08/04/04 22:32:38 zevx7cAT
(29)
「ククク・・・・大丈夫、さあ、気を楽にして・・・・」
「恐れることはないわ・・・・」
「力を抜いて・・・・私たちを受け容れるの・・・・」
うなじへ、首筋へ、腋の下へ、脇腹へ、太腿へ・・・・、
蛇のようにうねる細長い指先が這わされ、敏感なポイントを探り当てていく。
丈の短いスカートが捲り上げられ、じんわりと蜜を含んだ純白のショーツが暴かれると、
幾筋もの煮え滾る視線が降り注ぎ、陵辱者の動きが加速していった。
「アイザード様がいらっしゃる此処は、まさに楽園と呼べる場所・・・・」
「アイザード様は、とても慈悲深い御方・・・・」
「あなたを正しく導いてくださるのは、世界に唯一人、アイザード様だけ・・・・」
――アイザード、アイザード、アイザード。
・・・・幾つもの囁きが、聖歌隊の合唱の如く、幻想的な和音となって響き合う。
高熱にうなされる病人のような表情で瞼を開くと、
双眸に映ったのは、視界一面に重く垂れ込めたピンク色の濃霧の奥で赤々と瞬く、無数の瞳だけ。
この世のものとも思えない恐ろしい光景に、本能的に叫び声を上げようとした瞬間、
全身の性感帯をまさぐる手指の動きが急激に烈しさを増した。
紡ぎ出された高密度な快感が高圧電流となって脳髄をしたたかに打ち据え、
・・・・眼底の奥で弾けた真っ白い光が、小さな太陽となって意識を焼き尽くしていく。