聖剣伝説総合part4at EROPARO
聖剣伝説総合part4 - 暇つぶし2ch550:半分だけペットモンスター (5/9)
08/01/25 17:48:47 tZyaHNuG
嬉しい気持ちに浸っていると、カーミラの心の中で、相手の血を求めようとする衝動が再び湧き上がってきた。
爪が伸びる事はなかったが、心の中にいる自分は「早く早く」とその場でぴょんぴょん飛び跳ねながら、リースの首筋に牙を突き立てる事を要求している。
頬擦りを堪能したカーミラは、もうすぐ吸血をするという意志を伝えるために、リースの首筋をニ、三度甘噛みした。
「王女様… そろそろ、かっ、噛みつくと思います…」
「うぅ… わ、私は痛くても、我慢できるから… ぁっ、はぁ、はぁっ… すっ、好きなように、吸って…」
「ふゃっ、ひゃふ!」
カーミラは「は、はい!」と言ったつもりなのに、自分でも驚いてしまうほど変な声が出た。
リースが抱きついている事で押し潰された大きな胸の中で、自分の心臓が強く脈打っているのが分かる。
(…こ、こんなに脈打ったら、胸のドキドキが王女様に聞こえちゃうよぉ…)
カーミラは恥ずかしいと思いながらも、心のどこかでは、胸の鼓動をリースに聞いてもらいたいという気持ちがあった。
この興奮が少しでも途切れないうちに吸血をしたい。そう思った彼女は口を開いたまま、リースの首筋へと顔を近付けていく。
再び甘噛みをして、リースの首筋に浮き出た血管にそっと自分の牙を触れさせる。少しだけ間を空けてから、カーミラはゆっくりとその牙を突き立てた。
「くぅっ…」
リースが痛みでうめき声をあげる。カーミラは一気に突き立てようとはせず、その牙を少しずつ彼女の体の中へと食い込ませていく。
首筋にがぶりと乱暴に噛みつきたい気持ちもあったのは確かだが、それでは時間をかけて吸血する準備をしていたのが無駄になってしまう。
リースは「痛い」と直接言葉にはせず、左手の爪をカーミラの背中に立て、震える右手で彼女の金髪を優しく撫でる。
その心遣いがカーミラには嬉しく感じた。すでに彼女の牙はリースの首筋に半分ほど食い込んでいる。
互いをじらすように、残り半分もゆっくりと牙を突き立てようと思った次の瞬間、歯応えが無くなり、牙が根元まで一気にずぶりと沈み込んだ。
「はみゅっ!」「あっ… あああぁぁっ…!!」
突然の強い刺激に、二人の体がびくんと跳ねる。カーミラとリースは、たまらず甲高い声をあげてしまった。
それが引き金になり、吸血だけで事を済まそうとしていたカーミラの理性が音を立てて崩れていく。
(…あぅぅっ、王女様、王女様っ、王女様っ、王女様ぁぁぁっ…!)
カーミラはリースの首筋にかぶりついたまま、彼女の太股に自分の股間を一生懸命擦り付ける。
表面を青い染料で染め上げた革製のレオタードの股間付近からじわりと蜜があふれ、それが互いの脚を汚していくのがカーミラには分かった。
リースの体を強く抱きしめるたびに、胸がむにゅむにゅうぅぅと激しく変形する。
強い興奮状態のせいか、もう息苦しさを覚える事はなかったが、口が開きっぱなしの状態なので、油断をすれば顎が外れてしまいそうになる。
「はぁっ、うあぁぁっ… んぅ、んふぅっ、あっ、あぅ… そ、そうよっ… もっと、もっと強く抱きしめて…」 
カーミラの柔かく大きな胸を押し付けられるのが心地良いのか、リースは甘い声を出すと、両腕を彼女の背中に回して抱きしめた。

551:半分だけペットモンスター (6/9)
08/01/25 17:53:13 tZyaHNuG
そうしている間もカーミラは、リースの首筋から流れ出た血を何とか飲み込もうとしている。
牙を突き立てた状態では上手く血を飲む事ができないと思った彼女は、リースの首筋から牙を引き抜くと、すぐにその傷跡に口を付けた。
「ひゃっ…!」
カーミラの唇が噛み傷に触れると、リースは少し身震いをしながら、その刺激に耐えるように両腕に力を込める。
ただでさえ押し潰された状態になっているカーミラの大きな胸が、ぎゅうぅっと強く圧迫され、彼女は思わず声を上げてしまいそうになった。
(はふぅ、はふっ、んぅぅ… 王女様の事で、頭の中が、いっぱいに… あっ、ああっ、んふぅ… なっちゃうよぉっ…!!)
カーミラは嬉しい気持ちに包まれながら、リースの首筋についた噛み傷を吸った。
「んっ…!」リースは反射的に身震いをしてしまう。
カーミラはそれほど強く吸ったつもりはないのだが、興奮で加減がきかなかったのか、リースの首筋から流れる血が彼女の喉の奥へどっと流し込まれる。
(やっ、あぁぁっ…! 王女様のが… 直接っ、私の中に流れ込んでくる…!!)
ちょうど一口分の血が喉元を通り過ぎると、牙から伝う血を舌で舐めるのとは比べ物にならない強烈な快感が背筋に走り、彼女の頭の中で白い光が急速に広がっていった。
「…あっ、だ、駄目っ、もっと王女様の血を飲ませてっ…!!」
彼女は噛み傷から口を離して叫んだ。心の中で叫ぶつもりが、直接言葉を口にしてしまったという事実が興奮を高めていく。
「あっ、はあぁぁっ! おっ、王女様ぁ! 私、わたし、わたっ…! ああぁっ! 駄目っ、イっちゃう、イっちゃ… あぁぁっ、ふああぁぁんっ…!!」
全身が白い光に覆われるような感覚に、彼女は大きく身震いをした。
「あああぁぁぁぁっ! たくさん、たくさん出ちゃうぅぅ…! 王女様ぁっ! あぐうぅぅ…! 好きぃっ! 大好きぃぃぃっ!!」
頭の中で無数の閃光が瞬く。秘所から噴き出した欲望の蜜がレオタードの隙間から漏れ出し、脚と絨毯をぐしゃぐしゃに濡らした。
カーミラは腰を激しく動かしたまま上体を起こすと、体を支えるように両手をリースの腹部に当て、背筋を後ろに反らした。
「王女様ぁぁ… 王女様あぁぁぁっ… あふぅ… 私、まだ、イっちゃってるぅ… んふふっ…」
彼女は口の端から涎をだらだらと垂れ流し、いやらしい笑みを浮かべながら、腰を前後にゆっさゆっさと揺すっている。
絶頂がおさまるにつれて、その腰の動きも次第にゆっくりとしたものになっていった。
軽く金髪をかきあげながら、上体を大袈裟に動かすと、首輪の鎖がちゃりんと音を鳴らす。
その音を聞いていると、何となく楽しい気分になり、彼女がぐるぐると上体を回すと、その動きに合わせて大きな胸がたゆんたゆんと揺れる。
やがて絶頂の波がおさまると、カーミラは急激な疲労感に襲われ、リースの体の上にどうっと倒れ込んだ。

552:半分だけペットモンスター (7/9)
08/01/25 17:57:44 tZyaHNuG
抱き合ったまま、どのくらいの時間が経ったのか分からない。カーミラが目覚めると、心配そうな顔をしているリースが目に入った。
いつの間にやらリースは頭につけた兜を脱いでおり、衣服の左肩の肩紐が解けて、胸が少しはだけている。
カーミラは先程の自分の痴態を思い返すと、両手で顔を覆いたい気持ちになったが、抱き合ってる状態なのでそれもできない。
「ご、ごめんなさい、王女様… 恥ずかしい姿を見せてしまって…」
カーミラはあまりの恥ずかしさに、口をもごもごさせながら言った。
「いいのよ、私だって、気持ち良くなったら、そうなってしまうもの」
リースは激しい運動をしたかのように、ふぅふぅと息をしながら答えた。彼女の心臓の鼓動が強くなっているのがカーミラの胸に伝わってくる。
(私が寝ている時に、王女様もしちゃったんだ…)
リースの両脚はカーミラの太股を挟み込むようになっており、その力は緩んでいるもの、カーミラは脚に自分のものではない暖かい液体が伝わる感触を覚えた。

ある程度呼吸を整えたリースは立ち上がり、寝台に腰掛けると、解けた衣服の肩紐を再び縛り直した。
カーミラの方は床にぺたりと座り、無理な運動によって痛めた腰をしきりに手で擦っている。
床には絨毯が敷かれているとは言え、あまり寝心地の良くない場所で長い間寝転がっていたせいか、お互い体に負担がかかってしまったようだ。
「…少し休んだら、また飲みますか?」
リースは自分の体をほぐしながら言った。カーミラが絶頂の高波に飲まれかける際、もっと血が飲みたいという彼女の言葉を覚えていたのだ。
「はい、そうしま… けぷっ」
カーミラはその質問に答えようとしたのだが、全部言い終わらないうちにげっぷが出てしまい、彼女は恥ずかしさに頬を染めた。
飲んだ血は二口にも満たないのに、必要以上に吸血してしまった時のように胸焼けがする。
「私の血、そんなに美味しかったの?」
「そうみたい、です… 少し考えてみたんだけど、王女様の味付けが濃かったから、すぐにお腹一杯になったのかも…」
「味付け?」
リースは小首を傾げた。
「私達が吸う血の量は、相手の気持ちによって左右されるんです。相手が心の底から私達を信頼していれば、栄養が高いから、その、少量の血でも満足できる、みたいで…」
カーミラの言葉は次第にしどろもどろになっていく。リースはその言葉の意味に気付くと、恥ずかしそうに顔を伏せた。
「恋人同士で愛し合ってる時だと、頭の中が真っ白になる寸前の所で血を吸うのが良いって、友達が言ってました…
 血も少しで済むから、相手のためになるし、お互いの気持ちが普段以上に強く結びついてる状態だから、気持ち良過ぎて意識が完全に飛んじゃうみたいで… ああっ、私ったら何を言ってるんだろ」
自分達の事をもっとリースに知ってもらいたいという気持ちが強くなったカーミラは、つい余計な事まで口走ってしまった。
カーミラはその話を親友に聞かされてからというもの、絶頂と共に意識を失う親友の姿を想像しながら、毎晩自慰行為に励んでいた事があったのだが、
自慢気に話る事でもないので、それだけはリースに話さず我慢する事ができた。

553:半分だけペットモンスター (8/9)
08/01/25 18:02:55 tZyaHNuG
リースはふとカーミラにつけた首輪の事を思い出した。その理由を教える前に、いろいろあったので、すっかり忘れてしまっていたのだ。
「ところで、最初に私が言いかけた話だけど… 覚えています?」
「これ、の事ですよね…」
カーミラはそっと首輪に手を触れると、リースはそうだと頷いた。
「あなたがつけている首輪は、服従しろという意味じゃなくて、本当は私があなたの事を気にかけてるって事を形にしたかっただけなの」
説明も無しに首輪を与えたので、自分がそういう趣味の持ち主だと今までカーミラに勘違いされていたかと思い、リースは少しだけ頬を赤く染めた。
「そ、そうだったんですか…」
カーミラは、首輪に何か悪い意味が含まれているのではないかと思い込んでいたので、ほっと胸を撫で下ろした。
「この短い鎖にも意味があるんですか?」
そう言ってカーミラが少し首を動かすと、首輪につけられた鎖が微かな金属の触れ合う音を鳴らした。
「意味はあるけど、もしかしたら私の勝手な押し付けかも…」
リースは自分が鎖に込めた意味を、今更になって馬鹿げたものだと感じたのか、首を軽く横に振った。
それからカーミラの表情を見て、彼女がその意味を知りたがっている事に気付くと、ふぅと一息ついてから言葉を続ける。
「その鎖は、あなたの私に対する気持ちみたいな物なの。私に構ってもらいたいと思ったら、心の鎖を継ぎ足しても良いし、そうでない時は、そのままの長さで過ごしても構わないわ。
 でもそれは逆で、相手に構ってもらいたいと願っているのは私の方かも知れない…」
そこまで言って、リースはもう一度だけため息をついた。
「私にはエリオットという弟がいるの。私の母様はエリオットを産んだ時に亡くなって、私は母様の顔を知らないエリオットのために、母様の分まで愛情を注ごうと誓ったわ」
リースは昔を懐かしむように目を閉じた。
「でも私は、母様にたっぷり甘えていた頃の思い出を忘れる事ができなかった。弟が誇れるような姉になろうと思いながらも、心のどこかではずっと弟に構ってもらいたいという気持ちがあった。
 もう弟が一人で寝られる歳だという事は分かっているのに、寝室に押しかけて『一緒に寝ましょう』と言った事も何度かあったわ。
 弟は文句を言うような事は無かったけど、今思えば少し嫌がっていたのかも知れないわね」
リースは子供のように無邪気に微笑むと、再び目を開いてカーミラの顔を見つめた。
「甘えん坊だったエリオットも、今では父様の意志を継いで新たなローラントの王になるために頑張っている。
 姉弟の絆が変わる事は無いけど、それでも私の側から離れる時間は少しずつ増えてきているわ。だから、だから、私は寂しさを紛らわせるために…」
リースは急に言葉に詰まってしまった。彼女は、自分勝手な理由でカーミラを連れてきた事に罪の意識を感じているのだ。
しかしカーミラは、先程までの話の内容から、彼女が何を言いたかったのか何となく理解する事はできた。

故郷から離れたカーミラは、誰かの血が無くては生きてはいられない。
喉の乾きは一日に一度起きるが、感情の起伏によっては食事の間隔が早まり、一日に何度か吸血しなければならない時もある。
友好的なカーミラであっても、相手の生命力を奪う吸血という行為に対して抵抗を感じる者は少なくはない。
カーミラが喉の乾きを訴える状況に陥った時、吸血を受け入れて、優しく接する事ができるのは雇い主であるリースだけなのだ。
そうした理由があったからこそ、リースはカーミラを護衛として選んだのだろう。

554:半分だけペットモンスター (9/9)
08/01/25 18:04:59 tZyaHNuG
「…あなたの頭を撫でた時、寂しがり屋で甘えん坊な性格な事がすぐに分かったわ。その時に思ったの。私と似た性格のあなただったら、たぶん私の気持ちを理解してくれるんじゃないかって」
リースは唇を軽く噛んだ。
「でも、あの時の私は自分の都合ばかり考えていて、あなたの事は考えていなかった。大切な友達がいるはずなのに無理に引き離すような事をしてしまった… ごめんなさい、私のわがままに付き合わせてしまって…」
「…王女様、謝る事なんか、ないよ…」
カーミラはそう言うと、寝台に腰掛けたままうなだれるリースに抱きついた。
「私… 王女様に優しくされたいって、本当の気持ちを伝えたばかりだし、それにさっきだって、心の鎖いっぱい伸ばしたもの…
 王女様が鎖を握っていてくれる限り、私は遠くに逃げたりしない、王女様が何を言っても離れたりなんかしない。ずっと、ずっと王女様の側にいるんだから!」
カーミラは自分の気持ちをリースに伝えるように、彼女の背中に回した腕に、ぎゅうっと力を込めた。
「ありがとう…」
リースは、か細い声で感謝の言葉をかけると愛しそうにカーミラの金髪を撫で、何度も「ありがとう」と彼女の耳元で囁いた。

それから少し時間が経った。慣れない環境で互いの心の内を打ち明けたせいか、精神的な疲れがどっと押し寄せてきて、カーミラはくたくたになっていた。
それに外はまだ昼間だが、カーミラは夜に行動する種族だった。つまり彼女は睡眠を取らずに夜更かしをしているのと同じ状態なのだ。
「王女様、ごめんなさい…」
カーミラは寝台に寝かされた状態になっており、潜り込んだシーツの中から顔を出すと、申し訳無さそうにリースに言った。
「別にいいのよ。人間の生活に合わせるのって大変だと思うけど、少しずつ慣れていけば良いだけの話だし。それより、あなたの鎧だけど、鍛冶屋で特注の物を造ってもらうように後で頼んでおかないと」
「特注…」カーミラは、ちらりと自分の胸元を見た。
(胸のサイズ、測ったりするのかな…)
それを考えると少し気恥ずかしい。リースは彼女とは違い華奢な体つきをしているが、胸の大きさはそれほど気にしていない様子だった。
「そろそろ、アマゾネスに志願したばかりの娘達の訓練に立ち会わないといけないんだけど… 私もあなたと一緒に昼寝をしようかな…」
リースは横目でちらりとカーミラの顔色をうかがった。
「えっ? でも…」
「大丈夫よ、私がいなくてもライザが上手くやってくれると思うし、それに戦いの教官を務められるアマゾネスは一人じゃないのよ。みんな武器の扱いには慣れているんだから」
そう言ってリースはくすくすと笑うと、カーミラの不意を突いて顔を近付け、彼女の口元をぺろりと舌で舐めた。突然の出来事なので、カーミラは目が白黒してしまう。
「あっ、あうっ、王女様…?」
「口元に私の血がまだ残っていたわよ。あなたは気付かないみたいだから、返してもらうわね」
リースは片目を閉じて、いたずらっ子のように舌を出すと、寝台のシーツの中にするすると潜り込んで、カーミラにしがみ付いた。
(もうっ、王女様ったら…)
カーミラは困った顔をしながらも、内心はとても嬉しかった。
お互い相手をどう思っているか分かったとは言え、心地良いまどろみの中で、カーミラはもっとリースの事を知りたいと思うのであった。

(おしまい)

555:494
08/01/25 18:17:40 tZyaHNuG
投下終了。
書いてるうちに、リース×カーミラのカップリングに愛着わいてきてしまった。

556:名無しさん@ピンキー
08/01/28 00:27:50 tbf8THei
GJ!

557:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:17:19 /Ykn1C4f
昔投稿したパドの日記のダナエ版だと思ってください。

これだけ見ても中身がなんなのかわからないと思いますので注意。
非エロです。

軽い壊れ表現有なんで興味の無い方はスルー推奨

(LOMの曜日度忘れマナ→ルナ→ノーム→ジン→ドリアード→ウンディーネ→サラマンダーだったような気がするんだけで覚えてない、ちなみにパドの日記はパドがサボりがちだったからずれてるってことで…誰か曜日教えてください)

とりあえずFOMの曜日?設定に。

558:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:17:58 /Ykn1C4f
ダナエ 業務日誌

(巻頭)
日記を書くなんて少女趣味だと思われちゃうかな?
でもいいじゃない私だって乙女なんだし。
業務日誌にしておけば傍から見ても問題ないかな?

・・・数日経過

サラマンダーの日
また今日も結婚式の招待状が届いた。
もうこれで同世代の友達が殆ど結婚したことに…
私も結婚したい…
早くプロポーズしてくれないかな。


ウンディーネの日
今日も仕事が大変だった。
もう誰かに任せて寿退社とかしちゃおうかな~なんて
はぁ~このままじゃおばあちゃんになっちゃう…



・・・数日経過

ジンの日
きゃ~~
久々にあいつが来た。明日デートでジオに行かないかだって。
きゃ~~きゃ~~~
うれし~~チャンスよ、チャンス。


ノームの日
今日はデートの日だった…
へへぇ~ ふふ へへぇ~
あ~だめ!どうしてもにやけちゃう。
草人や修道女に病気?って聞かれちゃった。
…やっぱり私はあいつが好き、抱きしめられたり、キスしたり、繰り返せば繰り返すほど
どんどん体が熱くなる、もう私自身どうやっても止められない。
あいつが居ないと生きていけない…
初めてあいつと会ったときなんて、なんだろうこの貧弱そうなの?なんて思ったけど。
今じゃ私の方が依存してるって不思議だと思う。

559:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:18:33 /Ykn1C4f
マナの日
決めた!
今まで子供っていう既成事実を作っちゃってプロポーズしてもらおうと思ってたけど
私の方から言う!結婚してって!
もう私を止められないんだから!


ルナの日
……なんでよ
私がスキって…愛してるって…言ってくれたのに…
よりにもよって真珠なんかとしてるなんて……
ふふふふ、でもいいの、今日からずっと一緒だから


サラマンダーの日
夫婦生活1日目
あの人ったらちょっと引っかいてあげると凄い興奮するみたい。
私の中でビクンビクン!って震えるの。
私を愛してるって証拠よね。


ウンディーネの日
あの人が逃げた。なんで?どうして?
私たち凄い幸せだったのに!
私の何がいけないの?わかんない!わかんない!わかんない!
私の全部をあげたのにまだ何か足りないの?


ドリアードの日
…わたしどうにかしてたみたい。


ジンの日
まさか真珠だけじゃなくてコロナちゃんまで手を出してたなんて…
とりあえず3人の話し合いで一番わるいのがあいつってことになった。
それでも真珠もコロナもあきらめてくれないみたい。
今後どうするかって話し合いで、それぞれ大人の女として暴力はいけないから、
魅力などであいつを振り向かせた人が勝者ってことになった。
コロナちゃんはおちびちゃんだし、真珠は抜けてるし、結局私が1番なのにはかわりがないから。
今までどおり、誘惑して子供つくっちゃえばいいのよ!
やっぱりそれが一番の近道だったのよ。

560:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:34:33 /Ykn1C4f
・・・数日経過

マナの日
今日はコロナちゃんがお相手する日、そして明日が私の日
明日に全てをかける!何が何でも!


ルナ改めサラマンダーの日
ちょっと日記を書くのが遅れちゃった。
私頑張ったよ、マチルダ!
女の子だったらあなたの名前をつけるね。

・・・数週間経過

ジンの日
何で!どうして!わかんない!
どうして珠魅の真珠が妊娠するの!私じゃなくて真珠が!
真珠のやつ私に向かって「ふっ」って笑ったのよ!信じられない!
珠魅って石から産まれるんじゃなかったの!
こうなったらもうなりふり構っていられない!
あいつをさらってでも!

561:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:35:08 /Ykn1C4f

・・・2か月程経過

ウンディーネの日
久しぶりに帰ってきて、たまってた仕事をこなして疲れたましたと。
でも、日記を書くのも久しぶりかな…
なんかちょっと前まで日記を見ると私ってほんと焦ってたのね~
恋だ愛だなんて結局は汚いものなのかもしれないってことね。
おなかの中に赤ちゃんができたらあいつのことなんてもうどうでもよくなっちゃったし…
あれ、私って悪い女?胎教に悪いかな。

あ、そうそうここ2か月のこともさらっと書いておきましょ。
まずあいつをさらってだれも知らないガドの奥地で生活してました。ふふ。
生活の5分の4くらい繋がってたので、あかちゃんもできました。
ちなみにあいつはその後コロナちゃんに預けました。


私は今とっても幸せです。


562:名無しさん@ピンキー
08/01/29 20:39:26 /Ykn1C4f
とこんな感じで。いつもの様に誤字脱字等スルーで
最後のほう(バドの日記以降の部分)は流れ早いです。
そのうち真珠編、コロナ編もやれたらな~とは思ってます。むりかも

ま、エロ無いんで
くんな!と言われたら消えます。

563:名無しさん@ピンキー
08/01/30 17:26:04 OUbcLJXA
gjgj!
真珠編見たいな~

564:名無しさん@ピンキー
08/02/01 05:22:35 Q46IOxNz
流れをタチ切ってすまないが(´・ω・`)
盗賊たち(?)にリース達が捕まってエリオットと無理やり近親相姦させられる
同人誌のタイトル知らないか?
柔らかい線で描かれたタッチの絵なんだが…。

565:名無しさん@ピンキー
08/02/01 08:43:16 JV0tRexC
ちょっとわからないな。
っていうか、そんなのあるんだ。

566:名無しさん@ピンキー
08/02/02 04:00:51 nyJnx6Ju
>>562
GJ~ダナエさんいい感じに壊れてるなw続き待ってるよ
あと、LOMの曜日はマナの祝日がなくルナがアウラになってるだけで後は一緒だよ

>>564
スレ違いな気もするが、幻っつー本かな、多分。
盗賊はナバール盗賊団でゲーム開始時のローラント侵攻が元ネタだったと思うが。

567:名無しさん@ピンキー
08/02/02 06:01:59 JVajVSmG
>>566
多分それだと思うサンクス

568:名無しさん@ピンキー
08/02/11 00:46:36 mG1Fh6O2
プリムたんと子作り

569:名無しさん@ピンキー
08/02/12 21:42:50 Tmk4V9gz
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

570:名無しさん@ピンキー
08/02/13 11:25:59 hr0pdQJo
↑マルチ

571:名無しさん@ピンキー
08/02/14 12:52:15 qXvEuXOI
>>514の続きを密かに楽しみにしてるのは
俺だけではないはずだ!

572:名無しさん@ピンキー
08/02/16 23:37:08 fVVfOtyh
嬉しいことをいってくれるな~
まってて たぶん・・

573:名無しさん@ピンキー
08/02/18 00:42:30 rUjgJslj
俺も待ってるぜ!
ポポイがエロすぎるから続きが楽しみだ。

574:名無しさん@ピンキー
08/02/20 19:04:40 ATWqROEI
ホモでもいいよ。

575:名無しさん@ピンキー
08/02/21 17:44:24 JFATvZ2C
エロアニメ「KOF」「聖剣伝説」+触手
URLリンク(yourvideo.bgrp.jp)


576:名無しさん@ピンキー
08/02/22 02:11:54 KCOPkxeZ
「オイラ、ツンデレに興味無いにゃ。金に靡かない辺りも素直じゃなくてヤにゃ」
「言っとくけど…あたしもあんたみたいなデヴ、お断りよ」
「その減らず口もムカツクにゃ。その口塞いでやるにゃ」
「やろうっての?」
「そうにゃ。あんたにやるにゃ。このマタタビ」
「ふにゃっ?!ふにゃ~ん、にゃーんごろごろ…」
「さ、ダナエちゃん。オイラとにゃんにゃんしようかにゃ?」
「にゃん…?ふにゃ、はにゃ~ん…にゃあ…あん、んにゃ、にゃ…」

577:名無しさん@ピンキー
08/02/22 06:30:12 IyRgAUhh
あーーーいすーるちかぁーーーらをおー
もとめつづけるぅゆぅきおおおおおおおお

578:名無しさん@ピンキー
08/02/22 19:48:28 KCOPkxeZ
「それで、その僧兵はどうしたんだい?」
「なんだかんだでヤリ逃げしちゃったにゃ。しゅたいんぺるが~ガバガバ飲ませといたから記憶も無くしてるはずにゃ」
「ハハハ、若いねぇ」
「あんたみたいな岩肌みたい顔面した人より年食ってる訳ないにゃ」
「ワハハハ、それはそうだ。ハハハハ」
「なんか笑われてるみたいで気分悪いにゃ。あんた金持って無さそうだから次の客探すにゃ」

579:名無しさん@ピンキー
08/02/24 01:14:46 GRmbIEgr
しゅたいんべるがーがまた飲みたくなってきたにゃ。
時は金なり、然れども、酒は嗜み、これ不可欠。人と人との潤滑油。にゃ。
早速ガドへ足を運んだのにゃが…
「じゃ、次は来年かにゃ?」
「ええ。仕込みから熟成まで、多くの時間がかかりますから。盗まれたりしなければ、お分けできたのに…申し訳ありません」
「気にしなくていいにゃ。また来年楽しみにしとくにゃ」
オイラが持ってった事は内緒にして欲しいにゃ。
それにしても…今年これ以上しゅたいんべるがーが出回らないって事は、荒稼ぎのチャンスにゃ。


580:514
08/03/01 01:32:47 iPLJSCsh
そのうちランディとプリムが○○ー○に○○○ー○を売りつけられる話を書きます

ああ・・そのまえにポポイを・・・

581:名無しさん@ピンキー
08/03/01 05:51:15 /Yw0Vx8X
ヤタ━━(゚∀゚)━━ッ!!

582:名無しさん@ピンキー
08/03/02 20:21:40 eHVlfAfN
お待ちしとります

583:名無しさん@ピンキー
08/03/05 18:13:22 MS8wl+ad
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(outsideseek.com)

584:名無しさん@ピンキー
08/03/07 00:33:24 XoSEMJD/
ジュリアスがヒロインを犯す話が読みたい…。

585:名無しさん@ピンキー
08/03/08 12:09:24 GvfenHVy
「ヒロインは わたしの洗礼をうけ
ジュリアス バンドールの 妃となったのだ!」

だもんな。
追い打ちをかけるようにヒーローに向かって
「絶望と 怒りの中で死ね」

やっぱり犯されてますか

586:少年と自慰(3) 514
08/03/09 02:51:09 Que2Y/6e
「プリムネエちゃんのおしりに入れたりしたの?」

「えっ・・!? あうっ!」
プリムのおしりに入れた、そう聞いた瞬間ランディの脳裏に浮かんだものが、
プリムのピンクの肉壁が、可愛らしく喘ぐ声が、
彼のペニスから大量の白濁を吐き出させた。
「わわあ!」
びゅうびゅうう!精液がポポイの小さな拳をすり抜けて飛び散り、
ポポイの顔面を白濁まみれにした。
咄嗟に目をつぶり顔を押えるポポイへ追い打ちの精液が飛び、
ピンクの髪の毛に降りかかる。

ランディは呼吸を荒げた。ひた隠しにしてきた欲望を初めて他人に指摘されたことが、
言葉として簡単に表現されてしまったことが、
異常な興奮を呼んだのだ。
「なにすんだよ~あんちゃんはああ!!」
ポポイは全身にこびり付いたそれを確認すると、
怒った顔でランディを怒鳴りつけた。
「何だよこれっ臭いよあんちゃん・・・・」
手の平の精液をくんくんと嗅いでいる。

587:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:52:27 Que2Y/6e
「ごっ・・ごめん、ごめんなポポイ・・」
ランディは慌てて、シーツでポポイの顔や手を拭こうとした。
しかしそれは数十分前の射精でどろどろに汚したシーツだ。
返ってポポイの顔を白濁まみれにしてしまった。
「わっ・・!もういよあんちゃんはああ!」
ランディの手を払うとポポイは洗面所へ走ってゆく。
ランディは自分のペニスにふと目をやる。
あの勢いは何だったのか。萎れて、皮がちょっとたゆんでいる。
この先、ポポイは自分を変態扱いするだろう。情けなくて仕方なかった。

罪悪感と自己嫌悪に沈んでいると、寝巻きを脱いでパンツだけのポポイが
傍に寄ってきた。ランディの顔を暫く睨んだかと思うと、
すぐ隣に寄り添ってきた。

588:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:53:25 Que2Y/6e
「やっぱ、あんちゃんは凄いな。 オイラ、また頭が良くなったよ」
ポポイは目を輝かせてランディを見詰めた。尊敬の、眼差しだ。
「オスはメスのおしりに、このべとべとを出すんだ。
オスとメスはみんなこういうことするんだ。そうだろ?あんちゃん!」
突然問い質されてランディはたじろいだ。誤魔化しようがなかった。
村の長老に言われたことが思い出された【子供に嘘を教えちゃいかん】。
常識に沿えばそれも物事による、のだが、
少年の余裕のない生真面目さが教科書通りの答えを喋らせた。
「う、うん」

589:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:54:14 Que2Y/6e
「・・そうなんだ。・・みんなこういうことしてるんだな。
・・凄いな、あんなに沢山べとべとを出すんだ」
ランディの萎れたものをまじまじ観察するポポイ。
「あんちゃんは、ねえちゃんと何度もしてるの?ねえちゃんの中に
べとべとを沢山出してるの?」
むくむく!ポポイの問い掛けにペニスがエレクトし始める。
ランディの顔が真っ赤になり始めた。それは想像するだけでたまらないことだ。
「そ、そんなこと・・・僕はッ・・」
「あんちゃんは本当は強いんだ。いっつもねえちゃんに苛められてるけど、
おいらの知らないところで、ねえちゃんを押さえつけてああいうことしてるんだよね」
ランディのペニスの根元がぎゅっと、小さい手で握られる。
「あんちゃんの筋肉もりもりの体が、ねえちゃんの柔らかい体に負けるはずないんだ。
こいつでねえちゃんを黙らせてるんだ、そうなんだよね!」
もうだめだ。ランディの中で何かのタガが外れた。
  嘘を教えちゃいけないけど、嘘って何だ。ポポイが言い当てたものは、
  ぜんぶ、僕が、望んでいることじゃないか。
  そうだ。僕は、毎晩想像してるように・・・
  本当は、プリムを、何度も、なんども、おかしてるんだ・・・
「あ、ああ、そうだよ!」

590:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:54:45 Que2Y/6e
ポポイは溜息をついた。そしてまた尊敬の眼差しをランディに向ける。
「凄いや・・こいつでねえちゃんを・・」
胸の高まりがランディを苦しめた。
「おしえてよ、なんで、そんなことするの?このべとべとは、何なの?」
同年代の子供ともこんな卑猥な会話を交わしたことはない。いつも悪友達が
少女達と交わりながら話していたようなこと・・密かに憧れている行為・・
興奮が、抑えられない・・
「そ、それは、気持ちいいし・・その・・」
「きもちいいの!?」
ポポイの手がペニスを撫でまわす。なんて柔らかい手なんだろうか。
「女の子も、きもちいい・・みたい・・あと、そのべとべとは
その、女の子は、嫌がるから・・・どっちかというと・・」
びくんびくん、もう張り裂けそうだ。
「と、とにかく、気持ちいいからするんだ」
「ねえちゃんも、気持ちいいの?」
そうだ、プリムも気持ちいいんだ・・・ランディの理性が又吹っ飛ぶ。
「あ、ああ!プリムも、凄く喜ぶんだ!
僕はもう、なんかいも・・プリムは、僕にして欲しくてたまらないっていうか・・」
「そっか!そーいうことなんだ!」
突然はしゃぎ出すポポイ。
「あんなに喧嘩してるのに、いっつも仲直りしてるのはねえちゃんに
してあげてるからなんだね! あんちゃんすげー!
だからねえちゃんは、あんちゃんの言うこと聞いちゃうんだ!」
「・・・う、うん!プリムは、僕のいいなりなんだ!
僕はこれでプリムに言うことを聞かせてるんだ!」
またまた腰を突き出すと、ポポイに肉根を見せびらかすのであった。

591:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:55:14 Que2Y/6e
ごくっ・・・、息をのむポポイ。
何か様子が変だ。なんとなく瞳を潤ませている。
「・・あんちゃん、おいらのこれも、そんなふうになるのかな」
突然言うと、パンツをずりおろし始めた。
「えっ・・・」
ポポイの下半身に、小さなペニスと、睾丸が、ちょこっと現れた。
皮の被っているそれはピンク色で、可愛いながらも、天を指し勃起している。
ランディの半分もない大きさだろうか。
その先っちょは、部屋の灯りを反射して、ぬらぬらと輝いている。

「オイラのもカッコ良くなる?ねえちゃん達を、気持ち良くできるのかな」
ランディはポポイの裸身に魅入った。男の子のはずのポポイの身体・・
胸のあたり、おしりのあたりに、妙な丸みを帯びていて、柔らかそうなピンクの肌だ。
骨格もなにかへんだ。妖精だから・・?確かに頭でっかちではあるけど・・
妙に、可愛い。いや、エッチっぽいのだ。

592:名無しさん@ピンキー
08/03/09 02:55:39 Que2Y/6e
「おいら解ったよ。ちんこが時々、こんな風になっちゃうんだ。
それで、その、・・ちょっと、触ると気持ちいいんだ」
自分のペニスを撫でるポポイ。
「ねえちゃんのおっぱいとか見たり、おしりに触れると固くなっちゃうんだ。
でも、そのね、あんちゃんだから言うけどさ・・」
ランディのペニスが、ビクッと、また張り詰める。自分の体が、反応してる・・?
「あんちゃんの・・その、裸みたりしても、固くなるんだ・・。
その、凄いちんこずっと見てたら・・すごく立っちゃって・・
先っぽが、ぬるぬるするんだ」

593:514
08/03/09 02:56:48 Que2Y/6e
ぐだぐだだらだらになって来ました・・
次こそ、完結予定!

594:名無しさん@ピンキー
08/03/10 13:10:22 wri60MjQ
>>514
乙。ポポイアッー!になるのかどうか。
続きも頑張ってください。

595:名無しさん@ピンキー
08/03/11 15:17:35 PfsIvuIf
こんにちは。 アンジェラ×デュラン投下します。
前置き無駄に長いです…




596:アンジェラ×デュラン
08/03/11 15:23:16 PfsIvuIf
「ふあーあ。いい加減歩き疲れたわー!宿に戻って寝ましょうよ。」
アルテナの姫であるアンジェラがあくびをしつつ言った。
「マジかよ!まだ夜の8時だぜ!?今夜は色々買い足さなきゃいけないんだし我が儘言うなよ。」
とフォルセナの若き騎手デュラアンがうんざりした口調で咎める。
「なんですってー!!か弱い女の子に向かってその言い方はないでしょっ!!」
「何ー!?」
「まあまあお二人さん、ケンカはそのくらいにして…」
いつものように口喧嘩を始めた二人を元ナバール盗賊団のホークアイが宥める。
 ここは商業都市バイゼル。バイゼルのブラックマーケットでは他の土地では手に入らない貴重なアイテムを入手することが出来るため足りなくなったアイテムを買い出しに来たのである。
夜のバイゼルは老若男女すごい数の人でごったがえしていた。
「すっごい人ね、何かあるのかしら?」
人混みに慣れていないアンジェラがうっとうしそうに言った。
まだ先程のデュランとのやり取りを根に持っているようですこぶる機嫌が悪そうである。
「さあね。お祭りでもあるんじゃないの?」とホークアイ。
道行く人に聞いた所今日は年に一度のブラックマーケットの祭らしい。
すごい人なのも納得である。道には装飾が施され、踊り子たちがいつもよりも豪華な衣装と盛大な歓声に包まれて踊っていた。
「お祭りなの!?私一度行って見たかったの!!ねぇデュラン行きましょ! 」
先程の不機嫌さはどこにいったのか子供のようにはしゃぐアンジェラにデュランは思わずつられて微笑んだ。
「ったく見掛けによらずガキだな。」
そう呟くと物珍しさでハイテンションのアンジェラに手をひかれて人混みの中に入っていった。
一人残されたホークアイは渋々足りなくなったアイテムの買い物をすることにした。
出店を一通り回り、デュランに射的でラビのぬいぐるみを取ってもらい、十分お祭りを満喫したアンジェラはホークアイを探していつものように三人で宿に泊まることにした。


597:アンジェラ×デュラン
08/03/11 15:28:53 PfsIvuIf
「あっ、ホークアイ!!おーい!」
とアンジェラが人混みから手を振る。
「おいおい、仲いいのは良いけど俺を一人にするなんてあんまりだよ。」
「ばっ、そんなんじゃねーって!」
と顔を赤くしながら狼狽えるデュラン。
「はいはい。あ、そういえば言うの忘れてたけど俺今日の夜予定があるから。だから俺の分の部屋はいいよ。」
「え?あー!もしかしてー!」
とアンジェラが茶化すように言うとホークアイは照れ笑いをし、二人に手を振り人混みに消えていった。
ホークアイは旅の途中に出会ったローラントの姫リースと恋仲にある。
どうやら今夜はリースと夜の街バイゼルを満喫するつもりらしい。
あいつ、今日が祭りだって知ってて連れてきやがったな。とデュランは心の中で毒づいた。
さて夜も深くなり二人はいつもの宿に向かったが、祭りのためにどの部屋も満員らしい。
宿主がバイゼルの外れにある別なホテルを案内してくれたので二人はそこに向かうことにした。
疲れたーと膨れっ面になるアンジェラをなんとか宥めながらホテルの前にたどり着くとなんとそこはピンクのネオンが煌めくラブホテルであった。
どうやら宿主は二人を恋人同士だと勘違いしたらしい。
これにはさすがの二人も狼狽し他に泊まれる所はないか探してみたが見つからず、お金の都合から2部屋借りる訳にもいかなかったので仕方なく一番安い部屋に二人で泊まることになった。
なんとかチェックインを済ませ部屋に向かう。
「ちょっと、変なことしないでよね!」
「あ、当たり前だろ!するか!バカ!!」
いつものように口喧嘩をするがデュランはどうも落ち着かない。
一方アンジェラはさっきよりもむっつりしてしまっていて今の状況を不満がっているかのように見えた。
そんなアンジェラを見てデュランは少しカチンときたがそこは我慢し平静を装った。


598:アンジェラ×デュラン
08/03/11 15:36:30 PfsIvuIf
部屋に入るとそこは二人には見たことがないようなきらびやかな部屋であった。
きらびやかと言ってもお城のような豪華なきらびやかさではなく、どこかうさんくさいミラーボールがあるような部屋だった。
もちろんベッドは一つしかない。
「じゃ。あたしもうお風呂入って寝るから。」
アンジェラはそっけなく言うとバスルームに入っていった。
時間はもう深夜2時。
さすがに眠気を感じたデュランは長風呂のアンジェラを待ちきれずに眠ることにした。
「ん?」 とベッドの澄みにボタンが3つある。
電気を消そうと思い真ん中のボタンを押してみると ウィーンという音と共にアンジェラがいるバスルームの壁がガラスになり中が丸見えになってしまった。
「ぶっ!!」
デュランは赤面し、慌てて元に戻そうとするがなかなか戻らない。
一方アンジェラは気づいてないらしく気持ち良さそうにシャワーを浴び続けている。
どうやらバスルームの内側から外は見えていないらしい。
初めてみたアンジェラの身体は透き通るように白く、豊満なハリのあるバストとくびれたウエストが美しい曲線を描いておりそれは17歳の若い剣士を欲情させるには十分であった。
あたふたしながらもなんとか壁を元に戻すと、アンジェラがバスルームから濡れた髪の毛を拭きながら出てきた。
バスタオル一枚という刺激的な格好である。
「ばっ、おまえ服着ろよな!」
そういって赤面しながらそっぽを向いてしまったデュランに気を良くしたのかアンジェラはニヤニヤしながら
「いいじゃない!暑くてかなわないわよ!もしかして意識しちゃってるわけー?」
とからかった。
「ばか!そんなんじゃねーよ!!」
とは言ってみるものの、彼が緊張しているのは火を見るより明らかである。
アンジェラはそんな彼をからかいたくなってその格好のままデュランが横になっているベッドに潜り込んだ。
「お、おい!服着ろって!」
「いーやっ」
先程まで機嫌が悪かったアンジェラはどこにいったのか、いたずらっぽい笑みを浮かべながら上目遣いで見てくるアンジェラに彼の我慢はもう限界だった。
そんなこともつゆしらずアンジェラはデュランをからかい続けている。
豊満なバストがバスタオルの中からちらちら覗いている。
「デュランってば狼狽えちゃって、本当ガキよ…んっ!?」
デュランはたまらなくなりとっさにアンジェラの唇をふさいだ。
アンジェラの大きな琥珀色の目が更に大きく見開かれる。
それは二人にとって初めてのキスであった。
デュランは唇を離すとアンジェラに背中を向け
「馬鹿野郎。俺が今までどんだけ我慢してきたと思ってんだ。嫌だったらもう服を着てさっさと寝ろ!!」
と言った。
暫しの沈黙のあとアンジェラは意を決したようにはっきりとした口調で言った。
「…嫌じゃないよ。デュランなら嫌じゃない。」

599:名無しさん@ピンキー
08/03/11 15:49:59 PfsIvuIf
今日はここまでです。
初めて書いたので文章が稚拙なのは許してくださいね。

600:名無しさん@ピンキー
08/03/11 22:27:23 6zQS9hwj
GJ!!


601:名無しさん@ピンキー
08/03/12 00:59:09 kNbCwVXm
おおGJ!

602:名無しさん@ピンキー
08/03/12 20:59:14 SGLjefvU
GJ!!!デュラアンGJ!!!

603:名無しさん@ピンキー
08/03/13 17:43:15 +D4VdnJK
ありがとうございます!!
続き投下します。

604:アンジェラ×デュラン
08/03/13 17:47:30 +D4VdnJK
アンジェラはそういうとバスタオルをとり、細い腕で背中を向けているデュランを抱きしめた。
デュランの背中にアンジェラのバストが当たる。
デュランがアンジェラのほうを向くと、彼女は震える唇を押し付けてきた。
普段はあんな派手な格好をしていても姫であり大切に育てられた彼女には男性経験が全くなかった。
それは生まれてからずっと強くなることだけを志してきたデュランにも同じことであった。
一通り唇の感触を味わったあとデュランの舌が割って入ってきた。
二人は不器用に舌を絡める。甘い感覚に頭が痺れ、とろけてしまいそうだ。
デュランの手がアンジェラの豊満なバストに触れた。
彼女の身体がこわばる。
「…怖い?」
「ううん。平気。」
いつも強気のアンジェラがしおらしい。
それもまたデュランの興奮を煽り立てた。
豊満なバストをゆっくりともみしだき感触を味わう。
興奮しているからだろうか、先端は尖りまるで触れて欲しがっているかのように存在をアピールしている。
尖ったそこを優しく摘まんでみる。
「んっ…」
彼女から甘い吐息が漏れた。
そんな声をもっと聞きたくて先端を口に含んで転がしてみる。
「あっ、だめ! んんっ!!」
目は潤み、頬を上気させて感じている彼女は普段からは想像出来ないほど色っぽい。
一方アンジェラは痺れるような甘い感覚に酔いしれていた。
デュランが下に頭を移動させた。
そこはシーツに垂れてしまうほど濡れそぼっていた。
初めて見たアンジェラの秘部はピンクでまるで花のように美しかった。
また蜜を流し妖艶に誘っていた。
「ちょっ、ちょっと!!あんまり見ないでよ!恥ずかしいじゃない!」
「何が恥ずかしいだよ。こんなにびしょびしょにしちゃって。」
そういって愛液を指ですくって見せてやるとアンジェラは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
いつもからかわれてばっかりだからたまにはお返ししないとな。
デュランはそんなことを考えながら蜜壺に指を差し入れた。
「ああっ!!」
内壁を掻き回すとアンジェラの身体が素直に反応する。
蜜壺からは愛液がとめどなく流れ、卑猥な水音を立てていた。
アンジェラは男性経験こそはないものの、オナニーの経験は何度かあった。
旅が始まってからは部屋でデュランを想いながらしたことだってある。
だが愛しい人からの愛撫はそれ以上の快感を与えてくれることをアンジェラはこの時初めて知ったのである。


605:アンジェラ×デュラン
08/03/13 17:50:07 +D4VdnJK
デュランは茂みの中に赤く充血したクリトリスを見つけると指で蜜壺をかき回しながらそこを舌で攻めた。
「ひゃっ!!あああだめええぇ!!」
ぐちゅぐちゅという水音が一層激しくなり、あまりにも強い刺激に耐えられなくったアンジェラはとうとう達してしまった。
蜜はデュランの手をつたい肘まで流れてきたほどであった。
「おいおい、もういっちゃったのかよ!!ちょっといじっただけでいくなんてアンジェラも淫乱だな。」
デュランがそうからかうとアンジェラのプライドが許さないのか、顔を真っ赤にしながら今度はアンジェラがデュランを押し倒すとおもむろに彼のズボンのファスナーに手をかけすでにはち切れんばかりに大きくなったそこを口に含んだ。
「お、おい、うっ…」
不器用ながらも一生懸命に舐めるアンジェラ。
デュランにとってもぬるりと舌がまとわりつく感覚は初めてですぐに達しそうになる。
「我慢しなくていいよ。」
アンジェラがそう言うとデュランはアンジェラの口の中に自身を放った。
「げぇー変な味!」
そうは言いつつもアンジェラはデュランの精液を飲み込むと
「デュランだってすぐいっちゃったじゃない!人のこと言えないんだから!デュランのすけべー!」
といつもの調子でデュランをからかった。
いつもからかわれてはカチンときて言い返していたデュランだったが今日は何だかそんな憎まれ口さえ可愛く思える。
二人はまたキスをして笑い合うとデュランが服を脱いだ。
鍛え上げられた肉体を見るのがなんだか恥ずかしくてアンジェラはまたうつ向いてしまう。

606:アンジェラ×デュラン
08/03/13 17:53:12 +D4VdnJK
デュランはアンジェラを優しく押し倒すと再びそそり立った彼自身を愛液でびしょびしょになっている入り口に押し当てた。
「入れるよ。」
「…うん。」
しかし二人とも初めてで不馴れなためなかなか入らない。
「い、いたっ」
「大丈夫か?」
痛がるアンジェラを見てデュランは慌てて止めようとするとアンジェラが
「大丈夫。続けて。」
と歯を食い縛りながら言った。
力を抜きゆっくりゆっくり挿入していく。
とうとう最後まで入るとアンジェラは涙を流した。
「どうした?痛い?」
とデュランが尋ねると
「ううん。嬉しいの。大好きだよ。デュラン。」
そう言って涙を流しながら自分を見つめる彼女にデュランはそっと口づけをした。
「もう大丈夫。動いていいよ。」
アンジェラがそう言ったのを合図に徐々にスピードを上げて出し入れしていく。
アンジェラも次第に慣れてきたようで甘い声を出し始めた。
「あっ! あっ、はっ…デュラン気持ちいいよっ」
結合部からは愛液がとめどなく流れ出し入れの度にぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てている。
「やっ、あっ、ああっ!!」
あまりの快感におかしくなってしまいそうだとアンジェラは思った。
また好きな人と一つになっているという事実が彼女の快感をより一層高めていた。
「あっ、デュラン!もうだめっ!あっああああああ!!」
アンジェラが達すると彼女の内壁がきゅうっと彼を締め付ける。
「俺ももう…くっ」
そういうとデュランはアンジェラの中に自身を放った。

607:アンジェラ×デュラン
08/03/13 17:58:52 +D4VdnJK
「なんだか夢みたい。いっつも喧嘩ばっかりしてるあんたとこんなことしてるなんて。」
デュランの腕の中でアンジェラが呟いた。
「だな。」
「ねーあたし聞いてないんだけど。」
「何を?」
「さっきの返事よ。好きって言ったじゃない。まっ、別に聞かなくたっていいけど。」
そういってそっぽを向くアンジェラ。
強がっていても不安なんだろう。表情が少し曇っている。
「ばーか、俺が好きでもない奴とこんなことするかよ。」
「ばっ、馬鹿って何よっ!この筋肉馬鹿!スケベ!」
「何ー!?」
ベッドの中でいつものように口喧嘩しながらアンジェラとデュランは幸せそうに笑いあった。

-翌日-
「ん…?」
眩しい光に照らされてアンジェラは目を覚ました。
「いっけなーい!!ちょっとデュラン起きなさいよ!!」
「んー…うるせーなー」
「もう昼の2時よ!!」
「ええええ!? 」
どうやら寝坊してしまったらしい。
ホークアイは今ごろ二人を探しているだろう。
ラブホテルにいるのがバレたらからかわれるに決まってる。
二人は急いで身支度するとホテルを出た。
するとそこには
「ようっ!お二人さーん」
「こ、こんにちは…」
ホークアイとリースがいた。
「おっ、おまえらなんでこんな所にいるんだよ!!」
「いやぁ、宿の主人から二人はラブホテルに行ったって聞いてさ。でもまさか本当にラブホテルにいるとはねー。」
そういってニヤニヤするホークアイ。
「ホークアイてめぇ…」
「…このアンジェラ様に向かっていい度胸じゃない。」
このあとホークアイがデュランとアンジェラにボコボコにされ、リースに手当てしてもらったのは言うまでもない。
おしまい。


なんだか最後が尻切れトンボになっちゃいました(´・ω・`)
次はケヴィン×シャルロットを書いてみたいなあ…
お目汚し失礼いたしました。


608:名無しさん@ピンキー
08/03/13 18:33:27 xE4wVxxR
初々しくてGJなんだが、欲を言えば挿入から射精までの流れをもう少し濃くしてもらいたかったかな。
あとオチは、同じようにラブホを利用してたホークアイ&リースと鉢合わせ、とかの方が面白かったかもしれん。
ともあれ、楽しめたのは間違いないんで、次回作楽しみにしてます!

609:名無しさん@ピンキー
08/03/19 22:55:04 uf+jo5Ap
ホークアイとアンジェラが、
お互いの相手(つまりリース及びデュラン)との悩みを打ち明けるうちに性の話題にまで及んで、
勢いでエッチにまでなだれ込んでしまうような話を誰か書いてくれるとうれしいです・・・
お互いの相手にはないものを見つけて、
セフレになっちゃう感じで。


610:名無しさん@ピンキー
08/03/23 21:56:39 wWtlKwaP
デュラアンよかったよー!

>>609
いいかもしれん

611:名無しさん@ピンキー
08/03/30 00:02:30 g4Y7yMnH
>>607
GJGJ!次回も期待

612:名無しさん@ピンキー
08/03/30 21:08:02 6WykHnvd
参考にならないかもしれないキャラの身長

178cm ホークアイ
175cm デュラン
170cm ケヴィン
167cm リース
165cm アンジェラ
132cm シャルロット

ただしWikipediaによるとホークアイは実年齢が19才以上であるらしい
個人的にはED後2,3年たてばケヴィンが他の男主を追い抜くぐらい背が伸びると予想(180とか185とか)

613:名無しさん@ピンキー
08/03/31 01:57:25 QkHDL5sX
結構みんなデカイんだな
ちょっと驚いたw

614:名無しさん@ピンキー
08/03/31 10:35:02 74SScLUA
よし、ホークアイに勝った

615:名無しさん@ピンキー
08/04/01 15:58:51 XJZST/Pr
アンジェラより小さい俺って…。
保守。

616:名無しさん@ピンキー
08/04/01 18:23:01 JnhJkIeT
>609
そこまで行ったらむしろスワップまで見たいなぁ

617:名無しさん@ピンキー
08/04/03 18:01:33 2MAobRqh
俺アンジェラ以下かよ

ってかケヴィン160以下だと思ってたw

618:名無しさん@ピンキー
08/04/04 00:05:12 QJ5oq991
聖剣の保管庫ってもう更新してないのか?

619:名無しさん@ピンキー
08/04/11 23:24:03 7m9aVqCb
保守

620:名無しさん@ピンキー
08/04/12 00:11:06 k6RzPyR9
ケヴィン意外とでかいな

621:名無しさん@ピンキー
08/04/19 00:33:27 Bgmm0HOj
ほしゅ

622:名無しさん@ピンキー
08/04/19 07:56:38 XX14FzJ5
ふむ

623:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:15:31 PQmeDI9M
ニコ動ネタですまんが、フルボイス聖剣伝説シリーズの出来がよすぎて吹いた。

URLリンク(www.nicovideo.jp)

ケヴィン15才で声変わり経験してそう……な俺の脳内妄想はおかしい?

624:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:24:43 lVV9X98l
リース攻めのデュラリーが見たくなってきた

625:名無しさん@ピンキー
08/04/20 14:36:34 eJQutgiD
>>623

腐女子うけしそうな声だなw


626:名無しさん@ピンキー
08/04/20 23:59:00 9wRZpDvu
>>624
需要があるみたいなのんで書きます

627:名無しさん@ピンキー
08/04/21 00:05:13 lVV9X98l
>>626
oh...!期待してる

628:名無しさん@ピンキー
08/04/21 02:43:09 eXajx4Cz
一晩だけのセックスを交換条件にしてランディに命がけの協力をさせたプリム。
しかしいざとなると怯えて辞退すると言い出すランディ。
女の子に恥かかせるの?と無理やりランディを押し倒すプリム。そして・・・

というのを希望です

629:名無しさん@ピンキー
08/04/27 19:39:05 A/oA+9fh
ほしゅー

630:名無しさん@ピンキー
08/05/03 20:33:11 ERi460qT
ケヴィンに性教育するリースとか希望

631:名無しさん@ピンキー
08/05/05 16:48:46 nLImOr63
獣人の姿になったケヴィンに犯されるリース希望

632:名無しさん@ピンキー
08/05/06 01:59:34 HCq4OS15
アンジェラとデュランの遊び感覚のセックスを目撃し、
同年代の乱れた性に不快感を感じるリース。
ホークアイは2人を毛嫌いするようになったリースをたしなめるが、
逆にリースはホークアイの大人びた物言いにプライドを傷つけられ、怒る。
そして純朴なケヴィンに心の癒しを求めるリース。
しかしリースに意地悪をしたくなったアンジェラは、性教育と称してケヴィンを
ベッドに誘い、童貞を奪い淫欲を目覚めさせてしまう。
獣のような情交に溺れ自分を抑制できなくなったケヴィンは、
アンジェラに与えられた悪知恵の通りに、リースを騙し、
夜ベッドルームへと連れ出す。
女の味を覚えた肉根を抑えきれずにリースを強姦しようとするケヴィン。
泣きじゃくりながら反抗するリース。しかし獣人の力に抗うことはできない。
リースの膣は一晩中犯され続け、淫欲に目覚めてしまう。
そこへ淫らなボンテージ衣装を纏ったアンジェラと、彼女の奴隷と化したデュランが現れる。
リースの目の前に引き出されたのは、全身を鎖で拘束され、
肉根だけを起立させた憐れなホークアイの姿だった。
「どうしたの?彼のこと気になっていたんでしょ?
慰めてあげないさいよ淫乱女王様?
いい子ぶってないで、彼のペニスで楽しみなさいよ?」
リースの心はもう肉欲に支配されていた、自ら膣口を広げると、
ペニスを愛おしそうに加え込み、肉の喜びを叫ぶのであった。


633:名無しさん@ピンキー
08/05/06 13:53:10 e5+Oo0dh
シャルロット空気wwwwwwwwwwwwwwwwww

634:名無しさん@ピンキー
08/05/06 16:11:59 DWuNBaU5
聖剣伝説 Queen of MANA 予告編 (保守込み)

いつもの様に肌が凍て付き、白銀の白一色に覆われた場所
そこにひとつの王国が建っていた。

魔法王国アルテナ
大陸にその名を知らぬ者はないといえる魔道大国で、代々女王が納める王国である。

そしてアルテナは女王の魔力により一面の銀世界でありながら
民は不自由なく暮らせる…筈だったのだが…。

一年前アルテナ女王である理の女王がマナ枯渇の危険性がある為
隣国の王国フォルセナに攻め入った。
だが実はアルテナによるフォルセナ侵攻は、邪悪なる竜'竜帝'とその眷属が仕掛けた罠であった。

真の黒幕 竜の帝王こそ。黄金の血を受け継ぐものと理の女王の血を分けた物 そして協力者と力を合わせ打倒したが。 
元々マナが枯渇していた上にアルテナもフォルセナも無意味な抗争と竜帝を倒す為疲弊してしまったのである。

そして…竜帝の他に魔を統べる魔王、死を司る哀れな救世主が現れ
アルテナ・フォルセナだけでなく、他の国々も大打撃を受けたが。
それでも辛うじて民衆の守り神である、マナの大樹だけは何とか残っていた。

そして大本はどうにかなったが、それでも傷の治りが思わしくない世界
それでも懸命にみなで解決しようと残りの国
獣人王国ビーストキングダム・ 風の王国ローラント
聖なる光の都ウェンデル・砂塵の義賊集団ナバール
の六大国が集まり、みなでマナの枯渇や世界情勢、そして今後を少しでも良くしようと
会議を開くのだった。

635:名無しさん@ピンキー
08/05/06 16:36:19 DWuNBaU5
聖剣伝説 Queen of MANA 予告編 (保守込み) その2

そしてその前日の話

アルテナ王宮 女王の部屋
女王の部屋前で女…いや成熟したラインと露出の激しい服はおいておき
まだまだ若い娘の様な姿をした娘がノックをして、ドア越しに声をかける。
「お母様入ります。」

彼女は名はアンジェラ。理の女王の一人娘で竜帝を打倒した英雄の一人である。
そしてアンジェラは理の女王の部屋に入り、ドレスをまとった女に声をかける。
「アンジェラ…この服似合うかしら?」
女は子供染みた声でアンジェラにお気に入りのドレスを纏った自分の姿を見せる。
均整の取れたスタイルで歳相応の落ち着きと威厳見せるが、少し子供っぽい姿も見せる。
彼女こそアルテナを統べるもの理の女王、そして本名はヴァルダという。

「ええ似合います…って違います!」
すかさず突っ込みを入れるアンジェラ、彼女はヴァルダから直接言いたい事があるからと呼び出されてきたのだ。

「あはは……ごめんごめん。」
ヴァルダは笑いながらむくれたアンジェラをなだめすかす。
当たり前な親娘の会話…一年前もしかしたら失ってしまっていたかもしれない親娘との交流
ヴァルダはその意味を内心かみ締めていた…自身も竜帝の部下、紅蓮の魔導師に操られ危うく愛娘を生贄にしてしまう所だったし
自分も竜帝の生贄にされる所だったのだった。

だけど今はマナの力が無くなりつつあるとはいえ、アンジェラがここにいる。
それだけでヴァルダは嬉しかった。昔自分が味わった悲しみをアンジェラは当面味あわないからだ。
気を取り直しヴァルダは用件を伝えようと前置きを切り出し…。
「アンジェラ。明日からウェンデルのリチャー…じゃないじゃない!
英雄王や各国の王と話し合う会議だけど…いい頃合だから話そうって思ってた事があったの」

アンジェラもヴァルダの様子が子供染みた雰囲気から長の雰囲気に戻ってきた為
自分も真顔になり、ヴァルダの次の言を待つ。

「今日は私のお母様の命日なの…20年前のね。
だからアンジェラには伝えとこうと思ってね…過去のペダン軍との戦いを…。
それは……。」

それは禁忌。古の大乱。そして殆どの人々が忘れた苦い痛み。
ヴァルダは遠くを見つめるように…空を見上げながら思い出す。
20年前の戦いを…そして大切なものを思い出すように…。 続く。

636:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/06 16:49:22 DWuNBaU5
とまあとりあえず予告はこんなもので。

実は二部構成予定でこれが終わった後 構想をボソッと
サミット途中で彼女が来ます。ではまた後日
第二部 聖剣伝説 End of MANA はかなり未来になりますが。

637:名無しさん@ピンキー
08/05/06 17:49:35 ifxbsgTp
GJ!!

続きwktkして待ってます!

638:名無しさん@ピンキー
08/05/08 01:30:22 CesdeSFm
プリムたん17歳!


639:名無しさん@ピンキー
08/05/08 18:35:06 hMrhnGKC
聖剣2ネタはプリムが経験済みでランディを誘惑して…ってシチュばっかでファビィーンだったが
考えてみるとそんな設定でないと絡められないんだよな、あの二人。
彼氏を思い続けるプリと奥手で彼女への思いが複雑なランでは、お互い初体験…というのも難しいやな。

640:名無しさん@ピンキー
08/05/10 18:13:55 B61BJ2Ra
うむ
その点はいずれ書こうかなと~


641:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/11 10:56:41 xOjZ+SZw
とりあえず投下します。

時代背景は聖剣伝説 HEROES of MANAでヴァルダ主軸の物語です。
まるでエロは期待できないですが書いてみます。

642:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/11 10:58:47 xOjZ+SZw
聖剣伝説 Queen of MANA 

古の王国ペダン

小国ではあるが、古来より多の諸国も知らない呪術や魔術が伝わる事で有名な国である。

全てはここから始まる。


アルテナ王宮 女王の部屋
女王の部屋前で女いやドレスを纏い、どことなく高貴な雰囲気を漂わせているが
…まだ年は若い。
その娘は部屋をノックしドアごしに声をかける。

「お母様…ヴァルダです。」
女…いやヴァルダはアルテナ女王、つまり母に呼び出されて部屋を尋ねた。
その部屋にヴァルダを老けさせたような高貴な雰囲気を纏った女がそこにいた。
ヴァルダは女に向かい口を開く、顔を曇らせ困った顔をしながら…。
「お母様。フォルセナがペダン軍とナバール軍に襲撃されていると聞きますがアルテナは…。」
ヴァルダは今すぐフォルセナに…自分が恋焦がれる人物を助ける為
急いで行きたかったのだが、ヴァルダはもう子供ではなく…フォルセナがペダン等から侵略を受けているとはいえ
感情だけで助けに行く事は出来ない事は判っていた、だがどうしても心は揺れる。

いくら自国もフォルセナも強国とはいえ、ペダン軍も最近砂の要塞都市ナバール
と手を組み状況は悪くなっていく。
だからこそヴァルダは表情を曇らせ…困り顔でいたのだ。

それを見通してか女王が口を開く。
「ヴァルダ…お前も知っての通りフォルセナはペダン・ナバール同盟軍の猛攻を受けてます…。
この状況は対岸の火事で済ませるにはあまりにも危険です…だからこそヴァルダ…お前に女王として命令を下します。」

ヴァルダは母を…そしてアルテナの長として真剣に顔を向ける。
そして女王は…告げる。
「ヴァルダ。お前はこれからフォルセナに行き使者として同盟を結びなさい。
そして侵略者を追い払いなさい!クォン大陸の竜帝が動く前に!!」

女王の許可が出た…だがヴァルダの表情は強張る。
確かにフォルセナに救援に行き、リチャード達を助けにいけるのは嬉しい。
だが母が言う様にペダン・ナバール連合軍だけでなく、邪悪なる大竜・竜帝も自国を狙っている。
打開できるのか…ヴァルダは深刻な面持ちをしていると、今度はアルテナ女王は女王としてではなく
母親として優しく娘として声をかける。

「ヴァルダ…心配はいりません。マナの女神は正しき者の味方…
そしてお前は我がアルテナの血を色濃く受け継いだ王女なのですよ。
さあ行きなさいヴァルダ。フォルセナを守るために…。」
そうヴァルダの後ろを力強く押してくれるのだった。

643:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/11 11:00:41 xOjZ+SZw
ヴァルダは母の親書を受け取り、大急ぎで草原の王国フォルセナに向かう。

草原の王国フォルセナ

フォルセナは勇猛果敢で知られる白銀の騎士団を抱えている強国であり。
特に騎士団団長ロキ、そしてフォルセナ王子リチャードの勇名はアルテナでも知らぬ者がいないほどである。

白一色の激しく寒い道をヴァルダは飛空挺で移動しながら、徐々にだが緑一色の土地が見え、季候も徐々に暖かくなってくる。
そんな中で雪のような美貌を纏ったヴァルダは、反対に燃える様に激しい心を押さえ込みながらフォルセナへ急ぐ。
「リチャード…待っててね。今すぐ貴方と貴方の愛する国を守りに行くから…」

リチャードはフォルセナ第一王子で勇猛で知略も備えた有能な将でもあり、敬意を表し英雄と呼ぶ者も多い。
そしてヴァルダとリチャードはお互い惹かれるものを感じて恋に落ち、お互い家臣がいないときなどに逢引をし。
終にヴァルダ自身リチャードに純潔を捧げ、その後も度々肌の温もりを交わしあった相手でもある。

だがヴァルダもリチャードもそれを周囲に公言する事は無かった。
自国の事を考えればニ大強国がより強固に結ばれるのは得ではある。
だが周辺諸国を無駄に刺激する事も危険というのは分かっていたからだ。
そんな事情で口に出来ないが、それでもヴァルダは大事な…掛け替えの無いものだ。
それを壊されるのは国の事情云々いうより自分が耐えられるものではなかった。
その熱情とともにヴァルダはフォルセナへ行く。

644:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/11 11:01:51 xOjZ+SZw
フォルセナ王宮 客室

そしてヴァルダはフォルセナ王に親書を手渡し、平穏無事にフォルセナとアルテナはペダン・ナバール連合軍に対抗する為
同盟を締結する。
そしてフォルセナ王のはからいでヴァルダは休みを取らせてもらうこととなり、一人部屋で休んでいた。

「お母様。使者としての役目は果たしました…次は私がアルテナ代表として戦います。」
ヴァルダは誰に聞かれるともなく、一人で呟く。
戦況を聞く限りペダンの猛攻は激しく…アルテナで聞いていた以上に不利な態勢だった。
そしてリチャードも聞いた話では入れ違いにモールベアの高原でペダン軍を迎え撃っている。
その事もありアルテナの魔術兵半数に高原に行ってもらい、残りはフォルセナ城防衛に付けた。

(リチャード…)
今度はアルテナの姫としてではなくただの女として、リチャードの心配をするのだった。

(?)
そんな事を考えながら、ドア越しにノックが聞こえてくる…。
誰かしら?そんな事を考えながら客分としてドアを開ける。
そこにいたのは…金色の鎧を纏った男。そう…彼こそはロキ。騎士団団長で黄金の騎士と異名を取る男だ。
ロキはヴァルダの部屋に入り、ソファーに腰をかけながら話始める。

「使者の役目を終えた後と夜分にすまぬなヴァルダ姫。リチャードには姫が来た事は伝令で伝えといたよ…。」
ロキはヴァルダとリチャードの関係は知らないがお互い親しい事は雰囲気でわかりヴァルダの気を使う
またロキはリチャードと身分を越えた戦友でありヴァルダもその事はよく知っていた。

「いえ…こちらこそわざわざすいません。そのような気遣いをして下さるとは…
王子は本当に良き友をもったと思いますわ。大変感謝しますロキさん。」
そんな心使いを嬉しく思いながら礼はするが、本当の想いだけはロキに悟られない様にするヴァルダだった。

ロキはヴァルダの本当には気がつかず、苦笑しながらヴァルダに返す。
「良き友って言うのは照れるな…俺からしたらリチャードは血気盛んで困るよ。
士気が高まるのはいいが俺は結構はらはらしてるよ…あいつを抑えられる嫁さんがいればなぁ~」
ロキの何気ない言葉に内心ドキッとするヴァルダだったが、ロキはかまわず話しを続け…。

「まあやつらを撃退してからだな。ただでさえ竜帝を討伐したいところなのにこれじゃあリチャードの嫁さん探しなんて余裕ないし…。」
とロキはさっと話をまとめる。

「そ…そうですねロキさん。ではもう夜も更けましたし…明日から私も…」
ヴァルダはロキに自分も直接戦線に参加しようと言い出すが、ロキがさえぎり…。

「いやヴァルダ姫はしばらくフォルセナの防衛を頼む。リチャードじゃああるまいし
直接王族を危険に晒す訳にもいかぬ、それに…拠点防衛も重要な戦いだからな…リチャードが帰るまでは俺が姫を守るよ。
リチャードやアルテナの民のためにもな…それでは俺はやる事が残ってるから失礼させて頂くよ。」
と後方支援をヴァルダに頼みながら部屋を後にする。

ヴァルダはそんな気高い男を見送りながら、自分もベッドにつき眠りにはいるのだった。 続く

645:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/05/11 11:04:48 xOjZ+SZw
とりあえず終了です。
次はフォルセナに竜が押し寄せ、ヴァルダはロジェ達と対面します。
設定上エロは苦しいですけど円満終了するようにします。

646:名無しさん@ピンキー
08/05/11 17:51:47 UEu0ptDl
HoMのSSは初…だったよね。GJです!
どんどん壮大なストーリーになっていくのですねっ

647:名無しさん@ピンキー
08/05/17 21:24:22 CnXjCmHw
>>646

>241-264


648:名無しさん@ピンキー
08/05/20 20:22:04 rhSkA9ms
>>241-264  ロジェ×ジェレミア

>>298-311 セシリア×ユリエル

649:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:39:09 wyNbMd1Y
>>646
お褒めのお言葉ありがとうございます。
これからもぼちぼちながら書いていきますね。

650:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:41:01 wyNbMd1Y
聖剣伝説 Queen of MANA

フォルセナ城 客室 朝

ヴァルダは日の光で目を覚ます。
最も母国のアルテナの鋭く尖ったような明るさと違い、違いフォルセナの光は暖
かく心地いい物であった。

そんな事を考えながらヴァルダは着替えを済ませ、自分の正装であるドレスに着
替える。
最もドレスといっても、アルテナ秘伝の魔力が練りこまれた生地で並みの鎧以上
の強度があるのだ。

そしてヴァルダは作戦会議の為。騎士団の宿舎に向かう。
そして入り口にはロキが待っており、ヴァルダと顔を合わせて剛毅に声をかける


「おはようヴァルダ姫。ゆっくり眠れたか?今日から慌しくなるがよろしく頼む
よ。」
ロキはヴァルダに励ましとわずかに檄をいれヴァルダの横につく。
万一暗殺者がフォルセナに忍び込んでいた事を考えたロキの気配りである。

ヴァルダもロキ程の強者が自分の側にいるというだけで心強い物を感じるのだっ
た。
そして二人でフォルセナ白銀の騎士団宿舎大部屋に向かう。
大部屋にはフォルセナ騎士団とアルテナ魔道兵が集い、現場監督としてのロキと
ヴァルダの待っているのだ。

651:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:43:34 wyNbMd1Y
フォルセナ騎士団宿舎 大部屋

ロキとヴァルダそして騎士団と魔道兵が控える部屋で
朝一番に舞い戻った伝令から戦況の報告を受ける。

伝令からの報告によるとペダン・ナバール同盟軍は現在二手に分かれ
一方はフォルセナ玄関口に当たる黄金街道の封鎖
もう一方は直接モールベア高原からフォルセナ城陥落
入り口を塞いで逃げられ無いようにし、もう一方でフォルセナ陥落…或いはフォ
ルセナを足止めし
後続部隊で一気に踏み潰す戦略も考えられるのだ。

「この戦況では此方からペダン本隊にしかけるのは危険ですね…。」
とヴァルダは呟く、相手の出方は分からないが少なくともペダン軍の高い統率力
に加えて
元々盗賊団から成り立った国家。ナバールの神出鬼没な闘い方はヴァルダのみな
らず、ロキや他の兵士にとっても脅威だからだ。

ヴァルダの意見にロキも歯がゆいと思いながら皆に告げる。
「取りあえず篭城戦になるのは確実だな…どちらも厄介だ。」

場の空気が沈む…じりじりつかず離れずを遣られるのが篭城戦で一番困る事だ
からだ。
空気が重くなる中ロキが口を開く、皆を鼓舞するかの様に。

「だが……俺達にはリチャードがいる。
リチャードがモールベア高原の敵を抑えてくれれば
我らから奴等に反転攻勢をかける事も出来る!」
更にロキは剣を高々掲げて自分自身に、フォルセナとアルテナに
そしてマナの女神に誓うかの様に宣言する。
「皆の者!俺は…俺達は誓う!我らフォルセナ白銀の騎士団とアルテナ軍は共に
侵略者のペダン軍を討つと!」

猛々しくも誇り高い騎士の滾り。それを聞きながら騎士団の面々はロキに合わせ
て剣を高々掲げる。
ヴァルダもそんなロキに対し、改めて滾る物を感じてヴァルダも
ロキの様に高々と宣言する。

「私も…いえ私達アルテナも誓います。この地より来る侵略者を打倒し
マナの女神に勝利を捧げる事を約束します。アルテナの魔女の名に賭けて!!」

ヴァルダの誓いを聞き魔道兵からも喚声が上がる。
士気は二人のカリスマの誓いによりうなぎ登りに上昇していくのだった。

そんな最高潮に高まった所で今後の作戦を立て、そのままモールベア高原に向か
う者以外はフォルセナ城で敵の出方を待つ。

652:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:45:53 wyNbMd1Y
フォルセナ城 昼

大方の配備を終え、ヴァルダもロキも万全の態勢で警護に当たる。
今頃モールベア高原ではペダン・ナバール連合と戦を始めている頃だ。

そしてリチャードは最前線で戦っている。
王族が前線に立つというのは諸刃の剣だ。
ましてリチャードほど優秀な男ならフォルセナ軍の指揮は大幅に上がる。
だがもしも討ち死にすれば、それ以上に士気が大幅に下がる…。

取りあえず個人的な感情は差し置いてヴァルダはロキに尋ねる。
「…ロキさん。リチャード王子は勝ちますよね?」

ヴァルダの問いに対してロキはにべも無く答える。
「ヴァルダ姫…リチャードなら大丈夫だと思うが…
とにかく現状ではマナの女神に安否を祈るしかないな。」

そう言ったそっけないロキの答えでも、心からリチャードの心配をしている事を
ヴァルダは感じ取り嬉しくなった。

が……その感慨を吹き飛ばすが如く偵察兵の悲鳴に近い声が聞こえてくる……。
その声を聞いたロキとヴァルダは偵察兵に駆け足で向かう。

「何事だ!!」
ロキは兵士に檄を送る様に声をかけ、ヴァルダは偵察兵を落ち着ける為
「どうなさったのですか?」と優しく声をかける。

兵士は少し落ちつきつつも、顔面を蒼白にし二人に告げる。
「竜です!…竜帝の眷属の…竜が接近してます!!」

「なんだと!竜帝の一族まで現れたのか!!」
ロキは顔色を変え激しい怒りを見せる、元々フォルセナもアルテナ同様竜帝から
侵略対象になっており。彼等竜の眷属に殺された騎士団員やフォルセナの民は数知れず、
ロキにとって竜帝一族は激しい憎悪の対象になっているのだ。

ヴァルダも内心一番恐れていた状況が早く訪れて内心不安だったのだが
ここは迅速にと考えヴァルダは口を開く。
「とにかく竜帝の眷属が現れたのでしたら早急に撃退致しましょう!
ペダンやナバールだけでなく奴等まで城にこられたらフォルセナでも持ちません!!
貴方は周囲の方に連絡を…竜は私とロキさんで撃退します。」
とロキや兵に告げ、兵士は騎士団宿舎へ急ぎ。
ヴァルダとロキは竜を迎撃する為フォルセナ城入り口に急ぐ。

653:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:49:43 wyNbMd1Y
急ぎながらロキは誰に言うともしれず
「くそっ!こんな時に竜どもまで来るとは!」
と吐き捨てる様に呟く。

そんなロキを見ながらヴァルダは返答する。
「とにかく今は竜を追い払うのが先決ですわ。このままではフォルセナ王家の方
々を守りきれなくなります!」
そして返答しながらヴァルダは考えていた。

(タイミングがよすぎる…。)
そう。ただでさえペダン・ナバール連合軍は充分にフォルセナには脅威の上
更に竜帝一族の登場。偶々にしては符号が合いすぎる。
ヴァルダはこの闘いが極めて長期的な物になると確信をしつつあった。

そう考えながらヴァルダ達が向かう堅牢なフォルセナ城門も
竜の鍵爪やブレスで半壊状態になり、フォルセナ騎士団が眼前に現れる恐怖を堪えるかの様に、
必死の形相で竜との闘いに臨もうとしていた。

そんな騎士団の様子を見兼ねたのか…ロキが叫ぶ。
「皆の者ぉ!彼奴竜族など恐れる事は無い!俺が前に行くから皆は援護をっ!
奴等がこの争いに乗じてフォルセナを攻めた事。必ず後悔させてやるぞ!!」

そして叫びつつ城門を破壊した竜に向かい、猛然と斬りかかる。
ロキは竜の攻撃を避けながら、竜の腹部を斬り裂いて贓物を掴みながら頭部目指
してかけ上がり竜の頭部を一刀両断にし、脳髄を周囲にぶちまける。

竜の返り血を浴び、まるで紅黒の鎧を纏った…例えるなら阿修羅としか言いようの無いロキの闘い振りに
ヴァルダもロキに危ういものを感じて、残りの竜に対して魔法で攻撃をしながらロキに対しヴァルダは叫ぶ。
「ロキさん落ちついて下さい!貴方が死んでしまってはリチャード王子も悲しみます!
冷静に闘って下さい!!」

そんな中竜が目敏い援護を続けるヴァルダを狙うため高高度から突撃を敢行してくる。
(避け切れない!)
ヴァルダは突然の奇襲に魔法で応戦しながらも
竜の勢いは止まらずヴァルダめがけて突撃する。

が…やはりそのピンチを救ったのはロキであった。
ロキはヴァルダに襲いかかった竜の首目掛けて自分の剣を投げて竜を怯ませた。
勿論自分が丸腰になる危険性は承知の上の行動だ。

そして怯んだ竜目掛けてヴァルダは強力な魔法を撃ち、竜を粉々に吹き飛ばす。
ロキはは猛然とヴァルダに掛けより、剣を回収し残りの竜を睨みつけながら
ヴァルダに対しただ一言。
「済まぬ」と言い自分のスタンドプレイをヴァルダに詫びる。

ヴァルダは彼の謝意を受け止めながら、自分を守ってくれたのだからと
ロキに対して改めて感謝の意を示す為
「私との約束守ってくださって嬉しいですわロキさん。」
と昨日の盟約を思い出してロキに声をかける。

そして騎士団と魔道兵の援護を受けながら
ロキが前面で戦い、ヴァルダは後方から魔法の波状攻撃と
息の合った攻撃を繰り出し竜を撃退するのだった。

654:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:52:10 wyNbMd1Y
フォルセナ城 城門

何とか竜を撃退した物の…突然に現れた竜族の猛攻でペダン軍等が来る前に
手痛い被害を被る事になってしまった。
そしてモールベア高原の方でも同じ頃に竜族が現れて、ペダンに協力したと報告を受けた。

「どうやら竜帝はペダン等と密約でも交わしたみたいですね。」
ヴァルダはやはり竜帝とペダンが手を組んだと確信する。
そして人間だけでは無くこれからは竜族とも闘わねばならぬと改めて覚悟を決めた。

ロキの方もヴァルダの様子を見ながら…ヴァルダに合わせて語る。
「取りあえず戦線はリチャードを持ってしても破られてしまったが、
リチャード達にさし当たって大きな被害は出なかったのが幸いという所だな。
もうじきリチャードたちも戻ってくるが…また大きな闘いになるな。」

取りあえず竜族まで現れたのにもかかわらず、対した被害が出なかった事に
ヴァルダは胸をなでおろした。

そしてほっとした時に伝令が現れリチャードとペダンから離反した兵が
此方に来ると聞きヴァルダはこんな時と思いながらも胸をときめかせる。

そしてリチャードは「済まない」と詫びながら戦線を突破された事を
ロキに詫びながらヴァルダにアイ・コンタクトを送り無事を伝える。

そんなリチャードにヴァルダもアイ・コンタクトを返すが、リチャードを助けた
という一団に興味が沸きヴァルダは視線を彼等に向ける。

ペダン風の服装をした男女と子供
ビーストキングダムの獣人・ローランドのアマゾネス
聖都ウェンデルの司祭・ナバールの女戦士

ヴァルダにとってはまったく面識の無い九人。
これからヴァルダが命を掛ける闘いに連れ添う仲間との始めての対面であった。 続く

655:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/01 19:57:18 wyNbMd1Y
とりあえず投下終了です。

今度はヴァルダが自他共に'アルテナの魔女’と呼ばれる理由がはっきりわかると思います。

656:名無しさん@ピンキー
08/06/07 14:58:29 HDsaqdIt
遅ればせながらGJ!!


657:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/08 13:06:11 snWsVsmN
>>656
ありがとうございます。
今日はインターミッションを軽く投下します。

アルテナ女王の間 現代

「お母様…デュランのお父さんや英雄王さまと一緒に戦ってたんですね。」
アンジェラはヴァルダの初めて語る話に聞きほれ、しきりに感心する。

ヴァルダのほうもアンジェラが思いのほか食い付き、嬉しく思いながらも
ふと気になったのでアンジェラに対して。

「そういえばロキさんの事はデュラン君や貴方から聞いているけど…
あの人を止めてくれたのはアンジェラなの?それとも彼なの?」
と聞いてみる。

アンジェラはヴァルダの突然の質問に何の事かわからなかったが…自分達が見たペダンの事を思い出し
ヴァルダが聞きたい答えを悟りアンジェラは答える。

「仮面の導師…のことですね。あの人もお母様と共に戦ったのですか?
私達が黒の貴公子を倒した後。デュラン達から、彼の過去は聞きましたが…。」

アンジェラは口を濁らす…自分達にとって仮面の導師は
自分を疎外した世界の復讐と自分勝手な理想の為
全ての生命をアンデットにしようと企てた狂人でしかなかった…。

だが元々仮面の導師が狂気に走ったのは、人を助けるため禁術を使用した事だと
デュラン達は話してくれたが、デュラン達や生き残った仮面の導師の息子ヒースから
辛そうにいいそぼりある程度アンジェラもやるせなさは感じた。

658:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/08 13:17:40 snWsVsmN
「そう…デュラン君はお父様だけでなく…あの人を救ってくれたのね…」
ヴァルダは少し悲しげに、アンジェラに返しつつ…席を立って。

「アンジェラ…お母さん温かい飲み物…そうね台所にぱっくんチョコがあったから
チョコレートドリンク作ってくるから待ってて」

とヴァルダはアンジェラを残し、台所に向かう。

台所で手早くチョコを魔法で溶かし、程よくミルクで薄めて温かいチョコドリンクを作るが
覚めるのを待ちながら、一人椅子に座って思う。

あの後ロキは竜帝と刺し違える形で命を落とすが、蘇った竜帝に操られ
黒耀の騎士としてデュラン等と戦い、そしてロキの魂をデュランが救ったとアンジェラは教えてくれた。

「ロキさん…ベルガーさん…。せめて安らかに眠って下さい…
世界は私たちみんなで少しでも良くしていきます…。」
とヴァルダは一人、事情は違えど世界の敵になってしまった二人に対し哀悼の念をささげる。
一歩間違えば自分も誰かに討たれていたと思いながら。

そう思いながら二人分のチョコドリンクをヴァルダは部屋に運ぶのだった。 続く

659:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/06/08 13:18:41 snWsVsmN
とりあえずインターミッションだけ投下しました。
以上です。

660:名無しさん@ピンキー
08/06/09 00:19:21 j5FC7uWN
>>658
>台所で手早くチョコを魔法で溶かし、程よくミルクで薄めて温かいチョコドリンクを作るが
 覚めるのを待ちながら、一人椅子に座って思う。

覚めるじゃなくて冷めるですね
ともあれGJ

661:名無しさん@ピンキー
08/06/17 01:17:45 WJSBiwI+
プリムたんのはしたない胸元

662:名無しさん@ピンキー
08/06/23 21:46:57 73NYKNvx
少年と自慰完結編まだですか。
生殺しですよ~ランディとポポイのえちみたいです保守。

663:名無しさん@ピンキー
08/06/24 09:58:23 UnvXTQ//
この前来たばっかな俺だが、保管庫のポポイたん×シャルたんの幼いセックスは反則だった(*゚∀゚)=3
ほかにも子供キャラの読んで(*゚∀゚)=3ってなったので全力でわっふるわっふる

664:名無しさん@ピンキー
08/06/28 22:28:13 P1qSoqNt
ホークアイ×アンジェラとかないものか

665:名無しさん@ピンキー
08/07/01 01:31:47 EWAQb64L
あるよ

666:名無しさん@ピンキー
08/07/01 18:36:20 SHOv8nd0
18禁で?どこ?

667:名無しさん@ピンキー
08/07/02 22:22:35 SwYtcwLT
マイナーカプは茨の道だな。

668:右近 ◆.UPqm0er1Y
08/07/08 00:13:58 yHIYCXV4
鳥合ってるかな……。
久しぶりに来たが、みんな元気ですか。
保管庫にある作品が知人にばれた、右近です。

まあ、あれやね、またポポイとランディとか書きたいけど、なかなか上手くいかんね。
また世話になるかも知れないので、その時はよろしくお願いします。

>>663
もしかして、おいらの作品かなあ。
もしそうだったら、読んでくれてありがとん。

669:名無しさん@ピンキー
08/07/10 19:50:40 XL2OK5BB
書きかけのランディ×ポポイのやつもお前なんちゃうんか
そうならはよ完成させろ

670:名無しさん@ピンキー
08/07/11 00:19:25 hCm7GwwC
>>669
一つだけ書いたけど、あれは完結してると云っていいと思うよ。
とは云え、客観的に見たらどうかと云われると、ちょっと微妙だけど。

個人的にはおまいと同じで、未完でほっとかれるのは嫌いだから、
一話完結で書いてるつもりなんだけどなあ。

671:名無しさん@ピンキー
08/07/11 02:59:03 xL6hksFh
>>670
右近さんの作品といえば「おふろばであそぼう」でしたっけ。
正直あれ読んでランディ×ポポイが大好きになりましたよ。
また機会があったら投下してください、気長にお待ちしてます。

672:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:49:24 v6IsJgIS
>>660
すっごく遅くなりましたがご指摘ありがとうございます。
では難産でしたが続きを投下します。

673:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:53:40 v6IsJgIS
アルテナ城 女王の間 現代

ヴァルダは適温になったチョコレートドリンクを携え、アンジェラに手渡す
アンジェラもヴァルダからドリンクを受け取り、ヴァルダもチョコレートドリンクを飲みながら話を再開する。

「それでね。皆とあったのもそれが最初だったの。獣人王や…リース王女達の乳母だったアルマさん。
それともう今は逝ってしまったファルコンさんにさっき言ったあの人とかもね。」

ヴァルダは改めて振りかえるがアンジェラから質問が飛ぶ。
「アルマ……ああ!あの方ですね。リースとエリオットが親しげに話していた方あの方もお母様と一緒に戦ったのですか?
どちらかと言うと優しげでとても戦うような方に見えませんでしたが。」

アンジェラは首を傾げる…確かにアルマは世界大戦以後はアマゾネスを辞め
結婚し、ローランドの前国王ジョスターに仕えながら、乳母としてリース姉弟の面倒を見たというのはリースから聞いていたが
それほどアンジェラはアルマの事を知っているわけでもなく
今の穏やかなアルマしか知らなければ、その様な印象しか無い事は致し方ない事だろう。

だがヴァルダは知っていた、アルマは普段とても母性的で女性らしい繊細な人
ただし戦場では非情の戦乙女として、大活躍した事は今でもはっきりとヴァルダは覚えているのだ。

そんなアンジェラのいまいち様子の飲みこめ無いといった様子をみながら、ヴァルダ話に戻る。
「まあアルマさんとかに関しては、話ながらするから聞いててね。それでね…」

674:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:55:11 v6IsJgIS
フォルセナ城 城門

そしてヴァルダは奇妙な九人を見ていたが、ロキは弓矢を持ったリーダー格らしき男が話をしている。

「私はユリエルと申します。我々はペダン軍から離反し彼等と闘ってます。
彼等ペダンの暴走を止める為フォルセナへと急いだのですが遅かったみたいですね…。
此方の方でも邪竜が暴れた様子ですし…ナバールとペダン本隊もまだ健在です。
ですがまだ終わってはいません。共にペダンを追い払いましょう。」

リーダー格の男…ユリエルが話し終えると今度はロキの方が口を開き。
「そうか…事情はまだ飲みこめんが我らに手を貸してくれるというなら
ありがたい。俺はフォルセナ騎士のロキ、そして今俺の隣にいるのが
アルテナ王女ヴァルダ姫だ。」

(えっ?ロキさん急に話をこっちに振らないで…。)
ヴァルダはロキから話を振られて慌ててしまいつい変な質問をしてしまう。

「見た所獣人やアマゾネスの方などもいますが…皆さんどういった経緯で…。」
ヴァルダは見た事の無い、獣人の男とアマゾネスに対して
なんでペダンの離反兵と一緒に闘っているか解からずつい聞いてしまう
他にもウェンデルの神官らしき男やナバールの者と思われる服を着た女戦士もいたのだが…。

そんなしどろもどろしているヴァルダの様子を見かねたのと
敵襲の為自己紹介している暇が無いと判断したリチャードが話に割り込み

「ひとまず細かい自己紹介は後にしよう。
今やる事はやつらをフォルセナから叩き出す事だ。」
と纏める、それに対してロキも続けざまに皆に話出し。
「我らがフォルセナが敗れれば世界はペダンに飲みこまれる…
皆!絶対に生き延びるのだ!!」と士気を鼓舞する為剣を高々と上げる。

そのロキにあわせ皆自分が持っている武器を高々と掲げる。
リチャードも剣を上げて、ヴァルダは杖を高く掲げる。

675:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:55:37 v6IsJgIS

そしてペダン軍が迫っている中。みな臨戦体制を固めていく。

ヴァルダも取りあえずロキについていたが、ヴァルダもロキもリチャードを確認した後。
ロキはリチャードにハイタッチをし、一番攻撃の激しくなる城門へと向かう。

(どうしたのかしら?)
とヴァルダは考えていたが、リチャードが種晴らしをする為に近ずく。
「ヴァルダ王女はお前が守れだとさ…フォルセナをロキと一緒に守ってくれて
ありがとなヴァルダ。」
と耳元でヴァルダに囁きながらリチャードは軽く抱きついて、リチャードの腕
がヴァルダの均整の取れた胸にあたる。

ヴァルダはリチャードに抱き締められ、自分の雪肌を桜色に染めながらも
社交事例として。
「ロキさんが守って下さったからですわ。リチャード王子」
とリチャードに対して振りかえって熱っぽく見つめ
リチャードの耳を甘噛しながらそう囁く。

二人っきりならどちらとも無く押し倒す展開ながら
今はそう言う状況でもないので二人で天守閣防衛の為,中央で陣取る。

そしてペダン軍の切り札になっていたはずのモンスター召喚装置を備えた
魔法偵察船ナイト・ソウルズの事をリチャードが教えてくれた。
召喚モンスターいわゆるMOBの力を借りられると言うのだ。
更にはマナストーンに封じられた、神獣と恐れられる強大な力を持った
モンスターも力を貸してくれるらしい。

「ペダンってやはり凄い国ですね…小国とは聞いてますが
ここまでの技術を持っているとは…。」
ヴァルダは改めて敵国のペダンの技術力に感嘆する
その様な技術はアルテナでもないからだ。

「ふっ…やはり正直だなヴァルダは。だが俺達のフォルセナに手を出したのだ。
その報いはきっちり我らと彼等のナイト・ソウルズで返すまでだ!」
正直に凄いというヴァルダをリチャードは微笑みながら、
これ以上の侵略は許さんと言う気迫が伝わってくる。

ヴァルダは一本気なリチャードの様子に微笑を返しながら
「私も…貴方の国の為に全力で戦いますわ。」
と返すのだった。

676:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:58:33 v6IsJgIS
戦闘

そしてペダン軍に加えナバール兵…そして竜族と言う大部隊がフォルセナ城に
攻め寄せてくる。
大乱戦の中、奇妙なモンスターをヴァルダは確認し魔法で蹴散らすも。
(あのモンスターは確かシャドウ・ゼロ…でもなんで?)
ヴァルダは唐突に登場したシャドウ・ゼロに疑問を持ったが、ユリエルの側に
いた変わった帽子と付けている男が説明してくれる。

「おい隊長。なんでこんな所にシャドウ・ゼロが?」
ユリエルは少し考えていたが、すぐに気がつき男へ返事をする。
「なるほど…ロジェ気をつけてください。このシャドウ・ゼロはペダン軍の収
穫MOBです。やつらにトレントの実やガイアの石を渡すわけには行きません。
最優先で倒して下さい。それと…。」

帽子の男…ロジェと言われた男が
「隊長?……まさか!」
と言いながらはっと気が付いて、顔に緊張が走る。
「そうです…近くに召喚装置を携えた母艦が近くにいるという事です…。
この場合だったらセレスタンか…ナバール!」

そんな中急に敵MOBと思われる一団を引きつれた、半裸の剣士が現れる。
「お~すユリエル!てめえとまた会うとはな。まあこれも仕事だ…。せめて楽に逝かせてやるぜ。」
謎の男…飄々とした振る舞いにも覇気を感じさせる男が現れる。

謎の男を眼にしたリチャードは警戒しヴァルダに声をかける。
「奴はモールベアの指揮官!気をつけろヴァルダ!あいつは手強いぞ!!」
ヴァルダはリチャードにそこまで言わせるほどの相手に対して警戒をする。

そんなリチャードとヴァルダの様子を見ながらユリエルは弓を携えて、
男に弓を向ける。
「やれやれ…セレスタン。また貴方と戦うことになるとは…。
仕方ありません…私はまだ死ねないのです。」

そういいながらもユリエルは男…セレスタンに弓矢を撃つも
セレスタンは剣の衝撃波で、雷の魔力のこもった弓を空中で打ち落とす。
「流石だなユリエル…こうしていると思い出すな。俺とお前と彼女の三人で闘
った日々を!」

677:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 22:59:35 v6IsJgIS

軽口を叩きながらもセレスタンはユリエルにつめより一気に斬りかかるが、
間に入ったのはロジェではなく。
三つ編みをした女剣士がセレスタンの剣を双剣で止めつつも言葉を返す。

「ふん…お前の軽口に付き合う気はない。お前が将軍の腹心ならば
蹴散らすまでだ。」
女剣士は片手でセレスタンの剣を止めながらももう片手で斬りかかるが、
逆に間合いをセレスタンが開け女剣士にも軽口を言い出す。

「お~お前は‘歩く地雷’じゃね~の…ユリエルよぉ。こんなの部下に持って
たいへんだなぁ。
それに死んじまった大臣殿も大変だっただろうに…こんなじゃじゃ馬義理の娘
にしちまってなぁ。」

セレスタンの軽口が言い終わるまでもなく、女剣士は怒りを露にしながら
セレスタンに斬りかかる。
「!!私の悪口ならまだ許そう…だが大臣の…あの方の侮辱だけは
絶対に許さんぞっ貴様ぁ!!」
女戦士はセレスタンの挑発に乗り、なおも斬りかかるがセレスタンは風の様に
紙一重で女剣士の荒くなっている剣筋を読み、飄々とよける。

ユリエルもこれでは弓で援護をしようにも、女剣士にあたってしまう恐れがある為。
やもうえずセレスタン近くのMOBを倒し、女剣士の負担を軽くしようとするが、
敵MOBの数が多く手をこまねく。
ヴァルダやリチャードも敵の迎撃に手一杯でとても女剣士の援護が出来ない。

そんな頭に血が上った女剣士を見かねたのか、ロジェが女剣士に対して怒鳴り
ながらセレスタンの横から斬りかかる。
「いい加減にしろジェレミア!セレスタンの挑発に乗って突撃するな!死ぬぞ!!」

流石に予測外の太刀筋でセレスタンは怯み、ロジェと女剣士。
ジェレミアと言われた女のツーマンセルとなるが。
「ロジェ…邪魔をするな!こいつは私一人で…」
なおも一人でセレスタンを斬ろうとするジェレミアだったが、
とうとう耐えかねてロジェはジェレミアの頬を拳骨で殴る。

「ロジェっ!!」
ジェレミアは流石に怯むが、すぐにロジェに睨み返すもロジェは話を続け。
「お前一人だけで闘うな!少なくてもユハニはそこまで強引な戦いはしてなかったぞ!!」

(ユハニ?誰なのかしら…。)
ヴァルダは突然ロジェが言い出したユハニという人物が何物なのか気になったが
ジェレミアもロジェに殴られた事で冷静に戻りつつロジェに言を返す。
「ふん…お前の友人を引き合いに出すとはな。わかった…まだ私も死ねない…
将軍を…アナイス王をこの手で斬ってあの方の敵を討つまでは!」

そう言いながらすっかりジェレミアは落ちつきロジェが正面からセレスタンへ斬りかかり
ジェレミアは猫のような身の軽さを活かした変則的な攻撃を繰り出だす。
息のあった二人の連携に徐々にだがセレスタンも押されてくる。
そしてセレスタンの近くにいるMOBもヴァルダとリチャード、ユリエルの攻撃
でほぼ壊滅し、ヴァルダ達もロジェ達の加勢に入るのだった。

678:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:00:58 v6IsJgIS
一方その頃
フォルセナ正面で竜族とナバール兵と交戦しているロキと眼帯の男・獣人
・アマゾネスの四人で正面を押さえ
各個遊撃でナバールの女戦士。そしてナイト・ソウルズを守る為ウェンデルの
神官と子供が陣取っていた。

ロキは流石に連戦で少し息を切らせながらも、周囲の味方に届くほど大きな声
で「皆!生きているな!!」と生存の確認をする。

眼帯の男がナバール兵の首を手につけた剣で切り裂きながら真っ先に答える。
「おう!こっちはまだ大丈夫だ!」
それに答えるかの様に眼帯の男とチームを組んでいたアマゾネスも。
「私もキュカもまだ戦える!この国を私達が味合った悲しみから守る為だった
ら私はいくらでも闘える!」
と眼帯の男…キュカと自分の生存をロキに伝える。

「アルマぁ!お前と肩を並べるのは久し振りだがやっぱりお前が一緒だと
心強いぜ!」
とキュカもアマゾネス…アルマを呼びながらナバール兵を蹴散らしていく。

だがそこに前触れもなく剃髪をした男がキュカの前に現れ立ち塞がる。
「ふん…あの伊達男まだ攻めあぐねている様だな…。だったら俺は貴様を殺す
までだ…今日こそ弟の敵を取らせてもらうぞキュカ!」

スキンヘッドの男から禍禍しい気迫が伝わってくるのがロキにもわかるほどであったが。
キュカが話す前にアルマがキュカの前に出て槍を男に向ける。
「ついに出たな…オウルビークス!我らのローランドを蹂躪した罪。
ミネルバ様を幽閉した罪…ガルラ様を殺した罪!貴様の命で購ってもらうぞ!!」

息巻くアルマを目の前にしながらも、お前に用は無いと言わんばかりに冷たく
アルマにオウルビークスと呼ばれた男は返答する。
「ふん。お前の主の娘が我らナバールに屈し、命乞いをしてやったから俺達も見逃してやったのに…。
何と恩知らずな女よ…俺の邪魔をするなら貴様から血祭りに上げてやる。」

と言った瞬間オウルビークスはナバール伝統の技…忍の技とも言われる
隠密機動でアルマの後ろを取り、心臓目掛け忍者刀で抉ろうと突進する。

「くっ!それもっ…。ナバール首領の貴様を討てば直にでもローランドは
貴様らから解放される!!覚悟しろ!オウルビークス!!」
アルマは咄嗟に槍を振るって狙いを逸らすが、オウルビークスもすかさず手裏剣と呼ばれる投擲用の武器を投げてくる。
アルマも不慣れな手裏剣の軌道によけきれず、2.3枚腕にかすらせてしまう。

「ちぃっ!オウルビークス…私はまだ…うぐっ!」
滲む腕を押さえながらも強がるアルマだが、アルマの景色が急に歪み腕に力が入らなくなる。
(毒か…)
アルマは手裏剣に毒をしこませたとすぐ気が付くが、体はついていかず槍を落としてしまう。

「ふふっ。我らがナバールの毒はどうかな?
俺達に逆らった報いだ…お前は冥府に逝った主に詫びるがよい、さらばだ。」
オウルビークスは勝ち誇った様にアルマに近寄り、首を落とそうと刀を振り上げえる。

「アルマァァァ!!」
キュカは絶叫しオウルビークスの元に走るが、忍に阻まれて動けず。
ロキは周囲を見渡しても皆それぞれ戦闘中で動けない、勿論自分も周囲を見渡しながら竜と忍者と戦っていたのだが…。

679:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:02:38 v6IsJgIS
そしてオウルビークスはアルマの首目掛け刀を振り落とすが、今度はオウルビークスの腕目掛けて手裏剣が飛ぶ。
オウルビークスは手裏剣を剣で弾きながらも、女忍者に毒気をこめて。
「ちぃ…ファルコンか!」と言い放つ。

周囲の遊撃をしていた女忍者ファルコンが、アルマのピンチを見かね手裏剣を投げ、そのままオウルビークスに斬りかかる。

「首領お止め下さい!こんな事をしてもナバールが豊かになるわけではありません…そして貴方の弟君バウチャー殿が生き帰る訳でも…。」
ファルコンは痛々しげにオウルビークスを諭しながら斬りかかる。

オウルビークスは顔をしかめながらもファルコンと切り結びながらファルコンに言う。
「鷹よ!貴様も覚悟があってナバールを捨て、俺や貴様の父フレイムカーンに刃を向けたのだろうが…。
ナバールの掟に逆らった者の末路は全て死だ…せめて俺の手で楽にしてやる!!」

オウルビークスはファルコンの問いに答えず、ただナバールの裏切り者として討とうとする。
ファルコンの方少し前までは父フレイムカーンとナバール首領オウルビークス
の下で戦っていたのだが、夫のサンドアローはナバールとペダンが手を組み、手っ取り早く移住地を奪う為の侵略をするのに反対し。
ファルコンも夫と先日授かったばかりの命の為母国に背を向けた。そしてその
事で首領が…自分の父が、自分の命を狙う事を覚悟の上で。

だから…
「すべて覚悟の上です!この争いをやめさせることができるのならば
私は…私たち家族は逆賊の汚名を喜んで受けましょう。業はずっと背負って生きていきます!」
と健気にだが力強くオウルビークスに返すファルコンだった。

そんな激しい攻防の中キュカは隙を付きアルマに元に駆け寄る。
「大丈夫かアルマ!」と言いながらキュカはアルマを抱
えてナイト・ソウルズに向かう。

アルマはファルコンの足手まといになってしまった悔い、オウルビークスに手も足も出なかった自分の不甲斐無さに涙を浮かべていたが、
毒をどうにかしないと戦闘自体不可能な為キュカに担がれながらナイト・ソウルズに向かう。

680:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:04:37 v6IsJgIS
ナイト・ソウルズ

「敵は減ってきたがここまで奴らが強いとは!」
神官服を纏った男が、歯噛みをしながら決死で敵が召還したMOBやペダン・ナバール兵を魔法で薙ぎ払っていく。

そして近くにいた緑色の服を着た可愛らしい少年もラッパを鳴らしながら、近くにいる自MOBを使って敵を駆逐していた。
「ベルガーさん。いい加減テケリ疲れたですよ~」
少年…テケリと名乗った少年は奇妙な敬語を言いながら
ぜいぜい息を切らし神官…ベルガーに対して弱音を吐く。

ベルガーの方も疲労は溜まっていたのだがテケリに対して年長者として注意する。

「諦めるな!ロキ殿の言ったことを忘れたのか!!
ここで我らが敗れれば、また!」

言いかけたが敵が切りかかり、魔法で迎撃をするベルガー。 

味方の母艦だけあって敵も大勢で仕掛けてくる為
一番負担の多い箇所でもあったのだ。
テケリとベルガー・MOBの奮戦で敵は減っては来ているのが救いとはいえるが…。

そんな中キュカがアルマを抱えてやってくる。

「キュカさん?うきょきょ!アルマさん顔色悪いですけどまさか食あたりでありますか?」
とテケリはアルマの具合が悪そうなのは見てわかったが
見当はずれの事を言い出し慌てる。

そんなてんパッているテケリの頭に「んなわけないねーだろ!!」と
キュカは拳骨を食らわすのだった。

「ぎゃーぎゃー!」
テケリは物凄く元気よく痛がるのだったが
ベルガーは即座に毒の症状と見抜き、アルマに対して回復術をかけ始める。

そんな様子を見ながらキュカは
「すまねぇベルガー。アルマとこのバカたのむわ」
といいオウルビークスと斬りあっているファルコンと
近くで戦闘中の獣人の下に向かう。

その頃

ファルコンとオウルビークスが切り結び、キュカがアルマをナイト・ソ
ウルズに運んでいた頃。
男…いや人とはまた違う姿をした男が激しく戦っていた。

その男は素手だが、ナバール兵すら越える超人的な反射神経と腕力で
敵を薙ぎ倒していく。

「オラオラどうした!その程度ではこの俺。獣人王ガウザーを殺すことなぞできんぞ!」

彼の名はガウザー。そして大陸で獣人と呼ばれる亜人の王を務めている
男である。

ガウザーに剣を向ける者は誰だろうが彼の牙にかかり命を落としていくも、まだ敵の戦意は衰えず彼に戦いを挑む。
だがガウザーの瞳は獣の血に火がついたが如く燃え…より戦意が上がっていくのだった。

……
数えるのも面倒になってきた頃にキュカとロキも現れ、三人で当面の敵を駆逐しファルコンの助けに向かうも、戦況不利と見たオウルビークス
はとうに引いていたのだった。

681:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:06:26 v6IsJgIS
そして……

何とかセレスタンとオウルビークスを撤退させることができたものの
ペダン兵は際限なく現れ、全員紛れもなく疲労の色が隠せなくなっていく。

「くそっ!これ以上はさすがに戦えんぞ!!」
さすがにリチャードも弱りきってしまっている。
「さすがにあいつ等も総力を挙げて攻めてきやがる!
このままじゃあ俺たちのほうがつぶされるぞ隊長!!」
キュカも片ひざを突きながらユリエルに対してこれ以上の戦闘続行は
不可能と告げる。

だがユリエルは空高く見上げている…見上げた視線の先に。
「隊長!あいつが…将軍が来る!」
ジェレミアが大声も上げるのも冠せずただじっと見ていた…。

空母から颯爽と女が…仮面をつけた女が飛び降りヴァルダたちの眼前にあらわれた。
「セシリア……」

ユリエルは女をセシリアと呼ぶが、そんな中彼女は告げる。

「聞け!フォルセナの戦士ども。フォルセナは我らがペダンに敗れた!!」
女は何の迷いもなく言い切る。

流石にロキは聞いてられず
「貴様がペダンの指揮官か!」と女に対して怒りを向ける。

女はにべもせずにロキに答える。
「そうだわが名はバジリオス。ペダン軍将軍を務めるものだ
フォルセナも我等が王アナイスの支配下に入ってもらおう。
Ψ(サイ)計画の一部としてな」

女…バジリオスと名乗る女のΨ計画。
ヴァルダやロキ・リチャードにしてもどのようなものか解らない。
そしてユリエルやロジェ達の様子からしてもその計画は知らないのだろう…ただ呆然とバジリオスの話を聞く。

そしてバジリオスはにやりと笑い上を見る…視線の先には黒い鏡があった。
「ふふふ。エジーナの鏡を置かしてもらうぞ。
我等がペダンの勝利を祝してな。」

682:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:06:49 v6IsJgIS
怪しげな鏡…ヴァルダは敏感に禍々しい魔力を鏡に感じたが、得体が知れない為出方を伺うも、彼女は自分達を見逃す気はなかったようでさっ
さと母艦に乗り込み、同時にペダン兵が襲い掛かってくる。

(万事休す…なの!)
ヴァルダは流石に大部隊と戦えるほどの体力は残っておらず
何とか戦えそうなのはガウザー位だ。
もちろん彼一人でどうにかできる数ではないことはガウザーも解っている。

そんな中生き残っていたフォルセナ兵が懸命にペダン兵を抑え脱出をリチャードやロキ、自分たちに促すのだった。
「リチャード様!ロキ様!それに皆様!!
ここは我らの命と引き換えでも死守します!今のうちに脱出を!!」

ヴァルダはロキが無念そうな顔をしたのを確認したがすぐに切り替え、リチャードの腕をつかんで脱出を促す。
「リチャード…ここは引くぞ」

「待ってくれロキ!まだ王や王妃が…俺の両親が…」
リチャードはロキの言葉に両親を助けたいと告げるもロキは肯かなかった。

「今王たちを助けに行けばお前や俺たちは確実に死ぬ!
頼む…これだけは俺も譲れぬ……今日だけは何も言わずに引いてくれ
リチャード!!」

リチャードもロキの血から強く握った右手の拳から血が滴っているの
を確認し、文字通りに身を切られる痛みを味わっていると悟り、ロキに
肯くもバジリオスの乗っている母艦に剣を向け叫ぶ。

「今日は俺たちの負けだ……だがこのままでは終わらん!
フォルセナは…絶対に取り戻すぞ!!この剣にかけてな!!」

ロキもリチャードに合わせて剣を向けながら叫ぶ
「貴様ら外道にとくと見せてやるぞ!!
白銀の騎士団の命を懸けた誓いを…そしてこの借りは全身全霊で返す!!その覚悟だけは持っていろよ侵略者ども!!!」

そう叫び全員で急ぎナイト・ソウルズに乗り込み
フォルセナを後にするのだった。       続く

683:聖剣伝説 Queen of MANA ◆Xe1M8njG2g
08/07/12 23:11:24 v6IsJgIS
ロジェ達の紹介も入れてたらやたらと長くなってしまいました。
次こそヴァルダの故郷アルテナ戦です。
スロースペースでガンガリます。

684:名無しさん@ピンキー
08/07/14 13:27:03 ZV/AJ9HT
>>683
待ってるぜ!

685:名無しさん@ピンキー
08/07/14 20:57:51 2uALFXdt
頑張れ!

686:名無しさん@ピンキー
08/07/21 00:29:14 AZ2nuhf/
プリムたん・・・・・

687:名無しさん@ピンキー
08/07/27 15:00:15 9u9w8fPS
保管庫の詳細を教えてください

688:名無しさん@ピンキー
08/07/28 12:14:03 Laj72oTk
フラメシュが可愛過ぎる

689:名無しさん@ピンキー
08/08/03 01:49:30 ovVJjH6C
投下します。聖剣3。エロなしな上にそこそこ長いです。

690:名無しさん@ピンキー
08/08/03 01:50:32 ovVJjH6C
 風は様々なものを運んでくる。
 草木の生命力、花の香り、人々の思い。
 彼女はいつも、その場所から世界の平穏を願っていた。
 リース。
 風の王国、ローラントの王女にして、国を守る衛兵団、アマゾネスのリーダー。

 ―風の道しるべ―

「お姉ちゃん!」
 リースを少年が呼んだ。
「エリオット」
 リースは振り向いた。少年の名はエリオット。リースの弟だ。
「見て! ぼくも一人でここまで来られたよ!」
 エリオットは胸を張った。山の高いところに吹く風が、二人の髪を揺らす。
 ここは天かける道。
 ふもとの漁港パロからローラント、さらには山岳地帯のもっと高いところまで延びる、旅の道。その中腹に姉弟はいた。
 道中には魔物も少なくない。それゆえ、日頃から訓練を積んでいない者に、この道を踏破することは難しい。
 それだけにエリオットは自信満々だった。臆病な彼にとって、ローラントからこの場所までの冒険はちょっとした武勇伝だ。
 エリオットはリースに近づこうとした。
「エリオット……危ない!」
「え?」
 リースは瞬時に槍を構えると、風のような軽やかさで一閃。
 弟を狙って急降下してきた怪鳥、コカトリスは息絶え、どさりと地面に落ちた。
「う、うわぁああ!」
 その亡骸に驚いたエリオットは、リースにすがりつき、たちまち泣き出した。
「うわああん、お姉ちゃ……うぇっぐ、うわぁん」
 リースはエリオットをそっと抱き寄せ、何も言わずに頭を撫でた。
「エリオット。無理しちゃダメ。ここへ来るのはもっと修練を積んでから」
 そう言う彼女の瞳には憂いの色があった。
 風が複雑に向きを変えて、天かける道を吹き抜ける。

 ローラント城。
「お父様、入ります」
 リースは王室の戸を叩き、中に入った。初老の国王、ジョスターが彼女を出迎える。
「おお、リース。どうだったね、辺りの様子は?」
「お父様、風が悲しく鳴いています。魔物の数も増えているし……。嫌な予感がします」
 ジョスターは「そうか」とつぶやき、憂いのもとに沈黙した。
「何か、何かが起こっているんでしょうか? こんなに気が騒ぐのは初めてです」
「ううむ」
 ジョスターは窓の外に広がる空を見た。一見、晴ればれとして平和な風景だ。
「リース、実は私も同じ事を感じている。長年この国を治めてきたが、今までこのようなことはなかった」
 ローラント城は別名を風の要塞という。
 切りたつ断崖と、取りまく風の護りによって、世界屈指の堅牢な王国として名がとどろいている。
 本来ならば、魔物は風にはばまれ、城に近寄ることすらままならないはずだ。それなのに、ここしばらくその数は増える一方だった。
 リースを初めとするアマゾネス軍は、このところ昼夜を問わず交代で警護を続けていた。さもなければ、ふとした拍子に魔物が侵入するかもしれない。
「お父様。私、近頃よくない噂を耳にします。遠くの王国のいくつかが、戦争を始めようとしているとか……」
 リースはためらいがちに言った。
 国王はリースの瞳を見る。
 かつてアマゾネスを率いていた、亡き妻と同じ色。風を知る瞳。
「リース。まことに遺憾であるが、それは真実だ。世界中から生命の源たるマナが減少しているのを、お前も感じているだろう」
「はい」
 リースは迷うような表情を浮かべた。国王は遠い目になって、
「マナが減少すると、世界のあらゆるものは不安定になる。それまで均衡を保っていたものが崩壊し、調和が乱れ、戦争が起きる」


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