07/01/29 15:50:27 Izd+vpd0
>>31
マルチェロを救う方法はある。
それは、マルチェロが賢者の血を持つ者と契りをかわし聖なる血の契約を結ぶ
……つまり性交なのだが。聖なる魔力が身体に宿れば、呪いは消えるであろう。
ああ、契りに性別は問わぬ、交じり合う体の中で血液が一つになれば契約が成立しよう』
◇◇◇◇◇
「ねえ」
呼吸を整えてゼシカが呟いた。
マルチェロがゼシカの中に埋めていたどろどろの身体をゆっくりと引き抜く。
ぬぷ、と弾かれるようにペニスが外れ、血と精液がぽたぽたと伝い流れた。
「何だ?」
射精後の脱力感を気合をいれて振り払い、マルチェロは紳士に女の身体を起こしてやる。
ゼシカが黙ったまま向き合う男の方を見る。
その視線を受けてマルチェロは居心地が悪いような心持ちがしたが女の行動を待った。
ゼシカはマルチェロにやっと行為の意味を伝える。
意識を失っている間に竜王の元を一人で訪れ助言を求めた。
そうして呪いを解く方法がわかったのだと。
女が手をのばして、マルチェロの胸の裂けて焼けただれた傷をなぞる。
「これも、消えるわ」
マルチェロは女の説明に戸惑いつつも、確かに身体が蝕まれているような感覚が
なくなっているので真実なのであろうと考えた。
ゼシカが汚れた髪や身体を手で払いながら、身支度をはじめる。
身体が軋み、肌の感覚に行為の余韻が残っていて酷く恥ずかしくなってしまう。
もう二人が一緒にいる理由はなくなったのだ、と余計に感じてしまう。
ゼシカが身形を整え終わる頃にはマルチェロも既に着衣し、かたいマントを纏っていた。