麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第六幕at EROPARO
麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第六幕 - 暇つぶし2ch594:名無しさん@ピンキー
07/12/24 04:06:32 4v1efTw7

いつまでも80年代ビキニ鎧好きな皆様へ。
ささやかながらクリスマスの贈り物です。お気に召せばいいのですが・・・
URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)

595:名無しさん@ピンキー
07/12/24 09:40:27 UPJTKpic
サンタさんキタ━━(゚∀゚)━━!!!
ありがとうありがとう (つД`)

596:名無しさん@ピンキー
07/12/24 21:04:18 5Eikdpms
横からインターセプトでどうもありがとう
スゲー…
いのまたフェイスまんまじゃん
エロゲー、しかもNEC98の頃の絵っぽい所がまた…

597:名無しさん@ピンキー
07/12/25 02:01:09 u1R8h8nV
>595さん、596さん
 レスありがとうございます。
引き続きプレゼント貼り。って言っても昨夜の差分なのですがよろしければどうぞ。

URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)
URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)


598:ARCH DUKE
07/12/25 02:04:06 rB2IT2/f
>>594
有難うございます~。

むっちりとした太腿の健康的な色合いと
絡み付く触手の毒々しい色とのコントラストが実に素晴らしいです。
この後は、一体、どうなってしまうんでしょうか~?

599:名無しさん@ピンキー
07/12/25 09:44:28 MN6YgFAv
>>597
(・∀・)イイ!!
これは素晴らしい
ありがとう ヽ(´ー` )ノ

600:名無しさん@ピンキー
07/12/25 15:19:49 18OxERH+
>>597
いいですねぇ~

601:594
07/12/26 02:54:12 OQZZktEx
ARCH DUKEさんをはじめ皆さんレスありがとうございます。
イブは過ぎましたが続きを1枚・・・・

陽子の膣孔を正確に捉えた触手は愛おしげに亀頭状の先端をすり寄せる。パンツ越しとはいえ秘部を押し広げゆっくり、だが確実にめり込んでくるその質量と熱感に陽子は戦慄した・・・ってな感じで。
URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)



602:名無しさん@ピンキー
07/12/26 08:58:16 5y6AjEz4
昨日に引き続きありがとうございます
いいシチュですねー

603:名無しさん@ピンキー
07/12/26 15:11:06 9a2e81pc
>>601
おぉ~、次で!!次で!!陽子が触手に…!!

604:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:36:17 V2cIVp8c
エロパロにも来たか

605:名無しさん@ピンキー
07/12/26 18:23:11 V2cIVp8c
保守

606:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:07:04 V2cIVp8c
保守

607:名無しさん@ピンキー
07/12/26 21:07:28 M+useQKk
hssh
ビキニ鎧あげ


608:594
07/12/27 03:12:37 0tgMvKyv
プレゼントの差分ラストです。パンツ越しに二穴責め。
レスくださった方々をはじめ、見てくださった方、ありがとうございました。
またいつかお邪魔させてもらおうと思います。

URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)

609:名無しさん@ピンキー
07/12/27 08:18:17 HkrUHI8d
乙でした!!

610:名無しさん@ピンキー
07/12/29 12:56:41 JvIEbJXD
ヴァリス同人誌はどれぐらいありそう?


611:名無しさん@ピンキー
07/12/29 16:43:26 R03nm4Gv
レダでもいい

612:名無しさん@ピンキー
07/12/29 22:44:31 76qsR41s
アテナでもいい

613:ARCH DUKE
08/01/01 01:02:22 C5/nzl13
皆様、明けましておめでとうございます。
旧年中は拙作をご愛読頂き、誠に有難うございました。
本年も宜しくお願い申し上げます。

では、今年最初の執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第8章は、現在進捗率50パーセント。
前章の続きの部分(雑魚モンスターによる優子輪姦)、
エロ調教を受けてアイザードの牝奴隷と化した麗子のフェラチオ&顔射と来て、
現在、ログレスの前での『首実検』のシーンを描いています
(なお、本編とは異なり、麗子は優子の首級がアイザードが用意した贋作である事を最初から知っています)。

完成・発表は今月末~来月初旬を予定しています。
しばらくの間、お待ちくださいませ~。


614:名無しさん@ピンキー
08/01/01 12:59:36 hr7LWjQB
頑張ってくだされー

615:名無しさん@ピンキー
08/01/06 23:36:03 zqr8BjvC
本年初保守

616:名無しさん@ピンキー
08/01/10 08:09:52 +Zl6lUQb
むにゃむにゃ…
今…起きたが…夢で麗子が見てる前で優子を犯る夢を見た
私の身体がSSを欲しているのかな…

617:名無しさん@ピンキー
08/01/11 16:22:40 6WKITaEa
中身商才に

618:名無しさん@ピンキー
08/01/12 13:46:49 Y/x+vEaB
>>617
うーん、夢の中身…
何故か学生にもどり学食の食堂にセーラー服の麗子が横に座り
耳元で囁きながら机のしたで私の股間を触り
「優子を犯して」と言われ私も気持ちよかったから
スカートの上から麗子のク〇トリスを揉みしだき
耳元に麗子の吐息がかかる
いきなり場面は変わり、次のシーンで
いきなりヴァリススーツの優子を押し倒していて
「くあぁッ!や、やめてぇ~」と悶える優子の両手を抑え挿入。
その様子をビキニ鎧の麗子が建物?の中から不敵な笑みを浮かべながら眺めていた
そのあと優子にイマラチオ(順番が…)
そのあと場面が変わり俺?から生えた?触手に犯され尽くされた優子のシーンにかわり
全身触手と白濁まみれになったヴァリススーツの優子が
白眼を剥いて力無くグッタリしていた
そして、また最初の食堂のシーンにループ。そこで眼が醒める(;´Д`)
いやぁ…いい夢見みました。+゜.*(・∀・) +.゜*。

619:名無しさん@ピンキー
08/01/12 22:41:40 Ov96CYYM
イイですねぇ
そのさらっさらのロングヘアとか素肌からスゲー良い香りが漂ってて
扇情的ではあるが清楚なヴァリススーツ、だからこそイタズラ心半分に
生地の上から揉みしだいたり舐めたりの陵辱三昧
で、ナゼか抵抗の力が弱かったりするんですよねw

620:名無しさん@ピンキー
08/01/14 14:34:32 bt+gMFxG
>>619
いやぁ~、夢ってのは見たくて見れるもんでは無いですが
かなりよかったので寝る前また見ないかと念じてますが
見ないですね


621:名無しさん@ピンキー
08/01/14 20:38:36 lj12KsMn
ドラマCDやらヴァリコンから音声引っ張って来て
ヘッドホン流しっぱでおやすみになれば、イヤでも見られるとは思いますがw
それと、アロマですかねぇ…でも内容のコントロールが難しそう
ここでARCH様のSSを毎日欠かさず読み
あとはZOL先生謹製第1巻を枕元に常に置いておくとかですか


生首が出たりしてwww

622:名無しさん@ピンキー
08/01/14 22:38:57 bt+gMFxG
>>621
はは…SSは更新されると寝しなに寝床で読んでましたし
コミックは最近まで寝床の本棚に有りましたねWW
みなさんはどんな夢を見たいですか?

623:名無しさん@ピンキー
08/01/16 00:53:40 lPG9C3MT
ある日、ふらりと寄ったPCショップのゲームソフトコーナーにヴァリスの新作が!
3Dアクションだが、近頃のネトゲの見本イラストに勝るとも劣らない美形3D優子が主人公。
パッケ裏を見ると戦う優子の姿も沢山出ている。
機械的なアクションではなく、攻撃を受けると痛がったり怯んだり、怒りで攻撃が鋭くなる人間味がウリらしい。
やっぱり元祖美少女ゲーたるもの主人公の描写に力を入れないと。わかってるなゲーム屋。
それにしても、ええ表情だな~ついに3Dもここまで来たか!
さらにストーリーモードもついていて、島本さんの声でしゃべると来たもんだ。
7800円…うわ買える!

DirectX9.0C以上、CPUPentium43Ghz以上、グラフィックGeroce6200以上推奨…
流石にグラフィック凝ってるだけあって環境の敷居高けーな。でもウチなら動くぞ!
でも、操作に何使うか書いてないな…ゲームパッド買わなきゃいかんのだろうか?
店員に聞こう。
ワクテカしながらレジへ…

で目が覚めるw

買い物オタの俺はこんな夢が多い。エロくないけどねw
思えばネットが当たり前になってから店舗で感動の発見をすることがなくなった。

624:名無しさん@ピンキー
08/01/16 12:20:35 Dkh9xaf1
>>623
うお、その夢見たいですね~
てか、リアルにそのゲーム欲しいですね。私なら倍額出しても惜しく無いですね


625:名無しさん@ピンキー
08/01/19 18:59:22 hTdShBcV
10号予告キタ━━(゚∀゚)━━!!!!

626:名無しさん@ピンキー
08/01/19 20:57:30 gubOBGvS
いよいよ得ろ本ですか

627:ARCH DUKE
08/01/19 23:30:45 7DXPNreJ
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第8章は、現在進捗率90パーセント。
現在、第一稿を書き終え、校正作業に入っています。
年末年始を挟んだため、作業は少し遅れ気味で、
完成・発表は2月の初め頃にずれ込む予定です。

お待たせして申し訳ございませんが、もうしばらくの間、お待ちくださいませ~。

>夢

私がこれまでに見た中で一番リアルだったのは、
敵に捕まった優子と麗子が、呪いで発情させされ、
牢の中でカラダの疼きに必死に耐え続ける、というものでした。
先に我慢できなくなったのは麗子の方で、
『お願い、正気に戻ってッ!!』と必死に懇願する優子の目の前で一人エッチで達してしまい、
さらに『優子も一緒に~』とか何とか叫びながら、
抵抗する優子を床に這いつくばらせて・・・・、というところで目が覚めました。

>10号予告

来ましたね~。
<ヴァリスの鎧>を一つずつ剥ぎ取っていくシーンが印象的でした。
本編が楽しみです。




628:名無しさん@ピンキー
08/01/24 19:50:02 /Eh6EPdh
保守首都高

629:ARCH DUKE
08/01/30 00:26:19 /dKijdR8
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第8章は、現在進捗率95パーセント。
校正作業は順調に進んでおり、今週中に完成の予定です。
発表ですが、今週末はちょっと時間が取れそうにありませんので、
2月4日(月)夜に行いたいと考えています。

>コミヴァvol.10

入手しました~。
ZOL先生の漫画版ですが、前半はエロ大全開の展開で素晴らしい出来でした。
エロパロSSの資料用に、ヴァリス関係の同人誌や同人CG集は結構揃えているのですが、
今回の優子ほどグッと来るものは、そう簡単に見付かるものではありません
(特に、4ページ目の、スカートを膝までずり下ろされた優子が虚ろな目でアイザードを見上げているカットは最高です)。
そして、後半は麗子とアイザード、ベノンの三人が三つ巴の戦いを繰り広げる、
迫力満点の戦闘シーンに(正直)驚かされました。
個人的には、これまで漫画版の中に登場した中では最高のアクションだと感じています
(残念な事に、優子は全くの役立たずでしたが・・・・その分、麗子が格好良かったので満足)。

ラストで、アイザードが優子を庇って麗子に斬られていますが、
もしかして、これが優子再覚醒のキッカケとなるんでしょうか?
あるいは、『アイザードは実はいい人でした』(=実は、ヴァリアとは別の方法で夢幻界を救おうとしていた)という展開になるんでは・・・・?
という予想も出来なくは無いのですが・・・・。
このあたりも、とても興味深く、目が離せません。

630:名無しさん@ピンキー
08/01/30 11:12:57 7wtnWVKX
単行本2巻はほとんど優子が剣を握ってないことになりそうですな。
そのうちの大半がエロ展開と。

しかし発売は1年後か…


631:ARCH DUKE
08/02/04 22:15:49 Xtfy9IaK
お待たせしました~。

只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第8章の発表を開始いたします。
なお、本章でエロパロ化した内容は、
本編で言えば、vol.7のラストからvol.8の終盤(麗子とベノンがログレスの前から退出するシーン)にかけてとなります。
vol.8のラスト以降、モンスターに視姦されながらの触手陵辱(の幻覚)、アイザードの部下によるレズ輪姦、
アイザードによる正常位挿入(本編では、麗子の乱入により未遂に終わりましたが・・・・)、と続く、
エロエロなシーンの連続については、次章のお楽しみ、という事にさせて頂きました。

ご了承の上、お読み下さいませ~。

632:ARCH DUKE
08/02/04 22:16:50 Xtfy9IaK
(1)

意識の迷宮。
戦意を失った優子に群がる、醜悪な陵辱者たち。
ヴァリアの加護を喪失した今、少女の心は全くの無防備状態で、
邪悪な魔道の技によって生み落とされた怪物たちの前に投げ出されている。

「ひあッ・・・・あひぃ・・・・はぁふぁあああッ!!」

めくるめく快楽の嵐に翻弄され、あられもない痴態を晒す蒼髪の<戦士>。
逃げる場所も、抵抗する力も、すでに無く、
押し寄せる異形――暗黒五邪神が一将、風邪アイザードの意識操作によって作られた幻獣たちにより、
身動きを封じられ、四肢を絡め取られ、全身をくまなく舐めしゃぶられて、
為す術もなくよがり悶えながら、忘我の境地へと追い上げられている。



633:ARCH DUKE
08/02/04 22:17:28 Xtfy9IaK
(2)

「ひはあぁッ!!いい・・・・気持ちいいッ!!
あああ・・・・だめぇッ・・・・も、もう何も考えられないッ!!」

ビリビリに引き裂かれ、襤褸切れ同然の有り様に成り果てたスカートの下、
恥部を覆い隠す最後の薄布もまた、クロッチ部分を破り取られ、無残な残骸を曝していた。
真っ赤に充血した陰核の周囲で、何本もの舌先が脈打つたびに、
鈍い痛みとそれに数倍する肉の悦楽を掻き立てられる。

「うひぁあ・・・・ど、どうして・・・・なんで・・・・こんなに気持ち良いのッ!!
はぁん・・・・わ、わたしのカラダ・・・・いったい・・・・どうしちゃったのォッ!?」

火照った肌に不規則な痺れが走り、微細な電流が脳天から手足の先まで何度も駆け抜ける。
汗腺がバカになってしまったかのように、毛穴という毛穴から白い汗がとめどなく溢れ出し、
ピチャピチャと淫猥な水音を立てながら塗りたくられる、媚薬成分入りの唾液と交じり合って、
身体中を甘ったるい芳香と濃密なフェロモンとで包み込もうとしていた。
緩急を織り込みながら揉みしだかれる都度、乳房がひと回りずつ大きく脹らんでいくように感じられ、
胸の奥が止め処もなく熱く疼いてしまう。



634:ARCH DUKE
08/02/04 22:18:04 Xtfy9IaK
(3)

・・・・ずちゅッ。ぶちゅ・・・・ぷぢゅるッ・・・・じゅりゅりゅッ!!

無論、熱くなっているのは膣内も同様で、
滲み出した蜜液が侵入者をくるみ込み、子宮に向かって恭しくエスコートを申し込もうとしていた。
もう少しで子宮口に届くところまで来ていた魔物の舌先が急に角度を変え、
ザラザラとした肉ブラシの先端が手近な膣壁をグニャリと挟み込むと、
両の眼が、カァッ、と見開かれ、アアッ、という鋭い叫びが空気を震わせる。
大きく開け放たれた口元からは、大量のヨダレと共に、真っ赤な舌が空中へと突き上げられ、
ピクピクとブザマに痙攣しながらダンスを踊っている。

「ひぃはぁあッ!!だ、だめ・・・・そんなに暴れないで・・・・はひぃいいッ!!」

無意識のうちに漏れ出してしまう喘ぎ声も、
音程は狂い、語尾は途切れて、およそまともな言葉にはなっていなかった。
すでに愛液でヌルヌル状態の蜜壷は、陵辱者たちの動きに合わせて、引っ切り無しにひくつき回り、
そのたびにカラダがバラバラに弾け飛ぶような強烈な衝動が湧き上がってくる。
すでに頭の中は芯まで痺れきり、下半身を犯される異物感も不快感も殆ど感じられないばかりか、
殺到する異形たちに犯され続ける屈辱に、異様な悪寒まで覚えてしまう始末だった。



635:ARCH DUKE
08/02/04 22:18:37 Xtfy9IaK
(4)

「あうッ!?・・・・お、おしりまで・・・・くはッ・・・・はうあああッ!!」

申し訳程度に尻たぶを覆うスカート
――正確には、つい先刻までスカートと呼ばれていた布の切れ端――を撥ね退け、
肛門のすぼまりへとめり込んでいく肉鞭の感触。
思わず、驚きの叫びを上げる優子だったが、その声は、すぐに甘い喘ぎへと変わっていく。
恥ずかしい排泄器官に異物を咥え込む事への抵抗はまだ残っているものの、
未知の快楽に対する期待の方が何倍も大きく、激しい衝動となって心の中を吹き荒れていた。

「んんッ!!ふぐ・・・・ぅううッ・・・・お尻が広がる・・・・拡げられていくぅッ!!」

つい先刻、牝穴を攻略したのと全く同じやり方で、
ヌメヌメとした舌先が、アナルの皺を伸ばしながら奥に押し入ってきた。
最初のうちこそ、痛みや違和感も覚えていた少女だったが、
唾液中の媚薬成分のせいか、すぐにそれは和らぎ、代わって、悪寒のような疼きが下腹に集まってくる。
加えて、狭い潜り戸を通り抜け、括約筋の束縛から解き放たれた責め具の動きは俄然活発になり、
腰椎の間を駆け巡るゾクゾク感もどうしようもなく脹らんでいった。



636:ARCH DUKE
08/02/04 22:19:09 Xtfy9IaK
(5)

(・・・・あ、ああ・・・・来る・・・・感じるぅッ!!
だめぇ・・・・も、もう・・・・止まらない・・・・止められないッ・・・・!!)

薄い肉膜一枚を隔てて、子宮を掻き回す舌先と直腸を扱き立てる舌先の感触とが複雑に絡み合い、
おそろしく卑猥な二重奏を奏でながら、少女の下半身を蕩かしていった。
肛門が捲り上げられて内臓と一緒に引きずり出されてしまうような、恐ろしい感覚が襲ってきたかと思うと、
一転して、膣壁がドロドロに溶けてしまうかのような凄絶な快美感の嵐が吹き荒れたり、
情けないひくつきを発する尿道の先から、得体の知れない体液が、ピュピュッ、と迸ったりもする。

「うぁ・・・・あああッ!!ひぃッ・・・・くああッ・・・・た、助け・・・・ひふぅあああッ・・・・!!」

苦痛と快感とが綯い交ぜになった名状し難い衝動が、心身を容赦なく切り裂いていく。
唇、舌、口腔、うなじ、首筋、背中、腋の下、臍、下腹部・・・・。
荒れ狂う情欲の暴風雨は、同時に、体中の性感帯をより鋭敏なものへと変貌させ、
あらゆる場所で、様々な性感が、各自のやり方で自己主張を始めていた。
信じられない量の淫らな波動が、巨大なうねりとなって全身の神経を伝い、
脳細胞へと流れ込むや否や、我先に、早く快楽物質を分泌しろ、とまくし立てる。
処理能力の限界を超える法外な支払い要求に直面してパニックに陥った理性はすぐに破綻し、
意識の奥底から無理矢理に引き摺り出された牝の本能に取って代わられてしまった。



637:ARCH DUKE
08/02/04 22:19:42 Xtfy9IaK
(6)

(ふああッ・・・・いいッ・・・・気持ちいいッ!!
ひぃいッ・・・・凄いのが・・・・あああ・・・・壊れるッ・・・・おかしくなるぅ!!)

身体中の筋肉が、ビクビクビクッ、と不規則な震えを発し始める。
指の先まで張り詰め、敏感になった神経を熱いわななきが往復し、
てんでばらばらに暴れ回っていた快感が、次第に一つに収斂していった。
欲望の業火によって無残に焼け爛れた頭蓋骨の内側に真っ白な光が広がっていき、
目元からは敗北の涙滴が、口元からは恍惚の唾液が、だらだらと溢れ出していく。

「かはぁッ・・・・!!あう・・・・あッあッ・・・・んはぁああッッッ!!」

何百匹ものナメクジの大群が群がってくるような悪寒が、<ヴァリスの戦士>を襲う。
汚液でベトベトになった長い蒼髪を振り乱し、甘い啜り泣きを漏らすたび、
しなやかなカラダがギシギシと軋んだ音を立てながら弓なりに仰け反っていった。
胸元では、胸甲から解き放たれた二つの乳房が真っ白い汗に濡れ光りながら前後左右に揺れ動き、
腹部では、あまりに激しく不規則な下半身の動きについていけなくなった黄金細工の飾り帯が外れかかって、
程良くくびれたウェストの下から、白さが際立つビキニ・ラインの柔肌が覗いていた。



638:ARCH DUKE
08/02/04 22:20:18 Xtfy9IaK
(7)

「くああッ!!し、死ぬッ・・・・死んじゃうッ・・・・くひゃぁああッッッ!!!!」

ひときわ甲高い歓喜の叫び声を放ち、ついにエクスタシーの頂点へと到達してしまう蒼髪の少女。
ビクビクと悶絶していたカラダが、一瞬、ピタリ、と静止し、
ブーツの中で、爪先まで、ピン、と伸び切っていた足指が、瞬間的に、キュッと丸められる。
侵入してきた肉舌の群れを根こそぎ千切り取らんばかりの勢いで子宮口の締まりが強くなり、
愛蜜袋から噴き出した濃密な牝汁が、ジュブジュブと派手に飛沫ながら、出口を捜し求めて溢れ返った。

「ひぎぃッ!!いやぁッ・・・・オ、オシッコの穴が・・・・ひぃッ・・・・い、いひぁあああッッッ!!!!」

大量の恥汁の向かった先は、怪物たちの舌によって塞き止められた秘裂ではなく、
尿道と平行して走る一本の細長い肉腺だった。
学校の保健の教科書にも正確な名前は載っていないその器官は、
本来、膣道内の老廃物を体外に排出するために存在しているものなのだが、
無論この時は、元々の目的からは逸脱した、全く想定外の量の体液を受け容れ、
自前の放水能力だけでは到底事足りず、隣接する膀胱にも助力を請わねばならない羽目に陥っていた。

ぶしゅうッ・・・・ぷしゃあああああッッッッ!!!!

尿道口が決壊し、少し黄色がかった色合いの、粘り気のある液体が、
空中に見事な放物線を描きながら噴き上がった。
悲鳴とも嬌声ともつかない、凄まじい絶叫が迸ると同時に、
絶頂に達した瞬間のまま、凍り付いたように動きを止めていた肉体が、
壊れかけのゼンマイ人形のように、ギクッ、ギクッ、ギクッ、と、激しい痙攣に見舞われる。
信じられない程巨大な快感が優子の意識をひと呑みにしたかと思うと、
彼女の自我は、あっという間に、噛み砕かれ咀嚼されて、濁流の底へと吸い込まれてしまった・・・・。



639:ARCH DUKE
08/02/04 22:20:58 Xtfy9IaK
(8)

暗黒界。アイザードの研究室。

「・・・・そうだ。ゆっくりと運べ。培養槽に入れる際にショックを与えるな・・・・」

部下達の作業を見守りながら矢継ぎ早に指示を出す、プラチナ・ブロンドの魔道士。
主の命令に、背中から昆虫のような翼の生えた少女達
――青年が魔道の技を駆使して作り上げた、ご自慢の侍女――は的確に応え、
与えられた仕事をテキパキとこなしている。
試験管の中の細胞のカケラから、現在の血肉を備えた美しい姿にまで練り上げられた魔法生物は、
文字通りの意味で、血の一滴、髪の毛の一すじに至るまで、彼の所有物であるのと同時に、
彼と離れて過ごす人生など想像した事すら無い、究極の奴隷でもあった。



640:ARCH DUKE
08/02/04 22:21:30 Xtfy9IaK
(9)

(フム・・・・とりあえず、落ち着いたようだな)

籐椅子に深く腰を下ろし、独りごちるヴェカンティの魔将軍。
目の前では、彼の手になる生ける芸術作品たちが、
意識を失った獲物――磨き上げられ、加工される前の原石――を、
毒々しい色の薬液の詰まった巨大なガラス容器に漬け込んでいる。
隣には、同じく薬液で満たされた培養槽が幾つも設えられ、
各種の薬液を注入するためのパイプやバルブ、得体の知れない計器や検知器具の類が所狭しと並んでいた。

(これで、二人の<戦士>は私のもの。
だが、陛下にその事を明かすのはまだ先の話だな・・・・)

今しばらくは、時間が必要だ――腕組みをしたまま、アイザードは思案を巡らせる。
現在までの所、状況はほぼ計算どおりに推移しているとはいえ、
全体計画を考えれば、やっと全行程の半ばを過ぎようとしている程度に過ぎなかった。
優子を完全に洗脳し、自らの支配を受け容れさせねばならないのは勿論だが、
それと平行して進めておかねばならない作業も幾つか存在する。



641:ARCH DUKE
08/02/04 22:22:04 Xtfy9IaK
(10)

(・・・・まずは、あの小うるさい腰巾着を陛下の許から引き離す事から始めようか)

脳裏に浮かんだ男の名は、暗黒五邪神が一将、炎邪ベノン。
陰険な策略を好み、殊に力弱き者を罠に嵌めてジワジワと嬲り抜き、
恐怖と絶望の中で死に至らしめる事に無上の快楽を覚える、という生粋のサディスト。
無論、謀略家という点に関しては、アイザードとて他人をとやかく言える立場ではないのだが、
彼の場合、(策の完成のために必要である場合を除けば)標的に無用な苦痛を与えたりはしないし、
ましてや、策略を弄する行為自体に悦びを見出すような陰湿さは持ち合わせていない。
そのあたりが気に入らないのか、彼の魔道士に対する感情は完全に冷え切っており、
隙さえあれば現在の地位から追い落としを図ろうと、日夜監視の目を光らせていた。

(それから・・・・あの御老体にも、そろそろご退場願わねばならないでしょう)

そして、今一人の邪魔者が、五邪神最後の将にして、
暗黒界の覇権を巡ってログレスと最後まで争った双頭の邪竜、雷邪ヴォルデス。
暗黒王の圧倒的な魔力の前に敗北し、臣下の列に加わる事でかろうじて死を免れたものの、
未だ巨体の奥には野心の残り火が燻り続けているらしく、
ねぐらに引き篭もったまま王都に伺候もせず、夢幻界への出兵命令にも言を左右にして応じようとしない。
ベノンとは異なり、今の所、自分との仲は取り立てて良くも悪くも無かったが、
彼の存在は、彼の計画の中では大きな不確定要素の一つに数え上げられていた。
無論、石橋を叩いて渡る性格の元夢幻界人としては、
事を為すにあたって不安となる材料は、可能な限り、取り除いておくつもりである。



642:ARCH DUKE
08/02/04 22:22:37 Xtfy9IaK
(11)

「そのための仕掛けは・・・・麗子、君にやってもらいますよ」

いま一人の<戦士>を捉えた碧色の双眸が、僅かに細められた。
籐椅子の足元に蹲った赤毛の少女は、
巨大なガラスの水槽の中へと沈められていくかつての級友の姿を、
焦点の合わない瞳でぼんやりと見つめながら、
未だ冷めやらぬ肌の火照りがもたらす懊悩を鎮めようと、ひたすら手淫に耽っている。

(フフフ、優子と違って、彼女はもはや完全に私の言うがまま。
・・・・どれ、少し味見してみるとしましょうか?)

好色そうな視線を湛えつつ、無言で顎をしゃくり上げるアイザード。
自慰に没頭していた指先が、はた、と止まり、
・・・・次の瞬間、赤毛の<戦士>は、半ば条件反射的に、パッ、と顔を上げて、
ご主人様の言い付けを心待ちにする愛犬よろしく、期待に満ちた表情で魔道士を仰ぐ。
お前など信用出来るものか、と、頑なに自分を拒絶し、心を許そうとしなかった麗子が、
僅かな期間でここまで従順になるとは、罠を仕掛けた当人にとっても、いささか予想外だった。



643:ARCH DUKE
08/02/04 22:23:08 Xtfy9IaK
(12)

(・・・・どうやら、君は、自分で思っている程には、自分の選択に自信を持っている訳ではないようだね。
いいや、きっと君は、心の奥で、今でも捜し求めているんだろう。
・・・・無条件に自分を受け容れてくれる存在、安心して寄りかかる事の出来る誰かを、ねぇ・・・・)

色素の薄い唇に浮かぶ、辛辣な微笑。
今まで、目の前の少女は――生まれた世界こそ違えど――暗黒の力に魅せられた末に、
故郷を捨て去る決断を行ったという点で自分と変わらぬ、一種の同志的な存在、と考えていたが、
どうやら、"故郷を捨て去った"という行為は同じでも、動機の方は全く異なっていたらしい。

(・・・・私は少し思い違いをしていたようですねぇ。
君は、何かを求めて、ログレスの召喚に応じたのではなく、
何かから逃げ出したくて、こちらの世界にやってきた・・・・そうでしょう?)

冷やかな眼差しを投げかけつつ、籐椅子から体を起こしたアイザードは、
無造作に着衣をはだけ、むっくりと隆起した股間のイチモツを露わにした。
ほんの一瞬だけ、怯えるような表情を見せた赤毛の<戦士>だが、すぐにその感情は掻き消えて、
白く細長い指を怒張した肉棒へと絡めると、太い血管が浮き出した陰茎に可憐な唇を近付けていく・・・・。



644:ARCH DUKE
08/02/04 22:23:54 Xtfy9IaK
(13)

――ピチャッ・・・・ペチャ・・・・チュプッ・・・・ジュジュプッ・・・・!!!!

法悦に目元を潤ませながら、男根に奉仕する赤毛の少女。
優男然とした外見とは裏腹に、アイザードのペニスは逞しくそそり立ち、
狭い口腔一杯に広がって気道をあらかた塞いでしまっていた。
だが、彼女は、半ば呼吸困難に陥りながらもなお、
ますます情熱的に長大な逸物を舐め回し、扱き立て、吸い尽くそうとする。

(・・・・いいですねぇ、その表情。
奉仕する事に悦びを見出し、欲情を燃え立たせる牝奴隷と呼ぶにふさわしい)

苦しげに呻く麗子の頭を掴んで荒々しく手繰り寄せると、
亀頭の先端が柔かい喉奥の粘膜を越えて食道内にまで達し、
小さな喉仏がせわしなく痙攣を発した。
少しだけ力を緩めてやると、陰茎に押し潰されていた舌先が狂ったように跳ね回り、
楕円形に伸びた唇の端から唾液の糸が幾筋も流れ出す。



645:ARCH DUKE
08/02/04 22:24:26 Xtfy9IaK
(14)

「フフッ、安心なさい。
たとえ、ログレス陛下があなたを用済みとみなしても、決して私は見捨てたりしない。
最後まで傍にいてあげる・・・・ククク、最後の最後までねぇ」

整った顔立ちを苦悶に歪めつつも、懸命に奉仕を続ける少女の姿に、
己が打ち立てた支配の完璧さを再認識し、会心の笑みを浮かべる元夢幻界人。
顎が痛くなるほど大きく開かれた麗子の口内では、
怒張した逸物が、歯茎を擦り立て、舌を捻り、咽喉蓋を押し潰して、好き放題に暴れ回っている。

「そろそろ射精しますよ・・・・全部飲み干しなさいッ!!」

くぐもった声を発したアイザードの腰が、びゅくんッ!!と跳ね上がり、
コチコチに固くなった亀頭の先が、上顎の粘膜を擦り立てる。
こそばゆさと気持ち良さが入り混じった感触が、ぞわぞわッ、と肉棒の裏筋をなぞったかと思うと、
震え慄く舌先にくすぐられた逸物の怒張は限界に達し、
代わって、鈴口のくびれの辺りから、ピクピクピクッ、という妖しい脈動が現れ始めた。

――そして・・・・。



646:ARCH DUKE
08/02/04 22:24:59 Xtfy9IaK
(15)

――びゅくッ!!どぴゅッ・・・・どびゅるッ!!!!

いきり立つ肉棹が爆ぜて、灼熱した飛沫をぶち撒けた。
唇から食道に至るまで、ネバネバとした粘液が所構わずこびり付き、
常人ならば吐き気を催しかねない、生臭い臭気と不快な感触を塗り重ねていく。
・・・・だが、今の麗子にとって、それは最高の御馳走に他ならなかった。

「ンぇあッ!?んぶ・・・・むぐぇぁああッ!!」

絞め殺される直前の鶏のような奇怪な呻き声が上がった直後、
迸った濃密な白濁液が口腔粘膜を白く染め抜き、
噎せ返るような精液臭が気道から肺腑にまで流れ込んでいく。
ピンク色の靄がかかったような意識の中、
食道を垂れ落ちる牡汁の滴りが堪え難いほど熱く感じられた。



647:ARCH DUKE
08/02/04 22:25:30 Xtfy9IaK
(16)

「んぉ・・・・ぷ・・・・ぷはぁッ!!」

ようやく引き抜かれた男根が目の前でビクビクと跳ね回り、
肉筒の中に残っていた精子を、麗子の顔面に撒き散らす。
だが、もはや少女の表情には嫌悪感は微塵も現れなかった。
むしろ、『全部飲み干すように』という命令を忠実に果たそうと、
自ら進んで、口元を亀頭へと近付け、体液のシャワーを一滴残らず受け止めようとする。

(はぁはぁ・・・・熱い・・・・あああ・・・・カラダの芯が・・・・燃え尽きそう・・・・)

クチビルの周囲に付着した精液を美味しそうに舐め取った赤毛の少女は、
牝としての本能と汚辱の悦びにトロトロに蕩けきった瞳を、なおも物欲しげに打ち震わせた。
下半身に視点を移せば、クネクネと卑猥なダンスを踊る腰の下、
魔道士のペニスから飛び散った濁液で、白い水玉模様を生じた黒スカートの内側で、
厚みを増した粘膜花弁が淫らにフェロモンを撒き散らし、
じゅくじゅくと滲み出した愛蜜が黒絹のショーツを濡れそぼらせている。



648:ARCH DUKE
08/02/04 22:26:28 Xtfy9IaK
(17)

(フフフ・・・・まさに完璧な仕上がり、我ながら鼻が高いというものです。
これならば、しばらくの間、私の許を離れても何ら問題無いでしょう・・・・)

ひとしきり射精の余韻を楽しんだアイザードは、
再び麗子に向き直ると、四つん這いになって、尻を持ち上げるように命令する。
期待に胸を躍らせながら、言い付け通り、屈辱的な姿勢をとる<ヴェカンタの戦士>。
スカートの下から、汗と愛汁の入り混じった濃厚な薫香が漏れ出すと、
ひと仕事終えて息をついていた肉棒が、再びムクムクと勃ち上がっていく。

「まずはベノンからです・・・・しっかりと頼みますよ、麗子」
「ふはぁ・・・・は、はい・・・・かしこまりました・・・・アイザード・・・・さま・・・・」

頭上からかけられる主の声に、
壊れかけたゼンマイ人形の如く、幾度となく首肯を繰り返す奴隷少女。
同時に、高々と突き上げた尻肉を卑猥にくねらせながら、
一刻も早く、心身の疼きを鎮めて欲しい、とあさましく訴えかける。
しばらくの間、その痴態に眺め入りながら、
さて、どのように料理したものか?と考え込んでいた魔道士は、
やがて、奴隷の示す従順な態度に対し、それに最もふさわしいやり方で褒美を取らせよう、と決めたらしい。
左右に大きく跳ね回る尻たぶを押さえ込むと、
溢れ返る愛液によってベトベトになった黒いクロッチを脇にずらし、
交尾する獣のような野蛮なスタイルで、逞しい剛直を充血した秘唇の底へと押し込んでいった・・・・。



649:ARCH DUKE
08/02/04 22:27:01 Xtfy9IaK
(18)

暗黒界。王都ヴェカンタニア。宮城。

「久しぶりだな、ベノン」

恭しく片膝をつき、君主に対する忠誠の意志を示す魔人に向かって、
玉座の主は、いつも通りの感情の起伏を感じさせない声音で言葉をかけた。
畏まった表情で頭を垂れた暗黒五邪神の一将、炎邪ベノンは、
そのままの姿勢で、暗黒王の傍らに侍立する側近の顔を、ちらり、と一瞥する。

「アイザードからの吉報は、お前も聞き及んでいよう」

黄金で飾られた仮面の裏でうっすらと笑みを浮かべつつ、
ヴェカンティの支配者は、あくまでも無機質な口調を崩す事無く、語りかけた。
無論、彼は、目の前にいる男が、元夢幻界人の同僚に対して、
ほとんど嫉妬と呼んで良いくらいの競争心を抱いている事を十分すぎるほど知り抜いているし、
同じ暗黒五邪神のガイーダとキーヴァを倒したヴァリアの切り札、<ヴァリスの戦士>を葬り去り、
ファンタズム・ジュエリーの欠片を奪回したライバルをどう意識しているのか、正確に把握している。



650:ARCH DUKE
08/02/04 22:27:51 Xtfy9IaK
(19)

「これで、夢幻界への侵攻にもはずみがつきますな。
一部の者の向こう見ずな行いのせいで、一時はどうなるかと案じましたが・・・・」

案の定、ベノンは、表向きは冷静さを保つ努力を続けつつも、
挙動の端々に隠し切れぬ無念さと不機嫌さを滲ませながら受け答えする。
麗子の行動を揶揄してみせたのは、
同僚への不平を口に出来ないもどかしさを無意識のうちに転嫁したものだったが、
アイザードであれば、たとえ同じ立場に立たされたとしても、
本人の目の前で、こんな振る舞いに及ぼうなどとはしないだろう・・・・。

(まったく、若造といい、小娘といい、
何故、陛下は、暗黒界の生まれでもない者共を重用なさるのか・・・・?)

胸の奥で、盛大に苦虫を噛み潰す暗黒五邪神。
元々、彼は、暗黒王登極以前の分裂期において、暗黒界の一地方を領有する諸侯の一人だった。
戦乱の時代、多くの同輩が激動する情勢の見極めを誤って滅亡していく中で、
彼は時々の権力者に巧みに取り入ると共に、落ち目と判断すれば、即座に見限って保身を図ってきた。
ヴォルデスやログレスに取って代わるだけの力を持つ事は一度として無かったものの、
その立ち回りの才能は、彼らも一目置かざるを得ないだけの勢力を築き上げるに充分なものだった。



651:ARCH DUKE
08/02/04 22:28:23 Xtfy9IaK
(20)

「フフ・・・・まぁ、そう言うてやるな」

憮然とした表情の少女を横目で眺めながら、やんわりと臣下の話を遮る暗黒王。
はあ、と、気の無い返事をしながら、生粋のヴェカンティ貴族は苛立ちを禁じ得なかった。
暗黒界の生まれでなく、従って、ログレスの覇業に何の貢献もしていない輩が、
暗黒五邪神や<ヴェカンタの戦士>として肩を並べている現状は不公平以外の何物でもない。
そればかりか、自分を差し置いて、<ヴァリスの戦士>の首級を上げた、とあっては、
あのクソ生意気な魔道士に対する王の信任は積み増される一方だろう・・・・。

(このままでは不味いわ・・・・何か策を考えねば・・・・)

壇上を見上げ、素早く計算を巡らせる。
――とりあえず、小娘の方は後回しでも良いだろう。
夢幻界側の切り札が消えた今、<ヴェカンタの戦士>の存在意義もまた無くなった。
早晩、ログレスも麗子を用済みとみなすに違いない。
やはり、早急に手を打たねばならないのはアイザードの方に違いない・・・・。



652:ARCH DUKE
08/02/04 22:28:57 Xtfy9IaK
(21)

「・・・・しかし、この目出度き席に、アイザードもヴォルデスもおりませぬとは、
一体、如何なる事情にありましょうや?」

ハラを決めたベノンは、得意の弁舌を駆使して主の耳に『忠言』を囁きかけた。
ライバルの欠席を強調する事で、彼に対する暗黒王の心証を悪化させ、
あわよくば、その忠誠心に疑念を抱く方向へと誘導していこうという算段である。
狡猾な炎の魔人は、過去、同様の手法で自分にとって不都合な連中を何十人も刑場へと送っていた。

「アイザードは<ヴァリスの戦士>との戦いで重い手傷を負い、身動きがとれぬそうだ。
ヴォルデスは・・・・相変わらず、身体のあそこが悪い、ここが痛む、と、なかなか言う事を聞きよらぬ」

(・・・・重い手傷?そんな情報は耳にしていないけど・・・・一体、何を考えている?)

心の中で首を傾げる暗黒界の大貴族。
相手が夢幻界の切り札と呼ぶべき<戦士>であった以上、事実である可能性も捨てきれないが、
青年の性格を考えれば、鵜呑みにするのは剣呑極まりない。
もう一方のヴォルデスについては、ログレスに敗れ、臣下となった後も、
ああだこうだと理由を付けては出仕を拒み続けており、
今回もまた、『仮病』なのはほぼ間違いないだろうが・・・・。



653:ARCH DUKE
08/02/04 22:29:38 Xtfy9IaK
(22)

「無礼な・・・・将帥としての自覚に欠けますな、あの老いぼれは。
これでは下々の者達にもしめしがつきません」

とりあえず、ヴォルデスをあげつらいながら、
真の標的――憎んで余りある魔道士の名前を出すタイミングを計る炎の魔人。
・・・・しかし、その目論見は、あっさりと頓挫してしまった。

「まぁ、あれの事はいずれ始末をつけねばなるまい。
それよりも、今はまず勝利を祝おうではないか・・・・?」

ベノンの返事を待たず、暗黒界の絶対権力者は侍従たちの列に向かって合図を送った。
控えていた初老の女官がログレスの前へとしずしずと進み出し、
両手に捧げ持ったアイザードからの献上の品――象牙色の光沢を帯びた首桶を小卓に乗せて、
玉座に向かって恭しく一礼しながら、静かに蓋を開け放つ。

・・・・微かな死臭と共に姿を現したのは、頚骨の付け根付近から切断された少女の頭部だった。



654:ARCH DUKE
08/02/04 22:30:12 Xtfy9IaK
(23)

「<ヴァリスの戦士>の哀れな姿だ・・・・」

ログレスの声は相変わらず抑揚に乏しく、
ましてや、その表情は不吉な黄金細工の仮面に遮られて窺い知る術は皆無だった。
もっとも、前後の状況を考えれば、現状を不快に感じている道理はまずないだろう
仕方なく、ベノンは曖昧に相槌を打ちながら、口の中で小さく舌を打ち鳴らした。

(チッ、忌々しいッ!!やはり、評議への欠席程度では陛下の心証を害するまでには至らないか。
何か、もっと・・・・重大な疑惑を招きかねないような材料を見付け出さなければ・・・・!!)

目の前の首級を突き刺す、苛立たしげな視線。
そもそも、この間抜け面をした小娘が、あっさりとアイザードに討ち取られたりしなければ、
自分が気苦労を抱え込む事も無かった訳だし、
場合によっては、奴の不手際を追及して五邪神の座から放逐する事も可能だった筈である。
利己的かつ他罰的な怒りを燃え立たせつつ、
暗黒界の大貴族は、憎悪に満ちた瞳で物言わぬ少女を睨みつける。



655:ARCH DUKE
08/02/04 22:31:02 Xtfy9IaK
(24)

「麗子・・・・こやつは、お前が一番良く見知っていよう。
間違いなど、万に一つもあるまいが、近くで確かめてみるがいい」

玉座からの言葉に、ハッ、と短く答え、宿敵の首級へと近付いていく暗黒界の<戦士>。
心無し強張っているようにも見える赤毛の少女の横顔を、辛辣な目付きで眺めていた炎の魔人は、
さすがに音こそ立てなかったものの、冷やかに鼻を鳴らした。

(おやおや、動揺しちゃってるのかい?
フン、<ヴェカンタの戦士>と言っても、所詮は小娘ねェ・・・・。
そんな事だから手柄をアイザードに攫われちゃうのよ)

魔将軍の唇が醜く歪み、嘲りの笑みを形作る。
暗黒王自らによって素質を見出され、現実界より召喚された麗子だが、
優子との戦いに限定してのものとはいえ、五邪神をも上回る権限を与えられたにもかかわらず、
自らの手で首級を持ち帰れなかったとあっては、無能者との謗りは免れないだろう。
現時点では、王の側近という地位を慮って、公然と批判の声を上げる者はいないが、
実力無き者がいつまでも高官の席を温めていられる程、ヴェカンタニアの宮廷は甘い場所ではない。

(・・・・ま、この小娘が何時まで持ち応えられるか、高みの見物といこうかねェ・・・・)

にんまりと冷笑を浮かべるベノン。
――だが、次の瞬間、麗子のとった行動は、彼の表情を一変させずにはいなかった。



656:ARCH DUKE
08/02/04 22:31:39 Xtfy9IaK
(25)

アイザードの居城。すぐ近くに大瀑布を臨む、白亜のテラス。

「・・・・そうか、どうやら上手くいったようだな」

久しぶりに地下の実験室を離れ、胸一杯に清冽な空気を吸い込む長衣の魔道士。
吹き渡る風が、プラチナ・ブロンドの長い髪をサラサラと揺らす。
傍らに立つ侍女の一人がワインのボトルを手に取り、
卓上に置かれたクリスタルの杯に血の色をした酒を注ぎ入れると、
青年は、芳醇な香りを楽しみながらゆっくりとグラスを傾け、満足げに息を吐いた。

「ベノン様は、麗子様を伴い、こちらに向かわれている、との由。しかしながら・・・・」
「あの男の事だ。背後には直属の軍勢を隠しているに違いない。
・・・・フフ、対応はお前達に任せる。せいぜい歓迎してやるといい」

主の言葉に、無言で一礼する有翼の少女。
美しい姿形だけでなく、高い知能をも兼ね備えた特注品の魔法生物は、
簡単な指示を与えておきさえすれば、あとは自分達で状況を判断して上手くやってくれる。
身の回りの世話は勿論、軍団の指揮や研究室での各種実験まで任せ切りにしても大丈夫だし、
何より、元夢幻界人である彼にとって、彼女達以上に信用できる部下は存在しないと言っても過言ではない。



657:ARCH DUKE
08/02/04 22:32:17 Xtfy9IaK
(26)

「・・・・で、優子の様子はどうだ?」

「はい、おとなしく眠っております。
培養槽の中で、アイザード様の夢を繰り返し見ながら・・・・。詳しくはこちらに」

忠実な配下から報告書の束を受け取った魔道士は、注意深く文面に目を通した。
施術の効果は概ね良好だが、完全な洗脳には、なおしばらく時間が必要らしい。
フム・・・・、と考え込んだ元夢幻界人の青年は、
しばらくの間、報告の内容とこれから起こり得るであろう問題点とを突き合わせていたが、
やがて、何かを思い付いたらしく、パチン、と指を鳴らし、侍女に何事かを耳打ちした。

「・・・・頼んだぞ。準備が整ったら知らせてくれ・・・・」
「かしこまりました、我がマスター」

深々と頭を下げた魔法生物の顔は、唯一絶対の主の役に立てる事への喜びに光り輝いていた。
彼女達の造物主は満足げに微笑みを浮かべながら、
おもむろに酒盃を傾け、上質の酒精のもたらす程よい酩酊に心身を委ねる。
頬を撫でる冷涼な風が実に心地よく、精神をリラックスさせるには丁度良かった。

(フフ・・・・そう、我がものとするのだ。彼女の身も心も、な・・・・)



658:ARCH DUKE
08/02/04 22:32:49 Xtfy9IaK
(27)

ヴェカンティ。アイザードの居城へと続く街道。

額から角の生えた黒馬の引く四輪馬車が、
濛々と土煙を上げながら、舗装の悪い――と言うより、殆ど未舗装と言って良い街道を疾駆していた。

「ひどい道ね・・・・こんな所をわざわざ馬車で走らなくても」
「うるさいわね。嫌なら一緒に来なくったって構わないわよッ!!」

激しく揺れる馬車に閉口して、不平を漏らす赤毛の<戦士>。
一方、彼女と相対して座る暗黒五邪神もまた、憎々しげな表情を隠さなかった。
王宮内では、ログレスを憚って遠慮して振舞っていたが、
自制の必要のなくなった今、その語尾は、地のものである、気味の悪い女性口調へと戻っている。

「街道を行くのはね、アイツの目を引き付けるためよ。
あたしの背後に付き従っている軍勢の存在を隠蔽する必要があるのッ!!」

珍妙と言う他無い言葉遣いに、
麗子は、一体、この男の頭の中はどうなっているんだろう?と、内心眉を潜めずにはいられなかった。
無論、ベノンにしてみれば、普段通りの喋り方をしているだけだが、
不幸な事に、現実界出身の少女の耳にはふざけているようにしか聞こえなかったのである。



659:ARCH DUKE
08/02/04 22:33:21 Xtfy9IaK
(28)

(大体、アイザード様相手に、こんな単純なトリックが通用すると本気で思ってるのかしら?)

麗子の見るところ、アイザードと並ぶ策士、という彼への世評は、過大評価も良い所だった。
たしかに、策謀を好んで用いるという点は似通っているが、
元夢幻界人の魔道士と暗黒界の大貴族の間には、
謀略家としての才能において、プロの詐欺師と二流のセールスマンほどの開きが存在している。

(あの方ならば、間違っても、こんな計略とも言えないような杜撰な策を講じたりはしない。
敵を欺くときには、徹頭徹尾、隙の無い、完璧な罠を用意して臨む筈だわ・・・・)

かく言う赤毛の少女もまた、いつの間にか、アイザードを敬称付きで呼ぶようになっており、
今ではそれを至極当然の事と考えるまでになっていた。
彼女を仕留めたのは、相手の弱みを探り出し、徹底的に責め立て、身も心も屈服させる、彼の最大の武器・・・・
狙った獲物を決して逃さない言葉の弾丸に他ならない。
そして、誰の目にも映らないその魔弾は、麗子という媒介者を介して、
とうの昔にベノンを捕捉しており、彼の体内を心臓を目がけて静かに突き進んでいるのだった。

(所詮、コイツは世渡りが上手いだけの俗物、あの方の敵じゃない。
ああッ、もう、こんな馬鹿馬鹿しい茶番なんてさっさと終わりにしたいものだわッ!!)



660:ARCH DUKE
08/02/04 22:33:57 Xtfy9IaK
(29)

――麗子の回想。

「この首は・・・・ニセモノよ!!」

声を張り上げる<ヴェカンタの戦士>。
目の前には、<影の剣>によって台座ごと両断され、床の上に転がった首級の残骸
・・・・そして、突然の出来事に色を失い、腰を抜かした暗黒五邪神。
無論、王の御前に列する栄誉を与えられた廷臣たちも、
突然の凶行に、ベノンと同じく度を失って、大混乱に陥っており、
落ち着きを保っていたのは、事実上、玉座に座したログレスひとりに過ぎなかった。

「ニセネノだと・・・・?
しかし、2つのファンタズム・ジュエリーは確かに本物だぞ」

騒然とする周囲にも動じる事無く、静かな口調で訊ね返してくる暗黒界の支配者。
内心、ヒヤリ、としたものを覚えつつも、
少女は、己れの持てる演技力の全てを振り絞り、一世一代の大芝居を打った。

「私には分かる・・・・優子は生きてるわッ!!」

言葉を切り、真っ直ぐに黒衣の魔王を見つめ上げる赤毛の少女。
視線を受け止めた仮面の奥で、いくつかの表情が目まぐるしく変化した。
息を殺しながら無言のやり取りを続ける麗子と暗黒の帝王との間に、
ほんの一瞬、冷たい刃を含んだ感情が行き交い・・・・不意に、破られる。



661:ARCH DUKE
08/02/04 22:34:30 Xtfy9IaK
(30)

「・・・・ま、まぁ、とにかく、これは只ならぬ事態。
私がアイザードの元に赴いて事の真相を確かめて参りましょう」

対峙する王と<戦士>との間に割り込んで来るベノン。
一歩間違えば、絶対君主の機嫌を致命的に損ねかねない危険な行為だったが、
彼の声は、何故か、妙に弾んでいるように感じられた。

(コイツの言ってる事がデタラメだとしても、これは絶好の機会だわ。
そう、あのクソ生意気な若造に叛乱の嫌疑をかけ抹殺するための、願ってもないチャンス!!
奴さえ追い落とせれば、陛下の第一の側近の座はアタシのものよ・・・・)

無論、炎の魔人は、自分の頭に閃いたそのアイデアが、
アイザードの術策と麗子の演技により、巧みに誘導された結果であるとは知る由も無い。
当の麗子は、まさに狙い通りの展開を見せる状況を前にして、胸の奥で薄くほくそえみながら、
うわべはあくまでも取り繕いつつ、駄目押しの演技をやってのけた。

「私も行くわ・・・・優子が生きているなら、<アンチ・ヴァニティ>の能力が必要なハズよ」



662:ARCH DUKE
08/02/04 22:35:21 Xtfy9IaK
(31)

「なッ・・・・控えよッ!!一度ならず失策を犯しておきながら、何という身の程知らずな・・・・!!」

功績を独り占めしたいベノンが必死に吠え掛かるのを無視して、
少女は玉座の上のログレスに向かって深々と頭を垂れる。

・・・・しばらく間を置いて、ヴェカンティの支配者は口を開いた。

「まぁ、良かろう」

王の発した言葉に愕然とする暗黒界の大貴族。
・・・・だが、麗子の言う通り、<ヴァリスの戦士>に対抗するための最も効果的な手段が、
<ヴェカンタの戦士>の持つ<アンチ・ヴァニティ>の能力である、というのは事実である。
その点を持ち出されては、さしもの彼も、これ以上横車を押すのは不可能だった。

「足手まといにならないよう、せいぜいしっかりと働く事ねッ!!」

捨て台詞を残し、憤然とした足取りで、謁見の間を退出していく魔人の姿を眺めながら、
してやったり、という表情の、赤毛の<戦士>。
玉座の主に向かって一礼すると、足早に彼の後を追いかけていく。



663:ARCH DUKE
08/02/04 22:36:20 Xtfy9IaK
(32)

(・・・・フン。まぁ、良かろう・・・・今はまだ、な)

広間に残された暗黒界の支配者は、
黄金細工の仮面の裏側で意味ありげな笑みを浮かべながら、
現実界の少女の後ろ姿をじっと凝視していた・・・・。



――TO BE CONTINUED.



664:ARCH DUKE
08/02/04 22:46:49 Xtfy9IaK
以上、第8章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます~。

次の第9章ですが、
本編vol.8のラストからvol.10の前半(麗子が乱入してくる直前のシーン)までをエロパロ化する予定です
(・・・・まあ、この部分に限っては、本編自体がすでにエロパロ状態な訳ですが・・・・(苦笑))。
完成・発表時期は4月初旬を目指していますので、しばらくの間、お待ち下さいませ~。

665:名無しさん@ピンキー
08/02/05 12:46:37 cDi0dzFE
乙でした!

666:名無しさん@ピンキー
08/02/06 00:07:19 Bm/R6Lww
GJ!!!

667:名無しさん@ピンキー
08/02/09 22:24:30 vy6ZD+jR
hoshu

668:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:09:10 uh9F2moW
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

669:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:12:54 szsG6wDS
>>668
「完全無料エロ動画」がどうかしたのか?

670:名無しさん@ピンキー
08/02/15 02:30:40 zEyB5BjX
『スレイブヒロインズ』(『闘姫陵辱』の新シリーズ)で麗夢の連載が始まる模様

671:名無しさん@ピンキー
08/02/18 19:57:19 BcE1lxIK
これってヴァリスの優子と何か関係あるの?
URLリンク(gendai.net)

672:名無しさん@ピンキー
08/02/19 09:53:05 uw6XSahO
>>671
おもしろい
表紙もなんとなく優子っぽいね

673:名無しさん@ピンキー
08/02/19 17:32:36 Fv/HmVll
サーバが(ry

674:名無しさん@ピンキー
08/02/20 00:58:58 pSCeoYyS
>>671
うはぁ、こんなのがあったとは。

675:ARCH DUKE
08/02/24 22:28:52 mIV+au0W
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章は、現時点の進捗率40パーセント。
本編のvol.8のラストからvol.9の序盤(夢の中での触手陵辱のシーン)まで書き終わり、
現在、vol.9の中盤(アイザードによって偽の記憶を刷り込まれるシーン)に取り掛かっています。
この後は、侍女たちによるヴァリス・スーツ剥ぎ取り&レズ前戯、
そして、アイザードによる愛奴隷化と、いつもにも増して、エロ描写の割合が多い章となる予定です。

なお、完成・発表は3月末~4月初旬を予定していますので、
もうしばらくの間、お待ちくださいませ~。


676:名無しさん@ピンキー
08/02/25 04:07:17 Zzu9pjiy
wktk

677:名無しさん@ピンキー
08/02/26 23:07:53 2yDVlQ10
パンツ脱いで正座で待ってる

678:名無しさん@ピンキー
08/02/28 00:17:10 ySAscYiX
>>594
遅まきながら、いただいた!
ありがとう!感動した
またレダネタで何か描いてください~

679:594
08/03/03 22:31:24 V0+5b4k9
レダの戦士を捕まえてみました。
URLリンク(nhkgfile.s4.x-beat.com)

680:594
08/03/03 22:33:31 V0+5b4k9
直リンしてしまいました・・・スミマセン・・・

681:名無しさん@ピンキー
08/03/03 22:58:30 ciZoK0EB
グッジョブ!

682:名無しさん@ピンキー
08/03/03 23:19:12 vABvf0nK
うめぇww

683:名無しさん@ピンキー
08/03/05 11:04:26 14u+bpp4
ワンフェス2008 陽子の写真
URLリンク(up.img5.net)
URLリンク(up.img5.net)
URLリンク(up.img5.net)

もういっちょ
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)

>>679
gj

684:名無しさん@ピンキー
08/03/05 11:24:24 14u+bpp4
んでもって
1/7麻生優子
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.nigauri.sakura.ne.jp)

685:名無しさん@ピンキー
08/03/05 15:06:24 M35MWMlb
>>684
うわ!!ホスィイ~
欲しいけど嫁に見つかったらどん引きされるな

686:名無しさん@ピンキー
08/03/05 21:03:31 PtGccmF6
>>683>>684
GJ。しかし画像がでかすぎるよ…。


687:名無しさん@ピンキー
08/03/05 21:12:18 dzYpUm5i
おまけ
URLリンク(nekoyanagikon.blog.so-net.ne.jp)

688:名無しさん@ピンキー
08/03/07 13:47:43 LLjYjHma
>>679
続きキボンヌ

689:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

690:名無しさん@ピンキー
08/03/08 00:04:11 7K1W77TY
>>679
優子でも作って欲しいです。はい

691:名無しさん@ピンキー
08/03/10 10:04:46 2q1CQ1rx
>>683の上のほうの写真陽子を勢いで購入したんだけど
作る時間も技術もありゃしない
どないしよ

692:名無しさん@ピンキー
08/03/10 10:07:29 bCLOHzgs
死ねば?

693:名無しさん@ピンキー
08/03/11 01:36:59 FUto26kE
>>691
近くの模型屋行って代行製作頼めば?
店にもよるだろうが3~4万も出せば何とかなるぞ


694:名無しさん@ピンキー
08/03/12 12:26:17 bqwpVZd8
魔改造代行ってのもあるよ フヒヒヒヒヒ

695:名無しさん@ピンキー
08/03/12 14:04:34 cY+Hta4P
高いンでしょ?

696:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:00:11 Bzb2QINs
>>694
ま、魔改造代行!!(*゚∀゚)=3ハァハァ
あんなことや!!こんなことされてる優子を作ってくれるのか!!(*゚∀゚)=3ハァハァ

697:名無しさん@ピンキー
08/03/12 23:44:27 ZO2u3xEK
そう。具体的に言うとゼロ戦に変形する優子やF-15と合体する優子。

698:名無しさん@ピンキー
08/03/13 00:28:39 glZ4ADZb
>>697
違う!!(´Д`;三;´Д`)
そんな優子見たくないです~!!
化け物に負けて犯される優子がみたいです~!!

699:名無しさん@ピンキー
08/03/13 12:29:06 cvLPclJR
>>697
変アートとしてそういうのあったよな
村上隆かなんかだっけ

700:名無しさん@ピンキー
08/03/13 17:27:43 sAKQV8O6
>>699
いや、元ネタはプラモ狂四郎だろう。

701:名無しさん@ピンキー
08/03/14 00:27:17 eV0AztvK
お邪魔します、懐かしかったので一つ・・・
URLリンク(retro.s11.x-beat.com)

702:名無しさん@ピンキー
08/03/14 13:46:35 n2BySj4T
GJ

703:名無しさん@ピンキー
08/03/14 13:54:28 j3S2vLiI
>>701
GJ
他のビキニ戦士も描いちゃったりしないのかな?かな?

704:名無しさん@ピンキー
08/03/14 15:12:04 j3S2vLiI
>>699
コレだな
URLリンク(040913.com)

705:ARCH DUKE
08/03/17 22:13:12 fspJLy3y
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章は、現時点の進捗率90パーセント。
第一稿を書き終わり、現在、校正作業に取り掛かっています。
完成・発表は4月初旬を予定していますので、
もうしばらくの間、お待ちくださいませ~。

>>679
>>701
遅まきながら、力作を有難うございました。
陽子も優子も、この後一体どんな目に遭わされてしまうのか?
想像力を掻き立てられてなりません~。

706:名無しさん@ピンキー
08/03/20 01:52:52 4XblnqKK
コミヴァ公式サイト更新したんで立ち読みしてきた
ヴァリスは・・・今回はあんましエロくない


707:名無しさん@ピンキー
08/03/20 07:20:22 YnUsLi15
個人的にはスライム系の敵に粘着されて苦しむ優子とか、優子VS麗子の
沼地や田んぼみたいな場所での全身泥まみれになりながらのキャットファイト
とか見てみたい。

708:名無しさん@ピンキー
08/03/20 08:56:20 MjG83GOR
もうエロモードは当面ないんじゃない?
アイザードの所しかエロくできないから密度高めにしてたんだと思ってたんだけど。

709:名無しさん@ピンキー
08/03/20 09:04:49 wmW6Ydpp
またあらすじモードに戻るのか・・・

710:名無しさん@ピンキー
08/03/20 18:14:23 EGD+rjxR
ストーリーを媚薬モードにしてくれよ

711:名無しさん@ピンキー
08/03/23 03:08:12 J71GGkGL
流れを切って悪いけど、ここって、「魔物ハンター妖子」でもOKでしたっけ?

712:名無しさん@ピンキー
08/03/23 08:56:57 fIsVgJ8d
>>711
大歓迎だΣd(・∀・)

713:名無しさん@ピンキー
08/03/23 11:20:36 t4uHHO1t
いい加減、一人の投稿は秋田よ。
>>711にはがんばってもらいたい。

714:名無しさん@ピンキー
08/03/23 12:56:52 fIsVgJ8d
ARCH DUKE氏も良いけど一人職人では
もし、ARCH DUKE氏が倒れた時、スレが倒れると同義語になるから
職人は多い方がいい(・∀・)


715:名無しさん@ピンキー
08/03/23 15:51:12 8kNkHoXJ
>>711
OKだけど、フタナリとスカトロと残酷描写はカンベンな。

716:名無しさん@ピンキー
08/03/23 18:03:42 fIsVgJ8d
軽いリョナは読みたい…です…

読む人のため注意書は必要やろけど
自治房くさくてごめん…(;´Д`)

717:名無しさん@ピンキー
08/03/23 20:47:50 0OnWT27S
かなり前から新規参入の打診は時折あるが、一度も実現していない…
まるで宇宙○艦ヤ○トの新作の噂のようにナー


>>711
だからなんでもいい。本当に書いてくれるなら。

718:名無しさん@ピンキー
08/03/23 23:26:13 fIsVgJ8d
(;´Д`)ハァハァでも、しかし、ここ見て思い出した様に
妖子の触手に縛られる動画みたけど萌えますわ~
妖子もののSSも全力で投下まち待機します(*゚∀゚)=3ハァハァ

719:名無しさん@ピンキー
08/03/28 01:09:42 cZPE9hNW
hoshu

720:名無しさん@ピンキー
08/04/03 00:15:25 rx5XCJP0
さて、そろそろパンツ下ろして待機しとくか…

721:ARCH DUKE
08/04/04 00:44:34 W4m3M+xk
執筆状況~。

『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章、完成いたしました。
本日22:00より、発表作業を開始しますので、
お手空きの方は、連投規制回避のための支援をして頂けると大変助かります。

>今月号のヴァリス
アイザード死亡と原作には登場しない、コミック版のオリジナル・キャラ登場ですか。
正直、アイザードの死亡はまだ早過ぎるのでは?と感じました。
ログレスともヴァリアとも違う『第三の道』を模索する人物として、
もう少しキャラクターを掘り下げて欲しかったのですが・・・・
(おそらく、アイザードの思想なり考え方なりに関しては、
今後、新キャラのデルフィネに引き継がれるのでしょうけれども)。

デルフィネに関して言えば、良い意味でも悪い意味でも、
麗子のキャラクターと被る部分が出て来るのでは?と考えています。
その事が、物語に対して、プラス方向に作用するかどうかは、今の所、判断つきかねていますが、
いずれにせよ、優子と麗子とデルフィネの関係には注目していきたいと思います。

(ZOL先生の日記によると、『コミック・ヴァルキリー』以外の御仕事の関係で、
残念ながら、「ヴァリス」は次回お休みとの事ですが・・・・)



722:ARCH DUKE
08/04/04 22:14:07 zevx7cAT
皆様、大変お待たせしました~。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・ヴァージョン)』第9章の発表を開始いたします。

723:ARCH DUKE
08/04/04 22:15:33 zevx7cAT
(1)

(・・・・どうして・・・・麗子・・・・)

・・・・・・・・・・・・ピトン・・・・。

『お別れのね・・・・』

・・・・・・・・ピト・・・・ン・・・・。

『ちょっと遠くへ』

・・・・ピト・・・・ン・・・・。

『行かなくちゃ・・・・』

・・・・どうして・・・・私たちが・・・・!?



724:ARCH DUKE
08/04/04 22:16:06 zevx7cAT
(2)

―――ピチャンッ!!

暗がりの中。
頬に触れる、何かひんやりとしたもの。

(水滴・・・・?)

おそるおそる顔を上げ、瞼を開く。
余程、固く瞑っていたのだろうか、目が慣れるまでの時間が異様に長く感じられる。
ようやく見えるようになった双眸に飛び込んできたのは・・・・廃墟と化した地下鉄のホーム。

「な・・・・何?ここは・・・・」

破壊の限りを尽くされた構内には夥しい数の死体が散乱し、
溢れ出した血液が真っ赤な小川となって放置された骸の間を流れていた。
錆びた鉄骨を思わせる独特な臭いが容赦なく鼻腔を刺激し、
胸が悪くなるようなえずきが喉奥から込み上げてくると、
蒼髪の少女はその場にへたり込み、真っ青になって胃液を吐き散らし始める・・・・。



725:ARCH DUKE
08/04/04 22:16:56 zevx7cAT
(3)

(・・・・そ、そうだわ・・・・あの、鬼みたいな化け物が現れて・・・・)

次々とフラッシュバックする、陰惨な殺戮の記憶。

・・・・地の底から這い出してきた、赤銅色の肌の醜悪な巨人・・・・。
・・・・逃げ惑う人々・・・・振り下ろされる巨大な拳・・・・。
・・・・断末魔の叫び声・・・・噴出する血飛沫・・・・破裂した頭蓋骨から飛び散る脳漿・・・・。
・・・・紙人形のように引き千切られる胴体・・・・散乱する色とりどりの内臓・・・・。

「やめてッ!!もう、やめてぇッ!!」

激しくかぶりを振りつつ、泣きじゃくる。
恐怖にひび割れた嗚咽が暗渠の底で幾重にも反響し、不吉な和音を奏で上げた。
だが、血みどろのイメージの奔流は、本人の拒絶を無視して、いや、むしろ、嘲笑うかの如く、
後から後からとめどなく溢れ返り、消耗した心を責め苛んでいく。



726:ARCH DUKE
08/04/04 22:17:30 zevx7cAT
(4)

アイザードの居城。地下研究室。

「・・・・血中アドレナリン濃度上昇。心拍数増加・・・・」
「・・・・データ採取、今終わりました。転送します・・・・」
「・・・・よし。次の作業に移行する。パターンBを用意しろ・・・・」

羊水に満たされた胎盤を連想させる、薄紅色の薬液の詰まった培養槽。
中に漬け込まれた少女の顔が、一瞬だけ、苦悶に歪む。
――だが、周囲を取り囲んだ有翼の魔法生物達の手早い処置のお陰で、
優子の意識は人工的な眠りへと誘われ、更なる悪夢のステージへと導かれていった。

「・・・・パターンB、準備完了。投影を開始します・・・・」
「・・・・各生体反応、概ね正常値。意識障害は確認できません・・・・」
「・・・・脳波に注意しながら作業を続けなさい。異常があれば、ただちに報告を・・・・」



727:ARCH DUKE
08/04/04 22:18:03 zevx7cAT
(5)

廃墟。かつて、東京と呼ばれていた都市の残骸。その一角。

「――ぐへへへ、オネンネにはまだ早いぜ、お嬢ちゃん」
「う・・・・うう・・・・」

饐えた臭いを放つ野太い手に揺すぶられて、束の間の安息から引き戻される優子。
涙に曇った瞳でぼんやりと見上げた空は真っ黒に煤け、
まだ昼間だというのに、辺りは日没後の如く薄暗い。
行き交う人々の喧騒に満ちている筈の商店街はシーンと静まり返り、
訪れる者も無く打ち捨てられた墓地のような、不気味な死の気配が立ち込めていた。

「まだ生き残ってる奴がいたか・・・・」
「ヒヒヒ、しかも、女だぜ・・・・こいつはついてやがる」
「まったくだ。オレらの分はもう残ってねぇとばかり思ってたんだがな」

口々にはやし立てるのは、地下鉄のホームで人々を切り刻んだ怪物達と同じ、
身の丈3メートルはありそうな有角の巨人達。
彼らもまた、体毛の無いゴリラのような巨体は分厚い筋肉と赤銅色の皮膚で覆われ、
少女の目の前で起きた惨劇の被害者のものではないが、
凄惨さにおいては何ら変わるところの無い、大量の返り血と肉片で装飾されている。



728:ARCH DUKE
08/04/04 22:18:43 zevx7cAT
(6)

「い、いやぁ・・・・やめて・・・・放してぇ・・・・!!」

弱々しく啜り泣きながら、表情を歪める蒼髪の少女。
怯え竦む体を包んだセーラー服は土埃にまみれ、
命からがら地下から脱出した際に、あちらこちらに破れやほつれを生じている。

しなやかな手足には、植物とも動物ともつかない、緑がかった色の紐状の生物が絡みつき、
全身の自由を奪い取ると同時に、ぞっとするような感触で心を凍りつかせていた。
ヘビのようにうねる不気味な触手の群れは、
地面から生えた、数メートルもあるサボテンに似た異界の植物の幹から伸びており、
まるで味見でもするかの如く、獲物の身体を這い回っている。



729:ARCH DUKE
08/04/04 22:19:16 zevx7cAT
(7)

「へッへッへッ、そろそろじゃねぇか?」

ニヤニヤといやらしい笑いを浮かべ、好色な目線を浴びせる怪物たち。
直後、触手共の先端が、プゥッ、っと脹らんだかと思うと、
むぅッとするような濃密な臭気を放つ、クリーム状の粘液が滲み出してきた。

「きゃあああああッッッ!!!!」

絹を引き裂く悲鳴が、廃墟と化したアーケードの中に響き渡る。
恐怖に引き攣った視線の先で、おぞましい樹液に触れた衣服がジュルジュルと溶け崩れ、
腐りかけの魚介類を思わせる異臭を発しながら、流れ落ちていく。

「ヒィィッ!!か、身体が、溶けちゃうッッッ!!」

狂ったように泣き叫びつつ、絡め取られた手足をジタバタと打ち揺らす優子。
・・・・だが、不気味な植物から伸びた不浄の触腕を振り解くには、彼女は消耗し過ぎていた。
反対に、五体を縛める緑色の拘束はさらに力を強めていき、
それに比例して、おぞましい溶解液の分泌量も増大していく・・・・。



730:ARCH DUKE
08/04/04 22:19:54 zevx7cAT
(8)

「グフフ、別に暴れなくたって構わねぇぜ。そいつは体には害は無いからよ」
「もっとも、暴れてくれた方が、邪魔な布ッ切れが早く無くなって嬉しいんだがなァ」
「ヒャハハハッ、違いねぇッ!!オラ、嬢ちゃん、もっと派手に足掻いてくれよッ!!」

(本人の意志とは無関係に)展開されるヌードショーに、
周囲を取り囲む魔界の観客たちが黄色い声を放ち、卑猥な言葉を連呼する。
悪魔の樹液は体には無害だと聞いて、わずかに安堵したのも束の間、
合繊製のセーラー服とスカートの面積はみるみる減少し続け、
ついには、蒼髪の少女のカラダの上から完全に姿を消し去ってしまった。

(ああッ!?・・・・だ、だめぇッ!!)

かすれきった悲鳴は、すでに言語としての態を成していなかった。
今にも張り裂けんばかりに大きく見開かれた瞳の前では、
ごく控えめなデザインのブラジャーが白濁した汚液と化して溶け消え、
中から、サイズは目立って大きいとは言えないものの、
色つや、形共にすこぶる健康的で、瑞々しく張りのあるバストが零れ落ちている。



731:ARCH DUKE
08/04/04 22:20:27 zevx7cAT
(9)

「おおッ、結構上玉じゃねぇか!?」
「顔はまだガキだが、なかなかそそるカラダしてやがる」

美しい獲物の肢体を見物人の目にもっと良く映るように、というサービス精神を発揮して、
触手の群れは、彼女の体を高々と持ち上げたばかりか、
しなやかな手足を割り拡げて、あたかも空中でバンザイをしているような格好にする。
為す術も無く屈辱的な姿勢を強いられた囚われの少女は、もはや、思考すら途切れ、
地上から湧き上がる欲情した歓声に包まれて、真っ青な表情でかぶりを振り続けるだけ。

・・・・それでも、悪辣な触腕の魔の手が、
残された最後の衣服――秘部を覆う極薄のショーツへと近付いてくると、
かろうじて羞恥の感情が恐怖心を上回り、悲痛な叫びを放ち上げた。



732:ARCH DUKE
08/04/04 22:21:00 zevx7cAT
(10)

「誰か・・・・誰かたすけてッ!!お願い、だれかあぁぁぁッッッ!!!!」

救いを求める絶叫は、
ズタズタに切り裂かれて骨組みだけとなった商店街のアーケードを越え、
無人と化したオフィス・ビルの壁面に反射して、コンクリートの廃墟の間を空しく反響し合う。

「ヒャハハハ、大声出したってムダムダ」
「ここいらの連中は、全部オレたちが狩り尽くしてやったからよ」
「まったく、ちょろい仕事だったぜ・・・・張り合いが無くって退屈だったくらいだ」

声を嗄らして救いを求める優子に浴びせられる、嘲笑、侮蔑、罵声・・・・。
何より、呼べど叫べど何処からも返事の来ない冷酷な現実が、抵抗の意志を急速に萎ませた。
やがて、気力も体力も限界に達した蒼髪の少女は、
五体をぐったりと脱力させ、代わって、双眸から滂沱の涙を溢れさせる。
むっちりとした太腿に絡みついた緑色の陵辱者が、妖しくうねる触腕を恥部へと近付けてきても、
もはや、指一本動かす事も出来ず、
絶望しきった眼差しで、最後の砦が陥落する様を見つめているだけだった。



733:ARCH DUKE
08/04/04 22:21:37 zevx7cAT
(11)

じゅる・・・・じゅりゅるるッ!!

サテンで縁取られた股ぐりの間から侵入した触腕が、
少し青みがかった色合いの縮れ毛をそっとかすめ、ショーツの生地へと絡み付いた。
クロッチ部分が、グググッ、と持ち上げられると、
観客達は一斉にどよめき、欲情した視線が束になってその一点に押し寄せてくる。

・・・・・・・・ぷつん・・・・!!

儚い断裂音と共に、極薄の下着が弾け飛び、
少女の肉体の中で最も秘されねばならない場所が公衆の面前に暴き立てられた。
股間を撫でる冷え冷えとした空気の感触に、最後の望みを打ち砕かれた優子は、
『いやぁ』という言葉の形に開いた口元から、悲鳴の代わりに、ヒュウヒュウとか細い吐息を漏らし続ける。
これから自分の身に降りかかるであろう、おぞまし過ぎる運命を想像して生きた心地すらなく、
蜘蛛の巣のように空中に張り巡らされた緑色の捕り網の上で、ブルブルと震え慄いている。



734:ARCH DUKE
08/04/04 22:22:09 zevx7cAT
(12)

「オイオイ、あんまりイジりすぎて壊すなよ?」
「オレらの分もとっといてくれや」

一糸纏わぬ美少女が怯え竦む姿に、嗜虐本能をそそられて、
怪物たちの声はますます熱を帯び、獣欲のわななきを滾らせていく。
一方、彼らの羨望を一身に集める形となった緑色の曲芸師たちもまた、
熱烈な声援に応えるかのように肉鞭をくねらせると、
太腿を限界まで押し広げ、未だ陰毛も十分に生え揃っていない恥丘を露呈させた。

(いや・・・・おねがい・・・・やめ・・・・てェ・・・・)

必死に脚を閉じようと試みる蒼髪の少女だったが、
恐怖に支配された下半身は、全く意のままにはならなかった
そうこうしているうちに、触手の群れは割り拡げた両脚を折り曲げにかかり、
丁度、アルファベットの『M』の字の形に固定してしまう。 
そして、恥ずかしさの余り、卒倒寸前の彼女に見せ付けるかの如く、
触腕の先端部分を、今度は、イソギンチャクのような繊毛状の突起物へと変形させるのだった。



735:ARCH DUKE
08/04/04 22:22:43 zevx7cAT
(13)

「ヒヒヒ、すげぇ眺めだなッ!!」
「そいつに掻き回されたら、他の事はもう考えられなくなるぞォ~!!」
「気が変になっちまうかもなァ・・・・」

次々と上がる卑猥な叫び声が、最後まで踏み止まろうとしていた理性を粉砕し、
漆黒色の闇となって心の中を侵食する。
フラフラと頭を揺らしつつ、花弁へと近付いてくる触手から身を捩る優子。
繊毛に覆われた先端部は、先程の溶解液とは明らかに異なる半透明な体液に濡れまみれ、
まるで獲物を追い詰めた猛獣が飛びかかる前に品定めをするかの如く、
目の前に曝け出された未成熟な秘密の花園をじっくりと凝視していた。

・・・・にゅるり・・・・。

粘ついた感触が、生白い内股を左右同時に撫で上げ、
すっきりと引き締まった下腹の表面をグネグネと這い回る。
声にならない悲鳴を漏らした少女は、本能的に、残った力の全てを掻き集めて、
秘貝の肉扉をきつく食いしばり、魔性の者達のおぞましい愛撫に対して、絶望的な抗戦の構えを取った。



736:ARCH DUKE
08/04/04 22:23:15 zevx7cAT
(14)

「・・・・あうッ・・・・ひああッ・・・・!!」

ぷっくりと隆起した恥丘を這い上ってくる陵辱者たち。
・・・・しかし、少女の予想に反して、彼らは決死の抵抗を試みる陰唇の堅城をあっさり迂回すると、
その外れにある小豆大の突起・・・・莢の内側から半分だけ姿を覗かせた幼い陰核を、剥き上げにかかった。
暗黒界のエンターテイナーたちは、植物然とした見かけによらず、獲物の弱点を探し当てる名人であり、
何処をどう責め立てれば、最も効率的に相手を屈服させる事が出来るのか、経験的に熟知していたのである。

「ふひぁあッ!?そ、そこは・・・・ひぁうッ・・・・だ、だめえェッ!!」

肉突起によるブラシ責めの効果は覿面で、ものの一分と経たたないうちに、
蒼髪の少女はあさましく総身をひくつかせ、盛大によがり始めた。
膣穴と違って守る術とて無い女体の泣き所に何本もの繊毛が巻き付き、
情け容赦なく、淫らな樹液を塗り重ねたのだから、無理もない。
包皮を強引に引き剥がされ、強制的に露出させられた陰核が、
今にも破裂しそうな勢いで、ビュクン、ビュクン、と痙攣を催すたび、
信じ難いほどの性的な刺激が電撃の矢と化して脊髄を穿ち抜き、脳髄へと突き刺さる。
催淫作用の含まれたヌルヌル液は真っ赤に充血した真珠玉の表面から体内へと浸透し、
ヒリヒリと焼け付くような熱さを帯びた灼熱の性感となって、
固く閂を閉ざした大陰唇と括約筋へと襲いかかるのだった。



737:ARCH DUKE
08/04/04 22:23:54 zevx7cAT
(15)

「ひぃ・・・・ぐぅうッ!!や、やめてぇ・・・・も、もう・・・・ひはぁあああッ!!」

渾身の力を込めて封印を維持してきた秘密の谷間が、
ブルブルと情けないわななきに包まれ、ギシギシと軋み始める。
――感じてはならない、ここで負けたらお終いだ、
と、必死に歯を食いしばりながら、下半身の守りを維持しようとする優子。
対する陵辱者たちは、陰核を執拗に弄ぶ一方で、
陥落の瀬戸際にある大陰唇自体にも攻撃の矛先を向けてくる。

「アアアッ!!だめッ・・・・もう、ダメッ・・・・我慢出来ないッ!!」

綴じ合わされた二枚貝の間に出来つつある僅かな間隙を、目ざとく見付けた繊毛が、
何とかして潜り込もうと、半透明な粘汁を潤滑油代わりに塗りたくりながらいやらしく跳ね回る。
努力の甲斐あって関門を滑り抜ける事に成功した肉ミミズたちは、
すでに愛蜜の滴に濡れそぼっている秘口に到達するやいなや、
今までの苦労を倍にして返してやろうとばかり、猛然と掻き回しにかかった。


738:ARCH DUKE
08/04/04 22:24:27 zevx7cAT
(16)

「あ、あ、ああッ・・・・開く・・・・開いちゃ・・・・うぅッ!!!!」

内側から込み上げてくる荒々しい性感と外側から忍び込んでくる微細な刺激・・・・。
双方向からの波長の異なる責めは秘穴の中で複雑に絡み合い、
絶妙なハーモニーを奏でて、最後の抵抗を捻じ伏せていく。
愛液の分泌は自分自身でもそうと分かるほどに勢いを増し、
花びらの表面を、ぞわわッ、ぞわわッ、と羽根箒木でくすぐられるようなむず痒さが走り回っていた。
子宮の一番深い所から異様なゾクゾク感が湧き起こり、
快楽の巣窟と化しつつある膣道を逆流して、封じられた肉門へと押し寄せてくる――。

「やぁッ・・・・んッ!!ひくぅ・・・・だ、だめ・・・・らめぇェッッッ!!!!」

こじ開けられた秘裂に無数の繊毛が挿入され、一斉に蠢動を開始すると、
ただでさえ淫熱を帯びていた陰唇粘膜が擦れて今にも燃え上がらんばかりになり、
甘酸っぱく香る恥ずかしい蜜が、じゅわわわ~~ッ、と溢れ出した。
内部からの水圧でパンパンに膨れ上がった尿道が、びくん、びくん、と、激しい痙攣を発するたびに、
魚の嘴のように尖りきった尿道口から、ピュピュピュッ、と半透明な体液が迸り、
膀胱に溜め込まれた水量が危険水位に達している事を露呈する。



739:ARCH DUKE
08/04/04 22:25:00 zevx7cAT
(17)

プッシャアアアッッッッ――!!!!

限界に達した括約筋が勢い良く弾け、
鮮やかなサーモンピンクの充血花弁が、くぱぁぁぁッ、と、あさましく開花した。
ひたすら堪えに堪えてきた膣道のヒダヒダが、
流れ込んできた外気に触れた途端、狂ったように奮い立ち、
細かく刻まれた肉溝という肉溝から、溜め込まれていた愛液がシャワーのように噴出する。

「ふああッ・・・・しゅ、しゅごい・・・・しゅごいよォォォッ!!
ひゃああッ・・・・らめぇ・・・・と、とまらにゃい・・・・とめられにゃいィィィッ!!!!」

凄まじい肉悦の嵐が脳味噌をグチャグチャに掻き乱しているせいで、
放たれる叫びは音程も外れ、呂律も回らなくなってしまっている。
勿論、自分が何を喚いているかなど、とうの昔に判別出来なくなっていた。
一呼吸おきに、陰核と子宮から、各々微妙に異なる性感のパルスが襲ってきては、
頭蓋骨の内側で次々と炸裂し、視界を極彩色の光で埋め尽くしていく。
心臓は今にも爆発しそうなくらいの勢いで律動を繰り返し、煮え滾る血液を送り込んでいたものの、
狂乱を続けるカラダ――とりわけ、脳と子宮――の要求は過当さを増す一方で、
破綻を余儀なくされるのは、もはや時間の問題だった。



740:ARCH DUKE
08/04/04 22:25:34 zevx7cAT
(18)

「ひぎぁァァァ!!・・・・ま、またぁ・・・・く、くるぅッ・・・・しゅごいの・・・・こみあげてッ!!
いひぃッ!!も、もう・・・・らめぇッ・・・・こ、こわれひゃう・・・・ふひゃあぁああッッッ!!!!」

瞼の裏側に、まばゆく輝く真っ白な光の塊が現れ、
このまま失明してしまうのでは?と感じる程の猛烈な勢いで、広さと輝きの強さとを増殖させていった。
恐慌に駆られた悲鳴とも快楽に酔い痴れる嬌声ともつかない、甲高い絶叫が大気を鳴動させるのと同時に、
目尻からは涙滴が、口元からは唾液が、鼻腔からは鼻汁が、奔流となって溢れ出し、
絶頂の快感に歪んだ少女の顔面をベチョベチョに濡れそぼらせていく。

――ぷしゃあッ!!!!しゃしゃあぁぁぁァァァッ!!!!

最初の吐淫が終わらないうちに、第二、第三の潮吹きが秘唇を突き上げ、
壊れかけの噴水宜しく、次々と巨大な水柱が空中に噴き上がって観客席に降り注ぐ。
下半身から押し寄せてくる凄まじい快感が、
理性も、思考も、感情も、一切合財を奈落へと押し流し、
五体の全てを、底無しの欲情に奉仕する、肉奴隷へと変えてしまう。
信じ難い程の衝撃を浴びた優子は、激しく全身を打ち震わせながら何度も何度も絶頂へと上り詰め、
やがて、ショッキングピンクで埋め尽くされたイメージの底へと吸い込まれていった・・・・。



741:ARCH DUKE
08/04/04 22:26:07 zevx7cAT
(19)

再び、研究室。

「・・・・脈拍数増加。呼吸回数、血圧共に正常値を上回っています・・・・」
「・・・・脳波乱れています。神経系統に伝達障害の兆候発生・・・・」
「・・・・これ以上は危険か。やむをえん。一旦、イメージ投影を中断する・・・・」

昼夜兼行での意識走査と記憶改竄の連続作業は、
選ばれたエリート達の能力を以ってしても相当な難事業だったが、弱音を吐く者は誰もいない。
誰もが、アイザードのために働く事を当然の義務とみなしている共同体では、
そのような惰弱な感情はあってはならないものだし、実際に存在していなかった。
そう、彼女達にとっては、偉大なる主によって与えられた生命を彼の人のために捧げる事だけが、
人生の最終目的であり、同時に、最大の喜びに他ならないのである。

「・・・・脳波形状に変化。ノンレム睡眠状態からレム睡眠状態に移行・・・・」
「・・・・意識走査、開始します。意識深度ゼロ、1、2、3・・・・」
「・・・・意識深度ゼロからレベル7まで異常なし。レベル8から9にかけて投影体の定着を確認・・・・」

意志を奪われた<ヴァリスの戦士>に対する精神操作は、
禁断の魔道の技を駆使した的確な施術により、最終段階を迎えつつある。
これに伴い、冷徹無比な研究者たちの動きも、異様なほどの熱気を帯び始めていた。
何しろ、『造物主』に命じられた刻限まではまだ十分に余裕があり、
彼からの賞賛という何物にも代え難い栄誉を獲得できる可能性は高いと言えるのだから。

「・・・・よし。イメージ投影を再開する。パターンD準備・・・・」



742:ARCH DUKE
08/04/04 22:26:46 zevx7cAT
(20)

――みたび、悪夢の中。
無人の廃墟と化したオフィス・ビルの屋上。

「・・・・う、嘘・・・・でしょ・・・・」

眼下に広がる光景に絶句したまま、塩の柱と化したかのように立ち尽くす優子。
目の前に広がる大地・・・・かつて、東京と呼ばれていた、地球上で最大の都市の一つ・・・・は、
パニック映画に出てくる終末の状景そのままに、無数のクレーターに覆われ、醜く焼け爛れている。

「そ・・・・そんな・・・・父さん・・・・母さん・・・・みんな・・・・!!」

所々、市街地の残骸らしき一帯も残ってはいるものの、
大震災にも耐えられるよう設計されていた筈の高層ビル群は、まるで将棋の駒のように押し倒され、
より小規模な建造物――公共施設、工場、デパート、学校、マンション・・・・、は、
天空から降り注いだ悪意によって粉々に砕かれて、原形を留めているものは皆無に等しかった。

溢れ出す涙を拭おうともせず、手すりから身を乗り出して自宅や学校のあった方角を遠望し、
生命の残滓を見出そうと躍起になる蒼髪の少女。
・・・・だが、視界には、ひときわ禍々しく地表を穿った隕石孔が黒々と口を開けているだけで、
生きている人間はおろか、焼け残った樹木や草花の一本すら発見する事は叶わなかった。



743:ARCH DUKE
08/04/04 22:27:18 zevx7cAT
(21)

「これがログレスに狙われた世界の末路だ。
命あるものはこの地上から消えてしまった・・・・」

背後に立った青年の声が冷酷な現実を突きつける。

優子よりも幾分背の高い、均整の取れた体躯。
端正な面立ちと強い意志と理知の輝きを湛えたエメラルド色の双眸。
赤茶けた砂塵混じりの強風に舞う、プラチナ・ブロンドの長い毛髪・・・・。
足元まである水色の長衣を纏った姿は、
アラビアン・ナイトの世界から飛び出してきたかのような現実離れした雰囲気
――もっとも、人食い鬼や謎の触手に比べれば、まだ安心できる部類だったが――を漂わせている。

アイザードと名乗った彼は、優男然とした風貌とは裏腹に、
強力無比な風の魔力を駆使して、瞬く間に怪物たちを切り刻まれた肉塊へと変え、
おぞましい宴から蒼髪の少女を救出し、安全な場所へと逃してくれた恩人である。
同時に、地上で起きた出来事をかいつまんで説明してくれた人物でもあったのだが、
真実を知った彼女の衝撃は大きく、今の所、その行為に対する感謝は受け取っていなかった。



744:ARCH DUKE
08/04/04 22:27:51 zevx7cAT
(22)

(・・・・麗子・・・・どうして、こんな事を・・・・)

手すりにしがみついたまま、肩を震わせ、啜り泣きを漏らし続ける優子。
暗黒界という名の異世界を統べる魔王ログレスとの盟約により、麗子が召喚した異界の悪魔達は、
あの時目にした者達が全てではなかった。
地下鉄での襲撃と同時に、世界中で暗黒の軍勢が出現し、虚空からは燃え盛る炎の塊が降り注いで、
わずか一昼夜で、地上は死の世界と化してしまった――と、語ったアイザード。
彼の言葉が嘘でない事は、目の前に広がっている、
廃墟となった市街と廃墟さえ残っていないクレーターだらけの荒野を見れば一目瞭然だった。

「うっ・・・・うっうっ・・・・本当に・・・・みんな・・・・死んでしまったのね・・・・。
わ、わたし・・・・一体・・・・どうすればいいの?」

流れ落ちる涙が銀色の小川となり、
引き裂かれたセーラー服の代わりに魔道士から手渡された、薄青色の長衣の襟を濡らしていく。
家族も友達も一人残らず消え去り、家も学校も何もかも無くなってしまった世界で、
一体、どうやって生きていけば良いのだろう?
――あるいは、こんな思いをするくらいならば、
事情も何も知らずに、先刻の化け物達に殺されていた方が、ある意味、ずっとマシだったかもしれない・・・・。

(そ、そうだわ・・・・いっそ、このまま・・・・手すりを乗り越えて・・・・!!)



745:ARCH DUKE
08/04/04 22:28:24 zevx7cAT
(23)

「――まだ、全ての希望が消えた訳じゃない」

まさしく絶妙と言う他ないタイミングで、小刻みに震える肩口に置かれた青年の手が、
虚無の淵へと誘われようとしていた心を現実へと引き戻す。
反射的に自分を振り返った少女に向かって、
アイザードは、優しく、しかし、有無を言わさぬ強い口調で、ゆっくりと語りかけた。

「まだ、君が残っている・・・・最後の希望である君が。
君の力があれば、あるいは、世界を元に戻せるかもしれない」

「・・・・希望?・・・・力?でも、わたしは・・・・ただの高校生で・・・・」

蒼髪の少女の不思議そうな表情を、無言で受け止める異世界の魔道士。
神秘的な輝きを帯びた緑色の双眸に見つめられて、
泣き腫らした目元を瞬かせつつ、半ば無意識のうちに声を途切れさせた優子に、
フッ、と小さく微笑み、一語一語、噛んで含めるように囁きかける。

「・・・・君は、まだ何も知らないだけだ・・・・。
君がその気になれば、この時空の支配者にだってなれるし、
あの娘・・・・麗子を、暗黒の王から取り戻す事も出来るだろう・・・・」



746:ARCH DUKE
08/04/04 22:28:56 zevx7cAT
(24)

「・・・・本当に?わたしに・・・・わたしなんかに、そんな事が可能なの・・・・!?」

手すりから離れ、自分の顔をまじまじと見上げてくる少女を、
プラチナ・ブロンドの青年は両腕で引き寄せ、力強く抱き締める。

「大丈夫。私が導いてあげるから・・・・」

薄青色の瞳と碧色の瞳――絡み合う二つの視線。
二つの吐息が重なり、お互いのぬくもりが体を熱くする。
トクン、トクン、と、胸の奥で律動を刻む心音が響き合うたび、
二つのクチビルは近付いていき・・・・やがて、両者の距離は零となった。

甘美な・・・・頭の中にあるもの全てを忘れ去ってしまいそうなくらい、甘く官能的な・・・・口吻け。
巧妙ではあったものの愛情の一片も感じられなかった触手生物の肉ブラシとは全く異なる、
どこまでも温かく、柔かい感触が、冷え切っていた感情を静かに溶かしていく。
頬をくすぐるプラチナ・ブロンドは細くしなやか、
擦れ合う肌は滑らかで、背中をさすってくれる指先はとても優しく、情愛に満ちていた。

「・・・・君を、善き方向へ・・・・」



747:ARCH DUKE
08/04/04 22:29:30 zevx7cAT
(25)

「・・・・意識深度レベル10、投影体の定着を確認しました・・・・」
「・・・・脳波正常。各生体反応、良好に推移。特に異常は認められません・・・・」
「・・・・よろしい。では、優子さまを起こして差し上げなさい・・・・」

研究主任からの許可が下りるやいなや、研究室の中に歓声が湧き上がった。
誰もが、最後の関門をクリアして、唯一絶対の主人からの期待に応える事の出来た喜びに沸き立ち、
温かいねぎらいの言葉と褒賞への期待感に胸を膨らませている。
――まだ仕事は残っている、気を抜くんじゃない、と、
慌てて部下達を叱りつけた主任の声でさえ、何処となく浮ついた口調である点では変わり無かった。

「・・・・さあ、お目覚めの時間ですよ、優子さま・・・・」

誰かが口走ると、美少女たちは、一瞬、水を打ったように静まり返り、
――それから、一様に妖しい微笑みを浮べて、
被験者の体を培養槽から真っ白なシーツの敷き詰められた寝台へと移動させた。
そして、血の色をした薬液を拭き取り、全身に取り付けられていた電極やカテーテルを取り除きつつ、
目の前の少女の様子を、素早く、かつ、詳細に観察する。

邪悪さに満ちた眼差しの先にある肉体は、
比喩的な表現を用いるならば、未だ完全に熟し切る前の青い果実、
あるいは、開花を間近に控え、花弁の先端を僅かにほころばせ始めたばかりの蕾、といった所だろうか?
ふんわりとしたマットレスの上に横たえられた、しなやかな肢体には、
随所に年齢相応のあどけなさが残っているものの、
胸元や腰周りにはやや早熟気味な豊かさの兆候も見え隠れしていた。
やや色白だが、すこぶる健康的な色艶を帯びた乙女の柔肌には、
黄金の光沢を帯びた<ヴァリスの鎧>がよく映えて、その美しさを一層引き立てている。
だが同時に、この神秘的な甲冑は、彼女の肉体を巧妙に矯正する箍の役割をも担っている事実を、
アイザードの側女であり、優秀な<戦士>でもある、有翼の魔法生物たちは鋭く見抜いていた。



748:ARCH DUKE
08/04/04 22:30:11 zevx7cAT
(26)

「あ・・・・うぅ・・・・」

ベッドに移動させられてから数分後。
人為的に低く抑えられていた体温が徐々に上昇し、血行が回復した優子が薄目を開ける。
徹底的に繰り返された自我への介入の影響で、未だ思考の大部分は目覚めておらず、
視界はぼんやりとして、顔色も優れないままだったが。

「わた・・・・し・・・・」

白衣を脱ぎ捨て、きわどいデザインの革の胴衣へと着替えた研究主任がそっと近付いてきて、
未だ感覚の覚束ない右手を取り、やんわりと握り締める。
指先から伝わる微かな温もりに、ほんの少しだけ正気を取り戻した少女は、
ひどく擦れた聞き取りにくい声で、切れ切れに言葉を紡ぎ出した。

「死ん・・・・だ・・・・の?ここ・・・・もしか・・・・して・・・・天国・・・・?」

一瞬、居並ぶ侍女たち全員のクチビルに、ニィィッ、と、陰気な笑みが咲き誇った。
直後、魔法生物の一人が、ぐぐッ、と身体を乗り出すと、
未だ焦点さえ定まりきらない薄青色の双眸を覗き込みつつ、
まるで、催眠術でもかけるように、ねっとりとした口調で囁きかける。



749:ARCH DUKE
08/04/04 22:30:42 zevx7cAT
(27)

「フフフ・・・・そう、天国に等しいトコロですわ、この場所は・・・・」

――どういう意味なの?と、問い返そうとした途端、
美少女の両眼が赤々と燃え盛り、悪意に満ちた眼光が瞳を金縛りにした。
ほぼ同時に、たっぷりと唾液で湿らせたクチビルが急降下して、
開きかけた口元に覆い被さり、発しようとした質問を封じ込めてしまう。

「むぅッ!?・・・・んふッ・・・・うむぅん!!」

見開かれた目元に浮かぶ、驚愕と怯え。
・・・・だが、巧緻を極める口唇愛撫の技の前に、両者はすぐに姿を消し、
代わって、羞恥と欲情の気配が顔面へと湧き上がってきた。
むにゅむにゅと擦れ合う柔かい感触に頬が赤く染まり、
とめどなく注ぎ込まれる生温かい体液が、口腔粘膜を妖しく蕩かしていく。
理性を取り戻しかけていた自我が、再び、すううっ、と希薄化していき、
五感がフニャフニャと腰砕けになっていくのが自分でも良く分かった――。



750:ARCH DUKE
08/04/04 22:31:16 zevx7cAT
(28)

「・・・・ん・・・・くッ・・・・んふぁ・・・・ふぁううう・・・・」

抵抗らしい抵抗も叶わないうちに、口元がこじ開けられ、
隙間から唾液をたっぷり纏わりつかせた肉ブラシが挿し込まれた。
女体の一部と言うよりも、むしろ、別の生き物の如く器用に動き回る舌先が、
唇の裏を、口蓋を、歯茎を、チロチロと舐めしゃぶっていくにつれ、
頭の芯が、じぃん、と熱く痺れ、心臓の鼓動が激しさを増していく。

(・・・・あはぁ・・・・だめぇ・・・・なにも・・・・かんがえ・・・・られ・・・・ない・・・・)

忘我の境地へと誘われていく意識とは裏腹に、
全身の汗腺は目を覚まし、毛穴という毛穴から甘酸っぱい匂いのする蒸気を立ち昇らせていた。
滲み出した汗の滴が薄いピンク色に色付いた柔肌の上でキラキラ輝く様子は、
まるで、何千個もの真珠を縫い付けたかのようで、殆ど神秘的ですらある。

「むふぅ・・・・ふああ・・・・んあッ・・・・ぅくぅ・・・・くはあッ・・・・ふはあぁぁん!!」

急速に高まりつつある性感のせいだろう、呼吸は荒くなる一方で、
貪欲な愛撫の合間に漏れる吐息にも次第に欲情の響きが滲み始めていた。
いつの間にやら、手足は微細なわななきに覆い尽くされ、
体中が性感帯と化してしまったかのように、不規則な痙攣が至る所に噴き出している。



751:ARCH DUKE
08/04/04 22:31:48 zevx7cAT
(29)

「ククク・・・・大丈夫、さあ、気を楽にして・・・・」
「恐れることはないわ・・・・」
「力を抜いて・・・・私たちを受け容れるの・・・・」

うなじへ、首筋へ、腋の下へ、脇腹へ、太腿へ・・・・、
蛇のようにうねる細長い指先が這わされ、敏感なポイントを探り当てていく。
丈の短いスカートが捲り上げられ、じんわりと蜜を含んだ純白のショーツが暴かれると、
幾筋もの煮え滾る視線が降り注ぎ、陵辱者の動きが加速していった。

「アイザード様がいらっしゃる此処は、まさに楽園と呼べる場所・・・・」
「アイザード様は、とても慈悲深い御方・・・・」
「あなたを正しく導いてくださるのは、世界に唯一人、アイザード様だけ・・・・」

――アイザード、アイザード、アイザード。
・・・・幾つもの囁きが、聖歌隊の合唱の如く、幻想的な和音となって響き合う。
高熱にうなされる病人のような表情で瞼を開くと、
双眸に映ったのは、視界一面に重く垂れ込めたピンク色の濃霧の奥で赤々と瞬く、無数の瞳だけ。
この世のものとも思えない恐ろしい光景に、本能的に叫び声を上げようとした瞬間、
全身の性感帯をまさぐる手指の動きが急激に烈しさを増した。

紡ぎ出された高密度な快感が高圧電流となって脳髄をしたたかに打ち据え、
・・・・眼底の奥で弾けた真っ白い光が、小さな太陽となって意識を焼き尽くしていく。



752:ARCH DUKE
08/04/04 22:32:38 zevx7cAT
(29)

「ククク・・・・大丈夫、さあ、気を楽にして・・・・」
「恐れることはないわ・・・・」
「力を抜いて・・・・私たちを受け容れるの・・・・」

うなじへ、首筋へ、腋の下へ、脇腹へ、太腿へ・・・・、
蛇のようにうねる細長い指先が這わされ、敏感なポイントを探り当てていく。
丈の短いスカートが捲り上げられ、じんわりと蜜を含んだ純白のショーツが暴かれると、
幾筋もの煮え滾る視線が降り注ぎ、陵辱者の動きが加速していった。

「アイザード様がいらっしゃる此処は、まさに楽園と呼べる場所・・・・」
「アイザード様は、とても慈悲深い御方・・・・」
「あなたを正しく導いてくださるのは、世界に唯一人、アイザード様だけ・・・・」

――アイザード、アイザード、アイザード。
・・・・幾つもの囁きが、聖歌隊の合唱の如く、幻想的な和音となって響き合う。
高熱にうなされる病人のような表情で瞼を開くと、
双眸に映ったのは、視界一面に重く垂れ込めたピンク色の濃霧の奥で赤々と瞬く、無数の瞳だけ。
この世のものとも思えない恐ろしい光景に、本能的に叫び声を上げようとした瞬間、
全身の性感帯をまさぐる手指の動きが急激に烈しさを増した。

紡ぎ出された高密度な快感が高圧電流となって脳髄をしたたかに打ち据え、
・・・・眼底の奥で弾けた真っ白い光が、小さな太陽となって意識を焼き尽くしていく。



753:ARCH DUKE
08/04/04 22:33:58 zevx7cAT
>>752
貼り付けミスです。

754:ARCH DUKE
08/04/04 22:34:33 zevx7cAT
(30)

「ああッ・・・・ふはぁああッ!!!!」

ジョボジョボジョボッ、と、生温かい液体が下穿きから溢れ、
ピンク色に上気した内股を濡らしつつ、シーツの表面に薄黄色のシミを広げていく。
濃密なアンモニアの臭気がベッドの周りに充満するのを感じて、
周囲を取り囲んでいた有翼の魔法生物達が、さああッ、と身体を引き、
・・・・続いて、一斉に嫌悪と侮蔑の入り混じった目線で、黄金色の液体にまみれた少女を睨みつける。

当の優子はと言えば、膀胱内に溜まっていた水分を一気に放出した心地よさに酔い痴れ、
童心に戻ったかのようなあどけない表情を浮べたまま、
カラダの芯から湧き出でる肉悦に全身をあさましく波打たせていた。
五感の中枢で起きた超新星爆発は、凄まじい衝動と化して未だ頭蓋骨の内部を吹き荒れており、
脳味噌をグチャグチャに掻き乱して正常な思考を奪っている。
視界はまばゆく輝く真っ白な火花によって埋め尽くされ、
時折、極彩色の光のかたまりが、バァン、バァン、と炸裂しては、
散々に打ちのめされ、ボロボロになった理性を、更なる業火で焼き焦がそうとしていた。



755:ARCH DUKE
08/04/04 22:35:06 zevx7cAT
(31)

「・・・・あらあら、大事なお召し物が汚れてしまいましたわ・・・・」
「ウフフフ・・・・これはこれで情緒があって素敵ですけれど・・・・」
「・・・・でもまぁ、脱がして差し上げましょう・・・・見苦しいものは、何もかも・・・・」

痴態を曝け出した優子の姿に、自分達の役目を思い出した侍女達は、
冷たい蔑みに満ちた笑いと共に、再び忘我の境地に佇む少女へと近付いていく。
未だうっすらと湯気を立てる黄金色の排泄液に怯む事無く、淫らな愛撫を再開し、
同時に、快楽に悶え続ける哀れな虜囚から、
夢幻界の庇護を与えられた者の証である、<ヴァリスの鎧>を引き剥がしにかかった。

――パキンッ!!カラン、カラン、カラン!!

呆気ないほど簡単に、守護すべき体から取り除かれた左右の肩当てが、
大理石の石床へと放り投げられ、妙に乾ききった金属音が発生する。
本来ならば、優子自身が望まない限り、取り外す事はおろか、触れる事さえ叶わない筈の聖なる甲冑が、
何の抵抗も無く肌の上から滑り落ち、易々と敵の手に渡ってしまったという事実。
・・・・それは、彼女を<ヴァリスの戦士>たらしめていた資質、
すなわち、明暗の均衡がもっとも高い次元で保たれていた筈の精神に生じた、
決定的な変容を何よりも雄弁に物語るものに他ならない。



756:ARCH DUKE
08/04/04 22:35:39 zevx7cAT
(32)

(<ヴァリスの鎧>が・・・・そ、そんな・・・・!!)

さすがに事の重大さに気付いたらしく、ふらつく意識を叱咤し、上体を起こそうとする優子。
だが、なけなしの気力を振り絞った抵抗の結果は、
切迫した吐息と限りなく嬌声に近い喘鳴とが、周囲の空気を僅かに震動させただけに終わった。
最後の反撃を粉砕した事に気を良くした魔法生物達は、
今や、ベッドに抑え付けられ、身動き一つ出来ないでいる少女を嘲笑しつつ、
<加護>の力を喪失した甲冑を毟り取り、あられもない姿へと変えていく。

「あッ・・・・あう・・・・くぅッ!!はふぅ・・・・ううう・・・・ふあぅううッ!!」

巧緻を極める愛撫に手足がクネクネと卑猥なダンスを踊り、
寝台のスプリングが、ギシッ、ギシッ、と重々しく軋む。
尻や太腿が執拗に舐め回されるたび、捩れる背筋に電流が流れ、
見事な三日月形のカーブを描きつつ、弓なりにしなっていった。
緩急を使い分ける舌技と指技の前に、各地の性感帯は次々と陥落し、
扱き立てられた乙女の柔肌がゾクゾクと疼いて、あさましいよがり泣きが止められない。



757:ARCH DUKE
08/04/04 22:36:12 zevx7cAT
(33)

「・・・・忘れてしまいなさい、余計な事は・・・・」
「・・・・不要なモノは全て脱ぎ捨てるの・・・・」
「・・・・何もかも捨て去って、あの御方におすがりするのよ・・・・」

肩当てに続いて、両腕を守る肘当てが、脛当てと一体化したブーツが、
手際良く取り外され、脱力しきった身体から引き剥がされていく。
今まで何度と無く、絶体絶命の危機を撥ね退けてきた防具が、
為す術も無く奪い去られてしまった事実に打ちのめされる、囚われの<戦士>。
無力感に苛まれる心には、めくるめく快楽に流されていく自分自身への嫌悪がジワジワと広がり、
同時に、(略奪者たちの思惑通り)今や無力なガラクタと化してしまったヴァリアの<鎧>に代わって、
新たに庇護を与えてくれる存在への渇望が密かに芽吹き始めていた。

(・・・・そうだ・・・・わたしを・・・・助けてくれた・・・・あの人なら・・・・)

脳裏をよぎる、偽りの想い出。
絶望にひしがれていた自分を優しく抱き締めてくれた温かい抱擁が、
生きようとする意志を取り戻させてくれた力強い眼差しが、まざまざと蘇ってくる。
その記憶は贋物だ、アイザードは敵なのだ、と、僅かに残った正気が悲痛な叫び声を上げるものの、
一旦、坂を転がり出した感情を引き戻せるだけの力は、もはや、何処にも存在しなかった。

――あの人だったら・・・・わたしをここから救ってくれる。
――あの人だったら・・・・もう一度、わたしにチャンスを与えてくれる。
――あの人だったら・・・・わたしを・・・・。



758:ARCH DUKE
08/04/04 22:36:45 zevx7cAT
(34)

(・・・・ああ・・・・アイザード・・・・さま・・・・)

穏やかな微笑を湛えたプラチナ・ブロンドの青年の顔を思い浮かべるだけで、
カラダの芯がじんわりと火照って、目元が、トロン、と酒に酔ったようにふやけていく。
柔肌を這いずり回る指先の感触と身体の内側を灼く淫靡な感覚とが渾然一体となり、
全身が羽毛のかたまりと化してしまったかのようなフワフワ感が五感を支配下に収めていった。

――ピキッ・・・・パキィィィンッ!!!!

澄み切った音色と共に、優子の体に残った最後の守り・・・・黄金の胸当てが、
双丘の谷間にある紅い宝石飾りの下に隠された留め具を断ち割られ、真ッ二つになった。
汗ばんだ乳房の表面を滑り落ちる冷たい金属の肌触りに、
いやぁっ、とも、いいっ、ともつかない、曖昧な鼻声を発する蒼髪の少女。

際立って目立つ程のボリューム感はないものの、
お茶碗を伏せた形の美しく整った二つの稜線はすでに十分蒸らされて、
頂から山裾に至るまで透明な汗の粒にびっしりと覆われ、甘酸っぱい芳香を発散している。
山頂にそそり立つ乳首は、今にも血を噴き出しそうなくらい、真っ赤に充血し、
コチコチに固くなって、時折、プルン、プルン、と不規則なひくつきに見舞われていた。

・・・・一瞬、その美麗な光景に息を呑み、静まり返った陵辱者たちは、
我に返るやいなや、山開きの日を迎えた山男さながらに両目を血走らせ、
聳え立つ銀嶺を征服する欲望を満たすべく、処女地に向かって押し寄せてくる。



759:名無しさん@ピンキー
08/04/04 22:37:14 sgE/gN+9
お疲れ様でした

760:ARCH DUKE
08/04/04 22:37:19 zevx7cAT
(35)

(くはあああッ!!気持ち良いッ・・・・気持ち良すぎて・・・・あ、頭・・・・真っ白・・・・にィ・・・・!!)

肘当てを失った両腕は為す術もなく引き上げられ、
ブーツから暴き立てられた両脚は大きくV字型に割り開かれて、
各々、アイザードの侍女が一人ずつ、拘束と性感帯責めを受け持っていた。
天蓋つきの豪勢なベッドの上には、さらにもう三人の魔法生物が上がり込んでおり、
うち二人は、つい先刻、剥き出しになったばかりの乳房を左右から奪い合い、
残ったもう一人が、黄金細工の飾り帯を抜き取られ、生白いウェスト・ラインが丸見えの下腹部から、
全ての<鎧>を失った今、最後の衣服となったスカートと下着をずり下ろそうとしている。

小気味良いリズムに合わせて揉み込まれていく、二つの乳房。
頂上では、いつもは桜の蕾のように淡い色合いの肉豆が、真っ赤なバラの如く咲き誇っていた。
外見からは想像も出来ないほど、優しく肌にフィットして保護してくれていた胸甲が消え去った今、
熟しきった木の実のように脹らんだ乳首はカチカチに硬くしこり、
ただでさえデリケートな表皮が一段と感度を増して、空気の揺らぎを感じただけでビンビンになっている。
ましてや、直接、指先で摘み取られ、シコシコと擦られでもすれば、
赤熱した焼きゴテを押し付けられたかのような灼熱感が乳腺の内側から溢れ返り、
それだけで軽く達してしまいしそうになる程の狂悦が白濁した意識の中を駆け巡るのだった。



761:ARCH DUKE
08/04/04 22:38:29 zevx7cAT
(36)

(はぁッ・・・・はぁはぁ・・・・もう・・・・だめぇッ・・・・気がヘンになっちゃうぅッ!!)

すでに、スカートは膝まで摺り下ろされ、
少女の最も恥ずかしい部分を覆い隠しているものと言えば、
飾り気の無いシンプルなデザインのショーツ一枚きり。
その純白の下穿きにしても、これまでに加えられた色責めで滲み出した愛液により、
じっとりと濡れそぼり、半ば透き通らんばかりの有り様へと変じている。

このままでは頭がおかしくなってしまう、という優子の直感は、妄想でもなんでもなかった。
実際に、あともう数回、快楽の電流がしなやかな体を駆け抜けたならば、
間違いなく、優子の最も恥ずかしい場所は大洪水に見舞われ、
溢れ出す濁流が最後の薄布を押し流してしまう事は疑いないだろう。



762:ARCH DUKE
08/04/04 22:39:04 zevx7cAT
(37)

キィ・・・・。

蝶番の軋む不吉な音色と共に、寝室の扉がゆっくりと開け放たれ、
不敵な微笑を湛えた男の、一糸纏わぬ裸身が、スルリ、と、部屋の中に滑り込んでくる。
気配に気付き、慌てて礼をとろうとする侍女たちを無言で制し、
そのまま、まるでかくれんぼを楽しむ子供のように息を殺しつつ、
部屋の奥に設えられた、豪奢な天蓋付きのベッドへと忍び寄っていく、プラチナ・ブロンドの青年・・・・。

「フフッ。<戦士>としての力が無ければ、鎧など役には立つまい」

寝台の傍らに立った、彼――暗黒五邪神が一将、風邪アイザードは、
しばらくの間、冷え切った眼差しで横たわる蒼髪の少女をねめつけた。
改めて確認するまでも無かったが、配下の魔法生物達の仕事ぶりは完璧であり、
仰向けに転がされた優子のカラダは、薄暗がりの中でさえはっきりと分かるほど、完全に上気し、
キラキラと光り輝く無数の汗粒によって覆い尽くされている。

「はぁ・・・・はぁ・・・・んく・・・・はぁはぁ・・・・ふはぁん・・・・」

涙に曇った薄青色の瞳は焦点を失い、ぼんやりと空中を彷徨っており、
だらしなく半開きになった口元からは、涎の糸が銀色の小川となって流れ落ちていた。
主の入室に驚いて作業を中断したらしく、花弁を隠せるギリギリの位置で停止した下穿きだけが、
微妙な可笑しさを誘っていたが、同時に、何とも言えない官能の気配を漂わせてもいる。
――そう、真っ赤に熟しきって、今しも枝先から零れ落ちようとしている果実のような、
際どいバランス感覚が醸し出す、喩えようもなく淫猥なエッセンスを・・・・。



763:ARCH DUKE
08/04/04 22:39:36 zevx7cAT
(38)

「待っていたよ、優子。君が私の元へやってくるのをね・・・・」

執拗に繰り返された性感帯責めによって掘り起こされた欲情のせいで、
しなやかさと適度な豊満さが同居する美しい裸身の上では、あさましい痙攣が引っ切り無しに噴出している。
破れかけた肺腑の奏でる乱れきった吐息は瀕死の重病人のように切迫していながらも、
女体の内側で燃え盛る欲望の炎によって沸騰し、触れれば火傷しそうな位に熱を帯びていた。

「・・・・君は、自分が何者なのか分かっていない。
目の前の敵をただ闇雲に恐れ、破壊するだけだ・・・・一体、何のために?」

今の彼女の耳には届く筈もないと承知の上で、
魔道士は、放課後、成績の悪い生徒に、昼間の授業の要点を再度教え聞かせる教師よろしく、
虚ろな瞳で自分を見上げる虜囚に向かって、静かに囁きかける。
案の定、表情を失った少女の反応は皆無だったが、
アイザードは、焦点を結ぶ事すら忘却してしまった薄青色の瞳孔を覗き込んで満足げにうなずき、
おもむろに、傍らの侍女・・・・優子の足元にいた一人に向かって合図を送った。




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