聖剣伝説総合part4at EROPARO
聖剣伝説総合part4 - 暇つぶし2ch362:ケヴィシャル0
07/08/21 23:49:40 BhTC+dCZ
ケヴィン×シャルロット投下。えろなし。
カップリングになってるかどうかもちょっと怪しいけど見逃してくれると有難い。

363:ケヴィシャル1
07/08/21 23:50:36 BhTC+dCZ
「まっくらになっちゃったでち…」
シャルロットが呟いた。
「あのスカタンオヤジ、もどったらおぼえてろでち!」
「うーん、今夜は野宿かなあ」
ホークアイがナイフについた血を拭いながら、苦笑するのが気配でわかる。
血のにおいが鼻をかすめて、オイラはあわててそこから背中を向けた。
夜に戦うと、オイラは変わる。
獣人の半分、ケモノの本性を抑えきれなくなる。
今までは夜は必ず宿についてたのに、今日は手違い…大砲の照準ミスで、
夜になっても町につけないまま。
さっきから、体が疼いて仕方がない。
戦いたい。
敵を、この爪で引き裂きたいと思ってしまう。
それを必死に抑えてる。

「ケヴィンしゃん、どーしたデチ?」

気づけば目の前にシャルロットの顔があり、オイラは飛び上がった。
「な、なに!?」
「いや、さっきからコイツ、お前の様子おかしいって」
ホークアイがシャルロットを指差して言う。
「なーんかケヴィンしゃん、さっきからくるしそうでちよ?びょーきでちか?」
「だ、大丈夫。オイラ、元気!」
とっさにそう答える。
変わった自分を、見られたくない。
怖がらせてしまうかもしれないから。
二人の…シャルロットの笑顔が目の前で凍りついたら、きっとオイラ、平気でいられない。
オイラは、この子供みたいな女の子を守りたいと思ってた。
人一倍怖がりなこの子は、オイラが変身したら怖がるだろう。
「うーん…ま、いっか。とりあえずもう少し歩いて…開けた場所に出たら野宿しよう」
同意を求めるようなホークアイの言葉に、オイラはなんとか頷いた。
このまま戦いを続けて、平気でいられる自信がない。
オイラ、シャルロットやホークアイまで襲ってしまうかもしれない…カールみたいに。

364:ケヴィシャル2
07/08/21 23:51:57 BhTC+dCZ
「また来た!」

襲い掛かってくるモンスター。
その度に、暴走しそうになる自分を押しとどめる。
そうしながら戦ってると、周りへの注意もおろそかになる。
気づいた時には、目の前にモールベアの鋭いツメが迫っていた。
「ぐあっ」
とっさに腕で身を守る。
掻き切られた血のにおいに、またも理性が擦り切れそうになる。
耳鳴りがする。
耳鳴りが―
嫌だ、ケモノになんてなりたくない。
「ううう…」
「ケヴィン、しっかりしろ!」
なんとか顔を上げると、脂汗が流れてきて滲んだ目に
ホークアイが、そのモールベアを切り捨てるのが見えた。
その後ろから、また数匹、ホークアイを追ってくるのも。
「くそ、まだいた!シャルロット、回復してやれ!」
「りょーかいでち!」
ホークアイは、ひとりでモールベアの足止めに向かう。
申し訳なさを感じながらも、オイラは自分を止めるので精一杯だった。
足でまといになってしまって申し訳ないと
そう感じた瞬間。

「!!シャル…」
オイラが見たのは。
呪文の詠唱をしながら駆け寄ってくるシャルロットと
ホークアイの横をすり抜けてその後ろに追いすがるモールベア。
「うしろだっ!」
シャルロットが驚いたように振り返る。
フレイルを振り上げ…その前にモールベアがツメを振りかざす。
ダメだ、間に合わない。
声にならない悲鳴と
ゆっくり倒れるシャルロットの姿と
流れる血と。

「――っ!!」

365:ケヴィシャル3
07/08/21 23:52:58 BhTC+dCZ
心臓の鼓動が跳ね上がる。
全身が熱くなって、目の前が真っ赤になる。
気がつけば、オイラは獣人の姿になっていた。
モールベアに飛び掛る。
殴って、殴って、殴って。
返り血を浴びて、それでも敵を殴って
周りが静まり返るのに、そんなに時間はかからなかった。と、思う。

「…ケヴィン、なのか?」
ホークアイの声で、我に返った。
「う、うん…シャルロット、平気?」
手を伸ばして…けど、オイラはすぐその手を引っ込めた。
おびえた目。
ああ、そういえば手…血だらけの、毛むくじゃらの腕。
シャルロットを見れば、目に涙が溜まっている。
ああ。
やってしまった。


結局、その日はそこで野宿することになった。
開けた場所で火を起こして、保存食を食べて。
オイラは何も言わなかった。
今まで二人にはあんなの見せたことなかったから
知識として知ってても、実感はなかったに違いない。
獣人のこの血が憎い。
守りたい仲間まで怖がらせてしまって。

366:ケヴィシャル4
07/08/21 23:56:22 BhTC+dCZ
食べたら、さっさと寝てしまおう。
そう思っていたら
「…あの、ケヴィンしゃん」
「あ…な、なに?」
唐突に声をかけられ、オイラは驚いた。
ホークアイはよくわかんないけど、シャルロットはオイラを怖がってると思ってたし。
でも、シャルロットが言ったのは予想もつかない言葉だった
「さっきは、ありがとでち」
「っ、え!?」
「しょーじき、しぬかとおもったでち。ケヴィンしゃんのおかげでたすかったでち」
頭がぐるぐるしてきた。
「え、その、…え?…オイラ、怖くないの?」
シャルロット、それからホークアイもきょとんとする。
「だって、オイラ変身したし、さっき泣いてたし」
「ぷーっ!シャルロットはレディーでちから、ないてなんかないでち!」
「傷が痛かったからだよなー?」
「ホークアイしゃんのばかー!」
ぽかすかとホークアイを殴りにかかるシャルロット。
オイラはいまいちわからない。
安心してどっと力が抜けたけど、まだちょっと混乱してる。
シャルロットが泣いてたのは、傷が痛かっただけ?
オイラが怖かったんじゃなくて?

「え、でも、オイラ、獣人…」
「ケヴィンしゃんはケヴィンしゃんでち」
こともなげに言って
「わっ、わっ」
オイラの膝に乗っかってくる。
「ケヴィンしゃんがどんなカッコでも、シャルロットのげぼくにはかわりましぇんからね!」
「待て、その下僕って俺も含まれるのか?」
「とーぜんでち!」

そう言うと、ちっちゃい同い年の女の子はにっと笑った。

367:ケヴィシャル おわり
07/08/21 23:58:52 BhTC+dCZ
以上です。
落ちがないよママン

368:名無しさん@ピンキー
07/08/22 02:03:43 NFRqr3c2
えーなー

369:名無しさん@ピンキー
07/08/22 12:25:36 2AcLYRe4
ケヴィンの心情に萌えればいいのか
はたまたシャルロットの言動に萌えればいいのか
GJとしかいいようがない

370:名無しさん@ピンキー
07/08/22 19:53:03 cn6yBhWP
思えば、私が「やさしい男の子」属性を持つきっかけになったのはランディだったなぁ。
お人よしで頼りにならなさそうで実は頼りになる所とか。中盤の操られたデュラックを鉄拳制裁する所には痺れた。
きっと彼は作中を通して、プリムの事が好きだったけど、それが故に彼女の幸せを思い、彼女が恋人と再会する事を
望み、自分は黙って身を引く覚悟だったんだと思う。それだけに、あのラストにデュラックにプリムを任されて死なれた時は
複雑な気持ちだったと思う。

あとランディの体付きは剣とか斧とか振り回してるけど、筋肉に隆起なんて無い、ふにふにのすべすべ、
女の子みたいな綺麗な肌をしてると思う。これは譲れん。

以上、チラ裏スマソ。そのうち何か2モノを書きます。

371:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:02:31 jCCzUZu+
ランディは「プリムはディラックさんと何度セックスしたんだろ」とか
そういう妄想で抜いてる男だよっ

372:ホークリ 0
07/08/25 01:27:35 PJkByxlj
デュラリー前提のホークリ投下します。
ホークアイ一人称。
無理矢理というか、そんな表現があるのでご注意を。

373:ホークリ 1
07/08/25 01:28:53 PJkByxlj
「っくは~~っ!生き返るなぁ」

早朝。早起きしたオレは、オアシスの水で顔を洗って、ぐっと伸びをした。
長くここから離れていたせいか、オアシスの水が、この乾いた空気がとても懐かしい。
前はなんとも思わなかったのに、不思議なモンだ。
とにかく、この朝、オレの気分は最高だった。
「おう、ホークアイ、こんな所にいたのか」
お、この声はデュランか。ちょっとからかってやろう。
「聖剣の勇者様、ご機嫌いかがですか?」
「何ふざけてるんだ」
あれー、反応がイマイチだな。
もっと、こう、慌てるとかしてほしいんだけど。

何が悪かったか、としょうもない事を考えてると、そいつはいきなり切り出した。
「あのさ、リースのこと、どう思う」
「は?」
…いきなり何を聞いて来るんだコイツは。
結論から言えば、好きだ。デュランに対してのものとは別に、女性として。
けど、こんなこと言えないよなぁ、流石に。
「えーと、マジメで優しくて、からかい甲斐があってー」
「おい、オレはそういう事を聞いてるんじゃないぜ」
ええ、わかってますとも。
そこまで顔真っ赤にして聞いて来るんだから。
というか…あーあ…。こりゃ、もうダメかなぁ。

鈍いコイツは気づいてないだろうけど、リースも多分コイツが好きなんだと思う。
もちろん異性として。
お互い、相手の気持ちに気づいてない分はまだ勝ち目があると思ってたんだけど
こういう質問してくるくらいだから、勝負に出る気かなぁ。

374:ホークリ 2
07/08/25 01:30:16 PJkByxlj
「なーに、顔真っ赤にしちゃって。あ、まさかお前」
けど、心情とは逆にオレは笑った。感情を隠すのは得意なんだぜ、これでも。
「リースが好きとか?」
「…いや、その…まぁ、うん」
「ひゅ~っ♪」
心底うれしそうな顔をつくってやる。
いいさ、お前は親友だ。
「おー、いいねぇいいねぇ。いいじゃん、告白しちまえよ!」
敢えて背中を押してやる自分が馬鹿みたいだ。
けど、他にどうしろって言うんだよ。
「オレは応援してやるからな!」
心にも無いことを…いいさ、ウソをつくのは得意だから。


その日、オレ達は神獣の一匹、ザン・ビエを倒した。
ま、この辺は割愛。
いつもよりデュランとリースの連携がスムーズだった気もするけど割愛。
二人がしゃべってる時に意味もなくイラッとする自分もいた気がするけど割愛。

…オレ、まさにピエロだなぁ。


宿に戻ってきて、翌日の予定を立てて、
ちょっと散歩に行くって言った二人を、オレは笑顔で送り出した。
他にできることはないから。
で、二人は手をつないで戻ってきた、と。
「おかえりーっ!早かったな!」
「ちょっとそのあたりを回っただけですから」
「ふたりっきりで?うっひょー、仲がいいこって!」
「何言ってんだよ!」
二人は顔を真っ赤にする。
「もう、からかわないでくださいね!」
後から考えれば、オレの理性もこのへんで限界だった気がする。
だからだろう。オレはもう、宿の自室に戻ることにした。
「悪いけど、オレは先に寝るわ。流石に疲れた」
「おー、ゆっくり寝ろよ」
デュランは何事もなかったように肩をぽんと叩いてきた。
少しイラッと来たのを、一応申し添えておこう。


375:ホークリ 3
07/08/25 01:31:42 PJkByxlj
部屋に戻ったオレは、着替えもせずにベッドに倒れこんだ。
何もする気力が起きない。
本当に冗談にしてほしい。
リースの目には、アイツしか映ってなかったんだろう。もうずっと前から。
それでもこうやって思い続けたオレはなんなんだろう。
デュランを応援してやったオレはいったいなんなんだ。
やべー、泣きそ。
しばらくベッドに突っ伏した後、悪魔のような考えが頭に浮かぶ。
…そうだ。
どうせ、手に入らないなら
盗んでしまえばいい。
思いついてからは早かった。
どうせオレは盗賊だ。
ダメだと叫ぶオレもいたけど、今のオレには正義とか、友情とか、どうでもいいことに思えた。
時間も、もう結構遅くなってるだろう。
オレは、部屋を出た。

そっと、リースの泊まっている部屋に入る。
カギなんてちょろいもんだ。
足音も立てず、オレは部屋に忍び込んだ。
視線を左右に振ると、隅のベッドの上でリースが寝ているのが目に入る。

気配を消して近き、そっと布団をはがした。
リースの上に圧し掛かると、リースが軽く身じろぎをする。
「ん…うん、あ、ホークアイさん?」
警戒も全くなしに、透き通った青い目がオレを見る。
「どうしたんですか、こんな時間に…!?ちょっと、何してるんですか!」
自分の状況を把握したのか、オレを軽く押しのけようとする。けど、テコでも退いてやらない。
「んー、何だと思う?」
まったく、そういう事だなんて考えもしないんだから。
だからからかいたくなるんだ。


376:ホークリ 4
07/08/25 01:33:11 PJkByxlj
また何か言おうとする唇を、オレは奪ってやる。
デュランの後かもしれないけど、まあ仕方ない。
リースはというと、言葉も出ないようで、口を開いたり閉じたりしている。
「わかった?王女様。」
手首をつかんで、ベッドに押し付ける。
「オレも、デュランと同じ気持ちだったんだ」
「そんな…」
本気で驚いているようだ。
無理もない。オレにはジェシカがいると、本気で思っていたのだから。

「あなたには、ジェシカさんが」
ほらな。
「ジェシカは、親友の妹で大事な人だよ。けど」
そう、リース以上に好きなものなんてないんだ
「一番は、リースなんだ。だから、奪いにきた。」
「奪いに…?」
「そっ」
まだ予測がつかないらしい。
本当に、幸せに育ったんだな。うらやましい事だ。
こんな下卑た考え、考えもつかないだろう。

「心が奪えないなら、体だけでも…って奴かな」
やっとわかったらしい。顔に赤が混ざるのが、わかる。
「そんな、どうして。やめてください」
「やめる?何で?オレは盗賊だよ」
耳元に口を持っていき、軽く舐めあげる。
リースの体が硬直するのを感じつつ、囁くように告げる。
リースにとって、おそらく絶望的なことを
「欲しい物は、奪ってでも手に入れる」
リースの顔にはじめて、恐怖の色が浮かぶ。
ああ、オレ、最低な男かも。

377:ホークリ 5
07/08/25 01:33:56 PJkByxlj
「嫌っ」
叫ぶリースの服を剥ぎ取り、胸元に手をいれ、乱暴にもむ。
自由な方の腕を滅茶苦茶に振り回すけど、こんなことで退いてなんかやらない。
「痛い、ああっ、嫌っ、嫌です、こんな…」
「何が嫌?」
「その行為がで…んぁっ」
先端を捻りあげると、甘い声が漏れる。
「そんな声出しといて?感じてるんじゃないの?」
「なっ、そ、そんな」
体が正直な反応を返すってのは別に珍しいことじゃないけど、
わざとこういう言い方をする。
諧謔心をそそられるって事だろうか。今にも泣きそうなリースの声が、もっと聞きたい。
そうだ、泣けばいい。そしてオレを嫌いになれば。
「よっぽどエロいんだね、王女様なのに」
これは随分効果があったようだ。
オレを押しのけようと奮闘している腕の動きが、一瞬止まる。
「デュランはどう思うだろうな、オレなんかに犯されて感じてるって知れば」
「う…あ、その…」
思い通りの反応を返してくれるリースに、笑いが止まらない。
だからこいつはからかい甲斐があるんだ。

「ひっ」
下着をずらし、そこに指を突っ込む。
なんだ、ずいぶんと濡れてるんじゃないか。
「あぁっ、嫌、いやぁっ!あぅっ」
わざと音を立てて、かき混ぜるように指を動かす。
「これなら、もう入れても大丈夫かも?」
「入れ…?あっ」
ここはわかったらしい。まぁ、ここまできたら当然とも言える。
足を押さえつけるようにまたがって、ズボンを下ろすオレを見ると
リースは狂ったように暴れだした。
「やあぁぁっ!嫌っ!やめてぇっ」
髪を振り乱して暴れるリースを見ながら、醜いオレは笑う。
親友に向けて。

…ザマーミロ。

378:ホークリ 6
07/08/25 01:35:56 PJkByxlj
それから、オレは
リースが痛みに暴れ、泣き叫ぶのもかまわずに
ひたすらリースを突いた。
心なんて痛まない。
それよりも、これでアイツに勝ったんだ、と、それだけ。
アイツは誰も殺されてないのに。
殺人者の汚名なんて着たことないのに。
お前にはわかるか?一番信頼していた人物を殺され、その殺人犯の汚名を着せられる気持ちが。
出身地を告げるだけで、武器を向けられる気持ちが。
英雄王に言われれば、どう感じる?お前は犯罪者だ、死刑だと。

どれもデュランには全く関係ない事だ。デュランには責任はない。
これは八つ当たりだとわかっていながらも、オレはやめられなかった。
最後の、そして本当の理由のために。
恵まれたアイツは、リースまで奪っていく。
だったらひとつ位、もらったっていいだろう。


「うっうっ、私、ホークアイさんが、好き、なのに…どうして」
「どうせデュランの次だろ?」
「………」
適当に衣服を整える間も、リースは泣きじゃくっている。
痛みのせいか、オレに裏切られたからか、デュランに申し訳ないからか、穢されたことに失望してか。
全部だろうか。
「飛び出してデュランにでも言えばいい。覚悟はできてる」
リースは答えない。
何で怒らないんだ。
怒れよ。
オレ、酷い奴だろうが。
それでも謝ることはできなかった。
オレはそれ以上そこにいることができなくなって
結局、来た時と同じように、そっと部屋を出た。

379:ホークリ 7
07/08/25 01:39:54 PJkByxlj
その後だけど、結局リースは、デュランに何も言わなかったらしい。
俺達三人の仲には、何の変化もない。…表面上は。
相変わらず、オレがリースをからかったり、デュランとオレが冗談を言い合って笑いあったり。
オレもリースも、あの時のことなんて無かったように振舞ってる。

ただ、あの二人が手をつないで歩くのが増えた。
二人だけで話すことも増えた。
リースがオレに向ける顔から、笑顔が少し減った。
オレはというと、何も満たされた気がしない。
美獣が死んだときと同じだ。
きっと満足するだろうと思ったこの気持ちは、虚ろなまま。
あの夜の行為で得たことは、二人への負い目。
失ったものは、リースからの信頼。
ただただぼんやりと二人についていきながら、
オレはこの戦いが終わった後、どうなるんだろうと一人考え
とりあえず、ロクな人生を歩めない事だけはなんとなく予想がついた。

380:名無しさん@ピンキー
07/08/25 01:40:56 PJkByxlj
これで終わりです。
どうでもいいけど主人公はデュラン、美獣お亡くなり後でした。


381:名無しさん@ピンキー
07/08/25 09:06:25 XMSjq251
>>373-379

GJ!
切ない雰囲気にちょっと泣けてきますた

382:名無しさん@ピンキー
07/08/27 03:41:58 g0AWvZuM
聖剣3で何か書こうと思ってるんだけど、カプとかシチュとかどんなのが需要ある?

383:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:13:43 vyqFWjGw
じゃあラビ×シャルロットで

384:名無しさん@ピンキー
07/08/27 18:56:53 bn6wb9ji
ケヴィン×シャルロットかホークアイ×リースで

385:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:19:10 1GcsUQaI
デュラン×アンジェラも読みたいぞ。
鈍感主人公とツンデレ彼女。

386:名無しさん@ピンキー
07/08/27 23:36:04 ChoY/Olj
個人的にはホークアイ×リースが一番好きだな。
>>373-379みたいなドロドロした切ないのじゃなくて、相思相愛で糖分過剰なやつ。

387:名無しさん@ピンキー
07/08/29 20:57:36 lWXpiVbK
エロなしだけど、ケヴィシャルできたよー
幽霊船にて怖がり二人。

388:名無しさん@ピンキー
07/08/29 20:59:02 lWXpiVbK
荒れた波に、不規則に揺れる船の上。
古びた床は歩くたびにギシギシと嫌な音を立てた。
「…け…ケヴィンしゃん」
シャルロットは、ケヴィンにしがみつくようにして歩きながら言う。
「な、なに?」
「そそそーんなにふるえて、ケヴィンしゃんったらこわがりでちねー」
「シャルロット、こわくない?」
「あたりまえでち!し、シャルロットがこここ、こんなのこわがるはずないでち!」
声も体もふるえまくっているのだが、
ケヴィンは気付かないらしく、しきりに感心している。
素直である。
「…シャルロット、すごいな。オイラ、無理。」

389:名無しさん@ピンキー
07/08/29 20:59:44 lWXpiVbK
「ケヴィンしゃんったら、お、おこさまでちねー」
「う…」
強がりながらもケヴィンの服の裾を握りっぱなしで
もし船内に十分な明かりがあれば、顔もひきつっているのがケヴィンにも見えたはずだ。
もう一人の仲間がいればまだマシだったのだろうが、
ケヴィンもシャルロットも呪いにかかるのを断固拒否したので、リースが幽霊として船室に残っていた。
幽霊船を歩き回る方が、一人で幽霊になるよりはマシらしい。

390:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:00:46 lWXpiVbK
「し、シャルロット…なにか、きこえる」
物音に気付き、ケヴィンはびくびくしながら言った。
「ああああっ、バカいうなでち!いてたまるかでち!ゆーれーもオバケもいないんでち!」
モンスターという考えは頭から吹き飛んでいるらしい。
「で、でも……そこ、よく見る。ほら」
脅えながらも、シャルロットは武器を構えて目をこらす。
何かが体を引きずるようにして近付くのがわかった

391:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:03:00 lWXpiVbK
ずるり。
ずるり。
ずるり。
ゆっくりと、しかし確実に近付いてくる。
二人は息をひそめて、身動きもせずにその影を凝視する。
怖いもの見たさ、とでも言うのだろうか。
二人は逃げず、ただ目をこらした

「ぎゃーーっ、おばけでちーっ!」
落ちかけた眼球に、生気のない肌の色。
それを目にしたとたん、シャルロットは大声を上げた。
ゾンビだった。
命を無くしてなお動きまわる、生きた死体。
実をいうと、今までも滝の洞窟やローラントへの山道などで何度か見ていたはずなのだが
怖がってるときは普段怖くないものも怖く感じてしまうらしい。
攻撃するという考えもないシャルロットに、ゾンビは両手を上げて向かってくる。

392:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:04:34 lWXpiVbK
「危ない!」
シャルロットが叫んだ直後。
ゾンビが、後ろに吹き飛んだ。
ぴったり横にくっつくように立っていたケヴィンが、蹴り倒したらしい。
ケヴィンらしき影が、手を伸ばしてくる。
「大丈夫、ただのゾンビ…シャルロット、へいき…?」
「…だだだ…だだだ…だいじょ、だいじょうぶでち」
瞬間、電光がはしった。
船の外に雷が落ちたのだろう。暗い船内が一瞬だけ明るくなる。

「…ぎゃあああっ、オーカミのオバケでちーーーっ!!」
「え、狼!?ど、どこ?」
「いやあああっ!くるなでち!よるなでち!」
「痛っ、痛いっ!あ、し、シャルロット、待ってーっ!」

393:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:05:15 lWXpiVbK
「で、その狼って言うのは…」
「ケヴィンしゃんだったんでち」
あれから火山島に流れついたり、やっとの思いで着いたフォルセナがアルテナの侵攻を受けていたりで
一行は久しぶりの休息をとっていた。
リースは苦笑しつつ、ケヴィンを見る。
その目には、同情に似た表情が浮かんでいる
「フレイル、痛かった…」
「しょーがないでち!あんなところで、いきなりへんしんしたら、だれだってまちがえるでち!」
つまり、シャルロットは変身したケヴィンを「狼のオバケ」と思ったのだ。
ゾンビを蹴り飛ばしたときにゾンビの粘液を浴びていたから、腐臭もしたし、余計に間違えたのだろう。
「でも、ならどうしてわかったの?私のところには逃げてこなかったですよね…」
「フェアリーしゃんがおしえてくれたでち!」
何故か自慢気。
そう、フェアリーが出てきて、シャルロットに教えたのだ。
あれはケヴィンだと。
ケヴィンのほうも獣化を解いてから追いかければいいのに、思いつかなかったらしい。
シャルロットが振り向いて、勇気を振り絞って確認して
それでやっと誤解が解けたのだ。

「れでぃーをこわがらせるなんて、バカでち!バカバカでち!」
「うう、ゴメンよー」

言い掛かりに近い論理でケヴィンに殴りかかるシャルロットと
おとなしく殴られるケヴィンを見て、リースは微笑んだ。

394:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:07:37 lWXpiVbK
以上。
あまりカップリング色濃くなかった罠〇| ̄|_
土曜か日曜にはホークリで甘ったるいの投下する予定ー

395:名無しさん@ピンキー
07/08/29 21:47:10 FrrNOTis
GJなのですよ

396:名無しさん@ピンキー
07/08/29 22:06:23 5H8vWhoc
>>394
>>362と同一人物かどうか知らんが、スゲー好き。
サイト開いて作品発表すればイイのに。

397:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:25:00 LGklnAfR
エロくなくてもこれはGJ

398:名無しさん@ピンキー
07/08/31 11:33:19 T0nocLDT


399:名無しさん@ピンキー
07/08/31 16:45:03 TrAunmXN


400:名無しさん@ピンキー
07/09/02 00:59:50 6leymBqO
サピエンス

401:名無しさん@ピンキー
07/09/03 03:41:27 RVTqC+h5
気付けば、日付が変わっていた罠。
予告してたホークリ…と言っていいかどうかわからんけど投下。


402:題名未定 1
07/09/03 03:42:21 RVTqC+h5
炎上する城。
倒れているアマゾネス達。
見知った顔が赤くなった床に転がり、光を無くした目を虚空に向けている
私を憧れだと言ってくれた子も、部屋を掃除してくれていた人も、真っ赤になって倒れている
彼等を切り裂いたのは、ナバールの忍者。
お父様を殺して、城の皆を殺して、エリオットをさらった。
国を滅ぼしたナバールを、私は絶対に許さない。
絶対に…

403:題名未定 2
07/09/03 03:45:09 RVTqC+h5
夢を見ていたのだろうか。
ぼんやりと反芻しながら、リースはゆっくりと起き上がる。
全身が痛んで、思わず顔をしかめた。
ややあって、滝壺に落とされたのだと思い出す。
「あ、ケヴィンさん!」
横をみれば、滝の洞窟で出会った仲間…ケヴィンが同じように倒れている。
声のせいか、頭をかかえながら起き上がった。
「大丈夫ですか?」
「うう、平気…それより、ここは…」
首を巡らせれば、目に入ったのは石壁と鉄格子だった。
「…牢みたいですね…どうして?」
リースは目を丸くして、鉄格子に駆け寄った。
両手で掴んで揺すっても、びくともしない。

404:題名未定 3
07/09/03 03:47:28 RVTqC+h5
ケヴィンも同じように鉄格子に手をかけた。
しばらく叩いたり、揺すったりしても、やはり出れそうにない。
「うおおお!出せえぇぇぇ!!」
「け、ケヴィンさん…ケガに響きますよ」
「そうそう、あんまり騒ぐと体に良くないよ~」
「え?」
ケヴィンともリースとも違う声に、二人は顔を見合わせた。
この牢には二人しかいないようだ。
「声…となりから聞こえたみたい」
ケヴィンが壁に耳をつけながら告げる。リースもそれにならい、壁に口を近付けた。

「あのー、すみません、ここはどこなんでしょうか」
「ここは獣人たちに占拠された、城塞都市ジャドの地下牢さ。俺もちょっとドジっちまってこのザマさ。」
「ジャド?!」

405:題名未定 4
07/09/03 03:52:06 RVTqC+h5
隣からの声は、少し待てば出してくれると告げる。

「見張りがいなくなるのを待ってたんだ」
「あの、それよりあなたのお名前は?私はリースと申します」
「え、おれ?おれの名はホークアイだ。まあ見てな。」
「あの、何を…」
「こらっ、何を騒いでる?静かにしろ!」
リースが尋ねようとした瞬間、派手に足音を立てながら獣人が下りてきた。
獣人は軽くリースを睨みつけると、隣の牢に向かう。
隣で、身動きする気配がした。
「きみきみ、牢屋のカギが開いてるぜ!」
「えっ…本当だ!でもどうして?」
二人は固唾を飲んで様子を伺う。
すぐに、ガチャリと錠が降りる音がした。

「…はい、一丁上がり!」
「し、しまった!」

慌てたような獣人の声に、二人の顔がほころぶ。
リースとケヴィンが立ち上がると同時に、二人がいた牢が開いた。
牢の入り口には、年はリースとそんなに変わらない、紫の髪の男が立っていた。
彼がホークアイなのだろう。
ホークアイは、二人を見、笑顔で言った。

「さあ、行こうぜ!」

406:題名未定 5
07/09/03 03:53:37 RVTqC+h5
ジャドからの脱出は、警備が手薄になった今となれば簡単なことだった。
特に、成り行きで同行する事になったホークアイがまた強く、警備についていた狼も造作もなかった。
避難船の上で、リースは伸びをした。
洞窟のすぐ後に牢だったから、日の光が久しぶりな気がした。
「おとなしく捕まってたかと思えば、強いんだな。不意打ちでもされたか?」
からからと笑いながら、ホークアイが言った。
リースにはその笑顔が、ひどく明るく思えた。
状況が一気に好転したこともあるかもしれない。
しかし自分は、旅をはじめてから、心から笑った事はあっただろうか。

「ええ…さっきはありがとうございます。本当に助かりました」
「オイラも、ありがとう!牢開けるなんて、すごいな!」
「ははは、簡単な事さ。ナバールのシーフのオレにかかれば…」

407:題名未定 6
07/09/03 03:56:23 RVTqC+h5
ナバール。
その単語を耳にした時、リースの中からさきほどの軽やかな気分も、助けてもらったという感謝の念も消えた。
槍が光る。

「待て、ちょっとタンマ!」
槍は真っ直ぐに、ホークアイに向けられている。
放っておけば、喉元に突き立っていただろうそれを抑えているのは、ケヴィンだった。
リースの腕と槍を、しっかりと掴んでいる。
リースはそれから逃れようと力を籠めた。
それを受け、ケヴィンの腕にも力がこもる。

「リース、やめろ!」
「離してください、父の、皆の仇!」

フェアリーまでもが飛び出す。リースの腕を押しながら、言う。

「やめて、リース!私にはわかるの、悪い人じゃないわ」
「そんなのわかりませんよ!第一この人はナバールの…」
「待て待て、確かにナバールは暴れ回ってるが、ワケがあるんだ!話を聞いてくれ」
「………」

必死のホークアイに、リースはとりあえずは槍を下ろした。
ケヴィンがそろそろと手を離す。


408:題名未定 7
07/09/03 03:59:00 RVTqC+h5
「…聞きましょう。けど、内容によっては覚悟していただきます」
フェアリーが咎めるように名を呼ぶが、リースは頓着せずにホークアイを見ている。
その射るような眼差しにホークアイはひとつ息を吐くと、話し出した。
元のナバールは義賊だったこと。急に変わった長と不審な女性。
操られ、殺された親友と呪いをかけられたその妹。
濡れ衣から死刑になりかけ、命からがら逃げてきたこと。

「オレ達はローラント侵攻には反対だった。本当のナバールはそんな事しないはずなんだ。…わかってくれ」

そう結ぶと、皆の顔を見た。
ケヴィンとフェアリーはリースを見る。

「リース…ホークアイの話、ウソと思えない。オイラ、ホークアイ悪くないと思う。」
「ええ、死の首輪という呪法も実在するわ。この人も被害者なのよ」

リースは少し目を伏せたかと思うと、槍を納めた。

「わかりました。…信じます」

そう、投げつけるように告げ、リースは足早に船室に入っていった。

409:題名未定 8
07/09/03 04:00:53 RVTqC+h5
しばらく気の抜けたようにぼんやりしていた三者だったが、やがてホークアイがフェアリーを指して言った。
「そういえばよ、これ、何なんだ?」
「これって何よ、失礼しちゃう」
「ああ、フェアリー。マナの聖域から来て、リースにくっついたって。精霊探してるらしい」
「ああ、じゃあお前らが光の司祭が言ってた………」


リースは船室で膝を抱えていた。
血の登った頭もだいぶ冷えてきた。
あの人の…ホークアイの言葉には多分、嘘はない。
思い返してみれば、あのように笑う人が悪人だとも思えない。
あれほどの事情がありながら笑顔でいられる…リースには、そういった箇所に尊敬も感じられた。
冷静に考えればいい人だ。いい人だと、思う。
しかし、ナバールの出身者だと思うと今一つ気持ちに整理がつかない。

「お父様…私は、どうすればいいのですか…?」

410:名無しさん@ピンキー
07/09/03 04:05:26 RVTqC+h5
とりあえずここまで。
これからどんどん甘くする予定。

あと、サイトは管理が大変そうなんで持つ気はないんだ。すまない。

411:名無しさん@ピンキー
07/09/03 06:39:11 W6wAPHs5
いつエロシーンに突入するか、wktkして待ってます

412:名無しさん@ピンキー
07/09/03 08:35:25 d5yhVHNZ
全裸でwktkしてるぜ?

413:名無しさん@ピンキー
07/09/03 12:40:40 veVmjL1p
GJ!
甘いの期待!はちみつドリンク期待!

414:名無しさん@ピンキー
07/09/03 23:00:08 qTJXx7Pp
ぱっくんチョコとまんまるドロップをはちみつドリンクで溶かしたぐらい
甘いの期待

もちろんエロもよろしく

415:名無しさん@ピンキー
07/09/09 21:42:49 Fya8DkSd
プリムのおまんこキュンキュンキュン
ランディのぺにすギンギンギン

416:名無しさん@ピンキー
07/09/10 22:36:18 RRfFAzl+
>>415
きもい

417:名無しさん@ピンキー
07/09/10 22:45:08 NvVAFk8n
おまえも何か書け>>416

418:名無しさん@ピンキー
07/09/13 20:50:39 WJljFw2/
ランディはポピョイを握り締めると、声高らかに叫んだ。
「まつたけ!まつたけ!」
プリムははじめのうちは恥ずかしそうにしていたが、ランディに握られて
しわくちゃになっているポピョイを見ているうちに何かが吹っ切れたらしく、
気付いたらランディの隣で一緒に叫んでいた。
二人がポロロン広場で叫びまくってから暫くすると、空に黒いものが現れた。
「ハフン!」
ランディはそれを見るや否や絶命した。
プリムは白目を剥いたままで、ポピョイはすっかりひからびて、ぴらぴらと宙を彷徨っている。


419:名無しさん@ピンキー
07/09/13 22:03:31 tevukQ+K
>>418
貴様、なんてことをしてくれた!

420:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:37:01 L7P+ts4s
人気の無い古屋で、アンジェラはひっそりと魔法の勉強に明け暮れていた。
まずは書物から下調べし、自分の魔法に磨きを上げる努力をしてみた。
「…よし、今回はこの方法で強化できるか試してみよう!」
パタムッと開けていた重苦しい本を閉ざし、アンジェラは活き悠々と古屋から出た。
その時、周囲の草むらから、ガサッと音が聞こえた。
「も、もしかして、モンスター!?」
魔法専門で近距離攻撃はどちらかといえば苦手なアンジェラだからこそ、
一人で戦うには少しばかり不安があるため、身体を硬直させ、息を潜ませる。
(ど…どうしよ。……じ、実践するっきゃないわね)
ゴクリ…と、生唾を呑み、呪文の詠唱を実行する。
(どうか…より強力に効きますように…ッ!!)
心の中で、必死に願いを叫び、ついに飛び出した何者かに目がけて!!
「ホーリーライト!!」

シュピーンッ☆

杖の先端が輝きだし、白い霧のようなものが飛び散った。
霧は次第に大きくなり、白い雪のような大粒の塊を無数に散りばめて解放つ。
「うわあああっ!!!」
攻撃先に大きな声が木霊した。
「…え?」
その声の主に聞き覚えがある。もしかしたら……
「ま、まさか、デュラン!?」
じわっと急に背筋が凍りつくような気持ちになり、額は汗ばむ。
もしも先程の物陰の音の主がデュランなら、とんでもない事になっている。
「……あ、あはは…」
笑っちゃいけない展開なだけに、笑って誤魔化しそうになる。
まあ、デュランなら大丈夫だろう……と、意を決して、声の聞こえた方に向かった。
「……あ、あのー、大丈夫?」
茂みの向こうの倒れている人物を眺め声かける。
間違いなくそこに居たのはデュランだった。

421:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:37:39 L7P+ts4s
「……ご、ごめんね……」
アンジェラはしゃがみ込み、大の字に倒れ込んでいるデュランに詫びた。
「……を、をひ…」
ぴくぴくっと痙攣を起こし暫く身動きできない状態らしい。
仕方なくアンジェラは、偶然手元にあった『ぱっくんチョコ』をデュランに食べさせた。
「ん…んぐ…もぐもぐ…」
デュランは黙々とチョコを食べている。幸い口は無事のようだ。
チョコを食べ終えた瞬間、みるみる内に彼の傷は癒されていった。
「ア~~ン~~ジェ~~ラ~~」
どす黒い呻き声で彼女の名前を呼ぶ。
眼つきといえば、実に険しいものがあり、殺気立っているように見えた。
「ひ、ひぃぃ………」
怒ったデュランは怖い事をアンジェラは知っている。
デュランの怒り方は男女問わず、問答無用な姿勢があるからだ。
「お前ってヤツは、どうしてそう先走るんだ!!」
ガッと怒涛の叫びを発し、アンジェラの耳がキィーーンと響く。
「いったぁーーーい、耳が響いちゃったじゃないー…」
叫び終わった後、アンジェラは耳を手で塞ぎながら喚く。
当然暴力は振るわないものの、怒った声色が本当に響いて耳に残り、嫌な感じになる。
「お前が悪いんだろ!」
頭をガシガシッと掻き、不機嫌なままのデュラン。
「そ、そんなの、アンタがいきなり現れるから悪いのよ…」
ツンッとそっぽを向き、アンジェラも不貞腐れる。
「だぁー!!お前っ、かっわいくねぇーーー!!」
「可愛くなくって、悪かったわね!」

ふんっっっっ

と、お互いが不機嫌さを表すように、顔を逸らして別の方向に鼻息をかける。
「もう知らないっ」
アンジェラが怒って古屋の中に入る。
「はんっ、ずっとそこに居てろ!!」
吐き捨てるようにデュランが古屋の方へ叫ぶ。

422:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:38:22 L7P+ts4s


……そして、どれくらい経ったのだろうか。

時間としては小一時間経ったくらいかもしれない。

だけどその時間がとても長いように二人は思えた。


古屋で今だ不貞腐れているアンジェラが居た。
「……もぅ…、デュランったら、あんなに怒らなくっても……」
怒りを何処にぶつけたら良いのか解からず、頭の中でもやもやとさせれいる。
本来ならぶつけるのでは無く、理性で回復させていくのだが。
「……はぁ。このままここに居なきゃなんないのかなぁ……」
アンジェラは少し困ったような顔をし、はぁーーとしゃがみつつ、体育座りで
足に腕を組んでいた。そして時々、人差し指で地面にのの字を描く。
「………」
つまんない。つまんない。つまんない。つまんない!!!

プンスカプンッッッ!!!

「だぁーー!!やっぱり、こんなトコで引きこもっていられないわ!!」
アンジェラは我慢の限界で古屋の出入り口を飛び出した。
「!?」
そこにはデュランがずっと立っていたかのように立ち塞がっていた。
「あ、あんた……」
アンジェラは呆気にとられる。
「さっきは、すまないな……」
デュランが素直に謝ってきた。それに対してアンジェラも心を打たれ、素直に謝る。
「私の方こそ、逆切れして……ごめんなさい」
お互いが素直に謝れた事にホッと安堵し、笑顔を取り戻した。
その時、デュランが突然アンジェラを抱き締め、アンジェラの唇を奪った。
「んんっっ」
ただ口を重ねているだけなのに、体中の芯が火照り出してしまう。
別にデュランとこうしている事が始めてでは無い。
だけど、こう行き成りキスをしてきたのは初めてだったから……、
いつも以上に期待してしまう自分が芽生えた。
「……んっ…、デュラン…」
ちゅぷ…と、お互いの息がかかりつつ、唇を離す。
「アンジェラ。俺はまだ怒っている。だから言う事を聞いてくれるよな?」
デュランは真剣な顔つきでアンジェラにそう尋ねた。
もちろん、怒っている風には見えない。寧ろ、顔がニヤニヤしてきている。
アンジェラは断る理由は無く、従う様に俯き加減に頷く。
「う、うん……。デュランがそう言うのなら……」
そして二人は古屋の中に入り、デュランはこっそりと鍵を閉めた。

423:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:39:30 L7P+ts4s

古屋の中にはベッドが一式置いてある。
使い古されて、少し染みになっている部分が多い。
「ね、ねぇ…、本当にここでやるの?」
少し嫌そうにアンジェラはそう言う。
「仕方ねぇだろ。街まで待つの嫌だ」
デュランは結構頑固だ。押し通す所は梃子でも動かない。
「だけど私は嫌よ!こんな汚い所!!レディに失礼じゃない!!?」
プンプンッとしまいには怒り出すアンジェラ。
「なら聖杯で綺麗にしちまえば良いじゃねぇか。そういう使い方もあるんだぜ」
デュランはフフンッと知識を誇らしげに自慢する。
「……そういう問題…!?」
ぶぅーーっと、頬を膨らませながら、仕方なく許可する事にした。
そして行為は続行された。

「ちゅ…ちゅく…」
卑猥な音を漏らし、アンジェラの舌を貪るデュラン。
手はアンジェラのふくよかな胸の膨らみを包み込み揉みし抱く。
「ん…んはぁ……」
アンジェラの甘い息が溢れる。
そこで行為は一旦途絶え、デュランはアンジェラに意地悪な発言をする。
「なあ、アンジェラ。まずは俺を気持ち良くさせてみろよ」
と、股間に収まっているモノを露にさせ、アンジェラの目の前に持っていく。
「……え、わ、私……どうすれば……」
怒涛に立つソレにアンジェラは困惑する。
こんなに身近に見たのは初めてで、どう扱ったら良いのか正直解からない。
「舌で舐めれば良いんだ。最初はゆっくりで良いから」
「……ん…んぁ……ちゅ…」
舌でチロチロと転がすように舐めてみる。
唾液で滑りを良くした方が良いのでは?と思い、唾液で塗りたくるように
ソコをゆっくりと真剣に舐めるアンジェラ。
「……ちゅむ……あむ……ちゅ……んん…っ…」
慣れてくると咥え込んだりしてみて、入りきれる所までなんとか口内に入れ、
素早く出し入れ出来るように動かしていった。
「……くっ……アンジェラ、気持ち良いぜ……けど、なんっか物足りねぇな…」
と、デュランはアンジェラの顔を引き剥がし、行為を止めさせ、
アンジェラの服を脱がしつつ、ベッドの上に押し倒して股を強引に開けた。
「…やぁ…デュラン…、何するの!?」
真っ赤な顔をしてアンジェラが顔を隠す。
「へへ、その内、そうも言ってられない状態にさせてやるぜ」
デュランはそう言い、妙な手つきで太腿を擽るように弄る。

424:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:40:01 L7P+ts4s
「……ひっ…」
くすぐったくってアンジェラは仰け反りそうになる。
「アンジェラ…好きだ……」
そしてデュランはアンジェラの秘所に顔を埋め、舌でほんのりと滑りを魅せた
秘部に舌を侵入させた。
「……ふぁぁんっっ…」
アンジェラの胸の奥で電流が流れ込んだ。
秘部は舌で掻き回され、太腿が手に襲われ、下半身を容赦なく責め立てられる。
しだいにその欲望は胸を弄って欲しくて堪らなくなり、アンジェラは自然と
膨らみのある胸に手を差し伸べて触りだした。
「…あぁ……あんっ……い、いやぁ……わ、私…こんな…」
下半身が疼く度に、胸を掻き毟られる思いで、切ない吐息を漏らしつつ、
乳房のを回すように動かし、次第に加速させていく。
舌先はいつの間にかクリトリスを遊ぶように転がしていて、片方の指先が
秘部の中へと侵入していっている事に気付く。
「あぁあぁ……駄目っ……我慢できない……」
指だけじゃ物足りない。大きいモノが欲しい。切ない。切な過ぎる!!
脳裏が欲望に塗れ、デュランに対して思わず問いただしてしまう。
「デュランッ、まだなの!?」
欲しい、欲しいと叫ぶようにアンジェラはデュランに乞う。
「どうしようかな?アンジェラ、どうして欲しい?」
ククッと悪戯っぽく笑うデュラン。
「どうして欲しいって、決まってるでしょ!!」
アンジェラは必死でそう叫ぶ。
「ああ?何言っているかわかんねぇーなあーーー……」
知らない振りで決め込むデュラン。
「……!!!」
アンジェラは悔しそうに少し涙を潤ませる。
そうこうしている間にも、指で中を掻き回され、気がおかしくなりそうだ。
「……んん、貴方ので、イキタイの!!デュランのを中に入れて下さい!!」
我慢できなくって、アンジェラはついに必死の懇願を迫った。
それに対して少し不満が有りつつも、やや折れ気味にデュランはこう答える。
「仕方ないなぁ。それで許してやるよ。今度はちゃんと言えよ?」
どうやらデュラン自身も、実は言うと入れたくてウズウズしていたらしい。
「は、早くぅー!!」
急かすアンジェラ。
「ま、まてよ…」
デュランは手で怒涛のソレを整え、アンジェラの秘部に上手く入れられるように抑えつつ、
ゆっくりと侵入させた。

425:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:40:32 L7P+ts4s
「ほらよ」
ズニュ…と、差し込まれた音が溢れ、デュランはアンジェラから溢れ出てくる
気持ちの良い液体と共に摩り込んだ。
「ひぃぃ……、き、気持ち良い…よぉ……」
アンジェラは感動している。好きな人との行為だからこそ、一層深まっていく。
そして苦しそうにデュランは息を荒くしつつ、勢いよく上下に出し入れする。
太腿と太腿がぶつかり合い、デュランはアンジェラの太腿の弾力で更に興奮を増す。
「アンジェラ、アンジェラ…!!」
デュランは本能のままにアンジェラにソレをぶつけていく。
膨らみが中で増長させていき、限界が近づいてくのを感じた。
「う、うぁぁああぁぁっ……くッ!!」
どぴゅっとかなり大きく跳ぶ感触がした。
「やぁあぁぁ、…いっ…いくぅぅ……はぅぁぁああぁぁっっ」
アンジェラも秘部が痙攣を起こす。
頭の中が真っ白になり、少し何かが溢れたような気がした。
お互いが息を切らし、勢いが良過ぎたのか、お疲れのようだ。
「……はぁ、はぁ、アンジェラ……すまん」
気がつけばアンジェラの顔に射精してしまっている事に気付いた。
「あ……本当だぁ……」
アンジェラがつつぅと指先で鼻にもべっとりと着いている白濁とした液を
なぞり、気がつけばふつふつと怒りが込み上げてくるのを感じた。
「……デュ~~ラァ~~~ン~~~!!!」
キッと睨みつけ、アンジェラは叫ぶ。
「もう!!顔につけるのだけは止めてって言ってたでしょ!!」
プンスカップンスカッと怒り出し、アンジェラは顔をハンカチで拭い、
勢いよく出入り口を開け閉めして出ていった。

「……こ、今度はアンジェラかよぉー…」
しょぼん…と、自分のやった失態にしょぼくれるデュランだった。

426:デュラン×アンジェラ
07/09/14 22:42:57 L7P+ts4s
書き終えて思ったこと。

これ、デュランとアンジェラの性格で良いのかなぁ…。
どっちも短気で気が強いというか…。
大人気ないのを書いてしまいました onz

427:名無しさん@ピンキー
07/09/14 23:26:22 U++HUEay
こういうのを待ってた!gj

428:名無しさん@ピンキー
07/09/15 07:40:08 N03t4pOX
GJ! GJ!だよ最高だ!

そして職人さん、ケヴィン×シャルロット、待ってます

429:名無しさん@ピンキー
07/09/15 13:07:22 vQXgsCgO
デュラン×アンジェラ、意地っ張り同士でかわいーな。
職人さんGJ!

ホークアイ×リースの続きもwktkにて松

430:名無しさん@ピンキー
07/09/15 19:32:40 hG4Y/yA2
GJ!GJ!
デュランとアンジェラが読みたかったんだ!
ありがとう!!

431:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:34:17 QVOPNrHg
GJ!デュランアンジェラ最高だぜ!

432:シャルロット×ケヴィン
07/09/16 20:59:15 NdkwpMqs
戦いを終え、シャルロットは勇者としての役目を果たし、聖都ウェンデルへ帰途する。
フラミーへ移動する際にシャルロットは一抹の不安が押し寄せてきていた。

―みんなと、おわかれなんでちね……。

とても寂しい気持ちにかられるシャルロット。
側には、今までの旅の苦労を分かち合ってきた、ケヴィンとリースが居る。
二人とも心配そうにシャルロットを見ている。
「シャルロット…どうした?」
ケヴィンがついに堪らなく、尋ねてみた。
「………」

そして一同は聖都ウェンデルへ辿り着き、司祭に結果の報告した。
「……そうか、ヒースは……もう……」
司祭はとても辛そうな表情をしつつも、人前で涙してはいけないと眼の甲に手を抑え、
必死で堪えている。
大事な人を失った辛さは大きかった。
だけど、その時に一筋に光が窓際から溢れ出し、何が起こったのかとシャルロットは窓の先にある
ベランダまで走りながら向かった。
「……!??」
そこに居たのは死んだはずのヒースだった。
シャルロットは驚き、あんぐりと大きな口を開けている。
「シャルロット……シャルロット!!」
ヒースは凄く嬉しそうに、シャルロットに近寄り抱き締めた。
ふわっと爽やかな温もりがシャルロットの嗅覚に入る。
「……ヒース……ヒーーースぅぅぅ!!!」
シャルロットはあまりの感激で声を大きく張り上げて泣き叫ぶ。
嬉し涙が城中に響き渡った。
周囲に居た者達は皆が感動し、シャルロットの喜びを自分の事のように祝福した。
「良かったわね、シャルロット!」
「……ああ、よかった……シャルロット」
リースとケヴィンがそう言う。
そして二人は、シャルロットとヒースを二人きりにさせてあげるべく、退去する。
シャルロットは無言のままだ。
そこをリースが察するように、シャルロットを背後からそっと抱き締め、
優しく労わるように慰めの言葉をかける。
「シャルロット…、ヒースが死んでしまって辛いのは解かるわ。私だってその気持ちが解かる。
だけど、貴方は頑張ったわ。頑張ったから、もう…悲しい時は、泣いて良いのよ……」
そう言われ、シャルロットは今まで溜めてきた思いを、再び吐き出すように泣き出した。
「う、うわぁぁああああん………!!!」
大粒の涙をポロポロと流し、シャルロットはひしっとリースにしがみつく。
「……ひっく、ひっく、ち、ちがうんでち…ちがいまち……!!」
「えっ!?」
リースが驚く。
声をしゃくりあげながらシャルロットは必死で次の言葉を紡ごうとする。
「…っく……あ、あのね…、みんなと……おわかれするのが…あまりにもさみちくて……」
ヒースみたいに永遠の別れになったわけじゃないのに、とても悲しくて仕方が無い。
今までの道のりがとても険しく、困難で、挫けそうになっりもしたけれど、
それでも笑って楽しくも過ごしてきた今までがとても懐かしく思うのである。
「……シャルロット…」
胸の内を解き明かされ、リースは苦しそうな顔をする。
「そうね、その通りだわ。私もシャルロットを離れるのは寂しいわ」
リースもぐっと堪えてきた思いを深呼吸して吐き出す。
「最初は一人で旅して、とても寂しかったけれど、シャルロットやケヴィンという仲間が出来て、
とても辛い事も多かったけれど、支え合ってここまでこれたから、とても別れるのは辛いわ。
楽しかった事もいっぱいあったわね。だけど、また……会えるわ」
ね?大丈夫…と、シャルロットの耳に囁き、リースは抱き締めた手を離し、立ち上がる。
「……ふぇぇぇ……そーでちね……」
グスン、とシャルロットは瞳にいっぱい溜まった涙を裾で拭い、笑顔を取り戻した。
傍らでケヴィンがホッと安堵をする。

433:シャルロット×ケヴィン
07/09/16 20:59:46 NdkwpMqs

街に出て、リースは少し聖都ウェンデルを見て周りたいと言い出し、自由行動をしにいった。
ケヴィンは一人になり、とりあえず何処へ行く宛ても無く、お城の周辺の庭の辺りのベンチに
腰を掛けて、ぼーっと噴水を眺めていた。
「……ケヴィンしゃん……」
思わぬ声に驚く。
声の主はシャルロットだ。何故彼女がここに居るのか尋ねる。
「シャルロット…どうしてだ…?」
「ちっちっち、あんたしゃん、あまいでち!シャルロットとヒースはいつでもあえまち。
なので、あたちはケヴィンしゃんとのじかんを、いまはたいせつにしたいんでち」
えへへ。と、素直な可愛い笑顔をケヴィンに見せる。
ケヴィンはほんの少しだけ、切ない気持ちになった。
「……だけど、シャルロットには、まだほんとのことがいえてないでち…」
ふぅ…と溜息を吐き、シャルロットはケヴィンが腰掛けているベンチの隣に座り込んだ。
「シャルロットは……その…、さいしょは、ヒースばかりをおいかけていまちた…」
こわごわと震える声でシャルロットはそう言う。
ケヴィンは「知っているよ…」と、複雑な思いを胸に潜める。
「だけど、シャルロットは……いつのまにか……あんたしゃんをみてまちた……」
その言葉にケヴィンは「え!?」と心の中で大きく問うた。

「シャルロットは……いまは……………ケヴィンしゃんが、だいすきなんでち!!」

赤面しながらシャルロットは叫ぶようにそう言った。
ケヴィンの耳は優れているので、脳裏に響くくらいにその声は行き届いた。
「……!!!?」
ケヴィンは真実を知り、顔を真っ赤にする。
思いも寄らぬ言葉に身体は硬直し、固まってしまう。
「……シャ、シャルロット!!!?」
声にならない声で彼女の名前を呼ぶ。
「シャルロットは妙な沈黙におどおどし、人差し指と人差し指を合わせ突く。
「……ケヴィンしゃんは……あたちじゃ、いやでちか?」
いつもは強気なシャルロットが、しおらしくグスンと悲しい声を出す。
こうしちゃいられないとケヴィンは我に返り、必死で自我を取り繕う。
「わっ、わっ、わっ、ごめんよっ!シャルロット!!お、オイラ……そのっ…」
ケヴィンの慌てふためく様を眺め、シャルロットはぷっと笑い吹き出しそうになる。
「ケヴィンしゃん…、なにもそんなに、あわてなくてもいいでちよ……」
ひゃっひゃっひゃっと楽しげに笑い転げるシャルロット。
「シャ、シャルロット……?」
ケヴィンは間抜けな声でシャルロットを見つめる。
「……うひゃひゃ…、も、もういいでちよ。そこまでおいつめたくないでち。
シャルロットはきもちをはなせただけでも、すっきりしまちたから……」
そう言い、シャルロットはいつものシャルロットに戻った。
明るく元気で、時に悪戯好きで、からかう事が大好きな……
「だ、だめだ!オイラのきもちも、きいてほしい!!」
今度はケヴィンが真剣な顔をしてシャルロットに挑むような姿勢をする。
「オイラも、シャルロットが大好きだ。シャルロットがいないの、嫌だ!!」
言葉と勢いに任せ、ケヴィンはシャルロットを強く抱き締めた。

434:シャルロット×ケヴィン
07/09/16 21:00:17 NdkwpMqs

「ふえっっ」
シャルロットは突然の事に圧倒される。
まさか抱き締めてくれるなんて、思ってもみなかったので、とても嬉しい。
嬉しくって、胸が押し潰されそうな気持ちになる。
「ケヴィンしゃん……」
シャルロット自身も応える様に、ケヴィンの背中に腕を回す。
「すきでち……」
胸の温もりを感じて、シャルロットの顔はケヴィンの胸に寄せた。
「ケヴィンしゃんさえよかったら、あたちを……おんなにしてくんしゃい……」
胸の高鳴りを大きく震わせ、シャルロットは顔を上げてキスをしようと瞳を閉ざした。
ケヴィンはそれに応えるようにゆっくりとシャルロットの唇に自分の唇を触れる。
初めは優しく触れ合うように、そして次に強く押すように唇と唇が重なる。
「ケヴィンしゃん…」
シャルロットは自分の個室にケヴィンを導き、鍵を閉めてケヴィンの元に寄り添う。
「あたちようのさいずで…きゅうくつかもしれまちぇんけど……」
頬を赤らめ、シャルロットは裸になろうと脱ぎだす。
ケヴィンはその姿をじっくりと吟味した。そして膨張する股間に収まったモノが反応した。
「……ケヴィンしゃん……やさしくしてくだしゃい……」
包み隠さず、シャルロットは裸を露にさせた。
ちっちゃい胸の膨らみに、産毛すらない内股がよく観察する。
「シャルロット…、きれいだ…」
ケヴィンはウズウズする気持ちを抑え、なるべく怖がらせないようにとシャルロットを
腕で引き寄せ、ベッドに座らせた。
座らせつつケヴィンはシャルロットの胸を片方は触れてみて、片方は舐めてみた。
「……シャルロット…やわらかい…」
ケヴィンはおいしそうにシャルロットの胸を舐めた。
乳首は陥没しており、強く吸うようにしてみて、やっと眺められるくらいになった。
出てきたところで舐める場所を手で触れていた場所に変え、突起が膨らんできた部分は
手で捏ねるようにきゅっと優しく摘む。
「んんっ…、ケヴィンしゃん……やらしーでち……」
シャルロットは初めての経験で少し戸惑いながらも身を任せてみた。
そして好きな人に自分の裸を見てもらい、触れてもらう事に快楽を覚えていく。
「き…きもちいい…でち……」
消えそうな声でシャルロットはそう言い、ケヴィンは嬉しくてシャルロットの唇を重ねてきた。
両の手は両の胸を優しく押したり揉んだりしながら揺さぶり、唇の感触を貪った。
その後、ケヴィンはシャルロットにとんでない事を尋ねた。
「シャルロット、オイラ……シャルロットのまたから、おいしそうなにおいがするんだ。なめていいか?」
好奇心旺盛に尻尾をパタパタさせた感じで、シャルロットにせがむ。
シャルロットは尋ねられる事により、大きな羞恥心を感じた。
じわり…と、内股が疼きはじめ、何か熱いものが流れていく気持ちになる。
「い、いいでちよ……」
ドキドキしながら、シャルロットは次の行動を待ち望む。
股を開けて、と言われて、シャルロットは言われるがまま、自分の太腿を大きく開け、
手で抑えるように足をMの字にさせて内股を露にさせケヴィンに魅せる。
「……ううっ」
はずかしい…と言いそうになったが、恥ずかしくてこれ以上言葉が上手く言えなかった。
「シャルロット……」
ケヴィンはうっとりしながら、シャルロットの内股を舐め始めた。
チロリとすくうように秘部から滴る愛液を舐め、上の方にある小さなお豆さんに当てる。
「ひうっっ」
シャルロットはぴくんっと小さく跳ねるように動く。

435:シャルロット×ケヴィン
07/09/16 21:00:51 NdkwpMqs

ケヴィンは気にせず、美味しそうにチロチロと舌を使い周囲を舐める事にいそしむ。
「ちゅ…じゅる……れろれろ……シャルの……おいしい」
おいしいと言われ、シャルロットの胸の芯は熱くて燃えそうになる。
意識が感心に集中してしまい、足を痙攣させてしまう。
「ひぅっ……あああぁあ……うぁっ……ケヴィンしゃん、ケヴィンしゃんっっ」
堪らなくなり、シャルロットは必死で彼の名を呼ぶ。
「んん…ちゅく…じゅるじゅる……ちゅううう」
集中して舐め続け、パクッと芽を咥えて強弱をつけ圧迫させたり、秘部の中を侵入し、
入るきれるまで奥に侵入し、中を突き飲み込んでいく。
「い、イッ……ケヴィンしゃ………んんっ」
シャルロットはいつの間にか頭を真っ白にさせ、イッてしまう。
「ごくっ…」
ケヴィンの飲み干した音が耳元に響く。
「あ、あぅう……」
突然のわからない空白に、シャルロットは不思議な気持ちにかられ、
何かが開放されてぼうっとしてしまう。
シャルロットはしばし、放心状態になってしまった。
「……シャルロット???」
ケヴィンはそれに気付き、シャルロットを心配する。
「シャルロット、大丈夫か?」
シャルロットの顔を覗き込むが、彼女は意識が朦朧としたままだ。
「……シャルロット!!」
強く肩を揺さぶってみた。そこでシャルロットはようやく我に還る。
目が覚めたシャルロットを見てケヴィンは安堵し、行為を中断してシャルロットの隣の座った。
「シャルロット……オイラ、シャルロットが大切だから、これでやめる」
「え…?」
ケヴィンは真剣な眼差しでシャルロットを見つめる。
「オイラ…またここへくる。今度は正式に…司祭さまに交際を申し込みに来る」
その意思は固く、強く、揺ぎ無いものだと訴えた。
「……ケヴィンしゃん」
シャルロットは嬉しそうにケヴィンにしがみつく。
裸と裸で抱き合い、お互いを確認し合いながら、ほんの少しだけ眠りについた。
今はほんの少しだけ…、このままで居させて……と、胸に秘めながら。


436:名無しさん@ピンキー
07/09/16 23:31:10 Bs52mLL1
GJ

437:ラビ×キングラビ
07/09/16 23:33:08 rruznFQh
ラビ「キッキー、キーキー」
キングラビ「キキキッキ、キキー」
ラビ「キッキキ、キー?」
キングラビ「キキー・・・」
ラビ「キッ!?」
キングラビ「キ、キ、キ、キー・・・」
ラビ「キキー!」
キングラビ「キッ・・・」
ラビ「ッキー・・・」
キングラビ「・・・・・・キッ・・・・」
ラビ「キッ・・・・キッ・・・」
キングラビ「・・・・・・・・・」
ラビ「キーーーーーーーーー!」
キングラビ「キー、キー・・・」
ラビ「キキッ」
キングラビ「キ~」
ラビ「キー!」

438:名無しさん@ピンキー
07/09/17 00:08:10 JckPTr0f
人語でおk

439:名無しさん@ピンキー
07/09/17 00:55:09 RhVb5odE
>>432
結局文中に登場したヒースは何よ

440:名無しさん@ピンキー
07/09/17 00:59:38 X4isK9bB
>>439
かませ犬

441:名無しさん@ピンキー
07/09/17 02:15:34 25lnTcVQ
「プリム、教えてほしいんだ」
「なによう・・・もう眠いのに」
「あの、言いづらいんだけど、その・・・プリムの服、すごくエッチだと思うんだ。」
「はあ?」
「胸の谷間も鎖骨も脇の下も見えちゃってるし、すごく体に密着してて、
光沢があって、触り心地もすごくいいじゃないか。きれいな肌と一緒に
いつもきらきら光ってて」
「・・・・ふーん。 触り心地いいんだ」
「パンツと一体化してて、おしりや、股間にまで密着してるし・・・
裏地もつるつるで、そんなのにプリムの裸が締め付けられてると思ったら・・・」
「・・・・。うん、着てて気持ちいいよ。 で、それで?」
「ええと、その、どうしてそんな格好するの?街で悪そうな男がじろじろ見てるし、
またウェアウルフに襲われちゃうよ!」
「ウェアウルフなんて、いまのあたしの腕力だったら、一発で黙っちゃうけどね。
顔の形変わるまで殴っちゃおうかな」
「その、みんな困ってると思うんだ!ジェマさんやルカ様は僕とプリムが一緒にいると
なんだか不機嫌になるし、ポポイが悪いこと覚えちゃうと思うし」
「・・・なによ、悪いことって」
「とにかく僕我慢できない、じゃなくて女の子としてどうかと思う!」
「パパみたいなこと言うね。 みんなが欲しがる女でいたいもん」
「欲しがるって!?」
「キミみたいなぼんくらをじらしていじめたいの!悔しいでしょ?
もうあたし寝るからねっ!おやすみ!」
「えっ・・うん、お、おやすみ・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」

「・・ねえ、ランディ」
「え?な、なに?」
「こんどあたしの服とか下着とかいじったら、殺すからね。」
「・・ごめん・・・」
「あと、しょうがないと思うけど、毎晩うるさいからね。知ってるんだから」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・ごめん・・・」



442:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:07:48 LiXq2vhw
ごめん。昨日書いたの文中の内容が途中で前後してるから、
訂正して投稿し直します。

>>432-435はスルーして下さいまし

443:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:10:29 LiXq2vhw
戦いを終え、シャルロットは勇者としての役目を果たし、聖都ウェンデルへ帰途する。
フラミーへ移動する際にシャルロットは一抹の不安が押し寄せてきていた。

―みんなと、おわかれなんでちね……。

とても寂しい気持ちにかられるシャルロット。
側には、今までの旅の苦労を分かち合ってきた、ケヴィンとリースが居る。
二人とも心配そうにシャルロットを見ている。
「シャルロット…どうした?」
ケヴィンがついに堪らなく、尋ねてみた。
「………」
シャルロットは無言のままだ。
そこをリースが察するように、シャルロットを背後からそっと抱き締め、
優しく労わるように慰めの言葉をかける。
「シャルロット…、ヒースが死んでしまって辛いのは解かるわ。私だってその気持ちが解かる。
だけど、貴方は頑張ったわ。頑張ったから、もう…悲しい時は、泣いて良いのよ……」
そう言われ、シャルロットは今まで溜めてきた思いを、再び吐き出すように泣き出した。
「う、うわぁぁああああん………!!!」
大粒の涙をポロポロと流し、シャルロットはひしっとリースにしがみつく。
「……ひっく、ひっく、ち、ちがうんでち…ちがいまち……!!」
「えっ!?」
リースが驚く。
声をしゃくりあげながらシャルロットは必死で次の言葉を紡ごうとする。
「…っく……あ、あのね…、みんなと……おわかれするのが…あまりにもさみちくて……」
ヒースみたいに永遠の別れになったわけじゃないのに、とても悲しくて仕方が無い。
今までの道のりがとても険しく、困難で、挫けそうになっりもしたけれど、
それでも笑って楽しくも過ごしてきた今までがとても懐かしく思うのである。
「……シャルロット…」
胸の内を解き明かされ、リースは苦しそうな顔をする。
「そうね、その通りだわ。私もシャルロットを離れるのは寂しいわ」
リースもぐっと堪えてきた思いを深呼吸して吐き出す。
「最初は一人で旅して、とても寂しかったけれど、シャルロットやケヴィンという仲間が出来て、
とても辛い事も多かったけれど、支え合ってここまでこれたから、とても別れるのは辛いわ。
楽しかった事もいっぱいあったわね。だけど、また……会えるわ」
ね?大丈夫…と、シャルロットの耳に囁き、リースは抱き締めた手を離し、立ち上がる。
「……ふぇぇぇ……そーでちね……」
グスン、とシャルロットは瞳にいっぱい溜まった涙を裾で拭い、笑顔を取り戻した。
傍らでケヴィンがホッと安堵をする。

そして一同は聖都ウェンデルへ辿り着き、司祭に結果の報告した。
「……そうか、ヒースは……もう……」
司祭はとても辛そうな表情をしつつも、人前で涙してはいけないと眼の甲に手を抑え、
必死で堪えている。
大事な人を失った辛さは大きかった。
だけど、その時に一筋に光が窓際から溢れ出し、何が起こったのかとシャルロットは窓の先にある
ベランダまで走りながら向かった。
「……!??」
そこに居たのは死んだはずのヒースだった。
シャルロットは驚き、あんぐりと大きな口を開けている。
「シャルロット……シャルロット!!」
ヒースは凄く嬉しそうに、シャルロットに近寄り抱き締めた。
ふわっと爽やかな温もりがシャルロットの嗅覚に入る。
「……ヒース……ヒーーースぅぅぅ!!!」
シャルロットはあまりの感激で声を大きく張り上げて泣き叫ぶ。
嬉し涙が城中に響き渡った。
周囲に居た者達は皆が感動し、シャルロットの喜びを自分の事のように祝福した。
「良かったわね、シャルロット!」
「……ああ、よかった……シャルロット」
リースとケヴィンがそう言う。
そして二人は、シャルロットとヒースを二人きりにさせてあげるべく、退去する。

444:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:11:58 LiXq2vhw


街に出て、リースは少し聖都ウェンデルを見て周りたいと言い出し、自由行動をしにいった。
ケヴィンは一人になり、とりあえず何処へ行く宛ても無く、お城の周辺の庭の辺りのベンチに
腰を掛けて、ぼーっと噴水を眺めていた。
「……ケヴィンしゃん……」
思わぬ声に驚く。
声の主はシャルロットだ。何故彼女がここに居るのか尋ねる。
「シャルロット…どうしてだ…?」
「ちっちっち、あんたしゃん、あまいでち!シャルロットとヒースはいつでもあえまち。
なので、あたちはケヴィンしゃんとのじかんを、いまはたいせつにしたいんでち」
えへへ。と、素直な可愛い笑顔をケヴィンに見せる。
ケヴィンはほんの少しだけ、切ない気持ちになった。
「……だけど、シャルロットには、まだほんとのことがいえてないでち…」
ふぅ…と溜息を吐き、シャルロットはケヴィンが腰掛けているベンチの隣に座り込んだ。
「シャルロットは……その…、さいしょは、ヒースばかりをおいかけていまちた…」
こわごわと震える声でシャルロットはそう言う。
ケヴィンは「知っているよ…」と、複雑な思いを胸に潜める。
「だけど、シャルロットは……いつのまにか……あんたしゃんをみてまちた……」
その言葉にケヴィンは「え!?」と心の中で大きく問うた。

「シャルロットは……いまは……………ケヴィンしゃんが、だいすきなんでち!!」

赤面しながらシャルロットは叫ぶようにそう言った。
ケヴィンの耳は優れているので、脳裏に響くくらいにその声は行き届いた。
「……!!!?」
ケヴィンは真実を知り、顔を真っ赤にする。
思いも寄らぬ言葉に身体は硬直し、固まってしまう。
「……シャ、シャルロット!!!?」
声にならない声で彼女の名前を呼ぶ。
「シャルロットは妙な沈黙におどおどし、人差し指と人差し指を合わせ突く。
「……ケヴィンしゃんは……あたちじゃ、いやでちか?」
いつもは強気なシャルロットが、しおらしくグスンと悲しい声を出す。
こうしちゃいられないとケヴィンは我に返り、必死で自我を取り繕う。
「わっ、わっ、わっ、ごめんよっ!シャルロット!!お、オイラ……そのっ…」
ケヴィンの慌てふためく様を眺め、シャルロットはぷっと笑い吹き出しそうになる。
「ケヴィンしゃん…、なにもそんなに、あわてなくてもいいでちよ……」
ひゃっひゃっひゃっと楽しげに笑い転げるシャルロット。
「シャ、シャルロット……?」
ケヴィンは間抜けな声でシャルロットを見つめる。
「……うひゃひゃ…、も、もういいでちよ。そこまでおいつめたくないでち。
シャルロットはきもちをはなせただけでも、すっきりしまちたから……」
そう言い、シャルロットはいつものシャルロットに戻った。
明るく元気で、時に悪戯好きで、からかう事が大好きな……
「だ、だめだ!オイラのきもちも、きいてほしい!!」
今度はケヴィンが真剣な顔をしてシャルロットに挑むような姿勢をする。
「オイラも、シャルロットが大好きだ。シャルロットがいないの、嫌だ!!」
言葉と勢いに任せ、ケヴィンはシャルロットを強く抱き締めた。

445:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:13:05 LiXq2vhw
「ふえっっ」
シャルロットは突然の事に圧倒される。
まさか抱き締めてくれるなんて、思ってもみなかったので、とても嬉しい。
嬉しくって、胸が押し潰されそうな気持ちになる。
「ケヴィンしゃん……」
シャルロット自身も応える様に、ケヴィンの背中に腕を回す。
「すきでち……」
胸の温もりを感じて、シャルロットの顔はケヴィンの胸に寄せた。
「ケヴィンしゃんさえよかったら、あたちを……おんなにしてくんしゃい……」
胸の高鳴りを大きく震わせ、シャルロットは顔を上げてキスをしようと瞳を閉ざした。
ケヴィンはそれに応えるようにゆっくりとシャルロットの唇に自分の唇を触れる。
初めは優しく触れ合うように、そして次に強く押すように唇と唇が重なる。
「ケヴィンしゃん…」
シャルロットは自分の個室にケヴィンを導き、鍵を閉めてケヴィンの元に寄り添う。
「あたちようのさいずで…きゅうくつかもしれまちぇんけど……」
頬を赤らめ、シャルロットは裸になろうと脱ぎだす。
ケヴィンはその姿をじっくりと吟味した。そして膨張する股間に収まったモノが反応した。
「……ケヴィンしゃん……やさしくしてくだしゃい……」
包み隠さず、シャルロットは裸を露にさせた。
ちっちゃい胸の膨らみに、産毛すらない内股がよく観察する。
「シャルロット…、きれいだ…」
ケヴィンはウズウズする気持ちを抑え、なるべく怖がらせないようにとシャルロットを
腕で引き寄せ、ベッドに座らせた。
座らせつつケヴィンはシャルロットの胸を片方は触れてみて、片方は舐めてみた。
「……シャルロット…やわらかい…」
ケヴィンはおいしそうにシャルロットの胸を舐めた。
乳首は陥没しており、強く吸うようにしてみて、やっと眺められるくらいになった。
出てきたところで舐める場所を手で触れていた場所に変え、突起が膨らんできた部分は
手で捏ねるようにきゅっと優しく摘む。
「んんっ…、ケヴィンしゃん……やらしーでち……」
シャルロットは初めての経験で少し戸惑いながらも身を任せてみた。
そして好きな人に自分の裸を見てもらい、触れてもらう事に快楽を覚えていく。
「き…きもちいい…でち……」
消えそうな声でシャルロットはそう言い、ケヴィンは嬉しくてシャルロットの唇を重ねてきた。
両の手は両の胸を優しく押したり揉んだりしながら揺さぶり、唇の感触を貪った。
その後、ケヴィンはシャルロットにとんでない事を尋ねた。
「シャルロット、オイラ……シャルロットのまたから、おいしそうなにおいがするんだ。なめていいか?」
好奇心旺盛に尻尾をパタパタさせた感じで、シャルロットにせがむ。
シャルロットは尋ねられる事により、大きな羞恥心を感じた。
じわり…と、内股が疼きはじめ、何か熱いものが流れていく気持ちになる。
「い、いいでちよ……」
ドキドキしながら、シャルロットは次の行動を待ち望む。
股を開けて、と言われて、シャルロットは言われるがまま、自分の太腿を大きく開け、
手で抑えるように足をMの字にさせて内股を露にさせケヴィンに魅せる。
「……ううっ」
はずかしい…と言いそうになったが、恥ずかしくてこれ以上言葉が上手く言えなかった。
「シャルロット……」
ケヴィンはうっとりしながら、シャルロットの内股を舐め始めた。
チロリとすくうように秘部から滴る愛液を舐め、上の方にある小さなお豆さんに当てる。
「ひうっっ」
シャルロットはぴくんっと小さく跳ねるように動く。

446:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:14:23 LiXq2vhw
ケヴィンは気にせず、美味しそうにチロチロと舌を使い周囲を舐める事にいそしむ。
「ちゅ…じゅる……れろれろ……シャルの……おいしい」
おいしいと言われ、シャルロットの胸の芯は熱くて燃えそうになる。
意識が感心に集中してしまい、足を痙攣させてしまう。
「ひぅっ……あああぁあ……うぁっ……ケヴィンしゃん、ケヴィンしゃんっっ」
堪らなくなり、シャルロットは必死で彼の名を呼ぶ。
「んん…ちゅく…じゅるじゅる……ちゅううう」
集中して舐め続け、パクッと芽を咥えて強弱をつけ圧迫させたり、秘部の中を侵入し、
入るきれるまで奥に侵入し、中を突き飲み込んでいく。
「い、イッ……ケヴィンしゃ………んんっ」
シャルロットはいつの間にか頭を真っ白にさせ、イッてしまう。

「ごくっ…」

ケヴィンの飲み干した音が耳元に響く。
「あ、あぅう……」
突然のわからない空白に、シャルロットは不思議な気持ちにかられ、
何かが開放されてぼうっとしてしまう。
シャルロットはしばし、放心状態になってしまった。
「……シャルロット???」
ケヴィンはそれに気付き、シャルロットを心配する。
「シャルロット、大丈夫か?」
シャルロットの顔を覗き込むが、彼女は意識が朦朧としたままだ。
「……シャルロット!!」
強く肩を揺さぶってみた。そこでシャルロットはようやく我に還る。
目が覚めたシャルロットを見てケヴィンは安堵し、行為を中断してシャルロットの隣の座った。
「シャルロット……オイラ、シャルロットが大切だから、これでやめる」
「え…?」
ケヴィンは真剣な眼差しでシャルロットを見つめる。
「オイラ…またここへくる。今度は正式に…司祭さまに交際を申し込みに来る」
その意思は固く、強く、揺ぎ無いものだと訴えた。
「……ケヴィンしゃん」
シャルロットは嬉しそうにケヴィンにしがみつく。
裸と裸で抱き合い、お互いを確認し合いながら、ほんの少しだけ眠りについた。

今はほんの少しだけ…、このままで居させて……と、胸に秘めながら。

447:シャルロット×ケヴィン
07/09/17 11:18:45 LiXq2vhw
一応これが正規です。話の内容は変わっていません。 スミマセヌ…

>>439-440
確かにヒースの存在がかませ犬っぽく(?)なってしまいましたね。
気持ちを伝える為にあえて存在感出したけど、今一つ利用し切れてませんね、文が。
なので(自分への)慰めの気持ちで、ヒース×シャルでも考えてみます。

更に目を汚したくなかったらスルーして下さい。

448:ヒース×シャルロット
07/09/18 19:28:36 hDyN2do9
注:443-446の続きみたいなものですが、内容はヒース×シャルです。
ケヴィンとの出来事をスルーした手順で読まれても構いません。

ダークキャッスルで死んだはずのヒースは生きて変える事が出来た。
正確には、マナの女神とマナの妖精の加護を得て、祝福され蘇れたのだ。
ヒースはマナの女神に感謝をする。
毎日かかさず、女神の像を崇め、祈りに没頭する時間を惜しみなく使用した。
元からの習慣なので、飽きる事は無い。
それよりも、むしろ好ましいくらいで、だけどその胸の内は、少しだけ曇り隠れている。
「……今日も一日、無事に過ごせますように」
ヒースはぽつりと呟く。

誰も居ない聖堂に彼は真ん中に立ち、何かに取り残されたような気分だ。
側にシャルロットはもう居ないような気がする。
彼女はいつも自分にくっついて離れないくらい隣に居た。
何かあれば彼女もかけつけ、内緒事もひっそりと着いてくるくらいだった。
なのに何故か最近は、シャルロットは自分意外にの誰かを考えているように思えた。

―やはり、あの半獣人の少年の事なのだろうか…

ヒースは寂しそうに深い溜息を吐く。
今までとは違うシャルロットの想いに気付く自分が、とても苦しい。
どうして今なのだろう?
彼女には既に、意中の相手が居て、僕の事なんかは……そう、ただの友達なのに。

「シャルロット……好きだ……」

己を慰めようと、股間に熱く硬直したそれに手を差し伸べる。
あの少年と楽しそうに笑っているシャルロットが、妙に愛おしく、嫉妬に狂う自分。
自分は助けられた存在で、シャルロットに感謝こそしても……と頭では理解していても、
その胸の内は息苦しくずっとシャルロットと居られるものだとの想いが、絶望へと変換されたようだ。
「シャルロット…、シャルロット……」
握り締めたソレを上下に扱き、身体を震わす。
そして上昇しそうな気持ちを迎えそうな瞬間にヒースは手を止め、
理性で抑えようと必死に自分の気持ちを戒めた。
「こんな……僕を……どうか……お許し下さい」
身を整え、恥ずかしさで居た堪れなく、罪悪感にかられ聖堂を飛び出す。

449:ヒース×シャルロット
07/09/18 19:29:17 hDyN2do9

「……ふえ?」

聖堂に向かおうと思っていたシャルロットが、慌てて去っていくヒースを見かけ、
不思議そうに眺めていた。
「……ヒース、どうしちゃったんでちかね……」
逃げ去っていくようにも見え、心配するシャルロット。
とりあえず祈りを終え、ヒースの元へ尋ねてみる事にした。

ヒースの自室の扉をコンコンッとノックする。
「ヒース、いまちかー?」
コンコンッと再度叩く。
すると何やらごそごそと慌てて片付ける?ような物音が聞こえた後、
扉の向こうからヒースが顔を覗かす。
「どうしたんだい?シャルロット」
ヒースは平然を装いつつ、シャルロットの話しかけた。
シャルロットは心配そうな顔をして自分を見つめている事に気がついた。
「ヒース、なやみごとでも、ありまちか?」
ウルウルと潤んだ瞳でちらを見ている。その態度にヒースは気になった。

何か感ずかれるような事をシャルロットの前でしたのかな?
……していないつもりなのに。
……もしかして!?……み、見られていたのかなぁ!??

カァァァ……と、急に自分が先程していた行為を思い出し、
顔を真っ赤にしてしまうヒース。
だけど、わかっていたら、尋ねる訳が無い!!
絶対に見られていないはず……だと、思いたかったけれど、
こうして改めてシャルロットを見ると……可愛いなぁと思わずにいられなくなり、
先程の寸止めが良くなかったのか、シャルロットの顔を見ると再び
思い出したかのように股間の辺りが蘇るようにムクムクと反応してしまう。
「……シャ、シャルロット……僕は、少し…具合が悪くて…」
絶対に見られたくないので、上手く股の部分を隠そうとするヒース。
それを反射的に感じ取ったのか、シャルロットは更に心配そうにヒースに突っかかる。
「んまっ!?だいじょうぶでちか??…おなかがいたみまちか!??」
そう言い、シャルロットはヒースの部屋に無理やり押し入り、
ベッドへ寝かせようと必死にヒースを引っ張る。
「ねんねしたら、なおるかもしれまちぇん。ねんのために、おくすりをとってきまち!」
ぐいぐいっとヒースを引っ張るシャルロット。
「う、うわっ、シャルロット!そんなに引っ張らないで!!」

ドサッ…

二人は無残にも転げ落ちた。
「……!??」
こけた場所が悪かったのか、シャルロットの顔に股間が当たっていた。
ヒースは慌てて立ち上がりシャルロットに気付かれないように隠そうとする。
「……ひ、ヒース……」
シャルロットは気付いてしまった。何かいつもと違う感触を、頬に感じたのを。
ぴとっと自分の頬に手を当てて、スリスリする。
「……あの……ごめんしゃい……」
頬を赤く染め、俯きながらシャルロットが謝る。

450:ヒース×シャルロット
07/09/18 19:30:21 hDyN2do9
「い、いや…」
ヒースは顔を逸らし、自分も頬が赤い事を隠す。
「……シャルロット」
けど、もう、限界に近かった。
我慢できずシャルロットを抱え、ベッドに寝かせてキスを迫る。
「!?……ヒース!!」
彼の名を呼ぶまでに、ヒースはシャルロットの唇を奪っていた。
一瞬で口付けを終えて唇を離す。
「……こういうことさ。僕は……シャルロットが好きなんだ」
悲しそうにシャルロットを見つめるヒース。
どうして悲しそうな顔をするの?と、シャルロットは思った。
その疑惑はヒースの次の言葉で自覚する事となる。
「ごめんね。シャルロット……。君には、ケヴィン君が居るのに……」
切なげに自分を見つめられ、胸をきゅんとさせるシャルロット。
「ヒース……」
それ以上に言葉は出なかった。

たしかにあたちは、ケヴィンしゃんがだいすきでち。
だけど、でも、そんなふうにされると、あたちのきもちはどうなるんでち?
あたちは…、シャルロットは………

そう、ヒースも同じくらい好きだった。
だけど役目を終えた以上、必然的にケヴィンと別れるのも辛かった。
ケヴィンの事がこんなにも好きだっていう事が、良く解ったのである。
ヒースに恋心を抱いていた自分にさよならしたのに……

「ヒース……」
シャルロットはなんだか悲しくなり、自分が涙している事に気付かなかった。
「シャルロット……」
そんな彼女に驚き、ヒースは必死に場を取り繕った。
「ごめんね、シャルロットを悲しませて。嫌だったよね、ごめんね」
彼はとても懺悔し、シャルロットを慰めようする。
「い、いいんでち。あたちが…ゆうじゅうふだんだから……」
ふるふると身を震わせ、シャルロットはヒースを見つめた。
「シャルロットも……ヒースがだいすきなんでち……!」
ヒースはシャルロットに抱き締められ、ふわっと甘い香りがするのを感じた。
応えるように強く抱き返し、シャルロットは胸の高鳴りを爆発させた。
「すきっ、すきなんでちっっ。ヒースにあたちのきもち、わかってもらえて、
なんだかうれしくって……で、でも、だけど……」
私には……好きな人がもう一人居る……と、答えようとした瞬間、
先にヒースに手を出され、自分の衣類が上に捲くられるのに気付く。

451:ヒース×シャルロット
07/09/18 19:30:52 hDyN2do9
「ひやぁっ!!」
咄嗟の事で慌てふためくシャルロット。
微妙な胸の膨らみがぷるぷると震えている。
「ん…、それ以上の言葉は要らないよ……」
ヒースは自分のおかれている現状を知ってか知らずか、そう言い、
シャルロットの胸をチロチロと舐め始めた。
「ふぁぁん……」
喘ぐ声を聞きつつ、興奮した突起を抑える事無く露にして、
シャルロットの足の辺りにひたひたと擦り付ける。
「やぁ……だ、だめぇ……だめでち!!ひーすぅ……」
足を大きく動かそうとしたが静止され、感じるままにやられてしまうシャルロット。
両方の膨らみを揉まれ、乳首をコリコリ刺激を与えさせられつつ、
ヒースは既に濡れている秘所の入り口付近をなぞる。
「ひぁあぁっ……あんっ……やぁーーー……」
気持ち良くてイッちゃいそうになるシャルロット。
秘部に人差し指を押し込まれ、上の方を強く摩られ足を痙攣してしまう。
「あぅあぅ……んっぁああっっ……」
声にならない声で悶えるシャルロット。
「いっ…ひぅっ!……っちゃ……ちゃいまち……んぁぁあああああっ」
甘い悲鳴をあげ、シャルロットは背筋をピンッと伸ばしてイッてしまう。
「……気持ち良かったんだね。シャルロット」
嬉しそうにヒースはシャルロットの快楽で麻痺した顔を眺めつつ、
本番を待っていたかのように、秘部に怒涛のソレをゆっくりと触れた。
「んんっ!?」
シャルロットは中に侵入されそうなそれに戸惑う。
まだ初めてだし、ケヴィンのを受け止めていなかった事から、
心の準備がまだ出来ていなくて、とても苦しい感情が込み上げてきた。
ヒースはシャルロットに余計な考えを捨てさせようと再び唇を重ねる。
口内を舌で責め、美味しそうに舌を舐め回す。
「んぁぁ……んむううう…!!」
駄目!!と叫びたかったけれど、口を塞がれ声に出す事が出来ず、
なされるがままにヒースのソレを受け入れてしまうシャルロット。
挿し込まれたソレはシャルロットの入り口では小さ過ぎるようだ。
悲鳴をあげつつ、なるべく負担のかからないように、ゆっくりと侵入した。
「……くっ…、シャルロット、気持ち良いよ…」
「んぁぁあぐっ」
入れられる所まで入れ、そして少し休憩をする。
「シャルロット、痛いかい?」
「はひ……んぁ……ったぁいでち……」
ぎゅっと目を瞑り、頑なに身体を強張らせている。
「それじゃあ、いつまでたっても気持ち良くなれないよ。僕に身を委ねて…」
ヒースはそう良い、少しだけ中で動かした。
「んぁ……あ、ひぃ……」
ゆっくりとゆっくりと動き出し、シャルロットの声が快感に近くなると
ヒースは容赦なくシャルロットの中で暴れるように上下に激しく動かした。

452:ヒース×シャルロット
07/09/18 19:31:26 hDyN2do9
「ひぁっ、はひぃィィッ……あっあっ」
身悶え全身に快楽が走るシャルロット。
ヒースも股間に意識を集中させ、中を掻き回す度にイキそうな波に押し寄せられる。
「ひ、ひぃーーすぅ……!!」
シャルロットはとても苦しそうに何かを堪えていた。
「シャルロット…、我慢しなくって良いんだよ」
と、ヒースはそう言い、シャルロットの芽を摘み、スピードを上げていった。
「ひっ、あぅうう……んぁぁあああっあっ……や、やぁあっ、はぅうううう」
「……っく、……イッ…気持ち良いよ……シャルロットの中で…果てそうだ…」
ピークに達し、二人同時にイッてしまう。

空気が淀めきシャルロットを覆うようにヒースは倒れる。
「……シャルロット……愛している」
ヒースは幸せそうにそう呟いた。
「……ぁ……んん」
シャルロットは気絶していた。
あまりの気持ち良さが、夢で余韻に浸っているのを物語っている。
ヒースはその間にシャルロットの全身の汗ばむ身体を温めたタオルで
拭い、秘部の汚れも綺麗に拭き取った。
眠っている間に衣類を着せ、何事も無かったように綺麗に整える。

ヒース自身も整え終えた頃にシャルロットは目を覚ました。
顔を真っ赤にしてこちらを見ていたが、自分の身の回りがあまりにも清潔で、
それでいて自室のベッドに眠っていたものだから、不思議に思った。
先程までの行為も、確りと覚えていた。
「……あ、あの、ヒース……」
シャルロットはオドオドした声色でヒースに尋ねようとした。
それを暖かい声で制止する。
「良いんだよ。シャルロットは何も気にしなくても。
 何か変な夢でも見ていたんじゃないかな?魘されていたよ」
と、応えられ、シャルロットは胸を撫でる。
なぁんだ……ゆめだったんでちね。と。

そして彼はその場を立ち去った。
自室にはシャルロット一人が置き去りにされた。
眠たい目を擦り、起きようと励んだが、何故か下腹部に痛みを感じて
起き上がれなかった。
「……いたいでち」
何事かと眺めたら、パンツを履いていない事に気がつく。
今までそんな格好でヒースと喋っていた自分に恥ずかしさが込み上げてきた。
バレてないよね…と、慌ててタンスの中のパンツを取り出し履くシャルロット。

ヒースはというと、偶然シャルロットのパンツに付着した処女の証を握り締め、
これをどう処分しようかと悩んでいた。

453:名無しさん@ピンキー
07/09/18 19:33:28 hDyN2do9
なんんっっか>>439の台詞で思わずヒース×シャル思いついちゃった…
ケヴィンもシャルロットもヒースも同じくらい好きな私を許して……onz

454:名無しさん@ピンキー
07/09/19 19:10:25 IwQ/YB5u
フヒヒ

455:名無しさん@ピンキー
07/09/24 22:08:38 TFfmBFpl


456:名無しさん@ピンキー
07/09/30 00:04:32 eajVxvXJ
まだこのスレに残ってる奴がいたら聞いてくれ
携帯アプリの聖剣FOMにシエラ&ラルク姉弟が出て来たんだぜ
・ティアマット(人型)は海賊船の船長
・ラルクは一人前の海賊を目指す子犬のような少年。へたれ気味。シエラの事は「お姉ちゃん」。
・船には家族接触馴れ合い禁止!みたいな掟がある
・シエラは盲目の獣人少女。陸で母親と二人暮らし。
・姉弟の母親はあのヴァディス様。(人型)キャラグラは雪女のグラシエールに似ている。おっとり顔の癒し系。
・ヴァディス様とティアマット(夫婦)には確執がある。シエラが光を失ったのはティアマットが原因らしい。
まだ途中だがこの設定は何かネタにならないだろうかと思いつつ保守

457:名無しさん@ピンキー
07/09/30 22:52:47 Fi1jh7Bt
ん?ラルクだけ獣なん?
おねえちゃんが盲目なのをいいことにあんなことや…



ごめんなさい

458:名無しさん@ピンキー
07/10/01 13:39:07 NkMhempO
なにーーーー
FOMはスルーでいいかと思ってたが、シエラが出てきたからには
契約せねばならんか……orz
ヴァディス様も見たいし

459:名無しさん@ピンキー
07/10/01 15:50:47 Q3Y+JEKY
auの俺涙目wwww

460:名無しさん@ピンキー
07/10/01 21:43:18 8H/v3sc1
なぜ英雄だけ出さない‥‥‥
いじめか?

461:名無しさん@ピンキー
07/10/03 00:04:54 9HjUKDOX
アンケヴィとか需要あるんだろうか…

462:名無しさん@ピンキー
07/10/03 04:20:42 xPvdDpqw
あるあるある!
グイグイひっぱるアンジェラだけど時々手がつけられなくなったところを
フォローするケヴィンとか……。最高です!

463:名無しさん@ピンキー
07/10/06 00:59:27 BypssVtG
おねーさん×少年かぽー大好きな自分はアンケヴィも大好物だぜ!
そんなわけでおながいしますハァハァ

464:名無しさん@ピンキー
07/10/09 02:17:48 o4neuo1x
プリムにぬっぽり

465:名無しさん@ピンキー
07/10/14 22:53:05 xQaNm2rG
ランディもずっぽり

466:名無しさん@ピンキー
07/10/16 15:07:31 PflFzQMg
リースに中出し

467:名無しさん@ピンキー
07/10/17 00:46:29 FK/6HkXj
アンジェラをレイプ

468:名無しさん@ピンキー
07/10/25 19:50:38 uVBc7X69
プリムはプリティースリム

469:名無しさん@ピンキー
07/10/26 00:00:32 Z00KbuvN
プりぷりのおしり
リビドーじゅんじゅん
ムちむちのおっぱい

470:名無しさん@ピンキー
07/10/27 21:21:00 KoAy7SCB
カーミラ様はまだかい

471:名無しさん@ピンキー
07/10/30 22:03:21 uKy5lykg
あげとくか

472:名無しさん@ピンキー
07/10/30 23:47:30 L9H/Olc8
ランディとプリムの性の大冒険

473:名無しさん@ピンキー
07/11/06 00:12:51 Run1/USp
>>402さん 続き期待!!

474:名無しさん@ピンキー
07/11/12 00:45:55 pVvdKDdW
妖魔の森に付き合うことの交換条件に一晩セックスし放題を約束したプリムたん。
キッポの宿屋で、ほんとにいいの?と顔を真っ赤にしプリムに詰め寄るランディ。
はやく済ませてよね!と裸身を薄明かりに晒したプリムは、ベッドに寝そべる。
おたおたし興奮状態のランディにあきれたプリム、ランディの股間に手を伸ばし
もうっここだよ!と自分の膣口へと導く。
ぜったい中で出さないでね!とランディを睨むが、
ちょっと膣壁にペニスを擦りつけただけで、あああっ、と声を上げるランディ。
体をびくつかせ、びゅくびゅくと・・・
もうバカッ、バカッと泣きじゃくるプリム。

475:474
07/11/12 00:55:22 pVvdKDdW
そんなこともあったが、長い冒険は終わり
神獣を倒して世界を救ったランディとプリム。
ディラックを亡くしたことを慰めるランディだが、
プリムは明るい表情を見せる。
だって、あたしのお腹にはディラックの赤ちゃんがいるもん、と。
知らなかった、おめでとう!と祝福するランディ。
しかしふと考えるプリム。最後にディラックといたした日を思い出すと、
計算が合わない。
なんであたし妊娠してるの?もしや・・・
目の前で、うすらばかな表情で喜びを表すランディを、プリムは睨みつけた。
このバカッ、バカッ・・・あんたのせいだからね、責任取りなさいよッ
ランディを殴りつけるプリム。
なんで僕殴られるの?ランディは村でいじめられていた頃を思い出していた・・・




476:名無しさん@ピンキー
07/11/13 04:49:45 +/zWADve
・・・ていうか、プリムは普通に処女だろ?

いや、人によって設定は違うとは思うが、基本的にって意味で。

477:名無しさん@ピンキー
07/11/14 00:44:03 7rxpoQtb
そりゃ決まっちゃいないが、
設定にないことを、基本的に処女とする理由って何よw

聖剣1のヒロインだと
ヴァンパイアに処女の生き血がどうのと言われる

ジュリアスにさらわれ「私の洗礼を受けジュリアスバンドールの妃となった」
んて言われちまうんだけど

478:名無しさん@ピンキー
07/11/15 17:00:05 +/T8AIId
久々にこのスレと保管庫見たが
COMのキャラの絡みってないのな…

つまりはポップきゅん希望

479:名無しさん@ピンキー
07/11/18 15:00:29 TSzMCoh7
糞ゲーは

480:名無しさん@ピンキー
07/11/19 00:31:15 vbLFKnuv
>>478
キャラがどう絡んでたんだか覚えてない。
俺の記憶ではこれが限界だ。
中間を埋めてくれ!

------------------------------
おはよう!にいちゃん!
おはよう!ポップ!
げんきなポップは、毎朝のあいさつを かかしません。



びゅくびゅく!ポップのおくちの中に、フリックのせいしが
注ぎ込まれたのです!




481:478
07/11/19 16:51:39 /OnjXY3x
いきなり完結しててワロタwwww
でも俺もよく覚えてない…

ポップきゅんと誰を絡ませるかが問題だ…
フリックかタンブルか、はたまたワンダラーか…

482:名無しさん@ピンキー
07/11/21 01:09:09 +cbLjXqM
俺はフリックがいいなあ…
個人的な意見ですまんが。

483:名無しさん@ピンキー
07/11/21 01:22:03 GTtii3yn
ラビがいいなラビ

484:名無しさん@ピンキー
07/11/24 21:41:19 Zddmdn/q
保守!

485:ラビ×ラビ
07/11/27 19:50:20 TjzDSRUj
ラビ「キッキー、キーキー」
ラビ「キキキッキ、キキー」
ラビ「キッキキ、キー?」
ラビ「キキー・・・」
ラビ「キッ!?」
ラビ「キ、キ、キ、キー・・・」
ラビ「キキー!」
ラビ「キッ・・・」
ラビ「ッキー・・・」
ラビ「・・・・・・キッ・・・・」
ラビ「キッ・・・・キッ・・・」
ラビ「・・・・・・・・・」
ラビ「キーーーーーーーーー!」(イッた)
ラビ「キー、キー・・・」
ラビ「キキッ」
ラビ「キ~」
ラビ「キー!」

486:名無しさん@ピンキー
07/11/28 04:17:13 Iwux6kE3
>>405
新機軸すぎるよ!

487:名無しさん@ピンキー
07/11/28 23:02:23 j255iqi3
>>485
キッー!

488:名無しさん@ピンキー
07/12/06 09:12:35 x4QqVf6d
保守

489:名無しさん@ピンキー
07/12/10 19:27:04 6oDYVD16
機会があればHOMのガチ小説(聖剣伝説3のラスボス撃退後)を書きたいなと思ってるけど。
エロなし大丈夫ですか?または聖剣以外の作品からキャラ使うのはOK?

490:名無しさん@ピンキー
07/12/10 20:47:57 AofH0QDU
この流れのせいで「HOMOのガチ小説」に見えてしまった

491:名無しさん@ピンキー
07/12/10 22:25:11 /zo60Zrn
>489
個人的意見。 エロ無しは問題ない。
他作品キャラがあまり出張って来ると幻滅しがち。脇役にチラリ程度ならOK。

492:名無しさん@ピンキー
07/12/10 23:03:34 k+psPnKa
  

493:名無しさん@ピンキー
07/12/11 08:32:01 KeZ51Hh5
スクウェアキャラのクロスオーバーならスクウェア総合の方が良いかもね。

494:アンジェラの物語
07/12/12 20:51:00 +FcwR+sq
急所である両目をリースの槍によって貫かれた蟹の化け物は、その場に崩れ落ちた。
するとその体から、人魂のような光がふわふわと浮き上がるとアンジェラとリースの傍に近付いてくる。
「光の精霊ウィスプだわ!」
フェアリーは嬉しそうな声をあげると、怪物から解放されたウィスプに話しかけた。
アンジェラ達の目からはウィスプは言葉も話さず、単に光を明滅してるだけのようにしか見えないのだが、
フェアリーがそれに対して相槌を打ったり、深刻な表情で何かを訴えかける様子を眺めている限りでは、どうやら二人の間では会話が成立しているらしい。
「彼が聖域の扉を開くのに協力してくれるって言っているわ。それとアンジェラ、これで魔法を使えるようになるわね。おめでとう!」
「わぁ、嬉しい! とりあえずこの暗い洞窟の中を光で照らしてみようかしら」
子供のようにはしゃぐ彼女の様子を見て、フェアリーはほんの少しだけ顔を曇らせたが、それにアンジェラは気付かなかった。

探している八精霊のうちの一つがすぐに見つかった事で、アンジェラ達は良い気分のまま洞窟を出ようとしたのだが、
すぐに気落ちするような出来事に遭遇する事になった。
化け物蟹が暴れた時に、今いる広間に通じていた唯一の通路が落盤でふさがってしまったのだ。
「大丈夫です。いざとなればウィスプの力を借りれば済む事。きっと私達は助かります」
リースはそう言いながら、がっくりと座り込んだアンジェラの手を引っ張って立ち上がらせると、
槍の柄の先端を使って通路をふさいだ岩と土砂を取り除く作業に取り掛かった。
『いざとなれば』とリースが言ったのは、世界からマナが減少しているのと同時に、精霊も本来の力を少しずつ失っている事をウェンデルの光の司祭から聞かされていたからだ。
無闇に力を行使しては、精霊そのものがこの世から消滅してしまう恐れがあった。

脱出しようと懸命になっているリースを見て、こんな状況でもよく落ち着いて行動できるものだとアンジェラは感心した。
アマゾネスと呼ばれる兵士達を指揮していたぐらいだから、いかなる時も周囲を観察するだけの冷静さを備えているのだろう。
(同じ王女でも私とは大違いだわ…)
アンジェラは、リースよりも年上でありながら子供っぽい自分に歯がゆさを感じながらも、持っていた杖を使ってリースの作業を手伝う事にした。

495:アンジェラの物語
07/12/12 20:51:59 +FcwR+sq
ちょうどその時だった。アンジェラ達の背後から、大岩が地面をずるずると這いずっているような音が聞こえた。
アンジェラ達が振りかえると、死んだはずの化け物蟹が起き上がり、物凄い勢いでこちらへと向かってくる。
いや、死んだというのは間違っていた。何故ならリースは、自分達よりも遥かに大きい化け物蟹を殺せるだけの傷は負わせられないと考えたからこそ、目を潰す事にしたのだ。
それが目を貫いた途端、あっさり崩れ落ちたので、リースも化け物蟹を倒したものだと思い込んでしまった。
元々、滝の洞窟には人間の子供ぐらいの背丈の大蟹が何匹も住みついている。そのうちの一匹が洞窟をさまようウィスプを丸飲みして生まれたのが、この化け物蟹だった。
化け物蟹は、自分に大蟹達の指導者としての地位を与え、天敵となる生物さえ震え上がらせたウィスプの力を手放したくは無かったのだ。
そしてこんなちっぽけな人間達よりも、自分の方がウィスプを所有するにふさわしい存在だと考えていた。
「危ない!」
リースはその言葉を口にすると同時に、自分の槍を横に離れた所へと投げると、アンジェラを両腕で抱えながら、そちらの方向に向かって横っ飛びをした。
間一髪だった。先程までアンジェラ達が掘ろうとしていた場所に、化け物蟹がまともに突っ込んだ。
リースはすぐに起き上がると地面に放り投げた槍を右手で拾い、左手でアンジェラの腕を引っ張って化け物蟹から逃げようとするが、
化け物蟹が壁に激突した衝撃で洞窟全体が震えると、すぐに立っていられなくなり、その場に無様に転んでしまう。
震動はおさまらない。それどころかますます強くなっているみたいだった。おそらく先程の衝撃がきっかけでまた洞窟が崩れかかっているのだとアンジェラ達は思った。
それでも化け物蟹がいる場所からできる限り離れなければならないと思い、二人は四つんばいになった状態で地面を這い続ける。
背後では化け物蟹が悔しそうに顎をガチガチと鳴らしている。鋭いハサミ状の脚を闇雲に振り回し、アンジェラ達がいると思わしき場所に向かって何度も体当たりを仕掛けた。
目を潰されているので、その攻撃はまったく見当外れの方向だったが、広間全体がぐらぐらと揺れるたびにアンジェラ達は地面に倒れそうになった。
アンジェラはあまりの恐怖に、どうして自分が滝の洞窟の奥深くに来たのかさえ考えられなくなっていた。
怒り狂う怪物の餌食にならない事と、天井から崩れ落ちる岩が自分達に直撃しない事を祈りながら、がむしゃらに前を目指した。

496:アンジェラの物語
07/12/12 20:52:58 +FcwR+sq
「きゃあっ!?」
突然後ろから足を掴まれ、アンジェラは思わず悲鳴をあげてしまった。よく見ればそれは化け物蟹の脚ではなくリースの手だった。
先程からリースとフェアリーは、アンジェラに止まるように何度も呼びかけていたのだが、恐怖で思考が麻痺しかけていた彼女にはそれが聞こえなかったのだ。
「アンジェラ、そこの壁に人が入れそうな裂け目ができているのをリースが見つけたの。
 どこに通じているかは分からないけど、このまま生き埋めになるぐらいだったら賭けてみましょうよ!」
今すぐこの洞窟から外に出たい気持ちが強くなっていたアンジェラは、フェアリーの言葉に頷くとすぐに行動に移った。
地面の揺れは少しおさまっていたので何とか立ち上がる事ができた。それでも天井からはパラパラと細かい石が降ってくるので安心してはいられない。
アンジェラ達はバランスを崩さないように姿勢を低くしながら、小走りで裂け目に向かった。
それと同時に化け物蟹が再びアンジェラ達の所へ向かってきた。
その目からすでに光は失われていたが、リースに足を掴まれた時のアンジェラの悲鳴のおかげで、二人がいるおおよその場所が分かったのだ。
「アンジェラ、あなたから先に入ってください!」
リースは横目でアンジェラの様子を確認しながら槍を構えた。
突進してくる相手が人間の力では止めようがない怪物である事は分かっていたが、戦いに慣れていないアンジェラよりも先に逃げる訳にはいかなかった。

497:アンジェラの物語
07/12/12 20:54:03 +FcwR+sq
裂け目は小さかったが、四つんばいになれば何とか通れそうだとアンジェラは思った。
途中で引っかかってしまわないように皮紐で背負っていた荷物袋を体の前へと回し、それを左腕で抱えるように持ちながらアンジェラは裂け目をくぐっていく。
しかし中に入ったらすぐにリースに呼びかけようと思った矢先、肉付きの良い腰が裂け目の入り口に引っかかってしまった。
「リース、リース! 引っかかって通れない!」
リースが後ろを向くと哀れなアンジェラが両足をじたばたさせているのが見えた。その一方で化け物蟹との距離はどんどん縮まっている。
このような状況でもリースは冷静だった。いや違った。相手がまともにぶつかっても勝てない怪物だからこそ、自分が取るべき最適の行動がすぐに分かったのだ。
リースは迫る怪物の事は無視して槍を横にすると、柄の部分で裂け目に引っかかっていたアンジェラの腰を渾身の力を込めて押しこくった。
「と、通れた!」
ようやくアンジェラは自由を取り戻した。水着のような衣服に取り付けてある、足を覆う布地が少し破れたような気もするが、そんな事に構ってはいられなかった。
すぐにでも移動を始めないと、リースが化け物蟹に押し潰されてしまうからだ。
「リース! 早く裂け目に入って!」
アンジェラは裂け目の向こう側へと進みながら、大声でリースを呼びかけた。
「私なら大丈夫、もう入っています!」
その返事に安堵したのもつかの間、激しい衝撃がアンジェラ達を襲った。化け物蟹が裂け目に向かって体当たりしたのだ。
土埃が舞って二人は目が開けられなくなったが、裂け目が崩れたら今度こそ助からない事を感じていたので、それでも前進を続けた。
最初に裂け目の向こう側についたのは当然アンジェラだった。目のあたりを腕で擦って視界を取り戻すと、すぐにリースの様子を確認しようとした。
再び衝撃が洞窟を襲う。奪われたウィスプをアンジェラ達から取り戻そうと化け物蟹が必死になっているのだ。
裂け目が少しだけ崩れた。アンジェラは悲鳴をあげたい気持ちを押さえ込んでリースの名前を呼ぶと、返事の代わりに裂け目の出口から槍の矛先がにゅっと突き出した。
アンジェラが柄を両手で掴んで力強く引っ張ると、槍を握った状態で泥だらけ土だらけになったリースが飛び出し、それと同時に裂け目が完全に崩れて積もる土砂にふさがれた。

498:アンジェラの物語
07/12/12 20:55:14 +FcwR+sq
しばらくの間、アンジェラ達は言葉を口にする事無く荒い呼吸を繰り返していた。
やがて落ち着きを取り戻すと、アンジェラとリースは自分達がもう少しで命を落とす所だった事を実感した。
よく見れば、狭い裂け目の中を無理して通ったため、腕や足に浅い切り傷や擦り傷がいくつもついている。
生き埋めになりかけたリースの方がそのような傷は多いのだが、戦いで受ける傷に比べれば大した事は無いと考えているのか、特に気にする様子は無かった。
しかし彼女も年頃なのか、自分の顔に傷がついていないかどうかだけはアンジェラに尋ねた。
アンジェラが「少し泥がついてるだけ」と正直に答えると、リースはほっと息をついた。

「ねぇ、リース。あの怪物、死んだと思う?」
「私が裂け目に入ろうとした時、大きな岩が降っているのが見えました。おそらく助からないでしょう」
崩れる広間の中で化け物蟹がどうなってしまったのかは誰にも分からない。だがアンジェラは、落石に押し潰されて怪物は死んだと思いたかった。
あんな物騒な存在が滝の洞窟にいつまでも住みついていたら、例えマナの祝日であろうと、ウェンデルへと巡礼する者は命がいくつあっても足りないだろうし、
それに洞窟を襲う震動はすでに止まっていた。精霊の力に取りつかれた怪物はいなくなったのだと考えた方が気が楽だった。
「アンジェラ、そこの涌き水で体洗ってもいいかしら?」
いつの間にやらアンジェラの体から外に出たフェアリーがそう言った。
アンジェラが裂け目に飛び込もうとした時からフェアリーは彼女の体の中に戻っていたのだが、
それでも先程の出来事で精神的にかなりまいってしまったらしく、その顔は青冷めているようにも見える。
アンジェラが快くそれを許可すると、フェアリーの顔がぱあっと明るくなった。

「ああ、生き返るみたい!」
フェアリーは自分の腰ぐらいの深みに入ると、かげろうのような薄く美しい羽が濡れるのも構わず、両手で涌き水をすくっては体を清めている。
彼女の長い耳が機嫌良くぴょこぴょこ動いているのを見ると、アンジェラも何となく嬉しくなった。
アンジェラは地面に座り込むと片手で涌き水をすくい、それをフェアリーの頭上からかけた。
「きゃっ、冷たい」
フェアリーは笑いながら体をくねらせた。そしてお返しとばかりに片足で水面を蹴り、アンジェラの顔に冷たいしぶきをかけた。その楽しげな様子を見てリースが軽く微笑む。
気分を変えたいと思っていたのは、フェアリーだけではなくアンジェラとリースも同じだった。
滝の洞窟には化け物蟹以外にも人間を襲う生物が住んでいるので、二人は衣服こそ脱がなかったが、涌き水で体と髪についた泥をできる限り流し落とした。

499:アンジェラの物語
07/12/12 20:56:20 +FcwR+sq
水浴びですっかりびしょ濡れになったフェアリーは案の定、羽が濡れて飛べなくなってしまった。
アンジェラは荷物袋から乾いた予備のハンカチを取り出すと、困った表情で立ちつくしているフェアリーの体を拭く。
「あ、アンジェラ… 私だって一人で体を拭けるから、その、子供扱いしないで…」
「フェアリーは私と違って足元まで髪を伸ばしてるでしょ。ちゃんと拭かないと、あとで風邪ひいちゃうかも知れないじゃない」
その言葉にフェアリーは反論できず、顔を真っ赤にしながらアンジェラに体を拭かれるままになっている。

まだフェアリーが≪光の古代都市≫と呼ばれる遺跡に住んでいた頃、水浴びした後に適当に髪を乾かしたために風邪をこじらせた事があったからだ。
それ以後、フェアリーが水浴びをするたびに自分よりも年上の妖精が、彼女の体と髪を乾燥した植物の葉で拭いてくれた。
フェアリーはその妖精を姉のように慕っていたので、恥ずかしいと思う一方で嬉しいと思う気持ちもあった。
だがその彼女も今はいない。


アンジェラに出会う前、マナの樹に生じた異変を光の司祭に伝えるために、フェアリーは仲間達と共に聖都ウェンデルを目指した。
だが外界はマナストーンの置かれた土地を除いて、地表のマナがほとんど失われている状態にあった。
マナストーンから生み出されるマナが無くては活動できない妖精達にとって、≪光の古代遺跡≫から外へ出る事は自殺行為も同然だったのだ。
遺跡を離れて少し経った所で仲間の一人が根をあげ、彼女は自分に残された最後の力を、たまたま前方にいたフェアリーに託した。
それを境に他の仲間も次々と倒れていった。険しい山岳地帯の麓まで降りれば聖都にたどり着けるとは言え、
妖精達にとって、マナの枯渇した地帯を飛ぶのはこれが限界だったのだ。
最初に墜落した者に合わせるように、他の仲間も残された力を近くにいる妖精へと託す。ウェンデルにたどり着く可能性を少しでも増やすために。
そのような光景が何度も繰り返された。ふと気付けば、飛んでいるのはフェアリーと彼女が姉のように慕っていた年長の妖精の二人だけになっていた。

500:アンジェラの物語
07/12/12 20:57:27 +FcwR+sq
フェアリーは自分が飛び続けている事で、仲間が犠牲になっているような罪悪感を覚えるようになってきた。
このままだと隣を飛んでいる彼女が、皆と同じように、全てを自分に託して力尽きてしまうのではないかとフェアリーは考えた。
おそらくウェンデルにたどり着けるのは一人だけかも知れない。向こうから何かを言い出す前に、フェアリーは口を開いた。
フェアリーは自分よりも、今まで皆を導いてきた彼女に生きていて欲しいと願ったのだ。
「皆から貰った力をあなたに託すわ! 私では、この役目を果たせそうにない…」
年長の妖精は首を強く横に振った。
「あなたの方が私よりもマナを託されている回数が多いはずよ。あなたならウェンデルまでたどり着けるわ」
「だって、妖精の中で私が一番年下なのよ!」
「年上か年下なのかは関係無いわ。あなたは皆の中で一番飛ぶのが早かったでしょう。
 複雑な飛び方だったらもっと上手い子もいたけど、真っ直ぐ飛ぶ競争だったら、私も含めて誰もあなたにはかなわなかった」
「だけど…」
言葉に詰まるフェアリーを見て、年長の妖精は彼女が何を考えているのかが分かった。
しかし自分には長として仲間を導く義務があった。フェアリーが最後の仲間であってもその責任感が揺らぐような事はなかった。
「麓まで降りたら、強い心を持った人間を宿主として選ぶのよ。
 邪悪の誘惑に負けない強い意志を持つ者でしか、聖域にあるマナの剣を抜く事はできない事はあなたも知っているわね?」
フェアリーはただ頷く事しかできなかった。自分の長所を恨めしく思ったのはこれが初めてだった。
「マナの剣を抜いたその後は?」
「…マナの剣を使い、力を失いかけたマナストーンの封印を強める。そして私が新たな…」
自分が何をやるべきかを再確認する。彼女の質問に対して答えを返すたびに、フェアリーは自分がもう後戻りができない所まで来ている事を痛感した。


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