09/02/14 18:05:26 Ojgfdbja
エロ無しすまそ
教皇庁の一室、普段ならば世界で一番美しい枢機卿と
その騎士たちが集い、同志としての語らいをするその部屋に
2月14日にはあからさまにおかしな空気が立ち込めていた。
「教授~、やっぱりこれ食べなきゃいけませんかね?
いえね、私だって食べ物は粗末にしたくないですし
何よりカテリーナさん手ずから作って下さったものです。
そりゃあ大切にしたいですよ。でも……」
アベルの手には小さな赤い包みが乗っていた。
白いリボンを巻かれたそれは、中に入ってるであろう物の
甘く優しい香りを包み込んでいる。
「女性がくれた物を拒むのは紳士の嗜みから外れるからね、
紳士ならば、例えそれが毒とて飲み込むものだよ。
なぁに、解毒薬くらい私が作ってあげるから安心したまえ。」
パイプをふかし、自分自身も受け取った包みを指に
挟み相手を促した。
「うぅ……そこまで仰るなら教授がお先に召し上がってください。
私はその後からでも……」
「ほぉ、君は解毒薬が無くてついうっかり残念なことになっても
構わないのかね?
まあ私は一向に構わないがね」