永は帰蝶の体を反転させた。
やわらかな桃尻がひんやりと心地よい。
軽々とその腰を持ち上げると、衣の前を寛げた。
すでに苦しいほどに張りつめていたそれが、茶室の薄暗い畳に影を落とす。
その大きさから帰蝶が恐慌状態にならないための配慮である。

ぐ、と

おしつけても、先ほども花には入らない。
ささやかすぎる蝶の花にねじ込むには哀れなほどの体格差。
しかし、朱色の袱紗を唇に噛ませ、ふるふると震えているその姿が松永の嗜虐心を煽ってしまった。

「んんっ!!!んー!!!!」

振り向くこともできないほどの激痛が帰蝶を襲う。
手足をばたつかせても、腰を抑えている松永の手はびくともしない。

「美濃の姫君ともあろうものが、はしたない」
「っ!!」

その言葉に帰蝶の抵抗はぴたりとやむ。
黙って手足を突っ張らせ、激痛に耐えている。
その隙に武人の腕は無理矢理に秘所をこじあけ、とうとう雁の部分をすべてねじ込んでしまった。
流れた血を指にとって舐めながら、松永はさらにぐいと腰を進めた。

「…んぅ、んーっ!!」

半ば中に浮かされるように挿入されながら、帰蝶は耐えていた。
痛いほどに狭いそこを傷だらけにするつもりなど松永にはなかった。
しばらくはつながったまま、先ほどと同じように痛みに慣れるのを待つ。
帰蝶が肩で息をし始めると、とん、とん、と軽く後ろから突いた。

「んっ、んっ、んんっ」

小さな体を持ち上げ、膝に抱えあげる。
えぐれる位置が変って帰蝶は涙をこぼしたが、松永はやはりとん、とん、と軽く挿入を繰り返した。
うしろからささやかな胸のふくらみを愛撫し、花芯にも愛撫を加え、首筋を甘がみしていくと、
次第に挿入が容易くなった。蜜の量が増したのだ。


858:松永×幼濃姫(9)
08/07/30 00:16:02 6SRxmNPS
(そろそろ、かまうまい)

つらぬいたまま、人形でも扱うように帰蝶の体を反転させる。
帰蝶は袱紗を加えたまま、目を堅くつぶって震えている。

鷹狩りの最中に、仕損じた兎を思い出した。
急所を外した獲物は、それは無残に震えているのだ。

(それもまた、哀れというのだろうがね)

震える幼い体を一気に引き下ろした。
弓なりに反った背中を支え、ずるりと自身を引きずり出し、抜けぬところからまた一気に引き下ろす。

「んーーーーっ!!!」

ぼろぼろと零れる涙、震える睫毛、白い肌に朱色の袱紗。
これほど背徳の中にありながら、ただ美しい絵画のようでもあって、松永は酔ったように腰を打ち付けた。
淫猥な水音はぐじゅぐじゅと泡立つ音に変わり、太ももがぶつかるたびにぱちんとはじけるような高い音をたてた。

「!」

と、松永の一物がひときわ強く締め付けられた。
その感覚を松永は知っていたが、それは成熟したおみな達に感じてしかるべきものだ。
まさかと、帰蝶の加えている袱紗を取り去った。

「あっ…ぁあ、ふっ…んっ」

嫌だ痛いの言葉を覚悟していた松永の耳朶を打ったのは、予想外の善がり声だった。
陶然と男根を飲み込み、瞬きの隙間に焦点の合わない眼で快楽を見つめながら、幼子はきゅうきゅうと松永を締め付けていた。
無論故意ではあるまいが、器の小ささもあいまってかつてない快楽を松永に与えていた。

「流石、と言うべきか…卿は傾国となるだろう、末の恐ろしい花だ」

凄みのある笑いを口元に張り付けたまま、松永は帰蝶を抱える腕に力を込めた。
がくがくと揺さぶられ、帰蝶の嬌声がいっそう激しくなる。

「ぁああぁっぁ、やぁ、んぁ」
「くっ…」

ひときわ強く締め付けられ、松永は己の精を小さな蜜壺に放った。
ただでさえいっぱいに満たされた器からは、どろりとあふれて羽織を汚した。


859:松永×幼濃姫(蛇足1)
08/07/30 00:30:53 6SRxmNPS


「美濃の国と和睦を結ぶか…悪くない」

夕暮れを告げる蝉の声が、茶室に響く。
すっかり身支度を整えた松永の膝で、やはり身なりを整えた(松永が整えた)帰蝶が眠っている。
懐の袱紗には、幼い紅が朱色の真ん中でかすれていた。
親子ほども年の差のある幼子に、耽溺しきっている自分を松永は小さく嗤った。

(いずれいずれ、時が来るまで)



じきに斎藤道三は鷺山城に隠居し、帰蝶も連れだって居城を移ったため、
その後松永と帰蝶が顔を合わせたのは数えるほどである。
あまりに幼すぎる混濁した記憶は、やがて帰蝶からは忘れられる。

恭順の意は九十九髭茄子

織田に下った松永は、年重ねて謀反を起こし、今一人の捕虜を手に入れていた。



縄を打たれたまま畳に転がされた濃姫は、そこが茶室であることを悟るとさらに混乱した。
花器に飾られた花は菖蒲。
床の間の花器も、飾られた茶器も、湯を沸かす釜も、何もかもが一級品。
和歌に通じ茶道に通じ、その所有する品々は諸国垂涎の的である。

(なぜ…捕虜を尋問するならもっと…)

ここはあの男の心臓部とも言える場所ではないのか。
それと同時に、ひどく体が粟立っていた。
この香り、あの男の焚きしめた香を嗅ぐたびに、なにか得体のしれない衝動が
濃姫を襲うのだ。意味もなく不安にさせる、父の友人とはいえ、あの男は嫌いだった。

「近々畳替えを考えていてね」

す、と
声に遅れて松永が入ってきた。
作法に則っり、流れるような所作で窯の前に座す。

「真新しいものというのは往々にして馴染まないものだが、
真新しい井草の香りには落ち着きを覚える…不思議なものだ」

まるで世間話をするように。
まるで茶の湯でも始めるように。

「私をとらえてどうするつもり、上総之介殿は」
「うつけ殿は」

私など、と続けようとした濃姫に、強い声で松永は言葉をかぶせた。
その強さに、うつけと呼ばれた無礼を濃姫は一瞬遅れて理解した。
しかし、濃姫が怒りを口にする前に松永は口を開いていた。


860:松永×幼濃姫(蛇足2)
08/07/30 00:31:53 6SRxmNPS

「卿を、満足させられたかね?」
「…何の話?」

口の端を釣りあげて、松永は嗤った。
静かな笑いだった。

「魔王と呼ばれるほどだ。さぞ、卿の肉欲を満たしたことだろう…それとも、魔王の方が溺れたかね?」
「おだまりなさい!」
「卿には…情をあげよう」
「何を…っ」

ぱさり、濃姫の前に朱色の袱紗が投げ出される。
絹の袱紗は仕立てはいいが、いかんせん古ぼけているように見えた。
だが、濃姫はその袱紗の中央、かすれた紅に引き付けられた。

「体がうずくのではないかね?卿が眠っている間に飲ませた水、いつぞやあげた飴玉と同じもの
…あの時のように可愛らしい反応では済まないだろう」

飴玉
琥珀色の

一回、二回、釜を柄杓がかき混ぜて、一滴の滴をぽとりと落とす。
美しい茶器に注ぎこみ、完璧な角度で釜に戻した。

茶室の、薄暗い明り
上品な、空焚きの香
体の内にこもった熱が、じりじりと濃姫を追い詰める。


「…誰が卿に肉の悦楽を教えたか、思い出せたかね?」



ようよう手に入れた、いや、取り戻したよ、蝮の姫君。








蛇足でしたorz
そして松永×濃姫に続…だれか書いてー

861:松永×幼濃姫
08/07/30 00:35:14 6SRxmNPS
一応↑で松永×幼濃姫完結です!
いいわすれたーごめんなさいー

862:名無しさん@ピンキー
08/07/30 00:45:16 IVhMZFqM
GJ!
松永雰囲気あってイイヨー
幼帰蝶も濃姫もエロ美しい。

続きもワッフルしていいかい?

863:名無しさん@ピンキー
08/07/30 07:00:21 2LOp18yE
GJすぐる!
まさにエロうつくしい!

864:名無しさん@ピンキー
08/07/30 21:28:49 XVWjLxbl
圧縮回避保守

865:名無しさん@ピンキー
08/07/30 21:39:12 fgvR7ChP
GJですぞ!

余談だけど、
今2の濃姫さまルートの三章で幸村をフルボッコしたんだが、濃姫にはそなたって言ってた


866:名無しさん@ピンキー
08/08/01 01:55:11 +Zst+rgA
保守

867:名無しさん@ピンキー
08/08/01 10:24:31 8uBBh/em
(´∀`*)松永先生のおかえりは何時かしらワクワク

868:名無しさん@ピンキー
08/08/03 17:08:12 yDx+zSFD
>>861
GJ!ロリなのにしっとりした色っぽい雰囲気ですごく好みのエロだった
続きもわっふるわっふる!

幸村と濃姫もこっそり期待

869:名無しさん@ピンキー
08/08/04 01:01:40 0bt3Q3+M
政宗×市

密かに萌え

870:名無しさん@ピンキー
08/08/04 13:48:03 SI6RSqI/
>>869
伊達は市に嫌われてるから…レイープ?

871:名無しさん@ピンキー
08/08/04 16:54:30 /iMly9GI
市にレイプとか嵌りすぎて逆にきっついわー

872:名無しさん@ピンキー
08/08/05 00:26:22 /I7r4YJT
むしろ市が伊達を逆レイープ。

873:名無しさん@ピンキー
08/08/05 14:41:59 QttMIexv
手のひらに刀ぶっ刺して伊達の上に跨ってるレイプ目市を想像した
これはいい

874:名無しさん@ピンキー
08/08/05 15:03:04 W3TgahEz
黒い手で伊達を拘束して逆レイープなら書きかけたことあるw
データ飛んでないけど

875:名無しさん@ピンキー
08/08/05 16:50:22 1MDkBumM
>>874
あとは…わかるな?

876:名無しさん@ピンキー
08/08/05 16:50:53 5Z73U2vW
>>874
飛んでないなら今すぐ書くんだ!!!

877:名無しさん@ピンキー
08/08/05 17:22:23 W3TgahEz
残念ながら、データが飛んで「ない」んだ…
書きなおす気力も飛んだ

878:幸村×濃姫
08/08/06 02:46:35 8MTGS6JA
>>861です…
幸村×濃姫、妄想したら書けそうだったんで
途中まで書いてみたんだけど…
>>836、先に投稿させていただきます。横入りすみません






戦国の世の常で、戦に敗れ属国となった国には人質が要求される。
 多くは反乱の時祀り上げるべき後継ぎであったり、それに近しい一親等の縁者であったりする。
 上洛し、天下を治めた武田のもとには、やはり各地からの人質が集められ、
相応の待遇を受けてひっそりと暮らしている。
 多分にもれず、織田の人質として濃姫は京にいた。
 敗将…魔王と呼ばれたかの夫は、遺体こそ見つからないが死んだものとされている。
 生きていても、再び首をさらされるだけ。
 ただ静かに、ただ夫のの残骸を守るためだけに、濃姫は生きていた。

 眼下の京は桜の祭り、賑わしさと騒がしさが楽しげな喧騒となって鼓膜を打つ。

「お濃ちゃん、飲んでるかい?」
「慶次」

 着物の襟首も艶めかしく、視線を流して濃姫は振り返る。
 ほんのりと染まった目もとが実に色っぽく、慶次の目じりが下がる。
 しかし人質としての生活、慣れぬ京の都で今亡き夫を偲ぶ生活、いささか痩せた頬が痛ましい。

「あぁぁ旦那、飲みすぎですって!」
「このくらい武士であればーっ」
「そうそう、武士ならこれくらい飲めないとな」
「あんたもあおらない!」

 一服の絵画のような窓べりから一歩引けば、そこは酔っ払いどもによる惨状である。
 虎若子とその忍びを見やって、濃姫はひそかに頭を押さえた。
 まつの使いで現れた慶次を見た時は、その懐かしさと明るさにひそりと涙を隠した。
 桜の季節だから祇園を案内してやると言われれば、確かに京の桜は美しく、
祇園は庭だと豪語する慶次ならばさぞ美しい桜を見せてくれるだろうと花見に応じた。
 
 なぜか案内された部屋には武田の若獅子とその忍主従がいたのだけれど。



879:幸村×濃姫
08/08/06 02:46:59 8MTGS6JA
 親しい友人なのだと慶次に笑われれば、濃姫には返す言葉もない。
 甲斐の虎の懐刀を前に無礼を許される権利など、人質の濃姫にはないのだから。
 それに、知らぬ人ではない。
 知らないからこそ、困る。

 幸村は何かと濃姫を気にかけてくれた。

 夫を殺したその手で、夫の最期を見たその瞳で、じりじりと焦げ付くような視線をよこす若者が
濃姫は苦手だった。夫の敵だというのに、憎ませてもくれない、逆恨みと分かっていてもただ憎い。
 ほら、今も、濃姫の視線の先で、目が合うだけで赤い顔をさらに赤くしてフクロウの如く首ごと視線をそらす。
 色恋に聡い慶次が気づかないわけがない。
 そして彼の忍び、佐助もあきれたような視線をよこした。

「…あれ?」

 視線をそらしたまま、頭を振ったのが良くなかったのか、ごつりと景気のいい音をさせて幸村は転倒した。
 
「幸村ー?」

 酒が回ったのか当たり所が悪かったのか幸村はぴくりともしない。
 ただ呼吸が規則的なのを確認して、佐助はため息をついた。

「だから飲みすぎだっていったのに」
「隣に寝かしとくか」

 決して華奢とは言えない幸村の体を軽々と抱えると慶次は隣接した部屋にしかれた布団に放り出した。
 桜の眺めがいいからと慶次が用意したのは宿の二階、人数分用意してある布団が何とも寒々しい。
 一瞬この4人で並んで眠るさまを想像し、濃姫と佐助は同時に苦笑した。

「悪いね、うちの旦那、お子様で」
「酒の飲み方はそろそろ学ばないとなぁ」

 幸村は飲みすぎた。濃姫の姿を認めたとたん赤面し、慶次に「はれんち」を連発し、
逃れられないと悟ると浴びるように酒を飲み始めた。
 露骨すぎて三人ため息しか出ない。

「…ね、あんたは旦那のこと、どう思ってんの?」
「佐助」

 慶次がとがめるように声を大きくしたが、佐助はひたと濃姫を見つめたままそらさない。
 濃姫は眼を伏せる。
『織田の奥方』
 顔を真っ赤にして、暴れ馬もかくやと日参してくるボウヤ。
 その手で夫を殺した武将。
 織田の行方を握る武田の懐刀。
 無下に扱うこともできず、それでも湧き上がる哀惜と憎悪を抑えることができず、何より
 向けられる視線の熱さに、慈しみに満ちた扱いに、ほだされそうな自分こそ憎みたかった。


880:幸村×濃姫(3)
08/08/06 02:47:37 8MTGS6JA

「もう少し年をとったら化けるんじゃないかしら?」

 わざと答えを揺らすと、佐助は無言で目を細めた。
 殺気に似たそれに、普通の姫なら悲鳴を上げたかもしれない。
 しかし、濃姫は力なく嗤うだけだ。夫と過ごした時間は、そのまま戦場で過ごした時間。
『今日からそなたは濃と名乗れ』
『は、花をっ…そなたに、届けたくて…』
 穏やかな時間も確かにあったはずなのに、思い出そうとすれば最近の幸村に塗りつぶされる。
『濃よ』
『奥方!』
 耳慣れた低い声が、若く生命に満ちた声にかすれていく。
 その事実がただ恐ろしかった。

「旦那は、あんたのこと…わからないわけじゃないだろ?」
「わかりたくもないわ」

 濃姫は手元の盃を傾けて酒をあおる。
 こくりと、喉が鳴った。

「上総之介様を殺したボウヤを、私がどう思うかですって?憎い以外の何があるの」

 わざと語気を荒げたのは、瞳が揺れていることを自覚してたからかもしれない。
 そうであればいいと、縋るように握りしめられた手が白くなる。
 ふ、と息を吐いて慶次はその手をほどいてやる。

「お濃ちゃん…そうやって自分を追い詰めるのはやめな」
「…お前に何がわかるの…」
「わかるさ。お濃ちゃんは魔王に恋してた…与えるばかりの恋を」
「ちがうわっ!私は、上総之介様は、与えてくださったわ…」

 視界が歪むが、涙をこぼすことは蝮の娘として、魔王の妻として矜持が許さなかった。

「あんたがさ」

 佐助は静かに酒をあおる。

「あんたが、幸せそうじゃないから、つらそうな顔して戦場に立つから…旦那は織田を討とうと決意した」

 もともと戦うしか道はなかったかもしれないけど、そう佐助は付け加えた。
 武田の力は強大で、織田は唯一武田に対して平身低頭の外交を続けた。
 織田が力を蓄える前に武田は動き、そして織田は壊滅した。

「…惚れた女、助けたかったんだろ」
「…私を…?」
「…」

 喧嘩でも始まったのか、喧騒が大きくなる。
 桜の花びらがひらりひらりと濃姫の膝に落ちる。

「…頼みがある」

 向き直った佐助の気迫に、濃姫はわずかにあとじさった。
 

881:幸村×濃姫(4)
08/08/06 02:48:32 8MTGS6JA
「一晩でいい、旦那と」
「ふざけないで!」
「ふざけてない」
「なお悪いわ」
「あんたは織田の奥方。織田の人質…旦那は武田の武将、真田の跡取りだ
 旦那がどんなに想ったって、どんだけ思いつめたって、結ばれることはない」

 じくり、濃姫の胸にとげが刺さる。
 死んでしまいたいほど大きな胸の穴を、憎しみでも戸惑いでも、覆ってくれたのは幸村だ。
 
「はっきり言って、あんたは旦那の初恋だ。初恋ぐらい、添わせてやりたい」
「無粋だぜ、佐助。恋のかじ取りに手ぇ出すもんじゃねぇ」
「放っておいて旦那が進められると思うか?」
「体で、心が切れるかよ。それこそ無粋だ」
「思い出くらいはあってもいい」
「一緒になればいいじゃねぇか」
「そんなこと出来ないのはあんただってわかってるだろ」

 織田の寡婦。慶次もわかっているのだろう、つらそうに眼を伏せた。
 帰蝶を抱くことは美濃を抱くこと、美濃を制する者は天下を制すると言われた要所、それが帰蝶の価値だった。
 今は、織田に慕われている御台所…人質としての価値しかない未亡人。
 真田の妻にと望む人間は、武田にも織田にもいはしない。

(…思いきれと、いうのね)

 濃姫はそっと目を閉じた。
 この忍びは、濃姫の心にあるささやかな波紋など何もかも知った上で言っているのだ。
 幸村の思いを添い遂げると言いながら、濃姫の心が傾いていることへ釘をさしている。
 
「…桜が、綺麗ね」

 窓の縁にもたれるようにして、濃姫は囁くように呟いた。
 美濃にもこうして桜は咲いた。幼い思い出の花見はただ優しい。
 織田の桜をよく覚えていないことを、濃姫は少し残念に思った。

「…春の宵だもの、夢くらい見るでしょう」

 佐助と慶次の目が隣室で眠る幸村に向いた。
 
「お濃ちゃ…いや、なんでもねぇ…」

 慶次が伸ばしかけた手を力なく落とす。
 こんなつもりではなかったのだろう、眉を寄せる慶次を、優しく見つめて濃姫は二人を見送った。
 祇園の桜は、ただただ美しく黙って散るのだ。

 おみなのようだと、濃姫は小さく嗤って障子に手をかけた。
 
 




とりあえずここまで。
エロスシーンうまく書けるといいですが…

882:名無しさん@ピンキー
08/08/06 20:31:14 ffuZcvp5
うおおおおお
期待で胸が張り裂けそうです

883:名無しさん@ピンキー
08/08/06 20:38:47 0OD68otG
ぐぐぐっじょぶ!

884:名無しさん@ピンキー
08/08/06 23:02:04 fpbsxsYX
濃姫様…!

885:名無しさん@ピンキー
08/08/07 02:16:15 zSFK3/YJ
楽しみ

886:名無しさん@ピンキー
08/08/07 11:02:43 rP5/R2Vr
wktk

887:幸村×濃姫(5)
08/08/08 03:09:28 LB98kkiO
続き投下しますねー…ほかのみんなも続いてくれると信じてる!w



下腹部の違和感に、幸村はぐらぐらする視界の焦点をなんとかして合わせようとした。
 
「あ…くっ…」

 自分の口から洩れた声に、恥ずかしさの余り一気に覚醒する。
 いったい何事かと体を起こせば、ずきりと頭が痛んで視界がまた揺れる。
 しかしその先にある光景に幸村は絶句を通り越して硬直した。
 すっかりくつろいだ…くつろぎすぎた着物はもはや体を隠す役割を果たしておらず、
大の字に開かれた足の間に濃姫の顔があったのだ。

「…う、を、お、おおおおおおおおおおおおおおおお!?うぐっ」
「しっ」

 身を乗り出した濃姫の指が触れたとたん、大砲にどやしつけられたかのように幸村は黙った。
 襦袢姿の襟の合わせからは素肌が透けて見える。

「これは夢よ、ボウヤ」
「夢…っ!?しかしこんな破廉恥なっ」
「夢よ。そうでなければ…」

濃姫の空いた右手が、幸村の男根の竿に触れた。
ゆっくりとしごき上げる動きに腰が浮きそうになる。

「私がこんなことするはずがないでしょう?」
「そ、れは・・・っ」

混乱する頭が導き出す結論。
そう、濃姫がこんなことをするはずがない。潔癖な女性なのだ。
彼女の夫を殺したのは幸村で、いつも悲しみと苦しみの混ざり合った表情で
幸村の訪問を迎えていた。あの佳人が振り向くことはない。

先走りの汁を掌に絡ませるように時々亀頭に触れながら、濃姫は幸村をしごいて追い詰める。
すでに固く滾ったそれは限界に近かった。

「くっ」
「夢よ、ボウヤ」

言い聞かせるように濃姫が繰り返す。
(…そうだ、濃姫殿ならばもう某のことを「ボウヤ」とは呼ぶまい…)
人質として、ただ礼儀として、「幸村殿」と呼ぶその声がひどく悲しかった。
(やはり、夢なのか)
現のはずがない。何一つとして、現である要素がない。
細い指が陰嚢の後ろまで柔らかく這いまわり、滴る露で滑るほどの竿を強くしごき始めた。

「う、あっ」

短く呻いて、幸村は射精した。
勢いよく飛び出た精液が濃姫の手をべっとりと汚したが、幸村のそれは一向に萎える気配もない。

「あらあら、若いのね」

含み笑いで赤黒い肉塊に口づけると、ひくりと反応して震える。
指についた精液を、赤い唇と湿った舌先が舐めとるのを幸村は呆然と見上げていた。
ぴちゃり、という水音が耳からも幸村を犯しているようだ。
酒が残っているのもあるが、酔いというならこちらの方が段違いに強い。


888:幸村×濃姫(6)
08/08/08 03:11:08 LB98kkiO
「は…っ破廉恥、な…」

いつもなら合戦でもあるのかと疑うほどの大声が、情けなくもかすれたことに濃姫は首をかしげた。
この若武者は何が悲しいとこんな泣きそうな顔をするのだろう。

「…情けない…」
「ボウヤ?」
「あさましい…これが某の心なのか…」

こぶしを握り、瞑目する幸村に、濃姫は小さく息をのんだ。
幸村は気づかぬ風で首を振る。

「濃姫殿を…お守りしたいと、そう…某は、それなのに…っ」

切腹しかねない勢いの幸村に、しばし考える。
自分たちが思った以上に純粋な、甲斐の虎若子。
愛しい、と思った。
しかし、この感情はかつての夫に向けたものとは違う。
ゆっくり、腹筋から胸筋まで舌を這わせる。日に焼けた肌を甘く噛むと、幸村が目を開いた。

「私を好き?ボウヤ」
「…っ、す、す…えぇい、確かにそなたは慕わしい女人でござる!!」

夢の中ならと自暴自棄になったのか、自棄ぎみに幸村が吐き捨てた。
そっと微笑んで、濃姫は抵抗しない首筋を撫でる。

「愛する人であれば、欲が出るものよ。手に入れたいと、願うもの」
「願えど…そなたは手には入らぬ、入れられぬ」

血を吐くように幸村がつぶやいた。
誰にも望まれず、武田の益にもならない、殺すしかない想いは強すぎて鬱屈していく。

「夢の中であれば叶うわ」
「汚したくござらぬっ!」

幸村にとってはこれは夢の中、己の欲望が形をとったと考えれば潔癖な幸村には苦痛だろう。
濃姫は小さくため息をついた。

「そんな簡単に汚れないわ」
「…何を…」
「甘く見ないで。女を体で汚せると思うのは、男の思い上がりよ、ボウヤ」

唇が触れた。
甘い香りが幸村の鼻腔をかすめる。頭の芯がしびれていく。

「夢よ、幸村」

言い聞かせるように濃姫が囁くのと、幸村が濃姫を組み敷くのはほぼ同時だった。



889:幸村×濃姫(7)
08/08/08 03:12:40 LB98kkiO
「濃姫殿…濃…」

せわしなく襦袢の隙間から手を差し入れながら、縋るように名前を呼ぶ。
濃姫は背中に手を回すことでそれに答えた。
襦袢の上から幸村が豊満な胸をもみしだくと、薄い絹の襦袢からうっすら透ける桃色の乳首がつんと尖って上を向いた。
ごくりと喉を鳴らすと、幸村は襦袢の上からそれを口に含んだ。

「ん、ぅ」

じんわりと、布越しの感触はやがて唾液が襦袢にしみて一気に直接的な愛撫になる。
舌とは違う、濡れた布でこすられる感触に濃姫は腰をくねらせた。

「ぁ、んんっ」

動いた拍子にゆるんだ襟元から胸がこぼれ、濡れた乳首が外気にさらされてさらに固くなる。
やわやわと弾む感触を楽しんでいた幸村だったが、耐え切れなくなったようにかぶりついた。
帯をほどき、くびれた腰元やすらりと伸びた足に見惚れる。

「美しい」
「う、美しくなど…ひゃん!?」

突然内またをなめられ、濃姫は甲高い声を上げた。
左足の刺青が踊る。
艶めかしく戦場で踊るこの蝶に、どれほど惹かれ混乱したことか。
丁寧に、幸村はその蝶を舌でなぞった。

「あぁ、や、くすぐった…あんっ」

濃姫の反応に気を良くし、幸村はがしりと濃姫の足を固定すると何度も足の付け根から内股を往復した。
濃姫からは甘い香の匂いと、仄かに酒の香りがして、酔うように幸村はそれに噛みついた。
何度目だろうか、幸村の鼻先が濃姫の茂みに触れた。
呼吸で吹きつけられる息がくすぐったくて濃姫は腰を浮かす。

「…濃姫殿、濡れておられる」
「ぁ…」

吐息のようなため息とともに濃姫の顔に朱が上った。
まるで幼子のようにきらきらした瞳で秘所をのぞきこまれると、なんともいえない羞恥が濃姫を襲う。
幸村は濃姫の羞恥などかまわぬ風で腰を持ち上げると、そのまま肩まで担ぎあげてしまった。

「えっ、幸村、何を」
「こんなところまで…」

太ももを肩に乗せると、腰を支えて幸村は濃姫の秘所に顔を突っ込んだ。

「!!あぁぁっ、んふっ」

じゅる、じゅく、滴るような水音をさせて、幸村の舌は濃姫の秘書に侵入してきた。
濃姫がびくりと体を震わせるが、足は幸村の肩に担がれて空をかくばかり、腰は伴力のような力で支えられている。
稲妻のように体をかける快感に濃姫は精いっぱい背を弓なりにそらして耐えた。
茂みに埋まった幸村の鼻息が、ちょうど陰核を刺激して微妙な快感を与えてくる。
子供が飴を舐め尽すように、幸村はひたすら蜜壺を舌で探り続けた。

「あぁっ、あん、ぁ、ゆきむ、ら、んんっ」
「…っぷは、はぁ…あぁ、こんなに…」


890:幸村×濃姫(8)
08/08/08 03:13:12 LB98kkiO
濃姫の秘所から幸村が顔を上げると、中に浮かされる形になった濃姫の秘所から臀部にかけてぬらぬらと光る愛液が見えた。
ごし、とこぶしで顔をぬぐって、幸村は濃姫をおろした。
力を入れて快感をそらすことができない体制だったため、濃姫はぐったりと布団に体を投げ出した。
力の抜けた様子に幸村は少し戸惑ったが、濃姫の花がひくひくと動いているのに目をとめた。
そっと、優しく触れると、ひくりと反応する。
やわやわと外唇だけをなで続けていると、やがて指をべとべとにするほど蜜が滴り落ちてきた。

「感じてくださるか」
「ぁ、ふ…ええ、幸村、ふぁっ」

恐る恐る指を差し込むと、熱い内壁は一瞬拒絶するように収縮し、やがてざらりとした襞で指を迎え入れた。
ぷくりとした豆を親指の腹で撫でると、濃姫の嬌声が大きくなった。
ゆっくりと指を挿入を繰り返すと、かきだされた愛液が糸を引いて流れていく。
そのさまを、幸村は熱に浮かされたように眺めた。
執拗なまでの愛撫に、濃姫は足を閉じることで抗議した。
太ももの隙間から手を抜くと、くちゅりと粘度のある水音で指は解放される。

「幸村、もう…」

その先は濡れ切った幸村の指先が示している。
雌の匂いに酔ったように幸村は指を口に含み、濃姫の足を押し開いた。
濃姫は抵抗しなかった。
だらしなく涎を垂らして限界を訴える肉塊をつかみ、蜜滴る秘所にぐっと押しこんだ。
めりめりと、締りの好い器の中に男根が飲み込まれていく。

「ひっ…ぁ、く、大きっ…」
「は、ぁ…濃姫殿…」

下腹部にじかに響く熱く湿った感触に、幸村は陶然と濃姫の腰をつかんだ。
体重をかけて、根元まで埋めてしまう。
濃姫は、自分の体の中にあるものの大きさに、深さに、夫を思い出していた。
夫とは違うものが、自分の胎内にある。
その事実が唐突に濃姫の目に涙をあふれさせた。

「!…痛むのか?」
「いいえ、違うの」

幸村が濃姫を抱きしめる。
ぴたりと素肌を密着してしまえばこの世に二人の間を邪魔するものなど何もないように思えるのに。
幸村の背中には武田という国が背負われていて、濃姫の中には夫がいる。
濃姫の涙を唇でぬぐい取ると、幸村はゆっくりと動き出した。
ずるりと、内壁と男根の擦れる感触に二人の肌が粟立つ。


891:幸村×濃姫(9)
08/08/08 03:13:43 LB98kkiO
「ん、ふぅ、」
「今だけは・・・どうか」

ぎりぎりまで引きずり出したそれを、幸村は力任せに再び打ち込んだ。
ぱん!とこぎみいい音が響く。
ずん、と臍のあたりまで響いた感覚に濃姫はのけぞった。
続けざまに幸村は強すぎるほどの挿入を繰り返す。

「ひぐっ、あああっ、あっ、ひっ」
「どうか、某だけをっ」

嬌声さえ途切れ途切れになる。
濃姫はうるんだ瞳に荒々しい若武者をとらえて…小さくほほ笑んだ。
もっとしっかり見たいと思うのに、下半身からせりあがる衝動は獣のように
目の前の体をむさぼることしか考えさせない。
ごつごつと子宮口まで届く快感に濃姫の足がびくりとひくついた。

「濃姫殿っ濃っ…っ!!!」
「ひぁ、イクっ、あ、あああああっ!!!」

ひときわ強く締め付ける濃姫の動きに抗わず、幸村は胎内に射精した。
白濁した液体が締りのいい蜜壺を埋める、ねっとりした感触を教える。
汗ばんだ体を後ろから抱きしめて、幸村はその香りのいいうなじに顔をうずめた。

「泣かないでくだされ」
「んっ」

濃姫は答えなかった。
いまだ衰えを知らない幸村が、胎内でもう一度その大きさを取り戻したせいで、返事は嬌声にかわってしまう。
いったいどこまでむさぼる気なのだろう、この若武者は。
どうか泣かないでくれと、繰り返し呟きながら再び押しつぶしてくる虎若子を優しく抱きしめる。
鍛えられた肩ごしに、桜の花が散っていくのが闇に見えた。



892:幸村×濃姫(10)
08/08/08 03:14:06 LB98kkiO


小鳥の鳴き声がして、幸村は眼を覚ました。
ぼんやりする頭で、ここは一体どこだったかと部屋を見渡す。
自室ではない。
ぼんやりとしたまま襖に手をかけて、幸村は硬直した。
窓べりに腰掛け、ぼんやりと外を眺めている佳人があまりにも美しかったからではない。
幸村は可能な限り迅速なスピードで己の着物を見やり、背後の蒲団を振り返り、目の前の濃姫を確認した。
寝ていたせいで着崩れたのだろう、しかしそれ以上の何か…具体的には先走りの染み等…は褌にさえ見当たらない。
布団はいつもの通り蹴飛ばされたらしく無言で床の上に横たわっているし、それ以上の(以下略)は見当たらない。
(あぁ、そうだ、夢だ…夢以外の何がある)
目が覚めて、隣に彼女が寝ていたら、それはどんなにか幸福な朝だろうかと幸村はうなだれた。

「あら、目が覚めました?幸村殿」

幸村殿
遠い呼び名が、幸村の胸に小さくずきりと突き刺さる。

「昨日は急に倒れてしまわれるので、心配しました」
「そ、それは・・・申し訳ござらぬ…」

くすくすと笑う濃姫に、幸村は赤面して頭を下げる。
本当は土下座して詫びたい気持ちでいっぱいだった。
何度も何度も、濃姫の声が枯れても、きゃしゃな体を犯し続ける夢を見た。
それも、強姦ではなく和姦で…願望にも程がある。
濃姫はただ桜を眺めている。
その横顔は、やはりいつもと同じようにさびしいのだ。

「そなたは・・・桜が、好きか?」
「・・・桜は、おみなのようですもの。一春のためだけに咲くのを、いじらしいとは思わないかしら」

力なくほほ笑む濃姫に、幸村はただ「そうか」と言葉にもならない返答をした。
佐助が迎えにきて、慶次が濃姫を連れて帰っても、幸村はぼんやりと通りの桜を見上げながら歩いた。

「…旦那」
「ん」
「泣きながら歩かないでよ恥ずかしい」
「すまぬ」
「一応人目もあるし、旦那有名人なんだからさ」
「ああ、すまぬ…だが」
「…はぁ…逆効果か」
「?」
「なんでもない」



桜は二度咲かない。
遅れてきた春に、散った桜は戻らない。
仄かな香りの、夢を見せるだけ。




893:幸村×濃姫(了)
08/08/08 03:16:02 LB98kkiO
幸村×濃姫終了です。
基本濃姫しか書けないんだ…
連投すみません。ちょっと自重します。

894:名無しさん@ピンキー
08/08/08 04:11:40 T5icv9Ud
GJ!
雰囲気のある文体で好きです。

幸村いい奴だよ幸村。
濃姫には儚げな雰囲気が似合うね。濃姫と桜の取り合わせが(・∀・)イイ!

895:名無しさん@ピンキー
08/08/08 14:26:38 1MBvwgNX
GJ!!
もしかして松永×幼濃姫書いた方ですか?

前回も今回も文章や情景がすごく素敵でしたから、これからも気の向くままに投下なさって下さい。

896:名無しさん@ピンキー
08/08/08 21:35:58 Hf91N3FC
ぐっじょぶううううう
エロイだけでなくすごく魅力的な文章を堪能させてもらいました。

897:名無しさん@ピンキー
08/08/09 01:42:39 MAB3hDDA


898:名無しさん@ピンキー
08/08/10 00:04:05 xL6yXCXU
いつきちゃんでエロいのを……と考えてみたが一揆のお仕置に座敷牢で小十郎に躾られるくらいしか浮かばなかった。けど、どうしてもエロじゃなくほのぼのになるんだ……。
いつきちゃんでエロは難しいな。


899:名無しさん@ピンキー
08/08/10 09:10:36 /aVhjwBf
>>893
乙でした!

900:名無しさん@ピンキー
08/08/10 15:12:26 AghFm+VV
>>898
1の筆頭だったら多少鬼畜でもやってくれると信じてる。
農民たちに聞こえるように、隣の部屋でYa-Ha-!

でもいつき好きだから、最後は和姦がいいと思ってしまう

901:名無しさん@ピンキー
08/08/10 15:23:20 AMYldN6F
2の筆頭だと最初はゴラア!!!って感じで犯すけど泣きはらすいつき見て
しゃーねーなーとかいって最後は優しくしそう

902:名無しさん@ピンキー
08/08/10 19:44:43 itF+/XlA
パンチラオブジョイトイな感じの筆頭でプリーズ

903:名無しさん@ピンキー
08/08/11 08:51:59 S0U1VlAN
>>902
意味不明

904:名無しさん@ピンキー
08/08/11 09:11:58 CsgCRCgD
>>903
>>902の元ネタは多分これ。
URLリンク(www.nicovideo.jp)

905:名無しさん@ピンキー
08/08/12 18:45:46 yxVmESkH
「お…おらのぱんつは…あっ…青の…ひゃあぅっ…しましま…」

wktkな筆頭と無理矢理捲き込まれたktkrの前でストリップするロリータの映像を受信しました


906:名無しさん@ピンキー
08/08/12 19:50:52 AZyQcM6Z
>>905
もっと受信してくれ いや、してください

907:名無しさん@ピンキー
08/08/12 19:55:01 7Q9pDfa5
遅れながらも幸濃ぐっじょぶぅぅぅぅうううああ!!
エロいし切ないし言うことなし

欲を言えば若魔王×濃姫が見たい

908:名無しさん@ピンキー
08/08/13 08:07:52 MY0PG49a
今更ながら>>703が、自分の中で神作だった
>>703さんGJです!!

あのSSの続きで、佐かすのラブラブEDを受信しまくりな自分

909:名無しさん@ピンキー
08/08/13 10:52:26 WHe78uGq
>>902
ボツイラストでようじょのパンチラ見るどころか
パンツむしり取ってたオープンスケベですね

910:名無しさん@ピンキー
08/08/13 11:01:25 dEDGiU49
>>588さんの
>>703の「ハナシノブ」に感化され、短い佐かすを書いてしまいました

>>588さんすみません
苦手な方はスルーしてください

初投下です

---------

その後、数日は佐助は家にいた。

あの夜からかすがは佐助に対して、素直になりつつあった。
でもかすがの性格、少しずつであった。
佐助はそんなかすがの変化が嬉しくてたまらなかった。

かすがが夕餉の支度をしている
台所に立つかすがの後姿を佐助は胡座を掻きながら、頬杖をついて見つめていた
『あいつは俺と一緒にいてくれると言っていた』
佐助はその事を思い出すだけで嬉しくもあり、不安であった。
本当はまた自分の腕からいなくなってしまうのではないかという不安

「かすが・・・」
「なんだ?」
かすがは佐助の方を振り向いた
佐助の顔は真顔でかすがを見つめている
目が合った瞬間、かすがは顔を赤くしながらまな板に視線を戻した
「まっ、まだ夕餉は出来てないぞ。
 もう少しだから待っていろ・・・」
また包丁の音が鳴り始めた時だった
かすがを温かい腕が包んだ
「お前を失いたくない・・・」
佐助は力強くかすがを抱き締めた
でもその声は不安雑じりで掠れていた
「……」
かすがは優しく佐助の腕に手をあてた
「昨日の夜も言ったではないか
 …一緒にいると…」
かすがのその言葉は本心から出た言葉だった
謙信様を忘れる事は出来ないが、この腕のぬくもりを手放す事の方が出来ない
忍びの自分ではなく、『女子』として愛してくれてる男のぬくもりを
手放したくなかったからだ
かすがは佐助の方に向き直し、佐助の顔を優しく両手で包んだ
「私はお前の妻であろう?」
優しく微笑みかけ、そっと口付けをした



911:名無しさん@ピンキー
08/08/13 11:04:18 dEDGiU49
初投下なので、ヘタなSSでお目汚し失礼しました

912:うたかた【注意書き】/4スレ目588
08/08/13 22:40:44 33bSabfv
>>910
大丈夫ですよ。お気になさらずに。
健気で可愛らしいかすがですね。gj!

書きあがったので投下させて下さい。
時間の都合上連投になってしまい>>910さん大変申し訳ありません。

・【!】死にネタ要注意【!】
・ハナシノブの続編
・佐助×かすが
・筆頭×いつき(少しだけでメインではありません)
・いつき=愛姫説採用
・真田主従はどちらも子持ち
・キャラの年齢が30代~40代に突入

大坂夏の陣がベースになっており、死にネタを含んでいます。
苦手な方は激しくスルーを推奨です。
本編に未登場の史実キャラ、重綱・阿梅・幸昌(大助)・横山隼人(黒脛巾組)と、
オリキャラで佐助の子どもが出て来ます。

オリキャラ出過ぎですが、許せる方はお付き合い頂けると幸いです。
宜しくお願いします。

913:うたかた【1/18】
08/08/13 22:45:01 33bSabfv
闇の中聳え立つそれは巨大な塔を思わせた。
濠を全て埋め立てられ無防備になった城は地の果てまで覆い尽くす大軍に
取り囲まれている。
大気はいつに無く張り詰め、その場に居る者が皆固唾を飲んで夜明けを
待っていた。
大軍の中から数機の騎馬が城門の前に進む。
「片倉小十郎御約束通り参上仕った。開門して頂きたい」
細面の優美な若者がそう告げると小十郎だけが門の内へ通された。
「片倉殿、突然の事ですまぬ」
赤備えの武士が小十郎に向かって頭を下げる。年は三十代半ばだろうか。
彼が戦の最中に矢文で娘との婚姻を申込んだのはまだ昨日の事だ。
「どうかお顔を上げて下さい。真田殿の武勇は殿や父から良く伺っております。
それで……」
小十郎は幸村の後ろに所在なげに立つ女子供を見た。
「阿梅」
幸村が呼ぶと年長の娘が顔を上げた。一目で青ざめているのが分かる。
「お前の婿になる片倉重綱殿だ」
怖々と前に進み出た娘は目を伏せたままだ。
「詳しくは後程。とにかく安全な場所まで参ろう」
「はい」
阿梅は小さな声で応えた。
「大助、お前も」
十を過ぎて間もない弟に阿梅は声を掛ける。
「大助は真田家の嫡男です。ここに残ります」
父親に良く似た少年はきっぱりと言った。
「阿梅殿」
小十郎に促され阿梅は身を割かれる思いで兄弟と共に城を後にした。
もう二度と生きて父と弟に会う事は無いのだ。
婚姻と肉親の死を同時に味わう混乱で呆然としたまま阿梅達兄弟は山寺に預けられた。
「戦が終ったら迎えに来る。不自由だが辛抱して欲しい」
短く言い残すと未来の夫は慌しく陣へ戻って行った。
(今日父が死に、弟が死に、戦の世が終るのか)
阿梅は頭の片隅でぼんやりと考えた。

914:うたかた【2/18】
08/08/13 22:50:00 33bSabfv
一人の男が駆けて去って行く騎馬達を山寺の屋根の上から眺めていた。
長めの橙色の髪を鉢金で引っ詰めた男は四十に差し掛かった頃で、
器用に軸足を使って空中に腰を下ろしている。
(やっぱり若旦那は来なかったか)
主をそのまま小さくした様な少年が一行に居ないのを見て溜め息を吐く。
「やれやれ…」
あの少年をどうやって宥め透かして此所まで連れて来るべきか。
男は暫し黙考する。
その時背後に気配を感じた。
「ちょっとアンタ、此所で何して……ってあれ?」
若い男の声だ。
振り向くと黒い脛巾を着けた青年が居た。
「よう、また会ったな若僧」
独眼竜が直々に組織した忍集団は揃いの黒革の脛巾をしている事から
黒脛巾組と呼ばれている。
少数精鋭で人数は最盛期の三つ者に比べれば一割程度でしかないが、
殊に諜報や籠絡に於て群を抜いていた。
「真田の忍隊長の親父さんじゃない。何の用だい?」
青年は顔を見るなり親しげに話し掛けた。
「ちっと様子見に来ただけだし、もう帰るわ」
うぅん、と首を回して忍隊長は立ち上がる。
「頃合を見てあの撥ねっ返りを外に出す。頼めるか?」
「任せてくれ。親父さんは?」
青年に親父呼ばわりされても気に留めず忍隊長はヘラっと笑った。
「俺は良いさ。俺達みたいな古い戦忍はここですっぱり滅んだ方が良い。
 ……それに」
一瞬、忍隊長の目がとても穏やかになって青年は驚いた。
「あいつの母親を独りにしとけないからな」

915:うたかた【3/18】
08/08/13 22:55:04 33bSabfv
「馬鹿親父!一体何処ほっつき歩いてたんだ!」
城に戻った佐助を迎えたのは十七になったばかりの娘の翠の罵声だった。
長い金の髪を無造作に後ろで束ね、男物の忍装束に身を包んだ娘の顔は
女房に瓜二つだ。
心根の優しい所や勝気で男勝りな所まで良く似ていて佐助は苦笑する。
翠は母親に会った事が無い。
難産の末に産まれた直後、児の顔を見て安心した母親はすぐ息を
引き取ってしまった。
「ちっとな。そうだ、若僧に会ったぞ。阿梅様達の警護に当るみたいだ」
「隼人が…?」
その名前を呟く娘は年相応の顔を見せる。
調べた所、独眼竜の抱える忍の中でも青年はそれなりの地位にあるらしい。
半年前の冬の戦で彼と娘の間に何かあったらしいが敢えて佐助は
深く詮索しなかった。
だが、その後小競合いの度に青年が娘を追い掛けるのを何度か見て居る。
寄るな触るなと苦無を投付けられて退散した遠い日を思い出した。
「若旦那はどうした?まだ残ってるのか」
「『俺は退く訳にいかん』だって。状況分かって無いのかあの馬鹿大助!」
苛立ちを隠さず翠は爪を噛む。
「お前なぁ、もうちっと娘らしくしろよ。若僧に嫌われるぞ」
娘のがさつな言動に半ば呆れつつ佐助は諫めた。
「フン、別に構うものか」
吐き捨てる様な物言いまで女房そのものだ。
「そう言う所まで本当母ちゃんそっくりだねぇ。振り回される若僧も
 気の毒だな」
翠はプイと向うを向いた。
もっと素直さに重点を置いて育てるべきだったと今更ながら後悔する。
「忍にするな」と女房から釘を刺されていたにも拘らず
忍隊の中で育った娘は自ずと忍術を習得してしまったが、
流石に佐助も殺生と閨房術だけは厳しく禁じていた。

916:うたかた【4/18】
08/08/13 23:00:01 33bSabfv
「頼む。只でさえ母ちゃんの言付け破って忍術教えちまったんだからさ。
 この上がさつな所が直らなかったら父ちゃんあの世で苦無の乱れ打ちだ」
つい懇願する口調になる。
佐助は気付かないが、それは女房を拝み倒した時と全く同じ口調だ。
そんな父親に冷たい一瞥くれただけで再び翠は外方を向いた。
「また女達を城から逃がすって。親父も警備に当たれって幸村様が言ってた」
「そうか。多分これで逃げる者は最後だろうな」
大坂城には二百人以上の娘が養女の名目で囚われていた。
彼女達は皆良家の子女ばかりで十二になると秀吉の閨に上がり妾となる。
その世話をする侍女達や下働きの者まで含めると女の数は相当なものだった。
「お前も行け。こんな負け戦に付き合う義理は無いぞ」
何度も佐助は促すが娘は頑として受け付けない。言外に父娘でと言っている。
佐助にとってそれは出来ない相談だった。
この戦は言わば天下獲りと言う国を挙げての乱痴気騒ぎの終点だ。
今までその祭の輪の中で踊り続けて来た大人が幕引をするべきで、
若い世代に背負わせる事は無い。
(やれやれ、本当に困った撥ねっ返りだ。頑固な所は一体誰に似たんだか……)
警備の合間、佐助は懐から取り出した玉簪を見詰めながら考えた。
娘の一度決めたら梃子でも動かない頑固さは父親譲りなのだが、
当の本人はてんで気付いていない。
その玉簪はどこにでもありふれた様な品だが、とても大切に佐助は扱う。
石に瑕は無いか暇さえあればしょっちゅう確かめた。
それほど大事な物なのに佐助は何処へでも玉簪を携えていく。
かつてこれを身に着けていた者の姿を重ねているかの様に、片時も離そうとしない。
(なぁ、お前はどう思う?)
朝日に照らされ玉簪の石が光った。
深い翠色を湛えた翡翠の玉を覗き込む佐助の目は、戦場に不釣合いな程穏やかだった。


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