マグナカルタでエロパロat EROPARO
マグナカルタでエロパロ - 暇つぶし2ch151:名無しさん@ピンキー
07/09/20 01:20:58 KSQLSUE0
なんとなくだけど、マヤ投下。

クリスは優しい。マヤは本当にそう思っている。娘でもない自分の面倒を見てくれているからだ。
「なあ、マヤ」
クリスは今日もこうしてマヤに話しかけてくる。
「……?」
言葉を発する事は出来ないが、その代わりにじーっと見つめたりすることで、意思の疎通を図ってきた。
「パパはこれから仕事にいかなきゃならないんだ。一人で、大丈夫かい?」
「……」
大丈夫。そう意味をこめてマヤは頷いた。
「そうかぁ、じゃあ頑張ってお仕事に行ってこようかな。よーっし、頑張るぞ」
クリスは気合を注入するかのように、顔を張った。
「いた、強くやりすぎた」
「……」
大丈夫? そう思いながら、マヤはクリスの顔を見た。
「大丈夫大丈夫。じゃあ、マヤ、行ってくるよ」
「……」
行ってらっしゃい。といえたらどんなに良いだろうか。
クリスは喜んでくれるん違いないと、マヤは思った。
だが、それはマヤにとってはつらい現実である。
目の前で両親を殺され、それが原因で言葉を失ったのなら尚更である。
だから、今は、行ってらっしゃいの言葉を込めて、手を振る事しか出来ない。
「……」
クリスがいなくなった後、マヤは朝食の片づけを済ませ、レハスの下へ行った。
「あら、マヤ。何か用かしら?」
「……」
「手伝う事はないか? そうね、今はカリンツ達が出払ってるし、特に無いわ」
「……」
「何か手伝って欲しい事があったら、あなたを呼ぶわ」
「……」
マヤはレハスの部屋から出ると、一人廊下を歩いていた。
暇だ。そう思った。

家に戻ったマヤはふと思う。レハスやエオニスは自分よりも背が高く、スタイルだっていい。
ところが自分はどうだろう。あの二人に比べたら、背だって低いし、胸だってそんなに大きいわけではない。
明らかに見劣りする。
やはりクリスも胸が大きいほうが好きなのだろうか?

何時間たったのだろうか。気が付いたときには、マヤはベッドの上にいた。
どうやら眠っていたらしい。
「ただいま! マヤ!」
「……」
クリスが帰ってきた。今日もまた帰ってきてくれた。
マヤはそれが嬉しい。
思わず抱きつくくらいに。
「おーっとと」
それでもクリスは優しく接してくれる。
「……」
自分はクリスが好きなんだ、と、マヤは思う。
好きだからこそ、死なないで欲しいと思う。
だからこそ、クリスが帰ってくるたびにマヤは安心する。


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