08/08/08 19:03:44 N1P+28b6
>>851 続き
上流へ登って行くと辺りの空気が冷たく感じた。
滝の流れる大きな音が聞こえる。
「ほら、見えて来たわ。」
遠くの方にさほど大きな滝ではないが、確かに立派な滝があった。
「うわぁ…。」
近くまでいくと、寒いくらいに涼しく感じる。
「気持ちいいね、水も綺麗だし。こんな場所があるなんて。」
姫子はうーんと気持ち良さそうに背伸びをした。
「こうするともっと気持ちいいわよ。」
千歌音は靴を脱ぎ、岩場に座って川の水の中に足を入れる。
姫子も千歌音の隣に座って同じように足を入れた。
川の水は冷たくて、歩き疲れた足を癒やしてくれる。
二人は持ってきたお弁当を食べてのんびりと自然の中で過ごす。
いつもの慌ただしい日常を忘れ心も体も癒されていくのを感じた。
昼を過ぎたあたりだろうか。
空を見上げるとさっきよりも雲が増えている。
「もしかしたら雨が降るかも…残念だけれど、そろそろ帰りましょうか?」
「そうだね、じゃあ帰ろうか千歌音ちゃん。」
荷物を片付けて、二人で山を降りて行くと空はどんどん暗くなり、ポツリポツリと雨が振り出した。
二人は急ぐが、雨足はさらに強くなっていく。
服はもう既に濡れてしまっていた。
本当なら雨が収まるまで雨宿り出来ればいいのだが。
こんな山の中では…。
そんな事を考えながら急ぐ姫子の腕を、突然千歌音が掴んだ。
「どうしたの、千歌音ちゃん!?」
「まって姫子、こっち。」
千歌音は姫子の手を取り、帰りの道とは違う草むらの中を歩いて行く。
(どこに行くんだろう?)
「あ…」
さらに奥へ進むと、急に道が開けた。
「あそこでしばらく雨宿りしましょう。」
千歌音が指を指した先には、小さな小屋があった。
中に入ると農業に使うような道具が色々と並んでいる。
思った以上に中は広く、きちんと片付けられていて雨宿りするにはちょうど良かった。
「ここって…?」
「ここの近くに姫宮家の菜園があるの、そこの道具小屋よ。昔ここに来た事を思い出したの。まだあって良かったわ。」
「そうなんだ。」
「あ…姫子、髪が濡れてる。」
姫子の服と髪は雨で濡れてしまっていた。
千歌音が白いハンカチを取り出し、姫子の髪や頬を拭いてくれる。
「私はいいから、千歌音ちゃんだって濡れてるよ。風邪でもひいたら…」
そう言いかけて、姫子は言葉を詰まらせた。
865:名無しさん@ピンキー
08/08/08 19:53:02 HtAHh5/9
>861
なんて幸せ家族計画ww
それも読みたいし、今のあげてるのもマジで最後まで書いちゃってほしい
ただでさえ職人不足だし
866:二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w
08/08/08 20:32:33 N1P+28b6
>>864 続き
背伸びをして姫子の髪を拭いてくれる千歌音の胸元に目を奪われた。
千歌音の服が濡れて下着が透けている。
姫子は息を飲み込んだ。
千歌音の髪は濡れ、艶やかな桜色の唇が色気を醸し出している。
「姫子?」
千歌音が姫子の視線を辿ると、服が透けている事に気づいた。
「…っ。」
千歌音は耳まで真っ赤にして、胸元を両腕で覆う。
「あ、えっと…その…ちゃんと拭いた方がいいよ。風邪…ひくといけないし…」
ハッと我に返った姫子は、慌てて詰まらせていた言葉を出す。
「え…ええ…」
気まずい雰囲気が流れる。
「あの…私、むこう向いてるから。」
姫子は千歌音から背を向けて壁の方に向かい合った。
しばらくすると衣擦れの音が聞こえた。
いま後ろで千歌音が服を脱いでいる。
(千歌音ちゃんの裸なんて何度も見てるじゃない…私ってば…)
いまさら恥ずかしがる事なんて無いはずなのに、姫子の心臓は今までにないくらい高鳴っている。
「姫子…」
後ろから千歌音の声が聞こえる。
(もう済んだのかな…?)
そう思って振り返ると千歌音が上半身の前をはだけ、瞳を潤ませて立っていた。
「千歌音ちゃん…!」
驚いた姫子は、前を向いて千歌音の裸から視界を遮った。
「……っ!」
だが、千歌音は姫子の背中に抱きついてくる。
背中に感じる千歌音の胸の感触。
(もしかして…私、誘われてる…?)
姫子の心臓がさらに高鳴った。
「ごめんなさい。でも、やっと…本当に…」
千歌音は姫子の服をギュッと掴み、小さな声を絞り出すように呟いた。
「二人きりになれた…」
千歌音が顔を背中にうずめる。
「千歌音ちゃん…っ。」
その瞬間、姫子はたまらず振り返り千歌音を抱きしめた。
「あっ…」
千歌音を引き寄せ、小さな唇を塞ぐ。
二人の唇が重なった。
はだけた胸に手を重ねると、下着越しに温かな体温が伝わってくる。
「千歌音ちゃん…千歌音ちゃん…」
唇を重ねながら千歌音の名前を呼ぶ。
「ひ…めこ…っ」
服に手をかけていくと、白い肩が露わになった。
そのまま一気に脱がしていく。
パサッと床に服が落ちた。
「ごめんね、千歌音ちゃん…もう私…っ」
姫子はそのまま千歌音を肩を抱きしめて囁く。
「我慢できない…」
「姫子…」
千歌音は姫子に応えるように首に手を回した。
867:二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w
08/08/09 06:46:16 OAT0LUjc
>>866 続き
激しい雨の音にかき消されないように、千歌音の声に耳を済ませながら首筋にキスをする。
「…ん…っ…」
耳を甘く噛みながら、ブラジャーのホックに手をかけた。
ブラジャーを外すと白くて豊かな胸が露わになる。
できるだけ優しく触れて、乳房を揉んでいると千歌音の呼吸が乱れていくのが分かった。
「綺麗な胸…白くて、大きくて、柔らかくて…」
「そんなこと…」
姫子が胸を褒め称えながら千歌音を見つめると、頬は赤らんで黒い瞳はキラキラと潤んでいた。
「本当だよ。千歌音ちゃんは全部綺麗だもん…」
指で胸の先端を撫でると、千歌音が切なそうに瞳を揺らした。
顔や肩にキスをしながら下へとさがっていく。
胸にたどり着いてその固くなった実を口へ含んだ。
「……っ…ぁ」
千歌音の腕が姫子の頭を引き寄せて抱きしめる。舌先でつついていると固さが増していくのが分かった。
立ったままの千歌音の脚が震えていた。
「千歌音ちゃん、肩に掴まって。」
姫子の肩に手を掴まらせて、身体の重心を安定させる。
唇で胸を愛撫しながら、指先はゆっくりとさらに下に降りていく。
「ぁ…っ!姫子…」
その指先を千歌音のスカートを捲って中にスッと忍びこませた。
脚を撫で上げながら、下着の上からその場所に優しく触れる。
「汚れちゃうから脱ごうね。」
そう言って、姫子は下着に手をかけると千歌音が息を飲む声が聞こえた。
指に下着をかけて下におろしていく。
「脚上げて。」
脚を上げさせて下着を脱がさせると、今度はスカートも脱がさせる。
これで千歌音は、何ひとつ身にまとっているものは無くなった。
その美しい裸体を姫子の前に晒している。
「綺麗だよ、千歌音ちゃん…」
その美しい裸体を姫子がうっとりと見つめている。
「…あんまり…見ないで…」
姫子は恥ずかしそうに俯いて、顔を真っ赤にしている千歌音の腕を掴んで引き寄せた。
「きゃっ‥!」
姫子のもとに倒れこんできた千歌音を床に押し倒す。
「あっ…やだっ…!」
いきなり膝に手をかけて脚を開かせた。
千歌音が驚きと非難の声を上げる。
目の前の姫子に全てをさらけ出した千歌音。
姫子の視線が一点を見つめている。
「やっ…」
恥ずかしさのあまり瞳をギュッと瞑った。
868:二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w
08/08/09 07:41:41 OAT0LUjc
>>867 続き
「あっ…!」
姫子がそこに顔をうずめた。
「だめっ…やめてっ!汚いから…っ」
千歌音が姫子の顔を引き離そうとするが、力の入らない手では抵抗すらできない。
姫子の手に手首を掴まれて、動きを封じられる。
「大丈夫だよ、千歌音ちゃん…」
「でもっ、汗とかかいているし…それに…」
「誘ったのは千歌音ちゃんだよ、いまさら止められないよっ…」
姫子はもう感情を抑えきれないとでも言うように、再び顔をうずめた。
「あ…姫子っ…!」
千歌音の視界が涙で歪んだ。
「んっ…はぁ…っ」
姫子の舌が触れてくる。
その場所を時には優しく、執拗に、我を忘れて。
「千歌音ちゃん…」
姫子は許しを請うように、こちらを見ながら舌で愛撫し続けている。
「全部もらってもいい?…千歌音ちゃんの…」
指が入り口に少し侵入した。
「あ…」
何を言ってるか分かっている。
まだ入れたことのないその奥は、姫子にすらまだ上げてはいない。
初めての経験に不安を感じたが、相手は大好きな人だ。
拒否する理由はどこにもなかった。
(姫子になら…私…)
千歌音がこくりと頷いたのを確認して、姫子の指が奥へ入る。
「っあ…‥」
千歌音はまだ幼い。
中も狭くて姫子の指はすぐにそこへ到達した。
それはその奥を守るように膜を作っている。
姫子は身を強張らせる千歌音を抱き寄せて、安心させるように額にキスした。
「少し痛いかもしれないけど‥ごめんね」
そう言った瞬間、姫子の指がさらに奥へと進む。
そして…。
「……あっ」
千歌音はその瞬間、姫子の手によって守られていたものが破られた事を感じた。
「いっ…‥」
すぐに痛みを感じた。
ギュッと姫子にすがりつく。
「千歌音ちゃん、痛かった?大丈夫?」
姫子が心配して千歌音の頭を優しく撫でる。
しばらく指を動かさずにじっとしていたら、千歌音が姫子の方へ顔を向けた。
「もう、いいから…」
「でも…まだ痛むでしょ?」
「大丈夫…まだ少し痛むけど…」
「いいの?」
千歌音が頷いた。
姫子はありがとうと言って唇を重ねる。
ゆっくりと優しく指を動かすと、千歌音が首を反らした。
「あっ…姫子…っ」
いままでは入り口までだったが、初めて入った千歌音のその奥は温かくて脳まで溶けてしまいそうだった。
雨の音がまだ微かに聞こえる。
きっとまだ降っているのだろう。
姫子はそんな事を考えながら千歌音を抱き続けた。
869:二人の夏旅行 ◆M2vRopp80w
08/08/09 09:00:40 OAT0LUjc
>>868 続き
「お嬢様方!ご無事でしたか!」
別荘へ戻ると、帰って来ない二人を心配したメイド達が慌てて出迎えに来た。
「大丈夫よ、心配かけてごめんなさいね。少し雨宿りをしていたものだから…」
先ほどの雨が嘘のように、空は晴れている。
あの後、雨が止むまで二人で抱き合ったまま、あの小屋で過ごしていた。
ただの通り雨だったのだろう。
思ったよりもすぐに止んでしまった。
二人で着替える為に部屋に戻る途中、千歌音が姫子の腕に自分の腕を絡まてきた。
「ねぇ、姫子…今度はちゃんとお返しさせてね。」
「お返し?お返しならもうして貰ったよ。」
「そうじゃなくて…いつも姫子にばかりにしてもらってるから…その…」
顔を赤くして見上げてくる千歌音の顔を見て、姫子は自分の顔まで赤くなるのが分かった。
(そっか…だから千歌音ちゃん、私を誘ってたんだ…)
千歌音が言うお返しとはきっとそうゆう事なのだろう。
姫子は答える代わりに、千歌音の手をキュッと握った。
「千歌音ちゃん、花火やらない?」
別荘で過ごす最後の夜、姫子はこっそりと買って持って来た花火を取り出して千歌音を誘った。
浜辺で出て、波の音しか聞こえない静かな海の前で夏旅行最後の夜を過ごす。
花火もあっという間にほとんど終わり、最後の線香花火に火をつけた。
「楽しかったね。本当に来てよかったな。」
「来年も二人で来ましょうか?ここに…」
「本当?いいの?」
「ええ、もちろん。」
綺麗な千歌音の横顔を見て姫子は耳元で囁いた。
「…お返しもまだ貰ってないしね。」
「な…!もう、姫子っ…」
二人で笑い合って、寄り添い夜空を見上げた。
(私、きっと忘れない…千歌音ちゃんがくれた素敵な思い出…)
だがこの時二人は思ってもみなかった。
この先に再び二人を引き裂く運転が待ち受けていたなんて…。 何も知らない二人をただ夜空に浮かぶ月が静かに見つめていた。
終わり。
870:名無しさん@ピンキー
08/08/09 09:24:38 cC0ewYA/
朝からGJです!!!興奮しましたっ!!w
871:名無しさん@ピンキー
08/08/09 11:15:30 2ph3x8mD
GJでした!
処女喪失はナイスでしたw
姫子はまだなのかな。。千歌音ちゃんガンバww
872: ◆M2vRopp80w
08/08/09 12:55:39 OAT0LUjc
二人の子育ての話しを考えていてたら…
姫子似の女の子が生まれる。
その娘が妹が欲しいとねだる。
二人もお互いにひとりっ子なため、ひとりっ子では寂しいだろうともう一人子供を作ってあげる。
そして千歌音ちゃん似の女の子が…
この妄想野郎を誰か止めてください…。
873: ◆M2vRopp80w
08/08/09 15:44:05 OAT0LUjc
>>869
すいません。
いま見たら、運命が運転に変換されてました。
申し訳ない。
874:名無しさん@ピンキー
08/08/09 20:25:07 2ph3x8mD
>>872
止めませんwww
ただどうゆう風に子供を作るのかが気になります
魔法の力とか安易なのじゃなくてちゃんと夫婦の営みであgばhh
というかどっちが産むのとかw
私的にはどっちも(ry
875: ◆M2vRopp80w
08/08/09 20:57:18 OAT0LUjc
>>874
それはもちろん、二人で営みを…
産むのはどっちもアリですね。
あと、二人はどんな名前をつけるのか。
何かいい名前ありませんか?
できれば姫子似の子と、千歌音ちゃん似の子と両方あると助かります。
876:名無しさん@ピンキー
08/08/09 21:26:58 2ph3x8mD
ホントに容易かもですが・・
姫子似→ひみこ
千歌音似→かおん(歌音)
京四郎のやつまんまですw
色々文字ったりしましたがなかなか思いつかないですね今のとこw
877:名無しさん@ピンキー
08/08/09 21:38:42 2qYIQuAe
姫子似→雛子(ひなこ)
千歌音似→千羽(ちはね)
ワルQのまんまですが
878: ◆M2vRopp80w
08/08/10 05:43:11 /77iDK00
ちょっと転生後の話しはお休みして、子育てする姫子と千歌音ちゃんの話しを書こうと思います。
>>865さんからはタイトルを
>>877さんからは子供の名前を頂きました。
設定は二人の間に一人の娘が生まれ、幸せに暮らしている話しです。
エロは…あんまりないかも…。
879:幸せ家族計画 ◆M2vRopp80w
08/08/10 06:43:22 /77iDK00
―神無月の巫女―
輪廻転生を繰り返し、悲しい宿命を背負った二人の巫女。
陽の巫女と月の巫女。
世界を再生する為、剣神アメノムラクモによって引き裂かれ月の社に封印されるが、再び転生し月の巫女は陽の巫女と再会を果たす。
そんな二人に、アメノムラクモは贖罪としてある特別な力を授けた。
それは…。
穏やかな風と、温かな日差しが差す昼下がり。
高級マンションや住宅が並ぶ住宅街。
ある高級マンションの一室から、慌ただしい音が聞こえる。
「こらっ!雛子、待ちなさい!」
紅茶色の髪をしたひとりの女性が、小さな女の子を追いかけている。
「やだ~!」
女性と同じ紅茶色の髪をした小さな女の子は、元気に部屋を走り回っていた。
「ほら、捕まえたっ!」
女性の腕の中で、捕まえられた女の子は楽しそうにはしゃぐ。
子供の元気な様子に、女性は穏やかで優しい微笑みを浮かべている。
来栖川 姫子。
彼女は嘗ての陽の巫女である。
「もう、雛子。ちゃんといい子にしていないと駄目ってママに言われたでしょう?」
女の子を腕から解放すると、真っ正面を向かせて女の子を叱った。
「わかった?雛子。」
雛子と呼ばれた女の子。千歌音と姫子の間に生まれた娘である。
雛子は下を俯いていたが、隙を見て姫子の腕からすり抜けて再び走りだす。
「あっ、こらまた!」
二人でそんな事をしていたら、あっという間に、陽が沈む時間帯になってしまった。
「いけない!千歌音ちゃんが帰ってくる前に夕食の準備しなきゃ。」
姫子は時計を見て慌ただしくエプロンを身に付け、台所に立つ。
「ひなこもてつだう~。」
トコトコと台所まで走って来る。
「じゃあ、冷蔵庫からお野菜持ってきてくれる?」
「はぁい」
最初は見ていてハラハラしていたが、子供のうちから何でも経験させておくのも大事な事だ。
小さな体で一生懸命に母親の手伝いをする雛子を見て、姫子の顔が緩んだ。
「よし、これでいいかな。」
テーブルに並べられた豪華な食事、真ん中には今日買ってきた花を飾る。
今日は千歌音が出張先から帰ってくる予定だった。
《ピンポーン》
待ち人が帰って来た事を知らせるインターホンが鳴った。
「あ、ママだっ!」
雛子がいち早く、玄関の方へ走っていく。
880:幸せ家族計画 ◆M2vRopp80w
08/08/10 07:30:55 /77iDK00
>>879 続き
「は~い!」
姫子も玄関へと急ぐ。
雛子が精一杯、背伸びをしてカギを開けドアを開くとそこには千歌音が立っていた。
「ただいま、雛子。」
「ママ~」
雛子が千歌音に抱きつくと、千歌音は雛子を軽々と抱きかかえる。
「お帰りなさい。千歌音ちゃん。」
「ただいま、姫子。」
姫宮 千歌音。
彼女は嘗ての月の巫女である。
「ちゃんとお母さんの言うこと聞いていい子にしていた?」
雛子は姫子の事をお母さん。
千歌音の事はママと呼んでいた。
千歌音は抱きかかえた雛子に尋ねる。
「ひなこ、いいこにしてたよ。」
「おかしいなぁ?お昼の時は随分とお母さんを困らせたけど?」
姫子は小首を傾げてわざとらしくそう言った。
「してたもん!ごはんつくるときも、ひなこおてつだいしたもん!」
ムキになって反論する雛子が何だか可愛らしくて、姫子と千歌音は微笑み合った。
「じゃあ、いい子にしてた雛子にママからお土産。」
千歌音は雛子を降ろすと、手に持っていた紙袋を渡した。
「わぁ、ケーキだ!ありがとうママ!」
嬉しそうに紙袋を持って、雛子はパタパタとリビングへ走っていく。
「ふふっ、雛子は元気がいいわね。」
その様子を見ていた千歌音がクスクスと笑った。
「元気なのはいいけど、もう大変だよ。」
苦笑いする姫子。
「ごめんなさいね。大変だったでしょう?姫子ひとりで。姫宮の家に帰っていてもよかったのに…。」
仕事で出張に行かなければならなかった千歌音は、姫子ひとりで雛子の世話をするのは大変だろうと心配して姫宮邸に帰るように言ったのだが…。
「大丈夫だよ。雛子おてんばだから乙羽さんに迷惑かける思うし…それに大変だけど楽しいしね。」
結局、姫子はマンションで千歌音の帰りを待つ事にしたのだ。
「そう?でもあまり無理をしては駄目よ。」
心配そうに姫子を見つめる千歌音。
姫子はそんな千歌音の手を握った。
「うん、分かってる。千歌音ちゃん、それより…」
姫子は千歌音を見上げて目を閉じる。
「姫子…」
千歌音は頬を微かに赤くして、姫子の唇に自分の唇を近づけていく。
「あ~ママたち、ちゅーしてる!」
二人の唇が重なろうとした瞬間、リビングのドアから雛子がこちらを覗きながらそんな事を言った。
「ひ、雛子…!」
「な…もう、雛子っ!」
姫子は顔を赤くして、自分達をからかう雛子に声をあげた。
881:幸せ家族計画 ◆M2vRopp80w
08/08/10 14:15:50 /77iDK00
>>880 続き
「千歌音ちゃん、お風呂空いたよ。」
「ええ、じゃあ私もお風呂済ませてくるわね。」
先に雛子と一緒に風呂を済ませた姫子は、帰ってきてからも自室で仕事を続ける千歌音に声をかけた。
千歌音は姫宮邸から出て、ここに住んではいるが姫宮家の一人娘には変わりない。
いまでは姫宮を支えている大事な後継者だ。
毎日忙しい日々を送っている。
家に居る時くらいは、千歌音にゆっくりと過ごして欲しい姫子はなるべく一人で家事などをこなしている。
それでも優しい千歌音は、姫子を心配して色々と手伝ってくれるのだが。
「雛子は?」
自室から出て、リビングに出るとソファーの上で眠そうに目を擦る雛子の姿があった。
「もう眠いみたい。私が寝かしつけるから千歌音ちゃんはゆっくりお風呂に入って。」
「…いいの、私が寝かしつけてもいいけれど。」
「大丈夫だよ。千歌音ちゃんは明日も忙しいんだからゆっくりしていて。」
雛子を溺愛している千歌音は自分が寝かしつけたかったのか少し残念そうな顔をしたが、また明日も仕事が控えている。
ちゃんと体を休ませて欲しくて、姫子は千歌音をお風呂へと行かせた。
「ん~…」
「雛子おいで。絵本読んであげるから。」
雛子の手をひいて子供部屋に連れていく。
姫子は本棚から沢山ある絵本の中から、一冊を選んでベッドの横に座った。
絵本を途中まで読み聞かせ、雛子がウトウトと今にも瞼が閉じそうになっていた時だった。
「ねぇ、おかあさん…」
「なぁに?」
「なんでひなこには、きょうだいがいないの?」
雛子は何故だか、突然そんな事を言いだした。
「どうして?」
「だってひなこのおともだちは、いもうとがいるんだよ。」
そういえば雛子には、最近近所に出来た友達に妹が産まれたのを羨ましがっていた事を思いだした。
「でもみんないる訳じゃないでしょ?」
「うん…でもひなこもいもうとほしい…よ。」
姫子は今にも眠りにおちそうな雛子に布団をかけてやる。
「ほら、もう寝ねようね。雛子。」
「はぁ…ぃ‥」
「おやすみ。」
「おや‥すみなさぁ…ぃ」
姫子は、スウスウと静かな寝息を立て始めた雛子の寝顔を見つめた。
雛子が寝たのを確認し、絵本を本棚に直して子供部屋を出る。
「妹かぁ…」 姫子は雛子が言った事を思い出しながら、姫子はリビングへと戻って行った。
882:名無しさん@ピンキー
08/08/10 14:21:25 OXgtlVly
雛子かわええww
4歳くらいかな?
愛されてるな~~~w
2人はもちろんだけど、乙羽さんとかも嫉妬しつつも溺愛しそうだww
883:幸せ家族計画 ◆M2vRopp80w
08/08/10 17:11:52 /77iDK00
>>881 続き
姫子がリビングのソファーに座ってお茶を飲みながらくつろいでいると、お風呂を済ませた千歌音がやってきた。
「あ、千歌音ちゃんもお茶飲む?それともお酒のほうがいいかな?」
「ありがとう、姫子と同じでいいわ。」
「うん。」
姫子は千歌音と一緒にソファーに座り、千歌音が居なかった数日間の出来事を話した。
「それでね…あ、ごめんね、なんか私ばっかり話してるよね。千歌音ちゃん疲れてるのに…」
「そんなことないわ、お話し楽しいから。」
千歌音の優しい笑顔を見て、姫子は雛子と話した先ほどの会話を思い出した。
「‥…ねぇ、千歌音ちゃん。ひとつ聞いてもいい?」
「なに?」
「あのね、千歌音ちゃんは一人っ子でしょ?」
「ええ…」
「千歌音ちゃんは兄弟とか居なくて、寂しいって思った事…ある?」
「え…?…そうね、確かに思った事がないわけでもないけれど…どうしたの、突然そんな事?」
「あのね…実は…」
姫子は雛子が妹を欲しがっている事を千歌音に話した。
「そう…雛子が…」
「だから雛子の願いを叶えてあげたいって思ったの。」
姫子も一人っ子で、雛子の気持ちが分かる。
ましてや両親を幼い頃に亡くした姫子はきっと寂しかっただろう。
雛子にはそんな思いをさせたくはない。
「そうね…あの力を使えばもうひとりくらいは…」
自分達には、普通では有り得ない特別な力を授かっている。
それは神であるアメノムラクモから貰った互いの子供を授かる力。
女同士でも身体を交わせるだけで子供を作る事ができる、二人だけにしかできない特別な力だ。
「それでね、千歌音ちゃん。今度は私が産みたいの。」
「えっ…姫子が?」
雛子を産んだのは千歌音だ。
子供はどちらでも授かる事ができる。
以前、雛子を授かる時も千歌音が姫子に心身ともに負担がかかる妊娠をさせる事を頑固として譲らなかったのだ。
その時、姫子は本当は自分が産みたかったのだが、あまり千歌音が拒否するので渋々諦めた。
「ね、お願い。千歌音ちゃん…今度は私に産ませて。」
「そんな…だめよ。姫子にあんな辛い事させたくないわ。」
千歌音はまたも頑なに拒否をする。
自分が経験しているからなおさらだった。
「私も産んであげたいの、千歌音ちゃんの子を‥ううん、産みたい。千歌音ちゃんの子が欲しいの。」
「姫子…」
884:幸せ家族計画 ◆M2vRopp80w
08/08/10 17:50:25 /77iDK00
>>883 続き
「お願い、千歌音ちゃん。」
「……分かったわ、姫子。」
姫子の真剣な眼差しに、千歌音はやっと頷いてくれた。
「ありがとう、千歌音ちゃん‥!」
笑顔になった姫子を見て、千歌音は自分の決意の弱さに呆れた。
(だめね、私ったら‥姫子の笑顔にはかなわないわね…)
あれほど姫子には産ませないよう決意していたのに、いざあんなふうにお願いされたらあっさりと許してしまった。
結局のところ、千歌音は姫子には子供の雛子以上に弱いのだ。
「でも大変よ、子供を産むのは…」
「うん、分かってる。」
千歌音が妊娠して出産するまでずっと側で見てきた。
大変なのは百も承知している。
「じゃあ、千歌音ちゃん…ベッドに行こう…もう雛子は眠ってるし。」
姫子が千歌音の腕に手を絡ませ、肩に頭を寄せた。
「姫子…」
身体を重ねるのは久しぶりだった。
ここのところ忙しくて、二人っきりで過ごす事がない。
ましてや雛子がいるので、そんな事をするのさえ躊躇ってしまっていた。
千歌音は姫子の肩に手を回して自分達の寝室へと向かった。
「あ…千歌音ちゃん‥」
シーツの擦れる音が聞こえる寝室で、二人の呼吸がやけに大きく聞こえる。
「姫子…」
ひとつの生命をつくりだす神秘的な行為。
それを自分達に与えられるなんて。
千歌音と姫子は、残酷な宿命を背負わせたアメノムラクモに感謝をしていた。
「どんな子が産まれるかなぁ‥」
二人で愛し合った後、姫子は嬉しそうに千歌音に微笑みかけた。
「そうだ、名前考えないと。千歌音ちゃんはどんな名前がいいと思う?」
まだ見ぬ子供に、姫子は想いを馳せる。
元気で健康に産まれてくれさえすればそれでいい。
「あ、でも…」
「なぁに?」
「千歌音ちゃん似の子がいいなぁ…」
「姫子…」
姫子の言葉に頬を赤くしながら、千歌音も優しく微笑みかえした。
それから数ヶ月後、姫子と千歌音の子が姫子のお腹に宿る。
姫子の思いが通じたのか、千歌音にそっくりな女の子が産まれ千羽と名付けられた。
もしかしたら続く…かも?
885: ◆M2vRopp80w
08/08/11 12:15:51 i001kpn7
>>882
乙羽さんは雛子よりも千歌音ちゃん似の千羽に溺愛しそうな気が…
886:名無しさん@ピンキー
08/08/11 21:22:02 +gO/cdgi
>>885
んじゃ雛子はマコちゃんから溺愛されるんかな?
あーしかし2人の子と考えただけでハグしたくなるww
887: ◆M2vRopp80w
08/08/11 23:06:16 i001kpn7
おそらく…
雛子は千歌音ちゃん、マコちゃんに。
千羽は姫子、乙羽さんに可愛いがられる…。
そして雛子は、いつも妹を心配する妹想いの姉に。
千羽は、雛子の側にいつもくっついて離れないお姉ちゃんが大好きな妹に。
888:名無しさん@ピンキー
08/08/12 19:02:44 9i5JOzIS
>>887
なんてほほ笑ましい姉妹w
個人的には千羽ちゃん出産前の姫子を気遣う千歌音ちゃんとかも見たいな~
889:名無しさん@ピンキー
08/08/12 21:21:34 Bnz2Zu9O
雛子ちゃん出産前の千歌音ちゃんを気遣う姫子も見てみたい><
890:幸せ家族計画 千羽出産編 ◆M2vRopp80w
08/08/12 23:22:55 k/fq4qUj
出産の事はよくわからないので、かなり適当かも…
姫子のお腹に赤ちゃんを授かり、出産予定日を間近に控えたある日…。
「あ、洗濯物取り込まなきゃ。」
姫子がベランダに干した洗濯物を、取り込もうと立ち上がったその時だった。
「だめよ、姫子は休んでいないと!」
台所に立っていた千歌音が、慌ててこちらへやって来る。
「大丈夫だよ、千歌音ちゃん。それくらい私が…」
「だめ。私がやるから座っていて。」
千歌音は姫子の初めての出産が心配で付き添う為にしばらくの間、休暇を取って家にいる。
千歌音も出産を経験しているが姫子の身体とお腹の子が心配で、いてもたってもいられないようだ。
何をするにも、すぐに駆けつけて来る。
しかし、それは千歌音だけではなかった。
「そうだ、部屋のお掃除でもしようかな…」
「だめ~!おかあさんはやすんでなきゃだめ!」
今度は雛子が姫子の下にやって来る。
「雛子?大丈夫よ、これくらい…」
「だめったら、だめっ!おなかには、あかちゃんがいるんだよ!おそうじはひなこがやるっ!」
雛子は初めての妹が産まれる事が相当嬉しいらしい。
千歌音がいつも姫子を心配しているのを見て、出産が大変なのを子供ながらに感じているらしい。
雛子まで何かと駆けつけてくる。
「はい…わかりました。」
あまりに雛子が訴えてくるため、姫子も仕方なく諦めリビングへ戻ろうとしたその時…。
「……っ!」
「おかあさん…?どうしたの?おかあさん!」
姫子は突然その場に座り込んだ。
お腹に痛みを感じる。
(これって…もしかして…)
「ママぁ…!」
雛子はリビングにいた千歌音の下に泣いて走って来た。
「雛子?どうしたの?」
「ママ!おかあさんが、おかあさんが…」
「……!」
雛子の様子にただならぬ雰囲気を感じて、千歌音は姫子がいる部屋に向かうと姫子が座り込んでうずくまっていた。
「姫子!大丈夫?」
「千歌音ちゃん、もしかしたら…陣痛…かな…?さっき急に…」
苦しみながらも心配をかけさせまいと姫子は笑顔を作って話すが、額には汗が滲み出ている。
「予定日まだなのに…」
「心配しないで、そうゆう事はよくあるわ。今すぐ病院へ行きましょう。」
千歌音は姫子を抱えて車に乗せ、かかりつけの産婦人科に車を走らせた。
891:名無しさん@ピンキー
08/08/12 23:38:20 9i5JOzIS
陣痛→破水→陣痛の間隔が短くなる→おめでとう
の流れだっけ??
自分には全く縁がないので姉の経験談で許してくれ、姫子
892:幸せ家族計画 千羽出産編 ◆M2vRopp80w
08/08/13 00:13:47 TlVACxGb
>>890 続き
病院へ着くと、姫子はすぐに分娩室に運ばれた。
「おかあさん…」
雛子が涙を浮かべて、分娩室を見つめたまま千歌音のスカートをギュッと掴んだ。
「大丈夫よ、雛子…」
「でも…おかあさん、ものすごくいたがってたよ!?」
先ほどの姫子の苦しむ様子に、不安を感じた雛子は大粒の涙をポロポロと流す。
「心配しないで、雛子。ママもね、雛子が産まれる時すごく苦しかったのよ。」
「ママも…?」
千歌音は雛子を安心させるように、優しく肩を抱いた。
「そうよ。痛くて苦しかったけど、雛子に早く会いたくて頑張ったの。」
「ひなこに…?」
「ええ、雛子も早く赤ちゃんに会いたいでしょう?」
「うん…」
「今度はお母さんが頑張っているの。だから雛子も泣かないで、無事に赤ちゃんが産まれるようにママとここで待っていましょう。ね‥?」
そう言って、ハンカチで雛子の涙を拭いてやると落ち着いたのか笑顔を浮かべた。
「うんっ!おかあさん、がんばってるんだもんね。ひなこいいこにしてまってる。」
「雛子…」
姫子に似て、意志の強い雛子を千歌音はぎゅっと抱きしめた。
どれくらい時間がたったのか、千歌音と雛子は病院のソファーに座ったまま待ち続けていた。
雛子は千歌音の膝に頭をのせてウトウトとしている。
雛子の頭を撫でながら、窓を見ると外はもう暗くなり始めていた。
(長いわね…私の時もこんなに長かったかしら…?)
千歌音が雛子を産んだ時を思い出していると、突然分娩室から赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
「今の…!?雛子、雛子、起きて…」
眠りかけていた肩を揺り動かすと、雛子が目を擦りながら目を覚ました。
「うぅん…おかあさんは…?」
分娩室の扉が開き、中から先生が出てきた。
「先生!?赤ちゃんは…」
「無事に産まれました。お母さんも無事ですよ。」
「ありがとうございます…!雛子、赤ちゃん産まれたのよ。雛子の妹が。」
「ほんと?ほんとにほんと?」
「ええ、本当よ。」
「わぁ!!ひなこにいもうとができたぁ…!」
喜んでピョンピョンと飛び上がる雛子を見て、千歌音は微笑んだ。
(よかった…姫子も赤ちゃんも無事で…)
千歌音はやっと安堵して胸を撫で下ろした。
893:幸せ家族計画 千羽編 ◆M2vRopp80w
08/08/13 01:11:53 TlVACxGb
>>892 続き
病室に入ると、ベッドには姫子と産まれたばかりの赤ちゃんがいた。
「千歌音ちゃん…雛子…」
姫子がこちらに微笑むと、雛子はベッドに駆け寄った。
「おかあさん…!」
「心配かけてごめんね‥」
「ひなこいいこにしてまってたよ。」
「そう、えらいね。雛子。」
姫子にほめられて、雛子は嬉しそうに笑う。
「身体の具合はどう?」
千歌音が心配そうに姫子の顔を伺った。
「うん、大丈夫…先生が数日後には退院出来るだろうって。」
「そう、よかった…」
「それより、千歌音ちゃん…抱いてあげて。」
「いいの…?」
「もちろん、私達の子だもん。千歌音ちゃんに抱いて欲しいの。」
ベッドに眠る産まれたばかりの赤ちゃん。
姫子と千歌音の子。
千歌音はそっと赤ちゃんを抱き上げた。
雛子を産んだ時よりも、少し小さいような気がする。
しかし、こんなに小さいのに確かに生きているのだ。
千歌音の腕の中で。
「ね、千歌音ちゃんに似てない?」
「そうかしら?」
「似てるよ。顔とか、目とか…輪郭とか。きっと大きくなったら、千歌音ちゃんみたいに綺麗になるんだろうな。」
まだ産まれたばかりの我が子を嬉しそうに自慢する姫子。
「ママぁ!ひなこも、あかちゃんだきたい!」
雛子は妹を抱きたくて、千歌音の服を引っ張りねだる。
赤ちゃんを渡し、雛子にも抱かせてやる。
「わぁ…ちっちゃ~い。ねぇねぇ、あかちゃんなんてゆうなまえなの~?」
「あ、そうだった…千歌音ちゃん、この子の名前まだ決めてないでしょ?」
「え?ええ‥。」
「この子の名前、私がつけてもいいかな?」
「姫子が?私は構わないけれど…」
「あのね、千歌音ちゃんの千と、羽が生えてる天使みたいな女の子で…千羽。千羽ってどうかな?」
「千羽…いい名前ね。」
「でしょ?この子の顔を見た時、決めたの。」
千羽を見つめ柔らかく微笑む姫子の顔は、もうすでに母親の顔になっていた。
千歌音が心配しなくても、姫子は大丈夫だったようだ。
「姫子、ありがとう。」
千歌音は感謝の気持ちを伝えた。
「…千歌音ちゃん。」
「雛子、妹が出来てよかったわね。もうお姉さんね。」
「千羽と沢山遊んであげてね、雛子。」
「うんっ。」
雛子は産まれたばかりの妹の柔らかい頬を指で触れると、千羽はギュッと指を掴んで強く握り返した。
「わたしがおねえちゃんだよ。よろしくね、ちはね!」
894: ◆M2vRopp80w
08/08/13 01:17:00 TlVACxGb
こんな感じですかね?
適当だし、上手く書けなくて申し訳ない。
この後、千歌音ちゃんそっくり育っていく千羽。
きっと、雛子とは違って大人しくて泣き虫な千羽を溺愛する姫子と雛子が目に浮かぶ…。
895:名無しさん@ピンキー
08/08/13 06:39:39 pYE1K85t
>>894
GJ!!全然おk(≧∀≦)ノ
この後雛子と乙羽さんで千羽争奪戦が始まるわけかw
泣き虫千羽たん・・・も、萌え!!
896: ◆M2vRopp80w
08/08/13 08:44:32 TlVACxGb
>>895
千羽は人見知りだけど優しい子だと思うので、きっと乙羽さんにも懐くんじゃないかな?
で、それを見た雛子が嫉妬する。
あるいは乙羽さんが雛子に嫉妬。
「千羽、お姉ちゃんと一緒に遊ぼう?」
「千羽お嬢様、美味しいケーキがごさいますよ。」
「え、えっと…」
二人に挟まれ、オロオロする千羽。
なんかいま見ると千羽って名前…千歌音ちゃんと乙羽さんの子供みたいな…。
897:名無しさん@ピンキー
08/08/13 09:16:05 pYE1K85t
>>896
もっと幼ければ2人で嫉妬しつつ何とか千羽の気をひこうと
あれやこれやと手をうつも、最後は産みの母である姫子の
良いところ取りとかもあり得る
そんなほのぼのライフもいーなぁw
名前は文字よーとするから仕方ないが、
確かに乙羽さんがしこたま喜ぶ名前だな
898:名無しさん@ピンキー
08/08/13 12:24:47 +imUDLIi
千羽って…千歌音ちゃんが乙羽さんと間違えで作った隠し子だと誤解されないかな
899:名無しさん@ピンキー
08/08/13 12:38:27 4wjSDgWy
乙羽さんにそんな力はないから大丈夫
900:名無しさん@ピンキー
08/08/13 16:58:31 rHSMycpu
まあ、実際乙羽さんが妊娠したら千歌音ちゃんに「おろして頂戴」と言われるだろうしな
901:名無しさん@ピンキー
08/08/13 19:56:49 b0+bWfAI
>>900
そんな酷い事を千歌音ちゃんは言わないでしょ
902: ◆M2vRopp80w
08/08/13 21:56:57 TlVACxGb
まあ千歌音ちゃんは姫子一筋だから浮気はしないと思いますが。
産んだのは姫子だし…。
>>897
雛子「千羽、あっちで遊ぼう!」
乙羽「いいえ千羽お嬢様、あちらで美味しいお菓子でも…」
千羽「あ、あの…え、えっと…」
二人に挟まれオロオロする千羽の前に姫子が現れ…
姫子「千羽、お母さんとお出かけでもしよっか?」
千羽「お母さん…!うんっ、お母さんと一緒に行く!」
雛子、乙羽「……!」
姫子の一人勝ちですかw
903:名無しさん@ピンキー
08/08/13 22:24:58 suCZg5NO
浮気というか迫られて酔った勢いでとかだろ
まあ可能性はほぼ皆無だろうが
904:名無しさん@ピンキー
08/08/13 22:49:52 yYG3KIm1
「おろして頂戴」は無いな
どちらかと言えば産まれた子を引き取って姿を消して1人で育てそう
905:名無しさん@ピンキー
08/08/13 23:42:00 pYE1K85t
>>902
そーそーそんな感じw
子にとって母は一番みたいなねw
その後2人は優しい千歌音ちゃんに慰められるとゆーかなだめられると
>>900
それ以前に乙羽さんとじゃ妊娠しないんじゃ?
仮にできたとしても~、何かちょっと違うなぁ
出来て欲しい?
906:名無しさん@ピンキー
08/08/13 23:45:05 suCZg5NO
いや、別に千歌音ちゃんに乙羽さんと浮気しろとかは望んでないけどなw
ただ千羽って名前の子だと千歌音ちゃんと乙羽さんの子みたいに見えて
そういったいけない歪んだ妄想を思ってしまった
907:名無しさん@ピンキー
08/08/14 00:12:50 ARPGmlvT
乙羽さん=「千羽お嬢様」「雛子様」と呼び方は分けそうだな
あと、もうこの頃には対姫子は「来栖川様」から「姫子様に」に変わってそうだ
ただの居候の頃とは違い千歌音ちゃんの妻だからな
908:名無しさん@ピンキー
08/08/14 10:32:34 NZkZl9re
いや千歌音ちゃんが妻なんだよ
909: ◆M2vRopp80w
08/08/14 22:52:53 3+F7HJBs
千歌音ちゃんが妻だとすると、きっと仕事から帰って来た姫子に毎晩夜の営みを求められ…
千歌音ちゃんが妻でも、姫子が妻でもどちらも尽くしそう。
どっちも、いい奥さんになると思いますけど。
910:名無しさん@ピンキー
08/08/14 23:17:31 NZkZl9re
姫子「ただいま~千歌音ちゃん!」
千歌音「おかえりなさい姫子!ご飯にする?お風呂にする?それとも私?」
こうですねw
911: ◆M2vRopp80w
08/08/15 08:20:02 CnQZ0Ey9
>>910
姫子なら間違いなく、千歌音ちゃんを選ぶww
もし姫子が妻なら、毎晩あの手この手を使って千歌音ちゃんを誘うと思います。
912:名無しさん@ピンキー
08/08/15 10:21:40 byhFGcC+
お互い嫁でいいじゃない
2人共ウェディングドレス着て結婚すればいいじゃない
お色直しでタキシード着た千歌音ちゃんに
姫子はクラクラすればいいじゃない
913:名無しさん@ピンキー
08/08/15 18:50:17 A3/oa6ja
最近千歌姫が少ないな、久しぶりに読みたいかも
マコちゃんに嫉妬する千歌音ちゃんとか
>>912
普通に2人共ウェディングドレスでしょう
乙羽さんとか千歌音ちゃんの花嫁姿見て泣きそうだな…
914:名無しさん@ピンキー
08/08/15 18:56:12 byhFGcC+
久しぶりに読みたいかも(笑)
書けばいいさ
915:名無しさん@ピンキー
08/08/15 19:11:08 KgQ58Vzf
二人の結婚式は見たいですね
永遠の愛を誓い合う二人を想像するだけで泣ける
916:名無しさん@ピンキー
08/08/15 19:16:06 i/URzN/+
結婚式いーねぇ!!
妄想はできるが文才ないから誰かお願いしたいな
917:名無しさん@ピンキー
08/08/15 19:48:35 mCa2UiJw
タキシード着た千歌音ちゃんは烏月さんみたいな感じになるのかな
918: ◆M2vRopp80w
08/08/17 06:00:11 lKz+OLzs
>>913
千歌姫か…
書きたくても難しいんですよね。
どうしても受けな千歌音ちゃんを想像してしまうのでww
二人の結婚式…
個人的には千歌音ちゃんはタキシードを着て欲しいな。
で、そんな千歌音ちゃんに見とれちゃう姫子とか。
誰か書いてくれないかな…
919:名無しさん@ピンキー
08/08/17 08:32:27 3CvSYFgq
千歌音ちゃんの花嫁姿を見たい><
920:名無しさん@ピンキー
08/08/18 10:06:41 SYtYXrhV
確かに千歌音ちゃんならタキシードも似合うだろう
結婚式はそのほうが良いかもしれない、姫子を守るって意味でも
でもだからこそ千歌音ちゃんのウェディングドレス姿はもっと神秘的で綺麗なんだろうな
彼女ほどドレスが似合う人はいないんじゃないかな?
ああ…しかし結婚式にエロを混ぜるのは難しそうだな
つーかイズミさんとか式に未練たらたらで殴りこみそうなんだが
921:名無しさん@ピンキー
08/08/18 11:06:52 SRuQUVu9
あの二人の結婚式でタキシード着る必要性は無い気が・・・
エロを取り込むなら結婚式後の初夜まで話を作らなだな
922: ◆M2vRopp80w
08/08/18 16:21:23 x6SutPNw
初夜はどっちがリードするんだろ?
それかもしくは、初々しい2人も見てみたい。
ぎこちないながらも千歌音ちゃんと姫子が初夜を迎えるってゆう…
923:名無しさん@ピンキー
08/08/18 16:26:34 SRuQUVu9
>>922
初夜はあえて千歌姫がいーな
タキシード意見もあった事だし
でもベットに誘うのは姫子
924:名無しさん@ピンキー
08/08/18 17:32:15 B41scBW1
初夜は姫子から誘うんだろ
式も終えて姫宮邸に帰宅した2人。
もう夜も更け、使用人は休んでいる。
窓から見える夜の絶景が綺麗だ、2人の雰囲気を醸し出している。
「ふふ、千歌音ちゃん…私達…今日、夫婦になったんだね」
「そうね…姫子…」
ベッドに寝そべっている千歌音と姫子。
「あ…あのね…千歌音ちゃん…私ね」
「ん…どうしたの姫子」
先ほどからもじもじしている姫子、それを気に書け心配そうに見つめる千歌音。
頬を真っ赤に晴らした姫子は…「ちゅっ…」「んふ…あん」
体を堅くしながらも振り向いた千歌音の唇に不意打ちキス。
「んふ……ちゅ、や…ひ、姫子ど、どうしたの?」
「あ…あのね、私…あ…ねえ千歌音ちゃん、抱いて…」
「…っ!…姫子」
「お願い、私…ずっと欲しかったの、千歌音ちゃんとの初めての夜…それも一緒になれた夜が」
「姫子…」
「駄目かな?千歌音ちゃん、私千歌音ちゃんが嫌なら普通に寝るね」
顔を真っ赤に染めながら恥ずかしそうに呟く姫子を見つめていた千歌音は…微笑んだ。
「わかったわ姫子…」
「千歌音ちゃん…ありがとう、ふふ、初めてだから…優しくしてね」
「ええ…」
静かに瞳を閉じ…千歌音はそっと見つめる姫子を優しく抱きしめると唇にそっと…キスした。
「ちゅ…んふ……やん…はぁ…」
激しくもなく…強く押し付けることもない優しいキス…。
姫子も逆らわない…いや、むしろ姫子からもキスを求め唇を押し付けてくる。
優しくて長いキスの後…千歌音の手は姫子のパジャマに向けられた。
姫子が千歌音が脱がしやすいように両手をどけ体を捻らす。
そのままボタンを外していくと全てのボタンが外れ…カサッと音がした後パジャマを脱がす。
「下着も…脱がしていいよ?私、今夜ね…千歌音ちゃんに全てを捧げたい」
随分と大胆に求めてくる姫子にクスリと笑うとキャミソールの上から姫子の乳房を揉み始め…。
っと、こんな雰囲気で千歌音ちゃんと姫子の初夜はして欲しいな。
925:名無しさん@ピンキー
08/08/18 18:39:36 k8n9i4Re
最初千歌姫で途中から姫千歌でもいいね
んで二人がお互いの処女を奪い合うと
お互い最愛の人に純潔を捧げる
ああ・・何というすばらしいことか
926:名無しさん@ピンキー
08/08/18 18:42:49 k8n9i4Re
最初千歌姫で途中から姫千歌でもいいね
んで二人がお互いの処女を奪い合うと
お互い最愛の人に純潔を捧げる
ああ・・何というすばらしいことか
927:名無しさん@ピンキー
08/08/18 19:49:35 SRuQUVu9
結婚したら千歌音ちゃんは姫宮邸から出てほしいな~
2人で新居の家具やら食器を買いに行ったりとかさ
928: ◆M2vRopp80w
08/08/18 23:44:29 x6SutPNw
>>972
2人で姫宮邸を出て、新婚生活が始まるんですね。
他にも、新婚旅行とかあるし。
新婚旅行先でHして、できた子が雛子とゆう妄想をしてしまった…
929:名無しさん@ピンキー
08/08/18 23:48:51 SRuQUVu9
>>928
なんてゆーハネムーン物語w
その妄想をぜひ文章にっ!!
930: ◆M2vRopp80w
08/08/19 07:13:00 20zri7aF
新婚旅行はやっぱり海外かな?
でも、日本で新婚旅行もいいな。
旅館で温泉に入った後、最初は別々の布団で入っていたが、きっと姫子が千歌音ちゃんの布団に入ってきて誘うんだろう…
931:名無しさん@ピンキー
08/08/19 07:20:00 fxP2FAi9
>>930
あの二人なら国内旅行でも違和感なしだな~
とりあえず百歩譲っても夜誘うのは姫子なんだなw
932: ◆M2vRopp80w
08/08/19 09:01:11 20zri7aF
「温泉気持ち良かったね、千歌音ちゃん」
「ええ、旅館ここに決めてよかったわ」
温泉から上がり、和室でくつろぐ2人。
新婚旅行で今日はこの旅館に泊まっている。
海外にしようか国内にしようかずいぶんと悩んだが、たまには温泉などもいいだろうとここへ決めたのだ。
「さあ、今日はもう寝ましょうか?」
「う、うん…」
部屋には布団が2つ敷かれていた。
「おやすみなさい、姫子」
「あ…千歌音ちゃん、おやすみなさい…」
千歌音はそう言うと、明かりを消して早々と布団に入ってしまった。
(千歌音ちゃん…もう寝ちゃったかな?)
薄暗い部屋の中、しばらくして姫子は隣で眠る千歌音をそっと見つめた。
千歌音は反対側を向いているため、顔はよく見えない。
姫子は意を決して布団から、そっと抜け出した。
「…う…ん?」
眠りかけていた千歌音は背中に温かいものを感じて、振り返った。
「…え、ひ、姫子っ!?」
眠りかけていた頭が一気に覚めた。
そこには頬をあからめ瞳を潤ませた姫子が、千歌音の布団に潜り込んでいた。
「ど、どうしたの姫子?」
「千歌音ちゃん、ひどいよ。寝ちゃうんだもん…」
そう言って千歌音の身体に、ぎゅっとしがみついた。
「あ…そ、そのごめんなさい、疲れてるんじゃないかと思って。」
確かに長旅だったし、少々疲れてはいるが…。
「だって…新婚旅行だよ。疲れてはいるけど…でも…」
姫子は千歌音の手を自分の浴衣の帯に誘導した。
「姫子…でも…」
戸惑う千歌音に姫子は優しく微笑みかけ…
「私ね結婚式も出来て、新婚旅行にも連れ来てもらって幸せだよ。」
千歌音の指で帯をほどかせながら、前をはだけさせる姫子。
「でも、もうひとつわがまま言ってもいい?」
「わがまま…?」
2人は熱い視線を絡ませながら、向かい合った。
「千歌音ちゃんとの赤ちゃんが欲しいの…」
こんな感じだろうか?
千歌音ちゃんは自分からはあんまり誘わないだろうから、姫子もいろんな意味で大変だろうな。
933:名無しさん@ピンキー
08/08/19 11:46:14 fxP2FAi9
>>932
相変わらずGJ!!
正にそんな感じw
姫子にそんな風に迫られたら抱かない訳がない!
千歌音ちゃんから誘うのは確かに何となく無さそうだから、
お酒飲ませたりとかしそうだな>姫子
934: ◆M2vRopp80w
08/08/19 23:16:41 20zri7aF
>>933
お酒ですか…。
千歌音ちゃんは弱いのかな?
弱かったら逆に姫子に襲われそうだけど…。
あとお酒ではないんですが、姫子が千歌音ちゃんに精力剤を飲ませて自分を襲わせるとゆう……
最近、バカな妄想ばかりしてしまう。
935:名無しさん@ピンキー
08/08/19 23:19:14 tY9lUfsT
お酒関係は…使用人の乙羽さんだって盛りそうだな
936:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:02:25 zyt73u4O
>>934
たぶん千歌音ちゃんはお酒強いだろうけど、
仕事で疲れてる時とかを見計らって強いお酒を飲ませて、
酔ったところを悪戯するんじゃない?>姫子
あと姫子が自分を襲ってくれるように仕向けるとしたら・・・
幼児化して甘える?
ダメだ、ちょっとマコちゃんとそこらへん走ってくるわ
937:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:25:12 DYLqKtEV
幼児化千歌音ちゃんイイね!
どこかで見たけど猫耳千歌音ちゃんは猫耳姫子より幼っぽくてかわいかったw
ホントにw
酔った(酔わされた)勢いで「私、姫子の子供産みたい・・だから抱いて?」とか言うのかな・・
938:名無しさん@ピンキー
08/08/20 00:53:35 zyt73u4O
酔ってないと絶対言ってくれない言葉がありそうだよな~、千歌音ちゃん
あと酔うといつもよりプレイが激しくなt・・・
すまん、もーちょっとマコちゃんと走ってくる
939: ◆M2vRopp80w
08/08/20 07:59:58 M67mlEUm
どんなに誘惑しても、抱いてくれない千歌音ちゃんを女性陣に相談するこんな姫子が浮かんだ…。
姫子「最近、どれだけ誘惑しても千歌音ちゃんが抱いてくれないんです。私どうしたら…」
コロナ「浮気でもしてんじゃないの~?」
乙羽「あの一途なお嬢様が、浮気などするはずはございません!」
ネココ「きっと病気にゃーの!にゃーにゃーがお注射してあげるにゃーの」
姫子「そ、それはちょっと…(千歌音ちゃんに痛い思いはさせたくないし…)」
マコちゃん「いっその事、姫子が押したおしちゃえば?」
姫子「あ、あの…そういうのじゃなくて…」
ミヤコ「まったく…あなた方ときたら…。自ら求めるのではなく、女性として相手から求められ、愛される喜び。あなたは彼女から求めて欲しい…そう言いたいのですね?」
姫子「は、はい…愛されてるのは分かってるんです。でも、いつも私から求めてばかりで…たまには千歌音ちゃんから求めて欲しいんです。」
ミヤコ「その気持ちわかります。私も女性として愛する相手から求められぬ悲しみ…あぁツバサさま…」
姫子「あ、あの…?」
ミヤコ「悩めるあなたにこれを差し上げましょう。」
姫子「何ですか、これ?」
差し出された小瓶のラベルを見るとそこには…
《超強力精力剤》
姫子「せ、精力剤…!でもこれ女性でも効くんですか?」
ミヤコ「大丈夫でしょう、先ほど試したら効果はあるようですので。(ツバサさま…今頃、七の首の所へ…くっ、私のはずだったのに…!)」
姫子「…?と、とりあえず考えておきます。(な、何だろ…ミヤコさん恐い…)」
レーコ「ボーイズラブ…」
その頃、大神神社では…
ツバサ「うおおおぉぉっ!ソウマああああぁっ!」
ソウマ「うわあああぁっ!やめてくれぇっ!ツバサ兄さんあああぁん!」
ソウマが貞操の危機にさらされていた。
すまんソウマ…(´・ω・`)
>>937
幼児化って千歌音ちゃんが?
そんな事になったら姫子からとんでもない事されそう。
きっと気を失うまで責められ(ry
940:名無しさん@ピンキー
08/08/20 08:18:06 zyt73u4O
姫子の幼児化も捨てがたいな
ますます千歌音ちゃんが遅いにくくなるだろうけど
積極的な千歌音ちゃん・・・
媚薬か、酒か、オロチ化したときの後遺症か・・・
941:名無しさん@ピンキー
08/08/20 08:21:32 zyt73u4O
一つ書き忘れた、やっぱり千歌音ちゃんが攻めに
まわるのは嫉妬しか出てこん(・∀・)!!
942:名無しさん@ピンキー
08/08/20 08:22:20 w7l9Crdh
>>939
流石に姫子もイズミさんには相談できなかったか…修羅場だもんね
943:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:16:50 VJoJomA0
千歌音ちゃんが嫉妬ねえ…やはりその矢先はマコちゃんに行きそうだな
偶然、姫子とマコちゃんがじゃれ合う場面を目撃した千歌音ちゃんが嫉妬の炎を燃やして
屋敷に帰り姫子を襲うとか
944:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:31:23 Hu8cF34g
>>943
でもそれは襲われるであって、姫子の望んでるカタチではないよな
945:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:34:45 VJoJomA0
むしろわざと千歌音ちゃんの前でマコちゃんとじゃれつき嫉妬を買いたい姫子のがいいか
最近は自分ばかり攻めてるからためには受けたいと
レイプ気味でもいいから最愛の人に犯されたい姫子
946:名無しさん@ピンキー
08/08/21 00:39:21 I4SoMS9y
姫子は天然悪女だと思うけどそういう人の心を弄ぶような事はしない気がする
特に千歌音ちゃんを嫉妬させようなんて考えなそう
千歌音ちゃんは姫子が積極的だから姫子の攻めを受け入れてるけど
姫子が攻めの手を休めれば普通に攻めに回りそう
ってかリバ最高!!!!!!!!!!!!
947:名無しさん@ピンキー
08/08/21 01:11:59 8EFgGJ1+
確かにたまにゃー千歌音ちゃんの攻めも見たいな
優しい上にテクニシャンだなんて姫子幸せ者だ
948:名無しさん@ピンキー
08/08/21 07:36:17 8EFgGJ1+
>>946
つまりお互い満足するまで抱き合うんですね、分かります
949: ◆M2vRopp80w
08/08/21 08:42:45 GKCTQ/lY
>>939の続きを書いてみる…。
「お帰りなさい、千歌音ちゃん」
パタパタと走ってきて、玄関まで千歌音を出迎える姫子。
「ただいま姫子」
「先に食事にする?お風呂も用意してるよ。」
「ありがとう、先にお風呂にするわ」
姫子は千歌音の横顔をちらりと見る。
(千歌音ちゃん、少し疲れてるのかな?最近仕事忙しいみたいだし…)
「ごちそうさま」
お風呂と食事も済ませ、後片付けまでしようと千歌音が立ち上がった。
「あ、千歌音ちゃんは休んでて。私がするから…」
「大丈夫よ」
「だめ、疲れてるでしょ?ね、紅茶でも入れるから休んでて」
「…わかったわ。」
姫子に促され千歌音は後片付けを任せる事にした。
姫子は台所へ向かい紅茶の葉を取り出そうと戸棚を開ける。
「あ…」
紅茶の葉の横に置いていた例の薬が姫子の目に入った。
再びラベルをちらりと見ると、そこには《疲れた身体も元気になります》と書かれていた。
(疲れた身体にも効く…?栄養ドリンクみたいな効果もあるのかなぁ?そいえばミヤコさんが…)ミヤコに言われた言葉を思い出す姫子。
『そのままだと怪しいまれるから、何か別の飲み物に混ぜるように…』
姫子がしばらく悩んでいると沸かしていたやかんが鳴った。
「姫子?鳴っているけど…」
「…え?あ…っ」
いつまでも火を止めない姫子を心配した千歌音は声をかける。
姫子はその声にハッと我に返り、火を止めた。
「大丈夫?お茶は私が入れましょうか?」
「だ、大丈夫!ちょっと考え事してたらボーっとしちゃって…すぐに入れるからっ…」
姫子はこちらに向かってこようとする千歌音を必死で止めた。
「……?」
千歌音は不思議そうに首を傾げたが、再びソファーに座った。
姫子はホッと胸を撫でる。
(危なかった…どうしよう…でも、身体には悪い物じゃなさそうだし……ちょっとだけならいいよね…)
姫子は紅茶が入った千歌音のティーカップに、例の薬を数滴たらした。
この先ちょっと千歌姫になるかもしれない。
続きは……書けたら書くかも…。
950:名無しさん@ピンキー
08/08/21 10:00:10 VJoJomA0
つーか最終話のあの頬染めた千歌音ちゃんのデレ顔観たら
姫千歌を妄想して姫子で犯したくなるだろ、可愛いんだもん
951:名無しさん@ピンキー
08/08/21 13:09:29 8EFgGJ1+
>>949
策士になったか姫子w
疲れてるときって逆に妙にセクロスしたくなるから効果倍増だな
何か千歌音ちゃんが攻めだとエライ情熱的になりそーだ
952:名無しさん@ピンキー
08/08/21 18:29:06 sBBtpKh7
いやむしろ千歌音ちゃんの攻めは優しいと思う
銀月は嫌われるためにわざとあーなったけど本来なら姫子のことは誰よりも大事に大事にしたいはず
それは本編見てれば痛いほど分かるよ
逆に姫子は今まで気づいてあげられなかった分(愛してあげられなかった分)精一杯千歌音ちゃんを愛したい愛してあげたいと・・こう思ってるはず
なので自然と姫→千歌は激しくなるんだよね
まあ最終話からするとそれが当たり前かな・・
953:名無しさん@ピンキー
08/08/21 18:43:14 VJoJomA0
俺も同意かな
銀月のときはほんと、辛いけど姫子に殺されるために心の中で涙を流しながら
行ってたからね、本来姫子に激しい攻めはしないはずだよ千歌音ちゃんは
姫子を抱くことに対しても迷いが生じるはず、抱いてもほんと優しい攻めでしょ
逆に姫子は千歌音ちゃんに対する罪悪感などから体を求めたりキスを積極的になるのは
仕方ないんじゃないかな、だから姫千歌が多い
性格の良い優しい姫子だからこそ千歌音ちゃんを傷つけてたことに関して
相当な辛かったはずだし自分を責めただろうから、再会後積極的になるのは…普通かと
954:名無しさん@ピンキー
08/08/21 18:46:03 aAOXRpg8
すごく…自演臭です…
955:名無しさん@ピンキー
08/08/21 19:05:50 bKFDQT1G
情熱的→激しい=優しくない、痛い
ではないんじゃ?
銀月はレ●プだし、ってゆーか演技だし
回数重ねたら千歌音ちゃんだってたまには積極的に攻めるでしょ
956:名無しさん@ピンキー
08/08/21 20:13:08 UUWXRHTK
次スレは>>970あたり?
957:名無しさん@ピンキー
08/08/21 23:40:04 8EFgGJ1+
>>980くらいでもいーかも
久しぶりに千歌姫が見たいおっおっおっw
958: ◆M2vRopp80w
08/08/22 01:34:11 7AnWEm5U
>>949の続きを、また書いてみた。
「はい、千歌音ちゃん」
「ありがとう、姫子」
姫子は千歌音に先ほどの紅茶を出した。
千歌音がティーカップを取り、一口飲む。
姫子は黙ってその様子を見ていたが…。
「…・姫子、もしかして紅茶の葉かえた?」
「えっ!?か、かえてないよ。いつものと同じだよ!」
千歌音の突然の質問に姫子は慌てた。
(もしかして味、変わってたのかな…?)
「あ、その…美味しくなかったかな?」
「いいえ、そうではなくて…いつもと少し味が違うような気がしたの」
(気のせいかしら…?)
「気のせいね。きっと、疲れてるせいかもしれないわ…」
そう言って千歌音はもう一度、紅茶を口に含んだ。
(良かったぁ…よし、次の作戦に…)
姫子は再びミヤコに教わった事を思い出した。
『薬を飲ませたら、後はあなた次第です。相手を精一杯、誘惑なさい。そうすればきっと彼女は応えてくれるはず…。』
姫子は、ソファーに座っている千歌音の横にさりげなく腰をかけた。
姫子は自分のティーカップを取り、紅茶を飲みながら隣の千歌音の様子を窺う。
見たところなんの変化もないようだ。
(あれ…効いてないのかな?もしかして、量少なかった…?)
ふと、千歌音の膝元を見ると本が置かれている。
「千歌音ちゃん、何の本を読んでたの?」
「え、ああ…このあいだ買った小説を…‥っ!」
千歌音が説明しようとすると、姫子が千歌音にそっと寄りかかってきた。
見おろすと、ちょうど千歌音の目線の先に姫子の脚が見える。
しかも今日は短いスカートを履いていて、太股の部分がやたら目につく。
(何を考えてるの…私ったら……)
この暑い季節がら露出が多いのは仕方ないのだが、今日は特に肌の露出が高い気がする。
「…‥!」
すると突然、千歌音の手に姫子がそっと自分の手を重ねてきた。
「…な、何?姫子…」
「千歌音ちゃん疲れてない?最近仕事忙しいでしょ?」
千歌音を見上げてくる姫子。
その可愛らしい顔、わずかに見える胸元、お日様のような体温に千歌音はこくりと息を飲んだ。
(……私…どうしたのかしら、なんだか身体が…熱い。それに…)
千歌音は身体の奥が火照ってくるような熱さを感じた。
続く…と思います。
959:名無しさん@ピンキー
08/08/22 07:34:42 4UbOwans
>>958
ハレンチシスターミヤコGJ!
そのままソファーで始めてしまえ(≧ω≦)ノ!!
960: ◆M2vRopp80w
08/08/22 21:53:31 7AnWEm5U
>>958 続きをまたまた書いてみた。
「千歌音ちゃん、どうしたの?」
「えっ?あ、い、いえ…何でもないわ」
ボーっとした千歌音の顔を覗き込むと、千歌音は視線を姫子から逸らした。
なんだか頬が赤い気がするが…。
「千歌音ちゃん、疲れてる時は無理しちゃ駄目だよ。何かあったらちゃんと私に言ってね。」
「え、ええ…ありがとう姫子。」
心配そうに見つめてくる真っすぐで純粋な瞳。
千歌音の鼓動が早くなる。
(姫子が心配してくれているのに…私…姫子に…)
姫子の純粋な瞳に罪悪感を感じる千歌音。
先ほどから息がかかるほど密着してくる姫子に、千歌音はドキドキしていた。
姫子が自分の事を心配してくれているとゆうのに、自分自身が汚らわしく感じた。
それなのに、何故だか今日は姫子に対して欲情を抱いている自分がいる。
いつもならそれを抑えるのは簡単なはずのに…。千歌音の気持ちも知らず姫子は肩に寄りかかって身を委ねてくる。
「っ…!」
(そんなに密着されたら…っ…)
千歌音はギュッと目を瞑って耐えようとしたが、身体の芯が燃えるように熱い。
「千歌音ちゃん…」
寄りかかっていた姫子が千歌音を見上げたその瞬間、千歌音の中で何かがプツンと音をたてて切れた。
「ちか…‥んっ!?」
気づいた時には千歌音が姫子の唇を塞いでいた。
「ん…っ…」
キスをされたまま、姫子は腰に手を回され強く抱きしめられる。
「はぁっ…‥千歌音ちゃん…」
「が…つ…いのっ…」
「えっ…?」
「さっきから…身体が熱いの…っ!」
千歌音の顔を見ると、頬が真っ赤に染まっている。
黒い瞳は潤んで、呼吸は乱れていた。
まるで姫子に、欲情しているような瞳でこちらを見つめている。
(千歌音ちゃん、もしかして…薬が効いてるのかも…?)
「私、このままじゃ…姫子にっ…」
欲望に耐えるように千歌音は頭を振る。
なおも欲望に耐えようとする千歌音に、姫子は抱きついて優しく耳元で囁いた。
「我慢しなくていいよ、千歌音ちゃん…」
「姫子…っ!」
その言葉に、千歌音はたまらず姫子をソファーへ押し倒した。
続けてもいいんですかね、これ?
千歌音ちゃん、私どうしたらいいのかな…?
961:名無しさん@ピンキー
08/08/22 22:02:35 6BiaVVkn
<カンペ>
ムラクモ様が続けて良いと仰っておりますたww
962: ◆M2vRopp80w
08/08/23 02:07:58 PTYZd6DD
>>960 続き
ムラクモ様がそうおっしゃるならww
「ん…っ、ちか…ねちゃ…ん」
「ひめ…こっ…」
何度も求めてくる強引なキス。
舌を絡めて、吸われ、溶けてしまいそうな感覚に姫子の身体の力が抜けていく。
ソファーに押し倒された姫子の上には、薬の作用で欲情した千歌音が覆いかぶさっている。
シャツのボタンを外そうとするが、興奮のあまり手がおぼついて上手く外せないようだ。
「千歌音ちゃん、落ち着いて…ほら、こうだよ‥」
姫子は千歌音の手を取って、子供に言い聞かせるようにボタンをひとつひとつ外させる。
前をはだけると胸元が露わになった。
千歌音は下着の上から姫子の胸に触れると、指をブラの中に入れる。
「っ…‥あ‥」
胸の先端の蕾を撫でると、硬く反応した。
ブラを上にたくしあげ、先端の綺麗な蕾が顔を出す。
「んっ…‥」
「あっ‥、千歌音ちゃん‥っ」
千歌音は躊躇うことなく、その蕾を口に含む。
舌の上でその硬さを確かめるように何度も転がした。
夢中になって姫子の胸に吸いついてくる千歌音は、どこか幼い子供のようにも見える。
まるで母親の温もりにでも甘えるような、そんな千歌音に姫子は愛おしさで胸がいっぱいになった。
「姫子…っ…姫子…」
千歌音が姫子の名前を呼びながら、胸から下にさがっていく。
肌に強く吸いついて、身体中に赤い印を残す。
そしてたどり着いたのは姫子の一番大事な場所だった。
「千歌音ちゃん…」 もちろんその場所を晒すのは恥ずかしいに決まっている。
だが一番大事な人だから、千歌音だから見せられるのだ。
姫子は膝の力を抜いた。
「ひめ…こ…」
千歌音は吸い寄せられるように、ショーツの上からその部分に口づけた。
「あぁっ…‥!」
下着の上からその場所をひたすら吸い続ける。
千歌音の唾液か、姫子の蜜か、下着の中心は濡れていく。
もどかしい感覚に姫子は思わず声をあげた。
「千歌音ちゃ…ぁん」
とびきり甘ったるい声で千歌音の名を呼ぶと、下着の端から細長い指が侵入してきた。
そして…。
「……あ…」
963: ◆M2vRopp80w
08/08/23 07:24:59 PTYZd6DD
>>962 続き
千歌音の長い指が姫子の中に入ってくる。
「あっ…ぁ」
姫子の身体がのけ反った。
「っ…姫子…」
その中はきつくて千歌音の指を締めつけた。
指を引き抜いて、もう一度中に押し込むと中が痙攣しているのがわかる。
「姫子の…熱い…」
惚けたような表情で姫子を見つめる千歌音。
姫子の中は熱くて、溶けてしまいそうだった。
それが心地良くて、指の動きを止めていると…。
「あ、やだっ…千歌音ちゃん…」
それを非難するように姫子が千歌音を見つめていた。
姫子に促されて、再び指を動かす。
「あ、っ…」
千歌音は指の動きを早めていく。
「千歌音…ちゃん…」
姫子が千歌音の首に腕を回して抱きついてくる。
「ギュッてして…」
耳元で囁かれ、千歌音は力いっぱい姫子を抱きしめた。
「んっ、ぁ…っ、もう…っ…あぁっ!」
指を奥まで押し込むと、姫子の身体が震えた。
痛いくらいにしがみつかれる。
「はぁ…はぁ…っ」
達したのか姫子は力の入らない腕を千歌音の首から離した。
姫子がぼんやりと天井を見つめていると視界に千歌音の姿が映る。
「姫子…」
「あ…‥」
再び覆いかぶさってくる千歌音を見つめながら、姫子の心は幸せに満ちていた。
数時間後…。
「千歌音ちゃん」
「………」
「千歌音ちゃん、まだ気にしてるの?」
千歌音はソファーの端で叱られた子供のように、しゅんと肩を落として落ち込んでいた。
目を覚ました時、薬の効果が切れていたらしく我に返った千歌音は姫子の姿を見て自分のした事にショックを受けたらしい。
それからずっとこの調子だ。
964:名無しさん@ピンキー
08/08/23 07:51:22 Bri2AMeM
うはっww
いつも冷静な千歌音ちゃんが欲情するなんてムラクモ様もビックリだw
姫子の受けもやっぱいーな!
まだ続きがありそうだがオチも中々w
965: ◆M2vRopp80w
08/08/23 07:55:05 PTYZd6DD
>>963 続き
「ね、千歌音ちゃん。気にしないで、千歌音ちゃんは別に悪いことしたわけじゃないから…」
「だ……って」
「え…?」
「だって、私っ…姫子を無理やり…」
あの後、薬の効果が切れるまで千歌音は何度も姫子を抱いた。
それを微かに覚えているらしく、自分が無理やり姫子を襲ったと思い込んでいるようだ。
千歌音の瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。
(千歌音ちゃん…可愛い…)
千歌音には申し訳ない気持ちでいっぱいだが、自分をそこまで想ってくれる千歌音が嬉しくて、いじらしくて、愛おしい気持ちで胸が溢れそうだった。
「千歌音ちゃんのせいじゃないよ。それにね…」
姫子は千歌音の背中に抱きついた。
「私、嬉しかった…だって千歌音ちゃんから抱いてもらうの久しぶりだったんだもん…」
「姫子…」
「ね、だからもうそんなに落ち込まないで。」
姫子の優しい言葉に、千歌音の胸のつかえが少しずつ取れていく。
「千歌音ちゃんは我慢しすぎだよ。私、千歌音ちゃんにならいつだって…だからもう我慢しないで、お願い千歌音ちゃん。」
「姫子…‥ええ…わかったわ…」
千歌音は姫子の方へ振り向いて照れたように微笑んでくれた。
「ねぇ、千歌音ちゃん…まだ疲れてる?」
その言葉の意味を理解した千歌音は頬を染める。
「まだ疲れてるなら、ベットに行って2人で休まない?」
「あ…‥そうね、もう少し…2人で休みたいわね。」
2人で熱く見つめ合って手を繋いで寝室へ向かう。
(今度、ミヤコさんにお礼言わなきゃ…)
千歌音の腕に抱きつきながら、姫子は幸せそうに微笑む。
まだ夜は始まったばかり。
もう2人に薬は必要なさそうだ。
やっぱり大変なのは千歌音ちゃんの方かな?
姫子の作戦勝ちってことで。
966:名無しさん@ピンキー
08/08/23 08:21:24 n5asYSYD
姫子を大切に思ってるだけに欲に溺れてしまうのを汚らわしいと思ってそうだよなー>千歌音ちゃん
Hしたくてもキスで我慢しちゃうんそんなタイプ
だから作戦だろーが姫子良くがんばったw
次は屋外プレイが見t・・・!!
967:名無しさん@ピンキー
08/08/24 01:06:30 i85+GP04
お見事☆
千歌姫もやっぱえーのぅ
968:名無しさん@ピンキー
08/08/24 15:55:10 0/RZIn3l
GJ!
もー夏も終わりかけだが、夏祭りもしくは花火大会に浴衣で出かけて
そのまま屋外プレイとかもいーなw
969: ◆M2vRopp80w
08/08/24 23:36:01 dSgkaJne
屋外プレイなら…
夏祭りに出かけた2人が人混みの中でエロい事をし始めるか、人混みから隠れてエロい事をするか2つのパターンで妄想できるww
まあきっと姫子が、千歌音ちゃんの浴衣の帯をほどいてエロエロな事をするんだろうな。
970:名無しさん@ピンキー
08/08/24 23:45:32 9VK+pIPx
>>969
両パターン捨てがたいので、前者から後者の流れでストーリーを求む!!
>>970踏んでしまったんだが、携帯からなんで>>980で新しいスレ立てでいーかな?
971: ◆M2vRopp80w
08/08/25 07:53:58 V9SM+xJc
>>970
う~ん…だとしたら姫千歌がいいのか千歌姫がいいのか…
一番浮かびやすいのは、姫千歌なんですが。
人混みの中、花火大会などでみんなが花火に気を取られてる間に姫子が千歌音ちゃんにエロい事をして、千歌音ちゃんにもじもじさせてしまうとか……………………もう自分は死ねばいいと思う。
スレ立て是非お願いします。
972:名無しさん@ピンキー
08/08/25 08:02:34 kfcrtdPd
>>971
そんな変態な事大胆にやるのは間違いなく姫子だから姫千歌でいーんじゃない?
千歌姫だと書きにくそう
場所が大神神社だったら姫子は神だなw
973: ◆M2vRopp80w
08/08/25 08:20:47 V9SM+xJc
>>972
いや、千歌姫だったら姫子が人気のない場所に誘って「千歌音ちゃん、ここなら誰も見てないよ」とか言って………………やっぱり姫子から誘ってしまうw
あの村だと、大神神社でお祭りをやる可能性はありますね。
だとしたら…ソウマww
974:名無しさん@ピンキー
08/08/25 08:36:28 kfcrtdPd
>>973
ソウマが出るなら千歌音ちゃんが屋台で食べ物買いに行って帰ったときに
姫子とソウマが仲良さげに話してるのを見ちゃって、嫉妬してそのまま屋外で・・・ってのもありか
マコちゃんでもいーけど
姫子が誘うなら~「千歌音ちゃん、花火と私どっちがキレイ?」とか言って誘惑とか・・・
何か単純なものしか思い浮かばん(・∀・)!!
975:名無しさん@ピンキー
08/08/25 08:42:29 qQPDapf8
いや、2人以外にキャラ出すなら乙羽さんか、マコちゃん、イズミさん達にしてほしいな
まあ、どうしてもソウマ出すなら、彼に2人の愛を徹底的にまで見せ付けてあげたい
976: ◆M2vRopp80w
08/08/25 09:02:08 V9SM+xJc
とりあえず姫千歌と千歌姫、2つのパターンを考えてきます。
何かネタがありましたら、是非教えてくださいww
977:名無しさん@ピンキー
08/08/25 10:07:05 9s9mA6Nn
姫子花火や女の子の浴衣姿に目移り
↓
千歌音「姫子・・その・・ちょっと・・」
姫子「なぁに?千歌音ちゃんやきもち焼いてくれた?」
千歌音「そ、そんなんじゃないわっ!ただ・・」
姫子「心配しなくていいよ。どんな花火や女の子よりも千歌音ちゃんが一番きれいだよ。」
そのまま裏の木陰で姫子が千歌音を押し倒して・・
とかどうでしょう?w
978:名無しさん@ピンキー
08/08/25 10:35:56 kfcrtdPd
姫千歌にするか千歌姫にするかは書き手の自由だけど
個人的には正直千歌姫が見たいなぁ
しかもヘタレ(もしくはか弱)な姫子
それをエスコートする千歌音ちゃん
たまには千歌音ちゃんにも余裕を与えてあげたいw
979: ◆M2vRopp80w
08/08/25 18:15:54 V9SM+xJc
>>977
ちょww姫子w
花火はともかく、浴衣姿の女の子に目移りとかw
>>978
ヘタレな姫子か…
だとしたら、やっぱり千歌音ちゃんが姫子が誰かと楽しく話しをしている所を見て嫉妬。
神社などの裏へ連れ込みエロな展開かな?
980:名無しさん@ピンキー
08/08/25 18:55:33 qQPDapf8
だから、2人がお祭りを楽しんでる所に出店でマコちゃんと遭遇。
で「お、姫子~っ!!」
と勢いそのままに姫子の腕にじゃれ合いしがみつくマコちゃん。
「ふふ、偶然だね」
と仲睦まじい2人を観て嫉妬する千歌音ちゃん。
天然の姫子は千歌音と恋人同士ということも忘れ。
その場でマコちゃんと熱くいちゃつき…。
「ね、ねえひめ…いえ来栖川さん」
小さく唇を噛み握った拳強く震えさせるとを千歌音は話に割り込む。
「あ、み、宮様…これはっ」
「ごきげんよう早乙女さん…さ、来栖川さん、あちらに…」
マコちゃんに微笑むと真顔になり姫子の手を握る。
本来の千歌音ちゃんなら心G傷つきながらも優しく微笑み
「お2人で楽しんでらっしゃい」と言うんだろうが
いい物を見せると姫子をマコちゃんから奪うように連れ出すと神社の茂みへと連れ込む。
人がいないことを確認すると「な~に?千歌音ちゃん」
と笑顔で振り向いた姫子に突然キス「んんっ!?……んふ…ちゅ…はぁ」
大きく目を開け驚く姫子を千歌音の冷たい目が突き刺さる。
一言も許さないような長いキス、色んな角度から交わされ、姫子の抵抗も両手で封じられてしまう。
「んっ…やっ……ち、千歌音ちゃん…こ、こんな所で…こんなこっ…だ、駄目だよっ」
「姫子…声を出さないで、じっとしてて頂戴」
マコちゃんと姫子がじゃれ合う一面を思い出し千歌音発情。
姫子の声を唇で封じたまま左手は姫子の浴衣の裾にかかる。
「んっ……」
静かに浴衣の胸元を晒させながらゆっくりと脱がしていく。
悲鳴を上げさせないようにキスしたままで。
そして浴衣を脱がすとブラの上から姫子の乳房を揉み始める。
「んっ……あんっ…や、やだよ……」
たまには千歌姫も良い、千歌音ちぁんも姫子を攻めたいときもあるさ
まあ親友と楽しんでる姫子に嫉妬に引っ張り出すのは千歌音ちゃんにしては強引すぎか
981:名無しさん@ピンキー
08/08/25 19:35:00 kfcrtdPd
やっぱり千歌姫になると黒宮様になっちゃうのか>千歌音ちゃん
んーそれかまだ恋人じゃないってゆー設定で2人でお祭りに行って
お祭りが終わる頃くらいに人込みから避けるように神社の裏へ
そんで千歌音ちゃんが告白して両想い発覚
そしてそのまま・・・
無理があるかorz
982:名無しさん@ピンキー
08/08/25 22:04:45 8nkqIhfv
次スレが2つあるぉ(´・ω・)??
983:名無しさん@ピンキー
08/08/25 22:34:10 4fW4dvoq
エロパロ板にある方でいいんじゃないか?
984: ◆M2vRopp80w
08/08/26 08:35:28 g/JT9Hq+
とりあえず、最初は千歌姫の場合で書いてみます。
夏も終わりに近いある日の夜、天火明村でお祭りがあると耳にした姫子が千歌音を誘ってきた。
毎日忙しい千歌音に息抜きをして欲しくて、それに何より姫子は千歌音と一緒にお祭りへ行きたかった。
「お祭り?」
「うん、大神神社であるんだって。千歌音ちゃんよかったら…一緒に行かないかなって…?」
千歌音は祭りが大神神社である事が引っかかったが、せっかく姫子が誘ってくれたのだ。
それにもし断って、お祭りを楽しみにしている姫子に水をさすような事はしたくなかった。
「そうね…じゃあ乙羽さんに頼んで浴衣を用意してもらいましょうか?」
「えっ、じゃあ千歌音ちゃん…」
「2人分のね。」
千歌音がそう言うと、姫子がぱあっと笑顔になる。
千歌音もその笑顔につられて、優しい微笑みを浮かばせた。
「ごめんなさいね、姫子…」
千歌音は申し訳なさそうに姫子に謝った。
「千歌音ちゃんのせいじゃないよ。」
お祭りの当日、千歌音は急な用事ができてしまい出かけなくてはならなくなってしまった。
「姫子…」
「そんな顔しないで、お祭りには行けるんだし…ね、千歌音ちゃん。」
かろうじて用事が1~2時間で終わる予定なので、少し遅れてはしまうがお祭りには行けそうだった。
「わかったわ。少し遅れるかもしれないから姫子は先にお祭りへ行っていて。私もなるべく早く行くから。」
姫子は千歌音が帰って来るまで待つと言い張ったが、自分のせいでお祭りを楽しみにしていた姫子を待たせるなんて、そんな事できそうになかった。
千歌音はなんとか姫子を説得し、後ろ髪をひかれる思いで姫宮邸を後にした。
千歌音が出かけた後、姫子は先に乙羽に浴衣を着付けてもらい、お祭りがある大神神社へと出かけた。
夕暮れ時、神社には夜店がずらりと並んでいる。
思っていたよりも祭りは家族連れや、友達同士、恋人達などで楽しそうな声と共に賑わっていた。
「来栖川?」
姫子が千歌音が来るまでどうしようか迷っていると、突然声をかけられた。
姫子が振り返ると、そこには姫子の幼馴染みである大神ソウマが立っていた。
985: ◆M2vRopp80w
08/08/26 09:05:23 g/JT9Hq+
>>984 続き
「大神君!?」
「来栖川、来てたのか?」
「うん、大神君は?」
「一応、ここ大神神社だぜ。」
「え?あ…そうだった…大神君がいて当たり前だよね。」
恥ずかしそうに笑う姫子。
何ひとつ変わらない姫子の様子にソウマは微笑んだ。
「来栖川、一人で来たのか?」
「うん、今はね。でも後から千歌音ちゃんも来るの。」
「そ、そっか…姫宮も…」
ソウマは照れくさそうに頭をかきながら、小さな声でボソッと呟いた。
「あのさ、姫宮が来るまでもしよかったら…」
「え?」
用事が予定よりも早く終わり、千歌音は急いで姫宮邸に戻った。
「乙羽さん、急いで浴衣を用意してもらえる?」
帰ってすぐに浴衣に着替え、車に乗り大神神社に向かう。
さすがに慌ただしかったが、少しでも姫子と長く過ごしたくて千歌音は運転手に声をかけた。
「ごめんなさい。もう少し急いでもらえるかしら?」
大神神社に着くと、夕暮れ時よりも結構な人の多さだった。
人混みの中、姫子を目で探す千歌音。
「ひめ……!?」
ようやく見つけた人混みの中、浴衣をきた姫子を見つけた千歌音が声をかけようとしたその時…。
(あれは…大神さん…?どうして…?)
姫子はソウマの横で楽しそうに笑っている。
はたから見たらそれは恋人同士にも見えるだろう。
あの前世の時にミヤコに見せられた、姫子とソウマの姿だった。
(どうして…姫子…私以外の人にそんな笑顔…それとも大神さんの事がまだ…)
ズキッと千歌音の胸が痛んだ。
「あ…千歌音ちゃん!」
その時、姫子がこちらに気づいて手を振った。
笑顔で駆け寄って来る姫子に、千歌音は何とか笑顔を作って見せた。
「ごめんなさいね、遅れてしまって…」
「ううん、思ってたよりも早かったんだね。」
「え、ええ…」
続きはのちほど…。
986:名無しさん@ピンキー
08/08/26 10:36:54 FiWH3bQ4
嵐の予感しかしないw
987:名無しさん@ピンキー
08/08/26 10:48:08 3xl7RI2p
え、ソウマが出るのかよ…
988:名無しさん@ピンキー
08/08/26 10:54:19 RSmqMwTN
ソウマを出すことにより千歌音ちゃんの盛り上がり度がMAXふりきるんですね、わかります
989:名無しさん@ピンキー
08/08/26 12:03:13 FiWH3bQ4
>>987
たぶん最終的にはアニメの最終回のときみたいに
千歌音ちゃん>>>>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>カワイソーマ
って姫子がぶち撒けてくれるんだよ
990:名無しさん@ピンキー
08/08/26 12:08:32 3xl7RI2p
千歌音ちゃんの嫉妬する恋敵としては個人的にマコちゃんを希望してたんだがな
>>989
まあそういう扱いなら安心して読めるけどね
991: ◆M2vRopp80w
08/08/26 17:04:43 g/JT9Hq+
>>985 続き
「ひ、姫宮…久しぶり。」
「お久しぶり、大神さん…」
千歌音とソウマの間に重い空気と沈黙が流れる。
姫子はその様子に、まったく気づいてはいないようだ。
千歌音がやっと来た事が嬉しいのか、ニコニコと笑顔を浮かべている。
「じゃあ、俺行くから。その…神社にいるから何かあったら言ってくれ。」
「うん、ありがとう大神君。」
少し気まずそうに、ソウマは2人の下から去って行った。
「姫子…さっき大神さんと何を…」
「千歌音ちゃん、浴衣姿も似合ってるね。」
千歌音が先ほどの事を尋ねようとしたが、姫子に話しを切られてしまった。
「え…そ、そうかしら?」
「うん、凄く似合ってるよ。カメラ持ってくればよかったなぁ…」
「あのね、ひめ…」
千歌音は再び話しを切り出そうとするが…。
「あ、でもお屋敷に戻ってからでも撮れるよね?」
「え?…ええ、そうね…」
「あ、千歌音ちゃん。あっちで綿あめが売ってるよ、行こ?」
「え、あ、姫子…」
姫子は千歌音の手を取って、急かしはじめた。
どうやらお祭りで興奮しているらしい。
まるで母親を急かす子供のようだった。
何度か千歌音が話しを切り出そうとしても、タイミングを逃してしまう。
千歌音は仕方なく諦めて姫子と一緒にお祭りを楽しむ事にした。
(こんな姫子の楽しそうな笑顔…見せられたら何も言えないわね…)
自然と笑顔になる千歌音。
姫子の笑顔はどんな時も、千歌音を笑顔にさせる。
「ね、千歌音ちゃん。次は…」
一通り夜店などを回った頃だろうか、さすがに2人は少し疲れてしまい休む事にした。
「どこか座れる所でもあるといいけれど…」
なにせこのだけ賑わいだ。
夜店の椅子などは既に人に座られていた。
「千歌音ちゃん、こっち。」
姫子が突然、千歌音の手を取ってどこかに連れて行く。
「どこに行くの、姫子?」
姫子が向かう先は、人気のない神社の裏の方だった。
「ほら、千歌音ちゃん。ここなら休めるよ。」
「あ…」
見るとそこには人が腰をかけられる程の石段があった。
「よくこの場所を知っていたわね、姫子。」
「うん、さっきね大神君に教えてもらったの。」
「え……大神さんに…?」
それを聞いた千歌音の顔が、わずかに曇った。
姫子はまたも、その千歌音の様子に気づかなかった…。
992: ◆M2vRopp80w
08/08/26 17:48:39 g/JT9Hq+
>>991 続き
そこは人気のない静かな場所だった。
なのに2人きりで何をしていたのか?
(こんな所で…一緒にいたの?)
千歌音は先ほどの姫子とソウマを思い出す。
(まさか…姫子に限ってそんな…)
前世の時ならともかく、今は両想いなのだ。
姫子がソウマと再びそんな仲になるはずはない。
(そう…今は想いが通じ合ってるもの…)
千歌音は心の中で、自分に言い聞かせた。
だが…。
「千歌音ちゃん?座ろう。」
「…ええ」
2人でその石段に腰をかけた。
「本当によかったぁ、この場所教えてもらっておいて。」
「姫子、その事なのだけれど…」
「やっぱり大神君て頼りになるよね。」
千歌音はその言葉を聞いた瞬間、下に俯いて黙り込んでしまった。
「………」
「…千歌音ちゃん?」
姫子が話しかけても返事は返ってこない。
「どうしたの、疲れちゃった?私がいろいろ連れまわしちゃったから―…っ!?」
突然だった。
姫子は千歌音の腕の中に抱きしめらていた。
「千歌音…ちゃん?」
千歌音の行動に、思わずドキドキしてしまう姫子。
「聞きたくない。」
「えっ…?」
千歌音は姫子を抱きしめたまま、立ち上がり姫子を神社の壁に押し付けた。
「ちか…!」
姫子は不意に唇を塞がれ、言葉を発する事が出来なかった。
「ん……ぅ」
痛いくらい千歌音に手首を掴まれ、姫子は顔をしかめた。
「ふぁっ……ち、千歌音ちゃん、どうし…っ」
いったん唇を離したが、また塞がれる。
「口、開けて」
千歌音が命令口調で言葉を発した。
その声は冷たかった。
姫子は言葉を返せなくて、言われた通り少し口を開く。
当然のように舌がするりと入ってきた。
姫子の身体がビクリと震える。
「んぁ…っ…ち、か…」
2人の身体はさらに密着する。
浴衣ごしに千歌音の身体の柔らかさが伝わってくる。
だが、千歌音の身体は何故か冷たく感じた。
(千歌音ちゃん…)
姫子は千歌音の体温を少しでも感じたくて、背中に手を回した。
濃厚なキスをされながら、姫子はうっすらと瞳を開ける。
目の前には千歌音の綺麗な長い睫が見えた。
姫子がしばらく見とれていると、視線に気づいたのか千歌音も瞳を開いた。
黒くて深い眼差しに見つめられ、姫子は頬を赤らめる。
「んん……っ」
千歌音は姫子の腰に手を回して、さらに舌を押し込んだ。
まだ続きます。
993:名無しさん@ピンキー
08/08/26 17:58:19 3xl7RI2p
GJ!!!いいよいいよ、千歌音ちゃんという恋人が居るのに
ソウマにうつつをぬかす姫子なんて犯してしまえ、続き待ってます
しかし…やはりソウマが2人に絡むと鬱になるな…千歌音ちゃん可哀想
994:名無しさん@ピンキー
08/08/26 18:03:10 FiWH3bQ4
AHHHHHHHHHH・・・・
やはり黒くなってしまったかorz>千歌音ちゃん
でも支援
995: ◆M2vRopp80w
08/08/27 08:12:44 3ez4fjD5
>>992 続き
濃厚なキスに姫子の頭と身体は、溶けていきそうな感覚に襲われる。
すでに膝の力は抜けて、千歌音にしがみついて支えられている状態だった。
(…もう、駄目…)
姫子の頭の中がぼうっとした瞬間、千歌音がいきなり唇を離した。
「あ…」
2人の唇の間から、つうっと糸がひいた。
「なんで…」
姫子は名残惜しそうに千歌音を見る。
千歌音の瞳は周りの暗闇に溶けてしまいそうなほど黒く、まるであの日オロチになってしまったと言った時の千歌音の瞳に似ていた。
「姫子…大神さんと、さっき何を話してたの…」
「え…な、何って…」
「随分と楽しそうに話していたけれど…」
「べ、別にただ普通に話してただけ…ち、千歌音ちゃんっ…!」
千歌音は突然、姫子の浴衣の中に手を差し込んできた。
千歌音の指が姫子の胸に触れる。
ブラジャーを着けてはいなかった。
「あっ…」
直に触られ姫子は思わず声を上げてしまう。
千歌音の指が胸の先端を撫でてくる。
その指の動きがもどかしくて、姫子は身をよじった。
「やっ…こんな所で…」
「ほら、姫子の…もう硬くなってる…」
「やあっ…」
千歌音は姫子の瞳を見つめたまま、細く長い指先で胸を愛撫してくる。
その眼差しに耐えられなくて姫子がぎゅっと目を閉じるが…。
「だめよ、目を開けて。」
許さないとでも言うように、強い口調だった。
「…千歌音…ちゃん」
姫子がそっと目を開くと、その強い口調とは違って千歌音の瞳は潤んでいてなぜか悲しそうに揺らいでいた。
「姫子は…まだ…」
「え…」
千歌音の声は小さくて、何を言ったのか聞き取る事が出来なかった。
「千歌音ちゃん…いまなんて…」
姫子が聞き返そうと顔を覗き込もうとした時だった。
「っ…‥あっ!」
千歌音がいきなり姫子の首筋に強く吸いついてきた。
「いっ…」
痛いくらいに吸われて、姫子の瞳に涙が浮かんだ。
きっと痕が残るだろう。
姫子はぼんやりとした頭でそんな事を思い浮かべた。
続きは次スレに投下します。
996:名無しさん@ピンキー
08/08/27 08:27:35 /X+xz3cV
千歌音たん・・・(´;ω;`)ブワッ!
997:名無しさん@ピンキー
08/08/27 08:32:53 kMDtqFfG
千歌音ちゃん切なすぎだろ…SSスレでも切ない千歌音ちゃんが…辛すぎる
998:名無しさん@ピンキー
08/08/27 23:30:41 agpTNsyr
GJ!
999:名無しさん@ピンキー
08/08/28 01:16:45 5MKn+9PH
>>1000を踏むと千歌音ちゃんが救われる
1000:名無しさん@ピンキー
08/08/28 01:17:52 U/J0Fcic
千歌音ちゃんはSSの中でも報われる
1001:1001
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