かわいそうな女の子のエロ小説at EROPARO
かわいそうな女の子のエロ小説 - 暇つぶし2ch350:エレナ 6/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:00:22 YHZtHeMT


 黒服の男達が前後の通路から合流した。
「こっちに来ただろう?」
「いや。シット! まだ近くに居るはずだ!」
短い会話の後足音がバラけて行く。

「どうやら行った様だな」
「ぷはぁ~」
口元を押さえてた手から開放され、エレナは足りなくなってた酸素を補給する。
「はぁ、はぁ…あの、ありがとう。あなたはだれ? 私はエレナ」
「俺はクラムベル、孤児同盟のリーダーやってんだ」
暗闇のせいでよくわからないけど男の子だと思う。たぶん。
「みなしごどうめい?」
「ああ、俺達ガキが一人で生きて行けるほどここは甘いところじゃない
 生きるために集まった仲間さ、さしずめ小さな大家族ってヤツ?」
「…家族」
「おまえも…エレナもワケありなんだろ? 来いよ、歓迎するぜ」
「あの…でも…」
「行くトコないんだろ? 大丈夫だって、みんな気のいい奴らばっかだから
 な、気に入らなきゃ無理にとはいわない。見るだけ見てみなって」
そういってクラムベルはエレナの手を引いて歩き出す。
廃材とゴミで巧妙に隠された家の隙間をぬって歩く。
街灯に照らされて見えたクラムベルの姿はエレナよりちょっと濃いブロンド。
ショートのくせっ毛で所々撥ねた毛が、
絵本で見た王子様の様で愛らしい感じがした。
 家と家と家と…家に囲まれてぽっかりと空いた空間に立つあずま屋。
「ようこそ我が家へ」
クラムベルの声が聞こえると、家の中から元気がいい子が飛び出してきた。
ほかにも眠い目を擦りながら這い出てくる子、家からこっそり覗き見る子等様々。
「あ、あのね。エレナっていうの。その、こんにちは」
空には三日月。カニも人魚もウサギも見えない。
「こんばんはだよ、お姉ちゃん」


351:エレナ 7/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:01:08 YHZtHeMT

 崩れそうな外観とは裏腹にしっかりと組上げられたあずま屋には、
最年長のクラムベルを含んだ男の子7人、女の子2人の幼い家族達が住んでいた。
「疲れたろ? 今日はもう遅いし、そこの毛布使いなよ」
クラムベルに従い毛布を手に取ろうとして、エレナは微かな違和感を感じた。
「ねぇ? 毛布おぉ!?……(多くない?)」
エレナは言い切る前に、乱暴に口を塞がれてしまった。
(頼むから、この事には触れないでおいてくれ。)
コクコクと頷きエレナが分ったと意思を伝えると、
締め付けられていた口はゆっくりと開放された。
「それじゃ、おやすみ」
「…おやすみなさい」
突然の事にビックリで胸がバクバクして、正直眠れるような気分ではなかったが、
まっくらな闇の中でじっと目を瞑っていると、次第に緊張は溶けていった。
やがてそこは寝息と、時折みじろぎする衣擦れの音だけになっていた。


   最初はもっといたんだ。
  身体が弱くて病気になってしまったやつ。
  自立してここを巣立っていったやつ。
  人攫いに捕まって売られてしまったやつ。
  散歩がすこし長すぎるやつ。
   今はここにいないけど、それでもアイツらは家族だから。
  帰ってくる場所が無かったら困るだろ?
  チビ達にはちょっと出かけてるって言ってるんだ。
  薄々気付いてるんじゃないかとは思う、
  けど、言葉にしたら何かが終わってしまう気がしてな。
  いつかは…そう、いつかは知らなきゃいけないし、
  向き合わなきゃいけないけど、
  チビ達にはまだ知ってほしくないんだ。

夢、だったのだろうか。
誰かにずっと。優しく何かを話しかけられてた気がする。
「ね~ぇちゃんっ! お・は・よー!」


352:エレナ 8/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:01:53 YHZtHeMT

 朝早くに起こされ連れて行かれたのは市場だった。
やってきたのはクラムベルとエレナ、副リーダーのクウィリーの三人。
色鮮やかな野菜や果物、リズムをもって唄われる売込みの声。
こんな世界もあったのかとエレナは足をとめて見惚れてしまっていた。
「よし、エレナ。好きなの選んでいいぞ」
「いいの?」
「あんまデカイのはやめとけよ?」
と、クウィリーが言いたす。
「うん! ありがとっ!」
そう言うとエレナは嬉しくてしょうがないというかんじで、
人ごみを掻き分けて店の前を覗き始めるた。
「……『ありがとう』ってワケじゃないんだけどなぁ。まいっか」
ミツバチのように飛び回る少女を見ていると、それを伝えるのは躊躇われた。
 まだピチピチ撥ねる魚を突付いてみたり、毛もじゃの野菜とにらめっこ。
はじめてがいっぱいあったものの、エレナの目に留まったのは普通の林檎。
エレナが熱を出した時、母がウサギやボート、
葉っぱの形に切ってくれたのを思い出す。
あの時は形が壊れるのが惜しくて、
食べたくないと駄々をこねて母を困らせてしまった。
「これ、いいかな?」
懐かしさを浮かべながらエレナは林檎を一つ手に取る。
「よし、それじゃ…いくぞ!」
クラムベルがエレナの腕を引き走り出す。
「へ? あっ! おっおかねっ!」
「そんなもの持ってない!」
「ッ! こんのクソガキ共がぁああ!」
情けなく声を上げるエレナに気が付いて店の親父が走り出す。
「そ! それじゃ、ドロボウだよぉ~」
「いいから走る! 追いつかれちまうぞ」
振り向けば、必死の形相で人ごみを掻き分ける親父の姿が見えた。
捕まったらとんでもないことになりそうな体格だが、
人ごみを掻き分けるのには向いてないらしく、
幸いにも距離は開いていく一方だった。
逃げ切れると確信した瞬間、親父の叫び声が響いた。
「ぐぬぬぬぬぬぅぅうん! タダでは帰さんッ! デヤァアアッッツ!」


353:エレナ 9/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:02:35 YHZtHeMT

 親父の振りかぶった豪腕が空気を切り裂く。
風を切る音。のちに鈍い『ゴッ』っという音がする。

「イッテェ!」
クラムベルの後頭部に真っ赤な林檎があたった。
「今日はこのくらいですましてやらぁ! ガッハッハ…」
人ごみに埋もれて姿は見えなくなっていたが、親父の声だけは良く響いていた。
「くっそぉ、少しは手加減しろよなぁ。あの馬鹿親父ッ」
「だいじょぶ? クラム」
「いつものゲンコツにくらべりゃ…そんな事よりナイスキャッチだな、エレナ」
「ほへ?」
無意識にクラムベルに伸ばしていた手には、おしりのへこんだ林檎が収まっていた。
反対の手には当初の林檎がきちんとあったからこれは投げられた方の林檎だろう。
「タダでは帰さないってこの事かよ」

 市場のはずれでクウィリーと合流すると彼は手にいっぱいの食料を抱えていた。
帰り道、彼らの生き方というものを教わった。
弱い者が生きていくための知恵、手段、方法。
盗み、奪い、隠れ、騙し、我武者羅に生きることだけを追求した生活。
「俺だってやりたくはないさ、でもみんなが待ってるから」

 その日、エレナは小さな妹達に、林檎のウサギをつくってあげた。
「これがうさぎさんなんだ~」
と、喜んでくれるのが嬉しかった。
自分の分のウサギは、やっぱり食べづらくて、しばらくは手の上で飼っていた。
「お母さんのは、あかいうさぎにならなかったのにな…」
口の中でシャリシャリとはねるうさぎは、まだ少しだけすっぱかった。

354:エレナ 10/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:03:18 YHZtHeMT

 エレナが孤児同盟の仲間として暮らし始めて一週間が経った。
幼い兄弟達はそれぞれに仕事を持っていて、
エレナは見習いとしてついていったのだがどれも散々な結果に終わった。
クズ鉄を拾えば怪我をし、靴磨きも失敗。
ほとぼりが冷めた頃に市場にいったものの、
得たものと言えば大きなたんこぶだけだった。
「最初はまぁ、しかたないさ。 そんな俺達だからこそ助け合わないとな」
そういってクウィリーはいつも励ましてくれる。

そこからさらに一週間後の午後、事件は起きた。

 左腕を真っ赤に染めてクラムベルが帰って来た。
「くっそ、ドジッちまった……ッつぅ!」
「クラム!!」
エレナは急いでクラムベルに駆け寄ると、服を脱がし傷口をあらわにさせる。
「っ!」
どちらからともつかない呻きが上がる。
前腕部の肘のあたりから中ほどまでスッパリと裂けそこから見えていたのは、
土気色の皮膚に張り付いた赤黒く固まった血と、それに似た鮮やかな色の肉。
自分で巻いたのか、腕の上の方にベルトが締まっていて流血はやや治まってはいた。
「ど、どうしよう、ねぇどうしよう!」
「落ち着いて、エレナ。 言うとおりにすれば大丈夫だから」

 ここには元々余分な物がなかったので仕方なくワンピースの裾を切ることにした。
傷口を洗いソレで巻き終えたものの、血はにじみ出て滴り落ちて床を濡らした。
夜になって帰って来たみんなでクラムベルを代わる代わる看病したが、
腕は倍ほどに腫れ上がり、苦悶する声は空気に重みを増していった。

「話がある」
クウィリーの声にエレナは顔を上げた。
彼にはいつものおどけた表情がなく、声からもトゲトゲしさを感じさせた。


355:エレナ 11/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:04:51 YHZtHeMT

 家を離れ無言で歩く二人。
スレッドストリートの終わりが見えるあたりでクウィリーが沈黙を破った。
「クラムが怪我なんかしたのは全部御前のせいだ」
「!?」
確かにたいした治療もできなかったけど、全部私が悪いなんて事は。
そう思って口を開いたが、クウィリーの言葉に何もいえなくなってしまった。
「御前が何かの役に立ったことがあるか?
 まともに仕事も出来ないくせに、誰のおかげで生きてると思ってるんだ?
 一人分、たった一人分の食事が余ってたとでも? むしろ足りないんだよ!
 でも、みんなが飢える事は無かった。
 何故か? その分動いてたのはクラムだからさ」
「そんな!? でも、わた…わたし、知らなくて……」
「こんな事にならなければ…俺も今まで通りで良いと思ってた。
 でもな、あの怪我じゃ俺達にはどうしようもない。
 金だ。金が要るんだ。医者に見せないとクラムは助からない!」
「でも、お金なんて…」
「……エレナが稼ぐんだ。
 俺達は助け合って生きていく。そういうルールだろ?」
「うん、わたしクラム助けたい! …でも、どうやって?」
「…体を売るんだ」
「か…らだ…?」
「ああ、御前けっこ美人だし。きっと高く売れる」
「いや…いやだよぉ…乱暴なこと…イタイことされるのはイヤァ!」
「時間が無いんだ! 今だってクラムは苦しんでる、
 医者に連れて行くには金が要るんだ!
 大丈夫、痛いことなんてない。むしろ気持ち良いさ。
 分らなければ俺が教えてやる。言われたとおりにすればいい、ただそれだけさ」
「…でも」
たぶんあの時の様な事をするんだろうとエレナは思い出す。
なんでそういうことするんだろう。男の人はいじめるのが好きなんだろうか。
優しく分かり合えればみんな幸せになれるのに……。
クラム……。
「…わかったわ」

 わたしは彼を裏切るなんてできない。
勿論こんな事はしたくない。
けれど、他にわたしは何ができると言うのだろうか。
逃げ出したい気持ちを堪え、わたしは決断するしか無かった。

356:名無しさん@ピンキー
07/11/29 20:58:45 KZkFkYEg
これは、期待

357:名無しさん@ピンキー
07/11/30 10:25:46 85/nlHw/
wktk

358:名無しさん@ピンキー
07/12/01 11:20:42 d3nOxCNJ
ドキドキ(*´・ω・`)

359:名無しさん@ピンキー
07/12/07 01:35:27 Guvfj7R5
☆ゅ(´・ω・`)

360:名無しさん@ピンキー
07/12/07 01:57:38 U/bbYftE
かわうそな女の子のエロ小説@保守。

361:ACTER ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:16:24 N02R+LaP
(・ω・`)ゞ

概要:えっちいかもん 長編第三部

エレナ 9/9

362:エレナ 1/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:17:30 N02R+LaP
「男に抱かれた事は……まぁなさそうだな。
 とりあえず一通り教えてやるよ、そのほうがウケがいいしな」
クウィリーはそういってエレナを背中から抱きしめた。
「ひゃうっ!」
首筋にあたる暖かい息が、エレナの身体を小さく仰け反らせ、
そのまま耳たぶに唇を触れさせくすぐるように言葉を吐き出す。
「エレナ…力を抜いて。何も考えなくていい」
抱きしめた腕は服の隙間からゆっくりと進入し、
撫でるようにして胸にずらされてゆく。
成長し始めの胸は、確実に女を主張しているがまだすっぽりと掌に収まる程で、
柔らかさよりも張り詰めた弾力が、まだ少女であると物語っていた。
その少女の部分に、指先は硬く尖った乳首を探り当て、
ここぞとばかりにエレナを攻め立てた。
「ぅ……ん~…っふぅ~…っ…」
初めはそっと、人差し指と中指。二本の指で挟みこむように包み込む。
「ひぅんっ」
あがる小さな悲鳴を、追い討ちするように三本目の指が覆いかぶさる。
硬くなっているしこりをほぐすように親指が押し付けられ、
なぶられたつぼみは柔らかな弾力に沈み込む。
先端は指から開放され、弾むような抵抗を以って白い肌に再び咲き返す。
行為は何度も繰り返されて、その周囲すらも次第に薄く色づかせていった。
「胸、気持ちいい?」
熱い息が後ろから頬に届いた。
「ふはぁ……わか…んっ!…ない……へんなかんじ」
「そう、でもそれは気持ちいいってことなんだよ?」
「気持ち…いい?」
少しずつまどろみに堕ちながらエレナは聞き返す。
指の当たる部分はしびれて熱く疼く。
肌を滑っていくその痕が、その感覚を名残惜しんでじわりと汗で湿らせる。
「ひあっ…!」
優しく触れていた指先が、反旗を翻し敏感な先っぽを捻りあげた。
「っ!…痛いよ…」
クリクリとこね回され、強い刺激に音を上げる。
「痛いだけ? 他にはどう感じる?」
囁く言葉とは裏腹に、さらに強く与えられる指先からの圧力。
「んくっ!…じ、じんじんづるのっ!……ぴりぴりするっ!」
「そう、気持ちいいんだね。それが気持ちいいってことなんだよ」
「…わかんないっ……へんなのっ……なんかおかしいのっ!」
左右に首を振りかぶり、感じたことの無い感覚からの不安を否定する。
「ねぇ!…もうやめて!?…わかったのっ……気持ちいいのわかったのっ!」
始めた頃とは比べ物にならないほどに激しく、指は蹂躙してゆく。
十分な成長を遂げていない胸は、掴まれた指の間から乳房の柔らかい肉を押し出し、
手のひらの下の乳首は絶える事無く擦られ、圧迫され、勃つこともままならない。
「だめなのっ!…っはぁ……おねがいだからっ…もうっ…だめなのぉお!」
「そう、じゃあ……」
離された一本の腕がそのまま肌を滑り落ち、薄汚れたワンピースの裾を持ち上げた。
そこに入り込んだ手はもう一枚の布地を探り当て、少女の悦びを知った。
「ひゃうううっ!」
熱く、蒸れた空気を掻き分けショーツに指を当てると、
みずみずしく熟れた布からは、少女の体液が染み出す。
布越しの形を探るように指を動かせば、熱気は溢れ出て指を伝い落ちていった。
「ふぁぅうっ……そんなとこだめっ…だよおっ」


363:エレナ 2/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:18:20 N02R+LaP
「何、がだめなんだい?」
耳たぶをはみながら意地悪く囁く声。
「んっ…うゅ~…っはうっ!」
エレナの陰部に入り込んでいた手が、濡れて重みを増したショーツをずらし、
その奥に隠れていた少女の部分をあらわにした。
暴かれた秘所には触れないように、生え始めた柔らかい陰毛をなぞる様に愛撫する。
ゆっくりと滴る愛液を指に絡めては丁寧に毛並みを整え、
流れ落ちる露をすくい上げる際には執拗に内股の肌を焦がしてゆく。
幾度も行き来する腕の動きに、急に体重がのしかかってきた。
「おっと」
腰が砕けてずり落ちようとするエレナを、クウィリーはしっかりと抱きしめた。
「立っているのつらそうだね、こっちに腰掛けて」
路地に積まれた木箱の山から一つをひっくり返し、底を払う。
その上に腰に巻いていたシャツを敷き、エレナに手をつかせた。
「脚を開いて。そう、もう少し大きく」
上半身を投げ出すように横たえ、ただ言われたままにエレナは脚を開く。
火照った身体は心臓の鼓動の速さを反映するかの様に震え、
浅く繰り返される呼吸は、熔けた意識を回復させるには及んでいなかった。
めくり上げられたワンピース。そこから晒し上げられたお尻に手がかかる。
「ひゃうっ…!」
添えられた片手は徐々に尻肉に食い込み、掴み上げては離されとせわしなく動く。
もう一方の、欲情に濡れた手は秘部を覆うように当てられ、
最も興奮しているであろう、硬く充血したクリトリスに触れ始めた。
指の間に敏感な部分を捉え、優しく摘み上げては弾く。
被さった皮の裏で転がされる秘核は、胸をいじられた時の感覚とは別の、
激しさを持った強く攻め入るような刺激をエレナに与えた。
「んはぁっ!…っく…っは…なにっ…これっ…あふっ!…」
直接触れられた指が動くにつれ、エレナの身体がビクビクと跳ね上がる。
「女の子の弱いところなんて、全部知ってるからね」
「あっんっ…あっ…はぅんっ!」
「どう? これでもまだ気持ちいいって分らない?」
そう言うクウィリーの指は動きを止めており、
エレナは差し出された指に腰を振っている自分に気付いた。
「あうぁっ…止まらないのぉっ…らめなのにぃぃぃ……!」
そう叫びながらも、擦り付ける為に腰を動かす事をやめられない。
「それじゃ、そろそろ少し慣らしておこうか」
「っはぁ…っく…はぁ…ふぇ?」
クウィリーはエレナに差し出していた指をずらし、その下へと潜り込ませる。
「んっんんっーー!」
「まだ指先が隠れるくらいしか入ってないよ?
 少しつらいだろうけど我慢してね」
器用に指先を動かして少しずつ奥へと沈めていく。
親指でクリトリスを愛撫しながら、丁寧に膣壁を押し開き、
やがて人差し指の半分までが埋まった。
「あぅぅっぐぅっ…オナカの中へんなかんじぃ……」
「大丈夫だから、我慢して。でないと、あとでつらいのはエレナなんだから」
傷がつかないように、埋もれた人差し指を動かし始める。


364:エレナ 3/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:19:06 N02R+LaP
「んんんんっ…っくぅうん!」
濡れた指が愛液を掻き出す度に、チュプチュプと音を立ててゆく。
徐々に動きは大胆になり、指の根元が隠れるまでに深く滑り込み、
内側から押し出されるように、クリトリスは薄い表皮から顔を覗かせ、
溢れ出る愛液を塗りこまれたせいで、何度も滑っては逃げ出し、捕らえられてゆく。
「うにゅっぅううっ!…だっ…っくふぅん…もぅ…っ!」
エレナの目じりには薄っすらと涙が浮かび、
敷かれたシャツを握る拳を震わせ、全身を強張らせ必死に何かに耐えていた。
「だめだめだめぇぇえっっ!…っっああ…んんんんっ!」
狭く、未だ男を知らない膣壁は一層激しく抉られ、掻き乱され、
それに抵抗せんとばかりに、進入する指先を圧迫し、締め上げる。
「ほら、イッていいんだよ? もうガマンできないんじゃない?」
「あっ…ふぁっあっ…んっ…っはっんんっ…はぁんっ…っ!」
ふるふると身体を震わせて、言葉にならない息を荒く吐き。
「ああっ…んっはぁぁぅううう…っはぁ…っはぁぁあああ」
中も外も同時に攻め立てられ、
全身を支配する快楽へと意識を委ねた刻。
「んっはぁっっつ!…んみゅぅっぅぅううっ!…んんんんんっっっつ!!!」
女性として初めての歓喜に産声を上げた。

 心地よい脱力感と、熱く冷めやらない血の巡りに身をまかせ、
重くなったまぶたを下ろす。
快楽の余韻と共に遠くから自分を呼ぶ声を感じながら、
エレナは張り詰めていたものを解放した。

埋め込まれたままの指を抜くと、ちょぷっと音を立て、
まだ痙攣している膣口からは愛液が糸を引いていた。
「っふぅ…エレナ?」
大人しく寝息を立て始めたエレナを呼び起こそうとするも、
どうにも目を覚ます様子は無かった。
「ありゃ、ちっとやりすぎちまったかなぁ…」
そう呟いてから、クウィリーは自分の股も熱くなっている事に気付き、
ズボンを汚してしまわないように、少しだけベルトを緩め、ズボンをずらした。
「んー、今はこっちが先かぁ」
眠り込んでしまったエレナを抱き上げ、敷いていたシャツに包みこんで、
今まで寄りかかっていた木箱を蹴り上げ、
ひっくり返って蓋の外れた箱にエレナを詰め込んで蓋を乗せる。
「……」


365:エレナ 4/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:19:55 N02R+LaP


 しばらく箱を見つめた後、意を決して『客』を探す事にした。
「こんな時間に探し物かね?」
声のする方を見ても、ボロ布を被った老人しか見当たらない。
今はそんな奴に構っている暇は無い。
老人を無視して金を持っていそうな客を探そうと足を踏み出すが、
発せられた予想外の言葉に振り向いてしまう。
「500。相場の倍なら文句はあるまい?」
目の前の老人は自分が何を目的としているのかを見抜いているらしい。
「500だって? ナメた事言ってんじゃないよ、ウチのは一味違うんだよ。
 800なら考えてやってもいいけどな」
ナメた事を言ってるのは自分の方だという自覚はある。
これでは売らないと言ってるようなものだ。
ただ、初めての相手がこんなみすぼらしい浮浪者では、
少しばかりかわいそうだとエレナに同情してしまったのもあるだろう。
老人の言ってる事はその点を除けばすぐにでも飛びつきたい条件ではあったのだ。
処女の小娘というだけでは、どれだけ客を選んでも400に届かないだろうし、
それではクラムの治療費には少しばかり足りないのだ。
ただ、目の前の老人がそれだけの金を持っているとは到底考えられなかった。
「随分と足元を見るものよ、あまり無茶をするとここでは生きてゆけんぞ?」
「知ったこっちゃないね! 俺は忙しいんだよ、用が無いならさっさと行けよ」
老人は少し考えるように顎髭を弄りながらこちらを見つめる。
「ふぅむ、800でいいのだな?」
とんでもない事を言い出した。
最下層を生きるここの住人には、
決して手にする事が出来ないであろう金額を平然と口にした。
「おいおい、冗談に付き合ってる暇はないんだぜ?
 普通そこまで金出すか? 空想の金なんか出されても困るんだよ。
 その大事な金で夢の中で女買ってろよ、クソジジイ」
「ふぉっふぉっふぉ、坊主が吊り上げるもんだから少し足りんのは事実だわい。
 待っておれ、今残りを取ってこよう。
 これは手付けだ、持っておけぃ」
そう言うと老人は懐からコインを取り出し、こちらに投げて寄越した。
慌てて受け取ると、すぐそばを老人が横切っていく。
漂ってきた腐臭からこみ上げる吐き気に思わずうずくまる。
「っっうっげぇええ!! 臭いにも程があるってもんだよまったく」
老人の残り香がようやく薄れてきた頃、
クウィリーは手に握った固い感触を思い出し、何気なくそれに目を落とした。
「っ!」
自分が生まれた頃にはすでに紙幣社会が確立されていたが、
旧貨幣と呼ばれる通貨も、時折見かける程度には残っていた。
それも小銭程度の物がかろうじて流通しているという意味でだ。
だから、子供の駄賃程度の小銭だと思っていたのだが、
金色に光るコインはずっしりと重く、
細やかな装飾と意匠を凝らした100の数字が彫りこまれていた。
もしこれが本物の旧貨幣ならば表記されている額の倍、
いや三倍の価値で取り引きされている筈だ。
真贋の是非は分らないが、コレに掛かる手間を考えればおそらく本物だろう。
古いとはいえ、旧貨幣はまだ金の純度という価値でしか見られていないのだから、
ここまで装飾の手間をかければ騙せたとしても赤字だろう。
なぜ、こんな物を老人が持っているのだろう。


366:エレナ 5/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:21:08 N02R+LaP

 エレナを詰め込んだ箱の上で考える。
くーくーと安らかな寝息が下から響くのは滑稽なものがあったが、
今のクウィリーの頭の中は老人の事であった。
恐らく老人は提示した金額を揃えてくるだろう。
十分すぎる金額はたしかに魅力的ではあったが、あの老人にエレナを預けるのは、
どうにも気が進まなかったからだ。

 人の気配を感じて顔を上げる。
そこには先程の老人ではなく、背の高い青年が立っていて、自分と目が合った。
「やぁ、すごくいい娘がいるそうじゃないか」
青年は気さくに話しかけてきた。
「悪いけど、もう相手は決まってんだ。ヨソを当たんな」
それなりに普通の雰囲気をまとうこの青年ならとも思ったが、
老人との約束を反故するのも気が引けるし、
なにより相場の倍以上を出す客が他にはいるとは思えなかった。
「へぇ~、そいつは惜しいなぁ~。
 今の俺の幸せを一晩少女におすそ分け、なぁんておもったんだけどねぇ。
 お金でどうにもならない事もまだ『ここ』にも残ってるもんだねぇ~」
「何が言いたいんだよ」
「いやいや、約束は大事だよねぇ、うん。感動物だよまったく。
 ここにもまだそういう精神がいきてるんだなぁってね」
「オツム沸いてんのか? 金だよ金。
 ここの奴らはみんなそうさ、どうせアンタには払えない額だからな」
「それはそれで残念だ。が、
 つまりそれは僕の金次第って事で解釈していいのかな?」
「ああ」
「じゃあそのお相手とやらは相当出したんだろうな~」
「800だよ、ホラもういいだろ? 気が済んだら帰ってママンとヤッてな」
投げやり気味に答えて、ハエでも追い払うかの様に手を振り払う。
「ほぉぉ、そいつぁスゲェ、安い娼館なら貸切にできる額じゃないか。
 だがそれがいい、それなら僕は900だそう。これならいいだろう?」
「はいぃ?」
今夜は本当にどうかしてる。
先程の老人の件ですら十分ありえないというのに、
今はそれより格好はマシな男が、さらに上乗せした額を提示してきているのだ。
「世の中金なんだろう? だったら問題無いじゃないか」
「ん…そう……だな」
きっとこれがベストの選択だろう。
老人には悪いと思ったが、ここはそういう世界だ。
あとでちゃんと金貨は返そう。
そう思い、男から金を受け取ろうと箱から腰をあげた時。
「待たせたな、坊主」
例の老人が到着した。


367:エレナ 6/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:21:57 N02R+LaP
「うっっげぇええ、クセェと思ったら腐れジジイじゃねぇか!
 ……もうきやがったのか」
「なんじゃい、胸糞悪い小童ではないか」
クウィリーを置いて対峙する両者は険悪な雰囲気をかもし出し始めていた。
「アンタら知り合い?」
「ケッ、んなわけあるかよ。
 悪ぃなクソジジイ、今夜のパートナーは俺を御指名だそうだ」
老人は無言で青年、トレモーを見やった後、クウィリーに視線を向ける。
「こ、こいつは…その、900出すっつーし、
 ……じいさんだって分んだろ? 悪いとは思うけど金次第なんだよ、ここは」
気まずそうに老人から視線を外すクウィリー。
「1000。これで文句なかろう」
「っ!」
「あぁん!?」
二人の男性の間には何らかの因縁でもあるのだろうか。
女一人買う。それに費やすには過ぎた金額だ。
妙な事に巻き込まれたと思ったものの、エレナを置いて逃げるわけにもいかず、
こちらに飛び火しない事を祈りながらクウィリーは話を纏めにかかった。
「それ以上出せないってんならじいさんのモンだけど?」
「なら1100出すぜ? ジジイはとっとと帰って自分でしゃぶってな!
 おっと、腰悪くしないように気をつけろよ?」
「1200」
「そんなに無理すんなって、何時も通りオトモダチのケツで我慢しろよ。
 俺は1300出すぜ?」
「フン、1500」
「1600だっ」
競り合いはお互いが譲らない内に、とんでもない金額に膨れ上がってきた。
これはエレナをダシにした喧嘩なのだ。
正直なところ、金よりも自分達の命の方が危ういのではないだろうか。
金額はたしかに魅力的だが、それよりもここから逃げ出したいと、
クウィリーの気持ちも、思考も移ろいでいった。


「……クソジジイ、テメェのキンタマが金で出来てるなんてボケてんじゃねぇのか?
 どうせ金なんかもってネェんだろ!? あるなら見せて見やがれってんだよ!」
トレモーのいう事ももっともだ。
売人が子供だからと踏み倒す輩も珍しくない。
なにより、おかしいのは
2000まで膨れ上がった金額がそれを物語っている。
「フム、ワシが持っていないだと? 御前さんこそ持っておるのか? 青二才が。
 どれ、お互いが見せてやればそこの坊主も安心だろうて」
老人は髭に覆われた口元を歪め言い返す。
「じょ、上等じゃねぇかっ」
二人に見つめられ、クウィリーは我に返る。
「おっ、ああ。それじゃ……3……2……1…」
老人は懐に手を忍ばせ、
トレモーは腰の後ろに手を伸ばす。
「…はいっ!」


368:エレナ 7/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:28:01 N02R+LaP
 クウィリーの合図で二人の男が動き出す。
違ったのは金を確認する為の行動ではなかった事。
同じだったのはお互いの敵意に対抗する為の行動であった事だ。

 トレモーが手に握っていたのは折りたたみ式のナイフ。
クウィリーを挟んで距離を置いていた老人に向かってそれを投げつける。
一方老人の方が取り出したのは拳大の革袋。
ナイフが飛んでくるのを予想していたのであろう、
向かってくる刃に革袋を投げつけ打ち落とす。
一瞬の出来事だった。

「動くなよ小童。ケツの穴は一つで足りているだろう?」
二本目のナイフを抜こうとしていたトレモーを押し止めたのは、
銃を構えた老人の言葉だった。
「!?……クソックソクソクソクソクソジジィィイイ!!」
怒り狂いながらも動けないトレモーに銃を向けたまま、
老人がクウィリーに言う。
「金もタマも持ってないのは、そっちの小童の方だったようだな」
二人の間に落ちている革袋からは、ナイフが切り裂いた穴から、
クウィリーが老人から受け取った物と同じ金貨が顔を覗かせていた。
「クッソォジジィィッ! 楽に死ねると思うなよォォオオ!!!!!!」
 こンのドグサレガァァァアアアッッッツッツツツ!!!!
真っ赤になった顔はこれ以上無い程までに憎しみに歪み、
充血した眼は老人を睨み付けた。
今にも飛び掛りそうな勢いだったが、
さすがに銃を相手に向かう愚行を犯す事は踏みとどまったようで、
トレモーは唾を吐いて夜の街に消えていった。


「はふぅ~、心臓に悪いったらありゃしねぇ」
どうやら治まったらしい嵐に安堵してクウィリーが言葉を漏らす。
「坊主、これで文句はあるまい」
「ああ、済んだらここ居るって伝えてくれよな」
エレナが仕舞い込まれた箱を、背負えるように器用な手つきで結んでいく老人に、
クウィリーは破けた革袋の中身を確認しながら答える。
「それはできぬ相談だ」
「なっ!?」
「約束を先に違えたのは坊主だろうが、
 それに、金貨の額で2000。安く捌いても娘一人買うには十分すぎる額であろう」
老人の言う事に反論のしようが無かった。
だが、それでも譲れない想いを口に出さずには居られなかった。
「エレナは……俺達の家族なんだよ……。
 コイツは一晩我慢すれば帰れたはずなんだよっ!
 頼むよ!! お願いだから、連れて、行かないで……くれよぉ…」
「小娘一人の食い扶持にすら困ってるのだろう?
 それともワシから買い取るか? 坊主よ。金額は、倍でよければだがな」
「そんな金もってるわけないだろぉ!」
箱を背負い込んだ老人はクウィリーを置いて立ち去ろうとする。
「まっ、まってっ…!?」
追いすがろうと駆け寄ったが、
「金を受け取って帰るがいい。
 それと、夜道は背後には十分気を付ける事だ」
それだけ告げれば十分と、老人は振り返らずに歩みを緩める事は無かった。

369:エレナ 8/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:28:43 N02R+LaP


 静かになった路地に取り残されたクウィリーは考える。
自分にこれ以上何が出来たであろうか。
老人の指摘通り、生活に余裕など無い。
今は良くてもいずれ、ましてやクラムベルが動けない今となっては、
何も出来ないエレナが居たところでどうなるだろう。
だが、彼女はもう家族の一員だった。
助け合って生きていく仲間の一人だったのだ。
その仲間を売って得た金はしっかりと手に握られている。
一生拝む事の無い様な大金だが少しも嬉しくは無いし、
怪我が治ったところでクラムベルは決して許してはくれないだろう。

 だが仕方がなかった。
ベストは尽くしたのだ。
あの状況で何ができようと言うのか。
思考はループに陥り、罪の意識に苛まれる。
だから、溺れかけた心はそこから逃げ出そうともがいて、
少しでも楽になる為の藁を探り当てる。

 エレナがいけないのだ。と。
何も知らない彼女はクラムに甘えてばかりで、
何も出来ない彼女はクラムを頼ってばかりで、
ここには不釣合いな無邪気さ、無防備さ、女性らしさ、
もっと幼い頃からここで生きていかざるを得なかった自分には無いもの。
いや、捨てなければいけなかった全てを彼女は持っていて、
クラムベルの気持ちさえ、その手の中に納まっていたのではないだろうか。
だからきっと罰が下ったのだ。
ここで幸せになれる奴なんて居ないのだから。

 重くなる気分に足を引きずられながら、一歩ずつ前へと進める。
急いで帰ろう。
何も覚悟など出来てはいないけど、この金がクラムの命を握ってる。
悩むのも、責められるのも後でいい。
彼が、クラムが助かればそれでいい。




370:エレナ 9/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:29:26 N02R+LaP


「ツイてない日だと思ってたがそうでもないらしい」
昼間にはガキに仕事の邪魔をされ、
憂さ晴らしにひっかけようとしたガキは取り逃がし、
あまつさえ、あのクソジジイだ。
ガキのついでにからかってやろうとすればとんでもないモノを出しやがる。
絶対ェぶっ殺すと決めたが今日は勘弁してやる。
いい土産を置いてってくれたからな。

 見失わないように注意して金を、ガキを追う。
「あのガキンチョでもぶっころさねぇと気が治まんねぇ……」
握り締めたナイフが、輝くような明かりも無い暗い影から、
息を殺してチャンスを待つ。

いや、襲うチャンスなら幾らでもあるのだ。
この街で、この通りで、スレッドストリートでは、
誰も何も気にはしないのだから。
だから彼が狙うチャンスは別の物。
対象をいかに苦しめるか、絶望に追い込めるか。
苦痛に泣き叫んで命乞いをする様を、最高に楽しめるタイミング。
そのチャンスだけをひたすらに待ち続けているのだ。

スレッドストリートに一人分の足音が響く。
一切のズレも無く一人分だけ。
焦る事は無い。
夜はまだ始まったばかりなのだから。




371:名無しさん@ピンキー
07/12/15 04:57:59 j1YPa2Gs
普段はROMなんだ、いつも通りスルーしようかと思った。
でも言わざるをえない、GJ!

372:名無しさん@ピンキー
07/12/15 11:57:38 1m8VaUlO
続き来てた*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!

373:名無しさん@ピンキー
07/12/18 09:41:58 qeP/tchz
ふにゅう

374:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:09:59 DDxpCQAW
☆ゅ(´・ω・`)

375:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:19:37 DDxpCQAW
お、やっと書き込める!!
初投下ですがよろしゅ
某国営放送を見て思いついたので書いてみました
ずいぶん前に書き上がっていたのに、OCN氏ね!ヽ(`へ´)ノ

376:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:21:05 DDxpCQAW

 大陸の夜空はとても美しい。
 私は刈り取られたばかりのコウリャン畑の上に横たわり、ぼんやり星を眺めている。
 本土とは場所がちょっと違う気がするけど、雲ひとつ無い天頂にはいつもと変わらぬ
ヘラクルス座が小さく揺れながら私を見つめていた。
「ぐぅっ……」
 聞こえてきたうめき声に目を向けると、私と並んで横たわっていた女中のお梅ちゃん
が含んだ手ぬぐいを食いしばっているのが、月明かりでぼんやりと見えた。
 涙をボロボロ流しながら声を出すまいと必死に耐えているお梅ちゃん。
 私たちのお供として満州にやってきた少女は、まだ数えで15にしかならない。
 今の状況は、そんな少女にはあまりにも過酷過ぎるものだ。
 私とて守らなければならないものがなければ、泣き叫ぶか、いっそこの世から逃げ出
していたことだろう。
 露西亜語の会話の中を縫うように聞こえてくるのは、私と同様に大切な物を守るため
に身を投げ出した女性たちの小さな悲鳴やすすり泣く声。
 それでも女たちのうめきがほんの微かなのは、林の中で震えながら悔しさに震えてい
る年寄りや子供らに少しでも心配させないが為。
「$%’’”#$%!!」
 小柄なお梅ちゃんを押しつぶすようにのしかかっていた巨漢の露西亜兵が何か叫びな
がら腰の動きを速くしたのが分かった。
 どうやら精を放つつもりのようだ。
 男の両脇に抱えられた二本の細い脚が、夜空を指してゆらゆら揺れているのが月光に
照らし出されていた。
 ―大丈夫だからね
 そんな思いを少しでも伝えようと微笑みかけると、少女はうんうんと頷き返してくれる。
 握りあったままだったお梅ちゃんの小さな手。
 暖かいその手が弱々しく握り返してきた。

377:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:22:46 DDxpCQAW

 ―平気ですから
 なんて心優しいお梅ちゃんの言葉が聞こえてきたような気がする。
 でも隣より先に、私の腰を掴んで小刻みに揺すっていた男が動きを止めた。
 自分の胎内にこれほど奥行きがあったのかと思い知らされるほどに最奥まで押し込ま
れたまま、性器が拍動するのが分かる。
 じわっとお腹の中に暖かいものが広がる。
 また吐精されたのだ。
 好きでもない異性の種を注がれる嫌悪感は、何度されても薄れることはなかった。
 思わず大声で泣き出したくなったけれど、くじけるわけにはいかない。
 私の胎内でなにがなされたか分かったのだろう。
 激しく揺すぶられる苦痛の中で、お梅ちゃんが心配げな表情を一瞬浮かべてきた。
 私は―心配ないからね、と頷いてあげる。
 子宮へ最後の一滴まで注ぎ込んだ兵士が荒い息を漏らしながら長大な性器をズルズル
と引き抜いた。
 異人の巨大なペニスにこじ開けられ、大きく口を開いた私の膣から、大量の精液がお
しりの方へ流れ出ていくのがわかる。
 でもこれで終わりではない。
 今回は1個中隊、200人ほどがいるようだから、開拓団のご婦人たちに私とお梅ちゃ
んを加えた総勢10人で相手をしたとして20人。
 私を犯したのはこれで5人目だからあと10数回は犯されることになるだろう。
 幸運にも、彼ら全員が一度だけで満足したとして。
 私とお梅ちゃんは、年若いこと、そしてこういう場では嬉しくもない見た目から人気
のようで、男たちの列は一番長い。
 今朝、耐えきれなくなった年下の可愛らしい娘さんが首をくくった結果、その負担は
確実に増しているのだろうが、恨む気持ちはない。
 身体を離した兵隊が周囲からなにやら揶揄されながら軍跨を引きあげると案の定、す
ぐさま別の兵隊が私の脚の間に身を割り込ませてきた。
 切っ先が押し当てられると、私は諦めと共に腰の角度を迎え入れるように持ち上げ、
脚をあげる。

378:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:23:36 DDxpCQAW
 一昨日まで乙女だった私だけど、もう数えるのも嫌になるほど多くの男性と契りを結
ばされ、いくつか学んだことある。こうすると一番苦しい挿入時の痛みを少しは和らげ
られるというのもそのひとつ。それから女性の身体は自分が思っているよりも遙かに丈
夫ってことも。
 ううん、どうなんだろう。もうとっくに壊れてしまっているだけではないのか。
 私の子宮は好きな男性の子供を育てることができるのだろうか。
 それどころか、この男たちの子を妊る可能性の方が遙かに高い。
 そんなことを考えて、ちょっとおかしくなってしまう自分がいた。
 そもそも、その前に生きて本土の土を踏むことができる可能性はかなり低いというのに、妊娠の恐怖を感じてしまうなんて。やっぱり私は女なんだ。
 軍跨を下げて覆い被さってきた兵隊は私のそんな想いなんてまったく想像すらしてい
ないだろう。
 そのまま太い切っ先をねじ込むと、あらわにされた私の乳房にむしゃぶりつきながら
情け容赦なく最奥まで押し入ってきた。
 今まで相手にした中で一番強く感じられる圧迫感。
 白昼での性交では、きっと恐ろしくて直視すらできない巨大な物が私の胎内に入り込
んでいるんだろう。
 でも、少しでも痛みを減らそうと男を迎え入れたおかげで、悲鳴をあげるのだけは
なんとか耐えられた。
 いや、大量に注がれた精液という潤滑油と、何度も手荒く扱われ麻痺している身体の
おかげだったのかもしれない。
 そのまま膝裏を掴まれ、思い切り押し開かれたあらわにさせられた私の女性器を、上
から容赦なく刺し貫かれる。
 もう痛みすら感じられなくなっている子宮越しに内蔵を揺さぶられる嫌悪感に歯を食
いしばって耐えていると、お梅ちゃんの手が一瞬ぎゅっと強く握りしめ、グッタリと力
を失った。
 あの行為をされたのだ。
 女の胎内に精液を放ち仔を孕ませるあの行為を。
 屈辱と絶望、そして悲しみを浮かべながらお梅ちゃんは耐えていた。
 目をつぶり嗚咽を漏らすお梅ちゃんに別の兵隊がのしかかった時、
私の中でまた熱い液体が広がっていった。

379:sage
07/12/20 03:26:08 DDxpCQAW
ちょっと忘れたことがあって自己嫌悪
感想とかあったらよろしゅ
そいでわ=ノノ

380:名無しさん@ピンキー
07/12/20 13:57:53 drhcqUj8
「ソ連が満州に侵攻した夏」を読んだばっかりだったから、ちょっと・・・

381:名無しさん@ピンキー
07/12/23 00:54:16 Vxi3VuLx
>380
うう、やっぱりそうですよね……普通引きますよね……
引き上げ先の港町で大きいお腹を抱えてとほうにくれている沢山のご婦人とか
お腹に鉗子を入れられても歯を食いしばって耐えている妊婦さんとかを想像して
やたらに興奮してしまった自分はだめ人間ナノデス
まして酔っぱらった勢いで書き殴って推敲もろくにしてない原稿を投下とか
ありえないのです……
鬱だ氏のうヽ(`へ´)ノ


382:名無しさん@ピンキー
07/12/23 22:06:16 /ZW6gSx0
>>381
まぁ、なんだ
人の趣味はいろいろだ、気にスンナ

383:名無しさん@ピンキー
07/12/24 03:41:18 PgEV8AZk
>>381
戦火スレでは歓迎されるよ
SSごとsenkaされるかもしれんけど

384:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:27:27 M+useQKk
hssh

385:名無しさん@ピンキー
07/12/28 05:33:21 Yg94jBN1
>>381
書き込むべきかずっと迷っていたがあえて書かせてもらう。
初投下に対してはちょっとキビシイ感想になるかもだが許してほしい。
状況はすげー悲惨なのだが、『私』がすごく冷静なせいか感情移入しきれない部分が少し。
何人にもヤられたら心も折れちゃうだろうし、お梅ちゃんの手前というのもあるけども、
導入部分、大切な人の為に犠牲になる過程とか詳しくあるとイイかもなと。
つまり、お梅ちゃんビジョンはもっとエロかわいそくなりそうだなと期待!
氏ぬのはまだ早いぞ?自分で問題点が分ってるのならなおさらだw
次回作待ってるよ!酔ってない時になwこういう作風も自分は好きだw

386:名無しさん@ピンキー
08/01/02 03:16:10 LWgAjSM2
保守

387:名無しさん@ピンキー
08/01/03 18:37:43 ubuMP4Gn
あけましてかわいそう

388:名無しさん@ピンキー
08/01/05 15:38:25 yhUAoEco
ことしもかわいそう

389: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:21:40 YIQScg59
初めてなのでお目汚しになりますが、投下させてください。

390: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:22:57 YIQScg59
中学2年生の冬休み。
夕食後、叔母の由美子からかかってきた電話に、母は深刻な表情で声をひそめて答えていた。
「そう・・・大変ね。わたしが行ければいいんだけど。・・・あ、そうね。聞いてみるわ。」
不意に母はこちらを振り向くと、わたしに問いかけた。
「早苗、明日なにか予定ある?」
冬休みの宿題が溜まっているので片付けなくてはならないが、明日でなくても構いはしない。
「ううん、別にないよ。」
「ゆみ叔母ちゃんのところのおじちゃんがね、研修先のA県で急病になって入院しちゃったんだって。
叔母ちゃん、看病に行きたいけどヒロくんを連れて行けなくて困ってるって。
早苗、明日の昼間、叔母ちゃんの家でヒロくんといっしょに留守番できる?」
叔母の家まではうちから徒歩15分ほどで、2歳の従兄弟、ヒロくんとはたまに遊んでいるので、
わたしは何の不安もなくOKした。

電話が終わってから母が教えてくれたところによると、
叔父は、1ヶ月ほど会社の研修でA県に行っていたが、今日の夕方、腹痛を訴えて病院に運ばれ、そのまま手術になったようだ。
命に別状はないが、叔母としては心配で一刻も早く飛んで行きたいらしい。

母は看護婦をしていて、急に仕事を休むのは難しい。
祖母が駆けつけるということだが、田舎から電車を乗り継いで来るので、叔母の家に着くのは夕方になってしまうのだそうだ。
わたしは、祖母が着くまで用意してあるご飯やおやつをあげて、いっしょに遊んでいればいいと言われ、
「それなら大丈夫だよ。ヒロくんとはいつも遊んでるし。」
と余裕で答えた。

391: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:24:16 YIQScg59
翌朝、叔母の家に行くと、ヒロくんの分のご飯は子供用のプレートにきちんと用意してあり、
わたしの昼食も温めれば食べられるようにラップがしてあった。
おやつは茹でたトウモロコシで、ヒロくんの分は小さく切ってあり、わたしのは一本まるごと置いてあった。
叔母は、ヒロくんの世話について早口で説明すると、
「じゃあ、早苗ちゃん。本当に申し訳ないけど、お願いね。おばあちゃんは遅くとも5時頃には来るっていうから。」
と言い残し、旅行鞄を提げてそそくさと出かけていった。

ヒロくんと2人で残され、わたしは急に途方に暮れた。
今までは、叔母や母がいっしょだったからそれなりに遊べていたけれど、
2人きりになるのはこれが初めてだと、このときやっと気づいたのだ。
とりあえず、おもちゃ箱から輪投げや積み木を出してきて遊んでみたものの、
ヒロくんもあまり気乗りしない様子でまったく盛り上がらない。
仕方がないので、DVDを物色してアンパンマンをかけてみると、興味を持ってくれたらしく画面を食い入るように見始めた。

ほっとしてふと窓に目をやると、外が暗くなっており、パラパラと雨音も聞こえてきた。
「たしか洗濯物が干してあったはず!」
叔母の家はアパートの一階なので、庭側の戸を開けてみると、大きな雨粒が目隠しの植え込みの葉を濡らし始めたところだった。
急いで物干し竿から洗濯物を外して部屋に戻ろうと振り返ると・・・

392: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:25:29 YIQScg59
「早く上がってきな!」
見知らぬ男がヒロくんに拳銃のようなものを押し付けて部屋に上がりこんでいた。
わたしは息を飲んで凍りついたが、男に「早くしろ!」ともう一度言われて我に返り、言われるままに部屋に戻った。
「よし。雨戸を閉めな。」
男はヒロくんを脇に抱え、銃を突きつけながら命令した。
身体が恐怖で強張っていたが、指示された通りに雨戸替りのシャッターを閉め、ガラス戸の鍵も閉めて、男の方を見た。
ヒロくんは目をいっぱいに見開き、全身で息をするのが精一杯の様子だ。
男はそのまま玄関まで行き、鍵が閉まっていることを確認してドアチェーンもかけた。

部屋の中に子供しか居ないのを確認して、鍵をかけ終えたことで安心したのか、男の表情が少し緩んだ。
「おい、姉ちゃん。なんか食い物をよこせ。」
人の家に押し入って食べ物を要求する男の意図がよくわからず不気味だったが、
自分の昼食になるはずだったハンバーグとサラダ、お浸し、ご飯、味噌汁を男の前に並べ、箸を渡した。
ご飯以外の料理は冷え切っていたが、男は構わずムシャムシャと音を立てて食べ、
半分ほど平らげたところで、顔を上げ、時計をみて、
「おい、NHKを見せろ。」と言った。

DVDを止めてチャンネルを変えると、10時のニュースが始まり、政治やら経済やらの話題が流れた。
わたしは、身の置き場も目のやり場のなく、テレビの傍に突っ立って興味のないニュースを眺めていた。
と、「拘留中の男、拳銃を奪って逃走」の文字と共に、今この部屋にいる男の顔写真が画面に映り、
アナウンサーがB県警が殺人容疑で逮捕し勾留していた男、藤田重雄(40)が、警察官の拳銃を奪って逃走、
警察が行方を追っているというニュースを読み上げた。
わたしは、自分の顔から血の気が引いていくのを感じた。

男は平然と食事を続けながら、検問の様子が映し出される画面を見ていた。
「なんだい、姉ちゃん。ニュース知らなかったのか?」
愕然として立ち竦むわたしを尻目に、藤田は勝手に冷蔵庫を漁って缶ビールを飲み始めた。
最初の一口を飲むと「ぷはぁ!生き返ったぜ!」とニタニタ笑いを浮かべ、
ヒロくんを脇に抱えたままそこらじゅうの引き出しやクローゼットを物色し始めた。

「いつまでもこいつを抱えてちゃ疲れるんでね」
引き出しからガムテープを探し出すと、藤田はわたしの手を後ろに回して、テープでグルグルにした。
「ちょっと大人しくしててもらいますよ。ま、素直に言うことを聞いてりゃ、命までは取らないから安心しな。」
手の自由を奪った上で、わたしを床に転がすと、藤田はヒロくんを子供用の椅子に座らせて、ガムテープで手と足を固定した。


393: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:27:04 YIQScg59
「さて。随分年が離れてるみたいだが、このガキはアンタの弟か妹か?」
ダイニングの椅子に腰掛けて、銃をちらつかせながら藤田は聞いた。
「いえ。」
「じゃあ、なんだ?」
「従兄弟です。」
「ここはアンタんちか?」
「いえ。」
「ガキの親はいつ帰ってくるんだ?」
「今日は帰らないと思います。」
「こんな小さな子を置いて、夫婦でお泊りか?」
「叔父が入院してしまったので、叔母は看病に行きました。」
「へー。でも、アンタが一日中ガキの面倒見るわけじゃないだろ?」
「夕方祖母が来ることになってます。」
「なるほどな。おばあちゃんが来るまでお留守番ってわけか。」

洗いざらい話してしまうのは不安だったが、嘘をつくにしても、どう言えば有利になるのか見当もつかず、
すぐに大人が帰ってくると言ったら他の場所に連れ去られて人質にされるのではないかという恐れもあって、
すべて本当のことを言ってしまった。

「しかし、ちょっと残念だったなぁ。ガキがいるからには母親もいると思ったのによ。こんな小便臭いのしかいないとはな。」
グルグルといろんな考えが頭を回り呆然としているわたしを気持ち悪い目で眺めながら、藤田は一人ごちた。

「まあ、しょーがねーな。溜まっちまってどうしようもねぇんだ。」
藤田は立ち上がってズボンを下ろすと、見せ付けるように股間の物をわたしに示した。
藤田の物は、臍の辺りまでそそり立っていた。
こんな状態の男性器を見るのは初めてのわたしにとって、それは、醜悪であり、恐ろしくもあり、場違いに滑稽に感じられもした。

藤田はわたしの両脇を持って上体を起こさせると、「しゃぶりな。」と信じられないことを口にした。
思考停止の状態で、ただただ気持ちの悪いそれを眺めていると、
藤田はいきなり床に散乱している積み木を手に取り、ダイニングにいるヒロくんの方に投げつけた。
積み木はすごい音を立てて台所の流し台に当たり、ヒロくんはビクっと飛び上がり、火がついたように泣き出した。
藤田は下半身裸のまま、つかつかとダイニングに行き、
ヒロくんの頭を小突くと「ぎゃーぎゃー泣くと、ぶん殴るぞ」と小さいながらもドスのきいた声でゆっくり言った。
戻ってくる途中、積み木をもう一つ拾って片手で弄びながら、
「さ。今のはわざと外したけど、今度は頭を狙っていくぞ。」と歯をむき出して笑った。

394: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:27:58 YIQScg59
「や、やめてください!」思わず叫ぶと、「それなら、さっさとしゃぶるんだよ!」と口の中にペニスを押し込んできた。
大きくて長いそれは、喉まで達してもまだ収まりきらない。
おぇっとえづいても許されるはずがなく、苦しさのあまり涙がボロボロと流れてきた。

「苦しいか?苦しいよなぁ。
・・・大人の女なら、何時間でもしゃぶってられるんだが、アンタまだ子供だもんなぁ?おばちゃんが留守で残念だったなぁ。」

そう言いながら、藤田はさらに奥にペニスを押し込む。
涙と鼻水と涎が垂れて、頬から首筋までビショビショになってきたのがわかる。

「ああ。こんなに苦しそうじゃ、かわいそうだな。よし。アンタが舌だけをつかってちんぽを外に出せたら、
これ以上奥に押し込むのは勘弁してやるよ。やってみるか?」
この上、中まで押し込まれたら窒息してしまうと思い、わたしは必死に頷いた。
無我夢中で舌を前後させ、ペニスを外に押し出そうとすると、ほんの少しずつではあるが喉が楽になってきた。
「うまいじゃねえか。その調子なら外まで押し出せるぜ。」

藤田の言葉に勇気を得て、わたしはさらに舌を前後に動かした。
半分くらいまで行くと、なかなか進まなくなってしまったが、呼吸が楽になった分頑張れた。
藤田も
「だんだん舌に触る部分が少なくなると、出すのが大変になってくるんだよなー。でも、もうちょっとだから頑張れよ。」
と励ましていた。

一生懸命舌を動かして、先端を残した大部分を押し出すと、藤田が
「ふわぁ。こりゃいいや。アンタ、上手だなぁ。もうちょっとで出るぞ。」と言った。

これで、この不快な物を口から出せるとホッとしたところ、急に頭をガシっと固定された。
びっくりして顔を見上げると、藤田はニマっと笑い、
「なんちゃって、ウソよ~ん♪」とやっと出かかったペニスを再び奥まで押し込み、容赦なくピストン運動を始めた。
抵抗する術もなく苦しみに悶えていると、不意に藤田の動きが止まり、腰と、口の中の物がピクピクし始めた。
今度は何かと思う暇もなく、喉の奥に臭くて苦い液体が放出され、食道、気管関係なく入ってきた。
咳き込んだものの、ペニスを抜いてもらえないため、行き場を失った気持ち悪い液体が鼻からも飛び出してきた。
藤田はわたしの髪の毛を鷲掴みにして、2・3度前後に頭を揺すり、最後の1滴まで絞り出した。

「あはははは。気持ちよかったぜ。アンタ、10年後には床上手になるな!」
苦しくて悔しくて涙が止め処なく溢れたけれど、わたしにはただ咳き込みながら床に転がっていることしかできなかった。

395: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:32:38 YIQScg59
ご不快でなければ、近々続きを書きたいと思いますので、よろしくお願いします。

396:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:29:02 Uv7sHsSn
パンツ下ろしたまま待つぜ

397: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:35:08 LZyOyHGF
さっそく続きを書いてきました。

398: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:36:09 LZyOyHGF
藤田は電話を勝手に使って、誰かと話し始めていた。
テレビでは11時のニュースをやっている。
もう何時間も苦しめられたように思えるのに、
家に上がりこんできた男が逃亡犯だと知ってからまだ1時間しか経っていない。
いったい、いつまでこんなことが続くんだろう?
おばあちゃんがくれば助かるだろうか?
それともおばあちゃんもあいつに捕まって、ひどい目に遭ってしまうのだろうか?

ヒロくんは、真っ青な顔をしてガタガタ震えている。
恐怖のためかもしれないし、オムツが濡れて体温が奪われているのかもしれない。

「ああ。そのアパートの103号室だ。検問でひっかかるようなヘマは勘弁してくれよ。
・・・・・・ははは。ああ、じゃあ、頼むわ。」
藤田はどうやら仲間と脱出の算段をしているようだ。
早く仲間が迎えに来て、ここから出て行ってくれればいいのに。

藤田はトウモロコシを丸齧りしながら再びビールを呑み始め、
どこから見つけてきたのかマッサージ器で肩を揉みほぐして寛いでいる。
殺してやりたいような憎しみが込み上げてくるが、
そうでなくとも拳銃を持った大人にかなうわけがないのに
今は後ろ手に拘束されていて身動きすら取れない。

しばらくすると、藤田がクンクン鼻を鳴らしながら言った。
「なんか臭ぇな!ガキが糞でももらしたんじゃないか?」
こちらにやって来ると、意外にもわたしの手をグルグル巻きにしていたガムテープをはずしてくれた。
「臭くてたまんねえから片付けてくれ。」
確かにヒロくんのオムツは汚れて異臭を放っていた。
お尻をきれいに拭いて、新しいオムツを穿かせ、寒そうなので上着も着せてあげた。
ヒロくんはヒックヒックとしゃくりあげながら「早苗ちゃ~ん」と大きな瞳で見上げてくる。
わたしは全然大丈夫じゃない状況にもかかわらず、
「大丈夫だからね。怖くないよ。」と言うほかなかった。
せせら笑う様な表情で見ていた藤田が、再びヒロくんを椅子に括り付けに来て、
「アンタもひどい顔だな。洗って来な。」と洗面所の方を顎で示した。
藤田の精液が口の周りで乾いてガビガビになっていたので、喜んで流させてもらった。
そして、顔を洗いながら、携帯電話がスカートのポケットに入っていることを思い出した。

399: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:38:30 LZyOyHGF
どうしよう?警察に電話するか?いや、声が聞こえてはまずい。
今すぐは気づいてもらえないかもしれないが、お母さんにメールしてみよう。
わたしは洗面台の水を流しっぱなしにして顔を洗っている振りをしながらメールを打った。
「ニュースでやってる逃亡犯が叔母ちゃんのうちに押し込んできた。警察に・・・」
途中まで打ったところでゾッと背中に悪寒が走ったので思わず顔を上げると、
いつからそこにいたのか、藤田が無表情に立っていた。

わたしの手を捻り挙げて携帯を奪うと、水を出しっぱなしにしている洗面台に放り込み、水没させてしまった。
「残念でした~。オレが気づかないとでも思ったのか?」
わたしはまた後ろ手に拘束され、居間の床に転がされた。

「ビールにも飽きてきたし、ちょっとこいつに付き合ってくれよ。」
藤田はサイドボードからブランデーのビンを出して来て指し示した。
そして、有無を言わせぬ雰囲気でわたしのカーディガンとブラウスのボタンを一度に引きちぎり、
ブラジャーを押し上げて胸を揉み始めた。
未成熟な膨らみを揉みしだかれて、わたしは痛みにうめいた。
「ちっ。やっぱり小せぇし、硬ぇなぁ・・・」
無遠慮に不満をもらすと、今度は舌で乳首を玩ぶ。
すると、揉まれているときとは違って、おかしな感覚が脊髄を貫いた。
今まで味わったことのない感覚・・・。
強いて言えば、「くすぐったい」が一番近く、気を抜いたら笑ってしまうのではないかと思ったが、
口から漏れたのは、笑い声ではなかった。

「ん・・・ん・・・ふぅ。あ、あ、んん!!!」
声を聞いて藤田はニタッと顔を上げ、
「おろろ!感度はいいんだな。さぁ、もっと鳴きな!」
舌先で玩ぶだけではなく、乳首を口に含んで転がし始めた。
時折、チュパ、チュパっと音が漏れる。
いやぁ!気持ち悪い!と思いながらも、口からは
「あ!あん、あふぅ」と変な声が出て、藤田を喜ばせてしまう。
「へへへへへ。」
藤田はブランデーをわたしの胸に垂らしては、ペロペロと舐め取る。
「あ!イヤ、冷たい!あ、あああん・・・やめてぇ・・・」
すごくイヤらしいことをされている気がして、背中がゾクゾクし、段々声が大きくなってしまう。

400: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:41:12 LZyOyHGF
「へへへへ。楽しませてくれるじゃねえか。こっちの方はどうなってんだ?」
藤田の手が、いきなりショーツの中に入り込んできて、湿り気を察知する。
「うほ!濡らしてやがんなぁ!」
スブっと中指を挿入すると壁を擦りながら出し入れする。
「ヒ・・・!イヤ!そんなところ!お願い、触らないで!」
「ほっほ~♪グショグショに濡れちゃって、オマンコやらしいね~、早苗ちゃん?」
先程ヒロくんが呼んだのを聞いていたのだろう、藤田がわたしに名前で呼びかけた。
恥ずかしい言葉と共に名前を口にされて、虫酸が走る。

「今度はおっきしますよぉ~♪」
藤田に抱えられて、上体が起き上がり、膝立ちにさせられた。
また中指が入ってきて、さっきより激しく膣壁をゴシゴシ擦られる。
まるでヤスリで肌を擦られているようで、段々痛みが増してくる。
「いや、痛いです!やめてくださいっいっいっ!」
中で激しく指が動いているので、声が震える。
頼んだところでやめてもらえそうにないと諦めかけたとき、不意にジュワっと生暖かい液体が股間を濡らした。
液体は股間から太腿を伝い、穿いたままのショーツを濡らす。

オシッコを漏らしてしまったと思った。
恥ずかしくて情けなくて、思わず藤田に「ごめんなさい」と謝ってしまった。
「だはははは!潮まで吹きやがった!ガキの癖に淫乱すぎるんじゃねぇか?」
藤田は心底嬉しそうに笑いながら、濡れたショーツを脱がせた。
「さぁ、もう一回だ」
今度は仰向けに寝て、指を入れられる。
相変わらず擦られて痛いだけだが、ものの数秒でまた液体を垂れ流してしまった。
「またこんなに出たぞ!どんだけ出るか、出なくなるまでやってみっか?」
またゴシゴシと刺激が来る。
「アアアア!もういやあぁぁぁ!!!」
中学生にもなってこんなにオシッコを漏らしてしまうなんて!
しかも、こんな最低の男に見られるなんて!
3回目に潮を吹いたとき、
「お願いです。もうやめてください。」と藤田に頼んだ。
知らぬ間に涙が流れていた。
「あ、そう?じゃ、他の遊びにするか。俺も手が疲れたしな。」
あっさり承諾してもらって拍子抜けしていると、藤田はブランデーをわたしの股間にかけ、
クリトリスや襞まで丁寧に流した。

401: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:44:34 LZyOyHGF
「今日はフェラチオに潮吹きまで覚えたので、イクってやつもお勉強しましょう!」
それなら、知ってる。
眠れない夜など、ベッドの中で一人慰めることがあるのだ。
人にしてもらうと気持ちいいんだろうか?
こんな状況の中でも、未知の快感を期待してしまう自分がいた。

藤田は見せ付けるように舌なめずりをすると、クリトリスに舌を這わせた。
「あふっ・・・え???やめて!オシッコ出ちゃったのに!」
予想外の展開に、膝を閉じようと必死に抵抗すると、
藤田はニマッとして、「アルコール消毒しただろ~」と顔をあげ、
再びクリトリスに舌を当てて、激しく左右に顔を振りだした。
気持ちが良い所を自分で優しく触るのとはまったく比べ物にならない容赦ない刺激が襲ってくる。
「あ、あひ・・・・いやぁ!あ、あ、あ・・・んんんんんん!!!」
恥丘全体を濡らすようにブランデーが垂らされる。
「毛が薄いから割れ目がよく見えるぜ。ヒクついてやがる。エロいなぁ。」
クリトリスに滴った酒を、藤田がジュルルルルルルと音を立てて吸う。
「ひい・・・やぁぁぁぁぁ!」
ズ!ズ!ズ!ズ!ズ!
執拗に吸われて、頭の奥がジンジン痺れてきた。
舌先をヴァギナに入れられ、クリトリスを上唇で銜えるようにして左右に顔を振られると
強烈な快感が襲ってきて、我知らず足を突っ張り、自分から絶頂を求めてしまった。
「い、い、い、いい!イク、イク、イク、イクゥゥゥゥ!!!」
ヴァギナから脳天まで電流が駆け抜け、わたしは遂に達してしまった。

402: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:45:51 LZyOyHGF
なかなか終わらなくてすみません。
また参ります。

403:名無しさん@ピンキー
08/01/10 00:12:54 SiM+TLRT
いいぞもっとやれ

404:名無しさん@ピンキー
08/01/10 03:33:37 MfAbsNcL
スレは上げるが、パンツは下げる!

405:名無しさん@ピンキー
08/01/10 06:07:54 GDShOGnN
まとめサイト作ろうぜ?w

406:名無しさん@ピンキー
08/01/10 14:32:58 MfAbsNcL
それは、>>405の双肩にかかっている。

407:名無しさん@ピンキー
08/01/11 19:14:47 nitKhKaH
>>405
エロパロ保管庫に投げっぱなしジャーマン

408: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:35:27 MtAlve9a
>>401の続きです。
今日で終わらせたい・・・

409: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:37:08 MtAlve9a
自分の指で達した時の快い疲労感ではなく、強烈な脱力感が襲ってきた。
ダルい。
大股を広げたみっともない格好のまま、わたしは呆然と横たわっていた。

「イク、イク、イク、イクゥ!なんて、大きな声出しちゃって。早苗ちゃんは毎晩オナニーでイッてるんだぁ?」
藤田に言われて、初めて自分が恥ずかしい言葉を口走っていたことに気が付いた。
「あのな、オナニーしすぎると、バカになるんだぞ?」
こんなヤツにバカにされるなんて・・・。
理不尽だ。
どうしてわたしがこんな目に遭っているのか???
わたしはあらん限りの憎しみを込めて、藤田を睨んだ。

デヘヘヘヘヘと気持ち悪い笑いを浮かべて、藤田はブランデーを口に含んだ。
それを口移しでわたしに流し込んでくる。
熱い塊が、口、食道、胃に落ちていくのを感じた。
喉がカラカラに渇いていた。

「それでは、おバカな早苗ちゃんのために、もう一度復習です!」
藤田は先ほど自分で使っていたマッサージ器を手に取ると、やおらクリトリスに押し当てスイッチを入れた。
「っっっっ!!!!」
藤田の舌とは違って、直接骨に響くようなしつこくて野暮な刺激。
ゾワゾワと背中に嫌悪感が走る。
藤田が身体を割り込ませているので、膝を閉じることはできない。
わたしは逃げ場を求めて、不自由な手と力の入らない足で必死に後退した。
「やめてぇ~!もうダメ!気持ち悪いです!」
「アンタ、この状況で気持ち良くなろうとしてんの?」
藤田はわざとらしくため息をついた。
「まったく呆れ果てた女だよ。」
悔しさと怒りで胃の辺りが重くなる。

「ほら、動くんじゃねえよ。」
藤田はわたしの片膝をつかんで持ち上げ、動きを封じた。
無機質な振動を続けるマッサージ器がクリトリスにあてがわれ、さらに藤田の手によって上下左右に動かされる。
いつの間にか倦怠感が遠のき、太い電流が身体を痺れさせ始めた。
「あ?!あっっっ!うそ!イヤイヤイヤ。やめ・・てぇぇぇぇ!」
疲れて朦朧としているのに、身体がのけぞるのを止めることができない。
「もうイヤなのにぃぃぃ・・・もう・・・あぁぁぁぁ、また・・また・・」
藤田から逃れようとしたときにはまったく言うことを聞かなかった足に力が入り、
背骨が弓なりに反って、ブリッジのような体勢になってしまう。
「いくぅ・・・!いくぅ・・・!きゃぁぁぁぁぁ!」
絶叫して、わたしは再び高みに昇らされてしまった。

410: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:38:17 MtAlve9a
もう、ダメだ。
指先一本動かす気力がない。
眠りたい。
もういっそ、このまま死んでしまってもかまわない。

「さて。いよいよ『本番』のお勉強ですよ。」
藤田が怒張した物をヴァギナに押し当て、侵入してこようとしていた。
ヴァージンを奪われてしまうのだとわかったが、もう、どうでも良かった。
藤田が満足して眠らせてもらえるなら、もう・・・。
藤田の物が入ってくる時ザラザラした痛みを感じたが、我慢できないほどではない。
お願い!早く終わらせて!
目を閉じて、ロストバージンの時を待つ。
「ち、やっぱりこんなに狭くちゃ痛くて入れられねぇよ。これだから処女は面倒臭ぇんだよなぁ。」
藤田は不機嫌に言い放って、途中まで挿入したものを抜いてしまった。
・・・・・・・・・・・???

「一回広げてから・・・あ、あれがあったな。」
藤田はダイニングから、実を食べ終えたトウモロコシの芯を持ってきた。
「おい、見てみろよ。先っぽにイボイボがついててやらしいなぁ。」
確かに先のほうの小さい粒の食べ残しが付いていたが、それがどうしたっていうんだろう???
怪訝に思っている間に、藤田がそれをわたしのヴァギナに一息に押し込んでしまった。
「ひ、ひぎゃぁぁぁ!」
弾力も柔軟性もない棒にヴァギナを貫かれて、痛みが走る。
藤田は、トウモロコシの芯をゆっくり出し入れし始めた。
「ひ、ひぎ、ひぎ・・・」
棒の動きに合わせて声が漏れる。
藤田は、ヴァギナを広げるように、トウモロコシを大きく回転させた。
「ぎゃ!痛い!もうゆるしてぇぇ!ヘッグ、ヘッグ・・・イタイ、イタイのぉ!」
「こんなにビショビショグチャグチャになってんのに、痛いわけねぇだろ!」
藤田はまったく取り合わず、トウモロコシでの陵辱を続ける。
こんな生ゴミで・・・こんなヤツの食べ残しで・・・処女を失ってしまうなんて・・・
傷口に砂を擦り込まれるような苦痛に苛まれ、わたしは
「ひぐ、ひぐ・・・」と声を漏らしながら泣き続けていた。

「ほれ。血も出てねぇじゃねえか。大げさなんだよ!」
やっと動きを止め、トウモロコシをわたしの目の前に突き出しながら藤田が言った。
言われた通り、トウモロコシには透明の粘液がこびり付いているだけで、血は出ていなかった。
処女は血が出るものじゃなかったのか?
オナニーのし過ぎで、知らない間に処女じゃなくなってたのかもしれない・・・
わたしは悪い子だから、バージンなんかじゃなかったんだ・・・

「ほら!変態淫乱娘!もう一度よがらせてやるよ!」
またトウモロコシが入ってきて、一番奥にズン!と突き当たった。
初めてなのに・・・こんな酷いことをされたのに・・・血が出なかった・・・
ショックのあまり、わたしは抵抗する気力も消えうせ、言葉もなくそれを受け入れた。
藤田がマッサージ器を手に取り、スイッチを入れる。
ヴァギナに棒を押し込まれたまま、クリトリスにマッサージ器を当てられると、身体が自然に仰け反った。
「アヒ・・・アヒ・・・あぁぁぁ・・・イイァァァァァ・・・」

ああ・・・このままでは、また達してしまう。
こんなことをされて、イッちゃう女の子なんて、藤田の言う通り、きっと変態なんだ。
淫乱だから、こんな風になっちゃうんだ。
迫り来る快感に身を委ね、わたしは絶頂に身を震わせた。
イッた後もマッサージ器が動き続けているので、自分からクリトリスを擦り付ける。
何度も、何度も、甘美な波が寄せてくる。
わたしはすべてを忘れて恍惚としていた。

411: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:41:49 MtAlve9a
「いい腰使いじゃねぇか。へへへへ。こいつはぁホンモンの淫乱だぜぇ。」
藤田はマッサージ器を放り出し、トウモロコシを引き抜くと、
ヒクヒクと痙攣を続けるわたしのアソコに自分の物を挿入した。
「うおぉ!あったけぇなぁ。気持ちいいぜ!」
藤田は自分の肩にわたしの両足首を掛け、腰を上下に揺すった。
「う、ふ、ふぅ。あぁ・・・あんあん。」
気持ちイイけど、突かれる度にオシッコが出そうな感じがする。

ズン!ズン!ズン!ズン!
藤田の物が、わたしの子宮を突き続ける。
最初は兆しだけだった尿意が、本格的になってきた。
「あ!あ!あ!やめて!オシッコ!オシッコ!オシッコでちゃうのぉぉぉ!」
必死に訴えるが、藤田はかまわずわたしの最奥を突き続ける。
ジョオォォォォォ!
熱い液体が持ち上げられた腰から背中の方へ伝ってきた。
今度こそ本当のオシッコを漏らして、わたしは何度目かわからない絶頂を迎えていた。
「う、う。ちきしょう。もう我慢できねぇ!」
藤田の腰使いが早くなり、ひときわ強くわたしの子宮を突くと、わたしの中に熱いものを注ぎ込んだ。
わたしの子宮は収縮を繰り返し、藤田の子種を一滴も余すところなく吸い上げようとしているかのようだった。

少しの間、意識を失ってしまったようだ。
気が付くと、汚れた衣服を脱がされ、一糸まとわぬ姿になっていた。
藤田は、服を脱がすために外したガムテープを付け直しているところだった。
わたしの脇を抱え、ズルズル足を引きずって、ダイニングまで運ぶ。
背中で拘束された手が背もたれの後ろに来るように、ダイニングの椅子に座らされる。
グッタリとしてされるがままになっていると、
自分の吹いた潮で湿ったショーツを口に押し込まれ、上からガムテープを貼られた。
「う、うぐ。」
「2回も抜いたら眠くなっちまったぜ。ちょっと大人しくしてな。」

藤田は居間に戻って、輪投げを持ってくると、
「でも、オナニー大好きな早苗ちゃんが退屈するとかわいそうだからな。
ちゃんと遊び道具を入れておいてやるよ。おじさん優しいだろ?」
とイヤらしい笑いを浮かべて、わたしの腰を持ち上げると、輪投げの棒をわたしのアソコに突っ込んだ。
「ぐぐ!!!うう、ううう。」
抗議の声を上げようにも、口を利くことができない。
藤田が腰を持ち上げていた手を離すと、ストンとお尻が椅子の上に落ちる。
ズーーーーーン!
長い棒が、容赦なくわたしの子宮を突く。
「フグゥ!!!!!」
「まったく、こんな棒にもヒクヒク絡み付いてやがる。どこまで淫乱なんだか。」
藤田はわたしの両足を大きく開かせて陰部をジロジロ眺めると、呆れたような声を出した。
そして、ガムテープでわたしの足首を椅子の足に固定すると
「1時か。タケが来るにはもうちょっとかかるだろうし、横になって寝るかな。」
とつぶやいて、居間の方に行ってしまった。

1分もしないうちに、藤田の大きな鼾が響き始めた。
イッたばかりのわたしのアソコは、新しい棒を迎え入れて痙攣をやめてくれない。
じっと刺激しないように堪えるしかないのだろうか・・・。
絶望的な気分で時計を見ると、ずっと前からダイニングの椅子に拘束されているヒロくんと目が合った。
真っ青な顔をして、目の玉が飛び出してしまうのではないかと思えるほど目を見開いている。
あんなに怯えているのに、声をかけることも、笑ってやることもできない。
藤田に脅かされて大きな声を立てることはなかったが、ヒロくんは泣きながら一部始終を見ていた。
2歳の従兄弟は、このおぞましい記憶を背負ったまま大人になるのだろうか?

412: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:43:34 MtAlve9a
「・・・ピンポン、ピンポン、ピンポーン」
いつの間にか眠ってしまっていたわたしは、チャイムの音で目を覚ました。
「ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポーン」
5回。少し時間が開いて、もう一度5回チャイムが鳴った。
時計の針は2時を指している。
わたしの傍まで起きて来て、慎重に聞き耳を立てていた藤田が、安堵のため息を漏らして玄関に歩み寄った。
仲間が迎えに来た合図だろうか。

カチャカチャっとドアチェーンを外す音が聞こえ、ドアが開いたのがわかった。
また鍵をかけ、チェーンを付ける音がする。
「いやぁ、藤田さん。よく無事でいられましたね。」
「ああ。植え込みに隠れてたら、たまたま戸が開いたんでよ、脅かして入り込んだんだ。」
話しながら、藤田と仲間の男がダイニングまで戻ってきた。

「うほほ♪なんですか、これは?」
男は、わたしを見つけるなり、爆笑しながら藤田に聞いた。
「こんなションベン臭ぇのしかいねぇからよ、仕方なくからかったんだが、ドスケベなガキでよぉ。」
グフフフっと笑いながら、藤田がわたしのクリトリスを弄ぶ。
「ムグ、ググググ!!!」
やっと収まっていた痙攣が、また始まりそうだ。
「はっはー!ほんとだ。物欲しそうにヒク付かせてますねぇ。末恐ろしいや!」
男はわたしが座っている椅子の背もたれをつかみ、椅子の前足を軽く浮かせたかと思うと、トン!と床に落とした。
ズン!突き刺さった棒の先端が、わたしの子宮にのめり込む。
「っっっむぐぅ!」
男は、何度も椅子を傾けたり、揺すったりし始めた。
「ムグ、ムグ、ムグ!」
死ぬ死ぬと言いたいのだが、言葉にならない。
「こいつはいいや!藤田さん、連れて行きますか?」
連れて行かれる!!!男の言葉に戦慄が走った。
「おう!連れて行けるか?」
藤田は嬉々とした調子で答えている。

「大丈夫っすよ。藤田さんには真面目な営業マンの商用車を用意しましたけど、
薬嗅がせてオレの車に乗せちまえば怪しまれませんよ。
藤田さんは、これに着替えて、待っててください。
手配した車で、県外のアパートにお連れしますから。
ほとぼりが冷めるまで、そこでじっとしててもらいますんで、玩具があったほうが退屈しませんよ。」

「ああ。助かるよ。この時間で、よくそこまで準備できたなぁ。」

「ちょっと金を貸してるリーマンがいたんでね。
借金チャラにしてやるって言ったら、二つ返事で会社の車出してきましたよ。
じゃ、オレ、一回車戻って、薬取ってきます。
あ、あと。車が汚れるんで、コイツ一回洗いたいっすね。
前の穴と後ろの穴にホースぶち込んで・・・へへへ。」

「まったく、お前も好きだよなぁ」
藤田は苦笑している。

「そっちのガキは、どうします?」
男はヒロくんを見て聞いた。

「こっちは置いてけばいいだろう。どうせ大したこと話せねぇしな。」

「了解です。」

男は、玄関の方に向かいながら、
「その姉ちゃんに着せる服、ありますかねぇ?」
と思い出したように聞いた。


413: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:44:19 MtAlve9a
「ああ!探して出してお・・・」

藤田が返事をしている途中で、玄関のドアが開く音がし、
パン!パン!と乾いた音が鳴り響いた。
ドサっと重たいものが地面に落ちる音と、男のうめき声が聞こえる。

「ちきしょぉ!」
藤田が叫びながらバッと銃をつかんで玄関に飛び出していく。

再びパンパン!パン!という音が聞こえてくる。

・・・・・・・・・・・。

しばらくすると、また、見知らぬ男が土足のまま銃を構えて入ってきた。
わたしとヒロくんに順に視線を移し、洗面所、お手洗いを調べると、
「ふふん」
と笑ってそのまま出て行った。

何がなんだかわからぬまま呆然としているわたしとヒロくんのところへ、
今度は藤田の仲間の男が、床を這って戻ってきた。
・・・が、途中で力尽きたように動かなくなってしまった。
男が這ってきた跡には、ベッタリと血が付いている。

「きゃぁぁぁぁ!」と叫んだつもりだったが、口を塞がれて声を出せぬまま、わたしは気を失って、
そのまま病院に運ばれるまで意識を取り戻すことはなかった。

後から聞いた話によると、藤田は対立する組織の幹部を殺して警察に捕まっていた。
しかし、ニュースで逃走したことが伝わると、
藤田が連絡を取りそうな「タケ」という男が敵対組織にマークされ、
まんまと藤田が隠れている叔母の家まで案内する形になったのだという。
藤田と「タケ」は敵対組織に射殺されたようだが、実行犯はまだ捕まっていない。
わたしとヒロくんは銃声を聞いて駆けつけた近所の人に発見、保護されたのだそうだ。

そういえば、意識を失う寸前・・・
恐る恐る部屋に入ってきた初老のおじさんが、
床に転がっている死体とわたしを交互に眺めながら、口をパクパクさせていたような気もする。

414: ◆kITawLRO5A
08/01/11 23:45:36 MtAlve9a
以上です。
スレ汚し、失礼いたしました。

・・・でも、書いてて気持ちよかった。
癖になりそうです。

415:名無しさん@ピンキー
08/01/12 02:24:49 Imh5PadQ
GJ!
次回作待ってるぜ

416:名無しさん@ピンキー
08/01/18 19:08:29 t0i0XGDD
ほす

417:名無しさん@ピンキー
08/01/24 18:52:59 VFxVYbPc
保守

418:名無しさん@ピンキー
08/01/26 07:16:52 b2mz1OCD
おつかレイプ!('∀`)

419:名無しさん@ピンキー
08/01/29 15:23:28 2y6FqIOX
急募)かわいそうな女の子
場所・時間問わず誰でも出来るカンタンなお仕事です!

420:名無しさん@ピンキー
08/02/03 08:43:27 s31V/8cd
(´・ω・`)

421:名無しさん@ピンキー
08/02/04 19:50:40 dou5X3Bh
>>419
ちょwww

422:名無しさん@ピンキー
08/02/07 16:27:27 ONnlmTim
ほしゅー

423:名無しさん@ピンキー
08/02/12 03:45:48 tJ7f97mW
よかった、かわいそうな女の子はいなかったんだ。


  …ちっともよくないお(´・ω・`)

424:名無しさん@ピンキー
08/02/13 04:35:57 VE3Zx1Zj
>>423
ワロタw

425:名無しさん@ピンキー
08/02/13 22:43:07 gIyblYwm
明日はバレンタインだな…
学校でチョコ渡せなかった内気なおにゃのこが、勇気を振り絞って放課後夜に好きな男の家までチョコを渡しに行こうとするんだけど
途中で不良or浮浪者orエロオヤジor淫行教師に襲われて、処女奪われちゃってめちゃめちゃにされちゃって
グッタリしてるおにゃのこの横に渡せなかったチョコが転がってる

そんなSSが読みたいです(´・ω・`)

426:名無しさん@ピンキー
08/02/14 00:05:15 1kbNFomO
>>425
君が書くんだ

427:名無しさん@ピンキー
08/02/14 09:19:38 2UMkoABR
自分だと途中でスッキリしちゃって最後まで書ききれないんだ(´・ω:;.:...

428:名無しさん@ピンキー
08/02/14 11:31:18 Z00vr5DW
>>427
あるあるwww

429:名無しさん@ピンキー
08/02/20 00:45:32 GrjmKybH
妄想だけで満足しちゃって文章を完成させる気が無くなるんですね

430:名無しさん@ピンキー
08/02/23 03:38:51 rkNucrAO
妄想が暴走

431:名無しさん@ピンキー
08/02/27 13:56:12 pSr2xoG4
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(hostconfig.org)

432:名無しさん@ピンキー
08/03/04 21:39:46 g3TLOTgO
かわいそうな女の子はどこですか

433:三人(第一章1/4)
08/03/05 04:45:58 V5l94oKs
両親が交通事故で死ぬなんて、よくある悲劇の枕詞でしかないと思っていました。
一日にどれだけ多くの人が交通事故で死んでるかなんて、知りもしないで。
父のものだという身体の欠片や、血まみれになった母のボストンバッグを見ても、
まだ私はポカンとしていました。
『パパもママも、もう起きないの?』
弟に問いかけられ、私はようやく我に返りました
――もう起きない!もう帰らない!
内心で叫んでいたつもりでしたが、私は実際にそう喚きながら、弟の肩を抱いて
号泣したそうです。私は10歳、弟は7歳でした。

私たちは施設に預けられるのだろうと言われていました。私の両親は友人付き合いの良い
夫婦でしたが、どういう訳か、親戚とはほとんど交流がなかったからです。
けれどお葬式の日、思いがけず養子の話を持ち出されました。初めて会う、叔父夫婦からの
申し出でした。
母の弟だという叔父は、美人だった母によく似ていました。男の人にしては線が細く、眼鏡を
かけていて柔和な印象で、目を細めて笑うところなどは母とそっくりでした。
叔母も優しそうな綺麗な人で、子どもに恵まれないこともあり、ぜひ私たちを引き取りたいと
言ってくれました。
叔父の家についてからの数週間は、夢のような暮らしでした。
叔父は住んでいる場所の土地柄も、家そのものも、着るもの・食べるものも、
生活環境の全てが、私たち家族とは段違いに豊かでした。私たちは家から徒歩圏内にある小学校に
通うことになりました。富豪や名士の子女ばかりが通う、名門小学校です。両親が存命の頃に
通っていた公立小学校より、ずいぶんと授業が難しく、生徒も上流階級の人ばかりで、
馴染みづらかったものですが、制服だけは気に入りました。少女漫画に出てくるような、愛らしい
セーラー服でした。
『本当に可愛いよ。よく似合ってる』
叔父に褒められて、私は得意げに、くるりと回ってみせました。叔母もにこやかに見守ってくれていました。
ただ一人、弟だけが仏頂面でした。環境の変化に順応するのに手一杯だった私は、そのとき初めて、
気が付きました。叔父が笑いかけてくれるのは、私だけであることに。
弟だけではなく、叔母に対しても、叔父が笑顔を向けることはなかったと、気付いたのはもっと後のことです。

434:三人(第一章2/4)
08/03/05 04:46:53 V5l94oKs
越してきて半月も過ぎた頃でしょうか、私は叔父に書斎へと呼び出されました。
ちょうど良い機会だ、弟にもっと優しくしてくれるよう頼んでみようと、私は意気揚々と出かけました。
弟は何故か、執拗に私を引き止めましたが、広い部屋で一人になるのが恐いからだと思い、
『男の子でしょう?』と叱りつけました。弟は恨めしげに私を睨んでいましたが、やがて俯いて黙り込みました。
あんなに寂しがり屋ではなかったのに、可哀想に。きっと、私だけえこひいきされているのが辛いんだ。
私は突然豊かになった暮らしに溺れ、弟の孤独に気付いてやれなかったことを恥じました。
『待っていたよ。そこに座りなさい』
いつも通り、叔父は目尻を下げて笑い、私を迎えてくれました。私は椅子に座り、早速弟のことを
切り出そうと身を乗り出しましたが、
『そこじゃない。机に座りなさい』
すぐに遮られました。私は変に思い、『どうして?』と尋ねましたが、叔父は『いいから』と相変わらず
ニコニコ笑っています。弟のことを聞いてもらうには良い子にしていたほうがいいと、子どもらしい計算を
働かせ、私は机によじ登りました。この日はたまたま制服を着たままだったので、スカートの奥が
見えてはいけないと、膝から上だけを机に乗せました。すると叔父は、机に足を乗せて、体育座りを
しなさいと言うのです。さすがにおかしいし、嫌だと思って、私は抗議しました。その時です、叔父の
顔色が変わったのは。

435:三人(第一章3/4)
08/03/05 04:47:42 V5l94oKs
叔父が鬼のような形相になったのと、身体が勝手に机の上に倒れこむのとが、ほとんど同時でした。
じんじんと痛む頬をおさえて、殴られたのだと、初めて分かりました。
『駄目じゃないか。お前は賢い子だ、私に逆らったらどうなるかぐらい、ちゃんと分かっているだろう?』
穏やかな声が信じられず、私は恐る恐る叔父を見上げました。叔父はもう、いつもの優しげな
笑顔に戻っていました。
『さぁ、早く。言う通りにするんだ』
私はほとんど無意識に、机の上で膝頭を抱え込んでいました。叔父は私の手を取り、ゆっくりと
背中の後ろにつかせます。
『良い子だ。私だって、お前を殴るなんて嫌だからね。いつでもちゃんと、言うことを聞くんだよ』
叔父は私の両膝の間に身体を割り入れ、間近に顔を近づけてきます。私はそれまで、母によく似て
綺麗な叔父の顔が大好きでしたが、そのときは顔を背けてしまいました。叔父は私の、剥き出しになった
首筋に舌を這わせました。
『もう、ここでの暮らしには慣れたろう?お前たち姉弟はとても優秀で、覚えが良い。あの学校に
 入れてやれて本当に良かった』
えんじ色のスカーフを解かれて、私は息を飲みました。まだ膨らみが乏しく、女性用の下着を
つけていなかった私の胸は、スカーフを失うとひどく無防備でした。薄いセーラー服一枚を隔てて、
叔父に胸を弄られ、鳥肌が背筋を駆け抜けていくのを感じました。
『選ばれた者には、選ばれた者の生活がふさわしい。何も好んで、卑しい者達と関わる必要はない。
 お前ならそれが分かるだろう?』
叔父の手が、スカートを捲り上げて、下着にかけられました。
『お前には――お前たちには、選ばれた暮らしが約束されている。
 それを手放さないためにはどうすればいいか……それも、お前なら分かるね?』
叔父の指に力が込められ、下着を剥ぎ取られようとしているのが分かりました。
あのとき、必死に抵抗して、そんなことをされるぐらいなら施設に行くと叫べば、私の人生は
変わっていたかもしれません。けれど叔父は、『お前たち』と言ったのです。
私の行動一つに、私だけではなく、弟の人生がかかっていると。
まだ叔父夫婦に引き取られるとは思っていなかった頃、私は児童施設の見学に行ったことがありました。
そのときに見た施設の子ども達と、当時通っていた小学校の級友たちとでは、同じ年頃でも、全く違う生き物に
見えました。私一人ならともかく、私の勝手で弟にまで前者になることを強いるのは、あまりに身勝手なように
思われたのです。今にして思えば、それは数週間の贅沢な生活に慣らされた私の、単なる怯懦でした。
私はとうに、叔父の手の裡に落ちていたのです。

436:三人(第一章4/4)
08/03/05 04:48:36 V5l94oKs
叔父は私の、まだ滑らかな局部を見て、うっとりと微笑みました。
『綺麗だ……』
『あ、あ……!!』
まだ自慰も知らないその場所を舐め上げられ、私はかすれた声をあげることしかできませんでした。
気持ち良いなどとは到底思えず、くすぐったいような、気持ちが悪いような、不思議な感覚が
ぞわぞわとそこを這い回っています。早く終われ、終われと、私は一心に念じ続けました。
『ひ、ぁっ……』
“それ”を感じたのは、どれほど時間が経った頃だったでしょう。おぞましいだけだったその行為に、
私はいつしか、熱を覚え始めていました。少しだけ腰を浮かせると、その熱はますます高まることにも、
すぐに気が付きました。叔父はやがて顔を上げて、にっこりと笑いました。
『感じているんだね。嬉しいよ』
『かん、じ……?』
『気持ち良いってこと』
叔父の言葉に、私は夢中で首を横に振りました。何だか分からないけれど、いやらしいこと、
してはいけないことをされているのは分かっていました。それを気持ち良いなんて、そんなはずはありません。
『恥ずかしがることはないよ。もっと見せてごらん』
『ん、ん……っいや、ぁ……!』
行為が始まってから初めての拒絶でしたが、聞き入れられることはありませんでした。叔父に“気持ち良い”と
名付けられたその感覚は、時間をかけて私を支配し、私はぐったりと力を失ってしまいました。
『……まぁ、こんなものか』
やがて告げられた叔父の言葉に、私は細く息をつきました。やっと、終わったのだと。
しかし安堵は本当に、ほんの一瞬でした。叔父の唾液にまみれたそこが、何かを押し付けられているのを
感じて、私はすぐに身体を強張らせました。
『何っ……?や、やだっ……!』
『力を抜きなさい。恐ければ、見なくていい』
ギチギチと、私のそこを軋ませながら、何かが入ってきます。私は息もできず、魚のように口をぱくぱく
させていました。身体を裂かれるような痛みの中で、盗み見た叔父のそれを、私はお化けだと思いました。
人間の身体の中に、あんなに大きな禍々しい部分があるなんて、信じられませんでした。
どれほどその痛みに耐えたのか、やがて叔父は、少し息を荒くしながら私から離れました。
どろりと、脚の間から何かが流れ出て、私はそれを、身体の中が削り取られて外に出たのだと思いました。
『よく我慢したね。痛かったろう?』
叔父はそう言って私を抱き締め、優しく髪を撫でてくれました。今までのことが全部嘘のような、
昨日までの叔父と同じ、優しい仕草でした。私は叔父に手を伸ばしかけて、すぐに現実に引き戻されました。
『次からはもっと、気持ち良くしてあげようね』
茫然と見上げる私に、叔父はあの綺麗な顔で笑いかけるのでした。

437:名無しさん@ピンキー
08/03/05 13:20:02 W7XXM+Yi
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438:三人(第二章1/8)
08/03/06 00:38:14 JpVd50LG
その日からずっと、私は叔父の玩具でした。幼かった私の身体は、いとも簡単に叔父に変えられて
いきました。作り変えられた、といったほうが適当かもしれません。淫らな言葉や道具、行為は、
夜毎に私を別の生き物に変えていきました。ただの痛みでしかなかったあの挿入さえ、待ち侘びるように
なっていたのです。それを自覚したときには、死んでしまいたいとさえ思いました。
『どうだ?卒業祝いは。気に入ったかい?』
小学校の卒業式の日でした。柱にくくりつけられ、バイブを突き入れられた私を見て、叔父は満足げでした。
2年間叔父に責め抜かれた身体は、12才の少女にしては大人びてしまっていました。体育の時間などに
そのことを級友に冷やかされると、私は恥ずかしくて消え入りたい思いでした。
『んん、あ、う……』
『いまいちかなぁ?じゃあ、こうしたらどうだ』
叔父は、まるで機械の調子でも試すような口調で言うと、私の股間に手を差し入れました。
何かのスイッチを入れる気配がしたかと思うと、私は次の瞬間、背を反らして嬌声をあげていました。
陰核をはさんでいたバイブの支枝が、突然動き始めたのです。挟まれて、既に充血していたそこは、
一たまりもありませんでした。
『よかった、やっぱりぴったりだ。お前のために、特別に注文したんだよ』
『ああぁっ、あっ、あーーっ!』
叔父は私の悲鳴に構わず、バイブの震度をどんどん上げていきます。達した後もしばらく奥を嬲られ、
私は熱く息をつくばかりでした。
人形のようになった私の身体を、叔父は柱から解き、机の上にうつ伏せにしました。乳房と下腹部が
冷たい机に押し付けられ、火照った身体に心地よく感じました。けれど、私の中心は、そんなことでは
満足しません。はしたなく涎を垂らしながら、来るべきものを欲しがっていました。
『どうしてほしい?言ってごらん』
見透かされるように問われて、恥ずかしさに息がとまりそうになります。こんなこと、嫌でたまらなかったときの
方がずっと幸せでした。
『……挿れて、ほしい……』
『ふうん』
叔父は算数の答えでも聞くような相槌を打ちながら、私の入り口に先端を突き入れました。
嫌なのに、恥ずかしいのに、その場所はますます濡れてしまいます。
『お前も、もう中学生だからなぁ。もう少し大人な頼み方をしてもらおうかな』
『えっ……何で……?』
ずるりと引き抜かれ、私は我知らず抗議していました。叔父は子どもをあやすように、背まで伸びていた
私の髪を撫でました。
『難しいことはない。何をどうしてほしいか、もう少し詳しく言ってごらん』
『っ……!』
さっきの言葉さえ精一杯だったのに、言えるはずがありません。なのに、私のそこは狂ったように
疼いて、構わないから言ってしまえと命じてくるのです。そして私は、是非もなくそれに従ってしまいました。
『叔父さまの……大きいのを私の……アソコに、挿れて下さい』
『叔父さまの何を?お前のどこに挿れるって?』
『………』
さめざめと泣き出した私に、叔父は呆れたように言いました。
『馬鹿だね。泣くことはないだろう?』
叔父は、机の上で握り締められた私の拳を、優しく手で包み込みます。そして、
『あぁっ……!』
不意に、力なく項垂れていた私のそこに、怒張を突き入れてきました。突然もたらされた喜悦に、
私のそこは狂喜していました。
『可愛いね、お前は……身体はこんなに淫乱なのに、中身はまるで生娘だ』
『はぁっ……あ、んあっ……!』
淫乱と蔑まれているのに、それを否定するどころか、それを証明するように、勝手に腰が動いてしまいます。
快感と罪悪感、自己嫌悪、叔父への憎悪……何もかもが渦巻いて、私は押しつぶされていました。
果てた後も、叔父はそんな私を守護するかのように、私の背に覆い被さっていました。
耳朶や項に、小鳥が啄ばむようなキスを降らせながら。もしも叔父が私の血縁ではなく、もっと
違う愛情表現をされていたら、私は叔父を愛していたかもしれないと、ぼんやり思いました。

439:三人(第二章2/8)
08/03/06 00:38:55 JpVd50LG
私の日常は、夜こそそんなふうに乱れきってはいましたが、昼間は至って平穏でした。
私が頼んで以来、叔父は弟にも優しく接してくれるようになりました。弟は両親がいた頃と同様に
明るくなり、叔母は相変わらず、私たちに惜しみない愛情を注いでくれていました。
叔母は善良な人でした。その健全な魂をもって、叔父を心から愛していました。いつだったか、
珍しくワインに酔って、私に打ち明けてくれたのです。家柄の良い者同士の政略結婚で、
叔父は今でも叔母に冷たいけれど、彼はきっと、誰かを愛すれば変われる人。証拠に、肉親である
私たちを引き取ってからは、笑うことも多くなったと。だから叔母は努力して、叔父が愛するに
ふさわしい人間になるのだと。血の繋がらない私たちを精一杯大切にしてくれたのは、その努力の一環だったのだと思います。
叔母の告白を聞いている間中、私は叔母の目を見ることができませんでした。両親のいる頃の私なら、
きっとすぐに仲良くなれた人です。なのに私は、叔母を善良だとか、好きだとか言うことさえ
おこがましい、汚らしい人間に堕していました。私が叔父に強姦され、痛みしか感じない頃に
全てを打ち明けていれば、まだ間に合っていたかもしれません。叔母に抱きとめられ、可哀想にと
言ってもらえたかもしれません。けれど何もかも、もう遅いのでした。
こうなったからには、弟が独立するまで、私が耐えるしかないのだと心に決めていました。
昼間は明るい家族ごっこを演じ、夜は娼婦の真似事をしながら、私はその日を夢にまで見ていました。
15歳になったあの日、叔父の書斎で、あのおぞましい記録を見るまでは。


440:三人(第二章3/8)
08/03/06 00:39:52 JpVd50LG
夏の夜でした。珍しく叔父が出かけていましたが、私はいつも通り、叔父の書斎に赴きました。
私が夜に書斎に行くのは叔父に勉強を教わるためという建前になっていて、そのカムフラージュのため、
いくつかの教材が書斎に置いてあったのです。宿題をやっているうちにどうしてもその教材が
必要になり、私は渋々ながら、それを取りに行きました。
本棚から教材を探すうち、私は一冊の白いアルバムに行き着きました。叔父が写真嫌いだとかで、家には
一切写真の類がなかったので、私はそれを不審に思い、何の気なしに開いてみたのです。
全体の1/3辺りの頁を開いてみて、私は息を飲みました。
『私……?』
セーラー服を着て、母校の校門の前で微笑む少女は、髪型といい相貌といい、私にそっくりでした。
ですが写真の右下に刻印された日付からも、写真そのものの色あせ方も、私の写真にしては
古すぎるような気がします。徐々に頁をめくって、私はすぐに答えに行き着きました。
『お母さん!』
それは、若い頃の母でした。恐らく、父と結婚してこの家を出るまでの。アルバムの初めのほうの頁には、
幼い頃の母が、叔父らしきよく似た少年と、子犬のようにじゃれ合っている写真もありました。
こんな写真を取っておくほど、母を大事に思っているなら、どうして娘の私にあんな酷いことを
するのだろう。ぶつける場所のない怒りを飲み込みながら、次々に頁をめくると、写真の母は
少女から美しい女性になり、そこで写真はぷつりと途切れていました。そこから先は、文字を書き込むための
フリーページが綴ってありました。
表紙をめくってすぐ、私はアルバムを投げ出しそうになりました。何もグロテスクな絵や写真が
貼ってあったわけではありません。そこにあるのはただ、文字でした。一面に、それしか言葉を
知らないように、ただ『姉さん』『ねえさん』と、夥しい数でそれだけが書き込んであったのです。
震える手で頁を繰ると、どの頁にも気の違ったような言葉の羅列だけがありました。が、
言葉の端々に、書いた人間の――恐らく叔父の思念が浮かび上がっていました。
『僕のものだ』『姉さんをなくしたら、僕は』『どうしてあんな男と』『卑しい卑しい卑しい』
『姉さんは綺麗なままでなきゃ駄目だ』
何故だか私は、自分でも知らないうちに笑っていました。何だ、あの人、シスコンだったんだ。
だから私にお母さんと同じ制服を着せて、同じような髪型にして、抱いた。たったそれだけ。
ほんの少しでも、出会い方が違っていれば愛せたかもしれないなんて思った自分が、ひどく滑稽でした。
その笑いが凍りついたのは、最後のページに辿り着いたときです。そこには、ぎっしりと文字で
埋め尽くされた他のページと違って、たった二行。『見つけた』の一言と一緒に、住所らしき文字列が
書いてありました。
その住所に、私は見覚えがありました。忘れるはずはありません。両親と私と弟と、叔父の家のように
立派ではなくても、心から幸せに暮らしていた家の所在地です。あの頃から、私たちは叔父の監視下に
あったのです。その事実に、私は戦慄しました。けれどどこかで、それだけではない気がしました。
何かもっと、もっと恐ろしい真実を、私は直感していました。最後のページの裏側が、誘うように
表の頁を盛り上げ、自らが白紙ではないことを伝えていたからだと思います。
果たして、その予感は的中しました。そこには3枚の写真が貼り付けられ、うち2枚は、ぐしゃぐしゃに
なった車と、その中で血まみれになった2つの死体を何のてらいもなく写し込んでいました。
両親の事故現場の写真だと、すぐに分かりました。そして残りの一枚は、私――今度こそ間違いなく、
私の写真でした。転校してきてすぐの、セーラー服姿の私です。その脇には叔父の字で、
『おかえり、姉さん』と、そう書いてありました。
気が付くと、私はその場で嘔吐していました。頭の中で、叔父の記述と事実とが、ぐるぐると渦巻いて
いました。あんな写真、事故後すぐじゃなきゃ撮れるはずない。『姉さんは綺麗なままでなきゃ』。
不審な点が多い、事件かもしれない。警察の人が言ってた。
――叔父が殺した。真新しい『姉さん』を手に入れるために。

441:三人(第二章4/8)
08/03/06 00:41:07 JpVd50LG
『ただいま』
暢気な呼びかけに、私はゆっくりと振り返りました。叔父は真っ青な私を見て、少し驚いたように
眉を上げましたが、私の傍にアルバムを見つけると、いつものようにゆったりと笑いました。
『ずいぶん、懐かしいものを見ているね。お前のお母さんだ』
『……あなたが、殺したんでしょう』
表情一つ見逃すまいと、私は叔父を凝視していました。普段のままの叔父の笑顔は、少しも
翳るところがありませんでした。
『馬鹿なことを。夢でも見たのかい?』
その様子に、私は確信しました。いくら叔父でも、やってもいない殺人を疑われたら、
少しは動揺するはずです。叔父の反応は、明らかに私の問いかけを予想してのものでした。
『とぼけても無駄。見たんだから』
『何を?』
私は叔父に、アルバムを投げつけました。叔父は相変わらず笑ったままで、それを拾い上げました。
『乱暴なことをするね。大切な物なのに』
『警察に全部、喋ってやる。お父さんもお母さんも、あなたが殺したって!』
『なら、これが必要じゃないのか?唯一の証拠だろう?』
からかうように、叔父がアルバムを片手で差し出してきました。頭に血が昇っていた私は、
それを奪い返そうと、無我夢中で叔父に掴みかかりました。叔父に力で歯向かうことは不可能だと、
何度も身体で教えられてきたのに、そのときの私は忘れていたのです。あっという間に捕捉されて、
私はいつも通り、書斎の机の上に磔にされていました。
『離して!』
『今日は楽しくなりそうだ』
叔父は易々と、私の寝着を剥ぎ取っていきました。そのときだけは叔父に犯されるのが嫌で、
絶対に嫌で、私は身体がバラバラになるぐらい激しく四肢を動かし、抵抗しました。
大好きな父と母を殺した相手に犯されて、身体が悦んでしまったら、その場で発狂するだろうと
思いました。
それなのに、抵抗すればするほど、私の身体は叔父に強く絡み付いていくのです。叔父が
体術を心得ていたからだと、今なら分かるのですが、そのときの私には、自分が既に狂っていて、
こんな状況でも叔父に与えられる快楽を臨んでいるように思えて、死にたくなりました。
『やっ……いやあぁぁっ!!』
挿入の瞬間、私は一際高く叫びました。身体の中心が濡れているのが分かっていたから、その音を
聞きたくなかったのです。抽送の間も、私はずっと叔父の身体の下で暴れていましたが、
それまでの抵抗と同様、何の役にも立たないどころか、逆効果でした。
『んっ……はぁ……んうぅ!』
犯されながら口付けられて、頭が真っ白になるのを感じました。全力で抵抗することと、それを
押さえ込まれて犯されることに、疲れ切っていたのです。熱に浮かされたようになって、
私は叔父に尋ねていました。
『叔父さ、ま……』
『ん?』
『私もっ……誰かを、好きになったら……お母さんみたい、に、殺すの?』
『いいや』
叔父は答えながら、汗で額に張り付いた私の髪を愛しげに撫でました。
『お前には、姉さんのような過ちを犯させない。一生傍に置くよ、私が死ぬまで』
死ぬまで、と聞いて目を上げた私を、叔父は穏やかに見つめ返してきました。
叔父に漠然とした殺意を抱いたのは、そのときが最初でした。
『あぁっ……あ……!』
快楽を教え込まれた身体は、まるで反射のように、叔父の絶頂に合わせて腰を振っていました。
これでもう、親の仇なんて綺麗事は言えないと思いました。その時です。

442:三人(第二章5/8)
08/03/06 00:42:00 JpVd50LG
『何してるの、あなた達』
抑揚のない、かすれた声が降ってきました。情事の後のけだるさに取り憑かれていた私は、
その声にすぐ反応することができませんでしたが、叔父の肩越しに、能面のような叔母の顔と目が合って、
慌てて跳ね起きました。脚の間から机の上に、じわりと罪の証が流れ出て、私は必死にそれを
手で隠しました。隠しようがないことなど、そのときの私には判断できませんでした。
叔父は淡々と着衣を整え、無表情に叔母を振り返りました。
『風呂の支度をしてやりなさい。早く』
『何を……何言ってるの?!』
叔母は甲高い声をあげて、叔父の右肩を揺さぶりました。
『冗談じゃないわ!私とは一度もしてないくせに、何でこんな……!』
『聞き苦しい。やめないか』
優しかった叔母の、普段とは別人のような声と表情が耐えられなくて、私は耳を塞いで俯きました。
そのときの私の心境は、捕まえられた泥棒と同じでした。普通の泥棒と違うのは、被害者が
とてもよく知っている、親切にしてもらった人というだけです。やがて乾いた破裂音が響いて、
恐る恐る目を上げると、叔父が叔母の頬を叩いた後でした。
『行けと言っている。聞こえないのか?』
『……』
叔母は幽霊のような顔つきで、音もなく書斎を出て行きました。呆けている私に、叔父は
今までの冷酷さが嘘のように笑いかけてきました。
『心配しなくていい。あれは、嫁いだ家に縋らなければ生きていけない女だ。
 お前に何も手出しはさせない』
『………』
一晩で、多くのものを失った日でした。風を感じてふと目をやると、いつもは閉め切られている窓が、
網戸を残して開放されていました。叔父の留守の間に空気を入れ替えておこうと、叔母がしたことなのでしょう。
いくら広い屋敷でも、窓を開けてあれだけの大声を出せば、気づかれて当然です。弟にも、知られたかもしれない。
そう思うと、全身が震えました。あの子にだけは、軽蔑されたくなかったのです。

443:三人(第二章6/8)
08/03/06 00:43:12 JpVd50LG
翌日、学校から帰ると、先に帰っていた弟の手が赤く腫れ上がっているのを見つけました。
何があったのか聞いても、頑として答えません。宥めたり賺したりして聞き出そうとするうち、ふと、部屋の外から
視線を感じて振り返りました。
それは叔母でした。叔母は感情を失った暗い顔で、それでも唇だけは笑っていました。直感で、叔母が
弟を折檻しているのだと分かりました。私の身体に傷をつければ叔父の逆鱗に触れること、弟を苛むほうが私の
ダメージも大きいことを、叔母は計算していたのだと思います。叔母は、真っ青になっただろう私の顔を見て、
唇の笑みを深めてからふいと行ってしまいました。
叔母は変わってしまった。私にそれを非難できる資格はないけれど、弟に危難を加えるなら、たとえ卑怯でも、
私はそれを防がなければならない。叔父に訴えることを考えて拳を握ると、弟にそっと袖を引っ張られました。
『姉ちゃん。叔父さんには言うなよ』
私は慄然として弟を見ました。やはり、昨夜知られたのだろうか。しかし見返してくる弟の顔は、普段通り
屈託のないもので、軽蔑や憐憫は見当たりませんでした。
『叔母さん、ちょっと今どうかしてるんだよ。叔父さんに好かれたくて、毎日家事とか頑張ってるのに、
 叔父さんはあれだからさ。告げ口したら、可哀想だよ』
『……そう……そうね……』
私は、ゆっくりと息をつき、安堵が顔に出ないよう気をつけました。
『ね。叔母さんは、もうお母さんみたいなもんじゃないか。味方してあげようよ。俺、このぐらい全然平気だし』
健気な言い分が眩しくて、私は弟の頭をそっと胸に抱きました。穢れのない弟の物言いが、私に恥を教えていました。
あれだけ世話になっておいて、あんな酷い裏切り方をして、この上、叔父に守ってもらうなんて。
叔母は善良な人です。こんな優しい弟を、いつまでも虐め抜けるはずがありません。弟には申し訳ない気持ちで
いっぱいでしたが、私は叔母を信じて、黙っていることにしました。

444:三人(第二章7/8)
08/03/06 00:44:10 JpVd50LG
しかし、叔母の弟に対する折檻は、留まるどころか、日に日にエスカレートしていきました。
いつだったか、授業が早く終わった午後、やかんをもった叔母が部屋の前を横切ったかと思うと、弟の部屋から
凄まじい悲鳴が聞こえてきました。すぐに駆けつけると、弟の背中から真っ白な湯気が立上っていました。
『あら、あなたいたの』
あの暗い笑いを浮かべ、私を見下ろしてくる叔母を無視して、私は弟に取り縋りました。震える弟の身体から
シャツを脱がせて、私は更に驚愕しました。同じような火傷や、打撲の後が、身体中に散らばっていたのです。
私が学校から帰る前、家に弟と叔母が二人きりの時間を選んで、叔母は日ごと弟を虐待していたのだと、直感的に
分かりました。私が邪魔に入って、万が一にも私の身体に傷がつくことを恐れたのでしょう。
『大丈夫だよ姉ちゃん、大丈夫』
弟は笑おうとして、顔が引き攣っていました。私はキッと叔母を睨みましたが、叔母は冷笑しただけでした。
『恥ずかしくないんですか、こんな子どもに』
『あなたにそんなこと言われたくないわ』
叔母は冷たく言い捨て、更に『汚らしい姉弟』と吐き捨て、弟の部屋を出て行きました。弟の背中に薬を塗ってやりながら、
私はもう、限界だと思いました。無理に明るく笑って、叔母を庇う弟の言葉を遮り、この家を出よう、施設へ行こうと
彼に誘い掛けました。弟は、身体ごと振り返って、全身でそれを拒絶しました。
『嫌だよ!俺、学校変わりたくない。今更公立なんて行けないよ。中学入ったら塾だって行きたいし、
 施設なんて絶対嫌だ』
弟が勉強熱心で、私などとは違い、レベルの高い母校でもトップクラスに入っていました。
私は弟の言い分を聞いて、困ったような、報われたような、おかしな気持ちでいました。私が叔父の奴隷になって
耐えてきた日々は、きちんと弟のためになっていたのだと思いました。
『それに……ねえ、叔母さん、何で変わっちゃったのかな。俺、嫌だ。嫌だよ』
熱湯を浴びせられても笑っていた弟が、そのとき耐え切れなくなったように泣き出しました。この家の環境だけではなく、
叔母も、弟にとってかけがえのない存在なのだと思い知りました。
けれど、それならどうすればいいのか。叔父に訴えたところで、叔母が今日のように隠れた虐待をすることは
防ぎきれません。どうにか頼み込めば、叔母を家から追い出してもらうことも可能かもしれませんが、さすがに
良心が咎めます。実子同様に可愛がってくれていた叔母が、あんなに変わってしまったのは、私の責任でもあるのです。
叔母を元に戻して、弟に今まで通りの生活を……考え抜いた私は、一つの答えに行きました。それは、何故今まで
そうしなかったのか不思議に思えるほど、単純明快なものでした。

445:三人(第二章8/8)
08/03/06 00:44:50 JpVd50LG
『施設へ?』
叔父は眉をひそめ、私の申し出を一蹴しました。
『馬鹿馬鹿しい。お前は自分と、自分の弟の可能性を踏み潰す気か?』
『行くのは、私一人です。弟と行くなら、黙って出て行きます。あの子のことを頼みたいから、こうやってあなたに』
『嫌だと言ったら?』
『……叔母さまに知られないよう、どこかのホテルで、これからも会いましょう。それなら、良いでしょう?』
叔父は片手で額を押さえ、やれやれといったようにため息をつきました。
『あれが問題なら、いつでも追い出せる。外聞があるからそのままにしてあるが、お前が望むなら何のことはない』
『弟には叔母さまが必要なんです。ね、お願い。叔父さまは、私のお願いなら聞いて下さるでしょう?』
私は叔父の腕をとり、身体を寄せました。両親を殺した男に媚びるのは屈辱的でしたが、弟のためと思って、
力を振り絞りました。
叔父は、私の手をとってにっこりと笑いました。聞き入れられたのだと思い、私は必死で作り笑いをしました。
『何も分かっていないね、お前は』
『え……?』
背中に衝撃を感じて、壁に叩きつけられたのだと分かりました。書斎の本棚が、一斉に揺らぎます。
『私は、この家でお前と暮らし、この家でお前を愛したいんだ。お前のお母さんにしたのと同じように』
『おかあ……さん……』
私の記憶の中を、あのおぞましい記録物が過ぎりました。
『嘘……お母さんも……?』
『可愛かったよ、お前とそっくりだった。弟可愛さに、何をされても、外では何も言えなかったんだ』
手際よくセーラー服を脱がされながら、私は身じろぎ一つできずにいました。乳房を揉みしだかれているうち、
いつもより胸が大きくなったような気がして、この身体は私のではなくお母さんのなのではないかと、
訳の分からないことを思いました。
『綺麗な身体だった。あの身体に、卑しい人間が触れるなど、断じて許されない。
 ……お前の身体もだよ。そんなことになったら、何年かかっても必ず探し出して、浄化するしかない』
叔父の身体が間近にあるのに、私は目の前いっぱいに、両親の事故現場を見ていました。あれは、
妄執の果ての狂気ではなく、何もかも、叔父がはっきりと定めた罰だったのです。
身体の入り口に、叔父の自身の圧迫を受け、私は呻きました。いつもなら、気持ち良さで何も分からなくなって
喘ぐところでしたが、その日ばかりは違いました。嗚咽に喉を締めつけられながらも、私ははっきりと言いました。
『いいわ……殺せばいい。こんな、ことっ……いつまでも、されるよりずっと……!』
『お前の弟も?』
私は瞠目して、まじまじと叔父の目を見ました。眼鏡の奥で笑う叔父の瞳は、ぞっとするほど冷たくて、
こうして笑いながら母を――何の関係もない父まで、残酷に殺したのだろうと、直感しました。
『簡単なことだよ。警察なんて、確証がない限りは動けない。方法はいくらでもあるんだ』
『あ……!』
悪魔、と言い掛けて、突然激しくなった抽送に何もかもを奪われました。この男は、狂っている。
なら、その悪魔に犯されて、全身で悦んでいる、私は?
『私に、そんなことをさせないでくれるね?お前まで失ったら、この世界は何の味気もない』
『あ、あ、あ、あ……』
一瞬、自殺しようかという思いが頭をよぎりました。しかし、そんなことをすれば弟がどうなるか、
すぐに分かったので、私の思索は行き場を失って、漂うばかりでした。
『ああっ……!』
叔父の精を受け、身体の歓喜が終わると、いよいよ私は途方に暮れてしまいました。どうすれば私は、弟は。
そのとき、不意に私の頭に響いたのは、先ほどの叔父の言葉でした。
“簡単なことだよ……方法はいくらでもある”
叔父に取り憑いている悪魔が、私に乗り移ったのかもしれないと、そのときは思いました。けれどそれは間違いなく、
私の思考だったのです。証拠に、私は同じことを、漠然とですが考えたことがありました。あの日、アルバムを見つけた日です。
“一生傍に置くよ、私が死ぬまで”
――叔父さえ、死ねば。遺産の幾ばくかは私たちのものになる。弟に十分なことをしてやれる。叔母だって、
元凶の叔父がいなくなれば、元の優しさを取り戻してくれるだろう。私がいる限り戻れないというなら、私一人、
出て行けばいい。その時にはもう、叔父に殺される恐れはないのだから。
私はようやく目に光を取り戻し、ガウンを羽織る叔父の背中をじっと見つめました。私と目が合うと、叔父はいつも通り、
清かに穏やかに笑うのでした。



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