藤田和日郎さんの作品でエロパロ【其の弐】at EROPARO
藤田和日郎さんの作品でエロパロ【其の弐】 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
07/02/24 14:29:03 pRepHH0h
【字伏(アッー!ざふせ)の由来】

ボロ槍に扮した獣の槍がアジア各地に出没
 ↓
「魂を我に削り与えよ」 「与えれば妖を殺す力をいただけるんですね」などの
会話を経て槍の使い手に。
 ↓
(妖は)槍で体中をほじくられ、「弱い妖だなぁ」などと罵られる
 ↓
ギリョウの洗脳で「アッー アッー!」と悶える
 ↓
(しばらくして)白面の者に怒りを見せながらギリョウに魂を与える。「ぐあああああっ!」と悶えながら
身体が獣になっていく。このあと、ギリョウがさらに洗脳を強め、使い手の心を
浸食。「アッ、アッ、アッ、アッ!」と使い手は苦しみながら声をあげる。
 ↓
石化の副作用も加わり封印が始まる。悶えるばかりだった使い手が一転、使命を悟り、
白面を憎みながら固まり始める。小刻みに体を震わせながら、「ゆけ、獣の槍よ!」
と叫んで、白面の者のいる方角に勢い良く射出。
あと涙を流して「これ以上、白面の者に泣く者が出ぬように…みんなが楽しく
暮らせるように…」と言い残したたらしい。

151:名無しさん@ピンキー
07/02/24 18:48:36 6+BmiDGE
アッーばっかりうるせぇよwww
もしかして白面は「いい男」だったりするのか?

152:名無しさん@ピンキー
07/02/25 00:36:32 6BSg8F5e
>>148・150
元ネタなに?

153:名無しさん@ピンキー
07/02/25 01:16:21 vcCKvpzp
>>152
TDNだね。
URLリンク(www.geocities.jp)
↑に元ネタ載ってるよ。

154:名無しさん@ピンキー
07/02/27 00:02:17 KdYo8BZM
>>153 ㌧、長年の疑問が脱力感とともに氷解した

155:名無しさん@ピンキー
07/03/01 21:04:04 dU0JEQzm
hosyu

156:名無しさん@ピンキー
07/03/02 06:07:27 L7c4YeWz
ハーレクインてなにげに体つきエロくねえ?

157:33
07/03/02 21:11:55 F35JS3hf
( ゚∀゚)ノシ  
途中まで書いて、そのままほったらかしになってた鳴海エレ世界巡業話に
ようやくまた手を付け始めました。
手直しもしてるから、まだちょっとかかるけど、来週までには多分仕上げられそうです。

とにかく鳴海がでれでれしてるだけの、呆れるほどの極甘な内容なんで
そんなもんでも良ければ、少々お待ちを。

舞台はスペイン。
鳴海のエレの呼び方は、自分の好みで本名の方になってます。

158:名無しさん@ピンキー
07/03/02 21:39:19 eUSb1rdg
>>157
乙!待ってるよ~

159:名無しさん@ピンキー
07/03/03 00:29:56 YLACXrkb
>>174
ギザ期待アゲ

160:名無しさん@ピンキー
07/03/06 20:55:16 x8Km9wXR
神待ち保守age

161:33
07/03/08 23:40:27 uQssckqu
思ったより進まなかった・・・orz

まだちょっとかかりそうなんで、ひとまず途中まで置いときます。

162:33
07/03/08 23:41:00 uQssckqu

コーヒーの入った紙コップを両手に持ちながら、俺は深くため息をついた。
(やれやれ、また釣れてやがる・・・)
俺の視線の先、広場の噴水の縁に腰掛けているのは、大道芸用のちょっと色っぽい衣装の上にカーディガンを羽織った、俺の女房のエレオノール。
その横では若い2人の男がまとわり付いて、何やら熱心に話しかけている。
まったく、ちょっと目を離すとこれだ。
男達は俺の女房の困り切った様子にもお構い無しに、しつこく食い下がっている。
どうせ歯の浮くような、気障な台詞を並べてやがるんだろう。
ラテン男の手の早さときたら、まったくもって油断がならねえ。
俺の姿に気付いたエレオノールは、ほっとした表情で男達に言った。
「ああ、ほら、連れが戻って来ましたから・・・」
男達は挑戦的な目をこちらを向けたが、2メートル近い俺のガタイに顔を引きつらせた。
「俺の女に何か用か?」
「い、いや、あの・・・、セニョリータ、それじゃ俺達はこれで・・・」
すっかりびびった男達は、すごすごと退散して行った。
ふん、生憎だが、こいつはセニョーラ(既婚女性)なんだよ。
「もう、断わっても聞いてくれないんだもの。しつこくって困ったわ」
「ほら、コーヒー」「ありがとう、ナルミ」
俺の差し出した紙コップを、エレオノールはにっこり笑って受け取った。

4月の終わり頃、スペインはアンダルシア地方の都市、セビージャ。
俺、加藤鳴海とエレオノールが、この時期ここを訪れたのは、有名な春祭り(フェリア)が開催されるからだ。
国内はもとより、海外からも大勢の観光客が詰めかけ、町中に人が溢れかえっている。
芸人にとって、こうした祭りは稼ぎ時だ。
俺達は世界中の施設を回り、恵まれない子供達に芸を見せているが、それは基本的に無償のボランティアだった。
その為、旅の路銀は、一般人相手の大道芸で稼いでいる。
しろがねの活動資金用の口座は、そのままだから好きなように使えと、フウに言われている。
だが俺としては、出来るだけ借りは作りたくないし、自分達の食い扶持くらい、自分で稼ぐのが筋だと思っている。
それに2人分の生活費ぐらい、大道芸で十分賄うことが出来た。


163:33
07/03/08 23:42:20 uQssckqu

俺はコーヒーを啜りながら、エレオノールの横顔を眺めた。
自分で自分の女房を褒めるのも何だが、つくづく綺麗な女だと思う。
こいつと旅を始めてから3年になるが、さっきみたいな一幕は日常茶飯事だった。
俺と出会った時は愛想の欠片も無い女だったが、あれこれ色々あって、今では泣いたり笑ったり、色んな表情を見せてくる。
そんなくるくる変わる自分の表情に、どれほどの魅力があるのかなんて、困った事に当の本人には
まるっきり自覚がないんだ。
とろける様な笑顔を、老若男女分け隔てなく、大盤振る舞い大サービスするもんだから
勘違いした野郎どもが、鼻の下のばして近寄って来やがる。
こいつが無防備に笑顔を振りまく度に、俺はハラハラし通しだった。
そんな可愛い顔、俺以外の奴に見せるんじゃねえと、ついつい怒鳴りそうになっちまう。
「どうかして? 私の顔に何か付いてる?」
あれこれ考えてたところに突然、くるっとした愛らしい大きな瞳で、じっと見つめられたもんだから、
俺の心臓はどきんと跳ね上がった。
「え? あ? ・・・な、な、何でもねえよ」
バクつく胸を押さえながら、俺は慌てて視線を逸らした。
正直に言っちまうと、自分でもどうにもならねえぐらい、俺はこいつに惚れている。
倦怠期が訪れるどころか、長い時間一緒にいればいるほど、気持ちはどんどん強くなる一方だ。
もちろん、そんな照れ臭い事、死んだって口には出来ねえけどな。
あ~あ、こいつが笑えるようにしてやりたいと、思ったのは確かに俺自身だが、今となちゃ後悔しそうだ。


164:33
07/03/08 23:43:29 uQssckqu

休憩の後、もう一仕事したが、昼飯の時間になって人通りが少なくなったんで、俺達も引き上げる事にした。
いつもより早仕舞いだが、祭り初日の今日はどうせ、人は会場に流れて行っちまうだろうし
せっかく来たんだから祭り見物もしたい。
広場から宿に向かう通りにある、こじんまりした食堂に入ると、店の主人のアントニオさんと奥さんが
人懐っこい笑顔で迎えてくれた。
「おお、ナルミ、エレオノール、いらっしゃい。今日の稼ぎはどうだったね?」
「まあまあってところだよ」
この町に来て以来、仕事の後はここで飯を食っていくんで、この夫婦とはもうすっかり顔馴染みだ。
いつもと違い、今日は店の奥の方で、慌しく動き回ってる人の気配がしていた。
この家の子供や孫が、祭りに出掛ける仕度でバタバタしてるらしい。
「お前さん達、今日はこれからどうするんだい?」
食べ終わった皿を下げに来たアントニオさんが、俺達に訊いた。
「えーと、祭りの会場に行って一回りしてこようと思ってるんだけど」
「他に約束がないんだったら、うちの家族と一緒に行かないかね? わしらも今日は店を閉めて出掛けるんだ。
わしの友達の借りているカセタに連れて行ってやろう」
「えっ、いいんっすか?」
カセタというのは会場の一画に並べられた、大小様々なテントの仮設小屋で、祭りの期間中
その中で地元の人達は飲んで食べて、歌って踊って楽しむんだそうだ。
それぞれ個人や会社が借りてるもので、入場券をもらってる関係者以外、立ち入り禁止。
観光ツアーのオプションとかで事前に話が通ってなけりゃ、俺達みたいなフラッとやって来た余所者は
まず入れてはもらえない。


165:33
07/03/08 23:44:14 uQssckqu

「さあさあ、そうと決まったら、あなたもおめかししなくっちゃね」
そう言って、奥さんがエレオノールの手を引いた。
「いえ、私はこのままでかまいませんけど・・・」
「だめだめ。お祭りの日にはね、若い娘はうんとお洒落をしなくっちゃ。マリア、マリーア!」
既に身支度を整えた娘さんが、奥の部屋からひょいと顔を出した。
「なぁに、マードレ?」
「この娘にドレスを貸しておやり。アクセサリーと靴もね。ほら、いらっしゃい」
奥の部屋へ強引に押し込まれてから30分後、エレオノールはラフなTシャツ姿から一転、大変身して出て来た。
地元の女の子達が着てるのと同じ、スカートには何層ものヒラヒラ、肩にもたっぷりとフリルが付いた明るい黄色のドレスを着て
頭には花の形をした髪飾り、耳には大きなイヤリングがぶら下がっている。
あんまり可愛いんで、絵本の挿絵から抜け出てきたお姫様みたいだ。
綺麗に化粧した顔で、はにかみながら見上げる仕草が何とも愛らしく、つい見蕩れてしまった俺の代わりに
アントニオさんやここんちの息子が、大げさな身振り素振りで口々に褒めそやした。
「おお、本当になんて美しいんだ、エレオノール。まるで千の花が咲いたようだよ」
「君の前では月も星も霞んでしまうよ。もし僕が独身だったら、絶対にほってはおかないね」
まったくもう、この国の男ときたらどうしてこう臆面も無く、その手の台詞がスラスラ出てくるんだろう。
俺はといえば間抜けにもぽかんと口を開けて、馬鹿みたいに突っ立ってる事しか出来ないのに。
もしギイの奴がいたら、「ああ、何たる無粋! 恋人に気の利いた言葉ひとつかけられぬとは。唐変木のイノシシマンめ」
とでもぬかすだろう。
日本男児が人前で女房の自慢なんてできるか。ほっといてくれ。


166:33
07/03/08 23:45:01 uQssckqu

会場へは、屋根も幌も無い馬車に乗って出掛けた。
これもフェリアの名物のひとつで、華やかに装った女達を乗せた馬車に、観光客の視線が集まる。
見知らぬ人にも気さくに挨拶する子供や女達に倣って、エレオノールも軽く手を振った。
「まるでサーカスのパレードみたいね」
会場の入り口の門をくぐると、大きな広場の中は大勢の人で賑わっていた。
所狭しと露店が立ち並び、あっちこっちでセビジャーナスという、この地発祥のダンスを踊っている。
場内には臨時の遊園地が作られていて、大観覧車やメリーゴーランド、バイキングなど、様々な乗り物があって
更に向こうの方には、サーカスのでかいテントも張ってあった。
子供にとっては夢の国に来たようなもので、孫達は早く遊びたがってうずうずしていたが、
一家が真っ先に向かったのはカセタ地区だった。
そこにはなんと大小1000件以上ものカセタが並んでいて、下手すると迷子になりそうだ。
連れられて入った中は、真ん中が場所を広く開けてあって、その両側にはテーブルが並べられ、奥の方がステージみたいになっていた。
けっこう大きな農場の経営者だそうな、ここの借り主のロシオという爺さんは、飛び入りの俺達を喜んで歓迎してくれた。
「ようこそ、ナルミ、エレオノール。こんな素敵なお客様なら大歓迎さ」
そう言って俺とは握手、エレオノールにはちゃっかりハグをした。
おいおい、じーさん!
すでに一杯やっていた先客達も、こちらには興味心身で、すぐに打ち解けて俺達にも酒を勧めてきた。
そして俺達の事を色々聴きたがって、質問の雨を浴びせてくる。
それにしてもスペイン人ってのは、本当にお喋り好きなんだ。
俺達はすっかり閉口して、おチビさん達が遊園地で遊びたいとせがむのを幸い、付き添いを口実に逃げ出した。
皆気さくで良い人ばかりなんだが、俺にはやっぱり酒の席より子供の相手の方が性に合っている。


167:33
07/03/08 23:45:51 uQssckqu
今日は、一先ずここまで。

168:名無しさん@ピンキー
07/03/08 23:57:58 9K2FIz40
>33
続きも期待してる

169:名無しさん@ピンキー
07/03/09 08:34:02 flIvqjOn
>>162-166
GJGJ!!!
続きも期待してます!

170:名無しさん@ピンキー
07/03/09 19:38:26 uZt0L0PT
鳴海エレきたー!GJ!


171:名無しさん@ピンキー
07/03/10 00:25:09 HgosmkUM
つーかスペインのお祭りの薀蓄が凄いなぁ。
エロパロ板で普通に感心させられるとは思わなんだ。

172:名無しさん@ピンキー
07/03/12 12:20:23 OuYSTCVO
保守

173:33
07/03/16 22:40:53 SSxAKKo0
思いがけず仕事が増えて、遅々として進まない・・・orz

ごめん、ほんの少しだけど置いときます。

174:33
07/03/16 22:41:31 SSxAKKo0

すっかり仲良しになったアントニオさんの2人の孫、ラウラとアンヘルの幼い姉弟を連れて、
俺達は会場中を飛び回った。
遊園地の乗り物に乗り、サーカスを見物し、ツバのある黒い帽子を被った伊達男が乗る馬に触らせてもらったり
気が付いたら、いつの間にか陽が西に傾きかけていた。
祭りはまだこれからが本番らしく、灯りがぽつぽつ点り始めた祭り会場は、昼間よりも更に賑わい盛り上がっている。
「さぁて、そろそろ戻るとするか。みんな腹へったろ?」
「ねえねえナルミ、御飯食べたら、あたしと一緒に踊ってね」
子供なりに精一杯しなを作って、ラウラが俺の腕に絡みついた。
「え~? 踊るって、セビジャーナスをか? 無理無理。俺は踊れねえぞ」
これに限らずダンス一般、俺は苦手なんだ。
「平気よぉ。あたしが教えてあげるから」。
「僕も教えてあげるー。ねーねー、ナルミ、エレオノール、踊ろうよー」
ちっこいアンヘルも、一緒になってわーわー騒ぐ。
「まいったなぁ・・・」
弱って頭をかいてると、エレオノールが苦笑しながら肩をすくめた。
「ふふ、仕方ないわね、ナルミ。こうなったら観念して踊りましょう?」
「おいおい、勘弁してくれよぉ~」
「エリ様とはワルツ踊ったくせに、私と踊るのは嫌だって言うの?」
うっ、いつの間にその話を? まったく女ってのは油断出来ねえ。
「わ、分かったよ。やりゃあいいんだろ? やればよ」
3人がかりで引きずられ、俺は強引に踊りの輪の中に入らされてしまった。
「ほらほら、せっかくのお祭りなんだから、楽しまなくっちゃ」
それにしても今日のこいつは、やたらとテンションが高い。
一体、どうしたってんだ?


175:33
07/03/16 22:42:37 SSxAKKo0

セビジャーナスってのは、多少フラメンコのテイストはあるが、フォークダンスのようなものだ。
2人で組むんだが、ペアになるのは男女に限らず、手を握ったり抱き合ったりとかもしない。
向かい合ってステップを踏み、ターンしながら位置を入れ替わったりする。
振りは1番から4番まであるんだが、これが思った以上に難しい。
「よく見ててね。こうやって、はい、ウーノ、ドース、トレース・・・」
「こ、こうか? えーっと、あれ?」
子供達は一生懸命教えてくれるが、どうしても手足がチグハグに動いてしまって、これじゃまるで盆踊りだ。
「いいぞ兄ちゃん、頑張れよ」
小さな子供に指図されて、大の男があたふたしてるのが面白いのか、見物人が笑いながら声を掛けてくる。
対してエレオノールはというと、流石に器用なもんで、見よう見まねですぐに振りを覚えてしまい
しなやかな腕の動きもスカートのすそを払う足捌きも、十分様になっていた。
ドレスを翻して優美に舞うエレオノールは、この場にいる他の誰よりも綺麗だ。
それが俺の贔屓目なんかじゃないのは、いつの間にか俺達の周りに出来た人だかりが証明していた。
「オーレェ!」「グワピッシマ!(美人の最上級の意)」
男達は口々に、エレオノールに称賛を送る。
1曲終わるとエレオノールは観客に向かってにっこり笑い、ドレスのすそを摘んで優雅にレヴェランス(お辞儀)をした。
歓声につい応えてしまうのは、芸人の性というものだが、これはやり過ぎだ。
案の定、男達は舞い上がってしまい、是非、次のお相手を・・・と、何人かが名乗りを上げてきた。
俺はちょっと、いやかなり腹が立ってきた。
まったくもう、こいつときたら、どうしてこんなに無防備なんだ。
「もう行くぞ。子供達を連れて帰らないと、親が心配する」
俺は子供達の手を引いて、スタスタと歩き出した。



176:名無しさん@ピンキー
07/03/18 06:23:39 NDGG0iMS
乙age

177:名無しさん@ピンキー
07/03/23 09:30:33 Oi6tVfXb
保守

178:33
07/03/26 20:41:39 UtsZt/vz

「ねえ、何を怒ってるの?」
唐突に態度を変えた俺に、訳が分からないという顔で、エレオノールが問い掛けてきた。
「別にー? 怒ってなんかねぇよ」
「嘘ばっかり。そんな不貞腐れた顔してるくせに」
「俺は元からこういう顔なんだよ」
「もう!」
人目もはばからず、喧々とやり合う俺達を見ていたラウラが、突然クスクスと笑い出した。
「あのねぇ、ナルミったらね、ヤキモチ焼いてるんだよー」
「なっ・・・」
いきなり図星を指されて、俺は思わず声を詰まらせた。
「エレオノールが男の人と仲良くしてたから怒っちゃったの。あたしのパパもね、ママが他の男の人とお話してると・・・」
「わー! こらこらこらー!」
慌てて、そのこまっしゃくれた口を塞いだが、もう遅かった。
「ヤキモチ?」
エレオノールは、きょとんとした顔で俺を見た。
どんぐりの様に丸い、キラキラした目で見詰められて、俺は焦った。
「な、何だよ。だ、大体なー、お前があんな連中に言い寄られて、まんざらでもねえ顔してるから悪いんだろ?
いくらお祭りだからって、はしゃぎ過ぎだってぇの。寄って来る奴、誰にでもいい顔しやがってよ。
どうせなあ、俺はセンスなんて無いし、気の利いた台詞のひとつも言ってやんねえよ。
だからって、あんな気障ったらしい奴らの口説き文句なんかで、浮かれてるんじゃねえ」
自分でも馬鹿な事を言ってると、十分に分かっちゃいるが止まらない。
言ってて、自分がどんどん情け無くなってきた。
ああ、俺って奴は、こんなに器の小さい奴だったのか。
つまらない嫉妬した上、逆切れして女に八つ当たりなんて最低だ。
こいつもきっと呆れてるに違いない。


179:33
07/03/26 20:42:21 UtsZt/vz

だがエレオノールは、俺のくだらない嫉妬に怒るどころか、逆に笑い出した。
「もう、あなたったら誤解してるわ。私が今日ずっと機嫌が良かったのは、あなたの所為なのに」
「へっ?」
「ドレスを着た時にね、あなたったら真っ赤になってしまって、じっと私を見詰めるんだもの。
お陰で心臓が止まりそうなぐらい、ドキドキしたわ」
その時の事を思い出したのか、エレオノールの頬が薔薇色に染まる。
「うんうん、ナルミったらもう、ボーっとなっちゃってたもんねー」
「なってた、なってた」
子供達が囃し立てる。
うっ・・・、俺ってそんな、見ただけでわかるぐらい、ボケっとしてたのか?
「あなたって何でも顔に出るんだもの。何考えてるかぐらい、すぐ分かるの。
そのお陰で今日は一日中、幸せな気分だったから、誰と顔を合わせてもにやけてしまって困ったわ。
だから男の人に話しかけられてても、全然耳に入ってないの」
エレオノールは悪戯っぽく、ペロッと舌を出した。
くそぉ、その顔は反則だ。
可愛すぎて、思わず抱きしめたくなっちまうじゃねーか。
「それにね、どんな美辞麗句よりも、あなたの飾り気の無い表情の方が、ずっと私の心を動かすの。
だからずっと、私を見ててちょうだい」
そう言って、エレオノールは俺の腕に両手を絡ませ、ギュッと体を押し付けてきた。
俺は顔がカーッと赤くなるのを感じながら、さぞかし今、しまりの無いツラしてるんだろうなと思った。
まったくもう、こいつの前ではどうしてこう、だらしなくなっちまうんだろう。
何時までたっても、こいつには敵わねえ。
「ねー、お腹すいたよぉー。早く帰ろうよー」
子供達が急かさなけりゃ、この場でほんとに抱き締めてちまったかもしれない。


180:33
07/03/26 20:43:13 UtsZt/vz

夜が更けて、これからが祭りの本番だ。
どのカセタも人でごった返し、音楽が溢れ、熱狂的な雰囲気に包まれていた。
俺達も、覚えたばかりのセビジャーナスを披露させられ、食い切れないほどの料理や酒を勧められた。
深夜になっても宴会は終わりそうにもなく、流石に参った俺達は、日付が変わる前に退散する事にした。
宿へと向かう道すがら、俺は人目もはばからず、歩きながらエレオノールの肩を抱き寄せ、そっと口づけた。
後になって思い返すと顔から火が出そうだったが、全ては祭りの熱気と、どこまでも開放的なアンダルシアの空気の所為って事にしておこう。
それに見られたところで、誰も眉をひそめたりなんかしない。
恋と情熱のこの国では、街角で熱い抱擁を交わす恋人達の姿なんて、珍しくもなんともないんだから。

部屋に入ると、俺はすぐさまエレオノールを抱きしめて、熱く唇を重ね合わせた。
俺は飲まなかったが、こいつは何杯かシェリー酒を飲んでたんで、口の中に甘い香りが広がる。
服を脱ぐのももどかしく、俺はそのままベッドに倒れ込もうとしたが、押し止められた。
「待って、ドレスがしわになってしまうわ。明日の朝、返しに行かなくちゃいけないのに」
「ちぇっ」
エレオノールは俺を押し退けると、備え付けのドレッサーの前に立って、髪飾りやイヤリングを外し始める。
その様子を見ている内に、ふっと悪戯心が湧いてきた。
足音を忍ばせて、背後にそーっと歩み寄り、背中のファスナーに手を掛ける。
それを一気に引き下ろすと、滑らかな白い肌が剥き出しになった。
「あんっ!」
更にドレスの肩の部分をつかんで、ウエストの辺りまでずり下ろしてやる。
「もう、駄目だって言ってるでしょう。服を脱ぐまで待ってったら」
「だから脱ぐの手伝ってやってるんだろ?」
そう言って俺は、ブラジャーを上にずらし、はちきれそうな乳房を両手で鷲づかみにした。


181:33
07/03/26 20:45:07 UtsZt/vz
やっとエチーまで到着。

「もうちょっとだけ続くんじゃよ」で、また後日。

182:名無しさん@ピンキー
07/03/27 03:02:00 tmA4mRvM
>>181
GJ!!
181氏の鳴海もエレも自分のイメージにぴったりです
エチーも期待してます!!
仕事がんがってくださいね

183:名無しさん@ピンキー
07/03/27 08:46:16 7WKcAbzk
キタキター!!
ハァハァしながら続きをお待ちしてます。

184:名無しさん@ピンキー
07/03/27 16:57:36 8SgL8Y5v
ナルミが入った後の風呂は
油が浮いてそうだ。


185:名無しさん@ピンキー
07/03/29 12:58:50 Q2Wyzcfv
>>184
ヒドスwww

186:名無しさん@ピンキー
07/03/30 20:21:33 D1n6/5nF
hosyu

187:名無しさん@ピンキー
07/04/03 22:10:19 PFr++Blo


188:33
07/04/04 21:57:56 1l/Stt3w
ずいぶんと遅くなったけど、最後の分です。

よりによって、こんな時に人生初のインフルエンザに罹ってました(´・ω・`)
渦中のタミフル飲んだけど、副作用も無く無事でした。

189:33
07/04/04 21:58:43 1l/Stt3w

俺の手にも余るほどのそれは、手のひらにずっしりとした重みを伝えてくる。
しっかりと張り詰めてるのに、握った感じはすごく柔らかくて、まるでつき立ての餅みたいだ。
「ナルミったら、もう。止めないと怒るわよ」
そう言ってエレオノールは、後ろから覆い被さってる俺の体を払い除けようとした。
もちろん本気で嫌がってなんかないってのは、重々承知だ。
ブラジャーを剥ぎ取り、かまわず乳房を揉みしだいてやると、徐々に甘い吐息を漏らし始める。
「ん・・・、あっ、あん!」
指先が、ちょこんと乗っかった綺麗な色の乳首に触れる度、細い体がビクンビクンと揺れ動く。
「どうする? 止めてもいいのか?」
「もう・・・、意地悪。・・・あっ」
エレオノールはすっかり力の抜けた体を俺に預け、仰のかせた首を左右に振りながら喘いだ。
もっと感じさせてやる為に、硬く尖り始めた先端を指で摘んで、くりくりと弄ってやる。
「やっ・・・、いやぁ・・・ん・・・」
こうされると、見かけによらず感じやすいこいつの体は、とろとろに蕩けちまう。
普段の慎みは何処へやら、あられもない声を上げて乱れる様は、たまらない色っぽさだ。
昼間のお上品な姿しか知らない奴らは、エレオノールのこの艶めかしい表情は想像もつかないだろうな。
それを独り占めしているという喜びが、俺を更に興奮させる。
俺は理性が吹っ飛びそうになるのを必死で堪えながら、こいつを燃え立たせるのに専念した。
いつものコースで、片手で乳房を愛撫しながら、もう片方の手を下に伸ばす。
だが、たっぷりとした布地が邪魔をして、立ったままではすそを捲り上げる事が出来なかった。
確かに、ドレスを着たままってのは不味かったなぁ。
俺はエレオノールの上半身を前に倒し、ベッドに手をつかせ、馬跳びみたいに尻を後ろに突き出させた。
「ほら、しっかり支えてるんだぞ」


190:33
07/04/04 21:59:35 1l/Stt3w

エレオノールは素直に従い、震える足に力を入れて、腰を高く掲げた。
俺はそのドレスを、ウエストのところまで捲り上げた。
「ん・・・」
すんなりと伸びた脚と、形の良い尻が夜気に晒され、エレオノールは小さく羞恥の声を漏らした。
更に俺は、ストッキングをするすると脚から抜き取り、ショーツを下ろした。
今、エレオノールが身に着けている物は、ウエストの部分にまつわり付いてるドレスだけだ。
まったくの裸よりも、それがかえって欲情をそそる。
俺は片手でエレオノールの腰を押さえて、脚の間に指を滑り込ませた。
「あっ! や・・・」
エレオノールは、ほんの一瞬身動ぎしたが、それ以上は何の抵抗しなかった。
俺は柔らかい肉の襞の中に人差し指と中指を入れ、ゆっくりと掻き回してやる。
指の動きに合わせて、クチュクチュと湿った音が、静かな部屋の中に響く。
そこはもう十分に潤っていて、俺を受け入れるばかりになっていた。
「あ・・・、ああ・・・、ナルミ、早く・・・」
指だけでの攻めに焦れて、エレオノールはもどかしげに、鼻にかかった甘えた声で急かした。
俺の方も、これ以上はもう限界だ。
「ああ、いくぜ」
俺は服は着たままで、ズボンのチャックだけを下ろした。
そしてエレオノールの腰に両手を添えて、ゆっくりと進入を開始した。
「う・・・、くう・・・」
エレオノールは、歓喜ともすすり泣きともつかない声を上げる。
中は熱く、すっかり蕩け切っていて、柔らかな肉壁がねっとりと絡み付き、俺を優しく包み込む。
ギュッと締め付けては、また緩やかに開き、奥へ奥へと導いて行く。
その感触だけで、気を緩めるといっちまいそうになるぐらい、こいつの中は本当に良いんだ。


191:33
07/04/04 22:00:29 1l/Stt3w

リードしているのは俺のはずなのに、実際はこいつに翻弄され、巧みに誘われているようで
余裕ぶって見せてはいるが、いつも俺は冷静さを装うので精一杯なんだ。
我を忘れて溺れそうになる自分を抑え、俺はゆっくりと抜き差しを始めた。
「ああっ、ナルミ、いい・・・、はぁ・・・ん」
俺が動くのに合わせて、エレオノールは銀色の髪を振り乱しながら、甘い嬌声を上げる。
安宿の、広いとは言えない部屋の中に、エレオノールの喘ぐ声と、ギシギシとベッドの揺れる音が鳴り響いた。
絶頂が近いのか、エレオノールは激しく俺のものを締め付けてくる。
その余りの快感に暴発しそうになるのを堪えて、俺は最後の詰めとばかりに、激しく突き上げた。
「はぁ・・・、ああっ、ああぁ───!」
ついにはエレオノールは感極まった声を上げ、全身を振るわせ、体を弓形に反らして、いった。
両腕から力が抜け、支えを失った上半身はシーツの上に沈み込んだ。
俺も更にピッチを速めて、こいつの中に解き放った。

それから後は、エレオノールをベッドの上に抱き上げて、服を全部脱がしてやり、俺も全裸になって絡み合った。
互いの肌をまさぐり、一晩中、睦み合い、気付いた時には、もうすっかり夜が明けていた。
結局、俺達は一睡もしないまま、抱き合っていたんだった。
いくら一晩二晩の徹夜ぐらい平気なしろがねとはいえ、我ながら呆れるぜ。
「ん・・・、もうこんな時間。ナルミ、出掛ける用意しなくっちゃ・・・」
シーツの上に気だるげに身を横たわらせたまま、エレオノールが言った。
「そうだな、お前、先にシャワー浴びて来いよ」
「ひとりだけで?」
エレオノールは意味有り気な目で、俺にチラッと視線を送る。
その意味するところを悟って、俺はこいつの期待通りの答えを返してやった。
「じゃあ、一緒に使うか」
まったくもって、俺って奴はタフなんだな。


192:33
07/04/04 22:01:35 1l/Stt3w

案の定、シャワー室の中でも事に及んでしまい、ようやく身支度を整えて、街中まで出て来たのは
正午間近になってからだった。
最初にアントニオさんの店に立ち寄ったのは、ドレスを返す目的もあるが、商売道具を預けっぱなしにしてあったからだ。
昨夜は勢いであんな事になっちまったが、幸いにもドレスは汚れていなかった。
「ブエノス・ディアス。昨夜は楽しんだかい?」
昨日は俺達よりずっと遅くまで騒いでいたはずの疲れも見せず、つやつやとした表情で、夫婦は出迎えてくれた。
「ええ、十分に。ドレスを貸して下さってありがとうございました」
エレオノールが丁寧に畳んだドレスを差し出したが、奥さんは大袈裟な身振りで言った。
「おやまあ、まだ返さなくっていいのに。フェリアはまだ5日間もあるんだよ」
「え?」
「もちろん、今日も一緒に行くんだろう? うちは皆、そのつもりでいたんだからね。さあ、これからすぐお昼を食べて
出掛ける用意をしなくっちゃ」
俺達は思わず呆気に取られてしまった。
あのカセタでの大騒ぎが、まだこれから5日間も続くのか?
本当にこの国の人達ときたら、不死人しろがねをも圧倒するほどに、老いも若きもタフで、パワフルで、エネルギッシュなんだった。
「どうする、ナルミ?」
「こりゃあ、付き合わないわけにはいかないんだろうな」
俺達は顔を見合わせ、こっそりと苦笑いし合った。

底抜けに陽気でお祭り好きな、愛すべき南の国の住人達にサルー(乾杯)!

                  
END




193:名無しさん@ピンキー
07/04/04 23:07:28 hqYea4xS
ハァハァさせてもらいますた。GJ!
お大事にしてください。

194:名無しさん@ピンキー
07/04/14 11:07:13 D3mw3XPE
一気読みしてハァハァしますた!GJGJ!!

195:名無しさん@ピンキー
07/04/15 19:53:16 ePIuwsre
hosyu

196:名無しさん@ピンキー
07/04/19 19:40:13 NYVlcXMe
保守

197:名無しさん@ピンキー
07/04/20 00:51:41 HZPy3umb
りょ…凌辱ものが読みたい
そう思ったろう?

198:名無しさん@ピンキー
07/04/21 20:27:51 Fr3Z/txz
もう読んださ……腹ぁ、いっぱいだ……

199:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:47:24 U8t1FWxF
現行連載がないと盛り上がらんね

200:名無しさん@ピンキー
07/04/23 23:53:08 PsYyFQ+u
>>199
5/10以降に期待しますか。

201:名無しさん@ピンキー
07/04/24 19:42:24 4eiagJn3
新連載期待age
可愛いおにゃのこ出るかなー

202:名無しさん@ピンキー
07/04/24 23:38:11 Qqy0/2XH
>>198
終・了・也

203:名無しさん@ピンキー
07/04/30 21:05:34 +szL4Pwy
hosyu

204:名無しさん@ピンキー
07/05/03 01:45:24 sjE9jmqa
ほしゅっ!

205:名無しさん@ピンキー
07/05/03 20:11:24 5mqu75KR
今日のイベントで藤田ファンのサークル来てた?

206:名無しさん@ピンキー
07/05/06 20:22:13 NZTE3r7/
新作もうすぐだね

207:名無しさん@ピンキー
07/05/06 20:44:09 1qOFThSy
>>205
スパコミのこと?
藤田関係のサークルは妖逆門がほとんどだった。
うしとら・からくりはそれぞれ2つずつくらいだったかな。
とら真由取り扱いサークルの本は超好みだった。
からくりサークルは絵が上手かった。
次は夏だなぁ。

208:名無しさん@ピンキー
07/05/07 11:44:36 yQmTcsw1
そういや10月にオンリーあるよね

ところで別スレで勝×ロリコロ本を読んだ椰子がいたそうだが誰か詳細知らないか?

209:名無しさん@ピンキー
07/05/09 22:39:54 hMGFAFOK
それらってやっぱ一般向け、だよな……
この時期にうしとらオンリー18禁本出す勇者はいないものか!
上手ければ絵柄が似てるかどうかは問わない、
クリムゾン並に女の子をイカせてくれたらそれでいい!

210:名無しさん@ピンキー
07/05/09 23:23:23 F2Hn73VR
腐女子向けならありそうだが……

211:名無しさん@ピンキー
07/05/10 21:08:16 rqqGU6++
青年誌の新連載、さっそくおっぱいw

212:名無しさん@ピンキー
07/05/10 22:40:17 KNwTXo9+
なんか生き生きしてるよなw

213:名無しさん@ピンキー
07/05/10 23:35:54 2LuhwmBu
>>209
とら真由本は18禁だったなー。
とらうし本、スパコミにはなかったけど、
サークルが出ている時は割と18禁多いよ。
腐女子向けだけど絵は上手いね。

214:名無しさん@ピンキー
07/05/10 23:53:53 jwxCfrsk
ヴィクトリア朝時代っておっぱいより脚を見せる方がタブーだったんだよね

215:名無しさん@ピンキー
07/05/11 01:27:02 uz5K/eCh
じゃあミニスカ真由子なんて石打ちの刑だな

216:名無しさん@ピンキー
07/05/11 22:27:24 NqsG4tKV
>>215
さやなんかどうなるんだ?
裸で逃げて行ったぞw

217:名無しさん@ピンキー
07/05/13 01:31:22 e98Pb/Vs
藤田先生!小さいオッパイもお願いします!

218:名無しさん@ピンキー
07/05/13 20:48:34 wuedp4IH
メイドさんは多分貧ぬー

219:名無しさん@ピンキー
07/05/14 19:54:06 g11A9rb7
真由子は処女のまま尻穴までキリオに開発される

220:名無しさん@ピンキー
07/05/14 20:30:52 XRcMTy2m
むしろキリオの方が大人になるまでに開発されそうだ。

221:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:06:54 2CVJ7Xjx
やっぱ真由子は意外とエロいんかなあ?
潮だったら、というかある程度好意持ってそうな相手が言い寄ったら拒否はしなさそうだし。

222:名無しさん@ピンキー
07/05/15 21:35:32 jw0qz6p3
スレが過疎ってるのは職人さんが来ないせいだろうか…

223:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:33:24 PsksBckv
藤田が青年誌行って喜んでる人もいるが、
同人含むエロパロ的にはサンデーに帰って若い子描いてくれた方がいい。




だって10代中盤が一番需要あるし創作(妄想)意欲も湧くじゃん?
そんな俺はうしとらのあらゆる話をエロ志向で構想(妄想)中。
でも人妻とかタワシ頭とかはちょっとキツいっぽい。
というか、真由子と小夜以外無理かも。

224:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:44:25 FEYnspJz
>>223
その妄想を活字にするんだ

225:名無しさん@ピンキー
07/05/17 23:38:18 XBxOcTeb
そりゃ、活字にも虹元にもしますけどね。
ただ、ある程度の形と量を成すには時間が必要である。
それまでこのスレが活気付けばいいなあ…と(結局、邪眼エロは来なかったなあ)。

あとは全部形にすると量が膨大な為にこのスレに投下するようなものではなくなってしまうかも。

226:名無しさん@ピンキー
07/05/18 20:40:57 qu8IFnht
期待age

227:名無しさん@ピンキー
07/05/19 01:21:21 cSNEuRyH
それはそうと、
邪眼を読んでひとつ確信したことがある。

228:名無しさん@ピンキー
07/05/19 10:31:34 WXsUk8+z
>>227
ちょ、何でそこで書くのを止めるんだw
気になるじゃねーか!!

229:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:53:48 nMmDPvqq
黒博物館のウォルターとメイドさんのエロが読みたい
本番までいかず寸止めでもいい
毎夜そんな妄想でひとりハアハアしてる
学芸員さんもハアハア

230:名無しさん@ピンキー
07/05/19 20:17:06 xVJ6xmj/
>>227
最後まで言えよ

231:名無しさん@ピンキー
07/05/19 23:16:09 Msw9nw6n
メイドさんはミニスカよりロングドレスの方がやっぱ萌える

232:名無しさん@ピンキー
07/05/20 10:24:56 bVR9Erbi
>>227
返事がない……
まさか窓辺の梟でもみてしまったのか!?

233:227
07/05/20 19:14:13 b3lVzWf3
いやいや、実に大したことない妄想なんだが、以前は(ry

234:名無しさん@ピンキー
07/05/21 18:47:09 ABo7v3wV
なんでいつも途中で止めるんだよ

235:名無しさん@ピンキー
07/05/22 23:15:17 7Z9vwkd/
邪眼の水垢離のシーンで、輪の服が濡れて透け、黒々とした陰毛が見えているのを見ての確信だ。
真由子や小夜やリーゼも生えてないとか、特別薄いなんてことはなくて、
あどけない顔をしながらも、清純な下着の下は普通に密林なのだと。

そして、一撃の鏡で裸の真由子の股間の描線が途切れているのは云わば白ベタで、
その部分には本来は乙女の秘毛が描かれているのだと。

236:名無しさん@ピンキー
07/05/28 21:06:01 8vM3R8FM
ククク……フハハハハハ!
サスガに引いたようだな?ウワハハハハハハハハハヒャ!!!!

237:名無しさん@ピンキー
07/05/28 23:25:26 DeThJgzt
もうすぐ夏コミの当落発表だよな。
うしとら・からくり関係のサークル、どのくらい出るかな。
ミネルヴァはないか、さすがに。

238:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:08:49 zsEwfR4F
hosyu

239:名無しさん@ピンキー
07/05/29 21:58:29 1Q++njUA
10月に開かれる藤田作品オンリーの件について

240:名無しさん@ピンキー
07/05/29 22:07:22 g65g+R5V
>>239
大阪イベ内のプチオンリーだよね?
時期的に妖逆門中心だろうなぁ…と思うのだが、その辺どうよ?

241:名無しさん@ピンキー
07/05/29 22:47:07 TLvCV/s8
うしとら・からくりは最大イベントのコミケですらほんの数サークルしかないし
サイト開いてる古株さん達も開店休業に近い状況みたいだから
実質バケギャモンイベントだろうね。

242:名無しさん@ピンキー
07/05/29 23:41:56 g65g+R5V
>>241
やっぱりそうだよねぇ。
毎回何らかの本は買えるし、コミケ狙いで行くかな。
妖逆門は6/3にオンリーイベントあるしね。

243:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:05:10 cm5X5dhl
からくりの同人はネット上で見たことあるけど、うしとらはないやね
過去にはちゃんとエロいのも存在してたのか?
もちろん女の子のエロね

244:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:47:26 I2ZDhZP6
何年か前に鳴海エレで線の細い綺麗な絵を描く人の本買ったけど
その人、流と日輪も出してたんだよね。インフォメに載ってた。
今はもう活動してないっぽいけど。

245:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:09:18 bL31UAO3
SSはともかく、絵的には真由子分が不足している。

246:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:00:10 naDF7gVs
やはりとら×真由子は人気が高いですな

247:名無しさん@ピンキー
07/05/31 20:54:27 64eRs86J
マーガレットが嫁に~

248:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:15:20 bL31UAO3
いや、真由子は鏡魔に凌辱されるのもいい。
残念ながらキリオが抱けるのは最後だ。

249:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:00:18 nTSUvhhC
>>248
何代か前のスレにあったなー>鏡魔ネタ

250:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:34:25 NO1DHIWm
からくりの君はどうディスかー
そこでお願いしとけよまなじるー

251:名無しさん@ピンキー
07/06/02 20:13:54 nfV6kmU+
鏡魔、保管庫に収納されてなかったっけ?

252:名無しさん@ピンキー
07/06/02 22:30:49 a1hv7KZ+
>>251
投下されたSSは未完含めて保管されてるんじゃないか?


純愛とか凌辱とかはどうでもいいんですよ。
女の子が逝きまくって体液噴いてビクビクッと痙攣するのが萌えなんで。
凌辱なら必然的に強制絶頂になるわけだけど、だがそれがいいと。

253:名無しさん@ピンキー
07/06/04 03:24:12 umpsGvNj
かがりのSSは無いのか?

254:名無しさん@ピンキー
07/06/04 20:49:58 uRd2DE70
とらと純愛、西のカマイタチで陵辱
色々ネタがありそうだけどな

255:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:40:34 20ydGIQx
かがりとタワシ頭だけは無理だよ……ゴメン、タワシ頭好きな人。
ゴメンよ、タワシ頭ちゃん……

256:名無しさん@ピンキー
07/06/05 14:14:17 zvzoo69m
>>251
今、石喰いの奴探してて既得ログずっと漁ってたんだが見つからなくて
ひたすらリンクだとってたんだがようやく見つけたよ、鏡魔の奴もあった
触手・怪物に犯されるSSの方に投稿されてたんだったよ
保管庫もそっちにちゃんと残ってる

257:33
07/06/05 22:57:21 8KoI2huN
他の職人さんが来ないんで、鳴海とエレばかり続くけど、投下します。

それと「・・・」は「……」と表記しなきゃいけないそうで。
今更手遅れ……orz
今まで書いたのはどうにも出来ないけど、これから直します。

258:33
07/06/05 22:58:13 8KoI2huN

人の出入りが途絶えて久しいその館は、扉を開けると埃のにおいがした。
「へぇ~、思ったより荒れてなかったな。俺がギイに連れて来られた時から、2……、いや3年にはなるんだが」
「私も何年も帰ってなかったから。本当に久しぶり……」

鳴海とエレオノールがキュベロンの館を訪れる気になったのは、彼らが不死人である事を誰にも悟られず
ゆっくりと羽を休められる場所、旅の合間毎に帰れる家が必要だったからだ。
それには東京の鳴海の生家は論外だし、今は彼らの理解者がいる黒賀村も、代が替わればどうなるか分からない。
あまり愉快な思い出は無いが、結局のところ、長年「しろがね」の活動拠点として機能してきたこの地こそが
他者の好奇の目を避けるのに最適の場所なのだった。

彼らが手始めにした事は、館の中の検分だった。
玄関から向かって右側の方は、以前自動人形の攻撃により手酷く壊され、屋根に大穴が開いてしまっている。
「雨やら風やら吹き込んで、部屋の中がめちゃくちゃだ。やれやれ、アルレッキーノの奴のお陰で半分の部屋は使えねぇな。
ただでさえ薄気味悪い屋敷だってぇのに、これじゃ幽霊屋敷だぜ」
「元々、地元の人達はここを恐れて近付かなかったけど、これなら益々、人がやって来る心配はないわね」
「とりあえず建物のこっち側に通じる廊下を塞いで、屋根の修理は追々やるとするか……」
次に各部屋を見て回ったが、調度品は全てそのまま残っていて、生活をするのに支障はなさそうだった。
かつてのクローグ村の惨劇は、形を変えつつも現代まで言い伝えられ、迷信深い地元の人々は、誰も恐れて近寄らない。
曰く、「悪魔に呪われた村」だの、「夜な夜な、村人達の亡霊がさ迷い歩く」だのと。
現に鳴海達もここに来る途中、あんなおっかない所に何しに行くんだと言われた。
しかし、そのお陰で盗みに入る不心得者も無く、館の中が荒らされる事はなかった。



259:33
07/06/05 22:59:13 8KoI2huN

「電気や水道は使えるのか?」
「地下の発電機はちゃんと動くし、貯水タンクも備え付けられてるから、それは大丈夫。
キッチンの焜炉だけは、町へ出てプロパンガスを調達してこなくては駄目ね」
2人は町まで出掛け、1週間分の食料と必要な品々を買い込んで来て、それから大掃除に取り掛かった。
窓を開けて空気を入れ替え、サロンや食堂、寝室に使う部屋の埃を取り払い、忙しく立ち働いた。
「おーいエレオノール、洗濯物はこっちでいいのかー?」
「一緒にベッドのシーツも洗うから、下のリネン室へ行って、換えを持って来てちょうだい」
「子供達にもらった手紙や絵は、何処に置いときゃいいんだ?」
「あっちの図書室に、仕舞っておける棚でも無いかしら?」
粗方片付いてから食事を取り、サロンのソファに腰を落ち着けた頃には、日がとっぷりと暮れていた。
「こんな風にのんびりできるのは久しぶりだな」
「この1年、休む間も無く、あっちこっち飛び回っていたものね」
「だけど皆の喜ぶ顔が見られたし、世界が順調に復興していってる様子も見られたし」
「ええ、とても遣り甲斐があったわ」
2人は並んで座り、肩を寄せ合って旅の思い出を語り合った。
周囲に何も無い荒地の一軒屋は、裏の海岸から微かに波の音が聞こえてくるだけで、他に何の音もしない。
しんと静まり返った夜の闇の中、どちらともなく顔を寄せ、2人はそっと唇を重ね合わせた。
最初は軽く戯れるように、徐々に深く、官能を高め合うように。
鳴海はエレオノールの口腔を舌で弄りながら、ワンピースの裾に片手を滑り込ませ、太ももをゆっくりと愛撫する。
エレオノールはされるがままになっていたが、悪戯な指が中心を探り当て、下着越しに擦り始めると
ビクンと体を震えさせた。
「ん……、んん……」
塞がれた唇の間から、次々と甘い吐息が漏れる。



260:33
07/06/05 23:00:01 8KoI2huN

鳴海はその声に誘われるように、更に強くエレオノールを抱き寄せ、ショーツの中に手を潜り込ませた。
そして、しっとりと潤った花弁を指で広げながら、その中の芽を捕らえ、擦り上げる。
「あぁ……、あふ……」
エレオノールは堪えきれず、なまめかしい声を上げた。
しかし、ここが煌々と明かりのついたサロンであり、そんな場所であられもない声を出す事に恥じらいを覚え
鳴海を押し止めようとする。
「ね、ねえ……ナルミ、こ、こんなところでなんて……嫌。お願い、寝室へ……」
「いいじゃないか。どうせ誰も見てやしねえんだから」
「だって……あんっ!」
耳たぶを甘噛みされて、エレオノールは思わず甲高い声を上げた。
「もう、ナルミったら……」
「恥ずかしがる事ないだろ? ここには俺達2人しかいないんだぜ。誰にも気兼ねしなくていいいんだ」
「それはそうなんだけれど……」
鳴海の指がショーツに掛かり、強引に引き摺り下ろそうとする。
「あっ……待って」
「何だよ」
「自分で脱ぐわ。だから……焦らないで」
エレオノールは諭すように言って、肩に回された腕をほどき、立ち上がった。
本人に自覚はないだろう、妖艶な小悪魔の微笑みを浮かべながら。
エレオノールは鳴海の目の前に立ち、ワンピースの裾を捲って、すらりと伸びた長い脚を見せつけながら、
気を持たせるように、ゆっくりとショーツを下ろしていく。
それを床の上に落とすと、エレオノールはソファに膝を着いて、鳴海の首に両手を回した。
「あなたの言う通り、今日からここは私達の家。誰にも邪魔されない、2人だけの場所なんだったわね」
「ああ、そうさ。ここでなら、いつでも思う存分、お前を抱ける」
エレオノールは鳴海の目の前に薔薇色の唇を寄せ、耳に心地よいアルトで、そっと囁く。
「Je T'aime Mon Amour あなたの望むように……」



261:33
07/06/05 23:00:47 8KoI2huN

エレオノールは鳴海と向かい合い、その膝の上に座った。
その銀色の瞳は、これから始まる至福のひと時への期待に、熱く潤んでいる。
だが鳴海が口にしたのは、思わぬ言葉だった。
「今日は、自分で入れてみるか?」
「え……」
エレオノールは一瞬、戸惑った表情をしたが、すぐにコクンと頷いた。
自らの言葉通り、ここにいる間は、鳴海のどんな求めにも応じようと決めたのだ。
そして、女としての悦びを知ってから、日ごと強くなるばかりの欲望に、正直に振舞ってみようと。
「……どうやればいいの?」
「まずチャックを下ろして、お前の手で、外に引っ張り出してくれ」
「はい……」
エレオノールは手を伸ばし、ズボンのチャックをスーッと下ろす。
それから恐る恐る指を差し入れ、トランクスの上から、中のものにそっと触れてみた。
鳴海のそれは既に熱く昂ぶり、存在を主張するかのように、下着の布を押し上げている。
しばらくそれを撫でていたエレオノールは、思い切ってトランクスの中に指を潜り込ませ、外に引き出した。
初めて手にした男性器を、エレオノールは不思議な物を見るように、まじまじと見詰める。
これまでのエレオノールは、ただ愛撫を受け入れるだけで、行為の間には何も考える余裕はなかった。
その為、勃起した状態の男性器を、こんな風にじっくりと観察するのは初めてだった。
「こんなにも大きなものが、いつも私の中に……」
それが侵入してくる時の感触を思い起こし、エレオノールの体が妖しくざわめく。
「……それから? どうするの?」
「手で擦ってくれ。お前の中にしっかり入るように」
エレオノールは言われるまま、細く白い指を絡め、ゆっくりと擦り始めた。
マリオネットの糸を操る、優美でしなやかな手で、慈しむ様に優しく。
片方の手は竿の部分を上下に擦り、もう一方の手は、先端をくすぐる様に撫で回す。
その繊細な指の動きに、鳴海のものはどんどん硬く張り詰めていった。



262:33
07/06/05 23:01:36 8KoI2huN

「ナルミ、これでいいの? 気持ち良い?」
「ああ、いいぜ……。お前の手って、すげぇ柔らかくって……、最高だ」
鳴海は息を詰め、押し寄せる快楽を必死で耐える。
その様子を見守るエレオノールは、今までになく心が高揚するのを感じていた。
自分の手で、愛する人を喜ばせる事が出来る。
その歓喜に胸を打ち震わせながら、エレオノールは奉仕を続けた。
これ以上はもう堪えきれないと判断した鳴海は、エレオノールにその先の行為を促す。
「……もういい、エレオノール。さあ、来いよ」
「ええ。私も、あなたが欲しい……」
自分から攻めるという初めての体験に、かつてないほどの興奮を覚えたエレオノールは、もう十分に濡れていて
受け入れるばかりになっている。
エレオノールは両手で鳴海にしがみつき、腰を浮かせて、男性器に自らの中心をあてがう。
そして体重をかけながら、ゆっくりと腰を落としていった。
「あぅっ! ああぁ……」
開き切った花弁は、まるでそれ自体に意思があるかのように、猛り立ったものを捕え、その身にくわえ込む。
エレオノールのほっそりとした体は、脚を伝い落ちるほどに、たっぷりと溢れ出した愛液を潤滑油に
体格に比例して、人並み以上のサイズの鳴海のものを、難無く飲み込んでいった。
生き物のようにうねる肉の襞が妖しく蠢き、奥に突き当たるまで誘い入れると、エレオノールは待ち焦がれたように
腰を激しく揺さ振り始めた。
鳴海は、自分の膝の上で踊るしなやかな体を、両手でしっかりと支える。
「ああっ! ああ、ナルミ……、もっと……。もっと奥まで来て!」
全身を貫かれる感覚に、エレオノールは艶かしくよがり、鳴海もまた、自身を激しく絞り上げられる感触に喘ぐ。
「ああ、ナルミ……。なんだか……いつもと違うの。いつもよりずっと、あなたを感じてる……」
「くっ、う……、エレオノール……。おまえも……、いつもよりギュッと締まって……」



263:33
07/06/05 23:02:32 8KoI2huN

エレオノールは、今や完全に我を忘れ、一心不乱に腰を動かし続ける。
激しい動きの所為で、ワンピースの裾が太ももの上まで捲くれ上がり、愛液で濡れて光る銀色の茂みも
ピチャピチャと淫らな音を立てて、男性器を貪る秘所も、全て露わになった。
「ふ……ぅ、あ……、ああぁん……、ナルミ、ナルミィ! 愛してるっ!!」
「ああ、エレオノール! 俺も、お前だけを……」
縋り付くエレオノールの体を、鳴海は両の腕に力を込め、しっかりと抱き締める。
「あっ、あうっ! ナ、ナルミ、いくぅ……、あああああぁぁ―!!」
断末摩の様な悲鳴を上げて、エレオノールは絶頂を迎え、それに伴い収縮する膣に、激しく締め付けられ
鳴海も堪らずに解き放った。
2人は固く抱き合いながら、共に昇りつめた。

嵐の様な時間が過ぎ去り、エレオノールは荒い息をつきながら、鳴海の胸にぐったりと体を預けていた。
その瞳はぼんやりと宙を見詰め、鳴海を咥えたままの花弁は、まだヒクヒクと名残惜しげに蠢いている。
鳴海はエレオノールの髪を撫でながら、優しく囁いた。
「すげえ良かった。それに、感じてる時のお前って、最高に色っぽくて可愛いよ」
「……頭が真っ白になって、あのまま、死んでしまうかと思った。こんなの初めて……」
鳴海はいきなりエレオノールの体を起こし、その膣内から自身を引き抜いた。
「あんっ……」
まだ埋み火の残る体を刺激されて、エレオノールは小さく喘ぐ。
鳴海はソファから立ち上がり、エレオノールの体を抱き上げた。
「さあ、今度はベッドでたっぷり愛してやるよ。一晩中、時間をかけて、隅から隅まで全部……な」
エレオノールは再び淫欲の火が点るのを感じ、はにかみながら頷いた。
「ええ、さっきみたいに乱れさせて……。他の事など何も考えられなくなるぐらい。
今夜だけじゃなく、ここにいる間は、ずうっと……」

END



264:33
07/06/05 23:03:26 8KoI2huN
今回はこれで終わりです。

265:名無しさん@ピンキー
07/06/05 23:28:43 Efsvap8y
職人さん来てた゚+.(・∀・)゚+.゚
GJですた!

266:名無しさん@ピンキー
07/06/07 23:32:05 njNkk/U8
おお、数日覗いてなかったらまた良作が!
33さんの丁寧な描写と自然な話の流れがとても好きです。
積極的になってきたエレがめっさエロ可愛い。
良かったらまた続き書いて下さい。

267:名無しさん@ピンキー
07/06/08 18:57:46 padHmg9o
この二人は50年経ってもこんな感じでいそうで怖いw

268:名無しさん@ピンキー
07/06/08 19:45:40 k9N6tAbJ
50年後(+10歳)は28歳と29歳
一番、脂が乗ってる年頃だ

269:名無しさん@ピンキー
07/06/09 06:47:45 ukXf00p8
正二とアンジェ夫婦は60年目でやっと子供を授かったしな

270:名無しさん@ピンキー
07/06/09 20:06:22 DNkg3qcy
ギイはあっちこっちで種ばらまきまくったから、本人が知らないだけで
どっかの女の人はらませてるかも。

271:名無しさん@ピンキー
07/06/11 13:19:09 X9XYiBJN
保守

272:名無しさん@ピンキー
07/06/13 23:56:42 ObUjDpQh
保守

273:名無しさん@ピンキー
07/06/14 20:02:08 fVtYCPcn
とうとうマーガレットは人妻に。
ウォルター・・・(つд`)

274:名無しさん@ピンキー
07/06/14 20:03:26 zmoLNNht
エロパロ的には手も足も出なかったなー


だがそれがいい…(つд`)

275:名無しさん@ピンキー
07/06/14 21:04:22 T/1nZ3kq
覚醒した!

アニメの某禿監督の小説みたいに女の子をエログロに凌辱したりブチ殺したりしたらいいわけですね?

276:名無しさん@ピンキー
07/06/15 12:37:04 9r8EiKOv
いや、学芸員のおねーさんとの変なフラグ立ったじゃないか。
という方向で誰かひとつ。

277:名無しさん@ピンキー
07/06/16 05:39:10 Za7JkL7W
真由子だのエレだのはいいから
リーゼがラーオに”愛玩動物”として調教され
虐められまくって
涙と愛液と涎を垂れ流しまくるの見たい

つーかスレ保管庫ってどこにあんねん

278:名無しさん@ピンキー
07/06/16 21:08:16 OOLtpsU7
よーしよしよし
読みたいものが具体的なら自分で書いてみるんだ
よしよし君は良い子だわかったね?

279:名無しさん@ピンキー
07/06/16 21:51:39 qjs5FUx7
そうやって277を調教する278

280:277
07/06/17 01:00:12 qWtu+5OL
スキルがないから頼んでみた。
いや、エロ小説は書いたことすらないんだけど。
ごめんね悪い子で。

保管庫教えてくれる優しいお兄さんはドコにもないのね…
まあいいや。

281:名無しさん@ピンキー
07/06/17 17:02:30 eCYVory7
>>280
仕方がないな…。
しかし>>277の1行目はいらん言葉だ、注意するようにぬるぽ。

URLリンク(red.ribbon.to)

282:名無しさん@ピンキー
07/06/17 22:41:03 6HKjdh2I
ところでおまいら、顔が同じなら
 性格も言葉もきっついドSの姉
 おとなしくて清純そうだけど潜在Sの妹リーゼ

調教されるならどっちがいい?

283:名無しさん@ピンキー
07/06/17 22:48:20 4YK/6aPE
もちろん、妹リーゼだ!

284:名無しさん@ピンキー
07/06/18 21:29:24 QMpclKtr
もちろん2007年度のムッチムチなリーゼだな?

285:名無しさん@ピンキー
07/06/18 23:01:41 MGB/yeK8
黒革のブーツで踏んでもらうんですね?

286:名無しさん@ピンキー
07/06/19 23:24:32 aeb370Tx
このスレって実質4スレ目だよな?
別館まで含めると5スレ目か?

287:名無しさん@ピンキー
07/06/20 20:27:08 6qkfSuHk
一番初めに立ったスレは書き手が来なくって早々と落ちてたなあ

288:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:44:03 DxLLZtd0
保守

289:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:29:43 eZKuqJNo
真由子の雌穴の締まりは最高だな

290:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:10:14 NWZmUzNy
〉〉281
亀レススマソ。
サンクス!以後注意いたします

291:名無しさん@ピンキー
07/06/23 21:38:28 S/XK4O6y
眼鏡博士「マーガレットも所詮はただの女に過ぎず、全ての女はただの雌に過ぎない。
男を悦ばせる為の穴を持ち、その穴をえぐられればよがり、泣きあえぐ……
そんな淫ら極まりない生き物であり、君にとっては退屈しのぎの愛玩動物でしかないはずだ。
それを君に分からせてあげるよウォルター」

292:名無しさん@ピンキー
07/06/23 22:05:08 VryS780c
ホモ博士が興味あるのはヤオイ穴の方でそ?

293:名無しさん@ピンキー
07/06/24 03:37:08 qEOV4eiK
博士が興味あるのはウォルターと801することではなく、
女を自由気ままに犯して支配しているウォルターを見ること

294:名無しさん@ピンキー
07/06/27 20:34:59 Ec05XZPM
保守

295:名無しさん@ピンキー
07/06/29 20:47:57 QoMJs6kX
hosyu

296:名無しさん@ピンキー
07/06/29 21:56:36 Tf3mCIvE
次回作は同人てマジなのかねえ…

297:名無しさん@ピンキー
07/06/30 11:17:59 E710uquR
>>296
ちょ!もう少し詳しく!!

298:名無しさん@ピンキー
07/07/01 17:20:56 3NK8UJL+
>>296 kwsk

299:名無しさん@ピンキー
07/07/01 19:29:42 cBnlb+v8
251 名前: sage 投稿日: 2007/06/25(月) 23:02:52 ID:d5whsbe90
>>245
うらじぇねvol.4に藤田がかくって告知がGXにのってた
コミケ限定発売本らしい

4ってことは1~3もあったんだろうがソレにも藤田描いてたのか?
だれか1~3のうらじぇね読んでないだろうか....

252 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい [sage] 投稿日: 2007/06/26(火) 08:33:10 ID:jAqFQh6f0
>>251
藤田は初参加だよ。アレは基本的にサンデーGXのコミケ増刊って立ち位置だから。
そういえば藤田ってジュビロの活躍でGXに馴染んでるような気もするが、
まだ島本との合作でしかGXでマンガ描いてないんだよな。

300:名無しさん@ピンキー
07/07/02 01:27:44 uWL2KS2/
>>299
おお、あんがと。
島本先生との合作ということは3日目でいいのか?

301:名無しさん@ピンキー
07/07/02 22:05:55 uWL2KS2/
GX本誌で確認してきた。本当だった。
詳しくは来月号に載るようだ。
8/17-19の3日間、西4階企業ブース252で取り扱うらしい。

302:名無しさん@ピンキー
07/07/07 22:25:03 l3uKLqpg
流れを遮って悪いんだが、過去作品置場がなくなってるのはどういうわけだ?
リョーコ萌えの漏れにとって数少ないオアシスだったのに

303:名無しさん@ピンキー
07/07/07 22:50:37 hsKbvV83
>>302
ホントだ。ショック…orz

304:名無しさん@ピンキー
07/07/07 23:22:53 T/8VVZe7
2chエロパロ板SS保管庫なら見れるけど?
それとも他に過去ログ置き場ってあったの?

305:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:12:14 hPsiHeUQ
>>304 このスレの最初に貼られてた保管庫だよ
そっちの保管庫で読めるならURL教えてくれ(´・ω・`)

306:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:52:08 PsB/74z5
>305
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)
ここかな?

307:名無しさん@ピンキー
07/07/08 16:02:19 hPsiHeUQ
>>306 ありがとう!!これでやっと数日来の飢えから解放される…(;´Д`)

ところでサンデー系他の保管庫も見たけど、やっぱ藤田作品のエロパロは少ないのな

308:名無しさん@ピンキー
07/07/08 20:49:50 /RK8oUQi
>>307
でもリョーコのSSってあったっけ?

309:名無しさん@ピンキー
07/07/09 16:02:08 D+NPEY7L
>>308 ヴィルマ×リーゼに絡めての一人遊びSSです 相手誰でもいいので2Pが読みたい…

310:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:29:34 1GMqkwwp
>>307
まあ、エロパロ板とかできた頃にはうしとらはとっくに連載終了してたわけだ

からくりもそれなりに進んでたし、現行連載はないし
盛り上がってる萌え系と比べると少ないけどこんなものでは?
それにサンデー系ではむしろそこそこ作品多い気がする
エロなし一般向けを多数含むが……


ま、弟子の作品とか人気あるのにエロパロ同人ではほぼスルーな人もいるんだからw

311:名無しさん@ピンキー
07/07/12 16:43:54 R3MLeVLk
保守

312:名無しさん@ピンキー
07/07/13 21:56:46 CP7uf1Fk
>>310

>弟子
マー?ガッシュ?
ここらへんは腐女子の方が多いからなあ

313:名無しさん@ピンキー
07/07/15 10:01:56 B5GYnfKW
それ藤田の漫画も同じ<腐女子の方が多い
うしとら同人なんてほとんど潮×とらだしw

314:名無しさん@ピンキー
07/07/16 18:42:30 xeh9Umpz
スプリンガルドまた連載するお

315:名無しさん@ピンキー
07/07/16 20:34:07 GoHORcyQ
詳細希望

316:名無しさん@ピンキー
07/07/16 22:47:18 xeh9Umpz
19日発売号から「スプリンガルド外伝マザア・グース」だそうな

317:名無しさん@ピンキー
07/07/17 21:47:12 KzGrPMt3
今日確認した。
マザーグースか、コロンビーヌを思い出すな…(ノД`)。

318:名無しさん@ピンキー
07/07/17 22:30:19 9KrFWyF5
オルセンも思い出してやってくれ。

319:名無しさん@ピンキー
07/07/17 23:22:20 nQp2Vfn1
>>318 忘れてたwしかし自動人形のフィギュアとか出ないのかな

320:名無しさん@ピンキー
07/07/19 17:15:34 pXy6RIOV
マザア・グウス読んだ。
ジュリエットかわええ…ハァハァ(;´Д`)

321:名無しさん@ピンキー
07/07/19 22:30:57 anmk4sxX
教授に何をされたんだジュリエット・・・(;´Д`)

322:名無しさん@ピンキー
07/07/22 12:50:13 uYSo9Gbx
藤田は女体描くのがほんと上手いよな。
幼女からお姉様まで見事にカバー

323:名無しさん@ピンキー
07/07/22 14:57:38 5XtVbn57
夏コミ、うしとら関係のサークルは4つだなー。

324:名無しさん@ピンキー
07/07/23 01:16:46 PdvcmmHu
>>322
あとの課題は乳首だな…
胸自体も微妙なんだが
>>323
一般向けと矢追以外=男性向けはあるのか?

325:名無しさん@ピンキー
07/07/24 09:13:22 uFjOeiSH
>>324
一般向け1つ、801が2つ、あとの1つはとら真由18禁と健全ギャグ。

326:名無しさん@ピンキー
07/07/24 22:46:58 Q7Ox/wFQ
>>325
カタログを見る限り、妖逆門サークルでもうしとら取り扱いがあるらしいね。
とら真由18禁に超期待!801じゃないエロが見たい。

327:名無しさん@ピンキー
07/07/24 23:54:02 RiKM5rdV
からくりのサークルは?

328:名無しさん@ピンキー
07/07/26 00:09:08 sir2S2mj
夏コミ藤田関係サークル
妖逆門10、うしとら4、からくり2
8/18西1や1-8の辺り

329:名無しさん@ピンキー
07/07/26 17:45:25 dz7AVxpZ
>>325
おのれ、真由子を汚すとは許せんな!

藤田作品のエロパロを書くやつもそれを求めるやつもこんなスレを除く俺も
みんな脳みそいらんちーなやつらじゃ!

330:名無しさん@ピンキー
07/07/26 20:31:23 6PGfIQpM
そんな脳みそは、いらんわなぁ チュルチュルチュル

331:名無しさん@ピンキー
07/07/26 20:47:10 juskd6Ir
ちょ・・・ジュビロ、ジュリエットのヌードに力入れすぎw

332:名無しさん@ピンキー
07/07/27 00:09:18 slA+SIgO
今週の黒スプ、正視できんかった何だアレ…orz

333:名無しさん@ピンキー
07/07/27 00:55:34 yZkO8cEM
催眠術(?)で体の自由を奪って強制ストリップか…



なんと俺のストライクゾーンど真ん中であることか!

334:名無しさん@ピンキー
07/07/27 22:16:17 Ak63nb0o
でも催眠術は本人が拒否してる行動を、無理矢理やらせたりできないんだよね

ほんとは深層心理では脱ぎたい欲求あるんじゃないか?

335:永遠の瞬間
07/07/28 19:37:52 yeP/yq1i
「お帰り。愛らしい小鳥よ」
教授は狂気を孕んだ視線を向けた
「さあ、そんな不粋な衣は棄てなさい」
呪いのように、頭に染み込む言葉
自らの意志を麻痺させ、勝手に動きだす手指
いつしか、バネ男の装束を引きはがしていた
少年のような半スボン姿があらわになる
「おお、その子に借りたのかね」
教授の視線に驚喜が混ざった
「その姿も残さねば」
教授が写真機を取り出す
「動かないで」
言魂に捕われるかのように、呪縛される
少女は心まで凍りついた
何枚か湿版を替えながら写していく
しかし……
「確かにその格好も悪くない」

336:永遠の瞬間
07/07/28 19:39:24 yeP/yq1i
危険の前触れをひしひしと感じながら、少女は一切の反応が出来なかった
「だが、それは君の真実の姿とは言えない」
教授が言葉を継ぐ
「さあ、君の美しい今を
直ぐにも消え去ってしまうかもしれない真実の美を晒しなさい
私が永遠に残してあげよう」
狂気に圧され、操られる自覚もなく、シャツのボタンに手をかける
白いシャツの下から、それ以上に白い肢体があらわになった
しなやかに引き締まり、それでいてみずみずしい丸みを帯びる
その胸は僅かに膨らみ初めていた
その頂点の突起は、小さなルビーを思わせるアクセントとなる

337:永遠の瞬間
07/07/28 19:41:44 yeP/yq1i
染み一つないキメ細かい少女の肌
女でも子供でもない、少女にしかありえないはかない美が、卑しい男達の眼前に晒された
「オオッ」
思わず漏らされる歓声
突き刺さる視線を感じ、嫌悪により取り戻した正気が、少女の手を一瞬止めた
「イヤッ!」
悲鳴をあげ、胸元を細い腕で隠す
白い肌に恥辱の緋色が溶け、更なる色気をかもしだした
「どうしたのかね
まだ、残ってるじゃないか」
非情な狂人が、音だけは優しげに聞こえる声をかけるキッ!
少女は反射的に睨み返す
しかし、それは更なる呪縛の罠であった
「さあ、続けたまえ」

338:永遠の瞬間
07/07/28 19:43:21 yeP/yq1i
狂人と目をあわせた瞬間、少女の瞳から勝ち気な光が消える
「美しい蝶には、醜い皮など必要ない」
自分の言葉に酔うように、話し掛ける
己が華奢な身体を隠した腕を解き、再度肌をあらわにしながら、ゆっくりとスボンに手をかけた
サスペンダーを外すと、細い腰はスボンを保持しない
スルリと滑り落ちる
借り物の下着を着ける気はしなかった
それが少女の最後の衣服
全てを捨て、全てをさらけ出した少女は、ただ立ち尽くしている
「素晴らしい!」
狂人は感極まった呻き声をあげた
「偉大なる神の造形物の全てを、全てを残さねばならない」

339:永遠の瞬間
07/07/28 19:45:43 yeP/yq1i
それから、長い時間が過ぎていった
少女は教授に言われるままに、ありとあらゆる姿を晒した
ただ立っただけ、座っただけの姿を回り中から撮られた
腰かけて足を開いた姿を、腕を広げ身体をよじった姿を、寝転がったり四つん這いになった姿を撮られた
疲労と興奮に力を奪われた少女は、いつしか意識を失った
 
闇のなか目覚めた少女は、己が姿に気付いた
『何か着ている』
軽い手触りが、上等の生地であることを知らせる
細かいレースもふんだんに使われているようだ
頭にも何か被せてあるし、手袋までしていた
「お目覚めかね」

340:永遠の瞬間
07/07/28 19:50:13 yeP/yq1i
不意に明かりが燈され、少女の目を眩ませる
「君の美は余す所なく写しとった
全ての瞬間が、永遠に残るだろう」
悦にいった教授の声の響くなか、少女は周りの様子に気付いた
壁中に光る硝子が取り付けられているのだ
「イヤッ」
その硝子板一枚一枚に、彼女の身体を写しとられていた
全てをさらけ出した自分の姿に囲まれた少女は、それから逃れるようにうずくまる
「だが、この芸術はまだ完成していないのだよ」
教授の声が、いっそうの狂気を孕む
「さあ、来たまえ」
入り口のほうに声ををかけると、数人の男が部屋の中に入ってきた



341:名無しさん@ピンキー
07/07/28 19:52:28 yeP/yq1i
携帯からなので細切れ失礼
続きは、原作出るまでに仕上げたい

342:名無しさん@ピンキー
07/07/28 22:13:20 iRzITUBk
GJ!続きおながいします。

ところでアーサーはどこへ?……まあどうでもいいかw

343:名無しさん@ピンキー
07/08/02 20:26:09 VWHPE0xn
期待age

344:名無しさん@ピンキー
07/08/03 03:58:12 /Y//NI+Q
生殺しですかそうですか

345:永遠の瞬間
07/08/03 04:59:03 QTSKI8RI
「ウヒョ~、スゲェ」
「エレぇ格好だな」
男達は壁の写真を見ながら、口々に囃し立てる
「イヤッ!見ないでっ」
少女は男の一人に飛び掛かるが、簡単に取り押さえられた
「おら、お嬢ちゃん
芸術鑑賞の邪魔すんなよ」
男は一枚の写真に近寄りながら、
「これなんてスゲェじゃねえか」
嘲るようにいった
「イヤッ~!」
そこには四つん這いの自分を、後ろから撮った姿があった
肩から背中のなだらかなラインが薄い尻まで流れる
立てた膝を開き、ヴァギナもアナルも晒していた
振り向いた顔は虚ろに紅潮し、誘っているかのようだった

346:永遠の瞬間
07/08/03 05:00:56 QTSKI8RI
「ガキのくせにたいしたもんだ」
暴れる少女を押さえ込みながら、小さな胸に手をまわす
「まあ、そんな格好してるんだ
大人の付き合いをしても、いいってこったな」
言われた少女は、初めて自分の姿に気付いた
白いドレス、白い長手袋、レースのベール
ウエディングドレスだ
混乱の中、教授が不機嫌に怒鳴る
「勝手な真似をするな」
男は慌てて手を離した
床にへたり込む少女を尻目に、教授は指示を出す
「さっさと連れてきたまえ」
男達の一人が部屋から出る
「君の美を、私の芸術を完遂する為に、まだしなければならない事がある」

347:永遠の瞬間
07/08/03 05:02:44 QTSKI8RI
戻ってきた男は、少年を連れていた
少女が巻きこんだ男の子だ
『そういえば、あいつにも全部……』
この屋敷に飛び込んだときから、一緒にいたのだ
教授に搦め捕られたときも、意識の外だったが、確かにいた
「少年よ
彼女をどう思うかね」
教授が少年に問い掛ける
「綺麗でした」
夢現の様子で少年は応えた
「今の彼女は?」
再び、教授が問う
「きっ、綺麗です」
「嘘だな」
同じ応えを返した少年に対し、教授は即座に断定した
「君は先程の彼女を、完璧なる美を目の当たりにしたのだ」
教授の狂気が、少年の耳に染み込んで行く

348:永遠の瞬間
07/08/03 05:05:47 QTSKI8RI
「あの時の彼女こそ真実だと思わんかね」
立ち尽くす少年
「あの時の彼女を永遠とする為には……」
教授に吹き込まれたか、それとも自ら育てたか、少年の中の狂気が膨れ上がる
「今の彼女を……」
ふらふらと少年は少女に近付いた
「汚すしかない」
純白のドレスの胸元に手をかけ、一気に引き千切る
下着もつけていない少女の美しい身体が、再び晒された
教授の虚言は少女にも影響していた
今の身体は汚されるべき
汚されてこそ終わり、終わってこそ永遠となる
そのための花嫁衣装であり、逆説的な喪服でもある
少女を終わらせる為の……

349:永遠の瞬間
07/08/03 05:07:13 QTSKI8RI
少年は少女を貧り、奪っていった
小さな唇を舌でえぐり取るようなキス
唾液を啜り、また顔中に舐め広げた
首筋や肩の至る所に吸い付き、また歯を当てた
きつく噛みつき、滲み出た血を舐め取り飲み下す
有るか無いかの胸乳を、撫でさすりわし掴む
指先で小さな乳首をつまみ擦りあげる
反対側の乳房に舌を這わせ、乳首に吸い付く
滑らかな背中を撫で下ろし、まだ薄い少女の尻を揉みしだく
ズボンの中の幼い膨らみを、少女のささやかな割れ目に押し付け、擦りつけるように腰を振った
少年は少ない性知識の中から、思いつくままに少女を喰らう

350:永遠の瞬間
07/08/03 05:08:45 QTSKI8RI
狂ったような少年の動きが不意に止まった
ガクガクと小刻みな痙攣
「へっ、いっちまってるぜ」
「だらしねえガキだ」
「旦那、俺達にヤラセておくれなさいや」
口々に勝手なことをいうゴロツキ達に、教授が怒鳴りつけた
「黙れ!
先程の指示に従うのだ」
狂気を滲ませた声に、異常なまでの支配力
ニヤついてた男達が、操られるかの如く従う
少年の服を脱がし、ソファーに座らせた
ぐったり力無く座り込む少年
その精液に汚れた淫茎のみ、雄々しく漲っている
「さあ、今より自らを汚したまえ」
まがまがしい狂人の命令に、少女が反応した

351:永遠の瞬間
07/08/03 05:11:43 QTSKI8RI
「まずは彼の元へ
犬のように這っていくのだ」
全裸の少女はゆるゆると四つん這いになる
薄い尻の、その奥にある小さなアナルまでさらけ出した
誘うように揺れる白い尻の中心に、引き締まったアナルが歩を進める毎に引き攣れ動く
「正確に動きたまえ
犬は膝をついたりしない」再度、卑しい指示がとぶ
少女は着いてた膝を伸ばし、両手と爪先で身体を支えた
アナルは天を向き、股間がさらけ出される
一本の淫毛も生えてない子供の股間
そのヴァギナは、ただ一筋の割れ目でしかない
淫唇も淫核もその中に隠れている
閉じられた聖なる裂け目

352:永遠の瞬間
07/08/03 05:13:52 QTSKI8RI
清らかな少女を唯一裏切って、愛液が雌を主張している
ほとばしるように零れたそれは、膝まで垂れていた
全てをさらけ出しながら、少女は少年に近寄る
その鼻先に、少年の器官があった
「さあ、その汚れを取り込め
その口で、舌で、唇で、喉で味わうのだ」
狂人の指示か、少女の意志か、青臭い汚汁を小さな口が舐めとり始める
下腹部から内股まで、タップリ濡らした精液をこそげ落とし、口中にジュルジュルと吸い上げた
ギンギンに隆起したペニスが頬にあたる
髪がかかり、敏感な少年を刺激した
「ううっ」
だが、少年は一切動けない

353:名無しさん@ピンキー
07/08/04 11:52:58 8i+fXTGd
生殺しktkr
続き楽しみです。

354:名無しさん@ピンキー
07/08/08 12:27:50 41P4MUYi
ジュリエット…うう…

でもage


355:名無しさん@ピンキー
07/08/13 22:35:31 ej3id+zr
保守age

356:名無しさん@ピンキー
07/08/14 02:45:48 o77Xyism
k」

357:名無しさん@ピンキー
07/08/17 22:42:15 l2bnPIKk
黒スプの再開マダー?

358:名無しさん@ピンキー
07/08/18 23:00:59 LLRdPDzU
コミケとやらはどうなった?

359:名無しさん@ピンキー
07/08/20 09:27:32 8kgLktH1
GX限定誌の方は富士鷹名義でちょろっと描いてたな。
コメントが面白かった。
藤田漫画の同人誌は思っていたよりあったような。
自分はうしとらとからくりの本を買ったけど、それぞれ上手いんだなー。
行列の出来ていたサークルとか見てびびった。女性客が多かった。
とらの人形とか無駄にクオリティ高くて笑った。
後で買おうと思ってたら売り切れてた。欲しいと思った時に買わないとダメなんだな。
勉強になった。邪眼とかスプリンガルドの本は見掛けなかった。

360:名無しさん@ピンキー
07/08/20 15:26:23 bBkTu2HW
>>359 今回来てたからくりサークルさんて鳴エレと小説だっけ?
   同人誌の詳細キボン


361:名無しさん@ピンキー
07/08/20 22:30:35 paeY+sBV
>>360
からくりサークルはその2つだったな。
自分は鳴エレ好みなので漫画を購入。甘い話だった。
ついでに、うしとらサークルは4つ。
とらうし2、とら真由1、健全というかほのぼのした感じが1。
とらうしの2つが女性客に大盛況。
とら真由のところにとらの人形があった。
健全ぽいところにはふすまのマグカップがあった。
連載終わって随分経つのに、愛されてるなー、と思ったよ。

362:名無しさん@ピンキー
07/08/20 22:49:01 V9SB8W0b
>>361
質問
>とらうし2、とら真由1、健全というかほのぼのした感じが1.
その「とらうし」というのは801カプって意味なんですか?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

363:名無しさん@ピンキー
07/08/21 00:00:41 xg8+axRd
乙!

というかうしとら同人では普通にうしとらカプル?がメインですよ
てか、当時は男向けエロ同人もあったはずなのに検索して引っ掛かるのは801ばっか……

364:名無しさん@ピンキー
07/08/21 00:49:35 bRTlUW1V
とらうしはとらとうしおの801。
その2つのサークルさん、801だけど恐ろしく画力が高いんだよねー。
とら真由は18禁本があったな。801以外のうしとら本を初めて見た。
柔らかそうな雰囲気に惹かれて買ってみたら、思ったよりエロくてヨカッタw
健全は豆本みたいなのと、便箋?みたいなグッズがいくつかあったかな。
ふすまマグはキモ可愛い感じだったよ。

363さん、当時の男向けエロ同人てどんなのだったの?


365:名無しさん@ピンキー
07/08/21 12:18:32 /PuKQl6n
うしとらは連載開始当時からかなりの量の同人が出てたっぽいね。
去年地元の同人誌販売ショップで、当時の本を7冊見つけたから即買いしたよ。
とらうしの微801がほとんどだったけど、とら真由ほかオールキャラのギャグ本て
感じで楽しく読めた。
いい掘り出しもんもあるもんだなーと思ったよw


366:名無しさん@ピンキー
07/08/25 21:17:18 wud8KcCN
hosyu

367:名無しさん@ピンキー
07/08/29 20:31:05 Heh1Bgk8
続きマダー?

368:名無しさん@ピンキー
07/09/03 21:20:59 wNzt+USG
保守

369:名無しさん@ピンキー
07/09/06 23:16:05 13hn6GsN
>>364
内容や絵柄はともかく、真由子はイキますか?
先人曰く、「女はイってこそ華、イかねば泥」

370:名無しさん@ピンキー
07/09/07 12:57:15 IlTl8JdH
>>369
とら真由18禁本のことかい?
漫画2本、小説1本載ってたけど、
漫画1本と小説にはそういう描写があったよ。
あ、当然とらもイッてたw 冬も出るかな。期待したいんだが。

371:名無しさん@ピンキー
07/09/09 20:42:57 SF0G8A6l
hosyu

372:名無しさん@ピンキー
07/09/13 02:12:59 uTgoaCB8
保守

373:名無しさん@ピンキー
07/09/15 19:23:57 SzMRPS4X
保守

374:名無しさん@ピンキー
07/09/19 14:42:42 dyR0bvjB
保守

375:名無しさん@ピンキー
07/09/19 22:42:12 jMOmf0K8
コミックス発売直前age

376:名無しさん@ピンキー
07/09/22 00:39:58 XoERAXba
黒博物館面白いな。

377:名無しさん@ピンキー
07/09/24 21:56:37 4vyzIoIl
保守

378:名無しさん@ピンキー
07/09/25 18:58:44 ICGBSxSo
とら真由。
真由子には恥じらってもらいたいと同時に、
とらのことで非積極的でいてほしくないアンビバレンツ。

「やっ、とらちゃん、そんなとこ恥ずかしいよぉ」

「あはぁっ、とらちゃん、気持いいよぉっ」

どっちの真由子も大好きだけどな。

379:名無しさん@ピンキー
07/09/26 09:23:00 +PkbzCJ1
>>378
何その萌えシチュ。
続きを書くべきだ。

380:名無しさん@ピンキー
07/09/26 12:25:05 fZUUkxkm
全裸には萌えがない!
服は脱がしても靴下は脱がせるな!
これは萌え業界の鉄則だアァ―ッ!

381:名無しさん@ピンキー
07/09/29 23:29:41 ZrE5A5M4
あーん!喪男板の「からくりサーカスの女キャラ」スレ落ちた

382:名無しさん@ピンキー
07/09/30 19:50:40 W7LAY9ah
そんなとこに立ってたんかい!

383:名無しさん@ピンキー
07/09/30 22:44:32 AXABo+gg
真由子の陰毛を想像しただけでボッキングが止まらねえぜ!

384:名無しさん@ピンキー
07/09/30 23:46:28 Qpx997Jl
保守

385:名無しさん@ピンキー
07/10/03 17:13:03 nje4SrEx
誰かマサル攻めでパロ書いてください

386:名無しさん@ピンキー
07/10/03 17:48:32 5aNLIDSR
相手は、エレかリーゼか織江か涼子か三姉妹かロリコロンか?


387:名無しさん@ピンキー
07/10/04 13:53:26 z0FMeXyz
もう全員食べてしまえ

エレ→お坊ちゃま、どうか無理はなさらずに…
優しくリード
リーゼ→マサルサン…嬉しいデス…
幸せ昇天
涼子・織江→保健の時間で習った!ここからせいしが出るんでしょ?
興味深々二次性徴
三姉妹→好きよ、マサル…
マサルちん、こんなになっちゃっていけないんだあ
たまにはわたくしにさせてくれたっていいじゃない!
三者三様ご奉仕プレイ
ロリコロ→抱擁の先…教えてくれるの…?
疑うことなく全受け身

そーいや勝×ロリコロってないな


388:名無しさん@ピンキー
07/10/07 20:50:50 ZYyMHcWs
hosyu

389:名無しさん@ピンキー
07/10/07 21:33:39 kri6RLD0
このスレの過疎ぶりは異常

390:名無しさん@ピンキー
07/10/10 09:18:21 cLvmPdON
神降臨期待保守

391:名無しさん@ピンキー
07/10/10 20:08:48 yijnYwDd
機械仕掛けの神

392:名無しさん@ピンキー
07/10/10 22:56:28 lApO8VaL
ちんここけしの神

393:名無しさん@ピンキー
07/10/13 10:47:05 Kyraj+b2
保守

394:名無しさん@ピンキー
07/10/15 10:48:43 IIQvtjuF
藤田の新作マダー。

395:名無しさん@ピンキー
07/10/18 00:01:22 q+/FweFM
保守

396:名無しさん@ピンキー
07/10/19 09:16:21 PP9qH5pc
保守

397:名無しさん@ピンキー
07/10/22 16:49:09 tUScQxqx
保守

398:名無しさん@ピンキー
07/10/23 22:08:27 AQbBR9TV
保守

399:名無しさん@ピンキー
07/10/26 00:03:10 0y8WIEEE
もうすぐハロウィン
期待あげ

400:名無しさん@ピンキー
07/10/26 00:33:42 kbrsr2/N
>>399
IDがハロウィンぽいなぁ。
明日の夜、保守がてらSS投下します。
カップリングは流×日輪。
長いので何日かに分けることになるかと。

401:名無しさん@ピンキー
07/10/26 22:42:21 0y8WIEEE
>>400
ナガヒノキタ―(゚∀゚)―!!!!!
むっさ楽しみにしてるぜ、おまいのおかげで楽しいハロウィンになりそうだ

402:名無しさん@ピンキー
07/10/26 23:32:24 65j4qA28
ハロウィンっていうより荒木っぽいw
「WIEEEEEEEEEE!!」

403:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:03:54 kbrsr2/N
白面との最終決戦が、刻一刻と近付いていた。
光覇明宗最大の作戦会議を明後日に控え、
総本山には全国各地から法力僧がぞくぞくと集結する―。

関守日輪はその日の夕刻、光覇明宗総本山へと到着した。
獣の槍伝承候補者には滞在中の居住場所として、
総本山敷地内の離れにある庵がそれぞれに割り当てられていた。
世話役の僧に案内された庵に荷物を置くと、日輪は本堂へと向かう。
執務中の僧上・和羅や蒼月潮の父・紫暮に到着の報告を手短に済ませ、
庵へと続く石段を戻ってきた日輪は、
上がり口の植え込み脇に置かれた庭石に腰掛けている人影に気付く。
「誰?」
鋭い声に人影が振り向いた。
「よぉ、日輪」
革ジャンにジーンズ姿のラフな格好の男が、
人懐っこそうな笑みを浮かべ軽く手を上げる。
「ああ、何だ……流か」
「何だとは何だよ。ご挨拶だな」
反動を付けて庭石から降りると、流は日輪の側までやって来る。
「あんたにしちゃ随分早く来たじゃない。まだ杜綱兄妹も来ていないのに」
「へぇ。あのふたり、まだ来てないのか」
「明日の正午までに来るようにとの指示だから、それまでには来るだろうけれど……。
流、あんた本堂の僧上様に到着の報告は済ませたの?」
日輪の問いにひょいと肩を竦め曖昧な笑みを浮かべたところを見ると、
どうやらまだのようだ。
「ああ、まぁ……。それよりおまえ、今時間あるか?」
「取り立てて今しなければならないことはないけど……。何?」
「たまにゃおまえと、話でもしようかと思ってよ」
そう言って流は背後の庵を指差す。
「どういう風の吹き回し?」
「いやー、別に」
表情からは、何も読み取れない。
流はいつも……本心を決して露わにしない。
相変わらずだ。
「お茶の一杯くらいなら、付き合ってあげてもいいわ」
「そうこなくっちゃ」
ぱちり、と指を鳴らした流と連れ立って、日輪は庵へと続く小道へ足を踏み入れた。

404:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:05:37 kbrsr2/N
和室の中央には小さな囲炉裏があり、
その上に提げられた鉄瓶からはゆっくりと湯気が上がっている。
庵へ案内してくれた僧が、日輪が本堂へ出掛けている間に室内を整えていったようだ。
湯呑みをふたつ並べ、慣れた手つきでお茶を入れる日輪に、
流は意外だとでも言いたげに目を細める。
「なぁ」
「何?」
「俺さ、白面の側に付くことにしたからよ」
お茶を注いでいた手が止まる。
急須を手にしたまま、日輪は窘めるような表情で流を見つめた。
「……今のこの時期に、そういう悪い冗談はよしなさいよ、流」
日輪の言葉に、流は例の如く飄々とした笑みを浮かべる。
「おっと、そう怖い顔するなよな」
きっと睨みつけた日輪におどけた様子でそう言うと、伸びをしながら流は続けた。
「いやさ、数日前なんだが、白面の使いとかいう女が俺のところに来たわけよ。
で、まあ退屈しのぎに話だけは聞いてやったんだが……」
そこでちょっと言葉を切って、流は日輪の顔をまじまじと見つめる。
「……何? 言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ」
憮然とした表情を浮かべたまま、
日輪は流の前にとん、とお茶の入った湯呑みを置いた。
「……おまえは、俺より強いな……」
ぽつり、と零れた言葉に日輪は頬にさっと朱を上らせ、きりきりと流を睨む。
「獣の槍の伝承候補者の中で最強とも謳われるあんたが、私にそんなことを言うの?」
日輪の険のある視線をさらりと受け流し、流はぽつりぽつりと言葉を続けた。
「そうじゃねぇよ。俺の言ってる強さは……法力とかそういうことじゃねぇんだ」
流の言葉に日輪は一瞬、呆けたような表情を見せる。
「……意味が、分からない……」
「分からないなら、それはそれでいいんだ」
小さく笑んで流は湯呑みを手にすると、ゆっくりとお茶を飲む。
「うん、美味い」
黙ってお茶を飲む流をじっと見つめたまま、日輪が硬い表情のままぽつりと言った。
「……裏切る、の?」
「裏切る、ねぇ。ま、そう取られても仕方ないよなぁ」
「何故……」
「何でかねぇ。自分でもバカなことをしようとしてるとは思っちゃいるが……」
のらりくらりとした流の答えに日輪が激昂し、ばん! と両手で畳を叩いた。
その衝撃で畳の上に置かれていた日輪の湯呑みが倒れ、
囲炉裏内に零れたお茶が水蒸気となる。

405:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:06:19 PGpPcbqO
「うわっ! そんなに興奮するなよ」
流が慌てて倒れた湯呑みを起こした。
「あんたは光覇明宗の法力僧で、獣の槍の伝承候補者でしょ!
それなのに……白面側に付くですって? 本気なの?」
食って掛かる日輪の言葉が流の耳に鋭く突き刺さる。
立ち込める白い湯気の向こう側で、痛みを堪えるかのように流が眉根を寄せた。
「冗談で言っていいことと悪いことがあることくらい、俺だって分かってるさ」
きっぱりと言い切った流に、日輪は探るような視線を向ける。
「……何でその話を、私にするわけ?」
「何となく、な。おまえなら……分かるんじゃねぇかと思ってさ……」
「おめおめと白面に寝返るような奴の気持ちが、私に分かるはず……」
怒りに満ちた瞳を正面から捉えて、流はひどく静かな声で言った。
「日輪……おまえ、前に言ってただろ? 本当は男に生まれたかった、って」
「そ、れは……」
日輪の胸に苦いものが込み上げる。
幾度となく父から言われた言葉。
―お前が男だったらなァ…女はダメだなァ…―
槍の伝承候補者に選ばれたとき、選ばれなかった他の僧から投げつけられた言葉。
─女に何が出来る! 女のくせにでしゃばるんじゃねぇよ!─
自分の努力ではどうにもならない部分で判断されることが悔しかった。
性は選べない。どうすることも出来ないことだ。
女であるというだけで、何度も嫌な思いをしてきた。
戦いの才能があれば男も女も関係ない。
そう信じて……今までずっと歯を食いしばって、人の何倍も努力してきたのだ。
唇を噛んで俯いた日輪を見つめながら、流が口を開く。
「おまえはそれでも、そういう自分に折り合い付けて頑張ってるもんな。
だけどよ……俺にはそれが、どうしても出来ねぇんだよなぁ……」
手にした湯呑みを側に置くと、流は両手で包むように日輪の頬に触れた。
俯いた顔をそっと上向かせると、怒ったような瞳が流の視線を正面から捕えた。
「……どういうつもり?」
「……キスする時くらい、瞳は閉じるもんだぜ、日輪」
「何を……」
流の指が日輪の唇を撫でる。
「餞(はなむけ)に、貰っていくぜ……」
温かな唇は、触れるだけのキスを日輪の唇に落とした。
流はその後に訪れるであろう派手な音と衝撃を覚悟していたが、
一向にその気配はない。
見れば頬を叩こうと振り上げた日輪の手がぶるぶると震えていて、
大きく見開かれた瞳にはみるみる涙がふくれ上がる。
振り上げられた腕をゆっくりと引き降ろした流の大きな手は、
そのまま日輪の肩に触れ、震える小さな身体ごとそっと胸元に引き寄せた。

406:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:07:10 PGpPcbqO

「涙なんて、おまえらしくないな……」
瞬きするたびに日輪の頬を伝う涙を指先で拭いながら流が言う。
「……ら、しくないのは、あんたも同じでしょう」
「いやー、俺らしいと思うけどなぁ。俺は何でもやればそこそこ出来るからよ。
出来ないことや、なれないものがあるのが、どうも許せないみたいだ」
「……男なんて、分からないな……。
下らないプライドなんて、捨ててしまえばいいのに」
ふ、と諦めにも似た色が流の顔を掠めた。
「今更?」
「今更だろうが何だろうが、捨ててしまえば楽になれるじゃない! 何故そうしない?」
「もう……遅いんだよ……。俺が俺であるためには、もう……」
「……馬鹿……」
流は日輪の言葉に淡く笑みを浮かべ、ゆっくりと顔を近付けると再び唇を重ねた。
「俺が戻ったら……続き、教えてやるぜ、日輪」
腕の中で身体を強張らせたまま、日輪は言う。
「あんたは戻ってくるつもりなんか、ないんでしょう?」
「さぁな。俺は勝てない勝負をするつもりは、ねぇけどよ」
「……嘘吐き」
流が無事に戻るということは、白面が支配する世界が訪れるということ。
今までずっと獣の槍を手に白面を倒すために、
ただそれだけのために生きてきた日輪にとって、
それは到底あってはならない未来。
でも……。
胸がきりきりと痛むのは、何故だろう。
「引き止めても無駄でしょうけど……。どうしても行くというのね?」
「ああ」
「なら……戻ったらなんて言ってないで、今ここで、続きを教えなさいよ」
涙に濡れた瞳が挑むように流を見つめている。
「おいおい、俺を色仕掛けで引き止めるつもりか? 日輪」

407:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:08:01 PGpPcbqO
流の言葉に日輪は首を左右に振る。
「違う。あんたが確かにいたということを……私が、覚えておきだいだけ……。
あんたが白面側に付くなら、どのみちあんたとはこの後……
生きて会うことはないんだから」
「随分はっきり言ってくれるんだな」
「当たり前でしょう! あんたが無事に戻ってくるなら、
私はとっくに白面に殺されてるわ。……違う?」
「まぁな。ここに集まってる連中は、戦いの最前線に立つことになるだろうからな」
日輪は自嘲気味に笑うと言葉を続けた。
「今くらい、自分が男だったら良かったのに、と思ったことはないわ。
男だったら、あんたを殴ってでも引き止めるのに」
日輪の言葉に流が小さく笑う。
「俺が殴り合いで他の奴に負けるかよ」
「それもそうね……」
日輪が目の前の引き締まった胸元にこつりと額を寄せると、
流の鍛えられた腕が華奢な身体をそっと抱きしめる。
日輪の身体も鍛えられてはいるが、それとは全く違う太く逞しい腕。
抱かれる腕の中はこんなに温かいのに──。
この温もりに触れるのは今夜が最初で最後だということを
日輪は寂しいと思うと同時に、そう思った自分自身に酷く動揺した。

408:決戦前夜(流×日輪)
07/10/27 00:08:36 PGpPcbqO
次の間へと続く襖を開けると、部屋の中央には既に一組の布団が敷いてあり、
枕元に置かれた小さなスタンドの淡い光が部屋を満たしていた。
自分から誘ったとはいえ、すっかりお膳立てが整った寝室を目の当たりにして
日輪は急に怖気づき、足が竦んだように動けなくなってしまった。
腕の中の身体がぎゅっと強張ったのに気付いて、流が日輪を窺う。
「なぁ、おまえ……本当は無理してんじゃねぇのか?」
問い掛けに無言で首を振るが、日輪の足はそれ以上前へ出る気配がない。
(やれやれ。こういうことになると……いつもの威勢のよさはどこへやら、だな)
内心ひとりごちて、流は小さく笑うと日輪の身体を軽々と抱き上げる。
「なっ、何を……」
不意を突かれた日輪は思わず流の首筋に腕を回してしまう。
視線がぶつかって、日輪は慌てたように目を伏せた。
その妙に初々しい仕草に思わず笑みが浮かぶ。
「こんなとこへ突っ立ってたって、コトは進まないだろ?」
出来るだけ軽く響くように明るい声を出しながら
流は部屋へと足を踏み入れ、敷かれた布団の上に日輪をそっと下ろす。
「さて……どうする?」
「ここまで来て、今更止めるなんて言わないでよね、流……」
見上げる上気した顔は強張ってはいるが、後悔の色は見えない。
射るような視線に小さく頷くと、流は襖を閉め日輪の隣に身体を横たえた。
枕元に手を伸ばし灯されている明かりを消すと、部屋の中に夜の帳が下りた。

409:名無しさん@ピンキー
07/10/27 00:09:56 PGpPcbqO
今日はここまで。残りはまた明日。

410:名無しさん@ピンキー
07/10/27 12:29:40 AOCiI6uS
続きwktk

411:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:11:36 EjmiCEwA
ざああ、と庵の裏手に茂る竹林が風に揺れる音が遠く聞こえる。
暗い部屋の中、闇に紛れて互いの表情を窺うことは出来ない。
何をするでもなく、何を言うでもなく、流はただ黙って日輪を抱きしめていた。
「流……」
「ん?」
「その……」
腕の中で日輪が小さく身じろぐと、おすおずと伸ばされた腕が流の背中に回る。
抱きしめる腕にほんの少しだけ力を入れてやると、
日輪は流の胸に頬を寄せて小さく溜息を吐いた。
「日輪」
名を呼ぶ声に上げた顔に手を添えて、流はゆっくりと唇を重ねていく。
少しずつ上昇していく体温。欲情に小さく火が灯る。
流の大きな手が日輪の首を強く引き寄せると、腕の中の身体がびくりと震えた。
触れるだけのキスが徐々に深く激しいものへと変化し、
流の舌が小さな唇を割ると口内を柔らかく蹂躙していく。
濡れた音を立てて唇が離れると、日輪は大きく胸を喘がせる。
いちばん上まできっちりと留められたブラウスのボタンを
流の指先がひとつずつゆっくりと外していく。
「あ、あの……流、いいよ、服くらい自分で脱ぐから……」
ボタンを外す手を押し留めて、慌てて身体を起こそうとする日輪を
流は簡単に身体の下へと組み敷いてしまう。
「女にポンポン服脱がれちゃ、ムードも何もあったもんじゃないからな」
暗がりに慣れた目がにやりと笑う流の顔を捕える。
「馬鹿!」
そう言ってそっぽを向く日輪の顔はたちまち耳まで赤く染まった。
手際よく服を脱がせていく流の指先が微かに震えているのにふと気付く。
日輪は小さく目を見開くと口元に淡く笑みを浮かべ、
流に全てを委ねるように目を閉じ、身体の力を抜いた。

412:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:12:02 EjmiCEwA
ひんやりとした夜気に小さく震えた身体に布団が掛けられた。
素肌を柔らかく包む暖かさに安堵の溜息を吐きながら、
日輪は自分に背を向けて黙々と服を脱ぐ流の後ろ姿をぼんやりと眺める。
露わになった広い背中には無数の傷跡が残っていた。
法力僧として幾多の妖と戦ってきた証としての、傷─。
くるりと向き直った流と目が合った。
頬を染め目を伏せた日輪が布団を小さく捲り、仕草で中に入るよう促す。
無言のまま隣に滑り込んできた身体は火傷しそうな程に熱く、
それでいて酷く優しく日輪を包んだ。
肌と肌が直に触れ合うことが、こんなにも身体中の血をざわめかせ、
切ないくらいに胸が締め付けられることを……日輪は今、初めて知った。
「大丈夫か?」
そう言って心配そうに覗き込む流に、日輪は小さく頷く。
もうずっと……本当にずっと一緒にいたのに、
流がこんなに優しい目をするなんて、今の今まで知らなかった。
ごつごつとした大きな手がそっと髪を梳いていく。
露わになった額に柔らかく落とされた唇からゆっくりと熱が伝わる。
まぶたに頬に小さく落とされるキスに思わず綻ぶ口元。
笑みのかたちを湛えた唇が唇によってそっと塞がれた。

413:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:12:23 EjmiCEwA
鍛えられているとはいえ、
それでも抱きしめた身体はまるく柔らかな女らしさに溢れていた。
滑らかな肌や淡く漂う甘い匂いに、自分とは対極の性であることをひしひしと感じる。
こんなにも柔らかで何もかもが細いこの身体で、
大の男でも根を上げるようなあの厳しい修行に付いて来ていたのかと思うと、
流は組み敷いた女の秘めた強さに内心舌を巻く。
その強さこそが─自分と日輪との決定的な違いであり、大きな隔たりなのだろう。
拒絶するのではなく、それを受け入れ、自身の糧とすること─。
それは互いの性のあり方と不思議とよく似ていて、
そのことに気付いた流は口元にちらりと自虐の笑みを浮かべた。
まるみを帯びた身体の、そのかたちをなぞるように両の手のひらで撫で、
ゆっくりと開かせていく。
時折漏れる日輪の小さな吐息が、じわり、と劣情を煽った。
腹の底がじりじりと焦げていく。
急激に高まっていく欲望を奥歯で噛み殺しながら、
流は殊更ゆっくりとした動きで愛撫を続けた。

414:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:13:09 EjmiCEwA

日輪があんなに厭うていた女の性を、
流の手が指が触れた肌から伝わる体温が、いとも容易く歓びに変えていく。
意思とは無関係のその性急な反応に、日輪はただ大きく胸を喘がせることしか出来ずにいた。
無骨な手が思いの外繊細に動くことも、
その指先がもたらす熱が「女」としての己の身体を少しずつ解いていくことも―。
日輪にとっては何もかもがはじめての感覚だった。
するり、と滑っていく手が足の間に割り入り、潤み始めた身体の中心に触れる。
「あ……」
思わず漏れる細い声に流の手が止まった。
「……怖いか?」
怖くないと言えば嘘になるが─日輪は目の前で心配の色を湛えている瞳に小さく首を左右に振る。
「無理、すんなよ」
「うん……」
流は身体を起こすと日輪の足の間に身体を入れ、そっと左右の足に手を掛けた。
肌の上を滑っていく手が、ふくらはぎの辺りでふと止まる。
「傷…残っちまったんだな……」
「囁く者たちの家」で受けたゴーレムの振動波で、膝から下の皮膚はずたずたに裂けた。
白面の遣いにあれだけの攻撃を受けたのだ。
むしろ命が残っていることが不思議なくらいだった。
低い声に日輪が小さく笑った。
「仕方ないわ。それが私の役目だもの。それに……あんたも同じじゃない」
ひんやりとした手が伸ばされ、流の身体に残る傷跡にそっと触れた。
指先に触れるざらりとした感触に日輪の胸の奥がちりりと痛む。
獣の槍の伝承候補者になった時点で命なんて捨てたはずなのに、
それでもこうして失わずに済めば─惜しんでしまうのだ。
「あの時、蒼月がいなかったら……あんたと一緒に死んでたかもしれないわね」
日輪の言葉に不意に流の瞳が翳りを帯びた。ひとつ小さく息を吐いて、流が口を開く。

415:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:13:37 EjmiCEwA
「……いいか?」
「ん……」
流は小さく頷いた日輪の足を抱え上げ、潤みを湛えた場所に猛り立った己を押し当てた。
そのままぐっ、と体重を乗せ、流は日輪の隘路を半ば力任せに押し開いていく。
「……っ!」
きつく目を閉じ唇を噛んでいる女の苦しげな表情に、流は罪悪感と同時に妙な高揚感を覚える。
冥い目をしたまま、流は黙って組み敷いた女の柔らかな胎内に深々と己を突き立てた。
「う…ぁ……」
小さく息を吐いて、日輪が閉じていた目を開けた。
噛み締めた唇にうっすらと滲んだ血を、流の指先がそっと拭う。
「……悪ぃ」
「謝る、な……。分かっていたことだ、から……」
日輪は目の前で泣き出しそうな顔をしている流に淡く笑んでみせた。
伸ばされた白い手が愛しげに頬を撫で、唇を辿る。
「私に、教えてくれるんだろう? だったら……」
途切れ途切れの言葉に、流は今はもう何もかもが足りないということに気付き一瞬呆然とする。
組み敷いた女に自分が教えてやれるのは痛みだけで―
その先にあるはずの甘やかな幸福感や目眩めく快感を、
日輪が「自分以外の誰か」によって知るということにふと思い至る。
そのことに激しい嫉妬と落胆を味わい、
この期に及んでも尚、醜く身勝手な自分自身を流は胸の内で嘲笑った。

416:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:13:56 EjmiCEwA
引き裂かれるような痛みは馴染んでいく互いの体温と共に緩く解け、
少しずつ甘い痛みへと摩り替わる。
未知の感覚に眉根を寄せて、日輪は小さく声を上げた。
「んんっ、あぁ……」
背中に回された日輪の手にぎゅっと力が篭り、立てた爪が皮膚に喰い込んだ。
締め付けられるような胸の痛みを振り切るように、
流は殊更乱暴に腰を振り、組み敷いた身体を突き上げる。
眉を顰めた顔。浅く早い呼吸。
痛みで苦しいだろうに、日輪は今まで見たこともないような
優しく穏やかな笑みを浮かべながら視線を合わせる。
(ああ……何だってコイツは……)
絶頂に向かって加速度を上げて高まっていく快感に
流は息を詰めて「その時」を少しでも先延ばしにしようと足掻く。
「っ…、な、が…れ…っ」
名を呼ぶ掠れた細い声が、残っていた掛け金を弾き飛ばしていく。
「日輪…オレ、もう……」
白くなっていく視界に小さく頷く日輪が見えた。
組み敷いた身体をきつく抱きしめながら、流は抑えていたものを解き放つ。
言葉にならない思いは白い奔流となって日輪の胎内の奥深くへと注ぎ込まれた。
は、と短く息を吐いて崩れ落ちた温もりを、日輪は両腕でそっと抱きしめる。
呼吸も荒くふたりは重なり合ったまま、乱れた布団の上にぐったりとその身を沈めた。

417:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:14:59 EjmiCEwA
「……もう、行くのね……」
身じろぎした流に向かって、日輪が掠れた声で小さく言った。
「……悪ぃ、起こしちまったか……。いつまでもこうしているわけにゃ、行かないからな」
「そう、か……」
「お偉方連中には、お前から伝えてくれるか?」
「……分かった」
「済まねぇな、日輪」
「謝るくらいなら……」
思わず縋ってしまいそうになる日輪の言葉を流はやんわりと、しかし有無を言わさず遮る。
「それでも俺は、行かなきゃならねぇんだ。でないと、俺は……」
日輪を抱く流の腕に力が入る。
そっと目を閉じて、日輪は流の厚い胸に頬を寄せると小声で言った。
「蒼月に怒鳴られて、とらに……雷を落としてもらえばいいわ。
それで正気に戻って……帰ってきて……」
薄暗がりの中、流が大きく目を見開いた。
「……今のは独り言。忘れてちょうだい……」
「……ああ」
日輪を包んでいた温もりが離れ、身支度を整える微かな衣擦れの音もやがて止み、
流がふぅ、と大きく息を吐いた。
「じゃあな、日輪」
襖の閉まる音がして、板の間の廊下を足音が遠ざかっていく。
もうすぐ夜が明ける。白面との決戦の日は近い。
(泣くのは、今夜限り……。朝日が昇ったら、もうあいつのことでは泣かない)
布団の中、両腕で自身の身体をきつく抱きしめながら、
日輪はひとり、声を殺して涙を流し続けた。

418:決戦前夜(流×日輪)
07/10/28 00:15:18 EjmiCEwA
翌朝。
紫暮は泣きはらした目で誦経院に現れた日輪に気付いた。
隣に立つ和羅の目配せに小さく頷くと、互いの口から重苦しい溜息が漏れる。
全国各地から集まってくる法力僧の中に、秋葉流の姿は──なかった。
(……不憫な、ことよの……)
仔細は不明だが、大方の予想はつく。
おそらく流は、白面の策略に乗ったのだろう。
(人の心につけ入り弄ぶ……流ほどの法力僧であっても抗えない……)
身体や技術を鍛えることは比較的容易だが、心となるとそう簡単なことではない。
ましてや人心を操る術に長けた白面が相手となれば、
紫暮や和羅であっても篭絡される可能性が高い。
それほど人の心は脆く、流され易い。
しかし、それを責めることなど出来はしないし、責めたところでどうにもならない。
「僧上様……」
紫暮の声に和羅は厳しい表情のまま頷く。
「うむ。今まで以上に気持ちを引き締めてかからねばな」
目元を紅く腫らした日輪は、それでも俯くことなく強い瞳で真っ直ぐに前を向いていた。
そのことに安堵し、また救われたような気持ちで、
和羅は集まった法力僧に打倒白面の作戦について話し始めた。

──今はただ白面を倒す。ただその一念で、私はここにいる──
哀しさも悔しさも全てを抱えたまま、
日輪は来るべき白面との戦いに備えて自らの身を石と化した。

419:名無しさん@ピンキー
07/10/28 00:16:24 EjmiCEwA
以上です。何だか報われない話になってしまった……。
お目汚し、失礼しました。

420:名無しさん@ピンキー
07/10/28 07:47:47 dcbzAajp
職人さんGJ!これだからこのスレスキスキYO

421:名無しさん@ピンキー
07/10/28 23:36:26 wDcEEOPC
何というか…
カップリングを描いた文章に色気やいやらしさばかりを求めていた自分が恥ずかしくなった
キャラクター同士が心身を通わせる行為をこんなにきれいに書ける人がいることに感動した

目を洗われるような良作でした
作者さんありがとう
このスレ守ってよかった

422:名無しさん@ピンキー
07/10/29 20:12:41 ufeE5hm0
この場合、「目を覚まさせるような」もしくは「心が洗われるような」じゃないか?

423:名無しさん@ピンキー
07/10/29 23:46:18 E2lsVfv+
目が覚めるような

424:名無しさん@ピンキー
07/10/30 22:54:56 e9ea0k0C
「目からうんこが堕ちる」だろwwwww

425:名無しさん@ピンキー
07/11/01 10:47:26 BcVgHjor
投下乙です。流や日輪ってあまり考えたことなかったが
描写が丁寧で、本当にこんなエピソードがあったかもしれないと思わされた。

426:名無しさん@ピンキー
07/11/01 10:49:47 p67v+cJA
【漫画】漫画能力検定にうしとら藤田和日郎が今更応募?【サンデー】
スレリンク(comicnews板)


427:名無しさん@ピンキー
07/11/01 20:46:11 kQYQntu9
なんか知らんうちに腐女子板に藤田スレ立ってる

428:名無しさん@ピンキー
07/11/04 00:13:56 CShOUJkR
保守

429:名無しさん@ピンキー
07/11/05 09:30:53 ROH6pACC
コミケの当落発表がなされた模様。
藤田関連のサークル、冬はどのくらい出るかなー。
カタログ発売が楽しみなんだぜ。

430:名無しさん@ピンキー
07/11/05 22:06:34 Bn7t80u/
コミケで藤田サークルというと、鳴エレしか見たことないんだが…
他のCPはないのか?

431:名無しさん@ピンキー
07/11/05 22:48:38 kc2PPbq4
ジョージ×阿紫花

432:名無しさん@ピンキー
07/11/05 23:33:31 Bn7t80u/
悪いが>>801は理解不能だ

433:名無しさん@ピンキー
07/11/06 08:55:36 wYS1hzDo
>>430
うしとら、からくり、妖逆門も一応。
サークル数は妖逆門>うしとら>からくり。
CPは様々だけど801の方が多いように思う。
冬は青年誌連載の方で何か出ないかな、と期待してるんだが。


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