竹宮ゆゆこ作品でエロパロ 2皿目at EROPARO
竹宮ゆゆこ作品でエロパロ 2皿目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/06/01 03:25:35 mh3ZfxWv

☆☆☆狩野すみれ兄貴の質問コーナー☆☆☆


Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A「基本的にはそうだな。無論、自己申告があれば転載はしない手筈になってるな」

Q次スレのタイミングは?
A「470KBを越えたあたりで一度聞け。投下中なら切りのいいところまでとりあえず投下して、続きは次スレだ」

Q新刊ネタはいつから書いていい?
A「最低でも公式発売日の24時まで待て。私はネタばれが蛇とタマのちいせぇ男の次に嫌いなんだ」

Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A「容量は4096Bytes、一行字数は全角で最大120字くらい、最大60行だそうだ。心して書き込みやがれ」

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A「あぁん? てめぇは自分から書くって事は考えねぇのか?」

QこのQ&A普通すぎません?
A「うるせぇ! だいたい北村、テメェ人にこんな役押し付けといて、その言い草は何だ?」

Qいやぁ、こんな役会長にしか任せられません
A「オチもねぇじゃねぇか、てめぇ後で覚えてやがれ・・・」




3:名無しさん@ピンキー
07/06/01 05:38:40 l9NOiMG1
>>1乙伊欧
保守

4:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:55:51 GN9VCpn1
>>1

みのりん!みのりん!

5:名無しさん@ピンキー
07/06/01 09:30:39 uk9O5YaF
>>1
しかしスレタイに作品名は入れて欲しかった

6:名無しさん@ピンキー
07/06/01 12:24:53 LgCOfKQP
>>1-2乙~
つ たらスパ

7:名無しさん@ピンキー
07/06/01 19:22:39 ygfpEq1u
>>1,2 乙
見事なスレ立てだ。テンプレもいいね。

俺は作品名は別になくてもいいと思うな。あってもいいけど。
今後のことを考えると作品(アryよりも、作家のファンに来てほしいと思ってしまう。

8:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:04:02 uk9O5YaF
作品のファン=作家のファンじゃないのか?

9:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:07:49 4xxAkCQm
全然違う。
ハルヒのファンが「学校を出よう!」を読んでいるか? って話。

10:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:16:31 daL1tuJl
ラノベ作家ファンを自称する奴は9割方中二病かリア厨だからその辺の議論はどうでもいいよ

11:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:36:34 RvIr+Mhr
中二病ってのも便利な言葉になったもんだ

12:名無しさん@ピンキー
07/06/02 20:18:32 RpS51+23
おまいらはとらドラは読んでも田村くんは読まないと?

13:名無しさん@ピンキー
07/06/02 21:37:14 +nJjEXbP
読むにきまってんだろ








14:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:56:13 ZVkk4ur/
前スレで妄想されていた擬人化インコちゃんは
眠っている竜児の指を相当エロくねちっこく舐め回すと思うがどうだろう

15:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:44:04 /xwmI3Ax
知らないって幸せなことだと思う
イン娘ちゃん・・・

16:名無しさん@ピンキー
07/06/04 16:20:43 pjaULx1q
醜いインコちゃんが成長して美しい少女になるのか……。

17:名無しさん@ピンキー
07/06/04 21:05:08 rzsFyl3J
インコ界では知らないインコが居ないほどインコちゃんは可愛いんだぜ?
メタモルして超絶美幼女になるのは自然の摂理だぜ!


18:名無しさん@ピンキー
07/06/05 01:56:58 xlWzfd0U
美しい少女になったインコちゃん
でも寝顔になると死んだ顔になるのは代わらないって方が萌えると思う俺は異端なのか……?

19:名無しさん@ピンキー
07/06/05 22:59:42 s8I96T+f
このスレってどれくらいの人数が見てるんだろうか?
書いてる側からすればちょっと気になる……

20:名無しさん@ピンキー
07/06/06 00:00:45 5rFnNb5o
俺とおまえとひろゆきの3人

という使い古されたネタは置いていて、本スレと同じくらいは居るんじゃね?

21:名無しさん@ピンキー
07/06/06 00:57:23 cucHzmWl
ROMだけなら同じくらい居るんじゃね

22:名無しさん@ピンキー
07/06/06 09:29:58 KJ5NEbw6


23:名無しさん@ピンキー
07/06/06 10:34:28 JIQJ+Uis


24:名無しさん@ピンキー
07/06/06 18:20:20 pQU3uid6

いるぞ

25:名無しさん@ピンキー
07/06/06 18:40:16 e6dmaHx4


26:名無しさん@ピンキー
07/06/06 19:30:48 gd4dh7bG


27:名無しさん@ピンキー
07/06/06 19:32:46 1P40Bg4z

いますよ

28:名無しさん@ピンキー
07/06/06 20:13:16 q9K56rCN


29:名無しさん@ピンキー
07/06/06 20:40:05 kg1OV8I8


30:名無しさん@ピンキー
07/06/06 20:40:47 V8ZRDbn0

いるよ

31:名無しさん@ピンキー
07/06/06 20:54:49 6gU/cG/a


ROM大杉ワロタww

32:名無しさん@ピンキー
07/06/06 21:02:22 DdT7Fhj/
ノシ

意外と居るのなw

33:名無しさん@ピンキー
07/06/06 22:09:46 o9cheoNG
ノ 結構居るね
所で、>15の知らない事が幸せなのは何を知らないと幸せなの?

34:名無しさん@ピンキー
07/06/06 22:47:36 klJMhYtv
ノシ
俺もいるぜ

35:名無しさん@ピンキー
07/06/07 07:35:11 viBimHoB
ノミ 俺も居るぜ

36:名無しさん@ピンキー
07/06/07 07:37:03 GYPAQeRH
僕もいますよ会長

37:名無しさん@ピンキー
07/06/07 11:52:35 mRz5LQ6m
ノシ


38:名無しさん@ピンキー
07/06/07 12:06:02 mAPzhB5W
お前ら普段引っ込み思案すぎワロタw

しかし、それそろ小ネタでもいいから投下が欲しいのぅ。

39:名無しさん@ピンキー
07/06/07 13:01:24 C00ixX8c
「ねえ、松澤さん……私ね、田村と寝たの」

……この悪の権化は何を言っているんだ?
ああ、確かに俺は昨晩相馬と一夜を共にしたさ。
俺だって健全な男だ。あんな態度で誘惑されたのならば、
ついつい欲望に屈してしまうのも仕方ないことなのである。

恐る恐る松澤を見ると……案の定青ざめた顔で言葉も無く立ち尽くしている。
「本当なの……田村くん?」
罪悪感から目を逸らす俺を見て、松澤も相馬の言うことが真実であると気付いたようだ。
どうしたものかと俺がうろたえていると、突然バチン!という乾いた音が響き渡った。

「相馬さんの泥棒猫!」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。
松澤は普段の様子からは考えられないような大声を上げて、険しい顔で相馬を睨みつけている。
相馬が痛そうに頬を押さえていることを見て―松澤がビンタをしたのだと気付かされる。

突然の反撃に相馬も呆然としていたが、気を取り直したかと思うと松澤に向き直り、
右手を振り上げ松澤の左頬に強烈なビンタを浴びせ返した。
「泥棒猫って何よ!田村はあたしを選んでくれたんだから!」

松澤も黙ってはいない。相馬に負けじと再びビンタを食らわせる。
「私が田村くんと付き合っているのを知ってたくせに!」
「ふられたからってやつあたりしないでよ!」
「田村くんを返して!」

目の前で繰り広げられる女同士のビンタの応酬を前にして、
俺は恐れをなしてただ見ていることしか出来なかった。
しばらくするとお互い疲れたのか、息を切らせて座り込んでいたものの、
頬を真っ赤に腫らしながら相変わらず互いを睨みあっていた。

「松澤さん、いい加減に負けを認めたら?田村はエッチさせてくれない松澤さんに愛想尽かしたんだから」
「そんなことないもん!」
そう言うと……突然松澤が服を脱ぎ始め、
「私が田村くんの彼女なんだから……田村くんに抱いてもらうんだもん……」
そう言って、俺にしなだれかかってきたのである。
(省略されました・・全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)

40:名無しさん@ピンキー
07/06/07 14:34:00 vAr6YCRA
ワッホォォォワッホォォォ!

41:名無しさん@ピンキー
07/06/07 14:48:00 mAPzhB5W
ワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフル
ワッフルワッフルワッフルワッフル!
ワアアァァァァッッフウゥゥゥゥルウウウゥゥゥゥ!!


本当にやってくれるお前が、先生(オレ的7位)の次に好きなんだぜ?

42:名無しさん@ピンキー
07/06/07 16:56:22 XId2D49t
ワッフルワッフル

43:名無しさん@ピンキー
07/06/07 22:33:54 gZcMDyUE
君が本当に書くまで、ワッフるのを、止めない!!

44:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:04:53 m/TqdL7c
むしろ昨日の相馬との1夜を
くわしkワッフォオオオオオオオオ

45:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:07:20 Dg17bkz0
ここはワッフルしかねええええええええ!!!!!

46:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:10:35 H805gnal
日付と共にID変わりワッフル

47:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:23:41 aBMKNQJE
ワッフルワッフルウウウウウウウウウウウウウウ
思いっきり俺好みの展開で吹いた

48:名無しさん@ピンキー
07/06/08 12:19:31 tA/wdI9g
皆、コピペだか改変だか?とわかってレスしてるんだよね?

49:名無しさん@ピンキー
07/06/08 17:48:06 1G2kuuI9
>>48
飢えた虎の群れに餌を放り込めば
その餌が天然でも養殖でも皆食い付く

50:名無しさん@ピンキー
07/06/08 18:16:52 H805gnal
それワッフル秀逸な喩えだぜ

51:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:13:44 Gs8qbQ2f
高校の頃6歳下の弟に悪戯してたチンコをくにくに弄って
弟が必死に声を押し殺して我慢する姿を見て楽しんだ
男でも乳首で感じるのか実験した一ヶ月もしない内に
乳首を弄るだけで勃起するようになった先走りの汁で
ぬるぬるになった皮の中に指先を入れて中の亀頭を
撫でてやったら弟は女の子みたいな声を漏らした
弟には大きな声を出すなと約束させてた弟は慌てて
顔に枕を押し当て声が出ない様にした俺はこんな弟の
痴態を見るだけで十分だった弟と最後までする事は
考えてなかったが最近弟はどこで知識を仕入れたのか
女の子みたいに抱いてくれと懇願するようになった・・・

華奢で女顔の弟は普段から大人しく物静かな為
両親達はその変化に気付く事は無かった・・・俺だけが
知っていたその申し出から俺は弟に女の子の服を与え
女装した弟が俺の股間に顔を埋め俺のチンポを愛しそうに
咥えしゃぶるその姿に興奮した「俺のモノになりたいか?」
そう囁くと弟はチンポから口を離し黙って頷いた
その顔を引き寄せキスをし駅弁の体位で弟の尻まんこに
ちんぽを押し当てた事前にたっぷりほぐし拡げていた
尻まんこは案外楽に俺のちんぽを根元まで飲み込んだ
一線を越えた後はもう止らなかった俺がが家を出て
一人暮らしをする様になると弟は学校帰りに俺の部屋を訪れた
そして弟は妹になる・・・俺の為に俺だけの為の妹に・・・

52:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:50:54 SgZao3sg
>>51を「高校の頃2歳上の“兄”に悪戯してた」と修正してみたら
某商店の美人エロ兄妹に当てはまりそうな件について

53:名無しさん@ピンキー
07/06/09 02:28:58 C682WDuS
「おはよう、朝だぞインコちゃ・・・・おうぁ!」
その日も竜児の朝は、人間化したインコちゃんの、まるで死んでいるかのような寝姿を見て驚愕する事から始まった。
下手に見目が良いから、そのグロテスクさが一層際立つ。
白目を剥き、口からだらしなく変な色の舌と涎を出した、生気の欠片も感じられないその寝顔。
しかも体の方は時折、ビクビクと痙攣を起こしたような動きまでしてみせる。
正視に堪えないそれは不気味、おぞましいといった言葉でしか表現する事が出来ない。
折角姿が修整されたのだから、こういった所も直れば良いのに。
などと考えていると、いきなり全身をぶるっと震わせて、目玉をぐるぐると回しながら、インコちゃんが起床する。
気持ち悪い事この上無い。
「お、おは、よ、おはよ、よ、よう、竜ちゃんっ!」
「お、おはよう・・・・・はぁ・・・・」
―――如何にも慣れないな、これは・・・・・・
一人ごちて、溜息をついた。

54:緋炎
07/06/10 21:11:46 nv4DGAHw
こんばんは、更新しに来ました。
また、感想や意見をお願いします。

55:あおいタオル
07/06/10 21:15:33 nv4DGAHw
電気の消えた、高須家の寝室…月明かりでさえほとんど入らない部屋に、竜児と実乃梨はいた。布団に仰向けになった実乃梨に、覆い被さるようにして、竜児は四つん這いになっている。
「…実乃梨、良い…のか?」
竜児は自分の下にいる実乃梨に、これからするであろう行為への同意を求めた。真っ暗に限りなく近い部屋の中だが、実乃梨がうなずくのがわかった。
「良いよ…ううん、してほしいの…」
実乃梨はおもむろにTシャツとスカートを脱ぎ出した。部活での日焼けなど無い、真っ白で美しい肌があらわになった…それはまさに、漆黒の闇に包まれた部屋に射し込んだ、一筋の光だ。
「…部屋が暗くて良かったよ、あんまりお腹見せたくなかったし…」
「…いや、よく見えるぞ…」
竜児が言った瞬間実乃梨は、その引き締まっているようにしか見えない真っ白な腹部を、両手で隠した。
「み…ないで…見せたくない!」
「実乃梨…」
竜児は実乃梨にキスをした。不意打ちをくらった実乃梨は、突然の事に軽くパニックを起こした。
「りゅ!りゅりゅう!…」
「…何言ってんだ?」
竜児が笑うと、実乃梨もようやく落ち着いたようだ。顔を膨らませ、竜児の背中に手を回す。


56:あおいタオル
07/06/10 21:17:37 nv4DGAHw
「…いきなりは、卑怯だよ…」
「悪い…実乃梨が、その…」
竜児は顔を赤くして、言葉を続けた。
「…可愛かったから」
「…ん」
今度は実乃梨が、竜児にキスをした。すぐに唇を離した実乃梨は、得意気な表情でニヤリと笑う。
「お返しだよ、ビックリした?」
「…いや、予想済み」
「えぇ!?そんな…ひゃあ!」
実乃梨が声を上げて驚いた。竜児が実乃梨の腹部を撫でたからだ。
「りゅ、竜児…」
「不意打ちってのは、こう言う事を言うんだぞ?実乃梨」
腹部を撫でていた右手を、竜児は皮膚に触れながら移動させ、実乃梨の双丘を隠す下着に触れる。
「あ…はぁぁ…」
手を動かす間も、実乃梨は軽い喘ぎ声のような声をあげる。
「実乃梨…下着、外すぞ?」
「…」
実乃梨の返事を待たずに、竜児は両手を実乃梨の背中に回し、下着のホックを外した。すぐにその手を前に戻し、竜児は緩くなった下着をゆっくりと持ち上げる。
白く…決して小さいとは言えない、柔らかそうな双丘がそこに有った。竜児はそれを、優しく揉みしだく。
「…はぁ…は…あ!…はぁ…」


57:あおいタオル
07/06/10 21:19:46 nv4DGAHw
「実乃梨…気持ち良いか?」
「…」
竜児の問いに、実乃梨は答えない。竜児は右手を実乃梨の胸から離し、その手で実乃梨の腹部を撫でた。
「はぁ!!あ…」
実乃梨が、一際大きな喘ぎ声をあげた…
「実乃梨…ここが良いのか?」
竜児は、右手の5本の指を使い、実乃梨の腹部をいやらしくいじり始めた。
「あぁ!ひぃ…だ、め…駄目!お腹は…あはぁ!!!」
実乃梨は腰を上げ、叫びに近い喘ぎ声を出した。竜児はそれに答えるように、指の動きに緩急をつける。
「はぁ―ん!!あふ…あ!ふぁあ!あ…」
実乃梨の体が汗で湿ってきたのを合図に、竜児は自らの舌で実乃梨のヘソを刺激した。
「あはぁぁぁ!!お、おヘソは!おヘソは、ら…め……あぁぁぁぁ…ん!!!!!」
実乃梨は1度大きく痙攣をし、布団の上に腰を叩きつけた。
「…はぁ…はぁ、はぁ…」
「実乃梨、お前…腹だけで?」
自分の顔を覗き込む竜児に、実乃梨は呼吸を整え、涙目で睨みながら言った。
「…ドSめ…」
「…悪い」
「…へへ」
実乃梨は不敵に笑い、竜児に抱きつき、自分と竜児の体を入れ替え、仰向けにした竜児の上にまたがった。
「おぅ…実乃梨?」
「今度は私の番だよ…覚悟しやがれ!」


58:あおいタオル
07/06/10 21:21:51 nv4DGAHw
実乃梨は体を竜児の爪先に向け、竜児のズボンを脱がし始めた。
「ちょっ…待てよ実乃梨!自分で脱…」
「良いから良いから♪たっっぷり仕返し…いやいや、気持ちよ~~くしてあげるから、竜児は黙って横になっててね♪」
有無を言わせぬ笑顔を竜児に向け、実乃梨はやんわり主導権を握った。
実乃梨がズボンを脱がすと、竜児のトランクスが盛り上がっていた。
「おやおやぁ?竜児君、息子さんがビンビンですよ?ビ~ンビン!ですよ?」
言いながら、竜児のトランクスを脱がし、実乃梨は竜児の息子を鷲掴みにした。
「ぅわぁ!お前、いきなり…ぅあ!!」
「むぇ?まぁみ?むぅみ」
実乃梨は何の躊躇いもなく、竜児のそれをくわえ込んだのだ。
「む…ひもひい?むぅみ…」
「き…気持…ちぃ…あぅ!」
竜児は喘ぎ声を堪えるのに精一杯だった。少しでも気を抜けば、大きな喘ぎ声をあげてしまいそうな程、実乃梨のフェラは気持ち良いのだ。
「はぁ…はぁ…!」
息もたえだえな竜児の目に、あるものが飛び込んだ。
実乃梨の下半身の下着だ。ちょうど2人は、69の体位なのだ。竜児はニヤリと笑い、目の前の下着を縦になぞった。
「ひゃあぁぁぁ!!!!」
実乃梨は竜児のモノから口を離し、大声で喘いだ。


59:緋炎
07/06/10 21:25:29 nv4DGAHw
ここまでです…いやはや、難しい…またしばらく時間が空きます、すいません。遅くなりましたが、1さん乙です。

60:名無しさん@ピンキー
07/06/10 21:39:57 bKVYe7sn
寸止めされた気分だがGJ!

61:名無しさん@ピンキー
07/06/11 02:15:40 5URbRNWd
エ・ロ・ス! エ・ロ・ス!

62:名無しさん@ピンキー
07/06/11 09:55:02 kizVYYYx
みのりん!みのりん!
ワッフル!ワッフル!

63:名無しさん@ピンキー
07/06/11 13:09:06 8nOY01hY
きゃあああああああああ!

更新乙!
これはGJしかないっ!

64:名無しさん@ピンキー
07/06/12 17:19:21 ZnAsYXtt
本スレから転載


555 :ライトノベル板自治会公民館にてローカルルール変更議論中 :2007/06/11(月) 23:43:46 ID:ySTX+8W7
URLリンク(sylphys.ddo.jp)

これは何に載ってたの?
たぶん既出なんだろうけど教えてくらはい。


ゆゆぽッ見ているなッ!

65:名無しさん@ピンキー
07/06/12 17:45:01 wQ7ZPfZQ
何気にみのりんが持っているアレが凶器になりうる。

つかチェーンソーw

夏期スクイズアニメ化にあてたのかね。

66:名無しさん@ピンキー
07/06/12 20:22:56 +N5dVgmE
>>64
>ゆゆぽッ見ているなッ!
そこで何故その言葉が出るか理解できないオレ春田

67:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:14:29 wQ7ZPfZQ
竹宮ゆゆぽ・ザ・ワールド!
(体重計に乗る)時は止まる。

68:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:47:59 WDSJ7Qiq
保管庫更新乙
しかしあれは狙ってるのか・・・?

69:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:26:17 ZnAsYXtt
>>66
いや、一時期前スレでネタになってたことそのまんまだったから

70:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:02:04 bmtZ16Xv
>>69
やあ (´・ω・`)
ようこそ、春田くん。
この北村・大河出汁のドブ水はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「君は春田」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、春田と呼ばれた時、君は、きっと言葉では言い表せない
「ざわ…ざわ…」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この言葉を送るんだ。
じゃあ、真実を告げようか。


例の画像は4月1日発売電撃エイプリルフールに掲載、
4月10日頃から始まったヤンデレ展開をパクるのは無理なんだよm9(^Д^)プギャー

71:名無しさん@ピンキー
07/06/13 08:45:54 sM9kjO/c
327 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/02/15(木) 22:50:23 ID:WlvJvzYC
>>326
        ⊂( ゚Д゚ )y━・~~~  
      ///   /_/:::::/     好きなタイトルを選べや
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」      
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|      
  /______/ | |      
  | |-----------| |

つ「恋する松澤はせつなくて田村くんを想うとすぐHしちゃうの」
つ「広香ちゃんの新妻だいありー」
つ「手乗りタイガーとの暮らし方」
つ「天然系な彼女」
つ「に~づまはモデルさん ~ダーリンは三白眼~」
つ「恋ヶ窪ゆり先生の【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!!」


>>69が言ってるのはこっちだと思う

72:名無しさん@ピンキー
07/06/13 09:53:13 Jg3SqooP
まあ俺は「に~づまはモデルさん ~ダーリンは三白眼~」に一票を投じ続けるわけだが

73:名無しさん@ピンキー
07/06/13 11:34:40 6gDpt0Q/
「に~づまはモデルさん ~ダーリンは三白眼~」に一票を投じてもスルーされてるわけだが

74:名無しさん@ピンキー
07/06/13 20:24:52 5+qtJsIv
ドン!
大河「あ・・・あんたはッ!?」
幸太「ああああ逢坂先輩!?」
大河「この黒猫男・・・! やられる前にやらなきゃ!」
シャィン!
幸太「し、しししし真剣!? 木刀の中に仕込んで――!?」
大河「うるああああああああああ!!」
ズバッ!
幸太「ぎゃ、ばっ!?」
ぶしゅー

DEAD END

幸太「あ、アナタは北村先輩の幼馴染の・・・」
亜美「あらーんもう祐介ったらどんな噂話してるのよー」
幸太「猫かぶり腹黒美人の川嶋先輩?」
亜美「・・・あらーん」
幸太「な、なんですか!? 突然僕の首筋に手なんかのばして!?」
亜美「・・・ふッ!!!」
ザリン!
幸太「カヒッ!?」
ぶしゅー

DEAD END

幸太「櫛枝先輩? お好み焼きですか?」
実乃梨「Oh!後輩君! いやー種作って焼き始めたはいいんだけど豚肉買い忘れちゃってさー」
幸太「そうなんですか、買って来ましょうか?」
実乃梨「いやいや、だいじょーぶ、DAIJO-BU」
チャィン!
幸太「ひ?っぶしゅあああああ・・・?」
実乃梨「あちしは必殺仕事人なのさ・・・はい、豚肉ゲットー」
ぶしゅー

DEAD END

すみれ「さて、幸太よ」
ドルゥン!ドルウウゥゥン!!!
幸太「・・・・・・・・・」
すみれ「最近のお姉ちゃんノートによれば、さくらとなかなか上手くやってるじゃねぇか」
ドルゥン!!!!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!ド!
幸太「・・・・・・・・・」
すみれ「昨日もしっぽりしていたな? 生徒会室の私の机で」
ドドドドドギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!
幸太「・・・・・・えーと」
すみれ「死に腐れ」
ぶしゅー

DEAD END

高浦「おーい伊欧、なんかこの人痙攣してるんだけど・・・」
伊欧「うふふふ・・・こんな不潔な人間は永遠に不幸に恵まれる運命を送ればいいのだわ・・・!」
高浦(少年も可哀想に・・・うっかり伊欧の目の前でキスなんかしてしまったばっかりに・・・)
伊欧「ふ・け・つ・よー!!!!!」

75:名無しさん@ピンキー
07/06/14 00:12:23 WZaeAAWj
俺四月馬鹿持ってないんだが>>64ってまさかSch○ol Days(とらドラ仕様)なのか?

76:名無しさん@ピンキー
07/06/14 00:27:06 GYKat3Im
>>74
タイガー道場とかいう言葉が浮かんで消えた。
死んでなお地獄送りにされそうな気がするけど

77:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:50:51 u3cTEvIR
>>74
俺は四月馬鹿買ったのに、Sch○ol Days知らなかったので
パロディが良く理解できなかったんだが、おまえのおかげでなんとなく理解できた。㌧

>>75 そうだよ。四月馬鹿の執筆陣コメントで(伏字入りだけど)そう書いてあった。

78:名無しさん@ピンキー
07/06/15 01:11:34 UmbZKh0a
つ~~か、前スレで大好評だったじゃねぇか、タイガーデイズ


79:名無しさん@ピンキー
07/06/15 01:46:42 l5BI4AkS
個人的な意見を言わせて貰えば、あまり好きくなかった
とらドラキャラでやる意味が無かった気がするし、原作の個性も生かせてなかった
ヤンデレの肝である動機も弱かったから、違和感もあった
何よりぶっちゃけた話、首のすげかえでも通用するし

感性の問題だって言われたら、それまでだけどさ

80:名無しさん@ピンキー
07/06/15 19:47:49 FntjYn7M
結局はヒロインがトチ狂って残虐行為をやるだけだったからな。
後味も悪いしパターンだったし

個人的にはやんドラ作者があれを自分のカラーにしてしまうことが気掛かりだ
甘い奴も見てみたい

81:名無しさん@ピンキー
07/06/15 20:40:02 90w1z3YC
>春田
タイガーデイズ=電撃エイプリルフール絵。
前スレでうんたらかんたらやっていたヤンドラの人とは関係無いんですが

82:名無しさん@ピンキー
07/06/15 22:36:10 i5QEt40A
あおいタオルGJ!!!


個人的にはやんドラより好きだな、原作が生きてるし

83:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:06:23 /mm8Pfji
つまりやんドラもあんなものしか書けない駄作者もこのスレには不用な存在なんだよ

84:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:09:29 PEyDaklW
文句しか言わない誰かさんよりマシじゃないかと思うんだZE

85:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:09:57 7wQi8+J/
晩飯も終え、泰子が仕事に出て二人きりになる時間。
高校生という多感な時期、否応無しに意識を異性へと向けてしまう……のが、一般なのだろう。
だが、そんな【ふつう】はこの二人には無かった。
「おなか……いっぱぁぃ………みぃ……」
ごろりとだらしなく寝巻き姿で畳に転がる美少女……中身さえ知らなければ……を、
いつものことのように三白眼で見下ろす少年。
血走った目がギラギラと無防備な肢体を見定め、幾らで売れるのか熟孝しているのではない。
ただ異常なまでの武勇を誇るわりにお腹が下りやすい少女が心配なのだ。
「おい、いくら夏でも腹を出して寝るなって」
「いーでしょ……んぅ……犬ぅ、もうふ」
「へいへい……」
まどろみも頂点に達したのか、言葉も僅かに美少女―逢坂大河は眠りについた。
その数秒後、寝室から洗い立ての毛布を持ってきた目つきの凶悪な少年―高須竜児は、毎度の光景に一度ため息をついた。
「ったく、今日もか……おら、ちゃんと布団敷くからちょっと待て」
手に持った毛布をうつ伏せに寝ている大河にかけ、押し入れの中の布団を取り出した。
満足に陽は当たらないが、それでも毎日干している布団だ。ふかふかのもふもふ具合いは大河のベッドと変わりはない。
居間にひいた布団にシーツをかけ、その上に大河を抱きかかえて寝かせる。
「んぅ……にぃ…」
まんま猫のような寝息に口許が歪み、目撃されれば即通報レベルまでの笑顔が浮かぶ。
黙っていれば確かに美少女―それもとびっきりの―なのに。
そんな邪念が心によぎったのが失策だったのか、今まで意識しないようにしてきた欲望がヘソの下に集まる。
抱きかかえた躰の柔らかさ。パジャマから覗くきめ細やかな肌。そして無防備に横たわる、女の子。
どくん、と鼓動が高まっていく。
「………まずいよな」
そう言葉にして体を停めようとする、が、その手は意思とは別に目の前の少女へと伸びていく――

86:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:18:29 7wQi8+J/
(´・ω・`)やあ、妄想を携帯で書き綴っただけなんだ。
この続きは一応考えてはいるんだが、竜児が寝ている大河にあれこれいたづらしているうちに大河が覚醒。
反撃に移ろうとするが力が抜けて手が出せなくなり、そのままなし崩し的にやっちゃうような物語なんだ。
ちなみに妄想垂れ流しなもんなんで書くかどうかはわからない。
 
 
そして僕はやんドラやっちゃん編を楽しみにしている変態なんだ。
会長もさくらもヤンデレにしてほしいと願っているんだよ。

87:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:22:04 2ZDlTfJs
>>86
先払いだ。
ぜひ続きを頼む

つ たらスパ

88:名無しさん@ピンキー
07/06/16 03:19:12 JP62J9nc
お変わりの押し売りにやって来たZE!

つから揚げ

ヤンデレをギャグのネタに使えないかと日々思考をめぐらせる俺・・・
会長との日々のやり取りでさくらのヤンデレスイッチを押してしまわないように右往左往する幸太とか
・・・キャラが使い切れんしコメディ色でねー・・・

89:名無しさん@ピンキー
07/06/16 09:08:53 pKbPys8/
文句言うなら書け
これ鉄則だお

90:名無しさん@ピンキー
07/06/16 16:04:19 fGoG6MGD
いつの間にかから揚げと聞いただけで拒否反応が

91:名無しさん@ピンキー
07/06/18 22:45:20 c8Ea72Ul
保守&あげ
ついでに宣言すると大河は俺の嫁

92:名無しさん@ピンキー
07/06/18 23:43:33 G6CpV3JA
みのりんは俺がいただく

93:名無しさん@ピンキー
07/06/19 02:38:48 dIRWChQs
じゃあやっちんは頂いていきますね

94:名無しさん@ピンキー
07/06/19 07:38:09 vfPe3AaX
>>91-93
落ち着け、それは春田だ。

95:名無しさん@ピンキー
07/06/19 15:44:10 NbAkNfCs
じゃあさくらはもらっていきますね

96:名無しさん@ピンキー
07/06/19 20:01:05 49tKvqpy
僕にあーみんをください><

97:名無しさん@ピンキー
07/06/19 20:51:06 5LvNnRZI
むしろ春田はオレの嫁

98:名無しさん@ピンキー
07/06/19 21:30:53 DSRfSXK4
まあ、ゆゆぽは俺の横で寝て……あれ? なんでこんなにラードが俺の横に積まれてるんだろう……?

99:名無しさん@ピンキー
07/06/21 14:17:52 VNrw7TDn
セガールならゆゆぽを爆弾に出来る!

100:名無しさん@ピンキー
07/06/22 17:20:08 IwgVBpkO
ゆゆぽ

101:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:32:25 +SoZqaaR
ガッ

102:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:47:22 8iZhesbo
ぎゃだぁぁぁあああーー!

103:名無しさん@ピンキー
07/06/23 14:21:25 euUGq8Rb
そういえば、そろそろ漫画の二巻発売か

104:名無しさん@ピンキー
07/06/23 15:08:33 8AslsUdJ
田村くんの漫画は絵がなぁ…

105:名無しさん@ピンキー
07/06/23 17:27:34 ZOfGYTap
会長は人気あるのになんでSSが1本もないんだ。激しく希望
書きにくいのはわかるんだけど。俺も書こうとして挫折したし orz

106:名無しさん@ピンキー
07/06/23 18:04:24 5f9DnWCA
本スレから転載の転載

745 :イラストに騙された名無しさん :2007/05/24(木) 23:09:16 ID:TUK9d/DJ
>>713 お前は悪魔か。怖すぎる妄想が止まらない


ここはスーパーかのう屋。入り婿の竜児は裏の厨房で黙々とコロッケの下拵えをしている。
人手不足だというのに、すみれは頻繁に厨房に顔を出しては、いろいろと竜児にちょっかいをかけていた。
「おめえはどうしてそう細けえんだ? ちっとくらいジャガイモの皮が入ったって味に深みが増すってもんだ」
すみれは竜児にくっついてあれやこれやと文句をつけているが、そのわりに何だかうれしそうだ。
高校生の頃と同じ長さの髪はポニーテールにまとめられ、ふんわりと踊っている。
竜児としては頬をくすぐるすみれの髪のいい匂いが気になったり、
すみれの笑顔が木漏れ日のように眩しかったりで困ってしまい、つい無愛想な態度をとってしまう。
「……ここは手が足りてる。すみれは売り場に出てろ」
包丁を片手にドスの効いた低い声でそう言われたら誰だって恐怖に青ざめてしまうだろう。
しかしすみれは自分をギラリと睨みつける凶悪な眼差しにちっとも動ぜず、
フフと笑って竜児の腕を一瞬だけ抱きしめると、ひらりと身を翻して出ていってしまった。
竜児は茫然としてすみれの凛とした後ろ姿を見送っていたが、やがて我に返って頭を振った。
むにょん、と腕に押し付けられた、柔らかくて豊かな甘い感触を頭の中から追い払っているのだ。
「やっぱり俺、マザコンだったのかな……」
その呟きは誰にも聞かれることなく、店のざわめきに消えた。

107:名無しさん@ピンキー
07/06/27 01:21:50 pacXg4OF
誰もいないようなので、みのりんは頂いていきますね

108:名無しさん@ピンキー
07/06/27 07:32:09 XnHNADjk
>>107
五月蝿い
お前は
インコちゃんの餌だ

109:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:51:39 ltnv1Y4m
じゃあここまで一度も名前があがってない、ゆり先生は俺が貰おう

110:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:02:34 +KMbF6fs
>>109
どうぞどうぞ

111:名無しさん@ピンキー
07/06/28 13:43:18 11eKWKRr
>>109
その件についてはオレも気にしていた。

112:名無しさん@ピンキー
07/06/29 13:16:08 XLUQl7Hm
結婚を前提とした人だからエロパロも書きにくいだろうしな

113:名無しさん@ピンキー
07/06/29 17:39:31 eg4KPBvu
思い余って竜児を逆レイプしちゃう、ゆり先生みたいな案が前スレに出てなかったっけ?

114:名無しさん@ピンキー
07/06/30 21:07:58 h/UrTMXF
竜児がついに念願かなってみのりんと付き合い、自宅でにゃんにゃんしているところを
タイガーが隣のマンションの自室から見届けながら自慰に耽る。

なんていう電波を俺に送った人は素直に挙手しなさい。怒らないから。

115:名無しさん@ピンキー
07/06/30 22:31:44 XBDs4GzX
相馬が田村の机で自慰にふけっているところを、忘れ物を取りに来た田村が目撃してしまい気まずくなるっていう電波なら誰か送った気がする。

116:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:57:23 JjbpTjNM
おかしいな、俺は松澤が自分のオナニーシーンをビデオに撮って
田村くんに送りつける電波を発信したはずなんだけど……

117:名無しさん@ピンキー
07/07/01 12:44:16 X8lvyq3T
優しい竜へ


気付いたの

人を愛する事を

背伸びをして、無理しても意味なんて無いって事を

私が唯一安らげる所
私が一番私でいられる所

そこが…あなたがいるから皆と笑えるの



こんな事目の前で言えないけど
私がどんな事したってあなたは傍にいてくれた

だから、もうちょっと素直になるから


私を見て、竜児

意地っ張りな虎より

118:名無しさん@ピンキー
07/07/02 19:08:58 CvwgVUcQ
>>117
そこまでに
しておけよ
逢坂

119:名無しさん@ピンキー
07/07/04 07:49:47 pt0AKfMe
どこかたて読みー?

120:名無しさん@ピンキー
07/07/08 06:54:47 cpPRUL8v


121:名無しさん@ピンキー
07/07/08 22:13:14 HBssvOex
>>119
??

122:名無しさん@ピンキー
07/07/11 11:34:26 L2nzC7ej
田村くん相馬ルートの話キボンヌ

123:名無しさん@ピンキー
07/07/11 18:12:46 TJibDRUy
田村くんが相馬ルートを選んでしまうと松澤が空鍋化しそうな気が……

124:名無しさん@ピンキー
07/07/11 21:33:14 W8zGd28Y
鋸かI can flyだと思う。田村がいなければ松澤は…
ここはありそうでなかった3Pで…

125:名無しさん@ピンキー
07/07/11 21:49:49 W8zGd28Y
↑フォローしておくと、相馬が世界みたいというわけではなくて、
遠距離恋愛の相手から突然「本当の気持ち」とか言われると三次元でもBAD ENDだと思う。

126:名無しさん@ピンキー
07/07/12 12:07:22 lnShBDlK
実際に松澤も相馬もデレる前から病んでいるのでヤンデレ化してもおかしくない。

127:名無しさん@ピンキー
07/07/12 14:09:02 Qheo55sB
>>126

ヤンデレならぬヤンデルってか

128:名無しさん@ピンキー
07/07/12 17:06:56 uY7p2+yq
あんま面白ろないな

129:名無しさん@ピンキー
07/07/14 01:55:53 hBNW7a2k
台風がらみの電波を送ってみる。
 
布団に丸まって出てこない大河とか、
足止めをくらったばかちーと過ごす一夜とか、
更なる抜け毛にみまわれるインコちゃんとか。

130:名無しさん@ピンキー
07/07/14 07:34:09 vyVlkXsB
>足止めをくらったばかちーと過ごす一夜とか
犬「帰れないから高須君のアパートに泊めて」
犬「何言ってんだ、大河に頼め」(泰子も店から帰ってこれないから二人きり><)
犬((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
犬「川嶋、お前…わかったよ」
虎「盛りのついたエロ犬を二人きりに出来ないから私も泊まってあげる」
犬「ちょwwwww」
太い陽「またお泊りするの?私も混ぜてよ」
犬「ちょwwwww」

普通ならエロ方面に進んだ挙句竜児が搾り取られて死亡しそうだが
3人娘の好感度上げつつ竜児とインコちゃんの胃に穴が開いて終わるのがとらドラクオリティ

131:名無しさん@ピンキー
07/07/14 09:51:52 2ikgxuQu
せっかくSS保管庫できたのに全然投下されないな

132:名無しさん@ピンキー
07/07/14 16:47:07 AhDInMj6
最近は書き込みも・・・

本気で落ちるんじゃないかって思った

133:名無しさん@ピンキー
07/07/14 20:17:40 5QdAx1xj
まあ8月には新刊も出るし、それまで耐えればおk
……問題はそれまでどうやって耐えるか、だけど

134:名無しさん@ピンキー
07/07/15 00:37:28 ERMlA+ve
>>465
想像したら殺人的な可愛さで萌え死ぬかと思った

135:名無しさん@ピンキー
07/07/15 05:17:47 74m5bADY
>>465
お前・・・それはエロ過ぎだろ・・・・・

136:名無しさん@ピンキー
07/07/15 14:41:07 Mn8bAWxP
>>465
ちょwwwそれはまずいwww

137:名無しさん@ピンキー
07/07/15 18:21:30 apkuCxA2
なんというキラーパス

138:名無しさん@ピンキー
07/07/15 18:28:59 KoMQ8I0K
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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:. .:::::。:::........ . .::::::::::::::::: _ i/ = =ヽi :::::::::::::>>465
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:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ無茶しやがって… ..........
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三

139:名無しさん@ピンキー
07/07/16 03:33:19 SgoDnOo0
えっ!?なにふざけたこと書いてるのよ>>465
最低!エロ男!アンタいつもこんないやらしい事考えていたのね!こんな事したいだなんて・・・・・・

それならそうと・・・・早く言ってくれればよかったのに・・・・・・・

ぬぎっ。するするする。

140:名無しさん@ピンキー
07/07/16 03:51:29 tN6BJC/9
>>465に与えられた任務は
とんでもなくエロい竜児×大河のssのあらすじを提案する事だ
健闘をwktkしながら祈る

141:名無しさん@ピンキー
07/07/16 04:00:27 cUHeqSzG
魔女神判みたいに松澤の恥ずかしい部分を突っついたり視姦したりふーふーしたりしてみたい。

142:名無しさん@ピンキー
07/07/16 17:50:47 IDUfaY1k
>>465の才能に嫉妬

143:名無しさん@ピンキー
07/07/17 19:33:50 sqaiPwiu
さすが、>>465俺達に出来ない事を平然とやってのける、
そこに痺れる憧れるぅ!!!

144:名無しさん@ピンキー
07/07/18 00:46:04 OcUCsy8n
>>465まで待ってられないので書いてみた。
竹宮作品ははじめてだし、しかもえろくないorz
3巻以降の話だと思って読んでください。

145:台風の夜に
07/07/18 00:46:46 OcUCsy8n
「……今何時だと思ってるんだよ」
突然の自室の訪問。時計の針が指すのは午前二時。
ただでさえ恐い顔を持つ少年・高須竜児は、さらに顔をしかめていた。
殆どキレているとしか思えない顔である。実際は眠いだけで顔ほどは不機嫌でないのだが。
「だって……居間で寝てたら、何かガタガタ音がして怖いし……」
泣く子も黙る手乗りタイガー・逢坂大河は、
そのあだ名に似つかわしくない極小の声で反論する。
「だからって夜中に人を叩き起こすな」
「仕方ないじゃない。犬なら犬らしく主人のピンチを助けなさい」
やれやれだ。
折しも台風が接近し、大河は家に帰るタイミングを失ったのだ。
さらに、こんな雨の日でも泰子は健気に出勤していて、目下の高須家は二人きり。
大河の面倒を見るようになってそこそこ経つがこんなことはもはや日常の一部だ。
「おまえのせいで眠気が吹っ飛んじまった。どうしてくれんだ」
「ああもう、わかったわよ。……なら、ゲームでもする?」
「そうするか……」
とりあえず居間に移動する。

146:台風の夜に
07/07/18 00:47:30 OcUCsy8n
「ふぅ……クリアしちまってるから感動も何もありゃしねえ」
某ヒゲのおっさんのレースゲームで暇をつぶす。
だらだらゲームが続く。正直飽きる。
何レース目かわからなくなったころ、突然、大河が口を開いた。
「あんた、ホントにあのバカチワワとは何も無かったのよね」
「何度も言ってるだろ。あれはおまえの誤解だって」
何度やったかわからない問答。まともに答えるのバカバカしい。
「ふーん……する気も?」
「ねえよ。だいたい、川嶋はただ俺をからかっただけだよ。あとお前も」
「そう……なら、私とだったら?」
「ないっつの……お前、ちょっと変だぞ。熱でもあるんじゃないか」
「冗談よ。ただちょっと、駄犬をからかっただけ」
少し残念そうな顔が浮かんでるのに、本人は気付いてるのだろうか。

147:台風の夜に
07/07/18 00:48:44 OcUCsy8n
いい加減ゲームにも飽きた頃、さすがに眠くなってきた。
「なぁ、そろそろ寝ないか?眠気が戻ってきた」
「根性ないわねぇ……ふぁあ……」
そういう大河も欠伸をかみ殺せない。
この性格でなければ可愛い少女なのに、といつも思う。
「じゃ、部屋戻るか。おやすみ」
「あ、ちょっと待って」
「何だよ……んっ!?」
出しかけてた言葉は小さな虎の唇に遮られてしまった。
「……この前のお礼。あんたみたいな駄犬には勿体無いけど、今日だけは特別」
「な、何のっ!?」
「バカチワワじゃなくて私に味方してくれたこと」
それだけかよ!と
言おうとするが、火照る様な恥ずかしさでうまく言葉が出ない。
一方、大河もうつむいたまま決して顔を上げようとしない。
「帰る」
ヒーロー物の悪役よろしく捨て台詞を残し、大河は駆け出していった。
いつの間にか夜は明けて、雨も止んでいた。



翌朝、泰子が帰宅したとき、彼女の息子は赤い顔で硬直していた。
ペットのインコちゃんは「チュウチュウ」と鳥らしからぬ
ネズミのような鳴き声で狼狽えているのだった。








148:台風の夜に
07/07/18 00:50:38 OcUCsy8n
終わりです。意味不明ですね…色々…
後は脳内補完でおながいします。感想くれるとうれしいです。では。




149:名無しさん@ピンキー
07/07/18 00:56:22 QtjTd8iL
大河の性格を考慮したらいきなり唇にキスは無いんじゃないだろうかとは思うけど
後は何も文句無しにグッジョブの嵐

150:名無しさん@ピンキー
07/07/18 10:39:11 WFRduOVs
>>149
言葉が途切れたからって唇にキスしたとは限らないんじゃないかな?頬にキスでも大河と竜児のキャラなら驚きそうだ。
なんにせよ>>148 GJ

151:名無しさん@ピンキー
07/07/21 17:33:06 bwnw0WhW
保守

152:名無しさん@ピンキー
07/07/22 19:38:50 JCrg1PFC


153:名無しさん@ピンキー
07/07/23 08:05:33 oegFSaaT


154:名無しさん@ピンキー
07/07/23 11:34:08 d4L4p6RL
アッー

155:名無しさん@ピンキー
07/07/23 19:08:01 Y+nvzHUe
会長と幸太によるアッーを要求する

156:名無しさん@ピンキー
07/07/23 19:42:54 B4EDlPjt
じゃあ俺は竜児と大河のアッーを要求しようか

157:名無しさん@ピンキー
07/07/23 20:41:41 8zUZUCCE
それでは俺は高浦兄妹のアッーを要求しますね

158:名無しさん@ピンキー
07/07/23 20:46:12 95hCQim3
>>156-157
それは既にある

159:名無しさん@ピンキー
07/07/23 21:36:29 zfszdb5E
じゃぁ北村と竜児のアッーを要求しようか

160:名無しさん@ピンキー
07/07/23 22:28:29 6NhczBjR
コッペパ…じゃなかった

田村×相馬を要求する!!

161:名無しさん@ピンキー
07/07/24 18:15:34 P2+Fb1ps
じゃあ竜児×亜美を要求する

162:名無しさん@ピンキー
07/07/24 22:57:54 haJksQj5
新スレに移行してから投下が減ってきてるんで、景気付けにSS投下します。
とらドラネタ、非エロの短編で。

163:彼女の嫉妬 1/3
07/07/24 23:00:07 haJksQj5
「じゃあねえ~、高須く~ん」
今日もスドバでコーヒーを飲んだ後、妙にハイテンションな川嶋たちと別れた帰り道。
いつものように下らないことについて雑談し、代わり映えの無い午後になるはずだった。

「さて、買い物してくか。大河、今日は何が食いたいか?」
「…………」
夕食が近づいて主婦モードに突入した竜児が大河に夕食のメニューの希望を尋ねたものの、返事が無い。
先に帰ってしまったのかと思い後ろに目を見やると、ムスっとした表情で
不機嫌そうに自分の後ろを付いてくる小柄な少女の姿。
「いるなら返事してくれよ。それとも、腹でも痛いのか?」
「…………」
相変わらず竜児の言うことを頑なに無視する大河。

「どうした、本当に調子が悪いのか?先に帰って休んでるか?」
口も利けないほど調子が悪いのならばただ事ではないだろう。
以前に食べすぎで腹を壊して病院に運び込んだことを思い出し、先に高須家に戻ろうとするも、
「うっさい!あんた、私が怒って無視してるってことにも気付かないの?」
強烈なキックが、竜児の脇腹に炸裂したのであった。

「痛てててて……お前な、加減ってものを心得てくれよ……」
「ふんっ、自業自得よっ!」
脇腹の痛みで一瞬呼吸困難に陥り、近場のベンチで座り込んでいる二人。
相変わらず不機嫌な大河を目にし、一体自分に彼女を怒らせるような非があっただろうかと
考えを巡らせるものの、皆目もって彼女の怒りの原因が思いつかない。
そういえば今日もスドバにいた頃から大河の口数が極端に少なかったが、
ひょっとしてあれも不満を溜め込んでいる彼女なりの怒りのアピールだったのだろうか。

「あんたって本当にエロ犬ね。さっきもばかちーに『じゃあねえ~』なんて色目使われてニヤニヤしちゃって」
「ニヤニヤなんてしてないだろ。それに川嶋だって別に色目なんて……」
話が訳の分からない方向に飛んでいく。川嶋が俺に色目?俺がエロ犬?
「それに、今日の昼休みだってそう。あんた、ばかちーの下着見て鼻の下伸ばしたり、
ばかちーに抱きつかれて立場もわきまえず盛ってたり、スドバでもばかちーが……」

164:彼女の嫉妬 2/3
07/07/24 23:02:45 haJksQj5
ばかちー、ばかちー、ばかちー。
ようやく彼女が口を開いたかと思えば、出てくる言葉は川嶋亜美と自分の不適切な関係を咎める言葉ばかり。
確かに川嶋のパンツを見てしまったのは事実だが、それはあくまで不慮の事故であり、
抱きつかれたのだってあれはたまたま川嶋が転んだ先に自分がいただけの話である。
大河が語るような爛れた関係は一切無いと断言できる。
「大河、お前が川嶋と仲が悪いのは分かるが、俺に八つ当たりしないでくれ」
「何よ、あんたがあんな馬鹿女に色仕掛けで誑かされてるから注意してやってんじゃないの!」

随分と滅茶苦茶な物言いであるものだ。
要は、自分が川嶋と仲良くしているのが気に入らないからこんな言いがかりをつけてくるのだろう。
それにしても、やたらと俺ばかり特別にに難癖をつけてくるのは、もしかして……
「お前、もしかしてやきもち妬いてるのか?」
「な、何ですって?」
やきもち、という単語を聞いた途端に彼女の顔が真っ赤に染まる。
「だだだ、誰が、や、やきもちですって?自惚れないでよこの馬鹿犬!」
そして物凄い形相で俺につかみかかり、首やら腕やらをその小さな腕で締め上げてくる。
「く、苦しい、やめろ、大河……」
脳への血流が首までで遮断され、段々と意識が遠のいていく。
ああ、もう駄目だ、落ちそう……と思ったところに現れたのは救いの女神。

「あ~、高須くんじゃない」
薄れゆく意識の中で聞こえたのは、先ほどスドバで別れたばかりの川嶋亜美の声。
そのおかげで首への締め上げがようやく弱まっていき、九死に一生を得たのだと気付かされる。
「えへへ、また会ったね」
そう言って、大河には目もくれずに俺の隣に座り込む川嶋。
「ちょっと、ばかちー、図々しく座り込んでるんじゃないわよ!」
大河の怒声にもまったく動じることなく、何故かぴったりと俺に体を寄せてくるのだ。
「何か変な雑音が聞こえるなあ。そういえば高須くん、買い物に行ったんじゃ……んぎゃっ!」
言い終わる前に、大河に耳を引っ張られて悲鳴をあげる川嶋。

165:彼女の嫉妬 3/3
07/07/24 23:05:03 haJksQj5
「あらあら、モデルの川嶋亜美さんが『んぎゃっ!』ですって。ホホホホホ」
「あーら逢坂さん、いたんだ。小さすぎて見えなかったなあ~」
引きつった笑みで芝居がかったお嬢笑いをする大河と、
痛みで涙目になりつつも精一杯強がって余裕があるように振舞う川嶋。
まずい。これ以上この二人を一緒にしておけば、また不必要なトラブルを巻き起こしかねない。
そうなった場合、決まって自分が大河の不満の捌け口にされることは分かりきっているのだから。

「なあ川嶋、今日はちょっと大河の機嫌が悪いみたいだから、悪いけど俺たちはこの辺で帰るよ」
「ふーん、結局高須くんは最後には手乗りタイガーの肩を持つんだね……」
肩を持つ、か。確かにそうなのかもしれない。
大河の保護者のような役割を続けているうちに、いつの間にか彼女を守るのは自分なのだと思うようになり、
無意識のうちにそういった行動が染み付いてしまったのだろうか。
「そっか、しょうがない。今日は高須くんに免じて引いてあげるから。でもね……」
そう言うと川嶋は大河に近寄り、何やら耳打ちをし始めている。
何を話しているのかこちらからは分からないが、話を聞いている大河はそのうち真っ赤な顔になって、
「うっさい、バカチワワ!二度と私たちに近寄るな!」
「きゃはは、じゃあねぇ~、高須くぅん~」
激怒している大河とは対照的に、悪戯っ子のような無邪気な笑いと共に逃げるように去っていく川嶋。
俺は何が起こったのかが分からず、ただ狐につままれたようにその様子を見ているだけであった。

「なあ、川嶋は何て言ってたんだ?」
「黙れ。あんたは知らなくていいの」
まあ、仕方ないか。俺に聞かせていい話ならば内緒話なんてしないだろうし。
「まあ、とにかく買い物して帰るか……っておい、大河?」
何故か大河が俺の左腕をぎゅっと握り締めて離さない。
「おい、これじゃ歩きにくいだろ。これじゃまるで……」
「うっさい。黙って私のやることに従ってなさい」
こういう時の彼女はいつも頑固だ。仕方が無い、ここは大人しく従っておこう。
それに、大河とこうして歩くのはそんなに悪い気分じゃない。
また大河を怒らせるのもなんだし、最後に言おうとした言葉は胸の中に留めておくことにして
俺たちはスーパーへの道を二人で歩いていったのだった。

166:名無しさん@ピンキー
07/07/24 23:18:40 kgrjd3GK
>>165
一番槍GJ!やばい嫉妬する大河かわいい。
でもなぜか桃髪能天(ry

167:名無しさん@ピンキー
07/07/25 05:32:28 qqSOoBzK
>>163-165
GJ

168:名無しさん@ピンキー
07/07/25 13:08:37 tQZGcbAi
>>165
虎かわいいよ虎
やはりこの組み合わせは和むねぇ

169:名無しさん@ピンキー
07/07/25 20:02:42 zDnIg06T
やっぱりツンデレだよツンデレ

まぁ桃色魔法使いが頭に浮かb(ry

170:名無しさん@ピンキー
07/07/25 23:13:54 OhIKy6b7
俺も某桃色(ry
大河はツンギレだから大河なんだデレが無いんだ。

171:名無しさん@ピンキー
07/07/26 02:18:48 sctVfwwf
亜美のほうに萌える俺はマイノリティですか?

172:名無しさん@ピンキー
07/07/26 03:50:42 FbxGSZW6
>>171
同志よ。つか竜×チワワもの誰か書いておくれ…支払いはたらスパで。

173:名無しさん@ピンキー
07/07/26 13:12:29 LCjOylrq
みのりんが寂しそうに出番を待っています

174:名無しさん@ピンキー
07/07/26 13:31:25 9hqJAOnl
>>171
あのナイフを持った対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースのことですk(ry

175:名無しさん@ピンキー
07/07/26 17:03:52 k0+eQAVm
>>174
すると時空改編後修正するために現れた犬を
大河のために刺す訳か、突然に

176:名無しさん@ピンキー
07/07/26 22:20:46 5PS+mXTz
>>174-175
謝れ!情報統合思念体に謝れ!(AAry

177:名無しさん@ピンキー
07/07/26 23:50:57 LCjOylrq
はいはい、スレに帰りますよ

178:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:39:22 qvF3AmXN
nu
ru
po

179:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 11:45:12 QERdxDZ9
>>178
Gatt

180:名無しさん@ピンキー
07/07/30 01:34:37 tiu7z5P6
竜×チワワマダ~?

181:名無しさん@ピンキー
07/07/30 03:34:49 uUmrwIRY
チワワは攻めだろ

182:名無しさん@ピンキー
07/08/01 17:52:53 AlJAxbb5
痴話ワ

183:名無しさん@ピンキー
07/08/02 14:54:09 2r7L+iaT
誰がうまいこと言えと…

184:名無しさん@ピンキー
07/08/03 11:16:30 7jHKSnzy
さて、トラどらの漫画がガオで始まっていたことに初めて気付いたオレだが…

みのりんやっぱりヤバス

185:名無しさん@ピンキー
07/08/03 12:44:07 mpkL9L7b
最近の何でもメディアミックスって傾向はあんまり好きじゃないな。
実写版田村くんとかが出てきたらおまいらどうするよ?

186:名無しさん@ピンキー
07/08/03 16:47:17 urG7yfcD
ボコボコにしてやんよ

187:名無しさん@ピンキー
07/08/03 20:02:24 aMXSXMYb
ボコボコに…
 ∧_∧        ∧_∧
 ( ・ω・)       (・ω・*)
 (っ  つ       (つ ⊂)
 /   )       (_  _ _)
 ( / ̄∪        ∪ ∪





…ボコボコは卒業してやんよ
    ∧_∧  ∧_∧
    ( ・ω・ハ_ハ・ω・*)
    (  つ(・ω・)⊂ )
    /   )(  ) _  )
    ( / ̄∪UU∪ ヽ)

188:名無しさん@ピンキー
07/08/03 22:50:28 Nxo8mO7n
ハラボコに…
 ∧_∧        ∧_∧
 ( ・ω・)       (・ω・*)
 (っ  つ       (つ ⊂)
 /   )       (_  _ _)
 ( / ̄∪        ∪ ∪





…ハラボコにしてやったよ
    ∧_∧  ∧_∧
    ( ・ω・ハ_ハ・ω・*)
    (  つ(・ω・)⊂ )
    /   )(  ) _  )
    ( / ̄∪UU∪ ヽ)

189:名無しさん@ピンキー
07/08/03 23:04:19 3kgVUjJ2
>>185
田村くんならまだいい。
とらドラだったらどうするよ。どう転んでも悲惨な結果にしかならん・・・・。

190:名無しさん@ピンキー
07/08/04 01:25:23 zWFyp/RQ
某子供先生はもう笑うしかなかったな。
とらドラが実写とかいったら多分笑うどころじゃないとは思うがw

191:名無しさん@ピンキー
07/08/05 19:21:30 T/DqkKS2
こども先生と聞いて「ぱにぽにって実写になったっけ?」と思った

192:名無しさん@ピンキー
07/08/05 19:34:19 mVRHx5Sz
>>191
ネギま!?のことかと。
それはそうとATOKの予測変換に「ネギま!?」が登録されてて吹いた。
やるな、ジャストシステム。

193:名無しさん@ピンキー
07/08/06 22:53:59 vZz19pw/
大河=釘宮

亜美=川澄
で脳内再生

194:名無しさん@ピンキー
07/08/07 02:19:47 8AqQ+nLE
ばかちーは桑谷だろ…常識的に(ry

195:名無しさん@ピンキー
07/08/07 15:29:03 YoT6XDsr
「あなたを殺して(ry

196:名無しさん@ピンキー
07/08/07 15:54:01 aWib4xBu
アニメ化したら大河=釘宮は確かに安全策だとは思うが、聞き飽きたというか…

でも結局くぎゅしかいねぇな、と諦める俺は間違いなく一生童貞

197:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:24:57 xKndHBx8
ツンデレロリ=釘宮とかいうよく分からん方程式はいい加減にして欲しいわ

198:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:29:04 T8P827mM
釘宮はもう食傷気味。お腹いっぱいです。

199:名無しさん@ピンキー
07/08/07 19:04:35 kOHKREHL
ここはいっそエロゲ声優引っ張ってきていつでも18禁化できるようにしておくんだ。

200:名無しさん@ピンキー
07/08/07 22:13:28 8s2UF+2d
そして鮮血の結末を迎えるわけだ

201:名無しさん@ピンキー
07/08/08 00:37:49 b58iid62
鋸か I can flyか 後ろからグサッか

202:名無しさん@ピンキー
07/08/08 14:05:20 Lrbm4VR2
醤油一気飲みはどうだい?

203:名無しさん@ピンキー
07/08/08 17:38:44 xGVykO0R
カラーなのに白黒

204:名無しさん@ピンキー
07/08/08 21:51:21 8BnEankz
みのりんにお好み焼きのヘラでやられたいぜ俺は

205:名無しさん@ピンキー
07/08/09 02:13:53 y0ia4f72
なんだか最近まとめサイトの更新が滞ってるな。

206:名無しさん@ピンキー
07/08/09 08:28:09 7SMviz0q
ゆりちゃん先生らいふ

担任教師のお姉さん

207:名無しさん@ピンキー
07/08/09 10:39:35 rZJrmeeV
さて、新作ネタバレは11日0:00からでおk??

208:名無しさん@ピンキー
07/08/09 11:57:40 zhjaQg+4
>>207
え、新刊って今月なの?

209:名無しさん@ピンキー
07/08/09 20:22:54 lw/ukC6W
ネタバレでもなんでもないがゆりちゃんガンバとは言いたくなった

210:名無しさん@ピンキー
07/08/09 22:10:26 ZfdUbA33
>>208
10日つまり明日だろ

211:名無しさん@ピンキー
07/08/10 11:06:46 nq10mhoZ
前スレのやんドラってひぐらしネタだと思ってた。だって鉈とかあははははとか(ry
そういえばスクールデイズもあんなだったな


212:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:10:06 yXGpJuhd
春田×ゆりちゃん


……妄言だ、忘れてくれ。

213:名無しさん@ピンキー
07/08/11 08:31:08 Q9QBaB9J
ゆりちゃん×春田だろ

214:名無しさん@ピンキー
07/08/11 10:37:11 B32JS4+8
にしてもインコちゃんバカスwww

215:名無しさん@ピンキー
07/08/11 12:25:02 qx7k4SrG
6巻の展開を予想してみた
・父親のせいでやっぱり傷ついてて心因性の病気にかかる大河
・大河をネタにして盛り上がる竜児とみのりん
・空気化するばかちー
・兄貴に完膚なきまでに振られる裸族
・突然「客と再婚する」と言い出すやっちゃん
・インコちゃんご臨終
・妹がズッコンバッ婚して立ち直れなくなるゆりちゃん(30)

216:名無しさん@ピンキー
07/08/13 12:01:17 CDeZuZBR
新刊でたのに全く書き込みが無いことに絶望した。

217:名無しさん@ピンキー
07/08/13 16:49:01 cnaHBY7h
今回はみのりんが、かなり可愛かったと思ったんだがどうだろう?

218:名無しさん@ピンキー
07/08/13 20:29:44 4LOccYhX
いやむしろあのイラストが可哀想w 絵にするとこ間違ってる


そしてチワワ×竜マダァ


219:名無しさん@ピンキー
07/08/13 20:45:26 nsvsCZ3U
>>217
ケンカのシーンのシリアスみのりんが見たかった

>>278

        ⊂( ゚Д゚ )y━・~~~  
      ///   /_/:::::/     とりあえず好きなタイトルを選べや
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」      
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|      
  /______/ | |      
  | |-----------| |


つ「恋する松澤はせつなくて田村くんを想うとすぐHしちゃうの」
つ「広香ちゃんの新妻だいありー」
つ「この世の果てで恋を呪う少女I-O」
つ「手乗りタイガーとの暮らし方」
つ「天然系な彼女」
つ「に~づまはモデルさん ~ダーリンは三白眼~」
つ「母、ちゃんとしようよ!」
つ「サクラマニアクス -死兆星伝説富家-」
つ「私の下でAGAKE」
つ「恋ヶ窪ゆり先生の【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!!」
つ「ななことまやのモブキャラABC」
つ「裸族達の流儀」
つ「Soul Inko」
つ「ユ・ユ・ポ…」

220:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:43:21 cnaHBY7h
まあ大河好きな俺としては、あの弱気な大河の挿絵だけでもご飯3杯はいけるけどな

221:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:02:13 AtYtsxvV
>>219
恋する松澤は(ryと天然系な彼女を頂こうか
支払いはいくらかね(AAry

222:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:51:38 NEhMlT1f
前より種類増えてるじゃねえかw

223:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:49:42 52fEMQh/
>>222
春田があれを本スレに持ってっちゃたんだよ
全年齢板でする話題じゃなかろうに

224:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:57:24 /Y2pZkTz
SS投下してみます。とらドラ5巻未読の人にはネタバレになるかもしれません。
非エロです。

225:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:58:14 /Y2pZkTz
 しっかりと。ぎゅっと。足を踏みしめる。
 強い風にも、負けないように。


The Way I Am


「……何やってんの?」
 川嶋亜美が素っ頓狂な声で尋ねたのは、あんまりな場所に彼女を見つけたからだった。
 自動販売機と自動販売機、その隙間にいたのは逢坂大河。
「………………」
 嫌なところを見つかった、とでも思ったのだろう。顔を不機嫌に歪めた後、亜美の視線から逃れるように
彼女はツイとそっぽを向いた。
「何やってんの?」
 もう一度、尋ねる。が、返事は無く、大河は小さな体をさらに縮めて、より奥へと潜り込もうとしている。
 その一方で、暗闇で光る目が雄弁に物語っていた。
 来たらコロす。動いたらコロす。喋ったらコロす、と。
「…………はぁ」
 大きな溜息をついて、亜美は肩を落とす。まったく、ついていない。一人になりたいと思って来たのに、
先客がいたとは。それも、よりによって彼女の宿敵である逢坂大河が。
 さて、どうしようか。
 腕を組んだ亜美は、綺麗に整えられた眉を顰めて考える。どうにかして引きずり出すか。それとも、別の
場所を探すか。
「おーい、川嶋っ」
 その答えが出る前に聞こえてきたのは、男の声。振り向くと、一般人が見たら卒倒しかねないほどの
恐ろしい形相で駆けて来る少年が一人。もし彼女がSPを連れて歩いていたら、問答無用に迎撃された
ことだろう。
「どうしたのよ、高須君。とうとう何か捕まるようなことした?」
 だが、亜美は全く彼を恐れることなく、それどころか物騒な冗談を口にする。勿論、そんなことがある
はずがないことをよく知っているから言えるのだが。
「大河、見なかったか?」
 だが竜児は、そんな彼女のブラックジョークなど聞こえていなかったようだ。亜美の前に立ち止まり、
息を切らせながら尋ねてくる様には、どこか切羽詰ったものが感じられた。
「手乗りタイガー? が、どうかしたの?」
 自販機の隙間のその奥で、当の本人が動揺する気配を感じながら、しれっと亜美は言った。彼女を
背中に隠すように立っているのは、まぁ偶然の賜物だ。
「いや、ちょっとな」
「何? はっきりしないなぁ」
 言葉を濁す竜児に、亜美は言ってみなよ、と促す。少しの押し問答の後、渋々に彼が話した内容は、
想像していたよりも単純なことだった。
「は? なんでそれでちびすけの機嫌が悪いわけ?」
「俺に聞くなよ……」
 呆れ返る彼女に答える竜児の声は、すっかり参っているのだろう、かなり弱々しい。

226:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:59:30 /Y2pZkTz
「つまり高須君とタイガーが買い物に行く約束があって、そしたら後からみのりんが一緒に付いて来る
ことになった、と」
「そうそう。なのに急にアイツ、やっぱ行かないとか言い出してよ。アイツが買い物に行こうって言った
癖に……で、それを言ったら、急に飛び出して行きやがって」
 ブツクサと文句を言っているように見えるが、それでいて彼は落ち着かない様子だった。心配、なの
だろう。
 亜美は、そんな彼のことを呆れた様な目で見ながら、一方でその意識の半分を、背の後ろにも向けて
いた。その闇の奥に潜む虎は、少なくとも飛び出してくるような気配はなく、大人しくしているようだった。
「で、高須君はタイガーを探してるわけだ。みのりんと二人で行けばいいのに」
「そ、そんなこと、出来るわけないだろーが」
 慌てる竜児の言葉に、ふぅーん、と頷いた後、亜美はすっと目を細め、そして言の刃を抜いた。

「タイガーを探してるのは、みのりんと一緒に買い物に行きたいから? それとも純粋にタイガーの為?」

 竜児が、息を飲む。
 隠れている大河も、また。

 亜美はただ見つめる。少年の顔を。
 そして感じる。潜む少女の隠し切れない動揺を。

「それは」
「なんてね」
 惑いながらの彼の答えを、しかし亜美は遮ってケラケラと笑う。
「やあだー、高須君ったらマジな顔しちゃってー。でもその顔、超コワーイー」
 一気に空気が弛緩して、竜児は思わず肩を落とす。たたらを踏んだのは、危うく腰が抜けそうになった
からかもしれない。
「お、おまえなー」
「それより、タイガーの居場所だけど」
 彼の責めるような目付きを意に介さずに亜美が放った言葉に、再び動揺の気配が生まれた。虎が生み
出す殺気に、しかし竜児は気付かない。
 何故なら、それを向けられた彼女が、柳に風とそれを受け流して笑っているから。
「知ってるのか?」
「うーん、知らないなぁ」
 少し迷った素振りを見せた後、頬に指を当てて首を傾げ、とっておきのモデル笑いを亜美はして見せる。
 普通の男ならば、これで頬を染めたり目をそらしたりするのだが、今の竜児はまるでそれに気付いた
様子もなく、恨めしそうな目で見てくる。
「思わせぶりな……」
「でも、どうせタイガーのことだから、学校にいるならどこかに隠れてるんじゃない? だってアイツ、ボス
トンバッグの中にも入れるぐらいだから。もしかしてゴミ箱とかに隠れてるかもよ?」
「お、なるほど! それもそうだな! よし、探してくる!」
 言うや否や、ありがとな、との言葉を残し、竜児は走り去っていった。さすがに亜美も、その彼の速さには
唖然とする。が、やがて彼女の顔には苦笑が生まれた。
「なんか高須君、祐作に似てきてるんじゃない?」
 幼馴染の姿を彼に被らせて、うーん、と首を横に振った後、亜美は振り向いて暗闇の奥に声をかけた。
「いい加減、出てきなさいよ。高須君ならもう、行ったから」
 しばらく待つ。が、何の動きもなく。
「……はぁ」
 溜息をついて、その場を離れようとした瞬間。
「ばかちー」
 声がした。見ると、大河がゆっくりと光の方へと近付いてきている。だが、いつでも逃げ込めるように
だろうか、顔を覗かせるだけに留めていた。
「何やってんのよ」
 今日、三度目の問いかけ。だが今回のは、多分に呆れが交っている。
 大河は、しかし何も言わない。唇をぎゅっと噛み締めて、亜美の顔を見上げてきている。

227:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:00:39 /Y2pZkTz
「………………」
「………………」
 そのまま、見つめ合うことしばし。いや、見つめているのは亜美だけで、大河は睨み付けていると言った
方が正しい。
「……勝手に言ってるだけだから」
「え?」
「バカ犬が勝手に言ってるだけだから。私は機嫌悪くなんてない」
 そう言う彼女の口調が、不機嫌そのものではまるで説得力がない。ないが、それを指摘するほど、
亜美は頭が悪くはなかった。ただ、そう、と呟くだけ。
「別に、ただ急に、行きたくなくなっただけだから。用事を思い出して。それだけのことだから」
「そ」
 面倒臭そうに、心底どうでもいいと言わんばかりの態度で、亜美は大河の言葉に相槌を打った。
 そして本当に、どうでもいいと思っていたのだ。
 何故なら、竜児と大河、実乃梨のやり取りが、見てきたようにわかるから。


『バカ犬、モタモタしてるんじゃないわよ。買い物に行くって言ってたでしょ』
『わかったから、ちょっと待てよ。弁当箱が……』
『あれ、二人とも、どっか買い物に行くのかい?』
『お、おう。ちょっと、駅前のデパートにな』
『へぇ、それは偶然だね。私もそっちにちょこっと用事があって……一緒に行くかい?』
『あ、う、おう。い、行くか』
『うい、じゃあちょっと待っててくれい。すぐに準備するからね、大河』
『……あ、ごめん。アタシ、やっぱり行かない。用事、思い出しちゃった』
『はぁ? 急にどうしたってんだよ。元々、買い物に行こうって言い出したの、お前じゃねぇか』
『用事があったの、思い出したって言ったでしょ! 耳がないのか、このバカ犬!!』
『え? 大河、行かないの?』
『ごめん、みのりん。そういうことだから、バカ犬と一緒に行ってくれる? それじゃ』
『あ、ちょ、待てよッ』


 あくまで想像でしかないが、おそらく当たらずとも遠からずだろう、という自信があった。
 最近、竜児と実乃梨の二人の仲は、急接近していた。以前よりも多く言葉を交わしているし、二人だけで
話していることもあった。時々、実乃梨は突発的に奇行を起こしていたが、その理由に亜美は、薄々勘
付いていた。
 そして恐らく、逢坂大河も。

 まだ何事かを……亜美の耳には言い訳にしか聞こえない何事かを、やたら強気でくどくどと言う大河を、
彼女はチラリと見る。
 何故か不意に、少女がとても小さく見えた。それは、狭い隙間に隠れる為に身を縮めているからだけでは
なかった。
 とても、とても心細くて仕方がないのに、必死にそれを隠している。強くあろうとしている。
 そんな風に感じられたのだ。亜美には。

228:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:01:17 /Y2pZkTz
「亜美ちゃん、よくわかんないけどさー」
 気だるそうに彼女が口を開くと、大河はピタッと喋るのを止めた。
「別に、アンタが一緒に行ったっていいじゃん。気になんかしないでさ」
 次の言葉に、大河の眉がキッと上がる。が、よく見れば、じっと睨み付けてきているその目には、
いつものような力がない。
 無駄にみなぎる殺気や炎を失った瞳からは、亜美は何の感銘も受けない。常が夏の嵐だとするならば、
あまりに弱々しい風に過ぎない。
 今の彼女は、虎穴の虎ではなかった。例えるなら、木の虚から顔を覗かせるヤマネといったところ。
「だから私は……」
「答えは聞いてない」
 つっかかってくる大河を、亜美は冷たく突き放す。
 普段ならそれだけで、手乗りタイガーは毛を逆立てて襲い掛かってくるだろう。だが少女は、しかしまるで
そんな素振りを見せずに、絶句した後、俯く。
 調子が狂うな。思いながら大河を見つめる彼女の目には、複雑な光が宿る。
 わかる、気がしたのだ。
 逢坂大河の想いが。

 一人で立とうとしているのだ。きっと。
 竜児にも、実乃梨にも頼らずにいられるようにと。
 大丈夫だから。頑張れるから。
 そんな風に肩肘を張って。
 だから、行かないと言った。
 竜児の想いの邪魔をしないように。実乃梨の優しさに甘えないように。

「あんたはさ」
 気がつけば、唇が動き出す。自然に。
「もしあの二人と離れ離れになったら、寂しいと思う?」

 それはいつか、亜美が竜児に問いかけた言葉。
 形を変えて再び、彼女は問いかける。逢坂大河に。

 答えは、なかった。
 しかし。
「ばかちーは」
「ん?」
「ばかちーは、寂しいと思うの?」
 問いかけが返って来る。

 今までに見たことがないほどに、大河は素直な目で見つめてくる。
 素直な目で、苦しいと訴えかけてくる。助けてと叫んでいる。
 それを指摘したら、絶対に否定するだろうけれど。だけど。
 確かに亜美は、頼られていると、感じたのだ。

「寂しいよ。寂しいと思う。だから……考える。どうやったら、寂しくないかを」

 ゆっくりと告げた言葉には、偽りもおちゃらけもなかった。
 真っ直ぐに、目の前で怯える少女に想いを伝える。

 それは何重にも重ねた心の服を脱ぎ捨てた、裸の彼女の言葉だった。


229:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:01:59 /Y2pZkTz
「まさか、ホントに……」
「そんなとこにいるかぁぁぁぁぁぁ!!」
 恐る恐る校庭のゴミ箱を開けて見る竜児の背に、大河の飛び蹴りが見事に決まった。勢いで竜児は
ゴミ箱に顔を突っ込み、そのまま倒れこむ。
「ぷはっ!! いきなり何すんだ!! って魚クセェ!!」
「ゴミ箱なんか探すんじゃないっ!! って魚クサッ!!」
 誰かが弁当箱の中身を捨てたのだろうか、焼き魚の骨を髪からぶら下げながら、ほうほうの態で竜児は
立ち上がる。
「って大河っ!? お前、どこ行ってたんだよっ!?」
「私の勝手でしょっ!? ほら、買い物に行くんでしょっ!! あんまり待たせるんじゃないわよ」
「……なっ!? 行かないんじゃなかったのかよ!?」
「用事を済ませてからきたのよっ。クズの駄犬のアンタがノロノロしているうちにねっ」
 言い返そうとする竜児だったが、視界の片隅に飛び込んできた少女の姿に、グッと言葉を飲み込む。
「おーう、いたいたー。大河、ホントに買い物に行かないの? って高須君、魚クサッ!!」
「櫛枝……」
「ごめんね、みのりん。バカがモタモタしてたせいで、遅くなっちゃったね。さ、行こ」

 バカ騒ぎは、そこから遠く離れた亜美の耳にまで届いていた。
 窓から見ていた彼女は、小さく笑う。
 それは天使の笑顔、ではなかった。小悪魔のそれでもなかった。
 言うならそれは、大人の女の笑み。暖かくて優しくて、けれどその裏には切なさを隠し持っていて。
「なんだかなー。亜美ちゃん、こんなキャラじゃないのに」
 一人、おどけてみて、また笑う。こっそりと。
 そして誰もいなくなった自販機の隙間に目をやる。

 本当は、そこに自分が入るつもりだった。
 寂しくなったのだ。
 竜児と実乃梨。二人の視線が、互いへと向かい、時に絡むことに気付いたから。
 彼は言った。誰かが寂しがるかどうかが大事なんじゃなくて、自分が寂しいかどうかじゃないか、と。
 それなら今、私は寂しい。
 誰もいない廊下で、それでも亜美は仮面を外すことなく、心の中でだけ呟く。絶対に見られたくなかった
から。この顔だけは。
 寂しいなら、寂しくなくなる方法を考えればいい。そう言ったのも、彼だった。彼女に大河が送ったのは、
まさにそのままの言葉。
 亜美は、だから考えていた。
 考えていたけれど、だけど、答えは出なくて。
 なのに寂しくて。苦しくて。

 一人になりたいと思った。
 だから、隠れに来たのに。
 そこは、彼だけが知っている場所でもあったから。

 先客がいたことは、予想外だったけれど。

 一度、俯いて目を閉じて。
 目を開けて、亜美はいつもの自分の居場所を見つめる。

 思い出すのは、大河と交わした言葉。

230:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:02:45 /Y2pZkTz
「あんた、バカなんだから、変に考えなくていいのよ。いつも通りにしてなさいって」
「バカって言う方がバカよ、このばかちー」
 のそのそと出てきた大河が、憎まれ口を叩く。パンパンとスカートを払って、あがった埃にケホンケホンと
咳をする。
「まぁしょうがないから、行ってやるか。恩知らずの駄犬でも、ご主人様がいないと寂しがるだろうし」
 それでも胸を張る、大河は確かにいつも通りだった。亜美はひょいと肩をすくめて、しっしと手を振る。
「だったらさっさと行きなさいって」
「言われなくても」
 そして背を向けた彼女だったが、一歩、踏み出したところで立ち止まる。
「ねぇ、ばかちー」
「ん?」
「なんで、私にあんなこと言ったわけ?」
 振り向くことなく問いかけてくる大河に、亜美は見えないと知りながらも顔を背けて答えた。
「そこがあたしの場所だからよ」
「……は?」
「どうでもいいでしょ。早く行きなって」


 亜美は自販機で紅茶を買って、一瞬、迷う。
 このまま隙間に潜り込んで、しばし一人を楽しもうかと。

 だが結局、彼女はそこに背を向けて立ち去る。
 今はまだ、大河の匂いがそこにあるから。
 そんな理由もあった。
 だけど、本当は。

 そこにいても、自分が寂しいだけだと気付いたから。

 思う。
 自分の居場所を。

 校門へと並んで歩く三人の姿を、亜美は遠目に眺めながら思う。
 対等でいられる人。その一歩先を歩いているうちに、後ろを見ないでいるうちに、はぐれてしまったのかも
しれない。
 太陽は思ったよりも熱くなくて、彼に優しかったのかもしれない。
 虎はその牙を突き立てるのではなく、彼の想いを守ろうと決めたのかもしれない。

 自分の居場所は、求めていた所ではないかもしれない。例えば、誰かの隣といった。
 もしかしたら、この自動販売機の隙間こそが、彼女の終の居場所なのかもしれない。

 それでも。
 考えよう。亜美は思う。
 寂しいなら、どうすれば寂しくならないかを。
 そしてぶつけよう。素直に見せよう。
 彼に。
 自分と対等の存在である、高須竜児に。
 その時、何があるかは、わからないけれど。後悔をするかもしれないけれど。でも。

 きっと、何かが見えてくるだろうから。

 思って亜美は、また笑った。
 大人の、女の笑みで。

231:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:04:41 /Y2pZkTz
なんか書いてるうちに違うキャラになった気もするけれど、亜美が主人公です。

とらドラの息吹を掴むのは難しいですな。
何はともあれ、よろしくお願いいたします。

232:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:18:07 Iy/dSX+R
>224GJ!

233:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:27:51 m/xG1iOz
>>231はこういうグッドなジョブをするから侮れない。

ずっとみのりんのターンだと亜美たんのライフが0になってしまうので
願わくば亜美たんのターンもきぼん

234:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:34:03 X4V9lS0n
>231
何というGJ
ばかちーはやはり最高だ

235:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:06:49 td2dGLRt
週刊誌に『休業中の川嶋亜美が真剣交際中?』という明らかに本人のリークだろって記事が出て既成事実化

236:名無しさん@ピンキー
07/08/15 09:02:30 1yYFz5Cu
ぶっちゃけ、5巻時点で一番陥落しやすそうなのってばかちーだよな。竜児が頼みこめば何だかんだいってヤらせてくれそう

237:名無しさん@ピンキー
07/08/15 19:44:24 +O58GX10
本スレでここ以外にSSスレ立てようって話になってるな。
18歳未満の読者にそれだけSSの需要があるってことかな?

238:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:14:08 z+f+4swB
エロくないSSがここに投下されてもかまわないと思うんだが…
エログロを見たくない人が多いのか、真面目な若年読者が多いのか、さて。

239:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:41:10 OXkbicvV
実際、18歳未満の人もこのスレにいると思うけど、18歳未満禁止という文字を見ただけで引き下がってしまう人もいると思う。

240:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:47:22 +O58GX10
あと保管庫が一月近く更新する動きが無いのも気になるな。
まあ、このスレのペースだとあんまり頻繁な更新も必要ないとは思うが。

241:名無しさん@ピンキー
07/08/15 22:14:50 F8Yfucwo
かといって非エロを移行させても必然的にスレが2つに別れて勢いが削がれるしな。

242:名無しさん@ピンキー
07/08/16 01:44:37 WQjGIbXz
勢い自体あんまり無いしな…ネタとしては料理しやすいと思うが、投下数が少ないのは謎だ。

243:名無しさん@ピンキー
07/08/16 10:35:47 7708dEFN
して、
ばかちー自販機の陰でおなぬー

竜児発見

ばかちー後ろから竜児に抱き締めてもらいおなぬー続行

竜児悶絶
なる電波を受信したのだが。

244:名無しさん@ピンキー
07/08/16 12:20:28 1YpvcyVc
>>243
形にしてくれんとよくわからんな

245:名無しさん@ピンキー
07/08/16 19:20:19 AMTF+xb5
>>242
単純に職人が少ないからじゃね?
前スレがそれなりに賑わってたのは、同じ職人が何度も投下してたからだと思う。

246:名無しさん@ピンキー
07/08/16 19:25:37 zrc84zGt
大河にチョコレート貰った\(^o^)/

1 名前:番組の途中が名無し[] 投稿日:2008/02/14(木) 12:05:45.24 ID:n53LjXuU0
朝起きたら台所に大河がいた。
大河「お、おはよう」
竜児「おはよう、大河。・・・後ろに何持ってんだ?」
大河「え!?な、なんでもない! あー!勝手に取るな!!」
竜児「おー綺麗にラッピングしてあるなあ。誰かの誕生日プレゼント?」
大河「これは・・・その・・・。・・・この国では、2月14日は誰かにチョコレートを渡す日だとテレビで見た。
    だから、特別に私が作ったのを竜児にあげる・・・。」
竜児「え!ほんとに!?嬉しいなあ。ありがとう、大河。まあ義理なんだろうけど」
大河「あ、当たり前よ!ほんとは竜児には私手作りのチョコなんてもったいないけど、
    どうせ誰にも貰えないだろうから、哀れなお前に恵んでやる。もっと感謝しろ。」
竜児「ああ、義理でも本当に嬉しいよ大河。じゃ箱開けるね。
    おお凄い。チョコレートケーキだ。しかもハート型。義理なのに気合入ってるな。」
大河「さっきから一言一言うるさい!さっさと食べて感想を述べやがれ!」
竜児「そう。じゃ、いただきまーす。・・・・・」
大河「・・・ど、どう?」
竜児「ちょっと苦いかも。でも美味しいよ」
大河「そりゃあそうよ!けどおこちゃまな舌の竜児にはちょっと大人の味だったかもね。
    まあでも、私が愛情込めて作ったのだから美味しくて当然だけどぉ。」
竜児「え?愛情?入ってるの?」
大河「な!な、な、なに言ってやがる!そんなもん入ってねー!
    自惚れるな!と、とにかく!これからは心優しい大河様のことをもっと敬いやがれ!」

だって。こんな幸せなバレンタインデーは初めてだよ。
竜児は幸せ者だなあ!ハッピーバレンタイン!\(^o^)/

247:名無しさん@ピンキー
07/08/16 20:22:44 WQjGIbXz
>>243
「ハアッ……ハアッ!」
喉の渇きを覚えた高須竜児は、いつもの自販機で信じらんないものを見た。
「か、川嶋っ…?」
彼のクラスメイトはいつものようにそこにいた。自らを慰めながら。
「ああなんだ…高須くんか」
「な、なにやってんだよお前!」
「見ての通り、ナニ」
しばし呆然とする竜児。だが彼は次に聞いた台詞に、更に目眩を覚える。
「暇なら手伝ってくれない?一人でするのも飽きたしぃ」




こうですか?わか(ry


248:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:30:23 TR1dzSEq
ええい、純愛分が足りない

249:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:41:59 UozsA/vz
>>248
激しく同意だ。
ばかちーと竜児の甘甘純愛が見てーーーーーーーーええええええ!!!!!!

250:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:00:40 +ZRVS1Px
学業のために休業中の川嶋亜美が同級生と交際していることが14日、
分かった。川嶋が転入したことがきっかけで、
今秋に交際へと発展。同級生は家事万能で知られ、川嶋も趣味が家事
など、ともに大好きな家事が“赤い糸”になっている。恋のキャッチボールはまだ
始まったばかりの2人、今後の行方は目が離せない。

 今秋一番の注目となる“国民的カップル”の誕生だ。


251:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:05:38 TR1dzSEq
どこのエロカッコイイ人ですかそれは

252:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:56:48 zHpbJgc1
学業のためにソフト部休業中の櫛枝実乃梨が同級生と交際していることが14日、
分かった。櫛枝が同級生になったことがきっかけで、
今秋に交際へと発展。同級生は家事万能で知られ、櫛枝も趣味が家事
など、ともに大好きな家事が“赤い糸”になっている。恋のキャッチボールはまだ
始まったばかりの2人、今後の行方は目が離せない。

 今秋校内一の注目となる“庶民的カップル”の誕生だ。


こっちの方が何かとしっくりくる

253:名無しさん@ピンキー
07/08/17 11:30:02 tcQyTgGX
ここにSSスレあったのか。
「とら」で検索してなかったからあきらめてたけど「たらスパ」で検索したら見つけれた。
本スレに何日か前に投下したエロくないSSだけどこっちにも載せていいですか><

254:名無しさん@ピンキー
07/08/17 13:15:01 WxPKyA5g
>>253
どうぞどうぞ。
見逃してたから気になってたんだ。

255:名無しさん@ピンキー
07/08/17 13:48:15 19Aj5uOo
>>254
なんという優しさ。粗末なものですが><

(無題、季節設定は冬)


「というか・・・あんた達ってなんなの?」

「「え?」」

アホ面のまま振り返るのは大河と竜児。

「だからさ、なんていうかおかしくない?」

別に嫉妬してるわけじゃないし二人の距離が近いのは知っている。
だが物事には限度というものがあり、いくら自分の家の中とはいえこの二人の密着度は異常だ。
大河は竜児の足の間にちょこんと座り(世間一般で言う恋人座りだ)さっきから竜児が剥いたみかんを
「白いの嫌いだからちゃんととってよね」などと文句をつけつつ口の中に押し込まれるみかんを頬張っている。
二人の関係が恋人同士なら「目の前でいちゃつくな」で済むのだが別に付き合ってるわけでもなく本当に自然にそうしているから尚更性質が悪い。

「だから・・・なんていうか、、、恥ずかしくないの?」

竜児は90度首を倒し大河は90度首を上げて亜美の言葉を吟味するみたいに睨み合う(本人達は見詰め合ってるつもりだろうが)

「今更・・・なぁ?」
「今更・・・ねぇ?」

「いやいや、絶対おかしいって。間違ってるって。今時そんなの恋人同士でも出来ないって」

またしても二人は睨み合い

「そんなこと言われても・・・なぁ?」
「そんなこと言われても・・・ねぇ?」

だからもうそれはいいっての。
内心突っ込みつつ考えてみる。
竜児はまだいい。大河の事を「歳の離れた」妹みたいに(下手したら娘?)みたいに見てるだろうから。
問題はちっこいほうだ。
あたしの見立てでは竜児に少なからず気があるはずだ。
なのに、今現在好きな人の腕の中に抱かれあれだけ密着してても至って「素」の状態。
しかもどう見てもあの体勢に慣れきっている。

256:名無しさん@ピンキー
07/08/17 13:50:16 19Aj5uOo
「なによ、その視線は」
「べっつにぃぃ。ただあんた達の密着っぷりに引いてただけ」
「なに言ってるのよこの程度で。だいたい寒いからくっついてるだけに決まってるじゃない」
「ヘ?」
「だから寒いからくっついてるだけ。まぁところどころゴツゴツしてるのがいただけないけど」
「あ・・・あんたねぇ・・・」
「大体あたしは竜児なんて男としてみてないし。それともなに・・・あ、あんたももしかしてしたい?したいの?」
「な、なにいってんのよっ!!」
「ふふんっばかちーにはちょっと無理だよねぇ。カマトトっぶってるあんたじゃ『こ・わ・く・て』無理だもんねぇ」
「ちょっ・・・ちょっとあんた・・・」
「いやぁぁぁん 憧れの竜児の腕の中だなんて亜美ちゃん想像しただけでおかしくなっちゃうぅぅぅぅ・・・ってか!!すぐにエロに結びつける盛りのついた雌犬め」
「じょ・・・上等だこらぁぁぁ!!」

大河の首根っこを持ち上げそのまま投げ捨てすぐに竜児の間に収まる。実にこの間15秒。手間取りすぎである。
そして周りは暴れる大河の手足がテーブルの上のものをあちらこちらにふっとばし散々な状況だ。
しかしそれでも何とか場所は確保し息を整える亜美。
さぁ、あふれ出る女の魅力を存分に味わえ!!(ちょっと竜児にはサービスしすぎかなと心のどこかでは思ったけどこの際無視)
いきなりこんな美少女が足の間に入ってきて、真っ赤になってるであろう竜児を予想しつつ振り替えった亜美が見たものは



ギンギンに目を輝かせる竜児だった



ひぃぃぃぃぃぃぃっ!?

心の中で盛大に悲鳴を上げる
な なになんなのよその目のぎらつきは!!襲うの!?襲っちゃうの!?亜美ちゃんのこと襲っちゃう気!?
そう思われても仕方ないような目を竜児はしていた。
まぁ、当然亜美を襲おうなんて考えは微塵もなく、その視線は亜美を1㍉たりとも捉えていない。
彼が見てるものはひっくり返ったコップやお菓子がとびちり散々なことになった部屋の状況だ。

あのジュースの染みは一度水で汚れを浮かさないと・・・おおっカーテンにまであんなにかかって・・・そろそろ時期的にも丸洗いしてもいい頃だな・・・
これからの掃除プランが決まったのかゴクリッと喉を鳴らす。

それを聞いてますますびびったのが亜美だ。
こいつ犯(や)る気満々じゃねぇか。ってかそこに大河がいるんだぞ?

「くくっ楽しみにしてろよ・・・(掃除を)簡単には終わらせないからな・・・。(部屋中隅っこまで)徹底的にやってやるからな」

うわぁぁぁぁ!!
あたし壊されちゃう、絶対壊されちゃう!!
やっぱり逃げよう・・と思ったけどさっき受けた竜児の視線の余りの衝撃に腰が抜けたみたいだ。


257:名無しさん@ピンキー
07/08/17 13:51:52 19Aj5uOo
と、じたばたしてるところに大河が立ち上がる。
「よ・・よくもやってくれたわね、ばかちー。ここまでするなんて覚悟できてるの?全身コーラでべたべたになったじゃない!!」
怒りの形相で亜美を見るがすぐにその顔に底意地の悪い笑みを浮かべる。
怯えてるばかちーとギラギラと欲望に目を光らせるアホ犬。
あの目の光は何度も見てきたしすぐに気付いた。
そして面白いのがばかちーだ。どう見ても勘違いしてる。
にやっと笑い

「もうこんなになったらシャワー浴びるしかないじゃない。あたし自分の家で浴びるから竜児あとよろしく」

そう言うとささっと部屋を出て行く。
ドアを閉めたときに声にならない悲鳴が木霊したがまぁ日頃の恨みだ。


「さぁ、それじゃ邪魔者もいなくなったしはじめるか!!」(大河は片付けたそばから散らかすもんなぁ)
「じゃ・・・邪魔者って」
「ああ、だいじょうぶだ。お前は何もしなくていいからな」(そうさ この部屋を片付けるのは俺だけだ)
「ひぃぃ、つまり声を出さずに大人しく最後まで我慢していろと!?」
「よくわかってるじゃないか。絶対に動くなよ。動いたりしたらお前といえど、ただじゃおかねーから」(ほこりが舞うからな)
「な・・・なんでこんなことに・・。からかったつもりとはいえあたしにも責任がある・・・のかな」
「まぁ、、、そうだな」(暴れたのは大河だけどこいつがいきなり首根っこなんて掴むから)
「そ・・・それじゃ、しっ仕方ないのかな。・・・あの・・・せ・・・せめて優しく・・・して・・・ね?」
「ああ、もちろんだ!!乱暴になんて扱うもんかっ!!」(優しく丁寧に扱うのは掃除の基本だ!!)

その真剣な剣幕に思わず目を閉じ観念する亜美

「さぁ、やるぞ!!」


















次の日 顔中を真っ赤にしクラスのみんなに痴漢扱いされたが、
結局最後まで何が原因かわからない竜児の姿があったとさ。ちゃんちゃん。



258:名無しさん@ピンキー
07/08/17 14:06:26 19Aj5uOo
231さんのSSの後だとなんと底の浅いものだろうと絶望しつつ投下。
中身があるSS書ける人が妬ま・・・羨ましい><
こんなんですが感想もらえるとありがたいです。

259:名無しさん@ピンキー
07/08/17 15:09:22 WxPKyA5g
>>258
若干ばかちーのキャラが違う気がしたけど……。
GJ!!
やっぱり勘違い娘はイイネ!!

260:名無しさん@ピンキー
07/08/17 15:58:16 Slbo+9us
すごく……竜児らしいです……

261:名無しさん@ピンキー
07/08/17 20:52:22 heTafZCE
>>259-260
禿同!
確かに若干キャラが違う気がする
…が、とっても竜児ですw

>>258GJ!

262:名無しさん@ピンキー
07/08/17 21:37:14 b20YMepD
GJ!! 怯えるばかちーが可愛い…
自分もこんなSS書けたらなぁ。

263:231 ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:24:51 PiUZaoxK
また来てみた。投稿させて頂きますです。

お口に合えばいいのですがー

264:月と星  ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:25:53 PiUZaoxK
「あれ」
 珍しいものを見た、と言わんばかりに亜美は目を大きく見広げた。
 駅前のアイス屋で奈々子や麻耶とたっぷりお喋りをしながらアイスを楽しんだ後、彼女達と別れ、
家に帰ろうとしたその矢先のことだったのだ。
「高須くん?」
 思わず声をかけてしまう。それほどに意外だった。
 高須竜児が、一人で歩いているというのは。


月と星


「よう、川嶋」
 しかし彼は、そんな彼女のちょっとした驚きになどまるで気付かず、両手に持ったビニール袋を微かに
あげる。きっと、挨拶をしようとしたのだろう。
「こんな時間に、何やってんだ? 結構、早くに帰ってった筈じゃねぇか」
「奈々子と麻耶と三人で、そこのアイス屋でダベってたの。ってか、高須くんこそ、どうしたわけ?」
 呆れたように竜児の持つ大量のビニール袋を見た後、それとなく亜美はあたりを探る。どこかに彼の
相棒である手乗りタイガーがいるのではないか、と思って。
「あいつならいねぇよ」
 だが、ほんのちょっとした仕草からでも、彼にはわかってしまったらしい。竜児はそう言って、大きな
荷物を持ったまま軽く肩をすくめた。
「何かあった?」

「いや、別に。買い物行くぞ、って言ったのに、今日はそんな気分じゃない、とか言いやがって。寒くなってきたから、出かけたくなくなってるんじゃねぇの?」
 素っ気無い答え、だがそこに亜美はぎこちなさと、わずかな寂しさを感じ取る。それは恐らく、彼の左隣に
『ない』存在のせいだ。
 見ればわかる。彼の右の手に比べて、左の手に持つ荷物は圧倒的に少ない。単純に腕力の問題とは
言えないほどに、不均等なのだ。
 その理由を、彼女は漠然と察する。きっと、いつも左側を歩くあのドジな手乗りタイガーを守るため。何も
ないところで転びそうになる彼女を、いつでも支えられるように、左の手はなるたけ自由にしているのだ。
 それがいつか癖になってしまったのだろう。彼女がいなくても、無意識にそうしてしまっている。
 なんだか、面白くない。
 自然に竜児の右隣を歩かされる形になった亜美は、心の中でそう呟く。彼の持つ大きな荷物が、油断
すると彼女の足に当たってきそうになるから。
「ふぅん、そうなんだ」
 言って亜美はさりげなく、歩を早くして距離を取る。荷物がぶつかってくることがないように。
 これぐらいがちょうどいい。ほんの少しだけ、彼の前を歩くぐらいが。
 亜美は、そう思う。

265:月と星  ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:26:58 PiUZaoxK
「そういえば、随分と色々買い込んでるみたいだけど、どうしたわけ?」
「おう、今日は月に一度の大売出しだからな。卵1パック98円、国産豚肉細切れ100g88円、キャベツなんて
一玉100円だぞ? 他にも色々と安く買えたし、ラッキーだったなぁ」
 ほくほくと心の底から嬉しそうに竜児は笑う。もっとも他人からは、デカいヤマを首尾良く終えて悪どく
笑っているようにしか見えないのだが。乾いた唇を湿すための舌なめずりが、明らかに誤解を加速させたのだろう、すれ違った女性が硬直した後にダッと逃げるように、いや本気で逃げているのだろう、駆けて行く。幸か不幸か、彼はそれに気付かなかったのだけど。
「うわ、生活臭だだもれ」
 だが竜児のささやかな喜びも、亜美にかかると一刀両断だった。顔をしかめて言った彼女は、なんだって、
と睨み付けてくる(本当はただ見ているだけなのだが)彼の視線にも動ぜず、
「そんなだからおばさん男、なんて言われるんだよ」
 と追撃を一つ。
 ぐ、と言葉に詰まった竜児を見て、亜美はふふん、と鼻で笑う。悔しかったら反論してごらん、とでも
言いたげに。
「お、お前だけだろ、そんなこと言ってるの」
「えー? ホントにそう思ってるわけー? 超ウケるんだけどー」
 何とか反撃の態勢を整えようとする彼だったが、追撃の手を止めない彼女の憎らしい笑顔に、ついに
陥落する。
 俺って皆に、そう思われてるのか……?
「アハハ、冗談だって、冗談♪」
 先ほどまでとは一転、真剣に悩み始める竜児に、こらえきれなくなったのだろう、亜美は今度は声を
あげて笑う。
「すぐ本気にするんだから。高須くんってば、ホントに騙されやすいね」
「…………!」
 彼は亜美のその姿に、顔を真っ赤にして、口をパクパクさせる。恐らく、声も出ないほど怒っているの
だろう。彼女にだけでなく、自分の不甲斐なさにも。それを見て、亜美はさらに笑いを募らせる。その姿が、
あまりに滑稽に思えたから。
「あー、おかしいの」
 目尻に涙が浮かぶほど、存分に笑った後、彼女は憮然としている竜児の前に回って、
「機嫌悪くした? ごめんね?」
 今度は心配そうな表情で、顔を近づける。天使のよう、と形容されてもおかしくない、綺麗な彼女の瞳から、
しかし竜児は、
「……もう騙されないぞ」
 プイッ、と視線を背ける。
「なんだ、残念」
 言って亜美は、スッと顔から表情を消して、いつもの彼女に戻る。内心、竜児は舌を巻いていた。さっきの
ことがなければ、きっと信じてしまっていただろうから。
 実際、彼の心臓は、わかっていたこととはいえ動揺してか、早鐘のようになっていたし、顔をそらすのは
至難の業でもあった。
「あーあ、つまんないの」
 そんな竜児の内心を知らずに、亜美はそう言って頭の後ろで手を組む。そして浮かべるのは、アンニュイ
な表情。
「なんでお前の退屈しのぎに、俺がからかわれなきゃならないんだ」
 精一杯の虚勢を交えながらの彼の言葉に、彼女は可憐な唇を尖らせる。
「えー。だって楽しいしー」
「そりゃお前はな。俺は楽しくねぇ」
「あたしが楽しければ、それでいいの」
 言葉とは裏腹にとろけるような優しい笑顔を見せる亜美に、竜児は思わず絶句する。
 手乗りタイガーとは一味違う、天性の女王様気質。
 春田や能登あたりならば、すぐにでもはいつくばって靴とか舐めるんだろうな……
 そんな想像をしてしまって、しかもそれが妙にリアルで、
「あのな、お前。そういうのは、もっと人を見て言えよ……」
 思わず彼はそう言ってしまう。言ってから、竜児は心の中で二人にごめんと手を合わせて謝ったが、その
彼らも何で謝られるのかわからない、という顔でキョトンとしていた。全然オッケー、むしろカモーン。そんな
幻聴さえ。
「高須くんにしか言わないよ、こんなこと」
「は?」
 何か聞き捨てならないことを言われたような気がして、彼は顔を上げるが、亜美は素知らぬ顔で前を歩く。
「どういう意味だよ?」
 思わず尋ねる竜児に、彼女はちらりと横顔を見せた後、オーバーに肩をすくめて、
「反応が面白いから。ま、でもまだ、もの足りないんだけどね」
 その答えを聞いて、竜児は再び憮然となる。亜美は、その顔にまた声をあげて笑ったのだった。

266:月と星  ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:27:41 PiUZaoxK
 さんざっぱらからかい、からかわれた後、二人はとりとめのない話題で花を咲かしていた。学園祭の
打ち上げでゆりちゃんが感極まって泣き出した話や、最近のドラマのこと、二年の誰それと一年の
誰それが付き合ってるといった話まで。
「よく知ってるな、お前……」
「女の子の情報網を甘く見ない方がいいよー。高須くんのことだって……」
 ニヤリ、と彼女が笑ったことに、思わず竜児は身構える。気分は猫の前の鼠、またなぶられるのか、
と思った瞬間。
「お、あーみん発見!」
 思わず誰もが振り向くほどの大声で、彼女に向かって走り来る影が一つ。
「アタァァック!」
「や!? ちょ、きゃぁぁ!!」
 演技でなく素の声で叫んだ後、
「アハハハハハハ! ちょ、やめてっ、苦しいって、プッ、ククククク」
 亜美は身をクネクネとよじらせる。驚く竜児が見ると、彼女は背後から誰かに脇腹をこそぐられていた。
弱点なのか、恥も外聞もなく笑い転げている。
「ふははははは、敵に背を向けるからだよ、あーみん!」
 ようやく解放されて地面に座り込む彼女を、立ったまま見下ろしているのは、
「実乃梨ちゃん……」
 櫛枝実乃梨だった。恨めしそうに見上げてくる亜美の視線も軽く受け流し、ふ、と何故か人差し指の先を
フッ、と吹く。
「命拾いしたな、ここが本当の戦場だったら……って高須くん?」
 横顔を亜美に見せ、ニヒルに決めようとして初めて、実乃梨は竜児の存在に気付いたようだ。一瞬、
硬直した彼女に彼は、
「よ、よう、櫛枝。また随分な登場の仕方だな」
 精一杯の愛想を見せて笑う。が、
「や、そうかい? あたしにとっちゃ普通なんだがね。おっとぉ、のっぴきならねぇ用事を思い出しちまった。
行くぜ、八。へい、合点承知のすけっ」
 じゃあねっ、あーみん、高須くん。最後にそう言い残して、実乃梨は再び駆けて行く。呆気にとられる
亜美と、引き止めようとした竜児を残して。

267:月と星  ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:28:23 PiUZaoxK
「なんだったわけ?」
 チラリと少女は、横目で隣の少年を見る。彼は先ほどからずっと、肩を落とし、溜息ばかりを付いている。
それでも買ったものをしっかりと握っているのはさすがだったが。
「……ん?」
 鈍い反応。だが亜美は、苛立ちをグッと我慢してもう一度問いかける。
「なんだったわけ、実乃梨ちゃん。もしかしてまだ、喧嘩してたりする?」
「いや、それはない」
 はっきりと、竜児は言い切った。実際、亜美は二人の喧嘩の原因が何かを知らない。知らないが、仲直り
しただろうとは思っていた。聞いてみたのは、単に確認の為だ。
「にしては、実乃梨ちゃん、変な態度だったみたいだけど」
「俺が聞きたいよ……」
 また一段階、肩を深く落とす。買い物袋の底が、地面に付きそうなほどに。相当、参っているなぁ、と
亜美は見て取った。
「なんか、最近、櫛枝の態度がおかしいんだよな。仲直りした直後は普通に話せてたのに、最近は……
なんつーか、ちょっと距離を置かれてるような……」
 そのぼやきは、決して亜美に聞かせる為に言ったものではないだろう。独り言のようなものだったに
違いない。
 だが。
「ああ、なるほどね」
 それだけで、亜美には十分だった。
 なんとなく、わかってしまった。きっと、そういうことなのだろう。
 考える彼女は、どこか冷めていた。心のどこかで、予想していたことだったからかもしれない。
 パズルのピースの最後の一つが、自然とはまる。そんな感じに近い。
「川嶋、なんか知ってるのか?」
 思わず呟いてしまった言葉を聞きとがめたのだろうか、竜児がじっとこちらを見てくる。必死なのだろうか、
血走った目は、いつも以上に凶悪そうだ。

 だが亜美は、そんな彼が見た目だけだということを知っている。
 本当は喧嘩など一度もしたくなくて、生活臭漂うほどおばさんっぽくて、気が弱くて。
 だけど家事は抜群で、マザコンかというほど母親思いで、人並み以上に優しくて。

 今なら。
 甘い誘惑の声が脳に響く。
 手乗りタイガーも、彼の想い人も、今は彼の側にいない。

 逢坂大河が、全存在をかけて甘えまくっていたあの大河が、買い物に一緒に行かなくなったこと。
 櫛枝実乃梨が、男女の別なく誰とも平等に接する彼女が、彼に対してだけは不可解な行動を取ること。
 その異常に、気付かないのは、彼一人。

 そして、そんな彼の側にいるのは、亜美一人。

 今なら。
 誘惑の声は響き続ける。
 彼のたった一人の存在になれる。

268:月と星  ◆vq1Y7O/amI
07/08/18 00:28:55 PiUZaoxK
「知らない……知ってたって、教えないけど。自分で考えな」
 彼女の言葉に、竜児は落胆の素振りを見せる。だがしかし、彼も亜美がそう返すだろうことはわかって
いたのだろう、決して彼女が不快になるほどではなかった。
「相変わらず、大人だよな、お前は……」
「まぁね。けど私に言わせりゃ、高須くんが子供すぎ」
 当然、といった感じに胸を張った後、亜美は顔から全ての表情を消す。残るのは、真剣で純粋な『彼女
自身』。
「皆、変わってってるだけ。高須くんはどう? 変わってる?」
 グッ、と再び、竜児は言葉に詰まった。ぶつかりあう眼差しは、決して絡むことはなく、丁々発止の切り
合いを宙で繰り広げる。
「そのままがダメってわけじゃない。けど、そのままでいいのか……じっくり考えてみることだね」
 言って亜美は、一度目を伏せる。そして次に顔を上げた時には、
「なーんて。ま、悩めばいいじゃん。悩みは人を大きくする、って言うしね」
 すっかりいつもの彼女に戻って、天使の笑顔で颯爽と歩き始めたのだった。


「じゃ、ここで」
「おう。また明日な」
 彼と別れて、一人歩く道。

 もったいない。
 そんな声が聞こえた気がした。

 もったいない。
 少しだけ、亜美もそう思った。
 こんなチャンスは、そうはないだろうに。

 けれど、それは後悔と呼べる程には大きくなかった。
 何故だろう。
 考えて、すぐに気付く。

 もの足りないのだ。

 そもそも第一に、弱味に付け込むというのが、自分らしくない。亜美は真剣に、そう思う。姑息な手段など
使わなくても、堂々としていればいい。少なくとも、この戦いにおいては。
 逆に言えば、例え弱味に付けこんででも勝とう、と思える程ではなかったということ。がむしゃらになって、
ひどく汚れたって、つまりはどんなことをしても勝ちたい。そんな気には、まるでならなかった。

 つまりは、もの足りないということ。

 彼はまだ、そこまでの存在ではなかったのだ。

 だから亜美は、突き放す。
 いつか宣言したように、少し前を歩いて行く。
 もしも彼が追いついてきたのなら、その時は並んで歩いたっていい。もしかしたら、並んで歩きたいと
思えるようになれるかもしれない。
 けれど今はまだ、そんな時期ではなかった。

 ずっと先に後悔するかも。そんな風にも思ったが、その時はその時だと彼女は割り切った。
 青田刈りをするほど飢えてはいない。じっくり成長を見守ってやろう。

 亜美はふと、夜の空へと顔を向けた。そしてそこに見つける。
 月の側に、小さく輝く星を一つ。
 寄り添うでもなく、離れるでもなく、並んでいるその姿が。
 自分達のようで、彼女は少し。
 ほんの少しだけ、笑ってみせたのだった。


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