金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿  ~File2~at EROPARO
金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿  ~File2~ - 暇つぶし2ch393:草×美
08/02/29 20:10:42 d1eeJmkC
―今日も暑いなぁ―

ギラギラと照りつける太陽を、草太は手をかざしながら眩しそうに見やった。
中学まで海のそばに住んでいたせいか、夏のきつい日差しは嫌いじゃない。
苦にならないのはもう一つの理由も関係していた。
「草太くーん」
聞き慣れた可愛い声に振り向く。名字で呼ばれていたのが、最近名前に変わった。
「ごめんね!待った?」
「ちっとも。…走ってきたの?」
その少女は息を弾ませ額にうっすら汗をかいていた。
「早めに出ようとしたのに、はじめちゃんに捕まっちゃって…でも、ごまかせたから」
「そ…そう」
「最近私の出かけるのを見張ってるみたいなの…バレたのかな…私たちのこと」
美雪は小悪魔の微笑を浮かべた。
俺は…いつバレても構わないんだけどな…
相変わらず美雪の真意は見えない。
好きとは云ってもらえたが、所詮ベッドの上での言葉だ。
もっとも今のままの関係でも草太に不服はない。
そっ、と草太が美雪の額の汗を指で拭う。
「あ…ウフ、ありがと」
「…俺ならずっとずっと待ってるから…だから慌てて走って来なくてもいいよ」
草太の切ない笑顔。
「…ウン」
美雪がハンカチを取り出し今度は草太の額を拭った。

その光景を離れた場所から双眼鏡で覗く不審な影があった。
七月だというのにトレンチコートを着込み深く帽子をかぶり、サングラスをかけている。
帽子とサングラスは別として、時折カメラをかまえる姿は問答無用で職務質問行きだろう。
「ママー、あの人なにー?」
「しっ、見ちゃいけません!」
周りがヒソヒソ話す声などその人物の耳には届いていない。
「くっ…苦節一ヵ月…とうとうシッポを掴んだぞ…!!」
「ん…?」
グルリと辺りを見回す美雪。
「どうかした?七瀬さん」
「んー、何でもない…気のせいかナ…行こっ」
草太の手を繋ぎ歩きだす美雪。
遠くの不審者の絶叫は彼女の耳には届かなかった。


「はい七瀬さん、アイスカフェラテ」
「ありがとっ、草太くん」「夏休みだから混んでると思ったら映画館空いてるね」
「みんな旅行かも」
旅行か…実は計画たててんだよね…。俺の故郷の海に…モチ泊まりで。
今日さりげなく美雪の夏休みの予定を聞き出すつもりの草太であった。
隣の美雪をチラッと見ると、美味しそうにドリンクを飲んでいた。
ほんと…何をしても可愛いなぁ…七瀬さんて…ああ、ドリンクになりたい。




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