戦国BASARAでエロパロ 信者4人目at EROPARO
戦国BASARAでエロパロ 信者4人目 - 暇つぶし2ch400:名無しさん@ピンキー
08/01/12 02:28:22 JtglOAQN
なんだこの流れwwww

401:名無しさん@ピンキー
08/01/12 18:16:43 A/yjeuzn
>>395
今日すっげー寒いけど
全裸で待機してるノシ
書いておくれ~!!

402:名無しさん@ピンキー
08/01/13 01:33:55 /mGZikxS
犬千代は平気で八回戦ぐらいまでしそうだ

403:名無しさん@ピンキー
08/01/13 02:25:51 r58PfZ7a
それがし元気ー!

404:名無しさん@ピンキー
08/01/13 07:26:19 JPD7/zzE
ちょ、元気すぐるwww

>>401が嬉しい事言ってくれたので頑張りたい…
がちょいと時間かかるかも。
なので他の絵師様文字書き様にwktkしながら~

405:名無しさん@ピンキー
08/01/13 08:43:43 Ha7Pkmqm
夜はさすがにまつが先にギブアップしそうだなwww

利「まつ!久々にとろろでも食いたいな!」
なんて言われたら、夜は大変なことに…

406:名無しさん@ピンキー
08/01/13 11:40:00 0PtxTHcw
まつストーリーで絡みが合ったやつを考えて、アニキならきっとまつを…と妄想
いくらでも釣りしていいけど、そのかわりに野郎共に性的な意味でうまい飯を

407:名無しさん@ピンキー
08/01/13 22:19:44 NXGNOOiQ
なぜか野郎共に搾乳されるまつが浮かんだ

408:名無しさん@ピンキー
08/01/13 22:24:57 JPD7/zzE
乳牛まつカワユスw

まつストーリーで考えたら前になんか出てた三河屋小十郎が出てきた。
「おら、生で食ってみろよ」
「こ、こんなに太い人参口に入りませぬ…」
「良いから頬張れよ、下の口には俺の極太大根入れてやる」
とかなった

/(^o^)\小十郎じゃなくて自分の頭やばい

409:名無しさん@ピンキー
08/01/13 23:08:05 kZuqFlni
>>396
濃様相手だとまつ濃な自分の脳内

2の濃様ストーリーで前田家、特にまつは濃様大好きなんだなーって思った。
いつきといいかすがといい、行く先々で女性陣に気遣われてるよな濃様。


410:名無しさん@ピンキー
08/01/14 09:02:18 2wHESwrw
>>408
よう、自分ww
ぜひ続き書いてくれ

411:名無しさん@ピンキー
08/01/14 18:02:05 z+YCf7oq
「それは大根ではなくもやしにござりまするw」
「なんだと?」
「大根に例えるなら、犬千代様くらいのモノをお持ちになりませぬと」
「…(そ、そんなに凄いのか)」

412:名無しさん@ピンキー
08/01/14 21:35:58 oqi2ab5g
三人衆A「俺のケツの中でションベンしろ」
三人衆B「腹の中がパンパンだぜ」
三人衆C「俺はノンケでも食っちまうからな」






うろ覚えなんで良ければ誰か訂正してくれたら嬉しいです…

413:名無しさん@ピンキー
08/01/15 07:05:20 fUVx6xNU
>>411
もやしと言われるとオクラを思い出すw

414:名無しさん@ピンキー
08/01/15 18:23:04 JiHHqxeR
もやしとか大根とかで真面目に考えてしまったんだが
犬千代=チョイ太め長さ普通、体力と優しさ勝負
小十郎=太さ普通長め、技巧派
とかマジに考えてしまった。雄の話で申し訳ない。

415:名無しさん@ピンキー
08/01/15 19:29:55 qIKrz3Ns
>>413
やーいやーいもやしっこー

416:名無しさん@ピンキー
08/01/15 20:01:28 GEfZZyPg
>>414
忠勝=根元極太だが先細、回転派

こうですか?

417:名無しさん@ピンキー
08/01/15 20:38:43 mTL0YzQW
>>414
伊達=6本生えてる

418:名無しさん@ピンキー
08/01/15 21:00:44 n6pHXDHn
>>417
ちょwwwwww


419:名無しさん@ピンキー
08/01/15 21:55:23 3CM1lvtF
蘭丸はチョコバナナが生えております

420:名無しさん@ピンキー
08/01/15 22:14:55 QMbP3BYU
幸村=二本生えてる
お館様=でかくて重い
けんしんさま=はやい
ザビー=弾数無限大

こうですか?

421:名無しさん@ピンキー
08/01/15 22:32:37 vxwTemsJ
けんしさまに泣いた

422:名無しさん@ピンキー
08/01/15 22:37:45 f3mEIIFP
はらいてぇwwwww

423:名無しさん@ピンキー
08/01/15 22:57:14 fUVx6xNU
光秀=くねくね動く
信長=黒いオーラ纏ってる

こうですね

424:名無しさん@ピンキー
08/01/15 22:59:07 mTL0YzQW
幸村=常に大噴火
歩いた跡がすごいことになりそうだが…

425:名無しさん@ピンキー
08/01/15 23:20:14 QMbP3BYU
すると

長政=三分間だけ光る。その間はサイズも強度も攻撃力もウルトラマックス
市=絡みついて引きずり込んで吸い尽くす

で、よろしいか。

426:名無しさん@ピンキー
08/01/15 23:53:17 xXbhYnvF
慶次→無駄にデカい、下手の横好き
竹中→何故か伸びる、持続する体力無し
小太郎→一瞬消える、動きが素早い


市以外の女性陣はどんなだろう。

427:名無しさん@ピンキー
08/01/16 02:19:25 ueEhontq
なんかKGがリアルで泣けるw

428:名無しさん@ピンキー
08/01/16 02:55:16 PL1+pfLT
>>426
いつき→村一番の腕力を生かし、男性の体を抱えての逆駅弁ファック

429:名無しさん@ピンキー
08/01/16 02:58:05 0d0jD5Qy
己の無駄口で思いのほか皆が盛り上がっててびっくりw

かすが→多種技巧派でも詰めが甘いので自分も気持ち良くなっちゃう
まつ→健康体力派、御残しは許しません系?
濃姫→器がどうこうより色気派
いつき→ちっさい

男より遊びにくいww

430:名無しさん@ピンキー
08/01/16 02:58:36 0d0jD5Qy
>>428
奇才がww
逆駅弁ってどうやんだwwwww

431:名無しさん@ピンキー
08/01/16 07:45:50 1C3OeCYW
忠勝はパターンが豊富だぜ?
突進形態…勢いよく突く。基本。
機動形態…ピストン速度が上がる。
防御形態…コンドームで感度を鈍らせ、イクのを耐える。
攻撃形態…射精。連射可能。弾数も豊富。
援護形態…複数のチンコで相手にぶっかけ。
電磁形態…チンコに電流を流し電気責めに。SMプレイ用。

432:名無しさん@ピンキー
08/01/16 07:50:10 4L8t+1q6
顕如→金色の精子
家康→ぞうさん
松永→爆発
兼続→無敵

433:名無しさん@ピンキー
08/01/16 08:26:27 /hFfqErN
(ムテ皿キ)寝所でもおれは無敵ィ!

いつき→小さいうえに体力もないがそのおかげでせめやすい
かすが→分身する。ひとりずつするのがセオリーだがまとめて相手するのもいい
まつさま→鷹、熊、土竜、猪、狼など多種多様な折檻プレイが可能

あれ…段々普通になって来た

434:名無しさん@ピンキー
08/01/16 09:06:42 0d0jD5Qy
>>433
ふとものすごく、
かすが4人(裸)くらいに襲われてる佐助の図が見たくなった。


435:名無しさん@ピンキー
08/01/16 20:10:19 xQrCY3WD
>>434
すげぇ幸せそうな顔で干からびてんだろうな、佐助

436:名無しさん@ピンキー
08/01/16 20:11:51 1C3OeCYW
佐助「頼むぜ、俺に楽させてくれよな!」
自分では動かず、かすがに動いてもらう佐助w

437:名無しさん@ピンキー
08/01/16 23:46:26 0d0jD5Qy
佐助「(こんなに美味しい思いしちゃっていいのかねぇ)…んじゃ、いいってんなら、遠慮なく…」
かすが1「ん、」
かすが2「ちょっと待て、私は放るのか?」
かすが3「私はどうなる」
かすが4「ずるいぞ貴様ら!」
佐助「ちょ、ちょっとちょっと」
かすが1「どうせ同じなんだからいいだろう」
かすが2「二番や三番手はごめんだ!」
かすが3「じゃあいっぺんに相手させればいいじゃないか」
かすが4「成程」

佐助「……え?」

ってな感じで二人位にご奉仕されて一人の胸揉まされて
一人には濃いキスでもかまされる(なすがまま)なへたれ佐助w

って書きながら佐助も分身すりゃおkじゃね?とおもった

(-゚∀゚)<でも快感も分散されちゃいそうでもったいないよねー

438:名無しさん@ピンキー
08/01/17 00:37:32 ZwTfwNSy
そこで分信玄と猿田幸村の合わせ技!

二人きりなのに多人数プレイもスワッピングもOk
奥が深いな忍道。

439:名無しさん@ピンキー
08/01/17 06:34:49 aik6Unc9
佐助は真田姿の自分とか御館様姿の自分とかに犯されてるかすがみてどう思うんだろうか。

佐助の黒い影が実は佐助の暗い部分とか浴びた血の凝り固まった感じのこうダークな欲みたいなもんで
それが佐助が意識しない内に勝手に暴走してかすが犯して
でもかすがは佐助の気持察してやって何も言わないでやる

とかいうのは流石に電波過ぎ?

440:名無しさん@ピンキー
08/01/17 14:43:03 xdotPV7x
同じような組み合わせばかり話題になる黄がする。
やっぱ女キャラが少ないからかな。

>佐助の黒い影が~
要するに、性欲を持て余す、と。

441:名無しさん@ピンキー
08/01/17 15:49:30 syA5CUQB
>性欲を持て余す
要約しすぎwwwww

442:名無しさん@ピンキー
08/01/17 17:05:23 zYYqbxA1
作中で明確な夫婦関係だったり、恋愛感情が描写されてるしね。
まずそこをクリアしないとキャラ違っちゃって書けないのが難しい。
単発ネタやギャグならまだしも、一定の長さのストーリーとなるとさ。

443:名無しさん@ピンキー
08/01/17 18:22:56 SpqMZ3jx
2を久々にやって男キャラ×濃姫のイチャイチャエロエロが見たくなっちゃった俺は
どうせ異端さ…って拗ねるしかない状況ということか。

444:名無しさん@ピンキー
08/01/17 21:27:19 RxPNHCKP
佐助×愛姫とか読んでみたい。
伊達だとあんまエロくならないというか虐められない気がするんで。

445:名無しさん@ピンキー
08/01/17 21:32:34 A+jUqhpY
愛姫出てきたらとりあえず萌えるw
どんなグラになるだろう


446:名無しさん@ピンキー
08/01/17 23:16:26 GQWhqGlU
>445
グラじゃないが、某キャサリンみたいな喋り方のを想像したw

447:名無しさん@ピンキー
08/01/18 00:57:20 iy1lWMFl
佐助「どうだい、忍の味は?」
愛姫「Oh,yes,yes,yes!」

448:名無しさん@ピンキー
08/01/18 02:17:01 9IElkszl
どんな洋モノだwwww

449:名無しさん@ピンキー
08/01/18 07:49:06 vHF0hn/+
凌辱が似合うかどうか考察

濃姫→捕まって雑兵どもに…って展開がなぜか似合うw
かすが→くのいちといえば潜入して捕まってエロい尋問以下略
いつき→「いつきちゃぁ~ん!大好きだべぇ~~!」でおk
まつ→うーん…難しい
お市→暗い、陰鬱な展開の凌辱劇が容易に想像できるが…マジで暗いなぁ

450:名無しさん@ピンキー
08/01/18 08:23:05 OTSvwjpC
>>449
濃姫はむしろ自軍に…ってイメージ。信長がやれ、とか言うとか。

まつは普通に捕まって雑兵に~ていうのが似合うと思う俺は異端?

451:名無しさん@ピンキー
08/01/18 10:16:51 ELMS+M/w
まつは、捕まって雑兵にの~はずが
何故か雑兵を「腰の振りが甘うございますよ」
とか言ってしつけ直しそうなイメージがw
某スレの影響かな

452:名無しさん@ピンキー
08/01/18 10:31:14 OTSvwjpC
うーん、まつは気丈だし気も強めだし、はっきり言うが
やっぱり大和撫子的に亭主を立てて自分は引いて、だから
貞操観念とか堅そうだと思っていた俺はやっぱり異端orz

濃姫はキングメーカー的な一面もあるから信長の為になるんだったら、ってなりそうだが、
まつは身体に関しては利家のみに許してる感じの話が読みたいぜ…無いかorz

453:名無しさん@ピンキー
08/01/18 11:54:01 XiRZ62CV
市は暗くしなくても…浅井兵複数で
なんていうか、こう……魅了? で兵の士気MAX
「市、長政さまのお役に立ちたいの…でも、これしか出来ることはないし…」で
無印んときの兵士の「姫様のお願いならなんだって聞いちゃうぜぇ~」がエロス

もちろん旦那は何も知らずに今日も明日も削除削除!

454:名無しさん@ピンキー
08/01/18 12:50:42 KMPD3qsa
>>451
しゃもじスレ住人発見w

455:名無しさん@ピンキー
08/01/18 13:08:16 vHF0hn/+
>>453
そのシチュは用意に想像できるし美味しいけど、>>449に書いたように凌辱となるとなぁ…
凌辱に限ると、俺は暗い展開しか思いつかないやorz

456:名無しさん@ピンキー
08/01/18 16:27:48 QLy5EPcx
>>455
むしろ市の方が凌辱しそうで

457:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:54:35 RQbC+XSw
>>456
相手が長政様だと信じて疑わない俺ガイル
市は外伝の鬱EDを見たせいで、暗い陵辱系が想像できなくなってしまったorz

458:名無しさん@ピンキー
08/01/18 20:51:01 nraJ7LgO
まつは基本旦那だけのものだがネタ的には割り切ってるのがいいな。
独占なんて勿体無いし組み合わせしやすいタイプだと思う。

459:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:36:29 EC2//Yh3
いつきは村の連中にリンカーンの前に、村の連中がバトルロワイヤルになりそうだ。


460:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:15:42 AxzgvM9N
明るい陵辱ってどんなんだ…?

461:名無しさん@ピンキー
08/01/18 23:56:10 PaMpxMbl
や、やめろ市ッ!
な、なんだその黒い影は!
正気に戻れ!
市、市ッ・・・・アッー!

明るい陵辱?

462:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:27:56 iyHiKqJC
救いようがある陵辱っていうか、何というか。
後味が悪くない感じの陵辱?
自分で言っててわけわからなくなってきた…
陵辱は普通後味悪いもんな。
すまん、悩ませて orz

463:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:37:04 vya3/W2Z
陵辱されて
「長政さま…市の事、嫌いになったでしょ…?
 もう市の事捨てていいよ…」
「無駄口を叩くな市!」
的展開? >明るい陵辱






464:名無しさん@ピンキー
08/01/19 01:50:52 BVvPUAaD
北条のおじいちゃん的明るい陵辱を考えてみた。お相手は市。

「ほれほれ、ヒイヒイ鳴けい!北条の栄肛門の前にひれ伏すのぢゃ!…あだだだっ腰がっ、腰がぁぁぁ」
「…痛いの?苦しいの?」
「な、なんのこれしき、北条家代々の技を見るがいい!突撃ぃぃ!」
「あ…精液が、こぼれおちていく…また一滴」
「ごごごごごしぇんぞさまぁ~!(ドクッドクッ)」


抜けねえw

465:名無しさん@ピンキー
08/01/19 07:56:48 tYmksEoG
>>460
陵辱そのものが暗いのは確かだな
でも市の場合は特に暗くできそうだから
長政が死んで、暴走した織田軍兵士に慰み者にされて、そいつらは信長に粛清されて助かったかと思いきや、
今度は信長の命令で敵軍を性的な意味で骨抜きにするためにこき使われる…
こんな展開がすぐに想像できてしまう

明るい陵辱は…あってもギャグだろうw
でも、>>462の言うように、救いがあったりすれば暗くはならない

466:名無しさん@ピンキー
08/01/19 08:22:51 tYmksEoG
ザビー的陵辱

「オー、アナタ愛知らなーい、悲しいネー
 でもダイジョブ! ザビーがこれでで愛教えてアゲルネー」
「なんでそんなことするの…市が悪いの…?」
「ザビー教教訓その2・愛はスベテ奪う!」
「お願い…犯さないで…ひどいことはやめて…」
「グッフッフ、まだまだデスヨ!」
「熱くなってきた…中に出したい…?」
「アナタにも愛をアゲマース(ドクドクッ」
「あっ… また一つ、精が零れ落ちていく…」
(数時間後)
「うふふふふふ…ははははははッ!」
「コ…コレデ……最後の一発…ヤラセはセンゾ……(ドクドクッ」

「オーウ、あれがウワサの…サンズ・リバーネ……(ガクッ」

ダメだ、書いてるうちに勝手に市が搾り取る話にw

467:名無しさん@ピンキー
08/01/19 10:44:47 2u0/0xPO
何気に武蔵好きなんだが、なかなか女性陣と絡ませ辛いな
気分がエロ方面に行かないというかw

468:名無しさん@ピンキー
08/01/19 11:12:51 bjkuQiYX
>>466
な、何か明るいな…。救いがあるかどうかはともかくとして。

>>467
武蔵なら濃姫様辺りを無理矢理に、のつもりが子供みたいに窘められ甘やかされつつ脱童貞…とか?

469:名無しさん@ピンキー
08/01/19 13:37:11 tYmksEoG
>>467
「なんかムラムラしてきたなー。よし!おれさま、おんなとヤる!」
やっぱダメだなw武蔵のエロは想像しにくいww

470:名無しさん@ピンキー
08/01/19 18:11:12 w8jZG1Qc
武蔵のエロってほんとに想像しにくいなww

救いのある陵辱っていうと>>393みたいな展開か?

裏BASARA外伝 長政ED
織田兵に陵辱されまくった市は…

市「うふふふ…あははははっ!
  もう限界なの?もっと出さないの?
  市はまだ大丈夫…」
ガシャン!
長政「い、市…。」
市「!な…がまさ…様…?」
長政「どういうことだ市!周りの、男たちは…!」
市「…長政様…市は…市は…陵辱されたの…。」
長政「!?」
市「最初は嫌だったの…でもね、だんだん気持ち良くなってきて…。
  いつのまにか自分から求めてたの…。…それで…こうなったの…。」
長政「…。」
市「長政様は…こんな市…嫌いだよね…。嫌いになって、いいよ…。
  嫌いに…なって…ね?」
がばっ
市「え…。」
長政「しっかり掴まっていろ。」
市「駄目だよ…長政様。市…汚いよ。
  …汚れ…ちゃったんだよ…?」
長政「無駄口を叩くな!市は私の妻だ!!
   それに変わりはない!!」
市「!」
長政「…それでも、汚いというのなら
   私が…汚れを削除してやる…。」
市「長政様…。」

ここで力尽きました。
わかりにくいけど、市は長政様にお姫様抱っこされてます。
本物の外伝はこんなEDではありません、あしからず。
もしかしなくても陵辱っぽくないかも。
>>466様のように市が搾り取る人間になってしまう… orz
無駄に長くてスマン。

471:名無しさん@ピンキー
08/01/19 20:29:16 tYmksEoG
>>470
救いがあっていいジャマイカ
でもやっぱ市って暴走しそうねw


武蔵
「おれさま止まんねー」←女を犯しまくる武蔵
「えーと…今ので五と六の…次でえーと…」←5回6回と普通にヤれる絶倫武蔵
「今ので何人? 数えるのめんどくせー」←数えるの面倒なくらいたくさんの女を犯す超絶倫武蔵w

既存の台詞でエロ妄想をするのが精一杯です

472:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:07:37 9b2mGViA
>>470
萌えたw
市はどんなに陵辱されても最後に長政様という救いがあるからバッドエンドにはならなそう

473:名無しさん@ピンキー
08/01/19 22:09:53 UycwVIZE
>>472
長政様が来るまで物凄い鬱だがな・・・

474:名無しさん@ピンキー
08/01/20 00:21:40 akW62hCA
ものすごい欝があるからこそ最後の萌えカタルシスが倍増するんだぜ。
そこをいくと市は長政様が生きてさえいればハッピーエンド率高くていいね。
市に限らず夫婦は全部そうだと思うけど。

475:名無しさん@ピンキー
08/01/20 09:30:43 pOM4p/Ej
救いのない鬱話も好きだ
陵辱の果てに長政様の幻影に救いを求め、自らを犯す男どもを長政様に見立てて乱れ続けるとか
…あ、書いててへこんできた
だがそれがいい…

しかし、やはり市は陵辱が似合うのかなw

476:名無しさん@ピンキー
08/01/20 10:48:42 SzkuZGBF
陵辱されてもよし
陵辱してもよし
ハッピーエンドでもバットエンドでもよし
何でもできる、それが市クオリt(無・言・即・殺)

477:名無しさん@ピンキー
08/01/21 21:05:05 p0mFIu7j
顕如様金ばらまく→仲間謀反→犯されるシチュ

478:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:13:05 F9hO/TSe
ごますり棒
「拙者を踏みにじってくだされぇぇぇぇぇ」
「拙者をしばいてくだされぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを冷たい目で見てくだされぇぇぇぇ」
「オレの命を吸ってくだされぇぇぇぇぇぇ」
「オレを根の国に引きずり込んでくだされぇぇぇぇぇぇ」
「拙者の頬を大判ではたいてくだされぇぇぇぇぇぇ」
「拙者を第六天へ連れてってくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「私を駒にしてくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを掴んで投げ捨ててくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「それがしを畑のカカシにしてくだされぇぇぇぇぇぇぇ」
「オレを木槌で叩いて土に埋めてくだされぇぇぇぇぇぇ」

・・・などなど、亡者の如く群がり来る兵卒と武将たちに押されて逆強姦。

479:名無しさん@ピンキー
08/01/21 22:43:22 Q2c5JqiW
おなごキャラにごますり棒を突っ込むのかと思った

480:名無しさん@ピンキー
08/01/22 09:45:34 W0TNd3fr
みんな市を好いてくれたばかりに…

481:名無しさん@ピンキー
08/01/23 02:48:30 QkxSCkFY
みんな市を犯してくれればいいのに…

482:名無しさん@ピンキー
08/01/23 04:19:12 vm7c8TZM
凌辱された時の反応

まつ様→「犬千代様の方が凄うございます」と逆レイプ
市→「これも市のせい」と半分マグロ状態だが途中でプッツンして逆レイプ
かすが→「忍たるもの・・・」とかいいながら結局クリムゾン
濃姫様→ただひたすら耐える
いつき→普通に可哀想なほどレイープされる

483:名無しさん@ピンキー
08/01/23 22:02:02 Jt1oMXeS
 

484:名無しさん@ピンキー
08/01/23 22:08:19 Jt1oMXeS
クリムゾンワロスw
生かすが様の生乳を拝見してもよろしいでしょうか?

485:名無しさん@ピンキー
08/01/23 23:34:43 0YFHYgk/
直江兼続×鬼小島弥太郎

486:名無しさん@ピンキー
08/01/24 13:15:53 Jph8TWaF
無敵「セックスでも俺は無敵!」

かすが「お前は私をイカせられない…それだけだ」
お市「いつかはイクの…だから、あなたが先に…」
濃姫「せめて…苦しまずにおイき」
いつき「まいったって言うまでやめねえぞ!」
まつ「御精子、頂戴つかまつりましてござりまする」

無敵「うわぁぁぁぁぁ!無敵なのに先にイッたぁぁぁ!」

487:名無しさん@ピンキー
08/01/24 15:27:41 PtVGgnsO
無敵逆レwww

488:名無しさん@ピンキー
08/01/26 01:22:06 qWfaubxJ
ドラマCD聴いてたらものすごく伊達と市に萌えた。
ヤンデレ一直線の市とそんな市に苛立ちつつもほっとけない伊達とかそんな
感じでエロイ人書いてくだされぇぇえええぶるわぁぁぁぶるまぁぁあ

でも結局長政と市が一番萌える。

489:名無しさん@ピンキー
08/01/27 06:36:22 lLbBcuye
公式カプ(夫婦)しかいないようなゲームだから夫婦以外での和姦って難しいよね

490:名無しさん@ピンキー
08/01/27 18:22:12 VugJhpYE
そうなんだよなあ…。しかも夫婦仲はけっこういいし。考えられるとしたら
・陵辱
・不倫
・まったく別のパラレルワールド(学園バサラみたいな)
こういうのしかないのかなあ。

491:名無しさん@ピンキー
08/01/27 20:48:27 NnH7v5Vh
・結婚前の恋愛

492:名無しさん@ピンキー
08/01/28 01:43:45 dCe/JWw4
婚前交渉とは、破廉恥である!

493:名無しさん@ピンキー
08/01/28 02:21:12 p3z3pn4N
結婚する前って女性陣(とその夫)はともかく男たちはたぶんほとんど少年時代?
ショタ×ちょっとお姉さんってことですかハアハア

494:名無しさん@ピンキー
08/01/29 10:11:49 fGq64VCN
婚前…
明智に食べられちゃう濃姫様か
あ、もちろん性的な意味で

495:名無しさん@ピンキー
08/01/29 14:15:23 zetyc48E
>>494
想像して激しく萌えた

496:名無しさん@ピンキー
08/01/29 18:11:50 DtHghdvb
美濃の姫様時代の帰蝶と光秀が読んでみたいな。
光秀の濃姫へのセリフがすごく好きだ。

497:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:37:33 qYQlgLgm
セリフ意味深だよなー。製作サイドは光秀→濃姫にしてるのか?と思った

498:名無しさん@ピンキー
08/01/30 18:26:52 x4mu4IgE
帰蝶が嫁いでからおかしくなった光秀を妄想

499:名無しさん@ピンキー
08/01/30 19:17:08 /SmiHDL+
光秀→濃は司馬小説でよく見る

500:名無しさん@ピンキー
08/01/30 22:28:44 nBvrbCJ8
光秀→市も見てみたい

501:名無しさん@ピンキー
08/01/30 22:45:17 v+ynUSCi
ここであえて蘭→濃の真面目なの希望とか言ってみる

502:名無しさん@ピンキー
08/02/01 00:42:42 taLzosrH
蘭丸→濃姫ってこんな感じ?


「蘭丸くん、だめよ、だめ」
「どうしてですか?」

 切れ切れに言う濃姫様の唇がぱくぱくと開閉する。
 闇夜でも浮かび上がる赤い唇は誘っているみたいだった。
 指を動かすと同時に水音がこぼれ、濃姫様があえぐ。熱っぽい瞳に自分だけが映って
いるのはすごくいい気分だ。
 ぬるりと滑るそこから指を引き抜く。一瞬濃姫様がほっと息を吐き出した。でも、
蘭丸は知ってるんだ。
 ―その目が物足りなさそうに揺れたのを。
「あうぅっ!」
 さっきまでさんざん指を抜き差ししてた場所よりほんの少し上、小さな突起がある。
ぐっしょりと濡れた、いやらしい花の芽だ。指先で弾くと濃姫様の体全体がびくびく
震えておもしろい。
 何度も弾いた。何度もこすって、優しくつねった。
「やめっ! やめてぇ! ああっぁっああーっ!」
 やめて、という声じゃなかった。手が何かを探しているかのように宙を舞う。白い
指先が妙に艶めいて見えて、思わず掴んだ。
 口に含んで舐めまわす。濃姫様が泣きそうな目でこっちを見ている。
「はあっ、はっ……も、う……だめぇ……」
 戦場で見せる強気な表情も、信長様に見せる敬愛のこもったまなざしも、今はない。
 瞳は心細そうに潤んでいた。頬は上気して、明かりがなくてもその赤さが分かる。
唇から絶えず吐き出される荒い息と甘ったるい声が、背中をゾクゾクさせる。
 熱くほてる頬に手を当てると、濃姫様が小さく震えた。
「濃姫様、気持ちいい?」
「ら、蘭丸く……」
「濃姫様」
 太ももの間に足を滑り込ませる。ぼうっとした表情がみるみる強張って、唇が戦慄く。
「蘭丸くん、お願い……それだけは」
「濃姫様、蘭丸は」
 さっきから痛いほどに勃起していた。指で弄り回したそこはぬるぬるのぐちゃぐちゃ。
滑ってうまく入らない。ぐ、と押し当てると、濃姫様が声にならない悲鳴を上げる。
 その顔も、きれいだ。
「濃姫様が大好きなんです」

------------

濃姫は蘭丸に迫られたら拒みきれないイメージがある。

503:名無しさん@ピンキー
08/02/01 07:39:46 9YAEBNcO
蘭濃(・∀・)イイ!
もっと読みたいのでわっふるわっふる。

504:名無しさん@ピンキー
08/02/01 07:46:59 KhSRjmIo
GJ!!!

505:名無しさん@ピンキー
08/02/01 22:32:56 VDFSlsmd
蘭濃GJ!!(*´д`)


ところで、小十郎×けんしんさま(♀)が読みたいと思っている俺は異端?




506:名無しさん@ピンキー
08/02/02 07:28:27 sfKBd/jA
GJ!!続きが気になる!!!

蘭丸君と濃姫様も読みたいが、元親×家康(♀)も読みたくなってきた。

507:502
08/02/02 09:03:15 OftSVjow
ここで濃姫様×家康とか言ってみる
竹千代くんとか呼んで親しげだし…筆おろしも手伝ってあげればいい

508:名無しさん@ピンキー
08/02/02 09:04:47 OftSVjow
あ、ごめん。上の名前欄は502さん乙を本文に入れようとして間違えた

509:名無しさん@ピンキー
08/02/04 02:00:43 UgENh4uO
伊達主従がいつきをおいしく食べる話がいいと思うんだ

510:名無しさん@ピンキー
08/02/04 12:25:58 0bZ92jL9
食べられちまったべ

511:名無しさん@ピンキー
08/02/04 14:43:18 B2usS3rt
まつ(♂)×利家(♀)とか考える
ベタにごっつんこ☆で性別が変わるとか

ごめん…なんかテレビがぶっ壊れてゲームができないせいで頭がいかれてしまったみたいだ。
ちょっと五郎丸を素手で捕獲してくるノシ

512:名無しさん@ピンキー
08/02/04 17:10:40 8zVfjbyQ
>>511
特殊設定とかだと避難所のほうがいいかもしれないな。
話の合う住人もそちらのほうが多かろう。

513:名無しさん@ピンキー
08/02/04 20:27:07 2PGDWUIN
  .: + ...:.    ..:...:.. :. +
  . ..: .. .   + .. : .. .
  ..  +   ..:.  ..  ..
 +     :.     .  +..
  .    : ..    +  .. .
  .. :..      __  ..
  .    +   |: |
          |: |
      .(二二X二二O
          |: |    ..:+ ..   >>511
     ∧∧ |: |            無茶しやがって…
     /⌒ヽ),_|; |,_,,
_,_,,_,~(,,  );;;;:;:;;;;:::ヽ,、
"   "" """""""",, ""/;
 "" ,,,  """  ""/:;;
 ""   ,,""""" /;;;::;;


514:名無しさん@ピンキー
08/02/06 04:18:10 VavUcAXr
>509を見てからゲームやってたら、小十郎×いつき妄想が止まりません…!
1&2では伊達いつ&佐かす妄想だったのに!


上手く纏まったら投下…いや、需要ないかorz
エロくはできないだろうしな

515:名無しさん@ピンキー
08/02/06 06:49:39 k0y9JHTV
野暮な誘い受けは無用!萌えのままに書き進めるのじゃユキムルァ

伊達いつ&佐かす妄想もどんどんしてくれ
わっふるわっふる

516:514
08/02/06 23:35:57 Z0mpq8UV
>515
はっ!このユキムルァ慢心しておりました!
この熱く滾る萌えを、テキストエディタにぶつけて参りまするぅ~!!!

517:名無しさん@ピンキー
08/02/08 17:44:11 toKZdmYM
ゴボウの右目といつきを待ちつつ明智と濃姫の婚前交渉を妄想しながら保守でもするか。


518:名無しさん@ピンキー
08/02/08 21:56:40 7HcUrxX9
それじゃまるで筆頭=ゴボウみたいじゃないかww

しかし明智の中で濃姫ってどういう位置づけなんだろうな。
考え出すとカオスすぎてワケワカランことになりそうだ


519:名無しさん@ピンキー
08/02/10 20:30:06 bPrvRDlT
明智の中の濃姫……
最後の良心にして全ての狂気の引き金、な感じがする

濃姫が嫁いだことがきっかけで狂気が始まり、
濃姫に殺されることで狂気が収束すると
理想的な明智→濃姫になるんではないか

520:名無しさん@ピンキー
08/02/11 19:31:07 S9wmZxSc
>>505
こじゅけん俺も読みたいぜ!

2無印の伊達ストーリーって川中島乱入戦の後
幸村と一騎討ちだから
小十郎は川中島にとどまって
けんしんさまと酒を酌み交わしてたりしないかな

かすがもいないし、何かの弾みでエロいことになっても無問題

521:名無しさん@ピンキー
08/02/12 01:00:04 ovRXaOxR
皆様に松永殿口調でクイズ形式な投下をしても宜しいですか?
携帯からなんで、ちょっと読みにくいモノなんですが…。

522:名無しさん@ピンキー
08/02/12 03:09:03 BsXqwbOC
>>521
内容の見当も付かない。
取りあえず投下してみては?

523:名無しさん@ピンキー
08/02/12 23:05:27 NPYLFLsY
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

524:名無しさん@ピンキー
08/02/13 13:25:56 UOOOUDyy
マルチはやめなさい。

525:521
08/02/14 15:09:47 uIYVDZT9
携帯なんで、小出しになってしまう事をお許し下さい。

526:クイズ 性のあれこれ1
08/02/14 15:11:23 uIYVDZT9
諸君、今日は女人が菓子を贈る日だと言う。
…渡したかね?菓子を。
さて…此所に居る、という事は諸君は成人、という事になる。
少し、試させて貰おうかな。

なに、簡単な質問だ。これから私が読み上げる艶事。それに対して卿達の答えを知りたい。ただ、それだけだ。

527:クイズ 性のあれこれ2(長政×市)
08/02/14 15:13:54 uIYVDZT9
「い、市…」
「長政さま…」
濡れそぼった声が、互いの鼻腔をくすぐるまでに近い。
縮こまる市の黒髪を震える指が掬えば、はた、と見上げる暗い室内の闇すら飲み込んでしまいそうな黒い瞳が長政を捕らえる。
その瞳は絶望の色をゆらゆらとくゆらせながら、これから行われるであろう秘め事に期待して、重さに堪えかね花ごと落ちる椿の様な輝きを含んでいた。

「……っ!」
「…っん、んふ、んンぅ…!」
おもむろにに合わさる唇。かち、かちと歯がぶつかる稚拙な口付け。
舌を絡ませる事など考えもつかない接吻を、互いの息が絶えそうになる位交わす。

やがて、長政の唇が市の唇を離れ、頬を、瞼を、首筋を蹂躙し始めたのを機に、市は背に添えられた長政の腕にその身を任せた。

「市…?」
「いいよ、長政さま。市を好きにして…。」
ずしり、と己の腕に投げ打たれた市の肢体と、彼女の唇から零れた言葉は長政の理性を淡雪の様に解きほぐし、「雄」を奮い立たせる。

「良いのだな?」
「………うん。市を目茶苦茶にして…。だって市…長政さまの『お嫁さん』だもの…」

その言葉が長政の理性の楔を解き放つ。
言葉など必要ない程に、長政の舌が、指が市の肢体を嘗めまさぐっていく。


528:クイズ 性のあれこれ3(長政×市)
08/02/14 15:14:59 uIYVDZT9
乳房を吸われ、唾液の糸を引く乳首を挟まれ、扱かれ歓喜の声を上げればその唇を荒々しく塞がれ。

「な、がまさ、さま…女陰(ほと)も…。市、長政に女陰を…!」
「何っ!女陰!!女陰かっ!?」

市にねだられるままに長政が彼女の太股に手を掛け、ぐい、と押しやれば、市の秘裂がくちゃりと音を立てて痙攣する。

「なんという事だ…!」

市の膣口から溢れた蜜は菊門まで溢れ、尻肉を伝い背を這い滴り落ちていた。

「くっ…、これも織田の、魔王の血か…!」
「…違う。市、兄様とは違う…!市は…長政さまが見てくれるから、こんなに、じゅん、ってなったのに…!」
「…!」

思わず漏れた言葉に、「織田」という言葉に市は酷く反応し、唇を噛み締め涙を浮かべる。
嗚呼、しまった。

市に「織田」は禁句だった。
市の涙に呼応する様に、彼女の膣からはさぁっと蜜が失せる。
身体を丸め嗚咽を漏らし、「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き咽ぶ市。

「……泣くな」

『姫様に良い所を見せる好機ですぞ!』
『姫様が寂しがっておりますぞ!』
いつも戦場で聞く理の兵達の声がびしり、と親指を立て長政の脳裏を過ぎる。

529:クイズ 性のあれこれ4(長政×市)
08/02/14 15:17:35 uIYVDZT9
これではいかぬ、逃げてはならぬと咽ぶ市に、否、己と己の蔭茎を奮い立たせる。

長政は、折れた。

「めそめそと泣くな」
「……長政さま?」
「わ、私達は…夫婦、なのだ」
「め、お、と…?」
「繋がる事こそ、正義!!」
「あぅぅっ!!」

ずぶり、と音がする位に勢い良く長政は市の膣に己の蔭茎を付き立てる。
ぐちゃりぐちゃりと柔肉を引き裂く蔭茎のなまめかしい感触は、果たして市の蜜の為なのか破瓜の血潮なのか。

「う、くふう、ぅあぁ、あうくぅぅ、うあ、ん、ながまささまぁ、ながまささまぁ…ん!」
「市ぃっ!市ぃぃぃぃっ!」

蔭茎が襞に包まれ、激しく精を吐き出しそうになる感覚。
市の女陰は長政の精を絞り出さんとなまめかしく蠢く。
重なり合う二人の肉体。
粘着質な音を立て、穿つ蔭茎とそれを受ける膣。繋がる互いの陰毛が擦れ合う位にまで…。
「くっ…!うおぉぉぉぉ!?」
「?」

唐突に長政の蔭茎が、市の膣の襞に絡まり身動きが取れなくなる。
ぎちぎちと締め上げる膣の感覚とは異なり、市は特に変化も無く何事かと長政を見上げるばかり。
引き抜こうと身体を動かしてみても、蔭茎はピクリとも動かず。

―二人は繋がったまま一夜を過ごしたと言う―

ついでに繋がったまま医者に運ばれた。

530:クイズ 性のあれこれ5
08/02/14 15:18:27 uIYVDZT9
……不憫不憫。
まさか性交の最中にこの様の事が起こってしまうとは。

…さて、ここに居る諸君。この憐れに合体したまま医者に運ばれる愛欲に溢れた者が年間何組いるか解るかね?

簡単だと思うが…。



Q1,毎年膣痙攣で運ばれるカップルは何組かお答え下さい。

失礼しました。

531:名無しさん@ピンキー
08/02/14 16:55:38 ht5Y5twE
GJ!
答えはわからないけど現実にあるのか?
都市伝説だと思ってたよ

532:名無しさん@ピンキー
08/02/14 17:51:45 829a/vI/
GJでござる!
半蔵の門にもそういうシーンあったな。
ムラムラして挿れちゃったのはいいが抜けなくなった忍者半蔵くん。

20組ぐらいかな?

533:名無しさん@ピンキー
08/02/15 00:16:32 eY/S2P2A
GJ! 出題から地の文、セリフにいたるまで
松永の中の人の一人芝居で脳内再生したら死にそうになったw

…で、回答だけどこれって引っ掛け問題だよね?
カップルだからひと組じゃないかな

534:名無しさん@ピンキー
08/02/15 05:38:39 qfSJhz9i
GJ!
>>553 そういう事か

余談だが、元看護士の知人が、急須が刺さって抜けなくなった患者を看た事があると言っていた
膣痙攣で抜けなくなるって言うのも、ありえなくはないんじゃないかと思った

535:名無しさん@ピンキー
08/02/15 11:54:13 Zq9ngRzn
>>530GJ!長政が少し変な人でワロタw
本当にそんな統計あんのか。謎々か何かじゃないかと言う疑念が晴れない。何せ松永だし。
Q1ということは第二問を期待してもよろしいですね?

536:名無しさん@ピンキー
08/02/15 20:11:44 Dd2WHn0h
>>530 GJ!
例が浅井夫婦な所がまた素晴らしい
うっかり膣痙攣について調べてしまいましたぞ…orz

537:名無しさん@ピンキー
08/02/18 19:42:43 SSGE72bj
して、正解は?
①越後製菓
②娘の真麻

538:名無しさん@ピンキー
08/02/19 12:25:58 JsQ8qM8Z
娘の真麻!!!!!!1!!11!!

539:性のあれこれ 解答編
08/02/19 22:03:54 fDwkeyuK
先日幼児に雪玉をぶつけられ、しかも中に石が入っていた。苛烈苛烈。生え際の怪我は出血が激しい。君達も気をつけ給え。

正解を発表しよう。

零組、だ。

フフフ、根も葉もない都市伝説だよ。一応、由来があるのだがね。
第二次世界大戦下の英国で独逸の爆撃にあった一組の夫婦が行為中の格好のまま死んでしまった。
それを見た者が「この夫婦は膣が締まり抜けなくなって逃げ遅れた」と噂したのが始まりで、医学的には全く根拠の無い虚偽の話。

……いやはや、これが真実かどうかも怪しい限りだがね。
私は解の成否は問わない。このスレが賑わえば、楽しみ賃は結構だ。





(問二はまたの機会に。記憶とネタがちょっぴり飛んでしまいました)

540:名無しさん@ピンキー
08/02/19 22:12:26 6xSmQZRm
なぁんだ、都市伝説なのか。エロマンガのネタにはなりそうだけど。
松永先生ー、第二問楽しみにしてますよー。

541:名無しさん@ピンキー
08/02/19 22:25:22 8aBKd9B4
松永先生エロス!

542:名無しさん@ピンキー
08/02/20 02:22:33 5YSoA16R
>>539
松永先生!!お疲れ様です!!
石入り雪玉とは苛烈苛烈…。生え際は大丈夫ですか?www
第二問も正座してお待ちしております

543:名無しさん@ピンキー
08/02/26 00:49:58 MZ2GTKDw
一揆集たちの目の前で奥州さんとこの筆頭くんに犯されながらだんだん感じてきちゃって
アンアン言い始めて最終的には「一揆を鎮めるため」とか何とか適当なこと言われて
連れ去られて奥州でドロドロに愛されるいつき

…を想像したのでエロイ人~!出前一丁~!

544:名無しさん@ピンキー
08/02/26 01:10:39 WGqgDf7H
いつきエロは見たいけど、二次成長してないから
体にかかる負担も大きいんじゃないかと思うとちょっと気の毒になる。
秀吉×いつき なんて物理的に不可能だぁぁぁ。
どげんしたらよかね。

545:名無しさん@ピンキー
08/02/26 07:06:28 Z2WOqxX1
負担がかかりそうなら徹底的に慣らして濡らしてGo!
という流れが前にあったな。
こっちにも筆頭×いつき一丁追加ー!

デカ猿はそれ以前の問題っぽいからスマタとかでどうだろうヒデヨシ。

546:名無しさん@ピンキー
08/02/26 10:41:49 yRc1vANq
体がでかいからってナニもでかいとは限らない

うわやめてひd

547:名無しさん@ピンキー
08/02/26 16:45:34 UNozpEdW
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事が出現!
URLリンク(godblessall.net)

548:名無し@ピンキー
08/02/26 16:46:56 CABf1bvn
>>546
おまぃゎ腐女子認定(・∀・)モナー

549:名無しさん@ピンキー
08/02/26 19:04:35 UgXDBw3x
>>548
いや、スマタも出来ないヤシの僻みだろwww

550:名無しさん@ピンキー
08/02/26 23:02:04 0FdI40on
大きさ自在でいいよ。

551:名無しさん@ピンキー
08/02/27 00:11:49 rksrVcXU
それだ

552:名無しさん@ピンキー
08/02/27 19:29:16 6g+9mRVP
女性の身体を洗い、マッサージをする仕事になります。
女性は必ずしも可愛い娘ばかりとは限りませんが。。orz

射精の瞬間を見たいという要望も多数あります。
エロ行為をして報酬を得れるなんて楽なお仕事と思います。
(本番はNGとしておりますので、ご判断下さい)

完全自由登録なので、専業にしても、副業にしても貴方のされたい様で結構です。
詳細はメールにて。
info@easy-affiliatenavi.net

553:名無しさん@ピンキー
08/02/27 22:57:04 jUBFIIK+
如意棒かw

554:名無しさん@ピンキー
08/02/27 23:53:27 nPNrJjoB
伸びろ如意棒


555:名無しさん@ピンキー
08/02/29 12:12:56 479VfdgY
鎮まれ如意棒

556:名無しさん@ピンキー
08/03/01 01:03:21 LOvjg5gt
曲がれ如意棒

557:名無しさん@ピンキー
08/03/01 01:24:26 mLddLjH6
折れろ如意棒

558:名無しさん@ピンキー
08/03/01 16:41:18 PjySHP43
入れ如意棒

559:名無しさん@ピンキー
08/03/01 23:02:46 +Z3iCQe+
尖れ如意棒

560:名無しさん@ピンキー
08/03/02 01:53:01 b0dReaEq
貫け如意棒

561:名無しさん@ピンキー
08/03/02 12:11:56 zn6NZ5yh
あげ

562:相模/筆頭×いつき
08/03/03 04:21:14 5VTr8XS+
保守がわりに投下。
まだやっていませんが。

=========

「こんな綺麗なもん、本当に着ても良いだか?」
政宗から渡された小袖を広げて自分の体に当ててみたいつきは、そっと彼の顔を見上げた。
上質な絹を薄紅に染め上げた生地で作られており、愛らしいいつきに丁度合う。
「ああ、構わない」
そのつもりで用意したんだ、という彼の言葉を信じ、いつきは頬を染めて俯いた。
「…だども……」
「Ah、どうした、いつき?」
訝しげに軽く眉を顰める政宗の視線から逃れるように背を向けると、
ぎゅっと小袖を抱きしめ、唇を噛む。
「遠慮することはないんだぜ?」
そっと細い肩に手を置いて、いつきの白い耳朶に触れるように唇を寄せると、
政宗は出来るだけ優しい声で囁いた。
それだけで彼女は更に顔を赤くした。
「…あの…」
「政宗、そう呼べって言ったろ?」
いつまでも『青いお侍』なんてあだ名で呼ばれるのは嫌なんだ、と言う。
彼女の反応に気を良くしたのか、添えていただけの手を回し、政宗は後ろからいつきを抱きすくめる。
「…言う事を聞かない悪い子にはお仕置きが必要だな」
「ちが・・・っ」
にぃ、と悪戯っぽく笑う政宗の声に、慌てて振り返ろうとしたいつきだが、腕力で敵う筈がない。
隙につけ込まれて、そのまま唇を奪われる。
ちう、と柔らかな感触を楽しみながら触れていた舌が、薄く開いた唇から入り込む。
粘膜を探るような舌の動きに、いつきの思考は止まり、自分が何をされているのかも分からない。
前に接吻をしてくれた時にはもっと慈しむような感じであったのに。
そう思いながらも、いつきの白い喉は艶めいた喘ぎを零す。
「………!」
まだ男を知らぬ身であるが、体は女であるという事を主張しているようだ。
未知の感覚に体の奥が疼きだす。
「良い声しているじゃねえか」
もっと聞かせてくれよ、と言う政宗の声が遠く聞こえる。
腰を抱く彼の腕に支えられるように、いつきはがくりと膝を落とす。
ふわりと横抱きにされ、額へと政宗に口付けられるのをぼんやりと見ていた。

奥の部屋へといつきを連れていくと、政宗はいつの間にか脇に控えていた片倉に
しばらく誰も近付けるな、と命じると、ぴったりと襖を閉じた。
短く溜め息をつくと、片倉はその場を下がって部下達に政宗の命令を告げた。

563:名無しさん@ピンキー
08/03/03 07:43:22 iA/Yz85I
筆頭×いつき待ってたー!!
わっふるわっふると呟きながら仕事してくる。
わっふるわっふる超わっふる。

564:名無しさん@ピンキー
08/03/03 18:08:42 WrAwDK9M
筆頭ー!いつきー!
待ち望んでた二人だけにとても嬉しい。わっふるいっぱい焼いときますね。
囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲

565:名無しさん@ピンキー
08/03/03 22:39:52 4HEpdfLI
>564
わっふる一つ、いただきます 囲

わっふるつーか、ズラリと並んだ布団に見える…

566:名無しさん@ピンキー
08/03/04 23:59:05 GueJRrfK
本願寺が入ってるのが当たりだぜ

567:名無しさん@ピンキー
08/03/05 00:40:56 raHiGhJu
>562
おおおおおおおワッフルワッフル!!!!囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲
続きも正座してお待ちしておりまするー!!!!!!!

568:名無しさん@ピンキー
08/03/05 15:47:25 rzzJlOGs
某も戴きます!
つ囲

569:名無しさん@ピンキー
08/03/06 10:39:03 dBqN7Yb+
ぶったぎって申し訳ないが、過去ログ読んで元親×まつに萌えてしまったので投下させてくだされ。
まつ好きなんだけど、利家以外とのCPだと需要が無いのかな・・・

570:名無しさん@ピンキー
08/03/06 10:39:52 gkK3H59u
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
URLリンク(idol1.jpger.info)
URLリンク(idol1.jpger.info)
URLリンク(idol1.jpger.info)

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
URLリンク(idol1.jpger.info)

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
URLリンク(idol1.jpger.info)

571:名無しさん@ピンキー
08/03/06 10:54:18 4WxPtawx
>>569
そんなことない。
元親×まつ楽しみに待ってる。

572:木賊/元親×まつ
08/03/06 13:20:09 dBqN7Yb+
とんとんと小気味良く響く包丁の音がする。
日の暮れかけた台所に一人立つまつの前には、刻まれた山盛りの野菜が鎮座して、今尚その嵩を増やし続けている。
時折開けられる幾つもの鍋の蓋から漏れ出る胃袋をくすぐる匂いに、背後の座敷でごろりと横になっていた元親は、目を閉じたまま満足げに鼻を鳴らした。
「いつもながら、匂いだけで腹が鳴いてらぁ」
「もうしばしで出来ますゆえ」
まつがくすくすと笑いながら背中越しに元親を振り返って言った。
声にも表情にも、好意的なあたたかさがある。

夫を伴って長宗我部領に釣りをしに(密漁ともいう)来た際の口約束を、まつは律儀に守り続けていた。
今では多ければ週に一度、決して近くは無い自領から、こうして海の男達に自慢の手料理を振る舞いにやってくる。
美味くて温かい料理に綺麗な女、只でさえ女っ気の少ない海賊達に諸手を上げて歓迎され、あっという間にまつは元親の部下達と馴染んでいた。
態度や口調こそ荒っぽいが、海賊達は裏表の無い真っ直ぐな人間ばかりで、自国の人間と接している時のような気安い快さがある。
きっと、上に立つ人間に似たのだろう。
時に大きな童のような、この男。

小さく歌を口ずさみながら鍋をかき混ぜるまつの背中が随分と楽しげに見えるのが不思議で、元親は立ち上がってその背に近付いた。
「何がそんなに楽しいんだい?」
「元親殿、今日ののっぺい汁は今までで一番の出来でござりまするよ」

573:木賊/元親×まつ
08/03/06 13:45:34 dBqN7Yb+
重なる行き来の内に、長宗我部殿からいつの間にか変わった己の呼び名がこそばゆい。
逆に、回を重ねる事にまつの名前を呼ぶのに僅かに身構えるようになった自分の柄にも無い青臭さが、元親にはおかしかった。

「いつもそう言ってるじゃねえか」
「作る度に、その前を上回る会心の出来なのでござります」
「そうかい」
「そうです!」
「そうかい」

たったそれだけの事に誇らしげに笑む顔が人の妻とは思えぬ程無邪気で幼く、元親は思わず釣られて歯を見せた。

「元親殿は時折童のようですね」

それを見てより一層笑みを強くしたまつが、先ほどから頭に思い浮かんでいた言葉をつと口にする。

「笑った本当の理由はそっちかい」
「決して馬鹿にしている訳ではござりませぬ。そういう所が可愛らしく見えてならないのです」
「おいおい、泣く子も黙る鬼ヶ島の頭領に、言うに事欠いて可愛いはねェだろ。第一、俺のが年も上じゃねェか」
「殿方は幾つになってもやや子のようですよ。犬千代様に良く似ておられまする」

滲み出る愛おしさが自然過ぎて、ともすれば聞き流してしまいそうになる夫への愛。
いつもならば犬も食わないと笑い飛ばしているなんの事はない言葉が、存外な不快さで元親の腹の中に沈んだ。
似ている、その単語が何故だか妙に気に食わなかった。

「利家と俺、かァ?似てンのは腹が剥き出しな所ぐらいだろうが」
「うふふ、まつの好きな所が、良く似ておられまするよ」

又だ。
こそばゆさと共にぴりりと刺さる一抹の不快感。
だが元親はそれをおくびにも出さずに軽く笑って視線を鍋に移動した。
まつは目ざとくそれを確認すると、小皿に熱々の汁を取り分けて息を吹きかけ冷まし始める。

「元親殿、お味見を」

にっこり笑って差し出された皿に、元親はそのまま顔を近付けた。
啜った味噌汁は舌がぴりつく程にはまだ熱く、懐かしい味がする。

「如何でござりまするか」
「あぁ、美味ェ。あいつらも喜ぶな」
「嬉しゅうござります」

子供みてえなのはアンタの方だろうが。
元親はまつの顔を見下ろす。
胃袋も腹のもっと奥の所もあたたまるような、心からの笑顔があった。
常日頃接する武家の女達のような気位の高さも、人の妻である事による徒っぽさもまるでなく、向けられるのはいつだって明け透けなまでに真っ直ぐな感情。
春光のように染み入るのは、童の如き無邪気な好意だった。

574:木賊/元親×まつ
08/03/06 17:35:47 dBqN7Yb+
「なぁ」

鼻をうずめた髪の匂いは日向の新緑。
裸の腹とくっついた薄物の単越しの背中は半ば沈んだ太陽と同じ緩やかな温もり。
気の利いた言葉を考えるより余程早かった。
元親は再び台所に向かったまつを背後から抱きしめた。


「元親殿?」

背中から不意に伸びた腕の巻きついたこの状況を理解できずに、まつは不思議そうな声を上げた。

「どこか、お体の具合でも?」
「アンタが欲しい」

まつの右の肩口に埋まった顔が、見えないまま僅かにくぐもった呟きを届ける。
驚いたのは一瞬で、すぐにまつは困ったような微笑みを浮かべた。

「・・・まつは、犬千代様の妻にござりまするよ」

手にしていた杓子を置き、まつは諭すように両肩の前に回された元親の手に触れた。

「知ってる」
「わたくしはあの方をお慕いしておりまする」
「分かってんだ、でも、アンタが欲しい」

元親はまるでだだをこねるように、高い鼻梁を左右に往復させた。
髪からは若葉の芳香と共に作りかけの夕餉の匂い。
そしてまつ自身からは汗と混じって微かに甘い香りがした。

575:名無しさん@ピンキー
08/03/06 21:52:11 TVZh8Dgb
アニキキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! わっふるわっふる♪

576:名無しさん@ピンキー
08/03/08 07:03:15 ZuhQHSv9
みなさん、焦らすのが実にお上手だ…ああ、イイ…
わっふるわっふる……ククク

いつきもまつも待ってる。全裸で。

577:木賊/元親×まつ
08/03/11 15:50:54 0XsSl/6M
「・・・土佐の灘を知ってるか?」

腕の力を緩めぬまま、おもむろに元親が問うた。
吐息が頬を掠めるくすぐったさと、状況にそぐわないその唐突な問いにまつは少し困惑した様子で元親を目だけで見やった。
まつの挙動に気がついたかのようにゆるゆるとしろがねのこうべが持ち上がり、元親は木製の格子の嵌った窓の向こう、些か荒れた様子の海原に視線を投げた。

「土佐の海はな、俺達人間の都合なんてお構い無しに、船も人も塵か芥みてぇに薙ぎ倒してく怖ぇ怖ぇバケモンだ。
だがな、時折気紛れに凪ぐ瞬間があって、そういう時ぁ、普段が嘘みてぇに穏やかで鏡みてぇに綺麗でな。僅かな波に揺られてる時ぁ観音様の腕の中にいるみてぇなんだぜ」

故郷の海を語る低い声音は酷く優しい。
利家と似ているようで違うのは、例えばこういう時の表情だ、とまつは思う。
手の掛かる大きな子供が瞬きする間に成長を遂げ、
それまでの子供染みた挙動などまるで感じさせないような深みのあるまなざしを以って情熱を傾ける何かを語る。
文字通り子供を慈しむような心持ちで海賊達の世話をしながら、その些末な一点だけが、まつの微かなしこりとなっていた。

578:木賊/元親×まつ
08/03/11 15:51:58 0XsSl/6M
エラー続きで投稿できない内に日ばかり過ぎてしまいました><
続き落とさせて頂きます。

579:名無しさん@ピンキー
08/03/11 16:12:23 oTFYZkCv
おお!お待ちしておりましたぞ!
わっふるわっふる

580:木賊/元親×まつ
08/03/11 16:47:34 0XsSl/6M
悠長に夫との違いを思う余裕は瞬間で消えた。

「そういう時の海に、アンタは似てる」

その針の先程の危惧が今、形となって目の前にある。
己を委ねる母なる海を語るのと同じいとおしさを込めて、秀でた眉骨の下の片側だけの眼がまつの顔を至近で捉えている。
だがそこにはいとおしさだけではなく、哀願するような、それでいて、捕らえた鹿の首をへし折る飢えた山犬のように、肉を渇望する獣のような、そんな光があった。

「元親殿、お戯れもここまでならば笑い話で済みましょう。どうか、お手を」

隠せぬ焦りが、己の声を僅かに揺らめかせている。
自然な風を装って逸らした目も、きっと泳いでいたに違いない。
口先の諫言一つで男の腕が解かれる筈は無かろうと思いながらも、無音で注がれる視線の熱さに耐え切れなかった。


581:名無しさん@ピンキー
08/03/11 16:58:28 0XsSl/6M
謎エラーが連発するので又時間を置いてきます。重ね重ねすみません・・・

582:名無しさん@ピンキー
08/03/11 17:33:11 NPEvdVUa
つ…続きが欲しい~!
早くエラーが解けることを祈念しつつわっふる焼いて待つ
つ囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲

583:名無しさん@ピンキー
08/03/11 17:33:25 ugTDrf5h
いつまでも待っておりまするゆえ
ゆっくり投下なさって下され。
つ囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲囲

584:木賊/
08/03/11 18:00:31 0XsSl/6M

曲がりなりにも心を許し安心していた相手のほんの一瞬前との激しい落差に、身体も頭も上手くついていかない。
己を目端の利く女だと思っていた愚かしさを、まつは身をもって感じていた。

「駄目だろ、オレみてぇな餓鬼相手にそんなに警戒なんてしちゃあ」

先程よりも少し掠れたように聞こえる元親の声が、笑いながら見透かすようにまつの耳元をさらう。
思わず身を硬くしたまつの肩から胸の柔らかい部分に、回された腕がじわじわと力を増して食い込んだ。
ざり、と元親の腕に巻かれた蒲葡の土佐木綿が、拍子にまつの襟元の合わせにひっかかり僅かにくつろげる。
少しだけ広がった襟元から、己の身体の匂いと焚き染めた甘い香が周りに広がる位に立ち上った時、身体に更に不自然な力が入る事をまつは止められなかった。
まな板に形ばかり置いていた両の手は、使いさしの杓子を落としながら宙を彷徨う。
元親の腕を剥がそうとして中途で止まったのは、じとりと汗ばみ始めた掌で触れる事が躊躇されたからだった。
何もかもが、得意の網に絡め取られていくような錯覚。
緊張で体温が上がったのか、それとも密着するもう一つの体温に当てられたのか、まつの脇の下から肋を通って汗の雫が流れていった。

585:木賊/元親×まつ
08/03/11 19:24:31 0XsSl/6M
腕の中に閉じ込めた女が、徐々に身を固くしていくのを、元親は抑えられない昏い高揚と共に感じていた。
波の行き戻りが永い時間をかけて貝殻の角をまろやかに磨くように、些細な意識から時間をかけて積もっていったそれひとつずつは小さな感情だったものは、今や幾重にも積み重なって、自分でも仕舞いこめない程の勢いで元親の腹の蓋を突き上げている。
それが又、同じく些細なきっかけで表に出てしまった。
まつの笑顔に引き寄せられるように触れてしまったのは、正しく勢いだった。

細い肩口に顔を埋めるようにして囁いたのは怖かったからだ。
人のものだと分かっている女。
人前で臆面も無く夫への愛を謳う女。
女を知らぬ青臭い小僧でも無いというのに、我慢出来ずに吐露した己の感情を否定される事が恐ろしかった。
まつが居るゆるりと過ぎる平和な時間が、いつしかかけがえの無い物になっていったせいもある。

だが、元親を男というより手のかかる子どもに近い認識で捉えていたと言ったまつが、抱きしめた腕の中で刹那怯えたような目を見せた時、早計を悔やむ心はあっという間に別の感情に取って代わった。
悪意を持った言い方をするならば、敢えて可能性から目を背け擬似的な家族ごっこを楽しんでいたまつを、強引に現実に引き戻したのが他ならぬ自分の温度である事が、思いの他痛快だった。
あの笑顔でずっと居て欲しい、大切にしたい。
そう思う気持ちと比例して、己の中に膨れ上がっていく悪戯心を通り過ぎた嗜虐心。
男なのだと、分からせてやりたくなった。

586:名無しさん@ピンキー
08/03/11 20:42:27 35Kit6Oe
時間を置いてるんですね、わっふる食べて待ってるー
囲囲 旦

木賊って……とくさ? 植物の?

587:名無しさん@ピンキー
08/03/11 20:48:57 k4OhQuAq
なんという焦らし上手な…
某わっふる作って待っているでござる!!

588:名無しさん@ピンキー
08/03/14 22:14:16 poPREXWi
佐かす書いたんだけど今投下しても大丈夫かな?

589:夜明け前(佐×かす)【注意書】
08/03/14 22:24:12 poPREXWi
サクっと落としときます。
以下の事柄が含まれますので苦手な方はスルーして下さいね。


●佐助×かすがの過去の話●

●オリキャラ有り●

出て来るのは主にこの3人

【佐助】
・かすがより年上で20代前半に年齢設定してあります
・過去に兄弟を亡くした設定になっています

【かすが】
・佐助より年下で10代後半に設定してあります
・孤児で佐助とは幼馴染みではなく修行仲間に近い設定にしてあります

【千代女】
・実在の人物ですがバサラ本編には出て来ません(オリキャラ)
・かすがの師匠に設定してあります


590:夜明け前(佐×かす)【1/20】
08/03/14 22:26:31 poPREXWi
物心ついた時、娘はもうそこに居た。信玄の義姪にして甲賀流の流れを汲む「巫女頭領」、
望月千代女の屋敷である。
娘はどうやってここに来たのかまるで記憶に無い。親兄弟と過ごした記憶はもっと希薄で、「泣いても腹は膨れない」と
誰かにいつも叱られたのは覚えている。
そんな娘と同じようにここへ来た子ども―女児ばかりだった―は、皆身寄がなかった。
「お優しい望月様は身寄りの無い子を集めてらっしゃる」
世間ではそんな声も聞かれ、これも信心深い武田家の施しだと人々は有り難がった。
だがそこで実際行われている事を外の人間は知らない。
集められた女児達は、まず篩いに掛けられる。
美しいか否か。機転が利くか否か。強靱な精神力が有るか否か。
そして見込の有る者が次の段階へと進んだ。
脱落者は機密保持の為、容赦無く斬り捨てられた。
「養子の口があった」「働き口が見つかった」と呼び出され、これは祝いだと言って普段は絶対食べられない菓子を
目の前に出される。十にも満たない子どもは無邪気に菓子を頬張る。
食べ切らない内に眠気に襲われ、菓子を手にしたまま昏睡に陥る。そこを一突きして殺すのだ。


591:夜明け前(佐×かす)【2/20】
08/03/14 22:30:05 poPREXWi
選別された者にはより過酷な試練が待っていた。
舞、謡、楽器、薬学、陰陽道、占い、護身術、閨房術。
これら全ての知識を叩きこまれた少女達は、漸く一人前の歩き巫女となる。
甲斐を発った彼女達は西へ東へ当て所もなく彷徨い、昼は辻占いや舞で人々の目を集め、
夜は誰とも知れぬ男達に身を任せる。
そうして見聞きした情報は繋ぎを通じて逐一信玄の元へ届けられた。
有触れた歩き巫女の候補の一人として、娘もまた千代女の手解きを受けていた。


護身術の訓練をしていた時の事だった。全員が二間離れた場所から苦無を小さな的に当てるよう命ぜられた。
皆が手間取る中、スタンという音と共に的の真中に苦無が刺さった。あの娘だ。
二間が三間になろうが四間になろうが、その精度は落ちない。
―これは逸材だ
千代女は直感した。
娘の素質はずば抜けている。
このまま鍛練を積めば彼女は最高の歩き巫女、いや、望月家の養女にして敵対勢力へ嫁がせるなりしよう。
局や腰元でも良い。そうすれば美貌を武器に睦言に持ち込み、相手が達する瞬間その首を欠く事が出来る。
その日を境に、娘は千代女から徹底的に忍術を仕込まれた。


592:夜明け前(佐×かす)【3/20】
08/03/14 22:35:03 poPREXWi
次の任務に歩き巫女の候補を伴うよう千代女から言われた時、佐助は違和感を隠せなかった。
戦忍と歩き巫女は根本的に違う。戦忍は戦闘に重きを置き、歩き巫女は情報収集に重きを置く。
―あれはただの歩き巫女ではない
夜の帳の降りた薄暗い部屋の中、灯の周りに蛾が纏りついている。
脇息に凭れた千代女の顔に珍しく興奮の色が浮かんでいた。
―血に憶さないかどうか見てやっておくれ
千代女がその者に一体何を期待しているのか―それは佐助の範疇ではない。
甲賀の血脈である甲斐信濃二国巫女頭領の千代女に命ぜられれば、
一介の忍である自分に拒否権は無い。「御意」と謹んで承った。
しかし歩き巫女の候補と言っても、千代女の屋敷には女の数が多い。
一体誰の事を……と思っていた所、奥の襖が静かに開いた。一人の娘が座している。歳は十代半ば過ぎくらいか。
その顔を見て、佐助は「ああ」と思った。
前に見たのは五年程前だったか。佐助の師が千代女の屋敷に用があって一緒に行った時だ。
あの時、娘は屋敷の庭で自分より年下の子ども達の面倒を見ていた。その白い手で毬をつき、皆で童歌を歌っていた。


593:夜明け前(佐×かす)【4/20】
08/03/14 22:41:11 poPREXWi
やがて毬つきは蹴毬に代わり、子ども達は歓声を上げながら走り回った。
特にやる事も無い佐助は、離れた場所から壁にもたれてその光景をぼんやり眺めていた。
突然佐助の足元に毬が転がって来た。拾おうと屈むと、細い足が目の前にあった。
佐助は無言で毬を拾うとズイとぶっきらぼうに娘に差し出した。十代半ばの思春期で、異性と話すのが妙に照れ臭い時期だった。
「かたじけのうございます」
毬を受け取った娘はにっこり微笑んだ。十を少し越えたくらいか、その花の様な屈託の無い笑みに佐助はドキっとした。
「あ、あぁ…」
ドギマギしながら佐助は娘から目を逸す。丁度その時、佐助は師に呼ばれた。
助かったとばかり逃げる様にそそくさとその場を立ち去ったのだ。
(―あの時の娘か)
良く勤めるように、と言うと千代女は二人を下がらせた。


既に千代女の屋敷を辞して一日。佐助はいつもより若干速度を落として娘と走っていた。
佐助はこの娘をどう扱ったものか正直はかりかねていた。
歩き巫女は戦闘になった場合逃走するのが常だ。刀を交えて斬り結びはしない。
おまけに千代女から直接承った手前、怪我でもされたらと思う。


594:夜明け前(佐×かす)【5/20】
08/03/14 22:47:07 poPREXWi
ここまでの行程を見る限り、娘―かすがと言った―の力量は並と言った所か。
問題は如何に感情的にならず冷静でいられるかだ。若いだけに難しいが、いざとなれば当て身でもして連れ戻せば良い。
今回は戦忍の戦を見せるだけだ。
「なぁ、覚えてるか分からないけどさ」
道程の八割を来た所で、緊張をほぐすべく佐助は軽い調子でかすがに話し掛けた。
「俺、前に一度かすがと会ったよな?」
「……え?」
だがかすがは覚えていなかったようで、眉根を寄せて考え込んでしまっている。五年も経てば当然だ。
愚問だったと気付いた佐助は慌てて取り繕った。
「あの、気にしないで」
「申し訳ありません猿飛様」
真面目な返答と慣れない「猿飛様」という呼び方に背筋がむずかゆくなる。
最も自分の方が四、五歳年上だから敬称で呼ばれるのは当然だが。
「佐助でいいよ」
「はい佐助様」
(生真面目だな)
僅かな言葉の端と仕草を読みながら佐助は考える。
「頭領から聞いているだろうが、今回お前は見るだけだ。俺の後ろを離れるなよ。危なくなったらさっさと退散しろ」
「はい佐助様」
かすがの表情が些かムッとなったのを佐助は見逃さなかった。


595:夜明け前(佐×かす)【6/20】
08/03/14 22:53:37 poPREXWi
(良く期待に応えようとする、勝ち気、生真面目、甘え下手、それに少々撥ねっ返りの気有り、と)
佐助はかすがの評価を心の中で淡々と付ける。
千代女の考えが読めて来た。かすがを使い、閨の中から天下を取るつもりだ。何千何万の兵を使う必要はない、
この娘ただ一人居れば事足りる。
(効率は良いな)
将来彼女の閨で一体何人の男が殺されるだろうか。
(俺まで仲間入りしませんように)
佐助は普段信じて無い神仏に柄にも無く祈った。自分自身二十歳そこそこの若者である。
つい魔が差して快楽に溺れようものなら命は無い。
「……?」
あまりまじまじと見つめ過ぎたのか、かすがは怪訝そうな表情を浮かべて居る。
「ああ、気にしないで」
取り繕うのはこれで二回目だ。
かすがに再会した時、佐助は内心臆面した。
彼女が予想以上に美しく成長していて圧倒され、すっかり畏縮してしまった。これで後二、三年経てば更に美しくなるだろう。
でもどんなに美しくてもかすがは女としての幸福を掴めない。
愛され体を重ねる度、自分を愛した男を殺すのだ。
自分から誰かを愛する事も許されず、死ぬ迄千代女の傀儡のままだ。


596:夜明け前(佐×かす)【7/20】
08/03/14 23:00:17 poPREXWi
(乱世とはいえ辛いね)
佐助はかすがを不憫に思った。勿論そんな事をうっかり口にすれば千代女の怒りに触れるだろう。
さてと、と頭を任務に切り換える。
「それじゃ、ついて来な」
「はい」
目指す砦に向け、佐助はかすがを伴い再び夜の底を走った。
か細い月の弱々しい明りが不安げに二人の足下を照らす。
今回の任務は国境にある小さな砦の主の暗殺だった。
(うまく行けば明後日の払暁には帰れるかも)
佐助はこの時そう考えていた。


三刻後、佐助は楽観していた自分を心底呪わしく思った。
彼は今、かすがと共に偶然見つけた低い崖の狭い窪みで追っ手をやり過している最中だった。
怪我をさせまいと思っていたかすがは左足に軽い傷を受けている。
任務は成功したし、かすがが血に憶することも無かった。
予想外だったのはかすがの力に全く歯止めが利かず、佐助はほとほと困り果てた。
(あれは一体何なのか)
佐助は内心首を捻る。
全ての敵を殲滅する彼女の激しい戦い方は、まるで復讐だ。
―何に対して?それは佐助に分からなかったし、かすがも気付いていないのかもしれない。
ただ、かすがが見せた鮮血の舞を佐助は忘れられなかった。


597:夜明け前(佐×かす)【8/20】
08/03/14 23:06:46 poPREXWi
このまま彼女を放っておけば砦中の人間を殺してしまう。佐助はそう直感した。
今回は暗殺であり殲滅する必要は無いのだ。
(さっさと逃げろって言っといただろうが)
佐助は舌打ちして閃光弾を投げようとした。
その刹那、槍が無心で舞い続けるかすがの足を掠る。
(ほれ言わんこっちゃない)
次の瞬間眩い光が辺りに溢れ、人々は目を瞑った。
その隙を突いて佐助は舞い続けるかすがを無理矢理担いで退散し、
砦のそばの隈笹が一面に生い茂る場所に窪みを見つけて息を潜めているのだ。
言いたい事は山程あったが、今は身動ぎ一つせずに追っ手を撒くしか無い。
砦での戦闘からまだ四半刻も経っていないのだ。何か行動を起こすには早過ぎた。
当初の予定であればもう帰路に着いていた筈だ。
(やれやれ…)
誰か近付く者が居れば隈笹が音を立てるだろう。
息を潜めながら佐助は時が経つのを待った。


かすがは既に自分で傷の手当を終え、静かに佐助の次の指示を待っていた。
低くて狭い窪みの中、腕組みして座っている佐助は無言のままずっと外に視線を投げている。
薄暗い中微かに見えるのは橙色の髪だけで、後ろに座るかすがからは表情が読めなかった。


598:夜明け前(佐×かす)【9/20】
08/03/14 23:11:47 poPREXWi
(余計な事をしてしまった)
かすがは心底申し訳なく思っていた。
あの時、佐助が取囲まれたのを見てかすがの身体は勝手に動いてしまった。
冷静に考えれば「空を斬る忍」と称される佐助に、新兵である自分の助けが要る筈も無かったろう。
随分差し出がましい真似をしたものだと自分を恥じた。
今自分に出来る事は、せめて物音を立てず大人しくしている事だけだ。
かすがの申し訳ないという視線を佐助は項の辺りにひしひしと感じていた。
本当の事を言えば、さっきは少し危ない状況だった。
それを察知したかすがは絶妙のタイミングで佐助を救った。
(全く大したものだ)
佐助は舌を巻いた。流石は千代女が直々に仕込んだだけに筋が良い。
しかし佐助もまだまだ若いだけに、素直に助けて貰った礼が言えるかと言えばそうではない。
彼女に他意は無かろうが、何となく勝ちを横取りされたような気分になってしまう。
それぐらいの事自分で何とか出来たんじゃないかと思う部分もあり、
また、少しは見栄を張りたいという若者らしい欲求も有る。
(調子狂うよなぁ…)
かすがの柔らかい胸は佐助の腕に触れ、すぐそばにその息遣いを感じていた。

599:夜明け前(佐×かす)【10/20】
08/03/14 23:16:36 poPREXWi
実は窪みに入って以降かすがの方を向けない理由がそこにあった。
余りに近過ぎるのだ。
暗闇の中とは言えなまじ戦の後で高ぶっているだけに、かすがの方を向いたら何をするか分からない。
彼女の閨で葬られる第一号になってしまう可能性があった。
そうならない為に佐助は辺りの警戒に神経を尖らせていた。
その時、かすがが背中で震えているのに気が付いた。
初めて人を斬った実感が湧いたのか、全身をわななかせている。
「………」
外を向いたまま佐助はかすがを自分の腕の中へ抱き寄せる。
(お前忍に向いて無いな)
しっかり胸にしがみついて震えるかすがの背を優しく擦りながら、
佐助は心の中で苦笑した。
かすがは何と脆く儚い存在である事か。
腕の中で震える温かく柔らかいものが今にも砕け散ってしまいそうな感覚を佐助は覚えた。
(本当、向いて無いな)
肌に感じる暖みを佐助はいつまでも覚えていた。


600:夜明け前(佐×かす)【11/20】
08/03/14 23:25:05 poPREXWi
一年が経ち、佐助は真田忍隊の勤めが忙しくなり戦場を駆け回る日々が続いていた。
忙しさも一段落した頃珍しく千代女から呼び出しが掛かった。
半年程前越後へ出向いたかすがと繋ぎ役が帰らないという。
千代女は大変気を揉んでおり、見つけたら必ず連れ帰る様に重ねて佐助に命じた。
―あれには甲賀の禁術が伝授してある
脇息に凭れた千代女が握り締めている扇が、ミシッと音を立てた。
―決して敵方に渡る事罷りならん
能面の様な千代女の顔からは、隠し切れない焦躁が滲み出していた。
佐助はいつもの如く御意、と謹んで承る以外無い。
(あいつは何をやっているんだ)
何人か二人の所在を探りに行ったらしいが、越後の軒猿は殊に忍を狩る術に長けている。帰って来た者は未だ皆無だった。
既にかすがも葬り去られているのではないか―そんな考えを佐助は降り払った。
仮にも甲賀の禁術まで会得した忍が易々と討ち取られる訳が無い。
怪我を負って身動きが取れないか、敵に囚われているか。いずれにせよ自分の助けが必要だろう。
(やれやれ、世話の掛かる)
まだこの時佐助はそう思っていた。


601:名無しさん@ピンキー
08/03/14 23:28:36 poPREXWi
続きはまた後日投下します。お目汚し失礼しました。

602:名無しさん@ピンキー
08/03/15 00:38:28 +swz/M1E
GJ!続きが楽しみwktk

603:名無しさん@ピンキー
08/03/15 04:43:22 SkQPDZcL
GJ!佐助×かすがだ-
楽しみにまってます。

604:588
08/03/15 22:26:26 ICowO1se
昨日の佐×かすの続きを投下します。

苦手な方はスルーして下さい。宜しくお願いします。

605:夜明け前(佐×かす)【12/20】
08/03/15 22:27:44 ICowO1se
越後に入って佐助は愕然とした。
かすがは生きていた。怪我を負っていたわけでもない。
だが、彼女の心は完全に謙信に囚われてしまっていた。
彼女の目に映るのは謙信の姿だけ。彼女の耳に入るのは謙信の言葉だけ。
謙信に囁かれるまま、かすがは何の躊躇も見せず猛然と佐助に斬り掛かって来たのだ。
「おいおい、冗談だろ?」
最初の一撃でかすがが本気だと分かった。苦無と手裏剣が火花を上げてせめぎ合う。
二人の距離は肉薄していた。まるであの夜の時のように。
「お前、自分が一体何してるのか分かってるのかよ!!」
「黙れ!!」
謙信はかすがの背後で悠然と二人の斬り結ぶ様を眺めている。
「みせておくれ、わたくしのうつくしきつるぎよ」
「はい、謙信様」
佐助は舌打ちして謙信の方へ狙いを変え、地中に潜って距離を詰める。
至近距離まで近付き謙信を仕留めようとした。その刹那、佐助の前にかすがが割って入る。
「させるか!!」
「どけ!!かすが!!」
「うるさい!!」
激しい剣戟が続いた。
一体この半年の間に何があったというのか。
かすがに何が起ったのか。
何も分からぬまま、佐助は戦った。


606:夜明け前(佐×かす)【13/20】
08/03/15 22:32:48 ICowO1se
半年前任務に訪れた先で、かすがは神に出会った。
この上無く美しく高潔な神は言った。かすがが美しいと。
夜にしか生きられず、夜でしか生きる術を持たず、夜を血で染める穢れた女。
かすがは自分自身をそう蔑み疎んじていた。
浮世の汚穢を寄せ集めた様なこの自分が、よもや美しいなどとは晴天の霹靂だった。
神は続けた。
戦により民草の生活がどんなに踏み躙られているか。
一刻も早く乱世を終結させ世の歪みを正す必要があり、その為にかすがの力が要る事も。
(この私が、誰かの役に立てる?)
だがその疑問は浮ぶと同時に消滅した。
今自分の目の前に居るのは凡百な将ではない。
―神だ。
神の言葉は全て正しく、また神に不可能は無い。
(私がこの方のお役に立てる)
かすがの胸の内から言葉に出来ない感情が溢れた。
この世で千代女の屋敷しか知らず、血と色に染まるしかなかった穢れた自分を、
この方なら救って下さる。
夜毎肌を這い回る男達も血腥いしがらみも全て断ち切る事が出来るなら、
かすがは命など要らなかった。
「この命は、あなた様のもの」
神に跪き頭を垂れるかすがは、生まれて初めて充足感を味わった。


607:夜明け前(佐×かす)【14/20】
08/03/15 22:37:48 ICowO1se
『死ニタイノ』
かすがの剣戟の奥の呟きを聞いた時、佐助の背は粟立った。
(今、何て…?)
佐助は苦無を打ち返す。その火花の一つ一つがまた呟いた。
『私ハ アノ方ノ為二死ンデ 穢レヲ浄メルノ』
『アノ方ノ中デ 私ハ永遠ニナル』
『ソウスレバ ズット一緒二居ラレルカラ』
『イツマデモ アノ方ノ傍二 離レナイデ』
一度に返って来た答えに佐助は戸惑った。そして一番聞きたかった事を聞いた。
「何であいつなんだ?俺じゃなくて」
その途端、かすがが一段と険しい表情になった。
「お前に……っ!!」
瞬時に距離を詰め降り降ろされた一撃は、今迄と比較にならない力が込められていた。
二人は再び肉薄する。
「お前に私が救えると言うのか?!」
「……救う?」
「お前に何が出来る?!私をあの屋敷から連れ出せるのか?!あの夜から、あの閨から……
 私を解き放てるのか!!」
「………っ」
そんな事―佐助は疾うに答えを出して居た。
自分に出来る筈が無い。
かすがを千代女から解き放てば叛逆になる。そうなれば抜け忍になるしかない。
一人の女と自分の持てる全てを引換えにする青臭い無謀さや熱さなど、
佐助は遠い昔に捨てていた。


608:夜明け前(佐×かす)【15/20】
08/03/15 22:43:01 ICowO1se
―ならばせめて彼女に寄り添い支えよう。傍に居る事なら自分にも出来る。
かすがを伴って以来、佐助は忙しい合間を縫って何度も千代女の屋敷を覗いた。
既にかすがは千代女からの任務をこなしていた。
閨の中で己を愛した男を悉く斬り捨てる―まだ若い彼女は、たった独りで
その重荷に堪えねばならなかった。
あのかすがにそんな事が出来るだろうか。独りで泣いているんじゃないか。
余計なお節介だとは思いつつも佐助はそう心配していた。
案の定、いつも人気の無い場所でかすがは膝を抱え声を押し殺して泣いていた。
近付いて声を掛けると彼女は腕の中に飛び込んで泣いた。
顔を埋めて「もう堪えられない」と言いながら佐助の胸で泣きじゃくる。
取り縋るかすがを佐助はそっと抱き締めた。
何も訊かない、何も言えない。そんな苦い逢瀬を二人は幾度も繰り返した。
最初からこうなる事は分かっていた。
千代女の企みも、かすがの哀しみも、自分の無力さも。
今は凍て付く夜の世界だ。でも必ず夜明けは来る。彼女が解き放たれる日がきっと来る。
佐助はそう信じて前にも増して戦に没頭した。
かすががもうこれ以上、誰かを殺さなくても良いように。


609:夜明け前(佐×かす)【16/20】
08/03/15 22:48:29 ICowO1se
佐助は待つ道を選んだが、かすがは違った。
彼女は待ったりしない。死んで謙信が作る夜明けの礎になる事こそ彼女の悦びなのだ。
(それで死にたい、か)
佐助は急速に自分が乾いていくのが分かった。
絶望の闇の中、灯に惹かれ焦がれる哀れな羽虫を一体誰が止められよう。
(でもお前―)
言葉にならない苦い思いが佐助の喉を塞いで息を乱す。
自分と謙信は初めから比較にならない。
でも謙信はかすがの命を踏み台にしようとしている。
そこが佐助は気に入らなかった。
結局謙信も千代女も同じだ。でもかすがは喜々として謙信の為に死のうとする。
それも気に入らなかった。
「死んだら…死んじまったらそこで終りだろうが!!」
「―くっ!!」
佐助が渾身の力を込めて放った一撃を受止め、かすがは大きく後ろに飛びすさった。
体勢を直したかすがは改めて苦無をしっかりと握り直す。
佐助を取り巻く風が変わった。
(これが空を斬る忍)
果たして自分に勝てるだろうか。刺し違えれば僥倖だろう。
「うっ……」
あんな眼をした人間をかすがは見た事が無い。
―無機質な絶対零度の眼。
かすがの背に冷たい物が走る。
後ろの謙信さえ静かに刀に手を添えた。

610:夜明け前(佐×かす)【17/20】
08/03/15 22:53:28 ICowO1se
「本気なんだな」
「ああ」
「……そうか」
それだけ言うと、佐助はかすがに背を向けた。
「俺はお前を斬れと言われて無い。お前を連れ戻せと言われただけだ」
佐助は半分かすがの方を振り返る。その眼に最早先程の冷たさは無かった。
「好きにしろ。今俺がしてやれるのはここまでだ。後は自分で始末を付けろ」
「い、言われる迄も無い」
かすがは戸惑った。他人に優しくされた時どうしたら良いのか分からないのだ。
彼女の不器用さを見て佐助は寂しげに笑った。
「辛くなったらいつでも俺の所に来いよ。胸ぐらい幾らでも貸して…」
「うるさい!さっさと行け!」
かすがは真っ赤になって言葉を遮った。
「……じゃあな」
次の瞬間佐助はかすが達の前から忽然と姿を消した。
ヒラリと黒い羽がかすがの掌に舞い落ちる。かすがの胸に何かがつかえたが、
それが何であるか彼女は図りかねた。
はっきりしているのは、これから本格的に千代女や佐助と刃を交えるという事だ。
その覚悟は既に出来ている。
今度佐助に会うのは戦場だろうか、任務先だろうか。
(私は、後悔などしていない)
その眼に剣としての決意に満ち溢れていた。

611:夜明け前(佐×かす)【18/20】
08/03/15 22:58:35 ICowO1se
佐助は千代女の屋敷に戻ると事の顛末を報告した。
「お前ともあろう者がみすみす取り逃がしたと言うのか!?」
千代女の扇が真っ二つに割れた。
怒りの余り千代女の顔色は青くなりワナワナ震えている。
佐助はじっと静かに頭を垂れていた。
「我が甲賀の禁術、敵方に漏れて何とする!?答えや佐助!!」
「―畏れながら」
佐助は淡々と理由を告げた。
かすがは禁術を会得しているもののまだ未熟で、とても他の忍に秘儀を伝授するだけの
能力が備わっていない事。
今突然望月が単独で上杉に戦を仕掛ければ、武田から叛意有りと受け取られかねない事。
最後に今回かすがを使ったのは千代女の独断であり、武田の意向では無い事。
「くっ……」
流石の千代女も黙るしか無かった。
「……下がって良い」
不機嫌な表情のまま、千代女は佐助を下がらせた。
誰も居なくなると千代女は割れた扇を力任せに襖に投げ付け爪を噛む。
(何と口惜しい)
かすがの代わりを早急に育てねばならない。
しかしそうは言っても適当な者などなかなか居る筈もなく、千代女は臍を噛んだ。
先に織田方へ送り込むべきだったと後悔したが後の祭りだ。
(まこと口惜しい事よ)

612:夜明け前(佐×かす)【19/20】
08/03/15 23:03:25 ICowO1se
―羨ましい
最後に逢った時、故郷の事を彼女に話した。
―私には帰る所も家族も無いから
国境の大鳥居がある小さな峠には今も自分の家族が暮らしている。
「今度連れてってやるよ。何も無い所だけど」
「迷惑じゃない?」
今迄腕の中で泣いていたかすがはまだ涙の残る眼差しで佐助を見上げた。
「そんな事無い。『また娘が出来た』って喜ぶさ」
「また?」
「妹が生きてりゃ、お前と同じくらいの歳になってたからな」
危うい足取りでいつも自分の後をくっついて来た妹は、三才にならず逝ってしまった。
かすがの世話を焼くのはどこかに妹の面影を重ねていたからだ。
「正月休みに一緒に帰ろう。
 ああ、でも俺、毎年親父に雪掻きさせられて休みが終るんだったな。
 お袋も早く嫁さん貰えって煩くて……」
帰ろうと思った途端煩わしいあれこれを思い出してしまい、佐助は頭を抱えた。
「フフフ…」
そんな佐助を見てかすがは笑った。最初に会った時に見せた花の様な笑みだ。
「絶対連れて行く。約束だ」
「うん」
夕暮れの空に宵の明星が輝いている。
二人は初めて唇を重ねた。
絡めた舌先の柔らかさに、くすぐったい感覚とささやかな幸せを味わいながら―。



彼女が居なくなったのは、その直後の事だった。

613:夜明け前(佐×かす)【20/20】
08/03/15 23:09:08 ICowO1se
屋根の上で仰向けに寝転んだ佐助は星を眺めていた。
空にはあの夕暮れの時と同じ宵の明星が輝いている。
あいつは元気にしているかな、などという佐助の感傷をよそに、
さっきから熱血師弟が互いを呼び合いながら殴り合っていた。
いい加減止める頃合だ。佐助は溜め息を吐くと胡座をかいた。
遠く越後で彼女も溜め息を吐いているだろう。
そろそろ彼女の主が晩酌を始める時間だ。
謙信は大胆にも毎晩独りで縁側に腰掛け、梅干しだけを肴に手酌で呑む。
危険だからせめて供を付けるか屋内で嗜んで欲しいとかすがは嘆いているらしい。
今一つ考えの読めない謙信だが、佐助は感謝している事があった。
高潔な彼は決してかすがを閨に送らないのだ。
あのまま閨に送られる日々が続いていたら彼女は遠からず自害していただろう。
皮肉な結果だが武田を出たからこそ彼女は今日まで生きている。
いつか夜明けが訪れたら、約束通り彼女を自分の故郷へ連れて行きたい。
一緒に暮らすのもきっと悪くないと思う。
それまで悪態をつかれようが邪険にされようが、危なっかしい彼女を見守って行こう。
それが暗闇から彼女を救えなかった自分への罰だ。
さてと、と佐助は立ち上がる。
(お互い、頑張ろうな)
佐助は微笑み掛けた。
彼女も見ている、この星空へ。

614:588
08/03/15 23:11:12 ICowO1se
拙い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました。
GJ下さった方、励みになりました。本当にありがとうございます。
また腕を磨いて精進して参ります。


615:場皿
08/03/16 04:36:55 76PXoVdi
>588
お疲れ様でした。良いお話を有難うございましたー!

また次作をわっふるしてお待ちしております!

616:名無しさん@ピンキー
08/03/16 10:49:20 jJLhB863
佐助せつねぇ…。
すごく深くて良い話でした!GJ
ちょうど佐助とかすが読みたいと思ってたから歓喜した。

617:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:20:49 y+N/tkuz
いい話だったよGJ!ちっとも拙くなんかないから自信持って。
また何か思いついたら遠慮なく投下して下さい。

618:名無しさん@ピンキー
08/03/16 19:45:57 cENkXZqT
>>588殿
GJ!
設定も話も素敵です!!ありがとうございました。
自作も正座してお待ちしておりまする

619:名無しさん@ピンキー
08/03/17 00:07:00 0w+ONHgc
元就×濃姫が見たいなあ・・・

620:名無しさん@ピンキー
08/03/17 00:55:59 kl0v5SOl
ちょっと賤ヶ岳もマンネリになってきたので気分転換に一身同体戦やってきた。
いつきのパートナーは政宗なのか。やっぱりと言うか意外と言うか。
というわけで、パートナーを組むことになった経緯をひとつ。

621:名無しさん@ピンキー
08/03/17 03:32:18 xoA3AD/w
>>588
Gj!
切ない話でよかったです!
たまにはこんな佐助×かすがもいいですね。
いつか佐助の思いが報われるといいな・・・

622:名無しさん@ピンキー
08/03/17 23:21:16 2yO4TN6l
>>620
いつきが政宗を叩きのめして強引に連れて来た

623:名無しさん@ピンキー
08/03/18 00:18:24 QlGjsvUB
>>622
今うっかり萌えた。

624:名無しさん@ピンキー
08/03/21 22:52:18 d6j5+gbo
蘭丸×いつきも見たい…

625:名無しさん@ピンキー
08/03/22 10:50:15 KBuDLaOk
前田夫婦のラブラブ物が読みたいです・・・

626:洗濯日和(前田夫婦)1/2
08/03/22 23:33:26 3t8Zo9AC
>>625

昔書いたものでよければ。



************



今日はとってもいい天気。

お洗濯物が、よく乾きそうでござりまする。


「犬千代さま、お布団を干そうと思うのですが」


縁側に寝転んでいる夫の顔をさかさまに覗き込むと、生返事が返ってきた。


「―…ああ、」

頼む。


と。

春の陽気に誘われて、
あいかわらずうとうとしている利家に言葉を投げかける。


「ついでに手にされていらっしゃる毛布、洗ってもよろしいでしょうか?」


利家がいきなりがばっと起き上がったので、こちらがびっくりしてしまった。
大きな体を縮ませ、うつむいて、もじもじしている。


「こ、これは、ダメなんだ。今度にしてくれ」

「なにをおっしゃいます、ここのところ花曇ばかりでしたでしょう。
晴れているうちに済ませてしまわねば」

「まつ、悪い!!今度な」


毛布を抱え込むと、そっぽを向いてしまった。
大きな成りして、中身は手のかかる子供のよう…。


「いーぬーちーよーさまー!」

「だーめーだー!!!!」

結局、毛布の引っ張り合いになる。

627:洗濯日和(前田夫婦)1/2
08/03/22 23:35:02 3t8Zo9AC
「今日中に全部洗濯を済ませてしまったら、
次に晴れた日は一緒にお出かけできますよ」
その言葉に利家がぴくりと動きを止める。
うん、あとひといき。

「犬千代さまのために、大きなおにぎりもたくさんこさえますゆえ」
「…」

黙って、利家は毛布を差し出した。

「まつ、ごめんな」
「なにゆえ、この毛布にそんなにこだわりをお持ちなのです」

この毛布、と手にとって、まつは気づいた。
これは利家のものではなく、自分のものだった。

「まつの、いい匂いがするから、離したくなくて」

でも、まつと一緒に出かける方がいいな、と
照れたように笑った。

「犬千代さま」
「ん?」

こちらを向く利家に、毛布をそっとかけ、あぐらをかいたその膝に腰掛ける。
硬く強い、男の脚の感触だった。

「…まつ?」
「失礼いたします」

頭のてっぺんに、利家の鼻先が当たって、くすぐったかった。

「まつはあったかいなぁ」
「毛布を纏われているからですよ」
「いや、まつ自身があったかいのだ」

後ろから、利家がやさしく腕を回す。
背中にあたる胸は、いつもより少し熱くて、早い。
春の陽気に、あなたとわたしの温度が溶ける。
通り雨が来ればいい。

洗濯なんかやめてしまって、

あと、

もう少しだけ。

628:626-627
08/03/22 23:36:30 3t8Zo9AC
文の最後に「終」を入れ忘れましたがこれで終りです
エロ無しな上に稚拙な文でゴメンナサイ!!!


629:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:46:46 RZUGRaL/
とてもいい!
この夫婦はやっぱ和むなあGJ!

630:名無しさん@ピンキー
08/03/23 22:40:16 8CEOh2ig
ニヤニヤが止まらない!
素敵な利×まつをありがとう!!

631:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:03:28 0yuPPtmm
GJすぐる!
前田夫婦はほのぼのしてて大好きだ

632:626
08/03/23 23:26:46 UlH5AFOr
みなさん、GJをありがとうございます!!素でうれしいです!
もうひとつ昔にかいたものがあるので、
厚かましながら投下させていただきます。
エロ無しですが、よろしければまたお付き合い下さい。
(次から始まります)


633:あまいのがお好き(前田夫婦)
08/03/23 23:29:53 UlH5AFOr
利家とまつは、慶次のいる京の都へ遊びに来ていた。
店先には華やかな着物や雑貨が所狭しと並んでいて、
さっそく利家がそれに目をつける。

「あの小紋、まつに似合いそうだなぁ」
「まぁ、犬千代さまったら」
「じゃ、俺はちょっと夢吉とその辺見てくるからさ、仲良くやんなよ!」

相変わらずの仲良し夫婦っぷりを見せ付けられ、
慶次が気を利かせて場を離れた。

「あっ、おい、あんまり遠くへ行くなよ!」
「もう、慶次ってば…落ち着きのないこと」

残された二人は顔を見合わせ、仕方ない子だ、とくすりと笑った。

「犬千代さま、わたくしたちも二人で見物いたしましょうか」
「うん、そうだな!まつ、どこか見たいところはあるか?欲しい物はあるか?」

着物でもかんざしでも香でも、欲しい物は何でも言ってみろ、
と顔を覗き込まれる。
考えた後、まつはためらいがちに、

あの、わたくし、

あんみつが食べとうござりまする。

と言った。

少し恥ずかしそうに、主人と甘味処を交互に見つめる。

「おお、某もちょうど腹が減っていたところだ!」
利家が明るく答えた。

634:あまいのがお好き(前田夫婦)
08/03/23 23:32:13 UlH5AFOr
「おまちどおさま」

二人を隔てる机の上に、硝子の器が置かれる。
鮮やかな寒天に彩られた餡蜜を前に、
まつは少女のようなうれしそうな目をした。
それでも“いただきます”と行儀よく両の手を併せ、
綺麗な所作で器を手に取った。

「うまいか?まつ」
「ええ、とても」
「そうかそうかー!それはよかった」

満足げに頷く夫は、頬杖をついてにこにことまつを見つめていた。
顔を上げると、ぱちりと一瞬互いの視線がぶつかる。

犬千代さまが、こんなにまつめを見つめていらっしゃる。
あんみつだなんて、子供みたいだったかしら。
せめて、お茶でもしませんか、とか、他の言い方があっただろうに。
途端に恥ずかしさがこみ上げてくる。

熱くなった手のひらに、硝子の輪郭がひやりとつめたい。

「と、ところで犬千代さま」
「ん?」
「犬千代さまは、お召し上がりにならないのですか?」

焦っていたとはいえ、何の気なしに口にした話題だった。
利家は頬杖をついたまま、きょとんとしてこちらを見た。


「いやぁ、それがしも、腹が減っていたはずなんだが…
まつが美味そうに食べる姿を見ていたら、それだけでもう腹いっぱいで幸せだ!」


ああ。

なんのためらいもなしに、

あなたさまは、

澄み切ったあおぞらのような笑顔で、そうおっしゃるんですもの。



匙が手から滑り落ちた。


犬千代さま、

あなたの甘いお言葉で

まつめも、お腹いっぱいでござりまする。




―了―

635:633-634
08/03/23 23:35:13 UlH5AFOr
二日連続での投下申し訳ございません。
前田夫婦への愛ゆえについついやってしまいました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

636:名無しさん@ピンキー
08/03/24 21:12:37 kOcIwuXR
GJ!GJにござるぅううう!
まつ可愛いなあまつ

637:名無しさん@ピンキー
08/03/25 00:40:46 KANnbXzN
二作も素敵な作品を有難う!GJ!
利まつイイ(*´д`)

638:鹿の子 ◆sgQn.7ocCg
08/03/26 23:15:02 vLDwQpCu
先日、前田家を二作品投下したものです。
皆様、感想ありがとうございました。本当にうれしいです!!
保管庫での分類の都合により、名前とトリップつけてみました。
書き溜めていたものがもう一作品あるので、
うpさせていただきたいと思っております。

※また前田家です
※四郎丸×まつ(?)です。
獣姦…とまではいきませんが、まつ様がちょっとえっちな気分になります。

駄文ですが、おkという方のみ、またお付き合いよろしくお願いいたします。
(次からです)


639:鹿の子 ◆znY2D3dUUE
08/03/26 23:25:09 vLDwQpCu
「まつー!!おかわりだー!
夕餉時の前田家。
元気よく叫ぶ当主・利家の片手には、味噌汁の椀が握られていた。
「はい、はい、ただいま…あら?」
その愛妻・まつがふと目をやると、いつもある位置に鍋がない。
膳の傍らにおいたと思っていた味噌汁の鍋を、台所へ置き忘れてきたのだ。
「犬千代さま、しばし、お待ちを」
まつは利家から椀を受け取ると、急いで台所へと向かう。
鍋から味噌汁をよそい、利家の元へと縁側を通ると、その横でくぅんと甘えるような鳴き声がした。
「四郎丸?」
見ると四郎丸が、尻尾を振ってまつを見上げていた。
あなたもお腹をすかせていたのね。わたくしの殿と同じにござりまする…。
くすり、と口許が緩む。
瞬間、うっかり椀を持った手を滑らせてしまった。
「きゃ…っ!!」
カラカラと椀が転がる軽い音と一緒に、味噌汁が床に飛び散った。
四郎丸も驚いたように飛び退く。
出来立てではなかったため幸い火傷はしなかったが、せっかくの味噌汁がこぼれてしまった。


「…!四郎丸、大丈夫?」
うぉん、と一吠え、主人の声に応える。
「ああ…わたくしとしたことが…。犬千代さまが、待っていらっしゃるのに」
それだけではない。
前掛けはしていたものの、薄紅梅色の着物も汚れてしまっている。
京の都に出かけた時に利家が買ってくれたこの着物。
優しい桃色がまつに似合いだと、彼が贈ってくれて以来、大切に着ていたものだった。
がっかりしたまつは、肩を落としてため息をつく。
片付けようと立ち上がると、少し下がっていた四郎丸が、
尻尾をぱたぱたさせてまつの方へ歩み寄った。


640:鹿の子/大きな子どもたち(四郎丸×まつ?)
08/03/26 23:28:53 vLDwQpCu
(タイトル入れ忘れました…。ごめんなさい。以下、続きです)

「四郎丸…」
大丈夫?と心配するように、身を乗り出しまつの頬をぺろりと舐める。
「…ふふ、心配は無用にござりまする」
にこりと笑って答えると、四郎丸がうれしそうに縁側に飛び乗り、まつを押し倒した。
「きゃ…!」
じゃれつかれた勢いで、まつは縁側に尻もちをついてしまう。
「こら、土足ではお行儀が悪うございまする!」
その声の調子に、いつもの元気が戻ったとはしゃぐ四郎丸がまつの身体に前足をかけた。
犬とは言っても体格はよく、二本足で立ち上がるとそれなりの大きさになる。
「四郎丸、なりませぬ!離しなさい!!」
まつが怒って四郎丸の前足を握った。
と、四郎丸はまつの手に鼻を近づけ、ふんふんとその匂いを嗅ぐ。
先ほどこぼした味噌汁がついていたのか、四郎丸はおいしそうにまつの指をしゃぶり始めた。
その重さに、まつは動きを封じられてしまう。
「こ、こら!いけません!」
突然のことに戸惑いながらも、四郎丸に乗られ身動きがとれない。
四郎丸はお構い無しにまつの指の間にまで、そのざらりとした舌を這わせる。
そこは利家以外の者になど、触れられたことのない敏感な領域。
夫の愛撫とは似つかぬ動物的な舌使いに、まつはびくっと身体をこわばらせた。
「…!」
四郎丸がおもむろに手から顔を離し、まつの身体中を嗅ぎまわる。
腰に回された前掛けのところで、四郎丸の顔が止まった。
「もう、悪戯する子はご飯抜きに…」
まつが身体を起こそうとしたのもつかの間、四郎丸はまつの前掛けの、ちょうど太ももの間に顔をうずめて、なにやらもぞもぞしている。
「なっ…!!」
相手は動物とはいえ、恥ずかしさに思わず顔が上気する。
自分の前掛けの股あたりに目をやると、味噌汁が零れた跡。
腹をすかせた四郎丸は味噌汁の匂いを嗅ぎつけ、懸命に前掛けに鼻先を擦り付けている。
そうだ、前掛けをとれば…。
気付いて後ろに両の手を回すが、きつく結んでしまってなかなかほどけない。
その間にも薄手の着物の上から、四郎丸が鼻先で乱暴にまさぐる。
「っ、およしなさい…っ、後で、説教…です!」
無骨な硬い鼻先が、利家にしか晒したことのない場所を強く刺激する。
焦れば焦るほどもつれる紐を後ろ手で探ると、四郎丸がまつの華奢な肢体に更に体重をかけた。


641:鹿の子/大きな子どもたち(四郎丸×まつ?)
08/03/26 23:32:03 vLDwQpCu
「…しろうまる…っ!」
叱咤のつもりが、思いのほか甘えたような声が出た。
身をよじらせ振り払おうとするが、
その甘い声に褒められたと思いこんだ四郎丸が、よりその奥を探ろうとする。
倒れこんだまつの着物の裾が割れ、白い脚が宵闇の縁側にふわりと浮かび上がった。
「や…!は…っ、はしたのう…ございますよ、しろ…っ!」
はしたないのはどっちだ、こんなところでこんな声を上げて。
思いがまつの頭を駆ける。
ふと、自分の秘部をとろりと伝う生ぬるい感触があった。
外気に晒された一筋のそれは、途端に熱を奪って冷えていく。
いや、まさか、こんなことで―…?
考えたくもなかったが、脚に伝った確かな感覚。
懐いた犬に組み伏せられ、探られ、感じて―
まつめは、なんと節操のない女子なのでござりましょう…!

「いぬ…ち、よ、さまぁあああっ!」

吐息交じりの、情事の最中のような声が出て
思わずまつは口を塞いだ。
まもなく、どたどたと大きな足音が屋敷中に響き渡る。
大きな握り飯を片手に、利家が現れた。
犬に組み敷かれた己の妻の姿を確認するや否や、
まつうううぅううう!!!!と、ものすごい勢いで縁側を駆け、彼女を抱きしめた。
「まつ、平気か、まつうう!!!怪我はないかぁああ!!!」
「犬千代さま…大丈夫、でござりまする」
「よかった…まつの身に何かあったら、それがし、それがし…」
ぎゅう、とまつを抱きしめ、安心しきった様子でにっこり微笑んだ。
「こら、四郎丸!まつをいじめてはいけないぞー!!」
まつもいつもの優しい夫の声に、平静を取り戻した。
「申しわけござりませぬ…お代わりを損じてしまいまして」
「いらぬ!!まつが無事ならそれで…それに、まつが作ってくれたこの握り飯が…」
そこまで言い、あーっと利家が叫ぶ。
見ると、片手に持っていたはずのおにぎりが地面に落ち、
それを四郎丸がはぐはぐとおいしそうに食べている。
夢中で向かってきたため、落としてしまったのだ。


642:鹿の子/大きな子どもたち(四郎丸×まつ?)
08/03/26 23:33:54 vLDwQpCu
「ああ…それがしの…飯が…」
がっくり肩を落とす夫に、まつはにっこり笑って言った。
「もう一度、作り直しまする。四郎丸も、お腹をすかせておりますれば」
「…そうかー!じゃあ、みんなで、夕飯にするかー!!
まつ、それがし、明太子の握り飯がいいぞ!」
「ええ、ただいま」

幸せそうな夫婦の声に、わん!と、四郎丸が元気に吠えた。
「それより、まつ、脚…?」
忘れていた。はっとして赤くなるまつに、利家がきょとんとして言う。
「葱と味噌汁が、脚にまで」

…え?

よく見ると、自分の太ももには、味噌汁の具だった葱のかけらがついている。
その上、四郎丸にじゃれつかれたため、泥だらけだった。
善くない誤解をしていた自分が、恥ずかしくも滑稽で、思わず笑ってしまった。
「ふふ…、恥ずかしゅうござります」
「まずは風呂に入るか!それがしがまつの背中を流す!」
「まぁ、犬千代さまったら」


夕暮れの夏。暖かいご飯の匂い。


「まつ、大好きだー!!」
「犬千代さま、まつめも、お慕いしておりまする」


前田家には、
今日も、幸せな笑い声。


643:鹿の子 ◆sgQn.7ocCg
08/03/26 23:36:59 vLDwQpCu
以上にござりまする!
長い上に稚拙な文章で、大変申しわけございません。
ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。


644:名無しさん@ピンキー
08/03/26 23:46:06 Zo//1+H9
リアルタイムktkr!GJ!!
前田夫婦いいよ前田夫婦(´∀`*)ハァハァ

645:名無しさん@ピンキー
08/03/27 18:37:03 lQL3nqZ1
エロいけど抜けない、抜けないけどエロい…
鹿の子GJ!マジGJ!

646:鹿の子 ◆sgQn.7ocCg
08/03/28 21:53:51 gUA7Omtb
今回も読んでいただけて、本当にうれしいです。ありがとうございます。
突然現れ、アイユエニー前田家作品ばかり投下する自分ですが
それにもかかわらずGJを下さる皆様に、本当に感謝しております。
私情ですが、四月から新生活が始まりますゆえ
作品を投下する機会が少なくなってしまいそうなので、
今ここぞとばかりに、長編を投下いたします。

※史実ちょこっとありな犬千代×まつ
※つまり幼少利家とまつでしかもちょっとばかしエロ
※そのわりに史実無視気味な点もあり

そんなの関係ありませんぞオヤカタサムァー。
読んでやろうユキムルァアー。
な方のみ、お付き合いをよろしくお願いいたします。
(次からです)

ちなみにわたくし、「しかのこ」ではなく「かのこ」です。

647:鹿の子/かけがえのないひと(犬千代×まつ)
08/03/28 21:57:42 gUA7Omtb
はぁ、と大きく息をつく。
時は丑の刻。
明日の朝も早い。もうそろそろ寝ないと明日に響くだろう。
行燈を灯したまま布団に潜り込むと、犬千代は目をゆっくり閉じる。
まもなく、からからと戸を開ける音がした。

「―誰だ?」

すばやく布団から抜け出し、構えた。
空気が張る。
武士たるものは、いつ襲われてもいいように、気が抜けない。
もっとも、襲われたくないというのが本音だが…。
いずれにせよ、誰だ、こんな時間に。

「いぬちよさま」

顔を覗かせたのは、まつ。
数え年は十二という、お転婆盛りな妻を犬千代が娶ったのはつい先日のことである。
夫婦ではあるが、二人は未だ別々の部屋で寝ていたのだった。

「まつ…どうしたのだ、こんな時間に」

張り詰めた空気が緩む。
敵軍の奇襲かと思ったら…
構えたものの、よく見ると自分の服は寝巻きな上、入ってきたのはまつ。
きまりがわるく、犬千代はぼりぼりと頭をかく。

「いぬちよさま。まつめは、夜這いに参りました」
こんな時間に何の用かと思ったら、まつが口にしたのはなんともたちの悪い冗談。
寝ぼけていた犬千代には、彼女のませた発言はまさに寝耳に水だった。
「よば…!?意味は、知っているのか?」
「好きな殿方のところへ、夜、遊びに行くことです」
なんとなく違うとは思ったが、分かりやすく説明できる自信もなかったのでつい、
大体あっているぞ!と答えてしまう。
「ところで…まつ、眠れないのか?」
問いかけると、はっとした顔をした。
「ちがいまする」
僅かに頬が染まって見えたのは、行燈の光のせいだろうか。
幼さの残る声でぶっきらぼうにおやすみなさいませ、と言い、
まつはまた戸を閉めようとした。
「あー…、待て、まつ」
慌てて引き止めると、 まつが半開きの戸から顔を覗かせた。
「せっかくだし、少し話さないか」
「…ん」
戸口でもじもじしていたまつがトコトコと隣までやってきて、腰をすとんと落とす。
「ちょっとだけでござりまする」
目をこちらに向けて、小さく呟いた。
まだ幼さが抜けきらないその仕草を、愛しく思う。
寝室を共にせずとも、犬千代はまつを“妻”として、大切に想っていた。
人から、はねっかえりのじゃじゃ馬といわれようと、
犬千代にとっては可愛く、ただ一人のかけがえのないひとであった。

648:鹿の子/かけがえのないひと(犬千代×まつ)
08/03/28 22:01:35 gUA7Omtb
しかし、彼には気にしていることがあり、共に寝る心は未だ持てなかった。

「いぬちよさまは、まだお休みにならないのですか」
思ったより近くでまつの声がした。
行燈のたよりない光だけが、漆黒の闇に飲まれかける二人をかろうじて浮かす。
「あぁ、今ちょうど寝るところだった」
「さようにござりまするか…ごめんなさい」
「いいんだ、いいんだ。それがし、まつが寝たら、部屋まで運んでってやるぞ」
「じゃあ、まつはいつ眠くなっても大丈夫にござりまする」
まつの頬が緩む。

かわいい、と思ったその時、
先ほどから自分の胸が早く打っていることに気付いた。
「ダメだ、やっぱり、自分で帰るのだ」
「いぬちよさま…」
「あ…えっと」
泣きそうになるまつの頭を行き場のない手で撫でてやると、
うれしそうな恥ずかしそうな、そんな顔で、懐いた子猫のように擦り寄った。
自分の手にすっぽり収まるほどの小さな頭。

犬千代がまつと寝ない“理由”は、これであった。
二人には、少しばかり年の差があった。
もちろん、二十、三十と年齢を重ねるごとに
気にならなくなっていく程の僅かな差ではあったが、
歳若い犬千代には、これが何か一生かかっても埋まらない差のような気がしていた。
まつを想えば想うほど、一点の汚れのない彼女に自分が触れてはいけないと強く感じる。
頭を撫でるその行為すら罪悪に思えて、なんとなく手を離した。
目に見えないはずのその差を、形で見せ付けられた気がしたのだ。

そんな気持ちを知る由もないまつは、なんだか花見のようでござりまする、とか
金平糖、持ってくればよかったとか言いながら、はしゃぎはじめた。

「…そういえばまつ、先日、ここの近くで猫を見たのです」
「…あ、それがし、この間、団子をあげたぞ」
「知っておられるのですか?」
「三毛のだろう」
「さようでござりまする、喉のこのへんに、濃い茶色のぶちがあって」

このへんに、と言いながら犬千代の喉のあたりを触る。
そういうときは自分のでやってくれ、と言いたかったが、
まつがまた泣き出してしまいそうなので、やめた。
触られたところが熱を帯びた気がして、あわてて話題を変えようとする。

「まつ、ところで」
「それで、猫はこのへんを触ると、気持ちいいのだそうです」

まつは頑として猫から話題を変えようとしない。
こうなってしまうと、とことん満足いくまで彼女の話に付き合わなければいけないのだ。
それより、手を、離してくれないか…。
犬千代の願いなど知る由もなく、まつは喉を撫でてくる。

「いぬちよさまもここ、気持ちよいのですか?」
「それがし、人間だから、その…」
気持ちを悟られないようにと目をかたく閉じ忍耐を極めると
心地よいのだと勘違いしたまつが更に丁寧に手を動かす。
やわらかい指先。
やめろと言いながらも、あと少しだけ、
このまま撫でていてくれればいいと思っているなんて、絶対に知られてはならない。
必死に耐えた。


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