かわいそうな女の子のエロ小説at EROPARO
かわいそうな女の子のエロ小説 - 暇つぶし2ch300:白い月と奈落の令嬢Ⅲ  ◆CSwCzse3V2
07/10/07 09:02:26 CNf199g9

(アレが、これから私を犯すのね)
 泣きたいほど惨めな気持ちだった。
「これが欲しいんだろ。俺のぶっといモノが」
「…………」
「欲しいんだよな、え?」
 男はどうしても美奈子の口から『欲しい』と言わせたいらしい。
「欲しい、です」
 美奈子は感情を込めずに告げた。
 もう、どうでもよかった。
 ただ早く終わってほしかった。
 女としての誇りも尊厳も、平穏な日常さえもが壊れていく。
「早く、入れてください」
 胸の中が重くなる。
 胃液が逆流し、吐きそうだった。
「へへへ、よしよし」
 男が、洋式便器に腰掛けたままの美奈子に覆いかぶさる。


 ─ねちゃり。


 硬いものが割れ目に押し当てられた。カウパー液にまみれた亀頭が、濡れた秘唇にぴったりと吸
いつく。
 とうとう、挿入されてしまうんだ……そう思った瞬間、膣口が丸く押し広げられる圧迫感があっ
て、ペニスが入ってきた。湿った粘膜を擦りたてながら、性器の中に差しこまれていく。
「あ……硬い……」
 美奈子は反射的につぶやいた。
 サイズはそれほどでもないが、中年とは思えないほどの硬度を保った肉棒が、膣内を満たしてい
る。
「はあ、はあ、入れてやったぞ、美奈子」
 男が荒い息をついた。
「はぁぁぁっ……イイ!」
 美奈子は天井を向いて、甘やかな声を上げる。
 挿入だけで、軽くイってしまいそうだった。
 見ず知らずの中年社員と会社のトイレ内でセックスをしている。異様なシチュエーションが美奈
子の感覚を狂わせている。
 硬い感触が、美奈子の中で前後に動きだした。



                              【続く】


301:名無しさん@ピンキー
07/10/08 02:08:41 cal6fWZm
キターーーーーーーーーー!!!!!!!!
超GJ!!!!!!!!!!!!!!

302:名無しさん@ピンキー
07/10/19 01:10:02 PDdE/2YI
保守

303:ACTER ◆irhNK99GCI
07/10/27 13:28:56 PAVHqpca
非情軽率パロレイパー 女子高生陵辱編

けいこ「これくださいな」
店員1 「はい、ありがとうございます」
あゆみ「わたしもー」
店員1 「申し訳ございません、先ほどので完売です」
あゆみ「あうー」
けいこ「あゆみちゃんかわいそう、売り切れじゃ仕方ないね」

男123『かわいそうだって!!!』

男1  「目の前で売り切れか、かわいそうだな」
男2  「女子高生だ、おんなのこだな」
男3  「なれば我々の出番だ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! かわいそうだな!」
    ビリビリ! ヌチャヌチャ! ズンズン! パンパン! 
あゆみ「キャー! やめてー! あんあんあん!」
男2  「女子高生といえど保守の為なら容赦はせんッ!!」
    ぬぷぬぷ! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
あゆみ「うえ~ん! 職人さん助けて~!」
男3  「食らえ! 合体奥義スペルマトライアングル!」
    ドピュ! ドピュ! ドピューン! 
あゆみ「いや~んベトベトだよぉ~」

男1  「いかん! 誰か来るぞ!」
男2  「もしかして職人じゃないのかッ!?」
男3  「くそっ! ここまでか!」


304:名無しさん@ピンキー
07/10/30 01:55:16 kL4r/dVc
>>303
遅レスだが面白かったw

で、職人マダー?

305:ACTER ◆irhNK99GCI
07/10/30 22:41:24 JZn6T/km
非情軽率パロレイパー 小学生陵辱編

小学生「うえ~ん、パパ~!」
けいこ「おじょうちゃん、どうちたのかにゃ~?」
小学生「はう~ん、パパとはぐれちゃったのー」
けいこ「迷子なんてかわいそう、お姉ちゃんが一緒にパパ探してあげるね」

男123『かわいそうだって!!!』

男1  「放置プレイか、かわいそうだな」
男2  「赤ランドセルだ、おんなのこだな」
男3  「なれば我々の出番だ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! かわいそうだな!」
    ビリビリ! ヌチャヌチャ! ズンズン! パンパン! 
小学生「や~ん! パパより小さ~い! あんあんあん!」
男2  「小学生といえど保守の為なら容赦はせんッ!!」
    ぬぷぬぷ! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
小学生「ふみ~ん! このままじゃイケないよぉ~! 職人さん助けて~!」
男3  「食らえ! 青臭い三連精より受け継いだこの技を!」
    ピカーン! ドピュ! ドピュッ! ドピューン! 
小学生「目が! 目がぁあああ!」

男1  「いかん! 住人が居るぞ!?」
男2  「住人が増えて活気が出れば職人が黙っていないッ!」
男3  「くそっ! あいつらのネタ出しにはかなわん! 逃げるぞ!」

306:名無しさん@ピンキー
07/10/30 23:25:40 kL4r/dVc
GJ!
爽快な馬鹿馬鹿しさだw(もちろん褒め言葉)

>や~ん! パパより小さ~い!
>青臭い三連精
不覚にもワラタ

307:名無しさん@ピンキー
07/10/30 23:29:48 /peX2+Od
なんてかわいそうなんだw

308:名無しさん@ピンキー
07/11/01 09:13:01 lbkrbOJe
保守のためだけとは思えないすがすがしいバカス
職人さん来てやってくれw

309:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/01 21:26:40 mXzW9poe
非情軽率パロレイパー 幻想推敲伝

職人?「誰か読んだか?……君達、私が居ない間に好き勝手やってくれたようだね」
男1  「お前は……職人か!? これで我らの出番も終わるのか……」
職人?「フン、安心し玉へ、まだ作品が下記あがっていない私には何もできんさ」
男2  「作品注に作者登場とは、タブーもいい所、ネタ切れか? 自惚れか?」
職人?「私と同志達にはもう少し時間がいるので、ねッ! サプライズビームッ!」
男3  「うぎゃぁあああっっは~んっ!」
職人?「ふはははっ! 今の内に子ネタでも他の死んで置くことだ!」

男12 『男3ッッッ!!!』
女1  「くそ! 一体俺にナニが怒ったのよっ!?」

男1  「たった数行で強制女体化ネタとは、かわいそうだな」
男2  「スタイルバッツギュゥンッ! の、おんなのこだな」
女1  「お前ら! そんな目で見るんじゃない……わよっ! ハッ!?」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! かわいそうだな!」
    ビリビリ! ヌチャヌチャ! ズンズン! パンパン! 
女1  「やめっぁん! 力の一番っ! そんなに強くしたら! あんあんあん!」
男2  「仲間といえど保守の為なら容赦はせんッ!!」
    ぬぷぬぷ! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
女1  「ひぅんっ! 技の二番っ! そんなトコだめぇ! 職人さん助けてっ!」
男12 『愛と友情のツープラトン! 股間のスカイラブハリケーン! シュート!』
女1  「だめぇっ! 汁の三番っ! イク! イキますっ!
    イっちゃうのぉぉぉおおお! あっはぁぁああんんんっっっ!!」
    ビシャ! ビシャッ! ビシャァァーーン! 
女1  「くやしいっ! でも……漢字ちゃうっ!」

男1  「いかん! 本物の職人が来るぞ!」
男2  「……やばい…俺本気になりそう……っえ! 職人だってッ!?」
女1  「くすんっ! レスくれた住人さん達めっ! おぼえてなさいっ!」


310:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/03 22:06:51 vkWRE522
非情軽率パロレイパー 乳幼児陵辱変

男1  「おい、これを見てくれ、どう思う?」
乳幼児「おぎゃー、おぎゃー」
男2  「凄く…なッ! こんなスレた所に捨て子だとッ!?」
乳幼児「おっぎゃー! おっぎゃー!」
男3  「こんなに幼い子が……かわいそうに、このままでは……」

男123 『かわいそうだ…がッ!!!』

男1  「よりにもよって人目につかない所とは、かわいそうだな」
男2  「ツイてないな、おんなのこだな」
男3  「なれば…なれば…我々の出番だ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! かわいそうだな!
    くっ! いきなりスカトロプレイとはヤリマンめ!」
    ビリビリ! ふきふき! ぱふぱふ! くるくる! 
乳幼児「おぎゃーん! おぎゃぁんぁんぁん!」
男2  「乳幼児といえど保守の為なら容赦はせんッ!!
    フッ! 全ての性癖を兼ね備えた我ら! 準備は万全だッ!」
    カランカラン! ぴよぴよ! 高い高~い! ハァハァ!
乳幼児「きゃっきゃっ! だぁだぁ!」
男3  「さぁ! きちんと飲み込め! このぬめる白濁した生命の起源をっ!」
    ごきゅ! ごきゅっ! ごっきゅ~ん! トントントン! 
乳幼児「けぷっ! すーすーすー……」

男1  「いかん! あれは母親とかいて職人! じゃないのか!」
男2  「愛娘と書いて作品! が気になって戻って来たのかッ!?」
男3  「くそっ! くそっ! 寂しくなんかないんだからなっ!」

311:名無しさん@ピンキー
07/11/04 10:23:02 YaWkajWl
ええ話や…

312:名無しさん@ピンキー
07/11/04 15:10:17 7nGI6iHo
彼等の懐の広さに感動した(ノ∀`)

313:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/05 21:59:40 bUmBEPUZ
非情軽率パロレイパー 女子高生裏切編

あゆみ「お財布落としただなんて……けいこちゃんかわッむぐぅッ!!」
けいこ「あゆみちゃん! こないだのケーキ屋さんの横って河合荘っていうの!」
あゆみ「むぐーっ! むぐーっ!」
けいこ「ほらほら! あれがそう! あゆみちゃんかわいそうだよ!」

男123 『かわいそうだって!!!』

男1  「親友と言えどわが身が大事か、かわいそうだな」
男2  「なんかリアルでつらい……、この前のおんなのこだな」
男3  「だがしかし我々の出番だ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! 凄くかわいそうだな!」
    ビリビリ! ヌチャヌチャ! ズンズン! パンパン! 
あゆみ「けいこしゃん! おんどぅるるらぎったんでぃすかぁぁああんあんあん!」
男2  「人を犯さば穴みっつ! 保守の為なら容赦はせんッ!!」
    ぬぷぬぷ! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
あゆみ「くはぁんっ! 私には心に決めた職人さんがいるのにぃ~!」
男3  「喘ぎ、聞き届けたり……。イッペンイッテ見ルっ?」
    ドピュ! ドピュッ! ドピューン! 
あゆみ「ひぃ~ん、konozamaに注文した斧さえ届いていればっ!」

男1  「いかん! ネタに冴えがないぞ!」
男2  「たかが保守、されど保守! それが我らに積める善行だッ!」
男3  「書き込む事から全ては始まる、正気にては大業ならず、
    保守道はシ狂いなりっ!」

314:名無しさん@ピンキー
07/11/06 03:12:01 EAwp4WgI
ちょwけいこちゃん黒いw

315:名無しさん@ピンキー
07/11/06 21:41:47 P6KDja6m
+(0゚・∀・)+ワクテカ+

316:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/07 22:08:27 9ywSeB3K
非情軽率パロレイパー 川獺虐待編

女子穴「みなさんこんにちは! 今日はタマ川に住み着いた
     カワウソのきゅーちゃんのレポートです! 住人さんどうですか?」
住人94「かわうそな女の子ですね、森林伐採で住む所が無くなったんだな」
住人95「かわいそうなかわうそ……環境汚染の影響か…でもかわいいなぁ~」
女子穴「カワウソちゃんかわいそう、あ、こっち向きましたよ! ラブリー!」
きゅー「ぴぃ~ぴぃ~(>>96)」

男123 『かわうそうだって!!!』

男1  「動物に罪は無いのに、かわうそうだな」
男2  「かわうそのおんなのこだな…擬人化すれば問題ない」
男3  「なれば我々の出番だ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー! 貴様! かわうそうだな!」
    すりすり! ヌチャヌチャ! ズンズン! パンパン! 
きゅー「むきゅ~! 人間なんてっ! あんあんあん!」
男2  「かわうそといえど保守の為なら容赦はせんッ!!」
    ぬぷぬぷ! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
きゅー「きゅ~ん! 動物愛護職人さん助けて~!」
男3  「島と大地の恵み! スペルマヴォルケイノッ!」
    ドピュ! ドピュッ! ドピューン! 
きゅー「きゅぴぃ~! あたしどうなっちゃうのぉ~!?」

男1  「いかん! 一部始終生放送で流れてるぞ!」
男2  「まじか! それにしても男3よ、お前そういうの好きだなッ!?」
男3  「くそっ! かわうすぎる! お持ち帰りぃぃいいっ!」

 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

みよこ「あはははは……っ……っと、そろそろお夕飯準備しないとかな。
     おおっと、その前に電話だ。また作りすぎるとみよこ太っちゃうし」

317:名無しさん@ピンキー
07/11/08 09:15:56 6CwNJWjm
>>94-96わろたw

318:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/09 22:06:55 z7sGfje8
非情軽率パロレイパー 乳輪患者編

りすか「あぁ、あの葉っぱが枯れ落ちる頃に…私は……」
けいこ「じゃーん、じゃーん、じゃーん! お見舞いに来たわよ~!」
りすか「げぇっ! けいこっ!?」
けいこ「りすかちゃんかわいそう! 貴方は死んでも代りなんていないのよ!」

男123 『かわいそうだって!!!』
看護婦「病院内ではお静かにッ!」
男123 『は、はいっ…』

男1  「儚く病弱だ、かわいそうだな」
男2  「白い肌もまた可憐だ、おんなのこだな」
男3  「なれば我々の出番だ」

男1  「我ら非情軽率パロレイパー 貴様 かわいそうだな」
    (我らのペニスが真っ赤に燃えるッ)
    男1はりすかの服をそっと脱がせ愛撫した秘部に挿入をする。 
りすか「ふっ、どうせ私は……好きにするといいわ……あんあんあん!」
男2  「病弱少女といえど保守の為なら容赦はせんッ」
    (爆乳掴めと轟き叫ぶッ)
    男2のはりすかの肌を、胸を舌で絡め揉み解し息を荒くする。
りすか「職人さんなんて……どうせ私を助けになど来ないのだわ……ぐすん」
男3  「爆熱っ ゴッドスペルマァア 性破っラブラブ昇天棒っ」
    男3達の熱い憤りがりすかの中を溶かす様にほとばしる。 
りすか「あぁ…感じる。私には分る、この子の為にも……生きないと!」

男1  「いかん! スレの患者達に気付かれてるぞ!」
男2  「病院内だから静にシてたのに! おい! さっさといくぞッ!?」
男3  「また死にたくなったら呼んでくれ女性へのアフターサービスは万全なんだ」

319:名無しさん@ピンキー
07/11/10 21:13:03 ux01z+NV
>>318
奴らの優しさを感じたww

320:名無しさん@ピンキー
07/11/11 06:14:15 QC8jLJpA
けいこちゃんから目が離せないぜ…

321:名無しさん@ピンキー
07/11/11 11:52:44 0/akE+ch
そろそろけいこちゃんでもいいんじゃないのか?

322:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/12 21:53:21 bFfxZmAH
非情軽率パロレイパー 邪神降臨編

邪神女「なんでみんな私の作品をけなすのよ! トサカにきちゃうっ!」
住人1 「小学生から文法学び直して来い、話はそれからだ」
住人2 「貴方は人に読んでもらおうとして書いているので(ry」
邪神女「邪神女ちゃん荒らしに苛められてかわいそう! 超GJ 続き期待age!」

男123 『かわいそうだって!!!』

男1  「自業自得だがここまでくると、かわいそう……だよな?」
男2  「禍々しいオーラだが、おんなのこ……だよな?」
男3  「このネタ……気が咎めるが我々の出番…惨劇に挑めっ!」

男1  「我ら非情軽率パロレイパーだ! おう!」
   「ぺろおおおおおおおおおん! ブツン! ズッニュー!」(゜д゜ )! 
邪神女「はぁーんあーん気持ち良いもっとなめて邪神女の胸とかまんことかなめて」
男2  「邪神……職人の一人といえど保守の為ならセックスするんだよ!うりゃ!」
   「ズギュッギュッギュズズッズリュッズギュギュッズリュッ」( ゜д゜)!
邪神女「はぁはぁはぁ…私…がんばったよ…住人さん褒めて~!」
男3  「出すぜ!」
   「じゅーっ! じゅーッ! じゅーーッツ!」( ゜д゜ ) !
邪神女「私の子宮は宇宙だ!……せーえきっ、もっとぉ!」

男123 『こ、これはかなわん!!! 逃技! スルー検定を発動するッ!!!』

男1  「おい! 誰がパンツはいていいッつッた!」
男2  「オイオイ、コンナカッコウデ何ヲシロト言ウンダイッ!?」
男3  「フリチンのままでいいんだよ、おめェは! そんな事より今はっ!」

男123 『逃げるんだよぉぉぉーーー!!!』

323:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/14 22:05:07 4x1hwqlF
非情軽率パロレイパー 時をぶっかける処女編

りすか「神父様、言われたとおり読んだ性書ですが、私涙が止まりません」
神父様「さもありなん、さもありなん」
りすか「処女のまま妊娠だけするなんて性母様かわいそうです!」
神父様「ジーザス!」

男123 『かわいそうだって!!!』

男1  「女の悦びを知らないままでは、かわいそうだな」
男2  「神々しいな、さすが神の母となるおんなのこだ」
男3  「なれば我々の出番だ! コスチュームチェーィンジ!」

男1  「我ら痔苦有軽率パロレイパー! 貴様! かわいそうだな!」
    ビリビリ! ギュッギュッ! グイグイ! くるくる! 
まりあ「ひぎぃっ! 縄が食い込むぅ! あんあんあん!」
男2  「性母といえど保守の為なら容赦はせんッ!!」
    すりすり! チュッチュ! もみもみ! ハァハァ!
まりあ「あぁ~ん! 神職人様! これも試練なのですか!」
男3  「目標:子宮最奥卵子! Ero専用改造陽精子砲Netyo仕様
    (ホシュトロン・スレイパー・ライフル)! 撃てーっ!」
    ドピュ! ドピュッ! ドピューン! 
まりあ「ところで、貴方達はいつラベンダーの匂いをかいだのかしら?」

男1  「いかん! 他の男達がマジで犯しに来たぞ!」
男2  「処女は渡さん! ってブルータス! お前もかッ!?」
男3  「くそっ! アイツらをとめろっ! 処女作なくして神はうまれんっ!」

324:名無しさん@ピンキー
07/11/15 18:34:49 /Q4qyJdJ
りすかたん再登場キタ━(゚∀゚)━!!っと思ったらちょw
神をも怖れぬ所行w
っていうかまさかキリストの父親は…

325:名無しさん@ピンキー
07/11/16 21:28:52 SvtL/jdc
Netyo仕様w

326:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/16 22:01:57 WC2ZXWuw
非情軽率パロレイパー 10th LAST RAPER

けいこ「みよこっ! ちょっと…話、いいかな? 大事な話なんだ」
みよこ「あ! 今日は大好きな番組の最終回なのーまた今度ねー!」
あゆみ「みよちゃん……そろそろ向き合おうよ…もう…一年になるんだよ……」

 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
男1  「職人ガハッ!…まだか。これで我らのっ!…ネタも終わり…だな!」
男2  「俺、グフッ、家に…家に帰ったら……何奴ッ!?」
男3  「ファック! これが我らの最後だとしても、いずれ第二、第三のっ……!」
補完娘「どこに行く気だ? おまえたちの牝穴はここだぞ。墓標はこの馬鹿でかい板
    レスはあのおったたねぇインポマラ嬢だ、卑文にはこう……だ」
男123 『……』
補完娘「すごく格好良いレイパー達がかわいそうな女の子を犯っつけて、
    すごく格好良くここに眠る」

             ~fin~


「ふ~、面白かったぁ~! あ、おかえり~、おかあさんっ!」
ガチャ。
ドアの開く音にみよこが振り返る。
「おかあさん?……帰ってきたんでしょ!?…」
家の中は沈黙を続け、西日だけがかろうじてみよこを照らしている。
「…ねぇ! 返事してよ!! みよこおかえりっていってるじゃんっ!」

「かわいそうだが、立ち止まって泣くのは終わりだ。君の母親はもう居ない」
「誰!? そんなことない! いるもん! ウソツキ!」
「籠に囚われし少女よ、羽根の傷は癒えたはずだ。羽ばたく刻が来たのだ」
「何言ってるのかわからない! 聞きたくない! 何も知らないっ!」
「だから我らは伝えに来たのだ。聞こえない言葉で無く、心に響く肉体言語でっ!」
「なに!? なんなの!? そんな…! いやーっ! おかあさんっ!!」

『我ら非情軽率パロレイパー!!! 貴様!!! かわいそうだな!!!』


327:名無しさん@ピンキー
07/11/19 22:45:55 CqTwP54G
非常軽率パロレイパーの愛がかわいそうな女の子を救うと信じて…!


328:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:03:34 NIjDI78V
あゆみ「レイパーシリーズ読んでくれた方、ありがとうございます」
けいこ「『激情版』用のネタがそろえばまたいつの日か…ね」

まだこのスレは落とさせはせんよ!
ということで長めの黒いモノを出しておきますね。

参考レス >>141 がまだ見てくれているといいな。
概要:陵辱シーン有 長編第一部

エレナ 10/10



329:エレナ 1/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:05:39 NIjDI78V

 「あぅ」
差し伸ばした手よりもすばやく、猫が獲物をさらってゆく。
「…ねこさんもおなかすくよね」
少女は建物の影に消えてゆく猫を見送りながら呟く。
「でも、えれなだってオナカすくんだよ…」
冷たい石段に座りなおし再びスレッドストリートへ目を向ける。

* - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - *

 早朝の空から照りつける日差し、それ以上にせめぎ合う朝市の喧騒。
人ごみから少し離れた広場で誰かのぶつかる気配がした。

「あうっ」
少女の叫び声がして、その手から赤く熟れたトマトが転がり落ちる。
幸いにも地面に当たった部分が傷んだ程度で済んだようだが、
少女が手を伸ばすよりも速く、男の手がトマトを掴んだ。
「あっ、ありがとうございますっ!」
自分より遥かに背の高い男を見上げ、少女は礼を言う。
「何、大した事じゃない。一つ聞きたいんだが、
 その『ありがとう』はどのくらいなのかな?」
問われた少女は、両手をめいいっぱい広げて感謝の気持ちを表してみた。
「いーーーーっぱいありがとうだよっ!」
「そうかそうか、それじゃ僕もそれに応えないと悪いね。
 今度はしっかりと、その手のひらから零すんじゃないよ?」
男はトマトを持った腕を、少女のようにめいいっぱい高く掲げ、
そっと手を放した。
「あ!」
少女は慌てて両手を差し出すも、落ちてくるトマトは僅かに右手の指をかすめ、
無残にも中身を地面にぶちまけた。
呆然と潰れたトマトを見やる少女の耳元に男は囁いた。
「神は平等かもしれない。だが、人の与える幸福に平等なんて期待するな。
 この小さな手の、細い指の隙間から漏れて、零れ落ちてゆくのを、
 僕らはただ眺める事しかできないのだから」

小さな少女を抱き抱える様にして、あやしている青年が夫婦目に入る。
「仲良さそうね、私達にもあんな娘がいたらよかったのに」
「そうだな、けど金持ちですら自らが不幸だと嘆く時代さ。清貧とは言わないが、
 俺は大枚はたいて買ったこの幸せさえあれば十分だ」
「あらっ、愛情の清算に完済なんて認めないわ、しっかり払ってくださいね」

馬車から覗いた風景には、ボロ布をまとい互いに寄り添う男女がみえた。
「……お父様。あの方、ハイアットおじさまでは?」
「ん? ああ、そう…だな。まったく哀れな奴だよ」
「そうなのですか?」
「んむ、下賤な女にたぶらかされて、財産も栄誉も失った男だ。
 シルヴィ、お前はあの男のように道を踏み外すでないぞ」
「はい、お父様」

* - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - *


330:エレナ 2/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:06:28 NIjDI78V

 地中海からの乾いた風が微かに届く。
町並みは白く照らされて、レンガの色は朽ちている建物が多い。
大きな街では近代化も進んでいるが、ここはまだ田舎といった方が似合うだろう。
河を渡す橋に繋がった二番街大通り、舞台はその華やかな街道の裏。
スレッドストリートと呼ばれるこの路地は、世間からは拒絶された無法地帯で、
誰もが暗黙の了解と認識する隔離地域として存在が許されていた。
浮浪者や娼婦、罪人や異常者のはきだめとなっていて、
表通りではよく見る市警も、ここには入り込まない。
たとえ見かけたとしても、それは表に出せない用事がある場合なのだから。

 エレナにはお母さんがいた。

 アパートは裏通りに相応しく古いものだったが、
親子が暮らしていくにはその一室さえ貴重な空間だった。
「ねぇ、エレナ。最近ねお母さんに良くしてくれる人がいるのよ」
そういって母は嬉しそうに笑う。昨日も、その前もそのセリフを聞いた。
母が笑うとエレナも嬉しくなる。
ここ最近持ち帰ってくる、お砂糖のまぶしてあるやわらかいパンも
母の笑顔とおなじくらい好きだった。
「おかーさんそのひとスキなの?」
イスに座る母の膝の上によじ登り、
細い体格にはアンバランスな、ふくよかな胸にエレナは頭を預ける。
「お母さんは、エレナが一番好きよ」
エレナを抱きしめ彼女の腰まであるブロンドの髪に頬擦りをしながら母はこたえる。
このセリフも昨日聞いた。その前の日も。
またはぐらかされてしまった。
そして今日もそれはどうでもよくなってしまう。
抱かれて感じる母の匂いと温もり、正面の小さな鏡に映る二重のブロンド。
エレナは腰まで伸びた母の髪がうらやましくて弄ぶ。
その仕草を飽きるまで抱いていてくれる母の膝の上がエレナのお気に入りだった。
だからエレナもいつもどおりこう答える。
「エレナもお母さん大好きだよっ!」


331:エレナ 3/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:07:16 NIjDI78V


 「おかーさんまだかなぁ~」
太陽と地平線が交わる頃。
いつも母が帰る時間にあわせて料理を作るのが、最近のエレナの習慣になっていた。
とはいっても塩と豆のスープといった程度の物で、
料理というには程遠いものだったが。
「ふっふ~、きょうはたまごさんもあるのになぁ~。まだかな~」
ちょっとだけ良くなった家庭事情によって久しぶりに卵も買えた。
板を渡した即席のテーブルにお皿を並べ食事を準備し始める。
あとは母の帰りを待つばかりだった。


 「ちょっと遅いなぁ~…ふぁぁ~~」
ちょっとというには時間がたってしまっている。
料理も冷めてしまい、太陽もすっかり顔を出してしまっていた。
いつもなら夜明けには返ってくるはずなのに。


 ドアを開ける音がする。
「ッ!」
うっかり寝てしまっていたようだ。
「おかあさっ…ん?」
「んあ? ガキがいるなんて聞いてねぇッスよ?」
入ってきたのは見知らぬ二人の男だった。
「だ…れ?」
まだ覚醒しきらない意識でエレナは問いかける。
「親方ァ、どうします?」
細身の若い男がエレナをちらちらと見ながら頭をかく。
「どうもこうもねぇよ、おれたちゃ仕事をするだけだ」
恰幅の良い髭の男は部屋の中を見渡しながら言い捨てる


332:エレナ 4/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:08:59 NIjDI78V


 エレナはただじっと見ていた。
思い出の詰まった数少ない家具はもう見当たらない。。
足元には母のためにと作った料理がこぼれていた。

 「ねぇ! なにするの!? やめてっ!」
親方と呼ばれた男が合図するとさらに数人の男たちが部屋に入り込んできた。
「ちょっと! これお母さんのだよっ! いやっ! やめてぇえ!」
男達はエレナを気に留めることなく部屋を空にしてゆく。
「おねがいだからぁああ! うっぅぅ…」
止めようと縋り付いても大人の男の力にはかなわない。
「カセーナさんなんで連れてってやらなかったんスかねぇ」
細身の男がたまりかねて口を開く。
「っ! おかあさんがどうしたの!? ねぇ! どこ!?」
耳にした母の名前にすがるように叫ぶ。
「っちゃー、オレは買われたってくらいしか知らないッスよ、嬢ちゃん。」
「セドリックが熱上げてた女なら、別のヤツが身受けしたらしいぜ?」
「?? ねぇ? どういうこと? おかあさんどこいったの?」
買われた? 別のヤツ? みうけするってなに?
「ねぇ! おかあさんどうしたの!」
「「イデッ!」」
話をしていた男達が悲鳴をあげた。
「てめぇら無駄口叩いてネェで働け!
 いいか、嬢ちゃん。
 ママはもうもどってこねぇ。だから俺達はここを片付ける。それだけだ」
髭の男が腰を落としエレナと同じ目線で語りかける。
「おかあさんはかえってくるもん!」
「…なら、好きにしな」
部屋の大半が片され、作業をしてる男の一人が、
簡易テーブルに置かれている鍋に手をかけた。
「だめぇえええ!!」
エレナの絶叫に場の空気が一瞬で止まる。
「これは…これはっ、おかあさんのっ、ごはん、なんだから。
 かえって、きたときおなかっ、すいてるんだからっ!」
エレナは鍋を奪い取り嗚咽交じりで男を睨みつける。
男は親方に視線を飛ばすと、彼はただ無言で頷き、作業を続けた。

 伽藍堂になった部屋に陽の光が差し込む。
泣きはらした頬は赤く染まり、瞳には西日がさしかけていた。
「おかあさん……どうしてかえってこないの?」
エレナの手から鍋がすり抜け、足元が冷たく濡れた。


333:エレナ 5/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:10:13 NIjDI78V


 部屋を追い出された。
新しい住人が来るそうだ。
もうあそこには母とのつながりが何もかもなくなってしまった気がした。

 「おなかすいたなぁ」
鍋からこぼれた豆を食べたのが二日前。
手荷物は空の鍋だけ、母に料理を教えてもらった思い出。
近所の住人に母の行方を聞いてまわったが悲しそうにエレナをみやるだけだった。
ほかに頼れるものは何も無く、エレナは路地をさまよっていた。

 影の射した路地がさらに暗くなる。
俯いた視界の中に人の足が見えた。
 「え、へっ。おじょちゃんかわイイね」
気持ちの悪い声だった。
びくっとして目線をあげるとギラついた脂の乗った男がエレナを凝視していた。
「ひっ」
汗の染みたシャツとそこからはみ出た肉のような腕が、
こちらに伸ばされようとしていたのが見えた。
走り出そうと後ろに下がると誰かにぶつかった。
「悪いねぇ、オルガはああなっちゃうととめらんないからさぁ」
そういうとエレナの肩をガッシリと掴んでオルガと呼ばれた男に向きなおさせる。
「い、いや」
首を振り拒絶を表すが、無情にもオルガの太い両腕はエレナのお腹を鷲掴みにした。
「いやぁぁぁぁああああああ!」
「フヒ。ヒ、すべすべシてるなァ」
オルガはエレナのシャツをめくり上げお腹に顔を埋め、
擦り付けるようにして息を荒くする。
ぬるぬるして気持ち悪い。
生暖かい息がかかって鳥肌が立つ。
さらにやわらかくぬめる感触が肌に走る。
「うがぁっあっあっ! っく、やめてぇえ!」
ぬちょり、ぬちょりと肌を這う舌がのぼってきてやがて双丘の蕾へと達する。
「ひあっ!」
「んっ~、かんジちゃったカなぁ~?」


334:エレナ 6/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:11:08 NIjDI78V
 死にたくない。
このまま食い殺されてしまうのではないか。
それがエレナの思ったことだった。
大声を上げたところでここでは誰も助けになんか来ない。
外で恐ろしい悲鳴が聞こえた日には母に抱かれ震えていたのを思い出す。
何も出来ない自分にさえそういった因果は巡ってくるのか。
神の作った平等なんてないことは経験からわかっていたがこれはあんまりだ。
そして、エレナの心中など関係なくオルガは柔らかい肌を蹂躙している。
「ぶフィー、ナかないで。ちゃ~んときもチよくしたげるから」
オルガはそういうと胸から顔をはなし、エレナの顔に舌を這わせ涙を舐めとった。
そのまま口に這ってきた舌に危機を感じ、エレナは顔を背ける。
舌は執拗に唇を求め追ってくる。
いいかげんに焦れたのかオルガはエレナの下顎を掴み固定した。
口の中に異物が進入してくる。
母としていたキスは軽いくちづけだったがすごく気持ちのいいものだった。
いまされているこれはなんなのだろうか。
呼吸する自由も奪われただ荒らされてゆくだけの暴力。
憎たらしい侵入者を噛み切ってやろうにも押さえられた顎は閉じられず、
不快な唾液が否応無く流れ込んできて狂気となった舌が口の中を犯してゆく。
「ううぇっぷ、あっが! ん! はぁっ!」
涙があふれてくる。
苦しくて、悔しくて、嫌なのに、抵抗も空しくて。
  死んでしまったほうがらくになれるのかもしれない。
そんな思いが過ぎった頃、エレナの唇は開放された。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ハぁ、ッハァ。ジュル。オ、おじょおおうちゃンだけきもチいのはいケないよね
 ボ、ぼクの番だよねつギは」
気持ちよくなんか無い、そう言おうとしたが声が出なかった。
呼吸がリズムを取り戻していなかった事と、
オルガがスカートに手を伸ばしずり下げたからだ。
「きひぃあっいだめっっっ!」

335:エレナ 7/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:11:54 NIjDI78V
 スカートはあっさり脱がされて足元に落ちた。
オルガはショーツの上からエレナの秘所を撫で付ける。
「っつ! 痛いッ!」
「アルェ? オかしいなちゅーしたらイつもぬれてたのにィ」
「オルガ、やっぱ手伝おうか?」
「今日はボくにぜんぶマカせるヤクソクだろぉ? トレモーはだまってテよ!」
「へいへい、俺はお預けだそうだ、嬢ちゃん」
トレモーと呼ばれた男はエレナを掴んでいる手で少しだけ彼女の肩を揉んで言った。
「ンー、ムフー、ンー」
そして目の前のオルガはなにやら考え込んでいるようで、
エレナには手を出さず唸っていた。
「アア、まだあれやッテなかったじゃん!」
ひらめいたとばかりに目を見開き、オルガはズボンのベルトをはずし始めた。
 エレナはまだ男性の裸を見たことはなかった。
父親はいなかったし、同年代の友達もいなかった。
たまに買い物にいく程度でずっと母と二人きりの生活だったからだ。
文字と数字の読み方とすこしの計算、ちょっとだけ料理。
エレナはまだ教わるべき事を多く残したまま世界に放り出されてしまったのだ。
 今のエレナに分るのは、目の前の状況が非情であることだけだった。
オルガの膨れた腹の下には縮れた毛の塊が湧いていて、
その真ん中に三本目の小さな足が生えている。
化け物だ。
醜悪な化け物はビクンと跳ね起きてこちらに向いた。
「じゃア、ボくのおいんちんなメてよね」
舐める? 冗談じゃない。
エレナの肩に力が加わり腰を落とされる。
目の高さがソレと同じになり、恐怖に声を上げる。
「いや嫌嫌イヤいやぁぁあああああああ!」


336:エレナ 8/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:12:50 NIjDI78V


 おとぎ話の王子様を信じてた。
ただ、自分のところには来なかった。それだけのこと。

 頭を押さえつけられ、口をこじ開けられ、化け物はエレナの口に進入してきた。
「ぉ…ぇ…ッッ!」
腐敗した魚のような臭いや汗の酸っぱさ、頬に当たるゴワゴワの毛。
「いヒ、ひひっひ」
頭をガクガク揺さぶられて、喉の奥を化け物に齧られる。
吐き気がする、息が出来ない、わずかに残された自由な腕にも力が入らない。
「ぅおっぷ! うっっぷ! はぁふぐっ!」
オルガの腰が揺れるたびに上がる悲鳴も、打ち付ける肉に塞がれ息を殺され、
思考は苦痛のみに支配されてゆく。
「おイ、出すから全部ノめよぉ?」
オルガが何かしゃべったような気がする。
動きが早くなったかもしれない。
自分の身体の外から自分を眺めてるような感覚。
この理解できないゲンジツから逃れたい、苦しい身体なんていらない。
夢の中に逃げ込むように飛ばしてた意識が再び現実に引き戻された。
「んごっ! っっっ!」
口の中に生臭いドロドロした、ものがあふれてくる。
吐き出そうにもオルガはしっかりと頭を押さえつける。
息ができない!
「ほぉ~ラ、ごックンだよ?」
いけない。こんな物を飲み込んだら死ぬより酷いことになる気がした。
きっと目の前のいかれた醜悪な怪物のように、化け物の仲間入りするに違いない。
耐える、しかし状況は変らず、むしろ余計に苦しくなってゆくだけだった。

  ングッ! ズビッ! ブッ! プヒュルルル!

苦しくて、我慢できず危うく飲み込みそうになった汚濁が音を立てて飛び散る。
エレナはどうにかそれを拒絶した、鼻から大量に精液を垂れ流しながら。
「こいつぁケッサクだナァ、オンアが射精したゾ! 鼻かラァ」


337:エレナ 9/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:13:44 NIjDI78V
 エレナが鼻から噴出した精液は男の体にかかっていた。
「おでは飲めっテいったよナぁ、ほレ、キチンと舐めトるんだよ!」
鷲掴みにされた頭を、垢と汗と精液の浮いた腹に押し当てられる。
つぐんだ唇は力が入りきらず、僅かに空いた口から精液がすり込まれてゆく。
「ふぐっ、んむぅううう、んー」
顎の下に当たるオルガの化物がビクビクと震えているのが感じられる、
それはこの苦痛と恐怖に終わりが無いことをエレナに思い知らしめた。
 ピチャッ! ッシャーーーーーーーーーー!
アツイ熱をもった液体が勢いよくショーツにあたり、
小さな布に打ち止められた温もりは脚を伝って流れ落ちる。
「ンッン~、漏らシやがった! キタネェな~、でもこれでぐちょぐちょ
 ってことニャかわりネーかぁ」
地面に力なく座り込むエレナ。
肩を押さえる手はとっくに無かったが、瞳は暗く堕ち、
見えない希望へと伸ばされていた手は力無く垂れ下がっていた。
「こレで本番のハジまりだなぁ、フヒっうっぐがああっはっ!!!」
オルガがエレナに覆いかぶさってきた。
抵抗する気力もなくなすがままに地面に背を預ける。
押し倒されたエレナの胸の上にのるオルガの頭。
そこからじわりと流れ、シャツにしみこんで来る唾液と赤い染み。
「おッ、オルガッ!」
トレモーのあわてた声。
生温い体液はドクドクとエレナを濡らしてゆく。
「立ち去れぃ! 小童共がッ!」
鳴り響くダミ声と吐き気を催す悪臭。
「ふざけんなこの…うぇっぷ…クソジジイ! …うげぇ」
悪臭の影がさらに一歩踏み出したようで臭いがキツクなる。
「ぅうぇえ、わーった、わか…っぷ、クセェから寄るんじゃネェ!
 クッソ、テメェただじゃおかねぇからな!」
そういってエレナの上で頭から血を流し呻くオルガを抱きかかえ、
悪態をつきながら影と反対の方へ歩いていった。


338:エレナ 10/10 ◆irhNK99GCI
07/11/21 20:14:40 NIjDI78V


 軽くなった体と悪臭に現実をとりもどしたエレナ。
起こった事態は把握しているものの理解は追いついていなかった。
そして目の前のボロ布をまとった老人を見上げる。
髭に覆われた口元歪みがニヤリと笑う。
「さあ、こっちにおいで」
獲物であった木片を捨て手をこちらへとのばしてくる。
窓の枠組みであったと思われる木片にはまだ残っているガラスと、
真っ赤に濡れた血が滴っていた。
血。
老人と捨てられた木片を見比べる。
「大丈夫、さぁ、こっちにくるんだ」
「…ぃゃ」
老人が近寄り悪臭が一段と増す。
「いやぁああああああああ!」
這いずる様に四肢を動かし、
力の入れ方を思い出した手足で、エレナは駆け出した。
涙で歪む世界を何度も転びながら、
なんでこんなことになったんだろう。
お母さん、お母さんに会いたい!
口の中気持ち悪い。
手も足も肩もお腹も痛いイタイいたい!
お母さん、お母さん、お母さんっ!


 走る。
薄汚れた少女に気を配る者はここには居ない。
みなそれぞれ日々の暮らしと自分のことで精一杯だから。
もし、走っているのが少女でなかったとしたら。
興味を満たし、腹を満たし、懐を温めてくれる何かだとしたら。
きっとソイツらは優しく声をかけ、甘い言葉で慰め、誘うだろう。


339:名無しさん@ピンキー
07/11/23 08:09:09 CKSIOJEE
GJと書いてゴッドジョブと読ませたいくらいGJ

340:名無しさん@ピンキー
07/11/24 22:48:00 zXVYb+D5
パロレイパーの人はシリアスもいけるのか('∀`)
実にかわいそうだ…

341:名無しさん@ピンキー
07/11/25 23:33:37 OyPWA9Jn
珍庫たった

342:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:43:11 2eS7GOSa
男1  「いかん! 圧縮がきそうだぞ!」
男2  「例のブツはどうしたッ!?」
男3  「明日には届くそうだが……」

343:名無しさん@ピンキー
07/11/28 04:25:52 ssrPjQ/P
上げようかどうしようか迷ってたけど、生き延びたか…?('∀`)-3 ヒュー

344:ACTER ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:54:57 YHZtHeMT
例のブツ到着っと。
圧縮ぬけたし、これでしばらくまったりできるな。

概要:えっちくないよ 長編第二部

エレナ 11/11


345:エレナ 1/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:55:44 YHZtHeMT

 この足はどこへ行こうというのか。
居場所を失い、疲れ、エレナは歩く。
表通りのにぎやかな空気に惹かれたものの、
幸せそうな家族やカラフル看板の店から漏れる陽気な音楽は、
エレナをよりいっそう惨めな気持ちにした。
『ここはお前の住む世界じゃない』
そう言われたような気がして薄暗い路地に戻るしかなかった。

 小さな体に限界が迫っていた。
体力と、それ以上に心をすり減らし歩くのもおっくうになってきた。
「…ぁ」
一人の男を見つけた。
最近よく母を訪ねて家へ来ていた男。
ほかにも尋ねて来る男もいたが、この男は何回もきていたので顔を覚えていた。
だが、母は例外なく他人を家に迎え入れた事は無かったので、
向こうはこちらの顔など知らないだろう。
ふらり。
見知った顔、ただそれだけのことだがエレナはその希望にすがるよりなかった。
ふらり。
「…ぁのっ…」
男がこちらに気付く。
血に濡れた服を見て一瞬だけ彼は目を見開いた。
「ん? 君は…」
「ぉかあさん、お母さん…知りませんか?」
そう口に出すのが精一杯だった、ちゃんと聞こえただろうか、伝わっただろうか。
「…君は…たしか、カセーナさんとこの子だったかな?」
良かった、お母さんを知ってる人がいた。それだけでもエレナは救われた気がした。
「はい。お母さん、どこ…行ったか知りませんか?」
男は神妙な顔になり黙り込んだ。
やはり彼も知らないのだろうか。
「お母さんならボクの家にいるよ。一緒に来るかい?」
難しそうな顔を一瞬に笑顔に変えて男は言った。
「いきますっ!」
お母さん。
やっと会えると思うと緊張の糸が切れ、エレナは意識を手放してしまった。

346:エレナ 2/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:56:42 YHZtHeMT

 温かい。
「お母さん聞いて、エレナね、とっても怖い夢みてたの」
「あら、かわいそうに。 でも大丈夫よ、もう怖い夢はおしまい」
「うん、エレナ、お母さんがいれば平気!」


 暖かい。
最初に見えたのは見知らぬ天井。
次に消えたのは母の幻想。
ここはどこだろうか?
ふかふかのベッドの上で辺りを見回す。
部屋中のあちこちに洋服がかけられており、エレナと同じサイズのものから
それより大きい服、小さい服も多様に揃えられていた。
ズボンも数着あったがそれも女性用のものみたいだ。
改めて自分の格好に目をやると汚れた服は着替えられており、
白いワンピースを着せられていた。
大好きなレースがいっぱいついているのに嬉しくて、顔が少しにやけてしまった。
心なしかいい匂いもする。
部屋中に漂う香水の匂いと、綺麗に洗われてる自分の髪の匂い。
寝ている間にお風呂に入れられたかと思うと恥ずかしさがこみ上げてくるが、
あの格好を思い出すとぞっとする。
エレナは思い出す。
『お母さんならボクの家にいるよ。一緒に来るかい?』
そうだ。ここに母がいる!
そう思うといてもたってもいられずベッドから飛び降りた。

 部屋から出ようとドアを開けると男が二人話をしていた。
「…こればっかりはまけられないですね、お得意様だからこその…」
「…リスク背負ってるのはお互い様だろう? 頼むよ…」
「これでも?」
半開きのドアから覗くエレナをみて男が言う。
もう一人もエレナに視線をやる。
「…分った、5000で手を打とう、時間は…」


347:エレナ 3/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:57:59 YHZtHeMT

 「お目覚めかな、お嬢様」
男が立ち去るとエレナに向かって彼は声をかけた。
「うん、お母さんは?」
「…お母さんは、買い物。そう買い物にいっててね、
 少し遠くに買い物にいってるけど、ちゃ~んと返ってくるさ
 それより、お腹すいたろう? 昼食を用意してあるから食べるといい」
男はエレナの背に手を回しテーブルへ誘う。
 テーブルの上にはちょっとしたごちそうが並んでいた。
鳥のモモ肉をこんがりと焼いた物。
しっとりやわらかいチーズにたっぷりのバターとクロワッサン。
そして、鮮やかな赤のナポリタン。
レシピは習ったけど材料が買えなかった料理。
お母さんに作って上げられるかもしれない。
ほっぺがゆるゆるになってみっともないとおもったけど、どうしても戻らなかった。
「いただきますっ」
フォークでくるくるにしてあむっと一口。
「あうう…」
「ん? どうした?」
「これ、…しょっぱい」
男はナポリタンをつまみ口にする。
「…んっ、たしかに変にしょっぱい。ちょっと作り直してこよう」
「あ、だいじょぶで…あ、あの。ありがとうございます」
気にしないでと言うと、男はお皿を持って厨房に行ってしまった。
「なんたってうちの人気メニューだからね、大切にもてなさないと」
数分後もどってきたナポリタンは、人気と言う割には普通の味だった。

 食べ終わったエレナの口元を男が拭きながら言う。
「お母さんが帰ってきたら教えてあげるからさっきの部屋で休んでるといい
 出かけてすれ違ったりしたら大変だからね、何かあったらここにいるから、ね」
エレナは元気よく頷いて部屋に入る。

部屋に鍵が掛かる。
小さくカチリと音を立てて。


348:エレナ 4/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:58:51 YHZtHeMT


「エレナ、お父さんいなくて寂しい?」
「ううん、エレナはお母さんがいればさびしくないよっ」
「そう、もしかしたら、もしかしたらなのだけどね……」


 また眠ってしまっていた。
窓の外は暗くなっておりかなり時間がたってしまったらしい。
ドアの向こうで話し声がする。
お母さん帰って来たのかな?
「おい! どういうことだよ! この裏切り者ッ!」
「俺だって死にたくないからな! 悪いなセディ!」
乱暴にドアが開けられる音、走り出す足音、そして悲鳴と銃声。
「さて、我々と一緒に来てもらおうか、ボスが御待ちかねだ」
「…私が悪かった! もうここで商売したりしない、クスリもガキも手を引く!
 そ、そうだ! 金も全部渡す! な? 貴方達が来た時にはもう私はいなかった」
「下衆がッ! 金や物ではない、ファミリーは絆を信念に生きる。
 貴様にはそれを骨の髄まで教え込んでやる。無論言葉通りの意味でだ」
「…ヒ、イヒヒヒヒヒヒ。ば、馬鹿いうなよ、……御前等に捕まるなんて
 死んだ方がまだマシだッ! 無論ッ! 言葉通りの意味でなァァァアアッ!」
再び銃声。ドサリと重いものが落ちる音。
「シット! 銃を持ってたとは報告になかったぞ!」
 ガタン!
「ぬ、誰かいるなッ!」
壁の向こうの出来事におびえ、気付かないうちに後ずさりしていたエレナは、
うっかり椅子に足をひっかけて倒してしまっていた。
ドアを開けようと叩く音がする。ヤバイ。
逃げなくては!
「っく、鍵が掛かってやがる」
逃げないと! エレナは窓に向かってイスを投げつける。
ガラスの割れる音、そして三度目の銃声。
鍵が吹き飛ばされたドアを蹴り飛ばし、黒服の男が部屋に乗り込んできた。


349:エレナ 5/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 19:59:28 YHZtHeMT

 「外だッ! 逃がすな!」
男は二人。いずれも漆黒のスーツを身にまとっていた。
一人は窓から、もう一人は入り口の方へ走っていった。

 エレナはベッドの下で震えていた。
優しくしてくれた彼もその友人も生きてはいない事だけは分っていた。
何故? どうしてみんなエレナから奪ってゆくの!?
お母さんも彼も…お母さん?
いけない。ここにいたら母が帰ってきてしまう。
そしたらあの男達に連れて行かれてしまうかもしれない!

 狭い隙間から覗き誰も居ないことを確かめる。
エレナはベッドのスキマから抜け出し部屋を出る。
血の海に眠る彼の姿を横目に夜の闇に向けて走り出した。
「そこか!」
家の周りをまだ探していたのだろう。黒服の男にみつかってしまった。
まずいまずいまずい!
角を曲がる、走る、曲がる、ゴミ箱を蹴り倒し、積まれた箱を引っ掛けて崩す。
「待て! シッ!」
だが、大人と子供という差の前では障害物も時間稼ぎには役不足で、
追跡者との距離は徐々に詰められてきていた。
(こっちだ!)
黒服たちとは別の声がエレナを呼ぶ。
前方の壁から生える細い腕。
呼ばれるままにエレナはその腕に手を伸ばした。

「しずかに」
息の荒れたエレナの口元を冷たい手が覆う。


350:エレナ 6/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:00:22 YHZtHeMT


 黒服の男達が前後の通路から合流した。
「こっちに来ただろう?」
「いや。シット! まだ近くに居るはずだ!」
短い会話の後足音がバラけて行く。

「どうやら行った様だな」
「ぷはぁ~」
口元を押さえてた手から開放され、エレナは足りなくなってた酸素を補給する。
「はぁ、はぁ…あの、ありがとう。あなたはだれ? 私はエレナ」
「俺はクラムベル、孤児同盟のリーダーやってんだ」
暗闇のせいでよくわからないけど男の子だと思う。たぶん。
「みなしごどうめい?」
「ああ、俺達ガキが一人で生きて行けるほどここは甘いところじゃない
 生きるために集まった仲間さ、さしずめ小さな大家族ってヤツ?」
「…家族」
「おまえも…エレナもワケありなんだろ? 来いよ、歓迎するぜ」
「あの…でも…」
「行くトコないんだろ? 大丈夫だって、みんな気のいい奴らばっかだから
 な、気に入らなきゃ無理にとはいわない。見るだけ見てみなって」
そういってクラムベルはエレナの手を引いて歩き出す。
廃材とゴミで巧妙に隠された家の隙間をぬって歩く。
街灯に照らされて見えたクラムベルの姿はエレナよりちょっと濃いブロンド。
ショートのくせっ毛で所々撥ねた毛が、
絵本で見た王子様の様で愛らしい感じがした。
 家と家と家と…家に囲まれてぽっかりと空いた空間に立つあずま屋。
「ようこそ我が家へ」
クラムベルの声が聞こえると、家の中から元気がいい子が飛び出してきた。
ほかにも眠い目を擦りながら這い出てくる子、家からこっそり覗き見る子等様々。
「あ、あのね。エレナっていうの。その、こんにちは」
空には三日月。カニも人魚もウサギも見えない。
「こんばんはだよ、お姉ちゃん」


351:エレナ 7/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:01:08 YHZtHeMT

 崩れそうな外観とは裏腹にしっかりと組上げられたあずま屋には、
最年長のクラムベルを含んだ男の子7人、女の子2人の幼い家族達が住んでいた。
「疲れたろ? 今日はもう遅いし、そこの毛布使いなよ」
クラムベルに従い毛布を手に取ろうとして、エレナは微かな違和感を感じた。
「ねぇ? 毛布おぉ!?……(多くない?)」
エレナは言い切る前に、乱暴に口を塞がれてしまった。
(頼むから、この事には触れないでおいてくれ。)
コクコクと頷きエレナが分ったと意思を伝えると、
締め付けられていた口はゆっくりと開放された。
「それじゃ、おやすみ」
「…おやすみなさい」
突然の事にビックリで胸がバクバクして、正直眠れるような気分ではなかったが、
まっくらな闇の中でじっと目を瞑っていると、次第に緊張は溶けていった。
やがてそこは寝息と、時折みじろぎする衣擦れの音だけになっていた。


   最初はもっといたんだ。
  身体が弱くて病気になってしまったやつ。
  自立してここを巣立っていったやつ。
  人攫いに捕まって売られてしまったやつ。
  散歩がすこし長すぎるやつ。
   今はここにいないけど、それでもアイツらは家族だから。
  帰ってくる場所が無かったら困るだろ?
  チビ達にはちょっと出かけてるって言ってるんだ。
  薄々気付いてるんじゃないかとは思う、
  けど、言葉にしたら何かが終わってしまう気がしてな。
  いつかは…そう、いつかは知らなきゃいけないし、
  向き合わなきゃいけないけど、
  チビ達にはまだ知ってほしくないんだ。

夢、だったのだろうか。
誰かにずっと。優しく何かを話しかけられてた気がする。
「ね~ぇちゃんっ! お・は・よー!」


352:エレナ 8/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:01:53 YHZtHeMT

 朝早くに起こされ連れて行かれたのは市場だった。
やってきたのはクラムベルとエレナ、副リーダーのクウィリーの三人。
色鮮やかな野菜や果物、リズムをもって唄われる売込みの声。
こんな世界もあったのかとエレナは足をとめて見惚れてしまっていた。
「よし、エレナ。好きなの選んでいいぞ」
「いいの?」
「あんまデカイのはやめとけよ?」
と、クウィリーが言いたす。
「うん! ありがとっ!」
そう言うとエレナは嬉しくてしょうがないというかんじで、
人ごみを掻き分けて店の前を覗き始めるた。
「……『ありがとう』ってワケじゃないんだけどなぁ。まいっか」
ミツバチのように飛び回る少女を見ていると、それを伝えるのは躊躇われた。
 まだピチピチ撥ねる魚を突付いてみたり、毛もじゃの野菜とにらめっこ。
はじめてがいっぱいあったものの、エレナの目に留まったのは普通の林檎。
エレナが熱を出した時、母がウサギやボート、
葉っぱの形に切ってくれたのを思い出す。
あの時は形が壊れるのが惜しくて、
食べたくないと駄々をこねて母を困らせてしまった。
「これ、いいかな?」
懐かしさを浮かべながらエレナは林檎を一つ手に取る。
「よし、それじゃ…いくぞ!」
クラムベルがエレナの腕を引き走り出す。
「へ? あっ! おっおかねっ!」
「そんなもの持ってない!」
「ッ! こんのクソガキ共がぁああ!」
情けなく声を上げるエレナに気が付いて店の親父が走り出す。
「そ! それじゃ、ドロボウだよぉ~」
「いいから走る! 追いつかれちまうぞ」
振り向けば、必死の形相で人ごみを掻き分ける親父の姿が見えた。
捕まったらとんでもないことになりそうな体格だが、
人ごみを掻き分けるのには向いてないらしく、
幸いにも距離は開いていく一方だった。
逃げ切れると確信した瞬間、親父の叫び声が響いた。
「ぐぬぬぬぬぬぅぅうん! タダでは帰さんッ! デヤァアアッッツ!」


353:エレナ 9/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:02:35 YHZtHeMT

 親父の振りかぶった豪腕が空気を切り裂く。
風を切る音。のちに鈍い『ゴッ』っという音がする。

「イッテェ!」
クラムベルの後頭部に真っ赤な林檎があたった。
「今日はこのくらいですましてやらぁ! ガッハッハ…」
人ごみに埋もれて姿は見えなくなっていたが、親父の声だけは良く響いていた。
「くっそぉ、少しは手加減しろよなぁ。あの馬鹿親父ッ」
「だいじょぶ? クラム」
「いつものゲンコツにくらべりゃ…そんな事よりナイスキャッチだな、エレナ」
「ほへ?」
無意識にクラムベルに伸ばしていた手には、おしりのへこんだ林檎が収まっていた。
反対の手には当初の林檎がきちんとあったからこれは投げられた方の林檎だろう。
「タダでは帰さないってこの事かよ」

 市場のはずれでクウィリーと合流すると彼は手にいっぱいの食料を抱えていた。
帰り道、彼らの生き方というものを教わった。
弱い者が生きていくための知恵、手段、方法。
盗み、奪い、隠れ、騙し、我武者羅に生きることだけを追求した生活。
「俺だってやりたくはないさ、でもみんなが待ってるから」

 その日、エレナは小さな妹達に、林檎のウサギをつくってあげた。
「これがうさぎさんなんだ~」
と、喜んでくれるのが嬉しかった。
自分の分のウサギは、やっぱり食べづらくて、しばらくは手の上で飼っていた。
「お母さんのは、あかいうさぎにならなかったのにな…」
口の中でシャリシャリとはねるうさぎは、まだ少しだけすっぱかった。

354:エレナ 10/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:03:18 YHZtHeMT

 エレナが孤児同盟の仲間として暮らし始めて一週間が経った。
幼い兄弟達はそれぞれに仕事を持っていて、
エレナは見習いとしてついていったのだがどれも散々な結果に終わった。
クズ鉄を拾えば怪我をし、靴磨きも失敗。
ほとぼりが冷めた頃に市場にいったものの、
得たものと言えば大きなたんこぶだけだった。
「最初はまぁ、しかたないさ。 そんな俺達だからこそ助け合わないとな」
そういってクウィリーはいつも励ましてくれる。

そこからさらに一週間後の午後、事件は起きた。

 左腕を真っ赤に染めてクラムベルが帰って来た。
「くっそ、ドジッちまった……ッつぅ!」
「クラム!!」
エレナは急いでクラムベルに駆け寄ると、服を脱がし傷口をあらわにさせる。
「っ!」
どちらからともつかない呻きが上がる。
前腕部の肘のあたりから中ほどまでスッパリと裂けそこから見えていたのは、
土気色の皮膚に張り付いた赤黒く固まった血と、それに似た鮮やかな色の肉。
自分で巻いたのか、腕の上の方にベルトが締まっていて流血はやや治まってはいた。
「ど、どうしよう、ねぇどうしよう!」
「落ち着いて、エレナ。 言うとおりにすれば大丈夫だから」

 ここには元々余分な物がなかったので仕方なくワンピースの裾を切ることにした。
傷口を洗いソレで巻き終えたものの、血はにじみ出て滴り落ちて床を濡らした。
夜になって帰って来たみんなでクラムベルを代わる代わる看病したが、
腕は倍ほどに腫れ上がり、苦悶する声は空気に重みを増していった。

「話がある」
クウィリーの声にエレナは顔を上げた。
彼にはいつものおどけた表情がなく、声からもトゲトゲしさを感じさせた。


355:エレナ 11/11 ◆irhNK99GCI
07/11/28 20:04:51 YHZtHeMT

 家を離れ無言で歩く二人。
スレッドストリートの終わりが見えるあたりでクウィリーが沈黙を破った。
「クラムが怪我なんかしたのは全部御前のせいだ」
「!?」
確かにたいした治療もできなかったけど、全部私が悪いなんて事は。
そう思って口を開いたが、クウィリーの言葉に何もいえなくなってしまった。
「御前が何かの役に立ったことがあるか?
 まともに仕事も出来ないくせに、誰のおかげで生きてると思ってるんだ?
 一人分、たった一人分の食事が余ってたとでも? むしろ足りないんだよ!
 でも、みんなが飢える事は無かった。
 何故か? その分動いてたのはクラムだからさ」
「そんな!? でも、わた…わたし、知らなくて……」
「こんな事にならなければ…俺も今まで通りで良いと思ってた。
 でもな、あの怪我じゃ俺達にはどうしようもない。
 金だ。金が要るんだ。医者に見せないとクラムは助からない!」
「でも、お金なんて…」
「……エレナが稼ぐんだ。
 俺達は助け合って生きていく。そういうルールだろ?」
「うん、わたしクラム助けたい! …でも、どうやって?」
「…体を売るんだ」
「か…らだ…?」
「ああ、御前けっこ美人だし。きっと高く売れる」
「いや…いやだよぉ…乱暴なこと…イタイことされるのはイヤァ!」
「時間が無いんだ! 今だってクラムは苦しんでる、
 医者に連れて行くには金が要るんだ!
 大丈夫、痛いことなんてない。むしろ気持ち良いさ。
 分らなければ俺が教えてやる。言われたとおりにすればいい、ただそれだけさ」
「…でも」
たぶんあの時の様な事をするんだろうとエレナは思い出す。
なんでそういうことするんだろう。男の人はいじめるのが好きなんだろうか。
優しく分かり合えればみんな幸せになれるのに……。
クラム……。
「…わかったわ」

 わたしは彼を裏切るなんてできない。
勿論こんな事はしたくない。
けれど、他にわたしは何ができると言うのだろうか。
逃げ出したい気持ちを堪え、わたしは決断するしか無かった。

356:名無しさん@ピンキー
07/11/29 20:58:45 KZkFkYEg
これは、期待

357:名無しさん@ピンキー
07/11/30 10:25:46 85/nlHw/
wktk

358:名無しさん@ピンキー
07/12/01 11:20:42 d3nOxCNJ
ドキドキ(*´・ω・`)

359:名無しさん@ピンキー
07/12/07 01:35:27 Guvfj7R5
☆ゅ(´・ω・`)

360:名無しさん@ピンキー
07/12/07 01:57:38 U/bbYftE
かわうそな女の子のエロ小説@保守。

361:ACTER ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:16:24 N02R+LaP
(・ω・`)ゞ

概要:えっちいかもん 長編第三部

エレナ 9/9

362:エレナ 1/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:17:30 N02R+LaP
「男に抱かれた事は……まぁなさそうだな。
 とりあえず一通り教えてやるよ、そのほうがウケがいいしな」
クウィリーはそういってエレナを背中から抱きしめた。
「ひゃうっ!」
首筋にあたる暖かい息が、エレナの身体を小さく仰け反らせ、
そのまま耳たぶに唇を触れさせくすぐるように言葉を吐き出す。
「エレナ…力を抜いて。何も考えなくていい」
抱きしめた腕は服の隙間からゆっくりと進入し、
撫でるようにして胸にずらされてゆく。
成長し始めの胸は、確実に女を主張しているがまだすっぽりと掌に収まる程で、
柔らかさよりも張り詰めた弾力が、まだ少女であると物語っていた。
その少女の部分に、指先は硬く尖った乳首を探り当て、
ここぞとばかりにエレナを攻め立てた。
「ぅ……ん~…っふぅ~…っ…」
初めはそっと、人差し指と中指。二本の指で挟みこむように包み込む。
「ひぅんっ」
あがる小さな悲鳴を、追い討ちするように三本目の指が覆いかぶさる。
硬くなっているしこりをほぐすように親指が押し付けられ、
なぶられたつぼみは柔らかな弾力に沈み込む。
先端は指から開放され、弾むような抵抗を以って白い肌に再び咲き返す。
行為は何度も繰り返されて、その周囲すらも次第に薄く色づかせていった。
「胸、気持ちいい?」
熱い息が後ろから頬に届いた。
「ふはぁ……わか…んっ!…ない……へんなかんじ」
「そう、でもそれは気持ちいいってことなんだよ?」
「気持ち…いい?」
少しずつまどろみに堕ちながらエレナは聞き返す。
指の当たる部分はしびれて熱く疼く。
肌を滑っていくその痕が、その感覚を名残惜しんでじわりと汗で湿らせる。
「ひあっ…!」
優しく触れていた指先が、反旗を翻し敏感な先っぽを捻りあげた。
「っ!…痛いよ…」
クリクリとこね回され、強い刺激に音を上げる。
「痛いだけ? 他にはどう感じる?」
囁く言葉とは裏腹に、さらに強く与えられる指先からの圧力。
「んくっ!…じ、じんじんづるのっ!……ぴりぴりするっ!」
「そう、気持ちいいんだね。それが気持ちいいってことなんだよ」
「…わかんないっ……へんなのっ……なんかおかしいのっ!」
左右に首を振りかぶり、感じたことの無い感覚からの不安を否定する。
「ねぇ!…もうやめて!?…わかったのっ……気持ちいいのわかったのっ!」
始めた頃とは比べ物にならないほどに激しく、指は蹂躙してゆく。
十分な成長を遂げていない胸は、掴まれた指の間から乳房の柔らかい肉を押し出し、
手のひらの下の乳首は絶える事無く擦られ、圧迫され、勃つこともままならない。
「だめなのっ!…っはぁ……おねがいだからっ…もうっ…だめなのぉお!」
「そう、じゃあ……」
離された一本の腕がそのまま肌を滑り落ち、薄汚れたワンピースの裾を持ち上げた。
そこに入り込んだ手はもう一枚の布地を探り当て、少女の悦びを知った。
「ひゃうううっ!」
熱く、蒸れた空気を掻き分けショーツに指を当てると、
みずみずしく熟れた布からは、少女の体液が染み出す。
布越しの形を探るように指を動かせば、熱気は溢れ出て指を伝い落ちていった。
「ふぁぅうっ……そんなとこだめっ…だよおっ」


363:エレナ 2/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:18:20 N02R+LaP
「何、がだめなんだい?」
耳たぶをはみながら意地悪く囁く声。
「んっ…うゅ~…っはうっ!」
エレナの陰部に入り込んでいた手が、濡れて重みを増したショーツをずらし、
その奥に隠れていた少女の部分をあらわにした。
暴かれた秘所には触れないように、生え始めた柔らかい陰毛をなぞる様に愛撫する。
ゆっくりと滴る愛液を指に絡めては丁寧に毛並みを整え、
流れ落ちる露をすくい上げる際には執拗に内股の肌を焦がしてゆく。
幾度も行き来する腕の動きに、急に体重がのしかかってきた。
「おっと」
腰が砕けてずり落ちようとするエレナを、クウィリーはしっかりと抱きしめた。
「立っているのつらそうだね、こっちに腰掛けて」
路地に積まれた木箱の山から一つをひっくり返し、底を払う。
その上に腰に巻いていたシャツを敷き、エレナに手をつかせた。
「脚を開いて。そう、もう少し大きく」
上半身を投げ出すように横たえ、ただ言われたままにエレナは脚を開く。
火照った身体は心臓の鼓動の速さを反映するかの様に震え、
浅く繰り返される呼吸は、熔けた意識を回復させるには及んでいなかった。
めくり上げられたワンピース。そこから晒し上げられたお尻に手がかかる。
「ひゃうっ…!」
添えられた片手は徐々に尻肉に食い込み、掴み上げては離されとせわしなく動く。
もう一方の、欲情に濡れた手は秘部を覆うように当てられ、
最も興奮しているであろう、硬く充血したクリトリスに触れ始めた。
指の間に敏感な部分を捉え、優しく摘み上げては弾く。
被さった皮の裏で転がされる秘核は、胸をいじられた時の感覚とは別の、
激しさを持った強く攻め入るような刺激をエレナに与えた。
「んはぁっ!…っく…っは…なにっ…これっ…あふっ!…」
直接触れられた指が動くにつれ、エレナの身体がビクビクと跳ね上がる。
「女の子の弱いところなんて、全部知ってるからね」
「あっんっ…あっ…はぅんっ!」
「どう? これでもまだ気持ちいいって分らない?」
そう言うクウィリーの指は動きを止めており、
エレナは差し出された指に腰を振っている自分に気付いた。
「あうぁっ…止まらないのぉっ…らめなのにぃぃぃ……!」
そう叫びながらも、擦り付ける為に腰を動かす事をやめられない。
「それじゃ、そろそろ少し慣らしておこうか」
「っはぁ…っく…はぁ…ふぇ?」
クウィリーはエレナに差し出していた指をずらし、その下へと潜り込ませる。
「んっんんっーー!」
「まだ指先が隠れるくらいしか入ってないよ?
 少しつらいだろうけど我慢してね」
器用に指先を動かして少しずつ奥へと沈めていく。
親指でクリトリスを愛撫しながら、丁寧に膣壁を押し開き、
やがて人差し指の半分までが埋まった。
「あぅぅっぐぅっ…オナカの中へんなかんじぃ……」
「大丈夫だから、我慢して。でないと、あとでつらいのはエレナなんだから」
傷がつかないように、埋もれた人差し指を動かし始める。


364:エレナ 3/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:19:06 N02R+LaP
「んんんんっ…っくぅうん!」
濡れた指が愛液を掻き出す度に、チュプチュプと音を立ててゆく。
徐々に動きは大胆になり、指の根元が隠れるまでに深く滑り込み、
内側から押し出されるように、クリトリスは薄い表皮から顔を覗かせ、
溢れ出る愛液を塗りこまれたせいで、何度も滑っては逃げ出し、捕らえられてゆく。
「うにゅっぅううっ!…だっ…っくふぅん…もぅ…っ!」
エレナの目じりには薄っすらと涙が浮かび、
敷かれたシャツを握る拳を震わせ、全身を強張らせ必死に何かに耐えていた。
「だめだめだめぇぇえっっ!…っっああ…んんんんっ!」
狭く、未だ男を知らない膣壁は一層激しく抉られ、掻き乱され、
それに抵抗せんとばかりに、進入する指先を圧迫し、締め上げる。
「ほら、イッていいんだよ? もうガマンできないんじゃない?」
「あっ…ふぁっあっ…んっ…っはっんんっ…はぁんっ…っ!」
ふるふると身体を震わせて、言葉にならない息を荒く吐き。
「ああっ…んっはぁぁぅううう…っはぁ…っはぁぁあああ」
中も外も同時に攻め立てられ、
全身を支配する快楽へと意識を委ねた刻。
「んっはぁっっつ!…んみゅぅっぅぅううっ!…んんんんんっっっつ!!!」
女性として初めての歓喜に産声を上げた。

 心地よい脱力感と、熱く冷めやらない血の巡りに身をまかせ、
重くなったまぶたを下ろす。
快楽の余韻と共に遠くから自分を呼ぶ声を感じながら、
エレナは張り詰めていたものを解放した。

埋め込まれたままの指を抜くと、ちょぷっと音を立て、
まだ痙攣している膣口からは愛液が糸を引いていた。
「っふぅ…エレナ?」
大人しく寝息を立て始めたエレナを呼び起こそうとするも、
どうにも目を覚ます様子は無かった。
「ありゃ、ちっとやりすぎちまったかなぁ…」
そう呟いてから、クウィリーは自分の股も熱くなっている事に気付き、
ズボンを汚してしまわないように、少しだけベルトを緩め、ズボンをずらした。
「んー、今はこっちが先かぁ」
眠り込んでしまったエレナを抱き上げ、敷いていたシャツに包みこんで、
今まで寄りかかっていた木箱を蹴り上げ、
ひっくり返って蓋の外れた箱にエレナを詰め込んで蓋を乗せる。
「……」


365:エレナ 4/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:19:55 N02R+LaP


 しばらく箱を見つめた後、意を決して『客』を探す事にした。
「こんな時間に探し物かね?」
声のする方を見ても、ボロ布を被った老人しか見当たらない。
今はそんな奴に構っている暇は無い。
老人を無視して金を持っていそうな客を探そうと足を踏み出すが、
発せられた予想外の言葉に振り向いてしまう。
「500。相場の倍なら文句はあるまい?」
目の前の老人は自分が何を目的としているのかを見抜いているらしい。
「500だって? ナメた事言ってんじゃないよ、ウチのは一味違うんだよ。
 800なら考えてやってもいいけどな」
ナメた事を言ってるのは自分の方だという自覚はある。
これでは売らないと言ってるようなものだ。
ただ、初めての相手がこんなみすぼらしい浮浪者では、
少しばかりかわいそうだとエレナに同情してしまったのもあるだろう。
老人の言ってる事はその点を除けばすぐにでも飛びつきたい条件ではあったのだ。
処女の小娘というだけでは、どれだけ客を選んでも400に届かないだろうし、
それではクラムの治療費には少しばかり足りないのだ。
ただ、目の前の老人がそれだけの金を持っているとは到底考えられなかった。
「随分と足元を見るものよ、あまり無茶をするとここでは生きてゆけんぞ?」
「知ったこっちゃないね! 俺は忙しいんだよ、用が無いならさっさと行けよ」
老人は少し考えるように顎髭を弄りながらこちらを見つめる。
「ふぅむ、800でいいのだな?」
とんでもない事を言い出した。
最下層を生きるここの住人には、
決して手にする事が出来ないであろう金額を平然と口にした。
「おいおい、冗談に付き合ってる暇はないんだぜ?
 普通そこまで金出すか? 空想の金なんか出されても困るんだよ。
 その大事な金で夢の中で女買ってろよ、クソジジイ」
「ふぉっふぉっふぉ、坊主が吊り上げるもんだから少し足りんのは事実だわい。
 待っておれ、今残りを取ってこよう。
 これは手付けだ、持っておけぃ」
そう言うと老人は懐からコインを取り出し、こちらに投げて寄越した。
慌てて受け取ると、すぐそばを老人が横切っていく。
漂ってきた腐臭からこみ上げる吐き気に思わずうずくまる。
「っっうっげぇええ!! 臭いにも程があるってもんだよまったく」
老人の残り香がようやく薄れてきた頃、
クウィリーは手に握った固い感触を思い出し、何気なくそれに目を落とした。
「っ!」
自分が生まれた頃にはすでに紙幣社会が確立されていたが、
旧貨幣と呼ばれる通貨も、時折見かける程度には残っていた。
それも小銭程度の物がかろうじて流通しているという意味でだ。
だから、子供の駄賃程度の小銭だと思っていたのだが、
金色に光るコインはずっしりと重く、
細やかな装飾と意匠を凝らした100の数字が彫りこまれていた。
もしこれが本物の旧貨幣ならば表記されている額の倍、
いや三倍の価値で取り引きされている筈だ。
真贋の是非は分らないが、コレに掛かる手間を考えればおそらく本物だろう。
古いとはいえ、旧貨幣はまだ金の純度という価値でしか見られていないのだから、
ここまで装飾の手間をかければ騙せたとしても赤字だろう。
なぜ、こんな物を老人が持っているのだろう。


366:エレナ 5/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:21:08 N02R+LaP

 エレナを詰め込んだ箱の上で考える。
くーくーと安らかな寝息が下から響くのは滑稽なものがあったが、
今のクウィリーの頭の中は老人の事であった。
恐らく老人は提示した金額を揃えてくるだろう。
十分すぎる金額はたしかに魅力的ではあったが、あの老人にエレナを預けるのは、
どうにも気が進まなかったからだ。

 人の気配を感じて顔を上げる。
そこには先程の老人ではなく、背の高い青年が立っていて、自分と目が合った。
「やぁ、すごくいい娘がいるそうじゃないか」
青年は気さくに話しかけてきた。
「悪いけど、もう相手は決まってんだ。ヨソを当たんな」
それなりに普通の雰囲気をまとうこの青年ならとも思ったが、
老人との約束を反故するのも気が引けるし、
なにより相場の倍以上を出す客が他にはいるとは思えなかった。
「へぇ~、そいつは惜しいなぁ~。
 今の俺の幸せを一晩少女におすそ分け、なぁんておもったんだけどねぇ。
 お金でどうにもならない事もまだ『ここ』にも残ってるもんだねぇ~」
「何が言いたいんだよ」
「いやいや、約束は大事だよねぇ、うん。感動物だよまったく。
 ここにもまだそういう精神がいきてるんだなぁってね」
「オツム沸いてんのか? 金だよ金。
 ここの奴らはみんなそうさ、どうせアンタには払えない額だからな」
「それはそれで残念だ。が、
 つまりそれは僕の金次第って事で解釈していいのかな?」
「ああ」
「じゃあそのお相手とやらは相当出したんだろうな~」
「800だよ、ホラもういいだろ? 気が済んだら帰ってママンとヤッてな」
投げやり気味に答えて、ハエでも追い払うかの様に手を振り払う。
「ほぉぉ、そいつぁスゲェ、安い娼館なら貸切にできる額じゃないか。
 だがそれがいい、それなら僕は900だそう。これならいいだろう?」
「はいぃ?」
今夜は本当にどうかしてる。
先程の老人の件ですら十分ありえないというのに、
今はそれより格好はマシな男が、さらに上乗せした額を提示してきているのだ。
「世の中金なんだろう? だったら問題無いじゃないか」
「ん…そう……だな」
きっとこれがベストの選択だろう。
老人には悪いと思ったが、ここはそういう世界だ。
あとでちゃんと金貨は返そう。
そう思い、男から金を受け取ろうと箱から腰をあげた時。
「待たせたな、坊主」
例の老人が到着した。


367:エレナ 6/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:21:57 N02R+LaP
「うっっげぇええ、クセェと思ったら腐れジジイじゃねぇか!
 ……もうきやがったのか」
「なんじゃい、胸糞悪い小童ではないか」
クウィリーを置いて対峙する両者は険悪な雰囲気をかもし出し始めていた。
「アンタら知り合い?」
「ケッ、んなわけあるかよ。
 悪ぃなクソジジイ、今夜のパートナーは俺を御指名だそうだ」
老人は無言で青年、トレモーを見やった後、クウィリーに視線を向ける。
「こ、こいつは…その、900出すっつーし、
 ……じいさんだって分んだろ? 悪いとは思うけど金次第なんだよ、ここは」
気まずそうに老人から視線を外すクウィリー。
「1000。これで文句なかろう」
「っ!」
「あぁん!?」
二人の男性の間には何らかの因縁でもあるのだろうか。
女一人買う。それに費やすには過ぎた金額だ。
妙な事に巻き込まれたと思ったものの、エレナを置いて逃げるわけにもいかず、
こちらに飛び火しない事を祈りながらクウィリーは話を纏めにかかった。
「それ以上出せないってんならじいさんのモンだけど?」
「なら1100出すぜ? ジジイはとっとと帰って自分でしゃぶってな!
 おっと、腰悪くしないように気をつけろよ?」
「1200」
「そんなに無理すんなって、何時も通りオトモダチのケツで我慢しろよ。
 俺は1300出すぜ?」
「フン、1500」
「1600だっ」
競り合いはお互いが譲らない内に、とんでもない金額に膨れ上がってきた。
これはエレナをダシにした喧嘩なのだ。
正直なところ、金よりも自分達の命の方が危ういのではないだろうか。
金額はたしかに魅力的だが、それよりもここから逃げ出したいと、
クウィリーの気持ちも、思考も移ろいでいった。


「……クソジジイ、テメェのキンタマが金で出来てるなんてボケてんじゃねぇのか?
 どうせ金なんかもってネェんだろ!? あるなら見せて見やがれってんだよ!」
トレモーのいう事ももっともだ。
売人が子供だからと踏み倒す輩も珍しくない。
なにより、おかしいのは
2000まで膨れ上がった金額がそれを物語っている。
「フム、ワシが持っていないだと? 御前さんこそ持っておるのか? 青二才が。
 どれ、お互いが見せてやればそこの坊主も安心だろうて」
老人は髭に覆われた口元を歪め言い返す。
「じょ、上等じゃねぇかっ」
二人に見つめられ、クウィリーは我に返る。
「おっ、ああ。それじゃ……3……2……1…」
老人は懐に手を忍ばせ、
トレモーは腰の後ろに手を伸ばす。
「…はいっ!」


368:エレナ 7/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:28:01 N02R+LaP
 クウィリーの合図で二人の男が動き出す。
違ったのは金を確認する為の行動ではなかった事。
同じだったのはお互いの敵意に対抗する為の行動であった事だ。

 トレモーが手に握っていたのは折りたたみ式のナイフ。
クウィリーを挟んで距離を置いていた老人に向かってそれを投げつける。
一方老人の方が取り出したのは拳大の革袋。
ナイフが飛んでくるのを予想していたのであろう、
向かってくる刃に革袋を投げつけ打ち落とす。
一瞬の出来事だった。

「動くなよ小童。ケツの穴は一つで足りているだろう?」
二本目のナイフを抜こうとしていたトレモーを押し止めたのは、
銃を構えた老人の言葉だった。
「!?……クソックソクソクソクソクソジジィィイイ!!」
怒り狂いながらも動けないトレモーに銃を向けたまま、
老人がクウィリーに言う。
「金もタマも持ってないのは、そっちの小童の方だったようだな」
二人の間に落ちている革袋からは、ナイフが切り裂いた穴から、
クウィリーが老人から受け取った物と同じ金貨が顔を覗かせていた。
「クッソォジジィィッ! 楽に死ねると思うなよォォオオ!!!!!!」
 こンのドグサレガァァァアアアッッッツッツツツ!!!!
真っ赤になった顔はこれ以上無い程までに憎しみに歪み、
充血した眼は老人を睨み付けた。
今にも飛び掛りそうな勢いだったが、
さすがに銃を相手に向かう愚行を犯す事は踏みとどまったようで、
トレモーは唾を吐いて夜の街に消えていった。


「はふぅ~、心臓に悪いったらありゃしねぇ」
どうやら治まったらしい嵐に安堵してクウィリーが言葉を漏らす。
「坊主、これで文句はあるまい」
「ああ、済んだらここ居るって伝えてくれよな」
エレナが仕舞い込まれた箱を、背負えるように器用な手つきで結んでいく老人に、
クウィリーは破けた革袋の中身を確認しながら答える。
「それはできぬ相談だ」
「なっ!?」
「約束を先に違えたのは坊主だろうが、
 それに、金貨の額で2000。安く捌いても娘一人買うには十分すぎる額であろう」
老人の言う事に反論のしようが無かった。
だが、それでも譲れない想いを口に出さずには居られなかった。
「エレナは……俺達の家族なんだよ……。
 コイツは一晩我慢すれば帰れたはずなんだよっ!
 頼むよ!! お願いだから、連れて、行かないで……くれよぉ…」
「小娘一人の食い扶持にすら困ってるのだろう?
 それともワシから買い取るか? 坊主よ。金額は、倍でよければだがな」
「そんな金もってるわけないだろぉ!」
箱を背負い込んだ老人はクウィリーを置いて立ち去ろうとする。
「まっ、まってっ…!?」
追いすがろうと駆け寄ったが、
「金を受け取って帰るがいい。
 それと、夜道は背後には十分気を付ける事だ」
それだけ告げれば十分と、老人は振り返らずに歩みを緩める事は無かった。

369:エレナ 8/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:28:43 N02R+LaP


 静かになった路地に取り残されたクウィリーは考える。
自分にこれ以上何が出来たであろうか。
老人の指摘通り、生活に余裕など無い。
今は良くてもいずれ、ましてやクラムベルが動けない今となっては、
何も出来ないエレナが居たところでどうなるだろう。
だが、彼女はもう家族の一員だった。
助け合って生きていく仲間の一人だったのだ。
その仲間を売って得た金はしっかりと手に握られている。
一生拝む事の無い様な大金だが少しも嬉しくは無いし、
怪我が治ったところでクラムベルは決して許してはくれないだろう。

 だが仕方がなかった。
ベストは尽くしたのだ。
あの状況で何ができようと言うのか。
思考はループに陥り、罪の意識に苛まれる。
だから、溺れかけた心はそこから逃げ出そうともがいて、
少しでも楽になる為の藁を探り当てる。

 エレナがいけないのだ。と。
何も知らない彼女はクラムに甘えてばかりで、
何も出来ない彼女はクラムを頼ってばかりで、
ここには不釣合いな無邪気さ、無防備さ、女性らしさ、
もっと幼い頃からここで生きていかざるを得なかった自分には無いもの。
いや、捨てなければいけなかった全てを彼女は持っていて、
クラムベルの気持ちさえ、その手の中に納まっていたのではないだろうか。
だからきっと罰が下ったのだ。
ここで幸せになれる奴なんて居ないのだから。

 重くなる気分に足を引きずられながら、一歩ずつ前へと進める。
急いで帰ろう。
何も覚悟など出来てはいないけど、この金がクラムの命を握ってる。
悩むのも、責められるのも後でいい。
彼が、クラムが助かればそれでいい。




370:エレナ 9/9 ◆irhNK99GCI
07/12/15 04:29:26 N02R+LaP


「ツイてない日だと思ってたがそうでもないらしい」
昼間にはガキに仕事の邪魔をされ、
憂さ晴らしにひっかけようとしたガキは取り逃がし、
あまつさえ、あのクソジジイだ。
ガキのついでにからかってやろうとすればとんでもないモノを出しやがる。
絶対ェぶっ殺すと決めたが今日は勘弁してやる。
いい土産を置いてってくれたからな。

 見失わないように注意して金を、ガキを追う。
「あのガキンチョでもぶっころさねぇと気が治まんねぇ……」
握り締めたナイフが、輝くような明かりも無い暗い影から、
息を殺してチャンスを待つ。

いや、襲うチャンスなら幾らでもあるのだ。
この街で、この通りで、スレッドストリートでは、
誰も何も気にはしないのだから。
だから彼が狙うチャンスは別の物。
対象をいかに苦しめるか、絶望に追い込めるか。
苦痛に泣き叫んで命乞いをする様を、最高に楽しめるタイミング。
そのチャンスだけをひたすらに待ち続けているのだ。

スレッドストリートに一人分の足音が響く。
一切のズレも無く一人分だけ。
焦る事は無い。
夜はまだ始まったばかりなのだから。




371:名無しさん@ピンキー
07/12/15 04:57:59 j1YPa2Gs
普段はROMなんだ、いつも通りスルーしようかと思った。
でも言わざるをえない、GJ!

372:名無しさん@ピンキー
07/12/15 11:57:38 1m8VaUlO
続き来てた*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!

373:名無しさん@ピンキー
07/12/18 09:41:58 qeP/tchz
ふにゅう

374:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:09:59 DDxpCQAW
☆ゅ(´・ω・`)

375:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:19:37 DDxpCQAW
お、やっと書き込める!!
初投下ですがよろしゅ
某国営放送を見て思いついたので書いてみました
ずいぶん前に書き上がっていたのに、OCN氏ね!ヽ(`へ´)ノ

376:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:21:05 DDxpCQAW

 大陸の夜空はとても美しい。
 私は刈り取られたばかりのコウリャン畑の上に横たわり、ぼんやり星を眺めている。
 本土とは場所がちょっと違う気がするけど、雲ひとつ無い天頂にはいつもと変わらぬ
ヘラクルス座が小さく揺れながら私を見つめていた。
「ぐぅっ……」
 聞こえてきたうめき声に目を向けると、私と並んで横たわっていた女中のお梅ちゃん
が含んだ手ぬぐいを食いしばっているのが、月明かりでぼんやりと見えた。
 涙をボロボロ流しながら声を出すまいと必死に耐えているお梅ちゃん。
 私たちのお供として満州にやってきた少女は、まだ数えで15にしかならない。
 今の状況は、そんな少女にはあまりにも過酷過ぎるものだ。
 私とて守らなければならないものがなければ、泣き叫ぶか、いっそこの世から逃げ出
していたことだろう。
 露西亜語の会話の中を縫うように聞こえてくるのは、私と同様に大切な物を守るため
に身を投げ出した女性たちの小さな悲鳴やすすり泣く声。
 それでも女たちのうめきがほんの微かなのは、林の中で震えながら悔しさに震えてい
る年寄りや子供らに少しでも心配させないが為。
「$%’’”#$%!!」
 小柄なお梅ちゃんを押しつぶすようにのしかかっていた巨漢の露西亜兵が何か叫びな
がら腰の動きを速くしたのが分かった。
 どうやら精を放つつもりのようだ。
 男の両脇に抱えられた二本の細い脚が、夜空を指してゆらゆら揺れているのが月光に
照らし出されていた。
 ―大丈夫だからね
 そんな思いを少しでも伝えようと微笑みかけると、少女はうんうんと頷き返してくれる。
 握りあったままだったお梅ちゃんの小さな手。
 暖かいその手が弱々しく握り返してきた。

377:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:22:46 DDxpCQAW

 ―平気ですから
 なんて心優しいお梅ちゃんの言葉が聞こえてきたような気がする。
 でも隣より先に、私の腰を掴んで小刻みに揺すっていた男が動きを止めた。
 自分の胎内にこれほど奥行きがあったのかと思い知らされるほどに最奥まで押し込ま
れたまま、性器が拍動するのが分かる。
 じわっとお腹の中に暖かいものが広がる。
 また吐精されたのだ。
 好きでもない異性の種を注がれる嫌悪感は、何度されても薄れることはなかった。
 思わず大声で泣き出したくなったけれど、くじけるわけにはいかない。
 私の胎内でなにがなされたか分かったのだろう。
 激しく揺すぶられる苦痛の中で、お梅ちゃんが心配げな表情を一瞬浮かべてきた。
 私は―心配ないからね、と頷いてあげる。
 子宮へ最後の一滴まで注ぎ込んだ兵士が荒い息を漏らしながら長大な性器をズルズル
と引き抜いた。
 異人の巨大なペニスにこじ開けられ、大きく口を開いた私の膣から、大量の精液がお
しりの方へ流れ出ていくのがわかる。
 でもこれで終わりではない。
 今回は1個中隊、200人ほどがいるようだから、開拓団のご婦人たちに私とお梅ちゃ
んを加えた総勢10人で相手をしたとして20人。
 私を犯したのはこれで5人目だからあと10数回は犯されることになるだろう。
 幸運にも、彼ら全員が一度だけで満足したとして。
 私とお梅ちゃんは、年若いこと、そしてこういう場では嬉しくもない見た目から人気
のようで、男たちの列は一番長い。
 今朝、耐えきれなくなった年下の可愛らしい娘さんが首をくくった結果、その負担は
確実に増しているのだろうが、恨む気持ちはない。
 身体を離した兵隊が周囲からなにやら揶揄されながら軍跨を引きあげると案の定、す
ぐさま別の兵隊が私の脚の間に身を割り込ませてきた。
 切っ先が押し当てられると、私は諦めと共に腰の角度を迎え入れるように持ち上げ、
脚をあげる。

378:名無しさん@ピンキー
07/12/20 03:23:36 DDxpCQAW
 一昨日まで乙女だった私だけど、もう数えるのも嫌になるほど多くの男性と契りを結
ばされ、いくつか学んだことある。こうすると一番苦しい挿入時の痛みを少しは和らげ
られるというのもそのひとつ。それから女性の身体は自分が思っているよりも遙かに丈
夫ってことも。
 ううん、どうなんだろう。もうとっくに壊れてしまっているだけではないのか。
 私の子宮は好きな男性の子供を育てることができるのだろうか。
 それどころか、この男たちの子を妊る可能性の方が遙かに高い。
 そんなことを考えて、ちょっとおかしくなってしまう自分がいた。
 そもそも、その前に生きて本土の土を踏むことができる可能性はかなり低いというのに、妊娠の恐怖を感じてしまうなんて。やっぱり私は女なんだ。
 軍跨を下げて覆い被さってきた兵隊は私のそんな想いなんてまったく想像すらしてい
ないだろう。
 そのまま太い切っ先をねじ込むと、あらわにされた私の乳房にむしゃぶりつきながら
情け容赦なく最奥まで押し入ってきた。
 今まで相手にした中で一番強く感じられる圧迫感。
 白昼での性交では、きっと恐ろしくて直視すらできない巨大な物が私の胎内に入り込
んでいるんだろう。
 でも、少しでも痛みを減らそうと男を迎え入れたおかげで、悲鳴をあげるのだけは
なんとか耐えられた。
 いや、大量に注がれた精液という潤滑油と、何度も手荒く扱われ麻痺している身体の
おかげだったのかもしれない。
 そのまま膝裏を掴まれ、思い切り押し開かれたあらわにさせられた私の女性器を、上
から容赦なく刺し貫かれる。
 もう痛みすら感じられなくなっている子宮越しに内蔵を揺さぶられる嫌悪感に歯を食
いしばって耐えていると、お梅ちゃんの手が一瞬ぎゅっと強く握りしめ、グッタリと力
を失った。
 あの行為をされたのだ。
 女の胎内に精液を放ち仔を孕ませるあの行為を。
 屈辱と絶望、そして悲しみを浮かべながらお梅ちゃんは耐えていた。
 目をつぶり嗚咽を漏らすお梅ちゃんに別の兵隊がのしかかった時、
私の中でまた熱い液体が広がっていった。

379:sage
07/12/20 03:26:08 DDxpCQAW
ちょっと忘れたことがあって自己嫌悪
感想とかあったらよろしゅ
そいでわ=ノノ

380:名無しさん@ピンキー
07/12/20 13:57:53 drhcqUj8
「ソ連が満州に侵攻した夏」を読んだばっかりだったから、ちょっと・・・

381:名無しさん@ピンキー
07/12/23 00:54:16 Vxi3VuLx
>380
うう、やっぱりそうですよね……普通引きますよね……
引き上げ先の港町で大きいお腹を抱えてとほうにくれている沢山のご婦人とか
お腹に鉗子を入れられても歯を食いしばって耐えている妊婦さんとかを想像して
やたらに興奮してしまった自分はだめ人間ナノデス
まして酔っぱらった勢いで書き殴って推敲もろくにしてない原稿を投下とか
ありえないのです……
鬱だ氏のうヽ(`へ´)ノ


382:名無しさん@ピンキー
07/12/23 22:06:16 /ZW6gSx0
>>381
まぁ、なんだ
人の趣味はいろいろだ、気にスンナ

383:名無しさん@ピンキー
07/12/24 03:41:18 PgEV8AZk
>>381
戦火スレでは歓迎されるよ
SSごとsenkaされるかもしれんけど

384:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:27:27 M+useQKk
hssh

385:名無しさん@ピンキー
07/12/28 05:33:21 Yg94jBN1
>>381
書き込むべきかずっと迷っていたがあえて書かせてもらう。
初投下に対してはちょっとキビシイ感想になるかもだが許してほしい。
状況はすげー悲惨なのだが、『私』がすごく冷静なせいか感情移入しきれない部分が少し。
何人にもヤられたら心も折れちゃうだろうし、お梅ちゃんの手前というのもあるけども、
導入部分、大切な人の為に犠牲になる過程とか詳しくあるとイイかもなと。
つまり、お梅ちゃんビジョンはもっとエロかわいそくなりそうだなと期待!
氏ぬのはまだ早いぞ?自分で問題点が分ってるのならなおさらだw
次回作待ってるよ!酔ってない時になwこういう作風も自分は好きだw

386:名無しさん@ピンキー
08/01/02 03:16:10 LWgAjSM2
保守

387:名無しさん@ピンキー
08/01/03 18:37:43 ubuMP4Gn
あけましてかわいそう

388:名無しさん@ピンキー
08/01/05 15:38:25 yhUAoEco
ことしもかわいそう

389: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:21:40 YIQScg59
初めてなのでお目汚しになりますが、投下させてください。

390: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:22:57 YIQScg59
中学2年生の冬休み。
夕食後、叔母の由美子からかかってきた電話に、母は深刻な表情で声をひそめて答えていた。
「そう・・・大変ね。わたしが行ければいいんだけど。・・・あ、そうね。聞いてみるわ。」
不意に母はこちらを振り向くと、わたしに問いかけた。
「早苗、明日なにか予定ある?」
冬休みの宿題が溜まっているので片付けなくてはならないが、明日でなくても構いはしない。
「ううん、別にないよ。」
「ゆみ叔母ちゃんのところのおじちゃんがね、研修先のA県で急病になって入院しちゃったんだって。
叔母ちゃん、看病に行きたいけどヒロくんを連れて行けなくて困ってるって。
早苗、明日の昼間、叔母ちゃんの家でヒロくんといっしょに留守番できる?」
叔母の家まではうちから徒歩15分ほどで、2歳の従兄弟、ヒロくんとはたまに遊んでいるので、
わたしは何の不安もなくOKした。

電話が終わってから母が教えてくれたところによると、
叔父は、1ヶ月ほど会社の研修でA県に行っていたが、今日の夕方、腹痛を訴えて病院に運ばれ、そのまま手術になったようだ。
命に別状はないが、叔母としては心配で一刻も早く飛んで行きたいらしい。

母は看護婦をしていて、急に仕事を休むのは難しい。
祖母が駆けつけるということだが、田舎から電車を乗り継いで来るので、叔母の家に着くのは夕方になってしまうのだそうだ。
わたしは、祖母が着くまで用意してあるご飯やおやつをあげて、いっしょに遊んでいればいいと言われ、
「それなら大丈夫だよ。ヒロくんとはいつも遊んでるし。」
と余裕で答えた。

391: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:24:16 YIQScg59
翌朝、叔母の家に行くと、ヒロくんの分のご飯は子供用のプレートにきちんと用意してあり、
わたしの昼食も温めれば食べられるようにラップがしてあった。
おやつは茹でたトウモロコシで、ヒロくんの分は小さく切ってあり、わたしのは一本まるごと置いてあった。
叔母は、ヒロくんの世話について早口で説明すると、
「じゃあ、早苗ちゃん。本当に申し訳ないけど、お願いね。おばあちゃんは遅くとも5時頃には来るっていうから。」
と言い残し、旅行鞄を提げてそそくさと出かけていった。

ヒロくんと2人で残され、わたしは急に途方に暮れた。
今までは、叔母や母がいっしょだったからそれなりに遊べていたけれど、
2人きりになるのはこれが初めてだと、このときやっと気づいたのだ。
とりあえず、おもちゃ箱から輪投げや積み木を出してきて遊んでみたものの、
ヒロくんもあまり気乗りしない様子でまったく盛り上がらない。
仕方がないので、DVDを物色してアンパンマンをかけてみると、興味を持ってくれたらしく画面を食い入るように見始めた。

ほっとしてふと窓に目をやると、外が暗くなっており、パラパラと雨音も聞こえてきた。
「たしか洗濯物が干してあったはず!」
叔母の家はアパートの一階なので、庭側の戸を開けてみると、大きな雨粒が目隠しの植え込みの葉を濡らし始めたところだった。
急いで物干し竿から洗濯物を外して部屋に戻ろうと振り返ると・・・

392: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:25:29 YIQScg59
「早く上がってきな!」
見知らぬ男がヒロくんに拳銃のようなものを押し付けて部屋に上がりこんでいた。
わたしは息を飲んで凍りついたが、男に「早くしろ!」ともう一度言われて我に返り、言われるままに部屋に戻った。
「よし。雨戸を閉めな。」
男はヒロくんを脇に抱え、銃を突きつけながら命令した。
身体が恐怖で強張っていたが、指示された通りに雨戸替りのシャッターを閉め、ガラス戸の鍵も閉めて、男の方を見た。
ヒロくんは目をいっぱいに見開き、全身で息をするのが精一杯の様子だ。
男はそのまま玄関まで行き、鍵が閉まっていることを確認してドアチェーンもかけた。

部屋の中に子供しか居ないのを確認して、鍵をかけ終えたことで安心したのか、男の表情が少し緩んだ。
「おい、姉ちゃん。なんか食い物をよこせ。」
人の家に押し入って食べ物を要求する男の意図がよくわからず不気味だったが、
自分の昼食になるはずだったハンバーグとサラダ、お浸し、ご飯、味噌汁を男の前に並べ、箸を渡した。
ご飯以外の料理は冷え切っていたが、男は構わずムシャムシャと音を立てて食べ、
半分ほど平らげたところで、顔を上げ、時計をみて、
「おい、NHKを見せろ。」と言った。

DVDを止めてチャンネルを変えると、10時のニュースが始まり、政治やら経済やらの話題が流れた。
わたしは、身の置き場も目のやり場のなく、テレビの傍に突っ立って興味のないニュースを眺めていた。
と、「拘留中の男、拳銃を奪って逃走」の文字と共に、今この部屋にいる男の顔写真が画面に映り、
アナウンサーがB県警が殺人容疑で逮捕し勾留していた男、藤田重雄(40)が、警察官の拳銃を奪って逃走、
警察が行方を追っているというニュースを読み上げた。
わたしは、自分の顔から血の気が引いていくのを感じた。

男は平然と食事を続けながら、検問の様子が映し出される画面を見ていた。
「なんだい、姉ちゃん。ニュース知らなかったのか?」
愕然として立ち竦むわたしを尻目に、藤田は勝手に冷蔵庫を漁って缶ビールを飲み始めた。
最初の一口を飲むと「ぷはぁ!生き返ったぜ!」とニタニタ笑いを浮かべ、
ヒロくんを脇に抱えたままそこらじゅうの引き出しやクローゼットを物色し始めた。

「いつまでもこいつを抱えてちゃ疲れるんでね」
引き出しからガムテープを探し出すと、藤田はわたしの手を後ろに回して、テープでグルグルにした。
「ちょっと大人しくしててもらいますよ。ま、素直に言うことを聞いてりゃ、命までは取らないから安心しな。」
手の自由を奪った上で、わたしを床に転がすと、藤田はヒロくんを子供用の椅子に座らせて、ガムテープで手と足を固定した。


393: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:27:04 YIQScg59
「さて。随分年が離れてるみたいだが、このガキはアンタの弟か妹か?」
ダイニングの椅子に腰掛けて、銃をちらつかせながら藤田は聞いた。
「いえ。」
「じゃあ、なんだ?」
「従兄弟です。」
「ここはアンタんちか?」
「いえ。」
「ガキの親はいつ帰ってくるんだ?」
「今日は帰らないと思います。」
「こんな小さな子を置いて、夫婦でお泊りか?」
「叔父が入院してしまったので、叔母は看病に行きました。」
「へー。でも、アンタが一日中ガキの面倒見るわけじゃないだろ?」
「夕方祖母が来ることになってます。」
「なるほどな。おばあちゃんが来るまでお留守番ってわけか。」

洗いざらい話してしまうのは不安だったが、嘘をつくにしても、どう言えば有利になるのか見当もつかず、
すぐに大人が帰ってくると言ったら他の場所に連れ去られて人質にされるのではないかという恐れもあって、
すべて本当のことを言ってしまった。

「しかし、ちょっと残念だったなぁ。ガキがいるからには母親もいると思ったのによ。こんな小便臭いのしかいないとはな。」
グルグルといろんな考えが頭を回り呆然としているわたしを気持ち悪い目で眺めながら、藤田は一人ごちた。

「まあ、しょーがねーな。溜まっちまってどうしようもねぇんだ。」
藤田は立ち上がってズボンを下ろすと、見せ付けるように股間の物をわたしに示した。
藤田の物は、臍の辺りまでそそり立っていた。
こんな状態の男性器を見るのは初めてのわたしにとって、それは、醜悪であり、恐ろしくもあり、場違いに滑稽に感じられもした。

藤田はわたしの両脇を持って上体を起こさせると、「しゃぶりな。」と信じられないことを口にした。
思考停止の状態で、ただただ気持ちの悪いそれを眺めていると、
藤田はいきなり床に散乱している積み木を手に取り、ダイニングにいるヒロくんの方に投げつけた。
積み木はすごい音を立てて台所の流し台に当たり、ヒロくんはビクっと飛び上がり、火がついたように泣き出した。
藤田は下半身裸のまま、つかつかとダイニングに行き、
ヒロくんの頭を小突くと「ぎゃーぎゃー泣くと、ぶん殴るぞ」と小さいながらもドスのきいた声でゆっくり言った。
戻ってくる途中、積み木をもう一つ拾って片手で弄びながら、
「さ。今のはわざと外したけど、今度は頭を狙っていくぞ。」と歯をむき出して笑った。

394: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:27:58 YIQScg59
「や、やめてください!」思わず叫ぶと、「それなら、さっさとしゃぶるんだよ!」と口の中にペニスを押し込んできた。
大きくて長いそれは、喉まで達してもまだ収まりきらない。
おぇっとえづいても許されるはずがなく、苦しさのあまり涙がボロボロと流れてきた。

「苦しいか?苦しいよなぁ。
・・・大人の女なら、何時間でもしゃぶってられるんだが、アンタまだ子供だもんなぁ?おばちゃんが留守で残念だったなぁ。」

そう言いながら、藤田はさらに奥にペニスを押し込む。
涙と鼻水と涎が垂れて、頬から首筋までビショビショになってきたのがわかる。

「ああ。こんなに苦しそうじゃ、かわいそうだな。よし。アンタが舌だけをつかってちんぽを外に出せたら、
これ以上奥に押し込むのは勘弁してやるよ。やってみるか?」
この上、中まで押し込まれたら窒息してしまうと思い、わたしは必死に頷いた。
無我夢中で舌を前後させ、ペニスを外に押し出そうとすると、ほんの少しずつではあるが喉が楽になってきた。
「うまいじゃねえか。その調子なら外まで押し出せるぜ。」

藤田の言葉に勇気を得て、わたしはさらに舌を前後に動かした。
半分くらいまで行くと、なかなか進まなくなってしまったが、呼吸が楽になった分頑張れた。
藤田も
「だんだん舌に触る部分が少なくなると、出すのが大変になってくるんだよなー。でも、もうちょっとだから頑張れよ。」
と励ましていた。

一生懸命舌を動かして、先端を残した大部分を押し出すと、藤田が
「ふわぁ。こりゃいいや。アンタ、上手だなぁ。もうちょっとで出るぞ。」と言った。

これで、この不快な物を口から出せるとホッとしたところ、急に頭をガシっと固定された。
びっくりして顔を見上げると、藤田はニマっと笑い、
「なんちゃって、ウソよ~ん♪」とやっと出かかったペニスを再び奥まで押し込み、容赦なくピストン運動を始めた。
抵抗する術もなく苦しみに悶えていると、不意に藤田の動きが止まり、腰と、口の中の物がピクピクし始めた。
今度は何かと思う暇もなく、喉の奥に臭くて苦い液体が放出され、食道、気管関係なく入ってきた。
咳き込んだものの、ペニスを抜いてもらえないため、行き場を失った気持ち悪い液体が鼻からも飛び出してきた。
藤田はわたしの髪の毛を鷲掴みにして、2・3度前後に頭を揺すり、最後の1滴まで絞り出した。

「あはははは。気持ちよかったぜ。アンタ、10年後には床上手になるな!」
苦しくて悔しくて涙が止め処なく溢れたけれど、わたしにはただ咳き込みながら床に転がっていることしかできなかった。

395: ◆kITawLRO5A
08/01/08 19:32:38 YIQScg59
ご不快でなければ、近々続きを書きたいと思いますので、よろしくお願いします。

396:名無しさん@ピンキー
08/01/08 22:29:02 Uv7sHsSn
パンツ下ろしたまま待つぜ

397: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:35:08 LZyOyHGF
さっそく続きを書いてきました。

398: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:36:09 LZyOyHGF
藤田は電話を勝手に使って、誰かと話し始めていた。
テレビでは11時のニュースをやっている。
もう何時間も苦しめられたように思えるのに、
家に上がりこんできた男が逃亡犯だと知ってからまだ1時間しか経っていない。
いったい、いつまでこんなことが続くんだろう?
おばあちゃんがくれば助かるだろうか?
それともおばあちゃんもあいつに捕まって、ひどい目に遭ってしまうのだろうか?

ヒロくんは、真っ青な顔をしてガタガタ震えている。
恐怖のためかもしれないし、オムツが濡れて体温が奪われているのかもしれない。

「ああ。そのアパートの103号室だ。検問でひっかかるようなヘマは勘弁してくれよ。
・・・・・・ははは。ああ、じゃあ、頼むわ。」
藤田はどうやら仲間と脱出の算段をしているようだ。
早く仲間が迎えに来て、ここから出て行ってくれればいいのに。

藤田はトウモロコシを丸齧りしながら再びビールを呑み始め、
どこから見つけてきたのかマッサージ器で肩を揉みほぐして寛いでいる。
殺してやりたいような憎しみが込み上げてくるが、
そうでなくとも拳銃を持った大人にかなうわけがないのに
今は後ろ手に拘束されていて身動きすら取れない。

しばらくすると、藤田がクンクン鼻を鳴らしながら言った。
「なんか臭ぇな!ガキが糞でももらしたんじゃないか?」
こちらにやって来ると、意外にもわたしの手をグルグル巻きにしていたガムテープをはずしてくれた。
「臭くてたまんねえから片付けてくれ。」
確かにヒロくんのオムツは汚れて異臭を放っていた。
お尻をきれいに拭いて、新しいオムツを穿かせ、寒そうなので上着も着せてあげた。
ヒロくんはヒックヒックとしゃくりあげながら「早苗ちゃ~ん」と大きな瞳で見上げてくる。
わたしは全然大丈夫じゃない状況にもかかわらず、
「大丈夫だからね。怖くないよ。」と言うほかなかった。
せせら笑う様な表情で見ていた藤田が、再びヒロくんを椅子に括り付けに来て、
「アンタもひどい顔だな。洗って来な。」と洗面所の方を顎で示した。
藤田の精液が口の周りで乾いてガビガビになっていたので、喜んで流させてもらった。
そして、顔を洗いながら、携帯電話がスカートのポケットに入っていることを思い出した。

399: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:38:30 LZyOyHGF
どうしよう?警察に電話するか?いや、声が聞こえてはまずい。
今すぐは気づいてもらえないかもしれないが、お母さんにメールしてみよう。
わたしは洗面台の水を流しっぱなしにして顔を洗っている振りをしながらメールを打った。
「ニュースでやってる逃亡犯が叔母ちゃんのうちに押し込んできた。警察に・・・」
途中まで打ったところでゾッと背中に悪寒が走ったので思わず顔を上げると、
いつからそこにいたのか、藤田が無表情に立っていた。

わたしの手を捻り挙げて携帯を奪うと、水を出しっぱなしにしている洗面台に放り込み、水没させてしまった。
「残念でした~。オレが気づかないとでも思ったのか?」
わたしはまた後ろ手に拘束され、居間の床に転がされた。

「ビールにも飽きてきたし、ちょっとこいつに付き合ってくれよ。」
藤田はサイドボードからブランデーのビンを出して来て指し示した。
そして、有無を言わせぬ雰囲気でわたしのカーディガンとブラウスのボタンを一度に引きちぎり、
ブラジャーを押し上げて胸を揉み始めた。
未成熟な膨らみを揉みしだかれて、わたしは痛みにうめいた。
「ちっ。やっぱり小せぇし、硬ぇなぁ・・・」
無遠慮に不満をもらすと、今度は舌で乳首を玩ぶ。
すると、揉まれているときとは違って、おかしな感覚が脊髄を貫いた。
今まで味わったことのない感覚・・・。
強いて言えば、「くすぐったい」が一番近く、気を抜いたら笑ってしまうのではないかと思ったが、
口から漏れたのは、笑い声ではなかった。

「ん・・・ん・・・ふぅ。あ、あ、んん!!!」
声を聞いて藤田はニタッと顔を上げ、
「おろろ!感度はいいんだな。さぁ、もっと鳴きな!」
舌先で玩ぶだけではなく、乳首を口に含んで転がし始めた。
時折、チュパ、チュパっと音が漏れる。
いやぁ!気持ち悪い!と思いながらも、口からは
「あ!あん、あふぅ」と変な声が出て、藤田を喜ばせてしまう。
「へへへへへ。」
藤田はブランデーをわたしの胸に垂らしては、ペロペロと舐め取る。
「あ!イヤ、冷たい!あ、あああん・・・やめてぇ・・・」
すごくイヤらしいことをされている気がして、背中がゾクゾクし、段々声が大きくなってしまう。

400: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:41:12 LZyOyHGF
「へへへへ。楽しませてくれるじゃねえか。こっちの方はどうなってんだ?」
藤田の手が、いきなりショーツの中に入り込んできて、湿り気を察知する。
「うほ!濡らしてやがんなぁ!」
スブっと中指を挿入すると壁を擦りながら出し入れする。
「ヒ・・・!イヤ!そんなところ!お願い、触らないで!」
「ほっほ~♪グショグショに濡れちゃって、オマンコやらしいね~、早苗ちゃん?」
先程ヒロくんが呼んだのを聞いていたのだろう、藤田がわたしに名前で呼びかけた。
恥ずかしい言葉と共に名前を口にされて、虫酸が走る。

「今度はおっきしますよぉ~♪」
藤田に抱えられて、上体が起き上がり、膝立ちにさせられた。
また中指が入ってきて、さっきより激しく膣壁をゴシゴシ擦られる。
まるでヤスリで肌を擦られているようで、段々痛みが増してくる。
「いや、痛いです!やめてくださいっいっいっ!」
中で激しく指が動いているので、声が震える。
頼んだところでやめてもらえそうにないと諦めかけたとき、不意にジュワっと生暖かい液体が股間を濡らした。
液体は股間から太腿を伝い、穿いたままのショーツを濡らす。

オシッコを漏らしてしまったと思った。
恥ずかしくて情けなくて、思わず藤田に「ごめんなさい」と謝ってしまった。
「だはははは!潮まで吹きやがった!ガキの癖に淫乱すぎるんじゃねぇか?」
藤田は心底嬉しそうに笑いながら、濡れたショーツを脱がせた。
「さぁ、もう一回だ」
今度は仰向けに寝て、指を入れられる。
相変わらず擦られて痛いだけだが、ものの数秒でまた液体を垂れ流してしまった。
「またこんなに出たぞ!どんだけ出るか、出なくなるまでやってみっか?」
またゴシゴシと刺激が来る。
「アアアア!もういやあぁぁぁ!!!」
中学生にもなってこんなにオシッコを漏らしてしまうなんて!
しかも、こんな最低の男に見られるなんて!
3回目に潮を吹いたとき、
「お願いです。もうやめてください。」と藤田に頼んだ。
知らぬ間に涙が流れていた。
「あ、そう?じゃ、他の遊びにするか。俺も手が疲れたしな。」
あっさり承諾してもらって拍子抜けしていると、藤田はブランデーをわたしの股間にかけ、
クリトリスや襞まで丁寧に流した。

401: ◆kITawLRO5A
08/01/09 23:44:34 LZyOyHGF
「今日はフェラチオに潮吹きまで覚えたので、イクってやつもお勉強しましょう!」
それなら、知ってる。
眠れない夜など、ベッドの中で一人慰めることがあるのだ。
人にしてもらうと気持ちいいんだろうか?
こんな状況の中でも、未知の快感を期待してしまう自分がいた。

藤田は見せ付けるように舌なめずりをすると、クリトリスに舌を這わせた。
「あふっ・・・え???やめて!オシッコ出ちゃったのに!」
予想外の展開に、膝を閉じようと必死に抵抗すると、
藤田はニマッとして、「アルコール消毒しただろ~」と顔をあげ、
再びクリトリスに舌を当てて、激しく左右に顔を振りだした。
気持ちが良い所を自分で優しく触るのとはまったく比べ物にならない容赦ない刺激が襲ってくる。
「あ、あひ・・・・いやぁ!あ、あ、あ・・・んんんんんん!!!」
恥丘全体を濡らすようにブランデーが垂らされる。
「毛が薄いから割れ目がよく見えるぜ。ヒクついてやがる。エロいなぁ。」
クリトリスに滴った酒を、藤田がジュルルルルルルと音を立てて吸う。
「ひい・・・やぁぁぁぁぁ!」
ズ!ズ!ズ!ズ!ズ!
執拗に吸われて、頭の奥がジンジン痺れてきた。
舌先をヴァギナに入れられ、クリトリスを上唇で銜えるようにして左右に顔を振られると
強烈な快感が襲ってきて、我知らず足を突っ張り、自分から絶頂を求めてしまった。
「い、い、い、いい!イク、イク、イク、イクゥゥゥゥ!!!」
ヴァギナから脳天まで電流が駆け抜け、わたしは遂に達してしまった。


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