麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第六幕at EROPARO
麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第六幕 - 暇つぶし2ch668:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:09:10 uh9F2moW
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

669:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:12:54 szsG6wDS
>>668
「完全無料エロ動画」がどうかしたのか?

670:名無しさん@ピンキー
08/02/15 02:30:40 zEyB5BjX
『スレイブヒロインズ』(『闘姫陵辱』の新シリーズ)で麗夢の連載が始まる模様

671:名無しさん@ピンキー
08/02/18 19:57:19 BcE1lxIK
これってヴァリスの優子と何か関係あるの?
URLリンク(gendai.net)

672:名無しさん@ピンキー
08/02/19 09:53:05 uw6XSahO
>>671
おもしろい
表紙もなんとなく優子っぽいね

673:名無しさん@ピンキー
08/02/19 17:32:36 Fv/HmVll
サーバが(ry

674:名無しさん@ピンキー
08/02/20 00:58:58 pSCeoYyS
>>671
うはぁ、こんなのがあったとは。

675:ARCH DUKE
08/02/24 22:28:52 mIV+au0W
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章は、現時点の進捗率40パーセント。
本編のvol.8のラストからvol.9の序盤(夢の中での触手陵辱のシーン)まで書き終わり、
現在、vol.9の中盤(アイザードによって偽の記憶を刷り込まれるシーン)に取り掛かっています。
この後は、侍女たちによるヴァリス・スーツ剥ぎ取り&レズ前戯、
そして、アイザードによる愛奴隷化と、いつもにも増して、エロ描写の割合が多い章となる予定です。

なお、完成・発表は3月末~4月初旬を予定していますので、
もうしばらくの間、お待ちくださいませ~。


676:名無しさん@ピンキー
08/02/25 04:07:17 Zzu9pjiy
wktk

677:名無しさん@ピンキー
08/02/26 23:07:53 2yDVlQ10
パンツ脱いで正座で待ってる

678:名無しさん@ピンキー
08/02/28 00:17:10 ySAscYiX
>>594
遅まきながら、いただいた!
ありがとう!感動した
またレダネタで何か描いてください~

679:594
08/03/03 22:31:24 V0+5b4k9
レダの戦士を捕まえてみました。
URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)

680:594
08/03/03 22:33:31 V0+5b4k9
直リンしてしまいました・・・スミマセン・・・

681:名無しさん@ピンキー
08/03/03 22:58:30 ciZoK0EB
グッジョブ!

682:名無しさん@ピンキー
08/03/03 23:19:12 vABvf0nK
うめぇww

683:名無しさん@ピンキー
08/03/05 11:04:26 14u+bpp4
ワンフェス2008 陽子の写真
URLリンク(up.img5.net)
URLリンク(up.img5.net)
URLリンク(up.img5.net)

もういっちょ
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)

>>679
gj

684:名無しさん@ピンキー
08/03/05 11:24:24 14u+bpp4
んでもって
1/7麻生優子
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)

685:名無しさん@ピンキー
08/03/05 15:06:24 M35MWMlb
>>684
うわ!!ホスィイ~
欲しいけど嫁に見つかったらどん引きされるな

686:名無しさん@ピンキー
08/03/05 21:03:31 PtGccmF6
>>683>>684
GJ。しかし画像がでかすぎるよ…。


687:名無しさん@ピンキー
08/03/05 21:12:18 dzYpUm5i
おまけ
URLリンク(nekoyanagikon.blog.so-net.ne.jp)

688:名無しさん@ピンキー
08/03/07 13:47:43 LLjYjHma
>>679
続きキボンヌ

689:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

690:名無しさん@ピンキー
08/03/08 00:04:11 7K1W77TY
>>679
優子でも作って欲しいです。はい

691:名無しさん@ピンキー
08/03/10 10:04:46 2q1CQ1rx
>>683の上のほうの写真陽子を勢いで購入したんだけど
作る時間も技術もありゃしない
どないしよ

692:名無しさん@ピンキー
08/03/10 10:07:29 bCLOHzgs
死ねば?

693:名無しさん@ピンキー
08/03/11 01:36:59 FUto26kE
>>691
近くの模型屋行って代行製作頼めば?
店にもよるだろうが3~4万も出せば何とかなるぞ


694:名無しさん@ピンキー
08/03/12 12:26:17 bqwpVZd8
魔改造代行ってのもあるよ フヒヒヒヒヒ

695:名無しさん@ピンキー
08/03/12 14:04:34 cY+Hta4P
高いンでしょ?

696:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:00:11 Bzb2QINs
>>694
ま、魔改造代行!!(*゚∀゚)=3ハァハァ
あんなことや!!こんなことされてる優子を作ってくれるのか!!(*゚∀゚)=3ハァハァ

697:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:44:27 ZO2u3xEK
そう。具体的に言うとゼロ戦に変形する優子やF-15と合体する優子。

698:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:28:39 glZ4ADZb
>>697
違う!!(´Д`;三;´Д`)
そんな優子見たくないです~!!
化け物に負けて犯される優子がみたいです~!!

699:名無しさん@ピンキー
08/03/13 12:29:06 cvLPclJR
>>697
変アートとしてそういうのあったよな
村上隆かなんかだっけ

700:名無しさん@ピンキー
08/03/13 17:27:43 sAKQV8O6
>>699
いや、元ネタはプラモ狂四郎だろう。

701:名無しさん@ピンキー
08/03/14 00:27:17 eV0AztvK
お邪魔します、懐かしかったので一つ・・・
URLリンク(retro.s11.x-beat.com)

702:名無しさん@ピンキー
08/03/14 13:46:35 n2BySj4T
GJ

703:名無しさん@ピンキー
08/03/14 13:54:28 j3S2vLiI
>>701
GJ
他のビキニ戦士も描いちゃったりしないのかな?かな?

704:名無しさん@ピンキー
08/03/14 15:12:04 j3S2vLiI
>>699
コレだな
URLリンク(040913.com)

705:ARCH DUKE
08/03/17 22:13:12 fspJLy3y
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章は、現時点の進捗率90パーセント。
第一稿を書き終わり、現在、校正作業に取り掛かっています。
完成・発表は4月初旬を予定していますので、
もうしばらくの間、お待ちくださいませ~。

>>679
>>701
遅まきながら、力作を有難うございました。
陽子も優子も、この後一体どんな目に遭わされてしまうのか?
想像力を掻き立てられてなりません~。

706:名無しさん@ピンキー
08/03/20 01:52:52 4XblnqKK
コミヴァ公式サイト更新したんで立ち読みしてきた
ヴァリスは・・・今回はあんましエロくない


707:名無しさん@ピンキー
08/03/20 07:20:22 YnUsLi15
個人的にはスライム系の敵に粘着されて苦しむ優子とか、優子VS麗子の
沼地や田んぼみたいな場所での全身泥まみれになりながらのキャットファイト
とか見てみたい。

708:名無しさん@ピンキー
08/03/20 08:56:20 MjG83GOR
もうエロモードは当面ないんじゃない?
アイザードの所しかエロくできないから密度高めにしてたんだと思ってたんだけど。

709:名無しさん@ピンキー
08/03/20 09:04:49 wmW6Ydpp
またあらすじモードに戻るのか・・・

710:名無しさん@ピンキー
08/03/20 18:14:23 EGD+rjxR
ストーリーを媚薬モードにしてくれよ

711:名無しさん@ピンキー
08/03/23 03:08:12 J71GGkGL
流れを切って悪いけど、ここって、「魔物ハンター妖子」でもOKでしたっけ?

712:名無しさん@ピンキー
08/03/23 08:56:57 fIsVgJ8d
>>711
大歓迎だΣd(・∀・)

713:名無しさん@ピンキー
08/03/23 11:20:36 t4uHHO1t
いい加減、一人の投稿は秋田よ。
>>711にはがんばってもらいたい。

714:名無しさん@ピンキー
08/03/23 12:56:52 fIsVgJ8d
ARCH DUKE氏も良いけど一人職人では
もし、ARCH DUKE氏が倒れた時、スレが倒れると同義語になるから
職人は多い方がいい(・∀・)


715:名無しさん@ピンキー
08/03/23 15:51:12 8kNkHoXJ
>>711
OKだけど、フタナリとスカトロと残酷描写はカンベンな。

716:名無しさん@ピンキー
08/03/23 18:03:42 fIsVgJ8d
軽いリョナは読みたい…です…

読む人のため注意書は必要やろけど
自治房くさくてごめん…(;´Д`)

717:名無しさん@ピンキー
08/03/23 20:47:50 0OnWT27S
かなり前から新規参入の打診は時折あるが、一度も実現していない…
まるで宇宙○艦ヤ○トの新作の噂のようにナー


>>711
だからなんでもいい。本当に書いてくれるなら。

718:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:26:13 fIsVgJ8d
(;´Д`)ハァハァでも、しかし、ここ見て思い出した様に
妖子の触手に縛られる動画みたけど萌えますわ~
妖子もののSSも全力で投下まち待機します(*゚∀゚)=3ハァハァ

719:名無しさん@ピンキー
08/03/28 01:09:42 cZPE9hNW
hoshu

720:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:15:25 rx5XCJP0
さて、そろそろパンツ下ろして待機しとくか…

721:ARCH DUKE
08/04/04 00:44:34 W4m3M+xk
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章、完成いたしました。
本日22:00より、発表作業を開始しますので、
お手空きの方は、連投規制回避のための支援をして頂けると大変助かります。

>今月号のヴァリス
アイザード死亡と原作には登場しない、コミック版のオリジナル・キャラ登場ですか。
正直、アイザードの死亡はまだ早過ぎるのでは?と感じました。
ログレスともヴァリアとも違う『第三の道』を模索する人物として、
もう少しキャラクターを掘り下げて欲しかったのですが・・・・
(おそらく、アイザードの思想なり考え方なりに関しては、
今後、新キャラのデルフィネに引き継がれるのでしょうけれども)。

デルフィネに関して言えば、良い意味でも悪い意味でも、
麗子のキャラクターと被る部分が出て来るのでは?と考えています。
その事が、物語に対して、プラス方向に作用するかどうかは、今の所、判断つきかねていますが、
いずれにせよ、優子と麗子とデルフィネの関係には注目していきたいと思います。

(ZOL先生の日記によると、『コミック・ヴァルキリー』以外の御仕事の関係で、
残念ながら、「ヴァリス」は次回お休みとの事ですが・・・・)



722:ARCH DUKE
08/04/04 22:14:07 zevx7cAT
皆様、大変お待たせしました~。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章の発表を開始いたします。

723:ARCH DUKE
08/04/04 22:15:33 zevx7cAT
(1)

(・・・・どうして・・・・麗子・・・・)

・・・・・・・・・・・・ピトン・・・・。

『お別れのね・・・・』

・・・・・・・・ピト・・・・ン・・・・。

『ちょっと遠くへ』

・・・・ピト・・・・ン・・・・。

『行かなくちゃ・・・・』

・・・・どうして・・・・私たちが・・・・!?



724:ARCH DUKE
08/04/04 22:16:06 zevx7cAT
(2)

―――ピチャンッ!!

暗がりの中。
頬に触れる、何かひんやりとしたもの。

(水滴・・・・?)

おそるおそる顔を上げ、瞼を開く。
余程、固く瞑っていたのだろうか、目が慣れるまでの時間が異様に長く感じられる。
ようやく見えるようになった双眸に飛び込んできたのは・・・・廃墟と化した地下鉄のホーム。

「な・・・・何?ここは・・・・」

破壊の限りを尽くされた構内には夥しい数の死体が散乱し、
溢れ出した血液が真っ赤な小川となって放置された骸の間を流れていた。
錆びた鉄骨を思わせる独特な臭いが容赦なく鼻腔を刺激し、
胸が悪くなるようなえずきが喉奥から込み上げてくると、
蒼髪の少女はその場にへたり込み、真っ青になって胃液を吐き散らし始める・・・・。



725:ARCH DUKE
08/04/04 22:16:56 zevx7cAT
(3)

(・・・・そ、そうだわ・・・・あの、鬼みたいな化け物が現れて・・・・)

次々とフラッシュバックする、陰惨な殺戮の記憶。

・・・・地の底から這い出してきた、赤銅色の肌の醜悪な巨人・・・・。
・・・・逃げ惑う人々・・・・振り下ろされる巨大な拳・・・・。
・・・・断末魔の叫び声・・・・噴出する血飛沫・・・・破裂した頭蓋骨から飛び散る脳漿・・・・。
・・・・紙人形のように引き千切られる胴体・・・・散乱する色とりどりの内臓・・・・。

「やめてッ!!もう、やめてぇッ!!」

激しくかぶりを振りつつ、泣きじゃくる。
恐怖にひび割れた嗚咽が暗渠の底で幾重にも反響し、不吉な和音を奏で上げた。
だが、血みどろのイメージの奔流は、本人の拒絶を無視して、いや、むしろ、嘲笑うかの如く、
後から後からとめどなく溢れ返り、消耗した心を責め苛んでいく。



726:ARCH DUKE
08/04/04 22:17:30 zevx7cAT
(4)

アイザードの居城。地下研究室。

「・・・・血中アドレナリン濃度上昇。心拍数増加・・・・」
「・・・・データ採取、今終わりました。転送します・・・・」
「・・・・よし。次の作業に移行する。パターンBを用意しろ・・・・」

羊水に満たされた胎盤を連想させる、薄紅色の薬液の詰まった培養槽。
中に漬け込まれた少女の顔が、一瞬だけ、苦悶に歪む。
――だが、周囲を取り囲んだ有翼の魔法生物達の手早い処置のお陰で、
優子の意識は人工的な眠りへと誘われ、更なる悪夢のステージへと導かれていった。

「・・・・パターンB、準備完了。投影を開始します・・・・」
「・・・・各生体反応、概ね正常値。意識障害は確認できません・・・・」
「・・・・脳波に注意しながら作業を続けなさい。異常があれば、ただちに報告を・・・・」



727:ARCH DUKE
08/04/04 22:18:03 zevx7cAT
(5)

廃墟。かつて、東京と呼ばれていた都市の残骸。その一角。

「――ぐへへへ、オネンネにはまだ早いぜ、お嬢ちゃん」
「う・・・・うう・・・・」

饐えた臭いを放つ野太い手に揺すぶられて、束の間の安息から引き戻される優子。
涙に曇った瞳でぼんやりと見上げた空は真っ黒に煤け、
まだ昼間だというのに、辺りは日没後の如く薄暗い。
行き交う人々の喧騒に満ちている筈の商店街はシーンと静まり返り、
訪れる者も無く打ち捨てられた墓地のような、不気味な死の気配が立ち込めていた。

「まだ生き残ってる奴がいたか・・・・」
「ヒヒヒ、しかも、女だぜ・・・・こいつはついてやがる」
「まったくだ。オレらの分はもう残ってねぇとばかり思ってたんだがな」

口々にはやし立てるのは、地下鉄のホームで人々を切り刻んだ怪物達と同じ、
身の丈3メートルはありそうな有角の巨人達。
彼らもまた、体毛の無いゴリラのような巨体は分厚い筋肉と赤銅色の皮膚で覆われ、
少女の目の前で起きた惨劇の被害者のものではないが、
凄惨さにおいては何ら変わるところの無い、大量の返り血と肉片で装飾されている。



728:ARCH DUKE
08/04/04 22:18:43 zevx7cAT
(6)

「い、いやぁ・・・・やめて・・・・放してぇ・・・・!!」

弱々しく啜り泣きながら、表情を歪める蒼髪の少女。
怯え竦む体を包んだセーラー服は土埃にまみれ、
命からがら地下から脱出した際に、あちらこちらに破れやほつれを生じている。

しなやかな手足には、植物とも動物ともつかない、緑がかった色の紐状の生物が絡みつき、
全身の自由を奪い取ると同時に、ぞっとするような感触で心を凍りつかせていた。
ヘビのようにうねる不気味な触手の群れは、
地面から生えた、数メートルもあるサボテンに似た異界の植物の幹から伸びており、
まるで味見でもするかの如く、獲物の身体を這い回っている。



729:ARCH DUKE
08/04/04 22:19:16 zevx7cAT
(7)

「へッへッへッ、そろそろじゃねぇか?」

ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべ、好色な目線を浴びせる怪物たち。
直後、触手共の先端が、プゥッ、っと脹らんだかと思うと、
むぅッとするような濃密な臭気を放つ、クリーム状の粘液が滲み出してきた。

「きゃあああああッッッ!!!!」

絹を引き裂く悲鳴が、廃墟と化したアーケードの中に響き渡る。
恐怖に引き攣った視線の先で、おぞましい樹液に触れた衣服がジュルジュルと溶け崩れ、
腐りかけの魚介類を思わせる異臭を発しながら、流れ落ちていく。

「ヒィィッ!!か、身体が、溶けちゃうッッッ!!」

狂ったように泣き叫びつつ、絡め取られた手足をジタバタと打ち揺らす優子。
・・・・だが、不気味な植物から伸びた不浄の触腕を振り解くには、彼女は消耗し過ぎていた。
反対に、五体を縛める緑色の拘束はさらに力を強めていき、
それに比例して、おぞましい溶解液の分泌量も増大していく・・・・。



730:ARCH DUKE
08/04/04 22:19:54 zevx7cAT
(8)

「グフフ、別に暴れなくたって構わねぇぜ。そいつは体には害は無いからよ」
「もっとも、暴れてくれた方が、邪魔な布ッ切れが早く無くなって嬉しいんだがなァ」
「ヒャハハハッ、違いねぇッ!!オラ、嬢ちゃん、もっと派手に足掻いてくれよッ!!」

(本人の意志とは無関係に)展開されるヌードショーに、
周囲を取り囲む魔界の観客たちが黄色い声を放ち、卑猥な言葉を連呼する。
悪魔の樹液は体には無害だと聞いて、わずかに安堵したのも束の間、
合繊製のセーラー服とスカートの面積はみるみる減少し続け、
ついには、蒼髪の少女のカラダの上から完全に姿を消し去ってしまった。

(ああッ!?・・・・だ、だめぇッ!!)

かすれきった悲鳴は、すでに言語としての態を成していなかった。
今にも張り裂けんばかりに大きく見開かれた瞳の前では、
ごく控えめなデザインのブラジャーが白濁した汚液と化して溶け消え、
中から、サイズは目立って大きいとは言えないものの、
色つや、形共にすこぶる健康的で、瑞々しく張りのあるバストが零れ落ちている。



731:ARCH DUKE
08/04/04 22:20:27 zevx7cAT
(9)

「おおッ、結構上玉じゃねぇか!?」
「顔はまだガキだが、なかなかそそるカラダしてやがる」

美しい獲物の肢体を見物人の目にもっと良く映るように、というサービス精神を発揮して、
触手の群れは、彼女の体を高々と持ち上げたばかりか、
しなやかな手足を割り拡げて、あたかも空中でバンザイをしているような格好にする。
為す術も無く屈辱的な姿勢を強いられた囚われの少女は、もはや、思考すら途切れ、
地上から湧き上がる欲情した歓声に包まれて、真っ青な表情でかぶりを振り続けるだけ。

・・・・それでも、悪辣な触腕の魔の手が、
残された最後の衣服――秘部を覆う極薄のショーツへと近付いてくると、
かろうじて羞恥の感情が恐怖心を上回り、悲痛な叫びを放ち上げた。



732:ARCH DUKE
08/04/04 22:21:00 zevx7cAT
(10)

「誰か・・・・誰かたすけてッ!!お願い、だれかあぁぁぁッッッ!!!!」

救いを求める絶叫は、
ズタズタに切り裂かれて骨組みだけとなった商店街のアーケードを越え、
無人と化したオフィス・ビルの壁面に反射して、コンクリートの廃墟の間を空しく反響し合う。

「ヒャハハハ、大声出したってムダムダ」
「ここいらの連中は、全部オレたちが狩り尽くしてやったからよ」
「まったく、ちょろい仕事だったぜ・・・・張り合いが無くって退屈だったくらいだ」

声を嗄らして救いを求める優子に浴びせられる、嘲笑、侮蔑、罵声・・・・。
何より、呼べど叫べど何処からも返事の来ない冷酷な現実が、抵抗の意志を急速に萎ませた。
やがて、気力も体力も限界に達した蒼髪の少女は、
五体をぐったりと脱力させ、代わって、双眸から滂沱の涙を溢れさせる。
むっちりとした太腿に絡みついた緑色の陵辱者が、妖しくうねる触腕を恥部へと近付けてきても、
もはや、指一本動かす事も出来ず、
絶望しきった眼差しで、最後の砦が陥落する様を見つめているだけだった。



733:ARCH DUKE
08/04/04 22:21:37 zevx7cAT
(11)

じゅる・・・・じゅりゅるるッ!!

サテンで縁取られた股ぐりの間から侵入した触腕が、
少し青みがかった色合いの縮れ毛をそっとかすめ、ショーツの生地へと絡み付いた。
クロッチ部分が、グググッ、と持ち上げられると、
観客達は一斉にどよめき、欲情した視線が束になってその一点に押し寄せてくる。

・・・・・・・・ぷつん・・・・!!

儚い断裂音と共に、極薄の下着が弾け飛び、
少女の肉体の中で最も秘されねばならない場所が公衆の面前に暴き立てられた。
股間を撫でる冷え冷えとした空気の感触に、最後の望みを打ち砕かれた優子は、
『いやぁ』という言葉の形に開いた口元から、悲鳴の代わりに、ヒュウヒュウとか細い吐息を漏らし続ける。
これから自分の身に降りかかるであろう、おぞまし過ぎる運命を想像して生きた心地すらなく、
蜘蛛の巣のように空中に張り巡らされた緑色の捕り網の上で、ブルブルと震え慄いている。



734:ARCH DUKE
08/04/04 22:22:09 zevx7cAT
(12)

「オイオイ、あんまりイジりすぎて壊すなよ?」
「オレらの分もとっといてくれや」

一糸纏わぬ美少女が怯え竦む姿に、嗜虐本能をそそられて、
怪物たちの声はますます熱を帯び、獣欲のわななきを滾らせていく。
一方、彼らの羨望を一身に集める形となった緑色の曲芸師たちもまた、
熱烈な声援に応えるかのように肉鞭をくねらせると、
太腿を限界まで押し広げ、未だ陰毛も十分に生え揃っていない恥丘を露呈させた。

(いや・・・・おねがい・・・・やめ・・・・てェ・・・・)

必死に脚を閉じようと試みる蒼髪の少女だったが、
恐怖に支配された下半身は、全く意のままにはならなかった
そうこうしているうちに、触手の群れは割り拡げた両脚を折り曲げにかかり、
丁度、アルファベットの『M』の字の形に固定してしまう。 
そして、恥ずかしさの余り、卒倒寸前の彼女に見せ付けるかの如く、
触腕の先端部分を、今度は、イソギンチャクのような繊毛状の突起物へと変形させるのだった。



735:ARCH DUKE
08/04/04 22:22:43 zevx7cAT
(13)

「ヒヒヒ、すげぇ眺めだなッ!!」
「そいつに掻き回されたら、他の事はもう考えられなくなるぞォ~!!」
「気が変になっちまうかもなァ・・・・」

次々と上がる卑猥な叫び声が、最後まで踏み止まろうとしていた理性を粉砕し、
漆黒色の闇となって心の中を侵食する。
フラフラと頭を揺らしつつ、花弁へと近付いてくる触手から身を捩る優子。
繊毛に覆われた先端部は、先程の溶解液とは明らかに異なる半透明な体液に濡れまみれ、
まるで獲物を追い詰めた猛獣が飛びかかる前に品定めをするかの如く、
目の前に曝け出された未成熟な秘密の花園をじっくりと凝視していた。

・・・・にゅるり・・・・。

粘ついた感触が、生白い内股を左右同時に撫で上げ、
すっきりと引き締まった下腹の表面をグネグネと這い回る。
声にならない悲鳴を漏らした少女は、本能的に、残った力の全てを掻き集めて、
秘貝の肉扉をきつく食いしばり、魔性の者達のおぞましい愛撫に対して、絶望的な抗戦の構えを取った。



736:ARCH DUKE
08/04/04 22:23:15 zevx7cAT
(14)

「・・・・あうッ・・・・ひああッ・・・・!!」

ぷっくりと隆起した恥丘を這い上ってくる陵辱者たち。
・・・・しかし、少女の予想に反して、彼らは決死の抵抗を試みる陰唇の堅城をあっさり迂回すると、
その外れにある小豆大の突起・・・・莢の内側から半分だけ姿を覗かせた幼い陰核を、剥き上げにかかった。
暗黒界のエンターテイナーたちは、植物然とした見かけによらず、獲物の弱点を探し当てる名人であり、
何処をどう責め立てれば、最も効率的に相手を屈服させる事が出来るのか、経験的に熟知していたのである。

「ふひぁあッ!?そ、そこは・・・・ひぁうッ・・・・だ、だめえェッ!!」

肉突起によるブラシ責めの効果は覿面で、ものの一分と経たたないうちに、
蒼髪の少女はあさましく総身をひくつかせ、盛大によがり始めた。
膣穴と違って守る術とて無い女体の泣き所に何本もの繊毛が巻き付き、
情け容赦なく、淫らな樹液を塗り重ねたのだから、無理もない。
包皮を強引に引き剥がされ、強制的に露出させられた陰核が、
今にも破裂しそうな勢いで、ビュクン、ビュクン、と痙攣を催すたび、
信じ難いほどの性的な刺激が電撃の矢と化して脊髄を穿ち抜き、脳髄へと突き刺さる。
催淫作用の含まれたヌルヌル液は真っ赤に充血した真珠玉の表面から体内へと浸透し、
ヒリヒリと焼け付くような熱さを帯びた灼熱の性感となって、
固く閂を閉ざした大陰唇と括約筋へと襲いかかるのだった。



737:ARCH DUKE
08/04/04 22:23:54 zevx7cAT
(15)

「ひぃ・・・・ぐぅうッ!!や、やめてぇ・・・・も、もう・・・・ひはぁあああッ!!」

渾身の力を込めて封印を維持してきた秘密の谷間が、
ブルブルと情けないわななきに包まれ、ギシギシと軋み始める。
――感じてはならない、ここで負けたらお終いだ、
と、必死に歯を食いしばりながら、下半身の守りを維持しようとする優子。
対する陵辱者たちは、陰核を執拗に弄ぶ一方で、
陥落の瀬戸際にある大陰唇自体にも攻撃の矛先を向けてくる。

「アアアッ!!だめッ・・・・もう、ダメッ・・・・我慢出来ないッ!!」

綴じ合わされた二枚貝の間に出来つつある僅かな間隙を、目ざとく見付けた繊毛が、
何とかして潜り込もうと、半透明な粘汁を潤滑油代わりに塗りたくりながらいやらしく跳ね回る。
努力の甲斐あって関門を滑り抜ける事に成功した肉ミミズたちは、
すでに愛蜜の滴に濡れそぼっている秘口に到達するやいなや、
今までの苦労を倍にして返してやろうとばかり、猛然と掻き回しにかかった。


738:ARCH DUKE
08/04/04 22:24:27 zevx7cAT
(16)

「あ、あ、ああッ・・・・開く・・・・開いちゃ・・・・うぅッ!!!!」

内側から込み上げてくる荒々しい性感と外側から忍び込んでくる微細な刺激・・・・。
双方向からの波長の異なる責めは秘穴の中で複雑に絡み合い、
絶妙なハーモニーを奏でて、最後の抵抗を捻じ伏せていく。
愛液の分泌は自分自身でもそうと分かるほどに勢いを増し、
花びらの表面を、ぞわわッ、ぞわわッ、と羽根箒木でくすぐられるようなむず痒さが走り回っていた。
子宮の一番深い所から異様なゾクゾク感が湧き起こり、
快楽の巣窟と化しつつある膣道を逆流して、封じられた肉門へと押し寄せてくる――。

「やぁッ・・・・んッ!!ひくぅ・・・・だ、だめ・・・・らめぇェッッッ!!!!」

こじ開けられた秘裂に無数の繊毛が挿入され、一斉に蠢動を開始すると、
ただでさえ淫熱を帯びていた陰唇粘膜が擦れて今にも燃え上がらんばかりになり、
甘酸っぱく香る恥ずかしい蜜が、じゅわわわ~~ッ、と溢れ出した。
内部からの水圧でパンパンに膨れ上がった尿道が、びくん、びくん、と、激しい痙攣を発するたびに、
魚の嘴のように尖りきった尿道口から、ピュピュピュッ、と半透明な体液が迸り、
膀胱に溜め込まれた水量が危険水位に達している事を露呈する。



739:ARCH DUKE
08/04/04 22:25:00 zevx7cAT
(17)

プッシャアアアッッッッ――!!!!

限界に達した括約筋が勢い良く弾け、
鮮やかなサーモンピンクの充血花弁が、くぱぁぁぁッ、と、あさましく開花した。
ひたすら堪えに堪えてきた膣道のヒダヒダが、
流れ込んできた外気に触れた途端、狂ったように奮い立ち、
細かく刻まれた肉溝という肉溝から、溜め込まれていた愛液がシャワーのように噴出する。

「ふああッ・・・・しゅ、しゅごい・・・・しゅごいよォォォッ!!
ひゃああッ・・・・らめぇ・・・・と、とまらにゃい・・・・とめられにゃいィィィッ!!!!」

凄まじい肉悦の嵐が脳味噌をグチャグチャに掻き乱しているせいで、
放たれる叫びは音程も外れ、呂律も回らなくなってしまっている。
勿論、自分が何を喚いているかなど、とうの昔に判別出来なくなっていた。
一呼吸おきに、陰核と子宮から、各々微妙に異なる性感のパルスが襲ってきては、
頭蓋骨の内側で次々と炸裂し、視界を極彩色の光で埋め尽くしていく。
心臓は今にも爆発しそうなくらいの勢いで律動を繰り返し、煮え滾る血液を送り込んでいたものの、
狂乱を続けるカラダ――とりわけ、脳と子宮――の要求は過当さを増す一方で、
破綻を余儀なくされるのは、もはや時間の問題だった。



740:ARCH DUKE
08/04/04 22:25:34 zevx7cAT
(18)

「ひぎぁァァァ!!・・・・ま、またぁ・・・・く、くるぅッ・・・・しゅごいの・・・・こみあげてッ!!
いひぃッ!!も、もう・・・・らめぇッ・・・・こ、こわれひゃう・・・・ふひゃあぁああッッッ!!!!」

瞼の裏側に、まばゆく輝く真っ白な光の塊が現れ、
このまま失明してしまうのでは?と感じる程の猛烈な勢いで、広さと輝きの強さとを増殖させていった。
恐慌に駆られた悲鳴とも快楽に酔い痴れる嬌声ともつかない、甲高い絶叫が大気を鳴動させるのと同時に、
目尻からは涙滴が、口元からは唾液が、鼻腔からは鼻汁が、奔流となって溢れ出し、
絶頂の快感に歪んだ少女の顔面をベチョベチョに濡れそぼらせていく。

――ぷしゃあッ!!!!しゃしゃあぁぁぁァァァッ!!!!

最初の吐淫が終わらないうちに、第二、第三の潮吹きが秘唇を突き上げ、
壊れかけの噴水宜しく、次々と巨大な水柱が空中に噴き上がって観客席に降り注ぐ。
下半身から押し寄せてくる凄まじい快感が、
理性も、思考も、感情も、一切合財を奈落へと押し流し、
五体の全てを、底無しの欲情に奉仕する、肉奴隷へと変えてしまう。
信じ難い程の衝撃を浴びた優子は、激しく全身を打ち震わせながら何度も何度も絶頂へと上り詰め、
やがて、ショッキングピンクで埋め尽くされたイメージの底へと吸い込まれていった・・・・。



741:ARCH DUKE
08/04/04 22:26:07 zevx7cAT
(19)

再び、研究室。

「・・・・脈拍数増加。呼吸回数、血圧共に正常値を上回っています・・・・」
「・・・・脳波乱れています。神経系統に伝達障害の兆候発生・・・・」
「・・・・これ以上は危険か。やむをえん。一旦、イメージ投影を中断する・・・・」

昼夜兼行での意識走査と記憶改竄の連続作業は、
選ばれたエリート達の能力を以ってしても相当な難事業だったが、弱音を吐く者は誰もいない。
誰もが、アイザードのために働く事を当然の義務とみなしている共同体では、
そのような惰弱な感情はあってはならないものだし、実際に存在していなかった。
そう、彼女達にとっては、偉大なる主によって与えられた生命を彼の人のために捧げる事だけが、
人生の最終目的であり、同時に、最大の喜びに他ならないのである。

「・・・・脳波形状に変化。ノンレム睡眠状態からレム睡眠状態に移行・・・・」
「・・・・意識走査、開始します。意識深度ゼロ、1、2、3・・・・」
「・・・・意識深度ゼロからレベル7まで異常なし。レベル8から9にかけて投影体の定着を確認・・・・」

意志を奪われた<ヴァリスの戦士>に対する精神操作は、
禁断の魔道の技を駆使した的確な施術により、最終段階を迎えつつある。
これに伴い、冷徹無比な研究者たちの動きも、異様なほどの熱気を帯び始めていた。
何しろ、『造物主』に命じられた刻限まではまだ十分に余裕があり、
彼からの賞賛という何物にも代え難い栄誉を獲得できる可能性は高いと言えるのだから。

「・・・・よし。イメージ投影を再開する。パターンD準備・・・・」



742:ARCH DUKE
08/04/04 22:26:46 zevx7cAT
(20)

――みたび、悪夢の中。
無人の廃墟と化したオフィス・ビルの屋上。

「・・・・う、嘘・・・・でしょ・・・・」

眼下に広がる光景に絶句したまま、塩の柱と化したかのように立ち尽くす優子。
目の前に広がる大地・・・・かつて、東京と呼ばれていた、地球上で最大の都市の一つ・・・・は、
パニック映画に出てくる終末の状景そのままに、無数のクレーターに覆われ、醜く焼け爛れている。

「そ・・・・そんな・・・・父さん・・・・母さん・・・・みんな・・・・!!」

所々、市街地の残骸らしき一帯も残ってはいるものの、
大震災にも耐えられるよう設計されていた筈の高層ビル群は、まるで将棋の駒のように押し倒され、
より小規模な建造物――公共施設、工場、デパート、学校、マンション・・・・、は、
天空から降り注いだ悪意によって粉々に砕かれて、原形を留めているものは皆無に等しかった。

溢れ出す涙を拭おうともせず、手すりから身を乗り出して自宅や学校のあった方角を遠望し、
生命の残滓を見出そうと躍起になる蒼髪の少女。
・・・・だが、視界には、ひときわ禍々しく地表を穿った隕石孔が黒々と口を開けているだけで、
生きている人間はおろか、焼け残った樹木や草花の一本すら発見する事は叶わなかった。



743:ARCH DUKE
08/04/04 22:27:18 zevx7cAT
(21)

「これがログレスに狙われた世界の末路だ。
命あるものはこの地上から消えてしまった・・・・」

背後に立った青年の声が冷酷な現実を突きつける。

優子よりも幾分背の高い、均整の取れた体躯。
端正な面立ちと強い意志と理知の輝きを湛えたエメラルド色の双眸。
赤茶けた砂塵混じりの強風に舞う、プラチナ・ブロンドの長い毛髪・・・・。
足元まである水色の長衣を纏った姿は、
アラビアン・ナイトの世界から飛び出してきたかのような現実離れした雰囲気
――もっとも、人食い鬼や謎の触手に比べれば、まだ安心できる部類だったが――を漂わせている。

アイザードと名乗った彼は、優男然とした風貌とは裏腹に、
強力無比な風の魔力を駆使して、瞬く間に怪物たちを切り刻まれた肉塊へと変え、
おぞましい宴から蒼髪の少女を救出し、安全な場所へと逃してくれた恩人である。
同時に、地上で起きた出来事をかいつまんで説明してくれた人物でもあったのだが、
真実を知った彼女の衝撃は大きく、今の所、その行為に対する感謝は受け取っていなかった。



744:ARCH DUKE
08/04/04 22:27:51 zevx7cAT
(22)

(・・・・麗子・・・・どうして、こんな事を・・・・)

手すりにしがみついたまま、肩を震わせ、啜り泣きを漏らし続ける優子。
暗黒界という名の異世界を統べる魔王ログレスとの盟約により、麗子が召喚した異界の悪魔達は、
あの時目にした者達が全てではなかった。
地下鉄での襲撃と同時に、世界中で暗黒の軍勢が出現し、虚空からは燃え盛る炎の塊が降り注いで、
わずか一昼夜で、地上は死の世界と化してしまった――と、語ったアイザード。
彼の言葉が嘘でない事は、目の前に広がっている、
廃墟となった市街と廃墟さえ残っていないクレーターだらけの荒野を見れば一目瞭然だった。

「うっ・・・・うっうっ・・・・本当に・・・・みんな・・・・死んでしまったのね・・・・。
わ、わたし・・・・一体・・・・どうすればいいの?」

流れ落ちる涙が銀色の小川となり、
引き裂かれたセーラー服の代わりに魔道士から手渡された、薄青色の長衣の襟を濡らしていく。
家族も友達も一人残らず消え去り、家も学校も何もかも無くなってしまった世界で、
一体、どうやって生きていけば良いのだろう?
――あるいは、こんな思いをするくらいならば、
事情も何も知らずに、先刻の化け物達に殺されていた方が、ある意味、ずっとマシだったかもしれない・・・・。

(そ、そうだわ・・・・いっそ、このまま・・・・手すりを乗り越えて・・・・!!)



745:ARCH DUKE
08/04/04 22:28:24 zevx7cAT
(23)

「――まだ、全ての希望が消えた訳じゃない」

まさしく絶妙と言う他ないタイミングで、小刻みに震える肩口に置かれた青年の手が、
虚無の淵へと誘われようとしていた心を現実へと引き戻す。
反射的に自分を振り返った少女に向かって、
アイザードは、優しく、しかし、有無を言わさぬ強い口調で、ゆっくりと語りかけた。

「まだ、君が残っている・・・・最後の希望である君が。
君の力があれば、あるいは、世界を元に戻せるかもしれない」

「・・・・希望?・・・・力?でも、わたしは・・・・ただの高校生で・・・・」

蒼髪の少女の不思議そうな表情を、無言で受け止める異世界の魔道士。
神秘的な輝きを帯びた緑色の双眸に見つめられて、
泣き腫らした目元を瞬かせつつ、半ば無意識のうちに声を途切れさせた優子に、
フッ、と小さく微笑み、一語一語、噛んで含めるように囁きかける。

「・・・・君は、まだ何も知らないだけだ・・・・。
君がその気になれば、この時空の支配者にだってなれるし、
あの娘・・・・麗子を、暗黒の王から取り戻す事も出来るだろう・・・・」



746:ARCH DUKE
08/04/04 22:28:56 zevx7cAT
(24)

「・・・・本当に?わたしに・・・・わたしなんかに、そんな事が可能なの・・・・!?」

手すりから離れ、自分の顔をまじまじと見上げてくる少女を、
プラチナ・ブロンドの青年は両腕で引き寄せ、力強く抱き締める。

「大丈夫。私が導いてあげるから・・・・」

薄青色の瞳と碧色の瞳――絡み合う二つの視線。
二つの吐息が重なり、お互いのぬくもりが体を熱くする。
トクン、トクン、と、胸の奥で律動を刻む心音が響き合うたび、
二つのクチビルは近付いていき・・・・やがて、両者の距離は零となった。

甘美な・・・・頭の中にあるもの全てを忘れ去ってしまいそうなくらい、甘く官能的な・・・・口吻け。
巧妙ではあったものの愛情の一片も感じられなかった触手生物の肉ブラシとは全く異なる、
どこまでも温かく、柔かい感触が、冷え切っていた感情を静かに溶かしていく。
頬をくすぐるプラチナ・ブロンドは細くしなやか、
擦れ合う肌は滑らかで、背中をさすってくれる指先はとても優しく、情愛に満ちていた。

「・・・・君を、善き方向へ・・・・」



747:ARCH DUKE
08/04/04 22:29:30 zevx7cAT
(25)

「・・・・意識深度レベル10、投影体の定着を確認しました・・・・」
「・・・・脳波正常。各生体反応、良好に推移。特に異常は認められません・・・・」
「・・・・よろしい。では、優子さまを起こして差し上げなさい・・・・」

研究主任からの許可が下りるやいなや、研究室の中に歓声が湧き上がった。
誰もが、最後の関門をクリアして、唯一絶対の主人からの期待に応える事の出来た喜びに沸き立ち、
温かいねぎらいの言葉と褒賞への期待感に胸を膨らませている。
――まだ仕事は残っている、気を抜くんじゃない、と、
慌てて部下達を叱りつけた主任の声でさえ、何処となく浮ついた口調である点では変わり無かった。

「・・・・さあ、お目覚めの時間ですよ、優子さま・・・・」

誰かが口走ると、美少女たちは、一瞬、水を打ったように静まり返り、
――それから、一様に妖しい微笑みを浮べて、
被験者の体を培養槽から真っ白なシーツの敷き詰められた寝台へと移動させた。
そして、血の色をした薬液を拭き取り、全身に取り付けられていた電極やカテーテルを取り除きつつ、
目の前の少女の様子を、素早く、かつ、詳細に観察する。

邪悪さに満ちた眼差しの先にある肉体は、
比喩的な表現を用いるならば、未だ完全に熟し切る前の青い果実、
あるいは、開花を間近に控え、花弁の先端を僅かにほころばせ始めたばかりの蕾、といった所だろうか?
ふんわりとしたマットレスの上に横たえられた、しなやかな肢体には、
随所に年齢相応のあどけなさが残っているものの、
胸元や腰周りにはやや早熟気味な豊かさの兆候も見え隠れしていた。
やや色白だが、すこぶる健康的な色艶を帯びた乙女の柔肌には、
黄金の光沢を帯びた<ヴァリスの鎧>がよく映えて、その美しさを一層引き立てている。
だが同時に、この神秘的な甲冑は、彼女の肉体を巧妙に矯正する箍の役割をも担っている事実を、
アイザードの側女であり、優秀な<戦士>でもある、有翼の魔法生物たちは鋭く見抜いていた。



748:ARCH DUKE
08/04/04 22:30:11 zevx7cAT
(26)

「あ・・・・うぅ・・・・」

ベッドに移動させられてから数分後。
人為的に低く抑えられていた体温が徐々に上昇し、血行が回復した優子が薄目を開ける。
徹底的に繰り返された自我への介入の影響で、未だ思考の大部分は目覚めておらず、
視界はぼんやりとして、顔色も優れないままだったが。

「わた・・・・し・・・・」

白衣を脱ぎ捨て、きわどいデザインの革の胴衣へと着替えた研究主任がそっと近付いてきて、
未だ感覚の覚束ない右手を取り、やんわりと握り締める。
指先から伝わる微かな温もりに、ほんの少しだけ正気を取り戻した少女は、
ひどく擦れた聞き取りにくい声で、切れ切れに言葉を紡ぎ出した。

「死ん・・・・だ・・・・の?ここ・・・・もしか・・・・して・・・・天国・・・・?」

一瞬、居並ぶ侍女たち全員のクチビルに、ニィィッ、と、陰気な笑みが咲き誇った。
直後、魔法生物の一人が、ぐぐッ、と身体を乗り出すと、
未だ焦点さえ定まりきらない薄青色の双眸を覗き込みつつ、
まるで、催眠術でもかけるように、ねっとりとした口調で囁きかける。



749:ARCH DUKE
08/04/04 22:30:42 zevx7cAT
(27)

「フフフ・・・・そう、天国に等しいトコロですわ、この場所は・・・・」

――どういう意味なの?と、問い返そうとした途端、
美少女の両眼が赤々と燃え盛り、悪意に満ちた眼光が瞳を金縛りにした。
ほぼ同時に、たっぷりと唾液で湿らせたクチビルが急降下して、
開きかけた口元に覆い被さり、発しようとした質問を封じ込めてしまう。

「むぅッ!?・・・・んふッ・・・・うむぅん!!」

見開かれた目元に浮かぶ、驚愕と怯え。
・・・・だが、巧緻を極める口唇愛撫の技の前に、両者はすぐに姿を消し、
代わって、羞恥と欲情の気配が顔面へと湧き上がってきた。
むにゅむにゅと擦れ合う柔かい感触に頬が赤く染まり、
とめどなく注ぎ込まれる生温かい体液が、口腔粘膜を妖しく蕩かしていく。
理性を取り戻しかけていた自我が、再び、すううっ、と希薄化していき、
五感がフニャフニャと腰砕けになっていくのが自分でも良く分かった――。



750:ARCH DUKE
08/04/04 22:31:16 zevx7cAT
(28)

「・・・・ん・・・・くッ・・・・んふぁ・・・・ふぁううう・・・・」

抵抗らしい抵抗も叶わないうちに、口元がこじ開けられ、
隙間から唾液をたっぷり纏わりつかせた肉ブラシが挿し込まれた。
女体の一部と言うよりも、むしろ、別の生き物の如く器用に動き回る舌先が、
唇の裏を、口蓋を、歯茎を、チロチロと舐めしゃぶっていくにつれ、
頭の芯が、じぃん、と熱く痺れ、心臓の鼓動が激しさを増していく。

(・・・・あはぁ・・・・だめぇ・・・・なにも・・・・かんがえ・・・・られ・・・・ない・・・・)

忘我の境地へと誘われていく意識とは裏腹に、
全身の汗腺は目を覚まし、毛穴という毛穴から甘酸っぱい匂いのする蒸気を立ち昇らせていた。
滲み出した汗の滴が薄いピンク色に色付いた柔肌の上でキラキラ輝く様子は、
まるで、何千個もの真珠を縫い付けたかのようで、殆ど神秘的ですらある。

「むふぅ・・・・ふああ・・・・んあッ・・・・ぅくぅ・・・・くはあッ・・・・ふはあぁぁん!!」

急速に高まりつつある性感のせいだろう、呼吸は荒くなる一方で、
貪欲な愛撫の合間に漏れる吐息にも次第に欲情の響きが滲み始めていた。
いつの間にやら、手足は微細なわななきに覆い尽くされ、
体中が性感帯と化してしまったかのように、不規則な痙攣が至る所に噴き出している。



751:ARCH DUKE
08/04/04 22:31:48 zevx7cAT
(29)

「ククク・・・・大丈夫、さあ、気を楽にして・・・・」
「恐れることはないわ・・・・」
「力を抜いて・・・・私たちを受け容れるの・・・・」

うなじへ、首筋へ、腋の下へ、脇腹へ、太腿へ・・・・、
蛇のようにうねる細長い指先が這わされ、敏感なポイントを探り当てていく。
丈の短いスカートが捲り上げられ、じんわりと蜜を含んだ純白のショーツが暴かれると、
幾筋もの煮え滾る視線が降り注ぎ、陵辱者の動きが加速していった。

「アイザード様がいらっしゃる此処は、まさに楽園と呼べる場所・・・・」
「アイザード様は、とても慈悲深い御方・・・・」
「あなたを正しく導いてくださるのは、世界に唯一人、アイザード様だけ・・・・」

――アイザード、アイザード、アイザード。
・・・・幾つもの囁きが、聖歌隊の合唱の如く、幻想的な和音となって響き合う。
高熱にうなされる病人のような表情で瞼を開くと、
双眸に映ったのは、視界一面に重く垂れ込めたピンク色の濃霧の奥で赤々と瞬く、無数の瞳だけ。
この世のものとも思えない恐ろしい光景に、本能的に叫び声を上げようとした瞬間、
全身の性感帯をまさぐる手指の動きが急激に烈しさを増した。

紡ぎ出された高密度な快感が高圧電流となって脳髄をしたたかに打ち据え、
・・・・眼底の奥で弾けた真っ白い光が、小さな太陽となって意識を焼き尽くしていく。



752:ARCH DUKE
08/04/04 22:32:38 zevx7cAT
(29)

「ククク・・・・大丈夫、さあ、気を楽にして・・・・」
「恐れることはないわ・・・・」
「力を抜いて・・・・私たちを受け容れるの・・・・」

うなじへ、首筋へ、腋の下へ、脇腹へ、太腿へ・・・・、
蛇のようにうねる細長い指先が這わされ、敏感なポイントを探り当てていく。
丈の短いスカートが捲り上げられ、じんわりと蜜を含んだ純白のショーツが暴かれると、
幾筋もの煮え滾る視線が降り注ぎ、陵辱者の動きが加速していった。

「アイザード様がいらっしゃる此処は、まさに楽園と呼べる場所・・・・」
「アイザード様は、とても慈悲深い御方・・・・」
「あなたを正しく導いてくださるのは、世界に唯一人、アイザード様だけ・・・・」

――アイザード、アイザード、アイザード。
・・・・幾つもの囁きが、聖歌隊の合唱の如く、幻想的な和音となって響き合う。
高熱にうなされる病人のような表情で瞼を開くと、
双眸に映ったのは、視界一面に重く垂れ込めたピンク色の濃霧の奥で赤々と瞬く、無数の瞳だけ。
この世のものとも思えない恐ろしい光景に、本能的に叫び声を上げようとした瞬間、
全身の性感帯をまさぐる手指の動きが急激に烈しさを増した。

紡ぎ出された高密度な快感が高圧電流となって脳髄をしたたかに打ち据え、
・・・・眼底の奥で弾けた真っ白い光が、小さな太陽となって意識を焼き尽くしていく。



753:ARCH DUKE
08/04/04 22:33:58 zevx7cAT
>>752
貼り付けミスです。

754:ARCH DUKE
08/04/04 22:34:33 zevx7cAT
(30)

「ああッ・・・・ふはぁああッ!!!!」

ジョボジョボジョボッ、と、生温かい液体が下穿きから溢れ、
ピンク色に上気した内股を濡らしつつ、シーツの表面に薄黄色のシミを広げていく。
濃密なアンモニアの臭気がベッドの周りに充満するのを感じて、
周囲を取り囲んでいた有翼の魔法生物達が、さああッ、と身体を引き、
・・・・続いて、一斉に嫌悪と侮蔑の入り混じった目線で、黄金色の液体にまみれた少女を睨みつける。

当の優子はと言えば、膀胱内に溜まっていた水分を一気に放出した心地よさに酔い痴れ、
童心に戻ったかのようなあどけない表情を浮べたまま、
カラダの芯から湧き出でる肉悦に全身をあさましく波打たせていた。
五感の中枢で起きた超新星爆発は、凄まじい衝動と化して未だ頭蓋骨の内部を吹き荒れており、
脳味噌をグチャグチャに掻き乱して正常な思考を奪っている。
視界はまばゆく輝く真っ白な火花によって埋め尽くされ、
時折、極彩色の光のかたまりが、バァン、バァン、と炸裂しては、
散々に打ちのめされ、ボロボロになった理性を、更なる業火で焼き焦がそうとしていた。



755:ARCH DUKE
08/04/04 22:35:06 zevx7cAT
(31)

「・・・・あらあら、大事なお召し物が汚れてしまいましたわ・・・・」
「ウフフフ・・・・これはこれで情緒があって素敵ですけれど・・・・」
「・・・・でもまぁ、脱がして差し上げましょう・・・・見苦しいものは、何もかも・・・・」

痴態を曝け出した優子の姿に、自分達の役目を思い出した侍女達は、
冷たい蔑みに満ちた笑いと共に、再び忘我の境地に佇む少女へと近付いていく。
未だうっすらと湯気を立てる黄金色の排泄液に怯む事無く、淫らな愛撫を再開し、
同時に、快楽に悶え続ける哀れな虜囚から、
夢幻界の庇護を与えられた者の証である、<ヴァリスの鎧>を引き剥がしにかかった。

――パキンッ!!カラン、カラン、カラン!!

呆気ないほど簡単に、守護すべき体から取り除かれた左右の肩当てが、
大理石の石床へと放り投げられ、妙に乾ききった金属音が発生する。
本来ならば、優子自身が望まない限り、取り外す事はおろか、触れる事さえ叶わない筈の聖なる甲冑が、
何の抵抗も無く肌の上から滑り落ち、易々と敵の手に渡ってしまったという事実。
・・・・それは、彼女を<ヴァリスの戦士>たらしめていた資質、
すなわち、明暗の均衡がもっとも高い次元で保たれていた筈の精神に生じた、
決定的な変容を何よりも雄弁に物語るものに他ならない。



756:ARCH DUKE
08/04/04 22:35:39 zevx7cAT
(32)

(<ヴァリスの鎧>が・・・・そ、そんな・・・・!!)

さすがに事の重大さに気付いたらしく、ふらつく意識を叱咤し、上体を起こそうとする優子。
だが、なけなしの気力を振り絞った抵抗の結果は、
切迫した吐息と限りなく嬌声に近い喘鳴とが、周囲の空気を僅かに震動させただけに終わった。
最後の反撃を粉砕した事に気を良くした魔法生物達は、
今や、ベッドに抑え付けられ、身動き一つ出来ないでいる少女を嘲笑しつつ、
<加護>の力を喪失した甲冑を毟り取り、あられもない姿へと変えていく。

「あッ・・・・あう・・・・くぅッ!!はふぅ・・・・ううう・・・・ふあぅううッ!!」

巧緻を極める愛撫に手足がクネクネと卑猥なダンスを踊り、
寝台のスプリングが、ギシッ、ギシッ、と重々しく軋む。
尻や太腿が執拗に舐め回されるたび、捩れる背筋に電流が流れ、
見事な三日月形のカーブを描きつつ、弓なりにしなっていった。
緩急を使い分ける舌技と指技の前に、各地の性感帯は次々と陥落し、
扱き立てられた乙女の柔肌がゾクゾクと疼いて、あさましいよがり泣きが止められない。



757:ARCH DUKE
08/04/04 22:36:12 zevx7cAT
(33)

「・・・・忘れてしまいなさい、余計な事は・・・・」
「・・・・不要なモノは全て脱ぎ捨てるの・・・・」
「・・・・何もかも捨て去って、あの御方におすがりするのよ・・・・」

肩当てに続いて、両腕を守る肘当てが、脛当てと一体化したブーツが、
手際良く取り外され、脱力しきった身体から引き剥がされていく。
今まで何度と無く、絶体絶命の危機を撥ね退けてきた防具が、
為す術も無く奪い去られてしまった事実に打ちのめされる、囚われの<戦士>。
無力感に苛まれる心には、めくるめく快楽に流されていく自分自身への嫌悪がジワジワと広がり、
同時に、(略奪者たちの思惑通り)今や無力なガラクタと化してしまったヴァリアの<鎧>に代わって、
新たに庇護を与えてくれる存在への渇望が密かに芽吹き始めていた。

(・・・・そうだ・・・・わたしを・・・・助けてくれた・・・・あの人なら・・・・)

脳裏をよぎる、偽りの想い出。
絶望にひしがれていた自分を優しく抱き締めてくれた温かい抱擁が、
生きようとする意志を取り戻させてくれた力強い眼差しが、まざまざと蘇ってくる。
その記憶は贋物だ、アイザードは敵なのだ、と、僅かに残った正気が悲痛な叫び声を上げるものの、
一旦、坂を転がり出した感情を引き戻せるだけの力は、もはや、何処にも存在しなかった。

――あの人だったら・・・・わたしをここから救ってくれる。
――あの人だったら・・・・もう一度、わたしにチャンスを与えてくれる。
――あの人だったら・・・・わたしを・・・・。



758:ARCH DUKE
08/04/04 22:36:45 zevx7cAT
(34)

(・・・・ああ・・・・アイザード・・・・さま・・・・)

穏やかな微笑を湛えたプラチナ・ブロンドの青年の顔を思い浮かべるだけで、
カラダの芯がじんわりと火照って、目元が、トロン、と酒に酔ったようにふやけていく。
柔肌を這いずり回る指先の感触と身体の内側を灼く淫靡な感覚とが渾然一体となり、
全身が羽毛のかたまりと化してしまったかのようなフワフワ感が五感を支配下に収めていった。

――ピキッ・・・・パキィィィンッ!!!!

澄み切った音色と共に、優子の体に残った最後の守り・・・・黄金の胸当てが、
双丘の谷間にある紅い宝石飾りの下に隠された留め具を断ち割られ、真ッ二つになった。
汗ばんだ乳房の表面を滑り落ちる冷たい金属の肌触りに、
いやぁっ、とも、いいっ、ともつかない、曖昧な鼻声を発する蒼髪の少女。

際立って目立つ程のボリューム感はないものの、
お茶碗を伏せた形の美しく整った二つの稜線はすでに十分蒸らされて、
頂から山裾に至るまで透明な汗の粒にびっしりと覆われ、甘酸っぱい芳香を発散している。
山頂にそそり立つ乳首は、今にも血を噴き出しそうなくらい、真っ赤に充血し、
コチコチに固くなって、時折、プルン、プルン、と不規則なひくつきに見舞われていた。

・・・・一瞬、その美麗な光景に息を呑み、静まり返った陵辱者たちは、
我に返るやいなや、山開きの日を迎えた山男さながらに両目を血走らせ、
聳え立つ銀嶺を征服する欲望を満たすべく、処女地に向かって押し寄せてくる。



759:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:37:14 sgE/gN+9
お疲れ様でした

760:ARCH DUKE
08/04/04 22:37:19 zevx7cAT
(35)

(くはあああッ!!気持ち良いッ・・・・気持ち良すぎて・・・・あ、頭・・・・真っ白・・・・にィ・・・・!!)

肘当てを失った両腕は為す術もなく引き上げられ、
ブーツから暴き立てられた両脚は大きくV字型に割り開かれて、
各々、アイザードの侍女が一人ずつ、拘束と性感帯責めを受け持っていた。
天蓋つきの豪勢なベッドの上には、さらにもう三人の魔法生物が上がり込んでおり、
うち二人は、つい先刻、剥き出しになったばかりの乳房を左右から奪い合い、
残ったもう一人が、黄金細工の飾り帯を抜き取られ、生白いウェスト・ラインが丸見えの下腹部から、
全ての<鎧>を失った今、最後の衣服となったスカートと下着をずり下ろそうとしている。

小気味良いリズムに合わせて揉み込まれていく、二つの乳房。
頂上では、いつもは桜の蕾のように淡い色合いの肉豆が、真っ赤なバラの如く咲き誇っていた。
外見からは想像も出来ないほど、優しく肌にフィットして保護してくれていた胸甲が消え去った今、
熟しきった木の実のように脹らんだ乳首はカチカチに硬くしこり、
ただでさえデリケートな表皮が一段と感度を増して、空気の揺らぎを感じただけでビンビンになっている。
ましてや、直接、指先で摘み取られ、シコシコと擦られでもすれば、
赤熱した焼きゴテを押し付けられたかのような灼熱感が乳腺の内側から溢れ返り、
それだけで軽く達してしまいしそうになる程の狂悦が白濁した意識の中を駆け巡るのだった。



761:ARCH DUKE
08/04/04 22:38:29 zevx7cAT
(36)

(はぁッ・・・・はぁはぁ・・・・もう・・・・だめぇッ・・・・気がヘンになっちゃうぅッ!!)

すでに、スカートは膝まで摺り下ろされ、
少女の最も恥ずかしい部分を覆い隠しているものと言えば、
飾り気の無いシンプルなデザインのショーツ一枚きり。
その純白の下穿きにしても、これまでに加えられた色責めで滲み出した愛液により、
じっとりと濡れそぼり、半ば透き通らんばかりの有り様へと変じている。

このままでは頭がおかしくなってしまう、という優子の直感は、妄想でもなんでもなかった。
実際に、あともう数回、快楽の電流がしなやかな体を駆け抜けたならば、
間違いなく、優子の最も恥ずかしい場所は大洪水に見舞われ、
溢れ出す濁流が最後の薄布を押し流してしまう事は疑いないだろう。



762:ARCH DUKE
08/04/04 22:39:04 zevx7cAT
(37)

キィ・・・・。

蝶番の軋む不吉な音色と共に、寝室の扉がゆっくりと開け放たれ、
不敵な微笑を湛えた男の、一糸纏わぬ裸身が、スルリ、と、部屋の中に滑り込んでくる。
気配に気付き、慌てて礼をとろうとする侍女たちを無言で制し、
そのまま、まるでかくれんぼを楽しむ子供のように息を殺しつつ、
部屋の奥に設えられた、豪奢な天蓋付きのベッドへと忍び寄っていく、プラチナ・ブロンドの青年・・・・。

「フフッ。<戦士>としての力が無ければ、鎧など役には立つまい」

寝台の傍らに立った、彼――暗黒五邪神が一将、風邪アイザードは、
しばらくの間、冷え切った眼差しで横たわる蒼髪の少女をねめつけた。
改めて確認するまでも無かったが、配下の魔法生物達の仕事ぶりは完璧であり、
仰向けに転がされた優子のカラダは、薄暗がりの中でさえはっきりと分かるほど、完全に上気し、
キラキラと光り輝く無数の汗粒によって覆い尽くされている。

「はぁ・・・・はぁ・・・・んく・・・・はぁはぁ・・・・ふはぁん・・・・」

涙に曇った薄青色の瞳は焦点を失い、ぼんやりと空中を彷徨っており、
だらしなく半開きになった口元からは、涎の糸が銀色の小川となって流れ落ちていた。
主の入室に驚いて作業を中断したらしく、花弁を隠せるギリギリの位置で停止した下穿きだけが、
微妙な可笑しさを誘っていたが、同時に、何とも言えない官能の気配を漂わせてもいる。
――そう、真っ赤に熟しきって、今しも枝先から零れ落ちようとしている果実のような、
際どいバランス感覚が醸し出す、喩えようもなく淫猥なエッセンスを・・・・。



763:ARCH DUKE
08/04/04 22:39:36 zevx7cAT
(38)

「待っていたよ、優子。君が私の元へやってくるのをね・・・・」

執拗に繰り返された性感帯責めによって掘り起こされた欲情のせいで、
しなやかさと適度な豊満さが同居する美しい裸身の上では、あさましい痙攣が引っ切り無しに噴出している。
破れかけた肺腑の奏でる乱れきった吐息は瀕死の重病人のように切迫していながらも、
女体の内側で燃え盛る欲望の炎によって沸騰し、触れれば火傷しそうな位に熱を帯びていた。

「・・・・君は、自分が何者なのか分かっていない。
目の前の敵をただ闇雲に恐れ、破壊するだけだ・・・・一体、何のために?」

今の彼女の耳には届く筈もないと承知の上で、
魔道士は、放課後、成績の悪い生徒に、昼間の授業の要点を再度教え聞かせる教師よろしく、
虚ろな瞳で自分を見上げる虜囚に向かって、静かに囁きかける。
案の定、表情を失った少女の反応は皆無だったが、
アイザードは、焦点を結ぶ事すら忘却してしまった薄青色の瞳孔を覗き込んで満足げにうなずき、
おもむろに、傍らの侍女・・・・優子の足元にいた一人に向かって合図を送った。



764:ARCH DUKE
08/04/04 22:40:14 zevx7cAT
(39)

「君が今まで見聞きした事の全てが真実とは限らない。
・・・・本当は、優子、君自身が一番良く理解しているんじゃないのかな・・・・?」

襟元を飾る深紅のスカーフが手際よく解かれ、枕元に置かれるのと時を同じくして、
すでに膝まで下ろされていた白いスカートが完全に剥ぎ取られ、若鹿のような下肢が露わにされる。
肉悦に蕩けきった視線を漂わせる少女の前を、
純白のショーツが、半透明な愛蜜の糸を引きながら摺り下ろされ、
内側にキュッと丸められた爪先の方向に向かって、ゆっくりと滑り降りていった。

「今の君は、まるで、糸の切れた凧のような存在だ。
誰かが傍らにいて正しい道を示してやらねば、いつか自分自身の力によって破滅するだろう・・・・」

あたかも、陥落させた都に入城する征服者の馬前に捧げられる戦利品の如く、
侍女によって恭しく献上される極薄の下穿き・・・・。
クロッチの部分にたっぷりと染み付いた蜜汁が、
玄妙なる芳香と化して鼻腔をくすぐり、牡の本能をズキズキと刺激するのを感じて、
暗黒界の魔道士は、一瞬、ニィィッ、と、唇の端を吊り上げた。
そして、何を思ったか、目の前で唾液を溢れさせている口元に指をかけると、
抵抗する暇を与える事無く、手にした下着を、無理矢理、口腔に押し込んでしまう。



765:ARCH DUKE
08/04/04 22:40:46 zevx7cAT
(40)

「うッ・・・・んううッ!?んぐッ・・・・ぐッ・・・・うぐぅううう・・・・!!」

突然の凶行に目を白黒させ、異物を吐き出そうともがく囚われの少女。
そうはさせるものか、と、魔道士は居並ぶ部下達に目配せを送った。
次の瞬間、寝台の上の五人から、十本の腕と五十本の指先が、一斉に優子へと襲い掛かり、
抵抗する術とて無い身体を、快感という名の革鞭でしたたかに打ちすえ、絡め取ってしまう。
自らの膣壁から湧き出した蜜汁の染み込んだ下着を咥えさせられたまま、
半哀れな女囚は、窒息しかけた顔面を、ビクッ、ビクッ、と痙攣させた。
恥辱に蒼褪めた頬筋を、銀色の涙が、つううっ、と伝っていく・・・・。

「そうなってしまう前に・・・・私は君を導きたい」

凍てつくような碧色の双眸の先では、
大きく割り広げられた下半身の真ん中で、場違いなくらい鮮やかに咲き誇った媚肉の大輪が、
ビュクビュクとあさましい戦慄きに包まれ、ぱっくりと口を開けている。
滲み出した半透明な蜜は、花びらの縁を軽々と乗り越え、
先刻の失禁によって出来た黄色い湿地帯に、白い水玉模様を描き込んでいた。



766:ARCH DUKE
08/04/04 22:41:24 zevx7cAT
(41)

「君と、・・・・そして、世界を・・・・」

薄い笑みを浮かべたアイザードの唇が、咥え込まされた下着の端が飛び出した口元へと近付いていく。
優男然とした外見とは裏腹に、彼の体躯は引き締まった見事な筋肉で覆われ、
毛穴から滲み出る汗には、獣臭に似た荒々しい男性ホルモンが滲み出していた。
くっきりと割れた腹筋の下には、ライオンの鬣を思わせる剛毛が密生し、
逞しく振り返った雄々しい逸物が天に向かって聳え立っている。

「より善き方向へ・・・・」

荒々しい息遣いが、少女の頬を無遠慮に撫で回した。
湧き上がって来た本能的な恐怖が、焦点を失くした薄青色の瞳に影を落とし、
滲み出る涙滴となって、青白く引き攣った頬筋を流れ落ちていく。
欲情を滾らせた口元が、猿轡を嵌められたまま、半ば凍えついた唇へと押し当てられると、
侍女達によって抑え付けられた四肢の筋肉が、ビクッビクッビクッ、と跳ね回り、
重厚な造作の寝台が、ギシッ、ギシッ、と大きく軋みながら揺れ動いた。

――ア・・・・アアッ・・・・アアアアッ!!!!

動きを止めた優子の上に、鍛え上げられた牡獣の肉体が重ね合わされ、
熱く燃え盛る肉の刃が、淫らな愛汁にまみれた花弁を、ズブリ、と正確に抉り抜いた。
そのまま、一気に奥まで刺し貫かれた蒼髪の少女は、
想像を絶する激痛と凄まじい喜悦の間で、狂ったようにのたうち回る。

・・・・圧倒的な力によって捻じ伏せられ、犯し抜かれる自分の中で、何かが音を立てて崩れ去り、
同時に、その残骸の間から、得体の知れない存在が立ち現れるのを感じながら・・・・。



――――TO BE CONTINUED.


767:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:44:13 sgE/gN+9
今度こそお疲れ様でした(笑)

768:ARCH DUKE
08/04/04 23:01:32 zevx7cAT
以上、第9章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます。

なお、今回も、規制回避へのご支援、誠に有難うございました。
次の第10章は、5月末をメドに発表できるよう、鋭意執筆中です。
内容的には、今回の続きからベノンとの戦い、現実界への転移とデルフィネとの出会いの辺りまでの予定です
(今回とは打って変わって、エロ描写は冒頭部分のアイザードとの和姦(?)のみとなりますが、ご容赦下さいませ)。
ちなみに、本SSにおいては、(本編とは異なり)アイザードはベノンとの戦いの時点ではまだ死亡しません
(デルフィネを登場させない展開も考えたのですが、
それでは本編との整合性が全く取れなくなってしまう可能性が高くなりますので、
しばらくの間、アイザードとデルフィネの二人を登場させる事にいたします)。

それでは、本日はこの辺で~。


769:ARCH DUKE
08/04/05 13:07:48 AZOC9cZF
『デルフィネ』じゃなくて『デルフィナ』でした・・・・。

770:名無しさん@ピンキー
08/04/05 20:37:13 7G723b8C
GJ!!

771:名無しさん@ピンキー
08/04/07 00:22:57 DqIByWyh
お疲れ様でした
次回が待ち遠しい…

772:名無しさん@ピンキー
08/04/11 00:15:41 8gFqnngA
こんなの見付けた

URLリンク(www.zen-pictures.net)

773:名無しさん@ピンキー
08/04/13 22:36:25 zZg6KP6S
>>773
『ハイパーセクシーヒロイン エリーゼ』ってヤツ?

衣装とか髪型とか明らかに優子を意識してるな。
GIGAから出たAVより女優さんの質も高そうだし。

774:名無しさん@ピンキー
08/04/14 21:10:17 1lptVEl3
でもイメージビデオなのでAVじゃないのが致命的

775:名無しさん@ピンキー
08/04/15 02:52:19 ZmjV7EBm
>>774
そこは妄想で補うんだよw

776:名無しさん@ピンキー
08/04/16 09:59:01 H3bn8463
zenはそういうスタンスだからなぁ…

ところがところが、これが中古ショップとか行くと
店員が間違えてアダルトコーナーと特撮に半々ぐらいに置き間違えてたりw

だって写真やパケがアダルト物にしか見えないんだものw

777:名無しさん@ピンキー
08/04/18 01:57:11 a3LwKpL5
ZENの中の人はアダルトのGIGAだからな。
知っててやってるんだろう。

778:ARCH DUKE
08/04/21 23:32:23 r8lT3Sx4
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第10章は、現時点の進捗率25パーセント。
(本編ではたったの2ページしかない)アイザードと優子のベッドシーンを(ねちっこく)執筆中です。

スレの容量を確認したところ、459KBと危険水域に近付いている事が判明しました。
前スレのように、投稿完了と同時に残り容量がゼロになり書き込み不可になる、という混乱を避けるため、
予定を変更して、文章量を、3分の1前後、減らす事にいたします。
具体的には、第9章の続きからベノンとの戦闘シーンを経て、優子を庇ってアイザードが倒れるまでとし、
現実界への転移とデルフィネとの出会いのシーンについては、次章(第11章)に回します。

ご期待いただいているところ申し訳ございませんが、どうか、ご容赦の程、お願い申し上げます。



779:名無しさん@ピンキー
08/04/25 20:31:25 2NmGKMdg
hoshu

780:名無しさん@ピンキー
08/04/27 01:05:20 s6lPVI45
この前優子に似たエロいアニメの画像を見たんだが…‥気弱な優子ってイメージで鎧とかはまるでそのものだった

781:名無しさん@ピンキー
08/04/27 09:46:03 lwosss9f
kwsk

782:名無しさん@ピンキー
08/05/01 01:59:20 7vP0lsCs
>>773
買ってみた。

たしかにモチーフは優子のようだ。
本番はないけど、手足を鎖で縛られてスライムまみれにされたり、
ミミズ触手にたかられたり、結構エロかった。

783:名無しさん@ピンキー
08/05/06 22:00:02 bJlfwi8g
hoshu

784:ARCH DUKE
08/05/12 22:18:21 ypWMwpXU
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第10章は、現時点の進捗率90パーセント。
今月末の発表を目指して、現在、校正作業中です。

スレの容量との兼ね合いで、結局、今回はアイザードの敗北シーン
(注:私のSSの中では彼が死ぬのはもう少し先の話なのですが)は割愛する事にいたしました。
また、次回は本編コミックが一回休載との事ですので、エロパロSSも小休止とさせて頂き、
代わりに、『戦士集合』の第3章をお送りしたいと思います。

完成までもうしばらくお待ち下さいませ~~。

785:名無しさん@ピンキー
08/05/14 22:17:07 E7jqBgt0
>>784
新作楽しみにしております。
ヴァルキリーの漫画、先が読めなくなってきましたね。
戦士集合も楽しみにしてるので、焦らずじっくりと良いものを書いてください。

ZOL先生のコミック、レダ+ヴァリスモドキが加筆らしいですよ!
HPの表紙と追加コマに今からワクテカです。


それからお祝い♪

URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)
pass:archduke

786:名無しさん@ピンキー
08/05/14 23:13:53 j4dskRD+
マンセー

787:名無しさん@ピンキー
08/05/16 02:57:13 7Wa9ebH9
>>785
お祝い、ありがたくいただきました!!
すっげークオリティの高い陽子に優子を堪能させていただきました。
レダサイトの方も今後に期待ですね。

788:名無しさん@ピンキー
08/05/16 19:19:26 ULPaGFWg
>>785
吊り優子(;´Д`)ハァハァ

789:名無しさん@ピンキー
08/05/17 00:27:39 LqCtek9P
>>784
また期待してます

>>785
どの画像も良いけど、ayohko05sのお尻の破れ加減が素晴らしい
そして、これからどうされるのか?、という妄想が膨らむ絵ですなあ
サンクスです

790:ARCH DUKE
08/05/17 02:37:41 TBIhVlmZ
>>785
いつも有難うございます~。

レダHP拝見しました。
ビキニアーマー系美少女戦士を専門に扱っているサイトは、今では本当に少なくなりました。
こうして新たに交流の場を開設して下さる方々には頭の下がる思いです。
応援していますので、これからも頑張って下さい~。


791:名無しさん@ピンキー
08/05/17 13:06:23 zRNGJgTZ
ビキニアーマーは時代の産物だしね。
今の時代の人は、あまり興味ないんかも。

あと、漏れの友人なんかそうなんだが、
ビキニに防御能力なんか無いだろ!と現実的な人は
ビキニアーマー大嫌いって言ってるし。

今の時代ってリアルっぽいのがもてはやされてるから
あんまり好かれないのかな?とも思ったり。
教えて、今の若い人!(漏れはオッサンだから)

792:名無しさん@ピンキー
08/05/17 13:22:18 erGVEuti
アニメの鎧でリアルなものがあったら教えてほしいw
頭丸出しで何が防御力かと…

793:名無しさん@ピンキー
08/05/18 18:31:57 tSGaSf09
スカートも変だよなぁと思ってしまう。
脚を守るのに不向きじゃないかと。

794:名無しさん@ピンキー
08/05/21 14:19:04 1xKAZZcE
大地を割り、空を裂くような、ファンタジー的な攻撃力に対して
物理的な鎧に防御力を頼るのがそもそもの間違いだな

ファンタジー的な攻撃力に対しては、ファンタジー的な防御力をもつ鎧が必要になる
当然それは、物理的な形状等では計り知れない能力を持つことが、一目で判別できることが望ましい

つまりファンタジーにビキニアーマーは正しい

795:名無しさん@ピンキー
08/05/21 17:44:08 TlEcXmdS
まあ、流行り廃りというものもあるんだろうて。
頭丸出しで~というのは一応反論の余地もあるけど。
やっぱちゃんとした兜は重くて疲れるらしいぞ。視界も耳も利かなくなるし。

剣の戦いなら一番危ないのが肩と首と腹、手足らしいから、そこだけ守るのは一応理にかなってるらしい。
スレイヤーズみたいな旅行者の話なら、軽い鎧を選ぶのもアリなんじゃないかな。

796:名無しさん@ピンキー
08/05/21 19:28:29 s2hGLsLS
> あと、漏れの友人なんかそうなんだが、
> ビキニに防御能力なんか無いだろ!と現実的な人は
> ビキニアーマー大嫌いって言ってるし。
痛い人ですね

797:名無しさん@ピンキー
08/05/21 20:08:57 mzt4IlFp
>一番危ないのが肩と首と腹、手足

長嶋茂雄かおまえはw

798:名無しさん@ピンキー
08/05/21 22:01:48 PSdjl0UN
>>795
つまり頭部以外全身危ないとw

799:名無しさん@ピンキー
08/05/21 22:23:57 TlEcXmdS
スマン混ざったw 一番が肩と首、次が腹とか、くらいに言いたかったんだw
剣で斬りつける時は袈裟斬りが一番力を入れやすいんだってね。
突くのは意外と難しいんだとか。
戦国時代の足軽さんも胴体を覆う鎧だけで駆け回ってたとか(装備を安上がりにするためでもあったんだろうけど)。

ビキニに防御力がないってのは、鎧機能とか以前に肌を無闇に露出してるから、
寒さとか砂塵とか草木の枝や葉っぱとかにも危ない、明らかに冒険に不向きなデザインだから、
フィクションとしたって流石にどーよ、ってとこなんじゃないか。

800:名無しさん@ピンキー
08/05/21 22:56:39 TA2zSws3
ツッコミどころ多すぎだな。

801:名無しさん@ピンキー
08/05/22 00:43:48 cMzEqW9I
ビキニ鎧はエロなんだよ!!w萌えなんだよ!!w
どこも露出してない女の子がフルアーマーの鎧着てても萌えんやろw
機能の事はなんか分からん不思議なちからで護られてるでオールオッケー
細かい事に囚われたらアカン

802:名無しさん@ピンキー
08/05/22 01:17:06 0l88eSRN
そうだ!ビキニ鎧ばかりいじめるな!

配管工が亀に囚われた姫を助けに行くゲームにリアリティがあるか?
キノコ食って巨大化し、火噴くんだぞ。

リアリティなんか関係ない。楽しめることが正義だ。

803:名無しさん@ピンキー
08/05/22 22:20:20 3AO7NyWJ
最近ビキニアーマー着ている人っていたっけ。
アメコミのレッドソニアぐらいしか記憶が無いぞ・・・・

804:名無しさん@ピンキー
08/05/22 22:27:30 yIi+0sLL
>>803
.hackとか

805:名無しさん@ピンキー
08/05/22 23:09:35 YaR+k1CN
ビキニアーマーに当てはまるか微妙ですが、
この手のものに対する思いは万国共通のようです。
URLリンク(www.gpara.com)

806:名無しさん@ピンキー
08/05/22 23:41:49 ruh3W87y
クィーンズブレイドなんてその係累だと思うが。

807:名無しさん@ピンキー
08/05/26 02:07:38 bL3LviJP
hoshu


808:名無しさん@ピンキー
08/05/28 17:30:41 ptGdr1hl
これはないわ・・・
URLリンク(www.et-c.com)

809:名無しさん@ピンキー
08/05/28 18:39:00 slXDvoN9
>>808
微妙に邪神入ってるな・・・

810:ARCH DUKE
08/05/31 00:36:35 jxMSY0E/
皆様、大変お待たせしました~。

只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第10章の発表を開始いたします。
なお、今回は、スレの残り容量の関係で、少し短めとなっております。


811:ARCH DUKE
08/05/31 00:37:29 jxMSY0E/
(1)

ヴェカンティ。アイザードの居城。

「ひぃ・・・・くぅッ!!んふぁ・・・・ああ・・・・ひゃうッ・・・・ひゃあぅうううッ!!」

なめらかな裸身が、銀色の水滴を跳ね飛ばしながら大きく反り返る。
サーモンピンクの秘唇を深々と貫いた魔道士の陰茎は、
がっちりと硬く、優子の手首に匹敵するほどの太さを誇っていた。
張り出したエラが膣壁を抉り、捏ね回すたびに、
焼けた鉄串を押し当てられたかのような激痛とそれに倍する快感とが腰椎の周囲を暴れ狂い、
信じ難いほどの淫らな衝動が、脊髄を伝って上半身へと突き上げてくる。

「ああッ・・・・くはぁ・・・・ひはッ・・・・あはぁあああッッッ!!!!」

生臭い陰茎はトロトロに蕩けた肉孔を押し広げつつ、
子宮を目指して、一歩、また一歩、と、着実な前進を続けていた。
みるみるうちに朱く染まった肌からは、
まるで熱湯の詰まったビンを埋め込まれたかの如く大量の汗が噴き出している。
もはや、気力も体力も底を尽いてしまった蒼髪の少女は、
ほとんど垂直に近い角度に跳ね上がったままの頤を小刻みに震わせ、
大きく開け放った唇をぱくぱくさせる事しか出来なかった。



812:ARCH DUKE
08/05/31 00:38:02 jxMSY0E/
(2)

ずにゅうううう・・・・!!!!

煮え滾った巨根の内部でも最高の温度を誇る膨らみが、
ビュクビュクと絶え間なく痙攣する秘門を突き破り、押し入ってくると、
瞬く間に、視界一面に無数の星屑が飛び散り、頭の中は真っ白な光で一杯になった。
真っ赤に紅潮した顔面が鬼女のように醜く歪み、
ぎゅぎゅっ、と、固く瞑った瞼の裏側から、大粒の涙が零れ落ちる。

「フフ、残念ながら、処女では無かったようだね。
だが、この締まり具合は実に素晴らしい・・・・待ち続けていた甲斐があったというものだよ」

碧色の双眸に浮かぶ、酷薄な笑み。
元夢幻界人の魔将軍は、子宮口を突破した後は抽送のペースを少し落とし、
未成熟な肉の花弁を堪能するかの如くねっとりとした腰遣いへと移行した。
力任せに責め立て、一気呵成に頂きへと追い詰めるのではなく、
あくまでもソフトに、時間を掛けてじっくりと屈服させようというのである。
同時に、彼は、今まで優子の手指に絡めていた両手を、
目の前で卑猥なわななきに包まれている胸丘へと伸ばして、
モチモチとした触感を楽しみつつ、二つの膨らみを巧みに弄び始めていた。



813:ARCH DUKE
08/05/31 00:38:37 jxMSY0E/
(3)

「んんッ・・・・はッ・・・・んくぅ・・・・ふはぁッ・・・・くふぅうッ!!」

優しく、しかし、肉悦のツボは的確に押さえながら、
アイザードは白桃色に色付いた乳房を揉み込んでいった。
粘り気を帯びた音が徐々に高まっていくにつれ、
しなやかな背筋が、グググッ、と仰け反っていく。

刺激が単調に陥らないように、との工夫なのだろう、
時折、左右の乳首を交互に引っ張り、シコシコと擦り立てると、
自我が弾け飛びそうになる程の快楽が少女の全身を駆け巡り、脳天へと突き抜けていった。
敏感な突起をコリコリと揉み潰される感触は、
すでに痛みを通り越して、鳥肌立つ甘い痺れと化しており、
優子は、ぶんぶんとかぶりを振りつつ、激しく吐息を震わせる。



814:ARCH DUKE
08/05/31 00:39:09 jxMSY0E/
(4)

・・・・じゅるッ・・・・ずちゅッ・・・・ちゅるッ・・・・ずちゅるん・・・・!!!!

無論、胸丘への責めの間にも、青年の下半身は規則正しくピストン運動を繰り返していた。
ゆったりとした抽送に合わせて、背筋が、じぃん、じぃん、と、あさましいひくつきに見舞われ、
深々と肉根を受け容れた秘裂が、甘く狂おしい欲情で満たされていく。
狭い膣口を目一杯押し広げ、めり込んでくる巨大な亀頭が、
蕩けきった媚肉を、こそぎ取るように責め苛む硬い雁首が、
小陰唇から子宮の最奥部に至るまで、充血粘膜を執拗に捏ね回していった。

(あくぅッ!!・・・・だめぇ・・・・き、気持ち良いよぉッ・・・・!!)

切なく疼く花弁をゴリゴリと抉り抜かれるたびに、
瞼の奥に火花が飛び散り、甘く霞んだ意識がぶつ切りになってしまう。
熱い涙に霞んだ視界がピンクに染まり、抽象絵画のようにグンニャリと歪んでいくと共に、
極まった甲高い嬌声が、幾度となく、寝室中に響き渡った。
魚の嘴の形に先端を尖らせた尿道口からは、
小規模な絶頂が、半透明な先走り液に姿を変えて、ピュピュッ、と断続的に迸る。



815:ARCH DUKE
08/05/31 00:39:44 jxMSY0E/
(5)

「フフッ、嬉しいよ、優子。私のモノでこんなにも感じてくれるなんて・・・・」

ニヤニヤしながら、アイザードは、一旦、陰茎を引き抜いた。
じゅぼっ、という卑猥に湿りきった開栓音と共に、
半透明な液体が、潮噴きさながらに勢い良く零れ出し、シーツの上に広がっていく。

「・・・・ッくぅ・・・・はぁはぁ・・・・あううぅ・・・・」

エクスタシーの頂きへと昇り詰める寸前で"お預け"を喰らわされた蒼髪の少女は、
一転、今にも泣き出しそうな表情で、黒光りする逸物を見つめつつ、苦しげな喘鳴を漏らした。
あさましい懇願の言葉を発しなかったのは、
意志の力で抑え込んでいたからでは決してなく、
脳内を席巻する膨大な快感によって言語中枢が麻痺しかけていただけに過ぎない。
むしろ、頭の中からは、理性も羞恥心も、完全に姿を消しているか、
あるいは、押し寄せる肉悦に呑み込まれて意味を為さなくなっているか、のどちらかだった。



816:ARCH DUKE
08/05/31 00:40:16 jxMSY0E/
(6)

次はどの体位にすべきか、しばらくの間、思案を重ねていた魔道士は、
やがて、ひとつ頷くと、侍女の助けを借りて、目の前の裸身を斜めに四十五度回転させた。
加えて、白い汗の粒に覆われたしなやかな太腿を抱え込んで、
丁度一対の松葉が組み合わさったような姿勢で互いの股間を交差させ、
ビュクビュクといきり立つ淫槍を、淫らに充血しきった牝穴へと突き入れる。

・・・・ジュブッ・・・・ジュプブッ・・・・!!

再開される、いやらしい音色。
もっとも、新たに選択した体位は、先刻までのものに比べると、挿入の深さの点でやや見劣りしていた。
膣内に侵入し、肉襞を掻き回すには充分だったが、
子宮の奥まで到達するのは困難で、一見、充分な満足を与えるのは困難に思える。

だが、青年は、よりリズミカルなテンポで出し入れを繰り返す事により、不利は補えると踏んでいた。
性交時の結合感は、(特に女性の側には)成否を占う上で極めて重要な意味を持つが、
それは、何も、挿入部位の深さだけで測れるものではない。
侵入の角度や間隔によっては、十分にカヴァー出来るという事実を、
夢幻界と暗黒界の二つの世界で浮名を流してきた技巧派は熟知していた。



817:ARCH DUKE
08/05/31 00:41:40 jxMSY0E/
(7)

「くはぁッ・・・・んふぁ・・・・ひはぁんッ!!」

はたして、新たに採用した戦術が効果を発揮し始めるまでに、さほどの時間は要さなかった。
これまでの比較的スローなペースでのピストン運動に慣れていた優子は、
最初のうちこそ、突然の変化に戸惑いを隠せなかったものの、
時間の経過と共にその虜となっていき、小刻みな痙攣を発しつつ、あられもないよがり声を迸らせる。

「フフッ、可愛い声で啼くじゃないか・・・・ご褒美に、もっと気持ちよくしてあげるとしよう」

同時に、彼は、性器同士だけでなく、股間と内股の殆ども密着させる形となるため、
肌同士の触れ合う部分の面積が格段に増大する、新体位の特性を活かそうと腐心していた。
ぷっくりと隆起した恥丘とそれを薄く覆う縮れ毛の繁み、
そして、しなやかさと適度な豊かさの両方を内包する、形の良い太腿・・・・。
それらは、一つ一つでは、決して大きな肉悦を生む訳ではないものの、
効果的な間隔を置き、巧妙に刺激を加えたならば、
単なる挿入だけでは決して得られない、微細で複雑な味わいを醸し出せるのだった。



818:ARCH DUKE
08/05/31 00:42:13 jxMSY0E/
(8)

「くひゃあぁッ!!・・・・ハァッ、ハァッ・・・・んむぅ・・・・ひゃふぅううッ!!」

案の定、蒼髪の少女は、次々と襲いかかってくる、各々異なる波調の性感の前に為す術もなく、
情け無い悲鳴を発しつつ、寝台の上をのた打ち回った。
掻き回される膣穴では、いくつもの快楽が混じり合い、溶け合わさって、
今まで一度たりとも経験した事の無い、絶妙なハーモニーへと昇華している。

(うあああッ・・・・な、何・・・・何なのッ・・・・これはッ!?
ひぃぃッ・・・・だ、だめぇッ・・・・こ、怖い・・・・自分が・・・・自分でなくなっちゃうッ!!)

局部から下半身全体へと広がっていく未知の感覚に恐慌に駆られ、
全身をガクガクと揺すぶりながら、弱々しく泣きじゃくる囚われの少女。
・・・・だが、怯え慄く心とは裏腹に、彼女のカラダは、早くも新たなる喜悦に順応を始めていた。
目ざとく、その変化を察知した魔道士は、にんまりと笑みを浮かべると、
愛液にまみれた指先を、大陰唇の端で、ぷっくりと隆起している、ピンク色の真珠玉へと伸ばし、
もう片方の手で、会陰部の向こう側、可愛らしく丸みを帯びた尻肉をまさぐりにかかる。



819:ARCH DUKE
08/05/31 00:42:45 jxMSY0E/
(9)

「あひぃッ!!そ、そこは・・・・だめぇッ!!」

菊門のすぼまりをそっと撫でられた瞬間、
甘い汗に濡れ光る背中が、雷に打たれでもしたかのように大きくびくついた。
しかし、暗黒界の青年は、委細構わず、否、むしろ、初々しい反応に口元を綻ばせながら、
細かな皺を延ばすかの如く、ねっとりとした愛撫を繰り出してくる。
恥ずかしさのあまり、声を上擦らせた優子は、ココだけはやめて、と叫んだものの、
涙ながらの懇願は、陵辱者の獣欲をますます掻き立てただけだった。

「あぁッ・・・・い、嫌ぁッ!!お願い・・・・やめて・・・・ふひゃああッ!!」

恥辱の極みにある筈なのに、チロリ、チロリ、と、微細な刺激を送り込まれるたび、
全身の体毛が妖しく逆立って、心地よく鳥肌が立ってしまう。
潤んだ薄青色の瞳の奥から更なる大粒の涙が湧き起こり、
今にも爆発しそうなくらいの勢いで、心臓が激しい収縮を繰り返した。
何千匹もの蟻の大群が這い登ってくるようなゾクゾク感が身体中を駆け巡り、背徳の官能を呼び覚ます。



820:ARCH DUKE
08/05/31 00:43:17 jxMSY0E/
(10)

「ククク・・・・おやおや、どうしたんだい?
嫌だ、と言ってる割には、アソコの締め付けが一段ときつくなったじゃないか?」

羞恥に震える少女に容赦ない嘲笑を浴びせる、プラチナ・ブロンドのテクニシャン。
フィニッシュを決めるべく、傍らの侍女たちに合図を送った彼は、
微細な痙攣に包まれた美しい獲物を抱き上げさせると、
屹立する男根を愛液に濡れまみれた秘貝にあてがい、ゆっくりと迎え入れていった。

「はぁひゃあッ!!くがッ・・・・あああ・・・・ふがはぁあああッッッ!!!!」

逞しく発達した硬い亀頭を、一気に子宮の天井部分にまで受け容れる形となった少女は、
陰部を抉り抜かれる痛みとそれに数倍する喜悦の大波に、引き攣った絶叫を轟かせた。
視界一杯に極彩色の火花がバチバチと飛び散り、うなじの辺りが、じぃん、と切なく痺れている。
膣内を埋め尽くした巨大な肉の塊がゴウゴウと燃え盛り、
下半身全体が、おぞましい、しかし、耐え難いほどに甘く、狂おしい感覚に満たされていった。

「フフフ、そろそろ限界のようだね・・・・。
いいかい、イク時には、ちゃんと『イク』って言うんだ。
・・・・ちゃんと言えたら、ご褒美にたっぷりと射精してあげるから」

引力の法則に従って、優子の全体重が股間の中心に聳え立つイチモツに押し寄せてくるものの、
鍛え抜かれた業物はビクともしなかった。
加えて、アイザードは、抽送のリズムをより直線的なものに切り替え、
同時に、十秒から十数秒程度の間隔を置いて突き上げてきたストロークを、
ひと突きあたり、一、二秒前後の高速運動へとギア・チェンジするという離れ業までやってのける。
過激さを増す一方の責めに、哀れな女囚は、矢も盾も堪らず、あられもない嬌声を漏らしながら、
腰まで伸びた豊かな蒼髪を振り乱して、狂ったように悶え続けるだけだった・・・・。



821:ARCH DUKE
08/05/31 00:43:49 jxMSY0E/
(11)

「んひぃぃぃッ!!い、いやぁッ・・・・たすけてッ・・・・あああ・・・・もう、だめぇッッッ!!!!」

鋭く研ぎ澄まされた肉槍が子宮の奥壁に突き刺さるたび、
恥ずかしいリズムに合わせて愛蜜が飛び散り、周囲に漂う甘酸っぱい香りをさらに濃厚にしていく。
細い顎先を突き出し、生白い咽喉元を惜しげもなく曝しつつ、間断なく喘鳴を漏らす優子には、
もはや、羞恥心などという悠長な感情を覚える余裕など、微塵も無かった。
絶頂の極みへと向かう急勾配を凄まじいスピードで駆け上りながら、
冷酷な陵辱者の思うがまま、気をやり続ける以外、何一つ出来ない状況に追い込まれている。

「んあッ・・・・あッあッ・・・・んぐぅッ!?」

淫らなよがり声を発していた口元にアイザードの唇が覆い被さり、
ビクビクと卑猥なダンスに打ち興じていた舌が絡め取られた。
一瞬、いや、半瞬だけ、驚愕と嫌悪の表情が浮かんだものの、
真っ白な歯並びの隙間から、生温かい唾液が流れ込んでくると、すぐに掻き消えて、
肉悦への欲求と今更抵抗しても無意味だ、という諦めに取って代わられる。
直後、彼女自身の舌先も、淫らな欲望に突き動かされるまま、
憎むべき侵略者である筈の肉ナメクジに同調し、活発に蠢き始めるのだった。



822:ARCH DUKE
08/05/31 00:44:21 jxMSY0E/
(12)

・・・・チュッ・・・・ピチャッ・・・・チュル・・・・ピチュルルッ!!

卑猥な水音を奏でつつ、交尾する獣たちのように絡み合う、四枚のクチビル。
みるみるうちに口腔内を満たした、ほんのり甘い液体を、
蒼髪の少女はゴクゴクと美味しそうに喉を鳴らし、嚥下し続ける。
完全に惚けきった目元は、酩酊したかのようにトロリとした光を湛え、
両腕は勿論、両脚までもが、逞しい胴に、がっし、と絡み付いて、
背中に回された両手の爪が、汗の流れる白いキャンバスの上に、幾筋もの赤い線を刻んでいた。

「んんッ・・・・むぐぅ・・・・んぶッ・・・・うッうッうッ・・・・!!」

呼吸が一段と速くなり、全身のわななきが激しさを増していくにつれ、
優子の顔面が真っ赤に紅潮して、苦悶に歪んでいった。
それでも、少女は、窒息の危険など完全に度外視して、
自分からは決して口元を離そうとはせず、逆に、ますます舌の動きを加速させていく。
もはや、羞恥心も屈辱感も完全に片隅に追いやられた頭の中では、
性への欲求だけが際限なく脹らんで、一切の歯止めが利かなくなってしまった。



823:ARCH DUKE
08/05/31 00:44:53 jxMSY0E/
(13)

・・・・・・・・そして、次の瞬間。

――びゅくんッ・・・・!!!!

ひときわ強烈な痙攣が子宮の一番奥で生み出されたかと思うと、
瞬く間に、膣襞を席巻し、陰唇粘膜を蹂躙する。
その衝撃は、喩え様も無く巨大で淫靡なエロスの波動へと増幅され、
一撃で腰椎を粉々に粉砕したばかりか、電光石火の勢いで脊柱を駆け上がり、
脳天にまで達して、頭蓋骨の内側で凄まじい大爆発を引き起こした。

「・・・・ひぐッ!!ぎぁひぃッ・・・・!!」

快楽の業火が優子を灼熱地獄の真ッ只中へと突き落とす。
カメラのストロボの何万倍もの閃光が視界を埋め尽くし、
全身の感覚が濃硫酸の池に放り込まれたようにドロドロと溶け崩れていった。
もはや、単なる快感と呼ぶには峻烈過ぎる、エクスタシーの嵐が、
意識をグチャグチャに掻き回し、五感をズタズタに切り刻んでいく・・・・。

「い、いぐッ・・・・いぐぅうううッッッ!!!!」

凄絶な絶叫が寝室の空気をビリビリと震撼させ、
大理石の石壁に反響して、何か得体の知れない生き物の鳴き声の如く、周囲に響き渡った。
鬼気迫るような光景に我を失った魔法生物達が、
主の御前にも関わらず、口々に甲高い悲鳴を放ち、ベッドから飛び降りる。
ただ一人、碧眼の美青年だけが、強靭な意志の力によって踏み止まり、
肉筒に充満している欲望を吐き出さんと、暴れ狂う少女を抱き締めていた。

――――異変が起きたのは、その直後である。



824:ARCH DUKE
08/05/31 00:45:28 jxMSY0E/
(14)

ドォオオオンッッッ!!!!!!

突如、優子の嬌声にも負けない轟音が響き渡り、
寝室の入り口を守る重厚な大扉が、跡形も無く、爆砕された。
バラバラになった構造材が爆風に煽られて辺り一面に降り注ぎ、
直撃を受けた運の悪い侍女が、派手な血飛沫を噴き上げつつ床の上を転げ回る。

(・・・・チッ、よりによって、こんなタイミングで・・・・)

何が起きたのか、瞬時に理解した暗黒五邪神は、苦々しげに口元を歪めると、
僅かに未練がましそうな視線で、白目を剥いてイキ果てた蒼髪の少女を眺めやりながらも、
きつく喰いしばった膣口から、愛液にまみれた陰茎を引き抜いた。
欲情の高まりを反映してか、亀頭は極限まで膨張し、
表面から浮き出したミミズのような血管が、ビュクン、ビュクン、と活発に蠢いている。
いきり立つ射精欲求を、――かなり無理をしながら――押さえ込んだ彼は、
濛々と立ち込める爆煙と砂埃の向こう側に佇む人影に向かって、幾度となく、舌打ちを繰り返した。



825:ARCH DUKE
08/05/31 00:46:34 jxMSY0E/
(15)

「・・・・呼び鈴も鳴らさなくて、失礼。遊びに来てやったわよ、カマイタチ野郎」

冷やかな笑みを浮かべつつ、砂塵の中から姿を現す、漆黒の<戦士>。
ベッドの上の男女へと向けられた鋭い視線は、ドライアイスのように凍え付き、
手にした<影の剣>は、いつでも必殺の斬撃を放てるよう、
ぬばたまの輝きを湛えた刀身に、おびただしい量の暗黒の瘴気をまとわりつかせている。 

(フン、とても演技には見えないな・・・・もしかして、本気で怒っているのか?)

汗に濡れた素肌に水色のローブを羽織りながら、アイザードは小さく肩を竦めてみせた。
文字通り、試験管の中に浮かぶ一片の受精卵から捏ね上げた侍女達とは異なり、
麗子は――優子と同じく――自我には何ら改変を加えてはいない以上、
どれだけ徹底的に調教しようと、その心を完璧にコントロールするのは不可能である。
無論、幾重にも施した暗示の全てが解けてしまった訳ではないようだが、
いくら策略の一環とはいえ、自分が不在の間に別の女を引き入れ乳繰り合う、という行為は、
自意識の高い赤毛の少女にとってはショックであり、
同時に、嫉妬の炎に身を焼かずにはいられない出来事だったのかもしれない・・・・。



826:ARCH DUKE
08/05/31 00:47:06 jxMSY0E/
(16)

「こんなヘタレ男に手玉に取られるとは、相変わらずのグズね、優子」

「あう・・・・ううッ・・・・」

憎しみを湛えた眼差しが、不実な愛人からその体の下に横たわる元クラスメイトへと移動する。
未だ悦楽の園を彷徨っている彼女は、まともな返事はおろか、身体を起こす事さえままならなかったが、
かろうじて、麗子が近くにいるという事実だけは分かるのか、
擦れかかった声で何かを必死に訴えようとしていた。
・・・・もっとも、口元から零れ落ちたのは、
ほとんど言葉にならないほど弱りきった呻きに過ぎなかったのだが。

「まったく、無粋な娘だな・・・・折角、良い所だったのに」

抗議の半分は演技だったが、もう半分は本心だった。
散々手間隙を掛けて<ヴァリスの戦士>の心をを陥落させたのみならず、
ベッドの上でも徹底的に焦らし抜いて、目の前の肉棒のためならどんな恥辱でも受け容れる、
いや、むしろ、責めが屈辱的であればあるほど、一層性感を燃え立たせてしまう所まで追い込んで、
最後の最後、自分自身の欲求を満足させようとした、まさにその瞬間、
待った、を掛けられてしまったのだから、当然だろう。
実際、何とか暴発だけは食い止めたものの、股間の逸物はローブ越しでも明らかなほど勃起したままで、
鬱積したストレスがいつ制御不能になってもおかしくない状態が続いていた。



827:ARCH DUKE
08/05/31 00:47:39 jxMSY0E/
(17)

(・・・・まったく、女の嫉妬ってヤツは手に負えないな・・・・)

盛大に苦虫を噛み潰しながら、プラチナ・ブロンドの青年はため息を漏らした。
――手に負えない、と言えば、いま一人、今回の策を成功に導くため、現実界に送った女も、
初めて話を聞かせた時はカンカンになって怒り出し、機嫌を直すのに一苦労したものだが、
存外、赤毛の少女も、あの隻眼の女剣士とよく似た精神構造の持ち主なのかもしれない・・・・。

「ヴォオオオオッッッ!!!!」

魔法生物の唸り声が、束の間の思索を中断させる。
(計画の全貌を知らされていない)彼女たちは、
現在進行中の事態が、二人の共同演技であるなどとは露程にも考えず、
主の身に危機が迫っていると即断して、優美な侍女の仮面を捨て去り、戦闘態勢へと移行していた。
つい先刻まで、たおやかな微笑を湛えていた顔は、醜く歪んだ鬼女のそれと化し、
優子の性感を巧みに煽り立てていた指先と口元には、鉤ぎ爪と牙が、各々、凶悪な輝きを放っている。



828:ARCH DUKE
08/05/31 00:48:13 jxMSY0E/
(18)

(使い潰すには少しばかり勿体無い気もするが・・・・まぁ、やむを得ないだろうな)

寝台の前に壁を作った忠実な家臣たちの姿に、
ほんの一瞬だけ、憐憫の感情を催した魔道士だったが、後退を命じる気にまではなれなかった。
それが原因で、今も何処かに隠れ、様子を窺っている筈のベノンに不信感を与えでもすれば、
苦労して作り上げた仕掛けが水泡に帰すかもしれず、本末転倒の謗りは免れないだろうし、
何より、最高の出来栄えとはいえ、所詮は作り物に過ぎない者達の替えなどいくらでも利くのだから。

「・・・・まぁ、いいわ。とりあえず、生きてて嬉しかったわよッ!!」

無論、麗子の側には、魔法生物などまともに相手にする気などさらさらない。
アイザードから受けた指示は、『優子を傷付ける事無く、戦うフリをしろ』という一点だけで、
部下についてまでは一切触れられていなかった。
もっとも、何らかの指示があったとしても、
そんな言い付けに素直に従うほど、彼女は律儀な女ではないのだが。

「ぬぁあああッッッ!!!!」

本来ならば、ベッドの上の男女に向けられなければならない筈の怒りが、
矛先を変え、恐ろしげな表情で威嚇を試みる有翼の美少女達へと降り注いだ。
<ヴェカンタの戦士>が愛剣である<影の剣>を水平に薙ぎ払うと、
刀身に集まっていた邪悪な瘴気が強烈な衝撃波と化して哀れな犠牲者達を薙ぎ倒し、
まるでバターの塊を切り分けるかのように、美しく整った身体をスライスしていく・・・・。


829:ARCH DUKE
08/05/31 00:48:45 jxMSY0E/
(19)

「ハッ、こんな雑魚が相手じゃ、面白くも何とも無いわね」

そう嘯きつつも、赤毛の少女は、
優子との戦い以来となる、久方ぶりの実戦に興奮を隠せないらしく、
漆黒の魔剣を縦横無尽に振り回し、侍女の群れを血まみれの肉塊へと変えていく。
中には、魔道士から調教を受けた際にその場に居合わせ、めくるめく快楽を共有した者もいたのだが、
今の彼女にとっては、単なる八つ当たり対象以外の何物でもなかった。

「この、裏切り者ッ!!」

瞬く間に全ての護衛を斬殺すると、
暗黒の<戦士>は、<剣>を逆手に持ち直し、切っ先を優男の心臓に向けて、猛然とダッシュした。
鬼気迫る形相は憤怒に燃え立ち、傍から見れば、とても演技とは思えないだろう。

(『裏切り者』か。・・・・一体、誰にとっての裏切りなんだろうな?)

こみ上げてくる乾いた笑いを堪えつつ、独りごちるアイザード。
宿敵であり、かつての親友だった少女と肌を重ねたのみならず、
子種まで与えようとした行為が『背信』にあたるとすれば、
たしかに、自分は、(麗子個人にとっての)『裏切り者』という訳であり、
彼女の反応は極めて正当なもの、と言わなくてはならないだろう・・・・。



830:ARCH DUKE
08/05/31 00:49:21 jxMSY0E/
(20)

「――いやはや、女というのは何処までも厄介なものだな」

我知らず、声に出して呟いた青年は、
ぐったりと脱力し、ベッドに横たわっていた優子を抱き寄せると同時に、
素早く呼吸を整え、精神を集中して、前方に逆巻く気流の障壁を発生させる。
卓越した魔道の技の使い手である彼にとっては、
この程度の魔術など、呪文の詠唱無しでも楽に発動させる事が可能だった。

「ぐぅッ!!」

不可視の壁に突進を遮られた赤毛の少女が、苛立たしげな呻きを発する。
さらに、横殴りに吹き寄せてきた突風にわき腹をしたたかに打ち据えられ、華奢な身体が宙に舞った。
手加減していなければ、内臓が破裂していてもおかしくないだけの強烈な打撃に、
一瞬、その表情は引き攣り、ザワァッ、と蒼褪めたようにも見受けられたのだが・・・・。

「・・・・甘く、見るなァッ!!」

次の瞬間、<ヴェカンタの戦士>は、空中で体を半回転させて巧みに大気の流れを逸らすと、
素早く着地して、簡単には吹き飛ばされないよう、姿勢を低く保ちながら重心を安定させた。
どうやら、疾風の洗礼を受けて、持ち前の闘争心に火が付いたらしく、
嫉妬に任せた直線的な怒りが姿を消したラベンダー色の瞳は、
冷静に状況を分析し、最善と思える行動を選択するハンターの目つきへと変貌している。



831:ARCH DUKE
08/05/31 00:49:53 jxMSY0E/
(21)

――次元の狭間。

(・・・・ちぃッ、思ったより長引くわね。
仕方ない、アタシが出て行って始末をつけるとしましょうか・・・・)

苛立たしげに呟きを漏らしたのは、両者の戦いを静観していた、もう一人の暗黒五邪神。
毒々しいルージュを塗り重ねたクチビルを尖らせつつ、転移の呪文を唱えると、
全身を薄気味悪い紫色の瘴気が包み込み、周囲の空間が歪んでいく。

(どうせなら、色男か小娘か、どちらかがくたばってからの方が良かったんだけどねぇ・・・・)

傲岸不遜な面立ちに浮かんでいるのは、ねっとりとした含み笑い。
二人の敵――正確に言えば、敵と邪魔者――を争わせ、生き残った一人を始末する・・・・、
その展開を狙って、今まで戦いに加わらず、体力を温存していた暗黒界の大貴族は、
しかし、予想に反して、容易に決着の付きそうない戦闘にイライラを募らせた挙句、
ついに、当初の予定を放棄し、自らの手で決着を付けよう、と決断するに至っていた。

(・・・・まずは、あの小娘に味方して、クソ生意気な若造を消し炭に変えてやろうかしら。
それから、隙を見て、お嬢ちゃんも・・・・ククッ、ログレス様には適当に報告しておけばいいわ)



832:ARCH DUKE
08/05/31 00:50:26 jxMSY0E/
(22)

「オホホホッ!さ~すが、アイザード♪
お嬢ちゃん一人じゃあ、てんで歯が立たないわねぇッ!!」

戦いの場に、壊れかけのスピーカーががなり立てるような、音程の狂った哄笑が響き渡る。
空間の一部が引き裂かれ、別の空間と強引に繋ぎ合わされる気配を察した魔道士は、
ただちに攻撃を中断し、声のした方角に大気の防壁を展開した。
直後、二人の間に割って入る形で、何も無い筈の空間から青黒い瘴気が噴き出してくる。

(フン、ようやくお出ましか)

束の間、風の魔力と炎の魔力が激しく鬩ぎ合い、
目には見えない強大なエネルギーの奔流が、大渦巻となって部屋中を覆い尽くす。
空間に穿たれた断層を押し広げ、こちら側に侵入しようとする者と、阻もうとする者、
二人の術者の力量はほぼ互角と見受けられた・・・・ただし、最初のうちだけは。

瘴気の色が、蒼から紫へ、さらに、紅蓮の炎色へと変化していくにつれ、
青年の額に汗が滲み、碧色の双眸が険しさを増していく。
もう一人の敵の存在を念頭に置いて、麗子との戦いではなるべく力をセーブするつもりだったのだが、
ジェラシーに身を焦がした赤毛の少女のおかげで、計算は大幅に狂い、
今までに費消した魔力は、あらかじめ、予想していた量を遥かに上回っていた。
やむなく、ベノンを押し戻すのを諦めたアイザードは、
改めて、自分と優子とを囲む形に防御障壁を組み直し、新たな敵と対峙する。



833:ARCH DUKE
08/05/31 00:50:58 jxMSY0E/
(23)

「ククッ、久しぶりねぇ、色男さん。元気にしてた?」

渦を巻く火焔の中に、狡猾な笑みを浮かべた男の姿が浮かび上がった。
ライオンの鬣を思わせる、オレンジ色の毛髪を業火になびかせた容貌は、
一見すると大層な美丈夫の如く感じられるものの、
よくよく目を凝らしてみれば、頬はこけ、鼻は曲がり、目元には醜い皺が幾重にも刻まれている。

身に着けている物はと言えば、面相以上に奇ッ怪な代物だった。
頭には燃え盛る炎の色をした卵大の紅玉を嵌め込んだ黒金の額冠を頂き、
手足には、およそ機能的には見えないデザインの防具、
加えて、胴体には、華美なだけが取り柄の、意味不明な装飾で飾られた甲冑・・・・。
それらは、暗黒界の人間の美的感覚に照らしてさえ悪趣味と言えるまでに、異端的だった。

何よりも、不気味でグロテスクだったのは、
塗りたくられた白粉と唇を彩る原色の口紅である。
まるで、歌舞伎役者の隈取りのようだが、
彼のものは芝居用にわざと誇張されたメーキャップではなかった。
・・・・もっとも、本気でそれを化粧と信じているのは、世界中で本人ただ一人であり、
彼以外の者は、たとえ、化粧などという行為には一生縁の無い、最下級の魔物であったとしても、
間違っても、美しい、などと感じたりしないだろうが。



834:ARCH DUKE
08/05/31 00:51:29 jxMSY0E/
(24)

「裏切りの現場、しかと拝見したわよ。
キヒヒッ、これで、堂々とアンタを殺せるって訳ね・・・・」

だが、その男――暗黒五邪神が一将にして暗黒界随一の大貴族たる、炎邪ベノンは、
己の容貌に向けられた白い眼差しに一切気付く事無く、
悪趣味極まりないルージュに縁取られた口元から、気味の悪い女性言葉を紡ぎ出した。

(馬鹿につける薬は無い、と言うが・・・・)

元夢幻界人の魔道士は、心底から呆れ返り、反駁する気にもなれなかった。
どのみち、目の前のオカマ魔人相手にまともな議論など成り立つ筈も無く、疲れるだけに決まっている。
チラリ、と麗子を眺めると、この点に関しては全く同感らしく、
気取られないよう、動作としてはごくさりげないものではあったが、深いため息が返ってくる。
ラベンダー色の瞳からは、不愉快な茶番劇に付き合うのはうんざりだ、という不満がありありと見て取れた。

(――そうだな、そろそろ潮時かもしれないな)

少し考え込みながら、傍らにいるもう一人の<戦士>に視線を向けるアイザードだったが、
優子は、未だ曖昧な表情で自分を見つめ返すばかりで、動こうとする気配はまるでない。
・・・・やはり、もう少しかかりそうだな、と、口の中でこぼした青年は、
彼女に意志が戻るまでのための時間を稼ぐべく、
残った魔力を総動員し、矢継ぎ早に幾つもの防御呪文を唱え始めた。



835:ARCH DUKE
08/05/31 00:52:03 jxMSY0E/
(25)

「あのまやかしを誰が見破ったんだ?ベノン、貴様か?」

白々しい台詞と目配せは、もう少し待て、という合図。
しょうがないわね、と胸の奥で呟いた麗子は、
愛剣を大上段に振りかざし、だん、と床を蹴って、前方に跳躍する。

「それは、私よッ!!」

展開された防御障壁に正面から白刃を叩きつけながら、叫び返す。
耳を劈くような大音響と共に、漆黒の剣から放たれた斬撃が大気の城壁とぶつかり、
オレンジ色に輝く火花が、空中高く、舞い散った。
・・・・もっとも、ほどほどに手加減した攻撃には見た目ほどの威力は無く、
張り巡らされた魔道の障壁の前に、空しく弾かれるだけだったのだが。

「・・・・フン、威勢が良いのは口だけのようね」

小馬鹿にしたような口調で言い放ったオカマ魔人が、両腕を、すッ、と突き出した。
真っ直ぐに伸ばされた指先に強大な魔力が集中し、神聖ならざる気配が辺り一面に充満していく。
ベノンが得意としている炎の魔術『火炎柱』の発動動作だと見破った魔道士は、
これは不味い、と判断したのか、それとも、むしろ、チャンスかもしれない、と感じたのか、
――あるいは、その両方だったのかもしれないが、
未だ自発的な行動を起こそうとする気配の無い少女に向かって、鋭く声を張り上げた。

「逃げるんだ、優子ッ!!」



――――TO BE CONTINUED.


836:ARCH DUKE
08/05/31 00:58:47 jxMSY0E/
以上、第10章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます。

次回は、ZOL先生のコミック本編の休載に伴い、
不定期に連載中のクロスオーバーSS『戦士集結!』の第3章をお送りいたします。
なお、完成・発表は6月の終わり頃、次スレにて行いたいと考えています。
しばらくの間、お待ちくださいませ~。

837:名無しさん@ピンキー
08/06/02 05:00:18 oPJVChdl
毎度乙です~。

838:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:46:30 G/8kDhhy
お疲れ様です~

そろそろ次スレを立てないと?

839:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:42:58 EBQujV1/
さすがにまだ早すぎる

840:名無しさん@ピンキー
08/06/03 22:45:36 jaKBOJHt
容量がやばいっす。
現在496K也。

841:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:53:17 jpaWDWr7
URLリンク(denoufan.blog62.fc2.com)

842:名無しさん@ピンキー
08/06/10 16:50:36 0umS/c3e
次スレ

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