08/12/07 16:24:47 Bye14aCl
ジョゼットちゃんのクリーミーウンコパスタをWサイズで喰いたい
524:名無しさん@ピンキー
08/12/08 01:19:53 bVun5ptP
エステルたんのウンチライスをラージサイズでゆきたい
525:名無しさん@ピンキー
08/12/11 00:47:36 DNdl3Pf0
ティータたんの野趣溢れる野糞を軽く焼いて頬張りたい
526:名無しさん@ピンキー
08/12/11 12:17:25 8fO322qc
ピザ公爵に伽を命じられる無防備なエステルルートはまだですか?
527:名無しさん@ピンキー
08/12/13 02:03:13 vBph+cvp
エステルちゃんの「冬味」うんこをゆきたい
528:名無しさん@ピンキー
08/12/13 17:06:54 nS858jcV
ポエマー、ここの保守も頼む
【PS2】イース ナピシュテムの匣【YsⅥ】
スレリンク(goverrpg板)
529:名無しさん@ピンキー
08/12/14 13:07:21 MGKqceVA
クローゼたんのボリュームのあるウンチをペロリと平らげたい
530:名無しさん@ピンキー
08/12/15 01:11:31 jzVyFiIY
レンの糞、喰いたいぜ。
531:名無しさん@ピンキー
08/12/16 09:28:11 dvsQO6vE
ティータちゃんの幕の内下痢便当をむしゃむしゃ喰いたい
532:名無しさん@ピンキー
08/12/16 15:40:07 9r5PitI8
保守はありがたいがこの保守じゃあ職人は寄り付かんなぁ
533:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:25:16 DoV7jYt6
おう
534:名無しさん@ピンキー
08/12/19 02:50:41 gHrmASW/
ジョゼットちゃんの「匠味」の糞をゆきたい
535:名無し@ピンキー
08/12/22 21:14:41 G2AEgvq2
誰か ヨシュアとクローゼでエロパロ書いてください
536:名無しさん@ピンキー
08/12/22 23:15:09 oNw6IRaJ
クローゼちゃんの下痢糞ライスをもりもり食いたい
537:名無しさん@ピンキー
08/12/23 12:08:18 MxjWe+mD
>>535
頼むほど好きなら、人任せにせずにまずは書いてみてはどうでしょうか??
読みたい方もいらっしゃるかもしれないですし、板の活性化につながるかもしれない
538:名無しさん@ピンキー
08/12/27 13:20:57 XmOBgbip
PSPで一気にまたプレイしたお陰で、なんかこうもやもやしたものが……
ネタが出そうで出ないのですげーもどかしいorz
539:名無しさん@ピンキー
08/12/27 23:12:05 nU1T31JU
エステルちゃんのクッチャイクッチャイうんこを喰いたい
540:名無しさん@ピンキー
08/12/31 15:48:17 IbG5PAXJ
レンの糞、喰いたいぜ。
541:名無しさん@ピンキー
09/01/01 05:35:03 5XGZCfYI
レンの糞、舐めたいぜ。
542:名無しさん@ピンキー
09/01/05 14:29:27 ENf227e9
ティータたんのドリーミーな香りのウンチを喰いたい
543:名無しさん@ピンキー
09/01/15 20:13:15 I0ftUCwb
おまえらほんとうんち好きだな.
544:名無しさん@ピンキー
09/01/16 23:08:54 R8RNFPPC
なんかだいぶ前に見たんだが
どっかのサイトに白き魔女のクリスがお風呂でご奉仕する話と
別のサイトにゲルドが輪姦される話がなかったっけ?
知ってる人いたら教えてください。
かなり前にみたんだけど。
545:名無しさん@ピンキー
09/01/20 06:24:58 PLK0Na1H
リースちゃんの巻き糞ゆきたい
546:名無しさん@ピンキー
09/01/26 12:51:09 uvu6roE3
エステルちゃんのシンプルな糞を喰いたい
547:名無しさん@ピンキー
09/01/26 15:58:09 fBhgO75D
一人で毎日毎日糞の事書いて恥ずかしくないのか?
548:名無しさん@ピンキー
09/01/26 16:26:05 KmB2aPMW
一人でなら恥ずかしくても二人でならどうだろう?
549:名無しさん@ピンキー
09/01/28 08:26:46 i08BNDgp
クローゼちゃんのバリバリうんこ定食、喰らいたい。
550:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:43:04 fp5NyxYd
ティータちゃんのオシッコで炊いたご飯を食いたい
551:名無しさん@ピンキー
09/01/29 07:14:22 nYXawvM1
クローゼの旨い糞、食いたいぜ。
552:名無しさん@ピンキー
09/02/01 18:41:42 PRqj8mpn
微妙な空気が読めないのでSS投下。
オリビエ×シェラザードでクリスマスの夜、ホテルの部屋で。
553:ビエ×シェラ1
09/02/01 18:43:27 PRqj8mpn
「ボクと、結構して欲しい」
「……は?」
一気に酔いが覚めた。
いや、まだ酔っていて、今のは何かの聞き間違いかもしれない。
突然の出来事に、エステルたちには見せられないマヌケ面で固まっていると、目の前で微笑んでいる金髪の男―オリビエ・レンハイムはゆっくりと口を開いた。
「シェラ君、ボクと、結構して欲しい」
どうやら聞き間違いではなかったらしい。
名高き遊撃士、銀閃のシェラザードが10秒も思考停止したのは後にも先にもこの時だけであった。
「アンタ、自分が何を言ってんのかわかってる?」
「心外だな。ボクはいつだって自分の発言には責任を持ってるつもりだよ。特に……今ボクは、漂泊の吟遊詩人オリビエ・レンハイムではなく、エレボニア帝国の皇子オリヴァルト・ライゼ・アルノールとして君にプロポーズしている」
シェラザードは酔った人間の発言として適当にはぐらかそうとしていたが、こうまで言われては逃げることもできない。
だが、ノーと言うにはこの男に好意を持ちすぎているし、だからといって簡単にイエスと答えられる程、彼女は無責任ではなかった。
554:名無しさん@ピンキー
09/02/01 18:44:40 PRqj8mpn
「もちろん―」
返答に困っているシェラザードを見て、オリビエは再度口を開く。
「返事は今すぐにとは言わない。シェラ君にとっては、共に戦った仲間という意識の方が強いだろう。なにより、ボクも10年後にリュートを弾きながら愛を唄えるかはわからない身だ」
一瞬だけ、オリビエは目を細めて悲しい表情をつくる。そう、一瞬だけ。
「だが、もし君が―もし、シェラザード・ハーヴェイがオリヴァルト・ライゼ・アルノールに好意を持っていてくれるのならば―」
言葉はそこで途切れた。
言葉を紡ぐはずの唇は、やわらかく温かいもので塞がれていた。そう、シェラザードの唇で。
たっぷり3秒間口付けてから、ゆっくりと離す。「言わないで。その手のセリフは、高確率で戦死するわよ」
冗談っぽく言って微笑んだ彼女の唇を、今度はオリビエが塞いだ。
555:ビエ×シェラ3
09/02/01 18:46:23 PRqj8mpn
唇を塞いだまま、オリビエはシェラザードをゆっくりとベッドに押し倒す。髪留めを外してやると、銀色がシーツの上に広がった。
「このまま君が何も言わないなら、ボクはとことん自惚れてしまうけど、いいのかい?」
「……勝手に自惚れてなさい」
「では遠慮なく」
いつものような胡散臭い笑みを浮かべると、オリビエはシェラザードの首筋に口付けた。
「ん………あっ」
首筋から耳の裏にかけてゆっくりと舌でなぞると、シェラザードが小さく悶える。気を良くしたオリビエは右手を背中に回し、器用に背中のホックを外す。肩からドレスを脱がすと、解放された大きな乳房がふるる、と揺れた。
今度は鎖骨に舌を這わせ、左手で胸を撫でる。手に余る程の甘美な果実が形を変えるのが面白い。
見上げれば、顔を真っ赤にして恥じらう乙女の姿が目に写った。
「ふふ、シェラ君もそんな可愛い顔をするんだね。いつもの艶やかな表情もいいが、こういうのも刺激的だ。なにより、ボクしか知らないというのがさらに欲をかきたてる」
「……なんか、アンタばっかり余裕なのがムカつくわね……」
「まさか。愛する女性を抱けるというのに、余裕でいられる男はいないさ」
556:ビエ×シェラ4
09/02/01 18:56:57 PRqj8mpn
オリビエは真顔で、しかし右手を腰に回しながら言った。
「いまいち信用に欠ける言葉ね。めちゃくちゃ手慣れてるみたいだし?」シェラザードは嫌みっぽく言ってみたが、この男に通じるはずもなく。
「男はいつだってカッコつけたがりなのさ」
そう言って唇を重ねてきた彼の表情は、すでに胡散臭い笑みに変わっていた。
胸をまさぐる左手が、不意に頂きを弾く。
「や、あんっ」
完全な不意打ちにシェラザードは思わず声を上げてしまう。その声に一瞬理性を持って行かれそうになるが、辛うじて持ちこたえた。
今すぐにでも犯してやりたい衝動を抑え、再び胸を愛撫する。ただし、今度はわざと乳首に指を当てながら。
痛いほどに自己主張する頂きを摘んでみれば、先程よりも大きな嬌声が聞こえた。
557:名無しさん@ピンキー
09/02/01 18:58:42 PRqj8mpn
とりあえずここまで。
2つめ、タイトル入れ忘れた。スマン。
558:名無しさん@ピンキー
09/02/01 19:59:21 YtzjnWUm
ぎゃー生殺しwwww
wktkして待つよー
559:名無しさん@ピンキー
09/02/01 23:09:44 cmL1tnYA
待ってました!!
560:名無しさん@ピンキー
09/02/02 14:08:01 WN++uwWX
久々だな。投稿ありがとう。
561:名無しさん@ピンキー
09/02/03 10:02:53 KpUafN79
ビエシェラの続き投下ー。
小出しでごめん。エロはなかなか筆が進まないものだね。
562:ビエ×シェラ5
09/02/03 10:04:39 KpUafN79
もっと聞きたい―
オリビエはたまらず、乳首を口に含んで転がし始めた。
「あうっ」
シェラザードは身体をびくびくと震わせながら身悶えする。手でオリビエを引き離そうとするが、力の抜けた腕ではどうすることも叶わない。
それどころか、抵抗する腕すらもあっという間に絡め取られ、余計に密着してしまう。
「っていうか、アンタも脱ぎなさいよ。フェアじゃないわ……」
今まで忘れていたが、密着したことによって相手がまだ一糸乱れぬ姿であったことに気付く。
「仰せの通り、女王様」
オリビエは一瞬鳩が豆鉄砲くらったような顔になるが、すぐに笑みを浮かべて自らの服に手をかけた。
脱いだ服を適当に投げ捨てると、シェラザードがこちらを見つめているのに気付いた。
「ん? どうかしたかい?」
「いえ、案外鍛えてるのね。って思っただけ」
「師匠がとても厳しい人でね、『皇子たる者、自分の身も守れなくてどうしますか!』って、それはそれはスパルタ教育だったわけさ」
「毎度逃げ出してはミュラーさんに取っ捕まって、お説教付きで特訓したのかしら?」
「ははは、全て未遂に終わったさ……」
どこか遠くを見ながらオリビエは答える。
563:ビエ×シェラ6
09/02/03 10:08:52 KpUafN79
「それはさておき、今は愛を楽しもうじゃないか! ふふ、甘い夜はまだまだこれからだよ」
思い出しかけた地獄の日々を頭から振り払い、シェラザードに酔いしれることにした。
オリビエが脱いでる間に彼女の方も一糸纏わぬ姿になっていたため、「脱がせる楽しみが……」と少しがっかりするもの、頭から抱き寄せて深い口付けを交わす。
オリビエはシェラザードの歯茎を舌でなぞり、口を開けさせて舌を絡ませようとする。ぬめりつつもざらざらとした感触に、シェラザードの舌が奥に引っ込む。
だが逃がすまいとオリビエの舌が深くまで侵入してくる。のどが詰まりそうになり、舌で押し返そうとしたが、うまくいかず結果的に互いの舌が絡み合うかたちになった。
「ふ……あ、あふぅ……ん」
くぐもった声が口内で響く。さすがに苦しくなってきたのでオリビエの胸を軽く叩く。オリビエが名残惜しそうに唇を離すと、銀の糸が2人を繋ぐ。
頬を赤く染め、目を涙で潤ませながら見上げてくるシェラザード。普段の彼女からは決して見ることのできない表情に、オリビエは満足そうに微笑んだ。
564:名無しさん@ピンキー
09/02/03 10:19:27 KpUafN79
一気に全部書ければいいんだけどなorz
携帯だと行とか列の感覚がわかんないよママン。
wktkありがとう!栄養にさせてもらうよ!
実はスレ見てオリビエ好きがなんか批判されてたから、「オリビエ厨乙」とか「腐女子乙」とか言われないか不安だったんだ。
じゃ、続き頑張ってくるよノシノシ
565:名無しさん@ピンキー
09/02/06 23:04:22 35BI1ZcB
遅くなりましたがGJ!
期待☆
566:名無しさん@ピンキー
09/02/08 08:55:16 W0OdAdXZ
乙でございました!
急がずあわてずどうぞ!
567:名無しさん@ピンキー
09/02/09 03:25:47 CPIgfKl5
ええと、ここに投下したいな、と思ってる者なんですけれども、何点か質問よろしいでしょうか?
・zwei2のエロパロはここでいいでしょうか
・長編の、しかもたまにエロの入らない作品は良いでしょうか
・いわゆる戦うヒロイン系の凌辱ばかりの作品になると思うのですが、良いでしょうか
空気を読めずに申し訳ありません。もしスレの空気にあってないのであれば、投下を自粛させていただきます。
568:名無しさん@ピンキー
09/02/09 03:51:48 MeLaov0K
>>567
自分は全然おk
569:名無しさん@ピンキー
09/02/09 04:18:23 JaeYkYlj
zweiはファルコムもの故、ok
つか投下作品がほぼ絶無の今、反対する理由がない
570:名無しさん@ピンキー
09/02/09 05:07:16 k+LnTaAl
801以外はOKだった気がする。
571:名無しさん@ピンキー
09/02/09 20:13:07 RoxeZD3T
zweiかあ・・・読みてえなあ・・・個人的にはピピロとポックルがいいんだが、パラディスとティアラの結婚物語&新婚物語あたりのが無難かつ喜ばれるかな?
結婚式>初夜>子供もできたエピローグ見たいな流れで書こうと思ったが挫折した。誰か書いてくれないものか
572:名無しさん@ピンキー
09/02/10 22:31:20 nxOoPlB2
以前言っていたzwei2ものを投下させていただきます
今回、凌辱描写がございますので、苦手な方はご注意ください
Proと銘打ってはおりますが、zwei2を知らない方の為に少し書き出しただけですので、原作を知ってる方は読み飛ばし
ても問題ありません
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
573:アルウェンRPG Pro
09/02/10 22:35:09 nxOoPlB2
アルウェン・ド・ムーンブリアは焦っていた。
事の始まりはおよそ半月ほど前の話だ。ここ数十年変わる事のなかった、書架を漁りルゥと会話を楽しみ、そしてムーンブリア城のベランダから浮遊島・イルバードを見下ろす。そんな日常が一瞬で破壊された。
何者かが魔物の大群を引き連れて、アルウェンの就寝中である昼に襲い掛かってきたのだ。
城はあっという間に制圧され、気づくのが遅れたアルウェンは抵抗する間もなく魔力を奪われ、城を追放された。
アルウェンは憤り、城を奪った連中を吹き飛ばしてやろうと考えたが、それも留まるしかなかった。
魔力を奪われた今では千分の一の力も出ないのが一つと、昼討ちという卑劣な手を使ったにしても、その手際は見事と言わざるを得ない。これだけでも尋常ならざる相手であるのは間違いなかった事が一つ。
アルウェンが今しなければならない事、それはただ一つ。己の魔力を取り返すことだ。
魔力を取り返せば、たとえどんな相手だろうと吸血鬼の真祖たる自分が遅れをとるわけがないという自信があった。逆に、取り戻せなければ結界を張られ城に侵入することすら難しい。
希望は、ある。ムーンブリア城にアルウェンの魔力を封じておく事は不可能なのだ。城は既に月の魔力で飽和状態なのだから。
つまりこの浮遊島・イルバードの中のどこかにアルウェンの魔力が封じてあると見て間違いないだろう。そして、魔力を全て回収したら次は城を取り返す。
クリスタルバレーに陣取り、アルウェンは慎重に島を見渡す。彼方の空には二匹の竜と、竜に跨る者が二人。それを忌々しげに睨み付けた。
アルウェンは己のためだけの騎士、血の騎士を探していた。
相手の血を摂取し、同時に自分の血を渡す事により成立する血の契約。これにより相手の望みを叶えた分だけ代償を戦力として支払わせる契約。これが血の契約であり、血の契約により誕生した戦力こそが血の騎士となる。
また、血の騎士になれば常識を超えた回復能力や筋力を手に入れることができる。その代わり、主従で霊的な繋がりができて血の騎士のダメージは主へと返ってしまう。下手な相手は選べない。
ここ半年対象を探していたが、条件に合う人間がいなかった。アルウェンの目に適う相手は数名居たが、契約を持ちかけられなかったのだ。
血の契約は代償の先払いによって成り立つ。魔力が殆ど無いアルウェンでは、支払えるものが限られていた。
できれば血の騎士を手に入れるまでは動きたくなかったが、時間も限界が近い。
城を奪った一味が、空上封鎖を始めたのだ。
連絡艇などを追い返し、時には撃墜し、イルバードは孤立状態に陥った。浮遊島で空の道を塞がれれば、もう出入りは適わない。
それだけ派手に動き出せば、当然外も感付くだろう。時が経てば、大群が押し寄せてくるかもしれない。
その頃にはどうにでもする準備が整っている、つまりそういう事だろう。そうなってしまえば、たとえ力を取り戻したアルウェンでも相手は難しいと言わざるをえない。
これ以上待っている訳には行かない。すぐにでも力を取り戻して、城を奪還しなくては。
結局これだけ待っても血の騎士を迎える事は出来なかった。
簡単に血の契約を結べると思っていた、アルウェンの落ち度である。己の目論見が甘かった事に、密かに舌打ちした。
しかし、もうどう足掻いても時間は戻らないし、血の騎士も現れない。ルゥも戦力としては期待できない。
結局、アルウェンは一人でやるしかないのだ。覚悟を決めて、彼女は飛び去った。
574:アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編
09/02/10 22:40:01 nxOoPlB2
かつて、太古の昔にノームが採掘されたと言われる地、セクンドゥム廃坑の前に一人の少女が立っていた。
青い髪をポニーテールのように纏め上げ、黒を基調としたゴシック調の服を着こなしている。気の強そうな赤い目は不適にセクンドゥム廃坑を捕らえている。
右手には深緑の宝玉を埋め込んだ杖を持っていた。遥か昔に世の理の主導権を失った魔法使いの証だ。
彼女の人の常識を嘲笑うかのような整った顔が、にやりと歪められる。背中にある蝙蝠のような一対の羽が、彼女の感情に呼応し動いた。
その姿が表す通り、人外の存在である吸血鬼、アルウェン・ド・ムーンブリアは杖を振るって喜んだ。
「どうやら"当たり"のようだな。これは幸先がよい」
坑道の先に、微かにだが確かに己の魔力を感じた。残念ながら魔力の一部でしかないようだが、それを取り戻せばこの先遥かに楽になるだろう。
アルウェンはまるでピクニックに行くかのように気軽に廃坑に足を踏みいれた。
セクンドゥム廃坑は、彼女のように気軽に足を踏み入れられる場所ではない。確かに元魔石坑だけあって頑丈な造りをした場所であり中が崩れる心配こそ無いが、長らく放置されていた為に中は魔物の巣である。
それほど強力な魔物は存在しないものの、数で攻められればある程度鍛えられた人間でも殺される事はある。
しかし、それでもなおアルウェンに取っては他愛無い相手でしかなかった。
無属性魔法・フォースアローを放ち、襲い掛かる魔物をなぎ倒していく。圧倒的な力の差の前でも、魔物の知能が低いのか逃げる者は少なかった。
アルウェンにとって、襲い掛かってくる敵は大した事がなかった。しかし、全く別の部分で問題が発生した。道に迷ったのだ。
彼女は生涯の殆どをムーンブリア城の中で過ごしている。城の外に出る事など滅多に無かった。半年も城を空けた今が、最も長い外出である。
当然迷宮にも似た場所を効率的に探索する術など持っていない。結果、同じところをぐるぐる回る事になっていた。
「ええい、面倒臭いものだ」
現在ではミニMAPという、内部を勝手に図にしてくれる便利な道具があるのだが、常識が百年ほど前で止まっている彼女は存在すら知らなかった。
マッピングもできないアルウェンが取った手段とは、印をつけながら歩く事だけだった。通った道に矢印を、先が行き止まりであれば矢印に×を付けて、二度同じ道を歩かないようにした。
こうしてやっと同じ道を歩かないように出来た頃には、疲労で肩を落としていた。肉体的な疲労こそ吸血鬼の彼女には存在しないが、精神的な疲労はごまかせなかった。
何度かもう帰ろうかという考えも浮かんだが、それでも真祖の吸血鬼である事の意地が、彼女を先に進ませた。
道を進み、少しばかり大きな部屋に出たところで、帰るとは言わないまでも少し休んでおけば良かったと後悔した。
その部屋には、かなりの数の魔物が待機していた。既に発見されている為に、逃げるのも一苦労する事になるだろう。アルウェンならば、倒したほうが早かった。
「まったく、面倒な連中だのう!」
アルウェンは苛立たしげに杖を振るう。深緑の宝石が光を発し、無属性の魔法・フォースアローが隙間無く射出される。光の矢は床や壁ごと、魔物を削り取っていった。
フォースアローが何かに当たるごとに、砂塵を巻き起こし視界を遮る。それでもアルウェンはお構い無しに矢を飛ばした。
ふぅ、とため息を一つついて、杖を肩に落とす。部屋は既に廃墟と言った方が正しく、煙が引き確認するまでもなく魔物は全滅しただろう。
魔物が、目の前に居るものだけならば。
精神的な疲れと、苛立ちと、魔物の弱さがアルウェンから注意力を奪っていた。
「ひゃん!」
足首に感じた冷たい感触が、アルウェンに小さな悲鳴を上げさせた。
「な、なんだ?」
焦って足元を見ると、そこには一匹のあおじぇりーがいた。湧き水に邪気が宿り現れる魔物であり、はっきり言って弱い。子供でも一匹なら勝てるくらいに。
「くっ! この!」
アルウェンはいそいであおじぇりーを払おうとしたが、それより早くあおじぇりーは足を這い上がる。
あおじぇりーが伝った後のソックスは水で変色し、僅かにミントの香りが漂う。それがアルウェンの羞恥心を煽った。
手で追い払おうとするが、間近にいるあおじぇりーは意外と素早く、手をすり抜けてアルウェンのショーツに守られた秘所を撫でた。
「ひゃあぁ!」
575:アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編
09/02/10 22:44:57 nxOoPlB2
ぴちゃり、と股間からいやらしい音がした。思わず服の上から股間を押さえて座り込んでしまう。その拍子に、杖も手放してしまった。
服が濡れる余裕すら失って、アルウェンはあおじぇりーを思い切り握った。ぴぎぃ、と小さな悲鳴が上がる。
「このっ! 変態め!」
魔物をゴミのように葬り去ってきたアルウェンにも既に余裕は無く、たかが弱小の魔物を全力で叩き潰そうとする。
あおじぇりーは見た目通りの臆病な生き物だ。今もアルウェンの攻撃に怯えて、必死に逃げ道を探そうとしている。
あおじぇりーに取っては幸いな事に、アルウェンにとっては最低な事に、逃げ道は一つだけあった。
ぐりぐりと体を動かし、目の前の穴、尿道に液体の特性を生かして進入を開始した。
「あああぁぁぁぁ!」
アルウェンの悲鳴が、坑道内に響き渡る。顔を赤く染めて、さらに手を強く押してしまった。クリトリスの皮が剥かれ、小さな豆を揉みしだかれる。
背筋がぞくりと震えた。一瞬体の力が抜け、ぷしゅり、という小さな音と冷たさから膀胱に液体が進入したのを知る。
これ以上は不味いと本能的に理解し、必死に尿道口を閉めるが、それでも閉じきらない。アルウェンは既に涙目になっていた。
「ふぅー……、ふぅ……」
小さく呼吸をし、気持ちを落ち着かせようと努力する。尿道内で小さくうごめくあおじぇりーが、背筋を優しく貫くような刺激を与え続けていた。
歯茎すら疼き噛み合わない歯を必死に噛み締め、全力で尿道口を閉める。ぷちゅり、と音がしてなんとか尿道口を閉める事に成功した。
「ぴぎゃーー!!」
同時に、体を引きちぎられたあおじぇりーが大きく悲鳴を上げ、暴れだした。大きく痙攣し、アルウェンの最も敏感な場所を外と内から潰すように刺激した。
「そ、そんっ……やめてぇぇぇ!」
ぷしっ、と体から急激にこみ上げる感覚を確かに感じた。しかし、それは尿道を上る感覚で止められてしまう。
行き場の失った快楽を、アルウェンはどうする事もできなかった。背筋を震わせて倒れ付し、まるで犬のように尻を上げて快楽を受け入れる。
あおじぇりーの液体と、アルウェン自身の体液でもう服は本来の役割を果たしていなかった。
体の形にぴったりと張り付いた服は、誘うかの様に上下に振れる尻を正確に写していた。あおじぇりーがアルウェンに進入するごとに震える様は、まるで愛し合っているようにも見えた。
「こ……のぉ、負けない、私は負けないぞ……」
それでもアルウェンは力を振り絞ってあおじぇりーを掴み、引き抜こうとする。あおじぇりーはそれに抵抗して、膀胱と尿道内で膨らんだ。
「うあぁ……うぅぅ……」
膀胱を引っ張り出す感覚に、アルウェンは確かに性的快感を感じた。本人にはそのつもりが無くても、傍目には一人遊びをしているようにしか見えなかった。それも、極めて変態的な。
クリトリスの根元を圧迫され、クリトリス自体をくりくりと嬲られて、既に正常な判断力は失っていた。鋭く響く刺激は、既に尿道と膀胱の刺激にさえ快楽を生み出している。
膣からは粘度の高い液体が出続けて、ショーツは食い込んでいた。
自分の状態を自覚できていないアルウェンは、必死になってあおじぇりーを引き抜こうとする。膀胱を引き摺り下ろされる感覚でイって元に戻り、また引いての繰り返しだ。
尿道口に力を入れて止める事は既に諦めている。膀胱を震わせて外に押し出そうとするが、それよりもあおじぇりーの力の方が勝っていた。
「やめろぉ……それ以上、入れたら私のが壊れてしまふぅぅ」
ついに、アルウェンは泣き出してしまった。少しの屈辱と羞恥心、そして殆どを占める快楽で。それがまた情けなかった。
それでも力を抜かずに耐えていたが、いきなりあおじぇりーの動きが変わった。まるで、お前の弱点を見つけたとでも言うように。
尿道内のあおじぇりーは、まるで波打つように動き出した。それもクリトリスの裏側を重点的に押し出すように。クリトリス自体もきゅっと締め上げられる。
「あ、あぁぁー! やめぇ、れぇ!」
アルウェンの尻が大きく上に跳ね上がり、ついに手が離れてしまう。これを好機とばかりに、あおじぇりーは更に暴れた。
「ひぅ! ひううぅぅぅ!」
スカートが捲くれ上がり、殆ど役目を果たしていないショーツと、その下の透き通って見える性器があらわになる。そこは、今すぐにでも男を受け入れられそうなほど濡れそぼり、誘っていた。
びちゃびちゃと液体が跳ねて飛び、床に染みる。アルウェンの股間の下は、既に変色していない場所を探す方が難しいほど濡れていた。
576:アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編
09/02/10 22:50:31 nxOoPlB2
偶然それを見てしまったアルウェンは、更に顔を赤くした。雌猫のように誘っている自分、スカートをまくり上げて尻を振る自分。
そういったものを自覚した瞬間、今まで理解できなかった快楽を、急激に理解した。
漂う生臭い匂いと、それに混ざる甘い香り。乳首はツンと立ち、クリトリスはより大きく自己主張し始めた。秘所がぱくぱくと口を開き、秘蜜があたりに飛び散る。
「はあぁぁぁぁ、ああぁぁぁっ!」
イってしまった。今までのように自覚無くではなく、この変態的な行為で、レイプ以下の行為で、自分は感じていると理解しながらイってしまった。
「もうやめてぇ……。おねがい、しますからぁ、もうやめて……」
それでも、あおじぇりーは行為をやめなかった。元より人間が使う言葉は理解できない。
快楽で力の入らない手は、足元に投げ出されている。その手のひらの上に、魔物の体液とアルウェン自身の体液が滴り落ちる。
秘所は何かを求めて開いていたし、アルウェンの顔はどう見ても雄を誘うそれである。
何より最悪だったのが、アルウェンの体はもっと嬲ってほしいと求めている事だった。膀胱だけは未だに押し出そうとし続けている事が奇跡に思えた。
アルウェンの抵抗が弱まり、あおじぇりーは少しだけ体を引き出した。
「っいいぃぃ……」
アルウェンの口から我慢しきれなかった悲鳴が漏れる。全身が痙攣して、その快楽を素直に全て受け取ってしまう。
あおじぇりーは引き抜いた体を、勢いを付けて再び膀胱にたたきつけた。
「あ……あぁっ…………っっ! ―――あぁ!」
アルウェンの目が大きく見開かれ、大きく声にならない悲鳴が漏れる。膀胱は殆どあおじぇりーに制圧され、今にも負けを認めてしまいそうだった。
膀胱を閉めていた力は急激に失われていき、ぷちじぇりーはずるずると出し入れを開始する。同時に、膀胱に残っている部分は内側の刺激を開始した。
時にやわやわと撫でながら揉むように、時に摘むように強く刺激しながら、アルウェンの心と体を内側から溶かしていく。
「ひぃん! あぁぁ、ふぅぅぅぅ、ひぃぃんっ!」
あおじぇりーに刺激されるたびに、これでいいのかもしれない、と思う気持ちが大きくなる。その気持ちに呼応するように、膀胱も膨らんでいった。
下腹部は小さくふくらみ、どれほどのあおじぇりーが進入しているかが分かる。
もう限界だ、と思うほどあおじぇりーが入っているのに、さらに膀胱を蕩けさせられて広げられる。いつの間にか、その刺激を心待ちにしている自分が居る事に、思わず納得してしまう。
ぐりぐりと、あおじぇりーが体を捻り、今までで一番勢いよく体を叩き付けた。
今までで最高の、大きな絶頂にアルウェンは背を大きくそらす。恥も外聞もなく舌を突き出した。
声すら上げられないほどの絶頂は、あおじぇりーの最後の痙攣で終わった。
「あ……はぁ……、もっとぉ……」
荒く息をつくアルウェンは、自分が何を言っているかも理解していなかった。しばらく余韻に浸っていると、下半身で変化が起きた。
あおじぇりーが、崩れ落ち始めたのだ。
絶命したあおじぇりーはただの水にもどり、急激にその形を失っていく。絶頂の痙攣から尿道口は閉まっていたが、尿道に残っていた水が、ショーツを伝いながら流れ出る。
何が起こったかに気づいたアルウェンは、急激に意識を覚醒した。今までの自分の醜態に絶望的な気分になりながらも、こんな所でお漏らしなどする訳にはいかないと力を入れる。
どこか、せめて物陰に移動しなくては。そう思って手に力を入れたが、全く体は動かなかった。イきすぎて、全身に力が入らないのだ。
なにか、体を引きずってでも移動できないかと当たりを見回すと、自分の後ろに何かが居た。
全身が毛に覆われた、小型犬を二足歩行にしたような魔物、こぼるとだった。こぼるとは何をするでもなく、じっとアルウェンを見ている。正確には、アルウェンの突き出された尻を。
「お、おい。やめろ……、見るな!」
焦り、アルウェンは絶叫する。
叫んだ事で腹に力が入ってしまったのと、既に限界以上に溜まっていたのと、そして、少しだけ期待があったのと。
それらの要因が合わさり、アルウェンの限界はすぐだった。ぶしっ、と音がすると、ショーツを外に突き出す程の勢いで尿が漏れ出した。
「いっ、いやああああぁぁぁぁ!」
アルウェンは、こぼるとの前で尿を漏らしながら絶頂した。お漏らしもイった所も、それが気持ちいいと思った所も全部見られながら。
大量に出たにも関わらず、未だに尿はぷしぷしと少量ずつ出ていた。唯一の救いは、漂うのがアンモニア臭ではなく、あおじぇりー特有のミントの香りと言う点だろうか。
577:アルウェンRPG 1 セクンドゥム廃坑編
09/02/10 22:54:48 nxOoPlB2
羞恥で顔を覆うアルウェンに、こぼるとはよって来た。そして、濡れていない所がない下半身に舌を這わせる。
「ひゃああぁぁ! またっ、こんなぁ!」
ぴちゃぴちゃと音を立ててこぼるとが舐めるたび、アルウェンは小さな絶頂を繰り返した。先ほどまで散々犯されたのだ。快楽をこらえる事はできない。
アルウェンは酷く怯えていた。また、自分から犯してほしいと思うかもしれない。そこまで行ったら、もう抵抗できないのは分かっていた。
手探りで何か無いかと必死に探す。猶予はそんなに無いだろう。先ほどの事があったのに、心は負けないとは言えなかった。
ぞくぞくと背中に走る快楽を必死に堪えながら、アルウェンは何かを掴んだ。同時に、それは魔力が良く通る事に気づいた。
背後にそれを振りぬく。魔物にあたっていないが、既にそれは関係ない。振った物の先端から、フォースアローが具現し、こぼるとを吹き飛ばした。
アルウェンは周囲を警戒した。少なくとも、自分が気づける範囲には生き物は居ないだろう。
「……はああぁぁぁ。散々だった」
深くため息をついて、アルウェンはその場に転がった。未だに震える体には力が入らず、そこらを転がるので精一杯だ。
今日の事は生涯で最低の思い出だが、目撃者は全て消えた。それだけが、不幸中の幸いだった。
アルウェンは自分の体の状態を確認する。下半身はぷちじぇりーとそれ以外の言いたくもない液体でぐしゃぐしゃだし、上半身も飛び散ったものなんかでかなり濡れている。臭いも、ミントの香りの中に変な臭いが混ざっている。
控えめに言っても、酷い有様だった。下着の状態なんて確認もしたくないくらいに。
自分の惨状を自覚し、アルウェンは決断した。
「今日は帰るかの……」
当然、遅くても明日にはここにまた来なくてはならない。正直二度と来たくなかったが、魔力の一部がある限り来ないという選択肢は無い。
だからこそ、アルウェンは問題を全て明日に投げ打ち、羽で廃坑の外までワープした。
578:アルウェンRPG
09/02/10 22:56:00 nxOoPlB2
投下終了しました。
579:名無しさん@ピンキー
09/02/11 03:15:40 nLJ6ab40
zweiは全く知らないけど乙!
尿道しんにうの果て、
レイプ以下の行為でイッちゃうアルウェンたん。。
580:名無しさん@ピンキー
09/02/11 20:41:54 Do8zcI1R
クローゼたんのパンティ欲しい
581:名無しさん@ピンキー
09/02/12 02:11:33 yuXL+Okn
おもらしアルウェンいいぞ…!
>>578はげしく乙
582:名無しさん@ピンキー
09/02/13 09:40:55 zZcsbJyi
テレサ院長の鼻毛を毟り取りたい
583:名無しさん@ピンキー
09/02/13 23:54:28 Lmznh/vO
なぜかYs6で書きたくなってきた。
この勢いに乗るため再プレイしてみようかな。
584:名無しさん@ピンキー
09/02/14 18:11:42 9hzMr2X/
遅れながらも>>578乙 面白かった。次回作にも期待。
>583
極めて心強い 遅くてもいいから頼むよ
585:名無しさん@ピンキー
09/02/15 22:39:23 WY4komDl
>>583
頼むぞ
586:名無しさん@ピンキー
09/02/16 02:52:06 XOlv8Sh6
再レイプか…
587:アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編
09/02/18 23:30:11 fumt43KU
前回の続きを投下させていただきます
今回エロ無しです。エロの無い部分はサクサク勧めたいと思います
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
588:アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編
09/02/18 23:35:08 fumt43KU
前回セクンドゥム廃坑に入ってから数時間後、再びアルウェンは魔力探しに向かっていた。正直今日はもう来たくなかったが、時間的な猶予が無いのはいかんともし難い。
服を洗い乾かして、ついでに昼に食事を取った。吸血鬼の彼女に食事など必要ないのだが、食事に対する欲求と言うのは存在する。午前中のストレスを発散する意味もあった。
再度攻略に臨んだセクンドゥム廃坑は、さして苦労をする場所でもなかった。自分がつけた目印もそうだが、午前に暴れまわったおかげで魔物が殆どいなかった。恐らく危険もないだろう。
それでも慎重に辺りを探りながら進んだのは、苦い思い出の教訓である。
道中順調に進んでいき、やがて大きな空間へと出た。まるで大岩を縦にくり貫いたかのような大きな円柱形で、中心部には休憩するための場所がある。上下は両方とも限りが見えないので別として、出入り口として存在するのは今来た道とこれから向かう道の二つだけである。
ここには魔物もいなかった。微弱な魔力が感じられるあたり、結界でも張ってあるのだろう。
「ほう、よく出来た場所だのう」
アルウェンは思わず感嘆の声を上げた。景観も悪くなく、結界も最小の魔力で最大の効果を発揮するように設計されている。実に上手く出来た場所だった。
休憩できる場所は確かに有難いが、今はさして疲れてもいないし、なにより時間が押している。少しばかり惜しかったが、休憩所は素通りする事にした。
しかし、すぐにアルウェンは何かに気づくと足を止めた。視線は暗く先の見えない廃坑の先を見つめている。
アルウェンの停止に遅れる事数秒、暗闇の奥から足音が聞こえてくる。現れたのは、テンガロンハットを被った髪の長い女だった。外見の年齢だけなら、アルウェンより数歳年上に見えるだろう。
現れた女は、アルウェンを視界に入れると驚いた様子でテンガロンハットを抑えながら言った。
「へぇ、驚いたね。あんたみたいなお嬢さんがこんな所までやって来るとはね。ここまで来たって事は、それなりに実力はあるんだろうけど」
「私にも事情があってのう。こんな場所まで出向く羽目になってしまったのだ」
「それは、まあ災難だったね」
女は軽く笑うと、肩をすくめて見せた。その様子こそ気安げだったが、目はきっちりとアルウェンを捕らえ威圧していた。しかし、アルウェンは何処吹く風とそれを受け流し、飄々と立っている。
いくら威圧しても小揺るぎもしないアルウェンを見て、ため息を付きながら肩をすくめる。
「その様子じゃ行くなって言っても聞かないだろうから一応言っとくけど、この先の魔物はレベルが一個上だよ。私が粗方片付けたから数は多くないだろうけど、気をつけな」
「ふむ、忠告有難く貰っておこう。所で、この先で妙な物を見なかったか?」
「妙なもの?」
女は顎を軽く抑えて、考え込んだ。何度か反芻したが、やはり何も思い当たらなかったのか、首を振る。
「いや、私が分かる限り妙なものってのは無かったな。もっとも、奥までは行ってないからそこにあったら分からないけどね。結局私の目的のものもなかったし」
「ほう」
アルウェンが面白そうに笑った。
自分が見た目通りの存在ではないように、女もそうであるかもしれない、と考える。人にしては、不自然に気配が強かった。
「奥まで行っていないのに、あるかどうかが分かると」
「これでもトレジャーハンターなんでね。人並み以上に鼻が利くのさ」
軽く言う女に、アルウェンは不思議そうな顔をした。
女も、アルウェンの顔を見て不思議そうにする。別に今の自分の言葉におかしい所などなかったはずだが、と考えた。
そんな疑問を知ってか知らずか、アルウェンは聴きなれない単語に頭を悩ませる。
「とれじゃーはんたぁ、とな?」
アルウェンから発せられた、ある意味衝撃的な言葉に女は盛大に呆れた。未だにアルウェンは分かっておらず、首をかしげている。
「参ったね。あんた、本当にどこかのお嬢さんかい?」
「ふむ、世間知らずなのは認めよう」
「……変に見栄を張らないだけマシか。早い話、盗賊とも冒険者とも取れる、危険な事をやって金儲けをしてる連中の事だよ。あぁ、一応資格制だ」
なるほど、とアルウェンは認めた。つまり、目の前の女が放つ雰囲気を持った連中が、とれじゃーはんたぁなのだろう。
体術の心得のないアルウェンに、隙がどうのという話は理解できないが、この居るだけで相手を威圧する感覚だけは分かる。
「まあ、なんにしろ、とっととその妙なものを持って帰りな。何が起こるかわからないんだからね」
「そなたの気遣いに感謝を。しかし、私もこれで魔法使い。そうそう遅れは取らぬよ」
「いにしえの業を遣うのかい」
589:アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編
09/02/18 23:39:41 fumt43KU
女は驚き、アルウェンを見た。佇まいは素人、力にも優れているように見えない少女がここまで来れたのは、そうい事なのだろう。
魔法とは魔法文明の終焉と共に、その存在の多くが闇に消えていった。残っていないわけではないが、魔法の素養があり、なおかつ魔法を鍛え上げる人間となると限られてくる。
ましてや、戦えるほど魔法が使える者となると、殆ど居ないのが現状だ。
「魔法使いは初めて見るね。使い手だって殆ど残ってないのに」
ふふん、とアルウェンは胸を張った。
「まあの。威力と汎用性ならまず遅れを取らぬであろ」
「そいつはいいねえ。……おっと、長話しすぎたようだ。そろそろ行かせてもらうよ」
「ふむ、確かにお喋りが過ぎたようだのう。最後に、そなたの名を聞いてもよいか? 我が名はアルウェン。アルウェン・ド・ムーンブリア」
「私の名前はオデッサだ。何かあったら私の所に来な。相談くらいなら乗ってやるさ」
テンガロンハットの女、オデッサはそういい残すと、アルウェンの脇を抜けて暗闇に消えていった。
アルウェンはそれを見届けると、小さくつぶやいた。
「中々の者だったのう。あの者が血の騎士になってくれていれば……いや、今更詮無い事であったか」
己を納得させ、アルウェンは先を急いだ。
結界の外に出てから、再びアルウェンは気合を入れた。オデッサがある程度魔物を排除したと言っても、彼女の言葉を信じれば奥までは行ってないのだ。丸々残っているよりは楽だろうが、それがどの程度かも分からない。
今までより魔物は一回り強かったものの、殆ど見かけなかったし、たまに現れても手負いのものが大半を占めた。一応警戒だけは続けていたが、労力はほぼ全て廃坑の探索に費やすことが出来た。
相変わらず非効率的な方法で進んでいたが、それでも前回よりは遥かに楽だ。多少強くても数は少数、弱くとも数十の魔物が襲い掛かる状況とは比べるべくも無い。
そんな調子で、対して苦労するでもなく先に進んでいった。方向はあっているらしく、己の魔力の気配が次第に強くなってくる。
ここまでくると、もう印を付ける必要はなかった。進むべき道は到達点から教えてくれる。
ピリピリと、体で存在を感じられるようになった頃に、言い争う声が聞こえてきた。
声が中で反響している、というのもあるだろうが、両者は相当大きな声を出しているようだ。気配もそこに収束している。
その場に少しだけ留まり、魔力を出来る限り循環させておく。これで、すぐにでも全力で魔法が放てる。
アルウェンが進んだ先には、羽の生えた猫と、同じく羽の生えた小人がいた。猫はその体格に不釣合いな大きな杖を持ち、小人を魔法で拘束していた。
猫に捕まえられた小人こそ、アルウェンの臣下にして家族のルゥだった。アルウェンは激情に駆られそうになるのをなんとか押さえ、歩み出る。
「そこな下郎、よくも我が臣下に狼藉を働いてくれたのう」
「ニャああっ!?」
「ひ、姫さまぁっ!」
「ルゥよ、済まなかったな。そなたをはぐれたばかりに、このような目に遭わせてしまった」
「いえ! そんな事ありません!」
さて、とアルウェンは猫へと向きかえった。
「そなた、私の城を襲撃した者の一人だな。顔に見覚えがあるぞ」
「その通りだニャ。こいつを使っておびき寄せようとしたけど、まさか自分から来てくれるとはニャ」
「ふん……戯言を」
「強がっても無駄だニャ! 魔力のほぼ全てを失った今の貴女ニャど、一人でもどうにでもできるニャ!」
猫が言い終わるのとほぼ同時に、アルウェンは杖を振るった。杖の先端から迸る光は高速で猫が浮いている場所の真下を抉る。
破裂音と共に土煙が上る。猫はその動作に反応すら出来ず、アルウェンを呆然と見ていた。
「今の私より魔力が勝るからと言っていい気になるな、下郎。まさか魔力が勝るだけで私に勝るとでも思ったか」
猫は冷や汗を流した。流石に今の一撃で倒す事は不可能だが、痛い程度で済まされる話ではない事は理解したのだろう。
「そうよバカネコ! あんたなんかが姫さまに勝てるわけないでしょ! とっとと離しなさいよ!」
「うるさいニャ! ちょっと不意を付いたからっていい気にならない事ニャ。本気になればどって事ないニャ!」
「戯けめ。優れたるはそなたの主人であってそなた自信ではない」
アルウェンが杖を構えると、猫は目に見えて狼狽した。その様子を歯牙にもかけず、アルウェンは宣言する。
「さて、戯れは終わりだ。ルゥと魔力、返してもらうぞ」
590:アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編
09/02/18 23:45:04 fumt43KU
「ふん、自ら来たのならこいつはもう用済みニャ」
猫が指を鳴らすと、ルゥを取り囲んでいた魔法ははじけ飛び、ルゥは地面に追突した。
「痛っ! 離すなら一言言いなさいよバカ! 姫さま、今行きます!」
「ああ……いや待て!」
上から巨大な気配が現れたのを察知したアルウェンは、反射的に叫んだ。
「もう遅いニャ!」
アルウェンの声にルゥが反応するのよりも早く、上から巨大な何かが降ってくる。それはルゥに直撃こそしなかったものの、その衝撃と風圧でルゥは軽々と吹き飛ばされた。勢いをそのままに、アルウェンの上を通過し通ってきた道の暗闇に滑り去っていく。
「つくづく……ふざけた真似を」
吹き飛ばされるルゥをどうも出来なかった不甲斐なさを噛み締め、アルウェンは猫を睨んだ。
猫はアルウェンの様子に満足し、鼻を鳴らす。
「負けるとは思わニャいが、念には念を入れるニャ。今の貴女に、こいつが倒せるかニャ?」
そこに居るのは、アルウェンの何倍も大きな蜘蛛だった。今にもアルウェンを食い殺さんと、爪を研いで待ち構えているように見える。
セクンドゥム廃坑という場所と、巨大な蜘蛛形の魔物。昔読んだ本から、検索された解答が一つだけあった。
「セクンドゥムの主、アークシェロブか。こんなものに私の魔力を食わせおって」
「ニャハハハ! これで元々強力な力を持ったアークシェロブが、さらに魔力をも上回ったニャ! 流石の吸血鬼の真祖といえどもこれはどうしようもないニャ!」
猫の背後が円形に削り取られる。猫の体は、円の中にずぶずぶと沈んでいった。
「冥土の土産に覚えておくニャ! 我輩の名はモンブラン! 魔人モンブランだニャ!」
魔人モンブランは、笑い声と共に消えていき、やがて削れた円も消滅した。アルウェンはいつか相応の対価を支払わせる事を誓い、アークシェロブに杖を構える。
いざフォースアローを放とうとした瞬間、アークシェロブの巨体が爆ぜた。虚を突かれる形になったアルウェンは、地面を転がりながらその巨体を回避する。
攻撃は回避したはずであるのに、アルウェンの体は何かに強かに打ち付けられ、弾き飛ばされた。
「ぐ、ふぅ……、一体何が」
転がる体を両足と杖を持たない左腕で無理矢理安定させ、アークシェロブに向きかえる。アークシェロブの足元からは、無数の岩が隆起していた。
いくらアークシェロブが巨体であるとはいえ、ただ落ちただけではこれほど地面が捲り返る事はないだろう。最初に落ちてきた時は、足元のみが抉れる程度だったのだから。
現状考えられる理由は、一つしかなかった。
「おのれ、地の魔法か! 厄介な!」
吸血鬼の体の恩恵、圧倒的な再生能力で即座に行動を可能にしたアルウェンは、走り出すと同時にフォースアローを射ち込む。
アークシェロブは動こうとしなかった。その代わりに、六本の足の一つで地面を撫でる。それだけで複数の岩が飛び出て、光の射線を遮った。
フォースアローは岩こそ砕くものの、アークシェロブまでは届かない。アルウェンは舌打ちしつつも、足を止めなかった。
はっきり言って、アークシェロブの動きは鈍重である。しかし、元々の体格の差が大きすぎて、その鈍重な動きでもアルウェンの全力疾走より早くなる。
もしアークシェロブに捕まってしまったら。アルウェンの数十倍はある体格で体を抑えられたら、絶対に逃げる事はできないだろう。足の一つにでも引っかかってしまえば、負けが確定する。
アークシェロブは逃げ回りながら魔法を撃つアルウェンを無視し、理解不能な動きを見せる。アルウェンは怪訝に思いながらも、なんとかアークシェロブに当てようとフォースアローを撃ち続ける。
やがてアークシェロブは動きを止めると、二本の足を振り上げる。その先には、出入り口があった。
「しまった!」
アルウェンが怪訝な行動の意味に気づいた時にはもう遅く、足が振り下ろされる。現れた大岩は出入り口を削りながら、完璧に塞いでしまう。
これでアルウェンは一時的に撤退する事もできなくなた。唯一、これでルゥに危害が及ぶ心配もなくなったのが救いだ。
「逃がさぬ事を優先した、と言う訳か。舐められたものだ」
ねめつけながら強がって見せるが、戦況は悪かった。あれだけフォースアローを撃っても、アークシェロブには一つも届いていない。壁の防御力よりも、展開する速さが厄介だった。
アークシェロブが長い足を伸ばし、アルウェンを捕まえようとする。予想以上の速さに、アルウェンは体を捻りながら回避した。
591:アルウェンRPG 1 VS アークシェロブ前編
09/02/18 23:50:54 fumt43KU
体制も何も無視し、即座に横に飛ぶ。一瞬前までアルウェンが居た場所は、岩が悲鳴を上げて飛び出ていた。
防御させる事を目的に、フォースアローを連発する。攻撃は全て防がれるが、体制を立て直すまでの貴重な時間を稼げた。
再びアークシェロブの足が振るわれたが、予測していたアルウェンは余裕を持って回避する。頭上を、強烈な風切り音が通過した。
緊張に肌が焼けるのを自覚しながら、アルウェンはアークシェロブに注目し続けた。一本の前足は今振るわれた。そして、もう一本の前足は地面に叩きつけられようとしている。
杖を足の着地点に向けて、数個のフォースアローを打ち出す。足と光はほぼ同時に着弾し、地面を抉った。
地の魔法は発動されなかった。魔法の発動をアルウェンがフォースアローで妨害したために、地の魔法は力を乱し足は地を割って半ばほどまでめり込んだ。
その隙を逃さず、アルウェンは魔法を打ち込む。狙うのはアークシェロブ本体ではなく、その足元だ。
本来六足で体の安定を保つアークシェロブは、四足で立っている上に足元を砕かれ、けたたましい音を立てて巨体が転がる。
蜘蛛のような体であるだけに、すぐに立ち上がってくるだろう。だが、その僅かな時間はアルウェンが魔法を叩き込むには十分すぎる。
杖に埋め込まれた深緑の宝玉が一際輝き、まるで流星群のように光が流れる。辺りは激しい光に包まれ、視界を塗りつぶした。
可能な限りのフォースアローの連射。通常の魔法使いでは不可能なほどの魔法の星は、アルウェンにアークシェロブが塵も残さぬほど粉砕したのを確信させる。
ふぅ、とアルウェンは息を吐いた。
「面倒な相手だったが、なんとかなったようだな」
塞がれた道を開こうと杖を掲げた瞬間、アルウェンの視界が急激にぶれた。体中を激痛が走り視界が高速で流れていく。最後に一際大きな衝撃が来ると、視界はやっと安定しひび割れた天井が見えた。体は熱を持ち、全く言う事を聞かなかった。
遅れてやってきた痛みで、アルウェンはやっと自分が何かに殴られたのだと気づいた。
苦痛を無視しながら顔を上げる。そこには、たった今立ち上がったアークシェロブの姿があった。その姿は、つい先ほどまでと何ら変わるところが無い。
「……馬鹿な」
かなりの数のフォースアローを叩き込んだのだ。無傷などと言う事はあり得ない。
吸血鬼の、それも真祖という種の特性がアルウェンの体を急激に再生する。自分が吸血鬼である事に感謝しつつ、アルウェンは杖を向けた。
アークシェロブは微動だにしない。放たれたフォースアローにさえ、今までのように岩の壁を作ろうとしなかった。
光は、アークシェロブに到達する寸前で霧散した。アークシェロブの体は僅かも傷ついていない。
「魔法抵抗が高すぎる……」
アルウェンはショックを隠しきれなかった。あれだけの数のフォースアローを打ち込んでも、アークシェロブの魔法抵抗を貫けなかったのだ。つまり、数で勝負をしても勝ち目は無い。
アルウェンは考える。勝利を得られる可能性がある作戦は、おそらく二つ。
一発のフォースアローに全ての魔力を集中させるか。先ほど確認した天井のひび割れを狙い、落盤を起こすか。
前者は、それでも通じる可能性は低く、岩の壁を出されれば可能性はさらに下がるだろう。後者は、上手く落ちれば敵を潰せるが、同時に自分も潰れる可能性がある。
アークシェロブはゆっくりと迫ってくる。攻撃が通用しない今、アルウェンは脅威にならない。アークシェロブはそう思っているだろう。だからこそ付け入る隙はある。唯の一度だけ。
魔法か、落盤か。
アルウェンは選択を迫られた。
592:アルウェンRPG
09/02/18 23:51:35 fumt43KU
投下終了しました
593:名無しさん@ピンキー
09/02/19 10:57:58 4xA8iWwL
非エロだけど面白かったです
続き期待
594:アルウェンRPG
09/02/21 01:06:32 hmfJhJtN
以前言っていたzwei2ものを投下させていただきます
今回、凌辱描写がございますので、苦手な方はご注意ください
内容に対する批評等ございましたら、お教えください。今後の参考にさせて頂きたいと思います
595:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:10:19 hmfJhJtN
アークシェロブが足を大きく広げながらアルウェンに迫る。じりじりと距離を詰め、慎重に逃げ道を塞ぎなたら攻撃の射程圏内まで詰めようとする。
それは、アルウェンにとっても好都合だった。アークシェロブが迫るのが遅くなれば、それだけアルウェンにとっても魔力を練る時間が与えられる。大きく深呼吸をして、杖の先端に意識を集中した。
アルウェンは結局、最大威力のフォースアローを撃ち込む事を選択した。落盤の規模など予測できなかったし、なにより運に任せるのはプライドが許さなかった。それに、アークシェロブの速度ではフォースアローの速度に防御はできても回避は不可能だろう。
ゆっくりと後退しながら、呼吸を続ける。アークシェロブの防御が間に合わない速度、もしくは防御を貫き致命傷を与えるほどの威力を出すのは、今のアルウェンには難しいものがあった。
背中に軽い衝撃と、固い感触を確認する。すでに壁際まで後退し後は無く、もう覚悟を決めるしかない。
アルウェンは杖を大きく振り上げた。同時に今までとは比べ物にならないほど大規模な、人間をまるまる飲み込めるほどの光の星が生み出される。
今までとは規模が桁違いの魔法に脅威を覚えたアークシェロブは、両腕を振り上げた。魔力が両の前足にあつまり、地に叩きつけようとする。このままやらせてしまえば、今までで最大の壁が現れるだろう。アルウェンにそんな事をさせるつもりは無かった。
「くらえぇ!」
放たれた彗星は、現れた岩の壁に下半分を削られながらも、アークシェロブに直撃した。光に目が眩んだアルウェンは、それでも視界の端から光が対面の壁に激突したのを確認する。
アークシェロブの魔法防御を貫いた。その事実に、アルウェンは今度こその勝利を確信した。
急激な魔力の消費で倒れそうになるのを杖で支える。反対側の壁がどうなっているかは、正面にアークシェロブが作り出した壁がそびえ立ち見えないが、さぞや酷い事になっているだろう。
魔力を回収するのはしばらく休んでからでいい。そう考えるアルウェンの頭に、生暖かい液体が降ってきた。怪訝に思いながらも頭に手を触れ、液体を確認する。緑色の液体だった。
どこからそんなものが降ってくるのか、アルウェンは辺りを見回す。答えはすぐに見つかった。アークシェロブが作り出した壁の向こう側から、液体は吹き出るように辺りに飛び散っている。
「……まさか」
アルウェンは戦慄した。だん、と音が響くと、壁は地面に帰っていく。ゆっくりと沈む壁の向こう側から現れたのは、体の上半分を削られたアークシェロブだった。
ぶちゅぶちゅと嫌な音が響いているのは、アークシェロブが再生しているからだろう。背中の肉は生々しく盛り上がり、その勢いで液体が飛び出ている。
アークシェロブが作り出した壁は、十全とは言えないながらも見事に役割を果たした。放たれたフォースアローは壁に威力を殺がれると同時に、その軌道を僅かに上に変えられる。その結果、アークシェロブは重傷ではあるものの、生き残る事に成功した。
まずい、とアルウェンは思わず悲鳴を上げそうになる。肉体的な欠損はどうにでもなるが、魔力の消耗による一時的な貧血状態はどうにもならない。この状態が治らなければ、魔法も使えない。
なんとかして逃げようとするが、その前にアークシェロブに捕まった。前足の掻き爪が服を捉え、引き裂きながらアルウェンを地面に引きずり倒した。
もう一本の前足で、杖を持っていた右腕を突き刺される。痛みに呻き、反射的に手を離してしまった。杖は弾き飛ばされ、アルウェンはアークシェロブに体を押さえ込まれてしまう。
今のアルウェンは杖が無ければ、どんな魔法も使う事が出来ない。杖は手の届く位置になく、体は拘束されている。そして、アークシェロブはさほど間を置かずとも、再生を終えるだろう。
アルウェンは今、完全に詰んでいた。
問題はこれからの事だ。アークシェロブは自分をどうするつもりなのだろうか、とアルウェンは考える。
アルウェンは吸血鬼でも最上位の存在であり、滅多な事では死なない。それこど、体中を引き裂かれても死なないだろう。
屈辱ではあるが、自分を殺してアークシェロブが去ってくれればいい、そうアルウェンは考えた。そうすれば、杖とルゥを回収して一時撤退する。その後にアークシェロブの対策を考え、今度こそ倒して魔力を回収すればいい。
下手に抵抗をせずに、アークシェロブの動きを待っていた。アークシェロブは足を上げて、地面に叩きつける。アルウェンは来る痛みを予測して、歯を食いしばった。
アルウェンが想像した攻撃は、現れなかった。その代わり、うつ伏せの状態のアルウェンの手足を、大の字のように岩で拘束する。
596:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:15:11 hmfJhJtN
岩はちょうど手首足首の位置に出現し、動きを封じた。多少の余裕はあるものの、引き抜けるほど隙間があるわけではない。
アルウェンは怪訝に思い、眉を潜めた。アークシェロブが自分を捕らえた理由は、すくなくともアルウェンには思いつかなかった。
アークシェロブは巨体に似合わず草食であり、少なくとも本の中には人を喰らったという記録は無い。捕食する以外でアルウェンを捕らえておく理由があるとは、どうしても考えられなかった。
アークシェロブの再生が終わり、調子を確かめるように六本の足を動かす。体の具合が良い事に満足したのか、アルウェンに向きかえった。
足の一本がアルウェンの首筋に添えられる。その冷たさと硬さに、一瞬形容しがたい嫌悪感を感じる。足は掻き爪を襟の内側にもぐりこませると、一気に縦に引き裂いた。アルウェンの染み一つ無い白い肌が裂かれた服の隙間から大胆に露出する。
一瞬硬直したアルウェンは、何が起きたか理解すると顔を真っ赤にして怒声を上げた。
「き、貴様! 何をする!」
アークシェロブは言葉を理解できないのか、それとも無視しているだけなのか、全く反応を示さずに淡々と服を裂いていく。
アルウェンはうなじから足首まで完全に服を取り払われ、今は下着がかろうじて視線から守っているだけだ。
両手足をばたばたと動かすが、拘束はびくともしない。ただの岩ならなんとでもなっただろうが、今アルウェンを拘束しているのは魔法で出来た枷である。ただの力でなんとかするのは無理があった。
アークシェロブの足が、傷つけないように優しく股間を撫でる。足に付く無数の毛が、ショーツの隙間を貫いて直接アルウェンの恥丘をつついた。
その鋭くも弱い刺激に、思わず尻が跳ねる。結果的にアルウェンの股間はアークシェロブの足に擦り付けるような形になった。
アークシェロブの足は硬かった。恥丘はむにりと押しこまれ、毛櫛はアナルさえも刺激してアルウェンの背筋を刺激した。
「あ……あん……、なんだ……これ」
足はゆっくりと上下に動き、アルウェンはそれにあわせてびくびくと体を震わせる。素直に気持ち悪いと思う。思うが、それ以外の形容しがたい感覚があるのも確かだった。
ショーツで固定された毛櫛は、それ故に恥丘と布の間で好き勝手に暴れた。足が動くごとに、尻が踊るごとに毛は縦横無尽に暴れ、毛一つ生えていないつるつるの恥丘をつつく。
毛は短く、少しだけ硬かった。恥肉はくりくりと刺激されているのに、一本筋が入っただけのぴっちりと閉じきった部分はそろそろと撫でるだけだった。
筋の先端近くにある皮を被った豆は、その芯にまでは刺激は届かず皮の上から小さな疼きを生む。アナルは小さく盛り上がる肉を滑り、まるで皺を丹念にほじられているようだった。
アルウェンはその刺激から若干の不安と大きな羞恥を感じ、足から逃れようと前へ逃げようとする。しかし、足首を固定されている状態ではどれほどの逃げ道も無い。すぐに足を股間に押し付けられる。
無理な体勢で逃げようとしたつけか、今度はアルウェンが自分から股間を押し付ける事になってしまう。硬かった肉は次第に柔らかく解され、足の形のままにぐにぐにと潰される。
「なん……なんだ、これは。ひゃぁんっ……き、気持ち……悪いぞ」
口では強がって見せるが、その表情には全く説得力がなかった。体は傍目からも分かるほど赤く熱がこもっているし、閉じる事を忘れた口からは常に妖しい吐息が漏れている。
足の動きはしだいに大胆になっていった。ただ押し付けて上下するだけだったものが、股の丸い形に添って緩急をつけ滑るように動く。
足を引けば毛で優しく撫でられ。差し込めば毛はショーツの中にもぐりこみ、若干赤くなった肌をつつき弾けながら通っていく。
強く押されれば引く時でも恥丘の形を変えながらすられるし、弱く差し込めば粗い布で撫でられているような感覚がある。
アルウェンは自分の股など殆ど触った事がない。また、自慰の経験も無い。唯一の例外が、あおじぇりーに尿道を開発されてしまった時だ。まだ快楽の感覚を完全に理解しているわけではない。羞恥とむず痒さの入り混じった感覚は、アルウェンの知識にはないものだった。
アークシェロブの足が、ショーツの上からでも分かるほど自己主張しているクリトリス付近に添えられる。そこを押し込むようにして、足を突き出した。
「ひゃああぁぁぁ!」
クリトリスを潰されながら毛で突き刺され、絶叫する。充血し膨らんでいたクリトリスは皮から頭を少しだけ覗かせており、そこに毛櫛が突き刺さった。潰されこねられるのとはちがう、繊細な刺激だった。
597:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:21:24 hmfJhJtN
手足の枷がぎしりと音がするほど、アルウェンは体を蠢かせる。刺激から逃げるために思い切り尻を上にあげ、体中を緊張させる。
アークシェロブは大きな足を器用に動かし、アルウェンの体を支えた。アルウェンは下半身を持ち上げたまま下ろすことができず、アークシェロブに股間を大きくさらしたまま固定される事になる。
アルウェンの火照った下腹部のすぐ後ろには、アークシェロブの無機質ないくつもの目があった。
「やめよ! 見るな、見るなぁ!」
腰を振って視線からにげようとするが、足で体を固定され動かす事もできなくなる。
アークシェロブの目はじっくりとアルウェンの股を観察していた。ショーツは湿って色と香りを変えており、足からの刺激がなくなった今でもひくひくと求めるように震えている。
足から抜けてショーツにつきささったままの毛は、震えに呼応してアルウェンの股肉を撫でている。ショーツの隙間から内腿にかけてはりんごのように赤く染まり、アークシェロブが与えた刺激に従順である事を主張している。
空いている足の爪を、股間の中心部にある今は少しだけ開いている筋に優しく押し込んだ。アルウェンの体が数回大きく跳ね、やがて爪は柔肉に挟まれる。きゅっ、きゅっ、とねだる様に肉は挟みこみ、ショーツの染みを大きくしていった。
アークシェロブの爪が引き抜かれ、アルウェンの背筋にねっとりとした液体を擦り付けながら、徐々に下がっていく。肌の感触と反応を楽しんだ爪は、ショーツと尻の谷間にそっと差し込まれた。
ひっ、とアルウェンから小さな悲鳴が漏れた。何をするつもりか分からないはずがない。
「や、やめるのだ! そこは、そこだけは!」
首を限界まで曲げて、アルウェンは背後を見た。アークシェロブの表情など分からないはずなのに、アルウェンには笑っているように見えた。
爪が谷間に沿って動かされる。アルウェンの肌を刺激しながら、アナルに触れ、恥部の愛液をまぶし、クリトリスをすりながら、正面へと移動していく。
少しずつ破かれながら開かれたショーツは、アルウェンの羞恥心を拡大しながら役割を終えていく。残ったのは、逆に劣情を煽るようなやぶかれ方をした布と、へその下すぐに数ミリだけ残っているショーツだったのもののゴム部分だ。
爪はぐりぐりとアルウェンの幼い下腹部を弄ぶと、爪を引っ張り最後のつながりを千切る。まだ布は足に纏わり付いているものの、もう僅かも大事な部分は隠していない。
己の体で遊ばれ、辱められたアルウェンは、怒りに声を上げた。
「この痴れ者め! 必ずだ、必ず殺してやるぞ!」
アークシェロブはアルウェンの怒声を無視し、足にまたついているショーツを切り、地面に落とした。
アルウェンの恥液で濡れたショーツはぺしゃりと音を立てて、ボロ切れと化したドレスに落ちる。落ちたショーツとアルウェンの間には、キラキラ輝く糸が引いていた。
アークシェロブはついに晒されたアルウェンの股間を見る。毛も無く筋一つしかないそこは、本来ならば幼子のような外観をしていただろう。
しかし今は、赤く熟れた柔肉といい、恥丘に塗りこまれた甘い香りの粘液といい、僅かに開いた秘所から除く桃色の大淫唇といい、しっかりと女になっていた。
子供のようで、大人。大人でありながら子供。もし男が今のアルウェンの秘所を見ていたら、その淫猥な誘惑に耐え切れず襲い掛かっていただろう。
アークシェロブがアルウェンが"女"である事を確認すると口を開いた。大人の頭でも飲み込めてしまいそうな大きな口を、熟れた肉壷とその周囲に構える。
その様子に、アルウェンの危機感が一気に目覚めた。もしかしたら、アークシェロブは肉食なのかもしれない、と。
アークシェロブの口が、アルウェンの股間に迫ってくる。アルウェンは今まで以上に暴れだした。
「い、嫌だっ! 食われてたまるかぁ!」
幾ら暴れても、枷も足もびくともしない。口はゆっくりと迫り、アルウェンの恐怖心をいっそう煽った。
アークシェロブにアルウェンを食うつもりなど無かった。口は優しく下腹部を丸ごと納め、牙は体に食い込ませずに、腰を両側から固定し動かないようにする。
ひゅぅ、とアルウェンの口から息が漏れ、全身が硬直する。自分が生きながら噛み砕かれる姿を想像し、恐怖に耐えようとした。想像した激痛は訪れず、そのかわりに感じたのはねちゃっとした感触と、性的な刺激だった。
思わず腰を動かそうとしたが、牙に固定された腰は動かない。牙のとがった部分は肌に触れておらず、いくら体を動かそうとしても傷つかないだろう。
598:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:24:57 hmfJhJtN
口の中の舌、というよりももはや触手に近いそれは、ぶよぶよとした感触で、粘液を出している。関節のようなものはなく、恐ろしく柔軟な動きを可能とし、それがアルウェンの秘所の前に大小十数の数が迫っていた。
「な、なんだ? そなた、何をしようとしている……」
口は隙間無く肌を包んでおり、外からでは口の中の様子は見えない。アルウェンから別種の恐怖心がもたげて来た。
舌は口の中に入っている腿の端から舐め始める。ぐちゅぐちゅと粘液をかき混ぜながら、少しずつ上へと、恥丘へと迫っていった。
「ひっ……ぁぁあ、なに……これぇ……ふうぅぅん!」
アルウェンが刺激に足の指を握る。ふくらはぎが跳ね、背筋を快楽が通過していく。
「ば……かなぁっ! だって、これ……ひゃう! まだ太も……あん! いやだぁっ!」
先ほどまでの快楽の比ではなかった。舐めあげる舌は、たしかに巧みだ。先ほどの足での刺激など、児戯に等しいだろう。
しかし、まだ太腿しか刺激されていないのだ。内股にすら届いていない。それなのに、快感は足をすられた時と同等なのだ。
もしこれほどの刺激をする舌が股間に到達したら。クリトリスを摘まれたら、恥丘をたくさん撫でられて解されたら、さらにその奥の穴に入れられてたくさん突かれたら。
アルウェンは想像した。想像して、股間の奥深くが疼いた。疼いて、しまった。
体が来たる快楽に期待して、自分の奥深くが緩んだのを、絶望しながら自覚した。
「もうやめろ! やめるのだ! ひゃああぁぁ! 撫でるな、舐めるなぁ! それ以上、のぼってぇぇ、あぁぁぁああ!」
内腿の恥部に近い部分を撫でられて、アルウェンの言葉は中断させられた。変わりに出てきたのは悲鳴と艶声。
肌を這い回る舌が、アルウェンの体を溶かしていく。太腿は舌でぐるぐる巻きにされ、ずるずると音を立てながら上り下りを繰り返す。尻を太い触手で舐められ、垂れた粘液が秘所を犯しながら伝い流れ落ちる。それでもまだ、秘所部分には僅かも触れていなかった。
「ふぅ……ふぅ……ふぅ……ひうっ……ふぅ……」
アルウェンは歯を食いしばり必死に耐える。アークシェロブの攻めはそんなアルウェンの様子を楽しんでいるかのように見えた。
気持ち良いけど耐えられる。耐えられるけどもどかしい。もっと強い刺激がほしい。けどこんな事は屈辱的だ。早く終わってしまえ。
纏まらない思考がぐるぐると頭の中を飛び交う。怖いのは、否定的な考えがどんどん塗りつぶされている事だった。もしかしたら、心から受け入れてしまうかもしれない。
決して楽でも単調でもない責め苦だが、徐々に刺激になれてアルウェンは呼吸を落ち着かせていった。強張っていた肩から力が抜け、少しずつ余裕が出てくる。
アークシェロブは、それを狙っていた。
細い触手の一本を、先端を吸盤状にへこませる。それをアルウェンのクリトリスに近付け、皮を押しのけて吸い付いた。
「―――~~~~っっっ!!」
アルウェンが声にならない悲鳴を上げる。全身から冷や汗が噴出し、体の自由になる部分全てが震える。視界がチカチカと点滅しだし、考えは全て吹き飛んだ。
アークシェロブはそんなアルウェンの様子にも手心を加える事はせず、ちゅうちゅうとクリトリスを吸い上げた。跳ねようとする尻をあえて押さえず、好き勝手に躍らせる。尻が動けばクリトリスは引っ張られ、また潰されて自分で自分を攻め立てる形になった。
アルウェンはどうしていいか分からず、動ける範囲で尻を振り続ける。それでもなお舌はクリトリスを手放さず、アルウェンの尻が止まろうとすると吸い付き、ひっぱり刺激を与え続けた。
クリトリスを包んでいる状態は変わらず、舌から繊毛が生えだす。その繊毛はクリトリスを優しく撫で始めた。
「ひゃああ、ぁぁあ! あぁぁん! これ、いやぁ! やめれぇぇ!」
今までの強すぎた刺激は、アルウェンに快楽と理解できなかった。しかしこの攻めは、刺激こそ弱いかわりにしっかりと快楽を自覚させた。
そして、またクリトリスを強く吸いだす。
「あああぁぁぁぁぁぁあ! ふわぁぁぁぁぁ!」
これが快楽である、と教え込まされたアルウェンは、強い刺激にも確かに快楽を感じ取った。緊張していた顔は急激に蕩け、自然と口元が笑い出す。
全身の力が抜けたアルウェンは、尿を漏らしていた。勢い良く吹き出るのではなく、ちょろちょろと長く少しずつ、本当に漏らした、という表現がしっくりくる。
乳首も痛いほど勃起していた。殆ど膨らみのない乳房は赤く、乳首に引っ張られているようにも見える。流れた汗はその膨らみをつたって、胸の先端から流れて落ちた。
599:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:30:02 hmfJhJtN
ひゅうひゅうとアルウェンの呼吸が整わないのも気にせず、アークシェロブは舌で股を舐め上げる。粘液を丹念に擦り付けて、恥部をどろどろに溶かしていく。
恥丘は既に硬いところは存在せず、極上の肉になっていた。割れ目に肉を挟めば、ぐいぐいと締め付けつつも優しく吸い付く。
アークシェロブは、アルウェンが溶けきったと判断した。細めの舌に力を入れてやや硬くし、まだ開かぬ小さな穴、膣にそれを差し込んだ。
「ひゃぁぁぁ……ああぁぁぁ、ふぅぅぁぁぁああ!」
ぷしぃ、と今度は強く尿道から潮が飛び出た。挿入の刺激に耐えられず、アルウェンはイってしまた。
クリトリスを左右に振られる事で、アルウェンの尻も左右に揺れる。ただ入っているだけの舌から自ら刺激を作り、腰はアークシェロブに忠実に動かされ続ける。
舌が抜き差しを開始するが、刺激は弱かった。元々突起らしいものはなく、太さも細い。体はそれが不満で腰を押し込もうとしたが、固定されている体は望み通りに動かず、待ち望む快楽を得られない。
舌は膣の中をどんどん侵入していき、やがて最奥、子宮口まで到達した。舌先のぶにぶにした感触で、アルウェンの子宮口は舐められていく。
「ひゃあん! ふぅ、ふわぁぁ! あぁ……ぁぁあん!」
つつかれ、舐められ、押し込まれ、撫でられ、アルウェンの子宮口はありとあらゆる快楽を教え込まれた。膣の中はアルウェンの愛液と、舌から出る唾液でどろどろになり、断続的に膣の間から飛び出る。
舌は力を入れてもさほど硬くはならず、刺激の弱い形状をしている。その代わり、自由自在に動かす事が出来た。
子宮口を刺激する先端はそのままに、膣の中の舌が上下左右に暴れまわる。中に空気が進入し、ぶちゅぶちゅと大きく音がなる。それが、体を伝ってアルウェンの耳に届いた。
アルウェンの膣はどんどん開発されていった。感度だけではなく、柔らかさや広さ、伸縮性までもをどんどん育てられていった。
膣の中の舌が、大きく膨れだす。入り込んだ空気は全て追い出され、膣を舌が限界まで伸ばした。
「ふぁあ、あぁぁん! あん! あぁん! ……す、ごぉ……いいぃぃ!」
ぴったりと膣の中に張り付いた舌は、まるで中を全て引き摺り下ろすような刺激があった。吸盤のように膣壁に吸い付く舌が、アルウェンの心ごと堕とそうと躍起になって挿入される。
アルウェンの心は、確かに喜びを感じていた。快楽に否定的な考えは殆ど淘汰され、顔は淫靡に彩られている。敵であるはずのアークシェロブさえ愛しく思えてきてしまう。
舌たちは一斉に行動を開始した。緩やかだった攻めは急激になり、尻は舐めて揉み解され、アナルさえもびちゃびちゃにされている。太腿は完全に舌に埋まり、舌の柔らかい感触を楽しんだ。クリトリスはより大きく勃起し、さらに強い刺激を求める。
いまや下半身は完全にアークシェロブに隷属していた。彼女の下半身はどんな事を命じられても、素直に従うだろう。
引き下げられた子宮口が、くぱぁと口を開く。舌はほくそ笑むように、細くおとなしくなった。これを待っていたのだ。
細くなった舌は、アルウェンの子宮口を押し開きながら貫いた。
「うああぁぁ………………っっ!」
びくびくと震えたアルウェンは、再び潮を吹いた。舌はそんな事お構い無しに、再び太くなる。太くなった舌は、子宮口を上下から挟み込み、ぐにぐにと揉み解しだした。
「あぁぁぁ! うわぁぁぁ! ひゃぁ、んわぁぁぁああ!」
アルウェンの脳がスパークし、意思とは無関係に体が暴れだす。ぷしぷしと連続して潮が吹き出て、思考を底から真っ白に染め上げる。
アークシェロブは足を叩き、アルウェンの拘束を解いた。口だけでアルウェンを持ち上げると、口の中に飲み込んでいく。アルウェンの足は折りたたまれ、子供がおしっこをする体制で固定された。
固定が完全である事を確認すると、アークシェロブは歩き出した。一歩進むたびにアルウェンの体が跳ね上がり、喘ぎ声を上げる。
移動中も子宮口はぐにぐにと刺激され続け、振動もあいまってアルウェンを屈服させつづける。
アルウェンには、もう拘束から逃れるほどの力は残されていなかった。それどころか、体はアークシェロブに殆ど従順になっている。
どれほど歩いたのか、アルウェンには理解できなかったが、アークシェロブの足が止まった場所は巣らしき場所だった。
アルウェンの膣から、中を十分に溶かした舌が引き抜かれる。僅かに名残惜しさを感じた。
体こそ言う事を聞かなかったが、アルウェンの心はまだ屈服しきっていなかった。離された事で正常な判断力も僅かばかり復活する。
とりあえず、どうにかして逃げなければならない。杖を回収して、体勢を立て直す。それだけを考えた。
600:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:35:19 hmfJhJtN
体に力の入らないアルウェンは、そのまま地面に転がされた。仰向けに倒され、座るような体勢になると、手を上げさせられ糸で固定される。
アークシェロブは顔をアルウェンに向けたまま、器用に尻を前にもってきた。僅かに震えると、その先端から舌よりももっと太い、反しが多く付いたものがあわられる。僅かに白く、肉感的でグロテスクだった。
アルウェンの肉壷はぱくぱくと喜び泣いたが、アルウェン自身はまったく逆に青ざめた。
突起も何も無い舌でさえあれほどの刺激だったのだ。こんなものを入れられたら、自分はどうなってしまうのか。想像するだけで恐ろしかった。
「入れるな! そ、そんなもの入らぬ! 早く収めよ!」
股を閉じて抵抗しようとしたが、刺激され続けてまったく力の入らぬ足など、無理矢理開かせるまでもなかった。
突起をひざに触れて少し力を入れれば、自然と足が開いていく。その様子をアルウェンは絶望的な気持ちで見ているしかなかった。
突起が恥丘に押し付けられる。ぐにりと押しつぶされた恥丘は、突起に沿って道を開き受け入れを歓迎した。そして、一気に挿入される。
「うわああぁぁぁぁ! ああぁぁぁぁぁあん!」
舌とは比べ物にならない快楽だった。あれだけ刺激され続けたが故の絶頂が嘘のように、イかされてしまう。引き抜いた時は、大量のカリ首が愛液を引きずり出し、びちゃびちゃと床に跳ねる。
「うわああ! おあああぁぁぁぁ!」
脳を貫く快楽に耐える事などできなかった。アルウェンは無様に喘ぎ声を上げ、口からよだれが零れ落ちる。その大きな陰茎に、されるがままに翻弄された。
陰茎の先端が、アルウェンの揉み解し開かれた子宮口を通過する。息を全部吐き出して、刺激を全部受け入れた。
アークシェロブはカリ首に固定された陰茎を引き抜こうとする。陰茎は反しに固定され、子宮が内側から引っ張り出される。
「ひゃ、ひゃめてぇ……、それ……いやだぁ……。つよすぎるのぉ……」
アルウェンが弱弱しく懇願する。アークシェロブはそれを無視して、具合を確かめ続けた。
しばらくして動きが止まり、アルウェンは安堵した。あんなのを耐え続ける自信はない。しかし、アークシェロブが自分の言う事を聞き入れる事など無い事も理解している。何をするつもりだ、と思った先に、自分の中が小さく振動しているのが分かった。
アークシェロブの陰茎は、ぼこぼこと膨れ上がっていた。陰茎は今アルウェンの子宮内部まで進入しており、その膨れの中身は、自分に埋められる事になる。
「い、いやぁぁぁぁ! やめよ、そんなのやめるのだぁぁぁーー!!」
アルウェンは自分の快楽も無視して、必死に暴れた。こいつは、自分に産卵する気なのだと悟った。
今のアルウェンが暴れたところで大した抵抗にはならない。アークシェロブは陰茎を一度引っ張り、アルウェンをイかせて黙らせた。
ぼこぼこと進んでくる卵は、アルウェンの膣内まで進入した。
「おおおぉぉぉ! おおあああぁぁぁぁ!」
卵はぐりぐりとアルウェンを刺激しながら、進入してくる。快楽は想像を絶するものだった。
卵の突起は、アルウェンのGスポットと言わず性感帯の全てを強力に刺激した。卵に押し広げられた子宮口は歓喜の泣き声を上げて、愛液で愛し子を生めることを祝福した。
アルウェンの腹がどんどん膨らみ、その膨らみに比例して快楽がましていく。絶頂は限界まで引き上げられ、この上ないほど頭の中をかき回した。
飛び散る潮が、アークシェロブの陰茎を濡らす。潮は卵の突起を避けて流れ、地面に愛液と潮の泉を作る。
もう入らない。それほど卵を入れられたにも関わらず、アークシェロブはまだ入れようとする。卵は意外に硬く、互いにぶつかり合い刺激を子宮内で反響させる。反響は脊髄まで届き、全身が快感を覚える。
こんどは快楽だけではない。本当に体の内側から支配され始めている。こんな事を続けたら頭まで支配されてしまう。それでも、逃げ道など一つもない。アルウェンはただ与えられるままに翻弄され犯され続けるしかなかった。
卵を全て入れ終えたのか、膣と子宮の振動だけは収まった。陰茎の先端が小さくしぼんでいき、ちゅるんと音を立てて引き抜かれる。
卵が子宮口から飛び出ようとアルウェンを刺激した。入れられるのとは全く別の快楽に、アルウェンの体が跳ね上がる。
アークシェロブは卵が出てくるのをよしとせずに、陰茎の先端で卵を抑えた。そして押し込み、再び離す。また卵が落ちてくれば押し込む。
子宮口が卵を落とさないほど閉じるまで、これは繰り返されるのだ。アルウェンは理解それをしても、どうする事もできなかった。子宮口の閉じ方など分からないし、わかってもそれほどの力が残ってるとは思えない。
601:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:40:04 hmfJhJtN
出ては戻され、戻っては出ての刺激に、アルウェンは人形のように振り回された。その機械的な作業は、イきたくてもイかせてもらえなかったり、唐突に絶頂させられたり。意思を保つ事すら難しくなっていった。
どれほど繰り返したか、卵の落下がなくなるとみると、アークシェロブはゆっくりと陰茎を引き抜きだす。それに安心したアルウェンの前で、思い切り挿入を開始した。
「ぉああああぁぁぁ! なんりぇえぇぇ!」
なんの前触れもなく、唐突に絶頂させられたアルウェンは絶叫した。
アークシェロブの行為は、今までと違ってとても乱暴なものだった。今までの行為はアルウェンを刺激し解きほぐすものだったのに対し、今度のはアークシェロブ自身が快楽を得るための行為だった。
それ故に、もうアルウェンの調子などみない。ひたすら挿入を繰り返し、快楽を得ようとする。
「だめ……こわれっ! そんっ、なっ、こわれ……ひゃうぅぅぅ!」
気が狂いそうになったアルウェンは、必死に許しを請うた。少しでも快楽を抑えるために、全身脱力して嵐が過ぎ去るのを待ちたかった。
しかし、体は反逆した。アルウェンの下半身は、既にアークシェロブの奴隷だ。アークシェロブが快楽を求めるならば、残った力の全てを使い膣を締め上げる。全体を蠢かせて、少しでも陰茎に奉仕しようとした。
ぶちゅぶちゅという音を聞きながら、アルウェンはまるで他人事のように自分の体を見た。
裸に剥かれて、性感帯を開発され、恥部を淫らに花開かされ、体の支配権を奪われ、その上孕まされている。今は種付けの最中だ。
まるで奴隷だ。完全に変態の体にされて、蜘蛛に必死に媚を売り快楽をねだるこの体はもう奴隷のそれだ。
「あん! あぁぁん! んぁぁ! ひゃああん!」
全く抑えられる事がない喘ぎ声は、口からよだれを流れさせ、胸を伝って流れていく。それすら心地よかった。
アークシェロブの陰茎がぶるりと震え、閉じかけた子宮口にその先端を差し込む。飛び出た精液は子宮内を占拠し、卵に接触する。
陰茎内に残る精液を、膣は健気に搾り出そうと蠢く。根元から搾り出すように奉仕し、やっと射精が止まった。射精の終了と同時に、少しだけ奴隷となりかけたアルウェンの思考が回復した。
やっと抜かれる、と思った陰茎は、再び挿入を開始した。またアルウェンの思考を従順な奴隷へと構築しだす。
媚びた目で誘う。喘ぎ声を我慢しない。膣を動かして奉仕する。子供を生ませていただく。いつでも股を差し出す。絶対に逆らわない。
いくつもの奴隷の心得が、アルウェンを変えていく。変わるアルウェンを、心は受け入れ始めていた。
ごちゃごちゃに乱れ壊されるアルウェンがやっと気絶する事が出来たのは、次の射精が来た時だった。
あれからどれほど時間がたっただろう。常に薄暗いこの場所は、月の上り下りなど知ることができず、過ぎた日数も分からなかった。
アルウェンは奴隷を続けている。好んでそうしているわけではなく、逃げられないのだ。手枷がアルウェンの行動を妨害していた。
アークシェロブはアルウェンを犯すと、どこかに消えていった。アルウェンは体力の回復を待ち、逃げようとしたが必ず体力が回復する前にアークシェロブは戻ってくる。
そして、アークシェロブが目の前に立った時のアルウェンはただの奴隷だ。そうやって体ごと心を調教されていった。
嫌だと思っても、体は勝手に股を開く。恥丘までぐしゃぐしゃに濡らし、おねだりを始める。顔に突き出されれば必死で舐めたし、出された精液も全部飲み込んだ。
そうするべきだ、と心が言うのだ。ご主人様の前では恥も何も存在しない、全て受け入れろと。
実際、自分の調教は完璧だっただろう、とアルウェンは考える。たとえ逃げるだけの体力が回復しても、アークシェロブと遭遇すればすぐに跪いて股を開く核心があった。たとえ魔力が完璧でも、頭を垂れると言えるほど屈服してしまった。
まだアルウェンと奴隷のアルウェン、この二つを分けられている。だから未だにアークシェロブが居なければ逆らおうとも思えるし、殺してやるとも考えられる。
それでも、リミットは近いだろうと思った。憂鬱な気分のまま、自分の腹を見る。妊婦のように膨らんだ腹は、今少しだけうごいていた。
もうすぐ、アークシェロブの子供が生まれる。これはその前準備みたいなものだと分かった。
いよいよ戻れない場所まで行きそうなのだから、すぐにでも逃げなければいけない。それでも、アルウェンにはできなかった。
今なら体力的に手枷を引きちぎるのは不可能ではなかったが、そこまで考えが回らなかった。
602:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:45:00 hmfJhJtN
腹の中で動き回る子蜘蛛は、常にアルウェンを刺激し続けここしばらく恥部が濡れていない時はない。しかも、胸が僅かに膨らみ母乳が出始めた。母乳が吹くたびにアルウェンは軽くイってしまう。この二つが、アルウェンから正常な思考を奪い続けた。
ぷしゅり、と音がして、子宮から液体があふれ出す。出産が始まってしまった。
「おおああぁぁぁ! んあああぁぁぉあ!」
刺激は予想を遥かに超えるものだった。痛みなどはまったくなく、快楽が多くを支配した。破れた卵から蜘蛛がでて、その蜘蛛が別の卵を破り連鎖的に大量に出てくる。
最も敏感な場所から媚肉を伝い、全身をまさぐられているような感覚がした。子宮内の子供はまだ出きっていないのに、生まれた子達がアルウェンの体を上る。
手のひらほどもありそうなアークシェロブの子供たちは、我先にとアルウェンの乳首へと吸い付いた。
「ああぁぁーーーー! あっ、あっ、あっ、うぅぅああぁぁぁ!」
胸を刺激されるのも始めてのアルウェンは、母乳を搾り出される感覚に耐えられなかった。乳首に噛みつかれ、はやくだせと乳房を刺激される。ただそれだけでどうにかなりそうだ。
強烈な快楽に、アルウェンの脳はブレーカーを落とした。あとはアルウェンの体は人形となり、されるがままにアークシェロブの子ども達に遊ばれ続けた。
……アルウェンは快楽で目を覚ました。それほど時間は経っていないようだが、とりあえず出産は終わったらしい。腹の膨らみと刺激からそう判断した。
それでも、胸を弄られていまだイき続けている。潮がぴゅるぴゅると吹き出ていた。
いつの間にか、目の前にはアークシェロブが佇んでいた。それを見ただけで、アルウェンの膣は濡れだす。また犯されることを心と体が喜びだした。
しかし、アークシェロブの行動は違った。爪でアルウェンの手枷を壊し、子ども達をアルウェンの上からどかす。
唐突に自由になった手の感触を、アルウェンは不思議に思った。目の前のアークシェロブは道を空ける。もう、帰っていいと言う事なのか。
震える足に活を入れて、アルウェンは立ち上がった。アークシェロブの脇を通り過ぎようとして、急に足が止まる。まだ歩く事はできるのに、足は言う事を聞かなかった。
横のアークシェロブを見た。アークシェロブはアルウェンに何もしようとしない。アルウェンは定まらない思考でずっとアークシェロブを見つめ続けた。
アークシェロブが唐突に動き出す。器用に尻を前に出し、陰茎を露出させた。
アルウェンの心が、喜びを訴えだした。これは、選べと言う事なのだと。まだチャンスはあるのだと。
チャンスとはなんだ。逃げるチャンスではないのか。なぜチャンスでまた奴隷に戻る事を考えた。
アルウェンは、アークシェロブの陰茎から目が離せなくなった。どうしよう、と具体的なことなど何も考えず、思考はぐるぐると回り続ける。
「し…………しかたない、んだ」
小さく、独り言をつぶやいた。その目はとろんと潤みだし、淫らに染まっていく。
「だって、すごく……気持ちよいのだから……な」
ぺたり、とその場に座り込む。座ったまま、手の力でアークシェロブの陰茎に近付いていく。鼻先に漂う匂いは嗅ぎなれたもので、すぐにこれが主だと確認した。
陰茎を愛しむように撫でると、陰茎を突き出される。アルウェンは迷わずそれに口づけをし、舌を這わせながら飲み込む。
「んちゅ……、あと……くちゅ……んちゅ……いっかい……。そう、あといっかいだけ……くちゅ、ん……んちゅ……ちゅう」
603:アルウェンRPG VS アークシェロブ編 BAD END
09/02/21 01:46:55 hmfJhJtN
アルウェンはまだ気づいていなかった。とっくに手遅れだったのに。奴隷かそうでないかという話など、自分を満足させる為だけの言い訳だったのに。
とっくにアルウェンは快楽に飲まれていたし、アークシェロブをご主人様だと認めていた。もう離れることなどできなかったし、隷属させられる事は喜びになっていた。
既に支配されているアルウェンは、逃げるつもりなど無かった。今のアルウェンにとって、奉仕こそが使命なのだから。
「くだ……さい。たくさん、たまご……ください。また、せいえき……たくさん、いれて……ください……。はらんで……こどもうんで……ぼにゅうだして…………また……したいです…………ご主人様」
アルウェンは自分から股を開き、恥部を指で広げ晒した。そこは既に前戯など必要ないほど濡れていた。媚びた視線でアークシェロブを見上げる。アークシェロブの視線と交わるだけで、アルウェンは軽くイった。同時に母乳が吹き出る。
もう一回孕んで、生んで、気持ちよくなって、全部それからでいい。アルウェンはそう言い訳をした。
ぶちゅっ、と音を立てながら、陰茎が差し込まれ愛液が飛び散る。アルウェンは喘ぎ声も、快楽に彩られた顔も、奴隷の歓喜も隠さなかった。
子ども達がアルウェンに群がり、母乳を搾り出す。それをアルウェンは愛しそうに撫でた。
いつかのように、子宮に陰茎が進入する。卵の刺激を思い出すだけで、アルウェンはまたイってしまった。
アルウェンは考えるのをやめて、奴隷の自分に全てを任せる。そこにはめくるめく世界があり、アルウェンは心から祝福された気がした。
アルウェンが言い訳を必要としない日が来るのも、そう遠くはないだろう。
604:アルウェンRPG
09/02/21 01:47:26 hmfJhJtN
投下終了しました。
605:名無しさん@ピンキー
09/02/21 10:37:04 yku349uJ
すごく・・・濃い描写です
これはGJ
606:名無しさん@ピンキー
09/02/21 14:59:48 zoc3V8z5
むう
完全な人外相手に墜ちるか
えろいな
607:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:09:10 fOMwa4oZ
やっぱり神様なんていなかったね
608:名無しさん@ピンキー
09/02/22 22:39:06 MfPYidLm
>>603
GJ!! これはこれで本人にとってはグッドエンド、なのかも?
609:名無しさん@ピンキー
09/03/05 14:23:35 Vmii55Sa
いいのか悪いのか、保守の人が来なくなったね
リリアたんにロダの実の果汁を口移しで飲ませたい
セルセタの花はリリアたんの秘めやかに濡れそぼる場所にそっと生けたい
610:名無しさん@ピンキー
09/03/10 04:41:47 XHUA0stt
イッヒヒ
611:名無しさん@ピンキー
09/03/10 04:42:36 XHUA0stt
ウッホフォ
612:名無しさん@ピンキー
09/03/10 23:43:40 TOimidpH
春だなぁ
613:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:55:41 qcJhSB+X
ファジベェ
614:名無しさん@ピンキー
09/03/15 05:55:57 Yudstz5S
ユニカたんとサラたん、先祖と子孫の絡みを見たい
615:名無しさん@ピンキー
09/03/15 17:36:11 KGtyNwQy
フォントゥトゥ
616:名無しさん@ピンキー
09/03/21 11:02:15 aN/sKCnL
バイーヤンロ
617:名無しさん@ピンキー
09/04/02 13:31:16 NDQ/eDvS
ほ
618:名無しさん@ピンキー
09/04/05 11:21:10 WSwEnG9t
ペムシィ
619:名無しさん@ピンキー
09/04/18 10:10:31 nes2cNsU
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
スレリンク(eroparo板)
620:名無しさん@ピンキー
09/04/25 06:57:39 ++1Zs5rB
保守
621:名無しさん@ピンキー
09/05/05 00:05:50 cdrkcjEf
保守
622:名無しさん@ピンキー
09/05/05 11:05:27 nU95I+UW
一つ聞きたい事があります。
イースオンラインネタもここでOK?
623:名無しさん@ピンキー
09/05/05 11:17:25 ePcIedmF
>>622
おk
624:名無しさん@ピンキー
09/05/05 11:34:32 ygKvdoyC
エヌエズゥラスラァ
625:名無しさん@ピンキー
09/05/05 11:36:18 ygKvdoyC
トックスポゥ
626:名無しさん@ピンキー
09/05/21 17:14:48 GQa3zQHs
age
627:583
09/05/22 04:16:03 gt4OnIml
583です。仕事で疲れることが多くなりこうして本当に遅くなってしまいました。予告通り、Ys6ものです。
マーヴとシルバという、非メインキャラ同士の絡みになりました。
なぜ終盤、ケビンのおっちゃんは命の種を売れるようになったのか? に対する妄想推測および、
ケビンさんは実はただものではないという妄想設定入ってます。
少しだけウェヌカさん萌えも入ってるかもしれません。
細かいとこで本作と食い違うとこはあるかもしれませんがご容赦を。
申し訳ありませんが、Ys6をご存知ない方を考えた書き方をしてないです。
幼女とも言え得る歳のおにゃのことの肉の交接が許せない人は、
本文をスルーしてどうぞYs7の発売を心待ちにして下さい。
628:583
09/05/22 04:16:49 gt4OnIml
「はぁ、私ってやっぱ何やってもダメなのね……」
レダの集落有数のうっかりさん、ウェヌカが自宅の裏でため息をついていた。
ソラの家で料理の手伝いをしていたものの、それも不首尾に終わって
彼女の自信が回復する余地はますますなくなっていた。
「はい、どっこいしょっ、と」
目の前で、このレダの集落唯一のエレシア人、ケビンが何かを運んだり降ろしたりしている。
遠目に見ると運んでいるそれは木桶のようだ。
(なにをやってるのかしら……)
ウェヌカがずっと見ていると、その木桶がどうやら土で埋まっているらしいことも分かった。
そして何かがその桶の一つ一つに植えられている。
(あまり見ない植物ね。……いえ、あれは……)
それはまさしく大半が、まだ幼生のリーファ、ユリーファだった。
その二種とも、成体にもなれば毒霧を噴出する、人里に置いておくには危険極まりない植物である。
「ひっ! モンスター!?」
植物たちの正体に気づいた驚きの声は、ケビンを振り向かせる。
「ああ、こりゃウェヌカさん、こんにちは。不安がらせてしまって、すいませんね。
これのことなら心配要りませんよ。ちょいと品種改良してるんです」
「品種改良……ですか?」
「ええ。以前アドル君から、不思議な効果を持つ種子を見せてもらいましてね。
食するだけで、腕力その他の身体能力を、少々ながらも向上させられる効能があるそうです。
あれはこの地域特有のようですし、あれと似たものなら、これらの毒花が持つ化学成分と
この地の他の植物の特性を掛け合わせれば、量産できるんではと思いついたんで、
ただ今、鋭意実験中といったところですよ」
「はぁ……そんなこと、思いつくもんでしょうか……?
それに、それ、ほっといたら成長するんじゃ」
ウェヌカの疑問はもっともだったが、ケビンは自分が独学ながらも農学・植物学を研究し続けていること、
またある対策を施せば危険な二種の成長は止められる旨を話し、応える。
「不安になるのも解りますが、ちゃんと成功はしてるんですよ。数少ない成功作がこれです」
そう言って差し出したのは、黄金色に輝く種子であった。
「これには、服用者の生命力を高める働きがあります。ただ、量産化には適さないようですから、安価ではちょっと売れないですね。
成功がこの金色の1粒とすると、それ以外の……いわば、失敗作がこんなにできてしまいました」
そう言って、後方に置かれてある大きな麻袋を示す。中には紫色に輝く種がどっさりと入っていた。
「この失敗作の特別な効果は特にありません。食べてみましたが、毒性もないようです。ただ、とても美味ですよ」
ウェヌカも一粒もらって食べてみた、確かに美味い。チトの実が問題にならないほど美味い。
もしかすると、これを食材にすれば私も料理が成功するのでは。そんな考えをふっと浮かばせるほど美味かった。
「でももしものことがありますから、くれぐれも開けて食べたりしないよう、
子供たちにも言っておいていただけませんかね。一粒では大丈夫でも、慢性的に食したり、
一度に大量に食べたりしたらどうなるかわかりませんしね。今、ラーバ先生にサンプルを送って
成分分析をお願いしているところです」
629:583
09/05/22 04:17:38 gt4OnIml
マーヴは物陰から、あるレダ族の戦士を見つめていた。
「お礼、言わなきゃ……」
以前、ロムン帝国兵が大挙して集落へ攻め込んできた時、彼、シルバがマーヴを庇い、代わりに捕まった。
しかし、アドルやラドックの活躍でこうして全員が無事に帰還できてから、しばらく経つ。
アドルは突如ゼメス島に巨大な遺跡が現れてからまたどこかへ行ってしまい、ラドックたちもまたこの集落にはいない。
だが、マーヴがお礼を言うべきもう一人の人は、今目の前にいる。
(……でも、どうやって声をかけたらいいんだろ……?)
シルバは、とてもではないが気軽に声を掛けられる雰囲気の男ではない。
リューグには活発極まりないマーヴでも、彼に声をかけるのは、少しためらわれた。
ために、こうして物陰からじっと見ている。
(でもこのままじゃいけない、ちゃんとお礼ぐらい言わなきゃ)
と、心の中で繰り返すものの、足は一向に動かない。
(あーっ、どうしよーっ)
あと一歩を踏み出せない迷いにふと体の向きを変えてみる……と、
見慣れぬ麻袋を肩にずっしりと抱えた、怪しさ満点の姿でソラの家へ入っていくウェヌカの姿が見えた。
(……? 今、ソラさんはいないよね)
ソラは木の実採集へと出掛けたはずで、家は無人のはずだった。ウェヌカの不審な動きが気になり、
マーヴはソラの家へと近づく。そっと入口から中を覗いてみた。
(な…。なに、あれ?)
麻袋をひっくり返して、ざーらざーらと大き目の鍋に何かの種を満載している。どうやらあれを材料に何か作る気らしい。
(でも、なんか毒々しい色……)
材料を盛る段階でアレなので、当然ながら作っている手つきも危なっかしい。
料理をまだよく知らないマーヴでも見ていられなかった。
「て……手伝い、ましょうか?」
思わず口に出してしまい、陰から出る。
「ひっ!?」
どう見ても、ウェヌカはびっくりしすぎだった。
(そ、そこまで驚かなくても……)
「な、なんだ、マーヴちゃんなの……私はまたてっきり、ケビンさんかソラさんだと」
(ソラさんはともかく、どうしてケビンさんが……?)「その種、いったいなんですか?」
「えー、えー…と、ね。この近くで新たに発見された美味しい種なんだって。ソラさんから分けていただいたの。
だからこうして試しに作ってるの」
どことなく発話がぎこちないのは気のせいだろうか。しかし、マーヴはある考えを思いついた。
(そうだ! ここで料理を作って、お礼ということにしよう! それがいいわ!)
なんとか、シルバに声をかけるきっかけが見つかった。内心喜々として、マーヴもウェヌカの手伝いを始める。
630:583
09/05/22 04:18:58 gt4OnIml
(俺には何も出来ない……)
いつものように集落の中心近くで過ごしているシルバの胸中には、ある思いが積み重なっていた。
(エレシアの連中が攻めて来た時もそうだったが、今もこうして……)
ふと空を見上げる。そこには木々に囲われた空があるだけであったが、その遥か先には間違いなくゼメス島が、
そしてそこに突然浮上した、遥か先祖が築いたとされる漆黒の巨大建築物があるはずだった。
(それに比べて、あのエレシア野郎はどうだ。あいつは俺達全員を、エレシアの連中から俺までも救い出しやがった)
だが、自分はこの集落を守りきれなかった。
(族長が重傷を追うほどの相手がいたのだとしても、それは理由にはならない……)
あの日以来、無力感がシルバの中を霧のように覆っていた。
この日も、そうして一日が終わるはずだった。
夕方、他人の顔がはっきりとは見えなくなる頃だった。
「あの……」
聞き慣れない声が自分を呼ぶ。というより、普通シルバを呼ぶのはクヴァルやラーゴぐらいのもので、
用事でもない限り彼に声をかけようとする者はいないはずだった。
「な……、マーヴ……なのか?」
薄暗くなりつつある夕陽にぼんやりとだけ浮かぶ小さなシルエットは、
よくよく見ない限りマーヴだとは判らない。その姿が判別されたとき、驚かずにはいられなかった。
その手には器らしきものを持っている。
「あの……助けていただいて、あ、ありがとうございます」
「ん、ああ……」
一瞬何のことかわからず生返事となったが、すぐに理解した。
「でも礼を言う相手が違うな。俺は何もしていない、礼ならエレシア野郎に言うんだな」
理解した彼はまたすぐいつもの冷淡なシルバに戻り、マーヴから向きを変えようとする。
「あ、あのっ! 作ったんです! た、たた、食べて下さい!」
そう言ってパニック気味に器を両手で差し出し、最敬礼の姿勢で硬直するマーヴ。
(わたし、なにやってんだろなにやってんだろ、これお礼だって言わなきゃならないのに!)
腕を差し出したまま顔は俯いたまま、ひたすら赤面してマーヴは顔を上げることもできない。
と、ふと気づくと腕が軽くなっていた。
「はれ?」
顔を上げる。そこには、器を手にしたシルバが、その中味をただただ口にしている姿があった。
「うまいな。これ、マーヴ一人で作ったのか?」
淡々と食べ続けている。ある程度食べたところで今度はシルバが器を差し出した。
「マーヴも食べるか?」
「……どうもマーヴたちの帰りが遅いねぇ……」
日が落ちそうな表情の空。マーヴとリューグの母、ナーリャは帰りの遅いわが子を案じていた。
一方、父・トクサは何事もないかのように一杯機嫌で答える。
「またリューグの奴が隠れちまって、探すのに手間取ってるんだろ?」
「まあそうだろうけどね。あの子が一緒だから、心配はいらないと思うんだけどねえ」
631:583
09/05/22 04:20:38 gt4OnIml
既に日は落ちた。器の見た目に反して料理は結構な量があり、
二人が器の中身を空けてしまうまでにはしばらくの時間がかかってしまった。
「……すっかり、暗くなってしまったな……」
器を空けてしばらく、二人の間の沈黙をやり過ごした後、シルバは見たままの風景に言及する。
空は日没後の錆びたような濃橙色から群青に、そして漆黒に変わろうとする気配で、
風景もその彩度を失い、薄絹の如き青い闇をまとってしばらく経っていた。
「……マーヴ……?」
彼女のほうを見遣ると、すっかり寝入っているかのように見えた。が……
「……変……なんです。からだ、熱くて……」
目こそ閉じているが、よく見ると息は荒くなっており、顔も火照っている。
「大丈夫か!? 病気なら早く……」
駆け出そうとするシルバの服を握って制するマーヴ。
「だ、大丈夫です……体はすごく熱いけど苦しくないし、頭もポーッとしてるけど、なんだか心地いい……
それに、シルバさんに触られてるとこ、なんだかくすぐったくてきもちいいです……」
シルバは介抱しようとマーヴを抱きかかえるような姿勢になっていたのである。変だ。
シルバがそう思うや否や、今度はシルバ自身にも変化が感じられてきた。
「う……あ、あぁ……ぁ」
急に目眩がして、体が急激に火照ったように感じる。
頭もまるでまどろんでいる時のように、心地良く働きが鈍くなっていた。
急な変化に思わず、抱えていたマーヴへ被さるようにして倒れこんでしまう。そんな状態でマーヴの声が聞えてきた。
「シルバさんも……こんな感じになっちゃったんですかぁ……?」
「マーヴ……おまえ、あの料理の材料、なに、使ったんだ……」
間違いなくあの料理が原因だと悟った時はもう遅かった。更なる変化が二人の体に現れていく。
「……シ、シルバさん……」
「こっ……今度は、なんだ?」
「おしっ……こ……したくなりました……」
「そ、そうか。それなら……行ってきたらいい……」
シルバは自分の体の、とある部分の硬直化に気づかれなかったことに少しホッとした。しばらくするとマーヴが戻ってくる。
「どうも二人とも変になってしまったな。早く帰ろう」
「いえ……出ないんです……ここ、むずむずしちゃってるのに……」
そう言ってマーヴは股間を押さえる。
632:583
09/05/22 04:21:51 gt4OnIml
「シルバさんも……おしっこ、したいんですか? その……ぱんぱんにふくらんでます……」
いくら暗くとも気づいてしまうほどに、シルバの股間は大隆起していた。
もちろん、尿意から来るものでないことは彼が最もよく解っている。
「い、いや、違うんだ、これは」
「もしかして……あの料理のせいで、腫れちゃったんですか!?
わたしのおまたもむずむずして、なんだかいじくり回したくなっちゃうような、変な感じになっちゃってるんです……」
これは間違いなく、「そちら方面」に薬効がある成分が大量に含まれた食材が使われてしまったのだろう。
こんな幼い子でも性感を催してしまうほどに……
「ごめんなさい、私のせいです。もし膿とかたまっちゃってたら大変! 早く出さなきゃ……」
「え、ちょっ」
シルバが制止する隙もなく、マーヴはまだ幼い手つきでシルバの下半身の着衣をほどいていく。
そして程なく、エメラスの槍を思わせるほどに硬化した、勇ましげな肉の槍が剥きだしにされてしまう。
「すごい……こんなに熱くて、大きい……」
マーヴはリューグのそれを見たことはあった。だが、あれはそのほとんどの部分が袋で、
申し訳程度に先端に付いていた排尿部は、小さいドリル状のものでしかなかった。
それが今眼前にあるものはほとんどが柱の部分であるばかりか、
太く硬くたくましい、大人の男性の頼もしさと恐ろしさを共に具現化させたような、肉の兵器そのもの……
「あっ! お、おい、こする……な……あっ」
マーヴは一瞬、目の前に鎮座するものの迫力に圧倒されてしまったが、これは病気のせいかもしれないと思い直し、
小さな両手を使って、目の前の肉棒へ搾り出すような動きで刺激を加えていく。
「そんな……っ、そんな動きでそんなところを刺激された……ら……」
シルバの息がさらにあがっていく。それを誤解したマーヴは、もはや手では遅いかもと思ってしまう。
「手じゃしぼり出せないかも……よし、それなら!」
柱をマッサージする動きを止め、その逞しい根元をがっしりと両手で掴む。
直立不動、血管を全身に浮き上がらせた凶悪な表情で、一つ目の雄々しき獣はマーヴをじっと見つめている。
その目玉の部分を、マーヴもじいっと見つめる。まるで何かを決意したかのように。そして顔と棒の獣との距離が縮まっていく。
そしてマーヴの口がぱっくりと開かれた。
「な、何を。マーヴ、やめ」
そう言った頃には、既に棒の部分からマーヴの口中のやわらかな熱が感じられていた。
粘膜接触の瞬間、シルバはとうとう力が抜け、仰向けに倒れてしまう。
マーヴは棒の内部にあるはずの膿を吸い出そうと夢中で熱くなった先端を吸っていたが、
シルバがさらに息を荒げて倒れたことから焦りを募らせ、
吸いたてつつ前後に動かす、唇での柱へのマッサージも加えていく。
当然その行動はシルバに強烈な快感をもたらした。
力を加えるたび、途切れ途切れの快い空白が脳内に生まれて、熱に浮かされたようになってしまう。
(お口だけじゃだめかも……なら)
マーヴはさらに一度退かせた両手を再動員し、玉、袋、その周囲、前立腺を含む部分へも刺激を加え始めた。
肛門付近の処女地を侵されたことに戸惑うシルバの意思に反し、
怒れる肉獣は自らを慰撫する少女の口へ、褒美の怒濤を注ぎ込む時を心待ちにしている。
与えられる快い刺激に任せ、少女の口中で無遠慮に自らの大きさを主張する。
「そ、そんなに刺激したら、あ……あぁあ! あっ、あぁ……あ」
一瞬大きくマーヴの口の中で膨らんだかと思うと、はち切れそうなシルバ自身は
まだ幼い少女の口の中へ、肉欲の精華とも呼ぶべき濁り汁を思う存分吐き出してしまった。
一度出しただけでは収まらず、そのまま断続的に放精は行われていく。
彼本人は硬直したまま、彼自身が排出したがっている白濁をただただ出させるに任せきっていた。
そして彼女は出されるがままに激噴を受け入れ、さらに吸い立てていく。多分少しは飲んでしまったに違いない。
(出して……しまっ……た)
まだ幼女とも呼べうる女の子の口の中を、濃厚白濁汁で汚してしまったことに、
快楽こそ感じつつも、罪悪感は拭いきれない。シルバは排出の快感と後悔との狭間に落とされ、ただぐったりしていた。
だがそんな呆けたような表情の彼を、ホッとした表情で彼女は見下ろしている。
633:583
09/05/22 04:23:09 gt4OnIml
「いっぱい……膿、出ちゃいました。もうこれで病気の心配はないですよね」
彼女の口元には少し白濁が残っているのが見えた。
そして発される言葉には、まだ粘りが口中に残っているのか、発音しにくそうなぬめりが音となって感じられる。
「俺は……なんてことを」
「元々私のせいでこうなっちゃったんですから、当然です。でも、本当によかった……」
「……」
「?……どうしたんです、か……きゃっ」
シルバ自身にも、何故いきなりそうしてしまったのか、解らなかった。
ただ、自分を本当に心配してくれたこの女の子が、この上なく愛しく思えてしまった。
そして、その可憐な唇を独占してしまいたいという衝動が咄嗟に生まれたことだけは確かだった。
ただひたすらにマーヴの唇を吸い、その中に自らの舌を滑り込ませる。
不思議と彼女も嫌がらない様子で彼のくちづけを受け入れていた。
彼女の口の中には少し自分の精液の残り香がするが、もはや気にもならない。
(俺は……マーヴが好き、なのか?)
自分の唾液と彼女の唾液とを絡め、互いの唇の感触を味わっているこの時に、彼は今さらなことを思った。
何人かの集落の女の人に対し、似たような感慨を持ったことは何度かある。だがそのどれも、
ここまで直截的な行動に移したくなるほどの熱さには至らなかった。無論、オルハに対するそれも含めて。
(い、いや。料理の中の妙な成分のせい、なのかもしれんが……)
だが、そんな躊躇は目の前の少女の前には、そして唾液と舌が粘り絡み合う心地良い感触の前には、全くの無意味だった。
唇を離しても互いの唾液が糸を引き、しばらくお互いの唇は結ばれていた。
暗がりの中で僅かに見えるマーヴの瞳は少し潤んでいるように見える。
その濡れた瞳には狼狽の色こそ少しあったが、嫌悪や拒絶の表情はない。二人は闇の中で見つめあう。
634:583
09/05/22 04:23:55 gt4OnIml
「ごめんなさい……わたし、変です。チュッてしてもらって……きもち、いい……」
少し涙声で、いきなりのキスへの戸惑いを、そして歓びを露わにする少女。
これも先ほどの料理の薬効のせいなのだろうか。
シルバを正面から見つめる彼女の表情には、快楽と綯い交ぜになりながらも、
確かに一人の男性を想う、恋する乙女の色香があった。
「一緒に……変に、なっちまおうっ」
もはやシルバを、二人を止めるものは存在しない。
さらなる熱いキスが再び二人を結びつけ、そして荒々しい戦士の手はまだ幼い少女の秘部へと潜り込んで行く。
人当たりの悪い彼の女性経験はほぼ絶無であるにもかかわらず、
マーヴの内股を、そして股間を彼が一撫でするたび、彼女は微かな嬌声を洩らして敏感に反応する。
「気持ちいい、か?」
唇から離れ、首筋にキスしながら耳元で囁く。マーヴは無言で頷いた。
彼女がシルバを抱きしめる力は、より強くなっていた。
そして、その可憐な両手は再び、彼の股間へ訪れていたのである。
先ほどのように柱の部分をさすりつつ、さらに今度はその先端を、丸く指先で磨くような動きで撫でてくれてもいる。
「マーヴ、もう俺は大丈夫だから……」
「わたし……気持ち、いいです。おまたとか、その近くも、くすぐられて……
だから、シルバさんにも、もっと気持ちよくなってもらいたい……」
幼い少女による肉棒奉仕という返礼には、肉体的快感とともに、幼女愛という禁忌を冒すことへの背徳の甘美も滲んでいた。
恐らく、いや間違いなく、幼い彼女が男の局部をこうして握り、こすり立てたのは生涯初めてのことであろうし、
実は彼もまた女の人に自らの弱点をいいようにされてしまう経験は初めてであった。
ならばと彼もまた股間へだけではなく、彼女の服へも手を忍ばせ、そっと乳首を探り当てる。
弄り始めるや否や、彼女の息がさらに上がり、甲高い鳴き声が交じり始める。
「もう、もう……がまん、できません……からだ全体で、私のいろんな所、こすって下さい……」
彼女は全身を彼の肉体へこすりつけ、さらなる快楽の共有を急き立てる。
熱くいきり立つ剛棒から彼女のたおやかな手が離れた代わり、
彼女の両太股に包まれた股間が、精液充填中の肉砲摩擦の接待をし始めた。
彼女の軽い全身が彼へと乗っかり、前後に律動を始める。
それは大人の女性が性の交わりに勤しむ動きとほぼ、揆を一にしているかのようであった。
剥き出しの最も敏感な男の部分を同じく剥き出しの女体でこすられて、
彼の性衝動の内圧は最早臨界点近くまで高まっていた。高まりすぎた性の衝動は、生殖を模した直接行動へ容易に転化される。