07/11/28 20:22:46 YHZtHeMT
英雄のペニスが抜け落ち、あふれ出てくる精液が私の太ももを垂れ落ちる。
「っはぁ…っはぁ…」
呼吸音だけが会話する部屋の中で、私達は抱きしめあい、
お互いの体温を感じあう。
離れてしまう事がとても惜しく、このまま時が止まればいいのにとさえ思った。
「っはぁ……はぁ…英雄」
「ん?」
「お前を殺すのは、もう少しだけ待ってやる……」
「そいつはありがたい」
「…このまま……勝ち逃げなどさせるものかっ」
…このまま……貴方と一緒に居たい。
そんな事を言えるはずもなかった。
「なら、生きる為にもっとしいなを攻めないとかな?」
「ばっ、まだ余力があるとでも言うのか!?」
英雄は答える代わりにそっとキスをくれる。
「っく!……ふふ」
少しだけ悔しいと思ったが、なんと心地の良いものか。
ああ、今ならお前の気持ちが分るよ、椎名。
愛しいと思う気持ちの半分はお前のものだろうが、
もう半分はお前が私に気付かせてくれた私の気持ちなのだろう。
まったく、なんて事をしでかしてくれるのだ。
この愛しい馬鹿者達は。
「ああ、そうだ」
「どうした?」
「言い忘れていたが、子を成したぞ」
「はぃい!?」
「御前と椎名の子だ」
「そうか! そいつは嬉しいな、でもそれでは言葉が足りないだろ?
俺達三人の子じゃないか」
「だが…」
「しいな」
「……ああ、私達三人の子だ」
まだ膨らんでもいない腹に顔を摺り寄せて声をかける英雄。
そんな姿を微笑ましく思いながら、私は考える。
主の居なくなったこの肉体を、
新たに命の宿ったこの器を、
私はいつまで維持し続けることが出来るのだろうかと。