死神萌えat EROPARO
死神萌え - 暇つぶし2ch261:名無しさん@ピンキー
07/05/03 03:24:33 VJTA3ifd

夕方から降り始めた大粒の雨は、いまだ止みそうにない。
何が『午後は降水確率0%』だ、これだから気象庁の予報は信用できん…
すっかり静かになった駅前商店街をずぶ濡れになりながら早足で歩いていく俺。
名は椎名 優、一人暮らしを始めて2年になる。ついでに言っておくと童貞である。

アパートの入り口で水滴を払い、欠伸をしながら階段を上っていく。
階段を上ったところで、俺は凍りついた─俺の部屋の前に少女が立っている。
もちろん俺に彼女なんていうものはいないし、他に来そうな人もいない。 
しかし、いつまでも放っておく訳にもいかないし、俺も早く部屋に入りたい。
仕方なく少女に声を掛けようとして、俺はまた凍りついた─傘かと思ったら鎌を持っている。
しかも農業で使うような草刈り鎌ではなく、2メートルもあろうかという大鎌である。

やれやれ…幻覚が見えるとは、俺も働きすぎか?しかもよりによって少女とか、どんだけ飢えてるんだよ。
大体、俺はロリコンじゃないはずだが…いや待て大鎌は何だ、最近の流行りか? 

パニくっている俺にようやく気付いた少女が、やっと口を開いた。
「ねぇ、寒いんだけど。早く開けてくれない?」


ドアを開けてから気付いた。なんで俺は身元不明の少女を部屋に入れているんだ?
追い出そうと思ったが後の祭り。すでに少女は俺の布団でおやすみモード。
「おーい、そこは俺が寝る布団だからどいてくれ。」
「お前は床で寝れ。」
「おいおい、一応ここは俺の部屋だぞ?なんだその態度は、何様のつもりだよ…」
「死神様に決まってるじゃない。」
「あのなぁ、たかが死神の分際で俺の布団を占領…って死神!?」
自分で言うのもなんだが気付くのが遅いとつくづく思う。大鎌を持っている時点で気付くべきだった。
俺が何を言うべきか迷っている間に、死神少女は布団に潜ってしまった。
「お前が遅いから風邪ひいた、責任取れ。」
責任取れって何だよおい。

熱を測らせたところ38度5分。風邪をひいたというのは嘘ではないようだ。
俺もいつまでも突っ立っている訳にも行かないので寝る仕度を整えていると、大鎌が目に入った。
朝起きたら首がありませんでした、なんていうのは御免なので鎌は没収しておくことにしよう。

とりあえず、少女も寝てしまったようなので俺も寝る。もちろん床で…


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