魍魎戦記摩陀羅(MADARA マダラ)でエロパロ at EROPARO
魍魎戦記摩陀羅(MADARA マダラ)でエロパロ - 暇つぶし2ch818:名無しさん@ピンキー
08/02/06 23:42:26 xqbyd1U+
>>811-815
ヒミカとナユタがあまりにもかわゆいので俺がカオスだったら815のシャモンのように飛び付いてると思うw


>>816
この流れで勝負って言われると下ネタ方面での勝負を想像してしまうw

819:名無しさん@ピンキー
08/02/07 00:07:21 XagaGukg
テスト

820:名無しさん@ピンキー
08/02/07 01:42:09 0nVAAf5W
祝・DION規制解除!
祝・セイシンジャの誕生日!

DIONが規制解除されたようなので、早速ですが>>487のロキ×ヒミカ投下させていただきます。
途中で連投規制入ったりしたら申し訳ない。

821:ロキヒミ 1
08/02/07 01:43:26 0nVAAf5W
それは、いつもと変わらないはずの朝――いや、昼下がりの出来事でした。
時間の概念を気にせず眠り続けるセイシンジャくんの部屋に、妹のヒミカちゃんが満面の笑顔でやってきました。
ニコニコ笑顔のヒミカちゃんのすぐ横には、ほっぺたを真っ赤にして固まっている、ヒミカちゃんの彼氏のロキくんがいるのですが、まだ布団の中でお休み中のセイシンジャくんがそれに気付くはずもありません。
「お兄ちゃん! 聞いて聞いて!!」
「んー……なんだよ、こんな朝っぱらからデカい声出しやがって」
「何言ってるの、もうお昼だよ」
「あー……うん。で、聞いて欲しいことって? どうせまたくっだんねーことだろ?」
ヒミカちゃんたちには目もくれず、布団の中から手をひらひらさせるセイシンジャくん。
「あのね、ヒミカたち、結婚したの!!」
「ふーん……やっぱりくだんね……」
ぴたっ。そこでセイシンジャくんの手の動きがとまり、それから、数秒してやっとセイシンジャくんが布団から起き上がりました。
髪の毛がいつにもまして爆発しているのにもお構い無しです。
「…………って、おいおい、ちょ、ちょっと待て! 結婚だと!?」
そんなお兄ちゃんのことは気にも留めずにヒミカちゃんは、横で固まっていたロキくんの身体をぐいっと引き寄せます。
一瞬ロキくんがバランスを崩して転びそうになりましたが、今は、ヒミカちゃんも、セイシンジャくんも、当のロキくんもそれどころじゃないようです。
「そ♪ 結婚! 今日からヒミカはロキのハニーで、ロキはヒミカのダーリンなの!」
「マジかよ!?」
「は、はい! マジです!! 今日から僕が僕のダーリンで、ヒミカちゃんはヒミカちゃんのハニーです!」
「ああああああああ! 落ち着けロキ! 間違ってる!!」
「間違ってなんかいません! ぼ、ぼ、僕とヒミカちゃんの選んだ道は間違ってなんかいません!」
「だああああああああ! 話が噛みあわねええええええええええええええ!!」
緊張のあまり何を言ってるのかわからなくなっているロキくん。
何から何まで全くわからない状態のセイシンジャくん。
そして、とにかく幸せいっぱいで細かいことなんて気にならないヒミカちゃん。
いつもと同じようでいて、どこか違う、なんだか不思議な光景です―。
「というわけで、今日からヒミカのお部屋はロキとのあまーいお部屋になるんだから、入ってきちゃダメだよ、お兄ちゃん!!」
「ちょ、ちょっと待て! 待てって!! おい!!! こら、逃げんな!!」
「えへへー、今日からロキとの新婚生活、楽しみー♪」
「ごめんなさい、お兄さん! でも、ヒミカちゃんは僕が生涯かけて幸せにします!!」
それだけ言い残して、哀れなお兄ちゃんを色々な意味で置き去りにしたまま、ヒミカちゃんとロキくんはヒミカちゃんの部屋へと消えていきました。
「しーんこんせーかつ、なあ……」
爆発した頭を掻き毟りながら、セイシンジャくんはこれからどうするべきか、リョサンの宿屋にいる仲間たちの元へと相談しに行くべきかと、寝起きで上手く働かない頭を上手く回転させるのでした。

その頃、ヒミカちゃんとロキくんはというと―。
「はぁ、はぁ……ヒミカちゃん、僕、上手く言えてた……?」
「うん! すごくかっこよかったよ!」
「そ、そうかな。えへへ」
「うふふ。ね、ロキ。絶対に幸せになろうね」
「うん!!」
今まで経験したことのない緊張と期待と興奮と愛しさで胸の鼓動が高鳴る中、いつもみたいに、チュッ、と可愛らしく唇を重ね合わせながら、愛を誓い合っていました。
そんなこんなで、ヒミカちゃんとロキくんの新婚生活(ごっこ)がスタートしたのでした。


822:ロキヒミ 2
08/02/07 01:44:23 0nVAAf5W
その夜、あつあつの新婚夫婦の隣の部屋―セイシンジャくんの部屋では、セイシンジャくんによって集められた仲間たちが今回のヒミカちゃんたちの電撃結婚について語っていました。
「まあお前の妹だ。バカの血を引いてると思えば、今回のバカげた行動も納得がいく」
セイシンジャくんのベッドを占領しつつ、いつもどおりの冷静そのものの表情で従兄弟のカオスくんが言いました。
「バカの血って……俺の従兄弟のおめーが言える台詞かよ?」
「…………俺のことはさておき、お前の妹のことだ。お前と一緒ですぐ飽きるさ」
「だーかーらーよー……」
殴り合いに発展しそうな二人を「落ち着きなよ」となだめるのは二人の幼馴染のジャミラちゃん。
セイシンジャくんもカオスくんもジャミラちゃんの言葉に対しては何故か従順です。
「いいじゃない、―女の子なら一度は憧れるものだよ。大好きな人との結婚生活って―」
従順になった二人を見ながら、ジャミラちゃんが切なそうな声で、憂いを秘めた瞳で、そう呟きました。
「ジャミラも憧れてたのか?」
カオスくんの発言に、ぶっ、っとセイシンジャくんの口から妙な空気が漏れました。
「いや、な、なんでそこでアタシの話になるんだい!!」
「だってお前だって女だろ」
「(カオスおめー空気読めよ……)」
さすがのセイシンジャくんも、カオスくんの空気の読めなさには呆れているようです。
「そりゃアタシだって……で、でも、ああ、もう、バカッ!」
そう言ってジャミラちゃんは、ベッドから落っこちて放置されていた枕でカオスくんを叩きました。
「俺が……バカだと?」
憮然とした表情で頭を抑えるカオスくん。
「やーいやーい!バーカバーカ!」
ここぞとばかりにセイシンジャくんがカオスくんを挑発しますが、
「五月蝿い黙れ元祖バカ」
とカオスくんに枕で叩かれてしまうのでした。
ああ、また喧嘩か。でももう止めなくてもいいか。でも―ジャミラちゃんがバカ二人を止めるべきか止めざるべきか悩んでいると、部屋のドアが開きました。
そこにはふくれっ面のヒミカちゃんが、手を腰に当てていました。
「もーぅ、お兄ちゃんたちうるさいよー!! 新婚生活の邪魔しないでよね!!」
「してねえよ!! ……あ」
ヒミカちゃんの隣には、よく見知った三人の顔がありました。セイシンジャくん本人が呼んでいたのですが、カオスくんとの喧嘩中にすっかりそのことを忘れてしまっていたようです。
「マダラとキリンさんとシャモンさんがお兄ちゃんに会いに来たっていうから……」
「ちーっす! セイシンジャ、約束どおりきたぜ!! ところでヒミカ! お前、ロキと結婚したんだって!?」
「そうなのそうなの!! 今日から一緒に住んでるんだー!!」
「すっげえじゃん!!」
「えへへっ」
比較的ヒミカちゃんやロキくんに年齢も近く、所謂『ガキんちょ』なマダラくんは物事に対する適応能力が意外と高いようです。
さすが、個性豊かなメンバーをまとめて引っ張るリーダー的存在なだけはあるな―と、セイシンジャくんの後ろにいたジャミラちゃんとカオスくんは納得しました。
「結婚、本当だったんだな……」
シャモンくん、いや、シャモンさんといったほうがいいのでしょうか? 仲間内の中で一番のお兄さんで、一番の常識人であるシャモンさんは、どういう反応をすればいいのかわからない、といった感じの微妙な表情で呟きました。
「おうよ」
「セイシンジャが承諾してあげたの?」
マダラくんとシャモンさんに挟まれていたキリンちゃんが可愛らしく尋ねました。
「いや、承諾も何も朝起きたらあいつが『ロキと結婚した』って」
「スクネは何て言ってたの?」
「それがうちのじーさん、今日帰ってこないんだよ。ジョフクんところ行っててさ」
「計画的結婚だな」
シャモンさんが頷きました。
「そっか?」
「あ、そろそろ行かなきゃロキが心配しちゃう! お兄ちゃんたちも六人で新婚生活楽しんでね!」
ヒミカちゃんがぱたぱたと可愛らしい足音を立てながら、風のように自室へと戻っていくと、セイシンジャくんはため息をつきました。


823:ロキヒミ 3
08/02/07 01:45:29 0nVAAf5W
「六人で新婚生活って何だよ」
そのままぶつぶつとつぶやきながら、器用に壁に小さな穴を開けはじめました。
「えーっと、マダラはキリンと、で、あんま認めたくねえけど、カオスはジャミラと新婚生活って事か? すると俺は―うえっ! 俺はシャモンとくっつけっていうのかよ!! 何が悲しくて!!」
「何言ってるんだよ、いきなり。こっちだって嫌だよ」
シャモンさんに軽く頭をはたかれるセイシンジャくんなのでした。
「ところでなにしてんだ? セイシンジャ」
「の・ぞ・き・あ・な♪ のぞき穴作ってるんだよ」
「セイシンジャ、そんなことしたらロキとヒミカが可哀想じゃない」
キリンちゃんが優しく、そして厳しくセイシンジャくんをたしなめます。
「バーカ! 妹が泣かされないようにひっそり見守ってやるのが兄の役目だろ!!」
「そういうものなの? シャモン」
「いや、俺に聞かれても……」
「だってこの中ではシャモンが一番お兄さんじゃない」
「そうだ、シャモン! おめー、この結婚についてどう思うよ!? 亀の甲より年の功っていうぐらいだし、鋭い意見待ってるぜ!」
「年の功って……俺はハクタク殿じゃないんだぞ」
「いいから!」
キリンちゃんとセイシンジャくん、そしてマダラくんやカオスくんやジャミラちゃんにまで視線を向けられて、うーん、とシャモンさんが考え込みます。
「よくわからないけれど、こういうのって、村の長の許可がないと認められないんじゃないのかい?」
「……村長がうちの養父なんだな、これが」
「なるほど、だからやりたい放題出来るのか」
何気なく発した言葉でしたが、お年頃の他のメンバーは……というと、
「ヤリたい放題っておめえなぁ……」
「シャモンったら……」
「意外とストレートなんだな」
「……バカ……」
「わー、シャモン、エロいなー!!」
呆れたり、悲しそうな表情をしたり、妙に感心したり、顔を赤らめたり、ニヤニヤしたりとシャモンさんの予想外の反応を返してきました。
これにはシャモンさんもびっくり。
「ち、違う! 違うんだ、皆、そういう意味じゃなくて!! 何変な解釈してるんだ!!」
シャモンさんが慌てふためきますが、慌てれば慌てるほど却って怪しく見えるのでした。


824:ロキヒミ 4
08/02/07 01:47:00 0nVAAf5W
「よし……開通っと!」
慌てふためいているシャモンさんを尻目に、なんとかのぞき穴の開通作業が終わったようです。
「セイシンジャお疲れさん! へへ、一番乗り!!」
「なっ、おい、てめえ! 何もやってねえ癖に一番乗りはねえだろ!!」
出来立てほやほやののぞき穴を占領しようと壁にくっつくマダラくんの頬を思い切りセイシンジャくんが引っ張ります。
「ほうひへははふはあ?」
「完全に新婚バカップル側についてやがる。本当、ガキだよな、けっ!」
「ほうはんは」
頬を引っ張られた状態でありながら会話を成立させているマダラくんと、頬をセイシンジャくん。それを見ていたジャミラちゃんは、当然マダラくんが何を言っているのかわかりません。
「ねえキリン……。キリンはあいつらが何を話してるかわかる?」
「マダラは『そういえばナユタは?』って聞いたんだと思う。で、セイシンジャの話を聞いて、『そうなんだ』って納得したみたいね」
「あはひー。ほい、へーひんひゃはあふははへ!!」
「あ。今、マダラが『当たりー。おい、セイシンジャ早く放せ』って!」
「あんたもセイシンジャもよくわかるね…………」
ニコニコしながらも、マダラくんの言っていることを的確に当てるキリンちゃんに尊敬の念を抱くジャミラちゃんなのでした。
「あー……頬がちぎれると思った。さて、続き続きっと」
セイシンジャくんから解放され、ひりひりする頬をさすりながらもちゃっかりのぞき穴にへばりつくマダラくんの度胸は、なんだかんだで勇者にふさわしいものなのかもしれません。
「だーかーらー、俺が一番乗りだって言ってるだろ!!」
「二人ともそんな下らないことで喧嘩するんじゃない!」
「―と言いつつ実は一番シャモンが見たくて仕方ないんじゃないのか」
「カオス、誤解を招く発言はやめてくれよ!」
「ああ、もう! あんたたち喧嘩なら隣の部屋でやりな!」
「隣の部屋はロキとヒミカがいるじゃない……」
―夫婦喧嘩は犬も食わないといいますが、仲間同士の喧嘩はそれこそ魍鬼も食わなさそうです。
こん、こん。
仲間割れを止めるかのように、ドアをノックする音が響きます。
「やっべ、またヒミカたちからの苦情か?」
セイシンジャくんが恐る恐るドアを開けると、そこには小さな可愛いお客様―ナユタちゃんが花束を抱えて立っていました。
「あの、ロキさんとヒミカさんはいらっしゃいますか?」
「お、噂をすれば―」
「うわさ?」
「あ、いやなんでもない。ヒミカとロキなら隣の部屋だぜ」
「ありがとうございます。これで、ロキさんとヒミカさんをお祝いしにいけます」
ぺこっ、と丁寧にお辞儀をするナユタちゃん。まだ幼いながらもしっかりしています。
「そういえば皆さんお揃いのようですけれど、皆さんはお祝いしないんですか?」
「バッカ、勝手に結婚されて祝える兄がどこに……むぐっ! もぐぁっ……!」
ジャミラちゃんによって枕を口に突っ込まれるという荒業を受けて、哀れセイシンジャくんはそれ以上話すことが出来なくなってしまいました。
「ああ、後でアタシたちは祝いに行くからナユタは先に祝ってきてやんなよ。きっとヒミカもロキも喜ぶよ」
「え? はい……」
「あ、あと、ナユタちゃん。ここに私たちが集まってるって事は内緒ね」
キリンちゃんがナユタちゃんの瞳を見つめながら言います。が―。
「はい。でもどうしてですか?」
「あー。そ、それは、ね、うーんと……」
逆にナユタちゃんに見つめ返されて、嘘をついたりごまかすことが苦手なキリンちゃんは固まってしまうのでした。
「ロキとヒミカには内緒で、後で盛大に結婚を祝ってやろうと思ってな。今はその会議中なんだ。宴の前に計画が本人たちにバレたりしたら興ざめだろう?」
すかさずキリンちゃんに助け舟を出したのはカオスくん。さっき空気の読めない言動でジャミラちゃんを拗ねさせた人間とは思えません。
「じゃあ私も―」
「そうしてもらいたいところだけど、全員で固まっていたらロキとヒミカが不審に思って探りに入るかもしれない。出来れば、ロキやヒミカと年齢も近くて仲の良いナユタには先に二人を祝いに行って欲しいんだが」
「そういうことでしたらわかりました。それでは私は皆さんよりお先にロキさんとヒミカさんにお会いしてきますね」
「ああ、任せた―」
そっとナユタちゃんがドアを閉めたのを確認すると、一同は安堵のため息をつきました。


825:ロキヒミ 5
08/02/07 01:48:31 0nVAAf5W
「あぶなかった……ありがとうね、カオス」
「でもすごいな、カオス。気が利くな。」
「まあな。どこぞのバカ正直なやつらとは違って頭を使ってるからな」
カオスくんはキリンちゃんと、何故かシャモンさんをちらりと見やりながら言いました。
「もうっ」
キリンちゃんがほんの少しむくれます。―が、その次の瞬間、壁に張り付いてにやけているマダラくんとセイシンジャくんを見てますますむくれてしまうのでした。
「な、何やってるのよ二人とも!」
「キリン、静かにしろよ。今、いいところなんだからさ」
「そうそう……しかし、ヒミカのやつ、いつのまにあんなに成長してたんだ?」
今の二人の表情に、勇敢な戦士としての面影は微塵もありませんでした。
「まあ、マダラは男の本能ってヤツで百歩譲るとしても、妹相手ににやけるなよ。セイシンジャ……」
ジャミラちゃんが冷ややかな目で見ていることにもセイシンジャくんは気付きません。


826:ロキヒミ 6
08/02/07 01:49:04 0nVAAf5W
ちょうどその頃、穴の向こう―すなわち隣の部屋では、ロキくんが熟した林檎よりも真っ赤な顔で、愛しいヒミカちゃんの姿に困惑していました。
「ヒミカちゃん、その格好……」
「え? なあに? 似合わない?」
「似合わないとか、そういうんじゃなくて、その……」
なんとヒミカちゃんは、成長期真っ盛りの瑞々しい裸体に、桃色に染められた絹のエプロンただ一枚を身に纏っただけの扇情的な姿だったのです。
しかし、エプロンを纏ってるといっても、その隙間からちらちらと、ふっくら実った禁断の果実と、肌色のなだらかなのラインがばっちり見えています。
ヒミカちゃんが少し動くだけでも二つの果実はぷるん、と美味しそうにゆれ、絹のエプロンは、本来隠すべき少女の柔肌を断片的にですがロキくんに見せ付けてきます。
ヒミカちゃんが後ろを向こうものなら下着をつけていない柔らかい白桃が丸見えだし、もしヒミカちゃんが転んだりしゃがんだりしたら――?
男の子にとっては極上の光景ですが、この刺激を楽しむには、まだロキくんは幾分か幼く、純情すぎたようです。
「?」
「み、み、み……みえ、み、見っ……見えちゃってるよ……。その、ハダカ……」
消え入りそうな声でそれだけ言うとロキくんは俯いてしまいました。
ヒミカちゃんはそんなロキくんを見て、にこっと穏やかな笑顔を浮かべながら、言葉を一つひとつかみ締めるように言いました。
「全部見られてもいいから、してるの。ロキにだったら、見られるのも、触られるのも平気……だよ」
「触っても、いいの―?」
「うん、ロキはヒミカのダーリンだもん。いっぱい触って。いっぱいいっぱいヒミカのこと、愛して」
「ヒミカちゃん―!!」
ヒミカちゃんの身体から離れた絹のエプロンがぱさ……っと音を立て床に広がっていきます。
エプロンには目もくれず、ロキくんはそっと、生まれたままのヒミカちゃんの胸にそっと手で触れました。
「あん……っ、あ……」
ヒミカちゃんの身体がビクン、と震えます。
ロキくんはおずおずと、ぷにぷにした胸に触れた手に力をこめます。
「や、やあ、ん……あ、ああっ……ん」
「ヒミカちゃん、とっても温かくて柔らかい」
「やっ……っ…………!」
ぷっくりした可愛いピンク色の先端を指先でくにゅくにゅっと擽るとヒミカちゃんの身体が跳ね、くったりしてしまいました。
「! ご、ごめん! ヒミカちゃん……」
「謝っちゃいや……もっと、もっと触って……」
「う、うん―」
おそるおそる手を下へとずらし、ヒミカちゃんのまだ幼い秘密の部分にロキくんの指がそっと触れます。
「ひゃぁんっ……!!」
つるつるのそこを指でなぞると、蜜が「じゅんっ……」とあふれ出てきました。
「ヒミカちゃん、ぬるぬるしてる…………」
「や、いや……」
女の子のそこに触れるのが初めてのロキくんも、男の子にそこを触れさせるのが初めてのヒミカちゃんも、興奮と困惑で頭も身体もぽーっと熱く、何も考えられなくなっていきます。
お互いに何も考えられない状態のまま、ロキくんの指が恥ずかしい部分を何度も行ったりきたりします。
そして、クレバスの最上部の小さな突起を指が掠めると、ヒミカちゃんの声がいっそう甘く、高らかなものになりました。
「やあぁ……っ!!」
びくん、びくんっ! とヒミカちゃんが小さな身体を痙攣させ、ロキくんにしがみつきます。
「ご、ごめん。ヒミカちゃん……痛かった?」
「ち、ちがうの……きもち……いいの……きもちよくて、へんなの……」
「気持ちいいの……? もっと撫でていい……?」
「う、うん! ん、あ、ああ、あ……ああっ!!」
ロキくんの指が、ヒミカちゃんの声が、激しく強度をあげて昂ぶっていきます。
そして――


827:ロキヒミ 7
08/02/07 01:50:03 0nVAAf5W
ぱたん。

「ご結婚おめでとうございます……、……?!」
「うわああ! うわあああああああっ!!」
「な、な、な、ナユタちゃん!」
ドアを開けたナユタちゃんが見たのは、全裸で恥ずかしいところをまさぐられるヒミカちゃんと、ヒミカちゃんの恥ずかしいところをまさぐるロキくんという衝撃的な光景でした。
あまりにもあんまりな光景に、三人とも時が止まったかのように硬直してしまいました。
「ご、ご、ご、ご、ご、ご、ご、ご、ごめんね! ちょっと待ってて!!」
「い、い、い、いい、い、い、い、い、い、い、今の、見なかったことにして!!! あ、ああ、ひひひひひ、ヒミカちゃん、服着て!! 服!!」
「あ、あの、ドアが開いてたので、入ってしまったんですけれど―ごめんなさい。私、落ち着くまでお部屋の外にいますね」

おずおずとドアを閉め、廊下で五分程待つことになってしまったナユタちゃん。
ドアの向こうからは「ぎゃー」とか「わー」とか「きゃー」とか「やだー!!」とかそういう悲鳴が聞こえてきます。
ただ、問題なのは悲鳴がロキくんとヒミカちゃんの部屋だけじゃなく、何故かお隣のセイシンジャ君たちの部屋からも聞こえてくるということなのですが……。
しかもセイシンジャ君たちの部屋の悲鳴は、明らかに何かを楽しんでいるような響きもあります。

「あけていいよー」
ヒミカちゃんの声がしたので、ナユタちゃんはドアを開けて、何事もなかったかのように花よりも可憐な笑顔で、自分よりも少しお兄さんお姉さんな新婚さんたちに祝福の言葉と花束を贈るのでした。
「ご結婚おめでとうございます」
「わーい! ありがとう、ナユタ!」
「……こ、これでいいのかな……?」
ロキくんは未だに赤い顔で戸惑っていました。
「座って座ってー」
そこにはちょこん、とうさぎの形の小さなクッションが置いてあります。
「ありがとうございます。うさぎさんのクッション、可愛いです」
「うん。赤ちゃん用のクッションなんだけどね」
「まだ早いって思ったんだけど、どうしてもヒミカちゃんが欲しいって言うから」
ロキくんが照れながらじぶんのほっぺたを指で軽く掻きます。
「赤ちゃん……ですか。結婚したら、赤ちゃんが生まれるんですよね。……ロキさんとヒミカさんの赤ちゃんが生まれたら、私にも抱っこさせて欲しいです」
子どもらしい可愛らしいお願いにヒミカちゃんもロキくんも思わず笑顔になりました。
「いいよー! ね、ロキ。ロキは何時ごろ赤ちゃん欲しい?」
「うん。えーっと、やっぱり近い将来……五年後とか、それぐらいかな?」
「えー!? 遠いよー。せめて三年とか……もっと早くてもいいぐらい!」
「うーん。その辺もやっぱり後で改めて話し合ったほうがいいかもね」
「うん。やっぱり結婚って楽しいけど難しいねー」
まだまだ世間的にはお子様な二人ですが、その会話はもう立派に新婚さんです。
「いつになるかわからないけれど、もう少しロキとヒミカが大きくなって、赤ちゃんが生まれたらその時はナユタにも抱っこさせてあげるね」
優しいお姉さんな笑顔でナユタちゃんの頭を撫でてあげるヒミカちゃん。
当然ナユタちゃんは、「はい、楽しみにしてますね」と答え――
「いやです、今作って欲しいです」
――あれ?
「え? 今って……」
「この場で?」
「はい」
予想外な返答にすっかり言葉を失ってしまうロキくんとヒミカちゃん。
「二人が赤ちゃん作ってくれるまで、私、ここから動きません」
「そ、それは……」
「……」
ついにとどめをさされて大人しくなってしまいました。


828:ロキヒミ 8
08/02/07 01:50:48 0nVAAf5W
これには隣の部屋のセイシンジャくんたちも、
「お子様ってこええー……」
「俺たちには決して言うことの出来ない台詞だな」
「何だかうちの妹を思い出したよ。うちのも『ねえちゃまー、ロミも妹か弟がほしいのー。ねえちゃま、妹か弟作ってー』って……」
「カオスと作ればいいじゃん」
「カンダ ロエストラタ アマソトス……」
「か、カオス落ち着いて! それに、ジャミラが子どもを生んでもロミちゃんの妹さんや弟さんにはならないわよ!!」
…………一部混乱はありましたが、比較的いつものノリのようです。

で、新婚さんたちはというと。
「ちょ、ちょっと待ってて! ナユタ! ちょっと、ヒミカとロキは作戦タイム!!」
バタンとドアを閉めて廊下で小声で今後について相談してました。
「ね、ね。ロキ。どうしよう」
「ま、ま、まさかこんな展開になるなんて思ってなかったよ……」
「そ、そうだ! チューしてごまかしちゃおうよ!!」
「?」
「チューして、『これでコウノトリさんが赤ちゃんを運びに来てくれるよ!』っていえばいいの」
「その後は?」
「『コウノトリさんは、のんびりやさんだから気長に待とうね』って」
「で、もし、『コウノトリさんが来るまで私も待ちます』って言われたら?」
「…………その時は、『だーめ』って言ってほっぺたをつねっちゃおう」
「ちょっと可哀想だよ……」
「いいの! だって、新婚さんの邪魔をする人は普通馬に踏まれて殺されちゃうんだよ。なのにヒミカたちはほっぺたぷにょーんで済ませてあげるんだからいい方だよ」
「馬に蹴られて……じゃないのかな?」
「いいの!!」
「……そうだね。うん、一回お部屋に戻ろう」
そんなこんなで、作戦会議を終えて自室に帰ってきた新婚さんたちでしたが……。
「ね、ねえナユタ―。あ、あれ? ―寝ちゃってる」
「えええええ!!?」
肝心のナユタちゃんはというと、うさぎのクッションを枕にしてすやすや眠っていました。
「そういえば、ナユタ、九時回るとすぐ寝ちゃうんだよね」
「言われてみれば……」
「長いこと『こーるどすりーぷ』してたらしいけれど影響なのかな? それともまだちっちゃいから?」
「単にマイペースなだけだと思う……」
起こそうとも思いましたが、とても穏やかな表情で眠っているのを見ると、なんだかそれも申し訳なくなってしまうのでした。
「やっぱり、ベッドに運んだほうがいいかな?」
「でも、間違って落っことしちゃったりしたら大変だよ?」
「う……」
「いくらナユタがちっちゃくても、ヒミカ抱っこするほど力ないよ」
「だよね……やっぱり可哀想だけど起こしてみるよ。ナユタちゃん、ナユタちゃん、」
ロキくんが揺さぶりますが、ナユタちゃんは「んー……ん」と声をかすかに発するだけで
起きそうにありません。
「ダメだ……毛布が一枚あまってるから、それかけてあげようか」
「うん。でも、ナユタ本当に寝ちゃったね」
「うん……さっきまでの苦労はなんだったんだろう」
「えへへ、寝顔、赤ちゃんみたい」
ヒミカちゃんが毛布に包まって眠るナユタちゃんの頬をぷにぷにとつつきます。
「でもびっくりしたぁ。今すぐ赤ちゃん作って、だなんて」
「きっとナユタちゃんは赤ちゃんの作り方や生まれ方を知らないから簡単に赤ちゃん作って、なんて言えるんだよ」
「ロキは知ってるの?」
「……兄さんが生きてたときに、こっそり教えてもらったから。したことはないけれど」
「そっか……」
「ヒミカちゃんは?」
「ヒミカもなんとなく知ってる。よくわからないけど、お兄ちゃんそういうの詳しいから」
「お兄さんが?」
「うん。エッチな本がいっぱいあるから。お兄ちゃんのお部屋……」
「そ、そうなんだ」

隣の部屋では「あいつバラしやがって―! おいこらてめえ、マダラ、勝手に人の部屋探すんじゃねえよ!!」とセイシンジャくんが何やら荒れてましたが、そんなこと、ヒミカちゃんは当然知りません。


829:ロキヒミ 8
08/02/07 01:51:37 0nVAAf5W
「でもね、さっきはナユタの前で恥ずかしかったから赤ちゃん作るのはできなかったけど、今なら――してもいいかなって思うの」
「ヒミカちゃん……」
「ロキは、今じゃ嫌? ヒミカは、もうちゃんと、ロキと赤ちゃんと一緒に幸せになる決意もできてるよ」
「僕もだよ。結婚しようって、そう話したときから、ずっとずっと決意できてる。ヒミカちゃん―ずっとずっと一緒にいようね」
「うん。ロキ、大好き―」
二人はベッドに横たわり、純粋な気持ちと共に深い、深い、『オトナのキス』を交わすのでした。

「うわああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「ば、バカ! あいつら、人前で何やってるんだよ!」
「覗き穴占領しながら何言ってるのさ」
「静かに、今いいところなんだから」
「いいところって、シャモン―」
「男なんてそんなもんだ」

覗き穴の向こうからそんな声がしますが、今のロキくんとヒミカちゃんにはもう何も聞こえません。
お互いに慣れない手つきで服を脱がせあい、まだ未成熟な身体に触れ合います。
「んっ」とか「ひぁっ」とか可愛い声をあげながらも徐々に二人の手は、愛しい人の大切な場所へと近づいていきます。
「ロキの……かたくなってる……」
そっとヒミカちゃんがロキくんの、既に感じきっている男の子特有の部分に触れます。
「ひあぁっ!」
まるで女の子みたいな高い嬌声をあげて全身をビクつかせるロキくん。
「初めて触るけど、こんなにかたくて、おっきくて、熱いなんてヒミカ知らなかった……」
ヒミカちゃんが、拙い手つきで、ロキくんの幹の部分をぎゅっと握ったり、放したりを繰り返しています。
ロキくんは恥ずかしいのか、はぁ、ぁ、と苦しげに吐息を漏らしながら必死に何かを抑えているようでした。
とろ……と先端から蜜が滲んでいるのを見るや否や、半ば無意識の内にヒミカちゃんがその蜜を舌で舐めとりはじめました。
「う、うあ、あああっ、ひ、ヒミカちゃん……!!」
飴を舐めるように、夢中でそれをしゃぶるヒミカちゃん。
先端を丹念に嘗め回し、蜜を味わったかと思うと幹へ、そして根元へと舌を器用に移行させます。
びちゃ、ぴちゃ、ちゅっと可愛い音を立て、時に吸い上げ、時に絡め―男の子に対する愛撫はこれが初めてのヒミカちゃんでしたが、それでもロキくんを絶頂に導くには十分でした。
「だ、だめ、……ダメだよ、ヒミカちゃん。く、口から放して! じゃないと、僕、僕、もう―」
ヒミカちゃんの小さなお口の中で、ロキくんのそれが大きく張り詰めていきます。
そして、身体に電撃のような甘い痺れが走ったと思った刹那―
「あ、ああっ――ひ、ヒミカちゃ―――ッ!!」
「う……けほ、けほっ……」
涙目でむせながら、口元から白い雫を零すヒミカちゃんの姿を見て、思わずロキくんも泣きそうになってしまいました。
「ヒ、ヒミカちゃん!! ごめんね…………ごめん……」
「や、やだ! ロキ、なんで泣きそうになってるの?」
「だって、僕、ヒミカちゃんに今酷いことしちゃったから……。ちゃんと我慢しようとしたのに、僕…………」
「ヒミカはね、嬉しかったんだよ。ロキが気持ちよくなってくれて」
「でも、でも……」
「えへへー。ロキって本当に優しいんだー!!」
ヒミカちゃんがぎゅっとロキくんに抱きつきます。
ロキくんもヒミカちゃんのことを愛しそうに抱きしめ返しました。


830:ロキヒミ 9
08/02/07 01:52:40 0nVAAf5W
「ヒミカちゃん、僕もヒミカちゃんのこと、気持ちよくしてあげるね――」
脚を開かれされた瞬間、恥ずかしさと一瞬の恐怖にヒミカちゃんの身体が強張りましたが、
「やだ、そ、そこ―っ!! やぁ、やあん―!!」
敏感な突起に優しく舌を這わせられた瞬間、快感に身も心も囚われてしまうのでした。
「ヒミカちゃん、さっき、ここ触れられるの気持ちいいって言ってたよね。だから―いっぱい触ってあげる」
ロキくんは、指で突起を捏ねながら、ヒミカちゃんの蜜で溢れる大切な入り口にそっと静かに舌を侵入させてきました。
「ひゃあん、あ、あんっ! ん、んぅぅっ、ああ、あ―!! ああぁ……ぁん!!」
涙を零しながら首を横にふるふると振るヒミカちゃん。それと一緒にサラサラの髪が音を立ててベッドの上で流れます。
「ヒミカちゃんのここ、ピンク色で可愛い」
ちゅっ、っと突起に口付けられてヒミカちゃんが更に高い鳴き声をあげました。
ヒミカちゃんの蜜を味わいながら的確にヒミカちゃんの快楽を引き出すロキくん。
いつもの、そしてさっきまでのシャイなロキくんが嘘のようです。
ヒミカちゃんのそこが十分すぎるほど潤っていることを確かめ終わったロキくんは、次の行動へと移そうとします。
「ヒミカちゃん。その…………いい?」
「うん……いいよ」
ロキくんの言おうとしていることを的確に理解し、自分からも脚を少し広げるヒミカちゃん。
身体が震えていますが、それは恐怖なんかじゃなくて、もっと別の、それこそヒミカちゃん自身にも上手く言葉に出来ない別の感情によるものでした。
「ナユタちゃん、起きちゃうかな」
「起きてたら教えてあげちゃおうよ。……赤ちゃんってこうやって作るんだよって」
「ヒ、ヒミカちゃん!」
「だって、ナユタだってオトナになって、結婚したときに赤ちゃんの作り方がわからなかったら困るでしょ?」
「う、うん。そうだね」

隣の部屋のお兄さんたちは、
「いや、待て。その理屈はおかしい」
「久しぶりにおめーと意見が一致したぜ。カオス」
とのぞき穴の向こう側からツッコミをいれました。



831:ロキヒミ 10
08/02/07 01:53:11 0nVAAf5W
ヒミカちゃんの柔らかな胸を手で寄せあげ、それを愛おしそうに吸い上げるロキくん。
ヒミカちゃんはロキくんの背中に手を回し、愛撫を受け入れながら可愛い喘ぎ声をあげています。
それに堪えきれなくなったのか、ロキくんが「ヒミカちゃん」と、最愛の人の名を呼びながらヒミカちゃんのそこに自らのものをあてがいました。
ヒミカちゃんの突起とロキくんの先端が擦れ合うと、お互いの口から喚起の声が漏れました。
「ヒミカちゃん――」
いつもより低い、かすれた声をあげながら、ロキくんはゆっくりと自らをヒミカちゃんの中へと埋め込みました。
「いっ、いた……痛いっ!! ん、んぅ…………っ!! ああん―!!」
ヒミカちゃんの瞳から新しい涙が溢れます。唇から発せられるのは切なそうな、そして苦しそうな悲鳴。
洗い立てのまっさらなシーツを、まるで真紅の薔薇の花びらのようなヒミカちゃんの純潔の証が赤く染めていきます。
「ひあぁ……あ、ああ……いたっ……! いたいよぉ……!!」
「ご、ごめん―。い、今抜くから―」
「い、痛いけど、抜いちゃやだ―! ロキのこと、全部受け入れさせて―!!」
そう言って、『はじめて』の痛みに耐えながら、ヒミカちゃんは自らロキくんに強く強くしがみついて、ロキくんを奥まで導くのでした。
「ヒミカちゃん―」
密着し合い、文字通り『ひとつ』になる二人。
「ぜ、全部入った……?」
「う、うん……多分」
「痛くない……?」
「うん! だってヒミカ、今、世界で一番幸せだもん!!」
そういって至福の笑顔でまたキスを交し合います。

「うわー、指で慣らさない内に挿れるなんて……」
「ちょっと、ジャミラ!」
「大体自分で挿れといて『全部入った?』はないだろ」
「カオスも!!」
「キリンは初心だよなあ。まさかまだマダラとおめえって―」
「セ、セイシンジャのバカ!」
「セイシンジャ、てめえうるせえよ!!」
「いいから皆黙っててくれ」
「シャモン…………?」
こんなやりとりがすぐ隣の部屋で行われてるなんて知らずに。


832:ロキヒミ 10
08/02/07 01:55:39 0nVAAf5W
「ねえ、ロキ。動かしていいよ」
「で、でも痛くないの?」
「ロキと一緒だったら痛い事だって、何だって、ヒミカにとっては幸せなの。だから―」
「わかった。動かすよ、ヒミカちゃん―」
ロキくんはゆっくりと腰を動かします。
くちゅ、っと二人のつながっている部分から音がします。
「あ……あん、ああぁ……あんん……ロキ……」
「ヒミカちゃん……」
ヒミカちゃんの手が強くシーツをにぎりしめています。まだやはり痛いのでしょうか。
ロキくんは、ありったけの想いをぶつけるかのように最初はゆっくり、そして徐々に速度を速めて、激しく、ヒミカちゃんの狭く締め付けてくる内部へと自らを打ち付けます。
「あん、あ、あああ、あ! あ! あ!!」
痛みが快楽へと変わっていくのをヒミカちゃんは感じていました。
「……っ、ああ……ヒミカ、ちゃん……」
「ひあ、あ、あああ、あん…………や、いやぁ! ああんっ!! んーっ!!」
ロキくんのそれが、ヒミカちゃんの内側のある一点を突くと、ヒミカちゃんは歓喜の声をあげました。
締め付けは更に激しくなり、ロキくんと共に絶頂を迎えたいと身体が訴えているようです。
「ひ、ヒミカちゃん。ヒミカちゃん――」
「ロキ、すき……だいすき……ヒミカの中に、ロキの赤ちゃんの元、全部出して……」
「いいの……?」
「うん―。お願い、ロキ。ヒミカと、本当の『家族』になって―」

「それはまずいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!」
セイシンジャくんが、ロキくんとヒミカちゃんの嬌声を遥かに越える大きな声で叫びだしました。
「ちょ、落ち着け、セイシンジャ!!」
「これが落ち着いていられるかああああああああああああああ!!!!!!!」

「ヒミカちゃん! ヒミカちゃん―!! っ……う、うあああああ――っ!!!」
「ああ、あ、ああああああああ――っ!!」
二人が強く抱き合って絶頂を迎えたその瞬間。


833:ロキヒミ 11
08/02/07 01:56:28 0nVAAf5W
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
「バ、バカ! セイシンジャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわああああああああああああ、壁が! 壁が崩れる!!!!」
「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「セイシンジャ、お前、アホか!!!!!!!!!!」
「…………!!」
バキッ! ばんっ! バラバラバラ……!! ―とでも形容すればいいのでしょうか?
妙な音を立てて壁は崩れ、隔てられていた二つの部屋はまるで一つの部屋であるかのように開通してしまいました。
そして、何事かとロキくんとヒミカちゃんが呆然とした表情で横を見ると、見覚えのある六人が文字通り重なって倒れていました。
「お兄ちゃんに、みんな――なにやってるの?」
血の混じった白い雫を内股から滴らせ、ヒミカちゃんが今までしたこともないような冷ややかな目で、床に転がってる六人を見下ろしました。
「よ、よう。ヒミカ、ロキ。どうだった?」
「公衆の面前でデカい声で盛るお前らも悪い」
「あ、あの、一応セイシンジャもアタシたちも二人のこと心配して、って、言い訳になってないよね…は、はは……」
「すっげー、お前ら、俺よりも先にオトナになっちゃったんだなー」
「わ、私見てないから!!」
「こ、ここは皆を代表して謝っておくよ。二人ともすまない、本当にごめん!」

「ん…………おはようございます。あら? みなさん、どうなさったのですか?」
騒ぎで目を覚ましたナユタちゃんが眠たそうに目をこすります。
が、誰もナユタちゃんの質問には答えません。

「よ、よくわかりませんが、つまり、皆さんは僕たちのことを覗いて楽しんでたんですね……」
「もう…………最低ッ、バカッ、大嫌いッッ!!!!!!!!!」
「だってお前ら、ナユタに対しても子どもの作り方教えてあげようとかノリノリで、なら俺らに覗かれたって、あ、ば、ば、バカ! 流星使うな、お、おい、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

――その日、リョサンの村では未曾有の流星群が観測されたそうです。

次の日、ジョフクおじいちゃんの元から戻ってきたスクネおじいちゃんが、壊滅した自宅を見て卒倒したのは言うまでもありません。

「じいさん、この家壁薄いぞ」
「並外れた力の持ち主六人でぐいぐい押したのだろう? そりゃ崩壊するわ!」
「屋根も脆いぞ」
「シャーマン魔法において最強の秘術を使ったのだろう? そりゃ崩壊するわ!!」
雀のさえずりが爽やかに木霊する晴天の朝、大工道具を持ったセイシンジャくんとスクネおじいちゃんがそんな会話を交わしています。
「掌妙剄で家って元に戻るのか?」
マダラくんがこっぱみじんになった木材を見ながらつぶやきます。
「ああ……こういう時に大工道具ギミックがあれば……」
シャモンさんはそういいながら、汗をぬぐいました。

「ヒミカたちのおうち、なくなっちゃった……」
「(あんたが壊したんでしょ)」
「でしたら今度はロキさんのおうちで二人で住めばいいのです」
「あ、ナユタ頭いい!」
「ナユタちゃん、ちょっと黙ってて」
キリンちゃんは頭痛を必死に抑えながらナユタちゃんを黙らせました。
とはいえ、ナユタちゃんが静かになったのはお菓子を食べ始めたからなのですが。
「いいもの食べてるじゃん」
ジャミラちゃんがナユタちゃんを小突きながら言いました。
「スクネさんに『ナユタですけれど私のこと覚えてますか?』って言ったら、快く下さいました」
「ふーん。さすがアガルタのお姫様だね。で、アタシたちの分は?」
「ないです」
「だよねえ……」
「それより皆さんにご忠告したいことが」
「?」
「ああいう時にのぞいちゃダメ……とは言いませんけど、でもバレるような大声だしたり興奮しすぎて壁を壊しちゃダメです。……それが『おとなのマナー』ですよ」
「…………お子ちゃまに言われたくないね」
「もう。そういう反応がお子様なのです。ジャミラさんは」
こいつと話してると調子が狂うなぁ―ああ、そう思うとロミはまだ手のかからない妹なのかもしれない―とジャミラちゃんは、無邪気にお菓子を食べるナユタちゃんを見ながら思うのでした。


834:ロキヒミ 完
08/02/07 01:57:29 0nVAAf5W
「皆のもの、手伝いにきたぞい」
飄々とした小柄な老人、ハクタクさんが背中に風呂敷を背負いながら現れました。
このハクタクさん。普段はおじいちゃんの姿をしていますが、今日は珍しくおばあちゃんの姿です。
「お、ハクタク。ハクタクも家を直すの手伝いに来てくれたのか?」
「今日はおばあちゃんモードなのね」
「産婆が必要と聞いて飛んできたんじゃが、それどころじゃなさそうじゃのう」
「気ぃ早ッ! 一体誰に聞いたんだよ」
「ナユタじゃよ……お、ナユタ。美味しそうじゃのう。ワシにも一口……」
「ないです」
口を開けたままのハクタクさんには視線を合わせず、ナユタちゃんはお菓子の最後の一口をそれはそれは美味しそうに食べ終えました。
「全く近頃の若者はいたわりの気持ちを忘れてしまったのかのう。わしは悲しいぞい」
「だってハクタクさん、いつも耄碌したフリして人よりもいっぱいご飯を食べるじゃないですか。いたわれないですよ」
ハクタクさんは地面に『の』の字をかきながら拗ねてしまいましたとさ。
「……実はガキの作り方も全部知ってたんじゃないか? ナユタの奴」
と、遠くからカオスくんが呟きます。
「いや、そんなことはないと信じたい。そんなわけが……」
「なんでそこでシャモンが深刻な表情してるんだ……まあ、確かに作り方を正確に理解していればこの段階でハクタクを呼ぶこともないだろう」
「だと思いたいんだけど……」
困惑するシャモンさんを尻目にカオスくんは一人、家の修復作業を手伝わずにふんぞり返っていました。

小さな旦那様ことロキくんはというと、
「うわーん! もう僕お嫁にいけないです……!!」
この通り、昨日からずっと落ち込んで泣いています。
「男は最初から嫁にはいけねーよ、バカ」
とすかさず突っ込むセイシンジャくん。
すぐにヒミカちゃんに蹴っ飛ばされ、しりもちをついてしまいました。
「いってー……」
「誰のせいでロキがへこんでると思ってるのよ! バカッ!!」
「これぐらいでへこんでメソメソ泣くようじゃお前のダンナはつとまんねーよ」
「なんですってー!?」
「ひ、ヒミカちゃん。お義兄さん、落ち着いてください!!」
慌ててロキくんが二人の間に仲裁に入ります。そして、
「お義兄さん。僕、今はまだヒミカちゃんのだんな様として未熟かもしれませんけれど、でも、あきらめないです! いつか強くなって、ヒミカちゃんと幸せな未来を築き上げて、ずっと仲良く暮らしますから!!」
「ヒミカも! 世界一ステキなダーリンとハニーになって見せるんだから!!」
と、真っ直ぐな瞳で誓うのでした。
「あー、もう、好きにしろ……どうせ止めてもお前ら聞かねーし」
「好きにしていいって! やったね、ロキ!!」
「うん! あ、有難うございます!! お義兄さん!!」
手をとって喜び合うロキくんとヒミカちゃん、そんな二人にタジタジしつつ照れているセイシンジャくん。
そんな三人を見守りつつ、
「そういえば赤ちゃんはどうなったんでしょうか……」
とナユタちゃんはぼんやり思いました。

今でこそ、まだまだ幼くて無邪気なロキくんとヒミカちゃん。
そんな二人も将来、本当に結ばれ、王様と王妃様として末永く幸せに暮らすのですが、それはまだ誰も知らない、ほんの少し遠い、ステキなステキな未来のお話です―。


835:名無しさん@ピンキー
08/02/07 02:01:56 0nVAAf5W
冷静に見たら読みづらくて申し訳ない……。
お粗末さまでしたー。

836:名無しさん@ピンキー
08/02/07 02:13:28 humfMUj9
……なんというGJ、なんという小悪魔!
萌え、エロス、そして愛の全てを感じた!

あとはこれが原因で、子作りがロキのトラウマになってしまわなければいいがw

837:名無しさん@ピンキー
08/02/07 03:11:11 rxDe7KrG
ちとくどくて消化不良だが、乙
今度は>>658>>675的なライトなの期待

838:名無しさん@ピンキー
08/02/07 05:01:01 jUqHm7Q2
超GJ!馬鹿ップルのかわいさと外野の濃さとナユタの末恐ろしさにハァハァ・・・・・(*´Д`)


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