08/08/19 09:01:11 20zri7aF
「温泉気持ち良かったね、千歌音ちゃん」
「ええ、旅館ここに決めてよかったわ」
温泉から上がり、和室でくつろぐ2人。
新婚旅行で今日はこの旅館に泊まっている。
海外にしようか国内にしようかずいぶんと悩んだが、たまには温泉などもいいだろうとここへ決めたのだ。
「さあ、今日はもう寝ましょうか?」
「う、うん…」
部屋には布団が2つ敷かれていた。
「おやすみなさい、姫子」
「あ…千歌音ちゃん、おやすみなさい…」
千歌音はそう言うと、明かりを消して早々と布団に入ってしまった。
(千歌音ちゃん…もう寝ちゃったかな?)
薄暗い部屋の中、しばらくして姫子は隣で眠る千歌音をそっと見つめた。
千歌音は反対側を向いているため、顔はよく見えない。
姫子は意を決して布団から、そっと抜け出した。
「…う…ん?」
眠りかけていた千歌音は背中に温かいものを感じて、振り返った。
「…え、ひ、姫子っ!?」
眠りかけていた頭が一気に覚めた。
そこには頬をあからめ瞳を潤ませた姫子が、千歌音の布団に潜り込んでいた。
「ど、どうしたの姫子?」
「千歌音ちゃん、ひどいよ。寝ちゃうんだもん…」
そう言って千歌音の身体に、ぎゅっとしがみついた。
「あ…そ、そのごめんなさい、疲れてるんじゃないかと思って。」
確かに長旅だったし、少々疲れてはいるが…。
「だって…新婚旅行だよ。疲れてはいるけど…でも…」
姫子は千歌音の手を自分の浴衣の帯に誘導した。
「姫子…でも…」
戸惑う千歌音に姫子は優しく微笑みかけ…
「私ね結婚式も出来て、新婚旅行にも連れ来てもらって幸せだよ。」
千歌音の指で帯をほどかせながら、前をはだけさせる姫子。
「でも、もうひとつわがまま言ってもいい?」
「わがまま…?」
2人は熱い視線を絡ませながら、向かい合った。
「千歌音ちゃんとの赤ちゃんが欲しいの…」
こんな感じだろうか?
千歌音ちゃんは自分からはあんまり誘わないだろうから、姫子もいろんな意味で大変だろうな。