09/03/25 21:07:33 vbWuAJUt
僕の名前は草壁桜。
容姿端麗にして、そのココロは清廉潔白。純情無垢なる中学二年生です。
……あれ?この書き出し、どこかで見たような……?
ちょ、ちょっと作者!書き出しが思いつかなかったからってこんなことしない!
一部改変したからってダメなものはダメだから!
……そんなことはさておき。
天高く馬肥ゆる秋、月が東から出てきて間もないころ。
そろそろ夕飯時、たくさんの子供たちがお腹をすかせてそのときを待っています。
例によって僕の両親は家にいないので、夕飯の用意はザクロちゃんの担当。
そして僕はというと……。
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
いつものごとくドクロちゃんに撲殺されていました。
「ドクロちゃんっ!さすがに今日の宿題だけはさせてよ!」
ドクロちゃんがお風呂に入っている間に宿題を終わらせよう、と思ったのが間違いでした。
今日たくさん出された宿題に夢中になりすぎて、気配を消した(ここ重要)ドクロちゃんに即撲殺。
僕としたことがうかつだったか……。
「やだもんっ」
くりくりボイスによって一瞬で拒否するドクロちゃん。
「ねえ……、今日のは朝にごまかせる量じゃないんだからさ!」
いつもの量であれば、こんな風に邪魔されても朝にフォローできたのですが、
今日の宿題はそんなこと言っている暇はありません。
「だってー」
「だってじゃないでしょドクロちゃん!」
「ほら、ご飯いこっ?」
「誤魔化すなぁっ!」
このときに、僕は異変に気づくべきだったのです。
いつもなら、ザクロちゃんが呼びにきてくれるはずなのに。
―これは、ハプニングにまぎれて起こった、羊ツノの天使と中学二年生のちょっとした恋物語。
……こんな文体でいい?